2013年10月のぼやき



10月1日(火)

いつの間にか、衣替えの時期に…。

幼稚園に預けておく “お着替え” も、中身を入れ替えなくてはならない…ということを、昨日になって思い出した我ら夫婦。そこで、国際関係学部の講義を終えてた後、新横浜で息子の長袖Tシャツやスパッツを購入して帰った。

それにしても…、どのサイズを購入すればよいのか “かなり” 迷う。子どもの成長は速く、今ちょうど合うようなサイズの服を買おうものなら、すぐに着られなくなってしまう…。1サイズか2サイズ大きいものを選ばなくてはならないのだが、果たしてどちらにすれば良いのか…!?

結局、現在の身長(100cm)より10センチ大きめのサイズのものを購入することにした。

今日は深夜から雨が降り続け、早朝に家を出た時にも傘が必要だった。市ヶ尾から東京・河口湖号で御殿場に向かい、御殿場線に乗り換えると雨脚が強まりはじめ、東海道線で片浜に到着した時には20mm/hの雨に変わっていた。

なのに、沼津市立看護専門学校に到着してすぐ、雨が止み、晴れ間が…!?

2時限目「文化人類学」は、月が変わってテーマも変わり、いよいよ最後の解説内容に…。今週と来週は「日本(人)と文化」について語る予定なのだが、2時間で語れる内容は当然限られてくる。そこで、今日は昨今耳にする機会が多い「絆」という言葉から、日本社会を構成する仲間意識の源を、「愛」「和合」「共感性」の観点から解説し、それらが看護にとって如何に大切であるのかを学生たちに伝えることにした。

講義後、講師室を借りてお弁当を食し、学校で呼んでいただいたタクシーに乗って片浜駅に戻った。が、帰りに乗る予定のさんさんぬまづ・新宿号までにはかなりの時間が…。とりあえず、駅前で買い物などしながら時間を潰そうと思ったのだが、それでも時間が余る。

おまけに、雨がまた降ってきて…。

そこで、かねてより乗ってみたいと思っていたミューバスで富士急沼津営業所の近くまで行くことにした。運転手さんに営業所近くのバス停はどこか尋ねたところ、沼津市立病院か北消防署で下車することを勧められた。都合良く、市立病院へ大回りする系統に乗ったので、それなりに時間は潰せたが…。

明日も、雨に要注意の一日になるらしい。それより、台風の動きが気になるところ。週末は、特に…。


10月2日(水)

横浜は、朝から雨…というより、風の強さがキツかった。

今朝は私が息子を幼稚園に連れて行くことにしたが、バス停に向かうまでが困難で…。息子の通う幼稚園では「傘禁止」というルールがあって、雨の日はレインコート着用で傘をささずに通園しなくてはならない。とりあえずバス停までは私の傘に息子を入れて歩いたが、風が強くてレインコートのフードが何度も外れ、頭や顔が濡れてしまう有様…。

おまけに、雨で道路が渋滞していたらしく、バスが来ない…。かなり遅れてバスがやって来たが、車内は混み混み…。おそらく次のバスがすぐに来ると判断した私は、「次の(バス)に乗ろうか?」と息子に促すが、一刻も早くバスに乗りたい息子は「これに乗る!」と譲らず。濡れたレインコードが別のお客さんに触れないよう、バス停2つ分の約3分間ずっと息子をガードした。

ちなみに、我ら親子がバスを降りてすぐ、後ろから車内スカスカのバスが颯爽と通過していった…。やはり、私の判断は正しかったのだ! でも、無理やり次のバスに息子を乗せようものなら、泣き喚かれたことだろう。

幼稚園で息子を先生に引き渡した後、再びバス停に戻るが、バスが来ない…。傘をさしているものの、強い風のために雨が体に吹き付けてきて、デイパックとパソコンのバッグがビショ濡れに…。

そして、やっと来たバスも混み混みで、おまけに道路渋滞のためになかなかバスが先に進まない…。鴨居駅には予定より遅い到着となったが、かなりの余裕を持って移動しているため、焦ることもなく(バッグがビショ濡れだったのは予想外だったが…)、予定通りの新幹線での三島入りとなった。

今日も担当は3時限目「日本社会」と4時限目「日本の社会」の2コマであるが、なるべく早めに大学入りし、念入りに講義内容の確認をする必要があり、10時半ごろに講師室に入ったハズなのにあっと言う間に12時半…。

講義開始20分前に教室に入り、パソコンとオーディオのセッティングに取りかかる。そして、3時限目の開始を待つ。

「日本社会」は、今日からいよいよ日本(人)の特徴的な部分を解説である。まず、前回解説した「絆」について確認し、日本人が「絆」を受容しやすい民族であることを “裏テーマ” にしながら今後の解説が進むことを学生に説明する。

今回から3回連続で「日本(人)的 “愛”」について取り上げることになるのだが、その導入として日本人の心に響くラヴソングの傾向性を実際に6曲(メドレー)を鑑賞して確かめた(これは、もはや恒例行事化しているような…)。そして、西洋の愛と比較しつつ日本(人)の愛の特徴を理解してもらう。

本当は、もっと解説を進めておきたかったのだが、次回の講義が週明けとなるため、講義最初の “復習” のボリュームを減らすため、焦らずゆっくり解説することにした。

4時限目「日本の社会」は、今日も「文化とパーソナリティ論」の基礎的な考え方の解説が続く…。「パーソナリティ」「文化」の概念の解説を具体的に説明するため、今日は「県民性」について語る。祖父江孝男先生の名著『県民性』をもとに考察を進めるとともに、近年の “県民性バラエティ番組” のいい加減さを指摘する。本来的な「県民性」と、“いわゆるバラエティ番組” でいうところの「県民性」の違いを学生たちがわかってくれれば、今日の講義の目的(のほとんど)をクリアしたことになるのだが、はたして…!?

帰りに、LANケーブルやら映像音声ケーブルやらを購入した。実は、ひかりTVのチューナーが “お試し” で送られてきて、2ヶ月は無料で視聴できるというので、とりあえず昨夜テレビにつないでみた。9月中旬にチューナーは送られてきたのだが、「チューナーを9月30日に接続したとしても、9月1日から接続しても、10月末日までが無料期間となります」と説明されたので、「ならば、無料期間を最大限に引き出すには…」と10月1日の接続と相成った。

近年、テレビの視聴環境が激変し過ぎてついて行けないところがあり、機能やメニューがたくさんあって便利なような不便なような、とにかく慣れるのに時間がかかりそうな感じがする。無料お試しの2ヶ月で、どこまで使いこなせるのか…? はたまた、本契約に入ってしまうのか…?


10月3日(木)

今日は、文京学院大学「フィールドワーク論」の2回目。前回ちょっと(?)厳しい話をしたので、今回は一体どのくらいの学生が教室に集まっているのか…という期待と不安を共存させつつ家を出た。

先週と同じ6時過ぎのバスに乗り、鴨居からは横浜線で菊名へ向かおうとしたのだが、バスに乗って運転手さんを見て、「あぁ、今日は電車1本、乗り遅れるなぁ…」という覚悟が出来る。というのも、今朝のバスの運転手さん、以前にもどこかで紹介したと思うのだが、法定速度はキチンと守り、かなり安全運転する人なのである。信号が変わりそうになると、多の運転手さんなら無理してでも前進するところ、この運転手さんは停止の準備に入る。

予想通り、バスが鴨居駅に到着した時に横浜線は出発してしまった…。そして、10分後の横浜線に乗って菊名へ向かい、先週乗った菊名始発の和光市行き急行の停車しているホームへ! しかし…、朝の10分は大きかった。電車の出発3分前に東横線のホームに到着すると、すでに車内には立ち席のお客さんが多数…。

それでも、諦めずに空いている座席を探してみた。そして、諦めないで良かった…と痛感する。

文京学院大学に到着し、講師室で講義用資料の印刷に取りかかる。前回より人数が多いのか? はたまた減ってしまうのか? 枚数の設定で戸惑うが、とりあえずどちらにも対応できるように30枚ほど資料を印刷して教室へ。

9:10の始業チャイムを廊下で聞きながらも、頭の中は人数のことで占拠されていた。教室に入ると、学生は20名ちょっと…。要するに、大した人数の変動がなかったのである。とりあえず、ホッとする。

講義のほうは、今日から「フィールドワークの目的」がテーマ。「この講義の取り扱うのは “社会科学におけるフィールドワーク” である」という大前提を学生たちに認識してもらうことにした。まず、自然科学と社会科学の相違点を説明し、原因と結果が単一的でないがゆえにフィールドワークを行う意義がある…ということを理解してもらうことに終始した。

スクールバスでふじみ野駅に戻り、東武東上線快速で池袋に出た。昨年までは池袋から山手線と中央線を乗り継いで水道橋に向かうことが多かったが、今日は山手線で巣鴨に出て、都営三田線で水道橋を目指した。時短には効果的な移動だったが、運賃は高くつくことになる。時間を取るか? 運賃を取るか? 今日は時間を優先することにした次第。

思ったよりも早めの法学部入りとなった。

3時限目「社会学」は、しばらく「問題行動の根源」がテーマ。今日のテーマは、「行為と行動」である。「行為」「行動」の違いを明らかにすることで「問題行動」の性質を理解しようというのが今回の目的であることを学生に告げ、両者の概念を説明した。

本来「社会学」の講義でこの手の話をするのは4月か5月の初旬あたりが適しているハズなのだが、私は「問題行動」の解説にあわせて時期をずらすことにしている。そのため、法学部では10月前後になってやっと「行為と行動」の解説に入る…というワケである。

帰途、ちょっと思うところがあってららぽーと横浜に寄った。神保町から半蔵門線・田園都市線に乗ったが、電車を市が尾で降り、中山駅行きのバスに乗って適当なバス停で下車した。そこから別のバスに乗り換えてららぽーと横浜に行くつもりだったのに、乗り継ぎがうまく行かなかったので、10分近く歩くことにした…というより、そのバス停から10分程度歩けばららぽーとに着くような位置関係だったのか!?

ららぽーとでは、買い物やら何やらで数時間…。館外に出た時には、すっかり日が暮れていた。そして、暑くも寒くもない陽気…。まだまだ半袖でもいけそうかなぁ…と思った次の瞬間、キンモクセイの香りが…。

もう、キンモクセイの季節か…。


10月5日(土)

昨日は、日本大学の創立記念日。今期の金曜日は日大看護と通信教育部の講義が入っているだけという状態だったので、創立記念日によって全ての講義がお休みになった。

それで、昨日は私が息子の幼稚園の送り迎えをした。世間のお父さん方はあまり子どもの幼稚園にタッチしないらしいのだが、私は積極的にかかわりたいほうである。もちろん、園の運営に口出しするのではない(モンスターペアレントには絶対なりたくない!)。息子が幼稚園のことを楽しそうに話してくれるのを聞いて、少しでもその環境を理解したいという好奇心から…である。

というか、育児そのものに積極的にかかわりたいだけである。

昨日の朝、息子を幼稚園に連れて行くと、幼稚園バスと教室入口に


ご父母の皆様

運動会は

10/6(日)に延期

します。

幼稚園の掲示幼稚園の掲示(アップ)

という掲示があった。そう、実は今日、10月5日は “幼稚園の運動会” が開催される予定だったのである。しかし、昨日の段階で今日が悪天候であることがわかっていたので、予備日(6日)に開催をずらす措置をとったようである。

運動会の前ということで、昨日は半日保育だった。昼前に息子を迎えに行き、一緒に帰る途中、息子が「ほっぺが痛い」と何度か訴えてきた。帰宅して昼食をとり終えた時も何ともなかったのだが、その数分後に息子の左頬がプク〜ンと腫れているのに気づいた。

もしかして、おたふく風邪!? 妻が急いでかかりつけの医院に電話し、息子の様子を伝えていた。片頬だけの腫れということ、熱が出ていないこと、口腔内に原因のある症状も考えられる…ということもあり、医師からは「現時点でおたふく風邪と決めつけることが出来ないので、腫れているところは冷やしまくって、明日の朝になっても頬が腫れていたら通院」という指示を受けた。

そして今朝…、息子の左頬の腫れはそのままだった。通院し、「おたふく風邪の可能性が高い」という診断…。よって、今日から通園停止。とういうことは、明日の運動会には参加できないということである。

この1ヶ月間、息子は運動会の練習を一生懸命に頑張ってきた。園から帰宅しても、お遊戯や鼓笛隊の振付を我ら親子に披露していて、かなり運動会を楽しみにしていたものと思われる。

さらに、私の両親にとっても、孫の運動会を参観するのが初めてということで、おそらく楽しみにしていてくれたことだろう。このような状態になってしまったことを電話で実家に伝えておいた。

私にとっても “人生初” となる息子の運動会参観になるハズだっただけに、ちょっと(かなり?)哀しい…。3日(木)の「ぼやき」で「ちょっと思うところがあってららぽーと横浜に寄った」と述べたが、主な目的は “ヘアカット” だった。運動会には親子参加種目もあるため、「ちょっとでも若く見えるように…」と思ったのだが、変に力が入りすぎてしまったのか…?

それよりも、運動会のお弁当用に…と買い込んだ大量の食材の運命は!?

それにしても、何で我が息子は大事なイベントの前に体調を崩すのか…?

5月末には水疱瘡にかかり、息子の所属するクラスが “出し物” の発表会に出たのに息子は不参加。さらに、プール開きに間に合わなかった。7月に行われた “盆踊り会” の日の昼過ぎ、急に高熱を出した息子…。

運に見放されているのか? そのイベントを忌避しているのか?

いずれにせよ、今は息子の症状が一日でも早く良くなるよう祈るだけである。


10月6日(日)

本当なら、今日は息子が運動会で頑張っている姿を見届けるはずだった。それも、親子3代そろって…。
保冷剤で頬を冷やしつつ、苦い(?)薬を服用する息子
そして現実は、親子3代が我が家に集まって、左頬を腫らしている息子を見守ることに…。

おたふく風邪の場合、腫れた頬をとにかく冷やしまくることくらいしか対応策がないので、金曜日の午後から冷却ジェルシート(ピタッと貼って熱をとる冷却シート)を息子の左頬に貼って貼って貼りまくったが、どうやら息子は冷却シートがあまり好きではないらしく、今日の夕方からは保冷剤をタオルで巻いて使用することにした。

その成果があったのか、左頬は思ったほどひどくならず、もしかすると数日中に腫れがスッカリ引いてしまうのではないかと思えるほどである。あくまでも “希望的観測” の域を超えない考えであるが…。


10月7日(月)

息子は、今日も外出禁止…、とはいえ、幼稚園は昨日の運動会の代休。

月曜日は私が息子を幼稚園に送っていくことが多いのだが、今日は家から直接バスで新横浜駅に向かい、新幹線で三島へ…。神奈川県内の空は “雨が降ってもおかしくないような雲” に覆われていたが、静岡県内に入ると徐々に明るくなってきて、昼前の三島は気温も上がってきた。

国際関係学部には、いつもより少し遅い到着…。しかし、それでも11時には出勤簿に押印しているのだから、かなり時間的余裕はある。のんびり(?)講義用資料の印刷に取りかかり、次回以降の講義用資料の原稿作りに入るが、印刷濃度の設定がうまく行かず、予想外に時間がかかってしまう。早めに大学入りして、よかったということか…。

3時限目「日本社会」は、今日も「日本(人)的 “愛”」について。前回の話の流れを少々時間を掛けて説明した後、ジョン・レノンの『LOVE』を鑑賞し、その歌詞を用いて西洋人的な “愛” について考察し、日本人に特有な「慈悲」「甘え」について解説する。

4時限目「日本の社会」は、今日も「文化とパーソナリティ論」の基礎的な考え方の解説…。最初にイ・オリョン(李御寧)氏の指摘した「縮み志向」について解説し、小テストを実施しする。そして、次回(以降)の講義をより一層理解してもらうために、「ネオテニー」の観点から日本社会を考察する方法について説明してみた。

講義は2コマとも “それなりに” 順調に進んだと思うのだが(かなりの自画自賛!?)、携帯電話の調子が今ひとつ…。何度も何度も電源が勝手に落ちてしまったのである! 帰宅して、携帯電話の具合について妻に話すと、なんと妻の携帯電話も同様の現象を起こしていたという。

我ら夫婦の携帯電話は、息子誕生の3ヶ月後に機種変更して以来ずっと使用しているものである。かれこれ4年ほど使い続けているのである。私の携帯電話の場合、サブディスプレイはほとんど機能せず、作業中に端末がパソコンの如くフリーズすることもある。それに加えて電源が勝手に落ち始めたのである。

機種変更しようにも、最近はスマホばかり勧められるので閉口するだけである。我ら夫婦は “ガラケー派” なので、なかなか満足いく機能の端末に巡り会えない。そのため、同じ端末を4年ずっと使い続けた…というワケである。

その上、携帯電話に電子マネーやら定期券やらいろいろな機能を設定してしまっているので、機種変更するとそれら全ての移行作業が必要となり、甚だ面倒…。

通信速度も遅く、不安定な部分もあるが、もうしばらく今の端末を使い続ける覚悟である。


10月8日(火)

いよいよ、御殿場看護学校の初講! これを以て、今年度担当する全ての講座が開講したことになる。

しかし、御殿場での講義は4時限目…。今日最初の講義は沼津市立看護専門学校の2時限目「文化人類学」である。が、今日最後の仕事が御殿場というともあり、往き帰りとも東京・河口湖号を利用した。

市が尾を7:10に出発したバスは、いつになくスカスカ状態…。いつもなら富士急ハイランドへ向かう若者たちでごった返している車内も今日は、スペイン語で会話している3人組、サラリーマン3名(男女)、横浜市内の知人を訪ねて帰途についているご婦人2名、そして私…という閑散ぶり。

東名高速を最初は順調に走行していたバスも、海老名手前でスローダウン…。そして事故渋滞!? 本来、このバスは御殿場駅8:15到着なのだが、今日は渋滞のおかげで到着が13分遅れた。私が乗り継ごうとしていた御殿場線は、8:29発…。乗り換え時間30秒!?

全力疾走の結果、なんとか間に合った。

東海道線を片浜で降りると、急激な気温上昇と湿度の高さに汗が噴き出る。まるで、8月に戻ってしまったような感じである。この先、冬が来たらこんな陽気は味わえないので、学校まで歩くことにした。

2時限目「文化人類学」は、来週で終講である。つまり、今日はある程度の解説を進めておかなくてはならないのである! テーマは先週に引き続き「日本(人)と文化」なのだが、昨年同様に先週の復習に時間をかけ過ぎてしまい、今日の解説内容である「日本(人)的コミュニケーション」については予定の8割程度のところまでしか語らずに講義を終えることにした。

講義を終え、講師室でお弁当を食し、タクシーで片浜駅に戻り、東海道線と御殿場線を乗り継いで御殿場へ。朝と逆ルートをたどっていることになる。天気予報では、御殿場の気温は沼津市内よりも少々低めということだったが、どうしてどうして、汗ばむような陽気だった。

ほとんど雲に覆われている富士山ただ、昼になって雲が立ちこめてきて、せっかく富士山の雄姿を拝もうと思っていたのに、ほとんど雲に隠れてしまっていた。

久々の御殿場看護学校出講のため、今日は(も?)早めに学校入りするようにした。私の担当する「文化人類学」は15:10開始であるが、その1時間ほど前には学校に到着してしまった!?

講師室に入り、前もって印刷依頼しておいた講義用資料の出来上がりを確認し、その資料をもとに今日の講義で語る内容を何度もチェックした。ただ、念入りに語る内容を考えても、実際には教室の雰囲気で語る内容が変わってしまうことが多いので、ある程度の骨組みだけを作っておき、あとは何とでもなるようにしておいた。

今日は、いつもの初講時と同じく講義の目的や目標、展開方法などをひたすら語り、教室の雰囲気に合わせて講義の展開方法を頭の中でアレンジしてみた。なぜか今日は「この講義を受けることによって何が変わるのか?」などと大風呂敷を広げていた私…。

帰りも、「東京・河口湖号」で市が尾へ戻った。バスの時間までいつものように246号線を歩き、ホームセンターで時間を潰そうとしたのだが、御殿場市内が様変わりしていることを実感した。駅から学校に歩いている時にも「あれっ!?」と思ったのだが、とにかく私の記憶と現実に相違があったのである。飲食店は入れ替わり、いつの間にか量販店まで増えていた。時間を潰すための選択肢が増えたのだが、何となく自分だけ置いてけぼりを喰ったような気分…。

それでも、来週の楽しみを作って帰途に就いたりもする。講義とは別の楽しみも増えてきそうである。


10月10日(木)

今日で、父は80歳…。

昨日、国際関係学部で3時限目「日本社会」と4時限目「日本の社会」の2コマを担当した後、幾つかの用事を済ませるために都内へ移動した。帰宅して、シャワーを浴びて夕飯をとった後、急に全身を疲労感が襲い、同時に激しい睡魔にも襲われ、「ぼやき」の更新のみならず今日の講義の準備も出来ないまま就寝することに…。

今日は、文京学院大学と法学部の出講日である。6時過ぎのバスに乗って鴨居駅に出て、横浜線に “乗り換え時間30秒弱” のところを猛ダッシュで駆け込み乗車する。そして、菊名から東横線・副都心線の和光市行き急行に乗り込んだ。昨年度までと比べて、何と快適な通勤環境になったことか!?

文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は、先週に引き続き「フィールドワークの目的」の解説。特に今日は「テオリア」を中心に、主観や決めつけを捨ててひたすら眺める(観照する、観想する)ことの大切さを語る。

法学部に移動し、お弁当を食し、講義の準備に入る。3時限目「社会学」は、相変わらず「問題行動の根源」がテーマ。今までに語った内容を念入りに復習し、先週の「行為と行動」に関する確認を行うべく、DEENやZARD、FIELD OF VIEWのヒット曲を鑑賞する。そして、「問題行動」の類型を紹介し、「問題行動の根源」の “根源” の部分の解説に入る。

今日の仕事を終え、どのルートを通って帰途に就くかしばし考えた。まだまだ昨日の疲れが完全に抜けきっていないため、乗り換えが楽なルートにするべく、神保町から半蔵門線・田園都市線で長津田に出て、横浜線に乗り換えて鴨居に戻ることにした。

電車が鷺沼を出発して横浜市内に入った頃、空をねずみ色の雲が覆い始めた。すぐに雨が降ることはないとは思ったが、「…ということは、明日は雨か!?」という不安が襲ってきた。

気になって天気予報を確認すると…、明日の未明には雨が降るとのこと。出勤時には上がっているのだろうか…?


10月11日(金)

昨夜、「ぼやき」を更新した後で雨が降り始め、未明まで雨は降り続けた。家を出る前に雨は上がったが、雨だけでなく気温も湿度も上がり、10月中旬になろうかというのに半袖のワイシャツでも汗をかく有様。

さて、今日は約1ヶ月ぶりに日大看護へ出講。気合いが入りすぎたのか、今朝は予定よりも早く目が覚めた。

文京学院大学への出講時と同様、日大看護へも東横線・副都心線に乗るようになったが、先月は東白楽でバスから電車に乗り継ぐ際に全力疾走を余儀なくされたこともあり、今朝はちょっと早めのバスに乗ることにした。

ところが、“ちょっと” 早めのつもりが “かなり” 早めになってしまった。ならば…と、東白楽で何本か電車を見送って、確実に座れる&副都心線直通の電車を待つことにした。

それでも、かなり早めに日大看護に到着した。

2時限目「社会学」は、本当なら「社会(学)とは何か?」という重要なテーマについて解説するつもりだった。しかし、1ヶ月ほどのブランクの後にいきなり重要テーマを掲げても…ということで、前回のテーマである「状況(情況)判断」の話をもう少し膨らませることにした。新たな講義用資料を配布し、学校にはとりあえず今日のテーマが「状況(情況)的影響」である旨の書類を提出したのだが、講義の開始時から予想外の出来事が続き、「状況(情況)的影響」の話はほとんど出来ず、「自由−非自由」の話ばかりしていた私…。

講義後、一休みすることもなく千川駅に歩いて移動する。有楽町線と丸ノ内線を乗り継いで後楽園に出て、東京ドームの横を歩いて通信教育部に向かった。大学に到着後、まずお弁当! そして、今日と来週の講義で使用する資料の編集と印刷に取りかかる。

4時限目「社会学」は、今日から「日本(人)的 “愛”」の解説に入る。その導入として、もはや恒例行事と化している「日本人の心に響くラヴソングの傾向性」を確認する。実際に6曲(メドレー)を鑑賞し、数名の学生たちに “感想” を求め、この作業が今後数ヶ月に亘る講義内容の基礎となることを説明した後、西洋の愛と比較しつつ日本(人)の愛の特徴について語った。

帰りは、水道橋から中央線→東海道線→京浜東北線→横浜線というルートで鴨居へ戻った。何となく、JRだけで帰ってみたい気分になった次第。ラッシュアワーに入るか入らないかのギリギリの時間帯だったが、幸いに大した混雑には巻き込まれずに済んだ。

今週は、後学期に担当する講座全てをこなしたことになる。いつもの週より移動も多く、講義時間も多いので、それなりに疲労感も増しているが、今日はその疲労がかえって心地よく思えるような…。


10月12日(土)

週末…。10月とは思えない暑さ…である。

今週某日、某出講先から駅に向かって歩いていた時に “妙なもの” が目に入ってきた。ゴミ集積所に誰かが “捨ててはいけないもの” を置いていったらしい。近寄ってみると、壊れたバケツが…!?

“捨ててはいけないもの” なので、ゴミ収集車もバケツを持って行ってくれるハズもない。それなのに、バケツを捨てた “犯人” は後始末もせず、そんな無責任さに近隣住民が腹を立てたのだろう。

もって帰りな。

と書かれた紙が、バケツに無造作に貼られていた。怒りが心頭に発した近隣住民の誰かによって書かれた貼り紙…。

不法投棄(?)されたバケツ怒り心頭状態のため、小学生でも書ける「持って」という漢字も書けず、「持って帰ってください」という丁寧な表現にも至らず、心のままに書き殴り、クラフトテープも手でビリッと破り、怒りに任せてペタッと貼ったのだろう。

放置されたバケツと張り紙から、以上のような勝手な推測をしてみた。「あんた、暇だねぇ…」と呆れられそうだが、昨今の “モラル低下” が如実に表れていると思われ、ついついデジカメでバケツを撮影してしまった次第である。

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今朝、息子を通院させた。診断の結果、来週の火曜日から幼稚園に通う許可が下りた。これで、“徒歩遠足” や “お芋掘り” などには参加できることになったが、月1回の “水泳教室” は見学…。

残念なことに息子は運動会をお休みしてしまったが、その他のイベントには参加できることを良しとしなくては…。
勝手に(?)商品を積み込む息子おてつだいカートを押してお買い物!
受診後、ドラッグストアでお買い物…。いつもはカートに乗せられている息子だったが、今日は「あれがいい!」と “おてつだいカート” の元に走り、“おてつだいカゴ” を乗せて店内を走り出した。自分の意思で店内のアチコチを走り回れるのが嬉しいのか、カートを巧みに操作しながらご満悦。

おまけに、私の好みをシッカリ覚えているようで、頼んでもいないのにカップ麺の売り場に向かって “私好み” のラーメンをカゴに入れていた息子…。「よく観察しているなぁ…」と感心して良いのか、それとも「ちゃんとしたものを食べなさい!」という息子からの警告と受け止めるべきか…?

完治が保証された息子は、家の中で運動会…。もしかして、日曜日に運動会がすでに終わっているということを認識していないのかも…?

夜になって、風が強くなってきた。天気が激変しなければ良いのだが…。


10月14日(祝)

ハッピーマンデーのため、今日は「体育の日」である。祝日である。巷では “3連休” 最終日である。

私は…といえば、ネクタイをシッカリ締め、三島へ行き、国際関係学部に出講してきた。

近年、大学の多くは講義回数の確保に努め、それに伴って休日出講も増えた。講義をシッカリ行うのは良いことなのだが、休日の交通機関の混雑が少々キツイ…。

今朝、「往きは新幹線に乗るか? それとも在来線か?」という選択をするため、いつもより早起きした(昨夜、激しい睡魔に襲われて、今日の準備もままならずに就寝してしまったため)。過去のデータ(体験)をもとに、休日でも比較的混雑の緩い時間帯を割り出し、いつもより少し早めに家を出て、新横浜に向かった。

すなわち、新幹線ルートを採択したのである。

私の判断は正しかったようで、横浜線も新幹線も予想より車内は空いていた。もちろん、いつもの月曜日よりは混雑していたのだが…。

三島駅周辺は、いつもと大して変わりない様子…。三島に早く到着してしまったので、駅の南口から北口に向けて大回りしてみたが、混雑もなく、平常の月曜日のように学生が行き交う姿が見える程度…。

大学入りし、今週使用する講義用資料の印刷に取りかかる。水曜日の資料も印刷使用かどうか迷うが台風26号の動きが気になるので…)、とりあえず印刷だけはしておくことにした。

3時限目「日本社会」は、今週から「日本(人)的 “和合”」がテーマ。初回の今日は、「以和為貴」「仲良きことは美しき哉」などの言葉をもとにしつつ、日本における “和合” の意味を語る。

4時限目「日本の社会」は、今回をもって「文化とパーソナリティ」の解説が終了。最終回は「タテ社会」について。「ウチの者とヨソ者」「集団の枠」「帰属意識」「序列意識」などについて取り上げ、韓国人留学生や台湾人留学生にも協力してもらって “” と “you” をそれぞれの母語に直してもらう。そして、日本語の語彙が如何に多いかを明らかにし、日本の集団意識の特徴を語る。

講義を終えて三島駅に行くと、新幹線の自動券売機の前には人だかりが…!? そして、次から次へと駅になだれ込んでくる観光客…。タクシーやバスがターミナルに到着するたびに、観光客が…!? そして、新幹線の自動券売機に流れて行く…。

その光景を見て、「帰りは、在来線(で帰ったほうが無難)かなぁ…」と判断し、東海道線のホームへ移動する。

ところが、東海道線の下り列車が熱海で出発できずにいたらしく、丹那トンネルを抜けたところで長い信号停車…。私の乗った東海道線は3分遅れで熱海に到着し、それがために乗り継いだ東京行きは1分遅れで熱海を出発することに…。

このところ自宅と三島の往復は新幹線利用が主だったので、東海道線での帰宅は何とものんびりした気分になった。ところが、小田原を過ぎた当たりで、窓の外から車内に流れ込んでくる風に “雨” のようなにおいが混じってきた。経験上「すぐに雨が降ることはない!」とわかってはいたが、なるべく寄り道せず帰ることにした。

3連休は天候に恵まれたが、明日からは天気が崩れるらしい。明日はともかく、明後日は仕事に行けるのかどうか…?


10月15日(火)

今日はいろいろと書こうと思っていたことがあったのだが、仕事の帰りにやなせたかし先生御逝去のニュースを携帯電話で読んでから、全てが頭の中からスポ〜ンと抜けていってしまった。

高知新聞のWeb版号外

やなせたかし先生は、言わずと知れたアンパンマンの生みの親である。

そして今年、私は何かとアンパンマンを題材に研究会発表や講義を行ってきている。1月に行われた研究会ではやなせたかし先生の人生哲学と「アンパンマン」に込められた想いについて語り、講義でもやなせたかし先生の言う「正義」について何度も取り上げた。

例年以上に、今年はアンパンマンを題材にしている。

息子も、アンパンマンの大ファンである。息子の誕生日には、毎年必ず横浜アンパンマンこどもミュージアム&モールに行くほどである。家族そろって、アンパンにはお世話になっている。

我が家の日常に、アンパンマンはシッカリと入り込んでいるのである。

やなせ先生に衷心より哀悼の意を表するとともに、先に昇天された暢夫人と無事に再会し、これからずっと二人で楽しく過ごされることを願う次第である。


10月16日(水)

今日の「ぼやき」は、昨日と今日…、すなわち台風26号つながりの話をまとめて述べることになる。よって、かなり長文…!?

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昨日の早朝、私家を出る時には雨は降っておらず、それ故にジャンプ傘ではなく折りたたみ傘を選択した。しかし、1時間後には私の判断が間違っていたと思わされることに…。

市が尾駅まで出たところで、なにやらポツッと頬に当たったような感じがした。雨が降ることはわかっていたが、まさかこんなに早くに兆候が現れるとは思っても見なかったのである。とりあえず、7:10発の東京・河口湖号に乗り込むと、「これから台風が接近するというのに、どうしてこんなに…!?」と思わずにいられなくなるほどの満席状態だった。

大半の乗客が富士急ハイランドへ行くであろうことは容易に想像がつく。以前から10月15日を空けていて、青空の下でいろんなアトラクションに乗る自分を想像していたのだろう。そして、台風が来ることなど想像もつかなかったことだろう。市が尾から乗り込んだグループは、簡易レインコートを人数分ちゃんと揃え、バッグに詰めていた。

8時半前に御殿場駅に到着し、いそいで御殿場線に乗り換える。沼津で東海道線に乗り換える時は、すでにポツポツと雨が…!?

片浜駅には、ちょっと早めに到着。気温もほどほどで、学校まで歩いて行けば良い時間潰しにもなり、健康にも良いのだが…、雨が降っていたので歩くのを諦めてタクシーに乗った。おかげで(?)、沼津市立看護専門学校にはかなり早い到着となってしまった。もっとも、昨日は今年度最後の沼津出講だったので、時間に余裕を持っていたほうが良かったのかも知れない。

2時限目の始業チャイムと同時に教室に入り、沼津での今期最後の「文化人類学」の解説に入る。最初に、終講試験に代わるレポート課題の説明をし、それから講義の本論に…。まず、前回の解説内容を振り返り、前回解説できずにいた部分について語り、最後のテーマ(まとめ)に取っておいた「恥の文化」および「日本(人)的 “私”」の話をした。

講師室でお弁当を食した後、呼んでおいてもらったタクシーで片浜駅に戻る。この時、すでに雨は本降り状態になっていて、タクシーの運転手さんが車を降りて傘をさして私を待っていてくれた。何とも丁寧な運転手さんである。その運転手さん曰く、「この雨は、台風の影響でこれからドンドン強まってくるようですよ!」と…。

そんな中、東海道線と御殿場線を乗り継ぎ、再び御殿場へ。昨日は、御殿場看護学校での2回目の講義日だった。駅からタクシーに乗ることも、路線バスを待つことも考えたが、折りたたみ傘をバッグから取り出し、歩いて学校に向かうことにした。折りたたみ傘とはいえ、65cmの大型サイズである。ジャンプ傘並みの大きさなので、体やバッグは “それなりに” 守られた。

なのに…、「あともう少しで学校に到着!」という所まで来て、私の横を通過しようとした車がバッシャ〜ンと水たまりに突っ込み、私の右半分はビショ濡れに…!? スーツは脱いで乾かすことができるが、ズボンは…。幸い、講義の始まる1時間ほど前に学校入りしたので、講義開始までには何とかなった。

4時限目「文化人類学」は、前回ガイダンス的な話だけで終わらせているので、昨日から “講義” に入るというような状態感じ。そして、昨日の解説内容は「文化人類学」という講義の枠にとらわれず、全ての日常生活の局面で必要な、そして援助(看護)計画を立てる際にも必要な視点として「知識−技術」「状況(情況)判断」「絶対−相対」などについて語り、学生たちとともに “目の前の現実” を受け止め、評価(判断)する際に陥りがちな問題点を考えてみた。

私の講義後、台風26号の接近を受けて16日(今日)が休校となる旨、学生たちに発表された。アチコチの大学や専門学校などでも、昨日のうちに今日の休校を決定した所が多いようである。

昨日の帰りも東京・河口湖号を利用したが、講義終了時間が16:40なのに対し、富士急御殿場車庫からバスに乗る時刻が17:55と、かなり空き時間ができることになる。いつもなら国道246号線沿いを歩き、百均やらホームセンターやらで時間を潰しつつバスを待つのだが、のんびりアチコチ歩き回れるような雨脚ではなかったので、どうしたものかと思案する。学校がタクシーを呼んでくれるというような話をしてくれたのだが…。

まっすぐ御殿場駅まで戻るのであればタクシーに乗ったのだが、富士急御殿場車庫バス停は御殿場駅とは離れた場所にあり、寄り道は無理にしても傘をさして歩こうと思えば歩けるような状態だったので、タクシーは遠慮することにした。

20分ほど歩いてバス停の到着したが、まだまだバスの来るまで時間がある…ということで、バス停と同じ敷地にある量販店で時間を潰させてもらうことにした。出来たての店舗らしくピカピカであるが、天候が天候のためにお客さんがほとんどいない。そのため、私の存在は “かなり” 目立つところとなった。「商品の物色もしないで店内をウロウロ歩いている妙な客がいる!」とでも思われたのだろうか、やたらと店員さんが私をマークする。

「これで、何も買わずに店を出たら、本当に怪しまれてしまうのでは…?」と考えてしまうあたりが小市民的なのだが、とりあえず「たくさんあっても困らないから…」と自分を説得しつつ、398円で売られていた「単3電池10本パック」を買って店を出た。

バスに乗り込んですぐ、雨と風が強まってきた。まさに台風の接近を告げるような風によって “叩きつけるような雨” が降っていたのである。高速道路も速度規制がかかり、バスのフロントガラスはワイパーをフル稼働させてもすぐ雨で視野がぼやけるような状態だった。

市が尾から乗り継いだ田園都市線は、かなりダイヤが乱れていた。長津田から乗った横浜線は “とりあえず” ダイヤ通りに運行していたが、各駅での停車時間がいつもより長く、微妙な時間調整をしているのがわかった。

鴨居駅前のバスターミナルには、長〜い長〜い列ができていた。電車のダイヤが乱れるのだから、バスのダイヤも乱れるのである。いつもなら横浜線を降りて数分でバスに乗り継げるところ、10分以上待つことになった。雨と風の攻撃を避ける作業が加わり、30分くらい待たされたような気分にさせられた。

一方、息子はおたふく風邪が完治したので、やっと幼稚園へ通うことができた。久しぶりに(とは言っても1週間とちょっとのブランクであるが)現れた息子の姿を見て、園のお友だちや先生が歓迎(?)してくれたらしい。

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そして今日、深夜から雨と風の勢いが「これでもかっ!?」というくらい、いや、それ以上に増してきて、家も地震のように揺れていた。久々に、一筋縄ではいかないような激しい台風が接近していることを実感した。

息子の通う幼稚園では毎月、園児全員でスポーツクラブに行き、水泳教室を受けることになっている。息子もこのイベントが好きなのだが、おたふく風邪から日があまり経っていないので、今日は見学することになっていた。みんながプールに入っているのを見て、きっと「何でボクは(プールに)入っちゃいけないの?」と駄々をこねて先生方に迷惑を書けなければ良いのだが…と心配していた我ら夫婦。

おまけに、今日は息子のクラスの「プール参観日」でもあった。妻が「水泳教室を見学中の息子を見に行っても…」と嘆いていた。

ちなみに、息子の通う園の規則に「午前7時の段階で暴風警報が出されている場合は休園」とある。大雨警報など他の警報が出ていても、暴風警報が発令されていない場合は通常保育である。今朝、6時過ぎから起きてテレビやネットで台風情報と鉄道運行情報をチェックしていた私…。7時の段階で横浜市内に暴風警報が出ていることをシッカリ確認する。

要するに、今日は休園である。そして、水泳教室もお休みである。よって、プール参観も中止である。台風の接近は決して喜ばしいことではないが、息子は歯がゆい想いをせずに済むらしい。

とにかく、すごい勢いの台風だった。我が家の前に置いてある台車が風で飛ばされかけたらしく、いつもと違う場所に倒れていた。さらに、数本の “使えなくなった傘” が台車と一緒に置かれていたハズなのに、跡形もなく消えていた。台車を吹き飛ばそうとするくらい勢いのある台風である。傘の数本なんて簡単に吹き飛ばしてしまったのだろう。

今日は国際関係学部への出講日であるが、学部規定に従って講義を実施するか否か決定することになっていた。昨日は5時限目以降を休講にする措置を取ったらしいが、果たして今日は…?

規定では、東海道線および東海道新幹線の東京〜静岡間(の一部)で運休区間があった場合、午前6時までに解消されていない場合は午前中を休講とし、午前9時になっても解消されていない場合は終日休講という措置が取られる。6時の段階で、東海道線は東京〜熱海間、富士〜静岡間で運転見合わせ状態にあり、加えて東海道新幹線の東京〜新横浜間でも運転見合わせ…ということで、午前中の休講は早々に判明した。そして、8:50になって東海道新幹線の東京〜新横浜間が運転再開となったものの、9時を過ぎても東海道線の運転見合わせが解除されなかったため、終日休講が決定した。

学部のホームページ上でも休講措置について公式に発表があり、9時半前には大学から電話が入って休講措置の件を知らされた。

来月7日、木曜日に月曜日の講義を実施することになっている国際関係学部…。木曜日に国際関係学部へ出講することは無理なので、学生たちと補講について話し合っている最中である。そこへきて、今回の台風による休講…。「日本社会」も「日本の社会」も、2コマずつ補講をすることになるワケである。

日程決めをどうするか…。

今日はゆっくり休ませてもらうことにして、補講の件は明日以降に考えることにしようかと…。


10月17日(木)

台風一過は、所により惨禍を残した。

ちなみに…、昨日の台風で吹き飛ばされた数本の “使えなくなった傘” が、戻ってき(てしまっ)た。我が家のポストの上に、どなたかが置いてくれたらしい。気遣いに感謝するとともに、気恥ずかしさも覚える。

今朝も、6時過ぎのバスに乗って鴨居駅に出て、横浜線に駆け込み乗車する。そして、菊名から “例の” 東横線・副都心線の和光市行き急行に乗り込んだ。毎週思うことだが、ずいぶん木曜日の勤務が楽になり、時間的にも体力的にもゆとりが出来て有り難い限りである。

文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は、今日で「フィールドワークの目的」の解説をとりあえず終えることにした。特に今日は「調査方法の検討・区分」を中心に、文献や資料を “うのみ” にすることなく調査を行う必要性について語る。

法学部に移動し、お弁当を食し、講義の準備に入る…という流れにも慣れてきた。3時限目「社会学」は、今日も「問題行動の根源」がテーマ。先週解説した “根源” の部分について時間をかけて復習した後、「罪」について解説することにした。

帰りは、ふとバスを乗り継いでみたくなり、田園都市線を市が尾で下車した。バスで中山駅に向かおうと思ったのだが、時間的に途中止まりのバスしかなかったので、センター南駅に向かうことにした。そして、終点で緑車庫行きに乗り換えた。

緑車庫からは、いつも乗っている系統のバスに乗り換えて帰途に就いた。バス好きの血が騒ぎ出したのと、何となく寄り道(?)してみたくなったのと…で、こんな帰り方になった次第。


10月18日(金)

昨日に引き続き、今朝も東横線・副都心線相互乗り入れの恩恵を受け、楽々通勤! 横浜市内から乗り換え無しで千川まで行けるのが、とにかく嬉しい。

先週よりは遅いバスに乗って東白楽に向かったハズなのに、なぜか日大看護には先週とほぼ同じ時間に到着してしまった。ただ、講義内容の再確認をじっくり行えたので、2時限目の始業チャイムと同時に解説に入れるほどのレディネスを調えたのだが…。

2時限目「社会学」は、いよいよ「社会(学)とは何か?」について話を進めることになった。「社会」の定義、人間にとって「社会」が如何に重要なものであるかということを説明し、そこに見られる相対的な人間関係(仲間意識)などについても語り、先週までの講義内容と次回以降の講義の融合を試みるが、学生たちに伝わったかどうか…。

先週に引き続き、講義後は一休みすることもなく千川駅に歩いて移動し、有楽町線と丸ノ内線を乗り継いで後楽園に出た。東京ドームの横を通ると、今夜のクライマックスシリーズのチケットを求める人たちの長〜い列が目に入った。さらに、すでにゲート前で場所取りをしている人たちも…。

通信教育部に到着後、まずお弁当! 先週の内に講義用資料は配付済みなので、ここでも講義内容の再確認をじっくり行い、先週の講義内容からスムーズに今日の解説に入れるよう展開を考える。

4時限目「社会学」は、今日も「日本(人)的 “愛”」について。西洋人的な “愛” と日本人的な “愛” の違いが生じるバックグラウンドについて考察し、さらに日本人に特有な「慈悲」「甘え」について解説する。前回と今回の講義内容を確認する意味も含め、ジョン・レノンの『LOVE』を鑑賞したところで終業チャイム…。

帰りは、神保町界隈をぶら〜っと歩き(実はちゃんとした目的があって神保町に来たのだが、何となく天気と頭痛が気になり、計画変更を余儀なくされた)、御茶ノ水駅から電車に乗ることにした。学園祭の直前ということもあり、アッチもコッチも楽器やら大きな荷物やら抱えた学生たちでひしめき合っていた。

学生時代に学園祭を体験することが出来なかった私は、そんな学生たちをうらやましく思いつつ、「若さって、素晴らしいなぁ…」という想いに駆られたりもする…。

帰宅すると、息子が夢中になってドングリで遊んでいた。今日、息子は幼稚園の徒歩遠足で四季の森公園に行ってきたのである。徒歩遠足とはいえ、園から四季の森公園までは相当な距離があるので、途中までは園バスに乗っての移動だったらしい。「このドングリ、どうしたの?」と私が聞くと、息子は

“チキンの森公園” で拾ってきたんだよ!

と、嬉しそうに報告してきた。何度聞いても “四季の森” が “チキンの森” になってしまう息子…。“四季の森” より “チキンの森” のほうが、何となく幼稚園児にお似合いのカワイイ雰囲気に思えてくる。

これを私が言ったら、「アンタ、何言ってるの?」と思われてしまうこと必至なのだろう。子どもは無邪気でいいなぁ…。


10月20日(日)

台風26号が去ったかと思いきや、次は台風27号への警戒が必要になっている。天気予報によると、次の台風は「猛烈な」というランクである。今週中に日本列島に到達するらしい。今週は、息子の通う幼稚園でいろいろなイベントがある。そのイベントの1つには我ら夫婦がスタッフとして参加することになっているので、開催の可否がかなり気になる…。

ついこの間まで半袖で過ごせたかと思いきや、いきなりの気温低下…。そして、10月も中旬を過ぎてなおも台風が襲ってくる。異常気象なのか? はたまた、何かの暗示か?

先週の台風接近あたりから、鈍い頭痛が私にまとわりついている。木曜日と金曜日は鎮痛剤を飲まずに済むレベルだったが、それでも思考回路には支障が…。そして今朝、痛みがかなりきつくなり、やむを得ず鎮痛剤の服用となった。痛みは鎮まったが、鎮痛剤は痛みの根源を抑えるのが目的ではないので、今後は台風の進路と主に私の頭痛の警戒も必要になるのかも…。


10月21日(月)

今朝は久々に息子を幼稚園まで(路線バスに乗って)送っていったのだが、待てど暮らせどバスが来ない…。鴨居駅前で道路渋滞があったようで、折り返してくるバスが遅れていたのである。

今朝は息子がグズって、「幼稚園に行かない!」の繰り返し…。しかし、園服を着せられると覚悟が出来たのか、それとも単に機嫌が直っただけなのか、ニッコニコで「行ってきま〜す!」状態に…。

この時点で家を出るのがいつもより遅かった上、バスも来ない…ということで、幼稚園に遅刻するかどうかの瀬戸際に立たされることになった我ら親子…。とりあえず、遅れてきたバスに乗り、幼稚園には8:56に到着した。徒歩通園の園児は、9時までに幼稚園に到着していないと(原則的に)遅刻になるのだが、それだけは何とか回避できた。

息子を担任の先生に預け、急いでバス停に戻ると、すでに次のバスが到着済み。そして、ウィンカーで出発の合図を初めて乗車ドアが閉まり、出発してしまった。“ダメもと” でバスに駈けてゆくと、運転手さんのご厚意でバスが停車し、ドアを開けてもらった。

鴨居から横浜線で新横浜に向かい、新幹線ホームに行くと、三島停車のひかり号が出発する直前…。だが、自由席の空きがほとんど無いような状態だったので、乗車を諦め、次のこだま号を待つことにした。こんなことなら、バスに駆けつけなくても、次のバスを待っても良かったのでは…。このところ、無駄な動きが多いような気がする。

こだま号が三島に到着し、国際関係学部入りした頃、青空が翳り出しだ。雨が降るような気配はなかったが、青空がほとんど雲に覆われていたので、駅周辺が何とも暗い雰囲気になってしまった。

先週水曜日は台風26号の影響で国際関係学部は終日休校となり、私が担当する「日本社会」も「日本の社会」も休講となってしまった。先週は月曜日のうちに水曜日の準備もしておいたので、今日は特に準備が必要なく、お弁当を食しながら持参したパソコンのチェックをゆっくり行うことにした。

私の持参したものはミニパソコンなので、教室のプロジェクタの推奨する解像度とは異なった設定になっている。パソコンの解像度は簡単に変更できるのだが、その際に若干の表示のズレが生じたり、いつの間にかもとの解像度に戻ってしまうこともある。おまけに、画像の出力がHDMIしか対応していないため、アナログRGBに変換しなくてはならない。解像度の設定如何によっては、信号が上手く変換されず、プロジェクタが信号を認識してくれないこともあるので、毎回教室に早めに入って信号変換をキチンと確認しなくてはならないのである。

ある程度の作業を教室に入る前に終えておきたいのだが、残念なことに信号を送る先を認識しない限り何の確認も出来ないのである。

今日は…、解像度の設定にいつも以上の時間がかかり、少々焦る。それでも、プロジェクタに信号が送られた後は一発でスクリーンにパソコンの画像が表示され、とりあえず一安心…。

3時限目「日本社会」は、先週月曜日に引き続いて「日本(人)的 “和合”」の解説である。「和合の含意」「ジャンプ3原則」などをキーワードにして、「違いを “違い” として認める」ことや「1+1の人間関係に無限の可能性を期待する」といった、日本人の “和合” に込めた想いを具体的に語ることにした。

4時限目「日本の社会」は、今日と水曜日で「日本(人)的発想の根本」について取り上げることになる。最初に、前回までに語った「文化とパーソナリティ」の復習を念入りに行い、具体的な事例を追加する。そして、本論へ…。今日は、日本(人)的な “宗教観” と “縁” を中心に解説する。日本人が決して無宗教な民族ではなく “多宗教” な民族であること、日本人の日常生活に “仏教的思考” が根付いていることを理解してもらうのが、今日の目的である。

それにしても、もともと予定されていた補講に加え、先週水曜日の台風による休講分の補講…と、「日本社会」も「日本の社会」も2回ずつの補講実施が待っている。2講座とも履修してくれている学生もいるので、彼らは4コマ補講を受けなくてはならないワケである。

果たして、無事に補講の日程が組めるのか…!?


10月22日(火)

今日の担当は、4時限目の御殿場看護学校「文化人類学」のみ。よって、午前中はオフとなる。そこで、息子の通う幼稚園の「英語授業公開保育」を参観してきた。

園の教育方針(カリキュラム)の1つとして年少から週に1回の英会話が組み込まれており、ネイティヴ・スピーカーが園に来て1クラスずつ巡回し、子供たちと英語で遊んだり単語を教えたりするという。

さて、どんな雰囲気なのだろう…と期待しながら妻と幼稚園へ向かう。我が息子のクラスは年少の1組なので、トップバッターである。10時からの開始だったが、すでにアチコチのビデオカメラの電源が入っている…。我々以外にも夫婦で参観というところも多かった。

とりあえず、英語の授業を楽しんでいるようなのだが…我ら夫婦が公開保育の教室(ホール)に行くと、すでに園児たちが体操着で一列に並んでいた。その中に、息子の姿を発見! そして、息子も我ら夫婦を発見…と、ここまでは良かったのだが…。その後、息子は一人だけ列から外れてゴロゴロし始め、みんなが手をつないで円になっているのに加わろうともせず、先生の言う事も聞かず、果てはネイティヴ・スピーカーを引っ張り始める…。

授業中ゆえ、外野である我々が注意するワケにもいかず。息子はマイペースで走り回る…。さらに、M字開脚…!?

顔から火が出そうな想いがした。

さらに、悪いことは重なる。レッスンの最後に、歌に合わせてみんなで踊ることになっていたのだが、CDが上手く再生できない…。ちょっと再生しては停止、また再生しては停止…の繰り返し。歌に合わせようと子どもたちも頑張るけれど、プツプツと音が途切れるので、そのたびに動きがカクカクする。何度も何度もCDを取り出しては再セットするものの、症状は全く改善されず。結局、ネイティヴ・スピーカーの生歌で踊ることになった。

最後に園児たちが一列に並び(この時は、息子もとりあえず列に入っていた)、「サンキュー!」「グッバイ! シーユー!」とあいさつをし、男女でペアになって手をつなぎ、教室に戻って公開保育終了!

この30分が、えらく長〜く感じられた。

帰途、足取りは重く、そしてショックは大きく…。

14時に園まで息子を迎えに行った妻が、担任の先生に謝ったという。先生の話によると、息子は「たまに、“何もかもがイヤになってしまう日” があるようで、今日はそのタイミングだったらしくて…」とのこと。今までの経験から、ギャラリーがいっぱいだと(その中に我ら夫婦がいるとなおさら)息子のアドレナリンがとんでもない状態になるようで、そこへ先生の仰る “何もかもがイヤになってしまう日” 状態が重なって、それで今日のようなとんでもない行動に息子は走ってしまったのかも…。

いずれにせよ、情けない限りである。

話は変わって、お昼の私…。

早昼を食べ、バスと電車で市が尾に出て、12:50発の東京・河口湖号に乗った。乗車前、バス乗り場に「東名集中工事のため、大幅な遅延が予想されます」というような貼り紙を見た。そうだった! 今週と来週は、東名高速道路で毎年恒例の集中工事だった! すっかり忘れて高速バスの予約を入れてしまった。

私の乗った東京・河口湖号は、予定通りなら14:05に御殿場駅到着のハズだった。バスが市が尾駅から横浜青葉インターチェンジに入ると、電光掲示板に「渋滞30分」という表示があった。とりあえず「30分程度の遅れで済むのなら問題なし!」ということで、工事渋滞でバスが停車しても焦ることはなかった。

ただ、東京・河口湖号は朝イチの便を除いて全便が足柄サービスエリアで10分程度の休憩を取ることになっている。足柄サービスエリアには電光掲示板の表示通り30分ほどの遅れで到着したのだが、休憩が終わってバスが再び出発した時、“悲劇” が起きた。

足柄サービスエリア周辺にも工事箇所があり、そのために本線が渋滞…。そして、サービスエリアから本線に出るための車の長〜い列が出来ていて、バスが全く動けなくなってしまったのである!

携帯電話で御殿場看護学校にメールを送り、遅刻することを伝えておいた。そして…、15:10ちょっと前に学校到着。4時限目開始とほぼ同時刻の到着であるが、当然講義開始は数分遅れとなった。

講義は、今日から3週連続で「社会的動物としての人間」がテーマ。我々人間がどのような動物なのか? 他の動物と比べて何が違うのか? そういった部分を理解してもらうための3週間となる。今回は、人間と社会との関係性を理解するべく「社会」の概念を中心に講義する。

帰りも、東京・河口湖号を利用した。富士急御殿場車庫バス停で17:55発のバスを待っていると、1時間以上遅れで下り方面バス(河口湖駅行き)が通過していった。東名高速の渋滞の程がわかる。上り方面バスは5分程度の遅れでやって来た。そして、例によって足柄サービスエリア手前で渋滞になる。

集中工事のサイトでおおよその状況を検索すると、御殿場インターチェンジから横浜青葉インターチェンジまでは通常より68分遅延という情報が得られた。足柄サービスエリアでの休憩中、コンビニでおにぎりを2つ購入した。お昼を食べてから時間が経っていたので、バス車内で空腹感に襲われるのを避けるためである。

なのに…、バスは市が尾駅に30分程度の遅れで到着した。あの検索結果は何だったのだろう? 思ったより早く帰れたのは嬉しいが、何となく納得のいかない私…。


10月23日(水)

朝から…というよりも昨日からハッキリしない天気が続いている。そのせいか、昨夜はいつもより疲労感が激しく、パソコンに向かって講義の準備をしている最中に何度も意識不明に…。

そのため、今日も早めに国際関係学部入りし、講義用資料の編集と印刷をすることにした。

昨夜のうちにある程度のことを終えられたら…と思いつつ、大学のパソコンで最後の修正をしつつ、プリントアウトされたものを切り貼りしつつ、四苦八苦しながらも、何とか学生に配布できるような資料が仕上がった。

3時限目「日本社会」は、前回まで解説していた「日本(人)的 “和合”」の特徴をとらえた日本のヒット曲やアニメーションを紹介し、視聴覚的な理解に努めてみた。まず、『それいけ!アンパンマン』の初期の作品を鑑賞し、そこに見られる和合性を分析する。そして、日本人が “応援” の際に良く歌ったりリクエストしたりする曲を鑑賞し、その受け止め方を説明した。

4時限目「日本の社会」は、前回に引き続き「日本(人)的発想の根本」について…である。講義の最初に前回の内容を振り返り、本論に入る前に “慣用句” に関する小テストを実施する。そして、今日のメインテーマである「ハラ(腹)」に関する日本人の発想を中心に述べた。最後に、森山直太朗が5年前にヒットさせた『生きてることが辛いなら』のPVを再生し、歌詞の裏側にある意味の読み取りを試みる。

帰りに、ららぽーと横浜に寄った。ネットで注文していた写真の現像が出来上がっているので、それを受け取りに行くのが目的である。ららぽーと横浜へ向かって鴨居駅から歩いていると、何やら顔にポツポツと…。国際関係学部の講義を終えて校舎の外に出た時に、すでに三島市内はポツポツ雨が降っていたが、ついに横浜市内にも雨雲が到達してしまったか…?

明日、天気が良ければ息子の幼稚園では “さつまいも掘り” に出かけることになっているのだが、この天気では…。園児たちの想いが天に届くか? はたまた、無情の雨になるのか?

そして、同時に気になるのが台風27号の進路…。


10月24日(木)

台風27号の影響か、天候が不安定だった。幸い、文京学院大学に到着するまでに雨が降ることはなく、電車のダイヤも正常…。

文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は、今日から新しいテーマ「フィールドワークの問題点」の解説に突入。人間の本能的な判断基準がどのようなものであるかを語り、「知識−技術」「状況(情況)判断」「絶対−相対」などのキーワードをもとに、フィールドワーク中に限らず日常生活においても陥りがちな問題点について解説する。

講義を終えてスクールバスでふじみ野駅に戻っても、雨の降る気配がない。東武東上線に乗って池袋に向かっても、雨が降る気配がなかった。なのに、同じ頃の横浜市内はちょっと激しい雨になっていたという。

昨日も述べたが、今日は息子の幼稚園で “さつまいも掘り” が行われることになっていた。ちょうど畑に園バスで出かける時に雨が降り始めたようである。

買い物に出るため10時過ぎに幼稚園前を通った妻から聞いた話によると、園児たちは外に出ているのに、畑へ移動するかどうしようか判断に迷って園バスがストップしていたらしい。園児たちは水筒と “おいも用の袋” を持ってニコニコしていたらしいが、雨脚はドンドン強まっていったという。

果たして、園児たちは “さつまいも掘り” に行けたのか!?

ひとまず、東武東上線の話に戻ると…。和光市を出て東京都板橋区に電車が到達すると、急に窓ガラスに雨粒が…。埼玉県内はずっと曇りだったのだが、都内に入って雨になったのである。池袋から山点線に乗り換えて巣鴨で降りた時、傘なしでは道を歩けないことを悟る。都営三田線で水道橋に到着し、地上に移動する時、濡れた傘を持った多くの人たちとすれ違う。

雨が降っているだけでなく、気温も低い…。今は絶対に風邪をひいてはならないので、折りたたみ傘をさして法学部へ移動する。

3時限目「社会学」は、今日もまだ「問題行動の根源」の解説である。先週までは今日でこのテーマを終えるつもりでいたが、講義の残余回数と今までの進度を照らし合わせているうちに、「もうちょっと、このテーマを継続したほうが良いのでは…」という考えも出てきてしまった。それで、今日の講義の様子をもとにして今後のことを判断することにした。

今日は「アノミー」を中心に、現代社会や教育現場に見られる無秩序・無規制の現実を語る。『ひなちゃんの日常』『インド夫婦茶碗』などを媒介にして、具体的な話を進めていくことにした。

帰りに、息子の幼稚園に寄った。明日、園ではミニフェスというイベントが開催されることになっている。各クラスから数名ずつミニフェス係が選ばれているのだが、実は妻もその係の1人である。今日の放課後にミニフェスの準備をすることになっているので、私もお手伝いに行った次第。お手伝い…とはいえ、私が園に到着した時にはほとんどの作業が終了し、もっぱら息子の相手をしていたような状態だった。

息子の園服の一部が汚れていたので、「これ、どうしたのかな?」と尋ねると、「(お弁当のサンドイッチから)ジャムがこぼれてついちゃったの!」と教えてくれた。そして、「おいも掘りで汚れたんじゃないよ!」とも…。そうか、雨の中で “さつまいも掘り” は挙行されたのか!?

結局、私はほとんど戦力にならず。

明日のミニフェス、私もお手伝いでずっと園に詰めていることになるのだが、やはり台風27号の動きが “かなり” 気になってしまう。


10月25日(金)

しとしとと雨が降り続いた一日だったが、日が暮れるまで大雨も強風も免れ、息子の幼稚園のミニフェスは無事に行われた。そして、私の予想以上にこのイベントは盛り上がっていた。

私は…というと、主に物品販売(の手伝い)をしていた。ただし、現金を動かすことはなく、事前に園で購入したチケットでやり取りするシステムであるため、何が何個売れるかは最初から判明しているのである。問題は、誰がいつ受け取りに来るのかわからないということだけ。それでも、大したトラブルもなく、物販は終了した。

そして、数少ない男手ということもあり、ミニフェス終了後には “戦力” になれたのかも…。

我ら夫婦はミニフェス中に持ち場をあまり離れられないため(交替で休憩はとれたが)、息子は園にいる間のほとんどを託児スタッフに預けられていた。同じ部屋にお友だちもいるので孤独感は全く感じていないようだったが、親のしていることが気になるらしく、何度も部屋を抜け出していた息子…。

また、昼前には息子を託児室(の代わりにしている教室)まで迎えに行き、はるばる(?)園まで訪ねてきてくれた私の両親と我ら夫婦と共に昼食をとり、食後はゲーム会場で盛り上がる。

後片づけも終えて帰宅すると、徐々に雨脚が強まり、風も出てきた。いよいよ、台風27号の影響が横浜にも出始めたか…?

前回の台風のような被害が出ないことを、切に願う次第である。


10月26日(土)

台風よりも前に、地震がやって来た!

我が家の周辺は震度3だったらしい。私は起きてパソコンに向かっていたのだが、緊急地震速報専用受信ソフトウェアが作動し、地震の規模と到達予想時間が表示された後、揺れがなかなかおさまらず、津波警報も発令され、“あの日” の記憶が蘇ってきた。

とりあえず、今回の台風は前回ほどの惨禍を招くことはなかったらしい。が、いかなる時も油断は禁物である。


10月27日(日)

午後、飯田橋で共同研究の打合会が催された。我が家から飯田橋へはいくつものルートがあるのだが、今日は半蔵門線の九段下で下車し、早稲田通りを歩いてみることにした。

九段下駅の出口正面に、言わずと知れた “あの” 神社がある。そして、何とも言えぬ物々しい雰囲気に包まれていた。神社を少し離れると、文教地区に入り、都会の喧噪をしばし忘れさせてくれる。学生時代に何度かその道を歩いた経験があるのだが、今日はその時とは距離感が違うように思えた。具体的に言うと、学生時代に10分ほどかかった道のりが、わずか5〜6分で目的地に到達してしまったのである。

打ち合わせは13時から2時間ほど行われ、その後また同じ道を九段下に戻ってみたが、やはり駅まで5〜6分で到達してしまった。

学生時代よりも、今のほうが歩行ピッチが速くなったのか?

はたまた、都内の移動に慣れてきて、サッサと歩けるようになっただけなのか?


10月28日(月)

新しい1週間のスタート…。先週末は台風の脅威を感じさせられたが、今週は(予報通りだと)穏やかな週になるらしい。

今朝は、私が息子を幼稚園に送り届けた。担任の先生に息子を引き渡した時、「先週(のミニフェスで)は、とっても助かりました。お疲れになられたでしょう?」などと慰労された。とりあえず、私が幼稚園にとって何か役に立てたのであれば、息子が日頃みんなに迷惑を掛けていることへの罪滅ぼしにでもなったのだろう。

予定よりもちょっと早めに息子を園に送ったため、その後も早め早めの移動…。国際関係学部には、予定より1本早い新幹線で向かうことになった。

今週から、3時限目「日本社会」も4時限目「日本の社会」もテーマが改まり、用意しておくべき資料もそれなりに増えてくる…。ちょっと早めに大学入りしているので、今日と明後日の講義用資料を編集し、印刷しておくことにした。

3時限目「日本社会」は、今日から「日本(人)的 “共感性”」がテーマ。“共感性” の本質や “共悲” の概念を中心に語ると共に、『フランダースの犬』が日本で名作扱いされている現実について解説する。

4時限目「日本の社会」は、今日からしばらく「日本(人)的コミュニケーション」がテーマとなる。今日は「以心伝心」を初めとする日本人の非言語的コミュニケーションについて具体的に説明し、「ホンネとタテマエ」の生じるバックグラウンドについて語る。

帰途、新横浜で下車し、量販店でプリンタ用のインクとマルチペーパーを、ドラッグストアで牛乳や缶詰類などを購入し、バスで家路に就いた。今や17時を過ぎるとすっかり日が暮れて、秋が深まっているだけでなく、冬が近付いてきていることを実感させられる。季節が流れて行くのは当然のこととはいえ、もう少しゆっくり時が流れてもいいのではないか…と思う今日この頃である。

そして、あまりの切なさに、気の利いたことも書けなくなっている私…。


10月29日(火)

昨日の昼過ぎまでの天気予報では、今日は雨が降らないことになっていたのだが…。夕方に発表された天気予報では、雨が降ることになっていた。

そして、今日は朝から雨が降っていた。霧雨から小雨、強雨…と、バリエーションの違いこそあれども、夜までずっと雨が降っていた。

今日の講義は、御殿場看護学校の4時限目「文化人類学」のみである。先週は東名集中工事のことをスッカリ忘れて東京・河口湖号に乗ったため、御殿場駅に1時間近く遅れて到着し、その後が大変なことになった。今日は往きに高速バス利用を避け、かなり久々に東海道線と御殿場線の乗り継ぎで御殿場入りした。

ただ、御殿場線の本数の少なさゆえ、「ちょうど良い時間に御殿場到着」というのが困難だったりする。また、天気も悪かったので、早め早めの移動を心がけた。

講義は、先週から始めた「社会的動物としての人間」の2回目。今日は “福祉的観点” と “double happiness” にまつわる話をする。導入と具体的な話が長すぎて、最後に慌ててテキストを読むことに…。用意したプリントは、家で各自が読んで理解してくるということにした。

帰りは、東京・河口湖号に乗った。今日はもう仕事はないので、高速道路が渋滞していても構わないと言えば構わないが、可能であれば一刻も早く家に着きたいところ。ところが、足柄サービスエリアでの休憩後、「現在、集中工事のために90分近くの渋滞が見込まれています。市が尾到着は20時から20時半頃になるかと思われます」という車内アナウンスが入る。そして、そのアナウンス通りに渋滞が発生し、市が尾駅には定刻より80分遅れでの到着となった。

しかし、帰宅はいつもより1時間弱の遅れだった。バスはいつも20分以上遅れて市が尾駅に到着するので、“80分−20分=60分” という計算通りに帰宅したことになる。

東名高速の集中工事は今週で終わるので、来週からは往復とも高速バスを利用することが出来る。東海道線と御殿場線の乗り継ぎは “時間が読みやすい” という点では楽だが、東海道線に乗るまでに時間がかかることと、国府津での待ち時間が大変ということもあり、いかに高速バスでの移動が楽であるかということを思い知らされることとなった。

さて、急いで明日の準備をしないと…。


10月31日(木)

今日で10月が終わりだというのに、私自身がアタフタ、ゴタゴタしていて、月日の流れが実感できない…。

そんなこんなでなかなか「ぼやき」を更新することもままならず、昨日と今日の話は明日以降に…。


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