2009年11月のぼやき
11月1日(日)
日曜日を1週間の始まりとするならば、昨日は「先週」であり「先月」でもあり…。そして、今年も6分の5が終了した…ということになる。
それにしても、今日は何をやってもダメダメだった。数日前からチェックしていた加藤和彦氏追悼番組の録画予約を忘れたり、その番組自体のことを忘れたり、何とか思い出したもののすでに終了30分前だったり…。別の録画予約は、「ディスクエラー」のせいで録画できていなかったり…。
加藤氏の追悼番組を見終えてから家族で出掛けたのだが、「21時以降に雷雨のおそれ」という天気予報を信じて “かなり” 小さな折りたたみ傘しか持たずにいたら、予報より3時間以上前から雨が降るし…。エレベータで下に向かわなくてはならないのに、上に行ってしまったり…。妻がモバイルSuicaで改札を出ようとしたら改札口が閉じてしまい、有人改札で「乗車駅の記録がないですよ!」と言われ、乗継割引の適用が受けられなくなるし…。
散々な目に遭いつつも、みなとみらいへ行ってきた。まず、スヌーピーショップで私の手帳のリフィルと、息子の「お食い初め」用の箸を購入した。そして、クイーンズスクエアへ移動してみるが、「お食い初め用の器」購入(今日本来の目的である)がなかなか遂行できず。場所を変えるべく、みなとみらいの街を歩いてみた。
突然ではあるが、時制の一致しない話を…。息子をお風呂に入れるのは私の “仕事” のようなものになっているのだが、髪を洗ってあげている時に「この子、どこかの国のキャラクターに似ているんだけど、何だったけなぁ…?」と、以前からずっとそんなことを考えていた。今日、横浜ワールドポーターズでアチコチのお店を見て回っていたら…、「あっ、これだ! これこれ! これが息子に似ているキャラクターだっ!」と、長い間の私のモヤモヤを払拭してくれるかのごとく、「チェブラーシカ」(Чебурашка)のグッズたちが出迎えてくれた。髪の毛がペッチョリしている時の息子は、チェブラーシカにソックリ! 妻も、激しく同意した。
だが、ここでも目的の遂行が出来ず、「でも、せっかくここまで来たんだから…」と「伝説のチーズケーキ」を買って帰った。「ぱど」のポイントを入会特典で500円分もらっていたため、とってもお得な買い物をしたことになった。
息子の「お食い初め」まで、あと4日…。早く器を用意してあげなくては…。
11月2日(月)
妻のことを「芯が強い性格」と誉めようとしたところ、「性格がキツイ」などと言い間違え、その事に気づかず数時間が過ぎてしまい、訂正したものの…。
各地の大学で学園祭が開催されている関係で、先週から今週は授業がお休みのところが多い。が、大学ごとに開催時期が異なるので、場合によっては「1コマだけ講義」なんて日もあったりする。
そして、まさに今日が「1コマだけ講義」の日であった。いつも4時限目に出講している国際関係学部は学園祭で講義はないが、1時限目の日大看護「社会学」は通常通りに行われた。この1コマがなければ終日休講だったのだが、なぜか全く “残念な気持ち” にはならず。休講になるほうがかえって講義回数の計算が複雑になることもあるし(先週休講にしてしまったことも関係するが)、何と言っても講義をしている時は(たまにイヤな目に遭わされるが)充実感がある。
1時限目の始業チャイムが鳴るや否や、教室へ。そして、先週突然休講にしてしまったことを詫び、前回の講義内容の復習をし、本論としてコンテキストを中心とした「コミュニケーション」の流れの解説をする。予定通りの時間配分ではあったが、途中でちょっとしたハプニング(詳しくは述べない)があり、終業チャイムが鳴った後も若干の説明が…。
先週金曜日にリハビリを諦めたので、今日は吉田整形外科に行くつもりだったのだが、天気が怪しくなってきたので、とりあえず帰宅し、昼食をとってから考えることにした。その旨を妻に伝えると、家では息子が怪獣状態になっていたらしく、食事の準備が出来ていない…とのことだったので、横浜駅ビルでサラダとカニクリームコロッケを購入し、それに妻が作ったサンドウィッチで昼食と相成った。
私が家にいる間は夫婦で代わる代わる息子の面倒を見られるし、妻も家事に専念する時間が作れる…という “余裕” が、息子をリラックスさせる効果があるのかどうかわからないが、家族が全員揃うと息子もあまりグズらないようである。息子も、家族みんなでいるのが好きらしい。息子を寝かせて妻と私がテレビを見ながら食事をしていると、「仲間に入れて〜っ!」とばかりに泣き始める。が、私の膝にちょこんと座ると、我ら夫婦と一緒にテレビを見始め、さっきまでグズっていたのが嘘のように…。
そんな雰囲気の中、テレビで20世紀末の名作ドラマの再放送を見ていたら、窓に雨が当たる音が聞こえてきた。外出するのが面倒になり(?)、今日もリハビリに行くのを諦めた。
夜になって雨がやんだので、家族3人で近所のコンビニに行ってきた。気温がかなり低くなっていて11月らしさを感じたが、コンビニを出ると往きには吹いていなかった風が吹き荒れていて、枯葉が舞い散る帰り道…。
夕食の前後で自分の仕事を済ませておき、食後に息子をお風呂に入れる。息子はお風呂が好きで…というよりお風呂で泳ぐのが好きらしく、今日はニコニコしながらプカプカ浮いていた。が、お風呂から出ておっぱいをもらっている最中、十中八九 “ウ○コ” をするのである!? おしめを替えたばかりなのに…という虚しさもあるが、それより何よりおしめからあふれるほどの量をするため、肌着や服が汚れてしまうこともしばしば。今夜は予想外の量だったので、「もう1回、お風呂に入ったほうが良さそうだねぇ…」ということになり、再び私が息子と入浴することになった。
お尻や背中を洗うだけで良かったものを、体を洗い終わった後に風呂桶で息子が泳ぎたがり、「それっ、泳げ!」と息子をプカプカ浮かべてしまったため、「体だけで良かったのに、頭まで濡らしちゃって…。また新しいバスタオルで(息子の体を)拭かなきゃいけないじゃない!?」と、妻に呆れられた間抜けな父子…。
明日がお休みなので、何となく気が大きくなってしまったような…。
11月3日(祝)
一昨日、息子の息子の「お食い初め」用食器の購入が遂行できなかった…という話を書いたが、その日の晩に妻が「ねぇ、スヌーピーショップで売られてた食器が、Amazon.co.jpで600円も安くなってる!」と、お得情報を発見した! それで、すぐに購入手続きをしたので、昨日スヌーピーの食器が無事到着した(私はプライム会員なので、当日配達措置をとってもらえるのである)。
通常「お食い初め」には朱塗りの食器類が使われるが、「お食い初めの儀式以降も使えるようなものを…」ということで、キャラクターグッズで丈夫なものを選んでみた次第。
さて、今日は午後から「お食い初め」用の “食材” を見に出掛けることにした。が、部屋の掃除もしなくてはならず、我が家の掃除機は赤ちゃんに良くない影響を与えるような排気を出すので、息子が部屋にいるのは非常にマズイ。そこで、かねてより簡易浄水器を取り替えようと思っていたので、まずは私が息子をだっこしてヨドバシ横浜へ行くことにした。
ヨドバシ横浜には「優先エレベータ」があり、休日になると「小さな子供連れ」「体の不自由な方」「妊娠している方」でないと使用させてもらえないようになっている。そのため、エレベータ内に係員がいて、“該当者” でない人が乗ろうとすると、「申し訳ありませんが、優先エレベータですので…」と、別のエレベータを利用するよう指示を出す。今日の私は、息子をだっこした状態なので、優先エレベータに乗る際に「はい、どうぞ!」と何の問題もなく招き入れられた。
簡易浄水器を購入後、横浜駅から京浜東北線で東神奈川に出て、そこで妻と合流する。まずCIAL PLATで、“食材” になりそうなものがあるかどうかぐる〜っと見て回る。
そして、マルエツのダイナマイト市(木曜日恒例…らしい)でお買い得商品をゲットしながら “食材” を探していた最中、妙なものを見つけた。東神奈川のマルエツには客と従業員共用のエレベータがあるのだが、その乗り場は各フロアとも倉庫と売り場を結ぶ通用口にあって、陳列前の商品がしまってあったり、入れ替える商品が置いてあったりするのだが、おそらく先月末に活躍したであろう “カボチャ” が薄暗い通路にひっそりとたたずんでいた。カボチャには、明らかに油性マジックで書かれた顔が…。
その後、サティの得々市へ。ここでも、お買い得商品をゲットしながら “食材” を探してみる。途中、息子がぐずってきたので、赤ちゃんルームに行っておしめを替え、おっぱいを与えてご機嫌取り。
帰宅して、明日以降の講義の準備をしている私に、息子は「だっこしろ!」とばかりに泣いてせがむ。「お父さんはね、お仕事をしているんだから、ちょっと待ちなさい!」と、食事の支度をしている妻が息子を諭す。が、「“ちょっと” って、どのくらい? ねぇ、どのくらい待てばいいの?」と言わんばかりに、息子はグジュグジュ問いかけてくる。急いで講義の準備を終えて、息子の願い通りにだっこしたところ、「遅いっ! 全然 “ちょっと” じゃない!」とご立腹…。
かなり感情表現が豊かになってきて、親としては嬉しい限りである。
11月4日(水)
昨夜、いつものように床に布団を敷いて就寝中に、何度も何度も目が覚めた。何かがおでこにパシッとあたり、そのたびにビックリして目が覚めたのである。何が起きたのか…と周囲を見渡すと、ベッドから妻の掛け布団が垂れ下がっていて、私のおでこをヒットした後にズルズルと引き上げられていく…。何だかなぁ…。
国際関係学部で、後輩教員から構造主義人類学の大家である、クロード・レヴィ=ストロース氏の訃報を聞く。氏の功績は、ここで改めて述べるまでもない。私自身も、学部生の頃から何度となく氏の理論に触れてきたが、どちらかというと機能主義の立場に立つ私には難解な印象があって、著書もそれなりに講読したが、構造主義の何たるかを理解したかどうかは未だ定かではない。
私の部屋の本棚には、目につくところに『レヴィ=ストロース』『構造主義入門』といったタイトルの本も並んでいる。もちろん、氏の著書も…である。今頃になって、「もっと、しっかり学んでおけば良かった」と思う。そして、氏の冥福を祈る次第である。
そんな訃報を受けてすぐ、3時限目「国際社会学入門」の教室へ移動する。「グローバリゼーションと温度差」をテーマとして今日で3回目。先週解説したエスニック・クレンジングやエスノセントリズム、そしてナショナリズムの特徴について復習し、韓国のテレビと新聞で報じられたWBCのアンカーメントや記事を取り上げ、ナショナリズム的な報道の特徴を説明する。その後、「情報」の取り扱われ方と「フィルタリング」の関連性について語り、ちょうど90分…。
例によって水曜日は教室移動もないワケであるが、
数週間前から、教室のスピーカーシステムがおかしいことに気づいていた私…。CDやDVDを再生するとステレオフォニックで出力されるのだが、片方のチャンネルの音が出ていないのである。何度となく教務課や管財課にその事実を伝えていたが、「チェックしたが、異常はなかった」という報告を受けるだけだった。「もしかして、先生のCDに問題があるのでは?」というようなことも言われたが、「そんなことは絶対に有り得ない!」とも言えないため、今日は家からビートルズの『PLEASE PLEASE ME』を持参して、休み時間の教室で再生してみた。ビートルズのステレオバージョンは、ヴォーカルとインストが左右にキッチリ分けられているものが多いため、チャンネルの不具合を調べるのには好都合である。
休み時間に教務課と管財課の職員が来てくれるということだったのだが、連絡が伝わっていなかったらしく、講義開始のチャイムが鳴ってしまった。それで、とりあえず学生を “証人” にするべくCDを再生して、ヴォーカルトラックが全く出力されていないことを確認した。講師室に電話で連絡を入れ、職員の到着を待つ間は講義を進めないので、今からでも教室に来て欲しいということを伝えた。
しばらくして、職員が到着。まず、これから再生するCDは自己編集したものではなく “ビートルズのリマスター盤CD” であることを伝え、『I SAW HER STANDING THERE』を再生する。当然、ヴォーカルトラックは出力されず、インストばかりのバランスの悪い音が聞こえてくるのみであった。やはり、ビートルズには逆らえない…というのが理由かどうか定かではないが、「おそらく、配線上の問題があると思われますので、早急に業者へ連絡を入れます」という回答を得た。
そのまま4時限目「日本社会(日本人学生用)」の解説に入り、今日から新しいテーマになることを学生たちに伝えた。今日から4回ほど「日本(人)的 “仲間意識”」に関する話をすることにしているのだが、今日はその “特徴” を中心に語る。「持ちつ持たれつ」「間柄」「縁」などをキーワードにして、日本人が仲間意識を “何らかの関係性” をもとにして構築することを理解してもらうよう努めた。
5時限目「日本社会(留学生用)」は、日本(人)的「甘え」がテーマ。留学生たちの出身国での「甘え」と日本のものが異なる点、「甘え」によってどのような人間関係を期待しているのかなどを、かなり具体的な例を挙げながら、留学生たちに感想を求めつつ語ってみた。
今日も、帰りは東海道線の東京行き直通で…。三島駅のホームに到着すると、空には大きなまんまるお月様…。月の光に導かれ、ホームの端の電灯のない所に移動してみた。何だか、ほんわかした気分になった。
横浜に到着して、すぐに横浜ポルタへ直行する。今日から日曜日まで、ポイント10倍フェアなのである。そこで、「ビートルズのCD、欲しいんでしょ? 2枚買ったら?」と妻が勧めてくれたので、『A HARD DAY'S NIGHT』と『YELLOW SUBMARINE』を購入する。通常100円で1ポイントの付与だが、今は100円で10ポイント…である。そうなると、1枚2600円のCDを2枚購入した私には、通常なら52ポイント付与のところ520ポイント付与されたことになる。500ポイントで500円のクーポン1枚が発行されるので、すでにクーポン1枚ゲットしたことになる。もっとアレコレ購入したいところだが、節制が第一。CDを2枚購入するのも贅沢である。
今日は、昼も夜もビートルズ…。公私にわたってビートルズ…。
11月5日(木)
ヒヤッとした朝だった。目が覚めると、もう本当なら出掛ける準備が全て整っていなくてはならない時間…。要するに、寝坊したのである。慌てて飛び起き、10分ほどで全ての支度を終え、いつもより1本遅い京浜急行に乗ったのだが、横浜でいつもの湘南新宿ラインにギリギリ間に合ったため、いつもと同じ時間に文京学院大学に到着した。
大学に到着してすぐ、1時限目「フィールドワーク論」の講義用資料を印刷しようと思ったのだが、どういうワケか今日は印刷機もコピー機もラッシュ状態!? 特別講義が入っているらしく、大量の資料の印刷が行われていたのである。さらに、別の教員の資料も印刷状態で…。私の順番が回ってきたのは、講義開始時間の9:10だった。
結局、5分遅れで講義開始。今日は「フィールドワークの問題点」の続きで、帰納的な考え方と演繹的な考え方の長短を比較し、「疑似因果関係的」「疑似歴史関係的」な解釈を如何に避けるのかを語った。
いつものように法学部へ移動し、3時限目「社会学」の準備に取りかかろうと思ったのだが、今日の講義用資料は既に金曜日に作成済みなので、時間的にも気分的にも余裕が…。そして、講義内容は先週金曜日と同様に「罪の意識」の発生要因などが中心。
今日は、息子が生まれてからちょうど100日…ということで、「お食い初め」の当日である。講義終了後に横浜に戻り、妻と息子と合流し、縁起物の蛤や赤飯などを購入して家路につく。
夜、いよいよ「お食い初め」スタート! 赤飯、お吸い物、赤飯、魚、赤飯…という順序で3回繰り返し、歯固めの石を歯茎にちょんちょんと当てて、無事に「お食い初め」は終了。最後に赤飯を1つぶだけ息子の口に含ませてみたが、「嫌がって吐き出しちゃう赤ちゃんが多いみたいだから…」という妻の懸念をよそに、息子は赤飯をじっくり味わっていた。恐るべし、3ヶ月児!?
息子は今でも十分大きく育っているが、この先もスクスクと育って欲しいと思う。そんな親心…。
11月6日(金)
今朝は急いで起きる必要がなかったのだが、早朝から「横須賀線の西大井〜品川間でポイント故障があり…」というダイヤ情報メールが何通も届き、早めに起きざるを得なくなってしまった。横須賀線で事故があれば、併走する東海道線にも遅れが出て、さらに同一軌条を走行する湘南新宿ラインにもダイヤの乱れが生じ、それがために東海道線にさらなるダイヤの乱れが生じ…という悪循環になるのが常。そこで、予定よりも早めに家を出た。
しかし、横浜駅では大した混雑もなく、私個人に限っていえば足止めを食うこともなく、順調に水道橋まで到着した。
法学部の「社会学」は、先月8日の台風による休講のために木曜日と金曜日の進度が逆になり、今は金曜日が一歩リード(?)している状態である。よって、以前なら木曜日に2コマ分の講義用資料を刷ってあったのだが、今は金曜日に2コマ分の資料を印刷し、1週間近く保管しなくてはならないのである。印刷枚数が大量のため、たまに印刷機が言うことを聞かなくなることもあるが…。
2時限目の始業チャイムが鳴るのと同時に教室へ向かい、AV卓の電源を入れる。今日は「問題行動の根源」の中でも、特に “かつての日本” と “現在の日本” の「愛」「共感性」の違いを確認し、今なお日本人が変わらず持ち続けているであろう部分をJ−POPのヒット曲を聴きながら確認する企画。今年度はすでに何度か同様の解説をしているので、通常ならば多少の飽きもきそうなものだが、なぜか何度解説しても自分で勝手に盛り上がる…。
昼休み終了後、木曜日用の講義用資料を別の校舎の教員室に持って行き、通信教育部に移動する。先週は講義の回数を勘違いしてしまい、講義終了後に気持ちをリセットしてしまったため、今日の講義内容をどうするか思案し続けていた。とりあえず、2つの内容を用意して教室に入り、先日他界されたレヴィ=ストロースの功績を「インセストタブー」「料理の三角形」などを中心に語り、そこで学生の反応を見てテーマを絞ることにした。その結果、「日本(人)的 “甘え”」について語ることになった。
今週の全ての講義を終え、中央線と東海道線を乗り継いで横浜に戻る途中、新橋から横浜手前まで熟睡状態…。横浜で下車した時、自分でも「疲れてるなぁ…」ということがハッキリわかったが、先週リハビリをサボってしまったため、吉田整形外科に行くことにした。
リハビリ後、ヨドバシ横浜でプリンタのインクとテーブルタップ、乾電池を購入する。プリンタのインク売り場には、インクを購入するのにあまり慣れていないお客さんが何人もいて、会計の順番がなかなか回ってこなかった。プリンタごとにインクのタイプが異なることを知らなかったらしく、値段の安いものを…とセレクトしたのだろうか、異なるタイプで例えば「黒は46、赤は50…」のような購入をしようとして、レジで店員さんに「こういう組み合わせでは使えないんですよ! 同じ番号で全部揃えないとダメですよ!」と注意されていた。
すると、予想通り「じゃあ、何番を買えばいいんですか?」という質問が出た。「ご使用のプリンタの型番、わかりますか?」と店員さんに聞かれ、お客さんたちは携帯電話で家に確認をとるものだから、なかなか会計が終わらない…という有様だった。まぁ、私だってプリンタを買い換えるたびに型番を忘れて、電話で妻に「ウチのプリンタの型番、何番だっけ?」などと聞いてしまうので、人のことは言えないのだが…。
ただ、何ともほのぼの(のんびり)とした光景だった。
帰宅すると、息子の横で妻が倒れていた! 「何が起きたのだ!?」とビックリしたが、どうも息子をあやし続けて疲れて寝てしまっただけらしい。息子の暴れぶりが、妻の表情からうかがい知れた。
そしてその夜、私が息子をあやし続け、疲れてしまうことになったのだが…。
11月7日(土)
東神奈川駅の近くにある保育園でバザーがあるというので、昼食をとった後、14時前に家族3人で出掛けてみた。手作りの子供服も出品されるというので、妻は「少し買って、今度作る時の参考にしよう!」などと意気込んでいた。
が、件の保育園の近くに差しかかったというのに、あまりにぎやかさが感じられない…。イヤな予感が…。保育園前に行くと、すでに片づけの最中…。14時でバザーは終了していたのである!?
せっかく東神奈川にいるのだから…と、「かなーちえ」に行くことにした。が、初めて行くため、おおよその場所はわかっているものの建物や道の詳細がわからず、それでも私の “鼻” を信じて歩くこと数分、目の前に現れたビルの3階部分に「神奈川区地域子育て支援拠点 かなーちえ」の文字が!? 「やった! あそこだ!」と喜び勇んでそのビルに向かうと、「本日1階からは入れませんので、2階から入ってください」との掲示が…。今日の我ら家族は、どうもすんなり受け入れてもらえないらしい。
「かなーちえ」の入口に行くと、中では親子が楽しそうに遊んでいるのが見えた。幼稚園や保育園のようにみんなで一緒に…という様相ではなかった。思い切って中に入ると、職員の方が「初めての方ですか?」と声をかけてくれた。ベビーカーを折りたたんで保管場所におき、息子の登録カードを作成してもらうため申込書に必要事項を記入する。そして色々と説明を受け、「ひろば」で遊ぶことにした。
しかし…、何もかもが初めてなので、知り合いもいない状態である。我ら家族が孤立しかかっていたところに、「これ、孫悟空ですよね? どこに売っているんですか?」と、息子の着ていた亀仙流の道着について訪ねてきたお母さんが…。そこから様々な会話の輪が生まれ、15時半のひろば終了時には雰囲気にだいぶ慣れていた。
息子と同じくらいの月齢の赤ちゃんも多く、お互いの貴重な情報交換も出来て、息子も新しいお友達が出来て(と勝手に親が思っているだけであるが)、さらに新しい遊びも教えてもらえて、ものすごく満足して「かなーちえ」を後にした。
ちなみに、来週土曜日に「父と赤ちゃんのベビーマッサージ」の講習会が「かなーちえ」であることを以前から知っていたので、今月中に一度は訪ねてみるつもりであった。が、その講習会は事前予約制で、さらに定員があと1名であることも知り、急いで予約を入れた。もし今日「かなーちえ」に行かず、来週土曜日にのこのこ現れても…と思うと、何だか運が良かったような気持ちにもなった。
その後、CIAL PLATのマクドナルドで何かドリンクを飲んで帰ろうと思ったところ、さっき「かなーちえ」でお話ししたお母さんたちと再会!? う〜ん、子供を持つ親の考えることは同じか…。
11月8日(日)
先日、長年に亘って愛用してきたデーバッグが、ついに壊れてしまった。2004年7月にちょっと物議(?)を醸したこともある想い出の一品で、妻と静岡市内のアチコチを回ってやっとの思いで探し出したデーバッグだった。以前から内部で素材が剥がれてきていて、「そろそろ、寿命かなぁ…」などと覚悟は出来ていたが、長いこと使ってきただけに思い入れもあって…。
昨日、東神奈川界隈で新しいデーバッグを購入しようとお店を色々見て回ったが、これといって私の心をとらえるようなものが見当たらず。それで今日、横浜駅界隈で探してみることにした。
午後になって家族3人で出掛けたのだが、どうも息子の気分が安定しない。眠かったりお腹が空いていたり…という状態が交錯していたようなのだが、まだ言葉で訴えることの出来ない息子は、泣くことでしかアピール出来ないため、場所を選ばずギャンギャン泣き叫ぶ。その光景を見た周囲の人たちが、苦笑いしながら過ぎて行く…。
ヨドバシ横浜に行くと、今日もエレベータの1つが「優先エレベータ」扱いになっていて、“該当者” でない人が乗ろうとすると係員が「申し訳ありませんが、優先エレベータですので…」と、別のエレベータを利用するよう指示を出す。我ら家族は小さな赤ちゃんをつれているので、優先エレベータに乗る際に「はい、どうぞ!」と何の問題もなく招き入れられた。
優先エレベータであることを知らず、どこからどう見ても “オ○ク系” の男が乗ろうとしてきた。人を見かけで判断してはいけないが、この人は言動からも “オ○ク系” ではないかと…、それもかなりタチの悪い “オ○ク系” の男だった。我ら家族だけが乗っているエレベータに乗り込もうとして、係員に「申し訳ありませんが、優先エレベータですので…」と言われると、「何が優先エレベータだよ!? 乗せろよ、バカ!」と暴言を吐いた。それも、ドアが閉まりかけたタイミング…という、逃げようと思えば逃げられるような状態を作っておいての暴言。「そんなに急いでいるなら、エスカレーターでも利用すればいいものを…」と話し合った我ら夫婦…。
「こっちはな、アンタ(“オ○ク系” の男)と違ってな、日本の少子化を少しでも改善させるのに協力しているのだよ! ちょっとぐらいエレベータで優先してもらっても、別に文句を言われる筋合いもないだろう!」などと思った次第。
結局、今日もアチコチの店を見て回ることになってしまったが、とりあえず新しいデーバッグは購入して帰宅した。
やっぱり、今まで使っていたデーバッグ以上のものは見つからなかったが、このデーバッグがまた “新しい想い出” を作ることになるのかも知れない。
11月9日(月)
「職業病」というのは珍しくないが、「父親病」というものがあるとしたら、今の私はまさにその状態。基本的に私は、仕事にはデーバッグかショルダーバッグのいずれか1点のみを持って行くのだが、最近は電車から降りる際に「あれ? 片手が空いてる! 息子は?」と、電車に置き去りにしてきてしまったような気になり、一瞬ヒヤッとすることが多い。もともと、息子は家にいて、私と一緒に出かけているハズなどないのだが…。
さて、今日からまた新しい一週間が始まった。なのに、早朝に新宿駅の信号トラブルが原因で埼京線が運転見合わせとなり、湘南新宿ラインのダイヤにも影響が出ているというダイヤ情報メールが届き、慌てて飛び起きて出掛けるハメに…!?
たしかに、湘南新宿ラインの下り(東海道線・横須賀線方面ゆき)はかなりダイヤが乱れていたが、上り(高崎線・宇都宮線方面ゆき)の電車はほぼ定刻通りに運行されていた。少なくとも、横浜を出発するまでは…。大崎を出てから、運行速度がゆっくりになり、新宿の手前では完全に停止。池袋にも定刻より数分遅れでの到着となった。それでも、いつも乗るバスに乗るには十分な時間だった。
日大看護での1時限目「社会学」は、今週も「コミュニケーション」がテーマ。今回は講義内容を2つに分け(とはいえ、全体的には1つの統一テーマになっているが)、前半でフィードバックについて、後半は「以心伝心」に代表される日本(人)的なコミュニケーションの方法について、それぞれ語る。
最初にちょっと “予定外の話” をすることになってしまったため、90分をちょっと過ぎて講義が終了した。
バスで池袋に戻り、特急踊り子号のキップを購入し、山手線と中央線で東京に出た。そして、12時ちょうど発の踊り子号で三島へ。あまりにも日差しが心地よく、何度か深い眠りに就く。
国際関係学部に到着し、講師室のレンジでお弁当を温め、遅めの昼食をとる。印刷するべき講義用資料もないため、のんびりとした昼下がりである。
4時限目「日本社会(日本人学生用)」は先週水曜日から「日本(人)的 “仲間意識”」がテーマとなっているが、今日は前回語った “特徴” をもとに、それがために引き起こされる人間関係の “短所” を考察した。具体的な例をかなり挙げて解説したが、ちょっと理論的に話を進めた部分もあって、5分ほど早くに講義を終了させることに…。
講義終了後、教室のAV機器の修理状況について確認を取るが、思わしい回答は得られず。とりあえず、明後日はDVDやCDを多用することになるので、最悪の事態を想定して別の教室も使用できるよう手配をして帰途に就いた。
先日、モバイルSuicaでJR東海のエクスプレス予約の入会申し込みをした。早速その利便性を試してみたくて、今日の帰りはエクスプレス予約で新幹線の指定席を利用した。携帯電話を自動改札にピッとタッチすると「利用票」が出てくるので、それを車内検札の際に提示することになる。これは、なかなか便利なシステムである。駅に行かなくても、窓口に並ばなくても、東海道・山陽新幹線の予約や変更が出来るので、今後も利用していきたいと思う。
神奈川駅に到着して、改札へ向かう階段を上りきったところで、妻と息子の姿を発見する。息子がむずかっていたので、気分転換の散歩がてら私を出迎えに来てくれたという。その笑顔に疲れもスッカリ吹っ飛んで、「明日も頑張るぞ!」という気分に…。
11月10日(火)
妻の体調が昨日から思わしくない。ノドが痛むのだという。それで昨夜はノドに保冷剤をタオルで固定して、炎症を鎮めていた。今日、日体大から御殿場看護学校への移動中、新宿駅構内の薬局でノドスプレーを購入した。「この中で、一番スゥ〜ッとするのはどれですか?」と薬剤師さんに尋ね、ハッカ油含有のものを見つけた。
今日はサティの得々市! だが、体調の悪い妻に買い物をさせるワケにはいかないので、仕事の帰りにちょっと寄って必要最小限のものを買ってきた。その際、「ノドを冷やすのにちょうど良さそう」ということで、バニラアイスを買ってみた。
妻の話によると、息子はいつもなら「だっこして!」と一日中せがむのに、今日は妻の体調を気遣ってか、わがままを言うこともなく、ひとりで遊んでいたり、時々妻を心配そうに見つめたりしていたらしい。生後3ヶ月で、母親の異変を察したのだろうか? もっとも、10ヶ月も妻のお腹の中にいた息子は、内側からずっと妻のことを見ていたのだから…。
講義のほうは…といえば、1時限目の日体大は電車のダイヤが乱れることなく、予定通りに大学入り。そして「総合科目B」は今日からやっと “本論” となる「問題行動の根源」にテーマが移った。今日は「問題」「行動」の定義とカテゴリーについて語る。講義後、学生が「先生、韓国語わかります? これ、韓国語で書いてあって使えないんです」と、化粧品を数点見せてきた。じっくりと翻訳する時間がなかったため、使用法のところだけ簡単に訳して説明する。
今日は御殿場から横浜までのバスの予約は入れてあったが、新宿から御殿場までのバスの予約を入れずにいたので、特に急いで新宿に移動する必要はなかったのだが、それでも12時半のバスに乗る必要はあったので、それなりに早めの移動をした。
いつも乗る12時半発の小田急箱根高速バスは、なぜか今日は満員御礼状態! 乗客のひとり、女の子が「何で今日に限って、こんなに混んでいるんだろう?」と友達に話しているのを聞いて、同意した私…。車内は予想外の混雑だったが、運行上は予定通りで、いつもと同じ時間に御殿場駅に到着した。
御殿場看護学校に到着後、控室の紙コップを洗面に持って行き、念入りにうがいする。今日は家を出る時からマスク着用であったが、念には念を入れ(妻の症状を余計悪化させないように…という気持ちも込めて)うがいをする。そして、4時限目「文化人類学」に万全の体勢でのぞむ。今日からいよいよ「文化」(culture)がテーマとなる。今日は「カルチュア」の概念・機能について述べたのだが、力が入りすぎて、いつしか講義終了時間をオーバー!? どういうワケか、御殿場看護学校で4時限目の講義をすると、昨年も今年も講義時間を超過していることにさえ気づかぬ私…。
学校を出ると、空一面に雨雲が立ちこめていた。やや急ぎ足で御殿場インター前バス停へ向かい、待合室でテレビを見ながらバスの到着を待った。バスは18:05発なので18時過ぎにバス停へ移動したのだが、5分過ぎてもバスが来ない…。待合室から職員が出てきて、「(横浜方面の)バスは、箱根から降りてくるのにちょっと遅れているみたいで…。もう少し、お待ちください」と説明してくれた。
8分遅れでやって来たバスには、運転手さんが2名乗務していた。運転しているのは新人さんで、もう1人は指導係…。要するに、OnJT(On the Job Training=実地研修)である。「ほら、バスが斜めに停車している。ちゃんとまっすぐ停車させなさい!」とか「もっと端に寄って! それじゃ、向こうから来るバスが通過できない」「車線を譲ってもらったら、ハザードを1回!」などと、教習所さながらの指示が飛ぶ。新人運転手さんは緊張していたのか、路側帯にタイヤがかすったり、車線の上をずっと走ったり(バスがずっとガタガタ揺れっぱなしだったが、これはこれでものすごい芸当では?…と思う)、バス停でブレーキを急に踏んでみたり…と、悪戦苦闘。指導係が法定速度の遵守を徹底させていたため、いつもなら横浜駅到着が19:25頃なのに対し、今日は19:45到着…。時刻表通りの運行だった。
私のドライビングテクニックを棚に上げて発言すると…、この新人さんはきっとものすごく良い運転手になると思う。
帰宅すると、今までだっこも何もかもをじっと我慢していた息子が、「もう、我慢しないでいいんだよね?」と言わんばかりに私に “何か” を求めてきた。やっぱり息子は甘えん坊…。
11月11日(水)
明け方、激しく窓に叩きつけられた雨の音を聞き、「もしかして、電車のダイヤが乱れるのでは?」と不安になった私…。予定より早めに起きて身支度をととのえ、ちょっと早めに家を出た。
が、玄関を開けると、滝のような雨…。傘をさして歩くが、ほとんど意味を成さない。ズボンもデーバッグもびしょ濡れ状態で、何とか神奈川駅に到着する。京浜急行のダイヤが大幅に乱れていたようで、私の乗った電車の車掌さんは何度も何度も「本日は列車の到着が遅れ、大変申し訳ありません」と謝罪していた。
横浜でJRのホームへ移動すると、東海道線は10分以上の遅れで運行しているという。だが、「9:23発の特急踊り子号は、“ほぼ” 定刻で運行の予定です」というアナウンスが入り、少しホッとする。しかし、到着するハズの時間になっても姿が見えない…。すると、「9:23発の特急踊り子号は、川崎を出発後に車両点検を行った関係で、5分ほど遅れて到着する予定です」というアナウンスが入り、少し不安が募る。
踊り子号は横浜を5分遅れで出発したのだが、大船を出発してすぐに電車が停止し、「車両の一部に不具合があり、運転手が車両点検をしております。お急ぎのところ大変申し訳ありませんが、しばらくお待ちください」という車内アナウンスが入る。結果、踊り子号は大船を15分遅れで出発した。
その数分後、藤沢に臨時停車…。さらに平塚でも…。「本当に私は三島に着けるのだろうか?」と、かなり不安になる。
小田原に到着後、またしても車両点検…。本当ならとっくに三島に到着しているハズの時間に、まだ湯河原にも到達していないという状態…。さらに雨脚は強くなり…。その雨のせいで車両はますます不具合を起こし…。
それでも、三島には20分遅れで到着した。
昼休み、いつもの講義教室に行き、例によってビートルズのCDを再生してみた。やはり、ボーカルトラックが出力されない…。そこで、先週のうちから仮押さえしてあった別の教室を使用することになった。
3時限目「国際社会学入門」は、ひたすらCDとDVDを使用するプログラム。最初に、韓国のナショナリズムと「健全歌謡」の関係について語り、「あぁ! 大韓民国」を再生する。そして、アニメーションの日韓比較を行う。
4時限目「日本社会(日本人学生用)」もCDを使用する予定なので、3時限目とは別の教室を使用することにした。社会的交換理論を元に「仲間意識」についての考察。満足度の計算方法を説明しながら、日本人の感覚ではその交換理論が当てはまらない場合が多いという例について、「ドラゴンボール」のワンシーンを用いつつ述べる。
本日最後の講義である5時限目「日本社会(留学生用)」が始まった頃は、かなり怪しい雲が空を覆い尽くしていた。それで、なるべく早く講義を終わらせるつもりであることを留学生たちに告げておいた。「ジャンプ3原則」をもとに、日本のマンガやアニメーションなどに見られる人間関係の特徴を語る。
こうして、今日の講義は全て “マンガ” や “アニメーション” をテーマに語ったことになる。偶然の展開ではあるが、何だか不思議な日…。
11月12日(木)
昨日ほどではないものの、今日も芳しくない天気だった。自宅付近では雨が上がっていたが、埼玉県内はどうなのかわからず、ちょっと大きめの折りたたみ傘を持って出ようと思ったのだが、気持ちが焦りすぎて傘が見つからず。
もともと仕事用デーバッグには小さな折りたたみ傘が入っているので、「おそらく、関東地方全域は同じような天候だろう…」などとタカをくくっていたところ、東武東上線が埼玉県内に入ったところで車窓に雨が…!? ふじみ野駅前は、大半の人が傘をさして歩いている有様だった。傘はバッグに入っていたのだが、かなり小さい傘なので、底のほうに紛れ込んでしまい…。幸い、傘をささなくても大して濡れないくらいにまで雨の勢いが弱まっていたので、とりあえず事なきを得た。
文京学院大学に到着し、今回と次回使用する予定の講義用資料を作成する。そして、ゆったりしながら今日の講義の内容を確認し、ゆっくりコーヒーを飲みながら講義開始を待つ。1時限目「フィールドワーク論」は、フィールドワークの問題点について語ること3回目。今日はいよいよ(満を持して?)、フィールドワークする側とされる側の論理の違いについて語る。
講義を終えて校舎を出てもなお、雨は降り続けていた。しかし、法学部へ移動中、電車が都内に入るや雨は上がり、傘の出番は全くなかった。
3時限目「社会学」は先週金曜日と同内容の講義なので、時間的にも気分的にも余裕を持って解説できるハズだった。なのに…、国際関係学部に続いて法学部でもAVシステムのトラブルが発生! 講義用のピンマイクの電源を入れた時からハウったりワウったりして、CDを再生したら音がワウるだけでなく、割れ始めたのである!? 音が割れてワウっていては、快適な音楽鑑賞など叶わぬ話…。しかし、今日の教室の音量や音質の設定は、教室の外にあって常時カギのかけられている調整室でないと変更できない…。「何で私が使うAVシステムは不具合ばかりなんだ?!」と、自分の運命を恨んだ。結果、ここで完全にペースを乱してしまった私…。
一旦帰宅し、妻と息子を伴って外出することにした。行き先は、吉田整形外科である。妻が息子のために編んだ帽子をかぶせて、家族揃って出掛けたというのに、私のリハビリ中に息子はスヤスヤ夢の国…というよりも、息子は吉田整形外科にいるとほとんど寝ているか、おしめを汚すかのどちらかである。よっぽど居心地が良いのか…。
テレビで「古畑任三郎」の再放送があった。このドラマの犯人役が、別のドラマで共演することも多い。江口洋介と福山雅治は「ひとつ屋根の下」に出演し、さらにそのドラマの出演者が本当に逮捕されるオマケ付き! 「白い巨塔」では、唐沢寿明と江口洋介が…。そのため、あるドラマの話をしていて、いつの間にか「古畑任三郎」と話がすり替わっていることも…。
さて、明日はいつもとは違うシフトでの講義…。まだまだ疲れたなんて言っていられない!
11月13日(金)
「13日の金曜日」でありながら「大安」の今日…。キリスト教的に考えるか、仏教的に考えるか…で、今日一日の気分が分かれるところ。
そして…、仏教的に物事を考えることにしたためか、特にトラブルに巻き込まれもせず、いつもより空いている横須賀線と中央線で水道橋に無事に到着し、法学部入りしたのであった。
2時限目「社会学」は、今週から「問題行動の誤対処」にテーマを改めることにした。先週の講義で「今週と来週、2回ほど “日本での問題点” について語る予定です」などと告知していたのだが、来月に入ると4年生は卒業試験期間に入るため、今月中にある程度の内容を語っておく必要があり、それで「誤対処」の初回として「ごっこ遊び」や「社会的ルール」の機能について解説する。
3時限目の空き時間を利用して銀行へ向かうが、雨が降ってきたため断念し、通信教育部へ早めに入ることにした。講義の導入ネタをインターネットで探していたら、今年も「新語。流行語大賞」の候補語が発表されていることを知る。候補語の中には「それは新語でも流行語でもなく、単に現象を言い表しただけのものでは?」とか「昨年の言葉では?」などというものがあったり、「そんな言葉、誰も使いませんが…」というようなものまで、例えば「こども店長」などという候補語があるが、CM以外で誰が使うのか? 「家電芸人」「ひな壇芸人」などは、「アメトーーク!」を見ていないとわからないし…。候補語の中に「ぼやき」という言葉がある。野村克也監督のことだろうが、私のサイトは10年前から「ぼやき」なので、ちょっとした対抗心が…!?
4時限目「社会学」は、以前から学生に約束していた「他人志向」の話をする。その前に、「新語・流行語大賞」に関する小テストを作成したので、早速学生たちに試してもらう。昨年、一昨年、一昨々年の新語・流行語大賞となった言葉を答えてもらうだけのものだが、これがなかなか…。学生もそうだが、私もすっかり「何が受賞したんだっけ?」などと完全に流行語を忘れてしまったほど、最近は「ほんの一時だけ激しく流行しても、パッと燃焼してしまう言葉」が大賞を受賞しているような気がした。
本来なら4時限目で週の最後の講義となるが、今日はもう1つ、18時から法学部の講義が入っている。10月8日(木)に関東地方を襲った台風による休講分の補講である。講義内容は今日の2時限目と同じなので予習の必要はなく、「日が暮れてからの講義って、どんな雰囲気だったっけ?」などといった感覚を思い出すことに…。二部も担当していた時は金曜日の18時から講義をしていたものだが、今日は久々…ということもあり、ちょっといつもとは違う気分での講義となった。
補講用に用意された教室は本館3階の「大講堂」で、20年前の10月に催された「日本大学法学部創立100周年記念学生シンポジウム」のパネラーとして「大講堂」で発言した “想い出の教室” である。私には、「金曜日18時からの講義は、なぜか盛り上がりに欠ける」というジンクスがあったのだが、今回は木曜日の受講学生を相手にしていることから、それなりに講義も盛り上がっていたように思う。
19時半に講義を終えて校舎を出ると、まだまだ雨がやむ気配もなく、しかし傘をささなくても何とかなりそうな感じでもあったので、ちょっと早足で歩く。今夜は遅くまで仕事をしていたので、久々に外で食べて帰ることにした。「餃子の王将」の前には、雨だというのに長い列が出来ていた。が、私の目指す店は、その隣の「日高屋」である。さて、今夜は何にしようか…とメニューを見ていて、ふと壁に貼られた「W餃子定食(唐揚げ2個つき)」のポスターが気になり、それを試すことにした。「W餃子」ということで、餃子は2人前。さらに、揚げたての唐揚げが2つ付いていて、盛りの良いライスとスープが付いて590円! 値段的にもボリューム的にも、これは満足である。
私が日高屋に入ってすぐ、オジサンが入店。そして、私の隣に座ってきた。私が注文を決めて呼び出しボタンを押したところ、店員さんが来てくれた。が、件のオジサンが店員さんを横取りし、「あのね、ハイボール!」と勝手に注文を出してしまった。その店員さんはよもや私が呼び出しボタンを押したとは思わなかったのだろう。私の注文を取らず、厨房に戻ろうとした。そこで、ボタンではなく直接「すみません! 注文、お願いします!」と店員さんに声をかけて、何とか無事にW餃子定食を注文する。
私が定食を堪能していると、サラリーマン風の男性が入店し、これまた私の隣に…。何を食べようか悩むこと数分、やっと注文が決まったらしく、呼び出しボタンを押して店員さんを待っていた。「は〜い、ご注文をどうぞ!」と現れた店員さんに、件のオジサンが「あのね、中華そばと大ライス!」と、またしても店員さんを横取りしてしまった。呼び出しボタンを押した男性はしばらく事態が飲み込めず、再び呼び出しボタンを押した時にはすでに件のオジサンが中華そばをすすっている最中だった。
この「横取りオジサン」は、単なる天然か? はたまた計算高いのか? 自分で店員を呼んでいないのに、順調に注文が出来ることに疑問は感じなかったのか?…などと考えながらも、餃子と唐揚げはあっと言う間に完食となった。
明日は、息子が油まみれに!?
11月14日(土)
雨は午前中でやみ、午後からは青空が広がっていた。そして、11月とは思えないほどの暖かさ!?
午後、「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)に行ってきた。先週予約しておいた「父と赤ちゃんのベビーマッサージ」に参加するためでもあり、息子を “お友達” と遊ばせるためでもあり…。13時半から講習は始まったが、私の隣の赤ちゃんが最初から泣きっぱなし…。それにつられて、次から次へ赤ちゃんが泣き出して…。もちろん、私の息子もお仲間入り! ベビーマッサージを始めるために赤ちゃんをスッポンポンにし始めると、それはまさしく
の様相…。講習会には赤ちゃんとお父さんしか立ち入れず、外野から眺めているだけのお母さんたちの目に「行って助けてあげたい!」という気持ちが容易に見て取れた。
マッサージが始まった頃、お父さんたちは(私を含めて)状態隣同士で「参っちゃいますねぇ…」とか「頑張らなきゃねぇ…」などと声を掛け合う余裕があった。しかし、工程が進むにつれ、声を掛け合うような余裕は薄れ、「マッサージ方法を教わること」と「赤ちゃんを泣きやませること」とに追われて、泰然自若な状態は遥か遠く…。それでも、何だか楽しいベビーマッサージ!
マッサージされた息子は体温が上がってホカホカになっていたが、施していた私も血流が良くなって、肩の凝りが緩和されてしまった。
講習終了後、お父さんたちの自己紹介タイムとなる。「ご自分のお名前とお子供の名前・月齢、住んでいる町をどうぞ!」と言われ、最初のほうのお父さんたちは言われた通りに自己紹介していたが、私の番が回ってきたところで妙に血が騒ぎ、息子の体重の話やマッサージ後の感想なども述べて次にリレーした。すると、それから先のお父さんたちは自己紹介に一言添えて、想いを分かち合う空間となっていたような…。
その後、「ひろば」で遊ぶことにした。が、今日は「かなーちえ」では別のイベントがあったり、午前中の天気が悪かったりで、先週に比べると人数は少なめ。おまけに、息子は息子で泣き疲れてしまったのか、すぐに眠ってしまった。が、最後にみんなでお遊びをする際にはバッチリ目覚めて、ニコニコ状態の息子…。
同じ子育て中で、それも同じ区内のお父さんたちが集まるような機会があるのは、とっても良いことだと思う。今後も、このようなイベントには積極的に参加しようと思う次第。
11月15日(日)
どうしたことか、昨夜は何度も何度も激しい睡魔が襲ってきて、ちょっと横になっただけで深い眠り…ということを、何度も繰り返してしまった。そして、フトンを敷いて眠ってからは爆睡状態に陥り、10時半にKDDIからかかってきた電話で起きるまでは全く記憶も意識もない。
そこで起きれば良かったものを、再びフトンに入ってしまったため、そこからまた3時間の睡眠…。
昼食後、昨日買い忘れてしまったものの話が出て、散歩がてら買い物に行こうというような話にもなったのだが、どうしたことか実際に出掛けたのは18時過ぎだった。もっとも、妻が部屋の掃除をするというので、最初から日が暮れてから出掛けることになっていたのだが…。
外出中、息子はほとんど眠っていた。起きていてくれたほうが良い時に眠っていて、寝て欲しい時に起きている息子…。赤ちゃんというのは、そんなもの。妻にだっこされて、安心しきったような顔で眠っていた息子だった。
今週と来週は、ちょっと講義のシフトに変更が出る。単に講義曜日・時間が変わるだけではなく、その日の移動方向にも変更が出る。そして、その日の担当講座との関連にも変化が出るので、キチンとレディネスを作っておかないと…。
11月16日(月)
新しい1週間の始まり…なのに、ちょっと寝坊。「あと5分、あと5分…」と思っていたら、いつの間にか20分以上も過ぎていた。それでも、いつもの湘南新宿ラインには余裕で間に合ったが、アタフタした週明けとなってしまった。
車内では、某海外有名ブランドのバッグを肩に掛けている女性が…!? その女性が私の横に立っていたものだから、バッグが私の肘やら肩やら当たる当たる…。そのたびに「ヒィ〜ッ!? 痛いっ!」と心の中で叫んでいた私…。混んだ車内でバッグを肩に掛けていること自体が非常識だし、そのバッグは肩に掛ける仕様ではないハズだが、この女性にはそんな観念はないらしい。西洋人の体型に合わせて作られたバッグを日本人が使用すると、バッグが地面すれすれになってしまうこともある。だから肩に掛けたのだろうが、迷惑千万である。
そして、私の前にいた男性は、バッグを床に置き、プライベートスペースを確保するのに必死…。この男性がもう1歩…いや、もう半歩でも前に行ってくれたら、他の乗客たちがもう少しゆったり出来るのに…などと思った。
それでも、何事もなかったかのように湘南新宿ラインは池袋に到着した。バスで日大看護に向かい、出勤簿に押印し、“明日” 使用する講義用資料(実験用資料)の印刷を依頼する。そして、1時限目「社会学」へ…。今日は「コミュニケーション」の特別編として、「単純接触の効果」について語ることにしていた。その際、例示として「恋愛」を取り上げる約束を学生たちにしていたが、「いわゆる “恋愛論” ではなく、あくまでも社会学的にコミュニケーションを解説するための手段として “恋愛” について語る」こと、「学生たちの期待するような話は出来ない」ということ、「通常なら3〜4コマで解説する内容を1コマにまとめるため、重要な箇所を中心に語る」ことを前置きした上で、講義開始! そして、少々強引に「看護」の話に結びつけて講義終了。
池袋駅に戻ると、少々おかしな雰囲気が…。山手線と埼京線のダイヤに乱れが生じているというアナウンスが、駅構内に響き渡っていた。今日も三島への移動を特急踊り子号で…、それも東京から乗車するつもりでいたのだが、ヘタすると東京(12時発)へ行っていたら乗り遅れてしまう可能性も出てきた。素直に(?)品川へ向かったほうが乗り遅れないで済むのだが、よせばいいのに賭けに出てみることにした。
結果、5分前に踊り子号に乗車することができたのだが、新宿で中央線に乗り換える際にも生きた心地はしなかった。
その後は、順調に三島へ…。国際関係学部への道すがら、富士山の上半分が雲にスッポリ覆われているのを見て、「これから天気が崩れてゆくのかなぁ…」などと不安になる。
4時限目「日本社会(日本人学生用)」は「日本(人)的 “仲間意識”」を今日で結びとするため、時間の節約の意味も込めて前回のウチに講義用資料は配布済み。今日のテーマは、前回の社会的交換理論が日本では当てはまりにくいことを「浪花節的人間関係」を解説することによって理解してもらうことにした。その際、『ドラゴンボール』や『のだめカンタービレ』のワンシーンを用いて説明する。
急いで帰宅する必要もないので、今日は東海道線を乗り継いで横浜に戻った。道中、今日の仕事を無事に終えた安堵感からか、どっと疲れが出てしまい、熱海から小田原、そして平塚あたりまでは完全に意識不明状態だった。新幹線だとあっと言う間に新横浜に着いてしまうが、在来線の良いところは「じっくり仮眠がとれるところ」である。
こうして車中で回復された私の体力は、帰宅後に息子の面倒を見ることで消耗していくのであった。
11月17日(火)
雨…。おまけに寒い…。暦の上では冬に入っているので寒いのは当然といえば当然だが、覚悟が出来ていない状態で気温が下がると、身も心も追いついてゆけないのが現実である。
なので、今朝は予定よりちょっと早めに家を出て、心身ともに慣れた状態で仕事に入ろうと試みた。結果、ウォーミングアップが十分に出来たところで、日体大に到着した。
1時限目「総合科目B」は、先週からいよいよ講義の中心テーマである「問題行動の根源」に解説が移ったが、今日は社会学的・心理学的な側面から「罪」について考察する90分…。加えて、あと数ヶ月で大学を卒業していく予定の学生たちに “自覚” を促す。
いつもなら、この後は御殿場へ移動するところだが、今日は御殿場看護学校の1年生が実習中のため講義がないので、高速バスに乗ることもない。代わりに(?)、先月休講した日大看護「社会学」の補講のため、2日連続で板橋へ。今日、晴れていたならば、日体大での講義後に桜新町から田園都市線で渋谷に出て、そのまま地下鉄副都心線に移動して千川に向かい、のんびり歩いて行くつもりだった。そのほうが交通費も安くなるのである。が、今日は雨…。おまけに寒い…とくれば、交通費がちょっと高くなってもあまり歩かない方法を採択するほうが得策である。それで、いつもと同じく池袋駅からバスに乗る。
3時限目「社会学」は、「異文化ストレス体験」を通じて今までの講義内容をどのくらい理解できているのかを実感してもらう実験演習を実施した。中国語と韓国語を用いての実験であったが、それなりに効果はあったような…。
今日の仕事を終えて、一旦帰宅。そして、家族3人でサティの得々市に行ってきた。ただ、雨の降る寒い中を移動するため、特に息子は完全防寒で、足までスッポリ収まる熊さんの着ぐるみのような服を着て出掛けることに。先日、この服を着せようとして息子に屈強なまでに拒否されたのだが、今日は何とかなだめすかして着させることに成功した。
土曜日と日曜日に買い物をしているため、今日はあまり量を買う必要がないのだが、それでもやはり安い時にたくさん買っておいたほうが得なので…という感覚が捨てきれないのも事実。
明日は晴れるということだが、果たして…!?
11月18日(水)
週の真ん中水曜日…と言って何のことだかわかる人が、今どのくらい存在するのだろう?
とりあえず、水曜日といえば国際関係学部勤務である。昨日の晩からノドの調子が思わしくなく、それがために全身に倦怠感があり、今朝は(も?)起きるのがつらくてたまらなかった。「横浜駅を9:24に出発する特急踊り子号を諦めて、10:23発の踊り子号で熱海乗り換え…にすれば、あと1時間は寝ていられるなぁ」などと心が何度も弱音を吐いたが、気力で9:23発の踊り子号に間に合うように起きた。
国際関係学部に到着後、今日の講義用資料の印刷に取りかかる。部数もさることながら、今日は種類も多く、両面刷りで、紙のサイズも大小あって…。途中で組み合わせを間違えて印刷してしまったり、左右が逆になったりして、いつもより時間がかかったりアタフタしたりしながらも、何とか資料を刷り上げた。
3時限目「国際社会学入門」は、いよいよ最終テーマである「文化交流・接触の効果」に。講義に先立ち、グローバリゼーション関連の小テストを行う。日本でもなじみのある飲料名が中国語に訳されたものを、日本での商品名に直す作業を学生にしてもらったのだが、私の中では有名な飲料名も、学生たちには初耳だというものもあって、ちょっとしたジェネレーションギャップを感じる。講義内容としては、「文化変容」を中心に解説。
4時限目「日本社会(日本人学生用)」は、本来の教室のAVシステムが “全治1ヶ月” ということで、今日も教室を移動する。この講義では「日本(人)について学ぶ必要性」というテーマの講義を要所要所に挟み込んでいるが、今回はその3回目。日本人のコミュニケーションについて来週から解説する予定なので、日本人の発想の特徴や多義性などを盛り込みつつ講義を進める。まずはビートルズの楽曲の邦題に関する小テストを行い、DEENとZARDの『翼を広げて』における比喩的表現などについても解説する。
5時限目「日本社会(留学生用)」は、日本人学生用の講義でも解説したことのある『恋するニワトリ』と『あなた』をもとにして、ここ数回で解説した講義内容の確認をする。
帰りは東海道線の東京行き直通電車に乗るつもりだったが、体調のことを考えて新幹線に乗ることにした。三島から新横浜まで、こだま号で35分程度であるため、あまり深い眠りに就かないように気をつけながら仮眠を取る。その後、予定していた乗り換え電車を全て1本ずつ早めることに成功したため、東海道線よりも30分以上早く家に着いた。
部屋に入ると、妻が息子をおんぶして洗濯物を干していた。私が帰宅するちょっと前まで、息子はギャンギャン泣いていたという。食事の前に風呂に入れたところ、最後の最後でギャンギャン泣かれた。ここ数週間、風呂で息子が泣かなかったのは1回のみ。だが、泣くだけのパワーがあるというのは、元気な証拠!
そして、宵っ張りな息子…。「明日は朝が早いので、出来たら早く寝てもらえませんかねぇ…」と息子に念を送るが、効果無し。生後3ヶ月にして、すでに夜型になりつつある息子…。
11月19日(木)
「真冬並みの寒さ」とニュースで報じられたほど、今日は本当に寒かった。フトンから出るのにも勇気がかなり必要になった朝…。
それでも予定通りに家を出て、いつも通りに文京学院大学に到着。そして、ゆっくりと教員室で1時限目「フィールドワーク論」の内容確認をする。そして、始業チャイムと共に教員室を出て、教室へ。今日は「作業仮説」の話を中心に、データの蒐集・処理における問題点を語る。
講義終了後、スクールバスでふじみ野駅に戻るが、やはり気温が低く、歩いていても風の冷たさに体が凍てつくような感覚…。すぐにでも電車に乗って法学部に移動したいところだが、乗り換えを1回だけに押さえたいため、地下鉄有楽町線乗り入れ電車が来るまで10分ほど駅のホームで待った。マスクを着用していたので顔は寒くなかったが、手や足下などは動きが鈍くなっていくのがよくわかる。
法学部の木曜日クラス「社会学」は、10月8日(木)に関東地方を襲った台風によって金曜日クラスと進度が入れ替わっていたが、先週金曜日の補講で回数が追いついたので、今日から再び連日同内容の講義が可能となった。要するに、週内で同一テーマを解説することが出来、講義用資料も配布し終えることも出来る…ということである。私自身の負担はかなり軽減される。気をよくして教室に入ったが、今日のテーマは「アノミー」「アノモス」についてなので、いつもよりもかなりトーンを落として話を続けることになり、教室の雰囲気も若干トーンダウン…。ただ、決して盛り上がらなかったワケでもなく…。
帰りに、銀座のコバヤシ画廊に立ち寄った。現在、「木俣創志展」の会期中である。木俣創志先生とは、前期の火曜日に静岡英和学院大学でご一緒させていただいている。それで、久々に画廊に足を運ぶことにしたのだが、残念なことに木俣先生は不在。画廊のスタッフの方に聞いたところ、明日からは画廊に来られるという。「明日にすれば良かったかなぁ…」と思いつつ、作品をじっくり味わい、心がスゥ〜ッとしたような気持ちで家路に就いた。
息子が妻のお腹に宿ってからというもの、ゆったりと芸術に触れることも無かった。なので、(妻には申し訳ないが)今日は本当に良い時間を過ごさせてもらったと思う。
あすは、今日より気温が高くなるという。今週の講義を無事に乗り切れたら…と、ただそれだけを祈るのみ。
11月20日(金)
相変わらず寒いのだが、昨日に比べれば多少は暖かさを感じた今日一日。特に昼間はコートなしでも過ごせる陽気だった。そのため、講義で熱くなりすぎて汗をかいてしまった私は、夕方になって汗が冷えてしまい…。
今日も横須賀線と中央線を乗り継いで法学部入りしたが、運の良いことに新川崎から東京まではシッカリ座席をキープ! 加えて、2時限目「社会学」の講義内容は昨日と同じく「アノミー」「アノモス」についてなので、昨日刷った資料をそのまま使用できるため、早めに大学入りしなくても良い…という時間的・精神的な余裕もあって、いつもより快適な通勤…。
さらに、通信教育部の4時限目「社会学」は、今週と来週で「オマージュ」と「剽窃」の比較を行いつつ、実際に音楽におけるオマージュ作品や剽窃作品を鑑賞しつつ、「最終回に向けて、最後に息抜きをしながら講義に参加してもらう」ような目的で解説してゆく予定なので、ある意味この講義をいちばん楽しみにしていたのは私ではないか…というような内容である。実際、今日は「オマージュ」と「剽窃」の概念規定をし、条件分けをして数曲鑑賞してみたが、これらのテーマを概念規定から行う講義は私自身初めてのことなので、少々戸惑いつつも楽しんだ90分となった。
帰りに、吉田整形外科でリハビリ…。このところ、金曜日の夜はリハビリというのが定着しつつある。もっとも、先週は補講が入っていて、19時半まで講義をしていたので木曜日にリハビリを終えたが…。金曜日に通信教育部の講義を終えると、「さて、次はリハビリか…」などと自然に思っている私がいる。
リハビリ中は左足の調子が良くなったような心地がするのだが、帰途で足首が冷えてしまうのか、家に着く頃には痛みを意識してしまうような有様。それでも、何もしない(リハビリしない)よりもしたほうが良いのは当然のこと。もう少し、ゆっくり焦らず左足の痛みと付き合っていこうかと思う。
巷では明日から3連休の人も多いが、私には3連休などない! その事については、また後日…。
11月21日(土)
久々に、激しい頭痛…。今日がお休みで良かったのか、お休みで気が緩んだから頭痛に襲われたのか、理由は定かではないものの頭痛に襲われた。鎮痛剤なしでは堪えられないほどの痛み…。それで鎮痛剤を服用して、昼過ぎまで寝ていることにした。
午前中は完膚無きまでに打ちのめされた私であったが、気温(室温)が高くなってきたのと鎮痛剤がゆっくり効いてきたのとが相まって、午後になってやっと復活した。
遅い昼食として、私の “第二の” ソウルフードである「辛ラーメン」を食し、さらに体調回復を図る。
昨日、テレビでコジマ電気のCMを見たら、電気ストーブを1980円で売っているという情報を得た。それで、今日は大口にあるコジマ電気にゆくことにしていたのだが、土曜日といえば「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)に行くのが定番のようになっているが、我ら家族が家を出られる状態になったのが15時前で、かなーちえ開館時間は15時半まで…ということで、かなーちえへ行くのを一旦は諦めた。が、「ちょっとだけでも顔を出してみようか?」ということになり、閉館20分前に入場する。それでも、それなりに息子も楽しんでいたり、お母さん同士の情報交換もできたようである。
大口のコジマ電気でお目当ての電気ストーブをゲットし、再び大口駅に戻って改札を抜け、階段を上っている最中、階段を下りてきた女子高校生軍団が息子の姿を見て口々に「赤ちゃん、ウシ! かわいい!」のオンパレード! ちなみに、息子は牛がらの服を着て妻にだっこされていた。この服は、息子が初めて我が家に帰ってきた翌日、静岡に向けて移動する際に着用していたもの。本当ならまだ余裕で着られるハズなのに、“予想に反した成長” を遂げてしまったため、「今のうちに、着せられるうちに着せておかないと…」という想いで着せただけである。それが、街のアチコチで「あっ、ウシだよ! ウシ!」とか、「モーモーさんだぁ!」などと声を掛けられ、ちょっとした人気者状態だった息子…。
1980円の電気ストーブはとても1980円とは思えぬほどのパワーを発揮し、「いい買い物だったなぁ…」と実感。しかし、買ってまだ2ヶ月ほどしか経っていない私のデジカメが壊れてしまった。禍福はあざなえる縄のごとし。人間万事塞翁が馬。
「これは、メーカーの窓口に修理依頼するしかないかなぁ…」ということで保証書を取り出して見たところ、販売店の印が押されていないことが発覚! 購入先のノジマに電話で確認したところ、「購入時のレシートに保証書の代わりとなるものが印刷されている」とのことだったが、そのレシートがどこかにいってしまい…。そうしたら、「ポイントカードはお持ちでしょうか?」と聞かれた。私はポイントカードというものに弱く、やたらと作ってしまうのだが、今回はそれが功を奏した。ポイントカードを作成しておくと、購入履歴が残されるらしい。それで、私が確かにノジマでデジカメを購入したことが証明されたので、保店頭に証書とデジカメを持って行けば大丈夫だという。少し、ホッとする。
…ということで、明日もお出掛け。
11月22日(日)
デジカメが故障したので購入先のノジマに本体と保証書を持って行くつもりだったが、昨日の頭痛が今朝また “復活” してしまい(正しくは「再発」だと思われる)、今日はほぼ一日寝て過ごしていた私…。
午前中、根性で起きてメールチェックやら講義の準備やらを進めたが、この頭痛は気力では鎮まらないらしい。それに、妻も朝方まで足の痛みで眠れなかったというので、部屋で親子3人じっとしていることにした。
妻と息子は午後に入って活動を開始(?)したが、私は痛みが増すばかりで、ついには妻と息子をベッドから追い出して(決して追い出したワケでも「出て行け!」と言ったワケでもないのだが)一人で寝ているような状態に…。
ただ、今回の頭痛で唯一救えるところがあるとすれば、それは “眠れる” ということである。私の悩まされている頭痛は、その時々によって眠れないほど痛みが襲ってくることもある。眠れるということは、その間は痛みを忘れられることである。目が覚めると再び痛みと闘うハメになるが、それでも少しの間は楽なのである。
それでも、やはり痛みには勝てそうもなくなってきたので、鎮痛剤を服用し、しばらくベッドでおとなしくしていることにした。
そんな私が完全に復活したのは、20時ちょっと前。急いで支度をすればノジマの営業時間内に間に合うと思ったが、今日は諦めて家で静かにしていることに決めた。
息子はベビージムでウキャウキャ声を出しながら遊んでいて、妻も洗濯を途中まで済ませている最中…。私が起きて姿を現すと、息子はニコッと笑ってくれ(たように見え)て、妻も「辛ラーメン、作ってあげようか? チャーハンも…」と優しい。夕飯を食べて、本来の私の姿に戻ったところで、今日は残りわずか…。
しかし、今日中に体調を回復させなくてはならない事情があって…(明日に続く)。
11月23日(祝)
巷は勤労感謝の日で、連休最後の日を満喫する人たちで賑わっていたが、その中を私は三島へ出講…。
そう、私は仕事をしてきたのである! 1時限目の日大看護はお休みだが、国際関係学部は月曜日の授業回数確保のため、体育の日に続いて今日も休日出勤となった次第。そして、担当が4時限目「日本社会(日本人学生用)」のみのため、休みは全て返上。それで先月、「せっかくなので、久々に学食の広東麺でも一緒に食べて帰りません?」と、親しくさせていただいている中国語の先生から提案されていた。よって、今日は講義後のイベントもあって、充実度満点!?
三島に向かう前、ちょっと(かなり?)早く家を出て、みなとみらいのノジマに行ってきた。購入時期やデジカメの状態を説明した。購入時と同じく箱も付属品も全て揃えて持ち込んだので “処理” は簡単に済み、「原則として購入後1ヶ月までなのですが…」と言われつつ、新品と交換してもらうことになった。
その後、寄り道もせずにみなとみらい線で横浜に戻り、12:23発の特急踊り子号に乗り込んだ。今日は連休最終日だというのに、車内はレジャー志向のお客さんで大にぎわい。そんな中、講義の準備をしていた私…。
国際関係学部に到着し、今週使用する資料と来週使用する資料を印刷する。もしかすると、今週分は今週、来週分は来週…と別々に渡したほうが良いのかも知れないが、講義が順調すぎるほど進んでしまった場合を考えると、まとめて配布しておいたほうが…と考えた私。
そして、今日から講義は後半戦。「日本(人)的コミュニケーション」の解説に入るのだが、今週の2回は全人類に共通しているコミュニケーションの構造を中心に語ることにする。コミュニケーションとは何かを理解せず、日本人のコミュニケーションの特徴など理解できないであろう…というのが、例年この科目を担当していて考えるところである。
講義を終え、中国語の先生と後輩教員と3人で学食へ行くが…、なんと広東麺を扱っている窓口のシャッターが降りたまま!? どうやら、今日は営業をお休みしていたらしい。それで、別の窓口へ行くことにしたのだが、「今日は、ラーメンとうどん、そばしか出せません」と言われる。もともと広東麺を食べようと思っていたので、麺類しか出ないことには何の抵抗もないが、広東麺に意識が完全に移行していた我々は、しばし悩む。が、すぐに気持ちを入れ替えて、全員が豚骨ラーメンを注文。たった310円でこれだけのものが食べられれば…と、それなりに満足した私。
帰途、在来線でも良かったのだがことの成り行き上(?)、新幹線に乗ることになった。後輩教員と一緒に新幹線のホームへ向かうと、すでにこだま号が停車中…。すると、「見てください! グリーン車が満席ですよ!」と後輩教員が言う。グリーン車が満席なのを見るのは初めてのこと。いつもガラガラのグリーン車が満席だということは、自由席も…ということは容易に想像できた。そして、新横浜までずっと立ち席…。ただ、乗車率がそんなに高くなかったので、ギューギュー状態ではなく、単に座れなかっただけという状態だった。
新幹線で帰ったため、予想外に早く家に着いた。こんな日は、本当はのんびりしたいところだが、明日以降の講義の準備がたんまり待っていた!? そして、妻と息子も待っていてくれた。
「TSUMAのぼやき」でも述べられているが、このところ息子は高い声が出るようになったのが嬉しいのか、キャーキャーギャーギャーと叫びまくる…。知らない人が聞いたら、我ら夫婦が虐待しているようにも聞こえてしまうほど。そんな息子が、先月まではお風呂でウキャウキャ喜んでいたのに、このとこ風呂場に入ると泣き叫ぶ。甲高い声で叫ぶものだから、ものすごい修羅場のような様相である。今夜も風呂場で泣くんだろうなぁ…。
11月24日(火)
相変わらず、お風呂で大泣きする息子…。いろいろ調べてみると、「赤ちゃんにもよるが、3ヶ月くらいから今まで平気で入っていたお風呂を嫌がったり泣き出したりすることがある」という情報を得た。今はそういう時期なのだと思えば諦めもつくが、つい最近までお風呂でニコニコ笑っていた息子と、大泣きしている息子が同一人物だとは思えないほどの豹変ぶりなので、私自身がまだ “腑に落ちない” というか “腹に落ちない” というか…。
とりあえず、お風呂から出るとニコニコ笑っているし、私の顔を見てもニコニコなので、私が嫌いなのではなく、お風呂に何らかの違和感を感じているだけなのだろう…と、そう思うことにした。
私は…といえば、このところ “かなり” 眠りが深いようで、夜中に息子がぐずっても、私は目が覚めないことが多い。それで今朝もスッキリ目覚め、いつもより早い電車に乗るべく早めに家を出てみた。早い電車に乗れば空き具合も違うかも知れない…という思惑だった。いつもより1本早い横須賀線に乗ってみたが、いつもより混雑していて(かといって、ギュウギュウの押しくらまんじゅう状態を強いられるワケではない)思惑が外れた結果となる。それでも、目黒駅から乗るバスはいつもと同じで、いつもの通り日体大に到着した。
1時限目の「総合科目B」は、「異文化ストレス体験」を通じて今までの講義内容をどのくらい理解できているのかを実感してもらう実験演習を実施した。中国語と韓国語を用いての実験で、先日の日大看護での実験と内容的には同じなのだが、方法を変えて行ってみた。それなりに学生たちは何かを掴んでくれたことと思う。
通常だと、この後は新宿から小田急箱根高速バスに乗って御殿場に向かうところだが、今日も御殿場看護学校の1年生が実習中のため講義がない。よって、今日も1コマだけで1日の仕事が終わってしまった。それで、渋谷経由で正午前に帰宅した。
火曜日といえば、サティの得々市にマルエツのダイナマイト市である。珍しく私が火曜日の昼間にいるので、妻も大助かり状態! だが、どうせ東神奈川に出るのだったら「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)で息子を遊ばせてあげよう…ということになり、14時過ぎに出掛けた。今日は文理学部教育学科の学生が卒論執筆のために子育て中のお母さんにインタビューをしていた。文理学部といえば、私の母校…。後輩が卒論のためにデータ集めしているのを見て、微笑ましくも誇らしくも思えた。
息子は、来るごとに新しい “お友達” がいる状態にも慣れてきた様子。そして、妻も積極的にお母さん同士の会話に入って情報交換。男がこういう話に入っても良いのやら…などと思いつつも、私も会話に入ってみる。独身時代には、決して有り得ない状況に会話内容…。一歩間違えば、昼間っから他人の妻と仲良く話をしている状態!? 人妻に囲まれて…(後略)。もっとも、子供たちがウキャウキャとはしゃいでいるので、至極健全な空気の中での会話である。
まだ話は出来ない息子ではあるが、「かなーちえ」で楽しみにしている(らしい)遊びがある。「かなーちえ」の開放時間は15時半までで、その15分くらい前になるとみんなで「おかたづけ」に入る。そして、さよなら遊びが始まる。最初は「手遊び」などをするのだが、最後に「あんころもち」という遊びでおしまいとなる。この「あんころもち」こそ、息子が楽しみにしている(らしい)遊びである。「さ〜よな〜ら あんころも〜ち ま〜た き〜なこ!」と歌いながら行うのだが、歌に合わせて前向きに抱えた子供を左右に振り、「ま〜た き〜なこ!」のところで子供を振り上げる…という、ちょっとアクロバティックな遊び。たまに、「手遊びバージョン」に替わってしまうことがあり、そんな時の息子の寂しそうなこと…。今日はアクロバティックなほうだったので、嬉しそうだった。
買い物のほうは…というと、妻がシッカリ新聞の折り込み広告をチェックしていたため、安くて良いものをたくさんゲット!
さて、明日は久々の…(明日に続く)。
11月25日(水)
朝5:40過ぎに家を出た私…。真っ暗な道を歩いて神奈川駅へ行く。雨が降り、気温も高くはなかった。こういう通勤は、本当に久々である。以前、国際関係学部で1時限目の講義を担当していた時は、週に何度かは日の出前に家を出ていたものである。
今日は、御殿場看護学校の講義が1時限目に入ったため、それで朝早く家を出たのである。本来、御殿場での講義は火曜日4時限目であるが、12月に1日だけ御殿場と別の仕事がバッティングしてしまい、それで今日に振り替えてもらうことになった次第。ちなみに、当初の予定では11月は御殿場での講義が1コマしか入っていなかったため、かえって都合が良かったのである。
昨年、御殿場看護学校に初めて出講した当初は月曜日の1時限目に「文化人類学」が入っていたので、週の初めは5:40過ぎに家を出て、横浜を6:13発の東海道線で国府津に行き、停車中の御殿場線に乗り換えて御殿場7:54到着…という通勤をしていた。今日も、まさにその再現だった。
そして、久々に御殿場での1時限目の講義に入ると、何とも言えぬ懐かしさを覚えてしまった私…。火曜日4時限目の場合、その後は学生も私も講義がないため「ちょっと延長してもいいか…」などという気持ちになってしまうのだが、今日は午後に国際関係学部での講義があるのと、学生たちは2時限目以降も講義があるため、時間内に何としても講義を終える必要があった。時間と闘いつつ、異文化を眺める際に現れる「異質性」「同質性」について語る。
御殿場での講義後に三島へ移動することになるのだが、昨日からずっとその移動方法を考えていた私…。昨年は迷うことなく御殿場線を利用していたのだが、このところ疲労感が向けないような状態で、出来たら楽に移動したい…という想いが強かったので、思い切って(?)路線バスに乗ることにした。御殿場駅から三島駅行きが1時間に1〜2本程度運行されていて、「日大前」というバス停で下車すれば、国際関係学部の正門まで徒歩0分…。だが、電車よりちょっと時間がかかる上、電車だと御殿場〜三島が570円のところバスは940円と料金お高め。しかし、乗り換えが無いのは本当に楽である。
出勤簿に押印後、急いでお弁当を食し、講義の準備に入る。雨は昼前から完全に上がっていて、傘ナシで教室に移動できるのは嬉しい限り。
3時限目「国際社会学入門」は前回から「文化交流・接触の効果」をテーマとしているが、今日は特に「グローカリゼーション」という比較的新しい概念について語る。が、講義開始時に教室の後ろのほうに座っていたある男子学生から「出席を取り終わったら帰りますよ!」的なオーラが漂っているのを察した私…。それで、そいつの座っている列には最後に出席調査シートがわたるように仕組んだのだが、智恵がないのか単にバカなのかは知らないが、席を移動していの一番に出席調査シートに名前を書き出し、底に座っていた仲間と一緒に教室を出て行った。私は彼らをジッと眺めていたのだが、首謀者のほうはそんな私に全く気づくこともなかった。ところが、仲間のほうは私が凝視していることに気づき、教室を出るのを一旦ためらったのだが、やはり教室を出て行った。おそらく、仲間が首謀者に「おい、ばれてるぞ!」と言うだろうことを期待し、あえて教室外に聞こえるように彼らを批判し、「でも、気まずくなって教室に戻ってくることもあるでしょうが…」などと皮肉っぽいことを語り始めた私…。すると、2分経ってノコノコと教室に戻ってきた彼ら…。「はい、やっぱり学生が戻ってきたので、授業に入りましょう!」と、嫌みタップリに講義を始めた私であった。
4時限目「日本社会(日本人学生用)」は、一昨日から全人類共通の「コミュニケーションの構造」について語っているが、今日はコンテキストなどを中心に解説。しかし、朝早くから起きているためか、それとも3時限目の学生の態度にリズムを崩されてしまったのか、講義終了10分前になって「先生、出席調査シートは回さないんですか?」と尋ねられ、出席を取り忘れていることを知った。それで、なるべく早めに講義を終え、学生たちには学科別調査シートの前に列を作ってもらって、順番に名前を記入して帰ってもらうことになった。申し訳ない想いでいっぱいになったが、「先生、この列がはけるまでの時間、質問してよろしいでしょうか?」とか、「先生も『のダメカンタービレ』が好きなんですか?」などと学生たちとの会話の時間が生まれたので、かえって雰囲気は温かくなったようにも思えた。
5時限目「日本社会(留学生用)」は、今日から最終テーマである「日本(人)的国際観」に。初回として、日本人の「平等」「差別」に関する傾向と、「みんな同じ」という神話的発想について語る。学生たちの経験を引き出しながら、具体的に語ってみた。
久々に1日4コマという講義を担当して、今日はいつもよりも疲れが増しているのがよくわかった。ならば新幹線で帰れば良さそうなものを、あえて東海道線で横浜に戻った。こういう時は在来線でのんびりゆっくりして、車中で仮眠をとるのも良いのではないかと思う。
余談だが、今夜もお風呂で息子は大暴れ! 号泣に次ぐ号泣、そして可愛いアンヨで蹴りをされる…と、怪獣のような暴れ方をしていたが、妻が風呂場に顔を出すと、息子は少し落ち着いた模様。本当に、どうしたんだろう?
11月26日(木)
暖かい朝だった。起きるのが “全く” と言って良いほど苦にならず。おまけに、いつも乗る湘南新宿ラインはいつもより空いていた。さらに、恵比寿あたりで座席が空いた。「何だか、今日はツキがあるみたいだなぁ…」と思っていたところ、車窓の風景が妙な感じになっていることに気づいた。電車がノロノロ運転していたのである。いつもなら池袋7:40到着で、急いで東武東上線のホームへ行き、7:44発の準急に乗ることになる。が、今朝は湘南新宿ラインが池袋に着いたのが7:43で、東武線のホームに到着した私が見たものは、すでに出発してしまった準急の後ろ姿だった。
だが、7:52発の急行に乗ればいつもより3〜4分遅れでふじみ野に到着するので、慌てずに急行に乗ることにした。そして、いつも乗るスクールバスに乗り遅れた。
今日は区役所に行く用事があったので、法学部での講義を終えてすぐ水道橋から秋葉原に出て、京浜東北線に乗り換えた。が、田町駅で電車がなかなか出発しない…。すると、「大森〜蒲田間で、線路から異常な音がするとのことで、現在安全の確認中です。そのため、この電車もしばらく(田町駅に)停車します。品川にお急ぎの方は、向かい側に到着した山手線にお乗り換えください」というアナウンスが入った。
数分後、「先ほど、大森〜蒲田間の線路に置き石があり、現在は安全が確認されているとのことで、間もなくこの電車も出発します」というアナウンスが入る。田町駅を8分遅れで出発した京浜東北線ではあったが、川崎駅でまたしても長い停車…。「ただ今、川崎〜鶴見間で、線路から異常な音がするとのことで、現在安全の確認中です。そのため、この電車と併走する東海道線も運転を見合わせており、京浜急行に振替輸送を行います」というアナウンスが入った。
20分近く経って、「先ほど、川崎〜鶴見間の線路に置き石があり、現在は安全が確認されているとのことで、間もなくこの電車も出発します」というアナウンスが入る。やっと川崎駅を出発できた京浜東北線ではあったが、30秒と経たないうちに再び停車…。次の鶴見駅には36分遅れで到着し、その後ずっとその遅れのまま運行された。
それにしても、同じ路線に2カ所の置き石…。誰の仕業なのか? 何か目的なのか? そして、それらのせいで2度ならず3度も足止めを食った私…。予定より40分以上遅れて東神奈川に到着した時には、もう区役所へ急ぐ気力もなかった。が、今日中に用事を済ませたかったため、区役所まで少しだけ早足で向かった。
電車が運転を見合わせ、車内に閉じこめられたことは何度もあるが、置き石が原因というのは初めてのこと。運がいいのか悪いのか…!?
さて、講義のほうは…といえば、こちらはほぼ予定通りに進めることが出来た。文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は、フィールドワークの問題点に関する最終回として「異文化を観察する際に起こる “翻訳”」について解説する。
法学部の3時限目「社会学」は「日本(人)的 “甘え”」を、先週解説した「アノミー」と関連させつつ解説する。
今夜も息子は風呂場に入るなりギャンギャン泣き出したが、風呂桶に入ってしばらくして急に泣きやみ、以前と同様に気持ちよさそうな顔をして、時には笑顔まで見せていた。何が一体あったのか…、妻も私も全く状況が読めなかったが、とりあえずお風呂から出る時にはニコニコ笑っていた息子に、ホッとする我ら夫婦だった。
その後、何が嬉しいのか、何が楽しいのか、ウキャウキャと全身を使ってはしゃぎ回っていた息子…。とりあえず、「明日も頑張ろう!」という気持ちになれた。
11月27日(金)
今日も暖かで、「コート(ジャンパー)を着て出たのは失敗だったかな?」と思ってしまうほどの陽気だった。相変わらず中央線はダイヤが乱れていたが、「50分から60分程度の遅れ」とのことだったので、私には全く影響はなく、かえって “待ち時間なし” で乗車できるような状態だった。予定よりも早く水道橋に到着したので、ちょっと大回りしながら法学部へ。
2時限目「社会学」は昨日と同じ講義内容のため、時間配分や解説の順序など、文脈をキチンと整えながら解説する余裕があった。そして、終業チャイムが鳴る前に、講義終了!
昼休み、いつもなら妻の作ってくれたお弁当を食べて過ごすのだが、実は妻は昨日の午後から夜にかけて体調が悪く(夜になって復活しているが…。何でも、須坂市動物園のカンガルー「ハッチ」が死んだというニュースを見て、それで体調を崩したらしい)、あまり無理させたくないので、今日はお弁当を持たずに出掛けた次第。13時過ぎ、通信教育部に荷物を置いて、神保町の「日高屋」に行く。ちょっと時間をずらした甲斐あって、店内は比較的空いていた。
そして、すぐに注文が通り、それほど待たずに料理が運ばれてきた。今日は、中華そばと高菜ご飯のセットに餃子をつけてみた。今、日高屋では「上場10周年感謝キャンペーン」の第1弾として、麺類を注文した客には温泉玉子1個が無料でサービスされるという。これはこれで大変嬉しいのだが、「はて、この玉子、中華そばに乗せるべきか? それとも高菜ごはんに乗せるべきか?」と悩んでしまった私…。だが、「麺類を注文した客へのサービスだから、ここは中華そばに乗せてみるか…」と腹を決める。
通信教育部に戻り、おそらく最後の作成となるであろう講義用資料を印刷し、講義開始を待つ。4時限目「社会学」は先週から「オマージュ」と「剽窃」の比較を行い、実際に音楽におけるオマージュ作品や剽窃作品を鑑賞しつつ、「最終回に向けて、最後に息抜きをしながら講義に参加してもらう」ような目的で解説してゆく予定ではあるが、初の試みであるために暗中模索のような状態でもある。今日は学生のノリを最大限に考慮するため、まずは過去に解説した内容との関連性を説明し、「概念化」の枠組みを説明するために「青い山脈」や「恋愛レボリューション21」など、受講学生の世代に合わせた選曲のもと、具体的な理解を試みた。
帰途、『のダめカンタービレ 23巻』に『よつばと! 9巻』そして『ハレグゥ 10巻』を購入する。最近、マンガを購入する時は、たいてい複数冊である。以前は、こんなにマンガを購入することはなかったように思う(「TSUMAのぼやき」に、この原因が述べられている箇所がある)。韓国における日本大衆文化開放に関する研究を進めていく上でマンガの知識が必須であったことと、妻と出会ったことが、私の変化の原因らしい。はてさて?
今日は、息子の月齢 “3ヶ月” 最後の日…。早いものである。
11月28日(土)
今日で息子の月齢が4ヶ月となった。4ヶ月前の今日、息子が生まれた…ということである。その日は火曜日で、立会出産を希望していたのにもかかわらず私は講義のために静岡へ行くことになり、静岡英和学院大学に到着する直前に息子が生まれたのである。詳細は当日の「ぼやき」を読んでいただくとして…。
あれから4ヶ月…。3216gで生まれた息子も、今では7000gを簡単に超えてしまっている。
土曜日といえば「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)に行くのが定番のようになっているが、今日は息子の月齢4ヶ月ということで何が何でも連れて行ってあげたかったのに、朝から私は絶不調…。頭痛が復活してしまったのである。結局、今日は外出することも出来ず。息子も、父親(=私)の体調を気遣っていたのか、いつもよりも長い時間ずっと寝ていてくれていた。が、妻がじっくり私の肩や背中、腰、頭部をマッサージしてくれたり、息子もニコニコ笑って気分を和ませてくれたりしたおかげで、夕方過ぎには “ほぼ” 復活。
すると、そのことを察したのか息子も活動を “再開” させ、だっこをせがんできたり、ゲラゲラ笑い始めたり、全身を使って喜びを表現したり…と、今までおとなしくしていた分を取り返すが如くに動き回り始めた。
頭痛から解放されたからといっても、まだまだ完全に体調が元に戻ったワケではない。こんな時はおとなしくしていればよいものを、来週使用する予定の講義用資料の編集を始めたり、息子をあやしたりして、私も息子同様(?)に寝込んでいた分を取り戻しにかかっていた。 |
生まれた直後の息子
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そして、4ヶ月後の息子
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とりあえず、今日は大したイベントもなく…。
11月29日(日)
昨年の今日は、妻の妊娠(息子がお腹にいること)が確定的になった日である。産婦人科でその日撮影されたエコー写真には2ミリ程度の点が写っていて、その小さな点が1年後には7000gを簡単に超えた(肥えた?)丸々とした息子になっているのだから、本当に時の流れは速く、人体の神秘性には驚くばかりである。
そんな記念すべき日(?)の今日、私の実家の忘年会が新横浜で開催された。久々に家族が全員揃ったのだが、昨年・今年と我が家はメンバーが増え続けているので(昨年は弟も私も結婚し、今年は息子が生まれたので)、どんどん賑やかになっていくのが嬉しい限り。
それにしても、新横浜駅周辺の変貌には目を見張るものがある。そして、「あれっ、ここにあった○○がない!」という衝撃もあり、頭の中の地図を書き直さなくてはならないほどである。特にキュービックプラザ新横浜…、あのビルは何度行っても迷う。そして、電車の乗り場も…。駅の施設はかなり機能的で便利になったのだが、逆に以前から利用している客には分かりづらくなっているところもあるような気がする。私がこの駅の使用に慣れるのには、まだまだ時間がかかりそうである。
このところ、息子がお風呂で泣き叫ぶ前に歌を歌ってあげると泣き止む。その歌は、以前から風呂桶に入れる時にアドリブで歌っていたものなのだが…。数週間前から息子は風呂場に入った途端に泣き顔になり、昨日は途中からその歌を歌い始めたらピタッと泣き止んだので、今日は最初から歌ってみたところ、全く泣かず。息子の泣き止む理由と歌に因果関係があるのかないのか判明しないが、それでも私が歌って息子が泣かずにいられるのなら…と思う父親であった。
11月30日(月)
11月も今日で終わり…ということは、今年も残り1ヶ月というところまで来たということである。だが、そんなことを意識しないようにして、週の初めの出講…。
いつもの湘南新宿ラインで池袋に出て、いつものバスで日大看護入り。ここまでは、至極順調だったのだが…。
前回の講義が2週間近く前だったため、今日使用する講義用資料の印刷を依頼し忘れていて、急いで作成…という慌ただしい状況になり、さらに前回実施した実験演習のレポート提出(および提出方法に関するお節介なアドバイス)などもあって、本論に入れたのが9時半…、つまり、講義開始から30分経過してからのことだった。その上、今日から最終テーマである「人間関係の諸相と構造」に突入するので、初回でどこまで基本的なことを解説できるかが今後に関わってくる…。なのに、解説が終了したのは、予定していた内容の6割弱…。
池袋駅に戻るバスが渋滞につかまり、さらに池袋駅での降車バス停がいつもとは違ったため、いつもなら駅に向かって直進するところ交差点を右折しなくてはならず、そこでまたタイムロス…。
さらに、池袋駅で特急踊り子号の特急券を自販機で購入しようとしたところ、「この特急券はただいまお取り扱いできません」などと表示される…。こうしているうちに、時間は刻々と過ぎてゆく…。仕方がないので、乗車券だけを購入し、特急券は東京駅構内のみどりの窓口で購入することにした。
踊り子号の車内では、何度も何度も意識不明になる。寝不足なのだろうか? たしかに今朝、起床して最初に気づいたのは「目が痛い!」ということだった。それで、眠くなったら寝る…というような時間の過ごし方をする。これが功を奏したのか、三島駅に到着した時には目の痛みも緩和され、頭もスッキリ状態だった。
国際関係学部に到着後、すぐに水曜日の講義用資料を印刷する。今日の4時限目「日本社会(日本人学生用)」で使用する資料は配布済みだが、水曜日は国際関係学部到着が講義開始前ギリギリとなってしまうかも知れないので、今日のうちに印刷して保管…。そして、急いでお弁当を温めて食す。
始業チャイムとともに教室に入るが、今日から月曜日分は教室変更となるので、前回の講義中に何度も何度も学生に連絡しておいた。さらに、教務課に教室変更の掲示を依頼し、連絡板にも教室変更の件をアップしておいた。にもかかわらず、講義開始後に学生たちが教室にちょこちょこ遅刻して入ってくる…。要するに、私の話も聞かず、掲示も見ず、「講義の前の日には、連絡板を見ておいて下さい」という私のお願いを無視している学生がたくさんいるということである。腹立たしさを通り越し、呆れてくる。講義のほうは、先週から「コミュニケーション」について扱っているが、今日から本格的に「日本(人)的コミュニケーション」について語ることになる。今日は、日本人のコミュニケーションの特徴的な部分を概観。「この内容だけで90分もつのだろうか?」などと思い、先週の2回の講義で語られた「コミュニケーション」の意味や構造を十分に時間をかけて復習してから本題に入ったが、私の心配は杞憂に終わり、時間いっぱい解説し続けた私であった。
帰りはのんびり帰ろうと思い、東海道線を乗り継いだ。が、平塚を出発してすぐに緊急停止! 「またかっ!?」という想いが頭を過ぎる。「危険を知らせる信号」を受信したため停止したのだそうだが、その信号は相模線から発信されたものであることがすぐに判明し、東海道線は数分後に運転を再開。しかし、このところ私の乗る電車はよく止まる。
横浜に戻り、明日の移動を少しでも楽にするために旅行代理店で小田急箱根高速バスの新宿駅〜御殿場駅間の乗車券を購入した。しかし、旅行代理店経由で高速バスの乗車券を購入する際は、代理店からバス会社へファックスで予約を入れるため、他の乗車券よりも発券に時間がかかってしまう。加えて、私が「A席(窓側)希望」と書いておいたのにもかかわらず通路側の発券…。最初から発券のやり直しとなり、1枚の乗車券を購入するのに30分以上もかかってしまった。
朝、日大看護に到着するまでは至極順調だったのだが、その後は予想外のことばかり…。
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