2007年7月のぼやき



7月1日(日)

いきなり、番組レビューから。地域密着系都市型エンターテイメント番組を見ていて、最近思うことが…。レギュラー出演者はともかくとして、ゲストと地域とのつながりがあまりにも “こじつけ” 過ぎるのである。コメントもエピソードも、どう考えても「ゆかりのある有名人のスケジュールを抑えられなくて、仕方なくキャスティングされたのでは?」というような感じが漂う。それはそれで、そのギクシャクぶりが面白かったりもするし、意外な “知識” を語ってくれたりして、目が離せない。そして、小ネタ満載の映像…。昨日は「江ノ電」沿線を1つの地域としてテーマ化していた。実に面白かったし、懐かしかった。私は、藤沢市内の高校に3年間通っていたので、始発駅の藤沢から江ノ電をよく見ていたし、鎌倉散策の際にもよく利用している。横浜市民ではあるが、なぜか私にも愛着のある鉄道である。おそらく、私と同じ感覚を持った神奈川県民は多いと思う。それが、江ノ電の魅力だと思う。

話は全く違う方向へ…。

今日は、春日部で伯父の一周忌が営まれた。私の実家からは、兄を除く全員が出席。ただし、私は家族とは別行動で現地入り。9時過ぎの湘南新宿ラインで横浜を出発し、大宮で東武野田線の乗り換えたところまでは順調だった。春日部駅で下車し、「野原しんのすけに会えないかなぁ…」などと思ったが、そんなことが実現するハズがない。タクシーに乗り込み、法要の行われるお寺の名を告げたが、「それ、どこですか? 知らないなぁ…」と運転手に言われる。私自身、そのお寺を訪ねるのは二十数年ぶりのこと。町の様子も変わったが、それより何より私の記憶はかすか…。運転手が常備している市内名所の行き方案内に、目指すお寺の名があることを発見した私は、「このお寺です!」と指さして伝えるが、「こんなところに、お寺があったかなぁ…」と頼りない。その上、運転手さんの “なまり” が気になった。どうやら、地方から埼玉に出てきて、最近タクシードライバーになった人のようだ。このところ、そういう人がタクシードライバーに多い。それぞれの事情があるのだろうから深くは詮索しないが、それにしても、タクシー会社に雇われ、地図試験にも合格しているであろう者が、「知らないなぁ…」と言ってのけるのは、明らかにプロ意識の低下である。だが、私がお寺の建物の特徴を思い出しながら伝えると、「あっ、あれかな? わかりました!」と…。通常なら初乗り料金で到着するらしいのだが、私が目にしたメーターには「900円」の表示が…。

結局、お寺に到着したのは、法要開始10分前。もちろん、私が最後の到着者であった。ちなみに、家族は…というと、弟の運転する車で8時過ぎに家を出て、順調に高速道路を走行し、9時過ぎにはお寺に到着したという。これはこれで、早すぎる…。

1時間弱で一周忌の法要が無事に終わり、その後は会食。そこで、久々に会う親族との会話が弾む。食後、伯母の家に呼ばれ、みんなでお邪魔することにした。私の家族は16時頃に帰途についたが、私はしばらく伯母宅に残り、夕食をご馳走になり、21時過ぎまで長居させていただいた。従兄弟の運転する車でJR白岡駅まで送ってもらい、湘南新宿ラインに乗り込んだ。乗り換え無しで横浜に戻れる便利さに感謝しつつ、仮眠を取った。

そして、23時に帰宅。心配された雨の影響もなく、“伯父に見守られたような一日” であったと思った次第。

明日から、7月最初の講義…そして、ラストスパートに入らなくてはならない講義もあるので、気を抜かず、体調も崩さずに頑張らないと…。


7月2日(月)

三島勤務日である。家を出る時は雨が降っていなかったので折りたたみ傘をバッグに入れておいたが、神奈川駅へ歩いている最中に雨が降り出した。傘なしでは歩くのがキツイほどの量であった。「もっと早く降っていたら、もっと大きな傘を持ち出したのに…」という軽いイラツキを覚えつつも、とりあえず横浜駅へ移動する。そこで、東海道線のダイヤが乱れていることを知る。もう、驚きもしない。毎週のことである。だが、有料特急は車両も在来線とは違うものを使用するため、ダイヤに乱れがない。いつものように特急踊り子号に乗り、いつものように三島に到着した。

国際関係学部へ向かう頃には、雨の勢いは相当強まっていた。ドロ撥ねを気にしながら、ゆっくり大学への道を歩く。ズボンへの雨の攻撃は、何とか最小限にとどめた。

家から持ってきた新聞をコピーし、講義用のプリントに編集し、印刷する。雨天時の印刷は(特に、写真情報のある原稿の場合は)、紙が数枚くっついてしまい、上手くいかないことが多い。しかし、今日のプリントにはポール・マッカートニーとリンゴ・スターなどの写真が載っていたためか、何の問題もなく印刷が終了した。ビートルズ信者のパワーか? とにかく、予想外に作業が順調であった。

昼休みをはさみ、いよいよ3時限目「社会学」へ…という時、「外は、とんでもない土砂降り…豪雨みたいな状態ですよ!」と、知り合いの教員から教えてもらう。外に出ると、目の前にはカーテンのような雨…。「この雨の中、歩いて教室に行くのは…」と私がためらったほどの雨である。今日から「社会学」では出席をとらないため、出席率が激減することを想像した。だが、今日は講義アンケートを実施…。本気で講義を聴きたいと思っている学生だけに記入してもらったほうが、こちらも気分を害するようなこともないし…と思い直し、豪雨の中を歩いた。が、教室には先週までと大差ないほどの学生が…。さらに、雨で電車が遅れたのだろうか、遅刻してまで教室に入ってくる学生たち…。もしかすると、今日から出席をとらないということを知らずに来た学生もいたかも知れない。それとも、「恋愛」がテーマだから? とりあえず、今回は「愛と恋」の違いとバランスなどについて語り、講義の最後でアンケート用紙を配布した。

4時限目「日本の社会」では、講義の始めにアンケート実施。回収して、「放送用語に見る日本社会」の解説を続ける。今日は、放送内容そのものと日本社会に共通する留意点(キーワード)について。特に、「差別」とのかかわりを中心に講義したが、こういう問題を解説する際は非常に気を遣う。

さて、気になるアンケートの内容だが、4時限目は概ね好意的に私の講義を学生たちが受け入れてくれていたことが判明した。3時限目は200名以上という母集団の中、8割以上が好意的に私の講義を受け入れてくれていたが、「ヤル気のある者と無い者は、同じ講義を受けても感覚が異なるんだなぁ…」と思った次第。

講義を終えた時、すでに雨も上がっていた。私の気分も、晴れれ上がるといいのになぁ…と思った。


7月3日(火)

件の防衛大臣が、今日の午後に辞任した。それにしても、現在の内閣総理大臣の “人を見る目の無さ” は如何なものか? これまでに、辞任に追い込まれた大臣が2人、自殺した大臣が1人、「女性は産む機械」などと表現して問題を投げかけてしまった大臣が1人…。就任から1年未満で、こんなに問題大臣を輩出するのも珍しいが、こんなに危機管理の甘い内閣総理大臣も頼りない。問題を起こした大臣が辞任さえすれば内閣や党の信頼が回復するとでも思っているのだとしたら、とんでもない話である。本当に、この国の将来が心配である。

いろいろと思うに任せぬ状態ばかりが続いて、ちょっと弱気になっていた私に、「果報は寝て待て」だと「同行者」からメールが入り、その通りに(?)今日は昼過ぎまでフトンで寝ていたのだが、電気料金の集金だの売り込みだのが訪問してきて、ゆっくり寝かせてもらえず。かえってサイフは寂しくなるは、イライラするは…で、「果報は寝て待っていてはいけないんだなぁ…。果報はフトンから起きて待たなきゃダメだなぁ…」と実感する。いや、「果報は寝て待て」の意味を妙な方向に解釈した私がいけなかっただけである。

昨日から、今日は出かける予定だったので、大した食材の用意がなかった。それで、簡単にメールチェックを済ませた後、横浜へ。まず、家賃の振込を済ませ、それから『人志松本のすべらない話 其之参』を購入する。いつも “初回限定盤” を購入しているのだが、其之参の初回盤がどこの店にも置いていない…。あるのは通常盤のみ。それで、アチコチのCD・DVDショップを回ってみたが、どうやら初回限定盤は売り切れたらしい。ものすごい人気である。つまり、私は出遅れたのである。しかし、どうしてもDVDは欲しかったので、通常盤を泣く泣く(?)購入した。これで、しばらく仕事も手につかなくなりそうだ。

いろいろと思うに任せぬ状態が…というのは、どうやら継続中らしい。「果報」が寝ても起きても私の元には届かないような気がしたので、ちょっと贅沢なことでもしてやろうと思い、寿司(もちろん、回るほうである)を食べることにした。どの店が私の心を惹きつけるのか…と店選びをしていたら、ヨドバシ横浜の地下にある沼津魚がし寿司でワンコインランチというものを見つけ、入店した。握り8貫と椀がついて500円! ランチとしては量も十分。

食後、鶴見に向かった。DVDソフトのレンタルのためである。我が家の近くにはDVDレンタルショップがない。以前、TSUTAYAが東神奈川の駅前にあったのだが、駅前の再開発のために撤退してしまった。それで、定期券が使える範囲内かつウチから近いTSUTAYAは…ということで、最近はTSUTAYA鶴見店を利用する機会が増えた。このDVD、講義で使用するのが第一の理由でレンタル。もしかすると、この数年でこのDVDをレンタルしたのは私だけなのではないか…と思うことがある。

とりあえず、来週を乗り切れば一段落つくのだが、逆の表現をすれば「この2週間で講義をまとめなくてはならない」ということになる。まだまだ、気を抜くことが出来ない…ということだろう。


7月4日(水)

昨夜、防衛大臣を辞任した政治家の記者会見をテレビで見た。「この人、つくづくズレているなぁ…」と思った。まず、辞任のタイミング。「遅きに失する」という感じがする。そして、諸発言のタイミング。これから日米が協議に入るという時にイラク戦争批判をし、基地問題で揺れ動いている沖縄の問題でアメリカから要人が来日するという段階で「アメリカは沖縄の人々のことを理解していない」という趣旨の発言をする。内容が是か非かということではなく、タイミングが悪いのである。そして、今回の「原爆投下はしょうがない」発言も、今月末の参議院選挙を前にして与野党がピリピリしている最中…。野党は、少しでも与党の粗を探そうしている。与党は野党からのバッシングや国民感情に気を遣っている。そんな中での出来事である。さらに、記者会見の冒頭で、「ずいぶん多くの人がお集まりですね。私が大臣に就任した時より多いんじゃないか?」などと、明らかにマスコミを敵に回すような発言から始まり、「私が『しょうがない』と言ったのを、いかにも私が原爆容認のようにマスコミで報道されたために…」などと、辞任の原因の多くがマスコミにあるかのように発言した。さらに、その前にも「『しょうがない』っていうのは、九州弁で…ついポロッと出てしまうんですよ」などと弁解していたが、この政治家のお膝元である長崎県でも「大臣を辞めろ!」「発言を撤回しろ!」「二度と平和式典には出席させない!」などの大批判を浴びていることを考えると、九州弁のありふれた言葉ではないことがわかる。もし、「しょうがない」が九州弁のありふれた言葉であったなら、長崎の人も「まぁ、九州人はよく『しょうがない』って言いますから、大臣は誤解されてかわいそうだ」という擁護があっただろう。しかし、このような人を国会に送り込んだ支持者がいたのだから、その人たちも自戒していただきたいと思う次第である。

ここからは、政治とは全く趣の違う話に…。この数年、「先生、お元気ですか? 以前、先生の講義を受けていた者です。覚えてますか?」という、門下生からのメールをよく受け取る。私のことを思い出して、それでメールで近況を教えてくれる。実際に「じゃあ、久々に…」ということで会うこともあったが、人間関係が希薄な現代において、ものすごく貴重な関係が私の周りにあることを実感する。

今日は午前中の体調が思わしくなく、寝られるだけ寝て、そして新幹線で急いで三島に向かった。こういう時、午後からの勤務というのは有り難い。出勤簿に押印している時、いつも一緒に昼食をとっている数名の教員から「新幹線で出校ですか? 珍しいですね!」「大丈夫ですか? 講義、出来ます?」などと声をかけられたかと思いきや、いきなり「先生、ちょっとよろしいですか?」と質問攻めにもあう。さらに、教員室前には学生が待っていて…。その上、講義前に印刷しなくてはならないプリントもあって…と、座る暇もないほどの状態。

3〜5時限目の講義は穴をあけずにこなせたが、3〜4時限目は鎮痛剤の副作用でヘロヘロ状態のまま。5時限目の留学生用講義のみ、意識ハッキリの状態…。

だが、何を講義したのかハッキリ覚えている。3時限目「社会学」では、最初に『人志松本のすべらない話 其之弐』の中から、ほっしゃん。の「京唄子師匠」というネタを再生する。そのネタが夜中のハイテンション状態では単なる笑いで終わったが、DVDを購入して再度この話を見て、「あっ、この話は社会学の講義で使えそうだ!」と思い、それで今日、講義で再生した次第。ほっしゃん。のネタは、たしかに面白い。しかし、社会学的に考察したら、「それは有り得る」という結論に達した次第。それを、現在解説中の「恋愛」に合わせてゆく…。効果があったかどうかは定かではないが、これで「単純接触」の効果について理解してもらえたら、それで良いと思った。笑うために購入したDVDも、冷静に鑑賞すると社会学的なツッコミがが入れられるという例である。

4時限目「日本の社会」では、放送用語の最終テーマである「ジェンダー」について。社会的につくられた性を、如何にメディアが煽るか、留意するか…。そして、日本社会においては、女性にのみ組織や民族のアイデンティティを押しつけている風潮についても、メディアがどこまで留意しているか…という点を中心に語ったが、どこまで話がまとまったのか、まとまらなかったのか…という不安が残る。

そして、やっと意識がハッキリし、頭痛から解放された5時限目「日本社会(留学生用)」では、最初に講義アンケートを実施。ただし、聴講生がアンケートに書かれている日本語を解読するのに少々時間がかかり、アンケートを終了した学生の分だけ回収し(もちろん、学生自身に回収してもらう)、講義に入った。夏休みまでは「日本(人)的発想」がテーマだが、今日は前回の「腹(ハラ)」の続編的な内容で、慣用句を解説した。日本人は表情豊かではないと言われるが、実は表現豊かな民族であること…などを語っているウチに、天気はどんどん崩れてゆく…。アンケートの残りを回収しなければならないという都合もあり、ちょっと早めに講義を終了した。

今朝、踊り子号の特急券を在来線グリーン券に乗変してしまい、新たに新幹線特急券を購入してしまったので(この時点で、踊り子号の特急券を帰りの新幹線特急券に変えればよかっただけなのだが…)、帰りは東海道線の東京行き直通列車に乗る。雨の勢いは増すばかりだが、とりあえず今日の講義を終えた安堵感からか、あまり天気は気にならなかった。ただ、帰宅して入浴し、テレビをつけたら「大雨のため、小田原〜熱海間で東海道線運転見合わせ」「東海道新幹線、新横浜〜熱海間で運転見合わせ」というニュース速報が流れ、さらに、「横浜、大雨洪水注意報」などと、次々にテロップが…。あぁ、良いタイミングで帰途についていて良かった…。


7月5日(木)

電話が停められていた…。「おかしいなぁ…。電話料金、引き落とされなかったのかな?」と思った次の瞬間、ふと気になる郵便物を発見した。最近は多忙につき、仕事関連の郵便物のチェックはキチンとするが、それ以外のものはまとめて月に2度ほどチェックするのみ。その中に、NTTからのものが…。急いで開けてみたところ、コンビニ用の料金支払票だった。帰宅して、宅急便の不在配達票を見てドライバーさんに電話しようとして、それで電話の異変に気が付いたのである。急いでコンビニに出かけ、支払いを済ませたので、電話はすぐに復活した。しかし、2日間ほど不通だったらしい。こんな時、重要な連絡があったら…。私の人生は、タイミングがいつも悪いのである。それに、忙しすぎる私…。郵便物のチェックさえ出来る余裕があったら…。

今朝、先週と同様に頭痛で目が覚めた。厳密に言えば、昨夜から頭痛は襲い始めていたのである。それで早寝したのだが、朝は激痛に変わっていた。先週、松戸歯学部を休講しているので、今日は何としてでも出講しなくてはならない。それで、根性でフトンから這い上がり、神奈川駅まで向かったが、やはり足取りが重い…。仕方なく、横浜から乗った横須賀線では、グリーン車を利用した。車内で鎮痛剤を服用し、東京までずっと目を閉じたまま。東京に到着する時には痛みが弱まっていたので、足取りも若干軽くなっていた。だが、あまり無理せず山手線ホームへ移動する。そして、上野からの常磐線で20分の仮眠…。これで講義に耐えられるだけの気力と体力が復活した・

松戸歯学部に到着するとすぐ、先週分の休講届を作成する。そして、1時限目「社会学」へ。昇り慣れた階段なのに、なぜか教室のある4階を通り越し、閉鎖された5階のシャッター前にたどり着いていた。やはり、調子が悪いのは拭えないらしい。そして、気を取り直して教室へ入る。そして、本当なら先週解説開始予定だったHuman Beingの話を始める。ただ、今週は土曜日にも補講があるため、キリの悪いところで講義を終えても大丈夫という気持ちの余裕があり、慌てずゆっくり講義できたので、気力にダメージを与えず済んだ。

だが、予定していた終了時間をオーバーして講義終了(ただし、講義時間内ではあった)。よって、予定していたバスには乗れず。それでも、いつもと同じ時間で大宮へ移動する。

大宮駅に降り立つと、いつも同じことを思う。どうして、ここだけ湿度が高いんだ?…と。特に、駅前のモワッとした感じは、いきなり不意打ちでアッパーカットを喰らったような、そんなハードな感じがする。時々、目眩がするほどである。なぜだかわからないが、大宮駅はモワッモワッである。おまけに、バスが10分以上も来ない…。折り返しのバスが遅れているのである。モワッとした状態と闘いながら待っていたバスに乗り込むと、今度はクーラー効きすぎ! 両極端で、体に悪そうである。法学部大宮キャンパスで下車した時もモワッとしたが、大宮駅前の比ではない。やはり、大宮駅はモワッモワッである。

3〜4時限目「社会学」の前に、「今年から、講義アンケートはWebで行うことになりまして、先生には講義のIDコードを発表していただくだけで…」と告げられる。教室でマークシートを作成する時間が省けるのは有り難いが、しかしWebで…となると、掲示板サイトの如くに荒れた結果が出たり、あるいは普段講義に出席していない者が適当なことを書きかねないという不安がある。いずれにせよ、悩みは尽きない。

法学部の「社会学」は、先週から「らしさ」についてテーマにしているが、今週はパーソナリティを中心にした解説になる。ParsonalityをParson + al + ityの3つに分割し、それぞれの意味からパーソナリティの内容をとらえ、さらにHuman Beingの話と絡めて解説する。体調を気にしながらの講義だったためか、80分も話をしたところで解説が終了してしまった。10分も早く講義が終わったことを、ほとんどの学生がビックリしていたのは気のせいか?!

2日連続で頭痛に悩まされたため、ちょっと心配なのと、鎮痛剤のストックが少なくなってしまったのと…で、帰りに今井医院へ寄った。状況を話すと、「そろそろ、神経内科あたりで看てもらったほうが良いのでは?」という提案が出された。このままでは、症状が好転することも期待できないようだし、そういう選択肢もあるかな…と思いつつ、とりあえず今日は鎮痛剤の処方箋だけ出してもらう。
ゴールドラッシュが閉店していた…
この時点で、体調はかなり回復していて、「そういえば、今日はちゃんと食事をしていないなぁ…」ということを思い出した(大宮への移動中、車内でおにぎりを3つ食べているが…)。それで、元気の出そうなものでも食べて帰ろうと思い、近所のスタミナ系カレー店を訪ねてビックリ! 先月、閉店したという。「ゴールドラッシュ」という店名だったのだが、国道15号線沿いとはいえ横浜駅からも東神奈川駅からも離れているという場所柄の悪さがヨコハマニアの間でも危惧されていて、遂に悪夢が真実となった。もっとも、この店のカレーはバーグ系なので、同じような味には出会えるのだが、近所にあったという有り難みはなくなってしまった。

何だか、今日も良いことがなく過ぎていったような…。


7月6日(金)

今朝は頭痛に惑わされることなく、スッキリ目覚めた。天気も良く、JRのダイヤに乱れもない。だが、予定通りに大宮に到着したのが不思議に思えてならなかった。

法学部大宮キャンパスに到着し、先週同様に黙々と講義準備をし、2時限目「社会学」に望んだが、昨日は80分程度で終わった解説に、どういうワケか今日は90分近くを費やしてしまった。昨日、解説内容と時間的な部分で余裕があることを知ってしまったため、無意識のうちに解説がゆったりしてしまったのだろう。とりあえず、話すべき内容をすべて話したので良しとしよう。

バスで大宮駅へ戻り、電車に乗る前に駅ナカで昼食をとる。しかし、ここでゆっくり食事をしたために、いつもの電車に乗り遅れてしまった。さらに、その次の電車にもわずかな差で乗り遅れた。だが、ここで不幸中の幸い状態に!? 湘南新宿ラインが5分程度遅れて大宮に到着したのである。その電車に乗れば、赤羽までノンストップ!乗り遅れた電車に赤羽で間に合うワケはないが、10分以上前に大宮を出発した京浜東北線には間に合う。それで、赤羽で京浜東北線に乗り換えると、いつもより10分程度の遅れで通信教育部に到着した。ダイヤの乱れも、時には有り難い…?

4時限目「社会学」は、 “Human Being” に関する解説の続き。他の学部よりもテンポを落として解説しているため、こちらは本当に余裕をもって解説できるので、無理なく無駄なく(“余談” を挟む余裕もかなり生まれているが)展開できるのが嬉しい。私の出講先のほとんどは来週で前期が終了するが、通信教育部のスクーリングは再来週まで続くので、そういう余裕も私に切迫感を与えない要因なのかもしれない。

ゆったり気分で(しかし、緊張感まで失ったワケではない)講義を終えて、すぐに法学部へ移動する。教員控室で、キングジョー07さんから預かっていた『補強版ストレス・スパイラル』を6冊にサインをする。お知り合いに拙著を配ってくださるのだそうな。サインだけではなく、何か一言を…とのリクエストだったので、気の利いた言葉を思い浮かべてみたが、なかなか浮かばず。それで、私の社会学の基礎的な考えにも通じ、日本人のパーソナリティの礎でもある「以和為貴」と書くことにした。嬉しさと恥ずかしさが同時に私を包み込み、何とも言えぬ感覚に…。

その不思議な感覚のまま、本日最後の講義に入った。内容は昨日および今日の午前中と同じなのだが、やはり昨日の講義で “余裕” を感じてしまった代償か、この時間も90分丸々解説に充てることに…。ズボラでノンキでチャランポランな性格が災いしているのか…。


7月7日(土)

本来なら、今日はオフ日であるが、先週木曜日に休講してしまった松戸歯学部で補講を実施するため、今日も早起きしなくてはならなかった。だが、「本当なら今日(土曜日)は松戸の学生たちはお休みなのに…」という想いからか、いつもより早く目覚め、いつもより早い電車で松戸入りした。木曜日に解説したHuman Beingの話の続き…という状況と、掲示板に貼られていた社会学の補講時間が「9:00〜10:40」とあるのを見て、「何だ、100分も話せる上、中一日で続きを解説できるので、復習しないで済むなぁ…」と思い、気が楽になった。その余裕から、今までの講義の中で一番盛り上がったような気がした。

補講後、次回の講義用プリントの原稿を、持参したUSBメモリから探し、編集し、印刷の依頼をするが、思いのほか時間がかかり、急いで移動。松戸駅前で昼食を急いでとり、文理学部へ向かった。今日の14時から、中国文学科(現 中国語中国文化学科)の元教授・立石廣男先生を偲ぶ集いに参加した。松戸でのプリント作成にえらく時間がかかったため、開始ギリギリの到着であった。受付で「今日の同窓会総会と懇親会はどうされますか?」と聞かれ、「私は中文の卒業生ではないので…」と答えると、「えっ? どちらのご出身ですか?」と聞かれる(そりゃ、聞かれるだろう)。「ここ(文理学部)の社会学科です」と答えて、会場となった教室に入る。偲ぶ会は2時間に亘って行われた。実は私、大学入学前に「これからは、アジアの時代だろう」と思い、第二外国語は中国語を選択した。2年次でも中国語を選択履修しようと思ったところ、1年次にお世話になった中国語の先生から、「本気でやるなら、第二外国語としてではなく、中国文学科の授業に飛び込むべきだ!」とアドバイスされ、それで私は「中国語演習T」をご担当の立石先生の門を叩いたのであった。最初、「これは、中国文学科の専門科目ですよ。ついてこれるかどうか…」と懸念され、一旦は断られたのだが、何度も立石先生の元に通い、私にアドバイスを下さった先生のお口添えもあり、遂にOKが出た。だが、本当について行くのが大変だった。というのも、毎週5人ずつテキストを読んで和訳しなくてはならないのだが、その5人には必ず私が含まれるのである。要するに、毎回必ず私が当てられた…ということである。その分、力はついたと思う。3年次には、やはり立石先生ご担当で中国語教職課程科目である「中国語音声学」を履修した(みなさんご存知とは思うが、私は中国語の教員免許は申請も取得もしていない)。中国語で書かれたテキスト(プリント)を用いて音声学、音韻学、言語学的な知識を、そして中国語の音声・音韻に基づいて学んだのだが、後年になってこの知識の応用が私の韓国語学習に結びついたのである。そして、大学院受験は中国語で…。そういう縁であった。偲ぶ会で、かつて勤務していた高校でお世話になった先生とも再会し、さらに私がその高校の教員だった時の教え子にも再会した。

帰途、携帯電話の電池が切れてしまったので、SoftBankショップで充電。30分かかるということで、新宿の街を久々に歩いた。急に、つるかめ食堂のソイ丼が食べたくなり、蒸し暑いコンクリートジャングルを歩いて思い出横丁へ。時すでに夕方…ということもあり、食堂も半分は飲み屋状態。アチコチの店で酒を飲みながら語らう光景が…。つるかめ食堂も、客の7割は酒のため、残りが食事のため…という状態。初めての店なら恐ろしくて入れないような状態でも、とりあえず何度も通ったことのある私はヒョイと客の後ろをすり抜けて着席。メニューも見ずに「ソイ丼!」と言えば、それで事足りる。そして、久々のソイ丼にありつけた私は、「新宿で、味噌汁まで付いて、これで500円は安いなぁ…」と改めて感激した。だが、以前は1杯450円で、添えてあるハムも丸々1枚だった。今は半分の大きさ…。いや、その前は、ハムではなくて大判のスモークポークだった…。時代の流れには逆らえないのか…と思いつつも、とりあえずお腹は満たされた。

お腹が満たされても、何かしら満たされないものがある。どこにどんな原因があるのか、今日も明日も模索し続けることになるのだろう。やるせない七夕である。


7月8日(日)

突然だが、昨日の昼食の話。昨日のお昼は、天丼を食べた。暑さでバテそうだったので、揚げ物を…と思ったのである。その天丼は、今が時期の鱧(はも)が主役となって、夏を演出していたが、それよりも私が注目したのは “梅” だった。梅干しが添えられていたのではなく梅の天ぷらである。梅干しの天ぷらだったような…。最初、「何だ、このちっちゃいのは?!」と思い、おそるおそるかじってみたところ、その酸っぱさに驚いた。そして、正体が梅であることを悟った。夏バテ防止に、梅が効くという。そして揚げ物…。まさに、和が意を得たり的な天ぷらだった。みなさんも、お試しあれ!

明日の講義用プリントを作り直した。とはいえ、出力したデータに手書きした部分があるため、パソコンに保存してあるデータを編集すれば良いだけの作業ではない。やむを得ず、元の資料を持って横浜西口地下街のコピー屋さんに行き、それを縮小コピーして、家に帰って切り貼りした。家を出る前にテレビで「ちぢれ麺」にスープが絡んでいるシーンを見てしまったため、無性にラーメンが食べたくなり、そのコピー屋さんの横にあるラーメン屋さんで遅めの昼食をとった。「これが食べたい!」と思っている時にそれを食べられる時は、「生きてて良かった!」という幸福感を覚えるが、お目当てのものにありつけない時は、何を食べても美味しくない。今日は、この上ない幸福感を得たような気がした。安い幸せだなぁ…と思いつつ、至福の一時を過ごした。

テレビのドラマCMを見ていて、「これは絶対、キャスティング先にありきだな…」と思われるものが多々ある。特に、人気漫画のドラマ化で話題になったドラマ。女の子が男装して男子校に入学するという話なのだが、このドラマの主演女優(要するに、女の子なのに男子役)は、どう見ても明らかに女の子なのである。男子の格好をしてはいるが、私にはどうやって努力してみても彼女の演技が “男” には見えないのである。さらに、主演がかすむほどの共演陣…。よって、主演女優にはかわいそうだが「イケメンドラマ」という記述が目立ち、さらに番宣にも共演者のほうばかりが駆り出される…。通常、主演が番宣に出ないのは、その主演者が “超大物” である場合のみ。本当に、どんなドラマだ?

そういえば、以前「赤いシリーズ」のリメイク時にある有名女優が起用されたのだが、その女優の「鈍足である上、走る姿がみっともない」という致命的欠陥のために、「主人公は陸上ランナー」という設定をフィギュアスケーターに変更するなど、日本のドラマは「適材適所」の概念が薄くなっているような気がする。

こんな「ぼやき」ばかりが出てくるということは、よほど何らかの知識吸収に飢えているのだろう。それで昨夜、Amazon.co.jpで因子分析の本を注文した。今夜、その本が届いたので、早速読み出した。こういう時は、知識のしみこみ具合が良く、ページをめくるスピードも速くなる。この調子で、学生時代に怠った因子分析のトレーニングが出来たらなぁ…と思った次第。

おっと、その前に論文執筆…。


7月9日(月)

週の初めは、どういうワケか東海道線のダイヤが乱れる。今日もまた…。ただ、特急踊り子号は定刻運転…。よって、私は東海道線のダイヤの乱れに全く影響されず、三島入り。

国際関係学部に到着してすぐ、講義用プリントを印刷する。昨日編集したものが、ここでやっと印刷されるワケである。そのプリントは、毎年「社会学」(ただし、国際関係学部のみ)の講義の終盤になると恒例の「LOVE SONG解説」で使用するものである。例年、5〜6曲を解説して90分が終わるのだが、前回の講義で学生に「90年代中心選曲版と、浜崎あゆみ系選曲版、どちらが良いか?」と尋ねたら、両者とも半々の支持率…となったので、「どちらの企画にも含まれる曲が2つあるし、両企画を全て解説するか!」ということで、全9曲の解説に挑戦することにした。B4版の用紙に両面刷りで9曲の歌詞カードを載せると、文字の大きさがかなり小さくなるが、いたずらにプリントの枚数を増やすよりはマシだろうと自己完結させ、印刷し、教室に持ってゆく。

その前に、小林さんに電話し、「あのぉ、『僕のいいたいこと』のAパターンとBパターン、誰がどのパートの作詞をしているか、おわかりですか?」という質問をする。この曲、作詞は「小田和正、大間仁世、松尾一彦」とある。3人の合作だが、どこを誰が…というのは知らずにいた。小林さんの仮説を伺い、講義の参考とする。

3時限目の講義開始と同時に、「90年代までの日本のLOVE SONGと、21世紀のLOVE SONGの橋渡しとなるのは、2000年に発表されたこの曲で…」ということで、最初にモーニング娘。の「恋愛レボリューション21」を再生したのだが…。ほとんどの学生がこの曲を知っているため、教室が騒がしくなる。知っている曲だと、「興味ある」「興味ない」の両者に別れ、興味のない者たちは騒ぎ出す。その騒音があまりにも絶えきれないレベルに達していたので、「これは講義だ! 出席もとらないし、聴きたくないヤツは出て行け! マジメに講義を受けたい者だけ教室に集まれと言ったハズだ! 何考えてるんだ? いい加減にしろ!」という怒号を、ここに表現されているようももっと過激な文言で怒鳴り散らした私であった。それで、かなりのロスタイムを出してしまったため、9曲全てを解説することは無理となった。しかし、せっかくだから…ということで思い直し、講義最終回となる水曜日に続きを解説し、簡単なまとめをして終了することにした。しかし、何とも虚しい想いばかりが募る。

4時限目「日本の社会」は、関西テレビ制作のドラマ「アットホーム・ダッド」第1話を鑑賞しながら、今までに講義で語ったことの確認をする。ドラマ内の表現を元に、放送上の考査についても復習する。先週火曜日にレンタルしたDVD、それこそが「アットホーム・ダッド」である。「1時間ドラマなので、CMを除いて実放送時間が45分弱として、講義中に何度かポーズして解説する時間を入れても、余裕で90分以内で収まるなぁ…」と思い、最初はこまめにDVDをポーズしては解説、また再生してポーズしては解説…ということを繰り返していたのだが、「あっ、このドラマ、初回は20分延長スペシャル版だったんだっけ?!」ということを思い出し、焦り出す。さらに、途中で一人、学生が勝手に帰ってしまった。他の学生は私が怒るのではないかと不安げにこちらを見ていたが、私は動じず。動じなかったのではなく、本当ははらわたが煮えくりかえるほど怒っていた。だが、講義に支障を来すと良くないので、帰った学生を追うことなく、時間との闘いでDVDを再生し続けた。とりあえず、第1話を見終えたところで、「なぜ、この主人公はリストラされたのか、今までの講義内容をふまえて考えなさい」と学生に課題を与え、提出してもらった。とりあえず。この提出物には、10点を与え、試験時に加点することにした。

学食で早めの夕飯を食し、新幹線で帰途につく。大学を出る際に後輩(同僚)とバッタリ会ったのと、早く横浜に戻りたい心理状況にあったためである。今日は「ゆったり帰途につきながら…」などという情態ではなかった。もうすぐ2007年度前期が終了するというのに、この虚しさは何だろう?


7月10日(火)

オフ日である。が、午前中に藤沢で整体を受けるため、いつまでも寝ているワケにはいかない。疲れの抜けない体を気力で這い上がらせ、天気のハッキリしない状態の中、家を出た。大船駅に着くと、雨が降り出した。実は私、今朝は寝坊しているため、時間的なこともあってタクシー利用と相成った。痛い出費である。整体は…というと、「だいぶ、肩が開いてきましたね!」と、効果がかなり現れていると言われた。たしかに、最近は視点(視野)がちょっと違うことを実感する。それに、歩く時の力の入り具合が以前とは違うこともわかる。今日は施術後にしばし整体師との会話で盛り上がり、来週の予約を入れ、藤沢駅にバスで出た。

昼食を食べて帰ろうと思ったのだが、「いつも古久家だから、たまにはシュクリアで…」と、腹を決めて(?)移動する。が、シュクリアは今年になってまた店舗移転があった。その店舗に行くのは初めてだったが、「たしか、この辺だったような…」という “うろ覚え” の情報がピタリと当たる。ランチカレーを5辛でオーダー。その後、私の横に座ったオニイサンは、「目玉焼きカレー、50辛で!」とオーダーしていた。シュクリアは、基本的に70辛までがレギュラーメニュー。0辛で中辛、3辛でいわゆる辛口、5辛は「非常に辛い」部類に入る。私は5辛で汗をジトッとかいたのに、隣のオニイサンは50辛を平然と食していた。いやぁ、味がわかるのだろうか?だが、久々のシュクリアに感激!

東海道線で横浜に戻り、急ぎ帰宅。荷物の入れ替えをして、近所の郵便局へ。ここで振込を2件。その後、鶴見のTSUTAYAでDVDを返却しようと移動開始をした時、ドクター今井とバッタリ! それで急きょ、夕飯を一緒にとる約束。ただし、ドクター今井は今夜、医師会の集まりがあるので、20時過ぎに反町駅周辺で待ち合わせることになった。

ドクター今井との久々の夕飯は、焼き鳥。これがまた、レベルが高かった! どの料理も満足&納得! このところ控えていたはずのアルコールが進む。2時間ほど食べて飲んで語った後、今夜はこれで…ということに。楽しかった。

この気分のまま、明日の三島入りが出来たら良いのだけれど。いや、出来るだろう。ただ、天気が心配…。


7月11日(水)

ここ数年、トポロジカルな社会科学理論(特に、「場の理論」)に関するある文献を探していたのだが、なかなか見つからなかった。その文献はすでに絶版となっており、さらに近場の図書館にも所蔵がないらしい。さらに、「社会科学における場の理論なら、文理学部の図書館では?」と思い、オンライン検索したが、所蔵無し。「この文献さえ見つかれば、日韓関係の分析が一歩も二歩も前進するのに…」と思い続けていた私であった。昨夜、寝る前に何気なく日大のオンライン検索システムにアクセスして、ダメもとで文献を探してみた。すると、「国際関係学部、1件」という検索結果が出た。何てこったい!? まさかと思った出講先の図書館に…。灯台もと暗しである。

今日も、踊り子号で三島入り。東海道線のダイヤに乱れナシ! だが、小田原手前で電車が急停車。二宮付近を走行していた電車から異常な音がして、それで危険を知らせる信号が発せられたという。結局、踊り子号には何の異常もないため、安全確認がとれたところですぐに発車。しかし、小田原には12分遅れで到着した。さらに、大雨で伊東線のダイヤが乱れているということで、熱海で切り離された車両が立ち往生! 私がいつも利用している踊り子号は、東京〜熱海間は15両編成であるが、熱海で前10両が伊豆急下田へ、後ろ5両が三島を経由して修善寺へ行く。よって、前の10両が動けないということは、後ろの5両も動けないのである。いつもより20分遅れで三島に到着したが、ただでさえ早めに家を出ているので、全く遅刻とは縁のない私であった。

国際関係学部に到着して、すぐに印刷開始。月曜日に刷り終えたプリントの裏面に、昨日ウチで新たに作成したものを刷る。あっと言う間に作業が終わったので、図書館へ行くことにした。が、雨が降り出しているため、傘をさして移動。国際関係学部に勤務して11年目になるが、図書館で資料貸出を受けるのは初めてのことだった。今日付けの図書カードが作られたが、何だか新人時代に戻ったような新鮮な感じがした。私が求めていた文献は、1956年に出版されたもので、今までに貸し出しされた形跡がない。おそらく、この文献を私が初めて借りたことになったのだろう。新品同様のきれいさを保っていた。

昼休み、数名の教員と一緒に学食へ行く。豚キムチ定食をオーダーしたところ、それが最後の1人前だったらしく、受け渡しカウンターから値札が外された。私の豚キムチを見ていた女子学生が、「あっ、あれ美味しそう! 私も食べよ〜っと!」「じゃあ、私も!」などと声を上げていたのを申し訳なく思いつつ、さっさと会計に向かう。「学食の豚キムチだから、そんなに辛くはないだろう…」とナメていた私がバカだった。最後の1人前…ということは、沈殿している唐辛子などがめいっぱい入れられることになる。途中からノドに唐辛子が張り付き、むせる。味は良かったが、唐辛子が…!?

3時限目「社会学」と4時限目「日本の社会」は、今日で終講となる。何だかんだ言いながら、学生たちを怒鳴り散らしながらも、終講は寂しいものだ。通常、最終講義は “まとめ” と称して簡単な話で終わるのだが、「社会学」は月曜日の「LOVE SONG解説」が残っていた。さらに、火曜日にTSUTAYAでDVDを返却した際に中山美穂のベスト盤(CD)を借りたので、「世界中の誰よりきっと」を分析した結果を今日、学生たちに披露した。改めて聴いて、「いい曲だなぁ…」と思った。この曲も、今から15年ほど前に発表されたものであり、今なお歌い継がれている名曲である。「日本の社会」は、本当に講義のまとめをしたが、新たな情報を伝えることがなかったため、かなり早めに講義終了。

通常、5時限目「日本社会(留学生用)」は隣の教室のため、4時限目が終了するや否や移動するのだが、今日は4時限目と5時限目の間がかなり空いてしまったので、一旦講師室に控えることにした。「あれっ? お珍しい!」などと何度も声をかけられるたび、理由を伝える。そして、5時限目開始のチャイムがなる前に、教室へ移動。

夏休み前に「日本(人)的発想」をある程度語っておく必要があったのだが、この講義は予定通りトントン拍子で進んでいたため、今日はゆっくりゆったりと解説。主として以心伝心の話をし、夏休み以降に解説する日本人的人間関係につながるように留意した。

チャイムが鳴るまで講義した後、雨が激しいのでいつ東海道線が止まるかわからない…ということで、新幹線で帰宅することにしたのだが、その切符を購入していなかったので、急いで三島駅へ。とりあえず、18:24発のこだま号に間に合った。車中で仮眠を取り、新横浜手前で目覚めると、西の空があかね色に染まっていた。雨が上がっていたのである。

心地良いけだるさの中、横浜線に乗り換える。ここまで来ると、本当にホッとする。今週を乗り切れば、とりあえず何とかなる。とりあえず…。


7月12日(木)

今日は、夏休み前の松戸歯学部出講最終日。松戸歯学部の前期は9月まであるため、休み明けに講義が1回残っているのだが、とりあえず講義らしい講義は今回で最後。だが、なぜか教室の学生数が少ない。遅刻者がいつになく多かったのである。それ故、彼らを待たなくてはならなかった。さらに、教室の中央列前方にポッカリと9人分の空席が…。こういうゴンフィギュレーションが、如何にモチベーションを落としてしまうのかを語り続けた私…。時間が無いのである。彼らに様々な社会意識を語るには、もう時間がない。それで、口調が少々(?)きつくなるのを自覚しつつも、どのようなパフォーマンスがみんなに求められているのを語り続けた。本論としては、医療社会学的な地位−役割セットについて語ったが、これは9月の最終講義まで引っ張ることにした。気が付けば、10時半を過ぎていた。もっとも、松戸歯学部の1コマは100分なので、規定時間内に終了したことになる。

先週と同じバスで松戸駅に戻り、常磐線で上野に出て、いつものようにおにぎりを買い込んで、宇都宮線で急いで食す。大宮ではバス停へダッシュして、発車間際のバスに乗り込んだ。

バスが日大前に到着し、降車した途端、ザァ〜ッと雨が降り出した。傘なしではとてもいられないような状態である。「大宮に嫌われているのかなぁ…」と思いつつも、法学部大宮キャンパスに到着。教員室で出講簿に押印した後、いきなり激しい眠気に襲われた。他の教員も、すでにお疲れモード…。いつもの私とは違い、かなり寡黙な状態に陥ってしまう。だが、3〜4時限目「社会学」は、そんな状態を振り切りつつ講義。今週で法学部も前期終了ということもあり、そして今日のテーマが「ジェンダー」を扱っているということもあり、慎重に解説するも、あまり暗い雰囲気にならないように、そして前期のまとめ的に講義を締めくくった。だが、明日も2つ、同じ講義が待っているので、気を抜くことが出来ない。

帰途、大宮〜上野〜東京と電車を乗り継ぎ、東京からは東海道線で横浜へ。その30分弱の間、ほとんど意識ナシ。横浜ではフラフラな状態で電車を降りた。そして、今月もまた『Dr.スランプ 完全版』の最新刊を購入した。すでに、発売されてから数日経っていたのだが、仕事のことで頭が回らず、昨日になって「あっ、まだ最新刊を買ってない!」ということを思い出したのである。これで、完全版も11巻目…である。

今夜こそは早寝して、明日の講義に備えなくては…。


7月14日(土)

どうやって食えというのか?!昨日は、久々に更新をサボってしまった…というより、更新作業にまで体力が続かなかったというのが現実である。

昨日、いつものように起床して、湘南新宿ラインで大宮に向かった。いつもは朝食を横浜で買い込んで電車に乗り込むのだが、昨日はうっかり売店の横を素通りしてしまった。金曜日はだいたいグリーン車利用なので、車内販売で何か買うことにした。とりあえず、ミネラルウォーターだけ買おうと思っていたが、「温泉パン」なるものをキャビンアテンダントの販売カゴで発見! それも買うことにした。なかなか美味かったが、裏面に書かれていた食べ方を見て、「一体、どうやって食えというのか?! 何が言いたいのか?」と悩んだ私であった(詳細は、右の写真をクリックされたい)

夏休み前に法学部大宮キャンパスで講義するのも、昨日で最後。だが、講義内容は木曜日と同内容だったため、特別な準備もなく、ちょっと楽な気分で90分が過ぎた。その後、いつものように慌ただしく移動…。鉄道ダイヤの乱れはなく、予定通りに水道橋到着。通信教育部に入る前に法学部の出講簿に押印し、講義用プリントを印刷する。4時限目「社会学」は他の出講先とはペースが異なるため、講義リズムを調整するのにもちょうど良く、また慌てずに展開できるので良い。午前と夜、同じ内容の講義をするため、通信教育部の講義は気分転換にもなる。

そして夜、急きょ「同行者」が静岡から在来線でやって来た。土曜日に会う予定だったのだが、「台風が接近したら電車が止まると思うので…」ということで、夜のうちに横浜入りしてきた。

そして今日、横浜に台風接近はなかったが、雨足は強かった。「こんな時、人は家に閉じこもるだろうから、外はがら空きかもしれない」ということになり、「同行者」と共に出掛けることにした。昼を過ぎてから出たので、まずは昼食。ちょっと待っただけで入店できた。そして、「映画を観よう!」という話になり、以前から一緒に観る約束をしていた「シュレック3」を選んだ。念のため、109シネマズのサイトに携帯電話からアクセスし、指定席の予約を入れた。16:35からの回の予約となったため、それまでの間アチコチを回り、買い物などをして過ごす。みなとみらい線で新高島に出た。電車から降りようとした瞬間、私の後ろに立っていたオバサンが急にお友達を発見したらしく、急に走り出した。と、その時、オバサンの傘が私の膝の後ろを強打! 膝に激震が走った。しかしオバサン、全く気づかず。そして、うずくまる私…。

正義のヒーローも、お疲れモード…109シネマズMM横浜に着くと、チケットを求める人の長い列が窓口前に出来ていた。シネコンなので、いろいろな作品が同時に上映されているために、人の数も比例して多くなる。我々の場合、チケットはネットで予約済みなので、窓口前の長い列に並ぶことなく、専用のチケット受取機で簡単に発券完了! 「同行者」にチケットを渡そうとした私は、見てはならないものを見てしまった! 正義のヒーローが、だらしない格好で横たわっていた。子供たちに夢を与え続けるヒーローも、疲労(シャレ!)には勝てなかったらしい。いつも子供たちに夢を与え続けてくれて、本当にありがとう、ご苦労様…アンパンマン! ちなみに、映画を見終えた後も、アンパンマンは同じ格好であった。誰一人として、アンパンマンを咎める者がいなかったのだろう。それどころか、そっと休ませてやろうという配慮があったのかもしれない…などと、勝手な妄想をして盛り上がっていた我々であった。

鑑賞した「シュレック3」は、毎回毎回 “見どころ” 満載で、飽きることがない。その上、高度なアニメーション技術…。我々はいつも、「シュレック」を吹替版でみることにしている。今回もまた然り。英語版(オリジナル)で見ても良いのだが、どうしても浜田雅功や藤原紀香の声のほうがシックリするような気がしてしまう。ただ、吹替版の場合、圧倒的に観客比率で子供が勝るため、多少の騒がしさは我慢しなくてはならないが…。

映画観賞後、ゲームセンターでUFOキャッチャーに興じていたが、雨が強くならないうちに帰らないと…ということで、早めに帰宅することにした。明日は台風が関東地方にも接近するらしい。外出は控えることにしよう。


7月15日(日)

ビール? いえいえ、ゼリーです!昨夜、「同行者」とスイーツを味わいながら、明け方までテレビの台風情報を見ていた。右の写真に写っているのが、我々の食したものである。ビール? いえいえ、ビールのように見えるが、本当にスイーツである。リンゴのゼリーをビールに見立て、アンズのメレンゲが泡…。爽やかな味がした。だが、台風の状況は甘くもなく、爽やかでもなかった。テレビの放送では気圧配置図が出ず、単に台風の進路のみの表示であったが、明らかに我が家のほうに狙いを定めて進行しているのがわかった。「とりあえず、各地の被害が最小限でありますように…」と願いを込め、眠りに就いた。が、何度となく強い雨と風で目が覚めた。

我が家の周辺は大したことがなかったように思ったが、昼前に雨が小康状態に入りかけたタイミングで洗濯しようと表に出た時、玄関横に置いてある洗濯機の位置がずれていることに気づいた。風の猛威を思い知った。結局、洗濯は完遂したが、雨がやむのは夕方まで待たなくてはならなかった。

雨がやんだら買い物に出掛けようと思っていたので、それまでは部屋で「同行者」が持ってきてくれた「クッキングパパ」のDVDを鑑賞することにした。マンガでは読んだことがあるのだが(このところは、最新刊の発売日に必ず購入しているが)、アニメーションは見たことがなかった。今から15年ほど前に放送されたものが、今こうしてDVDに焼き直され、我が家で再生されている…。昔のアニメなのに、新鮮な感じがした。

18時前、雨がやんだので、出掛けた。東神奈川方面に歩き、100円ショップで食器や文房具を買い求め、夕飯&夜食用の食材を買う。だが、我々は「やせの大食い」よろしく、大食漢である。安売りをしていた鮭のサクを「夕飯と夜食に分けて食べよう!」などと考えていたので、帰宅してすぐに半分は刺身、半分はヅケにしておいたのだが、夕飯で両方とも消えてしまった。他に、昨日買っておいたタラコ、味付けカレイなどを食卓に並べたが、一気に平らげてしまう。2人で消費した米、3合…。これは、まだまだ序の口で…。

食後、水回りの洗浄大作戦開始! 腰痛の私よりも「同行者」が中心となって、ステンレスを磨きまくり、食器類を徹底的に洗い直し、数時間後には全く別光景にしてしまった。こうして私が「ぼやき」を更新している時も、「同行者」は黙々と水回りと格闘している。う〜ん、ダ○キンのように働く「同行者」をみて、有り難いやら申し訳ないやら…。


7月17日(火)

今日は、一日中ずっとフトンの中にいた。その件については後述するとして…。

昨日、午前10:13頃に中越沖地震が発生した。新潟県と長野県では家屋倒壊、道路陥没、土砂崩れなどが相次いだ。実は私、そのことを知ったのは午後になってからだった。昨日はとにかく体がだるく、「同行者」ともども昼過ぎまで眠りに就いていた。そして午後になり、昼食をとりに外出し、店に入ってテレビで地震の光景を目の当たりにした。食事は美味しかったが、切ない想いがした。

新潟と私には、多少ではあるが縁がある(「多生の縁」ではなく)。今から17年前、新潟県の粟島へ “調査員” として大学から派遣された大学院生の頃を思い出した。そして今年の4月、東京駅から駆け込み乗車した上越新幹線が新潟までノンストップだったために法学部大宮キャンパスの講義を休まざるを得なくなったことも想いだした。あの時、何事もなかったので新潟からノンキに駅弁を食べながら上野まで戻れたが、もしあの日に地震が襲ってきたら、一日中休講にするだけではなく、交通機関の寸断で東京に戻ることも出来ず、数日間の滞在を余儀なくされたかも知れない。そう思うと、他人事とは思えないのである。

夕方、静岡に戻る「同行者」と小林さんが初対面! 私は小林さんと、「Soul intro and the Chicken」という舞台演劇を観に行く約束があり、横浜駅で待ち合わせて一緒に劇場(荻窪)に向かうことになっていたのである。だったら、帰る前に小林さんに挨拶しておいたら?…ということで、対面が実現した次第。

左から、小林さん、松井さん、私この「Soul intro and the Chicken」であるが、出演者の1人である松井彩香さんが私の門下生で、彼女からこの舞台の情報を得た次第(舞台の関係で、講義を何回か休ませてください…という話だった)。「よかったら、先生も来てください!」と言われ、それが社交辞令であることはわかっていたが、頑張る人を応援したくなる私は、お節介にもチケットの予約を入れ、昨日の舞台鑑賞と相成ったのである。小さな劇場で(小林さんはかつて、この劇場に来たことがあるという。それで、今回は道案内もしていただいた)、演者と客との距離があまりにも近く、それでどうやら途中から私が観劇していることが松井さんにもわかっていたらしい。まだ舞台は上演期間中であるからレビューは述べないが、役者、設定、舞台美術…と、どれをとっても凄かった。あまり内容を知らないで劇場入りした我々は、度肝を抜かれたような感覚に陥ったほど。終演後、松井さんと記念写真。「事務所的に、写真(を一緒に撮るの)はどうなの?」と聞くと、「別に、大丈夫じゃないんですか」ということになり、それで小林さんの一眼レフ(デジカメ)を使用してパチリっ!

その後、荻窪駅前に到達した小林さんと私は、駅前の屋台ふう焼鳥屋さんに入り、観劇の感激を肴にカンパイする。

そして日付が変わってから帰宅し、入浴し、それで気分が緩んだのだろうか、今朝は体が熱っぽく、さらに頭痛まで再発してしまい、今日の予定はすべてキャンセルし、夜まで寝込んでいた。藤沢で整体を受けるのも、人と会うのも、今日になってドタキャンである。怒られなかったのがウソのようである。21時過ぎに本日最初で最後の食事をし、「この体調じゃ、TSUTAYAにCD返却するのは無理だなぁ…」と、明日になって遅延金覚悟で返却しに行くことにした。東神奈川駅まで、この体調だと徒歩で10分以上かかる。さらに京浜東北線で2つ先の鶴見まで行き、駅から歩いてTSUTAYAに行かなくてはならないのである。そして、そのまま逆方向に戻る体力があるのかどうか…。

「休み」になると、私の体はこういう現象が起きやすい。つくづく私は “不都合なプログラミング” をされているのだと思う。


7月18日(水)

午前中は、ずっとフトンの中にいた。体中の痛みがとれないばかりか、昨夜おさまってくれたハズの群発性頭痛が復活していた。熱っぽさは抜けていたが、体がフラフラする…。

午後、意を決してフトンから這い上がり、軽く食事をとり、着替え、東神奈川駅へ歩く。群発性頭痛のため、光に過反応している。光を抑えるためにサングラス使用。京浜東北線で鶴見へ出て、昨日までに返さなくてはならないCDをTSUTAYAまで返却しに行った。延泊金が、1日あたり210円…ときた。このCDのレンタル時は定期券を持っていたので交通費がかかっていないが、今は定期券がない! 片道150円とはいえ、往復で300円かかり、さらに延泊金が210円…。結局、CDのレンタル代に510円を加えた額を払ったことになる。これだったら、近所の中古CDショップで現物を買ったほうが安かったかも知れない。

鶴見で打ちひしがれた後、京浜急行で横浜に出る。そこで、Aleciaさんと待ち合わせ。実は、最初の約束は先週の金曜日だったのだが、この日に別の会合があると私が勘違いしたため、「では、来週の火曜日(=17日…つまり昨日)に!」ということになった。幸い、先週の金曜日は体調もズタズタだったため、勘違いも本能的なものだったのかも知れない。だが、昨日は昨日で体がガタガタになってしまい、再び約束の延期…。大変申し訳ないことをしてしまった。そして今日も、まだまだ体調が万全とは言えない状態…。頭痛に関しては、強引に鎮痛剤で抑えておいたが、それ故に飲酒厳禁! 早めの夕飯と喫茶とで、早々に切り上げることになってしまった。ただ、韓国話などで盛り上がれたので、一人で一日を過ごすよりは気分的に楽であった。だが、予定を何度も変更しているのに、せっかく横浜まで来てくれたのに、申し訳ない限りである。

帰宅後、あまり体を動かさないようにした。明後日は、1コマだけとはいえ講義がある。今週の講義は、この1コマだけである。そして、休講が許されない…。明日中に体調を回復させないと…。洗濯も、買い物も、しなくてはならないし…。


7月19日(木)

フラフラである。昨夜は頭痛の再発を恐れて寝そびれ、昼夜が逆転しそうだった(事実、朝の6時前まで眠れなかったほど)。ついでに、常用の薬がなくなっていた。今日は何の予定もないので、無理して起きないことにした。すると、14時過ぎまで意識不明の状態に…。

とりあえず、起きて軽く食事をし、メールのチェックをしようとするが、目がチカチカする。まだ、頭痛の後遺症があるらしい。それから、2度に分けて洗濯をして、今井医院へ。近いうちに総合病院の神経内科を受診することを勧められる。

受診後、横浜へ買い物に行き、ついでに体力のつくものでも食べて帰ろうかと思っていたが、パスケースを家に置き忘れてしまったことを思い出し、一度家に帰る。そして、改めて横浜へ。最初にCDショップへ行こうと思ったが、体がフラフラしてそれどころではなくなり、まずは食事を…。こういう時は何を食べれば良いのやら…と思案していたが、とりあえず「体力をつけるにはトロロ飯!」という私の定説をもとに店選び。そして、「こういう時は、滋養のあるものを…」という条件下である程度の絞り込みをし、鶏料理屋さんに行くことにした。そこで「鉄分もとらないと…」と思い、鰹のたたきトロロ飯を注文し、追加で鶏塩ラーメンを頼む。鶏のダシが付かれた体に染みこんでゆくのがわかる。鶏パワーをもらって元気をつけたところで、いざCDショップへ! 今日はチューリップの最新(&最終)アルバムを購入すると決めていた。だが、このアルバム、2枚組で4500円という値段…。ファンなら「値段よりも愛情!」というところだろう。ためらうことなく購入! だが、このアルバムは5月末に発売されているので、今日の今日までためらっていたということになるが…。これで、今度の日曜日はバッチリ…だろう。

今度の日曜日は、楽しくもあり、切なくもあり…という1日になりそうである。


7月20日(金)

シネマコリア主宰の「シネマコリア2007」で『青燕』が公開される(この件に関する経緯はこちらを参照)。今日は東京公開分のチケット発売日であった。午後から1コマだけ出講…ということで、本来の私であれば昼前まで寝ているところだが、10時からのチケット発売開始に合わせて起床し、9:55頃から@ぴあ電子チケットぴあへアクセスし、10時の発売開始と同時に “F5” キーを叩いて画面を最新情報に更新する。念のため、ブラウザ(Internet Explorer 7)のタブブラウザ機能を最大限に活用し、2画面同時にアクセス! だが、難なく『青燕』上映会のチケットに巡り会えた…。ところが、ここからハプニング発生! ぴあに登録しておいたクレジットカードの認証にアクセスできないというのだ! オイオイ…と焦りそうな気持ちを抑えつつ、もう1つの画面で会員情報変更のページにアクセスし、急いで別のクレジットカードを登録する。そして、何とか事なきを得た。

しかし、まだまだ体調が回復していない…。フラフラした感じが抜けないまま、家を出た。天気が良く、気温も高いが、体調のせいかモヤモヤする。京浜東北線で横浜から秋葉原に出ようと思ったのだが、寝過ごして上野に行ってしまった。今日は通信教育部での1コマしか講義がないのだが、いつもは大宮からの移動…。上野に来てしまったため、何だか大宮から移動してきたような心地がした。おまけに、上野から乗った京浜東北線が、先週と全く同じ時間の電車…。先週と同じ時間に通信教育部入りすることになってしまった。

4時限目「社会学」は、なぜか先週のうちに「これさえ配れば、板書の必要はない!」というプリントを作成しておいたため、体に負担をかけることなく講義に入れた…ハズだった。通常なら45〜50分程度で解説できる内容が、今日は体調のせいか90分かかっても予定していた内容が語りきれないことを悟った私は、内容の一部をはしょって90分に収めることにした。それでもつじつまが合ったので、無事に前期を終了できたようである。

今日は夕方から中国語関係の先生方の宴会が開かれ、それに私もなぜか参加することになっていた。講義後、教員室で他の教員と語らっていたところ、宴会の幹事役の先生が教員室に現れ、「さぁ、行きましょう!」と声をかけられた。体調不良のため、宴会には1時間程度参加して帰る旨を伝えたが、結局最後まで参加していた私…。どうも、私はアジアンフードを食すと、体調が戻ってくるようである。中には「これでもかっ!?」というくらいの唐辛子で炒められた鶏肉の料理があり、辛いものが得意な私も口から火を噴きそうな状態に…。それが良かったのだろう。

帰宅すると、私の体調不良を心配した「同行者」が静岡から来訪していた。気分的に楽になってきた。


7月21日(土)

「同行者」ともども、疲労困憊…。暑さと湿度にゲンナリしながら、午前中を棒に振った我々…。

午後、軽く昼食をとりつつ、どうしたら体調が戻るのかどうか考えた。とりあえず、食べて栄養をつけなければ…という結論に達して、豪華な(?)夕食をとりに出掛けることにした。家を出て駅についてすぐ、「同行者」が「あっ、携帯電話、忘れてきた! どうしよう…?」と慌て始めた。出掛けている間に大事な連絡が入ったら…ということなのかと私も心配したが、「そうじゃなくて、携帯電話の中のゲームアプリを作動させないと、今育てているキャラクターの好感度が下がるから…」ということだったらしい。何だかなぁ…。

文房具屋さんやヨドバシ横浜に寄って買い物を済ませ、ステーキを食べることにした。ヨドバシ横浜の地下にあるベリーグッドマン(以前から気になっていた)に入り、サラダバーもつけて、たらふくステーキを平らげた。食後、いつも立ち寄るコーヒーハウスで、いつもの炭火焼き珈琲を飲む。至福のひとときである。

その後、バスターミナルに向かって歩いている最中に「同行者」が「あっ!」と叫んだ。何事かと思ったら、携帯電話がズボンのポケットに入っていたらしい。何だかなぁ…。

こうして、「何だかなぁ…」ばかりの一日が過ぎていった。


7月22日(日)

今日は、LIVE ACT TULIP 2007〜run〜の神奈川公演日である。そのためにツアーと同名タイトルのアルバムを木曜日に購入し、予習しておこうと思ったのだが、ひと通り聴いただけで今日を迎えてしまった。

「同行者」が静岡に帰る前、小林さんと3人でお茶を飲む約束をした。「同行者」はライヴを観ないため、15時に集合してから30分ほどで解散。小林さんと私は、横浜駅からバスで神奈川県民ホールへ移動した。バスの中で、「そういえば、二人で一緒に観に行った最後のライヴは、ちょうど10年前のチューリップ再結成ライヴ(於 日本武道館)でしたね」という話になる。その後、チューリップは再々結成し、2001年にもツアーを敢行する。それを私は神奈川県民ホールに観に行ったことがある。その時も、静岡に帰る「同行者」を横浜駅で見送った。その話をしたら、そのライヴは小林さんも神奈川県民ホールで観ていたという。同じ空間にいて、チューリップのステージを観ていたことを、6年経って知った。

コンサートポスターさて、会場には16時ちょっと前に到着。開場は17時で、開場が17時半なのだが、チューリップの公式情報で「開場の1時間前から、グッズ売り場が出る」ということを聞いていたため、混み混みになる前にグッズを入手しようと思った次第。しかし、チューリップのライヴに集う者は、それなりにもう落ち着いた人が多い。若手アーティストのライヴではないため、何の混乱もなくグッズを入手してしまった。パンフレットに、コラボのキティちゃん、クリアファイル、ネックタオルなどなど…。購入金額が8千円を越えるとクレジットカード決済が出来るということで、マスターカードを差し出す私…。
チケット(2階2列5&6が我々の座席)
開場は、キッチリ定時。我々の座席は2階2列5&6となっていた。2階席とは言え、位置的には1階席の真ん中より前方にあり、1階席のようにフラットでステージを観るのではなく、やや上方から観ることが出来るため、オールスタンディングになっても誰に邪魔されることもない。何という、好位置! が、座席には「(2階席の)構造上、立ち上がっての鑑賞は禁止されております」という紙が貼られていた。体調も万全ではないので、全てを着席したまま見届けられるという点では好都合でもあった。神奈川県民ホールは3階席まであるのだが、ヘタに1階席を抑えるよりも、こういう位置関係のほうが鑑賞はしやすいと思われる(多少、アーティストとの距離があることは覚悟しなくてはならないが…)

開演も、ほぼ定時。最初に、チューリップのデビューから現在に至るまでの節目節目のライヴの映像が映し出される。その上映中にステージにはメンバーが待機! 今回のメンバーも、財津和夫(vo. gui. keyb)、安部俊幸(gui)、上田雅利(dr. vo.)、姫野達也(vo. gui. keyb)、宮城伸一郎(b. vo.)の5人。再結成時から、この5人で確定している。これからライヴを観覧するという方がいるかも知れないのでライヴレビューは書かないが、新譜からは2曲ほどだったため、今までの知識で十分に楽しむことが出来た。選曲は、財津さんヴォーカル曲中心ではなく、姫野さんとボリューム的には半々という感じで、さらに上田さんと宮城さんのヴォーカル曲が1つずつ…という感じ。さらに、「えっ? この曲をやるの?」という驚きの選曲もあったり、神奈川公演用のMCもあり、相変わらずトークでも楽しませてくれた。ただ、開演前にステージを観て、「おやっ?」と思ったことがあった。観客のほとんどが気が付いたであろうことだが、ステージのセッティングが左右逆になっていたのである。ギターとベースの置かれている位置関係だけではなく、ほとんどの人がキーボードのセッティングの違いにも気が付いたに相違ない。そして、その通り、メンバーも通常とは左右逆の位置でのパフォーマンス…。さらに、開演前のローディーくんたちの音合わせを聴いていて、そのエフェクターの組み合わせから、「おそらく、あの曲は演奏される!」という予想さえ出来る。昔からのファンというのは、そういうものだろう。

今回の公演では、私の好きなあの曲は演奏されたが、私の好きなあの曲は演奏されなかったのが残念…。そして、「まさか、この曲を聴けるとは!?」というあの曲もあり、少し涙が流れてきた。

アンコール2回で、19:50に終演。各時代からのバランスを考えた選曲であったと思う。

すでにグッズを購入済みの我々は、売店に立ち寄ることなく会場の外に出た。そして、バスで横浜駅に戻り、横浜ベイクォータでLIVE ACT TULIP 2007〜run〜神奈川公演の観覧打ち上げを行う。興奮が冷めず、さらに想い出が蘇ってきて、それはそれは濃い世界に入り込んでいた我々…だったと思う。

チューリップを過去のバンドと認識するか、青春の想い出として語るか、世代によって違うと思う。しかし、今日のライヴを観ていて、60歳近いメンバーが性格にリズムキープし、ハーモニーに乱れもなく…というテクニックの素晴らしさに接し、「今、ここまでレコーディングそのままの音をステージで再現できるバンドが存在するだろうか?」と、そんなことを思った。我々がライヴ活動をしていた頃、打ち込み中心でステージをつくってきたが、それでもチューリップの域に達していたかどうか…。

こうして、チューリップとの想い出と共に夜は更けていった…。


7月23日(月)

昨夜のLIVE ACT TULIP 2007の余韻(興奮)がなかなか抜けず(冷めず)、夜明けになってやっと眠りに就けた。年甲斐もなく…なのか? 「あの頃を思い出せたから…」なのか? おそらく、後者。齢を重ねれば、その分だけ振り返られる過去が出来る。その過去に、熱く燃えるか、冷めて過ぎてしまうか、その違いはあるが…。

そして、寝る時間がズレた分だけ起きる時間もズレてしまい、気が付けば15時前…!? とりあえず、遅めの昼食をとり、出掛けることにした。銀行でお金を下ろし、アレコレと夏の買い物…。だが、天気が安定していなかったので、なるべく早めに帰宅することにした。

ネタに乏しい日は、この程度の更新で…。


7月24日(火)

昨日の「ぼやき」で、「ネタに乏しい日」と書いた。実は、ネタはそれなりにあったのだが、前期末試験を前にやっておかなくてはならないことがあり(私が試験を受けるのではないが…)、それで更新が少しだけになってしまった…というのが実際である。

昨日、横浜駅西口で自民党の舛添要一氏を見た。演説内容は立派だった。他の候補者とは違う “何か” を感じた。学者としての氏の論点は、学ぶべきことが多かったように思う。ただ、政治家としての氏は、“党の枠” に収まりすぎているように見えた。何だか、内容を慎重に選んで発言しているように聞こえた。それが少し痛々しくて、足早に氏の演説場所から離れた私であった。

その後、立ち寄ったお茶専門店で、夏向きのフレーバーティーを購入した。烏龍茶の爽やかさとメロンの甘み…試飲して気に入ってしまったため、「自宅用に!」と購入してしまったのである。帰宅して、お湯を沸かして、茶葉に注いでみる…葉がゆっくり開いてゆくのを見ているのも楽しいが、茶器(と呼べるほどのものではないが…)からほのかに香ってくるメロンフレーバーが何とも言えない。カップに氷を入れておき、淹れたてのお茶を注ぎ、アイスティーにしてみた。これが、なかなか! 茶器の中でちょっと渋くなったお茶も、なかなか…。2煎目は、1煎目とは違った味わいがある。何だか、優雅な一時を過ごしたような気分になれた。

だが、その一方で切なさも…。結成35周年のLIVE ACT TULIP 2007を以て、チューリップは解散することが決まっている。もう、再結成はない…ということを公式に発表しているが故、興奮が一段落するとそんな想いが襲ってくる。チューリップの存在そのものは、デビュー後すぐに知ることになるが(「心の旅」がヒットした1973年頃は、チューリップも様々な音楽番組に出ていたものである)、1979年に発表した「虹とスニーカーの頃」を聴いて、「あぁ、こんな曲を演奏できるバンドをつくりたい!」という想いが強くなり(この頃、私は中学1年生)、ピアノ以外の楽器も弾けるようになりたいと思って、ギターの教則本などを買ってはイメージトレーイングに明け暮れていたものである(ギターがなかったので)。高校生になって、本格的(?)にギターを始め、それから今に至るまで数々のバンドやユニットを結成し、ステージにも数え切れないほど(?)立ってきたが、未だ「虹とスニーカーの頃」を演奏したことはない。おそらく、無意識のうちに “畏れ多い” という感情が生じたのだろう。以前、カラオケでよく歌ったが、演奏が気に入らず(あまりにもアレンジが軽く、チューリップを冒涜している!)、歌うことさえ20年近く避けている。講義ではよく学生に聴かせるが、口ずさむことはない…。

ここ1ヶ月ほど、ノートパソコンの調子が今ひとつ…。今なおパソコン起動時に「サーマルセンサエラー」が数回に1度の高頻度で生じる有様。それで意を決した私は、ノートパソコンの底面をはがすことにした。おそらく、サーマル系のエラーの根本は冷却ファンに問題があるはず…ということで、ネジを外し、フロッピーディスクやDVDなどを丁寧に移動させ、件のファンをゆっくりと外してみた…。やはり…、ホコリが付着していた。ティッシュや綿棒でホコリを落とし、再装着。パソコンを起動させると、最初はBIOSのほうでサーマルセンサエラーの名残が…。だが、外出から戻って再びパソコンを起動させると、冷却ファンのガリガリ音が若干残っていたものの、順調にWindowsは起ち上がった。

今日は、久々の晴天…。2回に分けて洗濯をした。外は、ぬるま湯のような状態で、じっとしているだけで汗がジワ〜ッとする。洗濯を終えた後、明日の三島へのキップを購入するために出掛けることにした。ついで(?)に、『クッキングパパ』の最新刊を買う。

そして、「体力をつけるために…」と、カツカレーを食す。しかし、まだまだ全身にわたって機能が低下しているようで、胃袋も消化スピードが鈍っていた。それでも、大好きなカレー…ということで、脳が目覚めたような気がした。気温が30度を久々に超えたということで、ここで体調を回復しないと夏バテしてしまいそうである。私がいつも利用するカレー屋さんは、入店すると「次回、お使いください!」とクーポン券を1枚くれる。このクーポンを利用すると、コロッケ・チーズ・ツナ・生玉子・スープのうち1品をサービスしてくれる。いつもの私ならコロッケのトッピングなのだが、今日はスープにした。他のお客さんも、なぜか全員スープを頼んでいた。暑さでバテ気味のため、揚げ物は体が受け付けないのかも知れない。けれど、クーポン券は使いたい…ということで、スープを頼んだのだろう。私も同理由である。

帰宅して、整体院に電話を入れた。先週は風邪らしき不調のために失礼したことを謝罪すると、「夏風邪が流行っていて、他にも風邪で整体を休んだ人がいまして…」と知らされる。流行っていたのか、夏風邪…。しかし、誰にうつされたのやら…。

明日は、国際関係学部の前期末試験…。試験監督に行くワケだが、今年の合格率は如何に!? 今夜は、学生たちよりも私が緊張して眠れなくなりそうな…。


7月25日(水)

朝、アイツが私に襲いかかってきた。アイツ…である。あの、忌まわしいア・イ・ツ…。そう、群発性頭痛である。今日は出講日なのに…、それも試験監督日なのに、どうしてこうも都合悪く襲ってくるのだろうか? 悩んでいても仕方がないので、鎮痛剤のお世話になった。

鎮痛剤の効きが良い時と悪い時があるのだが、今日は効きが良い日らしい。昨日のうちに新幹線の指定席を押さえておいたので、切符を買う時間も省略できる上、「ちょっと遅くまで寝ていられる!」という心のゆとりも手伝ったのだろう。無事、三島に到着。かなり体調を回復した状態で国際関係学部入りすることが出来た。

3時限目「社会学」の試験は、3教室に分けての実施。履修登録者と受験者の比率は、何と96%を上回る! どうりで、普段見ない顔が多いハズだ…と、心の中でため息をつく。おまけに、「解答法を間違えないように! 自分本位に都合良く解釈しないように!」と講義中に伝えておいたのに、相次ぐ “勘違い解答” 続出! 

以下のA〜C群から指定された問題数を選択し、それぞれについて適当な長さで論述しなさい

という設問で、勘違いが毎年毎年続出する。A群は「すべて選択」、B群は「2問選択」、そしてC群は「1問選択」と書かれているのだが、都合良く解釈する輩はC群だけを “ためらいもなく” 選んで解答する。A群は3問あるので、本当は6問に解答しなくてはならないのである。それを、「C群なら、1つ答えるだけでいいじゃん!」などと甘えた輩がいて…。この問題は1つ10点だから、C群しか解答していない輩は、どう頑張っても合格点に到達しないことになる(50点分の解答を放棄しているので…)。その上、私の監督した教室の学生の中には、「この単語を文中に盛り込めば20点!」というアドバイスを反故にした者が多数。回収した答案を整理しながら、力が抜けていくのを感じた。

4時限目「日本の社会」の試験は、いつものメンバーより1人少なかったのが気にかかった。まだシッカリと答案を見ていないので確証はないが、おそらく不都合なことは起きていないだろう。

こういう事情があるので、試験監督は講義よりも心身ともに疲れてしまう。試験時間は50分だが、「これなら、90分フルに話していたほうが楽!」という気持ちになるのは、決して私だけではないだろう。

それにしても、答案用紙を見た上で、もし “勘違い解答” が予想外に多かった場合は、採点基準を変えなくてはならないかも…という有様。今日は、とりあえず答案に触れるのはやめておこう。

試験監督を終え、講師室でしばらく休み、三島駅に歩く途中、「こんな日は、帰りも新幹線に乗ったほうが安全だなぁ…」と、しみじみ思った。こだま号の指定席特急券を購入すると、座席には余裕があるはずなのに “なぜか” 通路側…。事実、私の乗った車両は空席がアチコチにあり、私の隣(窓側席)も、三島〜新横浜間は誰も座っていなかった。どうも、特急券の自動券売機を利用すると、前方ないしは後方から順々に詰めて席を指定されてしまうらしい。

東神奈川に到着し、駅前で洗濯用漂白剤や柔軟剤、シャンプー、脱臭剤などを買い、食材も買って家路に就いた。雲の多い一日だったが、雨が降らなくて何より。しかし、肩にバッグのストラップが食い込んで…。答案用紙の重みなのだが、何か別の “重み” も肩に掛かっているような気がして…。


7月26日(木)

昨夜は、夜明け近くまで寝ないで考えていた。何を考えていたのか…というと、昨日実施した「社会学」前期末試験の採点基準および配点についてである。なるべく再履修対象者は出したくないのと、時間の関係で全問解答できなかった者(もちろん、講義にキチンと出席した上での話…である)の救済をしたいのと…で、じっと考えてみた。すると、妙案(迷案)が…!?

問題は全部で3問…。問1と問2は論述問題で、20点ずつの配点にしてあった。そして、問3が件の選択問題(用語説明問題)で、1つ10点で60点の配点となっていたのだが…。論述問題を25点ずつ配点を変え、選択問題の配点はいじらないでおくと、110点満点になるのである。さらに、「この単語を文中に盛り込めば20点!」という約束を果たせば、平均点的にはどうかと思うが、とりあえず合格者数は増える。受講学生数が多くてレポートなどの平常点を加味できなくなったので、余剰点を平常点代わりにする…ということで、この件について考えることをやめた。

はいっ、明日から採点っ!

今日、新聞の集金詐欺がやって来た。夕方、買ってきたお茶を飲もうとお湯を沸かしていたところ、何度も何度も呼び鈴を鳴らす…。それで、玄関のノブを回すとグイッと強引にドアを引っ張られた。目の前には、やや小柄な初老の男性が一人立っていて、「産経新聞、契約してもらえませんか?」と言い出した。「おかしいなぁ…」と、瞬時に思った私…。というのも、私は長年に亘って産経新聞を購読しているからである。さらに、集金係は玄関のノブを触れるようなマネはしない。それで、「ウチは産経新聞をとっているし、すでに1年分の契約もしている」と言い返すと、「では、その後の分、更新してもらえませんか?」と言ってきた。いつもの担当者と違う人物が、それもまだまだ契約期間中だというのに、なぜ次の契約を急ぐのか?…という疑念と同時に、「そういえば、この間の新聞に “集金詐欺に注意して下さい” という折り込みが入っていたような…」ということを思い出した。そこに書かれている内容を思い出すと、容姿から年齢から、すべてが目の前にいる男に当てはまる。そこで、「いつまでここに住んでいるのかわからないし、契約期間はまだまだあるんだから、また更新時期になったらこちらから連絡する」と答えておくと、その男の目が泳ぎ始めた。そして、(チラチラと誰かの視線を意識したような)オドオドしたような状態になり、「じゃあ、結構です…」と言って立ち去っていった。

男が去った後、産経新聞の専売所に電話を入れると、「それは、集金詐欺です! その男は何時頃に来ましたか?」などと質問をされる。そして、数十分後に神奈川警察署から電話が…。専売所が警察に連絡したのだろう。それで、私に男の特徴をアレコレと尋ねてきた。しかし、私は容姿や服装よりも “話の内容” の矛盾ばかりを追っていたため(社会学者の悲しい性か…)、シッカリと特徴を伝えきれなかった。だが、「それは、我々が追っている詐欺師なんです。それで、まだ伺いたいことがあるかもしれませんので、制服の警察官が訪ねさせていただくかと思いますが、よろしいでしょうか?」ということだった。警察に協力するのは、地域の安全にもつながる。それで、訪ねてきた警察官に電話で語ったことと同じような話をする。だが、こうなってくると、「この警察官も、もしや詐欺師では…!?」という疑心暗鬼な状態に陥りそうになる。最後に生年月日、職業、電話番号などを聞かれ、「もしも、これが詐欺なら、えらく手が込んでいるなぁ…」などと思ったりもした。いやいや、警察を信じることにしよう。

昨夜の夜更かしがたたって、今日も昼過ぎまで意識不明状態に…。とりあえず、体のだるさばかりが目立つ。加えて、昨夜はずっと正座しながら思案に明け暮れていたので、膝が激しく痛む…。しかし、部屋の中にこもりっきりというのは体に悪いので、出掛けることにした。採点用のペンも買いたいし、このところロクなものを食べていないので、ちゃんとしたものを食べたいし…ということで、横浜に出た。最初に、郵便局で不在配達票を渡し、チケットぴあで予約した『青燕』シネマコリア主宰の「シネマコリア2007」で公開)の東京公開分と名古屋公開分のチケットを受け取った。名古屋には行けるかどうかわからないが、とりあえず論文のネタ作りになれば…と思って予約した次第。そして、栄養があって腹一杯になるものを…と捜し、学生時代から通っている中華料理店で豚ネギ丼と餃子を食べ、買い物をして帰途についた。夕方、雨が少し降ったので、やけに湿度が高く、「ムシムシ」というより「モワンモワン」した状態であった。

それにしても…、私(の周囲)には、いろいろなことが起こりすぎの感がある。


7月27日(金)

昨日の「集金詐欺」の話には、あの男が「私は詐欺です!」とバレバレになる条件がまだまだあって…。実は私、産経新聞の購読料金は、すべてクレジットカード決済にしてあるので、現金が直接動くことは有り得ないのである(私は読売新聞も講読しているが、こちらもクレジットカード決済である)。そして、昨日の夕方、夕刊と一緒に粗品(トイレットペーパーと新聞収集袋)が届いていたので、もし講読継続の話があるなら、その時点で粗品が置かれているのはおかしいのである。あぁ、このことを警察に言うのを忘れていた…。

今日も、体のだるさが抜けず、昼過ぎまでフトンの中…。だが、今日は藤沢まで整体に行く日である。食事もしておかなくてはならないし…ということで、気力で起きた。先週は体調不良で整体を休み、それからというもの、ずっと体調が戻らずにいる。食欲も通常以下…。前回の整体から2週間以上も空いてしまったため、最初に「胃と腸と肝臓のツボがカチカチで、指が入らない!」と言われる。せっかくツボが押しやすくなった(体調が良くなってきた)というのに、元に戻ってしまったようである。前回、押されても痛くなかったツボも、今日は「イタタタタァ〜ッ!」という有様。風邪などで体調を崩すと、胃腸などにその影響が顕著に現れるらしい。ただ、今日の整体で体調が楽になってきたようなので、夏休み中もサボらず(?)健康増進のために藤沢まで通うことにしよう。

整体後、バスで藤沢駅に出て、東海道線に乗る。上りも下りも同時刻…。それで、「先に来た方に乗ろう!」ということにして、ホームに降りた。すると、すでに小田原行きの列車が停車中だったので、家とは逆方向に移動することになった。で、降り立ったのは、相変わらずの茅ヶ崎だった。目指すのは、もちろんSheltieである。先月もこんなことがあったような…。夏のセール中だったので、Tシャツを2枚購入した。

買い物の後は、寄り道もせず東海道線で横浜に戻った。銀行のATMで各種振込をして、どこかで買い物でもしようかと思ったが、あまりの暑さに参り気味の私は、珍しくまっすぐ帰宅することにした。

パソコンが、またもや暴走気味…。またしてもサーマルセンサエラーか…?! 冷却ファンと周辺の手入れはしたばかりなのだが…、考えられることは、パソコンを置いた場所…である。寝る前にパソコンを終了させ、置いた場所が窓辺に近く、それで窓越しに外気の暑さにパソコンが…ということかもしれない。BIOS画面で自己診断をし、とりあえずサーマル系の動きを安定させたのだが、「そろそろ、パソコンの寿命かなぁ…」という一抹の不安が…。

加えて、日が暮れたのと同時に、私の体調にも一抹の不安が…。

そして、私の体調を心配して、「同行者」が横浜入り…。なのに、新幹線から降りてきた「同行者」の最初の一言が…「頭が痛い!」とは!?


7月28日(土)

「同行者」ともども、私も体調が今ひとつ…。昨夜のうちに炊飯ジャーのセットをしていたので、昼食はあまり手をかけずに済んだが、何もする気力が起きず、「同行者」が持ってきたDVDをひたすら見続ける。

夜、買い物も兼ねて、外で食事をとることにした。だが、昼食の後にほとんど動いていないため、散歩がてらアチコチを歩き、それから目指す店に向かった。栄養のあるものを食べると、元気がみなぎってくる。ただ、「過ぎたるは及ばざるがごとし」を肝に銘じて、腹八分でやめておいた。

…と、今日の更新はこの程度で。


7月29日(日)

いよいよ、第21回参議院選挙である。投票率がどうのこうの…ということも、与野党の得票数も、今回は大注目されている。特に、“あの人” はヤキモキしているのではないかと思う。

夕方、投票に行ってきたが、何となく盛り上がり(緊張感?)に欠けたような投票所…。投票用紙に候補者名や政党名を書きながら、「絶対に国会議員にしてはいけない人が多いなぁ…」と、しみじみ思った。そして、そのような候補者を立てている政党の名前を書くのを、出来るだけ避けた。

結局、全国の投票率は18時の時点で39.98%という低さ…。何だかんだ言っても、日本人の政治的無関心は変わっていないということか…。投票もしないで、国会で採決されたことに関して文句ばかり言う国民が多い…ということだろう。

投票後、ブラブラとポートサイド地区を歩きながら、横浜駅へ向かった。まず、和菓子の付箋を買い、それから “甘いもの” を探しにアチコチを歩いたが、目指すものは見つからず、早めの夕食をとって帰途につくことにした。

だが、どうしても “甘いもの” が諦めきれなかった我々は、「反町駅前にケーキ屋さんがあったよね?」ということを思い出し、東横線で反町に出ることにした。だが、反町駅に到着した我々を待ち受けていたのは、傘なしには対処できないほどの雨…。そして、ケーキ屋さんで「横浜といえば、ハニーシトロン!」ということで、ハニーシトロン2個を買って家に戻ったのだが、雨と風は激しくなる一方で、さらに雷まで近づいてきた! 小さな折りたたみ傘1つに大人が2人…というのは無理があったようで、全身びしょ濡れになってしまった。「同行者」はどうしても今日中に静岡に戻らなくてはならないため、新幹線がちゃんと動いているのかどうかが気になるところ。

波乱の帰宅後、テレビで選挙速報を見ていたら、「絶対に国会議員にしてはいけない人」が当選したのを知った。比例区でのことだが、「こんな人に、明日の日本を託すだけの政治力と政治的知識が備わっているワケがない!」という人に党の将来を委ねるような政党に、明日の日本を支える力もないように思えるのだが…。

結局、「自民大敗、民主圧勝」というような結末になるような…。続きは、明日!


7月30日(月)

昨日、波乱含みだったのは選挙だけではなく、天候も波乱続きだった。仕事のある「同行者」は、昨日のうちに静岡に戻る必要があったが、首都圏のJRが大雨や落雷でダイヤの乱れや “運転見合わせ” 多発のため、「時間が経てば、雨が落ち着くだろう…」と、静岡行き最終の新幹線で帰ることにした。が、東神奈川で「横浜線、ダイヤが乱れております!」というアナウンスに、一瞬凍り付く。早めに家を出て東神奈川に向かったのだが、激しい雨のために急ぐことが出来ず、最終の新幹線ギリギリの横浜線に乗ることになってしまった。で、ダイヤの乱れ…。東神奈川への到着(入線)は遅れたものの、幸いにして出発は定時だったので、新幹線に乗り遅れることなく「同行者」は静岡に戻れた。

だが、新横浜で「同行者」を見送った後の私は、新幹線自動改札のシステムを良く知らない人がアタフタしているのに巻き込まれ、目の前で横浜線に出発されてしまうという有様。おまけに、ダイヤは往きより更に乱れているという。時刻表も電光掲示板もあてにならない状態で、次の横浜線を待つ。こういう時、自然に対する人間に無力さを(微かながら)実感する。しかし、無事に帰宅できたのだから問題なかろう。

さて、参議院選挙だが、せっかく与党が “7月最後の日曜日まで選挙日を延ばす工作” に出たというのに、その思惑は完全に外れてしまったらしい。「自民大敗、民主圧勝」で幕を閉じた参議院選挙ではあるが、今度は衆議院でどう動くか…というのが、民主党の今後の課題だろう。衆議院が解散し、この勢いのままで選挙戦に突入したら、政権交代もあるのだろう。

自民党のお偉い方が「(大臣の)失言なんて、国民は3日も経ったら忘れちゃうよ。気にすることはない! それに、夏休み中の選挙だから、きっとみんな遊びに行ってしまうだろう」などと述べていたが、自民党が期待したほど国民は馬鹿ではなかったと見える。それに、その “馬鹿な国民” の1票で国会議員に選出されていることさえも忘れた発言の数々は、民主党への追い風になってしまったのだろう。よって、マジメに(政治家としての使命を全うするために)国会議員を務めてきた自民党の現職議員たちや、自民党のバックアップを受けた新人候補は、身内に足下をすくわれてしまった形に…。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」的な同一視を受けたような、そんな状況にあったのだと思われる。

いくつかの選挙区では、同じ政党から2人が立候補するという状態も見られた。2人そろって当選する政党もあったが…。某選挙区では、“ある政党” でベテラン現職と新人が鉢合わせ! マスコミがベテラン現職に「票を少し(新人候補に)譲ってあげるおつもりは?」と質問したところ、「自分のことでめいっぱいなのに、他人のことなど考えられませんよ!」と一喝。さらに、選挙区内での集会でも、ベテラン現職のポスターしか貼られていないという待遇…。ここには、党の何らかの思惑があったのだろうが、結果として新人候補だけが当選し、ベテラン現職は落選…。有権者は、キチンと見ているのだ! 党の都合よりも、候補者の意気込みを…。

これを機に、より一層 “国民を意識した政治” の実現に向かってくれたら…と思う。

よせばよいものを、夜通し「選挙速報」を見続けてしまった私…。テレビで逐次更新される議席情報を見ながら、「もっと自民党の議席数が少なかったら、おそらく大規模な “てこ入れ” があったんだろうなぁ…」と考えた。有権者としては、真摯な政治を期待したいところ。

気が付けば、朝の6時…。徹夜するだけの体力がない今の私…、フトンに入ることにした。が、こんな時に限って、携帯電話に珍しいメールが届く。門下生から「お久しぶりです。さっき、横浜駅にいませんでしたか? いえ、似たような人を見かけたので…」というメールが8時過ぎに入り、「朝まで選挙速報を見ていたので、まだ睡眠時間です」と返したが、これで私が就寝中であることを察することができなかったのだろう、続けざまに夏休みの予定を送ってよこす…。朝まで起きていた私がいけないのだが、こういう時はそっとしておいてほしいところである。

さらに、まだまだ続く大雨と落雷でJRのダイヤが乱れ、列車が止まるたびにダイヤ情報メールが…!? これでスッカリ寝るタイミングのずれた私は、15時過ぎまで意識不明状態に。このところ、1日をすごく無駄に消費している。だが、体が動かない…というのも事実。いつからか、惰性で動いていたような気がする。それで、一旦ブレーキをかけたところエンストから回避できなくなって、セルモーターを回転させて緊急発進させるが如くにフトンから起きているような有様である。

国際関係学部「社会学」の採点が終わった。やはり、解答法を都合良く解釈した学生の中に、どんなに採点基準を思いっきり甘く設定しても、何度も何度も採点し直しても、やっぱり救済できない者たちが…。何しろ、「この単語を文中に盛り込めば20点!」という用語を適切に使用した者が、全体の1割未満…という状態。それと、「講義中の教室の雰囲気によって試験問題のレベルが上下する」という警告をしておいたのにもかかわらずふざけた輩が多かったため、問題のレベルを5段階の4くらいに引き上げたのも、敗因の一端をなすと思われる。恨むなら、私ではなく “講義中に私の注意を聞かずにふざけていた輩” を恨んでいただきたい。ただ、採点基準を変えたことで、思ったよりも不合格者数が少なくなったのも確か…である(例年よりも “かなり” 合格率が低いのも事実だが)。だが、ある学年には不合格者が集中し(要するに、解答方法を間違えた者がいちばん多い学年…ということである)、ある学年にはS評価が多かったのには驚いた(採点したのは私だが)。そして、不合格者の多かった学年には、「解答法さえ間違わなければ、SやAなどの評価になったものを…」という者も多かった。残念でならない。

しかし、「26回の講義で、一体どのくらいの学生が誠実に聴いてくれたんだろう?」と、そんな虚しさが募る。試験の解答方法も、講義内で説明しておいたのになぁ…。持込参照許可物を「一切なし」としておけば良かったかも…。

「日本の社会」の採点も、無事に終了! こちらは「社会学」とは傾向が異なり、かつてないほどの好成績! 不合格者も無し! もっとも、この科目では何度も小テストを行い、平常点がモノを言っているのだが(それがなかったら、どうなっていたか…という学生もいるが)、それより何より「学生たちの真摯な態度」こそが、この結果を呼んだのだ!

気が付けば、今日は土用丑の日…。なのに、鰻を食すことなく、自分であり合わせのもので食事を整える私…。鰻は好きだが、今の体調(心境)では鰻を満足に味わうことも出来ない。そんな体調の時こそ、鰻を食べに行けば…というところだが、目の前の答案用紙を片づけるほうが、今の私には重要である。

夜になって、私の心を表すかのように、雨が再び激しく降り始め、大きな雷も…。荒れてるなぁ…。


7月31日(火)

最近、以前私が担当していた「教育相談論」を受講していた門下生から連絡があり、「ブログで先生(=私)の講義内容(『ストレス・スパイラル』や講義中に配布したプリントの内容など)を紹介したい!」ということだった。もちろんOKしたのだが、記述内容は気になるところであり、その門下生のブログには頻繁にアクセスし、時にはコメントを残している。ブログを応援する気持ちが半分…、残りの半分は「言葉の恐ろしさ」からのアクセスである。私自身が述べた言葉と、他者が私の代弁をしたのとでは、伝わり方が異なる。それに、私の述べたことを多少ニュアンスを違えて解釈していた場合(そういうことのない、かなり能力のある門下生であったと記憶しているが…)、そのブログにアクセスした人たちが私の理論を誤解釈してしまったら、「私の学者生命が…」というたいそうなことになならないが、それなりのリスクはある。それに、コメント欄に書き込みをした人へのブログ主(=私の門下生)の応対の仕方如何によっては、私の理論が異なるニュアンスで展開されてしまうおそれがある。が、この門下生のブログは、私が忘れかけていた講義内容まで詳細に記録していたようで(雑談に至るまで、あの頃の講義が鮮やかに蘇る!)、嬉しい限りである。ちなみに、(こんなことを述べてしまっても良いのか…と気が引けたが)このブログ主は “ネット上のペルソナ” と “本当の自分” をキチンと使い分けている。念のため。

「教育相談論」という講義は、学校内におけるカウンセリング活動などについての通年科目だったが、「担当者がいないので…。それに、先生(=私)は中学や高校に勤務されていたので、担当できますよね?」などと言われて、やむを得ず引き受けた講義だった。だが、この科目には “前任者” という者がおらず、私がその学校における初代担当者となってしまったのである。「次の担当者が見つかるまで…」という約束だったが、その学校が後任者を見つけることはなく、私がその学校の担当科目から全て退くことになるまでの5年間、なぜか担当し続けることになった。今思うと、この科目を担当したことで得られた新しい知識は多く、貴重な経験もさせてもらったので、教員としても研究者としても、フィールドワーカーとしても、思いのほかプラスになったように思う。

昨夜、激しい胃痛でなかなか寝つけず、朝をそのまま迎えてしまった。「少し寝なきゃ…」と無理やり眠りに就いたところ、目が覚めたのは12時過ぎ。「うわぁ〜っ、もうこんな時間!?」と、慌ててフトンから這い上がる私…。というのも、今日は、月に一度のパステル教室の日…。先月はお休みしてしまったため、今回は何としても参加したいのである!

慌てる自分に「落ち着け! 落ち着け!」と言い聞かせ、身仕度を調える。横浜駅で軽く昼食をとる時間的余裕が残っていたので、(わずかに残る胃痛以外は)万全の態勢で荻窪に向かえたようである。

パステル教室は、いつもの通り14時半から開始。今回の作品は以下の通り。ただし、「虹」に関しては、いわゆる虹を書いたのではなく、最初に「2歳児に戻ったつもりで、白い色鉛筆で紙に落書きをして下さい!」という先生の指示の元にグチャグチャと曲線や直線を書き、そこに色を載せたものである(色を載せることで、落書きが浮かび上がる…という仕掛け)。さらに、「虹は “人間”、落書きの形と量は “今までの人生” を表している」という深層心理…。私の落書きは少なめだったため、「若い人は、まだ “これから” ですね!」ということらしい…。余白がなくなるくらい、充実した人生にしたいものだ。

このところ、大雨だの雷だのが続いていたが、今日はスッキリと晴れていた。天気予報では、「もしかすると、関東地方の梅雨明けも明日あたりでは…」ということだった。今年の夏は暑いのか、寒いのか?


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