2010年9月のぼやき



9月1日(水)

今年も、すでに3分の2が経過…。それがあっという間の出来事のように思えるのは、本当に歳のせいらしい。

今日で私は、15915日を生きたことになる。一方、今日でちょうど20日になる人は、まだ7305日しか(?)生きていないことになる。過去を振り返る時、私にとっての「1日」は「15915分の1」であり、20歳の人にとっての「1日」は「7305分の1」と、単純計算すると「1日」の比率が異なるのである。

分数のままだとわかりにくいので比率を出すと、私よりも20歳の人のほうが「1日」を「2.18倍」長く感じている…ということらしい。言い換えれば、私は20歳の人より「1日」を「2.18倍」早く感じている…ということなのだろう。いわゆる「相対時間」といったところか…。

あっ、43歳と20歳だから、年齢で単純計算すればよかったのか…!?

8月のうちにある程度9月からの講義の準備を進めていたとはいえ、やはり講義直前になると “微調整” したくなる(する必要が出てくる)。いや、担当講座の性格上、常に “微調整” しなくてはならないのである。昨年のネタのまま今年も講義するワケにはいかないので、いつも「あっ、これは講義に使えそう!」などという発見をするアンテナを張り巡らせておかなくてはならないのである。

それで、今日も人知れず(?)講義ネタの “微調整” をしていたのだが、1つネタをまとめようとすると「あれは、どうだろう?」「こっちは…?」などと別の案が浮かんできて、なかなか先に進めず。

夕方、家族そろって近所のスーパーとドラッグストアに行ってみた。昨日、お外を歩く喜びを覚えた息子…。今日も楽しそうに歩いていた。いつもならベビーカーから眺める店内も、今日は自分の好きなところに自分の意思で移動できるとあって、息子はスッカリはじけまくっていた。

帰途、「もしかして…?」という懸念(?)が我ら夫婦を襲う。実は、我が家の近くに息子の “スリーピング・スポット” がある。ある道をベビーカーを押しながら歩いていると、かなりの割合で息子がカクンッと落ちて(=眠りに就いて)しまうのである。息子をベビーカーに乗せてドラッグストアを出た後、しばらくはウキャウキャと楽しげな声が聞こえていたのだが、スリーピング・スポットに近づいてくると急に静かになり、やがて背もたれに勢いよく倒れて眠りの森へ…。

さぁ、そろそろ “内勤モード” から “講義モード” に戻しておかないと…。


9月2日(木)

今日は、松戸歯学部へ…。「社会学」の講義そのものは7月で終了しているが、前期終了科目の試験は今週月曜日からの実施のため、「社会学」の試験もこの時期に行われた次第。それで、出校採点をすることに…。

ちょっと早めに家を出て、鴨居駅まで歩いてみた。が、予想外の暑さと湿気で脳の回線が混線したらしく、いつも歩いている道を何度も間違えてしまった私…。結果、予定より鴨居駅到着が遅くなり、横浜線に1本乗り遅れてしまった(らしい)

松戸歯学部へ出講する際、いつもは横浜駅までバスで出て、横浜→(東海道線/横須賀線)→東京→(山手線/京浜東北線)→上野→(常磐線)→松戸という経路をとっていたが、私の定期券は横浜→(東海道線)→東神奈川→(横浜線・鴨居経由)→長津田→(田園都市線)→渋谷→(半蔵門線)→神保町という経路のため、本当なら半蔵門線・東武線経由で北千住まで出て、そこから常磐線に乗り換えた方が安上がりなのである。が、時間がかかってしまうので、朝はとにかく早く到達できる経路を採択していた。今日は試験開始(14:10)までに大学入りすれば良いので(試験監督などはしないので)、半蔵門線経由で松戸へ向かった。

長津田から北千住まで乗り換えなしで行けるというのは、とっても楽である。帰りもこの経路を利用したが、急ぐ必要がない時にはこんな電車の移動は良いものである。ただ、松戸歯学部「社会学」は木曜日1時限目と決まっているため、残念ながら出講時には利用できないのである。

試験終了後、私のもとに答案用紙が届けられた。履修登録は6名だったのと、毎回の講義である程度の平常点が加味されているため、採点に時間がかかることがないのだが、今の我が家に答案用紙を持って帰ると採点する余裕がなくなるのは必至…。そのため、大学で採点をしてしまうことにした。

予想通り採点には時間がかからず、ある程度の満足感を抱いて採点票を教務課に提出した。

これで、今年度は松戸歯学部に来ることもないだろう…。

いつも採点を終えて思うことを1つ…。講義が終わり、試験も終わると、履修学生の反応が真っ二つに分かれる。「以降も私にあいさつしてくれる学生」と、「以降は私を赤の他人のように扱う学生」の2つである。「単位さえ取れたら、担当教員だったかどうかなんて関係ない!」などと、そんなふうに思われてしまうような私にも問題があるかもしれないが、再び私の担当講座を履修しなければならなくなった途端に「こんにちは!」などとあいさつを再開するような学生にも問題があるような気がする。

今年度、担当している(していた)全ての講座の履修学生たちは、どんな反応を示すのだろう?

仕事を終えて鴨居に戻ると、駅前に妻と息子が…。今日はダイエーの「木曜の市」である。私が仕事に出たので、昼間のうちに妻が息子を連れて買い物に出る予定だったのだが、息子が思いがけず長いお昼寝に入ってしまったため、結局夕方になって出かけることになってしまったらしい。そして、私の帰りを駅前で待つことに…。

帰宅後、なぜか息子は上機嫌…。ニコニコしたりウキャウキャするのは良いのだが、なかなか寝ようとせず…。ちょっと眠気が襲いかかっても、なぜか眠気と闘い続けていた息子…。

息子よ、なぜ闘う?


9月3日(金)

木曜日の21時から放送されている「カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW」は、講義でもよくネタにさせてもらう番組である。「ネタ」といっても、その大半は否定的な引用だが…。

以前、「山形県民は、生け垣を食べる」という “カミングアウト” が紹介されていたので、私の講義を履修している山形県民に「山形県では生け垣を食べるんですか?」と講義中に聞いたことがある。すると、全員が「生け垣を食べるようなことはありません!」と答えた。要するに、「生け垣を食べる」文化は山形県全体のものではなく、山形県の一部の地域に限定されるものだったのである。が、番組では「山形県民は…」などと、いかにも山形県民全員が生け垣を食べているかのように紹介していたのである。

それは、山形県の事例に限ったことではなかった。他の県の紹介でも起こっていた。よって、県民を代表して出演していたタレントさんも「私は食べたことがない(見たことがない)んですが…」などと断ってからコメントしていたものである。

そんなことが続いて、おそらく放送局にクレームが入ったのだろう。今では「○○地方(または、○○市など)に住む△△県民は…」というように、局地的事象であると明言するようになった。最近は、局地的事象ばかり取り上げられているような気がする。

先週と今週は、「辞令は突然に…」というコーナーで静岡県が取り上げられていた。静岡出身の妻は懐かしげに画面に映る静岡の風景を見ていたが、「う〜ん、そうかなぁ…?」などと首をかしげるシーンがたびたび現れていた模様。

番組名を変更すべきではないのかなぁ…などと、お節介なことを考える私である。とか言いながらも、毎週この番組を録画してまで見ているあたり、結構バラエティ番組としては楽しんでいる私…。

今日は特に予定がなかったのだが、今日中に集配局に届けたい郵便物があることを思い出したのと、今月中に提出しなくてはならない書類のいくつかに「顔写真貼付」の指示がでているものがあったのと…で、夕方に私一人で出かけることにした。我が家の周辺や最寄り駅周辺のポストは、残念なことに本日の取集が終わっていたので、鴨居から横浜線で1駅隣の中山へ向かってみた。駅から歩くこと数分、緑郵便局に到着。ここは集配局なので、かなり遅くまで本日扱いの取集がある。

再び中山駅に戻り、横浜線を待ったが、電車の来る気配がない。橋本と相模原の間で踏切の安全確認をしたということで、上り線に限って20分近くの遅れで運行されていた。乗車時間はたかだか4〜5分のところ、駅でえらくタイムロスしてしまった。

鴨居到着後、一目散にららぽーと横浜へ向かう。そして、いつもデジカメデータの現像を依頼している写真屋さんで証明写真の撮影をお願いした。証明写真は久々だったので、どういう表情をとればよいのかちょっと迷う。

新学期前に、相変わらずアタフタしている私…。


9月4日(土)

昨日のうちに、いくつかの書類を作成しておきたかったのだが…。このところ下腹部に痛みを覚え、昨夜はその痛みがつらかったので、書類作成を諦めて早寝した。

今日、午前中のほとんどをフトンで過ごしてしまったが、昼前にとりあえず起きてみたものの、何だかボォ〜ッとした感じが抜けない。ただ、下腹部の痛みはかなり緩和されていた。

昼食後、パソコンを起ち上げ、書類作成に取りかかる。出来上がった2組の書類をそれぞれ封筒に詰め込んだが、実際にこれらは月曜日に先方が受け取れれば良いもので、郵便局に明日持って行っても十分に間に合うのだが、「明日で良いとはいえ、明日何が起きるかわからないから、動けるなら今日のうちに…」ということにして、昨日訪ねた緑郵便局へ今日もまた行くことにした。

が、来週から講義が始まるので、そろそろヘアカットしておかないと…ということもあり、妻と息子に協力してもらうことになった。鴨居まで家族そろって向かい、私は横浜線で中山に向かい、妻と息子にはららぽーと横浜へ向かってもらい、私の名前で “予約” を入れておいてもらう…という作戦を考えたのだが、今日のららぽーと横浜は予想したほど混雑してはおらず、「お店に来てもらえれば、すぐにカットできます!」と言われてしまったのだとか…。

私のほうは、緑郵便局で書留の手続きを取ってすぐに鴨居へ戻り、ららぽーと横浜へひたすらダッシュ! どういうワケか、ららぽーと横浜内で妻と息子とすれ違ってしまったらしい。なかなか妻子と会えず、不安になる私…。結果的には無事に会えたのだが、ららぽーと横浜の広さを物語るエピソードになりそうである。

夜、宅配便で書籍が3冊届けられた。私が参画した社会学のテキストの見本である。全部で8章あるうち1つの章を私が執筆したのだが、この本の出版に際しては編著者の先生から “出版社との打ち合わせ” をする役目を仰せつかっていた。妻が、届けられた著書を読みながら「お疲れ様でした」と、労をねぎらってくれた。何だかホッとした。

今日も、暑い一日だった。明日も、まだまだ残暑が続くらしい。本当に9月なのか?…と疑いたくなるような毎日である。


9月5日(日)

まだまだ、暑い…。そして、湿度が高い! ちょっとベランダに出ただけで、水を浴びたかのように体中がネットリするような “水分たっぷりの空気” を感じる。

そして、徐々に昼が短くなってきていることも感じる…。たしかに、秋は来ているんだなぁ…と思う。

明日から、少しずつ講義が始まる。今週は全て “初講” なので、用意は周到に行わなくてはならない。昨夜(というより、今日の未明)から今日の午後にかけて、講義用資料や解説内容(範囲)などの確認をじっくり行う。この仕事に就いて “それなりの” 時間が流れたが、いつまで経っても慣れるということはなく、初講時などは特に緊張するものである。

話は全く違う方向へ…。

我が家のHDDレコーダには、「キーワード録画」なる機能がある。そこへ息子が大好きな「アンパンマン」と入力しておいたら、「地デジ」「BS」「CS」の各チャンネルからアンパンマン関連の番組を自動に録画してくれる。このところ、CSの無料番組などが多いらしく、やたらと「それいけ! アンパンマン」が録画されている。それらを見ていて思ったことが…。

      1. アンパンマンがパトロールをしているのにもかかわらず、ばいきんまんはアチコチで悪さを繰り返す。アンパンマンのパトロールは “ずさん” なのか?

      2. ばいきんまんの周囲は敵ばかりだが、彼は精神的な圧迫感を覚えないのだろうか? 「アンパンマンたちと闘っていることが、彼の幸せである」と考えることで解決するが、自分の理解者なしに生きてゆけるかどうか…。

      3. ばいきんまんが実際に警察に逮捕されたとすると、どのくらい重い刑になるのか? ばいきんまんの過去の悪行を挙げれば、本当にキリがない。窃盗罪、傷害罪、詐欺罪、果ては殺人未遂なども日常茶飯事。アメリカ的な発想だと、おそらく懲役千年以上にはなるだろう。

      4. ジャムおじさんは、パンを焼くこととメカニックな作業にあたるのと、どちらが得意なのだろう? ジャムおじさんの機械工学的知識・技術は、ばいきんまん並みである。それに、「パン工場」と言いつつ、アンパンマン号の格納庫のほうがはるかに広い。

      5. アンパンマンの新しい顔を投げるバタコさんのコントロールは、おそらくメジャーリーグのピッチャー以上だと思われる。

挙げればキリがないほどの “ツッコミどころ” 満載なのだが、そんなことを言っていると「愛と勇気」を讃える原作者(やなせたかし先生)の想いを否定してしまいそうなので、このくらいで結んでおこう。

そして、今日の「ぼやき」もこのくらいで…。


9月6日(月)

久々に、日大看護への出講…。旧居とは違い、新居から日大看護に向かうには、横浜に出るルート以外に長津田経由のルートがある。定期券を使用するなら、長津田に出るのが安上がりで、さらに最近慣れてきた経路を通ったほうが無難である。

それで、今朝は5時半に起床し、余裕を持って家を出た。田園都市線で渋谷に出た後、山手線に乗るか副都心線乗るかでしばし迷うが、「朝の山手線は、ギューギュー詰めになるんだろうなぁ…」と思うと、足は副都心線のホームへ向いていた。今のところ副都心線は渋谷始発なので、どの電車も朝は空き空き状態である。

例年、日大看護へは池袋から路線バスに乗って向かうのだが、「せっかく副都心線に乗ったことだし…」ということで、千川まで出ることにした。千川駅から歩いて学校へ向かうワケである。半年以上ぶりとはいえ、10年以上も出講している学校である。おまけに、しばらくはバス通りを歩くだけである。が、途中で住宅街を抜けないと学校には着かない…。バス通りから住宅街に入る道は間違えなかったが、途中で道に迷いかけ、いつもは歩かない道を進んで軌道修正し、何とか無事に学校到着。

今年度の講義はカレンダーの関係で例年通りに展開させることが難しいため、いつもなら1回目の講義から本論に入ってしまうところ、今日はガイダンスのみに徹してしまうことにした。

9時になり、いよいよ「社会学」の講義開始…。意気揚々と講師室を出て教室に入り、“交通整理” にちょっと時間がかかり、それから講義の目的・目標、展開方法などを語り続ける。初回から90分まるまる話し続け、とりあえず自分のスタイルを学生たちに見せることにした。

講義後、再び千川駅に戻る時、「今度は間違えないように…」と記憶をたぐり寄せて道を歩いていたが、眼下に新しい道が!? 「えっ、あんな道、知らないなぁ…」と思いつつ来た道を戻り、その道を歩いてみることにした。そして、すぐに気がついた。昨年まで、ある道が通行止めになっていて、いつも工事が行われていた。その道が、新しく生まれ変わったのである! その生まれ変わった道を歩くと、何とバス通りから看護学院の入口までまっすぐ到達するのである! 朝はこの何やら見慣れぬ光景にとまどい、それで道に迷いかけたのである。

来週からは、歩く時間がかなり短縮されそうである。

千川から副都心線で新宿三丁目に出て、丸ノ内線で新宿に向かい、ヨドバシカメラピータッチ(テプラ)のカートリッジを購入した。ヨドバシは品数が豊富で利用価値はあるが、建物やフロアが細分化されていて “ビギナー” や “ビジター” には何がどこにあるのかチンプンカンプンということも多々ある。最近、そんな利用客の声を反映したのか、各建物の入口に案内係が配置されていた。「テプラのカートリッジは、どこにありますか?」とマルチメディア館の案内係に訪ねてみたところ、別の建物であることを教えられ、生き方を丁寧に案内してもらった。仕事の往き帰りとは違い、今度は道に迷うことなくカートリッジ売り場に到達した。

カートリッジを入手して、寄り道もせず、新宿から渋谷へは山手線で出て、半蔵門線・田園都市線と横浜線を乗り継いで鴨居に戻った。そのままバスで家に帰るつもりだったが、今週はスーパーのお買い得週間のため、ちょっと買い物をする。夕方はカートがすれ違うのがやっとというようなキツキツ状態の店内も、昼間は縦横無尽(?)にカートを操れる。フロアのあっちに行って、こっちに戻って…と、気ままな買い物が出来るのは楽である。

13時半すぎに家に戻ると、家の前に妻と息子が…。こんなお出迎えのある帰宅は、他の何にも代え難い喜びである。

しかし…、久々の講義で力(パワー)を上手く配分できなかったらしく、いつもなら帰宅までに電車で仮眠をとって体調を整えるのに今日は神経が高ぶって眠れず、夕方に居間で意識不明に…。“ちょっと遅い昼寝” といったところだが、何度も息子にペシペシ叩かれて眠りを阻害される。私と遊びたかったのか、それとも単に昼寝を邪魔したかったのか、どちらなのか定かではないが、そのペシペシに威力があるのを実感しつつ「育っているなぁ…」と想いながら強引に昼寝を続けた私…。

さて、今後の講義の準備もしておかなくては…。


9月7日(火)

台風9号の影響か、昨日から強い風が吹いている。洗濯物が飛ばされてしまうのでは…と不安になるほどの強風である。

明日も初講…というよりも1年のブランクがやっと明ける講座があるので、久々の担当へのちょっとした不安と、天気の不安と、交通機関がちゃんと動いてくれるのかどうかの不安とが入り交じって大変なことになりそうである。
ドナルド・ダックになった息子…
気分転換…と言うワケではないが、今日は息子にドナルド・ダックのベビー服を着せてみた。生後2ヶ月頃に一度着せたことがあるのだが、その時はかなりダボダボで、フィットするくらいに成長するまでは…と、ずっとチェストに入ったままだったのである。“平均的な成長” をしてくれていればまだまだ余裕で着られる服なのだが、息子の成長は “ギリギリ平均値” の状態なので、ドナルド・ダックがパツンパツンのツンツルテン状態に!? 「これ、もう着納めになりそうだねぇ…」と、ため息まじりにつぶやいた我ら夫婦であった。そして、パツンパツンのツンツルテン状態のドナルド・ダックを “親バカ丸出し” で「かわいい! かわいい!」と連発していた我ら夫婦…。

夕方、近所のスーパーに行く用事があったので、“ドナルド・ダック” も連れて行くことにした。このスーパーに置かれているコピー機はモノクロだと1枚5円なのだが、「安かろう悪かろう」ということは全くなく、ものすごく仕上がりがキレイである。それで、よくこのスーパーのコピー機を利用するのだが、コピー機の需要が少ない地域なのか、別の人がそのコピー機をいじっているところを見たことがない。

コピーをとっている間、息子の注目度は200%!? ほとんどの人が “ドナルド・ダック” の前で足を止め、その姿をガン見していた。どういう “評価” を受けていたのかは考えないことにしたが、スーパー内に “ドナルド・ダック” が現れてビックリしたのだろう(と思われる)

日が暮れる頃、空は雲ですっかり覆われていた。明日は本当に大丈夫だろうか…?


9月8日(水)

沼津市立看護専門学校へ、久々の出講…。昨年度から私の担当する「文化人類学」が2年次配当科目に変更された関係で、昨年は私の登壇がなかった。要するに、1年間のブランクが空いたのである。それで、「どうやって講義を展開しようか?」ということをじっくり時間をかけて、今日を迎えた。

もっとも、沼津では毎年必ず講師会が開催されるので、学校へ行くのは半年ぶりなのだが…。

ちょっと朝がつらくなるが、往きも帰りも東海道線を利用するつもりだった。先週末までは、そのつもりだった。が、一昨日の天気予報で台風9号情報を見て、「初回の講義から遅刻…というのは、何としても避けなくては」という気持ちが強まり、とりあえず往きの新幹線特急券はおさえておいた。

よって、今朝は少し朝の余裕が生まれた。

6時半頃、家を出た時にはすでに雨が降っていた。鴨居から横浜線に乗り、新横浜で新幹線に乗り込む時には、雨が一旦やんでいた。三島で東海道線に乗り換えるが、ちょうど連絡された電車が沼津止まりだったため、沼津でまたしても乗り換えとなる。三島から片浜まで2駅しかないのに、2本の電車に乗る…というのは非効率的ではないか?

雨降る片浜駅からは、タクシーで学校へ移動する。本当は歩いて向かいたかったのだが、荷物が濡れてしまいそうだったので断念する。学校到着後、講義用資料の印刷を依頼し、今日の講義の最終確認をしながら、緊張を抑えつつ9時の始業を待った。

今年度から「文化人類学」は2年生を対象に講義することになるため、1年生を相手に講義していた時とは “事情” がかなり異なる。1年生はほとんどが講義科目であるが、2年生になると頻繁に実習が入ることになるため、毎週必ず講義に入れるという保証がない。「文化人類学」の講義も、今日を終えると次は7週間後に飛んでしまう。それで、例年講義回数が7回だったものを8回にし、多少の余裕を持たせてもらえることになった。

それにしても、初回と2回目の間に7週間のブランク…というのは、結構ツライものがある。いつも初講時に「文化」の概念なども解説してきたのだが、重要概念を語った後に長いブランクが空くのでは教育効果上よろしくない。何ヶ月か知恵を絞って考えた結果は、「シラバスの順序を一部ずらす」ということだった。90分の講義中50分をガイダンスに充て、40分で「状況(情況)判断」「絶対と相対」などについて、出来るだけ“地元ネタ” を織り込んで語る。

講義を終えて講師室に戻り、携帯電話に配信された天気予報メールを見たら、富士山麓や足柄上あたりでは大雨・洪水で大変なことになっているという。こうなると、電車が動いているうちに帰らないと大変なことになるので、東海道線でのんびり帰浜するなんてことは考えず、新幹線でササッと戻ることにした。

帰宅して、この判断がとっても正しいものだったことを知る。家に帰ってすぐ、雨脚がシャレにならないくらいに強まり、テレビでも「東海道線、上下線で運転見合わせ」「東海道線、運転見合わせ」という気象情報が流れていた。東海道線で帰途に就いていたら、やはりどこかで足止めを食っていたことだろう。

夜になって雨風はおさまってきて警報も解除されたが、アチコチで被害が出てしまったようで、改めて台風の恐ろしさを痛感させられた。

明日は一旦気温が下がるらしいが、明後日からは猛暑が戻るとか…。秋を通過していきなり冬…なんてことはないだろうか?


9月9日(木)

久々に、吉田整形外科で受診…。

午後、バスで横浜駅西口に出た時、息子は車内のお客さんたちになぜか手を振り続けていた。終点に着くまでの25分間、アチコチのお客さんに手を振り続けていた息子…。だが、どういうワケか手を振る対象は女性限定!? う〜ん、誰に似たのやら…!? そして、息子は手を振りながら「こんにちは」を伝えたかったのか? それとも、「バイバイ」だったのか…?

バスを降りる時、ずっと息子のゼスチャーに付き合ってくれていた女性が息子のほっぺをプニプニしながら、「バイバイ!」と声をかけてくれた。長い人生において、こんな時期はほんのわずか…。

吉田整形外科でも、息子は女性スタッフからチヤホヤされていた(らしい)

このところ、息子は色々なことを “学習” してきている。我ら夫婦の会話や、テレビの情報、いつも耳にしている音楽など、大人がたいして気にしないようなことまで気にとめて、それらを覚えてしまうのである。また、ふざけて息子にやらせてみたことも、楽しそうに学習してしまい、「あぁ、あんなことを教えなければ良かった…」と思うようなこともなくはない。

亀仙流にもオサラバ?昨日、息子の亀仙流の道着も着納めさせた。先日のドナルド・ダックのベビー服は昨年1回しか着ていないのに着納めとなってしまったが、亀仙流の道着は昨年の秋今年の初夏に何度も着せてきたので、それなりに息子になじんでいた(と思われる)。それに、息子がこの世に生まれ出た1週間後の退院時も、この亀仙流の道着だった。なので、このベビー服には “それなりの思い入れ” がある。

ちなみに…、亀仙流の道着は我ら夫婦が選んで購入したものであるが、ドナルド・ダックのベビー服は頂き物である。

息子の成長が嬉しくもあり、「もっとゆっくり成長してくれても…」などと思うところもあり…で、複雑な心境である。


9月11日(土)

夕方、敬愛するクレイジー・キャッツのメンバーである谷啓氏の訃報が飛び込んできた。メンバーのひとり・犬塚弘氏のコメントも紹介されていたが、読めば読むほど時の流れを感じざるを得ない。氏の「ガチョン」「ビローン!」などのギャグが、氏の全盛期を知らない者にも知られていることを考えると、日本のエンターテインメント界に与えた影響は計り知れないものがある。

1ファンとして、冥福を祈る次第である。

必然的に、我が家にはクレイジー・キャッツのアルバムと共に “氏のソロアルバム” もある。今夜は、レクイエムとして氏の歌声を聴いてみようか…。

台風9号の影響か、水曜日から昨日までは比較的涼しく、エアコン稼働時間も多少減少。さらに、朝になるとちょっと肌寒ささえ感じるようになってきた。ただ、まだまだ今週末まで猛暑が続くとのこと…。

このところ、我が家の本の冊数がまた増えてきた。新しく購入したものもあるが、送っていただいたものもある。先月拝見した「帰ってきたおばあさん」で素晴らしいひとり芝居を演じてくださった神田さち子さんからも、ご著書を賜った。

昨夜は、またしても “円座クッションの誘惑” のために居間でウトウト眠りの森…。先月から、どうも円座クッションの中心部に頭をのせると…。そのまま日付をまたいでしまった。妻の報告によると、日付が変わって20分ほどして、息子が私をペチペチ叩きに来たらしい。その時間は、ちょうど「タモリ倶楽部」が始まった頃…。ハードディスクに録画予約してあったとはいえ、番組を楽しみにしていた父親をわざわざ起こしに来てくれたのだろう。1ヶ月ほど前にも、「ケータイ大喜利」が始まってすぐ、居眠り中の私の顔を息子がペチペチ叩きに来ていたが…。

ちなみに、「タモリ倶楽部」の開始を知らせてくれた息子は、その後すぐに寝床に行って眠ってしまったらしい。私は…というと、息子の努力も虚しくそのまま眠り続けてしまった模様。

よりによって「ハヤシライスマン」とは…このところ、我が家でカレーを食べる時は、息子のメニューもカレーにしている。とはいえ、大人と同じカレールーを食べるワケにはいかないので、幼児用のレトルトカレーを用意している。色々な種類の幼児用カレーがあるが、息子がアンパンマン好きなので、当然「それいけ! アンパンマンカレー」がセレクトされることになる。このカレー、箱の中にシールが1枚入っているという。その数、30種類! 初めてこのカレーを購入した時、「何(誰)が出るかな?」などと言いながら箱を開けてみたら…。よりにもよって「ハヤシライスマン」なるキャラクターのシールが出てきた。

「30種類もある中で、よりにもよって “ハヤシライスマン” を出すなんてねぇ…」と、妻はあきれ顔。そして、落胆する私…。

シールの裏面にキャラクターの解説があり、そこには

らくごの めいじんで ハヤシライスを ひろめているよ。

おはやしの おとと いっしょに あらわれるんだ。

と書かれていた。

要するに、「ハヤシライスマン」と「家一門」をかけているというワケか…。ネットでもっと詳しく調べてみたところ、ハヤシライスマンの声は林家正蔵師匠が担当しているとのこと。なるほど、全て “ハヤシ” つながり…。

さらに残念なことに、「ハヤシライスマン」はアンパンマン公式サイトにも載っていない…。

そんなレアなキャラクターのシールを呼び寄せてしまった私は、もしかして何か特別な能力でも持っているのだろうか?

再び「アンパンマンカレー」を購入したが、今度は「ホラーマン」のシール…。う〜ん、有名なサブキャラとはいえ、何だかなぁ…?


9月12日(日)

朝焼け(我が家から新横浜駅方面を望む)朝焼け(我が家から新横浜駅方面を望む)きれいな朝焼けを見た。「夕焼けの翌日は晴れて、朝焼けの翌日は天気が崩れる」などと聞いたことがあるが、実は迷信に近い言い伝えらしい。天気が云々はともかく、あまりに空がきれいだったので、デジカメを取り出して撮影モードに入る。太陽が地平線に近づくにつれ、空の赤みが増してゆく…。その光景に見とれていてしばし我を忘れたが、次の瞬間「あっ、寝なきゃ!」という現実に引き戻される。

いくら休日とはいえ、寝て過ごすワケにはいかない。それに、ちょっとした用事があって今日はららぽーと横浜に出かけなくてはならない。活動開始時間は “かなり” ズレてしまったが、それでも予定は完遂した。

あるお店で、「お子さん、大きくなりましたねぇ…。最初に見た時は、“ねんね” だったのに…」と言われる。「男の子だと、ヤンチャしますか?」と聞かれ、「はい、“触ってもらっては困るもの” ばかり触ってくれますよ!」と答える。もう、スッカリ顔なじみになっているらしい我ら家族…。

数日前の天気予報によれば、「週末までで猛暑は一段落」とのことだった。本当に、明日から涼しくなるのだろうか?


9月13日(月)

今日も、日大看護の講義のみ。5時半過ぎに起床し、6時半前のバスに乗って鴨居へ向かう。天気がちょっとあやしかったので、大きめの折りたたみ傘を持ち、「まさかとは思うけど、日差しが強くなったら…」ということで帽子も持って出た。

傘は使わずに済んだが、帽子は大活躍! おまけに、メチャクチャ暑い一日に…。

さて、早めに家を出たので、長津田では何本も田園都市線を見送る余裕も! 結局、時間の調整を兼ねて(?)各駅停車に乗って渋谷に出て、副都心線の乗り換えた。

先週の “交通整理” が功を奏したのか、教室に入ると学生たちがシッカリ講義を受ける体勢に入っていた。そして、スムーズに1時限目「社会学」に突入する。今日のテーマは「状況(情況)判断」。いつもどの講義でもそうなのだが、このテーマで語る際は「社会学」に限らず全ての講義や日常生活の全ての局面において対応させられるような「知識」「技術」などの概念規定にも触れておく。とりあえず、数名の学生をいじっておき、先週より講義を多少は盛り上げておいた。

講義後、先週 “発見” した道を歩いて千川駅に向かう(往きも同じ道を通ったが…)。副都心線で渋谷に戻り、田園都市線に乗り換えたあたりでスッカリ意識不明状態に…。長津田まで、ほとんど記憶がない。

横浜線で鴨居に戻り、牛乳やマヨネーズなどを駅前のスーパーで買って帰ると、家の前に妻と息子…。私が仕事に出た後、息子が起きてフトンに私がいないことに気づき、家のアチコチを探し回っていたと、妻から教えてもらった。徐々に…ではあるが、息子は家族の存在が理解できるようになってきたようである。

そんな息子は、色々なことが出来るようになったのが嬉しいのか、今まででは有り得ないような行動パターンをとるようになってきた。今日はサランラップの芯を手に持ち、テレビの画面をバシバシ叩いていた。が、画面に映っているのが大物俳優だったり大女優の場合は、叩くのを止めて画面を見つめるのみ。若手芸人やら若手俳優などが画面に映ると、遠慮せずに「エイッ! エイッ!」とサランラップの芯を振りかざしていた。芸能界の序列を理解している幼児…!?

そんな息子も、ぬいぐるみを抱きしめて “いい子いい子” をしてあげたり、絵本を読んでゲラゲラ笑ったりと、情操的な成長もしているようである。さらに、食事前には必ず手を合わせて「いただきます」のようなことを言い、食べ終わると再び手を合わせて「チッタ!」と言うようになった。「チッタ!」というのは、「ごちそうさまでした」のことである。「ごちそうさまでした」→「ごちそうさまでちた」→「チッタ」といったような流れの喃語だと思われる。

息子はこんなにも頑張っているのに、父親である私は…といえば、早起き&暑さでバテバテになってしまったらしく、昼食後にちょっとフトンに横たわったら、そのまま数時間ほど眠りの森をさまよってしまった。「バテてるなぁ…」という気持ちと共に、「ダレてるなぁ…」という気持ちが生じてきて、「早く、仕事モードにシフトしていかないと…」という焦燥感に苛まれてしまっている。

本当に、何とかしないと…。


9月14日(火)

民主党の代表選挙が行われ、菅直人首相が再任された。「民主党の代表選」というと、私は2006年4月のことを思い出す。その代表選は赤坂プリンスで行われ、代表に選出されたのは小沢一郎氏だった。そして私は、その記者会見場にいたのである! 別に私は党関係者でもなく、報道関係者でもない。が、確かに私の目の前には小沢一郎氏の姿があった。

結論から言えば、間違えて会場に入ってしまっただけの話である。代表選が行われたその日、同じ赤坂プリンスで出講先の懇親会が行われることになっており、人のいるほうへと歩いて行ったら…という有様。しかし、何で私は取り押さえられもせず、注意を与えられることもなく、会場に入れてしまったのだろう? 今も、それが謎である。

今思えば、貴重な経験であるが…。

今日は、朝夕そして夜と激しい雨が降ってきた。特に、夜の雨は「大雨・洪水警報」にまで発達してしまった。しばらく降って、やんだかと思うとまた降り出し…という繰り返し。ただし、雨量が半端なく多かった。猛暑の時はまとまった雨が降らなかったので、これで少しは水量確保につながるのかもしれないが、水害が起きやしないかと心配にもなる。

大雨に猛暑に地震に…と、この国は全てが極端になってきているような気がする。


9月15日(水)

どうしても、「9月15日=敬老の日」という感覚が抜けない。もっとも、そのほうが正常であると信じて疑わない私ではあるが…。「ハッピーマンデー」のせいで、月曜日の講義回数が他の曜日と比べて減少する関係で、逆に “休日出講” も増えている。連休を増やして内需の拡大を図ろうとしているらしいが、文科省が講義回数の徹底を謳っている以上、大学教員には「ハッピーマンデー」もへったくれもない。

今朝は、ものすごく涼しかった。むしろ寒いと思うくらいで、タオルケットを頭からスッポリかぶってちょうど良いくらいだった。妻は「寒い、寒い!」と言っていたが、そんな中でも私は汗をシッカリかいていた。

昼過ぎまでに今週の講義の内容確認や使用する資料作成などを終えておき、天気が悪くならないうちに買い物に出た。我が家では “まとまった買い物” を木曜日にすることにしているが、私は明日の帰宅が遅くなるため、さらに明日の天気は芳しくないということなので、今日のうちにある程度の買い物をしておく必要がある。でないと、天気が悪い中を妻が息子を連れて買い物に行かざるを得なくなってしまうワケである。

このまま涼しい日が続けば、学生たちも講義に集中してくれるだろうか…?


9月16日(木)

今日から、いよいよ法学部「社会学」の講義も再開! 後期の主テーマは「問題行動の根源」となるので、内容的には明るくない。なので、雰囲気は明るくしようと心がけ、なるべくほのぼのとした雰囲気になるよう心がけてみた。

今日は、「問題」の意味を中心とした解説。途中で「常識」という概念についても解説することで、「communis」という状況の理解を深めてもらおうと試みる。が、大人数を相手にしての講義久々だったため、時間がかかる。

講義後、教員室で講義用資料の編集をして、雨降る中を水道橋駅へ。中央線で新宿に出て、ヨドバシカメラで買い物をする。そして、先日出版された共著書の出版慰労会が18時から行われたので、参加する。

今日は大雨洪水警報が発令されては解除され、また発令され…の連続。明日は天気が落ち着くとのことだが、はたして…!?


9月17日(金)

昨日は上着を着て仕事に出たのに、今日はまた半袖ワイシャツに上着なしで大丈夫な気候…。こうも温度差が激しいと、ただ外に出ただけでも疲れてしまう。

相変わらず、朝夕の田園都市線・半蔵門線のダイヤは乱れがち。おまけに、今朝はバスのダイヤまで乱れていた。予定より2本早いバスで鴨居駅に向かうつもりだったのだが、待てど暮らせどバスが来ない…。結局、たいして時間が稼げない状態で横浜線に乗った。

それでも、予定よりほんのちょっと早く法学部に到着した。

2時限目「社会学」は、内容的に昨日と同じ。なのに、時間の計算を間違える私…。チャイムが鳴る前に講義を終えるつもりだったのが、いつものように教室で終業チャイムを聴くことに…。

教員室でお弁当を食し、通信教育部へ移動する。そして、4時限目「社会学」の講義用資料を編集・印刷する。後期は「日本人」「現代社会」の2つがテーマになるため、出来るだけ具体的な例を挙げて解説しようと思っている。それで、CDやDVDを鑑賞するのに必要な資料もたくさん用意しなくてはならない。数時間分の資料を作成し、それらを持って教室へ。

今日は手始めに(?)「日本(人)的 “愛”」をテーマとし、日本人の心に響くラヴソングの傾向を見るためにCDを再生する。そして、日本(人)的 “愛” の特徴を解説し、トワ・エ・モワの『或る日突然』を用いて具体的な理解につなげてみた。が、『或る日突然』は1969年の楽曲であり、トワ・エ・モワを知らない学生がほとんどだったので “先入観のない状態” で曲を鑑賞してもらうことが可能だったが、今のJ−POPなどと異なる雰囲気に戸惑った学生も多かったのではないかと思う(年配の学生にはウケが良かったが)。それもまた、この講義のねらいではあるが…。

午前中の講義もノリノリであったが、午後の講義は午前以上にノリノリだった(らしい)午前・午後の講義を聴いていた加藤くんによると、本当に私はノッていたらしい。

これで、今週の講義は全て終了。まだまだ開始(再開)されていない講義もあり、担当数は通常より少ないのに、いつもと同じ…いや、いつも以上にパワーを使ったような気がする。「週に1コマだろうが10コマだろうが、パワーは出し惜しみしない」というのが私の信条であるため、週末のパワー残存率はたいてい同じになる。それで良いと思う。

来週は祝日があって通常より講義日数が減るが、それでも同じくらいパワーを消耗するんだろうなぁ…。


9月18日(土)

巷では今日から3連休という人も多いと思われるが、私の場合は後期の講義が再開(開始)されていないという状態から “ゴールデンウィーク” さながらの大連休になってしまう。うらやましく思われるかもしれないが、私の性格上(?)仕事モードに戻りつつある状態で長い休みが入ると、復調するのにまた一苦労…となってしまうのである。

体調が良かろうが悪かろうが、快調だろうが疲れていようが、講義に入ってしまえば同じこと。ただし、それはペースやリズムが整っていれば…の話。

さて、どうやってペースとリズムを維持しようか?


9月19日(日)

連休2日目。今日の息子はネムネムモードで、妻の体調も今ひとつ…ということで、私も外出せずに家で調べものをしたり講義用資料の確認をしていた。つけっぱなしにしていたテレビのニュースでは、高速道路の渋滞ぶりが映し出されていた。「あぁ、出かけないで良かった!」などと思うあたり、防衛機制に近いものがあるのかも…。

あまりネタがないので、息子の話を…。

このところ更新頻度が多くなってきている「TSUMAのぼやき」にも書かれていることではあるが、最近は息子のしゃべる言葉が徐々にハッキリして(日本語らしくなって)きた。いや、日本語っぽく聞こえてきたのかもしれないのだが、シチュエーションと言うべきことが合致してきていることだけは確かである。

我が家にあるハードディスクレコーダはデジタル信号で送られてくる番組を複数同時に録画することは出来ないのだが、外部チューナーをレコーダにつないでおくと同時に2番組の録画が可能になる。ただし、外部チューナーの電源を入れておけば…の話。先週の木曜日、私は帰宅が遅くなるのでハードディスクレコーダに2つの番組予約をしてから家を出た。帰宅して妻から「(外部チューナー経由で録画した番組が)途中で青い画面になっちゃったんだけど、その時(息子が)『消えちった』って何度も教えに来てくれた」という話を聞いて、ちょっとビックリ。青い画面になったということは、録画の途中で外部チューナーの電源が落ちてしまった(本当に画面が消えてしまった)ことを意味する。それで、息子は何度も妻に報告して対処するよう訴えていたのだろう。が、残念なことに妻は外部チューナーとの接続方法をよく知らなかったため、そのまま番組は何も録画されないままの状態に入ってしまった。しかし、全く残念な気分にはならず、かえって録画に失敗したことが嬉しく思えた私であった。

食事の前に「いただきます」、食事を終えると「ごちそうさまでした」と言うのも板に付いてきていて、さらに人と別れる時には手を振りながら「バイバイ」をするようになってきた。「それじゃあ、みんな…」というと、条件反射的にバイバイをし始める。これは、「おどって! アンパンマン天気予報」の影響である。

物を渡す時には「どうぞ」と言い、物を落とせば「落ちちゃった」と言う。自分で落としておきながら「落ちちゃった」と言うその “あどけなさ” に、息子を叱る気持ちが失せてくる…。

そんな、あまあまな私…。

息子のことばかり書いてもネタが足りなくなるから…ではなく、お米が少なくなってきたので、日が暮れる前に近所のドラッグストアまで買い物に出た。久々(?)の外出に心が躍ったのか、息子はニコニコ浮かれ顔。あえてベビーカーに息子を乗せず、家から靴を履かせ、外を歩かせてみたのだが、やはり表に出ると「借りてきた猫」のような状態になってしまう息子…。店内でも、どういうワケか何度もフリーズしていた。

それでも、1歳1ヶ月児にしては成長が早いらしい。道行く老婦人にも「1歳1ヶ月でもうこんなに歩けるの? 早いわねぇ…」と、誉められていた息子。

あっ、やっぱり今日の行き着く先は息子ネタか…。


9月20日(祝)

インスタントラーメンを抱えている息子鬼辛ラーメン昨日、近所のドラッグストアで見つけたカップ麺の新製品…。ついつい気になって手に取り、そのままレジまで持っていってしまった。左の写真は、帰宅してすぐそのカップ麺を運ぼうとして、その1つを落としてしまった息子の姿である。

そして、その写真の “落としたほうのラーメン” を切り取って回転させ、拡大表示したものが右の写真である。そのラーメンは「鬼辛ラーメン」といい、「ホームラン軒」などでおなじみのテーブルマークから出された新商品だった。

ところが、妻はなぜか「おにへいらーめん」と発音する。「“おにかららーめん” だよ!」と教え、カップを見せたところ、「えっ、鬼平じゃなかったの?」と驚く妻…。『鬼平犯科帳』じゃあるまいし…。

今朝、朝食後に胃痛が起きた。昨夜、小腹が減ってきたので「鬼辛ラーメン」を夜食にしたのだが、汁を一滴も残さず平らげてしまったため胃への刺激が強すぎたのだろう…と、妻が分析した。が、私は胃痛の原因は「鬼辛ラーメン」以外にあるような気がしてならない。が、それが何なのかわからないのがもどかしい。

夕食後、またしても近所のドラッグストアへ行く。今日は「ポイント2倍デー」なので、昨日あえて買わなかった物があったのである。今夜は妻に留守番をお願いし、息子と2人で買い物へ。やはり息子は表に出ると「借りてきた猫」のような状態になってしまうので、ドラッグストアに着くまでは肩車やだっこをして連れて行った。

ドラッグストア内でが、店内に入るや、子供用の買い物かごを手に取りだし、しばし直立不動が続いた後、いきなりお米の売り場へ走り出した。そして、お米を相手になにやら話を始めた。さらに、私が息子の手を引こうとすると、力強く抵抗する。さらに、自分の好きな場所へ勝手に移動してしまったり、そこから離れようとしなかったり…と、家の中でしているようなことが外でも出来るようになりつつあるような感じだった。

ただ、今日の息子の “収穫” は、「自動ドア」だったようで、自動でドアが開閉するのが面白かったらしく、私がサッカー台で商品をバッグに入れ替えている最中に、何度もドアに近づいていた。おかげで、詰め込みが雑になったり、買ったキッチンペーパーを忘れて店を出てしまったり…と、焦ったり慌てたりで散々な目に遭った。なのに、イヤな気がしないのはなぜだろう?

帰りは、道が暗いことと上り坂が多いこともあり、再び肩車…。担がれた息子は、ずっと何かに話しかけていた。お店の中での出来事でも話していたのか、それとも月に向かって何か言っていたのか、とにかく楽しそうな声がした。

ただ、店内で体力を使い切ったのか、帰宅してシャワーを浴びた後すぐ眠ってしまった息子…。


9月21日(火)

凝りもせず昨日も「鬼辛ラーメン」を買ってきて、それを夜中に食した私…。辛いことは辛いのだが、嫌みのない心地よい辛さなので、どうしても汁まで飲み干したくなってくる。

辛いラーメンといえば「辛ラーメン」…というのが、今までの私の認識だった。が、「鬼辛ラーメン」もそこに仲間入りしたみたいである。そして、今日は胃痛に悩まされることがなかったので、どうやら「鬼辛ラーメン」は昨日の胃痛の原因ではなかったらしい。だとしたら、一体何が…?

今日は、みなとみらいで今日まで行われていたイベントに行こうと思っていた。が、昨日から妻の体調がよろしくない。出かけるのは諦めて、息子の面倒やら何やらを家でしていることにした。妻に何かあっても(あるワケないと思うが…)私が在宅ならすぐ対応できるし、暑い最中に出かけて体力を消耗するのもどうかなぁ…と思ったりもする。それで、妻には出来るだけゆっくりしてもらうことにした。

昨日ドラッグストアで買い忘れた物が2〜3点あったので、夕方に息子を連れて買い物に出た。昨日と同じ組合せ…。出かける先も一緒…。なのに、息子は嬉しそう。どうやら、息子は外出好きのようである。が、表に出ると、家のようにドタバタと走り回ろうとはしない。

そんな息子ではあるが、昨日 “自動ドア” の面白さに気がついて以来、何度も自動ドアを往復するようになってしまった!? 一歩間違えば大事故につながるのでヒヤヒヤしてしまう私であるが、当の息子はニコニコ顔…。さらに、昨日と同様にお米売り場へ走り出し、何やら演説を始めていた。

こうして、だんだん人の多い場所の雰囲気に慣れていくのだろう。息子が雰囲気に慣れてしまったら、おそらくチョロチョロ走り回って人にぶつかったり、迷子になったり…と、落ち着きのない行動をとるんだろうなぁ…などと考えつつ、息子を肩車して家路を急ぐ私であった。「やっぱり、私は “父親” なんだよなぁ…」などと、今さらながら痛感する。

明日までは、猛暑が続くらしい。明日は十五夜なので、何が何でも晴れてほしいものである。


9月22日(水)

今日も、妻の体調が戻らない…。軽く熱も出てしまったようである。夏バテか? はたまた、どこかでウイルスをもらってしまったのか? とにかく、シッカリ睡眠をとってもらうことにした。が、妻にしかわからないこともあるので、ずっと寝ていてもらうワケにもいかず…。

今日中に済ませなくてはならない用事が数件あったので、ひとりで出かけたのだが…。息子が私を捜して家中歩き回り、なぜか玄関で手を振り、大泣きしていたらしい。

帰宅後、息子がニコニコ顔で出迎えてくれたが、妻の具合は今ひとつ…。授乳中で薬剤に頼るワケにもいかない状態なので、息子を連れて近所のドラッグストアまで冷却ジェルシート(おでこに貼るタイプ)を買いに行った。

が、まだまだ日ある時間帯だったので、近くの公園に寄り、息子を抱えてブランコに腰掛けた。ちょっとだけユラユラさせてみると、景色の見え方に変化がついたのが珍しいのか、息子がキョトンとし始めた。ブランコから降りると、今度は「ウゥ〜〜〜ッ!」と雄叫びを上げながらアチコチの遊具目がけてダッシュする息子…。何だか楽しそうだったが、本来の目的はドラッグストアへ行くことなので、力いっぱい抵抗する息子をだっこしたり肩車したりして、とりあえずドラッグストアに到着。

このところ連日でドラッグストアに来ているので、何となく店の構造が分かってきたらしい息子…。自分の “お気に入りの場所” が見つかったのか、一目散に走り出した。そして、その場所から離れることを拒むのである。店内にそんなスポットが数か所あるのだが、「DPE」「お米」「水虫薬」「綿棒」「バナナ」「発泡酒」「ねりわさび・ねりがらし」という関連性の稀薄な、何とも理解不明なラインナップである。

それにしても、「ビール」ではなく「発泡酒」を選ぶあたり、我が家の(私の)傾向性を理解しているのだろうか?

ドラッグストアを出ると、すでに日が暮れた後。息子を肩車して眺めた十五夜のお月様…。天気予報では今日は “あいにくの天気” とのことだったが、我が家の周辺は月を遮るものがないので、家のベランダからもきれいなお月様を拝んだ。

明日からは天気も崩れ、気温も下がるらしい。「秋らしくなる」と言えば聞こえは良いが、今までより10度も低い状態に体がついて行けるかどうか…。


9月23日(祝)

講義がないからといって、いつまでもフトンでダラダラと…というような生活はしないように心がけ、体のリズムを崩さないよう務めている私…。が、実際のところは、朝になれば息子が起き出すので、いつまでも寝ているワケにはいかないというのが現実。息子のおかげで、怠惰な生活をしないで済んでいるのだから、有り難い限りである。

天気予報の通り、今朝から本当に気温が下がっている。おまけに、激しい雨…。横浜にも、大雨洪水警報が発令されてしまった。

毎週木曜日は “まとまったお買い物” をする日であるが、妻の体調がまだまだ元に戻っていないことと荒天とが重なり、外出できる状態ではなかった。息子を家に残し、私ひとりで出かけても…。それで、イトーヨーカドーのネットスーパーを利用することにした。以前から会員登録はしてあったのだが、利用したことがなく、「こういう時こそ、ネットスーパーを利用しなきゃ!」ということになった。注文した商品を宅配してくれるのは大変便利だが、野菜類など実際に見て選べるワケではないので、その点がちょっと…。ただ、スーパー側も商売なので、信用を失うようなことはしないのも事実。

明日の最高気温の予想が、上がったり下がったり…。どんな恰好をして出かければ良いのやら…。


9月24日(金)

今週唯一の出講日…。

気温が下がり、雨が降りそうで降らない状態が続き、決して気分的にウキウキするような気候ではなかったが、やっと講義に入れるという状態が嬉しく、先週同様に予定より2本早いバスで鴨居駅に向かうことにしたのだが…。これまた先週と同様に待てど暮らせどバスが来ない状態に陥り、結局たいして時間が稼げず。

往きの田園都市線・半蔵門線は、ほとんど意識不明状態…。

法学部2時限目「社会学」は、「日本アニメーションが韓国でどのように編集されるのか?」ということをもとにして、前回の講義で解説した “communis” の違いについて解説した。例年同じような内容を語っているとはいえ来週木曜日にも同じ講義があり、ここではまだ詳細は述べられないが、『ドラゴンボール』や『クレヨンしんちゃん』『アンパンマン』『とっとこハム太郎』を中心に、日本人と韓国人の温度差などについて解説を加えた。

が、教室のDVDデッキがちゃんと動いてくれず、難儀する。最初はどのDVDディスクも認識してくれず、「NO DISC」というエラー表示ばかり。やっと認識してくれたかと思いきや、今度は激しいコマ落ち! それで、情報センターの方に何度か教室に来ていただき、最終的には「デッキとDVDディスクの相性が悪いのかもしれませんので、パソコンで(DVDを)再生してください」と言われる。画像と音声さえ学生に紹介できれば、あとは画質やら音質などは問わない…ということで、講義そのものは何とか成立したが(ただし、紹介しようと思っていた8割程度しかDVDを再生できなかったが…)、今後も視聴覚教材を使用する予定が多々あるので、ちょっと心配…。

昼休みに神保町界隈で用事を済ませ、早めに通信教育部に入って講義用資料の作成に取りかかる。4時限目「社会学」は、先週の「日本(人)的 “愛”」を受けて「日本(人)的 “共感性”」の解説に入る。さらに、先週同様にCDを使用する。加藤和彦と北山修の『あの素晴しい愛をもう一度』や、ザ・フォーク・クルセダーズの『悲しくてやりきれない』を通じて、日本社会の “共悲” について語る。

講義後、学生たちから色々な情報提供やら近況報告やらを受け、時の経つのを忘れてしまった私…。

帰りの田園都市線・半蔵門線も、ほとんど意識不明状態…。

それでも、何か心地よい疲労感…。


9月25日(土)

昨日は急激な気温低下で、体も冷え込んでしまった。帰宅すると、妻のお手製餃子が私を待っていてくれた。以前はよく餃子を家で作ったものだが、子供が生まれて “おしめ替え” やら “授乳” やらで餃子を作れるような状況がなかったので、餃子を見ながら結婚したばかりの頃のことを思い出し(といっても、まだ2年3ヶ月の結婚生活…)、さらに息子の成長を実感した。体も心も、ポカポカした。

だが、急に気温が下がったうえに息子の身長が伸びまくっているため、秋の大感謝祭を実施している西松屋へ行き、息子の服や肌着を買ってきた。

旧宅に住んでいた頃は、みなとみらい店をよく利用していた。2月末に引越をして以来、みなとみらいがちょっと遠くなり、西松屋へ行く頻度が減ってきた。が、みなとみらいに行かなくとも横浜片倉店が近くにあるので、その店舗へ初めて行ってみた。バスに10分ほど乗ると、横浜市営地下鉄の片倉町駅に着く。そこから400mほど歩くとCO-OPがあり、その2階が西松屋である。

親子3人、駅から片倉の街の風景を眺めながら歩いて…いや、息子はバスの中で眠ってしまったので、夫婦でアレコレ眺めながら歩いた。

「大感謝祭」と銘打っているだけあって、とにかく品数豊富で安い! ただ、これからの季節のことと息子の成長を見越してサイズを選ぶ必要があるので、店の滞在時間がかなり長くなる。夫婦であれやこれやと服を選んでいる最中に、息子が昼寝から目を覚ました。せっかくなので(?)、息子に靴を履かせ、広い店内を歩かせてみた。初めて入った店なのに、周りに同世代の子供がたくさんいて刺激されたのだろうか、「ウゥ〜〜〜ッ!」と言いながら走り始めた。さらに、大好きなアンパンマン関連の商品のところで立ち止まり、それらをムンズとつかみ取ろうとしたり、カラフルな商品をニコニコしながらいじり出したり…。どうやら息子は、外でも積極的に歩き回れるようになってきたらしい。

さらに、アンパンマンの人形を見ていた息子に、4歳くらいの女の子が近寄ってきて「これもあるよ!」と「モノランモノラン」の人形を手渡した。さらに、「いないいないばぁっ!」のワンワンやうーたんの人形も手渡してきた。そして、「かわいいっ!」と言いながら息子のほっぺをプニュッと押していった女の子…。息子は…というと、「何? 今の、何?」という感じでしばし呆然…。

今とりあえず必要なものだけを選んで会計を済ませた時には、入店からすでに90分が経過していた。

バス停から家に向かって歩いていると、祭囃子が聞こえてきた。そういえば、昼食後に部屋でのんびりしていた時も、祭囃子が耳に入ってきて「どこかでお祭りがあるのかなぁ?」などと思っていたのだが、どうやら菅田町では今週末に例大祭が行われるらしい。行き帰りのバスの窓から、アチコチで「御祭禮」と書かれた提灯が掲げられているのを見た。そして、お囃子の奏者を乗せて紅白幕をまとったトラックが、街中をゆっくりと走っていたのである。ちょうど我ら家族が帰宅するのを待ちかまえていたかのように、そのトラックが我が家の前に現れた。

お囃子が好きな息子は、手でリズムをとりながら盛り上がっていた。久々の外出で盛り上がり、お囃子でさらに盛り上がり、帰宅後も何だか楽しそうな息子だった。

天気も良く、昨日よりは暖かく、お出かけ日和だったこともあり、家族みんながほのぼの気分…。そんな、週末。


9月27日(月)

近所の小学校で昨日、秋の大運動会が行われていた。学校の校舎は我が家からよく見えるのだが、校庭は校舎の向こう側にあるので聞こえてくる歓声で運動会の様子を判断していたのだが、天気も良く、児童たちも楽しそうだった。が、1つ気になったのが選曲傾向。『天国と地獄』に代表されるような運動会の定番曲も聞こえてきたのだが、それよりもユーロビートやらJ−POPやらが流れているのが気にかかり、「もしかして、フォークダンスの代わりにユーロビート? J−POP?」などと想像を巡らせた昼下がりだった。

私が中学校に通っていた時、放送委員会が “お昼の放送” でイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の曲を流したことがあった。すると、校長先生が「飯がノドに詰まる!」と放送委員会にクレームをつけ、翌日からクラシックやイージーリスニング(主としてポール・モーリア・グランドオーケストラ)などしか流れなくなったことを思い出した。

「時代は変わったんだなぁ…」と思った。

そういえば、最近は幼稚園や保育園のお遊戯会や運動会で、先生たちの好みでモーニング娘。や嵐が選曲され、本人たちと同じような振り付けで披露されることも増えたとか…。先生たちがプロデューサー気取りで、男の子も女の子も一緒に踊らされている…という園もあるらしい。

運動会が終わるや雨雲が立ちこめてきて、夕方からザーザー降りの雨になった。「運動会の間は、雨の神様が降らすのを待っていてくれたのかも…」などと本気とも空想ともつかぬ会話をしていた我ら夫婦であった。

昨日は、妻も体が本調子ではなかったうえ、私まで軽く偏頭痛が再発してしまい、我が家で元気なのは息子のみという状況になっていた。息子は、運動会の音楽に合わせてダンシング! 何が楽しいのか、部屋中をグルグルと回ってウキャウキャ言っていた。

さて、今日からほぼレギュラー出講シフトに。1時限目は日大看護「社会学」。先週月曜日は祝日で休校だったので、今日でやっと3回目…。雨がひどかったので、電車のダイヤが乱れないうちに…と、ちょっと早めに家を出た。

バスと横浜線を乗り継いで長津田に出て、田園都市線のダイヤが極めて正常であることがわかると、「ならば、長津田始発の急行に…」という気持ちになり、始発急行を待つ人の列に並ぶことにした。お目当ての急行がホームに到着するや、さっきまで穏やかだった人たちがにわかに殺気立ち、車内へダッシュ! が、私の前に並んでいた女性がしずしずと車内へ入ってゆくものだから、別のドアから乗り込んできた人たちによって座席は占拠されていき…。幸いに1人分の空きスペースを見つけ、渋谷まで座って移動することができたが、「自分さえ座れれば…」的な女性の行動がちょっと許せなかったりもする。

渋谷から副都心線に乗り換えて池袋で降り、今朝はバスを利用することにした。雨の中を20分も歩くのは危険だと判断してのことである。

さて、1時限目の講義は「社会(学)とは何か?」がテーマ。「社会」の定義を説明し、そこに見られる人間関係の相対性などを90分語り続ける。

講義を終えてすぐにバス乗り場へ移動し、池袋からは山手線で東京へ。東海道新幹線の乗り場へ急ぎ、こだま号で三島へ移動する。車内では、しばし意識不明状態に…。

今日は、4時限目「日本社会(日本人学生用)」のみ担当であるが、これは数年来の恒例。履修登録人数が170名弱ということだが、追加履修登録が入る可能性もあり、180枚ほどのプリントを用意しておく。講義の準備が全て整ったところで、お弁当…。

教室に入り、“リピーター数” を確認したところ、半数弱といった感じであった。これも、ここ数年同じような傾向が続いている。初回は “ガイダンス” を実施することにしているが、今日の90分で私の講義の初心者へも “流儀” をシッカリ伝授! 「この教師(=私)にはついていけない!」と判断した学生には履修を取り消していただき、本気で講義と向き合いたいと思っている学生だけに残ってもらうべく、初回から学生をいじくってみた。そして、講義後に「追加履修」が数名出て、「今年も何とかなりそうかな」という期待をしつつ教室をあとにした。

帰りも、新幹線を利用することにした。なぜだかわからないのだが、体のだるさが抜けなかったのである。講義をしている最中は体が軽快に動き、言わないでよいようなことまで口にする余裕さえあったのだが、教室を出るや体が重くなってきた。まだ週が明けたばかりなので、体力温存の意味も込めて、新幹線に乗り込んだ。

最近、こだま号にも700系車両が導入されていて、今日は往き帰りとも700系だった。フットピッチが広いので、足を伸ばしたり軽く動かすこともできる。そんな快適さが私を眠りの森に誘っていく…。

いつもなら、新横浜から横浜線で鴨居に出て、そこからバスに乗って家に向かうのだが、今日は鴨居の1つ手前の小机で下車し、そこからバスに乗ってみた。いつも西菅田団地から横浜駅まで乗る相鉄バスの中に、小机駅を始点とするものがある。1日十数本程度の運行で、休日は運休になってしまうのだが、「引越をして、色々な帰り方ができるようになったのだから…」とばかりに、今日は冒険(?)してみることにした。

始点であり、確実に座れる(らしい)こともわかったので、時間が合うのなら今後も利用しようと思う路線である。このバスに乗っていると「菅田町ってデカイんだなぁ…」ということを実感できて、自分が今住んでいる町への興味も高まってくる。

明日も天気が思わしくないらしいが、気力で乗り切ることにしよう!


9月28日(火)

今日で、息子は1歳2ヶ月。

久々に、日体大へ出講。今朝も雨が強く降っており、さらに他所で「日体大の出勤簿と講師控室のある場所、6月から変更になっているから気をつけたほうがいいよ!」と講師仲間から教えてもらっていたので、予定より早めに家を出た。

本当は、長津田から始発の準急に乗るつもりだったのだが、7時過ぎの田園都市線ホームは次の始発、その次の始発を待つ人で大混雑…。「これじゃ、いつになったら “座れる電車” に乗れるのかわからないなぁ…」という不安が大きくなり、目の前に停車している準急に乗り込んだ。今日は、いつものように神保町までではなく桜新町で降りるので、乗車時間は30分ほど。なので、ずっと立っていても大丈夫だろうと…。

桜新町で下車し、地下から地上に出ると、雨の勢いが少し弱まっていた。雨の勢いがおさまっていなかったらバスに乗るつもりだったが、歩いて大学へ向かっても大丈夫そうだったので、傘をさして歩くことにした。大学まであと1バス停…というところでバスに追い抜かれたものの、到着時間に大差はなく、210円を使わずに済んだ。

日体大は昨年から新校舎建設のため、研究室や事務室の引越が続いている。今年度初めまで2街区2階にあった学事課は1街区1階に移動され、講師控室は3街区4階から学事課内に移設されていた。コピーをとる際、以前は研究室のコピーカードを借りる必要があったが、今年から各教員がプリントシステム利用カード(ICカード)を申請し、使用するごとにコピー機の認証を解除することになっていた。一度申請してしまえば、あとは自分の都合の良い時間にコピーがとれるようになったので、楽と言えば楽である。

9時になり、1時限目「総合科目B」の教室へ向かう。教室は、昨年と同じ。なので道に迷うようなことはなかったが、初回ということで学生たちが「教室、どこだっけ?」というような状態になっていた。ここ数年は女子学生のみのクラスを教えているが、今年も例年通り。履修登録は95名なのだが、教育実習や就職活動、履修変更などで全員集まることはない。

「今年はどんな雰囲気のクラスなのだろう?」と期待半分不安半分で教室に入ると、かなり賑やか…。“交通整理” をしながら、講義の内容・展開・成績評価方法について90分語る。おそらく、今年の学生たちも「指示を与えれば、それなりに理解してもらえるタイプ」かなと思いつつ、教室をあとにした。

講義後、次回の講義用資料を作成し、大学を出た。すると…、早朝のような勢いの強い雨が降っていた。桜新町駅まで歩いて行くのを断念し、バス停に向かった。運良くバスがすぐ来たので体が濡れたり冷えたりすることもなく、さらに桜新町でも急行通過待ちの電車が停まっていた。すんなりと長津田に戻り、横浜線に乗り換えたのだが…。鴨居ではバスが出発した直後だったらしく、15分ほど次のバスを待たなくてはならなくなってしまった。

妻と息子の出迎えを受けて帰宅し、昼食をとってしばらくすると、空が少し明るくなってきた。夕方には雨がやみ、ところどころ日が差し込んでいた。明日は雨が降らないという予報だが、果たして…!?


9月29日(水)

どうしたことか体が重く感じられて、なかなか起きられず。水曜日はいつも特急踊り子号で三島入りするのだが、「新幹線があるから…」という甘えもあったのだろう。結局、新幹線で三島へ行き、みどりの窓口で乗車券と踊り子号の乗車変更をしてから国際関係学部へ向かう。

月曜日のうちに3時限目「国際社会学入門」の講義用資料は印刷してあったので、4時限目「日本社会(日本人学生用)」と5時限目「日本社会(留学生用)」の講義用資料を印刷するだけで済む。

3時限目は今日が今年度初講なので、比較的出席率が良好。しかし、途中で教室から出て行く学生が数名…。教室を間違えたのか、あるいは「こんな講義には付き合いきれない!」とでも思われたのか、いずれにせよ不愉快である。それでも、自分のペースを失わず、さらにはリピーター学生が全体の半数を占めていたことに喜びつつ、「国際社会学」なる講座の目標や展開方法を90分語り続けた。

4時限目開始までの間、教室のAV機器のセッティング状況を確認する。昨年も同じ教室で講義を行っていたのだが、CDやDVDを再生すると片側のチャンネルの音しか出ない(片側のチャンネルの音が全く出ない)という現象が起きて、何度か管財関係のチェックをしてもらったことがある。が、そのたびに「問題ありませんでした」「直しました」という報告があり、念のためにビートルズのCDを再生してみるも状況改善には至っていない…ということがあった。なぜビートルズのCDを再生するのかと言えば、詳しい方ならおわかりだと思うが、ビートルズのステレオミックスは極端に位相が割り振られていて、「右にヴォーカル、左に演奏」などのような曲が多い。それで、スピーカーシステムなどのチェックに私はビートルズのCDを再生するのである。そして今日、「念のため、スピーカーの確認をしてみてください」と言われていたのでビートルズのCDを再生したところ、またしてもヴォーカルが聞こえない状態に…。

とりあえず今日はCDもDVDも使用しないので問題がなかったが、関係部署の職員の方には一応状況を確認していただいた。おそらく、この症状は改善されないだろう…ということで、教室変更が予想される。

4時限目の講義は「日本(人)について学ぶ必要性」がテーマ。これは、毎度この講義の導入として掲げているテーマである。今日はトポロジカルな観点から状況(情況)的影響について述べ、今後の理解の助けとした。

5時限目は、今日から「日本(人)的人間関係」をテーマに解説が進められることになる。今週と来週は、「恥の文化」をもとにした話。今日は「恥」にまつわる話が中心となった。

講義後、東海道線で帰途に就いた。が、疲労が気になったのでグリーン車を利用することにした。熱海でグリーン券の検札を受けた後の記憶は、大磯、大船、戸塚の各駅に停車したことくらいしかない。「疲れてるなぁ…」と思いつつも、グリーン車での仮眠がちょうど良いリフレッシュとなった。

いつもは横浜から相鉄バスに乗って家に向かうのだが、今日は京浜東北線と横浜線を乗り継いで鴨居に出た。そのほうが若干早く家に着けると目論んだのだが、鴨居でちょうどバスが出発したあとだったので、大した時間短縮にはならなかったような…。

今日は一日、天気に恵まれていた。にもかかわらず(?)、明日からまた天気が崩れるとのこと。あぁ、明日は晴れてほしいのだが…。(。。;


9月30日(木)

やはり、雨が降ったか…。

5時半前に起床して、6時過ぎに家を出た。西菅田団地からの朝イチのバスに久々に乗った。横浜から、これまた久々に湘南新宿ラインに乗って池袋へ。そして、東武東上線でふじみ野を目指す…。

そう、今日から文京学院大学の出講が始まったのである! 例年通り「フィールドワーク論」の担当である。が、この科目は必修ではないのと、1時限目という時間設定であるため、履修学生数が全く読めない。予想に反して学生がたくさん集まる年もあれば、開講既定人数ギリギリという年もある。ただ、学生が多く集まった年の次は学生が集まらず、その次の年には再び学生が多く集まるという傾向がある。昨年はそこそこ人数が集まっていたので、その点が気がかりだったが…。

とりあえず、何も考えないことにして、ふじみ野駅からスクールバスに乗り込み、大学入りして早々に講義用資料を印刷した。かすかな期待を込めて、ちょっと多めに印刷したのだが…。1時限目のチャイムとともに教室へ行くと、やけに静か…。120名ほど収容出来る教室に、学生が6人…。その後、遅刻してきた学生が2人加わり、トータル8人となったが、そのうち1人が出席調査票を提出せず。

初回ということで、講義の目的や展開方法、目標などについて90分近く語る。少人数だったので学生一人ひとりの表情や考え方、性格のようなものが少しつかめたように思えたが、このまま私の “読み” 通りに講義が展開出来たら、おそらく今年度も合格率はかなり高くなるような気がした。

講義を終え、スクールバスでふじみ野駅に戻り、有楽町線直通電車に乗るつもりでいたのだが、どうも電光発車標の表示がおかしい…。いつも乗っていた新木場行きが表示されず、その次の電車の情報が表示されていたのである。どうやら、有楽町線で何やらダイヤの乱れが生じていて、直通運転を中止していたらしい。仕方がないので準急で池袋へ行き、埼京線と中央線快速、中央線緩行を乗り継いで水道橋へ向かったが、乗り換えがうまくいかなかったばかりか、雨のせいで客の乗降に時間がかかり、予想以上に遅い法学部入りとなってしまった。

急いで昼食をとり、昼休みのうちに教室へ移動する。が、途中でマイクを忘れてきてしまったことを思い出し、講師室へ戻るハメに…。マイクケースを持っていかなければ、AVラックを開けることさえ出来ないのである。余計な労力を講義前に消費してしまう私…。

今日の3時限目「社会学」は、先週金曜日と同じく「日本アニメーションが韓国でどのように編集されるのか?」ということをもとにして、前回の講義で解説した “communis” の違いについて解説することになっていた。先週はDVDデッキがディスクを認識しなかったり、コマ落ちの連続だったりで大変な想いを強いられたので、今日は早めに機器のチェックをする。「湿度が高くなると、デッキの動きが不安定になりやすいんですよ」と先週金曜日に教えられ、どうしても今日は晴れてほしかったのだが、幸いDVDデッキは何の問題もなくディスクを認識し、スムーズに再生を続けてくれた。

講義後、いつもなら半蔵門線・田園都市線の急行を待って乗るところを、今日は逆に急行を見送って各停で長津田に戻った。車内で過ごしたほとんどの時間が、意識不明状態…。それでも横浜線に乗り換えて鴨居に戻り、ダイエーの「木曜の市」で当座必要となる食材を購入して帰途に就いた。

デーバッグと買い物の荷物を抱えてバスを降りると、そこには妻と息子の姿…。雨降る中を迎えに来てくれたのである。手分けして荷物を家まで持ち帰り、少し体が落ち着いたところで、近所のスーパーとドラッグストアへ行き、鴨居で買えなかったものを探すことにした。

9月の最終日は、朝から晩まで慌ただしく過ごすことに…。することがないよりも、忙しいほうがマシである。


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