2011年5月のぼやき
5月1日(日)
月替わりに早々、先月末の話から…。
先月末、某焼肉チェーン店の富山県にある支店で生肉(ユッケ)を食した人たちが食中毒になり、10歳未満の男児が死亡した…という新聞記事を目にした。期せずして、その記事の前日に件の焼肉店の新聞折り込みチラシが入っていて、「ウチから近い店舗がないなぁ…」などと妻と話していた私…。
チラシには、
・絶対の自信! だからこそできる 返品可能和牛三品
・A3ランク以上のお肉を使用しており、「おいしさ、安全、安心」そして「手頃な価格」をめざしました。
・●●●(店名)には全店舗にお肉のマイスター(職人)がいます。
・年1回社内テストを受け合格した者に与えられる「フレッシュミート・マイスター」 |
などの文句が「これでもかっ!」というくらいに躍りまくっていた。それらが、かえって痛々しい。
そして今日、他店舗利用の男児が死亡した…という新聞記事を見つけた。どうやら、件の焼肉屋には生食用の肉は卸されていなかったらしい。全て加熱用の肉だったということを、卸業者が証言している。さらに、代表者もこの事実を知っていたというのだから、本当に呆れてモノが言えない。
そこでもう一度、よ〜くチラシを見てみたところ、
・小さいお子さま連れでも、安心してご利用できます
・○○(某番組名)「知らないと恥ずかしい!」ニュースキーワード2011に●●●(店名)が選ばれました! |
という文言もあった。本当に「ニュースキーワード2011」になってしまった焼肉店…。「恥ずかしいのは、アンタらのほうだろ?」とツッコミを入れたくなる一方で、家族で焼き肉を食べていて楽しかったであろう男児たちの悔しさがわかるような気がして切ない。嘘八百を並べ続けて死者まで出してしまったこの店の大罪を思うと、決して今回の一件は許せないのである。
昨夜、久々に(?)我が家で飲酒…。正月に飲もうと思って年末に買っておいた缶入りハイボールを冷蔵庫から取り出し、つまみもなしにグイグイと飲み出した。が、加齢のせいか、それとも前日の寝不足がたたったのか、アルコール分7%の洗礼を浴びてスッカリ意識不明…。居間でゴロンとなったところから、全く記憶がない。妻に聞いたところ、息子がしつこく私の体を触って “いい子、いい子” をしてくれていたり、私の体を踏みつけて怒られていた(私には、怒った記憶などないのだが…)らしい。
私に怒られるたび、息子は私の愛情確認をしたがったらしく、泣きながら私に近寄っては何やら語りかけていたという。が、妻が「お父さんは寝てるから…」と息子に教えても、色々なものを息子は私に差し出しては愛情確認をしていたという。
ちなみに、夜中の3時過ぎに妻が「フトンで寝ないと…」と起こしに来てくれるまで、私は居間で眠ったままだった。
さて、月が改まった初日、今日も天気が荒れ気味…。近所の公園で “最後のお花見” を楽しんでいたグループ(数家族の合同パーティー)など、急に降り出した雨に右往左往し、結局ピクニックシートを片づけて解散してしまった。おそらく、これから宴が盛り上がるというタイミングだったのだろうが…。
雨が一旦上がったので、そのスキに私一人で近所のドラッグストアへ向かい、米と洗剤その他諸々を購入し、急いで帰途に就く。途中で雨が再び降ってきたので傘をさしての帰宅となったが、帰宅後は強い風と激しい雨が襲ってきて…。「あぁ、早めに買い物に出ておいて良かった!」と思う次第。
天気が良ければ新横浜ラーメン博物館にでも行こうかと思っていたのだが、今日は本当に出かけなくてよかったと思う。
5月初日から、長々と文章を打ち込んでいる私…。
5月2日(月)
「真央ちゃん、真央ちゃん!」って言っていたクセに…。
昨日、フィギュアスケート世界選手権で安藤美姫選手が優勝するや否や、「安藤選手、やってくれました!」「私は、安藤選手の優勝を予想していました!」などと白々しくコメントするアナウンサーに解説者たち…。一方の浅田真央選手は…といえば、ショートプログラム7位というのが命取りとなり、結局フリーで順位を1つ上げるも6位で表彰台に届かず。
しかし、いっつも「真央ちゃん、真央ちゃん!」という報道ぶり。こんなふうに、日本のマスコミは有能なアスリートたちを潰してきたんだろうなぁ…。
ついでに、昨日の話をもう1つ…。
このところ、CS放送の無料番組が多く、息子が大好きな「アンパンマン」も無料で一日中放送されていた。それで、それらのほとんどをハードディスクレコーダに予約しておき、録画されたものを順次息子に見せていた。が、アンパンマンの “英語学習番組” を見ていた息子が急に泣き始めた。妻に理由を聞くと、「(番組の中で)アンパンマンがソフトクリームを持って走っていたんだけれど、アンパンマンが転んで(ソフトクリームを)落として泣いているシーンを見て、それで…」とのことだった。そんな衝撃的なシーンがあったとは知らなかったので、よせばいいものをチャプターを戻して件のシーンをもう一度再生してみた。
すると…、たしかにソフトクリームを持ってニコニコ笑って走っていたアンパンマンが “バナナの皮” に足を取られてスッテンコロリン…。ソフトクリームを地面に落として泣いていた。そんなシーンを二度も見せられて、息子の悲しみはマックスに到達したらしい。大粒の涙を流しながらワンワン泣き出し、妻に抱きついてしまった。泣き止むのに1時間以上かかってしまった上、アンパンマンの別の “英語学習番組” を見ても泣いてしまった息子…。
まさか、あのアンパンマンが泣くなんて…と、息子にもショックだったのだろう。アンパンマンに感情移入している息子の姿に、何か優しさの表れを感じた私ではあったが、それを二度も見せたことを後悔したのは言うまでもない。
この気持ちを忘れずに優しい子に育って欲しい…と、そんなことを思う。
さて、今日は天気に恵まれたので、昨日予定していた新横浜ラーメン博物館(ラー博)に行ってきた。先月、新聞にラー博の折り込みチラシを見つけたのだが、そこに「3ヶ月フリーパス引換券」がついていた。メールアドレスを1つ登録すれば、フリーパスが1枚タダでもらえるというものだった。幸い、我が家は新聞を2紙講読しているので、私と妻の2人分のフリーパスがゲットできるワケである。
昼過ぎ、そのフリーパスを2枚ゲットした我ら家族は、まずは無料で入館を果たす。ベビーカーを受付に預け、息子には館内を歩かせてみたのだが…。入館前に「もしかして、(ラー博独特の薄暗い雰囲気に息子が)泣き出すんじゃない…?」などと不安視していたのだが、どうしてどうして、タッタカタッタカ歩き出していった息子…。さらに、今までに見たことのない光景を楽しんでいるような表情を見せる息子に、ホッと胸をなで下ろした我ら夫婦であった。
今日は「ラー博で昼食!」と考えていたのだが、平日ということもあって館内はかなり空いていて、どの店舗もほとんど待ち時間無しだった。とりあえず久々のラー博ということもあり、「1店舗でレギュラーサイズのラーメンを食すより、2店舗ぐらいでミニラーメンを食べよう!」ということにしていた。ただ、息子はこのところいろいろなものが食べられるようになったとはいえ、あまりこってりしたものは食べさせられないので、店のラーメンの特徴をよく吟味した上で、まず「らーめんの駅」に入る。が、ここで選択を誤ったことに気づく。この店は、どちらかと言えばこってり系! ただ、醤油ラーメンを注文したので、息子にも取り分けて食べさせることが出来た。ただし、スープは出来るだけ落としたが…。それでも、息子は満足げに “人生初のラーメン” をチュルチュルとすすりながら食べていた。
その後、館内をグルグルと歩き回り、次の店を探す。息子も楽しそうに歩き回っていた。しばしの散策(?)の末、次は「こむらさき」に入ってみた。どうやら、息子にはこちらのラーメンのほうが口に合うようで、次々におかわりをせがんでいた。う〜ん、1歳9ヶ月で九州ラーメンにハマるとは…?
食後、ミュージアムショップでお土産を選ぶのと並行して、「マイラーメン」を作ってみた。このラーメンは自分で麺やたれ、だし、油をチョイスし、世界でたった1つのラーメンを作ることが出来るというもの。その組合せは5000種類以上にもなるらしく、今なら50円プラスでオリジナルのパッケージ(写真)が作れるというので、妻と息子を巻き込んでフォトスタジオへ…。衣装やら小道具やらを無料で貸してもらえるのだが、「そこまでする必要はないだろう…」とちょっと理性を取り戻した私に、妻が「これ、かぶれば?」と中華料理店の厨師がかぶる帽子を選んで差し出した。そこで、親子3人とも調理帽をかぶって写真に収まってみた。
楽しい企画で、出来上がりもこの上ない記念になるが、だからと言ってそのパッケージをここで紹介するのには気恥ずかしさがあって…。
5月3日(祝)
憲法記念日である。施行されて以降、一切改正されていない “世界的に珍しい” 憲法でもある。「制度=原理×環境」という法則が物語るように、環境の変化は制度の変容をもたらすというのが社会科学的な常識ではあるが…。
今、この国は対外的にはもちろんのこと、国内も環境的に大きく変化してしまった。だからと言って、私は改憲派ではなく、護憲派でもない。キチンと機能する憲法であることを望むだけである。
法の遵守…といえば、一昨日も述べた某焼肉チェーン店での食中毒事件の進展が気にかかる。先日の段階では、件の焼肉屋には生食用の肉は卸されていなかったことが判明していた。卸業者が「生食用の肉は卸していない」と証言し、代表者もこの事実を知っていた…という報道だったが、焼肉店社長の昨日の記者会見では「その肉をユッケにしてみては…と勧めてきたのは、業者側だ!」という、正反対の情報が…。
たしかに、卸業者は「“生食用” というラベルを貼って卸していない」というような主旨のコメントだった。そして、焼肉店社長は「生食に適しているか否かは、法で厳格に規定すべき」とか「肉の生食を法で禁止すれば、こんな悲劇は起きない」などと持論を展開し、卸業者と社長との間に温度差が見られている。ただ、どちらも責任逃れしていることだけは明々白々。
そして今日、さらに被害が拡大している事実が判明。事態は、どう収拾されるのだろう?
ここからは、我が家の話…。
ゴールデンウィークも後半戦に入ったので…というのは関係ないが、今日は天気が芳しくなく、野外型のイベントには向いていない一日だった。そこで、ケータイ国盗り合戦のイベントに臨んだ。4月末から6月まで、東急線沿線を舞台にした国盗りおにごっこというスタンプラリーが開催されることになったのだが、これには東日本大地震のチャリティーの要素も含まれているため、是非とも参加したいと思っていた。
自宅を出て、バスで鴨居駅に向かい、横浜線で長津田へ。今日は田園都市線のみの攻略を目的としていたので、私の通勤定期券でほとんどがカバーできた。が、南町田だけは定期券のエリア外…。まず、その南町田をラリーの出発点とした。
いくつかの駅で下車し、携帯電話でスタンプラリーしていると、やはり携帯電話を取り出している人たちを見かけた。何となく、連帯感が…。
渋谷に到着した後、東急百貨店で開催中の「鉄道フェスティバル2011 in SHIBUYA」に行ってみた。が、渋谷到着前に電池切れしてしまった息子…。入場券を購入して中に入ると、「(息子が)起きていたら、きっと大喜びするだろうねぇ…」という想いばかりが募ってきた我ら夫婦…。幸いにして、入場券は当日限り何度でも出入場が可能だったので、ちょっと遅い昼食(ほとんど夕食?)をとるために会場を出た。そして、エレベータに乗り込んだところで、息子が目を覚ました。
息子は、睡眠バッチリで元気元気状態! ご飯をパクパク食べて、ご満悦。
再び「鉄道フェスティバル」に戻ると、予想通りの反応をする息子…。東急線Nゲージの大ジオラマの前では何度も「あぁ〜〜っ、でんしゃ!」と叫び、目の前を通り過ぎるNゲージを指差しながら、ニッコニコ! う〜ん、息子には鉄ちゃんの素質があるらしい…。
息子はNゲージに夢中だったが、私はNゲージも息子の反応も気になる上に、あの向谷実氏の生演奏も気になって、何とも贅沢な時間を過ごしたような感じだった。
Nゲージのジオラマ前を離れる時、息子がものすごく寂しそうな声を出していたのが、何とも切なくて…。
会場を出た後、息子があるオモチャに執着していた。それを手に入れるには、500円のクジを引かなくてはならない…。息子の強運を信じ、息子にクジを1つ選ばせてみた。息子が欲しがっていたのは3等の賞品で、息子が引いたクジは3等…。う〜ん、たしかに何か持っているような気がする。
いつも乗っている電車でも、いつも通っている街でも、こうして違う目的で乗ったり訪ねたりすると、違った気分になれるもんだなぁ…と、そんなことを痛感した一日でもあった。
5月4日(祝)
4月中の私は、「エンジンが温まっていないのに、無理やり走り続けた車」のような状態だったようで、今日になってその “ツケ” が回ってきてしまった。
午後、妻が家中を掃除している時、息子をお昼寝させるために寝室で寝かしつけをしていたのだが、どういうワケか泣き続けて寝ようとしない…。「眠いなら、寝ればいいのに…」と思いつつ、とにかく気長に付き合おうとしたのだが、逆に私が眠くなってきてしまい…。30分近く泣き叫ぶ息子と格闘後、私もフトンで横になってみた。すると、いつしか夢の中…。意識が戻ったのは、3時間後のことだった。
実は、息子が目覚めたついでに、私を起こしに来た…というのが真相である。
そんな息子も、このところ発音できるボキャブラリー数が劇的に増えてきた。その中には、人やテレビのマネをして覚えたモノが多いようである。先日、妻が「この頃(息子が)『アンパンマン、助けてぇ〜っ!』という言葉を覚えたんだけれど、たまに “アンパンマン” を省略して家中を叫びながら走り回るものだから、絶対ご近所に誤解されると思った」と…。
そのうち、叱られるたびに「アンパンマン、助けてぇ〜っ!」と言うようになったので、意味がわかるようになってきたらしい。
言葉だけでなく、パソコンのメカニズムについても覚えてきたらしい息子…。今日、私がパソコンで文書を作成していたら、急に画面がついたり消えたり…。そして、Windowsがシャットダウンされてしまった。「あれっ、何で落ちた?」と思っていたら、私に寄り添っていた息子がパソコンの電源ボタンを長押ししてWindowsを強制終了させてしまったのである! なぜ、長押し? 誰に教わった?
結局、作成中の文書は保存もされず、さらにWindowsは強制終了に腹を立てたのか、再起動させたら延々とディスクエラーチェックを始めてしまった。
とりあえず、順調に息子が成長しているという証だろう…と思うことにしよう。
5月5日(祝)
以前から「こどもの日には、息子を横浜アンパンマンこどもミュージアムに連れて行ってあげよう!」ということを、妻と企画していた。ことあるごとにアンパンマンこどもミュージアムに連れて行っているが、ミュージアム内に入るのは誕生日の時ぐらいだが、無料ゾーン(レストラン&ショッピングモール)でも十分アンパンマンの世界に触れることが出来、息子も喜んでくれる。
もっとも、“財布の中身との相談” というのが大きな決定要因であることは言うまでもないのだが…。
今日はあいにく太陽に恵まれない一日ではあったが、息子はアンパンマンこどもミュージアムのゲートで興奮し、うどんちゃんのやたいでは「お子様うどん」(食べ終わったどんぶりはお土産として持ち帰り可!)に大喜びし、親の言うことをよく聞きながら “所狭しと” アチコチを歩き回っていた。
ところが、息子はちょっと頑張りすぎてしまったらしく、横浜駅までの道のりで眠ってしまった。なのに、横浜駅西口でバスを待っていた時、バスの停車音でガバッと目を覚ました息子…。バス好きの本能が目覚めたのか!?
今日は祝日ではあるが、ダイエーの「木曜の市」が通常開催されていたため、帰りに鴨居のダイエーに寄って買い物をしようということにしていた。が、往きに乗った横浜市営バスの車内に妻が買い物用バッグを置き忘れてきたため、バッグを市営バス緑営業所に取りに行かなくてはならなくなってしまった。幸い、私は市営バスの全線定期券を持っているので、横浜から乗ったバスを妻は鴨居駅で下車し、私と息子は終点の緑車庫(緑営業所)まで行くことに…。
鴨居駅で妻が下車した際、息子が大粒の涙を流しながら “この世の終わり” のような声を上げ始めた。まさか、「僕、お母さんに捨てられてしまったの?」という心配をしたワケではないだろうが、何か悲しい想いがしたのだろう。鴨居から緑車庫までの数分間、必死に息子をあやし続けていた私…。
そういえば、昨年5月にも市営バス緑営業所に忘れ物を取りにきたなぁ…と、そんなことをバスの中で思い出した。
バスを降りる頃には息子の機嫌も直っていたが、遺失物の受付に行くと再び息子が泣き出してしまった。そんな息子の姿を見て、バスの職員の方が不憫に思ったのだろうか、事務所の奥に下がったかと思いきや、横浜市交通局のキャラクター・はまりんのシールと市営バスの形をしたミニボックスティッシュを持ってきて、「お子さんに差し上げてください!」と…。最近、息子ははまりんも好きになってきていて、市営バスグッズをもらって大喜び! 妻がバスに忘れ物をしなかったら、このグッズは息子の手に渡ることはなかったのである。
災い転じて福となす…といったところか。
バッグを引き取った後、バスで鴨居駅に戻り、買い物中の妻と合流する。が、鴨居までのバス車内でも息子は悲しそうな声を上げ、ひとすじの涙を流していた。私一人では、息子に安寧を与えることは出来ないのだろうか? いや、あの地震以前はそんなことはなかったのだが…。
それでも、家に帰ってもご機嫌モード全開の息子だった。
私にとっては、今日で “とりあえず” ゴールデンウィークの連休が終了。明日から講義が再開するのだが、週末はお休み…ということで、飛び石連休気分である。
しかし、気持ちを入れ替えて出講しなくては…。
5月6日(金)
長いようで短い…、短いようで長かったゴールデンウィーク連休は終わりを告げ、今日から再び講義に戻る。
とはいえ、今日は法学部の2時限目「社会学」のみ。講義内容は、木曜日クラスでは4月末に解説済みの「状況(情況)判断」がテーマ。テーマは同じでも、教室の雰囲気なり履修学生数なりが異なるため、様子を見ながら話を進めていくことにした。
講義終了後、来週の講義内容を確認し、神保町駅に向かう。半蔵門線・田園都市線の運行本数が通常の80%とはいえ、急行の運転はあるため、各停をやり過ごして急行に乗って長津田を目指す。そして、横浜線の快速に乗るため、ここでも各停をやり過ごす。
14時過ぎの帰宅し、昼食後に来週の講義の準備を進めておく。作業が一段落ついたところで、近所に先月末オープンしたコンビニまで “散歩” がてら家族で行ってみた。そこで気がついたのだが、息子は自ら階段を上り下りするだけの脚力が養われていて、たどたどしくはあるがキチンと一段一段を踏みしめていたのである。
さらに、バス通りを歩いていると「あっ、バス! あっ、くるま!」と、バスや車を指差しながら歓声をあげていた息子…。いろいろなことに興味を持つことは素晴らしいのだが、道路に飛び出しやしないかとヒヤヒヤ状態の私…。
今日は立夏…、暦の上では夏になったワケであるが、週末の天気は芳しくないようで…。
5月7日(土)
「母の日」は明日だが、1日早く実家に顔を出した。だが、今日は朝からあいにくの雨模様…。雨の様子を確かめつつ息子に着せる服を選び、出来るだけ雨に濡れない(露天を歩く距離の短い)ルートを選んで移動することにした。
いつもなら相鉄バスで横浜駅に向かうのだが、バス停へはちょっと距離がある…ということで、時間の短縮も兼ねて市営バスに乗って片倉町駅でバスを降り、市営地下鉄で横浜に出た。そして相鉄線に乗り換えて…。
何度か実家に通っているうちに、息子もその雰囲気に慣れたようで、泣きもせず、ニコニコ笑いながら家中をグルグル走り回ったり、食事を楽しそうに食べたり、私の両親とも触れ合っていた。
雨がひどくならないうちに…と、夕方に家路に就いた。駅まで…と思ってタクシーに乗ったが、乗車した途端に息子がポケ〜ッとしてきたので、自宅まで乗ることにした。呼んだタクシーの得意エリアが相鉄線沿線ということもあって、運転手さんが我が家周辺の地理にあまり詳しくなかったため、実家前を出発する際に家までのルートを説明しての帰宅…。以前も実家からタクシーで帰宅したことがあったが、その時より半分程度の時間での帰宅…。
やはり、運転手さんにシッカリとルートを説明するべきであることを痛感…。
5月8日(日)
一昨日、近所に先月末オープンしたコンビニまで “散歩” がてら家族で行ってきたことについて述べた。その際、コンビニで宅急便の手配をした。コンビニに着いたのは18時半過ぎで当日の業者集荷は終了した後だったが、荷物の配達希望日が5月8日だったため、そのまま配送の手続きをした。
レジでバイトの店員さんが宅急便の伝票に必要事項を記載していたのだが、開店したばかりのコンビニということもあって作業がたどたどしく、むしろ私が作業手順を教えてあげたくなるような状態だった。
一抹の不安を覚えつつも、妻と二人で丁寧に「お願いします!」とバイトの店員さんに荷物を託し、家に帰ったのだが…。その後も私の中から “不安” の想いが消えず、昨日の23時前にクロネコヤマトの荷物お問い合わせシステムを利用して荷物の行方を確認してみた。すると、荷物の伝票番号が未登録であることが判明した。要するに、我ら夫婦の依頼した荷物の情報が反映されていなかったのである。
「まさか…」と思い件のコンビニに電話をしてみたところ、店長さんが応対し、レジにはキチンと荷物の配送手続きを受け付けた記録が残っていた。が、店に残っていたのは配送手続きの記録だけではなく、我ら夫婦の委託した荷物も店内にシッカリ残っていたのであった。
店長さん曰く「業者が集荷し忘れたようで…」とのことだったが、電話の最後に「今後はこのようなことのないよう、店員にシッカリ注意しておきますので…」と言っていたので、おそらく店側のミスなのだろう。
しかし、荷物は5月8日に届かなくてはならない理由があって…。結局、今日の昼過ぎに業者が我ら夫婦の荷物を集配センターに持って行き、おそらく配達希望日を1日遅れて先方に届けられることに…。
今年になって我ら夫婦が宅急便を利用して無事に荷物が届いた割合、実に50%弱…。おいおい…!?
さて、立夏が来た途端、本当に夏になってしまったような陽気…。Tシャツ1枚でも十分に過ごせる、そんな一日だった。
こんな日に明け方まで今週の講義の準備をしていたため、昼前までフトンの中にいた私…。あぁ、もったいないことをしたもんだ…と思う。
午後、近所のドラッグストアまで家族そろって買い物に出たのだが、そこで全てを買いそろえられなかったため、バスに乗って鴨居駅前に出ることにした。
今日は陽気が良かったせいか、終始上機嫌の息子だった。夜、風呂場で自分の伸びきった頭髪を妻にジョリジョリされ、切られた大量の髪がお湯に流されて行くのを見て大号泣した息子ではあったが…。
5月9日(月)
いわゆる “大型連休” も明け、今日からしばらく祝日のない日々が続くことに…。
私は…といえば、先週金曜日に(1コマだけとはいえ)講義を担当しているので “休みボケ” などないハズなのに、どういうワケか頭の中と体が別々に動いているような感覚…。講義中に2度も出席を取ろうとしたり、10分ほどで終えようと思っていた “ゴールデンウィーク前の講義の確認” を40分もしていたり…。
その前兆は、三島へ向かう往きの新幹線でも感じていた。新横浜9:22発のひかり号に乗ることにしていたのだが、その出発時間を間違えそうになったり、車内でも時間の感覚がなくなって、降りる準備が遅くなったり…。
それでも無事に三島で下車し、国際関係学部までのんびりと歩いて向かった。
2時限目の始まる前に大学入りし、今日と水曜日に使用する講義用資料を編集し、一気に印刷する。思った以上に編集に手間取るが、かなり早い時間に大学入りしていたので、慌てることなく準備を進められたのにもかかわらず、前述のようなことが起きてしまった。
10分で話す内容を40分かけてしまったのは、3時限目「社会学」でのこと。ただ、今日から新たなテーマに入るため、ワンクッション置くのには40分の復習でも良かったのかもしれない…と思うことにした。長い長い復習の後、「人間関係の諸相と構造」をテーマに解説を始めた。今日はまず、「Human Being」という言葉の持つ意味を中心にPersona論を語る。幸い、週に2回の講義なので、「水曜日に、続きを話せばいいのかな…」といった気持ちはあったが、一方で時間との闘いに焦ったり…と、てんやわんや状態だったことも事実。
出席を2度とろうとしてしまったのは、4時限目「日本の社会」でのこと。講義の終了間際に「あれっ、出席取るのを忘れたかな?」と思い、それで出席調査シートをもう一度回そうとして(学生が記入済みの出席調査シートを私に提示してくれたのですぐ回収したが…)、かえって学生たちに迷惑をかけてしまった。講義のほうは、こちらも今日から新たなテーマに。「日本(人)的発想の根本」と題し、今日は「日本(人)的宗教観・自然観・縁」を中心に解説。日本人が決して無宗教な民族ではなく “多宗教” な民族であることを、例年通り(?)具体的な例を多用して話す。できるだけ学生たちを話に巻き込もうと例年以上に努力するが、教室は妙な雰囲気…。
講義終了後、今日も幸町バス停から「みしまコロッケ号」に乗って帰途に就いた。私が乗る「みしまコロッケ号」は、たいてい空席が目立つ。が、今日は「空席が目立つ」というレベルではなく、私が乗り込むまで乗客が一人もいない状態だった。さらに、のぞき見した予約一覧によれば、私以外にもう一人しか予約を入れていない状況…。ほとんど貸し切り状態のまま、バスは幸町を出発した。
最後の乗車扱いバス停でもう一人の予約客を乗せたバスは、裾野インターから東名高速に入り、足柄サービスエリアで10分休憩。しかし、この時の私は意識がほとんど無くなりかけている状態で、とても座席を立って外に出られるような状況ではなかった。加えて、もう一人の乗客も車外に出ようとせず、結局は運転手さんがバスの点検を済ませてすぐに出発してしまった。
おかげで、東名江田には定刻通りに到着。私は、その5分前まで爆睡状態に陥っていた。週明けだというのに、疲れているのかなぁ…。
明日は、全国的に天気が下り坂らしい。明日は静岡英和学院大学への出講だが、往き帰りとも高速バスを利用することにしていた。が、天気予報では静岡も横浜も夕方は雨が降るらしいので、帰りのバスの予約を来週のバスに変更し、新幹線の予約を入れた。
そして、あらためて「高速バスって、とっても経済的なんだなぁ…」ということを痛感した。ありがとう、高速バス!
それにしても、今日の「ぼやき」にはまとまりがないなぁ…。
5月10日(火)
天気予報によれば、今日は午後から神奈川県も静岡県も強風と強雨…とのことだった。その予報を信じた私は、なるべく早めに家を出て、東名江田を目指すことにした。
東名江田バス停で駿府ライナーを待っていたところ、定刻より5分以上早くバスが姿を現した。「おっ、これは幸先が良いぞ!」と思っていたところ、バスは停留所の手前でハザードランプを点滅させて停車してしまった。つまり、時間調整に入ってしまったのである。だったら、バス停まで来て私を乗せてくれたら良いものを…とも思ったが、他のバスが入線しても良いようにという運転手さんの気遣いだったのだろう。
駿府ライナーが東名高速から一般道に降りた途端、バスがガタガタと揺れ始めた。「運転がヘタなのかなぁ?」と思ったが、実はかなり激しい風がバスの横から打ち付けてきていて、運転手さんはバランスを取りながら運転していたのである。運転がヘタだなんて、とんでもない! 実は、かなりの熟練だったのである。
運転手さんへの失礼な推測を心の中で詫びながら静岡駅で降車し、清水先生の事務所へ向かう。いつものように、しばし歓談。そして、駅に移動し、静岡英和学院大学行きのバスに乗る。
大学に到着後、講義用資料を急いで作成する。が、昨日と同様に “頭の中と体が別々に動いているような感覚” が抜けず、作業に予想外の時間を要してしまった。えらいロスタイムの末、何とか3時限目「国際関係論」用の資料だけを完成させる。
3時限目「国際関係論」は、連休前に「国際と民際」の違いについて講義したことを再確認する意味も込め、例年通りザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』にまつわる国際問題を語る。解説をしただけでは面白くない(?)ので、『イムジン河』をCDで聴かせ、さらに発売禁止になったのを受けて傷心の加藤和彦が作曲した『悲しくてやりきれない』も聴かせることにした。
予定では、この解説には20分程度の時間を充てることにしていたのだが、気がつけば40分以上も費やしていた。急いで気持ちを切り替え、今日の本題に入る。連休明けの講義では、いつも1クッション置くような内容を挟み込んでいる。「権力の範囲・環境」と題して、政治的視点を含めつつ、様々な関係性を把握するための考え方(の1つ)を残り時間全てを使って語り続けた。
4時限目は空きなので、5時限目「異文化コミュニケーション論」の資料作成に充てた。が、今日から講義内容が多岐に亘ることになるため、一度に数種類の資料を配付していく必要がある。とりあえず3種類の資料を印刷しておいたのだが、講義開始直前になってもう1枚作成しておかなくてはならないことに気づき、アタフタしながら印刷機と格闘する。
出来たてホヤホヤの講義用資料を抱えて、急いで教室に向かう。連休前から「異文化とは何か?」をテーマに解説を進めているが、最初に前回までの流れを簡単におさらいし、「同じものを見ても異質な部分ばかりを追えば違うものに見えるし、違うものでも同じ部分を探せば類似したものに見えてくる」という「異質性と同質性」の関係性を、具体例を挙げ、さらにバージョン違いの数曲を聴きながら解説した。
講義終了後、清水先生とバスで静岡駅まで戻る。大学を18時発のバスに乗るつもりであったが、頑張れば17:45のバスに間に合いそうだったので、とりあえず急いでバス停に向かうと、すでに長い列が静岡駅行きバスに吸い込まれ中! 乗降口付近で立ち止まっている学生たちを中ほどに詰めさせて、何とか乗り込む。
天気が下り坂ということも影響してか、幹線道路は予想外の渋滞…。昨夜のうちに18:36発のひかり号に予約を入れておいたのだが、もしも18時発のバスに乗っていたら、間に合わなかったかも知れない…。
横浜市内は予報通りに雨が降っていたが、傘をさせばしのげる程度の雨量だった。アチコチの天気予報サイトにアクセスしたところ、21時過ぎに横浜市内は1時間あたり20ミリの降雨という表示が出ていたので「あぁ、新幹線で帰途について良かった…」とホッとしたものだったが、実際にその時間が来ても激しい雨の降る気配はなかった。が、夜が更けてゆくごとに雨音が気になるようになり…。
明日は無事に出講できるのだろうか?
5月11日(水)
天気予報通り、夜から勢いのある雨が降っていた。
本当は御殿場まで高速バスで向かい、そこで路線バスに乗り換えて国際関係学部入りするつもりだったが、昨夜のうちにバスの予約を来週に変更し、新幹線で三島に向かうことにした。
新横浜からこだま号に乗ってすぐ、携帯電話にニュースメールが届く。雨量が規定量を超えたため、博多〜広島間で山陽新幹線が運転を見合わせているという内容だった。太平洋側に沿って張り出している前線の影響らしいが、中国地方や九州のみではなく午後には首都圏でも大雨警報が出され、アチコチで鉄道の運転見合わせが…。
強い雨の降る中、なるべくズボンを濡らさないようゆっくりゆっくり気をつけながら歩いて大学入りする。
ここで、ちょっと話を脱線させると…。
数年前、購入しようかどうか迷い続けた挙げ句、「そんなお金があったら、息子の紙おむつを買おうじゃないか!」と自分に言い聞かせて購入を見送ったCDがあった。先月21日に元キャンディーズの田中好子さんが他界され、件のCDをやっと購入しようという気持ちが芽生え、インターネットで購入しようとしたのだが、あいにく在庫切れ…。そして先日の日曜日、再びインターネットでCDの在庫状況を調べたところ、十分な在庫が確保されていることを確認したので、思い切って(?)注文することにした。「お急ぎ便」扱いにしたので、月曜日には我が家に配達された。
そのCD…「GOLDEN☆BEST/キャンディーズ」のジャケットが目に入った瞬間、「あっ、これだ!」と急に思い立ち、大学に持っていくことにした。そして、4時限目「日本の社会」の講義用資料の中に、『春一番』の歌詞カードを刷り込んでおいた。
講義のほうは、雨が降って学生の集まりに多少の影響が出ていたようである。さらに、体調不良の学生が数名…。それでも、いつものように講義は全力投球!
3時限目「社会学」は、月曜日から「人間関係の諸相と構造」について解説しているが、今日は特に「完璧に期待に応えて演技できる者が存在するか?」というテーゼを中心に、Human BeingとSupreme Beingの関係性を語る。
4時限目「日本の社会」では、最初に慣用的表現に関する小テスト(小クイズ)を実施し、月曜日と同様「日本(人)的発想の根本」について語る。今日のメインは「ハラ(腹)」について。日本人が古来大切にしてきたハラ(腹)にまつわる話を慣用句を用いながら説明する。日本人は、物事をあまりハッキリと(直接的には)伝えないことを美徳とする部分が多いという点について、キャンディーズの『春一番』の詞とメロディーについて解説して理解を深めてもらった。早速、キャンディーズの出番が来たのである。
5時限目「日本社会」は、今日からいよいよ日本(人)の特徴的な部分を解説することになる。今週と来週は「日本(人)的 “愛”」について。まず、日本人の心に響くラヴソングの傾向性を、実際に6曲(メドレー)を鑑賞して確かめた。そして、日本人の愛の特徴を西洋の愛と比較し、農耕民族的な特徴から解説を進めていった。
講義の最中から雨がドンドン勢いを増していたので、出来れば帰りは新幹線でバビュ〜ンと…と思っていたのだが、先週購入した乗車券を今日の日付で変更してしまったため、これ以上の乗車変更がかけられなくなってしまい、やむを得ず在来線で帰途に就くことに…。
東海道線の窓を、容赦なく雨が打ちつけてくる。雨がやむ気配など全く感じられず、横浜からどうやって家に向かうかを慎重に考えなくてはならなくなった。とりあえず、歩く距離と減らして混雑を避けようと思い、横浜駅西口から横浜市営バスに乗って帰る方法を採択した。が、みんな考えることは同じらしく、バス乗り場には今まで見たこともないほどの長い列ができていた!? 幸い、私が乗るバスの前に別系統のバスが到着したため、私はゆったり座って帰ることができたが…。
明日は、朝が早い…。雨で交通機関が乱れないことを願うのみ。
5月12日(木)
このところ、天気予報がかなり気になる。予報通りなら、今日は午後から “1時間あたり10ミリ” の雨が降ることになっていた。しかし、朝6時前は(曇り空ではあったが)雨は降っておらず、雨の降る前に家を出てバス停に向かった。
いつもの木曜日と同様、朝一番の横浜市営バスで片倉町に向かい、市営地下鉄に乗り換えて横浜に出た。そして、横須賀線、山手線、常磐線と乗り継いで、予定通りに松戸に到着した。
改札を抜け、バスターミナルへダッシュし、停車中の京成バスに駆け乗った。道路が予想外に空いていたため、8時10分前に松戸歯学部に到着してしまった。時間にかなり余裕ができたので、大学敷地内のコンビニに入り、缶コーヒーを買い、グビッと飲み干し、心身をリラックスさせてから講師室に向かった。
1時限目「社会学」は、「よくぞ無事に終わってくれた!」という感じ…。学生との関係が劣悪だとか、体調不良だとか、そういうことは全くない。しかし、どうしてもゴールデンウィーク明け最初の松戸歯学部出講時には2年前の悪夢が蘇ってしまうのである。あの日は、車内に長時間閉じこめられ、いつ運転再開するかわからない状況下で「松戸にはたどり着けるのだろうか?」という焦燥感…という、イヤ〜な想い出がある。
今日は交通手段に乱れもなく、無事に松戸歯学部入りでき、かなり安心感を得たのである。
講義のほうは、今日から「社会的動物としての人間」をテーマに話を進めることにしていたのだが、他学部で同内容の講義をした際に板書の時間が足りなくなってしまった反省から、今日はパソコンに板書内容を打ち込み、それをプリントアウトして学生たちに配布し、時間的な心配を取り除いた上で解説に入った。だが、“余裕” があると思って講義に入ると、逆に時間的感覚が鈍くなってしまうらしく、結局最後には駆け足で解説をする有様…。それでも、「福祉的観点」や「ダブル・ハピネス」などの説明は完了させることができた。
若干の雨が降る中、バス停へ急ぎ、松戸駅に戻る。予定していた11時ちょうどの常磐線にギリギリで間に合い、北千住で東武線・半蔵門線に乗り換える。昨夜、寝るのがちょっと遅くなってしまったので、足りない睡眠を神保町までの移動中に補っておく。
法学部に到着すると、みんな話題は天気のこと…。予報通りに雨が降るのか否か、明日の雨が降るのか否か…などなど、とにかくみんな天気が気になるようである。
3時限目「社会学」は、ゴールデンウィーク明け最初の講義となる。そこで、少し時間をかけて4月中の解説内容を確認することにしたのだが…。私が教室に入っても学生たちがおしゃべりをやめようとしないので、軽く一括した上で、“レディネス” の概念を語り、なぜ私が学生たちにアレコレ注意するのかを説明した。予定外の話から講義がスタートしてしまったため、どこかで解説を端折らなくてはならない状況に置かれた私であった。が、なぜか予定していた内容を全て語ってしまい、最後は時間との闘いを強いられた。…というのも、今日は予定を変更して先月末に解説した「状況(情況)判断」の話を延長することにし、価値判断や知識−技術について解説を加えることにしたため、学生たちの反応を見ながら説明の分量を調整するつもりでいたのである。ただでさえ時間がかかりそうな方法を採択しているのに…。
今日は、恒例のダイエー「木曜の市」である。雨がひどくなる前に買い物に行こうと考えていた妻は、息子をだっこして傘をさし、バスに乗って鴨居に向かった。しかし、往きはよいよい帰りは…である。息子をだっこしたまま重たい荷物を抱えて傘がさせるのだろうか?…という一抹の不安を覚えた私は、法学部での講義用資料編集作業を早めに終えて、急いで水道橋駅に向かった。そして、東京から新幹線に乗り換えた。
恥ずかしながら、私は今日まで一度もN700系に乗ったことがなかった。そこで、新横浜までの移動にのぞみ号を利用することにして、人生初のN700系乗車をした。新幹線を利用することにした理由は、単に早めに鴨居へ向かおうと思ったことだけではなく、雨が強くなれば田園都市線のダイヤが乱れるであろう事を考え、できるだけ乗車時間の少ないルートを採択したのである。
新幹線を利用した甲斐あって、妻が会計する前に合流することができた。予報とは違って激しい雨が降らなかったものの、やはり大雨警報は発令され、それなりに強い雨が降っていたので、妻一人に息子と荷物を任せるワケにはいかなかった。新幹線利用は、それなりに効果があったらしい。
明日は、青空が広がるという予報…。気温も28〜30度まで上昇するという。雨の後に夏のような陽気…。暑さよりも湿度が心配…。
5月13日(金)
実は昨日、帰りに新幹線の特急券を購入した際に復路分も購入しておいたため、今朝は新幹線通勤…。新横浜から東京に向かう8時台のひかり号とのぞみ号は、空席があれば自由席券で指定席を利用することができる。そのため、何ともゆったりとした通勤が実現した。しかし、鴨居から新横浜まで乗車した横浜線の混雑具合は、かなりキツイものだったが…。
8時半前に家を出て、法学部には1時間足らずで到着する。講義の準備がゆっくりできる状態だったが、2時限目「社会学」は昨日と同じ内容であり、改めて用意する資料もなく、加えて教員控室がメールボックス入れ替え作業のため使用できず、とりあえず来週以降の講義の確認をしながら過ごした。
法学部での講義を終えた後、通信教育部へ移動して昼食をとる。空き時間である3時限目を利用して、前回までの講義内容を徹底的に(?)確認する。“前回” とは言っても、実に3週間前の話…。そのため、今日は講義の半分近くを利用して前回までの復習をすることに決めた。
4時限目「社会学」は、準備の甲斐あって展開に悩むことはなかったが、まだまだ学生たちが私の講義の “ノリ” について来られないことが多く、妙な温度差が生じていた。が、それを逆に利用して、学生たちをいじってみた。講義の内容は、法学部と同様に「状況(情況)判断」の続きで「価値判断」について語る。
帰りは神保町から “いつものように” 半蔵門線・田園都市線を利用したのだが、駅について雰囲気がおかしいことに気づいた。電車が来ないので、ホームに人があふれそうな勢いだったのである。大手町で車両点検を行っている関係で、半蔵門線は運転を見合わせているとのことだった。20分以上待った後、各停が入線した。が、それをやり過ごし、次の急行を待つことにした。果たして…、急行は1分後にやって来た!
その後の乗り継ぎは順調ではあったが、神保町での “足止め” が暗い影を落とし…などと大袈裟なことではないにせよ、何となく今週最後の出講日がスッキリと終わらなかったような印象になってしまったような気がするのは、ちょっと考え過ぎか?
とりあえず、気分を入れ替えて週末を過ごそうかな…。
5月14日(土)
以前からの悩み事…。
パソコンなどでDVDを編集し、それを講義で使用する際、教室に設置されているDVDデッキによっては相性が悪く、コマ落ちしたり、途中でフリーズしてしまったり、最初からディスクが認識されなかったり…という類のトラブルの発生を、数え切れないほど経験してきた。市販のDVDであれば、この症状は激減する。
「安いディスクを使うと、エラーの発生確率がアップしてしまうのかな?」と思い、ちょっと高価なブランクディスクを購入し、それで編集をしてみても、結果的に何ら効果がなかった…ということもある。
問題解決のためにいろいろ調べてみたところ、今までDVD−Rで編集をしていたのがエラーの原因かも知れないことが判明した。そして、DVD+Rで編集すると互換性が大幅にアップするらしいことも知った。DVD+Rで編集してディスクのID情報をROM化してしまえば良いらしいのだが、それはあまり難しい作業でもないらしいこともわかり、早速試してみた。
出来上がったディスクを、我が家のDVDデッキ2台+パソコンで再生してみた。想像以上の結果となった。
そのため、今日はDVD+Rのブランクディスクを買い増ししようと思い、さらに息子の紙おむつのストックがなくなってきたので、昼過ぎにららぽーと横浜まで行ってきた。残念ながら、ららぽーとのアチコチのお店を見て回ったものの、DVD+Rのブランクディスクを扱っているところはなかった。汎用性が低いDVD+Rは認識度も低く、あまり売れないらしい。
今日はDVD+Rの購入を諦め、明日また “しきり直し” することにした。
それにしても、いろいろな規格があるもんだなぁ…。ブランクディスクを選ぶ際は、それぞれの特性を活かしてあげないといけないのだといういうことを、今さらながら痛感した。
これで今までの “悩み” が解消されたら、これに勝る安心はない!
5月15日(日)
私は昨日になって初めて気づいたことなのだが(妻は、数日ほど前から気づいていたという)、息子は清涼飲料水の自販機を見つけるたびに「ジュス〜ッ! ジュス〜ッ!」と叫び出すのである。あっちの自販機を見ては「ジュス〜ッ!」、こっちの自販機を見ては「ジュス〜ッ!」と叫ぶのだが、たばこの自販機を見ても無反応…。賢いのか? それとも意地汚いのか? とにかく、叫びまくっていた息子…。
さて今日は、昨日購入できなかったDVD+Rのブランクディスクを求め、昼過ぎにヨドバシ横浜へ行ってきた。そこには、当たり前のようにDVD+Rが並べられており、なぜかわからないが妙にホッとする。
会計時、「貯まっているポイントがありますが、使いますか?」と聞かれ、どのくらいポイントが貯まっているのか尋ねると、900ポイント近くあるという。1ポイント1円で使用できるので、えらくお得な買い物になった。
せっかくヨドバシ横浜に来たのだから…と、アレコレと見て回る。そして、デジカメ売り場でカメラケースを購入する。さらに、携帯電話のフロアに移動して充電器を購入するが、カメラケースの購入時にまたポイントが累積されたため、こちらもお得な買い物になった。
ありがたい話である。
ヨドバシでの買い物の最中、インターバル(?)で玩具売り場へ行ってみた。ある一角には “数え切れないほどのガチャポン” が並び、クレーンゲームが設置されているのだが、その中の1つに息子は目を奪われて、じっとたたずんでいた。そのクレーンゲームの中には、数種類のドアラが…!? どうやら、ドアラが気になったらしい。「ここで一丁、父親の威厳を示してやろう!」などと思い、100円玉を1つだけ投入し、クレーンを操作する。息子の目の前でカッコイイところを見せてやろうとした次第である。そして…、ドアラをゲット!
しかし、息子の反応がおかしい…。「はい、どうぞ!」とドアラを渡すと、何やら言い出した。そこで、私はある事実に気づいた! 息子は、ドアラをチェブラーシカと間違えてしまっていたらしい。帰宅して、我が家の居間にあるチェブラーシカのカレンダーとドアラを見比べ、ドアラを私に差し出して「(チェブ)ラーシカ!」と言い、ニコニコ笑っていた息子だった。
ヨドバシでの話に戻って…。 玩具売り場にあるプレイゾーン(マットが敷いてあり、販売している玩具の一部を自由に体験できるようになっている)を通った時、いつもなら大して関心を示さない息子が、なぜかしきりに遊びたがっていた。基本的に、今まで息子は同年代の子供が集まっている所に入り込もうとしなかったのだが、今日はなぜか積極的…。
各種玩具で遊んでいると、そこへ双子の姉妹(おそらく、息子と同じくらいの月齢か、ちょっと上)が現れた。双子の片方が息子の遊んでいるところに近づき、玩具を共有していた。が、もう片方の子が二人の遊んでいるところに近づいた次の瞬間、息子の腕をパシンとはたいて無理やり割り込み、さらに息子の居場所を奪ってしまった。為す術のない息子…。反撃もせず、しばらくその場を動かなかったが、別の玩具を見つけて、何事もなかったかのように遊び続けていた。「やっぱり、女の子のほうがシッカリしているんだねぇ…」などと話をしていた我ら夫婦であったが、それよりも事を荒立てずにおさめてくれた息子の行動にホッとした私であった。
結局、ヨドバシ横浜には日が暮れる少し前まで “滞在” していた我ら家族…。そして、暮れなずむ街を走るバスの中でスヤスヤ眠ってしまった息子…。
そんな日曜日…。
さぁ、明日からも頑張るぞ〜っ!
5月16日(月)
このところ、息子(の動き)から目が離せない。
最近、我ら夫婦が食事中に使用しているイスに興味を持ち始めた息子。数日前から全身を使ってイスによじ登って感覚を習得したらしく、イスに座ることまで覚えてしまった。
さらに、イスの上にに立ち、テーブルにも登ろうとした息子…。さすがに、これは行儀も悪い上に危険度も高いので、(そのたびに)キチンと注意しているのだが、懲りもせずに何度もチャレンジする粘着質(?)なところがある。
そして…、イスごと倒れること数回!? でも、懲りもせずに今日もせっせとイスによじ登る息子である。
そして、さらなる才能を見せ始めた息子…。昨日マクドナルドでお茶を飲み、店を出ようとした時のこと、スタッフのお姉さんにニコニコしながら「バイバ〜イ!」と声をかけていた。そして、お姉さんにずっと手を振り続けていた。すると、お姉さんがポケットから「ハンバーグラー」と「バーディ」のシールを息子にくれたのである! シールをもらってご機嫌の息子に「“ありがとう” は?」と促すと、ペコリと頭を下げて、嬉しそうに再びお姉さんに手を振る愛嬌の良さ! 誰に教えてもらったんだ? そして…、誰に似たんだろう?
今日は…、バス好きの血が再び騒ぎ出し、国際関係学部へバスでアクセスすることにした。7時前に家を出て、バスで鴨居駅に向かい、横浜線に乗り換えて長津田へ。そして、田園都市線で市が尾へ…。8時ちょうどの東京・河口湖号を待ったのだが、気が急いて早く家を出すぎたことにここで気づいた。
東京・河口湖号は、5分遅れで市が尾駅を出発! その後、東名高速を順調に走行…していたらしいが、私は不覚にも熟睡してしまい、足柄SAでバスが休憩するちょっと前まで眠り続けてしまったのである。
休憩後、バスは御殿場インターで一般道に出て、御殿場駅へ。ここで下車し、路線バスに乗り換えるワケである。が、「御殿場で降りる人なんて、いるのぉ?」と、私の前の席の女子大生がバカにしたような言い方をしているのが聞こえてきた。その横を通り過ぎる私…。声をつまらせる女子大生…。
三島駅行きのバスは、9時半に定刻通りの出発。予定では御殿場駅から日大前までは50分ほどで着くということだったが、途中で道路工事と遭遇し、5分のロスタイム…。それでも、1時限目の終了前に大学入りした。
いつものように私の担当講義は3時限目からなので、午前中は今週中に配布する予定の講義用資料の印刷をして過ごした。予想以上に印刷機が調子よく、あっと言う間に全ての印刷が終了してしまった。
昼休みをはさんで、3時限目「社会学」にのぞむ。今週最初の講義ということもあり、これから金曜日までの運勢を占う意味でも大事な講義…のハズなのに、今日は怒鳴った怒鳴った! 半分以上は演技であるとはいえ、気分の良いものではない。どうして、講義の途中に平然と教室を出て行く学生がいるのだろう? どうしても我慢しきれなくなり、申し訳なさそうに退室する学生もいるが、こういう場合は見て見ぬふりをすることにしている。が、さも当然の権利の行使のような態度で教室を出ようとする学生に対しては「おい、どこに行くんだ?」と激しい口調で問いただすことにしている。
最近は、私の問いかけを無視して教室を出る学生が増えた。教師の言うことは聞かないクセに、「単位をくれ」だの「教え方が悪い」だの何だのケチをつけるのは、こういうタイプの学生が多いようである。
今日は、出ていこうとする学生に「おい、どこに行くんだ?」と問いただしたところ、一旦は私を無視して教室を出ようとしたが、「勝手に出ようとするな! 戻れ!」と激しい口調で指示すると、一瞬の躊躇の後、席にしぶしぶ戻っていった。どうみても、余裕綽々…。せっぱ詰まった感じが見受けられなかったのである。が、件の学生は、私から注意を受けた後はずっとふて腐り続けていた。
気分を害しながらも、ペルソナをかぶり続けて講義を続けた。先週から「人間関係の諸相と構造」について解説を続けているが、今日は念入りに先週の内容を復習し、人間関係の特徴について語った。大学近くの小学校で運動会が開催されていたため、その歓声やらBGMやらが容赦なく教室を突き抜け、何度か解説を中断しながらの講義となったが、最低限説明しておこうと思ったところまでは何とか到達!
4時限目「日本の社会」は、今日から「日本(人)的コミュニケーション」について語ることになる。その初回は「以心伝心」を中心に、ホンネとタテマエの特徴を語る。
講義終了後、今日も幸町バス停まで歩いて向かい、「みしまコロッケ号」に乗った。日の暮れかけている空と富士山が水墨画のようにマッチし、なかなか綺麗だった。足柄SAで停車中も、あえて下車せずに車内から富士山を眺めていた。
東名江田で下車する際、往きと同様に「こんな所で降りる人なんて、いるのぉ?」と、通路をはさんで隣に座っていたご婦人方が話していた。その横を通り過ぎる私…。声をつまらせるご婦人方…。
日が長くなったので、あざみ野駅までの道のりは悲壮感もなく、いつもより5分以上も早く駅に着くほどだった。タイミング良く田園都市線もやって来て、さらに長津田では横浜線がちょっと遅れていたこともあって、鴨居にも予定より早く到着した。
そのため、予定より1本早いバスに乗って家路に就くことになり…。バスを降りて家に向かって歩くと、どこかで見覚えのある親子連れの姿が…。妻と息子だった。私の出迎えに来てくれたのだが、「お父さんが帰ってくるのにちょっと早いけど、バス停に行って待ってようか?」などと言いながら家を出たそうである。が、私が1本早いバスで帰ってきてしまったためにバス停に到達する前に私と合流することになってしまった次第。
それでも、息子は何だか嬉しそう…。
家族の想いに感謝して、明日からも頑張らなくては…と思う。
5月17日(火)
先々週の木曜日から、左足の太股に痛みが…。その時は「時間が経てば、鎮まるだろう…」などと思っていたのだが、1週間経っても痛みがひかず、それどころかピシンピシンといった痛みの間隔が短くなってきてしまった。そして先週末、痛みがシャレにならない状態になって…。
肉離れのような痛み…。昨夜から足に負担をかけないように気をつけつつ、今朝起きてボルタレンテープを貼り、走らずにすむよう時間的に余裕を持って移動できるようにした。
足が痛いのなら歩く距離を減らすべきなのだろうが、なのに今日もあざみ野駅から東名江田バス停まで15分近くを歩き、駿府ライナーに乗り込んだ。バスに乗ってしばらくすると、意識不明状態に…。足柄SAでの休憩も車外に出ることなく(眠い&足に負担をかけないため)、じっと座席で過ごすことにした。
今日の駿府ライナーは、東名高速だけでなく一般道も渋滞に巻き込まれず、終点の静岡駅に15分以上早く到着した。「別に、こんなに早く着かなくてもいいのに…」と思いつつも、スイスイとバスが走行する様はなかなかのものだった。
静岡駅前の静鉄ジャストラインの案内所でLuLuCaにチャージして、ゆっくりゆっくり歩いて清水先生の事務所へ。それでも、いつもより早い訪問…。いつものように、しばし歓談。講義用資料をプリントアウトさせていただき、静岡駅前に移動し、静岡英和学院大学行きのバスに乗る。
大学に到着して、足の負担を軽くするための案を印刷機の前でしばし練った。結果、今日はあまり板書しないですむように板書事項のほとんど(あるいは全て)を印刷して学生に配布することにした。
3時限目「国際関係論」は、今日から5週連続で「グローバリゼーション」「ナショナリズム」の解説である。導入として、今やこの星(globe)の上の出来事は他人事ではないということを語り、グローバリゼーションの概念や類似概念について解説する。昨夜、私が24年の間に取得した4冊のパスポート(の重要なページ類)をスキャニングし、それをムービー編集してDVDにしたのだが、これを教室で再生し、グローバリゼーションと日本国パスポートの変容とを関連させて説明した。
念のため実物も持っていったのだが、この “企画” は私の予想よりもちょっと好評だった模様。
4時限目、空き時間を利用して講義用資料の追加印刷をするが、何やら外が騒がしい…。激しい雨と雷…。「横浜へ帰れるのかねぇ…」などと心配しつつ、作業に戻る。
5時限目「異文化コミュニケーション論」は、「異文化とは何か?」の最終回。最初に前回までの復習を念入りに行い、その後で「文化変容」「グローカリゼーション」について解説をした。今年は、グローカルな現象の具体的理解のために『Amazing Grace』を鑑賞した。最初に、日本では定番とされている白鳥英美子バージョンの鑑賞。そして、夏川りみのウチナーグチバージョンを鑑賞し、それらの違いを学生たちに耳で味わってもらうことにした。静岡英和学院大学はキリスト教系大学であるため、あえてこの選曲をしてみた次第。そして、共感を得た。
講義を終えた頃には、雨がすっかり上がっていた。青空も顔をのぞかせ、日差しも回復…。
今日は、帰りも高速バス…。静岡駅発の東京駅行きバスに乗り込み、しばし仮眠…。往きと同様に東名高速は渋滞もなく、極めて順調にバスは走行した。そのため、東名江田にもほぼ定刻に到着! 心配された雨も上がっていて、今日は一度も傘をささずに済んだ。
明日も高速バスを利用して出講するつもりだったのだが、足の具合と昨日今日の疲労具合を考慮し、高速バスの予約を取り消した。
まだ週が始まったばかりなのに、何とも先行き不安な状態…。
5月18日(水)
あらためて、「ポポポポ〜ン」の凄さを痛感した一日…。
昨日のうちに高速バスの予約を取り消し、こだま号の予約を入れておいたので、今日は睡眠時間もバッチリ確保できるハズだったが、体のリズムが “早起き” に慣れてしまったらしく、アラームの鳴る1時間以上前に目が覚めてしまった。
早起きしたついで(?)に、左足の負担を軽減させるための方法を考えた。とりあえず、パソコンに保存してある講義用データベースから板書事項をプリントアウトし、それを学生に配布することで左足を休ませようと企てる。
早起きした甲斐あって、落ち着いて作業にあたることが出来た。
新幹線で11時前に三島に到着し、左足に負担をかけないようにゆっくりゆっくり歩いて、いつもより1.5倍程度の時間をかけて国際関係学部入りする。そして、プリントアウトした板書事項を印刷し、さらに昨夜急いでパソコンに入力した歌詞カードを印刷する。
昼休み中も念入りに講義用資料を確認し、万全の状態で教室に向かったのだが…。
3時限目「社会学」は、「人間関係の諸相と構造」の本論最後。新しい資料と板書事項を学生に配布し、地位と役割の関係性について語った。その理解を深めるため、ピタゴラスイッチでおなじみの『ぼくのおとうさん』をDVDで再生する。私が講義で2コマ使って解説したことが、たった1分15秒の曲に凝縮されて説明されているので、何となく不思議な感じがする。
4時限目「日本の社会」の講義開始前に、DVDの再生チェックをする。その際、「ポポポポ〜ン」でおなじみの「あいさつの魔法。」を再生したところ、「ポポポポ〜ン」の部分で学生たちが大合唱! 講義内容は、前回の解説内容「以心伝心」を日本のヒット曲で確認するべく、歌詞カードを使いつつ、用意したCDを再生しつつ…というものを企画していた。が、「ポポポポ〜ン」のDVDを見ていない学生たちの心の動きを理解してあげようと、企画を変更して「あいさつの魔法。」と「こだまでしょうか」を再生し、それぞれに社会学的観点からの解説を加えることにした。そのため、せっかく昨夜作った資料は、全く触れることもなく…。
でも、学生たちが解説に興味を持ってくれさえすれば…。
5時限目「日本社会」では、トラブル続出! DVDデッキでDVDとCDの再生をしているのだが、何とデッキがCDの大半を認識してくれないのである! DVDが認識されないことはあっても、CDが認識されないなどということは今までにあり得ず、心の中ではかなり焦ったが、「認識されないのなら、仕方がない! CDなしで解説します!」と、“肝の据わった教師” を演じながら、「日本(人)的 “愛”」の続きとして「慈悲」「甘え」などの概念について語った。
講義終了後、「まさか、このデッキはDVDまで認識されないなんて事はないだろうなぁ…」と不安になり、「ポポポポ〜ン」のDVDを再生してみた。すると、学生がそのまま教室に残り、再生を終えるまで帰らずにいた。
「ポポポポ〜ン」の威力、恐るべし!
帰りは、東海道線東京行き直通列車で、のんびり横浜に戻った。仮眠をとりつつ、気がついたように明日以降の講義の確認をしつつ、1時間40分があっと言う間に過ぎるような感じ…。
明日と明後日は、首都圏での講義…。だが、明日からは朝からの出講となるので、早く寝て、疲労を取り、左足の痛みも鎮めて、シッカリ講義にのぞまないと…。
5月19日(木)
さぁ、いよいよ週の後半の講義…。5時過ぎにアラームの「ポポポポ〜ン」で目覚め、急いで身支度を整え、6時前に家を出た。バスと地下鉄を乗り継いで横浜に出て、横須賀線と京浜東北線と常磐線をいつものように乗り継いで、あっと言う間に松戸到着!
バス乗り場で待機中の日大歯科病院行きのバスに乗ったところで眠気が襲ってきたため、しばし目を閉じ、次に目を開けた時にはすでに松戸歯学部の敷地にバスが入ろうとしていた。
大学敷地内のコンビニで缶コーヒーを買い、グイッと飲み干してから校舎に入り、身分証明書をカードリーダーに通して出講処理をし、講師室へ。今日の講義内容を確認するため、持ち歩いているUSBメモリから講義用のデータを呼び出し、多少の修正を加えて出力する。準備万端で1時限目「社会学」に突入!
今日の講義は先週と同様「社会的動物としての人間」の解説であるが、今日は「生理的早産」をもとにして考察する。具体例として、息子の話をする。ちょっとウケたようである。
この後は、いつもと同じようにバスで松戸駅に戻り、常磐線で北千住に出て、そこで東武線・半蔵門線に乗り換えて神保町へ。地上に出ると、いきなり強い日差し…。地面から反射熱が容赦なく照りつけてくる。一旦銀行のATMコーナーに避難し、用事を済ませてから覚悟を決めて(?)法学部へ移動する。
法学部の講師室は、いつもの木曜日よりちょっと閑散としていた。しかし、雰囲気は楽しげ。歓談しているうちに、3時限目「社会学」の開始時間が迫ってきた。
今日の講義は、「社会(学)とは何か?」をテーマに話を進める。「社会」の定義、そこに見られる相対的な人間関係などについて、かなり大勢の学生の興味を惹きつけながら、チャイムがなるちょっと前まで語り続けた。
ボルタレンテープの効き目が優れているのか、左足の痛みをそれほど感じずに仕事に集中できたため、今日は整形外科に行かずに鴨居に直行し、妻と息子と合流する。ダイエー「木曜の市」で1週間の食材をお得に揃える。妻が会計をしている間に、私は息子を連れて店の外にある公園へ。公園にはカエルと象の石像があり、SLを模した遊具がある。どうやら、この遊具は人気があるらしい。3月に初めて息子をこの遊具で遊ばせた時は、「早く降ろして〜っ!」というような半泣き状態であったが、最近は自らSL遊具に乗り込んだり、他の子が遊んでいても臆することなく遊び続けられるようになってきた。
成長しているなぁ…と喜びつつ、予測困難な動きにハラハラしつつ、「とりあえず “親” なんだなぁ…」と思う次第。
5月20日(金)
ただただ「すみません」と言えば良いものを…。
今日の「社会学」の講義は、2時限目の法学部も4時限目の通信教育部も、昨日の法学部3時限目と同内容…。木曜日の3時限目と金曜日2時限目・4時限目は、今週から3週連続同一内容となる。
今日の講義内容が1年で一番大事な内容であること、今日の内容を理解せずに先週までの内容や来週以降の内容を理解するのは困難であること…などなど、講義の最初に前置きしておいたハズなのに、とある女子学生が私の話を聴かず(本人にしてみれば「聴きながら」なのかもしれないが)に友達のノートを写し始めた。それも、別の科目のものを…。私は学生に「何やってるの?」と聞いてみた。が、何も答えない。一言、「すみません」と言ってくれさえすれば、そこで全てがおさまったのに…と思う。
が、結局は全てがおさまることはなく、私は声を荒げて件の学生に「その作業(ノートの書写)は後でコピーでも取っておけば十分だろ? この講義は、たった一度、90分しかないんだ!」と問いただした。が、何も答えない。
何度か述べたと思うが、この数年に学生を注意して謝罪を受けることはほとんど無い。たまに、すぐに謝ってくる学生もいる。講義後に教室の外で謝る学生もいる。メールで謝罪する学生もいる。が、ほとんどの学生は謝罪をしない。自分の行動を客観的に判断する能力の欠けた学生が多くなったのか? それとも、今まで謝罪のない人生を歩んできたのか? いずれにせよ、「社会性のない学生が増えている以上、社会学者としてはこの現実に対峙していかなくてはならない」という義務感を覚えるのと同時に、「そんなこと、小学校で教えることだろ?」という想いも生じてくる。
帰りに、吉田整形外科で受診した。左足は骨に異常はないらしく、外面的(表面的)な問題ではないか…ということだった。12分間マイクロ波を当てて、温熱治療…。痛みは若干鎮まってきたが、果たしてあとどのくらい痛みと付き合うことになるのやら…。
今日で1週間の出講が終わったというのに、早速来週の講義の準備に取りかからなくてはならない状態の私…。
まだまだ、やらなくてはならないことが…。
5月21日(土)
息子を久々に「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)へ連れて行った。2月末以来、3ヶ月ぶりである。
昼過ぎ、バスで30分ほどかけて東神奈川へ。いつもよりちょっと長い乗車時間に、バス好きの息子は興奮気味。しかし、ずっとシートにお行儀良く座っていた。こうして社会性を身につけさせて、外出時も周りにあまり迷惑をかけないようにする必要もあるのだろう…などと思いつつ、息子の嬉しそうな姿を眺めていた。
かなーちえに到着すると、スタッフ方々から「あらっ、お久しぶり!」「ちょっと見ないうちに、ずいぶんお兄さんっぽくなったわねぇ…」などと声をかけられる我ら家族。
以前の息子は親元を離れて遊ぶことが出来ず、絶えずベッタリと我ら夫婦にくっついていた。が、今では自分の遊びたい玩具のもとへ走っていき、そのまま一人で遊んだり、“お友だち” の遊んでいるところへ混ぜてもらおうとしたり…。遊んでいた玩具を別の子が占領しようとすると、別の玩具で遊んで、しばらくしてまたその玩具に戻ったり…。一度だけ、ある男の子のもとへ一緒に遊ぼうと近づいて行ったところ、「ダメッ!」と追いやられて泣いてしまうこともあったが、それでも諦めずに何度も「一緒にあそぼ!」とばかりにアタックしていた息子…。
息子が一人でアチコチ動き回っている間、我ら夫婦のもとに1歳半くらいの女の子が現れ、その子と遊んでいた。最初は硬い表情をしていた女の子も、やがて表情がゆるんできて、その子の “本当のお母さん” に「すみません、遊んでいただいて…」などとお礼を言われる。しばらく遊んであげた後、女の子がゆっくりと私のもとへ近づき、そしてハグ! 女の子にハグされたのである!
44年の人生の中で、おそらく一番若い女性からハグされた…ということである。
その後、その子は妻のほうにも近づき、そしてハグ!
「やっぱり、女の子ねぇ…。相手へのアピールの仕方がわかっているのねぇ…」と、妻が言う。女の子は、我ら夫婦に「遊んでくれて、ありがとう!」と、ハグで伝えたかったのだろう。
それにしても、女の子はませているなぁ…。ある意味、ウチは男の子で良かったような…。
5月22日(日)
昨日、つくづく「アンパンマン」のパワーの凄さを思い知らされた。久々に「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)に行き、子供たちの着ているシャツを見ると、「これでもかっ!?」というほどのアンパンマンたち…。男の子も女の子も、アンパンマン…。そして、誰一人として同じシャツを着ていなかった…ということが、何よりアンパンマンのパワフルさを物語っているような気がした。
どんなにたくさんの子供たちがいても、一着としてかぶることのないアンパンマンの種類豊富さ…。
今日は天気が悪いという予報のため、特に用事を決めようともしなかったのだが…。午前中は太陽が顔をのぞかせていたので、「これなら…」と妙な自信(?)がわいてきて、ゴールデンウィークに参加したケータイ国盗り合戦の国盗りおにごっこに行ってきた。
東急線沿線を舞台にしたスタンプラリーではあるが、以前と違って東急線を利用する路線が限定されてきて、なかなか全スポットをクリアすることが出来ずにいたが、今日は残りのスポットを全部クリアして、“かくれステージ” の挑戦権だけでも得ようと思っていた。
ところが…、横浜線で鴨居から菊名に出て、東横線に乗り換えて大倉山に向かう途中で雨が激しくなり、電車で移動するごとに雨の勢いが増すばかり…。「ここで帰るか? どうせ雨がやまないなら続行するか?」という選択に迫られたが、とりあえず継続する道を選んだ。
この選択は正しかったようで、やがて雨の勢いは弱まってきて、五反田では傘なしに街を歩けるまでになっていた。
そして、再び横浜線で鴨居に戻ってきた時には、雨はスッカリやんでいた。
電車やバスが大好きな息子は(昼寝している間を除いて)終始大興奮で、さらに私も(恥ずかしながら初めて東急の新7000系に乗ったために)妻と息子を車内に残して車両撮影などして、“にわか鉄” になったりして…。
明日以降も天気に恵まれないらしいが、気持ちは晴れ晴れさせたいもの…。
5月23日(月)
新しい1週間の始まり…だというのに、なぜか有り得ないことばかり。
今日は久々に特急踊り子号に乗って三島入りすることにしていたため、家を出て目指すは相鉄バスの西菅田団地バス停…。途中で講義用ツール(テキスト&講義用メモ)の袋がバッグに入っていないことに気づいた。家に引き返そうかと思ったが、そうするとバスに乗り遅れる可能性が高くなるので、諦めることにした。が、国際関係学部のメールボックスに新品のテキストを1冊置いたままにしてあったことと、3時限目「社会学」は配布するプリントをもとに解説を進めるだけだったのと、4時限目「日本の社会」の講義ノートは持っていたことなどの好条件が重なり、引き返さずとも不都合がないことが判明したため、そのままバス停に向かうことにした。
横浜に向かう途中、携帯電話にダイヤ情報メールが届く。京浜東北線で安全確認を行った関係で、併走する東海道線もダイヤが乱れているとのことだった。横浜駅の構内アナウンスによると、東海道線は上り電車に遅れが出た関係で下り用の引き返し車両のダイヤが乱れているという説明。が、特急踊り子号はほぼ定時運転をしているとのことだったので、とりあえずホッとする。
たしかに、踊り子号は定刻通りに横浜入線。が、国府津駅構内で信号停止をし、5分遅れで小田原に到着した。だが、5分程度の遅れは致命的なものではないので、焦ることもなく三島まで講義内容の確認などをしつつ過ごしていた私…。
昨夜、妻が「明日、電車で食べて!」と買ってきてくれた総菜パンをバッグに入れておいたハズだったのに、「さて、朝ご飯を…」と思ってパンを探すが、ない! 昨夜、寝る前にバッグに入れておいたハズなのに…。たしかに、わかるようにバッグに入れておいたハズなのに…。ちなみに、帰宅して妻から「パンがテレビの前に放置されていた!」との報告を受け、唖然とする私…。
大学到着後、講義用資料の印刷に取りかかるが、水曜日に使用するものを印刷してしまい、予想外の大量印刷となってしまった。とりあえず今日の分だけ学生に配布するとしても、水曜日分を保管しておかなくてはならず、スペース確保に苦心するが、何とか収める。
3時限目「社会学」は、2週(4回)に亘って解説してきた「人間関係の諸相と構造」の特別編として「アイドル工学」について語る。毎年恒例の講義内容ではあるが、今年もシッカリ語源から本来的な意味について話を進め、いわゆる “アイドル談義” にならないように気をつける。毎年毎年この手の内容の講義中は学生たちの食いつきも違うような感じがするのだが、特に今年は1年生がいないために雰囲気がちょっと落ち着きがち。「これでいいのかなぁ…」と困惑しながらの90分…。
4時限目「日本の社会」は、先週から「日本(人)的コミュニケーション」をテーマにしているが、今日は『菊と刀』でベネディクトが分析した「恥の文化」について解説する。さらに、日本人の「恩」と「義理」における交換の特徴を説明し、それが今の日本で希薄化しつつあるという現実を語る。
講義終了後は、月曜日恒例(?)となった感もある「みしまコロッケ号」で帰途に就く。家を出た時、講義に入った時、いずれも雨は降っていなかったが、4時限目の途中で雨が降り出し、徐々に勢いが増し、講義を終えてバス停に向かう時は傘をさして歩くと体が濡れてしまうような妙な角度の雨が降っていた。
東名江田でバスを降りた時も雨は降り続いていたが、いわゆる小雨程度の降り方で、傘をさして歩く分には支障もなく、ただちょっと気温が低くなっているのが気になるくらいだった。
明日も雨が降り続くという予報を信じ、明日乗る予定だった往きの駿府ライナーは予約を変更し、新幹線の特急券を購入した。おそらく、それで良かったのではないかと…。
夜、久々に入浴剤をお風呂に入れてみた。いつもと色の違うお湯を見た息子は、しばらく「あぁ〜〜〜〜っ」と困惑した顔をし、そして「ジュス〜ッ! ジュス〜ッ!」と言い出した。どうやら息子の中では、色の付いている液体=「ジュース」という認識が出来上がっているらしい。
子供の発想は、本当に可愛くて面白いものである。
さぁ、明日の準備をシッカリしておかないと…。
5月24日(火)
昨日の朝も、今朝も、同じことを言われて目が覚めた。夢なのか “どなたか” の声なのかハッキリしないのだが…。
言われた内容は、講義の資料(準備)に関する示唆だった。このところ、国際関係学部の「日本社会」と静岡英和学院大学の「異文化コミュニケーション論」では同じような内容の講義となり、同じ資料を使用する。CDで数曲鑑賞するのだが、謎の声は “ある曲” をそれら講義の履修学生に紹介するよう2日連続で言ってきたのである! その曲の収録されたCDは何枚か持っているが、講義用に編集したものには未収録…。
そこで、今朝起きてすぐその曲をバソコンでmp4ファイル化し、講義用CDを急いで再編集した。曲目表も修正し、出来立てホヤホヤ(?)をバッグに入れて家を出た。
ちなみに、“ある曲” とはトワ・エ・モワの『青春のあやまち』という作品で、この曲で日本(人)的 “愛” を解説せよとのことだった。
潜在意識か、はたまた…!?
だが、残念なことに歌詞カード作成までは手が回らず、慌てていたこともあって「だったら、CD添付の歌詞カードをコピーすればよかったのでは?」という発想にも至らず、さらに今日のところはこの曲を鑑賞するまでに至らず…。
それにしても、昨夜から今朝にかけての雨は凄かった。傘をさしたところで、デーバッグは雨にさらされているかのような状態に…。おまけに、雨のためにバスが遅延し、バス停にはいつになく人だかりが…。
昨日も述べたように、今朝は駿府ライナーの予約を来週の便に変更して、ひかり号で静岡入りした。新横浜から新幹線の乗り込む時は、まだまだ雨の勢いがおさまる気配もなかった。が、静岡に到着した時には雨が弱まり、やがて青空が…。
静岡英和学院大学での講義は…、3時限目「国際関係論」は先週から「グローバリゼーション」をテーマに解説を進めているが、今日はまずジョン・レノンの『イマジン』をもとに先週の解説内容を振り返り、いわゆる「グローバリゼーション」の現実について語る。
4時限目は空き時間なので、5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料を印刷していたのだが…。どうしたことか “組合せ” を間違えたり、どのCDをどの程度再生するのかといった計算を誤ったり…と、踏んだり蹴ったりの準備となってしまった。それでも、気持ちを入れ替えて講義にのぞむ。
今日のテーマは「“愛” の比較」。日本(人)的な愛と共感性がどのような特徴を持つのか、日本のヒット曲を媒介に解説する…という内容である。この手の内容の講義では、最初に日本人の心に響くラヴソングの傾向性を6曲(メドレー)鑑賞して確かめることにしているが、今年の受講学生の数と雰囲気から、『言葉にできない』の1曲に絞って解説を始め、日本人の愛の特徴を西洋の愛と比較し、農耕民族的な特徴を述べ、さらに日本(人)的な愛を表現した曲を紹介しようと考えていた。が、途中の解説で予定外に時間を消費していたため、予定の半分ほどしか解説が出来ずにタイムオーバー。学生との協議の結果、来週も同じテーマで解説を続けることになった。
時計を見ながら話を進めても、そのテーマへの思い入れが強くなりすぎると、なぜかこうなる…。
このところ…、いや、以前から…。
5月25日(水)
今日も、三島出講…。往きは、一昨日と全く同じルート。今日はダイヤの乱れもなく、予定通りに国際関係学部入りする。
だが、予定外の出来事が多々待ち受けていた!?
今朝も、夢なのか “どなたか” の声なのかハッキリしないのだが「講義用資料を追加せよ! 講義内容を追加せよ!」というような示唆があ(ったような気にな)り、起きてすぐに講義用資料を編集し、プリントアウトして家を出た。
大学で再び講義用資料を編集し、一気に印刷する。昨日も今日も講義内容の直前変更をしているため、心の準備が大変…。加えて、4時限目「日本の社会」も昼休みに講義内容変更を企てたため、講義ノートをパソコンルームで出力して内容確認する必要が…。ただ、こちらは、前もって学生に資料を配付してあったため、あまり慌てることもなし。
急いで印刷した講義用資料を持って3時限目「社会学」の教室へ向かう途中、受講学生が「資料、教室に持って行っておきましょうか?」と申し出てくれた。まだまだ左足の具合に不安のある私としては大変有り難い申し出だったので、その気持ちに甘えることにした。身軽な状態で講義教室のカギを研究室で借り、いつもより少し軽い足取りで教室へ。今日から講義テーマは後半戦…ということにして、「問題行動の根源」について7回ほど語ることになっている。初回の今日は、まず「問題行動」の全体的な認識をするため、「communis的問題」という視点をもとに解説をする。さらに、新たに用意した資料をもとにして「同質性と異質性」の観点を語り、今日の解説内容を表現している(と思われる)楽曲(『世界に一つだけの花』『カラフル』『This Island』)を紹介する。
4時限目「日本の社会」は、「日本(人)的コミュニケーション」の3回目。シラバスにしたがえば「間人主義」について語る日なのだが、今年の学生の学年比率や “ノリ” から、本来なら来週月曜日に解説する予定だった「公と私」に差し替えた。そして、特に「滅私奉公」をキーワードに、日本社会における公と私の比重について説明する。
5時限目「日本社会」は、いつもの教室から別の教室に変更しての実施。先週はDVDデッキがCDを認識しなくなるというハプニングがあり、楽曲を紹介できずに解説を進めた。それで、そのようなことにならない教室を押さえてもらったのだが…。その教室を使用するのは実に10年ぶりのことで、AVシステムがどうなっているかスッカリ忘れていた。
教室に入り、ラックを見て、記憶が蘇る…。「マズイ…」という想いとともにカギを開けた…。「あぁ、やっぱり…」という気持ちと、諦念…。目の前に、DVDデッキとテレビが現れた。DVDデッキは映像も音声も、そのテレビにのみつながれていた。つまり、CDを再生するにしても、音声はテレビのスピーカーから出力しなくてはならないのである! 「これだったら、ラジカセでCDを再生したほうがマシだ!」と瞬時に判断し、ラックのカギをかけ、講師室にラジカセを借りに行った。
教室移動に手間取った学生の入室を待ったり、ラジカセを借りに行ったり…で、予想を大きく上回るロスタイム! しかし、予定していた内容は全て語り尽くそうと心に決め、時間を計算し直して講義に戻る。まず、先週再生できなかったジョン・レノンの『LOVE』を紹介し、西洋人的な愛の特徴を説明する。そしてトワ・エ・モワの『或る日突然』を紹介し、日本人的な愛の特徴を再確認する。そして、残り時間で新しいテーマ「日本(人)的 “和合”」に入り、日本における「和」という漢字の意味合いと「和」の意義、そして特徴などを語る。残念ながら1分ほど時間を超過してしまったが、全ての解説予定事項を語ることは出来た。
帰りは、こだま号で新横浜へ。昨日のうちにエクスプレス予約で三島18:22発のこだま号をおさえておいたので、講義が終わったら駅に向かって携帯電話でピッ…とすれば良いだけである。
鴨居から乗ったバスを降りると、バス停のベンチに妻と息子の姿が…。息子の散歩(?)を兼ねて、迎えに来てくれていたのである。何とも嬉しい限りである。
明日から、週の後半戦…。朝からの講義になるが、準備万端で臨むのみ!
5月26日(木)
1週間で一番早起きする日…。しかし、1週間で一番仕事が早く終わる日…でもある。
いつもの木曜日と同じく5時過ぎに起床し、6時前に家を出て、いつもの木曜日と同じようにバスや電車を乗り継いで松戸に向かった。が、いつもと違う光景もいくつか目にした。
横浜市営地下鉄の片倉町駅まで向かうバスを待っていたところ、どこからか脈略のない電子音楽が流れてきた。そして、その音は徐々に徐々に大きくなってきた。その音は、バスを待つ女性のヘッドホーンから漏れていたのである。いや、“漏れていた” というよりも “周囲に雑音をまき散らしていた” という感じだった。その女性、バスに乗っても音量を全く下げる気配がない! さらに、迷惑なことに私の座席の前に座ってしまった。「おそらく、今は何を言っても聞こえないんだろうなぁ…」と判断した私は、1曲終わって曲間の無音部分で注意してやろうと思っていた。ところが、その曲は全く終わる気配がない! どうしようか思案していたところ、とあるご婦人が立ち上がり「どなたか、音楽、止めてください!」と “明らかに不機嫌な声” で注意した。すると、音楽の主は、MP3プレーヤーのスイッチを切って、窓の外を不機嫌そうに眺めだした。「謝れよ!」と、心の中で叫んだ私であった。
私が松戸駅のバスターミナルに向かうと、そこには日大歯科病院行きバスが停車していて、乗るとすぐに出発する…というのがいつものパターン。しかし、今日はいつになく長〜い列が出来ていた。しばらくして、京成バスの職員さんが「間もなく、日大歯科病院行きのバスが参ります。おまたせして、申し訳ありません!」と丁寧に謝りに来た。程なくしてバスはやって来たのだが、そのバスは私がいつも乗っているバスの1本前のバスだったらしい。そこで、私はそのバスをやり過ごすことにした。乗ったところで座れもしないし…というのが実際のところ(私と同じ考えの人がたくさんいたので、ちょっとホッとした)。
バスにまつわる非日常を味わいつつも、とりあえず無事に松戸歯学部に到着したのだが…。
今日使用する資料の印刷を依頼し、さらに持ち歩いているUSBメモリをパソコンに接続し、来週使用する資料の原稿をプリントアウトしたのだが…。松戸歯学部での講義回数を勘違いしていたため、資料を急いで編集し直さなくてはならなくなり、アタフタしているウチに1時限目「社会学」の開始時間に…。
今日から「日本(人)的 “○○”」というテーマが続く。国際関係学部の「日本社会」では、日本(人)的「愛」「和合」「共感性」をそれぞれ2回ずつ語るので、そのつもりで講義用資料の印刷依頼をしてしまい、急いで編集し直した次第。今日は「日本(人)的 “愛”」について。国際関係学部での講義と同様、日本と西洋の愛の比較から話を進め、慈悲から「甘え」や「うらみ」に至る日本人の感情を説明していたのだが…。
松戸での講義中、いつも何回も教室のドアを開けられる。だいたい、10:20頃から数回に亘ってドアが開けられる。「次の講義でこの教室を使う学生が、もう1時限目が終わったと勘違いしてドアを開けているのだろう」と先週までは思っていたのだが、今日は9時過ぎにすでにドアを開けられたため、ちょっと不思議に思えてきた私だった。その後、何度も何度もドアが開くので、廊下に聞こえるように「一体、何なんだよっ!?」と声を荒げてみた。すると、廊下にいた学生たちが講義を終えて教室を出た私に対して「お疲れさまでぇ〜す!」と、“明らかにバカにしたような口調” でシュプレヒコールを浴びせてきた。急いで法学部に移動しなくてはならない私は、そんな輩を相手にする暇などなかったため無視を決め込んだが、私の姿が見えなくなるまでシュプレヒコールは続いていた。
こんな輩が合格するご時世なんだなぁ…と思いつつ、教務課に激しく抗議した。すると、「先生(=私)が講義で使用されている教室、今日は先生以外は講義がないんですよ!」と…。その話を聞いていた同僚が、「だったら、サークルか何かで学生が教室使用許可を取っているハズだから、調べれば(例の学生の正体が)わかるのでは?」と言う。たしかに、奴らがキチンとした手続きをふんで教室使用をしていたら、それも可能であろう。だが、私にとって大事なことは “犯人捜し” ではない。心ない学生に邪魔されずに講義を進めたいだけだ!
一方、法学部でも「おいおい…」という光景が…!? 3時限目「社会学」では、今週と来週「社会的動物としての人間」をテーマに展開することになる。このテーマの初回は、どの学部でもいつも「人間が幸福になるのに必要な作業は?」という話をすることになっている。キーワードとして「福祉的観点」「ダブル・ハピネス」などを挙げ、“講義” と称して学生たちに効率よく点数を上げる方法を伝授していたりもする。「自分が幸せになりたいのであれば、まず周りの人を幸せにするよう考えなくてはならない」というような内容が中心となったのだが、そんな講義中にも「自分さえよければ」的な発想を持つ学生がいて、内心イライラしながらも、「そういう受講態度のクセに、『アイツはわかってくれない』とか『単位、くれなかった』なんて言われても困るんだよね。自分を幸せにするようなパフォーマンスをしないで文句言われてもねぇ…」などと語る。記憶が正しければ、このセリフはかなり声を荒げて語ったと思う。が、すぐに「…というように、『自分さえよければ』という考えでは、お互いをサッドネス状態にしてしまうワケですね!」などと口調を変えながら解説を続けたハズである。
この講義は非常に大きな講堂で行っているのだが、前半分に座っている学生と後ろ半分の学生の意識が真っ二つに分かれているのがよくわかる。解説が終了する直前、後ろ半分の学生たちは帰り支度を始めよとする。前半分の学生たちは、私が「では、今日の講義は終わり」と言うまではメモを取り続けたり私のほうを注目し続けている。その点を講義に “利用” しようと思い、「自分のお気に入りのアーティストのライヴだったら、アンコール求めるんでしょ? まだ解説が終わってないのに、何で帰り支度?」などと(当事者たちには嫌みっぽく聞こえるようなことを)語り、ダブル・サッドネス(適訳は無いが、強引に訳せば「足の引っ張り合い」といったところか?)の現状を説明して講義を終えた。
講義後、数名の学生からの質問や相談を受け付ける。どうやら、今日の講義内容に思い当たるフシがあるらしく、今日の講義で何となく人間関係がうまくいかない理由がわかってきた…とのことだった。中には、「このような話を聴かせていただき、ありがとうございました!」とお礼まで言ってきた学生もいた。こんなふうに受講学生たちの日常と密接に関わる “生きた社会学” を目指している私にとってみれば、このような学生たちの反応は “狙い通り” といったところだが、本心を言えば「ものすごく嬉しい!」というところである。
改めて、今日は木曜日…、ダイエー「木曜の市」である! いつもなら急いで鴨居へ向かい、妻と息子と合流し、一緒に買い物をして帰るのだが、今日になってまた左足の具合がおかしくなってきたため、横浜に出て、吉田整形外科で受診する。筋の異常があるかもしれない…ということで、左股関節の牽引を15分行うことになった。急いでアレコレと処置しなくてはならないような症状ではないとのことだったが、アチコチ移動して足に負担がかかっているのも原因の1つかも…。
受診後、妻から携帯電話にメールが入り、買い物が終了したことを知る。息子におやつをあげていなかったので、鴨居駅前のマクドナルドに行くと言うので、私も鴨居に向かい、マクドナルドで妻と息子と合流することにした。
マクドナルドに入るとすぐ、楽しそうに何やら飲んでいる息子と、それを見つめている妻の姿が目に入ってきた。昨年の今頃は、まだまだ息子はお外を歩くとは出来ず、固形物も柔らかいものなら食べられるような状態ではあったが、今では当然のようにフライドポテトやチキンナゲットを頬張っている。成長に喜ぶ反面、アレコレ欲しがる息子に「これは、まだダメ!」などと注意しなくてはならないのが大変でもある。
贅沢な悩み…なのかもしれない。
とりあえず、みんなニコニコしていられれば、それが一番嬉しいことである。
5月27日(金)
今日担当の「社会学」2コマは、いずれも昨日3時限目に法学部「社会学」で解説した内容と同じもの。2時限目の法学部も、4時限目も通信教育部も、いずれも「社会的動物としての人間」の導入である。
だいたい、同じ内容の講義が3つ続くと、1コマ目は新鮮な気分で解説し、ここで上手くゆかなかった部分を2コマめで修正する…という流れになり、3コマ目でだらけ出すようなケースが多いと聞く。が、教室に集う学生たちにとっては、担当教員にとって何回目の解説かということは全く関係ない。だから私は、どの講義も同じモチベーションを維持して臨もうと努力しているつもりである。
クラスによって雰囲気が変わるので、それを気持ちの切り替えに利用することもしばしば。それと、具体例をクラスごとに変えてみるという方法も、モチベーションの維持には効果があるような気がする。
それに、このところ昨日今日の講義と同一内容を他の学部でも解説しているという事情も加わる。「それだけ、多くのクラスで話をする機会を与えていただいている」という気持ちになれば、こんな状況も楽しくなる。
だから、こんなことを言っていられるのは、幸せなことかもしれない。
そういえば…、今朝も仕事に関する夢で目が覚めた。なぜか、最近はCDやDVDの編集に関する示唆を夢から与えられる(おそらく、私の潜在意識の為せるワザ…だろう)。今朝は、誰(←夢の中の登場人物)に言われたか忘れたが、やたらと『よろしく哀愁』という曲のタイトルが出てきたような気がした。たしかに、この数年間は「恋愛と悲哀を同時に歌った日本のヒット曲はないものか?」と探し回っていた。もちろん、講義で使用するためである。私の記憶とインターネットなどで得た情報、その他のソースからの情報をもとにして講義でいろいろと紹介してきたものの、学生たちの意識と選曲コンセプトの間に温度差や微妙なズレがあり、それを埋められるような曲を求めていた。その結論が『よろしく哀愁』なのだろうか? とりあえず、帰宅してからパソコンのデータから郷ひろみや吉田拓郎、南沙織(シンシア)などの『よろしく哀愁』ファイルをいくつからのアプリケーション経由でCD鑑賞に耐えられる音質にして、とりあえず講義用CDを編集してみた。
このCD、いつ使用されるか未定なのだが…。
こんなことばかりしているので、自分で自分を忙しくしているような感じである。
関東地方も、梅雨入りしたという。しばらく、雨の多い日が続くことになる。雨が降れば降ったで文句を言い、降らなければ降らないで「水不足」だの「農作物が心配」などと言う人がいる。まとまった雨が降ることで、いろいろ助かることもある。たしかに、雨の中を出勤するのは大変だが、それを厭うようでは日本で生きることは出来ないのだろう。
頑張らなきゃ…。
5月28日(土)
我が母校・日本大学藤沢高等学校の同窓会が開催されたので、久しぶり(?)に出席した。ただ、会場は高校ではなく、日本大学生物資源科学部本館…。それにしても、綺麗な校舎…。総会の開かれた大講堂など、座り心地抜群! 私の講義がこんな講堂で行われた日にゃ、一体どのくらいの学生が眠りに就くことだろう?
今までの人生のほとんどが東海道線沿線(に近い所)居住という私は、東海道線で藤沢に出て、小田急江ノ島線に乗り換えて六会(現、六会日大前)まで行くのが当たり前のように思ってきた。高校3年間は、保土ヶ谷から横須賀線で戸塚か大船に出て、東海道線に乗り換えていたものである。
ところが、今は最寄り駅が東海道線ではなく横浜線だったりするワケで、「どうやって六会に向かおうか…」とここ数日ずっと考えていた。いろいろなアクセス方法があるのだが、どれにも一長一短があって…。バスで片倉町駅に出て横浜市営地下鉄で湘南台…、小田急線に乗り継いで六会へ行く方法も捨てがたかったが、結局は無難なルートをとった。横浜線で鴨居から長津田へ、田園都市線で中央林間に出て、小田急線に乗り換える…という、小回りルートである。
10年近く中央林間駅で下車していないため、駅前の変化についていけないところもあった。が、それ以上に六会日大前駅とその駅前の光景は、かつての面影をほとんど残していないこともあり、「立派になったもんだなぁ…」という想いも募るが、それ以上に切なさが募る。
ところで、同窓会に行くと私などは下っ端の下っ端で、諸先輩に恐縮しながらも、同窓の絆を強く感じたりもする。同窓会の受付ブースは卒業年でいくつかに分けられていたが、私の卒業年(昭和60年…すなわち1985年)は「昭和60年〜平成23年」と、最も若い卒業生の部類にされていた。
いつだったか、昭和40年代の卒業生の方が私に「ちょっと来て!」とおっしゃり、平成12年の卒業生のもとに連れて行かれた。そして、「ほら、同世代(の卒業生)がいるよ! 同世代でしょ?」と言われて困惑したことがある。平成12年は西暦2000年…ということで、私とは15年も違いがあるワケだが、これが “昭和75年” と表現されていたらおそらく同世代とは思われなかったのだろう…と思っていた。が、母校の歴史の中では、昭和60年卒も平成12年卒も、いずれも下っ端なのである。同じブースで受付をするのである。最も “あの頃” に戻りやすい世代なのである。しかし、今回の最高齢参加者は76歳…。44歳にもなって “下っ端” というのがよくわかる。
いつまでも高校生気分でいるワケではないが、同窓会を通して母校の有り難さを再確認し、絆を強め、年齢の別を超えて “あの頃” に戻って想い出を語れるのは、とても素晴らしいことだと思う。来年も是非とも同窓会に参加したいものだと思いつつ、六会にしばしの別れを告げたのであった。
5月29日(日)
テレビでは、台風2号が沖縄から九州へと猛威を振るっている様子が映し出されていた。四国付近で台風が熱帯低気圧に変わったというが、まだまだ明日未明にかけて東海や関東は大雨に警戒しなくてはならない状態…。
横浜にも昼過ぎから大雨警報が出ていたが、解除されることなく夜を迎えた。時折、強い雨が降る様を見ては「明日、仕事に行けるのかなぁ…」という不安が襲ってきた。
天気予報の通りだと、明日の朝は1時間に1ミリ程度の雨になっているらしい。が、果たして…?
昼過ぎにちょっと近所まで買い物に出た以外、今日は家でずっと講義用視聴覚資料(と、それらを補足する文字資料)の編集にあたっていた。今まで講義で使用してきたDVDは、基本的にDVD−Rで作成してきた。最近はDVD+Rで作成し、疑似的にROM化させたものを使用しているが、これがなかなか互換性やデータの読み込みの調子が良い。
…ということで、明日以降に使用する予定のあるDVDを6枚、DVD+Rに移し替える作業をした。もとのDVD−Rのデータをイメージファイル化し、それをDVD+Rに書き換えるだけの作業だったのだが、予想外の時間がかかってしまう。結局、午後の作業はほとんどパソコンとにらめっこで終わってしまった。
しかし、この苦労が報われれば、それで良し…としよう。
夜、息子が夕飯を終えた後に退屈そうにしていたので、最近はテレビで見ることができなくなってしまった「ぐるぐるどっか〜ん!」を振り付け入りで歌ってあげた。やり遂げた私をポカ〜ンと見ていた息子であった。やがて「お〜〜っ!」と声を上げ、拍手してくれた。嬉しいというより、かなり恥ずかしい!
このShame Powerを、別のことに活かせないものか…?
5月30日(月)
「運が良かった!」と言って良いかどうかわからないが、今日は傘をさすことなく過ごせた私…。
我が家は一日ずっと強風が吹き荒れていたらしいが、特急踊り子号に乗って三島入りした私が見たものは、青い空と白い雲だった。そして…、モワンモワンとした空気の中を、国際関係学部に向かった。
今日は、DVDやCDを多用した講義だった。3時限目「社会学」は、先週水曜日に解説した「communis的問題」という視点を、アニメーションを媒介に目と耳で理解してもらうことにした。まず、日韓における『クレヨンしんちゃん』の放送コードの違いからcommunisの温度差を考察し、その主題歌のタイトルバックの違いをもとに韓国社会のcommunisに関する説明を加えた。さらに、『ドラゴンボール』や『それいけ! アンパンマン』のオープニングも日韓比較し、ここでタイムアップ。
学生たちの “食いつき具合” は、予想以上に良かったと思われるが…果たして?
4時限目「日本の社会」は、「日本(人)的コミュニケーション」と題した先週までの4回分の復習をして、平松愛理の『もう笑うしかない』に見られる「恥の文化」「公と私」などの分析をし、残りの時間で「間人主義」の解説をする。
いつもなら高速バスに乗って横浜に戻るところだが、今日は熱帯性低気圧の影響を考慮して新幹線で帰ることにした。三島から新横浜まで、こだま号で40分ちょっと。明らかに高速バスより早く、正確ではあるものの、帰宅前の仮眠をとるのには時間が短く、少し頭がボ〜ッとした状態で新横浜に到着したように思う。
えらく贅沢なことを言っているなぁ…。
バス好きの私には、やっぱりバス移動が向いているのかなぁ…?
5月31日(火)
昨日のうちに、今日の天気を詳細に調べたのだが…。我が家周辺の天気は予報通りだったらしいが、静岡の天気は大ハズレ!? 横浜も静岡も、今日は雨が降らないハズだった。ところが、東名江田から乗った駿府ライナーが静岡市内に差しかかった時、運転手さんが「あ〜っ、降り出しちゃったなぁ…」とつぶやいた。勢いよく、雨が降ってきたのである。
静岡駅にバスが到着した頃には雨は上がっていたものの、午後に静岡英和学院大学で講義していたら、雨雲が張り出して再び…。
3時限目「国際関係論」は、いよいよ今日で「グローバリゼーション」の最終回(もっとも、来週以降もテーマは変われどグローバリゼーションの応用編的な話なので、まだまだ解説は続くには続くが)。前回までの解説内容を念入りに復習した後、エスニシティの概念と “それを阻害する要因” としてのエスノセントリズムやエスニック・クレンジングなどについて述べる。
空き時間の4時限目は、いつものように5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料の印刷…。今日は先週とは違って落ち着いて資料の編集に取り組めた。本当に、先週は何だったのだろう?
先週までの講義用資料と出来たてホヤホヤの資料を使って、今日も「“愛” の比較」の解説を継続する。日本(人)的な愛と共感性がどのような特徴を持つのか改めて確認した後、先週紹介できなかった日本の70〜90年代のヒット曲を中心に鑑賞しつつ解説する。板書もなく、解説のほとんどを先週のうちに終えてあるため、今日は時間にかなりの余裕があったハズなのだが…。どういうワケか、いつものように時間に追われながらの解説となってしまった。
雨降る中を、大学前のバス停へ。気温はかなり低くなってきていて、おまけに18時ちょうど発のバスが遅延…。営業所から回送でやって来るバスが、何で遅れるのか? 2回に1回…、いや、3回に2回は遅延しているように記憶しているが、どうだろう?
さらに、市内の主要道路は雨のために渋滞…。あわや、静岡駅18:45発の高速バスに乗り遅れるか…という程の状況だった。
バス車内では、ほとんど意識不明状態だった私…。ところどころ記憶はあるのだが、東名日本平あたりから愛鷹までは完全に爆睡! そして、東名江田の1つ手前(東名大和バス停)まで再び…。それにしても、よく目が覚めたものだ!
週の前半でこの疲労感…、いやいや、単なる寝不足?
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