2010年10月のぼやき
10月1日(金)
いよいよ10月…。今年も4分の3が過ぎてしまったことになる。そして、10月最初の出講は波瀾万丈…。
今朝、鴨居駅に停車中の横浜線下り列車に駆け乗ったが、出発する気配がない…。上り列車は次々に来ては発つ。やがて、駅にアナウンスが流れたが、いろいろな音にかき消されてうまく聴き取れない。数分後、やっと車内にもアナウンスが入り、十日市場で下り列車がドア点検をしている関係で運転を見合わせていることがわかる。早めに家を出ているので焦ることもなく、結果的には長津田からいつもの急行列車に乗ることが出来たので何の問題もなかったのだが…。
さらに、法学部の2時限目「社会学」でハプニングが…。出欠調査シートが全員に回らず、調査そのものが無効になってしまったのである。私がどこからシートを回しているのかハッキリ告知しなかったのが最大の原因なので、誰が悪いと責めることは出来ない。なので、何かフォロー策を考えなくてはならない。
講義は…といえば、9月から展開している「問題行動の根源」がテーマであるが、今日は「行為と行動」の違いを明らかにすることで「問題行動」の性質を理解しようというのが目的。講義の最後にFIELD OF VIEWとZARDの『DAN DAN心魅かれてく』とDEENとZARDの『瞳そらさないで』を鑑賞し、「行為」「行動」を歌詞から分析する。
昼休みに教員同士で隣接科学の動向について歓談し、通信教育部へ移動する。講義用資料を印刷しつつ、インターネットで講義内容の “確認” をしつつ、4時限目「社会学」の開始を待つ。先月から「日本(人)的 “愛”」「日本(人)的 “共感性”」の解説してきているが、今日からは「日本(人)的 “和”」がテーマとなる。このところ毎回CDを使用しているが、今日もCDを用いて日本(人)的な愛・和合・共感性を巧みに表現している(と思われる)曲を選んで鑑賞する。オフコース『君住む街へ』、ヤング101『涙をこえて』、そしてトワ・エ・モワ『虹と雪のバラード』の3曲である。それぞれに詳細な解説を加えたのだが、果たして趣旨が学生たちに伝わったかどうか…。
帰途、鴨居のダイエーに立ち寄る。今日からダイエーは「一の市」を開催中! このセールを見越して、昨日あえて買わなかったものがある。それらを買って帰ろうと思ったのだが…。さすがに、夕方に入店しても激安の目玉商品は売り切れてしまっていたが、それでもいつもよりもかなりお安い商品が目白押し状態だった。
買い物を終えてバスに乗って帰ったが、昨日と同様にバス停まで妻と息子が迎えに来てくれていた。疲れも吹っ飛ぶ瞬間…である。
とりあえず、年内残り3ヶ月を “倒れない程度” に頑張っていこうと思う次第。
10月2日(土)
サティで「赤ちゃん博」を開催しているという。明日から天気が崩れるという予報なので、今日出かけることにした。息子の成長が著しいため、どんどん着られなくなる服が…。昨年の冬服は当然、今は着ることが出来ない。そこで、安売りの時期を狙ってお得な買い物をしようと思う次第である。
とりあえず東神奈川のサティに行くことにしたので、買い物後に「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)へ。以前は歩いて通える場所に住んでいたので毎週末に「かなーちえ」を利用していたが、今は月に一度くらいのペースになってしまっている。それでも、久々に訪ねるとスタッフの方々がちゃんと我ら家族のことを覚えていてくれて、息子の成長具合を把握していてくれているのが嬉しい。
息子は、まずボールプールに入って、しばしボールと戯れていたが、やがて何かのスイッチが入ったのか、アチコチを歩き回り、食器のおもちゃを持ってきてはニコニコ。さらに、“お友だち” が作ったうちわを気に入ってニコニコ。そのうちわは表と裏で “いないいないばあ” が出来るように絵が描かれていたのだが、それを嬉しそうに握って「いないいないばぁ!」と言いながら走り回っていた息子…。
ちょっと前までは、親元にベッタリくっついて離れられなかったり、見知らぬ人にタッチされるだけで泣き出していた息子であったが、今日はほとんど親元を離れて遊んでいて、さらに “お友だち” のお父さんやお母さんにタッチされても平然としていた。確実に息子は成長しているのだが、「こうやって、子供は迷子になっちゃうんだろうなぁ…」などと余計な心配を始めた我ら夫婦だった。
息子の持っていたうちわを女の子が欲しがり、息子の元に寄ってきた。息子がうちわを堅守しようとすると、女の子は息子にすがってきた。息子が逃げようとすると、女の子は息子のズボンを掴み、引きずられようと何だろうとその手を離そうとしなかった。1歳2ヶ月にして、もう女性からすがりつかれている息子…。その姿を見ていたら、
というセリフが聞こえてくるような気がした。
「かなーちえ」ではその日の最後に手遊びをみんなでするのだが、その際に親が子供を抱きかかえてあげることになっている。いつもは親に全てを任せる息子なのに、今日は「僕を離して!」と言わんばかりに私の体を腕で押し、なぜか手遊びの輪の中心に行ってしまった。積極的になっている息子の姿を見て、嬉しいやら困るやら…。
本当に楽しかったのだろう。いつも以上に体力を使ってしまったのだろう。かなーちえで遊んだ後で息子にお昼をあげたら、目がトロ〜ンとしてきて、食べ終わるとそのまま眠ってしまった。
眠っている息子を乗せたベビーカーを押して東神奈川駅に戻り、京浜東北線で横浜に出た。そして、みなとみらい方面に歩き、息子の服を探してみた。トイザらスに行くと、何と肌着が大特価! 思わぬ掘り出し物に、思いっきり喜び合う我ら夫婦。さらに、目を覚ました息子に店内で靴を履かせてみると、「ウォ〜〜〜〜〜ッ!」と叫びながら自分の気に入った売り場へ走り、目がランラン状態になっていた。ある売り場では「もう行くよ!」と手を引っ張っても、ニコニコしながらその場を動こうとせず、別の売り場ではアレコレ品定めをしながら「ほぉ〜、こんな商品もあるんだなぁ…。じゃあ、これは次にでも買ってくださいな!」というような表情を見せたりして、ワンダーランドを楽しんでいた。
帰りのバスでも、ゲラゲラ笑いながらご機嫌モード。久々に長時間のお出掛けで、興奮したのだろう。
ただ、こういう状態の時は、夜なかなか寝てくれなかったりするので…。
10月3日(日)
天気予報が “若干” はずれた。天気が昼過ぎから崩れるという予報だったが、雨が降り出したのは夜半だった。
「ならば…」と、本当は明日以降にする予定だった買い物を、今日のうちに済ませることにした。ベビーフードの大特価情報や、キッズコートの土日限定価格情報など、いろいろな情報を得ていたのだが…。ベビーフードはともかくとして、コートについては実物を見てみないと何とも言えないことが多く、「とりあえず、昨年のうちに買っておいたフリースがまだ着られるから、秋のうちはそれで大丈夫だろう」という結論に落ち着かせ、今日のところは購入を見送った。
それにしても、このところの息子の成長ぶりは、目を見張るものがある。言葉は、徐々に人間っぽく(日本語っぽく)なってきていて、さらに状況(情況)の判断も少しずつ出来てきているようである。よく見るテレビの内容は、だいたい理解出来ているようで、特に「ナニコレ珍百景」で “珍定” される時は出演者より一瞬早く手を叩く。
また、テーマ曲やエンディング曲を覚えるようになり、曲に合わせて体を揺する(踊る)ようになった。一緒に “かけ声” をかけることもある。ただ、「いないいないばぁっ!」のテーマ曲が始まると、なぜか前屈みになり、普通に「(いないいない)ばぁ!」と言えばよいものを、地を這うような低い声で「ぶゎぁ〜〜〜!」と言う。ハードディスクに番組を録ってあるので、オープニングを何度も何度も見せ、息子の反応をうかがっているのだが、やはり地を這うような低い声…。
ゼスチャー面の成長としては、「ほら、バイバイは?」と言われると上手に手を振るようになった。また、何かを手渡す時に、あるいは「ほら、ダメでしょ?」と言われると、ペコリとお辞儀をするようになった。
以前、ガスコンロをいじろうとしていた息子の手首のあたりを軽くペチペチ叩いて「ダメダメ!」と言って制止したところ、以降私が「ダメダメ!」と言うたびに息子はニコニコしながら自らの手首あたりをペチペチ叩くようになってしまった。どうやら、“芸” か “ワザ” と勘違いしているらしい。ところが最近、家の中の “触って欲しくないような所” を触っている息子に注意しようと私がダッシュすると、私を見ながら手首あたりをペチペチ…。
芸といえば、ちょっと前から教えているのが、両手を合わせてボールを包み込むような形にして、それを気を込めて腰あたりから前に押し出す動作…。少しだけ出来るようになってきたが、これを覚えたからといって何の役にも立たず…。
まぁ、息子が元気に育ってくれさえすれば、それで良いのだが…。
ただ、その元気が夜中まで続いて、なかなか寝ようとしないのが玉にきず。寝るのが惜しいのかもしれないが、誰にでも朝は必ずやって来るのだから…。
だから、もう寝たら…? 元気だなぁ…。
10月4日(月)
今日は、日本大学の創立記念日。偶然(?)にも、月曜日は日大の講義のみなので、今日も私はオフ。よって、私は3連休だったワケである。
こんな時は、じっくりと講義の準備でも…などと思うのだが、1歳2ヶ月の息子がチョロチョロしている環境では “じっくり” などという作業は望むべくもない。じっくり作業を行えるのは、息子が寝ている間だけ…。最近「ぼやき」の更新が遅いのも、同じ理由である。
しかし、息子がいつ寝るかわからないので、いつまで作業を待てばよいのかさえわからない。そこで、息子が何かに夢中になってウパウパしている間にちょっとずつこなしてゆくことになるのだが、講義用資料の文章を3〜4行入力するのに1時間以上かかることがある。パソコンを出したまま席を外すと、いつの間にか文章が消されていたり、全く別の文章が挿入されていることもある。
ただ、息子は父親の作業を邪魔しているという意識などなく、むしろお手伝いをしているような感覚なのだろう。だから、一瞬「イラッ!」ときても、次の瞬間ホワホワ〜ンという感じになってしまう。
これからは、短時間でササッと作業することの出来る父親になりたいものである。
10月5日(火)
先週の後半から、街のあちらこちらでキンモクセイの香りが漂うようになってきた。秋の訪れを実感する。そして、御殿場看護学校の出講時期がやって来た。
御殿場入りする時は、いつも新宿駅前から12時半発の小田急箱根高速バスに乗っていた。2年前から、それが常だった。先週末、予約センターに電話をして、お決まりの12時半を抑えておいた。が、10月は東名高速道路の集中工事が行われる時期だということをスッカリ忘れていた! そこで昨日、予約センターに電話をし、30分早い12時のバスに変更してもらった。その際、「今日(=昨日)から東名の集中工事は始まってますが、どのくらい(遅延するの)でしょうか?」と聞いてみた。すると、「そうですね…、今日はだいたい30分程度の遅れで運行されています」という答えだった。
それで、スッカリ安心しきって、講義の準備などをして眠りに就いた。
今朝は6時半過ぎに起き、7時過ぎには家を出た。バスで鴨居駅に出て、横浜線に乗り換えて…と、いつもと同じ道のり。長津田からの田園都市線は座っていきたいと思い、始発電車を待つ人の列に並んだのだが、「でも、これってもう1つ電車を待たなきゃ座れないような…」と思えてきて、結局は目の前に停車中の準急に乗り込んだ私…。
桜新町から日体大まで歩いていると、じんわりと汗が…。今日は、比較的気温が高かった。
1時限目「総合演習B」は、前回より若干出席学生数が増えていた。「問題行動を考える前に」をテーマに、疑似環境、知識、技術、状況(情況)判断、絶対−相対などのキーワードを盛り込みつつ解説を進めた。が、前述の通り今日は東名集中工事なのでなるべく早めに御殿場へ向け移動しなくてはならず、「出来たら、ちょっと早めに講義を終わらせて…」などと目論んでいた。が、学生たちがノッていたので、ついついいつもの調子で講義を展開してしまい、気がつけば終業チャイム…。
全力疾走…とまではいかないものの、とにかく桜新町駅までダッシュ! 汗がダラダラ流れてきたが、それを拭うよりも駅に着くのが最優先。「この電車に乗り遅れたら、シャレにならないことになる」というギリギリの電車に飛び乗り、事なきを得る。
小田急箱根高速バスの電話予約分は、今日の11時半までに受け取りを完了しないと予約が取り消されてしまう。それで、どうしても新宿の案内所に11時半までに行かなくてはならなかったのだが、とりあえず10分前に到着。が、何やらイヤ〜な予感がして、念のために運行状況を尋ねてみた。すると、「今日は、(御殿場まで)どのバスも1時間以上の遅れで運行しています」とのことだったので、予約を11時半のバスに入れ替えてもらい、案内所前に停車中のバスに乗り込んだ。
東名江田までは、至極順調だった。が、江田を出発してすぐ、大渋滞状態! それが東名大和を過ぎたあたりまで続いた。その後はしばし順調な走行が続いたが、東名足柄周辺で再び大渋滞! 御殿場駅には予定より1時間強の遅れで到着した。要するに、いつものバスに乗ったのと同じ時間に御殿場駅に着いたのである。
8ヶ月ぶりの御殿場は、道がキチンと舗装されていたり、何も建っていなかった場所に新たなビルが建っていたり…。何より驚いたのは、学校の前にバス停が設置されていたことだった。
さて、久々の4時限目「文化人類学」であるが、例年初講時は「起立、気を付け、礼!」という挨拶を4〜5回やり直ししてもらうことになる。いじわるをしているのではなく、「相手に認めてもらえるパフォーマンス」を心がけてもらいたいが故、「やれば出来るハズなのに…」という期待をするが故のことである。一昨年よりは穏やかに、昨年よりはちょっと厳しめに指示を与えてみたが、それが受け容れられない学生もチラホラ…といったところか。その後、講義の目的、展開方法を90分まるまる語り続けた。
講義を終えた後、いつもなら学校から御殿場駅箱根乙女口か御殿場インター前まで歩き、横浜駅東口まで高速バスで戻っていた。が、それは旧居に住んでいた時の話。2月末に引越をしたおかげで、静岡県からの帰る際のバリエーションがかなり豊富になり、例えば東名江田まで小田急高速バスに乗って帰るも良し、横浜駅東口まで出るも良し、ロマンスカーあさぎり号で町田に出てから横浜線に乗り継ぐのも良いし…と、いろいろな方法があるのだが、今日は御殿場駅富士山口から東京・河口湖号に乗ることにした。このバスは市が尾バスターミナル(市が尾駅)を経由するので、東名江田から15分ほど歩いてあざみ野駅まで行くよりも楽なのである!
が、前述の通り(しつこいな…)今日は東名集中工事なので、なかなか思うに任せぬ状態…。おまけに、御殿場駅から乗車して数分後、足柄サービスエリアで10分間の休憩に! 結局、往きと同様に予定より1時間ほどの遅延。帰宅も、予定より1時間遅くなってしまった。
よくよく調べてみると、来週の火曜日もまだ集中工事の最中…。さぁ、来週はどうしよう? 1週間ずっと悩み続けるのか? はたまた、覚悟を決めるのか?
10月6日(水)
やっと、夏休み前のように特急踊り子号で三島入りすることに…。それにしても、暑かった。車窓付近に置いておいたミネラルウォーターが、日光で熱せられ、三島到着時には温くなっていたほどである。
午前中に講義用資料の印刷や講義内容の確認を済ませ、3時限目の始業を待つ。午後イチの「国際社会学入門」は、いよいよ今日から本論に入る。今週と来週は「国際社会学とは?」というテーマのもと、まず「国際」という言葉のニュアンスや意味の曖昧さを指摘しつつ、本来的に「国際」ではないものをも「国際」と表する現実について語る。
教室移動のないまま、4時限目「日本社会(日本人学生用)」に突入するが、休み時間に学生の問い合わせに応じていたため、ほとんど私は休息なし状態。それでも、目の前に学生がいるとパワーがみなぎってくるのが不思議である。今日も「日本(人)について学ぶ必要性」がテーマ。「環境」「記憶」「満足」などのキーワードをもとに、日本人が日本人である理由を考えてみた。
5時限目「日本社会(留学生用)」も、ほとんど休息を取れない状態で開始。先週から「日本(人)的人間関係」をテーマに解説を進めているが、先週と今週は「恥の文化」から日本人の本質をとらえようという試みである。特に今日は、留学生たちの母語と日本語の「ありがとう」の違いについて解説。「ありがとう」が「有難う」であり「有り難う」であることを中心に話をした。
いつもなら、「帰りは在来線でのんびりと…」という気分になるのだが、今日は早く家に帰ったほうが良さそうな気がして、ひかり号でビュ〜〜ンと新横浜に戻ることにした。わずか25分間の新幹線の車内で、意識があったのは座席に着いた時と新横浜手前の数分間のみ。比較的深い眠りに就いたらしく、乗り換えた横浜線の大混雑にも容易に耐えられた。
鴨居からのバスへの乗り継ぎも順調で、思ったよりかなり早い帰宅となった。が、なぜか居間で息子が眠っていた!? 朝、家を出る時にも息子は寝ていたし、帰宅しても寝ているとは(それから1時間ほどして息子が目を覚ましたが…)。「寝る子は育つ」というが、育ちすぎても困るような…。
10月7日(木)
今日も、過ごしやすい気候…。
先週同様、5時半前に起床して6時過ぎに家を出た。そして、西菅田団地からの朝イチのバスに乗った。横浜から、これまた先週同様に湘南新宿ラインに乗って池袋へ。そして、東武東上線のホームへ移動し、目の前に停車している急行をやり過ごし、準急でふじみ野を目指す…。
先週から文京学院大学の出講が始まったが、「学生が多く集まった年の次は学生が集まらず、その次の年には再び学生が多く集まる」という「フィールドワーク論」のジンクス通り、今年は人数が少なめである。先週、教室にいた8人のうち7人が出席調査票を提出したが、果たしてどうなることやら…という不安を抱きながら9:10に教室へ入った。
教室にいたのは、5人…。しかも、そのうちの1人は「今日が初めてなのですが…」とのこと。つまり、先週教室にいた8人のうち4人は教室から消えてしまったらしい。もっとも、教室にいなかった学生が全て履修登録しないで逃げてしまったのかどうかは、今のところ定かではない。
だが、教室に集まってくれた学生に “多い” も “少ない” もない。受講学生が何人だろうが、私の力の入れ方に変わりはない。むしろ、少人数のほうがきめ細やかな指導も出来るし、「フィールドワーク論」はゼミのような形式で実施したほうが絶対に受講学生も力がつく。
とりあえず、今日から「フィールドワークの目的」をテーマに話を進めることにした。今日は特に「社会科学の特徴」を自然科学との対比で解説し、さらに日常生活にその知識を活かす方法を考えてみた。
講義を終え、いつものようにスクールバスでふじみ野駅に戻り、準急で池袋へ。山手線と中央線緩行を乗り継いで水道橋へ向かったが、車内で座っているといつの間にかウトウト…という有様。ただ、それがちょうど良い仮眠となり、ちょっと身軽な状態で法学部入りする。
3時限目「社会学」は、「問題行動の根源」の解説をどんどん進めていく。先週金曜日のクラスと同じく、今日は「行為と行動」の違いを明らかにすることで「問題行動」の性質を理解しようというのが目的。講義の最後にFIELD OF VIEWとZARDの『DAN DAN心魅かれてく』とDEENとZARDの『瞳そらさないで』を鑑賞し、「行為」「行動」を歌詞から分析するのも、金曜日クラスと同様。
講義後、いつものように神保町から長津田を経由して鴨居に戻ったが、ダイエーの「木曜の市」に行く前に病院へ行ってきた。このところ、偏頭痛の発生率が高いのである。医師に症状を説明し、今までに処方されたいくつかの薬のそれぞれの効き具合を報告し、留意するべき点について指示を受けた。
処方箋薬局で鎮痛剤を受け取った後、ダイエーに向かい、そこで妻と息子と合流する。なぜか、息子はハイテンション! が、いつしか眠りの森へ…。
今週も、明日の出講で終了。偏頭痛に負けずに頑張らなくては…。
10月8日(金)
1週間最後の出講日…。軽く偏頭痛の圧迫感を覚えつつも、太陽とポカポカ陽気に後押しされながらの起床。このところ日付をまたいで起きていることが出来なくて、息子の寝かしつけなどを妻に全部任せて一人で寝てしまうことが多い。昨夜も、23時半頃にはフトンの中…。その分、早起きすることが出来たので、今朝はいつもより2本早いバスに乗ってみた。
なぜか、いつもと大して変わらない時間に法学部入りすることになった。あぁ、田園都市線…。あぁ、半蔵門線…。
2時限目「社会学」は、まず学生への “謝罪” から講義スタート。先週の出欠調査の件と、講義用資料のダウンロード設定を誤ってしまった件について。有り難い学生が多いようで、来週使用するという誤情報であったのにもかかわらず、すでにサイトをチェックしてダウンロードしてあるケースが多かった。ある意味、嬉しいことである。
講義のほうは、今まで「問題行動の根源」について「問題」「行動」と順に追って説明を進めてきているので、当然今回は「根源」の説明である。この講義で解説を試みていることは「問題行動」であって「問題行為」ではない…ということを何度も何度も念押しし、具体例を時間の許す限り挙げてみた。これでテーマの意味を説明する段階が終了したので、次回からはもう少し各論的な話に入れるかと…。
昼休み、お弁当を食べながら教員室で他の教員と談笑。主だったテーマは「東北楽天ゴールデンイーグルスの次期監督」「横浜ベイスターズの身売り後」などだった。
3時限目の始業チャイムが鳴る少し前に校舎を出て、通信教育部に移動する。移動時間、徒歩1分弱! 講義用資料は先週までに配布済みなので、講師室のパソコンからインターネットに接続して、今日語る内容の真偽を再チェックする。そして、満を持して4時限目「社会学」に突入。
先週、「日本(人)的 “和”」をテーマに話をしたが、今日もその続き。日本人が和合する意味(趣旨)を挙げ、よく他の講義で用いる「週刊少年ジャンプの三原則」を具体例として解説する。が、あまりにも学生たちの反応が薄いので、1970年代のスポ根ものの話…特に『巨人の星』を中心にその和合的人間関係を熱く熱く語ってみたが、平成生まれの学生たちの “引き具合” と昭和をよく知る学生たちの “ノリ具合” というコントラストが生じてゆく教室…。
講義後、講師室で神奈川区民の事務職員と神奈川区談義に花を咲かせていたら、あっという間にかなりの時間が過ぎていた。今日は帰りに吉田整形外科でリハビリを…と考えていたので、とりあえず急いで横浜に戻ることにした。半蔵門線・田園都市線ではなく、JRで横浜に向かい、時計をみると18:10をさしていた。「走れば間に合う!」と信じつつ、診察券を確認してみたところ…、午後の診察受付時間は「PM2:00〜6:00」とバッチリ書かれていた。
そのまま、寄り道もせずに帰途に就くことにした。
明日から再び天気が崩れるという。頭痛持ちにはツライところである。
10月10日(日)
まず、昨日(10月9日)の話から。
昨日は、ジョン・レノンの誕生日。ジョンがまだこの世にいたなら、今年で70歳…古希を迎えたことになる。あれから30年…。
雨降る一日だった。まだ本降りにならないうちに、買い物に出た。携帯電話の充電器が壊れてしまい、汎用性のあるものを探してみた。ついで(?)に、外出先で使用するものも探してみた。量販店で数多くの充電器類を眺めつつ、思った。以前は、携帯電話の充電器はそれぞれのキャリア(業者)のショップに行かなくては購入出来ず、それも相当な値段のものだった。店によっては「付属品のバラ売りは出来ません!」などと言われて販売を断ってきたことも…。それが、今では手軽に購入出来る時代。端末のメーカーの枠を越え、端子の規格が統一され、充電器の量販体勢が取れるようになった結果だろう。つくづく、以前の不便さが忌々しく思えてきた。
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そして今日は、父の77回目の誕生日である。そこで、家族全員が実家に集合し、父の喜寿を祝った。祝い膳の席には、息子も(みんなと同じものは食べられはしないものの)一緒にちょこんと座り、何だか楽しそう。子供の頃、親が70代になることなど全く想像出来なかった。もっとも、自分が40代になった姿も想像することさえなかったが…。
今日は雨の予報…それも強雨の予報が出ていたため、大きな傘を持って家を出た。ベビーカーで息子を連れ出すのは危ないと思い、妻が息子をだっこ紐で固定して歩いた。にもかかわらず、我ら家族が家を出て実家に向かい、さらに帰宅するまでに雨など1滴も降らず、太陽が顔を出してきたので気温が上昇してきた。きっと、父の誕生日を祝って太陽が気を利かせたのだろう…と思うことにした。
ポカポカ陽気になったのと、楽しい気分でほろ酔いになったのと、息子がスヤスヤ昼寝をしているのを見て、私も眠くなってしまった。それで、みんなが歓談しているのにもかかわらず、私は息子の寝ているフトンの横で一緒に昼寝に…。代わる代わる(?)息子と私の様子を家族が見に来たらしいが、その報告によると息子と私は同じ寝相で眠っていたという。
やっぱり、親子だからかなぁ…。
巷では明日まで3連休の人が多いが、今回の私はちょっと違う…。
10月11日(祝)
巷では、今日が3連休の最終日。しかし、今日の私は “しっかり” お仕事…である。
文部科学省が大学の講義回数確保を厳格に求めている関係で、ハッピーマンデーで祝日の多い月曜日の科目は “休日授業” や “他曜日補講” などが実施されるのが現実。国が「月曜日に祝日を移動して連休を増やします」と言っているのに、その国の意向で講義回数を確保せんがため祝日に休めない学生と教師…。明らかな矛盾である。
日本大学は各学部で独立した年間計画を打ち出しているため、講義回数確保の方法は一律ではない。国際関係学部は、基本的に “休日授業” と “他曜日補講” を組み合わせて月曜日の講義回数調整をすることになっているため、今日は4時限目「日本社会(日本人学生用)」のみのための出講となった。
それにしても…暑い! 10月の中旬に入って、上着を着ないで出かけることになろうとは…!? ワイシャツも半袖のものを出して、熱射病予防のために帽子もかぶって家を出た。
11:20に西菅田団地を出発する相鉄バスに乗り、横浜駅西口の1つ手前である岡野町で下車した。少し歩いてJTBに行き、明日の高速バスの予約発券を依頼する。そこで、とんでもないこと(?)に気づいた。「今日は、久々に午後の特急踊り子号に乗って三島入りしようか?」などと思っていたのだが、その時間を間違えていたのである!? 乗るべき踊り子号は横浜を12:23に発つ電車なのに、「たしか、13時過ぎの電車だったっけ?」などと勘違い。あまりに久々過ぎて、時間的な感覚が抜けてしまったらしい。
幸いJTBでの用事はあっという間に終了したので、駆け足で横浜駅へ向かい、乗車券と特急券を買い、東海道線のホームへ。事なきを得た。
祝日の講義ということで、出席率が大いに心配されたが、出席率は良好だった。そう、国際関係学部で休日講義をすると、いつも学生たちの出席の良さと雰囲気の良さに驚かされる。せっかく休日に学校まで来て(くれて)いるのだから…と、今日から解説を始める「日本(人)的 “愛”」の導入から徹底して “お堅くない話” をたくさん盛り込んで話を進めていった。そして、いつものように「日本人の心に残るラブソングの傾向」の分析のためにメドレーで6曲聴き、その特徴から「愛」の分析に入る。
例年以上に具体例を挙げたため、予定していた内容の8割程度のところで終業チャイムが鳴ってしまったが、それでも語るべきことは語れたので何ら問題なし…である。
帰りは、東海道線を乗り継いで横浜に戻った。ヨドバシ横浜で、妻の腕時計の電池交換を依頼する。ポイントカードにアフターケアポイントが3000点ほどついていたので、実質的に電池は無料…。持つべきものは、ポイントカード!
少し買い物をしてバス乗り場へ移動すると、すでに19時前…。バスで帰るか、電車で帰るか迷うが、乗り換えのないバスを採択する。連休最終日だというのに、道路の混雑もなく、バスはほぼダイヤ通りの運行だった。
明日も、ポカポカ陽気になるらしい。どうも、このところ気候が一定ではないので、体が疲れやすい…。暖かいなら暖かいまま、寒いなら寒いままでいてほしいものだと思う次第である。
10月12日(火)
今日も、半袖ワイシャツ…。上着なし。それでも十分過ごせるポカポカ陽気に、今が10月であることを忘れてしまう私…。
7時過ぎに家を出ると、目の前の道がビッショリ…。雨はスッカリ上がった後だったが、こういう時はバスのダイヤが乱れないかどうか心配でもある。が、今朝は時間通りにバスがやって来た。予定通りの横浜線に乗り、予定通りに “座れない” 田園都市線の準急に乗り換えた。どうやら、今朝は私が乗ったバスや電車のダイヤは乱れなかったらしい。当たり前のことなのに、珍しく感じられるのはなぜだろう?
桜新町から日体大へ向かう途中、雨が少しパラついた。が、誰一人として傘をさすこともなく、いつしか雨はやんでいた。ただ、我が家のほうはシッカリ雨が降ったらしい。洗濯物が十分に乾かせなかった…と、妻がぼやいていた。
かなり早めの日体大入りだったが、講師室一番乗りとはいかず。いつの世も、上には上がいるものである。講義用資料作成と講義内容確認をシッカリ済ませ、満を持して(?)1時間目「総合科目B」にのぞむ。先週から「問題行動を考える前に」をテーマに解説を進めているが、今回は環境、記憶、満足といったキーワードから人間の行動パターンの法則性を説明する。
先週から東名高速道路の集中工事が行われている関係で、なるべく早めに御殿場へ向け移動したかったのだが、講義の手抜きが出来ない私のこと、終業チャイムを聴く前に講義を終えたものの “問い合わせ” などに応対している間にチャイムが…。
講師室に置いた荷物を手に取り、急いで桜新町駅へ! 時計を確認すると、先週よりは少し早く大学を出られたことがわかり、気分的に楽になる。結果、先週より1本早い田園都市線に乗れたため、予想以上に早く新宿に到着する。
昨日のうちに小田急箱根高速バスの乗車券は入手しておいたので、あとはバスが来たら乗り込むだけ…。念のため、案内所で運行状況を尋ねてみたところ、「ところどころで工事規制があってダイヤが乱れていますが、大きな遅延はない模様です」との回答だった。とはいえ、先週のあの渋滞ぶりを見ている私、にわかに信じる気にもなれず。
11時半発のバスに乗り込むと、オバサン集団が大挙して私の前後に押し寄せてきた! 久々の温泉旅行に心がウキウキし、久々にタンスからお気に入りの服を出して着たていたのだろう、めっちゃくちゃナフタリン臭くて閉口する。さらに、座席指定を無視して「どうせ、ここには誰も座らないわよね!」などと言いながら勝手に座席を移動する始末。
さて、件の集中工事は…というと、バスが御殿場インターバス停を出発した時に運転手さんが「このバスは、工事の影響で15分ちょっとの遅れで運行しております」というアナウンス…。「えっ、15分遅れ? たったそれだけ?」と、慌てる私…。ふつうなら「あぁ、その程度の遅れで良かった!」と喜ぶところだが、バスが御殿場駅に到着したのが13時半前で、御殿場看護学校の「文化人類学」開始時間が15:10…ということで、1時間半以上はどこかで時間を潰さなくてはならない上に陥ったのである。
御殿場駅前には、時間をつぶせるような気の利いたお店が少ない。そこで、今まで歩いたことのない道をゆっくり歩いて学校へ向かうことにした。今日の帰りも先週と同じバスに乗ることになっていたが、御殿場駅前からではなく1つ手前の富士急御殿場車庫から乗ることにしていたので、その乗り場の下見も兼ねて、駅から国道246号線方面へ歩いてみた。
246を歩いていると、全国的に有名な牛丼やカレーのチェーン店や、静岡県内ではおなじみの五味八珍や田子の月、100円ハウス レモンなどの店舗があり、それだけでもワクワクしてきた。エスポットの周辺に川が流れており、「おや、この川はもしかして…?」と “あること” に気づいた。学校の近くにあるクリーニング屋さんの脇に川が流れており、その流れと酷似していたのである。もし同じ川ならば、この川を基準に方位を定めれば学校の前に出られる…ということで、自分の感覚を信じて道を選んでみた。そして…、ちょっと長い散策が終了した。
4時限目「文化人類学」は、「状況(情況)判断」がテーマ。疑似環境や絶対−相対について、具体例を多用して語っていたのだが…。私の講義を邪魔したいのか、それとも私に大して何らかの怨みを持っているのか、とにかく先週(初講時)から非協力的な態度をとる学生に雰囲気をスポイルされてしまった。もし、あれで「他意はありませんでした」などと言われたら、私が国際関係学部や法学部で解説した「問題行動の根源」の内容と何ら変わらない状態である。
思いっきり気分を害した状態で講義を終え、教室を出て、「長居は無用!」とばかりにさっさと学校を出た。昼間よりも気温が下がっていたが、あまりのイラつきに体がカッカしていて、上っ張りを着る気分にもなれず。こんな不愉快な気分にさせられたのも久々のことだったので、どうやって怒りを抑えればよいのやら…という有様だった。
富士急御殿場車庫バス停周辺はカインズホームやAコープなどがある以外は県道と民家がある程度で、外灯もなく、バスが来るまでの孤独感が私を冷静にさせてくれた。
往きとは違い、帰りの東名高速は工事規制でかなりの渋滞…。先週同様、1時間以上の遅延で市が尾駅にバスは到着した。よって、帰宅時間も予定より1時間遅延…。
帰宅して、食事の前に入浴したのだが、その間に息子が眠ってしまった。今日、起きている息子を見た時間、わずかに5分…。
10月13日(水)
特急踊り子号で三島入り!…という目標(?)は果たせたが、今朝は体がなかなか動かせず。いつもより1時間遅い踊り子号に乗ったので、三島に直通というワケにはいかず、熱海で東海道線に乗り換えるハメに…。よって、厳密に言えば「特急踊り子号で三島入り!」ではないのである。が、とりあえず踊り子号には乗れたのだから、良しとするか…。
今日から3時限目「国際社会学入門」も教室変更となった。事前に教務課が掲示を出してくれたり、私のほうでも連絡板で学生へ通知しておいたのにもかかわらず、講義開始時間を過ぎてからゾロゾロと民族大移動していく学生たちが見えてガッカリする。なのに、掲示も連絡板も見ていなかった学生たちは余裕綽々…。教室に入って友達と談笑を始める者もいた。その光景が癪に障ったので、喝を入れてから講義に入る。
先週と今週は「国際社会学とは?」というテーマのもと、言葉のニュアンスや意味の曖昧さを指摘しているが、今日は「国際」と「民際」の違いについて語ってみた。
教務課の方々のご尽力で、教室変更がかかっても水曜日の3〜4時限目は教室移動せずに済むことになった。よって、休み時間に学生からの問い合わせや質問に対応しても、すぐ4時限目「日本社会(日本人学生用)」に突入できる状態に。今週は「日本(人)的 “愛”」がテーマであるが、まずは前回の講義内容を念入りに復習する。それから、ジョン・レノンの『LOVE』に見られる西洋人の愛と、トワ・エ・モワの『或る日突然』に見られる日本人の愛を比較し、さらに加藤和彦と北山修の『あの素晴しい愛をもう一度』の真意を解説する。
講義後、こちらも学生からの問い合わせが入り、それから急いで5時限目「日本社会(留学生用)」の教室へ移動する。「日本(人)的人間関係」をテーマに解説を進めているが、今週は「タテ社会」の特徴について語ってみた。同時に留学生たちの母国との比較を試みたが、ちょっと好評だったようである。
帰途、東海道線の東京行き直通に乗ったが、妻からのメールで自宅付近はバケツをひっくり返したような強雨であることを教えられる。が、三島から横浜までの間で雨など降らず、横浜駅周辺も雨の降った形跡もなく、「もしかして、局地的豪雨?」などと思いつつ相鉄バスに乗り込んだが、三ツ沢グラウンドを過ぎたあたりで道路が濡れていることに気づき、「同じ神奈川区でも、臨海部は雨が降らず、内陸部の一部と丘陵部には雨が降ったんだなぁ…」ということを知る。
が、私がバスに乗り込んだ頃にはスッカリ雨は上がっていたらしく、今日は傘をささずに済んでしまった。
それにしても…、今日もポカポカ暖かな一日だった。気温が下がることを予期して長袖のワイシャツに上着まで着込んで出かけたが、今日も半袖ワイシャツで十分だったようである。明日もポカポカ陽気らしいが、この気候は一体どういうことだ!?
10月14日(木)
未明…たしか4時前だったと思うが、「ドッシャ〜ン!」という大きな音で目が覚めた。雨だった。まさに、「バケツをひっくり返したような強雨」だった。妻も目を覚ましてしまったらしく、「昨夜も、こんなふうに雨が降ったのよ」と教えてくれた。
6時過ぎに私が家を出る頃には、雨はすっかりやんでいた。が、雨のせいかジメジメ感が強く、肌に水分がまとわりつくような感じさえした。バス停でバスを待っている間にも、汗がジト〜ッと…。
バスで横浜駅に出て、湘南新宿ラインに乗り込む。池袋ではいつも停車中の東武東上線急行をやり過ごして次の準急に乗るのだが、今日はその急行に乗ってふじみ野へ向かうことにした。が、車内ではほとんど熟睡状態で、ほとんどの記憶がなかった。
その後は、いつもと同じスクールバスで文京学院大学へ。講義用資料は先週のうちに印刷して配布済みなので、講義開始まではコーヒーをゆっくり飲みながら解説内容の確認に充てた。
1時限目「フィールドワーク論」は、先週よりも学生数が増えていた。就職活動などで今日初めて講義を受けるという学生もいたので、どうやら開講最低限の人数はクリアしたらしいことがわかった。が、先週も書いたように教室に集まってくれた学生に “多い” も “少ない” もない。受講学生が何人だろうが、私の力の入れ方に変わりはない。
先週から「フィールドワークの目的」をテーマに話を進めているので、今日は特に「理論(theory)」について “語源” のテオリア(teoria)から考えてみた。
講義を終え、いつもより1本早いスクールバスでふじみ野駅に戻り、急行で池袋へ。するとなぜか急に丸ノ内線に乗りたくなってしまい、気がつけば荻窪行きに乗り込んでいた…。
後楽園で下車し、東京ドームの周りを歩いて水道橋駅に出てみたのだが、どうしたことかものすごい閑散ぶり!? 隣接している遊園地のジェットコースターなど、男性客が1人だけ乗っているような状態…。そのジェットコースターを眺めていたら、何だか切なくなってきた。かつては、平日だろうが昼間だろうが、東京ドームの周辺は人であふれていたように記憶している。ご飯を食べるためにドーム周囲のお店に入る人、観光客、仕事中の人、水道橋駅と後楽園駅の乗り換えで歩いている人…などなど、絶えず人があふれていたように思う。読売ジャイアンツのカリスマ性の変容と、関連ありやなしや?
そんなことを思いながら、法学部に到着した。
3時限目「社会学」は、「問題行動の根源」の解説をどんどん進めていく。金曜日クラスと同様、今まで「問題」「行動」と順に追って説明を進めてきているので、今回は「根源」の説明である。この講義で解説を試みていることは「問題行動」であって「問題行為」ではない…ということを何度も何度も念押しし、具体例を時間の許す限り挙げてみた。これでテーマの意味を説明する段階が終了したので、次回からはもう少し各論的な話に入れるようである。
今日は木曜日…ということは、ダイエーの「木曜の市」である。妻と息子と鴨居駅前で合流して一緒に行くつもりだったのだが、私が鴨居に到着した頃に息子はまだお昼寝していたらしく、それで私一人でららぽーと横浜に行っていくつかの用事を済ませ、それからダイエーに向かうことにした。1階の青果売り場に、ベビーカーに乗ってウキャウキャ盛り上がっている息子を発見! 息子も、私の姿を見つけ、一瞬固まる…。
今日は朝からずっと力を入れすぎていて、ノドがかれてしまった。家に帰ると、発声困難な私…。
明日も講義があるというのに…、大丈夫か?
10月15日(金)
朝、枕元の携帯電話が「ダイヤ情報メール」を何度も受信していた。「また、中央線? 常磐線?」などと思いつつ “念のため” 確認してみたところ、田園都市線が信号故障でダイヤが大幅に乱れているという情報だった。
急いでフトンから出て、身支度を整え、予定より2本ほど早いバスで鴨居駅に向かった。そして、横浜線に駆け乗り、長津田へ。田園都市線の改札口では振替輸送票を配布していたが、どうやら運転を見合わせているワケではないことがわかり、そのまま改札を抜けてホームへ行ってみた。すると、ダイヤは乱れているものの田園都市線は動いており、よくある「ダイヤが回復するまで、全ての列車を各停で運行させる」という措置もとられていなかった。
「これなら、こんなに慌てて家を出ることもなかったか…」と思いつつ、せっかく早く長津田駅に着いたので、今朝は各停でのんびりと神保町を目指すことにした。
私が乗ったのは長津田始発の電車だったが、出発の時点で6分の遅延…。さらに、溝の口を出発した時点で10分の遅延…。渋谷を出発した時には17分の遅延であった。が、もともと早い時間に乗り込んだ電車だったので、いつもよりも早く神保町に到着できた。
法学部に到着後、特に講義内容を確認するようなことはなかったが、テキストでどの部分を紹介するのかを決めていなかったので、2時限目の始業チャイムが鳴るまで念入りに目を通してみた。
2時限目「社会学」は、今日もまだ「問題行動の根源」の解説である。「問題」「行動」「根源」というように解説を進めてきたので、今日はそれらを統合して「罪」について語ることにした。昨夜シッカリ睡眠をとってノドの回復に務めたが、まだまだ本調子ではなかった私…。学生たちには「今日は声がこもるかもしれません」と最初に伝えておかなくてはならなかったほどの状態だったが、「罪」の定義や種類などを具体的な例とともに語っているうち、どういうワケか盛り上がってしまい、いつもと同じくらい…いや、いつも以上にノドに負担をかけ続けていた。
昼休みも静かにしていればよかったものを、なぜか他の教員と話が盛り上がってしまい、ノドを使いまくっていた私…。
3時限目が空き時間なので、通信教育部に移動して無言で講義用資料を作成し、しばらくジッとしていた。そして、4時限目「社会学」に突入したのだが…。“ノドを休ませる時間の確保” ではないのだが、あらかじめ用意しておいた歌詞カードをもとに解説をする時間、その曲を聴く時間を設けることにした。今までの解説内容をキタヤマ・オ・サム(北山修)の『This Island (is Your Land)』を鑑賞することで確認し、講義の最後には「これぞ、日本(人)的 “愛” の世界です!」と銘打って小田和正・杉田二郎&北山修の『花のように』を鑑賞して、できるだけノドを休ませつつ講義をする。
今日のメインテーマは、日本人の「持ちつ持たれつ」「間人主義」「縁」である。これら3点について概要を説明しておいて、来週はそれらを否定する…という企画。曲を鑑賞することでノドを休める時間を設けようが、勝手に盛り上がってノドを酷使してしまっては何ら意味がない。途中でその事実に気がついたのに、なぜか力を抜くことができず、最後の最後までノドが悲鳴を上げようがお構いなしに話し続けていた私…。
帰途、半蔵門線・田園都市線はほぼ正常な運転をしていたのだが、鴨居駅でなかなかバスが来ず、15分以上遅れでバスに乗ることになった。が、そのバスのすぐ後を、同じ行き先のバスが走っているではないか!? 私は席を確保できたから良かったものの、後ろにスカスカのバスが来ていることを知らないお客さんたちが無理やり乗り込んで「超」がつくほどの満員状態になったバス車内は、ちょっとした険悪ムード…。
それでも、バスを降りる時はみな “譲り合いの精神” で、至極スムーズだった。我が家の周辺の住民は、結構この “譲り合いの精神” の持ち主が多いようである。そんな私も、運転手さんに「お世話様でした!」とあいさつをしてから下車した。
空にはお月様…なのに、湿気が多い夜…。週末の天気は如何に!?
10月16日(土)
週末…。早く起きる必要がない朝なので、気を張ることもなくのんびり睡眠…。スッキリと目覚めて、シッカリとリフレッシュ!
今日は上菅田町にちょっとした用事があり、午後に出かけることになった。私の住んでいる「菅田町」と「上菅田町」は地名こそ共通点が多いが、属する区が異なっている。菅田町は神奈川区だが、上菅田町は保土ヶ谷区なのである。ただ、神奈川区と保土ヶ谷区は隣接しており、菅田町と上菅田町もお隣どうし。そして、我が家から上菅田町へも、徒歩で20分もあれば着く距離である。
上菅田町に行く途中、菅田町の隣町である羽沢町を通過することになる。羽沢町に、以前からちょっと気になっている公園がある。住宅街にある小さな公園なのだが、妻も私も気になって気になって仕方がなかった(と言えば大袈裟になるが、かなり気になっていたのは事実である)。
用事を済ませる前に、その公園に立ち寄ることにした。我が家から羽沢〜上菅田町に至る道は幅が狭く、坂も多く、車の通行量も多いので、息子を歩かせるのはまだまだ危険と判断し、息子をベビーカーに乗せて向かっていた。誰もいない公園で息子に靴を履かせると、最初はキョトンとしていた息子が、やがて雰囲気に慣れたのか、アチコチを歩き回り始めた。さらに、滑り台に興味を示したのか、その周りをグルグル回り始めた。
そんな最中、女の子(息子と同じくらいの月齢?)がお母さんに連れられて公園に来た。その子はこの公園の “常連” なのだろう、かなり慣れきっていて、大きな声を出してアチコチを走り回り、遊具で楽しそうに遊んでいた。その子が来るまでは、息子もそれなりにウキャウキャ言っていたのだが、新参者である自分の立場をわきまえたのか、それとも女の子が現れて緊張してしまったのか、ちょっとおとなしくなってしまった。
が、その子があまりに楽しそうにしているものだから、ジッとしていることができなくなってしまったのだろう、息子も徐々にアクティブになってきた。そして、生まれて初めて一人で滑り台を下りる経験をした息子は、キャッキャと歓声を上げ始めた。もちろん、滑り台の上には妻が、下では私が補助をしていたので、厳密には一人で滑ったワケではないのだが…。それでも、本当に楽しそうだった。
公園を出た時、予定していた時間をはるかに超過していた。連れてきて良かった…と、思いながら、本来の用事のために移動を始めた。が、公園ではしゃぎ過ぎたのか、帰り道でスヤスヤ眠ってしまった息子だった。
中途半端な時間にお昼寝されると、夜なかなか寝てくれなくて…。
10月17日(日)
以前から「近いうちに、息子を動物園へ連れて行こう!」という話をしていた我ら夫婦…。子供のうちに動物園に行って動物たちの臭いを嗅ぐと、体にいろいろな免疫がつくらしい。それだけが理由ではないが、とにかく動物園へ行こうということになっていた。
偶然にも昨日、近所のドラッグストアに寄った際、隣の敷地で飼われている山羊に息子が一生懸命に話しかけているのを見た。それで、「(動物園に連れて)行くのなら、明日かなぁ…」ということになった。そして今日、野毛山動物園に親子3人で出かけた。
2年ほど前、息子が影も形もなかった頃に夫婦で野毛山動物園に行ったことがある。その時はあまりゆっくり動物たちと触れ合う(?)時間がなかったので、今回は午前中に家を出て、息子のためにも早め早めの移動を心がけた。
結婚当初住んでいた家は、京浜急行の神奈川駅から徒歩3分程度の所だった。なので、日ノ出町まで電車で出て、野毛山までの坂道を徒歩で上る…という選択肢をとるのが手っ取り早かった。が、現住地は区こそ同じではあるが環境は全く異なっているため、まず横浜に出るのに横浜市営バスなら40分弱、相鉄バスで25分強を要する。それで、横浜市営バスの「ファミリー環境1日乗車券」を購入して、移動は全て市営バスを利用することにした。この券を購入すれば、土曜・日曜・祝日をはじめ指定された期間であれば家族5人までが1000円で1日乗り放題となる。
まず、西菅田団地入口で36系統の横浜駅西口行きに乗る際に1日乗車券を購入し、横浜駅西口へ。そして、横浜駅東口へ移動し、89系統の一本松小学校行きに乗り継ぐ。実はこの系統、以前は保土ヶ谷車庫を始点とし、保土ヶ谷駅東口や久保山、桜木町駅を経由し、一本松小学校へ行く32系統として運行されていたのだが、始点付近から終点付近までを通しで乗るようなお客さんがほとんどいなかったため、系統を分割して32系統は保土ヶ谷車庫から朝夕は日本大通駅(県庁前)行き、昼間は関内駅北口行きとなってしまった。そして、一本松小学校方のほうが89系統となり、始点を横浜駅東口(分割当初は、桜木町駅が始点)にして運行された…という経緯がある。
桜木町あたりからバスの乗客も増え、さらに野毛あたりから窓の外に “おそらく動物園に向かっている人々” の姿が見えてきた。今日は日曜日…、太陽が顔をのぞかせ、それでいて暑すぎず寒すぎず…という、まさに動物園日和!
さて、動物園に入り、とりあえず檻のナンバー順にひと回りしてみることにした。トキやペンギン、フラミンゴ、レッサーパンダにお猿さんたち、キリンにラクダには虫類…などなど、息子にとって初めて見る動物たちばかり。息子はお風呂でカメのおもちゃで遊ぶのが好きなのだが、実物を見るのは今日が初めて。リクガメを見てすぐにキョトンとし始めたが、ウミガメを見ると指さしてウォ〜ッと雄叫びを上げていた。
不思議なことに、インコの檻の前では微動だにせず、その檻を離れる時も何度も何度も振り返っていた。インコのカラフルさがお気に入りだったのか? 愛らしい姿に魅せられたのか?
猿の檻の前にいた時、中の2匹がケンカを始めた。お互いに威嚇の声を出していたのだが、その轟音に周囲の大人たちが呆然とする中、息子は泣きもせず、そのケンカを見守っていた。
さらに、マウスやモルモット、ヒヨコなどに直接触れられる特設テントでは、力加減のわからない息子はヒヨコをギュ〜ッと握りしめ、我ら夫婦を慌てさせてくれた。靴を履かせて息子を歩かせると、本来進むべき方向と逆に歩こうとしたり、ペンギンの泳ぎをのぞき込んでジ〜ッとしていたりしていたので、おそらく自分自身で見たい動物を選びたかったのだろう。そして、ペンギンの餌やりの実演を見ていて、一生懸命拍手を送っていた息子…。だが、トラが馬肉やニワトリの頭の肉を食べているのは、やはり見るに堪えなかったらしい。
それでも、かなり動物園を楽しんでいたようである。
お昼は、妻が用意してくれたお弁当を動物園内で食す。「(息子が生まれてから)初めて “家族らしいこと” しているねぇ…」と妻。たしかに、家族で外出するのは数え切れないほどの回数をこなしてきたが、お弁当を用意して出かけるというイベントは初めてのことだった。頻繁に…というのは難しいが、できるだけ家族のイベントを設けたいと思う次第である。
16時過ぎに動物園前からバスに乗り、桜木町駅前で下車してみた。そして、久々に野毛の地下街を歩いてみたのだが、そこで「おっ!?」と思わず声を出してしまった。何と懐かしい案内板を見つけてしまった。6年半以上前に東急東横線は横浜〜桜木町間を廃止してしまったのに、その案内板は東横線が桜木町まで来ていたことを語り続けていたのである。
ふと、25年前のことを思い出した。当時大学1年生だった私は、偶然にも渋谷から乗り込んだ東横線で当時大学2年生だった小林さんとバッタリ遭遇し、車内での話が盛り上がりすぎて、横浜で降りるハズが終点の桜木町まで乗ることになり、桜木町の東横線改札前にあったコーヒースタンドで長話してもなお話が終わらず、横浜市営地下鉄で一緒に帰ることになった(私は途中の蒔田で下車してバスに乗り換えたが)。そんな想い出…。
けれど、息子が大きくなった時に「東横線は、桜木町まで走っていたんだよ!」なんて教えたところで、「うっそだぁ〜!」などと言われてしまうんだろうなぁ…。
とりあえず、帰宅してもみんなニコニコしていたので、今日はステキな一日だったのだろう。
10月18日(月)
筋肉痛…!? 昨日、息子をだっこしたり肩車したり…で、肩から首にかけての筋肉と、膝より下の筋肉に負担がかかったらしい。重傷ではないが、とにかく筋肉痛…。ただ、翌日に痛みが出たということは、まだまだ私の肉体年齢が若いということか?
このところ、筋肉痛は “3日目” に出る傾向が強かったので、ちょっと嬉しかったりもする。
さて、痛みに負けず早起きし、6時過ぎに家を出た。今日は、久々の日大看護への出講である。ダイヤの乱れを想定して、なるべく早めに長津田に出て、早めの田園都市線に乗ろうとしたのだが…。長津田到着が、あまりにも早すぎた。それで、数本やり過ごした後、急行や準急ではなく各停に乗って渋谷に向かった。この “作戦” は時間調整にも寝不足調整にも好都合だった。渋谷では待ち時間なしで副都心線に乗り継ぐことができ、順調に千川まで移動することとなった。
千川からのんびり歩いて日大看護に向かったが、もともと歩行ピッチの速い私のこと、通常なら25分ほどかかるらしい道のりを20分弱で歩ききってしまった。ここまでは、至極順調だったのだが、学校に着いたら講師室のカギが開けられるのを待たねばならないので、早く到着してもあまり意味がないのが現実である。
1時限目「社会学」は、3週間ぶりの講義。前回までに何を語ってきたのかをじっくり復習し、そして今週・来週のテーマである「社会的動物としての人間」の導入に入った。今週は、「福祉」という言葉を手がかりにしつつ、“double happiness” の話を中心に解説を展開する。が、復習に時間をかけ過ぎてしまったのと、「社会的動物」の意味説明に時間が予想外にかかってしまい、最後の10分は駆け足状態に!?
講義後、急いでバス乗り場へ走り、池袋に出る。山手線に駆け込み乗車し、空いている席を探して座った。大塚に停車中、ふと
というフレーズが頭の中を過ぎっていった。
「あっ、懐かしい!」と共感してくださる方は、おそらく30代後半以降で、子供の頃から首都圏在住…というプロフィールではないかと思われる。私が子供の頃、テレビCMでよくこのフレーズが流れていたのである。
大塚角萬とは、その昔(多分、1970年代まで)大塚駅前にそびえ立っていた結婚式場である。ビルの屋上には金閣寺があって、当時の子供たちは「大塚=角萬」だった。私のクラスメイトの大塚君のあだ名は “ボンちゃん” だったが(もちろん、大塚食品のボンカレーに由来する)、時々誰かが「お〜い、かどま〜ん!」と呼んでいた。いつしか角萬は姿を消し、人々の記憶からも消えていったが、それでも私の同世代に「おおつか〜」と言えば「かどま〜ん」と帰ってくることだろう。CMだけは、シッカリと人々の記憶に残っている。
そんな少年時代のCMを懐かしく思い出しながら、東京に出た。そして、東海道新幹線に乗り換えて三島へ。ポカポカ陽気だったので、いつしかウトウト…。
三島に着くと、かなり暖かい…いや、暑かった。なのに、大学へ続くイチョウ並木の下は、無数の銀杏の残骸で “かぐわしい” 状態に!?
国際関係学部に到着して、講師室に設置されているドリンクの自販機が新しくなっていることに気づいた。何と、電子マネー対応! 各種電子マネー(ただし、SuicaやToicaなどには未対応)でコーヒーが飲めるようになっていた。どんな感じか…と、面白半分にアイスコーヒーをEdyで購入してみた。
それより何より、まず昼食。お弁当を食しながら、今日の講義内容を確認する。昨夜、シッカリ「日本社会(日本人学生用)」の準備をしておいたのだが、今朝起きてすぐに「あっ、これは来週の講義内容ではないか!?」ということに気づき、講義用資料や板書事項の変更を急いですることになってしまった。幸い、以前出力しておいた講義用資料の原稿が見つかり、さらに板書事項もまとめておいたものが講義用ファイルにあったので、それらを急いでバッグに詰め込んでおいたのだが、それらをどのように時間配分して用いるのかを決めていなかったので、講義開始時間までじっくりと案を練る。
今週は、「日本(人)的 “和合”」がテーマである。今日は、「和」という漢字に込められた意味をもとに、日本人の人間関係の調整方法を語る。「以和為貴 無忤為宗」と言うが如くの日本的「和」について語っている最中、1人の学生が荷物をまとめて堂々と退出しようとしていた。「どこへ行く?」と学生に(ちょっと声を荒げて)聞くと、「用事ができたんです」などとふざけたことを言い出した。「急に(講義中に)用事ができるワケ、ないだろ?」と再度尋ねると、「連絡が入ったんです」と言う。「講義中に携帯電話の電源を入れていたのか?」と聞いたところ、「家から着信があって、番号が残っていたんです」などと言い出す。もし、本当に用事ができて帰らなくてはならないのだったら、「すいません、講義中に申し訳ありませんが、どうしても帰らなくてはならない事情ができまして…」などと断ってから教室を出て行くべきではないのか? この学生、おそらく出席調査シートに自分の名前を書いたので、サッサと帰ろうとしたのでは?
仮に “本当に” 家から連絡が入っていたのだとしても、私の疑念は晴れることはないだろう。むしろ、その学生に「だったら、その携帯電話を見せてごらん! そして、ここで家に電話をかけなさい。親御さんに確認するから…」といった強硬手段をとっても良かったのかもしれない。
本当に、失礼な学生が増えて困りものである。
帰りは、大学近くのバス停からバスに乗ってみた…といっても、路線バスではなく、高速バスである。三島と渋谷・新宿を結ぶ「みしまコロッケ号」が開通した時から乗ってみたいと思っていたので、今日その想いを実現することにした。事前にネットで予約を入れておき、Web乗車票を出力しておいたので、講義を終えてバス停へ向かうだけであった。利用者がどのくらいなのか全く情報がなかったが、バス停にはさっきまで講師室にいらした教員もいて、教員間にもそれなりに浸透していることを知った。
私の乗車票には「幸町16:25」とある。16:25に幸町を出発したバスは、しばらく御殿場駅行きの路線バスと同じルートを通り、裾野インターから東名高速に入っていった。途中、足柄SAで休憩をとるのは、東名高速を走るバスの “お約束” のようなもの。東名江田には18:04到着となっていたが、実際に私の乗ったコロッケ号が東名江田に到着したのは18:10をちょっと過ぎた頃だった。
久々にあざみ野駅へ続く住宅街を通って、街の雰囲気がちょっと変わっていることに気づいた。4月から8月まで静岡英和学院大学へ出講する火曜日に歩いていた道のアチコチでは、建設中の家があった。が、それらの全工程が終了しており、部屋には灯りともっていた。「あぁ、この家にも人が住むようになったんだなぁ…」と、まるで家が出来上がるのを見守ってきたが如くの感想を述べてしまったが、毎週建設現場を見ていたら自然とそんな感覚になるようである。
帰宅すると、妻と息子が出迎えてくれた。家に入ると、なぜか息子が私のあとをついてまわる…。そんな姿に癒される私…。
10月19日(火)
今日の講義内容については、昨日のうちに何度も精査し、万全の状態にしておいたハズだった。が、人生には予期せぬ出来事が起きるものである。今朝は予定通りの時間に起床して、予定通りのバスにも乗り、座ることを諦めていた田園都市線では長津田からシッカリ座れたし…。
桜新町駅から日体大までの道のり、「今日は全てがうまくいきそう…」などと思いながら歩いていた私…。
が、出勤簿に押印後から運勢が変わり始めた。講師室でコーヒーを飲もうと思い、紙コップにクリープを入れ、ティーサーバーにセットし、コーヒーのボタンを押した。しばらくして、やけに白さの目立つ飲み物が完成した。とりあえず不思議に思ったが、「新しいコーヒーの種類だろう」などと勝手に思い込み、一口飲んでみた。ミルクの味しかしなかった。コーヒーの成分0%! コーヒーの粉がサーバーに入っていなかったのである。
さらに、講義用資料をコピー機で作成していたところ、紙切れを起こしてしまった。
1時限目「総合科目B」の教室に入ると、講義そのものに慣れきってしまったのか学生たちが騒がしい。私が教壇に立っても話がおさまらなかったので、お決まりの “double happiness” の話と某Jリーガーの話を掛け合わせて軽いお説教を始めた。が、その話が学生たちにウケてしまったらしく、みんな私の話におとなしく耳を傾けていた。そこで、本当は「ストレス」に関する話をする予定だったのだが、講義内容を突如変更することにし、10時半まで “double happiness” の話を続けることになった。
とりあえず、突如変更に耐えられてよかった…とホッとする。
講師室に戻ると、ティーサーバーにコーヒーがキチンと詰められていた。が、どういうワケか私がボタンを押した時だけお湯っぽい液体が…!? 紆余曲折(?)の果てに、やっと適度な濃度のコーヒーを飲めた私…。
ティーサーバーとの格闘のため大学を出るのが遅くなってしまい、ちょっと早足で桜新町駅へ。先週までと違って東名高速の集中工事は終わっているので、今日は例年通り新宿駅を12時半発の小田急箱根高速バスに乗って御殿場へ向かっても十分に間に合う。なので、少しぐらい田園都市線に乗り遅れても、何とかなるような状態ではあった。
結果、御殿場駅には14:10にダイヤ通りに到着した。そして今日は、寄り道もせず御殿場看護学校へ直行した。それにしても…、都心とは気温が違い、結構肌寒い御殿場市内だった。
学校に到着し、講師室でコーヒーを淹れる。ここでのコーヒーはドリップ式なので、今朝のような失敗は有り得ない…のだが、コーヒーを淹れていることを忘れて書類作成に没頭していたので、かなり濃いコーヒーが出来上がってしまった。
4時限目「文化人類学」は、先週のスポイル事件もあって「どうやって展開していくか…」ということを1週間考え続けてきたが、私の答えは「維持でも教室を盛り上げて、自分の世界に学生たちを引き込んでしまおう!」というものだった。それで、最初からちょっと飛ばし気味に話を進め、学生を数名いじってみた。今日から「社会的動物としての人間」がテーマとなり、初回の今日は「社会」の概念を中心に解説してみた。が、何としても学生たちを盛り上げていかなくては…という想いから、自分自身も90分間ずっとテンションを強めにしてみた。たとえて言えば、90分間ずっと超サイヤ人状態をキープしていたような感じか…。
今日の講義を終えた後、御殿場駅には向かわず、国道246号線に向かって歩いた。246に出て、百均でキーフックと業務用透明テープを購入し、先週と同じバスに乗るために富士急御殿場車庫バス停に向かった。バス停横のベンチに座ってバスの到着を待ったが、暗いは寒いはで、思うに任せぬ状態。ただ、バスが5分程度の遅れで来てくれたので、事なきを得る。
その後もバスは順調に走行し、市が尾駅にもたった5分遅れで到着した。
田園都市線と横浜線を乗り継いで鴨居に戻った後、家とは逆方向のららぽーと横浜に歩いていった私…。全世界で昨日発売された「20世紀最高のベストアルバム」との呼び声も高い(?)ビートルズの「赤盤」と「青盤」のリマスター盤を、1日遅れで購入したのである。HMVの店頭に、「赤盤」「青盤」ともに1800円で販売されていた。「あれっ、2600円じゃなかったっけ?」と思いつつそれらを手に取ると、なるほど “直輸入盤” だった。輸入盤なら、「赤盤」「青盤」両方購入しても3600円で済む。日本版なら5200円…。1600円の差は大きいが、ここはやはり日本で購入することの意味を考えて日本版を購入することにした。
それにしても、2枚組で2600円というのは “かなりの廉価” である。我が家にも、「青盤」のアナログ盤はある。あの当時、2枚組で4600円だった。それが、今や2600円!?
「赤盤」は、2枚合わせても総演奏時間が62分程度なので、CDなら1枚で十分に収まってしまうのである。が、今から17年前(「赤盤」「青盤」発売から20年後)に最初のCD化が実現した際に、プロデューサーのジョージ・マーティン氏が “2枚組” であることにこだわり、今回のリマスター盤でも2枚組のフォーマットとなった。LPレコードなら1枚目をターンテーブルに載せ、さらに裏面にひっくり返して、それから2枚目を載せて、それを裏面にひっくり返して…と、全部鑑賞するのに4行程を必要とするのが、CDなら1枚目と2枚目をトレイに載せるだけの2行程で鑑賞できる。さらに音質が向上し、臨場感が増したような感じがするので、何だか「懐かしい友と再会したら、相手のほうが格段に出世していた」ような(違うか…?)感覚でもある。
ちなみに、「赤盤」の正式名称は「ザ・ビートルズ1962年〜1966年」であり、同様に「青盤」は「ザ・ビートルズ1967年〜1970年」である。
でも、我が家のおチビちゃんが父親のビートルズ鑑賞に協力してくれるかどうか…。
10月20日(水)
水曜日の朝、8時半過ぎに相鉄バスの西菅田団地バス停に行くと、いつも1人の老人がベンチに座っている。彼と会うのは、1週間の中で水曜日だけである。毎朝、同じ時間のバスに乗っているのか否かわからないが、とりあえず水曜日にその老人と顔を合わせる。先週、その老人は私に「アンタも、団地(の住民)?」と尋ねてきた。「ウチは、ないんです。団地のそばではありますけど…」と答え、それで会話が終わってしまった。
今朝も、その老人がベンチに座っていた。軽く会釈をすると、「アンタも、団地(の住民)?」と尋ねてきた。今朝は、「いえ、そこの小学校の下のほうです。公園のそばです!」と、先週よりもちょっと詳しく説明した。すると、彼は自分がここの団地に住んで35年になることや、その前は市内の他所に住んでいたこと、出身は西伊豆であることなどを語りはじめた。私が「週に2日は三島勤務なので、(三島は)伊豆の入口に(通っていることに)なりますね」と答えると、「新婚時代、三島に住んでいたんだよねぇ…三嶋大社のすぐそば。妻の兄弟は、楽寿園の隣に今でも住んでるよ!」と教えてくれた。
来週はどんな会話になるのか、もともと何の会話もなかったハズのバス停に想いを馳せる。
東海道線は乗客同士のトラブルがあったらしく、普通電車は5分以上の遅れが出ていた。特急踊り子号は定時運行であったため、予定通りに三島入り。ただし、天気予報より早く雨が降り出してしまったのが予想外…。
国際関係学部に到着して、今日と来週月曜日の講義用資料を印刷する。昨年、3時限目「国際社会学入門」の講義で板書量が多くなった回があり、できたら大学のパソコンで板書事項の一部をワープロソフトなどで作成しようと往きの電車内で画策したが、運悪くパソコン室は講義で使用中。やむを得ず手書きで対処し、自宅で出力したプリント原稿に切り貼りする。
“板書事項” が減ったことで心境的に余裕を覚えてしまったのか、3時限目は予定してた内容の8割程度でタイムオーバー! 今日から「グローバリゼーションの温度差」をテーマに解説を進めることになっていたが、先週までの復習代わりに映画『パッチギ』やザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』について解説しているうちに時間が予想外に経過してしまい、本論に入ったのは講義開始から60分後だった。とりあえず(?)、グローバリゼーションの概念と対概念を解説しておく。
そのまま、教室移動なしに4時限目「日本社会(日本人学生用)」に突入する。今週の2コマは「日本(人)的 “和合”」がテーマであるが、今日は日本人の用いる「和合」の含意を中心に、よく他の講義で用いる「週刊少年ジャンプの三原則」を具体例として解説する。が、やはり学生たちの反応がまちまち…。ただ、これはあくまでも講義での解説内容なので、学生たちが興味を示そうが示さなかろうが、今日は予定通りに日本のマンガやアニメーション、および戦隊ものの説明をしなくてはならなかった。結局、私一人が楽しく盛り上がっていた時間帯が多かったような…。
教室を移動して、休憩をほとんど取れない状態のまま5時限目「日本社会(留学生用)」に入る。後期に入ってずっと「日本(人)的人間関係」をテーマに講義を展開しているが、今日は「間人主義」を中心にして日本人の「間柄」への意識を語る。「一見さんお断り」の意味や、「友達の友達はみな友達」の意識などを、留学生たちの経験・記憶を引き出しながら説明していった。
講義後は東海道線で横浜に戻るつもりだったが、東海道線の運転状況と天気があやしかったので、新幹線に乗って帰ることにした。車内ではほとんど意識もなく、新横浜手前まで熟睡状態だった私…。
まだまだ、週の真ん中…。明日以降も頑張らなければ…。
10月21日(木)
今日も(いつもの木曜日同様)朝イチのバスで出かけなくてはならないので、昨夜は23時過ぎには寝床に入った。息子も早寝していたのだが、なぜか私が寝ようとした時に起きて泣き出した。妻が息子をあやしたのだが、なかなか泣き止まない…。3時過ぎに目を覚ました時、まだ妻は息子をあやしていた。結局、息子が寝ついたのは4時過ぎだったという。
横浜から6:49発の湘南新宿ラインに乗ってしばらくして、携帯電話にダイヤ情報メールが届いた。埼京線は人身事故のために運転を見合わせており、運転再開は7:20頃だという。通常、私が乗る湘南新宿ラインは、大崎で乗客がサササ〜ッと降りてゆくのだが、今日は降りる人は少なく、逆に “いつもは埼京線に乗っているであろう人たち” が乗り込んできた。さらに、渋谷でも同様の現象が!? いつもなら新宿で車内がスカスカになるのだが、今日は乗車率150%(勝手な概算)をキープしたまま池袋に到着した。
おまけに、埼京線の乱れたダイヤのために信号操作がおかしくなり、予定より5分ほど遅れての到着だった。
乗ろうと思っていた東武東上線急行にも乗り遅れ、準急でふじみ野へ向かったが、それでもいつものスクールバスには間に合った。なのに、道路が異常なまでの混雑…。文京学院大学への到着も遅れた。
講師室で講義の準備をしていたところ、職員の方が「武蔵野線も運転を見合わせているので、1時限目は学生が大学に来られるかどうか…」という情報を教えてくれた。1時限目「フィールドワーク論」は履修登録者が12名と発表され、余裕で(?)開講最低人数をクリアしたが、レギュラーメンバーは8名程度のため、「今日の講義は成立するのだろうか?」とちょっと不安覚えつつ教室に向かった。
教室で私を待っていてくれたのは、2名だけだった。しばらくして五月雨式に学生が集まって、最終的には7名を相手に解説をすることになったが…。ちなみに、今日で「フィールドワークの目的」の解説を終了させる予定だったのだが、最初にいた学生が少なかったため、ちょっとペースを落として講義の内容量を抑えて話し始めたため、予定の7割程度の解説で90分を消費してしまったが、調査に対する基本的立場に関しては解説し切れたと思われる。
スクールバスでふじみ野駅に戻り、ホームへ駆け込んだのだが、どうも様子がおかしい…。いつもなら停車しているハズの電車がないのである。構内アナウンスが、ダイヤの乱れについて知らせていた。5分遅れで来た急行に乗り込んだが、急行待避駅まで各停が到達していないらしく、急行ともあろうものがチンタラチンタラと走行していた。ふじみ野を出発した時には5分遅れだった急行が、次の停車駅である志木に到着した時には8分遅れとなっていた。
そのため、池袋到着も遅れてしまい、その後の全ての乗り継ぎがうまくゆかず、法学部入りが予定より25分遅れという有様。天気も悪ければ電車の乗り継ぎも悪く、何ともスッキリしない午後…。そして、妙な胸騒ぎ…。
3時限目「社会学」の教室に入り、とんでもないことに気づいてしまった! 講義用資料を忘れてきてしまったのである!? テキストや板書事項のメモなどは持っていたが、学生にダウンロードするよう指示してある資料が手元になかったのである! が、講義内容は先週金曜日のクラスと同じなのと、「自分の作成した資料の内容は、自分の頭にシッカリ入っている!」という自信から動揺することもなく、いつもの調子で解説を進めた。が、講義を終えて教員室に戻ると、ヘナヘナ〜と力が抜けていった私…。
明日以降の講義の準備を少しだけ教員室で済ませ、雨の勢いが弱まった頃合いを見計らって神保町駅へ歩く。タイミングよく、ほとんど待ち時間なしに半蔵門線・田園都市線の急行が入線してきた。それからしばらくは、意識不明の状態に…。
鴨居駅に到着後、急いでダイエーに行く。おなじみの、「木曜の市」である。妻と息子が先に入店して買い物しているところに合流し、お買得商品を選別する。どういうワケか、息子はレモンとサンチュに興味を持ち出したらしく、その前を通るたびに手を伸ばしてパシパシと叩いていた。アンパンマンのジュースが切れていたので1セット買ってあげようということになり、陳列されている3種類のどれがいいか息子に選ばせようとしたところ、笑顔がこぼれ、目がランランと輝きはじめ、さらに「うわ〜っ!」と歓喜の声を上げていた。
このところ、いろいろな感情表現を覚えてきた息子である。
さぁ、そんな息子のためにも、明日は忘れ物をしないように気をつけないと…。
10月22日(金)
予定通りに起床したのだが、起きてすぐにあることに気がついた。今日の2時限目、法学部の「社会学」で使用する講義用資料の原稿をピックアップするのを忘れていたのである! 昨日の「ぼやき」で「明日は忘れ物をしないように気をつけないと…」などと結んでおきながら、この体たらく…。
とりあえず無事に原稿を探し出し、妻の見送りを受けつつ駆け足でバス停へ。バスはダイヤ通りにバス停に到着したのだが、鴨居駅の1つ手前のバス停に到着した時、運転手さんが「鴨居駅前(の道路)は、混んでます。鴨居駅前(の道路)は、現在かなり混雑しています」とアナウンスを入れてくれた。それで、私も含め乗客のほとんどが下車した。そして、民族大移動ダッシュ! 何やら、栄養ドリンクのCMのような光景が!?
すると、私の乗ったバスより6分早く出発したバスが、駅前交差点で身動きの取れない状態になっていた。
あのままバスに乗り続けていたら、鴨居駅にはいつ着けたのだろう?
鴨居駅前の道路が渋滞していただけでなく、横浜線も何やらダイヤの乱れるようなトラブルが発生していたらしい。1つ手前のバス停で降りた時に諦めかけていた電車が3分ほど遅れて運行していたため、私にとってはこれが幸いした。長津田で乗り継ぐ田園都市線にも間に合いそうな感じになってきたのである。
が、田園都市線は半蔵門線内で発生した車両故障の影響で、ダイヤが乱れていた。私が乗ろうとしていた急行は長津田始発なのに、折返しの電車が長津田に到着していないため、長津田でしばらく足止め状態に。定刻をかなり過ぎてから長津田を出発した後も、前を走行する電車との間隔を調整するため途中で停車したり、徐行したり…と、ノロノロ運転が続く…。どうも、田園都市線・半蔵門線は遅延することを想定して乗らなくてはならないようである。
それでも、早めに家を出ていたので、遅刻しないで済みはしたが…。とにかく、朝からドタバタである。
法学部入りし、出勤簿に押印後、急いで講義用資料を印刷する。それを持って教室へ向かい、「問題行動の根源」を結ぶべく「アノミー」について解説をする。実際の現象、今後起こり得る現象などを具体的に説明に盛り込んで、次回以降の講義への “橋渡し” をする。
昼休みに、教員室で高校時代の恩師とバッタリ再会する。懐かしさもあり、いろいろとお話をしたかったのだが、先生もお忙しそうだったのと、私も昼食をとって通信教育部へ移動しなくてはならないため、ほんの数分で教員室を立ち去らざるを得なかった私…。
3時限目の始まる前、通信教育部入りし、荷物を講師室に置く。そのまま身一つで神保町に向かい。JTBで月曜日に利用する高速バス「みしまコロッケ号」の乗車券を購入する。「新宿高速バスターミナル→幸町」「幸町→東名江田」の2枚を発券してもらおうと思ったのだが、「乗車券を “東名江田〜幸町” の往復キップとして購入していただき、往きに新宿から江田までの分をバスで精算していただいたほうが安くなりますが…」と教えられる。安く上がるのであれば、それに越したことはない。勧められた組合せで発券してもらい、通信教育部に戻った。
実は、朝から足と腰に痛みがあり、それが座骨神経痛なのか筋肉痛なのかわからない状態だった。階段や教壇に上がるのも一苦労…。なのに、JTBには帰りに寄ればよいものを、通信教育部と神保町を空き時間に往復した私…。通信教育部に戻ってからも、痛みが気になって仕方がなく、講義用資料を印刷している時も講義内容の確認をしている時も、とにかくできるだけ口も開かず体も動かさず…という状態だった。
4時限目「社会学」は、できたら早めに解説を終えて、体に負担をかけないようにしようと思っていたのだが…。今日は先週解説した日本人の「持ちつ持たれつ」「間人主義」「縁」について、それがもとで生じる短所を語ったのだが、その前に日本人を「I(主我)」と「Me(客我)」の観点から分析し、有名な「鏡に映った自己」「一般化された他者」などの概念を盛り込みながら、今までの解説内容を復習した。ここで時間を取り過ぎてしまったのと、話が盛り上がり過ぎたのとで完全に時間計算が狂い、「やっぱり、私には早めに講義を終えるなんて無理なんだなぁ…」と思いつつも、何だかとっても楽しくなってきてしまい、結局は90分まるまる話し続けてしまった。
帰途、いつもなら神保町で半蔵門線・田園都市線の急行を10分ほど待ってでも乗るところ、今日はすぐ来た各駅停車で長津田に戻ることにした。途中で急行に追い抜かれてしまったものの、長津田から横浜線に乗り換える際に「何だ、横浜線1本分の差くらいしか違わないじゃないか!?」ということに気づき、「たまには、各駅停車で帰るのもいいかも…」と思えてきた。
夕方の鴨居駅前も、朝に負けず劣らず渋滞していた。そのため、バスは15分ほど遅滞。1つ手前のバス停を出発したという表示が出てから、20分近くバスは来なかった。
今日はドラッグストアで息子のマカロニなどを買って帰ったのだが、家について何やら荷物が少ないことに気がついた。鴨居駅前のコンビニで息子用のパンを買ったのだが、ドラッグストア内で使っていたカートに引っかけたまま、置いて帰ってしまったのである! 仕事でヘトヘトになっていた私を気遣ってか、妻が「私が取りに行ってくるから(家で休んでいて)いいよ!」と、私の代わりに荷物を引き取りに行ってくれた。
ただ、妻のいない間は私一人で息子の相手をすることになるので、決してノンビリできるワケでもないのだが、それでも家にいられるだけでリラックスできるのだから不思議である。そして、息子が私が帰宅するやニコニコ顔で出迎えてくれるのが、何よりの清涼剤となる。
さて、どんな週末になることやら…。
10月24日(日)
金曜日にJTBで高速バスの予約を入れた際、往きと帰りの共通(重複)する区間で往復キップを発券し、それ以外の区間を精算するという方法を教えられ、「そういえば、“乗車券は通しで買わないほうが得になる” というケースが多々あるなぁ…」ということを思い出した。
例えば、三島から横浜まで東海道線経由で乗車券を “通し” で購入すると、1620円になる。ところが、横浜の1つ手前の保土ヶ谷までの乗車券を購入すると1450円で、保土ヶ谷〜横浜間が130円なので、合計すると1580円となり、40円ほど安くなる。さ・ら・に、保土ヶ谷よりもっと手前の戸塚までの乗車券だと1280円になり、戸塚〜横浜間が210円となるため、こちらは合計すると1490円…。通しで購入するより、戸塚で乗車券を分割すると130円も安くなるのである!
これは、もちろん定期券でも同様の現象が起こる。ただし、通学定期券は「自宅の最寄り駅から学校の最寄り駅まで」という区間設定をしなくてはならないので、分割定期券は発行できない。
よって、分割する組合せをシッカリ考えてみると、通勤がお得になる。
高速バスに乗る時、こういうことをあまり考えずにいたのだが(もともと、鉄道より運賃が安く設定されているので)、ふと「もっと、お得な通勤が出来ないものか?」と私の1週間を考えてみた。すると…、火曜日の通勤経路を見直してみたところ、「おっ、これは!?」ということに気づいた。
火曜日はいつも1時限目に日体大で講義をし、その後は桜新町から田園都市線に乗って渋谷に出て、山手線に乗り換えて新宿へ行く。そして、新宿からは小田急箱根高速バスに乗って御殿場へ向かう。田園都市線は定期券が使えるのだが、山手線で渋谷から新宿までは150円かかり、新宿から御殿場駅までは1630円となる。今年の2月まで、帰りは御殿場駅から横浜駅東口までバスに乗っていたが、こちらは1600円。今は、御殿場から東京・河口湖号で市が尾駅まで出て、田園都市線に乗り継ぐ経路をとっているが、こちらはバス代が1250円(ただし、ネット割適用)で済む。
「もしかして、往復とも東京・河口湖号を利用すれば、御殿場への往復はもっと安くなるのでは?」と思い、まずバスの時刻を調べてみた。すると、日体大での講義を終えた後にちょっとお茶を飲んで一休みしてから桜新町駅に向かい、各駅停車で市が尾駅に向かっても、余裕で東京・河口湖号に間に合うことが判明した。御殿場到着は結構早めになってしまうが、往復割とネット割を組み合わせれば、御殿場との行き来に2250円で事足りることが判明したのである! 今まで1630円+1250円で2280円かかっていたところ、630円安く通勤出来るのである!
さて、昨日は昼過ぎに息子が「表に出たい! 表に出たい!」とアピールしていたので、近所の公園に連れて行った。息子には家から靴を履かせておき、坂道以外は公園まで歩いて向かわせたが、何だかとっても嬉しそう。さらに、公園ではブランコに興味を強く持ったようである。ちょっと滑り台で遊ばせた後、広大な広場で息子を自由に遊ばせてみたところ、どこかの親子がボールで遊んでいるのが目にとまったらしく、その親子のほうへダッシュしてしまった息子…。ボールで遊んでいるのが楽しそうだったのだろうか、とにかくボールの動きに体を合わせていた。今度、息子にもボールを買ってあげないと…。
今日は、雨が降る前に息子の冬服を買いに出た。相変わらずのららぽーと横浜であるが、お店が多くて選り取り見取りなのは嬉しい限りである。そして、思いがけず良いものが予算内で手に入った。これで、息子も暖かく冬を越せるだろう。
雨が降る前に帰ろうということで、目的を果たしたらすぐ家を目指した。幸い、バスも待ち時間がほとんどない状態で乗れた。あまりに順調な移動だったので、今日も少しだけ近所の公園で息子を遊ばせることにした。やはり、ブランコにものすごく興味があるらしい。
帰宅してしばらくすると、窓の外から「ザザザァ〜ッ」という音が聞こえてきた。雨が降ってきたのである。天気予報より数時間早い降雨だった。早く帰ってきて良かった…と、ホッとする。
明日は、一日中雨が降るという予報…。さて、高速道路の状態や如何に!?
10月25日(月)
新しい1週間の始まり…、そして5時半起き!? 天気は良くも悪くもなく、ただ天気予報で言われていたような「一日中雨が降る」という状態ではなくなっていた。何となく、得した気分…。
得した気分のついでに、予定より1本早いバスに乗って鴨居駅に行き、予定より早い横浜線に乗って長津田に出て、「しまった!? これはあまりにも早すぎだ!」と、早起きをちょっと後悔する私…。が、ここまで来てしまった以上は引き返せない。田園都市線は急行に乗らず、各駅停車でのんびりと渋谷に向かうことにした。渋谷からは副都心線に乗り換え、池袋へ。そして、「あぁ、やっぱりまだ早い…」という状態に。
ちょっと時間を潰すために入ったカフェは、雰囲気が良く、モーニングサービスも充実していた。“ちょっと” のハズが長居になりかけ、急いでバス乗り場へ向かった。そして、日大病院行きの直通バスで日大看護入り。
1時限目「社会学」は、先週と同テーマの「社会的動物としての人間」として、動物学的な側面をメインに解説を進める。が、今日までの講義を「社会学の基礎づくり」とカテゴリー分けしているため、今日で基礎的な話を全て片づけておきたいところ。「社会学の基礎」とは、単に社会学という学問の基礎に留まらず、「社会生活上で学ぶための基礎」でもあると位置づけている私は、どのように学べば効果的な理解につながるのかを語っておこうと思い立ち、「レディネス」について最初に語ってみた。が、どんなクラスにでも “人がせっかく話をしているのに別のことをしていて聞いていない学生” というのはいるもので、なかなか本論に入れない…。結局、今日の講義内容に入れたのは、講義開始後35分が経過してからだった。
それでも、看護学校の学生が今日の中心的概念である「生理的早産」について基礎的な部分を他の講義で学んでいた関係で、時間の短縮には成功し、何とか “最低限解説しておかなくてはならない部分” については語り尽くす。が、せっかく学校で印刷していただいた講義用資料を使えず。これは、来週の講義の最初にでも、今回の復習を兼ねて使用することに決めた。
講義を終えて、出欠席のチェックを済ませると、急いでバス乗り場へ。池袋から山手線で新宿に出て、高速バスターミナルへ。先週金曜日に購入した高速バス「みしまコロッケ号」の乗車券を、いよいよ使用する時が来た! 三島コロッケ号には先週、三島から帰る際に乗っているが、三島へ向かうのに高速バスを利用するのは、これが初めて。12時ちょうどに新宿を出発するバスのこと、きっと火曜日に乗っている小田急箱根高速バスと道路事情は同じだろうと信じることにした。
ただ、小田急箱根高速バスと違う点は、同じ新宿西口を起点としつつも乗り場そのものが異なり、よって甲州街道から山手通りに出るのにも三島コロッケ号は大回りしなくてはならなくなる。さらに、三島コロッケ号は渋谷経由であるため、一旦道玄坂に入ることになる。もし、山手通りから道玄坂に向かう道が渋滞していたら、そこでタイムロス…。しかし、それは杞憂に終わった。
バスは終始ダイヤ通りの運行で、全てのバス停への到着時間が全くズレていなかった。途中、東名御殿場周辺を濃霧が襲い、視野が完全に遮られてしまっても、運転手さんは冷静そのもの。私は幸町で下車したが、こちらも時刻表にある14:10ジャストに到着。電車に乗っているような定時運行だった。
それにしても…、富士急バスの乗り心地は素晴らしかったのだが、車体の前面と側面に「三島コロッケ号」と目立つようにラッピングされているため、かなり人目を惹くらしい。新宿から渋谷へ向かう途中で、OLさんたちがアチコチでバスを指さしているのを目撃したり、三島市内に入ったら子供たちが「あっ、コロッケだって!?」と叫んでいるのが聞こえたり…。新宿から渋谷までの乗客は私一人で、三島市内の乗客も私一人…。よって、私一人しか乗車していない区間でのみバスが人目を惹いたため、私もえらく恥ずかしい想いをしてしまった次第。
しかし、三島コロッケ号は安くて快適で、何度でも利用する価値があることを再確認した。
国際関係学部にも予定通りに入り、先週水曜日に印刷しておいた講義用資料を確認する。そして、4時限目「日本社会(日本人学生用)」は今日から新しいテーマ「日本(人)的 “共感性”」に突入する。今日は特に日本人に見られる「共悲」の傾向について、具体的な例としてザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』を凝りもせずに取り上げ、さらにこの曲と『悲しくてやりきれない』の関係性と曲の構成について解説をする。
ところが、『悲しくてやりきれない』の解説を終えたら帰るつもりだったのだが、講義時間中にちょっとしたハプニングが発生! 帰れる状態ではなくなり、どうにかしてその場を繕わなくてはならなくなった。『イムジン河』は、松山猛氏が訳詞を担当し、加藤和彦氏が補作詞をしており、『悲しくてやりきれない』は加藤氏の作曲作品である…という関連性から、ちょうど持ち合わせていたサディスティック・ミカ・バンド(Sadistic Mikaela Band)の『タイムマシンにおねがい』2006年盤を再生してみた。そして、「松山さんも加藤さんも、この曲が発表された当時(1974年)もし本当にタイムマシンにお願いしたいことがあったとしたら、それは『イムジン河』が発売可能となった時代に行くことだったのかもしれない…」などとまとめて講義終了。
帰りも、三島コロッケ号…。信号の関係で2分遅れで幸町バス停に到着した京王バスの車両は、途中で東名高速の事故渋滞につかまってしまったが、それでも20分程度の遅れで東名江田に到着した。想定内の遅延である。
あざみ野駅まで歩いていると、やけに気温が高く感じた。電車には、待ち時間なしでの乗り継ぎ。長津田でも、横浜線に待ち時間なしで乗り継げた。さらに、鴨居駅でもバスにほとんど待ち時間なしで乗り継げたので、帰りはかなり時短できたようである。
私は今日、“仕事” をするために出かけたのか、“乗り物に乗る” ために出かけたのか、その比重がわからない一日だった。こういう仕事の仕方だと、何もかもが楽しくなる。
明日も、高速バス利用の日。仕事が楽しくなることを願うのみ。
10月26日(火)
ずっと天候が定まらない一日…。今朝は雨が降っていたが、天気予報では「雨は朝だけで…」と言っていたので、折りたたみ傘をさして近所のバス停まで向かった。が、途中で雨が上がって、以降は傘をさすこともなく…。
そんな天候のこともあって(?)、今日もちょっと早めに家を出た。早めのバス、早めの横浜線、早めの田園都市線…と順調に乗り継ぎ、日体大には予定より早めの到着と相成った。今日の講義用資料は “先週配布する予定だったもの” をそのまま使用することになっていたため、特に急ぎで作成するものもなく、ひたすら講義の展開を考えながら始業を待った。
1時限目「総合科目B」は、まだまだ「問題行動を考える前に」というテーマのもと、本来なら先週の解説内容である「ストレス」「ストレッサー」などについて話を進めた。体育大学の学生のための解説ということを前提に、教育現場での話などを盛り込みながらの展開。
いつもなら、この後は新宿に向かって小田急箱根高速バスに乗って御殿場に向かうのだが、先日ふと気づいた “ある経路” で今日は御殿場入り。田園都市線で市が尾に出て、東京・河口湖号で御殿場まで行くという方法である。田園都市線は定期券の有効区間で、さらに新宿からよりも高速バス代も安くつく。それで、今日は試しにこの経路をとってみたのだが、これがなかなか…。13時半過ぎに御殿場到着というのが少々難だが(御殿場での講義は15:10からなので)、遅刻するよりはず〜っとマシである。
とりあえず、少しだけ時間を潰す必要があったので、街中をのんびりと歩いてみた。神奈川県内にあまりないようなお店にアチコチ寄ってみて、しばし妻と単なる “恋人同士” だった頃のことを思い出した。信号待ちをしていた時、相鉄バスの河口湖駅行きを発見!
御殿場看護学校に到着後、来週の講義用資料の印刷依頼をし、講義開始を待つ。先週から「社会的動物としての人間」がテーマとなっているが、今日は「福祉的観点」「double happiness」などを中心にした解説。雑談的実例と具体的実例をふんだんに盛り込みすぎて、90分をちょっと超過して講義終了!
帰りも、東京・河口湖号で市が尾へ。東名高速を走行中、やけにバスが風の抵抗を受けていた。そのため、なかなかスピードを上げられない&左右に車体がブレるという状態になり、乗客の大半が三半規管を攻撃された模様。往きにも似たような状態があった上、御殿場市内でも冷たい風が吹いていた。さらに、横浜に戻ってからも強い風が吹き荒れていたので、もしかすると木枯らしのようなものだったのかもしれない。
明日は、久々に沼津市立看護専門学校への勤務。こちらも、気合いを入れて頑張らないと…。
10月27日(水)
今朝、起きてパソコンを起ち上げようとしたところ、Bios画面でフリーズ!? 強制終了して、何度やり直しても、同じところでフリーズ!? かつての自分だったら、おそらく “かなり” 慌てたものと思われる。が、今朝の私は冷静沈着。「う〜ん、もしかして…?」とある疑惑を解明しようと思い立った。とりあえず、USB接続している機器をパソコンからはずすことにした。とはいえ、USB接続されているのは、マウスのみ。そこで、マウスをはずしてみたところ、今までのフリーズが嘘のように、Windowsが起動した。
何はともあれ、一件落着である。
6時半過ぎに家を出ようと玄関を開けたところ、かなり寒い! 昨夜は木枯らしが吹いていたので、寒いのもうなずける。が、昨日までと同じような恰好では出かけられないことを悟り、上着を冬用のものに替えた。それでも、風が吹くたびに寒さが身にしみて…。
このところ高速バスでの移動が多く、長時間同じ恰好をしていることも多くなっているので、沼津へは新幹線経由で向かうことにした。昨日のうちに「エクスプレス予約」で新幹線の指定席を予約しておいたので、携帯電話(モバイルSuica)1つで自宅から沼津市立看護専門学校のある片浜まで行くことが出来た。
鴨居から新横浜まではSuica定期券で、新横浜から三島まではモバイルSuicaでエクスプレス予約、そして三島から片浜まではSuicaをTOICAとして使用したので、全ての改札を携帯電話だけで通過したことになる。
それにしても、便利な世の中になったものである。が、携帯電話を紛失してしまったら一大事である。
7週間ぶりに沼津市立看護専門学校の校舎に入ることとなったが、今まで数年勤務していた経験から違和感を覚えることもなかったものの、2年生の教室がどこにあるのか忘れてしまうような有様。1時限目「文化人類学」は今日で2回目の講義であるが、実質的に学生たちと私の間には初講と同様の社会的距離がある。さらに、前回の講義で3名の学生が欠席していたので、こちらは初講同然という感じ。前回から「文化(culture)とは何か?」をテーマに解説を始めているが、今日は前回の復習を念入りに行った後で「文化」の概念やとらえ方を説明した。とにかく、学生たちと私の距離を縮めることに主眼を置きつつ、基礎概念を語る。
講義を終え、タクシーで片浜駅に戻り、入線してきた東海道線に駆け乗る。11時前には三島に到着し、のんびり歩きながら国際関係学部入りする。今日も特に新しい講義用資料を作成する必要がなかったので、講義内容の確認を済ませてちょっと早めにお弁当を食した。
3時限目「国際社会学入門」は、前回から「グローバリゼーションの温度差」について解説しているが、今日は「文化相対主義」と「自文化(自民族)中心主義」の比較と「グローバリゼーションの現実」について語ることにした。解説に先立ち、先週かなりの時間を割いて語ったザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』について、フェアウェルコンサートの音源を聴きつつ、北山修のMCで語られていた南北分断について考えた。
相変わらず、教室移動なしに4時限目「日本社会(日本人学生用)」に突入。今週の2コマは「日本(人)的 “共感性”」がテーマであるが、今日は前回の「共悲」と正反対の現代的傾向(特に、インターネットなどの匿名性がもたらす問題)を中心に語ってみた。そして、講義の最後に3曲ほどCDを再生して3週間分のまとめとした。
急いで教室を移動して、5時限目「日本社会(留学生用)」に入る。今日もまだまだ「日本(人)的人間関係」の話…。「滅私奉公」的な人間関係について語っていると、留学生たちと日本人の考え方にちょっとしたズレがあることに気づく。こういう発見がまた、講義の新しいネタになり、あるいは討論材料になるので、この講義は私自身にとっても刺激があって面白い。
帰りは在来線で横浜へ…。片浜から東海道線経由で池袋まで有効の乗車券を購入したため、新幹線に乗れなくなってしまったのである。乗り換えなしの直通列車とはいえ、やはり長い時間の道のりは疲れてしまうもの。そこで、ちょっと贅沢にグリーン車を利用することにした。しばし、仮眠…。だが、気圧のせいか、偏頭痛の兆しのようなものを感じて目が覚めた。
この痛み、横浜に着いてもとれていなかった。「こういう時は、メントールの強いガムを!」と思い、バッグからガムを取り出して噛んでみたが、かえって気分が悪くなる。今日は、絶対に鎮痛剤は服用したくなかったので、何とかして痛みを和らげる方法がないか考えた。そして、清水先生直伝の腹式呼吸を思い出した。10分以上ずっとバス車内で腹式呼吸をしていたら、セロトニンのおかげなのかドーパミンのおかげなのかは不明ではあったものの、痛みはほとんど鎮まっていた。バスを降りても、家まで歩きながら腹式呼吸を続けてみた。帰宅時には、すっかり「お腹空いたよ〜!」という状態に!
腹式呼吸で、明日も乗り切ろう!
10月28日(木)
未明、ものすごい寒さで目が覚めた。「今、何時?」と思って時計を見たところ、まだまだ3時…。再び眠って2時間半後に起床。そして、朝一番の相鉄バスで横浜駅へ。
片浜から池袋(山手線内)まで有効のキップを昨日買っておいたので、今朝はそのキップを改札に入れるだけで済んだ。大した時間短縮にはならなかったが、それなりの経費節約にはなっている。湘南新宿ラインで池袋に出て、駆け足で東武東上線に乗り換えた。
ふじみ野に到着した時には、雨が降り出していた。気温が低い上に降雨…。文京学院大学のスクールバスを待つ15分の間に、手足がキンキンに冷えてしまい、感覚が鈍りだした。
さて、1時限目「フィールドワーク論」は、相変わらず教室に入ると待機している学生が2〜3名という状態。五月雨式に学生は増えるのだが、それなりに学生が集まるまで本論に入ることが出来ないので、自ずと先週までの復習の時間が長くなる。今日から新しいテーマとして「フィールの問題点」を挙げて語ることになっているので、なおさらである。が、これはこれで良いのかもしれない。今までに何を学んできたのかを再確認しながら新しい話を聴いたほうが、関連性の理解度が増すのではないかと思う。今日のところは、「状況(情況)判断」「絶対−相対」「疑似環境」などから、陥りがちな問題点を指摘した。
再びスクールバスに乗ってふじみ野駅に戻り、改札を抜けると、本当ならもうとっくに到着していなくてはならない急行列車が来ていない…。数分遅れで急行は到着したのだが、停車位置は間違えるは、急ブレーキを多用するは…で、運転が安定しない。走れば走るほどにダイヤが乱れていたのである! 「このままだと、いつ池袋に着くのやら?」という不安が過ぎったが、和光市に到着した時に向かいのホームから副都心線の急行渋谷行きが出発を待っているのが見えたので、急いで乗り換えることにした。渋谷まで出れば、半蔵門線は定期券の有効区間なので、いつもより交通費を抑えて法学部入りできる…という利点もある。
こうして無事に、それも予定よりも少々早く神保町に到着した。雨の勢いは増すばかりなのに、駅近くの某有名ラーメン店の客足も増している。ラーメンフリークは、雨にも負けず、寒さにも負けず…。
法学部の3時限目「社会学」は内容的には先週金曜日のクラスと同じで、「問題行動の根源」を結ぶべく「アノミー」について解説をする。が、金曜日クラスではマンガをプリントして配布したところ、木曜日クラスは人数的にも教室の構造的にもプリントを配布することが難しいので、先週のウチにマンガをスキャニングしてDVDに焼いておいたものを再生してみた。ついでに、板書事項もDVDで再生してみた。思ったよりも講義がしやすくなった。
今日の講義を全て終え、雨降る中を神保町へ。タイミング良く半蔵門線・田園都市線の急行が来たので、思いがけず時短が実現した。車内は暖房が効いていて、眠るつもりなどなくても眠くなってくる。しばしの仮眠の後、長津田で横浜線に乗り継ぐ。鴨居駅前の銀行で用事を済ませた後、急いでダイエーに行く。相変わらずの、「木曜の市」である。ダイエー前で妻と息子と合流し、お買い得商品を選んでゆく。
そういえば…、神奈川県内で新聞に折り込まれている「タウンニュース」の「こんにちは赤ちゃん」のコーナーに、息子の写真が掲載されていた! もっとも、息子の写真をタウンニュース社に送ったのは私だが…。2月に撮影した写真なので “今の息子” とはちょっと雰囲気が違っているが、これはこれでステキな記念である。
そんな息子も、今日で生後1年3ヶ月!
10月29日(金)
アチコチの大学・学部で学園祭に突入し、その準備日や片付け日などが休校となるため、今週末から来週にかけては出講シフトがイレギュラーになる。
金曜日は2時限目に法学部「社会学」があるのだが、上記の理由で休講である。よって、今日の担当講義は4時限目の通信教育部「社会学」のみである。久々に、遅く起きた朝…。
正午前に家を出て、郵便局でいくつかの用事を済ませてからバスに乗る。天気予報では今日はずっと雨とのことだったが、雨は降らず、時折太陽がのぞいていた。ちょっと気温も上昇し、過ごしやすい気候となった。そのせいではないだろうが、電車で着席するたびにウトウトと…。
今日の講義に関しては、昨夜ずっとパソコンに向かって講義の展開や資料の編集をしていたのだが、大学に到着してしばし展開を練り直し、資料の編集をやり直した。今日から最終テーマ「“現代社会” を科学する」に入るのだが、数週間前に学生に「講義で取り扱う “現代社会” というのは地球全体の話が良いか? それとも、現在(=その当時)解説している “日本” の現代が良いか?」と講義中に尋ねたところ、日本について解説を続けてほしいということだったので、内容的には先週までの解説を受け継ぐような形である。
が、とりあえずテーマそのものは新しくなっているので、今日は概説的な内容を多めにして現代日本の問題点を指摘し、次回との兼ね合いで “日本人のあいまい表現” についても触れてみた。シッカリ睡眠をとれたことと、午前中の講義がなかったことで、私のパワーがいつも以上に(?)みなぎっていたらしく、予定にない話まで講義に盛り込む有様。結局、終業チャイムが鳴るまでずっと話し続けてしまった。
講義が終わって空模様をうかがうと、台風14号が近づいていることが影響しているのだろうか、大気の不安定さを表しているような状態だった。講義後の事務的処理を急いで終えて、神保町へ急いだ。急行に乗れたために長津田へは予定より早く着き、これまた予定より早い横浜線に乗り込んだ。が、鴨居駅でバスがなかなか来ない…。他の系統のバスはバンバン来るのだが、私の乗るバスが来ない…。
道路が混んでいたのだろうか、バスは15分以上遅れてやって来た。が、誰一人として文句も言わず、至ってほのぼのとしたバス車内だった。
最後に、昨日「タウンニュース」に掲載された息子の写真をアップ。
こんなことで喜んでいるあたり、完全に “親バカ” 状態になっている私…。
10月30日(土)
台風の影響は、夜中からじわじわと…。雨戸を閉めたままでも、外の様子がわかるほど。テレビのニュースで「今は(風力が)弱くても、台風が接近しますと強まってきますので、ご注意ください」「関東地方は、夕方から夜にかけて台風が上陸する恐れがあります」と、しきりにアナウンスしていた。
それで、今日は雨戸を開けるのをやめて、台風対策をシッカリすることにした。もちろん、外出もなし!
大人はそれで良くとも、状況が全く理解でき(るハズも)ない息子は、雨戸の閉まったままの窓を不思議そうに眺めたり、私が新聞や郵便を取りに玄関を開けるたびにニコニコしながら私を追いかけて “ベビーガード” 代わりの段ボール箱を乗り越えてしまったり…と、やはり何やら不満そう。でも、大暴れすることもなく、食事は楽しそうにとっていたし、お風呂でも楽しく遊んでいたし、ずっと家族が同じ空間にいられたことを喜んでいるのかもしれない(という期待をする私)。
昨日、学園祭がらみで休校になる話をしたが、台風の影響で中止になる所も多かったらしい。台風で首都圏のJRが運転を見合わせたり、通常の7割程度の本数に減らしたり…と、相当な影響が出たらしい。それでも、可能な限り今後の台風の影響が少なくなることを願いつつ、今日はこの辺で…。
10月31日(日)
スッキリとした台風一過にはならなかったみたいで…。
それまでにプリンタ用紙や息子のおしり拭きなどが切れてきたのだが、昨日は暴風雨で外出などできる状況ではなかったため、今日はどうしても出かけなくてはならなかった。ただ、夕方になると再び雨が降るということだったので、なるべく早めに家を出ることにした。
プリンタ用紙やおしり拭き以外にも必要なものがあり、それらをいろいろ見るにはららぽーと横浜が手っ取り早いということになり、まずはバスで鴨居駅に出た。駅前のコンビニで1つ用事を済ませ、徒歩でららぽーとへ。
プリンタ用紙を見るついでに、加湿器売り場も見ることにした。以前から小さな加湿器を使用しているのだが、それは居間専用のような状態で、「もう1つ寝室用のものが必要かなぁ…」と夫婦で話していたので、手頃のものがあれば…と思っていたところ、数量限定・期間限定で激安販売しているものを見つけた。もちろん、購入!
息子のおしり拭きを見たついでに、ベビーフードのソース類なども購入。最近はベビーフードも種類がたくさんあり、選ぶのにかなり迷う。乳幼児にグルメ志向? とにかく、スゴイ種類である。
雨が降る…ということは、気圧の関係から私の頭痛もつらくなることを意味する。午後からずっと鈍い痛みが私を襲ってきていて、買い物で気が紛れている時や息子をあやしている時などはいくらか痛みが鎮まってくるのだが、それでも「あぁ、痛むなぁ…」という刺激は抜けきらず。このところ、鎮痛剤を服用せずに痛みと闘っている私…。
今日の痛みは「ガツンッ!」と一気に襲ってこないがため、それがかえって私を悩ませてくれていた。一気に痛みが襲ってくれば、すんなり “負け” を認められるのだが、ジワジワと痛みが迫ってくる時は「勝てる!」と思えてくるために、鎮痛剤服用のタイミングを外してしまうこともある。服用しないまでも、動きを制されてしまうことも…。
さて、今夜は…? Live and let die!
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