2009年5月のぼやき



5月1日(金)

昨日は初めてIKEA港北に行き、結局何も買わずにホットドッグだけ食べて帰った我ら夫婦…。帰宅後も、妻は新聞の折り込みチラシやインターネットでホームセンターの情報を調べていた。

妻の執念(?)が実り、コーナンに “ゴールデンウィーク特売” の本棚があることがわかった。我が家から一番近い店舗を調べて、今日は保土ヶ谷星川店に行って来た。ここ数年、相鉄線の星川駅は何度か利用したことがあるのだが、駅周辺を歩いたのは20年ぶり…、いや、それ以上の時間が流れているかも知れない。それで、道を間違えて身重の妻に余計な体力を浪費させないよう、星川駅で駅員さんに場所を教えてもらい、確実に道を把握して店に向かった。

初めて利用する店ではあるが、ホームセンターはどこも1階に日用雑貨やDIY、園芸関連の商品があり、インテリアや家具類は2階…というのが “お決まり” らしく、迷うことなく本棚売り場(?)に到達した。広告の “ゴールデンウィーク特売” の本棚は在庫があったが、欲を言えば「奥行きがもうちょっとあれば…」というところ。だが、「でも、これ以上のものはないだろうし…」という判断で、購入を決めた。

カートに乗せて、レジで会計を済ませた後、サービスカウンターで配送手続きをとる。明日には配達されるということで、ゴールデンウィーク中に部屋の改造(?)が可能になる見込みである。

1階売り場に下りると、シャンプーや洗濯用洗剤などが予想外の特価だったので、思わず買い込んでしまう我ら夫婦であった。

買い物を終えた後、「せっかく星川まで出てきたのだから…」という話になり、少し歩いてサティへも行ってみた。ここでは何も買わなかったが、いろいろな “情報” を仕込んで(?)来た。

ちょっと疲れたので、ミスタードーナツで甘いものを食べて帰ることにした。幸い現在はドーナツ100円セール中で、さらにモバイル会員の私は20ポイントのオマケまで付いてきた! ちょっと落ち着いた時間…。

バスの時間が合えば、横浜市営バスの保土ヶ谷車庫からバスで横浜駅まで戻るつもりだったのだが、最近は市営バスの路線数や運行本数が減っている関係で、素直に相鉄線で横浜へ…というルートを採択した。そして、ヨドバシ横浜で入手したミニノートパソコンを持ち運ぶためのケースを購入。

明日は妊婦健診…。いよいよ2週に1回のペースとなった。さらに明日は様々な検査があるため、「朝食を抜いて来院してください」と言われている妻…。夕飯の時間にも気を遣わなくてはならない状態…。

我が子は、どのくらいまで成長しているのだろう? 楽しみ半分、不安半分…。


5月2日(土)

どうしたことか、ここ数日ずっと偏頭痛に苦しめられている。肩と首が痛み始めると、「今日も、そろそろ行きますよ!」と偏頭痛がサインを送ってくる…。そして、寝る前ぐらいに痛みがマックスに達するため、安眠が阻害される。昨夜は「鎮痛剤に頼らず、何とか闘い切ろう!」と思い、アイス枕を使用したのだが、夜中の3時過ぎにギブアップ…。

そのため、やっと落ち着いて眠れるようになったのは未明のこと…。昨日も述べたが、今日は妊婦健診で採血検査などがあり、通院前に妻は食事を抜かなくてはならない…。それで、なるべく妻の負担を軽くするため午前中に受診しようと思っていたのだが、朝は私がとても起きられるような状態ではなく、やむを得ず午後の受診となった。

本当は昨日購入した本棚が昼過ぎに配達される予定だったため、急いでコーナン保土ヶ谷星川店に電話して、配達時間帯を変更してもらうことに…。

私は…と言うと、食事を抜く必要がないので、昼過ぎにトーストパンを食し、「換気扇、回さないで食パンを焼いたんだね…。あぁ、部屋中にパンの焼ける匂い…」と妻の恨めしげな声を聞くハメに…。

京浜急行と横浜線を乗り継いで、13時半前に病院到着! 今日は5月最初の通院なので、総合受付で保険証の提示が必要となる。その手続きをしないと、診察券を自動受付機に通しても「保険証の更新をしてください」という表示が出てしまう…ハズが、なぜか問題なく受診予約を入れられた! もちろん、その後ちゃんと保険証を受付に提示したが…。

階段を上って2階へ行くと、そこには産婦人科の外来受付が見える…ハズが、扉が閉まったままで、「受付は12時から出来ますが、診察は13時半頃からになります」と書かれた札がノブにかけられていたため、扉の前のベンチでしばらく待つことになった。そして、13時半になり、扉が開き、外来受付が開始された。どうやら、妻が午後最初の受付をしたらしい…。ということは、午後最初に受診できるのでは?…という期待をしたが、診察内容の関係で、妻は2番目に名前が呼ばれた。

ちなみに、外来受付の際に「今日は血液検査などがあり、今回は1万2千円分の(妊婦健康診査費用)補助券を使用することになります。お薬も何も出ない場合、今日はお会計がありませんので、受診後にそのままお帰りいただいて結構です」と言われる。従来の母子手帳には4700円分の補助券が5枚しか綴られていないため、先月発給された追加補助券がここにきて大いに力を発揮してくれている。Viva少子化対策…である。
5月2日のエコー写真
お腹の赤ちゃんは、2週間前に推定体重850g…と、平均よりちょっと小さめだった。しかし、今日は推定体重が1200gを越えていた。心拍もリズミカルで、骨格もシッカリしていた。そして、前回は逆子だったのが、今日は頭が下にあってホッとする。特に、背骨がハッキリ見えたのが印象的であった。

受診後、今日は妻が何も食べていないため、大口駅前のマクドナルドで昼食をとった。ゴールデンウィーク中はビーフハンバーガー全品が特別価格なのと、新しくメニューに加わった「スイートコーン」が気になったので、迷うことなく店に入ったのだが、何を注文するかで長時間悩み続けた我ら夫婦…。

帰りに食器を数点購入し、さらにコシヒカリ10kgを2998円でゲットする。妊婦健診でお金を払わなかった分、こうしてシッカリ社会還元してしまった我ら夫婦である。

最後に、今まで書こうと思って忘れていた話を2つ…。

先日、サティにもベビー&マタニティ用品売り場があることに気付き、ちょっと見に行ってみた。赤ちゃん用の服や靴などが所狭しと並んでいて、見ていても楽しい…。妻が、「あっ、見て! 赤ちゃん用の帽子…。カワイイ〜!」と言うので、「あぁ、これねぇ…」と帽子を1つ手に取ってサイズの確認をした私…。すると、妻の表情が訝しげ…。「もしかして、(赤ちゃん用の帽子を私が)かぶると思った?」と妻に聞いてみたところ、すかさず「うん!」と返答されてしまった。あぁ、何て信用のない夫…。

もう1つの話題を…。ある犬と私は毎日のように会っているのだが、昼間はラーメン屋さんの前につながれていて、夕方は駅前の居酒屋さんの前につながれているか店内で寝そべっているので、「この犬は一体、どちらに住んでいるのだろう?」と夫婦で話をしていた。そんな或る日、昼前に妻と一緒に出かけた際、やはりラーメン屋さんの前にその犬はつながれていた。しかし、駅前に差し掛かった時、居酒屋さんの前にその犬がつながれているのを発見し…。

「あれって、別々の犬だったんだ!」と、今まで2匹の犬を同一の犬だと勘違いしていることに気付いた我ら夫婦…。それにしても、瓜二つの2匹…。もっとも、犬の顔の違いがわかるほど我ら夫婦は犬に通じているワケではないが…。

よく見たら、ラーメン屋さんの前の犬は青いリード、居酒屋さんの前の犬は赤いリード…と、2匹の犬はそれぞれ違う色のリードにつながれていることも発見!

それにしても、謎だなぁ…。


5月3日(祝)

昨日は、嬉しいニュースと悲しいニュースが同時に入ってきた。

嬉しいニュースは、「大泉洋、結婚」という報道。お相手は、大泉君より年上で、フジテレビのプロデューサーとのこと。ファンとしては嬉しい限りだが、「ちょっと待て! 大泉君はテレ朝系列の北海道テレビの『水曜どうでしょう』で育ててもらったのだから、フジテレビのプロデューサーと…というのはどうかな?」などと思ってしまった私…。

悲しいニュースは、「忌野清志郎、死去」という報道。以前から癌と闘っていることをマスコミで公表していた清志郎さんだったが、ついに帰らぬ人に…。70年代をフォーク&ロックで風靡し、80〜90年代をビジュアルと反戦・反政府で風靡した “あの” 世界観が終焉したことを、心から残念に思う。ご冥福をお祈りします。

私は…というと、やっぱり昨夜も偏頭痛に襲われた。しかし、昨夜は鎮痛剤には頼らないという強い意思があり、ありとあらゆる(?)方法を試して就寝した。結果、何とか無事に朝を迎えることが出来た。

一方、妻は昨夜から胃の調子が…。お腹の赤ちゃんが動くたび、胃痛が妻を襲い続けていた。そして、それは今日になってもとどまることを知らず。

先日購入した本棚を今日は組み立てる予定だった。が、組み立てるには今ある本棚を2つ空っぽにして、それを明日の粗大ゴミ回収に出さなくてはならない…という作業をクリアしなくてはならない。妻の体調を考えれば私一人で行うべき作業だったが、とても1人でこなせるような作業内容ではなく…。研究者ゆえ、本がシャレにならないくらい多いのである。それで、妻に無理をさせない程度に手伝ってもらい、粗大ゴミ回収に出す本棚2つは空にした。それを持って階段を下り、玄関を開け、とりあえず家の前に立てかけておいた。

が、それ以上の作業を今日実行するには、体力的にも精神的にもキツイということが判明し、本棚の組み立てと本の移し替えは明日以降に行うことにした。

今まで本棚にシッカリ収まっていた本は、今まで本棚があった場所や机の上に無造作に置かれたまま…。早ければ明日、無事に本棚に収まるのだが、どうなることやら…!? でも、妻が一生懸命に(?)予約を入れてくれた粗大ゴミ回収にちゃんと間に合ったので、それだけは良しとしよう。

先日入手したミニノートパソコンのタッチパッドが、昨日から動かなくなってしまった。もっとも、現在は主としてUSB接続のマウスを使用しているので支障はないのだが、それでも使えるハズのものが使えないというのは決して快いものではない。それで、メーカーのサポートセンターに電話して症状を伝えたところ、ネットを通じて私のパソコンを遠隔操作してもらい、原因を突きとめてもらうことになった。が、サポート担当者がアレコレ色々と試したものの、原因がハッキリせず。それで、「システムの復元」を試すことになった。不具合が起きたのが昨日なので、パソコンのシステムを一昨日の状態に戻すことになった。当然、私が何日もかけて苦労してインストールやアップデートしたアプリケーションは削除されてしまうのだが、やむを得まい。

が、せっかくの「システムの復元」も、何ら効果なし。その後も遠隔操作でアレコレと試してもらったが、ラチがあかない状態…。サポート担当者の方の作業をみていてあまりにも申し訳なく思えてきたので、「あとは、とりあえず様子を見てみますので…」と作業を中断してもらった。

電話を切った後、「システムの復元」モードで「以前の復元を取り消す」作業をし、システムをサポートセンターに電話した時と同じ状態に戻し、しばらく電源を入れたままにしておいたところ、「あれっ、タッチパッドが反応するぞ!」という状態に…。何が良かったのか、とにかくタッチパッドは復活した。めでたしめでたし…だが、サポートセンターの方の苦労はどうなるのだろう?

とりあえず、日本国憲法について考えることなく過ぎた1日であった。


5月4日(祝)

私の主力パソコンの上には、資料や本が山積み…。それで、昨日も今日もミニノートパソコンから更新している。使い勝手は “まだ” よくわからないが、数日かけて主力パソコンの機能や使用頻度の高いアプリケーションを移し替えたため、支障はないのだが…。

今日は「みどりの日」である。以前は「昭和の日」の4月29日が「みどりの日」だったので、この国の「国民の祝日に関する法律」の不安定さに惑わされ続けている私…。そもそも、「ハッピーマンデー」導入が、私の頭の中にあるカレンダーを乱し始めているような…。

さて、今日は「本棚の組み立て」と「本の入れ替え」をしなくてはならない。やっと私の偏頭痛はオサラバしてくれたのだが、妻の具合は今ひとつ…。それでも、生まれくる子供たちのために(オフコース風)部屋の配置換えをしなくてはならないのである。ベビーベッドを置くために、スペースを空けなくてはならないのである。

引っ越し当時のような状態になった部屋…まず、“昨日無造作に置いたままの本” を別の場所に移し、本棚の組み立てを行い、妻の嫁入り道具であった漫画本(現在は、私にとって貴重な研究用資料と化しているが…)を “今まで使っていた本棚” から “組み立て終わったばかりの本棚” に移しつつ、本棚から追い出された私の研究用文献を “今まで漫画本が詰まっていた本棚” に詰め替えた。漫画本が詰まっていた本棚は奥行きがタップリあるので、本を三層構造に詰めることが出来る。それで、「今、特に必要としない(と思われる)本」を一番奥に詰め、「時々使用する本」をその前に詰め、「頻繁に使用する本」を手前に詰めた。こうすると、粗大ゴミ回収に出した本棚2つ分に収まっていた本が、1つの本棚でシッカリ収まるばかりでなく、ちょっとした余裕まで生じるので、かえって「どれを一番奥に詰めるか…」ということで悩んでしまう。妙な悩みが出来たため、収納にエラく時間がかかってしまった。

妻も、今までより小さめの本棚に漫画本を入れ替えなくてはならないため、アレコレ苦心していた。体調が万全ではない上、漫画本の冊数が多いので、やはり収納に苦労するのである。

作業開始から10時間ほど経った22時半過ぎ、まだ夕飯をとっていないことに気づいた我ら夫婦…。今から夕飯を作るような体力も気力もないため、気分転換を兼ねて近所のコンビニまで夫婦で買い物に出た。が、近所のコンビニは23時で営業終了のため、お弁当類はほとんど補充されていない状態…。それで、もう少し歩いて別のコンビニへ。そこでお弁当と飲み物を買い込んで、再び我が家へ向かって歩く。お腹の重たい妻に合わせてゆっくり歩きつつ、春のにおいを感じた。「こういう散歩も、たまにはいいかな…」などと思った。

とりあえず、この連休中にすべき作業の最低限の目標はクリアしたので、明日は多少ゆったり過ごせるのかも…。それとも、筋肉痛に悩まされるかも…!?


5月5日(祝)

妻が「明日、ちゃんと帰ってこれる?」と聞いてきた。「新幹線に乗らなければ、大丈夫じゃない?」と答える私に、「でも、“(新幹線が混んでいるから)ちょっと時間ずらせば…って考えの人” が在来線に乗るんじゃない?」と…。実は明日、国際関係学部は年間講義回数の調整のため、通常通りの授業が実施されるのである。カレンダー通りに休日を設定すると、月曜日と水曜日は他の曜日より講義回数が少なくなり、今年度はやたらと “休日出勤” がある。そして、月曜日と水曜日に国際関係学部に出講する私…。

…というワケで、これで私のゴールデン・ウィークは終了。

明日は連休最終日なので、最大のUターンラッシュが予想される。そういえば、私の知り合いの教員が以前、「ゴールデン・ウィーク中に大学で講義した後、混雑した列車に乗って骨折しちゃって、それはもう大変だった!」と語ってくれたことがある。

う〜ん、本当に私は無事に帰宅できるのだろうか?

私にとって連休最終日となった「こどもの日」は、あいにくの雨…。そういえば、今年度に入ってからというもの、火曜日には必ず雨が降っているような…?

昨日、本棚の組み立て&部屋の模様替えと格闘した我ら夫婦、さっそく筋肉痛がジワリジワリと襲ってきて…。私は、筋肉痛に加えて、手の指の関節が炎症を起こしてしまった模様。こういう時、ふだん鍛えている場所とそうでない場所の差がハッキリしてしまう。若かりし頃、毎日300回は腹筋をさせられていたので、「昔取った杵柄」とばかりに腹筋は無事そのものなのだが、その上下の筋肉は完膚無きまでに打ちのめされていて…。

それでも、雨降る中をサティの得々市へ向かう我ら夫婦…。「今日はお肉もお米も特に買う必要がないから、荷物も重くならないよね?」と言い合っていたハズなのに、気がつけばいつもと全く変わらない量を買い込んで…。

帰りに、菖蒲の葉も買って、お腹の子供の健康も祈願して菖蒲湯に入ることにした。

お腹の中の赤ちゃんは、ドコンドコンと暴れ回って母親(=妻)をいじめまくっている。元気なのは嬉しいが、ちょっと手加減してあげてほしいなぁ…と思った夫であった。


5月6日(祝)

連休最終日である。が、私はいつもの水曜日と同じように勤務…。雨がそぼ降る中、若干の不安感を覚えつつ家を出た。

9時過ぎの横浜駅は閑散としていて、それがかえって「嵐の前の静けさ」のようにも見えた。「行きはよいよい、帰りは…」とならないことを強く祈り、9:24発の特急踊り子号に乗り込んだ。

特急の車内も、空席が比較的多いように感じた。わざわざ連休最終日を選んで温泉旅行…なんて考える人は少ないのだろう。ましてや、私のように仕事のための利用…なんて人も少ない。

三島駅に降りた時、雨がやむ気配がないと感じた。雨がやんだら…などと考えて折りたたみ傘をさして来たのだが、「こんなことなら、ジャンプ傘にすればよかった…」と後悔する。

国際関係学部に到着し、出勤簿に押印しようとしてバッグを開けたが、印鑑を入れたケースが見当たらない…。「そうだっ! 休み中にケースを机に置いて、そのままにしてきちゃったんだ!」ということを思い出したが、後の祭り。やむを得ず、今日はサインで済ますことに…。

今日の3時限目「社会学」と4時限目「日本の社会」ではプリントを使用するため、急いで印刷機を動かした(特に4時限目は両面刷りで2枚! さらに月曜日使用分が1枚!)。機械が私の指示した設定をなかなか理解してくれないハプニングもあり、なかなか思うに任せぬ状態に…。

それでも、3時限目はプリントとテキストを用いて「人間関係の諸相と構造」の導入は無事に済み、4時限目は「文化とパーソナリティ」に関して「タテ社会」の話と「どうして日本の鉄道はダイヤ通りに運行されるのか?」について語る。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、今日からいよいよ本格的(?)に講義形態をとっての授業である。日本の地理的条件と文化形成の関連性を、留学生の出身国との比較を用いて語ったが、今日も休みだと思っている者がいて、教室はちょっと寂しい雰囲気だった。

帰りは、混雑の予想される新幹線を避けて、在来線に乗って横浜に戻ることにした。さすがに、沼津始発の東海道線が三島に到着した段階では混んでいなかったが(それでも、グリーン車には旅行帰りの家族がアチコチに陣取っていた)、熱海や湯河原あたりの駅のホームには連休最終日を楽しんできた人、人、人…。

二宮で、オジサン3人組がグリーン車に乗り込んできた。それぞれ別々に席に座っていたが、そのうちの1人がやおら携帯電話を取り出し、大音量で話し始めた! さらに、「じゃあ、○○さんに替わるから…」と言って車内を歩き回る始末。大人がこれでは、子供たちに「車内では、他のお客さんのことも考えなさい!」なんて注意しても説得力がなくなりそうであるが、件のオジサンはお構いなしに “大音量の会話” を続けていた。

朝、心配していた「嵐」は、帰りの東海道線のグリーン車にやって来たのであった! あぁ、大迷惑…。

結局、今日はずっと雨がやまず、折りたたみ傘を持って出たことを悔やみながら夜が更けてゆくのであった。


5月7日(木)

ツイてない…。

今朝もいつもの木曜日と同じ時間に家を出て、横浜から横須賀線に乗り換えた。東海道線の混雑を避けるため、早めに横須賀線に乗ったのだが、どうも電車の様子がおかしい…。加速と減速を繰り返し、鶴見を過ぎたあたりで停車してしまったのである!? 前を走る電車のブレーキに異常があり、新川崎駅手前で運転を見合わせてしまったため、私の乗った電車も運転見合わせ…という有様。

「何のために早く電車に乗ったのか?!」という想いと、「整備不良だとしたら、勘弁ならん!」という怒りが混在してきた。当然、松戸歯学部へ到達できるかどうかもあやしくなってきて、焦りも…。窓の外を、東海道線や京浜東北線が通過してゆく…。

私が電車の選択を誤ったのか? 何らかの人為的ミスか? 不測の事態か?

いずれにせよ、来週は松戸歯学部の講義を休まなくてはならないため、今日は何としても講義を成立させなくてはならなかったのである。

今朝早く、京浜東北線が人身事故で運転見合わせとなり、東海道線のダイヤも乱れているとの情報もあり、それで何の迷いもなく(いつものように)横須賀線に乗ったのだが…。

JR東日本の管理体制に、不備や無理はないのか? こうも事故や故障が頻発する鉄道会社は、安心して利用できない…という想いが強まってきた。

結局、件の故障車両の機能回復まで数時間かかるということで、乗客を線路に降ろして安全な場所へ避難…ということになった。だが、私の乗った電車は鶴見川に架かる橋梁上に停車していたため、そのまま降りて歩くワケにはいかなかった。まず、私の乗った電車の前後に停車中の電車から乗客を避難させ、それから私の乗った電車を横浜方向に少しバックさせてからの避難…となった。

妻から「貴重な『ぼやき』ネタだから、この際しっかり体験してきなさいな」とメールが入った。たしかに、滅多に体験できないことではあるが、願わくば今日みたいな「次週休講」という状況では体験したくないもの。

2時間以上も車内にとじこめられ、荷物を置くことも座ることもできず、雨も降っていて…という悪条件が重なった上、停車していたのが橋梁上だったので避難に時間がかかるという、まさに「泣きっ面に蜂」をリアルに体験した私であった。

やがて、上空を報道機関のヘリコプターが旋回し始めた。9時を10分ほど過ぎた頃、やっと車外に脱出! いくつかの乗降口にハシゴがかけられ、一旦線路に降り、それから一般道をひたすら歩いてJR鶴見駅へ。

鶴見駅前にJR職員がいて、そこで振替輸送乗車券を受け取る。横須賀線の乗客避難作業のため、並走する京浜東北線が運転を見合わせてしまい、京急鶴見から京浜急行に乗るという選択肢しかなくなってしまったのである。

京急鶴見駅前には、何百メートルと続く列がいくつも出来ていて、警察も交通整理のために出動していた。駅のホームにお客さんが一気に押し寄せては大変なので、電車が京急鶴見を出発するごとに少しずつお客さんの改札をし、また次の電車が出発すると改札…という措置の効果もあって、駅のホームも電車内も混雑することもなかった。が、やはり振替輸送で京浜急行もダイヤが大幅に乱れ、徐行運行…。

京急川崎で快特に乗り換えたが、こちらも徐行と一時停車の繰り返し。そんな中、車内マナーを知らない者がたくさん目についた。混んだ車内でデーバッグを堂々と背負い続け、周りの人たちにバッグをバシバシぶつけてもお構いなし! まるで周りの乗客を「バッグのぶつかる場所に立っている迷惑な人たち」くらいにしか感じていないらしく、バッグが誰かに当たるたびにイヤそうな顔をするのだから、タチが悪い。ただでさえ1時限目を休講にしてイライラしている私、そういう輩を見て車内が余計に腹立たしく思えてきた。

でも、今朝の私はこういう運命だったのだろう。昨夜、せっかく「1時限目に、今まで語ったことのない話を…」と意気込んで、講義用資料を作成したのに…。

京浜急行の快特は、10:35に品川到着。家を出てから、4時間以上が経過していたことになる。松戸歯学部には携帯電話でメールを送り、念のため妻にメールで「8時過ぎに、松戸歯学部へ電話を入れて!」と頼んでおいたので、休講手続きはスムーズに進んだらしい。

それで今日は松戸へ向かう必要がなくなり(と言うより、松戸へは向かえなくなり)、3時限目の講義を行う法学部へ直接向かうことにした。が、品川では京浜急行とJRの乗り継ぎに時間がかかり、加えて山手線のダイヤもおかしなことになっていて、法学部へは品川から1時間近くかかってしまった。要するに、自宅から法学部まで、5時間の旅であった。新幹線ならとっくに九州に着いている時間である。

大学で出勤簿に押印しただけなのに、もう一仕事終えたような疲労感…。

結果的に本日最初で最後の講義となってしまった3時限目「社会学」であるが、連休明けで学生たちの動静が落ち着いてきたのか、教室に圧迫感がなく、単に出席調査シートに名前を書いて教室を出て行くという輩も数名出て、「あぁ、情けない…」という状態になっていた。そんな中、今日から「社会的動物としての人間」についての解説が始まった。国際関係学部で講義した内容とほぼ同じで、静岡市内で起きた事件をもとに「人間が幸福になるのに必要な作業は?」という話をする。が、それなのに、お互いを不幸にするような行動を取る学生が現れたのは前述の通り。だが、講義へ真面目に取り組もうという志の高い学生が多いので、解説に力が入る私…。

帰途、東京駅前にある静岡銀行に立ち寄ってみた。「話には聞いていたが、ここに支店があったのか…」とシッカリ確認し、すっかり変わってしまった東京駅日本橋口の姿にビックリし、とりあえず気分転換を兼ねてビル群を歩いてみた。

帰宅すると妻が、「今朝、8時半過ぎに停電があって、2分で復旧したんだけれど…」と教えてくれた。DVDデッキの設定は全て飛んでしまったようで、時計の設定だけは妻がやっておいてくれていた。「でもまぁ、たまには停電もあるさ…」と思いつつ “留守録” の設定をしていたら、18時前に再び停電! 今度は “かなり” 長い…。東京電力に電話したところ、「停電の原因は不明で、作業員が現地に向かっていて…」とのことだった。家の外に出てみると、アチコチの家からガヤガヤと人が集まって「困るわよねぇ…」などと話し合っていた。

緊急自動車の音がして、「やっと東京電力が来た!」という安堵感と同時に「いつ電気は復旧するのか?」という緊張感が、町全体を包み込んでいた。我が家の1階にある今井医院に行ってみると、ドクター今井医院が「これで胃カメラの最中だったりしたら、(東京電力が)責任を取ってくれるのかねぇ…」とぼやいていた。考えてみれば、恐ろしい話である。

電気が復旧した後、「冷蔵庫や冷凍庫の中身は無事だろうか?」と心配しつつも、私は再びDVDデッキをチェックした。すると、またしても設定が全て飛んでいた…。

本当に、ツイてない…。朝から晩まで、こうも文明の利器に悩まされる日も珍しい。

ちなみに、電車に閉じこめられたのは、今年度に入って2回目である!

最後に…、やっと我が家にも「定額給付金」の書類が郵送されてきた。だが、受け取りは「銀行振込」で、書類を横浜市に返送してから振込処理に2〜3週間かかるという。さらに、申請者(世帯主)の「本人確認書類」と「振込指定した銀行の通帳」のコピーを貼付しろという。面倒くさいこと、この上なし! ここまできたら、絶対に受け取ってやる!


5月8日(金)

乗客が車外に避難(私が乗車していた横須賀線)最初に、昨日の横須賀線関連のことについて。

昨日、帰宅して落ち着いた途端に疲れがドドォ〜ッと押し寄せてきたらしく、肝心な写真をアップし忘れていた。せっかく、デジカメで撮影したのに…ということで、1日遅れでご紹介!

昨日、テレビのニュースで報じられた横須賀線の故障事故を、妻がDVDに録画しておいてくれたのを見て、「局ごとに、印象の異なる報道をしているなぁ…」ということに気づいた。さらに、帰宅後に見たニュースでも、同様の傾向が…。ただ、民放各局は今回の事故で乗客が全員怒っているというような、そういう伝え方をしていた。

しかし、私が乗った編成では、「故障じゃ、仕方ないなぁ…」と言いつつ、「本当は車内で携帯電話はいけないことなのはわかっているんですよ!」というようなアクションで会社に電話をかけて状況説明している人がほとんどで、さらに避難の際にもJR職員に「ご苦労様です!」と声をかける人もいた。鶴見駅への移動中も、ほとんど文句は聞こえず。文句を言っていたのが一握りの人だったとしても、その人たちのコメントばかりをつなぐ編集をすれば、「みんな、怒り心頭だったんだなぁ…」という印象に変わり、ニュース性が増す。そして、車内で体調を崩した人を映し出して、報道をフレームアップさせる…。

京急鶴見駅前で改札に並んでいた時も、文句はほとんど聞こえてこなかったのだが…。

さて、今日も「昨日のリベンジ!」とばかりに横須賀線に乗ってみた。雨の降る中、9時前に家を出て、横浜駅に到着して電光表示板を見たところ、湘南新宿ラインの行き先が「新宿」となっていた。東北本線で事故があり、行き先を変更しているという。「何だか、イヤな予感…!?」と思いつつも、とりあえず乗り込んだ。昨日停車してしまった場所を難なくクリア(?)して新川崎に到着。ここまでは順調だったのだが、新川崎を出発してすぐに横須賀線が徐行運転に…。そして…、駅のないところで “またしても” 停車! 「昨日の再来!?」と車内の空気が一瞬凍り付いた(ような気がした)。が、1分ほどしてゆっくり走り始めた。その後は危ういことなく、無事に東京に到着した。

中央線快速に乗り換えたが、御茶ノ水で “待てど暮らせど” 各駅停車がやって来ない…。駅のアナウンスによると、ドアの故障があって、ダイヤが乱れている…とのこと。またか…。

それでも、遅刻することなく法学部に到着! 2時限目「社会学」にのぞんだ。講義内容は昨日と同じなので、その点で気分的に楽ではあるが、目の前の学生は昨日の学生ではないので、キチンと気持ちの入れ替えをしてから教室へ向かった。おおむね、昨日と同じような展開になっていったため、心に余裕が出来てしまい、それがために話が詳細になりすぎて、今日の結論を述べようと思ったところで終業チャイムが鳴ってしまった。とりあえず、30秒程度で結論を語れたので問題はなかったが…。

法学部内の教員室でお弁当を食べた後、通信教育部へ移動する。講義用資料の作成部数が多いから…という理由で早めに移動したのだが、どうしたことか今日は4時限目担当教員(私を含め)が昼休み中にほとんど講師室に集まっていた。天気が悪かったからなのか、それとも別の理由があるのか定かではないが、とりあえず “孤独な作業” にはならずに済んだ。

4時限目「社会学」は、4月に2回しか講義が行われていないため、他の学部と違って「本論」に入れる状態ではない。今年の講義テーマが「違いを理解する」ということなので、今日は「違いを理解する視点」として「状況(情況)的影響」について語った。講義に先駆けて小テストを実施した関係で、解説の時間が多少削られてしまったものの、最低限触れておくべき内容はほとんどクリア!

…と、こんなことを書いていると、今年度の講義が順調に進んでいるように思われてしまうが、想像を絶するような輩が現れて困ることもある。ある講義では、私に向かって「普通にしゃべれ! 普通にしゃべれないのかよ? お前の話を聞いているとムカつくんだよ!」と言ってきた学生がいた。しばし反論したが(もっとも、何をもって「普通にしゃべる」というのか、全くわからないが)、「あっ、コイツは話し合いの出来ないタイプだ!」ということに気づき、相手にするのをやめた。篠原久美子さんのミュージカル『アリーテ姫の冒険』の中に

世の中には、2種類の人間がいる。
1つは、「話し合いの出来る人」で、
もう1つは「話し合いが出来ない人」。

というセリフがある。私が相手とのスタンスを計る時、参考にさせてもらっているセリフである。話し合えないのなら、相手にせずに講義に戻るのみ…ということで解説を続けたのだが、人生においても大学においても先輩である私に、さらに教師という立場もふまえて考えるなら、「ムカつくんだよ!」と言ってくる神経が理解できない。話し合えない…ということで、教務課にこの件で相談をしたところ、「先生の講義に出席している体育会系の学生から、そのときの状況やいろいろなことを聞いてみます。それで、ある程度は件の学生が誰なのか判明すると思います。その先については、また先生と検討したいと…」ということになった。

それにしても、ムカつく相手から知識を得て、単位までもらおうとするのは、どういうことなのだろう?

でもまぁ、例の輩にしてみれば「先輩ヅラしてるんじゃねぇ!」「教師だからって、偉ぶるな!」というところか…。そして、「アイツ(=私)に言ってやったぜ!」くらいの自己満足に浸っているだけなのだろう。

とりあえず、来週以降の講義の準備をしておかなくては…。


5月9日(土)

今まで探していた『赤い鳥スーパー・ベスト』Amazon.co.jpで取り扱われていることを昨夜知り、急いで購入手続きをした。そして今夜、待ちに待ったCDが届いた。そのCDを嬉しそうに、懐かしそうに、そして楽しそうに聴いていたであろう私を見ても、妻は何のことやらサッパリ…という状態。そもそも、妻は「赤い鳥」そのものを知らない…というより、赤い鳥が解散してかなり経ってから妻は生まれたので、知らなくて当然といえば当然なのである。

だが、彼らの代表曲である『竹田の子守唄』『翼をください』『美しい星』『忘れていた朝』『赤い花白い花』などは音楽の教科書に載るような名曲で、「名前は知らなくとも、曲は知っている」という人は多いと思う。

アマチュア時代、彼らとライバル関係にあったオフコースは「赤い鳥がプロとして活動することになったらしい」という情報を得て、自分たちもプロデビューすることを決意したというくらい、現在のJ−POPへも多大な影響を与えた伝説のグループである。

解散後、メンバーのうち3人が「ハイ・ファイ・セット」を結成して都会派のニュー・ミュージックの先鋒となり、紅白歌合戦にも出場した。そして、残りの2人が「紙ふうせん」となり、フォーク路線をそのまま継承し、『冬が来る前に』の大ヒットを記録したのは有名な話…。

実は『スーパー・ベスト』を購入した最大の目的は、「講義で使用するため」だった。が、スピーカーから彼らの演奏と歌が聞こえてきた時、本来の目的など忘れ去り、子供の頃の自分に戻って、一緒に歌い始める有様だった。結構、歌詞などもちゃんと覚えているものである。

今週の前半はゴールデン・ウィークで講義がなかったのにも関わらず、なぜか1週間以上働いたような疲労感があり、今日は午前中いっぱい寝ていた私…。
やっぱり、生キャラメルは大人気!花畑牧場の出店は大盛況!
昼食後、妻と一緒に横浜そごうで開催中の「初夏の北海道物産展」へ行った。そごうのメインエントランスを入ってすぐの所と、物産展の中に、「花畑牧場 生キャラメル 本日分完売いたしました ありがとうございました」という掲示があった。マスコミ…とりわけテレビの力の凄さを思い知る。

とりあえず、出店を全て回ってみて、アチコチで試食も味わってみた。何も買わずに帰るつもりだったが、どうしても “イカの塩辛” で気になるものがあり、試食した後も何度もその店の前を歩いていたところ、妻が「そんなに欲しいなら、100g買ったら?」と、私の背中を押してくれた。今、妻は(お腹の赤ちゃんのために)塩分を極力摂取しないようにしているため、この塩辛を食せるのは私だけ…。何とも申し訳ない気持ちになりつつも、その反面で嬉しくもなる、アンビバレンスな夫であった。


5月10日(日)

妻のお腹にいる赤ちゃんを迎え入れるため、このところ部屋の模様替えをしているが、その間にプリンタ(もちろん、パソコンの周辺機器の…である)の居場所がなくなってしまった! 昨日までプリンタは廊下に追いやられ、プリントアウトするたびに長〜いUSBケーブルを使用していたのだが、安全面でも機能面でも不便のため、今日また部屋の模様替えをして、プリンタを部屋に戻した。とはいえ、以前の居場所だったラックは部屋に無く、チェストの上に置かれることになった。そこには電話とファックス、雑貨類が所狭しと置かれていたが、それらを妻がうまく配置換えさせて、プリンタはやっと安住の場を得た。が、部屋の構造上、そして現在のパソコン使用環境の都合上、常にUSBケーブルでパソコンとプリンタを接続しておくワケにいかないのが玉にキズ…といったところ。

今日は、夏が一気にやって来たような暖かな(暑い)一日だった。何を着て出かければ良いのか、ちょっと判断に困るところもある…。まだ長袖で良いのか、半袖のほうが良いのか…? とりあえず長袖のカッターシャツを着て、妻と一緒に出かけてみた。が、街には半袖の人、人、そして人…。ほとんどがTシャツの人だった。

人も風景が一気に “変化” (「へんげ」と読む)して、視覚的にも戸惑うことばかりである。

我が家から “ちょっと” 歩いて行った所にあるスーパーまで、会員特別価格の掘り出し物をゲットしに行った。平日は1回、土日は2回、会員の携帯電話に「お買い得情報のメール」が届き、その画面を見せると会員割引が受けられる…というシステムがあり、我が家は妻が会員登録しているので、妻の携帯電話にはスーパーから毎日メールが届くのである。

が、「いざ、会計!」という段階で妻が「ちょっと、見ておきたいものがあるから…」と言って調味料売り場に行ってしまったため、私は会計することが出来ず(妻の携帯電話にしかメールが届かないので…)、レジの前で「ちょっと待ってください!」と言い残して妻を捜す私…。店内はそんなに広いワケではないのだが、なかなか妻を見つけられない…。私の後ろに並んでいたお客さんの会計を先にしてもらい、私は店内で妻捜し…。やっとの想い(?)で妻を見つけ、「携帯電話がないから、会計できない」旨を伝え、急いでレジに戻ってもらった。

今日は母の日…。実家に送ったプレゼントが無事に届いたようで、ホッとする。贈り物というのは、「贈った人」も「贈られた人」もハッピーになるのが理想だが、果たして…!?


5月11日(月)

さぁ、また新しい1週間の始まりだ…という月曜日の朝は、京浜急行のダイヤが乱れがちである。ある程度の本数と編成が確保されているのにも関わらず、利用者が多いために乗降時に少しずつ発車遅延が生じ、それでダイヤが乱れるのである(別の角度から見たら、「生活に密着した電車」ということか…。本当に、なくなったら困る路線である)

それがわかっているので、今朝も早めに家を出た。早めに動けば、時間にも気持ちにも余裕が出来る。横浜駅で踊り子号の自由席特急券を買ったついでに、通勤定期券の継続をした。

横浜駅のホームに人が多いのは当然のこととして、それでも特急踊り子号の出発時間の10〜20分前には団体旅行の輪がアチコチに出来て、「もしかして、今朝は(自由席の)競争率が高くなるのでは?」という緊張感が生まれる。今朝などは、明らかに「行き先は、修善寺!」という総勢12名の団体がいたのだが、どうやら指定席特急券をお持ちのようで、私はその団体と争わずに済んだ。

先週の金曜日から昨日にかけて講義の準備をしていたところ、急きょ学生に資料を配布するほうが良いと判断されたため、国際関係学部に到着後すぐに印刷機を作動させた。が、先週に引き続き、なぜか私の指示した設定と違うプリントモードになってしまい、時間をかなりロスした。だが、終わり良ければ全て良しということで、特に問題なし! 早めに大学入りしていたため、焦ることもなし。

さて、3時限目「社会学」は、私が教室に入っても学生のおしゃべりがなかなか止まないため、叱咤激励の意味も込めて「レディネス」の重要性について30分かけて語ることに…。ここで、“前置き” が予定より15分長くなってしまい、時間の計算をし直しながら解説を進めていったのだが…。今週は水曜日の講義を休講にするため、キリの良いところで解説をやめなくてはならない&「人間関係の諸相と構造」のある程度まで踏み込んでおく必要があったのだが、どうしても語らなくてはならない “想い出話” ははしょれない事情があり、今日語る結論部分を次回の導入に回すことにして講義を終えた。

4時限目「日本の社会」は、前回まで「基礎編」の導入とし、今日からは具体的に「Homo Japanesqueの作られ方」について「日本人の宗教観・自然か」などを拠り所として解説する。特に今日は「縁(えにし)」の概念を中心とした解説。

帰りは在来線で…と思っていたのだが、講義を終えて(今日の暑さのせいもあったのかもしれないが)ものすごい疲労感が襲ってきたため、新幹線でさっと帰途についた。が、東神奈川駅で明日と明後日そして金曜日の新幹線特急券を購入したため、帰宅がちょっとだけ遅くなる。

今週はいつもとは違う “イベント” が入っていて、その物理的かつ精神的な準備に少々緊張しての幕開けだった(詳細は後日)

明日も頑張ろう!


5月12日(火)

珍しく雨の降らなかった火曜日…。しかし、湿度が高くて、ちょっと移動するだけでも汗がダラダラ流れてくるような状態だった。天気予報によれば「高い湿度は、雨の源です…」とのことだったので、なるべく大きな折りたたみ傘をバッグに入れておいたのだが…。

火曜日の出講先である静岡英和学院大学は、池田山と呼ばれる場所にあり、その名の通り高台にある。よって、校舎の階を上がれば上がるほど、強い風が吹いてくる。なのに、今日は風よりも湿気が教室に入ってきてしまい、学生たちが “かなり” おとなしくなってしまう有様。

3時限目「国際関係論」は、旧カリキュラムの学生には「国際政治学」として開講されているため、「政治」についても多少は触れなくてはならない。そこで昨年同様に5月最初の講義として「権力の範囲・環境」について(政治的視点を含めつつ)解説をし、ザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』にまつわる国際問題を語り、最後にその曲を再生した。本当は、『イムジン河』が発売禁止になったのを受けて傷心の加藤和彦が作曲した『悲しくてやりきれない』も聴かせたかったのだが、私ひとりが解説で盛り上がってしまったらしく、タイムアップ…と、全く昨年と同じ状況に陥った私であった。

5時限目「異文化コミュニケーション論」も、昨年同様「異質性と同質性」をテーマにしたのだが、連休を挟んで「異文化」について解説が続いているため、時間をかけて前回までの流れを簡単に復習した。そして、「同じものを見ても異質な部分ばかりを追えば違うものに見えるし、違うものでも同じ部分を探せば類似したものに見えてくる」という内容について具体例を挙げて解説した。歌詞カードを8曲分作成し、学生に配布したのだが、復習に時間をかけてしまったことが災いし、2曲(それぞれバージョン違いとの比較)を再生するのがやっとであった。ただ、再生する曲を昨年と違えることによって、「今年の講義は、昨年とは違うんだ!」という暗示を自分にかけてみたものの、結果的にグダグダ状態に…。ただ、解説するべきことや板書するべきことは、全て学生たちに伝えきった。

講義後、清水先生と一緒にバスに乗り込み、ASTY静岡で1時間ほどいろいろなお話をする。

帰りの新幹線の車内では、すっかり意識不明状態に…。携帯電話に妻からメールが届いていたのにも気づかず、やっと意識が戻ってきたのは小田原停車中であった。

明日と明後日は、全ての講義を休ませてもらうことになっている。詳細は明日!


5月13日(水)

今日の「ぼやき」は、軽井沢にて更新…。

昨年の同時期に引き続き、今年も中軽井沢で講演する機会を設けていただいた。今日から15日までの2泊3日、日本カトリック管区長協議会が「御聖体の宣教クララ会中軽井沢修道院」で行われる。その初日である今日、私が講話(講演)を担当するのである。昨年と同じパターンである。

10時半過ぎ、「そういえば、昨年は雨が降っていたんだよなぁ…」などと思い出しながら、今にも雨が降りそうな空を眺めつつ神奈川駅へ。横浜から東海道線に乗り換えて東京に出た。そして、長野新幹線の乗り場へ移動したが、いつまで経っても一昨年の忌まわしい想い出が蘇ってきて、何度も何度も乗り場の確認をしてしまった私…。昨日のうちに、往き帰りの東京〜軽井沢間の新幹線自由席特急券と乗車券を往復で購入しておいたので、当日分乗車券売り場に並ぶこともなかく、時間的には余裕のある状態であった。

昨年同様、11:44東京発のあさま521号を利用しての軽井沢入りである。が、あさまは編成が短く(通常の新幹線が16両編成なのに対し、あさまは8両編成)、半分が指定席で半分が自由席…ということもあり、なるべく早めにホームで列に並ぶつもりでいた。昨年は出発20分前にすでに長い列が出来ていたので、今年は昨年の経験を活かしたつもりであった。が、予想に反して(?)あさま号に東京から乗り込むお客さんの数が少なく、拍子抜けする有様。

軽井沢駅に停車中の長野新幹線新幹線が出発してしばらくは講演内容のチェックをしていたが、深夜から気圧の配置がおかしなことになっていたのに連動して頭痛が襲ってきたため、軽井沢までは痛みとの闘いとなった。新幹線は軽井沢に無事到着したものの、私のほうは無事ではなかった。協議会では、1日の終わりに「交流会」と称する飲み会がある。「無理してまで酒を飲むべきではない!」と誓った私であった。

が、駅にはちらほらと見覚えのある人が見え、気分はリラックス。しなの鉄道へ一緒に乗り換え、修道院へ向かうことになった。

修道院に到着して、受付をすませると、用意された部屋に入り、仮眠を取る。とにかく、講話までに痛みを緩和しなくてはならないのである! が、焦れば焦るほど痛みを意識してしまい、思うに任せぬ状態に陥ってゆく…。しかし、時間は待ってくれない…。14時半から3日に亘る協議会のオリエンテーションと、バチカン市国駐日大使(大司教)の挨拶があり、15時に私の講話がスタートした。

講話の内容は、昨年と同じタイトルテーマは「悩める時代に問われている宣教のあり方」である。私が2年連続で講師を務める理由として「昨年のお話が好評だったので…」と紹介され、ハードルが上がってゆく…。今年は日帰りではなく2泊3日ずっと滞在するため、一気に結論を出さず、話を2部構成にし、「1部と2部の関連性については、分断会で皆さんが話し合って、何らかの結論を導いてください」という「話し合いのテーマ」を提示するような講話にした。複数の大学で “私の講義を現在履修している学生” に簡単なアンケートをお願いし、その結果をトレンドサーチというソフトを使用して分析し、コンセプトマップにしたものを紹介しながら、現代の若者と「教会」のギャップについて管区長さんたちに話し合ってもらい、分かち合ってもらいたいと思った次第である。が、この “もくろみ” は伝わりにくく(わざと、そのような話の展開にしたのだが)、分団会の報告で「前半の話と後半のコンセプトマップの関連性がわからない」という意見が多く出た。私が一気に結論を出さないでおいたからなのだが、もう1つの理由として「コンセプトマップに出された若者の意見が、教会の思惑と乖離しているということを気づいて欲しい」という狙いもあったのを私が伏せておいたからである。その理由を私が述べたところ、大多数から「あぁ、なるほど…」という支持を得た。ホッとする。そして、いつしか頭痛も消え去り、食欲まで出てきた。

晩の祈りに参加させていただいた後、夕食…。旬の野菜などがふんだんに使われた料理…、とても美味しかった。食後30分の間をおいて、交流会がスタート! この頃になると、「無理してまで酒を飲むべきではない!」などと考えていた私はどこへやら。シッカリ(?)プレミアムモルツをキープ! ただし、調子に乗ると痛みが再発してしまうため、小さなコップ3杯程度でやめておいた。

楽しい交流会もあっという間に終わり。昨年は日帰りだったので、交流会を中座して横浜に戻ったのだが、今回は修道院に宿泊するため、時間を気にすることなく参加できて、その点でも楽である。

が、修道院の宿泊部屋にはトイレもシャワーもあるものの、必要最低限のものだけが設置されているのみである。石鹸はあるが、シャンプー類はない。タオルもない。それは昨年 “学習済み” なので、自宅から用意したものがあって問題がなかった。昨日、「たしか、宿泊部屋にはドライヤーがなかったような…」という記憶が蘇ってきて、いつも自宅で使用しているドライヤーを持って家を出た。大正解だった!

さて、明日も早くから参加すべきことが…。


5月14日(木)

日本カトリック管区長協議会の2日目である。朝の祈りが7時半からなので、7時には起床して身支度を調えた。「規則正しい生活をしているなぁ…」という実感が沸々と…。

朝食後、しばらくして講話開始。今日は鎌倉の教会に所属されている神父様が担当。昨日の私の話と関連づけながら、「悩める時代に問われている宣教のあり方」について語られた。非常に興味深い内容だった。講話の後、昨日と同様に分団会があり、それぞれの分団が話し合いの結果を発表し合う。

昼食を堪能した後、しばらく昼休みに入る。天気が良かったので修道院の周辺を散歩しようと思ったのだが、まだ私の出番があるため、部屋で話す内容を考えてみた。あっという間に14時前…。いよいよ、昨日と今日の講話担当者による「まとめ」の時間である。

ここで私は、「分かち合う」前提としての「communis」について提言した。「communis」というのはラテン語で「共通の、同一の」という意味の形容詞で、「community」の語源でもある。教会と若者の間にcommunisがあるのかどうか、その点の考察が今後必要になるのではないか…という話で講話のまとめとした。

夕方、ミサに出させていただいた。が、私はキリスト教信者ではないので、パンは目の前をスルー!? これは仕方がないとして、それでも少しビックリする。さらにビックリしたのは、司教様の説教の中で、「我々のcommunisは…」などと私がキーワードとして挙げた「communis」が何度も登場したことである。こうしてミサの中で用いていただけたことに感激する私…。

そして、夕食…。山菜の天ぷらや煮付けや焼き鮭など、「そうそう、こういうものが食べたかったんだ!」というものばかりが並んでいた。これでビールでもあったら最高なんだけれどなぁ…などという邪念を捨てて、竹の子ご飯をいただいた。現在、偏頭痛の再発傾向にあるため、飲酒は控えなくてはならない。昨夜、交流会でビールを飲んでいて、今日は幸いにして痛みの誘発には至らなかったものの、やはり不安はあったので鎮痛剤を服用しておいた。そのため、今夜の交流会では絶対に飲酒ができないハズだったのだが…。

目の前に並ぶワインにビールに…という誘惑に負けたのと、とある神父様が「そんなこと気にしたら駄目だよ! じゃあ、ちょっとだけ!」と1口分のワインをコップに注いでくださったので、「これを断るワケにはいきませんね!」と飲み干してしまった私…。後はコーラやコーヒーなどのノンアルコール飲料のみで2時間半をつなぐが、アルコールが入らなくても十分に楽しく参加することが出来る会であった。

これで、私に課せられたものは全て終了したことになる。明日は管区長協議会の総会なので、私はその場にいてもいなくても…ということなのだが、「きっと先生も興味があると思いますよ!」と教えられた報告があるため、総会にオブザーバー的に参加させていただくことにしている。

しかし、最後まで参加することができず、今年も中座することが決定している。残念であるが、やむを得ない。なぜ中座するのか…という点については、明日の「ぼやき」で!


5月15日(金)

妻から聞いた話なのだが…。今朝、妻がゴミを出しに行ったら、近所の男の子に「こんにちは!」と挨拶されたという。「こんにちは!」と妻も返したところ、男の子が妻に向かって「あおいゆうちゃん!」と言ったのだとか…。なぜ、蒼井優!? 「女の人=蒼井優」と思っているのだろうか? 謎である。

今日は、いよいよ日本カトリック管区長協議会の最終目である。昨日と同様、朝の祈りが7時半からなので、7時には起床して身支度を調えるつもりが、なぜか目が覚めると7時を10分ほど過ぎていた!? 慌てて身支度を調えて聖堂へ行く。「それでも、規則正しい生活をしているなぁ…」という実感が…。

朝食は、昨日も今朝も “なるべく” 軽めにとって、午前中から「お腹が苦しくて、頭が回りません!」という状態にならないように努めてきた。その反動か、昼食と夕飯は満腹になるまで食してしまったのだが、この3日間、修道院でいただいた食事はどれも美味であった。いつもご飯を “おかわり” する私であるが、おかずの種類が多かったので、ご飯一杯とおかずで満腹になるほどだった。規則正しい生活と満腹感…。

…などと、食事ネタで今日の「ぼやき」を始める不届き者の私である。

今日は、朝食後すぐに管区長協議会の総会が開かれ、各委員会の活動報告があった。私は単なるオブザーバー参加であるが、活動内容には社会学的な関心事と一致するものが多く、興味深い報告を聞かせていただいた。

当初の予定では、お昼のミサに出させていただいた後、昼食を遠慮して中軽井沢からしなの鉄道に乗って軽井沢に出て、12:44発の長野新幹線に乗り継ぐつもりであった。しかし、「ミサは何時に終わるかわからないので、早めにお昼を食べて、タクシーで軽井沢駅に向かわれては…?」と提案され、ミサを諦めて部屋で荷物の整理をし、早めの昼食をいただき、正午過ぎにタクシーに乗り込んだ。

乗る予定の新幹線は、軽井沢に到着したその日に指定席を押さえてあり、ホームで列を作る必要もなかったが、「せっかく軽井沢駅にいるのだから…」と思って早めにホームへ行ったところ、思ったよりも寒さを感じた。さすが避暑地…である。

新幹線は順調に走行し、予定通り70分で東京に到着した。その後は、予定より1〜2本ほど早めの中央線を乗り継ぎ、通信教育部に移動した。水曜日の国際関係学部、木曜日の松戸歯学部と法学部、今日の午前中の法学部については以前から休講届けを出しておいたのだが、今日の4時限目「社会学」については休講するつもりもなく、それで急いで軽井沢から移動する必要があったのである。

今日も「違いを理解する視点」がテーマなのだが、特に「異質性と同質性」を中心に解説を進めていった。その過程で、前回の解説内容とリンクさせるべく「文化変容」についても触れ、少しだけ異文化コミュニケーション関連の話もする。

結局、今週は月曜日に2コマ、火曜日も2コマ、そして今日1コマ…と、講義は5コマのみ実施して終了! 休講した分、管区長協議会でシッカリ(?)講話をしていたので、仕事をしなかったワケではないので、週の充実度は減ることはなく…。

講義後、またしても急いで移動! 私が参加させていただいている研究チームの打ち合わせがあり、研究対象に新たなファクターを近々加える予定のため、その分野に詳しい毛利くんにも打ち合わせに参加してもらった。が、打ち合わせそのものは15時から始まっており、私は「講義後すぐに移動すれば17時には到着すると思います」などという甘い予測の元に動こうとしていたのだが、講義を終えたからと言ってすぐに大学を出られるハズもなく、20分ほど遅刻しての参加…。

そういえば、修道院に滞在していた3日間はテレビを見ない生活だった。「やはり、修道というものは邪念を振り払わずして成り立たないものなのだろう」と思いつつ、過日入手したミニノートパソコンで「ぼやき」を更新し続けた。その合間にメールチェックとサイトチェックをしつつ、世の中の動きに取り残されないようにしていた。初期費用100円で入手したミニノートパソコンが、ものすごいパワーを発揮したのである!

「結婚して同居を初めて以来、離ればなれになるのは今回が初めてだね」と妻が言った。だが、水曜日は「行ってきます!」と言って家を出て、今日はちゃんと帰宅したのだから、全く会えなかったのは木曜日だけのこと…。しかし、水曜日の10時半過ぎから今日の夜まで…という時間を総計すれば、相当の長さになる。それでも3日未満なのだが…。

とにかく、無事に務めを果たし、無事に帰宅することができたのが、何よりも喜びである。


5月16日(土)

午前中は私、午後は妻の通院…。このところ咳が止まらなくことがあり、それで今井医院に行ったのだが、私の周辺にインフルエンザは流行していないし、胸音からも「百日咳」の疑いもなく…。それで、2週間ほど漢方薬を服用して様子を見ることになった。

処方箋薬局からの帰り道、近所のラーメン屋さんから漂ってきたチャーハンの香りに惹きつけられて、今日の昼食は夫婦でチャーハンを食べに出た。が、土曜日といえどもランチタイムは大混雑…。テーブル席が1つ空いていたが、「後から相席をお願いすることになると思いますので、並んで座ってください」と促される。ついつい調子に乗って、チャーハンに餃子もつけてしまう我ら夫婦…。

食後、一旦帰宅して、再び家を出る。今日は2週に一度の妊婦健診である。いつもなら京浜急行と横浜線を乗り継いで病院に行くのだが、今日は路線バスを利用して、乗り換えなしで病院に向かった。

が、バス車内では夫婦一緒に座ることが出来ず…。バスの後部座席のど真ん中を陣取るオジサンがいて、ただでさえ小さなバスなので後部座席とはいえ大人が3人程度しか座れないのだが、そのオジサンはどうやらKYな(空気読めない)感じで、我ら夫婦が席を探していても動く気配なし。仕方がないので1人分だけ空いている席に妻を座らせ、私はその横に立つことにした。それを見ていても、いっこうに動く気配のないオジサン…。最前列が途中で空いたため、私はその席に移動して座ることにしたのだが、オジサンはいっこうに動かず。

さらに、妻の隣に座っていたオバサンが、まだ次のバス停まで距離もある(バスも走行中!)というのに「ちょっと、すいません!」と立ち上がり、妻に道を空けるよう促したところ、妻は座席に “大きなお腹” をぶつけてしまい…。
5月16日のエコー写真
それでも、お腹の中の赤ちゃんは無事だったらしく、推定体重も1600g超であった。2週間で400g近く増えたのである! が、エコーで赤ちゃんの様子を見ていた時、「顔が下を向いていて、見えないですね」とドクターに言われる。実は、前回の健診時も顔が下を向いていたので、

赤ちゃんのクセに、顔出しNGか!?

と心の中でつぶやいた私…。妻が赤ちゃんに「お顔がお父さん(=私)にそっくりよ〜!」だと何度も何度も言っていたものだから、ひねてしまったのかも知れない…。

今回は4700円分の(妊婦健康診査費用)補助券を使用したが、前回の検査の結果、どうやら妻の血液中の鉄分が若干少なく、貧血の治療薬を処方されることになったため、前回のように「今日はお会計がありませんので、受診後にそのままお帰りいただいて結構です」というワケにはいかず。

帰りに、東神奈川駅前のスーパーに寄ってみた。今朝の新聞にあった折り込みチラシで “特売情報” を得ていたのだが、チラシに書かれているほどの魅力が感じられないものもあり、ちょっと意気消沈…。だが、チラシに書かれている通りの魅力が感じられるものも多く、予定外の量を買い込んだ。

スーパーに入る前、東神奈川駅の改札を出たところに貼られている岩手県のキャンペーンポスターを見て、「あぁ、『ちゃぐちゃぐ馬っ子』かぁ…」と私がつぶやくと、「えっ、『しゃぶしゃぶウマそう』? 今夜、作ろうか?」と妻がファンキーな聞き間違えをしてくれた。そんな会話があったのに、スーパーでは肉類は買わず。

いつもなら電車に乗って家路につくところだがが、今日は歩いて帰ることにした。昨年1月まで住んでいた家なら徒歩7分程度なのだが、現在はそこからさらに5分程度歩かなくてはならない…。近道は色々あるのだが、あえて旧宅を経由してみた。坂道が一番多くなるコースではあったが、「以前はこの道を、数え切れないほど通ったもんだねぇ…」などと想い出にひたってみた。

子供の生まれる時や後のことを考えるのも楽しいが、たまには昔(?)を振り返りながら歩くのも良いものである。

…なんてしみじみしながら家にたどり着くと、我が家の前に「黒い毛むくじゃらな固まり」が!? その黒い固まりは、ドクター今井と同居しているトトくんというワンちゃん(♂)だった。先月、妻はトトくんに服をペロペロ舐められてしまった…という経験がある。今日は…と言えば、鎖につながれてじっと伏せていたトトくん…。その前を「あっ、トトくんだ!」と通り過ぎようとした我ら夫婦だったのだが、何かを察したのか、急にトトくんが立ち上がってジャンプを始め、妻に体当たり!!! そして、ちょっと妻から離れたかと思いきや、助走をつけて妻にタックル!!!!! そして、ベロンベロンと妻を舐め始め…。

トトくんは一体何がしたかったのだろう?


5月17日(日)

昨夜、妻がパソコンに向かってカチャカチャとキーボードをたたいていた。「TSUMAのぼやき」が、久々に更新された模様! 乞うご期待!

またしても、雨…。外は “そこそこ” 明るいのだが、窓に雨が当たる音がする。しかし、買い物は昨日までにバッチリ済ませてあるので、外出する必要もない。昼食は簡単に、ざるそばを作って食した。最近の乾麺は、味の良いものが多いようである。そして、茹で時間を自分で好きなように調節できるのが良い!

なのに、昼過ぎになって雨が止んだスキを狙い、近所のコンビニに行くことにした。が、「昼過ぎ」という時間帯が良くなかったようで、めぼしいものは売り切れていた。我ら夫婦は昼食後のデザートが欲しかっただけなので、お弁当やサラダが売り切れ続出でも問題なし! なのに、なぜかアレコレと買う予定のないものに興味を持ってしまい、なかなか会計に進めない我ら夫婦であった。

昨日から妻は処方された貧血の治療薬を服用しているのだが、その副作用がドドド〜ンと押し寄せてきてしまい、何だかツラそう…。出来るだけ横になっているように指示したのだが…。薬の副作用になれるのには、ちょっと時間がかかるらしいことをインターネットで知ったのだが、その “ちょっと” の長さが人によって異なるらしく、どの程度の “ちょっと” になるのか、これまた不安…。

夕方、あるものを郵便で送ることになり、料金を調べたところ、定形外の75gだったので140円分の切手が必要になった。家にある切手を全部テーブルに広げ、「どう組み合わせたら140円になるか…」とパターンを考えてみた。頻繁に使用する80円切手は取っておきたかったので、10円切手と30円切手と50円切手とを組み合わせることにした。

10円切手3枚に30円切手2枚、50円切手1枚…と貼ってゆけば、これで140円! それを確認するために、まず50円切手を貼り、次に30円切手を貼り、それから10円切手…という順番に貼りながら料金を計算していた私…。「50(円)、80(円)…」というように加算された料金を声に出していたところ、妻が

50、80、よろこんで!

と、某生保会社のキャッチコピーを「我が意を得たり!」とばかりに嬉しそうに言ってきた。

こんな、グダグダな日曜日…。


5月18日(月)

昨日で結婚してから333日が経ち、今日は結婚11ヶ月の記念日(?)である。まさか、結婚して1年目にして子宝に恵まれようなどと、誰が想像したであろうか?…と、そんなことを考えた。昨年の今頃、「いよいよ、1ヶ月後に入籍だね!」などと話し合っていたあの時の二人には、1年後のことなど全く想像もしていなかった…のである。

さて、今週は講義に専念の1週間…。例によって、特急踊り子号に乗ることから始まる1週間…。

9時過ぎの横浜駅5〜6番線にいると、「特急踊り子号と主婦の相克」とでも言えばよいのか、普段は接点がほとんど無いもの同士のせめぎ合いが繰り広げられる。

たとえば、9:23の踊り子号は “単なる踊り子号” であり、「スーパービュー踊り子号」とは別物であるが、「スーパービュー踊り子号7・8号車」と書かれた表示を見て「ほら、ここに7・8号車って書いてあるわよ!」と誇らしげに場所を指示する主婦グループのリーダーがいたり、「踊り子号の前から10両目までは伊豆急下田行き、後ろ5両は修善寺行きです。伊豆急下田行きの自由席は9号車と10号車、修善寺行きの自由席は11号車と12号車になります。なお、熱海にて伊豆急下田行きと修善寺行きが切り離されます」というアナウンスが入っているのにもかかわらず、伊豆急下田方面に行く主婦グループが修善寺行きに乗り込んで行く…。当然、車内で車掌さんから「車両が違います!」と言われてしまうのだが、「じゃあ、移動しましょうかね」などと言いながら平然と移動しようとしても、10号車と11号車の間は移動が出来ず(運転台のある車両同士を接続しているため)、「あらっ、先に行けないわ!」などと慌て始める光景を何度も見てきた。

さらに、伊豆急下田方面へ向かう主婦グループがお仲間から「一番後ろ(の車両)に乗って!」と指示され、15両目に乗ったものの、そこは修善寺行き指定席車両で、いそいそと車両を移動するものの、11号車で足止めを食う…という光景もイヤと言うほど見た。今日などは、「後ろに乗れって言うから乗ったのに…。“一番後ろ” って、伊豆急下田行きの一番後ろのことだったのね…」などと感心していた。

実際、日常生活の中に「鉄道」との接点が極めて少ない女性は、我々の想像を超えたことをしてしまう。それは仕方のないことなのだが、主婦たちが自分たちの会話で盛り上がりすぎて駅のアナウンスを全く聞いていない…というのも事実。

そして、車内でも盛り上がるのは良いとしても、リクライニングはおろか回転させた座席さえ元に戻さない…。これは主婦だけでなく、ほとんどの乗客がそうである。何で、自分が移動させたものを元に戻そうとしないのか? いつも通勤中にイライラさせられるので、たまに私がそのリクライニングや座席の回転を元に戻すこともある。だが、他の乗客が私に続いてくれない…。

三島駅に降り立つと、モワ〜ンと熱気が…。「今日も、かなり暑くなりそうだなぁ…」と思いつつ、いつもと違う南口改札を出て、郵便局に立ち寄り、1つ用事を済ませてから国際関係学部入りした。

3時限目「社会学」は、相変わらず出席者数は多いのだが、どういうワケか何度も同じ注意をしてから講義をすることになる。「(教室の後方の)ドア、閉めて!」と指示しても、次々に遅刻者が入ろうとするから誰も閉めようとせず、遅刻者もドアを開け放し…。まるで、特急車内で見る光景と同じ…。それでも何とかドアを閉めさせて講義に入るのだが、先週末に受診したように咳の苦しみもあり、本当は大きな声を出してはいけない状態にあるのだが、講義に入れば「社会学の教師」のPersonaをかぶって熱演してしまうため、気がつけば今日はいつも以上に私だけが盛り上がっていて…。先週は水曜日を休講にする必要があったために例年よりスローペースで解説を進めたので、今日は何としても例年のペースに戻す必要があった。例年は「地位」と「役割」は別々に解説するのだが、今年は同時に解説…。よって、時間配分を気にしないとならない…という事情もあり、妙に力が入ってしまったのかも知れない。

4時限目「日本の社会」は、「Homo Japanesqueの発想の根本」について、特に「ハラ(腹)」に関する解説する。そのため、最初に「慣用句」について説明し、小テストを行い、「腹」にまつわる日本人観を語って90分…。

帰りは在来線で…と思ったが、首都圏では山手線の事故で京浜東北線と東海道線のダイヤに乱れが生じているという情報が入ったのと、新片インフルエンザを避けるためには “可能な限り” 他人との接触時間を少なくすることも必要となるので、素直に(?)新幹線で帰途についた。

が、今日は横浜ポルタで買い物をしなくてはならないため、東神奈川を突き抜けて横浜に出る必要が…。新横浜で横浜線に乗り換えるところまでは順調だったものの、やはり京浜東北線が大幅な遅れ&大混雑で、東神奈川〜横浜間のたった3分が大鬼門に!?

ポルタ内にある小田薬局に入ってみた。大人用マスクは完売状態!!! そういえば、今朝見たテレビで、関西のオバチャンたちが薬局でマスクを買い占めて、アチコチの薬局で売り切れ状態になっていると報じていた。自分の家族用に大量買いしても、近所の人がマスクを買えずに新型インフルエンザに感染してしまえば、結局自分たちも感染の危険性が高くなるのに…と思うのだが、危機の状態にあると周囲のことなど気にすることが出来なくなってしまうのだろう。

この話を国際関係学部の講義で紹介し、「大阪をはじめ、関西圏で感染者が続々と増えているけれど、感染者の飛沫のついた人が新幹線に乗って、車内に新型インフルエンザの菌が混入し、そうとも知らずにみんなが静岡でその車両に乗り込んでしまうと、ここのキャンパスにも関西の菌が届くことになる…。交通手段の発達は、今までより広範囲に危険を伝播することにもなる…って知ってる? 新感染だよ!」と話すと、学生たちが爆笑した。「いやいや、笑い事ではなくて…」と学生たちに自覚を促したのだが…。


5月19日(火)

まず、昨日の話から…。

三島からの帰り、東神奈川駅で “ダイヤが大幅に乱れていた” 京浜東北線を待つ間、一旦改札を出て、静岡英和学院大学へ行くためのキップを自動券売機で買うことにした。いつも、新横浜を10:22に発つひかり号に乗って静岡へ向かうのだが、ひかり号の自由席車両は1〜5号車までのため、ちょっと贅沢して指定席を利用する。が、なぜか、いつものひかり号に限って、指定禁煙席が満席状態に!? それでも、「明日になれば、キャンセルが出るかも知れない」と期待して、発券作業をキャンセルした。

帰宅してからも、インターネットで何度も何度も空席状態を調べたが、状況に変化なし!

「明日は30分くらい早めに新横浜入りして、こだま号の自由席に乗るか…」と、そんな覚悟を決めて就寝した。

が、今朝の私は体がダルダルで、いつもの火曜日よりも起床時間が遅くなる有様。「いつもの新幹線の自由席で、40分ちょっと立つくらい平気だよね?」などと自分に言い聞かせ、完全に諦めモードに入った私…。

朝食後、サティの得々市に行く妻と一緒に家を出て、念のため神奈川駅で携帯電話からインターネットの空席情報にアクセスしたところ、いつものひかり号の指定禁煙席に若干の空きがあることがわかった! 仲木戸駅に降り立つと、身重の妻に目もくれず(?)東神奈川駅の自動券売機へダッシュ! だが、わずかな差で誰かがその指定禁煙席を押さえた後だった…。

「新横浜に着いたら、念のため窓口で空席がないか確認したら?」と言う妻…。しかし、私はほとんど諦念の境地に入っていた。

横浜線で新横浜に着いた時、とりあえず空席情報を見ておいたが、指定禁煙席のところには「×」がついていた。

ふっきれた私は、急ぎ足でホームの最前部に向かい、自由席に一番乗り出来る体勢を整えた。それでだいぶ落ち着いてしまい、することが無くなったので、携帯電話を取り出し、よせばよいものを空席情報にアクセス…。すると、またしても若干の空きが!? 「今さら窓口に戻っても、その間に売り切れてしまうかも知れないし…」と自分を諭し、自由席キープのみに目標を絞り込んだ。

結局、3人掛け座席の真ん中(B席)がいくつか空いていたので静岡まで座って移動することは出来たのだが、道中「あのドタバタは一体何だったのだろう?」という想いに苛まれることとなった。

とりあえず、いつものように静岡英和学院大学到着…という結末に。

3時限目「国際関係論」は、導入として現在日本中を震撼している新型インフルエンザの話をし、今やこの星(globe)の上の出来事は他人事ではないということを実感してもらったところで「グローバリゼーション」について解説を始めた。このテーマでしばらく講義は進行するが、その前提条件としてジョン・レノンの「イマジン」を紹介した。たびたび、アメリカ政府の圧力によって放送自粛されるこの曲も、ジョンの鋭くも穏やかな願いが込められているのだと思う。

空き時間である4時限目に、次の講義の印刷などをしつつ、今週の講義と来週以降の講義をどうやってリンクさせていくかを考えてみた。当然、昨年と今年は履修学生が違うので、進行方法や解説手法は見直す必要がある。が、学生に迎合しすぎても先に進めず、私を全面に出し過ぎても乖離する…。

そんな想いを振り切りつつ、5時限目「異文化コミュニケーション論」の教室へ。「異文化とは何か?」と題した講義も、今回が最終回。だが、最初に先週の復習を60分間もかけ、DEENやZARDなどを中心に「同じ曲でも、アレンジとリリース年、そして歌い手が変わると、伝える(伝わる)ものが変わってゆく」という話を続け、その後で「文化変容」について解説をした。気がつけば、講義終了時間…。学生がどう思ったかは定かでないが、私にはあっという間に過ぎた90分だった。

18時に大学を経つバスに清水先生と乗り、静岡駅へ。駅前で清水先生と別れ、私はパルシェ1階のアクセサリーショップへ向かう。妻が以前使用していた髪留めが壊れてしまい、電話で取り寄せ注文していたものを私が代理で受け取りに行ったのである。たくさんの女性客の中で、男性客は私一人…。

急いで新幹線の改札へ行くと、あと3分でひかり号が出発するというタイミング…。特急券の自動券売機でひかり号の指定席を購入しようと思ったが、すでに出発5分前を切っていたため、ディスプレイには表示されず。仕方がないので自由席特急券を購入し、ホームへダッシュ! 出発間際のひかり号にかけ乗った。そして、往きと同様に3人掛け座席の真ん中(B席)がいくつか空いていたので、新横浜まで座ることが出来た。本日、指定席料金510円×2=1020円が浮いたことになる。

静岡でダッシュ! 新横浜でダッシュ! そして、東神奈川でダッシュ!…と、帰りは乗り換えごとにダッシュして予定より1本ずつ早い電車に乗れたため、静岡駅から1時間ちょっとで帰宅したことになる。

帰宅してインターネットでニュースを確認したら、「新型インフルエンザ感染の影響で一斉休校が行われている大阪府や兵庫県の繁華街で中高生の姿が目立つ」という記事を見つけた。そこに大阪市立中学3年の女子生徒(14)のコメントとして

「手洗い、うがいをすれば大丈夫だと思う。感染したら自業自得という感じ」と笑った。

と書かれていた記事を見て、「こういう輩がいるから、感染が広がるのだ!」と怒る私…。そして、この状況を笑える女子生徒のような若者が最近本当に多いのを実感する。

この国は、「ゆとり教育」が直接的原因かどうかわからないものの、どんどん破壊に向かっているような気がする…。


5月20日(水)

なぜだろう、朝になると体のダルさが強くなる…。「今日は、新幹線で三島に行こうかなぁ…。そうすれば、あと1時間以上寝られるし…」などと弱音を吐きかけたが、気持ちを強く持って起き上がり、予定通り特急踊り子号に乗ることにした。

月曜日と同様、三島駅に降り立つとモワ〜ンと熱気が…。ジャケットを羽織ってきたことを後悔するが、何をどうしても問題解決にはならないので、暑さに負けずに国際関係学部まで歩く。

講義用資料の印刷をしている途中、コピー機に何度かエラー表示が…。機械内部にエラーが生じたらしいのだが、何のことだかわからず、ディスプレイに指示された通り電源を一旦落とし、再起動させてみたのだが…。どうやら、機械内部の温度上昇が激しいようで、サーマルエラーが起きていたような感じであった。

3時限目「社会学」は、今日で「人間関係の諸相と構造」が終了となるため、かなり時間を取って “おさらい” をし、「地位−役割」の特殊ケースとして「アイドル工学」の話をする。アイドル(idol)の語源である “idola” の話をし、偶像や人形と絡めて説明をしている時、「以前、“I have a doll.” を『私はバナナを持ってます』と訳した者がいた」という話をしたのだが、この意味がわかった学生がほんの数名…。時代が変わったことを痛感した。

4時限目「日本の社会」は、今日から「日本(人)的コミュニケーション」をテーマとするのだが、解説前に “外来語” を正しい日本語に訳す小テストを実施してみた。「バラード」という言葉の意味を「叙事曲」と正確に訳せた学生は皆無で、ほとんどが「しっとりとした感じの曲」というような解答だったようである。そこで、ビートルズの『ジョンとヨーコのバラード』を学生に聞かせ、歌詞を読ませ、本当の「バラード」を理解してもらう。本論は「以心伝心」について。日本人的な非言語コミュニケーションを学生たちに “体験” してもらうことにした。

5時限目「日本社会(留学生用)」では、DEENZARDの『翼を広げて』を聴いてもらい、歌詞の内容を留学生たちに分析してもらった。最初は個人で、次に同じ出身国の者で集まってグループディスカッションしてもらい、発表してもらったのだが、日本人ではないが故の発想などが聞けて、面白かった。

帰りは、今日も新幹線…。乗り換えのたびにダッシュして、予定よりも20分ほど早く家に着いた。

今日は月に2回ある給料日の1回目なので、帰宅後に妻を伴って近所のトンカツ屋さんに行った。牛肉生姜焼き定食とチキンカツ定食を食し、「そろそろお会計を…」と思って厨房に向かって「ごちそうさま!」と声をかけたところ、どうも様子がおかしい…。レジを打ちに出てきた店員さんが「ちょっと、お待ち下さい…」と厨房のほうに戻ってしまったり…。しばらくして、店員さんがスイカを2切れ、お皿にのせて持ってきた。「これ、マスターからのサービスです!」とのこと。妻は、スイカが大好き! 喜んでパクつく我ら夫婦…。お腹いっぱいでハッピー、マスターの心遣いにハッピー…と、お腹も心も満足した我ら夫婦であった。

まだまだ、週の真ん中…。


5月21日(木)

週の後半突入の木曜日は、起床時間が1週間で一番早い。おまけに一番乗り換えも多く、キャンパス間の移動もある。しかし、「行ってきます!」と言う頃には、すでに仕事モードに入っていたりする。

関西圏に集中していた新型インフルエンザ感染も、ついに首都圏でも感染者が…。妻にもお腹の赤ちゃんにも不安材料を与えてはならないため、今朝はマスク着用で家を出た。しかし、通勤通学にマスクを着用している人が少数派といった感じで、まだまだ首都圏では危機感は薄いような気がした。

某大学のホームページにアクセスしてみた。その大学では、今回の感染者の報道を受けても慎重に状況を判断しており、「現段階において、臨時休校の措置はとらない」という決定をしていた。が、「人ごみはウイルスの宝庫です。流行期は極力外出を控え、人ごみを避けましょう」などと書かれているのを見て、

大学そのものが人混みでは?

という想いと、

外出を控えたら、授業にも出られないのでは?

という疑問が沸々と…。言わんとしているところは読み取れるが、都合良く解釈する学生が出ることはないのだろうか…という妙な予想をしてしまうあたりは、職業病によるものだろうか?

さて、今朝は「横浜から横須賀線に乗るか? それとも東海道線にするか?」とちょっと悩んだが、「ここは “リベンジ” ということで…」と横須賀線に乗って東京に出ることにした。2週間前の忌まわしい出来事の現場に差しかかると妙に冷や冷やしたものの、無事に “鬼門” を通過した後は落ち着いてきた私…。

今朝はダイヤの乱れや運転見合わせに遭うことなく、無事に松戸歯学部到着! 4月30日以来、実に3週間ぶりに出講したことになる。

教室に入り、「これが、5月最初の社会学(の講義)です」と言うと、「何だか懐かしい…」という声も聞こえた。4月最後の講義は「社会的動物としての人間」がテーマだったのだが、このテーマは “シラバスによれば” まだ解説が終了していないことになっている。ただ、5月最初の講義は、今年から講義回数が14回から15回に変更となった分を補うために挿入したものだったので、「前回までの復習と次回への橋渡し的」な講義にするつもりでいた。不幸中の幸い…という感じであった。そして、高等哺乳動物と下等哺乳動物と人間の違いと、日本人と西洋人の発想の根源などを解説して、1時限目終了。

いつもの木曜日のようにバスで松戸駅に戻っている最中、携帯電話に何度もダイヤ情報メールが届き、山手線で車両故障が起き、山手線と中央線、埼京線に運休やダイヤの乱れが生じていることを知る。「これは、移動経路を変更したほうかいいかなぁ…」と判断した私は、常磐線で北千住に出て、そこで半蔵門線乗り入れの東武線に乗り換え、神保町に向かうことにした。急行の中央林間行きは北千住を出ると次は曳舟までノンストップなのだが、どうしたことか牛田駅まで徒歩程度の速度で進行し、堀切あたりで加速されたものの、鐘ヶ淵で再び減速…。曳舟を出発してすぐ、車掌の「この電車は、次の押上への到着が遅れます」というアナウンスが入った。「これだけスローな運転をしたら、遅延するのは当然だろう…」と思いつつも、久々に東武伊勢崎線の風景を楽しんだ。

神保町に到着し、地上に出ると、モワ〜ンと熱気が路上から襲ってきた。夏のような陽気である。白山通りをひたすら北に向かって歩き、法学部到着! 出勤簿に押印し、メールボックスを見ると、そこには履修登録者名簿が…。おそるおそる(?)中を見ると、木曜日3時限目の「社会学」には780名の履修登録が!? さらに、金曜日2時限目の「社会学」の履修登録は320名…。2コマ合わせて1100名の登録があったということになる。「これは、学年末試験の採点が大変になりそうですね!」などとアチコチから声をかけられ、来る年度末を想像してゾ〜ッとする。が、純粋に私の講義を受けたいという学生たちも多いであろうことを信じ、その誠意に感謝しながら今年度を過ごしていきたいとも思った。

3時限目、教室に780名ちゃんといるとは思えない状態ではあったが、600名近くはいたものと思われる。そんな中で前回(先々週)までの講義内容をおさらいし、今日は「社会的動物としての人間」の解説を継続させた。内容的には「生理的早産」を中心とし、私の大学院生時代の想い出を語りつつ、現実の生活で我々人間が如何に他の哺乳動物と比べて特殊であるかを90分めいっぱい使って確認した。

講義後、なるべく早めに帰途につきたかったが、明日の準備を少しだけして帰ることにしたので、大学内に30分ほど留まった。そして、マスクをして水道橋駅へ向かい、中央線と東海道線そして京浜急行を乗り継いで帰宅した。途中、コンビニでマスクを調達しようと思ったが、マスクというマスクは全て売り切れており、次の入荷が未定である旨の文書が掲示されていた。やっと、首都圏も危機感を強めたか…と思いつつも、何となく腑に落ちない私であった。

さぁ、いよいよ明日は今週最後の出講日! 講義の準備と確認をしっかりと!


5月22日(金)


今年3月末の千葉県知事に当選した人物の話を書いたことがある。子供の頃、その人物が「男」の代表格だったのだが、政界に打って出て以来、「男」よりも「胡散臭さ」ばかりが感じられてしまい、そしてついに彼の “売り” であった剣道の腕前さえも偽りであることが明らかになってしまったというのだから、「胡散臭さ」を通り越して「経歴詐称」の疑惑さえわき出しそうな勢いである。

某政党に所属しておきながら「無所属」と言って選挙活動を展開し、40年以上も嘘の「剣道2段」を名乗り続けてきた、嘘で固められた人生…。「自称」で剣道2段を名乗って良いのなら、学界で問題視された「ディプロマミル」も同じようなもの。「段位ミル知事」とでも言っておこうか?

さて、今日は金曜日。週の最後の出講日…。天気予報では「折りたたみ傘を持ってお出かけください!」とのことだった。たしかに、朝はハッキリしない空模様だったが、昼過ぎの都内はスッキリと青空が広がっていて、「雨なんて、本当に降るのかなぁ…?」という感じだった。

今朝も、首都圏の鉄道ダイヤは乱れていた。特に、中央線…!? 東京で電車に乗り込んだのだが、なかなか出発せず。が、神田〜御茶ノ水間に3編成が停車しているのを見て、なかなか出発できなかった理由を知った。ただ、こうなることを予期していたため、少しの時間的余裕を持って法学部に到着した。

どの電車内も、昨日に比べてマスク着用率が若干高くなっていたような気がした。徐々に危機感が浸透してきたか…。たしかに、私もマスクを着用して家を出たが、念のため近所のコンビニで新たにマスクを購入しておいた。しかし、お気に入りのものは完売状態だった。

2時限目「社会学」は講義内容が昨日と全く同じではあるが、教室の雰囲気が昨日と今日は違うということもあり、学生の “ノリ” を見ながら展開方法を決めることにしていたのだが、2週も空いてしまうとお互いに手探り状態になってしまうようで…。90分で解説は終了したが、一時はどうなることかと…。

いつもは法学部本館教員室でお弁当を食べてから通信教育部に移動するのだが、今日は講義用資料をゆっくり印刷したかったので(というよりも、慌てて印刷すると絶対におかしなことになることがわかっていたので)、2時限目を終えてすぐに移動を開始した…とはいえ、法学部と通信教育部は目と鼻の先…。

4時限目「社会学」は、前回の「文化変容」の復習をしてから、日本人と西洋人の考え方・行動様式の違いを解説し、「日本人の心に響くラヴソングの傾向性」を知るために、サザンオールスターズや小田和正、WANDSなどの曲をメドレーで15分につないだものを鑑賞した。が、CDを再生するまでの「日本人論」で時間がかかりすぎて、CDのディスプレイと時計とを交互に見ながら、内心ヒヤヒヤ…。

講義を終えた後も、都内の空は雨と縁遠いような状態であったが、とりあえず今朝の天気予報を信じて早めに帰途についた。が、今日は『クッキング・パパ』の最新刊発売日…ということで、書店に寄ってからの帰宅…。こうして、部屋の圧迫感が増すのだろう。


5月23日(土)

14時から病院の両親学級の第3課を受けてきた。第1課第2課と違い、第3課と第4課は “立ち会い出産” を希望する場合は夫婦で出席することが義務づけられている。よって、今日は第1課や第2課とは違って男性の出席率がものすごく高く、おそらく今日は男女比が1:1だったと思われる。かなりの人数が集まったためイスが足りなくなってしまい、別の部屋からイスを調達して解説スタートとなった。

そんな中、我ら夫婦は一番乗り! 「今日はたくさん参加するので、前から詰めて座ってください」と指示され、一番前の席に座っていた我ら夫婦…。さらに、講師の助産師さんが「あとで、立ち会う心境などについて、お父さんに何人か質問したいと思います」とおっしゃった瞬間、「あっ、絶対に指名される!」と確信した私…。その根拠に関する詳しい説明は割愛するが、予想通り「では、あともうお一人…。はいっ、立ち会い出産ご希望ですか?」と私は指名された。

1時間ほど「お産の兆候」「入院のタイミング」「お産の流れ」「夫立ち会いについて」などの解説があり、10分の休憩後にビデオ上映。出産に関する内容のものだったが、助産師さんがビデオ操作に手間取っている…。「あれ、何でテレビ…?」と言いながら、リモコンのボタンをアレコレ操作するが、画面にはプロ野球交流戦の福岡ソフトバンクホークス対広島東洋カープの試合が…。プロ野球ファンのお父さんなら「出産のビデオより、試合を流してくれたほうが…」などと思ってしまうような展開!

最前列に座っていた私は、「福岡ソフトバンクホークスの試合を生中継している…ということは、これは東京MXテレビだ! 横浜でMXが見られる…ということは、YOUテレビだ!」ということに気づき、DVD・VHSデッキの状態を交互に見た。そして、DVD・VHSデッキのモードが「テレビ」になっていることを確認し、チャンネル番号を見てから、リモコンをアレコレ操作している助産師さんに「テレビのモードをAV1にして、そのままビデオの再生ボタンを押せば大丈夫です!」と余計なお節介ながら小声で伝えてみた。すると、私の読み通り(?)にビデオは再生され、画面に赤ちゃんの姿が映し出された。

不覚にも、そのビデオを見ていて2回ほど泣きそうになった私…。2人の妊婦さんの出産シーンを見ていて…のことだった。最近、こういうシーンに弱い…。街を歩いている時や電車内で、やたらとマタニティマークのキーホルダーが視野に入る…。

ビデオ上映の後、3つのグループに分かれて施設見学。夜間外来受付や陣痛室、分娩室などを見学させていただいて、今日の両親学級は終了!

駅前のマクドナルドでおやつ代わりにハンバーガーを食し、東神奈川駅前のスーパーをハシゴして、雑貨類を購入して帰途についた。妻のお腹の中にいる赤ちゃんが、今日はドコンドコンと暴れていたのは気のせいか? それとも、「僕のこと、もっと勉強しておいてね!」とでも言いたかったのか? とにかく、ドコンドコン…。


5月24日(日)

妻も自分のサイト「TSUMAのぼやき」を更新しようと頑張っているのだが、お腹が大きくてパソコンのキーボードが叩きにくく、難儀している模様。


「ツーと言えばカー」「阿吽の呼吸」などと言うように、「○○といえば××」といった “絶妙な組み合わせ” は、どんなものにでも存在する。昨日、両親学級の後で大口駅に戻る途中、いつも何気なく通り過ぎていた店で数名の若い客が何やら買っているのを見た。手にしているものが気になってよく見たら、モツ焼きであることがわかった。私が物欲しそうにしているのを察した妻が、「欲しいのなら買ったら?」と私に促す…。

それで、豚モツ焼きを200g買ったのだが、こうなるとどうしてもビールが欲しくなるところ。しかし、身重の妻の前でアルコールを摂取するワケにもいかない上、偏頭痛にはアルコールが大敵となるし…ということで、先日テレビで紹介されていた「KIRIN FREE」というノンアルコールビアテイスト飲料のことを思い出し、早速2缶購入。

ノンアルコールながら、香りも味も本格的。ノンアルコールであるが故、“あの” 臭いはすんなり消えてゆくため、臭いに敏感になっている妻に迷惑もかからず、偏頭痛のことも心配しないで飲める。それでいて、「豚モツ焼きとビール」のようなコラボが楽しめたのだから、これは具合が良い。以前、「バービカン」というビアテイスト飲料のCMに矢沢永吉が出ていて、ちょっと興味を持って飲んだことがあったが、それはそれで「ビールが飲みたいのに飲めない人には救世主的な飲み物」と思ったものだった。

ただ、条件反射というかプラシボ効果というか、ビール特有の苦みと香りだけで体が酔う準備に入ってしまう人もいるらしい。私もその傾向が全く無いワケでもないらしく、飲んでしばらくは妙な感覚に戸惑ったりもした。味も香りもビールそのものなのに、酔わない(酔えない)。面白いものである。

でもまぁ、世の中には「オレンジジュース」や「レモンジュース」のような名称で販売されているのに、堂々と「無果汁」と表記されているものもあるし…。

そういえば…、昨日の両親学級で見たビデオで、あるシーンが映し出された途端に部屋の中がざわついた。私も「うっ!?」と思ったのだが、妻はもっと「うぅっ!!!」と思ったようである。そのシーンは、「初産の女性が、半年前に出産を終えた実姉に体験談を聞く」というシーンだったのだが、“お姉さんとその夫” がかけているメガネのデカいこと、デカいこと! そう、1980年代に大きなメガネが大学生を中心に流行っていて、私の学生時代も大きなメガネの学生が多かったものである。鳥山明先生の代表作『ドクタースランプ』のアラレちゃんがかけているようなメガネが、本当に流行っていたのである。町中、アラレちゃん…なんて時代があったのである。その時代を経験している私と、その時代をあまり知らない(であろう)両親学級参加者たち…。

おまけに、“お姉さんとその夫” のかけていたメガネがお揃いのものだったので、ざわつきの強さが増してきて…。ビデオが1980年代製作のものだったので、当時流行していた服装、髪型、話し方などが懐かしく思えた。さらに、当時の自動車やバスなどのフォルムの野暮ったさも、妙に懐かしさを倍増させた。

だが、両親学級に参加するためあの部屋にいた人の中で懐かしさを覚えたのは、(助産師さんたちを除いて)私だけだったのかも知れない。あぁ、ジェネレーションギャップ…。

いつでもどこでも、日常生活には違和感が必ず存在する…。その「違和感」を上手に利用して、新しい商品や流行が生まれているだけの話である。

昨日得た知識を1つ紹介。赤ちゃんが産道を通って出てくる時、うまくくぐり抜けるために4回ほど回転して出てくるという。「赤ちゃんって、頭がいいんですよ!」と助産師さん…。「でも、そこで全ての知恵を使い果たして、生まれた後はアホになることはないのだろうか?」と妻に聞いたが、一笑にふされて終わった。さらに、「4回転」と言えば “例の” 女性フィギュアスケーターが思い浮かんだらしく、妻が赤ちゃんになり代わって「今度は4回転、ちゃんと飛びます!」などと言い出す有様(もちろん、家に帰ってからの話)。「お前はミキティーか〜!?」というツッコミも虚しく…。

せっかくの日曜日も、雨天となれば家でじっとしているに越したことはない。が、郵便ポストに投函しなくてはならない手紙が数通あったので、雨が上がった頃合いを見計らい、急いで郵便局前のポストへ。それが、今日唯一の外出であった。

夕方、妻が餃子を作っていたので、「ちょっと包んでみたい!」などと思ってしまった私…。妻に教えてもらいながら餃子の餡を皮で包んでみたものの、そこは悲しき初心者…。足手まといにしかならなかった。「餃子、作ったことなかったの?」と妻が意外そうな顔をして私に聞いてきた。たいていのものは作った経験があるのだが、餃子を手作りしたことはなかった私…。結婚後、妻が手作り餃子を調えてくれたのは今日で2度目だが、最初は全て妻任せ。今回、作業を全て中断させて餃子作りに意気揚々と参加(?)した私であったが、結果は惨憺たるもの…。でも、味は良かったので、すっかり満足!

明日からの1週間、インフルエンザと力の配分に気をつけながら頑張らなくては…。


5月25日(月)

週の始めにも関わらず今朝は体が動かず、なかなか起きられなかった。頭(脳)はシッカリ働いていたのだが、体がついてきていない状態が続き、何度もアラームを設定し直す有様。結局、私の体が起動し始めたのは最初のアラームの45分後だった。

それから家を出るまでは、ひたすらアタフタドタバタ状態…。なのに、いつもと同じ時間に家を出て、いつもと同じ特急踊り子号に乗って三島入り。家を出る時は少し肌寒く、「これは上着がいるなぁ…」と思ってジャケットを羽織ったのだが、三島駅に降り立つと “例の” モワ〜ン感が…。

そのせいではないのだろうが、三島駅南口のコンビニでガムとメガネ拭きを買って会計した後、商品を受け取り忘れて店を出た。そのまましばらく店の前にいたから店員さんに見つけてもらえたのだが、「あぁ、ボケボケしてるなぁ…」と愕然とする。

国際関係学部に到着するや、今週と来週の講義用資料を印刷する。種類も枚数も結構あるので “かなり” 時間を要したが、とりあえず無事に印刷終了! その作業を終えるや否や、ものすごい空腹感に襲われ、まだ12時になってもいないのにお弁当をレンジで温めた。

3時限目「社会学」は、今日から「問題行動の根源」がテーマとなる。このテーマにはいる時、毎年必ず実施していることがある。「行為と行動」の相違をシッカリ理解してもらうため、FIELD OF VIEW「DAN DAN 心魅かれてく」とDEEN「瞳そらさないで」をもとに解説するのである。それら2曲は、いずれも2年前の5月に逝去したZARDの坂井泉水が作詞したもの…。明後日は彼女の三回忌ということで、思い入れもひとしおである。いつものことながら、彼女がセルフカバーしたバージョンと比較したほうが解説には向いているので、2曲とも2バージョン再生する。しかし、2曲×2バージョンの計4曲をフル再生するための時間を確保したい一心で早め早めの解説をしたつもりが、かえっていつもよりじっくりと解説していたらしく、曲を再生するための十分な時間が確保できなくなってしまった。しかし、曲と再生しながら同時に解説するような方法をとり、フルコーラスというのは無理だったがそれでも4曲再生する。

4時限目「日本の社会」は、先週水曜日から「日本(人)的コミュニケーション」がテーマ。今日は「恥の文化」から「恩と義理」の解説が中心。日頃、我々が日本人であるが故に、当たり前のように親しんでいる事象の中に、実は “日本でしか見当たらないもの” があることを理解してもらおうということを目的に、アレコレ身近な例を挙げて説明したのだが、その説明が具体的すぎて時間がかなりかかってしまい、少し慌てる。とりあえず今日語るべきことは語り尽くしたが、朝から私はちゃんと起動しきれていないような状態だった。

帰途、新幹線の車内で熟睡…。新横浜に到着するちょっと前に目が覚め、やっと私の体が起動したかのような心地…。帰宅する時が一番元気だったような…!?

夜、妻と一緒に「SMAP×SMAP」を見た。「日本で一番○○な××」というものを次々に紹介し、出演者が1人でも “サプライズボタン” を押さなければ「NOT SURPRISE」で、全員がボタンを押せば「PERFECT SURPRISE」に認定される…という内容だった。公式サイトには「驚くべきそのイチバンの数々を視聴者の皆様にも一緒にご堪能いただき、驚愕、笑い、涙、と大いに感情を揺さぶられていただく」とあったが、その割には「あれっ、これよりもっと大きい(or 小さい)ものを見たことがある!」「これよりスゴイものを、別の局の番組で見たことがある!」というような代物ばかりが登場し、中には「私の家には、これよりもっと○○なものがありますが…」と出演者にも言わしめてしまうようなものも登場していた。「あぁ、草なぎ剛が出演できないから、急いで制作したんだなぁ…」というくらい、慌てふためいたスタッフが急場しのぎに制作したことが明々白々な、企画に粗さが目立つ痛々しい番組になっていた。

こうやってガタガタな番組を見てるだけでも、草なぎ剛がどれだけ世間に迷惑をかけているのかがよくわかる。それを「草なぎくんの人柄の良さがわかる事件でした」「今回の件で、草なぎくんのファンになりました」などとのたまっている輩へは、「せっかく録っておいた番組をボツにさせ、別の企画を制作させても、それでも “人柄の良さ” で片付く問題か?」と問いたい。

でもファンたちは「とっても面白かったです!」なんてコメントを掲示板に書き込むのだろう。まぁ、ファンというのはそういうもの。ファンによってタレントや番組は支えられるもの。

今日の講義で、「学生がイ大学の講義を評価出来るサイトがあるけれど、某サイトの管理者に問い合わせをしたら『弱者である学生を救うために開設した』と説明されたことがある。匿名であることをよいことに、教員への誹謗中傷に発展しそうなコメントを寄せてゆく学生もいて、もはや我々教員が弱者と化している」という話をした。教師は実名をさらされ、学生は匿名…。この不平等さ! 「逆キャンパスサイト」を開設し、教員が学生の実名を挙げて「この学生の態度は最低。履修登録を希望したら、断ることをお勧めする」などと書き込めば、学生たちにもネットで酷評されるつらさがわかるだろう。ただし、泥沼化して大変なことになることも容易に想像できるのが悲しいところである。

教師は学生によって支えられ、学生よって破滅させられる。その逆もまた然り。


5月26日(火)

火曜日は静岡市にある静岡英和学院大学の出講日。そして今日、静岡市でも新型インフルエンザの感染者が確認された…という。この件に関して、インターネット上で「また、マスク信者たちが騒ぎ出すんだろうなぁ」「マスクをしろとピントのずれたことを言うヤツが現れる」「何度も言いますが、マスクは予防にならないんですよ」などといった心ない書き込みが…。

マスクをするのは、予防のためだけなのか? プロ野球の選手が「ヘルメットをかぶっていても、ボールが当たると痛いんですよ!」と言っているが、野球の試合を見てこういう輩は「ヘルメット信者が…」「ヘルメットをかぶれとピントのずれたことを言うヤツが…」「何度も言いますが、ヘルメットをかぶっても痛いんですよ」などと言うのだろうか?

こういう書き込みしかできない輩は、きっとマスクをしないでも大丈夫な環境にいるんだろうなぁ…。例えば、部屋から一歩も出ないとか、人間の友達がほとんどいないとか…。

何を言われようが、私はマスクをして出かけよう。ヘルメットが万能ではなくても、痛みは緩和してくれる。剛球に立ち向かう勇気を与えてくれるように…。

今週は、ひかり号の指定席がちゃんと取れたので、落ち着いて新横浜へ行けるハズだった。が、またしても頭(脳)が起きても体が起きられない…という有様。そのため、今朝もアタフタドタバタ状態…。とりあえず、新幹線には間に合ったが、サティの得々市へ行くために一緒に東神奈川まで来た妻を置き去りにして横浜線のホームへダッシュした私であった。

火曜日にしては、珍しくスカッと晴れ渡っていた。ここ数年、火曜日の天気は良くない傾向にある。今日は、何だか清々しい気持ちで大学入り。

3時限目「国際関係論」は先週から「グローバリゼーション」の解説に入っているが、今日はとりわけ「近代化」の現実について語る。講義の後半で「小テスト」として「国歌」を10曲聴かせ、どこの国の国歌か答えさせた。日本や合衆国の国歌は正答率が高く、それ以外の国歌は誤答率が高く…。やはり、日本はアメリカ寄りの国なのか?

空き時間の4時限目に、5時限目「異文化コミュニケーション」のプリントを刷るのが “お決まり” になってきた。時間がたくさんあるので、見栄えを考えながら印刷できるのが嬉しい。が、受け取る学生にはそんなことは関係ない(と思われる)ので、単なる自己満足と自画自賛で終わるだけである。

で、その5時限目だが、こちらも今日から「小テスト」を実施。「異文化ストレス」を感じてもらうため、中国語で書かれた日本のアーティスト名を訳してもらったが、学生たちの困ったような諦念に入ったような顔色…。講義内容は、今日から3回に亘って「違い(異文化)を生じさせるメカニズム」「異文化を眺める態度の違い」などがテーマ。その第1弾として、今回は「愛の比較」について。日本人の愛と西洋人の愛を比較してみたのだが、最初に聴いてもらったJ−POPの解説で余計な説明を加えたのが最後まで響き、最後は時間内に最低限語らなくてはならないことを詰め込んだ。

大学前のバス停で清水先生と待ち合わせをし、18時発の静岡駅行きのバスに乗る。車内で講義の参考になる話を聞かせていただき、気がつけば静岡駅到着! 静岡英和学院大学から静岡駅までのバス運賃は300円で、ちゃんと300円を料金箱に投入したつもりが、電子表示には「350円」と出た。50円余計に支払ってしまったのかもしれない…。とりあえず、その50円はしずてつジャストラインにいつもお世話になっている “お礼” ということにしよう。今日は “やたらと” しずてつジャストラインをネタにさせてもらったし…。

帰りも、ひかり号で新横浜へ。ダイヤグラム上、私の乗るひかり号はのぞみ号の通過待ちのために6分停車することになっている。が、「当駅を通過するのぞみ号が、現在4分遅れで運行中です。そのため、この列車も静岡駅出発が遅れます。お急ぎのところ大変申し訳ありませんが…(略)」という車内アナウンスが入った。新幹線には

のぞみ号>ひかり号>こだま号

という優先順位があるので、のぞみ号のダイヤ回復が先決なのだろう。それに、通過を待たずに出発してしまうと、途中で…ということもあり、必然的にのぞみ号を待たざるを得なくなる。結局、6分停車の予定が10分停車となった。途中でかなり加速して遅れを取り戻そうとしていたひかり号であったが、4分遅れのまま新横浜に到着…。乗る予定であった横浜線にも乗れず、その上なぜか横浜線まで遅れていて…。「天気が良ければ電車が遅れる…。火曜日は安寧に過ごせないものだなぁ…」とつくづく思った。

往きも帰りも、新幹線の車内では「カタカタカタ…」とパソコンのキーボードを叩く音がアチコチから聞こえてきた。見渡すと、ミニノートパソコンで作業中のサラリーマンの多いこと、多いこと! だったら、私もミニノートパソコンを持ってきて、彼らの仲間に入れてもらえば良かった…などとは思わなかったが、とにかく「時代はモバイル!」なんだなぁ…と思った次第。

「新幹線=旅行」という構図は12年前から私の中では消えていたが、世間的にも同様の傾向がますます強まってゆくのだろう。子供の頃は、新幹線に乗る前夜は興奮してなかなか眠れず、当日はワクワクして落ち着けず、乗ったら乗った出再び興奮し…という状態だった。あの頃が懐かしい。


5月27日(水)

今朝も、体ダルダル状態…。だが、気持ちは折れることがないので、起きることは出来るのだが…。

9時前に東横線が人身事故で運転見合わせとなったため、JR横浜駅はかなり混雑していた。おまけに、横須賀線や湘南新宿ラインのダイヤの乱れの影響で、東海道線も妙な運転間隔…。通勤時間帯に、横浜〜渋谷間のダイレクトアクセスが断たれるのは “かなり” ツライのである。経験者は、この光景を見て “他人事” とは思えないのである。

その頃、東海道線下りホームでは、到着した東海道線熱海行きの前でオバサンが「これ、踊り子(号)ですか?」と、電車から降りてきた大学生ふうのオニイサンに聞いていた。「それは、明らかに通勤電車でしょ?」とオバサンに念を送った私…。だが、オニイサンは「ちょっと、わかりません」とのたまった。「オイオイ、アンタが乗ってきた電車のことを聞かれているんだぞ!」と心の中でツッコミを入れた私…。

オバサンは聞く相手の選択を誤り、オニイサンは自信のない解答を避けたワケである。「駅員さんに聞けば良いものを…」と私が思った次の瞬間、オバサンは私の横にいたご婦人グループに「これ、踊り子(号)ですか?」と聞き始めた。幸い、ご婦人グループは特急踊り子号に精通しておられた模様で、「これは熱海行きの東海道線で、踊り子は次の電車です。指定席ですか? 号車番号と柱番号は同じですよ!」と、わかりやすく説明していた。

が、ご婦人グループは踊り子号には乗らず。何だったのだろう?…という謎を残したまま、踊り子号は9:24に横浜駅を無事出発した。

車内で、自分の体がやけに重く感じた。なるべく体を動かさないよう楽な姿勢を取り、三島までじっとしていたのだが、全身を駆けめぐる倦怠感…。

三島手前で降りる準備をし、乗降口まで歩いて行こうとしたところ、通路に歩行器が置いてあってちょっと通りにくくなっていた。持ち主のおばあさんがが「あっ、次で降りるですか? すみません!」と丁寧にどけてくれたのだが、そのおばあさんは私に何か言いたそうな様子。それで、私がおばあさんの顔を見ていると、「ほんと、乗り遅れそうになったんよ! 熱海でね、3番線だって言うから3番線の電車に乗ったら、違うんよ。急いでこの電車に乗ろうとしたけど、足が悪いでしょ、ほんとギリギリ乗れたから良かったけど、ちゃんと駅で案内してくれなきゃだね! 今からね、大場に針灸に行くんだけどね…」と、誰にも語れずにいた不満を私にぶつけてきた。そして、スッキリしたのか、「お急ぎのところ、ごめんなさいね!」という言葉で話は終わった。私は、「お大事になさってください!」と答え、下車した。

どういうワケか、私はオバサンやおばあさんに話しかけられることが多い。そういうオーラが出ているのか、それとも話しかけやすい顔でもしているのか、とにかく縁もゆかりもない女性に急に話しかけられてビックリすることが多い。

国際関係学部入りすると、「スズメバチに注意!」という掲示が…!? 「スズメバチの巣を見つけたら、学生課に連絡してください」という文章で警告が結ばれていたが、インフルエンザとスズメバチとに狙われた環境で講義するのは穏やかではない。ただ、ハチがいない環境では花も咲かなければ果物も実らないのだから、ハチの行動全般が悪いとも言えないらしい。が、スズメバチに刺されれば命を落としかねないのだから、注意しなくてはならないのも事実。

3時限目「社会学」は、月曜日から開始された「問題行動の根源」がテーマ。前回は「行動」の意味を中心に語ったので、今日は「問題」の意味を中心に語る。途中で「常識」という概念について解説を加えてみたが、思ったよりも時間がかかってしまった。とりあえず、講義時間内に全ての解説が終了したので、私自身が「問題行動」に陥らずに済んだ。

今日の内容は “一部の” 学生の琴線に触れたようで、4時限目「日本の社会」開始まで質問を受け続けた私…。嬉しい限りである。そのまま4時限目に突入し、「日本(人)コミュニケーション」の特徴としての「間人主義」について語る。私が仮に三浦知良の友人だとすると、サッカー少年たちは「先生って、スゴイんだね!」などと私を尊敬するようになる確率が高くなるが、スゴイのはカズであって、私がスゴイのではない。しかし、間柄によって、カズへの尊敬度が高ければ高いほど、私への尊敬度も高くなる…というような話をしていた。が、もっと身近な具体例を挙げるため、「会ってみたい芸能人は?」と聞いて回ったところ、ある学生が「サトウタケルです…」と言われる。思いも寄らぬ人選(?)に、「何に出てた?」と聞いたところ、「『メイちゃんの執事』です…」とのことだったが、そのドラマをちゃんと見ていなかったため、「ごめんね。期待に応えられそうもない…」と学生に謝って別のタレントの名前を出してもらおうと思った次の瞬間、頭の中を

噛むとフニャンニャン ニャンニャ ニャンフニャン♪

という歌が過ぎった。「あっ、Fit’sのCMに出ているタレント?」と件の学生に聞くと、「そうです!」と返答が…。学生の夢も壊さず、私も “被害” を最小限に食い止められた…と思う。

ヒヤヒヤ状態で乗り切った90分…。休む暇なく5時限目「日本社会(留学生用)」へ。今日から「文化とパーソナリティ」を基礎として、何で日本人や韓国人、中国人の違いが生まれるのかを「culture」を元にして考えてみた。具体的に中国や韓国の文化や行動パターンの違いを取り上げ、私自身の経験を語りながらの90分…。あっという間に講義終了。

帰途、午前中の体調を思うとさっさと帰ったほうが良いと考え、新幹線に乗ることにした。インフルエンザ感染者が静岡県内で2名確認されたとの報道を受け、「絶対に新横浜まで寝ずに行こう!」と腹を決めたのだが、マスクをしていることで少し気分が楽になり、小田原から新横浜までの間に少しだけ意識不明に…。もちろん、新横浜で降り遅れることはなかったが、疲れが抜けずにこもっていることを思い知る。

講義を3コマ担当し、体が温まったからだろうか、体の重さは午前中ほどには感じずに帰宅したが、明日からは午前中から講義があるため、十分な睡眠を…と思う私であった。


5月28日(木)

雨…、さらに気温が低い。天気予報では「1ヶ月ほど前の陽気です」と言っていたので、今日は上着を着て出かけることにした。京浜急行に横須賀線、京浜東北線に常磐線…と、順調に乗り継いで松戸に到着したので、今日はバスを1本見送って松戸歯学部入りした。

昨夜、シラバスを確認してみたのだが、そこに書かれている通りに講義するよりも、今週と来週の講義を入れ替えたほうが都合良く展開できることに気がついた。というのも、来週は松戸歯学部で「社会学」は3コマ担当することになっているのである。来週は、13日から15日の日本カトリック管区長協議会に参加するための休講と、横須賀線の故障によって車内に閉じこめられて休講した分の2コマが補講として追加されるのである。そのことを学生たちに伝え、講義の順番を入れ替えて「問題行動」に関する解説を始めた。今日は、「問題」の意味を考えることにしていたのだが、予定変更で「行為と行動の違い」の解説をする。国際関係学部ではZARDやFIELD OF VIEWやDEENの曲を再生する時間を設けたが、松戸歯学部では回数の関係であまりAV機器を使用することが出来ないので、「今日は、かなり早く解説が終わるかも!?」などと思っていたのだが、時間に余裕が出来たら出来たで余計な話がインサートされ、気がつけば講義終了時間が迫っていた…という有様だった。

松戸駅へ戻ろうとバスに乗り込んだ途端、携帯電話にダイヤ情報メールが届いた。どうやら、総武本線で何やらあったらしい。そして、中央・総武線にも何やらあったらしい。もともと、法学部に入る前に神保町で1つ用事を済ませようと思っていたので、先週と同様に常磐線で北千住に出て、そこで半蔵門線乗り入れの東武線に乗り換えることにした。

先週、急行の中央林間行きは北千住を出てからしばらく “徒歩程度の速度” で進行し、押上到着までにかなりダイヤが乱れてしまったのだが、今日は北千住に急行の中央林間行きが来なかった…。いや、来たことは来たのだが、かなりの遅延だった。徐行運転は無かったものの、遅れはいつまで経っても取り戻せず。半蔵門線に乗り入れると、到着する駅ごとに車掌さんが「到着が遅れ、大変申し訳ありません」と乗客に謝罪していたが、「遅延の原因は東武線にあったのだから、何だか東京メトロはかわいそうだなぁ…」と思いつつ、乗り入れ運転の難しさを垣間見た。

神保町での用事が済み、法学部本館に向かって歩いていると、お昼時ということもあってアチコチのお店に列が出来ていた。讃岐うどん屋さんにラーメン屋さん、お弁当屋さんにカレー屋さん…と、近所のオフィスに勤務している人たちが楽しそうに列を作っていた。現在、私は毎日お弁当持参なので、学食にもお店にも並ぶ機会は減っている。だが、以前は列に並んで昼食をとっていたので、神保町界隈の列に並んだこともある。並ばないで入店できる穴場的な店も見つけたし、並ばないで入店できる時間帯も調べたし…と、歩きながらそんなことを思い出した。

法学部に到着するや、今週から数週間に亘って使用する講義用資料の印刷に取りかかる。今日と明日の「社会学」履修学生は、登録上は1100人程度。だが、全員が出席すると言うことは “まず” あり得ない話。それでも、“念のため” に1100人分のプリントを作った。昼食後、資料300枚(明日用)は本館教員室に預け、残りの(?)800枚を持って3時限目の講義教室へ。配布作業は比較的順調だったが、「先生、余りです!」と学生たちが持ってきたプリントの枚数が300枚ほど…。要するに、常々私が言っている「履修登録学生数の2/3がレギュラー出席学生数」という法則に当てはめて考えれば、予想された数字である。が、余ったプリント300枚弱…。これだけで、数クラス分…!?

講義内容は…といえば、今日から「人間関係の諸相と構造」がテーマ。国際関係学部ではすでに解説の終わったテーマ故、どのくらいのペースで話をすれば良いかだいたいわかっていた。が、目の前の学生は国際関係学部とは違うため、話す内容や例も変える必要がある。それを考え考え話していたら、いつの間にやら残り時間10分…。だが、今日の私は肝が据わっていたというか何というか、「話しきれない箇所は、来週回しにして、あとはどこかでペースを変えればいいや!」という発想にすんなり至った。

帰宅後、今井医院へ。回数は減ったとはいえ、まだ咳がちょっと気になる…。だが、胸の音は至って正常なので、もう1週間ほど漢方薬を服用して様子を見ることになった。

受診後に行った処方箋薬局のテレビで、草なぎ剛の復帰会見が流れていた。復帰が嬉しいのはわかるが、全く反省していないような軽々しさが目立った。何度も言うが、私は彼のことは大好きである。が、今回の事件やその謝罪に関しては、どうしても許し難いものを感じる。謹慎中に「毎週、SMAP×SMAPを見ていました」「トレーニングしてました」という発言に記者会見場は爆笑の渦…。警察沙汰になった人物の復帰会見であるという印象を完全に払拭しようとした、そんな弱腰レポーターたちにも嫌気がさした。あるサイトの書き込みに、以下のようなものを見つけた。

スポンサーやテレビ局の関係者以外で、彼をゆるせない!って言う人の気持ちが理解できない。
なんで、そんなに、腹たつの?
私は、彼よりその時に逮捕にしていった現場警察官がゆるせない!
なんでもないことが、事件になったり、何事もおきなかったり。
今回は、後者だ。保護とお説教で十分!
彼らは事件にしたくて逮捕した!
逮捕をしなくてはいけないぐらい迷惑した人があの現場周辺にいたのか!

私は、「こういうファンが、芸能界を駄目にしてゆくのだろう。この国を駄目にしてゆくのだろう」と思ってしまった。警察に腹を立てるあたり、「だったら、今後は警察に頼るのはやめてね!」とツッコミを入れてやりたくもなるし、裸で騒いだことを「何でもないこと」と言い切る神経が信じられない。テレビのコメンテーターにも「まぁ、今回のことは事件といえるかどうかわかりませんけれど…」などと逃げの姿勢(ジャニーズ事務所から嫌われないように…という意識バレバレ)が目立ったが、相手のバックグラウンドに合わせてコメントする日本のジャーナリズムは情けない限りである。

それと、「逮捕をしなくてはいけないぐらい迷惑した人があの現場周辺にいたのか!」という記述にも呆れる限り。「夜中なのに、公園で誰かが大声で騒いでいて迷惑だ!」という通報が警察にあったから警察官が出動したということを忘れたのか? 住民の中には、怖い思いをした人もいたことだろう。誰かが警察に通報しなくてはならないようなことをしておきながら、「何でもないこと」と擁護する非常識さ。彼が “アイドル” なのであれば、決してやってはいけない行為だったハズ。彼は、期待を裏切ったのだ! 表面的には「問題ではない」と彼を擁護しつつも、かなり心が傷つけられたファンもいると思う。

私は「ファンのせいでアーティストを嫌いになることがある」という話を以前もしたと思うが、今回の件で私の中の「草なぎ剛の好感度」は下がりっぱなしである。大半は、警察批判をしたり事件を「何でもないこと」などというファンのせいである。

あぁ、血圧が上がる…。不健康だ!

明日も2コマ…。最後まで全力で頑張らなくては…。


5月29日(金)

インターネットを中心に、芸能記事で覚える違和感…。どうして、草なぎ剛だけ「さん」が付くのか? 他の芸能人は呼び捨てされているのに、警察に逮捕された人物を「さん」付けにするのは、納得がいかない。起訴猶予となったからなのか? ジャニーズだからなのか? それとも、「今まで “容疑者” って言って(書いて)ゴメンね!」ということなのか?

稲垣吾郎が逮捕された時、「稲垣容疑者」という表現は稀で、ほとんどが「稲垣メンバー」だった。草なぎ剛が逮捕された時も「草なぎメンバー」と表記しようとした局や新聞社があったが、過去の批判を省みたのか、「草なぎ容疑者」で落ち着いた。

かつて、草なぎ剛と同じジャニーズ所属の歌手が、某民放局の女子アナ(当時)に誘われて飲酒したため、無期限謹慎させられるハメになった。女子アナも、担当していた番組を全て降板させられ、かなりの月日が流れた後に復帰したものの、「法科大学院で司法試験に専念したいので…」という理由で局を退職してしまった。

この、扱いの “違い” は何だ?

帰宅して、録画しておいた「笑っていいとも!」を見たところ、客席から「おかえり〜っ!」という歓声が目立っていたことに違和感を覚えた。草なぎ剛が復帰したのである! 黒いスーツの草なぎ剛は番組冒頭でコメントしていたが、ファンは “謝罪” としてではなく “復帰の挨拶” 程度にしか受け止めていなかったのだろう。そんな内容のコメントだった。しかし、いつぞやの謝罪会見といい、昨日の復帰会見といい、今日の謝罪といい、悲しいかな草なぎ剛の声質は謝罪するのには向いていないようである。

あるブログで、「一般人だったら、1ヶ月も休まされることはなかったでしょうけれど…」などと、暗に草なぎ剛の謹慎が不要であったような意見を書いている人がいたが、「そうだねぇ…。一般人なら1ヶ月も謹慎されることなく、即クビでもおかしくないからねぇ…」と書き込んでみたかった私…。こういうブログって、コメント欄が設定されていないんだよねぇ…などと、自分にツッコミを入れた私であった。

それにしても、「笑っていいとも!」を見たのは一体何年ぶりだろう? 「つまらなくなったなぁ…」と思えてしまったため見るのをやめたのだが、久々に録画された番組を見て、改めて「つまらないなぁ…」と思った。その時々に売れている芸人やタレントをレギュラーに据えるのはかまわないが、レギュラー入れ替えが「視聴率稼ぎ」としか映らなくなって、時には「話題作り」と言われても仕方ないようなキャスティングもあって、それがイヤになった大きな理由でもある。

加えて、「テレフォンショッキング」…である。新番組やドラマ開始時期には、必ずその出演者に回るように仕組まれていて、「お友達を紹介」というノリでなくなっている。以前の「テレフォンショッキング」のように、「明日ですか…? ごめんなさい! 明日は撮影が入っていて、(アルタには)行けないですねぇ…」などというハプニング性もなくなり、必ず「明日、来てくれるかな?」「いいとも!」という流れになる。この “ヤラセ感” にも嫌気がさした。

そして、観覧客のレベルの低さ…。前番組の「笑ってる場合ですよ!」の終焉も、たしか「観覧客のレベルが低下したから」という理由があったと記憶している。

でも、やっぱり私は「笑ってる場合ですよ!」のほうが良かったなぁ…と思う。

今朝も雨…。おまけに、気温も低い…。モチベーションの上がらないまま、家を出た。雨天だとダイヤが乱れがちな首都圏の電車が、今日は順調に運行していた…ということが、唯一の救いだったような気がした。

無事に法学部入りし、講義の準備をする。今日の2時限目「社会学」は昨日の3時限目と同一内容ながら、教室の広さや学生数などの違いを考慮して展開する必要がある。あまり気負わず、かといってナメてかからず…というところか。そのように気をつけながら、「人間関係の諸相と構造」の第1回目をスタートする。やはり、昨日とは進め方が変わっているため、時間の配分を途中で計算しながら(修正しながら)の解説となった。結果、昨日の講義で解説したところまで話をすることはしたが、チャイムがなるのを教室で聞くようなタイミング…。

いつもなら、お昼は妻が作ってくれたお弁当を食べて…ということになるのだが、今日はいつもとは違うお昼…。実は、キングジョー07さんから日高屋さんのクーポン券を以前いただいたのだが、その期限が今月末で切れるため、今日は日高屋さんでお昼を食べることにしたのである。

まず、法学部から通信教育部に移動して荷物を置き、財布だけを上着のポケットに入れて神保町の日高屋さんに向かった。傘を差して神保町方面に歩いていると、中国人5人組がアチコチの飲食店の前で立ち止まりながら、何やら言い争っている。「歩道をふさいじゃって…。邪魔だなぁ!」と、心の中でつぶやく私…。とにかく、行く手を阻まれ続けたのである。件のの5人組は、日高屋神保町店の前でも立ち止まった。「店に入れないじゃん! まったく…」と思った次の瞬間、5人組は日高屋さんに入ってしまったのである! 私の行く手を阻み続けた上、入店の邪魔までして、最終的には順番まで奪い取る有様…。

だが、5人組は「別々(のテーブルになるということ)でもよろしいでしょうか?」と聞く店員さんに「5人一緒でないと駄目です」などと駄々をこねたため、次点の私が繰り上げ当選でカウンターに座れたので、それはそれで…。

食後、寄り道もせずまっすぐ通信教育部に戻り、講義の準備に取りかかった。今週の講義のみではなく、次週以降の講義内容も確認して、数回分のプリントの原稿を講師室のパソコンで作成したり…と、有意義に時間を使った。

4時限目「社会学」は、だんだんレギュラー学生が確定してきたような…。今日からテーマが「人間と動物」の違いとなっているのだが、要するに人間が他の動物と異なる部分を「社会的動物」というキーワードから解説しようという思惑である。その初回として、「社会的動物」の「社会」の意味(概念)について解説する。つまり、「社会学」の研究対象である「社会」についての解説である。5月末になって「社会」の解説…。今年の昼間スクーリングは、例年とは違うプログラムで進んでいる。

今週の講義を全て終えた後、急いで神保町駅に向かい、半蔵門線と丸ノ内線を乗り継いで銀座へ出た。昨年の5月末も、雨降る中を銀座の東京セントラル美術館に向かった私…。「書といけばなの出会い展」が開催されており、今年も池坊緑星流副家元の坂巻佼星先生が華の部に出瓶されているのである。昨年も述べたが、坂巻佼星先生という方は華道上のお名前で、本業は中国語の先生である。そして、私の同僚でもある。坂巻佼星先生の携帯電話に「銀座駅に着きました」というメールを入れたところ、わざわざ受付前で私の到着を待っていてくださった。花の説明を受けている途中、見覚えのある人物が視野に入った。かつて私が高校教員をしていた頃、大変お世話になった書道科の先生であった。その先生は坂巻佼星先生の先輩でもあり、坂巻先生が招待状を書道科の先生に送られたのである。久々の再会に話が弾み、書と花を堪能した後、その書道科の先生と銀座の画廊をちょっとハシゴして、久々の(?)銀座も堪能した私であった。

銀座から丸ノ内線で東京に出て、そこから横須賀線に乗り換えて帰ろうと思ったのだが、横須賀線ホームの様子がちょっとおかしい…。構内アナウンスが「次の横須賀線、ただ今、14分程度の遅れをもちまして錦糸町駅を出発したとのことです。お急ぎのところ大変申し訳ありませんが…」と入る。14分待つか、それとも東海道線のホームへ移動するか…と悩んだが、「10分以上も遅れて到着する電車が空いているハズがない!」と判断して、地下ホームからエスカレータをズタズタの駆け足で上り続けて東海道線に乗り込んだ。

出発間際であったが、幸い私一人くらいなら座れる程度のスペースがあった。こういう時、「痩せていて良かった!」と思う。BMIの計算上は “標準” の私だが…。


5月30日(土)

新型インフルエンザの終息傾向が報じられたからか、やっと街中で “販売されているマスク” が見られるようになった。ただ、「そんなに入荷して、大丈夫ですか?」とこちらが心配してしまいそうなくらい大量入荷した薬局もあって…。

今日は、2週に一度の妊婦健診…。一昨日から、妻のお腹にいる赤ちゃんは9ヶ月に突入! いつもなら「せっかくの週末だから…」と午前中は遅くまで寝ていて、午後受診することが多い。が、今日は「せっかくの週末だから…」と言いつつも9時半過ぎには起きて、10時半頃に家を出て、一路病院を目指した。

いつになく(?)、産婦人科の外来待合室は大混雑! それに、男性比率が高くなっている…。いつもなら、男性はたいてい私一人なのだが、今日は妊婦さんの数に匹敵するくらいの夫…。妻と「どうしたんだろうねぇ?」と話をしていたのだが、あることに気づいて納得する。我ら夫婦が午前中に受診しようと思った理由は、午後に「両親学級」第4課を受けるためである。先週も書いたように、第1課第2課と違って第3課と第4課は “立ち会い出産” を希望する場合は夫婦で出席することが義務づけられている。先週は受診がなかったのでわからなかったのだが、おそらく「どうせ午後に両親学級を受けるなら、午前中の妊婦健診も付き合ってよ!」という話が各々の夫婦間でなされたのだろう。

それと、今日は外国人の受診が多かった。韓国人、中国人、ブラジル人、その他の中南米各国の出身と思われる方々…。

5月30日のエコー写真妻が「昨日はお腹が突然キューッとなって、赤ちゃんが大暴れして30分くらい痛かったです。今朝も、腰や腎臓あたりが30分くらい痛かったです」などとドクターに状況説明をしていたが、「それは、赤ちゃんが成長してそういう痛みを感じるお母さんもいます」という解答。要するに、赤ちゃんが元気な証拠なのだそうである。今日は、エコーで赤ちゃんの顔をシッカリ見ることが出来た。最初、心臓や太ももの骨などを確認して、それから顔のほうに映像が移動してゆくと、ハッキリと “鼻の穴” が見えた! 「あっ、かわいい!」と、心の中でつぶやいた私…。早速「親バカ」になっているらしい。

ちなみに、今日のエコー写真は、我が子の顔のアップである。妻いわく、鼻の形が私にソックリだとか…。

今回の健診では4700円分の妊婦健康診査費用)補助券を使用したが、それでも自己負担が800円かかった。でも、本来なら5500円だったワケだから、やっぱり “補助券さまさま” である。

数日前から、「土曜日のお昼は、大口駅前のマクドナルドで!」と決めていた我ら夫婦。というのも、今年も「マクドナルド×コカ・コーラ パーフェクトパートナー “Coke glassキャンペーン”」が28日から始まったため、昨年11月のようにコークグラスを集める気バリバリなのである。二人ともバリューセットのLを注文したので、今日はグラス2個ゲット! ライトブルーとグレー…。あとはパープルのみ!

食後、病院の近くにあるスーパーで時間をつぶすことにしたのだが、スーパー内の薬局が大特売実施中で、いつも使っている洗濯漂白剤や柔軟剤などが(いつも利用しているスーパーより)200円近く安く売られているのを見て、単なる時間つぶしのつもりが有意義な買い物タイムに!?

14時から両親学級が始まるので、開始30分前には病院に戻り、会場に移動する。ほとんどが夫婦での受講のため、部屋は大入り満員状態! さらに、今日は妊娠時の補助動作(呼吸法)の講習ということもあり、部屋の中央にマットが敷かれていて、受講者は部屋の壁際に沿って座り、講師の助産師さんがマットの上で指導するというスタイルであった。妊婦が前、その後ろの列に夫が座り、実際に陣痛が始まった時に行う呼吸法やマッサージを夫婦で実際に行ってみた。よく、テレビドラマや映画の出産シーンで「ヒッヒッフー」という「ラマーズ法」が登場するが、実はあの呼吸の仕方はちょっと(いや、かなり)違っているのだということもわかり、「そうだったのか!?」とビックリするやら納得するやら…。

休憩を挟んで、後半はビデオで学習…。しかし、製作年が1980年代と思われ、出演する妊婦さんたちが揃いも揃って聖子ちゃんカット! 「眉毛、太っ!?」という80年代そのもののスタイル…。いやぁ、懐かしいやら、おどろおどろしいやら…。

両親学級の後、ポツポツと雨が降り出した。スーパーの薬局で買った柔軟剤などに加えて、両親学級でお土産をいただいたので、寄り道しないで帰ることにした。が、「ちょっと甘いものでも食べて、疲れを癒そう!」ということになり、東神奈川駅前のスーパーで買い物をする。

神奈川駅前にあるジュースの自販機で昨日、まだまだ話題(?)の「ウルトラサイダー」を2本買った。が、「帰ってきたウルトラマン」柄のものが2本出てきて…。おまけに、裏側の解説まで同じ…。ある意味 “奇跡” であるが、虚しさが募ったのも事実…。そんな私の想いを知っている妻が、神奈川駅まで戻ってきた際に「ウルトラサイダー、いらないの?」と何度も聞いてきた。「今日はいらないよ!」とか「今日は小銭を全部使っちゃったから…」と言って想いを断ち切ろうとした私だが、「私、100円持ってるよ!」などと誘いをかけてくる妻…。結局、誘惑に負けた私は、妻から100円借りて自販機の前に立った。想いを込めてボタンを押したのだが、ガタンと音を立てて現れたのは「ウルトラセブン」柄の缶だった…。ウルトラセブン、これで9缶目…。これも、ある意味 “奇跡” かも?


5月31日(日)

今日で5月が終わる…ということは、今年の4割以上の月日が過ぎていったということになる。昨年末から、私の生活の中心には「7月下旬に生まれる予定の我が子」のことがあり、“我が子と会うための様々なイベント” を中心にスケジュールが組まれてきた…というと大袈裟になるが(シッカリ仕事もしているつもりなので)、妻のお腹の中でシッカリ成長している我が子とともに一日一日を歩んでいるという印象が強い。

そして、「本当に、父親になって良いものか?」という不安に苛まれている私がいる。子供は親を選ぶことが出来ないが故に、私の元にやって来てくれるワケである。生まれる前に私のことをよく調べてきていたら、「悪いけど、僕はパパの子供になりたくないよ!」と言われてしまうかも知れない…。

子供が生まれた後、そういうセリフを言われないようにするために「もっと頑張らなければ!」と思っている私もいる。

そんな5月最終日、天気予報では「今日は、一日中不安定な状態です」ということだったので(事実、都内では夕方に雷注意報がでていたようである)、外出する予定も入れず、とりあえず “寝だめ” しておこうと思ったのだが、9時半過ぎに仕事関連の電話が入り、頭も体も起きてしまった私…。身重の妻にはその後も寝ていてもらい、私はパソコンを立ち上げて仕事モードに入った。

特に用事のない土日は、月曜日から水曜日までの講義の準備に充てるのが常。月曜と水曜の国際関係学部、火曜の静岡英和学院大学…と担当講義に関連性があるため(国際関係学部の担当科目は、ほとんどがセメスター開講のため)、一気に関連づけて準備することで講義用資料も解説内容も連想的に作り上げてしまおう…という算段である。が、ちょっと凝り始めると勢いがついてしまい、学生たちは「とにかく、単位をくれればいい」「解説が簡単なほうがいい」などと思っているのかもしれないのに、私の自己満足で資料にどんどん手が加わって、キーボードのカチャカチャ音とプリンターのガガガ音がひっきりなし状態…。これでは、妻もゆっくり休めないだろう…と思うのだが、「わかっちゃいるけどやめられねぇ」なのである。

さらに、今後はいろいろな科目で漫画の使用頻度が高くなるため、近所のコンビニまでコピーをとりに行こうと思った私。漫画本を全部出講先に持って行くとなると相当な重さになり、腰と肩に負担がかかって仕事に支障を来してしまうかも…と思い、あらかじめコピーをコンビニでとることを考えたのである。が、ページ数が多いので、実費でコピーとなると…。

すると、妻が「ウチでコピー、とれないの?」と、ボソッとつぶやいた。我が家のプリンタにはスキャナ機能もついており(ついでに言えば、スキャナ単体のものも我が家には存在する)、そこにコピー機能がついているのである。だが、トナーを使用するワケではなく、画像や文書をスキャニングして同時にプリントアウトする…というような流れになる。しかし、パソコンのハードディスクに画像ファイルとして保存するよりは、きれいな状態で出力されるため、「あっ、これはこれで “有り” だなぁ…」という出来映え。出力されたものの必要な部分を切り抜いて、後はこれを出講先で編集して印刷すれば良いワケである。世の中、便利になったもんだ!

…というワケで、今日は全く外出せず、部屋に閉じこもって作業し続けたことになる。ダラダラ過ごしたワケではないが、何となく罪悪感を覚えるのはなぜだろう?


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