2011年3月のぼやき



3月1日(火)

先日、息子に「そこにあるティッシュを持ってきてちょうだい!」と声をかけてみたところ、本当にティッシュペーパーの箱を持って、ティッシュをひとつかみ。一旦、自分の鼻をチィ〜ンとかんだ後、私のもとに「ハイっ!」と持ってきてくれた。それなりに言葉が理解できるようになってきているらしい。

いつも「ン〜カックェ〜ン」と意味不明の発音をしていた息子だったが、昨夜それが意味するところが判明した。絵本を見ながら「ン〜カックェ〜ン! ン〜カックェ〜ン!」と連呼しているので、そのページをのぞき見したら、そこには新幹線が描かれていた! 息子は「新幹線」と言おうとしていたのである。「しんかんせん」という音が「ン〜カックェ〜ン」という喃語で発音されていたということである。同じようにアンパンマンが「パ〜パッパ〜ン」と発音されるのだが、今は言葉のリズムと母音を合わせて発音しようという時期なのかもしれない。

ちなみに、電車の走行音「ガタンゴトン」は「バトゥン、バトゥン」になり、笛の音「ピ〜ッ」が「プ〜ッ」になったりもするが…。

仕事の電話が入ると、私の横で一緒にしゃべり出すので、「お子さん、楽しそうですねぇ…」などと言われてしまう今日この頃である。

今日で、日本航空のボーイング747が退役した。子供の頃、ボーイング747という機種名はわからなくとも「ジャンボ」と言われればすぐにわかるほど、本当に747はKing of 大型機だった。私自身も日本航空のみならず全日空やヴァージン・アトランティック航空、ブリティッシュ航空、ユナイテッド航空などの747に搭乗したことがあるが、見た目のジャンボ感に加えて機内のひろびろ感が何より印象的だった。

が、私のお気に入りはボーイング767…。特にお気に入りは、767−300型である。が、このところはボーイング777に乗ることが多くなっているのは、おそらく時代の趨勢なのだろう。

2010年度も、残すところあと1ヶ月…というところまで来た。進級査定やら卒業判定やらで、問い合わせの多いこと。


3月2日(水)

最近、息子は「JAのこども共済」のCMが大好き。ばいきんまんがシンバルを叩くのと同じタイミングで「バ〜ン!」と大声を上げながら、嬉しそうに手を叩くのである。

今日も、天気がいまひとつ…。郵便局に用事があったので昼食後に息子の散歩を兼ねて一緒に出かけたのだが、運悪く郵便局手前で雨が降り始め、郵便局を出た頃には雨脚が強まってきていた。往きは家からずっと歩き続けていた息子であったが、傘の下を歩くことに慣れていなかったせいか、私にだっこをせがんできた(今回に限っては、かえって好都合であったが)

帰宅すると、家中の電気が消えていて、妻の姿がない…。テーブルの上には妻の携帯電話があり、妻のコートもハンガーにかかったまま。「これは一体、どういうこと!?」と家中を探し回ったが、玄関に置いてあったジャンプ傘と妻の靴が無いことに気づき、「あぁ、入れ違いになったな…」と全てを悟る。妻は、私と息子を迎えに行ったのである。息子をだっこしながら傘をさしていた私は、いつも通る坂のある道を避け、ちょっと遠回りにはなるが平坦な道を選んで帰宅した。それで、妻と会うことなく…。帰宅したことを連絡したくても、妻の携帯電話が目の前にある以上、どうしようもない。妻のいる場所はだいたい察しはついていたのだが、再び雨の中に息子を連れ出すことも出来ず、申し訳なく思いつつ家で妻の帰りを待つことにした。

しばらくして、入れ違いになったことを察した妻が帰宅…。申し訳ない反面、有り難くもあった。

まだまだ春らしい陽気には程遠いような感じもするが、着実に “春の予感” が訪れているのを感じる今日この頃である。


3月3日(木)

京都大学ほかでYahoo!知恵袋などを使用して入試問題が流出した事件で、19歳の予備校生が偽計業務妨害容疑で逮捕された。本人は、まさか逮捕されることはないだろうと思っていたに違いない。

先月、私の担当した科目の学年末試験を採点していた時に “類似した内容の解答” が多数発見された…と述べたが、これも厳密に調べれば何か明らかになるのではないだろうか。学生を逮捕するワケにはいかないだろうが、不正行為に荷担したものには厳罰を…と、今も心は晴れずにいる。

そんな中での予備校生逮捕の報道…。規模の違いはあるが、大学内でももっと厳しく不正を処罰するべきだと思う。

今日は、ひなまつり。「我が家には女の子がいないので…」と私が言ったら、妻が「私だって女の子よ!」と…。おっと、これは失礼っ!

しかし、特別なイベントもなく、いつもと “ほぼ” 同じような我が家。

午後、鴨居駅前のSoftBankショップへ。機種変更の予定もなく、特に購入予定の周辺機器もなく、目当ては「白戸家のラーメン」をもらうこと。SoftBankユーザーでなくても、携帯電話をショップで見せれば無料でもらえる(ただし、平日限定で18時まで)ということだったので、「本当にくれるのかねぇ…?」などと思いつつショップに入ったものの、ただ「ラーメンください!」というのも妙なので(恥ずかしいので)、「最新のパンフレットありますか?」と店員さんに声をかけた。店員さんが「機種変更をご検討でしょうか?」と尋ねてきたので、「そうです」と言いながらも、どのタイミングでラーメンの話を切り出すかを考えていた…というか、頭の中にはラーメンのことしかなかった私。
白戸軒のラーメン
とりあえず、パンフレットを受け取ってすぐに「何か、携帯電話を見せると…もにょもにょ」と店員さんに遠慮がちに尋ねると、「…、ラーメンですか?」と返された。しばらくして、妻と私の2人分のラーメンをわざわざ袋に入れて持ってきてくれたのだが、おそらく「あの家族、パンフレットをもらいに来たなんて、取って付けたような理由ねぇ」などと思われたに違いない。

それでも、ラーメンさえもらってしまえばこっちのもの。 それに、我が家はSoftBankユーザー! 機種変更を近い将来する予定も、あるとかないとか…。

現在使用している端末は、息子が生まれてすぐに機種変更したものである。よって、1年半近く使用したことになる。あと半年ほど使用しなくては機種変更できないという契約ではあるが、その後もしばらく使い続けることになるのでは…!?

本当は、機種変更には関心がない我ら夫婦…。


3月4日(金)

京都大学ほかでYahoo!知恵袋などを使用して入試問題が流出した事件で19歳の予備校生が逮捕された事件に関し、京都大学に「未成年者を逮捕させるとは行き過ぎだ」とか「大学の管理体制に問題があったのではないか?」などと非難の電話がかかってきているという。その多くが年配者だというからビックリする。ネット上でも「カンニングぐらいで逮捕するほうがおかしい」「試験監督官の傲慢」「カンニングは悪いことだが、せめて厳重注意くらいでよいのでは」などの書き込みが多数ある。

今回の逮捕は、おそらく “見せしめ” の要素もあるのでは? 今後、大学入試で同様のカンニング行為が起きないよう、厳しく処罰するべきだと私は思う。

なのに、大学に非があるようなクレーマーの発想…。私には理解しがたい。まるで、子供がスーパーで万引きしてつかまった時に「万引きされるようなスーパーの陳列に問題がある!」と逆ギレする親のような発想である。

気持ちがモヤモヤとしてるところへ、「熊本で、3歳女児を殺害して遺体を遺棄したとして20歳の大学生が逮捕された」というニュースが入ってきた。スーパーに家族で買い物に来て、女児が一人でトイレに行き、そこで行方不明になったという。防犯カメラには、女児のあとを追ってトイレに入り、出る時にはリュックをしょっていた犯人が映っている。

私も子を持つ親として犯人を許すことができないが、それにしてもネット上では無責任発言の多いこと。中でも「一人でトイレに行かせた親が悪い」という発言が多いのだが、子供が行きつけのスーパーでトイレに行来たいと言い出したら、いつも親がついて行かなくてはならないのか? そんな危険な日本になってしまったのか

このままだとシャレにならない「ぼやき」になってしまいそうなので、別の話題を…。

私が大学生の頃、テレビ朝日で「パオパオチャンネル」という番組があった。東京ローカルかと思いきや、静岡朝日テレビ(当時は静岡県民放送)でも放送されていたらしい。今思うと出演者は錚々たる顔ぶれで、子供向け番組と言うよりも「子供が見ても甲斐がない大人向けバラエティ」というような雰囲気だった。

その番組の中の1コーナー「ピッカピカ音楽館」からは、『ヤーレンソーラン北海道』という大ヒット曲も生まれた。この曲がヒットした時にレコード(CDではなく、ドーナツ版!)を買い、さらに下敷きまで2種類まで購入していた…ということを思い出した。

なぜ、こんなことを急に思い出したのか…? その理由は自分でもわからないが、とにかく頭の中を「ヤ〜レン ソ〜ラン ほっかいどぉ〜♪」というメロディーがよぎってきたのである。

ヤーレンソーラン北海道の下敷きヤーレンソーラン北海道の下敷き机の引き出しをガサゴソあさってみたところ、その2種類の下敷きを発見! もう私は持っていても意味がないような気がしたので、息子にあげることにした。が、原型をとどめている間に…と、下敷きをスキャンしておいた。

愛嬌のあるウシのイラストに、息子は大喜び! そして、2枚の下敷きを振り回して踊り出す息子…。

近所のドラッグストアは、5の倍数の日にダブルポイントセールを実施している。昨夜は講義用資料の編集がはかどらず、就寝したのが明け方4時前になってしまった。寝る前に時計の表示を見て、「3月4日」となっているのを確認した。

そして朝、息子が2体の犬のぬいぐるみに話しかけている声で目が覚めた。「あぁ、今日はダブルポイントデーだなぁ…」と、なぜかそんな感覚に陥り、「今日はドラッグストアのダブルポイントデーだから…」と妻に話すと、妻も何の疑問も持たずに「じゃあ、出かけなきゃ!」という気持ちになったという。会計前、「3月5日(土)よりセール実施」と書かれている広告を目にして、「あれっ、3月5日より…って、今日は金曜日だよね?」と妻に尋ねた。すると、妻がハッとして、「あれっ、今日って3月5日じゃないのでは…?」とつぶやく。そして、店員さんが

今日は3月4日ですよ!

と、明るく教えてくれた。

昨日、ひなまつりの話題を出していたのに…。「3月4日」という表示を見てから寝たので、起きたら5日になっていたような勘違いをしていた私…。

曜日の感覚は失われていなかったのに、なぜか日付の感覚を失った私であった。

年度末に、何をやってるんだろう…?


3月5日(土)

2日の「ぼやき」で人生初のYouTubeのインラインフレームリンクを張り、味をしめて昨日の「ぼやき」でもインラインフレーム…。手抜きではないのだが、実際にネット上で公開されている映像を見てもらったほうがわかりやすいという利点があるので便利ではある。

が、インターネットに頼りすぎて入試のカンニングまでインターネットで実行してしまう時代…。私自身も学生への連絡をインターネットで行うことが多いが、どの程度の学生がアクセスしてくれているのかは不明。

予備校生が偽計業務妨害容疑で逮捕された事件に関し、世間では予備校生に対する同情論が多いらしい。しかし、犯人が逮捕される前にはどうだったか? カンニングを憎む声が多かったように思うのだが、いざ犯人が逮捕されるや「逮捕はいき過ぎ」「未成年なのだから、再出発のチャンスを与えるべき」などと意見がガラリと変わる。

そういえば…、民主党に対して批判的な記事の多い産経新聞のことをネトウヨ連中が「今、まともな新聞は産経ぐらい」などとカキコミをしているのをよく見る。その産経新聞は、予備校生逮捕前に「犯人は都内の2高校生」という記事を出している。実際に逮捕されたのは東北の予備校生だったワケで、おそらく誤報だったのでは…という雰囲気になると、「マスゴミ産経」というようなカキコミをし始めたネトウヨ連中…。

要するに、彼らは常に誰かを批判していなくては自己存在を維持できないらしい。言い換えれば「自分に誇れるものがないため、人を蹴落として疑似的な優越感に浸る」ことしかできない…ということである。

とりあえず、自分を見失わないように、誇れるものを大切にしながら生きていこうと思う私である。


3月6日(日)

今日は啓蟄。冬眠から目覚める時期である。なのに、フトンからなかなか出られない私…。息子に起こしてもらうのが日課のような状態である。

啓蟄の通り、今日はポカポカ陽気だった。幼児用のケチャップやソース、工具のメンテナンス用テープなどが足りなくなってきたので、ららぽーと横浜に出かけてきた。息子をどのようにして連れて行くか…という話になり(ベビーカーに乗せるか、歩かせるか…という話)、「ベビーカーが必要になったら(ららぽーと横浜で)借りられるから…」と判断し、家から靴を履かせて出かけることになった。

が、バス停への道のりを少し歩いただけで、息子が私にだっこを要求してきた。バスを鴨居駅で降り、南口から北口へ移動した後、少し歩いて再びだっこの要求…。我ら夫婦の判断が誤っていたことを実感する。

結局、ららぽーとまで息子をだっこして向かうことに…。ららぽーと内で少し歩かせてみたが、やはり…。そういえば、昨日ちょっと息子を連れて歩いた時も、同じような要求をされた私…。すぐに総合案内所へ向かい、ベビーカーを借りることになった。

買い物を終え、ベビーカーを返却し、館外に出ると、しばらくは歩いていた息子も、やがて地べたに座り込んだり我ら夫婦にすがりついてきたりして、再びだっこの要求…。仕方がないので、私が肩車をして駅前のバスターミナルへ行くことにした。

こうやって書くとエラく大変だったように思われるかもしれないが、ベビーカーを持って来ていないためにバスに乗る際はとても楽で、イスにちょこんと座らせておけば息子は窓の外の風景に夢中になり(その際、過ぎ去る車のほぼ全てに「バイバ〜イ!」と大きな声をかけるので、他のお客さんがビックリすることがあるが…)、親としては一息つけたりもする。

大したネタがなかったので、「ぼやき」ではなく「親バカぶり」ばかり…。


3月8日(火)

実は、一昨日の夕方から偏頭痛に悩まされていた私…。一昨日は鎮痛剤を服用して痛みを抑えたが、それが手元にあった最後の1錠だったので昨日は痛みとずっと闘い続けなくてはならなくなってしまった。

痛みのマックスは深夜に訪れた。「寝てしまえば…」と思った私を、遠慮無く痛みが襲ってきた。アイス枕と妻のマッサージで痛みが緩和したので朝まで眠ることが出来たのだが、アイス枕はカチンコチンのまま!?

そう、昨日は雪が降ったため気温がまたしてもグ〜ンと下がり、冷凍庫から取り出して数時間経っても、ほとんど内容物が溶けずにいたのである。そのおかげで、頭(の中の拡張している血管)がずっと冷やされた状態で保たれ、今朝は痛みがかなり緩和されていた。

午後、念のために通院することにした。が、ゆうパックでなるべく早めに返送しなくてはならない書類があったので、この手続きを妻に委託した。我が家から一番近い郵便局は、横浜市営バスの西菅田団地ロータリー前にある。それで、ロータリーまで一緒に行くことにした。もちろん、息子も一緒…である。

ロータリーには、駐車スペースにバスが1台…。当然それに乗って出かけるものだと信じ込んだ息子が、バス停に近づき、身を乗り出してバスを眺めていた。「バスにはお父さんしか乗らないんだよ!」と言いながら郵便局へ連れて行こうとすると、強引にバス停へ戻ろうとする息子…。仕方なく、家族3人でバスに乗ることにした。

鴨居駅の1つ手前の東通りバス停で下車し、私は病院へ、妻と息子には郵便局へ行ってもらうことに…。せっかくバスに乗ったのだから…ということで、妻と息子には買い物をしておいてもらった。

病院は午後診が始まったばかりだというのに、私は29番目…。それでも、30分ちょっとで私の名前が呼ばれた。

その頃、息子は買い物に飽きてきて、さらにちょっと眠気に襲われていたらしい。

とりあえず頭痛は鎮まったので、そろそろ年度末の “まとめ” と新年度の “準備” を本格化させないと…。


3月9日(水)

また、明日は冷え込むという、今日、せっかく暖かくなってきたというのに…。

そうとは知らず、今日の暖かさが今後も続くと信じてしまった我が家は、「今日は出かけないで、明日(は木曜日だからアチコチに買い物に)出かければいいよね」などと話していた。木曜日は、お買い得がいっぱい! おまけに、5の倍数の日なので、近所のドラッグストアはダブルポイント。そして、今週中に済ませておきたい用事もいくつかあるので、明日まとめて一気に…などと考えていたのである。

よく「三寒四温」と言うが、もともと中国から朝鮮半島あたりの気候の特徴であって、日本ではここまでハッキリと寒暖が分かれることはないらしい。だから、ここ数日のように1〜2日で寒暖が入れ替わるのもうなずける。

出かける気持ちも予定もなく目覚めてしまったため、今日はパソコンに向かってじっくりと仕事をすることにした。が、どうしたことか、パソコンが熱暴走…。さらに、CPU使用率がいつまで経っても100%のまま…。どうやら、こちらが動いてほしいと思っていない実行ファイルが作動してしまったらしい。それも、一度の3個!?

何だかしっくりこない一日…。


3月11日(金)

午後2時46分、三陸沖で大地震発生! 発生から数時間後、今回の地震のマグニチュードが8.8と発表された。いうことは、阪神淡路大地震の規模を上回る、国際最大規模である。神奈川新聞社の号外はこちら

今日は何の予定もなく、家族と部屋でのんびりしていた私…。ふと、ユラユラと何か揺れているのを感じ、「地震かな?」などと言っていたところ、揺れが徐々に大きくなり…。さらに、その揺れがやむ気配もなく強さが増していることを察すると、私はベランダ(避難路)に面した窓を開け、妻と息子はキッチンのテーブル下へ…。しばらく様子を見ていた私も、テーブル下に潜った。

横浜市の高密度強震計ネットワークによると、我が家周辺の震度は震度5弱だったことがわかった。

その揺れで、本棚の本の一部が崩れ落ち、机の上の書類も雪崩を起こした。幸い、食器棚の中はほとんど無傷。ただ、体験したことのない事態に息子が泣き出して、涙と鼻水で顔がグシャグシャに…。

その後も、断続的に余震が…。横浜市西区のボーリング場や千代田区の九段会館で、天井が落下する事故まで起きた。

しかし、息子が大きな地震に遭遇したのはこれが初ではない。2009年8月11日、静岡でM6.5の地震に遭っているのである。が、この時はまだ生後1ヶ月にも達していなかったため、何の記憶もないと思われる。そして、その後も大した地震にも遭わなかったので、今日の地震は「ビックリした!」なんてものではなかっただろう。

当然、電話は通じにくくなり、携帯電話でのメール送受信が困難になった。実家に電話を入れたくても、なかなかつながらない状態。何度もリダイヤルした結果、私の実家も妻の実家もみんな無事であることがわかり、ホッとする。聞けば、実家からも我が家に電話をかけ続けていたらしい。

JR東日本管内の列車は終日運転見合わせとなり、首都圏は私鉄も運転再開のめどが立たず、完全に交通機関が麻痺状態。帰宅困難となってしまった人たちのために公共施設などが避難場所として開放されたものの、軒並み収容しきれない状態になる事態。

これ以上、被害が拡がらないでほしいと思う。そして、1人でも多くの人が助かるよう、心から願う。


3月12日(土)

昨夜は断続的な余震で、どのテレビ局も番組内容を変更して地震情報を伝えていた。我が家では主としてテレビ神奈川(tvk)で地元の情報を確認し、NHKで全国の状況を把握するという作業…。

テレビの情報で、そして、昨年2月末まで住んでいた場所の近所では水道管が破裂したり停電が起きていることを知る。ある意味、引越をして難を逃れた感じである。

一方、楽しみにしていた番組が休止となったためか、息子は少々ご機嫌斜めになり、勝手にテレビのチャンネルを変えようとしたり、私の携帯電話をいじろうとしたり…。そんな息子も地震時には気が動転したらしく、紙で出来たおもちゃの箱を頭にかぶってグルグル回って泣いていた。息子なりの地震対策だったのだろう。微笑ましくあるのと同時に、被災者ことを考えると我が家のことばかり考えているワケにもいかず。

深夜までテレビで地震情報を見ていた我ら夫婦であったが、その最中にも揺れが…。ただ、こういう時は体力勝負と信じ、とりあえず寝ることにした。が、ひっきりなしに携帯電話に地震情報メールが届き、さらに揺れも感じ、深い眠りに就くことの出来ないまま朝を迎えた。

もっとも、被災された方々はゆっくり眠ることなど出来ないのだろうが…。

私の弟は、都内の職場から横浜市内の自宅まで歩いて帰る覚悟を決めたという。5時間ほど歩いたところで電車の運転再開を知り、最終的には電車で最寄り駅までたどり着いたようだが、それでも6時間の帰途だったらしい。

昨日、もし出かけていたら…と思うと、予定の無かったことを “不幸中の幸い” だと思うしかない。

今日、我が家に新しい洗濯機が届いた。

昨日まで使用していた洗濯機は、27歳で大学院を終えて大学の教員になって一人住まいを始めてすぐ購入したものなので、実に17年も稼働したことになる。購入当時、板橋区の我が家には室内洗濯機置き場がなく、玄関の脇に設置されていた。4年後、神奈川区幸ヶ谷に引っ越し、そこでの10年間も玄関脇に設置されていた。その頃、ほんの一時期ではあるが “水漏れ” が認められた。

そして隣町の青木町で過ごした2年間、洗濯機は室内に設置された。そして、私が結婚して妻との同居を始め、洗濯の機会が増えた頃から再び水漏れが始まったのだが、特に支障があったワケでもなく…。

現住地に引っ越してしばらくした頃、再び水漏れがして、それは日を追うごとにひどくなっていった。洗濯機下の水漏れ防止シートには水がたまり続け、洗濯のたびに漏れた水を灯油用のポンプやスポイトで吸い出さなくてはならなくなってしまった。
新しい洗濯機の設置完了を喜ぶ息子
それで、「そろそろ、新しい洗濯機を…、それも今より大きなものを…」と思っていたところ、縁あって新しい洗濯機が届いたのである。

今までは4.2kg用で洗濯していたのが、今日から7kg用で…ということで、洗濯効率は大きな変化!

妻が大喜びしたのは言うまでもない。息子も、よくわからない状況の中で手を叩いて一緒に喜んでいた。

同時に、私と3度の引越を共にし、駆け出しの大学教員だった頃から私を見守り続けてくれた洗濯機とは、今日でお別れである。なのに、リサイクル法に基づいて引き取られていく洗濯機を眺めていて切なさも寂しさもなく、なぜか清々しい気分になってしまった私…。たいてい、使い込んだものとお別れする時には(それが10年だろうが1年だろうが)おセンチになる私なのに、なぜか「今まで、ありがとね! じゃあね!」という気分なのである。

“任務を全うした洗濯機” に対する愛着を通り越して、満足感があったのかも知れない。「ここまで使い込めば、もういいだろう…」という、そんな気持ちなのかも知れない。

17年…、よく働いてくれたと思う。

そして17年…、歳をとったものだと思う。


3月13日(日)

昨日まで東北地方太平洋沖地震(東日本大地震)のマグニチュードが8.8と発表されていたが、気象庁がこれを9.0に上方修正した。観測史上世界4番目の規模になるらしい。

横浜は特にヒドイ被害があったワケではないものの、やはり余震は続き、普段とは街の様子が違うことがよくわかる。特に、首都圏の交通機関の麻痺によって流通も麻痺していて、スーパーなどでは欠品・品薄が相次いでいる。大型ショッピングセンターなども、臨時休館するなどの対策を取っている。アミューズメントパークも休園…。

被災地への電力供給のため、節電や輪番停電が図られている。昨日届いた洗濯機の延長用排水ホースを購入するため、近所のドラッグストアを訪ねた我ら家族が見たものは…、「電力会社からの依頼により、店内の一部照明を落として営業しています」という貼り紙に、スカスカとなった商品棚…。

ドラッグストア店内
地震の影響で、横浜でも軒並み欠品・品薄に…
ドラッグストア店内
カップ麺は、特に欠品が目立つ
ドラッグストア店内
パンも、スッカリ売り切れ状態
ドラッグストア店内
普段あまり売れない単2乾電池も、懐中電灯用に
買い占められて…

横浜市民も、防災意識が高まってきているのだろう。非常食用なのか、それとも調理時のガスや電力を節約するためか、カップ麺やパンは売り切れ状態で、懐中電灯用に購入したであろう普段はあまり売れていない単2乾電池も売り切れていた。

我ら家族も「息子の朝食用に…」とスナックパンを、「懐中電灯用に…」と単2電池を求めていたのだが、いずれも欠品していた。

今日は日曜日だが、夕方に「特別夕刊」が届いた。向こう3日間、マグニチュード7以上の地震が発生する確率が70%以上なのだとか…。

今週は仕事などで静岡方面へ行く機会があるのだが、はたして大丈夫なのだろうか…?


3月14日(月)

暖かな一日…。これで震災の事実さえなければ、どんなに麗らかだったことだろう…。

昨夜、東京電力が「5つのグループに分けて計画停電を実施する」と発表した。ニュースや新聞各社の報道によると、我が家のある横浜市神奈川区は “第2グループ” であると発表されていた。が、深夜に見ていたテレビ神奈川(tvk)の特別番組で公開された東京電力発表の公式リストに “第3グループ” とあるのに気づき、東京電力のサイトにアクセスして再度確認する。すると、他にも大小様々なグループ変更が存在していることを発見する。私のような粘っこい作業をしている人がたくさんいれば良いのだが、そうでない人には周知できずに誤解と混乱を招くだけでは…と不安を抱きつつ朝を迎えた。

午前中、計画停電は第1グループと第2グループで実施見送りとなった旨、ニュースが伝えていた。計画停電を見越して始発から運転を見合わせていた鉄道各社、そして状況の把握できない利用客…。駅周辺は大混乱だったらしい。

我が家にも “欠品” が出てきたので、正午過ぎに出かけることにした。鴨居駅前のダイエーあたりへ…と思ったのだが、バスから見えるダイエーの様子がおかしい…。車内にも不穏な空気(?)が流れ始める。異口同音に「あれっ、(ダイエーが)閉まってるよ!」と…。

鴨居駅前でバスを降り、予定を変更してららぽーと横浜へ行くことにした。ららぽーと横浜自体は明日まで臨時休館となっているのだが、大丸とイトーヨーカドーに関しては(一部を除いて)営業するということだったので、まず大丸へ行ってみた。

シャッターが降りたままのJR鴨居駅鴨居駅前を通ると、シャッターが降りたままの状態…。終電後にシャッターが始発まで降りるのは当然のこととしても、昼間にシャッターが降りているのは異様である。私と同じ心持ちの人たちが、シャッターに貼られていた運行案内に見入っていた。

駅前を通過し、大丸に到着すると…、やはりパン売り場はスカスカ状態…。カップ麺売り場もスカスカ…。とりあえず、崎陽軒のシウマイ(真空パック)を買い、牛乳と乾麺を買う。

イトーヨーカドーのパン売り場イトーヨーカドーのパン売り場念のために…と覗いたイトーヨーカドーのパン売り場には…、溢れんばかりのパン、パン、そしてパン! 「パンパカパ〜ン♪」と頭の中でファンファーレが鳴ってしまいそうなくらいの歓喜! カップ麺売り場は、妻が見に行った時にはスカスカ状態だったらしいが、私が念のために見てみたところ、カップ焼きそばとチキンラーメンが陳列され始めたところだった。

ただ、2Lのミネラルウォーターとお茶のペットボトルは欠品…。

それでも、いつもと同じようにパンやカップ麺を購入できたことは大きな喜びである。しかし、被災された方々のことを思うと、喜んではいられない。

パンやカップ麺で満たされた棚を見て、頭の中にあるフレーズが過ぎった。

何でもないような事が 幸せだったと思う

しかし、この詞を書いた高橋ジョージの出身地も今回の地震で被災…。

本当に、何でもないような日常をないがしろにしてはならないと思う次第である。

帰宅して、我が家の電気機器に変わったところがなかったため、“第3グループ” の計画停電も実施見送りとなったことを悟る。第5グループからは計画停電が実施されたようであるが、いつまた計画停電が変更されるかわからないため、日のあるうちにシャワーを浴びておいた。

明日の計画停電の時間を、早く押さえておきたいところ。


3月15日(火)

我ら夫婦が地震のことでピリピリしているので、それが息子にも伝わっているのだろうか、ちょっとしたことで息子がビクッとする。地震で窓がガタガタ揺れると泣いて我ら夫婦のもとに走り寄る。これは当然としても、携帯電話が鳴ったり我ら夫婦がちょっと大きな声を出したりしてもビクッとする。

出来るだけ、息子にストレスを与えないように…と心がけてはいるものの、思うに任せぬ状況に困惑するばかりである。

本当なら明日、沼津市立看護専門学校で講師会が開催される予定だった。

さらに明後日、静岡英和学院大学の卒業記念パーティーに出席することになっていたので、明日は沼津市立看護専門学校の講師会の後で静岡入りし、パーティーの翌日に帰浜する計画を立てていた。

そのため、ぷらっとこだまエコノミープランを先週のうちに押さえておいたのだが…。

計画停電の対応として首都圏のJRや私鉄が運転を見合わせたり通常の5割程度の運行しかしておらず、さらにJR東海も御殿場線全線、身延線全線、そして東海道線の熱海〜富士間の運転を見合わせているため、東海道新幹線で三島に行っても、沼津(片浜)へは行けないことになる。そして沼津市内も東京電力の管区なので、計画停電の区域となっている。

そんな条件が重なったため、沼津市立看護専門学校の講師会が延期されることとなった。

そして静岡英和学院大学には電話を入れ、パーティーを欠席する旨を伝えた。

ぷらっとこだまエコノミープランは乗車券ではなく “旅行券” 扱いなので、旅程や時刻の変更が出来ない。取消は出来るが、所定の手数料がかかる。変更も取消扱いとなってしまうのである。取消の手続きは、購入窓口以外では取り扱わない。

今回購入したぷらっとこだまエコノミープランはららぽーと横浜内にあるJTBトラベランドで購入したものなのだが、ららぽーと横浜が今日まで臨時休館しているためにトラベランドも休業中なのである! ただし、電話の受付はしているということだったので昨日から電話しているが、なかなかつながらず…。今日やっと電話がつながり、取消に関する問い合わせをしたところ、今回は特別に取消手数料を免除してもらえるという。

今は、とにかくアチコチ動かず、動くならば用事をまとめて済ませるようにしなくては…と思う。

昼前、近所のスーパーとドラッグストアへ行ってきた。が、雰囲気がおかしい…。

店内が節電のために薄暗くなっているのには慣れたが、お客さんの “動き” が気にかかる。スーパーもドラッグストアも、開店してすぐにお米の売り場にお客さんが殺到したらしい。我ら家族が入店した時には、お米の棚はスッカラカン。おまけに、お米の棚の前には菓子類が山積みされていた。

先日、お米を少し購入しておいたので、我が家はしばらく米不足にはならないと思うが…。念のため、息子のためにベビーフードを購入しておいた。カップ麺も少し買い足しした。お米の節約(?)のため、生麺なども購入しておいた。

まるで、横浜が被災したかのような、あるいはこれから大地震がやって来るような、そんな意識が蔓延している。備えあれば憂いなしであるが、もっと他にするべきことがあるようにも思う。

我が家には幼い息子がいるので、紙おむつ売り場やベビーフード売り場などがとても気になる。本当はもっと紙おむつを買い置きしたいところだが、「他の赤ちゃんや子供たちのために…」と極力必要最小限の購入をするようにしている。こういう時は、お互い助け合って、分け合って、共に生きてゆきたいと思う。が、米を買い占め、電池を買い占め、ペットボトルの飲料水を買い占めている人の多いこと。

自分(の家族)さえ助かれば、それで良いのか? 他の人が空腹で苦しんでも、灯りのともらない暗い部屋で過ごしても、どうなっても良いのか? そんなことを考えていたら、何も出来ないのかも知れないが…。

でも、こんなお人好し(弱気)な性格が、私の仕事にも影響しているんだろうなぁ…。弱肉強食ではないが、要領の良いものが生き残る世の中なのだろう。

そういえば、我が家は今朝の計画停電のエリア(第3グループ)だったハズ。なのに、起床してみるとDVDデッキやハードディスクレコーダー、電話機に光ケーブルのモデム類がキチンと作動しており、停電の形跡が認められなかった。テレビをつけると、「第3グループ内の “一部の地域” では計画停電が実施された」という。我が家は、その “一部の地域” から外れたらしい。

同じグループに属しておきながら、停電する地域としない地域…。こういう措置が、さらに首都圏の生活を混乱させるのではないか?

非常時で、正常な判断が難しくなってきているのはわかるのだが…。


3月16日(水)

急に人々の “危機意識” が高まり、“買い占め” が横行している。何に対する “危機意識” なのだろう? 地震? それとも品不足? 各局のニュースでも、“買い占め” の現状を伝えている。人間のエゴを見るような気がする。誤った意識…、誤った知識…。

昨夜は、静岡県東部を震度6強の地震が襲った。妻の親族が富士市に住んでいるため、その安否が心配されたが、妻の実家経由で無事が伝えられ、ホッとする。

その地震の発生で、横浜も再び大きく揺れた。が、幸い息子は就寝中だったため、我が家は混乱無し。

昼前、バスで鴨居駅へ。我ら家族は緑車庫行きに乗ることになっていたのだが、先に横浜駅西口行きのバスがやって来た。運転手さんが、「横浜駅西口行きです。横浜駅まで、2時間ほどかかって運行しております」とアナウンスする。通常、横浜駅西口までは40分程度で到着する。おそらく計画停電で信号機が動いていなかったり、鉄道の運転見合わせなどで自動車の需要が増え、道路が異常なまでに渋滞していたのだろう。一方、私の乗ったバスは、いつもと同じ10分程度で鴨居駅に到着した。

昨日、妻と「お米、あと5kgあれば安心できるんだけどねぇ…」などと話していたので、まずは駅前のダイエーでお米の販売状況を確認する。すると…、残りわずかではあったが陳列棚にお米があるのがわかった! 「お米の販売は、お一人様1つ限りとさせていただいております!」という店員さんの声に促され、5kgの袋を手にした。

そして、今日からららぽーと横浜が営業再開となるので、JTBトラベランドまでぷらっとこだまエコノミープランの取消をしに行った。手続きのためにJR東海ツアーズと電話で確認を取らなくてはならないのだが、こんな状況なのでなかなか電話がつながらないらしい。それで、「もしも、(ららぽーと横浜内で)他に用事があるのでしたら、そちらを先に済ませてから(再びカウンターまで)いらしてください」と言われる。

昨日、ドラッグストアで紙おむつを1パック購入してはあるが、本心を言えばまだまだ心許ない状態である。それで、館内のアカチャンホンポへ行くと、購入制限はあるが目の前には紙おむつの箱の山が…!? お客さんたちの笑顔…、何となく心休まる雰囲気だった。

ところが、その雰囲気を一気に覆す出来事が…。地震が発生したのである! 「あっ、何か来る!」というような、大きな地震の前に感じる小刻みな揺れの後で、グヮングヮンと横揺れが襲ってきた。店員さんたちが「地震が発生しました。壁や棚から離れて、広い通路に出て動かないでください」と誘導する。しばらくして、サイレントともに館内放送が流れる。不安で子供たちが泣き出すのを、親たちが「大丈夫だよ!」となだめていた。

再びJTBトラベランドに戻り、購入時に使用したクレジットカードを提示して、払い戻しを受けた。実は、ぷらっとこだまエコノミープランの発券をしてもらった際、開店4周年記念の大抽選会と言われて抽選箱を差し出された。息子に1枚引いてもらったのだが、我ら夫婦は4等(末等)に書かれていた “入浴剤” の文字に惹きつけられ、息子に「4等でいいからね! 入浴剤っ! 入浴剤っ!」と声をかけたのだが…。

息子が引いたクジには「3等」と…。

店員さんも「おめでとうございます…と言って良いのでしょうか?」などと言いながら、申し訳なさそうに3等の商品を持ってきてくれた。どうやら、ほとんどのお客さんが4等を出すらしい。本当なら3等が当たって万々歳というところなのだが、「すいません…、入浴剤じゃなくて…」と店員さんにも恐縮されてしまうほど変なノリだった我ら夫婦…。

今日の取消には手数料がかからなかったので、結局何も購入しないでクジを引かせていただいたような形になってしまった。

本日の目的を全て終えた頃、息子がお昼寝に入ってしまった。そういえばお昼を食べていなかったなぁ…ということで、とりあえず我ら夫婦だけ昼食をとることにした。イトーヨーカドーのフードコートへ行き、妻はマクドナルドのハッピーセット、私はポッポでラーメンとチャーハンのセットを頼み、ベビーカーで眠っている息子を横目に「いただきま〜す!」と言おうとしたところ、スクッと起きあがった息子…。

妻がマックフライポテトを、私がチャーハンを少し息子に分けてあげると、妙にチャーハンへの反応をする息子…。どうやら、チャーハンが気に入った模様。家で食べるチャーハンは幼児用の薄い味付けだが、フードコートで提供されるチャーハンは少々濃いめのお味…。初めての味に、何やら開眼したらしい。しかし、量的に息子のお腹を満たすことがなかったため、妻が急いでマクドナルドのプチパンケーキを買ってきて、息子に食べさせてみた。どうやら、これも気に入ったらしい。息子は今日、2つの新しい味を知った。

今日も、我が家は計画停電のエリアから外れた。停電に備えて早め早めに行動したのだが…。我が家は、常に節電でも協力していきたい。


3月17日(木)

今後変更の可能性はあるのだが、我が家の地区は計画停電の対象除外地区だったらしい。ただ、大規模停電を避けるために今日も夕方から運行本数減少などの措置を鉄道会社に依頼しているような状況を見ると、除外地区というものも解除されるような気がするのである。

とにかく、我が家は節電を心がけている。

世界各国のメディアが、震災時でありながら日本の品格を感じる国民性を評価している。なのに、我が家の近所にもいる “買い占めオバサン” たちの姿の醜いこと、この上なし! 政府も「買い占めをやめて、出来るだけ物資を被災地へ…」と国民に向けてお願いするような状態であるが、品格のかけらもない “買い占めオバサン” たちによって、秩序が乱れているのも事実。

「“買い占めオバサン” たちに商品を買い占められたら、ウチも困るから…」という不安感から、買い占められる前に自分が買い占めてしまう…。商品の流通はシッカリしているハズなのに、教養がないのか、思いやりがないのか定かではないが、“買い占めオバサン” たちがこの悪循環を引き起こしているという事実に気がついてくれない限り、スーパーなどの品薄状態は続いてしまうだろう。

明日から、被災地周辺は寒さが緩むという。早く、いろいろな意味で落ち着ける日が来ることを願っている。


3月18日(金)

このところ、民放各社でACジャパン(旧 公共広告機構)のCMをたくさん見る。時間帯によっては、ACのCMばかり…ということもある。これは、震災直後ということもあって企業がCMを自粛しているためであり、その穴埋めにACジャパンのCMが流されているのである。

そして、ACジャパンのCMが大量に放送されていることに大して、苦情が殺到しているという。詳細はこちらをご覧いただくとして、とにかく苦情の内容がひどすぎる。被災地ではテレビを見ることさえままならないのに、テレビを見てCMにクレームをつけられるだけ幸せだという矛盾に気がつかないのか? 地震関連の番組ばかりで通常番組がキャンセルとなり、それでACジャパンのCMにクレームをつけているのだとしたら、低レベルなわがままだ。

ACジャパンの制作するCMには社会啓蒙的な意味もあって、私はいつも感心するばかり。金子みすゞの詩を現代の人間関係に照らし合わせてみたり、「思いやり」の大切を説いたり、癌検診の奨励など、今のこの時期だからこそそれらCMを流す意味(意義)があるように思う。

ちなみに、私の息子は「あいさつの魔法。」篇が大のお気に入りで、そのCMが流れるとテレビに食らいつき、一緒に手を振ったりお辞儀をしたり手を叩いたりするほどである。

「ポポポポ〜ン」は、何度聞いても癒されるのだが…。人それぞれ、とらえ方が違うのはやむを得ないこととはいえ、苦情を言うまでのことなのか?

息子の成長が早いのと、今日からアカチャンホンポで大創業祭セールが始まるというので、凝りもせずららぽーと横浜へ。このセールでは特にアンパンマン関連商品が充実&格安だということで、息子が興奮すること間違いなし!…という確信のもと、店内へ。ただ、買い物をしている最中も、被災地の子供たちのことが頭を過ぎってしまった我ら夫婦…。本当に必要最低限のものを…と心がけつつ、品物を選ぶ。会計時に、特製アンパンマンハンドタオル(非売品)をプレゼントしてもらう。

ららぽーと内にある大丸もイトーヨーカドーも、今日は “かなり” の品薄状態…。ここ数日は特に牛乳の欠品が目立つようになってきた。我が家には幼い子供がいるので、どうしても牛乳が必要なのである。朝起きて、牛乳を飲むのは息子の楽しみの1つである。自分の息子さえ牛乳が飲めればよいというワケではないのだが、おそらく今まであまり牛乳を購入していなかった人たちによって買い占められているであろうことは、容易に想像がつく。パンが欠品しているから、ホットケーキミックスを買って、牛乳で混ぜて焼くという魂胆なのだろう。

牛乳ばかりではなく、缶詰やパスタ類(乾麺)も品薄になってきている。

被災地を優先して商品を出荷するという情報を聞いて、「被災地に回される前に買い占めてやれ!」という “買い占めオバサン” たちの性根の腐り具合には辟易する。こういう人たちは、きっと自分が被災した時には、「日本中の商品は、被災地を優先して出荷しなさいよ!」「私たちが被災して苦しんでいるというのに、被災者でも何でもない人が買い占めしているなんて、最低!」などと思うのだろう。

上記は私の勝手な想像に過ぎないが、この想像に同感してくれる人もいて、「当たらずとも遠からず」という気がする。

妻が「買い占めしたって、絶対にあとで(家で)余って困るんだから…。買わなきゃ良かったって思うに違いないって」という。その通りだと思う。もう少ししたら “買い占め騒動” も落ち着きを見せると思えるのである。

このところ、起きて最初にすることは…、(1)東京電力のプレス発表の確認、(2)横浜市の計画停電予定の確認…と、いずれもウェブでの作業である。とにかく、計画停電の確認で一日が始まり、明日の計画停電の確認で一日が終わるような状態である。

明日は、計画停電が行われないらしい。電気が使えて当たり前だと思っていたことが、何となくとんでもないことのように思えてきた。


3月20日(日)

このページの背景を “すずらん” に変えた。すずらんの花言葉は、「幸福が帰る」「幸福の再来」。

私の願い…。

それにしても…ほとんど商品がない!

近所のドラッグストアへ牛乳を買いに行ったところ、牛乳はおろかパンもカップ麺もお米もトイレットペーパーもティッシュペーパーも、棚がスッカラカン! まるで、子供の頃に体験したオイルショックの再来かと思えるような状況である。

ただ、ドラッグストアの前にあるスーパーには牛乳もパンもお米も若干ではあるが残っていて、事なきを得た。

とりあえず、スーパーで牛乳と食パンを買い、ドラッグストアでお菓子と息子用の菓子パンをいくつか買って帰った。

ドラッグストアでは、数日前まで懐中電灯やら乾電池やらロウソクやらが売り切れ続出だった。“買い占めオバサン” が、我先に…と買っていったのだろう。が、ドラッグストア周辺は計画停電の対象除外地域なので、強い地震でも来ない限り停電はしない。今日、ドラッグストアの陳列棚に乾電池とロウソクが置かれていた。「おそらく、今後は欠品しないんだろうなぁ…」と思うのと同時に、計画停電の情報をキチンと得ずに乾電池とロウソクを買い占めていった輩に対して(不謹慎ではあるが)「ざまあみろ!」という気持ちが芽生えてきた。

お店によっては、カツオブシの欠品も…。「何でカツオブシまで品薄になるんだろう?」と聞いてきたので、「ウドンやソバ(の乾麺)を買っておいて、家でツユを作るんじゃない?」と答えた私…。おそらく、当たらずとも遠からずだと思う。

明日は、午前中の電力消費量を考慮の上、午後の計画停電の有無が決定されるという。こういう時は、みんなで協力し合って節電しなくては…と思うのに、プロ野球の某球団は何を考えているのだろう? 私がその某球団が大嫌いだから…というバイアス抜きで、とにかく世間の意識とズレまくっている感覚に、憤りを覚える。パリーグは開幕を4月12日まで延期し、選手会も「セパ同時開幕」を望んでいる。にもかかわらず、セリーグは3月25日に開幕するという決定をした。文部科学大臣が「この時期にナイターなどを行って、国民の理解を得られるのか?」という苦言を呈すると、これに対処するべくセリーグは開幕の “延期” を決定したが、驚くことに「3月25日に予定していた開幕を、3月29日に延期した」という発表だった。たった4日? 故意か偶然か知らないが、この4日の延期をよくよく調べてみると、某球団が本拠地となるドーム球場で試合を開始する時期とちょうど重なる。呆れてものが言えない…。

今は、本当にみんなが協力し合って節電するべきなのに…。

某球団のファンは、どう思っているのだろう?

首都圏の大学が、卒業式や入学式を中止にするような状況なのに…。

そんなことを考えた2日間…。

横浜も、まだまだ余震が続いている。被災地の復興はもちろんのこと、“買い占めオバサン” を含め国民の安寧が1日でも早く実現されることを切に願う。そのために、私が出来ることは何だろう?


3月21日(祝)

春分の日…というと、「昼と夜の長さが同じ」というイメージがある。が、実際には数日前から昼の長さが夜の長さを上回っているという。どんどん春が近づいている…ということか。

そして、彼岸の中日である。近所のお寺から、昼過ぎに鐘の音が…。

それにしても、今日は雨の降る肌寒い一日だった。外出するのもためらわれるほど…と言うと大袈裟かも知れないが、せっかくの休日で特に用事もなかったため、家で講義用資料の編集をすることにした。

今日は計画停電が回避されたようだが、明日は早朝を除いて実施予定があるらしい。電力事情も含め、まだまだこの国に与えられた課題が出てきそうな気がする。


3月22日(火)

雨…、おまけにかなり寒い!

そんな中、区役所へ行ってきた。天候が良くないので息子を連れて行くことがためらわれ、妻に息子の世話をお願いして私一人で出かけることにした。私が玄関を閉めた後、一緒に出かけられるものと信じ込んでいた息子が大号泣して大変だったらしいが…。

全ての用事を終え、区役所を出ると、目の前にビッグヨーサンが! 帰りに東神奈川駅前のスーパーで牛乳を見ておこうと思ったのだが、「そういえば、ビッグヨーサンには何年も入ってなかったなぁ…」というノスタルジアが…。それで、ちょっと店内に入ってみると…、そこは「震災、クソ食らえ!」というような意気込み(お店には、そんな意気込みは全くないのだが)を感じられる活気と品揃え。多少の「品薄」はあるものの、「お一家族、2個まで」などの購入制限もあるものの、そこにはスーパーの日常的な光景があった。もちろん、カップ麺も充実していた。

牛乳は2本まで購入可能だったので、我が家のお気に入りのものを2パック買ってきた。

ある所にはあるんだなぁ…と、ふと思った。今まで何でもなかったことが、とても有り難く思える今日この頃である。


3月23日(水)

夜、雪が降った。横浜でこれだけ寒いのだから、被災地はもっともっと寒いことだろう。

我が家は計画停電がない分、可能な限り部屋の電気をつけずにいたり、みんなで1つの部屋に集まって過ごしたり、待機電力に気をつけたりして、微力ながら節電を続けている。

こうして電力に気を取られている間に、都内では浄水場の水に乳児が飲む規制値の2倍を超える放射性ヨウ素が検出されたことが報じられ、早速ミネラルウォーターの買い占めが始まった。妻が買い物の際にミネラルウォーターの売り場を覗いたら、やはり1本も売れ残りがなかったという。ただ、万が一のことを考えて、幼児用のイオン水(500ml)を2本だけ買って帰ってきた。

正しい知識と、的確な情報蒐集と、冷静な判断が出来れば、慌てることなどないハズなのに…。


3月24日(木)

息子をスーパーに連れて行った。

1.5Lや2Lのペットボトル飲料の棚がスッカラカンになっているのを見て、いきなりゲラゲラ笑い出した息子…。そこで、一句。

幼子も笑える彼岸の買い占めか

…おそまつ。


3月25日(金)

毎年3月25日になると、大学の卒業式のことを思い出す。私が大学を卒業したのは、今から22年前…平成元年のこと。まさか、22年後に日大を含め多くの大学が卒業式や入学式を取りやめる事態に陥るとは、全く想像できなかった。

日本大学も今日は日本武道館で卒業式を行う予定だったが、東日本大地震の影響を考慮して式典は中止となった。4月8日の入学式も、式典は行われず、各学部で開校式を行って代替することになった。

今日もまた、余震が…。

昨日、パソコンで作業をしていたら、マウスのポインターが動かなくなった。「おや、フリーズしたのかな?」と思いつつディスプレイを見ていたが、アチコチちゃんと動いている…。マウス本体を見たら、光るべきインジケーターが消えていた。電池が切れていたのである。私のマウスはワイヤレス式で、乾電池を電源としている。単4電池が2本…。

それで今日の昼過ぎ、近所のスーパーやドラッグストアを見て回ったが、在庫が1本もなかった。「乾電池の入荷は未定です」という貼り紙が虚しい…。一連の買い占め騒動で、ついに単4電池まで欠品してしまったらしい。そして、我が家周辺は計画停電対象除外地域…。電池を買い占めたところで、懐中電灯の出番などないのである。

必要としない人によって買い占められた乾電池が、それを本当に必要とする人に渡らず…。

以前、ハンカチ王子が早稲田大学に入学した際、彼目当てで野球など興味のないオバサンたちによって神宮球場の入場券が買い占められ、本当に大学野球を愛している人が入場できなかった…なんてこともあった。

かなり前の話だが、夏の高校野球甲子園大会の開会式にジャニーズJr.が出演することになり、野球なんて全く興味のないジャニオタが入場券を買い占め、本当に高校野球を楽しみにしていた人たちがしめ出されたことがあった。その開会式には、全てのセレモニーが終了するまで観客は退場してはいけないというルールがあった。しかし、ジャニオタはジャニーズJr.の出番が終わるや否や球場から出ようとし、係員の「まだ、開会式は終わっていません! 外に出ないでください!」という制止を振り切ろうとし、さらに「何で興味のないものまで見なきゃいけないのよ?」「私たちはジャニーズJr.を見に来ただけなのに…」などと食って掛かっていた。これほどまでに高校野球を…いや、高校球児をバカにした言動は、いまだかつてなかっただろう。

話が完全にそれてしまったようで…。


3月26日(土)

このところ、新年度の講義に向けて資料の作成・編集に多くの時間を割いている私…。根っから夜型人間で気が散りやすいタイプの私は、夜が深まって家族が寝入った頃にやっと作業のペースが上がってくる。そのため、作業を終える頃には東の空が明るくなっていることが多い。

この2日間は、深夜の作業中にパソコンが熱暴走し、さらにマウスの電池が切れたり…とハプニング続きで、今朝6時過ぎになって「もう、寝なきゃ…」という有様。

ところが、今日の関東地方は強い風が吹き続け、窓にドンドン風が打ち付け、落ち着いて寝ていられない時間帯が多かった。ただ、もう少しで新年度開始というこの時期に昼夜逆転してしまうのはツライので、無理してでも起きるようにしているのだが…。

話は変わるが…。私の主宰するメーリングリストの会員数は、昨日までは94名だった。ところが、今日は64名に! 現在、メーリングリストの管理サーバに不具合が生じているらしく、メールが配信されない状態である。先日、その事実を同報メールで会員94名に伝えたところ、30名分のバウンスメールが返ってきたのである。そのほとんどが、かつての私の教え子…。要するに、学生からメーリングリスト登録を依頼されたものの、数年経ってメールアドレスを変えたかプロバイダの契約を打ち切ったかしてメーリングリストに登録したメールアドレスが無効となったのにもかかわらず、私に何の連絡もしなかった…ということである。

日本に関する講義で「恩と義理」「浪花節的人間関係」などについて解説する際、私は「今では、恩という概念は薄れて、さらにはゲマインシャフトよりゲゼルシャフトが優先される傾向が強くなった」ことを強調する。今回のケースも、その証のように思えてならない。

それ以上に、バカにされているようで腹立たしいことこの上なし! 礼節を忘れた日本人に、明日はない!…などと書くと「大袈裟だ!」「器が小さい!」などと思われるかも知れないが、かつて青島俊作刑事が「事件に大きいも小さいも無い」と言ったように、欠礼に大きいも小さいもないと思う。

講義用資料を作成しつつ、「今年はどんな学生との出会いがあるのだろう?」とウキウキしつつハラハラしている今日この頃…。


3月27日(日)

今日の「ぼやき」は、キャプション風に…。

泣いても笑っても、今日で閉館
今日で、横浜駅ビル・CIALが閉館。以前から告知されていたとはいえ、やはりこの日が来ると…、それなりに寂しさが募る。

子供の頃から、「駅ビル」といえば “ここ” しか思い浮かばないほど、私の体には「駅ビル=CIAL」という構図が出来上がっていた。40余年、お世話になった駅ビルの閉館に、自分の中の何かが欠けてゆくような気がした。
CIALに引き続き、月末に隣の横浜エクセルホテル東急も閉館
CIALは1961年の創業であるが、隣の横浜エクセルホテル東急の創業も1961年…。ともに50年選手。そして、月末にはエクセルホテルも閉館する。

2つのビルは解体され、横浜駅周辺の大改造計画に沿って再開発されるようである。
横浜FCの街頭募金活動
横浜駅に向かうバスの車窓から、水色の “のぼり” が見えた。「あっ、あれは!?」とすぐに気づく。そう、横浜FCである。チームスタッフ、選手そしてサポーターなどによる東日本大地震の街頭募金活動だった。駅前とビブレ前との2つの場所で募金活動が行われていたらしいが、その駅前のグループの中に弟夫婦を見つける。

そして、選手やサポーターと一緒に募金箱を持って活動している奥寺康彦・取締役会長を紹介される。齢は重ねられたものの、現役時代と変わらぬ笑顔と迫力…。
CIALの地下生鮮食料品売り場も、売り尽くし
CIALの地下にある生鮮食料品売り場へ行くと、専門店も含め全て売り尽くしのためにショーケースはスカスカ状態。それぞれのお店の最後のお客さんは、拍手で見送られていた。

私が(4年間の都民生活を経て)横浜市民に復帰したのは、1998年のこと。それから昨年2月末までは横浜駅から歩いて帰れる場所に住んでいた関係で、よくここでお総菜を買って帰宅していたものである。現住地に引っ越しても、横浜駅経由で帰途に就く時はよく立ち寄っていた。本当に、お世話になりました。
泣いても笑っても、17時で…
こういう貼り紙を見ると、「あぁ、(CIALが閉館するというのは)現実なんだなぁ…」と思い知らされる。

ただ、私が幼い頃の “駅ビル” は “おとなしめ” というか “地味” な感じがしていたが、現在のCIALは “ギャル” っぽい感じの店(?)が多く、雰囲気は変わってしまった。以前、5階に有隣堂の楽器専門店があって、よくギターの弦やピックを買っていた。今も使用しているギター用エフェクターの大半は、ここにあった有隣堂で購入したものだ。
最後のお客さんを見送るスタッフ
ついに、その時が来た。出口でスタッフが「ありがとうございました」とあいさつをし、最後の最後までお客さんを送り出していた。

中には、笑顔を絶やさないよう気をつけつつも涙ぐんでいるスタッフも…。

テレビカメラや新聞社の記者なども、その様子をシッカリと収めていた。息子は、カメラマンにシッカリ撮影されていた。

今日は入館するのにも長蛇の列が出来ていたため、お客さんが全員館外に出るまでに15分以上かかっていた。閉館セール目当てのお客さんもいただろうが、ほとんどがCIAL…いや駅ビルに思い入れのあるお客さんだったように思う。
最後のお客さんを見送るスタッフ
閉館のあいさつ
『明日に架ける橋』が流れ、閉館のあいさつが始まった。

正面玄関前にはデジカメや携帯電話を手にした大勢の “ファン” が集まり、CIALの最後の姿を残そうと…。それでいて、あいさつにシッカリ耳を傾け、中には涙ぐむファンもいた。

私も、子供の頃からの想い出が走馬燈のように…。

そういえば…、2年前の3月、息子が生まれる前に戌の日のお祝いで両親と会食した時も、CIALだった。
閉館のあいさつ
そして…
そして、50年の歴史に幕を下ろしたCIAL…。

ありがとう、CIAL!

また会おう!

今朝、寝ぼけた息子に妻が顔を蹴られて跳ね起きていたっけ…。そんな息子も、明日で1歳8ヶ月。最近は「ポポポポ〜ン♪」と歌いながら踊れるようになってきた。元気に育ってくれているのはとっても嬉しいことなのだが、頼むから息子よ、妻の顔は蹴らないでおくれ。


3月28日(月)

息子が生まれるちょっと前まで、私は藤沢でヘアカットしていた。2ヶ月に一度はパーマもお願いしていたが、息子が生まれて以降はなかなか藤沢に行く機会がなく、さらに引越をした関係で、藤沢が遠のいているような感じであった。

そして今日、久々に…、それも家族を伴って、藤沢でのヘアカット&パーマ! 昼前に美容院入りしたかったので、11時過ぎには横浜から東海道線に乗っていたいところ。だが、我が家周辺を走る相鉄バスも横浜市営バスも、横浜駅行きのちょうど良い時間帯のバスがなく、やむを得ずバスで鴨居駅に出て、横浜線と京浜東北線を乗り継いで横浜に出て、東海道線に乗り換えることにした。

車内では、すれ違う電車ごとに声を上げていた息子…。さらに、東海道線内でもクロスシートに座って窓の外の風景を食い入るように見ていた。大船で降り、バス乗り場へ移動すると、次々に現れるバスに歓喜の声! どうやら、息子は私の “バス好き” の血を色濃く受け継いでしまったらしい。

美容院に到着すると、雰囲気に慣れていない息子が泣き出す…。どうも、病院に到着したものと勘違いし、注射を打たれるのではないか…と思って泣き出したようである。しばらくして、ここが病院ではなく美容院であることを悟った息子は、徐々にペースを取り戻し、アチコチにある珍しい道具や装置に向かって走ったり驚いたり…の繰り返し。

妻も息子もヘアカットをお願いしたので、今日は家族そろって散髪デー! 2011年度の私は、バシッと決めて…(以下、自主規制)

帰りの東海道線内で息子は電池切れ状態となり、戸塚を過ぎたところでガク〜ンと落ちていった。横浜で下車しても、起きる気配がない。ヨドバシ横浜で購入したいものがあったので、息子をだっこして移動することに…。

昨日までは…駅の外に一旦出ると、昨日まで営業していた横浜駅ビル・CIALが目に入った。正面玄関周辺にはフェンスが立てられていて、そこからは中に入れないようになっていた。作業が早いというか、余韻を残さないというか、ちょっと残念な気もするが、安全面を考えれば適切な処置である。

でも、やっぱり寂しい気がする。もう少し、その姿をとどめておいてもらいたかったと思う。そんなことを言っていても、来月あたりから解体作業が始まるんだろうなぁ…と覚悟を決め、とりあえずデジカメを取り出した。

時代の趨勢か…昨日もヨドバシ横浜に行ったのだが、購入したのは単3・単4の乾電池を1パックずつと、USBメモリ16G…。実はPタッチのテープカセットが消耗していたので交換しなくてはならなかったのだが、CIALのことが頭の中を占有していて、そのことをスッカリ忘れていたのである。それで、今日もヨドバシ…。

パソコン周辺機器・メディア売り場へ行くと、ふと気になる貼り紙が…。フロッピーディスクの陳列棚に、「生産終了のご案内」とあった。私が学生だった頃、フロッピーディスクの主流は8インチのものだった。これを大学の社会調査研究室に設置されていたパソコンに2枚挿入し、ガチャンガチャンという音を聞きながら(?)ゆっくりとデータが読み込まれるのを待ったものである。そして、CDやDVDなどの光学的なディスクが主流となった今では、読み込み速度や容量などの関係からほとんど日陰の存在になってしまったフロッピーディスク…。

時代の趨勢とはいえ、こちらも少々寂しいものである。


3月29日(火)

やっぱり、カズはスゴイと思う。今日行われたサッカーの「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」でJリーグ選抜の三浦知良選手横浜FCがゴールを決め、カズダンスを披露した時、テレビの前で涙がこぼれそうになった。

カズがピッチに登場しただけでも盛り上がり、おまけに決めるべきゴールを決め、競技場全体を1つに(いや、日本を1つに)したことを素直に讃えればよいものを…。日本がこんな状態であるのにもかかわらず、匿名性の強いネット上でしか何も言えない悲しい人たちが「八百長」「お約束」「あんな状態なら、誰でもゴールを決められる」「サッカーなんかで勇気を与えられるか? 誰か勇気をもらえたの?」などというカキコミをしていた。

「だったら、お前がゴールを決めてみろ!」と、私は彼らに言いたい! それか、カズの前に行って、面と向かって書き込んだ内容と同じことを言ってみろ! 試合にケチをつけるんだったら、お前が何かイベントを企画して日本中に勇気を与えてみろ!

彼らは自分に誇れるものが何もないから、有能力者を非難することで疑似的な優越感にひたることしか出来ない。

文句言ってる暇しかないんだろうから、原発の放水作業でも手伝ってこい! 被災地に行って、ボランティアでもしてこい! 何も出来ないクセに…。

チャリティー試合の趣旨もわからずに批判するような輩が “ウヨウヨ” いるようでは、日本の復興もままならないだろう。

話はガラッと変わって…、今週金曜日から新年度に入るということで、テレビでも新番組やら出演者の変更やらが多い。息子が毎日楽しみにしているNHKの子供向け番組でも、新番組が始まったり、主題歌が変わったり “お姉さん” が変わったり…。

それに感化されて…というワケではないのだが、2010年度に行った講義進度の再確認を昨日から行っている私…。講義に際し、以前から私は「講義進度表」というものを自分で作成して講義用ファイルに綴じておき、講義するたびにその日付と講義内容(講義のテーマ)を記録している。ところが、2010年度は「仕事に行く時は、出来るだけ荷物を軽くしよう」と心がけていたため、講義用ファイルから必要な部分だけを取り出して出講していたので、講義の記録が不完全な状態になったままだった。それを年度末に整理して、新年度にのぞもうという気持ちがわいてきた。

ここ数週間、新年度用の講義用資料作成に出来るだけ多くの時間を割いているが、2011年度は “かつてないほど” に弾けてみたいという想いがあったりもする。

節度を守りつつも、弾けてみたい! 弾けて弾けて、弾けまくって…。


3月30日(水)

夜になって強い風が吹き始めたものの、昼間はポカポカ陽気だった。今日は近所のドラッグストアのダブルポイントデーということもあり、息子を連れて買い物に出た(その間に、妻が部屋の掃除…)

大地震の影響か、息子がだっこをせがむ頻度が高くなってきているような…。今日も、ちょっと歩いたかと思いきや「だっこ!」と両手を上げてせがむ。息子をだっこしてしばらく歩き、「ちょっと歩いてみようか?」などと言いながら息子を下ろし、少し歩かせても、またしても「だっこ!」と両手を上げる…、そんなことの繰り返し。

ドラッグストアに向かう前にスーパーに寄り、品揃えをチェックする。そして、その隣の郵便局のATMで自分の銀行口座へ入金し、窓口で振込をする。息子は、ATMの中に誰か入って “おしゃべり” していると思ったらしく、じっと機械をのぞき込んでいた。また、郵便局のドアに「ハマハグ」のステッカーが貼ってあるのを見つけ、声高に「あぁ〜〜〜っ、アンパンマン!」と叫び続けていた。

スーポーもドラッグストアも、品揃えは元の状態に戻りつつあるものの、まだまだパンや牛乳の欠品が目立つ。乾電池も入荷日程が未定なのだとか…。もっとも、電池類は量販店などで購入できるので、出かけた際に買えばよいのだが、問題はパンと牛乳…。

ドラッグストアを出て、ちょっと公園に寄り道し、40分ほどの散歩が終了した。これで体力のほとんどを使ってしまったのか、入浴後の夕飯中にネムネム状態に陥ってしまった息子…。

今日は、「安物買いの銭失い」を痛感させられる出来事が。数日前、「そろそろプリンタの黒インクがなくなりそうだから…」と思い、予備のインクを購入したのだが、純正品よりも廉価の互換インクを選んだのが運の尽き…。今日の夕方、黒インクが消耗したので互換インクに交換したのだが、黒の部分だけ擦れて文字が読めない…。ヘッドクリーニングしたところ、黒インクもキチンと出るようになったのだが、文字が刷れてしまう…。何度もクリーニングしているうちに、他のカラーインク(全色とも純正品)を大量に消耗してしまい、「インク残量が少なくなっています」という表示がパソコンに表示される有様。

明日、純正品のインク全色を買いに行かなくては…。

あぁ、年度末…。


3月31日(木)

泣いても笑っても、今日で2010年度が終了…である。例年以上に長く感じた2010年度…。

今日、続々と “新年度” 出講に関する書類が届いた。「いよいよ…」という感じがして、少しウキウキ気分の私だったが、我が家にとって今日は “いつもと変わらない木曜日” である。昨日の「ぼやき」でも書いた「安物買いの銭失い」の代償(?)で、プリンタ用インクを購入するためららぽーと横浜に行ったり、ダイエー「木曜の市」が待ちかまえている!

さぁ、気持ちを入れ替えなきゃ…。


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