2013年11月のぼやき



11月1日(金)

まず、先月末の「ぼやき」を…。


10月30日(水) は、国際関係学部の出講日。息子を幼稚園に送り届けた後、バス停に向かうと…、眼の前を “乗る予定だったバス” が過ぎ去っていった。当然、鴨居駅には予定より遅い到着となってしまったが、新横浜からは予定通りの新幹線で三島へ移動することが出来た。「終わり良ければ全て良し」ということか…!?

大学入りした後、月曜日に印刷しておいた講義用資料の種類が足りないことに気づき、パソコンで原稿を出力し、急いで印刷に取りかかる。そして、来週月曜日が休校となるため、念のために来週水曜日分の講義用資料の印刷もしておいた。

3時限目「日本社会」は、引き続き「日本(人)的 “共感性”」の解説。前回の講義内容を補うべく、ザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』が名曲となって行く経緯を説明し、鑑賞する。そして、竹内まりやの『駅』『シングル・アゲイン』を通して、ヒット曲が如何に日本人の “共悲” に訴えかけているのかを解説する。その後、「自分(たち)さえ良ければ」的発想の強まる現代日本の問題点を語った。

4時限目「日本の社会」は、まず最初に「日常的に使用頻度の高い外来語を日本語に直す」という小テストを実施。そして、前回解説した「以心伝心」について、DVDやCDを用いて具体的に理解することを試みた。一昨年の大震災後に頻繁に流れていた「ポポポポ〜ン」のCM(あいさつの魔法。)や、荒井由実、白鳥英美子、平松愛理の曲を手がかりに、日本人の「言葉が全てではない」というコミュニケーションの姿勢を考察した。

10月31日(木) は、文京学院大学と法学部の出講日。朝イチのバスで鴨居駅に向かい、横浜線に全力疾走で乗り継ぐ。菊名からは始発の和光市行きに余裕を持って連絡…。東横線と副都心線の相互乗り入れによって、かつて無いほどの楽な通勤が実現している。

1時限目「フィールドワーク論」は、先週から「フィールドワークの問題点」の解説。前回は「知識−技術」「状況(情況)判断」「絶対−相対」を中心に話を進めたが、今回は「環境」「状況(情況)的影響」を中心に解説する。例年、前回と今回の内容を1コマで語っていたが、今年は “じっくり” 解説を進めようと思い、シラバスと多少展開にズレが生じることを学生たちに伝えておいた。

文京での講義後は、ふじみ野→池袋→巣鴨と経由して水道橋へ。このところ、予定通りに法学部に移動できているので、心身ともに余裕のある状態で午後の講義に臨めている。

3時限目「社会学」は、今回の解説をもって「問題行動の根源」の解説を終えることにした。最終回として、「子供たちの死生観に関わる問題点」を取り上げた。9年前のNHK『クローズアップ現代』をDVDで紹介したり、先刻亡くなられたやなせたかし氏の死生観を『アンパンマンのマーチ』ともとに考察してみた。毎年恒例の講義内容ではあるが、今年はちょっと思い入れが例年と異なっているような…。

そして今日…。

いよいよ11月である。今日は息子の幼稚園で入園考査が行われたため、保育はお休み…。早いもので、息子が幼稚園の考査を受けたのは、昨年の今日だった。つまり、あの日から1年が経ったのである。

11月になったのに、電車の中にはクーラーが…!? 地球温暖化の影響なのか、とにかく今日は気温が高かった。

今朝はいつもより2本ほど早いバスに乗っ(てしまっ)たので、千川に “かなり” 早く着いてしまった。が、ギリギリに着くよりは早めに着くほうが何かと楽である。そして、適当に時間を潰した後、適当な時刻に日大看護に到着した。

2時限目「社会学」は、今週と来週で「社会的動物としての人間」をテーマに解説する予定。今日は、“福祉的観点” と “double happiness” に関して解説する。ただ、このテーマについて語る時はなぜか導入が長くなり、最後に慌ててテキストを読むハメになる。他の出講先でも、同じ現象が起きる。十何年連続で、同じことに悩んでいる私…。

通信教育部に移動するべく千川駅へ歩いていると、日差しがかなり厳しく、首筋がジリジリしてきた。本当に11月なのか…と思う。

いつもは有楽町線か副都心線で池袋に出て、丸ノ内線に乗り換えて後楽園に出るのだが、日差しがキツイので、有楽町線と半蔵門線を乗り継いで神保町に出ることにした。歩く距離を短くしようと思ったのだが、効果があったかどうか…。

4時限目「社会学」は、60〜70年代の日本のヒット曲を用いて「日本(人)的 “愛”」の特徴の解説をした。解説時間を長めに取るため、鑑賞する曲数を絞り込み、歌詞カードもそれに合わせて編集する。

1週間の全ての講義を終え、校舎の外に出ると、法学部生たちが学園祭の準備にあたっているのが目に入った。今年は学園祭がらみで休講になることがほとんど無く、講義を進める上ではありがたい話なのだが、学生時代に学園祭というものを体験したことがない私には学生たちがちょっとうらやましく思えて、何だか複雑な心境である。

さぁ、明日からは3連休…。どんな休みになるのやら…!?


11月4日(月・振替休日)

3連休の最終日…。我が家では特別なイベントがあったワケでも無く、市外に出ることも無く…。

そのため、大したネタがない! ネタがないので、親バカ…いや、バカ親ぶりを発揮してみようかと…。

先月末日、息子の通う幼稚園で10月のお誕生会が開催された。このお誕生会は毎月開催されるワケであるが、毎回2クラスの “発表会” が行われることになっている。10月お誕生会では、息子のクラスが発表会にあたっていた。我が家でいつも息子が「ハッピ〜ハロウィ〜ン♪」と歌いながら踊っていたので、てっきりそれが発表会の演目だと信じて疑わなかった我ら夫婦…。

私は仕事の都合で発表会を見ることが出来なかったので、帰宅して妻の撮影したビデオで息子の(クラスの)パフォーマンスを鑑賞したのだが…。

発表会の始まり!息子も、頑張っていたようで…発表会も、エンディングに…

演目は、『虹のむこうに』と『たのしいね』だった。「ハロウィーン、関係ないじゃ〜ん!」とツッコミを入れつつも、画面に釘付けになっていた。年少にしてはなかなかまとまりが良く、元気も良い。担任の先生のご指導の賜物であるが、とにかくみんな楽しそうに演じていた。

 

たいていのクラスは、数名ほどボ〜ッとして何もしない子がいたり、座り込んでしまう子がいるという。が、我が息子のクラスは全員がシッカリとパフォーマンスしていたのである! それだけでも、スゴイことらしい。
街には、早くもクリスマスツリーが…!?
ハロウィーンが終わったばかりだというのに、街のあちらこちらにクリスマスツリーが…!? クリスマスツリーを見るなり、大興奮でツリーに駆け寄る息子…。この数日間で、息子は何箇所のクリスマスツリーに駆け寄ったことだろう?

ここ数年、世の中は先を急ぎ過ぎの傾向がする。日本の場合、西方教会の見解により「クリスマスは12月25日」とされているが、もはや日本のクリスマスは “商戦” や “イベント” のために存在するような感じがする。

それは、クリスマスに限らず…。季節感が薄れつつある今日この頃…。


11月5日(火)

昨日は時々青空がのぞいていたものの、基本的には曇りと雨の一日…。

一転して、今日は晴れ。ただ、朝夕の冷え込みが徐々に厳しくなってきていて、幼稚園に向かう途中、バス停で息子が何度も「寒い、寒い!」と言ってはだっこをせがんできた。

息子を幼稚園に送り届け、私は一旦家に戻って仕事の準備に入った。今日は御殿場看護学校の4時限目「文化人類学」のみ担当であるが、午前中に都内で野暮用があって、いつもの火曜日よりちょっと早めに家を出た。

いつもは市が尾駅から利用する東京・河口湖号に、今日は東京駅八重洲口から乗ってみた。バスは12:10発で、用事が済んで東京駅に着いたのが11時半過ぎ…。昼食をとってからバスに乗るつもりだったのだが、目指すお店がなぜか見当たらない…というか、目指すお店にたどり着かなかったのかも知れない。何度も何度も…、学生時代から数え切れないほど通ったお店なのに、なぜか場所がわからなくなった。

ただ、飲食店街の地図にそのお店の名前がなかったことから、「おそらく、お店のあるエリアが改装区域になっていたのだろう」と思うことにした。しかし、ここでかなりのタイムロスをしてしまい、別のお店でお昼を食べるような時間的余裕がなくなってしまった。空腹のままバスで御殿場に向かうワケにもいかず、キオスクでベルギーワッフルを1枚買って、それで御殿場までお腹をもたせることにした。

結局、昼食は御殿場市内でとることに…。のんびり食事をしている間に時間的感覚が鈍ってしまい、食後は学校まで走るハメになってしまったが、遅刻は避けられた。

4時限目「文化人類学」は、今日で「社会的動物としての人間」の解説が終了。講義の最初に先週の内容をじっくりと振り返り、それから今日のテーマである「生理的早産」の解説に入る。そして、前回、前々回の講義内容と解説をリンクさせて、なぜ人間が「社会的動物」と呼ばれるのかを確認したところで講義を終了させた。

帰りに、ベビー用品店に立ち寄った。息子の園服はブレザーであるが、その下は半袖のポロシャツを1年中着ることになる。ただし、寒い時には長袖のポロシャツでもOKだということなので、試しに(?)長袖のものを1枚だけ購入した。これで、息子が少しは寒さをしのげれば良いのだが…。

帰宅すると、息子は入浴中…。風呂から出てきた息子は、何だか楽しそう。聞けば、サンタさんにお手紙を書いたのだという。寝ている間に手紙をサンタさんが持って行ってくれたら、クリスマスのプレゼントがもらえる…ということになっているらしい。果たして、息子の書いた手紙は、“サンタさん” に届けられるのだろうか?

すでに、我が家もクリスマスムードに入り出したようである。


11月6日(水)

今、私が国際関係学部で担当している「日本社会」も「日本の社会」も、いずれも旧カリキュラムの学生用の科目である。そして、基本的に旧カリキュラムで学ぶ学生というのは、4年生のことを指す。よって、私の講義を履修している学生のほとんどが、卒業を目前に控えた学生である。

加えて、休学歴があって現在3年生として在籍している学生と、交換留学生の履修者が数名ずつ…。

そのためか、今年の講義では、“しつこい” というか “くどい” くらいに前回までの講義内容を何度も何度も何度も何度も復習し、本論の解説でも実際的(具体的)な状況(情況)を例年以上にふんだんに盛り込んだ説明を心がけているため、いつもなら90分で解説が終了していた内容でもタイムオーバーになってしまうことが多々ある。

今日の2コマ、いずれも予定通りに解説が終わらず。それでも、焦らずゆっくり話していければ…と思うことにした。

3時限目「日本社会」は、講義開始前に “あること” に気づいた。今日再生する予定のCDを1枚、家から持ってくるのを忘れていたのである! そのCDなしで解説を進めることは出来るのだが、かといってスルーしてしまうワケにもいかず…と悩んでいたところ、私のパソコンにインストールされているiTunesのリスト内に使用曲があることが判明。パソコンのラインジャックから教室のスピーカーに出力して対応した。

家から自分のパソコンを持ってきていると、こういう時に助かる…というか、CDのデータを全てパソコンに入れておけば、何枚もCDを持ち歩く必要がないのでは…ということに気づいた次第。

講義の本論では、「日本(人)的 “共感性”」に関する日本のヒット曲を紹介する。60〜90年代に発表された “共悲” を歌い上げた曲を中心に選曲しているため(一部は2000年紀に入ってからの曲もあるが)、学生たちにとっては逆に新鮮だったかも知れない。

4時限目「日本の社会」は、「日本(人)的コミュニケーション」の解説を継続中。今日は『菊と刀』でベネディクトが分析した「恥の文化」を中心に解説する。日本人の「恩」と「義理」の特徴を説明し、日本と諸外国語の “感謝” に関する言葉を比較する。そして、「忘恩」の現実について解説し、日本における「恥の文化」が終焉を迎えているのではないかという諸外国からの指摘について説明を加えた。

日が短くなり、徐々に夕方の三島市内を吹く風が冷たくなってきた。こんな時は新幹線でササ〜ッと帰ってしまえば良いものを、なぜか今日の私は在来線の気分だった。三島から熱海、熱海から横浜…と東海道線を乗り継ぎ、横浜駅からはバスで帰途に就いた。

16:15に講義が終わり、学生たちのラッシュを避けるためにちょっと時間をずらして三島駅の改札口を抜けたのだが…。東海道線どうしの乗り継ぎはうまくいったものの、三島で熱海行きが来るまでに少々長い時間待たされたのが尾を引いて、家に着いたのが20時前…。講義を終えてから、実に3時間半が経過していたことになる。

でも、たまにはこんなのんびりした帰り方も良いのかも…。


11月7日(木)

午前中は冷たい雨が降り、気温が上がらず。ジャンパーを着て出かけようかと思ったが、天気予報で「午後は晴れ間が出て、気温が上がる」ということだったので、それを信じてジャンパーを羽織らずに家を出た。

いつものように朝イチのバスで鴨居駅を目指したが、このバスは運転手さんのさじ加減(?)で鴨居駅到着の時間が1分程度前後する。朝の1分は大きく、予定していた横浜線に乗れたり乗れなかったり…。今朝は、バスを降りて “ほぼ全力” で階段を昇り、改札を抜け、駅のホームに向かったが、あと一歩というところで電車のドアが…!?

次の電車を10分ほど待っている間、私の体に異変が…。胃に不快感が起きてしまったのである!?

今朝、起きてすぐに激しい咳に襲われ、耳鼻咽喉科で処方された咳止め薬を服用したのだが、朝食などを一切取らない状態での服用だったため、空きっ腹に薬が直接入り込んでいるような状態になっていた。さらに、バスから電車に乗り換える際の疾走…。

ほんの一瞬、仕事を諦めて家に帰ろうか…と思ったが、そんな無責任なことは出来るハズもなく、混んだ車内に耐え、菊名へ向かった。そして、菊名始発の和光市行き東横線に乗り換える際は、あまり全力で走らないようにした。始発電車とはいえ、いつもより10分遅い菊名到着であるため、座席の確保が出来ないことも覚悟した。が、幸い今朝はいつもより “競争率” が激しくなかったらしく、いくつもの空席を発見することとなった。

ふじみ野に到着しても、雨の勢いはおさまらない…。傘をさしてスクールバスを待っている間にも、雨はズボンの裾を湿らせてくる…。おまけに、寒い…。ところが、胃のほうはまだまだ不快感が残っていたものの、食欲は戻ってきていた。どうやら、今日一日ちゃんと講義が出来そうだ…と、強く確信した。

文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は、「フィールドワークの問題点」の3回目。前回と前々回の復習をじっくり時間を掛けて行い、帰納法と演繹法について解説する。帰納法も演繹法も、それぞれ長短がある。しかし、状況に応じてそれらの立場を使い分けることがフィールドワークでは大事である。そういったことを、具体的な例を挙げつつ語ってみた。

講義を終えて校舎外に出ると、雨の勢いは少し弱まっていた。池袋と巣鴨を経由して水道橋に出た頃には、傘なしでも歩こうと思えば歩ける状態になっていた。天気予報を信じた成果(?)が、現れてきているような気がした。

天気の回復と同時に、私自身の体調も回復してきたようで、法学部に到着した時すでに胃の不快感はほとんど感じず、元気いっぱいお弁当を食べ、講義教室に向かえる状態にあった。

3時限目「社会学」は、今日から「問題行動の誤対処」の解説に入ることにした。純度の高い日本人pure Japaneseによる人間関係と現在の日本人neo Japaneseの違いについて、今週から3週に亘って語ることになる。その初回として、「日本(人)的 “愛”」の特徴を解説する。

咳の具合は落ち着き、胃のほうもだいぶ回復したが、ノドの調子が今ひとつ…。空気が乾燥しているのか、それとも私がノドを酷使してしまったのかわからないが、今週は火曜日から声を出すのにも一苦労…。

明日まで、ちゃんとノドが耐えてくれれば良いのだが…。


11月9日(土)

今日は、朝から怪しい雲に空が覆われていて、雨が降ったり止んだり…の肌寒い一日だった。

昨日は…といえば、諸事情あって「ぼやき」の更新の途中でパソコンを閉じてしまったので、キチンとサーバに更新ファイルがアップできず。そこで、今日の「ぼやき」は、ほとんどが昨日の話となる。


昨日は朝から天気が良く、気温もほどほどに高く、日中は “お散歩日和” という感じ…。そこで、移動の際は出来るだけ歩いてみた。

昨日の最初の講義は日大看護の2時限目「社会学」からだったが、最近は池袋からバスに乗ることをせず、副都心線で千川に行き、そこから20分ほど歩いて学校入りすることにしている。昨日は日差しが強くもなく弱くもなく、歩くのには最適な状態だったので、「もうちょっと時間をかけて、ゆっくりと…」などと思えてきた。

学校に入り、2時限目のチャイムが鳴るまでゆっくり講義の準備を進め、レディネスを調えて教室に入る。今日で「社会的動物としての人間」の解説を終えることにしていたのだが、次回以降の講義内容と昨日の内容にリンクする部分が多いため、できるだけ時間をかけて長い前置きをする。そして、「生理的早産」を中心に解説を進める。

講義後は再び千川駅まで歩き、有楽町線と丸ノ内線を乗り継いで後楽園で下車した。東京ドームの脇をのんびり歩いて通信教育部へ向かうことにしたのだが…。昨日の東京ドームは “のんびり歩いて” という雰囲気ではなく、女性たちのキャピキャピした空気に覆われていて、自分が歩いているのが場違いな感じさえした。

時折、「グッズ売り場最後尾」と書かれたプラカードが目に入った。その列の先に目をやると、「JUKEBOX」という文字が…。女性たちはみな「JUKEBOX」と書かれたおそろいのトートバッグを持っていた。そして、見るとはなしに彼女たちの持ち物を見ていて、東京ドームで関ジャニ∞のライヴが行われることを知った。

年に何度か東京ドームがジャニーズ系のライブ会場になるが、その場に立ち会う(?)のはかなり久しぶりのことのように思う。いつもの 野球ファンたちの “男臭さ” とは違い、私には気恥ずかしいような気がして、足早に東京ドームをあとにした。

通信教育部に到着して、まずは講義用資料の編集と印刷…。これがなかなか思うようにいかず、予想外に時間がかかってしまった。

4時限目「社会学」は、今週から「日本(人)的 “和合”」がテーマ。初回の今日は、「以和為貴」「仲良きことは美しき哉」などの言葉をもとにしつつ、日本における “和合” の意味を語る。

帰りに乗った半蔵門線・田園都市線が、何度も “運転間隔調整” を行っていた。そのため、途中で連絡するハズの電車にも連絡できず、えらい時間かかって長津田に到着した。

電車がチンタラしている最中、妻から携帯電話に「可能であれば百均によって欲しい」というメールが届いた。長津田にダイソーがあったという記憶を頼りに駅前を歩くが、どうやら駅前の再開発と同時に閉店したらしい。

仕方なく、横浜線に乗って中山へ行き、駅前のダイソーへ。そこでの買い物を終えて東急ストアに移動し、簡易ピザや息子用のパンなどを購入する。レジに行くと、「いらっしゃいませ、先生!」と店員さんに声を掛けられる。つまり、レジにいた店員さんは、私の教え子だったのである。たまに、こういうことがある。

そして、往々にしてドキッとする。そして、ちょっと嬉しくなる。

そして今日、我が家の居間の模様替え…。昨夜、居間に敷いてあったホットカーペットから煙が出た。正確に言うと、ホットカーペットのコードから煙が出たのである。ちょっと前から接触に異常があるような気がしていたのだが、煙が出たあたり、断線もしていたのでは…!?

思えば、そのホットカーペットは私が一人住まいをしていた頃から使用していたので、15年以上は使用していたと思う。洗濯機と同様、私の独身時代からの家電は、その後10年以上経って既婚者となってからもしばらく現役として活躍するのである。しかし、経年劣化は必然的に生じる
ものである。

ホットカーペットとラグが新調された居間で、息子はゴロンゴロン…。フカフカなラグをナデナデしたり、スリスリしたり、でんぐり返しまでして、かなりご機嫌モード。

明日は、地域によっては大荒れの天気になるとか…。我が家周辺はどうなることやら…?


11月10日(日)

昨日、天気が荒れることを心配しつつフトンに潜り込んだが、荒天よりも大きな地震がやってきた!

さらに、やや強い風が吹いてきて、雨も断続的に…。ただ、風は思ったほど強くはならず、雨の量も大したことがなかったので、午前中にアチコチ買い物に行ってきた。が、一人で勝手な判断をしてしまった部分もあり、お昼過ぎに家族そろって再度(?)買い物に出かけることになってしまった。

出来れば今日中に買っておきたいものがいくつかあり、それらを探しに行ったものの、全部をキチンと見つけることが出来ず。極めつけは、帰宅して私と息子が入浴を終えた後、妻がさらなる “買い忘れ” に気づき、やむを得ず妻に近所のドラッグストアまで買い物に行ってもらうことに…。

効率が悪いお出掛けをしたものである。

今週は、出講シフトが少々イレギュラー気味になり、私の行動パターンもいつもとは若干異なることになる。ただ、それはかつての出講シフトと似通っていて、あの頃に戻って講義をするような気分にもなる。

当然、起床時刻もいつもと違うことになるので、睡眠時間の確保にも気をつけたいところである。

週明けの明日、いきなり変則出講…!?


11月11日(月)

週明け早々、いつもとは違う出講シフトに…。

先月25日に通信教育部「社会学」を休講にしたため、その補講を今日の1時限目に行った。通信教育部で1時限目に講義を担当するのは、かなり久しぶりのことである。

そして…、1時限目に水道橋界隈で講義するのも久しぶりなので、どのルートで出勤するのかいろいろ考えた末、6時半過ぎのバスに乗って横浜線と田園都市線・半蔵門線を乗り継いで神保町へ向かうことにした。長津田での乗り換えで横浜線改札口から田園都市線に向かって走るのも、何となく懐かしい。

神保町から通信教育部へ歩いていると、やけに人が少ない…。千代田区は、朝晩と昼間の人口が極端に違う。要するに、朝の神保町界隈を歩いて電車で移動する人は極端に少なく、逆にアチコチから神保町界隈に人々が集まってくるのである。そして、夜になると人々が神保町からアチコチに帰って行く…。

通信教育部に到着すると、私の補講を受ける学生がチラホラと…。

1時限目の始まる少し前に教室に入ると、すでに大部分の学生の姿が…。講義が始まってからも数名の学生が来ることを予想し、講義の前半は今までに解説した内容の再確認を中心に話を進めてゆくことにした。そして、ほとんどの学生が集まったと思われる頃合いで「日本(人)的 “和合”」の解説に入る。先週金曜日から始めた “和合” の解説だが、今日は特に「和合の含意」「ジャンプ3原則」をキーワードにして、「違いを “違い” として認める」ことや「1+1の人間関係に無限の可能性を期待する」といった、日本人の “和合” に込めた想いを語った。

その後、急いで東京駅に移動し、新幹線で三島へ…。

国際関係学部に到着したのは、12時半前…。ここ数年の私にしては、かなり遅い大学入りである。

3時限目「日本社会」は、今日から「日本(人)的 “仲間意識”」の解説がスタート。しかし、講義の前半は前回の講義で紹介できなかった2曲を再生し、その解説をする。そして後半は、“仲間意識” の解説。初回の今日は、「持ちつ持たれつ」「間人主義」「縁」の3つの特徴をもとに、日本人の仲間意識について考えることにした。

4時限目「日本の社会」は、「日本(人)的コミュニケーション」の続き。今日は「公と私」がテーマ。特に「滅私奉公」をキーワードに、日本社会における公と私の力関係について説明する。講義の最後に、1992年に発表された平松愛理の『もう笑うしかない』を鑑賞し、主人公(OL)の公と私の葛藤について考えてみた。
三島駅から見た夕焼け雲三島駅から見た夕焼け雲
講義を終えて校舎の外に出ると、昼間よりかなり気温が下がっていて、風も強め…。そして、空には真っ赤に染められた雲…。“真っ赤” というよりも “燃えるような” 雲だった。

新横浜で下車し、駅ビルでいくつかの用事を済ませ、バスターミナルへ移動すると…。真冬のような寒さになっていた。さらに、風の勢いが増していて、バスを待っている間に手がかじかんできた。昨日はそこそこの暖かさがあったので、急激な気温の変化に体がついてゆけず、ガタガタ震えるよりも硬直状態に陥りそうになった私…。

明日は御殿場へ出講…。三島より、横浜より、御殿場はもっと気温が低いんだろうなぁ…。


11月12日(火)

今季一番の冷え込み…。

朝、息子を幼稚園に送り届ける際に路線バスを利用したのだが、バス停で息子が備え付けのベンチ(硬化プラスチック製)に座ろうとして、その冷たさに飛び上がっていた。その姿は、バス待ちの人たちの笑顔(?)を誘うことに…。その後、冷たさをあまり感じないであろう木製のベンチに移動した息子…。「たしかに、あっち(木製のベンチ)のほうが冷たくないかもねぇ…」と感心される。

いつもより早いバスに乗ったため、登園開始時間よりも前に幼稚園に到着してしまった。が、園バス第1陣はすでに園に到着済みで、息子のクラスのお友だち数名がお着替えに入っていた。着替えを終えたお友だちが息子を出迎えてくれたのを見て、「好かれているなぁ…」とプチ感激していた私だったが、次の瞬間「早く入って! 寒いから…」と…。「あぁ、早くドアを閉めたいのね…」と、現実を痛いほど知らされた私…。

息子も「寒いねぇ…」と返答し、その場はおさまったが…。

私は一旦帰宅し、講義の準備や東京・河口湖号の予約状況を確認し、御殿場へ向け昼前に家を出た。「横浜でさえ寒さが厳しいのだから、御殿場はもっと寒いハズ!」と判断し、重ね着をして出かけた。

バスは足柄サービスエリアでの休憩が10分ほど入るのだが、下車してビックリ!? 白い息が…!? 体が一気に硬直する。

御殿場駅でバスを降りた時は、足柄サービスエリアで体が慣れたのか、はたまた足柄と御殿場駅に気温差があったのか、体がビックリすることなく、いつものように御殿場看護学校へ歩いて行くのに何の支障もなかった。

4時限目「文化人類学」は、今日からしばらく「文化cultureとは何か?」をテーマに解説を進める予定なのだが、なぜかこのテーマに入る頃になると学生たちの病院実習が…。今月の御殿場での講義は来週までしかないので、本来なら1回で解説を終えられる「文化culture」の意味、概念、機能に関する解説を、2コマに亘って行うことにしている。今日は特に人間と「環境」の関係性、「culture」の語源的な部分、定義などといった話を中心に語る。

御殿場市は年間日照時間が1700時間程度と短めで、講義を終えてちょっとすると辺りが暗くなる。そして、気温もグッと下がってくる…。バスを待つ時間を有効活用するべく、先週と同様にベビー用品店に立ち寄った。そして、長袖のポロシャツをもう1枚購入した。

ちょっと余裕を持って富士急御殿場車庫バス停に向かい、バスの到着を待ったのだが…。バスは定刻より15分以上遅れて到着した。体は…、特に肩は冷えに冷え、バスに乗っても体がなかなか温まらず。

これから、もっともっと寒い日が続くのだろうから、この程度のことで音を上げるワケにはいかないのだが…。


11月13日(水)

かなり久々に、1時限目から国際関係学部で講義…。

かつて水曜日の1時限目は国際関係学部に出講していたのだが、ここ数年は担当講義が午後に集中し、朝から三島…という勤務はなくなってしまった。

先週の木曜日、国際関係学部は臨時に「月曜日講義」を実施することになっていた。が、木曜日は文京学院大学と法学部の出講日にあたっているので、やむを得ず国際関係学部の「日本社会」と「日本の社会」を休講することになってしまった。

今日は、1時限目に「日本の社会」の補講を実施した。朝イチということで、いつもと違った雰囲気…。講義は、「間人主義」に関して『ドラゴンボール』のいくつかのシーンを取り上げながら説明し、さらに「一見さん」の特徴について語ることにした。

次の講義は、3時限目…。長い空き時間が生じるが、いつも2時限目の始まる頃には大学入りしているので、補講後はいつものペースに戻ったような感じである。午後の講義で使用する資料を印刷したり、講義内容の確認をしている間に、気がつけば昼休みに…。

3時限目「日本社会」は、一昨日から始めた「日本(人)的 “仲間意識”」の続き。今日は前回挙げた3つの特徴をもとに、それらがもとになって生じている日本(人)的な問題点について解説する。

4時限目「日本の社会」は、今日で「日本(人)的コミュニケーション」の最終回。「日本(人)的 “和”」の特徴を、『十七条憲法』から「以和為貴」「党」などを例示し、さらに “比較材料” としてホッブズやロックの「社会契約」に関する考え方を挙げ、具体的な事例を挙げつつ解説する。最後に、キャンディーズの『春一番』をもとに、そこに表されている人間関係を考え、講義を終えた。

それにしても…、昨日に引き続き今日も肌寒い一日だった。補講時など、教室が夜の間に冷やされてしまっていたのでエアコン(暖房)を入れ、教室を暖めなくてはならなかったほど。

ただ、この先ずっと寒い日が続くのだから、昨日の「ぼやき」同様に「この程度のことで音を上げるワケにはいかない」と思ったりもする。しかし、昼間はともかく朝夕が…!?


11月14日(木)

とにかく、寒い! 立冬を過ぎてから、本当に冬らしさが日毎に増している。よって、出来るだけ電車やバスの乗り換え時間を少なくしたいと思うのだが…。

今朝も、鴨居駅でバスを降りて “ほぼ全力” で階段を昇り、改札を抜け、駅のホームに向かったが、あと一歩というところで電車のドアが…!? バスは途中までいいペースで走っていたのだが、どういうワケか徐々に信号やら何やらにつかまってペースが乱れ、今朝も駅のホームで10分待つハメに…。そして、横浜線を菊名で降りた後、東横線ホームまで “ほぼ全力” で走るハメに…。

幸い、今朝も先週同様にわずかな空席を見つけられたので、和光市までは座って移動できた。

てんやわんや(?)あったものの、体は徐々に温まってきて、“いい感じ” になったところで文京学院大学に到着した。

1時限目「フィールドワーク論」は、まだまだ「フィールドワークの問題点」の解説が続く…。今日のテーマは、“調査者” と “被調査者” の論理の違いについて。私が経験した話や過去に起きた “事件” などを盛り込みつつ、フィールドワークの実際と覚悟について語る。

法学部に向かって移動している最中、怪しい雲が立ちこめてきた。とある天気予報サイトに拠れば、「お出掛けには傘を持って…」ということだった。雲の動きと共に気圧の変化が起きたらしく、頭に鈍い痛みが…。

法学部には予定より早く到着したが、今日の講義で使用するものは全て先週のうちに準備が終了しているので、お弁当タイムを長めにとることにした。今日の私には “時間に追われていないオーラ” が漂っていたのだろうか、何人もの教員からいろいろな話題を振られる。久々に、休み時間でのんびり歓談することが出来たように思う。

3時限目「社会学」は先週から「問題行動の誤対処」の解説に入ったが、前回は予定していた解説内容の6割程度の所で話をまとめてしまったので、今日はその “続き” として「日本(人)的 “共感性”」について話すことにした。“共感性” の本質や “共悲” の概念を中心に語り、『フランダースの犬』が日本で名作扱いされている現実について説明し、最後に日本(人)的な “愛” と “共感性” に起因する「甘え」に関する解説をする。

気温の低さや天気の不安があったので、なるべく早く家に帰りたいところ。幸い、私が外にいる間は雨が降らず、傘をさすことなく帰宅することが出来たが、夜になってポツポツと…。

明日も天気は安定しないらしい。気温もあまり上がらないそうな…。冷蔵庫を開けても、冷気を感じない今日この頃…。


11月15日(金)

今週の仕事は通信教育部「社会学」に始まり、通信教育部「社会学」で終わった。月曜日に補講を行った関係で、偶然にもこのような状態になったのだが…。週の初めと最後に同じ大学や学部で講義をするのは珍しくないが、そこに “同じ科目” が条件に付くのは、私の大学教員生活の中で初めてのことだったように思う。

最近はセメスター制をとっている大学も増え、月曜日と金曜日(または土曜日)の週2回開講という科目を担当すれば、今週の私のような状態を毎週実現させることができるが…。

今朝、携帯電話にダイヤ情報メールが引っ切りなしに届いていた。東海道線やら東横線やら、とにかくダイヤが乱れていて、一部運休も出ていたらしい。今日最初の仕事は、日大看護の2時限目「社会学」…。いつもなら東白楽から東横線・副都心線で千川まで乗り換え無しで向かうのだが、今日はどうやらいつものルートを避けなくてはならないらしい。

おまけに、東海道線の遅延・運休は湘南新宿ラインにも影響を及ぼしていたので、さらに選択肢が狭まっていた。

どうしようか思案しつつ7時半過ぎに家を出てバス停に向かったところ、新横浜駅行きのバスがやって来た。「要するに、そういうことなのね…」などと思いながら新横浜に向かい、新幹線で東京に出て、丸ノ内線と副都心線を乗り継いで千川へ移動した。

予定に全くなかった新幹線利用ということで、いつもより早い到着…。駅前で時間を潰し、ゆ〜っくり歩き、いつもと同じくらいの時間に学校へ。

日大看護の「社会学」は、今日から「コミュニケーション」をテーマに数回の解説をする予定である。が、冒頭で前回の講義内容に関する “補足” をジックリと解説し、それから本論…という状態になったので、今日のところはコミュニケーションの語源の説明と “本質的” な定義づけを行うことに終始した。

講義中に雨がポツポツと降り出していたが、私が校舎を出る頃には傘なしではキツイほど雨脚が強まっていた。おまけに、気温も上がらず。千川駅まで歩くのを断念(?)し、バスで池袋駅に向かい、埼京線と中央線緩行を乗り継いで水道橋に出るルートを採択した。

なのに…、水道橋に到着した時には雨脚がかなり弱まっていて、傘をささずに歩いている人も多く見受けられた。もしかすると、日大看護を出発する時間をちょっとずらせば良かっただけだったのかも…と思いながらも、とりあえず通信教育部にまっすぐ向かう。

4時限目「社会学」は、用意する講義用資料や再編集するパワーポイントが多々あり、まずはそれらを片付けてからお弁当…ということにした。お腹は空くは、なかなか印刷も編集も進まないは…で、時間だけがいたずらに過ぎて行く有様。作業に取りかかって小一時間、やっとお弁当にありつけた。

出来たてホカホカの資料とパワーポイントを使っての講義は…、まず最初に(月曜日の補講に出席できなかった学生もいるので)前回と前々回のテーマである「日本(人)的 “和合”」の内容をジックリ確認するところからスタート。そして、日本のアニメやヒット曲やアニメーションをもとに、「日本(人)的 “和合”」の特徴を視聴覚的に解説することにした。まず、『それいけ!アンパンマン』の初期の作品を鑑賞し、そこに見られる和合性を分析。さらに、日本人が “応援” の際に良くリクエストしたり歌ったりする代表的な曲を鑑賞し、その受け止め方を説明した。

今週はいつもより2コマ多い講義を担当したが、そんなことを全く感じないまま今日まで来てしまった。講義にある程度の “流れ” が出来ているのだろう…と、図々しくもそんなふうに思うことにした。

週末は、「のんびりしすぎて、逆に体のリズムが狂った!」なんてことにならないように気をつけておかないと…。


11月17日(日)

金曜日は、「七五三」のことをスッカリ書き忘れていた。息子はまだ4歳なので、七五三は来年なのだが…。しかし、子どもがいると他所様の七五三も気になり出す。
おもちつき!
息子の通う幼稚園でも、七五三関連のイベントが…。その1つが、「おもちつき」である。金曜日に行われたおもちつき、当日のお昼はみんなで “きなこもち” を食べたという。

また、七五三といえば「千歳飴」である。園児がそれぞれに飴を入れる袋を作り、その中に千歳飴を入れてもらっていた。

七五三が終わったかと思えば、再びクリスマスモードに…。あっちもこっちも、すでにクリスマス色で染められている。

アンパンマンこどもミュージアム&モールもクリスマス一色息子がお遊戯会でタイツを2本(黒と白)使用することになったので、それらを買い求めに昨日、みなとみらいまで出かけてきた。買い物の最中、どうも息子はソワソワ…。どうやら、すぐそばの横浜アンパンマンこどもミュージアム&モールに行きたいらしい。目と鼻の先まで来て引き返すのも酷なので、ちょっと立ち寄ってみた。

アンパンマンもクリスマスモードにここもすでにクリスマスモードで、さらにモール内の「ジャムおじさんのパン工場」では、サンタアンパンマンが期間限定発売中! 1日の販売個数も限られていたらしく、幸運にも息子は最後の1個をゲット! おやつ代わりに、パンを食し、しばし休憩…。

食後、クイーンズスクエアに向かうと、すでにシンギングツリーが…。時間的にちょうど良かったので、ショータイムを鑑賞することにした。今年は「みなとみらい21事業着工30周年」と「横浜みなとみらいホール15周年」を記念し、「飛翔」をテーマにしたものだった。

クイーンズスクエアのシンギングツリー毎年このシンギングツリーを楽しみにしているが、例年はクリスマス近くになってからの鑑賞だった。今年は1ヶ月以上も早く鑑賞することになったが、ツリーと音の共演がとても素晴らしく、おそらくクリスマス時期にまた観に来ることになるのでは…と思う。

以前、ショータイムが始まる前の消灯にビックリして泣き出し、パイプオルガンの大音響にビックリして大号泣していた息子も、今年は階段に座り込んで「面白いねぇ…」「きれいだねぇ…」と感想を述べるほどの余裕を見せていた。

今日は…といえば、私は偏頭痛のために一日のほとんどを棒に振った。鎮痛剤を服用するタイミングを誤ったらしく、いろいろと面倒なことに…。それでも、妻や息子が私の痛みを取り除こうと献身的に肩を温めてくれたりさすってくれたりしてくれたので、夕方過ぎにはほぼ回復し、こうして「ぼやき」を更新できるまでになった。

この調子で、明日からの1週間も乗り切りたいところである。


11月18日(月)

今朝は、何とか頭痛から解放されていたようである。体調は、仕事に支障のない程度に回復。天気も良く、ポカポカ陽気…。

しかし、時間に余裕をもって移動を開始し、10時半過ぎに国際関係学部入りした。そして、午前中いっぱいを “今週使用する講義用資料” の確認と編集、印刷に充てる。

3時限目「日本社会」は、「日本(人)的 “仲間意識”」の解説が続く…。今週2コマは「社会的交換理論」「相互依存性理論」を用いて日本人の人間関係の特徴を説明することにしているが、今日はそれら理論そのものについてだけを解説する。

4時限目「日本の社会」は、「日本(人)的コミュニケーション」の最終回。前回、「日本(人)的 “和”」の解説を行い、今までに解説した内容を総括したのだが、今日はその講義内容をDVDを使って説明した。『それいけ!アンパンマン』や『とっとこハム太郎』など、日本の子供向けアニメの意味するところを、実際に鑑賞しながら考えてみた。

帰途、通院した。鴨居駅に到着したのが17:42で、病院の前を通るバスが17:45発だったので、バス停でしばしバスを待つが、定刻を過ぎてもバスが来ない…。バスターミナルに件のバスはやって来ていたのだが、定刻を5分過ぎても動く気配がない。「これなら、素直に歩いたほうが早かった!」と思うと、何だか腹立たしくなってきた。そこで、バスに乗るのをやめ、徒歩で病院に向かったのだが…。私が病院に着くのと同時…、いや、一足早くバスが病院に到着してしまった。

運転手さんがバスの運行表を見間違えたのか? あるいは、わざと出発時間を遅らせたのか? いずれにせよ、踏んだり蹴ったりな状態であった。

でも、健康のためには良かったのかも…!?


11月19日(火)

今日も仕事は御殿場看護学校の4時限目「文化人類学」のみだったので、朝は息子を幼稚園までバスで送り届け、帰途はのんびり歩いてみた。抜けるような青空…、そして、激しい風…!?

一旦帰宅し、講義の準備をし、お昼をのんびり…していたら、時間の感覚が鈍り、昼食を急いでかき込み、急いで着替え、急いで家を出た。のんびりが裏目になり、慌ただしい出発に…。

それでも、いつもと同じ時間に市が尾へ…。

東京・河口湖号は、今日も順調に走行…。日差しが強く、車内はポカポカ。先週よりも気温が高くなっているのがわかる。が、なぜかバスがユラユラ揺れているような感じが続いていた。しばらくして、その “犯人” が強風であることがわかった。

そして、御殿場駅でバスを降りた瞬間、強風に煽られてしまい、着地を失敗しそうになった私…。もう少し強い風だったら、足首を捻挫していたかも知れない。そのくらい、強い風だった。横浜市内の強風とは比べものにならないほどの勢い…。おかげで、いつもなら12分ほどで学校に到着するのに、今日は何度も体が風に押し戻されそうになり、20分近く歩くことに…。

富士山(御殿場市内より)それでも、眼の前にドド〜ンとそびえ立つ富士山の姿に、元気をもらったような…。

無事に学校入りした時の安堵感は、言葉で表現できないほど…と言うと大袈裟だと思われそうだが、本当に近年稀に見る安堵感を覚えた。

講義開始まで前回の講義内容を念入りに確認し、満を持して教室へ…。

4時限目「文化人類学」は先週からしばらく「文化cultureとは何か?」をテーマに解説を進めることにしているが、今日は前回の解説内容である「文化culture」の意味、概念、機能に関する解説の “続編” である。今日は特に文化が人間にとって “第二の本性” であることを中心に語る。

講義を終え、今週もベビー用品店に立ち寄った。先日購入した “お遊戯会用” のタイツのサイズが合わなかったので、あらためて別サイズのものを購入した次第。

買い物を終え、富士急御殿場車庫バス停に向かう頃には、すっかり日が暮れていて、富士山の雄姿は拝めず。

帰りの東京・河口湖号は、足柄サービスエリアでの休憩までは順調に走行していた(もっとも、富士急御殿場車庫を10分遅れで出発したのだが)。そして、再びバスが東名高速本線に戻ってしばらくすると、走行スピードが落ちてきて、やがてピタッと停車してしまった。急いで渋滞情報を携帯電話でチェックすると、どうやら中井パーキングエリア付近で追突事故が発生し、負傷者救助のために上り車線を減少させているとのこと。渋滞長は3km程度だったが、その渋滞を抜けるための予測時間は “70分” とある。そして、その予測は見事に的中した。

渋滞を抜けてから、運転手さんはバスを猛スピードで運行したものの、市が尾には50分遅れでの到着となってしまった。それでも、70分の遅延を50分遅延に短縮したのだから、運転手さんの努力がある程度は報われたのではないかと思う。

帰宅すると、すでに息子は就寝…。妻から、息子が熱を出して元気がないことを知らされる。ここ数日、息子は鼻ジュルジュル状態だったので、軽く風邪をひいてしまったのだろう。

明日、妻は息子を病院に連れて行ってインフルエンザの予防接種を受けさせることにしていたのだが、これは中止にせざるを得ない状態に…。そして、予防接種だけでなく登園も断念しなくてはならないのかも…。

急な冷え込みで、体調を崩す人が増えている。体を冷やさないよう、服装や室温調整に気をつけなくてはならない…とわかっていても、なかなか上手くいかないのが世の常である。


11月20日(水)

天気は良いのだが、朝晩の冷え込みが…!?

息子の体調は改善せず、今日は幼稚園をお休みさせることにした。よって、今朝は私ものんびり…。久々に、直接バスで新横浜駅に向かうことにした。そのため、いつもよりちょっと遅めの国際関係学部入りとなった。

3時限目「日本社会」は、今日で「日本(人)的 “仲間意識”」の解説を終了させ、同時にこの講義の “前半戦” も終了となった。前回の解説内容である「相互依存性理論」が日本では基本的に通用しない(日本人の仲間意識が他国とは異なっている)ということを、「浪花節的人間関係」をテーマに語った。その際、『のだめカンタービレ』のワンシーンを紹介しつつ、さらに日本の有名な企業家たちの浪花節的経営方針を紹介する。講義の最後に2曲ほど鑑賞する予定だったが、講義開始時にいろいろな話をしすぎて時間配分を誤り、CDを使用しないまま講義終了。

4時限目「日本の社会」は、今日から “後半戦” である。その最初のテーマは「日本的経営」。今日は講義時間の大部分を「『日本的経営』という言葉は “日本的な経営” という意味ではなく、“日本的経営” という社会学用語である」という説明に充て、日本的経営を象徴するキーワード、特徴、構造、意思決定方法などにカテゴリー別に解説する。

家に帰ると、いつになく息子が静かに部屋でちょこんと座ってテレビを見ていた。お昼過ぎに妻が息子を通院させ、明日も幼稚園をお休みさせるよう医師から指示されたらしい。早ければ金曜日に登園再開となるのだが、無理をさせないよう、焦らせないよう指導されているので、しばらくは息子を安静にさせる必要が…。

本人もそれを自覚しているらしく、やるせなさが募っている模様。何とかしてあげたいが、こればかりは…。


11月21日(木)

息子の体調、相変わらず…。

先週、先々週は鴨居駅で横浜線の乗り継ぎに失敗してしまったが、今朝は1分ほどの余裕を持って乗り継ぎに成功! よって、菊名からの東横線・副都心線への乗り継ぎは全力疾走することなく行えたバズなのだが、クセになってしまったのか、なぜか全力で東横線ホームへ向かってしまった私…。

ただ、時間に余裕があるかないかの違いは精神面にも大きく影響するようで、のんびりゆったりした気分のまま文京学院大学に到着し、1時限目「フィールドワーク論」に臨んだ。

当初の計画では、今日で「フィールドワークの問題点」の解説が終わることになっていた。しかし、学生たちの反応を尊重し、解説の量をちょっと増やしてしまったため、まだ来週もこのテーマが続く…。今日は、「作業仮説」について話を進めてみた。仮説を立てる目的、留意事項などを中心に、出来るだけ具体的に解説をする。

講義が90分まるまるかかってしまったので、いつものスクールバスを諦め、1本遅いバスに乗り込んだ。が、大学の正門付近で自動車事故が発生していて、1車線が通行止めになっていた。そのため、バスは対向車線の車を全てやり過ごしてからでないと動けなくなり、乗る予定だった東武東上線に乗り遅れることに…。

そして、次から次へと電車の連絡が悪くなり、法学部には予定より30分近く遅れての到着となった。

急いでお弁当を食し、講義の内容確認をする。アタフタしている間に講義開始10分前となってしまったので、急いで教室に入り、パソコンのセッティングに取りかかる。

3時限目「社会学」は、今日も「問題行動の誤対処」の解説。前回と前々回は「日本(人)的 “愛”」と「日本(人)的 “共感性”」の特徴からの考察だったので、本来は「日本(人)的…」の話を続けるべきなのだが、こちらも学生の反応・質問などを考慮して今日の講義内容を変更した。全人類共通の孤独感についてカテゴリー分けした後、リースマンの『孤独な群集』における「他人志向」の解説を行った。

今日の講義を全て終えて帰宅すると、息子は真っ赤な顔…。昼寝をする前は37度台だった体温が、昼寝後に39度台まで上がってしまったという。そこで妻がかかりつけ医に連絡をし、以前処方された頓服剤の服用を指示された。いきなりの高熱に、息子も弱気になっている…。

だが、頓服剤が効いて熱が下がってくると顔色が良くなり、ちょっと元気を取り戻した息子だった。食欲も戻ってきたようで、うどんをペロリと平らげ、おかわりまでご所望…。

明日も、息子は幼稚園をお休みしなくてはならない。園で来月開催される “お遊戯会” で披露するお芝居の練習を、居間で一人で行っていた息子…。「みんなと一緒に練習したいんだろうなぁ…」と思いつつも、「ここで無理させて、お遊戯会どころではなくなってしまうのも…」という思いが交錯する。

とりあえず、息子には無理をさせず、私も体調管理に十分留意しておかなければ…と思う次第である。


11月22日(金)

今日最初の講義は日大看護の2時限目「社会学」なので、本来は8時前に家を出ても十分に間に合うのだが…。どうしても首都圏の鉄道の運行状況を信用しきれず、早め早めの移動をするようになってしまう。

このところ、その “早め” が徐々に拡大し、今朝は7時半前のバスに乗って出かけることに…。そして、私の不安が的中し、「後続の列車が遅れており、ここで運転間隔を調整します」という車内アナウンスを何度も聞くことになった。私の乗った電車が遅延しているワケではないのだが、結果的に過密ダイヤのために連鎖的な遅延が生じて、定時運行している電車も遅延するという有様。

千川駅には予定より遅い到着とはなったものの、早めの移動が功を奏し、歩いて日大看護へ向かうのには十分すぎるほどの余裕があった。天気も良く、ウォーキング(?)に最適な気温…。

2時限目「社会学」は先週から「コミュニケーション」の解説に入っているが、前回は予定していた内容の6割程度で講義が終了してしまった関係で、今日の内容をどうしたものか…と昨夜から思案していた。そして、往きの電車の中でも講義内容と “時間の割り振り” についてずっと考えていた。そのため、講義前だというのにすでに頭は軽く疲労…!?

とりあえず、数パターンの講義内容を用意(想定)して教室に入り、実際の講義の展開と雰囲気によってどのパターンを選択するか判断することにした。まず、前回の講義で解説できなかった部分からスタート! この解説がサァ〜ッと終了したら、本来今日解説するハズの内容に移行できたのだが…。結果は、サァ〜ッと終了させることができなかったので、別パターンでの解説に入ることにした。その内容は、コミュニケーションの成立条件と留意点…。

先週は講義中から雨が降り、やむを得ずバスに乗って日大看護をあとにしたが、今日は天気が良いので徒歩で千川駅に戻った。そして、有楽町線と丸ノ内線を乗り継ぎ、後楽園で下車。東京ドームの横を歩いて通信教育部を目指す。野球シーズンも終わり、ドーム周辺は落ち着いた雰囲気になりつつある。が、お隣のラクーアからは相変わらず「キャアァァァァ〜ッ!!!」という絶叫が聞こえてくる。

その頃、「息子の発熱が続くのでかかりつけ医に診てもらったところ、小児科の入院設備の整った総合病院で精密検査を受けるよう言われた」と、妻からの連絡を受けた。かかりつけの医院でタクシーを呼んでもらい、総合病院に向かった妻と息子…。検査前から息子を入院させるかどうかという話が始まったらしい。

平静を保つことに必至になっていた私だが、検査のことが気にならないワケがない。いつもとは “かなり” 異なる心持ちで4時限目「社会学」に突入することに…。

今日から「日本(人)的 “共感性”」をテーマに解説を進めていくことになるが、今日は “共感性” の本質や “共悲” の概念を中心に語り、『フランダースの犬』が日本で名作扱いされている現実について説明する。加えて、竹内まりやの『駅』『シングル・アゲイン』を鑑賞しつつ日本のヒット曲における “共悲” の表現について解説する。

こんな心持ちの時に、皮肉にも “共悲” がテーマ…。

講義後、しばらくして妻から連絡が…。息子の入院は回避されたが、しばらく幼稚園はお休みしなくてはならないという。そして、ここ数日で症状が改善されない時は、要入院となる恐れも…!?

帰りに息子の通う幼稚園に寄り、お遊戯会用の衣装類を担任の先生に届け、簡単に息子の病状について説明し、息子の荷物を引き取った。

帰宅すると、家の電気がついていた。ちょうど病院から帰ってきたところだという。息子は、声を出しにくそうにしているものの元気はあるようで、夕飯にはお粥をお代わりしていた。熱はなかなか下がらないが、おそらく体内で悪い菌と闘っている最中なのだろう。熱にうなされながらも「大丈夫! 大丈夫!」と言う息子の健気さに、「代われるものなら代わってあげたい」と思う私…。

今は、息子の治癒力を信じるほかない。


11月23日(祝)

処方された薬の効果が出てきたのか、息子の熱は下がりつつある。が、まだまだ先は長そうな感じ…。

少なくとも1週間は完治にかかるらしい。来月上旬には、幼稚園のお遊戯会がある。それまでには完治しているだろうが、それまで練習(リハーサル)には参加できないということになるので、果たして息子は舞台上でちゃんと演じられるのだろうか…と、かなり不安になる。

今日の夕方、関内に行った。小林さんとお会いするためである。小林さんとの会合は、8月末以来…すなわち、3ヶ月弱ぶりである。実は先月末に小林さんから “お誘い” を受けたのだが、諸事情あってこの時は会合がかなわず。何とか早く都合を…と思っていたところ、今日がお互いドンピシャリの日だということが判明した次第。

17時半に待ち合わせし、前もって決めていたお店へ直行する。今日、私はワケあってアルコールの摂取が出来なかったので、ひたすらノンアルコールビールやソフトドリンク…。それでも、話は弾む。

この3ヶ月の間、お互いにいろいろな変化があり、積もり積もった話がある。あっと言う間に1時間が過ぎ、2時間が過ぎ…という具合に4時間が過ぎた。

このままお開きにするのも…という感じだったので、中華街方面へ歩き、とある老舗バーに行くことになった。サンフランシスコ的な作りのバーは、雰囲気も19世紀末っぽい感じ。そして、かなり大人なムード…。ドリンクメニューを差し出され、ついついカクテル類に引き込まれそうになるが、今夜はノンアルコールカクテルで…。

私にはアルコール依存の気はないが、ここまでアルコールの誘惑をはね除けていられたのは初めてかも知れない…。

夜の関内は、昼間の喧噪が嘘のようにひっそりしていた。このところ関内に長居する機会がなかったので、昼間の姿ばかりが印象に残っていた。横浜駅周辺や桜木町、みなとみらいとは違い、関内には昔からの横浜らしさが残っているように思う。そして、時間に追われずゆったり過ごせるようにも思う。

今回、関内に狙いを定めたのは、“いつもとは違う場所” で会ってみようということからだった。それで、かなり久々に関内が選ばれ、待ち合わせることになったのだが、それは正解だったようである。

会合は、“次回” を約束して22時半過ぎにお開きとなった。

時間的にバスが全て終了していたので、歩くにせよタクシーを利用するにせよ便利な鴨居駅に出ることにした。23時を過ぎているというのに、横浜線は平日の夕方並みの混雑…。私と一緒に鴨居で下車した乗客数も、平日並み…。

しかし、駅前ロータリーはほとんどのバスが今日の運行を終了しているため、人は閑散…。

夜の横浜を歩き回るのも、良い(面白い)ものである。ただ、家のことも考えなくてはならないので、「たまには…」という話になるが…。


11月25日(月)

いつもの月曜日なら「そろそろ、起きなきゃ…」という時刻に、今朝は新横浜駅で新幹線を待っていた。

今日の出講は国際関係学部のみ…というのは、いつもと何ら変わりない。だが、今月7日(木)の休講分(詳細はこちらの補講が今日の1時限目に入ったのである。

しかし、3時限目「日本社会」と4時限目「日本の社会」の同時履修をかけている学生が多いので、1日に2科目分の補講をするワケにもいかず、「日本の社会」の補講は13日(水)に実施し、今日は「日本社会」のみ補講することになった。

私にとって今月3回目の補講…。朝イチの補講は、一日の始まりをキリッとさせてくれるような感じで、私自身は苦にならない。が、付き合わされる学生は、きっと大変なことだろう。

朝の国際関係学部講師室は、静かであるのと同時に、極めて日本人率が低い。日本語よりも、諸外国語が響いている。

講義開始20分前に教室入りし、パソコンのセッティングと教室の温度調節にあたる。朝イチの講義ゆえ、教室が(いろんな意味で)あたたまる(暖まる&温まる)までに時間がかかった。

補講の内容は…、今日は「日本社会」を2コマ実施するということもあり、また、1時限目は別の講義を履修していて補講に出られない学生がいることも考慮しておく必要があった。

1時限目も3時限目もテーマは「日本(人)について学ぶ必要性」で共通しているが、解説順序をどうするか…? ここ数日、ずっと悩んでいた。今朝も、新幹線の車内で悩んでいた。

“補講に出られない学生の負担を少なくすること” が可能なテーマを1時限目に回さなくてはならないのだが、解説の展開や教室の雰囲気によっては予定外の範囲まで話をすることもあるし…。

とりあえず、視聴覚資料を使用する部分および学生に作業(や発言)をしてもらう部分を全て3時限目に回すことで、内容を調整した。

1時限目には主として「日本人的発想」をテーマに、一元的発想から多元的発想まで様々な考え方が生じることを解説。

3時限目は、冒頭で補講内容を再度確認し、先週水曜日の講義で鑑賞できなかった谷山浩子『恋するニワトリ』と小坂明子『あなた』を紹介し、相互依存性理論に拠らない日本人的な感情の説明にあてた。そして、昨今の国際関係を取り巻くグローバル化とローカル化、さらにそれらの衝突を避けるべく生じた “グローカル化” について簡単に触れ(国際関係学部での講義なので…)、日本(人)的な感覚の特徴を述べることにした。

今日の「日本社会」は、こんな感じで何とか切り抜けた。

4時限目「日本の社会」は、今日も通常講義。前回より「日本的経営」の解説に入ったが、今日は “稟議” と “根回し” をテーマに、意思決定のプロセスを説明する。

朝から横浜も三島も天気はすぐれなかった。昼頃には三島で雨が降り始め、気温も上がらず。ところが、講義を終えて新幹線で新横浜に戻った時、やけに気温が高く感じた。駅のホームでは、コートを脱いでたたんでいる人もいた。

新横浜で下車して、ちょっと買い物をして、18時半前のバスで帰途に就くことを一瞬考えたが、風がどんどん強まってきたので、すぐ横浜線に乗り継ぎ、寄り道せずに帰宅した。

この判断は正しかったようで、私の帰宅後、風の勢いは倍増し、強い雨も加わって、雨戸はガタガタと大きな音を立てて揺れ、近所では様々なものが飛ばされていた。実は、三島からどうやって横浜に戻るか、朝の段階ではノープランだった。新幹線か、在来線か…? 明日は仕事がお休みになったので、急いで帰らなくても…という事情があったが、やはり新幹線を選択した。もし、在来線に乗って横浜に向かっていたら、途中で何度も運転見合わせに遭っていたことになる。そして、横浜到着が遅れるだけでなく、その後の乗り継ぎも全て乱れていたと思われる。

明日の未明くらいまで、この荒天が続くらしい。大きな事故が起きなければ良いのだが…。


11月26日(火)

息子が入院…。

先週から「息子の体調が…」と述べてきたが、ついに “入院” という判断が下されてしまった。

今朝、妻と息子はタクシーで総合病院に向かい、私は区役所に所用で向かった。通常の火曜日は御殿場看護学校への出講日なのだが、学生たちが1週間の臨地実習に入っているため、私の講義が休講になった次第。

役所での用事がすんなり終了し、そのまま帰宅しようと思ったのだが、見えざる手(?)によって「(妻と息子のいる)病院に行こうかなぁ…?」という気持ちになった。そして、バスを乗り継いでいる最中に妻から携帯電話に連絡が入り、息子の入院を知らされた。

病院に到着し、妻と息子と合流する。そして、息子が “RSウイルス性の気管支炎” と合併感染であると知らされる。診断の後、病棟の準備が出来たとのことで昼過ぎに入院の手続きに入った。しかし、息子は入院に意味が良くわからず、ベッドで横になっていても「もう、治った!」だの「タクシーで帰る!」だのと駄々をこね、さらに妻が入院や付添に必要なものを準備するために一旦帰宅すると「お母さんは?」を連発し、涙をポロポロ流す息子…。

息子と同部屋の子供たちは、みんなRSウイルスの患者なので、RS部屋と呼ばれているようである。赤ちゃんから小学生まで、程度の違いはあるのだろうが、同じウイルスと闘っている仲間である。珍しい病気ではないが故に、付添の親御さんやお見舞いの人々の表情は明るい。

妻が帰宅している間、私が付添の代理をしていたのだが…。「お母さんが戻ってきたら、お父さんは要らないのかな?」と息子に尋ねると、「うん!」と答えられてしまった。さらに、「お父さん、もう(お見舞いや付添に)来なくてもいい?」と聞いてみたら、「来なくていいよ!」と…。

妻不在の間に、医師から血液検査の結果を知らされたり、息子の日常生活についてや病状についての問診が行われたり、入院に係る様々な書類を作成したり、夕飯を息子に食べさせたり…と、それなりに “活躍” していた私…。

夕食後、妻と付添をバトンタッチし、私は家に戻ることにした。すると、息子が涙をポロポロと…。息子なりに、入院という状況に心細さを覚えていたのだろう。家に帰れないという状態が、自分の病気を思いもののように思えてきたに相違ない。

息子と一緒に、妻もしばらく病院暮らしとなる。家に帰っても、部屋の電気はついていない…という生活が、今日から始まったのである。

病院近くのバス停から我が家まで、実はバス1本でつながっている。病院への行き来は楽なのだが、精神的には楽ではない…。病室で息子の付添をしている最中、急に激しい頭痛に襲われた。今日は鎮痛剤を持ち歩いていなかったので耐えに耐えたが、帰宅して鎮痛剤を服用しても効果がなかなか現れず。シャワーを浴び、しばらく仮眠をとり、心身がリラックス状態に入った頃合いで薬が効いてきた。

自分でも気がつかなかったが、おそらく息子の入院という現実が私に相当なプレッシャーをかけてきていたのだろう。

仕事を休むワケにはいかないので、息子のこと(の大部分)は妻に任せ、明日も私は元気に講義をするまでである。


11月27日(水)

昨日はいろいろあり過ぎて、頭の中がこんがらがってしまった。そのせいで鎮痛剤が効きにくかったのかもしれない。痛みを鎮めるための仮眠はとることが出来たが、それから朝まで眠ることが出来ず。アレコレ考えるのはやめようと思っていたのだが、そう思えば思うほど…。

息子は気管支炎だけでなく肺炎も併発していて、昨日の夕方から抗生物質の投与も始まった。昼の受診で息子の左手に点滴がセッティングされ、夕方から始まった抗生物質の投与も点滴によるものなので、カテーテルがからまって大変そうだった。

鶏の唐揚げオイスターソース炒めとりあえず、仕事にかかる時間は仕事のことだけ考えることにして、今日も三島に向かった。ただ、妻が家にいないのでお弁当の用意が出来ず、国際関係学部入りしてすぐに北口校舎7階の学食へ…。

そういえば、昨年も11月最後の水曜日は学食だった…。

3時限目「日本社会」は、いよいよ今日から後半戦。基本的に、後半戦のテーマは「日本(人)的コミュニケーション」に統一される。ただ、「コミュニケーションとは何か?」ということを理解していなければ日本(人)的な特徴は見えてこないので、しばらくは “全人類共通に見られるコミュニケーションの法則性や構造” について説明をする。今日は「コミュニケーション」の本質的な意味や機能について、その語源から探ることにした。

4時限目「日本の社会」は、今日も「日本的経営」の解説が続く。今回と次回は「日本的官僚制」の解説を予定してるが、受講している学生のほとんどが4年生ということもあり、昨年から「官僚制」bureaucracyが「事務机」bureau+支配cracyであることをじっくり説明することにしている。「支配」についてはマックス・ヴェーバーの「支配の3類型」をもとに説明を進め、さらに市場と支配の関連性を語った後、マルクスとミルによる労使関係の視点の違いを説明する。「資本家に雇われるとはどういうことか?」ということを、両者の見解から考える機会を学生が持てるよう、「就職活動」「雇用契約」など身近なところから話してみた。

講義後、一旦帰宅し、妻からのメールに従って衣類や雑貨類をアレコレ準備し、18時過ぎに家を出てバス停へ…。18時半にバスに乗り込み、10数分で妻と息子の待つ病院の入口(病院まで徒歩3分程度の場所のバス停)に到着する。

日が暮れてから風が強くなってきたが、風さえなければ暖かさを感じるような横浜市内…。

病室前で、妻とバッタリ遭遇!? 一緒に息子の待つベッドへ…。昨夜から息子は平熱で落ち着いているようで、食欲も戻り、機嫌も戻り、今日は元気にニッコニコ! ただ、咳と鼻水がおさまっていないので、完治への道はまだまだ…と思われる。

小1時間の滞在で、私は家に戻ることにした。幸い、バス停に到着してすぐ、ドンピシャリのタイミングで我が家の最寄りバス停行きのバスがやって来た。おまけに、病院入口で結構な人数が下車したため、空席がより取り見取り! 道路の混雑もなく、バスに乗って10分程度で終点に到着した。

付添入院をしている妻は大変だと思うが、息子の元気な姿を見て、ちょっとホッとするところがある。

おそらく、今夜はよく眠れるだろう。


11月28日(木)

あっと言う間に朝…という感じで目が覚めた。なのに、眠りが浅かったようで、あまり疲れが取れていない。気力でフトンから飛び起き、身支度を整える。いつも親子3人で使っている寝室に、今朝も私ひとり…。たぶん、この環境の変化も睡眠に影響を与えているのではないかと思う。

今朝は、鴨居駅にバスが到着した時すでに横浜線は出発した後…。途中のバス停を通過した段階で、「あっ、今朝はいつもの横浜線に間に合わないな」と覚悟が出来ていたので、駅に到着しても慌てることなく、ゆっくりとホームに向かう。菊名駅での乗り換え時に全力疾走を余儀なくされるが、もうだいぶ慣れた。そして、東横線・副都心線の和光市行きにわずかながら空席があり、寝不足を車内で解消する。

文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は、今日で「フィールドワークの問題点」を結ぶことにした。内容的には前回のテーマである「作業仮説」に関して解説をもう少し加えたような感じだが、先月末に解説した「状況(情況)的影響」の話や「文化culture」などの概念を用いて、仮説を立てる際の焦点について考えてみることにした。

教室に入る前まで「今日の講義は、けっこう早めに終わるのかも…」などと思っていたが、いざ解説となると…。結局、終業チャイムが鳴るまで講義は続いていた。

そのため、予定していたスクールバスにも間に合わず。いつもよりも遅い電車を乗り継ぎながら、それでも講義開始45分前には法学部に到着した。

3時限目「社会学」は、今日も「問題行動の誤対処」について。今日は「日本(人)的 “和合”」を取り上げ、その特徴や含意などをもとにしつつ、現代日本で如何に問題行動を回避するかを語った。

講義後、急いで家に戻り、洗濯に取りかかる。病院から昨日持ち帰ったものもあるので、それなりの量になってしまい、干すのに時間がかかってしまった。

夕方のうちにやっておくべき作業を終え、急いでバス停へ。妻と息子の着替えやタオル類をたくさんバッグに詰め込み、病院へ向かった。息子の容態は安定しているようなので、夕食後に点滴をはずすことが決定した。今夜から内服薬の効き具合を見て、退院の時期を決めるのだとか。

入院3日目の息子はスッカリ病室での生活に慣れているようだが、付添入院をしている妻の苦労は語らずとも伝わってくる。代われるものなら代わりたいが、講義を休むワケにもいかず、それはかなわない。だから、せめて荷物の運搬や引き取り、その他の雑用、家のことは、可能な限り協力したいと思う次第。

息子の点滴がはずされたのを見届け、病院をあとにした私は、実家に向かった。夕飯をごちそうになり、息子の状況について説明する。

日付の変わる1時間前に帰宅し、急いでシャワーを浴び、明日(および来週以降)の講義の準備に取りかかる。講義内容の確認と、必要な講義用資料の再編集…。慣れた作業のハズなのだが、なぜかパソコンに保存したファイルが見つからなかったり(あとでキチンと発見されたが…)、印刷設定を誤ったり…と、てんやわんやで時間が過ぎる…。

息子の退院が決まるまでは、まだまだ心穏やかにはなれないのかも…。


11月29日(金)

11月最後の出講…。ふと気がつくと、もう今年も残りわずかである。

相変わらず、目が覚めても寝室には私ひとり…。家にいても寂しいだけ(?)なので、早めに家を出た。これが、後になって功を奏すことになるのだが…。

バスで東白楽に向かうが、途中で道路渋滞に遭い、いつもより乗車時間が長くなった。にもかかわらず、予定していた東横線に乗ることが出来た。要するに、東横線のダイヤが乱れていたのである! 「(東白楽を)出発した時の遅れが、どこで取り返せるのか!?」という期待を抱いていたが、運転間隔の調整が何度も何度も入り、副都心線に乗り入れてもなお運転間隔の調整…。本来なら千川に到着していなければならない時刻なのに、まだ池袋の手前…という状態だった。

家を早く出てきたので時間には余裕があり、遅刻の心配をすることは全くなかったが…。予定よりも遅い日大看護入りとなったが、それでも講義の準備をするのには十分な時間は残っていた。

2時限目「社会学」は、今日も「コミュニケーション」がテーマ。今日は、コミュニケーションの “手段” と “内容”、そして「コンテキスト」を中心に語ってみた。

講義時間をほんの少しオーバーして、強引に予定通りの範囲まで話を終えた。講師室に戻り、出欠席の確認をし、千川駅に向かって歩く。いつもよりちょっと遅く日大看護を出発したのに、なぜか千川駅にはいつもより早く到着した。いつもなら諦めざるを得ない時間の有楽町線に乗って池袋に出て、丸ノ内線に乗り換えて後楽園へ…。

プロ野球のシーズンオフということもあり、東京ドーム周辺の活気は今ひとつ。それでも人通りは多く、なかなかまっすぐに歩けなかったりもする(これがシーズン中だったら、かなり大変なことになるのである!)

午前中とはうって変わって(?)、通信教育部には予定より早い到着と相成った。講義で使用するプリントを印刷し、前回と今回の講義内容を何度も確認する。そして、4時限目「社会学」に臨む。

今日は、まず前回の講義内容を補うためにザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』の話をする。この曲が “伝説” や “名曲” となって行く経緯を語り、1968年にザ・フォーク・クルセダーズが演奏している映像をDVDで作成する。その後、「自分(たち)さえ良ければ」的発想の強まる現代日本について、その具体的な問題点を語った。

夕方、息子の通う幼稚園に寄り、担任の先生に息子の状況について説明する。そして、今週配布されたお手紙その他を受け取り、一旦帰宅する。

収納からスーツケースを取り出し、そこに妻と息子の着替えを入れ、病院へ…。

昨日から今日にかけての息子の体調から、明日退院ということになった。「明日退院」というのはあくまでも予定であるが(明日の朝の体調で最終決定される)、入院してからの病状が良いほうに向かっていることは確かである。しかし、自宅で経過観察した後に改めて通院し、そこで幼稚園にいつ戻れるか判断されるということなので、“退院即通園” ということにはならないらしい。

来週金曜日には幼稚園の “お遊戯会” がある。果たして、間に合うのか…!?


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