2011年7月のぼやき



7月1日(金)

今日から、2011年下半期に突入! なのに、今日で今週の講義が終了…。

私には “下半期初日” という感覚のほうが強かったようで、今朝はスッキリと目覚めた。私に感化されたワケでもないだろうが、息子も一緒に起床した。

気分良く起床したので、ちょっとのんびり…などと考えていたら、あっと言う間に時は過ぎ去り、気がつけば家を出なくてはならない時間に…!? 急いでデーバッグを背負い、バス停へダッシュ! 何とかバスに間に合った。

東京で乗り換えた中央線は、構内と車内の放送によると “かなり” ダイヤが乱れていたらしい。が、私が乗り込むとすぐに出発したため、私にはダイヤの乱れも何も関係なかったらしい。

かえって、予定よりも早く法学部に着いてしまった。

2時限目「社会学」は、昨日の3時限目と同内容ながらも教室の電灯をON/OFFする手間を省くことを画策し、昨日のように板書事項をDVDで見せることはせず、そのデータをプリントアウトして印刷したものを学生たちに配布することにした。

法学部の講義を終えた後、蒸し暑い三崎町の路上を早足で歩き、通信教育部に移動する。4時限目「社会学」の講義用資料をゆっくり落ち着いて編集・印刷する。こちらは、「文化とパーソナリティ」がテーマで、今日は「ジェンダー」「県民性」などをもとにした解説。

1週間の講義を全て終えられた安堵感からか、金曜日の夕方はまったりした感じになる。だが、それで良いのかもしれない…。


7月2日(土)

週末は息子をバスに乗せてあげるつもりだったのだが、天気予報で「明日(=今日)の午後は、にわか雨にご注意ください」とのことだったので、外出を控えることにした。

ところが、朝方ちょっと雨が降っただけで、午後になると天気は「これでもかっ!?」というくらいに回復し、青空に白い雲、そしてサンサン太陽…。息子はお昼寝に入ってしまったし…というような、何とも歯車のかみ合わない土曜日だった。

そんな息子も、今月末で2歳になる。最近は、言葉がだんだんシッカリしてきて、会話が成立しやすくなってきた。いろいろな歌も覚え、楽しそうに歌っていると、妻が教えてくれた。最近は、特に「おかあさんといっしょ」で取り上げられている『アイアイ』がお気に入りなのだとか。

そこで、息子の前で『アイアイ』を歌ってあげたところ、一緒にテレビを見ていないお父さん(=私)がお気に入りの曲を歌い出したものだから、最初は目の前の光景が信じられない様子だったが、そのうちニコ〜ッと笑いながら私に近づき、「いやぁ、お父さん…、なかなかやりますねぇ!」と言わんばかりに(?)手に持っていたしまじろうのぬいぐるみで私の背中をバシバシ叩きまくっていた。

この時ばかりは、どう反応すれば良いのかわからず…。

夕方、散歩がてら息子と一緒に近所の自動販売機まで清涼飲料水を買いに行った。ネコや犬とすれ違うたびに「あぁ〜っ、ねこ〜っ!」「ワンワン、ワンワン!」などと楽しそう。ジュースを3〜4本買って帰ろうと思い、最初に私が好きなものを2本選んだ。そして、息子をだっこして自販機全体を見せ、「どれでも、好きなものを押してごらん!」と言うと、待ってましたとばかりに「梅よろし」のボタンを押した息子…。「えっ?」と思う私などお構いなしに、息子は「もう一度、だっこして!」というようなポーズ。そして、再び「梅よろし」のボタンを…。

「まさか、幼児は酸っぱいジュースなんて飲まないだろう?」などと思っていたが、息子は帰宅するや350ml入りの「梅よろし」をゴクゴクと飲み始め、飲み残しはわずか100mlほどだった。う〜ん、息子の “ツボ” が今ひとつ理解できない。

でも、息子もとりあえず毎日楽しそうなので、それで良いことにしよう。


7月3日(日)

このところ、新横浜ラーメン博物館に行くことが多くなった我が家…。ハマッ子の私は以前(ラー博開業当初)から数え切れないほど訪ねているが、2週連続で…というのはなかったと思う。ラーメンマニアなら毎週でも…いや、毎日でも通い詰めるのだろうが、私はマニアという域に達しているワケでもなく、一般的なラーメン好きのレベルなので、「年に数回」という程度のラー博だった。

スタンプを集めている…という理由もあるが、最近必ず入るのが「らーめんの駅」である。前々回は醤油ラーメンを、前回は味噌ラーメンを食しているので、当然今回は塩ラーメンにいかなくては…。私の感想なので参考にはならないと思われるが、ここの塩ラーメンはあっさりしているのにコクがあり、麺との相性も良く、何杯でも食べられそうな感じがした。

食したのがミニラーメンだったので、またしても2軒目選びが始まった。妻が「支那そばや」に興味を持っていたのと、ちょうど “第一の波” がおさまってきていたのと、実は私が横浜在住なのに佐野実氏のラーメンを食したことがなかった(ラー博内でご本人とバッタリ遭遇したことはあったが…)といういろいろな条件が相まって、「支那そばや」に入ることになった。ここでは、オーソドックス且つ王道を試してみようと思い、醤油らぁ麺(ミニ)を食してみた。悔しいが、かなり美味。

食後、一旦退館する。5月に3ヶ月フリーパスをゲットし、それを使って3回以上入館すると、「ラー博倶楽部」にグレードアップできるのである。そもそもラー博の新聞折込広告に必要事項を記入してゲットしたフリーパスだったが、それを3回使って「ラー博倶楽部」に入会し、今度は1年間無料でラー博を利用できるという、何とも出来すぎた展開!

念願の会員証(?)を手にして気をよくした(?)我ら家族は、新横浜駅前からバスでららぽーと横浜に向かうことにした。ところが、バスに乗って先週の悪夢が蘇ってきた。そして…、ららぽーと横浜まで通常なら50分とかからない道のりを、80分近くかけてバスは走っていた。

今日のららぽーと横浜は、かなり混雑していた。駐車場は昼過ぎに満員となり、それで道路に車の長い列が出来て、バスの走行も阻まれたらしい。館内も館外も、とにかく混んでいた。

さらに、屋外のイベント広場ではジェロが熱唱していた。かなりの炎天下ではあったが、清涼を感じさせるようなステージだった。良いものを聴かせてもらった。

さぁ、明日の講義の準備をして、新しい1週間に備えなくては…。


7月4日(月)

蒸し暑さについてはここ数日威力が衰えないが、今日はそれに加えて強風と “異様な” 湿度が…!? 「雨が降るかも…」という不安感が募り、大きめの折りたたみ傘をバッグに入れて家を出た。日差しの強さも考え、今年度初めて帽子をかぶっての出講…となるハズだったが、家を出てすぐ強風に帽子を飛ばされそうになり、三島市内も横浜に負けじと強風が吹き荒れていたので、我が家から最寄りのバス停までの数分のみの着帽と相成った。

ちなみに、私が帰宅するまで降雨が待ってくれたらしく(帰宅してすぐにポツポツきた!)、傘の出番もなし!

今朝も、横浜市営バス326系統(急行)に乗って横浜駅西口に向かった。我が家の最寄りバス停の1つ手前の菅田町(詰所)が始発のため、余程のことがないかぎり座席は空いている。そして、いつものように “かなり” 余裕を持って横浜駅に到着。朝は、こういう余裕が有り難い。そのために、早起きはしているが…。

特急踊り子号の車内はエアコンが効いていて涼しかったが、窓の外から強い日差しが照りつけてきて、座っているだけでジト〜ッと汗が出てくる有様だった。三島駅から国際関係学部への道のりは、まさに(?)暑さと湿度と強風との闘い。

そんな中、3時限目「社会学」は、今週いっぱいまで「ストレスとは何か?」の解説が続く。今日は「リセット願望」「リロード願望」などを中心に、現代社会の問題行動の特徴の1つを語る。暑さで参っている学生もいるようだったので、“世間話的な具体例” を延々としながら、学生たちの “復活” を待った。

4時限目「日本の社会」は、今日から最終テーマ「放送用語から見た日本社会」の解説に入った。が、初っぱなからハプニングが!? 講義で使用するCDを教室備え付けのDVDデッキが認識してくれなかったのである。何度やり直しても、結果は同じ…。そこで、学生たちには小テストをやっていてもらい、その間に情報教育センターへ出向いてパソコンを借りてきた。Windows Media Player(WMP)でCDを再生しようと思ったのである。が、今度はWMPが言うことを聞いてくれない…。何度起ち上げてもフリーズする…。やむを得ずWindowsを再起動して、再びWMPを起ち上げる…。小テストの答え合わせをしながらこの作業にあたっていたので、答えを言い解説をしている最中にマウスでクリックしたり…という感じ。結局、セットアップは予定より30分以上余計にかかってしまった。

今日の解説は、今後の解説のための概説が中心。日本のマスコミの傾向性としての「寝た子を起こすな」的な発想について説明するため、チョー・ヨンピル(趙容弼)の大ヒット曲『釜山港へ帰れ』の原詞と訳詞の内容を比較することにした。そのCDが反応しなかったのである。とりあえず無事に再生は出来たが、予定より解説内容を縮小しなくてはならなくなったため、明後日もう一度補充解説をする必要が…。

帰りは、在来線を乗り継いで横浜へ。横浜駅東口にある横浜市営バス案内所へ行き、継続定期券を購入する。「東口から出るバスに乗って、どこかで別のバスに乗り換えて家まで帰ってみようか?」などと思ったが、思いのほか本数が少なく、諦めて西口に行き、座れないのを覚悟の上で長蛇の列に並んだ。なぜか今日の私には “余力” があったようで、特に立ち続けることは苦にならなかった。

この分だと、明日以降もパワフルな講義が出来るかも…!?


7月5日(火)

早朝は、日中に比べたらいくらか涼しさを感じられるが、それでも暑いことは暑い!

暑さが増す前に家を出て、バスと地下鉄を乗り継ぎ、しばしの徒歩の後に東名江田バス停に到着する。定刻より5分以上早くやって来た駿府ライナーの車内はエアコンが適度に効いていて、それだけで疲労感が抜けてゆくような心地がした。そして、適度な揺れ…。静岡市内に入るまで、仮眠をとることにした。

バスは高速も一般道も渋滞には一切巻き込まれず。静岡駅前には定刻より20分ほど早く到着した。いつものように清水先生の事務所へ向かうが、途中で郵便局に立ち寄り、用事を済ませることにした。

話は急に飛んで、静岡英和学院大学到着後…。印刷機が不具合を起こしているとのことで、コピー機を使っての資料印刷。印刷枚数が多い教員は印刷機使用を奨励されているが、印刷機では写真やグラフがつぶれて見にくくなってしまうため、ここぞとばかりに(?)画像やグラフ満載の講義用資料をする教員たち…。

3時限目「国際関係論」は、先週のうちに作成しておいた講義用資料とテキストを併用しつつ、「国際関係と温度差」の続きを語った。今日の主題は「国際・民際関係の留意点」のいくつかを解説する。

空き時間の4時限目にコピー機を稼働させ、家から持ってきた新聞記事を5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料用に編集する。

5時限目の最初に、ビートルズの邦題と原題を結びつける小テストを実施する。ビートルズがテーマの小テストだけに、解説にも力が入ってしまう私…。予定時間を少々オーバーしての解説後、「コミュニケーションの比較」の2回目として日本語の多義的表現と日本人的コミュニケーションの特徴を解説。その際、日本のヒット曲の英語盤を発売する場合の英訳(韓国語訳)方法・リアレンジ方法などを『或る日突然』『翼をください』『崖の上のポニョ』を鑑賞しながら目と耳で理解してもらう。

先週は静岡からこだま号のグリーン車を利用して帰浜したが、今日は再び高速バス利用。バスは新型車両を使用していたので乗り心地が良く、運転手さんの技術も素晴らしく、それ故に自然と眠りに誘われることに…。

ただ、妙な時間の仮眠だったらしく、東名江田で下車した時に思いっきり疲労感を覚えてしまった。あざみ野駅に向かう足取りも、いつもより重たく感じた。昨日の “余力” を使い切ってしまい、さらにリバウンド!? どうして、程よく力を配分できないのだろう?

とりあえず、明日までに体力を回復させておかなくては…。


7月6日(水)

異変…!?

月・水の8時前、横浜市営バスの326系統(急行)に乗る。月曜日の「ぼやき」で「我が家の最寄りバス停の1つ手前の菅田町(詰所)が始発のため、余程のことがないかぎり座席は空いている」と述べたが、今朝は “バスが遅れてきた” だけでなく、すでに私の “特等席” が選挙され、さらにどのバス停にも長蛇の列が出来ていたため、車内はいつになく混雑するは、ダイヤは乱れるは…で、いつもより10分以上遅延しての横浜駅西口到着となった。

もちろん、かなりの余裕を持って移動しているため、特急踊り子号に乗り遅れることはなかったが…。

天気は上々…。「これでもかっ!?」というほどの強い日差しを受け、窓に置いたペットボトル飲料が汗を掻いてしまうほどの陽気の中、特急は遅延することなく三島に到着した。下車する際、デーバッグを抱えようとして左肩に違和感を覚えた。痛みとだるさが襲ってきたのである。そういえば昨夜、息子が私の肩に思いっきり噛みついてきたっけ…ということを思い出す。歯が生えたことが嬉しいらしく、アレコレいろいろなものにかぶりつく息子は、親の肩まで噛んでしまった。かなりの激痛とともに、内出血…。その痛みが、“増殖” されてしまったらしい。

肩の痛みにめげることなく、国際関係学部入りしてすぐ持参したパソコンを起ち上げた。国際関係学部にいながら、法学部「社会学」の履修学生への連絡事項とダウンロード用資料をアップする。

3時限目「社会学」は、今日で「ストレスとは何か?」の解説が終了。最初に、前回まで(および「地位−役割」)の解説内容の復習を兼ねて、1974年10月14日の映像を上映した。その後、「防衛機制」について語る。

4時限目「日本の社会」は、「放送用語から見た日本社会」の2回目。考査の留意点を中心に、「用語と歴史性」と「配慮」などについて語る。放送局ごとの考査基準を簡単に比較しつつ、表現の違いを解説する。

5時限目「日本社会」は、「日本(人)的 “仲間意識”」の2回目。前回は概説的な話を中心にしたが、今日はそこで解説された内容からくる弊害について語る。

帰りは、東海道線東京行き直通で横浜に戻る。今日は、なぜかのんびりと帰りたい気分だった。といっても、行程の半分以上はウトウトしていたが…。

明日は、再び天気が下り坂…とのこと。どうも、週の後半に天気が崩れることが多いように思えるが…?


7月7日(木)

このところ、法学部「社会学」の板書をどうしたら良いか…ということを考える機会が多い。無い知恵を絞ってみても何も浮かばず、結局パワーポイント頼みになる。

昨夜、「今夜は早寝しないと…」などと思いながらパソコンに向かい、パワーポイントで板書代わりのプレゼンテーション資料を作成し、さらにそれを画像ファイルに変換し、画像を加工してコマ送りアニメ(のようなもの)を作り、映像化してDVDにして…と1時半過ぎまでこんな作業に没頭していた。

よって、十分な睡眠時間の確保が出来ない状態で朝を迎えてしまった。ただ、不思議なことにパッとフトンから起きられたので、予定通りの時間に家を出ることは出来たが、やはり乗り物の中では頭がボ〜ッとしてしまい、何度かハッとする。

ただ、利用したバスや電車の全てに座れたワケではなく、たとえば横須賀線のグリーン車など2週連続で満席状態に遭遇してしまい(今日は品川〜東京間で座ることが出来たが)、「この頃、何だか私の利用する公共交通機関って、乗客が増えてないか?」などと思いつつ松戸歯学部へ向かった。

1時限目「社会学」は、ここではまだ「人間関係の諸相と構造」の解説が続く。今日は「地位-役割」の関係性、その日本的特徴、医療人になる上で心がけて欲しい点などを語る。

法学部への移動の途中、ヨドバシAkibaに寄る。私のミニパソコンの映像・画像出力はHDMIなので、RBG端子が主流の各出講先では使用できない。そこで、アレコレ調べたところ、パソコンのUSB端子からRBGに出力する変換ケーブルがあることがわかった。それで、ヨドバシでそれらしきものを見つけ、店員さんに商品説明してもらったところ、単に端子の変換をしただけでは信号変換までは出来ないらしく、変換器を使わなくてはならないとのことだった。価格は…、どんなに割引されていても5千円は下らない。それで、今日は購入を諦めて、月末に改めて購入検討することにした。

急いで秋葉原駅に戻り、水道橋を目指す。やけに湿度が高く、法学部までの徒歩数分間で肌がジト〜ッとしてきた。水分だけでなく、体力まで奪われそうなhumid densityである。

3時限目「社会学」は、今日から「“らしさ” の培養」の解説。が、前回の講義の最後にこのテーマのイントロダクションとして「personality」の意味について語っているので、本来は解説2回目となるが、“とりあえず” 今日を1回目として「culture」の機能について語る。パワーポイントを投影するため、教壇(舞台)裏にあるキャビネットからノートパソコンを取り出し、再び教壇に戻ろうとしたが、なぜかドアが開かない。何度ノブを回しても、ドアが開かないのである! 「すわっ、閉じ込められちゃったか!?」とビックリしつつ、さらに「あっ、携帯電話は教卓に置いたままだった!」ということに気づいて焦るが、「たしか、もう1つドアがあったハズだよなぁ…」ということを思い出し、落ち着く。ただ、開かなくなったドアは、講義後もウンともスンとも言わなかった。

講義後、神保町から半蔵門線・田園都市線に乗る。ちょうど急行が来たので、かなり早く鴨居に戻れると思ったのだが…。車内にエアコンが入っているとは言え、太陽サンサンでポカポカしてきたため、いつしかウトウト…。そして、「あぁ、長津田だなぁ…」とわかっていたのにもかかわらず降りることが出来ず、そのまま終点の中央林間まで連れて行かれてしまった。

寝過ごして中央林間に行ったのは、これが2度目。そして、必ず長津田に戻る際は各停…。長津田で下車した時、体が重く感じられてしまい、どこかで休んでから帰ろうかとも思ったが、どうせなら…と長津田駅前から横浜市営バスで中山駅行きに乗ることにした。市営バスの全線定期券を、ここぞとばかりに(?)有効活用! 横浜線の十日市場駅を経由して中山駅に25分ほどで運行するバスだったが、電車に乗れば半分以下の時間で到着するワケで、バス好きの私には “もってこい” の時間潰しとなった。

ただ、残念なことに中山からちょうど良い時間のバスに乗り継げず、鴨居まで1駅だけ電車に乗ることに…。

妙なことに、バスに乗ってなぜか疲労感が抜けていってしまった。バス好きならではの体力回復方法…?

とりあえず、明日も力一杯に講義できそうだ。


7月8日(金)

いつも月曜日と水曜日に乗っている横浜市営バス326系統(急行)に、今朝も乗ってみた。やはり、“特等席” は先客アリ。その理由が今朝、判明した。本来、急行バスの前に東神奈川駅止まりのバスが来なくてはならないのだが、そのバスは道路渋滞に巻き込まれることが多いらしく、本当は東神奈川駅止まりのバスに乗ろうとしていた人も、「先に急行が来たから、これに乗るか…」的な状態になったということである。

とりあえず私の座る席の確保は出来たが、次のバス停からは立ち席状態!?

横浜から東京へ出るのに、空いている横須賀線を利用するか、あえて混んでいる東海道線にトライしてみるか…と悩むが、今朝はバッチリ体力が回復していたので、東海道線のホームへ向かう。やはり…、ホームには長い列が出来ていたが、横浜で下車する人も多く、座れはしなかったものの “混雑” とも言えないような、東京までそれなりに快適な30分間だった。

中央線の乗り継ぎも好調で、お茶の水では緩行列車が待機中で…と、水道橋まで驚くほど順調だった。「この調子で講義も上手くゆけばいいんだけれど…」と思いつつ、法学部入りする。

2時限目「社会学」は、昨日の講義展開を反省し、解説順序を少し変更して臨んだが、頭の中で思っていたようなスムーズな展開とは程遠く…。それでも、予定していた内容は全て解説し終えることは出来た。ホッとする。

昼休みに通信教育部へ移動し、空き時間となる3時限目に4時限目「社会学」の講義用資料を編集・印刷する。完全版が出来上がったと思ってコーヒーを飲みながらくつろいでいたところ、「あっ、内容が足りないっ!」ということに気づき、急いで講師室のパソコンで文章を作成し、刷り上がった資料を再び印刷機にセットし、余白に印刷を試みる。幸い、思ったような出来上がりとなる。

今日から、前期最後のテーマ「文化とコミュニケーション」について語る。初回は、「コミュニケーション」の概念・構造などを中心に話を進める。「日本社会」や「異文化コミュニケーション論」などの講義では概説的な内容を2時間かけて解説するのだが、この講義では今後の講義内容を理解するのに必要な部分に解説内容を絞ることにした。

今週の講義を全て終え、講師室でしばらく体を休め、JRで横浜に戻る。バスに乗り換え、我が家の近所にあるドラッグストアで買い物をして帰宅する。家に着く直前、我が家の玄関が開き、妻が息子をだっこして外へ…。私がそろそろ帰ってくるだろうと判断し、息子と一緒に出迎えてくれたらしい。息子は、ニコニコ笑顔で私を迎えてくれた。

夕飯を食べている最中、息子は激しい睡魔と闘っていた。聞けば、今日の息子は昼寝をしなかったという。ただ、ちゃんとご飯は食べさせたかったので、妻と一緒に指遊びをして見せて、息子を眠りから引き戻した。眠気を飛ばされた息子は(その反動のせいか)指遊びでゲラゲラ笑い、楽しそう…。

食後も、テレビや私のパソコンから流れる映像や曲に併せてステップを踏み、器用に踊っていた。こうして体力を消耗した息子は、入浴後に「ボク、もうダメです…」と全身で我ら夫婦に訴え、「じゃあ、おフトンに行こうか?」と促す妻に、「いえ、ここ(居間)で寝かせてください!」というような感じでカーペットに寝転び、そのまま眠りに就いてしまった。

やれやれ…。

さぁ、この週末はどうやって過ごそう?


7月9日(土)

昨夜はパソコンの調子が思わしくなく、来週の講義の準備を進めておきたかったのだが思うに任せぬ状態で、夜が更けてもほとんどはかどらず。このままだと夜が明けてしまいそうだという頃合いになってしまったので、ひとまず寝ることにした。

今朝、ゴミ収集車の音で目が覚めたのが9時前…。仕事もなく、昼前まで寝ていてもよかったのだが、「暑いし、もう起きるか…」とフトンから出ることにした。「あなたの睡眠時間、短いんじゃない?」と、妻が心配する。が、いつも仕事のために早起きしているためか、朝が来ると体が “反応” してしまうらしい。

せっかく早くに起きたのだから…と、昨夜する予定だった作業に取りかかり、昼前にはそのほとんどが終了した。

午後、家族そろってセンター北・センター南に行ってきた。結婚前、妻(当時は「同行者」)と何度かセンター北に行って買い物をしたことがあったが、センター南は私も滅多に行く用事が無く、妻も今日が初訪問! 横浜市営地下鉄ブルーラインには毎週必ず乗っているが、センター南もセンター北も基本的には降り立つ駅ではなく、車内から見つめる駅だった。

まず、バスで片倉町駅に出て、地下鉄でセンター北へ。そこでいくつかの商業施設に入り、アチコチを見て回る。それからセンター南へ歩いて移動し(両駅間は約0.9キロ程度)、こちらもアチコチ見て回る。

帰りは、センター南駅から横浜市営バス124系統の緑車庫行きに乗車。終点で36系統に乗り換え、あとは我が家の最寄りバス停で下車。124系統に乗車中、併走するバスに向かって息子が「バイバ〜イ! バイバ〜イ!」と、手を振りながら声を出していた。声が隣のバスに届くはずはないのだが、我が息子と同じくらいの月齢の女の子を連れたお母さんが気づいてくれて、息子に手を振り返してくれていた。

南北のセンターで走り回り、バス車内でも大興奮の息子だったが、124系統に乗って20分ほど経った頃に電池が切れてしまい、私の膝の上で眠ってしまった。乗り継ぎのバスを待つ間もスヤスヤ…。36系統の車内でもスヤスヤ…。我が家の最寄りバス停で下車した際に一度目を覚ましたが、バギーに乗せた途端に再び眠りの森へ…。現実の世界に戻ったのは、湿度の高い我が家に帰宅してからだった。

初めて訪ねた場所に、大好きなバス・電車の乗り継ぎ…と、今日は息子にとって楽しいことばかりだったようで、帰宅してからも絶好調!

夏バテせず、みんなニコニコ過ごせれば何よりである。


7月10日(日)

梅雨が明け、暑さが一層厳しくなってきた。好天ではあったが、「こういう日は、無理して外出することもないかな…」という気持ちになり、とりあえず暑さが緩むまで家で過ごすことにした。

どうやら昨日はちょっと無理をしてしまったらしく(暑い中を1駅分歩いたり、息子をだっこし続けたり…)、夕飯後にテレビをボ〜ッと見ているだけで意識が遠のいてしまうほどだった。が、「おとうさん、ドラマの放送中ですよ!」ということを伝えたかったのだろうか、眠りに就こうとする私に声をかけて起こそうとする息子…。再び意識が遠のきかけると、そのたびに息子が「おとうさん、大丈夫?」というように心配そうに声をかけてきてくれた。

息子が私を心配してくるのは嬉しいが、「できれば、声をかける感覚を10分程度開けていただけると助かるのですが…」というような気持ちになったりもして、ジレンマに悩まされる次第。

息子は、ちょっと前まで言葉(単語)が1つずつしか出てこなかったが、このところ2つ3つの言葉を組み合わせて意思表示したり状況説明することができるようになってきた。「ジュスー(ジュース)、のむ!」とか、「バス、じゃあね〜! バイバ〜イ!」などなど…。だから、眠りかけていた私を起こす時も2つほどの言葉を組み合わせていて、それにビックリして一旦は目が覚めたのだが…。

そんな息子の着実な成長を嬉しく思う私は、かなりの “親バカ” なのだろう。


7月11日(月)

昨夜も、居間でウトウトしてしまった。私が意識不明になるたびに、息子が何やら私に声をかけてきた。寝室に行ったハズの息子が、何度も何度も私のもとに来ては何やら声をかけてきた。そのたびに「ありがとね! バイバイ!」と返答していた私だったが、いつしか深い眠りに落ちてしまい…。

しばらくして、妻から「ちゃんとフトンで寝たら?」と言われて目が覚めた。妻が、息子の寝かしつけを終えて居間に戻ってきたのである。どうやら、息子は私のことが心配で、「寝るなら、一緒におフトンで寝ようよ!」と、何度も何度も言いに来たらしい。

いやぁ、成長したなぁ…。

国際関係学部で、「授業アンケート」を実施した。今年から「マークシート用」「記述用」の2種類のシートを学生に配布し、それぞれに記入してもらうことになったらしい。昨年までは1枚のシートにマークシートと自由記載欄が共存していたが、その自由記載欄を独立させたような形である。

回収されたシートを確認していたら私の講義に対する “賞賛” と “批難” が出るわ出るわ! 「この講義の改善すべき点」というところに「担当教員変更」という記述が3件見つかった。それも連続で…。要するに、アホが3人並んで座っていたということである。こういう輩は、誰が担当者でも真面目に講義に向き合おうとせず、それでいて「この教師は、教え方が悪い!」的な発想に陥り、「担当教員変更」と書き続けるんだろうなぁ…。そして、運良く就職なんてしてしまおうものなら、職場の環境や人間関係についていけなくなってすぐ退社しちゃうタイプ。

ちなみに、「改善すべき点」に「担当教員変更」と書いているあたり、日本語力まで怪しいことがうかがえる。「担当教員変更」という事実を “改善する” というからには、「担当教員の変更、許すまじ!」と言っているのと同じである。担当教員は変更しないで欲しい…というメッセージとして受け取ることにした。

さらに「事実でないことを、事実のように語っている。本人ですから、わかりますよね」などという、ネトウヨ的なコメントもあった。何を根拠にこんなことを書いたのか知らないが、私を嘘つきよばわりしているこの輩を断じて許すワケにはいかない。試験の採点が終了したら、筆跡鑑定でもして犯人をしょっ引いてやりたいとも思ったが…。

それでも、講義のほうはアンケートに惑わされずに展開した。3時限目「社会学」は、今日から最後のテーマ「基本的人間関係再考」に入る。アンケートで予想外に時間がかかってしまったが、とりあえず予定していた解説内容を急いで語った。人間は、どうして誰かに愛されたいのか? 誰かを愛するのか?…というような話から、「友情」「恋愛」の似て非なる部分について比較しながら解説を進める。

4時限目「日本の社会」は、しばらく「放送用語から見た日本社会」の解説が続く。今日は「考査基準」をテーマに、NHKおよび在京キー局それぞれの考査の考え方を比較し、日本社会のホンネとタテマエと放送業界の関連性などを語る。

帰りは、久々にみしまコロッケ号で東名江田へ。いつもながら、一般道も東名高速も渋滞知らずで、東名江田にはほぼ定時に到着! その後、あざみ野駅から乗った田園都市線に若干の遅延があったものの、横浜線にもバスにも乗り継ぎ順調で、予定よりもかなり早い帰宅となった。

帰宅して、夕飯を食し、入浴してサッパリしつつ、明日の講義の準備を進める。

明日は、気分を入れ替えて頑張るぞ!


7月12日(火)

寝ぼけてるなぁ…。

このところ、朝の私は自分でも何をしているのかわからないような、本当に寝ぼけた状態が多い。

今朝は横浜市営地下鉄の片倉町駅で “あざみ野” 行きを待たなくてはならなかったのに、ずっと “湘南台” 行きのホームにいて、向かいのホームから「間もなく、“あざみ野” 行き電車がまいります…」というアナウンスが聞こえてきてハッと我に返り、ホームをダッシュで移動…。何とか間に合ったが、こんなことが最近ちょっと増えてきている。

どうやら、このところの暑さで熱中症にかかりかけていて、加えて自律神経もちょっとお疲れ気味…というところか。

静岡英和学院大学への勤務も、残すところあと4回…。そのうち講義は3回で、残り1回が試験監督。どこまで語れるかは定かではないものの、とりあえず今月は “無理なく、無駄なく” で乗り切ろうかと思う次第である。

…と言いつつ、3時限目「国際関係論」は講義用資料を5枚作成し、一気に配ることになった。今週と来週は大量の視聴覚資料(CD&DVD)を用い、「国際関係と温度差」の現実を視聴覚的に確認する予定である。昨年は欲張りすぎて「どこから話をすればよいのか…」という状態になってしまったので、今年は学生たちの反応を見ながら語る順序を考えることにした。

が、なぜか学生たちの反応を見ても手がかりがつかめなくなり、結局「日韓の童謡CD」問題や、『千と千尋の神隠し』のサウンドトラック盤の比較、そして韓国におけるドラえもんモバゲーのプロモーションビデオなどを紹介する。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、前回までの流れを踏襲しながら「以心伝心」「ハラ(腹)」「慣用的表現」について語る。そして、『翼を広げて』をDEENバージョンとZARDバージョンで鑑賞し、歌詞に見られる比喩的表現、ボーカリストの違いに見る情景の相違などを考えてみた。

講義がちょっと早めに終了したので、いつもより1本早い高速バスに乗って帰ることにした。ただし、いつものように静岡駅に出ず、東名日本平バス停まで歩いて、そこから乗車した。夕方であるのにもかかわらず、極めて順調な走行…。定刻通りに東名江田に到着!

しかし、疲労が極限まで達しているような感じがしたので、あざみ野駅まで路線バスに乗ることにした。歩けば15分から20分、バスで5分程度…。かなりの時短に成功したハズなのに、、田園都市線も横浜線も「おいおいっ!」と言いたくなるような遅延…。

みんな、この暑さでバテているのかなぁ…?

今夜はシッカリ睡眠を取って、明日に備えよう!


7月13日(水)

やはり、今朝もヘロヘロ…。昨日は静岡英和学院大学で韓国人の先生から葱キムチをいただき、早速それを夕食時に食べて体調をちょっと回復させたのだが、寝ている間に暑さで熱中症(のような状態)に戻りかけてしまったらしい。

が、横浜ポルタで朝から営業しているおそば屋さんで “朝そば”(今朝は、うどん)を食したところ、体力回復の兆しが見えてきて、特急踊り子号で三島に到着した頃にはスッカリ “元気百倍!” 状態に!

さらに、国際関係学部でお弁当を食して、元気がどんどん増幅されていく私…。

3時限目「社会学」は、一昨日からの「基本的人間関係再考」の続き。まず、一昨日の講義内容をおさらいする目的も含めてジョン・レノンの『LOVE』の解説をし、新たな内容として「出会い」の構造を “今、ここで” のキーワードとともに語る。

4時限目「日本の社会」は、「放送用語から見た日本社会」の解説。今日は某放送局の放送基準を媒介にして、そこからキーワードの抽出を行い、日本における放送上の留意事項について考えた。

5時限目「日本社会」は、まだまだ「日本(人)的 “仲間意識”」の解説が続くのだが、今日はほぼ全ての人間関係に見られる “社会的交換理論” をもとに、相互依存性理論について語った。かなり具体な例を挙げながらの解説ではあったが、果たして受講学生の理解に結びついたかどうか…。

帰りは、新幹線。体力に不安が残っている時は、ササッと帰宅するに限る。新横浜からの乗り継ぎも全てうまく行き、予定よりもちょっと早い帰宅となった。

明日は “かなり” 早起きする日…。前学期も終盤なので、最後まで気を抜かずに頑張らなくては…。


7月14日(木)

未明、携帯電話のメール着信音で目が覚めた。「サッカーの女子W杯の準決勝、日本対スウェーデンは前半を終わって1対1の同点です」とあった。まだ寝ていてもよい時間ではあったが、「もしかして、なでしこジャパンは決勝進出するのでは?」と確信し、身支度を整えながらテレビ観戦を決め込んだ。そして、決勝進出が現実のものとなり、気分良く6時前に家を出た。

ところが、体調にまだ不安のある私は、横須賀線のグリーン車に乗ろうと横浜駅で列に並んでいたが、どういうワケか私の前に並んでいたジイサンたちが考えられないほどのんびり車内に入ろうとし、他のドアから乗り込んできたお客さんたちに席をドンドン奪われ、なのにジイサンたちはちゃっかり着席…。私は…、東京で下車するまでずっと立ち席状態。

最近、6時半頃の横須賀線の混み方が尋常ではないような気がする。

それ以降は気分を入れ替え、何事もなかったかのような気持ちで松戸歯学部入りした。

1時限目「社会学」は、来週で終講である。来週は今までの “まとめ” を中心に語るため、社会学的なテーマに基づいて話を進めるのは今日が最後と言うことになる。そこで、「人間関係の諸相と構造」応用編として「医療社会」を取り上げ、前回までの内容と関連づけながら説明する。

法学部に移動すると、授業アンケート用IDに関する書類がメールボックスに入っていた。法学部での授業アンケートは、マークシートや自由記述方式とは違い、Webで回答するというものである。そのためには、講座別のIDナンバーを入力する必要があり、講義中にそのIDを学生へ伝達しなくてはならないのである。

その書類を手に教員用パソコンに向かい、板書代わりのパワーポイント資料に、IDをアナウンスする画面を追加した。そして、3時限目「社会学」にのぞむ。今日も「“らしさ” の培養」がテーマであるが、最初に前回の内容と「人間関係の諸相と構造」の復習をし、その両者を関連づけるためにピタゴラスイッチでおなじみの『ぼくのおとうさん』をDVDで再生する。地位−役割の説明とともに、その歌で “おとうさん” がどのような存在として扱われているのかを “イメージ” の側面から語る。そして、今日の中心テーマ「gender」の話に移る。

帰途、コンビニでジュースを買い、水分を十分に摂取しながら半蔵門線・田園都市線で長津田へ。先週のように乗り過ごすことのないように気をつけたが、あわやという状態に…。

田園都市線が途中で運転間隔の調整をした関係で長津田到着が遅れ、乗り継ぐ予定だった横浜線に間に合わず。次に来た横浜線は、「線路内に人が立ち入ったため、ただいま安全確認を行っております。そのため、この電車は当駅でしばらく運転を見合わせます」というアナウンスが!?

何だか、木曜日の帰途は予定通りにはいかないらしい。

いやいや、そんなことは気にするべき事ではないし、気にしても仕方がないし…。とにかく、明日も頑張るのみ…である。


7月15日(金)

今日も、かなり暑い一日だった。明け方になると、すでに寝室がモワンモワンしてきて、とっても寝苦しい。それを逆に利用して、今朝は予定よりちょっと早起きした。

せっかく早起きしたのだから…と、予定よりも早いバスに乗って横浜駅へ向かった。そして、予定よりも早い東海道線に乗り込んだ…のにもかかわらず、横浜を出発してすぐ「この先の踏切の安全確認を行う関係で、東海道線、横須賀線、京浜東北線は運転を見合わせます」というアナウンスが入る、どうやら、横浜と川崎の間の踏切に車が進入し、立ち往生していたらしい。運転再開まで、およそ15分…。迷惑な話である。

結果、予定よりも遅い法学部入りとなってしまった。

さらに…、バッグを開けてビックリ! 講義用資料が入っていなかったのである! だが、法学部の講義用資料は学生にダウンロードさせているため、自分のサーバにアクセスすれば良いだけの話…。貴重な講義時間を資料配付で割かれるのを避けるためのダウンロードだったが、こういう形で自分が助けられるとは…。

2時限目「社会学」は、昨日と同一内容の講義ながら、昨日とは解説順序を変えたり、具体例を変えたりして展開する。私は成長しないタイプなのかどうかわからないが、昨日と同じミスを犯してしまい(こんなこと言わなければバレないのだが…)、解説の時短を図っていたハズがフォローに時間を費やし、結局は終業チャイムを聴くハメに…。

とりあえず、解説すべき内容は全て語り尽くせたので、ホッとする。

講義後、急いで神保町駅へ向かい、半蔵門線・田園都市線で長津田に出て、そこからこどもの国線に乗り換えて恩田で下車。この駅で下車するのは44年の人生で初めてかも知れない。そして、こどもの国線が現在の運行状態になってからは、初乗車かもしれない。そのくらい、こどもの国線は私にとって非日常的な存在である。

そんな非日常の経験の後、改札を抜けたところで「では、こちらへどうぞ!」と東急職員の出迎えを受け、同じ電車から下車した20名近くと一緒に炎天下を歩いて向かった先は東京急行電鉄長津田車両工場! 14時から、東急電鉄のモニター事業説明会が開催されたのである。

東急の電車や事業のモニターをするにあたって、東急電鉄の取り組みについての説明を受けた。また、過去のモニター事業の紹介もあり、今回選ばれたモニターに対する “期待” のようなものが語られた。そして、事業内容の理解を目的とした “工場見学” が実施された。普段はあまり立ち入ることのないエリアだけに、少々興奮! 気がつけば、50枚以上の写真を撮っていたので、それらの中からいくつかをここで紹介し、工場の詳細なども伝えたかったのだが、工場見学で得られた情報は部外秘的企業情報も含まれており、このような誰でもがアクセスできる場で紹介するべきことではないため、記述と写真紹介は最小限で…。

東急長津田車両工場入口
車両工場内
車両工場内で私がかぶっていたヘルメット

見学終了後、再びモニター事業の説明があり、最後は質疑応答。モニター事業のことだけでなく、見学会での内容に関する質疑でも構わない…という進行役の言葉に大勢が呼応した。出るは出るは、車両に関する質問、点検技術に関する質問、運行状態に関する質問、事故の対処に関する質問などなど、「あぁ、この人たちって、モニター事業よりも、電車そのものに関心があるんだなぁ…」と思えるような感じで、「一体、何のイベント!?」と心で叫んでいた私…。私も途中で「今日はこのような機会を与えていただき、誠にありがとうございました。今、車両や技術の質問で盛り上がっているところ申し訳ないのですが、モニター選出の方法(抽出方法)について、公開して良い範囲で教えていただけないでしょうか?」と、本来の趣旨に基づいた質問をした。が、結局モニター事業に関する質問は私しか出さず、あとはひたすら車両、技術、運行、事故の質問…。

たしかに、東急の車両に対する愛情もモニターには必要だと思う。滅多に立ち入れない車両工場に入れて、みんな興奮していることもわかる。それ故、今日の会合のメインテーマは何なのかを考えて質問した私がバカみたいな感じがした。

会社側も出された質問に丁寧に答えることで、モニターの志気を高めようとしていた。何だか、私がその一体感を壊してしまったような気がしたのも事実…。

でも、せっかく東急電鉄から仰せつかったモニター職…、2年間シッカリと任務をこなしていきたいと思う次第である。

説明会終了後は、バスのみを利用して帰宅した。工場近くに中恩田橋バス停があり、そこから十日市場駅行きに乗る。時間がもう少し早ければ中山駅行きの直通バスに乗れたのだが…。十日市場駅から中山駅行きのバスに乗り継ぎ、中山駅からは12系統の鴨居駅行きのバスに乗ったのだが…。

私がいつも帰宅時に鴨居駅から乗るバスも、横浜市営バス12系統…。12系統は営業区間こそ中山駅〜鴨居駅〜西菅田団地となっているが、中山駅〜鴨居駅の区間と、緑車庫〜鴨居駅〜西菅田団地の区間と分割して運行しているため、中山駅から西菅田団地への直通運行は実施されていない。よって、同じ系統番号ながら、乗り換え(乗り継ぎ)しなくては中山地区から菅田地区には帰れないのである。もっとも、そんな乗り継ぎをする人は皆無に等しいのだが…。

こうして、電車とバスを利用すれば1時間とかからないハズの家路を、2時間かけてしまった私…。ただ、バス好きにはたまらない(?)小旅行でもあった。普段は乗ることのない系統(区間)を利用できる上、全線定期券を有効活用してお得な気分も味わえるという、1回で2度おいしい家路だったと思い込むことにしただけの話だが…。


7月17日(日)

巷では昨日から “3連休” という人が多いが、私のお休みは今日のみである。

一昨日の午後、東急電鉄のモニター事業説明会に出席したため、本来ならば金曜日4時限目の通信教育部「社会学」を休講してしまい、その補講を昨日の1時限目に実施した。通信教育部で1時限目の講義を担当するのは、十余年ぶり。土曜の朝はバスも電車も空いていることはわかっていたが、なぜか予定より早くに目が覚めてしまい、そのまま予定より早く家を出ることにした。結果、8時過ぎには水道橋駅に到着し、講義用資料をじっくり編集する時間的余裕が生まれたのだが…。

どの程度まで講義を進行させるかを考えているうちにどんどん時間が過ぎて行き、とりあえず次回以降の内容も含めた資料を持って教室へ向かうことにした。そして、今回は「文化とコミュニケーション」の中で見られる現象として「文化変容」「同質性−異質性」などを中心に語った。

昨日は夕方に学生時代の友人と横浜で会う約束があったのだが、待ち合わせまでにかなり時間があり、上野で時間を潰すことにした。上野は毎週必ず立ち寄る駅ではあるが、構内での乗り継ぎで慌ただしく利用するような感じで、なかなか下車することができずにいたので、久々に上野駅周辺を探索してみることにした。昔から続いている店が多く、さらに激安の店も多いのだが、最近は新規開店・閉店・改装などがめまぐるしいのも上野の特長である。

上野で適当に時間を過ごした後、京浜東北線でよこはまへ。15時すぎに友人と合流し、2時間ほど軽く飲みながら話をする。彼は26年前に岐阜から上京し、大学で私と同じクラスになり、卒業後は再び岐阜に戻り、暇を見つけては上京して当時の友人と会うようにしているのである。いつもは都内で会うのだが、今回は私のホームタウンである横浜で下車してもらい、私がよく利用する店でアレコレ語り合った。

そして今日、相変わらず暑い! 暑いのは当たり前と心得て、節電に務めようとするのだが…。窓を開け、網戸にし、風を部屋に通そうと思うのだが、涼もうと思うと凪のような状態になり…。

夕方、近所のスーパーとドラッグストアへ買い物に行った。かなり上機嫌の息子…。が、帰りにバスに乗りたがり、きかん坊になる息子…。仕方なく、1区間バスに乗ることにした。こういう時、バスの定期券を持っていると助かる。が、息子のワガママを許すことになるのだが…。1バス停ながら、ご機嫌モードの息子…。

明日は、休日出講…。


7月18日(祝)

なでしこジャパン、女子ワールドカップで優勝! 私には、「応援するチームの試合を観戦すると、そのチームが負ける確率が高くなる」というジンクスがある。本当ならテレビ観戦をしたかったのだが、私が観たせいでなでしこジャパンが負けてしまったのではシャレにならないので、我慢して寝ていることにした。

が、携帯電話に「試合速報メール」がバンバン届き、寝ていられなくなる。「サッカーの女子W杯の決勝 日本対アメリカは、前半を終わって0対0です」といったメールが届くと、テレビで観ているワケでもないのにドキドキしてくる。さらに、アメリカに先制され、日本が追いついて同点とし、延長でアメリカに引き離され、さらに日本が追いついて…。結局、PK戦にまでもつれ込む好試合だったワケで、これをテレビで観戦できないことを、本当に悔やんだ。

試合終了を確認し、急いで居間へ移動し、表彰式はちゃんとテレビで見届けた。

しかし、今日は何度も決勝戦の再放送をしていてくれたので、それで満足することにした。

なでしこジャパンには、私の教え子も何人か招集されている。その中でも、澤穂希選手は最も印象深い。彼女は国際試合で大学を休むたび、お手製の “試合結果表” を提出してきたものである。試合結果に本人の記録など、そこにはキチンと記されていた。それを見ながら「澤さんって、サッカーやってるんだ? スゴイね!」などと対応していた私だが、当時すでに「アジアの得点王」と呼ばれるほどの活躍をしていたことを、私は全く知らなかったのである。

さて、なでしこジャパンの優勝に気をよくした私は、予定よりも思いっきり早い時間に家を出た。国際関係学部は、講義回数確保のために祝日である今日も通常授業日となっているのである。

祝日ではあったが、いつもの月曜日と同じ時間の特急踊り子号に乗って三島へ向かうことにした。

三島へ向かう途中、台風による高波のために東名富士〜清水間(下り)で通行止めとなっていることを知る。今は九州で台風が猛威を振るっているが、着実に太平洋沿岸にもその影響が現れていた。

そして三島…、見るからに雨を降らせそうな雲が立ちこめていて、実際に昼過ぎからポツポツと雨が降ってきた。

3時限目「社会学」は、「基本的人間関係再考」の講義形式での最終回。「単純接触」「社交的価値」「significant others」などの概念を説明し、最後にゴダイゴの『CHERRIES WERE MADE FOR EATING』を用いて具体的な解説をする。

4時限目「日本の社会」は、こちらも「放送用語から見た日本社会」の講義形式での最終回。なでしこジャパンを引き合いに出しつつ、「ジェンダー」に関する放送上の考査について考えた。

巷は3連休最終日…ということで、アチコチでスーツケースやらボストンバッグやらを持って歩いている人たちとすれ違った。「2泊3日の旅行だったのかなぁ…?」と思いつつも、人それぞれ休日の過ごし方が違うということを実感しつつ、休日でも学生が講義に参加してくれたことを喜びつつ、帰途に就いた。

明日からは荒天…。果たして、仕事に行けるのか? 帰ってこられるのか?


7月19日(火)

毎週火曜日は、静岡英和学院大学への出講日。いつもは駿府ライナーで静岡入りし、東名ハイウェイバスで帰るのだが…。昨日のうちから台風の “影響力” がわかっていたので、高速バスのほうはインターネットで乗車日を次週に変更しておき、往復とも新幹線を利用することにした。

そのため、いつもより2時間ほど遅い起床で良かったのだが、未明に激しい雨と風の音で目が覚めてしまった。ちょっと早起きとなったので、念のため8時半過ぎに英和に電話してみた。が、静岡は大した雨量でもないらしく、「とりあえず、今日は通常授業の予定ですが」とのことだった。

静岡市出身の妻が、「近所の交通機関は乱れているんだし、それを理由に今日は休講にして家にいたら?」と心配してくれたが、(補講実施のことを考えると)休講にするほうが面倒になるため、意を決して家を出た。

最寄りバス停へ向かう途中で雨が激しくなり、バス停に着いた時には膝下がずぶ濡れ状態だった。幸い、バスがすぐに来て、鴨居でも横浜線に大した乱れもなく、新横浜へは無事に到着したのだが、首都圏では軒並み “運転見合わせ” “運休と遅延” という状態が…!?

鴨居で新幹線の往復キップを購入して、新横浜からこだま号で静岡へ向かったが、「途中で “運転見合わせ” なんてことはないだろうなぁ…」という不安を募らせたまま。実際、新富士までは新幹線の窓を大量の雨が叩きつけてきて、景色などほとんど見ることができない有様だった。結局、静岡まではダイヤ通りの運行となったが、不気味な雨雲に悩まされたままだった。

英和行きのバス停で清水先生と合流し、大学に向かう途中で「英和は、静岡市内に “警報” が出ないと休校となならない」ということを教えていただく。バスに乗っていた頃、遠州と富士山麓南西には大雨と洪水の “警報” が出されていたが、静岡市内には大雨と波浪の “注意報” が出ているのみだった。

神奈川県はアチコチで警報が出ていたため、「隣県でも、かなり状況が違うんだなぁ…」ということを知る。

3時限目「国際関係論」は前回の続きで、視聴覚資料(CD&DVD)を用いて「国際関係と温度差」の現実を視聴覚的に確認する予定だった。が、遅刻者が多かったことためレポート提出の説明に時間がかかってしまい、CDのみでJ−POPとK−POPを比較するにとどまった。講義の残り10分で授業アンケートを実施したが、これは学生にアンケート用紙を託し、配布から回収、提出まで全て任せて、私は講師室でアンケート終了の報告を待つことにした。

3時限目終了の時間となった時、校内放送が入る。静岡市内も “警報” が発令され、東海道線にも遅延が生じているので、4時限目と5時限目は取りやめとする…という内容だった。

妻の心配が、こんな形で当たってしまうとは…。

学内にいた全ての学生が下校するため、路線バスが混雑することぐらい容易に想像できた。それで、いつも火曜日にお会いする先生が車で来られているということだったので、清水先生と一緒に静岡駅まで送っていただくことになった。

駅に着くと、大粒の雨が激しく体に打ち付けてきた。傘をさしても、おそらく意味がなかっただろう。駅員さんに新横浜へ一番早く到着する電車について尋ね、みどりの窓口で新幹線特急券の乗車変更手続きをする。15:36発のひかり号で新横浜に向かうが、台風の影響で速度を抑えての運行だったため、途中停車駅ごとに若干の遅れが…。

帰宅したのは16:45…。5時限目の終了時間が17:40なので、要するにいつもなら講義をしている時間に帰宅が実現した…ということである。

夜、生ぬるいイヤ〜な感じの風が吹いてきたのを合図に、激しい風が再び吹き荒れ、雨戸をガタガタ揺らし続けた。偶然にも、明日はオフ日…。通院する予定だったのだが、はたして…!?


7月20日(水)

相変わらず、西日本では台風の影響が…。

水曜日は国際関係学部への出講日であるが、年間計画上で今日は “補講日” として扱われており、私は一度の休講もないため、オフ日となった次第。しかし、出講は来週水曜日まである。一昨日、祝日に出講したかと思えば、平日に休みが入ったり…。カレンダーにしっかり予定を記入しておかないと、どこかで勤務シフトを間違えてしまいそうな2011年度…。

午前中、雨が穏やかだったので「このスキに…」と急いで家を出て、2件の通院。いずれも鴨居駅の周辺で、最初に耳鼻咽喉科で受診し、それから総合病院へ移動する。1時間弱の待ち時間の後、偏頭痛と自律神経系の受診・相談…。

一旦帰宅し、昼食をとる。その後、家族で買い物に出かけるつもりだったのだが、天気予報で夕方前に大量の降雨があると言っていたので、私一人が鴨居に出て用事を済ませ、急いで帰途に就いた。

たしかに、時折激しい雨が降ってはいたが、連続的ではなく、あくまでも一時的…。「これなら、出かけられたねぇ…」と、私の判断の悪さを嘆いた。ただ、何が起きるかわからないという状態を考えると、もし本当に大量の雨が降り続いたらシャレにならないことが起きたワケであって…。

出かける予定をキャンセルして空いた時間で、数科目分の前期末試験を作成する。2011年度の上半期も、いよいよここまで来た…という感じである。


7月21日(木)

我が家周辺は台風の影響があまり出ず、たまに強い雨と風がたたき付けてくる程度で済んだみたいである。

今朝、雨は降っていたが、傘をさせば何とかなる程度。だが、何が起きるかわからないような状態だったので、いつもよりちょっと早めに家を出てみたが、何ら意味を為さず。

このところ横須賀線のグリーン車に座れないという状態が続いたが、なぜか今朝は若干のチャンスをものにして、横浜から東京までゆったりと過ごすことができた。が、それが運の尽きだったのだろうか、東京でいつもの山手線に乗り遅れ、上野からはいつもの常磐線に乗り継げず。それでも、8時過ぎには松戸歯学部に到着したのだから、「まぁ、いいか…」と思うことにした。

なぜならば、今日で松戸歯学部「社会学」は終講となるからである。「終わりよければ全てよし」という気持ちで1時限目開始を待ち、9時過ぎに教室へ。最初に今までの講義の “ダイジェスト” 的な話をし、先週配布した資料の未解説部分をもとに講義の総括をする。

終講の余韻を残す暇もなく、急いで法学部へ移動! こちらは木曜クラスが今日で前期終了となるため、とにかく “解説漏れ” だけは避けなくてはならない。幸い、ここ数週間は板書の代わりにパワーポイントを使用しているため、解説に十分な時間を確保できる。そんな状況で「“らしさ” の培養」の最終回として「県民性」について語る。概要から各説的な話に展開し、最後に神奈川県の話をしたのだが…。

うな重!この神奈川県の話が神奈川ケンミンには多大な共感を得たようで、講義終了後に何人ものケンミンから “質問” というか “問い合わせ” というか、そういう状況が10分以上にわたって続いた。こういう反応も、嬉しかったりする。

夕方、ららぽーと横浜で妻と息子と合流し、お買い物。そして、今日は土用丑の日ということで、夕飯は鰻を食した。鰻のパワーをしっかりチャージして、明日からも頑張らなくては…。

と言っても、とりあえず明日で今週の講義は終わりなのだが…。


7月22日(金)

私のミニパソコンは、基本的にデジタル出入力。出力はHDMIで、各出講前のプロジェクターはRGB(アナログD-sub)仕様。せっかくミニパソコンを持っているのに、これを講義に使用できないというのは、気分の良いものではない。

そこで昨日、妻と息子と合流する前に量販店で “ディスプレイ増設アダプター” を購入した。それを早速、今日の法学部2時限目「社会学」で使ってみた。パソコンのディスプレイにはパワーポイントで作成した画面を表示させ、満を持して(?)アダプターを接続!

すると、なぜかスクリーンには息子の写真(壁紙)がデデ〜ンと…!?

どうやら、キチンと設定を確認していなかったため、このようなこんな現象が起きてしまったらしい。しかし…、ビックリした。結局、いつものように教室備え付けのノートパソコンを使用することにした。

昨日の講義は思いがけず盛り上がったが、2匹目のドジョウはそう簡単に見つからないらしい。

昼休み中に通信教育部へ移動し、アダプターのマニュアルを念入りに確認する。そして4時限目「社会学」で、今度はちゃんと私の操作通りの画面を表示させることに成功する。そして、休み時間を使って作成したパワーポイント資料を使って、前学期最後の講義にのぞむ。「文化とパーソナリティ」をテーマに、今日は環境、記憶、意思決定の関連性について述べ、最後に簡単な前半総括をし、9月以降の内容への “橋渡し” も行い、講義を終了させた。

例年だともうほとんどの講義が終了しているのだが、今年度はまだまだ講義が続く…。来週も、頑張るぞ!


7月23日(土)

今日は、二俣川で明日まで開催されている横浜旭スタンペックス '11に行ってきた。このイベントには父も出展しており、それ以外にも興味深い展示が数多い。

昨年11月にもスタンペックス'10を見に行ったが、どうも静かな雰囲気の場所に行くと息子は “病院” や “診療所” だと勘違いして泣くらしいことがわかった。しかし、場になじんだ息子は、スタッフの方々の打ち合わせに顔を出してしまったり、風景印用の朱肉のカバーを持ち歩いてしまったり…と、えらく迷惑をおかけしてしまったハプニングもあったが、それでも息子自身は楽しそうだった。

その後、私の実家に行ったのだが、もはや息子にとっては “第2の我が家” 的な存在になったのだろうか、靴を脱がせるや否や家中を駆け回り、さらにテレビから流れてくる音楽に合わせて踊り出したり…と、体力を使いまくった挙げ句、「そろそろ夕飯でも…」というタイミングで遅い昼寝に入ってしまった。

そのため、実家に予想外の長居をすることになったのだが、たまにはゆっくり実家で過ごすのも悪くはないものである。


7月24日(日)

久々に、暑さが戻ってきた。ただ、太陽がちゃんと顔を出していたワケではなく、それでいて湿度が高かったため、とにかく変な汗をかいていた私…。

加えて、午後のお出掛けで息子がやたらと「だっこ!」とせがんできたため、息子と接触している箇所はシャツがビショビショ状態に…。

お出掛け先は、相変わらずのららぽーと横浜。到着してすぐ、フードコートへ。ちょっと早めのおやつである。我ら家族が陣取ったテーブルの隣に、おそらく月齢が9か月ほどの男の子がいた。その子を見つけた息子は、“先輩風” を吹かせようとしたのか、しきりに隣のテーブルに話しかけていた。

さらに、満面の笑顔を浮かべたり、突如『アイアイ』を振り付け入りで歌ってみせて「こうやるんだよ!」と言わんばかりの伝授! 隣の夫婦をもビックリさせるような、そんなパフォーマンスで “ふれあい” を試みた息子だった。

最後には「バイバ〜イ! バイバ〜イ!」と手を振り、愛想を振りまき、息子なりの楽しいコミュニケーションのひとときだったようである。

最後に…、今日でテレビはアナログ放送が終了し、地デジに完全移行! その瞬間をテレビで観ていたが、我が家の場合は電話もインターネットもテレビもフレッツ光で接続していることもあり、あと4年はデジアナ変換でアナログテレビが使用できる。それに、地デジにもBSにもCSにも対応しているハードディスクレコーダがあるため、慌てて地デジ対応テレビを購入しようとも思わずにいた。

が、今日の正午まで観ることができたNHKのBS1やプレミアムがデジアナ変換対象外だったようで、こちらは今後ハードディスクレコーダで観れば良いワケで…。


7月25日(月)

靴が壊れた。購入してまだ1ヶ月も経っていないのに…である。

そういえば、その靴とは何か “ただならぬ悪縁” を感じていた。通常、私は新品の靴であっても1日あれば足がしっかり馴染み、靴擦れ知らずだったのだが、その靴はなかなか馴染んでくれなかった。いつまでも革が硬く、歩くたびに足が痛み、1週間ほどして “ひび割れ” が見つかった。

そして昨日、歩いていて何やらパコパコと当たっているような感覚が抜けず、左足のかかと部を見てビックリ!? 底が剥がれていたのである。強力万能接着剤を塗りつけてみたが、今ひとつ強度が足りない…。くっついたと思っても、おそらく歩いている最中に再びパコッと剥がれてしまうであろうことは容易に想像できた。

妻が、「交換してくれるかどうかは別にして、『1ヶ月も経たないうちに、こんなになっちゃったんです!』って(靴屋さんに)言ってみたら?」と言ってきたが、「その靴屋の商品を買わなければ良いだけの話では?」と返答した私…。もしかすると、最近の猛暑で靴が悲鳴を上げていたのかもしれないし…。

そこで今日、国際関係学部での講義後に東神奈川の靴屋さんに行ってきた。昨年2月まで東神奈川界隈に12年ほど住んでいたが、その時によく利用した靴屋さんなので、品質にはある程度の信頼がある。

講義のほうは…といえば、担当2コマとも視聴覚資料頼りの内容…。

3時限目「社会学」は、恒例の(?)「ラヴソング分析」を行う。1970年代から90年代の “ニュー・ミュージック” を6曲取り上げ、「基本的人間関係再考」のまとめと4月からの講義との関連性を語った。

4時限目「日本の社会」は、こちらも恒例の(?)『アットホーム・ダッド』鑑賞で今までの解説内容のまとめを行う。昨年は講義前に “熱暴走” というとても困った事実が判明…。ところが、今年はDVD+Rを使用しているため、極めて順調な再生…。

明日は、静岡…。先週は台風の影響で5時限目の講義が取りやめとなってしまったが、これは一体どうなることやら…?


7月26日(火)

特急や高速バスの指定席を予約し、乗車したら、自分の席に見知らぬ人が座っていた…ということがなぜか私には頻発するということを、以前ここで述べたことがある。

今朝、いつもの駿府ライナーに東名江田バス停から乗り込んだ。乗客は1人…。そして、よりによってその客は、私が座るべき席で熟睡モードに!?

運転手さんが気まずそうに「この先の乗車扱いはないので、好きな席にお座りください!」と言ってくれたが、何ともスッキリしない私…。

人生のほとんどが、こんな有様のように思える。私が正当に座る権利を得たイスなのに、誰かに阻害される。が、別のイスが空いているので、とりあえず目的地までは座って向かえるが…。

新幹線などでは「そこ、私の席です!」と言って誤席席の客に移動してもらうが(でないと、私がアチコチ移動し続けなくてはならないので)、自分が移動したほうが早かったり、そうせざるを得ない局面が多いのが現実…。

静岡英和学院大学への出講も、残りわずか。3時限目「国際関係論」は、今日で終講。最後に21世紀的な国際(民際)関係の特徴を述べつつ、終講試験のガイダンスをして、いつもより早めに講義を終了した。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、台風の影響で先週の講義がなかったため、講義が予定通りに進行していない…。学務課に問い合わせたところ、「内容的に1時間足りなくても何とかなるようであれば、今日で講義を終了して構いません。が、時間が足りないということでしたら、補講期間に…」という回答だった。当初から「講義は必ず15時間実施し、試験は講義期間中ではなく試験期間中に実施してください」と申し伝えられていたこともあり、そのつもりで講義を進めてきたため、今日で終講させるのはとても難しい状態だった。それで、補講を1回実施することにして、今日は通常通りの講義として「間人主義」「恥の文化」などを関連づけて説明し、かなり早めに講義は終えて授業アンケートを実施した。

夕方、高速バスの予約をキャンセルし、ひかり号で帰途に就いた。前期末という時節柄か、それとも暑さのせいか、新幹線で帰宅時間を短縮したいという想いが先行した。それに、我が家周辺は雨が一滴も降らなかったらしいが、静岡県内は断続的にザーザー降り…。幸い私は傘をささずに済んだが、いつまた激しい雨が降るかわからないという精神的圧迫感から早く逃れるために、今日は新幹線が最善の選択だったと思う。

明日は、ちょっと(かなり?)緊張を強いられそうな一日になりそうである。


7月27日(水)

2年前の今日も、国際関係学部で「社会学」と「日本の社会」の試験監督をしていた。監督中に妻が入院し、その翌日に息子が生まれた。要するに、今日は息子が1歳でいる最後の日なのである。

今日の3時限目「社会学」も4時限目「日本の社会」も、いずれも講義時間を利用しての試験実施である。3時限目は教室を2つに分けての実施だったため、試験終了後に学生を1つの教室に詰め込み、最後の “まとめ” をしようと思ったのだが、学生がなかなか言うことを聞いてくれない…。「前に詰めて座ってください!」と指示しているのにもかかわらず、教室後方に陣取っている学生が目立った。「誰かに取り入ってもらいたいのだったら、自分から歩み寄りなさい!」ということを社会学的に話す予定だったのだが、予定を変更して “かなり” 直接的表現を使って最後の “悪あがき” をした。

解説終了後、問い合わせやら質問やらに応じていたら、4時限目に遅刻してしまった。が、学生たちはすでに “受験用シフト” で着席していたため、すんなり試験を実施することができた。こちらも、試験終了後に簡単な “まとめ” をしておく。

講師室に戻ると、5時限目「日本社会」の学生が集まっていた。そして、「先生、今日の教室はどこですか?」と…。聞けば、いつもの教室で「英文法」の試験が行われるとのことで、すでのその受験学生たちで教室が埋め尽くされているという。教務課に確認したところ、件の試験実施教室と私の講義教室がダブルブッキング状態になってしまったとのこと。ただし、毎週私が使用しているため、私が優先されることになった…ハズだった。が、すでに答案用紙が配布された後だったらしく、私が空いている教室へ移動することになった。

運の悪いことに、その教室にはCD・DVDデッキの設備がなく、そういう時に限ってCDを使用する予定があって…。やむを得ず、講師室にあるCDラジカセを持って教室に向かった。15分近くロスがあったものの、とりあえず「日本(人)的 “仲間意識”」の最終回として「浪花節的人間関係」の解説は何とか終了し、谷山浩子『恋するニワトリ』と小坂明子『あなた』を鑑賞してその傾向を理解する作業も無事終了した。

こういう日は在来線でのんびり帰るより、新幹線でバビュ〜ンと帰途に就いたほうが良いと思い、こだま号に乗って新横浜を目指した。

帰宅し、お弁当箱を洗いに出すと、妻が「これで、前学期のお弁当づくりは終了かぁ…」と、少し寂しそう。相反して、息子はなぜか上機嫌…。


7月28日(木)

息子の2回目の誕生日…である。

「まだ2歳」なのか「もう2歳」なのかは人によって感じ方が違ってくると思うが、私の実感は後者である。時の流れが早く感じられるので、おそらくあっと言う間に小学生になり、中学生になり…という感じがする。

昨年もそうだったが、息子の誕生日を祝うために横浜アンパンマンこどもミュージアム&モールに向かうことにした。息子の誕生日をアンパンマンとともに祝うのが、どうやら恒例になりつつあるらしい。

アンパンマンミュージアムに到着したのが12時半過ぎだったので、最初にアンパンマンキッチンの予約を入れておくことにした。我ら家族の順番が来る前に、ショッピングモールをアチコチ回り、息子のバースデープレゼントの “あたり” をつけてみる。が、息子の関心はアンパンマングッズよりも食事だったらしく、それでいてアンパンマンと仲間たちに囲まれて嬉しそう。

昼食時ではあったが、40分程度で店内へ案内された。1時間以上は待つことを覚悟していた私としては、何となく時間を得したような気分…。食事と同時に、これまた昨年同様にバースデーパックも注文した。これは、500円でバースデーケーキ(ロウソクは本物だが、ケーキはおもちゃ。店員さんが「ハッピーバースデー」を歌ってくれる)にスタッフ手書きのお祝いメッセージ入りの風船、記念写真にデザート…というラインナップ。昨年は風船に号泣してしまった息子も、今年はフワフワと浮かぶ風船に見入っていた。が、やはりロウソクの火を吹き消すことはできず。

ミュージアムに入ると、展示物に興味を示した息子…。そして、その興味は興奮に変わり、大声を上げてジオラマやディスプレイの間を行ったり来たり、音楽に合わせて踊ったり…。

その興奮が冷めないうちにプレイゾーンに移動するや、所狭しと息子は走り回っていたのだが…。あまりにも長い時間走り続けたため、肩で息をしているような状態になり、スッテンコロリンしてしまうとなかなか起きられず、のたうち回っていた。

やなせたかし劇場でのイベントは、妻のファインプレーで最前列をキープしたのだが、走り回ったツケがここで襲ってきて、せっかく目の前にアンパンマンが現れたというのに、息子の意識は半分飛んでしまったようだった。

イベント終了後、カク〜ンと落ちていった息子…。

結局、息子が眠った状態のままアンパンマンミュージアムを去ることになってしまった。ベビー用品店で買い物中に息子は目を覚ましたのだが、「あっ、アンパンマン…、あれっ?」というようなことを言い、切なそうな表情を見せていた。「あの楽しい時間は、夢だったの?」という気分になってしまったのだろう。デジカメで撮った写真や映像を見せると、「あ〜っ!」と目をキラキラ輝かせながら「やっぱり、夢じゃなかったんだ!」と言わんばかりに画面を指で叩き、大喜び!

親としては、息子が喜んでくれさえすればそれで十分だと思うが…。数年後、今日のことを息子がどう回顧するのかも気になるところである。

まぁ、主役は息子だし、つまらない心配などめでたい日にするものではないし…。


7月29日(金)

今日の息子、2歳になった翌日になってやっとトイレで用を足すことに成功した。トイレ・トレーニングを開始してから、2ヶ月でやっと…。

とりあえず、親バカな報告…。

親になってから、いろいろな価値観が変化しているのがよくわかる。それまで何の関心もなかったようなものに興味を覚えたり、聞き流していたような曲に感動したり、今まで以上に気をつけることが増えてきたり…と、生活にも変化が現れてきている。

全てにおいて優先順位が変わった。生きてゆくことの意味も、働くことの意味も変わった。

何となく、そんな自分を振り返った一日…。


7月31日(日)

「安物買いの銭失い」という言葉を、えらく痛感…。

私は仕事の荷物をデーバッグに詰めているが、その量が多く、以前はスポーツショップで購入したウィンタースポーツ用のデーバッグを使用していた。それさえも数年で損壊してしまうほどのハードワーク…。

このところ、「工場直売」だとか何だとかいう理由でデーバッグ類を安く販売する出店に遭遇する機会が多く、そこでバッグを購入してきたのだが、やはり安いだけのことはあって、この数ヶ月で3つほどバッグを潰してしまった。

それで昨日、買い物に出た際にスポーツショップに寄り、ちょっと値は張るが頑丈なものを購入することにした。ついで(?)なので、容量も多いものを選んでみた。

さて、これはどのくらい耐えてくれるのだろう?

今日は未明に大きな地震があり、一気に目が冴え、あとは浅い眠りにしか入れなくなってしまった。それで、“手つかずの採点” に取りかかることにした。仕事に入るまでにはえらく時間のかかる私ではあるが、仕事に入ればあっと言う間に完了させてしまう私でもある。

作業内容については後日ぼやくことにして、とりあえず今のところ行うべき作業は全て終了! 気分的に、少しは楽になった…と思う。

今日で7月も終了! このところ涼しくて、スッカリ今が夏だということを忘れていたような…。


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