2012年2月のぼやき



2月1日(水)

気がつけば、如月…。

そして、強風が吹き荒れた一日だった。しかし、なぜかポカポカ陽気…。

国際関係学部の年度内出講が終了した。4時限目(後期セメスター)と5時限目(通年)の「日本社会」は、いずれも講義最初の60分で学年末試験を実施。試験後、4時限目は講義用資料の未解説部分を用いて、最後の分析をする。5時限目は、月曜日の4時限目に上映した『THE 有頂天ホテル』の冒頭部分を数分間を用い、そこに見られる日本(人)的な精神構造や行動パターンについて最後の考察する。

思えば、あっと言う間の30コマ…。通年開講については今年度限りとなるため、ちょっと複雑な想いがある。

学生たちの汗と涙の結晶とも言える答案用紙を詰め込んだバッグは、それ以上に重みを感じさせる。

このところ、メールやらDMやらで「今月お誕生日のあなたへ…」「お誕生日おめでとうございます」と祝福されたり、クーポン券をいただいたりしている私…。今まで、それらを満足に有効活用したためしがないのだが、今年は恩恵にあずかってみようかと…。


2月2日(木)

またしても、冷たい風の吹く一日…。

最近、息子の言語習得能力が著しく伸びてきている。そして、困ったことが…。“真似してほしくないような言葉” まで覚えてしまうのである。このところ、息子は意味もわからず楽しそうに

マジかよぉ〜!?

と言うのである。

無くて七癖ではないが、自分でも気がつかない口癖がある。私はよく、パソコンの処理能力を超えた作業を連続的に行うことがある。パソコンにとっては、えらい負担だろう。そんなこと、わかってはいるのだが…。わかっていながら、腹が立つ。そんな時、私はパソコンに向かって「マジかよぉ〜!?」とぼやくらしい。妻が教えてくれた。

それを息子が真似して、文脈も関係なく「マジかよぉ〜!?」と言うのである。

今日など、私がパソコンを起動させようとしたら、「“マジかよ〜っ!?” する?」などと聞いてきた。パソコンで作業することを指しているのか? それとも、作業の果てに私が怒ることを予見しているのか?

これからは、別の表現を考えよう…。


2月3日(金)

いよいよ(?)節分…。

金曜日の講義は全て終了しているが、今日は日体大「総合科目B」の合否発表をするために家を出た。おそらく、今日で日体大での仕事は最後になる。日体大の3つのキャンパスで、14年に亘って「社会学」「総合科目B」を担当し続けた。あっと言う間の14年…。今は、そんな感情しか芽生えない。

合否発表のために借りた教室には13時過ぎに入り、入口付近に合格者の学籍番号を貼り出した。最初のうちは歓喜の声が絶え間なく聞こえてきたが、時間の経過とともにシ〜ンと静まってきて、ほんの数名の単位認定保留者の再提出を一人静かに待つこととなった。

帰宅して、家族そろって豆まき。息子にも豆を渡し、「ほらっ、こうやって投げるんだよ!」と見本を見せたところ、息子なりに「鬼は〜そと! 福は〜うち!」と言っていたのだろう、楽しそうにピョンピョン跳ねながら豆を放っていた。

豆まきの後は、歳の数だけ豆を食べる…。息子には2粒だけ食べさせたが、思いのほかお気に入り。私は…、シッカリ44粒を数えながら食した。

さらに、北北西を向きながら恵方巻きを頬張る。まだ息子の小さな口に恵方巻きは無理なので、妻がお手製の細い恵方巻きを作り、息子に食べさせた。海苔好きの息子は、「本当に美味しいね!」と大喜び!

これが、私の44歳最後の一日…。

明日は、私の誕生日…、そして立春!

春がやって来る!


2月4日(土)

立春…、そして私の45回目の誕生日である。

晴天も私の誕生日を祝福してくれているような、そんな気分…。

ただ、90歳まで生きるとすればまだ人生の半分に過ぎず、100歳まで生きるなら人生の半分にも満たない…ということになる。そうやって考えると、まだまだ私は若いのである!

お昼前、息子が「お父ちゃん、おめでとう!」と言いながら何やら持ってきた。プレゼントと “息子渾身の絵” だった。1時間くらいかけて「お父さんとフルーツケーキ」を描いてくれたのだという。嬉しくないハズがない。

せっかくの誕生日なので、お昼は家族そろってファミレスでささやかなランチパーティー。その後、ららぽーと横浜へ買い物に行き、バースデーケーキも購入。

夜、そのバースデーケーキをテーブルに置き、妻がローソクに火をつけたところ、何を勘違いしたのか息子がフゥ〜ッと吹き消してしまい、妻に叱られていた。どうやら、自分のためにケーキが用意されたのだと信じ込んでいたらしい。ちょっとかわいそうになったので、息子と一緒にローソクの火を吹き消すことにした。

家族みんな笑顔でいられることが、最高のプレゼント…である。そして、この星が平穏であることを願う次第である。


2月6日(月)

先月の終わりに横浜市営バス全線定期券の期限が切れたが、出講の機会も減って定期券を購入するまでもなくなっているため、もっぱらバスも電車もモバイルSuica利用である。

すると、横浜市営バスにこだわる必要もなくなってくるので、先週金曜日には久々に相鉄バスで横浜駅に出てみた。

今朝も6時半に相鉄バスに乗り、横浜駅へ。ところが、駅まで30分以上かかると記憶していたのだが、今朝は道が空いていて20分程度で到着してしまった。気温も低く、駅で電車を待ち続ける気力も失せ、予定よりも3本早い湘南新宿ラインに乗ることにした。

結果、予定より30分以上早く池袋に到着してしまった。仕方がない(?)ので、駅前で朝マック。

今日で日大看護「社会学」が終講した。9時の始業チャイムの後、50分間で終講試験を実施する。答案用紙を回収後、最後の解説として「行為の4類型」をもとにした話をする。

午後は4時限目に御殿場看護学校での講義が控えていたので、急ぎ池袋に戻り、山手線で新宿に向かう。そして、これまた久々に小田急箱根高速バスで御殿場を目指した。バスが東名高速を走行中、雨が激しく降ってきた。天気予報の通りではあるが、雨量が予想以上…!?

御殿場駅で下車し、御殿場線の線路沿いを歩いていたところ、目の前に小田急ロマンスカーのMSE(60000系)が!? 来月のダイヤ改正で御殿場線の特急あさぎり号に投入される車両である。実際に御殿場線内の走行チェックをしていたのだろうか、堂々とした姿ではあるが、どこか「今度、この辺を走ることになりました。よろしくね!」言っているようにも見えた。

御殿場駅にて点検中のMSE
MSEと御殿場線
電光掲示もチェック
電光掲示もチェック

冷たい雨の中、デジカメを取り出して、バッグもコートも塗らしながら必死にMSEの撮影をしていた私…。端から見れば、ヘンなヤツである。あるいは、物好き…。

御殿場看護学校の「文化人類学」はいつも火曜日4時限目であるが、明日はちょっと御殿場に来ることが出来ないために1日繰り上げての講義となった。「日本(人)と文化」の2回目として、今日は主として日本(人)的コミュニケーションの話…。その特徴や婉曲表現について語る。

帰りは、あさぎり号…。先月からRSEに乗り納めとばかりに乗り続けているが、廃車にするには本当にもったいない車両である。バリアフリーの観点からすると少々難のある車両ではあるが、だからといって…という感じがする。

明日も天気があやしいらしい。さて、どんな一日になるのやら…。


2月7日(火)

朝6時半過ぎ、玄関を開けてビックリした。

まず、外が生暖かかったのである! 天気予報によれば「夕方以降は寒さが戻ってきます」とのことだったのでダウンコートを着て出掛けたのだが…。じんわりと汗をかいた。

それから…、竜巻のような強風にあおられ、さしていた傘が何度も “おちょこ” になりかけた。傘をすぼめて、相鉄バスのバス停へ急いで歩いた私だったが、バッグとコートはびしょ濡れ状態に…!?

バス停には屋根もついているのだが、今朝は屋根も非力…。

昨年の2月7日と同じく、今年の2月7日も某出講先で入学試験の監督をしてきた。このところ、「この中の何人かは、4月から私の講義を受けるのかも…?」などと思いながら受験生を見ることが多くなっているような気がする。が、冷静に観察すると、20年くらい前の受験生と現在の受験生とでは、やはりちょっと雰囲気やタイプが異なっているように思う。

試験監督後、雨が上がっていたのでアチコチ短時間の寄り道をして、横浜から再び相鉄バスで家路に就く。スッカリ空は暗くなっていて、天気予報の言うように気温も下がってきていたが、それでもどことなく暖かさを感じた。立春を過ぎ、着実に春が近づいているような…。


2月8日(水)

久々に、昼過ぎまで寝てしまった。とはいえ、明け方まで仕事をしていたので、睡眠時間は平均的なものであるが…。

目が覚めると、息子が廊下から私の様子を伺っていて、私の起床を確認するや「お父ちゃん、おはよう!」と声をかけてきた。このところ、日に日に言語面の発達も著しく、身の回りの物の名前、アニメのキャラクター名、乗り物の名称などなど、いろいろな物を識別できるようになっている。

ゆえに記憶力も発達してきて、その場しのぎに妙な約束を息子と交わそうものなら、しつこく約束履行を求めてくる。意思表示が徐々に上達しているので、我々の指示も何を意味しているのか理解できてきている。よって、自分の主張が受け容れられていないとわかるや否や、泣いて訴えようとしたり、物にあたったり、しつこく食いついてきたりしてくる。

これを “成長” と言って喜んで良いのか? 世の中が自分の思い通りにいかないことを理解させるよう躾を厳しくしたほうが良いのか? 悩むところである。


2月10日(金)

妻の携帯電話のバッテリーパックが遂に限界点を超えてしまったので、横浜駅西口のソフトバンクショップに行くことにした。

昼食後、相鉄バスのバス折返し場に家族そろって向かう。現住地に引っ越してきてからしばらくは、バスでの移動=相鉄バスだったのだが、今ではすっかり横浜市営バスに乗るのが定番化している我が家…。そのため、息子に「バスに乗るよ!」と教えると、息子の頭の中には市営バスが思い描かれるようである。

が、今日は「あれっ? いつもと違う道を通っている!?」という想いが息子の中に芽生えたのだろう。バスに乗っても窓の外を珍しそうに眺めていた。今までに数え切れないほど眺めてきた風景だが、1歳やそこらの記憶には残っていなかったのだろう。

妻の用事が済んだ後、ワケあって(?)息子にミニカーを買ってあげることにした。トミカの売り場へ行き、どれが欲しいか尋ねてみても、息子は乗り気ではない様子…。アレコレ選んで息子に見せても、それらをもとの場所に返そうとする。ちょうどお腹が空いてきたので、食事をしてからもう一度トミカの売り場に戻ることにした。

トミカ売り場へ再度向かい、我ら夫婦が息子のために購入しようと候補に挙げた京成連節バス(No.134)、機関車バス青春号(No.138)ゴミ収集車(No.45)を見せてみたが、やはり乗り気ではない息子…。

以前、トミカ売り場でミニカーを見せるだけ見せて「じゃあ、また今度買ってあげるからね!」などと言って “くれだまし” のようなことをしてしまったため、息子なりに警戒してしまったのかも…。あるいは、親への遠慮?

そこで、トミカを息子の両手に持たせて、「じゃあ、このままレジに行こうか?」と声をかけた途端、ダァ〜〜〜ッとキャッシャー目がけて全力で走り出した息子…。結局、連節バスも機関車バスもゴミ収集車も購入! ご機嫌モードの息子…。

帰宅後、「ゴミ収集車は? ゴミ収集車は?」と泣きながら訴えてきた。ミニカーを全て渡すと、それらをテーブルに並べ、さらに自分のコレクションも並べ、楽しそうに遊んでいた。特に、機関車バスがお気に入りのようで、何時間も飽きることなく「シュッポッポバス(機関車バス)、かわいいねぇ!」と走らせ続けていた。

本当は、ものすごく欲しかったんじゃん!? 素直に欲しいと言えば良かったのに…。息子の笑顔に喜ぶのと同時に、2歳半の息子に気を遣われたような虚しさも覚えた私…。


2月11日(祝)

金曜日にソフトバンクショップへ行った際、「バッテリーパックを購入するよりお得感があるのだったら…」と機種変更を考えてみたのだが、今やスマートフォン主流のご時世で、いわゆる “携帯電話” の機種の少ないことを思い知らされた。

また、私はモバイルSuicaだのEdyだのモバイルバンキングだの各種ポイントカードだのを「おサイフケータイ」のアプリで利用しているため、機種変更するためにはそれらのアプリ1つ1つに移行手続をしておく必要があるのだと言われ、手間を考えて機種変更を断念した。

世の中、便利なものが生まれるごとに手続きが複雑化し、かえって不便になる面も…!?

アチコチの終講試験を採点している最中に、「またか…」とガッカリさせられる答案用紙が多数…。文面が同じ答案用紙が!? 書き出しから何から、一致するのである。インターネットか、はたまた学生たちの間に何らかの冊子が出回っているのか、模範解答のようなものが紹介されているらしいことはわかっている。

そこで今年度は試験前に「事前に出回っている解答情報などを引用したら、その答案用紙は採点しない」というような警告をしておいたのだが、学生たちは「どうせ、バレないだろう」くらいに思っていたのだろう。不正引用が2〜3名程度だったら、多分バレなかったと思う。不正引用をした者がどのくらいいたのか、参考までに付箋を貼ってみた。用意した付箋は、私の “願い” を込めて少なめにしておいたのだが、あえなく願いは打ち砕かれた。

昨年、全答案用紙の3割ほどが同一内容の記述をしてきたということもあり、私の頭の中にはだいたいの文章がインプットされている。それを講義中に学生たちに伝えたのに、シッカリ裏切られたらしい。

1年間こちらが必死に講義していた結果が、不正行為という形で現れるのか…。不正引用をした学生たちにとって、この1年間は何だったのだろう?

インターネットやコピー機など、情報を得る手段が進歩して便利になった反面、かつてない不正方法への対処に追われるようになった。1つ対処しても、また新たな不正が生まれる…。

まだまだ採点は終了していないが、その件数が増えないことを願うのみである。

やはり、便利と不便は紙一重。


2月12日(日)

1つ、まとまった採点が終了した。

昨日の懸念が、現実のものとなってしまった。答案用紙の中から、履修時間を越え、学科を越え、学年を越え、同一記述が見つかった。普通に勉強して試験を受けたのであれば、本来は有り得ない話である。

来年度から、試験の傾向を全く違うものに変えなくては…と、今から思案。学生を信用することが出来なくなるという、哀しい現実に遭遇してしまった。

過去問が全く役に立たないような学年末試験を作成しなくてはならないワケなので、講義の展開方法も例年とは変えていく必要が出てしまう。

新年度までに、何とか手を打たないと…。


2月13日(月)

試験運用の系統番号が新たに追加されたバス停先月末、バス停で横浜市交通局からのお知らせを見たという話をしたが、今日からその2つの系統が試験運行が始まった。幸い(?)今日は横浜駅方面に用事があったため、早速82系統に乗ってみた。

そもそも、82系統というのは “36系統の支線的な路線を分離して作られた系統” である。その36系統というのは、我が家の周辺を横浜駅から鴨居駅、緑車庫を結んでバンバン運用されている、私の日常生活に欠かせない路線である。今回の82系統の試験運行(延伸)は、むしろ36系統の別ルートという性格のほうが強いような気がする。

…と、マニアックな話をしてみる私。

当然、沿道には “撮りバス” の方々が、車内には “乗りバス” の方々がいたのだが、いたって静かなものだった。

我が家周辺と新横浜を結ぶ路線も試験運行されているので、こちらは明日にでも…。

なぜか、このところ “鉄道” や “バス” などのネタが増えてきているような…。


2月15日(水)

昨日、御殿場看護学校の「文化人類学」が終講した。これで、2011年度の講義が全て終了したことになる。その “記念すべき” 年度最後の講義は、「日本(人)と文化」の解説の最終回でもあり、「以心伝心」「はしご信仰」などのキーワードから日本人や日本文化について語り、最後の最後にドロシー・ロー・ノルト博士の「子は親の鏡」を紹介した。

これでしばらく御殿場に来ることはなくなるので、昨日のお昼は五味八珍へ行ってみた。そういえば、昨年の御殿場看護学校の終講時も、五味八珍でお昼を食べたなぁ…と思い出す。

一日中天気が悪く、ただただ雪にならなかったのが救いとばかりに、御殿場駅から国道246号線沿いのお店に歩いて向かった。昼時ということで大混雑を想像したのだが、思いのほか早く私の番号が呼ばれ、4人掛けのテーブルを独り占めする。

「さて、何を食べようか…」とメニューを開くが、なかなか “照準” が定まらず。そして、「こういう時は、日替わりランチ類をオーダーするに限る!」と決め、盛り(「もり」と読む)の良さそうなおかずのセットを選んだ。が、数分後、目の前に運ばれてきた現物と対面し、「おいおい…!?」と心が叫ぶ。

おかず、盛りが控えめ…。

雪が降ったら…ということを想定し、御殿場への往復に高速バスの利用は避けた。そして、特急あさぎりを利用した。3月のダイヤ改正で運用から外れるJR東海371系と小田急RSEに乗り納め。本当に乗り納め…。最終運行日は、えらく乗車率が良くなるんだろうなぁ…。

さて、今日は昼過ぎに横浜駅前の不動産会社に行き、家の更新料を納めてきた。この “更新料” なるものを今まで何の疑問もなく2年に一度の割合で収め続けているが、実際には法的根拠のないものらしく、一部の都道府県では “更新料の拒否” が合法と判断された判例も…。ただ、賃貸契約時に更新料について合意したことになっているので、納めなくてはならないのだが…。

とりあえず、現住地に引っ越してきて2年…。引越当時はハイハイも出来なかった息子が、我が物顔で部屋を駆けずり回り、「ドタバタ走るんじゃないっ!」などと注意される今日この頃…。おまけに、かなり会話能力も…。

何もかもが “あっと言う間” である。


2月17日(金)

4個入りのミニあんパンを食べていたら…。我ら夫婦と息子の3人が最初に1つずつみんなで食べ、「残りの1個は、夫婦で半分こかな?」などと思っていたのだが、何食わぬ顔で息子が残りの1個を手に取り、パクッと口に運んでしまった。そして、唖然とする我ら夫婦のことなど全く気にせず、ペロリと一気に…。

食への執着か? サバイバルか? それとも、単なる食いしん坊か?

そんな成長著しい(?)息子であるが、まだまだ言語にあやしいところがあり、思うようにコミュニケーションが取れないと軽く暴れ出す。また、助詞が正しく使えないところもあり、「○○△△」という時の “の” が言えないことが多い。「ららぽーとバス」が「ららぽーとバス」になったり、「ダイエーモッくん」が「ダイエーモッくん」になったり…。

ところが、その逆転現象も起きている。「おとうさん、おしのごと?」などと話しかけてくるのだが、“おしのごと” とは “お仕事” のことで、入れなくて良い “の” が入ってしまうのである。まるで、源頼朝が「みなもとのよりとも」、平清盛が「たいらのきよもり」、紀貫之が「きのつらゆき」と発音されるかの如く…ではないなぁ。

まだまだ子育て経験2年半の私、毎日が新鮮な驚きである。


2月18日(土)

昨年末から、我が家のガスコンロの火力が弱くなっていた。それから1ヶ月半、火力の弱いコンロで調理をしていた。

どのくらい火力が弱まったのか…と言えば、ヤカンや鍋でお湯を沸かす時、「ゴォ〜ッ」といった勢いがなくなり「ジクジク」というような感じで、沸騰までに5倍近くの時間がかかるようになった。

「寒さが厳しいから」「外の風が強いから」などと、火力が弱くなった理由を勝手に考え、納得させていた我ら夫婦であったが、今日になって火力が弱まった原因が判明した。

昼過ぎ、やることのなくなった(?)私は、コンロをアチコチいじってみた。バーナーキャップに目詰まりが起きていないか確認してみたが、何の異常も見当たらない。そして、コンロ周りに目を移して愕然とする。ガスホースの一部がよじれ、つぶれていたのである。よって、ガスの通り道が通常の5分の1程度の広さになってしまい、それが火力に影響していたのである。

ホールのよじれを直し、点火してみると、「ゴォ〜ッ」が復活した。お湯の沸くのが速い! 調理も短時間でシッカリ。あぁ、1ヶ月半…。

私の仕事も、ガスホールの如く “よじれ” を直せば、もっとうまくゆくのだろうか…?


2月19日(日)

母の誕生日が近いので、今日は家族そろって私の実家へ。偶然にも、今日は母の母(私の祖妣)の誕生日だったりもする。

息子は、おじいちゃん、おばあちゃん、おじちゃんに会えるという楽しみと、大好きなバスや電車に乗れるということで、家を出る前から大興奮! そのため、気持ちが急いて急いて、片倉町駅前でバスを降りるや否や走り回って転び、顔を打たないように四つん這いになった瞬間、膝をしたたか路面にこすりつけた。ズボンの下にはヒートテックを履かせていたので怪我は避けられたが、ズボンに大きな穴が!?

このズボン、この冬を最後に “お役御免” となる予定ではあったが、「あともう1回、履かせたかったんだけどなぁ…」という妻の切なそうなつぶやきに、ちょっと虚しさが…。

実家に到着後、すぐにズボンを履き替えさせられた息子であった。

そんな息子も、我が家の最寄りバス停から一人で帰れるほどに道を記憶しているが、今日はついに(?)実家の最寄りバス停からトテトテと一人で走り出し、ほとんど道を間違えずに実家へ向かっていった。私でさえ道を間違えることがあるのに(現在の実家で暮らしたことがないため)、大したものである。

往きはバスと電車を乗り継いだが、帰りはタクシーでバビューンと…。家に帰るまでの20分、ずっと「楽しかったねぇ…。楽しかったねぇ…」と言い続けていた息子…。

以前は慣れない環境と人間関係に体が萎縮し、人見知り時期と相まってワンワン泣いていた息子も、今では私の実家で我が物顔…。こうして、心の距離が縮まっていくのか…と、ちょっと “親であること” を意識して息子を見ている私がいた。

そして、息子の成長に負けないよう、親として成長したい私…。


2月20日(月)

このところ、日が長くなってきたからか昼間の寒さが和らいできて、時々ポカポカ陽気になっている。が、朝夕の冷え込みは厳しく、氷点下になることも…。よって、我が家周辺は霜柱が大量発生し、昼の暖かさでそれらが溶け、足場が悪い道がアチコチに…。

そんな昼下がり、渋谷に出掛けてきた。渋谷〜代官山駅間地下化工事見学会が開催されたので、参加してきたのである。

昨年7月にも述べたが、私は現在 “東急電鉄のモニター” を務めている。今日は、モニター限定の見学会である。今日と明日の2日間で計6回の見学会が開催されるのだが、私には14:50に渋谷の東急エージェンシーに集合するよう文書が届いた。

集合時間の30分ほど前に東急エージェンシーに到着したが、すでに10名ほどのモニターが着席していた。1回の見学会につき25名程度なので、なかなかの集合率(?)である。

見学会の概要説明開始まで時間があったので、東急の職員の方が「(渋谷〜代官山間が)地下化しますと、このような光景が見られなくなりますので、今のうちに撮影されてはどうでしょうか」と仰る。なるほど、東急エージェンシーの真横は東横線の線路(高架)である。渋谷〜代官山間が地下化される前に…と、記念に数枚シャッターを切ってみた。

東急エージェンシーから東横線をのぞむ
東急エージェンシーから渋谷駅をのぞむ
東横線渋谷駅のホーム

15時から地下化工事の概要説明があり、どのような工法でトンネルが掘られているのかということや、地下化することによる変化など、様々な説明を15分ほど受ける。その後、徒歩2分程度の所にある地下化工事現場の入口へ移動する。トンネル内では工事の音などで説明が聞き取りにくくなると言うことで、ワイヤレスイヤホンが渡された。

工事現場の状況も写真に収めているのだが、部外秘情報がたくさんあるため、詳細や写真をここで紹介することを控えなくてはならないので、「敷設された線路の上を歩きつつ、東横線と副都心線の相互乗り入れの姿が見えるような気がした」という程度の説明でお茶を濁すことにしたい。

とにかく、貴重な体験をさせていただいたことに興奮&感謝である。

計画通りに工事が進めば、2012年度中に東横線と副都心線の相互乗り入れが実現するのだが、その際には「あぁ、この辺は実際に歩いたなぁ…」などと “ちょっと” 誇らしく思うのかなぁ…などと思いつつ、元町・中華街行きの東横線特急に乗り込んだ私…。


2月22日(水)

2月22日…、「222」を「にゃんにゃんにゃん」と読んで「猫の日」である。

このところ在宅での作業が続くので、これと言って目立つこともせず。そこで、ちょっとテレビを見ていて気になったことで「ぼやき」を…。

テレビで「今、○○(←携帯電話の会社名)に乗り換えると、△△を差し上げます」とか「今、○○に乗り換えると、△万円をキャッシュバック!」などとCMで大々的にキャンペーン広告が流れているが、そんな携帯電話会社のCMを見るたびに不機嫌になる私…。

以前も述べたと思うが、私は東京デジタルホンという社名だった頃からソフトバンク一筋である。よって、契約期間も20年近くになる。最近のキャンペーンは新規ユーザーや乗り換え客ばかりが対象となっているので、私のような昔からのユーザーは何のキャンペーンにも応募できない。何のプレゼントももらえない。

別の会社に乗り換えてしまったほうが得するのかもしれないが、電話番号の変更はなくともメルアドの変更が面倒なので、意地でソフトバンクを使い続けているような感じでもある。

長期間使い続けたユーザーにこそ、感謝(何らかのサービス)をするべきではないのか? 劇的に基本料金が安くなるワケでもなく、キャッシュバックされることもなく、プレゼントがもらえるワケでもなし。

あの白い犬を見るたび、「理不尽だなぁ…」と思ったりする。

そして、ひとこと言いたい。

「CMに金をかけるくらいなら、電波基地の増設・強化に金かけろ!」と…。


2月24日(金)

今月15日の「ぼやき」特急あさぎりについて触れた際、「乗り納め」という表現をしたのだが、ふと、「そういえば、あさぎり号で沼津〜御殿場間を利用したことはなかったなぁ…」ということを思い出した。

昨日、旅行代理店に息子と行き、新幹線とあさぎり号の特急券の予約をした。私と一緒にカウンターに座った息子は、私のマネをして「あの〜、僕も特急、乗ります」「新幹線、キップ」などと店員さんに話しかけ続け、さらに卓上カレンダーに興味を示し、そこに書かれている絵を見ては大喜びしていた。もしかすると、私よりも息子のほうが旅行代理店内で話している時間が長かったかも知れない…。

そして今日、息子との奮闘(?)の末に購入した特急券を持って家を出た。まず、新横浜までバスで出て、新幹線で三島で下車。国際関係学部で追再試験の出校採点をする。

採点終了後、再び三島駅へ。東海道線で沼津下車。北口に出て昼食を…と思ったが、これといって私の心や胃袋をときめかすようなものに巡り会えず、南口に移動する。その道すがら、「そうだ! 久々にテンジンヤで “げんこつむすび” を買って、あさぎり号の車内で食べればいいんじゃないか!?」ということを思いつき、アントレ内のテンジンヤに向かった。

テンジンヤの会員カード(年会費105円)を持っている私は、おにぎり類を特価で購入することが出来る。久しくその恩恵にあずかっていなかったので、ちょっとワクワク…。

“げんこつむすび” と “たぬきむすび” を手に取り、レジへ。「“アントレ” か “テンジンヤ” の会員カード、お持ちですか?」と聞かれ、「はいっ、テンジンヤさんのカードがあります!」と意気揚々(?)レジに呈示した会員カードは…、先月で期限が切れていた。

4月以降、またしばらく静岡のパルシェ内にあるテンジンヤでおにぎりを買う機会が増えるので、105円払って会員カードの手続きをした。

すると、店員さんが「アントレのポイントカード、お申し込みされますか?」と…。

「そのカードは、静岡のパルシェでも使えますか?」と尋ねて見ると、「はい、アントレとパルシェのポイントカードが1つになったカードです!」というお答え。それなら…ということで、こちらの手続きもする。年会費0円で、ポイントを貯めて買い物券をゲットできるのだから、お得である。

沼津で下車した理由は、あさぎり号への乗り換え以外に、実はもう1つあった。それは、“桃中軒の立ち食いそば” である。三島駅のホームにも桃中軒はあるが、もともと桃中軒は沼津発祥であり、「ここはひとつ、沼津駅のホームで…」と思った次第である。独特の甘辛い汁と、青ネギのバランスが、いつもながら素晴らしい。

15:15頃、あさぎり号が沼津駅3番線に入ってきた。私も含め、周りにいる老若男女は、誰もがカメラを手にホームに立っていた。そして、あさぎり号の入線とともに一同が怒濤の勢いでJR東海371系に向かって走り出す。

3月のダイヤ改正で、この看板もはずされることに…東海道線と併走する371系私も15枚ほど撮影したが、特に「3月のダイヤ改正後は見られなくなる風景」を意識してカメラを構えた。たとえば、左の写真は東海道線とあさぎり号の車両が併走しているところである。今までは何でもないような光景であるが、あと3週間もすればこの車両は “あさぎり号” として沼津に来ることはなくなるのである。

右の写真は、“沼津〜御殿場間” のみに設定されている自由席区間の案内である。が、この看板もあと3週間もすればはずされる運命である。

時間の関係で371系に乗車したが、良くをいえば小田急RSEに乗ったほうが記念になったかも…。

今日の私は、何をするために出掛けたのだろう?


2月26日(日)

撮り鉄、乗り鉄…。筋金入りの鉄道ファンの域には達していないのはわかっているが、何だか鉄道ネタがこのところ増えているような…。

昨日、朝刊を見てビックリ! 我が家は全国紙を2紙購読しているが、両紙とも1面に大学生の論理的思考能力の低下を報告した数学基本調査の結果が取り上げられていた。大学生の4人に1人は “平均” の意味がわかっておらず、さらに「偶数と奇数を足すと常に奇数になる」ということをキチンと説明できないという。

論理的思考能力の低下は、いわゆる「ゆとり教育」の負の遺産…。ここ数年、私の作成した試験問題に “その趣旨を逸脱した解答” が目立つようになったのだが、これと関連するのだろうか?

たとえば、ある講座で「試験は3問出します。何で3問なのか…は、シラバスを見ればわかるハズです!」と “自信を持って” 学生に出題傾向を呈示した。その講座で私は、全行程を3つのテーマに区切り、シラバスもわざわざ3つのカテゴリーに分けて作成した。さらに、問題用紙に

問1(前半問題) ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

問2(中盤問題) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

問3(後半問題) ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

のように、どの範囲から解答すれば良いのかヒントまで出しておいた。にもかかわらず、「問1と問3の内容が同一の答案用紙」「問1と問3が入れ替わっている答案用紙」「全く範囲を無視して、私が講義で語っていないことを書き続けている答案用紙」などと多数見つかった。

当然、重複解答は採点対象から外れるし、範囲外の解答は不正解となるし…で、予想していた合格率と平均点を大きく下回る結果に…。

おそくら、問題用紙に

問1(第○回〜第○回までの範囲) ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

問2(第○回〜第○回までの範囲) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

問3(第○回〜第○回までの範囲) ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

と書いておいても、同じ結果になったと思われる。「ノートの持ち込みも許可したんだから、どこが前半で、どこが後半なのか、それくらい判断できるだろう?」と思ったのだが…。

ちょっと前に、インターネットか冊子などで “模範解答” が出回っているらしい話を述べた。そして、同一内容の解答が続出したと…。何で “ひとひねり” しないのか? 同じ文章が何十通、何百通と出てきたら、間違いなく怪しまれるということがわからないのか?

このへんも、論理的思考能力の低下と関連しいているのだろうか…?

あんまり学生たちのことを悪く言いたくはないのだが、度が過ぎた逸脱については言及する必要があると私は思う。


2月27日(月)

今、確実に “何か” が飛んでいる! おかげで、私の鼻はグジュグジュし始め、目もちょっとかゆくなっている。

あぁ、もうそんな季節か…。

とりあえず、そんな「ぼやき」でお茶を濁す私…。


2月28日(火)

静岡なう。

妻にとって今年初の里帰り…。家族そろって静岡入りした。

昨夜、「明日、新幹線に乗るよ!」と息子に教えておいたのだが、どうやら話を右から左へ受け流してしまったらしい。今日、バスで新横浜駅に向かう途中でも、「ほら、新幹線! あとで乗るんだよ!」などと教えても、特に顔色を変える様子もなかった息子だったが、いざ新横浜の新幹線ホームに立つや、目の前の新幹線に心を奪われ、我を忘れ(?)てはしゃぎ出した。

新幹線に乗り込むと、もう大興奮!?

が、もしかすると息子は新幹線に興奮していたのではなく、新幹線に乗ってすぐに食べた “おにぎり” に興奮したのかも…。

車内に注ぎ込む日差しを浴びてウトウトしかけた息子も、「寝ていいんだよ!」という我ら夫婦の提案に「寝ないっ!」とキッパリ否定! やはり、久々の新幹線が嬉しかったのだろう。

今までに何度も新幹線に乗っている息子…。最初に乗ったのは、生後1週間。そして、生後1ヶ月の間に3回乗車。さらに、お出掛けなどで何度も何度も新幹線に乗っているが、ちゃんとおしゃべりも出来るようになって記憶がシッカリしてからの乗車すると、今までとは全く違う印象になるらしい。

そんな息子の姿を見ていて、私も嬉しくなる…。典型的な親バカ…いや、バカ親である。


2月29日(水)

4年に一度の閏年。何だか1日 “得” した気分である。

だからといって今日は特別なことをしたワケでもなく、ただ年度末まで走り続けている(?)自分にちょっとした休息を与えようと思ったくらいである。その上、静岡にいるものだから関東地方の積雪さえテレビで「えぇ〜っ、こんなに雪が降っているのか!?」とビックリしたほど、横浜での日常とは違った感覚で2月29日を過ごしただけである。

日常とは違った感覚を抱いているのは私だけでなく、息子も同様だろう。新幹線で静岡に来て、いつもとは違う家で寝起きし、おまけに一日中 “父親” がそばにいて、今まで来たことのない店で買い物をするのだから…。なのに、初めての場所でも臆することもなく、我が物顔でアチコチ駆けずり回る。さらに、今いる場所が横浜ではないことも自覚しているのか、テレビでいつも観ている番組が流れると「あぁ〜っ、おんなじ(番組)だぁ〜っ!」と、妙なことに観劇する息子…。

明日から3月…。2011年度最後の1ヶ月である。まだまだ、何が起きても良いように気を引き締めておかないと…。


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