2008年11月のぼやき



11月1日(土)

昼前に、私の実家を夫婦で訪ねた。先に弟夫婦も到着しており、母の手料理で賑やかな昼食となった。15時前においとまして、弟に自宅まで送ってもらった。楽しい昼下がりであった。

この後、“妻の実家に置き去りにされた荷物” を持ち帰るために再び静岡入りすることになっている。おそらく、今日明日は現地での更新が出来ないと思われるので、3日(祝)にまとめて連休中の出来事を更新する予定。


11月2日(日)

妻の実家に、あまり使用されていないパソコンがあり、それでFTPサーバにアクセスすればサイトの更新ができることに気付いた。ただし、HTMLで直接タグを書き込まなくてはならないことと、そのパソコンのOSがWindows98ということもあり、更新がなかなか進まないのも事実…。

今日の午後、妻と大道芸ワールドカップ in 静岡を見に行ってきた。毎年、この時期になると「そろそろ、大道芸かなぁ…」という感じがする。妻が実家に荷物を取りに行かなくてはならないため、それをキッカケにして(?)大道芸を楽しんだ。

いつもは「通りすがり」でアレコレとパフォーマンスを楽しむ我ら夫婦だったが、今年はパフォーマンス開始前にシッカリ場所取りをして、じっくり1つ1つの大道芸人との掛け合いを楽しんだ。だが、タイムスケジュールや場所の移動などでたくさんの大道芸人を見ることはできなかったので、ある程度行動範囲をしぼった。その結果、ドイツとロシアの2人組「ラッキーハンズ」、一輪車のパフォーマンスで世界的に評価を得ているwitty look、そして独特な雰囲気を醸し出す「カナール・ペキノワ」の3組のパフォーマンスをじっくり味わうことができた。

もっと詳細を伝えたいのだが、前述の理由により、今回の更新はこの辺で…。


11月3日(祝)

まず、昨日の話から。更新作業をしないつもりで静岡入りしたのだが、妻の実家のパソコンでメールチェックをしていたところ(私宛のメールは、某Webメールに転送されるように設定してある)、ウェブブラウザでFTPサーバにアクセスできることが判明し、それで簡単な更新をしてみた。そこでだいたい昨日の行動を述べておいたが、とにかく大道芸ワールドカップ in 静岡を楽しんだことに尽きる。アチコチで大道芸人たちが自慢のパフォーマンスを披露していたのだが、その中でも特に「パフォーマンス直前の雰囲気」に惹かれた場所で腰を下ろしてみた我ら夫婦…。偶然「ラッキーハンズ」witty look「カナール・ペキノワ」の3組のパフォーマンスを見ることになったのだが、どれも楽しかった。「今月は、節制しないとねぇ…」という話をしていた我ら夫婦ではあったが、大道芸人への投げ銭を惜しまなかったため、連休明けからの生活をどうするか思案することに…。

ラッキーハンズのパフォーマンスは、音楽とコメディ、多少のマジック的要素を取り入れたもので、ドイツ人とロシア人のコンビということもあって欧州的な雰囲気いっぱい。「大爆笑!」というようなものではなく、ジワジワと笑いが伝わってくるような感じであった。それがまた心地良く、記憶に残るのである。

witty lookの一輪車、これは爆笑と驚きと感動が同居したパフォーマンスだった。我ら夫婦が今回鑑賞したパフォーマンスで「一番面白かった!」と感想が一致したこともあり、今日も見に行こうかとスケジュールをネットで調べたのだが…。今日は今日で忙しく、断念した。

午後、妻が郵便局に転送届を提出していないということだったので、静岡南郵便局へ行くことにした。そのついで(?)に、我が家に送る小包を郵便局に持って行くことにした。当初、タクシーに乗って郵便局へ行こうということになっていたのだが、なかなかタクシーが通らない…。それで、荷物(段ボール箱2つ)を2人で抱えながらバスに乗り込んだ。静岡駅前で別のバスに乗り換えた際、乗車率がそこそこのレベルだったため、2人がけの座席に夫婦で座り、2人の膝に荷物を渡らせ、箱を重ねた状態で郵便局までの10分間を耐えた。妻はそれが恥ずかしかったらしく、「1すじの涙が流れたよ!?」と言ってきた。しかし、私は以前から大きな荷物を抱えてバスだの電車だのに乗っているので、平然としたもの。

郵便局で小包の手続きをしていたところ、局員さんが「この荷物、2つをヒモなどで固定して1つにまとめてもらうと、1個分の料金で送ることが出来るんですけれど、どうしますか?」と聞いてくれた。要するに、荷物2つを1つにまとめても、1個としての許容範囲内にサイズも重さも収まるというのである。それなら…と、ヒモとテープをもらい、2つの箱をガッシガッシにくくりつけ、1つの荷物として再手続きした。郵便局としては儲からなくなってしまったのだろうが、人間としての心の優しさを感じて、「こういう人もいるんだなぁ…」とほのぼのとした気分になった。

その後、各種買い物を済ませ、妻の実家に一旦戻り、夕飯を済ませ、19:29に静岡を発つ東京行き直通の東海道線で帰浜した。

マクドナルドのバリューセット(L)で貰えるコカコーラのグラス、この連休に2つゲット! あと1つ…。


11月4日(火)

慌ただしく連休が終わり、いよいよ今日から仕事モードに戻る。とはいえ、学園祭の後片づけで今日も休校となる出講先も多く、私も午前中の日体大がお休みとなった。よって、今日の仕事は日大看護の3時限目「社会学」のみだった。

キングジョー07さんからいただいたバラそれで、何時に起きれば良いのかを考えながら昨夜は眠りに就いたのだが、8時前に電話が鳴り、アラームが不要になった。電話の主は神奈川区内の花屋さんで、「花束のお届け物がありますが…」とのことだった。なるべく早い時間に持ってきてもらうことにしたのだが、思い当たるフシがない…。9時過ぎ、花屋さんがバラの花束を届けてくれた。送り主の欄には、キングジョー07さんの名が…。心が温かくなる贈り物であった。

ちょっと遅めの朝食(朝昼兼用!?)をとり、身仕度を整えて11時過ぎに家を出た。天気は良いのだが、吹く風が少々冷たくなってきているのが良くわかる。トントン拍子で電車の乗り換えが出来たので、予定より早めに池袋に到着した。バスは目の前で出発されてしまったが、それでも予定より少し早く日大看護に到着した。

今日の講義は、前もって学生たちに「実験演習」を行うことを伝えておいたのだが、近年稀に見る(?)学生数の多さに加え、出席率良好という状態で、今までの演習テーマは実施できないことが昨日判明した。それで、今日は学校に到着してすぐ印刷機を借りて急いで “作業プリント” を差し替え、何とか講義開始までに間に合わせた。ただ、ネタの用意不足も否めず、不自然なスペースがいくつも生じてしまった。仕方なく(?)、印刷室の中で白紙に鉛筆でブタのイラストを描き、それを一緒に印刷した。結果、大人数の教室で大した混乱もなく、昨年よりはちょっと盛り上がりに欠けてしまったものの、無事に「実験演習」が終了した。

講義後、講師室で出欠調査の再確認をし、バスで池袋に戻り、これまたトントン拍子に湘南新宿ラインに乗り込んだ。横浜に到着する直前、買い物中の妻から「荷物が重くて、手が痛いよ」というメールが届き、横浜での用事を済ませて急いで妻の待つ東神奈川へ向かった。荷物を少し手分けして持って帰り、私は明日以降の講義の準備、妻は夕飯の準備に取りかかった。
パンプキンシチュー
今日の夕飯は、弟夫婦に先日もらったカボチャを使ったパンプキンシチュー! 写真だと「カレーライスみたいだねぇ…」(by 妻)という感じではあるが、誰が何と言おうとパンプキンシチューである。昭和時代の懐かしいカレーライスのようにも見えるが、シッカリとカボチャの甘みが活かされたシチューに仕上がっている。でも、やっぱり見た目はカレーライス…。

夜、「ドレミファドン!」の特別番組を見た。こどもの頃、日曜日のお昼といえば「クイズ・ドレミファドン!」が定番だった。某有名プロダクションの制作による番組だったため、出演者もそのプロダクション所属のタレントが多かった。現在の特番などもその傾向バリバリで、いつも見ていて「このタレントに司会をさせたくないなぁ…」と思うことがある。所属タレントだから使ってもらえるのだろうが、あの頃の「ドレミファドン!」の雰囲気とは全く異なってしまって、軽々しささえ感じる。番組そのものは好きなので、司会者を意識しないようにして見ていた。が、司会者がでしゃばりすぎたり、答えもわからないのに出演者が早押しボタンをバンバン押したりして(テレビに映りたいがためか?)、「やっぱり、あの頃の雰囲気を求めるのは無理なんだなぁ…」と痛感した。

明日の朝は “かなり” 早い…。シッカリ眠らなきゃ…。


11月5日(水)

今日の講義で触れる都合もあって昨日の更新では載せておかなかったが、小室哲哉逮捕の報は「えっ、あの人が!?」という想いと「時代は無情に過ぎて行くのだなぁ…」という想いが交錯し、複雑な心境になった。さらに、ここが日本であることから、芸能界で間人主義的に何らかの人間関係上の支障が生じるものと思われる。それが、今日の国際関係学部4時限目「日本社会(日本人学生用)」と5時限目「日本社会(留学生用)」で私が語った内容である。

話は前後して…、今朝は5時過ぎに起床し、朝食をシッカリ取り、先週同様6時前に家を出て、沼津行きの東海道線で終点まで…。今朝は、誰にも邪魔されることなくグリーン車で仮眠を取ることができた。沼津での東海道線の乗り換えを経て、無事に片浜まで到達した。駅前に待機しているタクシーに乗り込み、沼津市立看護専門学校まで順調に来たのだが、今朝はなぜか正面玄関が開いていなかった…。専用口まで施錠されたまま…。本当なら学校の事務職員の方にタクシーチケットを出してもらうのだが、運転手さんを待たせては営業に差し支えると思い、“とりあえず” 立て替えておいた。

1時限目「文化人類学」は、先週が初講と言うことと、「そういえば、昨年もなかなか流れがつかめずにいたんだよなぁ…」という記憶が蘇り、まだまだ学生たちとの波長が合わないようなギクシャク状態が続いた。今日の講義は、人間が生理的早産であるが故に「状況(情況)的影響」を受けやすいこと、文化の観念的・唯物的側面などを中心に語ったのだが…。静岡県内の学校での例示はやはり “静岡ネタ” に限ると思った私は、智恵を振り絞って(?)アレコレと比較材料になるものを考えながら話を進めていった。が、ちょっと無理をし過ぎたらしく、終業チャイムが鳴るまで解説が続いてしまった。

国際関係学部へ移動する途中、気温がかなり上昇してきていることに気付いた。どういうワケか、静岡県内の気温は読みにくい。陽射しも強く、日陰にいないと汗が流れるような状態だった。

3時限目「国際社会学入門」は、今日から不定期で「異文化ストレス実験」を行うことにした。今日は、その前哨戦を2つほど実施。学生たちの困惑の顔と、解答を聞いた時の「あぁ、なるほど!」という顔おコントラストが面白い。その後、2006年のWBCに関する韓国でのニュースと新聞の報道からナショナリズム的な部分を指摘し、グローバル化の中に生じる「フィルタリング」について解説をした。

講義後も教室に残って4時限目の準備をし、休む暇なく「日本社会(日本人学生用)」に突入する。今日から「日本(人)的 “仲間意識”」をテーマとするのだが、その初回として日本人と西洋人の人間関係の違いを文化論的な観点から考察し、特徴を3つほど挙げて90分終了。

その後、学生からのビートルズに関する質問を受け、トリビア的な話までする。そして5時限目、留学生たちの待つ教室へ向かったのだが…。教室に入ると、「えっ、今日はこれで全員?」と思わず口走ってしまったほど寂しい状態…。それでも、予定通りに留学生たちと日本の間人主義について考えた。

帰り、東海道線の東京行き直通に乗った。普通車で帰ろうと思っていたのだが、体が疲れてしまい、やむを得ずグリーン車を利用した。仮眠を取りながら横浜に戻ったので、少し体のキレが復活したような気がした。今日から横浜ポルタは年に一度のポイント10倍フェアに入ったため。雑誌と文庫本を購入した。
肉じゃが!
今夜は、弟夫婦にもらった(またかっ!?)ジャガイモを使った “肉じゃが” が出来上がっていた。帰宅して、温かいご飯が出来上がっているのは、何とも幸せな気分…。「妻との生活、始めました!」と私が言うと、「『冷やし中華、始めました』みたいじゃない?」と妻に突っ込まれた。いやはや、何とも…。

アメリカ合衆国では、大統領選挙でオバマ候補の圧勝! 昼間、国際関係学部のテレビで生中継を見ていた際に、「完全に、オバマさんの勝ちだよ!」とアメリカ政治論を専門とする教員が詳しい解説をしてくれていたのだが、その通りになったようである。オバマ次期大統領と日本の関係はどうなるのだろう?


11月6日(木)

朝5時過ぎに起きたものの、瞼が開けられない…。しかし、キッチンにはすでに灯りが…!? 私がボケボケしながら身仕度を整えている間に、朝食が手際良く調えられていた。今日は埼玉県内のみで3コマの講義であるが、午前と午後は出講先が違うため、体力勝負の部分もある。シッカリ朝食をとることで、元気に講義する活力をチャージする。

まず、文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」である。広い教室に13名ほどの学生…。だが、受講学生数が多いからといって盛り上がるワケでもなく、少ないからといって力が抜けることもなく…と考えると、講義は人数よりも “雰囲気” で展開が決まるような気がする。真剣に話を聴こうとしている彼らの前では、私もかなり力が入る。今日も「フィールドワークの目的」について、特に文献資料と資料素材(生データ)の性質の違いと活用方法について述べた。

今日の講義はなぜか予想以上にテンポが良くなり、いつもより1本早いスクールバスでふじみ野駅に戻ることが出来た。そのため、いつもより1本早い川越線に乗って大宮へ到着することになった。よって、法学部大宮キャンパスにも予定より早く到着した。

出勤簿に押印後、今日の講義で必要な “歌詞カード” の印刷を依頼する。3〜4時限目「社会学」はまだまだ「問題行動の根源」について解説することになっているが、今日は「日本(人)的 “愛”“共感性”」について “元来の姿” と “現状” を比較し、その際に最近よく紹介している「日本人の心に響くラヴソング」をメドレー形式で再生した。当然、今回も小田和正の『言葉にできない』を大いに活用する。明日もまた、『言葉にできない』…。ラ〜ラ〜ラ〜、ララ〜ラ〜!

夕方、東海道線で事故があってダイヤが乱れている…という情報メールが届いた。「さて、大宮からの湘南新宿ラインの運命や如何に?」と不安になったが、ダイヤに影響が出たのはなぜか京浜東北線だった。無事に帰れることがわかった途端に気が抜けて、横浜までしばし夢の人…。

今週も、あと1日で仕事が終わるワケだが、明日の天気が怪しいらしい…。やれやれ…。


11月7日(金)

今朝は8時過ぎまで寝ていたのにもかかわらず、瞼が開けられない…。しかし、キッチンにはすでに灯りが…!? 私がボケボケしながら身仕度を整えている間に、朝食が手際良く調えられていた。今日は午前と午後合わせて2コマの講義であるが…と書いていると、妻が「昨日と出だしが同じような…?」とツッコミを入れてきた。手抜きをやめて、キチンと更新することにした。

朝方、雨が降っていたためか頭痛が…。同時に、肩の筋肉がカチンコチン…。朝食をとりながら、妻に肩をもんでもらう。だが、なかなか痛みがしぶとかったため、横浜から大宮までの湘南新宿ラインはグリーン車を利用することにした。「今月は節制しようと思っていたのに…」という想いより、「今はただ、楽になりたい…」という想いのほうが勝ってしまったのである。

仮眠(睡眠の続き?)が取れたため、大宮到着時にはかなり痛みが鎮まっていた。今まさに出発しようとしていたバスに駆け込めるまでに体調が復活! その勢いで、法学部大宮キャンパスの2時限目「社会学」に突入する。講義内容は昨日と同じだったのにもかかわらず、なぜか時間配分を間違えてしまった。それでも、語るべきは語り、音楽も予定通りに紹介した。

昼休み、いつものように通信教育部へ移動する。が、大宮キャンパスの正門を出たところで “異変” に気付いた。昨夜、今日の講義の準備をした時に、バッグの中身を入れ換える忘れていたのである。幸い、大宮での講義の道具はそのままで問題はなかったが、通信教育部で使用するCDが見当たらない…。当たり前である。

大宮へ向かうバスの中で携帯電話をいじり、TSUTAYAの店舗を検索した。わざわざ所有しているCDを購入するのはバカバカしいし、お金の無駄遣いのような気がしたので、「ここは、レンタルで…」という方法を考えたのである。偶然にも今朝「今日でTSUTAYAの会員証の期限が切れちゃうから、帰りに鶴見のTSUTAYAで更新してくる」と言って家を出ていた私…。だったら、講義前に更新とレンタルをしてしまおうと、大宮から通信教育部のある水道橋までの間にあるTSUTAYAを検索した。その結果、駅からあまり歩かず、乗り換えにも便利な場所として、赤羽店が浮かび上がった。

実は、通信教育部ではチューリップの『魔法の黄色い靴』『一人の部屋』『心の旅』『青春の影』を紹介することを先週のうちに約束しておいたのであるが、それら全てが1枚に収まっているCDが見つからない…。その結果、『心の旅 TULIP BEST』と『TULIP request』の2枚を借りることにした。『心の旅』には『青春の影』が、『TULIP request』には『一人の部屋』が、それぞれ収録されていないからである。「4曲などと欲張らず、3曲にしておけば良かった」と思ったが、そもそもは私がCDを忘れてこなければ問題がなかったワケで…。

こうして、何とかツールを調達して、通信教育部に向かうことが出来たのである。そして4時限目「社会学」では喜びのあまり(?)、4曲ともフルコーラスで再生するという暴挙(?)に出た。何のためにチューリップの曲が必要だったのかというと、実は「情報には、客観的なものと主観的なもの、相対的なものと絶対的なものがあり、日本ではそれらを無意識の翻訳を経て様々な意味を含んだ表現にする」ということを具体的に説明するのが目的だったのである。財津和夫氏の詞が、その典型例だと思っている私は、国際関係学部の講義でもよくチューリップの曲を使用するが、今年は通信教育部でも紹介しようと思った次第。

帰宅して、筑紫哲也氏が死去したことを知る。いろいろと評価の分かれるジャーナリストではあったが、私は彼の功績は評価したいと思う。しかし、故人に対してネットという匿名の世界で酷評をダラダラ書き連ねる輩が多いこと、多いこと。匿名でなければ何も語れない悲しい愚者が、正々堂々と持論を展開した故人に酷評を叩きつけても、「負け犬の遠吠え」のようにしか見えないのが痛々しい。それでも「へっ、筑紫に言ってやったぜ!」と優越感に浸っているであろう悲しい愚者たちがいるのだろう。筑紫氏が存命中には、面と向かって発言することさえ出来なかったクセに…。

色々あったが、今週の講義は無事に終わった。あとは、来週の準備をシッカリしておかないと…。特に、小学生のように “持ち物チェック” を念入りに!?


11月8日(土)

目覚めて最初に、「いやぁ、死ぬかと思ったよ!」と妻から言われた。昨夜、どうやら私はかなり寝相が悪く、右に左にゴロンゴロンした挙げ句、フトンを蹴飛ばし、妻の頭の上に体を押しつけ、妻が窒息しかけたのだとか。申し訳ない限り。

「さて、そろそろ起きるか…」と思った矢先、「こちら、ソフトバンクの代理店●●●●と申しますが…」という電話がかかってきた。ナンバーディスプレイを見ると、我が家の電話の着信履歴に先月やたら残されていた番号…。インターネットで検索してみたらかなり悪評の高い代理店らしいことがわかって、こちらから電話をかけ直すこともしなかったのだが(重要な連絡なら、留守電に何か入れておくだろうし…)、それが今日になってまたかかってきたのである。

電話の男の口調は “腹が立つほどゆっくり” で、こちらが誰なのか知らずに電話しているのがわかる。「現在お使いのADSLは何メガか、お忘れの方が多いようなのですが…」などと言ってこちらのインターネット環境を聞き出そうとするは、何を基準としているのか「月々1500円ほどインターネット代がお安くなります!」などとセールスをしてくるは…で、嫌悪感を覚えた私は「今の環境を変える予定もないし、こういうお話はもう結構です!」と言って電話を切った。すると妻が「先日も電話があって、適当にあしらった」と言うではないか!? やはり、何度も何度も電話をかけてきているのか?!

しかし、仮にこの代理店が「少しでも国民の家計を助けるサービスを提供したい!」と真に考えて電話してきたとしても、今のご時世では「テレフォンセールス」の印象が拭い去れないし、ネット上での悪評が災いして信用はガタ落ちだろう。

晩ご飯真相や如何に!?

今日は「日頃の疲労を癒す日」と勝手に位置づけ、あまり体を動かさないようにしていた。その結果、外出をすることもなく夜を迎えた。以前なら「夕飯、どうしよう?」などと悩んだのだろうが、今やキチンと食材が買い置きされていて、それを手際よく調理してくれて…と、何ともありがたい限りである。


11月9日(日)

今朝も雨…。実は、この3日間ずっと頭痛に悩まされている。以前のような群発頭痛ほどではないにせよ、やはりツライ…。肩と首の痛みが併発され、昼過ぎまで起きられなかった。一方、妻も体調が思わしくないらしく…というより、私のほうがまだ “救いようのある状態” だったらしい。

この土日は体を休めようと思っていたが、昨夜は気が付いたらパソコンに向かって黙々と講義用資料を作成していたし、妻は妻でネットから何かデータをダウンロードしてExcelファイルに変換していたし…。夫婦が会話もせずに、それぞれパソコンに向かっている奇妙な光景だった。


妻が昨夜、急に「矢島美容室のDVD付きのCDが欲しい!」と言ってきたので、「じゃあ、横浜ポルタのポイント10倍フェアが明日までだし、買ってみるか!」ということになった。だが、今日の横浜の気温はものすごく低く、白い息が見えるほどであった。どんな格好で出かければ良いか判断を間違えた我ら夫婦は、「寒い、寒い!」を連呼しながら歩き続けた。まず、ヨドバシ横浜でプリンタのインクを購入し、それからポルタへ移動する。ポルタではまず「ちょっと早めに…」とイタリアンのレストランに入って夕食をとり、それから書店で『名探偵コナン』の最新刊を購入し、CDショップで矢島美容室のCDを購入した。

こうやって購入すれば良かったのか…そして、明日の出講用のキップを、みどりの窓口で購入した。明日は御殿場看護学校と国際関係学部の勤務日であるが、前回までは「横浜→松田」「松田→御殿場→沼津→三島→横浜」という組み合わせで乗車券を購入し、「我ながら、安上がりの方法を思い付いたものだ!」と悦に入っていたものだった、だが、窓口でこの経路を伝えたところ「あの…、実際にはどちらへ行かれるのですか?」と質問され、係員は時刻表の路線図を凝視しながら「あのですね、横浜から国府津で御殿場線を経由して沼津に出て、そこから国府津に戻るキップと、国府津から横浜までのキップを “連絡キップ” として発券できるんですが、そうするとお客さんの指定した区間で発券するよりもさらに130円ほどお安くなるんですが…」と教えてもらう。

「あれっ? 国府津を2度も通れるんですか?」と尋ねると、ですから、一筆書きで大丈夫な部分だけで発券しますので、国府津止まりならOKなんです」と説明される。今まで、誰もこんな情報を教えてくれなかったので、今日は新しい知識が得られてちょっと嬉しかった。初回の3660円よりも190円安い3470円で満足していたが、今日は3340円で購入することが可能となった次第。

これらの移動の最中に妻が体を冷やしてしまい、すぐに帰宅することにした。天候の悪い時は、あまり出歩かないに限る。

夜、テレビで埼玉西武ライオンズが日本一になった瞬間を見る。これで、今年のアジアシリーズの日本代表が西武に決まったことになる。今年は球場まで足を運んでみたいのだが、スケジュール的に無理だろうなぁ…。

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妻がぼやき始めました…と言っても本当に私にグチグチ言い出したワケではなく、「TSUMAのぼやき」というコーナーを起ち上げたというだけの話です。ただし、妻の志向(嗜好?)により、サイトの入口は “かなり わかりやすいような場所” に “かなり わかりにくく” 作られています。

興味のある方は、以下のヒントによって「入口」を探し出してみてください。

ヒント: サイト内のどこかにあるにはあります。
(初日以降、ヒントは難易度を増してます)

見つけられた方は、こちらまでご報告ください。

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さて、明日も朝が早いので、夜更かししないように気をつけないと…。


11月10日(月)

妻、破れたり! 「TSUMAのぼやき」をいよいよ始動させた妻、わかりにくい「入口」を作ったハズだったが、すでに4名に見破られていた次第。現在の国際関係学部の門下生、かつての門下生、もーりくん、そして…キングジョー07さんの4名である。「ヒント、出し過ぎ!」と妻…。それで、昨日のヒントは「初日の大サービス」として位置づけ、今日からは難易度をした。

週の始まり…いつものように5時過ぎに起きなくてはならなかったが、すでにキッチンに灯りが…。朝食をシッカリとって、6時前に家を出た。しかし…、ものすごく寒い! 一気に真冬がやって来たような感じさえする。

いつものように、横浜を6:13に出発する東海道線に乗り、少し仮眠を取りながら国府津へ。そして、御殿場線へダッシュ! ただ、御殿場線は半自動ドアのため、寒さ避けでドアが閉められていた…!? せっかくトップ集団で車両前まで来たのに、後方集団に追いつかれてしまった。別の扉が先に開けられてしまったため「もしかしたら、今朝は座れないかも?」という状況になったが、幸い1人分だけ席が空いていた。

「さて、しばし仮眠…」と意識不明になっていた私の横に、途中駅からズシンッと勢いよく座ってきた輩が…。この輩、携帯用のDVDプレーヤーで朝からアニメ鑑賞…。音声はヘッドフォンで聴いているのだが、音漏れがスゴイ!? そのせいで、安眠が妨げられてしまった。

御殿場駅に降り立つと、横浜よりも風が冷たく、一気に目が覚める。こういう時は、徒歩で御殿場看護学校へ向かうに限る。なかなか気分が爽快だったので、「帰りも歩いて駅まで行きますので、タクシーは呼んでいたかなくて結構です」と告げて講義に入ったほど。いつも黙々と歩いている道を、今日はゆっくり見回してみた。

なぜ、ゴルフコンペだけ特記されるのか!?(御殿場市内の中華料理店にて)すると、「ラーメン・つけめん ○○亭」と書かれたラーメン店を見つけた。まるで、「ラーメン つけめん 僕イケメン!」のような響きである。そういえば、法学部大宮キャンパスの近くにも「ラーメン つけめん」と書かれた店があるのだが、こちらは昨年あたりから「ラーメン」と「つけめん」の間に小さく「と」という文字を(無理やり)入れ込んでいる。あの芸人に好感を持っていないのだろうか?

そのラーメン店の前の信号を渡ると、今度は中華料理店の看板が目に入った。そこには

各種ご宴会(ゴルフコンペ等)承わります。

とあった。「なぜ、ゴルフコンペだけ特記?」と驚き、思わず携帯電話のカメラでその看板を撮影した。その後、御殿場看護学校の学生に「御殿場にはゴルフ場が多いの?」と聞くと、多くの学生が首をタテに振っていた。

さらに歩くと、昔ながらの靴屋さんがあった。そこには「旅行に、ふだんばきに…」と書かれた紙が貼ってあった。「ふだんばき」とは、ずいぶんと懐かしい表現である。そんなふうに街を楽しみながら歩いていたら、いつの間にか学校に到着していた。

1時限目「文化人類学」は、今月は今週来週の2コマのみ。そして、今月いっぱいで「月曜日1時限目」という開講時間が終了する。来月からは火曜日の4時限目にこの講座を担当するため、朝の爽やかな街を歩けるのも残りわずか…。それも、「帰りも歩いて駅まで行きますので、タクシーは呼んでいたかなくて結構です」という発言につながっているのだと思う。御殿場の爽やかな風に吹かれて気分上々で教室に入ったハズなのだが、途中で雲行きの怪しくなる出来事が…。「ここは、厳しめモードに切り替えるか!」と思った私…。しかし、それ以降の気分が乗らなくなり、何か胸の “つかえ” が取れないような状態で教室を後にした。

往き来た道を再び歩きながら、クールダウンにはちょうど良いひんやりとした風に吹かれつつ、御殿場駅を目指した。

心情的な理由から、今日は御殿場での楽しみ(の1つ)である例の店のラーメンを断つことにした。美味いラーメンは、心身ともに良い状態で味わいたいもの。かなり早めの昼食を手っ取り早くとり、いつもより1本早い御殿場線に乗り込んだ。出発間際の駆け込み乗車…、私の気持ちの現れである。

三島には12時過ぎに到着した。そこからゆっくり歩いて国際関係学部へ。それでも、出勤簿に押印したのは、2時限目の終了チャイムの鳴った直後だった。

3時限目の空き時間を利用して、今日と水曜日の講義で配布する資料の印刷に取りかかった。枚数が多いので、なるべく時間に余裕のある時に…と思ったのだが、今回は両面刷りあり、写真入り原稿あり…で、なかなかゴールが見えなかったが、4時限目開始前には作業が何とか終了した。

4時限目「日本社会(日本人学生用)」は、「日本(人)的 “仲間意識”」の短所について、前回の講義と比較しながら解説した。午前中の胸のつかえを吐き出すかのように、勢いよく話した。どうでもよいような内容まで話した。忌まわしい過去の話まで…。とりあえず、体が熱くなるほど語りまくった。「これで、心おだやかに帰宅できる…」と思って教室を出ると、朝からの冷たい風…。

今日から、もーりくんのサイトが相互リンクの仲間入り。こちらに紹介文を載せておいた。

妻の体調が、まだまだ元に戻らないらしい。暖かな静岡から横浜に来て、生活環境が変わって、体のリズムが狂ってしまったのだろうか? 大事に至らなければよいが…。


11月11日(火)

昨日、「御殿場線で安眠を妨げられた」という話を書いたが、その時に威力を発揮したのが文庫本だった。日曜日、妻に文庫本を買ってもらった。『かながわ定食紀行』(今柊二 著)というその本は、私も利用したことのある定食屋さんや「行ってみたい!」と思っていた定食屋さん、「へぇ、そんなお店があるんだ〜!」ということまで、詳細な情報と記述が満載で、読んでいてワクワクしてくる。昨日は、講義前に空いた時間や、車内で安眠が妨げられたりした時に、とにかくその文庫本を読んだ。私は本が好きで、部屋の大部分(?)が本で埋め尽くされている状態にあるが、こんなに集中できる本に巡り会ったのは久々である。そして今日も、その本を持って仕事へ…。

火曜日は、日体大の1時限目に間に合えばよいので、いつもなら7時過ぎに家を出る。が、今朝は「電車が運転見合わせすると困るので…」という気持ちが強くなり(最近、JRの運行状況を信用していない私…)、7時前には家を出た。それと、あわよくば座席を確保してしまおうという気もあって…。

京浜急行で横浜に出て、京浜東北線に乗り換える。大井町から大井町線にアクセスして自由が丘に…といういつもの経路をとる予定だった。車内はスペースに余裕があったものの、座席は埋め尽くされていた。「ここ(の座席がすぐに空くワケ)はないだろう」と思われた席を避け、「おっ、この人はすぐ降りるかも!?」という感じのオジサンの前に立った。

が、このオジサン、駅を出発してしばらくすると読んでいた本をバッグにしまったり、老眼鏡をはずしたりするのだが(次の駅で降りそうだと思った所以)、次の駅に近付くと再び老眼鏡をかけたり、メモ帳を取り出したり、再び本を読み出したり…を延々と繰り返した。本人には “嫌がらせ” の意思などないと思われるが、こちらとしては「そういう思わせぶりな行動は慎んでいただきたい!」と思わずにはいられなかった。

このオジサンのせいで(とも言い切れないが)私は場所を移動することも出来ず、後から乗って来た乗客が次々と着席してゆくのを見守るハメになったのである。

朝夕の車内は、とかく “思惑” が一致しやすいもの。すぐに降りないのなら、それなりの態度を意識してもらいたいと思ったりもする。妙な期待を抱かせないでもらいたいのである。

いつもより家を早く出てことで時間の余裕が生じたことと、定期券を有効活用したかったこととが相まって、今朝は大井町では下車せずに品川まで行き、山手線で目黒へ出た。そこからは、日体大までバスで1本…。「こんなことなら、横浜から東海道線に乗れば良かった!?」とも思ったが、こういう出来事も講義のネタになる。ちなみに、件のオジサンは、品川でも下車することはなかった…。

日体大での「総合科目B」は、いよいよ今日より「問題行動」そのものをとらえる内容に。今日は「問題」という現象をみんなで考えてみた。それで90分を消費した。学生たちは講義が始まると基本的に集中してくれるので、講義をする側としても助かる。

今日はこれで仕事が全て終了! バスで恵比寿駅に出て、ちょうど入線してきた湘南新宿ラインに乗って家に向かった。昼食を妻と一緒に家でとった後、「昼寝する?」と聞かれた。よほど私が疲れているように見えたのだろう。「いやいや…」と言いつつも室内着に着替え、ベッドで横になっていたら、本当に眠ってしまった。仮眠というレベルではなく、グーグーとイビキをかいて熟睡していたらしい。3時間ぐらい寝て、「今日はサティの得々市に行かなきゃ!」ということでガバッと這い上がり、冷たい風の吹く夕方の街を買い物に出た。しかし…、安い! あれもこれも…とカゴに入れて、収まり切らないほどに買い物しても5千円ちょっとで済んだ。

本当に得々である。

そういえば、先日「お弁当を持って出られたら、楽なんだけれどなぁ…」と妻に言ってみたところ、「弁当って夕飯の残りを活用するんだけれど、あなた夕飯を全部食べちゃうでしょ?」と言われ、「ごもっとも!」と返すしかなかった私…。

「TSUMAのぼやき」のほうも、続々と「入口」を見破られている。「見つけました!」という報告が、今日もメールで数件届いていた。そして、ついに検索サイトに引っかからないようなメタタグをページに埋め込み始めた妻であった。


11月12日(水)

瞼の開かない朝…。それでも朝食をとり、6時前に家を出た。沼津行きの東海道線車内では、ほとんど意識不明状態…。沼津で東海道線を乗り継いで、いつもの時間に片浜駅に到着した。

今朝は、雨さえ降っていなければ片浜駅から沼津市立看護専門学校まで歩いていくつもりだった。朝の静岡県内は曇ってはいたものの降雨はなく、歩こうと思えば歩けるコンディションであった。しかし…、寒かった! 予想以上に寒かったのである。結局、タクシー利用となった。

1時限目「文化人類学」は、今日で3回目の講義。そして、今日までで基礎的な考え方を身に付けてもらうつもりだった。そのため、過去2回の内容を念入りに復習し、今日の内容である「知識」「状況(情況)判断」などについて語り続けた。が、途中で私を意気消沈させるような出来事があり、それまで温めてきたペースが冷め、あとは時間の感覚もなくなったり、何を話しているのかわからなくなったり…で、結局何を講義したのか今なお思い出せない。この感覚、かなり久々である。

午後、国際関係学部の講義で軌道修正しようと力みすぎ、3時限目「国際社会学入門」でも時間の計算を途中まで誤っていた。ただし、午前中の出来事だけが原因ではなく、昨夜編集したCDにも一因がある。例年、国際社会学入門の講義では、「K−POPにおける剽窃(疑惑)の検証」をするのだが、「韓国人アーティストばかりを悪者にしているような気がする…」という罪悪感にかられ、昨夜急いで日本人アーティストの剽窃疑惑に関する検証資料(楽曲をクロスフェードしたもの)やジョージ・ハリソンの「My Sweet Load」とシフォンズの「He's So Fine」の「潜在意識による盗作」という状況を紹介する資料(同)を作成した。が、講義担当者である私がそれらの音楽に聴き入ってしまったのである。こうなることは昨夜もわかっていたので、「これは、2回連続で紹介するほうがいいのかな?」と思いながら講義していたので、方向転換は簡単だった。

4時限目「日本社会(日本人学生用)」は、社会的交換理論を元に「仲間意識」についての考察。この辺でやっと本来の私の状態に戻せるような気がしたので、少々オーバーヒートを覚悟の上で「ぼやき」節を展開する。あっと言う間の90分であった。

本日最後の講義である5時限目「日本社会(留学生用)」では、留学生たちの思考力の高さに感心しつつ、日本社会における「公と私」について、様々な例を挙げながら考察した。

私が沼津から三島に移動した時から、ポツポツと雨が降り出していて、3時限目の教室へ向かう時には雨粒が大きくなりかけていた。そして、5時限目終了時には傘をさした方がよいような勢いに…。なのに、傘をさす気が起きず、雨に濡れながら三島駅へ向かった。肉体的な面より精神的に疲労してしまった私は、グリーン車で静かに横浜まで帰ったのであった。

最近、「ぼやき」パワーが足りない…。「TSUMAのぼやき」に負けそうだ!


11月13日(木)

昨日よりも1時間近く遅くまで寝ていられたハズなのだが、やはり瞼が開かない…。だが、美味しそうな匂いが鼻に到達し、目が覚めた。身仕度を整えている最中も、美味しそうな匂いが伝わってきたのだが、朝食にその匂いと同じものはなかった。すると、「お弁当つくったから、お昼代をグリーン車代に充てれば?」と妻…。今日の移動は “こま切れ” みたいな状態なので、グリーン車を利用するほどのこともない…ということで、明日のグリーン車代に充てることにした。

弁当をデーバッグの底に入れ、中身が崩れないように気をつけながら歩き、車内でも弁当の位置がずれないように気をつけた。そんな努力が実を結び(?)、無事にふじみ野まで到達。いつものようにスクールバスで文京学院大学へ。

1時限目「フィールドワーク論」は、調査の目的や目標あるいは規模によってデータ蒐集方法が異なることを中心に解説。要するに、統計調査と事例調査の長所・短所の説明である。解説範囲が狭いため、「もしかして、今日はかなり早めに終わることができるかも?」などと思っていたが、結局は教室で終業チャイムを聴くことに…。

その後、大宮へ移動となるワケだが、今日はお弁当持参のため、途中で食事をとったり買ったりする必要がない。それに、味に妥協する必要もない! 余裕を持って川越線に乗り換えた。

法学部大宮キャンパスに到着後、お弁当を温めてもらう。ほっかほっかのお昼ご飯である。そして、3〜4時限目「社会学」に突入する。今日で「問題行動の根源」についての解説をファイナルとしておかないと、残余時間との兼ね合いが…。とりあえず、90分で話をまとめた。

帰途、先週金曜日に借りたCDを返却するため、赤羽のTSUTAYAに寄った。本当は明日まで借りていてかまわないのだが、明日は出来たら大宮から水道橋までゆっくり移動したいので、今日中に返却した次第である。赤羽へ向かう車内で、東の空に浮かぶ大きなまん丸な月を見た。ブルーツ波がたっぷりな感じ…。

赤羽から乗った湘南新宿ラインが2度ほど緊急停止信号を受信し、かなりダイヤの乱れた状態で横浜に到着した。湘南新宿ラインの遅延のあおりで横須賀線のダイヤまで乱れたらしく、横浜駅の9・10番線ホームには人があふれ、階段にも人の列が続いていた。その人ごみ(?)をかき分けて改札をでた私は、横浜ポルタの書店に立ち寄った。

雑誌2種類と文庫本1冊を買うために書店のレジに並ぼうとすると、そこには店員さんに向かって怒鳴り散らしているクソジジイの姿があった。どうやらこのジジイ、自分が買おうとしていた本が店頭になく、それで取り寄せをしようとしたところ、その本がいつ店に入荷されるかハッキリわからないことに腹を立てていたらしい。「レジのところで誰か怒鳴っているみたいだなぁ…」とは思っていたものの、それから10分以上経ってまだ怒鳴り続けていたクソジジイ…。「私はね、ここが丸善だから来たんだよ! 書名を入力して、パッと入荷予定日がわかるようなシステムをなぜ作らないんだ?」とか、「いつ入荷できるか、だいたいのことも言えないのか?」などと店員さんを相手に怒鳴っているクソジジイ…。「このジジイ、会社でうだつが上がらないのかぁ?」とか「だったらジジイ、お前がそのシステムの作り方を教えろ!」などと思いながら会計をした。

帰宅後、この話を妻にしたところ、「人の怒りは、20分もしたらおさまるんだってんだって!」と教えてくれた。そういえば、クレーム処理の店員さんなども、とにかくクレーマーにしゃべらせ続けて、クレーマーの怒りがおさまるまで待つ」という話を聞いたことがある。加えて、「どうせ、そのオジサンは、会社で同じようなことを言われてペコペコ謝ってるんじゃない?」と、妻の分析が続いた。なるほど、「他人にされてイヤなことはしない」ではなく、「他人にされてイヤなことを、誰かに仕返して憂さ晴らし」なのだろう。

こうして、問題行動が再生産されてゆく…。


11月14日(金)

朝、私が神奈川駅に着いた時、下り(横浜方面)ホームから続々とお客さんが改札を抜けてきた。「電車が来る時間じゃないのに、おかしいなぁ? もしかして、運転見合わせでは?!」と思っていたところ、停車中の下り電車のパンタグラフが見えた。急いでホームへ向かったが、間に合わず。この時、京浜急行のダイヤが乱れていることを確信した。

予定していた湘南新宿ラインに乗れるかどうか微妙な時間になってきたが、次の電車がすぐ来たので(ダイヤが乱れていたので、こういうこともある)事無きを得た。

金曜日は、出講日で一番遅く起きる日であり、今朝の寝起きも悪くなく、いつものように朝食もシッカリとったので体力が回復していた。混んだ車内でも耐えられると思ったが、昨日の妻の厚意をありがたく(?)受け止め、大宮までグリーン車に乗ることにした。何と言う快適さ! 「あぁ、極楽極楽!」と車内でゆったりしているうちに、意識不明状態に…。気が付けば、大宮駅の手前だった。

大宮駅東口のバス乗り場には、すでに日大方面行きのバスが停車中だった。しかし、歩行者用信号が赤…。やっと信号が青に変わった時、バスは出発してしまった。ところが、すぐ後ろに次のバスが控えていて…それも、先に出発したバスよりも日大へ最短距離を取る経由のバスだった。結論から言えば、法学部大宮キャンパスには先のバスに乗るよりも早く到着したのである。

2時限目「社会学」は昨日と内容が同じため、時間配分が容易に計算できた。それ故、“最後の一言” を述べると同時に終業チャイムが鳴るという芸当が可能だった。そして、それを実行した私…。

通信教育部への移動には高崎線か宇都宮線で上野に出て、京浜東北線か山手線で秋葉原に出て、総武線各停で水道橋へ向かうのが常だが、今日は時間的に余裕があったのと、鼻炎の薬の副作用で強烈な眠気が襲ってきて、加えて今日はポカポカ陽気…。大宮から秋葉原まで京浜東北線で移動することにした。十分な睡眠を取って臨んだ通信教育部4時限目「社会学」では、日本(人)的コミュニケーションの特徴の1つである「以心伝心」について語る。が、どうも説明が長かったようで…。

今週の講義を全て終了させた安堵感からか、ちょっとのんびり歩いてみたくなった。神保町界隈をブラブラしてみたが、私の学生時代の賑やかさは影を潜め、何とも寂しい限りである。そのまま御茶ノ水まで歩き、秋葉原経由で東神奈川に戻った。“買い置き” が切れたものがいくつかあったので、買い物をして帰宅する。

今週は、中盤からノドに力を入れすぎたらしく、やけに声が出にくくなってしまった。声がかれる前に週末を迎えられて良かった。

今週末のお天気はどうだろう?


11月15日(土)

週末である。講義がないので、来週への体力温存とばかりに昼過ぎまで寝た。寝過ぎた感もあるが、とにかく疲労感は抜けたみたいである。そういえば、今日は七五三…。今週はおめかしした女の子や男の子を街でよく見かけた。私の七五三は、もう36年も前のこと…。

遅めの昼食をとりながら、「このところ、今井医院へ行っていないなぁ…」ということに気づき、来週の講義準備を少しだけして通院。外に出ると、今にも降り出しそうな空模様…。雨の降る匂いがしたのだが、とりあえず医院の待合室へ。土曜日ということもあるのだろうか、待合室のイスがほとんど埋められていた。しばし順番を待つ。診察室に通されて、現在の状況を報告すると、現在処方されている薬の服用を一旦中止して、頭痛と薬効に何らかの影響が認められるかどうか、その経過を見ることになった。

受診を終え、医院の外に出ると雨…。一旦家に戻り、傘をさして処方箋薬局へ。その後、コンビニで買い物をして帰宅した。

先週と今週、何だかドタバタしてしまっていて、家で新聞に目を通す暇がほとんどなかった。我が家は2紙講読のため、一般家庭より倍の量が積み重ねられてゆく…。たまった1週間分の新聞をどうするか…というと、土曜日に一気に読むのである。昔、小学生の進学塾に頼まれて授業を持っていたことがあったのだが、その時に子供たちへ速読法も教えていたため、今になって自分が速読の恩恵にあずかることに…。

夕方、妻がキッチンで調理している最中、私は私で来週の講義準備の続きをする。が、例年の講義順序記録があいまいになっていて、なかなかはかどらない…。講義進度表を作って毎時間記入しているのだが、どういうワケか年末付近の記録が欠落気味で…。そこで、過去の「ぼやき」を読み返しながら講義順を確認する。「ぼやき」の新たな可能性を見た!

実に平々凡々とした一日…。平々凡々の有り難みを週末になると感じる私。


11月16日(日)

Coke glass 各色Coke glass 外箱今月初頭の3連休中、マクドナルドのバリューセット(L)で貰えるコカコーラのグラスを2つゲットし、残りあと1つとなって10日以上が経過した。そして遂に今日、夫婦でマクドナルドへ出かけ、バリューセット(L)を食し、グラスを2つゲット! 前回は緑と青のグラスだったが、今回はピンクと青…ということで、全色入手したことになる。

しかし、我が家の食器棚にこれらのグラスをキチンと収納するスペースがあるのだろうか? 一抹の不安…。

頭痛には睡眠不足が大敵であるのと同時に、睡眠過多も頭痛を誘発するという。さらに、今朝も朝から雨…。気圧の変化も頭痛の大敵である。が、昨日から休薬中の私、自力で何もかも乗り切らなくては…という気力が、頭痛を回避させたようである。だが、休みであることを理由にして、今日も昼過ぎまでグ〜グ〜グ〜…。

14時半過ぎ、雨が降るか降らないか…という曇り空の下、出かけることにした。まず、トボトボ歩いて横浜ベイクォーターへ。そこで前述のコカコーラのグラスをゲットする。そして、アチコチをブラブラ見て歩き、買い物をして帰宅した。ところどころで雨が降ってきたが、一日中ずっと部屋にいるよりも、外を散歩する方が心身ともに穏やかでいられそう。

テレビで『サザエさん』の40周年記念スペシャルを見た。初回からずっと見続けているアニメーションであるが故、加えてほとんどの4コママンガを記憶しているが故、このような長寿アニメになったことは感慨深い。今回は “裏話” 的な内容であったが、サザエさんフリークであれば知っているべき内容…。だから、キチンとアニメーションとして表現されていて嬉しかったりする。

このところ、ほぼ毎週サザエさん通りを歩いている私…。今度、妻を連れて久々に長谷川町子美術館に行ってみようかな?

芸術つながり(?)で、最後に一言…。実は、「ぼやき」で公開していた私のパステル画を、サーバから全て削除した。サーバへの負担を考えてのことである。今後、別のサーバで「パステル画集」のページでも起ち上げてみようかと思っているので、その時を乞うご期待!


11月17日(月)

先月、ローソンで「うさるさんグッズ」の予約をしておいた。その引き替えが14日から始まったのだが、予約したことをスッカリ忘れていた私…。妻に昨日「うさるさん、引き替えてないの?」と言われ、その事実を思い出した私…。昨日の昼過ぎ、横浜ベイクォーターへ行く道すがら、ローソン前で妻が「うさるさんの引換券、持ってきた?」と聞いてきた。が、引換券は家に置いたまま…。昨夜遅く、夜の散歩(?)をかねてローソンへ行き、うさるさんグッズを引き替えた。私が予約しておいたのは、「イエローの文具セット」というもの。代金は先月支払い済みなので、引換券をレジに出してグッズを受け取り、帰宅した。

箱を開け、うさるさんグッズを1つ1つ確認している私を、何とも切なげに見つめていた妻…。

さぁ、今日から新しい1週間…。早速、5時過ぎに起床。妻の用意してくれた朝食とお弁当でチャージアップ! 夜の明けきらない寒い道を、駅まで歩く。

いつものように、横浜を6:13に経つ東海道線に乗り、国府津で御殿場線に乗り換えたのだが、今日はいつもと様子が違った。お年寄りの大集団が、御殿場線2両編成のうちの1両を占拠していたのである! よって、いつもの座席も確保されていて…。座るのを諦めかけた時、別の車両にチラッと空席があるように見えた。車両を移動すると、高校生たちが座っている場所に1人分だけの空きがあった。「これで、今朝も御殿場まで座って行ける」とホッとした後、やがてうつらうつらと夢見心地…。意識が戻ったのは、御殿場に電車が到着する寸前だった。

今朝の駅前は、富士山が白い化粧をしていて美しかった。その姿を見て、バスやタクシーを利用する気持ちがなくなり、御殿場看護学校まで富士山を拝みつつ(?)、富士の霊験を体に感じつつ、何だか心身が浄められていくような心地がしてきた。

だが、学校に到着すると、まだ玄関が施錠されたまま…。学生が1人、私の後から来て、やはり入れず…。玄関前で15分ほど待ち、やっと入構した。寒さ対策にジャンパーを羽織ってきていて、本当に良かった…と思った。学校の外で待たされたことが、むしろ自分のラッキーぶりを反映しているかのように思えた。そのノリで1時限目「文化人類学」へ突入。今日で「社会的動物としての人間」についての解説および文化人類学を学ぶための基礎知識についての説明が終了した。生理的早産の話を中心に、「人間」と認められるための基本的な部分について熱弁を奮いつつ、余計な話をしつつ、90分があっと言う間に過ぎた。

今日も御殿場駅まで徒歩で戻ったのだが、その時は富士山が雲にスッポリ隠れてしまっていて、その雄姿を拝むことが出来ず、少々残念に思えた。が、心の目では、壮大な富士の姿が見えたような気がした。

早め早めに移動して、正午過ぎ三島に到着した。するとどうだろう、朝家を出た時の気温、御殿場の気温がウソのようなポカポカ陽気…。ジャンパーを着ていると、汗がジワジワと…。天気が良いのは喜ばしいことだが、ここまで寒暖の差があるのは体によろしくないのでは!?

国際関係学部で今日と水曜日の講義資料を印刷し、4時限目「日本社会(日本人学生用)」にのぞむ。先週水曜日の社会的交換理論から相互依存性理論を経て、日本人の浪花節的人間関係へ解説を進めた。日本と欧米の違いをわかりやすく説明するため、毎年恒例の『のだめカンタービレ』の出番…。今日の内容はいつもより学生たちの心の琴線に触れたようで(私のカテナ思い込みかも知れないが)、講義後に質問(講義内容の応用?)を熱心にしてくる学生が数名いた。

こんな日は、のんびり帰るに限る…と勝手に思った私、三島から横浜まで在来線を乗り継いだ。途中、窓の外を眺めたり、仮眠を取ったりし、まさにのんびりと車中を楽しんだ。

まだ1週間が始まったばかり…。明日からも頑張っていこう!


11月18日(火)

TOKYO MXTVで放映中の「帰ってきたウルトラマン」を月曜の夜に見るのが、私の1つの楽しみである。昨夜のウルトラマンでは、トワ・エ・モワの『或る日突然』が流れていた。ハッキリ言って、大人仕様の展開である。やはり、『帰ってきたウルトラマン』は、今こうして再放送で見ると「大人向けのドラマ」のような気がしてならない。ウルトラマンを取り巻く人間関係、恋愛、組織内での対立と調和…などなど、社会学者としての血が騒ぎそうな内容盛りだくさんである。子供の頃の記憶では、ウルトラマンの活躍ばかりが思い出されるのだが、それまでに何とも言えぬ “人間くさいドラマ” が展開されていたのである。

もっとも、『帰ってきたウルトラマン』の脚本担当の1人は、市川森一先生である。『傷だらけの天使』や『太陽にほえろ!』での作風を見れば、「あぁ、なるほど…」と思うのだが…。

さて、今朝は夫婦して頭痛…。仕事に穴を空けられない私は、朝食後に鎮痛剤で痛みを抑えて家を出た。妻は、その後ずっと頭痛と闘っていたらしい。こういう体調の時は、なるべく早め&空いている電車で移動したほうが良いと考え、東海道線に乗ることにした。

品川で山手線に乗り換えて恵比寿に出て、そこからはバスで日体大まで仮眠タイム! 日体大で下車した時は、頭痛がほとんど鎮まっていた。全回復とまではいかなかったものの(鎮痛剤の副作用か、朝から声が出にくい状態が夕方まで続いたので…)、90分の講義に耐えられるだけの体力は復活していた。1時限目「総合科目B」は前回から「問題行動」に関する解説で、今日は「罪」と呼ばれる現象について学生たちと考えてみた。

ちょっと早めに講義を終え、サザエさん通りを経由して桜新町駅に向かう。都内にありながら、ほのぼのとした商店街の雰囲気が “まさに” サザエさんの世界である。田園都市線と副都心線を乗り継いで千川で下車すると、一目散につるかめランドへ! 以前、テレビで紹介されていた「スタミナ源たれ」を入手しようと思ったのである。テレビでは「つるかめランドで取り扱い」と紹介されていたのだが、全店舗で取り扱っているワケではなかったらしい。だが、千川店は「取扱店」としてサイトで報じられていた。しかし、千川店では見つけられず。多分、ものすごく反響があって、売り切れてしまったのだろう。別の店舗も探してみようかと思ったのだが、午後の講義に支障が出てはマズイので、今日のところは諦めることにした。

そのまま、歩いて日大看護へ。3時限目「社会学」では、最初に前回の実験演習のレポートを提出してもらうことになっていたのだが、始業チャイムが鳴って教室に入ると、週番がまだレポート回収中…。今日から「人間関係の諸相と構造」をテーマに地位−役割理論を解説することになっており、特に今回はPersona理論について述べるため、ここぞとばかりに学生を叱責する。だが、心の中の私は「本当は、こんなこと言いたくないんだけれどなぁ…」といったところ。しかし、私も “教師” としての演技をしなくてはならないため役に徹することにした。そして「Human Being」という言葉の持つ意味について語り、90分が経過した。最初の叱責で時間をかけ過ぎ、体も本調子ではないこともあって、予定の70%程度しか語れず。

火曜日はサティの得々市である。東神奈川で妻と待ち合わせて一緒に買い物することにしていたのだが、妻の体調がなかなか回復せず、待ち合わせがままならぬ状態ではあったが、根性でサティに現れた妻…。今日を逃すと、1週間待たねばならない…。う〜ん、主婦の鑑だなぁ…。しかし、得々市はスゴイ! 私までハマりそうな勢い…。買い物中、携帯電話の電卓機能で計算しながらカートを押していた私であった。


11月19日(水)

夫婦してちょっと体調不良気味のため、昨夜は日付の替わらないうちに就寝した。それなりに睡眠時間を確保したハズが、あっという間に朝が来た感じである。

私より妻の体調のほうが深刻なのだが、今朝も私が目覚める前に朝食を調えてくれていた。ありがたいやら、申し訳ないやら…。

横浜から沼津行きの東海道線に乗り、沼津で浜松行きに乗り継ぐ水曜日の朝…。片浜に到着すると、少し強めの風にあおられた。天気が良かったので歩こうかとも思ったが、万が一のことを考えてタクシー利用となった。

沼津市立看護専門学校の「文化人類学」も、今日で4回目。昨年と比べてはいけないが、今年はなかなか教室の雰囲気を掴めず、焦る気持ちばかりが募る。何となくいい感じになったかと思えば、すかさず流れを遮られ…。学生たちには申し訳ないが、沼津での私は “本来の私 ”からかなり掛け離れた状況(情況)にある。それでも、今日から新しいテーマに入らなくてはならない。始業チャイムと同時に教室に向かい、文化変容について解説する。窓の外には強風…突風…揺れる木々。

東海道線で三島に出ると、さらに風の強さが増していた。天気が良かったので歩けたが、これで雨でも降っていたら…と思うとゾッとする。とりあえず、ヨロヨロになりながらも無事に国際関係学部に到着する。

昼休み、通常使用している教室の音声に関して、チェックが入った。実は、CDやDVDを再生すると、片側のチャンネルの音声しか再生されないのである。先週、その事実を報告したのだが、「片方のスピーカーしか音が出ない」というように誤解されたらしく、「両方とも音が出ています」という結果報告され、「片方のチャンネルの音が…と申し上げたのですが…」と報告し直し、月曜日に再チェックしてもらった。が、「月曜日にDVDを再生してみましたが、両方のチャンネルの音が出ていると思われます」という結果報告…。どうも、私の言っていることを信じてもらえないらしい…ということで、実際に私のCDを持って教室に入ったのである。そして、ビートルズの『All You Need Is Love』を再生する。フランス国歌をオマージュしたイントロの後、「♪Love Love Love…」というコーラスが聞こえなくなる…。そして、中途半端なバランスでストリングスの音が入り、ジョン・レノンのボーカルが妙なレベルで始まる…。だが、そのCDは私がCD−Rで編集したものだったので、CDの品質に問題があるのでは…という疑念もかかった。しかし、自宅で再生した時には何の問題もなかった。

今日は3時限目と4時限目にCDを使用することになっていたので、急きょそれぞれを15号館(国際関係学部で一番AVシステムが充実している校舎)で実施することになった。3時限目「国際社会学入門」は、1512教室という多目的教室で実施。多目的であるが故、講義用にはあまり適さず、教卓とAV卓とがえらく離れた場所にある。その行き来で膝をひねる。講義内容は、前回の続きで「K−POPにおける剽窃(疑惑)の検証」である。原曲とされるJ−POPとK−POPとを比較してゆくのだが、「日本がまだ韓国の大衆文化に目を向けていない頃から、韓国では日本の大衆文化に目を向けていた。結果として剽窃という形をとってしまった曲も多発したが、この事実からも大衆文化交流にフィルターをかけていたのは日本ではなかったか?」という結論を出してみた。4時限目「日本社会(日本人学生用)」は1523教室を2期ぶりに使用する。そして、来週から解説が始まる「日本(人)的コミュニケーション」の前哨戦として、日本人のコミュニケーションの性質を概説。その作業の最後に、DEENとZARDの『翼を広げて』の持つ意味を比較する。しかし、この教室変更も本日のみの暫定措置。来週以降はまた空き教室の状態を見て相談…ということになった。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、相変わらず社会人(外国人)聴講生の欠席が目立つ。さらに、留学生に風邪が流行っているということで、こちらも欠席者が…!? 寂しい教室で、賑やかに日本人の「甘え」について解説する。

全ての講義を終えて校舎の外に出ると、氷の世界にいるような感覚…。ジャンパーを羽織って三島駅へ急ぐ。そして、東京行き直通の東海道線で横浜へ…。今日はグリーン車を利用する。

そういえば、今朝はボケボケしていたため、片浜までキップを使って行かなくてはならなかったのにSuicaで入場してしまい、片浜駅では入場記録のないキップを自動改札に入れて出場(改札の外に出ること)したのだが、そのことをスッカリ忘れていた私は沼津市立看護専門学校での講義後にSuicaで片浜駅に入場しようとして自動改札に嫌われた。「出場記録なし」とデカデカと表示されたことで、今朝の私のボケボケぶりを思い出し、有人改札(兼みどりの窓口)に並んだ。出場処理をしてもらわなければ、Suicaが使えないのである。私の前に並んでいたご婦人が、「お急ぎなら、お先にどうぞ!」と順番を譲ってくださった。「今朝、Suicaで入場してキップで出場してしまったので、ここで出場処理をお願いしたのですが…」という私に、窓口の係員さんは「どこから出たの? キップを確認しないと処理できないからねぇ…」と…。幸いすぐに私の投じたキップが発見されたされたのだが、少々のロスタイムがあったことは否めない。せっかく順番を譲ってくださったご婦人にはもちろんのこと、係員さんにも余計な仕事をさせてしまい、申し訳ない限りである。ご婦人には深々と頭を下げて謝罪したが、「いいんですよ!」と快くお許しをいただいた。

帰宅して「今日はあんまりいいことがなかったよ」と妻に一日の報告をしたのだが、「(片浜駅では)いいことがあったんでしょ!」と言われ、「それもそうかな…」と思った私であった。

何か1つでも「良いこと」があったと思えたら、それを励みに明日も頑張れるのかも…。


11月20日(木)

今朝も寒かった…。両手の人差し指第1関節が、それぞれ “アカギレ” 状態になっていた。これは、かなり痛い!!!

今朝も、湘南新宿ラインと東武東上線を乗り継いで、ふじみ野へ。文京学院大学のスクールバスが来るまでの10分ちょっと、これが寒くてツライ…。それでも、バスに乗り込むとさっきまでの寒さを忘れてしまう…。

1時限目「フィールドワーク論」は、今日から再び「フィールドワークの問題点」にテーマを戻し、「調査する側とされる側の論理」について語る。導入として、情報が如何にカットされたりフィルタリングされるかを、時間を十分にとって説明する。そして、私の経験談などをふまえて出来るだけ具体的に問題点を抽出した。

いつものスクールバスでふじみ野駅に戻り、川越駅構内のソバ屋さんで早めの昼食をとる。川越線のダイヤが若干乱れていたが、それでも無事に大宮に到着する。ホームに降り立ち、デーバッグを背負おうと思って力を入れた時、腰を痛めた。昨日は膝を負傷するし、今日は腰…。満身創痍気味になりながらも、必死に法学部大宮キャンパスを目指した。

大宮駅から乗った路線バスで、オバアサンがオバサンと大きな声でずっとしゃべり続けていた。どうやら、どなたかのお見舞いのため病院へ行くらしいが、そこに入院している人のことが話の中心と見受けた。しかし、声がデカイ! 車内の全ての人が2人の会話を聞いていたハズである。オバアサンが「そういえば○○さんがね、前に胃の摘出手術して、この間は大腸の手術だったでしょ? それなのにピンピンしていてね…、○○さんって健康なのねぇ!」と感心していた。が、それは違うぞ、オバアサン!

3〜4時限目「社会学」は、今週から「問題行動の誤対処」をテーマに、ラストスパートをかけることになる。まずは、現代社会のアノミーについて考察する。3時限目は15分も早く解説が終わってしまったが、4時限目は終業チャイムが鳴るのを教室で聴いた。同じ内容を解説したハズなのに、この時間の違いは何だろう?

帰途、湘南新宿ラインで “仮眠” を取るつもりが、本気で眠ってしまった。新川崎で目が覚めたので横浜で無事に降りられたが、それにしても車内のポカポカさは「眠れ! 眠れ!」と言わんばかりで…。そのため、夜になって本当に眠ろうとしても、なかなか眠れない毎日である。


11月21日(金)

ふと気が付けば…、最近私は1日3食キチンと摂取している。どんなに忙しくても、3食必ず食べる生活…。さらに、朝晩は家で妻の手料理を食べ、お弁当を持って出た日は3食とも妻の手料理…ということになる。もともと私は外食派ではなく、基本的に “家で食べる派” だった。が、独り暮らしが長くなるにつれ、担当講座が増えるにつれ、外食比率が増えていった次第。このところ、栄養バランスが調っていて、健康的な生活…のハズなのだが、今朝も軽い頭痛で目が覚めた。

大宮へ向かう湘南新宿ラインでは、グリーン車を利用した。車内で鎮痛剤を服用し、軽く仮眠…。大宮到着時、痛みは8割程度鎮まっていたが、副作用で体がだるくなり…。それで、大宮駅から法学部大宮キャンパスへ向かうバスに1本乗り遅れてしまう有様。

2時限目「社会学」の講義内容は、昨日と全く同じ。時間の計算もしやすいので話に集中できたのだが、どうやら鎮痛剤の副作用で呂律が回らなくなり、発声に苦労する。それでも、時間内に解説をまとめる。

急いで通信教育部へ移動し、講師室でお弁当を食す。講義の準備をしながら、講義開始を待った。

4時限目の始業チャイムが鳴り、いざ教室へ…と思った時、刷り上げたハズだったプリントがないことに気付いた。要するに、刷り上げたのは別のもので、今日使用するものは作成していなかったのである。急いで印刷機を稼働させていると、「大変ですねぇ、刷り上がったプリントを教室に持って行ってあげましょうか?」と親しい教員が声をかけてくれた。が、間もなく刷り上がりそうだったので、自分で教室へ持って行くことにする。

教室に入り、来週以降の “事務的な” 連絡をし、今週の講義を始めた。そして、教室後方にガムを噛んでいる学生を発見し、「最初から気になって仕方がないんだけれど、君はガムを噛んでいるの? いないの? どっちなの?」と尋ねてみた。が、「まさか、(自分がガムを噛んでいることなんて)バレないだろう!」と信じ込んでいたのだろうか、自分が話しかけられているという意識の皆無状態の学生…。実際、ガムを噛んでいたことがカミングアウトされた。さらに、帽子を脱がない学生も…!? 「教室に入ったら帽子を脱ぐ」という当たり前のことが、どうしてわからないのだろう? 4月から私が講義してきた内容・意義を理解(しようと)していない輩を次々に発見してしまったことで、今年最大の怒りが爆発! せっかく夏休み前あたりから教室の雰囲気を柔らかくしてきたのに、元の木阿弥である。私は私でリズムを乱してしまうし…で、最悪な講義になってしまった。講義内容は「ハラ(腹)」とコミュニケーション…。私は今日、腹を立てたり腹に据えかねないような有様で、さらに腹に落ちない状態が続く。学生は学生で、私の腹を読まざるを得なかったのだろう。講義中にハプニングがあり、解説が一時中断になったりして、自己嫌悪に陥る私…。

気乗りしない講義に、気まずい雰囲気…。後味の悪い状態でフィナーレを迎えそうな、そんな感じがする。再来週は授業アンケートを実施するハズだから、かなり低いスコアになるのだろう。

気持ちを落ち着かせるため、講師室でお茶を飲みながら静かに過ごしていたのだが、長居するのも変な気がしたので、頭を冷やす意味で御茶ノ水駅まで歩くことにした。途中、通行人の女性に「この辺に、主婦の友社ってあります?」と聞かれたが、「この辺のこと、よくわからなくて…。すいません」と謝った。その数秒後、主婦の友社の前を通過した私…。頭を冷やすどころか、ますます自己嫌悪に陥る。そういえば、電車からよく見たビルだった。あぁ…。

「血液型占い」や「星座占い」をよく見るが、この星の人類を血液型で分ければたった4種しか存在しないことになり、星座で運命を分ければ12種しかなく、それらを掛け合わせても48種にしか分けることが出来ない。で、何が言いたいのかというと、携帯電話に配信された「開運メール」によると、今日の運勢48位(最下位)は「O型のみずがめ座」とあったのである。私、O型のみずがめ座…。

今週は、順調に進めそうだった講義で阻害事項がいくつも発生し、心身のバランスは乱れに乱れていた。実は、昨日も講義中にマイクの電池が切れ、マイクケースに同梱されていたスペアの電池に取り替えたところ、1分としないうちにこちらも切れてしまい、ノドの調子が思わしくないのに生声での講義…。運から見放されているような気がしてならない。何だか、自分が嫌いになりそうだ。

ドンヨリした気分で帰宅…。私の想いや熱意(?)から空回りした “妙チクリンな1週間” を振り返れば、余計にゲンナリ…。真剣に仕事をしないほうが良いのだろうか? 手抜きした講義のほうが、疲れないで済むのだろうか? 学生のことなど気にしないで、自分のやりたい講義をすれば良いのだろうか? 私には無理だなぁ…。

「そんな時は、食べて、食べて!」と、温かい料理をたくさん作って待っていてくれた妻…。「今月のぼやき」ならぬ「今月ののろけ」みたい。


11月22日(土)

新しい冷蔵庫が、我が家にやって来た! 今まで使用していたものより、100Lほど容量が大きい! ヨドバシ横浜で購入した新たな冷蔵庫は、コ○マ電機のチラシの価格よりも “かなり” 安かった! ビバ、ヨドバシ横浜! さらに、今まで使用していた冷蔵庫は、今朝になって動かなくなっていて…。安さとタイミングに、妙に感動する我ら夫婦…。

その話は後半に回すとして…。今日は私の所属する研究会の会合があり、中野区に出向いた。が、街の様子がいつもとは違う…。お巡りさんがやけに多いのである。自転車に乗ったお巡りさんが、アチコチで警らしていた。

帰宅すると、妻が玄関まで迎え出て「伯母さんから電話よ!」と…。姫路に住む伯母からの電話だった。しばし、近況報告…。その電話を終えた後、冷蔵庫が運ばれてきた。

今まで使用していた冷蔵庫は、私が独り暮らしを初めて数ヶ月後、知り合いの方から譲り受けたものだった。それまで小型の冷蔵庫を使用していたのだが、それでは生活に必要なものが収容しきれず、「安く冷蔵庫を入手する方法はないかなぁ…」などと言っていたら、知り合いの方が「うちの息子夫婦、新しい冷蔵庫を買ったので、今まで使っていたものを廃品回収に出すって。捨てるハズだったものだから、タダで譲ってもいいって言ってるんだけれど…」というありがたいお話に誘われ、譲っていただいたものを14年間も使い続けていたのである。本来なら捨てられるハズだった冷蔵庫が、その後14年も現役を続けたワケである。ここまで使い続ければ、冷蔵庫も大往生ということだろうか…。

「祝、新しい冷蔵庫到着!」とばかりに、今夜は妻に休暇を与えるべく、外食を決め込んだ。妻のリクエストで、我が家のすぐそばにある中華料理店に入った。私はサンマーメンと半チャーハンを、妻は大チャーハン、そして二人で餃子を1枚…。妻がオーダーした時、お店のオジサンが一瞬の間を置いて「大チャーハン? 大…チャーハン?」と妻の顔を覗き込みながら、「注文は、それで間違いないんだろうね?」というような顔をしていたのが印象的だった。しかし、そんなオジサンの心配をよそに、我々は一気に目の前の料理を平らげてしまった! そして、満腹…満足。

今までキツキツだった冷蔵庫も、今夜からは「スカスカだねぇ…。余裕で全部入っちゃうねぇ…」という状態。冷蔵庫が変わっただけで、我が家は明るくなった。


11月23日(祝)

まず、昨夜のテレビ事情から…。

名取裕子主演の『法医学教室の事件ファイル』を見ていたら、見覚えのある風景が要所要所に…。このドラマの舞台は横浜なので、そういうことは珍しくない。しかし、昨夜のドラマ内に、明らかに我が家の近所が!? 今年1月まで住んでいた旧宅のすぐそばで、このドラマのロケが行われていたとは!? 現住地も旧宅から徒歩5分程度の場所なので、そのロケ地は今でも近所である。誰が見つけたのか、こんな住宅街がロケハンされるとは…。ますます横浜色が濃くなっていく『法医学教室の〜』である。

23:10からNHK総合で放映されている『ファン・ジニ』を見ていたら、「番組の途中ですが…」と緊急ニュースが始まった。その報道によると、さいたま市と中野区で起きた厚生次官連続殺傷事件に関して「自分がやった」と男が警視庁に出頭したという。男は警視庁麹町署には、事件との関連を調べている…という、そんな報道が延々と続いた。「この男が真犯人なら、事件解決に大きく近づくんだけれど…」という思いが強まる我ら夫婦…。

しかし、私が楽しみにしていた『ファン・ジニ』は結局中断されたまま。さらに、その後に楽しみにしていた同局の『ブラタモリ』までもが放映延期となってしまった。タモリにとっては19年ぶりのNHK出演で、「NHK版タモリ倶楽部」との評もある同番組も「日を改めて放送いたします」のテロップ1つでお流れに…。

次官連続殺傷の犯人(とされる男)は、3人を殺傷しただけでも十分すぎるほど罪深いが、妙な時間帯に出頭して私の楽しみにしていた番組を飛ばさせて…と、何から何まで反社会的なことをしでかしたワケである。どこまでも非人道的な輩…。

昨夜、冷蔵庫が届いたお祝い(?)に…と、私と同じ1967年物のワインを開けた。が、「TSUMAのぼやき」にもあるような惨劇に襲われ(ワインコルクがボロボロになり、コルクは抜けずにワインに沈没し、ワインは屑だらけ…)、コルク屑を漉しながら(そのため、いくらかの量のワインが犠牲になったが)フルボトルを一人で1本空けた。そのため、今朝はなかなか起きられず、昼過ぎになってやっと体を起こすことが出来た。しかし、二日酔いの症状などはなく、かえって妻よりもテキパキと動いていた私であった。

シーバスご招待券簡単に昼食をとり、テレビでサスペンスドラマの再放送を見てボケボケしていたが、来年のスケジュール帳をまだ購入していないことを思い出し、みなとみらいのスヌーピータウンショップまで行くことにした。今日の寒さは穏やかで、風さえ吹かなければしのぎやすい一日だった。それで、まず横浜駅まで歩き、そこからシーバスに乗ってみなとみらいを目指すことにした。以前、新聞屋さんからシーバスの招待券をもらったので、それを使用して横浜駅東口からみなとみらいまでの乗船券に引き替えた。海側から臨む夕暮れのポートサイド地区やみなとみらいは、何ともいい雰囲気…。潮の香りも情緒があっていい。しかし、シーバスが陸を離れてゆくほどに風が強くなり、波も若干高くなり、ちょっと寒さが気になってきた。が、再び陸に船首が向きを変え、みなとみらいに接近…。

パシフィコ横浜を歩いてクイーンズスクエアへ入り、大きなクリスマスツリーを眺めながらスヌーピータウンショップへ。当初の目的であるスケジュール帳とともに、ハンカチも一緒に購入する。そして、ジャックモールへ向かい、ニトリで台所用品を購入。その後、お決まりの(?)セキチューへ行き、日用品を購入する。ニトリにしてもセキチューにしても、本当に思ったよりも安く買い物が出来るので、何とも有り難い限りである。

買い物を済ませ、横浜ポルタまで歩き、自然やで夕飯。入店前にポイントカードを金券発券機に挿入し、1500円分の商品券を引き出した。それを代金の一部に充てたのだが、残金をポイント積算しようと思った時、「あっ、カードを金券発券機に挿したままだった!」ということを思い出し、妻が金券発券機までひとっ走り…。横浜には、心の優しい人が多いらしい。機械の上にわかりやすく私のポイントカードが置かれていたという。あぁ、助かった…。昨夜のワインが残っていたのかなぁ…?

…と、こんな感じで休日を過ごした我ら夫婦であった。

本来、明日は今日(勤労感謝の日)の振替休日であるが、私は午後だけ通常講義…。グリーン車はホリデー料金で乗れるから、その点は少しサイフに優しいかも…。


11月24日(祝)

巷では、振替休日である。さらに、3連休の最終日である。そのため、新幹線や東海道線は混雑が容易に予想できた。月曜日はハッピーマンデーがらみで講義回数が少なくなり、時間の調整をするために各大学とも苦心している。国際関係学部では、今日がその調整日となった。

午前中の御殿場看護学校は、カレンダー通りに休校。そのため、かなり遅くまで寝ていられた。それにしても、寒い…。午後から雨が降るという天気予報を聞きながら、昼前に家を出た。

往きは、特急踊り子号を利用して、乗り換え無しで三島へ向かうことにした。横浜駅に到着してみどりの窓口に行くと、長蛇の列…。列に並ぶ気が失せた私は、特急券の自動券売機を利用して特急券と乗車券を購入し、東海道線のホームへ移動した。

最近に限ったことではないが、電車の停車位置がズレて「4ドア」車両の乗降口が「3ドア」と書かれた場所にズレたりして、せっかく作った列が乱れたり、乱れに乗じて “横はいり” する者が現れる。

私が横浜駅のホームで踊り子号を待つため「2ドア」と書かれた乗車位置に立っていたら、入線してきた東海道線が停車位置を2メートル以上オーバーした。乗務員も駅員も「特に問題ない!」と判断したのだろう、そのままドアが開き、客の乗降が始まった。が、停車位置がズレたため、私の立ち位置前にドアが…!? 私はあくまでも「2ドア」の特急踊り子号に乗るために立ち続けているのであって、普通列車に乗るつもりなどない! 「2ドア」と書かれた部分を足で指し示し、「私は、この普通列車には乗らないよ!」と意思表示したのだが、乗客たちはそんな私のアクションを解す余裕もなく…。

勘違いで「早く乗れよ!」と言わんばかりに私の背中をバッグでグイグイ押してきた中学生よ、
今度ぶん殴ってやるからな! (^-^)?○━☆)゜O゜)

しかし、2列車続けてこんな状態が続くとなると、「最近の運転手はウデが悪いのか?」とか「駅のホームの案内表示は適切か?」とか、そんな疑念がフツフツと…。そして、イライラ…。

さらに、やっとの思い(?)で乗り込んだ踊り子号も、絡んだ痰と道中ずっと格闘しているご老人がいたため、車内には「ングッ! クァーッ! ンッ、ンーンッ! カァーッ! ングッ、ングッ!」(以降、エンドレス)という音が響いていて…。

さらに、暑がりな女性客(アンジェラ・アキ風)がいて、自分の座席の窓を全開状態にしていた(やがて半開にまでレベルダウンしたが)

下がる気温、激しい「ングッ、ングッ!」、それらと闘わなくてはならなかった休日出講の私…。

三島駅に降り立った時、雨がパラパラと降り始めた…。傘をさすまでもなかったが、雨粒がとても冷たく、急ぎ足で国際関係学部へ向かった私…。

大学で出勤簿に押印後、今日と水曜日の講義用資料を作成する。そして、4時限目「日本社会(日本人学生用)」の教室へ向かう時には、傘なしでは歩けない状態になっていた。教室のある7号館へ向かいつつ、「学生、ちゃんと教室に来られるのかなぁ?」と少々不安になった。実は、先週水曜日に「この科目は、1523教室を使用することになりました!」などと大々的に言ってしまい、講義後すぐ教務課職員から「水曜日の使用は可能ですが、月曜日は使用できないことが判明しまして…」と言われた。それで、まだ教室に残っていた学生にはマイクを使って「月曜日は1523教室ではありません! 掲示などを見てください!」と伝えられたのだが、すでに退出してしまった学生にはその日のうちには伝えられず…。

だが、私には「日本大学連絡板」という武器がある! 初講時に「講義の前夜までには、必ず連絡板にアクセスしてみてください!」とお願いしておいたので、連絡板に「月曜日は教室を721教室に戻します」と書いておいた。それに、大学にも掲示がアチコチに張り出されるし…と、学生たちを信じることにした。しかし、教室に入ると、かなり学生数が少ない…。「自主的に3連休を決め込んじゃったのかな?」という不安もあったが、「もしかして、掲示も連絡板も見ていないとか!?」という不安も募った。結果、始業チャイムが鳴った頃に教室へ来ていた学生は、いつもの半分弱。それから、五月雨式に学生が教室に入ってきた。掲示も連絡板も見ず、先週水曜日に講義をした1523教室に行っていたのだ! そして、私ではない教員が教室に来て、間違いに気付いた学生や、遅刻して1523教室に入ったものの、目の前に私ではない教員がいて…ということだろう。

講義開始から10分待って、「今回のゴタゴタは、半分は私に原因があるが、それ以外は掲示も連絡板も見なかった学生に責任がある!」という状況を、厳しく指摘したのだが、その最中にも学生がドンドン移動してきて…。しかし、最終的には「教室変更されているのを知って、『面倒だから帰ろうか?』という気にならずに集まってくれたことは、評価に値する」という話で終えてしまった私であった。

今日から、「日本(人)的コミュニケーション」がテーマとなる。ただし、今週は全人類に共通するコミュニケーションの構造を解説するのみ。だが、今週の解説内容をシッカリ理解してもらわないと、来週以降の「日本(人)的」の比較が困難になるので、少しでも時間を節約したいところ。それが、教室移動のゴタゴタによって時間を削減されてしまったため、とにかくテンポ良く話を進めるしかなかった。

講義時間を数分オーバーして、今日語るべき事を全て語る。教室を出ると、雨足が強まり、気温も下がっていた。

妻が、体調を崩し気味…。温暖な静岡とは違い、横浜は気温が低めで、さらに慣れない横浜生活で疲れてしまったのかも知れない。それで、帰りは新幹線を利用することにした。指定席はグリーン車を含め全席完売状態! 自由席特急券を購入して三島駅の新幹線ホームへ向かうと、すでにこだま号が停車中だった。それなのに、運良く着席することが出来た。

急いで家に帰ると、「微熱程度だから大丈夫!」と健気な妻の姿があった。

明日も雨…、気温も上がらないらしい。


11月25日(火)

妻の微熱が、なかなか下がらないらしい…。夫としては不安だが、かといって仕事を休むワケにもいかず。健気にも、今朝も妻は朝食を調えてくれた。

妻の分まで元気に頑張らなくては…とばかりに、7時前の街に出た。湘南新宿ラインで恵比寿に出て、バスで日体大へ。駒沢通りが思いのほかスカスカで、30分程度で日体大のバス停に到着した。

出勤簿に押印し、社会科学研究室で講義の準備にあたる。が、あっと言う間に始業チャイムが鳴る。1時限目「総合科目B」は、前回の続きで「罪」に関する解説。自我と超自我の関連性をもとにして、学生たちと具体的な現象を考えてみた。

講義後、毎度おなじみのサザエさん通りを経由して桜新町駅に向かう。少し早めの昼食をとり、田園都市線と副都心線を乗り継いで小竹向原へ。そこからのんびり日大看護まで20分程度の道のりを歩く。天気が良いと、なぜか歩きたくなる私…。

3時限目「社会学」は、いよいよ「人間関係の諸相と構造」について、特に「地位と役割」についての解説となった。今週と来週でとりあえず解説を完結させることにしているので、今日は「地位」の解説のみ。それでも、先週の復習を念入りに行ったので、90分まるまる講義することに…。しかし、話すべき内容は全て話せた。

今日の講義を全て終え、急いでバス乗り場へ。そして、千川駅で下車し、副都心線に乗り込んだ。新宿三丁目で丸ノ内線に乗り換えて、新宿御苑前で下車した。今日は、年内最後のパステル教室の日である。14時半から教室はスタートしていたのだが、年内最後ということで遅刻してでも参加することにしてた次第。本当は妻も参加したがっていたのだが、体調不良では仕方ない。それで、私ひとり、遅れて教室に駆け込んだ。すでに1枚目の絵を描き終えて、その絵について講評している最中であった。とりあえず、2枚目の絵を描くところには間に合った。急いでバッグからパステルを取り出し、リンゴを描く。最後に、年賀状の図案を考えることになり、当初は2種類のハズが、私だけ最初の1枚を描いていなかったのでオプションで1枚多く描かせていただいた。

17時前、年内の全ての作業が終了した。窓の外はすっかり日が暮れて、新宿のビル群が灯りをともしていた。御苑のほうを眺めていると、東京タワーが見えた。「あれっ、ここから東京タワーが見えていたんだ!」という発見をみんなに伝えると、「あっ、本当! 知らなかった!」と感嘆の声が上がる。教室はマンションの6階にある1室を借りて行われているので、眺望は最高である。

新宿駅から湘南新宿ラインに乗ろうとしたところ、「高崎線内で事故があり、次の平塚行き湘南新宿ラインは25分以上の遅れをもって運行中です。先に新宿駅に到着するのは、横須賀線直通の…」などという構内アナウンスが入った。そこで。山手線のホームへ移動し、品川経由で東神奈川に戻ることにした。

今日は火曜日恒例、サティの得々市である。が、体調不良の妻にお出ましいただくのは酷…と思っていたのだが、当の本人は体調不良をおして東神奈川駅で私の到着を待っていた!? そして、その後はいつもの火曜日と同じく “買いだめ” に走った我ら夫婦…。

買い物を終えると、ポツポツと雨が…。寒さも手伝って、体がブルブル震える…。急いで帰宅したものの、「夕飯、どうしようか?」という課題が残った。私が作っても良かったが、「たまには、手抜きしなさい!」と妻に促し、今夜は外食…。近所のおソバ屋さんで「つけ天」と「カツ丼セット」を注文する。もりそばに天ぷら、温そばにカツ丼…と、ここまで揃えれば大満足! さらに、お味も大満足! これで妻が少しでも回復してくれれば…と願う夫であった。


11月26日(水)

妻の具合は、なかなか良くならず。それでも、私が起床した時には、すでにキッチンにいた妻…。無理していないか…と心配しながら、調えてくれた朝食を平らげた。

まだ暗い道を歩きながら、寒さがますます厳しくなっていることを感じた。横浜駅に到着した時、今夜のテレビ番組の録画予約をし忘れたことに気付き、妻に電話してDVDデッキの操作方法を教えた。一緒に住んでいる妻に、家電の操作方法をあまり教えていなかったのである。頭の中で表示画面やリモコンのボタン位置を思い出しながら、予約方法を指示した。

6時過ぎの横浜駅は、まだまだ人がまばら。そんな中、「ハクシュン!」「ゴホゴホ…」という音がアチコチから聞こえてくる。師走を前に風邪などひくワケにいかないので、沼津までの東海道線はグリーン車を利用することにした。

東海道線のホームで、釣りに向かう一群を見つけた。まだ釣場に着いてもいないのに話の内容が豪快で、聞いているこっちが恥ずかしくなるような…。彼らは、グリーン車の乗車位置に陣取っていた。「グリーン車で釣りへ行くのか? それなら気合いが入っていると言うべきだが、どうも違うような…」という思いが、私の頭を過ぎった。果たして、東海道線が横浜駅に入線すると、自分たちの勘違いに気付いた一群…。釣りのほうも怪しいもんだ!

幸い、今朝はグリーン車内の乗客が少なかった。仮眠を取りつつ、時にミネラルウォーターでノドを湿らし、体調を整えた。

大船で、何とも挙動不審なオバサンがグリーン車に乗り込んできた。そして、アチコチ座席を物色した後、よりによって私の前列の座席に勢いよく座り込んだ。座るや否や、勢いよくシェードを下げ、これまた勢いよくSuicaグリーン券をパチンと天井の認識部にタッチした。そして、座席をリクライニングすると、また元に戻し、またリクライニング…。私が仮眠している最中にオバサンは下車していたようだが、本当に嵐のようなオバサンだった。

熱海から、東海道線はJR東海管轄となる。熱海〜沼津間は、たいていグリーン車がノーチェックとなる。おそらくグリーン券を持っていないサラリーマンや学生たちがワサワサ乗り込んできて、急に車内は賑やかになった。そのまま、沼津に到着! 浜松行きの東海道線に乗り換えて、いつもと同じ時間に片浜到着。

駅前のタクシー乗り場へ行くと、ちょうどタクシーが1台お客さんを乗せて出発したところ。いつもなら2〜3台のタクシーが駅前で待機しているのだが、なぜか今朝は様子が違った。1台だけタクシーが停まっていたのだが、運転手さんは車体やフロントガラスを雑巾で拭きまくっていた。「空車」の表示が出ていたが、その様子から「本当は “迎車” じゃないのか?」と思った私…。運転手さんが私に「藤原様…ですか?」と尋ねてきたので、「違います!」と答える。それにしても、タクシーが来ない…。「今朝は、歩いて行こうかなぁ…」と思った途端、タクシーが5台まとめて片浜駅前に到着した。いつもより若干遅くなったが、無事に沼津市立看護専門学校に到着した。

1時限目「文化人類学」は、今日を含めて残り3コマ…。とりあえず、今日も先週に引き続き「国際化と文化変容」について解説する。今日の中心テーマは、「文化相対主義」と「自文化中心主義」の違いである。具体例を挙げすぎて、予定よりも少し時間がかかってしまった。残り時間を気にし始めると、変に力が入ってしまうらしい。

三島へ移動すると、少し気温が上昇しているような気がした。青い空に清々しさを感じつつ、国際関係学部まで歩く。到着してすぐ、教室変更に係る書類を提出し、講義用資料を印刷する。月曜日に印刷したものの裏に追加印刷するだけで済んだものもあるが、最初から印刷し直さなくてはならないものもあり、少々時間がかかった。

いつもは、3コマ分まとめて持って講義に向かうのだが、今日はいつになく講義用資料が多種に亘り、かなり重たい…ということで、3時限目「国際社会学入門」の資料だけを持って721教室へ。今日から「文化交流・接触の効果」というテーマでの講義となる。これが、この講義にとって最後のテーマである。その1回目として「文化変容」を取り上げた。グローバルな現在において、文化変容は避けては通れない現象である。出来るだけ実例を挙げながら、そのメカニズムを解説する。

4時限目「日本社会(日本人学生用)」は、1523教室で実施。4時限目と5時限目の資料に持ち替えて教室に向かったハズなのだが、なぜか3時限目の資料も持ってきてしまい、「意味ないじゃん! バカだなぁ…」と自分に呆れた私…。落胆しつつ、月曜日の続きで全人類に共通するコミュニケーションの構造を解説する。特に今日は「コンテキスト」の重要性を中心に語る。ここでも出来るだけ実例を挙げながら、具体性を持たせることに留意した。それでも、規定時間内で解説はまとまった。

そのまま、同じ15号館内の移動をし、5時限目「日本社会(留学生用)」へ。教室に入ると、なぜか誰もいない…。講義開始1分前になって、1人だけ教室に入ってきた。チャイムが鳴って1人、また1人…とやって来た。学部生はほぼ全員揃ったが、聴講生は全員欠席。そんな中、今日から「日本(人)的国際観」をテーマに解説をすることにした。初回は、日本人が「平等」と「差別」の意味を取り違えるために生じる問題について。話が順調に進み、さらに留学生たちにも思い当たる話が多かったらしく、妙な共感性の中で講義が進んだ。そのため、話のテンポが良くなって、20分ほど早く解説が終了してしまった。
乗車変更したチケット
学生たちを帰した後、「もしかして、予定していた新幹線よりも早い電車に乗れるかも?」という気持ちが沸き、駆け足で三島駅へ向かう。そして、18時前のひかり号に乗る。予定よりも1時間以上も早く帰宅したため、かなり驚く妻…。妻の体調が悪いのに、在来線でのんびり帰るような心の余裕がなかっただけの話だが、それにしてもJR東海のダイヤ改正は有り難かった。すべての新幹線を新横浜に停車させてくれたので、以前なら三島停車のひかり号は品川までノンストップだったのが、今では新横浜へ25分程度で帰ることが出来るのである。今日のような心境の時は、何とも心強く思える。だが、それは5時限目が早く終了したからであって、通常はこういう具合にはいかない。今日は特別!

そんな日があっても、いいじゃないか…。


11月27日(木)

寝込んだ妻…。それなのに、今朝も朝食が!? 「手抜きしてかまわないから…」と声をかけるが、「そうはいかないよ!」と健気な妻…。

7時前の横浜駅10番線…、そこに横須賀線が停車していた。だが、乗らずに列を作っている人が多い。私と同じで、湘南新宿ラインに乗る人たちである。横浜から新宿や池袋に乗り換え無しで行ける、便利な時代になった。それはそれで喜ばしいのだが、同時に切ない想いも襲ってくる。私は、湘南新宿ラインが「ホリデー快速」だった頃から利用していた。あまり注目されず、利用客もまばらなホリデー快速の新宿行きによく乗っていた。オール2階建て車両(当時、快速アクティーに使用されていた)で運行されていた臨時快速列車が、やがて1時間に1本程度の湘南新宿ラインとして運行されることになり、利用客増によって1時間に3本程度の運行間隔となった。インディーズ時代はそれほど注目されなかったバンドが、メジャーデビューして世間の注目を浴び、新参者のファンたちが “さも” 「昔から応援していました!」的な態度をとるような、そんな感じにも見えた。

加えて、最近のグリーン車利用客の多いこと、多いこと! 以前、グリーン車に乗るには乗車券を新たに購入しなくてはならなかった。東京から横浜までの通勤定期券を持っている人が同区間のグリーン車に乗ろうと思ったら、「定期券ではグリーン車がご利用いただけません! 乗車券を購入してください!」などと注意されている頃から、私はグリーン車を利用してきた。その当時は、いつ乗ってもグリーン車はガラガラ状態で、お客よりも空気を多く運んでいたように思う。それが、ダイヤ改正とルール改正により、グリーン乗車券さえ購入すれば乗車券でも定期券でも回数券でもかまわないことになった途端、グリーン車の満席が当たり前のようになってしまった通勤時間帯…。さも、グリーン車と長い付き合いであるかのような顔をして乗っている人々がいる。私もルール改正の恩恵にあずかっているのだが、何だか悔しい。それが本心。

そんな想いを抱きながら、池袋まで普通車で向かう。もちろん、席は空いていない。池袋で東武東上線の急行に乗り換えて、ふじみ野へ。文京学院大学のスクールバス乗り場へ向かうと、なぜか誰もいない…。「あれっ、今日は休校日だったかな?」と不安に思ってしまうほど、文京関係者の姿が全く見えなかった。10分くらいして、やっと学生や教職員の姿がまばらに見えてきたのだが、今朝のふじみ野駅前はいつもとは違う雰囲気だった。

1時限目「フィールドワーク論」も、今日で折り返し地点を通過する。テーマは相変わらず「フィールドワークの問題点」であるが、今日は特に作業仮説に関する解説を行った。本来、作業仮説については「社会調査論」などの科目で学ぶものだろうが、私の講義を履修している学生のほとんどが社会調査関連の科目を履修せずに受講しているので、社会調査全般について解説しておこうと思った次第である。

講義後、「そういえば、次年度の講義依頼は来たんだったっけ?」ということが頭を過ぎり、学科長である私の兄弟子に問い合わせてみたところ、「来年も続けて担当してもらうことになっているハズだけど…」と言われる。が、念のため、教務課に確認を取ると、「もしかすると、依頼漏れの恐れもありますので、再確認して、メールでご連絡いたします」とのことだった。募る不安…。

スクールバス乗り場に向かおうとしたところ、雨が降り出した。ふじみ野駅に到着した時には、傘をさしたほうが良いほどに雨足が強まっていたが、とりあえずバッグから傘を取り出さずに駅構内へ急ぐ。そして、いつもの電車に乗り、川越駅構内で早めの昼食をとり、川越線で大宮へ移動した。

大宮駅に到着した頃には、「傘なしで歩くのは無謀!」と思わずにいられないほどの雨…。傘をさしながらバス停へ急いだ。今日は道路がメチャクチャ混んでいた。早め早めの移動だったので法学部大宮キャンパスに遅刻することはなかったが、それでも「日大前」の1つ手前のバス停から大学まで7分もかかってしまった。さらに、ハプニングが…!? 大宮区役所近くの道路で、横断歩道を渡らずに横断禁止の道を横断しようとしたジイサンがいた。運悪く中央分離帯に取り残され、渡りきることが出来ずにアタフタしていた。すると、片手を挙げて、道路に降り立ったジイサン…。そして、私の乗っていたバスの前を走行していたタクシーが停車し、ドアを開けた。しかし、ジイサンがタクシーに乗り込む気配がない。それどころか、タクシーの前方へ歩み出て、ある方向を指さしている。どうやらジイサン、タクシーを停めるために手を上げたのではなく、「ワシを渡らせてくれ!」ということで手を上げたらしい。タクシーの運転手に「あそこに行くんだよ!」と自分の行きたい方向を指さし続けていた。タクシーが停車している最中、バスも進むに進めず、何度も信号に引っかかる有様。

3〜4時限目「社会学」は、金曜日のクラスより残時間が1コマ分多い。それで、金曜日では1回で解説が終了するテーマを、木曜日では2回分けて…と思ってみたものの、なかなかうまくゆかない。今日、先週の復習と関連事項の解説をした後、人生における「リセット願望」「リロード願望」について解説をしたのだが、「ここでゆっくり話をすれば、2回分になるかな?」などと考えてアレコレいろんな話を織り込みながらゆ〜っくり講義していたところ、何とも中途半端なところでタイムアップしてしまった。明日、どうしたらよいのだろう?

帰りに、書店で『クッキングパパ』の最新刊を購入した。このマンガも、遂に100巻目! 継続は力なり…。

それにしても、最近の「ぼやき」は長い! 文章が長くなる時は、たいてい疲労がたまっている時である。


11月28日(金)

相変わらず、妻は不調…。さすがに、「今朝は絶対に寝ていなさい!」と妻に念を押し、いつものような “見送り” もなく、家を出た。9時過ぎの湘南新宿ラインは、グリーン車を利用する。駅の売店で買ったワッフルとミネラルウォーターで朝食。少しの仮眠をとり、横浜を出て約1時間で大宮に到着した。が、仮眠中に埼京線の遅延の影響を受けたらしく、大宮到着が3分ほど遅れた。

それでも、さいたま市内の道路が今朝はなぜか空いていたため、法学部大宮キャンパスには予定より早く到着する。2時限目「社会学」の講義内容は昨日と同じため、特に準備することもなく、パソコンの前に鎮座(?)してメールチェックをしながら始業チャイムが鳴るのを待った。教室にいる学生たちは昨日と違うので、少し展開を変更しつつ講義をする。昨日、講義内容を2回に分割しようなどと考えながら講義したため、何だかスッキリしない終わり方をしてしまったが、今日も昨日と同じところで話を終えることにした。木曜日の講義を2分割するのは来週以降…と決め込んだ。

大宮から通信教育部へ移動する途中、秋葉原の駅構内で久々に粋家らーめんを食した。私の好きなラーメン3傑に入るラーメンである。他の2つのラーメンについては、機会を見てここで紹介することにして…。

さて、通信教育部の昼間スクーリングも、今日を含めてあと2回…。だが、1年かけて解説する予定だった範囲は全て語った後なので、その応用編的な内容として三谷幸喜監督『THE 有頂天ホテル』を時間の許す限り再生し、ところどころで一時停止して「今のセリフは…」「今のシーンには…」などと社会学的な解説を加える。三谷監督の作品は、ハッキリと(何を意味しているのか)わからないようなシーンを散りばめて、それらの “点” が後になって一気に結びついて “線” になってゆくストーリー展開が心地良い。

今週の講義を全て終えた…という余韻を味わう暇なく、急いで家に戻る。妻は、朝食も昼食も取れず、ノドが渇いてもベッドから出られなかったという。明日、妻を病院に連れて行かなくては…。

なのに、19時半過ぎに近所のスーパーへ向かった我ら夫婦。今日は冷食のセール! 午前中なら6割引きだったらしいが、午後も20時の閉店まで5割引き…というので、アレコレ買っておく。だが、安さの “ワナ” にはまり、気が付けば3千円近い買い物…。

最近、かつての門下生であるちゃっぴーから何度か連絡があった。「ちゃっぴー」というのは本名ではないが(当たり前!)、彼女を「ちゃっぴー」と名付けたのは私である。彼女は、私が以前勤務していた看護学校の学生だった。准看護師から正看護師への進学課程の1年生に在籍していた頃、どういうワケか「ストレス論」の講義で「ハンドルネーム」について説明しなくてはならないことがあった。「メルアドのアットマークの前の部分をアカウントといって、そこにニックネームだとか好きな名前を付ける人が多くて、それがインターネット上の名前…すなわちハンドルネームになって…」などと説明したのだが、その時「例えば…」と彼女を指さして「じゃあ、君は “ちゃっぴー” ってアカウントにしよう!」などと仮の話をしていたら、いつの間にか「お前は、ちゃっぴーだ!」というノリになり、講義中も「じゃあ次、ちゃっぴー!」などと指名するような状態になっていた。クラスメイトも彼女のことを「ちゃっぴー」と呼ぶようになった。一方で、「先生(=私)は彼女を勝手に “ちゃっぴー” などと呼び、彼女を困らせている」などと答案用紙に書いてくる偽善的学生も現れたのだが、当の本人はメールアドレスを本当に「chappy」に変えるほどの熱の入れようで、いまだに「ちゃっぴー」というハンドルネームを使用し続けている。近日中に、正式なリンクをはるので、それまではこちらから彼女の日常をお楽しみあれ!

とにもかくにも、私のことを忘れずに連絡をし続けてくれる門下生たちの存在が、私にエネルギーを与えてくれている。人間関係の希薄なご時世に、ものすごく喜ばしいことだと思う。

みんな、ありがとう。


11月29日(土)

実は昨日、体調不良の妻を今井医院へ通院させようと思っていた。だが、「一人で通院するのはイヤ!」と妻が言うので、私が急いで帰宅したのだが…。「受診すると必ず妊娠しているかどうか聞かれるから、念のために妊娠検査薬を買ってきて!」と言われ、恥ずかしげもなく薬局で1箱買って帰った。

妻に検査薬の箱を渡した数分後、「ウッソォ〜!?」という声が…。検査薬を覗き込んだところ、何と陽性反応を示している! 一瞬、目の前が真っ暗になる我ら夫婦…。「これは…、何かの間違いだ!」と思えてきたが、ショックで絶句する妻…。

インターネットで「妊娠初期」について調べたら、「風邪に似た症状が出る」と書かれていた。なるほど、それでここ数日、妻は不調だったのか…。

しばらくして、先に立ち直ったのは私のほうだった。私の年齢を考えると、世間では子供が数人いてもおかしくないだろう。それに、子供が欲しくてもなかなか授からない夫婦もいるのだ! それに、働く目的が増える! 働く喜びが増える! そう考えたら、笑顔がこぼれてきた。

すぐ産婦人科を調べてみたが、少子化のあおりで産婦人科の数がどっと減り、さらに産婦人科にも分娩対応していないケースも多々あるという。インターネットと数時間にらめっこした結果、私が生まれた産婦人科で検診してもらうことに決め、就寝。

朝、念のために産婦人科に電話し、診察時間を確認する。そして、京浜急行に乗り、私が41年10ヶ月ほど前に生まれた病院を目指すことにしたのだが…。神奈川駅に着いて、サイフを持って出るのを忘れたことに気付いた私…。どうやら、アタフタしているのは私のほうだったらしい。

病院に入り、待合室で呼ばれるのを待つ。その間にも、出来るだけ妻を落ち着かせようとしたのだが、逆に慌てまくる私…。妻の名前が呼ばれ、診察室へ…。私も立ち上がろうとしたら、「あっ、ご主人は診察後にお呼びしますので…」と看護師さんに言われる。待合室には私ひとり…。何もしないでいるのも手持ち無沙汰なので、置いてあった女性週刊誌を読んでみた。「まぁ、何と品性の欠落した記事なんだろう!?」などと思いながらため息をついていると、「ご主人、診察室へ…」と促される。

診察室に入り、妻の表情やエコー撮影された写真を見て全てを察したのだが、医師から「4週目です。2ヶ月のアタマです。予定日は8月4日ということにしておきましょう」と言われる(ただし、7月23日の説有り!)。そして、エコー撮影された写真には、小さな黒い固まりが見えた。「まだ3ヶ月に入っていないので手足がないのですが…」と説明を受ける。さらに、「分娩する病院を早く決めないといけません! どこで産みますか?」と言われる。神奈川区在住の我ら夫婦が南区の産婦人科に来たことを尋ねられ、「私は以前、この病院で生まれたので、それでまずこちらで…と思いまして」と答えたのだが、「ウチは、10年前に分娩をやめてしまったんだよ」と切ない事実を告げられた。それで、アチコチの分娩対応の病院を紹介してもらったが、これからいろんな意味で忙しくなりそう…。

しかし…、エコー撮影を指さしながら老医師が「ここ、名前をローマ字で入れる時にスペル間違えちゃったんだけど、大丈夫だから…」と、何度も強調していたのだが、スペルのどこにも間違いはなく、「は、はぁ〜」と答えるしかない我ら夫婦であった。

我が子の最初の写真は、手足のないエコー撮影!

子供の誕生石が、7月ならルビーで8月ならペリドット…。「あぁ、誕生石はサファイヤで、星座は乙女座にしたかったなぁ…」とつぶやく妻…。つまり、子供を9月上旬生まれにしたかったらしい。「女の子の夢」なのだそうである。

いずれにせよ、予期せぬことばかり起こる我ら夫婦…。

予期せぬ…と言えば、木曜日に某出講先で確認した次年度の件、「出講依頼者リストから漏れていて、改めて依頼状を送付する」という内容のメールが届いていた。ひとまずホッとする。

とりあえず、そんなハプニングだらけの週末…。


11月30日(日)

早速、アチコチで大反響…!? 「ぼやき」を見た方々から、お祝いメールや掲示板書き込みがあり、さらに朝から実家や親類からも電話があり、祝福されていることの喜びを知る我ら夫婦。「子は鎹(かすがい)」などと言うが、新たな命が妻の中に宿ったことで、以前にも増して両親や兄弟、親類と密な連絡を取ることになった。良いキッカケだなぁ…などと思う。

昨日のことを落ち着いて振り返ると…、私も随分慌てていて、産婦人科で「実は私、41年ちょっと前にこの病院で出産しまして…」などとのたまっていたらしい。「男が出産するかっ!?」などというツッコミを自分に入れつつ、しかし訂正するのもしどろもどろ状態であった。

今日は、体調が優れない妻をベッドで寝かせたまま、実家からの電話でアドバイスを受けながら、インターネットで分娩できる病院を探していた。さらに、公的な補助制度などもあることを知り、「これは、キチンと申請しないと…」と、私が分娩するかのような勢い。

昼過ぎ、肩の違和感が気になった。妻が私の肩を揉んでくれたのだが、体調が優れないのにこんなことをしてもらうワケにいかず、「いいよ! 自分でやるから…」と妻の手をのけたが、妻は「大丈夫だよ!」と言う。しかし、妻は数分前まで「気持ち悪い…」と言いながらベッドで寝ていたのである。妻の健気さがかえって痛々しくなってきたため、

気持ち悪い妻(肩揉みを)やってもらうワケにはいかないでしょ!?

とのたまった私…。

気持ち悪い妻ぁ〜? 本音が出たね…?

と切なげな妻。「あっ、いや、そういうことではなくて、気持ちの悪い妻に…」と言い直しをした私であったが、全く何のフォローにもならず。要するに、「『気持ち悪い』と言っている体調の優れない妻に(肩揉みを)やってもらうワケにはいかない」と言いたかったのであるが…。

夕方、妻と一緒に買い物に出る予定だったのだが、私ひとりで出かけることにした。無理して「一緒に行く!」と言う妻に、おとなしく部屋で休んでいるよう指示して家を出た。外に出た途端、なぜか強い風が吹き始めた。そのため、体感温度は “きわめて” 低い…。妻を連れて来ないで良かったと、心の底から思った私。横浜で旅行代理店へ行き、明後日の高速バスの切符を予約しようと思っていたのだが、一人部屋に取り残されている妻のことが心配になり、「電話で予約を入れられないかな?」と携帯電話を取り出し、横浜駅で電話する。すると、呆気なく予約終了。横浜に来た意味がなくなってしまったため、無理やり(?)明日使うキップを購入して東神奈川へ移動する。昨日テレビでマグロ料理を観た我々は、「何だか、赤身の魚が食べたくなったねぇ…」などと話していたため、今夜は私がマグロをはじめとする各種のヅケ丼を作ることにした。

「帰宅したら米を炊いて、味噌汁を作って…」などと考えながら家に戻ると、キッチンで私の弁当と今夜の味噌汁を作っている妻…。しばらく横になっていたら体調が良くなってきて、それで少し体を動かそうと思ったという。「無理だけはしないでね!」と念を押し、私はその傍らでヅケ丼の調理に取りかかった。
清水の七夕まつりで書いた短冊
「しかし、なぜこのタイミングで妊娠なんだろうねぇ…」と夫婦で話をしていた時、7月6日のことを思い出した。その日、我ら夫婦は清水の七夕祭りに行ってきた。付き合い始めた頃から、この七夕祭りの簡易神社で短冊を書いて吊し、それが “そこそこ” 叶っていたものだから、祭りに来るたびに短冊を書いてきた。今年7月、例年のように短冊に向かって「何を叶えてもらおうかな?」などと考えていたのだが、横で妻が

元気な赤ちゃんを授かりますように

と短冊に書いているのを見た。その時は「いずれは、元気な赤ちゃんを授かりたいなぁ…」と思っていたのだが…。その約4ヶ月後に着床していたとは…!? とりあえず、来年も七夕祭りへ行き、赤ちゃんを授かったお礼をしなくては…。

ということで、今日で11月も終わる。明日から師走…。今年はまだ1ヶ月残っているが、結婚に妊娠に…と、驚くような勢いで人生の岐路を渡り歩いたような気がする。


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