2007年11月のぼやき



11月1日(木)

昨日の午後、講義中にノドがつぶれかけていることに気づいた。かといって、急に声のトーンを落とすワケにはいかないので、最後の最後まで頑張ってみた。結果、学生たちには全くこの事実を気づかれずに済んだのだが、“事実隠蔽” のためにした苦労は計り知れず。その苦労から解放された安堵感も、新幹線乗り過ごしに結びついたのかも知れない。これが上り列車でよかった。下りだったら、どこまで連れて行かれたことだろう…? 今年は、新潟まで連れて行かれたこともあるので、新幹線にはちょっとトラウマ的な何かを感じる私である。

…などとノンキに考えていられたのは昨夜のこと。今朝、1時間以上も寝坊してしまった!? 目が覚めた時、いつもの木曜日ならば横浜駅で湘南新宿ラインを待っている時間になっていた。ほんの一瞬、目の前が真っ暗になりかけたが、「急げば、まだまだ間に合う!」と気を入れ直し、急いで身仕度を調えた。起きて15分で家を出て、神奈川駅まで全力疾走! 起きしなだというのに、全力疾走…。いつもより20分遅い湘南新宿ラインに乗り、いつもより20分遅く池袋に到着し、いつもより20分遅い東武東上線に乗り換えた。ふじみ野駅に到着したのも、いつもより20分遅かった。駅の階段を下りたところで、スクールバスが停車中であるのが見えた。諦めて次のバスかタクシーで…と思ったが、停車中のバスまで全力疾走してみた。そして、無事に(?)乗車! どういうワケか、寝坊したことで気合いが入ったらしく、朝から全力で走り続けているのに疲労感がない。むしろ、「まだまだ、荷物を持ってもこれだけ走れるのか!」と、自分の力を再認識できて、ちょっと嬉しかった。

いつもより20分遅く文京学院大学に到着し、急いで講義用プリントを印刷する。原稿は昨日のうちに用意しておいたので、慌てることなくすぐに終了。印刷が終わったところで、タイミング良く始業チャイムが鳴った。

1時限目「フィールドワーク論」…この1コマだけで本日の担当講義は終了となるので、心身ともに余裕のある状態で教室入り。今日から「フィールドワークの問題点」について数回語ることになるが、今日は「状況(情況)判断」「絶対−相対」などに留意しつつ現実をとらえることの重要性を解説した。疑似環境に陥らないようにするためには、一体どうすればよいのか?…と、そんなことを考えさせながら90分が過ぎた。

今日は午後の講義がないので、講師室で少し休み、それから誰もいないバス乗り場へ移動した。そして、スクールバスは私だけを乗せ、ふじみ野駅へ向け出発した。
昭和のライスカレー(限定発売)
東武東上線と湘南新宿ラインを乗り継いで横浜に戻り、昼食を食べて一旦帰宅。着替えてから、近所の郵便局とコンビニで用事を済ませた。コンビニで、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」に登場するカレーを再現したというレトルトカレーを見つけた。ノスタルジアと「限定発売」の文字に魅力を感じ、1つ買ってみた。「そうそう、昔のライスカレーは黄色かったなぁ…」などと、子供の頃を回顧した。

最近、日本のバレーボールが弱い。世界の強豪国と闘うことさえ失礼に思えるほど、弱い。「東洋の魔女」と呼ばれ、恐れられていた頃の日本チームのメンバーたちは、今の状態をどう思うのだろう? 弱体化した最大原因が、マス=コミである。特にフ●テレビやT●Sなどの姿勢が、先陣切って弱体化に加速を与えた。バレーボールを「ショー」に仕立て上げてしまったため、なぜかジャニーズ系のアイドルの登竜門的にワールドカップが利用されてしまったり、ジャニーズ系で視聴率や観客動員数を稼ぐことになってしまった。バレーボールに全く興味のない、ヘタすればルールさえ知らない女子が、ジャニーズ目当てにテレビを観たり会場入りする。そして、選手たち(特に女子)も自分たちがタレント(芸能人)であるかのように錯覚し、とてもスポーツ選手とは思えぬ馬鹿発言を連発する。極めつけは、監督も含めて選手全員でバラエティ番組に出演する…。さらに、世間が選手のバラエティ化を期待する向きもあり…。仮に北京五輪に駒を進められたとしても、決勝リーグまで行くことはまずないだろう。

明日も、学園祭がらみで、1コマのみ担当…。学園祭のない通信教育部での講義をすれば、今週の講義は終了する。通信教育部の講義がなければ全休なのだが、全休だと私の場合は体のバランスが崩れがちになるので、1コマだけでもちゃんと講義できるのは嬉しいことである。私にとっては…。

今年も、残すところあと2ヶ月…。今年 “こそ” は何か変えないと…。


11月2日(金)

昨夜述べた理由により、今日の講義はつうしんきょうの4時限目「社会学」のみである。講義の流れからして、今日は「アノミー論」の解説をすることになるのだが、昨夜「これは…!?」という絶好のネタが転がってきたので、例年とは異なる「アノミー論」解説となった。

昨夜…というと、中日ドラゴンズが53年ぶりに日本シリーズを制したのだが、“事件” が9回表に起きた。8回まで日本ハム打線をパーフェクトに抑えていた中日の山井投手が、日本シリーズ史上初の完全試合達成にリーチをかけたのだが、中日の落合監督は “勝利のセオリー” 通りに守護神・岩瀬投手を9回に投入…。山井投手の完全試合は幻になったような形だが、これが賛否の嵐を呼んでしまった。

しかし、昨夜ナゴヤドームに集った観客たちは、何を見る目的で足を運んだのだろう? テレビ観戦をしていた全国の野球ファンは、何を目的にテレビをつけたのだろう? 単なる観戦であれば、「日本シリーズを観るため」である。中日ファンは、もちろん「落合監督の胴上げ」だったハズである。決して「山井投手の完全試合」ではなかったハズ。そもそも、観客も、山井投手が完全試合を達成できる実力を持っているとは思っていなかったハズ。それなのに、観戦途中から目的を変えた観客、そして全国のファンも途中から観戦目的を変えてしまった。

人間は、1つの目的を達成しようとすると、別の目的が生じることが多々ある。たとえば…、朝の通勤時間。横浜から東京まで東海道線で移動しようと電車に乗り込むとする。その目的は、もちろん「東京へ行くこと」である。そして、ダイヤ通り(定刻通り)に東京に着くことを願って乗車する。しかし、乗車してすぐ、「座りたい」「混雑はイヤだ!」などと、せっかく東海道線が定刻に東京に到着しても、別の目的が生じて不機嫌になってしまう。

中日が日本一になる瞬間を見届けに来たハズなのに、途中から「大記録達成の瞬間」を見たいと、目的が変わってしまったファンたちが、9回の投手交代にブーイングするのは論外。

落合監督はじめ中日の選手たちは、「チームを日本一に導く」という目的(至上命令)のために株式会社中日ドラゴンズと契約している。マルクス風に表現すれば、落合監督や各選手はその能力を株式会社中日ドラゴンズに年間●●円で買い取ってもらう契約をしている。さらに、落合監督は球団から試合中の全権を任される。よって、落合監督がどのような選手起用をしても、それに文句はつけられない。彼らの能力は、契約更新時点で所有権が株式会社中日ドラゴンズに移っているからである。落合監督も、「日本一」という至上命令を果たさなければならない。ファンの「日本一になってほしい!」という期待に応える必要がある。ファンは昨日、「日本一」になった中日ドラゴンズを見たさにナゴヤドームに集まったのではないか? だとしたら、必勝の継投策を採択した落合采配は正しい。

実績のない投手が、それも故障がちの投手が8回までパーフェクトピッチングをしていたからといって、決して9回も3人で討ち取れるという保証はない。ましてや、相手はパリーグの覇者にして昨年の日本一である北海道日本ハムファイターズである。8回までは抑えられていたとしても、9回に入ればそろそろ山井投手の球筋に目が慣れてくるかも知れない。そこで、もし山井投手が打ち込まれ、完全試合よりも敗戦投手になってしまったら、ファンは、解説者は、落合監督をどう評価するのだろう? 「やはり、最終回は岩瀬で抑えておくべきでしたよね!」などと掌を返したようなコメントをしたに相違ない! 結局、山井投手の想定外の好投が、落合監督の采配を濁った目で見せる結果になったのだろう。だからといって、山井投手には何の罪もない。だが、1点差しかない最終回、ファンの目の前での胴上げ…などと、そういう条件を考慮すれば、実績のある投手に最後を締めてもらうのは当然だ。

中日ドラゴンズ…というと、今から20年前に、初登板の新人投手が巨人相手にノーヒットノーランを達成して話題になったことがある。しかし、翌年から故障が続き、2年後からは全く勝てなくなって、投手としては全くと言って良いほど使い物にならなかった近藤真市を思い出す。コーチとして頭角をメキメキと出してきたが、投手としては最悪な人生を過ごしただろう。さらに、落合監督自身、中日の選手時代に巨人戦で9回1死までパーフェクトペースだった相手投手からホームランを放ち、その投手の完全試合や完封を阻止したことがある。そして、その試合は落合選手のホームランを反撃ののろしとして、その投手を敗戦投手にしてしまったのである。巨人の監督が換え時を逸したため、ヒーローが泥沼へ…という幕切れとなったのである。そういう記憶が蘇ったのかも知れないが、どうだろう…?

シーズン中だって、最後は岩瀬投手が抑えていた。日本シリーズでも同じことをしただけだ。たまたま、先発の山井投手が相手打線をパーフェクトに抑えていた…というだけの話ではないか。

記録というのは、実力だけでなく「タイミング」も必要だと思う。昨日のあの試合は、1点差で、日本一がかかっていて…となると、やはりペナントレース中でもない限り続投は難しかっただろう。どのタイミングで好投するか…、どのタイミングで実力を発揮するか…、それもプロの腕の見せ所である。そういう点で、山井投手が披露したあの好投は、状況的に不運だったと言わざるを得ない。

仮に9回も山井投手が続投し、四死球を出したり被安打すれば、彼は伝説から平凡に降格しただろう。彼は8回で降板したからこそ伝説になったのだ。もちろん、完全試合を達成して伝説を完璧なものにしたかも知れない。ただ、日本人はちょっと活躍しただけで「○○王子」などと名付けてチヤホヤする傾向がある。「王子」は天狗になる。山井投手は、「王子」になりませんように…。

「プロ野球はエンターテインメント」などと、落合采配を非難するブログが多数あった。「もしあなたが中日の監督で、2年連続で日本一を逃しても、それでも平然としていられるか?」と、無責任なコメントを読みながら思った。エンターテインメント性を追求していたなら、負けても文句を言わないのか? 中には、「9回も山井投手を投げさせて、ヒット1本でも打たれたら岩瀬にスイッチ…でも良かったハズ」などとコメントしているブログもある。それって、「やっぱり、山井投手は完全試合をする実力がありませんでした」と言わせているようで、そこで換えるのは恥の上塗りにならないか? たった1本のヒットや、たった1球の失投が流れを変えてしまう短期決戦の日本シリーズで、それは危険すぎて出来ない選手起用法だと思われる。落合監督は、決して山井投手の記録を潰すのを目的に試合を進めたのではなく、ファンの目の前で胴上げを見せたいという気持ちが優先されたのだろう。このシリーズ、ナゴヤドームは昨夜が最後の試合だったのだから…。

日本人の人情論からすれば、「勝利云々よりも記録」という考えもわからないでもない。しかし、優勝を逃したことでスキンヘッドまでした落合監督が、今まさに目の前に「日本一」が見えている状態で、1年間一緒に闘ってきた選手たちもいて、個人の記録よりも「チームの勝利」を優先させたのは、それも日本人的感覚だと思われる。

「100年に1度あるかないかの凄い興奮の瞬間よりも53年ぶりの優勝を確実にしたかったというならナント小心な夢のない野球か!」などとコラムを書いている野球を良く知らない輩がいるが(この輩の著書は、私の本棚にも数冊ある。すべて野球がらみの著書だが…)、53年ぶりの日本一を本拠地で…ということであれば、確実に勝利を導くのが監督の使命だろう。この輩の著書やコメントには傲慢さがあふれていて、「だったら、アンタがやってみろ! 出来るのか? 出来ないだろ? 出来るのならやってみせろ!」と言いたくなるような内容が多い。こんな輩をのさばらせている日本のジャーナリズム界にも難ありではないか!?

最近は、どの世界にも無責任なファンが多い。無責任な解説者が多い。日和見主義的な者が多い。相手をけなすことに一生懸命で、相手の美点を誉めようとしない…、そんな劣等感の固まりが多すぎる。そのくせ、アジアシリーズでは中日を応援するのだろう。ポリシーのない者が多すぎる。

そして、落合采配にブーイングした者へ告ぐ! 諸君らが応援するチームの監督へ、シーズン始めに期待したことは何だ? 「日本一の瞬間は完全試合!」だとでも言うのか? 「日本一」は、12チーム中1チームにしか与えられない。頂点に立つことだけでも大変なのに、そこに記録云々を求めるのか? 応援の目的は何だったのか?

ファンであるか否かは抜きにして、とにかく落合監督と中日ナインに言ってあげようじゃないか、「優勝おめでとう!」と…。


11月3日(祝)

今日も、新聞のスポーツ欄だのネットのブログだので、「落合采配」が話題になっている。ブログの主たちは、その記述から「野球を良く知らない人」「昨年までのプロ野球の事情に疎い人」であることが容易にわかる。落合監督が、完全試合達成目前の山井投手から岩瀬投手にスイッチした瞬間だけを切り取った記述ばかり…。昨年までの山井投手を知っている人ならば、もう少し違った感覚で投手交代を眺めていたはずである。

最近の日本には、本当に “にわかファン” が多すぎる。にわか評論家たちの無責任かつ無知なコメントは、読んでいて腹立たしい限り。某プロ野球OBが「完全試合が達成されていたら、野球人気が盛り上がったかも知れない」などとコメントしているが、それは筋違い。国民的プロスポーツが野球以外に見つけられなかった頃に「ファンサービス」を怠り、Jリーグに人気を奪われてしまった責任を日本プロ野球機構(NBP)がとらず、「せっかくのチャンスを…」などと落合監督に責任転嫁しているだけである。殿様商売を反省せず、目先の「記録」でファンを取り込もうとするNBP姿勢が、日本プロ野球を衰退させているということに気づかないのだろうか? そんなにファンを囲い込みたいのだったら、常に魅せる野球をしていれば良かったものを…。

こんなことだから、野球人気が落ち、サッカー人口が増えていくのだろう。ほかに、野球の魅力をアピールする手段が考えられないようでは、日本のプロ野球に未来は見えない。

と書きながらJリーグの試合(ナビスコカップ決勝戦)をテレビで見ていたら、優勝を決定づけるゴールを挙げた選手の馬鹿げたコメントにイラついてしまった。サッカーも…か。

月の初め…といえば、『Dr.スランプ 完全版』購入が恒例となっているワケだが、それも昨日で終わった。遂に、最終巻の発売…。最初に1巻と2巻が同時発売となり、それから毎月、昨日発売の15巻まで、よくぞ購入し続けたものだ…と思う。一緒に、流水りんこ先生の『インド夫婦茶碗 10巻』を購入した。

学生時代、あまりマンガやアニメが好きではなかった私は、「韓国研究のために…」と『ドラゴンボール』を読破し、そこから研究を超えて(?)マンガ本の購入が続いた。もっとも、それらが韓国でも売られているので、比較対象としての購入にはなっているが…。しかし、相変わらずマンガを読むスピードが遅い。私は、マンガを読むスピードが “ものすごく” 遅いのである。何度も前のページに戻りながら読んだり、ひどい時には別の巻を読み直さなくてはならなくなったりする。「活字本を読むより、マンガのほうが楽!」という人が多いと思うが、私は逆なのである。子供の頃に読んだマンガと違い、今のマンガは登場人物や設定が複雑だったり、途中から “後付け的な” 設定が増えてきたり…と、なかなかついていけないのである。学術研究の場合、最初に問題設定や概念規定をシッカリしてから先に進むために、このような “後付け” に慣れていないのかもしれない。

数日前にバレーボールの話を書いたが、昨日から女子ワールドカップが始まり、初戦で日本が勝利を収め、雰囲気的に盛り上がっているようである。が、ある人物から聞いた話なのだが、「日本で開催されるワールドカップでは、観客や視聴率を考え、最初のほうは日本が有利に戦える相手を当てておく」という。昨日の相手は、ドミニカ共和国。日本より格下である。「日本、北京(五輪)へ向けて、素晴らしいスタートを切りました!」などというコメントも、そうやって考えると白々しく思えてしまう。今日は韓国戦…。数年前までは、“ある感情” から韓国は日本に対しては強かった。しかし、ここ数年は日本が韓国をことごとく破っており、それで2試合目に “1つの山” 的な位置づけで設定されているように思われる。キューバ、イタリア、アメリカ、ブラジルなどとの試合は、後半に当てる…ということになる。最初から強豪国と試合して、連敗して、「もう、ダメじゃん!?」などと国民に思わせると、会場の客足にも視聴率にも影響が出る…ということか。最初に格下の国々と戦わせて星を稼いでおけば、その後で強豪国に破れても「日本、初めて破れました!」「まだ1敗!」「気持ちを切り替えて、明日に備える」などというコメントが活きてくる。

日本のスポーツから「純粋さ」が失われているような気がする…。球技だけではなく、陸上競技にしても、氷上競技にしても…。プロに混じって参戦して、たった一度だけ優勝したアマチュアゴルファーをチヤホヤする…。その後、彼が “実力” に合った結果しか出せなくなっても、最下位で予選落ちしても、なぜか大人数の前で記者会見…。このゴルファー、恥じらい(ハニカミ…とも言う)が失われ、天狗になってきているような感じがする。

以前、日本バレーボール協会の松平康隆(日本男子ナショナルチーム監督として輝かしい記録を残している)が、観客を集めるために「ターゲットは20〜30代の女性とすれば、高身長で見栄えの良い選手を代表入りさせる必要がある」という持論でバレーボール人気を高めたらしい。やはり、日本のスポーツはエンターテインメントでなくては成り立たなくなってしまったのだろうか…。

その点、ハンカチ王子やマー君は、ある意味でストイックな選手だと思う。ただ、彼らを取り巻く輩の質が悪すぎて…。神宮球場の早稲田戦は、例年になく “野球を知らない奥様方” の占める割合が増加しているらしい。4年後、神宮球場に閑古鳥が鳴かないように…と願うのみ。

昨日は久々に(?)夜更かしをしたので、今日は昼まで寝ることにした。起きて、昼食をとって、外を見た。晴れている…。「文化の日」は天気が良いことで知られている。だが、外出する気にもなれず、ずっと部屋で作業…。特に、論文の校正作業があったので、念入りに文字を確認する。校正依頼書を見ると、「11月6日までに…」とある。ボヤボヤしていると時間がなくなるので、急いで校正して、夕方に郵便局から返送する。

夕飯は、郵便局に行ったついでに買ってきたハーフメイドの惣菜を調理し、ちょっとムシャクシャ気味だったので久々に家で缶ビール…じゃなくて発泡酒を1缶(500ml)プシュッと開けて、件のバレーボールの試合をテレビ観戦しながら食した。第1セットは日本、第2セットは韓国…というように、両者一歩も譲らず、まさに「宿命の対決」状態であった。韓国も、日本には負けられないだろう…。今日見た日本選手のプレーは、ハイレベルだった。なのに何で芸人さんみたいにテレビではしゃぐんだろう? ただ、多治見麻子がまだ現役だったことを知り、ちょっと嬉しかった。アトランタオリンピックにも出場した、ベテラン選手である。こうして再び全日本に召集されるだけの力を持ち続けているというのは、ほぼ同世代の私にも嬉しい限りである。

ところが、テレビ観戦中にYahoo! JAPANで「日本が韓国を破り2連勝」と報じられているのを見てしまった…。おいおい…。とんだ興ざめである。これって、放送局にとっては営業妨害なのでは? というより、テレビ中継が録画だったことを知って、愕然とする。

とにもかくにも、女子バレーボール・ワールドカップは、私の読み通りになってしまったのは事実…。後半戦まで、いかに流れを維持するか…。何だかんだ言いながらも私、野球もサッカーもバレーボールも大好きなので…。


11月4日(日)

午後、テレビに「民主党の小沢一郎代表、辞意表明」などというニュース速報が流れ、「あぁ、やはり…」と思った。先日の自民−民主の党首会談で「大連立」が議題となった際、それを党に持ち帰って審議した小沢代表に「なぜ(議題を党に)持ち帰った?」「なぜ、その場で断らなかった?」「自民と連立したいのか?」などと党内からも批判されたことが、「党首としての不信任案を出されたのと同じ」であると受け止め、辞意につながったのだという小沢代表。

私の実感は、「この人、何で壊しちゃったんだろう?」だった。さきの衆院選で自民党に大勝し、参議院で第一党となったのに、この勢いのまま衆院選も…と有権者の期待も厚かったのに、それをぶち壊してまで自民党との連立が頭の中を過ぎったなんて、一体どんな精神構造をしていたのだろう? 有権者は自民党に「No!」と言ったのだ! そして、民主党を支持したのだ! なのに…。さらに、上から目線のコメントばかりする自民党の幹部や閣僚に腹が立った。「この国を憂いているのであれば、(自民党との)連立は当然のことだ!」というような内容を、あの参院選の敗北を受けてもなお言えるところが、自民党の傲慢さかもしれない。プロ野球でいえば読売ジャイアンツのような、そんな存在感を想定しているのだろう。自民党に対しての私の実感は、「まだわかってないのね…」だった。

今日は一日中、部屋にいた。外には、洗濯のために出たのみ。買い物にさえ出ていない。「今日は部屋での〜んびり!」というコンセプト(?)のもと、ゆったり過ごした。これで、少しは疲労感が抜けてくれたら良いのだが…。


11月5日(月)

前にも述べたが、日大の学園祭関連の休校が先週は私に殆ど影響しなかった。先週木曜日と金曜日の法学部での講義は全て休みだったが、他大と通信教育部の講義が実施されたので、オフ日というのは “いつもと同じ” 土日のみであった。しかし、今日は「学園祭の後片づけ日」ということで、休校である。もっとも、今日講義があったとしても、1コマだけなのだが…。

それで、以前より同じ曜日に出講している先生を中心として、横浜中華街でランチパーティを開こう…という話が持ち上がっていた。私の権限(?)で、華都飯店を会場に指定した。当初12名で実施する予定であったが、諸々あって11名での実施となった。

ランチパーティは12時半から…ということにしておき、みなとみらい線の元町・中華街駅の改札前に12:20集合とした。先月27日に華都飯店を訪ねた時は、台風接近の影響で雨風が強く、元町・中華街駅からお店まで歩く10分間でズボンの裾がビショビショになってしまった。今回は、スカッと晴れ渡る空の下、皆様をお店までお連れして、ちょこっとしたガイドなんぞを…などと考えたが、中国語の教員や中国語ネイティブ話者も参加しているため、「その必要はないか…」とも思った次第。だが、「横浜」に関しては私がガイド…というかアテンドを担当することになった。

予定より5分ほど経過して、華都飯店に到着。まず、青島ビールで乾杯! そして、次から次へと運ばれてくる料理に舌鼓。お店から紹興酒のサービスもあり、パーティのボルテージは上がる上がる! 結局、3時間もの長いランチパーティとなった。

その後、一旦解散とし、「所用で中華街を離れる組」と「元町へ繰り出す組」とに分かれた。私は、元町へのアテンド担当! 「元町で珈琲を飲みたい!」というリクエストがあったので、気の利いた喫茶店を探して入店した。3時間も話し続けていたのに、まだ話は尽きない。

その後、「石川町から帰宅組」と「元町・中華街駅に向かう組」とに分かれた。元町・中華街組は再び中華街に戻り、“お土産” を探し、みなとみらい線に乗り込んだ。車内で「みなとみらい」の話題が出て、ここでまた組が分かれた。帰宅する人と寄り道組とに分かれ、私はみなとみらい散策のアテンドをする。そして、コスモクロック(大観覧車)に乗ることになった。日がとっぷり暮れた横浜の夜景を、15分間のパノラマを堪能し、ランドマークタワーで二次会(?)に突入した。

途中で少し雨が降り出したのと、新幹線で帰る人もいる…ということで、20時半頃にお開き。

何だか、私まで久々に横浜を堪能したような、そんな一日を過ごした。

明日からも頑張ろう!…と、思う。


11月6日(火)

日体大は今日まで学園祭関連イベント(後片づけ)のため、午前中の1コマが休みとなった。その分、今朝はゆっくり寝ていることにした。が、10時前には起きておかないと、午後の仕事に間に合わなくなるかも…という状態にもかかわらず、「あと5分…」と目覚ましを再セット。これを6回続けたので、大変なことになった。昨日、中華街でのイベントを1つ終え、ホッとしたために脱力してしまったのかも知れない。

11時過ぎに家を出た。昨夜から降り始めた雨はやんでいたが、今にも雨が再び降り出しそうな、そんな空の下を歩いて神奈川駅へ。そして、横浜から湘南新宿ラインに乗り換え、池袋に到着したのが12時過ぎだった。

コンビニで買い物をしてからバスに乗り込み、日大看護へ。このところ「コミュニケーション」をテーマに講義しているが、今日はその具体的事例として「恋愛」を取り上げることを学生と約束していたので、講義に入る前に念入りに(?)解説内容を確認した。本来、この手のテーマを語る時は2〜3時間はかけたいところだが、他にも解説するべきことがあるのと、講義時間に限りがあるため、1時間で解説できるようなダイジェスト版を頭にたたき込んで教室へ向かった。

最初に、コミュニケーションと関連づけて「相談の乗り方(カウンセリングの基本)」を語り、「愛」と「恋」の違い、「単純接触の効果」などを語る。アレコレと具体的シチュエーションを設定して解説するたびに、女子学生たちの「きゃあ!」という声が漏れる。その声の主を捜してイジる。そうこうしているうちに、あっと言う間に90分が過ぎ、終業チャイムが鳴ってしまった。しかし、とりあえず “語っておくべきこと” は語れたと思う。

講義後、雨が降らないうちに移動を…と思い、バス乗り場へ移動する。出発間際のバスに駆け乗り、池袋に戻る。湘南新宿ラインに走れば間に合うような状態だったので、一か八かでホームに向かったが、わずかな差で乗り遅れてしまった。1分後に埼京線の新木場行きが来たので、恵比寿まで移動して、そこで山手線に乗り換え、品川から京浜東北線に乗って鶴見で降りた。TSUTAYAのTカードの期限が、明日で切れてしまうのである。以前、東神奈川駅前にTSUTAYAがあったので、それで会員になったものの、数年前にTSUTAYAの建物が再開発のために取り壊され、ついでに(?)隣接していたマクドナルドまで撤去されてしまった。よって、最近はTSUTAYAの店舗に行くことはほとんどないが、それでも航空会社のマイレージなどと提携することもあり、その特典を受けるためにはカードの更新をする必要がある。

それにしても、最近はTSUTAYAの店舗が少なくなったような感じがするのだが…気のせいか?


11月7日(水)

沼津市立看護専門学校で担当していた「文化人類学」が、本日を以て終講となった。たった7回…9月からの初出講であったが、何だか昔から担当しているかのような感覚がしてきた。「また次年度も…」という話が出たので来年も秋から沼津通いが再開されると思うが、「終講」という言葉の響きはいつも私を切なくさせる。「これで、来週から水曜日は早起きしないで済むじゃないか!」などと自分に言い聞かせても、教室で講義していると、たった7回とはいえ色々なことが過ぎってくる。たった7回でも、立派な担当講義である。文化人類学という科目と看護学生の将来につながる内容を…と考えると、ちょっと講義構成に苦しむ部分もあったが、とりあえず何とかなったとは思う。それだけに、「もっと担当したかったなぁ…」という思いが強いのも事実である。

講義を終えて、余韻に浸りたかったが、私には余韻に浸るような時間がない! すぐタクシーに乗り込んで、片浜駅へ。そして、東海道線で三島に出て、国際関係学部に入らなくてはならないのである。

大学に到着して、すぐに印刷物作成に取りかかる。幸い、印刷機は誰にも使用されていなかったので、心おきなく(?)印刷を始める。3時限目「国際社会学入門」用に2種類、4時限目「日本社会(日本人学生用)」用に1種類、計3種類のプリントを刷った。印刷機にトラブルが発生しなかったので、思いのほか早く刷り上がった。その分、予定より早く昼食をとることが出来た。だが、これが悪夢(?)の入口だということを知る由もなく…。

3時限目、いつものように教室に向かうと、教室前に女子学生とその母親の姿…。学生が体調を崩し、本来なら講義を受けられるような状態ではないらしいのだが、それでも講義を受けるということで、母親が付き添い…という次第。要するに、そのお母様も私の講義を聴くことになる。授業参観のような感じである。教室に入り、「誰か、プリントの配布を手伝ってください!」と声をかけると、2人の学生がサッと挙手してくれた。彼らにプリント配布は任せ、私は夜更けまでかかって編集したCDの再生チェックをするためDVD・CDデッキを操作した。今日は、「K−POPにおける剽窃疑惑の検証」と題し、日本大衆文化開放前の韓国でJ−POPの剽窃がされていたことと、その剽窃曲、剽窃された日本の作品を比較しつつ、どういう状況下で剽窃が可能となったのかを解説するつもりだった。ディスクトレイを出し、CDを載せ、トレイを収納させたのだが、ディスクが認識されない…。「おかしいなぁ…」と思い、オープンボタンを押すと…トレイに載せたはずのCDがない!!! 「手品かよっ!?」とツッコミを入れたくなったが、突っ込んでいるほどの時間がない! もしかすると私が惚けていて、CDを載せたつもりが載せていなかっただけかも…と、件のCDを探してみたが、ケースは空で、ラックのどこにもディスクがない! 別のディスクをトレイに載せてみたが、何もしていないのに勝手にクローズとオープンを繰り返す。当然、ディスクの認識はされない。それで、「誰か、1階の研究室(事務窓口)に行って、事情を説明してきてくれますか?」と声をかけると、中国人留学生がスクッと立ち上がり、4階から1階へ降りて、助手さんを連れてきてくれた。助手さんとデッキの確認をするが、ラチがあかないため、管財課に連絡し、急いで教室に来てもらった。事務職員と業者から派遣された方が現れ、まずはデッキを分解するところからスタートした。だが、講義時間は無駄に出来ないため、デッキが再び使える状態になるまで、別の話をすることにした。剽窃曲の解説用プリントの他に、前回までの内容を具体的に確認するためにKBS(韓国放送公社)スポーツニュースで昨年放送された原稿を訳したものを印刷しておいたのが功を奏した。原稿は、WBCで日本が初代優勝国となった時のもの。日本の優勝を「漁夫の利」「恥ずかしい初代優勝」「奇形的な大会運営の最大受恵者となった」などと皮肉タップリに報じていたものである。そして、「この報道だけ、この一瞬だけを切り取れば、腹立たしく思えるかも知れないが、このような報道を韓国がするのはなぜか? そのキッカケを作った国はどこか?…ということを考えたら、まだまだ日韓関係は修復されたとは言えず、過去の問題も解決したとも言えない。日本の優勝を韓国が素直に報道してくれる時が来た時にこそ、真の問題解決といえるのではないか?」というような内容を語り続ける。そして、「一瞬を切り取る」ことの恐ろしさとして、先日私がぼやいた日本シリーズでの出来事を語った。その内容は、ここでぼやいた通りだが、デッキが “とりあえず使える状態” に戻り、消えてしまったCDが救出されるのに、45分かかっていたため、本来は3分程度で語る予定だったKBSスポーツニュースの話を予定の15倍も話したことになる。「よくぞ、ここまで語り続けられた!」と、自分を誉めてあげたくなったが、誉める時間などない! 急いでCDを再生しつつ、剽窃の状況を解説しなくてはならないのである! 「90分近くかけて解説する予定だったものを、その半分で…というのは、もう無理だろう!」と学生たちの殆どが思ったに違いない。しかし、私は45分で切り上げることに成功した。もちろん、解説をはしょったり、再生する曲を一部変更したり…という状態にはなったが、それでも当初の目的は達せられた。講義後、管財課の方々に「先生の講義、面白いです! 野球であそこまで語れるのはスゴイです! 実は私も、落合采配の支持者でして…」と、お誉めの言葉をいただいた。

4時限目でもCDを再生するため、休み時間も管財課の方に再度デッキのチェックをしていただいた。ただ、「休み時間の10分だけでは間に合わないので…」と言われたので、講義の最初に先週語った内容の復習をし、デッキの修理を待った。そして、デッキがちゃんと動くのかを再確認するため、しばらく管財課の方にも教室に残っていただくことにした。「さて、今日の内容を語る前に…」と私が再生した曲は、1973年から74年にかけて大ヒットした、小坂明子の『あなた』だった。そして、曲の途中で一旦再生をやめ、「この後、この女性は何というのでしょう?」と、クイズ的に質問をした。この曲が世に出た時、教室の学生は誰も生まれていない。よって、曲の内容を知る学生も少ないはずである。この『あなた』と、谷山浩子の『恋するニワトリ』を聴かせ、これら2曲に共通する疑問(どうして、新しい恋人を探そうとしないのか?)を解明するために社会的交換理論の話を始めた。今日は、黒板に殆ど数式しか書かず、それで相互依存性理論まで説明する。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、日本(人)的な「甘え」についての解説である。最初に、留学生たちに「甘え(る)」という言葉から何をイメージするか書いてもらい、それらをもとに導入を作る。そして、日本の「甘え」とアジア関係にまで話を拡大してみた。出席した学生たちは納得したようだったが、気がかりが2つ…。1つは、インドネシア人とベトナム人の聴講生が全員欠席だったこと。2つ目は、3時限目には出席していた韓国人留学生が1人、なぜか5時限目にいなかったこと。もしかして、3時限目の講義で私が韓国批判をしたと誤解して、怒って帰ってしまったのかな?…などと思ったが、何か別に事情があったのだろうと思うことにした。

日が暮れるのが早く、17時を過ぎた頃には外は真っ暗である。なるべく早めに講義をまとめ、学生たちを帰した。私は…というと、夜更けまでのCD編集でヘロヘロ状態だったので、新幹線ではなく東海道線でひと眠りして帰ることにした。こういう時は、ゆっくりと横浜に向かったほうが良いかも知れない…。

20時前、横浜に到着した私は、迷わず横浜ポルタへ直行した。今日から5日間、ポイント10倍フェアである。通常100円で1ポイントのところ、100円で10ポイントとなる。500ポイント集めると500円分のクーポンに引き替えられるのだが、今日からの5日間は5千円の買い物をすればクーポンに手が届く。何と嬉しい5日間!? まず、CDショップへ。今日はビートルズの映画『HELP!』のDVD発売日である。だが、スタンダード版でも5800円…。「10倍セールだし、ここは思い切って…」と思ったが、すぐ売り切れることはなかろうと判断し、今日は購入を見合わせた。また、今日は「FNS地球特捜隊ダイバスター」のCDが発売される。こちらは発売が “事情により” 延期になったため、最初から購入予定であった。だが、店内のどこにも見当たらず、店員さんに尋ねてみたところ、「在庫はないので、お取り寄せになります」と返された。だが、「早ければ、金曜日には入荷されます!」とのことだったので、10倍セールに間に合うことを確認して取り寄せ注文してきた。だが、スーツ着たままで「ダイバスター」はないだろう…と、ちょっと虚しくなった。

この機に、気になっていた本も買っておいた。食事もポルタで…と、ちょっとポイントを貯めたつもりが、かなり貯まっている。明日も明後日も、ポルタ通い!? ポルタの思うツボ…である。


11月8日(木)

先週の木曜日は予想外に寝坊してえらく慌てたが、今朝も予定より30分ほど寝坊してしまい、少々慌てた。目覚ましが2回鳴るようにセットしたのに、無意識のうちに2回とも解除してしまったらしい。その後、妙な夢を見て「ハッ!?」として目が覚めて、それで事なきを得た。悪い夢も、たまには好都合である。

急いで仕度をして、朝食用に買っておいた調理パンをバッグに入れ、少々早足で神奈川駅に向かった。横浜駅では全力で走ることになったが、それでも何とかいつもの湘南新宿ラインに乗車できた。そして、以降はいつもの列車とスクールバスに無事乗れた。だが、万事が無事であったワケではなく、池袋から乗り込んだ東武東上線ではエライ想いをした。私の隣に座ったサラリーマン、マンガを妙な体勢で読んでいるのだが、彼から発せられる異臭は、爽やかな朝を台無しにした。異臭の源は、頭部であった。少なめの(薄めの)髪に「これでもかっ!?」とこびりつくフケ、フケ、フケ…。洗髪するより何かに打ち込むヲタク系の人と拝察したが、「アンタがそれで良くても、周りは臭くてたまらん!」という状態であった。急行列車は、池袋を出発して、成増、和光市、朝霞台と、順調に運行されていたが、私のほうは気分が悪くなり始め、ふじみ野の1つ手前の停車駅である志木で思わず列車を降りた。そして、別の車両に移動した。着席は完全に諦めたが、別の車内の何と清々しいことか!? 不潔であることは、周囲への迷惑でもあるということを誰にも学ばなかったのだろうか? そういう人間関係を拒み続けた “成れの果て” なのかもしれない。

文京学院大学の講義も、だいぶ教室の雰囲気に慣れてきて、私自身もある程度余裕を持って講義にのぞめるようになった。今の3年生から文京学院大学は男女共学に移行したため、3年次以上の科目である「フィールドワーク論」は今年初めて男女混成講義となるワケである。日大をはじめ、各大学では私の講義は男女混成が当たり前で、その感覚でで講義すれば良いと思ったこともあったが、やはり大学や科目内容によって教室運営方法は変える必要があるので、そう簡単には応用できないのが実状である。それでも、学生たちが協力的に講義にのぞんでくれているような気がしているので、肩の力を抜いても大丈夫そうな感じである。そのノリを大切にしつつ、今日は多元的な視点を養う必要性について解説した。昨夜までの予定では「この内容だと、講義時間は20分くらい余るなぁ…」などという調子であったが、実際に教室で学生と向き合うと、遅刻者もいたり理解のスピードにもバラツキがあるため、それに私がアレコレと “回り道” をしてしまうので、結局チャイムが鳴るまで教室にいるような形になった。

その後、いつものようにふじみ野から川越経由で大宮に出て、午後は法学部大宮キャンパスでの講義となる。3〜4時限目「社会学」は、金曜日のクラスでは先々週1時間で解説した内容を2コマに分割して解説することにした。講義時間数の関係からである。学生にはこの事実を伝え、それから「日本(人)的 “愛”」に関してフォーク&ロックを利用し、「目と耳と頭で、日本人のマインドを理解する」ことに努める。金曜日のクラスでは圧縮バージョンで、曲の途中で解説を加えたり、歌詞だけ解説して再生はできなかった曲もあったが、今日は2コマとも時間に余裕があったので、用意した曲はすべて再生した。ただ、曲を使用しての講義は、普通なら「語らないでよい時間が増えるので楽」という感じだが、私の場合は逆になる。要するに、その曲を使用する理由を念入りに(?)解説してしまうので、えらく時間を食うのである。悪いクセだと思うものの、そのくらいの解説はしておいて然るべきだと思う次第である。

帰途、頭痛用の飲み薬が切れているので今井医院へ寄った。「このところは頭痛に悩まされることは少ないこと」と「鎮痛剤は殆ど残っていること」を告げ、処方箋を出してもらい、薬局で薬を受け取って家に帰った。

心身ともに健康でありたいものだ…と、つくづく思う。


11月9日(金)

最近、私のパソコンのメイン機(ノート型)が、思うに任せぬ状態にある。ページングファイル系のエラーが出るのはまだ許せるとして、今日はディスプレイのバックライトが急に落ちた。「そういえば、最近ディスプレイがチラチラしていたからなぁ…」と思い出しつつ、このところサブ機に甘んじているデスクトップパソコンのディスプレイをつなげてみようとしたが、「もしかして…?」と再起動をかけると、何事もなかったかのようにバックライトが復活した。

どうも、朝がツライ…。昨夜は0時過ぎにフトンをかぶり、すぐ睡眠状態に入ったのだが、疲れがなかなかとれないため、「あと5分…」と何度も何度も目覚ましの時間設定を変更した。そんなことを6回もやっているうちに「何やってるんだろう!?」と自分が情けなくなり、フトンから抜け出した。

金曜日の朝は、どういうワケか京浜急行が間引き運転しているような気がする。快速特急のダイヤが優先されるため、快速特急が遅れると、普通列車(各停)のダイヤが乱れ、間引きにつながるような…。だが、各停といえども本数がそれなりに多いので、ものすごい被害を被った経験はない。だが、今朝は「おいおい。大丈夫か?」と、ヒヤリとした。何とかいつもの湘南新宿ラインには乗れたが、朝から心臓に良くない想いがした。それでも、大宮に到着した時には “ヒヤリ” なんて忘れてしまい、バス乗り場へ向かうことだけ考えて一直線!

法学部大宮キャンパスでの2時限目「社会学」は、木曜日クラス(昨日)とは進度が異なる(それは、二部の講義でも同じだが…)。そのため、木曜日とは違うプリントを用意しなくてはならない。さらに、昨日語った内容より数時間分先を進んでいる。「昨日は昨日、今日は今日」なので、同じ学部の同じ科目でありながら用意するものが違うため、頭の中を整理しながら講義の準備をしなくてはならない。教員室では、ただひたすら寡黙な人になり、テキストとノートと、そして今日配布する予定のプリントを目の前に置いて、じっくり時間をかけて講義内容の再確認をする。チャイムが鳴るや否や、教室へ。今日は「罪」を行為体系と概念から解説。だが、用意周到が裏目に出て余裕綽々で講義にのぞんでしまい、教室で終業チャイムを聴くハメに。まぁ、語る内容がわからなくなって慌てるよりはマシである。

「今日は雨が降る」と天気予報聞いていたので、天気が穏やかなうちに通信教育部に向けて移動開始。だが、いつもと変わらぬ時間のバスに乗り、いつもと変わらぬ時間の宇都宮線で大宮を離れることに…。そして、いつもと変わらぬ時間に通信教育部到着。急いでプリントを印刷し、講義開始まで解説の流れを確認した。そして4時限目「社会学」にのぞんだ。今日の講義内容は…というと、本来は「防衛機制」についてであったが、水曜日に国際関係学部の「日本社会(日本人学生用)」で紹介した小坂明子の『あなた』と谷山浩子の『恋するニワトリ』が妙に通信教育部の教室の雰囲気と合いそうだったので、急きょCDを再生することにした。そして、水曜日と同様に「相互依存性理論」の解説を始めた。だが、「今日は本来、相互依存性理論の解説ではないから…」と自分に言い聞かせたのだが、なかなか軌道修正が出来ず、結局「防衛機制」の解説には全く入れず。まぁ、そういう日があっても良いだろう…と防衛機制しつつ、教室を離れた。

法学部に向かう途中で、「雨が降らないうちに、銀行のATMに…」と思い、神保町方面に歩いた。そして、来た道をそのまま戻るのも芸がないと思い始め、ちょっと寄り道をしながら法学部に向かった。最近、神保町と三崎町の周辺は新しいお店のオープンラッシュ(?)で、新たな発見が楽しいのである。だが、何となく一人では入りづらいようなお店(かなりファッショナブルな感じのお店)も多く、なかなか新規開拓が出来ずにいるのが現状である。

ちょっとした散歩で気分転換できたようで、18時からの「社会学」は、内容こそ午前中の大宮と同じでありながら、ノリが違うのが自分でも良くわかった。誤解のないように述べておくが、決して大宮ではノリが悪かったというワケではない。たいてい夕方を過ぎると人は疲労を意識するものだが、今夜の講義は朝のダラダラぶりを払拭するような、そういうノリだった…というだけの話である。何となく、話をしながら学生のほうに歩いて行ったり、学生数名に演技をさせたり、即席に “セット” を作ってみたり…と、何だか1週間最後の講義であることさえ忘れ去っていた。今週は私を困惑させるような出来事が多くて、精神的にヘコみつつ出講していたのだが、講義中はそんなことを忘れて熱中できたようである。

帰りは、秋葉原周りで京浜東北線に乗り込んだ。早く帰る必要もなさそうだし、ひと眠りしながら…と思ったのだが、途中で空気が湿ってきているのを感じて目が覚めた。雨が降ってきたのである! 天気予報は当たったが、もう少し待ってくれたら家まで傘をささずに帰れたものを…。こういう時、天気予報が当たったことがちょっと恨めしく思える。しかし、この国は高温多雨を特徴としているのだから、雨が降るのは何ら珍しいことではない。でも、何だか…。

昨日は立冬で、暦の上では冬が来た。『冬が来る前に』という曲があるが、今年も冬が来る前に何も成し遂げることが出来なかったような…。


11月10日(土)

昨日も述べたが、今週は本当に精神的に私は大打撃を受けたような状態だった。本当にいろいろなことが起きた。私の40年を全否定するような言葉を投げかけられたこともあったり、研究者としての私の業績も否定されたような扱われ方もして、今日は午後になってもフトンから起きられなかった。だが、ここで起きずに1日中フトンの中にいたのでは “負け” を認めたことになりかねないので、気は乗らないがフトンから出ることにした。

天気が悪いせいで、肩から頭にかけてのラインが痛む。とりあえず、何か胃に入れておかないと…と思ったが、起きてすぐ料理するのも…とも思い、カップ麺のみで遅めの昼食を済ませた。このところ、何を食べても「美味しい!」といったような感激がない。粗雑なものを食べても「不味い!」と思わないのかも知れない。木曜日に今井医院でもドクター今井から「眠れてる?」「ちゃんと食事してる?」と聞かれた。普段の診察では聞かれない質問である。こういうコンディションの時の私は、私を良く知る人物から必要以上に心配される。

とりあえず、雨が小降りになった頃合いを見計らって、外出した。先日お取り寄せ注文しておいたCDを受け取りに行ったが、店員さんの笑顔がちょっとおかしかったような…。「コイツ、いい年してこんなCD聴くのかよ?!」とでも思われたのか、あるいは「この人、このCDの存在を知っていたんだ…」と感心されたのか、まぁ普通ではなかったような気がした。それとも、私の精神状態がそういう不必要な心配をさせているだけなのかも知れない。

せめて、天気が良ければ、アジアシリーズで中日がもっともっと快勝していれば、もっと気分も晴れたのだろうが…。


11月11日(日)

今日は、11月11日…「十一月十一日」ということで、「鮭の日」だとか。また、「1111」と1年で最も1が多く並ぶ日であることから「ポッキーの日」らしい。「きりたんぽの日」でもあるらしい。「もやしの日」でも…。日本には、語呂合わせや見た目で決められた「○○の日」が多いような気がするが、海外ではこういう語呂合わせ的な記念日があるのだろうか? 興味津々。

そういえば、今月22日に “補講の再実施” を法学部大宮キャンパスで行うことにしたため、その書類を提出したのだが、その際に「あっ、“いい夫婦” の日ですね!」と明るく言われた。「“いい夫婦” って言われても、私はまだ独身ですけどね…」と軽くいなしたが、何だかヒューッと冷たい風が吹いたような心地がした。

昨夜は早寝の必要がなかったものの、日付の変わる前から頭痛がひどくなり、早めにフトンに入ることにした。だが、枕が私に合っていないのか、それとも私の骨格や寝位が悪いのか、とにかく横になると余計に痛みが増してきた。だが、立ったまま寝るワケにもいかないので、座布団を枕の下に入れて、それで枕位置を変えてみた。but in vain。やむを得ず、鎮痛剤の服用…。どうも、私自身のすべてのバランスが歪んでいるらしい。

今朝、起きて痛みの具合を確かめると、生活に支障のない程度にまで痛みが鎮まっていたので、早起きすることにした。新聞を読むと、「1000万円当たりくじ 落とし主は売り場近くの男性会社員」という記事が飛び込んできた。先週、テレビのニュースで「土浦市の宝くじ売り場で、男性が1000万円の当たりくじを窓口に置いたまま立ち去った」という “事件” を知った。その後、土浦警察署に県内外から「自分の宝くじではないか?」という20件の問い合わせがあったという。「認知症の父親がよく土浦に行くので父親が買った宝くじではないか」「今年春、群馬県内の道の駅で宝くじ20枚入りの財布を落とした。それではないか」「今年5月に買った宝くじ10枚を盗まれた。今回の当たり券は自分のかもしれない」など、どれも作り話的な要素だらけ。そこまでして人様の1000万円が欲しいのか? あさましさ丸出しである。こういう時、警察は “肝心な部分” を報じさせないようにしているのである。全情報を流してしまうと、誰もがその情報に合うようなエピソードを作り上げることが可能になるからである。その “肝心な部分” というのは、宝くじ売り場を男性が訪ねた時間、そして「1000万円とは別に、6万5千円も当たっていた」という事実である。昨日名乗り出た男性の説明が “肝心な部分” と一致したので、当選している宝くじを警察が男性に返還したという。しかし、偽の証言をした20名は、「1000万円が手に入る」と本気で考えたのだろうか? 情けない…。

講義用プリントを作成しようとしたが、プリンタ用紙がなくなっていた。ちょうど雨がやんだので、日が暮れないうちに買い物に出た。今日まで横浜ポルタはポイント10倍フェアである。せっかくのチャンスなので、いつもなら量販店で購入するプリンタ用紙をポルタで購入した。せっかくポイント10倍フェアなのに、こういう時に限って購入すべきものが他に見当たらない…。それでいて、通常ポイントの時には “やたらと” 必要なものが出てくる…。私の人生を象徴するかのような不都合さである。だが、CDや本、プリンタ用紙を買っただけで1000円分のクーポンを引き替えられるだけのポイントが貯まったのだから、これはこれで喜んでおこう。

帰宅して、プリンタを作動させつつ、年末調整の書類を作成する。もう、こんな書類を提出する時期になってしまったのだなぁ…と、しみじみする。年末控除の「年末」という漢字に過剰反応する私…。今年もあと50日ほどしか残っていないということを実感した。街は、すでにクリスマスのデコレーション&イルミネーションであふれているし…。

(ここから、22:06更新)

アジアシリーズが終了した。中日は “例の” 山井投手が先発し、初回からSKワイバーンズに2点奪われていた。その後は何とかしのいでいたが、危なっかしいことこの上なかった。やはり、落合監督が日本シリーズで見せた采配に間違いはなかった。初戦で日本代表に歴史的初黒星をつけたSKワイバーンズのこと、簡単に中日らしい野球をさせなかった。中日が逆転すると、ジワジワ追いつき、試合はほぼSKが支配しているような雰囲気だった。今夜の落合采配は、気の抜けたコーラのようだった。せっかく中日に傾きかけた流れを台無しにする継投策…。中日にとっては危ない試合だった。それでも、日本代表の3連覇…。

中日の主砲であるウッズの帰国は、日本人的な人間関係に基づけば許されることではない。彼が帰国せずにアジアシリーズに出場していたら、黒星を喫することなく中日が優勝したのではないかと思う。だが、「契約」はシーズン中のみ有効で、ポストシーズンの試合出場については「契約」に書かれていなかったのだろう。しかし、日本では「残業」するのが当然だという風潮がある。「契約」に従うのは当然だが、何だかウッズが冷酷に見えるのは日本社会の構造上いた仕方ないことだろう。これで中日が優勝出来なかったら、どんな顔をしてウッズは来日するだろう?

それにしても、着実に韓国プロ野球のレベルが上がっている。今から17年前、日韓オールスター戦を観に藤井寺球場へ行ったことがある。その試合では、オール日本の監督を仰木彬(故人。当時近鉄バファローズの監督であった)が務め、野茂もベンチ入りしていた。古田の代わりに巨人の吉原が参加していたが、なぜか大阪のファンから野次られていた。オール韓国は、あのソン・ドンヨル投手(ヘテ・タイガース)の全盛期だった。この試合だけ韓国が勝利したが、あとはすべて日本が勝利した。まだまだ、日本の野球が韓国を数倍も上回っていた。しかし、今ではどうだろう? 韓国プロ野球で活躍した選手が、日本やアメリカで大活躍する時代が来た。アジアの野球が、以前よりも面白くなってきた!

この時、大阪人の行動パターンに驚かされ、恐ろしい思いもした。詳しいことは後日どこかで述べることにするが、この時の経験が逆に私の「大阪好き」へと導いたとも思われる。懐かしい想い出である。部屋をアチコチ探してみれば、17年前のパンフレットが出てくるに違いない。

さて、気持ちを入れ換えて、明日からの1週間頑張ろう…かな。


11月12日(月)

ADSLの調子が悪い。そして、昨夜から今日にかけて、私のノートパソコンの液晶ディスプレイは真っ暗になる頻度が高くなった。ADSLモデムは新しいものをまた借りれば良いのだが、バックライトは管だけ取り替えても数万円…。コンバータごと換えればもっとかかる…。メーカーに修理依頼すれば、液晶ごと換えられて10万円以上かかる…。以前から、私が貯蓄を意識するたびに、必ず余計な出費がかさむように運命づけられている。先日は、某出講先が過払いした給与の返還請求がかかったし…。計算を間違え、給与を支払い続けて、あとから「返還してください」と…。数年前には、何の前兆もなくテレビが壊れたこともあった。

問題のディスプレイは、真っ暗になるたびに「スタンバイ」モードにするか再起動して一旦電源を落とし、再び起ち上げると復活する。今のところはこれで良くても、近い将来うんともすんとも言わなくなるのがわかっているだけに、頭が痛い。幸い、現在使用していないデスクトップパソコンのCRTディスプレイがあるので、しばらくはこれにノートパソコンを接続すれば…と思うが、手っ取り早いのは “買い替え” だろう。4年以上かなり酷使したし、ハードディスクは現在使用中のもので3代目だし…。

とりあえず、ディスプレイのネタは後回しにして、今日の話を…。今日は週初め、1コマだけ担当の日である。だが、この講義がどれだけ私にとっても重要であるか…ということを考えると、気が抜けない。だが、苦痛であるワケでもなく、むしろ “楽しみ” でさえある。三島までの乗車券と特急踊り子号の自由席券を購入し、早めの昼食をとって、横浜駅の東海道線ホームへ颯爽と(?)向かった。12:23分発の特急に乗り込むと、あとはのんびり…ではなく、今週と来週の講義で使用するプリントの原稿を確認したり、今日の講義内容をノートで確認…と、やるべきことはたくさんある。だが、ポカポカ陽気と澄んだ空気にボ〜ッとしてしまい、作業がなかなか進まなかった。あとは自分の能力を信じて…ということで、車窓の移りすぎてゆく景色を眺めつつ三島へ向かうことにした。

国際関係学部入りしてすぐ、今週の講義用プリントを一気に作成し(とはいえ、今日は配布するプリントがない!)、講師室で一休みして、4時限目「日本社会(日本人学生用)」の教室へ! 今日でとりあえず「日本(人)的 “仲間意識”」の解説を終了する予定なので、先週水曜日に語った「相互依存性理論」が日本では通用しない面が多いことを、「義理・人情」の話とからめて解説する。昨日の「ぼやき」にあるウッズ選手の例を取り上げつつ、合理性と義理人情の違いを少し明らかにしようと試みたのだが、思ったより解説に時間がかかり、90分まるまるの講義となってしまった。

講義を終えて、講師室で先週の中華街ランチパーティの参加者と歓談し、いつものように学食で夕飯を食べて、新幹線で帰途に就いた。

帰宅して、すぐにパソコンのディスプレイを確認した。やはり、数分で落ちる…。うっすらと画面が見えていることから、やはりバックライトが問題なのだろう。それで、現在使用していないデスクトップパソコンのCRTディスプレイのケーブルをノートパソコンに接続し、ついでに音声ケーブルもつないでみた。すると、CRTディスプレイに問題なく信号が送られた。これでしばらくディスプレイ問題は大丈夫かも知れない…と思っていたら、もういつ落ちても良いはずのノートパソコンのディスプレイが復活しているではないか!? きっと、「ふんっ! 他のディスプレイに頑張られて黙っていられるか!?」などと競合意識を起こしたのかも知れない。この「ぼやき」の更新にはそれなりに時間がかかるが、私が今ずっと凝視しているのは、ノートパソコンのディスプレイである。「じゃあ、これで…」とCRTディスプレイのケーブルを抜いたら、途端にノートパソコンのディスプレイが落ちてしまう可能性も高い…。ただ、これでしばらくは…。

でも、ノートパソコンを持ち運ぶことを考えれば、修理なり何なりしなくてはならないのだろう…。年末の物いりの時に、なんてことだろう…。


11月13日(火)

やはり、ノートパソコンのディスプレイは真っ暗になる運命のようである。幸い、CRTディスプレイの設定をちょっといじっただけで無事に表示され、液晶よりも鮮明な画像にはなったが、不自然な姿勢でキーボードを打っていたため、腰が再び…!?

それで、デスクトップパソコンのキーボードをはずし、ノートパソコンに接続しようとしたのだか、PS/2端子がノートパソコンにない! 仕方ないので、今日の仕事の後にPS/2をUSBに変換するコンバータを購入することにした。

そんなことを考えながらパソコンと向き合っていたため、寝そびれてしまった。寝そびれた…というよりは、「CRTディスプレイの光を見つめすぎて、脳が冴えてしまったために眠れなくなった」というのが本当のところ。2時過ぎにフトンに入ったのになかなか眠れず、かといって焦れば焦るほど眠りからは遠ざかるし…で、一旦フトンから出て仕事(講義内容の確認)をすることにした。やや眠気を覚えた時は、すでに朝の4時…。とりあえず少しだけ寝ることにした。本当に少しだけ…。6時には起床である。

いつもの火曜日よりも早めに家を出ようと思ったのだが、テレビに夢中になってしまい、結局ほんの少ししか早くない時間に家を出た。だが、いつもより早い電車に乗れたので、大混雑に巻き込まれることだけは避けられた。

東横線の車内で、イライラする出来事が…。途中の駅から乗り込んできた女子高生がいた。彼女はしばらく一人で静かにしていたのだが、また別の駅から乗り込んできたお友達と合流するや否や、マシンガントークが炸裂した。その大音量ぶりに、車内の空気が一変した。のどかな朝の通勤風景が、瞬く間に凍り付く。そんなことにお構いなし…いや、そういう空気に全く気づいていない彼女たちは、なおもマシンガントークを続ける。音量もそうだが、その内容のくだらなさ&腹立たしさが、私の後方にいたオジサンの苛立ちを最高潮にさせてしまった。タイミング悪く、デーバッグを背負ったままの男性がオジサンにぶつかってしまった。そして、その男性が「何でだよぉ〜?」というようなことをつぶやいてしまった。オジサン、怒り爆発! 「あとから乗ってきて、ブツクサ言ってんじゃねえよ!」と男性に食ってかかった。男性がすぐ「あっ、すいませんでした」と謝ったのでこれ以上ヒドイ状況にはならなかったのだが、なおも女子高生たちのマシンガントークは続く…。

日体大には2週間ぶりの出講である。先週は学園祭の片付けで休校となったが、幸いにも先月中に最初のテーマは解説終了状態にあったのである。よって、今日からは新たなテーマに入ればよいのだが、ある程度の復習もしておく必要もなくはない…。それで、講義を先に進めながらも復習を織り込むというような手法をとることにした。それは、眠れない夜を過ごしながら選んだ展開法である。満を持して(?)1時限目「総合科目B」に入る。が、ちょっと学生に “しまり” がなく、雰囲気をまとめるところからスタート。女子学生のみで、それも20名弱ということになると、大教室の男女混合講義とは違ったまとめ方が必要になる。ましてや、相手は全員成人している4年生…。とりあえず、ムダに経験を積み重ねていることが役に立つ。そして、今日からのテーマは「問題行動の根源」である。東横線の光景といい、教室の雰囲気といい、私に課せられた試練のような気がした。

講義後は、社会科学研究室でしばらく休ませてもらい、バスで目黒駅に出て、とりあえず駅前で昼食。山手線と東海道線を乗り継ぎ、横浜に戻った。そして、ヨドバシカメラ横浜でPS/2→USB変換コンバータを購入し、急いで帰宅した。

早速、コンバータをノートパソコンのUSB端子につなぎ、デスクトップパソコンのキーボードをつないでみた。WindowsXPがコンバータとキーボードを同時に認識し、あっと言う間に使用可能状態に。久々に、カタカタと音のするキーボードを自室で使用した。キーの音に酔いしれる…!? が、ノートパソコンからアチコチにケーブルが伸びまくっていて、妙な光景である。

経済的に余裕があれば、もっと軽量なノートパソコンを買えるのに…と、そんなことを思いつつ、ヨドバシカメラでため息をついた。ヨドバシオリジナルで軽量のノートパソコンが、5万円を切った価格で販売されているのを発見したのだが、それはヨドバシ指定のプランに同時加入した時の価格で、さらに今の私には「5万円? はい、どうぞ!」という状況ではない。それだけあったら、もっと広い部屋に引っ越す資金に充てたいものだ。

まだ、こんな表示が…(品川駅にて)話は変わるが、今日の帰りに品川駅の東海道線ホーム(11番線)で、右の写真にある表示を見つけた。私が大好きだったワイドビュー東海号の乗車位置を示している。すでに廃止されてしまった特急であるが、こうして “運行されていたこと” を証明するものを見つけて、ちょっと嬉しくなってしまった。さすがに、デジカメで撮影するのは恥ずかしかったので、携帯電話のカメラで撮影…。シャッター音を聞きながら、今度はちょっと切なくなった。東海号には “かなり” お世話になったからなぁ…。三島勤務開始とともに、私の東海号との “関係” は始まった。だが、JRの特急も弱肉強食の世界らしい。

淘汰は社会の必然なのだと痛感する次第である。


11月14日(水)

なぜか、ノートパソコンのディスプレイの調子が良い。昨夜、Windows Media Player 11をいじっていたら、突然「プラグインのいくつかが破損した可能性があります。プラグインを削除します」という警告が出た。そういえば最近、プラグインをダウンロードしたっけねぇ…と思いつつ、自動にプラグインが削除されるのを待った。すると、ちらついていたノートパソコンのディスプレイがスッキリした画面に変わり、何時間経っても真っ暗にならないのである! 「原因はお前だったのか!?」と、Windows Media Player 11のプラグインを恨むのと同時に、「よくぞ、検知してくれたもんだ!」とWindows Media Player 11を誉めたい気分になった。ディスプレイの不具合を大別すると、「バックライト蛍光管が破損」「インバータの異常」「何らかのドライバソフトの異常」というパターンが考えられるのだが、まさかドライバ関連だったとは…。
配線だらけ…
しかし、バックライトが相当消耗しているのはわかっている。なるべく早めに手を打つ方が良いに決まっている。しかし、しばらくはノートパソコン単体でも動きそう…と、この時は思っていた。

それに、ひとたび収まってしまったパソコン置き場を動かすのも面倒…ということで、しばらくはデュアルディスプレイ&デュアルキーボードを楽しむことにした。その挙げ句、写真のような状態になっている。あぁ、見苦しい…。

昨日の睡眠不足がジワジワと私を苦しめてきたため、昨夜は23時前にはフトンの中…。「こんなに早く寝たんだから、明日は早起きできるかな!」などと思ったが、思いのほか私の疲労はすごかったらしく、目覚ましがなるまで完全睡眠状態を保っていたらしい。

早起きできたら、早めに三島入りし、印刷物と格闘できたかも知れない。何しろ、月曜日に配布する予定だったプリントさえ刷り忘れてたほど、最近は配布プリントの種類が多い。特に、半期13回程度の講義の場合、テキストと板書だけではとても時間が足りないのである(足りるようなシラバスを作成しなかった私の責任なのだが)。だが、早起きできなかったので、9:23に横浜駅を発つ特急踊り子号で三島に向かうことにした。

国際関係学部に入るとすぐ、印刷! だが、今日配布するプリントのほとんどが『のだめカンタービレ』のシーン…。マンガ原稿だと、リソグラフを使用して印刷するとドラムに紙がひっついてしまう…ということで、時間はかかるがコピー機を使用することにした。原稿は3種類、それぞれ140〜180枚程度の部数。幸い、講義時間中なので、コピー機の競争率が低くて助かった。

昼食後、早めに教室へ向かう予定だったが、話に花が咲きすぎて、気が付けば12:55…。それでも、いつもよりは早く教室に入れた。そして、先週はCDを飲み込んでしまったDVDデッキに “恐る恐る“ CDを入れてみた…。すぐにディスクが認識されたのでホッとする。

3時限目「国際社会学入門」は、今日から “恒例の” 「異文化ストレス実験」の始まりである。昨年までは前期開講だったので、1年生がまだ大学生活になれていないことを前提に “遠慮気味に” 実験を進めてきたのだが、今年は後期開講のため、回数を増やすことも、内容を細かくすることも可能であると思われたので、「前哨戦」を設定した。その内容は…「10曲の国歌を聴き、それぞれがどこの国のものであるかを答える」という内容。答え合わせの時に「どの国のものが正解率が高いか?」などということは聞かなかった。実験中の学生の表情を見ればわかるのである。アメリカ合衆国の国歌は、おそらく9割以上の正解率があるのだろうが、その他は…。そして、講義に入る。前回は剽窃についての講義だったが、今日は「オマージュ」について。エルガー作『威風堂々』のオマージュとしての『来て来てあたしンち』、ホルスト作『木星』のオマージュとして『さよなら人類』『Jupiter』を紹介し、異国に渡ってオマージュされるとどのように曲が変化するのかを検証した。講義の最後には、異文化交流における温度差の解説をし、とりあえずこれで「国際社会学」の入門的な話は終了。来週からは応用編を語る予定である。

そのまま教室に残り、次週以降のためのサウンドチェックをしながら、4時限目「日本社会(日本人学生用)」に入る。月曜日に印刷するのを忘れた『のだめカンタービレ』のプリントを使用しつつ、日本人と欧米人の相互依存性の違いについて解説した。そして、私が勝手に「ぬか床理論」などと名付けている文化変容(&グローカリゼーション)の考え方を用いて、環境と条件が及ぼす文化の変化過程を解説する。ぬか漬けに親しんでいる学生には良くわかったみたいだが、ぬか漬けと縁のない学生たちの反応はどうだったのだろう?

そして、本日最後の5時限目「日本社会(留学生用)」に突入。講義開始時は青い空がキレイだったが、30分程度で外は真っ暗! そんな中、週刊少年ジャンプの三原則をもとにしつつ、日本人が人間関係に期待することを中心に講義した。そして、日本のマンガにそれらが多く盛り込まれていることを留学生たちと確認し、なるべく早めに講義終了!

三島から、ゆっくり東海道線に乗って帰った。急いで帰る必要もないし、明日以降の講義に関してはすでに準備済みなので、慌てることもない。グリーン車に乗り、三島駅の売店で購入した『週刊アスキー』に載っていた数独を解いてみたが、あっと言う間にマスが埋まってしまった。以前、私は数独が苦手で苦手で仕方なかったのだが、「同行者」が効果的な解き方を教えてくれたことがあり、それ以来メキメキと数独の実力(?)が上昇した。難易度の最高ランクの問題にはチャレンジしたことがないが、そのうち問題集でも買ってこようかと思う次第。

さて、帰宅してWindowsXPのセキュリティーパッチを当ててみたところ、再びノートパソコンのディスプレイが…。悪あがきはやめて、しばらくはCRTディスプレイのお世話になったほうが良いのかも知れない。

貴重な時間をパソコンのメンテで潰されるのもシャクだし…。


11月15日(木)

いつもと同じ時間の湘南新宿ラインに乗り、いつもと同じ時間の東武東上線に乗り換えたのだから、いつもと同じ時間にふじみ野に到着するハズが、いつもより遅れて到着…。理由、寝過ごし&乗り越し。池袋で東上線の急行に乗った後すぐに熟睡してしまい、ふじみ野を出発してもなお気付かず、川越到着直前でやっと目が覚めたのである。

乗り越しに気付いた瞬間、なぜか冷静になる。「どうせ、慌てたところでどうにかなるワケでなし…」と、上りホームへ移動する。川越の上りホームには吉野家があり、メニューを見ると「ソースかつ丼」なるものが!? 吉野家も進化しているんだなぁ…と思いつつも、食糧関連の安全性が “あの頃” とは違うことを痛感した。

幸い、ほとんど待ち時間なしで急行が来たので、いつもより15分遅い程度で文京学院大学に着いた。これまた幸いにして、講義の準備は済んでいるので、ただひたすら講義開始を待つばかり。

1時限目「フィールドワーク論」は、ある程度レギュラーメンバーが確定してきた。雰囲気が整ったと思う。そのような状況の中で、調査する側とされる側の双方の論理について語る。途中、机の下に置いた飲み物をハデにこぼした学生がいて、解説を何度か切り替え、その場をしのいだ。今日の講義は、私の体験談が半分以上…。フィールドワークの難しさや感激を90分語ったようなものだった。

スクールバスでふじみ野駅に戻り、急行で “本日2度目の” 川越到着! 川越線の乗り換え時間が20分もあったので、今日はゆっくり昼食をとることが出来た。そして、11時半過ぎの川越線に乗り込んで大宮へ。

法学部大宮キャンパスに到着して、すぐに講義で配布するプリントを事務職員と確認する。曜日によって進度が違うので、自分の頭の中でもキチンと整理しておかなくてはならない。とりあえず、配布するものを間違えないように気を付けた。

3〜4時限目「社会学」では、先週の続きで「日本(人)的 “共感性”」に関してフォーク&ロックおよびJ-POPを利用し、「目と耳と頭で、日本人のマインドを理解する」ことに努める。コンセプトは先週と全く同じだが、しかし語る内容は違う。そして、語る量も先週に比べて非常に少ない。そこで、今回の講義では使用する曲を7曲とした。1曲5分としても、全部で35分程度…とふんで、それで講義を進めたのだが、これが大誤算! 解説に熱が入りすぎた私は、時間を読むのを忘れてしまったのである。90分以内に解説と全ての曲を紹介する作業が収まったものの、2コマ続けて冷や汗ものであった。

帰りは、大宮から京浜東北線1本で東神奈川へ戻った。だが、大宮を出発する前からすでに意識はなく、東十条と蒲田を通過したあたりの記憶がうっすらある程度。もっとも、「帰りも寝過ごしたらシャレにならない!」と思った私は、蒲田から東神奈川まではずっと寝ないように気を付けていたが。

東神奈川に到着後、買い物をする。洗濯用漂白剤に柔軟剤、そして部屋干し用洗剤などを買い、夕飯の食材を買い込んだ。かなり重たい荷物を両手に持ち、家路につく。天気の悪い時には、ひとりでこれだけの荷物は持てないだろう…などと思いつつ、ゆっくり歩く。

明日も晴れてくれれば良いのだが…。


11月16日(金)

いきなり夜の時間帯の話題から…。ギャル曽根ちゃんに挑戦しようと、帰りにスーパーで半額やら20%オフやらになっている弁当や惣菜を買い込んだ。だが、彼女の偉大さを思い知るハメになる…。スーパーで買い物カゴにアレコレ詰め込んでいる最中に、すでにある程度の結果が予測できたので、本当に自分で食べられる限界くらいまでで買い物をやめた(当たり前の話だが)。結局、弁当2種類にポテトサラダにコロッケ5枚…。とりあえず完食…。だが、ギャル曽根ちゃんには遠く及ばず…。でも、何だか今夜は食べまくりたい衝動にかられていた。なぜだかわからないが…。

さて、今週最後の出講日は、寝坊もせず、いつもと同じ湘南新宿ラインに乗って、いつものように法学部大宮キャンパスから講義開始! 2時限目「社会学」は、いよいよ後期の “最大の山場” に入った。だが、来週は勤労感謝の日で休校…ときた。よって、「続きは次回に…」などということがないように、とにかく質も量もそれなりに高めておく必要があった。同じことは、18時からの講義にも言えるので、2コマのことを同時に意識しつつ解説する。

昼休みに、いつものように水道橋へ向けて移動する。が、携帯電話に何度もダイヤ情報メールが入り、総武・中央線各駅停車が上下線とも運転を見合わせていることを知る。だが、慌てても状況に変化が起こるワケでなし…と、上野で昼食をとりながら様子を見ることにした。食事中に、運転再開見込みを伝えるメールが届いたので、急いで食事を済ませ、山手線で秋葉原に出て、総武・中央線各駅停車に乗り換えた。タイミングを読んだ結果、何の問題もなく通信教育部に到着した。

通信教育部の4時限目「社会学」先週『あなた』『恋するニワトリ』で時間をかなり費やしてしまったため、本来なら先週解説する予定だった「防衛機制」の話をする。今日から最後のテーマに入るので、自ずと終講試験のことを考えての講義になる。ムダに学生たちの不安を煽ってもいけないので、出来るだけ明るく楽しく講義を展開することにした。はじけ過ぎの感もあったが、学生たちが “無理なく無駄なく不安なく” 講義に入り込めるように努力したつもりではある。

やはり、はじけ過ぎた。そのノリで、講義後に「このブタ、先生が描いているんですか?」と聞かれた。配布プリントにあるブタの絵を私が描いていることを知らない学生が多いらしい。それで、黒板にチョークで大きなブタを1匹描いてみた。おおむね好評!

講師室で荷物を片付け、すぐ法学部に移動した。そして、出勤簿に押印がてら(?)、昨日作成した卒業試験問題を提出した。確実に、講義が最終章に向かっていることを実感した。

1週間の講義を全て終えた後の私は、前述の通りの行動に出た次第。ストレス食いか、それともヤケ食いか、自分でも良くわからないのだが、「このままだと今年も何の成果もなく終わってしまいそう…」という不安を覚えているのは事実である。今年も残り1ヶ月半…。


11月17日(土)

特に大したイベントもなく過ぎていった一日…。

昨夜、2時過ぎに就寝し、気が付けば午後…。10時間以上寝ていたのだが、寝過ぎたようで…。寝過ぎは頭痛の大敵だということを、すっかり忘れていた私…。こういう時は、部屋に閉じこもっているより外出して空気を変えたほうが良いので、横浜まで買い物に出た。書店で『あたしンち』『のだめカンタービレ』の最新刊を購入したが、これらが講義のネタや研究の資料に化ける日もすぐ来そうである。

あとは…、何ともパッとしないまま過ぎていった。

残念ながら、今日は面白いこともなく…。


11月18日(日)

今日は所用のため、外泊となる。いつもならパソコンを持って行くのだが、ディスプレイの具合が悪いので、パソコンを同行させないで出掛けることになる。

よって、今日の出来事(何だか、テレビのニュース番組みたいだ!)は、明日の更新時に!

ちなみに、金曜日に生じた「ギャル曽根ちゃんに挑戦」という感情は、どうやら火曜日の深夜(日付的には水曜日)に見たテレビ番組が擦り込まれたらしいことがわかった。けっこう影響を受けやすい体質である。

では。


11月19日(月)

昨日は、木枯らしの吹く中を特急踊り子号で三島に出て、東海道線に乗り換えて沼津へ。だが、踊り子号は海沿い区間を徐行して走行したため、少々ダイヤを乱しながらの到着…。しかし、これは単なる「序曲」に過ぎなかった。

沼津で “途中下車” して、東横イン沼津駅北口正面へ。会員の私は「アーリーチェックイン」が出来るのだが、ホテルに到着したのは14時過ぎ…。まだまだ部屋には入れないので、チェックインの手続きを済ませ、荷物を預かってもらい、沼津の街中を散策した。近くにイトーヨーカドーとイシバシプラザがあることは熟知しているので、ウィンドーショッピングでもしながら時間を潰すことにした。が、イシバシプラザに入った途端に「クーポン券です! どうぞ!」とロッテリアのお兄さんにクーポンを渡される。「そういえば、昼食は軽めだったから…」とロッテリアに向かい、クーポン券を早速使わせてもらった。店内には「コアラのマーチ」のプレイルームがあり、親子連れでも十分に楽しめるようなスペースに仕上げられている。そして、「コアラのマーチ」のコアラの大きなぬいぐるみもあり、子供たちが代わる代わるコアラを抱きしめていた。気のせいか、コアラの表情に翳りが…。

15時前にホテルに戻り、部屋のカギと預けておいた荷物を受け取り、ベッドで体を休めながらテレビを見ていた。そして、16時過ぎにフロントへカギを預け、沼津駅へ。しかし、えらく風が強かった。細身で軽量の私は、何度も何度も飛ばされそうになった。駅に着くと、様子がおかしい…。どうやら、東海道線が運転を見合わせているらしい。強風で架線にビニールが引っかかり、除去作業をしているという。が、運良く停車中の東海道線の運転を再開するというアナウンスが入った。私の乗った東海道線は15分遅れで、異常なまでの混雑を伴いながら出発した。

静岡駅で下車しようとしたが、ホームに人があふれかえっていて、乗客がホームに降りることが出来ない状態だった。東海道線が遅延したため、乗客が次から次へとホームに集まり、階段にまで人があふれ、足の踏み場のないほどになっていたのである。それでも、車内とホームの客同士が息を合わせ、何とか無事に客の入れ換え(?)に成功した。

気候やら何やらのせいで肩がバリバリになってしまったので、ASTYで15分ほどリフレを受けた。その後、急いでバスに乗り、「同行者」宅へ。今夜は「同行者」のご両親と夕飯を食べることになっていた。それで、久々に(?)静岡入りした…という次第。「同行者」宅には18時過ぎに到着し、22時過ぎまでお邪魔した。

22:40に静岡を発つ東海道線に乗って沼津に戻ったのが23時半過ぎ。月曜日は三島での講義のため、沼津を宿泊地に選んだのであった。

…と、ここまでが昨日の話。

今朝、なかなか起きられなかったが、どうしても無料おにぎりサービスは受けたかったので、思い切って起きた。「静岡名物しらすやわさびのおにぎりもあります」とエレベータの中に書かれているのが昨日から気になっていた…ということも、私を朝食へ誘うパワーを与えた。おにぎりが5種類あったのだが、どれがわざびのおにぎりかわからない…ということで、全部皿に取ってみた。そして、味噌汁…。起きて15分も経っていないのに、一気に5個を完食! この調子でいけば、ギャル曽根ちゃんに勝てる日も近いかも!

10時前にチェックアウト。昨日は日曜日だったので、会員特典のホリデー割引がかかり、本来6千円ほどの宿泊費が3割引! 要するに、4100円也! 何ともお得感と満足感のある宿泊だった。

国際関係学部に直接行っても、 今日は4時限目「日本社会(日本人学生用)」のみなので、時間が余ってもったいない! それで、先週国際関係学部の先生から「もし良かったら…」と渡されたパンフレットを見る。三島本町タワーで開催されている「三島ゆかりの作家たち」という無料展示会が明日まで開催されているので、それを見てから大学へ行くことにした。沼津から三島に東海道線で出て、伊豆箱根鉄道に乗り換えて三島広小路へ…と思ったが、乗り換えが面倒になり、沼津駅からバスで向かうことにした。だが、どのバス乗り場から乗ればよいのかわからないので、沼津駅南口バスターミナルに停車中のバスの運転手さんに「広小路に行くバスはどれですか?」と聞いてみた。運転手さんは丁寧に経由地まで教えてくれた。言われたバス乗り場へ向かう途中、やはり広小路を経由するバスが停車していたので、その運転手さんにも聞いてみた。すると、「このバスは大回りして三島方面に行くから、そっち(最初の運転手さんが教えてくれたバス乗り場)のほうが良いですよ!」と丁寧に教えてくれた。運転手さんたちの温かな対応が、冷たい風を忘れさせてくれた。教えてもらったバスで三島広小路に出て、少し歩いてタワーへ。会場は4階の「ふるさと歴史文学コーナー」である。エレベータで4階の上がると、そこには託児ルームやレクチャールームなどがあり、その奥にふるさと歴史文学コーナーがあった。私が到着した時には男性が一人だけだったが、そのあともう一人別の男性が…。展示は、太宰治、大岡博、小出正吾、五所平之助の原稿や写真、初版本などなど。「この文豪たちは、三島と関わりがあったのか…」と、思わぬ発見に興奮する。じっくりゆっくり展示を眺めているうちに、あっと言う間に30分以上が経過していた。対して広いスペースではなかったが、展示物はどれもすばらしく、「来て良かった!」と思いながら三島本町のバス停に向かった。

数年ぶりに三島のバスに乗り、日大前バス停で下車した。日大前…とは言っても、どちらかというと日大三島高校の入口に近い。よって、バスを降りて信号を渡ると、少し三島寄りに戻らなくてはならないのである。でも、駅から歩くよりは100倍以上楽である。

かなり早めに大学入りしたので、ゆっくり配布プリントを印刷することにした。印刷機やコピー機が占領されていないので、私が占領することにした。今週水曜日の講義分のプリントも作成したのだが、何か肝心な作業を忘れているような…という思いが拭えなかった。だが、思い付く作業だけを昼休みから3時限目にかけて行い、4時限目の始業チャイムを聞いた途端、「あっ、お昼を食べるの忘れてた!」ということを思い出した。肝心な作業というのは、これだったのか…。だが、朝食のおにぎり5種が良い感じで胃の状態をコントロールしてくれていたので、問題なく講義に突入できた。

今日の講義は、「日本(人)的コミュニケーション」の初回。この講義の最後のテーマにして最大のテーマである。今日のところは語源から概説的な話を中心にし、特に「日本(人)的」の部分にはこだわらなかった。

長い一日が終わったという安堵感から気持ちが大きくなり、「帰りは新幹線の指定席で…」と思いながら三島駅へ。だが、新幹線特急券自販機は、直近のこだま号の情報を表示してくれない…。「仕方ない、自由席で!」と方針を変えたが、その時「同行者」からの電話! 次の新幹線に乗ることにした。もちろん、指定席で…。

小田原までは意識がハッキリしていたのに、小田原を出発したあとの記憶がない…。目が覚めた時、新幹線は新横浜に停車中! のぞみ号の通過待ちをしていたのである!! 慌てて降りる準備をするが、あまり急いで下車するのも格好悪いと思い、平静を装って下車したが、ヘタしたらまた品川まで連れて行かれるところだった。通過待ちに感謝!

1週間の始まりがこんなでは、先が思いやられる…。


11月20日(火)

起きるのがツライ…。寒さのせいもあるが、かなり疲れているらしい。昨日の新幹線乗り過ごし未遂といい、疲労が相当たまっているのはわかっている。どうも、身体的な面だけではなく、メンタルな面も疲れているようである。要するに、心身ともに…という状態。

それで、起床予定時間を30分過ぎてから思い切りフトンから飛び起きたのだが、体の動きに冴えがない…。起きてなお、しばらくボ〜ッとしてしまったみたいである。

昼過ぎ、「静岡は尋常じゃないくらい寒いです」というメールが「同行者」から届いた。首都圏は陽射しが心地良く、昼には17度まで気温が上昇! これは朝の天気予報で聞いていたことなので、今朝はジャンパーも羽織らずに出掛けた。

反町から東横線各停にノリ、菊名で急行に乗り換えるつもりだったが、1つ手前の妙蓮寺で座席が1つ空いたので、「まぁ、このまま各停で自由が丘に行ってもいいか…」という気分になる。そして、急行より5分遅れで自由が丘に到着した。その後は、待ち時間なくバスに乗り換えたため、日体大には講義にちょうど良い時間に到着!

出勤簿に押印し、教員控室で配布用プリントを印刷し、社会科学研究室へ。刷り終えたばかりのプリントを見た助手さんが一言「先生、それ、先週印刷しましたよ!」と…。先週、「来週慌てないで済むように、今回と次回のプリントを両面印刷しておこう!」と、そういうプリントを印刷したことを、スッカリ忘れていた。せっかく印刷したプリント、捨てるのも…と思い、許可を得て持ち帰ることにした。

そんなボケボケ状態をコーヒー1杯で克服し、1時限目「総合科目B」に突入する。今日は「罪」の定義・認定についての講義。問題行動を自我と超自我の両面からとらえ、デュルケム理論を応用しつつ規定する…という作業をする。だが、教室が寂しい…。ただでさえ履修登録21名という状態なのに、今日の出席者は11名のみ…。何があったのか知らないが、とにかく人数が少なかった。それで、なるべく早めに講義をまとめることにした。私にしては珍しく、講義終了の10分前に教室を出た。

午後の日大看護では「実験演習」を予定しているため、なるべく早めに移動することにした。日体大からバスで恵比寿駅に出て、山手線で池袋へ。昼食を簡単にとり、日大病院行きのバスに乗る。思ったより早めに到着したので、ゆっくり準備できた。が、余裕綽々がかえって私のような「ズボラでノンキでチャランポラン」な性格の者にはよろしくないらしく、講義開始直前になって準備不足が次々発見された。それでも、何とか無事に実験演習は終了した。

今日の講義が全て終了したので、慌てて移動する必要はなくなったものの、とにかく外の空気を吸おうと思い、荷物の整理が終わるとすぐ校舎を出た、バス乗り場へ向かったが、どうもまっすぐ池袋に戻る気がせず、停車中だった赤羽駅行きのバスに乗り込んだ。途中、何度も何度も意識が遠のいたが、終点に着く前にはすっかり意識回復! 赤羽から湘南新宿ラインに乗って横浜に戻ることにしたが、絶対に座れるように…とグリーン券を購入した。が、普通車も十分すぎるくらいに空席があり、グリーン券は横浜駅の精算窓口で返金してもらった。

と、その時、自分の価値観のみに従っているようなジイサンが順番抜かしをした挙げ句、「Suicaはどこで買えるんだい?」と駅員さんに聞いてきた。駅員さんが「Suicaは○番券売機で買えますよ!」と答えるが、「残額があるんだよね! それでも新しいのを買わなきゃならんのかい?」と反論した。「Suicaを購入されるんでしょ? ○番券売機ですよ! それとも、チャージされるんですか? チャージなら、どの券売機でも大丈夫ですよ!」と駅員さんが状況を把握して質問すると、「だから、Suicaを5千円、買いたいんだってば!?」と要領を得ない。要するに、このジイサンはSuicaにチャージすることを「買う」と言っているらしいことを駅員さんがつきとめ、なのにジイサンが「買う」という言葉にこだわって、それで話が通らなかったのである。何とか駅員さんがジイサンを説得(?)し、ジイサンを精算窓口から券売機へと誘導した。Suicaに現金でチャージをする場合、Suicaを券売機に挿入後、「チャージ」と書かれた部分をタッチしなくてはならない。しかし、ジイサンは「乗車券購入」の「購入」に反応し、違う部分にタッチした。すると、額面が書かれた画面に切り替わり、チャージできるような状態ではなくなった。私が教えてあげようかと思ったが、ジイサンの友達が周りにいたらしく、さらに友達もガンコ者揃い! 私が口を挟めば、いらぬトラブルに巻き込まれそうな気がして、成り行きを眺めるだけにした。何か、本当にマズイ状態に陥ったら、その時は助けてあげよう…と思った。しかし、ジイサンは「呼び出し」ボタンを押してしまった!? そして、出てきた係員さんに「Suica、5千円分買いたいんだよ!」と説明し出した。「この券売機では、Suicaは購入できませんよ!」と係員さん。ジイサンは「でも、Suicaは中に入れたまんまなんだよ!」と応戦。全てを察した係員さんは、「一旦取り消しますので、
出てきたカードをもう一度入れて…」と手順を詳しく説明。私も暇人ではないので(?)最期まで見届けるワケにはいかなかったが、おそらく無事に5千円のチャージは済んだのだろう。

帰宅後、明日以降の「国際社会学入門」(国際関係学部)の講義の準備に取りかかる。同時に、「フィールドワーク論」(文京学院大学)の準備にも入る。「国際社会学入門」は、明日から最終テーマに入り、さらにかなりの頻度で視聴覚資料を使用する予定。それで、韓国で購入してきたCDのジャケット類をスキャニングしたり、パソコンにデータベース化している画像ファイルをリムーバブルメディアに移したり、プリントの原稿を出力したり、合間に(?)実家へ電話したり…と、慌ただしく仕事する。ついでに、明日以降の講義で使用するDVDの中身を確認し、使用するシーンなどをチェックする。

何だか、講義よりも準備で疲れてしまいそうな、そんな勢い…。


11月21日(水)

今朝も、起きるのがとてもつらかった。その上、朝からダイヤ情報メールが何度も何度も届く…。そのほとんどが東海道線の人身事故…。今日も特急踊り子号で三島入りするつもりだったのだが、「これなら、新幹線で行ったほうが無難かなぁ…」と思い始めた。そうなると、踊り子号で行くよりもちょっと遅くまで寝ていられる…。だが、「普通列車のダイヤが乱れていても、特急はちゃんと運行されるだろう」と思い、意を決して(?)フトンから這い出た。横浜に出ると、東海道線は15分以上の遅れで運行されている旨の電光表示が出ていた。が、踊り子号にはそのような表示がなく、ホッとする。次の瞬間、「9:23初の特急踊り子号は、東海道線の事故の影響で、横浜駅には3分ほど遅れて到着する見込みです」というアナウンスが…!? まぁ、3分程度なら “誤差” の部類にはいるだろう。それに、熱海で列車を切り離す時に、短時間で作業が済めば、その先はダイヤ通りに運行されると判断した私…。もっとも、講義は13時からなので時間には余裕があるので、別に遅延したまま三島に到着しても全く構わない。結果から言えば、私の予想の通りに運行された。

数週間来、水曜日の講義では配布用プリントの作成にてんやわんや。講義の進度が少しでもズレると、その度に印刷するもの(順序)が変わってしまうのである。特に、3時限目「国際社会学入門」の場合、学部共通基礎専門科目という性格上、国内外のメディアから得られた情報を多用する。すでにデータベース化されたものであればパソコンから取り出せばよいが、タイミング悪く…いや良く昨日入管法が改正され、来日する外国人は入国審査で指紋スキャンと顔写真撮影が義務づけられたため、これも講義内容に盛り込む必要があるため、プリントの編集がいつまで経っても終わらない有様。加えて、今日はDVDを使用するため、以前のようにディスクが認識されないような事態に陥ってしまうと大変なことになる…。講義開始は13時からだが、15分前には教室入りし、全てのチェックに入った。DVDは無事に認識されたが、困ったことが1つ…。何と、メニュー画面を表示させられないのである!!! よって、チャプターナンバーを思い出しながらサーチしなくてはならない。が、何かのはずみにメニュー画面が表示されることも…。その状態をキープしたまま講義へ。

3時限目は、今日から「文化交流・接触の効果」がテーマとなる。これは同時に最終テーマでもあるため、今までに述べてきた講義内容の総括的な側面もある。毎年担当している科目ではあるが、毎年毎年この辺りで学生の緊張感が薄れてきて、最悪とまではゆかないものの微妙な状態で終講試験に突入してしまうことがわかったので、今年は例年になく(?)準備に時間をかけることになってしまったのである。苦ではないが、それなりに疲れはする。ただ、出来るだけ最新のデータを使用するのが私の信条なので、作業は楽しい。今日は『猟奇的な彼女』『マシマロ』などをDVDで鑑賞しつつ、「文化的遅滞」と変容について語る。『マシマロ』を鑑賞中に、「今日はもう解説はありませんので、見続けたい人は教室に、そうでない人は帰って結構です」とアナウンスした。すると、半数程度の学生は教室を “何のためらいもなく” 出て行ってしまった。そのアナウンス前にも、何らかの理由をつけて教室を出て行った学生もいた。講義に関係あるから流している映像なのに、それはまるで「とにかく単位さえくれたらいいから」的な発想のようにも見えた。かなり切なくなった。

切なさを拭いつつ、同じ教室で4時限目「日本社会(日本人学生用)」に。月曜日から「日本(人)的コミュニケーション」について解説しているが、前回に引き続き今回も「日本(人)的」に限定されないコミュニケーションの概説。特に、コンテキストに関する解説である。あまり語ることもないので「この時間は、早めに講義が終了するかも…」と思ったが、やはり90分いっぱいいっぱい使用する。

一旦、4階の教室から1階に降り、教室のAVラックのカギを返却し、さらに5時限目「日本社会(留学生用)」の教室のカギを借りて5階へ上がる。今日の講義は、前回「週刊少年ジャンプ」の話をした流れで『クレヨンしんちゃん』を上映する約束をしていた。留学生たちも “とても” 楽しみにしている模様。講義前にDVDとプロジェクターの相性を確認するべく、『猟奇的な彼女』のDVDを流していたところ、韓国人留学生たちが『この映画、曲が素敵なんだよ!」と別の留学生たちに熱く語っていたのが聞こえてきたので、サービスでDVDに収録されている「I Believe」のミュージックビデオを再生した。部屋が真っ暗だったのだが、1人の韓国人留学生が涙を我慢しているのがわかった。人を泣かせるような名曲…ということである。さすが、シン・スンフンはバラードの帝王である! しんみりした状態から講義開始。先週の解説のついで…とばかりに、『ドラゴンボール』のオープニング日韓比較をする。さらに、『クレヨンしんちゃん』も、日本版と韓国版の比較をした。学生たちの大爆笑がきゅおしつに響き渡った。そして、真面目な「野原しんのすけ論」解説…。

帰りは、新幹線を利用した。一人で乗るとまた意識不明になりそうな状態だったが、幸いに親しくさせていただいている英語の先生とご一緒させていただくことになり、新横浜まで昔話で盛り上がった。こういう風に意識は楽しい方向に向いていると、疲労は吹っ飛んでしまうものである。

何となく、明日への活力を得たような…。

明後日は祝日のため、明日が今週最後の出講日である。力配分を今週は考えずに講義してしまっているので、講義が1日少ないのは救いだったかも知れない。明日一日、何とか乗り切れそうである。


11月22日(木)

冷たい風の吹く、ちょっと外にいるのがツライ一日だった。起きるのがツライことはなかったが、電車を待つ相田のホーム上がつらかった。電車に乗ると、「降りたくないっ!」と本気で思った。だが、降りなければ仕事が出来ない…。

湘南新宿ラインから東武東上線に乗り換えた時、運良く急行列車に座れたのとヌクヌク感が心地良く私を包み込んできて、うつらうつら…。先週はうっかり(?)ふじみ野を乗り過ごし、川越まで行ってしまったので、今日は携帯電話のアラーム機能を使って寝過ごし防止をする。おかげで、今週は無事に文京学院大学到着…。

1時限目「フィールドワーク論」は、今週と来週で作業仮説について解説することにしているが、「社会調査論」を履修している学生が1人もいないため、基礎から解説することになる。しかし、どうやってわかりやすく説明すればよいのか…と迷う。結局、『踊る大捜査線 THE MOVIE』1&2の名シーンを引用しつつ、調査と捜査を比較しながら解説する。思いのほかシックリしたような気がした。

そして、いつものように法学部大宮キャンパスへ移動…。今日の3〜4時限目「社会学」は、金曜日のクラスはすでに2週間前に今日の講義内容が終了している。その内容をそのまま解説すれば良いだけなのに、どのように展開したのか記憶があいまいになってしまっていた。というのも、偶然にも私が担当している講義のいくつかが同時期に同内容を解説することになり、それで「どこで、どのように語ったんだったっけ?」というような混乱状態に陥ってしまった次第。デュルケムの『社会分業論』で述べられている「犯罪」の定義を中心に解説することはわかっているのだが、どういう手順で語ったのやら…。「案ずるより産むが易し」ではないが、アレコレ考えるよりも教室に入ってしまったほうが問題解決につながると考えた私は、意を決して教員室を出た。結論から言えば、学生たちのノリに合わせれば良かっただけの話…。

本来は4時限目で今日の講義は終了するのだが、今日は「補講の補講」(ボランティア!?)を5時限目に入れたので、日暮れの教室へ向かった。9月に行った補講に出席できなかった学生と、補講があることを知らずにあとから「もう一度、補講してもらえませんか?」と申し出てきた学生の、合わせて5名しか対象ではないのだが、私の話を聞きたいと学生が言ってくれることが嬉しくて、彼らの期待に応えようという気分に自ずとなってきて、今日の「補講の補講」実施となった。内容は…といえば、『ドラゴンボール』『クレヨンしんちゃん』の日韓比較である。昨日、国際関係学部で実施したこととほとんど同じであるが、半分は私が楽しんで講義しているような感じなので、何度解説しても飽きることもなく…。

「補講の補講」を終え、18時ちょうどに日大前始発となるバスに乗り、大宮駅へ戻った。今年は「1日4コマ」という勤務シフトがないので、久々に4コマ担当すると少し疲れが気になるような…。それで、思い切って湘南新宿ラインのグリーン車に乗って横浜に帰った。グリーン車もそれなりに混雑していて、座れたのは本当にラッキーだった。今日は、朝も夜も車内はラッキー続き。こんな日があってもバチは当たらないだろう…と思いつつ帰途に就いた。

明日は祝日…。ちょっとハネを伸ばして…。


11月23日(祝)

勤労感謝の日である。祝日である。こういう時は体を休めておけば良いものを、日帰り静岡小旅行を敢行した。今回は、高速バスを利用…。私が静岡へ高速バスを利用して移動する時は、東京駅八重洲口から出発する「東名ハイウェイバス」に乗るのが常だが、今日は別ルート…。今年6月に運行を開始した駿府ライナーに乗ってみた。新宿駅新南口と新静岡を1日6往復結ぶのだが、魅力は「東名高速道路では、東名江田と足柄サービスエリア以外は通過」というところにある。私が予約したのは9時半に新宿を出発する駿府ライナー1号…ほぼ満席であった。

休みだというのに、ちょっと早起きをして、8時半過ぎの湘南新宿ラインで横浜を出発し、新宿へ。定期券有効区間のため、交通費はかからず。新南口に出て、ハイウェイバス乗り場へ向かった。自動ドアが空いた瞬間、「パスポートは?」という大きな声が聞こえてきた。どうやら、外国人観光客(おそらく台湾の方々)がディズニーリゾート行きのバスの乗車券を購入しようと窓口に問い合わせたところ、入場制限がかかっていてパスポートのない客は入場できないことを係員が説明していたのだろう。だが、係員が「入場規制entrance regulation」という単語を知らない(あるいは忘れた)ために、なかなか状況説明が上手くいかなかったらしい。意を決した(?)係員は、

モーニング 東京ディズニーランド 人いっぱいで バス ナッシング!
ノーパスポートの人は ナイトの東京ディズニーランド オンリーね!

言いたいことはわかるが、絶対に彼らには伝わらなかったと思う。彼らは、バスの予約がいっぱいで乗れないというような、そんなニュアンスに受け取ったような感じであった。

駿府ライナー1号は、定刻通りに出発したのだが、首都高に入るまでに軽い渋滞に巻き込まれ、首都高から東名に差し掛かる手前から深刻な渋滞に巻き込まれた。本来、新宿駅から東名江田までは40分程度での運行だが、今日は1時間かかっている…。この時点で、新静岡到着が1時間以上遅れることが確定した。さらに、その後も渋滞は解消されず。渋滞を見ていると腹が立ってきたり焦ったりするので、ひと眠りすることにした。朝が早かったので、かなり眠ったハズだが…それでも東名大和付近…。その後、東名厚木を過ぎたあたりから、今までの渋滞を嘲笑うかのように解消された渋滞…。しかし、時すでに遅し! 足柄サービスエリアが満杯だということで、手前の鮎沢で10分の休憩…。その後、順調にバスは走行し、清水ICで一般道へ。そして、北街道を走行し、1時間40分遅れの14:10に新静岡に到着した。

そこで私を待っていたのは、「同行者」であった。12時半の待ち合わせが “かなり” 遅れてしまったので、「まずは昼食!」ということになった。となれば、お決まりのトロロ屋さんである。先日、500円割引クーポンとして使えるハガキが送られてきたので、早速会計時に使わせてもらった。いつもながら、味もボリュームも大満足!
生和菓子「龍田川」
食後、これまたハガキをいただいた茶空間へ! 日本茶と上生菓子で、ホッと一息つく。「同行者」は栗蒸し羊羹、私は龍田川を注文! 「龍田川」と言えば、「千早振る神代も聞かず たつた河 韓紅に水くくるとは」という在原業平の歌が思い出される。この歌の話でひとしきり盛り上がっていると、「ほぉ〜、百人一首、お詳しいんですねぇ!」などと言われるが、この歌が有名なことだけは確かなことである。のどかな一時を過ごしていたのに、「同行者」が急に「先日、スーパーでダマされた!」と話し出した。聞けば、牛肉と豚肉の合挽を買って冷凍保存したらしいのだが、その肉を解凍したところ、どうも色が…と思ったらしい。「これが合挽の色か?」と思いつつハンバーグを作ったら、明らかに感触が違ったというのである。結論、牛肉は入っていなかった…ということが判明したという。「同行者」のあまりの怒り具合に、「それって、豚肉と豚肉の合挽だったんだよ!」とフォローする私…。そんなワケ、ないか…。

はんなり豆腐たちその後、「同行者」の荷物をコインロッカーに預けに行く。そして、「絶対に買いたくなるぬいぐるみがある! アンタは絶対、そのぬいぐるみを買う!」と宣言されたので、そのぬいぐるみのある店に向かった。数分後、予言は当たった…。特に、写真の後列左の「すずめ」が人形になるのを心待ちにしていたため、「同行者」は自信満々に予言したのだろう。私は、わかりやすい性格のようである。ちなみに、彼らは「はんなり豆腐」という。

「同行者」の予言が当たった後、靴を買いに行った。私も「同行者」も、そろそろ新しい靴が…というタイミングにあった。年末も近くなり、どの店もセール中! ブランド品も半値近くで買えたりもする。このチャンスを見逃さなかった我々は、予想を遥かに下回る値段で新しい靴をゲットした。静岡万歳!

番組進行表(何も、ダイちゃんの上に貼らなくても…!?)青葉公園のクリスマスツリー青葉公園方面に歩いていったら、きれいなイルミネーションが…。すでに、街はクリスマスムードである。そして、Street Festivalというイベントが行われていた。さらに、特設ステージでは静岡第一テレビの生放送中! ステージには “パンツ一丁” の男が!? その後ろ姿に、「あっ、アントキの猪木だ!」と気づいた。番組が終わった後、「最後に…それではみなさん、いきますよ! 1…2…3…ダァ〜!」の大唱和! もちろん、我々も参加! だが、やはり寒かったのだろうか、スタッフへの挨拶を済ませるや否や、ダァ〜〜〜〜〜ッと楽屋代わりのテントに走って消えていったアントキの猪木…。

「いやぁ、いいものを見せてもらった…」とちょっと興奮したまま、19:35静岡発の東京行き直通の東海道線に乗り込んだ。私の横には「同行者」…。3連休の初日は、こんな慌ただしい状態で過ぎていったのである。


11月24日(土)

あと数分で今日も終わる…というところで、とんでもない状況になってしまった。

今日は、「同行者」と『ALWAYS 続・三丁目の夕日』のレイトショーを観て、笑ったり泣いたり…で、ほのぼのとした気分で映画館から家まで歩いて帰ることにした。途中、「ラーメンでも食べて帰ろうか?」という話になり、ミッドナイトラーメンを決め込んだ。食べ終えて、さらにほのぼの気分で店を出た次の瞬間、国道15号線から青木橋付近で、ブレーキも踏まず100キロ近いスピードで左折してきた車を見た。「連休中に、ドリフト族か?」と思ったが、車はカーブをふくらむように大きく回った後、ガードレールに斜めに衝突! そのまま、スピンしながら道路に戻り、停車するも、バンパーやボンネットは大破し、ラジエーターやエンジンオイルが漏れ、「シュ〜〜〜〜ッ」と白い湯気が!?

爆発するのかと思ったが、すぐに湯気が鎮まったので、道路を渡って車に近づいた。車の扉がめり込んでいて、なかなか開けられない…。ドアを「同行者」に任せ、110番通報していると、後続の車が1台止まり、中から若い男女が3人降りてきて、女性は「同行者」と一緒にドアを開け、別の通行人や事故現場前のマンション住民数名が一緒にドアをこじ開け、意識が朦朧としている運転者に声をかけ続けた。119番通報も終え、警察と救急車の到着を待つ。私は第一発見者として通報し、名前も聞かれているので、現場に残る義務があった。が、一緒に作業にあたってくれた人すべてが、その場に残ってくれた。

救急隊員の話では、運転者の意識はハッキリしているので大丈夫…ということで、その場の人たちがみな「よかった!」と安堵の声を上げた。事故は喜べないことだが、赤の他人のために、見ず知らずの者が心を1つにして、1つの命を守ろうとし、祈ったのである。「この国も、まだまだ捨てたもんじゃないな」と、そう思った。

だが、我々の食べたラーメンがギトギトの “ニンニクラーメン” だったので、さぞかし現場の人たちに迷惑をかけたことだろう。


11月25日(日)

いつものように(?)、「同行者」は最終の静岡行き新幹線で帰っていった。

時間はかなり遡るが、夕方に買い物がてら食事でもしようということになり、横浜駅まで歩いて行くことになった。途中、例の “現場” の前を通るのだが、こういう “現場” は見たくないのに確認してみたい衝動も…。ガードレールは “その” 部分だけ撤去され、電柱は相変わらず傾いていた。不幸中の幸いか、車は電柱のあるガードレールにぶつかったので、歩道を突き抜けてビルに突っ込むことはなかったのである。

昨夜の事実を知らない者にはわからないほど、道路も歩道もキレイになっていたが、我々には若干のトラウマが残っている。日が暮れて、あの車と同じ色の車を見ると、やはりドキッとする。歩道を歩いていても、「絶対安全なんてことはない!」という警戒心が強くなった。

だが、夕方の我々は、警戒心より空腹感のほうが強かった。昨日、「もんじゃ焼きかモダン焼きが食べたい!」という話になったので、横浜ルミネのレストラン街へ行き、ぼてじゅうに入った。そして、迷わずモダン焼き! ついでに(?)ご飯セットを注文する。やはり、大阪的にいくには、粉もんとご飯と味噌汁とのコラボレーションではなかろうか?

実は昨日、今まで使用していたWILLCOMのAIREDGEを機種変更した。以前はビジネスホテルなどにはLANの設備がなく、データカードが大いに役立ったが、最近はLANの設備があって当たり前のような世の中である。さらに、私のノートパソコンは現在ディスプレイが不具合を起こしているので、持ち運ぶこともないし…ということで、スマートフォンに変更した。これで、重たいパソコンを持ち運ばなくても、メールもインターネットも以前より体に負担をかけずに利用できる…と目論んだ。しかし、映画も観て、例の事故に遭遇し、帰宅してからスマートフォンの設定をしようと思ったのだが…オンラインサインアップが出来ないので何も出来ない有様だった。サポートセンターが朝の9時から開くので、とりあえず昨夜は設定を諦めた。だが、妙な興奮状態が明け方まで続き、寝られたのは朝刊が届いて以降の話。結局、正午過ぎまで起きられなかったが、目が覚めるとすぐに電話の子機を手に取り、サポートセンターに連絡する。「同行者」はなかなか起きられず、表情からもかなりつらそうであるのがわかった。私も冷静を装ってはいたが、一人だったらどうなったことだろう?…と思った。サポートセンターに状況を説明すると、私がAIREDGEを利用していた時の料金プランではスマートフォンが使えない…ということが判明した。某量販店では「料金プランは、変更無しでよろしいですね?」などと言われ、「変更無しで良いのであれば、それで結構です!」と私も何の疑問もなく答えたのだが、「機種によっては、料金プランで接続方法が変わってしまうので…」と電話で説明を受ける。やむを得ず、電話で料金プランを見直し、スマートフォンがすぐ使えるようにしてもらう。

これでオンラインサインアップは無事に終了したが、メールのアカウント設定などで時間がかかってしまった。POP3メールの送信設定(SMTP)をどのサーバに設定すれば良いのか、悩んでしまったのである。が、オンラインサインアップの時に表示されたサーバ名を思い出し、設定してみたら、何とかうまくいった。

こんな感じに、慌ただしく3連休は過ぎていってしまった…。「同行者」から、「一緒に行動すると、めったにお目にかかれない現象に遭遇する」と言われた私…。それは、以前から傾向としてあることで、講義のネタ探しには事欠かない利点がある反面、「自分の命の危険も覚悟しなくてはならない」という短所もあったりするので、私の人生は飽きがこない。そういうことにしておこう。


11月26日(月)

いくつになっても、注射というのは何だか気持ちの沈むものである。だが、インフルエンザが猛威を奮う前に、予防接種はしておかないと…ということで、予約を入れておいた。そして、今日が接種日!

こうなったら、講義ではじけてしまえ!…とばかりに、リキを入れて電車に乗り込んだ。朝の湘南新宿ラインは、時間帯で全く混雑具合が違う。私が今日乗った電車は、初めての時間帯…。そこそこ混んではいたが、息苦しいワケでもなく…ただ、途中でなぜか停止信号に何度も何度もつかまり、横浜〜大崎会田で分の遅延。その遅延理由(停止信号の理由)が全く説明されないまま、池袋に3分遅れで到着した。バスターミナルへ移動すると、すでに日大病院行きのバスが停車していた。しかし、もう座席は全て占領されていたため、5分後の次のバスを待った。早め早めに移動すると、そういう余裕が生まれるので助かる。で、なぜか予定通り日大看護に到着した。

1時限目「社会学」の前に、先週の実験演習のレポートを回収。週番さんに回収しておいてもらったのを受け取り、内容をザ〜ッと確認して、始業チャイムが鳴ってちょっとしてから教室に入った。今日から、最後のテーマ「人間関係の諸相と構造」の解説に入る。相変わらず、ラドクリフ=ブラウンの理論に依拠しながら、私の「役割演技論」を年明けまでズ〜ッと語ることになる。その初回…ということもあり、今日はほとんど “まじめ” なトーンで講義が展開されてしまった。やっぱり、予防接種の重みが…!?

10時半をちょっと過ぎてから講義を終え、講師室で出欠調査の転記をし、急いでバス乗り場へ。バスはすぐに来たのだが、軽い道路渋滞につかまり、予定していた山手線には乗れなかった。それで、新幹線も1本遅いものになることが判明した。「こうなったら、品川からではなく、始発の東京から乗ってやれ!!」と思い、山手線外回りで東京に出た。18番線に停車中のこだま号は清掃中…ということで、自由席車両の前にほぼ一番乗り! 座席も選びたい放題! 「昼間だし、そんなに混むこともないかも…」と思ったが、東京を出発する間際には座席の8割以上が埋まっていた。そして、品川でほぼ満席…。

13時過ぎに、国際関係学部入り。今日の4時限目「日本社会(日本人学生用)」では配布するプリントがないのだが、水曜日以降のプリントを今日中に印刷しておく必要があったので、講義前に数種類のプリントと格闘した。何だか、今年は例年になくプリントを作成しているような気がする…というよりも、例年になく慌ただしい気がする。それで、野別幕なしプリントを作成しているような状態になっているものと思われる。全然苦ではないが、保管に困ることもある。

4時限目の最初に、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の中にあった日本的人間関係とコミュニケーションに軽く触れ、例の事故の時に感じた日本人性にも触れた。そして、日本におけるフィードバックと以心伝心の関連性について語る。盛り上がりを極力抑えて講義したつもりだが、終えてみればいつもと何ら変わらない状況にあった。

予防接種のためには、新幹線で帰途に就く必要があった。往きに三島駅で帰りの乗車券と新幹線自由席特急券を購入しておいたが、何だか疲れが抜けないような感じだったので、みどりの窓口へ出向き、310円払って指定席に替えてもらった。新横浜から横浜線に乗り換える時間帯が退勤ラッシュに当たってしまい、なかなか新幹線から横浜線のホームに移動できなかったが、何とか無事に乗り換えられた。東神奈川から京浜急行の仲木戸駅へ移動し、神奈川まで1駅…。今井医院に到着したのは、18時過ぎだった。待合室は、なぜか女子中学生で占拠されていた! その手には、予診票と体温計…。みんな、予防接種である。私は予診票を家で書いてきたので、すぐに診察室に通された。接種の前に、血圧測定…。通常診察である。その後、いよいよ接種…。「ちょっとチクッとするからね!」と、ドクター今井。だが、「あれっ?」と思っている間に予防接種終了!

夜、若干のだるさを接種部に感じたが、例年私は副作用には悩まされないので、今年も大丈夫ではないか…と信じることにした。

信じる者は救われる…か。


11月27日(火)

不覚にも、昨日のインフルエンザ予防接種の副作用で、全身に若干の倦怠感が…。6時には起きる予定だったが、諦めて7時半前まで寝ていた。が、「このままだと、午前中の講義に穴をあけてしまう!」という気持ちが倦怠感に打ち勝ち(?)、急いで身仕度を整え、反町駅へ早足で向かった。7:51の東横線各停で菊名に出て、急行に乗り換えれば、日体大で印刷の時間が確保できる…というつもりが、7:46の各停に乗ることが出来た。その上、1人分だけ空席が…!? こうなると、せっかく菊名で通勤特急に連絡できるのに、「まぁ、このまま座って自由が丘まで行くか…」という気分になる。出来るだけ無理しないように心がけた…と言えばよいのかも知れないが、単なる怠惰に近いものがある。

そんな怠惰な私ではあるが、予定していた時間に日体大到着! 1時限目「総合科目B」に備えてプリントを印刷する。そして、9時の始業チャイムを社会科学研究室で聞き、ミーティングルーム2へ。先週は20名の学生のうち半数が欠席という寂しい状態であったが、今日は15名が出席していた。相変わらず接種部の倦怠感が残っていたので、板書をしないで済むようにプリントを配布した。そして、「問題行動の根源」の核心を解説する。が、じっくり時間をかけず、45分程度で解説を終える。残りの45分で「実験演習」をしなくてはならなかったからである。よく国際関係学部で実施しているものと ”ほぼ” 同内容の問題を4種類用意し、10分程度で挑戦してもらった。韓国語や中国語に関する問題で、ある程度の “カン” が必要になるのだが、ドツボにはまると抜け出せないような、そんな問題をセレクトした。これで、学生たちが「ストレス」の疑似体験ができたら良いのだが…。

今週から、講義はここで終了となる。だが、今日は月イチのパステル教室である。パステル教室の開始時間は14時半なので、どこかで時間を潰さなくてはならない。それで、バスで渋谷駅へ移動することにした。そして、以前よく利用したトンカツ屋さんへ行き、昼食をとる。食後、そのトンカツ屋さんの近くにあるYAMAHAへ行き、ギター用のピックを購入した。ここの店員には学生時代の後輩がいるのだが、彼は私を見つけて「このピック、生産が終了したので、店頭にあるものがなくなった時点で販売も終了になるんです」と教えてくれた。そのピック、私が高校時代によく使っていたもので、値段のワリには指と弦に馴染みやすく、お気に入りだった。それに、YAMAHAブランドであるのが良かった。鼈甲のようなデザインも良かった。そのピックが、理由はわからないが、とにかく目の前にあるだけ売れたら、もう販売されないというのだ! ちょっと切なくなり、3種類購入した。

山手線と中央線を乗り継ぎ、荻窪で書店に入って雑誌を読んでいた。手に取った雑誌は昭和史に関するもので、なぜか日大闘争の記事が目立つ。今から39年前の日大は、今とは全く違っていたことを思い知る。その年は、寸又峡温泉で金嬉老事件が起きた年でもある。「巨人の星」「妖怪人間ベム」の開始年でもある。

雑誌に夢中になっている間に、14時をとっくに過ぎていた。だが、パステル教室の会場であるあんさんぶる荻窪へは、歩いて5分程度の場所…。教室に行くと、矢口先生以外誰もおらず、生徒は私が一番乗り! 今日描いたパステル画は2枚。だが、ワケあって今回はここでお見せすることが出来ない。ヘタッピーになってしまったワケではなく、ある “事情” による。御了承いただければ…と思う次第。

年内のパステル教室は、今日で終了…ということで、終了後に何かあるかと思いきや、そのままお茶も飲まずに解散となった。まぁ、今の体調を考えれば、早めに帰宅したほうが良いに違いない。

明日の講義も、準備するものがたくさん…。


11月28日(水)

毎朝、私の携帯電話には、某大手ポータルサイトからニュースメールが届く。その中に、「12星座占い」も盛り込まれている。だが、毎朝この占いを読んで、私の運勢が全くわからなくなる。昨日と今日の占いを掲載するが、ここで改めて読んでみても理解不能である。

12星座占い
きょうの運勢

みずがめ座

2007/11/27の運勢

◆総合運
68点/100点
ツキに恵まれた日です。無くしていたものがひょっこり出てきたり、仕事が評価されて臨時収入が入ってきたりすることがありそうです。また、誰かにお金を貸している場合は、プラスアルファがついて返ってくるでしょう。仕事面では周囲とのコミュニケーションが円滑に運ぶ時で、上司に認められてリーダー的地位に抜擢されることもありそうです。あなたにとってステップアップとなるチャンスですので、じっくり取り組んでください。

◆恋愛運
6点/10点
恋人や好きな人からの誤解を受けやすい時。

◆金銭運
6点/10点
貸していたお金が戻って来ない事になるかも。

◆仕事運
8点/10点
上司に相談することで解決しそう。

◆ラッキーカラー
黄土色

◆ラッキーナンバー


◆ラッキー方位
西北西
12星座占い
きょうの運勢

みずがめ座

2007/11/28の運勢

◆総合運
78点/100点
今日はやる気十分で、精神的にも充実しています。集中力は倍増し、人よりもたくさんの仕事をこなせるでしょう。自己記録更新や目標達成するには、最適の一日といえます。アグレッシブに行動するあなたは、周囲からの注目度も増しますので、自分の意見は遠慮せずに発言すると運気が上昇するでしょう。いずれにしても、すがすがしい気分で過ごすことができます。

◆恋愛運
10点/10点
親しい人物から恋の援助が得られそうな日。

◆金銭運
9点/10点
思わぬところから金運が転がり込みそう。

◆仕事運
6点/10点
仕事への意欲が薄れ単純ミスが増えそう。

◆ラッキーカラー
深紅

◆ラッキーナンバー


◆ラッキー方位
東北東

昨日の記述は、「ツキに恵まれた日」「臨時収入が入る」「誰かにお金を貸していれば、プラスαがついて返る」と言っておきながら、恋愛運は「誤解を受けやすい」、金銭運は「貸していたお金が戻ってこない」などと否定的。今日の記述は、「今日はやる気十分」「精神的に充実」「人よりたくさんの仕事をこなせる」「アグレッシブに行動する」などとワクワクさせておいて、「仕事への意欲が薄れ単純ミスが増えそう」と否定する。誰だよ、こんないい加減な占いをするのは? そして、これをそのまま配信するポータルサイトの信憑性…!?

水曜日は、午後から3コマ連続で国際関係学部…。例によって、特急踊り子号で三島入りしたのだが、平日の午前中とは思えないほどの大にぎわい! インフルエンザ予防接種の副作用は2〜3日続くと予診票に書かれていたが、その通り今日も倦怠感が残っている。だから、列車内で仮眠を取っておきたかったのだが…諦めた。

3時限目「国際社会学入門」は残り回数が少ないので、出来るだけプリントを詳しく作成しておいたのだが、それに比例して枚数が増えた。さらに、保管場所に困ってしまったので、“在庫” を一掃…ではないが全部配ることにした。しかし、それで問題が解決したワケではなく、もっと大きなことが…。今週からしばらく、毎回CDやDVDを使用することになるのである。それがちゃんと再生されるのか、再生時間を講義内で確保できるのか、しっかりチェックしておかなくてはならない。いつもなら昼食を数名で学食に行ってとるところ、「行けたら行きます」という返事をして準備を続けたものの、終わりそうになかったので学食へ行くのを諦めた。学内のモスバーガーでハンバーガー類を買い、それをかじりながらの準備…。12時半過ぎに教室に入り、問題の多いDVDデッキを動かしてみた。AV機器を一括操作するタッチパネルディスプレイとの連動がうまくゆかず、思ったようにCDもDVDも作動しない…。試行錯誤を繰り返し、13時ちょっと前に何とかタッチパネルの感度を会得した。休む間もなく、講義開始! グローカリゼーションglocalizationについて解説を始めたが、能書きが長すぎて、予定していた曲(J−POPをカバーしたK−POP)の再生を半分の量に減らして、それで何とか対応した。

4時限目「日本社会(日本人学生用)」も同じ教室であるが、こちらは今日から3時間連続で『いつか どこかで』(小田和正の第1回監督作品)を鑑賞しながら「日本人のコミュニケーション」を語り、「如何に映画を鑑賞するか」を講義することになっている。そのDVDチェックも含めて12時半から頑張ったのに、なぜか「では、再生します!」と宣言してすぐにDVDの画面がフリーズした。一旦DVDを止めて、もう一度…しかし、別の箇所でフリーズ。三度目の正直で再生がスムーズにいったが、いつ止まるかわからない不安から、何箇所か解説をすっぽかしてしまった。しかし、肝心な部分はしっかりおさえた。大好きな映画は、何度観ても良い!

5時限目「日本社会(留学生用)」は、聴講生のほとんどが欠席…。だが、本科生は全員出席だったので、予定通りに講義を始めた。今日は、日本人が「外国人」に対してどのような意識を持っているのかを解説。「異人」という言葉から「ガイジン」というカテゴリーまでを、ゆっくり語った。日本で頑張っている留学生たちに教えておきたかった内容なので、自ずと力が入る。聴講生たちにも聞かせたかったなぁ…というのが正直なところ。

帰りの新幹線では、車内がヌクヌクだったためにポヮ〜ンとしてきて、気がつけば眠りの森…。こうなりそうな気がしたので、携帯電話のアラーム機能をセットしておいた。寝過ごすことはなかったが、「何だか、久々の快眠だったなぁ…」と実感した。

金曜の夜まで、何とか頑張らなければ…。


11月29日(木)

昨日、三島で3コマ分の荷物を持ち歩いていたので、不覚にも今朝から両腕&両足が筋肉痛である。おまけに、まだまだ倦怠感…。「起きるのがツライ!」などというレベルではなかった。気力だけで起きたような感じである。

「これは、電車で座ったら寝るなぁ…」と思ったため、湘南新宿ラインでは途中で席が空いても、別の人に座ってもらった。が、池袋から乗り込んだ東武東上線では、シッカリ着席! そのかわり、携帯電話のアラームをセットしておいた。

文京学院大学に到着してすぐ、今日の講義用プリントを作成する。昨年までと異なり今年から男子学生も受講するため、講義の展開方法が若干例年と違ってきているので、プリントの配布順や構成も若干違っている。新鮮さが失われずに講義できるのは嬉しいが、「あれっ、どこまで解説したんだったっけ?」などと記憶が曖昧になることがたまにある。それでも元気に、1時限目「フィールドワーク論」へ突入する。にもかかわらず、教室がスカスカ状態…。履修登録者が30名強、教室には14名…。半数以下である。スクールバスに乗れずに遅刻する学生もいるのだが、それにしても…。それで、社会人になってからの “常識” とからめてこの状況が如何に危機的であるかを学生たちに語り、さらに、フィールドワークとも絡めて注意を与えている間に、とりあえずレギュラーメンバーが揃っていた。そのまま、先週に引き続き「作業仮説」の解説と「フィールドワークで何を検証するのか」を解説し、90分経過。

出発間際のスクールバスに乗り込んだ時、「えらく寒いな…」ということに気づいた。太陽が出ていなかったので、気温が上がらないのである。雨が降りそうで降らない…そんなハッキリしない天候のため、どう動いて良いのやら状態。大宮駅に到着した時は、風が吹き抜けて寒さが増しているような気がした。私が疲れているから、単に体感温度が下がっているだけなのかも知れないが、それを差し引いても寒かった。

法学部大宮キャンパスに到着すると、昨日発覚した崎陽軒の表示不適切問題で話が盛り上がった。崎陽軒の場合、表示偽装ではなく、原材料の表記順が問題になっていただけなので品質には問題がないのだが、たしかに店舗にはお詫びの掲示があり、対象商品が撤去されていて寂しい限りだった。話が盛り上がりすぎて、始業チャイムが聞こえなかったほど…。3〜4時限目「社会学」は、いよいよ「問題行動の根源」の解説の “結び” に入った。キーワードは「無自覚」「刹那」といったところ。これで、とりあえず後期の講義内容の核は解説終了! 来週からは応用編…だが、早速明日のクラスではその応用編がスタートする。

講義が終了した16:20には、すでに夜が来たような暗さだった。日が短くなったというレベルではない。風の冷たさも相まって、ちょっと切なくなる。そして、大宮から乗った湘南新宿ライン車内では、ポカポカ具合にまぶたが重くなり、気が付けば横浜手前…。

明日を乗り切れば、週末はゆっくりできる…。天気予報では、明日はポカポカ陽気だとか…。


11月30日(金)

いよいよ、今週&今月最後の出講日である。だが、相変わらず予防接種の副作用で倦怠感が体を包む…。朝、起きるのがとてもキツイ。でも、そんな理由で講義に穴をあけるワケにはいかないので、気力でフトンから這い出た。一度フトンから出てしまうと、不思議なことにシャキッとしてくる。あっと言う間に(自分でも信じられないくらいの短時間で)準備が終了し、神奈川駅へ早足で向かった。気温が低くて体がなかなか思うように動かないが、冷たい空気は眠気を吹き飛ばすのに最高である。

横浜から乗った湘南新宿ラインは、いつもの金曜日に比べて乗客が少ないようであった。そのため、網棚の競争率も低く、立っていても何の苦痛も感じないほど。新宿で多くの乗客が下車したので、新宿〜大宮間は着席して快適な移動…。大宮に到着した時、空からポツリと雨が…。バスが日大前に差し掛かる頃には、ワイパー無しで走る車が見当たらないほどの降り方をしていた。当然、傘なしで歩くのも無理である。天気予報によれば、昨日が雨で、今日はポカポカ陽気だったハズ。ちょっとずつ予報がズレているようである。起きるのがつらかった割りには、かなり快適な移動で法学部大宮キャンパスに到着した。

2時限目「社会学」では、いよいよ最後のテーマに突入した。問題行動に関して様々な誤対処を検討し、加えて今までの解説内容とリンクさせての講義…。その手始めに私が選んだのは、「アノミー」であった。社会学において重要な概念であるため、じっくり時間をかけ、具体例などを挙げて説明する。が、総合教育科目(かつての一般教育科目)であるため、あまり深く突っ込みすぎても…と思い、適当なところで解説を終える。時計を見ると、12:10…規定の講義終了時間より10分早く話をまとめたことになる。

偶然にも、今日はなるべく早めに通信教育部に移動して講義用プリントを作成しなくてはならない事情があった。いつもより20分ほど早いバスで大宮駅へ戻ることが出来たのは、本当にラッキーであった。

通信教育部に到着する直前、再びポツリポツリと雨が…。水道橋駅から全力疾走で通信教育部へ移動する。そして、座ることなくすぐにプリント作成。講師室にあるパソコンを借りて、USBメモリに記憶させてある講義用資料を読み込み、プリントアウトする。思ったより時間がかからなかったので、ゆっくりコーヒーを飲みながら講義開始を待つことが出来た。講義前、キングジョー07さんが私を訪ねてきてくれた。大宮出身のキングジョー07さんが過日ジョンレノン ミュージアムへ行かれた際、お土産を買ってきてくれたのである。私の尊敬するジョン・レノンのグッズがまた増えて、嬉しい限りである。そのノリで4時限目「社会学」の教室へ向かった。ここでの講義も、今日を含めて残り3回となり、「まとめ」をしながらも試験対策も考えなくてはならない時期となった。しかし、カウントダウンが始まると、何とも切ない気分に…。それでも、努めて明るく振る舞うことにした。だが、今日のテーマは「日本人の “甘え”」だった…。

雨がやんでいる間に法学部に移動し、大宮での講義内容を再確認した。同じ内容の講義とはいえ、大宮は1年生のみで、夜の講義は全学年が対象…という違いがある。来月中旬から4年生は卒業試験にはいるため、その辺を考慮する必要もある。念入りに念入りに、とにかく今までの講義内容とリンクさせながら…ということを念頭に置き、解説内容を再構築した。その効果はあったかなかったか自分ではわからないが、思い入れだけでも学生たちに伝わってくれたら…と願う次第である。

帰宅して、宅急便を受け取った。届いたものは、夏に私が執筆した論文の抜き刷り。「あぁ、これが私の最新業績…」と、改めて活字になった論文を眺めてみた。『日韓間における「過去」の温度差―映画「青燕」を媒介として―」というタイトルの私の最新論文…。どんな評価を受けることやら!? 全く相手にされなかったりして?!

夜、「同行者」が静岡から在来線でやって来た。明日、今井医院でインフルエンザの予防接種を受けるためである。横浜駅まで出迎えに行こうとしたところ、玄関をドンドン叩く音が…。玄関を開けると、大学生くらいの女性2人組がいて、「実は私たち、○○というサークルで、20代から30代の独身男性にアンケートを取っているんです!」と明るく話し始めた。「私は20代でも30代でもないんですが…」と答えると、「それは失礼しましたぁ〜っ!」と帰っていってしまった。嘘はついていないのだが、何だか切なくなってしまった。

明日から師走…。先生は走るのだ!


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