2004年7月のぼやき



7月1日(木)

いよいよ2004年の後半戦がスタート!…と勢い勇んだのだが、いきなり寝坊した。夏バテの前に “梅雨バテ” したような気がする。しかし、ここでくじけているわけにはいかない。急いで身仕度を調え、日本大学松戸歯学部へ向けて出発。松戸駅には8時半過ぎの到着したが、バスに乗っていたのでは遅刻ギリギリ…。仕方なくタクシーで大学へ向かう。ちょっとイタい出費である。

その後、通信教育部も法学部も無事に講義を進めたが、やはり湿気がツライ。余計な体力を消費しているような感じがする。私の学生時代、教室にエアコンがあるなんてことは考えられず、夏は暖房、冬は冷房が入るような感じであった。今では、「先生、ちょっと教室が寒いので…」などと夏の講義中に学生が申し出る時代となった。贅沢な悩みだなぁ…と思う次第。


7月4日(日)

週末は “梅雨バテ” の影響(?)で、キャンパスからキャンパスへの移動にえらく時間がかかり、先月よりも余計な体力を消耗してしまったような気がする。それで、帰宅してパソコンに向かったところでメールチェックと翌日の講義の準備が最優先され、「ぼやき」の更新が滞ってしまった次第である。

金曜日(2日)の法学部の講義中、ノドの炎症らしきものが気になり(咳は少なくなったが、まだ何やらモヤモヤしたものを感じる)、「あぁ、これが私の体力を奪う原因の一つなんだなぁ…」と、しみじみ思ってしまった。ノドが荒れたら出来るだけノドを安静に…ということになるが、私のような職業では適わぬ対処法である。ノドを使わないで講義をすることが出来たら、どんなに楽だろう? しかし、私の性格上、そんなことが出来るハズがない! ここはひとつ、いつもよりも水分を多めにとって、出来るだけノドの保湿に努めるようにしたほうが良さそうだ。

そのため、ここ数日は手洗いに向かう回数が微妙に増えている。別の病気か?…と心配になったが、回数と量の兼ね合いから、病気ではないらしいことがわかり、ホッとする。

先月の話だが、ラーメン特集のテレビ番組を観てたら、無性にラーメンが食べたくなってしまった。インスタントラーメンではなく、本格的なラーメンを…である。別にテレビで紹介されるような店でなくてもいい、とにかくうまいラーメンが食べたくて仕方がなかった。よって、定食屋が片手間に作るようなラーメンなどは絶対に頼むまいと心に誓って数週間…。昨日、知人に教えられたラーメン屋で、やっとその想いを遂げることになった。大きいとは言えない店構えで、夫婦だけで切り盛りしている店なのだが、そのラーメンのスープ(魚介系ベースと思われる)のうまいこと! 私はカニ玉ワンタンラーメンを注文したのだが、カニ玉のフワフワぶりに陶酔。久々に満足して店を出た。ここで店名をお教えしたいところだが、大挙して押しかけられると私の座る場所が無くなってしまいそうなので…。

何か一つ「食べたいもの」を決めたら、とことん自分を追い込んで(我慢して)から想いを遂げる…というのは、ひと味もふた味も違った楽しみ方ができるかもしれない。


7月6日(火)

本当なら今日は、帝京高等看護学院の講師会に出席予定であった。しかし、治まりかけていた咳がまたぶり返し、知人にも「今日はあまりしゃべらないで、耳鼻咽喉科で診てもらったほうが…」と言われ、帝京には断りの電話を入れて通院することにした。

今回お世話になった耳鼻咽喉科は、実は通うのが初めてである。以前、とある専門家から「あなたの場合、鼻にアレルギーの気があるかも知れない。それがノドに悪影響を及ぼしている可能性がある」と言われたことがあるので、アレルギー科も開設している病院を探して行ってみた。初めての病院というのは、いろいろと質問されることがあり、大変なことは大変なのだが、それで正しく治療してもらえるのなら…。

名前が呼ばれ、診察室に入った。医師が「どうなさいました?」と尋ねてこられたが、その時「ゴホンゴホン」と私が咳き込むと、「あぁ、わかりました」と、症状を言葉で伝えずに診察が始まった。専門家は鋭い。「ではまず、鼻から見せて下さい」と、鼻の粘液をチェック。それを顕微鏡で調べる。そして、「ちょっと、鼻にアレルギーがあるみたいですねぇ…」と、以前言われたのと同じことを言われる。そして、「初めてなので、耳も見せて下さい」と耳のチェック。そして、ノド…。声帯が充血していることもわかった。ただし、「声帯の充血が咳の原因ではなく、咳によって声帯が充血していると見るのが理に適っていて…」とのこと。たくさんの種類の薬を処方されたが、無駄な検査、無駄な投薬は一切なし。なかなか感じの良い病院に巡り会った。

話は一変。先週の火曜日、私の参加させていただいた班研究の調査結果をNHK総合「クローズアップ現代」で紹介されたということは「ぼやき」でも述べた通りだが、その番組の放映日前に内容紹介をプリントして、「時間と興味のある方は、是非ご覧ください」と書き添えて出講先で配布した。しかし、放映後に「番組、見た人いますか?」と聞くと、1クラスで2〜3人程度しか手を挙げない。「時間と興味があれば…とは書いたが、担当者がプリントを配布したことを考えれば、絶対に見てもらいたいという気持ちの表れであることをなぜ理解しようとしない?」と学生に問いかけてみた。が、雰囲気は冷めたものである。「社会」の定義をくどいほど教えてきた結果がこれか? 「思いやりを持ち、足並みを揃え、自分がして欲しいことを相手にもしてあげようとする」という気持ちなくして「社会」は成立しないということを実践する場ではなかったのか?

単位さえもらえたらそれでよい…というような空気の漂う中、「本当に、それで講義内容を理解したのかね?」と不安になる今日この頃である。


7月7日(水)

七夕である。しかし、七夕どころではない。朝イチの講義から夜間スクーリングまで、息つく暇もないほど…。

先週、日本大学国際関係学部の「人間と社会T」が静岡県内の記録的大雨のために終日休講になったため、補講をすることになった。ただ、補講期間中に実施するのが難しいため、通常授業期間中に実施するしか選択肢がなくなってしまった。その結果、火曜日の6時限目に実施することになったのだが、火曜日では出席出来ないという学生が数名いたので、月曜日の6時限目にも補講をすることになった。冷静に考えてみれば、月曜日は通常、2時限目から5時限目まで4コマ連続で講義を担当する日である。そこへ6時限目の補講が入ると、1日で5コマ連続講義ということになる。大丈夫だろうか?…と、今からちょっと心配になっている私である。

今日は、生ぬるい空気がモワ〜ンと立ちこめる一日だった。駅から大学への移動、大学から駅への移動と、ちょっと歩いただけで体中が汗だらけになってしまうほど、湿度が高かった。暑さと湿気で、いつもならなんて事のない道のりが、長く険しいもののように感じてしまう。そして、(昨日から飲み始めた薬の副作用もあって)けだるさが私を包み込む…。通信教育部の夜間スクーリングまで無事にこなせたのが奇跡のようにさえ思えた。

夜間スクーリングは、来週で終講である。来週は今までの講義のまとめと質問、そして終講試験ということで、講義らしい講義は今日が最後になる。全員がキチンと合格出来るかどうか、学生よりも私のほうが緊張してしまうような有様である。他の学部の講義も、来週で一段落つく。前期で終講の科目もいくつかあるため、中途半端な終講にならないように気を付けなくてはならない。

明日も朝早いというのに、明日提出の試験問題(2種類)がまだ出来ていない…。問題は既に作成してあり、パソコンにあるそのデータをプリントアウトして、切り貼りするだけなのだが、プリンターがなかなかいうことを聞いてくれない…。


7月8日(木)

結局、昨日の七夕には、何の願掛けも出来ずじまい…。おまけに、プリンターの調子が思わしくなかったため、早寝も適わず。朝起きるのが、本当にツラかった。

とはいえ、あともう少しで夏休みである。木曜日の講義も、来週でとりあえず一休み。ただし、日本大学松戸歯学部は前期のみの開講科目であるため、来週で終講となる。寂しい限り…。

今日の気温は体温を超えていたようで、電車やバスから降りると、一瞬クラッとめまいがした。神保町駅から日本大学通信教育部への移動に、10分以上かかってしまったのは、おそらくそのせいだろう。なのに、教室でぶるぶる震えている学生が多いを見ては、先週もぼやいた通り、贅沢な時代であることを思い知らされるのである。

日本大学法学部の講義中、声の高い部分が出なくなった。学生には気付かれないように少々 “ファルセット系” の発声をしてごまかしたのだが、自分をごまかしきれるわけがない。ノドの疲労は全身にけだるさを覚えさせる。帰途、あまり乗り換えをしないで済むように…と、神保町駅から都営三田線の武蔵小杉行きに乗り、終点まで一眠り。武蔵小杉から東横線に乗り換えて、反町まで一眠り。

反町駅を利用するのは何ヶ月ぶりだろう? 久々過ぎるので、駅前のスーパーで久々に買い物をして帰った。しばらく見ないうちに、ディスプレーも品揃えも、そして店員の雰囲気もすっかり変わっていた。このスーパーの良いところは、24時間営業というところ。コンビニと違って、品揃えは豊富で、オマケに安い! ただ以前、夜中の店員の質が悪くて、それでしばらく利用するのをやめていた…ということもある。

はてさて、明日を乗り切れば今週の仕事が終わる。このまま無休講で頑張ろう!


7月9日(金)

日本大学国際関係学部の「国際社会学入門」が終講した。いつかは担当したいと思っていた科目だったため、かなり肩に力が入ってしまったことは否めない。が、全体的に “期待しすぎてしまった” こともあって、そのギャップに悩み続けながらの講義であったことも事実である。こうして今日、終講までたどり着いたことは喜びである反面、これでもう私の講義を履修しない(出来ない)学生が多数いることに寂しさを覚えた次第。

「社会学」のほうは月曜日とのセメスター制なので、来週また同じ学生たちと会うことが出来るが、別れは着実に近づいている…。

4時限目の「社会学」を終えて講師室に戻ったところ、私の携帯電話にメールの着信を示すマークが…。そのメールによって、大学時代の恩師のお父様が逝去されたことを知る。このところ、こういう訃報が多すぎて、少々落ち込みながら新幹線に乗り込んだ。

法学部の「社会学」金曜日クラスも、今日でとりあえず前期終了。

こうして、ひとつひとつ、私の講義が幕を閉じたり中休みに入っていく…。


7月12日(月)

日本大学国際関係学部の講義も、いよいよ前半戦終了のゴングが鳴り始めた。今日で「社会学」が終講。週2時間のセメスターであったため、全部で25回の講義をこなしたことになる。よくもまぁ、半期25回も学生たちは付き合ってくれたものだ…と、感謝の気持ちを覚える次第。

しかし、今日は久々にハードワーク(?)をこなしたような気がする。本来、月曜日は2時限目から5時限目までの4コマ担当の日であるが、6月末の大雨による「人間と社会T」休講分の補いを今日と明日の(それぞれ)6時限目に入れ込んだこともあり、今日は5コマ連続講義ということになったのである! 20代の頃は、1〜3時限目と6〜7時限目というような感じで、1日5コマを担当していたこともあるが、それとて間に(移動も含めて)インターバルがあったわけで…、今日はまったくの未知の領域であった。そのため、なるべく声を出さない、体力を消耗しないような方法を考えた。

2時限目の「日本社会」は、DVDを使って留学生たちに日韓「とっとこハム太郎」比較をさせ、いつもの講義の1/3程度しか話をしないで済んだ(が、目を離しているスキに勝手な作業をしている学生がいたり、別の講義の試験勉強で休んだ学生がいることが判明して、気落ちする)。4時限目の「日本の社会」でもDVDを途中で使用したものの、声を出す時間はいつもの2/3程度にしか抑えられなかった。3時限目の「社会変動論」、5時限目の「社会学」は、いつもとほぼ同レベル。そして、いよいよ6時間目に突入…。

火曜日が本来の補講日なので、今日は予備日的な位置づけである。が、教室に行くと、そこには50名以上の学生が…。まだレギュラー講義が水曜日に控えているのだが、補講で「まとめ」的な話をすることになっていた。「まだ、終講していないのに “まとめ” を語るのも、ちょっと変ですねぇ…」という私の発言(ここで、ややウケ)で補講スタート。もしかすると、今日いちばん学生たちの熱さを感じたのは、この補講だったかも知れない。こちらの都合で6時限目に集まってもらうことになってしまったのに、雰囲気はいつもと変わりがない…というよりも、何だかいつもよりも学生たちのノリが良かった。もしかすると、朝イチよりも夜のほうが、学生たちも意識がハッキリしているのかも…。なるべく早めに講義を終えて、学生たちにも早めに帰途についてもらおうということで、19:05過ぎに話をまとめる。すると、学生のひとりが、「わざわざ6時限目に講義をしてくださり、ありがとうございました」とお礼を言いにやって来た。「いやいや、本来ならレギュラー時間内に話をまとめなくてはならないところを、こちらの手際の悪さで補講せざるを得なくなってしまったんだから、むしろ私が学生たちに感謝しなくてはならないんですよ」と返答。でも、こうやって自分の仕事を感謝の心でとらえてくれている学生がいることが嬉しかった。

夕方、ちょっとまとまった雨が降ったキャンパスも、補講終了時にはすっかり上がっていた。5コマ連続講義をやり遂げた達成感(自己満足とも言う)と、どの講義でも協力的な学生がいることがわかり、何となく今日は清々しい気分で家路に就けたようである。


7月13日(火)

今日も、日本大学国際関係学部「人間と社会T」の補講を実施した。しかし、その開始時間が18時から…。

昼間、先週訪ねた耳鼻咽喉科へ行き、ノドの調子を報告する。そして、先週同様の薬を処方された。薬局で薬を受け取って外に出ると、空気が体中にまとわりつくような感じがした。暑い…暑すぎる…。

そして、新幹線に乗り込んだ私は、三島を目指したのである。新幹線内はエアコンが効いていて快適であったが、ひとたび車外に出ると、厳しい現実に直面する…。

17時過ぎ、国際関係学部到着。講師室で出勤簿をめくると、そこには私の名前が手書きで載せられていた。「あっ、先生、今日も補講でしたね? もしかして、これだけのために…?」という職員の問いかけに、「この時間しか、学生との都合がつかなかったんです…」と答える私。補講会場が15号館という “かなり” 音響設備の素晴らしい校舎であるため、講義をするためにはカギを借りなくてはならない。カギを借りて、音響関連のラックを開け、さらにマイク関連のセッティング画面を立ち上げるためにも同じカギが必要となる。以前、15号館を半期間だけ使用したことがあるが、とにかくAV機器の品揃えが素晴らしい!

15号館1階の国際研究室でカギを借り、1555教室へ。そこには、レギュラー授業さながらの雰囲気で集まっている学生たちの顔、顔、顔…。そして、昨日と同内容の補講が始まった。

昨日は60分程度で補講を切り上げたのだが、妙に自分が盛り上がってしまい、気が付けば補講開始から70分経過…。このまま話し続けると際限がなくなってしまいそうだったので、19:15で補講を終了する。

再び音響関連のカギを掛け、15号館をあとにした。すでに国際研究室は誰もいない状態となっていたため、守衛さんにカギを預けて帰途につく。「やれやれ、やっと補講をすべて終えることが出来た」とホッとした瞬間、大事なことを思い出した。明日でこの「人間と社会T」と通信教育部の夜間春期スクーリング「社会学」は終講となるのだが、夜間のほうはそのまま終講試験を実施しなくてはならないのである。それを思い出した瞬間、右肩に痛みが発生…。教師である私が学生以上に緊張している事を知る。


7月14日(水)

日本大学国際関係学部「人間と社会T」が終講した。昨日、一昨日と2日間に亘って「補講」を行い、そこで講義のまとめはしてあるので、種を明かした手品をするような心地であったが、何とか学生たちへも新鮮な感動(?)を与えたいということで、いろいろなネタを仕込んでおいた。その甲斐あってか、好感触で終講を迎えることが出来た(ような気がする)。受講学生たちには、本当に感謝しても感謝し尽くせない思いである。

その後、講師室で少しくつろいだ後、三島駅へ向かう。11時半の新幹線に乗り込み、東京駅へ。次の仕事までに時間的な余裕があったので、王子に出てみた。以前は良く、王子でバスに乗り換えて帝京へ向かったものである。久々にそのルートで帝京入りしてみようと思い、王子駅で下車。そこで昼食をとり、バスで帝京へ…と思いきや、次のバスまで20分待ち状態!? 仕方なく、別ルートのバスに乗り込み、少し歩いて帝京入りした。

帝京高等看護学院第二看護科の講義も、今日をこなせば残り1回である。要するに、来週の講義で終講となるわけである。そして、終講は「第二看護科での講義の終了」を意味する。何となく切ない気持ちが募るが、せめて最後の2回くらいはめいっぱい明るく講義しようと自分に言い聞かせ、学生たちの待つ教室へ…。

そして、今日の一番緊張を強いられるイベントが…。通信教育部の夜間春期スクーリング「社会学」が今日で終講し、試験まで行うことになっているのである。いつものように、17時過ぎに通信教育部の講義校舎に行き、講師室で講義の準備をして、講義教室のある経済学部本館へと向かった。梅雨が明けているのに、まだまだ重苦しく粘っこい空気が私の体にへばりつく。その空気をかき分けて歩くだけでも、かなりの体力を消耗する。

18時半、いよいよ最後の講義に向かう私。最初に講義アンケートを行い、そして先週までの6週間で語ってきたことを簡単に振り返り、試験対策とする。そして、19:40から60分間、終講試験が始まったのである。

試験開始前、「もし可能であれば、今日中に採点して、採点表と答案用紙をそのまま提出してみませんか?」と通信教育部の職員に言われ、「人数的に可能だと思うので、やってみます」と答えた。実際、このスクーリングの登録学生数は10名で、レギュラーメンバーが9名。1名は、登録だけして、一度たりとも姿を現さなかった訳である。しかし、今日の出席者は8名…。1名、試験を受けずにスクーリングを終えてしまったことになる。結局、登録10名中、8名受験という事に相成った。答案用紙をすべて回収し、講師室ですぐに採点にかかったが、ほんの10分ほどで全員の採点が終了。とにかく読みやすく、わかりやすく、採点しやすい答案であった。そして、平均点もかなり高めであった。出席状況を平常点として加えたということもあるのだが、それにしても採点していてこちらが嬉しくなるような答案ばかりであった。

7週間、水曜日の夜を頑張ってきた学生たちへの感謝の気持ちと、自分へのご褒美(?)としてささやかな祝杯を一人であげ、気分良く帰途についた。夜間スクーリング参加学生のみなさん、本当にお疲れ様でした。


7月15日(木)

日本大学松戸歯学部の「社会学」が今日で終講し、通信教育部と法学部の講義も前半戦終了。今日は今年度前半の大事な日であった…はずなのに、寝坊した。ただ、大寝坊ではなく、予定よりも30分余計に寝てしまったぐらいの寝坊である。が、朝の30分は非常に大きい。電車の混み具合も30分違えば大きく違う。6時半に起きる予定が、7時起床となってしまったわけである。

起きてすぐにヒゲを剃り、顔を洗い、着替えて、横浜駅を7:18に出る東海道線に乗り込んだ。何という早業!…と、自分の動作の機敏さに惚れ惚れするも、「寝坊さえしなければ、慌てずに済んだんだ」ということを思い出す。今日は通信教育部の講義でパソコンとビデオを使用することになっており、自分のパソコンを持って移動することになる。ノートパソコンとはいえ、かなり重い。こんな重たいパソコンを持って混雑した車内に乗り込んでいく勇気が失せた私は、グリーン券を買い、東京までグリーン車で移動した。久々に、朝の通勤をゆったりとした車内で過ごせたので、寝坊して慌てた気持ちも幾分おさまったようであった。

松戸歯学部での “今年度最後” の講義は、今までのまとめを行い、試験対策をし、いつもより早めに終了した。が、1人の学生が「先生、テキストにブタの絵を描いてください」とリクエストしてきたのでそれに応じたところ、「私も!」「僕も!」ということで、講義教室はさながらサイン会状態になってしまった。20人以上にブタの絵を描き、サインをする…。何だか照れくさいような、嬉しいような…。

通信教育部では、先月29日にNHK総合で放映された「クローズアップ現代」のビデオを見せ、さらにパソコンを使って必要箇所の詳細データやクロス集計結果などを紹介した。当初、講義時間が余るのではないか…と思われたのだが、気が付けば終了時間間近。ちょうど良いところでチャイムが鳴る。

その後、重い荷物を背負いながら神保町へ向かう。ビデオヘッドクリーナーを探して歩き回り、神保町交差点にあるキムラヤで湿式・乾式セットになったものを見つける。

その後、法学部へ入り、今週最後の講義を担当し、再び重い荷物を背負って神保町へと消えた私であった。


7月19日(祝)

更新が滞ってしまったのには、ワケがある…。

1つは、両肩が交互に痛み、とてもパソコンに向かえる状態ではなかったということ。今1つは、前期終了前に最終確認をしておかなくてはならなかった作業が山積していたこと。いずれにせよ、自分の不摂生と無計画さが招いたことだけに、情けない限りである。

先週末、久々に藤沢を訪ね、カット&パーマをお願いした。約束は午前中であったのに、私の周囲で「パソコンの調子がおかしい…」という悲鳴(?)を聞き、それでパソコンの様子を見てみると、大したことはないものの少々ややこしい状態になっていて…。結論から言うと、パソコンの使える状態には戻っているものの、まだまだ(設定などの点で)手を加える余地を残してしまった。そして、私は横浜から大船まで特急踊り子号に乗るハメになったということ。ただ、JRの制度改革はたまに “利用客本位” のことをしてくれて、JR東日本管内の特急(ただし、B特急扱いのものに限る)50キロ以内に自由席で乗車する場合、500円で済むから嬉しい。グリーン車に乗るより安く済むのである! それで私は、500円を払って横浜から大船まで、特急に乗った次第である。しかし、大船に到着したのが12時前。急いでバス乗り場へ走ったところ、ちょうど駐車場から目的のバスがバス停に向かっているのを見た。急ぎ飛び乗ったものの、藤沢到着は12:20…。大遅刻であった。

昨日、家電量販店へ行き、DVDレコーダーを探してみた。どうも私が主戦機として使用しているVHSデッキの調子がおかしく、音声がキチンと記録されなくなってしまったのである。ノイズがひどく、さらに音が大きくなったり小さくなったり…。湿式・乾式のビデオヘッドクリーナーをかけてみたが、一向に良くならない…。人に相談してみたところ、それはデッキの寿命では?…ということになった。そういえばこの主戦機、私が一人暮らしを初めてすぐの購入だったから、10年は使用したことになる。それじゃあ壊れても仕方がないだろう…と、買い換えを決めた次第である。先日、日本大学通信教育部での講義でビデオを上映した際、やたらとノイズや音ムラが気になったので、仕事への支障も考えてのことである。が、世の中には魅力的な機能満載のDVDレコーダーはたくさんある。金に糸目をつけない状態であれば、私の心まで満足させてくれるようなものも購入出来ただろう。しかし、私はそんな裕福な生活をしているワケではない。DVDレコーダーを購入したがため、向こう数ヶ月の食事を切りつめなくてはならないようになってしまうようでは困る。そこで、お手ごろ価格のものを探してみた。数件見比べて、最初に訪ねたヤマダ電機にあったものを購入することにした。かなり割引された価格であるが故に、機能は多少 “縮小傾向” にある。しかし、DVD−R/RW使用で10時間録画…おまけに編集可能とくれば、これは “買い” である。

今日はひたすら休養日。仕事に関することはほとんどせず、あまり出歩かず、それでも夜は知り合いと焼き肉を食べに出かけて酷暑に打ち勝った目の体力を付けてきた。暑さを苦と感じなくするためには、この暑さを楽しめばいいのかも知れない。たとえば、「暑いから、ビールが旨い!」とか「暑いから、スタミナのつきそうなものを食べよう!」などというように、イベントで盛り上がる…。あまり冷房が好きでない私は(すぐに肩が痛くなってしまうため…)、この暑さをとにかく楽しもうと思う。

しかし、日本海側ではそんな気楽なことを言っていられないような状況…。新潟や福井では、大雨によって堤防が決壊したり、床下に浸水したりして、町が濁流に呑み込まれているところもある。この局面を、犠牲者が一人でも少ない状態で乗り切れるよう祈るのみ。


7月22日(木)

昨日、帝京高等看護学院第二看護科において私が担当する講義が最終回を迎えた。来年度から、第二看護科は募集を停止し、第一看護科のみの学校となる。もともと私は第一看護科の講義を担当するために呼ばれたのだが、縁あって第二看護科の新カリキュラム設定時に、「ストレス論」「医療社会学」の担当となったのである。

それから6年間だけの第二看護科担当であったが、やけに密度の濃い6年間だったように思う。「医療社会学」は「社会学」と抱き合わせで単位認定することになっており、その「社会学」担当が佐藤先生であった…というように、私の人生において影響力のある様々な出会いがそこにあった。

そんな第二看護科最終講義日、まず日本大学国際関係学部で「人間と社会T」の試験監督をし、それから新幹線で帝京へと移動した。「人間と社会T」の履修登録者193名中、151名が受験。試験会場となった1544教室は満員御礼状態であった。

監督終了後の暑さ厳しい中、三島駅の新幹線待合室へ急ぐ。そこでゆっくり座りつつ電車を待とうと思ったのだが、何と、北京からの訪日団(何が目的の訪日なのかはわからない)一行が待合室のほとんどを占拠している状態であった。おまけに、見るもの聞くものすべてが珍しいようで、彼らは落ち着きなく(団員の大半は中学生か高校生らしき年代)、でも日本人の子どもに積極的に英語で話しかけたりしているのを見ると、何となく微笑ましく思えてくる。

第二看護科での最終講義は、14時半に始まった。最後に時間切れ状態があるとマズイので、プリントを用意して講義にのぞんだ。そして、講義の最後に、佐藤先生もお呼びして記念写真を撮ることにした。その後、17時から十条駅前の居酒屋で第二看護科有志による懇親会があり、佐藤先生と一緒に参加させてもらった。

そして今日、日本大学松戸歯学部で「社会学」の終講試験が行われた。監督は松戸歯学部の専任教員および職員の方々が担当してくださるのだが、何か試験中にトラブルが発生したらいけないので、試験時間中は私も講師室で待機することにした。そして、答案回収後、即採点! 履修登録者30名全員が受験し、それなりに結果を出してくれたのでホッとする。

明日も試験監督が入っているのだが、試験中は学生よりも私のほうが緊張しているかも知れない。学生の成績すなわち「私の講義への評価」ということになるし、自分の反省点を思い知らされる時もある。逆に、学生たちが高得点を立て続けに出してくれると、私も「この仕事をしていて、本当に良かった!」と思えてくる。いったい、どちらの気持ちを多く感じることになるのか、それを思うと落ち着かなくなってくるのである。

とりあえず、私の苦悩はまだまだ続くようである。


7月25日(日)

15日(木)の日本大学松戸歯学部「社会学」終講時にサイン会のような状態になったことを書いたが、21日(水)の帝京高等看護学院第二看護科「医療社会学」終講時にも、同様の状態になった。先週・今週と、今までにないほどのブタの絵を描いた。それもすべて同じポーズのブタである。ポーズを変えると「私は○○で…」「じゃあ、私は××で…」などと注文が来そうな気がしたので、それなら全員に同じポーズのブタを書いてあげれば問題ないだろうと思ったのである。

私の創造したブタではあるが、これだけ愛してもらえたら、生まれてきた価値があるというものだろう。

一昨日、日本大学国際関係学部の「国際社会学入門」の試験監督を行った。この講義も履修登録者160名という大所帯で、さらに「出席実績のため」の出席者も多かったため、途中から出席を取らずに講義を展開した関係で、通常の出席者は80名程度であったが、試験会場で受験者数をカウントしたところ、140名近くが受験していることがわかった。ということは、ほとんど講義を聴かずに試験だけ受けに来た輩が60名近くいるということになる。その上、「論述試験だから、出来なくて当然」というような防衛機制に走る学生のいたため、今も私は恐ろしくて採点に着手していない状態である(おまけに、一番最初の答案は、1行だけ書かれて終わっているし…)

それにしても、何を目的に大学に来て、何を目的に講義に出ているのか、その「目的」が見えない学生が多くなってきた。講義を受けたくて教室に来ているのだと思いきや、私の話をつまらなそうな顔をして聴いている輩もいれば、別の作業をしている輩もいる。そこで私は、「国際社会学入門」に関しては出欠を取らないという方針に切り替え、本当に講義を聴きたいという目的で教室に来る学生だけを相手にすることにした。が、出席を取らないと宣言した途端に教室に姿を現さなくなったクセに、それでも図々しく終講試験を受けに来るとんでもない学生が多いことで私の怒りは最高潮に達した。おまけに、そういう輩は、私が何を指示しても言うことをきかない。「教室後方のドアを閉めてください」と私が言っても、誰も動こうとしない。それでいざ、試験が始まると、講義内容をほとんど聴いていないものだから、適当なことばかり書いてくる。講義に来なくなった時点で、何で単位取得を諦めないんだろう? 危機管理のなさと、都合良さに呆れかえるばかり。

私が学生時代は、学生が教師に対してアンケートで意見するなんてことは決して有り得なかった。しかし、私が教師になって、今や学生たちからアンケートをとり、対してマジメに来てもいなかった輩から誹謗中傷される時代になった。2007年からは、「高望みさえしなければ」全員大学に入れる時代になるという。何だかなぁ…。


7月26日(月)

日本大学国際関係学部「社会学」の終講試験が行われ、監督をしてきた。受講人数の関係で監督補助者がつかないということだったので、自分の荷物をすべて試験会場に持ち込んだ。すると、とある女子学生が私のDバッグを見るや否や「先生のリュック、あれ絶対に1980円だよ!」と近くに座る友人に話しかけた。「えぇっ? そんなことないよ」という答えを聞くや否や「絶対、1980円だよ! だって、安っぽいじゃん!」というような返答をしていた。それが私にすべて聞こえていたのだから。私の心中は穏やかではない。「おいっ! 何が1980円なんだよ?」とちょっと語気を荒げて聞いてみた。私が今日使用していたDバッグは、一日がかりでアチコチ探し回り、最後はスポーツ用品店で見つけた防寒・防熱対策万全のもので、極寒の地でも耐えられるような優れものであるが故に、値段のほうもかなりする。が、それを見た目で1980円呼ばわりされただけでなく、「すいません」の一言もなかった女子学生に、私は「今まで、この子たちに何も伝えられなかったのではないか…」と自信を失いかけてしまった。「独断や偏見を棄て、確認を取ること」と、何度も繰り返し教えてきたのが、最後の最後で「実は理解されていなかった」という哀しい事実と直面し…。

果たして、試験の答案も期待したものとは遠かった。勝手に回答方法を(それも、受験学生の都合のよいように)解釈されてしまい、答案回収時で予想を上回る不合格者を確認してしまった。前期、私が担当してきたすべての講義の中で、特に合格率が高いと思われた科目だっただけに、落胆も激しい。「問題」となった問題は、以下のようなものだった。

以下のA群・B群・C群から指定された問題数を選択し、それぞれについて適当な長さ(文字の大きさにもよるが、3行程度)で論述しなさい。また、選択した問題の記号は○で囲むこと。なお、解答には講義で紹介されたキーワードを盛り込むようにすること。

A群
すべて選択
a.●●●  b.×××
B群
2問選択
c.△△△  d□□□  e.▲▲▲
f.■■■  g.○○○
C群
1問選択
h.***  i.※※※  j.☆☆☆

これを読んで「どう回答すればよいのか?」と悩む人はどのくらいいるのだろう? まぁ、悩んだら質問してくれればいいものを…。しかし、私は試験問題の内容に関する質問は、すぐには答えない。まずは自分で考えて、それでもわからないことがあったら質問するようにしてもらいたいからである。「わからない時は、すぐ質問」ではなく、「自分なりに考えてみて、それでもわからないことがあったら質問」という姿勢を学生たちに身につけてもらいたいと思っているからだ。それを「アイツ(=私)は、学生を突き放している」というように非難する学生もいるが、カウンセリングや子育てには「愛情ある突き放し」という作業があり、自律心(自立心)を養うためにも方法論的に突き放しは必要なのである。

上記の問題についてだが、答案回収時で「不合格」が確定してしまった学生たちは、次の2パターンの答案用紙を作成してしまったのである。

<その1>
「A群やB群を選んだら2問も答えなくてはならないけれど、C群だったら1問だけでいいんだ!」という都合の良い解釈をしたらしく、C群からだけ1つ用語を選択して答案を提出してしまったパターン。


<その2>
A群・B群・C群のうち、1群を選べば良いと勘違いしたパターン。


自分の不甲斐なさを思い知ると同時に、後期への気の引き締めを誓うのであった。


7月28日(水)

昨日、仕事はなかったのだが、神保町へ行ってきた。といっても、本を買いに行ったわけではない。私と同じ日大の兼任講師(国文学)である重さんが「中華禁断症状」になり、かつての演習メンバーであったすうさんと私に声をかけてくれた…というわけである。

17時に神保町交差点そばにある岩波書店前で待ち合わせし、咸亨酒店へ向かった。私は毎週毎週、この店の前を素通りするだけ…という状態が何年も続いていた。いつもこの店に入りたいと思っていたものの、時間が合わなかったり、話し合いの結果別の店に行くことになってしまったり…と、都合が悪いことばかりだった。この店は寧波家郷料理を専門としているという。料理も紹興酒も素晴らしいものばかり! 特に、ブタのタンやマテ貝のXO醤炒めなどは絶品! しこたま食べて、しこたま飲んで…と、普通ならこれでお開きになるところなのだろうが、会話の中で「神保町には、ビールの有名な店があるとか…」とすうさんが言ったのを受け、「それは、ランチョンのことですね!」と、「2次会はランチョン!」という流れになってしまった。そして、ランチョンで旨いビールを飲む!

昨夜、あんなにたくさん飲んで帰ったのに、今朝は寝起きスッキリ! いつもよりも早起きであった。中国酒の偉大な力に感動する。中国のお酒を飲んで悪酔いしたことは、今までに一度としてないなぁ…。

午前中に洗濯を済ませ、撮り貯めしておいたビデオのチェックをし、昼過ぎに家を出て、今の所に引っ越してきてから一度も入ったことのなかった近所のトンカツ屋さんに入ってみた。ランチメニューになっているので、結構お安めの感じがする。「生姜焼き(定食)ください!」と注文すると、「ブタですか? 牛ですか?」と尋ねられた。そうか、ここは牛肉の生姜焼きもあるんだ…」というささやかな感動は置いといて、「ブタで!」と間髪入れずに返答してしまった私に驚くやら呆れるやらの店員さん。出てきたブタ生姜焼き定食は、予想を上回るボリュームと味であった。おまけに、御飯のおかわり自由! 嬉しい限りである。

食事を済ませて京浜急行で横浜に出て、吉田整形外科に行った。前に行ったのは今月の16日(金)のこと。その時、処方箋を出してもらいながら薬局に寄らず、さらに土(17日)・日(18日)・祝(19日)と薬局が開いていなかったため、20日に処方箋を調剤薬局に持って行ったところ、「あっ、処方箋の有効期限が切れてますね!」と言われ、薬剤師さんが吉田整形外科に電話をして処方箋の期限延長を認めてもらえるかどうか頼んでくれたのだが、やはりその処方箋は使用できなかった…ということがあった。今日、受付に診察券を出したら、スタッフの女性に「処方箋、すいませんでした。やはり、有効期限が4日と決められている以上は…」と、私の過失であったハズの期限切れについて丁寧に謝罪され、かえって申し訳ない気持ちになってしまった。「今日は帰りに薬局によって帰ろう」と、当たり前のことを自分に言い聞かせ、頸椎牽引とウォーターベッドマッサージ、そしてアリナミンF50注射といういつものメニューをこなして医院をあとにした。

アリナミンF50注射は、打たれている最中に口からニンニクやタマネギをすりつぶしたような臭いが発せられるため、帰りはガムを噛むか、あるいはダイヤモンド地下街の森永ミルクスタンドでマミーを1本!…というのが習慣となっている。このところ暑いし、炭酸系のジュースは好きだけれどすぐにのどが渇くうえ、かえって体が疲れてしまうような気がして、それで横浜駅周辺にいる時はミルクスタンドを利用することにしている。子どもの頃から30年以上も通っているスタンドである。この先も、ずっと残っていて欲しいと思うのである。


7月29日(木)

恐る恐る(?)試験の採点をしてみた。今日は2科目だけ(とはいえ、これで250枚ほどの答案用紙がある)採点した。回答方法を間違えた学生続出(?)の某科目は、配点を変えて採点してみたところ、受験学生全員が合格するという結果になってしまった。そして、レギュラー学生以上に受験学生の出た某科目も、おおらかな気持ちで採点を試みたところ、心配したほどの不合格者を出さずに済んだ。特に1年生の健闘ぶりは、採点する者に喜びを与えてくれた。結果、両科目とも、かなり平均点の高いものとなった。私の不安は杞憂で終わった。

台風が近づいているらしい。今日の昼過ぎは、強い風が「これでもかっ!」と言うほどの吹きつけ、体の軽い私など、ちょっと気を抜いたら飛ばされてしまうのではないか…と心配になったほど。

さて、そろそろ来月2日から私の登場と相成る日本大学通信教育部の夏期スクーリング「社会学」の準備を始めないと…。


7月31日(土)

この夏、私は日本大学通信教育部の夏期スクーリング「社会学」を8月2日から6日間担当することになっている。が、夏期スクーリングそのものは26日から始まっており、今日で前期が終了したことになる。

夏期スクーリングには全国から学生が集まるため、ふだんは知り合うことの出来ない者同士が知り合いになる絶好の機会である。そんな中、神奈川・群馬・栃木・茨城の学友会が合同で懇親会を開催した。4件の学友会合同とは言え、参加者は4件以外からも集まっていた。そして、私もお呼ばれしていたので、参加することとなった。

懇親会の開始時間は19時、場所は水道橋駅東口のさくら水産。会場入りする前、丸沼書店に寄ってみた。明後日からの私のスクーリングで使用するテキスト類がちゃんと揃っているのかどうかの確認である。

会場に入って、学生の多さにビックリ! 聞けば、総勢70名ほどだという。私は学生と同化するような服装で店内に入ったため、私を知る学生以外は誰も私が「教員」であることに気付かない状態。ただ、何度か私が「先生!」と呼びかけられているのを見て、「指導員の方ですか?」とか「職員の方ですか?」などと訪ねられることは数回。そのたびに、別の学生が「(社会学の)先生ですよ!」とフォローを入れる。まずは、私の作戦成功…といったところである。

会はものすごく盛り上がり、私も楽しい2時間を過ごさせていただいた。私のほうも、ふだんは知り合うことの出来ない学生と話をすることが出来、また、明後日からの私のスクーリングを受講するという学生にも会うことが出来、ものすごく有意義な月末を過ごせたような気がした。おまけに、まだ私の門下生となっていない学生がこのサイトを見ているという事実も発覚!

それにしても通信教育部のパワーは凄い! 他の学部には見られない、一種独特な雰囲気もある。たまに、通信教育部生であることを都合良く利用してくる学生もいるが、今日のような全国ネットの連帯(紐帯)というパワーには、頭が下がる思いがする。

残念ながら、残務整理があるために2次会には参加出来なかったが、それでも十分に学生たちに混じって楽しんだと思う。この会のスタッフとなった学生の方々、および参加学生の皆さんには敬意を表する次第である。

帰宅後、「さて、明後日からの講義の準備に入らなくては…」と思いつつ、先日購入したDVDレコーダーと今まで使用しているVHSデッキ2台、それからリージョンフリーのDVDデッキをセレクターにつなぐ作業を先行した。これで、講義用の視聴覚教材の作成はバッチリ!…のハズである。まだDVDレコーダーの使用方法をバッチリ覚えていないので、いくらかの不安があるが、出来たら夏期スクーリングでもDVD教材を使ってみようかと思っている。


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