2010年5月のぼやき



5月1日(土)

単純に “1年=12ヶ月” ということで言えば、すでに2010年の3分の1が経過したということになる。新年度が始まって1ヶ月しか経っていないのだが、1年というスパンで考えれば残りは3分の2…である。

上海万博が開幕した。PRソングに始まり、キャラクターやらパビリオン設計に至るまで “パクリ疑惑” が持ち上がり(「疑惑」ではなく、完全な「パクリ」だと思われる部分もあるが)、中国側の対応が気になるところではあった。が、謝罪もなく、事件の終息が時間の問題となるや開き直る当事者たち…。この手の問題は今に始まったワケではなく、以前から指摘されているのであるが、最終的には「もとは中国がスタンダードを作った」的な発言で煙に巻くのが中国の常套手段。パクリの被害者である日本側は、もっと抗議するべきではなかったか?

今日は絶好のお出掛け日和…というが理由ではないが、家族揃って買い物へ。新聞の折り込みチラシで某有名ブランド米の特売情報を得て、「チャンス!」とばかりに家を出た。もちろん、その他にもゴールデンウィーク用に購入しなくてはならないものもあり、帰宅時にはデーバッグに荷物パンパン、両手にも荷物…という状態になっていた我ら夫婦…。

この連休で疲れを取り、5月からの講義や研究のために英気を養いたいのだが…。


5月2日(日)

部屋の片付けに明け暮れた一日…。引越をして、ある程度の片付けは済んでいたが、それは「生活できる」というレベルでの話で、シッカリした片付けにはなっていなかった(私が散らかしっぱなしにしていたのが最大の原因)ので、息子の相手をしながら作業する。それと、旧宅で使用していた収縮棚(突っ張り棒で固定する簡易棚)もセットせずにいたので、息子を寝かしつけてから作業する。

窓の外は、良い天気。近所の小学校から、子供たちの元気な声が聞こえてきた。なのに、我ら夫婦は部屋の片付けに明け暮れて…。

これで今日の「ぼやき」を結ぶのには抵抗があるので、“親バカ日誌” を…。

この間、妻が「ウィメンズパーク」にアクセスしていた時のこと、「そうだよねぇ…」とつぶやいていたので何事かと思ったら、「自分の子供(赤ちゃん)のことを『かわいい』と誉められた時、どうやって返したら(応えたら)良いのかわからない」というような質問が出されていて、それに妻が反応したのだった。たしかに、自分の子供が誉められたとして、「そうなんですよ!」なんて答えるワケにもいかず、「そうですか?」などと疑心暗鬼でもいけないし、「そんなこと、ありませんよ!」なんて否定するのはもってのほか。

そんな時、私はいつも「ありがとうございます」とだけ答えるようにしているのだが、それで良いと思う。

昨日は、いつになく息子は色々な人から声をかけられていた。「かわいいわねぇ!」なんて誉められると、自分のことのように嬉しくなるのだが、やはり照れくさくもある。中には、「女の子なんでしょ?」などと聞かれ、「男の子なんですよ!」と答えると、「えぇ〜っ!? 女の子かと思っちゃった!」などと返される一幕も。

妻は、息子が女の子に間違えられると嬉しいらしい。赤ちゃんの世界では「女の子=かわいい」という構図が成り立っているという。それが理由である。

しかし…、ワンワン泣きまくっていたハズの息子は、誰かが息子に話しかけようとするのを察すると、サッと泣き止んでニコニコ笑い出し、昨日は両手の人差し指を伸ばして何やら周囲にアピールまでし始めた。その仕草に惹かれて、ご婦人方が寄って来る…という繰り返し。

ソトヅラのよい息子である。

明日も、片付けの残りに取りかからなくては…。


5月3日(祝)

一昨日、米を10kg買って帰った。昨年の今頃は何をしていたんだろう…などと思って「ぼやき」を読んでみたところ、やっぱり米を10kg買っていた!?

そして、昨年の今頃は、推定体重1200gの息子が妻のお腹の中で暴れまくっていた。そんな息子も、まもなく体重10kgの大台に乗りそうな勢い…。

世間的には、「大泉洋、結婚」「忌野清志郎、死去」という報道が流れていたのが昨年の今頃である。

そして今年は…、引越の後片づけを一気に行った。妻が部屋という部屋に掃除機をかけている間、私は息子を連れて近所のドラッグストアに出掛けた。この組合せは珍しいことではないが、以前はよく息子が途中で大泣きしてしまい、てんやわんや状態になっていた私…。が、最近は息子も “父親とだけ” の外出に慣れたのか、それとも外出時に自分で楽しめる方法を覚えたのか、落ち着いたものである。

夜、風呂に入る前に妻が息子の散髪をした。前髪が目に入りそうになっていたり、耳に髪がかかっていて、息子はそれらが気になっていた模様。だが、おとなしく髪を切らせてくれるような息子ではなく…。それでも、手足を押さえつけたり、顔を固定したりして散髪を終えた。ちょっと髪が短くなって、ますます父親似になってしまった我が息子…。


5月4日(祝)

端午の節句は明日だが、“大安である” ことと “家族が集まれる” ということで、今日は我が家で息子の初節句を祝った。みんなが集まるまで昼寝(?)をしていた息子だったが、起きていつもの部屋に行ったら祖父母(私の両親)や叔父母(私の兄弟)がいたものだから、ちょっとビックリして泣き出す有様。

しかし、しばらくしてその状況に慣れて笑顔を見せるようになったり、祖母(私の母)から離乳食を食べさせてもらってちょっと興奮したり…。

ここまで病気もせずに元気に育ってくれた息子であるが、この先もずっと健やかに育って欲しい…と、心から願う次第。

私は…と言えば、このところ全身が張っているような違和感があり、それを放ったらかしにしていたのだが、妻が私の体に手を当てて「肝臓が出っ張ってる!」「膵臓も出っ張ってる!」「胃と腎臓が弱ってる!」「リンパが詰まってカチンカチン!」などと、不具合を指摘してきた。そこで、念入りに “処置” してもらったのだが、悲鳴を上げたくなるくらい痛い! いや、痛いなんてものではなかった。

「ヒィ〜ッ!」と声を上げる私に、「『ヒィ〜ッ!』じゃない! 痛い時は息を吐き出して!」と指導する妻…。しかし、息よりも悲鳴が先に出て…。そんな私に、「こんなことで音を上げていたんじゃ、子供は産めないよ!」と妻…。「あのぉ…、私はこれでも男なんですけど…」というツッコミも虚しくなるくらい、ヘロヘロ状態だった私…。


5月5日(祝)

得意げな顔でつかまり立ちする息子以前よく「中華武勇伝之以食会友」という集まりがあったが、このところ企画がなかなか出ず、さらに私が結婚したり子供が生まれたりで身動きが取りにくい時期が続いた(?)ため、2年以上もメンバーと会えずにいた。

ところが、先月になってメンバーの国文学者・重さん、すうさんから「上野の韓国料理店で食事でも…」というお話が出て、妻と息子を伴って参加した。2年以上ぶりの再会であるのにもかかわらず、そんな時間の経過が感じられなかったのが嬉しかった。

今日で連休も終わり、明日から再び仕事に戻る…。とりあえず頑張れそうな気がする。


5月6日(木)

昨日の「ぼやき」がやけにあっさりしていたのは、私がベロンベロンに酔っていたから…である。それなのに「あっ、『ぼやき』を更新しなきゃ!」などと思ってパソコンを起ち上げた私…。本能か?

そんな酔っぱらい状態で眠りに就いたのにもかかわらず、今朝は5時にシッカリ起床し、6時過ぎには仕事に出掛けた。ただ、満員電車に乗り続ける “自信” がなかったので、いつもならバスで鴨居駅に出るところ、今朝は相鉄バスの西菅田団地バス停へ向かい、横浜駅西口まで一気に出ることにした。

横浜からは、昨年まで乗っていた6:45発の横須賀線に乗り込んだ。念のため(?)、グリーン車を利用して、東京までの33分間で仮眠をとる。薄れゆく意識の中で、昨年も連休明け一発目の講義が松戸歯学部だったことを思い出した。が、実は松戸歯学部へ向かったものの到達はせず、大変な想いをしながら午後の法学部にだけ出講したのである。あの日、横須賀線を選んで乗った自分の “ツキ” の無さを恨んだ。何が哀しくて、電車に何時間も閉じこめられなくてはならなかったのか?…と思ったが、それはそれで「ぼやき」や講義のネタになったので、今では良い想い出である。

今年は何のトラブルもなく、無事に松戸歯学部入りすることとなった。

講義開始20分前に「社会学」の講義用資料を教室へ持って行き、資料に載せておいた設問を解いておくよう学生に伝えて再び講師室に戻る。9時過ぎに再び教室に入り、6名の学生たちから正解と思われるものを発表してもらい、それをもとに今日の講義を展開する。今日は「環境」をテーマにして、人間が如何に環境に影響されている存在であるかを解説する。

今日は神保町界隈に用事があったので、松戸から法学部への移動ルートを変更し、常磐線を北千住で降り、11:29発の半蔵門線乗り入れ東武線に乗り換えた。以前もこの電車を利用したことがあるが、一度として定刻に電車が北千住に到着した試しがない。そして今日も、5分以上の遅れ…。

法学部の3時限目「社会学」は、相変わらず所狭しと学生たちが着席していた。定員1000名の教室の8割方は埋まっていたので、ざっと800名は教室にいたのだろう。講義の内容は、4月下旬に金曜日クラスで解説した「社会(学)とは何か?」がテーマ。今日の内容が今後の講義の理解度につながると “前置き” しておいたのにもかかわらず、途中で教室を抜け出して戻ってこない学生がいたり、話を聴かずに友達と会話している学生がいたり…で、困惑させられる。が、大多数が私の講義を盛り上げようと積極的に “参加” してくれている学生なので、それが私の支えである。

それにしても、今日はとても暑かった。しかし、その暑さもいつまで続くかわかったものではない。まさかとは思うが、また4月のように寒さがぶり返したりしないだろうか…という懸念もあり(実際、この更新時にも窓の外では強い風が吹きまくっている)、どんな恰好で仕事に行けば良いのかまだまだ迷うところである。

さて、明日で今週の講義は終了。せめて明日までは、天気がもってくれれば…。


5月7日(金)

ほれ、見たことか!? 今日は昨日より気温が若干低く、昼頃から雨が…。やっぱり、天候が安定しない。

連休が明けたばかりだというのに、今日で今週の講義が終わる…というのも何だか妙な感じである。オマケに、通信教育部の昼間スクーリングは “講義回数調整” のために今週は休講…。ということで、今日は法学部の2時限目「社会学」のみの担当である。

8時前に家を出て、バスで鴨居駅へ行く。本当は8時半前に家を出ても十分なのだろうが、金曜日の朝は田園都市線や半蔵門線のダイヤが妙なところで乱れるのと、できたら長津田〜神保町間は座って移動したいがため各停に乗るので、なるべく早めに出掛けたほうが良いと判断した次第である。そして…、予感は見事に当たった。

講義のほうは、今日から「社会的動物としての人間」がテーマ。その初回は、いつも「人間が幸福になるのに必要な作業は?」という話。“講義” と称して学生たちに効率よく点数を上げる方法を伝授していたりもするのだが、なぜか話を聴かない学生がいるのも事実。それでいて年度末に「単位を落とされた!」というようなクレームをつけてくる…。ただ、そんなことを考えていては講義などできないので、私の話を楽しみにしてくれている学生たちのために一生懸命講義をするのみである。

講義後、いくつかの用事を済ませるために八重洲に行く。以前ならここで用事を終えたら、東海道線か横須賀線で横浜に…というルートを迷わず選択していたものだが、今は横浜に出るよりも半蔵門線に乗って長津田に出るルートのほうが楽に帰れたりするため、ちょっと悩むところ。結局、20分ほど歩いて大手町に出て、半蔵門線に乗るルートを選んだ。

帰途、ふと「シラバス」のことが頭を過ぎった。今まで疎かにしてきたワケではないが、今年はやけにシラバスに準拠することに執着している私…。もっとも、4単位科目は全30回分、2単位科目は全15回分の講義内容を呈示してはあるものの、ほとんどの大学が前期13回/後期13回の展開となるため、途中でどうしても内容を省略したり、最初から “ダミー” の計画を設定することになっているものの、ここまで全ての講義が “ほぼ” シラバス通りに展開されているのも事実。

私が学生時代には、シラバスというものは今ほど詳細ではなかった。大学に入学した年には講義内容に関する資料は何ら配布されず、2年生になって簡単な講義内容の書かれた冊子が配られた際に「これは便利だ!」などと喜んだものである。大学院に上がってからは、一度もシラバスらしきものにはお目にかからず、その状況を当たり前だと思っていた。

私が大学の教員になってしばらくは、シラバスには講義のおおよその流れだけを書けば良かった。ところが、今では「1回目:●●」「2回目:○○」などと、1回ごとの講義内容を記載しなくてはならなくなった。そして、シラバス通りに講義が展開されたかどうか、学生アンケートの設問に挙げられるようなご時世である。

学生たちの興味関心を優先すれば、シラバスを逸脱しなくてはならない時もある。だが、そうすると「シラバス通りに講義が展開された」という項目でスコアが低くなる。逆に、シラバスに準拠しすぎれば、「学生の興味関心に合わせて講義が展開された」という項目でスコアが低くなる。

「いったい、どうしろって言うんだ!?」などというジレンマに苦しめられるのも事実である。

とりあえず、自分のペースを見失わないように気をつければいいのかな…という感じである。


5月8日(土)

ゴールデンウィーク明けの講義を終えて、“あること” に限界を感じていた。それは…、法学部の講義で資料を配付することである。特に木曜日の講義で、それが初回(年度初め)ということも原因なのだろうが、資料配付だけで40分もかかってしまったのである! その後も、曜日にかかわらず想定外に時間のかかる資料配付…。

先日などは、出席調査シートを一番前方に着席していた学生に「これ、後ろに持って行って!」と託したところ、一度は席を立ったもののどういうワケかシートを全部持ったまま再び座ってしまい、「今すぐに、後ろに持って行ってちょうだい!」と再びお願いしたところ、教室の一番後ろの “誰もいない机” の上に放置して戻ろうとする…。それで、「一番後ろの学生に渡さないと、意味がないでしょ?」と少々イライラしながら指示を与えたのだが、そこでもう1つイライラさせられた出来事が発生した。一番後ろに座っていた学生が出席調査シートを受け取ってしまえば良いものを、全く受け取る素振りも見せず、隣の学生と雑談などしていたのである! 最後方の学生に向かって「(出席調査シートを受け取りもせず)何やってるの?」などと言い放ってしまった私であったが、毎回マジメに出席している学生たちの中には、きっと私と同じ感情を抱いた者もいただろう。

それで、講義用資料はダウンロードしてもらうことにした。手始め(?)に今夜、今まで配布した資料をPDFファイルにしてアップしてみた。

それはそうと、今日は天気の良い週末…。“横浜駅界隈でしか見かけたことのない品々” を購入するため、昼食をとった後で出掛けることにした。我ら夫婦が着替えをしている最中、息子はジッとしていることがなく、ものすごい勢いでハイハイをして、アチコチでイタズラを仕掛けていた。

久々の亀仙流道着に奮い立つ(?)息子今日の息子は、久々の “亀仙流の道着” ファッション。妻が「着られるうちに着せておかないと…」と言っていたが、息子の着るものは全て我ら夫婦が「今日はこれを着ようね!」とあてがうものであるから、「着せられるうちに着せておかないと…」が正しいのではないかと思う私であった。

この亀仙流道着は、外ではかなり好評である。道行く人に「あっ、ドラゴンボール!」とか「かわいい!」などと、数え切れないほど声をかけられる。声をかけられるたびに、息子は両手を挙げておどけて見せたり、拍手をしたり、指をE.T.のように指を1本立ててニコッと笑ったりして、さらに喝采を浴びていた。それを見ていて、自分のこと以上に嬉しくなる “親バカ” な私…。

ただ、我ら夫婦にグズって悪態をついていたハズの息子が、「あっ、かわいい!」などと周囲の人に声をかけられると、一転してニコッと笑いだしているのを見て、「こんなソトヅラの良い子供で、問題はないだろうか?」などと不安になる私…。

Suicaのポイントがある程度たまっていたので、アンパンマンのキャンペーン中ジョナサン(すかいらーくグループ)に寄ってみた。食事をするのには時間が早く、さらに食事を頼めるほどのポイントもなかったので、我ら夫婦は喫茶メニューを頼み、アンパンマンのシールをもらうためにキッズメニューからパンケーキを注文する。すかいらーくグループ各店では、子供のドリンクバーが無料ということで、「ノドが渇いたら、息子のカップで何か飲んじゃえば…」などという邪な考えも浮かびそうになるが、心を鬼にして(?)息子のドリンクバーは息子のためだけに利用することにした。

ただ、息子でも飲めるようなジュース…となると選択の幅がグッと狭まってしまうのも事実。幸い、息子はリンゴジュースは飲んだことがあるので、それをお湯で数倍に薄めたものをスプーンで飲ませることができた。しかし、お湯で薄めたとはいえ息子にはちょっと酸っぱかったらしく、1口飲んでは眉を八の字にして、それなのにサッとスプーンを差し出されると2口目を飲み、再び眉を八の字にして…の繰り返し。そのうち、何でも飲めるようになるのだろうが、月齢9ヶ月ではこのくらいがちょうど良いのだろう。

会計時、シールが規定枚数に達したので、アンパンマンのランチョンマットをゲット! 駅への道すがら、ベビーカーに乗っている息子に妻がマットを見せると、息子はものすごく嬉しそうな顔をしていた。妻の姿が見えにくい角度になると、体をよじったり頭の位置を変えたりして、とにかくアンパンマンの絵を探し続けていた息子…。息子がこんなにもアンパンマンを好きになろうとは!?

しかし、息子は亀仙流道着…。いずれ、かめはめ波とアンパンチのコラボが見られる日も!?


5月9日(日)

今日もポカポカ陽気…。なのに、週が明けるとまたしても天気があやしくなるらしい。今年度の火曜日は、いつも天気が悪い。よって、静岡英和学院大学に出講する時は、いつも傘を持って行くことに…。

午後、息子がお昼寝に入った時、妻には部屋の掃除をお願いし、私は近所のスーパーとドラッグストアまで買い物に行った。私が帰宅してすぐ、妻のご両親と妹さんが我が家に来訪。息子との久々の再会を満喫されていた。妻も久々に肉親と再会できて、嬉しかったことだろう。

さぁ、明日からの新しい1週間も頑張ろう!

そういえば、最近は「TSUMAのぼやき」の更新頻度が一時期に比べて高めのような…。


5月10日(月)

休み明け最初の三島入り…。バスで横浜駅に出て、三島までの乗車券を購入し、いつものように特急踊り子号に乗り込んだ。車内で軽食をとり、講義内容の確認をしている最中、なぜかウトウト…。そして、いつしか意識不明状態に…。

国際関係学部には11時前に到着し、急いで講義用資料を印刷する。量が多い上、両面刷りのものもあり、さらに雨が降り出しそうな陽気だったために湿度が高く、なかなかインクが乾かない…というコンディションの中、時間的余裕が助けとなって無事に刷り上がる。

そんなこんな(?)で、満を持して講義に突入する。3時限目「社会学」も4時限目「日本の社会」も、今日からテーマが新しくなる。両科目とも4月中は基本的な知識を中心に語ってきたが、今日からいよいよ具体的な現象へのアプローチが始まる。

「社会学」は「人間関係の諸相と構造」をテーマに解説が進むが、このテーマは純粋に社会学理論として私が専門としている部分であり、また毎年 “配点” 上で重要な箇所としている部分でもある。それで、念入りに “前置き” をして、今日は “Human Being” という存在を考察する入口まで解説しておく。

「日本の社会」は「日本(人)的発想の根本」がテーマ。今日は「日本(人)的宗教観・自然観・縁」を中心に解説。日本人が決して無宗教な民族ではなく、“多宗教” な民族であることを、具体的な例を多用して話してみた。できるだけ学生たちの身近な現象を取り上げるよう努力するが、時に “一部の学生にのみ理解できるような” 現象をウケ狙いで語ってみるも、あまり反応なし。

まだまだ、私自身が休みボケしているのだろうか、何だか力の入れ処を間違えたような気がしないでもないが、それでも「今日するべき解説は、シッカリ果たしたんだよなぁ…」と自分に言い聞かせて帰途に就いた。

東海道線で横浜に出て、JTBに寄る。明日は高速バスで静岡入りする予定だったが、今夜から明日の昼過ぎにかけて天気が悪いという情報を得て、新幹線利用に転換することにした。ならば、昨夏によく利用したぷらっとこだまエコノミープランの予約を入れておけば、通常の自由席料金よりも安い料金で指定席が利用でき、さらに1ドリンク付きなので、かなりお得感がある。ただし、人気があって直前では予約がなかなか取れないこともあり、今日の明日で予約が入れられるかどうか…と不安を抱きながら申込用紙に記入した。結論から言えば、明日の予約は無事に入れられた。が、窓側の席は全て埋まっていたので、通路側に座ることに…。それでも、明日の通勤は新幹線利用ながら格安になるので、嬉しい限りである。

しかし、私の前の整理番号を持ったオネーサンは、かなりKYだった。このオネーサン、JTBでは取り扱っていないバスの予約を入れに来て、カウンターの店員さんに「そのバスは、ウチでは取り扱えないんです」と言われているのにもかかわらず、「そのバスって、予約入れないと乗れないですか? 混雑具合を調べて下さい!」などとのたまっていた。「こちらでは、混雑具合までは調べられないんですよ」と店員さんが応じると、「それじゃあ、何時のバスに乗れば○○に到着するか、調べて下さい!」などと返すオネーサン。

このオネーサンはJTBでは何の予約もせず、今日の時点では何ら利益につながらない客である。後にも客がいるというのに、そんなことはお構いなしで店員さんを独り占めし続けるオネーサン…。店員さんもオネーサンを邪険に扱うワケにもいかず、「ちょっと待って下さい…」と調べてはみたものの、キチンとしたデータが見当たらなかったのか、「確実ではないのですが…」という答え方をしていた。それに対して、「じゃあ、どこに行けばわかるんですか?」などと、タダ(無料)で店員さんを使いたい放題使うオネーサンであった。

「もしかして、このオネーサンのせいで(ぷらっとこだまの)予約のタイミングが遅れて、席が取れなくなるのでは…?」などと不安になるのと同時に軽い怒りがこみ上げてきたのだが、入店のタイミングは明らかにこのオネーサンのほうが早いので、文句の言えない私であった。

帰宅すると、息子がニコニコ顔で迎えてくれた。今夜の息子はテンションが高かったようで、“いないいないバー” をするとケラケラ大笑いし、サッカーボール型クッションを放り投げてヘディングさせるとケラケラ笑う。私の入浴中、風呂場の前までハイハイしてきた息子に気づいた私がドアを開けてその様子を確認しようとしたところ、「うきゃきゃ!」と大笑いし始めた。

息子が笑えるということは、親である我ら夫婦がリラックスしている証拠なのだろう。我ら夫婦が緊張したり不機嫌だと、息子にもそれは伝わるらしい。息子の笑顔で、明日への活力を得られたようである。


5月11日(火)

いつも、火曜日は雨…というよりも、静岡英和学院大学に勤務する時は雨が降るのである。ただ、私が静岡駅に到着した時には傘なしで歩けるような状態になっていた。

こういう天候の日は、古傷が痛むことが多い。今朝も左足首や左足の甲が痛んで、なかなか起きられなかった私…。しかし、今朝は予定通りの時間に家を出なくてはならない事情が…。ぷらっとこだまエコノミープランの予約は変更できないのである!

9時過ぎに家を出て、バスで鴨居に向かう。タイミング良く横浜線がやって来たので、新横浜には予定より少し早い到着となった。ぷらっとこだまの乗車券(旅行券)ではJR東日本と東海道新幹線の連絡改札を通ることができないので、一旦改札外に出て、それから新幹線改札を通る…という厄介な作業が必要となるのだが、それでも通常料金よりも安く、それでいて指定席に乗れて、1ドリンクまで付くというのは嬉しい限りである。

9:46発のこだま号に乗り、駅の売店で引き替えたカフェオレを飲みながらくつろいでいたところ、車内の暖かさに瞳が重くなり、いつの間にか熟睡…。次に気がついた時は、新富士駅に停車中だった。

静岡駅前バス停で清水先生と待ち合わせ、英和学院大学行きのバスに乗る。今日は道路が渋滞しておらず、ダイヤ通りに大学到着。

3時限目「国際関係論」は、連休前に基本的な考え方について講義をしてあるため今日から本論に入っても良いのだが、連休明け一発目と行くこともあり、1クッション置くような内容をいつも挟み込んでいる。昨年も一昨年も、そして今年も、連休明けは「権力の範囲・環境」について(政治的視点を含めつつ)解説をし、ザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』にまつわる国際問題を語り、最後にその曲を再生した。『イムジン河』が発売禁止になったのを受けて傷心の加藤和彦が作曲した『悲しくてやりきれない』も聴かせたかったのだが、いつも『イムジン河』にまつわる解説が長くなりすぎて、タイムアップ…という感じである。全く “学習” していない私である。

5時限目「異文化コミュニケーション論」も、昨年同様「異質性と同質性」をテーマにしたのだが、連休を挟んで「異文化」について解説が続いているため、簡単に前回までの流れをおさらいし、「同じものを見ても異質な部分ばかりを追えば違うものに見えるし、違うものでも同じ部分を探せば類似したものに見えてくる」という内容について具体例を挙げて解説した。歌詞カードを8曲分を配布し、その中の2曲(それぞれバージョン違いとの比較)を再生したり、岡本真夜の「そのままの君でいて」と上海万博のPRソングのそれぞれのPVを上映して、「これらは全く異なる曲か? 類似した曲か? 完全な剽窃(パクリ)か?」という、今世界中で話題となっている部分を学生たちに体感してもらった。

今日の帰りは、高速バスを利用した。バスに乗る前に空腹感を覚えたので、久々にテンジンヤで海苔巻きを買い、バス車内で食す。バスが東名高速を走行した途端に強い雨が降り出し、その後は雨の勢いが衰えることなく東名江田に到着する。

傘をさしながらも、それでも普通なら15分程度かかるあざみ野駅までの道のりを10分ほどで歩く。バスが江田に着くのが少し遅れ、いつもの急行列車に乗るのを諦めていたのだが、幸運にも(?)その電車も遅れていたため、長津田でいつもの横浜線に乗り継ぐことができた。よって、予定通りの時間に帰宅することとなった。

が、今日は息子と触れ合うことができず、それがとっても心残りである。私が家を出る時、息子はフトンの中でスヤスヤ…。そして私が帰宅した時、息子はフトンでスヤスヤ…。たった1日、息子と遊べなかったくらいで…と自分に言い聞かせては見るものの、何だかやっぱり寂しいものである。

でも、明日も家族のために頑張らなくては…。


5月12日(水)

昨夜、ちょっと(かなり?)嬉しいことが…。昨日は息子と触れ合うことができずに寂しい想いをした私だったが、「さて、そろそろ寝ようか…」という頃合いに息子が泣き出した。妻が息子をあやしているところへ、私が様子を伺いに行ってみた。すると、私の姿を見つけた息子がニコッと笑い、ウキャウキャ言い出した。

そんな状態がしばらく続いた後、息子が何やら訴え始めた。どうやら、私にだっこしろと言っているらしい。そこで、触れ合えなかった時間を取り戻すべく、息子と戯れ始めた私…。しかし、1日の疲れは確実に私に襲いかかっていて、あえなくダウン…。息子が再び眠るよりも先に、私が眠りに就いてしまった。

さて、今朝も予定通りに起床して、予定通りに家を出た。月曜日と同様にバスで横浜駅に向かったのだが、バス停に向かって走ってくる相鉄バスの姿を見て「おやっ!?」と思うのと同時に、ノスタルジックな感覚が蘇ってきた。若い人たちや神奈川県内に住んで30年未満の方などには馴染みのない、懐かしい塗装のバスがやって来たのである。

白地に小豆色の模様…、それが相鉄バスだった。やがて「グリーンバス」と呼ばれる塗装なり、今ではそのグリーンの面影も残っていない塗装のバスが主流となりつつある。小豆色の塗装はグッドデザイン賞を受けたほどのものだったが、時代の流れなのか緑を主体とした塗装になった時は「おかしなバスだなぁ…」と思ったものだった。あれから30余年、あの頃の塗装のバスに再び乗り込み、心は小学生時代に戻ったような気がしたのである。

ただ、哀しいかな、小豆色の塗装は「特殊ペイントバス」扱いなのである。あの頃は、小豆色のバスしか走っていなかったのに…という想いがよぎる。

それでも、43歳になって再び小豆色の塗装のバスに乗れたことを、嬉しく思う。

そんな出来事があってウキウキ気分で三島入りした私だったが、駅を出て冷たい風が吹き付けてきたことで情況一変。さらに小雨まで降り出して、懐かしのバスの余韻に浸る余裕もなくなる有様。

とりあえず、今日の講義で使用する資料をのんびり印刷し、午後からの3コマに備える。

3時限目「社会学」は、前回から「人間関係の諸相と構造」をテーマに解説を始めたが、今日は前回の「Human Being」の話の続きから始め、「地位−役割」という用語を紹介したところでタイムアップ。昨年の同時期もそうだったが、私が教室に入っても学生のおしゃべりがなかなか止まないため、叱咤激励の意味も込めて「レディネス」の重要性について語ることになってしまい、それがために講義の構成を変更せざるをなってしまった。これは、私の責任でもあるワケで、何とも言えぬ虚しさが…。

4時限目「日本の社会」は、「日本(人)的発想の根本」の続き。テーマとしては「ハラ(腹)」について。本論に入る前に “慣用語” に関する確認問題を学生たちに解いてもらうが、最近は慣用語が日常に浸透していないらしいことが確認される結果に。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、連休明け恒例となりつつある「実験演習T」を実施する。昨年はDEENとZARDの「翼を広げて」の歌詞分析を実施したが、今年は異文化理解を主とする作業に切り替えた。いずれ「翼を広げて」も取り上げる予定ではあるが、今年度は留学生たちの母国と日本の同質性と異質性を例年以上に取り上げてみたいと思った次第である。

留学生たちの作業が予想以上に順調だったので、帰りは予定より1本早い新幹線…それも “ひかり号” に乗って帰途に就いた。三島を出発した新幹線は、ノンストップで新横浜に向かう。ちょっと仮眠をとってみたが、あっと言う間に下車時間である。30分とかからずに三島から新横浜に到着したワケであるが、これが東海道線利用だったら3倍以上の時間がかかってしまうのだから、新幹線が如何にスゴイのかを痛感する。

昨日と違って今日は帰宅しても息子が寝ていることもなく、ハイハイで私を出迎えてくれた息子であった。

今日は、週の真ん中…。週の後半も工夫を凝らした講義を展開したいものである。


5月13日(木)

昨夜、寝る前に妻が押し入れから毛布を出していた。この時期に、まだ毛布?…などと思いつつも、先日の「まさかとは思うが、また4月のように寒さがぶり返したりしないだろうか…」などという懸念が現実のものになったことを驚く次第。

今朝も5時過ぎに起きて、6時前には家を出た。そして、昨日と同じ相鉄バスで横浜駅に向かうのだが、木曜日は始発バスに乗るため、ちょっと勝手が違う。バス停の雰囲気が違うのである! この日いちばんのバスに乗るという意気込み…というワケではないが、とにかく始発バスで駅に出る人の雰囲気は、何やら張りつめたものさえ感じられる。

そんな雰囲気を知ってか知らでか、運転手さんはお客さんの一人一人に「はいどうぞ!」「ありがとうございます!」などと爽やかに声をかけていた。張りつめた空気も、運転手さんの明るさで和らいだ。もしかして、この運転手さんは仕事が好きなんだなぁ…などと思えるくらい、とにかく明るい運転手さんだった。

バスは順調に走行し、先週の木曜日と全く同じ時間に横浜駅に到着した。そして、先週と同じ横須賀線で東京に向かう…。ただ先週と違うのは、ずっと立ちん坊でも平気な体調だったということ。そのまま、山手線も常磐線も先週と同じ電車に乗ることとなり、先週と同じくらいの時間に松戸歯学部入りした。

1時限目「社会学」は、人間関係における同質と異質の問題を中心に語る。今年は4月と5月で基礎的な社会科学的視点を理解してもらい、それから “本論” に入ることにしている。偶然にも今年は履修人数が6名ということで、このスタイルにして良かったと思われる。

法学部への移動も、今日はなぜか予想以上に順調で、松戸歯学部をバスで出発してから1時間弱で水道橋まで来てしまった。今日は法学部の講義で配布する資料もなく、よって昼休みはお弁当を食べることぐらいしかすることがない。久々に、のんびりと昼食をとれることに感謝しつつ、講義に備えて心身のリズムを整えつつ、3時限目「社会学」に入る。

が、やはり今日も昨日と同様に「レディネス」の話をするハメに…。そこで予想外に時間がかかるが、金曜日クラスと同様に「社会的動物としての人間」をテーマとした「人間が幸福になるのに必要な作業は?」という話なので、やはり学生たちのHappinessのためにも注意するべきは注意し、効率よく点数を上げる方法を伝授していかなくてはならない…と思うのである。が、そんな私のアドバイスの最中にも、出席調査シートに自分の名前を書き終えた学生が教室を出て行ってしまう光景を何度か目撃し、「ああいった自分さえよければ的な輩のせいで、マジメな学生が足を引っ張られてしまう現実を理解して欲しい」という哀しい結論に至って講義が終了してしまった。

今日の午後ほど、「これならいっそ、解説なんてしないで帰れば良かった…」と思えた講義も久々である。精神衛生上よろしくないばかりでなく、マジメに講義を受けようとしている学生たちに対しての申し訳なさもあり、かなり切ない気分で校舎をでた私であった。

帰りに、鴨居駅で妻&息子と待ち合わせ、「木曜の市」で賑わうダイエーで買い物をする。どうせ買い物をするのなら、できるだけ安くて良いものを…というのが消費者心理。

あと1日…、あと1日で今週の出講が終了する。仕事好きなハズの私が、休みを欲している妙な心情…。


5月14日(金)

目覚めて最初に口走ったのが「あっ、寝坊だ!」という、私の朝…。7時半の出来事である。実は、厳密に言えば “寝坊” ではなく、7時半に起きても何ら支障はないのだが、基本的に私が田園都市線と半蔵門線を信用していないため、早めに家を出なければ安心できない…というだけの話である。

予定より30分ほど遅く起きてしまったのだが、その後でシッカリ巻き返し、予定していたバスには何とか間に合った。

鴨居駅の1つ手前のバス停に到達するまでバスは順調に走行していたが、鴨居駅前の渋滞具合が半端ない状態だった。運転手さんが「これより先は道路渋滞のため…」と車内アナウンスしてくれたので、バスを降りて歩くことにした。ほとんどの乗客がバスを降りたのだが、その様子は「民族大移動」のよう。歩いていると、私が乗ったものより1本前のバスが渋滞につかまっていて、そこにはかなりのお客さんが乗ったまま…。後から来たバスの乗客のほうが先に鴨居駅に着くという事態になった次第。

運転手さんの機転で、予定していた横浜線にも乗り継ぐことができた。何となく朝からいい気分!…などと思っていたのだが、どうしたことか横浜線の長津田到着が遅れてしまい、いつも乗っていた田園都市線各停に乗れず。

そこで、長津田始発の急行を待つことにした。10分ちょっとホームで待つことになり、途中でダイヤが乱れ続けたが、いつもの各停を途中で追い抜き、いつもより早く神保町に到着することとなった。そして法学部の教員室に入ると、いつもより早い時間のためがらんどう状態。広々と机を使わせてもらい、講義の準備をする。「急がば回れ」ではないが、ちょっと得した気分である。

2時限目「社会学」は先週から「社会的動物としての人間」をテーマに話を進めているが、今日は「生理的早産」を手がかりにしながら解説を進める。例年以上に “思い出話” に時間をかけ、具体例を呈示し、90分をフルに使っての講義となった。

講義後、質問や問い合わせを15分ほど受け付け、教員室に戻ってお弁当。食し終えた頃、「社会学」の受講学生数をいつも心配して下さっている先生から「どうでした?」と聞かれる。昨日、履修登録者名簿が配布されたのだが、木曜日クラスは750名、金曜日クラスは350名の登録があり、合わせて1100名という大所帯になってしまうらしいことが判明したのである(履修登録だけして講義に出席しない輩もいるので、あえて「なってしまうらしい」という表現をする)。学生たちが私の話に興味を持って集まってくれるのなら嬉しい限りだが、単に「教室がデカイから」などという理由で集まられたのではたまったものじゃない。しかし、こうなった以上は頑張るしかない。

なるべく早めに通信教育部へ移動し、講義用資料の編集と印刷にとりかかる。もともと “両面2枚刷り” にするつもりだったものを “両面刷り1枚” にまとめるため、原稿を縮小コピーして切り貼りする。ちょっと文字が細かくなってしまったが、それでもエコ(エコロジー&エコノミー)には貢献できていると思う。

その資料を持って、4時限目「社会学」へ。前回は4月23日だったので、実に3週間ぶりの講義である。最初に「環境」に関するクイズを解いてもらい、そこから4月中の講義内容の復習に入る。そして、「環境」「記憶」「満足」の関連性を説明し、こちらも90分フル解説。

天気予報では、帰宅の頃に雨が降るということだった。そこで、急いで神保町駅に向かい、半蔵門線に乗る。今日も肌寒い一日だったので、車内の暖房が心地よく眠りの森に私を誘って行く…。気がつくと、すでに電車は田園都市線内を走行しており、おまけに横浜市の手前まで来ていた。寝過ごさずに長津田で降りられたものの、帰りもダイヤが乱れ続けており、本当なら4分あった横浜線との乗り換え時間も1分ちょっとしかなく、とにかく走り続けて乗り換えた。

朝からドタバタ、講義は時間いっぱい、そして電車は遅延…という、落ち着きのない一日ではあったが、何となく今日はやり遂げた感もあった。

あともう少しで我が家…というところで、妻と息子の姿が見えた。ちょうど息子が昼寝を終えたらしく、愚図っていた息子の気分転換のために表に出て、そのまま私の帰りを待っていてくれていたらしい。どう表現して良いかわからないが、こういう光景は嬉しいものである。そして、食事までの間に息子をあやしていたところ、今までつかまり立ちしかできなかった息子が自力で立っているではないか!? 数秒間ではあったが、確かに一人で立っていた。この分だと、1歳になるまでに歩けてしまうかも…。


5月15日(土)

週末である。「1週間とりあえず頑張った自分に休息を…」などと思っていたのに、息子の声が聞こえてきたのでいてもたってもいられない状態になり、「まだ寝ていてもよかったのに…」と妻に言われてしまった午前中…。

先日、妻が姫あやめをいただいてきた。それを大事に花瓶に挿して、花が開くのを楽しみにしていた。そして今日も一輪、また今日も一輪と花が咲いていった。今日、新たにまた一輪咲いた。妻が息子をだっこして「ほら、お花さんだよ!」と言うや否や、息子は何食わぬ顔でバシッと花を叩き、咲いたばかりの花は無惨にも床に落ちていった…。愕然とする妻と、「もっと見せて! お花、見せて!」というようにウキャウキャしていた息子…。

その後も、ことあるごとに我ら夫婦に「お花、見せて!」と言わんばかりにだっこを迫ってきた息子だった。実際、花を見せるとニコニコ笑って嬉しそうだった。

天気予報では「今日は、お出かけ日和」ということだったので、昼過ぎに息子の紙おむつと離乳食用の食材を買いに出掛けた。妻にだっこされている間はおとなしかった息子も、ららぽーと横浜で借りたベビーカーに乗せられるとなぜか今日は体をひねり、ベビーカーを押している私のほうばかりを見ていた。妻曰く「『だっこしろ!』って言いたかったんじゃないの?」と…。そうだったのかもしれない。

息子は、このところベビーカーに乗っている最中に “お友達”(同じくらいの月齢の子)を見つけるたびに手を挙げたり何やら声をかけたり、積極的にコミュニケーションをとろうとしている(ように見える)。ただ、全てのお友達に “アプローチ” するワケではなく、それなりに “選考基準” があるらしい。

たまには “あっさり” とした更新を…と思ったのだが、ちょっと文章が長い上に親バカぶり炸裂…。


5月16日(日)

人間の記憶は、環境によって喚起される。ただ、人間の記憶は不完全であり、それ故に色々な問題が起きる。「記憶の喚起」といえば、最近よくドラマの再放送を見るのだが、それが5年くらい前とか10年くらい前だとか、あるいはそれ以上前のドラマだと、画面に今とは全く違う風景が映し出されて、懐かしさと同時に忘れ(かけ)ていた何かを思い出す。

おそらく、平成生まれの者が再放送ドラマを見ると、「何で、ケータイで話すたびにアンテナを伸ばすの?」「ケータイ、折りたためないの?」「ディスプレイがカラーじゃない!」などというケータイの初期段階の形状に驚くだろうし、電車の車両編成や塗装などに違和感を覚えるだろう。そして、街中に今では当たり前のようにそびえ立つビルが(ドラマ撮影時には)まだ建設すらされていなかったなんてこともある。登場人物のファッションも時代を反映しているため、かなり古めかしい。それより何より、役者たちが若い! テレビという疑似環境が、ちょっとした “タイムマシン状態” になるかもしれない。

昨日のうちに買い物などは済ませてあったので、今日は出掛けることもせず、一日中家で過ごした。そして、息子の初節句も済んだので、部屋に飾ってある五月人形をしまうことにした。人形を箱に戻す前に、息子と人形を写真に収めることにした(人形を飾った時にも写真は撮っているが…)。しかし、以前とは違って自分の意思で移動する術を習得している息子のこと、カメラの前でじっとしていてくれることもなく、ベストショットを狙って常にシャッターに意識を集中させていた結果、70枚以上も撮影していた我ら夫婦…。

息子はまだ何もわかっていないだろうが、いずれこの初節句のことを語って聞かせる日が来るのだろう。

このところ、「TSUMAのぼやき」の更新頻度が高い。そして、毎日数件ながらアクセスがある。サイトの入口を “秘密” にしておいたのにもかかわらず、何人もの方が探し当ててアクセスして下さったものと思われる。妻に代わって御礼申し上げる次第。


5月17日(月)

行動範囲が広くなり、力強くなってきた息子…。その息子が、今や怪獣と化している。むき出しに置いている私がいけないのだが、DVDデッキの操作ボタンが壊れている。強く押せば反応する(こともある)のだが、小さな指で毎日カチャカチャとボタンをいじってはご満悦…の息子。基本的にDVDデッキの操作はリモコンで行うので、支障がないと言えばそれまでだが…。

さらに、昨夜は私が楽しみにしていたコカコーラをこぼされた。コーラをグラスに入れて居間に持っていったところ、息子がテレビのリモコンを舐めていたので「ダメだよ!」と言って取り上げ、それをティッシュで拭いていたところ、テーブルに置いたままのグラスに息子が指を入れて、そのまま倒してしまったのである。幸い、グラスは割れず、床には撥水性が高くウォッシャブルのカーペットが敷いてあったので、大した被害は出ずに済んだのだが…。

いつまでもおとなしいままでは困るが、元気すぎるのもどうかなぁ…と思う今日この頃。

週の始まりだというのに、なぜか疲れの取れない朝…。さらに、今日の講義用資料は1種類だけ作成すればよく、急いで三島に向かう必要もなかったので気がゆるみ、いつもの月曜日より1時間遅い起床となってしまった。

ただ、ひとたび起きてしまえばフットワーク(?)は軽く、あっという間に身仕度を済ませ、バスで横浜駅に出た。

西菅田団地バス停で相鉄バスの到着を待っていたところ、2人の老紳士の会話が耳に入ってきた。曰く、「最近、(西菅田団地から)横浜駅西口までの所要時間が長くなった」とのこと。

この会話を聞いていて、70年代のカミカゼ運転を思い出した私は、確実に大学生たちとは世代が違うのである。

ところが、今日は老紳士の予想に反してバスが “順調” な走行をしたため、横浜で特急踊り子号まで30分以上も待つことに…。そこで、今日は特急券を買わず、三島まで在来線で行くことにした。

10時すぎに熱海行きの東海道線が来たので、後方の空いた車両に乗り込む。途中の根府川で踊り子号に追い抜かれたが、この踊り子号は三島へは行かず、私が乗っていた東海道線が熱海に到着した後に接続される東海道線に乗り継ぐため、三島到着の時間は同じである。

いつもより1時間以上遅い国際関係学部入りとなったが、特に時間的な問題もなく、講義にも支障もなく…といったところ。

3時限目「社会学」は、先週の2回の講義で “かなり” スローペースな解説をしてしまったため(今年の学生は、じっくり語ると理解が早そうなので)、今日あたりスピードをアップしておかないと大変なことになるので、教室に入るや否や前回までの復習をして、一気に「人間関係の諸相と構造」の中心概念である「地位−役割」について語る。

4時限目「日本の社会」は、今日より「日本(人)的コミュニケーション」をテーマとなる。初回の今日は、「以心伝心」について。日本人的な非言語コミュニケーションを具体的な例とともに語り、私自身の体験談などもふんだんに盛り込んで、学生たちにも “疑似体験” してもらうことにした。

今日は先週とは異なり、かなり暑い一日だった。上着を着たままでは講義にならないと判断し、ワイシャツを腕まくりした状態で教室に入ったものの、やはり教室も暑く、話を続け動き回る私の体温は上がる一方。こういう時は、無理やりクールダウンしないほうが良いのだが、水分の補給はシッカリしておかなくては…ということで、ペットボトルの水を持ち歩いておいて正解だった。

帰りも、東海道線…。小田原までは名誉教授とご一緒させていただき、日常のことから研究に関することまで様々な話を聴かせていただいた。有意義なひととき…。

まだまだ、週が明けたばかり。明日からもシッカリ講義するぞ!


5月18日(火)

途中までは順調だったのに…。

今日は、高速バスで静岡入り。8時前に家を出て、横浜線と田園都市線を乗り継いであざみ野へ。予定よりも早く着いてしまったため、東名江田バス停までゆっくり歩いて向かったが、それでも9時過ぎのバスまで20分ほど待つことになった。

東静岡駅南口行きのバスは、定刻にやって来た。「これは、幸先がいいなぁ!」などと思いながらバスに乗り込み、目の前に広がる富士山のパワーを全身に受けつつ、順調に静岡に向けて走行しているバスに満足しながら、今日の講義の展開を考えていた。

ところが…、今日は久々に晴天の火曜日! かなり日差しが強く、車内はポカポカ状態…いつしか眠りの森に迷い込んでいた私だった。眠っていながらも、時間の経過は何となく把握できていた。「そろそろ、起きたほうがいいかな?」と思って現実に戻ったところ、まだ東名高速を走行中…。あともう少しで静岡ICというところで「ただ今、事故渋滞につき…」というアナウンスが入る。さらに、救急車に消防車にパトカーがバスの横を通過して行く。この渋滞さえなければ、万事予定通りだったものを…。事故を起こしたと思しき輩たちが警察の取り調べを受けているのを見ながら、憎らしさがこみ上げてきたのは言うまでもない。

結果、東静岡駅で乗り継ぐはずだった静岡英和学院大学行きのバスにも間に合わず、大学到着後はお弁当をレンジで温めながら講義用資料を印刷するような状態になってしまった。お弁当を食べ終えたのは、講義開始5分前だった。

3時限目「国際関係論」は、今日から5週連続で「グローバリゼーション」「ナショナリズム」の解説である。導入として、今やこの星globeの上の出来事は他人事ではないということを語り、グローバリゼーションの概念や類似概念について解説する。講義内容をふまえた上で、ジョン・レノンの「イマジン」を鑑賞して、ジョンの目指すのは概念的にどのような方向なのかを考えながら終業。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、「異文化とは何か?」の最終回。最初に前回までの復習を兼ねて北山修の「This Island is Your Landを鑑賞し、歌詞の解説をする。その後で「文化変容」「グローカリゼーション」について解説をした。なるべく早めに解説を切り上げようと思ったのだが、気がつけば講義終了5分前…。急いでまとめに入り、今日するべき話を全て終える。

帰りも、高速バス…。こちらは常に順調な走行を続け、東名江田にもほぼ定刻に到着した。途中で明日の勤務に必要なキップを購入するが、今日の通勤が往き帰りとも4時間以上かかっていることを考慮して、明日は在来線を使わずに三島へ往復することに決めた。

帰宅すると、今夜は息子がまだ起きていた。私の姿を見つけると、ニコッと微笑む息子…。私が風呂に入ろうと浴室に向かうと、息子がハイハイでついてきた。そして、浴室前でちょこんと座り込み、こちらをずっと見ていた。一度は妻に居間へ引き戻されたものの、いつの間にか(妻の目を盗んで?)息子は浴室前にちょこんと座り込んでニコニコしていた。「これが、世に言う “後追い” かぁ…」と感心しつつも、落ち着いて入浴も出来なくなってしまった私であった。

明日の講義は、出来るだけ具体例を挙げて、視聴覚教材などの利用をしたいのだが…。


5月19日(水)

講義そのものは、ほぼ想定通りに進められた一日…。

今朝も7時過ぎに起き、8時過ぎに家を出て、バスで横浜に向かい…という、最近ルーティン化してきた出勤パターンで三島入り。家を出る時にポツポツと雨が降り出したが、傘をささずにバス停へ。バスに乗った途端に雨の勢いが強まってきて、バスはワイパーなしで走行することが少々困難な状態に。ただ、横浜駅ではバスがターミナルに到着するため、ここでも傘をさす必要もなし。

そして、特急踊り子号に乗り込むと、さらに雨の勢いが強まってきた。が、三島駅では傘をさしてもささなくても良いような雨脚…。

国際関係学部に到着後、急いで印刷機とコピー機を稼働させ、講義用資料を次々と作成する。今日は担当する3講座全てで資料配付があり、さらに印刷と同時に編集作業を伴う資料もあるため、時間が読めないところもあった。他の教員が印刷機やコピー機を使用するであろうことも考えると、サッサと印刷を切り上げたいところ。講義時間中での作成と言うことで他の教員が機械を使用することはなかったが、私一人で30分も機械を占有したことになる。

その資料を持って、まずは3時限目「社会学」へ。今日で「人間関係の諸相と構造」を終了させるため、例年通りに「アイドル工学」を中心に解説をした。学生たちも、日頃テレビなどで接している “アイドル” 関連の話が出てくるため、それなりに集中して講義に参加していたようだった。

4時限目「日本の社会」は、講義に先立って「外来語を日本語に直す」小テストを実施。ふだん何気なく使用している外来語を日本語に直せと言われても、なかなか上手くいかない学生たち…。設問の中に「バラード」という単語があったので、いつも「ジョンとヨーコのバラード」を再生することにしている。さらに今年度は、前回の「以心伝心」の理解を “別の視点” でとらえてもらうため、白鳥英美子「Melodies of Life」を日本語ヴァージョンと英語ヴァージョンの両方の歌詞を比較し、実際に曲を聴いてみた。この作業が終了した時点で、すでに講義残余時間30分…。その時間で「日本(人)的コミュニケーション」をの1つとして(ベネディクトが指摘した)「恥の文化」を取り上げ、解説する。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、今日から「文化とパーソナリティ」がテーマ。初回はやはり「文化」について語らなくては…ということで、その定義や概念などを語り、人間−文化−社会の関連性を述べることにした。

どの講義も私の想定を超えて盛り上がったようなのだが、全体のバランスを考えるとまだまだ満足してはいけないと思えてならない私…。

天気が悪い日はなるべく早く帰ろう…と思い、帰りは新幹線で一気に新横浜に戻り、通勤ラッシュですし詰め状態の横浜線に乗り換えた。鴨居に到着した時に一瞬フラッとしたくらいの、凄まじい混雑だった。

それでも無事に帰宅し、やっと落ち着いた…と思った矢先、息子がハイハイで私の後をついてくる。手を洗おうとしても、着替えようとしても、ひたすら息子はついてくる…。そして、最後には私の行動の先回りまでし始めた。父親としては嬉しい限りだが、予想の出来ない息子の行動に注意しなくてはならないのかと思うと…。


5月20日(木)

5時過ぎに起き、6時前に家を出る…といういつもの木曜日のパターンは変わらないのだが、先週とは違って気温が高く、上着を着て家を出たことを少し後悔した。オマケに、昨日と今日の雨で湿度が上がり、ジメジメした空気が体にまとわりつくような感じ…。始発バスが冷房を効かせて到着したので、何となく生き返った心地がした。

横浜からはいつものように横須賀線に乗り、東京で山手線に乗り換える。上野でダッシュして常磐線に乗り換えるワケであるが、相変わらず上野に入線してくる常磐線からは「これでもかっ!?」というくらいお客さんが大量に降りてくる。時々、そのお客さんたちに常磐線がブロックされ、なかなか乗車できないことも…。

いつもなら、松戸駅前のバス停には長い列が出来ているのだが、雨の影響もあるのか、バスを1台見送る必要もなく難なく乗車できた。そのため、いつもよりも早めに松戸歯学部入りする。

講師室に入り、家からUSBメモリに移しておいた講義用資料の出力をしている最中、何やらイヤ〜な予感がしてきた。そこで、資料に急きょ “板書事項” を追加し、それをコピーして学生に配布することにした。1時限目「社会学」のために教室に入ると、昨日の講義で使用されたであろうスクリーンが出しっぱなし。それを収納しようと思うのだが、どうすれば良いのかわからない…。学生たちには「板書するべきことはプリントに書かれているので、今日は板書なしで…」と告げて、ひたすら語るばかりの講義になった。「イヤ〜な予感」というのは、このことだったのだろう。そんな状況(情況)下で「行為と行動」について語ることに…。とりあえず、事なきを得た次第。

今日は五十日(ごとおび)であるのにもかかわらず、道路は比較的空いていた。先週と同様、松戸歯学部から法学部まで1時間程度で到着した。そして、のんびりとお弁当…。

3時限目「社会学」は、内容的には先週金曜日の講義と一致するのだが、教室の雰囲気が異なるため、いくつかの点でアレンジを利かせて話を進める必要がある。「生理的早産」について語るのにも、多少の順番の入れ替えをしたり、ボリュームの配分も変えたりしなくてはならない。そして何より、木曜日クラスと金曜日クラスは教室の雰囲気が異なる。そこで、学生のいじり方も違ってくる…。今日は、とりあえず大した注意もせず、ただひたすら解説することにしてみた。すると、今までにない雰囲気に…。注意されないほうが、学生たちの自律性を増幅させるのかもしれない…と思いつつ、講義を終了する。

帰りに、ダイエーの「木曜の市」で買い物をすることになっていたのだが、妻&息子が外出できる状態になっていたということで、鴨居駅前で待ち合わせすることにした。が、私のほうが先に到着することになると思われたので、待ち合わせ前にららぽーと横浜で現像依頼してある写真を引き取り、再び鴨居駅に戻った。すると、妻と息子は到着済み。安くて良いものを選ぶ感覚は、私なんかより妻のほうが長けていることを痛感する。

帰宅後、息子の動きを観察していると、かなり色々なことができるようになっていることに気づいた。以前は寝返りを打たず(打てたのだろうが、我ら夫婦の前ではそんな素振りを見せず)、息子の動きを制するには “仰向けに寝かす” という方法があったのだが、今では自由自在に寝返りを打ち、すぐに自分の好きな体勢に立て直せるようになっ(てしまっ)た息子…。握力が強くなり、私の大事な資料を引っ張り出して舐めようとする息子…。ものを放り投げることを覚えた息子…。喃語ではあるが、何やら話しかけてくる息子…。

長い人生の中で、人が “赤ちゃん” でいる時間は短い。だから、「もっとゆっくり成長してくれても良いのに…」などと思うことがある。この “危うい存在” が、やがては “シッカリした存在” になってゆき、危うかった時期を懐かしむのだろうが、息子の成長を喜びつつも「もうちょっと、この(息子の)状態を楽しみたかったなぁ…」という気持ちも捨てがたく、ジレンマというかアンビバレントな状態に陥りそうな私…。


5月21日(金)

今年度初、上着なしでの出講! 都心は30度近くまで気温が上がるは、昨日までの雨がためか湿度も高いはで、街中には半袖派が大集結!?

しかし…、それ以前に寝苦しい夜だった。息子は何度もフトンを剥いでしまったらしい(妻の報告)。また、フトンに一の字になって寝るクセ(?)のある息子は、そのまま寝返りを打ってフトンから落っこち、泣き出す有様。かわいいと言えばかわいいのだが、「この寝相の悪さは、誰の遺伝なのだろう?」などと思うと申し訳なくなる私である。

寝苦しさもあってなかなか今朝も起きられなかったのだが、なぜかいつもと同じ時間のバスに乗っていた。そして、先週と同様に長津田では始発の急行を待つ余裕も。

そして…、いつものように遅延状態で神保町に到着した。

法学部入り後、急いで夏休み前の残り講義回数を確認し、講義をどの程度のスピードで展開するか考える。2時限目「社会学」は今日から「人間関係の諸相と構造」がテーマになるのだが、結局は国際関係学部と同様に念入りな “前置き” をして、今日は “Human Being” という存在を考察する入口まで解説しておく。

空き時間となる3時限目が始まってすぐ、通信教育部に移動し、講義用資料を急いで印刷する。通信教育部用に編集(手直し)しなくてはならない箇所があったため、印刷機とパソコンを同時に駆使しての作業だった。いつになく印刷に時間がかかってしまったが、とりあえず資料は完成し、解説内容の一部はこれで補えることとなった。

4時限目「社会学」は、今日で「目の前の現実を科学する」という壮大(?)かつ無謀(?)なテーマのファイナル。最初にジェンダー関連の小テスト(クイズ)を実施し、論理学などで用いられる対偶について解説し、原始的知識の問題点を語る。平たく言えば、「頭が固いと、目の前の現実がキチンと把握できなくなる」という説明である。

講義後、このサイトでは “おなじみ” になりつつある加藤くんの来訪を受け、しばし歓談する。

帰りの半蔵門線は、なぜかいつもより混雑度が高かった。が、運良く席が空いている所が見つかり、長津田までひと眠りふた眠りしながら戻る。やはり、私の乗る半蔵門線…というか田園都市線はダイヤ通りに運行されたためしがない。今日も長津田で “かなり” 余裕のあるハズだった横浜線との乗り換え時間が1分ちょっとしかなくなり、全力疾走するハメになる。ある程度わかっていて、覚悟もできていたハズなのだが、何だか妙にモヤモヤする。

久々の晴天で、まだ太陽がサンサンと輝いていたので、鴨居駅から家までは歩くことにした。いつもはバス通りを歩くのだが、「もしかして、本当は近道があるのでは!?」という思いがしたのと、「まだ明るいし、道に迷ってもいいからいつもとは別の道を…」などという思いがあったので、携帯電話でYahoo!地図アプリを起動させ、鴨居駅から家までのルートを表示させてみた。すると…、どうやら駅から我が家まではバス通りを歩くよりも別のルートのほうが近道であることが判明した。その道を歩くと、「あぁ、よく耳にする総合病院は、こんなところにあったんだ!」とか「えっ、こんなところにコンビニがある!」「あのミニバスは、ここを通っていたんだ!」などという発見があり、風景を楽しみながら歩いていた私…。気になる所要時間も、バス通りを歩くよりも短くなった。もう一度、今度は家からこの道を通れば、日が暮れてからでも迷わずに歩けるようになると思う。

帰宅すると、玄関には息子をだっこして妻が立っていた。息子は…というと、私が玄関を開けるやニコニコ笑い出した。妻が「今までグズッていたのに…」と言う。息子は、父親が好きだとか母親が好きだとかではなく、家族が揃うのが嬉しいのだろう。そんな息子が今日、テレビで「アンパンマン」を見ていたら、ハッキリと「アンパンマン!」と言ったとか。たしかに、夕飯後に息子はワンワン泣きながら「アンパンマン! アンパンマン!」と叫んでいた。

ここ数日で、息子のボキャブラリーも増えてきて、「マンマ」「おっかぁ」「おっとぉ」などと言っている。時には、何かの歌を歌っている。歌に合わせて手を叩いたり、リズムを取ったりすることも多くなった。これで歩けるようになったら、話せるようになったら、騒がしくなるんだろうなぁ…などと思いつつも、素直に息子の成長を喜ぶことにした私…。

さて、晴天も明日までで、明後日からは天気が崩れるという。出掛けるのであれば、明日のうちに…。


5月22日(土)

天気予報通りのお出かけ日和だったので、息子を「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)に連れて行った。息子はお座りもシッカリしてきて、つかまり立ちもハイハイもできるようになったので、「今日は、新生児エリアでなくても大丈夫かな?」などと夫婦で話したのだが…。

久々に訪ねたから…ということもあってか、息子は「借りてきた猫」状態になってしまい、つかまり立ちをする気配もなく、ハイハイをする気配など微塵も感じられず、ただただお座りをするのみ。スタッフの方々が色々なおもちゃを使って息子にハイハイをさせようとするのだが、動かざること山の如し!?

ところが、時間が経つにつれ、徐々に雰囲気に慣れてきた(記憶が喚起されてきた?)のか、いつの間にかハイハイをしてちょっと遠くに移動していた息子…。

もう少し積極的に暴れ回るのではないかと思っていた我ら夫婦だっただけに、おとなしかった息子の態度にちょっとビックリ! そして、一抹の寂しさも…。

かなーちえ閉館後、横浜で買い物をして、相鉄バスで帰途に就いた。が、どうも横浜駅西口の雰囲気がいつもと違う…。「あっ、今日はニッパツ横浜FCがサガン鳥栖と対戦する日だった!」ということを夫婦で思い出した。いつもは空気を乗せて運ぶような路線のバスでも、三ツ沢グランドを経由するという理由で今日は乗車率200%の勢い。もちろん、我ら家族が乗って帰るバスも三ツ沢グランド経由なので、それなりに横浜FCのサポーターが同乗していた。

このところ失速気味の横浜FCであったが、今日は4×1と快勝! このままの調子で突き進んでもらいたいと思う次第。

私も、今日の横浜FCに負けないくらい勢いのある講義ができたらなぁ…。


5月23日(日)

今日もまた天気予報通りの天気…。昨日とは一転、一日ずっと雨…。昨夜から気圧の変化を体で感じ、両肩に両肩胛骨、首筋が張ってきて、左目の奥に鈍い痛みが…。要するに、偏頭痛の典型的なパターンである。

寝る前に大量(?)の湿布を貼ってもらったので安眠状態に入れたが、夜中に湿布特有のスースー感が目や鼻を刺激し、何度も目が覚める。その “被害” は、妻にまで及んでいたらしい…。

今朝は根性で午前中に起き、食事もちゃんととったのだが、まだまだ本調子とは程遠い状態。とりあえず痛みがひどくならないうちに明日と明後日の講義用資料をパソコンで作成し、プリントアウト後にフトンへ潜り込む。私の状況をちゃんと把握できない息子が後追いしてきて、フトンに横たわる私に乗っかってきた。「ほらほら、お父さんは具合が悪いんだから、そっち行っちゃダメでしょ?」などと妻が息子に声をかけるも、息子はウキャウキャするばかり…。

しばらく眠った後、夕方に目が覚めたのだが、まだちょっと痛みが残っていた。妻が「コーヒーよりもカフェインが多いから…」と紅茶を淹れてくれた。それをゆっくり飲んでいると、徐々に痛みが鎮まってきたような感じがした。その後、妻が私の肩や背中をマッサージしてくれたのだが、それを見ていた息子が「何してるの? ボクも、ボクも!」というような表情で私に近づいてきた。妻のしていることを真似しようと思ったのだろうが、その意味がわからない息子は、ニコニコ笑いながら私の顔を思いっきりビンタ!

夕食後、再びパソコンに向かって講義用資料の作成をし、入浴後にプリントアウトする。その間、一旦は息子が就寝したものの、隣の部屋の気配を感じたのか、うわぁ〜んと泣いて我ら夫婦を呼び出した。

お出掛けもせず、「今日はネタに困るかな?」などと思っていたが、それなりに色々なことがあったように思う。何もない平穏な生活も良いのかもしれないが、良くも悪くも何らかの刺激があったほうが “もっと” 良いと思う。もちろん、悪い刺激はできれば避けたいものだが…。


5月24日(月)

そして今日も、天気予報通りの雨…。

往きは特急踊り子号を利用して、帰りは東海道線でのんびり横浜に戻るつもりだった。が、妻が「時間が経つにつれ、どんどん雨がひどくなるらしいよ!」と教えてくれたので、念のためエクスプレス予約で帰りの新幹線を予約しておいた。

8時過ぎに家を出て、いつものように相鉄バスの西菅田団地バス停に行くと、なぜか誰もいない…。しばらく待っても、誰も来ない…。「あれっ、今日は相鉄バスはストでもするのかな?」などと不安になりつつバスを待つ。すると、徐々に人が集まってきたのだが、それでもいつもの半数以下。なのに、到着したバスにはいつもの1.5倍程度の乗客が!?

雨が降っていたためか、道路も混んでいた。途中までは順調に走行していたように思うのだが、三ツ沢あたりで急に道がふさがれて、そこからはかなり徐行状態が続いた。そして、通常なら25分程度の行程を40分以上かけてバスは横浜駅に到着した。

急いでJRの券売機に向かい、三島までの乗車券と特急券を購入する。そしてホームへ走る。9:24発の踊り子号は定時運転だったが、走行するごとに雨脚が強くなるのが気がかりだった。とても仮眠などできないような状況だった。

ところが、三島駅に到着すると傘があってもなくてもどっちでも良い程度の雨…。「この分なら、雨が止んでしまうかも!?」などと期待した私がバカだった。昼過ぎに激しい雨が何度も降り、幸いその強雨の時には講義中だったので大した被害に遭わずに済んだが、「こういう日は、“のんびり” じゃなくて早く帰ったほうがいいよ!」と言われているような気がした。

そんな雨の中で始まった3時限目「社会学」は、今日から「問題行動の根源」がテーマ。初回の今日は「行為と行動」の違いを解説し、例年の如くFIELD OF VIEWとZARDの『DAN DAN心魅かれてく』を鑑賞し、「行為」「行動」を歌詞から分析する。本当はもう1曲鑑賞する予定だったのだが、どういうワケか解説が長引いてしまい、今日は1曲だけでタイムアップ。

4時限目「日本の社会」は、先週から解説を始めた「日本(人)的コミュニケーション」の3回目。「間人主義」をキーワードに、日本人の「間柄主義」の特徴を西洋の「個人主義」と対比させながら話を進めて行く。

講義を終えて三島駅に向かうと、駅前が物々しい雰囲気に…。さらに、日の丸を手にしている人が多数…。どうやら、天皇皇后両陛下が御殿場を訪問された後、新幹線で東京に戻られるとのこと。それで、駅前に大勢の人が集まっていたということである。新幹線ホームにも、警備の人、人、人…。

新幹線で帰途に就いたので、息子と遊んであげる時間も確保できたのだが、明日と明後日の準備はいつもとちょっと違うので、「もっと遊んでよ!」とせがむ息子に「ごめんね! お父さんはちょっと忙しいから…」などと言っても理解してもらえるハズもなく、息子の泣き叫ぶ声が響き渡る我が家…。お座りも、つかまり立ちも、ハイハイも、寝返りもできるようになった息子だが、泣き顔を見ると「あぁ、生まれた頃とおんなじだ!」と言うことに気づき、何となく微笑ましくもある。

親バカな夜は更けてゆく…。


5月25日(火)

今日の「ぼやき」は、三島で更新! 理由は、後ほど…。

今朝は5時半すぎに起床し、妻と息子に見送られて6時半すぎに家を出た私…。

今日は、静岡英和学院大学への出講日。高速バスのかなり格安の路線(早割とネット割の合わせ技!)に予約を入れられたのだが、余裕をもって静岡入りするには早めの便に乗らなくてはならず、それでいつもより1時間以上早い起床となった。

バスで鴨居に向かい、横浜線と田園都市線を乗り継いであざみ野へ…というルートも、だいぶ慣れてきた。そして、東名江田バス停にも迷わずたどり着けるようになった。

7:50発の駿府ライナーは、5分ほど早く到着した。早め早めの移動をしておいて、本当によかった。バスは発車予定時刻まで時間調整し、定時出発した。車内は早朝便ということもあってか空席が目立っていたが、その分ゆったりした雰囲気になっていて、「こんな通勤なら、早起きもいいかな」などと思った次第。

ちなみに、駿府ライナー(下り)は東名江田までが乗車扱いになっていて、あとは静岡市内の一般道に出るまでは(足柄SAでの休憩を除いて)ノンストップとなる。東名高速が順調に流れていたため、定刻より早く静岡駅に到着した。

まだまだ大学に向かうには早い時間なので、駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ねることに。そこで11時過ぎまで歓談し、静岡駅北口へ移動する。静岡英和学院大学行きのバス乗り場は、さきほど駿府ライナーが到着した場所。午前中に同じバス停を2度も利用することになったワケであるが、それもまた天気が良ければ苦にならず(天気予報では、静岡県は午後から降雨とのことだった。そんな予報が信じられないくらい、午前中は晴れていたのである)

今日の私は英和での講義後に帰宅せず、三島に宿泊することになっていたので、お弁当を持参せずに出講した。それで、久々に英和の学食を利用することになった。ここの学食は味もさることながら、最も値段の高いものでも300円という有り難さ! 「鱈と豆腐の厚揚げあんかけ」をいただくことにした。

3時限目「国際関係論」は、先週から「グローバリゼーション」の解説に入っている。今日はグローバリゼーションが引き起こす「伝統・価値観への影響」「純粋さの喪失」「近代化=西洋(欧米)化」の現実について語る。講義の後半で「小テスト」として「国歌」を10曲聴かせ(これも、毎年恒例になってきた)、どこの国の国歌か答えさせた。日本や合衆国の国歌は正答率が高く、それ以外の国歌は誤答率が高く…というのも、毎年の傾向である。やはり、日本のグローバリゼーションはアメリカ寄りである。

空き時間の4時限目に、5時限目「異文化コミュニケーション」の講義用資料を印刷する…というのも毎年 “お決まり” になっている。時間がたくさんあるのは良いのだが、それ故に「あれも、これも…」と資料が増えてしまうため、最近は “本当に” 必要なものを選りすぐるという作業が加わり、なかなか印刷が終わらなかったりもする。

そんな葛藤の果てに、5時限目が始まる。こちらも、今日から「小テスト」を実施。「異文化ストレス」を感じてもらうため、中国語で書かれた日本のアーティスト名を訳してもらう内容のものだが、学生たちの困ったような諦念に入ったような顔色を見るのも毎年恒例…。講義内容は、前回まで語った「異文化」に関する具体的な現象を理解してもらうべく、日本人の愛と西洋人の愛を比較してみた。昨年は、解説の最初に聴いてもらったJ−POPの解説で余計な説明を加えたのが最後まで響き、えらいことになってしまった。その教訓を活かすように心がけたのだが、1年で人間が変われるハズもなく…。

講義後、静岡駅前で清水先生と夕食。英語と韓国語、中国語などの発音や音声学的な話で盛り上がる。

食後、先生は事務所に戻られ、私は19時半発の東京行き東海道線に乗り込んだ。いつもならそのまま横浜まで乗って行くところだが、今日は三島で下車。明日は国際関係学部の講義なので、三島で朝を迎えることは時間的も体力的にも楽…なのかもしれない。

この続きは、明日の更新で…。


5月26日(水)

昨日、清水先生と夕飯をとっていた時、店のBGMがちょっと(かなり?)懐かしめなJ−POP…いや、ニューミュージックが流れていて、どういうワケか財津和夫「Dream With You」やらゴダイゴ「ガンダーラ」などかかっていた。「Dream With You」が世に送り出されてからすでに20年が経過しており、「ガンダーラ」に至っては実に32年近くが経過している。そんな時の流れが、「つい昨日のことのよう」と思えてしまうあたり、歳をとった証拠なのかもしれない。

さて、今朝は東横イン三島駅北口で目覚めた。東横インはチェックイン時に宿泊料金を支払うシステムなのだが、東横インクラブ会員の私は貯まったポイントを無料宿泊券に引き替えてあったので、それを呈示した。よって、今回の宿泊は “タダ” だったのである!

部屋に入ってカーテンを開けてみると、目の前に

日本大学国際関係学部

という文字が…。講義中に窓から東横インが見えるのだが、その逆もまたあるワケで…。あぁ、仕事から逃れられない私…。

東横インは、朝ご飯が無料…というのも “おなじみ” である。おにぎり、みそ汁、おつけものなどが食べ放題なのである! さらに、コーヒー飲み放題! 私が東横インに宿泊する楽しみの1つでもある。通常、朝起きてすぐに食事…というのはキツイのだが、なぜか東横インに宿泊している時は、起床して10分後にはおにぎりを食べている…というのも私の “おなじみ” である。
おなじみ、おにぎり食べ放題!
が、今回の宿泊は “タダ” なので「宿泊料金を払っていないのに、食べ放題など申し訳ない!」という気持ちが先走り、昨夜まで「朝食のおにぎり、6個はいけるかな?」などと考えていたのだが少々遠慮して4個にとどめておく(周囲の宿泊客は、ほとんどが2個程度)。その代わり、おかずをちょっと多めにいただいた。みそ汁は、お椀に入るだけ入れてみた。美味!

10時前にチェックアウトするも、「ご精算はありません。またのご利用をお待ちいたしております!」と言われ、またまた申し訳なさが募ってきた。もっとも、無料宿泊券をもらえるほど宿泊実績があるので堂々としていれば良いのだが…。

いつもより30分以上早く国際関係学部に入り、講義用資料を作成する。今回は種類も枚数も多いので、組合せを間違えずに印刷しなくてはならない。慎重に慎重に作業していたつもりだったが、両面とも同じものを刷り込んでしまったり、インクが乾くまで時間がかかってしまったり…と、ドタバタ状態! それでも、昼前には全工程が終了した。

3時限目「社会学」は、前回から「問題行動の根源」がテーマ。前回「行為と行動」の解説の際に紹介できなかった『瞳そらさないで』のDEENバージョンとZARDバージョンを鑑賞し、比較する。そして、今日のテーマは「問題」の意味。途中で「常識」という概念についても解説することで、より理解を深めてもらおうと試みたが、その分だけ思ったよりも時間がかかってしまった。

4時限目「日本の社会」は、最初に今までに解説してきた「恩と義理」「間人主義」の復習を『ドラゴンボール』のプリントを使用して行った。だが、毎年毎年ドラゴンボールの認知率が低くなり、プリントのシーンが何であるのかを説明するところから始めるため、思った以上に時間がかかる。その後、今日のテーマ「公と私」について滅私奉公を中心に語る。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、先週から「文化とパーソナリティ」を基礎テーマとしているが、今日は日本(人)的「愛」を媒介として留学生たちに「愛」について語ってもらい、日本人の「愛」が他国と違っている原因を解説してみた。内容的には、昨日の静岡英和学院大学「異文化コミュニケーション論」と同じなのだが、こちらは留学生用にアレンジが施されている。最初に、「日本人の心に響くラヴソングの傾向性」を知るために、サザンオールスターズや小田和正、WANDSなどの曲をメドレーで15分につないだものを鑑賞…。その後、私が語った日本の「愛」は現在では薄れつつある現象であり、西洋的な「愛」が日本というシャーレに混入していて「愛」もその表象が変化しているのも事実であるということを述べておいた。

関東地方は大雨の恐れもあるということで、帰りは新幹線に乗ろうかと思っていた。が、昨日購入した乗車券が静岡→横浜の東海道線(在来線)経由だったため、新幹線に乗ると経路が変わり、さらに静岡→三島間は乗車済みのために乗車変更がかけられない状態だったので、今日も在来線で帰ることにした。しかし、荷物が重くて歩くペースが鈍り、三島駅前に到着した時には東京行き直通東海道線の出発時間まで1分足らず…。慌てて改札を抜けてホームへ行くと、すでに電車は入線済み。その後は、しばし意識不明状態に…。

いろんなことがあったものの、38時間ぶりに我が家に戻ってきた。私の記憶に間違いがなければ、昨年10月に妻と息子が静岡から戻ってきて以来初の単独外泊だったのでは? 久々の独り寝だったワケである。やはり、家族揃って…というのが良いことを痛感した。


5月27日(木)

疲れているのかなぁ…?

今日の法学部での講義の帰り、いつものように半蔵門線の中央林間行き急行に乗ったところまではよかったのだが、田園都市線に乗り入れたところでいつの間にか意識不明状態に…。いつもなら、「あっ、このまま眠ってしまうな…」などという意識は少し残っているのだが、今日は不思議なことに何の前触れもなく、眠ったことにさえ気づかず、念のためにセットした携帯電話のアラームにさえ気づかず。

意識が戻った時に、車内の様子がちょっとおかしいことに気がついた。いつも私が下車するまでは車内が混雑しているのだが、異常なまでに車内が空いていたのである。状況を把握できないまま電車のドアが閉まり、「次は中央林間、終点です!」というアナウンスが入った。要するに、降り損なったのである。私が降りるハズだった駅は長津田なのだが、この駅は横浜線との乗換駅でもあるためたくさんの乗客が降りるのである。急行列車が長津田を出ると、次は終点の中央林間…。
結局、中央林間へ連れてこられたワケで…
「こんなところ、来とうはなかった」ではないが、用もないのに中央林間に連れてこられた自分が恥ずかしいやら情けないやら。ところが、中央林間の駅に降り立つのが8年ぶりであることを思い出すと、なぜか急にノスタルジアを覚え、おもわず駅で撮影など始めた私…。

この話を妻にしたところ、「昨夜は、あまり寝ていないからじゃない?」と言われた。今朝は5時半前に起き、6時には家を出たのだが、昨夜は息子が “夜更かし大王” になっていたのでなかなか寝ることができず、それで睡眠不足気味の状態で出掛けることになってしまった。

そういえば、往きの常磐線でも、松戸に到着してもなお意識不明状態だった私…。ただ、すんでのところで気がついて、乗り越しすることはなかったが…。

今朝は、バスもJRも全てが順調に連絡されていて、松戸歯学部には8時前に到着してしまった。こう早いと講師室のカギも開いていないだろうと判断し、昨年大学構内にオープンしたコンビニに行って時間をつぶした。そして、8時を過ぎて再び講師室へ。そして、十分に “レディネス” が整ったところで1時限目「社会学」に入る。

今日から「人間と動物」の違いについて、3週にかけて語ることになっている。今回は、人間が「社会的動物」と呼ばれていることを理解するため、「社会」の概念について語る。学生たちの日常をもとに話を展開していったので、おそらくそれなりのイメージが共有できたものと思う。

朝の交通機関の順調ぶりが嘘のように、講義後の不運続き…。バスに乗って松戸駅に戻る際、途中まで走行してから運転手さんが「え〜っ、本日、道路の渋滞が結構ひどいので、松戸駅までは相当な時間がかかるものと思われます」などとアナウンスを始めた。「だったら、乗る前に教えてくれたら良かったのに…」と思った私…。さらに、松戸駅行きのバスには「北松戸駅入口」というバス停があり、そこで降りたら常磐線各停に乗れるワケだが、そのバス停はとっくに通過した後で、「こんなところで渋滞情報を言われても、バスを降りることもできないじゃないか!?」という、焦りにも似た気持ちになる。

いつもの倍以上の時間がかかって松戸駅に到着したため、いつもの常磐線を諦めた…ハズだった。が、駅の電光掲示板を見ると、いつもの常磐線がまだ松戸を出発していないことになっていたため、急いでホームへ向かった。が、ホームに停車しているのは回送電車で、いつもの常磐線ではなかった。一緒に松戸歯学部から移動した教員が「もしかして、ホームが違うとか…」とおっしゃったが、まさかそんなことはあるまいと思い、いつものホームで次の電車を待つことにした。が、覚悟を決めた次の瞬間、隣のホームに停車中だった電車が上野方面に向かって出発したのである! 回送電車が停まっていたために行き先表示が見えず、勝手に下り電車だと思っていたのだが、どうやらダイヤが乱れていて到着ホームを変更したらしい。それなら駅員が、「今度の上野行きは、到着ホームが変更になっています。階段を上ってお隣のホームへ移動してください」とでもアナウンスするべきだったのではないか!?

とりあえず、次に来た電車に乗り、北千住で降り、東武線に乗り換え半蔵門線乗り入れで神保町へ…というルートをとったのだが(神保町で1つ用事を済ませる必要があったので)、この東武線・半蔵門線が途中で徐行運転となり、さらに「この後の電車に遅れが出ている関係で、しばらく運転間隔調整のために停車します」という車内アナウンスが入った。

結果、法学部に到着したのは先週より40分も遅い時間になってしまった。

お弁当を食べて気分を入れ替え、3時限目「社会学」にのぞむ。講義内容は先週の金曜日クラスと同一ではあるが、教室の雰囲気や受講学生の違いを考慮して編集し直す必要がある。実際に「人間関係の諸相と構造」について話を始めながら700名以上いる学生の反応を見ながら、講義内容を編集していく作業は、かなり難しい。が、それでも今日は教室が一体化していくような感じが伝わってくる。このノリが来週以降も続けば…と思う次第。

講義後、何人かの学生から質問やら問い合わせやらが入り、それらに応対してから教員控室に戻った、すでに4時限目が始まっている時間だったので、廊下は学生もまばらで静かな状態…。忙しなさもなく、ちょっと落ち着きを取り戻したような気がした。

なのに、帰りの電車で…。

それでも、今日はダイエーの「木曜の市」なので、妻&息子と鴨居駅で合流して、週に一度の買いだめに行く。が、近所のドラッグストアでも今週は大特売を実施しているということなので、とりあえずダイエーのほうがお買い得なものを中心に選ぶ。

このところ、「朝は良い天気だったんだけどねぇ…」という日が多い。こういう時は、頭痛が心配…。

明日は無事に通勤できるのだろうか?


5月28日(金)

疲れているなぁ…。

今朝は起きられなかった。昨日より2時間ほど遅く起きればよい…という状況で、それも昨夜はちょっと早めに寝たのにもかかわらず、なかなか体が起こせない状態になった。それでも、「今日の2コマを無事に終えなくては…」という想いが私を奮い立たせ(?)、とりあえずいつもの金曜日より遅い起床となってしまったものの、いつものバスに乗って鴨居駅に向かった私…。

鴨居駅にバスが到着すると、まずは駅1階のNEWDAYSへ。実は昨日、ここでコピーをとった際、原稿をコピー機に残したまま帰ってしまったので、電話で原稿を保管しておいてくれるよう依頼しておいたのである。

やはり、疲れているんだなぁ…。

いつもの横浜線で長津田に出て、田園都市線のホームでしばし長津田始発の急行を待つ。その急行に乗れば、神保町に9時半過ぎに着く予定なのだが…。相変わらずダイヤが乱れ続けた田園都市線・半蔵門線は、予定より10分遅れて神保町到着。

法学部の2時限目「社会学」は、相変わらず学生たちのまとまりが良いようである。今回は「人間関係の諸相と構造」の2回目として、前回までの「Human Being」の解説の続きを十分に時間をかけて行い、次回の講義内容につながるよう「地位−役割」の話をして終了する。

その後、学生たちの質問に答えて教員控室に戻り、お弁当。

いつものように3時限目が “空き” なので、神保町の三菱東京UFJ銀行へ行く。今の家賃振込先が三菱東京UFJ銀行で、現金振込だと手数料が発生してしまうので、「だったら、三菱東京UFJ銀行に口座を作ってしまえばいいのでは!?」という結論に達したのである。が、銀行に入って新規口座開設のために来た旨を伝えると、「どうしてこの支店(で口座を開設するの)ですか? 勤務先でこの支店を指定されたのですか?」などと聞かれた。「週に何度かは神保町に来るので…」と答えたところ、「基本的に、ご自宅や勤務先の最寄りの支店で開設をお願いすることになっておりまして…」とたたみかけられた。そこで、話を遮るように「勤務先は、そこの日大です!」と答えると、「それでしたら、問題ございません」と言われ、ようやく申込書を受け取るに至る。

最近、マネーロンダリングの防止や反社会的勢力への規制などが強く、それで口座を開設するのにも色々と確認されるのである。行員も私のことを疑っているワケではないのは承知しているが、それなのに窮屈な感じがするのはやむを得ないことなのだろう。

無事に口座開設を終え、通信教育部へ向かう。そして、今日の講義内容を確認して4時限目「社会学」へ。今日から「人間であることを科学する」をテーマとするのだが、その初回として人間が社会なしには生きられない「社会的動物」であることを90分かけて開設する。「もしかすると、今日は25回の講義で一番重要な話をすることになるかもしれません」などと前置きをしたところ、教室は水を打ったようにシーンと静まりかえった。

久々に、松井彩香さんと会った…というか、松井さんが私の講義終了まで待っていてくれていたらしい。彼女は今年、知立市の「ミスかきつばた」に選ばれたということを報告してくれた。それで、しばらく(1年間)は女優業のほうはセーブするという。彼女のように目標を持って、または目標に向かってまっしぐらな門下生がいることを嬉しく思う。彼女の軌跡については、こちら、またはこちらを参照されたい。

先日、大丸の携帯電話会員の抽選で500円分の商品券が当たったのだが、ららぽーと横浜店では受け取れないというのことだったので、帰りに東京店へ行き、携帯電話で当選バーコードを表示して商品券を受け取った。が、このところの疲労が足の動きを阻み、さらには昨年夏に捻挫した左足首の痛みが再発してしまったため、東京から新幹線で新横浜に出ることにした。本当は、大手町まで歩いて半蔵門線に乗るか、あるいは東海道線で横浜に出るかするつもりだったのだが、足の痛みに加えて黒い雲が空を覆い始めたので、ひかり号に乗って帰途に就いた。

そして、商品券を受け取って足が出てしまう結果に…。

今日で、息子は生後10ヶ月…。そろそろ、一人で “たっち” できそうである。


5月29日(土)

そして、週末…。なのに、天気が芳しくない。おまけに、寒い。

金曜日の夜は「明日はオフだから…」という感じで夜更かしモードに入る(ことが多い)のだが、昨夜は日付が変わる頃には体力が限界状態に達し、楽しみにしている「タモリ倶楽部」さえ見ることなくフトンに入った。横で息子がハイハイでドタバタしていたが、それでも私は構わず眠ってしまった。

疲れているのならゆっくり寝ていれば良いものを、なぜか妻や息子を寝かせたまま、一人早朝から活動を開始していた私…。

時々、妻と息子の様子を寝室に行って伺ってみた。息子のフトンの横には “襖にぶつからないよう置いてあるクッション” があるのだが、そこに顔を埋めて息子が眠っているのを見て、急いで “救出” する。クッションには格子状のエンボスがあるのだが、それが息子の顔いっぱいに!? その顔があまりにも面白かったので、眠っている妻を揺り起こし、息子の顔を指しながら

ほら、メロンパンナちゃん! メロンパンナちゃんだよ!

と教えて上げたのだが、「ふ〜ん?」といった反応だった。そして、全く動じることなく眠り続けていた息子…。「メロンパンナちゃん」については、こちらを参照。

そんな息子が、夜になって20秒ほど一人で立っていた! 息子に絵本の読み聞かせをしていたのだが、その本を自分でいじりたかったらしい息子は、私から絵本をサッと取るとそのままハイハイでどこかへ持って行ってしまい、しばらくして本を手にまた戻ってきた。そして、私に「ハイ!」という感じで手渡してきた。それを何の気なしに受け取り、「ありがとね!」などと言って読み聞かせを再開した瞬間、息子の一人たっちに気がついた。おまけに、本を私に渡す際に半歩くらい自力で歩いていた…。

「もうちょっと、ゆっくり成長してくれてもいいんじゃない?」などと思いつつも、やはり息子の成長が嬉しくないハズがない。ただ、我ら夫婦(と我が家の構造)がまだ息子の成長に対応しきれていないので、予期せぬイタズラに遭うのは言うまでもなく…。


5月30日(日)

横浜市営バスの緑営業所に行ってきた。

実は昨日、妻が携帯電話を落とした。昼過ぎに家を出て、最寄りのバス停から市営バスに乗って東神奈川に出て、「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)に行き、それからCIAL PLATに寄った時、妻が携帯電話のないことに気づいた。「かなーちえ」に忘れてきたのかもしれない…と思い、電話で確認するも、そういう忘れ物はないという。来た道を戻ったが、見当たらず。さらに、件の携帯電話に連絡してみるが、呼び出しはすれども応答なし。「家に忘れてきたのかもしれない」という可能性を信じ、急いで帰宅した。が、望みは打ち砕かれ…。

とりあえず、乗ったのが緑営業所のバスだったので、営業所に電話したのだが、「まだ、携帯電話の届け出はありません。見つかりましたら連絡しますが、見つからなかった場合は連絡しませんので…」と言われる。

ソフトバンクに連絡して、通話停止を依頼する。そして、私一人で神奈川警察署へ行き、遺失物届けを提出する。

その後、警察署から横浜駅まで歩いて向かうことにした。途中、2月末まで済んでいた旧宅の前を通った。すでに、旧宅は新たな住人を迎え入れていた。

横浜駅に着いて、どうしようかと思案する。そして、一度入ってみようと思っていたコーヒーショップに行き、コーヒー1杯で20分粘る。「もう、帰らなきゃ!」という気持ちに後押しされて、横浜線に乗り込んだ。

途中で、携帯電話が反応する。妻が自宅の電話からかけてきたのである。だが、車内のために応答できず。電話がかかったということは、おそらく携帯電話が見つかったということだろうと判断する私。鴨居で降りて、家に電話すると、「バスの中にあってたって!」と妻…。妻は何度も「きっと、バスの中に忘れてきたんだよ」と言っていた。今までもそうだったが、恐いぐらいに妻の言うことは当たる。さらに “不幸中の幸い” だったのが、我ら家族が乗ったバスが東神奈川駅西口止まりだったということ。本来の終点は横浜駅西口なのだが、偶然にも東神奈川止まりのバスに乗り、終点で降りたので、運転手さんが車内点検で携帯電話にすぐ気がついてくれたのだろう。これが横浜駅西口行きのバスだったら、まだまだお客さんが乗っていた(乗ってきた)だろうし、心ない乗客に持って行かれてしまったかもしれない。

で、昨夜私が出掛けている最中に、横浜市営バス緑営業所から連絡があったという。本当に、昔から妻は強運の持ち主である。その運を、少し私に分けてもらえないだろうか…と思う。

今日の昼過ぎ、最寄りのバス停から緑車庫行きに乗り、携帯電話を受け取りに行った我ら家族…。鴨居駅までは毎日のように利用するが、それより先は妻と息子は初めての乗車区間。私も、10年ほど前に中山駅から横浜駅西口行きのバスに乗って以来、かなり久々に緑車庫に向かった次第。

終点の緑車庫に到着し、運転手さんに「詰所はどこでしょうか?」と尋ねると、「ちょっとバスがたくさん止まっていてわかりにくいので、このままバスに乗っていてください」と言われる。バスは乗客を降ろした後、規定の駐車位置につける必要があるのだが、そこまで乗って行くことになったのである。なかなかこういう経験はできないと思われるので、バス好きの私にはちょっと嬉しかった…。

携帯電話を受け取り、もともとの予定であったららぽーと横浜に向かうことになったのだが、念のため「ららぽーとへは、ここからだと鴨居駅に出ないとダメですか?」と尋ねてみた。すると、「いえ、124系統か311系統なら、ららぽーと横浜西というバス停まで1本で出られますよ」と教えてもらう。私の持っている路線図にはそんなルートを走行するバス情報がなかったので、これはスゴイ情報を得たと思った。が、どうやら124系統や311系統も、今年になってから「ららぽーと横浜」行きを緑車庫まで延伸したという。その代わり、ららぽーと横浜の敷地内をバスが通らなくなり、ららぽーと横浜西というバス停を敷地の横に新設したということらしい。

今日、「もうすぐ着られなくなるから…」ということで亀仙流の道着を着せられていた。が、ららぽーとで無料コンサートの大音響にビックリして息子が泣き出したので、大好きなアンパンマンの人形を渡して落ち着かせたところ、「スゴイ! ドラゴンボールがアンパンマンを持ってる!」と通行人に声をかけられ、そんな人々に息子は手を振って応えていた。

そんな、慌ただしくも楽しい週末…。


5月31日(月)

昨夜、息子は10ヶ月の人生で最大のご機嫌モードに入っていた。しかも、風呂場で…。入浴中、お湯を両手でバチャバチャと叩いては「ゲラゲラゲラゲラ」大笑い。何がおかしかったのか、風呂から出るまで笑いは止まらず…。

「ペプシバオバブ」なるコーラを飲んでみた。ペプシは “変わり種” のコーラを頻繁にリリースするが、どれもこれも「?」というようなものばかり。それでいて、それらを全て試してしまっている私…。今回は「へぇ、バオバブかぁ…。一体どんな味がするんだろう?」という興味から飲んでみたのだが、ラベルにシッカリ

アフリカの大地にそびえる
バオバブの木をモチーフにした
開放感あふれる爽やかなコーラ!

と書かれているではないか!? 「バオバブの木をモチーフにした」だけの、空想の産物なのでは…?

1週間の始まりだというのに、どういうワケか目眩がひどく、講義中は気合いで乗り切ったものの、帰りの電車では目の前がボンヤリしてきて、まっすぐに歩けないような状態に…。それでも、無事に帰宅できたのだから大したことはないのだろう。

とりあえず、今日の国際関係学部での講義内容は…、3時限目「社会学」は先週から始まった「問題行動の根源」の「根源」の部分がテーマ。これで、「問題」「行動」「根源」の解説が終わったことになる。あとは、具体的な法則性について話を進めればよいのだが、今年はどうやって展開させていこうか思案中。

4時限目「日本の社会」は、今日で全工程の前半戦が終了。今までの講義内容をまとめる意味も含め、「とっとこハム太郎」のDVDを参考にしながら日本(人)的「和」について語る。当然、明後日からは後半戦に突入するため、解説がより具体的な現象に言及される内容になる。

帰宅して、目眩のことを妻に伝えると、「鉄分が不足しているのかも…」と、鉄分たっぷりの夕飯を用意してくれた。アオサやほうれん草で鉄分を、豚肉で疲労回復…と、いろいろ考えてくれた。そして、食後のコーヒーには息子用のフォローアップミルクを入れてもらう。

それで、こうして「ぼやき」を更新できるまでに回復したのだが、まだまだ本調子とは言い難く、明日以降の講義への力の配分を考え始めた私であった。


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