2009年6月のぼやき



6月1日(月)

おでんくんおせんべ先週土曜日に、東神奈川駅前のスーパーで目にしたお菓子を “ついつい” 買ってしまった。今さら感もあるが、私に対しては「これでもかっ!」というインパクトを放っていた。それは、私の大好きな「おでんくん」のイラストが燦々と輝くおでん風しょうゆ味おせんべなる米菓だった。

お味のほうに期待して購入したワケではなかったが、天下の亀田製菓の商品ということであれば、やっぱり味も期待してしまう…。「おでん風しょうゆ味」というものは一体どんな味なのか…とワクワクしながら封を切ったのが昨日の夕方で、肩をがっくり落としたのがその次の瞬間だった。不味かったワケではない。ハッキリ言って美味しいのである。美味しいのだが、おでんの味がしないのである。しょうゆの味もしないのである。目をつぶって食べたら、きっと「サラダせんべい」としか認識されないなだろうなぁ…と思った次第。

さて、何だかんだ言っても、今日から6月…。更衣(衣替え)の時期になったのだが、私の人生42年間の中で「やっぱり、更衣の陽気だねぇ!」と思えた6月1日は数少ない。たいていは「よりにもよって、更衣初日になってなぜ気温が下がる?」という感じになる。今日は、決して悪いだけの天気ではなかった。雲は多かったが、太陽と無縁だったワケでもない。が、家を出る時の気温は、やっぱり低かった。それで、上着着用となったのだが、三島駅に到着した時には夏っぽい陽気に…。

だが、午後になってまた雲が張り出してきて、夕方には強い雨が…。幸い、降雨時には全て電車内にいたため、今日は傘をさすことなく過ごせたのだが…。街で見かけた中学生や高校生は、夏服着用者もいれば冬服着用者もいる…という状態(「更衣の前後1週間は、気候に合わせて夏服と冬服のどちらの着用も認める」という学校が多い)。まだまだ、安定した陽気にならないような気がする。

そんな陽気の中、モチベーションを上げながら国際関係学部へ。そして、出勤簿に押印後に “あること” に気がついた。今日の4時限目に使用するハズの『ドラゴンボール』のコピー原稿を、講義用資料のファイルに入れてくるのを忘れてしまったのである! そのプリントがなくても講義は問題なく展開できるのだが、あればあったで具体的イメージがわく…。悲嘆に暮れる私の脳裏に「もしや!?」という記憶が蘇ってきた。昨年度の講義で使用したプリントの余りを、講師室に預けてあったことを思い出したのである。そして、別の講義用に作成されたプリントの山から、『ドラゴンボール』の印刷されたものを発見した。が、どうやらその講義では日韓比較のために作成したらしく、日本語版と韓国語版が一緒に印刷されていた。それを2部ピックアップし、日本語版のみをコピーして、何とか講義での使用に耐えられるような形にした。

3時限目「社会学」は、先週から「問題行動の根源」をテーマにしているのだが、今日はその「根源」の部分について解説を進めた。これで、「問題」「行動」そして「問題行動の根源」という流れが作られたのだが、どういうワケか復習に予定外の時間を消費してしまい、少々慌てる。

4時限目「日本の社会」は、最初に今日のテーマが「公と私」であることを学生に告げ、「日本人は物事を曖昧にするところもあるが、“白か黒か” というようなハッキリした二分法を採用することもある」という話をして、関連する小テストから講義スタート。そして、前回の「間人主義」の復習を件の『ドラゴンボール』のプリントを使用して “じっくりと” 時間をとって実施。一段落ついたところで、滅私奉公を中心に「公と私」について解説。

講義後、急いで三島駅に向かい、東海道線を乗り継いで横浜に戻る。ヨドバシ横浜で、スピンドルのDVD-R DLとDVDケースをまとめ買い。ポイントが結構たまっていたようなので、ほとんどをそのポイントで精算する。それだけヨドバシで買い物した結果だが、何となく得したような気がした。

妻の携帯電話にメールを送ると、何と妻は東神奈川駅前のスーパーに買い物に出ているという。米を10kg買うとか何とかという話をしていたのだが、まさか自分で買いに行こうとは!? それで、神奈川駅の改札前で妻の到着を待って一緒に帰ろうとしたのだが、明らかに妻のバッグを持っているご婦人がいて、一瞬ドキッとした。そのご婦人、お腹の大きな妻が重たい荷物を持ち上げようとしたのを見かねて、妻と一緒に荷物を運んでくれたらしい。こういう人がいてくれると、本当に心がポカポカしてくるものである。

なのに、その数時間後、テレビを見ていて心が寒くなるのを感じた。今日から草なぎ剛が「SMAP×SMAP」に復帰するということで、「一体、彼はどんな言葉を述べるのだろう?」と期待していた。だが、番組冒頭で「いつもの番組をお送り出来なかった事をお詫び申し上げます」というテロップが出て、「いつもの番組が送れなかったのは、草なぎ本人の問題だろ?」という想いが一層強まった。あたかも、何らかの外的圧力をかけられたかのような、そんな表現に腹立たしさを覚えた。最初にSMAPのライヴがあったが、観客の歓声や嗚咽が聞こえてきて、「この人たちは、草なぎ本人が謹慎の原因を作ったことを自覚していないんだろうなぁ…」という嫌悪感が募った。そして、草なぎ剛が「今はただ感謝の気持ちしかありません」と言ったのを聞き、「あぁ、謝罪はしないのね。謝罪は終わったとでも?」という諦念が…。

SMAPに対して…というよりも草なぎに対してファンが泣き、喜び、彼の一言一言に歓喜し、笑っていた。草なぎ剛は、さぞかし心地良かったろうなぁ…。彼の目の前にいたファンは、私のように批判的な態度をとらない者だらけだったし、何を言っても受け入れてもらえる…。「笑っていいとも!」の出演時に「この空気を毎週感じることは、僕にとって生活の一部」とコメントした彼は、自分を擁護してくれたり肯定してくれる人しかいない場所にいることこそが日常であって、公園に全裸でいただけで逮捕される非日常、番組やCMなどから降板させられる非日常を受け入れたくなかったと思われる。もう少し、謹慎期間があっても良かったのではないか? いや、あれは謹慎期間でも何でもない。リフレッシュ休暇に過ぎない。そう思う。

しかし、これは資本主義経済における「権力」のあり方を痛感させられる出来事かも知れない。


6月2日(火)

いつものように、気合いで起きる朝…。昨日買い物に行ってきた妻だったが、今日は今日でサティの得々市へ…。東神奈川まで一緒に向かったが、先週と同じく横浜線に乗るために妻を置いてダッシュするハメに…。新横浜からのひかり号は昨日のうちに指定席を押さえてあるので、とりあえず横浜線にさえ乗れたら後は焦ることなく静岡まで行くことが出来る。

静岡駅前バス停でいつものようにバスを待っていたら、落ち着きのない(というより、イライラしている)子連れの若いママさんがいた。子供は3歳くらい(男の子)で、何かに飽きた様子。ママさんは、子供をあやしながらお友達に電話をかけ始めた。

「だから、バスが来ないのよ、日本平(行きのバス)が! (10時)22分のバスが目の前で行っちゃって、次の52分がまだ来ないの。もう、1時間近くバス停にいるわよっ! えっ、渋谷方面のバス停? 何それ?」

この会話を聞いていた私は、「えっ、英和学院大学行きのバスが間引き運転?」と不安になった。「英和学院大学池田山団地行き」のバスは、「静岡日本平線」という路線である。よって、日本平方面へ行くバスが来ないということになれば、大学へ行くバスも来ないということになるワケで…。

ママさんは、しずてつジャストラインの営業所に電話し、「もう1時間近く待ってるんですが、日本平行きのバスが来ないんですよ! 一体いつになったら来るのか、時間を教えてもらえます?」と、語気も荒く話し続けていた。

その時、ほぼ定刻で「英和学院大学行き」のバスが来て、とりあえずホッとする私…。件のママさんは、英和学院大学行きのバスをチラチラ見ながらも乗る気配なし! ついでに、しずてつジャストラインへのクレームもおさまる気配なし!

バスが出発して、あることに気づいた。「あのママさん、日本平動物園に行きたかったのでは!?」ということを…。日本平動物園は、英和学院大学行きのバスでも行けるのだが、おそらく件のママさんは「日本平行き」のバスしか乗ってはいけないものと勘違いしていたに違いない。電話口のお友達も「あのね、日本平行きって、1日に数本しかないのよ! 英和学院大学行きでいいのよ!」と教えてあげれば良いものを…。

ちなみに、件のママさんは「平日ダイヤ」「土日ダイヤ」を勘違いしている疑惑も…。

昼休みに諸々の準備を済ませ、万全の状態で3時限目「国際関係論」に入る。最初に、前回の小テストの続編を実施。その答え合わせを済ませてから「グローバリゼーション」の前提としてエスニシティについて語り、次回の内容と橋渡しする意味も込めてエスニック・クレンジング(民族浄化)の話をする。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、最初に「異文化ストレス」の小テストを実施。その後、先週の復習を兼ねて(詳しい事情は省略)トワ・エ・モワの「或る日突然」と赤い鳥の「翼をください」のオリジナル盤と英語盤を比較する。その他の比較も行ったが、こちらの詳細も省略。予定では復習を30分で終えるつもりだったのだが、いつの間にやら50分経過…。急いで「自文化中心主義と文化相対主義」について解説が始める。今日は概念説明のみと決めていたので40分で説明が終了するハズだった。ある程度の解説が終了して時計を見ると、講義終了まで残り10分…。「やれやれ、これで何とかなるなぁ…」と余裕が生じてしまったのが運の尽き…。気がつけば2分超過。おまけに、出席調査シートが全く回っていないという事実も判明。やむを得ず学籍番号を読み上げ、返事をしてもらう。学生たちに、ものすごく迷惑をかけてしまった。

帰りは、いつものように18時に大学を出発するバスで清水先生と合流し、静岡駅まで戻る。バスが順調に走行したので、「これは、もしや18:36発のひかり号に乗れるかも!?」と思い、急いで新幹線特急券の自販機に向かう。時間と闘いながら特急券を購入し、ホームへ…。私がホームの上がったのと同時に、ひかり号が入線する。

乗車後、車内の温度が私を眠りの世界に誘い、いつしか夢の中…。そして、気がつけば新横浜の手前…。新幹線を降り、横浜線ホームにダッシュする。その後も乗り換えごとにダッシュし、予定より早い帰宅となった。

まだまだ、週の前半…。こんなに自分を酷使していて大丈夫か!?


6月3日(水)

昨夜、静岡からひかり号で帰ることにした私であったが、妻は私がこだま号でゆっくり帰ってくると思っていたらしく、私が帰宅すると「急いで夕飯の支度するから…」と慌ただしくキッチンで餃子と格闘し始めた。餃子…といえば、先月私が、「ちょっと包んでみたい!」などと言い出して、よせばいいのにしゃしゃり出て、妻の足手まといになってしまった過去が…!? それで昨日はウズウズする手を沈めるためにパソコンのキーボードを叩きまくって講義用資料の編集をし、餃子作りは妻に一任することにした。私が邪魔しなかったので、出来上がりのきれいなこと、きれいなこと! そして、美味!

とりあえず、身の程を考えて動くことにした。

なのに、まだ6月が始まったばかりで、まだ週の真ん中で、本来ならまだまだ元気ハツラツで良いハズが、ここ数週間の疲労感は尋常ではない。そして今朝、「今日は休んだほうが良いのでは…?」と、もう一人の自分の声が聞こえてきた(ような気がした)

しかし、先月1回休講していることもあり、簡単に休講を考えてはならない事情がある。それで、今朝は特急踊り子号での三島入りを諦め、新幹線で昼前に着くようなプランに変更した。その分、少し睡眠時間は長くなったのだが、なぜか出かける時にはドタバタしていて、講義で使用するDVDやCDを取りに家まで戻る有様。そういえば、昨年も同じDVDを持って出るのを忘れ、エライ目に遭ったような…。

神奈川から仲木戸に出て、ダッシュで東神奈川に移動(この “ダッシュ” がいけないのかも知れない…)。特急券の自動券売機でササ〜ッと新幹線特急券と乗車券を購入し…と思いきや、何やら券売機と格闘している汗だくオヤジが…!? 手元には、来月の日付と時間の入った特急券申込書と簡易時刻表…。みどりの窓口に並ばずに券売機で指定席を押さえているのかと思いきや、空席状況の画面が出るたびに「とりけし」をタッチする…。この汗だくオヤジ、券売機を使って空席状況を調べていたのである!

空席状況なんて、ネットで調べろ!
こっちは、今すぐ乗る新幹線の特急券を買うんだ!

空気読め!!(KY!!)

と念を送るが、反応なし。その申込書の枚数と件数が尋常でないほど多かったので、私はみどりの窓口に並ぶことにした。が、私の前には2人のお客さん…。チラチラ券売機の汗だくオヤジを見ていたら、何か感じるところがあったのか、券売機の操作をやめ、その場を退いた。タッチパネルに垂らされた汗を置き土産にして…。

汗に触れないように細心の注意を払い、新幹線の自由席特急券を購入し、急いで横浜線のホームに移動する。ここまでたどり着いたら、もう安心である。

今日は指定席特急券ではないので、早めに11:22発のひかり号の1号車付近に並ぶ。自由席は適度に空いていたので、難なく席を押さえることが出来た。三島までノンストップの25分間…、寝るのも中途半端だし、講義の準備をするのも…ということで、ただひたすら頭の中で講義の展開を考え続けた。あっという間に三島到着。

いつもより1時間ほど遅く、国際関係学部に到着。5時限目の講義用資料を作成していなかったので、急いで印刷する。そして昼食…。久々に慌ただしく昼休みを過ごす。

3時限目「社会学」では、「問題行動の根源」の理解を深めるため、「罪」と自我・超自我の関連性について解説を進める。最後に、デュルケムの理論をもとにして「犯罪」の定義づけする。が、デュルケム理論の解説だけでも十分に学生たちは「罪」について納得できたのではないかと…。ちょっと虚しくなりかけた。

気持ちを入れ替えて、4時限目「日本の社会」へ。今日で、“講義前半戦” が終了。ここまで「日本人」について語ってきたのだが、最後のキーワードとして「和」を取り上げ、「和」のニュアンス、その性格、さらに具体的思考例をあげ、それを具体的に表現しているアニメーション『とっとこハム太郎』を30分ほど鑑賞する…という流れは昨年と全く同じ。ただ、昨年と違うのは学生の反応。昨年の学生たちは “鳩が豆鉄砲を食ったような顔” をしていたが、今年の学生たちはプリントに「ハムちゃんず」が刷り込まれているのを見て「あっ、かわいい!」という反応があった。ノリがいいというか、協力的というか…。予定通りに解説が終了し(ただし、ハム太郎のDVDが途中で停止してしまうというハプニングもあったが)、これで来週から無事に後半戦に入れそうである。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、先週から「文化とパーソナリティ」を基礎テーマとして “日本人の作られ方” について解説している。今日は日本(人)的「愛」を媒介として、留学生たちに「愛」について語ってもらい、日本人の「愛」が他国と違っている原因を解説してみた。最初に、「日本人の心に響くラヴソングの傾向性」を知るために、サザンオールスターズや小田和正、WANDSなどの曲をメドレーで15分につないだものを鑑賞…。この作業、今年に入って何回目だろう? 最近の留学生たちは、日本のヒット曲をよく知っているようである。その後、私が語った日本の「愛」は現在では薄れつつある現象であり、西洋的な「愛」が日本というシャーレに混入していて「愛」もその表象が変化しているのも事実である。それでも、今なお日本人の根底にある(と思われる)「共悲」について解説してタイムアップ。

校舎の外に出たら、雨がポツポツと…。急いで帰ったほうがいいのかなぁ…と思ったが、往きに在来線を通っていないこともあり、東海道線の直通東京行きに乗ることにした。乗り換えなしで横浜に戻れるのは、疲れた私にはありがたい限りである(ただし、各駅停車なので1時間40分ほど乗車しなくてはならないが…)。今日の気分は、グリーン車などではなく、普通車で揺られながら…といったところ。だが、三島を出発してすぐ、熱海まではウトウト…。熱海で6分間停車するので、その間にホームの自販機でペットボトルのお茶を買って、車内に戻る。それを1口飲んで、再びウトウト…。

小田原あたりで3人組のサラリーマンが私のいるボックスに座り、おそらく駅の売店で購入したであろう缶ビールとおつまみで宴会が始まった。すっかり目が覚めてしまった私だったが、宴会の邪魔をしないように寝ているふりをした。サラリーマンたちも周りの乗客の邪魔にならないよう、声を抑えつつも楽しそうに今日の苦労を語っていた。

こんな帰途も、また楽し…。


6月4日(木)

週の後半に突入…。昨夜は早寝するつもりが叶わなかったものの、なぜか今週一番のスッキリ目覚め…。自分の体が自分で把握できない私である。

身支度をととのえ、朝食をとり、駅まで軽いダッシュで向かい、“いつもの” 京浜急行と “いつかの” 横須賀線に乗る(この横須賀線も、木曜日は必ず乗る電車だが)

車内を見渡すと、先週に比べてマスク着用者が極端に減っていることがわかる。政府が新型インフルエンザの終息宣言をしたので、多くの人たちが安心しているのだろう。私の場合、妻がほとんど薬剤を服用できない状態にあるので、私が菌を持って帰るのはタブーだし、マスクを着用することで妻に不必要な不安感を与えずに済むという効果もある。せめて、車内や街中などではいらぬ菌をもらわないように…と務める次第。

だが、関東地方で初の集団感染が認められたという内容のニュースを聞いた。結婚披露宴で同席した人が新型インフルエンザに感染したということで、同じテーブルにいた出席者やその人たちが接触した人たちをピックアップして、健康状態を調べるらしい。静岡でも新たな感染者が出たというし、まだまだ終息とは言えないような気がする…。

今朝は列車のダイヤに乱れがなく、順調に松戸まで到達した。だが、バスが軽く渋滞に巻き込まれ…。それでも、講義開始の40分ほど前には松戸歯学部に到着した。

1時限目「社会学」の冒頭で、「今週は “社会学” の講義が、今日を含めて3コマあるので…」という話をする。先月2週連続で休講となっているので、その補講が今週土曜日にまとめて実施されるため、「今日の講義である程度のところまで話が進めば無理に “まとめ” をしなくても、明後日の講義につながれば大丈夫!」という状況(情況)にあった。よって、かなり時間的にも気分的にも余裕が生まれ、今日は珍しく講義終了時間(10:40)の20分前には解説が終了した。

その後、質問に答えて講師室に戻り、いつもより1本早いバスに乗って松戸駅に戻ることに…。法学部到着も、いつもよりかなり早くなり、ゆっくりお弁当を食べながら、講義の準備もゆったりと…。

3時限目「社会学」は、履修登録者が全員出席することはあり得ないとしても、そこそこの出席率…。先週から始まった「人間関係の諸相と構造」の解説も、今日はいよいよ “核心” に入る。教室に落ち着きのない一群がいたので、激しくも穏やかに(?)注意して、如何に今日の講義内容が重要であるかを伝える。しかし、午前中の松戸歯学部のように、ゆったりと解説することにした。教室の雰囲気を考え、慌てないように努めた次第である。

車の上にネコの親子(?)が講義終了後、駅に続く学生たちの流れが一段落するのを確認して、それから大学を出た。寄り道もせず、今日はまっすぐ帰途につく。神奈川駅前の旅館の駐車場で、ネコの親子がひなたぼっこ(?)しているのを目撃! 写真に納めようとデジカメに手を伸ばしたが、ネコに不必要な警戒心を与えてはならないし、親子団らんの邪魔をしてはならない…と思い、携帯電話のカメラで撮影した(結局、撮影してしまった私…)。私が携帯電話を手に取り、ネコが乗っかっていた車に近づくと、母ネコが私を威嚇しにかかる…。が、私が攻撃してこないことがわかると、撮影用のポーズを取り始め、「写真を撮るなら、どうぞ早く撮ってくださいな!」と言っているような気がした。

夕飯は、チキンライス…。実は今朝方、私は夢の中でチキンライスを食べていた。それも、病院の分娩室で…。最初は陣痛室で「この先、分娩に時間がかかるから、今のうちにちゃんと食べておくんだよ!」などと、私が妻に無理矢理チキンライスを食べさせていたのである。そして、陣痛の間隔が短くなった頃合いで、私がチキンライスを引き継ぎ、それを分娩室に持って行き、妻に「がんばれ〜っ!」とエールを送りながら、私は黙々とチキンライスを食べ続けていた…。助産師さんに「旦那さん、奥さんの首を支えてあげてください!」と言われた私は、右手にスプーンを持ったまま左手を妻の首に添え、ひたすらチキンライスを食べ続けていた…。無事に赤ちゃんが生まれ、妻が我が子を抱きしめる…。「さぁ、お父さん、赤ちゃんですよ!」と助産師さんが私に赤ちゃんを預けようとするのだが、赤ちゃんが私を訝しげに見つめ、「こいつ、お母ちゃんが必死に僕を生んでくれているのに、のうのうとチキンライスなんか食べていやがって…」というような顔をしていた…という夢を見て、その話を妻にしたところ、今夜のメニューが決定した次第。学生時代に学食で食べていた大好きなチキンライスによく似た、待ちこがれた味だった。

最後に、新聞の社説風のコメントを…。

「引き際を考えろ!」と鳩山総務大臣を一括した麻生首相。引き際を先延ばしにするために国会の会期を延長したようにしか思えないのは、決して私だけではないハズ。


6月5日(金)

ふと、昨日を振り返り、「あぁ、富士山静岡空港に行きたかったなぁ…」と思う私…。静岡空港は昨日開港したばかりなので、これからいくらでも行くチャンスはあるのだが…。「初日に行く」というのはたった一度しかチャンスがないワケなので、何となく残念な気がした次第。

そういえば、韓国の仁川国際空港が開港して間もなく、その空港に行く目的もあって渡韓したこともあったなぁ…と、そんなことを思い出した。
怒りのあまり…!?
そんな想い出に浸ろうとしていた時、妻が「チョコレート、食べたいなぁ・・・」とつぶやいた。そういえば、最近 “アーモンド・チョコレート” を食べていなかったなぁ…ということで、近所のコンビニまでひとっ走り買い物に出た。だが、本命のアーモンド・チョコレートは売り切れていて、代わりになるものを見つけて急いで夜道を家に戻った。とある駐車場の前を何気なく通過したのだが、何だか妙なものが視野に入ったような気がして、その駐車場に戻ってみたところ、管理人さんの怒りに満ちた貼り紙が!?

「常習犯がいるな」と直感した。ちなみに、写真の左側は昨夜撮影したもので、右側は今日撮影したもの。

そんな昨夜の出来事…。

そして今朝、雨がポツポツと降る中、家を出た。本当なら「今週最後の出講」なのだが、今回はちょっと違う…。明日もまだ講義があるため、いつもの金曜日のように力を使い果たすワケにはいかないのである。週の後半にもなると疲労度も気になるので、通勤時も出来るだけ体に負担のかからない方法を考える。空いた電車か、はたまた時間のかからない電車か?…という具合。今日は横浜から東京までの移動に、「どうせ座れないのだったら…」ということで横須賀線ではなく東海道線を選択した。時間のかからない電車に乗ることにしたのである。

雨が降ると首都圏の鉄道ダイヤが乱れる…という法則に基づいて早めに家を出たのだが、最初に乗る京浜急行のダイヤが大幅に乱れていて、危機(?)を脱する。おかげで、その後の電車の乗り継ぎは順調で、法学部にも無事到着。

2時限目「社会学」は、昨日と同内容ながら展開方法を若干変更する必要があるため、時間を確認しながら解説を進める。学生数や学年比率などが昨日とは全く異なるため、その辺を考慮するのだが、そういう作業をするのが大好きな私…。付き合わされる学生たちにとっては「どうでもいいこと」なのかも知れないが…。

昼休み中に通信教育部へ移動し、お弁当を広げる。元気をチャージして、4時限目「社会学」の準備に入る。特に印刷するべき資料もなく、ゆったりと講義の展開を考えようと思ったのだが、「たしか昨年、何か資料を配付したような…」ということを思い出し、自分のメールボックスにその原稿がないかどうか探してみた。が、見つからず。アチコチ探してみたが、見当たらず。自宅から持ってきた講義メモのみを頼りに講義をすることにしたが、一体あの原稿はどこへ行ってしまったのやら…?

その4時限目、最初に “前回の復習” を兼ねて「集団類型」の解説をし、それから今日のテーマに入る。先週から、「人間と動物」の違いについて「社会的動物」をキーワードにしているのだが、今日は「福祉的観点」を中心に語る。この話はだいたい4月末か5月はじめに語られるべき内容なのだが、(先週も述べたように)今年の昼間スクーリングは例年とは違うプログラムで進んでいるため、この時期にずれ込んでいる次第。

講義後、本当は買い物をして帰るつもりだったのだが、雨が止む気配がなかったので「明日も講義があるし、買い物は明日でも問題ないし…」と思い、寄り道せず帰途につくことにした。まっすぐ帰宅がイチバン!…そんな気分。


6月6日(土)

昨日更新された「TSUMAのぼやき」で、「成功したのに、負けた気分です」「脱力・・・です」などと書かれる原因を作った私…。このところ、いつになく物忘れが激しく、いわゆる「昨日の夕飯」が思い出せないだけでなく、「さっき、何をしていたんだったっけ?」というような、ほんの数十秒前のことまで意識からポンッと抜けてしまうのである。結婚してからというもの、仕事に家庭にその他諸々に…とするべきことが増え、にもかかわらず能力(脳力)はそのままのため(いや、むしろ衰弱した可能性もある)、今するべきこと以外がスポーンと…。

それで、最近はやたらとメモをとるようにしたのだが、そのメモをどこに置いたのかわからなくなって…。

情けない限りである。

雨音で明けた土曜日の朝…。いつもの土曜日ならば「雨か…」程度に思って再び夢の中に戻れば良いのだが、今朝は事情が違う。松戸歯学部へ出講しなくてはならないのである。

先月は “2週連続休講” という事態になったため、今日はその補講を2コマ一気に行うのである。

いつもならお休みの土曜日に出講するため、何となく違和感を覚えるところもあるが、電車もバスも座席がスカスカ状態で、いつもより楽な通勤ではあった。

9時になり、教室に向かうと、ちょっといつもより人数が少なめ…。「土曜日の補講だから、こんなもんかな…」などと思っていたところ、次々に学生が教室に入ってきた。1コマ目は1人欠席という状態で終了する。2コマ目になって全員集合! 2コマ連続で「問題行動」のとらえ方と根源について語る。天気予報では「12時過ぎから強雨」とのことだったが、なぜか12時過ぎに雨が止み、その止み間に学生たちを帰すことにした。

こうして、無事に補講が終了した。講師室でお茶をいただいて、ちょっと落ち着いたところでバス停へ。土曜の午後で、天気が良くないということも重なってか、道路が渋滞していて、乗ろうと思っていた松戸13時発の常磐線に乗り遅れた。が、後は乗り継ぎも順調で、14時過ぎには横浜まで戻ってきていた私…。
怒りの貼り紙、なれの果て…
帰途、例の駐車場にあった “管理人さんの怒りに満ちた貼り紙” のなれの果てを見た。雨のせいもあるのか? 雨で怒りが鎮まったのか? はたまた「アンタこそ、誰とケンカしようとしてるんだ? おぅ、受けて立つぞ!」などと思われてしまったのか?

文面はそのままに路面に哀しく晒されたままの “元” 貼り紙…。切ない…。

明日は一体、どんな姿になっているのだろう?


6月7日(日)

ここ数日、bewith.acのサーバが不安定だったようである。「先生、日本大学連絡板が見られません!」などという問い合わせもあった。メールかウェブのどちらか、あるいは両方が同時にダウンして、なかなかbewith.acにアクセスできなかった方もおられると思う。ただ、サーバの状態にかかわらず、私はサイトの更新作業はひたすら続けているので、気長にお付き合いいただけたら…と思う次第。

昨日は(日本時間では今日だが)、岡田ジャパンがアジア最終予選でウズベキスタンを破り、FIFAワールドカップ4大会連続出場を決めた。キックオフからしばらくはテレビ観戦していた我ら夫婦であるが、日付が変わってしばらくは「着信御礼! ケータイ大喜利」を見ながらインターネットの速報サイトで試合の状況を確認する。

それにしても、苦しい試合だった。ウズベキスタンが日本を苦しめたのではなく、日本に不利なジャッジばかりをした主審に苦しめられたように思えた。とにかく、酷いジャッジだった。「こんなジャッジで国際試合の主審が務まるのか!?」と憤るばかり。ウズベキスタンのラフプレーにはイエローカードをなかなか出さず、日本にはレッドカードまで出す…。岡田監督をも退席処分にする…。日本にとってアウェーゲームだからといって、ここまで露骨なジャッジがあるだろうか…と思えてならなかった。主審は、ウズベキスタン側から賄賂でも受け取ったのだろうか? あるいは、日本をおとしめなくてはならないような事情があるのだろうか? そんな疑念さえ抱いてしまった。

W杯出場決定一番乗りは嬉しい限りだが、後味の悪い試合でもあったような…。日本選手の頑張りを見ていると、なおさらである。

それにしても、かつては惜しいところでW杯出場を逃し続けていた日本が、4大会連続でW杯に出場するというのも、何やら感慨深いものを覚える。私が学生だった頃は、「アジア代表といえば中国と韓国」というのが当たり前だった。1997年11月にマレーシアのジョホールバルでイランを破って翌98年のW杯フランス大会に出場して以来、アジア代表に必ず日本が含まれることになったワケであるが…。97年のジョホールバルでの試合の翌日(日本時間では同日)、国際関係学部に出講して1時限目の教室に入ったところ、学生がいつもの半分程度しかおらず、徐々に遅刻学生が教室に入ってきて、「もしかして、サッカーの試合を見ていて寝坊した?」と聞くと「…はい」という返事がアチコチから聞こえてきた…ということを思い出す。あの時も、加茂監督が更迭されたため、日本代表は岡田監督が率いていた。そして、本戦では “あの” 三浦知良が選手登録されず…などということもあった。三浦知良は、現在も横浜FCで現役続行中…。こちらも頑張ってもらいたいと思う。

今朝、新聞を取りにポストに行くと、そこに封筒が…。小林さんに協力要請(?)しておいた “浪花のモーツアルト” ことキダ・タロー先生のCDだった。我が家の状況に気を遣って、CDをポストに入れただけで呼び鈴も押さず、小林さんは帰られたらしい。早速CDを取り出し、妻にも聞こえるような音量で再生し、珠玉の名作を聴きながら、ひとり悦に入る。

妻はキダ先生の業績をほとんど知らず、「探偵! ナイトスクープ」の顧問というイメージが強いらしく、「かに道楽」「出前一丁」「プロポーズ大作戦」くらいしか聞き覚えがないという。妻のお腹の赤ちゃんは、「かに道楽」の曲にのみ反応していたので、将来は蟹好きか浪花好きのいずれかの(あるいは両方合わさった)人生を歩むのではないだろうか。

横浜で生まれ育った私だが、大阪に郷愁を覚えてしまった。以前は、暇になると大阪を目指したものだった。最初の頃はキタが中心だった行動範囲も、今ではミナミの雰囲気に惚れ込んで、むしろキタが “おすまし系” のように思えてしまうほど。あぁ、大阪…。

どの猫も、立ち止まって写真用のポーズを取り出した!?それにしても、今日は久々に良い天気だった。午前中からしばらくお腹が苦しそうだった妻も、昼過ぎになると少し体調が落ち着いてきた。せっかくなので、妻を連れて近所の公園まで軽い散歩をしに行くことにした。通常の状態だったら何てこともない坂道も、今の妻にはちょっとつらそう…。しかし、体を動かせるうちに歩いてリフレッシュしてもらえたら良いと思い、ゆっくりゆっくり一緒に歩いた。

公園に着くと、そこにはネコたちが…。その姿が健気で可愛かったので、携帯電話のカメラモードを使って撮影することにした。ネコたちに警戒されないように、ニコニコしながらゆっくり近づいたところ、協力的だったのか観念したのかはわからないが、どのネコもキチンと静止して、写真が撮りやすいようにポーズを取ってくれたのである。が、写真を撮り終えると、「えっ、それで終わり? 餌はないの?」というような切ない顔をしていたネコたち…。我が家の近所にはノラネコちゃんたちがたくさんいて、彼らは彼らなりに街のルールを乱していないようなのだが、無責任な人間たちが不必要に餌を与えて、色々な問題が起きているという。公園を管理する横浜市土木事務所が、「餌を与えるなら、最後まで責任を持ってネコたちに接してください」という掲示をしている。ずっとこの先、ネコたちの面倒が見られるのであれば、喜んで餌も与えよう。しかし…、ということで、「ゴメンね!」と謝った我ら夫婦。謝りつつも、写真を撮り続けた私…。

こうして、二人だけで歩くのも、人生の中であと1ヶ月程度。もうすぐ子供が生まれ、3人で歩むことになるのだから…。公園で爽やかな風に吹かれながら、「私は、妻や子供を守ってあげられるのかな?」と自問していた。でも、自分の全てをかけて、妻も子供も守っていきたいと、強く思う。

な〜んて「ぼやき」に似つかわしくないシリアスな展開はさておき、「子供が生まれて、初めて我が家に戻ってきたら、今日と同じ景色を見せてあげよう!」などと思いつつも、ネコたちに “出演依頼” していないので、全く同じ景色にはならないものと思われ…(以下略)


6月8日(月)

昨日の好天はどこへやら、またしても雨の朝…。おまけに、気温が上がらず、上着なしで出かけるのはちょっとキツイような状態だった。ただ、家を出る時には雨が止んでいたので、「折りたたみ傘にするか、ジャンプ傘にするか」と悩む。そして、ジャンプ傘を持っていくことにした。

街中は、また一段とマスク着用者比率が低くなっていた。マスクが(新型)インフルエンザに100%有効であるワケではないにせよ、終息宣言の後でもアチコチで集団感染が確認されている以上は、何らかの防御をする必要はあるのではないかと思う。特に、我が家の場合は…。

しかし、かく言う私も、健康過信だったり「自分は大丈夫!」という根拠レスな自信があったり…で、以前はマスク着用を軽んじる者の一人であった。

今日の特急踊り子号車内は、横浜から一緒に乗り込んだジイサン(1名)とバアサン(多数)のグループがにぎやかだった…というよりも、かなりうるさかった! 久々にみんなが集合し、旅行に行けるのが楽しくて楽しくて仕方がないのか、特に、ジイサンの興奮具合が尋常でなく、その盛り上がりに感化されたバアサンたちのテンションも上がりっぱなしであった。さらに、大船で新たにバアサンが加わり、うるささ倍増! 講義の準備を車内でするつもりだったが、断念した私…。

車内検札の際、ジイサンがことあるごとに立ち上がり、車掌さんから「あの、座ったままで結構ですから…」と何度も着席を促されていた。精算するたび、時間の確認をするたび、ジイサンは立ち上がった。自分が乗務する電車内でけが人が出るのは避けたいという強い思いが、車掌さんの言葉と態度からあふれ出ていた。

小田原を過ぎたあたりで太陽が顔をのぞかせ、気温も上昇してきた。三島に到着して改札を抜けると、雨の降る雰囲気など皆無な青空…。そして、雨傘を持って歩いていたのは私だけ…。そんな陽気になってきた。

国際関係学部に到着すると、もはや上着など羽織っていられないような状態になっていた。ジャケットをハンガーに掛け、今週使用する資料の印刷に取りかかった。それにしても…、機械の発熱も関係するだろうが、印刷室は蒸し風呂状態だった。

3時限目「社会学」は、「問題行動の根源」を理論的に理解するために「アノミーanomie」をキーワードにしつつ、学生たちの身の回りで起こり得る現象や、現在の小学校の教室の無秩序ぶりなどを紹介した。「決して、他人事じゃないなぁ…」と自分にも言い聞かせながらも、実感を込めながら解説したのだが、学生たちの反応や如何に!?

4時限目「日本の社会」は、今回から後半戦! 通年科目であれば、夏休みを挟んで後期開始…といったところである。後半最初のテーマは、いつも「日本的経営」である。今日は、「この『日本的経営』という言葉は “日本的な経営” ということではなく、“日本的経営” という社会学用語があるので、概念からシッカリ学んでください」という説明で90分…。日本的経営を象徴するキーワード、特徴、構造、意思決定方法などにカテゴリー分けして解説したので、何とか形にはなったのではないかと…。

講義を終えて、空を見上げる…。雨の降る気配など、全く感じられなかった。そんな空の下、ジャンプ傘を持って三島駅まで歩いていると、ついに “仲間” を発見する! とはいえ、2〜3人程度だが、どうやら彼ら(彼女たち)も神奈川県方面へ帰るらしい。

東海道線の熱海行きに乗り、しばし窓の外を眺めていたところ、雲が立ちこめて青空を覆い尽くし始めた。さらに、熱海手前に差しかかった時、車窓に雨が…。「あぁ、これで傘を持って出たことが意味をなす!」と、少しだけ安堵感を覚えた。熱海で東京行きに乗り換え、横浜までしばし仮眠…と思ったのだが、途中で体が何度も「ガクッ!」となり、そのたびに目が覚める。疲れ果てているのか、それとも野生に戻りつつあるのか、いずれにせよ、そんなことが平塚あたりまで続いた。

平塚から横浜までは、もうすっかり眠る気も失せていて、ずっと窓の外の風景を眺めていた。横浜で買い物をして帰るつもりだったが、妻の具合がちょっと心配になり、寄り道せずに帰宅した。神奈川駅から自宅まで、傘をささずに帰ろうと思えば帰れたのだが、意地で(?)傘をさした。

今日の私は、一体何と闘っていたのだろう?


6月9日(火)

妻曰く、数年前の今日は「我々が初めてお互いの存在を確認した日」なのだか…。その “出会い” があったからこそ、今の我々があるワケであるが…。

なのに(?)夜中に何度か咳込み、そのたびに目が覚めた私…。寝ぼけていて時間の感覚を失っていた私は、身支度をととのえようとベッドから起き、電話機の時計を見て「何だ、まだ4時じゃないか!?」と驚き、正気に(?)戻った。

その後も何度か目が覚めたのだが、それで寝不足になるワケでもなく、寝坊は回避できたのだから、全く問題ないのだが…。

朝食後、いつもの火曜日と同様に、妻と東神奈川まで一緒に向かう。私は特急券の自動券売機で静岡までの新幹線特急券と乗車券を購入し、妻はサティの得々市へ。

今朝も、特急券の自動券売機には先着がいた。東北方面の特急に乗るのか、何度も「あ」「い」「づ」と入力し、「会津○○」と表示されたタッチパネルをアレコレ押しては取り消し、また「会津○○」と表示されたタッチパネルを押しては取り消し…の繰り返し。そして、私の姿に気がつくや否や、全ての工程を取り消し、脱兎の如く去って行った。またしても…!?

先週も同じような輩に出くわしたが、特急券の検索は自宅か携帯電話でインターネットサービスを利用して欲しいものだ。

静岡入りすると、気温はかなり高め…。上着を羽織らないで出かけた自分の選択が正しかったことを知る。程なくして、英和学院大学行きのバスが来る。バスの車内は “かなり” ムシムシ…。その頃、静岡県に「梅雨入り宣言」が出されたらしい。雨の降る気配など、昼間は感じられなかったが…。

大学で出勤簿に押印後、すぐに3時限目「国際関係論」と5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料をまとめて印刷する。今日は空き時間の4時限目に “じっくり” 5時限目の講義内容を確認しなくてはならない事情があり、昼休みに一気に作業を片づけた。そして、お弁当…。

3時限目は、今日から「ナショナリズム」に関する解説開始である。前回までの「グローバリゼーション」とは対立概念となることを理解してもらうため、WBCに関する韓国の新聞記事やニュース記事を紹介し、「ナショナリズムとショービニズム」の関連性を説明する。

5時限目は、じっくり内容確認したのにもかかわらず、またしても講義時間をオーバーしてしまった…。「自文化中心主義と文化相対主義」に関して、今日は日本人に見られる自文化中心主義・文化相対主義の特徴を具体例を挙げつつ説明することになっていたのだが、前回の解説で終了していない部分があり、それを最初に説明し、小テストを実施したところ、思った以上に私が盛り上がってしまい、そこで時間が読めない状態に陥ってしまった次第。来週からは完全にテーマが変わるので、今のうちに時間の流れを熟考しておかなくては…。

帰り、久々に東京行き直通の東海道線に乗ることにした。19時半に静岡駅を出発し、2時間45分後に横浜駅に到着する…。一眠りしてしまうと “長旅” に感じないのだが、どうしても熱海や小田原あたりで目が覚める。この長旅を数え切れないほど体験し、時には妻(かつての「同行者」)とも利用したものである。乗り換えせずに横浜に戻れる上、運行は特急型車両…ということで乗り心地は最高なのだが、やはり2時間45分というのは…。慣れきっているつもりでも、妙な “勝負” を挑むと完膚無きまでに打ちのめされることもある。今夜は…というと、「お互い、頑張ってるねぇ!」という感じであった(どんな感じ?)
近所のミドリガメ
その電車に乗る前、時間がちょっと空いたので、静岡駅ビルのパルシェに寄ってみた。5階のPASSPORT「はんなり豆腐」シリーズの「近所のミドリガメ」のクッションと「ただのスズメ」のティッシュカバーを購入し、妻への「出会いのプチ祝い」プレゼントにした。

ささやかだけれども、何となく嬉しい一日…。


6月10日(水)

やっぱり、静岡〜横浜の2時間45分は、思った以上に私の体にダメージを与えてくれていたらしい。さらに、昨夜は早寝することも出来ず。そのため、今朝は体が動かない状態…。それで、いつも乗っている特急踊り子号の1時間後に横浜を出発する伊豆急下田・熱海行きに乗ることにした。

当然、この特急は三島には行かない。いつも乗っている踊り子号なら熱海よりJR東海に乗り入れるのだが、今日乗った踊り子号の後ろ5両は熱海で切り離されて終点となってしまう。それで、熱海からは東海道線に乗り換えることになったのだが…。通常なら同じホームで乗り換えられるのに、時間帯が悪いのか、わざわざ階段を上り下りしてホームを移動しなくてはならなかった。それでも、ダイヤの乱れなどもなく、無事に三島到着! 国際関係学部には、12時前に到着した。

3時限目「社会学」は、この時期になると必ず語る “全テーマの中で一番重い内容” について。過去に私が集計したデータを元にしたバーチャルリアリティとDeath Educationに関する解説をする。子供たちの死生観がとんでもない状態になっているという話を中心に、私自身が蒐集した情報や、実際に起こった事件に関するDVDを再生しつつ、学生たちに「今、何が起きているのか?」を感じ取って欲しいと思った次第。

4時限目「日本の社会」は前回から「日本的経営」をテーマとしているが、今日は「稟議と根回し」について解説を進める。「稟議書」作成方法と、稟議書化することの長所と短所、その最中に繰り広げられる「根回し」の関連性を語る。さらに、「根回し」というものが日本と海外とでは全く性格の違う作業であることを、具体例を挙げながら説明する。講義の冒頭で、マルクスの言う「疎外」の概念を説明し、労使の関係性を理解してもらったのだが、「これは、もっと早い時期に語ったほうが良かったような…」と、少し残念な気持ちになった私…。

5時限目「日本社会(留学生用)」では、「文化とパーソナリティ」を基礎として日本人について語っているが、今日のテーマは「和」。学生たちに「和」という漢字からイメージすることをイメージしてもらい「日本の社会」と同様にアニメーション『とっとこハム太郎』を30分ほど鑑賞する…という流れは、こちらも昨年と全く同じ。だが、モニターテレビは作動しているのにプロジェクターの電源が入らず、学生たちには小さな画面で鑑賞してもらうハメに…。

今日も、帰りは東海道線…。静岡からではないので、早い時間から東京行き直通電車が走っている。乗り換えなしで横浜に帰れる上、1時間半から1時間40分程度の乗車時間で済むのが良い。同じ静岡県とはいえ、静岡駅と三島駅とでは、やはり距離が違うことを思い知る今日この頃(?)である。

飲み続けたウルトラサイダー東海地方は昨日から、関東地方も今日から梅雨入り…。なのに、傘をささずに済んでいる私…。

このところ、余り話題にしていないが、実は “まだまだ話題” の「ウルトラサイダー」を今なお買い続けている我ら夫婦…。しかし、なぜか未だ「ゾフィー」柄の缶に巡り会えない。それで、凝りもせずに100円玉を自販機に投入し続けているのだが、そんなことをし続けているものだから、我が家の廊下に “捨てられずに溜まってしまった缶” がディスプレイされている有様。「地震が来たら、一気に倒れてうるさいんだろうなぁ…」などとノンキなことを思っているのだが、本当にどこまで続くことやら…。
ささやかだけれども、何となく嬉しい一日…。


6月11日(木)

昨日、神奈川駅から自宅まで、商店街をいつものように歩いていたら、何やら電気コードが張り巡らされているのを見つけた。そして次の瞬間、「あっ、そうか!?」と、あることを思い出した。今週の金曜日から3日間、洲崎大神のお祭りである。今日の夕方、商店街では屋台の組み立てやら荷物の運搬やら、明日から営業する縁日の準備が始まっていた。おそらく、今夜は遅くまで作業にかかるのだろう。

今朝は雨…。梅雨らしい陽気だった。が、午後から晴れるという予報だったので、上着を羽織らずに家を出る。今朝は私が乗る列車に関してはダイヤの乱れもなく、無事に松戸歯学部に到着する。

1時限目「社会学」は、先週土曜日の補講の続き。「問題行動の根源」の解説を進め、「罪」のとらえ方について話をする。が、私の解説の仕方が悪かったのか、話の進め方がマズかったのか、別の要因があったのか、教室の雰囲気は梅雨のようにジメジメした感じ…。ただ、解説するべきことは全て語り尽くす必要があるので、途中から余計な(?)具体例を省き、先週木曜日のようにかなり早い時間に講義を終了させた。

早く講義が終了した以上、早く法学部に移動したほうが…ということで、急いでバスに乗り込み、松戸駅に戻る。途中までバスは順調に走行していたのだが、交差点の混雑でバスがなかなか前に進めない…。さらに、或るオバサンが間違えて降車ボタンを押したため、誰も乗り降りしないバス停で降車ドアが開き、誰も降りないため運転手さんが “気を利かせて” 降りる人が現れるまで待ってしまった。当のオバサンは…といえば、「誰か、ここで降りないのかしら…?」という感じでバス車内を見回していたが、誰も降りるハズもない。せめて、「間違えて押しました!」と言えば良かったものを…。結局、1分近く停車していたため、乗ろうと思っていた常磐線に間に合うかどうか微妙な状態に陥ってしまった。

結果から言えば、私は常磐線にギリギリ間に合ったのだが、私の同僚教員は乗り遅れていた。

法学部には予想以上に早く着き、ゆっくりお弁当を食べ、講義の準備も落ち着いて行えた。そして、3時限目「社会学」に向かったのだが…。

いよいよ「人間関係の諸相と構造」の解説も佳境に入り、「地位−役割」について重要事項の解説に入ったのだが、あれほど私が「人間は仮面(persona)をかぶって演技し、その演技力で人間としての評価が決まる」という話をし続けたのにもかかわらず、教室の2階席の学生がちょこちょこ外に出て行くのが見え、「こっち(=教員=私)が一生懸命に盛り上げようとすればするほど、ああいう(講義中に退出する)学生の存在が全てを台無しにするんだけれどねぇ…」という愚痴をこぼしてみる。真面目な学生が多いだけに、残念な学生の存在が腹立たしく思えるのである。講義中に教室を出たり、帰ったりすることが、大学では当たり前のことだとは絶対に思えない。そして、自分が一生懸命話をしている最中に帰られる虚しさを考えようともしない学生の無神経ぶりに、「今後、とんでもないことが起きなければ良いのだが…」という不安が募ってくる。

それとも、私も “手抜き講義” でもしておけば良いのだろうか? どうせ、私がどんなに熱意を込めて講義しようと、途中で(出席票だけ書いて)帰るつもりで教室に来た学生には、何にも響かないのだから…。レディネスのない学生に何を語っても、無駄なだけだろう。しかぁ〜し、逃げるワケにはいかないのだ!

天気予報では、明日からしばらく晴れるのだとか…。神社のお祭りになると、どういうワケか晴れる確率が高くなる。おそるべし、神の力!?


6月12日(金)

頭が痛い…。偏頭痛が再発したらしい。しかし、両肩に湿布を貼って様子を見て、鎮痛剤は服用しないで家を出た。家の前に、ワンボックスカーとトラックが停まっていた。このところ、神社のお祭りの時はいつも玄関前に車が停まる。以前、ドクター今井から聞いた話だが、祭りに来た “無法者” の若者が人の家の敷地内に座り込んだりゴミを放置したりして迷惑なので、それで敷地に立ち入れないように車を家の前に停めさせるようにしているとのこと。

トラックと壁の間をすり抜け、縁日の準備が着々と進んでいる商店街を通り、神奈川駅へ。「今日の帰宅時間には、きっとにぎやかになっているんだろうなぁ…」と思うと、少しゾッとする。家の前で “霊験あらたか” な神社の祭りが行われるのは有り難い話だが、祭りに集まる人たちのマナーの悪さが迷惑なのである。

さて、水道橋駅には講義開始の1時間前に到着したのだが、頭痛の度合いが家を出る前よりもひどくなっていて、講義に支障を来さないとも限らないような状態に…。やむを得ず、駅の自販機でミネラルウォーターを購入し、鎮痛剤を服用してから法学部へ向かった。が、なかなか効き目が現れない…。

教員室で講義の準備を進めようにも、なかなか思うに任せぬ状態…。せっかく門下生の加藤くんが顔を出してくれたのだが、十分に対応してあげられず、大変申し訳ないことをしてしまった。

まだまだ十分な鎮痛効果が現れていないのにも関わらず、2時限目開始のチャイムが鳴る。意を決して「社会学の教師」というペルソナを深々とかぶり、講義教室に向かった。マイクアンプの電源を入れ、教壇に上がってもなお、痛みの抜けない状態…。が、神が味方してくれたのか、徐々に鎮痛剤の効き目が現れて、講義開始25分過ぎになってやっといつもの体調に戻ってきた。そして、無事に「地位−役割」の解説が終了した。

今日はそのまま法学部の教員室に残り、お弁当を食して昼休みをのんびり過ごし、3時限開始のチャイムを聴きながら通信教育部に移動する。それでも、4時限目までにかなり時間的余裕があるので、ゆっくりと講義用資料を作成する。そして、今週最後の「社会学」…。今日で「人間と動物」の解説を結ぶことになる。そこで、人間が「社会的動物」である所以としての「生理的早産」について語り、そのまま次回の予告編…。こちらは、時間の計算もピッタリに進行した。

帰途、ふと甘いものが欲しくなり、「フレジェが食べたいなぁ…」という気分になった。が、どこにもフレジェは見当たらず、第二希望のロールケーキをGranSta(東京駅エキナカ)で購入して東海道線に乗り込んだ。

やはり…。夕方、神奈川駅の改札を出た私が目にしたものは、年に一度の大にぎわいの商店街…。まだ日も暮れていないというのに、浴衣の子供たちに学校帰りの中学生たちが、アチコチの縁日の前に群がっていた。が、不思議なことに、神社の境内は閑散としていて…。本末転倒な日本の祭り…。


6月13日(土)

今朝、玄関を開けたら、ワンボックスカーとトラックに守られて、我が家の前は荒らされた様子もない。が、我が家の前の道には、景品のパッケージ(空箱)やら食べカスやらが散乱していて、子供たちのマナーの悪さを思い知らされた。この街に住んでいない者が、平然とゴミを捨ててゆくのである。自分の家の前にゴミを捨てられたら、おそらくイヤな想いをするだろうに…。

某国の首相が迷走…。この御仁は国会を解散させるために首相に選ばれたような気がするのだが、どうやら “総理大臣” の居心地に酔ってしまったらしく、いたずらに在任期間を引き延ばそうと(あるいは、短期政権という不名誉なレッテルを回避するのに)躍起になったのか、とにかく国会を解散させる気配が感じられない。国民の内閣支持率が下がろうが、自身の “総理大臣” の在位にしか興味がなさそうな感じさえする。そればかりか、国民感情と逆行することばかりをしでかす。昨日は、某郵政会社の社長が再任されるということで総務大臣を事実上更迭してしまった。

「国会を解散させるだけなら、首相適任者ではない人を首相に据えて、次の国会で適任者を選出しようじゃないか!」というシナリオがあったのではないか…と思えてならない。だとしたら、国民を馬鹿にしているだけではなく、政治というものの本質を全く解していない蛮行ではないか?

国政に対する「ぼやき」は、このくらいにして…。

今日は妊婦健診の日…。だが、いつも妻を診てくれているドクターは、昨日・今日と休診である。学会のシーズンだし、そういう事情もあるのだろう。が、前回の健診から今日でちょうど2週間なので、どうしても今日中に受診したい(させたい)ところ。加えて、立ち会い分娩を希望する夫婦は「両親学級 第3課・第4課」の受講のほかに「助産師との面接」も必須となる。面接は、妊娠34週を過ぎてから行われるのだが、妻は現在妊娠34週と2日…。それで、今日の受診後に面接を受けるべく、9時過ぎに妻が病院に電話して面接希望の旨を伝えた。

今日は主治医が休診である上、産婦人科は午後休診!…ということで、午前中にとにかく病院に着かなくてはならない。にもかかわらず、路線バス好きの私は、「横浜市営バスの38系統 “鶴見駅西口” 行きに、新たに新子安駅西口経由の路線が増設された」という情報を得ていながら新路線に乗車したことがなかったので、身重の妻に「このバスに乗ると、病院の前のバス停に停車するから…」と言って今日はバスで病院に向かうことにした。ちなみに、私の発言は嘘偽りのない真実である(実際、病院の目の前には「大口駅東口」バス停があり、そこの新路線も停車する)。だが、京浜急行と横浜線を乗り継いで大口に行くよりも、倍以上の時間がかかってしまった。当然といえば当然…。

担当医が1人欠けている上に午後休診ということで、外来待合室は大混雑。こうなることは初めから予測がついていたのだが、それにしてもスゴイ混雑…。受付を済ませてから1時間以上経っても、妻の名前が呼ばれる気配もない。夫婦してお尻の痛みが気になり始めた頃、待合室の外から妻の名を呼ぶ声が…。「まだ診察まで時間がかかると思いますので、先に面接をしてしまいましょう!」ということになった。

面談室に通され、助産師さんから「この面接は、夫婦で立ち会い分娩に関する意識が一致しているかどうかの確認のため行われます」という説明を受け、あらかじめ記入しておいた「立ち会い分娩希望届」を提出した。

「立ち会い分娩を希望する理由」を書く欄に「子供を夫婦で育ててゆくにあたり、その誕生の瞬間を夫婦で迎えることで、親となる意識を強めたいと思った次第です」と書いて提出したところ、

はいっ! お手本のような文章ですね!

と助産師さんに言われて、複雑な心境になった私…。帰宅後、妻が「他の旦那さんたちは『妻の痛みを癒したい』くらいのことを一言だけ書いて提出しているんじゃない? それに、後であなたが大学の教員だってことがわかって(助産師さんも)納得したんじゃない?」とフォローしてくれた。

面接の結果、我ら夫婦は立ち会い分娩を許可されたのだが、出産と講義が重なったら立ち会えないので、そこがちょっと微妙なところ。

面接後、面談室から分娩室に移動し、実際に立ち会う時の諸注意を受ける。分娩室を見るのは、これで2度目である。前回は分娩時の姿勢やら呼吸法やらを中心に説明されたのだが、今日は私に対する説明が主で、“その瞬間” を想定した話が続くので、柄にもなく言葉を失ってしまった私…。

外来待合室に戻ると、我ら夫婦の姿を見つけた別の助産師さんが声をかけてくれて、診察室の前で待つように促してくれた。しばらくすると、やっと名前が呼ばれた。家を出る前、「いつもの先生じゃないなら、女医さんのほうがいいなぁ…」とつぶやいていた妻…。産婦人科には常勤医師が3名おり、うち1名が女性なのである。主治医に診てもらえないのであれば、女医さんに…という妻の想いが通じたようである。

「今日はいつもの先生が休診なので…」という説明から診察開始。そして、「やっぱり、医師によって診察方法が変わるんだなぁ…」ということを実感する。いつものドクターは、「腹囲」「子宮底長」を計る際には整数値のみを助産師さんに伝え、「足のむくみ」については「なし」「あり」などと表現する。が、今日の女医さんは小数点まで計り、むくみは「−」「+」などと表現する。母子手帳に記入されることは同じだが、おそらく出身大学や研修先の違いなどで “表現の違い” が生じるのだろう…などと、社会学的な視座を考えていた私であった。
6月13日のエコー写真
「頭、下にありますね!」と、エコーで映し出された我が子の姿を確認する。「推定体重は2074g…。標準よりちょっと下ですが、成長は順調です」とのこと。さらに、「横顔です。ここが目で…」と顔のアップが!? 右の写真をタテにするとハッキリ我が子の形相がわかるのだが…。妻曰く、「やっぱり、あなたソックリ!」だとか…。自分で言うのも変だが、鼻から口にかけてはよく似ているような気がする…。

今回も、4700円分の妊婦健康診査費用)補助券を使用して、自己負担が800円。前回と全く同じである。

前回と同様、「マクドナルド×コカ・コーラ パーフェクトパートナー “Coke glassキャンペーン”」にチャレンジ(?)するため、大口駅前のマクドナルドで昼食をとった。前回はライトブルーとグレーのグラスをゲットしたが、今日はパープルとグレーをゲット! これで、3色全てが揃ったことになる。前回のキャンペーンのものと合わせて、これで6色が揃った。

帰りに、東神奈川駅前のスーパーで買い物をし、京浜急行で神奈川に戻ったが、まだ日の高い時間帯だというのに屋台は大盛り上がり状態。日が暮れる頃には、もっとスゴイことになるんだろうなぁ…。すでに、子供たちがポイポイとゴミを捨てまくっていたし…。

洲崎大神の御輿その光景を見ずに過ごせたら…と部屋でおとなしくしていた我ら夫婦であったが、神社から聞こえるお囃子を聴いていたらいてもたってもいられない状態になり、「夕飯は屋台で何か買って、それをおかずにして…」などという話がまとまった。19時前、家を出て、まずは神社へお参りに行く。今夜は、境内前に長い列が出来ていた。「これでこそ、お祭り!」と気分が盛り上がった。

境内の神楽殿で、お囃子に合わせて獅子舞が披露されていた。その獅子舞の力強い動きに足を止める人々…。お参りを済ませた我ら夫婦も神楽殿前で足を止めた。しばらくすると、獅子舞が “おかめ” の踊りに変わり、程なくして “ひょっとこ” が現れ、おかめとひょっとこの踊りが始まった。そのコミカルな動きに、人々の顔も和らいでいた。ひょっとこが引っ込むと、おかめが再び獅子舞に!? 見事な踊りに満足した我ら夫婦(と周囲の人々)であった。

縁日は、昼間よりも盛況ぶりが増していて、なかなか前に進めない有様。妻のお腹を気遣いながら一通りの縁日を覗き、チヂミとトッポッキ、広島風お好み焼きを買って家に戻った。こういう時、家が祭りの地域内にあるのはとっても助かる。が、21時で祭りが落ち着いた後も “アホな若者” の奇声が聞こえてきたり、アチコチにゴミが放置されているのを見ると、この国の将来が不安になる…。


6月14日(日)

先週まで東京MXテレビで「帰ってきたウルトラマン」が放送されていたが、今日から「ウルトラマンA」が始まった。この作品は、私が幼稚園年長組の時に放送されたもので、「帰ってきたウルトラマン」と同様に私の中で最も印象に残っているウルトラシリーズの1つである。通常、ウルトラマンに変身するのは1人だが、この作品は北斗星司と南夕子の合体変身が話題になったのを覚えている。

が、途中で南夕子は冥王星に帰って行くという設定となり、以降は北斗星司のみで変身することになり、このあたりから「な〜んだ、ひとりでも変身できるんじゃん!?」などと、私がウルトラシリーズに疑念を抱く “きっかけ” となってしまった作品でもある。また、この作品には「怪獣」は登場せず、地球の平和を脅かすのが「超獣」という設定も特徴的だった。

私が特に覚えているのは、「ヒッポリト星人」の回である。ウルトラ兄弟が揃いも揃って固められてしまう…というエピソードは、かなり強烈なものであった。

見逃してはならないという気持ちの強かった私は、DVDに録画した上で、「ウルトラマンA」と久々の対面をした。妻は、この「ウルトラマンA」の放送されていた時代を生きていないばかりか、「ウルトラマンA」の姿さえ知らないという。それで、私に「どんな格好なの?」と聞いてくるのは当然とはいえ、今までに「ウルトラ兄弟」の形相について言葉で説明した経験などないため、何と表現して良いのやら…としばし悩み、出された答えが

ウルトラマンとウルトラセブンを足して、地下鉄で割ったような姿!

という表現だった。果たして、「ウルトラマンA」が始まって妻が「あぁ…」と納得してしまったのが、虚しいやら切ないやら、そして「私の表現方法、まんざらでもなかったんだなぁ…」という想いが交錯した。

初回は、北斗星司と南夕子が超獣ベロクロンの攻撃で命を落とし(この辺は、ウルトラシリーズの定番となっている)、ウルトラマンAによって命とウルトラリングが与えられ、TACに入隊する…という流れ。「そうそう、こんな展開だった!」と懐かしく画面を眺め続けた。やっぱり、37年も時が流れようと、脳裏にはシッカリ “あの頃” の感動が刻み込まれていたのである。

洲崎大神のお祭りも、本日まで。家の前の道には、ゴミ袋がいくつも置かれていて、「ゴミはちゃんと袋に入れて始末しろ!」と言わんばかりの様相であった。祭りの事務局によって設置されたのか、はたまた近所の有志によるものか…。散乱していたゴミは夜中のうちに片づけられ、ゴミ袋が置かれたのだろう。

祭りの最終日である今日は、朝8時から12時間かけて御輿が洲崎大神の治める地域を回っていった。夕方になって雨が降り、「御神輿、大丈夫かなぁ?」と夫婦で心配したが、夜8時になって周囲が騒がしくなり、予定通り御輿が神社に戻ってきたことを知ると、デジカメと傘を持って急いで外に出た私…。
ビニールシートをかぶって、無事に神輿が神社に帰還
御輿にはビニールシートがかけられ、御姿は無事であった。が、御輿を祠に戻す際に、うまく歩道を上がりきれず、さらに軽トラックで押しながらの作業だったので勢いが急についてしまったりして、「あぶない! 右、右!」などという大きな声で指示が飛びまくっていた。無事に神輿が納められたのを確認して、家に戻った。今日の外出は、この1回だけ。

そんな、日曜日…。


6月15日(月)

週の頭だというのに、今朝はどうしたことか脳も体も起きられず、またしても “いつもの” 特急踊り子号を諦め、“その1時間後の” 特急踊り子号も諦め、新幹線に乗ることにした。10時半過ぎに家を出ると、なにやら怪しい空模様…。新横浜から11:22発のひかり号で三島に向かい、正午前に国際関係学部入り。

いつもなら、月曜日に一気に(?)水曜日分も含めて講義用資料を印刷するのだが、上記の理由から大学入りが遅くなり、今日の講義用資料を作成するのがやっと…という有様。

慌ただしくお弁当を食し、3時限目「社会学」に突入する。今日で「問題行動の根源」を結ぶことになるので、何としても時間内に解説を終える必要が…。このテーマの最後の解説内容は「防衛機制」について。様々な例を挙げつつ、人間の本能的なメカニズムを学生たちに思い出してもらうことにした。が、私の解説が終わりかけた瞬間、教室の後方で荷物をまとめて席を立つ学生数名…。エラく腹立たしい想いがしたが、「ゴメン、まだ解説が終わってないから、席を立たないでもらえるかな? あえて謝っとくわ。ゴメンね!」と低姿勢(慇懃無礼?)な指示を与える。一瞬、教室の空気が凍り付きそうになったが、そのことに気づいていなかった学生も多数。

4時限目「日本の社会」は、毎回絶対に遅刻する学生が1人いる。2回に1回は遅刻する学生が数名いる。今日は、日本的官僚制の解説を以て「日本的経営」の解説を終えるつもりでいたので、具体的な解説を展開するために『クッキングパパ』のいくつかのシーンを印刷した資料を講義の冒頭で配付して、「大規模執務」「職位・職務権限(権厳)の不明確化」などを視覚的に理解してもらうことにしたのだが、遅刻してきた学生たちに「はいっ、プリント取りに来て!」などと告げる気力も失せていた私…。前回はマルクスの言う「疎外」の概念を講義の初めに説明したので、今回はミルの「調和」について語る。労使のパートナーシップこそが大切だと説くミルの理論を語りつつ、「対立(闘争)」と「調和」を程よくブレンドした経営観を説明した。ここで時間を取り過ぎて、本来のテーマである官僚制の解説が大変なことになるのだが、「就職活動に必要と思われる知識」と銘打っての解説だけに、学生たちの表情は真剣そのもの。

今日の2コマは大した問題もなく終了したが、何となく “流れ” に乗りきれなかった私…。

帰途、三島から熱海経由で東海道線を利用して横浜に戻ったのだが、その行程のほとんどが記憶からすっぽ抜けている。要するに、意識不明だったワケで…。


6月16日(火)

最近、私のプライベート用のメールアドレスが勝手に出会い系サイト(それも複数)に登録されてしまい、様々な方法を使って対処してきた。が、メールアドレスを変更できないサイトもあり、SPAMメールがやたらと届く。それで、件のサイトから送りつけられてくるSPAMメールのアドレスを迷惑メール対策ソフトに登録しておき、メールサーバにそのSPAMメールが届くと「Oh,No!」という音声を鳴らしてメール削除処理をするように設定しておいた。そのため、不愉快な文章を読まずに済んでいるが、一番不愉快なのは「勝手に人のメールアドレスを登録する」という行為である。

今朝、ベッドから立ち上がったところ急に具合が悪くなり、しばらく身動きがとれなくなってしまった私…。妻の “献身的” な介護(?)によって20分ほどで再び立ち上がれたが、昨日といい今日といい体の不調がかなり気になる。起床予定時間を超過して身支度をととのえ始めたため、サティの得々市に向かう妻を急かすことになってしまった。

だが、気分はリフレッシュさせたいと思った私、今日は年度末にキングジョー07さんにいただいたネクタイを締めてみた。私の好みにピッタリで、締めてすぐに妻に「どう?」と見せてみた。妻がネクタイの感想を述べようとした時、

Oh,No!

迷惑メール対策ソフトが反応した。何というタイミング!?

急いで家を出た我ら夫婦だったが、神奈川駅で停車中の京急に駆け乗り状態となり、身重の妻に負担をかけまくった朝となってしまった。

いつも通りの時間に静岡に到着したものの、何だかスッキリしない午前中だった。

往きの新幹線で考えた。仕事(講義すること)は楽しいし、その準備もまた楽しい。が、いずれも細かなチェックが必要なため、疲労感が伴うのも必至。その疲労感がまた良いのだが、最近は別の理由で疲労することが多くなった。

「何のために教室に来たのだろう?」「何のために大学に入ったのだろう?」といった学生が、かつてないほど目につくようになったのである。「大学に入学するまでは、おそらくもっと “まとも” だったんだろうなぁ…」と思いつつ、「“大学に入る” ことで目標達成したつもりになったのかなぁ…」という現実を知ることになる。昔から「大学で学ぶ」ことより「大学生になる」ため大学に入る学生がいたが、少なからず「大学生であり続ける」ための努力くらいしていたものである。

英和は人数が少なく、私の担当科目が3〜4年次配当で、さらに学生一人ひとりに目が届くということもあるが、概して教室内の雰囲気は良い。初期段階で「何のために」系の学生は教室から退去してしまうので、何かを究めようという学生が多く残っている状態である。

だから、余計な解説までしてしまって、講義が時間内に収まらなかったりもするが…。履修学生には申し訳ない限りである。

さぁ、今日はどうなるのだろう…などと考えながら静岡英和学院大学に到着した。出勤簿に押印後、急いで講義用資料を印刷する。私は東海林さだおの「丸かじり」シリーズが大好きで、昨日購入した『おでんの丸かじり』を読んでいたら「静岡おでん」に関する記述があったので、その文章をコピーし、当初予定していた資料に加えることにした。

こうして、慌ただしく昼休みは過ぎていった。

3時限目「国際関係論」は、今日で「ナショナリズム」の解説を一旦終えることにする。ナショナリズムの機能面の解説を中心に、eunomiadysnomiaとフィルタリングについて語る。

4時限目の空き時間で、5時限目「異文化コミュニケーション論」で配付する資料の追加印刷。出来るだけ枚数を増やさないようにするため、縮小率を計算しながら資料を編集する。

そして5時限目は、できたてホヤホヤの資料を持って教室に入る。今までは「異文化」中心の講義だったが、今日から「コミュニケーション」中心となる。その “初回” として、「コミュニケーション」の語源・構造などを中心に語る。が、講義に入るちょっと前から雨が降り出し、雷もピカピカ光り、たまにゴロゴロと…。そのたびに教室の電気が落ちかけて、学生の不安げな顔が…。これで、講義のペースが少々乱れ、予定では講義終了時間の10分前に話がまとまるところ、やはり時間ギリギリまで解説が延びてしまった。

講義を終え、荷物をまとめて外に出ると、目の前に激しい雨のカーテン…。傘をさして大学前のバス停に向かうが、傘の角度がちょっとずれるだけで体がビショビショ状態になってしまう程、壮絶な(?)状態だった。バスを待つ間にズボンは完全にずぶ濡れ、ワイシャツも袖の部分がピチョンピチョン!! バスが静岡駅に近づいた時、「ピシャ〜ン、ゴロゴロ、バリバリバリ!!」という轟音とともに雷が落ちてゆくのが見えた。その音に呼応したのか、雨の勢いが “シャレにならないくらい” 激しくなり、バスを降りた途端に全身ずぶ濡れ!?

今日の復路は在来線でのんびり&節約を決め込んでいたのだが、「この雨の勢いだと、在来線が途中で運転見合わせ…なんてことも!?」などという不安が募り、帰りも新幹線に乗ることにした。ひかり号には間に合わなかったので、こだま号に乗って70分で新横浜へ。

新横浜で下車すると、車両とホームの間に降り注ぐ雨が容赦なく私の体に当たり、再びびしょ濡れに…。

横浜線で東神奈川に降りた時も、やはり雨が容赦なく私を襲ってきた。駅前のスーパーで買い物をして、仲木戸駅に向かう時も、雨の勢いは強まるばかりで、いつも楽々歩いている通路が水たまりだらけになっていることも相まって、いつもの倍以上の時間がかかる。神奈川駅前の道などは、川が氾濫したかのような状態で、ほとんどの人が雨の弱まるのを駅舎内で待っていた。私は…といえば、靴の中に水が入らない程度であれば家に向かって歩こうと腹を決めた。果たして…、道路を滑るように流れてゆく雨水は私の靴には浸水せず、体はビショビショになりながらも靴の中は無事な状態で帰宅した。

怒りの貼り紙、ついに…!?仕事より、雨との闘いに疲れた一日だった。

今月5日6日にお伝えした「怒りの貼り紙」が、今朝になって再び私の目の前に姿を現した。何とも痛々しい姿…。それを携帯電話のカメラ機能で撮影していると、宅配便の配達員が怪訝な顔で私のほうを見ていた。私が撮影を終えると、配達員が貼り紙を見つめ、「これ、何か特別なことでもあるのかなぁ?」という顔をしていた。

慌ただしい朝だったハズなのに、何をしていたのだろう?


6月17日(水)

やはり…なのか、昨日の雨は「ゲリラ豪雨」だったらしい。小雨でも体力を通常以上に消耗するのだから、豪雨ならば…。それが原因かは不明だが、今日も疲れが抜けないまま朝を迎えてしまった。「あと5分…」とアラームをセットし直したが、“朝の5分” は一瞬で過ぎ去る。だが、「今日こそは、“いつもの” 特急踊り子号に乗らねば!?」と意を決して(?)はい上がる。

久々に、横浜9:24発の特急踊り子号に乗ったが、いつになく駅での競争率が低く、車内もガラガラ状態だった。いつもならミネラルウォーターを買って乗り込む私なのだが、青空の広がる気持ちの良い陽気に誘(いざな)われてジャスミンティーを選ぶ。かつてジャスミンティーを「眠り誘う薬」と表現したアーティストがいたが(現在も精力的にご活躍中!)、実際はその逆である。当人も「後で間違いに気付いたんだけど、曲が大ヒットしたので訂正できなくなってしまった」と、15年くらい前にライヴのMCで述べておられた。その曲も、世に出てすでに31年…。今、この曲を耳にするたびに「懐かしいなぁ…」というしみじみした感覚が全身を包み込む。出会った頃は、こんな日が来るとは思わずにいた…。

予定通り国際関係学部入りした後、月曜日に印刷できなかった講義用資料を一気に作成…と思いきや、先約あり。じっと私の番を待ち、コピー機と印刷機をフル稼動させる。今日みたいな陽気だと、機械も紙も作業を妨げないようである。

講師室で、「先生、傘をお忘れではないではないですか?」という問い合わせが入った。そう、先週の水曜日に小型の折りたたみ傘を持って講義に入ったのだが、帰宅してバッグを確認したら傘がなかったのである。月曜日に講師室を見たが傘はなく、「もしかして、教室で落としたのか?」と思ったが、見当たらず。半ば諦めかけていたところ、講師室で無事 “保護” されていたらしい。こういう再会は、とても嬉しい。

3時限目「社会学」は、今日からテーマが変わる。前回までの「問題行動の根源」をもう少し別の角度から眺めるべく、「ストレスとは何か?」というテーマで4回ほど解説する予定。今日は、「ストレス」「ストレッサー」に関する概説および用語説明が中心。特に「積極的緊張」と「消極的緊張」の区別を念入りに行う。

4時限目「日本の社会」も今日からテーマが変わり、「日本的家族観」について語ることに…。今日は「家族」の定義、「家(イエ)制度」などを中心に解説し、講義の残り15分で「おでんの具」小テストを実施する。2分間で「おでんの具として思いつくもの」を学生に書き出してもらい、発表してもらったのだが、オーソドックスなものからマニアックなものまで様々な具が呈示された。「家庭によって、地域によって、おでんの具も様々…。おでんは、そういった違いが現れやすい料理の1つ」という “まとめ” をして、今日の解説を結ぶ。

5時限目「日本社会(留学生用)」では、「文化とパーソナリティ」をベースにした日本人理解を深めるため、今週もオーディオビジュアルに解説をする。が、映像についてはDVDがちゃんと作動するか確認するに留まり、ほとんどCDを使用して1960年代から2000年代初期までの日本のヒット曲を取り上げ、数週間前に解説した「日本人的 “愛”」「日本人的 “共感性”」を確認するような内容になった。紹介した曲は、「あの素晴しい愛をもう一度」(1971年)、「悲しくてやりきれない」(1968年)、学生からリクエストのあった「涙そうそう」(2002年)、そして今日の私の気分から「オリビアを聴きながら」(1978年)を選曲する。

悲しみを表現しているハズのこれらの曲に共通することは、いずれも「長調」で構成されているということである。悲しいハズなのに、メロディーは概して明るく爽やかで、重々しさがない。むしろ、「明日からも頑張ろう!」という意気込みさえ感じられる。もちろん、悲しい詞に「単調」を当てはめた「虹とスニーカーの頃」「待つわ」「ふれあい」「もし明日が…」「太陽がくれた季節」などのような名曲もあるが、「会いたい」「心の旅」のような悲しい別れを「長調」で歌い上げる名曲が、日本のヒット曲には多いような感じがする。

講義を終えて三島駅に向かう途中、ポツポツと何かが顔に当たってきた…。雨が降り出したのである。が、雨がひどくなる前に東海道線で三島脱出に成功したため、傘の出番はナシ! 私らしく一日を終えたいこんな夜…。

昨年の今日は、私の独身最後の日だった。あれから1年…。

赤字は尾崎亜美『オリビアを聴きながら』より引用。


6月18日(木)

結婚記念日である。昨年の今日、午前中に横浜市南区役所へ妻と一緒に出向き、婚姻届を提出したのであるが(受理されるまでは、妻はまだ「同行者」扱い)、その日の午後に私は国際関係学部に出講し、妻は実家に帰り、戸籍は一緒になったが家は別々…という状態で結婚生活をスタートさせたのである。

が、私の横には “スイカのようなお腹” の妻が…。結婚生活がやっと1年を過ぎ、2年目に突入してすぐに家族が出来るのである。妻が昨年末に「私たちの神様、絶対関西人だよ!」とつぶやいたように、展開の早さに我ら夫婦も追いつくのがやっとだったりする…。

神!?神様…といえば、こんな話が…。

結婚記念日に書くべきことではないのだが…、東神奈川駅で先日、デカデカと「神」と書かれたバッグを持っているご老人を見た。「これでもかっ!?」というくらいにデカデカと黒マジックで書かれた「神」の字…。右の画像のようなマークだった。『ドラゴンボール』に登場する神様の服にも「神」と書かれているが、バッグを持っていたご老人が「私は神じゃ!」という自己主張をしていたのかどうかは定かではない。

だが、ご老人の持っていたのが「ドクターバッグ」のようでもあり、もしかすると「神」というのは「神奈川区」の意味でもあったのかも知れない…と考えると、しっくりする。が、ご本人に今後お会いする機会もなさそうなので、真意は闇の中…である。

「今日は、1ヶ月前の気温に戻りますので、薄着だと肌寒く感じます!」という天気予報に従い、上着を羽織って出かけた。が、まだ6時半だというのにジメジメと暑い! 車内も暑い! 松戸歯学部に到着して、「校舎内も暑いじゃないか!?」と、天気予報をちょっと恨む。

9時になり、教室へ向かう。今日の「社会学」では、「ストレス」「レディネス」「リセット−リロード」「人生縮小化」について、この順序で解説する予定だったが、私が教室のドアを開けて入室してもおしゃべりが止む気配もないため、学生たちへの注意(叱りつけ)のふりをして「レディネス」の話を20分ほどしながら講義を聴く士気を高めてもらう。今日は結婚記念日なので、こういうおめでたい日には大きな声を出したり叱りつけたりしたくないもの。その後は、予定通りに展開…。ただし、最初の20分は “予定外” の時間配分だったため、慌てるハメになったが…。

急いで松戸駅に戻りたかったのだが、いつも以上に渋滞した道に阻まれ、乗る予定だった常磐線の出発2分前にようやっと駅に到着。何とか走って乗り遅れずに済んだが、バスの中で法学部の講義内容を練っていたハズなのに、頭からスポ〜ンと飛び去ってしまったアイデア…。

法学部に到着し、急いでプリントの印刷…。今週の講義は板書する手間を省くため、ノート貼付用のプリントを作成する必要があるのだが、今日と明日で1100名(履修登録上)分の資料が必要となるため、サイズを小さくして1枚の紙に2枚の原稿をプリントアウトし、それを印刷機にかけたのだが…。それらを2枚にカットするのにえらく時間がかかり、お弁当を食べる時間が少なくなる。

3時限目「社会学」は、その出来たてホヤホヤのプリントを持って教室に入り、「いつもなら、最初に今日のテーマである “アイドル” に関するイメージを学生に聞くんだけれど、人数が多いのと教室はデカイのと…で無理なので、いきなり解説に入ります」と前置きして、講義開始。そう、今日のテーマは「人間関係の諸相と構造」の特別編として「アイドル工学」を語った。社会学的にアイドルを語ると、シ〜ンと静まりかえりつつも爆笑の教室…。明日も同じ話をするため、モチベーションを維持させる意味も込めて抑え気味に語ったつもりだが、学生たちにはどう映っただろう?

16時に東神奈川駅前で妻と合流し、区役所へ行ってきた。いろいろな手続きがあったので一緒に説明を聞いたのだが、「昨年の今日も役所…、今日も役所…。6月18日は役所づいてるねぇ!」と妻が言う。なるほど、偶然とはいえ、役所に縁のある日である。

「結婚記念日なら、夕飯はどこか外食でも?」と思う方が多いかも知れないが、今日の夕飯は家で食べた。が、私に内緒で妻はステーキ用の肉を購入していたらしく、さらに出かける前に蜂蜜やら大根のおろし汁やらで下ごしらえをしていたようで、納得のお味に仕上がっていた。こういう記念日の過ごし方も良いかも…。

…ということで、我ら夫婦の結婚生活もいよいよ2年目に突入!


6月19日(金)

「もう8:55だよ!」という妻の声で、目が覚めた。いつもなら、2つめの電車に乗り換えている時間…。要するに、「寝坊」したのである。アラームは7:45にセットしてあったのだが…。鳴らなかったのか? 鳴ったのに無意識に止めたのか? はたまた…と悩んでも時間はドンドン流れてゆくだけ。

急いで起きて身支度を調えている間、妻が私のバッグにお弁当とカロリーメイトを詰めてくれていた。「行ってきます!」と家を出るまでの所要時間、約10分! 「飲まず食わずで電車に乗ったら大変なことに…」ということで、冷たい麦茶を1杯飲んで出かけることにした。

だが、駅までの途中でポストに郵便物を投函するなど、全く焦りのない私…。

首都圏の電車のダイヤが乱れていた関係で、私が駅に到着するたびに電車が入線するような状態に…!? よって、神奈川駅で京浜急行に乗るのに、待ち時間0分! 横浜駅で東海道線に乗り換えるのに、待ち時間0分! 東京で中央線快速に乗り換えるのに、待ち時間0分! そして…、御茶ノ水で中央線各駅に乗り換えるのに、待ち時間0分!

そのため、法学部にはいつもよりたった5分遅れで到着した。こんなこともあるのかなぁ…と感心する。

そして、何事もなかったかのようにカロリーメイトを食し、2時限目「社会学」の教室へ。講義内容は昨日と同じではあるが、細かな部分でのアレンジを加えているため、新たに時間の計算が…。それでも、ちゃんと90分で解説は終了。

教員室に戻ってホッと一息つくと、何やら違和感が…。肩に張りがある…。偏頭痛の前兆である。寝坊して、いつもより多少は緊迫した通勤をして、午前中の講義に突入して、違和感に気づかなかったらしい。お弁当を食べている最中も頭痛は着実に進行していたので、やむを得ず鎮痛剤を服用する。先週金曜日も、鎮痛剤の服用…。どうも、週末になると頭痛に襲われるらしい。

3時限目の始業チャイムを聴いてすぐ、通信教育部に移動する。が、なかなか鎮痛剤の効き目が現れない。幸い、今日使用するプリントは先週配布済み。だったらおとなしくしていれば良いものを、4時限目「社会学」で解説する「Human Being」に関して「Beingの諸相を調べなくては…」などという気持ちになり、英語で書かれた論文の検索を始めてしまった私…。結局、調べたことを今日解説することはなかった。が、講義に入る際には鎮痛剤の効果が現れていたのと、検察を終了させていたため知識の “余裕” が生じていたため、のびのびと90分を過ごせたのであった。

通学課程の学部では、「Human Being」の解説は「人間関係の諸相と構造」をテーマとする講義の初回に、それも1回でさっと解説してしまうのだが、通信教育部には幅広い年齢層の学生が在籍しているため、「人間とヒト」というテーマにして2回に分けてゆっくり解説する計画を立ててシラバスを書いた。「タイプA」というワケではないと思うのだが、どうも私は講義1コマにアレコレ情報を詰め込みたがるところがある。最近は気をつけて講義内容を考えているのだが、それでも “ノリ” が良い教室ではアレコレ話をしたくなる…。骨組みだけ解説して講義を終えれば、おそらく50分もかからないのではないだろうか? ただ、それだと学生たちの理解度が低くなる…。よって、今年の通信教育部では最初から「ゆったり、のんびり」計画を立てた次第である。

体調が万全ではなかった今日の私は、この “計画” に救われたような気がする。

夕方、横浜駅で妻と合流し、駅周辺で買い物をし、ファストフード以外では久々の外食をした。うどん屋さんに入って、私は「カレー丼&ぶっかけうどん」を、妻は「カツ丼&ざるそば」を注文し、ちょっと贅沢(?)して鶏唐揚げも注文した。うどんもそばもコシがあり、食べ応えも十分! 満腹、満足…で、帰途についた。


6月20日(土)

最近、Yahoo! JAPANのニュース記事のあとにある「この話題に関するブログ 」をクリックすると、ものすごくガッカリさせられる。リンクされているブログのほとんどが「この話題」と何にも関係ないコメントだらけで、記事がそのまま引用された後に「この話題についてはよくわからないので、今後の行方を見守りたいと思います」などというような記述で終わる。なのに、ニュース記事のタイトルをそのまま使用したブログ記事…。要するに、「どんな手段を使ってでも、自分のブログのアクセス数を増やす」という悪しき根性の現れである。膨大なアクセス数を誇るYahoo! JAPANに自分のブログをリンクして欲しいがため、“お情け程度” にニュース記事” にもコメントするだけである。

そういう類のブログを読むと、その “レベルの低さ” にまたしてもガッカリさせられる…。

要するに、「そういう姑息な手段を使わなければ読んでもらえない程度のブログ」である。

内田かずひろの『ロダンのココロ』(かつて朝日新聞や週刊朝日に連載されていた時に毎回欠かさず読んでいた私…)を季節ごとに再編集した文庫版が朝日文庫から発売されている。『ロダンのココロ』は、「社会学」の講義でも取り上げているマンガで(「絶対と相対」の違いを説明するのに大いに利用させていただいている)、今年4月に『春』が出た際にはすかさず購入! 先日、出講先で朝日新聞を読んでいたら、『夏』が出版されたという記事が載っていた。その日の帰り、書店で探したが見当たらず、ちょっと意気消沈して帰途についた。

昨日、妻と一緒に出かけた際、「ちょっと書店に寄ってもいい?」と尋ねつつも許可を得る前に書店に入って『ロダンのココロ』を探したのだが、見当たらない…。すると妻が、「探すところが違うよ!」と…。私は文庫コーナーを探していたのだが、「あなた、『春』はマンガコーナーで見つけたんじゃなかったっけ?」と言うのである。それで、マンガコーナーに移動してみると、そこには山積みになった『ロダンのココロ 夏』が…。呆然とする私…。「よかったねぇ…」と、まるで子供の捜し物が見つかってホッとしたような顔をしていた妻…。

ちなみに、『夏』の収録作品に、私が講義で紹介しているものがあった。これで、現在使用しているコピー原稿がなくなっても大丈夫!?

先日、スーパーで「すいかむしケーキ」なるパンを見つけ、1つ購入してみた。それを今朝、食してみた。ピンク色の蒸しケーキと緑のビスケット生地…。蒸しケーキ部は「すいか…といえばすいかかなぁ?」と言いながら味わい、ビスケット生地部は「これって、メロンパンの使い回しじゃん!」などとツッコミを入れながら食した。が、食後に蒸しケーキの袋を見てビックリ! 木村屋總本舗の商品だったのである!

昼過ぎに今井医院で受診し、咳と頭痛の具合を報告する。一旦家に戻り、妻と一緒に買い物に出た。まず、横浜中央郵便局で用事を済ませ、みなとみらい線に乗って新高島に向かった。

駅を降りて地上に出たら、湿度が高く、ジメジメと暑かった。それとは別に、駅入口周辺には気候とは別の理由で熱い人たちが群がっていた。その光景を見ながら、「横浜BLITZでコンサートかイベントがあるんじゃない?」という結論に到達した我ら夫婦。実際にBLITZの前を通りかかると、明らかに “「モーニング娘。」関連のイベントであることがわかるような人たち” が並んでいた。あとでわかったのだが、そのイベントはモーニング娘。39枚目のシングル発売記念イベントだったらしい。そして、抽選に当たった人だけが入場できるシステムのようで、アチコチに「チケットゆずってください」と書かれた紙を手に持った人が…。

その中に、パソコンで出力されたプラカードを見つけた。

今日の当選券をゆずってください。

お気軽に声をかけてください。

このように書かれたカードなのだが、問題は小さめに書かれた「お気軽に声をかけてください」の部分…。人様から当選券を譲ってもらおうとしているヤツが、何を「お気軽に」だ? 低姿勢に出るどころか、上から目線である。異分野でのお友達が少ないのだろうか、相手に “ものを頼む” ということの意味を理解できず、マナーも学べずに齢を重ねてしまったのだろう。「もし、私が余った当選券を持っていたとしても、コイツには絶対に譲ってやらない!」と思った。

家に帰ってテレビを見ていたら、これと同じように腹立たしい輩が出演していた。人気バラエティ番組に新人女性タレントが出演していた。この女性タレント、父親が「人気お笑い芸人」で母親が「女優」ということでマスコミが騒ぎ、世間に「親の七光り」「タレントの素質ナシ」などと叩かれているのだが、実物を見て「これで両親が大物でなければ、絶対に芸能界デビューなんて出来ないだろうなぁ…」と思った。「どこか、誉めてあげてください!」と言われても何も見つからないし、トークは下手だし、そして何より態度がデカイ。出演者と話を合わせようともしない。先輩芸能人も “お父様” や “お母様” に気を遣って新人女性タレントを盛り上げようとしているのに、本人はますます図に乗って…。

さらに、「将来は、どんな道に進みたいの?」と聞かれて、「歌手とか、みんなと関わっていけるような仕事をしていきたい」などとほざいていた。が、世の中にはボーカルトレーニングをキチンと受けていてもオーディションに通らない者も大勢いる。俳優養成所で真剣に演技について学んでいるのに、オーディションに通らない者も大勢いる。「親が大物だから」とか「容姿が可愛い」などという理由だけで歌手デビューしたり俳優デビューする者もいる。この国の芸能界は、どんどんレベルが低下している…。

しかし、現在のモーニング娘。って、何人だったっけ? 誰が在籍しているのやら…。結成当時のメンバーが誰も残っていないユニットに、「モーニング娘。」と名乗らせても良いのだろうか? 「誰でもいいから、若くて可愛い女の子を応援しま〜す!」的なファンがいれば、それで良いのだろうか?

さて、話は買い物時に戻して…。西松屋に行ってきた。出産に伴う入院時に必要なものと、赤ちゃんの衣類、お尻拭きなどなど、親になる実感を覚えながら、生まれくる子供のことを考えながら、アチコチのコーナーを回ってきた。

やっぱり、モーモーさんでしょう!が、そこは必ず道が外れてしまう我ら夫婦…。本来なら入院時に必要なものを探すのが先なのに、赤ちゃんが退院する時のイメージが先行して「ベビードレス」を選び始め、軌道修正にものすごく時間がかかった。「おくるみ」を探している最中に、「赤ちゃんは丑年生まれになるから…」ということで牛柄のベビーウェアを買い物かごに入れてしまった我ら夫婦…。
これを着て、幼い頃の孫悟空もクリリンも修行に励んだらしい
オレンジ色に「亀」と書かれた物体がチラチラ目に入り、近づくまでもなくそれが “亀仙流の道着” であることがわかり、「孫悟空のように力強くて心優しい男の子に育って欲しいから」などという適当な理由付けのもとに、そのベビー道着を買い物かごに入れてしまった我ら夫婦…いや、私ひとり。「これで女の子が生まれたら、困るなぁ…」と妻が言うが、女の子だったら「パン」と名付けて着せるまでのこと。

早く、赤ちゃん生まれてこないかな! 3ヶ月後には、亀仙流の仲間入り! か〜め〜は〜め〜波〜〜〜〜〜っ!


6月21日(日)

たしかに、こんなふうに表示されていたら…父の日…である。先日送った(贈った)プレゼントが無事に届いたようで、ホッとする。

昨日、みなとみらい線の横浜駅自動改札口で、妻が「あっ!?」と言って改札口を通るのをやめ、横っ飛びした。そして、自動改札機の前をアタフタしながら横歩き…。やっと改札を抜けてきた妻に「何してたの?」と聞いたところ、自分の持っているSuicaが使える自動改札機を探していたのだと言う。「どの自動改札機もSuica対応だよ!」と説明した私に、

自動改札にPASMO専用って書いてあったから、Suicaはダメだって思ったんだもん!

と…。

PASMOとSuicaは相互使用可能のため、PASMO専用自動改札機でもSuicaに対応している。が、足下にデカデカと

PASMO専用
Suicaもご利用いただけます

などと書かれている場所もある。ピンク色の部分ばかりが目立ってしまい、お情け程度に書かれた「Suicaもご利用いただけます」を見落としがちになってしまうのも事実。慣れていない人なら、妻のように「あっ、Suicaはダメなのか…?」とビックリして横っ飛びしてしまっても仕方なかろう。

今日は雨が降り続けていたため、外出せずにずっと家にいた。そのため大した「ネタ」もないため、この辺で…。


6月22日(月)

いつだったか、ADSL回線がよくダウンするようになったことがあった。接続が途切れるごとにブラウザからアモデムにクセスして回線状況を確認すると、いつも「ADSLリンクダウン」と表示されていた。そのことをプロバイダに電話で説明すると、「モデムに原因があると思われますので、新しいものに交換いたします」と、迅速に対応してくれた。

そのモデムが、この数ヶ月の間にまた不調に…。1日に何度もリンクダウンしてしまうのである。「これを機に、光にしてみたら?」などと思われる方もいるだろうが、以前も述べたように我が家の壁には新たな回線を引き込むスペースがなく、断念したのである。プロバイダに電話して “症状” を伝えたところ、「おそらく、以前モデムを交換してから年月が経っており、それで部品などの劣化が起きていると考えられます。ただ、現在ご使用のモデムと同じものは製造終了となっており、同機能ではありますが別のメーカーのものをお送りすることになります」とのことだった。

そのモデムが昨日、無事に届いた。早速電話回線につないでみたところ、何のセッティングも要せずインターネットへアクセスされた。さらに、回線速度がアップしている!? だが、光回線に比べたら格段に遅いのだが…。特に大きなファイルをダウンロードするワケでなし、ストリーミングもほとんど利用しないし…。

さて、新たな1週間の始まりである。が、雨…。小雨程度だったのと、天気予報では今日は「一日中、曇り」などと言っていたのを聞いたので、ちょっと大きめの折りたたみ傘で出かけることにした。

今日は無事(?)に9:24横浜発の特急踊り子号に乗り込めたが、車内にはお友達の乗車を待ちかまえている初老の女性が…。私のあとから乗ってきた女性に手を振り、いきなり談笑が始まった。車内で少し仮眠を取り、それから講義の準備を…と考えていた私にとって、予想外の “妨害” が入った。さらに、大船でもう1人のお友達が乗り込み、談笑は宴会のような様相に! 久々に、お嫁さんの目を気にせずに話が出来る喜びが感じられたので、私が折れることにした。

国際関係学部に到着後、印刷室に直行。今日配布する資料は先週のうちに作成してあるので、水曜日に配布するものを作成しておいた。印刷機が空いている時に、作業を早め早めに済ませておこうと心がけている今年度の私…。

3時限目「社会学」は、前回から「ストレスとは何か?」をテーマとして解説をしているが、今週は「コーピング」を中心に話を進める予定である旨を学生に伝え、今日はまず「非日常性」に重点を置いてみた。いろんな例を学生との対話の中から見つけ出し、出来るだけ明るくコーピングを理解してもらおうと努めた次第。対話が長すぎたのか、ちょっとだけ時間の計算がズレてしまったが、それでも次回へスムーズにつなげられるように解説を打ち切って90分が終了する。

4時限目「日本の社会」は、講義開始時間になっても教室のスカスカ具合に変化がなかったので、少し「おでん」ネタ(前回の続き)で時間を稼いで、遅刻してくる学生を待った。そして、レギュラーメンバーが揃ったと思われる頃合いで「日本的家族観」の解説を始めた。前回は戦前戦後の家族の違いを法制上で考察したが、今日は社会学的な家族観の遷移について。家族機能の変化などを織り交ぜつつ、具体的な話と理論的な解説を加えてゆく。

この講義、いつも必ず遅れてくる学生がいる。遅刻を詫びながら入室する学生たちは救いようがあるが、毎回毎回堂々と遅刻してくる輩がいる。悪びれることもなく、「もしかして、わざと遅刻しているのでは?」というような気配も感じられる。腹立たしさが募ってくることもあるのだが、それをいつも「教師」という名のPersonaでひた隠しにして講義をしてきた。

が、今日はついに堪忍袋の緒が切れた私…。講義の最後に、「3時限目の先生の講義が長引いていつも遅刻するのであれば、前もって言っておいてもらえれば対応できる。が、そんな理由もナシに堂々と遅刻してくる輩がいて、腹立たしいことこの上ない!」と少々語気を荒げて語った。その後、「3時限目は、いつも講義終了時間を過ぎても先生がお話を続けておられるので…」と申告してきた学生数名。彼らに対して「わかりました。でもね、私が腹を立てているのは、君たちに対してじゃないんだよ! あれだけ言って、まだ何のアクションも起こさない輩がいるんだよ!」と伝えておいた。

そうなのだ! 講義を妨害したり、私の気分を害している学生は、いくら私に注意されても「自分のことだと思っていない」のか、それとも「自覚して恥ずかしくなった」のか、いずれにせよ謝罪には来ない。来たためしがない。

昨日・一昨日と2夜連続で、「刑事一代――平塚八兵衛の昭和事件史」を原作としたドラマを見た。このドラマ、以前から楽しみにしていたワケではないが、原作本の表紙を書店で見かけたことがあり、加えて平塚八兵衛という名に聞き覚えがあったので、「ちょっと見てみようか…」程度でテレビをつけたのだが、結局夫婦して2夜とも見てしまった。昭和事件史の忠実な再現、平塚八兵衛の人間臭さが見事なまでに描かれていて、見応えのあるドラマだった。ドラマまでにするべきことを済ませておき、ちゃんとテレビ前にスタンバイして食い入るように見た。

ミーハーな私は、こうなると原作本にも手を出したくなり、Amazonで調べてみた。が、品切れ。中古商品を出品者から購入するしかないような状態だった。なのに、「この間、書店で見たなぁ…」というハッキリとした記憶があったので、仕事の帰りに横浜ポルタ丸善に寄ってみた。あった! 山積み…とまではいかないものの、5〜6冊が積まれていた。それらの奥付を探し、なんと “初版本” を見つけた。が、最新の増刷分には「TVドラマ化!」と書かれた帯(図書館学用語では「腰巻き」)が付いていた。初版本のほうが価値はあるが、帯にも価値がある。どちらを選ぶか…?

…と、その時、私は “暴挙” に出た。いや、結果的に “暴挙” になっただけなのだが…。帯をいじっていたら、スルッと増刷分の本からこぼれ落ち、初版本に引っかかったのである。それを、元に戻さず、初版本に付けたまま会計に…。これは、「無意識的動作」に相当すると思われる。念のため。


6月23日(火)

体調の不安を感じて、今日は往きも帰りも “ひかり号” の指定席…。先週までの私は「来週(=今日)の帰りは在来線で…」と思っていたのだが、体力に自信が無くなっていた私…。閑散期の今は通常期よりも200円引きで指定席が取れる(要するに、310円)ので、ちょっと奮発したという程度で済むことは済む。そう思うことにした。

さて、心配された天気は “とりあえず” 今日のところは落ち着いていて、しかし猛暑…という状態。静岡市内は太陽が照りつけていたが、一日中強風が吹き荒れていた。路上のコーンは倒され、バイクもフラフラになりながら走行していた。が、今日は静岡英和学院大学へ行くバスが始発の静岡駅前を定刻に出発し、道路渋滞にも巻き込まれず、極めて快適な通勤となった。

出勤簿に押印後、印刷機に向かって講義用資料の作成…と同時にレンジでお弁当を温める。念入りに印刷された資料のチェックを行い、昼休みはあっという間に過ぎていった。

3時限目「国際関係論」は、シラバス通り「視聴覚資料による実証」というテーマのもと、グローバリゼーションとナショナリズムの理解をDVDやCDを用いて説明する。内容は…、日本アニメーションが韓国で放映されるとどうなるか、その時代的比較。『クレヨンしんちゃん』と『とっとこハム太郎』を用いて、時代によってBGMやカラオケ部の使用方法が異なることと、そこに “ナショナリズム的こだわり” と “グローバリゼーション的合意” の変化が見られることを解説した。が、つまらなそうにDVDを見ていた学生や、眠りこける学生がいて、気分を害した私…。ただ、あえてそのことには触れず、講義を終了させた。

5時限目「異文化コミュニケーション論」で、冒頭から爆発した私…。私が教室に入ってもおしゃべりが止まないばかりか、携帯型ゲームをやめない学生までいた。ゲームの学生に近づき、久々に吠えたのである! 私が英和で怒鳴ったのは今期初のため、今までの “穏やかな私” しか知らなかった学生たちがビックリし、教室は一気にシ〜ンと鎮まる。その後、30分間のお説教…。そして、異文化ストレスの小テスト…。今日は「コミュニケーションと欲求」「コンテキスト」の2つの内容を解説する予定だったが、前半のタイムロスが響いて「欲求」について語り終わったところで、残り時間10分…。「焦っても良いことはないだろうから…」と腹を決め、講義を結ぶことにした。来週の講義内容をどうするか、それは甚だ問題ではあるが、状況が状況だけにやむを得ないだろう。

往き帰りの新幹線で、「刑事一代――平塚八兵衛の昭和事件史」を読み込む。昭和の難事件に挑み続け、輝かしい功績を残した平塚氏の語りの中に「警察用語」が多数出てきて、生々しさが伝わってくる。そして、「これは、講義で使えそうだ!」という内容、盛りだくさん! 帰宅して、早速資料作り…。

こうして、仕事漬けに自ら追い込む私がいる…。


6月24日(水)

理由が、何とも切ない…神奈川駅に貼られたポスターで、気になるものがあった。じゃがいも掘りイベントの告知ポスターなのだが、そのポスターを夫婦で眺めながら「子供って、お芋掘りに行くと喜ぶんだよねぇ…」などと話していたものだった。

昨日、そのイベントポスターに手書きのメモが貼り付けられていたのを妻が見つけた。

6月28日までの全回中止となりました。 芋がなくなった為

最後の「芋がなくなった為」という理由が、何とも泣ける。「芋がなくなった為、6月28日まで全回中止となりました」ではなく、「6月28日まで全回中止となりました。芋がなくなった為」なのである。「コンテキストの問題」としてとらえるならば、前者より後者のほうが「理由」がハッキリと伝わり、インパクトも強まる。

イベントが大盛況で、それで予想外の早さでジャガイモがなくなってしまったのだろう。が、「芋がなくなった為」と書かれると、何となくイベントがショボいもののように思えてしまうのは気のせいか?

月曜日もそうだったが、今朝も強い雨が降り続いていた。おまけに、部屋の湿度が異常なまでに高かった。そのせいか、疲労がかなり残った状態で目が覚めた。

急いでエアコンの除湿モードを作動させ、数時間だけでも安眠できるようにした。結果、いつもの特急踊り子号より1時間遅い踊り子号に乗ることになったが…。家を出て、傘をさして強い雨をしのぎながら歩いていた時、腕時計を忘れたことに気づき、一旦家に戻る。体も脳も働いていない…。横浜で乗車券と特急券を購入し、用事を1つ済ませて、無事に踊り子号に乗り込んだが、いつもの踊り子号ではないので、熱海で島田行きの東海道線に乗り換えなくてはならない。待ち時間は15分ほどあるのだが、特急を降りて2〜3分後には東海道線が入線してくるため、車内で座って出発を待てばよい。始発駅(折り返し運転)ならでは…である。

三島駅手前で、青空が見えていた。ホームに降り立つと、太陽が差し込んでいた。今日は、この後ずっと傘をささずに過ごすことになる。ズボンがビショビショになるほどの強い雨の中を歩いて来たハズなのに、傘をさした時間は5分足らず。ジャンプ傘が泣いているような気がした。

正午前に国際関係学部到着。お弁当を温める前に、来週月曜日用の講義用資料を印刷する。昼食をとり、学生の問い合わせに応じて、昼休みが終了。

3時限目「社会学」、爆発! 私が教室に入ってマイクの電源を入れたのにもかかわらず、おしゃべりが止む兆候もなく、さらに私の話を聞かずに “内職” している学生を発見したのである。内職学生は、大教室の後ろから2列目に座っていたので、私には気づかれていないとでも思ったのだろう。が、学生たちは知らない。教壇からはすべての学生の顔の表情と動きがハッキリ見えていることを…。そこで、

「社会学」は履修制限までしているのに、その態度は何だ!?
心の底から「社会学」の履修を願っていた者の履修を断ってまで
君たちの履修を許可したんだ!


自分の願いを叶えた時、誰かの願いを踏みつぶしているんだ
…ということを自覚して、今の自分に責任を持て!

という説教をする。履修制限のあおりを受けた学生たちは、「こんなヤル気のない学生のせいで、自分の履修は認められなかったのか…」という想いを抱くんだろうなぁ…と、そんなことを思うと切なくなった。それでも、講義は進行させなくてはならない…。今日は「ストレスとは何か?」を講義形式で解説する最後の話題として「人生縮小化」現象について話をした。が、最初の説教で時間を大幅にロスしているので、出来るだけ手短に、それでいて具体例も出来るだけ紹介しつつ、今日解説するべき内容は全て消化した。

思いっきり、心身の疲労感を覚えた。

4時限目「日本の社会」は、今日のみ「日本的エスノセントリズム」の解説。「日本人」と「異人」、「外国人」と「ガイジン」の関係性をもとにして、日本人特有のエスノセントリズム観を説明した。似たような話は静岡英和学院大学の「異文化コミュニケーション論」でも過日解説済みなので、時間の計算は楽だった(と思う)

5時限目「日本社会(留学生用)」は、今日から「日本(人)的発想」をテーマとして、しばらく話をすることにした。手始めに、「はしご信仰」について話してみた。「はしご」という行為や仏教的な考えに依拠した発想を中心に、日本人の行動・思考の根源を留学生たちと考えてみた。

帰途、例によって東京行き直通の東海道線に乗り、のんびり横浜に戻った。熱海あたりまでは記憶があるのだが、その後は平塚まで全く意識がない状態…。横浜で京浜急行に乗り換える際、体が鉛のように重く感じ、思ったように動けない私…。「疲れているなぁ…」という実感。

無事に帰宅し、夕飯を食べると、だんだん心身の疲労が抜けていくような感覚が…。そんなホンワカした気分もつかの間、キッチンで「ガタッ!」という音がした。キッチンペーパーを支えるホルダーの吸盤が緩み、ペーパーがフライパンの中に!? 運悪く、フライパンには “油汚れを浮き上がらせるため” 水を張っていた。ベチョベチョになったキッチンペーパー…。以前も、キッチンペーパーが流しに落ちて、台無しになってしまったことがあった。キッチンペーパーホルダーは100円ショップで先日購入したものだが、安く上げたつもりが貴重な(?)キッチンペーパーを台無しにして、「安物買いの銭失い」状態になってしまったようで…。

あぁ、妻の悲痛な叫び声…。


6月25日(木)

かなり疲労がたまっているようで、今朝もなかなか起きられずに苦労した。家を出る時、「今日は腕時計、持ったね?」と妻が確認してきた。今日は忘れずにはめていたが、他に何か忘れ物をしているのではないかと不安を感じながらの通勤であった。

幸い、忘れ物はなかったので講義に支障はなかったが…。

電車内で座れない時は意識がシッカリしていたものの、ひとたび座ると即 “意識不明” の状態に陥っていた。それでも、乗り過ごしなどはせず、無事に松戸到着! だが、バスを待つ列の長いこと、長いこと…。いつもよりちょっと遅めの松戸歯学部入りとなってしまった。

1時限目「社会学」は、いよいよ最後のテーマに突入。「期待される人間像」などというテーマを組んでみたが、要は「地位と役割」の解説である。今日はPersona論を中心に、役割演技論の入口を語る。今日はなるべく早めに講義を終えようと思っていたのだが、どうも「役割演技論」は私の社会学者としての純粋な専門分野であるため、私ひとりが勝手に盛り上がって解説が長くなる…。

その後、順調に法学部へ移動し、講義用資料を急いで作成する。今日と明日の2コマで、計1100名の履修登録があるが、実際に全員が出席することはないので、900枚ほど印刷することにしたが、「これだって、かなり余るんだろうなぁ…」などと不安になる。

3時限目「社会学」は、こちらも前期最後のテーマに突入。文化とパーソナリティ論を下敷きとした「らしさの培養」というテーマで、今まで語ってきた内容を振り返ることにした。初回の今日は、「文化とパーソナリティ論を下敷きにするには、“文化” や “パーソナリティ” の意味を理解して欲しいので…」ということで「culture」を中心に語る。

今日の講義を全て終えた後、神保町に出て、半蔵門線で渋谷に向かった。1つ用事を済ませるためである。が、最近の渋谷には寂寥感がある。一時(いっとき)の “熱さ” が感じられないのである。人の波をかき分けて…などということもしないで済んだ。歩くのには楽だが、寂しいものである。

帰宅すると、誰もいない…。妻に「無理でなければ、役所に行ってきてちょうだい!」と頼んでおいたのだが、どうやら買い物もあるということで出かけたらしい。それで、私のほうが先に帰宅した…という次第。帰宅した妻に「今日から臨月だよ!」と言われ、あと1ヶ月程度で “親” になるということを改めて実感した。

そうか、もう10ヶ月になったのか…。思えば、あっという間だった。

そして、今日も妻のお腹の中にいる赤ちゃんは元気に妻をいじめている。


6月26日(金)

マイケル・ジャクソン死去のニュースで、朝から持ちきり…。今月は三沢光晴に忌野清志郎、そして今日はファラ・フォーセットも死去。何とも暗い気分になる。マイケル・ジャクソン…といえば、「ビートルズの著作権」が条件反射的に思い浮かんでしまう私…。どうなるのやら…?

疲労のほうも、やりきれないほどの状態に…。今朝は足が動かなくなり、妻が私の両足を念入りにマッサージしてくれたので何とか動けたような有様。講義を休む考えは全くないので、とにかく気力で起き上がる。が、左の足首とくるぶし、膝の痛みは抜けぬまま。

ただ、出来たら混んだ電車には乗りたくないという気持ちがあったので、今日は東海道線の利用を避けて横須賀線で東京に出て、中央線の快速と各駅停車を乗り継いで法学部入り。そこでも、マイケル・ジャクソン死去のニュースが話題となる。このところの私の爆発ぶりを心配して、加藤くんが講義前に顔を出してくれた。

2時限目「社会学」は、内容は昨日と同一ながら、教室の規模や学生の数が異なるため、昨日のクラスよりもゆっくりと講義を展開し、昨日とは違うところで終了とした。

お弁当を食べて昼休みをゆったり(?)過ごし、目と鼻の先にある通信教育部に移動する。

空き時間の3時限目、病院に電話をし、出産育児一時金の事前申請(受領委任)の確認をする。が、「奥様、来月のご出産ですか? でしたら、急いで手続きをしてください」と言われ、急いで妻に「体調が良ければ、母子手帳を持って来て!」と連絡を入れたのだが、問題は妻よりも私のほうにあって…。一時金の手続きのために、横浜に17時までに戻らなくてはならないのである! 4時限目「社会学」の終了時間は16:10なので、時間いっぱいまで講義していたら絶対に間に合わない…。そこで、教務職員に事情を話し、ちょっと早めに終わって良いか尋ねたところ(通信教育課程の講義は、受講時間に関する細かい&厳しい規定があるので)、「先生はいつも時間いっぱいまで講義しているので、(今日早退しても)プラスマイナスゼロですよ!」と言われ、ホッとする。

そして、私にとってラッキーだったのは、本来ならば1コマで解説するべき内容を、先週と今週の2回に分けて実施することにしていた…ということ。要するに、1回分の講義をゆっくり解説していたのだから、本来のペースに戻してしまえば、かなり時間的な余裕が出来るのである。「人間とヒト」というテーマのもと、先週に引き続き今週も「Human Being」の話…。今回は「Supreme Being」との関係性について、解説を進める。

そういえば、「Supreme」という単語を解説する時、

「Supreme」といえば、シュープリームス…。ダイアナ・ロスを思い出しますね。モータウン・サウンドです。
モータウン・サウンド…といえば、ジャクソン5もモータウンに所属していましたね。ジャクソン5…です。
今日亡くなられたマイケル・ジャクソンが所属していた、あのジャクソン5も、モータウン・サウンドで…。

などと、やっぱりマイケル・ジャクソンが絡んだ話に(無意識だったのだが)向かってしまう…。

講義は、15:50に終わらせてもらった。それから急いで講師室で荷物をまとめ、水道橋駅へ “ほぼ” 全力疾走状態で向かったのだが、どうもホームの様子がおかしい…。大学から駅まで2分で到着したというのに、15:54の電車に乗ろうと思っていたのに…。電車が来ないのである。総武線快速の船橋駅で人身事故があったため、各駅停車のダイヤも乱れているとのことだった。それで、15:54の電車は8分遅れで水道橋に到着した。この次点で、私が全力疾走した意味も失せ、無駄な汗をかいたためにシャツがビショビショ…。軽く、イライラ! 8分遅れの各駅停車は乗車率200%くらいで、みんなが無理して乗ろうとするため電車の扉が閉められず、徐々に遅延が広がって…。御茶ノ水で中央線快速を待ったが、その間に後続の電車がたった3分後に御茶ノ水に到着してきた。乗車率、50%未満…といったところ。だったら、後続の空いた電車に乗れば良かった…と思った私であった。

結論から言えば、17時までに妻と合流し、出産育児一時金の申請用紙への記入は無事に済んだ。そういえば、私が急いで通信教育部の校舎を出ようとした時、数名の学生から「先生、頑張ってください!」と応援されたっけ。先生は頑張ったよ!

そして…、頑張って良いパパになるぞ!


6月27日(土)

しそ味のペプシコーラ…微妙。新しモノ好き(?)の私、しそ味のペプシコーラにチャレンジした。昨日、通信教育部に移動する際にコンビニで購入したのだが…。

昨年2月、サントリーと「小梅ちゃん」のロッテがコラボレートした「小梅ちゃんソーダ」を飲んだことを「ぼやき」でも載せた。そのソーダは「懐かしくも新しい感覚」であったが、今回は「しそとペプシコーラとをコラボさせて何か得られるものはあるのだろうか?」という虚しさが…。コカコーラがカテキンをプラスしたことへの対抗心か?

最近、純粋なドリンク類の肩身が狭くなってきているような…。

やっと週末…。起床時間を考えないで寝ていられる…ということで、正午まで寝ていた私。妻は…といえば、「暑い、暑い!」と言ってベッドを飛び出していた。そんな様子を見ておきながら、それなのに「起床時間を考えないで寝ていられる」などと思って寝続けた私。

しかし、今日は妻の妊婦健診で病院に行かねばならないため、いつまでもボケボケしていられるワケではない。急いで昼食を…と思ったが、妻は「体重測定もあるし、私はあんまり食べないほうがいいかも…」と言い、バナナだけで昼食を済ませるという。そこで私は久々に「辛ラーメン」を作って、汁まで飲み干した。

14時過ぎ、炎天下を妻と一緒に出かける。今日は “素直に” 京浜急行と横浜線を乗り継いで病院へ。外来受付にはあまり人がいなかったが、診察内容の関係か、30分ほど待つことになった。

健診を受ける前、冗談で「赤ちゃんは『今日は “顔出しNG” です!』だとか言って、手を顔を隠しちゃったりして!?」などと妻に言ったのだが、エコーで映し出された我が子はネコ手(またの名を “ニャンニャンポーズ)で顔を覆っていた!? 「赤ちゃん、手で顔を隠してて、(顔が)よく見えないですね〜」とドクターに言われる。

どうやら、我が子は「親の言うことを聞く良い子」らしい。

受診後、横浜線で大口に出て、東横線・みなとみらい線に乗り換えて終点の元町・中華街へ。妻に「この辺って、歩いたことあった?」と聞くと、初めてだという。もっと前に質問するべき内容だった…と、ちょっと悔やむ。これから先、こうして夫婦だけで歩く機会は一気に減るだろうから、もっと前に横浜のアチコチを案内してあげておけばよかった…。

…ということで、先月リニューアルオープンしたばかりの横浜マリンタワー前を歩いてみた。改めてタワーを見ると、色合いがかなり違っていることがわかる。だからこそ “リニューアル” の意味合いを持つのだろうが、何となく “あの頃” の面影が消えているような感じがして、寂しくもある。

マリンタワー横にあるマクドナルドで、おやつ代わりにハンバーガーを食す。場所が良いのか、慢性的に客がレジ前に並んでいた。場所柄、インターナショナルな雰囲気もある。観光客が多いのも特徴だと思われる。さらに、「近所の客」というのはセレブ系が多いように見受けられる。全て、場所柄である。

どの程度待てば良いのやら…?頼んだものが1つ、ストックを切らしていたようで、「ちょっとお時間がかかりますので、出来上がりましたらテーブルまでお持ちいたします」と番号札を渡された。そこに書かれた文を見ていて、ふと気づいたことが…。「いま、しばらくお待ちください。間もなくお届けいたします」という文は、時制が一致していないのでは? 「いま」「しばらく」「間もなく」と、3つの時制がある。「いま」と「しばらく」は、「今しばらく」と表現するべきところを間違えて読点を打ってしまっただけのことだと思われる(「今一度」「今ひとつ」などのような用法)。が、だとしても、「しばらく」と「間もなく」を同時に期待されても…という感じである。そこまで考えて商品の到着を待つ客はほとんどいないと思うが、ちょっとした違和感を覚えた私…。

我ら夫婦はマリンタワーを見るために元町・中華街に出てきたのではなく、横浜人形の家に行くのが目的だった。新聞屋さんから無料招待券(6月30日まで有効)を2名分いただいたのと、妻が行ったことのない施設だということもあり、「妻が歩けるうちの想い出作り」とばかりに(?)出かけることにした。

国内外の人形を、これだけ豊富に、それもテーマ別に展示されている博物館は貴重である。かつて私は、大学(大学院)からの帰りに一人で元町や山下公園、中華街などをブラブラするのが好きだったので、何度か人形の家に来たことがある。当時は東急東横線が桜木町まで運行されていたので(東横線桜木町駅の最後については、こちらを参照されたい)、終点まで乗ってブラブラと本町界隈や馬車道あたりを歩き、そこから中華街へ行くか山下公園に行くかを決めて進路を取る…という散歩が出来た。今はみなとみらい線の開通でアクセスは便利になったが、情緒は薄れているような気がする。

常設展示をじっくりと味わい、企画展示室に行くと、「横浜開港150周年記念展  T.KITAHARA COLLECTION 現代作家 鴨沢祐仁展 」とあった。かつて、富士急ハイランドのCMにウサギ(着ぐるみ)が登場していたが、その作者が鴨沢氏である。昨年1月、残念ながら急逝されたとのことで、回顧展の意味合いも込めての企画展示であった。

人形の家の全ての展示を堪能した後、「原画で見るヒーロー・ヒロイン展 山田ゴロと愉快な仲間たち2009」という掲示が目にとまった。山田ゴロ先生というのは、かつて石ノ森章太郎先生のもとでアシスタントを務め、石ノ森作品のコミカライズ版でおなじみの漫画家である。『人造人間キカイダー』や『仮面ライダー』はもちろんのこと、私は『がんばれ!! ロボコン』の印象が強い。原画展は無料だったので、ふらっと入ってみた。

すると、そこに「仮面ライダー」「V3」「アマゾン」「キカイダー」「ロボコン」などの書かれた色紙が置かれたテーブルが…。子供の頃にすっかり戻って食い入るようにそれらを見つめていた私に、「ついさっきまで、ここで(山田ゴロ先生が)着色されていたんですよ!」とスタッフの方が説明してくれた。「ということは、これは出来上がったばかりの作品ですか?」と聞くと、「そうです。先生、道具をそのままにして出かけてしまったんですよ」とのことだった。たしかに、絵の具やらパレットやら筆洗やらが出しっぱなし。もっと早く来れば、作画・着色中を見ることが出来たのか…」と思うと、余計にワクワクドキドキしてきた。

1枚の招待券で2度も3度もおいしい想いをしたのであった。

人形の家を出たところで妻が「急にソフトクリームが食べたくなった!」と言うので、「そういえば、最近はそういうものを食べてなかったねぇ…」などと話しながら山下公園でソフトクリームの食べられるところを探したが見つからず、再びマクドナルドに入ってソフトクリームを注文した。

我ら夫婦の待つ前で「チキンナゲット2つ!」と注文したオバサン(セレブ風)は、チキンマックナゲットには2種類のソースがあることを知らなかったらしく、「ソースはバーベキュー味とマスタード味がありますが、いかが致しますか?」とカウンターのお兄さんに聞かれ、「はい、お願いします!」と答えていた。「あの…、どちらか選んでいただくことになるのですが…」とお兄さんがオバサンに確認すると、「えっ、選ばなきゃいけないの? 年寄りだから、バーベキューはΩθγΣβχ(聞き取り不能)」などと言い返す。

さらに、チキンマックナゲットが現在100円で販売されているのを知らなかったらしく、「えっ、200円ちょうどでいいの?」などとお兄さんに聞き返していた。「はい、今だけチキンマックナゲットは100円です!」と教えられると、オバサンは「“今だけ” って、いつまでなの?」とちょっとキレ気味に問いただしていた。お兄さんが「今月いっぱいは大丈夫だと思います」と答えると、「“思います” じゃわからないでしょ? 店長を呼びなさいよ!」と、なぜかわからないが本当にキレてしまった。店長は…といえば、お兄さんの担当レジの隣のレジで会計の照合中だった。それで、すぐに「チキンナゲットが100円なのは、7月2日までです」という回答を得られたオバサン…。それにしても、相手が自分に言い返せないと思うと気持ちが大きくなって「店長を呼びなさいよ!」という態度を取るオバサンに嫌悪感を覚えたのと同時に、「これは『ぼやき』のネタになるなぁ…」という発想にたどり着く私に嫌悪感を覚えたりもする。

帰りは、「みなとみらい線で横浜乗換すると、上り下りが大変だから…」ということで、バスで横浜駅東口に出ることにした。が、妻は山下公園通り(海岸通り)を歩いたことがないらしいので、バス停1つ分だけ歩いてみた。バスに乗ると、優先席に座っていた男性が “妻の大きなお腹” に気づいてサッと席を譲ってくださった。

神奈川駅では、一歩ずつ階段を上る妻を横で私が支えていたため、通行の妨害をしてしまった。ホームへ向かおうとしている人がいることに気づき、「あっ、すみません!」といいながら道をあけたのだが、逆に「いえ、すみませんでした」と謝られてしまう有様。

日本人の道徳観念や人情が問題となっている昨今、それでも妊婦には優しい日本人…。

帰宅後、講義用資料をコピーしておきたくなり、近所のコンビニまで行くことにした。妻も一緒に行くというので、ゆっくりゆっくり歩き、コンビニに到着。店内では、雑誌売り場などを “寄り道” しながら本来の目的を忘れてしまった私…。すると妻が、「コピーは?」と促す。が、コピーする原稿を手にしていない私…。「何しに(コンビニまで)来たの?」と妻に笑われながら、急いで家まで原稿を取りに戻る。が、慌てて怪我などしたら大変なので、走らず落ち着いて家とコンビニを往復する。コピーは無事に取り終わったが、何だか最近 “物忘れ” がひどくなってきた。


夕方…、ちょうど人形の家に入ったあたりから、鼻の具合がおかしくなった。鼻をかんでもかんでも、すぐに鼻がグジュグジュになってしまい、人形鑑賞中に点鼻薬を使用しても症状は軽くならない…。帰宅してからも、ひっきりなしに鼻をかむ私を見かねた妻が、「鼻うがいしたら?」と…。花粉対策に購入したものが、まだまだ残っていたのである。早速洗面所に行き、鼻うがい開始! すると、出るは出るは…(以下、自主規制)。清涼感とともに、鼻の通りがスッキリしたのであった。

「時制」の話をしたのに、ここで話を昼過ぎに戻す私…。

病院で診察を待っている間、助産師さんが「男の(いつもの)先生は診察が長引いていて、次の患者さんもいるのであと2人待ちになるのですが、(前回診察してくださった)女の先生ならすぐに受診できますけど、どうしますか?」と尋ねてこられた。妻が私に意見を求めてきたが、受診するのは私ではないので、妻に決定させることにした。すると、「できたら、いつもの先生が良いのですが…」と妻はハッキリと自分の考えを伝えていた。「そうですね、わかりました」と助産師さんが診察室に一旦戻った後、いつものドクターが “次” に診察する予定だった患者さんを女医さんのほうに入れ替えて、妻の順位を繰り上げてくれるという措置をとってくださった。

夜、お腹の赤ちゃんがドコンドコン暴れ出し、妻はもんどり打って「イタタタタ…」と苦しんでいた。が、苦しさで思考回路が狂ったのか、赤ちゃんに

女の先生に診てもらえなくて、怒っちゃったのかな?

などと話しかけていた妻…。オイオイ…!?


6月28日(日)

妻のお腹にいる我が子は、推定体重2569gとのこと。2週間で “標準なみ” に体重を増やしてきている。それに比例して、暴れるパワーも増幅されてきているらしい…。

今日は雨…。梅雨なのだから雨が降るのは当たり前なのだが、雨が降ると頭痛に響くので少々滅入る。とりあえず、今日は予定らしい予定がないので、昼過ぎまで寝ることにした。が、それでも押し寄せる頭痛の波…。

私が寝ている間に、妻は起きて食事の用意をしてくれていたらしい。昼食を少なめにとり、体調を確認する。完全復活とまではいかなかったが、とりあえず体が動かせるまでには復活したので、雨の中をひとりで横浜まで出かけ、いくつかの用事を済ませてきた。

明日からは、出来るだけ無理しない程度に頑張ろう…。


6月29日(月)

今日、国際関係学部の4時限目「日本の社会」の講義中、ふと思い出したことが…。「先週の水曜日の講義で、マイケル・ジャクソンの話をしたよね?」と学生たちに確認すると、みんな首を縦に振る。その話…というのは、「もともとアイルランドやアイスランドの人々には苗字というものがなくて、Jackの息子(son)はJaksonのように…。Jacksonといえばマイケル・ジャクソン…」というような話をした。同じ内容の話は、前日の静岡英和学院大学「異文化コミュニケーション」でも話していた。偶然だろうか? 偶然だろう。それにしても、何というタイミング…!

…という話をしながら、今日から「日本の社会」は「放送用語から見た日本社会」がテーマとなる。これが、最後のテーマ。初回として、放送業界全体の傾向と「寝た子を起こすな」論を中心に語り、チョー・ヨンピルのヒット曲『釜山港へ帰れ』の韓国版と日本版の違いを比較して、タイムリミット。本当は、もっと話すべきことがあったのだが、CDの調整に時間がかかってしまったのが敗因か…?

その前に、3時限目「社会学」では予期せぬ出来事が続き、オロオロ状態での講義となってしまった。毎年「問題行動」「ストレス」の会話の総まとめとして、6年前に比較心身症研究会のシンポジウム(動物は人を癒せるか?)でパネラーとして報告した内容を、パワーポイントを使用して学生たちにも聞かせることにしている。自分のミニパソコンを持って教室には入れれば良かったのだが、私のパソコンは映像出力がデジタル形式しか対応しておらず、大学の出入力はアナログのみの対応のため、やむを得ずノートパソコンの貸出を受けたのだが、OSがWindows Vistaのためなかなか起ち上がらず、さらに私のパワーポイントファイルの記録形式が旧すぎたのか、アプリケーションがなかなか対応してくれない…。さらに、映像を出力しても、その信号がなかなかフィードバックしない…。やっとプロジェクターやモニタテレビに出力されたかと思いきや、パソコンのディスプレイには何も表示されない…。仕方なく、AVラックのモニタ画面(プロジェクター用の中サイズのものと、モニタテレビ用の小さなものが、2つ並んで表示される)を見ながら操作することになったのだが、途中でプロジェクター用のモニタが消えてしまい、小さなモニタ画面のみを頼りに操作して話をする…という状況になってしまった。おまけにアプリケーションの動きが鈍く、次の画面が出るまでの間を話でつながなくてはならない。

パワーポイントを使って、“かえって普通の講義よりも時間がかかってしまった” という妙な状態だった。

AV機器で効果的に解説し、時間も短縮…などと思っていたのだが、私の想いと全く逆の結果になったようである。まぁ、そんな日もあるさ…と自分に言い聞かせ、明日に向けて気持ちを入れ替えた私であった。


6月30日(火)

スシローという回転寿司店が話題である。何度か店に入ったことはあるが、そのたびに「2時間待ちです!」と言われ、一度も味わったことがなかった。妻は何度かスシローで食べたことがあり、メニューにも詳しい。そして昨夜、長い夢(?)がやっと叶ったのである。

私は、「イカに始まり、イカに終わる」ほどのイカ好きで、昨日も自分流を崩さずに皿を選んでいった。途中で、「あれ、絶対に食べなきゃ!」と妻がしきりに勧める軍艦巻きが登場した。軍艦の上にミートボールが2個ずつ載っていて、「寿司にミートボール!?」という感は拭えなかったが、「スシローといえば、ミートボール軍艦!」と妻がしきりに勧めるものだから、腹を決めて皿を取った。思いっきり一口でいく! そして、撃沈…。私の顔をのぞき込んで、笑っている妻…。あぁ、してやられた! 妻も撃沈した過去があり、その “想い” を共有したかったのだろう。そうそう、悲しみの共有(共悲)こそが日本人的な愛の特徴…。

今日は、いつもより早く静岡英和学院大学入りした。1時限目と2時限目の間の休み時間に出勤簿に押印したのである。そして、2コマ合わせて13種類の資料作成に取りかかる。原稿が出来ているもの、これから原稿を出力するもの、原稿となる素材を切り貼りして編集しなくてはならないもの…などなど、90分ほどかけて全てを完成させた。

これだけ用意周到に講義へのぞんだのにもかかわらず、3時限目「国際関係論」では用意したCDをDVDデッキが認識せず(昨日、国際関係学部では何の問題なく再生できた)、何をどのようにしても全くラチがあかず、学生に「教務課へ行って、CDラジカセを借りてきて!」とお願いして、それで何とか対処した。が、ここで修復不能なタイムロスをしていたため、予定通りの板書は出来たものの解説が6割ほど残ってしまう有様。来週の冒頭で続きの話をするとしても、来週は来週でやるべきことがあるし…という状況に陥ってしまった。

逆に(?)、5時限目「異文化コミュニケーション論」は先週予定していた解説内容の半分を残したままで、冒頭で先週解説予定の「コンテキスト(文脈)について触れ、急いで本来のテーマである「コミュニケーションの比較」に入り、日本人の「あいまい表現」や「以心伝心」や「慣用的表現」について解説する…ハズだった。が、例によって例のごとく “例え話” が多すぎた上、ゼスチャーを交えての解説となったために「慣用的表現」まで到達せず。ただ、3時限目に認識されなかったCDが何の問題もなく認識されたり、24日の「ぼやき」で紹介した「芋」の話が大受けしたので、まぁ良しとしよう。

だが、こうして講義計画が少しずつズレて、後で困ることになるのだが…。


今月のぼやきトップページへ