2013年6月のぼやき



6月1日(土)

アタフタしている間に、衣替えの季節になっていた。ただ、今日が土曜日のため、実感が薄い…。

午前中、息子を通院させた。水疱瘡の様子如何によっては、月曜日から幼稚園に通う許可が出るのだが…。鼻の頭に出来ていた水疱が瘡蓋(かさぶた)になり、激しいかゆみに耐えかねて掻いてしまった息子…。瘡蓋が剥がれ、それがジュクジュクしていたことも原因となったのか、「まだ、(水疱が)乾いていないので、通園は火曜日からにしたほうが良いですね」と診断されてしまった。

昨日、私が仕事の帰りに幼稚園に寄ってきたことを知るや、「お父さんは、幼稚園に行ってきたの?」と恨めしげにつぶやいていた息子だったが、今日の診断で “幼稚園に行けない期間” が増えてしまったことで、またまたフラストレーションが強まってきているような…。

帰宅後、夫婦して「いつになったら(息子を)入浴させて良いのか?」ということを聞き忘れていたことに気づき、急いで病院に電話する。通園の許可が出るまでは入浴は控えるように言われると共に、「水疱瘡は “大きな病気” ですから、激しい動きや興奮させるような状態は避けて下さい」と指示された。

通園もお出掛けも入浴も思うに任せぬ状態の息子は、家中を駆け回り、テレビやDVDを見ては大興奮!? 熱も出ず、思いのほかブツブツが出ず、いつも通り食欲もあったこともあり、息子の水疱瘡を軽く見ていた我ら夫婦…。しかし、何だかんだ言っても水疱瘡は学校感染症…。やはり、“大きな病気” なのである。

自覚の足りなさを指摘されたような気がして、何とも気恥ずかしい感じがした。

それ以上に、自分がどのような状態にあるのか無自覚なのが、我が息子…。やれやれ…。


6月2日(日)

6月2日は、「横浜港開港記念日」である(横浜市では祝日扱いとなる)。もし今日が平日なら、横浜市立の小学校・中学校・高校および大学は休校となり、横浜市営バスや市営地下鉄は休日ダイヤで運行されることになる。

私の卒業した中学校(横浜市立)は、創立記念日が6月1日…。よって、6月の頭に連休が入っていたことになる。

開港記念日になると思い出すのが、『横浜市歌』である。横浜市立の学校に通っていれば、校歌と同じくらい『横浜市歌』を斉唱するため、ハマッ子の大多数が『横浜市歌』をキチンと歌えるハズである。歌詞が怪しくなっても、メロディーは誰もがシッカリと覚えている。

始業式や終業式、そして卒業式には、校歌と『横浜市歌』の斉唱があって当たり前だった。そのため、他の市町村の学校を出た友人たちに「お前の所の市歌、どんなの?」と尋ねて、「市歌? そんなの知らない!」と答えられてビックリするハマッ子も多いと聞く(実は、私もその一人である)

港の繁栄と国際化を見越して作られた『横浜市歌』の通り、横浜は発展を続けてきた。そして、今なお『横浜市歌』は市民に愛されている。なにより、作詞が森鴎外であるというのも、ハマッ子たちの誇りでもある。成人式でも歌ったので、私が成人として祝福されて最初に歌った歌が『横浜市歌』ということにもなる。ただし、私は “早生まれ” のため、成人式に出席した時はまだ19歳だったのだが…。

最近は、この市歌をアレンジした『よこはまアラメヤ音頭』なるものまで登場した。『横浜市歌』で盆踊りを…というプロジェクトなのだが、私にはこれが良いのか悪いのか判断つきかねるところ。しかし、ハマッ子みんながよく知る曲で心を1つにして踊ろうという試みは、とても素晴らしいと思う。

地元に誇れる文化があることの喜びを覚えつつ、“水疱瘡で外出することが出来ずに体力が有り余っている息子” の相手をしつつ、学生たちの出欠状況のチェックをしつつ、講義の準備に明け暮れた6月2日…。


6月3日(月)

朝、妻に連れられて息子は病院へ…。診察開始時間は9時なので、8時半過ぎには出かけていったのだが…、なぜか8:50に妻から電話が入り「もう、幼稚園に通わせてもいいって!」と、嬉しそうな声…。水疱瘡の完治証明が出たのである。

帰宅後、息子を制服に着替えさせ、お昼前から通園再開…と相成った。妻が幼稚園の会合に出席することになっていたのも、何かの縁…!?

どうやら、久々の幼稚園が嬉しかったらしく、私が帰宅した時も息子はハイテンション!? 幼稚園で描いた絵を見せてくれたり、夕飯もモリモリ食べたり…。そして、これまた久々の入浴に大満足。

もし息子が通園を許可されなかったら、妻に幼稚園の会合を早めに切り上げてもらい、ギリギリ国際関係学部の講義に間に合う新幹線に乗る…という、危険な賭け(?)に出るつもりだった私…。しかし、それは避けられた。

国際関係学部にはいつもより1時間ほど遅い11時半過ぎの到着となったが、それでも “ギリギリ到着” という事態を避けられたことで時間のゆとりができ、ゆっくりと講義用資料を印刷したり、講義内容を念入りにチェックしたり…と、思いがけず心のゆとりまで生じていた。

だが、これが悪い方向に…。3時限目「社会学」は、就職活動で遅刻するという学生からの連絡を受けていたこともあり、最初に先週月曜日の解説内容を徹底的に振り返っていた。時間と心にゆとりがあり過ぎて、予定していた内容の7割程度のところで終業チャイム…!?

今日もテーマは「問題行動の根源」であるが、特に今日は「行為と行動」の違いについて。その両者を社会学的に区別し、性質の違いなど具体例を挙げつつ解説した。が、上述の通り解説は途中で終了してしまったため、続きは次回の冒頭に回すことにした。

帰りは、在来線を乗り継いで横浜へ。旅行代理店でぷらっとこだまの予約をし、横浜市営バスの定期券を継続購入するため、横浜回りの帰途を選択したのである。

それにしても、ずいぶんと日が長くなったものである。夕方の6時を過ぎても、太陽がサンサンと輝いている。以前も述べたが、夏が確実に近付いていることが実感され、ウキウキしてくる。

夏が来る前にやらねばならないことがたくさんあるが…。


6月4日(火)

今日も梅雨の中休み(?)で、かなり日差しが強く、気温もグングン上昇! このところ「本当に、梅雨入りしたの?」と思えるほど、晴天が続いている。

今朝も、静岡入りに駿府ライナーを利用。東名江田バス停から一度も渋滞に巻き込まれず、定刻より20分も早く静岡駅に到着したのだが、乗客が新静岡(終点の1つ手前)まで誰も下車しなかったことも、バス走行の “追い風” になっていたと思われる。

もっとも、乗客は私を含めて5名ほど。久々に、閑散としたバス車内…。

駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所にも、いつもより早めに伺うことができた。しばし歓談後、11時前のバスで静岡英和学院大学へ向かうことにした。

バスターミナルの静岡日本平線のりばには、そこそこ長い列が出来ていた。我々が乗る英和学院大学行きのバスが来るや、並んでいたお客さんたちが次々に「このバス、日本平に行きますか?」と運転手さんに尋ねていた。私にも「このバス、日本平に行きます?」と尋ねてきた方が…。「日本平のどこに行かれますか?」と尋ね返すと、「日本平ホテルです」という返答…。静岡英和学院大学止まりのバスは静岡日本平線ではあるが、観光客の皆さんが意味している “日本平” には行かないのである! 日本平動物園(入口)は経由するが、日本平ホテルや日本平ロープウェイには行かない。英和が位置している場所も含めて “日本平” と言えなくもないのだが…。

大学到着後、3時限目「国際関係論」の講義用資料の印刷にとりかかる。そして、小テストの作成…。それから、お弁当…。次から次へと、やらなければならないことが…。

早めに教室入りし、パソコンとプロジェクタの相性をチェックして、講義開始! 今日で「ナショナリズム」の解説が終了させるべく、ナショナリズムの傾向が強い国家に見られる情報の「フィルタリング」について語り、具体例としてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に関する韓国での報道を取り上げた。そして、講義時間の残り10分で「小テスト」を実施する。今日は、国歌を10曲聴き、それぞれどの国の国歌であるかを答える…という問題。毎年、日本やアメリカ合衆国の国歌は正答率が高い。しかし…、その他の国歌は…。

4時限目は空き時間なので、5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料と小テストの印刷を一気に済ませることにした。

5時限目は、講義の冒頭で「小テスト」を実施。内容は、中国語(台湾語)で表記された日本のアーティスト名、ユニット名を日本での表記に直す…というもの。かなりメジャーどころを揃えたのに、結果は…。例年通り、学生たちは異文化ストレスに悩まされていた模様。

講義は、今日より「コミュニケーション」がテーマとなる。今週と来週で「コミュニケーションの構造」について語る予定なのだが、とりあえず今日はコミュニケーションの本質を理解するために “語源” をもとに考察してみた。ところが、冒頭の「小テスト」や前回の復習に時間をかけ過ぎ、本論は予定の6割程度しか語れず…。

いつもなら、帰りも駿府ライナーを利用するところ、今日はワケあってぷらっとこだま利用でサァ〜ッと帰宅。家に着いたら着いたで、しなくてはならないことが山積み…。


6月5日(水)

今朝は息子がちょっとだけ早起きしたので、ちょっとだけ早く幼稚園に息子を送り届けることにした。息子の通う幼稚園では、徒歩通園児は8時半から9時の間に登園することになっているのだが、今朝は8時半ちょっと過ぎに息子と私が幼稚園に到着していた。

我ら親子が幼稚園に着いた時、いつものような “にぎやかさ” はなく、何となく寂しい感じもしたが、それでも息子のクラスにはすでに3人のお友だちが登園済みで、ニコニコ笑いながら息子のことを出迎えてくれた。

いつもより早め早めの行動が原因か、私が仕事から帰宅すると息子が居間でフニフニしていた。明らかに疲労のマックスに達していて、眠くて眠くて仕方がない…という状態だった。

早めに息子を登園させた…ということで、私もいつもより早く新横浜に到着してしまった。なのに、三島に停車する新幹線が来るまで20分以上待たなくてはならない…というタイミング。要するに、いつもより早く新横浜に着いたものの、結局いつもの新幹線に乗って三島入りすることになったのである。

よって、国際関係学部にも予定通りの到着…。今日使用する講義用資料は月曜日のうちに準備が完了していたので、次回以降の講義残余回数を確認し、今日の講義の時間配分をジックリと考えた。

結論から言えば、今日の3時限目「社会学」は、ほぼ計画通りに講義が進み、予定していた内容のほとんどの解説を終了させることとなった。先週から始まった「問題行動の根源」だが、一昨日は「行為と行動」の違いを社会学的に解説。だが、時間と心にゆとりがあり過ぎて解説予定の7割程度で講義が終了してしまっていた。

そこで、前回の講義内容をもう一度説明し(“行為” と “行動” について再度解説することにし)、それからFIELD OF VIEW と ZARD の『DAN DAN 心魅かれてく』、DEEN と ZARDの『瞳そらさないで』を鑑賞し、歌詞とメロディから “行為” と “行動” の違いを確認する。そして、今日のメインとして、マックス・ヴェーバーによる「行為の4類型」を取り上げた。

今日も、帰りは在来線を乗り継いで横浜へ…。ただし、乗車券は松戸まで購入し、横浜で途中下車扱いにしておいた。バスターミナルへ行くと、5〜6分の待ち時間でバスが入線。大した道路渋滞もなく、スムーズな帰途となった。

そして、帰宅した私を待ち受けていたのが、上述のフニフニ息子だった…。

疲れているのなら、眠たいのなら、すぐに寝れば良いものを、入浴後もずっと居間にいて、なかなかフトンに向かおうとしない息子…。フトンに連れて行ってもなかなか寝ようとせず、寝室のアチコチをゴロンゴロン…!? ところが、何かの拍子にスイッチが切れ、カク〜ンと…。

子どもの行動には、大人の理解の範疇を超えた “不思議” がいっぱいである。


6月6日(木)

サーバがダウンしているので、いつアップできるのかわからないが…。

今朝も6時前に家を出て、松戸を目指した。途中、乗り換え時に何度か全力疾走を強いられたものの、上野でいつもの常磐線にギリギリで間に合い、予定通りの時刻に松戸駅に到着した。

が、何となくバスで松戸歯学部に向かう気分になれず、松戸で常磐線各駅停車に乗り換え、北松戸に出た。そして、そこから徒歩で大学入りすることにした。地図アプリによると、北松戸駅から松戸歯学部まで “標準徒歩時間” で26分とのこと。ところが、「私の歩行ピッチだと、20分前後かな?」という、確かな自信があった。

実際、アプリの指示通りに道を歩いてみた。バス通りは一切通らずに住宅街を通るため、交通量を気にしないで済み、サッサカサッサカ歩くことが出来る。初めて歩く道が多かったのにもかかわらず、予想通り18分で大学に到着した。朝から、適度な運動…。

1時限目「社会学」は、先週から始めた「日本人」「日本社会」の解説の2回目。今日は「日本(人)的 “和合”」について、その特徴と “週刊少年ジャンプ3原則” などを紹介し、具体的な理解に努めた。

松戸での講義後、先週に引き続き途中の北松戸駅入口でバスを下車し、北松戸駅から常磐線各停に乗って法学部を目指した。乗り換え無しで大手町に出て、半蔵門線で神保町まで1駅…という、時間も読めて体にも楽な移動…。

法学部の3時限目「社会学」は、今日で「社会的動物としての人間」の解説を終えることにした。今日は特に「文化culture」を中心に、“人間” の特徴を確認する。

このところ好天が続き、「本当に梅雨に入ったの?」という感じだったが、午後からは雲が空を覆い始め、いつ雨が降ってもおかしくないような状態に…。そして、今夜から明日の朝にかけて降雨との予報…。「朝早くから、それもパソコンを持って出かけなくてはならない日を選んで雨を降らせるなよ!」と思いつつも、自然を相手に腹を立てても意味がないと自分に言い聞かせる私…。


6月7日(金)

昨日の「ぼやき」でも懸念されていた雨は、日付が変わった頃からポツポツと降り始め…。ただ、私が家を出る時は傘なしでも歩けるような状態になっていた。

新横浜から乗った新幹線を静岡で降り、戦力疾走でバスターミナルへ向かうと、すでに静岡英和学院大学行きのバスが停車中だった。いつもは7:57に静岡駅を出発するバスに乗るのだが(間引きされることが多くなっているが…)、停車中のバスはそれより1本前の7:47発のものだった。予定より数分早く静岡駅を出発し、いつもより “若干” 早く大学に到着したため、講義の準備やセッティングの時間もシッカリ確保することが出来た。

1時限目「現代の国際社会」は、今日で「代表的国家体制」の解説を終了させた。前回の「民主主義」「専制主義(独裁主義)」について簡単に復習した後、「君主制」「立憲君主制」「共和制」といった国家体制について、具体的な例を挙げながら比較を行う。

講義を終えて教室を出ると、雲が切れて青空が顔をのぞかせていた。そして、バスで静岡駅に戻る時には強い日差しが復活していた。講義中はしのぎやすい陽気だったが、雨の後の太陽出現に湿度が高くなったのか、じっとしているだけで汗ばんでくる…。

新幹線の待合室でパソコンを取り出し、無線LANに接続してメールチェックを試みる。「試みる」とあえて表記したのには、それなりのワケある。

昨日「ぼやき」の冒頭に “サーバダウン” に関する一言が書かれているが、実は昨日の午前3時過ぎからbewith.acのサーバがダウンし、Webもメールもアクセス不能になっていた。Webのほうは今日の未明に復活したのだが、メールは今なおアクセス出来ない状態が続いている。何かの拍子で(?)数通のメールがWebメールのサーバに転送されていて、それらについては受信できたが…。

都内も、それなりに湿度が高かった。電車内や校舎内にいる時はさほど感じないが、外を歩いている時はじんわりと汗が出て、体力が通常以上に消耗しているのを実感する。こういう時は、こまめに水分補給…。

通信教育部に到着後、前回の講義内容を再確認し、前期の残余回数と照らし合わせて今日の解説範囲を設定する。この作業に思いのほか時間がかかったが、時間通り4時限目「社会学」に突入する。

今日の講義テーマも、「社会的動物としての人間」である。まず前回の解説内容を念入りに復習し、それから今日のメインテーマである「double happiness」に関する解説を…。このテーマで講義する際、このところ “例年1コマで解説している内容” を2つに分割してゆっくり講義することにしているので、具体的な事例を取り上げながら話を進める余裕が生じ、いずれの出講先でも “それなりに” 学生たちの習熟度が高くなっているように思える。それで、通信教育部においても解説を2回に分け、中でも今日は「福祉」という言葉の語源的な話を中心にしながら「社会的動物」の特徴を考えることにした。

私はダウンすることなく1週間を過ごしたが、いつになったらメールはダウンから立ち直ってくれるのだろう…?


6月9日(日)

このところ、息子が「エビカニクスで踊っちゃお♪」と楽しそうに歌っている。『エビカニクス』と言えば、ケロポンズの代表作。全国の幼稚園や保育園で多く取り上げられているほか、ケロポンズが関わっているテレビ番組「それいけ!アンパンマンくらぶ」「みんなDEどーもくん!」など)でも紹介されている。

どうやら、息子はこの曲を幼稚園で覚えてきたらしい。歌詞が所どころ怪しかったので、私が一緒に歌ってフォローしてあげたところ、「えっ、お父さん、どうして知ってるの?」というような表情を見せていた息子…。

ちなみに私、『エビカニクス』を踊ることも出来る。恥ずかしくて、外で披露する気はないが…。それに、相当な運動量と敏捷性を必要とするため、見た目は簡単そうでも実際に踊ってみるとかなり疲労する。“披露” するつもりはないが、“疲労” するのである。

昔、何かの原稿をまとめている最中に “披露宴” のことを “疲労宴” と書いてしまい、「たしかに、状況的には間違ってはいないんだけれどねぇ…」と言われたことがある。急いで訂正したということは、言うまでもない。

さて、Webメールサーバ問題は無事に解決したのだが、息子の体調が今ひとつ…。今日は家族そろって息子の水泳用具を買いに行くつもりだったのだが、私一人でららぽーと横浜を隅から隅まで歩き回り、水着やらバスタオルやらを購入してきた。

しかし、今の息子の体調を考えると、この水着を使用するまでに幾多の困難を乗り越えなくてはならないような…。


6月10日(月)

新しい週の始まり…なのに、息子は週末に熱を出し、思うに任せぬ状態のため今日は幼稚園をお休み。朝イチで妻が息子を病院に連れて行ったところ、「風邪で、今日明日は幼稚園お休みしなきゃ…」とのこと。そして、幼稚園は今日がプール開きだったらしいのだが、「プールは、10日間はダメだって!?」と…。

よって、今日は私が幼稚園に行くこともなく、新横浜まで直接アクセスし、新幹線で三島へ…。新横浜から三島に移動中、徐々に天気が怪しくなってきて、三島に着いた時には “いつ雨が降ってもおかしくない” ような空模様に

結果から言えば、今日は傘をさすことはなかったのだが、梅雨に入っていることを思い出させられるような天候だったことに違いはない。加えて、台風が日本に向かって移動しているらしく、今週は天気がすぐれないとか…。

国際関係学部の3時限目「社会学」は、今週も「問題行動の根源」がテーマ。最初に、このテーマの初回から前回までの内容確認を30分ほどかけて行い、残りの時間で「根源」の部分について解説する。特に、どのような経緯で無自覚な行動に至るのか、その行動がどのような影響を及ぼすのか…ということを中心に、具体例を挙げて説明する。

天気が怪しい時は、新幹線でササ〜ッと帰るに限る。が、かなり早く新横浜に到着してしまったので、入館回数稼ぎに(?)新横浜ラーメン博物館に寄ってみた。ラー博倶楽部の会員証を持っているので、入館はフリーパス。なのに、このところ全然使ってなかったので、久々に…。なのに、ラーメンを食べずにグッズ売り場で先割れスプーンを買っただけの私…。

帰宅すると、息子は何事もなかったかのように元気な姿…。熱も平熱に戻りつつあるらしい。子どもの治癒力…、侮ることなかれ!


6月11日(火)

今朝、東名江田バス停で駿府ライナーを待っていたところ、慌て気味の母子が現れた。そして、母親が私に「あの…、バス、まだ来てないですよね?」と尋ねてきた。「どこ行きのバスですか?」と問い直すと、「名古屋行き…なんですが…」と…。

1時間に1本の割合で運転されている名古屋行きスーパーライナーは、母子がバス停に現れる3分ほど前に、定刻通り出発してしまっていたのである! その事実を伝えると、えらく母親が落胆…。別のバスで名古屋に向かえないか…と尋ねてこられたが、残念ながら “高速バス” という選択肢のみという状況では、1時間ほど待つしか…。

バスの案内センターは営業時間前のため、電話で確認も取れず。持っている乗車券が次のバスに振り返られるかどうかも定かではない。

そうこうしているうちに、駿府ライナーがやって来た。私がバスに乗った後、件の母子が「名古屋に行くつもりが、乗り遅れてしまって…」と乗車券を運転手さんに見せていた。どうやら、その乗車券で1時間後のバスに乗ることはできるらしいことはわかり、少々落ち着きを取り戻していたようである。

駿府ライナーは…、バスの案内放送が音量不足でなかなか聴き取れない上、案内表示と音声がかみ合っていなかった(要するに、放送で流れているバス停名と、表示されているバス停名が異なっていた)ため、目的のバス停で降り遅れた乗客が…!? その乗客、バス停を通過されたことに腹を立て、次のバス停で下車する際に「案内表示は○○(バス停名)だったのに、何で通過したんだ!?」と運転手さんに食って掛かった。「車内放送でご案内しましたが…?」と運転手さん。しかし、「放送が、音が小さくて聞こえなかったんだよ!」と乗客…。そんなやり取りが2分ほど続き、乗客は「とにかく、バス会社にはクレーム入れておきますから」と言い捨てて降りていった。

放送や表示に不備があったことは否めないが、乗客も早めに降車ブザーを押しておけばよかっただけであり、どちらにも非はあると思われる。が、自らの非を認められない者同士が話し合いをしても、話はまとまらない…という好例を見たような気がした。

朝からハプニング続きではあったが、バスの走行そのものはスムーズで、予定より少し早く清水先生の事務所に到着した。実は先日、清水先生にお孫さんが誕生し(清水先生のお嬢さんは、我が妻の高校の1期後輩にあたる)、とりあえず(?)私もお祝いの意を表したいとドラッグストアに駆け込み、赤ちゃんにとって “今後必要になるであろうもの” を準備させてもらった。

静岡英和学院大学に到着後、まず3時限目「国際関係論」の講義用資料の印刷に取りかかった。何種類の資料を印刷するか、印刷機の前に立ちながらも悩んだが、とりあえず3種類だけ(?)印刷することにした。それを使って、今日はナショナリズムについて視聴覚的に確認する。韓国における「健全歌謡」、『釜山港へ帰れ』や『カスマプゲ』の日本語詞、『千と千尋の神隠し』サウンドトラック盤の日韓比較などなどを通じて、日韓のナショナリズムの特徴を説明する。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、前回から「コミュニケーションの構造」の解説に入っているので、まず前回の内容を確認し、前回解説することが出来なかった「コミュニケーションの成立条件」について解説し、さらに「コンテキスト」について語る。が、学生たちに配布したつもりだった講義用資料は未配布(未作成)だったということが判明し、解説予定の変更を余儀なくされる。結局、今日中に解説しておくべき内容の7割程度のところで講義を終えることになり、次週以降の講義内容を変更しながら対処することにした。

今は雨季…。家を出る時に雨は降っていなかったが、あざみ野駅から東名江田バス停まで向かっている最中に “傘なしで歩くのが困難” な雨が降り出した。駿府ライナーに乗っても、雨はおさまる気配が見られなかった。しかし、富士川を渡って静岡市内に入るや、雨とは無縁そうな空模様に…!? 青空が広がる、何とも清々しい陽気…。

しかし、この青空も午後には影を潜め、3時限目が終わった時にはザーザー降りに…。ただ、5時限目が終わる頃に雨が一旦やんで、英和のバス乗り場でバスを待つ際に傘をささずに済んだ。ところが、静岡駅に到着するちょっと前に再び降雨…。にもかかわらず、駿府ライナーを東名江田で降りた時は、雨がスッカリやんでいて…。

傘をさしたり、たたんだり…。雨に振り回された一日でもあった…ということか!?


6月12日(水)

月曜と火曜の2日間、風邪で幼稚園をお休みしていた息子…。今朝は平熱に戻っていたのと、息子自身が「幼稚園に行きたい!」と言うので、体調が万全とは言えなかったが通園させることにした。おまけに、今日は幼稚園の歯科検診…。

私が息子を園まで送り届けることにしたのだが、雨が降っていて気温が低めということもあり、いつもの息子とはちょっと様子が違っていた。幼稚園についても、寡黙な園児になりきっていた。しかし、上履きを履いて教室に入ると、笑顔が復活!

園から帰宅しておやつを食べた息子は、そのままお昼寝に入ってしまったとか…。

雨降る横浜を後にして、新幹線で三島に行くと…、なぜか雨の気配もなく、ところどころ空は明るく、台風が接近しているとは思えないような陽気…。いや、嵐の前の静けさなのかも…などと思いつつ、国際関係学部入りする。

今日は、通常の3時限目「社会学」のほか6時限目に “補講” が入っているため、1日に2回も学生は私の講義を聴かなくてはならない。出来るだけ今日の2コマを連動させて解説しようと思ったのと、補講には出席できない学生もいることもあり、3時限目用、補講用、来週月曜日用の3枚の講義用資料を印刷し、3時限目の開始前にそれら全てを配布しておいた。

「問題行動の根源」の解説も、そろそろ佳境に…。3時限目は「自由−非自由」「自我−超自我」の関連性をもとに「罪」について解説し、6時限目の補講ではデュルケムの『社会分業論』から「罪」に関する記述を紹介し、それから「アノミー」の解説に入る。語源や特徴などとともに、『ひなちゃんの日常』『インド夫婦茶碗』などの1シーンを取り上げつつ、具体的な例を用いて説明する。

補講開始時は校舎に西日が差し込んでいたが、講義中にすっかり日が暮れ、久々にNighttimeの講義となった。

三島に雨が降る前に新幹線で新横浜に戻ったが、横浜市内は雨…。鴨居駅でバスを待つ間、雨が体やバッグに叩きつけてきたほどである。しかし、予想したほどの雨量ではなかったので、傘なしでのバス待ち…。

明日の天気も、不安定らしい。天気予報さえ、あいまいな表現を使っている有様。とりあえず、電車が止まらなければ雨でも何でも構わないのだが…。


6月14日(金)

昨夜、息子を寝かしつけていたら私も一緒に寝てしまい、「ぼやき」の更新のみならず講義の準備も中途半端な状態になってしまった!?

まず、昨日の「ぼやき」から…。


6月13日(木)

朝、激しく雨が降る音で目が覚めた。身支度を整えていると、雨の勢いは強まるばかり…。木曜日はいつも5:45くらいに家を出るのだが、バス停でバスを待つ時間を少なめにしようと思い、5分ほど遅く家を出た。

バス停では屋根の下に入り込んだが、激しいドラムプレイの如く雨が激しく叩きつける音で耳がキンキンし、頭痛が誘発されそうに…。

バスと地下鉄、JRを乗り継ぎ、予定通りの時刻に松戸に到着したが、雨の勢いが弱まっていたので、今日も北松戸から松戸歯学部まで歩いてみることにした。先週は駅から18分で大学に到着したが、雨の中を歩くとどうなるのか試してみたくなった次第…。結果は…、先週より5分ほど時間がかかってしまったものの、それでも松戸駅からバスに乗って道路渋滞に巻き込まれた時よりは早い到着である。

1時限目「社会学」は、「日本人」「日本社会」の解説の3回目。今日は「日本(人)的 “共感性”」について、その特徴である “共悲” を中心に説明する。

松戸での講義後、今週もバスを北松戸駅入口で下車し、北松戸駅から常磐線各停に乗って法学部へ。道路渋滞にはほとんど巻き込まれず、加えて乗り換え回数が減るので、バス停から駅までの徒歩はあるとは言え、移動は楽になる。

法学部の3時限目「社会学」は、今日から「人間関係の諸相と構造」がテーマ。講義の最初に、このテーマが前半戦最重要テーマである…ということを学生たちに説明し、今日の講義では「人間」と「ヒト」の違いから「役割演技」についてじっくりと解説する。

朝ほどの勢いはないものの雨は降り続き、傘なしでは歩けないほど…。神保町駅までの道のりで、傘を人にぶつけないよう気をつけて歩く。いつもなら、アチコチの店先に並べられた商品をゆっくり見ながら歩くのだが、さすがに今日の雨ではそんな余裕も無く…。

履いていた靴が “疲れて” きたようで、雨が染みこむようになってしまった。そこで、帰りに新しい靴を買うことにした。陳列された靴をアレコレ吟味してみたが、最終的には以前購入したことのある靴に落ち着いた。結局、履き慣れたものが一番…。

せっかく新しい靴を買ったのに、明日も雨…。

そして今日…。

講義の準備が終わらないのに寝入ってしまったため、早く起きて作業の続きをすれば良かったのだが、何時に寝ても(何時間寝ても)起きる時間は変わらなかった。

結局、今日は教室でパソコンのセッティングをしながらパワーポイントの再編集をすることに…。

家を出る前、Webで天気予報を念入りにチェックする。そして、静岡市内と東京23区内の予報があまりにも違っていることに戸惑う。さて、ジャンプ傘を持って出るか? それとも、折りたたみ傘? とりあえず、私が外を歩く時間帯を基準に考え、折りたたみ傘をさしてバス停へ…。

新横浜から新幹線に乗って静岡に向かうと、天気がコロコロと変わってゆく…。小田原あたりで青空がチラッと見え始め、三島では強い日差しが…。富士川を渡りきると、雲が多いものの雨は上がっていて、ところどころ青空が顔を出していた。

静岡駅から静岡英和学院大学へは、いつもの通りバス…なのだが、今朝はバスが5分遅れて静岡駅に到着。その後、道路渋滞に巻き込まれ、15分以上遅れでバスは英和に到着した。バスを降りて講師室まで全力疾走!

1時限目「現代の国際社会」は、今週と来週は「多数派と少数派」がテーマ。今日は、その概説的内容が中心。「多数派(マジョリティ)」と「少数派(マイノリティ)」が単なる人数の差に拠るものではないということと、異質性に伴う差別の現実を、具体的に説明する。

講義後、再び講師室へ全力疾走! 途中、ある学生に「先生は、いつも走ってますね!」と声をかけられる。特に金曜日は、講義時間以外はキャンパス内を走り回っている感じである。

静岡駅へバスで戻る時、英和からは私以外に学生が3名、地域住民が1名、合わせて5名が乗客として乗っていたのだが、私以外の4名は一斉に途中のバス停で下車していった。その後、誰も乗ってこなかったため、静岡駅まで貸し切り状態に…。私が下車する際、運転手さんが「今日は、(車内が)すいていましたねぇ…」と話しかけられた。そのくらい、珍しいことが起きていたのである!

この時、静岡市内は素晴らしい晴天で、空の青さがまぶしいほどだった。オマケに、気温がグングン上昇…。じっとしているだけで汗ばむ陽気だったのだが、新幹線で東京に向かっていると徐々に天気が崩れてきて、東京に到着した時にはポツポツと雨が…。

通信教育部に到着して、すぐに講義用資料の印刷…。こちらの原稿は数日前に完成していたので、何の問題もなし。が、講義用のパワーポイントを通信教育部のパソコン用にフォント設定していなかったため、教室でア〜デモナイ・コ〜デモナイしながらも、4時限目「社会学」が時間通りにスタートする。

今日の講義テーマも、「社会的動物としての人間」である。前回は “本来なら1コマで解説しても良い内容” を2つに分割してゆっくり講義しているので、前回欠席した人のためにも簡単なアウトラインを説明し、それから今日の本論に入り、「double happiness」にまつわる現代的な問題点を具体的なエピソードを交えながら指摘した。

講師室で少し休んだ後、神保町駅へ歩く。都内にも青空が広がっていたので、ちょっと回り道をしてみた。

いつものように半蔵門線に乗っていて、ふと気になったことが…。果たして、いつものように田園都市線で乗り換え無しで長津田まで行って、そこから横浜線に乗り継ぐのが鴨居への最短ルートなのか…と。

そこで、渋谷で半蔵門線を降り、東横線に乗り換えて菊名に向かい、横浜線に乗り継いで鴨居へ戻ると、料金は50円安くなり、長津田を経由するより10分早く到着した。が、これは神保町で半蔵門線・田園都市線の急行が来なかった時のケースであり、すぐ急行に乗れる場合は長津田を経由したほうが早く鴨居に到着する…と思われる。

副都心線との相互直通運転を開始して、JRとの乗り換えがかなり不便になった…と不評の東横線渋谷駅ではあるが、半蔵門線・田園都市線との乗り換えは便利になったことを実感した。

欠点のない人間が存在しないように、何事においても “一長一短” の状態が存在する…ということである。そんなことを再確認しつつ、週末へ突入…。


6月15日(土)

今週の日曜日、息子の水泳用具を買いに行った話を述べた。が、その翌日から息子は発熱で幼稚園を休んでしまった。息子が休んだその日、つまり月曜日は幼稚園のプール開きだった。水曜日に息子は通園を再開したが、息子は医師から水泳をしばらく控えるよう言われていた。

ところが、プール開きの翌日から雨が降り続き、今週はほとんどプールが中止になった。息子にとっては、恵みの雨となったワケである。「ウチの子、持ってるよねぇ…」と、妻とそんなことを話していたのだが…。

今日は、幼稚園の「父の日保育参観」が行われた。晴天の場合は “小運動会”、雨天の場合は “教室での参観” と、天気によってプログラムが異なるのだが、「せっかく参観するのだから、ただ園児を眺めるだけよりも小運動会のほうがいいなぁ…」とかねがね思っていた。しかし、今週は雨、雨そして雨…。

ところが、昨日の午後から関東地方にも晴れ間が広がり、「このまま雨が降らなければ…」という期待が高まった。しかし、天気予報によれば今日の天気は芳しくないような…。

今朝、太陽が顔を出していた。私の執念で、雨を払いのけたのである! ツッコミどころは満載だが、とりあえずそういうことにしておく。

小運動会が開催される…ということで、8:45までに園庭に集合することに。我が家周辺は、息子と同じ体操着姿の子どもに親の姿…。「へぇ〜っ、ご近所にもけっこうお仲間がいたんだなぁ…」ということを知る。

アチコチの道から、体操着姿の子どもたちが合流し、民族大移動的な様相に…。さらに、路線バスから体操着姿の子どもたちがゾロゾロ下車してきて、街全体が体操着姿の子どもたちによってジャックされたみたいに見えてきた。

息子は水疱瘡と風邪っぴきで幼稚園を何日か休み、運動会の練習が十分に出来ない状態にあったため、全園児による体操など何をすれば良いかわからないパートが多く、戸惑っていたが、練習したことがある(らしい)パートに入ると水を得た魚の如くに両手を回し、ニコニコしながらピョンピョン跳ね回っていた。

体操の後、学年ぶりに競技が行われた。園児と父親で行う競争演目であるが、年少組はバスをモチーフにした競技だった。園児がバスの運転手さんになり、父親がお客…。段ボールで作られたバス(枠)に一緒に入って歩く…という単純なものだが、ルールに “ひとひねり” してあった。スタート地点からバスを進めた親子は、“バス停”(園庭に書かれた円内)から父親が子どもをだっこかおんぶしてスタート地点に戻らなくてはならない。運転手さんの帽子をバトン代わり次の親子に引き渡すと、父親が子どもをだっこかおんぶしてバス停まで行き、バスに乗り込んでスタート地点に戻る…という繰り返し。

我ら親子は、おんぶかだっこでバス停までゆくことに…。隣のクラスに1人分の差をつけられていたため、運転手さんの帽子を受け取って息子のかぶせるや否や、静岡駅での全力疾走よろしくダッシュ! まだ息子の態勢を整えていないうちから走り始めたが、ふと「こういう競技って、勝ち負けよりも “親子の触れ合い” が大事なんだよなぁ…」と思い直し、スピードを落とし、バスに乗り込むと、息子のペースでの〜んびりスタート地点に戻ることにした。

結果は、3クラス中2位。ビリにならなかっただけでも “儲けもの” という気分…。

その後は、親子でフォークダンスを踊ったり、子どもから父の日のプレゼント(父親の似顔絵)を受け取り、『すてきなパパ』という歌を歌ってもらったり…。

正午頃に運動会は全行程が終了したが、教室に “子供たちの作品” や “日常の学習成果” が展示されているというので、それらをジックリと見せてもらうことにした。そして、息子の成長ぶりを確認する。

疾走!?
息子を抱えてひたすら走る!
息子が運転士さんになって、バスは出発!
息子には、私がこのように見えているらしい…
疾走!
息子を抱えてひたすら走る!
 息子が運転士さんになって、
 バスは出発!
  息子には、私がこのように
  見えているらしい…

家に帰ると、両腕がヒリヒリ…。徐々に赤みが増してきた。日に焼けたのである! 夏はまだこれからだというのに、一足早く家族そろって日焼け…。


6月17日(月)

昨日は「父の日」だったが、我が家の場合は土曜日に幼稚園で父の日運動会があり、そこで息子から “プレゼント” をもらっているので、昨日は特別なイベントは無し。

そして今日、土曜日の振替で幼稚園はお休み。よって、私は息子を園に送り届ける必要がないので、いつもよりゆっくり家を出て、新横浜駅までバスで直行する。

11時前に国際関係学部に到着し、講義用資料の印刷に取りかかる。今日の3時限目「社会学」は、いよいよ「問題行動の根源」の最終回! ということは、毎年恒例となっている “子供たちの「死」に関する意識” の問題点を解説し、2004年に佐世保市で起きた小6女児同級生殺害事件を取り上げたNHK「クローズアップ現代」を見てもらうことに…。そして、アニメ『それいけ! アンパンマン』の主題歌「アンパンマンのマーチ」の歌詞に込められた原作者(やなせたかし)の想いや命への畏敬について解説する。何人かの学生の心の琴線に、私の解説が響いていたらしい。

帰り、“念のため” の通院…。病院に16時過ぎに入り、受診の手続きをする。待合室のイスに座っていると、見覚えのある老夫婦の姿が…!? この夫婦がいる時は、たいてい急患が入ったり医師に急用が出来たり…で、診察まで何時間か待たされる。そういうジンクスがあるのだが、果たして…?

結論から言えば、今日は2時間待ち…。入院患者さんが急変し、外来診察は一旦中断…。それなりに長い中断だった。

老夫婦は…というか、奥さんのほうが病院職員をつかまえては「あとどれくらい待つの? もう2時間くらい待ってるんだけどねぇ…」などとくだを巻く。何度も何度も病院職員をつかまえ、文句を言う。が、患者は旦那のほうなのである! 患者本人はあまり愚痴をこぼさず、奥さんがグダグダと…。とにかく、この奥さんからは品の良さが感じられない。

待たされてイライラするのは理解できるが、その心情を口に出されると、聞かされているほうまでイライラしてくる…。“待たされていること” にではなく、“くだらない愚痴を聞かされる” ことに…である。

受付→受診→処方箋薬局…という全ての流れをクリアするのに、3時間近くを要した。しかし、日が長くなっているのと、今日はその3時間に耐えられる体調だったので、あまり苦に感じなかったのだが…。

明日は、静岡への出講…。横浜と静岡の天気はちょっと予報に違いがある。どちらに合わせて “準備” すれば良いのか…?


6月18日(火)

5年前の昨日、私は静岡英和学院大学の講義を終えた後、静岡駅に向かい、一人の女性と合流し、新幹線で横浜に戻った。その翌日、つまり5年前の今日、朝早く起きて、その女性と一緒に電車に乗り、横浜市南区役所に行き、婚姻届を提出し、晴れて二人は夫婦となった。

そう、今日は我ら夫婦の結婚記念日なのである。

結婚やら出産やらに、なぜか静岡英和学院大学がからむ私の人生…。独身最後の仕事が静岡英和学院大学、父親になって最初の仕事も静岡英和学院大学…。

そして、5回目の結婚記念日に静岡英和学院大学の講義…。

3時限目「国際関係論」の講義中、筆談などしながらイチャついている学生がいたので、「君たちは、一緒に座っていると互いに悪影響を及ぼし合い、単位が取れなくなる。離れて座りなさい! たった90分くらい離ればなれになっても、寂しくないだろ? ましてや、同じ教室…」と言った後、「カップルを引き離しておりますが、今日は(私の)結婚記念日です!」と続けると、学生たちから拍手が起きた。

以前は「明日、結婚します!」とか「さきほど、父親になりました!」などと告知しても拍手が自発的に起きることはなかったが、今年の学生たちは “ノリ” を理解しているらしい。

そんな彼らに、今日から「国際関係と温度差」をテーマに話をしてきた。今日は特に「歴史」にまつわる温度差を中心に、「歴史」と支配者の関係性や “国家間(特に日韓間)の歴史観のズレ” について語り、さらに「歴史」と「パラダイム」の関係性について述べて解説を終えた。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、当初の予定を変更し、2週に亘って解説した「コミュニケーションの構造」の “まとめ” を行うことにした。講義の冒頭で、例によって(?)「小テスト」を実施。内容は、中国語(台湾語)で表記された日本のドラマ名を日本での表記に直す…というもの。かなり有名な(最近の)ドラマを揃えたのだが、学生たちは前回に引き続き異文化ストレスに悩まされていた模様。

2週分の “まとめ” は、追加の解説とともに『君は恋のチェリー』『ビューティフル・ネーム』『アンパンマンのマーチ』などの楽曲を用いて、その世界観や状況(情況)をからめた解説も試みた。他にも取り上げたい楽曲がたくさんあったのだが、一度にたくさんの解説をするより、ゆったり解説するほうが学生の理解の助けになると考え、内容をかなりセーブした。

往きは駿府ライナーで、帰りは新幹線…。今日はなるべく早く帰宅しようと思った次第。ただ、それでも帰宅はいつもより遅くなるので、今夜は特別なイベントなどなく、それでもちょっと気分的に違った夕飯をとり、5年前の “あの日” を思い出した。

これからも、頑張らなくては…。


6月20日(木)

「これからも、頑張らなくては…」という文章で18日の「ぼやき」を結んだのに、昨日はサイト更新できず。昨夜、息子から「今日は、お父さんと寝る!」とご指名を受け、寝かしつけをしていたら、息子よりも私が先に寝てしまったようで…。

まず、昨日の「ぼやき」から…。


6月19日(水)

月曜日は幼稚園がお休みだったので、今日は久々に息子を園まで送り届けてきた。が、昨夜どういうワケか興奮が収まらなかった息子、朝はちょっと寝不足気味だったようで、「まだ寝てる〜っ!」「今日は幼稚園に行かない!」などと駄々をこねる有様。

フトンから強制的に今へ移動させ、簡単に朝食をとらせ、着替えに歯磨き…と、流れ作業…。家を出る時には、すっかり機嫌が直っていた息子だった。

天気予報では、今日は一日中強い雨と風に注意するように言っていた。そこで、大きなジャンプ傘を持って出かけることにした。バスを待つ間、息子が私の傘を指差して「ボクが、傘を持ってあげるよ〜っ!」と何度も言ってきた。その発言に、バスを待つご婦人方がハートをバキュ〜ンと奪われたらしく、ちょっとホノボノとした雰囲気に…。

バスで幼稚園の最寄りバス停へ行き、園の正門に向かって歩いていたら、我々と逆方向から園児と母親が仲良く歩いてきた。息子と同じクラスの子ではなかったが、同じ園に子どもを通わせている親同士と言うことで、あいさつを交わした。

と、次の瞬間、正門から勢いよく車が飛び出してきた!? 驚く母子、我が息子…。運転していたのは…、園長先生だった!

息子を担任の先生に引き渡し、再び正門へ向かうと、さっき飛び出してきた車が、すでに園に戻ってきていた。あれは、一体何だったのだろう…という疑問を募らせたまま、再びバス停へ。

バスも横浜線も順調に運行していたので、新横浜からは予定していた新幹線に乗ることができ、予定通りに三島到着!

国際関係学部入りすると、すぐに講義用資料の印刷…。今日から3時限目「社会学」はテーマが新しくなるので、講義内容と残余回数を考慮して資料を作らなくてはならない。そのため、いつもより印刷に時間がかかってしまい、お弁当を食べる時間が少々遅れる。

今日から「ストレスとは何か?」が講義テーマ。今までに「状況(情況)判断」「絶対−相対」「環境・経験・価値観」「問題行動」などについて語ってきたことが、今日からの「ストレス」の解説に結びつくことを説明し、社会科学的な見地でストレスを語る意味、ストレスの概念、ストレッサーについて解説する。

講義を終えて三島駅へ向かおうと校舎を出る際、正面玄関の自動ドアが一部閉鎖されていた。強い風が吹いていたため校舎内に直接風を吹き込ませないようにしていたらしいが、そんなことを知らずに自動ドアの前に立って「あれっ、開かないなぁ…」と悩み続けていた私…。

新横浜から直接家に向かわず、バスに乗ってららぽーと横浜に行ってきた。館内の旅行代理店でぷらっとこだまの予約をするのが主たる目的だったが、息子用のハサミやらおやつやら、アレコレ購入しているうちに両手がふさがってしまい、ららぽーとから鴨居駅までは “荷物の重み” と “強風” との闘いを強いられた。

今日は私が外を歩いている最中は雨が降らず(新幹線やバスに乗っている最中には雨が降ったが…)、傘をさすことはなかったが、明日からは台風の影響で徐々に雨の勢いが強まるらしい…。明日はともかく、週末の天気や如何に!?

そして今日、1週間で一番早起きしなくてはならない朝…。雨が降っていた。傘なしではちょっと歩きたくないような、ちょっとまとまった雨…。気温は若干低めだったものの、湿度はかなり高く、じっとしていても汗をかくような陽気…。

バスも地下鉄もJRも順調で(私が利用した路線に限定しての話だが)、松戸まで来たところで雨の勢いが弱まっていたので、今朝も各停に乗り換えて北松戸に出てみた。そして、小雨の中を松戸歯学部まで徒歩…。

講師室に入ると、テレビではコンフェデレーションズカップの中継が…!? 思わず、声を上げながら観戦する。イタリアから3点も取っておきながら、4失点で敗戦…。惜敗とは言え、2試合で7失点のディフェンス陣は何をやっているのだろう?

日本が敗戦したその瞬間、日本大学校歌が構内に流れた! 勝利した瞬間だったら感動的だったかも知れないが、ちょっと…。

1時限目「社会学」は、今日で「日本人」「日本社会」の解説が終了。今日は「日本(人)的 “私(わたくし)”」について。日本人の精神構造の根底にある(と思われる)“私” の特徴と、「非の包容」「恥の文化」などを具体的に説明することで、「日本人」「日本社会」の解説そのものの “まとめ” にも充てた。

松戸市内は雨が止みかけていたので、今日も北松戸経由で法学部へ移動することに…。常磐線各停・千代田線直通電車に乗り、しばしリラックスタイム…。大手町での半蔵門線乗り換えも、板についてきた。

神保町に着くと、傘が必要な天候に…。ただ、地面を叩きつけるような激しい雨ではなかったので、移動に支障は無く。予定通りの時刻に法学部入りする。

3時限目「社会学」は、先週から「人間関係の諸相と構造」の解説に入っている。今日は、不完全態としての「Human Being」と無上完全態としての「Supreme Being」の関係性、「Persona理論」などを中心に説明を進めた。いつものことながら、自分の経験談をふんだんに盛り込んで解説するため、学生たちは理解しやすいらしい。講義後に「例がわかりやすくて、理解しやすかったです!」と声をかけに来てくれた学生数名…。

嬉しい限りである。


6月21日(金)

雨が降ったりやんだり…の一日。思ったほど強い雨は降らなかったものの、傘が手放せないような梅雨らしい天気だった。6時前に家を出た時は雨がやんでいたので、バッグに入れたままになっている折りたたみ傘に活躍してもらうことにした。

新幹線で静岡に出て、いつものようにバス乗り場へ全力疾走するが、どうも雰囲気がおかしい…。いつもより、バス停前の列が長いのである! そこで、すぐに気がついた。静岡英和学院大学行きの “いつものバス” の1本前(始発バス)が、まだ来ていないということに…。

定刻より13分遅れ、いつものバスより3分遅れで静岡駅を出発した私…。走行中、運転手さんが「道路渋滞のため、このバスは10分以上遅れて運行しております。深くお詫び申し上げます」と、何度も何度も謝罪していた。「そこまで謝らなくても…」という感じだったが、運転手さんの誠意が通じたのか、途中から道路渋滞にも巻き込まれなくなり、いつもより早い大学入りが実現した。

1時限目「現代の国際社会」は、先週に引き続き「多数派と少数派」の解説である。前回の解説内容を詳しく確認した後、今日は「ジェンダー」をメインとした解説…。まず、「ジェンダー」の概念を簡単に規定し、『うっかりペネロペ』のプロモーションビデオを上映する。主人公のペネロペは、青いコアラ。しかし、女の子…。女の子のコアラであればピンク色あたりにするのだろうが、原作者はなぜ “青” にしたのか…? このような部分を導入として、ジェンダー的な問題点を学生たちに考えてもらう。

いつものように今日も静岡往復はぷらっとこだま利用だが、復路はいつもの新幹線の予約が取れず、1本早い新幹線に乗ることになった。そのため、いつもより1本早いバスで大学を出発し、東静岡で東海道線に乗り継いだのだが、その東海道線でダイヤの乱れが生じていたため、予定より1本早い電車に乗って静岡に戻る。

東京までの新幹線車内では、ほとんど意識不明状態…。車内検札が来たのかも知れないが、全く認識できず。実は昨夜、早寝しようと思っていたのにパソコンが不具合を起こし、そのメンテに時間がかかり、就寝は1時半過ぎ…。そして5時には起床したので、睡眠時間が十分ではないような状態だった。以前は「睡眠時間は、3〜4時間あれば十分!」などと思っていた時期もあったが、今はちゃんと睡眠時間を確保できないとツライ…!?

新幹線で睡眠不足を補い、スッキリ(?)した気分で通信教育部へ…。

4時限目「社会学」は、今日も「社会的動物としての人間」について。前回までの講義内容を時間をかけて説明した後、「生理的早産」について解説…。しかし、前置きが長すぎたのか、今日中に語っておこうと思っていた内容の一部を残したまま終業チャイムを聴くことに…。

ここ数日、ノドが荒れたような感じがしていたので、耳鼻咽喉科で診察を受けてきた。診察の結果、私のノドはかなり炎症を起こしているらしい。とりあえず、週末はノドを酷使しないように気をつけないと…。

ところで…、今日の「ぼやき」の中で “いつも” という言葉は何回登場しているのだろう?


6月23日(日)

週末の我が家…。

4月にMARK ISという商業施設が東静岡駅前にオープンし、ちょっと(?)話題になっていた。そして一昨日、横浜みなとみらいにもMARK ISがオープンした。横浜美術館の裏の、189店舗を擁する市内最大級の商業施設…というのが話題を呼び、オープン初日から大賑わい! 公式サイトも、サーバがパンクするぐらいにアクセスが集中していた。
MARK IS みなとみらい
我が家も、土曜日にみなとみらいに行く用事があったので、ついで(?)にMARK ISに寄ってみた。予想通り、人、人、人そして人…というように、身動きが取りにくくなるくらいの大混雑で、ポイントカードの申込書など長蛇の列…。とりあえず、息子の甚平を探していたので、オープン記念セールで掘り出し物を見つけ出し、購入…。

幸い(?)、その店はポイントカード対象外店舗だったため、ポイントカード申し込みの有無が影響せず。

我が家の場合、ららぽーと横浜で十分…というのが実感。店舗のラインナップは、いずこも似たり寄ったり…。

今日は、久々にIKEA港北へ…。ここでないと入手困難なグッズを購入するためである。久々に乗るIKEAバスに大喜びの息子であったが、昨日も今日も力加減なしにはしゃぎ回って疲れ切り、何度も「だっこ!」と言ってきた。ただ、バスが混雑していて座れなくても耐えられるようになったり、館内でも迷子になるような身勝手行動が減ってきたり…と、幼稚園に通って集団行動の大切さが身についてきたのか、以前に比べれば手が少しかからなくなってきているようである。

先週はちょっと涼しい感じの日もあったが、明日からは気温がグングン上昇してくるらしい。水分補給や暑さ対策をして、講義に万全の状態で臨みたい…と思う次第。


6月24日(月)

息子は今日、幼稚園で “じゃがいも掘り” に行ってきた。息子を園に送り届けた時、心なしか園児たちの笑顔がいつもより “ヤル気” に満ちているように見えた。

例年に比べて今年は天候不良のため、例年通りの量が穫れないかも知れない…と、園からの “おたより” に書かれていた。そのため、あまり収穫量を期待していなかったのだが…。

園児たちが頑張ったのか、ジャガイモは一人に20個ほど分けられるほどの大収穫!

今夜、我が家の食卓に収穫の一部が並べられた。

たくさんのジャガイモが…!?
たくさんのジャガイモが…!?
ジャガイモを掘ってきた本人
ジャガイモを掘ってきた本人
そして、自らの手でマッシュ!
そして、自らの手でマッシュ!

週の始まりは、国際関係学部の3時限目「社会学」で明ける。今日も、前回に引き続き「ストレスとは何か?」の解説。まず、前回の講義内容を簡単にもう一度解説し、今日のテーマである「ルーティーン」「非日常」「コーピング」などについて語る。

受講学生の実生活に、解説内容が活かされれば良いのだが…。


6月25日(火)

22時前に帰宅した私に、妻が「雨、降ってる?」と尋ねてきた。朝早く家を出て、昼間はずっと静岡市内にいて、夜になって横浜に戻ってきた私には、雨など無縁な状態だった。特に、静岡市内の天気は曇りから晴れに変わり、気温も湿度も急上昇! しかし、横浜市内は昼前から雨が降り出し、妻が息子を幼稚園に迎えに行った時にはザーザー降りだったらしい。

往き帰りに乗った駿府ライナーは、なぜかダイヤ遵守の運転手さん…。時間が読めるのは有り難いのだが、速度をちょこまか調整しながら走行しているのを見ると、「もう乗車扱いはないんだから、定刻より早く到着しても全く問題ないのに…」と思えてくる。

ほぼ定刻通りに静岡駅に到着後、清水先生の事務所へ…。そして、一緒に静岡駅前へ向かい、静岡英和学院大学行きのバスに…。

3時限目「国際関係論」は、「国際関係と温度差」の2回目。前回は「歴史」の語源的な部分をメインにし、歴史問題などを取り上げて解説したが、今日は「客観的な歴史(情報)」と「主観的な歴史(情報)」による問題点から温度差の根源を考えてみた。

4時限目、空き時間を利用して5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料を5種類、金曜日1時限目「現代の国際社会」の資料を3種類、それぞれ作成する。これで、残余講義で使用する資料のほとんどを印刷したことになる。

講義のゴールが見えてきたような状態に、少々せつなくなる。

今日の5時限目も、恒例(?)の「小テスト」を実施。韓国語の漢字語と日本語の漢字語の意味が同一か否かを考える問題を出題した。同じ漢字を使用していても意味が異なる場合が多く、学生たちの戸惑いが教室中に充満する。

講義は、今日より「コミュニケーションの比較」がテーマとなる。本当なら先週からこのテーマに入らなくてはならなかったため、解説時間が1回分減ることになる。そこで、シラバス2回分を1回にまとめ、日本(人)と諸外国のコミュニケーションの違いについて “婉曲表現” “以心伝心” などをキーワードに解説を進めていった。

これで、「国際関係論」も「異文化コミュニケーション論」も、6月中の解説が終了した。残り、3コマ…。早いものである。


6月26日(水)

今日は、一日ずっと雨…。パラパラ程度の雨の中、レインコートを着た息子と一緒にバスに乗り、幼稚園へ…。

園に息子を送り届けた後、少々雨脚が強まってきた。バスで鴨居に出た時は、傘なしでは歩けないほどの雨量…。そして、三島に到着した時には、雨と風の勢いが同時に強まり、傘をさしても役に立たないような状態になっていた。

その頃、横浜でも雨脚は強まっていたらしい。

駅から急ぎ足で国際関係学部の校舎に入るが、ズボンがしっとりした感じに…。「でもまぁ、講義開始は13時だし、3時間もあったら乾くよねぇ…」などと余裕綽々で講義用資料の印刷に取りかかる。

今日の3時限目「社会学」は、講義開始時まで何を語るかわからない状態だった。内容としては2本、ちゃんと用意してあったのだが…。実は、韓国からの交換留学生から先週「韓国で社会学を専攻している学生が日本に来ていて、もしかすると先生の講義に1回だけ出席するかも知れません」と教えられていたのである。ただ、予定は未定…ということで、それが月曜日なのか水曜日なのか、はたまた来るのか来ないのかもわからない状態だった。

念のため、一昨日の講義時には講義用パワーポイントを韓国語に直したものを用意したが、件の学生は来ず。そして今日、ついに…!?

講義開始前、簡単にあいさつをする。そして、現在展開中の講義の概要を説明する。ちなみに、件の学生は全く日本語を解さないため、韓国語でのやりとり…。久々に韓国語を話すことになった私…。

学生には「水曜日は、10年前にある学会のシンポジウムでパネラーを務めた時の発表内容を紹介します!」と伝えておいたが、それだと件の学生が全く理解できなくなってしまうので(交換留学生が通訳すれば済むのかも知れないが)、用意してあった韓国語版パワーポイントを使用したほうが良いと判断し、「ストレスとは何か?」の3回目として「人生縮小化」について語る。居酒屋に大挙しているチビッ子たちの話、小学生や中学生の段階で人生の楽しみのほとんどを謳歌してしまった者の行く末、「リセット願望」「リロード願望」など、具体的な事例を挙げて説明する。

講義後、「ソンセンニム(「ソンセン」は先生、「ニム」は敬称)、今日は有難うございました!」と丁寧にお礼を言われる。そういえば、韓国人学生から「ソンセンニム」と呼ばれたのは、初めてだったかも…。ちょっと不思議な感覚になる。

荷物をまとめて校舎を出ると、雨と風は更に強さを増していた。三島駅の新幹線ホームには、叩きつけるような雨が…。とてもホームで電車を待てるような状態ではなかったので、ひとまず待合室に避難する。

新幹線が神奈川県内に入ると雨の勢いは更に強まり、相模川を越えるとなお一層の強雨…。そして、横浜市内に入ると「勘弁してくれぇ!?」と言いたくなるような情況に陥る。

それなのに、帰りに耳鼻咽喉科で診察を受けてきた。強雨の中、診察を受け、薬局に移動し、バス停へ移動し…と、雨に濡れる機会が増える。雨季とは言え、こんな雨の降り方には閉口する。

明日は、朝が早い上に移動のかかる日…。雨は降ってもかまわないが、せめて歩行の支障にならないような雨であってほしいのだが…。


6月27日(木)

火曜日の5時限目、静岡英和学院大学の「異文化コミュニケーション論」の講義中、私のパソコンの画面が真っ暗になった。「また、ACアダプタをつけ忘れて、おまけに内蔵バッテリーの充電が切れてしまったのかな?」と思ったのだが、ACアダプタはキチンとパソコンに接続されていた。「…ということは、コンセントに問題があるのかな?」と思い、プラグを差し替えたところ、画面が復活し、あとは問題なく講義を進めることができた。

そして昨日、国際関係学部でパソコンのセッティングをしていたら、ACアダプタを接続しているのにもかかわらず内蔵バッテリーでパソコンを作動させている状態になっていることに気づいた。

要するに、火曜日も昨日も、原因はACアダプタにあったのだ! どうやら、アダプタに接触不良が起きていたらしい。とりあえず、昨日はアダプタのコードをいじって接触を保ち、90分間乗り切った。

昨日の帰途、量販店でACアダプタを購入しようと思ったのだが、私が講義で使用するのはミニパソコンで、量販店においてあるACアダプタはノートパソコン用のものしかなかった。ノートパソコンとミニパソコンでは消費電力が異なっていて、ノートパソコン用ACアダプタをノートパソコンに接続すると、過電流を起こしてしまい、かなりの確率で故障を引き起こすことに…。

店員さんにミニパソコン用ACアダプタは取り扱っていないのか尋ねたところ、「ミニパソコン用のACアダプタは、メーカーさんのサイトで注文するしか入手方法はありません!」と言われた。

なるべく早めに新しいACアダプタを入手しなくては、講義に支障を来してしまう…。帰宅して急いでパソコンを起ち上げたが、「メーカーさんに注文しても、届くまでに数日かかるのは必至だろうなぁ…」と思えてきて、まずはAmazon.co.jpにアクセスしてみることにした。すると…、純正品のACアダプタの取り扱いがあるではないか!? おまけに、お急ぎ便利用で翌日配達も可能だという。

そして今日、無事に新しいACアダプタが届いた。恐るべし、Amazon.co.jp!

今朝、目を覚ますと雨は上がっていた。そして、うっすらと日差しが…。昨日の天気予報では、今日は昼前まで天気が崩れているハズだったが…。

松戸に着く頃には、すっかり青空が広がる好天に…。雨が降っていたら松戸駅からバスで松戸歯学部に向かうつもりだったのだが、今朝も北松戸に出て徒歩で大学入りした。

1時限目「社会学」は、今日から最後のテーマ「人間関係の諸相と構造」の解説に入った。今日は「ヒト」と「人間」の違い、「人間」として認められるための要因などを中心に語ることにした。

雨の降る気配が全く感じられない青空の下、法学部に移動する。

3時限目「社会学」は、「人間関係の諸相と構造」の3回目。今日は「パーソナリティ」について。この単語を “解剖” し、語源的な部分からパーソナリティを個人的にではなく集合的なニュアンスで語り、“らしさ” の根源としての部分についても触れておいた。

太陽がサンサンと輝いてはいたものの、吹く風にはさわやかさがあり、湿度が下がっているような気がした。それゆえ、体感温度は少々低めで、過ごしやすい一日だった。

明日は、静岡と水道橋の移動がかかる日…。今日のように過ごしやすい天候であれば良いのだが…。


6月28日(金)

朝の静岡駅のバスターミナルで静岡英和学院大学行きのバスを待つが、なかなか来ない…。遅れて来ただけではなく、バスターミナルを抜けるのに5分以上かかる。相変わらずの光景なのだが、「こうなることがわかっているのなら、ダイヤ改正するべきでは…?」と、静岡人ではない私は思わずにはいられない。

今日の1時限目「現代この国際社会」は、最後のテーマ「国際社会と大衆文化」に入る。その初回の内容は、「純粋芸術」「大衆芸術」「限界芸術」の3分類をもとに、「大衆文化」の概念を規定する。さらに、昨年に引き続きザ・ビートルズを “3つ” のどこに分類するか…という点について考えてみた。その際、大衆文化…というか対抗文化的なビートルズの作品(のサウンドコラージュ)と、芸術家をも凌駕した作品(のサウンドコラージュ)を再生する。

昨年、このテーマを解説する際に「最後のテーマ」ということと「気合いの入り過ぎ」が相まって、かなり情報量の多いパワーポイントを作成してしまった。そのため、学生たちがノートに書写するのにかなりの労力を要し、私の解説を落ち着いて聴くことが出来なかった…という惨憺たる状態になった。そこで、今年はパワーポイントで投影する予定だったページをプリントアウトして、学生に配布することにした。

そのため、今日はパソコンを持たずに出かけることが出来たのだが…。昨日せっかくAmazon.co.jpからACアダプタが届いたというのに、何だかもったいないような…。

昨夜はヘンな時間に “うたた寝” してしまったため、朝起きた時からスッキリ感がなく、静岡から東京への移動時に足りない睡眠を充足する。

通信教育部に到着した時には、すっかり体力回復!

4時限目「社会学」は、今日で「社会的動物としての人間」の解説が終了。「鏡に映った自我」「自我と超自我」「 Me」といった概念をもとにして、社会的自我について語る。

これで、今週最後の…そして、今月最後の講義が終了した。

「6月末」というと1年の半分が終了したということでもあるが、講義そのものは2ヶ月を経過したのみ…。まだまだ、先は長いのである!


6月30日(日)

梅雨明けしていないのにもかかわらず、晴天が続く。もっとも、昨日の午後にはドス黒い雲が我が家周辺を覆い始め、夕方には強い雨が降ったが…。

以前、息子が幼稚園のあとで妻に「(お弁当の)卵焼き、食べられちゃったの…』と寂しそうにつぶやいたことがあったらしい。妻が「おかずを誰かと交換したの?」と聞いたが、どうも違うらしい。どうやら、誰かが息子のお弁当の卵焼きを取って食べてしまったという。

「誰に食べられちゃったの?」と妻が何度聞いても、息子は答えなかったらしい。「イジメに遭っているワケではないのに…?」という疑問を若干抱きつつ、時は流れていった。

そして先日、不定期に開催されている「お母さん会」に妻が参加した時、その席上たまたま「園長先生って、お弁当の時間になるとアチコチのクラスに出没して、スキあらば園児の(お弁当の)おかずをヒョイッとつまんで食べてしまうんだって!」という話が出たという。そして、妻は全てを悟った。

犯人は、園長先生だったのか…。

園長先生は卵焼きに目がないようで、それで卵焼きが入っているお弁当に狙いを定めているフシがあると…。お茶目な性格というべきか、それとも…!? とりあえず、園児たちからは「園長じぃじ」と呼ばれて慕われている。お弁当を残さず食べると “ごほうび” をくれたり、園児に自作のオモチャを見せて一緒に遊んだり…と、園児の心を掌握する力量はスゴイらしい。

ここでちょっと、話は先週の月曜日に…。息子が “じゃがいも掘り” に行ってきた日の話である。

妻が幼稚園へ息子を迎えに行くと、息子が微熱を出したということを担任の先生から知らされた。どうやら、じゃがいも掘りで暑気あたりを起こしたらしい。しかし、先生が息子の “異変” に気づいたきっかけが…。

「今日、給食をほとんど残してしまって…。

いつも、おかずを残すことはあっても、白いごはんだけは残さないんですよ!

今日は、白いごはんも残していて、それで体温を測ったら…」と教えられたという。

息子の健康のバロメーターって、「白いごはん」なのか…。

たしかに…、幼稚園に入園した当初、自己紹介で「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれた息子は「ごはん!」と答え、先生を慌てさせた。先生が「どんなごはんが好きですか?」と質問し直したところ、「白いごはん!」と即答した息子…。本当は、「ハンバーグ」や「カレーライス」といった答えが期待されたのだろうに…。

そんな息子も、通園2ヶ月でかなり集団生活に馴染んできて、さらに “感化” されてきている。いろいろな言葉も歌も覚え、踊りも覚えてきている。自己表現の方法も、様々に…。

その成長が嬉しくもあり、驚きでもあり…という感じで今月も過ぎていく…。


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