2012年11月のぼやき
11月1日(木)
今日は、妻と息子が先月見学させてもらった幼稚園の入園考査日。この幼稚園の考査は、親子面接の後で入園許可が即時発表される。考査の受付をして、順番を待ち、親子面接を受け、入園許可が出されたら被服採寸…。受付時には考査料だけを支払い、被服採寸が終わったら入園料や被服費、教材費を(その場で)一括で納めることになる。
我ら夫婦は、息子を3年保育で幼稚園に通わせることにした。そこで今日、入園考査を受けにいったのだが…。
昨夜、私はかなり早めに就寝し、かなり早めに起床し、入園願書を作成した。息子もかなり早く起床したのだが、今日のイベントについてほとんど理解していなかった様子。幼稚園の受付開始が8時半からだということで、8時過ぎに家を出た。我が家から幼稚園まで歩いて行ける距離ではあるが、念のために(?)バスで向かうことにした。
幼稚園に着くと、既に受付兼待合室であるホールにはたくさんの幼児と親が…。
午後の法学部「社会学」が学園祭準備のために休講になったものの、文京学院大学は今日も通常通りの講義…ということで、「フィールドワーク論」は休講させてもらい、親子面接に付き添うことにした。教師として、あるいは幼稚園教諭養成課程の講義・演習を数年間担当していた者として、幼稚園の面接には関心がある私…。そして、息子の “父親” として付き添いたいという想い…。事前に「うちの幼稚園では、考査日前に徹夜で並ぶようなことはないですよ!」と言われていたので、「両親で面接にのぞむ家庭って、どのくらいかねぇ…」などと妻と話していたのだが、幼稚園について「うわっ、ほとんどの子が両親と一緒に来ているっ!」と、ちょっとビックリする。
受付を済ませて、息子の面接の順番が来るまで、実に2時間ほど待つことに…。その間、息子はホールを駆け回ったり窓の外の風景を眺めていたが、やがて退屈になり、早起きがたたってネムネム状態に陥っていった。名前を呼ばれ、面接会場の前に来た時にはグズグズ状態に…!? 隣の会場前で待機していた女の子も、我慢の限界が来ていたのか泣き出してしまった。
さて、息子の面接の順番が来て、あいさつをしながら会場に入ると、そこには面接官として2人の教諭が…。着席後、「さて、今日はいくつかクイズに答えてもらうよ!」と面接官に言われたものの、自分が何をしに幼稚園に来たのかまだ把握できていなかったのか、ポカ〜ンとしていた息子だった。
最初に、“車、うさぎ、ネコ、魚、チューリップの描かれた絵” を見せられ、1つ1つ「これは何かなぁ?」と尋ねられたのだが、ご機嫌斜めなのと緊張と照れから、何も答えられない息子…。最初の試問は散々な結果に…。
2つめの試問は、大きさの比較が正しく出来るかどうか…というもの。絵を見せられて「どっちが大きいかな?」という問いかけに、「これは、イルカじゃないか〜?」などと、やっと声が出てきた息子…。気を良くして全問正解!
3つめの試問は、色の名前を答えるというもの。これも難なくクリア。そして、4つめの試問は色と形が同じ図形を選ぶというものだったが、これも難なくクリアしたため、急きょ1つめの試問のやり直し(再チャレンジ)となった。そして…、気分を良くした息子は次々に名称を答えることが出来たものの、「じゃあ、お花は何本あるかな?」と数を尋ねられ、間違いを恐れたのかダンマリ状態に…。
さらに、「お名前を教えてください」と言われて、ダンマリ…。家では数字も名前も言えるのに…。
「では、お母さんにいくつか伺います」と、息子の成長状態について尋ねられた。そして、ただ座っていただけだった私…。
結果、息子は来年4月からの入園が許可された。許可が出たため、許可室に回って被服採寸と各種料金の納入…。それにしても…、ウチの息子はデカイ! 採寸で、改めてそのことを思い知らされた。
毎週木曜日は、我が家のお買い物デー。しかし、一旦帰宅してから改めて出かけることにした。ところが、面接が終わったことで息子もホッとしたのだろう、昼食後に「ねんねする〜っ!」と言って昼寝に入ってしまった。かなり疲れてしまったようである。そのため、お買い物には妻が一人で行くことに…。
自分が “父親” であることを強く実感した一日だった…。
11月3日(祝)
「文化の日」である。土曜日に祝日が重なったので大勢に影響はないのだが、現在政府が「国民の祝日が土曜日に当たった場合、日曜日と同様に振替休日を(月曜日か金曜日に)設ける」ことを検討しているらしい。
ところが…である。学園祭シーズンに突入しているため、昨日は日大看護の講義はなく、さらに学園祭を実施しない通信教育部も講義回数調整のために休校となった。よって、私は政府の決定に先駆けて(?)の “振替休日” 気分となったワケである。
つまり、私は3連休…、いや、木曜日に休講して幼稚園の面接に行ったのを入れたら4連休となった次第である。
せっかくのお休み…ということで、昨日は講義に使えそうなネタの蒐集、視聴覚資料の編集、体のメンテ、息子の相手などに終始した。が、そんな作業を阻害するかのように届く大量のSPAMメール…!?
同一発信元から、昨日だけで101通のSPAMメール(迷惑メール)が送りつけられてきた! 一度にまとめて5〜10通ずつ…。さらに、それらが時間帯によって件名を変えて送られる。同一時間帯の配信メールは件名が全て同じなので、素人が見てもSPAMメールであることが明々白々なのだが、それでも騙されてクリックしてしまう人がいるのかも…。
私のパソコンには、かなり精巧な “迷惑メール対策機能” を持つメールユーティリティがインストールされている。そのため、メールソフトなどでメールを受信する前に誰からどんな内容のメールが届いたのかを確認することも可能であり、さらにSPAMメールと判断されたものを隔離することもできる(設定によっては、特定の条件に合うメールは自動削除もする)。
自動送信機能を使って大量のSPAMメールを送りつけてきているのだろうが、その労力をもっと社会に還元できることに活かしたら良いのに…と思う。
SPAMメールでイライラしているところへ、追い打ちをかけるような出来事が…。電子レンジが壊れたのである!?
昨年10月、その当時使用していた電子レンジがウンともスンとも言わなくなってしまったため、急いで横浜西口にある量販店へ家族そろって向かった。そして、商品を選んで支払いだけし、妻と息子は帰途に就き、私は国際関係学部に出講…。帰りに電子レンジを受け取り、それを持ってバスに乗った…という、ほろ苦い(?)想い出がある。
あれから1年1ヶ月、その電子レンジが壊れたのである。レンジ内のランプは点いていて、ターンテーブルも回転していたのに、中に入れた物が温まらない…。妻がネットでいろいろ調べたところ、電磁波を出すマグネトロンに電気が流れていないのでは…という結論が出た。マグネトロンを交換することも可能らしいのだが、「それ(交換)をするなら、新しい電子レンジを買ったほうが安いって!」と…。
どうやら、温めの単一機能式は寿命がかなり短いらしい。おまけに、前回も今回も息子の離乳食作りなどでかなり酷使してきたので、通常の家庭の倍以上は作動させたように思う。
午後、ららぽーと横浜内の量販店へ行き、電子レンジを購入することに…。明日には我が家に届くということなので、とりあえずレンジ無しの生活は今日限りで済みそうである。が、明日は電子レンジの設置をしなくてはならないので、ずっと家にいなくては…。
さぁ、今度はどのくらい耐えてくれるのだろう?
11月4日(日)
不運続き…!?
我が家は新聞を2紙購読しているのだが、昨日と一昨日はそのうちの1紙(最近評判を著しく落としているY新聞)の朝刊がキチンと届かず、そのたびに「朝刊が届いていないんですが…」と販売所に電話するハメに…。
おまけに、朝刊が届かなくなったのと同時に電子レンジが不具合を起こし、昨日は全く温まらなくなった。急いで新しい電子レンジを購入したのは昨日の「ぼやき」の通り。そして、その電子レンジが今朝早く、宅急便で届いたのだが…。
梱包を解いて、ビックリ!? レンジ本体の側面に、信じられないような “へこみ” を発見!? 箱に異常はないので、おそらく出荷時に何らかの衝撃を受けたのだろう。私には、このままの状態で電子レンジを使用する勇気はない!
ただでさえ使用1年で電子レンジが壊れてへこんでいたところに、“もともとへこんでいた電子レンジ” が届いたのだから、私もかなりへこんでしまった。
それでも、すぐさま量販店に電話した。なぜかカスタマーセンターにつながった。事情を話し、レシート番号を伝えると、「では、ご購入いただいた店舗に確認を入れます。すぐ販売店から折返し連絡させますので…」という返答。しばらくして、電話が…。先ほどより詳細に事情を説明すると、「申し訳ありませんでした」という謝罪の後に「店内に在庫がございますので、明日にでもお届けできるかと…」と…。
おいおい、こちらは購入前に在庫を確認し、すぐに使えるように手続きをしたんだぞ! 今日一日、電子レンジ無しで過ごせということか?…というような内容を、かなり穏やかに主張したところ、「ちょっと上の者と相談して対応を決定した後、改めてご連絡いたします」ということになった。
しばらくして、販売店と我が家が近いということもあってか、「当店の販売業者に依頼し、本日夕方には新しいものをお届けできるようにします」という返事をもらう。
ちなみに…、息子は大人と同じような物が食べられるようになったとは言え、まだまだ野菜は細かく切っておく必要もあり、また大人の物とは別に茹でておく必要もある。ダシ汁も別に作っておかなくてはならない。妻は、それら “下ごしらえ” をしたものを冷凍保存しておき、鮮度を保たせるのと同時に、必要な量だけを取り出して解凍している。
よって、息子にとっても電子レンジの影響は多大なのである!
日中は電子レンジが使えなかったものの、夕飯までには電子レンジが到着し、使えなくなった電子レンジも引き取ってもらい(本来は店舗に持参しなくてはならない)、結果的には手間を少し省けたので、「終わり良ければ全て良し」と思うことにした。
が、貴重な連休は電子レンジに振り回されてしまい、遠出も出来ず、自宅周辺で買い物するだけの外出となってしまった。テレビで動物が映るたび、動物園への思慕を訴える息子…。何だか複雑な気分の連休になってしまった。
気持ちを入れ替えて、明日からの1週間も頑張らなくては…。
11月5日(月)
学園祭が終わって、ちょっと疲れの見えているキャンパス…。
今にも雨が降りそうな横浜から三島へ新幹線で移動し、国際関係学部に到着した時には “降雨は時間の問題” というような空模様。気圧の変化で、うっすらと頭痛の兆しが…。
頭痛のことを意識しないよう講義に集中した結果、鎮痛剤なしに頭痛克服に成功!
3時限目「日本社会」は、久々(?)に「日本(人)について学ぶ必要性」の解説。最初に『いい日旅立ち』『遠くへ行きたい』『希望』といった “旅” にまつわる曲を紹介し、前回鑑賞した『AMBITIOUS JAPAN!』と併せて「日本人の旅情と共悲が如何に結びついているか」という点について確認する。そして「日本(人)的発想」について、一元論から多元論に至る発想について述べる。その中で、日本的外来語受容(Localization)の特徴やザ・ビートルズの曲名の邦題などを取り上げ、「1960年代に日本人が苦心して作った邦題の趣旨が、21世紀の日本人には伝わらなくなっている」という現実を実感してもらう。
4時限目「日本の社会」は、「日本(人)的コミュニケーション」の続き。今日のテーマは「公と私」…、特に「滅私奉公」をキーワードに、日本社会における公と私の比重について説明する。講義の最後に、1992年に発表された平松愛理の『もう笑うしかない』を鑑賞し、主人公(OL)の公と私の葛藤について考えてみた。
講義を終えた時、三島駅前はすっかりビショ濡れ。しかし、私が校舎を出た時には雨は上がっていた。雨雲は確実に西から東へと流れていたので、もし在来線で帰途に就いていたなら途中で雨に追いつかれてしまったと思われる。
明日は、夜まで雨の予報…。雨の御殿場…、寒さ対策を考えておかなくては…。
11月6日(火)
まずは、件の “側面のへこんだ電子レンジ” を大公開!?
待ちに待った新しい電子レンジが届き、ワクワクしながら箱を開け、出てきたのが右のレンジ…。メーカーからの出荷時に強い衝撃が加わり、それでこのような状態になったと思われる。そうとも知らず入荷してしまった量販店、そしてそれを購入した私…という流れだったのだろう。
代わりに届いた電子レンジは、快調である。
電子レンジの快調さとは違い、お天気のほうは昨夜から激しい雨…。気温も上がらず、明け方に雨の轟音と寒さで何度も目が覚めた。今日の仕事は御殿場看護学校の4時限目「文化人類学」のみなので昼前に家を出ることしたのだが、その頃が一番雨の勢いが激しくなるという、何ともツイていない状態に…!?
バスや電車のダイヤが乱れないことを祈りつつ市が尾に向かい、高速バス「東京・河口湖号」に乗って御殿場を目指した。幸い、御殿場市内にバスが入ると雨は弱まり、私が下車した時には傘なしで歩ける状態になっていた。
さて、講義のほうは、今日から来月まで「文化(culture)とは何か?」をテーマに解説が進められる予定なのだが、残念なことに今月は御殿場での講義が今週と来週の2回しかない。そのため、通常なら1回で解説を終えている「文化(culture)」の意味、概念、機能に関する解説を、今月いっぱいかけて(とはいえ、2回だが)行うことにした。今日は特に「culture」の語源的な部分から定義づけまでを中心に…。
帰りに乗った「東京・河口湖号」は、座席にガムがついていなかった(この件については、こちらを参照)。が、足柄SAの10分休憩の際、4人の女の子たちのせいで出発が5分以上も遅れてしまった。なのに、彼女たちは遅れてバスに戻ってきた上、何の謝罪も無しに座席に座ろうとしていたのである!
「おいおいっ! 何の謝罪もなしかよ!?」と思った私…。彼女たちに声をかけようかどうしようか迷ったが、その時、ご老人グループが「君たち、何か言ってから座りなさいっ!」「そうよ! 出発の時間はとっくに過ぎているのよ!」と彼女たちに注意! だが、彼女たちの反応は薄く、しかし車内は「よくぞ言ってくれました!」という雰囲気になっていたため、彼女たちはその後ずっと沈黙…。
キチンと注意できる日本人がいるということを、ちょっと嬉しく思った。
そして、彼女たちの行動は、いつか私の講義のネタになることだろう。「ネタを提供してくれて、本当にありがとう!」と、そう思えば有意義なロスタイム…にはならないか。
11月7日(水)
今日は、爽やかな晴天…。
昨日の荒天の影響か、今朝は平塚付近で濃霧が発生し、東海道線が徐行運転を強いられた。東海道線のみではなく、湘南新宿ラインも徐行運転…。そのため、ダイヤが乱れに乱れ、私が横浜駅に到着した時には25分以上の遅延が発生していた。
が、有料特急はダイヤ通りに運行させることになったため、私の乗る特急踊り子号は定刻運転だった。ただし、いつもと違って各停車駅での普通列車との連絡は出来ず、乗客の多くが乗換駅のホームで立ち往生…。
普通列車を利用する方々には大変申し訳ないが、私は予定通りに三島入りすることになった。
国際関係学部に到着後、すぐさま講義用資料の編集と印刷に取りかかる。
3時限目「日本社会」は今日からテーマを改める予定だったのだが、前回の講義後に “学生たちの反応” と “今後の講義予定” とをもとに講義の展開を再検討し、「日本(人)について学ぶ必要性」の4回目を急きょ設定することにした。そのため、今朝までパワーポイントの作り直しや資料の再編集に追われ、大学で最終手直しをしなくてはならないような、切羽詰まった(?)状態に…!?
講義の最初に、シラバスの一部を変更する旨を学生たちに伝える。そして、先週の講義で紹介した『悲しくてやりきれない』に関わるエピソードの詳解を目的として『イムジン河』の話をする。そして、実際に曲を鑑賞してもらう。
本論としては、前回解説した日本人の “異人観” の続きと “グローカリゼーション” に関する話…。
4時限目「日本の社会」は、まだまだ「日本(人)的コミュニケーション」の解説が続く。今日は「恩」「義理」に関する復習と「間人主義」に関する解説を、『ドラゴンボール』のいくつかのシーンを取り上げることで具体性を持たせることにした。
このところ社会情勢の変動が激しいので、今まで通りの講義内容では対応しきれないこともしばしば。これからも、しばらくは講義内容や講義用資料の手直しに明け暮れる日々が続きそう…。
11月8日(木)
昨日の講義後から、体調に異変が…!?
今朝になっても体調が元に戻ってはいなかったのだが、先週は木曜日と金曜日が休校(および休講)だったため、休むワケにはいかず、気力でフトンから這い上がり、出かけることにした。
6時過ぎの横浜市内は、白い息がハッキリと見えるほどの冷え込み。おまけに、バスの時間を間違えて早く家を出てしまったので、バス停で長いことバスを待つハメに…。
体調は優れないとはいえ、バスや電車に乗っている間はいつもと同じようにラッシュに耐え、いつもと同じように文京学院大学に到着した。
1時限目「フィールドワーク論」は、前回から「フィールドワークの問題点」をテーマにしているが、今日はまず前回の復習を念入りに行い、帰納法と演繹法の長短について解説する。しかし、意識が何度か飛びかけ、何を語っているのか一瞬わからなくなったり…。
それでも何とか90分で解説をまとめ、法学部へ移動する。
3時限目「社会学」は、今日で「問題行動の根源」の解説を終えるつもりで教室に入ったが、最初に延々と前回までの講義内容を振り返りながら「来週も同じテーマで解説を続けるか? それとも…?」という展開を考えていた。結局、初志貫徹(?)でテーマを終わらせる道を選択したため、予定通りに講義を進めることに…。今日は「アノミー」を中心に、現代社会に見られる無秩序・無規制の現実を語る。やはり、意識が何度か飛ぶ…。
その後、半蔵門線・田園都市線と横浜線を乗り継ぎ、鴨居駅前で妻と息子と合流。本当なら一緒にお買い物…のハズだったのだが、私の体調が全く改善していないため、お買い物は妻にお願いすることにして、私は息子を連れて一足先に帰途に就いた。
明日も休むワケにはいかないので、今夜のうちに出来るだけ体調をもとに戻しておかないと…。
11月9日(金)
昨夜懸念していた体調は、まだまだ回復とは程遠い…。しかし、仕事が出来ないような最悪の状態は免れた。とりあえず、ホッとする。ただ、自分に無理を強いることは避けたいので、なるべく混んでいない電車に乗るべく、予定よりも15分ほど早めに家を出た。
横浜駅西口行きのバスに乗り、適当な駅で電車に乗り換えようと思っていたのだが…。思いがけず順調な走行で、片倉町駅でも東白楽駅でも東神奈川駅でも下車せず、終点まで乗り続けてしまう。
今日最初の講義は、日大看護の2時限目「社会学」。横浜からだと湘南新宿ラインで池袋に出て、日大病院行きのバスに乗るのが順当なのだが、このところ東京から丸ノ内線と副都心線を乗り継いで千川に出て、学校まで歩く…という方法をとっている。東京まで横須賀線を利用すればラッシュは緩和され、体に負担があまりかからないのである。もっとも、千川駅から学校までは徒歩で20分弱かかるのだが…。
ラッシュに耐えて、池袋からバスで学校に向かうか? それとも、いつものルートで行くか? 二者選択を強いられたが、結局いつものルートを採択した。
日大看護での講義は、先月19日以来。間がかなり空いた上、前回から新たに「コミュニケーション」の解説に入っており、さらに「予定通り(例年通り)に解説を進めてしまうと次回の講義の始めに “復習” が膨大な量(?)になる。そこで、前回の復習を予定より時間をかけて行い、コミュニケーションに関する解説は例年よりスローペースで…」などという配慮(?)をしたため、講義の展開は極めてスローペースだったのである。とりあえず前回の復習を簡単に行い、本来なら前回の解説内容だった “コミュニケーションの機能” について語った後で、コミュニケーションの構造的な面を(特に “コンテキスト” を中心に)解説することに…。
予定していた範囲はほとんど解説し終えたが、果たしてこれで良かったのやら…?
教員室でちょっと休憩し、再び千川駅に向かい、有楽町線と半蔵門線を乗り継いで神保町に向かい、通信教育部を目指す。いつもは副都心線で池袋に出て、丸ノ内線で後楽園…。そして東京ドームの横を歩き、水道橋駅を抜けて行くのだが、午前中に予想外に体力を使ってしまったため、なるべく歩行時間の少ないルートを採択した次第。
4時限目「社会学」の準備をしている最中、講義残余回数を確認した。先週は講義回数調整のために休講だったが、今週と来週の講義を終えると “勤労感謝の日” のため再び休講となる。よって、講義の展開もペースを考え直さなくてはならない状態に…。おまけに、今日から新しいテーマ…。
あまり考えすぎて身動きが取れなくなるのもイヤなので、最終的には教室の雰囲気に任せることにして、いつも通りに教室へ。そして、今日から「日本(人)的コミュニケーション」について解説することを学生に伝える。初回は、コミュニケーションの本質的な意味、日本に限らず全ての社会に共通のコミュニケーションの機能などを中心に語ることにした。
講義終了後、朝より体が重く感じられたので、東京から新横浜まで新幹線を利用することにした。帰宅にかかる時間は大幅に短縮され、ラッシュも避けることができたので帰途は楽だったが、“通常の往復分の交通費” を片道で払うことになったワケで…。
この週末で、どこまで体調を回復させられるのだろう?
11月11日(日)
数字の「1」がスティック状のスナック菓子と形状が似ているという理由で、今日は「ポッキーの日」である。また、「1」が人の立っている姿を彷彿とさせることから「立ち飲みの日」でもあるとか…。いろいろな記念日が認定されているものである。
この週末、私は体調回復を心がけ、外出を控えた。ノドをいたわるために声をなるべく出さないようにしていたのだが、声を全く出さないワケにもいかず。
このところ、ハマッ子である私の影響で息子が「カモン! カナガワン」を歌って踊っている。これは、tvk(テレビ神奈川)の開局40周年記念ジモトLOVEソング&ダンスとして、曲は真心ブラザーズ、振付は南流石…という豪華ラインナップによって作られたものである。今日もピョンピョン跳ねながら歌って踊っていたので、YouTubeの映像を見せてみた。
実に楽しそうだった。耳に馴染みやすいメロディと、かわいらしい振付が、3歳児の心もとらえたのだろう。
今日は午後から雨の降る悪天候で、明日の朝までに大雨の恐れもあるとか…。明日の午前中に電車が止まるようなことはないだろうが、東海道線沿線では何が起きるかわからないので、今後の気象情報が気になるところ。
11月12日(月)
まだまだ体調は万全ではないが、それでも朝はキチンと起きて仕事の準備に入れるような状態にはなっている。ただ、無理をしたくないので、今朝は特急踊り子号ではなく新幹線で三島入りすることにした。そうすれば睡眠時間が90分ほど多く取れるので、体も休まる。
昨日から降り続いていた雨は、今日の9時半過ぎで止んだ。ただ、私が家を出たのは9:20だったので、最寄りバス停までは傘をさすことに…。もっとも、雨が上がるという天気予報を信じて、折りたたみ傘を使用していたが…。
バスが新横浜に到着した頃には、スッカリ天気は回復。三島の駅前は太陽さんさん状態だった。
国際関係学部に到着し、4時限目「日本の社会」で使用する講義用資料を編集、印刷する。3時限目「日本社会」は特に資料を用意する必要がなかったため、準備の時間は思ったほどかからずに済んだ。思いがけず “空き時間” が出来てしまったので、教員室にあるパソコンで講義の “ネタ” を蒐集する。ちょうど今日の講義内容に適した情報があったので、その内容を講義で語れるように編集(?)してみる。
3時限目「日本社会」は、今日から「日本(人)的 “仲間意識”」の解説がスタート。初回の今日は、「持ちつ持たれつ」「間人主義」「縁」の3つの特徴をもとに、日本人の仲間意識について考えてみた。
4時限目「日本の社会」は、「日本(人)的コミュニケーション」の最終回。「日本(人)的 “和”」の特徴を、具体的な例を挙げつつ解説する。時間に余裕があれば視聴覚教材を使って…などと思ってAV機器のセッティングはしておいたのだが、DVDもCDも再生されることはなく…。予定では、DVDやCDは明後日の講義で使用するのだが…。
帰りも新幹線…。新幹線のホームから見える富士山は雪を頂いて、たおやかさを増してきた。おまけに、夕陽に照らされて、ちょっと頬を赤らめたような感じに…。
…ということは、そろそろ “富士おろし” の時期か!?
明日は、三島よりもっと富士山に近い御殿場へ…。
11月13日(火)
今日は、御殿場看護学校のみの出講…。しかし、近年稀に見る体調不良で、かなりツライ…。
朝起きて、仕事の準備をしていても、何をすれば良いのかわからなくなるし、大事な大事な高速バスの乗車票もバッグに入れ忘れるほど。そして、その乗車票を見て愕然とする。たしかに「東京・河口湖号」の予約は入れてあるのだが、肝心の日付が違うのである!
昨日、インターネットで高速バスの支払いを済ませ、乗車票をダウンロードしてプリントアウトしたのだが、その時点で日付が違うことに全く気がつかず、今日になって、それも今から出かけようというタイミングでミスに気づくというダメダメぶりを発揮してしまった。
急いで今日の日付で予約を入れ直そうとするも、すでに予約受付時間が終了…。さらに、帰りのバスは満席で予約不可…という有様。新幹線で三島に出て、東海道線と御殿場線を乗り継ぐことも考えたが、ちょっと早めに家を出て、東名江田から小田急箱根高速バスで御殿場駅に向かうことにした。車内は8割以上の乗車率…。何とか空席を見つけ、御殿場到着まで出来るだけ眠っておくことにした。
御殿場駅到着後、みどりの窓口で特急あさぎり号の予約を入れ、学校に向かった。三島で見るよりも大きい富士山にパワーをもらいながら、体調不良と闘う私…。
講義は、前回から「文化(culture)とは何か?」がテーマ。前回に引き続き、「文化(culture)」の意味、概念、機能に関する説明である。が、今日は前回よりも具体性を持たせるよう心がけての解説…。講義中は、「体調が優れないと、こうも話がまとまらず、盛り上がりにも欠けるのか…?」という想いとの闘いでもあった。
あさぎり号の車中では相模大野まで眠っていたのだが、体中の関節や筋肉の痛みが何度も何度も眠りから現実に引き戻してくれて、思うに任せぬ状態…。町田から乗った横浜線は私の “狙い” がことごとく外れ、鴨居までずっと座れず。体調が良い時なら大した問題ではないのだが、今日は永遠のように感じた15分だった。
講義を休むワケにはいかないし、少しでも体調を回復に向かわせたいところなのだが、果たして…?
11月14日(水)
昨夜から体中の筋肉の痛みが範囲を広げ、さらに頬骨あたりにも痛みが…。今までの経験から、おそらく副鼻腔に何か雑菌かウイルスが混入したのかも知れない。こういう時に通院すると、たいてい「疲労が原因」と医師に言われる。
今朝、全くと言って良いほど痛みの具合が変わっていなかったので、冷蔵庫に保管しておいた鎮痛剤(坐薬)を使用することにした。鎮痛剤の効きがジワジワと現れたおかげで、新横浜から新幹線に乗った時には体がいくらか楽になり、三島で下車した頃には痛みがかなり緩和され、足取りも軽くなっていたような気がした。
国際関係学部に到着後、とりあえず体を休ませる。講義用資料を作成する必要もなかったので、早めにお弁当を食し、“念のため” 程度の講義内容の確認をする。
3時限目「日本社会」は一昨日から「日本(人)的 “仲間意識”」の解説をスタートさせたが、今日は前回挙げた3つの特徴をもとに、それらがもとになって生じる(であろう)問題点について解説する。
4時限目「日本の社会」は、「日本(人)的コミュニケーション」の解説を「日本(人)的 “和”」の解説で最終回としたが、今日はその講義内容をDVDやCDを使って説明した。『それいけ!アンパンマン』や『とっとこハム太郎』などの子供向けアニメは、その恰好の教材となる。
帰りに通院した。今までの状況を医師に伝え、診察…。そして、「金曜日にまた来られますか? 金曜日の状態によっては、検査が必要になります」と言われる。う〜ん、要検査の一歩手前にまで体調がおかしな方向に進んでいたのか…。
今日処方された薬がキチンと効いてくれたら、検査せずに済むらしいが…。ただ、飲まなくてはならない薬の種類が多く、それぞれの副作用がまた半端なく、けっこう大変だったりもする…。
11月15日(木)
今朝、いつもの木曜日の朝と同じ時間に目が覚めたのだが、「何か忘れているような…」という気持ちが強くなり、いつもなら6:15頃のバスに乗って片倉町駅に向かうところ、今朝はそれより10分ほど早いバスで鴨居駅に向かうことにした。
しかし、だからといって早めに池袋に着いたとか、ふじみ野駅にも早めに到着した…などということはなく、いつもと同じ時間に文京学院大学入りすることになった。
ちなみに、「何か忘れているような…」は大したことではなく、ましてや仕事とはあまり関係のないことだった。
ただ、本当に忘れていたことが…。それは、今週の講義用資料を作成していなかったということだった。急いでリソグラフを作動させるが、どうしたことかマスター排版がうまく行かず、機械を開けてひっかかっている真っ黒なマスターを取り出さなくてはならなくなってしまった。仕事前に手や服を汚したくないので、ミスコピー入れから適当な大きさの紙を取り、それでマスターを引っ張ったのだが、やはり手には黒いインクがアチコチに…。
そんなハプニングがあったものの、資料の印刷は無事に終了した。
1時限目「フィールドワーク論」は、まだまだ「フィールドワークの問題点」の解説…。前回までの復習を時間をかけて念入りに行った後、“調査者” と “被調査者” の論理の違いについての説明をする。私が経験した話や過去に起きた “事件” などを盛り込みつつ、フィールドワークの実際を語る。
その後、いつものように法学部へ移動したが、ここでもまたマシントラブル…。今度は、コピー機がおかしい。機械がおかしいのか、紙のせいなのか、どちらかわからないのだが、紙送りが正常に作動せず、何度も何度も紙詰まりし、そのたびに機械を開けて紙を取り除かなくてはならない有様だった。
そんなトラブルにもめげず(?)、講義開始10分前に教室に入ってパソコンをセッティングするも、なぜかレスポンスが遅い…。パソコンがサーバにアクセスするのにえらい時間がかかり、Windowsが起動したのが講義開始2分前…。さらに、私のUSBメモリを読み込ませるのに時間がかかり、講義開始のチャイムが鳴ってもなおセッティングは終わっていなかった。しかし、講義は始めなくてはならないため、パソコンの様子を伺いつつ3時限目「社会学」がスタート。
講義は、今日から「問題行動の誤対処」がテーマ。その初回は、「日本(人)的 “愛”」と「日本(人)的 “共感性”」の特徴から、過去と現在の日本社会における犯罪観などを考えてみた。
帰途、先週と同様に鴨居駅前で妻と息子と合流。ただ、私が予定より早く到着してしまったので、駅前のファストフード店で妻と息子の分もまとめてオーダーしておいて、一足先に私はおやつタイム! しばらくして、バスから降りて店内でくつろいでいる私を見つけた妻と息子が走ってきた。
本当なら一緒にお買い物…のハズだったのだが、今週も私の体調がまだ万全ではないため、またもやお買い物を妻にお願いして、私は息子を連れてバスに乗った。
ただ、治癒への気持ちが強いせいか、はたまた薬がキチンと効果を発揮しているからか、数日前に比べれば劇的に体調は良くなっているような感じである。
これなら、週末まで無事に乗り切れそうな気がする…。
11月16日(金)
怖いほどに私の予感が的中してしまった朝…。
今朝、体調のことを考えていつもより少しだけ遅く起きた。起きてすぐ、携帯電話にダイヤ情報メールが届き、横須賀線が一部区間で運転を見合わせていることを知る。横須賀線のダイヤが乱れたら、湘南新宿ラインのダイヤにも影響が出る…。
そこで、今朝は横浜駅に出ずに鴨居駅に出て、横浜線に乗ることにした。鴨居駅について、最初は東神奈川に向かうことを考えた。東神奈川から京浜東北線で品川に出て、山手線に乗り換えて池袋へ…というルートをとるつもりだったのだが、駅の改札を抜けた瞬間 “イヤな予感” がして、東神奈川とは逆方向の長津田に向かうことにした。
久々に、長津田始発の田園都市線準急に乗った。以前、金曜日は長津田から準急に乗って神保町を目指したものである。しかし、今はノスタルジーに浸っている暇はない! 田園都市線で渋谷に出ると、副都心線に乗り換えた。その時、山手線が運転を見合わせていることを知った。予感が当たったのである!
難を逃れた私は、千川まで無事に到着したのだが、まだまだ体調が思わしくないのが玉にきず…。
日大看護に到着してすぐ印刷室に入り、講義用資料を印刷する。先週の講義後、今日の講義内容を見直すことにしたため、印刷依頼が間に合わなかったのである。印刷にはあまり時間はかからなかったが、講師室に戻っての講義内容確認にはえらく時間がかかってしまった。
2時限目「社会学」は、今日も「コミュニケーション」がテーマであるが、内容として「日本(人)的コミュニケーション」に焦点をあて、その特徴や具体的な現象について、国際関係学部では5コマは要するであろう内容を “ダイジェスト版” よろしく90分で語ってみた。
体調はどんどん悪くなっていく一方だったが、天気が良かったので、千川駅まで歩いて戻ることにした。
千川からは副都心線と丸ノ内線を乗り継ぎ、後楽園で下車する。東京ドームの脇を歩いていると、アチコチにクリスマスツリーが…!? もう、そんな時期なのか…?
ちょっとした散歩で体調が落ち着き、足取りが軽くなってきたところで通信教育部に到着した。
講師室で出勤簿に押印し、まずお弁当…。そして、講義内容とパワーポイントの確認を念入りに…。満を持して講義教室へ!
4時限目「社会学」は、「日本(人)的コミュニケーション」の2回目。いよいよ “日本人” によるコミュニケーションの特徴が中心の講義となる。今日は特に “婉曲表現” について、その特徴と機能についての解説である。
帰りに通院…。薬の効き方が良かったので(その分、副作用との闘いも凄まじいが…)、検査をするまでには至らず。ただし、今後も予断を許さぬ状態であることを忘れてはならないため、与薬治療が続く…。
いつもなら、金曜日で1週間の講義は終了するが、今週は明日も出講…。
11月17日(土)
久々に、土曜日の出講…。あまりに久々すぎて、土曜日の交通事情が思い出せず。
「でもまぁ、土曜日だからバスも電車も混むことはないだろう…」と思ったものの、念のため(?)に朝一番のバスに乗るため早めに家を出た。夜明け前、空気が湿っていて生暖かい…。
土曜日とは言え、バス停には平日並みに人が並んでいた。片倉町から乗った地下鉄は “かなり” 空いていたが、横浜で乗り換えた湘南新宿ラインは “それなりの” 混雑ぶり。
いつもなら、湘南新宿ラインの北行きは新宿〜池袋間で劇的に空くのだが、今日は逆に大混雑!
ちなみに、池袋からの東武東上線は平日同様の乗車率…。
慣れない状況下の通勤は、何となくぎこちなくなってくる。
そんな状況を克服し、文京学院大学に無事到着した。スクールバスには大勢の学生が乗っていたが、校舎内はいつもより静かで、教員室も閑散…。
ラックからノートパソコン(木曜日のうちに貸出予約をしておいた)を取り出し、私の作成したパワーポイントがキチンと表示されるかどうか確認する。そして、講義開始10分前に教室入りし、パソコンからの信号がキチンとプロジェクターに送られるのかどうかチェックする。スクリーンにパワーポイントの画面が表示されたのを確認し、「フィールドワーク論」の補講を開始する。
今日の補講は今月1日に休講したため実施されたのだが、今日出席出来ない学生のために同内容の補講をもう1回行う必要があるため、今日の講義内容については割愛。ただ、思ったより出席率は高く、学生たちの協力的な姿勢には感謝…である。
講義を終えた頃の埼玉県内は太陽が顔をのぞかせていたのだが、東上線で都内に向かっている途中で天気があやしくなり、池袋に近づいた時には傘をさして歩いている人が目立ち始めた。横浜線で鴨居に戻ってきた時、駅前は激しい雨…。なのに、バスで家に向かっている途中、緑区から神奈川区に入った途端に雨脚が急に強まり、傘をさしても体中がビショ濡れに…。おまけに、道路は氾濫した川のような状態で、靴の中にまで浸水しそうな勢いだった。
「イヤな時に帰ってきちゃったもんだなぁ…」と、その時は思ったのだが、帰宅後も雨の勢いはおさまらず、強風も加わってとんでもない大雨に!? 首都圏の鉄道はダイヤの乱れや運転見合わせが相次ぎ、私の気持ちは一転…。「いい時に帰ってきたんだなぁ…」と思えてきた。
今週の講義はこれで全て終了したが、嵐のような天気の中で来週以降の講義の準備をしていると、今後の講義に “波乱” が…なんてことがなければ良いのだが、果たしてどうだろう?
気がつけば、指にあかぎれが…。これから数ヶ月、こちらも壮絶な闘いが続くことになる。やれやれ…。
11月19日(月)
かなり冷え込んできた…。おまけに、私が家を出ようとした時、かなり激しい雨が降ってきた。念のため、折りたたみ傘ではなくにジャンプ傘をさして最寄りバス停に向かった。が、バスを新横浜駅で降りた時には雨はやみ、その後は天気が回復したため、ずっと傘を持って歩くだけの状態に…。
新幹線が三島に到着した時には、太陽が「これでもかっ!?」というくらいに勢いよく照らしていた。
国際関係学部での講義も、1つは前半戦の最終テーマ、1つは今日から後半戦…というようなところまで解説が進んでいる。
3時限目「日本社会」は、「日本(人)的 “仲間意識”」の続き。今週は「社会的交換理論」「相互依存性理論」を用いて日本人の人間関係の特徴を説明するため、今日はそれら理論そのものについてだけ解説をする。
4時限目「日本の社会」は、今日から “後半戦” となる。その最初のテーマは「日本的経営」。今日は「『日本的経営』という言葉は “日本的な経営” という意味ではなく、“日本的経営” という社会学用語である」という説明のため、日本的経営を象徴するキーワード、特徴、構造、意思決定方法などにカテゴリー分けして解説する。
金曜日に引き続き、今日も帰りに通院する。体調は快方に向かっているようで、一安心…。
11月20日(火)
今日と来週の火曜日は御殿場看護学校の1年生が実習に入るため、講義がお休みとなる。よって、本来なら今日は一日中オフとなるハズだったのだが、4時限目に文京学院大学へ出講した。
今月1日に休講した「フィールドワーク論」の補講を先週土曜日に実施したが、その日に出席出来なかった学生のため、“補講の補講” を実施したのである。
土曜日と同内容にしなくてはならないため、土曜日に使用したパワーポイントの資料をそのままプリントアウトして学生に配布。解説内容は「作業仮説」について。仮説を立てる意味(重要性)を中心に、話を進めていった。
昨日と比べ、今日はちょっと暖かだった。特に日だまりは、汗をかいてしまうほど。ただ、日陰との温度差もあり、汗を冷やさないよう気をつけなくてはならなかったのも確か。そして、教室の温度も調整が大変で、何度かエアコンの温度調整をし直すことに…。
これからもっともっと寒くなっていくのに、今からこんなで大丈夫だろうか…?
11月21日(水)
日だまりは暖かいのだが、風が吹くと “冬” に引き戻される…。
新横浜駅の新幹線ホームは “吹きっさらし” 状態になっているので、出来るだけホームに上がらず、改札口付近で新幹線の時間を待つことにした。新幹線の車内にいると、またしても “冬” を忘れてしまいそうになるが、三島で下車すると再び “冬” に…。ただ、有り難いことに私の講義する国際関係学部の校舎は、駅から徒歩0分の場所にあるので、雨や風にほとんど悩まされずに済むのである。
何があったのかわからないのだが、今日の教員室はかなり寂しかった。広い部屋にポツンと私一人がいる時間帯が多く、数名の教員が在室でも会話も弾まず。
3時限目「日本社会」は、今日で「日本(人)的 “仲間意識”」の解説が終了すると共に、この講義の “前半戦” も終了! 前半戦最後の解説は、いつも「浪花節的人間関係」がテーマになる。日本人の仲間意識が他国とは異なり、「相互依存性理論」の通用しない関係であることを、『のだめカンタービレ』のワンシーンを紹介しながら具体的に話をする。そして、日本の有名な企業家たちの浪花節的経営方針を紹介する。本当は、講義の最後に2曲ほど鑑賞する予定だったが、時間配分を完全に誤り、CDを使用しないまま講義終了。
4時限目「日本の社会」は、一昨日から解説を始めた「日本的経営」について、特に「稟議」「根回し」などといったキーワードから特徴を説明する。
帰りの新幹線は、どういうワケかいつもより混雑していた。西日本方面への出張ラッシュでもあったのだろうか? 私は座席を確保できたが、三島や熱海からの団体などは、座れたとしてもバラバラに…という状態。
明後日(金曜日)は祝日のため、今週の私の出講は明日まで…。いつもより講義回数が少ないが、力は出し切って週末を迎えたいものである。
11月22日(木)
明日が「勤労感謝の日」で講義がお休みとなるため(講義回数調整のため、明日も通常授業という大学や学部もあるが…)、今日で今週の出講は終了となる。スッキリと3連休を過ごすためにも、キチンと力を出し切りたいところ。
気負いすぎたワケでもないのだろうが、今朝は5時前に目が覚める。そのまま起床し、6時前に家を出た。そして、朝一番のバスで鴨居駅に向かい、JRで池袋へ。東武東上線で座席を確保した途端に眠気が襲ってきて、ふじみ野までしばし仮眠…。ちょうど良いリフレッシュになる。
文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は、当初の計画では今日で「フィールドワークの問題点」の解説を終わらせるつもりだった。が、前回までの学生たちの姿勢を見て、もう少し詳細な話をしてみようという気持ちになり、予定を変更して来週まで今のテーマを継続させることにした。学生たちの知識吸収意欲に答えようと、勝手に私が判断した次第である。そして、「作業仮説」を立てる指針(目安)になるように…と、「社会構造」に関する説明をする。
講義を終えると、いつものように急いで法学部へ移動。法学部では特に準備する講義用資料はないものの、パワーポイント資料の一部変更が発生(?)したため、早めに教室入りし、パソコンをセットアップし、急いでファイルの手直しする。
3時限目「社会学」は、前回から「問題行動の誤対処」の解説を始めたが、今年は例年とは趣意を変え、しばらく “日本的な問題行動の対処” に焦点を当てることにした。前回が「日本(人)的 “愛”」と「日本(人)的 “共感性”」の特徴からの考察だったので、今回は「日本(人)的 “和合”」の特徴からの考察を試みた。
これで、今週の講義は全て終了! 連休初日の明日は天気が悪いらしい。こういう日は、家で講義の準備をするに限る…!?
11月26日(月)
あっと言う間に過ぎていった3連休…。 週明けは、本当に嵐のようにやって来た!
天気予報では「今日は強い雨が降る」ということだったので、ジャンプ傘を持って家を出た。最寄りのバス停に着くや否や、雨が…。バスが進むほどに雨脚は強まってきて、新横浜に到着した時には “土砂降りの一歩手前” といった状態になっていた。おまけに、気温も上がらず…。
出来るだけホームで新幹線を待つ時間を少なくしようと、改札口付近をウロウロしていたが(待合室が混雑していたので)、その間に乗車待ちの長い列が出来るのもイヤだったので、こだま号の到着する6〜7分前にはホームに上がることにした。が、これがまた、雨と強風と寒さで体が凍り付きそうになる(前にも述べたと思うが、新横浜の新幹線ホームは吹きっさらしになっているので、悪天候の時はかなりツライ)。
新幹線の車内は暖房が効いていて、やっと体がのびのびと思い通りに動かせるような感じに…。
そして、三島で下車した途端、再び現実に引き戻される。傘なしには歩けないほどの降雨と、横から吹き付けてくる強風…。路面が濡れていたこともあり、体のバランスを何度か崩してしまった。私の出講する国際関係学部の北口校舎は駅の改札から徒歩0分の位置であるのにもかかわらず、デーパックやズボンがしっとりしてしまうほどだった。
今週は国際関係学部の北口校舎で就職指導課による合同業界研究会が実施されるため、私の講義は月・水ともに教室変更…。さらに、月曜と水曜はそれぞれ別教室に移動することになっているため、数週間前から学生たちに何度も何度も教室移動の告知をしてきた。よって、私が教室を間違えるワケにはいかないので、教室変更一覧を何度も確認する。
3時限目「日本社会」は、今日から「日本(人)的コミュニケーション」の解説に入る。が、今週は “全人類共通に見られるコミュニケーションの法則性や構造” についての説明…。すなわち、日本人に限定することなく「コミュニケーションとは何か?」という話をすることになる。今日は「コミュニケーション」の本質的な意味を、その語源から探る作業を中心に話を進める。
4時限目「日本の社会」は、先週から「日本的経営」の解説…。当初の予定では今日は「日本的官僚制」の解説をしてこのテーマを結ぶつもりだったのだが、受講している学生が3〜4年生ということもあり、また、講義回数の微調整をする必要もあったので、最初に「官僚制」(bureaucracy)が「事務机」(bureau)+支配(cracy)であることを説明し、「支配」についてマックス・ヴェーバーの「支配の3類型」をもとに説明を進め、さらに市場と支配の関連性を語った後、マルクスとミルによる労使関係の視点の違いを説明する。「資本家に雇われるとはどういうことか?」ということを、両者の見解から考えることにした。私がテーマを変更したことについて、学生たちがキチンと理解してくれていれば良いのだが…。
講義を終えて校舎の外に出ると…、目の前の道路やバスターミナルはちょっとした氾濫川状態に!? 咄嗟に “つま先立ち” で歩いたので靴に雨水が入り込む惨劇は避けられたものの、「ここは静岡のベニスか!?」というような光景を見た。
ところが、新幹線が新横浜に到着すると、雨は小降りに…。駅ビルで買い物をしてから横浜線に乗って鴨居に戻ると、すでに傘なしで歩けるような状態になっていた。帰宅して妻に天気のことを聞いたら、横浜市内もそれなりに雨がひどかったという。単に帰りの時間帯が良かっただけだったようだが、もしもうちょっと帰宅が早かったら、三島で土砂降り、横浜で土砂降り…と、救いようのない状態に陥っていたのだろう。
明日は御殿場の講義がないため、オフである。なのに、明日は天気が回復するとか…?
11月28日(水)
新横浜でこだま号を待っていた時、目の前に試運転中のN700Aの姿が…!? 来年2月にデビューする新型車両を目の当たりにして、気分は昂揚、何だかいい事ありそうな気がしてきた。
三島に到着し、国際関係学部で出勤簿に押印後、北口校舎の学生食堂に行ってみた。実は、今年度に入って国際関係学部の学食を利用するのは、今日が初めて。北口校舎の学食には、今まで入ったことがなかった。いつもお昼はお弁当を食すのだが、今日はちょっとした事情でお弁当を持ってきていないので、「たまには…」と学食に向かった。
営業時間は11時から…ということだったので、時間を合わせてエレベータで7階へ。
初めての学食は、「どこから入れば良いのか…?」という迷いからスタート。エレベータを降りると、左右に学食の入口らしきものがある。案内図によれば、どちらも学食に入れることは入れるのだが…。結果から言えば、食券販売機の近くに入れる扉ではない方を選択してしまった私…。学食内をグルグルと大回りしながら、平静を装いつつ、やっとの思いで券売機に到達した。
ちょっと冷静になって、学食全体を見渡してみた。学食内で食事をしている人はたくさんいるのだが、おそらく国際関係学部の関係者は私だけだったような…。近所に住んでいるオジサンやオバサンが、“散歩のついでに立ち寄っている” ような光景…。近所の企業の社員が、“学生でいっぱいになる時間帯” を避けて早めの昼食をとっている光景…。この学食は、一般にも開放されているらしく、国際関係学部の学生や教職員以外の利用も多いらしい。そして、私などより “かなり” 慣れた様子で学食を利用しているオジサンにオバサン、近所の企業の社員さん…。
窓から新架線のホームと線路を見下ろし、天気が良ければ富士山も大きく見える。伊豆の山々も、目の前に迫ってくるかのようだった。駅前という立地の良さもあって、アチコチから利用客が集まってくるのだろう。
さて、講義のほうは…。
3時限目「日本社会」は、前回に引き続いて “全人類共通に見られるコミュニケーションの法則性や構造” についての説明…。前回の内容を念入りに確認した後、今日はコミュニケーションの “手段” と “内容”、そして「コンテキスト」について語ることにした。
4時限目「日本の社会」は、今日で「日本的経営」の解説が終了! 「官僚制」の本来的な意味、その機能などを説明し、日本的官僚制の特徴を『クッキング・パパ』のいくつかのシーンを取り上げながら解説する。日本の企業の “大部屋執務” や、「課」「係」などの不明瞭さなどは、『クッキング・パパ』にしばしば登場する。それらを利用することで、視覚的に理解してもらおうと毎年試みている次第。
それにしても、寒い一日だった。朝の横浜は小雨も降りような天気だったが、帰宅時には満月が顔をのぞかせていた。「この分なら、明日は晴れるかも…」と期待したいところだが、どうやら明日の天気も一筋縄ではいかないらしい。
天気が崩れる前に、何とか帰宅したいところ…である。
11月29日(木)
早朝、目が覚めると東の空には朝焼けが、西の空には満月が「沈んでなるものかっ!?」と言いたげに…。
そんな中、家を出て最寄りバス停へ歩く。昨日よりは若干暖かいような感じもしたが、近所の駐車場に停められている車のフロントガラスは真っ白状態…。やっぱり、寒かったらしい。
朝一番のバスで鴨居駅に向かい、JRで池袋へ…というのが、このところ木曜日の定番となっている。そして、東武東上線で座席を確保し、ふじみ野まで仮眠…というのも定着しつつある。
文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は、今日で「フィールドワークの問題点」の解説が終了。前回の「社会構造」に関する説明を “復習” を兼ねて再度行い、本日のテーマである「文化」「環境」「自文化中心主義」「文化相対主義」などについて解説を進める。
講義後、いつものように急いで法学部へ移動したのだが、どこか “歯車のかみ合わないような状態” に…。池袋で東武線からJRに乗り換える時、私の前の大学生がSuicaのミスタッチをし、自動改札機がキンコンキンコンと…。焦った学生は、何度も何度もSuiicaをタッチするが、状況が変わらず。私のうしろに並んでいた男性が見るに見かねて、「一度(改札から)離れないと、元に戻らないですよ!」と教えていた。
このロスタイムのため、山手線に乗り遅れた。さらに、次の山手線がなかなか来ない…。その間に、埼京線が何本も出発していった…。新宿では、中央線緩行との連絡が合わず。結局、予定より “かなり” 遅れての法学部入りとなってしまった。
3時限目「社会学」は、まだまだ「問題行動の誤対処」の解説が続く…。今週と来週は、子供たちの死生観に関わる問題点について語ることにしているのだが、今日の話は「バーチャル・リアリティ」「視座」などの概念が中心…。
天気予報の通り、夜になって雨が降り出した。が、私は雨が降る前に帰宅! そして、明日もハッキリしない天気だとか…。せめて、気分だけでも晴れ晴れと講義にのぞみたいところだが、果たして…?
11月30日(金)
深夜、激しい頭痛で目が覚めた。気圧の変動で、偏頭痛が誘発されたのである。仕事に支障を来すのを避けるため、鎮痛剤を服用し、再び就寝…。今朝、体中がピキンパキンと痛む。どうやら、鎮痛剤の副作用が出てしまったらしい。用意しておいた朝食をとるような気力もなくなってしまった。
こういう時は、なるべく混雑した電車避けるに限る…ということで、東海道線や横須賀線、湘南新宿ラインなどの利用を避け、いつもより早いバスに乗って東神奈川からへ遺品東北線を利用した。数分に一度の停車があるものの、大混雑は避けられた。いつもは東京から丸ノ内線と副都心線を乗り継いで千川に向かうのだが、今日はなるべく乗り換えを最少におさえるため有楽町で下車。有楽町線で千川に向かった。
千川駅に到着して、しばし考えた。駅から日大看護まで、徒歩で20分程度…。こういう体調の時は、なるべく歩かないようにするべきなのだろう。最近は利用していないが、池袋駅から要町駅、千川駅を経由して日大に行くバスがあり、それに乗るかどうか…? 考えているうちに少し体調が改善されてきたようなので、駅前で朝食をとりながら考えることにした。
朝食後、ちょっと体力に余裕があるような気がしてきたので、いつも通り徒歩で日大看護へ。この判断が正しかったのか誤りだったのかは、よくわからないところである。
先週は祝日で休講だったため、学校到着後に前回までの講義内容を再確認し、満を持して(?)2時限目「社会学」へ! まだまだ「コミュニケーション」の解説が続くのだが、2週間ぶりの講義となるので、ここまで語ってきたことを念入りに復習し、そして今日のメインテーマである “フィードバック” “単純接触” について解説する。
講義後、通信教育部へどうやって移動するか考える(今日は、やたらと移動手段を考える日である)。まだまだ体力に余裕があると見て、千川駅まで再び徒歩で向かうことにした。有楽町線で永田町に出て、半蔵門線で神保町に出ると歩行距離が少なくなるが、永田町駅での乗り換えは結構大変なので、別ルートを考えた。が、これといって負担軽減になりそうなルートが見当たらず(というか、頭がキチンと働いていなかった)、いつもの通り副都心線と丸ノ内線で後楽園に出ることにした。
後楽園の駅前に、ちょっと前から気になっていた店が…。そこはいわゆる “立ち食いそば屋さん” なのだが、何となくそそられていたのである。「体調も体調だし、うどんでも…」と思い、立ち寄ることにした。店内には食券の販売機が2台あったが、「おにいさん、券売機の調子が悪いんで、現金でお願いします!」と声をかけられる。2台とも調子が悪いらしい。現金で納豆うどんを注文し、出来上がりを受け取る。いわゆる “かけうどん” に納豆が “別盛り” になったものだった。納豆に多めのネギが盛られていたのは嬉しかったが、なぜか “タレ” と “カラシ” まで添えられていたのには「???」という感じがした。おそらく、パックの納豆についていたタレとカラシまで添えてくれたのだろう。
とりあえず、何も入れずに汁をすする。鰹のダシがかなり利いていて、なかなかのお味である。「鰹ダシが利いているのなら、納豆のタレを使っても面白いかも…」と、タレの封を切り、納豆に混ぜる。さすがに、カラシは放置…。弱った体に、やさしく染み渡るような気がした。
うどんで体を温め、通信教育部へ! こちらも先週は休講だったので、前回までの講義内容をの再確認を行い、4時限目「社会学」へ! こちらは「日本(人)的コミュニケーション」の解説の続きである。前回までに解説した内容を簡単に振り返った後、今日のメインテーマである “以心伝心” について解説する。
体調不良ながら、無事に今週&今月の講義を終了させられた。それだけで、何ともホッとした気分…。
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