2009年7月のぼやき
7月1日(水)
気が付けば、7月…。1年の半分が経過し、今日から2009年の後半戦…。
とにかく、湿度が高かった。電車内はエアコンが効いているので快適だが、電車を降りるとモワ〜ンモワ〜ンという湿気が容赦なく襲いかかってくる…。それでもくじけず(?)に、国際関係学部に出講する。
3時限目「社会学」は、今日から最終テーマ「基本的人間関係再考」のもと、恋愛を中心に解説を進める。何だか、私の「社会学」の定番(の1つ)になっているような…。今日は例年の通り「友情と恋愛」の構造的類似点と相違点を中心とし、現実に起きている恋愛がらみの凶悪事件を紹介する。
4時限目「日本の社会」は前回から最終テーマ「放送用語から見た日本社会」に入ったが、今日は「用語と歴史性」などを中心に考察する。放送局ごとの考査基準を比較しつつ、放送内容によるトラブルを如何に避けるかを考えた。
5時限目「日本社会(留学生用)」は、前回の話を踏襲して、前世−現世−来世の関連性(縁)を基本とした「日本(人)的発想」の解説。昨年もそうだったが、仏教的な考え方をもとにするので学術的な話に終始した堅苦しい講義にならないように留意して、学生たち全員に問いかけるようにゆっくりと展開した。昨年の同内容の講義日は「たまには、太陽が沈まないうちに終わってみる?」と学生たちに尋ねて5時半過ぎに解説を打ち切ったが、今日は静岡全域に雷雨注意報が出ているという情報を得ていたので、「空に怪しい色の雲が出てきたので、今日はもう終わりましょう!」ということになった。
7月初日の実感は、「湿度の高さに体力を奪われないように気を付けて過ごした」というところか…。こうして「ぼやき」を更新していても、一番印象的なことは…というと「湿度が高かったこと」だったような気がする。
7月2日(木)
木曜日は、1週間で一番朝早く出かける日である。なのに、水曜日の夜はなかなか早寝できない…。講義の準備に時間がかかってしまったり、パソコン(あるいは周辺機器)にトラブルが生じたりして、睡眠時間が短縮される傾向にある。昨夜も、地図検索アプリケーションの認識に “若干の” 問題が生じてしまった。
「日付の変わらないうちに寝られるように…」と、夕飯前にシャワーを浴びて頭髪の乾燥時間を稼ぎ(?)、講義の準備も順調に進んでいたというのに、23時前にその異常事態が勃発!? が、それから2時間半後、あっけない幕切れ…。単に、例のアプリケーションのデータキャッシュフォルダが変更されてしまったため、データが読めなくなっていただけの話だった。
急いでベッドに潜り込んだものの、あっという間に朝が来た! 「あと5分…」を3回ほど繰り返したところで、やっと正気に戻る。が、朝食をキチンととる時間の確保が難しくなり、乳酸菌飲料を1杯だけ飲み、久々に朝食を抜いてしまった。
いつものように京浜急行、横須賀線(例の時間の…。懲りないオトコである)、京浜東北線、常磐線快速を乗り継ぎ、いつもの時間に松戸到着。だが、いつもとは違って激しい睡魔と闘いながらの通勤…。
家を出た時には降っていなかった雨が、松戸駅前では傘なしで歩けないほど降っていた。が、睡魔と闘う私の前には、晴れていようが雨が降ろうが全く関係なし! とにかく、座れるバスを待って、松戸歯学部までの20分弱も仮眠タイムに充てた。
仮眠というのは、中途半端にとってはいけないんだなぁ…と、実感した。講師室でも “いつもの私” のノリはなく、とりあえずレディネスだけは出来ていたので9時になったところで教室に向かう。が、気持ちは「早く講義をしたい!」という感じであるのに、体がなかなか言うことを聞かない。よって、1時限目「社会学」は(学生たちには気づかれなかったと思うが)声がうまく出せない状態からのスタートとなってしまった。が、時間の経過とともにいつものテンションに戻ってきて、「期待される人間像」の第2回目は思いの外(?)スムーズに解説が進んだ。もっとも、今日のテーマは「地位−役割」なので、国際関係学部や法学部で何度も語ったことで時間の計算がしやすかっただけかも知れない。
講義後、携帯電話に届いていたダイヤ情報メールを見て、中央線と山手線でダイヤの乱れが生じていることを知る。早めのバスで松戸駅に戻り、法学部へは千代田線を利用することにした。松戸駅から久々に千代田線(常磐線各駅停車)に乗ると、車内は軽く混雑…。途中の駅で下車する人もいたが、どういうワケか私の周りの人は降りる気配なし!? 座りたいと強く思う時に限って、なかなか座れない…。誰かが降りたかと思えば、私のエリア外…。さらに、途中から乗り込んだ人の前に座っていた人が降りて、ずっと乗っている私が座れなかったり…。やっと私が座れたのは、西日暮里の手前だった。
当初の予定では、新御茶ノ水から歩くか、あるいは大手町で半蔵門線に乗り換えて神保町に出るか…だった。しかし、激しい睡魔を何とかするためには西日暮里〜大手町間の数分では間に合わず…というより大手町で降りそこなってしまい、「時間に余裕があるから、表参道まで行って半蔵門線に乗り換えればいいや!」というグダグダ状態に陥ってしまった私…。それでも、余裕を持って法学部に到着した。
3時限目「社会学」の前に、修正済みの履修者名簿が配布された。人数がかなり減っている。200人は減ったのではないだろうか? 多少、講義や学年末試験の採点が楽になったかも知れないが、去っていった200人の行方と履修取消理由が気になる。だが、去る者は追わず…で、教室で私の到着を待っていてくれている学生たちのもとへ移動した。
先週から「文化とパーソナリティ論」を下敷きとして「らしさの培養」について解説を始めたが、今週は「personality」を中心に語る。先週の復習を軽くしながら今日の話に入ろうか…と思った瞬間、講義用ノートを教室に持ってくるのを忘れたことに気づき、学生たちには「今日の内容」を語りつつ「どうしよう…?」と軽く焦る。が、何年もこのテーマと向き合ってきた私、ノートに書いてある文言をシッカリ記憶してあり、どのように解説するかも体が覚えていたようで、かえって板書項目はスッキリとまとまっていたように思う。怪我の功名ではあるが、私の脳が正常に動いていないがために起きたハプニングでもある。なのに、講義内容に関しては脳が作動してくれたようで…。講義終了の時を迎えた時の安堵感といったら…!?
何だか、そんなアタフタした一日だった。
7月3日(金)
書き忘れていたことが…。水曜日、国際関係学部での5時限目「日本社会(留学生用)」の終了後、韓国人学生が集まって韓国語で何やら楽しそうに話しをしていた。そして、お菓子を分け合って食べ始めた。と、その時、「先生にも…」という言葉(韓国語)が聞こえてきたのでちょっと身構えたところ、女子学生(韓国人留学生)が一人、私のほうに近づいてきて、「先生、このお菓子は韓国から送ってもらったものです。サルクァジャ(米菓子)です!」と言いながらお菓子を1本くれた。「あっ、このお菓子、好きだよ! ありがとうね!」とお礼を言ってから食した。美味しかった。ちなみに、なぜか会話はほとんど韓国語…。
留学生との間には、こういうやりとりが結構あるのだが…。
さて、1週間最後の出講日の金曜日…。週末は首都圏の鉄道ダイヤが乱れがちなので、いつもより少しだけ早く家を出た。案の定、東京駅では中央線快速のダイヤが乱れに乱れていた。が、そもそも中央線快速は3〜5分に1本の割合で運行されているため、東京〜御茶ノ水間しか利用しない私には影響がなく、予定より早く法学部に到着する。
2時限目「社会学」は、講義内容が昨日と同じではあるが、先週の講義進度が多少異なるため、導入部を作り直してのぞむことに。「personality」について「person/al/ity」という分解をした上で、「役割演技」と「躾」の関連性などについて解説をして、ちょうど90分…。
昼休み、教員室で政治学と社会学の関連性と「疎外論」などについて語っていた。講義では学術用語を極力抑えて解説するが、学者同士であれば学術用語も頻繁に飛び出す。だから、話が早い、弾む。
3時限目開始時刻となり、通信教育部に移動する。荷物を置き、神保町方面へ向かう。そして、久々に日高屋さんで昼食をとった。キングジョー07さんからのクーポン券をいただいたので、それを利用させていただいた。「今日は何を食べようかな?」とメニューを眺めていたら、「高菜めんたいご飯」というメニューが気になり、中華そばとのセットメニューを “餃子付き” で注文する。これで670円になるのだが、500円のクーポンを1枚使ったので、差額の170円を払うだけで堪能。美味しくてお得な昼食となったが、餃子をかじったら肉汁が飛び出て、口の中を火傷してしまった。
この火傷により、しばらく口が回らなくなり、うまくしゃべれなくなってしまった私…。
4時限目「社会学」の開始時間が近づくにつれ、火傷の後遺症は薄れていった。14時半頃、門下生のミヤベ君が来訪。何年ぶりだろうか、かなり久々なのだが、昨日も会っていたかのような状態で会話が弾む。
門下生たちは立派になってゆくのだが、私はいつまでもこんな状態…。
門下生の成長ぶり(?)に心がポカポカした状態で、教室へ向かう。「人間とヒト」をテーマにする3回目の講義であるが、まずは前回の講義を20分早く終わらせた後のことを報告する。そして、役割演技論とPersona論を基礎として「地位」についてゆっくりと解説する。
今週の講義を全て終えた安堵感を覚えた瞬間、胸部に激しい痛みが…!? 胸? 肺? 肋骨? それとも…などと不安になるが、「この痛みは、肋間神経痛では?」という考えに落ち着く。最近は肋間神経痛と無縁の生活を送っていたが、以前は頻繁に(?)発症していたような…。懐かしい痛みなので、おそらく肋間神経痛で間違いないだろう。が、出来たら一生オサラバしたい痛みである。
だが、妻のほうはもっとツライ痛みと闘っている。赤ちゃんが、容赦なく妻の肋骨や脇腹あたりを蹴りまくっているのである。おまけに、足下がよく見えていないようで(お腹がかなりせり出しているので)、いろんなものを踏んでしまう。さらに、靴下を履いたり脱いだりするのも一苦労…。足を上げることも困難になっているようである。もう、今すぐに赤ちゃんが生まれても正期産…。
いよいよ…か。
7月4日(土)
妻のお腹はパンパンに膨らむほど、赤ちゃんは元気に成長している…というのが、素人目にもわかるような状態である。ただ、赤ちゃんの頭が妻の内臓や下腹部を圧迫しており、ジッとしていてもツライらしい。歩くのも一苦労…。
そんなにツライのなら出歩かなければいいのに…というワケにもいかない。今日は妊婦健診…。妻の妊娠期間が36週に入った先週から、毎週健診を受けることになっているので、頑張って病院に連れて行くことに…。階段の上り下りが特にツライというので、今日は近くのバス停からバス1本で病院前まで移動した。電車に乗れば、乗り換えのたびに階段の上り下りがあるので、時間とお金はかかるものの楽な移動方法をとった次第である。
産婦人科の外来受付に診察券と母子手帳を提出すると、「体重と血圧をはかります。あっ、37週目ですね。採血とNSTです!」と言われる。私は「NST」という言葉に過剰反応…。頭の中を
というメロディが流れてきたが、「あっ、それはNSPか!?」と一人ツッコミを入れる。「NSP」はNew Sadistic Pinkで、「NST」はNon Stress Test…「胎児心拍モニタリング」とも呼ばれる。
妻は現在37週に入っているため、NSTを行うことになる(検査方法や内容についてはこちらを参照されたい)。最初、妻だけが陣痛室に通され、機器の装着が済んだところで私の入室が許可された。モニターを通して、赤ちゃんの心拍とお腹の張り具合が記録されているのがわかる。赤ちゃんの心音を聞いていたら、なぜか涙が出てきた。「ボク、頑張ってるよ!」というような健気さが伝わってきたような気がしたのである。すでに親バカ状態に入っているのかも知れないが、なぜか泣けた。
が、妻のほうは…といえば、そんな悠長なことを言える状態ではなかったらしい。赤ちゃんが途中で寝てしまったようで、助産師さんが「ちょっと失礼しますね!」と言って妻の大きなお腹をグァングァンと揺すり始めた。「アイタタタ…」と苦痛にゆがむ妻の顔…。お腹の中をかき混ぜられるような痛さだったという。
NSTの後、すぐに診察室へ。NSTのグラフをもとにドクターが「赤ちゃん、元気ですね。お腹のほうは、ちょっと張りが出ているところもあります」と説明してくださる。エコーで赤ちゃんの様子を見ていたところ、「推定体重は3011gです!」と言われ、夫婦してビックリする。いきなり3000g越え!? でもまぁ、あくまでも推定体重なのでハッキリした体重ではないものの、妻のお腹の苦しみを考えれば、この体重増はうなずけたりもする。
エコーの画面を見ていたら、今日は顔出しOKだったらしく、目・鼻・口がハッキリと映し出された。さらに、「これ、手です。拳を握った状態ですね(右の写真)」と…。健診後に妻が
と、つぶやいていた。
健診後、東神奈川のスーパー2軒で買い物をし、帰宅する。が、買い物の最中に私の血流が悪くなり、偏頭痛が復活してきてしまった。帰宅後、妻の献身的なマッサージで血流を元に戻すが、なかなか痛みが緩和されない。かなり長い時間、妻が介抱してくれたので、日付の変わる前には体調が元に戻ってくれたが、本当に「死んだほうがマシ!」と思ってしまうほどの痛みであった。
でも、妻は毎日、私よりツライ痛みと闘って赤ちゃんを育てているのだろう。私がここでヘタばっている暇などないのである。
7月5日(日)
昨日の妊婦健診の際、外来受付で「今日は1万2千円分の(妊婦健康診査費用)補助券を使用することになります。お薬も何も出ない場合、今日はお会計がありませんので、受診後にそのままお帰りいただいて結構です」と言われた。が、受診が終わり、ドクターから母子手帳と診察券を返しててもらった際に、「では、これで診察は終わりますので、1階の(会計)窓口前でお待ちください」と指示された。
「あれっ、今日は会計がなかったんじゃなかったっけ?」と思いながら診察室を出て、外来受付の前で「今日は会計がないって言われたよねぇ…」と、ボソボソと確認していた我ら夫婦。「どうする? ちょっと聞いてみる?」と、ボソボソと意思確認していた我ら夫婦。
すると、受付で助産師さんが看護師さんに「今日、お薬は出されたの?」と確認。すると、「いいえ、出ていません」と看護師さんが答えたので、助産師さんがニコッと笑って我ら夫婦に「今日はお会計はありませんので、そのままお帰りいただいて結構ですよ!」と声をかけてくれた。
あぁ、全部聞かれていたのねぇ…。
昨年6月18日に結婚し、11月末に妻の妊娠が発覚し、あともう少しで家族が増えるというところまで来た。「二人っきりで歩く」という状態もあとわずかなので、今日は用事と散歩を兼ねて横浜駅周辺まで妻と一緒に出かけた。電車に乗って横浜に出れば時間も体力も消費量が少なくて済むが、妻が歩きたいというので、往き帰りとも歩くことにした。
以前から妻が「サイゼリアに行ったことがない!」と言うので、「ウチの近所にあるよ!」と教えるも、「えっ、あったっけ?」というような返答だったため、まずサイゼリアの前を通って見ることにした。ちなみに、妻はそのサイゼリアの隣にある中華料理店についてはバッチリ記憶していた。
サイゼリアの前を通り、横浜ベイクォーター前を経て、横浜そごう前に出る。東口でいくつかの用事を済ませ、西口に出て、久々にポンパドウルで焼きたてパンを買って帰った。
家路についた途端にちょっとノドが乾いてきて、「どこか、お店に入ろうか?」ということになった。で、どこに入るか…という話し合いの結果、横浜ベイクォーター内のマクドナルドに行き、妻はソフトツイストを、私はジンジャエールをオーダーする。たった200円で味わうラグジュアリータイム…。妻とこんなふうにマックデートなんて、子供が生まれたら難しいだろうなぁ…と思いつつ、今をシッカリ楽しむことにした。
何だか、今日の「ぼやき」は「今日のノロケ」みたいな状態になっている…。
夜、テレビで猫ひろしが「K−1ファイターの武蔵と親戚関係にある」と言っているのを聞いた妻が、ボソッと一言…「私だって、酒井美紀と親戚関係にあるけどね…」と。そんなことを言ったら、私も北山修と親戚関係にあるのだが…。しかし、今の学生さんたちにそんなことを言っても、ほとんど「それ誰? 知らない!」と言われて終わってしまうので、「ほら、『あの素晴しい愛をもう一度』の作詞者で…」などと説明すると、「あぁ…」という反応が返ってくるぐらい。世が世なら、大変な反応が返ってくるだろうに…。
そんな日曜日…。
7月6日(月)
7月6日…といえば、俵万智先生の「『この味がいいね』と君が言ったから…」でおなじみの「サラダ記念日」である。私が大学生の頃、大ブーム・大ベストセラーになった『サラダ記念日』は、今でも収録作品を結構覚えていたりする。特に、「『嫁さんになれよ』だなんてカンチューハイ…」は、私の中ではベスト・オブ・ベストである。
たしか、『サラダ記念日』の文庫版が出た時に買ってきた覚えもあるのだが、先日妻が部屋の掃除をした時に勝手に文庫本と新書を別の場所に移してしまったため、今いずこ…という状態である。
が、カンチューハイ2杯で嫁さんになったワケではない妻が、苦しそうである。家計も苦しいが、妻はもっと苦しそう。実際にお腹の中で赤ちゃんが暴れまくって、“かなり” 痛いとのこと。
昨夜も、妻のお腹から足か手がニョキッと盛り上がっていた。さらに、内臓をすり潰さんばかりにギューッと体を押し付けていた赤ちゃん…。早く外に出たいのか、存在感をアピールしたいのか、何か楽しいことでもあったのか、逆にイヤなことでもあって荒れていたのか、とにかく妻のお腹の中でドンドコドンドコ…。
病院の両親教室で学んだマッサージを施し、多少でも妻の痛みを和らげようと努力する私…。だが、そんな私を嘲笑うかのように(?)、赤ちゃんの勢いは止まらない。
いつもの特急踊り子号に乗り、三島に向かう途中で、「あぁ、しまった」と後悔した私…。昨日ネットで天気予報を見たら「明日(=今日)のお出かけ時は、傘が必要です」とのことだったので、「昼前には天気が回復するのだろう」と思っていたのだが、全然雨が上がる気配がないばかりか、電車の窓に叩きつけられる激しい雨…。天気予報を信じて折りたたみ傘で出かけた私…。大きな傘を持っていなかったため、三島駅から国際関係学部までの道でバッグや体が雨に濡れてしまったのである。
大学に到着してすぐ、昨日急いで作成した原稿を印刷する。ジョン・レノンの名曲「LOVE」の解説付き歌詞カード(訳と解説は私が勝手に行った)を3時限目「社会学」で使用することになるのだが、歌詞カードを配布するということは当然CDも再生するということである。何となく、それが楽しみで講義内容を編成しているような部分もある。
13時になって、教室に入り、まず授業アンケートの実施。「今年は何を書かれるのやら!?」という期待と不安が交錯しつつ、結果的には(全体的には)今年の「社会学」は好印象を持ってもらえたようでホッとする。が、中には「先生が遅れて教室に来て、学生がおしゃべりしていたので20分くらいキレたが、先生も遅刻したクセに謝りもしないのは納得できない」という内容の記述があった。
私が教室に遅れて入るのは、ちょっと遅れて教室に来た学生たちにも “最初から” 私の話を聞いてもらえるように…という配慮である。なのに、私に謝れと言う。
学生全員が13時ちょうどに全員集合しているのなら、チャイムが鳴るのと同時に教室に入っても良い。遅刻してくる学生がいるので、私もちょっと遅れて教室入りする。なのに、私に謝れと言う。
ちなみに、私は学生たちに対してキレたことはなく、心の底から叱りつけただけである。そのままの価値観で世間に出たら、きっと正当な評価はされないであろうから、教室内で指導したのである。なのに、私に謝れと言う。
そもそも、私の心の叫びをキレていいるとしか思えないこの学生には、私の気持ちなんて全く理解できていない(理解する気がない)んだろうなぁ…。
こういう輩には、サッカーの試合でキックオフが遅れた時に「主催者、謝れ!」と叫んでもらいたい。野球の試合でプレイボールが遅れた時、「主催者、謝れ!」と叫んでもらいたい。ライヴを観に行って開演が押した時、「アーティスト、謝れ!」と叫んでもらいたい。
匿名でなければ何も言えないクセに…。
そもそも、教師と学生を同列に考えているクセに、尊敬に値しない人物に知識を与えてもらって単位を認定してもらうこと自体がおかしいということに気づいていない学生とケンカしても話にならない。
さて、講義内容は…といえば、ジョン・レノンの名曲「LOVE」を紹介する前に今日の解説内容を全て話す必要があったので、時間と闘いながら話を進める。基本テーマとしては、「恋」と「愛」の比較。それらが相まって「恋愛」となる意味について語る。
4時限目「日本の社会」でも、最初に授業アンケートを実施する。こちらも概ね好感触だったような気がする。講義は、「放送用語から見た日本社会」の続き。考査基準を中心に、ドラマなどで不穏当と思われる表現を使用する際の注意事項やテクニックなどを述べつつ、学生たちに「テレビをもっと楽しむ方法」などを伝授する。
講義を終えて校舎の外に出ると、雨はやんでいた。だが、雨雲はまだ三島市内を覆っていたので、いつ雨が降り出してもおかしくないような陽気…。それで、急いで荷物をまとめて三島駅へ向かうことにした。三島駅に到着し、東海道線のホームに到着した途端、「ザザザザァ〜〜ッ!」と激しい雨が降り出した。そんな雨をかき分けて、熱海行き電車が到着!
熱海で乗り換えた東海道線車内では、小田原を過ぎた頃までしばし意識不明…。その後はシッカリ横浜で下車するまで意識はハッキリしていて、窓の外の移りゆく風景を眺めながら講義のネタ探しなどをする余裕もあったが、講義中はPersonaをシッカリかぶってシッカリ演技しているため、教室を出ると安堵と疲労でグッタリしてしまうことが多い。学生たちの前で “だらしない姿” を見せるワケにはいかないので、電車内が癒し空間と化すのである。
帰途、家でおそらく赤ちゃんの攻撃を受けて苦しんでいるであろう妻のために、カップアイスを買った。が、このアイス、先週私が食べるために買ったものを、妻が「おいしかったよ!」とニコニコ笑いながら私にお礼を言ってきた代物…。今日は2つ買ったので、このような誤解もなく済みそうである。
そろそろ、「TSUMAのぼやき」も更新されるようで…。
7月7日(火)
ワケあって(?)、今日は静岡英和学院大学まで新幹線を使わずに行ってみた。私の担当講義の開始時間は12:50であるが、いつものように11時半頃に到着したかったので、逆算して7:10過ぎに家を出て、横浜を7:38に出発する東海道線で熱海に向かった。
早めに横浜駅に到着し、平塚行きや小田原行きを見送ったのだが、それらの電車(いずれも東京始発)が意外に空いていたため、「次の熱海行きは品川始発だし、楽に座れるだろう…」などと思い始めていた私…。が、念には念を…と、シッカリ最前列をキープして電車の到着を待った。
果たして、熱海行きは座席を確保できないお客さんをたくさん乗せて横浜に到着した。「???」という状態の私であったが、とにかく空いている座席を探した。幸い、座ることは出来たが、「行き先によって混雑率が変わるんだなぁ…」ということを久々に痛感させられた。
9時過ぎに、熱海到着。静岡行きの電車に乗り換え、やっと落ち着きを取り戻す。熱海行きの東海道線の中で私の隣に座っていたおばあさんが「三島へ行きたいのですが、熱海で乗り換えですか?」と車掌さんに聞いていた。車掌さんが、「熱海では3番線、9:06発の静岡行きに乗り換えてください。その電車に乗れば、三島に9:22到着予定です」と、丁寧に説明していた。奇しくも、そのおばあさんが再び私の隣に…。そして、横にいた女性に「(この電車は)三島に行きますか?」と尋ねたところ、「(私は)沼津へ行くんです!」と言われて困惑していた。これって、コミュニケーションの阻害事例?
東海道線は、10時半ちょうどに静岡到着。静岡英和学院大学の最寄り駅は1つ手前の東静岡で、そこからバスに乗った方がバス料金も安くなるのだが、今日は静岡駅前にちょっとした用事(ほんの数分で終了!)があったので、いつものように静岡駅前で英和学院大学行きのバスを待つことになった。
静岡英和学院大学到着は、11:20…。家を出てから4時間10分後だった。家を出る時、雨は降っていなかった。しかし、静岡へ向かって西進していくたびに雨雲が立ちこめてきて、富士川を超えたところで降雨…。静岡に到着した時は青空が見えていたが、雨上がりであったため、思いっきり湿度が高くなっていた。
午前中の残りの時間を講義用資料の作成に費やし、正午前にお弁当をレンジで温める。至福のひととき…。食後、講義開始まで印刷した資料の確認を念入りに行う。
3時限目「国際関係論」は、先週から「国際関係と温度差」をテーマとして、先週は特に「情報」にスポットを当て、今日は特に「韓国における日本大衆文化開放」を取り上げて解説した。具体的な話は視聴覚資料を用いて来週行うとして、今回は日韓関係の基礎知識を中心に理解してもらうことにした。それにしても、外は良い天気…。太陽が「これでもかっ!?」と言わんばかりに照りつけていた。
空き時間となる4時限目に、5時限目「異文化コミュニケーション」で使用する資料の追加作成をする。『あたちンち』『ドラゴンボール』『のだめカンタービレ』をもとにした解説を今週か来週のどちらかで行うため、急いでコピー機を作動させる。そして、休む暇なく(?)教室へ!
教室へ向かっている最中は「太陽がまぶしいなぁ…」などと思っていたが、講義開始から60分ほど経過すると窓の外の様子が激変し、豪雨が容赦なく教室の窓を叩きつけてきた。学生たちの動揺ぶりが、手に取るようにわかる。それで、予定をかなり変更し、解説するつもりでいた内容の7割程度に話を絞り、追加作成した資料は来週回しにし、先週までの復習を念入りに行い、「ハラ(腹)」「縁(えにし)」「恥の文化」などについて「コミュニケーションの比較」の見地から語るのみとした。
講義終了後も、雨はやんでいなかった。今日は傘の出番がないものと信じ込み、小さな折りたたみ傘しかバッグに入れていなかった。仕方なく、その傘をさしてバス乗り場に並んだ。が、18時ちょうど発の静岡駅前行きバスが到着すると同時に、雨がやんだ。30分後、静岡駅に到着し、「さて、どうやって帰るか…?」と思案していたところ、数分後に東海道線の熱海行きが出発することを知り、急いで在来線のホームへ。すでにホームには長い列が出来ていたのだが、なぜか座れた。熱海で乗り換えた東海道線は始発なので、ほとんど空席状態…。のんびりと横浜に向かう…。
妻の体調を考えて、サティの得々市は帰りに私が行くことにした。東神奈川駅に到着したのが21:20なので、大学前からバスに乗ってから3時間20分が経過していたということになる。
本日、通勤にかかった時間は合計7時間半! 講義が2コマなので、90分×2で180分(3時間)ということになる。大学滞在時間は11:20から18時までとして、6時間40分…。通勤と滞在と、加えて13時間40分…。どうやら、今日は妻の顔を見ていない時間のほうが長かったらしい。
7月8日(水)
後悔先に立たず…。
昨日、静岡英和学院大学へ出講する際に往復とも在来線を利用した私であったが、やはり疲労感は相当なものだったらしい。しかし、疲労のピークを越えてなお疲労が襲ってきたためにナチュラルハイ状態に陥り、疲労を感じなくなってしまった「さて寝ようか…」という時間になっても眠くならず、私は夜更かしをしてしまった。ベッドに横たわっても、なかなかその違和感が拭えなかったが、体を休めたことで睡眠に必要な体力が復活してしまい、一気に疲労感へまっしぐら!?
今朝は体が動かず、起きあがることも出来ず、いつもの特急踊り子号を利用することを諦め、その1時間後の特急踊り子号に乗ることも諦め、新幹線(ひかり号)通勤を決め込んだ。ひかり号の自由席車両は1〜5両目までと少なめなので、なるべく早めに新横浜に向かったが、座れる保証もない。それでも、11:22のひかり号を駅のホームで20分ほど待ち、何とか座席は確保した。そして25分後、三島に到着する。
国際関係学部に入ると、何やら制服の方々が…。静岡県警察音楽隊のみなさまが12時半から15号館前で野外コンサートを(雨が降らなければ)開催するとのことだった。警察官がアチコチで学生にコンサートのビラを配っているのを見て、最初は何事かと驚いた私…。
雨が降ることなく、12時半に演奏開始。風が強く吹いていたものの、そこは日頃の鍛錬の成果か、ビクともせずに見事な演奏を繰り広げていた。が、12時半といえば学生が食事をしていたり、研究室などに呼び出される時間帯…。よって、校舎の窓から観ている学生も学生が多く、楽隊の前にはチラホラ…という状態だったが、演奏の見事さにみんな真剣な眼差しを向けていた。
その演奏は13時になっても続いていた。13時といえば、3時限目の開始時刻…。私も演奏を聴いていたかったが、講義が優先なので断腸の思い(?)で教室に向かう。
「社会学」が「友情」「恋愛」をテーマとして講義を展開するようになって、学生の私語が極端に減った。今日も水を打ったような静けさが…。逆に、恐ろしかったりもする。今日の講義は「出会いの構造」が中心。「今、ここで」「社交的価値」などの概念をもとに語り続けると、教室に締まった雰囲気が…。
4時限目「日本の社会」は、「放送用語から見た日本社会」を継続。今日は某民放局の放送基準をもとに、そこから日本のテレビ局の留意点をキーワードとして抽出する。“いわゆる日本社会” と “日本の報道機関” とでは、若干の構造上の違いがあることを確認できれば…という想いが学生たちに伝わったかどうか。
5時限目「日本社会(留学生用)」は、ここ数週間「日本(人)的発想」をテーマにしているが、今日から日本人のコミュニケーションを中心に解説をするつもりでいた。手がかりとして、今日は「ハラ(腹)」について語り始めたが、どういうワケか展開が予想外に順調で、講義時間を40分ほど残したところで解説が終了してしまいそうな状態に…。それで、来週話す予定であった「慣用的表現」についても軽く触れておいた。が、教室の外には低いところをたなびく雲に、留学生たちが不安を覚え…。「先生、あの雲から雨が降ったら、すごいことになりますよ!」という学生の発声とともに、講義を終了させた。規定の講義終了まで20分を残して…。
帰りは、凝りもせず東海道線で横浜へ。ただし、乗り換えなし! 18時からは東京行き直通列車が1時間に1本運行されているので、その点では楽である。東海道線に乗り込んで、2時間弱で帰宅…と相成った。
夕飯後、何の虫の知らせか、撮影でお世話になった写真館のホームページが気になってアクセスすると…、不安的中! 「うわあぁぁぁぁ〜っ!」と大声で叫んだ私のもとへ妻が駆け寄り、「うわあぁぁぁぁ〜っ!」と叫び返す。我ら夫婦の写真が使われていたのである! それも、3種類…。「何で、我々だけ3種類?」などと言いながら、ヘンな汗をかいたのであった。
7月9日(木)
週の後半、木曜日と金曜日は、担当科目の全てが「社会学」である…ということに、今日やっと気づいた。講義内容を出講先ごとに変えているため、あんまりピンと来ないのだが…。
松戸歯学部での「社会学」は、今日で夏休み前の全てが終了! しかし、前学期はまだまだ終了せず、9月に1回だけ講義を残している。よって、まだまだ余韻を残しておかなくてはならない。「期待される人間像」(いわゆる地位と役割)と称した講義も、松戸歯学部ならではの内容にしなくては…という想いから、今日は「医療社会学」的に「病人(患者)役割論」を語る。
ちょっとした予想外の出来事があったため、予定していたバスに乗ることが出来ず、常磐線も2本遅いものを利用することになった。が、ダイヤの乱れなどはなく、無事に水道橋へ到達する。しかし、駅の外に出ると、雨…。天気予報では、朝方に降った後は明日まで降らないハズだった。やむを得ず、バッグに入れていた小さめの折りたたみ傘を取り出した。なのに、私が法学部に到着するのと同時に雨が上がる…。何という皮肉!? 何という不運!?
今日はもう特に印刷するものもないので、のんびりとお弁当を食した。最近 “お疲れモード” なので、講義前にドタバタしないで済むよう早めに本館教員室から10号館教員室に移動しておいた。そして、3時限目開始のチャイムとともに3号館へ移動する。
本来なら、木曜日の「社会学」のレギュラー講義は今回で最後のハズなのだが、5月に休講していることから来週補講をしなくてはならない。そのことを学生に連絡し、「らしさの培養」として今まで語ってきたことを簡単に復習し、今日は「gender」について語る。数多の例を語りたいところだが、時間の関係もあり、学生たちの日常にありふれているgender現象を中心に解説を進めることにした。
帰途、日本橋(東京駅前)に足を伸ばし、静岡銀行で1つ用事を済ませる。「静岡銀行」とはいえ、東京支店は立地や大きさなど他の在京銀行に全く引けを取らない。ちょっと日本橋の風情を感じてみようか…と思ったが、“お疲れモード” の上に熱さと湿度が容赦なく襲いかかってきたので、寄り道せずに帰宅することにした。
あと1日、あと1日を乗り切れば、夏休み前まで勢いを落とさずに頑張れそう…。
7月10日(金)
最近、“ウッカリ” が多い。昨日、通勤途中の私の携帯電話に妻からメールが届き、8日の「ぼやき」が更新されていないことを知った。文章は入力済みなのだが、FTPでサーバにアップするのを忘れていたのである。そこで、妻に頼んでサーバにアップしてもらって更新が終了したのだが、これと類似したことが最近ちょっと多くなってきた。
気を付けなければ…。
風の強い一日だった。雨の降る予報は外れたが、風に飛ばされそうになったり、鉄道のダイヤが乱れたり…で、それなりに大変な想いをした。が、奇跡的に法学部(?)に無事到着!
2時限目「社会学」は、内容は昨日と同じではあるものの、やはり教室の雰囲気が昨日とは違うので講義の展開方法もアレンジを加えてみる。やはり、受講学生のノリに合わせて話を進めたほうが、学生ウケも良い(ような気がする)。
昼休み、お弁当を食べながらしばし学術対談。自分自身の研究上の視点を見つめ直すきっかけを与えてもらったような感じであった。それと同時に、現代の学問の境界線の曖昧さを思い知ることにもなった。
昼休みを終えて、通信教育部に移動する。講義の準備を念入りに行い、満を持して(?)4時限目「社会学」にのぞむ。「人間とヒト」の違いをテーマとした解説も、今日で4回目。今日は「役割」を中心に語る。具体例や体験を出来るだけ多く呈示して語るも、なぜか自分ひとりが熱くなり、途中でタイムロスが生じる。しかし、どうしたことか途中でプラン通りの展開に戻っていて、解説を終えたのと同時にチャイムが鳴る。
いつもならこれで帰途につくのだが、今日はとある打ち合わせがあり、帰宅は日付の変わる直前…。たまには、こんな日もあるワケで…。私もちゃんと仕事はしているのである。
7月11日(土)
残り少なくなった妊婦健診…。と言っても、私ではなく妻が健診を受けるのだが…。午前中に受診するか、午後にするか…と昨夜のうちに夫婦で話をしていたのだが、「どうせ、午前中は起きられないだろうから…」ということで、あっけなく午後受診を決め込んだ。
昼食後、ドラマの再放送などを観ながら、「早く病院に行かなくては…」と気持ちは焦るが、体が動かない我ら夫婦…。14時過ぎ、京浜急行と横浜線を乗り継いで病院に向かうが、いつになく産婦人科の外来待合室は閑散…。おまけに、一人だけ我ら夫婦より先に待合室に来ていた患者さんがいたものの、何やら紹介状の宛先となっているドクターが今日は休診であることを知らなかったらしくて受診できなかったのである。よって、ほとんど待ち時間なしで妻の健診が始まった。
妻のお腹でドタンバタン暴れていた赤ちゃんが、ここ2〜3日おとなしい。エコーで赤ちゃんを見たところ、赤ちゃんの頭が下に移動していて、位置が安定しているらしい。それで、赤ちゃんが暴れなくなったのだという。ただ、頭の位置が下がった…ということで、エコーでは赤ちゃんの顔を拝めなくなってしまった。次に赤ちゃんのお顔が見られるのは、生まれてくる時か…? 推定体重も3101gに増え、成長も順調…。
受診後、マクドナルドで軽い(?)おやつを食べ、東神奈川駅前のスーパー2軒を回り、1週間分の買い物をして帰った。昨年、妻が静岡の実家から横浜まで嫁入り道具を移動させるために何度も何度も使用したキャリーバッグが役に立った。が、先週の検診時もキャリーバッグ持参で出かけたため、2週連続で我ら夫婦は病院の診察室にキャリーバッグを持って入ったことになる。
しかし、買い物の途中でキャリーバッグの車輪が不具合を起こした。よく見てみたら、車輪の中央が摩耗していて、滑っているのである。「使い込んだんだなぁ…」と思い、その身を犠牲にしてまで我ら夫婦のために尽くしてくれたキャリーバッグを愛おしく思った。
夜は、夫婦で餃子作り…。もちろん、餡は妻が作ってくれたが、包むのは夫婦一緒に。が、餃子の皮包みに慣れっ子の妻に対し、相変わらず不格好な餃子を作る私…。それでも、以前よりはスピーディになっているので、もうちょっと “修業” したら何とかなるかも!?
7月12日(日)
日曜日…。日曜日を夫婦だけで過ごせるのも、あとわずかである。新しい命と出会えることはとっても嬉しいことなのだが、妻と “二人っきり” という時間は残り少なくなってきた。それで、妻の体に負担のかからない程度に、出かけることにした。
昼食をとった後、まずはヨドバシ横浜へ行き、外付型のDVDライターとDVDメディアを購入する。仕事の資料作りにDVDライターは欠かせないのだが、「これさえ買わなければ、1週間分の食材が…」などと所帯じみたことを考え始めた私…。
次に、根岸線で関内に出て、伊勢佐木町を歩く。妻が以前買いそびれてしまったコミックを探したいと言っていたので、ダメもとでブックオフへ。だが、運の良いことに、探していた2冊のうち1冊が見つかった。
気をよくした我ら夫婦は関内周辺をアチコチ歩き、日が暮れてから日高屋で夕飯。しこたま食べたが、キングジョー07さんからいただいたクーポン券が残っていたので、ほとんど出費はナシ!
食後、伊勢佐木町から日ノ出町までゆっくり歩き、京浜急行に乗って帰途についた。かつては「楽しかったね!」などという会話も交わされただろうが、今はこの時間を大切に心に刻んでおきたいという気持ちが強いようである。
ここで、ちょっと視点を変えた話を…。
横浜駅周辺にしても、関内駅周辺や伊勢佐木町にしても、かつてに比べると随分と人の数が減ってしまっているように思う(比べてはいけないのかも知れないが)。バブルの頃との違いは言わずもがなだが、それにしても人をかき分けかき分け歩いていた頃が遠い昔のような気がしてならない。不景気のせいなのか? 街の求心力(都市機能)の劣化か?
でも、我が家は人数が間もなく1人増える…。少しは、この国の少子化対策には貢献できているのだろう。
7月13日(月)
インターネット上の犯罪…というほどではないにせよ、私もネットで迷惑を被っている者の一人である。勝手に出会い系サイトにメールアドレスが登録され、勝手なプロフィールまで作成され、「○○様からメールが届いています」といった類のメールがやたら届く。以前は、インターネットメールを暫定的に申し込み、そこで適当なアドレスを作り、勝手に登録された私のメールアドレスをインターネットメールのほうに変更して、変更確認メールが届くや否や、インターネットメールの解約をして、あとは実在しないメールアドレス宛にSPAMメールを送らせる…という対抗策をとった。
「きっと、誰かが嫌がらせに登録したのだろう」と思っていたのだが、最近になってそれが違うということに気づいた。誰にも教えていないメールアドレス…それもプロバイダとの接続のためにだけ設定してあるアドレスが勝手に登録されてしまったのである。よって、どこかでネットワーク回線をハッキングされたか、あるいは適当な文字列を作り上げるようなソフトで生成されたメールアドレスが “偶然にも” 私のアドレスになった…というようなことしか考えられない(おそらく後者)。
先月も述べたように、私の対応策は「迷惑メール対策ソフト」でメールサーバに一定時間ごとにアクセスし、SPAMメールを削除するのと同時に「宛先不明メール」を送りつけるように設定しあるが、それらのメールを探し当てるたびに「Oh,No!」という音声があるような設定にもしてあるので、SPAMメールが何通届いたのかわかってしまう。今日など、仕事から戻ってメールチェックしたら、50件のメールのうち半数の25通が出会い系SPAMメールであった。
法的な措置をとって訴えたり賠償請求することはできないのだろうか? 本人の意としないところで勝手にメールアドレスを登録することは、違法なことではないのだろうか?
もしこのような迷惑行為が違法なことではないとしても、それらの運営会社をぶっ潰してやりたい!
今日は、ものすごく蒸し暑かった。駅へ向かって歩いている最中、駅で電車を待つ間、電車から駅のホームに降り立った時、いずれも「あつ〜〜〜い〜〜〜〜っ!」という同じ感覚に陥った。とにかく、その暑さで体力を消耗しないよう、水分の摂取に気を付けた。
水分…といえば、「TSUMAのぼやき」でも述べられていたが、妻は食前にリンゴジュースを飲むことで胃の消化促進をさせている。昨日、夕飯を外で食べて帰ろうという話になった時、妻が所用で私と別行動になった際に「リンゴジュースを飲ませなければ…」という妻思いの私は自販機を探し、ブリックパックのリンゴジュースを買うことにした。
お金を入れ、ボタンを押し、「ガタンッ!」という音を聞いたのだが、リンゴジュースが…リンゴジュースが…ブリックパックのリンゴジュースが…ない! リンゴジュースがないのである! 「もしかして、違うところに落下したのでは?」などと思い、取り出し口を左に右に、前に奥に…と手を突っ込んで探すが、リンゴジュースは見当たらず。通行人には “変な人” のような目で見られるし…。しかし、諦めがつかない私はなおも手を左に右に、前に奥に…。
自販機に書かれていた電話番号に連絡するが、誰も出ず。日曜日で、営業所もお休みのようである。けれど、諦めがつかない私は、「もしかして、リンゴジュースは落ちてきていないのではないか?!」という仮説に基づき、取り出し口の奥にある落下口に手を突っ込んでみた。すると、何か手に触れた…。思い切って手をもっと突っ込み、箱らしきものをツンツンしてみたところ、「ゴトッ!」と音がして、めでたくブリックパックのリンゴジュースが落ちてきた。お金を入れてから、リンゴジュースを手にするまで、約10分…。
話が逸れてしまったが、とりあえず(?)今日も元気に国際関係学部で講義…。
3時限目「社会学」は、“講義” という形態での最後の解説をする。「基本的人間関係再考」というテーマで「恋愛の進行と対人魅力」について、社会心理学的に語る。どうやら私の解説内容に “思い当たる節” のある学生が結構いたらしく、教室はまたしもて水を打ったような静けさ。熱心にメモを取ったり、前回までの解説内容と照らし合わせながらノートを取っている学生が多かった。
4時限目「日本の社会」も、“講義” という形態での最後の解説である。「放送用語から見た日本社会」の “とりあえずの” 最終回は、「ジェンダー」がテーマ。法学部の「社会学」で先週2クラスとも「ジェンダー」を取り扱ったが、こちらの講義は「日本」というテーマと「専門課程」の講義と言うこともあり、ボリュームもレベルも異なる。そして、今年は例年以上に具体例や「ジェンダー」そのものの解説に時間をかけてみた。
こうして、セメスター開講されている科目は、着実に終講へ向かってゆく…。
明日から、担当講義の多くでDVDやCDを使うことになる…。私の講義はよくそれら視聴覚資料を多用するが、今週はかなりの頻度…。そのためには文字資料も併用することになるので、通常の講義よりも準備が大変…。
妻のお腹は、0系新幹線の如し。
7月14日(火)
日曜日の東京都議会議員選挙で惨敗した自民党…。麻生首相は、今月21日に衆議院を解散させると表明。今の自民党で選挙に勝てるのか…と思えるほどの自民党(あるいは麻生内閣)支持率の低下…。なのに、某サイトに掲載されていた麻生首相関連の記事のコメント欄には、なぜか麻生支持のコメントが目立つ。選挙で大敗し、支持率が低下しているのに、どうしてネット上では麻生支持者が多いのか? これは仮説の域を脱しないが、“自○党関係者” が手分けしてコメントを書き込んで、お互いの麻生肯定コメントに支持表明しただけかも…。
さらに、今回の自民党の選挙対策がらみで、国政転身を噂された某県知事もかわいそうだ。もともと国政への関心が強かったらしいが、自民党の「誰でもいいから、票の獲れそうな人物を公認する」という節操のない策に踊らされ、(取りようによっては)彼を県知事に推した県民を裏切るような状況に追い込み(それでも、票さえ獲れたら党としては問題ないという考えだろう)、下野せずに済むように…と考えたのだろう。これで某県知事が国政に転じずに知事の職を全うしたとしても、信頼は傷ついたと思う。その責任を自民党は取ってくれるのだろうか?
火曜日は比較的ゆっくり家を出るので、昨夜はちょっと夜更かし…。だが、それが災いしたのか、寝る直前に妻が「お腹が痛い!」と訴えた。陣痛かと思ったが、どうやら赤ちゃんが妻のお腹の中で激しく動き回っていたのが原因だった。そんなに焦らなくても、来週ちゃんと会えるのに…。どうやら、我が子もせっかちな性格らしい。
しかし、妻は苦しそうだった。いや、「苦しそうだった」なんて生易しいものではなかった。産婦人科の両親学級で教わった呼吸法を妻に指示し、私も教わったマッサージをしようと試みるも、屁のツッパリにもならない…。そんな妻を置き去り(?)にして、いつしか眠りの森に飛び込んでいた私…。
今朝、早くから携帯電話にダイヤ情報メールが何通も届いた。横浜線で人身事故があって、運転を見合わせているという。やがて運転は再開されたものの、一部運休とダイヤの乱れはなかなか元に戻らず。
念のため早めに家を出て、東神奈川に向かった。今日は新幹線で静岡まで行くことにしていたのだが、乗車券を購入しておらず(特急券は、昨日のうちに三島で購入済みだった)、急いで指定席特急券自動販売機で乗車券を買い求めた。時すでに9:48…。9:49発の横浜線に乗るため、急いでホームへ!
しかし、電車の姿はない。次の9:59発の電車も、姿が見えない。10時過ぎにやっと横浜線が到着し、「準備ができ次第、出発いたします」との車内アナウンスが入る。
10:04に出発した横浜線…「東神奈川を5分遅れで…」とアナウンスされたところで、「これって、9:49発の電車じゃなくて、9:59発の電車? ってことは、間引き運転?」ということを知る。9:49発の電車をずっと待っていたお客さんにとっては、15分遅れじゃないか!? 20分以上も横浜線を待っていたお客さんだっていただろうし…。
駅のアナウンスは、電車到着直前まで「ただ今、横浜線は大幅な遅れをもって運行されております」という内容しかなく、現在どの辺りを走行しているのかという情報が皆無だった。いたずらに不安を煽っていたワケではないのだろうが、間引き運転していることくらいアナウンス出来ただろうに…。
とりあえず、無事ひかり号には乗れたが、後味のスッキリしない出来事だった。
静岡市内は “かなり” 蒸し暑かった。陽射しが容赦なく私を攻撃してくる。駅前のバス停に行くと、日蔭部分は全て先客で埋め尽くされていたので、やむを得ず日なたでバスを待つ。目の前に、バスターミナルを出発した英和学院大学行きのバスが見えているのに、信号に捕まってしまい…。それでも、いつもと同じ時間に静岡英和学院大学に到着した。
今日の3時限目「国際関係論」は「視聴覚資料による検証<2>」ということで、J−POPとK−POPの比較をする。そのために資料を3種類作成する必要があり、さらに印刷モードを微調整しながらの作業となるため、いつになく難儀する。それでも、何とか思い通りの完成度…。満ち足りた状態(?)でお弁当を食す。
そして、満を持して3時限目に突入…と思いきや、教室のAVラックの鍵がない! いくら探しても見当たらない…。教務課の職員に確認してもらうが、やはり…ない。結局、3時限目にAVラックを使用しない教室の鍵を持って行くことにした。教室に入り、ブラインドを下ろし、DVDのセッティングをしていたら…、そこに鍵が…。今日はまず、韓国で日本大衆文化が開放されていない時代に蔓延していた「剽窃」について、その代表的な作品(?)を聴き、さらにJ−POPを忠実にカバーした作品を紹介する。また、プロジェクターの調子が良かったので、CDでも事足りるはずの『キューティーハニー』の日韓比較(倖田來未ヴァージョンとAhYooMiヴァージョン)をDVDを使用して行う。
4時限目、この空き時間を利用して5時限目「異文化コミュニケーション論」の展開方法を再考する。3時限目に『キューティーハニー』の歌詞カードを紹介していた際、日本語(オリジナル)と韓国語訳版とでは “主語” の置かれ方に違いがあることを思い出し、「これぞ、異文化のコミュニケーション比較!」ということで、こちらも『キューティーハニー』を用い、ここ数回分の復習を倖田來未とAhYooMiの力に頼ることにした。
だが、今日の5時限目のメインテーマは「間人主義−個人主義」の比較であり、相互依存理論を用いて日本人と非日本人の思考の違いを明らかにすることである。が、思いの外『キューティーハニー』で時間に割かれてしまい、講義終了時間をちょっと(?)超過してしまう。
講義終了後、いつものように大学を18時に出発するバスで帰ろうとしたのだが、18時になってもバスが来ない…。このバスは、大学まで回送状態で運行され、折り返し静岡駅行きとなる。よって、回送バスが遅れていれば、出発も遅れてしまう…ということである。バスは5分遅れで大学に到着したが、遅れた分だけバスを待つ人の列は長くなり、途中でバアサンの割り込みなどもあって出発は10分遅れ…。先週は、18時半過ぎに静岡駅を出発する東海道線に乗って帰ったので、予定より早めの帰宅となった。今日はバスの遅れもあり、「このまま終点までバスに乗っていたんじゃ、絶対に18時半過ぎの電車には間に合わないなぁ…」という状態…。さらに、交通渋滞…。途中の東静岡駅でバスを降りれば確実に18時半過ぎの東海道線に間に合った上にバス料金も安く上がったのだが、体が言うことを聞かず、「19時半の東京行き直通列車で帰ればいいや!」という気分に支配されてしまった私…。
静岡駅には18:40に到着。通勤途中に妻から携帯電話に「『ひなちゃんの日常』の第5巻が今日発売だって。水色の表紙で…(後略)」というメールが届いたので、帰りに買って帰ろうと思い、パルシェの書店で件の本を探すが、見つからない…。コミック売り場を隈無く探したが、ない…。「もしかして、文芸書の売り場にあるのでは?」と思い、場所を移動するが、なかなか見当たらない。諦めかけたその時、『カピバラさん』やら『シッタカブッタ』などが並んでいるコーナーに、水色の背表紙…。ちょうど1冊だけ、『ひなちゃんの日常』が…。
19時半の東京行きは、特急型車両(373系)を使用するため、乗り心地も座り心地も寝心地も良い。しばらくは買ったばかりの『ひなちゃんの日常』を読みながら過ごしていたが、ほとんどの作品を一度読んだことがあるという状態だったため、あっという間に読み終わってしまう。あとは、仮眠タイム…。が、今日はCDやDVDをたくさん持って移動しているため、膝にバッグが食い込んで…。
しかし、乗り換えもなく、高性能の車両での帰り道は快適で、疲労もあまり感じないまま横浜到着。新幹線利用時より倍以上の時間がかかっているものの、何とも爽快な感じさえした。
まだ週の前半…。「疲れた!」なんて言っていられないのである。
7月15日(水)
例えて言えば…自己嫌悪。そんな、今日の私…。家を出る前に見たテレビの「血液型選手権」が完璧に当たってしまったらしい。さらに、けだるさが残っていたので、いつもの特急踊り子号より1時間遅い踊り子号で三島入り。
だが、横浜駅にちょっと早く到着してしまったため、駅のコンコースをブラブラしてみた。今日から横浜タカシマヤで「飛騨高山展」が開催されるので、それに合わせてコンコースに観光協会の簡易ブースが出ていた。スタッフさんからうちわをもらい、さらにテーブルに並んでいるパンフレットを眺めていたら、パンフレット一式を詰め合わせた特製ビニール袋までいただいた。妻が昨日の新聞に折り込まれていた「飛騨高山展」の広告を見ながら「飛騨牛コロッケ…」とつぶやいていたので、明日か明後日にでもタカシマヤへ行ってみようかと思う。
さて、話は特急踊り子号に戻して…。いつもの踊り子号とは違い、1時間後の踊り子号は後ろ5両を熱海で切り離して終点としてしまうため、三島へは東海道線に乗り換えなくてはならない。これも、もう慣れたもの。乗り換えもスムーズに済み、無事に三島に到着した。駅から国際関係学部へ向かう道すがら、熱気と湿気のダブルパンチでノックアウト寸前…!?
さらに、いつもフレンドリーな雰囲気で展開してきた5時限目「日本社会(留学生用)」では、「一般的な日本人はハッキリ注意はしないだろうが、ここは留学生の講義なので、さらに今日の講義内容も “感情的ではない日本人” についてなので、あえてハッキリ君たちに言う!」と前置きし、10分間の説教が入った(やんわりと…ではあるが)。私が講義を始めても、私語(それぞれの母語で)が止む気配がなかったのである。そこで、「君たち留学生を見て、多くの日本人は君たちの国や民族性を判断している。祖国に悪いイメージがつかないよう、国や民族のためにもっと誇り高い行動をしなさい!」といった内容の話をしたのだが、私の想いは伝わったのかどうか…。
ここで、話はさかのぼる…。今日の3時限目「社会学」はCDを、4時限目「日本の社会」はDVDを使用し、視聴覚にうったえかける(?)ような講義…。「社会学」では、恒例の「ラヴソング分析」を行う。1970年代から90年代の “ニュー・ミュージック” を6曲取り上げて解説するのだが、今や平成生まれの大学生が存在するご時世のため、教室にいる学生たちがまだ “生命体の細胞” にさえなっていない頃の曲もあって、私がドンドン歳をとっていったのを実感させられる。が、解説は熱く、激しく、時にロマンティック…を心がける。
「日本の社会」も、恒例の『アットホーム・ダッド』を鑑賞しつつ、前回までの解説内容のまとめを行う。こまめにポーズ機能を使用してシーンを止めながらの解説のため、タイミングが命となる。学生たちにとっても、いつポーズ機能がかかるのかわからないので、気の休まる暇もなかったと思われる。が、あくまでも講義の一環で『アットホーム・ダッド』を鑑賞しているので、気を休めてもらっても困るのワケで…
5時限目は、前述の通り。留学生たちも私の説教でシュンとなっていたが、その後は私が出来るだけ講義を盛り上げたつもりなので、いつもと同じような雰囲気で講義は終了したと思う。
日が傾き、空は徐々に暗くなってきているというのに、まだまだ暑さが厳しい三島駅までの道…。新幹線で帰るか、在来線で帰るかで悩む。が、何となく今日は新幹線の気分ではなかったため、東京行き直通の東海道線に乗り込んだ。
熱海までは意識がシッカリしていたのだが、その後はしばし意識不明…。国府津あたりで意識が戻り、私の座っていたクロスシートに3人の女子高生が…。聞き耳を立てていたワケではないが、彼女たちの会話が耳に入ってくる。「いいなぁ…。若いなぁ…。青春だなぁ…」と、ほほえましく思えてくる。いわゆる “キャピキャピ系” でもなく、周りの客に迷惑をかけないように気を遣っているようでもあり、何となくほのぼのとした気分になった。
3人のうちの1人が今度、花火大会に意中の男子高校生とふたりで行くんだとか…。「頑張れよ!」と心の中でエールを送る私であった。
明日は法学部の補講が1コマだけなので、心身にちょっと余裕が…。
妻のお腹は、100系新幹線の如し。
7月16日(木)
木曜日は松戸歯学部と法学部の出講日であるが、両学部ともすでに夏休み前のレギュラー講義期間が終了している。が、法学部の「社会学」は5月に休講している関係で、今日は法学部1コマだけ担当。松戸へ行かない分、ゆっくり寝ていられる…と昨夜は信じて疑わなかった。
しかし、私は睡眠時間を削り取られる運命にあるらしい…。パソコンが…というかWindowsがシャットダウン出来なくなってしまったのである。ただ、再起動だけは出来るのである。2つのアプリケーションを昨夜インストールしたので、それがWindowsと競合してしまったのかと思い、それらを削除してみたが、ダメ。「システムの復元」を試すも、問題解決にはならず。
パソコン本体がかなり熱くなっていたので、「熱暴走かも…」と思い、いつものように「休止状態」にして寝ることにしたのが3時をはるかに過ぎた頃…。今朝、起きてパソコンをシャットダウンしてみたところ、昨夜の私の作業をあざ笑うかのように、何の問題もなくパソコンの電源が切れた。何度も起ち上げ、シャットダウンしてみたが、問題なし。
同様の現象に陥った人がいないかどうかネットで検索してみたところ、全国にはたくさんの同志がいることを確認した。その後、昨夜インストールして削除したアプリケーションを再インストールしてみたが、こちらも何の問題もなく…。
さて、今日も外は蒸し暑い…。サウナのような状態の中、法学部へ向かった。電車内で「今日の講義、どうやって展開すればよいか…」と真剣に考えた。講義内容は確定しているが、講義用資料はどうするか、板書は…などと考えた。今日の使用教室の黒板は、会議室などに置かれているような可動式のものが2台あるだけ。さらに教壇がステージのように高くなっていて、そこに立派な教卓があるため、黒板の下半分に書いた文章は前方に着席している学生には見づらくなってしまう…という有様。こちらの都合で補講を実施するので、多少でも学生の負担を減らせるように…と、あらかじめ用意していた資料と一緒に板書事項も印刷してしまうことにした。
3時限目開始チャイムを聴きながら、そんな意気込み(?)で教室に入ったのだが、やはり出席率が悪い…。さらに、私が講義を始めているのに携帯電話を堂々といじっている学生も…。久々に、大声を出して一喝。講義内容は…といえば、「らしさの培養」の最終回にして前半最後のテーマに「県民性」を選んだ。近年、テレビ番組で「県民性の○○」だとか「ケンミン○○」などというバラエティが多いが、それらは社会科学的な分析が乏しく、客観性に疑問が残るということを述べ、本論に入る。
講義終了後、県民性で悩んでいた学生から「今日の講義で、謎が解けました!」というコメントをもらう。
後かたづけを済ませて水道橋駅へ向かうと、空からと地面からの熱気のダブルパンチに意識が一瞬朦朧とする。電車内はエアコンが効いているが、駅のホームに降り立つと、モワンモワンが襲ってくる…。東神奈川駅前のスーパーに寄って買い物をして、帰宅する。
夜、赤ちゃんの肌着類を洗濯する。いよいよ…という感じである。
明日は、法学部の補講と通信教育部の通常講義である。法学部の講義内容は確立されたが、通信教育部の講義はちょっと趣向を凝らして…。
7月17日(金)
なぜか、早朝に腹痛…。もし仕事がなかったなら、ずっとベッドで寝ていたのでは…と思ったほど。激痛ではないのだが、鈍い痛みが続いていた。が、下痢や食欲不振というような状態には陥らず。とりあえず、軽く朝食をとって出かけた。
玄関を開けると、雨…。この雨が一日中降り続くのか、それともすぐにやむのか、携帯電話で調べてみた。すると、昼前にはやむことがわかったので、折りたたみ傘で出かけることにした。
横浜駅の東海道線ホームに、某民放局のテレビカメラマン2名が、カメラを構えて何やらスタンバイしているのが見えた。帰宅して妻から「東海道線の車内で警部補が女子大生の下半身を盗撮して、逮捕されたんだって!」と教えられた。なるほど、それで資料映像が必要になって横浜駅で撮影していたのか…。
腹痛の影響で家を出るのが遅かった関係で、法学部に到着したのは2時限目の始まる20分前だった。が、昨日と講義内容がほぼ同じであり、講義用資料はすでに印刷済みであるため、何ら支障なし! そのまま2時限目「社会学」の開始を待ち、いざ出陣!
講義中は腹痛のことを完全に忘れ去っていたが、講義を終えると再び痛みを思い出す。が、空腹感があったので、教員室に戻ってすぐにお弁当を広げた。たしかに、食欲はいつも通りである。が、違和感がある…。
3時限目は空き時間のため、のんびりと昼下がりを過ごせば良いものを、教員室に誰もいなくなってしまったため、通信教育部へ移動する。「雨も上がったし、荷物を講師室に置いたらちょっと買い物へ…」などと思っていたのだが、レポートを添削中の先生に「以前、先生(=私)から『昔の日本ハムファイターズは、東都大学出身の選手が頻繁にドラフト指名されていた』って教えていただきましたよね。あの後いろんなことを調べてみたんですが、その通りでしたよ!」と嬉しそうに報告されたので、その話に乗ることにした。1970年代から80年代のプロ野球の話でひとしきり盛り上がり、あっという間に4時限目開始間近。
4時限目「社会学」は、今日で前期レギュラー講義が終了。テキストを使用して4月から先週まで解説してきたことを “さらに社会学的に” おさらいし、テキストの要所要所に登場する社会学用語を「講義では、これを “○○” と表現しました」と解説を加えてゆく。そして、「学術用語を使用すればわずか数ページで解説が終了する話を、講義では何時間もかけて解説するため、それ相応のネタを用意しなくてはならない」というような話をした。そして、今日は “試験的” に講義の半分以上を学術用語で並べてみた。すると、講義終了時間の10分前には、語るべき内容を全て語り尽くせた。前期最後の講義なので、まとまりの良いところで終えるつもりだったため、そこで講義を終了した。
帰宅後、今井医院へ。今朝から続く腹痛の状況を伝え、整腸剤を処方してもらう。妻と横浜まで買い物に出る予定もあったが、明日は妊婦健診で外出するため、とりあえず今日はおとなしくしていることにした。
“予定日” まで、もう1週間を切っている。そのせいか、毎晩のように出産関連の夢を見る。妻よりも、もしかすると私のほうが緊張しているのかも知れない…。
7月18日(土)
この国は、妊婦に優しい人が多い。暗い世相の中で、ちょっとホッとする。今日も、街中で車内で、いろんな人が道を譲ってくれたり気を遣ってくれたり…。夜、神奈川駅の階段で「イチ、ニ、イチ、ニ…」と妻に声をかけながらゆっくり上っていた時、「急がなくて大丈夫ですよ!」と優しく声をかけてくれた人がいた。階段を上りきった妻のお腹を見て、「何ヶ月なんですか?」と聞いてこられたので、妻がちょっと照れくさそうに「…来週、生まれるんです!」と答えると、「え〜、そうなんですか? おめでとうございます!」と、自分のことのように喜んでおられた。
あぁ、妊婦万歳!
昨日、仕事の帰りに買い物をした。一昨日更新された「TSUMAのぼやき」に「夏が、夏が来ました。ヤツが出ました!」という記述があったが、その “ヤツ” を退治するためのものを買ってきたのである。今後、ヤツが現れても、新聞を丸めて叩かず、スリッパを手にして叩かず、そのまま巣穴に帰っていただき、仲間を道連れにしていただこうかと思うのだが…。実際、目の前にヤツが現れたら、きっと新聞紙で叩こうとしてしまうんだろうなぁ…などと思う。
今日は、週に1回の妊婦健診の日…である。昨夜、「(健診には)午前中に行く? それとも、午後?」と妻に聞いてみたところ、「(どうせ、あなたは午前中に)起きられないでしょ?」とあしらわれる。事実、今日は昼前まで起きられなかった私…。
軽く昼食をとり、病院に行く準備をするが、妻の顔色がさえない…。「だって…、内診、痛いんだもん…」とつぶやく妻。が、来週木曜日が “予定日” であり、健診をサボるワケにはいかないのである!
妻を連れて病院へ。産婦人科の外来受付に診察券と母子手帳を出し、妻は体重と血液の測定。が、どうも様子がおかしい…。外来受付の事務員さんと看護師さんがアチコチ何かを探してまくっている。そして、内線電話で「産婦人科外来ですが、カルテ、どうなってます?」という問い合わせが続く…。そして、妻に「すみません…、カルテがないんですけど…、前回は書類にサインか何かしましたか?」と言ってきた。妻は「いいえ!」と答えるが、どうやら病院の総合受付にも産婦人科外来にも妻のカルテが見当たらないらしい。
患者のカルテを紛失したぁ〜!? よりによって、来週出産予定の妻のカルテをなくしただぁ〜!?
我ら夫婦よりも後に来た患者さんが先に名前を呼ばれる中、行方不明となった妻のカルテを探すドタバタ劇が続く…。「先生、経過をわかっているかしら?」などという看護師さんの声が聞こえたが、総合病院で毎日たくさんの患者さんを診ているドクターが、たった1人の患者の状態だけをシッカリ把握しているなんて有り得ない話だろう。それに、医師が一人ひとりの症状を記憶しないでも良いようにカルテが存在するのでは?
しばらくして、総合受付の事務員さんが「番号、6を0と間違えて…」などと言いながら、妻のカルテを産婦人科外来に持ってきた。これで、やっと受診出来る…と思ったところ、「あぁ、私の願いが届いたのかと思ったのに…」と言う妻…。カルテさえなければ、今日は受診せずに帰れると信じていたらしい。
さて、我が子は…といえば、すでに推定体重が3309gにまで達し、ますます妻に恐怖感を与えていた。「初産で3309gかぁ…」という想いが頭の中を過ぎったらしい。そして、看護師さんの「頑張ってくださいね!」という励ましの声を聞いて、余計に恐怖感が増したらしい。
来週木曜日以降も出産兆候がない場合、土曜日に再び妊婦健診を行うらしいが、予定日を2週間以上超えさせることは出来ないらしいので、その際は早めに入院して陣痛誘発剤などを投与する…とのこと。よって、今日の内診は「自然に陣痛が来るように」と、かなり刺激されたらしい。内診後の、妻のゆがんだ顔…。
受診後、マクドナルドで一休みし、東神奈川で買い物をして帰宅する。明日は土用丑の日なので、全国では鰻の消費量が激増するんだろうなぁ…。ということは、明日は鰻屋さんも大混雑!? それで、今夜のうちに鰻を食べに行くことにした。が、静岡出身なのに鰻がダメな妻…。鰻専門店に行くワケにもいかず、以前よく通っていたザ・丼(ザ・どん)へ行くことにした。
食後に立ち寄ったスーパーに、金ちゃんヌードル各種や寿がきやのラーメン類が山積みになっていて、「これって、プチ東海状態?」などとちょっと感動する。妻の実家のある静岡では「金ちゃん」も「寿がきや」も “当たり前のように” スーパーに並んでいて、寿がきやに至っては店舗さえある。横浜で金ちゃんにも寿がきやにも会えなくなった妻は、「えっ、横浜にはないの?」などと驚いていた。それが…、この山積み! 思わず、アレコレと物色し、買い物かごに入れていた私…。
ここ数ヶ月、勝手に私のメールアドレスを登録した出会い系サイトからのSPAMメールが届き続け、それも十数通まとめて届くこともある。対抗策を講じても、なかなか追いつかない…。「相手にしない」という方法もあるが、相手が図に乗ることもあるし…。しかるべき手段を取って、運営者を警察に突き出そうと思う。
7月19日(日)
赤ちゃんの下着をたたんでいた妻が、「ねぇ、見て見て!」と短下着を持ってきた。手のひらサイズに折りたたまれた下着…。「うわぁ、かわいいなぁ…」と、夫婦でほのぼのする。それを写真に収めてしまうあたり、すでに親バカ傾向の私…。ちなみに、写真の右にあるのが短下着で、左は私のTシャツである。この大きさの差…。
しかし、小さい。こんな小さな体で生まれてくるのか…と思う反面、「じゃあ、なぜ3309g!?」という成長ぶりが不思議だったりもする。でも、「小さいなぁ」「可愛いなぁ」と言える時間は短くて、いつの間にか私のことを「おい、クソおやじ!」などと憎まれ口をたたく日が来るんだろうなぁ…などと、まだ生まれてもない我が子の将来を憂いてしまった私…。オイオイ!?
昨日、「天気予報によると、明日(=今日)の天気は良くないらしいよ」という話をして、「だったら、明日(=今日)は出かけないで良いように、シッカリ買い物をして帰ろう」ということになった。それで、今日は昼過ぎに起きてからずっと家に閉じこもり、黙々とそれぞれの作業をしていた我ら夫婦であった。
が、「妻が出産する前に “心残り” のないように」出来るだけ妻の食べたいものを食べさせてあげたくなり、日が暮れる頃に東神奈川の松屋へ行くことになった。ところが、玄関を出た途端、雨が降り出した。「『雨が降るから、出かけないようにしよう』と言ったのは誰?」などとツッコミを入れつつ、傘をさして神奈川駅へ。京浜急行で仲木戸に着いた時、雨はさらに勢いを増していた。それでも、「せっかく出てきたのだから…」ということで、松屋を目指して歩いた我ら夫婦…。
松屋に行った理由は、妻が「牛丼が食べたい!」とリクエストしたからであった。にもかかわらず、店の外に立ちこめていた焼肉の匂いに初志はもろくも崩れ去り、私は豚焼肉定食、妻はカルビ焼肉定食に…。定食には生野菜が付くのだが、実は私、ドクター今井から「生ものとサラダは1週間禁止!」と忠告されていたのある。妻が「どうするの?」と尋ねてきたが、もちろん出されたものは食べなくては…。腹痛がひどくならないことを祈りつつ、ドレッシングをかけていた私…。
外出のついでに、スーパーでお買い物。レジの人が妻のお腹をさすりながら「だいぶお腹が下がってきているわね。もうじき(生まれるん)じゃない?」と声をかけてきた。妻が「えぇ、今週生まれる予定なんです!」と答えると、「あら、そうなの〜」とニコニコ顔。つられて我ら夫婦もニコニコ顔…。
東神奈川駅を通り過ぎると、駅前のかなっくホールから “小さな花束” を持った人たちがゾロゾロと出てくるのが見えた。何か、コンサートがあったらしい。仲木戸駅でエレベータに乗ったところ、我ら夫婦以外はみんなその花束を持っていて…。エレベータを降りると、初老の女性に妻が「赤ちゃん、もうすぐ生まれるのかしら?」と声をかけてきた。妻が「えぇ、今週生まれる予定なんです!」と答えると、
と、我ら夫婦がかなっくホールから出てきたものと完全に決めつけて会話を進められてしまった。とりあえず、適当に相づちを打って話を合わせた妻であったが、「あぁ早く、電車ぁ〜、来てくれ〜っ!」と、私にだけ聞こえるように叫んでいた。
帰宅して、「良い音楽」のCDを急いで再生してみた。エルガーの『愛のあいさつ』やサティ(スーパーの…ではない!)の『ジムノペディ』などの名曲を我が子に聴かせてみたが、効果や如何に!?
7月20日(祝)
「海の日」でお休み…。大学によっては月曜日の講義回数調整のため、通常通りの講義…。月曜日は国際関係学部勤務日であり、科目によっては今日も元気に(?)講義を行っている。しかし、私はお休み…というのも、今日からの1週間は補講日にあたるため、月曜日に休講しなかった私は出講義務がない。
それで、世間と同じく3連休となったのだが、これといって何をするという予定もない。テレビでファミレス関連の企画を見ていた時、妻が「サイゼリヤに行ったことがない!」と以前言っていたのを思い出したので、「赤ちゃんが生まれたら、しばらくは夫婦で一緒に外食なんて出来ないんだよ!」と諭し(?)て、お昼を食べにサイゼリアに向かった。今年1月、近所(と言えば近所と言えるような場所…とりあえず隣町)に建てられたビルにサイゼリアがオープンしたのだが、一度も入ったことはなく、夫婦でいつも店の前を素通りしていた。今日はいよいよ、店に入ることに…。
私自身、サイゼリヤに入るのは、21世紀に入って初のこと。20世紀末には良く利用していたのだが…。
定番の「ミラノ風ドリア」にセットプチフォッカ、「マルゲリータピザ」「田舎風ミネストローネ」「冷たいパンプキンスープ」をオーダーする。これだけ食べても1065円! 安いっ! おまけに、ボリュームもそれなりにある。すっかり満足して店を後にした我ら夫婦…であった。
食後、まっすぐ家に帰るか、それとも買い物をして帰るか…と歩きながら考えていたが、「せっかく外出したのだから…」ということになり、横浜駅周辺まで足を伸ばすことにした。まずはヨドバシ横浜でプリンタのインクを購入し、たまったポイントでDVD−Rメディアを手に入れた。
赤ちゃん用のバスタオルを2枚ほど調達しなくてはならなかったので、スーパーで手触りを確かめつつ、納得のゆくものを選んだ。久々に東急ハンズにも行ってみたが、もともと購入する予定だったもの以外にもアレコレと “使えそうなモノ” が揃っていて、目移り状態…。結局、「たぶん、すぐに売り切れることはないだろう…」という勝手な予想をして、何も買わずに店を出た。
あんまり歩き続けると臨月の妻に負担をかけてしまうので、日が暮れないうちに帰途についた。が、京浜急行の横浜駅のみなみ改札口を利用してしまったため、エレベータがなく、長い階段を妻に上らせることになってしまった。かなり苦しそうな妻…。電車を1本遅らせて(とはいえ、次の電車が来るのは3分後!)、ゆっくり歩いた。
帰宅して、ベビーベッドを置くスペースを改めて確保するための片づけ&掃除! 要らないものが、山のように積み上がってゆく…。
あと、もう少し…。本当に、あともう少し…。
7月21日(火)
一昨日の「TSUMAのぼやき」に、私が漂白剤のボトルに間違えてドライ洗い用のエマールを詰め替えてしまったエピソードが紹介されていたが、今思い出しても本当に悔しい。詰め替え用の包装(?)がワイドハイターのものとよく似ていて(同じ会社の商品なので)、それで間違えてしまったのだが、しばらくその事実に気づかず洗濯をし続けていたことも悔しいのである。洗濯物に妙な匂いがついていたり、汚れが落ちきっていなかったりして、「おかしいなぁ…」とは思っていたのだが…。
連休が明けて、いよいよ仕事復帰(?)である。休み中にちゃんと休まなかったみたいなので、今朝も頭がボ〜ッとした状態…。ただ、昨夜の夕飯は妻が一手間も二手間も加えたステーキをたっぷり食べて、パワーのチャージはOK!
冴えない頭に渇を入れ、身支度を調え、傘をさして神奈川駅に向かう。駅前に到達した際、電車が入線してきたのが見えた。急いで改札を抜け、ホームへ続く階段を駆け下りる。いつもなら、車掌さんが階段のほうを確認してくれるのだが、その電車の車掌はホームしか確認せず、私の足音にも気づかず、私がホームに到着するのと同時にドアを閉めた。あと一歩…、あと一歩のところでドアを閉められてしまったのである。
朝から、運が悪い…。
東神奈川で横浜線快速に乗り込み、何とか無事に新横浜に到着した。急いで新幹線の改札を抜け、待ち時間数分でひかり号に乗り込めた。
ひかり号車内で、12号車(指定席車両)の16番A席とB席に老夫婦が座り、若いOLさんがC席に座っていた。OLさんが熱海で下車したのと入れ替えに別の女性が乗り込み、16番A席辺りを見ていた。すると、B席に座っていた老婦人が「A(席)ですか?」と…。女性は「そうですが…」と答えたが、「さっきの女性(OL)は、ここ(C席)でいいって言ってくれたんですよ!」と言い放ち、席を譲る意思などないといった感じであった。話し合っても無駄だと察したのか、女性は「じゃあ、ここ(C席)でいいです」と、力無く答えていた。
さっきのOLとこの女性は、A席…すなわち窓側を希望して指定席を取ったのだ。それを、そこに座る権利のないジジイとババアが我が物顔で占拠するのだから、たまったもんじゃない。何のための指定席なんだ?
昨日もヨドバシ横浜で、似たような光景を見た。車椅子利用者や妊婦、小さな子供を連れた客が優先となるエレベータを待っていたら、我ら夫婦の横に老婦人が…。エレベータの扉が開くと、ベビーカーや妊婦に気も止めず、何のためらいもなくいの一番にエレベータに乗り込んだ老婦人…。エレベータ内には「優先エレベータ」の襷をかけている係員がいて、「このエレベータは…」と説明していた。その説明を聞いてもなお、エレベータ内に平然と立つ老婦人に、「車椅子やベビーカーを優先させていただいております!」と係員が改めて声をかけたところ、渋々エレベータを降りていった。「歳をとったら、全てが許される(優先権が与えられる)」といった考えでモラルを逸脱している者が、このところ増加している気がした。
話を新幹線車内に戻すが、件の老夫婦は…といえば、A席に座っていたジジイが「んっ?」と反応したところ、ババアが「あなた、窓側がよかったんでしょ? いいわよ、そのままで!」と、理不尽なことを言っていた。
もしも「私はA席の指定を取っているんですよ!」と女性が主張したら、どういうことになったのだろう? そして、そのA席の指定を私が取っていたら、どうしただろう?
そんなことを考えただけで、静岡に到着してしまった。
静岡市は、まだ雨が降るような兆候がなかった。予定通りに来たバスで、予定外に早く静岡英和学院大学に到着した。先週までは「もう、新しいプリントを作成する必要はないかな」などと思っていたのだが、先週の講義後に新たな “ネタ” を発見してしまったので、他の先生方が印刷機を使用するのを邪魔しないよう、一気に印刷に取りかかった。
3時限目「国際関係論」は、先週火曜日に帰宅してすぐ見つけた『ドラえもん』韓国版モバイルゲームについて、プリントとDVDで紹介する。そして、「歴史」と「国際問題」の関係性について解説する。
5時限目「異文化コミュニケーション」は、今日で「コミュニケーションの比較」を結ぶことになる。最初に「感謝のスタイル」を英語・中国語・韓国語・日本語の4カ国語で比較し、前回と前々回の講義内容とリンクさせ、そして「恩と義理」について欧米の人間関係と比較をしてみた。
家を出る時、「今日は3時限目も5時限目も “あまり” 解説することがないから、“かなり” 早く講義が終わって、早く帰れるんじゃないかなぁ…」などと妻に言ったのだが、「そうなった時に連絡ちょうだい!」と返された。実際、本論は大した量ではなかったハズなのに、3時限目はDVDの映写および前後の説明でえらく時間をかけてしまった。5時限目は、新しく配布したプリントで紹介したマンガの説明で、これまた時間オーバー…。結局、いつもと同じ。恐るべし、妻の予測!
帰途、静岡駅で「走れば、ひかり号に乗れる!」という時間だったので、疲れた体にむち打って(?)全力ダッシュ! 山陽新幹線が運転見合わせをしていた関係で、東海道新幹線のダイヤにも影響が出ていたらしい、それで、ひかり号の静岡到着が遅れていたというが、静岡出発は定刻通り…。幸い、座席も1つ空いていて、無事に座ることが出来た。そして、仮眠…。
新横浜で下車すると、雨脚は強まっていた。横浜線に乗り換え、東神奈川に戻ると、傘なしでは歩けないほどの状態だった。足下が滑りやすくなっていたので、京浜急行との乗り換え時は走るのをやめた。が、そのため、電車が目の前で行ってしまった…。さらに運の悪いことに、人身事故の関係でダイヤが乱れていて、次の電車がなかなか来ないというハプニング…。今日はどうやら、京浜急行に嫌われていたらしい…。
まぁ、こんな日もある…。
7月22日(水)
一昨日、どういうワケか夫婦の会話が『ぴよぴよファミリア』というマンガに至り、子育てのテキストとして『ぴよぴよ〜』が良いのではないかという話になった。このマンガ、我が家に全巻揃っているのだが、2年ほど前から『ぴよぴよファミリア ワンダフル』という続編も発表されている。それで、ベッドに潜り込んでから携帯電話でAmazonにアクセスして『〜ワンダフル』をまとめて全巻注文し、Amazonプライムで即日配達してもらった。
それにしても、自分で少女マンガを注文するようになったとは…、「私もずいぶん変わったもんだなぁ!」と実感する。
ここ数日、テレビが頻繁に「皆既日食」を連呼する。今日がその日食の日である。小笠原諸島の硫黄島ではハッキリと日食が観測されたそうだが、マスコミも日食ファン(?)も大挙していたトカラ列島は荒天のために観測どころではなくなってしまったらしい。
横浜も、天気は一日中よろしくなかった。昨深夜から早朝にかけて強い雨が降っていたが、9時前には曇りとなり、ちょっと大きめの折りたたみ傘をバッグに入れて家を出た。
横浜9:24発の特急踊り子号で三島に向かうも、大船から熱海までの記憶は一切ナシ! さらに、熱海を出発してすぐ、再び意識不明に陥り、函南を通過した記憶もナシ! それでも、乗り過ごすことなく三島で下車したが、仮眠の効果はほとんどなく、フラフラ状態で改札を出ることに…。
今日は国際関係学部へ直行せず、郵便局で用事を済ませた。が、頭がボ〜ッとしていたため、書類への記入に予想外の時間がかかった。
レギュラー講義期間は先週で終了しているが、今日は5月に休講した分の補講のための出講である。通常の水曜日と同様、午後3コマ連続…となる。補講期間ということで、学内は教員も学生も少ない。寂しささえ感じる。3時限目「社会学」と4時限目「日本の社会」は今日で終講となるため、“まとめ用” の資料を印刷しつつ、講義内容を確認する。
3時限目、教室に入ると、そこには “いつになく” 満杯の学生が…。最後のほうだけ講義に出て、単位をもらおうとする輩が多いのだろう。これは想定内のことだが、「今まで解説してきたことをまとめたプリントを配布します」と言ってプリントを配ったが、そのプリントを受け取っただけで帰っていった輩が数名…。これは想定外のことだったので、急きょ解説内容を変更する。本当はプリントを使って話をするつもりだったのだが、プリントはほとんど使用せず、テキストを紐解きながら “別の結論” を述べた。もっとも、今日配布したプリントは試験時持込不許可なので、プリントだけ持って帰っても意味がないのだが…。しかし、腹立たしさを覚えた最終講義だった。
4時限目は、今まで実施した10回の小テストに関するレポートを最初に回収し、私がこの講義25回(前回まで)において基礎としたことと柱としたことを語り、簡単な復習をして講義終了。
5時限目「日本社会(留学生用)」は通年科目なので、今日はまだ “前期最終講義” でしかない。が、今まで語ってきたことをまとめる必要があり、日本人と非日本人のコミュニケーションの違いを説明し、17時半過ぎ(規定終了時間の20分前)に講義を終了した。先週、やんわりとネチネチ注意された留学生たちは、おとなしく解説を聞いていた。欠席者も多かったため、今日はちょっと寂しい雰囲気であった。「注意しすぎたかなぁ…」などと思いつつも、「いずれ注意しなければ…と思っていたから」と自分に言い聞かせ、教室を後にした。
当初の予定では、帰りは18:22に三島を発つこだま号に乗るつもりだった。が、「この分なら、17:55発のひかり号に乗れるかも…?」という可能性が生じたので、とりあえず三島駅まで早足で戻ってみた。しかし、私の持っている特急券は自由席のもの…。ひかり号に乗って帰るのなら、指定席を取らなければまず座れない。三島駅に到着したのが17:50だったので、みどりの窓口に急いで並び、「ひかり号の指定席に変更してください!」と言って自由席特急券を呈示する。今が繁忙期であることをスッカリ忘れていた私…、「(指定席料金は)510円ですね?」と尋ねると、「いえ、今は夏休みなので710円です!」と言われる。そうか、小学生や中学生、高校生は夏休みに入っていたんだった…ということを思い出し、慌てて財布から200円を取り出して乗変済みの指定席特急券を受け取り、ホームへ移動する。
三島から新横浜まで、ひかり号はノンストップである。乗車時間たった26分ではあったが、ここでの仮眠は効果があったらしい。横浜線への乗り換え時間は3分しかなかったが、余裕さえ感じた私…。
昨日も今日も、帰りはひかり号利用となったワケであるが、単に「疲れているから」というような理由でひかり号に乗っているのではない。実は明日が “予定日” であり、妻にいつ “異変” が起きても対処できるように早め早めの帰宅を心がけているだけのことである。
初産は予定日より遅れて出産…というのが一般的なので、パパになるのはもうちょっと待たなくてはならないと思われるが、いずれにせよ “そろそろ” なのである。
7月23日(木)
以前から述べているように、本日7月23日は我ら夫婦の第一子誕生予定日であった。が、初産の場合は出産予定日より遅れる…というのが一般的なので、今日は陣痛もなければ兆候もなし。妻が出産でもしようものなら、今日の「ぼやき」はものすごく長い記述になったと思われる。いや、「ぼやき」を更新するような余裕があったかどうか定かではない。
今日は渋谷で1件用事を済ませたかったので、昼食後にひとりで出かけた。出かける直前に雨が降り出したが、東横線が多摩川を渡って東京都に入るや雨は上がり、雲の切れ間から青空さえ顔をのぞかせた。
東横特急が渋谷に到着する直前、車内の女子高生たちが窓の外を指さして、「何あれ? 旧い電車!」と言い出した。その指先を追ってみたら…、停まっているじゃないか軌道検測車が!? ホーム上には、すでにカメラを取り出して軌道検測車を撮影している人が…。さらに、鉄道マニアではないけれど「珍しい電車が停まってる!」などと言いながら携帯電話で撮影している若い男女が多数…。私は…といえば、本当は財布や定期券だけを入れられるポシェットで出かけようと思ったのだが、それが皮革製品のため雨に濡れさせたくなかったのでデーバッグで出かけたのが幸いし、入れっぱなしのデジカメを取り出すことに成功!
「急いで帰るからね!」などと妻に言って家を出たが、気がつけば “撮影隊” に入り込んでいた私…。何をやっていたんだか…。
ひとしきり撮影し、気が済んだところで改札を出た。渋谷も雲の切れ間から青空がのぞくような状態だったので、傘をさす必要もなく、人混みをサァ〜ッとかき分け、10分ちょっとで渋谷駅に戻ってきた。
出発間際の東横特急に駆け込み、横浜へ戻る。東横線が多摩川を渡って神奈川県に入るや雨が降り出し、車窓を雨が激しく打ち付けてきた。。不思議なものである。
帰りに、From AQUAの500mlペットボトルを2本購入した。From AQUAを私は、毎週最低でも2本は購入する。三島勤務日は、横浜駅の自販機で1本買って、半分は車内で飲み、残りは講義の合間で飲む…というスタイル。今は、ペットボトル1本に1個、夏ペンギンフィギュアがもれなく付いてくる。全部で8種類あるので、あと3リットルは飲まないと…。
夜、宅急便が届く。Amazonにアクセスして、タケカワ・ユキヒデの『走り去るロマン』を見つけたのである!! 長年の夢が叶い、紙ジャケ仕様で復刻されていたとは…。実は、このアルバムの1979年の再発売盤(LPレコード)を持っているのだが(おそらく、今でもきれいに再生できると思われる)、CDの高音質で聴いてみたいと常々思っていた。が、CDショップにこのアルバムのCDが並んでいたのを見落とし、いつの間にか廃盤扱い…。このたび再発売されたものは、ジャケットも音源もともに1975年発表時のものである。よって、ゴダイゴバージョンで有名となった『ハピネス』ではなく、『ぼくらのしあわせ』バージョンが収録されている。アルバム発売時には単なるアルバム収録曲だった『ぼくらのしあわせ』は、4年後にゴダイゴのブレイク時にアレンジも演奏も歌詞も改めて、タケカワ・ユキヒデ4枚目のシングル(3枚目発売時には、まだまだゴダイゴは結成されていない)として発売され、大ヒットし、ビールのCMソングにもなるのだが…。
ヒット曲はひょんなことで生まれるモノである。
さて、我らの第一子はいつ生まれてくるのだろう?
7月24日(金)
昨日は、結婚して400日目だったらしい。1年ちょっとで、妻の出産を期待と不安で見守ろうとする私…。
吉田拓郎が体調不良で全国ツアーの公演キャンセルしたニュースに関して、某サイトのコメント欄には「早く元気な姿を我々にまた見せてください」というような体調を気遣うコメントがある一方で、「好き勝手やって、周りに迷惑をかける大人」「過去の偉業がどうだか知らないが、現在は現在。過去に偉いことをしたら、今は迷惑をかけてもいいのか?」などという否定的なコメントもある。この否定的なコメントに対して、「(吉田拓郎について)よく知りもしないクセに、偉そうなことを書くな!」という内容の反論コメントもつけられている。
吉田拓郎という人物が成し遂げてきた偉業について、ここで私が語るまでもない。が、日本のミュージックシーンを大きく改革し、ニューミュージックの基礎を作り上げた彼の功績を知りもせず、現在のJ−POPが存在するのもニューミュージックの確立ありきであることを知りもせず、吉田拓郎を非難する「根拠のない優越感」の持ち主が多いということを思い知った。
本人を目の前にしたら何も言えなくなる、匿名の世界でなければ生きられないネット弁慶の虚しさよ。
以前、どこかの講義で「根拠のない優越感」について話をしたことがある。「最近の若者の中には、自分の努力や実力で人の上に立とうとせず(立つことが出来ず)、人をけ落とすような形でしか上に立てない者が多い」という内容の講義だった。明らかに自分より有能な人物に対し、「アイツはしょうもない」などと評論して、擬似的にその人物より自分が上になったような心地を味わって喜んでいる。
私の担当講義で集める授業アンケートでも、以前はこういう輩がいたものである。
昼過ぎ、小雨の中を横浜まで買い物に出かけた我ら夫婦。子供が生まれたら部屋の遮光が必要となるため、遮光カーテンは買ってあるのだが…。カーテンを引くための突っ張り棒が必要となるのだが、どの位置にカーテンを引くのかによって必要な長さが変わるため、しばらく思案していた。が、昨夜妻がメジャーで何度も部屋の寸法を測り直し、やっと結論が出た! その結論に合うような突っ張り棒を購入し、横綱の土俵入り(の太刀持ち)のような状態で若者で賑わう横浜駅界隈を歩いていた我ら夫婦…。
その後、ヨドバシ横浜でDVD−R DLとデジカメの電池を購入し、百円ショップでカーテンリングを購入して帰途についた。
家で仮眠を取った後、「そういえば、今日は横浜FCの試合告知活動を東神奈川駅でやっているのでは…」と妻が言う。いつもは戸塚駅や東戸塚駅、横浜駅などでサポーターたちがホームゲームの告知チラシを配布しているが、今度の試合が「神奈川区民DAY」ということもあるのか、配布場所が東神奈川駅に変更となったようである。
夕方、横浜FCのゲームスチュワードリーダーをしている義妹(弟の奥さん)から、東神奈川駅前でチラシとうちわを配布している旨のメールが入った。妻が身重でなければ、シッカリお手伝いしようと思っていたのだが、出産予定日を過ぎているのでいつ陣痛が来てもおかしくないため、出来るだけ妻のそばにいてあげたいと思う次第。それでも、昼間買えなかったものを探すために東神奈川駅前のスーパーに行く用事があったので、顔を出してみることにした。横浜FCサポーターたちがチラシとうちわを受け取る際、「頑張ってください!」などと声をかけてみる。そして、義妹を発見! 弟も仕事を終えて東神奈川に向かっているとの情報を得たので、その到着までに買い物を済ませておくことにした。20時5分ほど前に東神奈川駅前に戻ると、仕事を終えて駆けつけて配布作業をしている弟の姿を発見! 私も残り3分間は「横浜FCで〜す!」と言いながらチラシを配布したが、誰にも受け取ってもらえず。
試合告知活動の終了後、妻が弟夫婦と会うのは “かなり” 久々…ということもあり、4人で一緒に久々のディナー。2時間半ほど飲んで食べて盛り上がる。
さて、明日までの数時間で妻に陣痛が来なければ、病院に行って妊婦健診を受けることになる。いつ、我が子はその全貌を明らかにしてくれるのか?
7月25日(土)
昼を過ぎても妻に陣痛が来なかったため、今日も病院に行って週1回の妊婦健診…。
出産日を過ぎた後で受ける検診の場合、NST(胎児心拍モニタリング)が実施される。今日も外来受付をしてすぐ、陣痛室に通された。前回は赤ちゃんがものすごく元気であることが確認されたが、妻のお腹の張り具合はまだまだ…というような状態であった。今日も、最初は赤ちゃんの元気さだけがモニタリングされ、妻のお腹については何ら変化のないグラフが…。途中で、助産師さんが「ちょっと失礼しますね!」と言って妻の大きなお腹をグァングァンと揺すり始めた。「アイタタタ…」と苦痛にゆがむ妻の顔…。ニコニコと笑顔で「痛かったわねぇ」と言う助産師さんを、妻はどんな想いで見つめていたのだろう?
お腹グァングァン後、赤ちゃんが怒ってしまったらしく、急激に赤ちゃんの心拍数が増す。そして、妻のお腹の張りにも変化が出てきた。収縮が激しくなってきたのである。
「このまま自然に陣痛が来ない場合は陣痛促進剤の投与をすることになる」ということなので、受診時に入院の日程を相談することになった。が、まずはエコーで我が子の様子を見ることにする。推定体重、3384g…。母胎のことを気遣ってか、体重の増加幅はわずかだった。内診時に、陣痛を促進するよう子宮口に刺激を強く与えられた妻の「アウゥゥゥゥ〜ッ!」という “うめき声” が…。「痛かったんだろうなぁ…」と思う私ではあったが、その痛みに対して全く想像が出来ず、妻からも「男の人には、この痛みは絶対に理解できないんだろうなぁ…」と言われる。
結局、自然な陣痛が来ない場合、来週木曜日から入院…という話になった。しかし、帰途に何度もお腹の異常な張りと痛みを覚えていた妻…。もしかして、そろそろ陣痛が来るのでは?
なのに、受診後に病院前のコジマで買い物…。今朝、新聞折り込みチラシで妻が「1GBのSDカードが500円だって!」と目ざとく(?)見つけて、「これを逃してなるものか!?」という気持ちに充ち満ちていた私…。妻を店内のベンチに残し、ひとりSDカードを探し回る。が、見つけられず、レジで「広告に載っていた1GB500円のSDカード、ありますか?」と尋ねると、「はい、こちらです!」と、レジ奥にあるSDカードを持ってきてくれた。「2枚、ありますか?」と尋ねると、「ちょうど2枚、残ってました。これで最後です!」と言われる。ギリギリセーフ…である。
休み休み歩こう…ということになり、マクドナルドに立ち寄った。私は期間限定商品「McShake ヨーグルト味」を注文したのだが、席について一口すすると…、どうもバニラっぽい味がする。いや、これは「バニラ味」なのではないか?…などと自問自答していてもラチがあかないため、妻にも飲んでもらう。妻の舌も「バニラ味」と認識したようである。しかし、もし「これ、違うんじゃないですか?」などと店員さんにクレームを付けて「いえ、これがヨーグルト味です!」と言われるのも恥ずかしいし、すでに何口か飲んでしまっているし…とアレコレ迷う。
が、「とりあえず、確認してもらおう!」ということになり、シェークをレジに持って行き、「ヨーグルト味を注文したのですが、どうもこれはバニラっぽい味がするんです」と店員さんに伝えると、フタをパコッと目の前ではずし、匂いを嗅ぎ、「バニラっぽい味ですか…」と再確認…。すると、奥の方から別の店員さんが現れ、何やら協議が始まった。しばし待っていると、「番号札をお持ちになってお待ちください」と言われ、席に戻る。3分ほどして、新しいシェークを持ってきた店員さんが「大変失礼いたしました!」と良いながら正真正銘ヨーグルト味のシェークを持ってきた。
東神奈川駅前のスーパーで買い物をしている最中も、妻は苦しそう…。なのに、買い物中にパン屋さんで可愛いパンを見つけ、それを携帯電話で撮影し始めた私…。その後は、本当に今日中に買わなくてはならないものをパッパカ買い物かごに入れ、チャッと会計を済ませ、家路を急いだ。しかし、サッサと歩く…というワケにはいかないので、ゆっくりと妻に負担を与えないように気を付けながら仲木戸駅に向かう。
なのに、東神奈川駅の改札横のNEWDAYSを通りかかった時に、妻が「ミネラルウォーター、いいの?」などと聞いてきた。私が「?」と思っていると、「ペンギン…、いいの?」と妻…。昨日まででペンギンは4体集まった。残り4体…ということで、プチ大人買いを実行! これで、8体全てが揃ったことになる。
帰宅して、遮光カーテンを引くための突っ張り棒をセットする。が、なかなか上手くいかない…。半ば投げやりになりつつも、作業を完遂する。そして、妻がいつ入院になっても良いように、いくらかの準備をする。
その後、「あぁ〜っ、“おしるし” だぁ!」という妻の声が聞こえてきた。もしかすると、入院予定日よりも早く陣痛が来るのでは…?
7月26日(日)
東神奈川駅前での熱心な試合告知活動を神様が讃えてくれたのか、今日は横浜FCが東京ヴェルディを相手に3対1で勝利。弟夫婦の喜ぶ顔が目に浮かぶ。
妻のほうは、まだまだ陣痛らしいものが来ていないようで、今日の入院はナシ。しかし、今は “不測の事態” に備えて(?)おかなくてはならないため、ずっと部屋で過ごした我ら夫婦…。
たまには “あっさりと” 更新…という感じで結んでしまうしかない、今日の「ぼやき」である。
7月27日(月)
朝から、妻が下腹部の痛みを訴えていた。痛みの間隔が短くなったら病院に電話するよう妻に伝え、私は国際関係学部へ前期末試験の監督をするために家を出た。
その監督中、妻の痛みの間隔が短くなり、病院に電話して受診したところ、破水していることがわかり、即入院!…という連絡を、妻からのメールと病院からの電話で受けた。
今夜、これから病院に向かうため、「ぼやき」の更新はここで終え、詳細は明日の更新でお伝えできるのではないかと…。
7月28日(火)
本日午前11時11分、3216gの男の子が誕生! 私には「父親」という地位が与えられ、妻は「母親」になった。そこまでの流れを…。
昨日の月曜日、病院に到着して内診を受けた妻に、「破水」の事実が告げられたという。土曜日にすでに破水していたらしいのだが、その “自覚” がなく、土曜日も日曜日も入浴し、昨日も病院へ行く前にシャワーを浴びてしまった妻…。そのため、子宮口から細菌が逆流して赤ちゃんに影響を与えてしまいかねないということで、抗生物質を服用することになった妻…。
妻が入院した旨のメールを受け取ってすぐ、静岡の義母(妻のお母様)にメールすると、「今から病院に向かいます」という返事が…。三島で試験監督を終えた私が一足先に病院へ。その後、義母が到着。とりあえず私は火曜日の仕事の支度をするため一旦帰宅し、軽く夕飯を取り、荷物を持って病院へ…。
しかし、私がいない間に妻の陣痛が弱まってしまい、「子宮口も3センチほどしか開いていないので、今夜(の分娩)はないです」と助産師さんに言われ、静岡から出てきてくださった義母は面会時間終了とともに病院を出ることになった。私は「両親学級」や助産師さんの「面接」をクリアしているので立会い分娩が許可されている。それで、面会時間終了後も病院に残ることが許されたのだが、「今夜はお産がないので、帰宅してゆっくり寝て、早朝に病院に来られたら如何ですか?」と助産師さんに提案されるが、弱まっているとはいえ陣痛で苦しんでいる妻を支えてあげたい一心で、「いえ、残ります!」と答えた私…。それに、月曜日の分娩がないということになれば、立会い分娩の可能性は極めて低くなる…。破水している以上、赤ちゃんの状態を考えて火曜日中に分娩までたどり着かなくてはならないのである。
ならば、せめて一緒にいてあげられる時間を大切にしたい…などと思った次第。
私が分娩に立ち会えないのであれば、ここはやはり妻にとって実の母親(にして出産の先輩)の力のありがたさ。義母も静岡に帰らずに横浜に滞在する方法を選択された。そこで、病院から電車1本で行ける新横浜駅前のホテルの予約を急いで入れ、新横浜案内を兼ねて一緒に電車に乗る。
義母をホテルに送った後、病院でずっと妻の陣痛間隔の測定をする。他に何もすることがないので、21時過ぎから深夜3時まで、妻の陣痛を記録し続けた。間隔がまちまちで、10分以内だったり、12分以上開きがあったり…。しかし、日付が変わると、5分間隔から1〜2分間隔に!? 「もしかして、朝が来る前に分娩では?」などと勝手に盛り上がった私であったが、夜のラウンドに来られる助産師さんたちからは「陣痛が弱いですね。出産が近づくと、もっと強い陣痛がドカンと来るんですよ!」と教えられ、現実を受け入れる。夜中の3時過ぎから朝まで、モニタリングで赤ちゃんの心拍数と陣痛の強度を確認する。
今朝8時前、「内診がありますので、旦那さんと一緒に外来に来てください」と言われ、陣痛に苦しみ一人では歩けない妻を支えながら外来の診察室へ向かう。そこでドクターから告げられたことは…「陣痛が弱いのですが、破水していることもあって胎児の安全も考えなくてはならないので、今から痛みを増します」ということ。要するに、陣痛促進剤の投与である。点滴に促進剤を混ぜて、直接血管に投与するワケであるが、針が太いようで妻が「痛い、痛い!」と何度も叫んでいた。
その後、ドクターに呼び止められ、「今日中に出産を終えないと胎児が危ないので、陣痛促進剤の効果が認められない時には帝王切開を考えております。その際には、旦那さんの携帯電話に連絡を差し上げます」と言われ、胎児の置かれている状態を知り、緊張感が一気に増幅する。
促進剤の効果か、妻の陣痛間隔が短くなりかけた頃に時間が9時を回り、私のほうはタイムリミット! 着替えを済ませ、後ろ髪をガバッと掴まれて引っ張られるような想いを断ち切り、駅へと急ぐ。昨夜は徹夜になってしまったので新幹線で静岡まで仮眠を取るも、中途半端すぎてかえって疲労感が…。
静岡は、強い雨が降っていた。駅のホームに降り、妻の様子が気になったその時、携帯電話に反応が!? 「分娩室に入りました」というメールが届いたのである。そして、30分もしないうちに「生まれました」という電話が! 後で教えられたことだが、11:02に分娩室に入った妻は、11:11に出産を終えた…。10分以内で出産となったのである。
嬉しさに包まれた次の瞬間、「今日は赤ちゃんに会えないのかぁ〜」という虚しさが…。この病院のシステムは、母親と新生児は別々の部屋に分けられ、さらに新生児面会時間は15時からと18時からの30分間のみ。もちろん、お母さんたちは授乳のために3時間おきに新生児をだっこするのだが、私は立会い分娩が叶わなかったため、退院までガラス越しにしか我が子を見ることが出来ない…と思い込んでいた。
そんな想いのまま、静岡英和学院大学に到着した。
仕事の合間に義母へ電話すると、「立会い分娩が出来なかったので、夜に1回だっこさせてもらえる」という情報を得た。病院の粋な計らいである。
そして、その電話で、私の両親と義妹(横浜FCのゲームスチュワードリーダー)が “はやばやと” 赤ちゃんとの対面を果たした…という情報も得た。赤ちゃんの父親がまだ対面を果たせていたいというのに、何たることか!? しかし、早くもみんなの祝福を受けている赤ちゃん…。幸せに育って欲しいと思う。
赤ちゃんが生まれたという話を教務課に伝えると、「早くにお帰りになられては?」と言われる。こういう時は厚意に甘えるべきである。3時限目「国際関係論」は “予定通り” に「グローバルビレッジ」「サイバースペース」「ユビキタス」をもとに21世紀的な国際関係を語り、全15回のまとめとした。5時限目は “厚意” に甘えていつもより早めのバスに乗れるように早め早めに「異文化ストレス」について語って全15回のまとめとした。
が、せっかく教務課のご厚意で早めのバスに乗ったのにもかかわらず、道路の大渋滞に巻き込まれ(雨のせいもあるのだろう)、結局いつもの新幹線…。
それでも、19時半過ぎに病院到着! ナースステーションで事情を説明すると、「では、陣痛室で待っていてください!」と助産師さんに促される。ドキドキしながら待っていると、ちっちゃな赤ちゃんが助産師さんにだっこされて現れた。体重3216gと聞けば大きそうな印象であるが、やっぱり赤ちゃんは小さい。でも、我ら夫婦の愛情がギッシリ詰まっていて赤ちゃんには “重い” ハズである。弟が赤ちゃんだった時以来、実に35年ぶりに赤ちゃんをだっこするため、緊張もすれば「あれっ、どういうふうに首を支えるんだったっけ!?」などという記憶の欠落もあり、肩に力が入ってしまう。助産師さんに「肘を使いましょうか。それと、肩の力は抜いて結構です!」などと言われながら、アタフタと赤ちゃんをだっこする。
赤ちゃんは私にソックリらしい…。みんなが言う。なるほど、角度によっては私によく似ている…というか、私の遺伝子を受け継がされているのだから、似ていて当然なのだが…。妻は以前から、私にソックリな男の子を産みたがっていたので、これで夢が叶ったと喜んでいた。
今日の「ぼやき」は、「のろけ」と「親バカ」炸裂である。
7月29日(水)
久々に、一人で迎えた朝…。独身時代、そして結婚してしばらくは一人で朝を迎えるのが当然だったが、二人でいるのが日常となった今、一人でいるのが非日常である。
今日は牛乳屋さんの日なので、いつもは妻がしている牛乳ボックスを私が外に出した。一人住まいの時は全て自分で行っていたのだが、今では逆に新鮮な心地さえする。
高校野球の試合経過をテレビで確認していた時、妻から電話が入る。「まず、大丈夫だから、驚かないで聞いてね!」と言うのだが、一体何が…!? 実は昨夜、私が帰宅した後に赤ちゃんが小児科に運び込まれ、そのまま入院になってしまったというのである。昨夜、私が生まれたばかりの赤ちゃんをだっこしている最中、「ケポッ、ケポッ」と赤ちゃんが何かをちょっと吐き出した。私が驚いていると、助産師さんが「赤ちゃんは、生まれる時に羊水を飲み込んでしまうので、生まれた後に少しずつ吐き出すんですよ!」と教えられた。
ところが、妻が分娩中に出血したため、我ら夫婦の赤ちゃんは羊水以外にも血液を嚥下してしまったらしく、それを赤ちゃんが吐き出したため小児科へ…ということだったらしい。様々なチェックをして異常が確認されなかったものの、2〜3日は様子を見る必要があるとのことで、妻は赤ちゃんをだっこして授乳することが出来なくなってしまった。
が、一般の赤ちゃんと違い、面会時間以外でもナースステーション内からバッチリ我が子に会えるため、それはそれで…。
妻の小・中・高校時代の友人が、お見舞いに来てくれた。今年3月21日、結婚式と披露宴に我ら夫婦を招待してくれた人である。17時半ごろ病院jを訪ねてきて、新生児面会時間の18時までしばし歓談。そして、18時になってすぐナースステーション内から我が子と対面!
話は前後するが、ここからは昨夜の私に関する話…。初めて「父親」になったことで興奮してしまったのか、なかなか眠ることが出来なかった。それで、以前より妻と一緒に考えていた “赤ちゃんの名前” を決める作業に入った。パソコンから命名用紙をダウンロードし、そこに名前を入力する…。
それをPDFファイルにしてみたり、プリントアウトしたり…。
まだまだ興奮が冷めないようなので、妻のデジカメに収められていた動画をDVDで見られるように編集した。それをテレビで再生してみた…。余計に興奮する。が、月曜日は徹夜していたので、無理矢理にでも寝ることにした。
「もしかすると、大事な命名をパソコン処理してしまったため、赤ちゃんが…!?」と妻に話すと、そんなことはないと一笑。
19時過ぎ、あまり長居すると妻にも他の入院患者さんにも迷惑だと思い、帰ることにした。が、何だか色々なことがありすぎて、帰宅して料理を作る気力がなくなってしまった。すると妻が、「餃子の王将で食べて帰れば?」と、何ともすてきな(?)提案をしてくれた。
駅前にある「餃子の王将」の前には、入店待ちの人、人、人…。店内にある用紙に名前と人数を書いて待つ。「どうせ1人で来た客は、すぐに入れてもらえるのだろう」などと考えていた私が浅はかだった。そこは、超人気店である。1人だろうが大人数だろうが、待つ時間に変わりはないのである! かなり待って入店したが、明らかにスタッフ不足でテーブルの片づけが追いつかず、「おい、あの席もあの席も、何十分も空いたままじゃないか!?」という光景が目の前で繰り広げられていた。これが人気店ではなかったら、「バカにするな! 帰る!」と客がドンドン離れてしまっただろう。私でさえ、かなりムカついてしまった。ただでさえ空腹なのに、客の感情を逆撫でするような光景…。
エリア担当マネージャーには、この事実が伝わっているのだろうか?
注文した料理がくるまでの間、キッチンを眺めていた。テレビで紹介されていたのとは全く違う作業工程が繰り広げられており、「あれは、お店によって違うだけなのか、テレビ用の演出なのか?」などと思えてきた。
おまけに、隣の客は私と同時に入店し、私と全く同じもの(テレビ朝日「シルシルミシル」の企画から生まれた限定メニューである「鉄鍋ステーキ丼」と餃子)を注文したのに、隣には私よりも5分以上先に餃子が運ばれ、私より3分早く鉄鍋ステーキ丼が運ばれた。
だが、料理を口にすると、今までの苛立たしさなんて簡単に忘れ去ってしまうような、そんな新たな感情が勢いよく押し寄せてきた。餃子は言わずもがなだが、限定メニューの「鉄鍋ステーキ丼」もなかなか! 「ステーキ」という通常とは違った工程を要する料理だけに「ちょっとお時間がかかりますが…」と言われるが、食べた後には「待って当然!」という感情が…。味は…というと、見た目が酢豚っぽい感じがするものの、唐辛子系の刺激が心地よく、ボリュームもあり、夏向き&男性向きのメニューであるような感じがした。とにかく、辛くて旨い!
汗をシッカリかいて毛穴が拡がった状態で、急いで帰途についた。帰宅後、すぐにシャワーを浴びたのは、言うまでもない。
さて、何が言いたいのかわからなくなったところで、本日の更新終了!
7月30日(木)
今朝から、我ら夫婦の赤ちゃんは哺乳瓶からミルクをもらい、午後からは点滴やら何やら体に付けられていた器機を全てはずされ、保育器を出て一般の(?)新生児と同じ部屋へ移された。当然、午後からは妻がだっこして母乳をあげることになった。
昨日からずっと泣かないように気を強く持ち続けていたのだが、自分のものではない命が助かったことの感動からか、見舞いに来ていた私の両親と妻の前で涙をこぼしてしまった。他の赤ちゃんたちと一緒に新生児面会ブースに並んだ我が子を見て、今まで抑えてきた感情がこみ上げてきてしまっただろうか。
その後も我が子は元気に泣いたり眠ったり…。妻に聞いたところ、昨夜は我が子がずっと泣き続けてしまい、そのため本来母乳を飲む時間に眠そうにしていたらしい。私は疲労がたまると目が二重になるのだが、我が子もシッカリ一重から二重に!? そんなところも私にソックリらしい。そして、せっかく愛しい愛しいお母さんにだっこされたのに、母乳を飲んでいる間にカクンッと眠ってしまうのだとか。なのに、今日だけで体重が28gも増えてしまった我が子…。20g増ぐらいがちょうど良いらしいが、程度を知らない我が子…。
妻の夕食に、「出産のお祝い膳」が出された。お赤飯に清汁に煮物にハンバーグに茶碗蒸しにサラダにプリンに…と、豪華絢爛! そして、箸袋を見て「おっ、LEOCではないか!?」と驚く私…。LEOCと言えば横浜FCのスポンサーである。そこで、わざとらしく箸袋を真ん中にして写真を撮ってみた。
帰り際に、また我が子の姿を見ておいた。これからずっと、飽きるほど会えるのに…。なぜか、何度も何度もブース前に行く私…。「あっ、泣いてる!」「あっ、笑ってる!」「あっ、目を開けた!」などと、我が子の一挙手一投足に喜ぶ親バカぶり。わかってはいるのだが…。世間の親が子供自慢をするのがよくわかった。
やっぱり、誰よりも我が子が一番! そんなことを思いつつ、我が子の小児科入院の手続きをして病院を出た。
昨日と一昨日は「前学期を乗り切った自分を労ろう!」と思い、家では仕事をせず、回収した前期末試験にもレポート類にも手を付けていなかった。今日からシッカリ作業に取りかかろうと思っていたのだが、昨夜帰宅してから頭痛に悩まされ、「アイス枕をして寝れば、朝には痛みが鎮まっているだろう…」なんて甘い考えをした私がバカだった。朝、激痛で目が覚めた。通常、偏頭痛の痛みは片眼ずつ現れるのだが、今朝は両目一気だったものだから、“のたうち回るような痛み” を通り越していた。痛みに耐えかねて「一気に殺してくれ! いや、ダメだ! 我が子が成長するのを見届けるまでは死ねない!」などと妙な感情を抱きながら、鎮痛剤を服用した。が、今日は気圧の配置のせいもあって、鎮痛剤の効き目が出ないうちに午前中は終了。朝食にグルコサミン乳飲料を1本飲んだだけで、昼食は冷や奴1丁のみで済ませたほど。
実はまだ、頭痛が完全に鎮まっていない。加えて、鎮痛剤の副作用…。いつになったら仕事に戻れるのやら…!?
7月31日(金)
昨夜、ちょっと外に出てみたら、やけにヒンヤリ…。おまけに、霧雨が降っていた。そういえば、昨日の天気予報で「明日は、梅雨空に逆戻りしたような一日です」と言っていた。
が、雨は夜中に一旦強くなったものの、昼過ぎにはシッカリ晴れていた!? 雨が降り続いた後の晴れ…ということで、“かなり” 蒸し暑さの厳しい昼下がりとなった。
そんな蒸し暑さに負けず、今日も病院に行ってきた。15時からの新生児面会に合わせてのお見舞い…。妻の負担を考えて、少しずつ病院滞在時間を減らすように心がけているものの、たった1回30分の “我が子との面会” ではどうも満たされず、どうしても18時からの面会まで居座ってしまう…。いつもは、その後に妻との会話が…。
しか〜し、昨日から始めなくてはならない作業が延び延びになっているので、今日は18時からの面会で我が子の元気な姿を見て、そのまますんなり帰途についた。そのうち、飽きるほど見ることができる我が子なのに、なぜだか何度も何度も「えいっ、あともう1回だけ!」などと面会ブースに戻ってしまった私…。
今日の夕方、妻が「もう赤ちゃんの名前が決まっているのなら、メモ用紙にフルネームとふりがなを書いて助産師さんに渡すと、名札のところに名前を書いてくれるんだって!」と教えてくれた。それで、手頃なメモ用紙を取り出して、おもむろに我が子の名前を書いておいた。18時からの面会時には、助産師さんの手作りで、
ぼくの名前は○○△△です! みなさん、ヨロシクね☆
と書かれたカードが、アンパンマンのイラストとともに貼られていた。他に、我が子と同じ日に生まれた子にも、名前のカードが貼られていた。まだ出生届は提出していないが、もうこれで名前を変えられない状態になった。
寄り道せずにまっすぐ家路を急いだが、本来なら月曜日に今井医院で私の体調の経過報告をしなくてはならなかったことを思い出し、診察終了時間ギリギリに診察券を呈示して、受診。
帰宅して、冷蔵庫に残っている野菜を私の胃袋に “処分” するべく、ひたすら刻みまくる。ピーマンにキャベツにタマネギに、とにかく包丁で刻みまくる。それらをゴマ油で炒め、料理酒やら醤油やらで味を決めている最中、「普通に味付けをしたんじゃ面白みがないなぁ…」などという考えが頭の中をグルグル回り、冷蔵庫からコチュジャンを取り出し、ドバッドバッと野菜炒めに投入した。夏ということで、ちょっと辛めに味付けをしたのだが、「これをおかずにご飯を食べるより、ラーメンに載せて韓国風なテイストを…」などという考えが頭の中をグルグル回り、急いでインスタントラーメンを茹で始めた。ラーメンのスープにも炒め物の汁気がマッチして、汗も程々にかけて、大満足!
今日一日にアチコチからもらったパワーを体に蓄えて、1つだけ前期末試験の採点を行った。受験率98%で、合格率98%(ただし、受験者のみを母集団とした場合の計算。履修登録者を母集団としたら、合格率96%)。なかなかの好スタート!
この調子で、今年の下半期の全てが好調なら良いのだが…。
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