2007年4月のぼやき



4月1日(日)

いよいよ、2007年度がスタート! 過去の「4月1日のぼやき」の書き出しがどうであったか、拾い集めてみた。

今日から4月。(2001年) 新年度である。(2004年)
今日から新年度である。(2002年) 今日から新年度!(2005年)
今日から新年度!(2003年) いよいよ、新年度の始まりである!(2006年)

やはり、「新年度開始」の事実に触れていることが多い。ワンパターンというか、何というか…。過去を意識したワケではないが、今日の書き出しは、“2007年度” という数字を入れてみた。だからといって、何が変わったということもなく…。

今年の新入生から、「平成生まれ」の大学生が登場する! 学年的には「昭和63年組」なのだが、平成元年1月8日〜4月1日生まれまでは同学年であるため、いよいよ大学も「平成の時代」に突入! 中学・高校の教員時代も、学習塾のバイト講師をしていた時も、生徒はみな昭和生まれだったので、「平成生まれ」という生徒・学生を教えたことがない! 「大学生」という目で見れば良いのだろうが、ちょっと未知な世界に興味と不安が交錯している私である。

一昨日から今日まで、静岡市中心部では静岡まつりが開催されており、14時から17時までは「おねり」の関係で交通規制がかかる。「同行者」と私はバスでまつりを観に行くことにしていたが、まつりのもよりバス停は迂回のために通らないというので、新静岡で下車し、人ごみをかき分けながら「おねり」のある通りへ出た。

静岡まつりの大名行列
以前も紹介したのだが、「おねり」は「お踟り」と書き、「御興の渡御に従ってお供をする行列」「大名行列などを再現してゆっくりと行進していく行事」「祭事の安全に悪魔を払いながら集落を回る」などなど、地方によって行事内容が異なるが、静岡では「山車(だし)」のことを「おねり」というそうな。さて、この大名行列は「花見行列」で、しばし列の先頭の山車を探した。
行列の先頭、大御所は…
列の先頭は、言うまでもなく「大御所」(徳川家康)である。毎年、大御所は俳優さんが扮している。今年はこの人である。横顔だけでも雰囲気が漂っているのだが(大御所の…ではなく、この俳優さんの雰囲気である)、これでわかる人は相当テレビを観ている人であろう。
タレントの渡辺徹さんです!
実は、今年の「大御所」は、渡辺徹さんが扮している。ひょうきんで、周囲の雰囲気に合わせた(おそらくアドリブ)セリフ回しに、見物客は大爆笑! 決して大御所チックではないのだが、まつりを盛り上げる大役にはもってこいであった。ちなみに、一昨日と昨日は、宇梶剛士さんが大御所役であった。
笑福亭鶴光師匠が大喜利の司会進行を
駿府公園に行ってみると、聞き覚えのある声が…。私が中学生・高校生の頃、毎週土曜の深夜に聞いていた “あの人” の声であった。声の聞こえるほうに歩いて行くと、「駿府大演芸場」というステージがあり、そこで笑福亭鶴光師匠が大喜利の司会進行を担当していた。生の鶴光師匠に感動する私…。
花見も真っ盛り!
公園内では、桜が満開! そして、今日はポカポカ陽気だったため、花見日和。桜の木の下は、どこもかしこも花見モードになっていた。しかし、そこは日本人…。「花より団子」状態であったことは言うまでもない!
乱舞!
夕方からは、乱舞が始まった。多数の踊り連が一斉に音楽に合わせて踊る光景は、圧巻!

…という感じで、静岡まつりを満喫した。

まつりの途中、おなじみの茶空間で一休み。新茶の種子島を注文した。種子島は、茶を4煎ほど入れた後、茶葉が食べられるのである。この時期はいつも、種子島をオーダーする私である。

新年度最初からこんなに長い記述とは…!? 後々のことを考え、今日はこのくらいで結ぶことにしよう。


4月2日(月)

朝、「同行者」宅を離れ、静岡から三島まで新幹線で移動。三島駅のコインロッカーにスーツケースを預け、久々に国際関係学部へ向かった。今日は、国際関係学部でX線撮影、教員対象説明会および打合会(懇親会)が開催されたのである。「いよいよ新年度!」という気持ちが強くなる。

出講日の関係で、「4月の懇親会が終わると、1年近くお会いできなくなる」という教員もいるので、今日は近況報告などで盛り上がっていた。窓の外から見える桜が、明後日の開講式まで持つように…と願う次第。


4月3日(火)

未成年の某アイドルが喫煙で事務所を解雇されて以来、そのアイドルのユニットを非公式に応援しているサイトが続々と閉鎖していったり、コンセプトを変えて(あるいは、相方のほうだけを応援する形で)継続させたり…というような傾向が強く見られることに気付いた。ひどいサイトになると、サイトで紹介しているユニットの写真から “解雇アイドルの映っている部分” だけを隠したり、あるいは相方だけの写真にすり替えた(と思しき)サイトもある。ファンって、案外薄情なんだなぁ…と思う。

喫煙の上、男と温泉旅行… “自分のもの” にならないとわかるや否や、ファンでなくなる男の子たち。

久々に、小田急線を利用した。というのも、私もメンバーである研究班の打ち合わせがあり、それで成城に向かったためである。駅前の雰囲気が変わりすぎていたため、集合場所を間違え、数分ではあるが遅刻してしまった。打ち合わせ内容などについては触れることができないが、以前蒐集・分析したデータを今一度ここで見直そうということで、どこからどのような手法でメスを入れていうのかが話し合われた。気が付けば、3時間が経過していた。

帰途、これまた久々に、代々木上原駅から千代田線を利用した。国会議事堂前で丸ノ内線に乗り換え、東京に出て、横須賀線に乗り換えて横浜に戻ったのだが、車内には新しいスーツの若者の姿が目立った。社会人デビューしたばかりなのだろう。何となく、スーツが体になじんでいないような感じであったが、それがまた初々しい。羨ましくもあった。

今夜も、「発掘あるある大辞典U」検証の番組があった。データねつ造が発覚して依頼、謝罪放送だの何だのが数回放送されたが、今夜の番組はドキュメンタリー調で、「どうして、このようなことが起きたのか?」と、関西テレビが自問自答する内容だった。しかし、恥部をさらけ出すような内容でさえ、「何だか、ヤラセっぽく見えるなぁ…」「責任を、下請け会社に巧妙になすりつけているなぁ…」「系列局にも非があるように演出しているなぁ…」「責任を分散しているなぁ…」というのが、私の実感である。

しかし、「納豆で痩せられなかった」からといって、関テレだけを非難するのはどうか…とも思った。太らないように努力をしないばかりか、楽して痩せようという視聴者側の姿勢にも問題がなかろうか? そして、こういう “情報” を批判的に眺める知識も技術もないことを棚に上げ、良い結果が出れば万々歳で、ねつ造だと知れば一気に攻撃…。コウモリのような視聴者の姿勢も改めるべきではないか? 以前、講義で「納豆にダイエット効果があるのなら、茨城県民に肥満は皆無!」と語ったことがある。こういう当たり前の部分を以て “情報” に疑問視するくらいでなければ…。

「転んでもタダでは起きない」という感じの関テレ…。なぜ「あるある」を下請けに丸投げしたのか、納得いく説明もなかったし…。アナウンサーの声が、事の重大さと反比例した雰囲気を醸し出していた。腹立たしく思いつつも、DVDにシッカリ録画した。

実は、昨日から風邪気味で、鼻がグジュグジュしているのである。このグジュグジュは、明らかに花粉のそれとは違う…。昨日、三島からの帰途、車内でうっかり寝てしまったのだが、その時に誰かにうつされてしまったのかも知れない。体はだるいし、朝晩は間接もかすかに痛む…。


4月4日(水)

昨夜の「あるある」検証番組、やはり批判が多いようで、345件の苦情電話が寄せられ、Eメールの苦情も多数に上るという。出演した制作スタッフの顔を隠したり、音声を変えたことへの批判が多いというのだが、それ以外にも公表できない苦情も多数寄せられていると思われる。私は「あるある」で紹介されたことを実践したことは一度もないが、その私でさえ「苦情電話の1つもかけてやろうか?」という内容だった。ただし、昨日も述べたように、他力本願的な健康指向者には、苦情を述べる以前に “自分の生活態度” を見つめ直すところから始めていただきたいものだ。

某オンラインストアが扱っている商品を検索していたら、ある “窃盗系” アイドルのDVDに書かれているプレビューが目に入った。それがなかなか鋭い文章で、

という “分析” がなされていた。なるほど、この文章は鋭い。CDを出している(歌唱力がある)ワケでもなく、ドラマや映画に出演した経歴がある(演技力がある)ワケでもなく、「お顔がカワイイ」とか「スタイルがいい」などという理由(ただし、一部のファンにのみ支持されるのみ)だけで芸能人になれたアイドルが多い昨今、この文章は「我が意を得たり」という感じである。実際、「バラエティ系」というのは、トーク番組やクイズ番組ばかりに出演していて、芸を見せるでなし、好成績をおさめるでなし(むしろ、「今まで学校で何を教わってきたの?」というレベルが大半)、感銘を与えるでなし(むしろ、腹立たしさが募る一方)。日常生活の延長線上で仕事しているかのような、プロ意識を感じさせない態度に、ただただ「日本の芸能界も、レベルが低くなったもんだなぁ…」と思わずにはいられない私である。

だが、最も問題と思われるのは、「バラエティ系」の “バラエティ” の位置づけである。“variety” という単語には「変化」「 多様」「寄せ集め」「寄席」などと意味がある。「バラエティ系」の “バラエティ” が「多様さ」を意味するのではないことは、明々白々。となると、「寄せ集め」「寄席」などを意味する “バラエティ・ショー” の意味でしかなくなる。「寄席」は立派な芸術の場であるが、“寄せ集め” 番組の場合は「枯れ木も山の賑わい」ぐらいの位置づけしかない芸能人…ということだろう。

鼻グジュグジュのほうは、とりあえず辛ラーメンの力でおさまりつつある。今井医院は火曜日午後が特殊診で、今日は休診日。そのため、明日以降でなければ診てもらえないので、今日は何とか辛ラーメンを信じて乗り切らなければ…。

午後、区役所に出向き、そのまま横浜へ。ポツポツと雨が降り始め、気温もかなり低くなっていた。それもそのハズ、都心では雪が降っていたという。夏のような陽気だったかと思えば、またしても冬に逆戻り…。

『ドクタースランプ完全版』の最新刊を購入した。毎月、この時期には『ドクタースランプ』…というのが定着しつつある。『ドクタースランプ』が週刊少年ジャンプで連載されていた頃、アニメが放送されていた頃、あまり関心が持てなかったのだが…。『ドラゴンボール』にも、同じ傾向がある。「どうして、今頃になって “あの頃” のマンガを追い求めているの?」という質問が出てきそうだが、答えの1つは「韓国の大衆文化研究に必要だから」という感じである。他の答えは、言葉で表現するのが難しすぎる。「心境の変化」というのも少し違うし…。

夕方のテレビ…、あるニュース番組で、ネタがあまりに拾えなかったのか、あるインコの話題に10分近くも時間を取っていた。そのインコが迷子になり、心ある方に見つけられたところ、インコが何やら話し始め、「もしや、これはインコの住所なのでは?」ということで、その人の娘さんに相談。娘さんは何と郵便局勤務で、インコの話した住所を “勤続17年の局長” に伝えたところ、無事にインコが飼い主の元に戻された…という話題だったのだが、スタジオから生中継でインコに話しかけるあたり、「何を考えているのやら…」と思わずにいられない状況であった。

インコの話題の前が、「福岡県大牟田市で5人の遺体が見つかった事件で、子供3人が福岡県警の調べに対し『死体は生き返ると思った』などと供述していることがわかりました」という内容。このコントラストの違いって!? 在京キー局とは思えない展開だなぁ…。


4月5日(木)

新年度の始まりは、今まで親しんできた番組との “お別れ” と、特番ラッシュ! 「2時間スペシャル」なんて、ザラ! そして、「ハプニング大賞」だとか「NG集」などという、タレントの質低下を巧みに料理した番組も多数有り。しかし、まだ放映されていないドラマのNGシーンなんて、あんまり面白くないんだけれど…。それに、こういう番組で「大賞」を取る番組って、視聴率などで局に多大な功績のあるものが選ばれるのが常。出来レースである。ゲスト出演者の数および “扱われ方” を見れば、「大賞」を取る番組が自ずとわかるハズ。ある特定のドラマだけ主要出演者たちが収録の想い出を語るコーナー(たいていは、VTR)、かなり長い時間をかけてNGシーンを特集する…というパターン。ただ、それでは2時間もたないので、アチコチからNGシーンを集めてきた…としか思えない番組構成。

私の本業のほうも、来週から本格的なスタートとなる。私の場合、初回の講義は「シラバス授業」として、講義内容・方法・注意事項および評価方法を語って終わる。特に、法学部大宮キャンパスでは、初回の講義を40分ずつに分けて「シラバス授業」する規定がある。学生も “第一印象” で講義の取り組み方が変わると思うので、初回の講義は全講義中でいちばん緊張する。一応、パソコンの中にシラバス授業用のデータは入れてあるが、それをただプリントアウトしただけではもの足りず、アレコレ書き足してみた。でも、あまりアレコレ語っても “時間” に限りがあるので、要所だけをシッカリおさえて語ることにしよう。毎年、教室に入った瞬間に “この留意点” を忘れ去るのが常だが…。

今日から2日連続で、出講先の打合会(という名の懇親会)に出席することになっている。この機に、様々な情報交換を…と思うものの、体が持つのかどうか、心配でもある。まず今日は、紀尾井町のホテルニューオータニで法学部の懇親会。法学部の懇親会に出席するのは、実に4年ぶりのこと。懇親の場であるはずなのに、少々の緊張…。その上、ホテルニューオータニのある赤坂界隈には年に1〜2度しか行かないので、道が良くわからなかったりもする。確実に行くには、赤坂見附駅を利用するのが最良と考え、横須賀線を新橋で下車し、銀座線に乗り換えた。が、予想外の出来事が…。ホテルニューオータニの建物はすんなり見つけられたのだが、中に入って懇親会場にたどり着くのに何度も何度も道に迷った。「たしか、この辺のハズ…」という所でグルグル回っていると、大宮キャンパスでいつも一緒になる中国語の先生が声をかけてくれた。おかげで、無事に会場到着。その後、久々にお会いする先生方や、他学部で一緒の先生方と会い、あっと言う間に2時間が過ぎた。往きと同じ方法で帰途に就こうかと思ったが、帰りのJRはどうしても座りたかったので、丸ノ内線で東京に出て、そこから横須賀線に乗り込んだ。

明日も懇親会…。群発性頭痛の呪縛から解放されているワケではないので、無理をしないように気を付けないと…。


4月6日(金)

昨夜、帰宅してからテレビをつけると、『1リットルの涙』の特別編が…。レギュラーで放映されていた時には、毎週シッカリ見ていたワケではなかったドラマだが、昨夜は途中からシッカリ最後まで見た。脊髄小脳変性症のため、25歳の若さで亡くなったという木藤亜也さんの日記がドラマの原作であり、映画化もされた『1リットルの涙』であるが、ドラマ越しにも、命を大切に力強く生きてきた木藤亜也さんのことが伝わってきたような気がした。ドラマの終盤で、オフコースの『生まれ来る子供たちのために』が効果的に使われていた。

この曲は当初、アルバム『Three and Two』に収録された作品で、翌年にシングルカットされている。当時、オフコースは『さよなら』の大ヒットでスターダムにのし上がり、アルバムセールスも好調だった。当時の私は、中学1年生…。1979年の話である。3年後、高校で友人たち(やがて、私はこの友人たちとバンドを結成することになる)がオフコースの曲をギターで弾いていた時、「『生まれ来る子供たちのために』って、ギターだけじゃちょっと…」などと言っていたので、私が “うろ覚え耳コピー” でキーボードを弾いてみた…。あれから25年経った今でも、楽器店でキーボードを見つけると、ついついイントロ部分を弾いてしまう私である。

参考までに、この曲はオリコンでギリギリ左半分に入った程度のヒットであった。今でこそ名曲の域に達しているものの、「オフコースの曲、挙げてごらん!」などと言っても、特にオフコースに執心していた者でないとこの曲を挙げることはないと思われる。

そして…、数年前から『生まれ来る子供たちのために』は、私の講義でたびたび引用されることになる。オフコースの演奏以外にも、バンクバンドの演奏も “比較” として紹介し、“あの頃” と今の日本の姿を考えてもらうことにしている。

テレビネタをもう1つ! 某チューハイのCMで、なつかしい曲が流れていた。優香が出演しているCMなのだが、かなりのアレンジがされていて最初は「えっ?」と思ったが、やはりなつかしい曲だった。それは、早見優の『夏色のナンシー』だった…。私が高校2年生だった頃(1983年)の、コカコーライメージソングだった『夏色のナンシー』は、早見優の代表曲の1つで、この曲をひっさげて同年のNHK紅白歌合戦に初出場した。そんな曲が、今やチューハイのCMソング…。時代は変わる…。

先日放送された植木等追悼番組を、録画したまま見ていなかったので、今頃になって見た。その番組の中で、「植木等ショー」の名シーンが紹介されていた。「植木等ショー」の開始が昭和42年(1967年)で、植木等氏は当時40歳…。貴重な歌唱シーンもさることながら、今では “大御所” と称される大物歌手や俳優たちが植木等氏の前で “かなり” 恐縮しているのが印象的であった。そして、この番組が開始された年に生まれた私…。植木等氏が40歳の時、私が生まれたということになる。

今年の講義は、この「植木等ショー」のノリで… さあイッチョウ ブァーッといくか!…てな感じで…


・・・・・・・・・・・・・・・・・・いけるかっ!?


さて、今日は日本体育大学の懇親会。渋谷エクセルホテル東急で開催された。最近、私の出講曜日・時限・校舎がめまぐるしく(?)変更されているため、懇親会に出席しないと1年間ずっとお会いできない…という先生方が多い。久々の再会に、この1年間に会ったことをマシンガンのように報告し合う。あっと言う間に2時間が過ぎてしまったような気がする。

やはり、同じ志の者同士で話をすると、志気がみなぎってくる…。このノリで新年度の講義にのぞもう!


4月7日(土)

昨夜、懇親会から帰った私は、ずっとパソコンを睨み続け(にらめっこをしていたワケではない)、新年度のことだの何だのを処理しているウチに時間的感覚がマヒしてしまい、気が付くと朝6時!? 徹夜してしまったのである。懇親会で飲んだお酒が、感覚をマヒさせたのではなく、私はパソコンに集中してしまうと、本当に時間がわからなくなるのである。それで、ホッとしたり焦ったり、いろんな経験をしたものである。

シャワーを浴びていないことを思い出し、朝シャン(死語か?)する。早朝にシャワーを浴びるのは、何となく気持ちがよいものである。そして、起きているついでに学生への連絡に用いている各種連絡板を更新し、洗濯物とも格闘した。陽射しがやけに眩しく感じた。「もしや…」と思って鏡を見た。やはり…二重まぶたになっていた。

出講先の1つに電話を入れて、9時過ぎに寝た。目が覚めたのは、13時半頃。4時間半程度の睡眠だが、意外にもスッキリする。やはり、人間は短時間でもシッカリ睡眠は取らなければならないのだ! 起きて、昼食をとりつつ、群発性頭痛の薬が切れていることに気付いた。そろそろ通院しなくては…と思ったものの、Lazy Afternoon状態で何だかポヤ〜ンとしてしまい、気が付けば15時半! 今日の今井医院の診察時間は17時まで…。早く仕度をしなければ…と思ったところへメールが多数…。それらをチェックしている間に16時を回り、アタフタしている間に16時半…。本当に、何をやっているのだろう?
近所の桜
それでも何とか家を出る状態にこじつけ、桜の隠れた名所を通り、今井医院へ向かった。そろそろ、桜の時期も終わりかな…などと思っていたが、まだまだ桜は残っていた。たしかに、桜吹雪で道が薄ピンクに染まってはいたが、それでも「まだまだ、明日も花見日和だよ!」と桜が主張しているかのようであった。数々の出店も、大盛況!

今日は(も?)慌てまくって通院したわりには、血圧も安定していたようである。頭痛に関しては2週間分の薬を処方してもらい、まだまだ鼻がグジュグジュするのが気になるので、鼻炎の薬もまた1週間分処方してもらった。気が付けば、明後日から新年度の講義開始である! それまでに何とかしなくては…という想いが一層強くなってきた。

私の場合、仕事に入ってしまうと、“比較的” 体調が安定するようで、かえって長い休みに入ると倒れてしまう…。それで、年がら年中アチコチを動き回っているのであるが、そうすると疲労が蓄積されてしまう…。本当に、早くこんな状態から脱したい!

夜、「同行者」が来浜。相変わらずの週末…。


4月8日(日)

統一地方選挙日である。神奈川県は、知事・県議会議員・市議会議員の選挙…。私には特に支持する政党もないので、候補者の政見で投じる人物を選ぶことにしている。以前なら、「朝7時の投票開始前に並んで、空の投票箱を…」という野心もあったが、最近は「早起きすることもないか…」と、のんべんだらりと投票所に行くことが多い。今日も、目が覚めたのは昼前…。投票は15時過ぎになった。

投票に行きがてら、「同行者」と買い物に出た。「同行者」が靴を買いたいというので、まず横浜へ。そして、アチコチのお店を見て回り、みどりの窓口へ行く、国際関係学部通勤用の回数券を買おうと思ったところ、信じられないほどの長蛇の列…。「これだったら、東神奈川のみどりの窓口に行ったほうが、競争率が少なくて済みそうじゃないか?」ということになり、東神奈川に向かったが、窓口が1つしかないところに長〜い列が!? なぜ、どこもかしこも今日はこんな列が出来ているのだろう?…と思いつつ、列に並んだ。15分ほど待って、やっと順番が回ってきた。私の場合は、“最初の用件” “次の用件” と別々に言うので、係員の処理も比較的速いのだが、要領を得ていない人の場合はアレコレいっぺんに言い出すので(それも、自分だけが納得しているだけのレベルで係員に言うので)、係員が何度も何度も聞き返し、1つずつ処理している間にも別の話をし始め、勝手にイラつき始め、それがために並んでいる人の待ち時間が長くなり…という状態に陥ることがしばしばある。

東神奈川で、新しい座布団や夕飯のお惣菜を買い込み、帰途に就く。おっと、買い物の最中に気になる “ぬいぐるみ” があり、買おうかどうかしばらく迷ったが、思い切って買った。呆れ果てる「同行者」の横で、嬉しそうな顔でレジにぬいぐるみを持っていく私…。レジでは「プレゼント用にお包みしましょうか?」などと言われるが、ハッキリと「いえ、自宅用です!」と答えた私…。それがまた、違和感を醸し出していた模様。

「はんなり豆腐」とよく似た「さいころぶーちゃん」その “ぬいぐるみ” が欲しくなった理由は2つある。1つは、ぬいぐるみがブタだったから。そしてもう1つは…「この形、どこかで見たことがあるんだよなぁ…」ということ。で、その “見たことがある” というものは、実は自宅にあって、帰宅して並べてみて、「あぁ、やっぱり、このぬいぐるみだったか…」と気付く。作者も、メーカーも全く別なのに、どうしてここまで似ているのだろう…ということで、写真を載せておいた。

横浜駅前で北海道と九州の物産展が開かれていて、何気なくブースを覗いたら美味しそうな辛子明太子が!? 夕飯のおかずが1つ、これで決定した。

いよいよ、明日から2007年度の講義が始まる。十何年も教員を生業にしているものの、開幕前夜は緊張度合いが “かなり” 高まってしまい、一日中ずっとドキドキしたまま。もしかすると、その緩和のためにプタのぬいぐるみが欲しくなったのかも? いや、単なるブタ好きか…。


4月9日(月)
「はんなり豆腐」に「サイコロブーちゃん」そして「モノクロブー」のピラミッド!
ブタのぬいぐるみの続き…。実は、我が家には他にブタのぬいぐるみがある。韓国で購入したモノクロブーである。名前こそ「THE PIG」などと改名させられてしまっているが、紛れもなくモノクロブーである!

昨日の統一地方選挙は、石原慎太郎氏の東京都知事3選に関する報道ばかりが目立った。以前も述べたと思うが、反石原を掲げ、ことごとく現在の都政を批判し、中には「石原さんの辞めるきっかけを作ってあげる…。花道を作るために私は立候補します」などと強気な発言をしたものの、都民からは “ほとんど” 相手にされなかったのに等しい結果となった候補者など、今後はどうやって生きてゆくのだろう? ただ、石原氏の当選を「大差」と報じる新聞もあれば、「信任」とだけ報じる新聞もある。たしかに、石原氏の得票数は2位の浅野氏より1.67倍もあり、11万以上の得票差がある。しかし、全投票数からしてみれば石原氏の得票は51.1%で、1.1%の都民の寝返りで形勢が覆る可能性もなくはない…という状態。それより、神奈川県知事選挙などは、再選した松沢氏の得票率は62.8%で、2位に14万票近くの差をつけている。やはり、日本は中央集権…なのだろうか。

さて、今日から2007年度の講義が始まった。9時過ぎから仕事に入らなくてはならない「同行者」と一緒に新幹線に乗り込み、私は三島で下車。久々に国際関係学部へ “出講” した。今日の担当講義は3時限目からだったが、“大量” のプリントを用意する必要があったため、大学入りしたのが8時半過ぎ。印刷機やコピー機が空いているタイミングで、何度かに分けてプリント作成を行った。

13時、いよいよ3時限目「社会学」からスタート! 教室のある7号館に近づくにつれ、緊張の度合いは増す。が、長年のカンで、校舎を外から眺めた状態で教室内の様子がわかってきた。妙な圧迫感…。「まさか…」と思ったが、その「まさか…」が当たってしまった。360人収容の721教室横の廊下を歩きながら中の様子を見ると、空席を探すのが困難な状態に!? 目測で、すでに200人は超えていた! 用意したプリントは200人分…。プリントの受け取れない学生が続出したのは、言うまでもない。それでも、めげずに第1回目の講義を開始した。今日はシラバス授業に徹したが、それでも90分近くを費やした。人数が多かったので、これから展開される講義のノリをふんだんに見せておいたのだが(これで「や〜めた!」と言う学生がいるかも知れない)、とりあえず私の講義観は伝えられたと思う。ただし、リズムはボロボロであったが…。

例年の如く、休み時間を教室移動で消費することになった…。

4時限目「日本の社会」は、国際関係学科日本研究コースの学生は必修で、その他の学生は選択科目となっている。数年前は70〜80人くらいの履修者がいたのだが、昨年は50名程度…。今日、教室に集まっていたのは40名もいなかったのでは…。しかし、1人でも私の目の前に学生がいたら、私は私のやり方で講義をするのみである。こちらも、シラバス授業で90分近くを費やした。

2つの講義を終えたワケだが、これらはセメスター開講のため、今週もう一度講義をすることになる。それが明後日…。講義後、「さっき、初回の講義に出られなかったのですが、水曜日から出てもいいですか?」という問い合わせが数件あった。また、「リピーター」学生も結構いて、以前私の別の講義を履修していた学生の顔が見られて、嬉しかった。

大学からの帰り、「三島駅に出るのでしたら、一緒にどうですか?」と、某学科の教授に声をかけられ、タクシーに乗せていただいた。「年度初めの講義って、疲れますよね!」とタクシー内で言われ、「大ベテランでも、やはり初回は同じ感覚なのだ」ということを知り、ホッとする。

急いで帰る必要もないので、三島から横浜まで、熱海乗り換えで東海道線(在来線)で帰途に就いた。いつもなら「グリーン車で!」という発想になるのだが、今日はあえて普通車で横浜に向かった。電車の揺れが心地良く、いつの間にかうつらうつらしてきた。何度か目が覚めたものの、熱海〜横浜間はほとんど眠っていたので、あっと言う間に横浜に戻ってきたような感じであった。こういう移動も良いのかな…と、そんなことを思いながら下車した。

横浜に到着した時、傘なしではちょっと歩きづらいほどの雨が降っていた。気温も、昼間とは違ってかなり下がっていた。帰宅したら洗濯しようと思っていたのだが、これでは無理…。明日はオフなのだが、水曜日以降の講義の準備もしなくてはならないし…。まぁ、新年度も始まったばかりなので、焦らずにゆったりと構えていこうかと思う次第である。

帰宅して、Webで最新ニュースを調べていたら、NHKの「ためしてガッテン」にまでデータねつ造疑惑が…!? 疑惑なのか、真実なのか…? いずれにせよ、何を信じれば良いのかわからないご時世であることに間違いない!


4月10日(火)

1つ緊張から解放されたという安堵感からか、完全なる爆睡態勢に入ってしまった。明日からの講義の準備をして、フトンに入れたのが4時過ぎということも関係しているのかも知れないが、次に意識が回復したのが14時半…。12時間も寝ていたことになる。

起きて、新聞を読んだら、

「留年通告」ゼミ生自殺、高崎経済大准教授を懲戒免職

という記事が目に入った。記事によると、高崎経済大学の女子学生が1月に自殺し、ゼミ担当で経済学部の男性准教授が「理不尽で教育的配慮を欠いた留年通告をした」などとして同日付で懲戒免職処分になった…というもの。この女子学生は、ゼミに2006年9月から参加するはずだったが、自主的に早めて6月ごろから参加したらしい。准教授は8月にゼミ学生に課題を出し、12月に提出していない女子学生ら3人に、「1月15日までに課題を出さないと即留年」というメールを送り(この1月15日が女子学生の自殺当日となったわけであるが)、この学生にのみ催促のメールを送っていたという。他の新聞記事によれば、女子学生は「留年すると分かっています。人生もやめます」と返信し、この後に自らの命を絶ったという。この准教授は、他の学生に度を越したセクハラ発言などの暴言があったらしいが、准教授は「間違ったことはしていない」と反論していて…。

新聞記事は、どれもこれも准教授に非があるように書かれている。このニュースをネタにした多くのブログでも、私が検索した限りにおいては半数以上が准教授を非難していた。

しかし、大学の教員である私の考えは…、他のゼミ生が課題を提出しているのであれば、この准教授の言い分は間違っていないと思われる。課題のレベルがどうであれ、何らかの考えを述べて提出するのが大学生だろう。それを「ひどい仕打ち」などと言って切り捨てるブログも見つかった。そういうことを言われてしまうと、私たち大学教員は何も課題を出せず、平常点を出したり試験を採点することも出来なくなる。「不合格にするなら、自殺します」などと言われてしまうことになる。

ただでさえ、終講試験に合格しなかった学生たちが「なぜ不合格なのか、理由を開示してほしい」とか「授業もちゃんと受け、試験も上出来だった。あれで不合格なら誰が合格するのか?」などと、こちらの成績評価にクレームをつけてくる世の中。

一方、この准教授は日頃からセクハラ発言や暴言があったとニュースで報じられていることから、免職の “執行猶予” がつけられていた可能性もある。今回の一件で、大学はイメージダウンを余儀なくされる。それで、今回の処分に至ったとも考えられる。

テレビでも「准教授の、行き過ぎた指導」「大学生に大学院生レベルの課題を提出させた」「提出期限に間に合わなければ留年」「優秀な女子学生に “留年” という言葉が重くのしかかった」などと報じている。大学側は、准教授をかばう姿勢なし。ニュースは「教育者としての人格に問題がある」と決めつける。「処分、先にありき」の可能性には言及せず。

私は関係者ではないので状況がよくわからないが、1つ言えることは最近は事件の原因を(一方的に)教育者側に押しつける傾向が強いというである。学生が努力を怠って最終試験で不合格になっても、「教え方が悪い」だの「学生にもう一度だけチャンスを与えてあげるべき」だのという風潮が強く感じられる。

一日の半分を寝て過ごしてしまった…。予定していたイベントも、ほとんど諦めなくてはならなくなり、たまっていた洗濯物と格闘することを優先した。しかし、一回に洗える(洗濯槽が持ちこたえる)量の計算を誤り、洗い上がりがスッキリせず。二度手間、三度手間…という有様。その後、念には念を…と思い、講義の準備を徹底的に行う。途中で、出版社からメールが何度も届き、返信する。

これでは、新年度突入前と、何ら変わらない生活ではないか…!? やれやれ…。


4月11日(水)

昨夜、寝る前に妙な頭痛を覚えた。「まさか、群発性頭痛では?」と思ったが、寝れば何とかなると信じ込み、そのまま眠りに就いた。しかし、朝になってもその痛みが残っていたため、やむを得ず鎮痛剤を服用し、寝られるだけ寝ておいた。薬が効いたのか、痛みは緩和されたので、何事もなかったかのように起床し、身仕度を調えて家を出た。

京浜急行で横浜に出て、踊り子号の自由席特急券を購入しようとサイフを取りだした時、“大事なもの” を忘れてきたことに気付いた。三島までの回数券を全部、家に置いてきてしまったのである! 実は、今日から国際関係学部の講義は本論にはいるため、かなり分厚いファイルを2冊を持ち運ぶためにバッグを替えておいたのだが、うっかり回数券を入れ換えておくのを忘れた…という次第。それで、今日は往復分の乗車券も買わなくてはならない状態に…。せっかく回数券を買っておいたのに…という、何とも言えない切なさが募った。が、9:23発の踊り子号の到着時間が刻一刻と近づいていたため、特急券と片道乗車券だけを購入してホームに急いだ。

車内でとりあえず落ち着きを取り戻した(諦めがついた)ので、一眠りしておこうかと思いきや、久々の旅行でウキウキ気分の熟年夫婦が楽しそうに(つまり、大きな声で)会話していたため、今度は睡眠を諦めた。今日は何だか、“諦めること” がとっても多くなりそうな予感がした。

国際関係学部に到着してすぐ、今日の講義で使用するプリントの作成に取りかかった。月曜日の「社会学」で、履修すると思われる学生数が200名を超えており、さらに今日も増えそうな気がしたため、300枚程度のプリントを用意しておく必要があった。印刷に時間がかかることを計算し、早めに大学入りしておいて正解であった。

印刷を終えてホッとしているところに、親しくさせていただいている韓国人の先生から昼食のお誘いを受けた。とてもありがたいことである。

さて、月曜日と同様に3時限目「社会学」は、教室がパンパンに膨れてしまうのではないか…というくらいに混み合っていた。念のために「今日、初めて出席した人、手を挙げて!」と尋ねると、目測で30名以上は手を挙げていた。もしかすると、300名近くが履修することになるのでは…と、少々不安になってきた。とりあえず、いつもの私のノリで講義展開しておいた。今のところ、学生のノリも良いみたいである。

そして、いつもの如く、休み時間を教室移動で消費することになった…。

4時限目「日本の社会」は、相変わらず少人数でおとなしめに講義が始まった。しかし、その状況に耐えられなくなった私は、とにかく学生に話を振り、盛り上げようと努力する。だが、専門科目としての講義内容を保たなくてはならないので、“一応” 抑え気味に…。

こうして、3時限目と4時限目は、時間いっぱいまで語り続けてしまった。

5時限目は、今日から開講となる「日本社会(留学生用)」である。「日本の社会」の教室と隣り合わせの教室での講義となるため、休み時間から教室入りした。学生がチラホラと集まってきたが、今日のところは8名。中国人学生が6名、韓国人学生が2名…というのが今日の内訳。シラバス授業だけだったが、雰囲気は良さそうであった。こちらは、少し早めに話をやめた。それでも、話すべきことは話しているのだから、「人数が増えると解説に時間がかかる」ということだろう。

帰途、三島駅のみどりの窓口に並んでいる最中に東海道線の東京行き(在来線の直通)が出発してしまい、「どうせ乗車券を買うんだから、新幹線で帰るか…」と、何となく開き直ったような気分になってしまった。明日以降も初講が続くので、今週はお金をかけてでも体に楽をさせた方がよいのだろう…と、何となく諦めの境地に入っていった私である。

夜、テレビで映画「101」を観た。この映画を観るために、早めにシャワーを浴びて、準備万端整えて、他の番組には目もくれず…。だが、見終わる頃に、何だか妙な気分になってきた。そして、その気分の根源に気付いた。「あっ、この映画のDVD、持ってたっけ!?」ということか。


4月12日(木)

いよいよ、松戸歯学部と法学部大宮キャンパスの出講開始!

今朝は5時半過ぎに起床し、ボストンからの生中継(松坂vs.イチローの試合開始前の球場が映し出されていた)を観ながら身仕度を調えた。6時半前に家を出て、横浜から(予定よりかなり早めの)横須賀線に乗り、東京で山手線に乗り換え、順調に常磐線に乗り換えた。久々の松戸入りなので、時間的に余裕があると、気持ちが少しリラックスする。松戸駅からバスに乗り込み、あとは松戸歯学部を目指すのみ。

7ヶ月ぶりに見る松戸歯学部の校舎…。何年も通っているため道に迷うようなことはなかったが、何となく新鮮な感じがした。そして、9時になるのを講師室でひたすら待つ。今年の「社会学」は、履修希望者が30名。男子学生16名、女子学生14名…と、男女比がこんなに近くなったのは初めてではなかろうか。講義中に質問しやすいバランスである。本来、初回の講義はシラバス授業だけで終わるのだが、松戸歯学部の社会学は全14回で終講となるため、1回とて無駄に出来ない…。そのため、半分はガイダンス、半分は本論…という方法をとることにしている。だが、余計なことを話し過ぎたのか、「そろそろ本論に…」と思って時計を見たところ、すでに10時を過ぎていた!? 急いでテキストを開け、配布したプリントを使いながら、「社会(学)とは何か?」という基本的な部分の話を始めた。今日話そうとしていたことは何とか話しきったが、まだまだ時間的な感覚が元に戻っていないことを思い知った。

講義後、お茶を飲んで一休みし、バスで松戸駅へ。改札を走り抜けたが、次の常磐線はしばらく来ない…。今日は早めに大宮入りしたかったので、これは予定外。上野駅構内でおにぎりを買い込み、宇都宮線の車内で急いで食し、大宮に向かった。幸い、駅前バスターミナルには日大方面行きのバスが停車中! 私が乗り込むや否や、バスは出発した。

法学部大宮キャンパスに到着すると、昨年度末の “休講届” を差し出された。この書類を提出しないと、私の2006年度は終わらないのである。署名し、押印し、提出し、やっと新年度の手続きに入った。大宮キャンパスでは講義開始週は「オリエンテーション講義」が実施される。90分の講義を35分ずつに分割し、間の20分は学生の移動時間に充てられる。要するに、学生は1コマ内に2つの講義を受講することが出来、自分にあった講義を履修することが可能になるという次第である。だが、担当者としては、1コマに2度も同じことを話さなくてはならず、私の場合は今日の担当コマが2つあるので4回も同じ話をすることになるので、それはそれで結構大変である。

さて、13:10になり、3時限目のオリエンテーション講義前半を開始した。教室には立見が出るほどの学生…。これでは話が通りにくいと判断したので、座れていない学生には別の回に来てもらうことにした。それでも、教室内には200名弱の学生が残っていた。まだ前半でこれである。後半にも学生が来るだろうから…ということで、「昨年、木曜日3時限目は履修制限をかけました。今回も状況によっては履修制限をかけざるを得ないかもしれません。下手すると、抽選です。抽選に外れたからといって、別の時間に移れる補償はありません。社会学はこの時間以外にも、4時限目、金曜日2時限目にも開講しますので、今のうちに別時限で受講できそうならばそうしてください」と伝えると、大半の学生が恐怖(?)におののき、「4時限目で受講します」と申し出た。後半のオリエンテーション講義でも、200名弱の学生が…。だが、彼らも他の時限に回ってくれる者が多く、木曜日3時限目は履修制限をかけずに済みそうな状態になった。4時限目のオリエンテーション講義前半は、150名弱の学生が来ていた。ここでも履修制限の話をしたが、学生たちも事態をすぐに理解してくれたようで、木曜の2コマと金曜日に分散してもらえたようである。「この分だと、4時限目の後半も…」と危機管理しながら本日最後のオリエンテーション講義に向かったら…、そこにいたのは学生8名のみ。たしか、昨年もそうだった。

ガイダンス的に、講義の展開方法や基本概念などを述べ、それなりに盛り上がってオリエンテーション講義は終了した。が、大宮キャンパスには明日も1コマだけ出講するので、また同じ話を2度しなくてはならない…。

昨年度と同様、タクシーに便乗させていただき、大宮駅へ。夕方、韓国土産をAleciaさんに渡すため、東京駅の八重洲中央口に向かった。久々にAleciaさんに会い、韓国でもらってきた(くすねてきた…とも言う)資料類を私、ソウルの話をした。

さて、今週の出講もあと1日…。残すは2コマ! 気を抜かず、開講週を乗り切らなくては…と思う。


4月13日(金)

どういうワケか、今週は毎朝、目覚ましの鳴る前に目が覚めた。それも、きっかり5分前…。目覚ましをかけなかった火曜日は別として…。そして、頭痛に悩まされた水曜日は、目が覚めた後もしばらくフトンにいたが…。

そういうことで、今朝は予定よりも早く家を出て、予定より早い湘南新宿ラインに乗って大宮へ向かった。駅前バスターミナルに行くとすぐに日本大学方面行きのバスが…。昨日に引き続き、乗り換えは順調。結果、今日は2時限目からの担当なのに、かなり早い時間に法学部大宮キャンパスに到着してしまった。

昨年は、火曜と金曜日に大宮の講義を担当していたが、今年から火曜の1コマを金曜日に移動させた。知っている教員がいなかったらどうしようかと不安だったが、私と同様に金曜へ移動してきた教員が多く、さらには、以前から良く知っている教員も金曜に集中しているようで、ホッとする。そして10:50になり、2時限目のオリエンテーション講義前半を開始した。昨日とは違い、中規模の教室に、ちょうど半分くらいの学生数…。しかし、後半にも学生が集まることを考えれば、履修制限を考えなくてはならない状態を回避したワケではない。幸い、後半も前半同様の集まり具合で、適正人数に収まりそうである。

昼休みを教員室で過ごし、バスで大宮駅へ戻った。本来なら、この後に通信教育部のスクーリングが4時限目に入っているのだが、今週はまだ開講されていないので、今日は時間に追われずゆっくりと水道橋へ移動できるのである。とはいえ、次の講義は18時から…。それまでどうやって過ごせばよいのやら…である。とりあえず、秋葉原で昼食をとった。以前からちょっと気になっていた中華ソバ屋さんがあり、今日は時間の余裕もあるので入ってみた。なかなかの味とボリュームだった。

外で時間を潰して、無駄に体力を消耗させても仕方がないので、かなり時間的には早かったが法学部に入ることにした。出勤簿に押印し、講義で配布するプリントを印刷し、講義教室のある棟に移動する。背後から「先生〜っ!」という声が聞こえた。昨年、大宮キャンパスで私の講義を聴いていた韓国人留学生が2人、私の姿を見つけ、追いかけてきてくれたのである。そして、「昨年は、大変お世話になりました」という謝辞…。こういう学生は、私の大切な財産である。

さて、教員室に入ったのが15時。講義開始まで3時間、インターネットで何か話のネタを探そうかと思ったが、こんな時に限って大した話題がない。Webサイト相手にイライラする。死ぬほど退屈な時間が流れていった。

時間の経過と共に、親しくさせていただいている教員が次々に教員室に。久々に会うので、話が尽きない(いつものことだが…)。そして、待望の18時がやってきた。

二部「社会学」の初講にして、今週最後の講義…。昨年までと同じ241教室に向かうと、ほとんどの席が学生で埋まっていた。だが、例年よく見られた「何のために大学に来たの?」的な学生は少なそうである。金曜日の法学部二部「社会学」は、いつもノリがあまりよくなくて、鬼門のように思われるのだが、今年はあえてそこに立ち向かって行こうと思う私である。大宮では35分で語ったことを、90分かけて語りまくった。

こうして、2007年度の最初の講義週が終了した。久々に、電車内で意識不明に…。

とりあえず、明日はゆっくりしたいものだ!


4月14日(土)

昨深夜、いきなり強い雨が窓を叩いた。あまりに激しかったので、ビックリを通り越して、何が何やら…という状態に陥った。「この様子じゃ、桜花吹雪ときて…、まさかこのあと春雷が!?」と思ったが、いつの間にか小雨に変わっていた。この連想がわかる人は、きっとふきのとうファン?

思えば、昨日は朝・昼・夕と、時間を潰すのに苦労した一日だった。おまけに、昨日が “13日の金曜日” だったことに今日やっと気付いた私…。イヤなことが起きなくて良かった…と、改めて思う次第である。

そして、大事な(?)講義開始週が何とか無事に終わり、すっかり疲労困憊状態の私…。今日は昼過ぎまで寝てしまい(なかなか寝つけず、意識は明け方までハッキリしていたのが原因と思われる)、慌てて起きて鏡を覗いたら、疲れ切った男の顔があった。鏡の中の男は私をじっと見つめており、不思議そうな表情をしていた。「教師として十何年も仕事をしているのに、何でお前は毎年毎年こんなに緊張しているのか?」と、そんなことを問いかけているようであった。思えば、緊張の度合いは年々増幅傾向にある。そんなにも仕事の自信を失い続けているのか? それとも、仕事の重要さが経験を重ねるごとに身にしみてきているのか? まだまだ暗中模索のような状態である。

午後、洗濯しながら、インターネットで各種情報のチェック。大学生による講義情報(講義内容、単位修得難易度、出席調査の有無、担当教員の人柄など)のサイトが多々あり、私の講義の情報も少なからず書き込まれている。私は予想に反してあまり酷評されていないようなのだが、「こういう書き込みって、業務妨害の上に名誉毀損ではないか?」と思えるものも多々ある。自分が努力を怠ったり、その講義を理解するだけの準備をしていなかったのにもかかわらず、酷評を書き込む学生もいるだろう。私の人柄に関する記述で、「学生によって、好き嫌いがハッキリ分かれる」「この先生と苦手とする学生もいる」というものをいくつか見た。誰からも嫌われない人などいるワケない。また、「学生たちに好かれる努力をしている私」に対して「私を好きになる努力をしない学生」の一方的な感覚を、私としては「はい、そうですか」と受け入れるワケにもいかないのである。『補強版ストレス・スパイラル』でも述べているが、何の苦労も伴わずして気の合う関係になれる者とだけ付き合おうとする輩が増えれば、当然のように社会問題が陰湿化するだろう。

今週、ある出講先で、私の講義を履修するかどうか迷っていた学生数名が私の元に来た。「今週もう一度ここに来るので、講義前の休み時間に教員室まで来るように!」と伝えておいたのだが、いくら待っても学生たちが来ない…。始業チャイムが鳴ったので教室へ向かったところ、そこに件の学生たちがいた。教室には学生が私を待ちかまえているので「悪いけれど、(この講義が終わるまで)待ってくれない?」と言ったところ、「え〜っ、マジかよ!?」とつぶやきながらその場を離れていった。胸くそ悪い思いがした。「今まで、みんなこの輩たちの言うことを聞いてあげたんだろうなぁ…。誰も、言葉遣いの注意を与えなかったんだろうなぁ…」と、すぐにそのバックグラウンドを理解した。そして、約束を守らず(破り)、自分の都合ばかりで行動しようとした輩たちに、それがどういうことなのかをわからせるため講義を優先させたのだが(というよりも、これは極めて常識的な対応であったと自負する私である)、講義を終えて私の元に全員が戻ってくることはなかった。ちょっと我慢していれば、今年度末に良い思いが出来たかもしれないものを…と、私の人生には何の影響もないハズの学生たちの未来を憂いた。
余計な説明では…?
ぼやきついでに、機械にまでぼやいてみる。右の写真は、某所にあるティーサーバーである。「せん茶」と「ほうじ茶」に「水」、それぞれ「ホット」と「アイス」の選択が可能である。で、せん茶ほうじ茶のところにある「あたたかい」「つめたい」の表示は問題ないのだが、わざわざ「冷水」「お湯」と区別しておいて下に「あたたかい」「つめたい」と表示されているのは如何なものか? 冷水とは「冷たい水」のことであり、お湯は「加熱された水」のことを指すワケだから…。せん茶やほうじ茶とレベルを合わせて表示をしたければ、「水」と書いた下に「あたたかい」「つめたい」と表示すれば良かったのでは…と思う。しかし、こんなティーサーバーの写真を撮ってぼやいている私も如何なものか?


4月15日(日)

昨日に引き続き、大学生による講義情報のサイトネタを。私の講義内容に「他の教科も内容がかぶっているので…」というような記述があったのを見つけた。全体的に好意的な記述だったのに、この部分で「おいおい…」という感情が強くなった。私の講義は、「内容がかぶっている」のではなく、「内容に関連性がある」と表現していただきたいものだ。言い方1つで、私が手抜きをしていると勘違いされかねないなぁ…などと思ったりもした。

昨夜…というか明け方まで、月曜と水曜の講義内容をまとめていたので、寝るのが遅くなってしまった。それで、今日は目覚めたら正午を過ぎていた。「あと5分…」というのを何度か繰り返し、フトンから這い出た。そして、パソコンを起ち上げて、インターネットで東海道新幹線の座席指定を入れた。今日は「同行者」宅にお邪魔するのだが、荷物が重く、静岡まで在来線で行くのはちょっと無理だと判断し、給料日前であるのにもかかわらず新幹線移動を選択した。どの列車も十分な空席があったので、新横浜を14:45に発つこだま号の予約を入れておいた。

それから、念のために明日の講義内容の確認をし、スーツケースのパッキングをする。パッキング…とは言っても、入れる物はパソコンと仕事用のワイシャツくらい。だが、あまりにのんびりし過ぎて、気が付けば14時前…。急いで家を出たのだが、スーツを持って出るのを忘れていたことを途中で思い出し、家まで取りに帰る。多少のロスタイムがあったが、乗る予定だった横浜線にはギリギリで間に合った。そして、慌ただしく新横浜駅構内を移動する。

静岡には16時前に到着し、「同行者」が来るのをマクドナルドで待った。それから河岸を変え、喫茶。この時、会計で出したクレジットカードがエラーを出してしまった。店員さんが何度もトライするが、その度にエラー…。面倒なので、現金払いにしたが、ちょっと不安になったので、カード会社に電話をかけ、状況を確認すると、「本日、お客様がカードをご使用になられたという記録はこちらにないので、おそらく回線異常によるエラーだと思われます」と言われる。要するに、カードは問題なく使用できるハズなのだが、機械がホストコンピュータにアクセスできていなかった…ということらしい。ホッとする。ただ、この事実を把握していないであろう店員さんには「あの客、何かカードで事故ったのかしら…?」と誤解されてしまったかもしれない。別のカードを出して、機械の不具合をわからせるべきだったか…。

明日から、講義2週目。プロ野球選手のようにオフシーズンに自主トレやキャンプなどはしないので、まだまだリズムを取り戻せていない&気持ちをコントロールし切れていないような部分もあるが、焦らず慌てずペースを掴みたいと思う次第である。

このサイトでの私の「ぼやき」が、例年のようなレベルまで到達した時、「あぁ、やっとリズムに乗れたんだなぁ…」と判断してもらえたら…。


4月16日(月)

国際関係学部と法学部キャンパスの「社会学」に、履修制限をかけることにした。教室の大きさと講義適正人数とを考えてのことである。今までに受講の意思を示している学生には、そのまま講義に出席してもらい、今週になって初めて私の元に来る学生の履修を制限することになる。可能であれば、私の講義を聴きたいという学生全員を相手にしたいが、能力的な面と「先週出た講義はどれも面白くなかったので、とりあえず社会学にでも出てみるか…」というような学生を相手にすることが出来ないという、両方の現実を考えると…。

さて、今日は「同行者」宅から国際関係学部入り。ASTY静岡で軽く(?)朝食をとった後、東海道線で三島へ向かった。車内で、どういうワケか激しい眠気に襲われ、記憶があるのは静岡〜草薙間と富士川あたり、そして片浜から…という状態。おそらく、私が眠りこけている姿を国際関係学部の学生が見ていたであろう。ちょっと恥ずかしい気がする。

三島に着くと、雨が降っていた。傘なしで歩くのはキツイくらい、冷たい雨が降っていた。大学に到着してすぐ、今日使用するプリントの作成に取りかかった。何度も企画変更(試行錯誤…とも言う)を繰り返し、やっとの思いでプリント作成を終えた時は、すでに昼休み前…。

3時限目「社会学」は、私の心配通り「今週から出席!」という学生がいた。それで、履修制限の掲示がすでに出ていることを説明し、お引き取り願った。今日から講義は、社会学の研究対象である「社会」とは何かを解説することになる。来週までは、おそらくこのテーマで一貫されると思われる。ここで解説を失敗すると、以後の講義展開に支障が出るので、かなり緊張する。が、そうとは悟られないようなパフォーマンスに努めた。しかし、まだまだ本調子ではないらしく、時間の間隔が掴み切れていなかった。講義が終了したのは、終講時間の1分前だった。

そして、例によって例のごとく移動で休み時間を消費し、4時限目「日本の社会」へ突入する。今日の講義内容は、先週水曜日からの連続ものであり、水曜日の解説を “簡単に” しておいたのだが、実はちっとも “簡単に” ではなく、予定外に時間を食ってしまった。結果、本論に入れたのが講義時間の後半も後半、「残り20分!」というところから…。とりあえず、今日中に語らなくてはならないことは語りきったが、終講時間を2分ほどオーバーしていた。

今年は、なぜか本調子に戻るのに時間がかかりすぎているような気がする。例えて言えば、一軍登録を抹消されてしまった横浜ベイスターズの工藤公康投手のような状態…。とはいえ、私は登録抹消して二軍調整するワケにもいかず…。

講義後、再び静岡へ戻った。今夜も、「同行者」宅でゆっくりさせてもらうことに…。


4月17日(火)

今日の書き出しは、昨日の最後のネタ(?)になった工藤投手の話から。工藤投手が横浜に移籍した理由は、横浜から巨人にFA移籍した門倉健投手の人的補償である。巨人が工藤投手を人的補償プロテクト枠入れなかったことから、横浜がこの200勝投手を招いたようなものだが、今シーズンは1勝も出来ず、開幕してから3連敗…。一方の門倉投手も開幕から3連敗で、登録抹消こそされていないが、先発ローテーションから外されてしまっているという事態。おそらく、このFAおよび人的補償は、互いにとってマイナスに作用してしまっているのだろう。野球も、環境(または相性)が大事なのだと思う。いくら豪腕投手がいても、その球を捕れる捕手がいなければ…。

昨夜、何度も目眩でフラフラになってしまった。「同行者」いわく「疲れているんだよ!」というが、夜になって急に襲ってきたこの目眩、何の暗示なのだろう? 仕事のない今日は、自宅でもないのに昼前まで寝させてもらった。とはいえ、家人はみな仕事に出ているのだが…。昼、「同行者」が早退けしてきた。家で書類を作るのだという。だが、パソコン(特に、アプリケーション)とプリンタの調子が今ひとつ…。そこで、私の登場である! アプリケーションの不具合は、CD−ROMと連動させて起動させることで回避。プリンタのほうは、どうもインクが目詰まりを解消できないままであることが判明。思い切ってインクを新品に取り替えることで対処。インクがカピカピでは、きれいな印字は期待できない。
異様な膨れ方をしている私の左肘(注射後)
その作業を終えた後、整形外科に行くことにした。「同行者」に付き添ってもらい、雨降る中を歩いて向かった。左肘の具合が、シャレにならないほどひどく、日常生活にも支障を来たし始めてきた。それで、静岡ではいつもリハビリでお世話になっている整形外科へ…。受診後すぐ、「これは、外からの処置(湿布など)よりも、中に直接処置したほうが…」という判断を下され、痛み止めの注射…。その痛み止め注射の痛いこと痛いこと!? おまけに、今日はなぜか肘にタンコブのようなものがポッコリと出来上がってしまい(注射された薬剤がたまったらしい)、「これ、大丈夫ですか?」と尋ねると、「しばらくすると、体に吸収されます!」と簡単に答えられてしまった。が、しばらくは注射の副作用で肩から指先までだるさと痛みが続き、何をする気力もおきなかった。

やっとだるさと痛みから解放された後は、「同行者」の書類作りの手伝い…。そんな一日…。


4月18日(水)

「同行者」とその家族は、朝早くに仕事に出かけた。今日は午後からの講義である私は、「どうせだったら、ゆっくり休んでから仕事に向かったら?」という「同行者」の言葉に甘え、9時過ぎまでフトンの中にいた。それから身仕度を調え、「同行者」宅をあとにした。バスで静岡駅に出ると、バス停に「同行者」が来てくれていた。仕事の途中だというのに、新幹線ホームまで私を見送ってくれた。

三島駅でスーツケースをコインロッカーに預け、国際関係学部に向かう。昨日の天気予報によると、今日は一日ずっと悪天候のハズだったが、静岡を出る時はまだ雨が降る気配はなかった。が、三島に到着した途端に雨が降り始め、傘をさす。おまけに気温が低く、冬に逆戻りしてしまったような感じがした。

そんな天候の中、3時限目「社会学」の教室へ歩いている途中、桜の花びらが勢いよく降ってきた。この雨で、残っていた桜がほとんど散ってしまったらしい。「春は過ぎ去ろうとしているのに、この寒さは何だ?」と、天候にツッコミを入れたくなる気分だった。講義教室は、散りゆく桜とは対照的にパンパン状態! 出席調査をするから…という理由から学生が集まっているのかも知れないが、かなりの大入満員である。当然、講義中に何度も注意される学生群もいる。そんな中で「社会的動物としての人間」について語り続けた。

ほんのちょっとだけ3時限目が早く終わったので、今日は “休み時間” が少しだけ取れた。そして、4時限目「日本の社会」へ。社会学の教室に比べると “こじんまり” とした感がある教室内だが、そのほうが専門科目の講義としては展開しやすい。だが、講義前半でハプニングがあり、本論になかなか入れず、多大なロスタイムが生じてしまった。先週月曜日からずっと同じテーマで解説しているので、何とか “流れ” を復旧させることは出来たが、講義が終了したのは終講チャイムの鳴った2分後だった。

先週の通りであれば、水曜日の4時限目と5時限目は教室が隣り合わせなので、教室の移動が楽なのだが…。今日は、各教室用のカギしか借りられず、したがって4時限目後に一旦キーケースにカギを戻し、改めて5時限目の教室のカギを借りる…ということになってしまった。教室は5階、キーケースは1階の研究室に…。いつの頃からか、私は講義に入る時はエレベータを使用しないことにしている。階段を上る時の感じで、自分の体調や疲労具合を知ることが出来るのである。エレベータに乗ってしまうと、体調がわからず、オーパーペース気味に講義してしまうことも…。

さて、てんやわんやで5時限目「日本社会(留学生用)」開始。先週は中国人学生が6名、韓国人学生が2名、合わせて8名であったが、中国人留学生が1人増え、さらに韓国人留学生も2人増えた。そして、社会人聴講生も2人加わり、ちょっと講義らしい雰囲気になってきた。今日の内容は、先週の宿題である「自己紹介」を各自に発表してもらい、私が解説およびアドバイスを…というもの。留学生たちの日本語運用能力は素晴らく、文章の構成能力も高い。私自身が楽しませてもらうような形で90分があっと言う間に過ぎてしまった。

今日のすべての講義を終えて、帰り支度を整えると、すぐに三島駅へ。コインロッカーに預けたスーツケースを取り出し、東海道線で帰途に就いた。18:17発の東京行きのグリーン車に乗り、スーツケースを座席前にド〜ンと起き、あとは横浜までしばし睡眠…。途中、自分が大口開けて寝ていることに気が付いて何度か目が覚めたが、再び眠りの森へ…。

横浜に到着して、天候を確認する。しばらく雨がやみそうな気配がない…。スーツケースもあることだし…と、タクシー帰宅を決め込んだ。1メーターで家まで到着したが、ちょっと贅沢(?)な気分に!

明日からも頑張らなきゃ!


4月19日(木)

昨夜の段階で、BeWith sitesのトップページのカウンターが39393になっていたので、スクリーンショットを!

木曜日は、松戸歯学部と法学部大宮キャンパスの講義日である。昨年からこの移動が始まったのだが、だいぶ慣れてきた。だが、春休みのうちにダレた生活を続けてしまったせいか、早起きが “かなり” ツライ。それでも6時前には起床し、急いで身仕度を調え、神奈川駅へ向かった。が、携帯電話を持って出るのを忘れたことに途中で気付き、引き返す。まだ、脳が完全に目覚めていなかったらしい。

それでも、何とか無事に松戸歯学部に到着した。講義の準備をして、9時になったのと同時に講師室を出て、教室へ。実は今日、松戸と大宮で講義する内容が同じなので、少人数の松戸歯学部で講義展開を確かめて…などと考えていたのだが、教室に入って講義を始めるや、私自身が講義に入り込んでしまい、展開を確かめるなどという余裕がなくなってしまった。90分後、いつもと同じ感じで講義が終了。

いつものようにバスで松戸駅へ戻り、常磐線と宇都宮線を乗り継いで大宮へ。乗り換えの上野で時間的余裕が出来たので、少し落ち着いて昼食をとることにした。いつも、木曜日は朝食も昼食も電車内なので、この時間的余裕は嬉しい。大宮へ向かう車中で講義のシミュレーションをしていたが、満腹感と寝不足感で眠気が襲ってきて、途中から記憶がない。ハッと気が付いた時は、すでに大宮駅の手前だった。

法学部大宮キャンパスの「社会学」は、昨年に引き続き大入り状態。そこで、先週の講義が終了した時点で受講届を提出している学生の履修は許可し、今週から受講しようとする学生には履修制限がかかる可能性があることを掲示してもらった。が、やはり…、3時限目の教室(4時限目も同じ教室だが…)に入ると、先週よりも人数が多い。「今日、初めて受講する人?」と聞いたところ、20人ほどが挙手した。講義前、先週の講義に出た学生たちから「今日の4時限目から3時限目に履修を変更してもいいでしょうか?」という問い合わせを10件ほど受けたが、全てに「どうしても履修時間を変えなくてはならないような事情があるのなら考慮するが、そうでないのなら先週申告した時間で履修して欲しい」と答えた。なのに、先週の講義には顔を出さなかったのに人気のある3時限目で受講させるとなると、先ほどの10人に対して申し訳が立たなくなる。「先週出ていた自分たちは(3時限目の受講が)許可されず、今週からノコノコ現れた人が3時限目に受講できるのはおかしいのではないか?」と言われてしまったら、私は返す言葉がない。それで、10件の問い合わせのことを話し、心を鬼にして、「先週の講義に出ず、今日から受講しようという人は、この時間で受講許可を出すことができないので、今日の4時限目か、明日の2時限目で受講して欲しい」と告げた。ゾロゾロと教室から出て行く20人ほどの学生たち…。申し訳ないという気持ちが私を支配していたのだが、秩序を保たなくてはならない…という “社会学者” としての務めのようなものも感じていた。4時限目、「今日、初めて受講」という学生が10数名いた。大量に用意したオリエンテーション講義用プリントが、すべてなくなってしまった。おそらく、先週のオリエンテーション講義を聴いたものの、社会学を履修する気にならなかったという学生も多かったのだろう。自分の非力さを悔やむのと同時に、苛立たしさもこみ上げていた。

気分を直すために…というワケでもないが、帰りに「FNS地球特捜隊 ダイバスター」の最新DVDを購入した。ただし、今日は鑑賞せず、週末にゆっくり…という予定。

明日、やっと通信教育部のスクーリングが始まる。その前の法学部大宮キャンパス&三崎町キャンパスの講義は、今日の内容と同一…。つまり、今日と明日で同一内容の講義を5コマ実施することになるのである。講義展開よりも、モチベーションを維持するのに苦労しそうである。


4月20日(金)

今朝は、予定通りに起き、予定通りに家を出た。が、神奈川駅に着いたあたりから不穏な空気(?)が流れてきた…。京浜急行が来ないのである。予定していた京浜急行が3分遅れできたため、予定していた湘南新宿ラインに乗れなくなってしまった。さらに、携帯電話にダイヤ情報メールが届き、高崎線や宇都宮線そして埼京線が車両点検で運休と遅れが出ていることを知った。次の湘南新宿ラインを横浜で20分近く待ったところで「無事に大宮に着けるかどうか…」という不安が募ってきたので、東海道線で東京に出て、そこから法学部大宮キャンパスを目指すことにした。が、東海道線も横浜で急病人保護のためにダイヤが乱れていて…。

東京駅まで何とか到達したところで、大宮までの移動経路を考えた。山手線で上野に出ても、そこから先に行けるかどうか…という状況であるため、新幹線で大宮に行くことにした。案内では20〜21番線に行けと言う。それでホームへ急ぐと、今まさに出発しようとしている新幹線が…。オール2階建てのMAXときに駆け込み乗車する。「やった! これで “かなり” 早く大宮に着くぞ!」と喜びながら自由席へ移動していると、

この電車は東京を出ますと…次は終点、新潟です!

と、私を天国から地獄へと落とすような車内アナウンスが! おいおい、大宮はともかくとして、上野にも停車しないのか?…と焦り始める私。車掌を捜し、「乗り間違えました!」と自己申告する。臨時停車などしてくれないことはわかっているが、とりあえず自分が新潟までのキップを持っていない存在であることをわかってもらわなくてはならなかった。私の場合、東京〜大宮間は新幹線の自由席特急券なしでも、自動改札に定期券をピッとかざすだけで自由席特急券料金がSuicaから引き落とされる。それで、何のためらいもなく新幹線利用を決めたのだが…。まさか、こんなことになろうとは…。車掌さんは、「とりあえず、新潟まで行ってください。新潟から引き返すと、東京には…」と、復路の新幹線ダイヤを教えてくれた。要するに、本来なら新潟までの特急料金がかかるのだが、それを徴収するつもりがないことを私に伝えたのである。

クヨクヨしていても始まらない。法学部大宮キャンパスに電話し、事情を説明し(今日の講義は休講になることを告げ)、教室に集まった学生に(昨日のうちに用意しておいた)プリントを配布しておいてもらうよう依頼した。

こうして、私の新潟旅行が “不本意ながら” 始まったのである。

いつも見慣れている大宮付近を、新幹線はストップすることなく走行する。悔しさと、苛立たしさと、学生たちへの申し訳なさが相まって、複雑な焦燥感となって私を襲う…。が、やっぱりクヨクヨしていても始まらないのだ! “タダ同然” で新潟へ行けるのだ! せっかくなので、講義をしない時間を大切に使うことにした。
新潟県の雪山
こうなると、“ノンストップ” というのは “なかなか” のものである。講義を休んでしまった罪悪感は消えないが、クヨクヨしていても始まらないだから、ちょっと楽しもうという気になってくる。そして、久々の景色をじっくり眺めていた。川端康成の記述で有名な「長いトンネル」を抜けると、まだ雪をかぶった山並みが…。新潟県に入ったことを実感する。

新潟へ行かなくてはならなくなったことを「同行者」にメールで伝えると…

おみやげは、コシヒカリでお願いします (..)

ときた! オイオイ…、私は新潟駅では改札外に出られないっつーの! それに、遊びに行くんじゃない! 強制的に新潟県まで新幹線に連れて行かれるのだ! まぁ、覚悟を決めた途端に “遊び心” が生まれてきたが…。

東京駅を出発して1時間半ほど…本来ならば大宮で講義を開始する時間に新幹線は新潟駅に到着した。東京〜新潟間が1時間半? もしかして、日帰り旅行が可能なのでは? 通勤も…? スゴイ時代になったものだ。

上越新幹線の新潟駅ホームにて実に17年ぶりの新潟駅である。17年前の新潟駅がどんなだったのかは覚えていないが、あの頃の新幹線は白に鶯色のラインが入ったものしかなく、列車に乗るワクワク感のようなものはなかったように思う。だが、せっかくの新潟である。「同行者」ではないが、コシヒカリを食すことにした。しかし、駅の改札は出られない私…。加えて、すぐに引き返さなくてはならないし…ということで、駅弁を探すことにした。あれこれ種類があったが、安くて美味しそうなトンカツ弁当を買って、車内に持ち込んだ。
浦佐(南魚沼市)の田んぼ
帰りのMAXときは、「これでもかっ!?」というくらいに停車した。往きがこうだったら助かったのに…と思いつつ、窓の外の移りゆく風景を眺め、コシヒカリにパクついた。ゴハンも旨いが、トンカツがメチャクチャ旨い! もう、すっかり立ち直ってしまった私であった。コシヒカリ…と言えば、新幹線が浦佐に差し掛かった時、田んぼが多いことに気付いた。浦佐といえば、南魚沼。魚沼と言えばコシヒカリ…。おそらく、その田んぼではコシヒカリが作られるのだろう。そんなことを考えながら、上野に戻った。

上野駅では、Suicaをピッとしなくてはならない。東京駅の新幹線改札でタッチしたのが9:10頃で、上野駅に到着したのが13:14…。「4時間も経過したSuicaを改札でタッチして、怪しまれないだろうか?」と、大宮を過ぎたあたりで不安になってきた。改札で「時間がかかりすぎてます。有人改札へ!」などと表示が出てもイヤだし…と思いつつ改札に定期券をタッチする。問題なく、そのまま通過できた。思い過ごしであった。

4時限目、今日から通信教育部のスクーリング開始である。大宮をキャンセルした分、新潟へ旅行した分、元気がある。最初からイヤミ攻勢(特に、若い学生相手に)でたたみかけるシラバス授業を展開した。もしかすると、来週から受講学生数が減るかも知れない…などと思いつつも、「私の本意に気付いてくれ!」と祈る気持ちもある。90分、ガイダンスと講義の一部を語った。

18時からは、今週最後の講義。法学部「社会学」では教室変更の掲示を見ていなかった学生ばかりで(キチンと掲示を見た学生は、数名しかいなかった)、「大学生として、このだらしなさは一体何だ?」と20分ほど説教する。そして、だらしないと言えば…と、新潟旅行の話をする。今日の失敗は、しっかり講義のネタにする。転んでもタダでは起きない…、それが私である。

今日は、自分のアホさ加減とズボラさを思い知らされたのと同時に、緊急時にどうやって行動するべきかを考えて実践できたようにも思う。慌てるだけでは能がない。後日、補講をしなくてはならないが、良い経験をした…ということにしておこう。


4月21日(土)

If I were a bird, I would fly to you.(もし私が鳥ならば、あなたのところへ飛んで行くでしょう)という表現があるように、昨日のことを仮定法で考えてみた。「もし私が横浜でジタバタしなかったら…」「もし私の足がもっと遅かったら…」「もし私の定期券が東京経由でなかったら…」などなど。これらが現実のものだったら、私は新潟まで行かずに済んだものを…。後で調べたら、東京〜新潟ノンストップのMAXときは、1日1往復だとか…。かなり低い確率の乗り間違えをしたことになる。

しかし、めったに行く機会のない新潟に(駅構内だけだったとはいえ)行くことができたのは、何かの “導き” だったのかも知れない。新潟エリアでSuicaを使用している人を見ることも出来たし、駅のKIOSKでもPASMOが使えるらしいこともわかったし、何よりコシヒカリがギッシリ詰まったトンカツ弁当が旨かった! 一日経つと、何だか新潟旅行が楽しかったように思えてきた。たしかに、新潟までノンストップの新幹線に乗り込んでしまったと気付いた瞬間は全身冷や汗で焦ってばかりだったが、それでも最悪の状態は回避できたみたいだし、新年度早々 “飛ばしすぎ” だった私に小旅行のご褒美が与えられたと思えば…。だが、ちょっと “心臓に悪いご褒美” だったようである。さすがに昨日は、精神面の疲労がすごかった。

処方された薬がなくなったので、今井医院で受診した。このところ、群発性頭痛で苦しめられる頻度が減っているので、もしかすると群発期を抜けているのかも知れない。しかし、薬というものは医師の指示なしに勝手に服用を中止してはならないものなのである。それに、服用を止めたところへ痛みのパルスが襲って来ることもある。血圧は安定していたが、まだまだ…という感じ。

今日は、とても暖かな一日だった。明日は天気が崩れるらしい…。


4月22日(日)

天気予報が外れて、雨があまり降らなかったも幸いしたのかも知れない。

毎月一度、必ず小林さんとお会いするので、その機会が “月例会” と化している。その月例会が今日開かれた(?)のだが、昨夜から群発性頭痛が軽く再発してきて、その経過によって会の開催を決定することとなった。今朝、まだ痛みが残っていたので、やむを得ず鎮痛剤を使用したが、すんなりと効果が現れたようである。天気予報が外れて、雨があまり降らなかったも幸いしたのかも知れない。結果、本来なら12時集合のところ、14時集合ということになった。

14時、横浜駅の相鉄ジョイナスのプレイガイド前で待ち合わせをし、遅めの昼食をとる。ここで私は、朝昼兼用とばかりに食べまくる。そして、今日は小林さんが車で横浜駅まで来ているということで、車移動でアチコチ回ることになった。が、どこへ行くのか、具体的な目的地が定まっていなかったので、「ちょっと、行ってみたいところがあるのですが…」と私がリクエストを出した。その場所とは…生家のあった場所である。私が生まれたのは産婦人科であるが、それから(途中、1年半ほどの名古屋生活を挟むが)27歳まで、ずっと住んでいた家のあった場所である。先日、Google Earthというソフトで私の生家跡を見ていたら、何だか違和感が…。すでに私が住んでいた家は14年前に取り壊され、そこに2軒の家が建てられているのは知っている。それは違和感の元にはならなかった。問題は、周辺の様子だったのである。私の記憶とかなり違っていたので、それを確認したくてしたくてどうしようもない衝動に駆られていた。それで今日、小林さんを私がナビゲーションして、生家のあった場所へ!

横浜駅から生家跡へ行くのも、14年ぶりである。しかし、よく道を覚えているものである。どのレーンに入っていれば良いのかなども、頭の中にシッカリ入っていた。が、途中途中の風景も以前とずいぶん違っていて驚くばかり。そして…、生家跡に到着! まず、家の前にあった商店が様変わりしていたことと、よくお世話になったスーパーがなくなっていたことに気付いた。さらに、私の通っていた幼稚園も取り壊されたらしく、跡地には何軒もの住宅が建っていた。想い出の場所が、いつの間にか目の前から消えてしまったことを悲しく思うのと同時に、「でも、想い出は私の記憶の中に生きている!」と強く思った。

その昔、生家があった場所この道を歩いて小学校に通ったもの…この道を歩いてバス停へ買い物へ向かったもの…

その後、「戸塚方面へ行こう!」ということになり、国道1号線への抜け道を久々に通った。そして、戸塚手前で国道1号線から環状2号線に入り、洋光台を通って横浜横須賀道路に乗り、横須賀へ向かった。横須賀といえば、“カレーの街” である。カレーを食すことになったのは想像に難くないが、問題は “今日も開いている店を探すこと” であった。ドブ板通りは、かつてのような活気がなかった。今日が休日だということもあり、シャッターが下りている店ばかり…という感じであった。魚藍亭の「よこすか海軍カレー館」という店は営業していたが、この店は私が5年ほど前に「いや、この店はやめておこう…」と入店を躊躇ったところでもある。それで、別の店を…とアチコチ探し回ったのだが、なかなかカレーを食べられる店が見つからず、結果的には魚藍亭に入ることになった。入店し、カレーを食した後、「何で5年前に入店を躊躇ったんだろう?」と、今さらながら後悔する私であった。実は、アチコチ歩き回ったのには “もう1つ” 理由があった。それは、伝説の一福食堂を探すことである。この食堂は、X−JAPANのhideもお世話になった店である、以前、道に迷った私が偶然にこの店を見つけた時には、そんな伝説を知らなかったので素通りしたが、今日は知識がある…ということで、「実は、この近くに伝説の食堂がありましてね…」と偉そうに小林さんに説明を始めた私であった。が、場所がわからなくなり、アチコチ歩き回るハメになったのである。そして、偉そうなことを言っておきながら、場所を思い出せなくなった私…。が、そこは小林さんのナイスフォローが入る。「腹ごなしが出来たから、カレーが旨く食べられるんじゃないか!?」と…。いやぁ、ありがたいお言葉である。そして、海軍カレーに大満足の我々であった。退店時には、「次来た時には…」などと、話がふくらんでいた。

食後、国道16号線を通って金沢八景に抜け、再び洋光台をかすめ、上大岡を経由して、横浜駅東口に向かう。そして、食後のティータイム(?)と洒落込んだ。最初は「自分たちの音楽」の話題で盛り上がっていたが、いつの間にか我々が高校時代の音楽シーンの話になり、今や忘れられてしまったアイドルの新曲発表会に遭遇してしまった私の話や、「今なら、ぜったいにこんな営業戦略は有り得ない」というような話がヒートアップし、気が付けば1時間半以上もマニアックな話をしていた。

でもまぁ、こういう想い出を語り合うことによって、創作活動に、リフレッシュに良い影響を与えることが出来るのだから、それはそれで…。

さて、明日からの1週間を乗り切れば、楽しい(?)ゴールデンウィークが待っている。頑張らなきゃ!


4月23日(月)

「好き嫌い」というのは、誰しもが持ちあわせている感覚だと思う。これからしばらく述べることは、私個人の感情によるものであり、全体社会に通用する感覚ではないことはわかっているが、しかし述べさせてもらう。私には、大嫌いな芸人がいる。その芸人は、大阪に本社を置く某大手興業会社に所属しており、大物芸人にもかわいがられているのだが、持ちネタが単純で、単に大声で吠えまくるだけ…という印象が強い。面白いワケでもない。

その芸人が出演者の1人である逃走ゲームが昨夜、テレビで放送されていた。観るつもりはなかったのだが、部屋の賑やかし代わりにしていた。その逃走ゲームは、10名ほどの出演者が「逃走者」となって、「ハンター」という名の追っ手からそれぞれに逃げまくるというもの。以前は渋谷の街中で実施されていたが、今シリーズからは遊園地が舞台になっている。逃走時間1秒につき100円が加算され、60分逃げ切ると36万円がもらえる。しかし、途中でハンターにつかまると、それまでの金額が全額没収されてしまう。没収を避けるには、“ひたすた逃げまくる” か “自首” という方法がある。自首すれば、その時点までの金額が全額もらえる。その代わり、ハンターが1人追加される。要するに、自首は逃走仲間を苦しめる “裏切り行為” となるのである。で、私の大嫌いなその芸人は、逃走仲間たちが「自首してしまったら裏切りになるから…」という思いで必死にチームプレーに徹していたところ、「みんなのことを考えたら、自首しかない!」などと自分本位なことを言いだし、自首して27万円をせしめてしまった。結果、それまで順調に逃走していた仲間がドンドン窮地に追いやられ…。それなのに、この芸人は「みんなのためを思ったら、自首したほうが良かった。自分が自首すれば、どんなにみんなが厳しい状況に置かれているかわかると思った」などとのたまう有様。ヘタレ芸人である。これで、私がこのヘタレ芸人を一生涯好きになることはないことが確定した。ヘタレ芸人の自首後、すでにハンターによって捕獲された「逃走者」たちのブーイングが怒り、別の芸人が「アンタ、どんな顔してこれからの仕事するの? テレビ、出れないよ!」とツッコミを入れていた。ヘタレ芸人のためには、このツッコミが本当になったほうが良いと思う。

などと、テレビ番組を観て怒っている私もどうかと思うが…。

今日は、1週間の最初の出講日である。そして、4月の講義最終週である。昨日、小林さんとの “月例会” でリフレッシュした私であったが、国際関係学部に到着してメールボックスを確認した途端に意気消沈…。来月からエクステンション講座を担当予定であったが、私の企画講座については「受講希望者が5名に達しなかったので、開講しないことになりました」ということになってしまった。こういうお達しを受けるのは初めてではなく、今回で2度目なのだが、けっこうヘコむ。講座を担当できない(開講できない)ので収入も減るが、それより何より「受講希望者が5名に達しなかった」という事実のほうが重くのしかかる。かなりキャッチーな内容の講座を企画したのだが、三島市民には関心のないことだったのだろう。ある先生が、「告知が三島市に限られているので、もっと広範囲に講座のことを告知できたらこんなことにはならなかったのかも知れませんね」と慰められたが、同一条件下で受講希望者が5名以上集まる講座もあるのだから、今回のことを真摯に受け止める必要がありそうだ。

だが、講義にそれが響かないのが私の性格である。3時限目「社会学」では、大学生・大学院生の頃の私の想い出をふんだんに盛り込みつつ、社会的動物に関する解説をする。そして4時限目「日本の社会」では、日本(人)的「甘え」に関して、よくあるケースを紹介しつつ解説。いずれも、私自身がいちばん盛り上がっていた。ということは、講義に響いていたのかも…。

家に帰るまでに気持ちを入れ換えたかったので、新幹線には乗らず、在来線で帰途に就いた。こういう時は、グリーン車なども利用せず、乗降の激しい中で横浜を目指すのが良いと思った。しかし、熱海から乗り換えた快速アクティーの車内では、ほとんど眠っていたので意味なし!?


4月24日(火)

今週は、まだ1日しか出講していないのに、果てしなく長い道を歩き続けてきたような疲労感…。何だか、いつも年度が始まる前は「早く講義に入りたい!」などと盛り上がっているのだが、新年度を迎えると予期せぬ出来事が私を襲う…。目の前のチャンスが、スッと逃げていってしまうのである。毎年、同じである。毎年同じなら、逃がさないで済むような方法を考えておけばよさそうなものだが、こちらが考えたありとあらゆる作戦の裏をかかれたような、そんな心地である。今年度は、いつもよりも “やけに” 裏をかかれる。

統一選挙戦の最中、再選を狙う現職市長が射殺されたことで俄然注目を浴びた長崎市長選挙は、市職員が当選を果たして終了した。市長の娘婿で新聞記者が緊急出馬して話題になったが、惜しくも落選。亡き市長の娘はこの結果に「父の存在は、その程度のものでしたか?」と涙ながらに訴えたが、市長が凶弾に倒れていなければ間違いなく再選を果たしたことだろう。単に “市長の娘婿” というだけでは、市民も票を投じられなかったのだろう。政治の素人よりも、市長のもとで市政に携わってきた者のほうが、安心して市長職を任せられると長崎市民が審判したのだろう。「父の存在は、その程度のものでしたか?」と娘は悔しそうに言っていたが、「父の存在」が素晴らしかったからこそ娘婿は落選したのだ。父親を失った悲しみと、夫が落選した悔しさから苦言を呈したことは察するに難くないが、冷静に考えれば「あなたのお父さんは立派でしたから、後継はお父さんの政策を受け継ぐ能力のある人が選ばれたのですよ!」という長崎市民の声が聞こえてきそうなものを…。

特急列車で女性に暴行し、再逮捕された男のニュースを昨日見た。車内には40名ほど乗客がいたらしいが、誰も通報しなかったという。男に威嚇され、誰も通報できる状況ではなかった…とニュースは伝えているが、携帯電話もあるのだから、別の車両から連絡することくらいできたのではないだろうか。さらに、この男にはこれより以前にも性犯罪で何度か逮捕歴があるという。このような輩がなぜ釈放され、人前をうろつけるのだろう? 裁判官には「再犯のおそれあり」という判断が出来ないのか? 最近、前科のある者の再犯が目立つ。自分に関係のない事件だから、釈放や執行猶予のバーゲンセールでもしているのか? 何かと「人権」を口にする司法機関だが、被害者の人権は考えてくれないのか? 今回の場合で考えれば、被害に遭われた数名の女性たちのことを考えなかったのか? 自分に暴行を加えた男が、世の中をうろつく恐怖…。「また襲われるのではないか?」という恐怖…。犯罪者を野放しにする司法機関への恐怖…。日本も、本当にいい加減な国になったなぁ…。何が「美しい国」だ! 以前、「『美しい国』を逆から言ってみてください」と言われ、「うつくしいくに」と平仮名で書き、逆から読んでみたら…

にくいしくつう(憎いし苦痛)

となる。誰が気付いたのか、言い得て妙である。まさに、今の国民の “心の叫び” ではないか!? 誤解のないように言っておくが、私には特定の支持政党はないので、政策批判をしているのではないことをご了解いただきたい。

今日、月に一度のパステル教室に出席した。が、この教室が今日あることを昨夜までスッカリ忘れていて、「明日は仕事がないし、夜更かしするか…」などと深夜までノンキに構えていた私だった。何かのはずみでカレンダーを見た時、パステル教室の開催を思い出し、急いで寝た。

相変わらず、首都圏のJRはダイヤが乱れまくり。荻窪へ向かうのに、まずは湘南新宿ラインを利用して新宿に出ようと思っていたのだが、どこでまた足止めを喰らうかわからないような状態だったので、東京経由で丸ノ内線に乗り換えるルートに変更した。結果、無事に荻窪に到着。しかし、えらく予定外の時間がかかってしまった。

パステル教室は、14時半から開始、今日は最初に「初夏の風景」を描くことに。先生の指示で、用紙に濃い青と薄い青を交互に2本ずつ塗り、そこへ黄色を重ねて緑を作り、その色合いをしばらく見つめた後、それぞれの中にある風景に仕上げていくことになった。自分の中の風景に仕立て上げて行く最中、先週の金曜日に見た風景が頭に蘇ってきた。先週はまだ山が雪をかぶっており、田んぼも苗を植える前…という状態であったが、「初夏になったら、きっとこんな感じになるんだろうなぁ」と思った途端、描こうとしていた絵とは違う方向へ…。そして、頭の中に蘇った風景が出来上がった。信濃川のほとりに田んぼがあり、山には新緑が…と、完全に新潟の風景を初夏バージョンにしながら描いていた。「絵では、嘘をつく必要がないんですよ!」と先生がおっしゃったのだが、まさにその通りの結果が絵になって現れたのである。

この絵を描き終えた後、「次は、Happy Birthdayカードを作りましょう!」と…。「Happy Birthday」と印刷されたカードにテープを不規則に6本貼り、適当にパステルを塗っていく…。そして、紙が破れないようにゆっくりテープをはがし、さっきとは別にテープを6本貼る。そして、またパステルで色を重ねる…。先ほどテープを貼っていた箇所は最初は白いラインだが、ここでパステルを塗ることでラインに色が付く。ただし、他のエリアとは違って “単色” である。そして、またテープをゆっくりはがすと…まったく想像の出来ないようなデザインが仕上がった。「これは、二度と出来ない作品なんですよ。それに、自分でもまったく予想できないものが出来るんです。どうなるのかわからない…。人生もそんなもんですよね!」と先生のお言葉。今日は、パステル画を描きに来たというよりも、人生を学びに来たような感じであった。

深夜にパステル教室のことを思い出して、本当に良かった…。


4月25日(水)

国際関係学部のエクステンション講座で、なぜ “たったの” 5名が集まらなかったのか…ということを考えてみた。今回、私が企画した講座は「情報番組の裏を読む データは嘘をつく」というものだった。嘘が上手な人は、必要な1箇所のみ嘘をつき、あとはあるがままを話すといわれているので、その1つの嘘を見破るために社会調査の技法を簡単に説明して、世の中の情報番組や新聞・雑誌で紹介されている実験やデータが如何に “操作” されているかを考えるつもりだった。常々、大学の講義で私は「あの○○という番組で紹介されていたデータの信憑性は低い。なぜなら…」というような話をしていた。それで、今回のエクステンション講座の企画は昨年末に立て、シラバスも年内に書き上げた。しかし、その後すぐに「あるある」のデータねつ造が発覚し、謝罪放送まで流れた。エクステンション講座の案内(パンフレット)が出来上がったのが年度末で、それから三島市内に配布されたため、「単に話題に便乗した講座」としか判断されなかったのだろう。私の企画した講座は、あくまでも日常にはびこる様々なデータの真偽を見極める知識と技術の習得に目標を置いていたのだが…。ある意味、私も「あるある事件」の被害者だ!

国際関係学部の4月担当分は、今日で終了した。3時限目「社会学」では、教室にマイクを持っていかず、「今日は4月中の話をまとめる大事な講義なので、みんなが集中できるようにマイクを使わずに講義します!」と宣言して、パンパンの教室で生声講義を始めた。効果はあったと思うが、私のノドの負担は “いつもより” も大きかったのも事実である。

その勢いのまま(?)、4時限目「日本の社会」に突入した。最初に、前回の「日本人(的)甘え」が通用しない場としての鉄道ダイヤの話をするため、JR西日本の福知山線脱線事故の話をした。JR西日本のインターネットに掲載されていた公式謝罪文を印刷して配布したが、偶然にも、今日はその事件から丸2年…。不思議な縁を感じた。ダイヤ…といえば、このところ、なぜか9:20横浜駅発の東海道線下り列車がいつも遅れる。私が乗る後続の特急踊り子号の運行にも影響が…。今週は…といっても月曜と水曜だけであるが、東海道線下り列車のダイヤの乱れに巻き込まれっぱなしだった。それでも、三島駅にはダイヤ通りに到着したのである。どうやら、熱海駅での特急列車切り離し作業の時間を短縮し、そこでダイヤを調整したものと思われる。無理にスピードをアップしてダイヤを回復させるというようなことはしなかったらしい。無理して事故を誘発しないように指導されているのだろうか? 講義は…というと、今日は「タテ社会」について解説した。日本社会における「ウチ」「ヨソ」の関係をじっくり概観したつもりだったが、どこまで学生たちに届いただろう?

5時限目「日本社会(留学生用)」は、外国人聴講生がまた増えた! 事前に別の教員から「今日、教室に行ったら、外国人聴講生がメチャクチャ増えていて、ビックリしましたよ!」という情報を聞いていたのと、例年 “かなり” の聴講生が集まる科目であることを考えると、今日の聴講生増加現象は当然のことだと思われるが、それにしても…先週は聴講生が2人しか来なかったのに、今日は一気に14人も増えた。そのほとんどがインドネシア人。これも、毎年のことである。先週まで寂しかった教室が、これで一気に賑やかになった。ゴールデンウィーク直前ということで、今日の講義は単発の…それでいて後の講義につながりのある内容を選んだ。それは、日本の地理的条件と文化形成とのかかわりに関する解説である。学生たちに発言を求め、なるべく簡易な表現を使って講義した。学生たちには評判だったようだが、それを準備するのは大変な作業である。下手すると、私と通じてのみ日本を知ることになりかねないので、私が間違ったことを教えるワケにはいかないのである。他の講義以上に緊張を強いられる。が、それはそれで、異文化間コミュニケーションが出来て楽しい講義でもある。

以前、「大人の飲み会」という名でちょくちょく開催していた会が、今夜復活した。この会に参加するため5時限目終了後に三島駅へ急ぎ、すぐ新幹線に乗らねばならなくなったが(というか、開催の言い出しっぺは私なので)、新横浜からのJRの乗り継ぎがうまくゆき、予想よりも早めに横浜駅に到着した。今夜のメンバーは4名で、先に2名が店に入って、あとから私ともう1名が合流するような形になっていた。全員が集まるのは20時前頃かと思いきや、19時半過ぎには全員が集合! 今日の顔ぶれで飲むのはすごく久しぶりなのだが、そうは感じられないのが我々である。出てきた料理や酒に、みんな大満足! “しめ” に頼んだソバが、これまた大ヒット! 実はこのソバ、以前よく食べていたので味は良く知っているのだが、何度食べてもウマイものはウマイのである!

こうして、明日以降への英気を養って、帰途に就いたのであった。


4月26日(木)

キオスクの3分の1が閉店しているという突然だが、「全国のKIOSKの3分の1ほどが閉店している」という話をニュースで聞き、「あぁ、たしかに…」と思ったので、閉店しているKIOSKの写真を撮ってみた。乗車前に雑誌を買おうと思ってKIOSKを見つけたところ、シャッターが閉まっていた…という経験を良くした私としては、「今頃になって、やっとニュースになったのか?」という思いがした。

飲酒を理由に寝坊してはならない…と思い、今朝は気合いを入れて起床した。いつもの時間に家を出たつもりだったが、どういうワケか横浜でいつもの横須賀線に乗り遅れた。仕方なく、混雑を覚悟で東海道線に乗って東京へ。東京駅ですぐに山手線の乗り換えられ、上野駅でもほとんど待ち時間なく常磐線に乗り換えられた。が、松戸駅から松戸歯学部へ向かうバスが渋滞に巻き込まれ、大学到着がえらく遅くなった。講師室に入ると、「今日は遅かったですね。心配したんですよ!」と声をかけられる。

9時になり、講義教室へ向かい、4月最後の講義をする。来週からゴールデンウィークなので、本当ならキリの良いところまでで話をやめるほうが教育効果は高まると思ったが、松戸歯学部での講義回数は14回のみ…ということで、やむを得ず講義内容を先に進めることにした。学生への負担を考えて、他の学部では10程度の内容を解説をするところ、7程度で解説を終え、続きは休み明けに回すことにした。

いつもと同じバスで松戸駅に戻り、常磐線に乗り換え、再び上野へ。そして、またしてもほとんど待ち時間なく宇都宮線に乗り込んだ。大宮までの25分で仮眠を取り、多少の疲れを取る。大宮駅では目前でバスが出発してしまったが、すぐに次のバスがやって来た。今日は、交通機関の連絡には恵まれていた。

法学部大宮キャンパスに到着すると、先週の出来事を知っている職員数名に「(先週は)大変でしたねぇ…」と、私に声をかけてくださった。何となく、救われたような気がした。

3時限目と4時限目の「社会学」では、シラバス通りに講義すると “重要事項” がゴールデンウィークを挟んでしまうため、あらかじめ用意しておいたプリントを使って、4月講義分のまとめ的な講義に切り替えた。本来ならば国際関係学部のエクステンション講座で語るハズだった内容を、法学部の学生に90分で語った。講義に入る前には、「このプリントを使えば、40分程度で解説が終わるかも…」と思っていたのだが、話に呼応して学生たちの反応が変わり、それでじっくりと解説することにしたのである。打てば響くような状態であればこそである。

講義後、無性に天下一品へ行きたくなり、神田駅で下車してみた。天下一品のラーメンには「こってり」と「あっさり」がある。私は「あっさり」派なのだが、最初に食べたのは「こってり」だった。「こってり」とは何か知らなくて、それで注文したのだが、出てきたラーメンは私の予想と全く異なるもので、ビックリしたものである。昨年は、毎週金曜日に水道橋の天下一品で食事をしてから法学部の講義にのぞんでいたが、最近は御無沙汰状態だったので、それで久しぶりに…という気分になったのだろう。店に入り、餃子定食をオーダーした際、「“二号” は…、両方を合わせたものは、ここでは扱ってますか?」と聞いてみた。天下一品の厨房用語では、「こってり」は “一号”、「あっさり」は “三号” と呼ばれ、その中間(まんなか)は “二号” なのである。店員さんは「何でこのお客さん、厨房用語を知っているんだろう?」というような不思議そうな顔をしたが、一瞬あいて「ありますよ!」と答えた。「こってり」だとパンチが強すぎで、「あっさり」だとサラリとしていて…という感じであったが、“二号” だと両方の良いところを引き立てている(ように思った)

さて、明日を乗り切れば、あとは9連休…。だが、これといってスペシャルな計画はない。


4月27日(金)

掲示板サイトに自社で製作したアニメーションの誹謗中傷を書かれ、mixiで反撃したところ、その会社のサイトが “炎上” し、アニメーション製作会社の取締役が辞任する事態に陥ったという。実名で非難したほうは責任を取らされ、匿名の卑怯者はお咎めなしか? ひどい世の中だ。

先週の金曜日は上越新幹線で新潟まで行ってしまい、法学部大宮キャンパスの講義を休まなくてはならなくなったが、今日は無事に大宮キャンパス入りできた。が、どうしても先週のことが悔しくて、今朝は “新幹線リベンジ” した。わざわざ横浜から東京を経由し、新幹線で大宮へ向かったのである。なぜか、先週誤乗車したMAXときが停車していた。先週とは違い、なぜか今日はくどいほどに「この電車は、新潟まで停まりません!」というアナウンスがあった。出発間際にも、「この電車は…」とアナウンスが入っていた。「もし先週、このくらいアナウンスをしてくれたら…」と思いもしたが、新潟折り返しもめったに出来ないことなので、それはそれで…。

2時限目「社会学」は、最初に先週の休講を侘び、木曜日とは1週遅れの内容を講義した。ちょっと遅れを取り返せないものか…と思いもしたが、無理することは避けた。講義の最後に、補講のことを学生に相談する。夏休み中に補講するよりも、講義期間中の空き時間で補講するほうが、後々のことを考えると “楽” になる。それで、ゴールデンウィーク明けの最初の大宮出講日の5時限目に、補講を実施することになった。特に学生からクレームもつかず、比較的(?)協力的な対応をしてくれたので、ホッとする。

昼休みを補講の書類手続きで過ごした後、三崎町キャンパスへ向けて移動開始! 今日はJRのダイヤが乱れることなく、無事に水道橋まで到着した。そして通信教育部へ。今日は大した印刷物も必要もなく、そのまま4時限目「社会学」へ!…と思いきや、「まだ、テキストを購入していない学生もいるんだろうなぁ…」ということで、今日使用するページ分だけ30人分だけ印刷して教室へ。ゴールデンウィーク前の講義であるため、キリの良いところでまとめておきたい気持ちもあったが、通信教育部の講義は時間的に制約があるので、シラバス通りに進めることにした。とりあえず、学生が意欲を持って今日の講義内容をゴールデンウィーク明けまでじっくり吟味してくれることを期待するのみ!

通信教育部での講義後は、すぐ目の前の法学部2号館に荷物を置いて、本館で出勤簿に押印した。そして、18時からの「社会学」もシラバス通りに講義すると “重要事項” がゴールデンウィークを挟んでしまうため、木曜日に大宮キャンパスで使用したものと同じプリントを使って4月講義分のまとめ的な講義に切り替えた。木曜日にも述べたが、本来ならば国際関係学部のエクステンション講座で語るハズだった内容なのである。大宮での講義と同様で、プリントを使用したところで時間短縮も有り得ず、教室で終講チャイムを聴いた。

これで、今月の講義が全て終了した。明日から私はゴールデンウィーク…。


4月28日(土)

今日から私は、ゴールデンウィーク突入! …ということで、早速(?)昼までグースカグースカ!?

起きて昼食をとり、テレビを観ていたら、宅急便(メール便)でDVDが1枚届いた。1月27日に御招待を受けた零倶楽部創部30周年祝賀会の、そのパーティの実況録画DVDである。開会前の受付風景から、来賓挨拶、乾杯発声、会食会談、三本じめなどのシーンが、見事なまでに1枚のDVDに編集されていたのである。ちなみに、来賓挨拶の1人と、乾杯発声の大役は、私が務めさせていただいた。今、こうして改めて自分の挨拶を見ると、その拙いスピーチに少々恥ずかしい想いが…。もう少し、まともな内容(重み)のある話を考えられたら良かったのだが、あまり格好をつけすぎても…ということもあり、私の気持ちが伝わればそれで良いと思った。DVDの中には、東京ヤクルトスワローズの土橋正征コーチに藤井秀悟投手、タンパベイ・デビルレイズの岩村明憲選手、ボクシングの日本チャンピオンや極真会の師範、以前私が勤務していた日大一高でお世話になった教諭…などなど、来賓の姿があった。

今から21年前、大学2年生の頃に私は「視聴覚教育」という講義を火曜日の1時限目に履修していた。図書館司書資格を得るのに必要な科目(選択必修科目)だったように思う。その時、担当の先生が「ビデオは、時差のある鏡である」とおっしゃった。DVDも然りだなぁ…と、あの頃と映像物の性格が変わっていないことを実感した。

メディア内では、編集1つで “いくらでも” 印象を操作することが出来る。それが例の “データねつ造” などにもつながってしまう。コンテキスト(文脈)によって、歪められる事実もある。ただ、今日いただいたDVDには、あの日の盛り上がりを壊さないように、そして出席した人すべてに配慮した心遣いが見えた。

洗濯物がたまっていた。昨日も一昨日もヘトヘトで洗濯どころではなかったので、今日はシッカリ洗濯を…と思っていたのだが、ボヤボヤしている間に天気が崩れ、強い風が吹いてきたかと思いきや、一気に雨も降り始め、ジェット機が飛行しているかのような轟音を立てながら雷が鳴った。洗濯など出来るような状況ではなくなってしまった。そういえば、木曜日にもピーカンの中で豪雨が突然(数分間だったが)襲ってきた。最近の天気は、どうもヘンである。

それで私は、すっかり諦めモードに入ってしまった。「いつになったら洗ってくれるんだよぉ?」というワイシャツたちの声が、洗濯カゴから聞こえてくるようだった。「天気が回復しなければ、洗えないだろ!?」と洗濯物にツッコミを入れていたら、夕方になって雨が上がった。想いが天に届いたのだろうか? 急いで洗濯に入った。ワイシャツの襟には皮脂汚れを溶かして落とすスプレーをシューッとかけ、柔軟剤を適量! 今回は洗い物の性質から、洗濯洗剤に含まれている漂白剤だけで十分と判断し、洗濯機のスタートボタンを押す。全自動なので、あとはしばらく機械任せ。だが、洗濯が終わったところで再び雨…。私の洗濯機は玄関前に置いてあるので、傘をさしながら洗い物を取り込まなくてはならなかった。

今日は、注文した商品が宅急便で届くことになっていたのと、学生からメールが来るのがわかっていたので、できるだけ外出を控えた。が、メールは届いたが、注文した商品が届く気配がない。昨夜、Amazon.co.jpの「お急ぎ便」で、わざわざ特別料金を払ってまで注文した商品である。「不在につき…」などという理由で営業所に持ち帰られたら、せっかくの「お急ぎ便」の意味がない! だが、買い物に出なくてはならない事情もあり、ちょっと横浜へ。ついでなので夕飯も食べ、書店で買い物をして、帰宅した。帰宅してすぐ、宅急便…。間に合った!

先月27日に植木等氏が逝去されて以来、毎日のように「ハナ肇とクレイジーキャッツ」やメンバーのソロアルバムのCDを聴いていたが、自宅にあるCDだけでは飽き足らなくなり、昨年5月末に発売された「50周年記念ベスト 日本一の無責任大作戦」を購入したのであった。2枚組で3000円…さらに1割引だったので2700円! それに特別料金を払って1日で入手! なぜ、このCDが欲しくなったのかというと、『毎度毎度のおさそいに』まで収録されているからである! この曲は、あの漢方胃腸薬のCMソングである。そして、収録されている『五万節』が “オリジナルヴァージョン” であるのも、私の購買意欲をそそった。実はこの曲、デビュー曲『スーダラ節』ヒットの勢いのあるままに第2弾シングルとしてリリースされたのであるが、歌詞の一部(2バース)に内容上の問題があり、発禁処分を受けている。現在までに良く知られている『五万節』は、歌詞を一部書き直して再編曲し(キーもテンポも若干異なる上、オリジナルヴァージョンには “合いの手” が入る)、再録音されて『ドント節』(サラリーマンは〜気楽な稼業と来たもんだ!♪)のB面として再リリースされたものである。もっとも、『ドント節』がリリースされた後に「私のお父さんはサラリーマンですが、とても仕事はツライです。気楽な稼業ではありませんから、こんな歌は歌わないでください」というクレームが青島幸男氏のもとに届いたという。青島幸男氏はサラリーマン経験がなく、「自分は “放送作家” という不安定をしているが、サラリーマンは月給もあり、その点では気が楽である」というような趣旨で『ドント節』が生まれたという話であるから、『五万節』は災難だらけの曲のようにも思える。世間にお詫びを五万回…となったのだろうか? ちなみに、その問題となった歌詞の2バースを歌っていたのは、いずれも植木等氏である。つまり、『五万節』のオリジナルヴァージョンは、植木等氏の歌っていた箇所のみが問題となって発禁となった…ということになる。その後、大瀧詠一プロデュースの『新五万節』という曲が1986年に発売された(A面は『実年行進曲』)が、これはオリジナルヴァージョンを彷彿とさせるアレンジで、「さすがは “クレイジーフリーク” の大瀧詠一だ!」と、クレイジーファンを唸らせた作品である。さらに、このCDに収録されている『シビレ節』は、歌詞に問題があって削除されたボーカルトラックが復活している。私が持っている『シビレ節』のCDすべてが問題の歌詞のところでボーカルトラックが削除されているだけに(とはいえ、歌詞は知っていたが)、貴重な音源である! ただし、歌詞カードでは●●のように伏せ字が使われているが…。

こうして、良くわからない状態で2007年のゴールデンウィークが始まったのであった。


4月29日(祝)

今日は「昭和の日」である。昨年までは「みどりの日」と呼ばれていたが、今年からは「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」「昭和の日 オフィシャルサイト」参照)という趣旨で祝日の名称が変更された。ただ、昭和世代の私は、4月29日が「天皇誕生日」と書かれているカレンダーを使用していた期間のほうが長いので、祝日名称が変わっても「あ、またか!」という感じにしかとらえられない。ちなみに、昨年まで使用されていた「みどりの日」は、今年から5月4日に改正された。

昨日の「ぼやき」を改めて自分で読んでみて、谷啓氏ではないが「あんた誰?」と自分にツッコミを入れたい気分になった。クレイジーキャッツに関する記述が長すぎる! おまけに、少々マニアックな話(クレイジーキャッツに影響された者なら知っているべき情報ではあるが)が盛り込まれ、「本当に、あんた40歳なの?」と言われてしまいそうな内容…。ガチョ〜ン!

ただ、私は基本的に「特定のアーティスト」や「特定のジャンル」というような閉鎖的な音楽の聴き方はせず(大好きなアーティストはいるが)、それがために「良いものは良い!」的な発想でレコードやCDを買い増した “歴史” がある。そして、これまた基本的には「広く浅く」という聴き方をするのだが、大好きなアーティストについては “かなり” 深い部分にまで突っ込んで聴き込む。例えば、ビートルズとそのメンバーのソロ、チューリップ、オフコース、ゴダイゴ、トワ・エ・モワ、ザ・フォーク・クルセダーズなどは、この部類に入る。そして、ハナ肇とクレイジーキャッツ…。

またしても(?)昨夜から群発性頭痛が軽く再発し、今日もずっと痛みを引きずっていた。早起きして、今月中に片づけようと思っていた仕事は諦めざるを得ない状態になってしまった。ただ、日常生活にまで支障を来すような状態には陥らなかったのが、不幸中の幸い…というところ。こういう時は、部屋でゴロゴロしているよりも出かけたほうが良いだろうと思い、ぶらっと買い物がてら横浜駅周辺を歩いた。だが、痛みは鎮まったり復活したりの連続で、「ヘタすると、家にいる時よりもっとひどい状態になるかも知れない!?」という不安が襲ってきたので、なるべく早めに帰宅することにした。痛みに負けそうになるが、“最終兵器” を使わずにこの状況を乗り切ろうと決意する。

ということで、これより痛みと闘わなくてはならないので、今日の更新はこのくらいで。


4月30日(祝)

4月最後の「ぼやき」は、ちょっと軋轢を招きそうな内容から…。

インターネットで「大学の講義」を学生が評価するサイトが点在する。マジメに講義へ参加した後で “内容・評価” を記入する学生もいるが、中にはほとんど(全く)講義に参加していないのに “内容・評価” を記入したり、自分に講義を理解するだけの力がなかったことを棚に上げて「何を言っているのかわからない」「タメにならない」などと記入している輩も多々存在する。私の講義内容にも、不本意ながらそのような輩によって書かれた評価がある。この輩、「最初の15分はグチ」と私の講義を評し、途中から講義に出なくなったことをカミングアウトしておきながら「深くは学べない」などと言い出す。その講義の最初の15分で私がしたことは “グチ” ではなく、現代日本の問題点を(様々なメディアで紹介された事例を紹介しつつ)語っていたに過ぎない。また、仮に私的なグチだったとしても、それらは全て講義内容とリンクされている。それに気付くのは、シッカリ講義を聴いていた学生のみである。他の教員の講義評価も見たが、全体的に感じたことは「これらの記述の大半が、名誉毀損以外の何ものでもない!」という怒りである。こういうサイトは、無責任で無根拠な学生たちの優越感を満たす場と化してしまうことが多いように思う。サイト運営者は、これらの記述が事実に基づいているのか、単に学生たちの不満から書かれているのかを精査するシステムを開発することが求められるのではないか? 例えば、講義評価を読んだ担当者本人がコメントをつける欄を設ける…など。この記述で、私も学生を敵に回してしまったかな?…と思いつつも、このようなサイトの存在が我々の死活問題となっていることに輩たちにも気付いてもらいたいと思うのである。おそらく、理解されないと思うが…。学生が不満を持っている(おそらく上記の理由から)講義の担当者は、学生が在籍している大学が「講義の適任者」として雇っている。講義への批判は、大学への批判。そして、その大学に入学した自分の責任…ということを理解していれば、「講義に不満がある。インターネットに書き込もう!」という行為に出た時点で「単位修得」を諦めるべきではないかと思う。インターネットで講義の悪口を言っているクセに、「単位はくれ!」と願うのは、身勝手な言い分である。

私が学生時代にはインターネットが普及していなかったため、それに「講義アンケート」という制度もなかったので、学生が匿名で講義を評価することも出来なかったし、教員へのクレームをつけることもできなかった。だから、学生は現実を現実として受け入れ、そこから逃げない方法を考えた。今は、インターネットに逃げようと思えば簡単に逃げられるほど、インターネットが普及している。自分が誰であるのかを伏せながら、ネットで “書き込み” をする。自己満足にはなるかも知れないが、問題解決にはならないことを認識しているかどうか…。

ここからは、“相変わらず” の「ぼやき」を…。

インターネットでニュースを読んでいたら、「破壊!盗難!永ちゃんタオル撤収」という見出しが! 矢沢永吉といえばビーチタオル!…ということで、彼の最新DVD「Rock Opera2」の宣伝用に件の “タオルを貼り付けたポスター” が大阪の地下鉄主要10駅に登場したらしい。しかし、掲示板を破壊してタオルを盗んだ輩が続出し、通常版のポスターも含め全てを撤収したという。山手線の25駅でもこのポスターが登場し、同様の被害が続出したという。いくらタオルが非売品で垂涎モノだとしても、この行為は許されるものではない。永ちゃんのファンの多くが「あぁ、欲しいなぁ…」とタオルを見つめながら何度も何度も思ったことだろう。しかし、「このタオルを欲しがっているのは、みんなも同じ。自分だけが手に入れてはならない!」と心に誓い、他の人にもタオルを見てもらうことで永ちゃんのファン拡大を願った者もいるハズである。なのに、掲示板を破壊してまでタオルをせしめた輩が多発したとは…!? そんな輩は、永ちゃんのファンとして認めることは出来ない! いや、ネットオークションで高値が付くであろうことを期待して盗んだ輩もいるハズだ。あるブログで「(この盗難事件を)永チャンも喜んでいるのでは?」などと書いているアホな輩がいたが、ファンが犯罪に手を出して喜ぶアーティストがどこにいる? ポスターは、矢沢永吉というアーティストの分身(一部)である。盗みを働いた輩は、アーティストの分身を破壊したのと同じである。宗教的に表現すれば “冒涜” である。

かつて、電車内や駅周辺で、某大手芸能プロダクション “J” 所属アイドルのファンの蛮行をしばしば目撃した。車内にS●APや●6のメンバーが写っている広告を見るや、コンサート帰りと思しきファンたちが集団で引っぱがしにかかる…。駅周辺に貼ってある大判のポスターをはがして持って帰ろうとして、通話していない携帯電話で “いかにも話をしているかのような(下手な)演技” をしながら、ポスター前を左右に動きながら、人通りが少なくなったところで1つずつ画鋲をはがしたり…という、ファンとして許されぬ行為をしていたのを思い出す。それで私は、J所属のアイドルが好きになれなくなったことがある。今は、「J所属のアイドルのファンがすべて犯罪者ではないのだから…」ということで、怒りがずいぶん薄まったが、

あるタクシー会社のCMで、「腕よりも心で運転」という有名なキャッチフレーズ(首都圏限定?)がある。言いたいことはわかるのだが、本当にそんな運転をされたのでは何が起きるかわからない! 「テクニックに走るだけではなく、お客様をもてなす心を忘れずに運転しています」ということを言いたいのだろうが、せめて「腕と心で運転」という表現のほうが良かったのではないかと思ったりもする。最近は、客にナビゲートしてもらわなくてはならないような運転手が多い。このところ、私が都内や横浜でタクシーに乗ると、50%の確率で「行き方、教えてもらえますか?」と聞かれる。「そんなことで、客から金をもらえると思っているのかね?!」とツッコミを入れたくなることもある。道を熟知して、客の負担を軽減させることも、“腕” と言えるのではないだろうか。「腕よりも心で調理」なんてレストランがあっても、きっと流行らないだろうなぁ…。「腕よりも心で建築」なんて工務店、恐いなぁ…。「腕よりも心で手術」の医者…うわぁぁぁぁぁっ!

昨夜、ついに群発性頭痛の痛みに負けてしまい、日付が変わる頃に “最終兵器” ゾーミックのお世話になってしまった。おかげで、朝起きた時には痛みがだいぶひいていたが、立つとフラフラする状態が続いたため、昼前までフトンにいることにした。昼間は何とか食欲もあって、洗濯したりパソコンに向かったりして、それなりに動いた。が、痛みが完全に抜けたワケではなかった。しかし、外はポカポカの良い天気…。昨日は外出して、かえって頭痛を悪化させてしまったような…。でも、部屋にくすぶっているよりも、外の空気を吸ったほうが健康には良いかも知れないし…と、悩み続けているウチに夕方…。とりあえず、出かけてみるか…と、東神奈川へ。

今年の4月は、例年の4月に比べて「突っ走りすぎた」ような気がする。例年よりも気も体力も消耗したような、そんなことを痛感する。連休に入って気が緩み、群発性頭痛が再発してしまったのかも知れない。「とにかく、連休中は休め!」ということなのかも知れない。

とか何とか言っているわりには、かなり長い記述をしているような…。


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