1月1日(祝)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
帰国は5日(月)、仁川(ソウル)11時発です。 私に用事のある方は、いつもと同じ要領で私のメールを送ってください。韓国でもメールの確認が出来ますので、ご安心ください。ただし、すぐに返信できないかも知れません。御了承ください。 |
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今日も東急東横線で帰ることにして、山手線を渋谷で降りた。明日を最後に、「桜木町」行きの電車を見ることは出来なくなると思うと、ちょっと寂しくなる。そういえば最近、東横線沿線や東横線車内でカメラを持っている人をよく見かける。彼らの目的は同じ。「桜木町」行きの東横線の車両を撮影することである。みなとみらい21線の開業と共に高島町駅と桜木町駅を廃止するというニュースを初めて聞いた時は、まだ遠い将来の話のような気がして現実味がなかったものだ。ところが、ここ2週間の間に、鉄道ファンが東横線沿線に集結し始めた。ここにきて、やっと現実味が帯びてきたのである。そしてそれは、今まで当たり前のように見てきた(利用してきた)東横線「桜木町」行きという方向指示幕との訣別の意味を持っている。
私の利用する反町駅周辺では、東横線の走る光景をカメラに納めている人が多くなってきた。反町駅も今月末日で(横浜駅と同様に)地下駅化されるため、地上駅でいられるのは明日までとなる。そうか、よくよく考えたら、この駅もこの姿でいられるのは明日までなのか…と思うと、何だか切なくなってきた。地下駅となり、みなとみらい地区や中華街とは電車1本でつながるという利便性と引き替えに、思い出もろとも駅舎が消えていくようで…。
新宿から山手線で渋谷に出て、東横線の改札を抜けると、そこには普段見慣れぬ人混みが…。集う者の目的は同じ! 桜木町行き最終電車を見届けることである。そして、カメラや携帯電話で行き先案内の電光掲示板を撮影する人、人、人…。私もデジカメを取り出し、その人混みに紛れることにした。人混みの規模は、時間を追うごとに大きさを増し、しまいには駅のホームへと伸びていった。到着する電車の方向指示幕が「桜木町」と表示するたびに、アチコチでシャッターが押される。「これ、何の集団?」「えっ? 今日、桜木町行きが最後だから、それで集まってるんだよ!」「じゃあ、私も写真、撮っとこ!」というOLの会話まで飛び込んでくる。
東白楽と反町から、大勢の客が乗り込んできた。そして横浜到着。なぜか、拍手が起こる。横浜でもあまり乗客が降りない。逆に、「これでもか!?」というくらいの客が乗り込み、車内はパニック状態に! 横浜を出発すると、「あぁ、明日からはこの風景が見れなくなるのかぁ〜」と誰かがボソッと言った。高島町到着。駅のホームや沿線に、大勢の人がいる。そして、「もう無理!」というくらいに客が乗り込んできた。そして、電車はゆっくり桜木町へ…。1月31日、午前1:05、ついに東急東横線は桜木町へのラストランを終えた。到着し、扉が開いたのと同時に車内とホームから拍手が起こる。中には、目を潤ませる人もいた。マスコミの取材陣も数多く見受けられたが、それよりも桜木町駅の72年の歴史に幕を閉じるその瞬間に立ち会おう
とする人たちの数の多さに驚いた。最終電車は、いったんは「回送」という表示を出したが、ファンたちへ最後の勇姿を見せようと思ったのか、再び「各停 桜木町」の表示を出した。そして、盛大な拍手と声に送られて、ゆっくりゆっくり電車は桜木町駅をあとにした。最終電車に乗れて、本当に良かった。桜木町まで乗り越して、本当に良かった。東横線桜木町駅の最後に立ち会えて、本当に良かった。その瞬間に立ち会うことが、ハマッ子の粋のような気がした。
店を出て、再び反町を目指して歩き始めると、東横線が走っているのが目に入った。しかし、どうもいつも見慣れた走行シーンとは角度が違う…。大袈裟に言えば「銀河鉄道999」のように、このまま軌道にのろうかというような、そんなふうにも見えた。要するに、反町と東白楽の間で地上に電車は地上に出るわけで、その出口を私は見ていたわけである。さて、反町駅に到着すると。駅前はいつもと変わった様子はない。が、券売機の上にある料金表の「高島町」「桜木町」の部分がアクリル板のようなもので覆われていた。明日は、ここにみなとみらい線の料金が載るわけである。ホームへ向かう通路・エスカレーターは、いずれも新品そのもので、さらにエレベータまで設置されている。まぁ「バリアフリー推進」の今日この頃、地下駅にエレベータのないほうが問題だろう。ホームは地下鉄駅そのもので、よく見ると「待合室」まである。あの反町駅に待合室…時代は変われば変わるものである。今日もカメラ持参者の姿がアチコチにある。そのまま、各停横浜行きに乗り込む。横浜駅も、かなりきれいな地下駅になっていた。そして、北出口を利用してみることにした。北出口というのは、横浜駅で最も東京よりの改札である。改札を出て少し歩くと、そこにはJR線と京浜急行線の改札が並んでいる。かなり便利になった…と、私は思うのだが、中には「何だか使い勝手は悪いなぁ」と漏らしている人もいる。それは「とらえ方」の問題であり、何とも言えないが、私にとっては都合の良いことがたくさんある。横浜駅の北東口を出ると、家まで歩いて10分かからないのである! それが今日、判明した。最寄り駅の1つに横浜駅が加わった!