2012年6月のぼやき



6月1日(金)

いつもの金曜日と同様、6時前に家を出てバスに乗り、鴨居駅から横浜線で新横浜へ。こだま号で静岡へ行き、バスターミナルまで全力疾走! そして、定刻通りに来るのか来ないのかわからない静岡英和学院大学行きのバスを待つ。「何が “ジャストライン” だよ!?」などとしずてつジャストラインにブツクサ文句を言っても始まらないのはわかっているのだが、いつもモヤモヤした気分でバスを待つことになる。

英和行きのバスは、定時に来ても、5分遅れでも、10分遅れでも、なぜか大学に到着するのはいつも同じ時間…というのは先月も述べた通りである。これも、ある意味 “ジャストライン” である。そう思うことにした。

果たして…、3分遅れでバスに乗り込み、定刻より10分遅れの8時半過ぎに大学到着! これまた、いつもと同じ時間である。

いつもなら、1時限目「現代の国際社会」の講義用資料の印刷は火曜日のうちに済ませておくのだが、今週は色々と提出書類を作成しなくてはならなかったため、金曜日用の資料印刷のことが頭の中から抜け落ちてしまっていた。そのことに気づいたのが木曜日…。講師室で出勤簿に押印したのが8:35…、1時限目始業の15分前だった。急いで印刷機を稼働させ、その間にパソコンも起動させ、両方の作業を同時進行させる。

講義開始5分前に両方の作業が完了し、急いで教室へ。しかし、教室でのセッティングが全て終了した時、すでに始業時間を過ぎていた…。敗因は、資料印刷に時間がかかったことである。よせばいいのに、今までの講義内容を確認するべくゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」と「プログレス・アンド・ハーモニー」を講義で紹介しようと思い、昨日は遅くまで歌詞カードを作っていた。英語詞のため行数がかなり多く、行間調整やらフォント調整やらに時間を取られ、さらに「ビューティフル・ネーム」に至っては日本語バージョンと英語バージョンをミックスして紹介することにしていたため、その編集もしなくてはならなかった。「ここまで苦労したのだから、絶対にCDを再生しなくては…」という意地もあったが、解説時間を確保するため、とりあえず今日は「ビューティフル・ネーム」に関する解説と鑑賞にとどまる。

本編(?)は、前回から「代表的国家体制」をテーマに講義を進めているが、今日は「資本主義」「社会主義(共産主義)」の違いについて、財産の私有が認められるか否か具体的な事例と共に説明する。

開始時間がちょっと遅れたため、講義終了も終業時間ギリギリとなる。急いで教室の設定を元に戻し、パソコンをシャットダウンさせ、学生からの問い合わせに応じ、講師室へ戻る。

10:38発の東静岡駅南口行きバスに乗らなくては、静岡11:19発こだま号に乗り遅れる恐れがあるため、急いでお弁当をレンジで温めた後、バス停までとにかく走る、走る、走る。

無事にバスに乗り込んだ後、やっと時間的にも気分的にも余裕が出てきた。天気も良く、のどかな静岡市内…。アタフタしていたことが、何とも愚かしく思えてくる。

新幹線に乗り込み、お弁当も食べ、しばし仮眠…。午後の講義への英気を養い、東京到着時には身も心も軽やかに(?)なっていたような…。

通信教育部に向かう途中、雨雲が立ちこめているのが見えた。昼過ぎ、すでに神奈川県内は落雷の注意報が発令されていたらしい。この分だと夕方には都内も…などと思いつつ、4時限目「社会学」に臨む。

講義は、「社会的動物としての人間」の4回目。今日は「価値判断からの自由」を媒介に、人間の恣意的願望について語る。その最中、「ピッシャンゴロゴロドッカ〜〜〜ン!」と大きな音が聞こえてきた。落雷である。幸い、大学周辺に落ちた形跡はなかったが、私の予想が当たってしまった。そして、激しい雨…。

講義後、校舎内で雨の勢いをうかがい、雨の止み間に水道橋駅へ走る。電車を乗り継いで横浜に戻るまで、雨は降ったり止んだり…。横浜からバスに乗り込むと、フロントガラスが雨粒で覆われる。車窓からすれ違う車を眺めていると、2台に1台の割合でワイパーが作動している…。

地震に強風に落雷に…。いつになったら、落ち着きを取り戻せるのだろう?


6月2日(土)

「土曜日は天気が下り坂…」という天気予報を信じ、何の予定も入れなかった我が家…。お出掛けしたがる息子をなだめ続けていたのだが、昼を過ぎても夕方になっても雨は降らず(雨雲らしき雲が青空を覆い尽くしてしまったが…)、「こんなことなら、近所の公園にでも行けば良かった…」と思うことしきり。

よって、今日は大した “ネタ” がない。

昨日の「ぼやき」でゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」と「プログレス・アンド・ハーモニー」を講義で使おうとしたという話を書いたが、その補足を…。

「ビューティフル・ネーム Every Child Has A Beautiful Name」は1979年4月1日発売のシングルで、国際児童年の協賛曲として話題を呼んだ。ゴダイゴのシングルとしては初めて日本語バージョン・英語バージョンでカップリングした曲でもある。英語バージョンの歌詞には “世界中の子供たちの人種や体格を越えた平等性” を訴える記述が多く、日本語バージョンの歌詞には “世界中の子供たちの笑顔や歌声” が地球の平和や人々の絆を訴える記述が多い。そのため、「現代の国際社会」の講義では「宇宙船地球号」の目指すべき道筋(の1つ)として、この「ビューティフル・ネーム」を紹介しようと思ったのである。

また、「プログレス・アンド・ハーモニー Progress and Harmony」は、直訳すれば「進歩と調和」。すなわち、1970年に開催された大阪万博のことである。ただ、歌詞の内容は万博の開幕のことのみではなく、その後10年間に世界がたどった危機を表現している。そして、地球を “Like a giant silver spaceship”(巨大な銀色の宇宙船の如く)と表現していることもあって、まさに「宇宙船地球号」の解説にもってこいだと判断したのだが…。時間の関係で、昨日は紹介することが出来ず。

それなりの “目的” や “方針” があっての選曲であるが、そのことを理解しようとしない学生が多く、よくアンケートに「CDやDVDに頼りすぎ」「自分(=私)の趣味での選曲ばかり」などと心ない記述を目にすることもある。

私の想いを理解してくれる学生も多いのだから、自分の固めてきた道をしばらく歩き続けてみようかと…。


6月3日(日)

午後、ららぽーと横浜に行ってきた。

久々のららぽーと…ということもあってか、息子は館内で大はしゃぎ! 我ら夫婦を無視してアチコチ走り回るため、何度も迷子になりかけた。最後の “暴走時” には「しばらく、放っておくか…」と、黙って息子の走りを遠くで眺めていた。しばらくして、やっと自分一人で回っていることに気づいた息子は、両親(=我ら夫婦)の姿を探そうとするが見つからず、やがて半泣き状態になっていった。が、その姿を周辺のお客さんたちが見て、ちょっとした “異変” が…!? このままだと大変なことになりそうだったので、急いで息子がグルグル回っている所に向かい、息子をだっこして移動する。

息子は、近い将来 “迷子常習っ子” になりそうである。間違いない!

そんな息子も、言語の発達と同時に状況認識能力も日に日に発達している。フードコートで「お父さん、お手々をちょっと洗ってくるから、ここに座って待っててね!」と息子に言って席を立ったのだが(テーブルには息子一人…という状態になった)、「ここはじっと動かず、お父さんの帰りを待つことにするか」とばかりに着席したままフライドポテトを食べ続けていた。たしかに、私のいるほうを探るような仕草はしていたのだが、私を追いかけてきたり、彷徨するようなこともなかった。以前なら、一人にされた途端に泣き出したものだが…。

それにしても…、昨夜も未明まで頑張って講義の準備をしていたのに、なかなか作業が終わらず。ららぽーとから帰宅して、夕食後にも続きに取りかかったものの、日付が変わる直前まで遅々として進まなかったのであった。

講義内容が凝り過ぎなのか? 単に自分の中で情報処理が出来ていないのか? はたまた、“ずぼら” なだけなのか…?


6月4日(月)

今日、“仕事への往き” というシチュエーションとしては初めてN700系新幹線に乗った。こだま号で移動することがほとんどの私にとって、昨年度までは300系、現在は700系に乗るのが常である。今日、いつもと違う時間帯で新幹線に乗り込んだところ、偶然にもそれがN700系!?

都内での講義後、“急いで帰宅しなくてはならない時” や “耐えられないほどの疲労を感じた時” などは東京〜新横浜間で新幹線を利用することがあるが、その時はなぜかほとんどN700系のぞみ号である。

今日は、N700系に “パソコンを持参している状態” で乗り込んだため、以前から試してみたかったことを実施した。それは、車内の無線LANである! 私は、公衆無線LANサービスをほとんど使いもしないのに月額だけ払い続けているので、ここぞとばかりに公衆無線LAN用のアプリケーションを起ち上げた。

ところが…、アクセスに何度も何度も失敗するのである。原因は…、電波の弱さである。電波状態に「かなり弱い」と表示されている。小田原に到着するちょっと前に、やっと接続に成功。しかし…、かなり速度が遅い。我が家では100Mでアクセスしているインターネットであるが、車内LANでは2Mと “かなり” 速度が抑えられている。普通にインターネットアクセスするのには支障の無い速度だということらしいが、仕事の調べ物をする時に私は複数のサイトに同時アクセスをかけるため、私の仕事環境では車内LANはパワー不足のようである。ちょっとガッカリ…。

N700系のアトラクション(?)を体験しながら、三島に到着!

13時からの講義のために、今日は10時半過ぎに国際関係学部入り。昼食の時間を差っ引いたとしても、実に2時間以上は講義の準備にかけただろうか。満を持して(?)、3時限目「社会学」の講義にのぞむ。

先週からテーマを「問題行動の根源」に遷して解説を進めているが、今日は「行為と行動」の違いについて90分…。本当は、講義の最後に2曲ほど鑑賞する予定でいたのだが、教室にいつもより空席が目立ち(実際、講義の前後に “欠席メール” がいつもより多く届いていた)、講義をサッサと進めるワケにはいかないと判断したため、曲を鑑賞するのは次回に持ち越し、その時間も使ってジックリと “行為” と “行動” について定義づけや性格づけを行うことにした。

帰りは、東海道線を乗り継いで横浜へ。横浜到着後、駅周辺で用事を済ませ、バスで家に向かった。最寄りバス停に到着したのは19時過ぎだったが、日が長くなったので明るい道を我が家へ歩いていてもホノボノ気分…。

ただし、帰宅後に明日以降の講義の準備をしている最中は、アタフタアタフタ…で、ホノボノとはかなりかけ離れた状態であったが…。


6月5日(火)

夜中の3時過ぎ、息子が泣き出した。恐い夢でも見たのだろうか、しばらく泣き止まなかった。泣き止んだ後も、しばらく寝られずにいたらしい。それで私の脳が活性化(?)してしまったらしく、予定よりもかなり早く起きることに…。

しかし、いくら早起きしてもバスの時刻は変わらず、いつもと同じバスに乗るしかないのが玉にきず…。

今朝も駿府ライナーで静岡入りしたが、このところ往きの駿府ライナーは渋滞知らずで、定刻より10分以上早く静岡駅に到着するのも珍しくない。よって、駅周辺でいくつかの用事を済ますことも出来る。それから清水先生の事務所へ向かっても、静岡英和学院大学行きのバスまで十分に歓談の時間がある。

大学到着後、まず3時限目「国際関係論」の講義用資料の印刷に取りかかる。実際、講義時間内にどの程度まで解説できるかわからなかったが、とりあえず “考えられる最大量” を想定して両面刷りの資料を2種類印刷する。

結論から言えば、配布した資料の4分の1程度の内容しか解説は進まず。

3時限目は、今日で「ナショナリズム」の解説が終了。ナショナリズムの傾向が強い国家に見られる情報の「フィルタリング」について語り、講義時間の残り10分で「小テスト」を実施する。今日は、国歌を10曲聴き、それぞれどの国の国歌であるかを答える…という問題。毎年のことながら、日本やアメリカ合衆国の国歌は正答率が高いのだが、その他の国歌は…。

4時限目、この空き時間を利用して5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料と、金曜日1時限目「現代の国際社会」の修正用プリントを作成する。特に「異文化コミュニケーション論」の資料は、3時限目の反省を込めて “必要最小限” のものだけを印刷するにとどめる。

5時限目も、「小テスト」を実施。こちらは、講義の最初に行う。内容は、中国語(台湾語)で表記された日本のアーティスト名、ユニット名を日本での表記に直す…というもの。かなりメジャーどころを揃えたのに、結果は…。

講義本編は、今日より「コミュニケーション」がテーマとなる。今週と来週で「コミュニケーションの構造」について語る予定なのだが、とりあえず今日はコミュニケーションの本質を理解するために “語源” をもとに考察してみた。

大学で資料を印刷していたら、韓国料理店の “あの” 匂いがかすかに漂っていた。「誰かが韓国料理でも食べたのかな?」などと思っていたところ、韓国人の教員から「冷蔵庫にキムチが入っているので、1つ持って帰ってください!」と言われる。食欲をそそるキムチの匂い…。しかし、これを横浜まで持って帰るのにはどうしたらよいか…。とりあえず、キムチをコンビニ袋で包み、お弁当を入れている保温バッグに入れ、さらに保温バッグ全体をコンビニ袋でくるんで、匂いの漏れを最小限にとどめる努力をする。

帰りの駿府ライナー車内で、匂いの漏れが少ないことを何度も何度も確認。その作業が、私の胃袋を活性化(?)してしまったらしく…。


6月6日(水)

三島駅で、「こっこ」が飛んでいた!

今日は、朝から荒天…。家を出る時、我が家周辺は激しい雨が降っていた。ジャンプ傘をさしても、体がビショビショになる有様だった。三島で新幹線を降りた時、強い風に体が流されてしまった。台風の影響だろうか、とにかく激しい横っ風が吹いていた。その風に、売店の「こっこ」が吹き飛ばされていたのである!

「こっこ」とは(株)ミホミのブランド商品で、いわゆる “静岡銘菓” と呼ばれるものの1つである。そんな「こっこ」が宙を舞う姿に、切なさがこみ上げてきた。

そのくらい、強い風が吹いていた。

さて今日の講義は…、国際関係学部の3時限目「社会学」のみである。先週から「問題行動の根源」をテーマにしているが、一昨日の「行為と行動」の解説時に欠席者(就職活動などによる)が目立ち、解説内容の一部を今日に持ち越すことにした。しかし、一昨日の欠席者のために30分ほどかけて “行為” と “行動” について再度解説することにし、それからFIELD OF VIEW と ZARD の『DAN DAN 心魅かれてく』、DEEN と ZARDの『瞳そらさないで』を鑑賞し、歌詞とメロディから “行為” と “行動” の違いを確認する。

一昨日のうちに曲の鑑賞までしておく予定だったのを変更しているため、シラバス通りに今日の講義内容を完遂させるのに無理が生じたため、思い切って内容変更を決めた。今日は、マックス・ヴェーバーによる「行為の4類型」を取り上げることにした。

講義の最後に、先週解説した「communis」に関連する内容の説明としてゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」を紹介する。

今日、私が傘をさしたのは、自宅から最寄りバス停までの5分程度で、その後は傘を開くことがなかった。新横浜では屋根のあるところを歩き、三島では強風が吹いていたものの雨は降っておらず、夕方の横浜市内も雨が上がっており、銀行のATMや駅のホームで何度も傘を放置しそうになる。

今週末は、再び天気が崩れるとか…。せめて、仕事の時は持ちこたえてほしいものである。


6月7日(木)

朝5時過ぎ、枕元でアラームが鳴る。ガバッとフトンから這い出て、5時半過ぎに家を出る。我が家の目の前を、いつもバス停で会う男性が歩いているのが見えた。嫌みにならないよう、少しずつ男性を追い、途中でルートを変更して歩くスピードをアップさせ、今朝は無事に(?)バス停へ一番乗り!

木曜日の朝は、私の乗る市営バスが定刻通りに運行する。そのため、片倉町駅でもいつもの地下鉄に乗り継げる。その後も、横須賀線、山手線、常磐線…と、いつもと同じ電車に乗り継ぐ。

そして、いつもと同じ時間に松戸歯学部入り…。このように、木曜日の朝はかなりルーティーン化された行動パターンとなっている。このルーティーンが乱れると、ちょっとした違和感を覚え、なかなか仕事のレディネスが整わなかったりする。

さて、1時限目「社会学」は、数回にわたって日本(人)の特徴について語っているが、今日は「日本(人)的 “共感性”」について。特に「共悲」を取り上げ、『フランダースの犬』が日本でのみ共感されている現実について語る。

松戸から法学部への移動は、朝とは違って順調とは言いがたいものがあったが、それでも講義開始の1時間前には法学部に到着した。余裕を持ってお弁当を食し、解説内容の確認をし、3時限目の開始を待つ。

3時限目「社会学」は、先週から「人間関係の諸相と構造」について解説しているが、今日は無上完全態である “Supreme Being” と不完全態である “Human Being” の対比が中心。

帰りは…、湘南新宿ラインで置き石騒動があり、横浜へ向かう電車のダイヤは乱れていた。区間によっては、電車が詰まってノロノロ運転…。横浜が遠かった。

今日は、一日ずっと天気が良かった。明日も、この調子で好天が続けば良いのだが…。


6月8日(金)

どうしてなのか…?

いつもの金曜日と同様、こだま号で静岡へ行き、バスターミナルまで全力疾走し、静岡英和学院大学行きのバスに乗った。バスは “ほぼ” 定刻通りにやって来た。ところが、出発してバスターミナルを抜けるのに10分もかかったのである! 駅前の国道1号線が軽く渋滞していたのが原因なのはわかっている。わかっているのだが、それをキチンと “消化” 出来ない私…。乗客のほとんどが “温厚な静岡人” だから平穏がキープされていたようなものであって、これが東京や横浜だったら…。

そして…、バスは定刻より10分遅れの8時半過ぎに大学到着! これまた、いつもと同じ時間である。

講師室で出勤簿に押印すると、お茶を1杯飲む暇もなく、講義教室へ移動しなくてはならなくなる。1時限目「現代の国際社会」の開始4分前に教室入りし、パソコンのセッティングをする。

このところ、学生の集まりが芳しくない。115名の履修学生のうち、講義前にキチンと教室でスタンバイしている学生は60名程度…。最終的な出席学生は90名程度になるのだが、講義開始直前は「これで、授業は成立するのかなぁ…?」と、ちょっと不安になる。

講義は、前回の復習を簡単に行い、前回紹介できなかったゴダイゴの「プログレス・アンド・ハーモニー」を鑑賞する。そして、「代表的国家体制」の3回目の解説に入る。今日は、「民主主義」「専制主義(独裁主義)」について。特に、「専制主義」と「独裁主義」に関してはその性格に違いがあることを念入りに説明する。

講義後に学生たちからの問い合わせに応じていたのだが、どうしても10:38発の東静岡駅南口行きバスに乗らなくては通信教育部への移動に支障が出てしまうため、一部の学生への対応しか出来ず。

新幹線で東京に戻ると、静岡とはひと味違った強い日差し…。今日は神保町から通信教育部へ向かう必要があったので、半蔵門線の三越前駅にでも歩いてみようか…という気分になったのだが、肌にジリジリ照りつける太陽に負け、途中の大手町駅で地下鉄に乗ることにした。「だったら、東京から地下道を通っていればよかったのでは…!?」という想いに苛まれるが、気にしないことにした。

通信教育部入り後、特に印刷すべき講義用資料もなく、とりあえず今後数回の講義内容の確認を念入りに行い、講義の時間配分を再考する。

「社会的動物としての人間」の5回目の今日は、いよいよ「社会(学)とは何か?」という点についての解説である。例年だと5月上旬に解説する内容であるが、今年はこのタイミングでの解説…である。

夜、雨が降り出した。東海までは梅雨入りしたというので、そのうち関東地方も…。


6月11日(月)

このところ、パソコンへの入力スピードが低下している。恥ずかしながら、先月から両手が腱鞘炎…。筆記具を使うにも、うまく力が入らず。幸いにも最近は講義でパワーポイントを使用しているため講義に支障は無いのだが、そのプレゼン資料を作るのに時間がかかってしまう有様。

そのため、休日は出来るだけ両手を休ませることにしているのだが、ついつい「ぼやき」の更新も休んでしまった。

昨日は、父が所属している郵趣会の切手展を観覧するため、二俣川まで家族そろって出かけてきた。会場内を息子は縦横無尽に走り回り、さらに使用済み切手の山の中からお気に入りキャラクターのものを探し続け、さらにはその切手でストーリーを作って遊び出す…。どうやら、切手展が楽しかったらしい。

さて、今日は国際関係学部への出講日。いつものようにバスで新横浜駅に出て、新幹線で三島へ。家を出る時、空に一見してそれとわかる雨雲が立ちこめていた(梅雨なので、仕方がないのだが…)。小田原あたりでは「もう、日が暮れるんですか?」というような薄暗さ…。しかし、熱海で空の明るさを取り戻す。なのに、三島で再び暗い雨雲に…。

結論から言えば、今日は傘をささずに過ごすことが出来たものの、常に降雨の心配をしているような状態だった。

11時過ぎに大学入りし、来週以降に使用する講義用資料の編集に取りかかる。コピー機で画質調整やら縮尺調整やらをしていたので、やけに時間がかかってしまう。一通りの作業を終えた後、お弁当を食し、今日の講義内容の再確認をする。

満を持して(?)3時限目「社会学」の講義教室に入ったのが、講義開始の10分前。パソコンのセッティングやブラインドの調整をし、始業チャイムと同時に話し始める。今週も、「問題行動の根源」がテーマ。最初に前回までの内容確認を30分ほどかけて行い、残りの時間で「根源」の部分について解説する。特に、無自覚な行動がどのような影響を及ぼすのかを中心に、具体例を挙げて説明する。

今日の講義は、最近の私には珍しく予定していた時間配分通りに話が展開し、終業チャイムを聞く前に解説が終わっていた。天気はハッキリしていなかったが、講義のテンポはシッカリしていたようである。

帰途、新幹線にするか東海道線にするか迷うが、雨の心配がなさそうだったので東海道線を乗り継いで横浜に戻ることにした。そして、横浜で旅行代理店に寄り、今週使用するぷらっとこだまの予約をした。が、こちらの書類の書き方が悪かったのか、はたまた旅行代理店の書類に欠陥があったのか、金曜日に使用する分を “新横浜〜静岡間” の往復で発券されてしまった。往きは新横浜〜静岡で良いのだが、帰りは静岡〜東京で発券してもらわなくては通信教育部に出講できないのである。若干のロスタイムはあったが、何とか無事に全てのクーポンを受け取ることが出来た。

明日は、雨になるらしい。数日前から「雨っ!」と天気予報が出ていたので、覚悟はできているが…。


6月12日(火)

今朝の駿府ライナーは、珍しく遅延していた。さらに、私がバスに乗り込むと私が座るべき場所に他人が堂々と鎮座しており、ちょっとヘコむ。しかし、足柄SAでの休憩後は定刻通りの運行となり、静岡駅にもほぼ定刻に到着した。

清水先生の事務所で、しばしコックニー談義。コックニーと言えば『マイ・フェア・レディー』である。有名なセリフの数々について話が進む。

静岡英和学院大学に到着後、3時限目「国際関係論」の講義用資料の作成に取りかかる。写真原稿があるため、リソグラフとコピー機を併用しながら、両面刷りの資料を2種類作成する。

ところが、前回配布した資料の解説も残っていたこともあって、今日の2種類はほとんど使用する機会に恵まれず。とりあえず、今日は前回告知した通りDVDを使用してナショナリズムについての確認をする。韓国における「健全歌謡」、「釜山港へ帰れ」の日本語詞、「ドラゴンボール」の日韓オープニング比較、「千と千尋の神隠し」サウンドトラック盤の日韓比較などなど、解説を加えながら鑑賞する。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、最初に小テスト実施。今日は中国語で表記された日本のドラマ名を訳すもの。答えを聞いて納得する学生たちであったが、かなり解答に苦労していた。その後、「コミュニケーションの構造」の2回目として、「コンテキスト」を主として話をする。そして「アンパンマンのマーチ」を鑑賞し、それからこの歌に込められたやなせたかし氏の想いを語ることで、コンテキストやメッセージによるコミュニケーションのゆがみを理解してもらう。再度「アンパンマンのマーチ」を鑑賞すると、さっきとは別の感覚に…という “違い” を体験してもらう。

昼前から降り出した雨は止むことも無く、昨日ぷらっとこだまを購入しておいて良かったことを実感する。新幹線での帰浜は、時短だけでなく、こういう天候の時には安心感もある。が、バス好きの私としては、何となく物足りなさも…。


6月13日(水)

今日も、国際関係学部へ出講。

新幹線で三島へ!

寒いのか暑いのか…? 雨が降るのか降らないのか…? とにかくハッキリしない陽気だった。その上、私の勤務シフトが

 
午前
午後
 
三島市
 
静岡市
 
三島市
松戸市
千代田区
静岡市

上記のようになっているので、横浜→午前勤務地→午後勤務地の “気候の違い” を考えた恰好をする必要もあって…。とりあえず、昨日と今日は静岡県の気候に合わせて半袖で出かけることにした。仕事中はこの選択が正しかったと思ったが、往きと帰りは…。

さて、3時限目「社会学」は、まだまだ「問題行動の根源」をテーマに解説を進めているが、今日は「罪」を中心に話をする。が、一昨日の講義を欠席している学生も多く、そのフォローのために30分ほど一昨日の講義内容を振り返ることにした。そのため、予定した話を7割程度で終わらせることにして、続きは来週月曜日に…ということにした。

今日も、帰りは東海道線を乗り継いで横浜に戻った。駅の東口界隈でいくつかの用事を済ませ、横浜駅西口からバスに乗って家に向かった。夕方なのに、なぜか道路は渋滞知らず。加えて、東神奈川駅始発のバスが前方に走っているのが見えるような状態で、お客さんのほとんどは “そちら” のバスに乗り込むため、私の乗ったバスは2人掛け座席を一人で陣取っても誰も文句を言わないような状態…。

これは、仕事を終えて帰途に就いている私への “ささやかなごほうび” と受け止めておくことにしよう。


6月14日(木)

息子、迷子にな(りかけ)る!

今日の夕方、ちょっとした用事があってららぽーと横浜に行った。鴨居駅で妻と息子と合流し、一緒にららぽーとへ行くことにしていたのだが、“あと1分ほどで鴨居駅” というところで横浜線が急停車し、安全確認が済むまで運転を見合わせると言うことになり、車内に閉じ込められたような状態に…!? そんなハプニングを克服(?)して妻子と合流した後、その事件(?)は起きた。

ららぽーとで妻と私が買い物をしている最中、息子はアチコチ走り回っていた。絶対に妻か私かどちらかが追いかけてきてくれると思っていたのだろう、余裕綽々でフロア中を駆け回っていた息子…。しかし、我ら夫婦が買い物に夢中になってしまったため、息子は一人で走り回ることに…。

似たような光景が広がる店内に、いつの間にか方向感覚が狂ってしまったのだろう。息子は我ら夫婦のもとに何とかして戻ろうと試みていたらしいのだが、努力は報われず。息子がいないことに気づいた私は、息子が行きそうな場所を探してみたが、見つからず。すると、店員さんが私に声をかけてきてくれた。

こんなやり取りがあり、言われたほうに走って行くが、息子の姿は見当たらず。すると、近くで買い物中のお客さんが声をかけてくれた。

こんなやり取りがあり、教えられたほうに行ってみるが、息子の姿がない! もしかして館外に出てしまったのでは…と思い、出入り口のほうに行ってみた。が、息子が通ったような形跡もなく、誰も私に声をかけてこない。

「どこへ行ったんだろう…?」と、ちょっと焦り始めた私…。すると、ものすご〜く聞き覚えのある泣き声が!? その声の方へ行くと、サービスカウンターの店員さんが “顔をクシャクシャにして大号泣している息子” の手を引いて歩いているのが見えた。急いで息子に駆け寄ると、息子も私の姿に気がつき、大粒の涙を流しながら「おど〜ぢゃ〜〜〜ん!?」と駆け寄ってきた。

店員さんには深々と頭を下げお礼を言うも、周囲のお店の店員さんたちがニヤニヤ笑っているのを見て恥ずかしさが込み上げ、逃げるようにその場を去った。

その後も、懲りずにアチコチ走り回る息子…。喉元過ぎれば熱さを忘れる状態なのだろう。やれやれ…。

今朝も5時過ぎに起床し、5時半過ぎには家を出た。いつもの木曜日と変わらぬ通勤方法…。いつもとほとんど変わらぬ時間に松戸歯学部到着! 万全の状態で、1時限目「社会学」にのぞむ。今日は「日本(人)的 “私”」がテーマ。日本人性の基礎的な部分である「わたかくし→わたくし」について、如何に日本人がお互いの非を包容し、恥を回避してきたかを語る。

法学部に移動しての3時限目「社会学」は、今日も「人間関係の諸相と構造」について。特に今回は「地位−役割」について話をする予定だったのだが、学生たちの “エンジン” を前回にさせるべく、前回までの復習にちょっと時間をかけ、それから現在のテーマである「人間関係の諸相と構造」の意味についてじっくり語ったため、「地位−役割」についての具体的な説明は来週に持ち越しとなった。

まぁ、焦らず無理なく展開すれば良いか…。

明日も、朝早くから始動&長距離移動という金曜日…。最近、この移動が楽しみで仕事をしているような感覚になってきた!? いや、仕事は仕事として、シッカリこなしているつもりではいるが…。


6月15日(金)

悲しいかな、私の講義中にずっとおしゃべりばかりしている学生がいる。おしゃべりは1人では出来ないので、当然 “複数の学生” がおしゃべりしていることになる。講義中におしゃべりばかりしている学生の特徴は、

(1)講義に興味が無いクセに履修登録している。

(2)講義内容を理解するだけの能力が無いのに、なぜか大学が合格させた。

(3)他の人のことが考えられない愚者。

(4)教師の話も聞かないクセに、単位だけはもらおうとして試験を受け、不合格になる。

といったところ。そのおしゃべりのせいで、志高く日本に留学してきた学生が「講義中、腹が立ってしょうがなかったんです!」と、講義に集中できずにいた。

実は、どの学生がおしゃべりしているのかは、だいたいわかっていた。4月、5月と注意し続けてきたのに、言うことを聞かないで周りに迷惑をかけ続ける、存在価値の無い学生なのである。私は注意する気も失せ、彼らを見捨てたのだったが…。件の留学生のためにも、動かなくてはならないようである。

金曜日は、新横浜〜静岡〜東京の移動日。多少の早起きは必要となるが、この移動も最近は楽しみになってきた。新幹線で仕事から仕事へ…。エグゼグティヴな気分(?)を味わいつつ、しかし「どこでもドア」があれば移動はもっと楽になるのではないかと思ったりもする。アンビバレンスな想い…。

静岡英和学院大学の1時限目「現代の国際社会」は、今日で「代表的国家体制」の最終回。前回の「民主主義」「専制主義(独裁主義)」の具体的な例を示しながら復習をし、「君主制」「立憲君主制」「共和制」といった国家体制の比較を行う。

新幹線で東京へ移動後、半蔵門線の三越前駅まで歩いてみた。都会的な趣の街並みから、急に古式ゆかしい風景が広がってくると、そこには常盤橋に日本銀行…。時間的にはかなりの余裕があったので、しばし町の風景を眺め、それから階段を地下に下りることにした。

半蔵門線で神保町まで、わずか2駅…。同じ千代田区でも、日本橋と神田の趣が異なる…。そんな雰囲気の違いを味わいつつ、通信教育部へ向かう。

4時限目「社会学」は、まだまだ「社会的動物としての人間」の解説が続く…。前回より出席者が若干多かったので、前回の講義内容をパワーポイントで表示しながら30分近く前回の内容を語り、それから「double happiness」にまつわる現代的な問題点を指摘した。

都内は夕方になっても太陽が顔を出していたが、横浜は午後から雲が空を覆い尽くしていたらしい。たしかに東海道線が東京都内から神奈川県に入ってすぐ雲が多くなり、横浜に到着した時には “いつ雨が降ってもおかしくないような空模様” だった。

梅雨の中休みは今日までで、明日から再び梅雨らしい天気に戻るらしい。せめて、心は晴れやかに…といきたいところ。


6月17日(日)

「父の日」ということで、実家に行ってきた。

実家へ行く前、息子が何やら私に手渡してきた。よく見ると、息子渾身の絵画! “斬新なタッチ” ではあるが、どうやら私のことを描いたものらしい。有り難く頂戴する。あぁ、父親冥利…。

実家では、相変わらず縦横無尽に家中を駆けずり回る息子…。いつ息子の “電池” が切れるかヒヤヒヤしていたのだが、帰りのバス車内で、それもあともう少しで下車…というところで電池切れ!? しかし、バスを降りて家に向かう途中でチャージが済んだらしく、「楽しかったねぇ…」と何度も何度もつぶやいていた息子…。

より一層、息子の言葉はハッキリしてきている。さらに、強い意思表示をするようになってきた。自立心と自律心が、息子の中でシッカリ確立されつつあるらしい。嬉しいような、切ないような、そんな感じである。


6月18日(月)

今日は、4回目の結婚記念日である。既婚者となって4年、父親となって2年11ヶ月弱、いろいろな変化が4年の間にあった。

4年前の今日…、すなわち結婚当日は、午前中に婚姻届を横浜市南区役所に提出した後、新幹線で三島へ行き、国際関係学部の3〜4時限目の講義を担当してきた。妻は…といえば、私と一緒に新幹線に乗り込んだが、三島では降りず、実家のある静岡まで帰っていった。まだまだ勤務先の業務引継が終了していなかったため、しばらく我ら夫婦は別居婚状態だったのである。

そんなことが、時には “つい昨日のこと” のように思い出されるが、「そんな時期もあったっけねぇ…」などと遠い昔を懐かしむような気分になることもある。が、まだまだ4年しか経っていないのである。

たった4年、されど4年…。

今日はいつもより1時間ほど早い新幹線に乗って三島へ…。かなり早めに国際関係学部入りし、今日と水曜日の講義で使用する予定の資料を作成する。事前に用意しておいた “原稿” では対応できないことが判明したため、大学のパソコンで資料データの再編集をし、出力されたものを切り貼りし、それらを急いでコピー機にかける。10時前に作業を開始し、全ての編集&印刷が終了したのが12時前…。

3時限目「社会学」は、とりあえず今日で「問題行動の根源」に関する本編解説が終了。前回の「罪」に関する解説を振り返り、デュルケムの『社会分業論』から「罪」に関する記述を紹介し、今日のテーマである「アノミー」の解説へ…。その語源や特徴などを、『ひなちゃんの日常』『インド夫婦茶碗』などの1シーンを取り上げつつ、具体的な例を用いて説明する。

帰りも新幹線…。記念日ゆえ(?)急いで帰途に就きたいと思った次第である。といっても、どこかにお出掛けするプランも無く、家で親子水入らずで結婚記念日をささやかに祝う程度であったが、それもまた良いものである。

いつもと傾向の違う夕飯、ちょっと贅沢なデザート…、おそらく息子は「何で、今日はこんなに色々なものが出るんだろう?」と疑問を抱いたに相違ない。そんな息子も、来月で3歳…。早いものである。


6月19日(火)

昨夜22時頃、DVDの編集作業に入った。「2時間もあれば、オーサリングまで終わるだろう…」などと思っていたところ、ファイルのエンコードで予想外に時間がかかってしまい、作業が終了したのは午前3時…。

いつもの火曜日は、5時過ぎに起床して駿府ライナーで静岡入りするが、それだと睡眠時間が2時間弱…という過酷な状況になってしまうので、高速バスは諦めて新幹線で静岡入りすることにした。

ただ、今日は午後から台風4号の影響で天気が崩れるという予報が出ており、もともと帰りは新幹線利用を決め込んでいたため、今日は往復とも新幹線利用である。

ふと、昨年の7月19日のことを思い出した。その日、台風を警戒した私は、静岡への往復に新幹線を利用することにして、用意周到状態で静岡英和学院大学の講義にのぞんだのだが、3時限目「国際関係論」終了と同時に校内放送が入り、「静岡市内に “警報” が発令され、東海道線にも遅延が生じているので、4時限目と5時限目は取りやめとする」ということになったのである。

新横浜から静ひかり号で岡に向かい、わずか45分ほどで到着する。いつもより早く清水先生の事務所を訪ねたが、いつもとだいたい同じ時間に駅前バスターミナルへ移動する。

雰囲気が、いつもと違っていた。バス乗り場の前に英和の学生は1人しかおらず、さらに東静岡駅南口バス停には誰もおらず、いつもより “かなり” 寂しい車内だった。大学に到着しても、ひっそりと静まりかえっている…。

3時限目「国際関係論」の解説を始めようとした瞬間、窓の外から「こちらは、広報しずおかです。静岡市南部に、暴風波浪警報が発令されました」という放送が聞こえてきた。英和では、「警報」が発令されると休講となる。いつ校内放送が入るか…? そこで、いつ講義を終了させても良いように、まず最初に「小テスト」を実施し、それから “そろ〜り、そろ〜り” というようなペースで「国際関係と温度差」の解説に入る。今日は「歴史」に関する温度差について語ることにしていたのだが、結局は「歴史」と支配者の関係性や “日韓間の歴史観のズレ” について語った程度で90分…。

講義終了と同時に、「今日の4時限目以降は休講とする」旨の校内放送が入る。要するに、5時限目「異文化コミュニケーション論」は休講にして帰宅しなくてはならなくなったのである。

学校前のバス乗り場には、学生たちの長蛇の列…。私は…というと、いつも火曜日にお会いする先生が車で来られているということだったので、他の数名の教員と一緒に静岡駅まで送っていただくことになった。

往きに静岡〜新横浜間のひかり号の指定席を購入してあったので、静岡駅に到着してすぐ自動券売機で新幹線特急券の乗車変更手続きをする。本来、18:37のひかり号に乗る予定だったが、それより3時間早い15:37発のひかり号で新横浜に向かうことになった。今朝、「帰宅は、20時前後かなぁ…」と言って家を出たのだが、当然帰宅も3時間早い17時前…。

夜、かなりパワフルな竜巻が我が家周辺に襲いかかってきた。家も揺れ、雨戸もガタガタどんどん!? 寝ている間に、家が吹っ飛んでしまうのでは…という不安までつきまとってきた。

鉄道は運転を見合わせ、電車に閉じ込められる人が続出。

明日は仕事に行けるのだろうか?


6月20日(水)

台風一過とはいかなかったようで…。

今朝、国際関係学部のサーバにアクセスできなかったため、妙な胸騒ぎを覚え、本キャンパスの教務課に連絡を入れてみた。最初、電話がつながらず、ますます不安が募る…。三島駅北口校舎の講師室に連絡を入れると、こちらは電話がつながり、職員の方が応対してくれた。

「実は、台風の影響で本キャンパスが停電になり、1〜2時限目は休講になったんです!」と教えられ、さらに「現在、午後の講義をどうするか審議しているところです」とのことだった。結果的には、午後から通常通りの講義に戻ったのだが、昨日の5時限目から今日の2時限目までは台風の影響で休講となったということである。

11時前に北口校舎に入るが、校舎内はいつもよりひっそりしていて、講師室もこの上なく静かだった。「学生は来るのかなぁ?」という不安を抱えたまま、昼休み中に教室へ移動する。

3時限目「社会学」は、とりあえず今日で「問題行動の根源」の解説を終了させることになっていた。最終回として、子供たちの「死」に関する意識の問題を解説し、2004年に佐世保市で起きた小6女児同級生殺害事件を取り上げたNHK「クローズアップ現代」を見てもらう。さらに、アニメ『それいけ! アンパンマン』の主題歌「アンパンマンのマーチ」の歌詞に込められた原作者(やなせたかし)の想いや命への畏敬について解説する。もはや、これらは恒例行事化しているような…。

帰りに、本日発売の『コクリコ坂から』のDVDを購入した。先週、駆け込みで予約をしておいたので、先着購入特典の「縁結びお守り」もゲット! しかし、今の私に “縁結び” が必要なのか?

ちなみに、購入したDVDは「横浜特別版」である。ハマッ子としては、こちらを購入するべきだろう。おまけに、「初回限定生産」などと銘打たれてしまうと…。


6月21日(木)

朝から、ちょっと歯車のかみ合わないような状態が…。

いつものように5時半過ぎに家を出て、最寄りバス停に向かった。いつもなら1番乗りのところ、なぜか今朝は4番目…。いや、こんなことはどうでもいい話。横須賀線で東京に到着後、いつものように地下ホームから地上ホームへ全力疾走! 2分ほどで山手線ホームに到着し、ちょうど入線してきた山手線に乗り込んだのだが…。

「後続の電車が遅れており、当駅で運転間隔の調整をするため、3分ほど停車いたします!」という車内アナウンスが入る。実質的に、1本間引きされたような状態である。たまにこの山手線に乗り遅れることがあり、次の電車に乗っても上野で “いつもの” 常磐線には間に合わないため、松戸でもバスに上手く連絡できず、アタフタしながら松戸歯学部入りすることになる。

かすかな可能性を信じ、上野で “乗り換え時間30秒” という状況ながら全力疾走してみたところ、発車ベルの鳴り止むのを待つばかりの常磐線に間に合った。しかし、朝から何度も何度も全力疾走してしまい、体のリズムは狂い始めていた。

講義中も、いつもなら起こらないようなことが起き、ペースは狂っていた。

松戸歯学部の1時限目「社会学」は、今日から「人間関係の諸相と構造」の解説がスタート。今日は、「人間」と「ヒト」の違い、「Persona理論」についての説明にとどめた。

法学部の3時限目「社会学」は、松戸とは逆に今日で「人間関係の諸相と構造」の本論の最終回にする予定だった。が、予想外の出来事でペースが乱れ、先週の講義終了間際&今日の講義冒頭に「6月21日の講義では、DVDを使用します」と学生たちに公言していたのに、DVDを再生するどころではなくなり、せっかくセッティングしたDVDは次回まわしとした。そして、「地位−役割」の関係性について具体的に説明して講義終了。

講義後、神保町駅近くの旅行代理店でぷらっとこだまを予約購入する。とりあえず、明日と来週金曜日の2日分…。

しかし、明日は無事に静岡へ行けるのだろうか? そして、警報などが発令されずに済むだろうか? 無事に、戻ってこられるのだろうか? 講義内容よりも “天候” のほうが心配になる…。


6月22日(金)

今週の火曜日の「ぼやき」で、「(静岡)英和(学院大学)では、“警報” が発令されると休講となる」と述べた。今朝、5時前に目が覚めた私は、すぐに携帯電話のチェックをした。かなりの量の気象警報メールが届いていた。「静岡市南部に大雨警報が発表されました」とある。

この情報から私は、「今日は、静岡(英和学院大学)に行く必要はない!」と判断した。「警報」が出ているのだから、行っても休講だろう…と思ったのである。しかし、昨日購入したぷらっとこだまは、もう払戻が出来ない。静岡に行かないと、9千円近くを捨ててしまうことになる。

そうこうしているうちに、横浜にも大雨警報が出た。

とりあえず、雨の中を出かける覚悟を決めた。横浜の雨は、シャレにならないほど降っていた。バッグに入れておいたパソコンを元あった場所に戻し、念のために今日の講義で呈示する予定だったパワーポイントのページをプリンターで出力し、6時過ぎに家を出た。

家の前の道は坂になっているのだが、堰を切ったような状態に!? つま先歩きで道を渡り、第一関門クリア! ところが、いつも通る階段が大変なことに…!? 普通に歩いたら踝(くるぶし)まで浸かってしまいそうな水位…。階段を降りることを避け、ブロックの崖をジャンプして下りる。さらに、平坦な道も、ちょっとした湖のような状態に…。いつもの倍以上の時間をかけて最寄りのバス停に到着したが、すでにビショビショ…。

新横浜から新幹線に乗り込んで、やっと心身ともに落ち着いてきた。が、静岡に行っても講義はないだろうが、それでも一応は静岡英和学院大学に向かおう…ということにした。

静岡駅に到着し、改札を出たところで、大学生を発見! 明らかに、英和の学生である! 私の1時限目「現代の国際社会」を受講している学生である。学生が学校に向かっている…ということは、「警報が出ていることを知らない」か、あるいは「今日は通常通りに講義がある」か、どちらかである。おそらく後者であろうと判断し、バスの中で講義の構成を練り直した。

大学に到着すると、学務課へ直行! 「今日の講義、ありますよね?」と尋ねたところ、「はい、通常通りです!」と事も無げに返された。どうやら、台風が原因で「警報」が出された場合は休講で、台風以外の要因による「警報」が出ても交通機関に影響がなければ講義は通常通り…ということらしい。ぷらっとこだまの払戻が受けられないから…などというケチな理由で静岡に行くことにした私だったが、一通りの講義の準備をして出ていたあたり、こういう状況(講義が行われるということ)を無意識のうちに措定していたのかも知れない。

ただ、大学に到着したのは講義開始の5分前…。家で出力しておいたパワーポイントの資料(板書代わり)を急いで人数分コピーし、教室へ走る。

いつもは講義開始5分以上前には教室入りしている私であるが、今日は講義開始時間の8:50にはコピーの最中…。3分ほど遅れて教室入りし、学生数を確認する。いつもより、確実に集まりが悪いものの、それでも通常の7割以上の学生が私の入室を待っていた。

事情を話し、今日はパソコンを使わず配布したプリントを板書代わりにすることを説明し、遅れて入室してくるであろう学生のことも考慮して、ゆっくりと解説を始める。今週と来週は「多数派と少数派」というテーマで、今日はその概説的内容。異質性に伴う差別の現実を、具体的に説明することに終始した。

講義中、教室をグルグル回りながらテキストを読んでいたら、空が急に明るくなった。青空とともに太陽が顔をのぞかせ、途端に教室内の温度もグッと上昇した。

講義を終え、バス乗り場に向かうと、守衛さんが「(静岡)県庁付近で爆発物騒ぎがあって、警察車両によって国道などが閉鎖されている」という情報を教えてくれた。今日はいつもより1本遅いこだま号で東京へ行くことになっているので、英和からのバスも1本遅い便にしたのだが、守衛さんの教えてくれたことが気になり、バスの運転手さんに「11:48の新幹線に乗りたいんですが、このバスで静岡駅まで行っても間に合いますか?」と聞いてみた。すると「そうですねぇ…。今、国道1号線が大渋滞しているようなので、(新幹線に乗るまでに)あと1時間ありますが、東静岡駅で東海道線に乗り換えたほうが確実だと思います」という答えが返ってきた。
一部の列車に大きなダイヤの乱れが!?
運転手さんのアドバイス通りに東静岡駅で下車し、東海道線に乗り継いだ。東海道線も一部の列車に大きなダイヤの乱れが生じていたが、私の乗る予定だった東海道線は定刻通りに運行していたため、問題なし。

ちなみに、爆発物騒ぎは、静岡銀行呉服町支店で起きたという。爆弾らしきものは見つかったが、火薬物などは見つからなかったらしい。この騒ぎのために道路は閉鎖されるは、大勢が避難することになるは、私は私でバスだけで静岡駅に行く予定を変更させられるは…で、迷惑千万、許されることではない。

いつもは新幹線の車内でお弁当を食べるのだが、今日は新幹線が1本遅い&座席が3人掛けの真ん中(B席)ということもあり、待合室の無線LANのエリアで食してから乗車した。車内では、「講義に穴を開けずに済んで良かった!」という安堵感と、天候のことが気になって深く眠れなかったための疲労感が相まって、熟睡モードに…。

都内も午後には雨が上がり、傘をささずに移動することができるようになった。新幹線でシッカリとリフレッシュしている私は、足取りも軽く通信教育部入り。講義用資料の編集と内容確認をし、4時限目「社会学」の講義に備える。今日で「社会的動物としての人間」の最終回。前回の復習をじっくり行い、それから「生理的早産」の理論をもとに人間が独りで生きてゆけない理由を解説した。

予定では、今日配布した講義用資料も全て解説を終了できるハズだったが、どこかで時間の計算が狂ってしまい、資料の解説は来週に回すことにした。

天候に左右され、アタフタさせられた1週間の講義が、これで無事に終了した。しかし、まだまだ来週以降の講義の準備が…。


6月24日(日)

先日、スーパーで買い物をしていた時のこと、従業員さんが息子を見て「ボクは4つかな? 3つかな?」と尋ねてきた。しかし、息子は何を聞かれているのかわからず、ポカ〜ンとしたままだったので、私が代わりに「2歳なんです!」と答えると、「え゛〜〜〜っ!? 大きいわねぇ〜?」と、ビックリされた。すかさず「来月で(息子は)3歳になるんです!」と妻がフォローするが、とにかく従業員さんは驚きを隠せない様子だった。

私もよく「先生(=私)は童顔系で、45歳には見えませんねぇ…」などと言われることがあるが、息子は逆に実年齢以上に見られているようである。商業施設などのプレイランドで息子が遊んでいると、明らかに幼稚園児(年中さんくらい)の男の子が「一緒に遊ぼう!」という感じで息子に近づいてくることがよくある。しかし、息子の返答を聞くや「あっ、この子はボクより小っちゃい子だ!」とわかってその場を離れようとする…。なのに、息子のほうは “お誘い” に乗ろうとして男の子についていく…という光景を、今までに何度目撃しただろう?

今日、久々に新横浜ラーメン博物館に出かけた。「ラー博倶楽部」に登録されている我ら夫婦は年間フリーパス状態で入館できるため、入場券売り場に出来ている長蛇の列を尻目に、楽々と入場する。

お昼時の入場だったので、どの店もそれなりの待ち時間…。とりあえず、今までに入ったことのない「麺の坊 砦」の列に並んでみた。そして、予想に反してかなり短い待ち時間…。お店の情報をほとんど知らずに入店してしまったが、息子がスープまでグビグビ飲んでしまうほどマイルドな豚骨…。そう、息子は豚骨ラーメンも好きなのである! そして、我ら夫婦もスープまで飲み干してしまった(もっとも、ミニラーメンを頼んだのだが…)。さらに、店員さんのご配慮で、息子はゼリーをごちそうになった。

次に、妻のリクエストで「支那そばや」の列に並んだ。「待ち時間15分」と書かれていたが、こちらも予想より早めに入店できた。入店待ちの間、息子が館内をぐるりと見回し、口をポカ〜ンと開け、不思議そうな顔をしたかと思いきや、やがてその感情が感動に変わっていた。建物の中に建物があり、街が出来ているのが面白かったのだろう。今までに何度もラーメン博物館には連れてきているが、シッカリと状況判断が出来るようになってきたのか、私にだっこをせがみ、アチコチの建物やらオブジェに見入っていた。

「支那そばや」ではミニバラチャーシューメンを注文。こちらも息子のお気に入りのようで、麺もチャーシューもむさぼるように食べていた。そのおいしさに感激したのか、店員さんたちに手を振り振り愛嬌も振りまいていた。誰に似たのか、我が息子…。

その後、館内から出たがらず、我ら夫婦に手を焼かせた息子であったが…。

そんな息子のもと、3歳児健診の問診票が届いた。もう、そんなに時が経っていたのか…!?


6月25日(月)

今日は、ちょっと肌寒かった。上着があったほうが良かったかも知れない。ただ、講義中の “教室の温度” と “私の体温上昇” を考え、あえて上着を羽織らず半袖のワイシャツで家を出た。

街中では、長袖の人と半袖の人が半々…。上着を脱いで袖をまくって歩いている人もいた。体感温度の違いだったのかも…。

三島は、横浜に比べて少し暖かく、半袖でも十分だった(ように思われた)。ちょっとホッとする。

国際関係学部の北口校舎で出勤簿に押印後、急いで今週使用する講義用資料の印刷にとりかかる。が、コピー機の前に立って、念のために原稿を見直した時、改行がズレている部分を発見! 講師室内のパソコンにUSBメモリを差し込み、当該ファイルを再編集し、プリントアウトする。データを持ち歩いていると、こういう時に助かるのだが、これを落としてしまったら大変なことに…!?

そんなアタフタがあったものの、3時限目「社会学」は無事に始まった。今日から「ストレスとは何か?」がテーマ。前回までに語り続けてきた「状況(情況)判断」「絶対−相対」「環境・経験・価値観」「問題行動」などの概念を振り返り、社会科学的な見地でストレスを語る意味を説明し、ストレスの概念、ストレッサーについて解説する。

講義を終えて、三島駅で新幹線を待っていたら、強い風がホームを吹き抜けていった。体感温度が下がって、かなり寒い…。新横浜で下車し、バスターミナルへ行くと、こちらも強い風が吹き続けていた。三島よりも風の勢いが強く、さらに体感温度が低くなる。「やっぱり、上着があったほうが良かったのなぁ…」と思いつつ、バスを待つ。

明日はちょっと暖かさが戻って来るらしいが、果たして天気予報通りになるのだろうか…?


6月26日(火)

今日は、久々に駿府ライナーでの往復…。

いつもなら、定刻前に東名江田バス停に姿を現す駿府ライナーであるが、今朝は定刻になっても姿が見えなかった。首都高速で事故渋滞が発生していたため、5分遅れで運行していたとのことだった。そして、運転手さんは終点の静岡駅に到着するまで、ずっと「このバスは5分ほど遅れて運行しております」と言い続けていた。

静岡到着後、いつものように清水先生の事務所におじゃまし、先週金曜日のアタフタぶりについて語る。語っているうちに(?)11時過ぎ…。静岡駅前のバスターミナルへ移動し、静岡英和学院大学行きのバスを待つ。

大学到着後、まずお弁当。そして、3時限目「国際関係論」の講義用資料(先週配布済み)に目を通し、講義の展開を再考する。とりあえず来週と再来週は視聴覚資料を多用しての講義を企画しているため、今週で “解説” を終えなくてはならないのである。先週、台風による警報が講義開始と同時に発令され、いつ講義を終えても大丈夫なようにゆっくり解説を進めたため、配布した資料の4分の1程度の内容しか解説は進まなかったのだが、それらを急いで解説するのを避け、視聴覚資料を用いる際(来週&再来週)に解説補助的な形で使用することにした。

そして、今日は講義の最初に小テストを実施する。世界的に有名な「飲料名」を中国語で表記し、それを訳してもらったが、いつも見慣れている商品が漢字だけで表記されていることに戸惑う学生が多数。そして、答え合わせの際に「え〜っ、そんな商品、知りません〜っ!」というような反応が出やすいものに関しては、テレビCMの映像を上映することにした。

講義のほうは、「国際関係と温度差」の2回目。前回は「歴史」の語源的な部分をメインに語ったが、今日は「客観的な歴史」と「主観的な歴史」による問題点から温度差の根源を考えてみた。

4時限目、空き時間を利用して5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料を5種類、金曜日1時限目「現代の国際社会」の追加資料を1種類、それぞれ作成する。それにしても、5種類の資料を一気に学生へ配布して良いものか…という疑問がわいてきて、とりあえず今日のところは3種類の配布にとどめておく。

5時限目も、相変わらず「小テスト」を実施。韓国語の漢字語と日本語の漢字語の意味が同一か否かを考える問題を出題した。同じ漢字を使用していても、意味が異なる場合が多く、学生たちも四苦八苦!?

講義は、今日より「コミュニケーションの比較」がテーマとなる。日本(人)と諸外国のコミュニケーションの違いについて、特に今日は “婉曲表現” 中心に解説をする。

先週とは違い、今日は良い天気がずっと続いていた。が、気温は少々低め…。しのぎやすかったとも言えるが、何だか夏を通り越して秋になったような感じがした。気温が上がったり下がったり…。

体を壊さないように気をつけなくては…。


6月27日(水)

ちょうど1週間前『コクリコ坂から』のDVDを購入した際にガラポン抽選会があり、DVD発売を記念した「コクリコ坂から展」の招待券が当たった。開催期間は、DVD発売日(要するに6月20日)から今日まで。時間的な余裕の問題もあって半ば行くのを諦めていた。

水曜日は国際関係学部の3時限目「社会学」1コマのみの担当であるから、新幹線で横浜に戻れば開場時間(通常は20時までだが、最終日である今日は18時まで)には間に合う。それで、今日になって「やっぱり、観に行こう!」という気分になり、招待券を持って仕事に向かった。

往きの新幹線車内で、講義の展開を考えつつ、夕方に見(まみ)えるであろう『コクリコ坂から』の原画類に想いを馳せ、いつもとはちょっと違った心持ちで三島に向かった私…。

大学入りして、昨日のうちに再編集しておいたタケカワユキヒデ(ゴダイゴ)の『CHERRIES WERE MADE FOR EATING(君は恋のチェリー)』の歌詞カードを出力し、印刷する。

3時限目の始業チャイム後、前回に引き続き「ストレスとは何か?」の2回目の解説に入る。まず、前回の講義内容を振り返り、さらに追加の説明をし、今日のテーマである「ルーティーン」「コーピング」などについて語る。その際に『CHERRIES WERE MADE〜』の歌詞を用い、“日常−非日常” “理想−現実” などの確認をする。
「コクリコ坂から」展の案内板横浜赤レンガ倉庫
講義後、新幹線と横浜線を乗り継いで東神奈川に出て、区役所で1つ用事を済ませ、バスで横浜駅東口へ。ここでバスを乗り換え、横浜税関前バス停で下車する。そこから「象の鼻」と呼ばれる地区を歩いて行くと、眼前に赤レンガ倉庫が広がってくる。「コクリコ坂から展」の会場は、横浜赤レンガ倉庫1号館3階である。久々に赤レンガ内に入り、“目の錯覚を起こして踏み外しそうになる階段” をゆっくりと上る。

会場受付で招待券を提示すると、引き替えにアンケート用紙を受け取る。会場内には、映画のコンセプト、貴重な原画、当時の横浜の写真などなど、所狭しと展示されていた。この映画の時代設定は1963年(昭和38年)頃ということになっている。私が生まれるより4年ほど前の話なのだが、映画の中には、あるいは展示されている資料の中には、子供の頃に見た風景と重なる部分が多く、その懐かしさが作品の感動をより一層強めているような気がする。

会場出口でアンケートを提出すると、オリジナルクリアファイルを渡された。が、アンケート用紙には「全員に、オリジナルクリアファイル、エコうちわをプレゼント」とあったハズ。「お〜い、うちわがないぞぉ〜っ!」と心の中で叫んだが、こうなることを予期していたのか、区役所で『コクリコ坂から』と「うちわで−1℃」というエコうちわをもらってきていたのである! おそらく、会場でもらえるハズだったうちわと同一のものである。

「いやぁ、予知能力が身についてしまったのかなぁ〜?」などという思いと、「もしかして、『あっ、このお客さん、すでにうちわを持ってますよ!」とスタッフに感づかれてしまっただけなのか…という疑問が交錯した。どちらでも良いことなのだが…。

こうして、社会学&コクリコ坂な1日は過ぎていった。

明日、再び天気が下りだとか…。


6月28日(木)

松戸歯学部の1時限目「社会学」も、法学部の3時限目「社会学」も、今日のテーマは(進度こそ異なるが)いずれも「人間関係の諸相と構造」である。社会学理論研究に限定すれば、これが私の専門中の専門ということになる。他のテーマ以上の “こだわり” があり、どうしても解説に時間をかけてしまうクセがあるため、予定通りに解説が終了しないことも…。

松戸歯学部の講義は、「Human Being」の性格づけをした上で「地位−役割」の関係性まで語るつもりでいたのだが…。気がつけばHuman Beingの話だけでタイムアップ状態に!? 板書事項も変更を余儀なくされ(別に、学生たちには何ら支障のない話なのだが…)、次週以降の展開を再考しなくてはならなくなった次第。

法学部の講義は、本来なら先週のうちに「地位−役割」の解説を全て終え、関連するDVDを再生することになっていた。が、予期せぬ出来事のために計画が崩れ、今日に持ち越しとなった。要するに、先週語れなかったことを手短に語り、DVDを再生してしまえば、すぐに次の話に入れたのである。なのに…、結局は先週語れなかったこと&DVD再生で90分近くを使ってしまった!?

今日も、鉄道の乗り継ぎに関してちょっと歯車のかみ合わないような状態が…。

バスと地下鉄を乗り継いで横浜に出て、横須賀線に乗り換えたところまでは通常通りだった。いつものように東京で下車し、地下ホームから地上ホームへダッシュした。いつもと同じ時間に山手線ホームに到着したハズなのに、なぜか目の前の山手線は出発してしまった。時計が狂っていたワケではない。本当に、いつもより早く山手線が出発してしまったのである! 仕方がないので次の電車に乗ったものの、何だか解せない…。上野に到着した時、常磐線の乗り換え時間1分という状況で全力疾走! 先週と、全く同じである。

松戸に到着後、バス乗り場へ急ぐと、長蛇の列…。どうやら、私が乗るバスの1本前のバスも来ていなかったらしい。

1時限目終了後にバスで松戸駅へ戻るのだが、松戸11時発の快速上野行きに乗れると法学部への移動がたいへん楽になるので、出来たらこの電車に乗りたいところだが、いつも道路渋滞につかまって、バスが松戸駅に到着した時には11時を回っていることが多い。今日は11時前にバスが松戸駅に到着したので、心の中でガッツポーズをとりながらホームへ急いだ。が、どうも様子がおかしい…。常磐線快速は上下線で運転を見合わせているという構内放送が入り、同時にダイヤ情報メールも着信した。せっかく11時までに到着したというのに…、ちょっと苛立ちを覚えたが、常磐線の各停が隣のホームに入線して来たのを見て、「とりあえず、北千住まで各停で向かってみるか…」と方針変更。

しかし、北千住に到着しても、快速の運転が再開される気配がなかったので、取るべきルートは2つに絞られた。1つは、北千住で東武線・半蔵門線に乗り換えて神保町から法学部へ向かうルート。もう1つは、このまま常磐線各停・千代田線に乗ったまま西日暮里へ行き、山手線と総武・中央線を乗り継いで水道橋へ向かうルート…である。

ちなみに、私が所持していたキップは「松戸→水道橋」と終始点が明記されたものなので、出来たら水道橋に向かいたいところ…ということで、後者のルートを採択することにした。

西日暮里で山手線に乗り換えるため、“念のため” 東京メトロの窓口に行き、「松戸から来たんですが…」とキップを見せたところ、発券機で何やら精算の手続きを始めようとした。が、次の瞬間、私の背後から女性が現れ、「ホームで女性が倒れています!」と…。3つ開いていた窓口のうち2つの担当職員が「お客さんの救助に行ってきます!」と言って窓口を閉めてしまった。閉められた1つの窓口は…(以下省略)。しばらくじっと待っていたが職員が戻って来る様子はなく、どうしたものかと思案していたところ、有人改札はJRの管轄であることがわかり、とりあえずJRの担当職員に「松戸から来たんですが…」とキップを見せたところ、「あっ、そのままお通りください。振替輸送扱いになってますので…」と東京メトロ乗車分の精算なしで乗り換えさせてもらえた。

あの時、東京メトロの窓口を閉められていなかったら、シッカリ精算させられていたんだろうなぁ…。

思わぬショートカットで、予定よりもちょっと早く法学部入りした次第。

今日の全ての講義終了後、鴨居駅前で妻と息子と合流した。私が何時に戻れるかハッキリわからなかったので、駅前のマクドナルドでおやつでも食べて待っていてもらうことにした。16時半前に鴨居に到着し、急いでマクドナルドへ向かうと、ニコニコ笑っている息子の姿が…。手を振りながら入店した私に息子が、

あっ、いらっしゃいませ〜っ!

と…。いつから店員さんになったのだろう?

スーパーで買い物中、アンパンマンやらポケモンやらドラえもんやら色々なキャラクターのふりかけが売られているのが目についた。その袋の1つ、アンパンマンのものを指差し、「これ、なぁ〜に?」と息子に尋ねると、

これは、ご飯にかけて食べるものです!

と、ごもっともな答えが返ってきた。私としては「あ〜っ、アンパンマン!?」などという無邪気な答えを期待していたのだが…。息子なりにボケたつもりだったのだろうか?

これを成長の証と受け止めるべきか…?


6月29日(金)

先週の荒天とはうって変わって、今日は好天…。6時前に家を出た時には雨雲らしきものが立ちこめていたが、新幹線に乗り込んですぐに青空が広がり、静岡に到着した時にはスッカリ青空!

しかし…、相変わらずバスが定刻より10分ほど遅れて静岡英和学院大学に到着という有様。おかげで、講師室で出勤簿に押印してすぐに教室に移動しなくてはならない…。

1時限目「現代の国際社会」は、先週と今週で「多数派と少数派」の解説である。前回の解説内容を軽く確認した後、今日は「ジェンダー」をメインに講義する。まず、「ジェンダー」の概念を簡単に規定し、『うっかりペネロペ』のプロモーションビデオを上映する。主人公のペネロペは、青いコアラ。しかし、女の子である。たいてい、女の子のコアラであればピンク色あたりにするのだろうが、原作者はなぜ “青” にしたのか…? このような部分を導入として、ジェンダー的な問題点を学生たちに考えてもらう。

講義を終えると、教室内の気温と湿度がかなり上昇していることに気づいた。校舎の外に出ると、太陽がジリジリと肌に照りつけてくる…。急いで荷物を整えて、バス乗り場へ急ぐ。バスで東静岡駅行きのバスに乗り、東海道線に乗り継ぐ。静岡駅前の松坂屋で来店ポイントを加算し、再び駅に戻って新幹線の改札を抜ける。

新幹線に乗り込むと、すぐにお弁当。その後、しばし仮眠…。この仮眠が、“とっても” 大事なのである! 週の終わりの木曜日と金曜日に朝イチの講義が入り、そのため5時過ぎに起床するため、車内での仮眠は午後の講義前の貴重なリフレッシュメントとなる。十分な仮眠(?)をとりつつ、東京に到着。

ぷらっとこだまを使用している場合、東京駅では八重洲口の改札しか利用することが出来ない。今日は三菱東京UFJ銀行に行く用事があり、「時間的な余裕もあるし、せっかくだから本店に…」などと思っていたものの、東京駅周辺の三菱東京UFJ銀行は全て丸の内側にあるため、一旦有楽町方面に歩き、鍛冶橋から東京国際フォーラム方面に向かうことにした。

東京駅周辺を歩くのは “かなり” 久しぶりで、見慣れぬビルがたくさん建ち並んでいたため道に迷いそうになることもあったが、それでも自分の記憶を信じて何とか無事に三菱東京UFJ銀行本店に到着した。

そういえば、三菱銀行と東京銀行とUFJ銀行が合併して以降、その本店近くを歩くのは今回が初めてのような…。以前より門構えが立派になり、日本の銀行とは思えぬ様相を呈していた。入館すると、高級ホテルのだだっ広いフロントのような感じで、「何だか、場違いな所に来てしまったみたいだなぁ…」という気持ちになる…。私も三菱東京UFJ銀行の口座を開設し、かなり有効活用している顧客の一人ではあるが、窓口から呼び出されている名だたる企業名を聞くにつれ、緊張感が募る一方…。

銀行を出て、東京駅丸の内口に向かい、中央線を乗り継いで水道橋へ。通信教育部に到着後、すぐに講義用資料の編集・印刷をする。なぜか、USBメモリに保存しておいたファイルが通信教育部のパソコンでは文字化けしてしまい、それを修正するのにものすごく時間がかかる。どうやら、フォントの互換性に問題があるだけではなく、Officeのバージョンの違いも影響していたらしい。

それでも、講義開始15分前には無事に講義用資料の印刷が終了する。出来たてホヤホヤの資料を持って教室へ!

4時限目「社会学」は、今日から「日本(人)的 “○○”」というテーマで11月まで解説が続く。今週と来週は「日本(人)的 “愛”」について。まず、日本人の心に響くラヴソングの傾向性を、実際に6曲(メドレー)を鑑賞して確認し、日本人の “愛” の特徴である “自然性” について語ってタイムアップ。

何はともあれ、これで今週の講義が終了!

しか〜し、家に帰るとすぐ “次週の準備” が待っているワケで…。


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