2010年4月のぼやき



4月1日(木)

今日から、2010年度! 昨年の今日は「既婚者として迎える新年度…」などと書き出したが、今年度は “父親” になっていて、おまけに “引越” もして、よく言われる「気分一新」どころでは済まない状況(情況)である。

そんな2010年度の初日は、ものすごく強い風とともにやって来た! 窓ガラスが割れるのでは…というくらいの強風だった。が、気温が高めだったので、外に出ても寒さで震えるようなこともなく過ごせた。

この強風で、2009年度のイヤなことを全部吹き飛ばしてもらえたら…などと思う私。


4月2日(金)

毎年4月2日は、国際関係学部と法学部の打合会(懇親会)。午前中から昼過ぎにかけて国際関係学部、夜は法学部…というパターンが定着している。

国際関係学部では9時半頃から胸部X線撮影があるので、昨日のうちにちょうど良い時間の東海道線を調べておき、何時に家を出るか決めておいて就寝した。

が、昨日に引き続き今日も強風が激しく吹き荒れ、アラームが鳴る前に何度も目が覚めた。そして、強風が鉄道のダイヤに影響が出ることを見越して予定より早めに家を出発し、横浜にも早めに到着したのだが…。よりによって東海道線が速度規制で遅延! 予定より数本早い小田原行きに乗ったのにもかかわらず(この電車も15分遅れで運行)、通常なら平塚始発の熱海行きに乗り換えられるハズが連絡できず、小田原で次の電車を待つハメになった。

こんなことなら、横浜で熱海行きの電車を待てば良かった…。それにしても、何のために早く家を出たのやら…。

ならば、新幹線に乗って行けば良かったものを…などという気持ちもあったが、新幹線も強風で遅延するだろうし、昨日購入した切符を意地でも変更したくないし…という想いがあって、東海道線ルートを選んだのである。

私が意地になって東海道線に乗り続けた最大の理由は、昨日のみどりの窓口での出来事にある。昨日の夕方、鴨居駅のみどりの窓口前には長蛇の列が出来ていた。新入学生が学割定期券を購入したり、社会人が転勤などで定期券の払い戻しをするために並んでいたのだが…。中には、JR東日本のスタッフが「これは、券売機でも大丈夫ですよ!」と券売機の使用を勧めているのに「面倒だから、結構です!」とか「窓口がいいんだよ!」などと屈強にスタッフの提案を否定し続ける人がいて、列がなかなか動かなかったのである。「窓口がいい」と言う人の数は、一人や二人ではなかった。そして、全員が高齢の男性…。私の場合、平日料金のグリーン券も同時に購入するため、どうしてもみどりの窓口でなくてはならなかったので、ひたすら列に並び続けた。列について30分ほど経って、やっと私の順番が回ってきた…という経緯もあって、意固地になった部分もある。

小田原でひたすら次の東海道線を待ち、かなり遅れて熱海に到着する。不幸中の幸いか、静岡方面から来る東海道線も遅延していたため、ほとんど待ち時間なしで乗り継ぎが完了した。それでも、当初の予定よりも20分以上遅れての三島入りとなった。

家を出た時は雨がやんでいたので、折りたたみ傘をバッグに忍ばせておいたのだが、相模川を越えたあたりから雨が勢いよく降ってきて、三島も傘なしでは歩けないくらいの降雨…。国際関係学部へ向かう途中、強い風によって傘が何度も “おちょこ” になり、何度か傘をさすことを諦めた。頭からつま先までビッショリになりつつも、何とか大学に到着。講師室に荷物を置いて、X線撮影に向かう。

11時になり、年度初めの説明会が始まる。例年だと1時間くらいかかる会が、20分ほどで終了してしまった。というのも、今日の出席者は例年の半分ほどだったからである。強風による鉄道の遅延や運転見合わせで、説明会に間に合わなかった教員がいたり、三島に向かうのを諦めた教員がいたためである。

12時半からの懇親会まで予想外に時間が空いてしまったが、講師室で歓談しているとあっと言う間に時間が過ぎて行く…。今年の懇親会はパノラマラウンジで開かれたが、天気が悪いために富士山も箱根も雲に隠れて姿を現さず。出講曜日の関係でこの時期しかお会いできない教員とも “情報交換” をして、講義開始に備えることにした。

14時過ぎ、三島から東海道線で熱海に出て、東京行きに乗り換える。小田原で湘南新宿ラインに乗り継ぐつもりだったのだが、強風の影響で湘南新宿ラインの車両が小田原まで到達せず、平塚で乗り継ぐことになった。そして、武蔵小杉で電車を降りた。先月13日のダイヤ改正とともに横須賀線の新川崎駅と西大井駅の間に武蔵小杉駅が開業したが、まだ新駅に降り立ったことがないので(もちろん、南武線や東横線のホームには数え切れないほど降り立っているが)、法学部の懇親会までの空き時間を利用して駅の探索をしてみた小林さんのブログに、武蔵小杉駅の詳細なレポートあり!)

横須賀線と南武線のホーム間の標準移動時間は、専用乗り換え通路を利用すると8分、改札外移動で10分…とある。が、人一倍歩行スピードの速い私、5分弱で移動してしまった。そして、ちょうど入線してきた立川行きの南武線に乗って、武蔵溝ノ口で下車する。隣接する溝の口駅に移動し、あとは半蔵門線直通の田園都市線で永田町へ一気に向かう。

法学部の懇親会はホテルニューオータニで18時から…だったのだが、ホテルに到着したのが17時過ぎ…。「早すぎたかなぁ…」と思いつつ会場に行くと、すでに十数名が受付済み。すでに雨や風の勢いもおさまっていたため、会は定刻に開始。法学部は開講科目が多岐にわたるために講座担当教員数も多く、様々なジャンルの教員との情報交換をさせていただいた。

帰りは、永田町から田園都市線直通の田園都市線を利用することにしたのだが、まだ勝手がわからないため(田園都市線を使って帰宅する…という状況に慣れていないため)、ちょっとした新鮮さを覚える。各停をやり過ごし、急行の中央林間行きに乗り込み、「この人は、すぐに降りるかも…」という勝手な “あたり” をつけてつり革につかまる。が、それは哀しい結果に…。電車が渋谷に到着した時、私の前にいる人は降りる気配もなく、両隣の人がササッと降りていった。そして、私の両隣の人がササッと座り…。二子玉川でちょっと離れた席に座っていた人が降りていったが、誰もそこに座ろうとしなかったので、「あっ、ちょっとすいません! すいません!」と言いながらちゃっかり座ってしまった私…。

ちなみに、私の前に座っていた人は、たまプラーザで下車していった。

長津田で横浜線に乗り換え、スムーズに(?)鴨居まで戻る。バスの時間まで10分ほどあったので、「バスを待つか? それとも20分以上歩いて帰るか?」という二者択一を迫られるが、何となく歩いてみたくなり、徒歩を選んだ。バス通りを歩き続け、バス停をいくつも通り過ぎたが、バスが私を追ってくる気配がない。「これは…もしかして、バスより早く到着するのでは!?」などと思うと、気分がウキウキしてきて、足取りも軽くなる私…。しかし、やはりバスは強敵だった! 「いつも下車するバス停まで、あともう少し!」というところで、一気にバスが私を抜き去って行った。

それでも、バスとの闘いを意識したせいか、区間新記録を樹立!

明日も頑張って、記録更新!?


4月3日(土)

今日の風は、昨日や一昨日の風とは違って爽やか。春らしい陽気が戻ってきた。

今日は文京学院大学で打合会(懇親会)があったので、正午過ぎに家を出て、鴨居駅へ向かった。昨日の帰りに樹立した “区間新記録” の余韻に浸るか? それとも記録更新を目指すか?…という二者択一(?)を自らに迫った私だったが、迷うことなく記録更新を選択した。だが、箱根駅伝も同じように往路と復路は(いくら同じ道だとはいえ)条件が異なるので、走り方(私の場合は歩き方)を変えなくてはならない。簡単に言えば、小田原〜箱根間の5区は上りで6区は下り…と、同じ道であっても力の入れ方から歩幅から違ってくる。

家から鴨居駅まで歩いただけなのに、何で箱根駅伝をたとえに出したのか理由は定かではないが、とにかくそのくらい歩き方にこだわりがあった…というだけの話である。

そして、ほんの数分ではあるが、時間短縮を成し遂げた。

横浜線で長津田に出て、田園都市線で溝の口へ。そして、武蔵溝ノ口から南武線に乗って府中本町へ向かう。久々に降り立つ府中本町の駅構内を懐かしく思いつつも、すぐに武蔵野線に乗り換えて北朝霞へ。そして、朝霞台から東武東上線で…と、ふじみ野まで今までとったことのないルートで向かってみた。

文京学院大学人間学部共生社会学科は今年からコミュニケーション社会学科に改組され、それに伴ってカリキュラムも改正されたため、新学科の目標や改正点などについて15時半から1時間にわたって説明会が開催された。しばらくは、新旧カリキュラムが混在する状態が続くことになる。私の担当する「フィールドワーク論」も、来年度からは新旧学科の学生が教室に集まることになる。

17時半からは、ふじみ野キャンパス2学部合同の懇親会。年に一度この時にしかお会いできない教員同士も、情報交換や緊急報告に…と、四方山話に花が咲いていた。

帰りも、往きと同じルートで鴨居へ。しかし、今夜は鴨居駅から家までは(歩いて歩けないこともなかったのだろうが)バスに乗ることにした。バスだと、最寄りのバス停まで5分くらいで到着してしまう…。徒歩だと20分以上…。

一体、私は何と闘っていたのだろう?


4月4日(日)

先月末、「TSUMAのぼやき」も更新された。このところ、月イチ更新のようなペース…。妻は子育てで忙しいので、ご寛恕いただきたい…と書こうと思った矢先、妻がパソコンに向かい始めて…。

今日は外出せず、ずっと家にいた。天気が不安定だったのと、気温が高くなかったのと、ちょっと “お疲れモード” だったのと…といった理由から、家でのんびりしようと思った次第である。

が、引越から1ヶ月以上を経てなお、我が家にはまだまだ処理の終わっていない段ボール箱があるので、それらをキチンと収めるべき場所に収めることにした。今日は時間がたっぷり使えるので、色々考えながらラックに本やCD類を詰めていったのだが、どうも私には整理整頓のセンスがないらしく、どうしても美しく収めることが出来ない…。そして、なぜか使い勝手もよくなさそうな状態に!?

結局、最終的には妻に “微調整” してもらうハメに…。

今日は特別なイベントがないので、ちょっと前に書き忘れたことを…。

昨年はよく、「ウルトラサイダー」のことをネタにしていた私…。以前「ぼやき」に掲載した大量に集めた空き缶は、引越の際に各種類2本ずつ保存して後は廃棄処分せざるを得なくなった。ちょっと心に穴が空いたような感じがしていた、そんな私に朗報! 今年は、「ヒーローズ缶」として「ウルトラコーラ」「ウルトラ大怪獣レモネード」「仮面サイダー」がリリースされたのである! そして、自販機で買った数缶を捨てずにコレクションしようと企ててみる私…。

つい先日、とあるスーパーで妻が私に「見つけちゃいけないものを、見つけてしまいました…」とつぶやいた。何と、「ヒーローズ缶」の全てが、箱から出された状態で売られていたのである! もちろん、缶の柄は選び放題である。これなら、何の苦労もせず全ての柄が集められるのである。おまけに、自販機よりも2円安い価格…。「自販機に100円を入れて、祈るように商品ボタンを押した、あの想いは一体何だったのか!?」という虚しさとともに、「ここに来れば、好きな柄のものが買えるんだなぁ!」という喜びがこみ上げてきた。要するに、アンビバレントな情況に陥ったのである。

こんな低俗なアンビバレントで悩む私も私だが、その売り場を見つけ出してしまう妻も妻…。そして、そんな我ら夫婦を親に持つ息子…。


4月5日(月)

昨夜からの雨が夕方まで降り続いたので、今日も出掛けることもなく、特別なこともなく…。

雨の中、朝からホトトギスが爽やかに鳴いていたので、ちょっと早めに起きて、粗大ごみを集積所まで運びに行った。引越を機に処分することになったカーペットや衣装ケース、バッグ類、そして “前の住人が置き去りにしていった” 照明器具などを処分してもらうことにしたのである。

粗大ごみ受付センターに電話した際、「4月5日の朝8時までに(対象粗大ごみを)集積所に出しておいてください」と指示されたので、かなりの時間的余裕をもって作業を終了しておいた。が、結論から言えば、我が家の粗大ごみが回収されたのは、15時前だった。

粗大ごみを集積所に出し終え、「雨が降っていたとはいえ、早起きは何となく気持ちがよいもんだなぁ!」などと思いつつ寝室に戻り、フトンに入ってしまったのが悪かった…。いつの間にか二度寝状態に入ってしまい、何のための早起きなのかわからなくなってしまった。

出掛ける予定がないのなら…と、今日はウェブ関連の作業をいっぺんに行った。先月4日から1週間以上もサーバがダウンしていた際、新しいメールアドレスを開設し、メルマガやネットショップなどのメール受信の設定を変更しておいたのだが、それを元に戻すのを忘れていたため、数多のサイトにアクセスして設定変更をする。それらサイトの全てが “ログイン” を必要とするため、作業終了には数時間を要した。メールアドレスが複数あると “何らかの障害” が起きた際に役に立つが、それらを管理するのは少々面倒なところもある。

だが、日々変化している社会情勢をメールなどで得ている私にとっては、このくらいの “苦労” はいとわないのである。

今日の息子は、とってもご機嫌だった。離乳食もパクパク食べ(夜は、ゲラゲラ笑いながら食べていた!)、積極的につかまり立ちをし、お風呂でも積み木やプリンの容器を両手に持ってバシャバシャと…。さらに、入浴中にノドが渇いたのか、プリンの容器に風呂桶のお湯を汲んで、それを飲もうとまでしていた。どうやら、我ら夫婦の食事風景を見てコップの使い方を少し覚えたらしい。もっとも、まだまだお湯の入った容器を口に上手に運ぶまでには至らず、ノドを潤すことはできなかったが…。

着実に成長している息子の姿に、「自分も、もっとシッカリした親にならないと…」と思う私。

明日は、久々に暖かくなるらしい。ここ数日は息子を外に出していないので、明日は近場に息子を連れて行こうかと思う。


4月6日(火)

近所の公園の桜近所の公園の桜天気予報の通り、今日は暖かな陽気だった。相変わらず、朝から近所の公園の丘(?)に棲むホトトギスが爽やかに鳴いている…。

午後、息子に桜を見せるために我が家のすぐそばにある公園を歩いてみた。先日の強風にも負けず、散りもせずに咲き誇る桜…。だが、息子の関心は桜にあらず、別の色とりどりの花に向けられていた。人生いろいろ、花見もいろいろ…というところか。

せっかく外出したので、そのまま買い物に出た。いつものように、西菅田団地バス停から横浜市営バスで鴨居駅に出た。日差しの強くなる季節になるので、そろそろ息子に帽子を買ってあげなくては…という話になり、まず駅前のダイエーに入った。が、我ら夫婦の想定していたものと合うようなものが見つからなかったため、ららぽーと横浜へ行くことにした。

アカチャンホンポへ行くと、入口に息子の大好きなアンパンマンの人形とともにアンパンマン関連商品が並んでいた。そこに、我ら夫婦が想定していたタイプの帽子が…。もちろん、アンパンマンの帽子である。

アンパンマンの帽子をかぶせられた息子男の子用の帽子は3種類あり、そららがどれも可愛かったので、息子に3種類ともかぶせてみた。が、我ら夫婦では決めかねるので、息子に決めてもらうことにした。3つの帽子を目の前に、息子は息子なりに迷っていたようだが、帽子よりも店内にいる “月齢が自分と同じくらいの子たち” の存在のほうが気になるようだった。

結局、帽子1つ選ぶのに30分もかかってしまった。が、最終的には息子が選んでくれたので(帽子の位置を何度も変えたが、そのたびに息子は同じ帽子をワシャッと掴んだ)、とりあえず納得のいく買い物ができた。

どうしようもないほどの “親バカ” である。

最近、ネット上で大学生が投稿する授業評価サイトで、私の講義も酷評されている模様。受講態度に関する注意や単位認定などについて「かなり厳しい」といった評価がされているらしいが、講義の雰囲気をぶち壊す学生が多ければ多いほど全てにおいて私は厳しくするだけであって、何も私が学生をいじめようとしているワケではない。要するに、不真面目な学生たちが自分で墓穴を掘り、真面目な学生たちが一蓮托生というか呉越同舟の状態になっただけである。真面目な学生たちには申し訳ないと思うが、それが世の中の動きなのだということを講義を通じて学ばせようと思っている次第である。


4月7日(水)

読売ジャイアンツの木村拓也コーチ死去のニュースは、アンチジャイアンツの私にも大変哀しいものだった。かつて日本ハム(「北海道」が付かず、妙なアメリカ帰りの選手がいなかった頃の)ファンだった私は、ドラフト外で入団した無名だった木村選手あまり注目していなかった。だが、広島に移籍して活躍している木村選手を見て、「日ハムの逃した魚は大きかったのでは?」などと思ったものである。

最近のプロ野球選手にしては珍しくユーティリティープレーヤーで、アテネ・オリンピック出場時に「こういう選手がベンチにいると、かなり重宝するものです」などと解説者がテレビで木村拓也選手を高く評価していたのを思い出す。

心より哀悼の意を表する次第である。

激しく雨も降り、何となく心の晴れない一日になりそうだったが、ネットに掲載されたニュースで面白いものを見つけて気分転換。「文字列が線に見える」というのである。

(1)  厂下广卞廿士十亠卉半与本二上旦

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(2)  厂下广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半卉亠十士廿卞广下


(3)  猫マナー猫マナー猫マナー猫マナー猫マナー猫マナー

(1)は線が斜めに並んでいるように見え、(2)は線が波を打っているように見える。そして、(3)は文字が斜めになっているように見える…という。2ちゃんねるで紹介されたものが記事になっているのだが、これらを見つけた人たちはスゴイと思う。これらの文字列を実際に有効活用することはないだろうが、それでもスゴイと思う。大学時代、心理学の講義で錯視の実験を行ったことがあるが、「ミュラー・リヤー錯視」や「ツェルナー錯視」「ミュンスターバーグ錯視」などを目の当たりにした時と同じような衝撃を受けた…と言うと大袈裟か!?

もっとも、フォントによってはこのように見えないものもあるらしい。

引越をして1ヶ月以上が経過しているのに、まだ運転免許証の住所変更手続きをしていなかった。神奈川警察署に電話すると、「それは交番では取り扱えないので、月曜日から金曜日の間に(神奈川)警察署にお越しいただいて…」とのことだった。以前は警察署まで歩いて行けたが、今はバスに30分以上乗らなくてはならない。昨夜、「よしっ、明日こそ住所の変更手続きをするぞ!」と思って就寝したが、今日の強雨で信念はポキッと折れてしまった…。

ずっと家にいることになったので、講義のネタを仕込んだり、新居からの通勤経路をネットなどで確認してみた。ちょっと前に「(旧居に)未練があるの?」と妻に聞かれたことがあるが、未練は全くない! が、確かに交通や買い物の利便性は、旧居のほうが “かなり” 勝っていた。ところが…、新居は旧居よりも移動の方法がたくさん選べる位置関係にある。東名高速を走るバスにもアクセスしやすく、わざわざ東京や新宿などに出なくても高速バスに乗車できる。

引越をして、リーズナブルな移動ができるようになった…というところか。

どこに住んでも、一長一短…。そして、住めば都。


4月8日(木)

今日は、お釈迦様の誕生日(および花まつりである。私の両親の結婚記念日である。そして、日本大学の入学式である。昨年の今日は身重だった妻と花まつりに出掛け、大物議員の講演を聴くハメになった…。あれから、もう1年が経ったのか…。

今日も、春らしい陽気だった。なのに、明け方から鈍い頭痛が…。木村拓也コーチの死去を受けて、テレビでは「若年層にくも膜下出血の危険性」について特集が組まれ、頭痛持ちの私を不安に陥らせている…。一日中寝ていられたら楽だったのだが、今日は夕方から日本体育大学の懇親会があるため、昼近くまで寝て体をリラックスさせることにした。

14時過ぎ、バスに乗る。そして、東神奈川駅で下車。そこから歩いて5分ほどの場所にある神奈川警察署へ行き、ようやく運転免許証の住所変更をすることに。なのに、誤って新しく導入された運転免許証更新書類発行機に免許証を挿入してしまい、私には必要のない書類を発行してしまった。慣れない場所に行くと、どうも…。

交通課の前には、ちょっとした列ができていた。「あぁ、やっぱり…」と思いつつ、列の最後尾に並ぶ。3月末から4月にかけては入学や転勤やらで引越が多いだろうから、きっと住所変更も待ち時間が長いのだろう…などと予想して、かなり早く家を出だ。警察署に着いた時は、自分の判断が正しかったと思い、心の中でガッツポーズを取った私だった。が、わずか10分弱で私の名前が呼ばれ、「記載事項に間違いがなければ、そのまま免許証を受け取ってお帰りください」と言われ、呆然とする。

警察署を出たのが15時過ぎ…。そして、懇親会は18時半から…。移動に3時間以上かかるワケがないので、18時半までの過ごし方を考えなくてはならなくなってしまった。こんなスピーディーに手続きが終了するとは想定外のことで、どうして良いのか本当に迷ってしまった。

2月末までのクセか、警察署を出て東神奈川駅とは逆方向に歩き出してしまった私…。「逆方向に歩いたついでに、旧居でも見ていこうか?」などと、とにかく時間を潰すことを考えてみた。しかし、(昨日の「ぼやき」で述べたように)旧居に未練があるように思われてもイヤなので、踵(きびす)を返して東神奈川駅へ。

まず、京浜東北線で東京に出て、八重洲口を歩いてみた。現在、八重洲口は再開発のためにアチコチで工事中の箇所が目立つ。あと数年もするとすっかり姿を変えてしまうらしいので、在りし日の(?)姿をこの目に焼き付けておきたいと思ったのである。が、アチコチで工事中…ということは、今まで歩けた道が閉鎖されているということでもあり、グルグル歩き回っているうちにどこを歩いているのかわからなくなってきて、仕方なく(?)八重洲地下街に逃げ込むが、ここでも私の記憶と異なる部分が多すぎて道に迷う。

だが、不幸中の幸いか、道に迷ったことで生じたロスタイムが、今日は丁度良い時間潰しになった。

ところが、懇親会まであと1時間半…というところまできて、午前中に私を苦しめていた鈍い頭痛が再発してしまい、歩き回るのがしんどくなってきた。やむを得ず、カフェインを摂取するためにマクドナルドに入る。そして、プレミアムローストコーヒーをゆっくり飲みながら、痛みの様子をうかがう。若干ではあるが、痛みが鎮まってきた頃合いで駅へ移動する。

東西線と銀座線を乗り継いで溜池山王に到着した頃には、痛みを感じるか感じないかという程度になっていた。

よって、懇親会開始時には “ほぼ” 完全復帰!

まだまだ新居に「帰る」という作業に慣れていないため、帰りにどの電車に乗ればよいのか迷う私…。溜池山王から銀座線に乗り、表参道で同じホームに到着する田園都市線直通の半蔵門線に乗り換えることにした。しかし、田園都市線を通勤の手段に使用するのは、まだまだ慣れない…。

だが、田園都市線を通勤手段に使用するのは初めてのことではない。過去に日体大健志台キャンパスで講義を担当していた際、長津田から青葉台まで利用していたし、その日の夕方から法学部で講義が入っていたので青葉台から神保町まで移動していたこともある。日体大深沢キャンパスで講義をした後、御殿場へ新宿から高速バスで移動するため、桜新町から渋谷まで田園都市線に乗っていた。だから、私の今までの生活と田園都市線は “それなりに” 縁があったのである。

が、ほぼ毎日…それも長津田〜渋谷間という長距離利用となると、まだまだ違和感をぬぐい去れないところがある。決して利用しづらい路線ではなく(どちらかと言えば、便利な路線である)、急行の本数も多いので移動時間的にも問題はないのだが、どうしても私の43年間の中で「東急線=東横線」という意識が定着しているため、電車に揺られている最中も「今、どの電車に乗っているんだろう?」などと思ってしまうことがある。

同じ神奈川区内での転居とはいえ、通勤環境はかなり変化しているのである。

明日から、いよいよ2010年度の講義が始まる。かえって新鮮な気持ちで講義にのぞめて、これはこれで良いのかもしれない…。


4月9日(金)

いよいよ、2010年度の講義がスタート! そして、初めて新居からの出講…である。

2010年度最初の講義は、法学部の2時限目「社会学」からである。法学部では「社会学」を2コマ担当しているが、木曜日3時限目は昨年から1000人規模の教室で開講し、金曜日は250名程度を収容する教室で…と、人数に差がある。果たして今年はどうなることやら…と思いつつ、昨夜は就寝した。が、年度初めで興奮したのか、緊張なのか、とにかくなかなか眠ることができず。結局、1時間ちょっとの睡眠で朝を迎えた。

初日から遅刻をしては大変だと思い、8時過ぎに家を出た。予定より30分ほど早い出発である。バスで鴨居駅に出て、横浜線で長津田に出たところまでは順調だった。が、東武伊勢崎線内で事故があったらしく、半蔵門線のダイヤが乱れ、私の乗った田園都市線にも影響が出た。ちょっと走っては止まり、徐行して止まり…の繰り返し。さらに、駅ではなかなか出発できない状態に…。ただ、長津田始発の準急を待って乗り込んだので、車内で仮眠をシッカリとることができたのが不幸中の幸い…だった。

神保町には20分遅れで到着したものの、家を出るのが30分早かったのが功を奏し、時間的余裕を十分にもって法学部に到着! とりあえず、400人分のプリントを急いで印刷する。

2時限目開始のチャイムとともに、教室へ移動。「ネット上で酷評ダラダラだったから、教室がスカスカになってたりして!?」などと思いながら階段を登る。が、教室前に学生がたむろしていたので「社会学(の履修希望)?」と尋ねてみた。すると、「そうです!」と答えが返ってきたので、教室の中を見ると…、ほぼ満員状態!? できるだけ詰めて座るように学生に指示し(それでも着席せずにずっと立ちっぱなしの学生もいたが…)、シラバス授業をする。初回とはいえ、私は90分近く話し続けるのがお決まりのパターン。講義の基礎となる考え方や展開方法、ネット上の授業評価に対する簡単な “フォロー” などをし、講義の最終目標などを説明する。

2010年度最初の講義は、何とか無事に、そして “それなりの” 手応えを感じて終了した。

昼休みに木曜日クラスのプリントを印刷し、それを別の講師室のロッカーに移動する。コンビニでおにぎり類を買って昼食。落ち着いたところで神保町方面に出て、街をしばらくブラブラする。この時期、古書街では店によってちょっとしたイベントが行われていたりする。特に欲しい本があるワケではないが、その雰囲気を味わないと新年度を迎えたような気がしない私…。

今日は17時から通信教育部のFD講演会と懇親会がハイアットリージェンシー東京で行われるため、神保町で時間を十分に潰しておく必要(?)があったのだが、基本的に寝不足状態のため、歩き回るのがちょっとつらくなってきてしまい、とりあえずホテルのフロントで時間を潰すことにした。神保町から新宿までは、都営新宿線なら乗り換えなしで行ける。が、できるだけ時間をかけて移動したかったので、半蔵門線で渋谷に出て、山手線に乗り換えることにした。渋谷のJR構内に差しかかると、山手線が人身事故で運転を見合わせているというアナウンスが聞こえてきた。仕方がない(?)ので、しばらく渋谷界隈をブラブラ歩いてみた。

目的もなく渋谷を歩くのは、久しぶりだった。あまりにも久しぶり過ぎて、どこで何をすれば良いのかわからなくなり、傍目からは挙動不審のように思われるような行動をとっていたかもしれない…。アチコチ、私の記憶と異なる部分が多く、昨日と同様に道に迷う。

遠くで、山手線が動いているのが見えたので、渋谷駅に戻ることにした。その後は寄り道もせず、ハイアットリージェンシーへ。

16時半過ぎに受付を済ませ、会場に入る。17時ちょうどに講演会がスタート。通信教育の現状と課題について、興味深い話を聴かせていただいた。そして、18時半から懇親会。昨年同様、昨日の懇親会でお会いした教員複数名と今日も乾杯することに!?

20時過ぎに会がお開きとなったので、寄り道せずに帰途につく。新宿から我が家まで、どうやって帰れば良いのか…と、少々迷う。「早さ」をとるか、それとも「乗り換えの便利さ」をとるか…? 一般的なルートは、山手線で渋谷に出て、田園都市線に乗る…というところだろうが、ほろ酔い状態の私が山手線から田園都市線まで階段を下り続けるのは危険ではないかと考え、まず丸ノ内線に乗って新宿三丁目に向かった。そして、副都心線に乗り換えて渋谷へ。田園都市線には改札内乗り換えができるので、このルートを採択した次第である。

2本の各停をやり過ごし、急行に乗る。1つ目の停車駅である三軒茶屋で私の前に座っていた乗客が下車したので、運良く座ることができた。寝不足の上にほろ酔い状態なので、あっと言う間に意識不明に…。意識が回復した時には、「長津田、長津田…、こどもの国線と横浜線はお乗り換えです」というアナウンスが聞こえてきたので、急いで電車を降りた。乗り遅れたら、終点の中央林間まで連れて行かれるところだった。

その後、横浜線では「寝過ごしたら大変!」という思いが強かったために席が空いているのに座ろうともせず、無事に鴨居で下車。「車に轢かれたら大変!」という思いが強かったためにバスで帰ることにした。

講義に入ったとはいえ、まだ1コマだけ…。来週から全ての講義が始まるので、キチンと準備をしておかないと…。


4月10日(土)

昨夜、懇親会から帰宅したところ、息子は妻にだっこされてウトウトしていた。妻が息子をフトンに移そうとしたところ、息子が私の姿に気づき、いきなり泣き出した。まるで、迷子がやっとの思いで親に会えた時のような、あの大泣き状態である。が、すぐに泣き止み、ゲラゲラ笑い出した。このところ私は家にあまりいないので、それで息子は息子なりに私がどこにいるのか探していたのかもしれない。

来週から、朝早く家を出て夜遅く帰る…という生活にはいるが、一体どうなることやら!?

今朝は早起きして、引越の時に我が家の荷物をシッカリ守ってくれていた段ボール箱たちを古紙回収に出した。大中あわせて50箱を超えるほど、我が家の荷物は多かった。今でも数箱には荷物が入ったままになっているが、それ以外の箱は荷物を外に出し、解体済みの状態にしておいた。それらを今朝、ごみ集積所に持って行ったのである。「我が家の引越が無事に済んだのは、引越業者さんのおかげでもあるけれど、君たち(段ボール箱)の力に因るところが大きいんだよ。ありがとね!」と心の中でつぶやいたかどうかは別として、最後のお別れをして新居から送り出した。

寂寥感が残ったかどうかは別として、家の中は広々としてきた。

今日の14時、東神奈川の駅ビル “CIAL PLAT” 内の書店にアンパンマンが来るという情報を以前から聞きつけていた私…。どんなアンパンマンが来るのかは想像に難くはないものの、このところ息子がアンパンマンを見ると喜ぶので、連れて行ってみることにした。13時半過ぎのバスに乗って鴨居駅へ行き、横浜線快速に乗り換え、「待ってろよ、アンパンマン!」と言ったかどうかは別として意気揚々と東神奈川に乗り込んだ我ら家族…。ところが、小さな子供を連れた家族が何組も何組も駅の改札からCIAL PLATに入っていくのを見て、「あの人たちって、みんなアンパンマン(が目当ての人たち)だよね?」とつぶやく私…。

果たして…、書店の前には長蛇の列が!? すでに「あぁ、やっぱり…」という様相のアンパンマンがスタンバイしており、「アンパンマン握手会 最後尾」と書かれたプラカードが数か所に立てられていた。「どれが本当の最後尾なんだよ?」とちょっとキレつつも、前を歩く家族に続いて列につく。どうやら、主催者側の予想を上回る反響があったらしく、「もう『本日終了』の表示を出して! 無理だよ、もう…」などというスタッフの声が飛び交っていた。そして、握手会に来た子供たちがもらえるアンパンマンシールも、途中で在庫が尽きた模様。

我ら家族は、アンパンマンに会うために45分間並び続けた。途中、書店やレンタルビデオ店を息子をだっこして歩き回ってみた。息子が飽きないように…と頑張った結果、息子も両親の努力に応えてくれていた。

アンパンマンの着ぐるみの中には人間が入っているため、当然アニメとはサイズが違ってしまう。子供たちにはそれが受け容れがたい現実のようで、アチコチで大号泣!? さらに、アンパンマンと一緒に写真を撮りながら泣く、泣く…そして泣く! ある女の子は、泣きながらもアンパンマンの顔をシッカリなで回し、状態の確認をしていた。
アンパンマンと記念写真!
さて、我が息子は…というと、並んでいる間に泣くこともなく、順番が回ってアンパンマンにハグされても泣かず、写真撮影ではカメラ目線をキープするなど、「ぼやき」のネタ的には面白くはないものの親や周囲のスタッフを困らせることもなく、あっさりと目的を完遂してしまった。

時計を見ると、まだ15時前…ということで、「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)に行くことにした。新年度に入ってからここに来るのは初めてで、さらに前回の入館から3週間ぶりであった。が、何だか毎週来ているような感覚…。息子を “ひろば” で遊ばせていると、スタッフの方々から「また大きくなったねぇ…」と声をかけられる息子。さらに、「前よりも、かなりパパに(顔が)似てきたわねぇ!」などと言われる。

帰りは、バス1本でササァ〜ッと…。東神奈川駅前のバス乗り場へ行く途中で息子は寝入ってしまったので、起こさないようにそ〜っとベビーカーをバスに乗せる。幸い、最近はノンステップ車が多いので、こういう時はものすごく助かる。

そういえば、いつの間にか息子がハイハイをしていた!? ちょっと息子から目を離したら、その場所から1m以上離れた場所に移動していた。部屋の外に出て息子を観察したところ、おすわりの状態から両手を前につき、腰を浮かし、膝をちょっとずつ動かしていたのである。まだ長時間の移動はできないようだが、床においてある新聞やら折り込みチラシやらを物色したりパソコンに向かって突進している息子の姿を見て、その成長を喜ぶと同時に、大事なものをどこにしまうか考えさせられる私であった。


4月11日(日)

先日、「新居は、旧居よりも出講先へのアクセス方法がたくさん選べる」というようなことを述べたが、早速今週からその威力(?)を確かめてみることにした。火曜日に静岡英和学院大学へ出講する際、東名高速を走るバスを利用しようと思い立った。

我が家から一番近い東名高速上のバス停である東名江田までの道順は、インターネットなどでも情報を得ていて何となく位置関係は把握していたつもりだった。しかし、ぶっつけ本番で道に迷ってバスに乗り遅れてもイヤなので、試しに一度じっくり道順を確認することにした。天気予報では夕方から激しい雨が降るということだったので、昼食を終えてすぐに出掛けることにした。通勤するのは私だけなので一人で行けば良かったのだが、妻も買い物があることだし、息子を1日1回は散歩に連れて行くほうが良いので、家族揃って出掛けることになった。

鴨居から横浜線で長津田に出て、田園都市線に乗り換えた。今日はかなり気温が高くなっていたので、車内では扇風機が稼働していた。その光景を珍しそうに目で追っていた息子…。初めて目にした扇風機、息子にはどんなふうに映ったのだろう?…などと思っているうちに、あざみ野に到着する。

あざみ野駅に降り立つのが久しぶり過ぎて、改札を出た瞬間に方向感覚が全てなくなった…というよりも、東と西の位置関係を勘違いしていたことにさえ気づかなかった(当然、南と北の方向感覚も失っていたことになる)。念のため、地図をプリントアウトして持ってきていたのだが、その読み方さえ間違えていた。なかなか駅前から移動できないままだったので、交番で道を聞いて軌道修正する。

もし、今度の火曜日にぶっつけ本番などしていたら、きっとバスに乗り遅れていたに違いない。

改めて、あざみ野駅の改札前から東名江田に向けて時間を計りながら歩いてみた。線路沿いから住宅街に入り、「本当に、こんなところに東名高速のバス停があるのかなぁ?」などと不安になりつつも、無事にバス停の入口を見つけた。高速道路にあるバス停に入ってみると、そこは上り方面…すなわち東京方面行きのバス停だった。

私が利用するのは下り方面なので、連絡通路なり別の道路なりを探さなくてはならない。連絡通路はなかったので、一旦元の道に戻り、ガードをくぐってみたところ、そこに下り方面バス停に続く階段を発見! あざみ野駅を出発してから、20分経過…。

これで、静岡方面へ移動する方法のバリエーションが幾通りも増えた。

初めて高速道路上のバス停から路線バスが来るのを眺めたが、その勢いに思わず目をそらしてしまった私…。いつも高速バスはバスターミナルから乗っているため、バスを待つ状況がこんなにも凄まじいものだったとは知らなかった…。

明後日、大丈夫か…?


4月12日(月)

新居から国際関係学部へ初出講! 新居から国際関係学部へ行くのは初めてではないが、講義のために行くのは初めて…という話。

せっかく新横浜に出やすい場所に引っ越したというのに、どうしても私には「三島へは特急踊り子号で!」という感覚があって、それで横浜線と京浜東北線を乗り継いで(もちろん、途中で新横浜を通り過ぎて)横浜に出た。そして、“いつも” のように9:24発の踊り子号で三島へ向かった。

家を出る時はパラパラ程度にしか降っていなかった雨も、三島では強い風を伴うほど激しく降っていた。傘をさしていても体に容赦なく雨が打ち付けてきて、ビショビショになりながら大学に到着する。

出勤簿に押印後、3時限目「社会学」と4時限目「日本の社会」の講義用資料を一気に印刷する。まだどのくらいの学生が履修するのかわからないので、私が想定する人数にプラス30〜50人分多めに用意しておいた。

果たして…、「社会学」は廊下に学生があふれるような状態は回避し、無理やりにでも全員を着席させてガイダンスを開始する。講義の目的、基礎とする考え方などを、延々と語っておいた。

講師室には戻らずに、そのまま4時限目の教室へ。チャイムが鳴る前から教室で準備を始め、チャイムが鳴るのと同時に「日本の社会」のガイダンスを開始した。この科目は専門科目(一部の学生にとっては必修科目)であるため、人数は毎年自ずと限られてくるのだが、今年はどうも人数が増えているようである。ちなみに、今日語った内容は例年とほぼ同様で、「日本人とは?」「日本とは?」「日本的とは?」ということを「Homo Japanesque」として考えていく…という話である。

3時限目も4時限目も、それなりに “リピーター” が見受けられたが、特に留学生のリピーター率が高かった。嬉しいものである。

帰りは、東海道線で横浜に戻った。書店に寄って、それからヨドバシ横浜でプリンタ用インクを購入する。買い物を終えると、以前は京浜急行で1駅行けば帰れたが、今ではバスで…というシチュエーション。だが、バス好きの私には、この「バスで帰る」というのが嬉しかったりする。学生時代は、駅に行くのにも買い物に行くのにもバスに乗るのが常だった。

バスで家路について、玄関を開けると「お帰りなさい!」と声をかけられる…というような生活が憧れだった私。

さぁ、明日は静岡英和学院大学の初講である。妻の実家にほど近いこの大学へ出講するたび、「妻(静岡市出身)は横浜に留まっていて、私は毎週静岡入り…」という想いが頭をよぎる。それに、静岡英和学院大学と言えば、昨年の7月28日のことが思い出される…。


4月13日(火)

静岡英和学院大学への今年度初出講…。早速、日曜日に道順を確認した東名江田バス停を利用することにした。先週のうちに東静岡駅行きの高速バス(渋谷・新宿ライナー静岡号)の予約を入れておいたので、料金は早割が適用された。新幹線を利用するよりも安いのは当然だが、在来線だけ乗った時よりもかなり安く静岡入りできた。

時刻表によるとバスは9:08に東名江田に到着することになっているが、「どうせ、一般道を走行中に渋滞に巻き込まれて、定刻に(東名江田に)来ることはないだろうなぁ…」と信じて疑わなかった私…。しかし、万が一を想定して、9時前にはバス停に着けるように家を出た。

結論から言えば、バスは9:08に東名江田バス停に到着し、その後も定刻通りに走行を続けていった。バスは静岡駅を経由して東静岡駅に向かうので、「もしも途中で定刻より早く走行して、11:17静岡駅前発のバスに間に合うようなら、途中下車しようかなぁ…」と思ったのだが、どこまでも定刻通りの走行を続けたため、終点まで乗って行くことにした。もっとも、英和学院大学行きのバスの料金は東静岡駅から乗ったほうが安くなるのだが…。

講師室で、清水英之先生とご一緒に…。清水先生は昨年度末に静岡英和学院大学を退職され、今年度からは非常勤講師として授業を担当されることになった。そして、静岡駅南口に「トラスト生涯学習センター」を立ち上げられた。

さて、3時限目「国際関係論」も5時限目「異文化コミュニケーション論」も、昨年実績では25名程度の履修登録だった。が、教室に入るといずれも40名ほどの学生が控えていた。私としては「来るものは拒まず」でも良いのだが、昨年からCAP制がとられて履修単位の上限(年間38単位まで)が設定されている以上、最後の最後まで私(の講義)に食らいついてくるだけの意思がある学生に履修してもらったほうが良いと判断し、かなりキツイ話を10分ほど続けてみた。

そして、「講義を通して、今の自分よりもさらにレベルアップしたいという気持ちがあれば、単位修得は難しいことではありません!」と付け加えた上で、「『来週以降も(私の)話を聞いてやろう!』という気持ちの人は、前のほうに詰めて座って、それ以外の人はお引き取りください」などと促してみた。

いずれも講義でも、教室から出て行った学生がいた。私の話の途中に出て行った学生もいた。6名ぐらいの女子学生の集団が、一気に教室を出て行った時には、「干渉を受けず、楽して単位が取れるような講義ばっかり追い求めているのかなぁ…」と思った。私は別に傷ついたワケでもないが、「今の自分よりもレベルアップしたくないのかね!?」といった感情は生じた。

しかし、これはどこの大学でも同じような現象が起きているのは事実である。

私は

ヤル気のある学生とは何時間でも向き合いたいが、
ヤル気のない学生とは1分話をするだけでもツライ

のである。

だが、今日は大部分の学生が残ってくれていたのと、私の話にキチンと反応を示してくれていたので、おそらく来週からはシッカリとした講義体勢に入れるだろう。英和には素直な学生が多いので、おそらく残ってくれた学生たちは例年のようにみんなで有終の美を飾ってくれると信じている。

講義後に、清水先生の事務所にお邪魔させていただいた。学習会やカウンセリングが行われている光景を想像してみた。先生のお人柄に多くの人が触れられる機会が与えられ、学びの喜びを覚えるのだろう…と思った。

さて、どうやって家に帰ろうか…と考えた。新幹線でバビュ〜ンと…というのもありだし、在来線でのんびりと…というのもいい。が、あざみ野駅から東名江田への道順をシッカリ覚えたいので、バスで横浜に戻ることにした。幸い、静岡駅前を18:45に出発する東京駅行きの最終バスの乗車券が買えたので、バスで仮眠をとりながら家路についた。帰りも東名高速が順調に流れていたので、こちらも定刻通りの運行だった。

バス車内に「(東名江田バス停から)あざみ野駅まで、徒歩で15分です」と表示されているのを見て、「私の歩行ペースなら、もっと早く着けるハズ!」などという闘志がみなぎってきた。半分の時間(7分半)を目標に、時間を計ってみた。バスが東名江田に着いたのが21:26で、あざみ野から急行電車に乗り込んだのが21:34だったので、おそらく目標は達せられたものと思われる。

この分なら、来週もバスで静岡入りしても大丈夫そうである。基本的にバス好きの私、バスで通勤できるのは大歓迎!


4月14日(水)

早速 “お疲れモード” に!? しばらくぶりに講義をしたのと、この時期特有の緊張感と、息子が宵っ張りでなかなか寝ないのとが相まって、フトンからなかなか出られなかった。

今朝も特急踊り子号で三島入りしたかったのだが、あえなく断念。ただ、以前より新横浜へのアクセスが楽になったので、本来の姿(?)である新幹線通勤を決め込み、睡眠不足の解消に努めた。

いつもより1時間ほど遅く国際関係学部に到着したが、印刷機もコピー機も誰にも占領されていない状態だったので、正午前までに今日の講義に使用する資料の印刷が終了した。

3時限目「社会学」は、またしても立ち見の学生が…。しかし、「連休を過ぎると、学生がある程度 “淘汰” される」という法則に従うと、教室変更をかけてもらうこともできないので、やむを得ず講義を始める。今日はシラバス通りに「状況(情況)判断」がテーマとしたが、社会学に限らず全ての講義において、そして日常生活の全ての局面において対応させられるような「知識」「技術」などの概念規定にも触れておく。とりあえず、数名の学生の協力を得たことで講義は盛り上がって終了した。

講義後に履修に関する質問・相談を受け付けて、そのまま4時限目「日本の社会」の教室へ移動する。こちらも、若干ではあるが履修希望者が増えていたようである。この講義が「文化とパーソナリティ論」に依拠していることをまず解説し、それ故に「文化」「パーソナリティ」について知識を得ておいてもらうために今日と次回とでその両概念について解説することを確認し、今回は「パーソナリティ」を取り上げた。

そして、5時限目「日本社会(留学生用)」がいよいよ初講…。毎年のことながら、4時限目と5時限目は同じフロアにある教室で行われているので、休み時間中に教室に入り、どのくらいの学生が集まっているか(集まりそうなのか)を確認する。今年も韓国人留学生の比率が高いようである。今日は1年間を通じて何を語るのか、留学生たちに何を求めるのかなどの話をし、第1回目の宿題を呈示して終了。

往きは新幹線を利用したが、帰りは相変わらずの在来線…。三島18:17発の東京行き直通の東海道線に乗り込んだ瞬間、車内の暖かさが私を眠りの森に誘い、かすかに車内アナウンスは聞こえても、意識は優待離脱状態…。再び意識が私の体に戻ってきたのは、横浜到着の寸前だった。

乗り過ごすことはなかったものの、駅に降り立っても、バス乗り場へ向かって歩いていても、何だかフワフワしたような感じが抜けず。バスが来たのでみんなが乗車口へ向かう時も、私だけバス停を過ぎてしまいそうになり(すぐにハッと気づいて乗車口に戻ったが)、「疲れてるなぁ…」と痛感する。

が、帰宅して妻の「お帰りなさ〜い!」という声と、息子のニコニコ笑顔に迎えられ、すっかり元気になってしまった私…。


4月15日(木)

いよいよ…というか、やっと…というべきか、松戸歯学部への今年度初の出講日がやってきた。松戸へ向かうのに、長津田から田園都市線を経由して行く方法と、東神奈川から京浜東北線を経由して行く方法とがあるが、とりあえず慣れた方法をとったほうが良いと判断した。

昨年度までとは違い、東海道線や京浜東北線に乗るまでに家を出てから40分近くかかる。よって、昨年度よりも早起きして早く家を出なくてはならない。今朝は6時前に家を出て、バスで鴨居駅へ行き、横浜線で東神奈川に出た。幸い、乗り継いだ京浜東北線に空席があったので、上野までしばし仮眠…。そして、常磐線で仮眠の続き…。

天気が悪い時は、バスのダイヤが乱れがち。松戸駅西口で日大歯科病院行きのバスを待つが、なかなか来ない…。バスを待つ人の列は長くなるばかり…。特に今日は気温が低かったので、なかなか来ないバスを恨めしく思う私…。

それでも、松戸歯学部には講義開始35分前に到着する。教務手帳を受け取る際、「先生の社会学、今年は履修登録が6名なんです!」と告げられる。今年からカリキュラムが変更になり、今まで開講されていなかった「心理学」が復活したり、人文科学と社会科学の枠が取っ払われて「人文・社会系の科目から3科目6単位を選択必修」というように、履修の環境が大きく変わってしまった。それでも、他の教養系科目は2ケタの履修登録があるのだから、よほど松戸歯学部内で「社会学」の悪評でも流れたか、あるいは…などと妙なことを考えてしまう。

しかし、私の講義内容からすると、10名以内で展開したほうが深く濃い解説ができるような気がする。学生との対話のボリュームも、十分なくらい確保できる。他も科目ではなく「社会学」を選んでくれた6名の学生には、「あぁ、履修してよかった!」と思ってもらえるような講座になると思う。そう思いながら、9時になったのを確認して教室へ。

初回は、いつもなら45分程度のガイダンスと45分程度の解説という構成で話をするのだが、来週の講義を終えると次は連休明けになってしまうことと、人数が少ないのならばじっくり語ったほうが良いという判断から、今日は徹底してガイダンスに時間を費やした。

木曜日は、例によって法学部との掛け持ちである。講義を終えてすぐバスで松戸駅へ移動し、常磐線に駆け乗る。その後の京浜東北線も総武・中央線も、ほとんど待ち時間なしでの乗り換え。結果、予定よりも早く法学部に到着した。

昨年度の木曜日クラスは、最初に指定された教室に学生が入りきらないため、初回のガイダンスを2回に分けて行い、1000人規模の教室に変更してもらったところドンドン学生が増えて、“交通整理” のままならない教室運営になってしまった。今年は最初からその大教室が指定されているので、人数が昨年並みになることは容易に想像できた。結論から言えば、今日だけで700人程度の学生が履修希望を出してきた。700人が資料を受け取るのに、40分もかかってしまい、金曜日と同じ内容の話をすることもできず。それで、カットした話や主旨を変えた話、来週に回した話…などととりあえず50分で話せる内容に変更をした。それでも、予想外なことは起きるもので…。

神保町から乗った半蔵門線でも幸い座席が空いていたので、しばしの仮眠…。が、思ったより深い眠りに就いていたようで、私の周囲で何が起きていたのかもサッパリわからず、次に意識が戻ったのは長津田到着の寸前だった。

日体大に提出する書類の中に、住民票(の写し)を添付しなければならないものがあり、田園都市線の改札を出たところにある横浜市行政センターで手続きをする。便利なものである。

このところ夜遅くの帰宅が続いていたが、今日は明るいうちの帰宅…。心なしか、息子は興奮気味だった。私も家でのんびりしながら、明日への英気を養えたような気がする。

さて、明日でようやっと前期の担当講座が全て始まる。まだまだ緊張の夜が続く…。


4月16日(金)

今日は大安。五月人形を飾るのは「大安の午前中」が良いとされているので、可愛い息子のために朝早く起きて…と夫婦で計画していたのに、寒さのせいもあってなかなかフトンから出られず。とりあえず8時前から飾り付けを始めたものの、私は仕事に出なくてはならなかったので、ほとんど妻任せになってしまった。

朝起きてからイヤな予感がしているのが気になって、予定よりも10分ほど早く家を出て、予定よりも1本早いバスで鴨居駅へ。そして…、待てど暮らせど横浜線が来ない!? どうやら、途中駅でお客さんの混雑が原因の遅延を起こしているらしい。やっと来た横浜線に乗って長津田へ移動したが、予定していた田園都市線はとっくに出発した後だった。

それでも10分早く家を出たアドバンテージがあるので、慌てることもなく、長津田駅のホームで電車を待つことができた。しばらくすると、各停が入線してきた。急行に乗れば早く神保町に着けるが、座れる保証がほとんどないので各停で神保町に向かうことにした。途中で急行に何度か抜かれるものの、法学部には2時限目開始の30分以上前に到着する計算だった。

この選択が実は誤りだと気づくのは、乗車後20分ほど経ってからだった。駅間で何度も止まったり、駅ではなかなか出発できなかったり…の繰り返し。途中の駅では10分近い停車をしていた。車内アナウンスによると、私の乗った電車の前後の電車でダイヤが大幅に乱れたので “間隔の調整” をする必要があるとのこと。

結局、法学部に着いたのは講義開始の15分前だった。それから急いで講義用資料を印刷したのだが、「もしかして、先週よりも人数が増えたりして!? いや、そんなことはあるまい…」などという不安がよぎり、先週の出席人数よりも100部以上多めに印刷をしておいた。

2時限目の始業チャイムが鳴り、教室へ向かおうとしたところ、おなじみの(?)加藤くんが「先生、教室が大変なことになってます!」と教えに来てくれた。加藤くんの話によると、教室に学生が入りきれず、廊下までいっぱいになってしまっていたとのこと。それで、加藤くんを伴って急いで教務課へ行き、事情を伝えると、「大講堂が空いていますので、そちらに移動してください!」との指示を受けた。加藤くんに「教室に行って、学生に大講堂へ移動するよう伝えておいて! 黒板にもそのように書いておいて!」とお願いする。

学生の移動に若干の時間がかかったものの、加藤くんのおかげで無事に講義を開始することができた。

講義のほうは…、先週説明した「社会学」の基礎となる考え方や展開方法をおさらいし、一昨日の国際関係学部と同様に全ての講義や日常生活の局面において対応させられるような「知識」「技術」などの概念規定にも触れ、90分が終了した。

教員室で昼食後、来週木曜日用の資料を印刷し、目と鼻の先にある通信教育部へ移動する。受講者名簿を受け取ると、そこに「学生数96名」と書かれていた。人数分のガイダンス用資料を印刷し、出番を待つ。

4時限目「社会学」をもって、前期に開講される講座全てを始まったことになる。講師室を出る際に「30分程度話をすれば、今日は終われるかなぁ」などと思ったが、終業チャイムを教室で聞いた上に質問にも答えることになり、講師室に戻ったのは5時限目が始まる頃だった。講義の目的や私の指導方針などを延々と語り、時にキツイ口調で学生に注意を与え、「来週以降も私の講義を聞くつもりのある学生のみ、出席カードを来週提出してください」と指示する。どのくらいの学生が、私の “真意” に気づき、再び教室に集まってくれるのか…。真面目な学生が例年多く集まってくれる通信教育部の「社会学」であるが、今年も例年に負けず劣らず気迫と誠意を私に向けてくれる学生が多いように思われたので、来週がとっても楽しみである。

昨日も今日も、冬に逆戻りしたような寒さだった。電車内が暖かいので、その温度差が私を眠りに誘う…。そして、下車して再び寒さで頭がハッキリする…という、ちょっと体に悪そうな状態での通勤だった。

週末は、休息に講義の準備に…と、できるだけ家にいるようにしたいものである。


4月17日(土)

木曜日と金曜日の2日間は、「覚悟を持ってのぞむ大教室と、イレギュラーな状態での大教室では、同じ講義でも体力消耗度や神経の疲労度は全く違う」ということを実感させられた。もともと1000人規模の教室で講義することがわかっている場合と、急きょ1000人規模の教室で講義せざるを得なくなるのとでは、“気持ち” の入れ方だけではなくて “体力” の使い方まで変わってくる。

幸い、昨日は加藤くんという心強い門下生のファインプレーで事なきを得たようなものだが、この時期はどのくらい学生が講義を聴きに来るのかわからない状態で教室に入るので、通常期に比べて心身の疲労が “かなり” 感じられる。

なのに、昨夜は来週の講義の準備だの何だのを深夜から始め、ずっとパソコンとにらめっこしていたので、寝るのが朝の5時を過ぎてしまい、さらに寝ている最中に体のアチコチ(特に関節)が痛み、「どうせ仕事もオフだから…」と、特に起床時間を考えずに寝ることにした。

ところが、昼前に呼び鈴が鳴った。妻も朝方から体調を崩していたので、急いで “人に会えるような恰好” になってから玄関を開けたが、誰もいない…。2階の我が家の玄関から1階を眺めたところ、郵便受けに郵便屋さんの姿が!? 郵便屋さんを呼び止めると、「郵便物が大きくて(郵便受けに)入らなくて…。ハンコは不要です。あっ、新聞も持っていきますね!」と言われ、恥ずかしくなる。

それから再びフトンに入ってしまったので、二度寝状態になり、起床したのは昼をとっくに過ぎてからだった。

最近、息子が発する言葉に “日本語らしく聞こえる” ものが多くなった。特に、「リンゴ」という音を口にする。ただ、Rの音が曖昧なのでリンゴが「ンゴ」のようになってしまうが、それでも「リンゴ、リンゴ!」と嬉しそうに発音する。本当にリンゴの絵を指さして「リンゴ」と発音するので「すごいなぁ…」と思っていたら、赤いもの全てに「リンゴ」と言うので、息子の中では「赤=リンゴ」として認識しているのかもしれない。

また、我ら夫婦の話すことを真似ることも多くなった。「痛い」とか「どれがいい?」などという言葉を良く真似している。今日、息子と風呂に入っていたら、息子がゲンコツで私の顔を叩きながら「アーピャン」と言うので驚いた。どうやら、「アンパンチ」と言いたかったらしい。アンパンマンの必殺技(アンパンマンは決して敵を殺しはしないが…)を真似していたのだろう。喃語から意味を持つ言葉へ移行するのは9ヶ月から10ヶ月ぐらいのハズだが、息子はまだ8ヶ月である。成長のスピードが速いような…。

いや、完全なる親バカである。


4月18日(日)

最初に、息子を連れてアンパンマン握手会に行った10日(土)の話を…。

アンパンマンの口元をよ〜く見てみると…!?当日の「ぼやき」にアンパンマンと移した記念写真を載せるべくサイズや鮮鋭度の調整をしていたところ、アンパンマン(の着ぐるみ)の口元が気になり、妻を呼んで一緒に写真を確認した。すると…、「何も…ないよ! 何も見えないよ! 子供たちの夢を壊すようなものなんて、何にも見えないよ!」と妻が言う。

しかし、私にはハッキリと見えたのである! アンパンマンの口元から、人間の鼻がクッキリと!

そういえば、アンパンマンと一緒に写真を撮るために並んでいる最中、「残念なアンパンマンだねぇ…」「ベルトがよれよれじゃない?」「ニコニコマークが微妙に違うような…!?」「疲れ切ったアンパンマンだねぇ…」「きっと、ジャムおじさんにこき使われているんだなぁ…」「パトロールが忙しいのかな?」などと大人の見解(?)を述べ続けていた我ら夫婦であった。が、人間が中に入っていることは承知とはいえ、こんな子供だましの着ぐるみだったのか…と思うと、何だか切なくなってきた。

きっと、画素数の高いデジカメで撮影した家族は、帰宅後にパソコンで写真を編集している最中に、我ら夫婦と同じことに気づいてガッカリするんだろうなぁ…と思ったものである。

アンパンマンとの写真は10日(土)の「ぼやき」に載っているので、今日載せた写真と一緒にご覧いただきたい。

久々の “お出かけ日和” だった。食材もそろそろ調達しなくてはならない上、息子の “おしりふき” などもなくなりかけていたので、ららぽーと横浜へ行くことにした。

木曜日や金曜日のような寒さから解放されたからか、今日のららぽーとはいつもより人が多いように見えた。いつものように総合案内書でベビーカーを借り、館内を移動していると、よそ見していたワケでもないのに度々ベビーカー同士で衝突する。「少子化、少子化って言うけれど、この光景を見る限り、本当に少子化なのかなぁ…と思えてくるよね?」と、妻に問いかけた私だった。

息子が生まれた日、同じ病院では息子を含めて7人が生まれ、その翌日は11人が生まれた。赤ちゃんのベッドが足りなくなり、病院はレンタルベッドを手配することに…。その病院でも「本当に、この国は少子化なのかねぇ…?」とつぶやいている人がいた。

ただ、都市部のように人口過密状態になっている場所と、過疎化の進む農山村などでは状況が異なり、また住民の年齢構造などによっても条件が変わるので、全日本的規模での出生率を見ると確かに少子化の傾向が進んでいるのである。

それよりも、妻が一番驚いているのは、私が “親バカ” を通り越して息子にメロメロになっていることらしい。確かに、息子が生まれるまでの私は所謂 “厳格な父親” になるのではないかと思っていたが(妻もそう思って疑わなかったらしい)、ここまで予想を裏切ることになろうとは…。

さぁ、明日からの1週間も全力で頑張ろう!


4月19日(月)

また、新しい1週間の始まり…。

今朝、パソコンを立ち上げたところ、銀行から振込入金を知らせるメールが届いていた。インターネットバンキングで詳細を確認すると、旧宅に入居する際に納めた敷金の一部が返金されたことが判明した。「敷金なんて、返ってくることはないよ。それに、もしかすると敷金以上に原状回復費用がかかって、いくらか請求されてしまうかも…」などと今まで不安がっていた妻に、急いで入金のことを伝えた。「これで、不安から解放された!」と妻はホッとしていた。そして、これで旧居との契約が全て終了したことになる。

昨夜、寝ている時に「きっと、明日の朝は早起きできないだろう」などと思い、新幹線で三島入りするつもりでアラームをセットした。いつもの時間に起きない私を見て「あっ、新幹線通勤だな…」と、妻は確信したという。以心伝心…?

以前よりも(若干ではあるが)新横浜へのアクセスが楽になったような感じがするが、以前よりも運賃の計算がややこしくなったのも事実。鴨居から新幹線経由で三島に行く場合、運賃は1620円(新幹線特急券を除く)。ところが、鴨居から横浜線で東神奈川に出て、東海道線経由で三島に行く場合、運賃は1890円になる。新幹線経由のほうが、営業距離が短くなるためである。が、1620円の乗車券を購入したら、新幹線特急券も購入しなくてはならないので、あわせて3300円(自由席利用)かかることになる。時間をとるか、料金をとるか…で選択することになりそうである。

さて、今日は午後から国際関係学部で2コマ担当の日。3時限目「社会学」は、またしても履修希望学生が増えた。若干の学生が立ち見で講義を聴いていたのだが、この程度では教室変更をかけるワケにもいかず、「連休を過ぎると、学生がある程度 “淘汰” される」という法則に従うならばしばらく学生たちにも我慢してもらうしかない…と思いつつ、申し訳なさが募ったりもする。そんな想いを抱えながら、「社会(学)とは何か?」をテーマに話を進める。「社会」の定義、そこに見られる人間関係の相対性などを90分語り続ける。

学生への対応やら次に教室を使用する教員への引き継ぎやらで休み時間はなくなってしまい、そのまま4時限目「日本の社会」の教室へ移動する。始業チャイムが鳴り、学生たちにできるだけ前に詰めて座るよう指示するが、なかなか聞き入れてもらえず、なぜ前に詰めて座る必要があるのかを説明するのに30分かかる。その後、前回に引き続いてこの講義の依拠している「文化とパーソナリティ論」について改めて確認をし、今回は「文化」を取り上げた。「culture」がもともと意味するところを理解し、そこから文化の機能について解説して終業チャイム…。

帰りも、新幹線に乗ることにした。今日は妻が息子をポリオの予防接種のために保健所へ連れて行ったのだが、私が新横浜に到着する頃に鴨居に戻ったというので、妻と息子にはちょっと待っていてもらい、一緒に帰宅することにした。こんな夕方も良いものである。

明日は静岡…。昨年のように、往きはひかり号に乗ってみるか。


4月20日(火)

数週間前まで、息子が早くハイハイを始めないか…と期待していた。そして今、ハイハイしている息子を見てヒヤヒヤしている私…。ちょっと目を離したすきに触って欲しくないもの(重要書類や講義用資料など)に到達し、グシャグシャにしてくれる息子…。

昨日まで、今日の静岡入りは高速バスを利用するつもりだった。が、1日の体力を1日で使い果たそうとする私の悪いクセが今年度は4月の段階で最高潮(?)に達し、ひかり号利用となった次第。家を出る時は曇り空…。そして、新幹線が小田原に差しかかる頃、雨が窓に叩きつける音が聞こえてきた。

静岡駅前のバス停で清水先生と合流し、静岡英和学院大学行きのバスで色々なお話を聞かせていただく。

4月のこの時期は、ゴールデンウィークで休校になることを計算した上で講義の内容を考えなくてはならない。今月中の講義はキリの良いところでまとめておく必要があるが、どういうワケか英和での講義は暦に助けられて、あまり苦労することなくちょうど良い頃合いでインターバルが入るような気がする。

3時限目「国際関係論」は、今日から本論…。今週と来週は「国際と民際」について。講座名にある「国際」という言葉の曖昧さから説明し、概念規定をする。できるだけ留学生の意見を聞きながら、たくさんの例を挙げながら、ゆっくり解説をする。

空き時間の4時限目に、3時限目の出欠調査票をチェックする。履修カードを前回提出しておきながら、早速 “リタイア” した学生や、今日初めて講義に出て、履修カードを提出せずに帰った(要するに、履修する気がなくなった)学生がいることにショックを受けつつも、シッカリ私の講義に付き合おうとしている学生たちには誠実に対応しようと心に決める。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、今日は「文化のとらえ方」について解説をする上で、「なぜ、“異なる文化” が存在するのか?」ということを学生に問い、そこから「culture」の機能について解説する。留学生が例年以上にたくさん参加しているので、できるだけ彼らの意見を講義内で採り上げてみた。留学生ならではの質問なども出て、時間をちょっと超過して終了する。

講師控室に急いで戻り、清水先生と18時ちょうどのバスで静岡駅に戻る。「明日の昼間は雨だとしても、夕方には上がるだろう」などと思い、昨日までに帰りの高速バスの予約を入れておいた。が、講義を終えてもなお雨がやむ気配がなく、バスの予約を来週に変更して新幹線で帰ろうと思った…のだが、インターネット上ではバス出発の2時間以上前でないと予約を取り消すことも変更することもできないので、新幹線を諦めてバスに乗り込んだ。

雨のせいでもあるのか、東名高速を走行してから微妙にダイヤがズレてきた。ズレたといっても5分程度なのだが、この5分のズレによって電車1本乗り遅れることに…。東名江田から急いであざみ野駅へ移動したのだが、目の前で急行電車が出発してしまい、次の各停で長津田に向かったものの目の前で横浜線が出発してしまう…という負の連鎖。明日の通勤に使うキップを鴨居駅で購入するつもりだったが、空いた時間を有効活用するべく(?)長津田駅で購入する。その後、駅のホームへ行くとすぐ横浜線が入線…と、考えようによっては全てに余裕を持った乗り継ぎとなった。

帰宅すると、息子はスヤスヤ夢の中…。出掛ける時も息子は眠っていたので「今日は息子と遊べずに終わるのかなぁ?」と寂しくなったが、夕飯を食べようとした途端に「ウワァ〜ン!」と息子の泣き声が…。息子と顔を合わせることができて嬉しい反面、「この時間、このタイミングで起きるかなぁ…」という複雑な心境に…。

明日の講義の準備も、シッカリしておかなくては…。


4月21日(水)

昨夜、ネットで調べものをしていた妻が「あっ、この物件は!?」と驚いていた。そこには、旧宅の写真(実際は、我ら家族が住んでいた部屋の隣の写真)と見取り図があった。敷金が返ってきたので「もしかして…」と思い、不動産屋さんのサイトにアクセスしてみたのだという。「即引き渡し」と書かれていたので、リフォームも済んだのだろう。何となくホッとする反面、切なくもある…。結婚生活のスタートを切った部屋であり、息子にとって最初の自宅でもあった部屋も、今では「旧宅」でしかない。

旧宅の情報をネットで見た後ですぐに就寝したのだが、フトンに入って今日の通勤方法を考えていた時に「あれっ、何で今までこんなことに気づかなかったんだろう?」と “もう一人の自分” がつぶやいた。以前から特急踊り子号を利用して三島入りしているが、そのためには横浜まで出なくてはならず、最近はバスで鴨居駅に出て横浜線に乗り、東神奈川で経遺品東北線に乗り換える…という方法で横浜へ向かっていた。朝の横浜線は、車内でおしくらまんじゅうを強いられるほどの混雑ぶり。東神奈川までの我慢比べ…。

が、昨夜、“もう一人の自分” が教えてくれた。我が家の最寄りバス停の1つに、相鉄バスの西菅田団地という所がある。ここから横浜駅西口行きのバスが出ているのである。横浜市営バスの西菅田団地というバス停もあるが、相鉄バスのバス停とは600mほど離れた場所にある全く別のバス停である。市営バスにも横浜駅西口行きのバスがあるが、終点まで40分以上かかる上、やたらと渋滞に巻き込まれる。ところが、相鉄バスのほうはルートが違うせいもあり、あまり渋滞に巻き込まれずに横浜駅西口まで走行するのである。ならば、バスと電車を乗り継ぐ必要も、混んだ横浜線に乗る必要もなくなる。そして、楽に横浜駅西口まで行けるのである!

仕事の帰りに、横浜からこの相鉄バスに乗ることが何度もあったのに、何で「逆もまた可」ということを忘れていたのだろう?

こうして、今朝はいつもより楽に通勤することができたのであった。

早めに国際関係学部入りし、講義用資料を作成する。万全の体勢でお弁当を食し、講義が始まるのを待った。

3時限目「社会学」開始前、教務課との話し合いによって「履修制限」を実施せざるを得ないことになった。今日で講義は4回目だが、前回まで毎回履修希望者が増えてきて、教室に立ち見の学生がいるのもどうかと思い、それで教務課に相談したのだが…。結局、前回の講義までに履修届を提出した学生は全員受け入れ、今日初めて出席するという学生には(事情がどうであれ)遠慮してもらうことにした。これで、少しは教室が落ち着くだろう。そして、今日から「社会的動物としての人間」についての解説を始めた。例年この時期に「人間が幸福になるのに必要な作業は?」という話をするが、実は “講義” と称して学生たちに効率よく点数を上げる方法を伝授していたりもする。

4時限目「日本の社会」は、まだまだ「文化とパーソナリティ論」的な説明が続く。今日は祖父江孝男先生の名著「県民性」をもとに、日本人を考察する。毎年、「『県民性』をテーマにしたバラエティ番組が多いけれど、大抵がいい加減な内容で、データのこじつけに過ぎないんだよ!」と学生たちに前置きして解説を進めるのだが、今年は特に学生たちに好評価を得たようであった。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、受講学生が4名ほど増えた。毎年毎年、履修学生が増えているようである。担当者としては嬉しい限りである。そして、例によって先週から出席している学生には「自己紹介」の作文を宿題として提示してあったので、各々に自己紹介文を読んでもらうことにした。

帰りは、こだま号で新横浜へ。乗り継いだ横浜線は、相変わらずの大混雑。体がちぎれそうになりながら、耐えて鴨居へ…。バスターミナルへ行くと、西菅田団地行きのバスが出発しようとしていた。走ってバスに向かうと、運転手さんが私の姿に気づき、閉じたドアを開けてくれた。これで予定よりも早く帰宅できて、早く食事も済ませられるハズだった。

が、コンビニで入金しなくてはならないものがあったことをスッカリ忘れていて、オマケに納期限が今日までとくる。やむを得ず、ひとり夜道をコンビニまで20分かけて歩く。そして、20分かけて家に戻る…。あぁ、何のための新幹線利用!?

2010年度は、例年以上に慌ただしく、そして私もおっちょこちょいになってしまっているような…? 「子供が生まれて、浮き足だっているんじゃないの?」などと言われないよう、シッカリしようと思う。

…などと書いている今の私、右膝には青あざがあり、左腕は打撲のような痛みがある。年度初めで満身創痍か!?


4月22日(木)

ついていない一日…というのが、今日を象徴する言葉。

横浜市営バスの西菅田団地バス停を朝一番に出発するバスで鴨居駅へ行き、横浜線で東神奈川に出て、京浜東北線と常磐線を乗り継いで松戸へ…というのが、木曜日のパターン。先週同様に今朝も5時過ぎに起きて、朝一番のバスに乗った。先週よりもバスが早めに鴨居駅に到着したため、予定よりも1本早い横浜線に乗ることができた。思いのほか空いている電車に揺られながら、「何だか、今日はツイてるなぁ!」などと思いつつ東神奈川へ。

すでに京浜東北線が東神奈川に停車していたのだが、すでに座席は全て埋まっており、乗車率70%程度といった感じだったので、次の電車を待つことにした。

が、次の電車はすでに乗車率150%程度の状態でやって来た! 「こんなことなら、前の電車に乗ってしまえば良かった…」と後悔しつつ、とりあえずその電車に乗った。そして…、鶴見に到着したところで「蒲田〜大森間の踏切で、危険を知らせる信号を受信しました。現在、京浜東北線と東海道線の乗務員が原因を調べております。安全の確認が取れるまで、この電車は鶴見で運転を見合わせます」というアナウンスが入る。この状況では、振替輸送が適用されないし、乗り換えもままならない…。「こんなことなら、横浜から横須賀線に乗れば…」などという想いが、頭の中を過った。

結局、運転見合わせは15分続いた。その後も遅れは広がるばかりで、上野には18分遅れで到着。よって、松戸へは先週よりも遅い到着となってしまった。

松戸歯学部での1時限目「社会学」は、連休前の講義ということもあって “キリの良いところ” で解説を止めておく必要があったため、私にしては珍しくそこそこ早めに講義を終了した。そのため、いつもより1本早いバスで松戸駅に戻ったのだが…、通常18分で結ばれている松戸歯学部〜松戸駅間をバスは40分もかけて走行した。よって、いつも乗る常磐線には間に合うハズもなく…。

乗り物にたたられ、ヘロヘロになりながらも、何とか法学部に到着した。

3時限目「社会学」は、今日が2回目…ということで、まだまだ履修希望学生が増えるかもしれないことを想定して、講義用資料や履修届を “自分の予想する学生数以上” に用意して教室へ。やはり…、学生数が確実に増えていた! 資料のほうは十分な量であったが、履修届はギリギリ足りたような状態…。

ちなみに、松戸歯学部も法学部も、今日の講義内容は “ほぼ” 同じで、このところアチコチで解説している「全ての講義や日常生活の局面において対応させられるような “知識”“技術” などの概念規定」がメイン。この時期は、とにかくこの話をたくさんする。だが、決して飽きることがなく、学生たちの反応を楽しんでいる私…。

さて帰ろう…と思って法学部の校舎を出たところ、朝から降っていた雨に強い風が加わり、気温も午前中よりグッと下がっていた。神保町駅まで行くのに出来るだけ風を避けようと思い、あえて脇道を選んで歩く。効果があったかどうか定かではないが、とりあえず大した被害に遭うこともなく改札を抜けた。

田園都市線直通の半蔵門線急行に乗ると、幸いにも座席に空きがあり、長津田までひと眠りしながらのんびりと…という状態。午前中の不運を吹き飛ばすかのように、長津田でもほとんど待ち時間なしで横浜線に乗り継げた。おまけに、こちらも座席に空きがあって…。

しかし、そんなささやかな幸せも、午前中の不運の前には無力なのであった。

それにしても、寒い…。桜の花が咲いた後に、何で雪が降ったり気温が1ケタになったりするのだろう? 「地球温暖化」も、この寒気の前ではしっぽを巻いて逃げて行きそうな感じがする。


4月23日(金)

今月は、「TSUMAのぼやき」の更新頻度が高めである。

妻と息子が病院へ行くことになっていたので、今朝は家族揃って家を出て、バスで鴨居駅まで一緒に向かった。駅のホームにはすでに上り下りとも電車が来ていて、妻と息子は上り電車に、私は下り電車に乗るためホームで別れた。が、私の乗った電車がスカスカだったのに対し、上り電車はこれ以上ないギューギュー状態のため、妻と息子は乗るのを諦めて次の電車を待ったという。

長津田から、先週金曜日に乗ったのと同じ各停に乗った。「先週はダイヤが乱れまくったが、今日は大丈夫だろう」などと信じ込んだ私だったが、もう神保町に到着してもおかしくない時間に “まだ” 永田町で停車していた電車…。

しかし、講義には “かなり” の余裕を持って法学部に到着した。

今日は講義用資料を用いることなく講義することにしていたため、教員控室でゆっくり講義の展開を考えて始業の時を待ち、2時限目「社会学」の教室に向かう。先週から教室が大講堂に変更となり、それに伴ってまた履修希望学生が増えた。広い教室であるため、学生を拡散させないように教室の前半分に詰めて座ってもらう。前回の復習をした後に、月曜日の国際関係学部と同様に「社会(学)とは何か?」をテーマに話を進めたが、今日の講義を終えると次回は2週間後となるため、講義時間を最大限に使い切り、話のキリの良いところまで解説し終える。その後、学生から質問や相談が出たので、対応してから教員控室に戻る。

昼休みが終わり、教員控室にいた全ての教員が教室に向かった後、やっと昼食タイムに入る私…。

食後、通信教育部に移動し、ひたすら4時限目「社会学」の開始を待つ。先週、「来週以降も私の講義を聞くつもりのある学生のみ、出席カードを来週提出してください」と伝えておいたが、一体どのくらいの学生が教室に来ているのやら…という予想を立てながら講義用資料を作成する。そして…、履修登録者数の8割程度の学生が出席カードを提出した。

通信教育部の講義は、ゴールデンウィークの後で講義時間の調整が入るため、今日の講義を終えると次は5月14日まで空いてしまう。だからといってシラバスから逸脱した話をするワケにもいかないので、とりあえず他の「社会学」の講義でも初期に取り上げる「知識」「技術」などの解説をして、キリの良いところで解説を終了する。

朝から降り続く小雨が講義終了後もまだ止んでおらず、気温も上がらぬまま…。神保町から中央林間行きの急行に乗り込むと、しばし仮眠をとりつつ(最近、こんなことばかりしているような…)長津田へ。このところ、横浜線への乗り換えも板に付いてきた…というよりも、新年度が始まってから1ヶ月弱かかって “やっと” 鴨居や長津田を経由する通勤に慣れてきたというべきか。

通勤経路が変わると、“乗り換えに便利な車両” なり “かかる時間” なりを新たに体へインプットしていく必要がある。このところ、無事に出講できることを考えながら電車に乗っていたため、肉体的疲労よりも精神的疲労のほうが気にかかる。それで、車内で仮眠…というか “意識不明” 状態になるのではないか…と、自己分析してみたりする。

ただ、そんな状況がストレスにこともなく、以前とは違う系統のバスや電車を乗り継ぐことは、楽しくもある。そんな、アンビバレンス…。


4月24日(土)

今日は、久々に良い天気だった。

いきなり、話は数ヶ月前にさかのぼる。引越をするちょっと前、ディズニーキャラクターが登場する乳幼児英語教育システムのサンプルDVDを妻が請求した。英語を本格的に学ばせるというよりも、むしろDVDに収録されているアニメーションを息子に見せるのが目的だったのだが、そのサンプルDVDの作成元の会社からよく「お子様は、DVDをみてどのような反応をされていましたか?」などと電話で問い合わせが入り、さらに「特設ショールームがららぽーと横浜にありますから、一度遊びに来てみてください」などという営業も…。まだまだ本格的に英語を息子に学ばせようというワケではないにせよ、参加無料だったら行ってみてもいいかな…などと思い、今日の14時半からの体験イベントに親子で参加してみた。

時間通りに特設ショールームに行くと、すでにたくさんの親子が!? “特設” という仮設のショールームは、いわゆるレーンに取られている集会スペースにあった。事前申し込みである旨を妻がスタッフさんに伝えると、あらかじめプリントアウトされていたネームプレート(シール)を服に貼るよう指示される。そして、スタッフさんが息子の名前をローマ字でシールに書き込み、「ネイティヴの先生に見えるよう、お子さんに貼っておいてください」と言われる。

ネイティヴの女性が “英語を学び始めて少しすれば理解できる程度の単語” を駆使し、さらに歌にあわせてジャンプしたり手を挙げたり…というようなアクションと一緒に英語を理解させるよう、子供たちに指導する。英語を “意味” から教えるのではなく、日本語に “翻訳” させるのではなく、音声とアクションで理解させるのはとても素晴らしいプログラムだと思う。英語を “勉強” として学ぶのではないという、そんな姿勢を感じた。

が、息子にとって14時半頃というのは “お昼寝タイム” に相当する。最初のうちはニコニコしながら体験学習に入り込んでいたが、そこはやはり生後8ヶ月の赤ちゃんのこと、目をこすり始めたりグズり始めたりして、眠りはしなかったものの最後のほうはただ見ているだけという状態になってしまった。が、何となく興味は持ったようである。

ただ、今はまだ息子に本格的な英語を学ばせるつもりはなく(いずれは学ばせようと思っているが)、しばらくは我ら夫婦が息子と日本語やら外国語やらを教えればいいのかな…という感じである。妻は大学で「英語の時制」をテーマに卒論を執筆しているし…。

息子には日本語と英語以外の言語にも触れて欲しいと思う私ではあるが、急がず慌てずで良いと思う。私がのんきな性格なので、そう考えているだけであるが…。

そのうち、イヤでも英語を学ぶ時は来るし、我ら夫婦が息子に英語を教える時も来る。息子には事前学習が、我ら夫婦には予行練習が必要かもしれないが、今はまだ「息子には、のびのびと育って欲しい!」ということが最重要課題である。某有名CMで「ワンパクでもいい。たくましく育って欲しい」というコピーがあるが、まさにその通りの心情である。

そして…、「このメソッドは、子育てにも講義にも応用できるなぁ!」などと、息子の無料体験なのに自分のネタを蒐集してしまった私…。


4月25日(日)

夫婦して、ガストのクーポン券が当たった。すかいらーくグループでは息子が大好きなアンパンマンのキャンペーン中なので、息子も飽きることもないだろう…ということで、夕方に鴨居店へ行くこととなった。
キッズパンケーキプレートに妻が描いたアンパンマン
休日の夕食時ではあったが、幸い禁煙席に空きがあり、すぐ店内に通された。最近CMでおなじみの「ハミ出る ビーフステーキ」というものが気になっていたので、妻も私もそれをオーダーする。さらに、アンパンマングッズを入手するためにはキッズメニューの注文が必要だというので、「キッズパンケーキプレート」も注文する。

ステーキは、「プレートからハミ出るほど大きい」というよりも「ハミ出るように盛りつけている」というような印象が強かったが、食べ応えは十分で、お得感もあった。

パンケーキについては、残念なことに未だパンケーキを息子が食べることは出来ないので、我ら夫婦でおいしくいただいた。

食後、レジで私がTカードやらクーポン券やらを呈示しているところ、対応してくれていた店員さんを見ていた妻が「ねぇ、この人、中川家の弟のほうに似ているよね?」と言い出した。目の前にその店員さんがいるというのに、妻は「ねぇ、中川家の弟のほうに似てるよね? ねぇ、似てるよね?」と私に話しかけてくる。私が聞こえないフリをしてTカードの処理をお願いしていると、なおも「ねぇ、中川家の…」と…。

店の外に出て、「あんな状況で、『うん、そうだよね!』なんて言えるワケないでしょ!?」と妻に言うと、「でも、中川家の弟のほうに似てたでしょ?」と…。

妻にとっては、中川家礼二に似た人と巡り会ったことが、ものすごく感動的なことだったのだろう。

そんな日曜日…。


4月26日(月)

週の頭から、何とも虚しい気分…。

先週水曜日、国際関係学部で私が担当している「社会学」は受講者超過のために履修制限をしたのだが、今日も相変わらず立ち見が出るような状態。ヤル気のある学生たちが集まっているのなら私も頑張ろうと思えるのだが、教室の後方に座っている輩があまりに腹立たしく思え、久々に怒鳴り声を上げた私…。私が教室に入っても、解説を始めても、話をやめようとしない。ヘラヘラと締まりなく笑っていて、「ヤル気がないなら、立ち見の学生に席を譲れよ!」と思ったのである。

そして、こんな輩のせいで私の講義を受けられなくなってしまった(制限をかけられてしまった)真面目な学生たちに、心の底から本当に申し訳なく思った。民主党にあやかって学生の “仕分け” をしたいと、今日は本気で考えてしまった。

そんな暗雲の立ちこめた状態で始まった3時限目の講義は、前回に引き続き「社会的動物としての人間」がテーマ。前回の復習をしていても、件の輩たちは反省の色もない。今日は動物学的な観点から、特に「生理的早産」を手がかりにしながら、人間が社会を必要とする理由を考えた。が、どうしても輩たちに反省する気がないらしい。私には珍しくほとんど板書もせず、とにかく語り続け、「続きは水曜日に!」と言って講義を終了したが、この時点で終了時間を5分超過。学生たちも後味が悪いかもしれないが、久々に私自身も納得のいかない仕事をさせられたような気がした。

4時限目「日本の社会」は、前回「県民性」をテーマにした。本当は「縮み志向」の解説もしておきたかったのだが、県民性関連の番組の問題点の指摘に時間が多く割かれ、それで「縮み志向」の話は今日に回すことにした。その前に、日本(人)的な「甘え」について具体的事例を多く用いて述べた。

今日、三島への通勤は往復とも新幹線利用だった。朝、頭は目覚めているのに体が起きられず、結局「新幹線があるから、もっと寝てよう!」という状態になってしまった。新横浜駅で新幹線特急券と乗車券、帰りの三島〜横浜間の乗車券を購入し、新幹線に乗り込み、しばし今日の講義のことを考えていたが、ふと「帰りに買い物をしたほうが良いのでは…?」という気分になり、三島駅に到着してすぐ帰りの新幹線特急券を購入した。

まだまだ新年度が始まったばかりだというのに、何だか例年以上の疲労感がある。だが、新幹線やら高速バスやら乗り心地の良い交通機関があるので、通勤は楽しい。

講義を終え、三島から新幹線で新横浜に戻り、横浜線で鴨居に到着した後、ららぽーと横浜に向かって歩き始めた。いつもは妻と息子と一緒にゆっくり歩く道だが、なるべく早く用事を済ませて帰りたい一心で早歩きになる。到着後、書店で新刊2冊をすぐに探して会計し、雑貨や食料品を買い込んで、再び鴨居駅まで早足で戻る。

幸いにも、駅前のバスターミナルに着くと待ち時間なく西菅田団地行きのバスが到着。ららぽーと横浜に寄ったわりには、予想外に早い帰宅となった。

帰宅して、郵便受けから郵便と夕刊を取り出し、それを妻に渡すと、「やった! 当たった!」と大喜び。息子宛ての木製の葉書があり、育樹キャンペーンに当選したと報せている。要するに、赤ちゃんが生まれた記念の植樹である。息子が生まれた病院では、臍帯血バンクへの協力を要請されているため、へその緒がもらえないのである。それで、妻がこのキャンペーンに応募していたらしいのだが、当選するとは思っていなかったらしく、「もしかして、息子は強運なのでは?」などと思えてきた。

そんな郵便物に喜んでいたところ、見慣れぬ宛名の葉書が…。どうやら、誤配達されたらしい。住所を見ると我が家の近所だったので、郵便局に送り返すよりも直接届けてあげたほうが早いということで、夕飯前に息子をだっこして出掛けた私…。その家に着いたものの、郵便受けがどこにあるかわからず、それに誤配達された郵便物がその家に届けるべきものかどうか確認する必要もあったので、呼び鈴を押すことにした。すると、家の中から「キャン! キャン!」と犬の鳴き声が聞こえてきた。慣れぬ鳴き声に息子は驚き、ガシッと力強く私にしがみついていた。そして、「今、(玄関を)開けますね!」という家人の声とともにカギがガチャガチャと開く音にもビックリしてしまい、再びガシッと力強く私にしがみついていた息子…。郵便物は、間違いなくその家に届けるべきものだった。

帰宅して、息子の面倒を妻に任せて私は浴槽の栓を抜いていたところ、我が家の呼び鈴が…。先ほど郵便物を届けた家の方が「お礼に…」とハンカチを持ってきてくださったのである。「それではかえって申し訳ないので…」と丁重に断る妻…。ところが、「仕事で扱っているものなので、是非!」ということだったので、遠慮なくいただくことにした。「お子さん、女の子ですよね?」と聞かれ、「いいえ、男の子ですよ!」と妻が答えると、「えっ、てっきり女の子だと思って、ピンクのものを探して来ちゃって…。あら、どうしましょう?」と慌てられたが、息子はピンクも似合うようなので、特に問題がないということを伝え、安心していただいた。

犬が居眠りしている絵が描かれたピンクのハンカチ…。息子はすっかり気に入ったらしく、そのハンカチをニギニギしたりくわえたりして喜んでいた。

それにしても…、今日は息子にいろいろなプレゼントが舞い込んできた一日だった。

せっかくほのぼのした気分になったというのに、明日からまた天気は下り坂だと天気予報が言う。静岡に行く日は、どうしてこうも天気が悪いのだろう?


4月27日(火)

どういうワケか、火曜日になると雨が降る…。おまけに、少々肌寒い。

9時半過ぎのバスで鴨居駅へ行き、新横浜からひかり号で静岡へ。シッカリ寝たハズなのに、車内の暖かさで眠気が一気に押し寄せてきた。しかし、今日はエクスプレス予約で乗車しているため、指定席利用…。車内検札が終わるまでは寝るに寝られず、ひたすら耐える私…。

静岡に到着後、急いでバス乗り場へ移動する。横浜は雨が降っていなかったものの、大きな傘を持って家を出た。それが正解であることを実感させられる雨量…。先週と同じく、バス停で清水先生と合流。大学までご一緒させていただく。

3時限目「国際関係論」は、先週から「国際と民際」をテーマに解説をしているが、今日は「民際」の解説が中心。非国家的行動主体の(トランスナショナルな)関係性を中心に話を進める。途中、FIFAワールドカップなどを例に挙げてみたが、予想外に盛り上がる。さすが静岡、サッカー大国! 調子に乗って私も、ソウルで見たワールドカップ回顧展の話などをしてみる。

4時限目は空き時間…。3時限目と先週5時限目の出欠調査のチェックをしながら過ごしていたが、どういうワケか眠気が襲ってきて耐えきれなくなる。講師室でガッツリ眠るワケにもいかないので、イスに深くかけてちょっと目を閉じつつも、意識が飛ばないように気を付ける。こういう時の90分というのは、とにかく長く感じるものである。早く講義に入りたい…と、心の底から思った。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、今日からテーマが「異文化とは何か?」に変わる。これは3回シリーズなのだが、幸いにも今日解説する内容は以降2回の内容を理解するための概説的な内容に留まっている。「違い」を理解する視点と、「疑似環境」「状況的影響」などについて、出来るだけ具体的な例を挙げながら解説した。

講義後、清水先生の事務所に寄らせていただく。そして、事務所近くで1時間ほど食事をしながら、外国語などについて話をする。久々に静岡おでんを食して感激し、生桜エビに舌鼓を打ち、「やっぱり、静岡は美味しいなぁ…」と実感する。

帰りも、ひかり号…。もともと高速バスの予約を入れておいたのだが、「明日は天気が悪いみたいだよ!」と妻が昨日つぶやいていたので、高速バスを降りて駅まで歩く際のことを考えて、バスは別の日に予約を変更して新幹線利用に切り替えた。もちろんエクスプレス予約なので、指定席利用…。ほろ酔い状態に暖かな車内…。心地よい眠気が私を包み込む…。なのに、車内検札が来ない!? 「まぁ、検札が来たら、起こしてくれるだろう」と決め込み、仮眠状態に入る。が、何度か意識を取り戻して車内を確認したものの、車掌さんが検札に来る気配がない。結局、新横浜到着まで検札は来なかった。

帰宅すると、息子は風呂から出てリンゴジュースを飲ませてもらっていた。私の姿を見るや、ちょっと泣き出し、それから笑い出した。妻からメールで息子に歯が2本生えたという報告を受けていたので、何とか口の中を見ようと試みた。が、どんな手段を用いても息子は口の中を見せてくれず、私は息子の歯を確認することが出来なかった。

が、息子の成長ぶりを嬉しく思う次第。その一方で、「そんなに急いで大きくならなくても…」という寂寥感も…。

昨日は三島への往復が新幹線で、今日も往復とも新幹線…。明日はどうなることやら…。


4月28日(水)

今日で、息子は生後9ヶ月…。なのに、激しい雨! 今朝は、その激しい雨音で目が覚めた。同時に、お天気情報のメールが数本、携帯電話に届いた。神奈川県も静岡県も、各所で大雨や洪水の警報が出ていた。

窓の外の雨があまりにも激しかったので、起きる気力を失いかけた私…。しかし、仕事が待っている…。雨の勢いが弱まるまでは家にいようと思い、特急踊り子号での三島入りを “またしても” 断念し、新幹線通勤…。

新横浜の新幹線ホームは大雨に屋根が耐え切れなかったらしく、一部で雨漏り状態になっていた。雨水が飛び散らないよう雑巾が置いてあったが、何とも痛々しい光景だった。

そんなこんなで新幹線に乗りつつ、「問題は、学生が無事に大学まで着けたのかどうか…だよなぁ」などと不安になる。

三島駅に到着した時も、雨は容赦なく降っていた。にもかかわらず(?)、3時限目が始まるちょっと前に太陽が顔をのぞかせ、大雨の中を歩いてきた私をせせら笑うかのような天気に変わっていた。笑われようが何だろうが、雨が上がってくれたのは有り難いことである。

3時限目「社会学」は、今日まで「社会的動物としての人間」がテーマ。前回は「生理的早産」を手がかりにしながら解説を進めたが、本来なら1回で終了する解説を2回に分けるべく、例年以上に具体例を紹介し、私にしては珍しく板書なしで講義を終えている。今日は前回の復習を念入りに行い、それからシッカリ板書。ゴールデンウィークで来週は講義がないため、キリの良いところで解説を終えるべく、余った時間で今までの講義内容を理解できているかどうか自分で確認できるような “命題” をいくつかリストアップしたプリントを配布し、そのうちのいくつかを解説しておいた。

4時限目「日本の社会」は、例年だと現在解説している「文化とパーソナリティ」の途中で連休に入ってしまうのだが、今年はカレンダーに救われて(?)全ての解説を終えてから連休入りできる。このテーマの最後に「タテ社会」を取り上げ、日本社会に見られる「集団の枠」「帰属意識」「序列意識」などと中心に話をする。講義の最後に、如何に我々が「縮み志向」を無意識に受け容れ、本来のコンセプトを失っているのかを確認するため、ちょっとしたテスト(クイズ?)を実施する。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、欠席者が目立っていた。それでも、もともとの履修希望者が多いので、教室は寂しくなるようなこともなく…。まず、先週初めて参加した学生に自己紹介文を発表してもらう。そして、留学生たちの出身国と日本の決定的な違いを元に、「日本の地理的条件と文化形成」をテーマに90分解説をした。留学生たちの出身国との違いを意識してもらうべく、できるだけ質問を投げかけながらの講義となった。気がつけば、講義終了5分前…。

講義を終えると、雨の降る気配もなく、暖かさも戻ってきていたので、在来線で横浜に戻ることにした。このところ、私は「体力は出し惜しみしない!」という仕事の仕方をしているので、たとえ1コマだろうと3コマだろうと疲労の度合いは “ほぼ” 同じである。だが、今日の私は…といえば、昨日の「美味しい静岡」を満喫して英気を養っていたので、声は出るは例えはバンバン出るは…で予想以上に順調な講義展開が出来たため、ちょっと無理してしまったかもしれない。三島から横浜までの東海道線の車内では、ほとんど意識不明状態(いつものこと?)だったが、新年度最初の1ヶ月を何とか乗り切った充実感もあって寝起きスッキリ状態で下車した。

今月は息子のために両家から五月人形が届き、息子はそれらに大満足! 食い入るように見てはニコニコ笑い、手を伸ばそうとしたり、何だかもらった本人以上に我ら夫婦のほうが嬉しくなったりもする。来週は、初節句をお祝いする予定。今になってまた、「親になったんだなぁ…」と自分を省みる私…。

ゴールデンウィーク中に休みボケしないよう、気を引き締めて頑張らなくては…。


4月29日(祝)

実質的に、今日からゴールデンウィークである。

引越をしてからキッチン用のテーブルを購入したのに、なかなか暇がなかったためにイスを購入することが出来ずにいた。それで、この連休中にイスを最低2客は揃えようと夫婦で話をしていた。それと、息子にはフォローアップミルクが必要になっているので、それも購入しなければならない。

昨夏、息子の出産祝いに…と、弟夫婦が犬のぬいぐるみをくれた。そのぬいぐるみは息子の大のお気に入りとなり、全身をチュパチュパ舐められまくっている。そのぬいぐるみを妻が洗濯すると、「犬のぬいぐるみ、どこ?」というようにアチコチを探し回り、洗濯ばさみで吊され陰干しされているぬいぐるみを下から眺める息子…。

そのぬいぐるみには、まだまだこの先も息子のために頑張ってもらいたいものである。が、1体だけでは “負担” が大きいのではないか…ということで、“家族” をつくってあげることにした。要するに、もう1体、同じぬいぐるみを購入しようというのである。その犬のふるさとは、IKEA港北である。IKEAには昨年の4月30日に初めて訪ねた我ら夫婦…。今日は、1年ぶりにIKEAに行くことにした。

IKEA港北へは、新横浜駅から無料シャトルバスが出ているので、まず新横浜を目指すことになる。家を出て、横浜市営バスの36系統に乗り、菅田町地区から新横浜方面の乗り継ぎ乗車券を運転手さんから受け取る。先月もこの乗り継ぎ乗車券を利用したので、勝手はよくわかっているつもりだった。

菅田町入口までは基本乗車時間が8分なのだが、今日はちょっとしたハプニングがあって、途中でちょっと長い停車があった。それでも、「乗り継ぐ129系統は、いつも遅れて来るから…」などと高をくくっていたのがいけなかった。36系統のバスを降りて移動している最中に、目の前を129系統の新横浜駅行きのバスがス〜ッと通り過ぎていった。

この系統は、1時間に1本程度の運行である。乗り遅れてしまうと、かなり長い時間待たなくてはならなくなる。だが、菅田町入口から新横浜駅までは1500m程度。「歩いてしまえば、次のバスを待つ時間で(新横浜に)着いちゃうんじゃない?」と、妻が言う。実に、その通りである。それで、バス道路を歩いていたのだが、新横浜駅の手前にはニトリがあるので、先にニトリでイスやら掛け時計やら、我が家に未だ必要な物品を見てみることにした。

「値下げ宣言」をしているだけあって、思ったよりも安いものが多々ある。アレコレあたりをつけておいて、再び新横浜駅へ歩く我ら家族…。

IKEA港北行きの無料バス乗り場に行くと、すでにバスが到着していた。1年ぶりに乗り込むシャトルバス…。そして、1年前と全く同じ広告ビデオが流れていた。

バスに揺られること15分、1年ぶりのIKEA港北に到着する。1年前は妻のお腹の中にいた息子(当時、8ヶ月目)も、今ではすっかり大きくなって生後9ヶ月になっている…というのが、何とも妙な感じである。例によって例の如く(?)2階から見て回ることになるのだが、件の犬のぬいぐるみを見つけるのに苦労も努力も必要なかった。数か所で山積みにされていたぬいぐるみを見た息子は、ちょっと嬉しそうだった。そして、1体を選んで息子に見せたところ、いきなりチュパ〜ッと…。

その後も店内でアレコレ見て回り、199円で売られている掛け時計を発見し、それを2つ手に取る。1年前に作った会員証を会計時に呈示するが、今回は特に会員価格になるものは購入しておらず、単に購入記録を残したのみ。
150円に値下げしていたホットドッグセット
レジを抜けると、昨年は180円だったホットドッグ&ドリンクバーのセットが150円になっているのを発見した。IKEA港北に来たら、何となくこのホットドッグを食べないと気が済まないような、そんな感覚に陥る私…。ここのホットドッグは、基本的にセルフサービス。バンズにソーセージを挟んだだけのものが出され、あとはケチャップやマスタード、フライドオニオンやピクルスを自分で好きなだけかけてゆくのである。自分好みの味付けが出来る魅力がある。

再び無料シャトルバスで新横浜駅に戻り、横浜線で鴨居に出て、ダイエーで買い物をして家路に就く。

連休初日は、“息子の想い出” とともに過ぎてゆく…。


4月30日(金)

どういうワケか、自然に七三分けに!?数ヶ月前から、息子の頭髪で気になることが…。なぜか、七三分けになっているのである!? それも、自然に分かれているのである。

以前、私も七三分けにしていたことがあったが、そんなことが息子に遺伝するワケもない。洗髪時に、このようなクセがつきそうなことをしたこともない。クシで髪を分けてとかしたこともない。髪が乾くと、なぜか七三になる…。不思議である。

今月が30日で終わるということをスッカリ忘れていた上、曜日の感覚も失っていた私…。月末締めの支払いをいくつか済ませるために銀行へ行く必要があったのだが、残念なことにそのうちの1つが我が家の周辺に支店のない銀行が指定されていて、さらにその銀行に私が口座を開設していないために店外ATMを使用できない状態にあったため、出掛けざるを得ない状況になってしまった。

どうせ出掛けるのなら、昨日購入できなかったものを見つけに行こう…ということで、家族揃っての “お出掛け” となった。

まず、用のある銀行の全てが集まっている場所に移動しなくては…ということで、候補として新横浜駅周辺と横浜駅周辺を挙げておいた。鴨居から乗った横浜線が快速の桜木町行きだったので、「だったら、横浜まで…」などと話をしていたが、「あっ、横浜駅周辺だと、銀行間の移動がえらく大変になるんだった!」ということを思い出し、新横浜で下車した。

連休中の平日…それも金曜日ということで、銀行のATM前は軒並み長蛇の列。だからと言って窓口に行ったところで、時間も手数料も余計にかかってしまうだろうし…。おとなしく、列に並ぶことにした。

銀行での用事を全て終えて、どこへ移動するかしばし悩む。昨日ニトリで見つけた時計やイスを購入する必要もあるし、息子のミルクやウィンドブレーカーも買わなくてはならないのである。赤ちゃん用品を扱う西松屋もニトリもある場所へ…ということになり、久々にみなとみらいへ行くことにした。

ゴミ箱まで、しっかりアンパンマンワールド。開館して3年も経って、初来館。新横浜から、まず横浜市営地下鉄で高島町へ。高島町のそばには、かの横浜アンパンマンミュージアムがある。開館から3年経ったそうであるが、我ら夫婦には未踏の地…。ミュージアムの前は何度も何度も通っているのに、中に入ったことがなかったのである。

アンパンマン…といえば、息子の大のお気に入り(逆に、息子の大の苦手はタモリさん!)であるため、ちょっと寄ってみることにした。ミュージアムエリアは有料であるが、ショッピングモールのみの利用ならば無料である。tvkのハマランチョ内のコーナー「おどって! アンパンマン天気予報」で、スタイに名前を入れてくれるサービスを紹介していたので、息子の初節句のお祝い(?)に、バタコさんの手づくりハウスで1つ購入することにした。

まず自分で好きなワッペンを購入し、スタイの色と文字の色を指定することになるのだが、我々が会計を済ませた時の仕上がり待ち時間は80分…。そこで、出来上がるまでの時間で他のショップを回り、そして西松屋へ行ってきた。
残念な孫悟空!?
アンパンマンミュージアムで取り扱われているグッズは西松屋にも置かれていたが、それより何より今もドラゴンボール関連のベビー用品が人気であることを思い知らされる。その中の1つ、ドラゴンボールの主要キャラのハンカチを見ていたら、ちょっと残念な孫悟空を発見した。悟空の名前が違うのである! 英語を意識したローマ字表記にしたかったのだろうが、それぞれが中途半端になってしまったらしい。右の写真をクリックすると、その残念ぶりがうかがえる。

西松屋での買い物を終え、再びアンパンマンミュージアムに戻る。そして、出来上がったスタイを受け取り、ニトリへ向かう。そして、予定通りに時計とイスを購入し、横浜駅まで歩く。

横浜から乗ったバスの中では、親子で爆睡状態に!? 私はイスを抱えて座っていたのだが、眠りが深くなった際にうっかり手を離してしまったらしく、ガシャンという大きな音が車内に響き、その音で目を覚ました私…。

連休2日目にして、すでにお疲れモードの我ら家族であった。


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