2013年4月のぼやき



4月1日(月)

2013年度の幕開けである。

最初の “仕事” は、国際関係学部の教員打合会…ということで、三島へ。

9時半前には大学に到着し、すぐ胸部X線撮影の受付をする。打合会の開始時間(11時)近くになると受付が混雑するので、毎年早め早めの受付を心がけている。

打合会は例年とほぼ同内容の再確認というような感じで、30分と経たないうちに終了。そして、12時半より学内のラウンジで懇親会…。今年は昨年よりも出席者が多く、盛り上がっていたように思う。

どうやら、今年も私の担当する講義は三島駅北口の新校舎のみでの実施になるようである。カリキュラムの関係上、履修学生数は多くを見込めないが、それでも内容もモチベーションも例年以上のレベルで臨みたいと思う次第。


4月3日(水)

西新宿のハイアットリージェンシー東京で開催された通信教育部のFD講演会と懇親会に出席した。ワケあって今日の午前中は静岡にいたため、12時ちょうどに静岡駅を出発する駿府ライナーに乗って静岡を離れた。いつもは東名江田バス停で下車しているが、今日は終点の新宿駅東口まで乗車した。

静岡駅の松坂屋前でバスを待っている間、雨に濡れないように気をつけていたが、東名高速を東へ走っていると徐々に空が明るくなり、新宿に着いた時には傘なしで歩けるような状態に…。

17時から始まった講演会では、テレビなどでもおなじみの諸星裕・桜美林大学教授が、アメリカの大学での経験や日本国内の大学の現状を的確にふまえたお話を伺った。

18時半からは、懇親会…。“久々の” “おなじみの” など、さまざまなタイプ(?)の教職員との顔合わせに、アレコレと話に花が咲く。

閉会後、ホテルから無料連絡バスで新宿駅に戻った。荷物がちょっと多かったので混んだ電車を避けたかったので、小田急箱根高速バスで新宿から東名江田まで行く方法を考えたが、あざみ野駅まで東名江田から20分ほど歩くのも…と思い、小田急線の乗り場に向かい、ホームウェイ(ロマンスカー)で町田に出て、横浜線に乗り換えて鴨居に出るルートを採択した。

そして、このルートが最善であったことを実感して帰宅した私…。

こんなふうに、2013年度の状況判断が出来れば良いのだが…。


4月4日(木)

今日も、懇親会に出席。新年度明けは、アチコチの大学・学部での懇親会が目白押しであるが、時節柄このようなイベントを行わないところも増えているのも事実である。

九段下のホテルグランドパレスで法学部の懇親会が18時より開催されたが、通信教育部と兼務している教員が多いこともあり、連日お目にかかる方々も…。

懇親会に向かう前、横浜市営バスの全線定期券を購入した。年度明けであり、新学期開始時期ということもあり、窓口が混雑していると予想した私は、かなり早めに家を出た。が、私の思っていたような長蛇の列もなく、窓口で待つこと2分で私の順番が…。

予想外に時間が余ってしまったが、「都心の鉄道は、何が起きるかわからない!」と思うことにして、横浜から京浜東北線に乗ってノンビリと東京を目指した。東海道線や横須賀線より時間がかかるが、こういう時にはありがたい。

東京で京浜東北線を降り、地下鉄東西線に乗り換えようと思っていたのだが、九段下からグランドパレスまでは徒歩3分程度だということを思い出し、改札を出ずに中央線に乗り換え、緩行に乗り継いで飯田橋まで出ることにした。飯田橋からグランドパレスまでは、徒歩10分程度かかる。いつもより歩行ピッチを落としたり、街の様子(移り変わり)を楽しんだりしていれば、それなりに時間を潰せると思っていたが、そう簡単にはいかなかったらしい。

結局、グランドパレスには17時前に到着してしまった。が、私よりも先に到着している先生も数名おり、控室で近況報告などしながら懇親会の始まりを待つことが出来た。こんなことなら、もっと早く歩いても良かった…と思う次第。

今日は一日中ポカポカとした陽気だったが、明日もこの天気が続くのだろうか? 週末は荒天になるという予報だが…?

明日は2013年度最初の講義があるし、そして…、明後日はどうしても晴れてもらいたいワケがある。


4月5日(金)

携帯電話に今朝配信されたメルマガに、今日の私の運勢が下記のように書かれていた。

何をやっても裏目に出る日です。
不運としか言いようのないようなことが起こります。
電車やバスに乗り遅れるばかりか、
財布やケータイまで落としてしまいそうな運気です。

「朝から滅入るなぁ…」と思いつつ、その下に書かれていた「血液型×星座ランキング!」を見ると、

1位 O型×みずがめ座

とあった。

ちなみに私、2月4日生まれのみずがめ座。そして、O型…。この占い、全くもって信憑性がない。

そんな心理的ハチャメチャもあったが、いよいよ2013年度の講義がスタートした。記念すべき(?)今年度初講義は、静岡英和学院大学「現代の国際社会」である。昨年度は110名以上の履修登録があったこの講義、果たして今年度はどのくらいの履修登録があるのか…?

気合い十分で起床し、6時前に家を出て、ぷらっとこだまを利用して新横浜6:52発の新幹線に乗る。そして、7:54に静岡到着…というのは、昨年と全く変わりなし! そして、バスが15分以上遅れて大学に到着するのも、改善なし…。

静岡英和学院大学の1時限目は8:50開始なのだが、私が出勤簿に押印したのが8:40…と、講義開始10分前。すでに初回の講義で使用する予定の資料については大学に印刷を依頼してあったので、それを持って講義教室へ…。

教室に入ると…、昨年より空席があるものの、履修希望者は70名ほど。そこそこの人数である。講義は、初回恒例(?)の「講義の基礎とする視点」「講義展開」「単位認定」などを中心にじっくり語る。早速、数名の学生に発言をしてもらいつつ、学生たちの日常を取り巻く “当たり前” を意識的に考察する感覚を身に付けてもらうことにした。

来週からは午後の講義のために新幹線で移動となるが、今日の講義はこれで終了! そこで、来週火曜日に初講を迎える「国際関係論」「異文化コミュニケーション論」の講義用資料を印刷してから静岡駅に戻った。

一昨日と同様、12時ちょうどに静岡駅を出発する駿府ライナーに乗って静岡を離れたが、今日は東名江田バス停で下車。天気が良く、気温も高かったので、バスを乗り継いで家路に就くことにした。横浜市営バスの全線定期券の威力が発揮されたような感じだが、「バスの定期券さえなければ、もっと早く家に帰れたんだよなぁ…」というアンビバレントな感情も…。

明日は、我ら家族にとって重大なイベントが…!?


4月6日(土)

「ついに」と言うべきなのか、今日から息子も幼稚園児…。つまり、今日は幼稚園の入園式である。
ついに(?)息子も幼稚園児
入園式の最中やクラスで子供たちを見ていると、兄弟がいる(であろう)子やプレ保育を経験している(であろう)子などは状況にすぐ馴染んでいるようで頼もしかったが、大号泣する子もいて…。

息子は…、泣きはしなかったものの自分の置かれている状況をまだ十分に把握しきれていないらしく、事あるごとに “現実逃避” に走り出す。先生が子供たちに手遊びを教えてくれているのに、息子は我関せずとばかりに歌を歌い出したり…。名前を呼ばれて「はいっ!」と元気よく手を挙げて答える子がいる一方、息子は名前を呼ばれてもスルー!?

何ヶ月も前から「お名前を呼ばれたら『はいっ!」って言って手を挙げるんだよ!」と教え、数え切れないほど練習(?)してきたというのに…。

“この日” のために先月購入したビデオカメラも、期待したようなシーンを撮影することもなく…。「本当に、息子は幼稚園で過ごせるのだろうか?」と、かなり不安になる我ら夫婦…。

入園式の前に太陽が顔を出し、式が終わるまでは雨が降ることもなく、園庭での記念写真撮影も予定通り行われ、子供たちが天からも祝福されているかのように思えたが、今日の全ての工程が終了するや否や、ポツポツと雨が降り出した。

昼前に帰宅し、昼食を取り終わった頃、風の勢いが強くなり始め、やがて雨と相まってとんでもない状態に…!? 台風を思わせるような荒天となり、やがて大雨警報、洪水警報…と、立て続きに発令された。

入園式が午後開始だったら、大変なことになっていたのでは…。

来週から本格的な通園が始まるが、果たしてどうなることやら…。今さらながら、親であることの大変さを痛感させられた。いや、この程度で大変だと思っていてはいけないのかも…!?

それにしても…、今日は “ビデオカメラ率” が高かったなぁ…。少なくとも、我ら夫婦はマイノリティにならずに済んだらしい。


4月8日(月)

今日から、息子は通常の通園…。本来なら月曜日は国際関係学部への出講日なのだが、今日は日本大学の入学式のため休校となったため、幼稚園への送り迎えを妻と一緒に行った。曜日によっては私が息子を幼稚園に連れて行くことも出来るので、ちょっと雰囲気を確認したいという気持ちも…。

息子の通う幼稚園に限ったことではないのだろうが、徒歩通園の送り迎えは “ドア to ドア” が原則である。家から子どもと手をつないで幼稚園に行き、教室の前で担任の先生に引き渡す。帰りは教室の前で担任の先生から子どもを引き取って、子どもと手をつないで家に戻る。

バス通園の送り迎えは家から最寄りのバス乗り場へ子どもと手をつないで行き、幼稚園バスから降りてきた先生に引き渡す。降園時は、最寄りのバス停で親が待ち、バスの到着を待つ…という次第。

シッカリ手をつないで “ドア to ドア” という規則が、世の中の物騒な様相を表している。私が子どもの頃は、幼稚園に限らずアチコチ一人で行ったものだが…。

9時前に息子を担任の先生に引き渡した後、幼稚園近くのコンビニで妻と一緒に買い物をし、家に戻る。息子が生まれて以来、妻と家で二人っきりになったことはなかった…。以前は二人だけでいるのが当たり前だったのだが…。何となく不思議な感じがした。

昼前にクラス別の懇談会が行われたので、再び夫婦で幼稚園へ…。本来は母親だけで良いのだろうが、せっかくの機会なので私も出席してみた。懇談会では、今後の予定、追加で準備しておくべきものなどの説明を受けた後、委員や係などを決める話し合いに…。これがかなり難航し、終了予定時間をオーバーしていた模様。

閉会後、子供たちがクラスに戻ってきて、帰りの会に…。そして、園児たちは先生と一人ずつ “さよならタッチ” をして親元へ…。帰りの会の前から大号泣している子もいれば、ニコニコ笑っている子も…。我が息子は…、ニコニコしてはいたが、まだ幼稚園というシステムがよくわかっていないらしい。だが、どうやら幼稚園は楽しいと思っているらしく、家に帰ってからは “教わったばかりの歌” を歌って聴かせてくれたり、お友だちと何をして遊んだのか教えてくれていた。

話は変わって…、今日は私の両親にとって50回目の結婚記念日。そう、金婚式なのである。50年前の今日、我が家の一歩が築かれて今に至る。私が存在するのも、妻と出会って息子が生まれ、その息子が幼稚園に通っているのも、50年前の今日に原点があると言ってもよいだろう。

そんなこともあり、今年の4月8日は私にとっても特別な想いがするのである。


4月9日(火)

静岡英和学院大学の「国際関係論」「異文化コミュニケーション論」も、いよいよ初講を迎えた。

毎年、火曜日の静岡入りには駿府ライナーを利用しているが、今年度もやっぱり駿府ライナー…。よく「新幹線で行けば楽なのでは?」と言われるが、以前から何度も言っているように私は駿府ライナーが好きなのである!

さらに、帰りも駿府ライナー! 今日は往復ともバスが順調に走行し、ほぼダイヤ通りの運行だった。何だか、それだけで気分がいい。

10時半前、駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ねる。そして、先生の事務所で11時前まで歓談し、静岡駅北口へ移動し、英和ゆきのバスに乗る。

今日使用する講義用資料は金曜日のうちに印刷済みのため、時間を気にすることなくお弁当を食す。のんびりと食事が出来るのも、なかなか気分がいい。

3時限目「国際関係論」は、例年使用している教室ではなく、以前使用したことのある別の教室で開講…。昨年まで使用していた教室より、収容人数が倍の教室である。よって、学生の “集まり” が悪いと空席が目立ち、教室が閑散とした状態になる。果たして…と教室のドアを開けると、それなりに盛況! 80人ほどの学生が、教室に集まっていた。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は…、こちらは例年使用している教室での講義。そして、教室に入ってビックリ!? 空席がほとんどない状態に…。こちらも、80人ほどの学生が集まっていた。

用意しておいた資料は、いずれも90枚…。昨年の教訓が生きたような形に…。

講義内容は…、初講ということもあって講義の目的・展開、そして学生への注意事項など、ガイダンス的な内容を主として語り、他の担当講義との関係性や私の社会学的視点(ないしはスタンス)を理解してもらい、早速数名の学生に発言を求め、“プレ講義” のような形にしてみた。

とりあえず、初回の感触はそれなりに…。


4月11日(木)

昨日は、国際関係学部の本年度初講。前期は担当が「社会学」のみで、さらに今年は4年生しか履修しないので、「学生が集まらなくて閉講…なんてことにならないだろうか?」などと少々不安が…。

しかし、講義前にWebで履修登録状況を確認すると、14人ほど履修確定者が確認できた。そこで、講義用資料を50枚ほど準備しておくことにした。3時限目の始業チャイムとともに教室へ向かう。教室に入ると…、30名ほどの学生が集まっていた。そのうち半数は、過去に私の講義を受講したリピーター…。

今日は、松戸歯学部および法学部の「社会学」が初講を迎えた。松戸キャンパスへの出講は、昨年9月以来のこと。あまりにも久々なので、5:40には家を出て、バス停に向かった。バスは6:03発なのだが、すでに3名の強者がスタンバイ!?

松戸歯学部の講義は、履修登録者が17名。初回ということでちょっと早めに終え、いつもより1本早いバスで松戸駅に戻り、かなり早めに法学部入り。法学部の「社会学」は講義用資料を学生自身がダウンロードして用意するシステムを採用しているが、初回ということで今日は資料を印刷して教室に持っていった。

1036名収容の大講堂のイスは、半分以上が学生によって埋められていた。例年並みというほどではないにせよ、大人数が集まっていたのは確かである。

昨日と今日、「社会学」の初講を3つこなしたワケであるが、いずれも講義目標や基礎的な考え方などを持論や思い出話をふまえつつ語り続けた。

明日で前期の担当講座が全て出揃うことになるが、果たしてどんなスタートを切ることになるのやら…。


4月12日(金)

N700A今朝、静岡英和学院大学に出講するために新横浜から乗った新幹線は…、何とN700A! 今年2月から運用開始されたばかりの、最新型の車両である。

車内では、無線LAN…。幸い(?)今日は自宅からパソコンを持参していたので、車内でメールチェックなどしながらの通勤…。

静岡までは快適かつ順調な移動だったが、英和行きのバスが…。相変わらず道路渋滞のために15分以上遅延し、講義開始15分前にやっと大学入り…。急いで出席調査シートをコピーし、講義教室へ向かう。講義の5分ほど前に教室に入り、パソコンをセッティングする。が、プロジェクターの彩度がなかなか合わず、教室の電気をつけたり消したり…。

1時限目「現代の国際社会」は、今日から “本論” である。しばらく「国際社会とは?」という基本的な部分を解説する予定であるが、その初回としてマックス・ヴェーバーの理論などを参考にしつつ「国際」という言葉が指す意味・範囲・状況について語る。

出来るだけわかりやすく解説しよう…と、具体的な例を挙げながら話を進めたつもりなのだが、まだまだ講義は始まったばかりなので、順次 “軌道修正” すれば良いと思うことにした。

英和での講義後は再び新幹線で東京へ…というのも、昨年から定着してきた感がある。英和の講師室を出る前にお弁当を電子レンジで温め、静岡駅の新幹線待合室で食し、食後おもむろに(?)ホームへ移動し、新幹線に乗り込んでからはひたすら仮眠…。

そして、13時半過ぎに通信教育部に到着した。4時限目「社会学」の開講をもって、今年度の前期担当科目が全て出揃うことになる。昨年は履修登録こそ100名を越えたが、常時70名弱の出席…ということもあり、講義用資料を100枚印刷して教室に向かう。

ところが…、教室に入るとほとんど空席のない状態。さらに、講義途中で人数確認のために入室してきた教務課職員が「先生、現時点で104名(が教室に)おります!」と教えてくれた。そこで、講義用資料の追加印刷を依頼し、何とか対応する。

昨日に引き続き、今日も講義目標や基礎的な考え方などを持論や思い出話をふまえつつ語り続けたが、今日は学生の反応が思ったよりも良かったので、話に力が入りすぎていたかも知れない。

とにもかくにも、これで前期担当科目全ての展開方針を定めることが出来そうである。


4月15日(月)

月曜日は3時限目「社会学」のみの担当なので、家を出るのがゆっくり…。ということで、今朝は私が息子を幼稚園まで送っていった。いつもの月曜日より1時間ほど早く家を出ることになったが、たまには…。

幼稚園で先生に息子を引き渡した後、鴨居駅まで歩いて行こうかと思ったところ、ちょうどバスがやって来たので思わず乗ってしまった。そのため、予定よりもかなり早い鴨居駅到着となってしまった。

とりあえず、こうなることを予期していた部分もあったので、駅前の郵便局に寄って各種入金を済ませたのだが、それでもなお時間が…。結局、いつもより1本早い新幹線で三島に向かうことにした。

郵便局を出て、鴨居駅へ歩く途中、デーパックが壊れた! ところどころ弱っていたので「そろそろ買い換えの時期かなぁ…」とは思っていたが、まさか仕事に行く前に壊れてしまうとは…!?

ただ、今日一日は何とか耐えられそうな状態だったので、中身がこぼれるようなこともなく、無事に出講することはできた。

先週水曜日に初講を迎えた「社会学」だが、まだまだ履修登録人数が確定していないのと、4年生だけを相手に解説するのと…で、今日の解説内容をどうするかしばし考えた。今日の正午時点で履修登録人数が32名となっていたので、40枚ほど講義用資料を印刷し、昼休み中に教室入りする。パソコンのセッティング(プロジェクターと解像度のチェック)を念入りに行い、始業を待つ。

講義開始の直前、昨年私の「日本社会」を受講していた台湾人交換留学生が現れた。2人の韓国人交換留学生を引き連れて…。韓国人留学生が「社会学」を履修するかどうかまだわからないが、偶然にも今日使用した資料には韓国語での解説が書かれていたので、少しは講義理解の手助けにはなったのでは…と思う。

講義は、「状況(情況)判断」がテーマ。交換留学生がいることを考慮し、例年以上にテンポはゆっくり…、そして具体例をふんだんに(?)盛り込んで、「疑似環境」や「知識と技術」について解説を進めた。

帰りに、新横浜でデーパックを探す。大きさや強度を最優先に選ぶ必要があるので、選択の範囲がかなり狭まる。ショルダーバッグなら持っているのだが、木曜日以外はパソコンを持って出講するので、今日中に新しいデーパックを用意する必要があり…。

これが、気分転換になれば良いが…。


4月16日(火)

静岡英和学院大学への出講…。往復とも駿府ライナーの予約を入れていたのだが、体調に少々不安があり、帰りは新幹線で一気に…。

10時半前、いつものように駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ね、11時前まで歓談し、静岡駅北口へ移動し、英和ゆきのバスに乗る。いつもより乗客が少なく、車内はガラ〜ンとした感じ。道路渋滞に巻き込まれることもなく、スムーズに大学に到着した。

3時限目「国際関係論」も5時限目「異文化コミュニケーション論」も、初めて “本論” に入るため、講義開始5分前から教室に入ってパソコンのセッティングをし、時間の節約をする。3時限目は「国際と民際」について、特に “国際” という言葉の曖昧さや多義性から説明し、できるだけたくさんの例やエピソードを挙げながら概念規定をする。

5時限目は、「文化のとらえ方」について。「文化」の概念を “culture” の本来的な意味から紹介し、その機能を説明し、来週以降の “異文化” に関する講義につなげることにした。

昨日も今日も教室内の空気が乾燥しているのに大きな声で話し続け、ノドをちょっと痛めてしまったようである。まだまだ、週の前半…。無理なく無駄なく、体をいたわりながら講義なくては…。


4月17日(水)

水曜日も3時限目「社会学」のみの担当なので、家を出るのがゆっくり…。ということで、今朝も私が息子を幼稚園まで送っていった。

息子にも、いつも仲良く遊ぶお友だちができたらしい。偶然にも、そのお友だちのお母さんと通園途中に会う。

幼稚園で先生に息子を引き渡した後、鴨居駅へ移動したのだが、どうも雰囲気がおかしい…。人の流れが、いつもと違うのである! 横浜線のダイヤが大きく乱れていて、電車の運転間隔もまちまちになっていた。それが原因で、駅周辺の雰囲気がいつもと違っていた…という次第。

「今日は、横浜から特急踊り子号に乗って三島に向かおう!」などと思っていたのだが、京浜東北線や東海道線でもダイヤの乱れが生じていたらしく、いつも通りに新幹線で出講することにした。

結果、10時前には三島駅に到着していた私…。

出勤簿に押印した後、Webで「社会学」の履修登録人数の確認をした。今週月曜日の夕方で履修登録が締め切られているので、人数は確定している。果たして…、そこには35名分のリストがあった。4年生だけが履修登録して、それで35名…というのは、かなり健闘しているのではないだろうか。それに、3名の交換留学生が加わるのだから…。

講義開始10分前に教室入りし、パソコンのセッティングをしたのだが、どうしてもプロジェクタとパソコンの画面が連動しない…。悪戦苦闘しながらも、いろいろな方法を試してみた。そして、講義開始3分前にやっとプロジェクタを通してパソコンの画面が投影された。

今回も、「状況(情況)判断」がテーマ。前回の講義内容をゆっくりと確認してから、「絶対と相対」「価値判断」について、かなり具体的な話をする。社会学的な知識を基礎にしつつ、かなり日常的な(ありふれた)現象を紹介することで、社会学的な思考方法を身近に感じてもらおうというのが、今日の講義の目的である。

昨日、「無理なく無駄なく、体をいたわりながら講義なくては…」などと書いたのにもかかわらず、なぜか今日も思いっきりノドを酷使してしまった。そこで、帰りに通院し、ノドのことで医師に相談する。医師が「うわっ!?」と言うほど真っ赤っかになったノド…。炎症を抑える薬を数種類処方された。

帰宅して、黙っていれば良いものを、ノドに休みを与えられない現実…。

明日と明後日、とにかく2日間だけでもノドが持ちこたえてくれたら…。


4月18日(木)

思ったより、ノドの具合は悪化していたらしい…。今朝、ほとんど声が出ないような状態に…!?

今日は、1時限目に松戸歯学部、3時限目に法学部で「社会学」を担当する日である。体力を振り絞って声を出しても、2コマ持つかどうか…という不安を抱えながらの出講だった。

講義は2コマとも成立させたが、聞き苦しい声で解説を続けたため、学生たちに申し訳ない限りである。

講義内容は、いずれも「状況(情況)判断」をテーマに、「疑似環境」や「知識と技術」について語った。が、ノドが最悪な状態だったため、予定していた分量の7割程度で解説を終えることにした。

無理して声を出し続けた代償(?)か、講義後は全く声が出なくなり、街中で学生と会ってもニコニコ笑って応えるのがやっと…。

明日で今週の出講が終了するが、無理してでも声を出すべきか? はたまた、ノドを休めるべきか?


4月19日(金)

こんなにも、週末が待ち遠しかったことがあっただろうか…?

ノドの痛みは緩和されつつあるのだが、相変わらず声が出ない。それでも5時過ぎに起床し、6時前に家を出た。バスに乗る時、運転手さんに「お願いします!」と声をかけようとしたのだが、声が出ない…。

新幹線の車内では、ひたすらノドを潤し続け、トローチを舐め、出来るだけ声が出やすい状態を作るよう努めたが…。低い声なら少しは出しやすくなったような感じだった。

静岡英和学院大学の1時限目「現代の国際社会」は、なるべく高い声を出さないように気をつけながら「社会」の概念について語る。前回の「国際」に関する解説と合わせ、「国際社会」と呼べる状況について説明を進めた。

声の具合と解説の進度を考慮し、今日の講義は早めに終了させた。英和の講師室を出る前にお弁当を電子レンジで温め、静岡駅の新幹線待合室で食し…と、こんな流れが定着しつつある金曜日…。

通信教育部に到着後、4時限目「社会学」の講義用資料の印刷に取りかかる。今週初めて受講する学生もいるであろうことを考え、前回配付した資料を20部以上増し刷りする。

なのに…、増し刷りした前回の講義用資料はあっと言う間になくなり、足りなくなる有様。にもかかわらず、今日の講義用資料は余る…。要するに、前回の講義を受けただけで履修を取りやめた学生がいて、それと同じくらいの人数が新規に履修を希望してきた…ということである。

履修を取りやめた学生が後で「しまった! やっぱり社会学を受講しておけばよかった…」と後悔してしまうような、そんな講義を展開してやろう! メラメラと闘志が湧いてきた。

そうなると、ノドの具合など気にしていられない! いつもと同じようなペースで「状況(情況)判断」をテーマに語り始めた。「疑似環境」と「知識と技術」について語るつもりだったのだが、途中で用いた具体例がちょっと好評(?)だったため、「知識と技術」については詳細を次回に回すことにした。

天候が不安定になり、さらに気温も下がってきたため、解説を早めに切り上げ、寄り道もせずまっすぐ帰宅…。

声が出なくなる状況に陥ったものの、何とか今週の講義を全てこなせた。休講も回避できた。心の底からホッとする。

だが、いつになったら私の声は “復活” するのだろう…?


4月21日(日)

このところ、淡路島や三宅島、東北地方や北海道で大きな地震が…。「何かの前兆でなければ良いのだが…」と願っているのは、決して私だけではないハズ。

そして、昨日と今日は気温がグッと下がり、春先のような気候に戻ってしまった。木曜日から出なくなっていた私の声は、昨日の夜に何とか通常の発声が出来るまでになってきたのだが、この寒さと空気の乾燥のため、今日もまたノドに痛みと違和感が復活し、声も出にくくなってきた。

明日からまた講義に戻るのに、大丈夫なのか…と、不安が募る。

「ノドにいいから…」と、妻が私のために毎日せっせとネギをみじん切りし、大根おろしを用意してくれている。とりあえず、それで “最悪の事態” は免れた。今夜も、ネギのみじん切りと大根おろしで明日以降に備えてみたが、果たしてどうなることやら…。


4月22日(月)

土日にノドを(出来るだけ)使わずにいたので、何とか講義の出来るまでにノドは回復…。

月曜日恒例(?)で、今朝は私が息子を幼稚園まで送っていく。バス好きの息子、私と一緒だと路線バスに乗れるのがわかっているのか、「行ってきます!」の声に張りがあるような…!?

とは言え幼稚園は徒歩圏内にあるので、バスに乗っても2つめの停留所で下車することになるのだが…。

幼稚園で先生に息子を引き渡し、鴨居駅まで再びバスに乗る。どうしたことか、今日はバスと電車の連絡が予想外に良く、予定より1本早い新幹線に間に合ってしまった。

三島到着後、国際関係学部の校舎がある北口ではなく、南口に降りた。駅にあるJR東海ツアーズでぷらっとこだまの予約をするためである。来週火曜日(4月30日)は静岡英和学院大学への出講日だが、ゴールデンウイーク真っ只中ということもあって東名高速の渋滞を想定し、往きは新幹線に乗ることにした。が、ゴールデンウイーク中は新幹線の回数券は使用できず、ぷらっとこだまの料金も上がる…。普段は新横浜〜静岡間を4400円で購入しているのだが、「ゴールデンウイーク中なので、(ぷらっとこだまの)料金が変わりまして…、5100円になります!」と言われる。「だったら、EX予約で予約すれば良かった…」と後悔するが、とりあえず引くに引けずに…。

講義のほうは…、ノドの具合を確かめながらそろ〜りそろ〜りと話を始める。最初に先週(前回と前々回)の講義内容を念入りに振り返り、次いで今日のテーマである「社会(学)とは何か?」について話を進める。「社会」の定義、そこに見られる相対的な人間関係(仲間意識)などについて語り、先週までの講義内容と次回以降の講義の橋渡しをした。

帰りに、耳鼻咽喉科に寄った。医師に “先週の出来事” と “ノドの状況” を詳細に説明し、現状を説明する。4種類の薬を処方され、2日後に(ノドの炎症が鎮まっていなかったら)また来院するよう言われる。

とりあえず、2日間でどこまでノドが復調するのか、しないのか…。


4月23日(火)

ノドの具合は…、思ったよりも回復度が高かった。

5時過ぎに起床して、ノドに関する私の不安が少し払拭されていることを確認しながら身支度を整える。そして、6時過ぎに家を出る。息子は、まだまだ夢の中…。

今日も、東名江田バス停から駿府ライナーで静岡入り。このところ、往きのバスは “ダイヤ通り” か “ダイヤより早着” での運行をしている。今のところ高速も一般道も渋滞がなく、スムーズに移動できている。ただそれだけのことなのだが、とっても気分が良くなる。

10時半前、いつものように駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ね、ノドのことを話す。すると、先生秘伝(?)の腹式呼吸法を伝授していただき、ノドに負担をかけずに声を出す方法を習得! 早速、今日の講義で実践することにした。

静岡英和学院大学に到着後、まずはお弁当…。3時限目「国際関係論」も5時限目「異文化コミュニケーション論」も新しい講義用資料を用意する必要がなかったため、ゆっくりのんびり味わいながらの昼食…。

3時限目は「国際と民際」についての2回目。特に “民際” という言葉の意味、日常の会話で「国際」と表現されている現象(状況)の大半が「民際」であることを説明し、それを実感してもらえるよう具体的な例やエピソードを挙げて解説する。

5時限目は、前回の「文化のとらえ方」について “かなり” 時間をかけて復習し、それから「疑似環境」「状況(情況)的影響」に関する解説をする。

体調的に余裕があったので、帰りも駿府ライナーで…。ところが、どこでどうダイヤが乱れたのか、東名江田バス停に20分遅れでの到着となった。乗車時間の半分は眠っていたので、おそらくその間に渋滞に巻き込まれ、遅延したのだろう。このところ駿府ライナーが遅延するという事態に遭遇していなかったので、ちょっとビックリ! 帰宅もその分だけ遅くなってしまったが、いずれにせよ息子はとっくに就寝していたので、予定通りに帰宅できたとしても今日は息子とは触れ合えなかった…ということである。

「何だか、ちょっと寂しいなぁ…」と思えているあたり、父親でいることを日常化している証なのだろう…などと自己分析しても文章がまとまりそうにないので、今日はこの辺で…。


4月24日(水)

毎週月曜日と水曜日は、私が息子を幼稚園に送り届ける…というのが、家族だけでなく幼稚園でも定着してきているような…。私が園内を歩いていても、誰一人として怪訝な顔で見ることなく、アチコチから「おはようございます!」と声をかけられる。

「父親業、やってるなぁ…」と実感するのと同時に、「息子は、先生やお友だちに迷惑をかけずに過ごしているのだろうか?」という不安もよぎる。とりあえず、息子は幼稚園が楽しいらしく、お友だちの名前も少しずつ覚えてきているようである。

鴨居駅前でいくつかの用事を済ませているうち、いつも乗っている横浜線に乗り遅れていた。が、急ぐ必要もないので、次の電車をのんびり待った。その電車が新横浜に到着したのが9:14で、乗ろうと思っていた新幹線の時間が9:16…。走れば間に合ったかも知れないが、転んで怪我をしても面白くないし、パソコンやらお弁当やらを詰め込んだバッグが重たかったので、ゆっくりと新幹線ホームへ移動することにした。

なのに、次にやって来たのは…、三島停車のひかり号!? 自由席に若干の余裕があったので、乗り込むことにした。そして、いつものこだま号を小田原で追い抜く…。結局、いつもより早く三島に到着してしまった。「急がば回れ」のような状態だったのだろう。

予想以上に早く三島に到着したので、駅前の東横インでメンバーカードの切り替えをした。予約などのシステム変更により、今まで使用してきたカードは対応できなくなるらしく、9月までなら無料でカードの切り替えをしてもらえるということらしい。簡易デジカメで顔写真を撮影され、カードが出来上がるまで5分ほど待つ。

あまりにも早くカードが発行されてしまったので、かなり早い国際関係学部入りとなった。

教員室で講義の展開を考えている時、昨年まではお見かけしなかった教員が気になった。昨年まではお見かけしなかったのに、なぜか初対面のような気がしない…。おそらく、どこかでお目にかかったことがあったのだろう…と記憶をたぐり寄せいていて、ある結論に達した! 恐る恐るその教員に近づき、「もしかして、高校で英語の先生をしていませんでしたか?」と尋ねたところ、やはり私の記憶と状況が一致した。私の卒業した高校の英語の先生だったのである! 今は定年で高校のほうは退かれ、縁あって国際関係学部の講義を担当することになった…とのことだった。30年近く前の記憶がキチンと蘇ってきたあたり、まだまだ私の記憶力は衰えているワケではないらしい。

さて、今日から「社会学」のテーマは「社会的動物としての人間」となる。3回で解説を終了しようと思っているのだが、履修学生のほとんどが4年生ということもあり、解説時間の割り振りに講義開始直前まで悩む。たしか、昨年度も同じことで悩んだような…。

そこで、今年も「double happiness」に関する解説を2回に分けることにして、中でも今日は「福祉」という言葉の語源的な話を中心にしながらの解説…。

講義後、急いで鴨居に戻り、耳鼻咽喉科を受診する。ノドの痛みはかなり鎮まっているが、ノドの負担は減らず。もう少し、様子を見ることになった。

先週の木曜日と金曜日の講義は、声が出ない状態での展開で、学生たちに大変申し訳ないことをした。今週は、聴き取りやすい声でシッカリ解説したいものである。


4月25日(木)

木曜日…。1週間で一番朝早く出かける日である。今朝も5時半過ぎに家を出て、バス停に向かった。

バスも電車も、今日は往きも帰りも比較的乗り継ぎが順調だった。こうなると、何か反動で起きるのではないか…などと思っていたら、予感的中! 妻が高熱を出してしまった。ここ数日、息子はノドに痰がからんで声を出しづらそうにしていたので、妻が息子を幼稚園に迎えに行ったついでに、親子で通院したという。

息子の症状は風邪の末期で、通園には何ら問題はないと診断された。問題は、妻の症状…。とりあえず、家のことは私が出来るだけこなしてみて、妻にはなるべくフトンで体を休めてもらうことにした。薬も処方されているので、これ以上は症状が悪くなることはないだろう…と思いつつも、心配である。

それに、明日は私が6時過ぎに家を出てしまうので、息子を幼稚園に送り届けられるのは妻だけ…。私が仕事を休んで息子を幼稚園に送り届けるワケには行かないし、妻も「私のせいで(息子が)幼稚園をお休みするのはかわいそう」と…。

明日の朝、妻の体調が今より少しでも良くなっていることを願うしかない。

さて、講義のほうは、1時限目に松戸歯学部「社会学」と3時限目に法学部「社会学」の2コマ担当。いずれも、講義は先週に引き続き「状況(情況)判断」について。先週はつぶれた声での講義だったので、今日は先ず前回の講義内容をゆっくりと確認し、それから「絶対と相対」「価値判断」について、かなり具体的な例を挙げて説明した。社会学が日常と密接にリンクした学問であるのかを理解してもらいつつ、話は進んだ。

今日の講義は予定通りに進んだので、ゴールデンウイーク明けも計画通りの講義を展開できそうなのは嬉しいことだが、しかし…、本当に明日はどうなるのだろう? かなり不安である。


4月26日(金)

4月最後の金曜日…。そして、4月最後(?)の早朝出勤…である。6時前に家を出て、新幹線で静岡に向かうのも、今月はこれが最後…。何だか、時の経つのが早すぎて、少々焦ることも…。

ただ、先週は声のでない状態での出講となったのが、今週は金曜日までシッカリ声が出る状態を維持できたため(そのために、今週は昨日までに2度の通院があったが…)、気分的には落ち着いていたりもする。

いつもより若干早くバスが静岡英和学院大学に到着したので、講師室でお茶を飲む余裕が生まれた。メールボックスには、履修登録者のリストが入っていた。今日の1時限目「現代の国際社会」は81名が登録、そして…、火曜日の3時限目「国際関係論」が100名で、5時限目「異文化コミュニケーション論」が88名!? 「現代の国際社会」が昨年より30名ほど履修登録者が減った分、火曜日の履修登録者が増えたようである。

さて、1時限目は今日も「国際社会とは?」がテーマ。前回・前々回で「国際」「社会」の概念を語ってきたので、今日から具体的な話に移行する。国際社会を語る上で身近なツールである「パスポート」について、その機能・目的について説明し、加えて「観光の変遷」「国際空港」などについても具体的に語る。“日常” から “非日常” への “出境” と “入境” について、そこに関わるパスポート…というような感じで講義を展開し、実際に新旧のパスポートを画像で紹介する。

講義後、いつものようにバスで東静岡駅に出たのだが、なぜか道路が渋滞…。いつもより10分近く余計に時間がかかってしまった。東海道線への乗り換え時間が1分を切ってしまったので、バスを降りてひたすら走る、走る、走る!

私がホームに着くのと同時に、東海道線が入線…。

ここで体力を消耗した…というワケではないのだが、静岡から東京までの新幹線車内では、ほとんど意識不明状態に…!?

東京に到着する頃にはスッカリ体力を回復させ、13時半前に “かなり” 元気な状態で通信教育部入りする。履修登録者のリストが手渡され、履修登録者が137名で確定したことを知る。えっ、137名!? 前回までの出席者は110名程度だったので、駆け込み履修登録があった模様。事実、講義前に何名かの学生が「今日から受講を開始するのですが…」と申し出た。

そして、教室は満杯で、これ以上は学生を収容しきれない感じに…。

4時限目「社会学」は、先週に引き続き「状況(情況)判断」について。木曜日と同様、先週はつぶれた声での講義だったため、先ず前回の講義内容をゆっくりと確認し、それから「知識と技術」「絶対と相対」「価値判断」について、学生をいじりながら(?)かなり具体的な例を挙げて説明した。ただ、体力がほぼ回復した状態での講義だったため、自分でもわかるほどのハイパワーで解説…。

講義後、急いで鴨居に戻り、耳鼻咽喉科を受診。ノドの痛みはかなり鎮まっているが、声を出さなくては仕事にならないため、まだ炎症が治まりきっていない。薬剤をノドに塗布されると、結構しみる。5日分の薬を処方され、再び様子を見ることになった。

それでも、今週の講義を休むことなく無事に終えられたことに感謝しなくては…。


4月29日(祝)

このところ、土日の更新頻度がかなり低くなっているような…。手を抜いているワケではなく、土日を使って次の1週間分の講義用資料を編集したり、パワーポイントの内容を確認したり…と、平日にはなかなか手をつけられない作業にあたっているので…と、とりあえず言い訳を…。

今日は、昭和の日。祝日である。そして、先週土曜日からゴールデンウイークに突入している。連休である。巷では連休なのかも知れないが、私には関係なかったりする。

以前なら、ほとんどの大学が “飛石(的な)連休” を避けるために「4月30日から5月2日までを臨時休校とする」というような “お達し” が出され、かなり長い連休が確保されたものだが、このところは文部科学省からの厳しい “お達し” によって講義回数の確保が重要課題となり、たいていの大学がカレンダー通りに講義を行うことになった。

ただ、大学や学部によっては、他の曜日との講義回数調整を目的としてゴールデンウイーク中の平日(のいくつか)を休校にしたり、休日のどこかで通常授業日にしている。

国際関係学部は5月6日の月曜日をカレンダー通り休校とするものの、今日は休日出講! 通常通り月曜日担当科目の講義のため、国際関係学部に向かったのである!

3時限目「社会学」は、旧カリキュラム科目である。旧カリキュラムに相当するのは現4年生(および2010年までの入学者)のみで、就職活動が忙しい学年である。祝日にセミナーが開催される場合もあるし、地元での就職を希望する者は帰郷している可能性もある。そして、“自主休講” で連休に突入した者もいるかも…。

講義が始まるまで、出席率への不安が頭を何度もよぎった。どんなことがあっても対応できるように…と、今日投影する予定だったパワーポイント(および前回の講義内容)をプリントアウトし、学生に配布することにした。よって、自宅からパソコンを持ち出さず、ほんの少しだけバッグを軽くして出かけることになった。

さて、3時限目の始業チャイムが鳴るちょっと前に教室へ行くと、そこにはいつもとほとんど変わらぬ雰囲気が…。

今日の講義テーマも、「社会的動物としての人間」である。前回は “本来なら1コマで解説しても良い内容” を2つに分割してゆっくり講義しているので、前回欠席した人のためにも簡単なアウトラインを説明し、それから今日の本論に入り、「double happiness」にまつわる現代的な問題点を指摘した。

連休中ではあるが、カレンダー通りに出勤するサラリーマンは、今日で一旦 “連休” が終了する。明日から3日ほど仕事に戻らなくてはならない。ということは、今日は高速道路や公共交通機関で混雑が予想される…!? 果たして…?

今日は息子の通う幼稚園がカレンダー通りにお休みだったので、以前のように9時半前のバスで新横浜に出て、10:16発こだま号に乗り込んだ。EX予約で予約をしたので、自由席料金で指定席を押さえることが出来た。座席の心配をすることなく駅に向かい、ホームで並ばすにいられるのはありがたい。

帰りは、久々に特急踊り子号で横浜に戻った。

往復とも予想したような混雑もなく、何だか杞憂に終わってしまったような…。


4月30日(火)

今日は平日であるが、まだゴールデンウイークの真っ只中である。東名高速の渋滞が懸念されるので、先週のうちにぷらっとこだまで新幹線〜静岡の予約を入れ、駿府ライナー利用を回避して静岡入りすることにしていた。

そのため、今朝はいつもの火曜日より朝に余裕ができたので、息子を幼稚園に送り届けてから鴨居駅に向かうことにした。

時間的な余裕とは裏腹に、このところ精神的に少々焦りが見えていた私…。幼稚園で息子を先生に引き渡し、バスに乗って鴨居駅に着いて、何やら違和感が…?

家を出る前、鴨居〜新横浜間の乗車券、ぷらっとこだまの乗車票をバッグから出し、スーツの内ポケットにしまったのだが、見当たらないのである。「もしや…?」と思い、妻に電話し、部屋を見てもらい、愕然…。スーツを間違えたのである!?

部屋にかけてあった別のスーツの内ポケットから、乗車券類が発見されたという。そして、違和感に気付くのが遅すぎたため、妻に鴨居まで持って来てもらうには時間的に無理だった。

通常より700円増しの5100円で購入したぷらっとこだまを、ただの紙切れにしてしまった私…。

あの日、「EX予約にしたほうが良かった」と思った私の感覚は、間違いではなかった。EX予約なら、携帯電話を改札にピッとタッチすれば良く、さらに1年中自由席料金で指定席車に乗れるのだから、新横浜〜静岡間は4930円で済んだのである。ひかり号にも乗れるし…。ただ、その携帯電話さえ持って出るのを忘れかけた私…。

あまりにも悔しいので、乗る予定だったこだま号の後に出発するひかり号をEX予約で押さえ、予定より早く静岡入りした。

それにしても、仕事前から歯車が噛み合わない状態…。気分的にドヨ〜ンとした私の心を映し出すかのように、空はネズミ色の雲に覆われてくるし…。

10時すぎ、いつもより早めに駅南(静岡駅南口)清水先生の事務所を訪ね、これまでのドタバタについて話す。講義に支障をきたさなければ良いのだが…。それだけが心配だった。

少し早いバスで静岡英和学院大学に向かったのだが、車内は閑散としていて、道路は順調…。大学に到着した時が講義時間中だったので、キャンパスは静か…。

出勤簿に押印して、講義用資料の印刷に取りかかる。と、その時、原稿が1枚足りないことが判明する。あぁ、やっぱり…。学務課職員のパソコンを借り、必要なファイルをプリントアウトし、事なきを得る。

3時限目「国際関係論」は、先週まで語った “国際と民際” に関する具体例を示すべく、もはや恒例となっているザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』にまつわる国際問題を語り、実際にフルコーラス鑑賞する。昨年まではCDでの鑑賞だったが、今年は秘蔵映像をDVD化し、上映することにした。いつも、『イムジン河』にまつわる解説が長くなりすぎるので、今年は国際と民際の複合的問題、「権力の範囲・環境」についての解説を重点的にして、『イムジン河』の解説は例年より短めにしたつもりだったのだが…。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、「異文化とは何か?」の2回目。例年と同様「異質性と同質性」がテーマであるが、最初に前回の復習や今日の全体的な流れを説明し、「絶対−相対」やシニフィエ、シニフィアンなどの解説を加え、「同じものを見ても異質な部分ばかりを追えば違うものに見えるし、違うものでも同じ部分を探せば類似したものに見えてくる」という内容について具体例を挙げて解説した。配布した資料の中には数種類の歌詞カードが含まれており、その中の1曲(それぞれバージョン違いとの比較)を再生し、「これ(ら)は同じ曲か? 違う曲か?」という感覚を学生たちに体感してもらった。

帰りは、駿府ライナーを利用。懸念された東名高速の渋滞は全くなく、予定よりも10分早く東名江田に到着した。バスを降りた後、あざみ野駅まで早足で移動…。さらに、長津田では田園都市線と横浜線の乗り換えのために全力疾走し、鴨居駅でも横浜線からバスへの乗り換えで全力疾走…。おかげで予定より早く帰宅できたが、体力の消耗度は半端なく…。

明日が午後からの講義日で、本当に良かった…と、心の底から思う。

そんなドタバタ状態で、4月は過ぎ去ろうとしている…。


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