2005年10月のぼやき



10月1日(土)

今はもう秋、誰もいない海…(いきなり、著作権違反?)。今年も4分の3が過ぎてしまった…。毎度のことだが、この時期になると、哀しいかな自分が建設的なことをしてこなかったことに気付く。また年末に韓国へ行き、元気(とデータ)をもらって帰ってくるか…という気分になる。どうも先日電話で朝鮮語(厳密に言えば、私が話すのは韓国語の単語と発音なのだが…)を話したことが “きっかけ” となって、抑えていた様々な感情が吹き出してきたような気がしてならない。日本人である私が、「ヨボセヨ?」という言葉をきっかけに、あれこれ考え込んでしまうとは…!?

しばらく安定していた群発性頭痛に、先週から今もずっと悩まされ続けている感じである。のたうち回るほどの激しい痛みはなくなったが、それでもじっとしていると目の奥のほうに “にぶ〜い痛み” が存在することがわかる。ちゃんと医師に言われたように量と用法を守って薬を飲んでいるのだが、精神的な面での疲労が大きな原因なのだろうか、好転しない。

それで今日、午前中は診察があるので見てもらうことにしたのだが、“例の” ボーダフォン3G用アンテナ(送ってもらったところで、今は意味を持たなくなっているが)が宅配便で午前中に届くハズなので、それを待たなくてはならず、朝から気分的に焦りっぱなしである。おまけに、朝からいろんな出来事があったようで、心は落ち着く暇を失っている。が、10時を過ぎても宅配便は来ない…。それで営業所に「今から通院しなければならないので、午前中指定を “12:00〜15:00” 指定に変更してください」と電話をして、病院に向かう。ここ数週間の群発性頭痛の程度について報告し、血圧を測ると、またもや99−60という低血圧状態になっていた。これ以上は薬の量を増やせないので、今までと同量で1ヶ月様子を見ることになった。

その後、横浜に出て、郵便局で小包を送り、横浜ポルタへ。今日から再び1年間のポイント累積が可能となるのだが、しばらくは「ポイント3倍セール」を実施するらしい(9月最終週も3倍セールだったが)。ここぞとばかりにポルタで買い物をする。「ドラゴンボール」完全版3冊に封筒に、梱包用セロテープはまとめ買いし、最後にトイレットペーパーを買って帰宅。

帰宅すると、宅配便の不在票が…。「電話で配達時間の変更をしたろ〜が!?」と憤りそうになる気持ちを抑え、営業所へ「配達時間の変更をお願いしたハズなんですが…」と問い合わせる。そして再配達。今や不要となったボーダフォン3G用のアンテナを受け取り、困り果てる。それで、ボーダフォンのサービスセンターに電話し、どうすればよいか訪ねると、「また何かあるかもしれませんので、1ヶ月ぐらい保管しておいていただいて結構です」とのことだった。次、電波障害が起きた時に使うことになるのだろうが、こういうツールがある時に限って障害は起きないものである。

早朝、とある門下生から「車内で迷惑行為を受けて、逃げられない状態になっている」というメールが携帯電話に届いた。ただならぬ状態に、眠気も吹っ飛び、とにかく門下生を落ち着かせることを第一に考えた。結局、門下生に迷惑行為をはたらいた者は、車内にいた鉄道警察も目撃者となって「お縄頂戴」となったそうだが、門下生も事情聴取のために警察に行くハメになり、3時間ほど拘束されたとか…。そういう点も含めて、迷惑行為は本当に迷惑である! 「警察での事情聴取が終わりました」という連絡を受け、ヘナヘナと気が抜けてしまい、どんな言葉をかけてあげればよいのかわからなくなる。ただ、「あぁ、よかった…」という気持ちで満たされたことだけは確か。

日本の治安もずいぶん悪くなったものだ…。私が被害者となった(今年7月に時効となってしまった)7年前の傷害事件のことを思い出し、切ない想いがした。

午後、寝不足と薬の効き目と…で、眠気が一気に襲ってきた。それで1時間ほど昼寝をしようと思ったが、1時間どころか3時間以上も寝てしまった。本格的な “爆睡” 状態に入ったような感じだったのだが、体のだるさが抜けていない…。月曜日からの講義の準備をしなくてはならないのに…と体を起こすが、どうも体が言うことを聞かない。しかし、すでに夕飯の時間…。昨日のうちに今日の3食分の食材は買いそろえてあるので、それで済ませることにした。せっかくの休日をムダにしちゃったかなぁ…と一瞬思ったが、「午前中に用事は済ませたし、門下生の心情を遠隔的に和めたし、それなりに有意義なことはしている…と自分に言い聞かせる私であった。

再来週、“例の” 「ヨボセヨ?」の店に行くのだが、そこで元気をもらえるであろうことを励みに頑張ろう!


10月2日(日)

昨日は「国勢調査」の日だった。昨日のうちに調査項目を全て記入し、早寝した。この調査は、5年ごとに国勢(人口や世帯、労働形態その他)を調査するという目的で「10月1日現在の日本」を調べるために実施されている。関西地区だったか、回収率を上げるために10月1日よりもだいぶ前に回収が始まって、多くの住民が役所へ「こんな早く回収されたのでは、回答できない!」とクレームの電話を入れたのがきっかけとなり、再調査することになったとか…。調査員は非常勤の国家公務員扱いとなり、調査票回収率によって報酬が変わる。回収率を上げるために「9月23日に回収します」などと、調査の本質を無視した馬鹿げた行為に出た回収員が出たらしい。嘆かわしいことである。

第1回国勢調査が行われたのは1920年で、その年は奇しくも私が卒業した日本大学文理学部社会学科の創設年にも当たるので、よく「社会統計」という科目の担当教授が「国勢調査の歴史は、我が社会学科の歴史と同じであり…」などと語られていたことを思い出す。そういえば前回の国勢調査時には、三宅島住民が本土に非難していたため、たしか2000年の国勢調査上「三宅島は無人島」という扱いになったハズである。

しかし、私は「1週間の労働時間」という項目を埋めるのに、いつも困ってしまう。というのも、私のような大学教員の場合、本格的に後期の講義が再開するのが10月であり、9月は虫食い状態で講義をしているため、実質的な労働時間がかなり少なくなるのである。移動時間や拘束時間を労働時間に入れるべきなのかどうか、それが悩みの種である。いつも質問するのを忘れてしまう…。

今日の午前中に調査票を調査員が回収に来るということだったのと、このところ群発性頭痛の薬の副作用で体がだるいこともあり、昨夜は早寝した。「薬の副作用」というのは、人工的に低血圧を引き起こすということで、血圧の上が、正常時の20以上も低いのは “かなり” ツライ。日付をまたいで就寝すると体によい…と聞いたことがあるが、私の場合は睡眠の時間と体調(人工的な低血圧)と環境に問題があるので、こればかりはどうしようもない。その気になれば、1日中フトンに入っていることも出来るのである。さすがに、体調不良の時は、3日も4日もフトンから出られなくなるが、それは別問題…。

とりあえず、国勢調査票の回収前には目を覚ましておき、すぐに調査票を渡せるように準備した。が、調査票回収が終わった後、「さて、今日は何をしようか?」とフトンに横になりながら考えているうちに午前中は終わってしまった。まだ体のだるさが抜けていないので、このようなことになる。「とりあえず、食事だ!」と思ったが、昨日のうちに全ての食材を胃袋に収めてしまった! ピザや寿司のデリバリーを頼むと高いし、外出くらいできる体力はある(当たり前である!)。ただ、何を食べようか…という点で考え込む。東神奈川の駅前に安くて美味しい讃岐うどん屋があるが、そこで昼は済ませて、夜は家で…などと考えてみたが、とりあえず、家を出ないことには話にならない。それに、あまり移動もしたくない。

フトンでアレコレ考えている最中、(音源補正を先月施した)私のバンド時代のCDを聴いていた。私がかつてアマチュアながらライヴなどをやっていた…などという話をすると、たいていの人が「えっ? その頃のテープって残ってないの?」と興味深げに聴いてくるので、「デモテープならちゃんとDATやCDに残してあるものがあるよ」と教えるのだが、すると「じゃあ、そのCD、ちょうだい!」とリクエストされるのが常である。それでCDに編集し直して希望者に配るのだが、最近になって「ほんの一部の人を除いて、ほとんどが “もらうだけもらって、聴かない”人たち」であるということがわかった。私が「社交辞令を真に受けてしまった」のか、それとも「本当に私のCDがほしかったものの、演奏が稚拙だとでも思われ、途中で聴くのをやめてしまった」のか…。いずれにせよ、ちゃんと聴いてくれた人は、メールなどでほぼ全曲の感想を述べてくれるので嬉しい限りである。実は、私がライヴや作曲を辞めてしまった最大の理由がここにある。作詞を担当していた当時の相方も、こういった “いい加減な” 日本人的人間関係に愛想を尽かし、「日本ではライヴはやらない! やりたくない!」と言っていた。1999年に香港ライヴを実施した時、機材が足りなくて “ちゃちな音” しか出せなかったのだが、香港人の友達はみんなライヴを盛り上げに来てくれたし、そのあともライヴの話で盛り上がったし、ライヴ前に送ったテープをちゃんと聴き込んでいてくれたので、途中で大合唱になったりもした。大学で「日本の社会」「日本社会」という講義を担当させていただいている私が先日、留学生相手に「日本人的な人間関係には “恩” と “義理” が大切なんだよ」と90分間語ったことが一蹴されるような想い出だ。多分私は、今後誰かに頼まれてもライヴはやらないだろうし(もっとも、頼まれることもないだろうが)、CDも本当に聴いてくれるかどうか確かな人にしか配らないだろう。もっとも「出演料を払う」とか「CDを売ってくれ」と言われるのだったら話は別だが…。そこまで荒んだ私の心…。

結局、お昼は久々(?)に東神奈川駅前で讃岐うどんを食した。いつも頼むのは納豆うどんとイカ天。この組み合わせが私のお気に入りで、何度食べても飽きが来ない。そして、駅前で買い物をして帰ろうとした時、携帯電話に着信が…。いつも行っているボーダフォンショップから「エリアチェック機の取り置きが出来た」とのことだった。体調を考え、「明日、伺います」と答えたが、明日行けるかどうかもわからないので、一旦帰宅して体調を確認し、今日のウチに出向くことにした。

が、今の電波状態は良好なので、ここでエリアチェック機をレンタルしても、何の異常も感知しないで返却すること必至。それで、店頭で今までの経緯と現在の電波状態を全部話し、エリアチェック機をレンタルするか否かを相談する。我が家の周辺でだけ携帯端末が全てのアクセス不能となったが、エリアを離れると何の問題もなくサクサクネットワークにアクセス出来たこと。サービスセンターに電話するたびに「故障だ!」と言われ、店頭では「故障ではない!」と言われ続けたこと。こういう1週間の流れを説明したのである。そして、3G用アンテナがサービスセンターから送られてきた先週木曜日からは何の障害もなく携帯端末がネットワークを認識していることも説明した。今日、私に対応してくれた店員さんは「通常、故障というのは “どこに行ってもネットワークを認識できない” 状態をいいます。それと、本当に端末が故障しているのであれば、何もしなくても電源が落ちたり、電源が切れなくなったり…という状態が続きます。電話(サービスセンター)の対応は、私にも理解できかねます」ということだった。その上、エリアチェック機レンタル期間を尋ねたら「3泊4日です」とのこと。「その間、何の異常もなければ、そのままお返ししなくてはならなくなりますし、返却した後にまた電波障害が起きたら、またレンタル待ちになるんですよね?」と私が尋ねると、店員さんが気を利かせて、「では、もしまた電波状態がおかしくなったら、こちらに電話してください。とりあえず、もう2週間だけ取り置き状態にしておきます」と特別措置を取ってくれることになった。そうそう、こういう対応を私は待っていたのである! 今まで、「故障だ!」「故障ではない!」と、いろんな意見に振り回されてきてうんざり気味の私だったが、ちょっと気分的に救われたような気がした。

これが、本当のサービスではないのか?…と、そんなことを考えつつ、サイフに入っていた500円分の商品券を使って、またもや「ドラゴンボール」完全版を1冊買って帰った私であった。これで28巻まで揃った。完全版は全34巻なので、あと6冊で全部揃うのか…。


10月3日(月)

月曜日は、数回を除いて日本大学医学部附属看護専門学校と文京学院大学をかけ持ちする日である。日大看護から中板橋駅までの行き方は先週金曜日に予行演習済みなので、移動はスムーズにいったのだが、1時限目の日大看護では実験演習を実施したので、学生はともかくとして、私は時間との闘いであった。

何とか1時限目を2分オーバーで終わらせ、次回の出講日を確認後、急いで東武東上線の中板橋駅へ向かう。先週、“予行練習” をしているので道に迷うこともなかったが、さらに元板橋区民の勘が冴え渡り、「待てよ! 前回歩いた道より1本池袋よりの住宅街への道を通ったほうが、駅には近いのでは?」ということに気付いた。事実、その勘は大当たり! かなりの余裕を持って電車に乗り込めた。

ふじみ野からスクールバスに乗り、文京学院大学に到着したのが12時過ぎ。印刷室で配布用プリントを印刷し、講師室で昼食をとり、講義開始を待った。今日こそは、ホワイトアウトを避けなくてはならない…という意気込みで講師室を出る際、壁に貼られたカレンダーを見て「あっ、来週は “体育の日” でお休みだ!」ということを思い出し、愕然となる。講義が途中で終わってしまっても、「では、続きは来週に…」とはいかないのである。キリの良いところで講義をまとめておかなくてはならないことを思い出し、教室に向かう。

先週に比べ、ほんの少し参加学生数が減ったように思えたが、それでも30名以上。さらに、「今日、初めて出席します!」と言ってきた学生も4〜5名いたので、先週のガイダンスだけで脱落した学生が数名出ていることを思い知る。が、私の話を聴きたくないという学生に無理して講義などしたくはない! 本当に私から何らかの知識・技術を得たいと思っている学生を相手にする講義は有益だが、そうでない学生を相手にするのは「時間と労力の無駄」以外の何ものでもない。今日はとにかく話を走らせるワケにはいかなかったので、フィールドワークと社会科学の関連性・特性などを中心に、社会現象のとらえ方のみを話して講義終了。その後、学生からの質問を受け付け、講師室に戻る。

講師室に戻ると、すぐに次年度用シラバスの再校正作業が待っていた。実は、数名の教員から「夏休み中にシラバスの校正依頼が来て、返送したものの、実際に講義をしたら更にシラバスの変更が必要になった」という意見が出ていたそうで、私も先週の講義後に同様の感覚に陥った次第。それで、(来週は祝日で出講しないので)とにかく講師室で今日中に校正&構成し直すことになったのである。講義回数は変えられないので、手直しするのは講義の展開である。ただ、あまり大規模な変更をするとデータ入力上のミスが生じる危険性もあるので、数カ所だけ講義順序を入れ換えることで何とかした。それにしても、神経を遣う作業である。シラバスは、学生の学習に便宜を図るための目的が大きいので、まず学生の立場で構成を考えていかなくてはならない。それで思ったよりも時間がかかってしまったのである。

そのためだろうか、帰りの電車で尋常ではない眠気に襲われ、ちょっと気を抜くと「ガクンッ!」と意識不明になりそうな勢い…。群発性頭痛の薬の副作用と寝不足も重なってのことだが、電車で寝過ごすのはイヤなので、携帯電話のアラーム機能をセッティングして、寝過ごし防止! しかし、なかなか意識が回復しない(要するに、半分眠っているような)状態で下車するため、階段で何度も隣を歩いている人とぶつかってしまった。おまけに、パスネットや定期券を間違える有様。それでも日が暮れてから、無事に帰宅した。

明日は、日本体育大学へ今年度初出講である。「私が日体大に出講する日は、雨が降る」という伝説があるが(卒業生たちは、そう語る)、天気予報と空模様を見る限り、明日は伝説復活となりそうだ! こういう伝説は、全然ありがたくない!


10月4日(火)

日本体育大学(深沢キャンパス)での今年度初講義! こちらでの担当は4年次配当の「総合科目B」で、金曜日には横浜健志台キャンパスで1年次配当の「社会学」が控えている。講義用プリントは先月末に印刷済みなので、今日は(講義に関しては)落ち着いた気持ちで出講できた。第1回目と言うことで1・2時限目ともガイダンスだけで終了したが(とはいえ、60分以上は語っているし、そのあとで受講相談や講義内容の質問も出ているので、実質的には講義時間の殆どを費やしたような計算になる)、いきなり「服部節」炸裂である! この学年が1年生の時、私が日体大で「社会学」を担当するクラスが増え、知った顔をチラホラと見つけた。しかし、さすがは4年生…。講義開始と同時に与えた注意1回で、教室は引き締まった雰囲気となった。

講義が2時限目で終了し、それで今日の私のノルマは果たしたので、まっすぐ家路につこうとしたのだが、実は今朝、ちょっと重い荷物(一般に、小包という)を持って家を出ているので、これを郵便局で送らねばならない。送り先は、日本大学国際関係学部。明日、持参すれば済むだけのことだったのだが、どういうわけか今朝、これを持って家を出てしまったので、せっかくなので「明日の荷物は軽くなる、軽くなる…」と心に言い聞かせて、日体大から玉川郵便局まで歩いていった。通常、徒歩で15分ほどかかると聞いていたのだが、私の歩行ピッチは韓国人並みに早いので、10分もかからずに郵便局到着! 小包で三島まで午前中に届くかどうか確認してもらうと、「予定では着くことになっているが、確実ではない。それと、配達希望時間を午前中にすると、もし午前中に配達できなかった場合、翌日の午前中の再配達となる」と聞かされ、唖然とする。「では、“よくあさ10時郵便” は?」と聞くと、「取り扱い地域です」とのこと。小包より高くつくが、確実性を求めるためなら仕方がない。この重い小包を再び家に持って帰る気力など、私にはなかった。結局、1200円を支払い、明日の10時までに三島に小包を届けてもらうことにした。内容物…それは、先週返却予定だった学生のレポート…。このレポート、三島と横浜を何回往復すれば気が済むのやら!?

しかし…私の「日体大伝説」は健在だったようである。朝方、小雨が降っていて、大学に着いた時こそ曇りになっていたが、私が日体大を離れた途端に晴れだした。でも、こんな伝説はイヤだ!

実は今日…10月4日というのは、日本大学創立記念日である。が、今年は創立記念日に日大出講がないので、講義スケジュールには何ら影響がない。休める時にまで動く癖のある私にとっては、良いような悪いような…。むしろ、私は「良かった」と思っている。というのも最近、「担当している講義は順調に展開している」と自負しているのだが(そうでなければ、仕事にならない!)、仕事を離れると自分自身の盛り上がりが今ひとつ…という感じである。群発性頭痛のにぶ〜い継続、様々な感情の交錯(たとえば、「私自身の問題ではないことが、私自身の問題のように思えてしまう」など)、精神的緊張の持続…などなど、思うに任せぬ状態が続いている。講義中は全神経を “語り” に集中していられるので良いのだが、講義を終えると…。変な汗をかくこともある。ホメオスタシスが壊れているのではないか…と思うこともあるが、それでは生きていけないのでまず有り得ないだろう。群発性頭痛の治療に通っている医院の医師は、「それは、あなた(=私)が “他人なら気にしないようなことまで気にしてしまう性格” だからだと思います」と述べている。たしかに、その通りだと思う。

ただ、「講義中に細かなことで注意する」というのは「方法論的な措置」であるので、その点の誤解はしないでいただきたいものである。今日の日体大4年生は、「方法論的な措置」について(おそらく)理解してくれているものと信じている。

さて、明日は三島出講…。どうやって三島入りしようかな?


10月5日(水)

社会学者である私がこんなことを言うのは変なのだが(というより、本当の「ぼやき」になるのだが)、昨日は「人間関係」や「人間でいること」に関する様々な思いが錯綜し、押しつぶされそうな状況に立たされた。人間という生き物が本当に理解し合うのは、とても大変なことだ。

それが影響したのか、今日は長年通い慣れているはずの日本大学国際関係学部に遅刻した。新幹線にアクセスするためのJR横浜線の時間を完全に間違えたのである。精神状態から考えて「ちゃんと寝ないと…」ということで在来線で三島入りするのはやめにした。が、ちゃんと寝られなかったばかりか、時間感覚まで狂うとは…。それで、いつもより30分遅いこだま号に乗ったのだが、三島到着が8:54! のぞみ号通過待ちのために停車していた小田原で車外に出て、講師室に「新幹線に乗り遅れたので、9時を過ぎてから到着します」と連絡を入れておいた。結局、5分遅刻で講師室に到着。それから配布プリントを印刷したので、1時限目は15分遅れでスタートとなった。相手が留学生だけなので、日本人学生よりも気を遣う講義が1時限目…そして、私の精神状態はまだズタズタ…。しかし、学生をいじくりながら講義を展開し、それなりに盛り上がって1時限目を終了。2時限目は、「こういう時は、自分が強くならなくてはならない!」と心に決め、テンションを大きくして(通常、日本人が用いるハイテンションのような状態)、専門用語もバンバン使って(3年次配当の「社会変動論」だったので)、とにかく講義内容に没頭した。今日はグローバリゼーションとナショナリズムの間に見られる問題点…。講義終了のチャイムが鳴ったのさえ気付かぬほどだった。そして、昼休みと3時限目が空きになるので、4時限目に使用するプリントを印刷しながら、講義の内容チェックをしていたのだが、シーンと静まりかえった講師室にいると、どうしても自分の精神状態を思い出してしまい、それに押しつぶされそうになる。それでも4時限目も学生をいじりながら講義に没頭。ここでもチャイムが鳴るのが聞こえないほどのテンションであった。

今日から、前期終了科目「国際社会学入門」のレポート返却開始である。12時半〜14時半、16:20〜17時の間に返却希望学生は私の元を訪ねてくることになるのだが、昨日1200円も払って送っておいたレポートを受け取りに来た学生が、たったの2人…。でも、今日は雨が降っていたし、レポートは無事に大学に配達されたし、それはそれで「安心料」であり「保険料」であると考えれば良いだろう。

帰途、いろいろなことを考える時間が欲しくて(急いで帰っても、家には誰もいないので)、在来線に乗った。小雨の降る中を傘もささず、ちょっと頭を冷やしながら、三島駅に向かった。ホームでも雨に打たれてみたが、さすがに寒くなったので、屋根のある場所に避難した(こういうところが、私のアホさ加減である)。熱海行きの東海道線に乗り、熱海で東京行きに乗り換え、いろいろと移りゆく風景を眺めつつ、いろんなことを思い返してみた。自分の甘さ、考察の精度などなど、考えれば考えるほど自分の非力さを思い知る。

今日は一日、食欲もなく…と書くと、よく人から「あなたの “食欲がない” という状態は、通常の人の普通の食欲と同レベルです!」と言われるが、今日の場合は通常の人をはるかに下回っていたと思われる。

秋だから…かなぁ?


10月6日(木)

今日は午前中の講義がなかったので、ゆっくり起床して、12時過ぎに日本大学通信教育部に入った。講師室担当の職員が私の家のちょっと近所に住んでいることが先週判明したのだが、その職員が「先生、東神奈川に新しいスーパーが出来ているのを知ってますか?」と地元情報を教えてくれた。私にとって、そのスーパー情報は初耳であった。聞けば、私の家から歩いて5〜6分の所にあるという。それで帰り、いつもと違う道(とはいえ、よく知った道であるが)を通って帰ろうと決めた次第。

3時限目の「社会学」は、先週に引き続き、韓流ブームをテーマに語ったが、やはりこのムーブメントが「ブーム」であることに問題点があることは講義で述べるべきだと思い、それを最後にキチンと語って終了。

そして、すぐに法学部へ移動。特に印刷する必要のある資料はないのだが、パソコンでメールチェックしようと思っていたためである。が、あまり緊急性の高いメールはなく、そのまま教員控室へ。そして、講義開始を待つ。その間に、圧迫感と胃腸の痛みに襲われる。精神的なものなので、胃薬の類では抑えることは出来ない。

法学部の「社会学」は、木曜クラスと金曜クラスでは進度が1コマ分ずれている。よって、木曜日の講義で進度を調整していくこととなる。ただ、同じ学部の同じ講義科目でも、教室の雰囲気(ノリ)で展開方法も変わってくるし、どこまで講義を進めておくのか…も変わる。が、“一応” 木曜クラスを基準にしておけば、だいたいの予測が経つ。だから、後期に入ってからというもの、木曜日のクラスではかなりテンションを大きくして講義することにしている。要するに、持てるパワーを最大限に出して講義し、その反応と自分の状態をチェックするのである。が、木曜クラスはノリが良く、私の気分がさらに高まってくるので、別のクラスに応用できるのか…は不確かである。

講義終了後、まっすぐ家に帰る気分にもなれず、大学周辺をプラプラ歩いていたが、講義中に忘れていた圧迫感と胃腸の傷みが再発し、水道橋からJRに乗り込むことにした。が、帰りに例のスーパーに寄るつもりだったので、京浜東北線に秋葉原から乗り換えようとしたのだが、携帯電話に「京浜東北線は、人身事故のために遅れが出ています」というメールが届く。それで、帰宅経路を変更し、御茶ノ水から中央線に乗り換え、東京から東海道線で川崎に出て、そこからダイヤの乱れている京浜東北線で東神奈川へ…。この頃には、多少ではあるが痛みは治まっていた。目指すスーパー前は、ひときわ明るく、私が到着した19時半過ぎでも客がそこそこ店内にいた。「さて、今夜は食べて食べて、食べまくって、元気でも出そう!」と気分を入れ換え、何を食べるか様々なものを物色する。刺身のコーナーに行くと、全ての刺身が1パック398円で、組み合わせ事由で3パック1000円となっていたところ、1パック200円に値が下げられていた。さて、どれにしようか…と悩んでいると、「どうです? 3パック500円でいいですよ!」という声が…。迷うことなく、今夜は刺身! いやぁ、素晴らしいスーパーだ!

ちょっと気分を良くして帰宅するが、そこで現実に引き戻される。が、買ってきた刺身を食べて食べて、食べまくって、これで元気になれば…と願った次第である。

さぁ、明日は金曜日。日本体育大学横浜健志台キャンパスへ今年度初出講。例の “伝説” が途切れてくれると良いのだが…。


10月8日(土)

「ぼやき」を昨日更新できなかったのは、午前様になったからである。その理由を…。

昨日、日体大横浜健志台キャンパスに久々出講し、講義(ほとんどガイダンス)を3コマ担当した後、急いで日大法学部に移動した。講義は18児からで、法学部には17時過ぎに到着していたので、「1時間ぐらい休めるかな?」と教員控室でゆったりしていたところに、「私に相談がある」ということで、刑法の某先生のゼミ生2名が現れた。来月行われる模擬裁判で、○×△◇といった事例(ここでネタ晴らしができないため、内容は書けず)を取り扱おうとしていて、それに関する社会学的な見地からのアドバイスをいただきたい…と、そういう相談だった。が、法律学者でもない私から見ても、その解釈が現行の憲法に反するような見地であることや、パーソナリティとキャラクターが混合したようなものであることが分かったため、その矛盾性を指摘し、「もう一度考え直して、それでもなお私のアドバイスがほしければ、来てください」と彼らに伝え、15分遅れで講義に入った。

が、講義後に再び、今度は3名で教員控室の私の元に現れ、「あの後、もう一度みんなで話し合ったのですが…」と始まった。実は昨日、昨日は法学部に一時期在籍していたことがある、医療系の知識に詳しい門下生が私を訪ねてきていたので、一人で長い時間待ってもらうのも申し訳ないと思い、教員控室にこの門下生を呼び、彼らの主張を傍聴してもらった。仮定した犯罪内容の一部に医学的な部分があったので、門下生にゼミ生の誤った医学的知識を指摘してもらい、再度私の視点を述べると、彼らの何ヶ月にも亘る話し合いは覆されてしまった。「今週中にまとめなくてはならない」ということだったので、私もオブラートに包んだような言い方は避けてしまったため、言い方がきつくなってしかう部分もあったかと思うが、「時間がないのだと聞けば、それもやむを得まい」と自分を説得し、「最後はゼミの先生と話し合って決めなさい!」と言い残し、
法学部をあとにしたのが21時過ぎ…。朝の9時から夜の9時まで、12時間労働の後、その門下生と秋葉原で久々の会食…。それで午前様。

今日は、午前中に今井医院で診察を受ける予定だったが、今井先生にお借りしていた「Dr.クマひげ」をお返しする前にもう一度読んでおこう…と思っていたところ、何度も何度も泣けてきて、「あと、もう1回!」と再び読み返しては涙し…と、気が付けば全5巻ものを繰り返し4回も読み返しては泣いていたことになる。

それで結局、午前中は終わり。午後、天気が崩れないうちに家を出て、今井医院へ行く。最近また胃腸の具合がおかしいことと、ドキドキが気になることがあるということを述べると、血圧は正常に戻っているものの(精神的圧迫に起因すると思われる)不整脈が見つかり、ちょっと強めの薬を処方されてしまった。何だか、自分の心身がボロボロであることを、処方箋で思い知らされた気分である。

その後、横浜に出て、父へのバースデープレゼントを購入する。父も今度の月曜日で72歳…。私が生まれてから38歳も歳を取ったワケである。私もそれだけ歳を取った…というわけか。やれやれ…。

横浜ポルタの「ポイント3倍セール」が10日(祝)で終了となるので、必要となりそうなもの(?)は今のうちに…ということで、父へのプレゼントもポルタで。そして…遂に「ドラゴンボール」完全版を全巻購入、そして読破と相成った! 今日だけでもかなりのポイントが入ったハズなのだが、合計ポイントを調べてみたら、「498ポイント」と…。何かこう、私は何をやっても中途半端な結果しか出てこないようである。


10月9日(日)

よくよく思い出してみたら、世間的には昨日から3連休に入っていたのだ! が、この連休中は何の予定も入れていない。それどころではないのである!

今の私は、体調のことやその他諸々の事情があって、とてもまとまったイベントを入れられるような状態ではないし、入れられるような気分でもない。昨日も、通院と買い物をした程度の外出しかしていない。おそらく、この連休はそんな感じで過ぎてしまうのかもしれない。

午前中、薬の副作用で起きられず、昼過ぎに「あっ、父へのバースデープレゼントを送らなきゃ!」という気持ちと、気晴らしをしたいという気分が私をフトンから追い出した。軽く昼食をとり、まずは横浜中央郵便局へ向かう。今日の関東地方は寒かった。最高気温が20度に到達しなかったらしい。にもかかわらず私の格好は…といえば、半袖のTシャツに半袖のカッターシャツを羽織っただけ。ちょっと肌寒かったが、今の私にはちょうど良いくらいだった。

郵便局で小包を送った後、横浜ポルタの「ポイント3倍セール」にまたもや惹き付けられ、本日2度目の昼食(?)をとるために店に入る。始めてはいる店ではないので、メニューも見ずに注文。御飯も昼間は大盛り無料ということなので、お願いする。今の私は、とにかく元気だけは失ってはいけないと思う。それで、食べて食べて食べまくり(もちろん、節度は守った上でのこと)、お腹いっぱいになったところで京浜急行に乗り込んだ。

横浜から5分ほど乗り、日ノ出町で下車する。7月に開催した “志と世代を同じくする者による憂さ晴らしの集い” 的な会合(近々、「中華武勇伝之以食会友」という名称になるかもしれない)の今回の会場となる延明(ヨンミョン)の場所を確認していたいという衝動に駆られた。お店のサイトを見れば、地図にもアクセスできるし、横浜市民歴の長い私には、そこにある地図さえ見ていれば決して場所を間違えることなどないのはわかっている。事実、今日も全く道を迷わずに延明にたどり着いている。が、私の性格なのだろう、事前に確認をとりたくなるのである。しかし、今回は「事前確認」しておいて良かったと思う。店構えまではサイトでは分からなかったので、実際にこの目で見て、本当に良かった。店構え…店の中には入っていないのだが、外観からだいたいのことは察することが出来た。もし私が韓国珍道中や一人旅志向の者でなかったら、絶対に逃げ出すであろう「ディープな世界」がそこにあった。おそらく、一般の日本人は寄らないような店だろう。かえって私には好都合である。ワクワク、ゾクゾクしてきた。

その後、久々に日ノ出町から野毛を通って桜木町に出てみた。相変わらず、休日は場外馬券売場から人が次から次へと…という状態。桜木町駅前に到着したあたりで、肩こりが気になってきたので、「こういう時は、てもみんかな?」ということで、20分ほど施術を受け、体が楽になったところで再び日ノ出町に戻り、京浜急行で帰途についた。

しかし、日ノ出町〜桜木町一帯は、ずいぶん開発が進み、昔の面影もどんどん薄れていってしまった。気晴らしどころか、開発の非情さばかりが心に残ってしまった。

その影響ではないだろうが、夕飯にシウマイを焼いている最中、携帯電話にメールが届き、その返信に気を取られてしまい、部屋に焦げくさい臭いが立ちこめてきて…。エ〜イ、今夜も飲んでやる! 2日連続、家で飲むのって何年ぶりだろう?


10月10日(祝)

久々に、「10月10日=体育の日」となった。やはり、私たちの世代には「体育の日」は10月10日なのである。それが今ではハッピーマンデーで、体育の日さえ本来の意味を失ってしまった。「体育の日」は1964年(昭和39年)に東京オリンピックが開催されたその日を祝して制定されたものである。ハッピーマンデーで「第二月曜日」に移動されたひにゃ、もう数年経って「体育の日ってな〜に?」という子供たちが増えてしまう妥当。だいたい、大人だって「体育の日」制定の主旨を知らない者が多いのだから…。

そして、今日は私の父が72歳の誕生日をめでたく(?)迎える日である。昨日送ったプレゼントが午前中に届いたようで、「こんなことはいいから、とにかく元気で仕事を頑張れ!」という電話がかかってきた。相変わらず…である。まだまだ元気な証拠だろう。

3連休最終日を部屋で過ごすのも…と思った私は、小雨の降る肌寒い中を出掛けた。まずは横浜駅へ。実は一緒に昼食をとる約束をしている人がいたので、11時半に待ち合わせをして、それから1時間ちょっとお付き合いいただいた。その後、一旦帰宅して、それから都内に出た。ちょっとした “出来事” があったのである。詳しい内容は伏せておくが、いてもたってもいられない状況に立たされた私は、とにかく都内へ急いだ。

私の行為を、当事者がどのように受け止めてくれたのかは分からないが、ある程度これで “事態” の収拾に向かうことを願う次第。

3連休は大したイベントもなく終わったが、「何かイベントがあったほうが疲れなかったのだ!」と、今日になって気付いた。もう遅い…。明日からレギュラー業務に戻らなきゃ。


10月11日(火)

連休が明けた。今日は日体大の深沢キャンパス勤務日である。そういえば、先週の金曜日、横浜健志台キャンパスに勤務中に雨雲が立ちこめてきて、私が大学内にいる時は降雨がなかったが、夜になってザーザー降り…と、私の日体大伝説が継続していることを思い知らされたが、今日も伝説は継続中である。ザーザー降りにはならなかったものの、傘の手放せない一日であった。

今日の担当は、1〜2時限目とも4年次の「総合科目B」であるが、「教育実習のために講義に出席できない」という連絡や「就職活動で…」などと、4年生は卒業を前にしてもまだまだ忙しいようで、メンバーが流動的な部分も多い。それで昨夜、「明日から本格的に(概念規定などを)講義するのは困難」と判断した私は、急いで講義内容を変更するべくプリント作成に入った。慌てて作成したのでミスタイプにも気付かず、そのまま就寝。今朝、6:45に起床するつもりだったのだが、どういうわけか30分寝坊してしまった。昨夜のプリント作成が影響したのか、寝付きが悪かったためか、とにかく寝起きにそれらが影響したのは事実。朝から慌てる始末であった。8時過ぎには大学に到着して、新規に作成したプリントを印刷しようと思っていたのだが、30分遅れで大学に到着すると、すでに印刷機はオキュパイド状態…。講義開始ちょっと前に、やっと印刷が終了した。そして、そのプリントを使って1時限目の講義中している最中に「あっ、ここ、間違ってる!」と、やっと気付いた次第である。

また、1時限目は先週の倍近くの学生が集まっており、先週とはちょっと違った雰囲気に戸惑ってしまった。が、知った顔が増えた分、気分的には楽になった。2時限目は人数がもともと少ないということもあり、ノリは1時限目と違っておとなしめ。まるで、日本大学法学部の2クラスの違いを見るような状態であった。同じ大学の同じ科目でも、

今日の講義を全て終了し、社会科学研究室で “ちょっと” 休んで帰るつもりが、2時間に亘る長居をしてしまった。体調も芳しくないし…ということで、急ぎ帰宅の準備をする。が、体調が悪い時こそ、適度な運動が必要…とばかりに、等々力駅まで歩いてみた。先週に引き続いてのことだが、無理のないペースで歩くのは快適である。おまけに、今日は荷物が軽い…。体に負担なく歩くことが出来た。

しかし、等々力駅に着いてから気付いたことが…。「朝から何も食べてない…」。なのに食欲がない。私が心身ともに完全に参った時に、こういう症状がよく起きる。ここでは述べられないのだが、“ある” 問題に関わる(関わらされる)ことになり、自分でも自分が何をしてよいのやら…という状態に陥ることも多々ある。食欲は私の健康状態バロメータ(の1つ)なのだが、どうも今回は完全なるダウン寸前のような予感がしてならない。


10月13日(木)

昨日、「中華武勇伝之以食会友」が開催された。今回の会場は延明(ヨンミョン)! 京浜急行の日ノ出町駅から徒歩ですぐの所にあるのだが、「ここはどこだ? 中国? 北朝鮮? 韓国? 日本だよなぁ…」という雰囲気である。しかし…参加者にも延明にも迷惑を掛ける醜態をさらしてしまった私であった。こんなことは書かなければバレないことであるし、参加者がここを読んでもいい気はしないが、そうもいかない。私はよくこの場を使っていろいろな批判をするが(自分のサイトだから、モラルを逸脱しなければ、ある程度の自由はあるとは思うが)、他者を非難して自分を甘やかしていたら、いつまた同じ失敗を繰り返すか分からないので、自戒の意味も含め、記述することにした。

ただ、詳述できないこともある…と書けば、察しはつくのではないかと思われる。酩酊したのである。実は私、昨夜の宴に関する半分以上の記憶がないのである。途中で意識不明となったのである。

…こう書くと「二日酔いか?」と思われるのですぐ誤解を解くが、実は二日酔いにはなっていない。寝起きもスッキリしていて、9時からの日本大学医学部附属看護専門学校の講義もキチンとこなした。ただ、ちょっとノドの調子がおかしかったのでマイクを使用することにはなったが、特に講義中に気分が悪くなったりするようなこともなかった。

しかし、昨夜はタクシーに乗って帰宅させていただいたため、スーツケースがコインロッカーの中に入れられたまま…。パソコンや講義道具はスーツケースに入っていたので、これを引き取らなければ仕事にならない。いや、別に道具がなくてもプリントは学校で印刷されているし、頭の中に講義内容は入っているのだが、大切な連絡がメールで入っているかもしれないので、今日の早朝、京浜急行に乗って日ノ出町駅へスーツケースを受け取りに行き、6時前に一旦帰宅(と書けば、私が何時頃に目を覚ましたのか想像できると思われる)。そして、改めて出掛けた。ただ、往きの湘南新宿ラインはグリーン車を利用した。私自身、自分の体がどうなっているのか分からなかったからである。

さて、看護専門学校での講義を終えた後、胃が張った感じがして抜けなくなり、トイレに入ってベルトをゆるめた瞬間にゲップをし、胃の空気と共に排出された唾液に混じって少量の吐血があるのを見た。それですぐ主治医のドクター今井にメールしたところ「ストレス性胃炎が原因とも考えられる。また胃カメラする?」というメールが返ってきた。要するに、受診の必要があると判断されたのである。それで、急いで水道橋に向かい、通信教育部と法学部に出向いて事情を話し、私の担当する午後の講義すべてを休講にさせていただいた。

それにしても、昨夜、私はなぜ酩酊したのか? いまだかつてないほどの醜態をさらさなくてはならない原因は何か? 実は私、昨夜は延明と酒の力を借りて「現実逃避」したかったのである。電話で延明に予約を入れた時は日本語の出来なさそうなスタッフが対応していたが、接客担当の方たちはみんな日本語が話せるのである。が、私は「絶対に日本語で注文は出さない!」と参加者に宣言し、日本語で通じるのにわざわざ朝鮮語や中国語で注文する…という非日常に自らを押し込み、ここ最近「ぼやき」で語っている “心身の疲労” の原因となっている問題を忘れたかったのである。それで、善良なる参加者たちと延明に “巻き添え” を喰らわしてしまったのである。情けない話である。昨日が初参加…という参加者もいたので(ただし、私は初対面ではなく、何度も…というか “よく” 会っている)、その点でも申し訳なさが募る一方である。

ただ、今抱えている問題は、1つ2つ…というレベルではない。数がたくさんあるわけではないのだが、「1つだけ解決する」ということが出来ないのである。実は、それらの問題は、それぞれが密接に絡み合っていて、“タチの悪い知恵の輪” のような状態なのである。中には、別の問題とリンクして、「今まで全く別次元の問題だった」という厄介なケースも含まれている。だからタチが悪いのである。何かをきっかけにスルスルと簡単に全部はずれてしまうのかもしれないが、やり方を間違えるとどんどん複雑に絡んでしまうような、そんな問題である。誰かに相談して助けてもらうのも手かもしれないが、絶対に語ってはならないこともある。それを隠しながら相談しても何の解決にもならないばかりか、問題がより複雑になってしまうことになりかねない。だから、今はものすごく苦しいのだが、その “きっかけ” を見逃さないよう、倒れずに(昨夜、倒れたが…)、助けを求めずに、諦めずに、これらの問題から目を反らさないようにしなければならないのである。

今日の午後を休講にしたので、通院に時間を充てられるようになったのだが、午後の診察開始時間前に帰宅していたのにも関わらず、なかなか出掛けなかった私である。汚い話で申し訳ないのだが(前述の話も、十分すぎるくらいに汚いのだが)、便が出なかったのである。胃の具合を診断するのに、便の色を聞かれるのは当然といえば当然。だから、「便は出てません」では医師の診断基準が減ってしまう。すなわち、自分の状態を正しく知るチャンスが減る…というワケである。それで、なかなか出掛ける出掛けられなかった。

今井医院へ向かう途中、クリーニング屋さんに寄って、以前から汚れの目立っていたスーツのクリーニングを依頼した。そして今井医院へ到着した際、何とさっき私のスーツのクリーニング伝票を書いていたお店の奥さんが受付前に!? そして、私の診察が終わって診察室から出たら、待合室には近所の「マルシェ」というフランス料理店の店員さんが!? よく知り合いと遭遇し、お互い病人なのに、「お大事に! 早く良くなってくださいね!」などと言い合っているのだから妙な気分であった。

診察の結果、今日の吐血は、昨夜の酩酊時に食道が切れ、それが原因ではないか…と思われるとのこと。胃が痛むのは、昨夜の酒とは全く因果関係がなく、ストレス性ではないか…ということ。便が黒いということもないので、「あくまでもこれは医師の経験からの判断」だということもあり、今度の土曜日に内視鏡検査…すなわち胃カメラを飲むことが決定した。胃カメラ飲むと、ノド麻酔が切れた時にものすごい違和感と痛みを感じることがある。そして検査が終わって1〜2日後までノドにイガイガが残って声が出なくなることがある。それで、仕事に支障のない土曜日にしたのだが、私の主治医、ドクター今井はもともと大学病院からもお呼びがかかるほどの内視鏡の専門家なので、イガイガがその日のうちに消えてしまうほどスムーズにカメラを挿入し、結構おしゃべりをしながら緊張緩和に努めてくれたので、前回の経験から、とても信頼しており、それがきっかけでよく食事やライヴに一緒に行くようになるきっかけではないかと思われる。

さて、気分転換(?)に、昨日書けなかった講義の話をしようと思う。

水曜日は三島勤務の日。日本大学国際関係学部で1・2・4時限目に講義を担当し、それから日ノ出町に向かわざるを得なかった。…と、こう書くと、「何だ? 仕事したくないのか?」と思われてしまうかもしれないが、そんなことは全くない! むしろ、三島の講義は(後期に限ってのことだが)ほとんど3〜4年生を相手にするため、こちらも心地よい緊張感のもとで講義にのぞめて、刺激的である。いや、もちろん1〜2年生の講義に魅力がないというワケではない。基礎を教えるのは、専門科目より緊張するものだし、基礎作りに参加できるのは光栄なことである。ただ、学年が高くなればなるほど、専門用語を使用して講義することが “かなり” 許されてくる(専門性を強調できる)ので、講義のアイデンティティを明らかに出来るというメリットがある…と言いたいだけである。

だが、昨日の三島での午前中の講義は、いつもとはちょっと雰囲気が違った。まず1時限目の「日本社会」(留学生科目)は、私が教室に入った段階で学生が3名しかいなかった。履修登録学生と社会人(外国人)聴講生を合わせて20名程度いるはずなのだが、「帰国したまま帰ってこない」という者もいるらしく、教室に入った私の第一声は「えっ、これだけ?」であった。本当は「日本のタテ社会」を理解するための導入部分を講義するつもりだったのだが、「来週たくさんの学生が教室に戻ってきた時、導入部を知らずに中身を理解させることは無理だ!」という自分の能力の無さをすぐに判断し、内容を変更することにした。その内容とは…「丁寧語」「(尊)敬語」「謙譲語」の使い方と使われ方。その違いをマスターすれば、日本(人)的人間関係の理解の一助となると判断したからである。「日本語」という語学科目でそういうことは学ぶのだろうが、社会学的にこれらを学ぶことも必要だと思った次第である。そして、何とか90分を乗り切った。2時限目の「社会変動論」ではパワーポイントとDVDを使用し、韓国における日本大衆文化開放の問題点などを語る。4時限目の「人間と社会U」は、オーソドックスに講義…。

講義後、講師室で「国際社会学入門」(前期終了科目)のレポート返却希望者を待った。先週は昼休みに1人来ただけ。、昨日は昼休みは誰も来ず、16時半頃に1人来ただけで、あとが続かなかった。そこで、本当は17時まで待つつもりだったのだが16:40で “閉店” し、新幹線で移動開始…で、あとは前述の通りである。新幹線に乗っている時のワクワクしていた私と、その数時間後の私、そして今の私…「全くの別人」のような心境である。


10月14日(金)

日本体育大学の横浜健志台キャンパスで「社会学」3コマ、そして日本大学法学部で18時から「社会学」1コマ…。これだけ担当しても、特に講義に支障のあるような体調ではなかった。ただ、服用中の薬の副作用でだるさがあるくらい…。

日体大で学生に小レポートを作成させていた時のこと、ある女子学生が隣の女子学生に何やらアドバイスをしているので、「そこのお友達、何かあったらこっち(=私)に言いなさい!」と声をかけると、「この子、韓国からの留学生で…」という返答。「だったら、なおさらこちらに申し出なさい!」ということで、先日の延明で使い切れなかった韓国語(ここではこう呼ばせてもらう)で作業内容の説明をする。が、心の準備が出来ていなかったため、最初は上手く伝わらなかったのだが、「漢字が分かりません」と聞かれれば「漢字は使う必要ありません。ひらがな、かたかなで書いていいです」と(韓国語で)答える私…。そのやりとりに、教室中の学生がビックリ! 当の留学生もビックリしていて、最後には私への問いかけがすべて韓国語になっていた…。それはそれで、嬉しいやら困るやら…。しかし、これで延明での暗い出来事をちょっと払拭できたような気がした。

日本大学法学部に到着する前、お弁当屋さんに寄って、夕飯を教員室で食す。明日は胃カメラを飲む日なので、夜9時を過ぎたら固形物の摂取が禁じられる。講義が終わるのは19時半だが、学生から質問が出たり、何かあったり…と、不測の事態に備えて、早めに夕飯をとったのだが、ちょっと早すぎた感じがする…。明日は朝食抜きで今井医院へ行かなくてはならないし…。

今日は朝・昼とも食欲がなく、カロリーメイトを口にしただけであった。それが「食べちゃダメ!」という状態になると急に食欲が出る…。皮肉な話である。

相変わらず、中華武勇伝之以食会友のメンバーからは温かなメールが届く。大酩酊の結果、友のありがたみを感じる結果となった…と思うと、ちょっと心が和み、胃の痛みも軽減されてくるから不思議だ。


10月15日(土)

8:20から、今井医院で内視鏡検査(胃カメラ)にのぞんだ。今井医院は家から歩いて5分程度の所であり、当日の朝は一切の飲食が禁じられているため、7時半過ぎに起きても十分に間に合うのに、妙な緊張感があったため、7時にはすっかり目覚めていた私であった。

予約時間の通り8:20に通院し、まず右肩に注射を打たれ(おそらく、胃の機能を抑える目的)、それから胃の泡を消す液体を飲み、次に仰向けになった状態で麻酔液を口に注入され、「口の奥で貯め込み、なるべく飲まないように!」と指示される。そして、数分後にノドは完全に麻痺。加えて、左腕に最後の麻酔を打たれ、いよいよ内視鏡(胃カメラ)挿入…。今回は、よっぽど胃の調子がおかしかったのか、「おえっ!」という状態が何回か出た。そして「先生、早く胃にカメラを挿入してください!」と心で叫んでいたところ、「もうカメラ抜くから!」とのこと。私の感覚では(麻酔のせいもあるのだが)ノドの辺りをグルグルカメラが動いているだけのような、そんな状態に思えたのである。が、すでに十二指腸までカメラは達していて、撮影も終了していた次第。

検査の結果、食道や十二指腸などの色は至ってキレイで(異常が見られず)、ただ胃と十二指腸のつなぎ目(幽門)のあたりだけ異常なまでの赤みがあるので(これには、ドクター今井もビックリしておられた)、「完全に…ストレス性胃炎だね!」と診断された。「何か、ストレスの原因として思い当たるものがあるか?」と聞かれ、「あります」と答えると、「今日と明日は、ゆっくり休む! ストレスの原因が分かれば、深く悩まない! そして薬を飲み、自分をいじめないこと!」と言われてしまいました。

予定通りの時間内で内視鏡検査を終え、いつもなら5分程度で帰宅できる道のりを、10分近くかかった意識朦朧の私…。

検査後1〜2時間はノドの麻酔がまだ抜けないのと、意識朦朧状態が抜けないのと…で、とりあえずフトンを敷いて寝ることにした。そして昼過ぎ、目覚めた時にはノドの麻酔は痛みやイガイガを残さずにすっかり抜け切り、意識もすっかり元に戻っていた。ただ、麻酔が切れた直後の食事は、刺激物や炭酸飲料、熱すぎるものはタブーなので、食したものはヨーグルトとバナナオーレ、そして冷ましたキノコポタージュ(インスタント)

体調がだいぶ回復してきたので、郵便局に保管されている銀行のキャッシュカードなどを受け取りに行った。今までの銀行が名称を変えたため、キャッシュカードも一新され、口座番号こそ変更無しだがインターネットバンキングのIDに変更が…と言えば、どこの銀行のカードか分かるだろう。そして、カードを受け取ってすぐセブンイレブンへ行き、新カードを使用できるようにして帰宅する際、再び麻酔がかかっていた時と同じような状態が…。こう言う時はどうすればよいか…とドクター今井に連絡をしたら、「ゆっくり休むこと!」とのこと。そして今日・明日の暇つぶし用に漫画本を貸してくださると言うことになり、ご自宅に受け取りに行くついでに、「時間外診察」というような形で今後のアドバイスを受け、どのようなものを食べれば状態がひどくならないか…ということをレクチャーしてもらいつつ会食…と相成った。

あまり長い時間外出していると体に良くないので、短めに切り上げて帰途についた。そして今、こうして「ぼやき」を更新しているのだが、やはり胃の悲鳴が聞こえてくるような感じがする…。


10月16日(日)

昨夜、自分の過去の楽曲をMP3ファイルに変換し、それぞれがキチンとレベル調整されたかどうかチェックするためにヘッドホンをし、ちょっと横になっていたら…。気付いたらいつの間にか意識不明状態で、未明の3時半…。それから急いでフトンを敷き、フトンで睡眠の続きをとった。

それでも、“仮眠” が功を奏したのか、10時過ぎにはスッキリ目覚めた。そして、「今日はどうやって過ごすか…」と考えながらテレビを見ていた。昼食後、実家に電話する。実は昨日、フラっと実家に行くつもりだったのだが、体調を考えて取りやめにした。その代わりを電話で済ます。それでも小一時間は喋っただろうか…。

今日は朝から雨が降っていた。午後になって雨がやんできたそのタイミングを見計らい、今夜の食材を買いに…と思い、出掛けることにした。が、横浜に着いた途端、急激に腹が減ってきた。「お昼、食べたはずなのに…」と、ちょっと疑問を覚えたが、少しずつストレスが緩和されて胃の働きが活発化されたのだろう…と判断し、よく利用する横浜ポルタ自然やへ。ここでちょっと気分的に良くなった私は、「サーロインステーキ&カキフライ盛り合わせ定食」の御飯を大盛りにしてもらい、中ジョッキのピールを追加した。心身ともにちょっと満足! 気分が大きくなってきた私は、「ドラゴンボール」のストーリーブックとアニメストーリーブックをまとめ買いし、これで本当に完全版が完全に揃った。それから諸々の買い物をして、帰途についた。

帰宅して、急いで洗濯をする。特に急いで洗濯する必要があるのか…と言われると「???」なのだが、平日は多忙のため、洗濯の出来る時間にちゃんと洗濯しておかないと、汚れ物が貯まってしまうのである。

このところ、毎日気候の変化が激しく、一日のうちの変化も激しい。どんな服を着て家を出ればよいのか…と悩むことが多い。寒くなることを予想して長袖を着れば、昼は暑くてたまらない…とか、その逆に、熱くなることを予想して半袖で出掛けたら、一日中寒かった…とか。体調を崩しやすくなる時期が訪れたのだろう。やれやれ…。


10月18日(火)

昨日は、文京学院大学「フィールドワーク論」担当のみで仕事は終わり。それも13:10からなので、朝は比較的ゆっくりすることが出来た。が、大学に着いてすぐ、講師室担当職員から「あの、来週の講義なんですが、学園祭の片づけで “お休み” になります」という事実を知らされる。そう言えば、学年歴にそんなことが書かれていたような…。「ってことは、私の講義って、隔週開講状態?」と、またもや前回同様に「では、続きは来週に…」とはいかないことを知る。それで、講義内容を多少変更するため、講義用プリントの印刷をする。そして、文献資料と素材資料の説明を絡めつつ、フィールドワークの目的を(キリの良いところまで)話し、講義終了。その後、先週水曜日の醜態時にお世話になった人と第1回(?)補填。新宿で待ち合わせ時間を過ごしている間、「今日は絶対に酔ってはいけない!」と心に決め、自分を強く持っていたのだが、昨日連れて行ってもらった(?)ダイニングバーは、最初に青菜で作った「悪酔い防止のジュース」が出される気配りぶり! なるほど、それでこの店が選ばれたのかも…と、「酒の失敗は、酒でオーバーライト(上書き)すべし!」という目標は達せられたようだった。その後、ダーツとビリヤードにお付き合いしたが、全敗。特に、ビリヤードは生まれて初めてだったので、まずキューがボールに当たらない…。当たっても見当違いの方向にボールが…という状態だった。まぁ「接待」だと思えばそれで良いのだが…。

それで帰宅したら、新泉社から出版される『社会学的アプローチ―社会の諸相を把握する』という本の見本が届いていた。その本の「はじめに」の部分で

「第6章 問題行動の根源とは何か」では、少年犯罪を例に、行為と行動そして犯罪について整理した後、それらの「問題行動」と「期待される人間像」を対比させながら、問題行動の根源がどこにあるかについて論述される。

という編著者のコメントがあった。この「第6章」というのは、私が執筆担当した箇所である。こういうコメントを読むと、「あぁ、私も社会学者だったんだなぁ…」と実感する。分析手法は『ストレス・スパイラル』と似ているところもあるが(当たり前である! 同一人物が執筆しているのだから…)、文体や考察は『ストレス・スパイラル』とはかなり異なっているため、事情をよく知らない方がこの文章を読んで、一発で私の担当箇所であると気付くことはないだろう。とりあえず、「社会学者」としての仕事はしたつもりである。

そして今日、「日体大伝説」は健在していた。昨日に引き続き、雨であった。今日は日体大深沢キャンパスで1〜2時限目とも4年生の「総合科目B」担当である。教室に入って、開口一番「約束通り、雨を降らせました!」と…。そして、「先週の土曜日、胃カメラを飲んだところ、(中略)、『ストレス・スパイラル』の著者がストレス性胃炎であると診断されました!」と宣言すると、2コマとも教室大爆笑! 「よって、あまり大きな声で話すと、胃がビリビリするので、もしかすると30分くらい話をして今日の講義は終わり!…なんてことも考えられます」と言って講義を開始したのにもかかわらず、気が付けば60分も語っていた。社会科学研究室助手の谷口さんが「あれっ? 先生(=私)、たしか30分くらいで講義をやめると学生に言っていたハズなのに…」と、時計を見ながら心配してくださったそうである。どうも、講義にはいると自分の体調のことを忘れてしまう、悪いクセがある。それで、2コマとも60分以上が語り続けていた…。講義後、数名の学生が私の元に来て、「先生、お大事にしてください!」とか「先週いただいたプリントの半分がまだ解説されていないのですが、いつ教えていただけますか?」などと、私の胃痛を癒すのに十分すぎるほどの素晴らしい時間を過ごすことが出来た。

その後、谷口さんと昼食をとりながら、いろいろな話をした。が谷口さんにも仕事が残っている。私も体調を考えて帰途につかなくてはならない…ということで、1時間ほどで「では、また来週!」ということになった。

帰り、先週水曜日に私の粗相を処理するため自分のタオルを提供してくれた人(昨日の人物)に同じものを買って返すため、横浜のディズニーストアに寄った。提供されたタオルは、ドナルド・ダッグのものだったらしいのだが(この事実も、昨日聞かされてびっくりした!)、ストアで尋ねると「今の時期は、ドナルドのタオルはないんです。デイジーのものならあります」と言われ、それで代用してもらうことにした。情けない…。

話は全く変わるが、千葉ロッテ・マリーンズが31年ぶりリーグ優勝を昨日果たした。31年前の日本シリーズは、私にも記憶がある。セリーグは中日ドラゴンズが優勝。ロッテはまだオリオンズと名乗っており、監督は金田正一。中日の監督は与那嶺要。いずれも読売ジャイアンツのOBが監督を務めており、金田ロッテが日本一になった! その時、金田監督の「巨人と(日本シリーズを)やりたかったなぁ…」というコメントが、今でも強烈な記憶として残っている。これで今年の日本シリーズは、阪神とロッテ! 何だか、ワクワクする!

そして今日は、ヤクルト・スワローズの古田敦也捕手が「選手兼任監督」に就任することが決定した。昨日・今日とで日本のプロ野球も面白くなりそうだ!

台風20号が伊豆諸島に近づいているらしい。明日は三島勤務日…。まだ関東地方に台風被害は出ていないが、明日はどうなるのだろう?


10月19日(水)

台風は本州を逸れ、さらに暴風域もなくなった…と。それで晴天。しかし、夜の地震はちょっと恐かった…。このところ、関東地方の地震が多すぎるように思える。

朝、テレビの台風情報を見ていたら、在来線で三島入りするのがちょっとキツイ時間となり、それで新幹線通勤となった。まぁ、そのほうが体は楽なので、今の私には適切な選択だった…と、自己満足する。

1時限目「日本社会」は、先週の倍の人数(とはいえ6名)が教室にいた。それで、中国語・韓国語・ミャンマー語で “You” と “I” を相手によってどう表現するか、その作業をした上で日本でのタテ社会性について解説しようと思ったのだが…。思った以上に学生たちが盛り上がり…特に、韓国語では韓国人留学生と私との「その使い方は、ちょっと…」的な論争があって、面白かった。さらに、ミャンマー語での表現が私も含め、教室全体を感嘆させた。私も学生も、ものすごく楽しんだ90分であった。

2時限目「社会変動論」では、ついに「韓国における日本大衆文化開放」に関する本格的解説が始まった。今年がどういう年なのか、日韓国民の温度差は…などという話の他にアニメの話に時間を割きすぎ、最後で焦ったが、90分でキチンと講義は片づいた。

先週、『補強版ストレス・スパイラル』を仲の良い教員に差し上げたのだが、そのお礼に「アロマキャンドル」と「マカロン」を昼休みにいただいた。嬉しい限りである。3時限目が空きになるので、そのアロマの香りを(火をつけずに)楽しみ、リラックスする。

4時限目「人間と社会U」では、「問題行動の根源」として「罪」と「アノミー」を絡めて解説する…と書くと、いとも簡単に説明が済んだように思われるかもしれないが、毎年(毎回?)このテーマを解説する時には、かなりの注意を払わなくてはならず、苦労する。しかし、今回は(受講学生の学年が高いこともあって)何とかなったようである。

講義終了後、講師室に戻ると、マカロンをくれた例の教員が、学生の手相を見ていた。私にも「見ましょうか?」と声をかけてきてくれたので、「お願いします」と手を差し出した。すると…語られた私の現在と過去が、すべてドンピシャリ! 私の人生を見透かされたような気がしたのだが、将来についても簡単なコメントが出て、「どうしたらよいのやら…」と焦る私。講師室で、大きな声でやりとりをしていたから、私の(知られないでよい)人生をどれだけの教員がしってしまったことだろう? まぁ、合わせる顔がなくなるような恥ずかしい人生ではないと自負しているのだが…。

帰りも新幹線利用。今の私の体調を考えると、在来線はキツイ。帰宅後、また携帯電話が使用できなくなった。「そういえば、エリアチェック機の置き空き期間が残っていたような…」ということを思い出し、受け取りと「きっとまた、うちの近辺だけ使用不可なんだ!」という確認のため(東神奈川駅では使用できたのだ!)、横浜駅前のボーダフォンショップに行く。そして、事情を話してエリアチェック機のレンタルを受ける。そして…「そのエリアチェック機も私の端末も、自宅周辺では電話が受けられない」という状況を電話でサービスセンターに伝えた。しかし、その後、エリアチェック機は何度電話しても着信可能となり、私の端末は…と言えば、動作不安定。電波の影響もあるのだが(我が家の周辺で使えないだけなのだが)、もう修理に出したほうが良いと思われてきた。

明日、ボーダフォンショップに行って、修理依頼するか…。


10月20日(木)

先週は私の体が “とんでもないこと” になって午後を全休講したが、今日は “ほとんど” いつもと変わらない状態で講義にのぞめたように思う。

1時限目の日本大学医学部附属看護専門学校「社会学」は、学生の1人が途中で歯科通院のために中座するということだったので、予定してペースをちょっと遅めにして、結論を次回述べるように時間を気にせずに講義していたら、「今日の講義は、ちょっと早めに終わらせるために、新しいプリントを用意しました!」と講義開始時に宣言した私の計画が見事に崩れ(決して、例の学生のせいはない! 私の悪いクセが出ただけである)、結局チャイムが鳴るまで話し続けていた。「…ということは、健康に戻りつつあるということではないか?」と、心の中で喜びをかみしめていた私であった。

その後、急いで通信教育部と法学部へ向かう必要があったのだが、途中で水道橋のボーダフォンショップに立ち寄る。そして、昨日のエリアチェック機の話をし、「電波状態が悪いと、私の携帯端末の具合も悪くなるようなのですが…」と対応策を教えてもらうことにした。すると、「お客様の携帯電話は、ネットワーク設定モードが “自動” になっているんですね。通常はこれでよいのですが、日本でのみ使用…という時は手動で “3G” に設定していただいたほうが、動作が安定しますよ!」という新しい知識を得た。要するに、海外に行く時には “自動” や “GSM” にし、日本では3Gのまま…というほうが良いらしい。ちなみに、結論から言うと、まだ我が家の近辺では電波状態が良くないので、送受信的には意味がない。が、動作はたしかに安定していた。「しばらく様子を見て、それから修理をお考えになったほうが…」とショップの店員さん…。冷静だ!

3時限目の通信教育部「社会学」は前回休講しているため、先々週の復習が不可欠となるのだが、それよりもっと深刻な問題が…。講義で配布するプリントを用意してなかったのである! しかし、偶然にもバッグに原稿が入っていたため、急いで印刷して事なきを得る。その間に、教務課の職員の方々からお見舞いの言葉をいただく。そして、何とか講義90分をクリア。ホッとする。

そして、ちょっと講師室で休んで法学部へ移動。大学内の書店で『社会学的アプローチ―社会の諸相を把握する』の売れ行きを尋ねると、おおむね好評だとか。ただ、全員がまだ購入しているようには思えないのと、前回の休講で木・金の両クラスの足並みが揃ったのと…で、今日(今週)の講義は今まで語ってきたことと、今後語ることをまとめるための90分とした。今日のクラスでは、ほぼ好感触。

そうそう、今朝、パソコンを起ち上げたら、ファイアーウォール&ウィルス駆除ソフトの自動アップデート機能がおかしくなっていた。IDとパスワードが認識されないのである。それで帰宅後、サポートセンターに連絡し、明日メールで回答してもらうことにしたのだが、電話を切った後、すんなり問題が解決していた。はてな?

最近、携帯端末にアプリケーションに…と、メカニカルなストレスが貯まりすぎる。


10月21日(金)

今朝は、パッチリ目が覚めた。朝食をとる時間的余裕もタップリだった…のだが、なぜか「おい、朝食は日体大で食べたほうがいいぞ!」という声が聞こえるような “妙な虫の知らせ” があり、いつもより30分も早く家を出て、東神奈川から横浜線に乗った。長津田で田園都市線に乗り換えようと思ったところ、改札前に黒山の人だかり…。どうやら、田園都市線は停電で運転再開の見通しがたっていないらしい。それで、長津田からタクシーで日体大を目指した。かかったタクシー料金、1620円! これは、横浜から三島までの片道運賃と同額である。

タクシーに乗っている最中、ラジオの情報とタクシー無線で、田奈あたりの変電所が火災を起こし、田園都市線は渋谷とあざみ野で折り返し運転をしているということが判明した。「こりゃ、絶対に大学に来られない教員と学生が続出するな…」という私の予想通り、タクシーを日体大正門前で降り、キャンパスに足を踏み入れると、いつもと違う寂しい光景…。普段なら朝練でにぎやかな感じで、さらに職員も1人しかいない状態であった。

講義開始時間前、学部長伝達で「田園都市線遅延で学生の学習進度に差別があってはならない」というような内容の文書が発表されたのだが…。9時、教室に入ると、いつもは50名近く集まっている教室に20名程度しかいない…。それで、課題提出用紙を配布して、「今日のこの状態では講義が出来ないので、課題を来週の講義で提出することで、講義が成立したことにします」と告示し、遅刻者は教員控室に用紙を取りに来るよう伝言を残して教室を去った。そして、続々と用紙を受け取りに来る学生たち…。

3時限目と4時限目は、講義をしようと思えば出来たのだが、1時限目の学生と足並みを揃えるため、課題を教室で作成してもらい、それを提出してもらって講義成立とした。用意していたプリントは来週使用すれば良いのだが、田園都市線の事故で意気込みは空振りに終わった。

が、日本大学法学部に早めの移動が出来たことと、体力を温存できた…ということを考えれば、不幸中の幸いとも言える。

そして、18時からの法学部「社会学」は、昨日と同じプリントを使用して、金曜日バージョンで講義。やはり、木曜日と金曜日は雰囲気が違うのだが、その違いを楽しんでいる私がいる…ということに気付いた。

帰途、「これで家に帰ったら、また携帯電話の電波障害に悩まされるんだろうなぁ…」という思いが募る。そして、今もなおエリアチェック機も私の端末も電波を捕らえてはくれない。


10月22日(土)

相変わらず、我がボーダフォン携帯端末は3G電波をキャッチしてくれていない、エリアチェック機もしかり。それで午後、エリアチェック機を返却がてら、もう一度「現状説明」をするためにボーダフォンショップへ出向いた。土曜日だというのに、それほど待たされることなく私の順番は回ってきた。そして、「エリアチェック機を使用して電波状況を調べたけれど、やはり我が家周辺では着信できなかったこと」「サービスセンターから送られてきた室内アンテナは使えなかったので、本来なら私が送り返すところだが、こちらで社内便を使って返却して欲しい」ということを告げた。すると、ショップの店員さんがサービスセンターに電話をし始めた。そして、「エリアチェック、お願いします!」と私のこの3ヶ月に亘る抗議を振り出しに戻すような行為に出た。オイオイ、私の抗議は7月から始まっているんだぞ! 今さらエリアチェック依頼しても、電波の理論値で語られるだけじゃないか!? 案の定、私が電話を替わり、住所を告げると「お客様のお住まいの地域の電波状況はは、レベル5…最良好地域です!」と返答された。「そのレベル5地域で3Gが使えないって言ってんだ! まだ分からないのですか?」と喰ってかかる私…。

「いいですか、私の住んでいる町全体が、3G電波のキャッチできない地域であることが、エリアチェック機を使っても確認されたんですよ! なのになぜ “レベル5地域” って言えるんです? 誰か、端末を持って私の家に来たことがあるんですか?」とさらにツッコミを入れる私…。「もう何度も何度も電波障害を調べてくれって、何ヶ月もですよ、お願いしているんですよ。それなのに、ウチの地域は今度の電波品質向上工事の地域にも入っていない…。ちゃんと私の話を担当部署に通しているんですか?」と、もうこれ以上ないくらいの(逃げ場を与えないような)ツッコミをバシバシ入れ続けた。「以前ね、『あなたの携帯電話は、あなたの自宅付近に来ると故障するんじゃないですか?』って、そんな失礼なことまで言われて、まだ契約している私の身にもなってください!」とだめ押し! これでさすがに担当者も驚いたのか、「そんなことを言ったものがいたのですか? 名前は分かりますか? 男でしたか? 女でしたか?」と聞き返してきた。私は通常「男性でした」「女性でした」などと答えるのだが、さすがに今日は「男でしたよ!」と言い捨てた。

それで、ショップ店頭では白紙を用意され、「ここに、具体的な状況と要請を書いてください」と言われ、言葉上は丁寧だが、怒りに満ちた文章を書き上げた。ここまでくるのに、思った以上に時間がかかった。私の受付番号が52。私が「お手数おかけしました」と言って席を立った時の呼び出し番号が78…。

「ド」は怒火のド!
(「ドレミの歌」ふうに! さん、はい!)

その後、怒りのためか空腹感を覚えたが、その前に気分直しのためお気に入りのSheltieで秋冬物の服を買った。20%オフの葉書を持っていったので、その分だけ安くなり、ちょっと気分が晴れ晴れ仕掛けたが、「帰宅すれば、また圏外…」という悔しさはぬぐえなかった。

そして、もう一度、ディズニーストアへ向かった。どうしてもドナルドのタオルを探したかったのである。でも、やはり「今の時期は…」との回答であった。

その後、横浜ポルタへ。今まで入りたかったのに入れなかった一風堂というラーメン店に向かった。今日はあまり人が並んでいなかったので、すぐ中に入れた。ここは博多ラーメンの専門店。面の堅さを選べるのが嬉しい。博多ラーメン…と言えば「バリカタ」か「ハリガネ」だろう…ということで、胃の調子も考えてバリカタで我慢する。博多弁で「バリ」というのは「とても」の意味である。だから「バリカタ」は「とても堅い」という意味である。「ハリガネ」は15秒くらいしか茹でていない麺。その上を行くのが茹で時間2秒程度の「粉落とし」。バリカタより下は、「ふつう」とか「やわらかめ」などということになる。麺の室がよほど良いものでなければ、バリカタは出せない。そして、期待は裏切られることなく、私の胃袋は満たされた。さすが一風堂である。

一旦帰宅した私だが、やはり諦めきれないものがあり、「みなとみらいにディズニーストアがあったよなぁ…」ということで、再び家を出た。どうせ家にいても携帯電話の電波は届かないんだ! なら、そのストレスからも開放され、「もしかしたら…」というささやかな期待も持てる行動に出よう! そう思ったのである。だが、どのストアも「ドナルドのタオルは夏のものでして…」ということで、結局見つけられず。

その後、みなとみらいから歩いて帰ろうと思った。みなとみらいは、ここが横浜であることを忘れさせるような静寂観がある。橋の上で川の水面を眺めている時、ふと「今日って、青葉台で準門下生のすぅさんが飲み会をしているのでは…?」ということを思い出し、携帯にメールを送って “状況確認” をしたのだが、「本当は、こっちに来たいんでしょ?」と押され(推され?)、その会に私が私が参加することになってしまった。2次会からの参加となったが、結果的には終電で帰宅と相成った。でも、かなり楽しませていただいた。初対面の方ばかりなのに、すんなりと私を受け入れてくださった熟女4人の方々に、何だか救われた気分になった。

ひとりで、携帯の電波の届かないテクノストレスを感じないで済んだ上、楽しく飲ませていただいたことに感謝申し上げる。


10月23日(日)

昨日は “まさか” の熟女4人vs.私という飲み会に、それも青葉台(日体大の教え子がアチコチにいた…と、記憶している)で…というシチュエーションも重なり、それはそれで刺激的であった。

帰りの横浜線で、私の目の前に座っていた女性が酩酊に近い状態で、サイフやら何やらを落としても全く目を覚ます気配がないため、女性の隣に座っていた男性(おそらく大学生)に私が目で「そのサイフ、拾ってあげて!」と合図したところ、そのメッセージが伝わったようで、男性はイヤがることなく女性のバッグにサイフを戻していた。が、その男性が降りてしまった後は、誰も彼女のサポートが出来ない状態となった。しかたなく、彼女がサイフを落とせば私が拾い、上着を落とせば拾い…と、終点の東神奈川までハラハラしながら介抱に近いことをしていた。そして、東神奈川に着いた時、彼女はバッグだけ持って降りようとしたのである。上着も、軽く羽織るためのセーターも、サイフも置きっぱなし。それで、私がそれらを急いで掴み、彼女に(痴漢やセクハラと間違われない程度に)抱きかかえさせたのだが、無事に帰れたのだろうか…? そこまで心配する必要はないとは思うが、「先週の私も、電車で帰ったらこんな感じになったんだったんだろうなぁ…」と思うと、他人事では済まなかったのである。名も知らぬ彼女の無事をただただ祈りつつ、帰途についた。

昨夜、2次会からの参加…とは言え、結構飲んだような記憶がある。何しろ、私以外の方々は1次会でかなり盛り上がったらしいので、そのノリに合わせるために猛ダッシュをかけたような…。しかし、みな良い方だったので(何しろ、すぅさんのお友達なので)、酔いが変な方向(要するに、二日酔い)へ行かず、助かった。

8時前に目覚め、群発性頭痛の薬だけ飲んで、またフトンの中。それでも10時半には起床。そして…今日が「参議院神奈川選出議員補欠選挙」の投票日であることを思い出した。午前中にシャワーを浴び、昼食後、携帯電話の電波が届かない我が家にいても…ということで、投票に出掛け、そのまま横浜に出た。まぁ、携帯電話が生活の全てではないが、「入ってくるかもしれない連絡」を受けていないかもしれない…ということを考えると、精神衛生上もよろしくない。

それにしても、今回の電波障害は、期間が長すぎる! あんなに電波の報告をしているのに、どうして…? 大物政治家でも見つけて、ボーダフォンを動かしたい気分である!

本当は、保土ヶ谷に行こうと思って外出したのだが、横須賀線で車両故障があって保土ヶ谷へ行けなくなり、目的地を桜木町に変更。そして、肩のコリをほぐすため、またもやてもみんへ。20分のコースですっかりリフレッシュ! そして、みなとみらいへ今日もまた向かった。みなとみらいは「みなとみらい21」(MM21)というだけあって、21世紀を意識した街作りになっており、現在も開発途上なのだが、自然との調和が取れていて、いわゆるコンクリートジャングルでもアスファルトジャングルでもないので、「気持ちを落ち着かせたい時」や「静かに自分を見つめ直したい時」などによく訪ねている私である。2日連続…というのは珍しいことではないのだが、最近の私には「出来たら明日も…」という感じがする。店も多く、歩きながら、考えながら、買い物も出来る、横浜グッズもたくさん手に入る…という利点もある。さらに、自宅から徒歩圏内でもある。最近、ドナルドのタオルを探している話をしているが、ドナルドの横浜ベイスターズ版携帯ストラップをゲット! これで勘弁してもらうことにした。

その後、見慣れた光景ではあるが、街の風景を何枚もデジカメに収め、マクドナルドでちょっと一休み。そして、ショッピングモールやイベントスポットなどの前を歩きながら、昨日貫徹できなかった「徒歩での帰宅」を実行。かなり歩き回ったので、気分転換にもなった上、なまった体に心地よい刺激を与えることも出来た。

ちなみに(関係のない話だが)、私が生まれてから今日で14141日経ったことになる。上から読んでも14141、下から読んでも…。


10月24日(月)

昨夜、ボーダフォンのカスタマーセンターに再び電話した。全く改善されない電波状況に腹立たしさを覚え、「我が家周辺の電波を管理している基地が正常に機能しているのかどうか、それと電波状況を調査してもらうわけにはいかないのか?」と訴えた。この1週間、我が家周辺の3G携帯電話の電波が届かない状態であることを伝えると、「可能かどうか、21時までにご連絡差し上げます」という回答。仕事の連絡も携帯に入ることがあるので、「検討の結果、(調査は)無理でした」なんて言われたらどうなる私…? 理論上、我が家周辺の電波状態はレベル5(最良)だということで今まで全く取り合ってくれなかったのが、「エリアチェック機をレンタルして、それでもやっぱり電波が届いていないことが判明した!」って証拠が今回はあるので、もしかすると3ヶ月以上に亘る “闘争” にピリオドを打てるのではないか…と、ささやかな期待をしたのである。無理だったら…怒るぞ! いや、怒るだけでは済まない。それで…結果だが、「調査可能です。が、お時間を2〜3週間いただきたいのです」という回答が…。2〜3週間だとぉ? 「2〜3時間の間違いでは?」と思ったが、間違いではないらしい。「その間に電波状況が改善されたり、あるいはずっと使用できなかったりするわけですよね。我が家の周囲300m…」と声を振り絞って返答すると、「はい、ご理解いただけますでしょうか?」と、たたみかけてくる。ここで「イヤです!」とも言えないし、「わかりました」と答えて電話を切った。脱力感だけが残った。

ところが…である。昨夜22時半過ぎに、大量(?)のメールが続々携帯電話に届いた。「もしや…」という私の勘は大当たり! ネットワークを携帯端末が認識しているのである。もしかすると、ボーダフォンのほうで基地局の確認をすぐにしてくれたのかもしれない。あるいは、単にいつものように “気紛れ“ な電波復活を遂げただけなのかも…。それとも「コイツ(=私)うるさいから、早く何とかしとけ!」ということになったのか…。真偽のほどは定かではないが、とりあえず昨夜のウチにネットワークへのアクセスは復活した。いつまた “落ちる” か知らないが、こんなにサクサク私の携帯電話が作動するのは、実に1週間ぶりのことである。「自宅で携帯電話が使える」のは当たり前のことなのに、その当たり前がこんなに嬉しいなんて…!?

さて、今日は何と9時からの日本大学医学部附属看護専門学校の講義のみで「ノルマ達成」となる、珍しい日である。そこで、久々にヘアカットの予約を入れておいた。看護学生は、私の講義のノリについてこれるようになってきたのか、それともノリに合わせてくれているのかわからないが、とにかく以前に比べて受講中の雰囲気は全体的に良くなってきた。私が張り切りすぎるくらいの、そんな雰囲気が教室に流れるようになったのである。特に今日は、コミュニケーションの前提条件を理解するために「フィードバック」と「単純接触の効果」を取り上げ、具体例として「恋愛」を紹介したので、興味が深まったのだろう。私も時間を忘れて余談に走るものの、「今日はこれで仕事終了! 良い仕事をしないと…」という緊張感の中で、とにかく頑張ってみた。

講義終了後、バスで池袋駅に戻り、湘南新宿ラインで藤沢に出た。そして、13時前にヘアカット開始! 久々に髪をいじっていただいたが、「やはり…、まだ髪質が元に戻っていないですね。ストレスとか病気とか、そういうことが髪に “かなり” ダメージを与えるんです」と、前回にも増して、かなり自分の状況(情況)改善が為されていないことが頭髪でバレバレとなった次第。「とりあえず、以前お渡ししたトリートメント剤の効果で、この程度(のヒドさ)で落ち着いていますが、枝毛もひどいし、髪のまとまりもコシも今ひとつ…」なんだとか。でも、ヘアカットで頭がスッキリした。それにしても、この白髪の多さ…。先日、恩師から「老けたね!」というような内容のお言葉をいただいたが、たしかにその通りである。

帰途、服用中の薬の効きすぎで、横浜で東海道線を降り損ないそうになったが、ギリギリセーフ! 買い物をして帰途についた。

昨夜遅くに回復した携帯電話の電波は、今も正常に私の携帯端末が認識してくれている。「いつ、また(電波が)落ちるのか…」という不安はぬぐい去れなかったが、本日夕方「基地局の一部の機器に劣化が見つかったので、昨夜のうちに復旧させていただきました」という連絡が…。とりあえず、携帯電話のテクノストレスからは解放されたらしい。


10月25日(火)

日体大伝説、遂に終焉! 髪を切ったのが功を奏したわけではないが、遂に世田谷キャンパス出講の火曜日に晴れた! 秋晴れのスッキリした一日だった。

しかし、昨夜は悪夢を見た上眠りが浅かったため、1時限目からナチュラルハイ状態! かえって、そのほうが学生ウケが良かったような気がする…。1〜2時限目とも大いに(?)盛り上がり、そのまま講義終了。

講義終了後、桜新町駅まで徒歩で向かい、昼食をとった後、田園都市線・半蔵門線で表参道へ出た。そして、キディランドでお買い物(内容は、今はちょっと言えない…)。とりあえず、目的のものはすべて入手できた。それにしても…平日の昼間だからか、店内には外国人観光客の多いこと、多いこと…。やはり、日本のキャラクターグッズは世界的に注目されているのだろうか…?

話はちょっと戻るが、今日の日体大での講義は、「5W1H」「絶対と相対」などをテーマに、「価値の画一化」を避ける必要性を解説した。その際、例のボーダフォン騒動を紹介した。私が日曜日にカスタマーセンターにクレームをつけたところ、昨日になって「昨夜のうちに電波中継基地を調べてみたところ、機器に腐食ありまして…。お客様のご指摘がなければ、この先も見落としていたところでした」という発言から、「この企業は、自分たちの今までの環境・経験・価値観にとらわれて、実態調査を怠って、結果的に中継基地を腐食させてしまったわけで…」と愚痴とも思えるような解説を加える。

が、私がこれだけクレームをつけ続けたのは、それでも私はボーダフォンを使い続けたいからなのである! もしボーダフォンに愛着がなければ、すぐ業者を変えれば済むだけの話だったのである。しかし、3ヶ月にも亘った闘争は、あっけない幕切れとなった。ちょっと物足りないような気がした。


10月26日(水)

日本シリーズは、千葉ロッテが4連勝で、31年ぶりの日本一!

さて、今日は日本大学国際関係学部の出講日である。朝はスカッと晴れ渡っていたのだが、午後になって雨雲が広がり、肌寒さを感じるようになった。朝6:13に横浜駅を発つ東海道線の沼津行きのグリーン車に乗り込み、三島まで乗り換え無しで向かった私であったが、8時過ぎに大学について講義用プリントを印刷している最中に、「あれっ? どこまで講義を展開したんだったっけ?」と、すっかり惚けてしまった私である。

午前中のスカッとしている間、1時限目「日本社会」では日本のタテ社会性を語り、2時限目「社会変動論」では韓国における「日本大衆文化開放」がなぜ段階的に行われていたのかを、テーゼ、アンチテーゼ、アウフヘーベン、ジンテーゼの弁証法的概念を用いつつ、解説する。

そして昼休み、講師室でまた手相を見ていただいた。先週と今週の間にあった私の心境の変化を、見事なまでに当てられてしまった私…。そして、4時限目までの空き時間、守衛さんに自転車を借りて郵便局に行き、小包を送る。そして大学へ戻る…。徒歩よりも自転車のほうが楽なのはわかっているが、それにしても…徒歩より5分の1程度の時間で往復できるあたり、やはり自転車は有り難い。

4時限目「人間と社会U」では、他人志向と同調行動に見られる問題行動性を分析した。リースマン理論を解説する時は、人口曲線と経済構造の関連性を最初に解説する必要があるので、かなり緊張する。が、何とか無事に終了! が、実は、今朝印刷したプリントは、後期1回目の講義で配布済みであったことが判明! 仕方がないので、刷ったプリントは持ち帰り、他学部で使用することにした。

すべての講義終了後、17時まで国際社会学入門のレポート返却のために講師室に残らなくてはならないことを手相を見てくれる先生に話したところ、「だったら、5時限目が終わるまで待っていてください。一緒に帰りましょう。17時まで待つのと、17:50まで待つのと、たいして変わらないですよね?」ということで、帰途、ご一緒させていただいた。

新横浜に新幹線が到着した際、雨が降っているのがわかった。あぁ、やっぱり雨が降ったか…。

夜、日体大から連絡があり、「次年度はキャンパスの再開発の関係で講義時間帯と担当科目数の変更がある」ということを知らされた。私は現在、社会学3コマと総合科目Bを2コマ、それぞれ後期に担当しているが、次年度は総合科目Bは変動無しだが社会学は1コマになるらしい。おまけに講義キャンパスと担当時間の変更…。即答できない旨を伝え、電話を切ったが、最近は大学の講義が縮小傾向にあり、もろに生活状況に関わってくるので、切ない想いがするばかりである。


10月27日(木)

朝から昼過ぎまで、雨が降っていた。雨降って地固まる…というが、昼過ぎには雨のことをすっかり忘れさせるような青空が広がっていた。「雨降って、地固まって、晴れ渡る…そんな風に私の人生も過ぎていけばいいのに」と、ふと思った。

今日は13時からの日本大学通信教育部「社会学」の前に、新泉社に立ち寄り、『社会学的アプローチ―社会の諸相を把握する』を著者割で3冊、購入した。10冊以上注文すれば送料無料だというのだが、今はそんなに手元に残す必要もないし、日大の近所に出版社があるため、自ら出向いた次第である。

通信教育部「社会学」では今日、如何に我々が情報を利用し、操作されているか…という循環過程について語った。実際に学生を騙し(?)ながら、「ほら、情報に操作されたでしょ?」などと講義内容を実験しながら理解させた次第である。

その後、法学部へすぐ移動し、16:20からの講義の準備をした。今日からいよいよ『社会学的アプローチ』を使用するため、ちょっと緊張気味。もちろん、最初は自分の執筆した部分からの解説である。が、私の書いた章だけで、4週間は講義できるのである。だが、今日は予定通りに講義が展開されて、予想以上にスムーズに解説が進み、チャイムの鳴る20分前には語る内容のすべてを語り終えていた。社会学的に書いた文章を使うと、こうも講義が楽なのか…と、実感する。

今夜は時間指定の宅配便が届くため、講義後に休む間もなく帰途に就いた。そして、宅配便が届く前に夕飯を済ませ、ひたすら荷物を待った。指定時間が20〜22時ということで、「じゃあ、ちょっとシャワーでも浴びて待つことにするか!」というワケにはいかないのである。シャワーの最中に荷物が届くこともあるだろうし…と、その待ち時間を利用して、このサイトを更新している私である。

それにしても、今日は携帯電話にたくさんのメールが届いた。友人、門下生、鉄道ダイヤ情報、天気予報などなど。私を気遣ってくれている人がいることに感謝する。

今日の更新はこれで終えるが、きっと更新後に荷物が届き、シャワーも浴び終えていることだろう。


10月29日(土)

述べ忘れていたが、門下生のサイトSplinter of the Sunと相互リンクが完成した。

昨日の朝は、いつもよりも1時間ほど早起きした。先週の金曜日は田園都市線遅延で、日体大横浜健志台キャンパスでの講義がまともに出来なかったのと、タクシー代でエライ出費がかさんでしまったので、「万が一に備えて」ということでいつもより1時間ほど早い横浜線に乗った。その結果。青葉台には7時半に到着…。バスに乗り換えて日体大に向かった。「講師室に今日一番で教員控室に入るのは、おそらく私だろう!」と思いきや…。やはり、同じ考えを持たれる教員がいるということか。

1・3・4時限目の「社会学」は、次週「日体フェスティバル」という学園祭のために休校となるため、キリの良いところまでで話を止めた。「社会(学)とは何か?」という、この講義で最も基本的かつ最重要な部分を講義したのだが、余計な話はあまりせずにシッカリ学生に緊張感を与えつつ話を進めていったので、50分程度で本編が終了してしまった。その後、学生に毎回させている作業(リアクションペーパー)も5〜10分で終了してしまったため、空き時間の増えること、増えること…。

日体大での講義終了後、4時限目の受講学生の1人と途中まで電車で話をしながら移動した。そして、私は日本大学法学部を目指した。木曜日と講義内容は同じなのだが、例によってノリが違うため、講義の準備をしていると要らぬ緊張を強いられるため、教員控室で韓国のアニメCATV局のサイトにアクセスし、三島での講義の資料を作成していた私…。さらに、今日も『社会学的アプローチ』を使用するため、緊張度合いは増すばかり。もちろん木曜日同様、自分の執筆した部分からの解説である。昨日も予定通りに講義が展開されて、予想以上にスムーズに解説が進んだが、木曜日で大盛り上がりしたネタを語っても「シ〜ン」という有様。実は昨日、私の仲間3名が “モグリ” で受講していたのだが、「何でみんな、笑わないんですかねぇ…。我々はツボにハマって大受けでしたよ!」と不思議がっていた。その3名とノルブネ水道橋店で会食。韓国料理店であることもあって、気分が盛り上がる。

が、帰途、渋谷から東急東横線0:03発の元町・中華街行きの急行電車に乗って横浜に出て、タクシーで帰ろうと思っていたところ、「多摩川駅で人身事故がありました関係で、東横線全電車、運転を見合わせております。振替輸送をご希望の方は…」とアナウンスが入っていたが、既に終電となった鉄道もあるだろうに、何が振替輸送だ!…と、心の中で怒鳴り散らしていた私…。結局、20分遅れで電車が出発したが、多摩川駅に到着したところで「この電車、これより各駅停車となります。各停の元町・中華街行きになります」と車内アナウンスが入る。「じゃあ、反町も停まるってことか!」と、タクシー代が浮くことに喜びを覚えた私…。不幸中の幸いである。

さて今日は、知人と昼食をとったのだが、先日初めて入店してお気に入りとなった横浜ポルタ一風堂でラーメンを食した。土曜日のために定食サービスはなかったが、ラーメン(もちろん、麺はバリカタ!)と明太子ごはんを注文。久々に、満腹感を覚えた。その後、相鉄ジョイナスでコーヒーを飲み、新横浜に移動する。

新幹線ホームで知人を見送った後、急いで移動して今井医院へ。やはり、不整脈…。ストレス性胃炎も良くならない…。さらに、他の医院で処方された薬との相性が問題となり、今後の治療方針をドクター今井と話し合う。そして帰り際、ドクター今井から「レバーを食べなよ! レバーがいいよ!」と言われたので、反町駅近くの中華料理店でレバニラ定食を食した。まだ昼食のラーメンがお腹に残っていたが、何とか食べきった。で、値段が700円と書かれてあったので700円ちょうどを用意してレジに向かうと、「735円です」と消費税をプラスされてしまった…。それで、「すいません、5235円でお願いします」と言いながらお金を渡すと、お釣りは3500円…。「おやぁ?」と思いつつ、店を出て冷静に計算…。「おいっ! 釣り銭が1000円足りないじゃん!」ということで「お釣り、いくら渡してくれました?」と店員に聞くと、「4500円です」と…。でも、私のサイフには千円札が3枚しかない…。それでサイフの中身を全て見せるが、要領を得ない。彼ら店員は中国人であった。日本語をよく理解しないのである。それで、何度も(5分くらい?)状況を説明して、足りない1000円を取り戻す。

その後、近所の24時間営業になったスーパーで買い物。このスーパー、24時間営業にした途端に、店員(バイト)の質(態度)が悪くなり、出来れば利用したくないのだが、雨がザーザー降っていたこともあり、やむを得ず利用した。が、やはり…である。店員4人がレジを担当していたところ、レジ待ち客の列がどんどん長くなり、それで主任級の店員がバイトの男(大学生風)に「○○く〜ん、5番レジに入って!」と声をかけたが、彼は返事もせず、買い物用のカゴの整理を黙々と続け、指定されたレジとは違う場所にポジショニングしたのが声をかけられてから5分後…。そして主任級の店員から「7番じゃなくて、5番!」と言われても返事をせず、チンタラチンタラと5番レジに移動…。見ていて腹立たしいこと、この上ない! 自分の心に余裕がないからか、今日は反町で2度もイヤな想いをさせられてしまった。

バイトといえども、金をもらう以上は店員としての資質と責任を問われる。そんなバイトを雇ったほうにも責任はあるのだろうが、何とも無気力なバイトの姿に、「やっぱり、出来るだけこの店を利用するのはやめよう」という思いが強くなったことは言うまでもない。


10月31日(月)

また2日分の更新である。

昨日の午前中は、ちょっとした腹痛で早起きし、そのまま月曜日の講義の準備をして過ごした。そして、午後になって、みなとみらいへ向かった。その前に、横浜ポルタ新星堂フジ子・ヘミングのCDを購入した。彼女のピアノ演奏は、魂がこもっていて、聴くものを圧倒する。かと思えば、優しく包み込む…(テレビドラマで菅野美穂がフジ子役をやっていたのを思い出す)。私の部屋にあるミニコンポの、それもちゃちなスピーカーからでも、彼女の魂が伝わってきた。心にポッカリと穴が開いた状態の私には、フジ子・ヘミングのピアノが、ものすごく心にしみる…と思って購入したのである。

CD購入後、横浜駅東口からシーバス(船)に乗って、海風に吹かれながら、色々なことを考えたり、何も考えずに、あるいは私自身が風になったりして、気持ちを落ち着かせた。そして、みなとみらい(1区間)で下船し、川沿いをゆっくり歩きながらランドマークタワーに行き、書店で “例の” 新刊本を見つけた。みなとみらいのその書店で、「ドラゴンボール」の英語版を見つけたが、セリフが俗語(スパニッシュ系英語?)だらけで(なにしろ、「ドラゴンボール」は感嘆詞が多すぎ!)、さらに、ジェントルマンに変身したウーロンに一目惚れしてしまったブルマが胸のサイズを聞かれて「85」と言うところが「34−C」と欧米の下着サイズに変えられているあたり、「う〜ん、文化の違いだなぁ…」と思ってしまう。でも、筋斗雲は「Kinto’un」のまま…。訳しようがないからなぁ…。

その後、偶然にもフジ子・ヘミングのコンサートに行ってきた中華武勇伝之以食会友のメンバーのうちの2人が、夕方に私と合流してくれた。予定では18時半頃…という連絡があったのだが、それより1時間も早く連絡が来た。いつでも連絡を受けられるように、いつでも移動できるように…と、みなとみらいで待機していた私。

みなとみらいの風に吹かれてきて、二人の友人の姿を見つけて、笑顔になれた。二人からの「元気玉」(ドラゴンボールか!?)が強かったということではないだろうか…。

今は、自分が「風になる」ことが心地よい。風でいさせてほしい…と心から思う。毎週末、みなとみらいに出掛ける理由の1つである。ある時は海風になり、ある時は木々をそよそよと揺らす微風でいい…。でも、風になっている間は、何か希望が持てるような気がする。風になれば、どこにでも飛んで行ける…。

そして昨夜、遅くまでスペシャル熨斗(のし)を作成していて、今日は完全に寝不足状態であった。熨斗が出来たのが2時半過ぎで、手直しが済んだのが3時過ぎ…それでフトンに入れたのが3時半で、起床が5時半過ぎ…。若い頃ならこれで済んだのだが、今はそうもいかない。でも、なぜか今朝は元気がみなぎっていた。「元気玉」のおかげか? はたまた…?

予定していた湘南新宿ラインよりも2本も速い電車に乗れてしまったので、日本大学医学部附属看護専門学校には8時頃に着いてしまった。今日は実験演習を学生にさせるだけなので、予習が要らない。そこで、パソコンを借りて、来週の講義の資料を作成した。そして9時…実験演習スタート! 予定通りには進まなかったが、目的は達せられたと思われる。

実は今度の水曜日、帝京高等看護学院での私の最後の門下生たちが佐藤先生と私とを囲んで会食の機会を設けてくれることとなった。そこに日大看護の学生も呼びたい…と1年生の担任にメールしたところ、学校からの許可がおり、それで今日の講義の最後に参加者を募ってみた。が、今日の明後日…という状況では1人の参加希望者もないだろうとおもっていたところ、4名の参加希望者が現れ、ホッとする。もっとも、日大看護側は「もっと参加すると思っていたのですが…」との予想だったとか。まぁ、私としては救われたような気がした。

その後、急いで文京学院大学に移動した。印刷機が使い放題状態だったので、3回分の講義用の印刷をする。印刷できる時にしておかないと…と思ったのである。13:10となり、チャイムが鳴り、いつものE304教室に移動したところ、教室内の学生に落ち着きがなく、廊下に出ようとしている者も…。教室の窓側で改装工事が始まってしまったのである。「隣の人の声も聞こえないんです!」という彼女たちのクレームから、教務グループへ向かって、事情を説明した。すると、「ちょっと大きな教室ですが、E208という教室が開いていますので、しばらくこちらの教室で講義をお願いします」ということになった。これでタイムロスをした上、今月は隔週講義状態のため、復習をしながらゆっくり講義を進めていくことにした。無理なく無駄なく不安なく…ということで講義をするほうも聞く方も楽なのだろうが、なかなかフィールドワークの本質に入れない。まぁ、具体例が私のフィールドワーク体験に基づくものなので、それで良しとしよう。

帰途、文京学院大学からふじみ野駅へ行くスクールバスの中で私は完全に “落ちて” しまった。駅に着いたのも気付かぬほど、意識不明状態となっていたのである。が、無事に下車し、何喰わぬ顔で駅へ急いだ。

帰途、凝りもせずまた一風堂でラーメンを食してきた。今日はバリカタよりも堅いハリガネを注文! なかなかいける。ちゃんと明太子ごはんもつけて、お腹いっぱいにして帰宅した。このところ、食欲は以前同様に戻ってきた。「いいぞ! この調子で健康を取り戻せ!」と自分に言い聞かせつつ、明日の講義の準備をしている私である。


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