2015年9月のぼやき



9月1日(火)

先月の「ぼやき」は、未だかつてないほどの更新頻度の低さ…。ただし、1〜2週間分をまとめて文章化しているので、その期間に私が何をしていたのかはわかりやすいのでないかと…。

今日から9月…。2015年の3分の2が過ぎていってしまった…。そして、今日から息子は幼稚園で2学期の開始! 幼稚園に入って以来、すでに9分の7の課程を終了しているということになる。

朝、久々に(?)息子を幼稚園に送ったが、あいにくの雨…。息子にレインコートを着せてバス停へ向かうが、息子は終始ニッコニコ! 幼稚園に着くと、園児たちはみんなニッコニコ! 幼稚園生活最後の2学期始業式を迎えた。

私は、息子を幼稚園に送り届けた後、鴨居駅前に出て用事を幾つか済ませ、一旦帰宅。そして、11時半に再び幼稚園に行き、息子と一緒に帰宅…。

昼食後、雨が上がって天気回復の兆し…。

妻は仕事へ向かい、私は息子とららぽーと横浜へ。幸い、私と息子が外出中は雨に降られることもなく、帰宅直前には太陽と青空が顔をのぞかせたほどだったが、妻が仕事を終えた頃は集中豪雨…。妻はあいにく折りたたみ傘しか持ち合わせていなかったため、我が家の最寄りバス停まで妻を迎えに行くことにした。

息子には家出留守番をしてもらい、傘を持ってバス停へ…。雨はますます勢いを増し、坂道には川のような流れが…!? ずぶ濡れになっても大丈夫なように、足元にはサンダル…。妻と無事に合流した途端、雨は小康状態に…!?

「まぁ、こんなもんだよね?」と、自分の人生と同じような感覚に陥る私だった。

明日も、天気は芳しくないらしい。スッキリとした天気が戻って来るのはいつなのだろう?


9月2日(水)

大雨洪水注意報が出されている中、息子を幼稚園に送っていった。

雨のせいで鴨居駅前の道路で大渋滞が起きていたらしく、路線バスは10分ほど遅れての運行…。徒歩通園(園バスを利用しない通園児)は8時半から9時の間に登園しなくてはならないのだが、当初の予定では9時ちょっと前に幼稚園到着が可能だった。が、私と息子が路線バスに乗り込んだ時、すでに9時を回っていた。が、最後の園バスが幼稚園に戻ってくるのが10時頃なので、ちょっとくらいの遅刻は大目に見てもらえる。規則は規則だが、融通は利くのである。

強い雨が降る中、一旦帰宅する。そして、10時半過ぎに再び幼稚園に向けて出発する。11時から行われる2学期の懇談会に出席するためである。妻は昼過ぎから仕事のため、その準備やら難やらがあり、今回は私が出席することにした次第。

懇談会とはいえ、保護者と担任の先生が親しく語らう会ではなく、今学期の予定・お知らせなどを担任の先生から伝達される会である。

30分ほどで会は終了し、息子と一緒に帰宅。強い日差しと青空が広がる、猛暑が戻ったような状態になっていた。が、大雨洪水注意報の解除とともに強風注意報が出されていた。洗濯物はすぐに乾いたが、強風で吹き飛ばされてしまうのではないか…と、常に窓の外を心配する私。

明日も、良い天気は見込めないらしい。しかし、天気に負けず後学期の準備を進めておかないと…。


9月3日(木)

毎年「9月3日」になると、「今日は、何の日だったっけ?」と気になり出す。「身内に9月3日生まれはいなかったと思うし…」などと誕生日関連を中心に “記憶の引き出し” を開け閉めし、「そうだ! 今日はドラえもんの誕生日だった!」という結論に到達する…。

子どもの頃、『小学○年生』や『コロコロコミック』などで頻繁に『ドラえもん』作品を読んでいたため、「ドラえもんは2112年9月3日生まれ」ということが知らず知らずのうちに体中に擦り込まれていたのだろう。それで、「9月3日」に反応するようになったのではないか…と思う。

そういえば、ドラえもん自身の設定に「誕生して3年後、セワシ(野比のび太の玄孫)の親に購入される」というものがあったハズである。現在の『ドラえもん』ではどういう設定に変更されているのか定かではないが、私が子どもの頃に読んだ『ドラえもん』の中では、そのような設定が確かにあった。

ドラえもんは架空のキャラではあるが、「とすると、100年後の今頃はドラえもんが野比家に…」などと考えると、“未来” がかなり近い存在のように思えてくる。

今日はまた「ホームラン記念日」でもある。1977年の今日、後楽園球場で行われた対ヤクルト戦において王貞治選手が756本目のホームランを打ち、ハンク・アーロン氏が打ち立てたホームラン755本の世界記録を破ったのである。今でも鮮明に記憶しているのだが、王選手はその試合の2打席目でホームランを打ったのだ。が、その時の時刻は19時を10分ほど過ぎた頃。当時、テレビのプロ野球の中継は19時半からというのが基本だっただめ、国民は歴史的瞬間をテレビで観戦することが出来なかったのである!

私は…というと、家族そろって夕食を取りながら、NHKラジオの中継を聴いていた。アナウンサーの興奮気味の実況、そして、「テレビの(中継が始まる)前に(756号を)打っちゃった!」という想いからの嘆息…。

今日の話を…。

今日から、息子の幼稚園では秋の大運動会の練習に入るため、体操着登園となる。よって、息子(の学年)が夏服で登園するのは昨日をもって終了したということになる。“もう幼稚園でかぶることのない麦わら帽子” を見ながら、時の流れの速さを痛感する。

体操着に水筒という出で立ちの息子を、夫婦で幼稚園まで送り届け、そのまま我ら夫婦は鴨居駅前のスーパーで買い物。帰宅後、妻は昼過ぎに仕事に出掛け、私は後学期からの講義の準備などに取りかかる。

息子は今日から一日保育に入り、そのまま延長保育に…。仕事を終えた妻が息子を引き取って帰途に就いたが、その途端に降雨…。最寄りのバス停まで私が傘を持って迎えに行くことになったが、私がバス停に着いた頃に雨は小康状態に…!?

一昨日と同じ状況に陥っている私…。


9月4日(金)

久々に朝からスッキリと晴れていたが、日付が変わった頃には大雨注意報が出されるほどの強い雨が降っていた。夜中、パソコンに向かって作業を進めようとしていたのだが、雨の音が気になってなかなか思うように進まない…。

おかげでフトンに入るのが予定以上に遅くなり、今朝はちょっと寝坊…。急いで息子を起こし、出掛ける支度をする。園服(制服)ではなく体操着に着替えさせるだけだったので、結果的には9時をちょっと過ぎた頃に幼稚園に到着した。

帰宅して、パソコンを起ち上げると…、友人から数通のメールが届いていた。友人の娘さんの知り合いからの依頼で、中国語の文書を日本語に翻訳することになった。中国語使用から久しく離れている私であるが、友人の力になれるのだったら…と思い、引き受けることにした。しかし、久々に簡体字のシャワーを浴びると、中国語学習を始めた30年前の新鮮な感覚が蘇るような、懐かしさが…!?

「妻の勤務先(小学生から高校生までのデイケアサービス)にボランティアで音楽指導に行ってきた」という話を先月の「ぼやき」で述べたが、「今月もお願いできますか?」という依頼を受けている私…。先月は夏休み中ということもあって「音楽週間」として1週間通しでギターを弾いていた私だったが、今回は2学期が始まっているため、今回は1日だけ、45分程度の音楽会を開くことになった。さらに、今回は職員さんとのジョイントである。

それで今日の夕方、アコースティックギターを持って出掛けた。ジョイントさせていただく職員さんと当日の曲目決めや打ち合わせ、そしてリハーサルを行った。どんな曲が選ばれたのか…ということについては後日紹介するとして、とにかく子どもたちが喜んでもらえるよう頑張りたいと思う。


9月5日(土)

昨日引き受けた中国語の翻訳、ワケあって辞退することに…。

私の中国語の能力も理由のひとつだが、専門外の内容だったことが一番大きかった。中国人画家の紹介文だと思うのだが、その人物のことを私は全く知らず、ネットで検索しても何ら情報を得られず。当然、その人物の作品についても何ら知識を持っていないので、作風についてもサッパリ。とりあえず依頼された文書の1つを8割方翻訳してみたのだが、訳した自分でも全く意味がわからず。もし、その文書が商用だったとしたら、関係各方面に迷惑をかけてしまうことになるため、辞退した次第である。

ふと、大学院博士後期課程の入試を受けた時(今から24年前の3月)のことを思い出した。

午前中の試験は、10時から12時まで外国語翻訳だった。博士後期課程は2カ国語選択だったので、私は英語と中国語を選んで解答した。「試験は2時間あるから、英語60分、中国語60分で…」という時間配分を決め、英語の試験問題を手に取った。その瞬間、私の動きはピタッと止まってしまった。何が書かれているのか、最初は全くわからなかったのである。辞書持込参照許可となっていたのだが、それ以前の問題だった。「全文和訳せよ」と書かれたその英文は、私とは真逆の立場を取る若いアメリカの社会学者の論文だったと思う。が、当時の私が慣れ親しんでいたのはイギリスの学者の書いた論文…。立場が違うだけでなく、イギリス英語とアメリカ英語の違いまであって、目の前が真っ暗に…。それでも何か解答しなければ失格してしまうため、「この学者は、一体誰の影響下にあるんだろう?」ということを探ることから始めてみた。しばらくして、ある有名な社会学者の理論に似ていることに気が付き、“それらしい日本語” を並べてみた。

とりあえず出題された英文を全て訳し終えて時計を見ると…、すでに試験開始から110分が経過していた。10分で中国語を訳し終えなくてはならない状況に陥ったのだが…。辞書を引く時間も節約して無我夢中で中国語と格闘したが、この時の私には時間的感覚がなくなっていて…。

中国語の試験を終えた時、「試験時間、残り5分です!」というアナウンスが聞こえてきた…。

110分かけて訳した英語は70点で、5分で訳し終えた中国語が96点…。

午後の試験は専門論述と専門口述。これらが出来ないようでは受験する意味もないワケで、午後は比較的気が楽だったと記憶している。

そして、博士後期課程入学後は中国語学習から離れ、韓国研究に傾いていく私…。

もう少し、中国語をシッカリ続けていたら、友人の力になれたのかなぁ…。

今日は、息子の予防接種MRワクチンのため、9時半に病院へ。これで、とりあえず息子の予防接種は終了したことになる。予防接種を受けるごと母子手帳に貼られるワクチンラベルも、今日の1枚で最後である。母子手帳に貼られた種々のラベルが、息子の成長の証でもある。

もう少しゆっくり成長してくれても…と、まさに「光陰矢のごとし」である。


9月6日(日)

このサイトで展開してきたBBS(掲示板)を、しばらく休止することにした。詳しくは、こちらを参照されたい。

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9月最初の日曜日だが、天気が芳しくない。息子は予防接種を受けたばかり…ということもあり、お出掛けは控えることにした。だが、買い足しておかなくてはならないものが幾つもあったので、近所のドラッグストアやスーパーへ買い物に出ることとなった。

妻は作業の途中だったので、先発隊(?)として私と息子が先に家を出た。雨がポツポツ降る中、息子が「バスに乗りたい!」と言い出したので、いつも利用しているのとは別のバス停へ行き、5分ほどバスに揺られたのだが…。バスに乗り込むちょっと前に雨脚が強まり出し、バスのワイパーが非力に見えるほどの状態に…!?

バスを降りた私と息子が見たものは…、バスロータリーが軽く水没し、ドラッグストア前の道路は滝のようになっていた。息子にはレインコートを着せ、長靴を履かせていたのだが、私は傘をさす以外は通常と大して変わらぬ恰好…。爪先立ちで歩いても、靴への被害は凄まじいものだった。

ドラッグストアに入って買い物をしている最中、雨脚が急に弱まってきた。頃合いを見て家を出てきた妻は、大した被害に遭うことなく、「もう少し(雨の様子を)待って家を出れば良かったのでは?」という結論に達したようである。たしかに…。

その後、我ら家族が帰宅するまで雨は小康状態に入ったままだったが、帰宅してしばらくすると再び “バケツをひっくり返したような” 雨が降り出した。往きはタイミングを誤った私と息子だったが、帰宅のタイミングは絶妙だったらしい。


9月7日(月)

今日も、ハッキリしない天候…。

今朝、息子を幼稚園に送っていく際、レインコートは着せなかったものの長靴を履かせた。今は運動会の練習期間のため体操着での登園だが、体感温度が低かったので、スモッグを着せておいた。幼稚園に到着すると、各教室には園児たちのレインコートが所狭しと掛けられていた。

帰宅して、妻の勤務先で行う音楽会のための諸々の調べ物をする。昼食後、妻は仕事へ、私は調べ物の続き…。

17時過ぎ、延長保育中の息子を迎えに幼稚園へ。そして、息子と一緒に妻の勤務先へ行き、家族そろって一緒に帰宅した。

現在、台風が2つ同時に日本列島へ押し寄せている。明日から、日本列島は各地で大雨に見舞われるという。今週は例の音楽会があり、ギターを持って移動することになるのだが、一体どうなることやら…。


9月8日(火)

台風接近のせいか、昨夜から横浜市内は雨脚が強まり、未明には大雨警報が発令された。

「こんな雨の中、幼稚園に行けるのかねぇ…?」と朝から嘆いていた我が家…。しかし、登園時間には雨脚が少し弱まってくれたので、無事に息子を幼稚園へ送り届けることが出来た。

私は、幼稚園から帰宅せず、そのまま横浜駅西口行きのバスに乗り込んだ。この雨の中、楽器店に向かったのである。目的は、アコースティックギター用の弦とカポタスト(カポ)の購入である。先週金曜日、“音楽会” のリハーサル中にカポを使用した際、弦との相性が悪くなってしまったのか、はたまた接弦部が摩耗していたのか、演奏中に弦から何度も「ビィィ〜ン」という音がしたので、「そろそろ、新しいカポが必要なのかなぁ…」と思った次第。

先月の「ぼやき」でも書いたが、私は “ワケ” あってギターを弾くことを封印していた。楽器店を通りかかった時にキーボードで軽く何か弾いたり、家でギターを移動させる時にちょっと手に取ってみたり…ということはあるにはあったが、シッカリと1曲演奏するという行為からは15年ほど遠ざかっていた。先月、妻の勤務先でエレキギターを弾くにあたって、久々にギターとシッカリ向き合ったものの、長いブランクは私の指を錆び付かせ(以前から大して上手なほうではないので、なおさら…)、音楽指導初日までとにかく勘を取り戻そうと頑張っていた私…。

今度は、アコースティックギターを使用しての音楽会である。よって、カポの使用頻度が高くなる。

雨脚が強まる中、横浜駅西口に降り立ったまでは良かったが…。さて、楽器店はどこにあるのやら…である。

以前、毎日のようにギターを弾いていた頃、週に1回は楽器店に通っていたものである。ところが、15年ほどブランクが空き、その間に楽器店が軒並み閉店…以前お世話になった楽器店が現存していたら、どんなに楽だったか…。

とりあえず、確実に営業している楽器店情報をネットで得て、まず1軒目を訪ねる。弦の在庫は豊富だったが、カポが…。私がお気に入りは二重ゴムタイプのものなのだが、Amazonで検索してもわかるように、今やそのタイプは非主流となっているらしい。2軒目に至っては、店員さんが二重ゴムタイプのカポそのものを知らず。

雨降る中、意を決して傘をさして歩き続けた。「確か、この裏にも楽器屋さんが…」という記憶を頼りに歩いたが、すでに閉店して別の店に変わっていた。「ならば、Y●M●H●の専門店に…」と、さらに先へ先へと進んでいった私…。確かに、その店は存在した。しかし、火曜日が定休日だった。

再び、ネットで調べた情報を元に動き始める…。その楽器店の別店舗では二重ゴムタイプが売られていなかったので、期待薄な感じもあったのだが…、天は私を見放さなかった! 二重ゴムタイプのものを3軒目でやっと見つけたのだ! ただ、在庫は少なく、種類も1つだけ…という状態。

バスで帰途に就き、一旦家に戻る。帰宅してすぐ、購入したばかりのカポの具合を確かめる。雨の中を歩いた甲斐があった…と思う。

17時過ぎ、延長保育中の息子を迎えに幼稚園へ。そして、息子と一緒に妻の勤務先へ行き、“音楽会” に関する簡単な打ち合わせ(確認)をし、家族そろって一緒に帰宅した。天気は昨日とは大きく違い、傘なしでは歩けないほど。そして、台風が着実に近づいてくる…。


9月9日(水)

台風の影響で、昨夜から激しい雨…。

雨の勢いが弱まったところで、息子を急いで幼稚園に送って行くことにした。が、私の傘の様子がどうもおかしい…。中軸がクルクル回っている上、ランナー(下ろくろ)が不安定な動きをする…。そのため、傘を閉じたハズなのにいきなり開いてしまい、バス車内では傘を強く握りしめ続けなくてはならない有様…。

昼過ぎ、妻が雨脚が弱まった頃合いで仕事へ向かう。今日は、妻の勤務先で “音楽会” が行われ、私がその出演者である。今回はエレキギターではなくアコースティックギターを使用するため、雨対策として大きめのポリ袋でギターをくるんで “水害” を防ぐ必要がある。

さらに、今回は職員さんとのジョイントのため、遅刻も許されない…。音楽会は15時半過ぎからの予定だったが、雨脚が弱まったら出掛けてしまうことにした。13時半過ぎ、我が家周辺は雨が一旦やんだ。「今だっ!」とばかりにギターを持って家を出たのだが、バスに乗り込んだ途端に浴槽をひっくり返したような雨が降り出し…。要するに、外出するべきではないタイミングで家を出たということになる。

ただ、音楽会開始までに濡れたズボンも乾き(シャツは替えを持ってきていたので問題なし!)、念入りにギターのフレーズなどの練習も出来たので、これはこれで良かったのではないかと思うことにした。

カポタストに、ステージで使用するピック類を挿しておいて準備完了!石川優子モデルのピック音楽会用に昨日購入したカポタストに、今日使用する予定のピック類を挿して、いつでもステージに移動できるよう準備万端! 私にとって久々のアコースティックギターでのコンサートでもあるので、高校時代に愛用していた石川優子モデルのピックを使用することにした。左の画像を見て「懐かしい!」と思う方もおられるハズ。なぜか、今から30年以上前には、どこの楽器店でもこの “象の絵の描かれた白いピック” が売られていたのである!

音楽会は、子ども向けの4曲、70年代フォーク3曲、あわせて7曲を演奏したのだが、“お客さん” は小学生から高校生…とくると、70年代のフォークに興味を示してもらえるハズもなく。それでも、子どもたちは “それなりに” 盛り上がってくれた。

ふと、高校1年生だった頃(今から33年前)に仲間と組んだバンドで行った最初のライヴのことを思い出した。そのライヴでは「ドラムス使用禁止」「アンプ使用不可」ということもあり、全員(とはいえ、当時は3人だったが)でアコースティックギターを弾いて務めたのだが、その時と今日の演奏後の感覚がほぼ同じように思えたのである。
音楽会を終えて見上げた空に虹が…!?
今日の私の “ノルマ” を果たし、17時過ぎに空を見上げたら…、そこにはきれいな虹が架かっていた! 延長保育中の息子を迎えに妻と一緒に幼稚園へ向かうと、「うわ〜っ、きれいな虹だねぇ…」と、聞き覚えのある声が聞こえてきた。園児たちも虹を発見し、教室から外に出て、虹に想いを馳せていたらしい。

帰り道、息子が「虹の中に入ると、どうなるの?」と尋ねてきた。おそらく、幼稚園でもそういった話題で持ちきりだったのだろう。子どもの頃、虹が “すべり台” のようになっていると信じて疑わなかった私…。もちろん、雲が “わたあめ” で出来ていると信じていた。

いくつになっても、虹は子どもの心を呼び戻してくれるようである。

明日も、まだまだ大雨への警戒が必要らしい。なのに、今日の同じ時刻、我ら夫婦の傘は別々の場所で壊れた…。明日、傘を2本一緒に買いに行かなくては…。


9月10日(木)

昨日壊れた2本の傘のうち、1本は “修理屋さん” で問題解決! 216円の修繕費で元の状態に…。しかし、もう1本は「これは、直せないねぇ…」と職人さんが匙を投げるほどの壊れ具合…ということで、1本だけ新しい傘を購入した。

我が家の傘は、「子どもと一緒に歩いても大丈夫」「背中の荷物が濡れない」という条件を満たすべく、“75センチ” サイズのものを使用している。買ったばかりの傘をさして延長保育中の息子を迎えに行ったところ、延長保育担当の先生から「大きな傘…」と驚かれてしまった。

今日の夕方も、昨日と同じような虹が…!? 2日連続で虹が見られて、台風に伴う大雨の最中にちょっと得した気分になったが、各地で洪水や堤防決壊などによる被害が出ていることを考えると、何とも胸が苦しくなる想いである。


9月11日(金)

横浜は、久々に快晴の朝が訪れた。しかし、大雨にダメージから復旧していない地域もあり、素直に喜ぶこともできない。

今日、妻はオフ日だったのだが、代わりに(?)私が妻の職場へ! …といっても、妻の代わりに仕事をしたワケではない。次の “音楽会” に向けて、19時半過ぎから1時間半ほど、ギターの音合わせとハモリの確認などを重点的に行った次第。

実は、先月の “音楽指導” の際も1日だけ妻のオフ日が入っていた。妻は出勤していないのに、職員でもない私が妻の職場に…という状況はあったのだが、今や私一人が妻の職場を訪ねても、誰もビックリすることもなく、当然のような応対をしてもらえる。

そして、音楽会は “月例” になる可能性が…!?


9月13日(日)

週末の話をまとめて…。今回はかなり “マニアック” な事象が多いので、ご寛恕のほどを。

「わが街・ヨコハマのあゆみ展」という神奈川新聞創立125周年の記念展が明日14日まで横浜高島屋で開催中である。ハマッ子の私としては、この手のイベントを見逃すワケにはいかない! といことで、家族そろって出向くことにしたのだが、今日は私が午後に研究会出席があって時間が読めず、昨日の土曜日の午前中に高島屋へ…。

戦後(1945年)の横浜市内の変遷を、神奈川新聞社の報道写真約150万枚から約250点の写真で紹介している。私が生まれる前の横浜と現在の横浜の姿とを見比べて、「あぁ、こんなふうに変わっていったんだ…」と驚き、さらに私の幼少期の記憶を鮮明に蘇らせる1967年以降の写真との “出会いに” 懐かしさを覚えた。

ハマッ子ではない妻も、横浜の変遷にビックリしたり感動したり…。息子は、バスの映っている写真には興味津々だが、それ以外は…。そして、会場内で上映されていたニュース映像を一人で見ていた男の子と意気投合してしまい、映像が変わるたびにキャアキャア言いながら走り回り、警備員さんからマークされてしまう有様…。

横浜駅近くで昼食とった後、妻は仕事へ移動。息子はノンビリというかマイペースというか、妻が店を出たというのにゆっくり食事中…。

息子が愛してやまないキンシオバス食後、私と息子、男同士でどのように行動するか…? 天気が良かったので、どこか回ってみるも良し! 寄り道せず帰途に就くも良し! 時間的にも “何でもあり” という状態だった。すると、息子が「キンシオバスに乗りたい!」と…。

tvk(テレビ神奈川)の『キンシオ』でおなじみのキン・シオタニ氏が昨年10月のはまりんフェスタバスペインティングのイベントを行い、そのキンシオバスが浅間町営業所に所属している…という話を2月の「ぼやき」で述べた。そして、営業所に電話で運行状況を確認し、息子と連れてキンシオバスに乗ったのだが、その後も何度か息子に「キンシオバスに乗りたい!」とせがまれて、そのたびに浅間町営業所に電話をかけて運行状況を聞き…ということがあった。

そして昨日も、同じ状況に…。浅間町営業所に電話をすると、10分も待たずに82系統の八反橋行きとして横浜駅西口から出発する…という情報を得た。急いでバス乗り場へ移動し、やって来たキンシオバスに乗り込んだ我ら親子…。もう何回も乗っているキンシオバスなのに、息子は毎回あたかも初めて乗車したかのような感激ぶり。

終点の八反橋で、息子が大きな声で「ありがとうございました!」と言って降車した。すると、運転手さんが、「ボク、また乗りに来てね!」と声をかけてくれた。息子には運転手さんの厚意がとても嬉しかったようで、何度も何度も運転手さんに手を振り続けていた。

八反橋からは再び横浜駅西口に戻り、ひたすら浅間町営業所所管の路線を乗り継いだ。系統番号を並べてみると…、82系統→44系統→202系統→50系統→87系統→ふれあいバス(緑営業所所管)と乗り継ぎ、帰宅した次第。

横浜市営バスの路線図を頭の中にシッカリ記憶していたのが功を奏したのか? はたまた、余計な知識となってしまったのか? バス好きの息子は大満足ではあったが、何度も同じバス停を通過することになったため、そのことのほうが面白くなってしまったようである。

いよいよ、明日から2015年度後半の講義がスタート! どんな半期間になるのだろう…?


9月14日(月)

いよいよ、今日から2015年の後学期開始!

今年度の前学期初講義は、国際関係学部の「日本社会」だった。そして、後学期の初講義も、国際関係学部の「日本社会」である。前学期も後学期も「日本社会」の担当であるが、前学期は前学期で単位認定が終了しているので、後学期はまた新たな学生が履修登録しての開講である。

昨日までに18名の履修登録が確認されていたが、今月中は履修の追加・削除が認められているだけに、最終的にどのくらいの学生が履修登録するのか読めず、昨夜は少々緊張した状態で就寝した。

今朝、まず息子を幼稚園に送り届け、それから横浜線で新横浜へ…。初講ということもあり、今日はかなり早めに大学入りし、Web上で履修登録数の変遷を確認しつつ、講義用資料の準備をする…という計画を立てていたため、いつもより早い新幹線に乗り込んだ。

講義は3時限目のみであるが、大学に到着したのは10時過ぎ。12時過ぎからはお弁当タイムを確保しなくてはならないので、講義の準備に充てられるのは2時間ほどであるが、十分すぎるほどの余裕があった。Web上で履修登録人数を確認すると…、21名になっていた。今日、3名の履修登録者が追加されたということである。

通常だと、講義開始の15分から20分ほど前に教室に入ってパソコンをセットしたりAVシステムが正しく作動するかチェックする私…。しかし、今日はパソコンもAVシステムも使用しないため、始業チャイムが鳴る13時ちょうどに教室入り。そこには、21名の学生が…。しかし、後で気が付いたことなのだが、履修登録が済んでいない学生も教室に集まっていたため、まだまだ履修登録人数は不確定状態が続く…。

初講とはいえ、90分近く語り続けた。例によって(?)ほとんどの学生が私と初対面なので、まずは私の講義の “流儀” をシッカリ伝授し、講義の目的・目標と焦点ついてもシッカリ語る。

妻が出勤しているため息子は延長保育に入っているのだが、なぜか今日は「お迎えは、お母さんが来て!」というリクエストだったため、私はまっすぐ帰宅することにした。私が息子を迎えに行った場合、幼稚園には16時前に到着することになる。どうやら、息子はもっともっと幼稚園で遊んでいたいらしい。妻の仕事上がりが17時ということを知っている息子は、それで「お迎えは、お母さんが来て!」ということにしたようである。

明日は、御殿場看護学校への今年度初出講である。半年以上の間をおいての御殿場入りということもあり、ワクワクとドキドキが入り交じったような感覚である。


9月15日(火)

久々の御殿場入り!

逸る気持ちを抑えるべく(?)まず息子を幼稚園に送り届けることから今日の活動をスタートさせる。園で、息子の担任の先生から「今日はお仕事、ないんですか?」と尋ねられ、「午後からです!」と答えると、「いつもより荷物が少ないので…」と言われる。私のイメージは、「荷物が多い」という感じなのだろうか…?

一旦帰宅し、講義の準備をし、早昼をとって12時前に家を出た。横浜線と田園都市線の乗り継ぎは予定通り。ところが、市が尾で東京・河口湖号が待てど暮らせど来ない…。「あれっ、ダイヤ変更があったのかな?」「時間を勘違いしたのかも…?」と不安になるが、高速バスネットで予約してあるのだから間違えるハズなどない! そして、私以外にもバスを待っている人たちの顔にも焦りの表情が…。

そして、定刻より15分経った13:05に市が尾バスターミナルに姿を現した東京・河口湖号…。

結局、この15分の遅延は御殿場駅に到着するまで解消されず、少々早足で御殿場看護学校へ向かうことになった。私の担当する「文化人類学」は4時限目(15:10)開始だが、早足が功を奏したようで講義開始30分前に学校入りする。

講義は…、今日が初講ということで、講義ガイダンス的な内容が中心となる。90分を有効的に(?)使って、講義の展開・目標などを語る。

2年前まで御殿場看護学校の「文化人類学」初講は10月だったのだが、昨年から9月開講となった。1か月早く御殿場入り出来るのは好ましいことなのだが、夏休み明け早々の学生たちと如何に向き合うか…課題があるため、今日はとにかく学生たちを講義に引きずり込むような展開に持っていくことにした。

帰りの東京・河口湖号も、往きと同様に遅延…。御殿場市立図書館前を10分遅れで出発したのだが、なぜか遅れが徐々に広がってゆき…。市が尾に到着したのは、定刻を15分ほど過ぎた頃だった。

おまけに、田園都市線もダイヤが乱れていて…!?

今日の講義がうまくいったかどうかは自分で判断しかねるが、今日の移動がうまくいかなかったのは明々白々! 時間に余裕を持たせて移動していたから良かったものの…。


9月16日(水)

今日も、息子を幼稚園に送り届けてからの三島入り。天気が怪しく、いつ雨が降ってもおかしくないような空模様…。

10時前に国際関係学部入りし、月曜日と同じくWeb上で履修登録数の変遷を確認する。昨日の段階での履修登録人数より増えているのがわかる。が、登録しているのに出席が確認できていない学生がいるかと思えば、まだ登録を完了していないのにもかかわらずシッカリ出席している学生もいて、今月いっぱいは受講学生数の読めない状態での講義になりそうである。

今日から「日本社会」の講義はパソコンやAV機器を使用して展開することになるので、講義開始15分前に教室入りし、パソコンのセッティングとデッキ類の動作確認を行いながら3時限目の始業を待った。講義は、しばらく「日本(人)について学ぶ必要性」がテーマとなる。今回はトポロジカルな観点から「状況(情況)的影響」について述べ、加えて日常生活における絶対−相対の関係性について、具体的に理解してもらうことにした。

講義を終えて校舎を出ると、傘をさして歩いている人が…!? 講義中に雨が降り出したらしい。が、校舎と駅の間は “ほとんど” 雨に濡れずに歩けるようになっているので、傘をバッグに出さずに駅へ移動する。新幹線と横浜線を乗り継いで鴨居に戻ると、雨がパラパラ…という感じ。傘をさすまでもない状態だったのだが、バスに乗った途端にワイパー無しでは走行できないような強い雨に…!?

その後、雨はやむことがなく、夜が更けてゆくにつれて勢いが増すばかり。明日も、好天は見込めないらしい。おまけに、台風20号まで発生!

連休を前に、“色々なもの” が日本に襲いかかっている…。


9月17日(木)

大雨注意報が出されるほど、午前中から昼過ぎにかけて強い雨が降っていた。

9時半過ぎ、長津田から田園都市線に乗り込み、うつらうつらしていたところ、徐々に圧迫感が強まってきた。朝のラッシュにしては、どうにも様子がおかしい…。通勤ラッシュの時間帯は過ぎていると思うのだが、どうしたことか、停車する駅ごとに押すな押すなの大混雑!?

ところが、電車が半蔵門線に乗り入れて永田町に到着するや、大半の乗客が怒濤の勢い(?)で下車していった。なるほど、そういうことか…。

木曜日午前中の講義がまだ開講されていない関係で、今日は法学部への出講のみ。担当は3時限目であるが、11時前には大学入り。

3時限目「社会学」は、3年次以上にとっては通年科目「社会学」の続きでしかない。が、1〜2年生は「社会学U」という新しい科目の始まりとなる。「社会学U」の履修学生は、前学期とほとんど変わらぬ面々である。ただ、昨年度は後期からの新規履修者が数名いたので、今年も新規履修者がいるであろうと想定し、多少の出席調査票(受講届)を手に大講堂へ入ったのだが…。

数分後、教員室に追加の出席調査票を取りに戻るハメに…!?

ただし、今日の講義を聴いている途中で退出した無礼な学生が数名いたので、おそらく出席調査票を受け取った学生すべてが履修登録するワケではないものと思われる。

例年、後学期の主テーマは「問題行動の根源」である。前学期の主テーマが「如何にケンカを回避するか」ということだったのに対し、後学期は「人間は、どうしてもケンカしてしまう動物らしい」という現実をテーマに講義を進めることになる。本当は今日から本格的な解説に入る予定でいたのだが、資料のダウンロードを済ませていない学生および新規履修者がいるため、今日は今後の講義の “流れ” を確認する程度にとどめることにした。その中でも特に「communis」というキーワードとともに、アチコチで報道されている「若者の悪ふざけ」を紹介し、問題行動がどういう性格のものなのかを今後解説していくことを学生たちに伝え、かなり早めに講義を終えた。

校舎を出ると、まだ傘が必要な雨量…。その頃、横浜市内は各地で雨量が基準値を超えたらしい。急いで帰途に就き、途中で延長保育中の息子を迎えに行く。幸い、雨脚は弱まってきていたが、油断大敵とばかりに、息子を連れて急いでバス停へ…。

天気予報では、明日未明には雨が上がるということだが、果たしてどうなるか…。


9月18日(金)

昨日からの雨はやむこともなく…というよりも雨脚は夜が更けてゆくにつれて強まり、横浜では今日未明に大雨警報が発令された。同じ頃、我が家周辺では大きな落雷があった。幸い、事故には至らなかったようであるが、「バリバリバリッ!」という破壊的な雷鳴で目が覚めてしまった。

今日は妻も私もオフ日なのだが、息子は幼稚園があるので、寝坊するワケにはいかない…。とはいえ、起床するには “かなり” 早すぎる時刻…。二度寝を決め込むものの、意識を完全に失わないように気をつけておく。ただし、それは私自身の “心がけ” レベルであって、実際は熟睡していたかも知れない…。

息子と一緒に家を出た時には青空が広がり、太陽も顔を出し始めた。が、大雨警報発令中ということもあり、息子には長靴を履かせ、レインコートも着させた。私は、ジャンプ傘持参で雨対策。そして、十数分後にこの “対策” が的中する。

息子を担任の先生に引き渡して帰途に就くが、我が家の最寄りバス停では下車せずに1つ先まで行き、ドラッグストアで買い物をする。雨は止む気配も無く、体感温度も下がる一方…。

妻も私もオフだというのに、息子は今日も延長保育を希望した。そこで出されるおやつも楽しみの1つらしいが、何より自由に遊べるおもちゃやぬいぐるみが好きなのだという。中でも、「シルバニアファミリー」がお気に入りだとか…。とにかく息子はぬいぐるみが大好きで、我が家にもたくさんの “お友だち” がいる。

昼前、雨は小康状態になり、時には傘が不要な状態になった。しかし、夕方まで警報は解除されず。

夕方、雨が止んだ頃合いをみて、息子を幼稚園まで迎えに行った。今日は納得した時間の過ごし方が出来たのだろうか、息子はごねることなく素直に帰り支度を始めた。

夕飯後、例の “音楽会” などの練習のため、ギターを持って出かけた。練習は1時間ほどで終了となったが、その中で10曲以上の確認をする。ワケあって15年ほど人前で演奏することもなく、楽器を手にすることもほとんど避けてきただけでなく、ライヴをやっていた頃からステージでは「ギターは私一人」という状況が長かったので、ギターセッションが出来るということ自体が楽しみであり、喜びでもある。そして、人前での演奏…。

ちなみに、私にとってステージで最後のギターセッションとなったのは、1997年のライヴ。そして、そのお相手は小林さんだった。

妻の職場で8月に行った音楽指導から、再び私の中で鎮まっていたミュージシャンの血が騒ぎ出した…というと大袈裟ではあるが、“あの頃” の感覚に戻りつつあるのは間違いない!


9月23日(祝)

誰が名付けたか、シルバーウィーク

19日(土)から今日までの5連休…、いや、18日(金)もオフ日だったので、私には6連休となったのだが、連休だからといって遠出するワケでもなく、それでいて “あっと言う間” に過ぎていった連休だった。

この連休中、介護老人保健施設小規模多機能型居宅介護事業所で、ボランティアの音楽会に出演した。といっても私一人での演奏ではなく、妻の職場の職員さんとのセッションである。もともと、その職員さんがこれら2箇所の施設と関わっていて、その関係でボランティアの音楽会を依頼されていたのである。そして、今回から私も助っ人として参加させていただくことになった次第。

お客さん(?)はご高齢の方ばかりなので、演奏する曲も懐メロ中心である。が、例によって(?)70年代フォークを3曲ちりばめて、お客さんの聴きたい曲と我々が演奏したい曲を…という構成。この2箇所での音楽会を通じて、私は “音楽の不思議な力” を思い知らされることに…。ご高齢で、中には認知症などの方もいらっしゃるのだが、歌が始まると表情が一変し、目は輝きだし、歌本を見ながら大きな声で一緒に歌い出す…。会場は心がひとつになり、何とも言えない一体感が生まれるのである。

介護老人保健施設と小規模多機能型居宅介護事業所では規模も違い、入所者数も異なる。しかし、その盛り上がりと一体感は全く同じである。

今後も毎月数回ずつの音楽会を依頼されている(らしい)ので、十数年間も眠り続けていた私のギターは以前のように忙しく働くことになる。現実の時間とは別に、“あの頃” にさかのぼる時間が交錯しているような気分である。

せっかくの連休、息子もどこかに出掛けたかろう…ということで、どこに行きたいか聞いてみたところ、「横浜市営バス本牧営業所(本牧車庫)に行きたい!」と…。横浜市営バスの営業所に興味津々のバス好き息子…。ただ、私の記憶が正しければ、本牧営業所に行っても息子の満足度は上がらないような…。

この車庫の上には道路が通っているため、他の車庫と違って住宅や施設は建てられていない。本当に車庫しかない。息子は車庫に停められているバスがたくさん見られればそれで満足なのだが、構造が特殊なので敷地内に入らないとバスが並んで停車している姿を眺めることが困難…。 私の記憶が間違っていることを期待しつつ35年ぶりに尋ねてみたのだった。
横浜市営バス本牧営業所にて
バスに乗っている間はワクワクドキドキの息子だったが、バスを降りて本牧車庫を見た瞬間、戸惑いの表情に…。

おまけに、隣接する本牧市民公園は子ども向けとは言えず、市民プールも今年の営業を終了しているのでシ〜ンと静まりかえっていた。

それでも、“バスに乗れたこと” と “初めて訪ねる場所” ということもあり、それなりに楽しかったらしい。

滞在時間5分ほどで、すぐ横浜駅に戻ることにした。

その後、SDカードを求めて横浜駅周辺の量販店を探し回ったが、これというものが見当たらず、地下鉄で新横浜に移動した。そして、そこでドンピシャリのものを発見!

かなり有意義な時間と、あまり有意義とは言えない時間と、それらが妙な感じで交錯したシルバーウィーク!


9月24日(木)

シルバーウィークが明け、今朝は5時過ぎに起床。いきなり(?)早起きの朝がやって来た!

今日は文京学院大学「フィールドワーク論」の初講である。気合いを十分に入れて、6時前に家を出た。ふじみ野までの横浜線→東横線・副都心線→東上線という乗り継ぎは、もうスッカリ慣れている。しかし、毎年後期のみの出講なので、「あれっ、この電車でよかったんだったっけ?」などとちょっと戸惑うこともなくはない。

「フィールドワーク論」に限らず後学期開講科目は履修登録者数がまだ確定していない。そのため、講義用資料をどのくらい印刷すれば良いのか見当がつかない。「フィールドワーク論」の履修登録人数にはバイオリズムみたいなものがあり、大勢の履修者がいた翌年は少なめの履修登録…。その翌年は再び大勢の履修…というような感じである。昨年は大勢とも少なめとも言えない人数だったが、とりあえず教室に学生が溢れるようなことはないだろうと思いつつ、念のため教室の収容人数に近い枚数を刷っておく。

教室に入ると…、後ろのほうに数名の着席…。前のほうに詰めて座るよう指示し、解説を始める。

今日は講義の “目的” や “展開方法”、“目標” などについて学生に語り続けた。今後おそらく起こるであろうことを考慮し、ちょっと厳しい態度でスタートするのが「フィールドワーク論」における私のメソッドなのだが、今年の学生には理解されなかったかも知れない。もちろん、一部の学生には私の想いが届いたと思うのだが…。

ただ、履修登録者数によっては、来週以降も「フィールドワーク論」が講義として成立するのかどうか…。

解説を早めに終え、法学部へ移動する。朝は青空が見えていたのだが、昼に近づくにつれ鉛色の雲が空を覆い出し、今にも雨が降り出しそうな陽気に…。私の頭(目の奥)にも鈍い痛みが走り出し、降雨が近いことを確信する。

しかし、傘の出番のないまま法学部に到着。3時限目「社会学」は、今週も1〜2年生の新規履修希望者がいたため、講義終了後に先週同様にガイダンスを行うことになった。

先週から「問題行動の根源」をテーマに話を始めたが、新規履修希望者や資料の未ダウンロード者に考慮し、前回はこのテーマのキーの1つである「communis」のみ解説するにとどまった。今日は、まず前回の内容を念入りに確認し、「問題行動」がどういう性格のものなのかを理解してもらうことにした。

今日は妻も仕事なので、帰りに私が鴨居駅前で買い物をする。鴨居に到着した頃に雨が降り出し、買い物を終えるとザーザー降り…。明日も天気は芳しくないらしいが、新しい台風の進路も気になるところである。


9月25日(金)

妻はオフ日で、息子も幼稚園の創立記念日のためお休み。私は、今日から通信教育部への出講が再開。なのに、昨日からの雨がずっと止むことなく降り続け、気温も上がらず。おまけに、首都圏の鉄道ではアチコチで信号故障やら何やらが原因のダイヤの乱れが生じ、何となくモチベーションが上がらないような…。

以前も述べたと思うが、通信教育部の昼間スクーリングは今年度からカリキュラムが一部変更となり、例年は通年4単位で開講していた講座が半期2単位開講となった。よって、例えば私の担当する「社会学」も7月で一旦終講→試験→単位認定という流れとなり、今日から同一講座名でありながら出席も成績もリセットした状態で再開講となる。ただし、「社会学」の単位修得を完成させるためには4単位必要となるため、大学側から学生へ「なるべく同一講座を通年で履修するように」と指導はされている。よって、今日から始まる “新たな” 「社会学」の講義も、基本的には前期の履修学生がそのまま教室に戻ってくるような状態である。

しかし、通信教育部には “後期入学” という制度もあるため、今月から履修を開始する学生もいるハズである。そのため、家を出るまでに講義用パワーポイントの作り直しをして、何が起きても大丈夫(?)な状態を作っておいた。実際、教務課に確認したところ、後期入学生が400名以上いるとのことだった。

4時限目、5時限目ともに教室に見慣れない学生がチラホラ…。念のため後期から履修を開始する学生がいるのか確認すると、数名の学生が挙手。そのため、講義終了後に新規履修学生のためのガイダンスを行うことになった。彼らのほとんどが後期入学生である。「なるべく同一講座を通年で履修するように」と大学が指導したとしても、今月入学という状況ゆえ、年度内に「社会学」は2単位までしか修得できないということになる。残りの2単位は、次年度以降に持ち越し…というワケである。

今日の講義では、まず前期末試験の解説を行い、それを前学期の講義内容の復習代わりにする。そうすることで、前学期に何を学んだのかということを新規履修学生にもわかってもらえるのでは…と考えた次第である。その後、後学期のテーマである「現代の国際社会」を理解するための前提条件を述べ、国が違うことで生じる様々な争論をどうとらえるのかを簡単に説明する。そして、日本国内でも様々な争論が生じている事実を語るべく、前学期に解説を残してしまった「県民性」について述べる。

昨年度は、9月のこの時期に “年度内に担当する講座” の全てが開講されていただが、今年度はまだまだ開講されていない講座が残っている。準備期間が長く取れる利点がある反面、1週間のリズム作りがなかなか出来ないという現状もある。社会情勢の変化に伴って、学校の運営方針が変更されて学年制と採っていた学校が単位制に移行するなど、講義の回数や開始時期にも変更が生じているのである。

講義のあり方が変容しているのであれば、講義の方法・展開も変更させなくてはならない昨今…。


9月28日(月)

玄関を開けるとキンモクセイの香りが漂ってくる、そんな季節になってきた。しかし、まだまだ半袖のワイシャツでしのげような陽気が続くらしい。

息子を幼稚園に送り届け、国際関係学部へ向かう。先週はシルバーウィークで国際関係学部の出講がなかったので、前回の講義から2週間近くブランクがあるという状況…。おまけに、先々週開講の講義ゆえ、学生たちとの間の温度がまだまだ上がっていないような部分もあり、ゆっくりウォーミングアップしなくてはならないような…。

大学には11時前に到着し、前期の「日本社会」で使用した講義用資料を後期用に編集し直して印刷する。履修学生(の人数)が違う以上、解説の手順・展開は変更する必要がある。週末にある程度の編集は終えたつもりだったが、大学入りすると別案がいろいろ浮かんできて、正午を過ぎてやっと作業が終了した。

このところ、なぜか講義用資料の編集に時間がかかっているような…!?

3時限目「日本社会」は、今日も引き続き「日本(人)について学ぶ必要性」がテーマである。なので、前回の講義内容を念入りに、時間をかけて復習し、「状況(情況)的影響」の具体例として荒井由実とハイ・ファイ・セットの『卒業写真』を紹介しつつ、アレンジの違いから生じるイメージの変化を読み解くことにした。そして、今日のメインテーマである「絆」について解説を始める。最初に長渕剛の『乾杯』を紹介し、「絆」の語源的意味、日本的な「絆」観を紹介する。

帰りに幼稚園に寄り、延長保育中の息子を迎えに行く。どういうワケか、延長保育のチケットの返却がない…。延長保育担当の先生に尋ねると、息子のチケットが見当たらないという。息子は「朝、担任の先生に渡したよ!」と言う。担任の先生から延長保育担当の先生への伝達の際に行方不明になってしまったが、あるいは別の子が間違えて持って帰ってしまったか…?

夕方、妻が職場で負傷して整形外科を受診した際、担任の先生と待合室でバッタリ遭遇!? たしかに、担任の先生は息子から延長保育のチケットを受け取ったそうである。

では、チケットはいずこへ?


9月29日(火)

例年よりちょっと遅めなのだが、沼津市立看護専門学校「文化人類学」が初講を迎えた。

講義は2時限目からなのだが、ちょうど良い時間の新幹線がないため、市が尾から東京・河口湖号で御殿場に出て、御殿場線と東海道線を乗り継いで片浜に向かうことにした。6時前に家を出ることになりはしたが、時間的な余裕が十分あったので、ゆったりした通勤となった。

よって、片浜駅にもかなり早い到着に…。タクシーではなく、徒歩で学校へ…。

初講時はガイダンス的な内容のみで終了させてしまうことが多いのだが、沼津の「文化人類学」は講義回数が8回と限られているため、初講とはいえガイダンスばかりしてはいられないのである。そこで、40分程度で講義の目的・目標・展開などを語り、残り時間で「文化cultureとは何か?」をテーマに、特に「疑似環境」に関する解説をする。

講師室でお弁当を食した後、タクシーで片浜駅に戻り、行きに来たルートを逆戻り。4時限目の御殿場看護学校「文化人類学」に臨む。

同じ講座名ながら、御殿場では講義回数が15回ということもあり、前回はガイダンスだけで終了した。今日からいよいよ本論に入ることになるのだが、先週はシルバーウィークのため講義がなかったため、前回の解説内容を確認するところから始めることに…。その後、「状況(情況)判断」をテーマに、「疑似環境」「知識−技術」「絶対−相対」などの話も含めつつ、社会現象をどうやってとらえていくかを語る。

帰りは、いつものように国道246号線をひたすら歩き、御殿場市立図書館前(以前は、富士急御殿場車庫というバス停だった)から17:55の東京・河口湖号に乗って市が尾へ…。今日は平日なのに、往きも帰りもバスはほぼ満席…。富士急ハイランドのパワーを改めて思い知らされた。帰りのバスに至っては、日本語以外の言語がやたらと目立っていた。インターナショナルだなぁ…という想いとともに、「富士急ハイランド、侮ることなかれ!」という教訓を得た。

今週は、時間割が一部不定期になっていて、今日から金曜日まで朝早く家を出なくてはならない…。睡眠時間を “それなりに” 確保しているつもりではあるが、長い夏休みやシルバーウィークで体がなまりがちになり、早起きに対応しきれるか少々不安…。


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