2012年4月のぼやき



4月1日(日)

いよいよ、新年度の幕開け!

昨日(2011年度最終日)の荒天とは違い、今日は青空の広がる好天…。

スカッとした気分で、新年度の講義用資料の編集&出力などしてみた。が、せっかくのお天気なので、昼過ぎに家族そろって鴨居駅周辺へお出掛けしてみた。バスに乗れて、大興奮の息子…。

これが、幸先の良い2012年度のスタート…となれば良いと、心から思う。


4月2日(月)

2012年度最初の “仕事” のため、三島へ…。

久々に早起きしたものの、何となく体の感覚が取り戻せず、アタフタしながらも新幹線で三島入り。春らしい陽気で、心がウキウキするような感じである。

昨年もそうだったが、三島駅前にはまだ三島に溶け込めていないような感じの若者が多数…。今日は、国際関係学部の新入生が健康診断を受ける日なのである。

9時半過ぎに大学に到着し、講師室に荷物を置いて、すぐ胸部X線撮影にのぞむ。早めに並んだため、すぐに私の順番が回ってきた。そのため、年度初めの説明会の開始時間(11時)まで、ちょっと待つことになったが…。
三島キャンパスの桜
昨年から国際関係学部は学科改組&新旧カリキュラム混在となり、さらに今年は三島駅北口に建設された新校舎の使用開始ということで、少々いつもとは状況の違う説明会となった。私の講義は…というと、今年度は全て新校舎で開講することになっている。よって、今日の説明会は例年以上に重要である。

説明会終了後、12時半より懇親会が行われた。今年も、富士山がハッキリと見えた。

三島駅に戻る際、新校舎の中をちょっと覗いてみた。新校舎の1階は、誰でもが利用できる書店とコンビニ、カフェがある。講師室は2階で、私の講義教室は全て4階にある。まだ誰も使用していない教室…。ピカピカで、黒板もまっさら。そんな教室を私が使っても良いのやら…と、ワクワクドキドキする私。

帰りに、ららぽーと横浜に寄った。明後日で使用期限の切れてしまうららぽーとのクーポン券があるので、それを使うために家族そろって明日出掛けるつもりだった。だが、明日は荒天になるというので、私が今日一人で行くことに…。

新横浜で新幹線を降り、ららぽーと横浜行きのバスに乗り換える。DVD-Rと『クッキングパパ』新刊、そして息子用の絵本を購入し、無事にクーポンを使い終えた。

偶然にも(?)、明日はオフ。家から出られないのなら、のんびりしたいところ…。


4月3日(火)

またしても、荒天…。

「台風並み暴風雨、西日本を直撃…東も強い風」の表題が示すように、日本各地を激しい風と雨が襲ってきた。首都圏でも鉄道の運転見合わせが続出し、我が家周辺にも容赦なく風と雨が叩きつけていた。

とても外に出られるような状態ではなかったが、今日の私は鼻炎薬による副作用のため倦怠感に苛まれ、晴れていようがお出掛けは無理だったような…。

じっくりと今年度の時間割を確認していたら、例年の開講時期から変更になった講座が見つかった。前期から後期へのシフト…。

今日の天候のように、今年度は嵐の予感…?


4月4日(水)

今日は、昨日とは一転して好天。台風一過ではないのだが、まさにそんな感じである。そして、ポカポカ陽気…。

そんな中、ハイアットリージェンシー東京で行われた通信教育部のFD講演会と懇親会に出席した。昨年は震災後ということで講演会が延期となり、懇親会は中止ということになった。

講演会では、学習成果や認証評価などについてアメリカの動向から考え、今後の日本の課題が呈示された。興味深い内容であったが、同時に今後の自身の講義について考えさせられる内容でもあった。

2年ぶりの懇親会は、かなり久々の再会などもあって例年以上に話の輪が広がり、盛り上がっていたようである。

話は前後して…。ハイアットリージェンシー東京のある新宿まで、どうやって行こうか…と、出掛ける前にちょっと悩む。渋谷経由で行くか、横浜から湘南新宿ラインか…? でも、田園都市線はよく遅延するし、湘南新宿ラインもどこかでダイヤが乱れると “巻き添え” を食らうし…で、今日は横浜線で町田に出て、そこから小田急線に乗り換えて新宿を目指すことにした。

懇親会終了後も小田急線で帰ろうと思ったが、時間的にラッシュアワーなので、いくら始発とは言え相当な混雑が予想される…。そこで、出掛ける前に小田急ロマンスカー@クラブで新宿21時発のホームウェイ号(ロマンスカー)の予約し、町田駅であらかじめ発券しておいた。

が、懇親会が予想より少し早くお開きとなり、1本早いホームウェイ号に乗ることもできるような状態だった。急いで発券窓口へ行き、「これ(21時発の指定席券)を20時半発のものに変更できますか?」と尋ねてみた。すると、「通路側でよろしければ、変更できますが…」とのことだった。もともと通路側に座るつもりだったので、好都合だった。変更済みの指定席券を受け取り、急いでホームへ! 乗車待ちの列に並ぶや否や、ドアオープン! その瞬間、「20時半発のホームウェイ号は満席となりました」とアナウンスが入った。ギリギリセーフ…である。

妻に「帰宅は22時半前後」などと言って出掛けたのだが横浜線もバスも乗り継ぎがスムーズだったため、予定より1時間も早い帰宅となった。新宿をたった30分早く出ただけで、この差!? 時間を得したような気がした。

ちょっとしたことが、妙に嬉しい今日この頃…。


4月5日(木)

今日は、法学部の懇親会…。

ホテルニューオータニで18時から…ということで、そのまえに妻と息子と一緒にお買い物。買い物が終わると、私は鴨居駅から横浜線に乗り込んで長津田へ。そして、田園都市線・半蔵門線で永田町に向かう。7番出口から地上に出ると、弁慶橋の周辺には桜が…。ついこの間まで嵐のような強風が吹き荒れていたのが嘘のように、麗らかな陽気である。
懇親会で戴いたクッキーには…
ホテルに到着したの17時半過ぎ…。早すぎず、遅すぎず…で、ちょうど良い頃合いである。早速、数名の教員と挨拶…。

懇親会では、いろいろな専門の先生方と情報交換をさせていただいた。こうしたネットワークが、講義を展開していく中で意外な形で “パワー” になったりするのである。そういう意味でも、こうした懇親会は大変有り難いイベントと思う。

来週から、今年度の講義がスタートする。気合いを入れ直して、頑張ろう!…とするけれど、その気持ちが空回りしないことを願うのみである。


4月7日(土)

昨日は講義開始前最後の “平日のオフ” だったので、内科と耳鼻咽喉科の掛け持ちをした。講義が始まると、平日はかかりつけの病院の診察時間内に戻れるかどうか微妙になり、土曜日は休診だったり「午前中のみ」だったりの病院が多いため、こういうオフ日に診てもらうのがいちばんである。

内科では、偏頭痛の状況報告。特に深刻な状況ではないので、いつものように鎮痛剤を処方してもらって終了。耳鼻咽喉科では、私の前の患者さん、私のあとの患者さん、そして私…と、全て花粉症患者であった。同じ苦しみを分かち合うかのように、その診察風景を見守る(?)妙な連帯感…。

今日は、冷たい風が吹き続ける一日…。雲の動きが不安定で、お出かけ日和ではなかった。さらに今月中に講義で使用する(であろう)資料の再編集が思うように進んでいなかったため、家でパソコンとにらめっこしつつ、息子の相手をしつつ過ごすことにした。

なぜか、今年度はアレコレと資料をいじってみたい気分…。


4月8日(日)

桜も見頃我が家の近所の公園では、いよいよ桜が見頃となった。ただ、気温は昨日と同様に冷え込みが…。風も相変わらず強かったが、その公園にはお花のグループがいくつもできていて、もうスッカリ春モードである。

桜の木の周りを走り回る息子午後、妻に留守番をお願いして、息子と一緒に近所まで買い物に出た。まず公園を通り、息子に桜を見せると、「お花、咲いてるねぇ…」と大興奮!? そして、桜の木の周りをグルグル走り回っていた。

公園の桜を堪能した後、ドラッグストアに向かう。いつもと違うルートを歩いていたため、「相鉄バスに乗るの?」と息子が尋ねてきた。なるほど、“歩く道” と “行き先” をリンクして記憶するようになったか…と、ちょっと感心する。

ドラッグストアでの買い物後、1バス停だけ路線バスに乗ることにした。バスターミナルでバスの時刻を調べ、どの乗り場から乗れば良いのかシッカリ確かめたつもりだった。なのに、別の乗り場に到着したバスが先に出発してしまった。そのバスを呆然と眺めていた息子…。

結局、その後10分ほどバスターミナルで次のバスを待ち、たった1分ほどで下車した我ら親子…。歩いて帰るよりも時間がかかってしまったような…。それでも、バスに乗れて大喜びの息子の姿を見て、「まぁ、これはこれで…」という気持ちに…。

さぁ、いよいよ明日から2012年度の講義開始! これからの1年間を占う意味でも、大事な1週間になりそうである。


4月9日(月)

ついに、2012年度最初の講義! ということで、久々にアラームをセットしておいたのだが…。今朝、アラームにいち早く反応したのは息子だった。半泣きで部屋中を駆け回り、何やら訴えていた。しばらくして落ち着きを取り戻し、再びフトンに戻ったものの、数分後に再びアラームに反応したので、一緒に起きることにした。

ちなみに、アラームとして鳴ったのは、息子が大好きな『大きな栗の木の下で』の中間部で、「いや いや いやいや いやいやいやが やってきて…」という歌詞の部分である。こんな歌詞&メロディがあったなんて、息子のためにiTunesで童謡のダウンロードをするまで知らなかった。特に息子はパラシュート/ティン・パン・アレー+αによる演奏のものが大好きで、そのイントロや間奏が流れるだけで踊り出すほどである。

朝、急に大好きな曲が流れ、それを私がすかさず止めてしまったので、音の源を泣きながら探していたのかも知れない。

息子と一緒にテレビを見ながら朝食を取り、8時前に家を出て、横浜駅西口行きの急行バスに乗る。昨年度もよく乗ったバスなので、おおよその到着時間はわかっていたつもりだったのだが…。乗り切れないほどのお客さんが乗り込み、その乗降に予想外の時間がかかっていた。さらに、渋滞のために信号という信号にことごとくつかまるほど道路が渋滞していた。

結局、バスは15分遅れで横浜駅西口に到着した。私の予想をはるかにオーバーした遅延…。

横浜駅到着後、すぐに横浜〜三島間の在来線回数券を購入し、特急踊り子号に乗ることにした。が、乗車までにちょっと時間があったので、横浜中央郵便局に向かい、1つ用事を済ませ、いそいで駅に戻った。

特急踊り子号に乗るのも久々のような…。大船、小田原、湯河原…と進んでゆくごとに講義へのモチベーションも高まってきて、徐々に講義の感覚が蘇ってきた。

沿線の桜は満開で、車窓から春が飛び込んで来るかのよう。なぜだか知らないが、ワクワクしてくる私…。

三島駅に到着後、徒歩1分もかからない国際関係学部の北口校舎(新校舎)へ! 今年度の私の講義は、全て北口校舎で行われることになっている。雨が降っても、ほとんど濡れずに校舎に入れる。講義が終われば、すぐ駅へ!

ただ、まだ印刷機が新校舎にはない。講師室に、コピー機が2台…。かなり高性能なのだが、大量の資料の印刷にはやはり印刷機がよい。そこで、講義用資料の原本とお弁当を持って本キャンパスに移動し、印刷を済ませ、お弁当をレンジで温めさせてもらい、再び北口校舎へ。

13時、始業チャイムとともに教室へ移動。今年度は、国際関係学部の3時限目「社会学」からスタート! 配当学年は1年次であるが、私が担当するのは旧来の4学科の学生用なので、今年は3年生と4年生のみ履修可能となる。昨年は2年生から4年生までの学生が履修したが、その初回講義は160名程度が教室に集まっていた。今年は…、教室に60名程度。講義を展開する上では適正人数である。さらに、学年の構成から考えると、60名という人数はかなり “健闘” した数字ではないかと思う。

ただ、昨年度は2回目の講義で200人越えをしているので、もしかすると今年度も学生が増えるのかも…。

かつて、国際関係学部で「社会変動論」という講座を担当していた時、3年次配当ということで教室に落ち着きがあり、スムーズに講義が展開した…ということを思い出した。今日、教室で同じような雰囲気を感じた。春休み中、「総合教育科目とはいえ、3年生と4年生を相手にするのだから…」と、例年とはちょっと違った視点で社会学を語ってみようと画策し、先週末までかかって初回の講義で何を語るのか考えていた。

が、教室に入ると、予定していたことの半分は捨てて、教室のノリに合わせた話に切り替えた。といっても、「社会学」の講義目標、基礎的な考え方などについては予定通りの話をしたが…。

しかし…、初めて使用する校舎&教室であるため、マイクの使用方法がちょっとわかりにくくて戸惑った。事前の説明では「マイクはキャビネットの下に充電コードにつないだ状態で置いてあるので、コードを抜いて使用するように」と指示されていたのだが、その通りにしてもウンともスンともいわない…。コンソールを見ると、そこに電源スイッチが…!? スイッチを押すが、マイクは反応なし。しばらくすると、ディスプレイに「音量」の表示が!? 要するに、電源を入れ、音量を自分で調節しないといけなかったのである。

そんなこんなで、講義の最初にロスタイム3分…。

今日は、「社会学」の1コマ担当で終了! 講師室に戻ると、窓から新幹線がよく見えた。明後日の準備を少しだけ済ませた後、新幹線で新横浜へ。横浜線で鴨居に戻り、ららぽーと横浜に寄り道。金曜日に使用することになるぷらっとこだま3往復分の予約をし、息子用のラーメンやうどんを購入し、18時前に帰宅した。日が長くなって、まだまだ明るい…。明るいうちに帰宅できるというのは、何だかよい気分である。

明日は、朝から晩まで…という感じの一日になりそうである。頑張らなければ…。


4月10日(火)

静岡英和学院大学へ、本年度初出講!

毎年、駿府ライナーを利用して静岡入りしているが、今年度もやっぱり駿府ライナー…。新幹線で行けば楽なのはわかっているが、私は駿府ライナーが好きなのである!

昨夜から気合いが入りすぎたのか、今朝は予定よりも早く目覚めてしまった。せっかくなので(?)早く家を出た。が、ちょっと早すぎた。東名江田に到着したのが、バスの出発時刻30分前…。

東名高速はいたって順調に流れていて、さらに静岡市内の一般道も渋滞知らず…で、定刻よりも10分以上早く静岡駅に到着した。

静岡駅を抜け、駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ねる。そして、先生の事務所で11時前まで歓談し、静岡駅北口へ移動する。ほどなくして、英和学院大学行きのバスがやって来た。

桜の開花がちょっと遅れた関係で、英和のキャンパスは桜が満開! おまけに、ポカポカ陽気で気分昂揚! 出勤簿に押印し、メールボックスを開けてビックリ! 昨年は私の名札が処分されていたのだが、今年は新しい名札がスタンバイ! 実は昨年度の最終出講後に名札を持ち帰り、それを今日は持ってきたのだが…。せっかくなので、新しい名札を使用することにして、昨年の名札は再び家に持ち帰ることにした。

お弁当を食べ、とりあえず3時限目の講義用資料を印刷しようとしたのだが、教室に学生がどのくらい集まるのか全く想像がつかず。昨年の3時限目「国際関係論」は、初回に34名が集まっていた。それを上回るのか、それとも下回るのか…。とりあえず、「これだけ刷っておけば、余るだろう…」という予想から60枚印刷する。

なのに…、3時限目「国際関係論」の教室には80名の学生が!? 当然、資料は足りない…。そこで、昨年私の別の講義を履修した学生および5時限目にも私の講義を履修する予定の学生にはあとで刷り増ししたものを渡すことにして、何とか講義に入れる状態を作る。

4時限目は今年も “空き時間” なので、5時限目「異文化コミュニケーション論」そして金曜日の「現代の国際社会」の講義用資料を刷ることにした。5時限目用には85枚、金曜日の科目は「ここ数年ずっと開講せずにきた科目なので、それなりに履修者がいるのでは…」と教務に言われ、100枚以上刷っておいた。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、資料が35枚程度余ったが、それでも予想以上の集まり具合。

講義内容は…、今日は初講なのでガイダンス的な内容しか語っていないが、他の担当講義との関係性や私の社会学的視点(ないしはスタンス)を理解してもらい、「つかみはオッケー!」的な状態にするべく “かなり” 力が入る。が、何はともあれ、今年も頑張れそうな気持ちにはなれた私…。

今日は、帰りも駿府ライナー…。18時半発のバスに乗り込んで、ふと気づいたことが…。静岡駅行きの駿府ライナーには数え切れないほど乗ってきたが、上り(新宿駅行き)の駿府ライナーには今まで乗ったことがなかったなぁ…。何だかとっても新鮮な気分になれた私…。

帰りも道路が至極順調に流れていて、東名江田には定刻より早く到着した。あざみ野駅へ駆け足で向かい、田園都市線と横浜線の乗り換えも駆け足で、鴨居駅からバス乗り場へも駆け足で向かい、22時前に帰宅した。

妻の報告によると、息子は朝起きて私の姿がなかったのでフトンをガサゴソ探そうとしていたらしい。そして、夜もなかなか寝ようとしなかったという。眠気と闘いながら、私の帰宅を待とうとしていたのである。私が玄関を開けた時、息子はすでにフトンの上にいたのだが、最後の力を振り絞って起きていた。そして、「あっ、おかえり〜っ!」と私に声をかけた後、パタンと倒れて眠りの森へ…。

今日は息子と会話もできず、触れ合うこともできず。仕方がないのは重々承知であるが、ちょっと寂しい…。

明日も頑張らなきゃ!


4月11日(水)

昨夜、「そろそろ寝ようかなぁ…」と思っていたら、「ドタッ!」という物音が!? 妻と「何事?」と顔を見合わせ、「外で誰かが車のドアでも閉めたんじゃないの?」という結論に達したのだが、どうも気にかかることが…。

念のため寝室をのぞいてみたら…、寝相の悪い息子が襖に頭をぶつけたらしいことが判明した。音の大きさから “かなりの勢い” で襖にぶつかったハズなのだが、動じずにスヤスヤ眠り続けていた息子を見て、頼もしいやら切ないやら…。

今朝は、息子を起こさないようアラームに気を遣い、そっと起床。身支度をととのえ、そろそろ出掛けようか…というタイミングで息子が目を覚ました。そして、私のもとに駆け寄る息子…。「あっ、今朝はまだお出かけしてないんだ!」といった感じだったのだろう。

しかし、息子がテレビに夢中になっているところで妻に息子のことを託して(?)家を出た私…。

天気予報では、(先日ほどではないにせよ)今日は雨と風が強くなり、帰宅の時間帯には交通機関への影響もあるとのことだった。そのため、桜も夕方には散ってしまうかも知れないので、おそらく今日で桜も見納めではないか…とも。

家を出た時は太陽が顔を出していて、傘をさす必要もなかったが、横浜から特急踊り子号に乗った途端に雨が降り出した。湯河原を過ぎたあたりで、太陽と再会。なのに、函南の手前で再び雨が降り出し、三島に到着した時には “それなりに” まとまった雨になっていた。今週2回目の国際関係学部出講は、残念な天気となってしまった。

ただ、今年度の私の担当講義は全て北口校舎のため、傘をさすまでもなく、そのまま校舎に到着! こんな時、新しい校舎の “威力” を感じる。

今日も、私の担当は3時限目「社会学」のみ。それでも、早めに講義用資料の準備をし、内容の確認をする。思ったほど私の担当講義の既履修生(リピーター)が多くなかったので(学年構成を考えれば、それは当然のことなのだが)、シラバスの内容を少し変更することにした。改めて講義内容を練り直し、3時限目の始業を待った。

教室に入ると、前回より学生数が多いような…。確かに、今日から出席するという学生が15名程度いて、「念のために…」とちょっと多めに講義用資料を印刷しておいたことが功を奏し、昨日の静岡英和学院大学のような事態は免れた。

講義内容は、「状況(情況)判断」がテーマ。特に「知識と技術」「絶対と相対」などを中心にして、具体的な話をできるだけ盛り込んで解説を進めてみた。学生たちの反応は、“それなりに” 良かったように思う。

講義を終えて講師室戻り、窓の外を見ると…、雨はやみそうにない。天気予報で言われていたような激しい雨ではないものの、早く家に帰ったほうが良いと判断し、新幹線に乗ることにした。

新横浜からは、家の最寄りバス停まで乗り換え無しで行けるバスが通っているので、そのバスを待つことにした。ただ、試験運行の路線のため、本数が1日4往復しかなく、私が乗った16:25発が最終である。1年間の試験運行で利用率が高いと判断された場合、定期路線に “昇格” される運びらしい。願わくば、通勤・退勤に使えるような時間帯にも運行してもらえれば…。そのためにも、積極的にこの路線を利用したいと思う。

幸いにも、今日は傘をさすことはなかったが、新横浜でバスを待つ間はかなり強い風にあおられていた。帰宅してすぐ、雨の勢いが増し、音も激しくなってきた。やはり、早めに帰って正解だった(と思う)

明日は、1週間でいちばん朝が早い日…。果たして、天気は!?


4月12日(木)

今日は、松戸歯学部へ今年度初出講! 9月に出校採点して以来、7ヶ月ぶりの松戸入りとなる。

5時過ぎに起床して6時前に家を出るという “前学期恒例” の出勤スタイルも、今朝は清々しさも相まって気持ちよい。朝いちばんのバスで横浜市営バスで横浜市営地下鉄の片倉町駅へ向かったが、道路が順調に流れていて、定刻通りの運行…。今日の仕事が順調にいくような気になり、気分はますます上々になってきた。

しかし…、片倉町駅の改札口で、とんでもない情報が飛び込んできた。高島町〜桜木町間で発煙があり、あざみ野〜横浜間と伊勢佐木長者町〜湘南台間で、それぞれ折り返し運転をしているというのである! その時、電車が入線してくる音がしたので、走ってホームへ向かった。が、目の前で電車は出発してしまった。

「これは、通勤路の選択を誤ったかな…」と一瞬目の前が真っ暗になったが、すかさず「現在、次の横浜行きが岸根公園駅(片倉町の1つ前の駅)を出発しております」という構内アナウンスが入り、希望の光が見えてきた。

電車が途中駅で折り返すため、車両はたくさん来るのである。が、横浜の1つ手前の駅で「ただいま、横浜駅のホームに電車が停車中で、この電車はしばらく運転を見合わせます」という車内アナウンスが入る。再び、目の前が真っ暗に…。

結局、通常より数分遅れで横浜に到着。東海道線のホームへ全力疾走! 朝から使わないでよいハズのパワーを使い、息を切らせながら乗車する。

その後は極めて順調に山手線、常磐線、京成バスと乗り継ぎがかなったが、しかしゼーゼーハーハー状態…。久々の松戸歯学部出講は、アタフタ状態での幕切れとなった。

講師室に到着し、今年度の履修学生名簿を渡される。中身を確認すると…、履修登録学生数は14名。一昨年は6名で、昨年が21名…。何らかの法則性に基づいているような推移…。

9時になり、講義教室へ向かう。全員出席である。初回ということで、講義の基礎的考え方、今後の講義展開、単位認定方法などを中心にじっくり語るが、ちょっと早めに話を終える。今年は、講義をあれこれとアレンジしてみたいと思わせるような雰囲気だった。

講義を終え、バスで松戸駅に戻り、常磐線と京浜東北線、総武線を乗り継いで水道橋へ。駅を降りた時、先週までの寒さが嘘のような暖かさ…。暖かい…というより、むしろ暑い! なるべく日陰を選びながら法学部へ歩く。

到着後、急いで講義用資料の印刷に入る。昨年から法学部では講義用資料を学生たちにダウンロードしてもらうことにしているが、今日は初回なので私が印刷したものを使用することにした。昨年度まで木曜日3時限目と金曜日2時限目に「社会学」を担当していたが、今年はとある事情により金曜日のコマは担当しないため、法学部では木曜日1コマの担当となる。昨年までは「金曜日でも受講できるという学生は、なるべく金曜日に…」などとお願いして木曜日と金曜日のバランスを取ろうとしたのだが、今年はそういうワケにはいかない。そこで、ここ数年の履修学生数の変動から今日の出席人数を予測し、さらに余裕を持たせて資料の印刷をした。「800枚も刷っておけば、足りなくなることはないだろう」と思っていたが…。

3時限目の始業チャイムとともに教員室を出て、教室へ。1036名収容の大講堂であるが、空席が少ない…。講義用資料は100枚ほど余ったが、実際はもっと余ることを予測していたので、自分でもビックリする。

他の出講先と同様、ここでも初回ということで「社会学」の講義目標、基礎的な考え方などについて語り続け、履修届を提出してもらって終了する。昨年の初講はちょっとヒドイものがあったが、今年の学生は “来週以降も楽しみ” な感じであった。ちなみに、700名の学生のうち、500名程度が1年生…という、なかなか面白い構成になっていた。

帰りは、田園都市線・半蔵門線で長津田に出て、横浜線に乗り換えて鴨居に戻った。改札前には妻と息子が待ち構えていた。私の姿を確認した息子が、「おかえり〜っ!」と言いながら駆け寄ってきた。そして、家族そろってお買い物!

今日の文章、どうやってまとめたらよいのか…。ということで、今日はこの辺で。


4月13日(金)

いつもなら、金曜日の午前中は法学部に出講…。ところが、今年度からはちょっと勝手が違うことに…。

朝、5時過ぎに起床し、6時過ぎに家を出た。そして、静岡を目指す。そう、今日の午前中は静岡英和学院大学での講義なのである! 数年来開講されずに来た「現代の国際社会」という講座を急きょ担当することになり、今年から英和へ週2回の出講となったのである。

「現代の国際社会」は1時限目に配置されたのだが、この大学の1時限目は8:50開始であるため、在来線や高速バスを利用することは最初から考えになく、迷うことなく新幹線利用を決めていた。月曜日の「ぼやき」にある「金曜日に使用することになるぷらっとこだま3往復分の予約」というのは、このことである。

こだま号で新横浜を6:52に出発し、講義の展開を車内で考えてみた。気がつけば、静岡手前…。静岡到着は7:54で、英和学院大学行きのバスは7:57に出発…ということで、全速力でバス乗り場へ移動する。が、バスが来ない!? 昨年秋までは静岡駅が始発であったが、今は1つ手前の新静岡が始発になったということもあり、定刻にバスが出発するという保証はなくなったのである。

5分経っても、バスが来ない…。10分ほど経って、やっとバスが静岡駅バスターミナルに到着。それからお客さんを乗せるため、バスがターミナルを出発したのは定刻を15分ほど過ぎた頃だった。その後は渋滞に巻き込まれることなくバスは走行し、講義20分前に無事大学に到着した。

こんなこともあろうかと今日使用する講義用資料を印刷しておいたので、気持ち的には楽だった。新規に担当することになった「現代の国際社会」は、総合基礎科目なので1年生から履修が可能で、さらに学科指定もない。私が英和で今まで担当してきた「国際関係論」と「異文化コミュニケーション論」は3〜4年生用の講座なので、英和の1〜2年生を今まで教えたことがないのである。よって、教室がどんな雰囲気になるのか想像もつかず、さらにどの程度の人数が集まるのか判断する基準もない。

果たして…? 120名収容の教室には、学生がギッシリ! 110名ほどの学生が集まっていた。用意した資料は115枚…。ギリギリ足りたというところ。

初回ということで、講義の基礎とする視点、講義展開、単位認定方法などを中心にじっくり語る。早速、数名の学生をいじりつつ、学生たちの持つ “当たり前” という感覚を疑う姿勢を身に付けてもらう。

講義後、学生が「先生、頭に何かついてますよ!」と教えてくれた。桜の花びらだった。「こんなものを頭につけたまま、エラそうに語っていたのか!?」と、心の中で自分にツッコミを入れる私…。

講師室に戻り、資料の整理をし、電子レンジでお弁当を温め、そのお弁当を再び保温バッグに入れ直し、急いでバス乗り場へ。東静岡駅行きのバスに乗り、東海道線に乗り継いで静岡へ戻る。そして、新幹線で東京へ! ほっかほっかのお弁当を車内で食し、しばし仮眠…。

午後は、例年通り通信教育部での講義である。13時半前に大学入りし、講師室で講義用資料を印刷しようと思ったのだが、何枚刷れば良いかわからず。今年は、昼間スクーリングの受講申込期間が来週までなので、今週と来週は学生数が流動的になるとのことだった。ここ数年、履修登録が60〜70名の間で推移しているのだが、“念のため” 100枚印刷しておいた。

教室に入ると、予想以上の集まり具合…。ここ数年で一番の集まりではないか…と思う。こちらも初回ということで、講義の基礎的考え方、今後の講義展開、単位認定方法などを中心にじっくり語る。

これで、今週の講義が全て終了。それはすなわち、今年度の前学期に担当する講座の全てがスタートしたことでもある。さぁ、来週以降はどんな展開になるだろう…?


4月15日(日)

昨日の夕方から、私の代わりにサーバがダウンしてくれたようで…。「ぼやき」の更新もできなくなったため、今日は土日の2日分をまとめて更新…。

とはいえ、昨日は雨が降る寒い一日だったので外出もせず、鼻炎(花粉症)のため仕事以外の外出を控えている身の上としては、“1日ずつ更新” しても “2日分まとめて更新” しても、内容的には大差がないような気が…!?

先週1週間は今年度最初の出講続きで、肉体面よりも精神的な面での疲労を強く感じた。受講学生数がわからない状態で教室に入るのは、例年のことながらドキドキするものである。そして、どんな学生がいて、どんな雰囲気の教室になるのかわからないのも、結構ハラハラものである。講義が軌道に乗り始めれば “それなりに” 気分も楽になってくるものなのだが、今は履修登録前ということで学生数も流動的で、雰囲気も変容する時期なので、暗中模索のような状況(情況)である。

とりあえず講義は先に進めなくてはならないので、昨日と今日は講義用資料の作成・編集に多くの時間を充てた。履修学生の人数、学年比率、学科比率なども考えて話を展開しようと思っている上、講座によってはテーマを変更しているので、今までに作成してきた資料のままでは使いづらいものも…。

今日の夕方、サーバが一旦復旧したのだが、すぐまたダウン…。そして夜、復旧…。

以前もサーバが不安定になり、学生への指示が出せなくなったことがあったので、念のために私のもう1つのドメイン(日本大学と文京学院大学以外では、hattori-sociology.jpドメインを使用している)でウェブサイトを起ち上げてみた。今日は講義用資料の作成・編集と同じくらい、ネットワークの設定に時間を費やした。

夕方、家族そろって近所にお買い物…。途中、息子が公園に寄りたいと言ってきたので、“最後の花見” を兼ねて公園を経由した。が、息子がチョロチョロと走り回り、我ら夫婦の言うことを聞こうとしない。そう、息子は “イヤイヤ” を強めてきて、ついに反抗期に突入しているのである! 「ご飯、食べる?」と聞くと「食べない!」と答え、「ねんね、する?」と聞くと「ねんね、しない!」と答える。これが単なる反抗であることはわかっているので、たとえばコロッケをフォークにさして「じゃあ、コロッケ食べない人、お口をア〜ン!」などと、息子の発言に乗っかってみる。すると、息子は大きな口を開け、結局は目の前に並んだ料理を完食してしまう。

ただ、起きている間ずっと反抗しているワケではなく、我が強くなってきている…というか自己主張が強くなってきているような感じでもあるので、息子が順調に成長している証である。

会話ができるようになり、歌も歌えるようになり、何をして欲しいのかハッキリ言えるようになり、お手伝いもしてくれるようになり、その点では楽しくもあり…。しかし、イヤイヤが度を超すと怪獣のようになり…。

とりあえず、元気でニコニコが一番!


4月16日(月)

新年度の講義開始2週目。気合いは十分だったが、なぜか明け方から頭がクラクラし、目が回っているような、まるで目眩のような感じがした。

そこで、今朝は特急踊り子号ではなく新幹線で三島に向かうことにし、1時間ほど睡眠時間を多めに取った。しかし、起床して身支度をととのえている最中もグラングラン状態が続いていた。何が原因なのかわからないまま、9時半前に家を出て、新横浜駅行きのバスに乗り込んだ。

11時前に三島駅に到着するが、富士山は厚い雲に覆われていて雄姿が拝めず。その雲の動きを見て、私の目眩もどきが気圧の関係ではないかと思えてきた。

こんな時、講義が駅前で…というのは有り難い限りである。国際関係学部の北口校舎に到着後、天候を気にしつつ講義の展開を再考する。。

昼休みが終わり、3時限目「社会学」の講義教室へ。最初に、先週まだ語っていなかった教室での約束事などについて説明し、先週水曜日に引き続き「状況(情況)判断」をテーマに講義を進める。前回の講義内容を念入りに復習した後、「価値判断からの自由」を中心に解説する。

講義は無事にこなしたが、頭と目は相変わらずグラングランのグ〜ルグル状態…。とにかく、新幹線に乗って早く帰ることにした。

こだま号が新横浜に到着したのが15:58で、バスの時間(16:25)まで30分近くあったので、書店に寄って文庫本を購入することにした。私は東海林さだおの「丸かじりシリーズ」のファンで、仕事の往き帰りや移動中によく読んでいる。読むのみならず、講義でその一部を “具体例” 代わりに紹介することもある。そこで、迷うことなく「丸かじりシリーズ」の棚に向かった。

さて、今回はどの「丸かじり」を読もうか…と、しばし悩む。そして、今回は無謀(?)にも “時間をかけて読み破る”ことを思いついてしまった。そのため、900ページ以上もある本を手に取ってしまった私…。

帰宅後、妻に “症状” を話すと、鉄分たっぷりのウエハースを差し出された。鉄分不足…? 貧血…?

とりあえず、明日の仕事は大丈夫そうである。


4月17日(火)

静岡英和学院大学へ!

先週と同じく、今日も駿府ライナーを利用しての静岡入りである。先週は家を出るのが早すぎて東名江田バス停で30分も待つことになってしまったので、今朝は先週より1本遅い横浜市営バスに乗ることにした。しかし、乗ったバスが急行だったため、最終的には東名江田バス停で30分…。

今日も東名高速はいたって順調に流れていて、静岡市内の一般道も渋滞知らず。終点の静岡駅には、定刻よりも20分以上早い到着となった。

いつものように駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ね、40分ほど歓談し、静岡駅北口へ移動する。英和学院大学行きのバス乗り場には、老若男女が列を…為していなかった。駅前バス乗り場でよく見る光景の1つに、“列に並ばない人々” がある。どういうワケか、年配の方にこの傾向があるような…。“列の並び方” がわからないのではなく、おそらく “列の作り方” がわからないのではないかと思われるフシがある。誰かが「ここに並んでください!」と教えてあげれば良いのだろうが…。

名残の桜を愛でながら、英和のキャンパスを歩く。講師室に到着後、すぐに3時限目に使用する講義用資料を作成する。

今日は、3時限目「国際関係論」も5時限目「異文化コミュニケーション論」も、最初に “レディネス” の講釈からスタートする。その後、3時限目は「国際と民際」について、特に講座名にある “国際” という言葉の曖昧さや多義性から説明し、できるだけたくさんの例を挙げながら概念規定をする。5時限目は、「文化のとらえ方」について。「文化」の概念を “culture” の機能から説明し、来週以降の “異文化” に関する講義につなげることにした。

空き時間の4時限目に、空がどんよりと暗くなってきた。やがて、降雨…。そんな天候の変化を眺めながら、5時限目と金曜日1時限目に配布する講義用資料の印刷をする。

それでもまだ時間に余裕があったので、金曜日に回収した履修カードを学科別・学年別・番号順に並べ替えてみた。予想以上に履修希望学生が集まっていることを再確認する。

帰りの駿府ライナーも、至極順調に走行し続けた。先週同様に、東名江田には定刻より早く到着した。あざみ野駅へ移動し、田園都市線と横浜線を乗り継ぎ、鴨居駅でもドンピシャリの乗り継ぎで、予想より早く帰宅できたのだが…。すでに息子はスヤスヤ…。

私が出掛ける時には、まだ息子は夢の中…。帰宅した時も夢の中…。わかってはいるのだが、とっても寂しいものである。

それでも、明日も頑張らなくては…。


4月18日(水)

今日も三島…。

どういうワケか、まだ新年度が始まって間もないというのに、頭クラクラの影響で体が思うように動かない…。今朝も特急踊り子号を諦め、新幹線に乗ることにした。

三島駅から、私の使用する講義教室の入っている国際関係学部の北口校舎は徒歩0分…。とっても救われたような気がする。

妻が私の状態を気遣って、昨日の夕飯と今日のお弁当は鉄分の多いものをととのえてくれた。そんな想いが実を結んだ(?)のだろうか、講義に入る前にスッカリ頭クラクラは消えていた。

なのに、3時限目「社会学」で出席を取り忘れた。講義を終えるまで、そのことに気がつかなかった。あぁ、情けない…。

講義のほうは…、最初に前回と前々回の講義内容を念入りに振り返り、次いで「社会(学)とは何か?」をテーマに話を進める。「社会」の定義、そこに見られる相対的な人間関係(仲間意識)などについて語り、前回までの講義と来週以降の講義の橋渡しをした。

さて、今夜は早寝して、明日にシッカリ備えておかないと…。


4月19日(木)

偶然(?)ではあるが、今日の松戸歯学部&法学部の「社会学」は同じ内容の講義…。いずれも「状況(情況)判断」がテーマ。特に「知識と技術」「絶対と相対」などを中心にして、具体的な話をできるだけ盛り込んで解説を進めたが、それぞれの学部の特性に合わせて少しずつアレンジは加えておいた(つもりである)

話は朝に戻って…。今朝も6時前に家を出たが、早朝の空気は澄んでいて心地よい。「早起きは三文の得」というような感じさえする。先週は地下鉄で発煙があってダイヤが乱れていたが、今朝はバスと地下鉄の乗り継ぎがスムーズで、横浜からは予定していた電車の1本前に乗れるという順調ぶり!

1時限目の松戸歯学部では人数が14名という “少数精鋭” 的な講義であるのに対し、3時限目の法学部では先週よりもまた人数が増えて “ライブ会場” 的な様相である。つまり、午前と午後とでは正反対の雰囲気の中で講義をすることになるのだが、「どちらの雰囲気が好きか?」と聞かれても困るような情況になる。松戸での講義ではじっくりと語れる良さがあり、法学部は勢いがつけば爆発的に盛り上がる良さがある。同じ日に両方の雰囲気を味わえるということは、もしかすると素晴らしいことなのかも知れない…と自分を鼓舞し、早起きも苦にならない状況が出来上がってくる。

今日の講義を全て終えた後、新横浜のJR東海ツアーズに寄ってぷらっとこだまの予約を入れた。JR東海ツアーズは何度も利用したことがあるが、新横浜支店を利用するのは今日が初めてだった。が、他の支店ですでに私の情報が登録されていたため、すんなり予約作業は終了した。

店内には「新入社員です」とかかれた名札をつけた社員が何人もいて、先輩社員の仕事を熱心にメモをとりながら観察していた。いろいろな商品を扱わなくてはならないので、覚えることはいっぱいありそう…。いつか、仕事を覚えた “新入社員” に発券してもらう日が来るのかなぁ…などと思いつつ、ぷらっとこだまのクーポンを受け取った。

その後、鴨居駅の改札前で妻と息子と合流し、お買い物…。店内では言うことをよく聞くお利口さんの息子も、なぜか帰りになると駄々をこねて泣き出す。たしか、先週の木曜日もそうだった。バス乗り場に着くとワガママを言い出し、大声で泣き、バスに乗ってもしばらく泣き続けるのである。周りの人にはクスクス笑われるは、イヤそうな顔をされるは…で、恥ずかしいやら申し訳ないやら…。しかし、別のスイッチが入るとピタッと泣き止み、バスを降りる時にはご機嫌になる…。

あぁ、反抗期…。

そんな息子も、家では歌を歌ったり、おしゃべりをしていたり、何だか楽しそう…。

元気でいてくれさえしたら、それで良しとするか…。


4月20日(金)

先週と同じ時間(5時過ぎ)に起床し、やはり先週と同じ時間(6時過ぎ)に家を出た。日付の変わる頃に就寝したので、睡眠時間は5時間ほど確保できた…という感じである。目覚めは良く、家を出ることにはスッカリ仕事モードになっていた私…。

新横浜駅にてまず、1時限目「現代の国際社会」を担当するため静岡英和学院大学へ。新横浜からこだま631号に乗車し、静岡に7:54到着。これまた先週と同様にバス停まで全速力で走り、7:57発の英和学院大学行きバスを待つ。今日は5分遅れでバスがやって来た。

先週より若干早く大学に到着したものの、ゆっくり講義の準備をする余裕は無し。が、火曜日のうちに講義用資料の印刷をしておいたので、慌てることもなく…。

先週は120名収容の教室に学生が110名ほどの集まっていたが、今日もだいたい同じくらいの学生が待ち構えていた。

今日からいよいよ “本論” に入ることになるが、しばらくは「国際社会とは?」という基本的な部分を解説することになる。その初回として、マックス・ヴェーバーの理論などを参考にしながら「国際」という言葉が指す意味・範囲・状況について語る。実は、何週間も前から今日の講義用ノートを作成してきたのだが、往きの新幹線の車内で解説の “視点” を変えることを思いついてしまい、メモ代わりに携帯電話に文章を打ち込み、それを大学到着後に書き出し、講義に間に合わせたのである。

やはり、講義内容は学生の “ノリ” に合わせたものを…という想いから思い立ったことではあるが、それが成功したか否か今はまだわからない…というのが現実である。

静岡駅にて英和での講義後はこだま642号で東京へ…というのも、定着しつつある。英和の講師室を出る前に電子レンジで温めておいたお弁当を、新幹線に乗ってすぐ食す。食後、車窓の風景を眺めたり、文庫本を読んだり、仮眠をとったりして、しばしリラックス…。

通信教育部に到着後、すぐ講義用資料の印刷に取りかかる。こちらも今日から “本論” に入るのだが、今年度は「絆」「人間」「日本社会」をテーマに講義を展開することにしているため、今週と来週は「“絆” の含意」について語ることにしている。

昨年の世相を反映する漢字として「絆」が選ばれたが、果たして「絆」という言葉の本来の意味は…? そんな部分から「絆」の本質をパワーポイントなどを使用しつつ語り続けた。

それにしても…、教室の様子が先週とはちょっと違っていた。何が違うのか…と教室を見渡すと、学生数が増えていることに気づいた。先週100枚印刷した資料も、今日から参加の学生に配布したところ残2枚となり、今日100枚印刷した資料も残7枚という状態だった。先週は80名ちょっとが教室にいたが、今日は93名…ということになる。

今年度は担当講座数が減っているが、反比例して履修学生数は増えているような…。


4月22日(日)

このところ、息子と私の生活時間感覚がズレていて、週末になると寝不足気味になる私…。

たとえば、「明日はお休みだから…」と意気込んで明け方近くまで仕事をし、それから就寝…などということが多い私…。が、息子は朝になればキチンと目を覚ます。いつもは自分が起床した時すでに出掛けてしまっている父親(=私)がフトンにいるものだから、家族全員が揃って朝を迎えることに歓びを覚えた息子が「お父ちゃん、起きて!」と私の体の上にダイブしてくる。しかし、息子には十分起床するにふさわしい時間であっても、私は昼前まで寝ているつもりだったので、ハッキリ言って寝不足なのである。

週末だからと夜更かしなどせず、早寝してしまえば良いのに…と思われる方も多いと思われるが、息子が起きている間は仕事が手につかないのである。だから、息子が就寝後にならないと、じっくり仕事に取りかかれない…という現実がある。

だからといって、息子が起きていることを疎ましく思うこともない。たしかに「頼むから、お父さんにお仕事させて!」と息子には言うが、パソコンを打つ私の膝にきゃっぽり収まって、一緒に「僕も、おしのごと、する!」と息子に言われると…。

さすがに、月曜日は仕事があるので日曜日の晩は夜更かしせずになるべく早寝するようにしているが…。

なのに…、先週の日曜日の晩(日付的には月曜日の深夜)、夜中の1時過ぎに私の携帯電話がメールを受信し、けたたましく鳴り出した。送信者名には、私の名前が…。実は、我が家にあるハードディスクレコーダは、インターネット経由で録画予約ができたり、録画状況をメールで送信する機能がある。

そんな深夜のメールには、

以下の録画予約は、録画優先度の高い予約との重複や時間変更の影響で、
一部または全部、録画できない恐れがあります。

=[01]===============
◆ユーザー予約◆
毎日曜日
18:30-19:00 081 RE ふつう
サザエさん[字]

とあった。

「バカヤロ〜っ! これは、自分で録画解除をしたプログラムだ! だから、録画できていないことくらいわかってるんだよ!」と、フトンで叫んだ私…。そんな私の叫びを聞いて、クスクス笑う妻…。

それにしても、夕方の番組の録画状況をどうして深夜にお知らせするのだ?

おかげで私の睡眠は阻害され、先週の “頭クラクラ” につながっていくのである。


4月23日(月)

三島駅前に停車中の「こっこ」のトラック月曜日によく見かける光景…。昼下がりの三島駅北口に、こっこのトラックが停まっているのである。この写真は先週撮影したものなのだが、いつも同じ場所に同じトラックが停まっている。ちなみに、写真の右側に写っているのが、国際関係学部の北口校舎である。

さて、今日も国際関係学部の3時限目「社会学」の担当である。昨夜はみんなで早寝したので、今朝はみんな早起き! 私が仕事に出る前に起床した息子も、ニッコニコ。

今日は朝から雨…。天気予報では静岡県から神奈川県にかけて大雨になるとのことだったので、特急踊り子号を諦め(東海道線の小田原〜熱海間はちょっとした雨風でも運転を見合わせることが多いため)、新幹線通勤と相成った。

三島に到着した時、雨は小康状態になっているような感じではあったが、相変わらずあやしい雲が…!?

さて、今日から「社会学」のテーマは「社会的動物としての人間」となる。3回で解説を終了しようと思っているのだが、その内訳をとうするか…。講義開始の直前まで悩む。ここまで悩む理由の最たるものは、来週からゴールデンウイークに入ってしまうということである。キリの良いところで話を止められるように…、つまり “話を止めるのに相応しいところ” をハズさないようにしなくてはならないのである。

結局、「double happiness」に関する解説を2回に分けることにして、それで対応することにした。今年の履修学生は3〜4年生のみなので、講義の理解度は高く、まとまりもある(ように思える)ので、“広く浅く” ではなく “じっくり解説” というような方法が良いのではないかと思える。

今日のところは、「福祉」という言葉の語源的な話が中心。

講義後、いつもより1本早い新幹線に乗り、早めに新横浜に戻る。ゴールデンウイーク中に視聴覚資料の編集をしようと思っていたので、DVD+R、DVD+R DL、DVD−R DLを10枚ずつ購入し、バスで我が家へ帰ることにした。

新横浜でバス停でバスを待つ間、冷たい雨と強めの風に身震いしていた私…。なのに、明日は初夏並みの陽気だとか…。


4月24日(火)

朝から、ポカポカ陽気…。気分良く家を出て、今日も駿府ライナーで静岡入り。

天候とは無関係だとは思うが、なぜか今日の駿府ライナーは予定より30分も早く静岡駅前に到着した。よって、いつもより30分早く清水先生の事務所にお邪魔することになった。

11時過ぎ、駅前のバスターミナルへ移動する。早朝とは違い、昼前の英和学院大学行きのバスはほぼ定刻通りにやって来る。道路も順調に流れていて、気分良く大学入り!

火曜日はゴールデンウイーク中も暦通りの講義となるため、“休み” を意識することなく講義を進められる。なので、流れを止めないように気をつけなくてはならなかったりもする…。そんなことを考慮しつつ、昼休みに過去3年分の資料を取り出して今までの自分の講義を確認してみた。

3時限目「国際関係論」は、先週と今週で「国際と民際」の解説。簡単に先週の復習をした後、今日は「国際」と行動主体を異にする「民際」について話を進めた。

英和の履修登録は先週までに終了し、今日は手元に履修者名簿がとで置いた。「国際関係論」は89名、「異文化コミュニケーション論」は61名、そして…「現代の国際社会」は115名!?

履修者数が確定すると、講義の行く先を予測しやすくなるが、その反面で “交通整理” の方法も考えなくてはならないという状況に…。

空き時間の4時限目を利用し、5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料を作成した。今週分と来週以降分を一気に印刷しようとしたのだが、な、な、何と今週分にミスを発見! そこで、急いでハサミとセロハンテープで切り貼りし、過去のプリントから使える部分を切り抜き、講義開始に間に合わせた。

作られたばかりの資料の1種類だけを持って「異文化コミュニケーション論」の講義に入る。今日から3週連続で「異文化とは何か?」がテーマ。今日は「疑似環境」「状況(情況)的影響」「絶対−相対」などによる異文化の視点を例示して、話を終えた。

帰りの駿府ライナーでウトウトしていたところ、携帯電話が絶え間なく反応!? 「横浜市神奈川区 予想される雨量 136mm/h」という防災速報メールが届いていたのである。

私はずっと高速バスに乗っていたので(バスが猛スピードで走行していたので)豪雨がいつ降ったのかさえわからない状態で、さらに私が東名江田バス停で下車した時は “傘をさしてもささなくても大丈夫” というような小雨だった。が、風邪をひいてはいけないと思い、折りたたみ傘をバッグから取り出した。

幸い、その後は傘をささずに済んだのだが、妻の話によると、「ものすごい勢いの雨が降っていて、シャワーの音にも負けないくらいの雨音だった」という。

あれっ、今日は一日中晴れの予報ではなかったっけ?…などということは気にせずに、明日の準備をしなくては…。


4月25日(水)

4月最後の国際関係学部勤務…。天気予報通りに朝からポカポカ陽気だったので、小さな折りたたみ傘だけバッグに忍ばせて家を出た。

今日も三島への往復は新幹線利用。特に今日は自分のパソコンを持っての出講のため、できるだけ移動は楽に済ませたかったのである。デーバッグを背負い、パソコンの入ったバッグを片手に持ち、そんな状態で乗り換えが続くのはちょっとツライ…。

ただ、このパソコンを使うことには多少の不安があった。まず、私のパソコンは画像の外部出力がHDMIにしか対応しておらず、アナログ信号に変換するコンバーターが必要となる。そのコンバーターを昨年購入したが、解像度などの整合性の問題が生じ、ある大学では実際にパソコンのディスプレイに表示されているものと違った状態がスクリーンに映し出され、おまけに “チラつき” まで生じたこともあった。しかし、別の大学では、何の問題もなくキレイに投影されたりして、かえって「???」という状態になったり…。

だが、国際関係学部の北口校舎では一度もパソコンを接続したことがないので、今日は講義開始20分前に教室に入り、パソコンとコンバーターを接続し、さらにRGBケーブルを接続詞、プロジェクターの電源をONにした。すると…、スクリーンには最適化された画像が映し出されていた。動画もキチンと投影されていたので、おそらくこの校舎では解像度などの整合性がコンバーターとマッチしたのだろう。

「どの教室でも全てこの調子で投影できるのだったら、もっともっと私のパソコンの活用機会が増えるかも…」と、少し気分的に楽になる。

さて、3時限目の始業チャイムと同時に「社会学」の解説を始める。今日の講義テーマも、「社会的動物としての人間」である。ただ、今日の内容は前回の “続き物” であるため、前回欠席した人のために念入りな復習が必要となる。そこで、パワーポイントで前回の板書内容を表示しながら20分近く前回の内容を語り、それから「double happiness」にまつわる現代的な問題点を指摘した。

帰りに家の近所のドラッグストアに寄ってお米やキッチンペーパー、紙おむつなど、ちょっとした大物を買って帰ろうと思っていたのだが、新幹線に乗っている最中に雨が降り始め、新横浜に到着した時は小雨ながらちょっと強い風とともに気温低下…。バスターミナルでバスを待つ間、容赦なく風とともに雨が吹き付けてきた。初夏から初秋にひとっ飛びしたような肌寒さ!?

バスがドラッグストアの前のバス停に到着した時には雨が止んでいたのだが、気温は相変わらず低いまま。とりあえずお店に入り、買い物をしているところに妻と息子が合流。レインコートを着たまま店内を走り回っていた息子だったが、しばらくして「あの〜、ぼくは疲れました!」と、申し訳なさそうに言ってきた。

反抗期ではあるが素直に言うことを聞く時もあり、自己主張するばかりではないのだが、時に度が過ぎて我ら夫婦に叱られて大泣きする息子である。また、「ぼくは疲れました!」のように丁寧に自己申告することもあるので、今のところ息子の精神構造が把握し切れていないような感じである。

こんな経験を積み重ねて、親らしくなってゆくのだろう…と思う。


4月26日(木)

例年、なぜか前期の木曜日は天気のすぐれない日が多いような…。気のせいかも知れないが、何となく松戸歯学部に出講する日は傘を持って出ることが多かったように思う。

今日は降水確率50%以上とのことだったので、大きめの折りたたみ傘をバッグにしまおうと思ったのだが、昨年まで私の折りたたみ傘の主力であった中型のものが目に入り、「久々に、この傘を使ってみるか…」と、その傘を今日の仕事に同行させた。

6時前にバス停に到着した時は、まだまだ雨の降る気配がなかった。横浜から横須賀線、山手線、常磐線と乗り継いで松戸歯学部に到着した時も、まだまだ雨の降る気配がしなかったのみならず、太陽が顔をのぞかせていた。

1時限目「社会学」は、今日の講義が如何に今後の講義内容の理解度につながるのかを念入りに説き、「社会(学)とは何か?」をテーマに話を進める。「社会」の定義、そこに見られる相対的な人間関係(仲間意識)など、これらの内容を医療現場にも応用させるような形で解説し、次回以降の講義の流れを簡単に語っておいた。

講義中、ちょっとだけではあるが降雨…。いよいよ、天気予報が現実味を帯びてきた。

法学部へ移動すると、ますますあやしい空模様になっていた。とりあえず出席調査シートをコピーし、昼食をとる。そして、早めに教室に入り、パソコンとプロジェクターの準備に取りかかる。

3時限目「社会学」は、前回および今回から受講を開始した学生のために初回に語った内容の確認をし、先週の講義内容の復習をする。今日のテーマは、先週に引き続き「状況(情況)判断」である。が、今回は「価値判断からの自由」を中心とした解説である。

講義中、学科・学年別に用意した出席調査シートを教室の前半分と後ろ半分とに別々に回す。例年と同じような作業なのだが、どうしても今年は後ろ半分のシートがなかなかスムーズに回らず、講義が終わってもなお全ての学生に回りきらない…。「講義が終わった時点で名前を書けていない人は、欠席扱いにしますので…」と何度も伝えたのに、なぜかキチンと回らない。回らないだけでなく、とっくに講義が終わっているのに名前を書けなかった学生たちが勝手にシートを回し合い、名前を記入しているのである。それを無視して教室を出てしまっても良いのだが、まだ4月中ということもあり、様子を見ることにした。

今日の講義を全て終え、校舎を出ると、ポツポツと雨が降り出した。「この程度なら、傘をささなくても大丈夫かな」などと思っていたら、ほんの数分で雨粒が大きくなってきた。急いで折りたたみ傘を取り出すが、なぜか開かない…。よく見ると、骨と骨をつないでいるプラスチック製の部品が割れていて、骨が1本だけブランブランしていたのである。その骨が他の骨に引っかかり、開けなかったのである。部品が部品だけに、もう修繕屋さんにお願いしても「これは、もう直せませんね」などと言われるのは明々白々。長年、私と苦楽を共にしてきたこの傘と、いよいよお別れする時期が来たようである。そんなことを察して、それで今朝はこの傘が気になったのかも知れない…。

いずれにせよ、「長年、お疲れ様!」とその折りたたみ傘に礼をするも、とにかく雨を避けないことにはどうにもならないという現実も…!?

鴨居駅で、妻と息子が来るのを待った。しばらくすると、バスターミナルに二人の乗っているバスが入構してきた。バスから降りて、すぐに私の姿を確認した息子が、ニコニコしながら走ってきた。が、足元には水たまりがアチコチに…。当然、息子はバシャンバシャン!

息子が白いレインコートを着ていたので、まるで “てるてる坊主” のようでもあった。雨の中を歩くのが嬉しいのか、息子は水たまりを探してはバシャ〜ン、雨に濡れている遊具を触ってはビショビショに…。

息子も今夏で3歳になるので、会話がかなりできるようになり、物の名称をキチンと区別できるようになってきた。特に、野菜や果物の名前を覚えているのが誇らしいようで、スーパーの青果売り場では我ら夫婦に「キャベツだよ〜!」「いろいろなリンゴだよ〜!」「ピーマンだよ〜!」などと、一生懸命に教えてくれていた。

息子の成長が嬉しくないワケがないのだが、「もうちょっと、ゆっくり育ってくれても良かったんだよ…」などという相反する感情も…。

明日は静岡と都内の移動日であるが、どうやらそれぞれで天気が大きく違うらしい。さぁ、どうしよう…?


4月27日(金)

朝から雨…。なのに、今日は家からパソコンを持って静岡英和学院大学に向かった私…。

英和の金曜日1時限目「現代の国際社会」では、来月最初の講義にパソコンを使用することにしている…というよりも、パソコンを使用しなければ解説が成立しないのである。そこで、今日の講義でパソコンを接続してみて、ちゃんと私のパソコンからの信号がプロジェクターを通してどの程度の鮮明度で映し出されるのか、試してみようと思った次第。

雨の日は基本的に荷物を小さく軽くしたいところだが、デーバッグにパソコンと接続機器を詰め込んだ。

今日から5月6日まで新幹線回数券は使えず(もともと、新幹線回数券は利用していないが…)、ぷらっとこだまも指定席料金も割増である。ゴールデンウイークともなれば多くの人が旅行などで新幹線を利用することになるのだが、その時期に回数券などの割引乗車券が使用できず、その他は割増となるのである。何だかなぁ…。

6時過ぎに自宅を出た時は、傘をささずには歩けないほどの雨が降っていた。新横浜から新幹線に乗り込んでも、雨の勢いは収まる気配もなかった。ところが、神奈川県から静岡県に入った途端、雨の勢いは弱まり、富士川を過ぎたあたりで雨がほとんど上がってしまった。静岡駅前で英和学院大学行きのバスを待つ間に再びポツポツと…。大学に到着してもポツポツ…。

1時限目は8:50始業であるが、大学に到着したのは8時半過ぎ…。そして、8:40には講師室を出て、教室でパソコンのセッティング。最初、デジタル信号をアナログ信号に変換するコンバーターが過剰反応し、解像度がおかしなことになってしまったのだが、「もしかして、ディスプレイのプロパティをいじって元に戻せば良いだけの話では…?」ということに気づいたため、今日の “テストパターン” のために作成したパワーポイントは正常に表示された。

今日も、「国際社会とは?」がテーマ。先週は「国際」の解説だったので、今日は「社会」の解説である。冒頭で「『社会』とは何かを知らないと、人間として生きてゆくことはできない」「暴力装置を合法的に発動できる “国家” を如何にまとめていくのか…という点においても、“社会” を理解しておかないと…」などと、今日の内容の重要性について語っていたのだが、なのに机に突っ伏して寝ている学生を発見! その隣に座っている学生は、件の学生を起こそうともしない。早速 “お説教” がスタート!

それでも、その後はキチンと「社会」の概念や問題点について、パワーポイントと解説を連動させて予定通りに語る。講義中から窓の外には青空とサンサン太陽…。おまけに、ムシムシする。

例によって(?)東静岡までバスで戻り、東海道線で静岡へ。新幹線で東京に向かう途中、やはり富士川を越えたあたりから天気が変わってきて、熱海を過ぎて神奈川県内に入ると雨…。首都圏は今日、ずっと雨が止むことはなかったようである。

雨の中、通信教育部入り。特に印刷すべき講義用資料はなかったが、4時限目「社会学」の履修登録者が107名という発表があり、おまけに今日初めて講義に出席するという学生もいるらしいので、先週までに配布済みの資料を増し刷りする。

4時限目「社会学」は、今週も「“絆” の含意」について…である。パワーポイントを使用し、「絆」と「自由の束縛」の関連性について触れる。とりあえず、今月の講義は1年間の基礎的な部分を語ることにしていたが、目標は達成した(のではないかと自分では思っている)

帰りに、横浜市営バスの全線定期券を購入した。29日で期限が切れるのだが、ゴールデンウイーク中もバスに乗る機会が多いのではないかと思ったので継続しておいた。

それに、私は「明日から9連休!」というワケではないし…。


4月29日(祝)

まずは、昨日の話から。

いよいよ、前期ゴールデンウイークに突入! 天気も良く、気温も上昇し、家にいるのが惜しいほど。ただ、29日が大安のため「五月人形を飾るのは、29日の午前中にしよう!」ということにしていたので、昨日のうちに部屋のチェスト類を移動し、人形の箱を出すだけ出しておこうということになった。

しかし、そのためには部屋をもう一度掃除しておかなくてはならない上、箱を息子がいじってしまわないようにしなくては…。そこで、掃除と箱出しを妻にお願いし、私は息子を近所の公園に連れ出すことにした。
近所の公園で、縦横無尽に走り回る息子
シャボン玉とボールを持って家を出て、公園に到着するや否や息子が走り出す。ボールを息子に渡すと、それを投げてみたり蹴ってみたり…と、息子はアレコレ試していた。が、どれもなかなか思うようにいかなかったらしく、両手でボールを掴み、そのまま公園中を走り始めた。

それを追っかける私…。以前から、息子は脚力が強い。この「以前から」というのは、生まれる前からのことである。妻のお腹の中にいた頃、息子の小さな足形が妻のお腹にクッキリと現れることがよくあった。そのたびに、妻は「痛い、痛い!」と顔をゆがめていた。「あばら骨が折れるんじゃないかと思った」という妻の言葉が表すように、胎児の頃から息子の足はパワフルだったらしい。

よって、いきなり息子が全速力で走り出すと、追いかけるのに少々手間取ることも…。

しばらくして、息子と “キャッチボール” らしきことをしたり “サッカー” らしきこともしてみたが、まだまだボールとお友だちになりきれていないらしく、そこはまだ幼児らしさを見せていた。

やがて、「シャボン玉!」とリクエストされたので、風の向きを確認し、静かに吹いてみた。無数のシャボン玉が風に乗って飛んでいくのを、キャアキャア言いながら追いかけて行く息子の姿が面白かったので、次から次へと吹き続けてしまった私…。途中で酸欠のような状態になるも、一心不乱にシャボン液と格闘する。気がつくと、シャボン液のボトル1本消費。

「30分も経てば、家に帰りたがるだろうなぁ…」などと思っていたが、親のそんな不安など払拭するかのように公園中を走り回っていた息子だった。走り疲れたのか、体が熱くなってしまったのか、「もう帰る!」と言ってきたのは遊び初めて1時間ほど経ってから。「じゃあ、(公園にいる)みんなに “バイバイ” しておいで!」と促すと、なぜか息子は “お友だち” のもとへ駆け寄って、それぞれに「バイバ〜イ!」と言っては握手を求めていた。急に知らない子から握手を求められ、たじろぐ子が多かったが、それでも息子はニコニコしながら握手を求めようとしていた。

以前は人見知りが激しくて、親がいなければ何もできなかった息子が、今は一人で走り回り、知らない子にもアプローチするようになった。親としては “成長” が嬉しいのだが、「知らない人にもホイホイついて行くようなことがなければ良いのだが…」という不安もあるワケで…。

今日の昼は、華都飯店にて「中華武勇伝之以食会友」と称する友人たちと会食。友人たちとの会食も久々ながら、華都飯店を訪ねるのも数年ぶりのことである。が、友人たちも華都飯店も変わらぬ雰囲気…。

ゴールデンウイークの昼下がりを、楽しく過ごした。

明日も振替休日であるが、どうやら天気は下り坂のようである。大きな地震もあったし…。どんなゴールデンウイークになるのやら…。


4月30日(祝・振替)

今日で1年の3分の1が終了し、ゴールデンウイークも中盤に突入する。が、横浜は天気予報通りの曇天で、ところどころで雨雲が立ちこめていた。ただ、気温は予想よりも高く、それでいて暑すぎず寒すぎず…で、外出にはちょうど良い感じだった。

しかし、これといって外出予定のない我が家…。

昼過ぎ、息子が「公園に行きたい! 公園でシャボン玉とボール!」などと言ってきたので、妻に家のことをお願いし、息子と一緒にまたもや近所の公園へ。
自分で遊び道具を取り出そうとする息子
公園に着くと、自分から遊び道具を取り出し、ボールを投げたり蹴ったり、シャボン玉の吹き方を見よう見まねで学ぼうとしたり…。


相変わらず縦横無尽に公園を走り回る息子であったが、今日は公園内の “お友だち” にいつもより積極的にアプローチしていたようである。ボールを持った1歳半くらいの男の子が現れると、“お兄さん風” を吹かせながら「こんにちは!」と男の子に声をかけるも、男の子は息子にボールを奪われてしまうのではないかと警戒しているようで、なかなか打ち解けない。男の子のおばあさんが、「大丈夫だよ! (ボールを)盗られることはないよ!」などと言っても、男の子は息子から離れようとする。なのに、息子は男の子に近寄ろうとするものだから、鬼ごっこのような状態に…!?

しばらくして、子犬の散歩に来た夫婦を目ざとく見つけた息子…。怒濤の勢いでワンちゃんに駆け寄り、なでなでしたり、一緒に走り回ろうと煽ったりしていた。が、ワンちゃんはリードでつながれているため、息子の動きに対応しきれず。ようやっと追いついた私が息子に「(みんなに)『こんにちは』って言ったの?」と尋ねると、何を勘違いしたのか息子はしゃがみ込み、ワンちゃんに向かって「こんにちワンワンワン!」などと言い出した。

「もしかして、シャレ?」という空気が流れ、ワンちゃんの飼い主が大笑い。しばらくワンちゃんとじゃれ合っていた息子を見た飼い主夫婦が、「人見知り、しないんですねぇ…」と感心する。ついこの間まで、かなりの人見知りだったのが嘘みたいな光景だった。

その後、サッカーをしている少年たちの輪に入ろうとして、ボールを奪ってしまった息子…。怪我しなかったのも不思議だが、勢いよく蹴られたボールに対応できたのも不思議である。勝ち誇ったような顔でボールを抱えている息子に、「ボールを返しなさい!」と注意するが、自分の功績を評価されないことを不服に思ったのか、ボールを地面に叩きつけてしまった(たぶん偶然だと思うが…)

今日も小一時間で家に帰ることにしたが、ずっと動き回っていた息子を追いかけ続けていた私のスタミナは消耗しきってしまい、「体力を復活させるべくトレーニングをしなくては…」という想いに駆られ…。

とりあえず、今は “明日の仕事に支障が出ない程度” に体力を回復させておけばいいか…。


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