2007年6月のぼやき



6月1日(金)

昨日、書き忘れたことが…。法学部大宮キャンパスからの帰り、激しい雷の音とともに雨が降り始め、首都圏では鉄道が運転を見合わせるような事態に陥っていた。さらに、天気予報では「今夜は、大荒れの天気になるでしょう」と…。実際、昨夜は雨が降り続け、その雨の中を今井医院から家に向かった私であった。帰宅すると、とても外出する気になれないほどの雨量が…。

6月最初の講義は、法学部大宮キャンパスから。大宮へは、湘南新宿ラインのグリーン車を利用した。ただし、横浜〜大崎間は着席出来ず。最近、グリーン車の利用率がものすごい。

2時限目「社会学」は、昨日の午後と同様に「人間関係の諸相と構造」について。昨日も述べたように、なぜか今年はこのテーマの第1回目は時間が足りなくなり、予定していた内容の7割程度で終了…となってしまう。今日も然り。純粋な「社会学」に限って言えば、このテーマは私の専門中の専門であるため、それで饒舌になってしまう部分もある。余計な話を避けて解説したつもりが、やはり時間いっぱいまで講義。

昼休み、急いでバス停へ向かい、大宮駅へ戻る。道路が混んでいて、乗ろうと思っていた電車には間に合わなかった。結局、いつもの電車で上野に出て、駅構内で昼食をとる。今日からSuicaポイントクラブがサービスを開始したので、Suicaで買い物をするたびにポイントが貯まる…ということで、出来るだけ食事も駅ナカ利用を心がけた次第。食後、急いでホームに向かい、山手線で秋葉原に出て、総武・中央線で水道橋へ。いつもの移動である。

通信教育部に到着してすぐ、講義用プリントを作成する。先週、日本(人)的「愛」「共感性」について講義したので、その内容を1960年代後半から1970年代前半のヒット曲を用いて確認する。『あの素晴しい愛をもう一度』『地球は回るよ』『悲しくてやりきれない』を聴きながら、その当時の日本社会を回顧するが、調子に乗りすぎて、予定の時間をかなりオーバーしてしまう。予定していた内容は全て解説したが、少々時間オーバー。

それから急いで法学部へ移動し、今週最後の講義の準備に取りかかる。講義内容は昨日の午後&今日の午前中と同一内容なのだが、どうしても効率よく解説を…と思っていたため、どうにか解説をまとめられないかどうかインターネットでネタ探しをする。が、何も参考になるようなものが見つからず、結果的には過去と同様の結果となってしまった。う〜ん、どうしたものか…。

このテーマは、前期に2回、後期に1回、まだ語らなくてはならないのだが…。

すべての講義を終えた後、体力はほとんど消耗したような状態になっていたが、どういうワケか夜道を歩いてみたくなり、神保町へ向かって歩き始めた。そして、「このまま、秋葉原駅まで歩いてみようかな…」という気持ちになる。途中で食事をしてエネルギーをチャージし、再び秋葉原方面へ歩く。小川町1丁目あたりで「万世橋警察署 550m」と書かれているのを見つけ、「そんなもんか…」と自分に気合いを入れる。“あの” 「肉の万世」が見えてくると、気持ちが楽になってきた。が、誰もいない交通博物館跡を見ると、切ない想いが…。

こうして、長いようで短い、短いようで長い6月の初日が終わった。何だかなぁ…。


6月2日(土)

朝、起きてすぐにテレビをつけて、1週間のニュースをまとめて見られる番組を観ていた。その中で、今 “流行” の「ケータイ小説」が特集されていた。「この流行は、おそらく日本人の知的水準と情報伝達能力の低下を招くなぁ…」と思いながら、特集を苦々しい思いで見ていた私であった。

ケータイ小説の作者には文学の基礎がなく、知識もない。ケータイ小説の作家たちは、小説を “紙とペン” では書けないらしく、それで使い慣れた携帯電話に文章を打ち込み続けるという。内容は、単に日常的な言葉で “ありきたり” なことばかりであるが、“ありきたり” であるが故に若者の共感を呼ぶらしい。横書きで、ほとんどが会話で成り立っているものを、出版されたもので読んだことがある。「何が良いのか?」と、私は思ったものだった。読者たちも、「フツーの小説は、難しい言葉ばかりで読む気になれない」「自分の気持ちと重なる」「本だと荷物になっちゃうけど、ケータイ小説なら(携帯電話はいつも持ち歩くものなので)荷物にならない」などという考えでケータイ小説を読んでいるようである。そのケータイ小説を出版して利益を上げている会社もあるが、読者の求めるケータイ小説観から外れてないか?

ケータイ小説のカリスマ的存在がいる。原作は何作も出版され、何本もドラマ化もされている。原作を読んだことはないが、ドラマを観る限り、「この作者には、創作能力がないな」と思い、途中でチャンネルを変えた。設定に矛盾が目立つだけではなく、その状況では有り得ないような展開が追いかけてくる。それに、細かな表現力がないので、大雑把にストーリーが流れていく。

こんな文章しか理解出来ず、共感出来ない若者世代が今後の日本を引っ張るのか…と思うと、切なくなってくる。

先日、カット&パーマの際に、腕の良い整体師を紹介してもらった。それで今日、その整体院を訪ねるために藤沢へ。横浜で軽く昼食をとり、湘南新宿ラインに乗って大船に出て、そこからバスに乗り換えたのだが、土曜日の午後ということもあってか、バス停の前には長蛇の列…。そのほとんどが、フラワーセンターへ向かう人であった。あぁ、私もバラをゆっくり愛でてみたいなぁ…とバスを降りる人を見送りながら思った。その代わり…と言っては変だが、整体院のある辺りは木や花がたくさんあるので、それらを愛でることで今日は “満足する” ことにした。

13時からの予約を入れておいたが、私の到着時には3台のベッドが “占拠” された状態であった。しばし待つと、ベッドが1つ空く。うつ伏せに寝ると、「胃腸が悪いみたいですね…」と、手も触れない状態で言い当てられてしまった。「骨をボキボキ…というようなことはウチではしませんが、ツボを刺激していきますので、悪い部分はかなり痛みます」という説明を受け、施術開始。触れられるツボのほとんどで、激痛が走る。自分でも気が付かないような部位に問題があり、ビックリする。肩、首、腰、目、胃腸、甲状腺、リンパ腺、自律神経…などなど、悪くない箇所を挙げたほうが早いほどの私の体…。さらに、両足の位置がずれていたり、(以前からうすうす気が付いていたのだが)首の骨が1つだけ凹んでいるのである。日常生活に支障はなかったが、それらのズレが体のバランスを引き起こし、頭痛に腰痛、胃腸痛を催すのだという説明を受けた。1回では整わないとはいえ、今日の施術で出来るところまで骨を戻してもらったが、その痛みといったら、私の知っている言葉ではうまく説明できないほど。だが、60分ほどの施術で、自分でも気が付くほど姿勢が変わっていた。明日以降もこの姿勢をキープできるかどうかは不明だが…。

いい陽気の土曜日、それも午後…ということで、久々に古久家のラーメンが食べたくなった。この感覚は、藤沢に染まった人でないとわからないと思われる。私は、藤沢の高校に3年間通ったので、人生の…というか日常の一部に藤沢がある。古久家というのは「藤沢のラーメンといったら古久家」というくらい、藤沢に定着した庶民派の中華料理店である(ちょっと誇張表現しているが、決して否定されない表現である)。市内に数店舗あり、高校生の時は週に1回 “必ず” 藤沢駅前か長後駅前の古久家に行ったものである。「今日は○○を食べよう!」と思って古久家に向かいつつも、店の前で気が変わる…という人は少なくないと思われる。私の場合、いつも気が変わる。今日、味噌ラーメンを食べるつもりだったのが、気付けば「サンマーメンと餃子、ください」と食券を買っている有様。

JR藤沢駅ホームにあるコンビニ藤沢駅のホームで東海道線を待っている間に、いつも写真に収めたくてたまらなかった駅ナカコンビニを撮影することに成功(?)した。私が子供の頃に走っていた「湘南電車」を模した、何ともかわいらしいコンビニ…。あの頃の電車は、床が木製で、さらに油が染みこんでいて、車両の中に手すりとは別の柱が立っていた。よそ見しながら車内を歩いていると、よく柱にぶつかったものである。冷暖房なんて文明の利器は搭載されていなかったので、天井に扇風機(中心に「JNR」のマーク入り!)が設置されているくらいで…という、今の若者だったらとても耐えられないような電車だった。しかし、あの頃の電車のほうが、車内に人間味が溢れていた。自然を自然として受け入れられる日本人がいたような気がする。ノスタルジアである。
小田急線も、ずいぶん変わったもんだ…
さらに、JRのホームから小田急線のホームを見ると、そこにはロマンスカーが停車中。今、ロマンスカーとして使用されている車両は、私の頭の中にあるロマンスカーとは全くフォルムの異なる車両で、時代の流れとはいえ味気なさを感じる。そして、一般の車両もステンレス仕様で、JR用の車両のように直線的で…。かつて毎日乗っていた小田急線も、面影が消えてしまったようである。

我が家の上空を泳ぐような飛行船家に向かって歩いている最中、飛行船を見つけた。明らかにアド飛行(宣伝用の飛行…移動できるアドバルーンのようなもの)なのだが、ゆったりフワフワ飛行する姿はのどかで、いつまでも見ていたくなる。何度かデジカメで撮影していた私を操縦者が「おっ、こっちに手を振ってくれているのかな?」と勘違いしたのかどうかわからないが、なぜか急に方向を変えて私のいるほうに向かってきた。そして、私の歩く方にどんどん近づいてきた。私が家に向かって歩き続けても、私の頭上を追ってくる…。

のどかな夕方の出来事であった。

今年に入って “にわか” ファンが大量発生した東京六大学野球…。「早稲田が今日勝てば春季リーグ優勝」ということよりも「ハンカチ王子が投げるかも知れない」ということでチケットが完売状態だった早慶戦で早稲田が負け、ハンカチ王子も出番ナシときて、「何のために神宮まで来たのか?」「何のためにチケット売り場に並んだのか?」という不満を持った人も多いだろう。そういう人は、野球を見に来たのではなく、ハンカチ王子を見に来ただけで、4年後には六大学の観戦などしないだろうから、協会も彼らに気を遣わないで良いと思われる。野球にはローテーションがあるし、相性もある。「徹夜で並んだ人がいるから」という理由だけでハンカチ王子を出すような、そんな間抜けな采配をしないでくれた應武監督を評価したい…というか、当たり前の采配と言うべきか。明日のチケットを巡る徹夜攻防戦が繰り広げられるんだろうなぁ…。韓流も、六大学も、こんな低い国民性に支えられているのかと思うと、ちょっと情けなくなる。韓流ブームに至っては、日韓間の歴史問題を完全無視の日本人が韓国で顰蹙を買っていたりして、温度差バリバリで、このブーム終焉の後、両国の感情がどうなるのか…と思うと、恐ろしくなる。火力は無知なものが強め、消火は知識人が務めるのか?

夜、久々に「同行者」と会う話になったが、「同行者」がサザエさん状態(買い物しようと街まで出かけたが…)になり、お流れ。


6月3日(日)

一度だけ整体に行っても群発性頭痛の呪縛から逃れられるワケではないことくらいわかっていたが、ちょっとナメてかかっていたのか、昨夜再び頭痛が軽く襲ってきた。のたうち回るほどではなかったが、耐えるよりも寝る方向で考えたほうが良さそうな状況ではあった。

今朝もまだ、頭痛が残っていたので、やむを得ず鎮痛剤を服用する。おかげで、こうして元気に(?)サイト更新をしたり、明日以降の講義内容を確認したり、必要であればプリントの原稿を作成したり…と、一日を有効に使ったように自負しているのだが、どうだったんだろう?

少しだけ、外出してきた。相変わらず…の、横浜駅である。東口では、民主党の蓮舫さんが熱弁をふるっていた。例の年金支給漏れを争点化している民主党だけに、自民党批判に熱がこもるのは当然かも知れない。しかし、彼女の弁士ぶりに、かつてのクラリオンガールの面影は全く残っておらず、ましてや「スーパージョッキー」の司会者であった面影など残るはずもない! あの、伝説の「スーパージョッキー」を思い出すあたり、私も齢を重ねてしまったことを実感する。だが、「スーパージョッキー」のビートたけしは、今や「世界の北野武」「巨匠」などと呼ばれるようになり、東京芸術大学大学院教授にまで就任しており、出演者の1人であったそのまんんま東に至っては宮崎県知事である。そう考えると、まさに “スーパージョッキー” だったのだろう。

明日の出講用のキップを、みどりの窓口で購入した。私の通された窓口の女性職員は、いわゆる実地研修(OJT)中の新人さん。私が、「明日の日付で、横浜から三島までの在来線の特急自由席券1枚と、東神奈川から三島までの乗車券を1枚、ください」と言うと、「特急は、何時に乗車されますか?」とか「お一人様が特急で、もうお一人の方が東神奈川から…」などと言われ、私の言ったことがキチンと伝わっていなかった模様。奥に座っていた教育係の職員がすかさず「この客様は、東神奈川から乗車され、特急は横浜〜三島間をご利用になる…と、そうおっしゃているんです!」とフォローしてくれた。研修中なのだから、えらく緊張しているだろうし、私の言い方もマズかったかもしれないし、それに、だいたい横浜〜三島間のみ特急に乗る客も少ないだろうし、「悪いことしちゃったなぁ…」と思いつつも、「でも、いつもこのルートを利用しているので…」という想いが交錯する。結果的には、問題なく明日のキップを購入できたのだから、「終わりよければすべてよし」ということで…。

何だか、今日は眠い…。シッカリ寝たのに、眠い…。そして、昨日の整体で刺激されたツボのアチコチが筋肉痛のような状態に…。う〜ん、かなり体が悪い状態だったんだなぁ…と、そんなことを実感する。それで、久々に昼寝をした。少しは楽になると思ったが、中途半端に寝てしまったので、何となくハッキリしない状態に陥ってしまった。

今夜は早寝しておかないと…。


6月4日(月)

昨日、群発性頭痛の残っているのを感じたことを書いたが、今朝も同様の症状が現れ、一時は「今日は休講にしようかなぁ…」と思ったが、講義の流れや後々のことを考えると、今日は休講にできない事情がある。それで、連日の鎮痛剤服用。しかし、どういうワケか、通常なら20〜30分で痛みが鎮まるところ、2時間経っても痛みが鎮まらない。いつもの踊り子号に乗るには、もうフトンにいられない…というその時、携帯電話にダイヤ情報メールが届き、東海道線のダイヤが乱れていることを知った。「じゃあ、もう休講するしかないや」などと思いそうになったが、逆に「だったら、新幹線で三島入りしたら、その分ちょっと長くフトンにいられるのでは?」と思い直し、とりあえず痛みと闘う。新幹線で講義前に大学入りすれば良いという安心感が私の痛みを鎮めてくれたのか、仕事に支障のない程度にまで回復したので、急いで起きて、インターネットで新幹線特急券を予約し、身仕度を調えて家を出た。

今日はどうしても座りたかったのと、「並ばなくても確実に座れる」という安心感が欲しかったので、310円の指定席料金を払うことくらい大したことはなかった。が、車内で予想外の出来事が起きた。

自由席はガラガラで、指定席はギュウギュウ状態…というのも予想外だが、新幹線が新横浜を出発してすぐに “ガクンッ!” と激しく揺れ、赤ちゃんがビックリして泣き出してしまったのである。通常なら「あらあら…」という感じで見ていられる光景なのだが、その時の私は軽く頭痛の残っている状態…、赤ちゃんの泣き声がキンキンと頭に響くという予想外の事態に陥ってしまった。指定席なので、席の移動ができない…。

さらに、私の後ろの列で「ここ、座っても良いですか?」という女性の声がする。尋ねられた男性は「ここは指定席ですよ!」と教えた。すると、その女性が「えぇぇ〜〜っ? 何でぇ〜〜っ? もう、いいや! 指定席料金、払うっ!」と言って、スネてしまった。「ここでスネられても…」と、困惑したような男性の顔…。2両後ろに自由席があると車掌さんが女性に教えたのだが、「いえ、ここで結構です!」と、移動しようとしなかった。が、車掌さんが「この席にお客さんが来たら、移動してくださいね。指定席料金は結構ですから…」と、そそくさと逃げてしまった。周囲の誰もが、この女性とかかわりを持ちたくない心境であった。この女性、次なるターゲットを車内販売の女性売り子に絞り、何やら話しかけている。そして、座席がどうのこうのと訴えているが、売り子さんは車掌さんではないので、鉄道の運営には関係がないため、「でしたら、空いている席を探してきましょうか? ただ、私はここ(11号車)から再び16号車まで引き返さなくてはならないので、しばらく時間がかかりますが…」と丁寧に答えるしかなかった。女性は、売り子さんからホットコーヒーを買い求めた。その後、私もホットコーヒーを買い求め、体と頭を覚醒させる。しばらくして、例の女性が例の男性に何やら話しかけている。その男性の「結構です!」という断りの声を聞いた。何が起きたのか…と心配になったところ、その女性は私に「すいません、コーヒーを買ったんですが、お腹いっぱいで飲めなくて…。お金はいりませんから飲んでもらえますか?」と声をかけてきた。私は自分のコーヒーを指さし、「飲んでます!」とだけ答えた。この女性、隣の老夫婦にも声をかけるが、「私は今、飲み物を控えていて…。主人は、コーヒーが全く飲めないので、ご期待には添えません!」と断った。その後、通路を歩く人ごとに「コーヒー、飲んでもらえませんか?」と声をかけ続け、ことごとく断られていた。その女性の行動を見ていれば、かかわりを持たない方向で話を進めようとするだろうし、どこの誰とも知らない人がくれたコーヒーを飲もうという人もいるハズがない。車内売りのコーヒーは、紙コップにフタをしただけのものであるから、一度でもフタを開けたものを「いただきます!」と言って飲めるか…という問題もある。

イライラしながら、私は三島入りしたのであった。

が、大学入りすると、頭痛よりも強い “講義” という刺激によって痛みを忘れることができるので、仕事には何の支障もなかった。ただ、少々 “呂律” が回らなくて苦労したが…。だが、いつもなら午前中に大学入りして、大人数用のプリントをゆっくり印刷できるのだが、今日は講義前に大学入りしているので、時間的余裕がなかった上、なぜか印刷機の調子が悪く、いつもよりも時間がないのに、いつもより2〜3倍の時間を要してしまった。

よって、3時限目「社会学」は、10分以上の遅刻をして教室入り。体調が悪い上、今日のテーマは「死の諸相」という重苦しい内容。最近の子供たちの「死」に関する誤った知識と、それによる凶悪かつ陰湿な犯罪について講義した。あまり重苦しすぎても…と思い、要所要所で軽い話を織り込んだつもりだが、自分の体調と講義内容を考えると…。遅刻して教室入りしたが、終業時間ちょうどで解説を終了させた。

マイクを講師室に戻す必要がなかったので、そのまま4時限目「日本の社会」の教室へ移動。チャイムが鳴ってすぐに教室入りしたが、いつもより学生が少ない…。それから、数名ずつ、慌てて教室に入ってくる。どうやら、いつもの私の行動パターンに合わせて、学生たちはゆっくり教室移動していたらしい。今日も、先週から始まった「日本的経営」について語った。今日は特に「稟議と根回し」の構造・長短について解説した。教室には4年生もいるので、将来の “世渡り” の参考に…と、彼らに色々な状況を考えてもらいながら、講義を展開した。

とりあえず「やっぱり、休講にしないで良かった!」という気持ちで、今日の仕事をやり遂げた。

帰りに今井医院へ通院しようと思っていたが、急いで帰ると学生たちと新幹線で鉢合わせして、座れなくなりそうなので、少し時間をずらして帰ろうと思った。が、このところ “やたらと” 私はアチコチで教員につかまる。今日も昼休みに韓国人教員に「この(ハングル検定の)答え、教えてもらえます?」と「???」な質問を受けた。聞けば、その先生は韓国語を母国語としているので、外国語としてどのように勉強するのかわからず、それで「日本人向け」の答えがわからないのだという。それで、私が、「これは-ピウプ(ピウプ)変でミウム(ミウム)に音韻変化しますから…」などと、知ったふうに答えた私…。講義後も、他の教員から色々と質問を受けた。

17:24のこだま号に乗って三島を離れたが、帰りも確実に座りたかったので、310円払って指定席を取った。が、やはり、自由席はガラガラで、指定席はギュウギュウ状態…。

東神奈川駅から京浜急行の仲木戸駅へ移動し、神奈川まで1駅だけ電車に乗った。今井医院で昨日今日の症状を伝え、鎮痛剤の処方をお願いする。受診後、京浜急行で横浜に出て、凝りもせずに(?)今月もまた『Dr.スランプ 完全版』の最新刊を購入した。最初は1〜2巻同時発売だったので、これで9ヶ月連続での購入。毎月述べているが、『ドクタースランプ』が週刊少年ジャンプで連載されていた頃、アニメが放送されていた頃、あまり関心が持てなかったのに、どうして今頃になって…という感じが強まっている。

その後、食事をして、家まで歩いて帰ることにした。道すがら、ローソンに寄って、北海道テレビ(HTB)制作の「水曜どうでしょうDVD第9弾」の予約を入れてきた。「水曜どうでしょう」のDVDも、毎回必ず購入しているし、関連DVDも結構持っている…。ハマると恐ろしい私…。

明日は、痛みに苦しめられずに朝を迎えられるのだろうか?


6月5日(火)

ハンカチ王子にハニカミ王子、大学野球にゴルフに…と、世の女性たちは(老いも若きも)ルールもわからぬ競技に「王子見たさ」にホイホイ足を運ぶ。韓流の時は、日韓の歴史も考慮せずに…。ハニカミ王子見たさに学校までサボった女子高生が “熟練ギャラリー” に混じるのは構わないが、禁止事項にある「携帯電話での撮影」をしているだけでなく、一緒にラウンドしている他の選手に「邪魔!」と言うのはマナー違反を通り越して「人間として如何なものか?」と言うしかないだろう。おまけに、フェアウェーを歩き出す始末。警備スタッフが「フェアウェーを歩かないでください!」と注意すると、「フェアウェーって何ですか?」と聞き返したと言うから、開いた口がふさがらないばかりか、顎が外れそうだ。

今日は、影ながら(かなり前から、表に出てしまっているような気が…!?)応援させていただいているミルコさんのジャズライヴの日。今回は、小林さんと一緒に関内のファーラウトへ。先月と同様、頭痛の関係でアルコールをしばらく断たなくてはならないのだが、この店はノンアルコールカクテルも充実していて、嬉しい。
芍薬と山梔子
15時過ぎに家を出て、横浜で時間を潰す。その間に、足が疲れてしまったので、プチリフレならぬ “フルリフレ” の施術を受ける。先月は手ぶらでライヴに行ってしまったので(何か持って行かなくてはならないという義務はないのだが)、花屋さんに寄ってみた。店の前に芍薬がキレイに並んでいて、さらに山梔子(くちなし)の香りがとても良かったので、両方を小さな花束にしてもらった。その花束を持って横浜駅を歩くと、注目度120%! さらに、電車内に広がる山梔子の香り…。

関内駅で小林さんと待ち合わせて、ファーラウトに到着したのが19時前。ミルコさんと1ヶ月ぶりの再会(?)をし、我々はライヴ前に腹ごしらえ。私は先月と同じペペロンチーノを頼み、「体調が悪いから…」と避けようと思っていたアルコールをオーダーする。全て、雰囲気のせいである。ライトが適度に落ちていて、ジャズがあって、小林さんがいて…と、これでカクテルをオーダーしないワケにはいかないだろう。

明日は三島に出講のため、最後までライヴを楽しむ時間的余裕がなく、2セットまでステージを見てファーラウトを後にした。夜風が、気持ちよかった。ジャズ万歳! ヨコハマ万歳!…である。

この調子で、明日からの講義も頑張れるかも…。


6月6日(水)

朝がツライ…。昨夜のアルコールが原因ではないことはハッキリしている。寝ても、疲労が抜けないのである。しかし、根性でフトンから這い上がる。そして、予定通りに家を出た。

横浜駅で、「9:23の特急踊り子号ですが、途中の鶴見で線路内に人が立ち入ったということで、安全確認のため停車中です。横浜到着は、3分ほど遅れる見込みです」というアナウンスが入った。結局、踊り子号が横浜駅を出発したのは9:29…、6分遅れだった。途中、「この電車は、5分ほど遅れて大船駅を出発しました」「この電車は、5分遅れで小田原に到着します」という放送が入り、なかなか遅れを取り戻せないような応対が続いていた。それで、「だったら、ゆっくり寝ていこう!」と思い、小田原を過ぎたあたりで仮眠に入った。ところが、なぜか三島には定時に到着! おそらく、小田原から熱海までの間に少しずつダイヤの修正をはかり、熱海での車両切り離し作業時も短時間で済ませたのだろう。そんなJRの努力を見ずにスヤスヤ眠っていた私って!?

国際関係学部入りすると、印刷室が誰にも占拠されていないのを確認する。そして、一気にプリント作成に取りかかる。今日は月曜日のような “もたつき” もなく、短時間で全工程を終了させた。

3時限目「社会学」では、防衛機制と価値判断に関して講義をするが、必要もない私の想い出話に時間がかかり、予定通りに解説が進まず。さらに、昨夜帰宅してから編集した岡村孝子と小田和正の曲をどうしても使用したいので、時間確保に焦り始める。岡村孝子の “あかんべソング” の代表格である「見返してやるんだわ」を防衛機制の例として、小田和正の「woh woh」を価値判断の別解として、それぞれ鑑賞する(させる)

そのまま4時限目「日本の社会」の教室へ移動し、定時に講義開始。今日で日本的経営の解説を終了させる予定なので、テンポ良くすすめなくてはならない。今日の解説内容は、日本的官僚制に関して。まず、官僚制bureaucracy = bureau + cracyについて解説し、『クッキングパパ』のいくつかの場面を用いて日本的官僚制の特徴の1つである大部屋執務を視覚的に解説する。そして、ついで(?)に「支配の3類型」についても解説しておいた。類型の1つである合法的支配の応用系として、市場に影響を及ぼせる場合の状況支配と、その結果としての権威支配についても解説する。毎年、このテーマを語る時は、ウケ狙いもせず、社会学者としての血が騒ぐのを実感する。が、学生たちは “いつも” の私とは異なる解説方法に、おそらく戸惑っているのだろう…と、そんなことも思う。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、日本(人)的「愛」「共感性」をより一層理解してもらえるように、主として1960年代後半から1970年代前半の日本のヒット曲を用いて講義した。ザ・フォーク・クルセダーズ、トワ・エ・モワ、加藤和彦と北山修の曲を解説するが、日本人学生でも「時代が違う」という理由で理解しにくいものを、留学生に理解させるのは至難の業。それで、できるだけ具体例を挙げ、学生たちにも何となく考えを述べてもらい、「今の歌より、昔の歌を聴いたほうが、日本本来の姿が見えるかも知れません」というまとめ方をした。そして、「昔から日本を表現してきた作詞家の作品で…」と、TOKIOの「ANBITIOUS JAPAN!」をサービス(?)で流す。この曲は、留学生たちの知識にあるようで、好評であった。この曲も、古い時代から見られる日本人の心の叫びを巧みに表現している。私自身も、この曲は好きである。

今日のすべての講義を終えた後、疲れが再びドォォ〜ッと襲ってきた。帰途、新幹線は指定席を取った。確実に座りたかったのだが、またしても自由席はガラガラで、指定席はギュウギュウ状態…。もっとも、こだま号の指定席は8〜10号車のグリーン車と、11〜12号車しかないので、人口密度が高くなるのは当然なのである。少し懐の余裕がある時、久々にグリーン車に乗ってみようかな…と思った。

新横浜までの45分間、仮眠を通り越して熟睡状態に入ってしまった私であった。

今週の出講は、あと2日(6コマ)…。おまけに、2日とも移動を伴う。気合いを入れ直して頑張らないと!


6月7日(木)

いつもの木曜日と同じように起床し、松戸へ向かう。疲労が抜け切れていないものの、気力は抜けずにシッカリ残っていた…ように思えた。気力さえあれば、何とか1日乗り切れる!

松戸駅から大学へ向かうバスは、座席が全て占拠されていたが、「次のバスを待つのは、時間の無駄!」という気持ちのほうが強く、座るのを諦めた。が、それに耐えられるくらいだから、まだまだ体力も残っていたのだろう。その勢いのまま、1時限目「社会学」へ! 今日から講義内容は「問題行動の根源」を考えることになる。具体性をいつも以上に表現するため、教室をいつも以上に歩き回り、学生のちょっとしたことに対しても注意を与える。趣旨が伝わったとは思わないが、いつの日か理解してもらえるものと信じて、90分の解説を終了させた。

急いで松戸駅へバスで戻ったが、乗る予定だった電車は出発したあと…。

相変わらずの慌ただしさで、今日の昼食はいつものように宇都宮線でおにぎり2つを流し込むような状態。週の後半は、たいていこんな食生活である。体に良くないことはわかっているが、ゆっくり食事をする時間が確保できない以上、これしか方法がない。以前は人目が気になったものだが、今では他のサラリーマンたちと同化して(共感し合って?)、堂々と車内昼食をするようになってしまった私…。

法学部大宮キャンパスに到着した時、何度となく意識が飛んでいくのを感じた。まだ6月に入ったばかりだというのに、バテ気味らしい。3〜4時限目「社会学」は、いよいよ「地位と役割」に関する解説に入る。今日2コマ、明日2コマ…と、同じ解説をしなくてはならないので、モチベーションの維持を心がける。そのため、不必要なまでに “想い出話” で盛り上がる比率が高くなっていた。さらに、ちょっと気を抜いたために意識がフッと抜けてしまうこともしばしば。「マズイなぁ…」と思いつつも、最後までシッカリ解説をする。

帰途、大宮から乗車した湘南新宿ラインのグリーン車で爆睡し、横浜まで記憶がない! それでも寝過ごしだけは免れ、急いで下車。京浜急行で神奈川に行くと、明日から3日間のお祭りのため、出店の準備が進んでいた。お祭りそのものは好きだが、ヨソから来た者には “街の美化” への意識がないようで、駅前から神社までの道すがら、ゴミが散乱しているのを毎朝見なくてはならない。おまけに、駅前に座り込んで乗降客の邪魔をしていることに気が付かないのか、平然としている浴衣の男女…。毎年、罰当たりな若者が大勢集まるのが玉にキズなのである。

今井医院へ寄り、昨年9月に受けた健康診断書のコピーに、記載内容に相違がないことを証明してもらう。生命保険の見直し用の書類として、健康診断書が必要なのだが、原本は他所に提出してしまったため、コピーに証明をもらうことになったのである。

こうして、何とか今日という一日が終了した。明日は、どうなることやら…。


6月8日(金)

いよいよ、今週最後の出講日。だが、体力が完全に回復しないまま朝を迎えてしまったので、横浜からの湘南新宿ラインは(先週と同様に)グリーン車利用…。そして、先週と同じく、横浜〜大崎間は着席出来ず。大崎から大宮までの間、完全に意識が飛んでいた。意識が回復したのは、大宮到着1分前…、危うく乗り過ごすところであった。

法学部大宮キャンパスに無事に到着し、昨日と同じ講義内容ながら、キチンと解説内容を確認する。そして2時限目「社会学」へ突入! 昨日と違い、意識が飛ぶことはなかったが、なぜか90分で解説がまとまらず。

昼休みに入り、私は水道橋へ移動しなくてはならないのだが、どういうワケか無性に昨夜から寿司が食べたくて食べたくて、その気持ちを抑えることが出来なくなったので、タクシーを呼んでもらい、大学から大宮駅へ急いで移動する。そして、先月初めて入った寿司屋さんに行く。「いらっしゃいませ!」という威勢の良い声に続いて、「おやっ、先生、どうもっ!」と…。覚えてもらえていた喜びも加わり、食が進む。にぎり12貫(巻物&味噌汁もついてくる!)のランチセット(1000円!)を堪能した。この寿司屋さんのにぎりは、ボリュームがあり、ネタの鮮度も良いので、ものすごく得した気分にさせてくれる! 板さんに「では、もうひと頑張りしてきます!」と告げて店を出た。
29℃…?
高崎線で上野に戻ったところ、駅のホームから見えるビルの電光掲示板が 「29℃」と表示していた。暑いワケだ…と思ったが、温度計測器はおそらく日なたにはないので、体感温度は30℃を超えていたハズである。が、寿司パワーで元気モリモリ状態だった私は、暑さにへこたれることなく通信教育部に移動。

4時限目「社会学」では、他の学部では既に解説終了している「社会的動物」についての講義開始。だが、少々間が空いていたので、新鮮な気持ちで解説にのぞめた…と思ったのは最初のほうだけ。今日は「福祉」の本質的な意味と「Double Happiness」に関する内容を中心に語ったのだが(詳細は割愛)、「自分が幸せになりたかったら、まず周囲に気を配る必要がある」「お互いが幸せになるような状況を作らなければ…」などと語っている私の目の前に、態度の悪い、つまらなそうな顔、顔、顔…。「私がイヤな気分になったら、単位の豊作はないんだよ!」という話をしても、状況は変わらず。無気力なのか、理解させるだけの力が私になかったのか、とにかく沈んだ気分で講義終了。

逃げるように通信教育部の校舎を離れ、法学部へ。4時限目の前に法学部の出講簿に押印してあったので、講義教室のある2号館の教員控室へ直行する。が、講義時間まで何もすることがなかったので、神保町に出かけ、中古レコード店で時間を潰すことにした。が、時間を潰すだけではなく、シングルレコードを1枚(1200円なり!?)購入してしまった。

再び法学部に戻る途中、コンビニでドリンク剤を購入する。それを一気に飲み干すと、18時からの今週最後の「社会学」の講義へ。講義内容は昨日2回、今日も既に1回解説済みだが、どういうワケか今年度は要領よく展開できない…。何度同じ講義をしても、同じ失敗を繰り返す…。解説するべきことは全て解説したのだが、「この仕事、自分には向いてないのかなぁ…」と思うことが多くなった。

気持ちを入れ換えなきゃ!


6月9日(土)

先週と同様、今日も藤沢で整体を受けてきた。長いこと “悪いクセ” がついてしまった私の体を正しい形に戻すのには時間がかかりそうだが、それで体のバランスが整って、健康促進となれば、こんなに素晴らしいことはない! が、そこまでの道のりは険しそうである。おまけに、ツボを刺激された時の痛さったら…。

しかし、約1時間の整体が終わると、気分が良くなって、ボーッとしてくる。

その後、バスに乗って藤沢駅に出て、東海道線で小田原に向かった。今日は所用で「同行者」宅を訪ねることになっていて、静岡に行かねばならなかったのである。土曜日の、それも昼過ぎの東海道新幹線は自由席がほぼ満員となるので指定席を…と思ったが、今日は編成変更で指定席が13〜14号車のみということで、「だったらグリーン車は?」と調べてみたら、料金に大きな差がなかったので、小田原から静岡までは豪華に(?)新幹線グリーン車を利用した。シートピッチが緩やかで、体の小さな私にはもったいないほどのスペースである。リクライニングを倒し、仮眠を取るのにもちょうど良い。そのまま、しばし夢の中に…。

静岡に到着すると、激しい雨が…!? 荷物も多いので、タクシーを利用した。が、運転手さんがトランクを空けようとしないので(雨で、車外に出るのがイヤだったのだろう、きっと…)、重たいスーツケースを車内に入れることにした。その時、勢い余ってタクシーに頭をぶつけた私…。おまけに道路は渋滞…。それでも、何とか無事に「同行者」宅へ到着した。その直後、「ゴロゴロゴロゴロ〜ッ!」と “かなり” 長い時間の雷が…。各地で大雨警報が出たように、今日の天気は不安定…。寒波や低気圧など、自然の猛威を思い知る。

そういえば、私が静岡に来たのは久しぶりのことではないか? 静岡に縁のない人と比べれば “頻繁” の部類に入るのだろうが、それにしても…である。2ヶ月近く、静岡市に足を踏み入れなかったことになる(三島には週2回の出講があるので、静岡県には毎週必ず来ているのだが)。その間に大きな変化があったようには見えないが、それでも私の記憶が正しいかどうかを確認したくて、改札口を出た後に、駅周辺をうろついた。そして、「あぁ、やっぱり間違いない!」という状況に達した。どうってことのない話だが、私自身は少し嬉しく思った。この頃、物忘れが多くなったような気がしているので、こうして記憶がシッカリしているのが嬉しかったのかも知れない。

週の頭は三島出講なので、例によって例のごとく「同行者」宅に宿泊させてもらうことになる。その間に、いろいろな用事が舞い込んでくる(確定!)のだが…。


6月10日(日)

明け方まで雨音は耐えることなく聞こえていたようであるが、昨夜はフトンに入ってからいきなり意識がなくなり、途中で何回か目が覚めたこともあったが “ほぼ” 熟睡状態だったので、あまり記憶があてにならない…。

今日は久々に、静岡市中心街の御幸町にあるトロロ屋まで「同行者」と出向き、ランチを食べた。麦ご飯のおかわりが自由ということもあり、二人で9膳分を平らげた。胃の具合が本調子ではない私がこれだけ食べまくるのだから、どれだけこの店のとろろご飯が美味しいのか、察しがつくと思われる。だが、胃の具合が本調子ではないということは、いつものように消化されることもないということで、2時間経っても3時間経っても、お腹パンパン状態が続いていた。ゲームセンターで気分転換したものの、解消されず。大好きな茶空間でのんびりくつろごうかと思ったが、今日は静岡英和大学の清水先生と久々にお会いする約束があり、時間的に&胃の具合から茶空間に寄るのは無理と判断。しかし、「せっかく近くにいるのだから…」ということで、とりあえず、上生菓子のテイクアウトを「同行者」に頼むことにした。

清水先生と17:20に静岡駅の新幹線改札前でお会いし、そして清水先生のお友達の集まりに参加させていただいた。我々が会場となる中華料理店に到着した時には宴が開始されていたのだが、初対面でちょっと世代の違う私も快く受け入れていただけた。昼食をとってからしばらくパンパンだった私の胃も、目の前の中華料理には屈したらしく、スルスルと料理が胃に収まっていった。中華料理店での宴がお開きとなった後、二手に分かれ、私は清水先生と一緒にカラオケ組! 今夜は、いつもあまり歌わないような曲にも挑戦した。「イムジン河」「スーダラ節」「愛しのジザベル」「悲しみにさよなら」「Goodbye Day」「青春の影」「花の首飾り」などなど、懐かしいヒット曲を中心に歌った。大きな声で歌うと、気分爽快である。が、私って一体どの世代の人間なのだろう?…というくらい、ワケのわからない選曲をしたものである。

さぁ、この爽快な気分のまま、新しい1週間を乗り切ろう!


6月11日(月)

静岡から三島入り…である。横浜から出講するより、費やされる時間も体力も運賃も “かなり” 少なくて済む。それで、往きも帰りも新幹線利用で、さらに時間の節約をした。

静岡駅のみどりの窓口で、新幹線の自由席特急券と乗車券を購入するために並んでいたところ、私の前にいる男性が「まだかよぉ…、全く何をやってるんだよぉ…!?」と、激しい貧乏揺すりとともに怒りを小声でつぶやいていた。その男性の荷物の量が異様であったため、周囲を見渡してみた。すると、その男性の妻と思しき女性が、列を外れたところでイライラしていた。そして、その女性は何度も男性のほうを確認する。「そんなに気になるのなら、一緒に並べば良いものを…」と私は思ったが、その女性はよほどワガママと見える。夫だけ列に並ばせて、自分は気の向くままにアチコチ動き回り、その度にイライラする…という悪循環を繰り返し、ついには男性を睨み続けていた。「列が進まないのは男性だけのせいではなく、あなたにもあるんですよ!」と言ってやろうかと思ったが、「君子危うきに近寄らず」との教えに従い、黙っていることにした。おそらく、男性のイライラは、彼の妻からのプレッシャーによるところが大きいのだろう。やっとの思いで男性の順番が回ってきた時、借りてきたネコ状態で「え〜とですね、○○まで大人2枚で…」などと腰も低く係員に語りかけていた。なおも、男性を睨み続けている件の女性…。「だったら、アンタも並びなさいよぉ!」と、心の中で怒鳴り散らした私であった。

そんな珍光景を楽しんだ後、新幹線乗り場へ向かう。朝食をとっていなかったので、駅弁屋さんでサンドウィッチを買って、新幹線で食べようと思ったのだが、私の前に並んでいた2人のお客さんがいずれも「幕の内、ください!」と言っていたのにつられて、私も幕の内弁当を買ってしまった。ついでながら、私の後ろに並んでいたお客さんも、幕の内弁当を買っていた。みんなが買うくらい、人気商品なのだろう…と思い、自分を納得させた。新幹線に乗り込み、三島までの25分で弁当を食したが、味もボリュームも予想を遥かに超えていて、「サンドウィッチにしなくて正解だぁ!」と、心でガッツポーズをとった私であった。が、予想外のボリュームで、昼食を入れる胃のスペースが無くなり、この幕の内弁当が “朝昼兼用” となってしまった! 1個710円の弁当も、朝昼兼用となればお得感がある。

国際関係学部に到着後、いつもの月曜日と同様に大量の印刷に取りかかる。今日は印刷機もコピー機も、すこぶる調子が良かった。あっと言う間に今週分の印刷物が仕上がった。

で、3時限目「社会学」へのぞんだワケであるが、ここで午前中の快適さが裏目に出て、私の悪い性格が講義の足を引っ張った。時間や体力などに余裕があると思った途端、私はズボラでノンキでチャランポランになってしまうのである。先週分の講義の復習をしながら今週のテーマに入っていくつもりだったのだが、復習ですでに50分以上を要してしまい、余計な話が加わったために、今週のテーマ(ストレスについて)に入れたのは講義開始後60分経った頃だった。それでも、何とか今日中に解説しなくてはならない箇所については90分内に収めたのだが、この時点で余っていた体力をかなり消費してしまった。

さらに、4時限目「日本の社会」では今週、日本的家族観に関する講義をすることに…。家族は私の専門分野ではないが、日本社会を語るのに「家族」ないしは「家」を解説せずに理解できるワケがないので、毎年アレコレと例を挙げ、理論を取り上げ、歴史的変遷を解説している。だが、ひとたび家族の解説に取りかかると、「家族」という集団(ないしはシステム)の多義性もあって、えらく解説時間が長くなってしまう。しかし、ここで軽い解説だけで終わってしまうと、学生たちは「家族とは何か?」ということも理解できないままであろう。それで、始業チャイムが鳴ってすぐに開始した解説は、終業チャイムの鳴る1分前まで続けられた。今日は戦前・戦中までの家族観を中心に語ったのだが、次回はいよいよ戦後日本の家族観…。今日より次回の講義内容のほうが、学生たちにも理解しやすいのではないかと思う。

今日の担当を全て終え、印刷物の最終チェックを行い、三島駅を17時ちょうどに発つ新幹線で静岡に戻った。駅のバスターミナルに行くと、すぐにバスがやってきた。それに乗り込んで、再び「同行者」宅に。今夜も、静岡からのサイト更新である。

明日は、久々に市内をめぐり、美味しいものを食べて、リラックスしたいと思うのだが、やらなくてはならないこともあるし、思い通りに事が運べるかどうか…。


6月12日(火)

人の家で、12時半過ぎまで寝ていた私…。寝ても寝ても、疲れが取れないのである。おまけに、置かせてもらっているリンスインシャンプーが変なのか、髪の毛が爆発していた。

仕事に行く前に「同行者」が指示してくれた通りに昼食をとり、部屋でネコちゃんたちとボーッとしていたが、天気が良かったので急いで仕度をして出かけることにした。バスに乗り込み、静岡駅方面を目指した。

まず、ヴィノスやまざき静岡本店でワイン選び。日曜日に参加させていただいた集まりに、ここの社長さんがいらしていたのと、そこで飲ませていただいたワインが美味しくて、社長さんにコルクをいただき、是非ともそのワインを買い求めたいという気持ちになったので、それでお店を訪ねた。ワイン素人の私には、所狭しと並んでいるワインの中からお目当てのものを探す力など皆無で、店員さんにコルクを渡して探してもらったのだが…、私が求めようとしていたワインには大きく2種類のものがあるということと、いつのワインかという違いもあるので、最近のものだけでも6種類に分かれてしまう。私の記憶によれば、エチケットに「2004」の数字があったので、種類は2つに絞れた。が、味の違いとなると…。私がその時に感じたままを店員さんに話すと、「おそらく、こちらでしょうね」ということで、お目当てのワインはゲットできた。しかし、それは私が飲むのではなく、お店から宅配の手続きをとって…(以下略)

その後、静岡駅で明日の切符を購入しておいた。それから、スラックスを買おうと思い、バスに乗る。目指す店の最寄りバス停がどこなのかわからないので、見当をつけてバスに乗った。店の場所はだいたいわかっていたので、その店のある通りを経由するバスに乗り込んだところまでは正解だったが、いかんせん降りるバス停がわからないのだから、バス車内では不審者状態になっていた私…。バスの前方に目指す店の看板が見えた時、バスは交差点を左折し、通りを外れてしまった。慌てて降車ボタンを押して下車したが、そのバス停からお店まで5分ほど歩くハメに…。ついでに、私のウエストに合うスラックスが在庫切れということで、何も買わずに帰ることになってしまった。

何もしないで帰るのが悔しかったので、近くにある全国的に有名な激安店に入り、シャンプーと米(ただ居候させてもらうのも気が引けるので…)を買った。一般店で買うよりも、かなり安く入手できた。が、せっかく安く買い物ができたのに、交通費がかかってはどうにもならない…という気持ちが芽生えてしまった。さっきのバスに乗ったところで、静岡駅まで戻されてしまう。そこからまたバスに乗り換えて「同行者」宅へ戻ると、合計360円かかることになる。せっかく安く買い物をしたのに、交通費がかかってしまえば、かえって高くついてしまう。それで、徒歩で帰ることにした。静岡の地理に詳しいとはまだまだ言い切れないが、ランドマークになるものが多いので、それを頼りに歩けば大丈夫…という場所柄である。

まず、静岡新聞社(SBS静岡放送)を確認し、それを目印に南下する。東名高速道路が見えたら、それに沿って歩けばOK!…だったのだが、仕事終わりの「同行者」と合流しようかな?…と思い始め、ルートを大きく変更した。それがいけなかった。途中までは順調に知った街を歩いていたのだが、住宅街に入って位置関係がわからなくなり、さらには住居表示も見当たらなくなり、どこに向かって歩けばよいのかさえわからなくなってしまった。「同行者」から電話があり、私が順当に歩いていれば突き当たるはずのコンビニで待ち合わせることになったのだが、私はロストロードしたために待ち合わせは叶わず、私は知らぬうちに「同行者」宅のすぐ近くまで来てしまっていた。「慣れないことは、するもんじゃないよ!」と「同行者」に諫められた。歩行距離は3.5kmほどになっていた。「それにしても、良く歩いたね。普通、この辺の人は歩かないよ」と、感心されたのか呆れられたのか、とにかく目標は貫徹した。

貫徹したために、体がボロボロになったのは言うまでもない。明日の仕事に響かなければ良いが…。


6月13日(水)

言い方はヘンだが、久々に帰宅した。ゆったりくつろぎながら(いや、「同行者」宅でお世話になっていた時のほうがゆったりしていたような…)テレビを観ていたら、「報道ステーション」という番組で「今年4月に東京・新宿区のスーパーで起きた火災で、警視庁は小学5年の男子児童が放火したとして補導し、児童相談所に通告しました」と報じていた。男児がライターで遊んでいて、段ボールを焦がしたのを母親と店員が目撃したのだというが、その後に男児が花火売り場に火をつけた疑いがあるのだという。出火後から「男の子があやしい」という目撃証言があったので「あぁ、やっぱり…」という感じがした。私が出講する日本体育大学も、男児のライター遊びで体育館が全焼し、そこに飾られていた各種国際大会のメダルやカップなどが全て焼けてしまったことがあったのを思い出した。責任の取れない男児がライターを持っていること自体がおかしいのだが、それを取り上げなかった大人にも責任があるように思える。

が、この報道で一番理解できなかったことは、キャスターの古舘伊知郎がこの事件を「最近の街作りは、大人の都合の街作りであり、この事件も子供の遊び場が無くなったことによって起きてしまった」などとまとめてしまったこと。子供の放火を「街作り」に原因があるという、次元の違う2つの要素の強引かつ意味不明な連関…。「アンタ、自分の言っている意味、わかってる?」とテレビに突っ込んだ私であった。古館よ、「火遊び」は健全な子供の遊びか? 遊ぶ場所がなくてスーパーに行く…というのは百歩譲って「そういうこともあるかも知れない」と認めるが、スーパーで火遊びするのは街作りが原因か?

この人のコメントは、いつ聴いても意味不明…というか、無理やり自分を “社会派” 気取りにして、自己矛盾に陥っているような痛々しさを番組起ち上げ当初から感じていた。なぜ、この人にニュースを…!? なぜ、この人がニュースを…!?

さて、今朝で「同行者」宅とも “おさらば” である。月曜日と同様に、静岡から三島入り…であるが、静岡駅に向かうバスに乗るのが遅くなり、予定していた新幹線に乗り遅れてしまった。それでも、かなりの余裕を持って国際関係学部入りした。

今日も3時限目「社会学」から講義スタート。前回の復習を “今日の導入” に…と思っていたが、暑さも影響しているのだろうか、講義に対するレディネスの出来ていない学生が日に日に多くなっているのを実感する。それで(今日の講義でも「レディネス」がテーマだったので、学生たちに伝えたのだが)彼らの講義に対するレディネスが出来るまでは本論に入れず、ロスタイムが長くなっていく。学生のせいにだけしてはいけないのだが、近年「何しに大学に来たの?」と突っ込みたい学生が増加している。

休み時間を教室移動にのみ費やすのは “いつものこと” だが、「昨年まで、こんなことってあったかな?」と過去を振り返ってみると、今年だけが特に異常であるように思える。私の講義のリズムも、昨年までとは全く異なり、乱れているような、ズレているような、とにかく頭の中にクエスチョンマークが3つも4つも5つも…いや、それ以上の数が点滅しているような状態でいつも講義している2007年度である。

4時限目「日本の社会」では、月曜日に引き続いて日本的家族観に関する講義。今日は、戦後の日本における家族観の変化(制度家族から友愛家族へ)と「専門家だより」の傾向を中心に語る。このテーマは、現実に学生たちが対峙している問題点でもあるので、丁寧に、出来るだけ具体例を挙げて(当然、時間もじっくりかけて)解説するように務めた。要するに、90分まるまる解説に充てたのである。

そして、休む暇なく隣の教室へ。5時限目「日本社会(留学生用)」の出席者が、今年度に限って過去最小…。本科生は1人の欠席があっただけだが、聴講生が6名しかおらず。そんな状態で、今日からは新たなテーマに入らなくてはならない…。今日から夏休み前までは「日本(人)的発想」シリーズの講義であるが、初回の今日は「日本人の “はしご信仰”」を中心に、日本で1年間に行われるイベントに宗教が関連していることを説明した。留学生の講義は、たしかに騒がしい学生もいるのだが、それでも講義中の目つきが真剣そのもの&講義を楽しんでいる状態が、私を盛り上げてくれる。こういう講義はテンポ良く進むので、規定時間の10分前までに今日の全ての解説が終了してしまった。

三島駅のコインロッカーにスーツケースを預けているので、講師室でくつろがずに早めに大学をあとにした。荷物を引き取ると、改めてそのズシッとして重さを実感する。昨日のうちに帰りの指定席(グリーン車!)をとってあるので、新幹線の時間ギリギリまで待合室のテレビでプロ野球の交流戦を観ていた。そして、18:24発のこだま号で三島を離れた。荷物が多いのでやむを得ずグリーン車を利用したのだが(往きに小田原〜静岡間を利用したのも同じ理由)、シートピッチが広いのと、(JR東海には悪いが)利用客が少ないので、やはりグリーン車は荷物が多い時には重宝する。その上、シートがゆったりしているので、講義で疲れた体を癒すのにも最適である。たまにしか出来ない贅沢だが…。

こうして、今週の三島勤務が終了した。明日からは、法学部勤務を中心とした出講である。まだまだ「疲れた!」なんて言ってはいられないのである!


6月14日(木)

今日の午後から、関東地方も梅雨入りしたそうである。午前中に東海地方まで梅雨入りしたらしいが、通常は東海地方が梅雨入りしても数日のラグがあって関東地方の梅雨入り…という感じだったように思う。とりあえず、キチンと梅雨が来たということで、水不足は避けられるのだろう。梅雨が明けたら、夏が来る…。

相変わらず朝はツライが、仕事に穴をあけてはいけないので、気力でフトンから這い上がった。いつもより、何だか早起きしたらしい。が、メールのチェックをチンタラチンタラしているうちに、時計は6:45を過ぎていた。急いでカバンに折りたたみ傘を入れて、神奈川駅へ急いだ。

その後、電車の連絡が驚くほど良く、松戸駅にはいつもより早く到着した。バス停にはすでに日大歯科病院行きのバスが…。こういう順調さが続くと、あとが恐いのである。そして、その恐怖は現実のものとなったのだが、それは後で記すことにする。とりあえず、無事に松戸歯学部に到着する。

1時限目「社会学」は、先週から「問題行動の根源」をテーマとしているが、今日は特にアノミーanomieを中心に解説する。身の回りにある様々な例を挙げ、わかりやすく説明したつもりだったが、学生たちにはどう受け止められたのだろう?

松戸駅で感じた恐怖が講義中も抜けきらず、なるべく早めに講義を切り上げ、講師室に戻った。そして、いつもより1本早い常磐線に乗ったのだが…。車内で宇都宮線が事故で不通になっていることを知った。宇都宮線が動いていなければ高崎線に乗って大宮を目指せば良いだけだが、私が大宮へ向かう時間帯は、どういうワケか宇都宮線の本数が多い。そのため、上野駅ではちょっとした混雑が…。早めに上野駅に到着したのに、いつもと大して変わらぬ電車で大宮へ移動することになった。しかし、いつものようにゆっくり松戸駅に向かっていたら、おそらくもっととんでもないことになっていたであろうことを思うと…。

大宮に到着すると、雨が降っていた。が、傘をさすまでもない程度であったため、走ってバス乗り場へ。何とか法学部大宮キャンパスに到着する。

3〜4時限目「社会学」は、「地位−役割」の解説をひとまず終わらせた。ただ、余計な想い出話が入りすぎたり、「将来、教育実習に行きたい人は必須の…」などと言いつつ私が高校教員であった時のマル秘テクニックを伝授するのに時間がかかり、2コマとも “ほぼ” 90分まるまる講義していた私…。

雨が強く降る中(梅雨入りしたてはそんなものか…)、タクシーで大宮駅へ戻る。急いで湘南新宿ラインのホームへ移動し、これまた急いでSuicaグリーン券を購入し、乗り込んだ。どうしても、車内でひと眠りしたかったので、950円の出費ながら確実に座れる(眠れる)方法を採択した。横浜まで、しばし夢の中…。

横浜中央郵便局で、韓国からの郵便物を受け取った。ヒョンヨンのCD『恋愛革命』を韓国から取り寄せたのだが、この『恋愛革命』というのは、モーニング娘。が歌った『恋愛レボリューション21』のカバーである。モー娘。の曲をカバーしたのは、(モー娘。のメンバー以外では)国内外を通じて初めてのことらしい。そして、久々に、本家モー娘。の『ベスト!モーニング娘。1』を取り出して、比較してみた。この結果は、国際関係学部の講義で紹介・分析することにしよう。

さぁ、梅雨をどうやって楽しもう…?


6月15日(金)

梅雨入りしたハズだが、今日の晴天は一体何だったのだろう?

今朝、イヤな予感がして、いつもより早めに家を出た。まず、京浜急行のダイヤが乱れていた(これは、いつものことか…)。そして、横浜駅では湘南新宿ラインが来ない…。1号車のトイレのドアが不具合を起こし、戸塚駅でドアの閉鎖のために4分間停車したのが原因…とのことだった。だが、横浜では大勢の客が降り、大勢の客が乗り込んだので、ここでまた1分の遅延。5分遅れで横浜を出発した。大宮到着まで、その遅れは縮まることはなかった。

さらに車内では、私の人生を表すかのような出来事が…。横浜で座ることが出来ないのはわかっていたが、大崎でドドドォ〜ッと乗客が降りたので「座れるかも!?」と辺りを見回したところ、すでに先客有り。恵比寿では、私の目の前に座っていた女性の両隣の客が席を立った。そして、私の両隣の乗客が着席した。渋谷でも、私の目の前の女性は降りる気配なし。だが、先ほど降りていった乗客の隣に座っていた2人組が降りていった。目の前の女性には何も罪がないのに、なぜか憎らしく思えてしまう。こういう時は、どんな美人を見ても魅力を感じることはないだろう。そして、「こうなったら、座るのは諦めるしかないか…」と思った矢先、件の女性は新宿で “やっと” 下車。やれやれ…。人生、万事がこんな具合である。

法学部大宮キャンパスには講義開始1時間前に到着したが、2時限目「社会学」は昨日と同内容のために準備することは何もなく…。それで、大宮駅で買ってきたおにぎりを食す。 そして、始業のチャイムとともに講義教室へ。講義は、昨日と同様に90分まるまる使用する結果になる。疲労のせいだろうか、時間の感覚がズレているのである。「5分くらい経過したかな?」と思って時計を見ると、15分経過…なんてことはザラ。その傾向は、今日の残り2コマにも尾を引いてしまうのである!

2時限目を終えて、ちょっと早めに大宮キャンパスを出て、大宮駅へ。そこで、宇都宮線のダイヤが乱れていることを知る。人が線路に立ち入ったので、安全確認をしているのだという。京浜東北線に乗ろうかと思ったが、こちらもダイヤが乱れていることを知る。こういう時は、慌てず騒がず…が良い。遅れている宇都宮線を待って、上野に出た。あとはとにかく、来た電車に乗り換えるだけである。

通信教育部入りする前に法学部に寄り、出講簿に押印する。これで、通信教育部の講義を終えたら講義教室のある法学部2号館に直行できる…という算段である。

4時限目「社会学」は、先週から開設を開始した「社会的動物」の、特に動物(学)に関する部分を中心に考察。この手の話の場合、いつも板書する図があるのだが、時間の感覚がズレている私のこと、きっと最後には残余時間との闘いが繰り広げられると思い、図の部分だけ配布用に印刷しておいた。その余裕が逆効果だったようで、またしても時間に追われる私であった。

18時からの「社会学」に備え、法学部2号館で何度も何度も時間の計算をし、解説を省略しても差し支えない部分をチェックし、満を持して講義教室に向かった。しかし、ハプニングはつきもので、終業チャイムを教室で聴くという結果に…。要するに、あれほど何度も計算しておいた講義展開が、全く役に立たなかったということである。愕然とする。

今週のすべての講義を終えた後も、安堵感は一切なく、残るのは虚空感だけであった。モヤモヤしたやるせなさを早めに断ち切るため、すぐさま校舎を後にした。

水道橋から中央・総武線各停に乗って秋葉原に出て、京浜東北線のホームに向かうと、ほんの一瞬の違いで乗り遅れてしまった。次の電車を待つが、来る気配がない。おまけに、電光掲示板には電車の出発時刻表示がない。かなり(?)待った後にやって来た京浜東北線車内では、「この電車は、安全確認と急病人救出のため、7分遅れで秋葉原を出発しました」というアナウンス。今日は、乗る電車乗る電車どれもダイヤが乱れていた。とりあえず、乗ってすぐに席に座れたので、東神奈川まで一眠り…。

帰宅して、エアコンの電源を入れる。当然、リモコンでの操作だが、しばらくして「ちょっと設定温度をあげようかな…」とリモコンをいじったところ、エアコン本体が全く反応しない!? リモコンが壊れたのかと思い、念のために電池を入れ換え、携帯電話のカメラにリモコンの発信部を向け、スイッチを押してみた。赤外線信号がキチンと発信されていれば、携帯電話のディスプレーに発信部が光って見えるのである。発信部に異状は無いようだったので、本体のスイッチを切ったり入れたりしてみたのだが…、こちらはこちらでキチンと作動する(もちろん、運転切り替えは本体ではできないが)。「もしかして、受光部か?」とアレコレ配線を調べてみたが、素人の私には対応できず。

「リモコンの電池を入れ換える時、『必ずACLスイッチを押すように』って、リモコンに書かれているなぁ…」ということに気づき、何度も押したのだが、結果は同じ。「これって、メーカーに修理依頼しなきゃいけないってことか?」と愕然としたが、「でも、さっきまでちゃんとリモコンで操作できたワケだから、何か単純な理由があるハズ!」という私の勘を信じ、本体やリモコンをいじくり回す。長いこといじくり回したが、芳しくない。「チクショーッ! 何てこったい!?」と、ヤケクソになった私は、リモコンを壊すような勢いでACLスイッチをドライバーでギューッと「これでもかっ!?」というくらいに押し続けた。すると、リモコンの液晶画面が消え、設定がリセットされた。「もしや…」と思い、リモコンをエアコン本体に向けると、何事もなかったかのように「ピッ!」と本体が反応した。さっきまでのアタフタは何だったのだろう? 要するに、おそらく何らかの衝撃でリモコンの設定が狂ってしまったことと、私がACLスイッチの押し方を知らなかったこととが相まって、このような珍事が起きたのだろう。これからの梅雨シーズン、除湿(ドライ)を微調整しながら快適に過ごしたいので、とりあえずリモコン設定が元通りに戻ってよかった…。

本当に、私の周りでは色々なことが起こる…。そして、それが着実に、確実に、私の知識となっているのだが…。


6月16日(土)

昨日に引き続き、今日も晴れ! 気象庁が「梅雨入り宣言」を取り消さなければ良いのだが…。

今日は、久々に母校・日本大学藤沢高校の同窓会に出席した。年に一度の定期総会があり、ほとんどの出席者は総会後の懇親会が楽しみだったりする。今回の同窓会出席予定者は159名で、特に平成の卒業生が40名近く出席する予定だということで、「一体、どういう雰囲気になるんでしょうね?」と、久々に再会した諸先輩と話していた私…。ところが、平成の卒業生の大半が無断欠席し(欠席者の中には、私の門下生も…!?)、「これが現代っ子ですよねぇ…」と諦め半分で諸先輩と話していた私…。

それにしても…、私が高校を卒業して22年が経つというのに(私は、昭和60年卒)、未だに諸先輩から「最近の卒業生!」と呼ばれる私である。今日などは、平成12年卒と17年卒の2人と話していた昭和41年卒の先輩が私を呼びつけ、「若手トリオ!」などと称していたが、平成12年卒と私は15年の差があるし、17年卒に至っては20年の差があるワケで、それでも諸先輩からは「若手」と呼ばれる私である。今がまだ昭和だったら、今年は昭和82年である。そうすれば、「君も、卒業から22年経つんだねぇ…」と言われるのだろうが、年号が平成になったことで昭和と平成の計算が難しくなり、錯覚を起こしてしまうのだろう。今年は平成19年で、私が日大藤沢を卒業したのが昭和60年…。19と60という数字の為せるマジックだろう。

今年の3月に卒業した女の子が、1人で参加していた。同窓会のことを良く知らずに参加したらしく、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたのが印象的だった。件の平成12年卒と17年卒から聞いた話が「やっぱり、時代が違うんだなぁ…」と思え、今の大学生たちの深層にある部分を読み取れたような気がした。

往きは東海道線と小田急線を乗り継いで六会日大前(私が日大藤沢に通っていた頃は単なる「六会」で、えらく小さくて汚い駅だった)に向かったが、帰りは湘南台に出て相鉄線に乗り換えた。途中の二俣川で急行待ち合わせがあったが、アルコールが程よく回って眠くなっていたため、あえて急行に乗り換えずに横浜を目指した。酒に弱くなったのか、コップでビールを3杯ほどしか飲んでいないのに、車内で何度が意識が落ちた。

大学で “後輩たち” を教えているとはいえ、こうして母校とのつながりが保てるということは嬉しいことである。ただ、悲しいことに1箇所だけは、私を突き放しにかかっているようであるが…。

へこたれている暇はないか…。


6月17日(日)

しばらく空き室だったお隣に、誰かが引っ越してきた。「誰かが…」というのは、人間関係の構築方法を知らない&常識のない輩が増えた昨今、引っ越してきても挨拶に来る者がほとんどいないのである。ただ、「引っ越してきました!」という挨拶だけでも良いのに…。数ヶ月前までお隣にいた人は、引越前からあいさつに来て、引越後にも「先日、引っ越してまいりました」という手紙がポストに投函されていた。当然のことが、なぜか妙に嬉しかった。私が引っ越して来る時は、事前にアパートの全世帯に「今度の日曜日に引っ越して来ますので、騒がしくなると思いますが…」とあいさつして回り、引越が無事に済んだ後は手みやげを片手に「無事に引越が済みました。今後とも、よろしくお願いいたします」とあいさつに回ったものである。そんな私に「やりすぎだよ!」と苦言を呈した知人もいたが、「どこの誰だか知らない者と共同住宅で生活するのって、気持ち悪くないか?」というのが、私の考えである。

お隣は、引越作業…。今日も朝からドンドコドン!

今日は「父の日」である。静岡で先日手配した白ワインが、父の元に届いたようである。本当は、私が飲みたかったワイン…。もっとも、自分が飲みたいと思わないようなワインなど、送っても有り難みはないだろう。ただ、齢を重ねた私の父は、年々アルコールに弱くなっているようで、おそらく一気にワインが干されることはないと思われるので…(以下略)

本当に、梅雨入りしたのだろうか? 梅雨入り宣言の翌日から、気象庁を嘲笑うかのような晴天続きである。どうしても観たいテレビ番組が昼過ぎに放送されていたので、それを見終えてから買い物に出た。明日の切符も買わなければならないし、何より昼食を作ったところで食材が切れたため、部屋にいたら空腹で倒れてしまう…。

帰りに、京浜急行の横浜駅で電車を待っていたら、腹立たしい集団に出くわした。その集団は大学生のサークルのようで、持ち物や雰囲気から判断すると、三浦か横須賀あたりに遊びに行って、快速特急に乗り込んだと思われる。私は、その快速特急の次に来る各停を待つ列に並んでいたのだが、ヤツらは我々が目に入らなかったのか(いや、そんなことがあるハズない!)、列の前や途中に散らばりながら、まだ快速特急に乗り続ける仲間と車内−ホームで会話を続け、列を押しのけたり荷物を列に置いたりしながら自分たちの世界に入り込んでいた。快速特急が横浜を離れた時、何事もなかったかのように去っていったが、ヤツらは駅の雰囲気を一瞬のうちに変えてしまった。仲間内では後輩が先輩に敬語を使うなど、秩序は保たれているようであるが、狭い仲間意識しか持てないヤツらには “公共意識” のカケラもなく…。

最近、蒟蒻ゼリーをノドに詰まらせて窒息死するという事故が数件報じられているが、中でも「長男が学童で蒟蒻ゼリーを食べて窒息死してしまった。こんな悲しい思いをする人をこれから出さないためにも…」ということで製造元を訴えた夫婦がいた。夫婦の悲しみは良くわかるが、蒟蒻ゼリーを食べて長男が窒息死したから製造元を訴える…という感覚は、私には理解できない。餅をノドに詰まらせて窒息死するという事故は昔から多いが、だからといって製造元を訴えるという人はいないように思うのだが…。「蒟蒻ゼリーは普通のゼリーとは違うから、食べる時には注意しなさい!」と事前指導してから与える幼稚園・保育園もあるという話を聞いたことがあるが、それ以上に「食べ物は、何度も良く噛んでから…」とか「食べる時は、ふざけないこと!」などと躾られていれば、このような事故も回避できたのかなぁ…と思うことがある。それに、親が蒟蒻ゼリーの存在を知っておきながらノーマークだったか、あるいは子供にその特異性(あえて「危険性」などとは書かない)を教えていなかったという状況で事故が起きたと考えると…。もし、件の長男が蒟蒻ゼリーをふざけながら口にして、丸飲みして…ということであれば、訴えられた製造元はエライ迷惑な話である。状況を良く知らないので仮説でしかないが、最近の若者は顎が弱いというか、噛まないというか、固くないものばかり食べているというか、そういうところからも「努力せずに、楽して快楽を得る」という姿勢が見え隠れしているのかも知れない…。そして、子供の望むものばかり与え続けた親たち…。と、そんなことを思う私である。が、本当に真偽のほどは定かではないので、私の戯言だとして流していただきたい。

今週の国際関係学部の講義では、明日か明々後日のどちらかでパワーポイントを使用することになっている。データだけUSBメモリなどに入れ換えて持ち出すか、あるいはパソコンごと持っていくか…、そのいずれかで迷っている。操作性を考えれば、自分のパソコンを使用するほうが良いのだが、出来れば(体調のことを考えると)身軽に通勤したいし…。悩むところである。


6月18日(月)

パソコンを国際関係学部に持っていくか否かで悩んでいた問題は、深夜に「とりあえず、配布したプリントの説明を全て終了させるのが先!」という結論を出して決着。清々しい(?)1週間を過ごすため(??)早寝する予定だったのに、何だかくだらないこと(いや、本当はくだらなくないのだが…)で時間を費やしてしまったものである。

結果、清々しくない朝を迎えてしまった。おまけに、ハッキリしない天気…。さらに、横浜駅のホームにある崎陽軒の売店では、イライラする出来事が…。横入りして私より先に買い物をするという暴挙に出たオバサン、最初に「シウマイ15個入り、2つちょうだい!」と言う。店員さんが「1100円です!」と値段を伝えると、「それと、海老シウマイも、2つちょうだい!」と追加する。店員さんが全てを入れるのにちょうど良い大きさの袋を用意し、値段を告げながら手渡そうとすると、「それと、このイカシウマイも2つちょうだい!」ときた! 店員さんは客商売ということもあってイヤな顔ひとつせずに袋の中身を全て取り出し、大きめの袋に全ての商品を詰め込んだ。よほど腹立たしかったのか、オバサンに聞こえるくらい大きな声で「大変お待たせしてしまって、本当に申し訳ありませんでした」と、私に謝罪してきた。

駅にいると、他の人のことなど考えずに自分の世界に入り込む人がたくさんいることを実感する。特に、みどりの窓口…。以前も述べたと思うが、窓口でえらく時間がかかるのは、「鉄道の知識が全くない人」と「鉄道の知識があふれている人」である。無知な人は、窓口の係員が何を言っても文句を言うし、考え込むし…。知識のあふれる人は、窓口の係員に細かな注文をつけるし(例えば、「○○系の△△両目の××シートの部分は避けて予約を入れてください」とか、「○○線と△△線を乗り継ぐ場合、××経由にしているのだから、この料金設定になるように発券してください」などという感じ)、知識があることを係員に自慢するし…。以前、2人の鉄道マニア(2人とも男性)が旅行の計画を立ててみどりの窓口で発券依頼をしていたのだが、係員が若い女性だったことも理由の1つとなったのだろう、窓口で2人は専門知識をひけらかしながら旅程の変更を相談していた。まさに、2人だけ悦に入るような感じであった。2人は「オレたちって、こんなに鉄道知識があってカッコイイでしょ?」的に、女性係員をチラチラと意識していた。次の瞬間、「あとにお客様が控えていて迷惑になりますので、話し合いは別の場所でお願いします!」と冷ややかに言い放たれてしまったのを見た! 心の中で、「よくやった!」と女性係員を褒め称えたのは、私ひとりではなかっただろう。

今日も予定通りに特急踊り子号で三島入りするが、湯河原あたりで道路が濡れているのを発見した。熱海も雨の後だった。途中で、車窓に雨がぶつかった。今日は降水確率が低かったので、小さな小さな折りたたみ傘しか持ってきていない…。三島で土砂降りだったらイヤだなぁ…と不安になったが、杞憂に終わる。

さて、早めに国際関係学部入りした私は、いつものように大量の講義用配布プリントの作成に入る。今日は大学に置いてある新聞をコピーし、切り抜き、貼り付け、プリントする…という作業もあったので、いつもより印刷時間がかかった。それでも、午前中には全工程終了。

準備万端で、3時限目「社会学」にのぞんだが、教室へ移動する途中でポツリポツリと雨…。強く降ったらイヤなので、早足で教室に向かった。今日は、最近の子供たちに見られる「人生縮小化」現象に関する解説をしたが、本論だけ話したら30分程度で終わってしまうような状態だったので、今日作成したプリントとテキストを用いて先週までの講義内容の確認などをしつつ、ゆっくり先に進めていったのだが、相変わらず疲労のために時間感覚がなくなっている私のこと、5分くらい話したと思ったら15分経過…という状態が続き、慌てるように本論を解説したが、冷静さを失いかけた私には上手く講義をまとめる余裕もなく、惨憺たる結果を招いてしまった。

だが、意気消沈する暇などない! 講義後、数名からの質問に答え、それで気分が少し晴れる。その気分のまま、教室移動。4時限目「日本の社会」は、今までと次回以降の講義内容を橋渡しするべく、「日本的エスノセントリズム」について語る。が、やはり時間感覚のズレが影響して…。

講義後、親しくさせていただいている中国語の先生と一緒に、学食で夕飯を食す。お腹いっぱいで元気が戻ってきたところで、三島駅へ移動する。今日は、私にとってもいろいろな記念日である。そして、ポール・マッカートニーの65回目の誕生日でもある。ささやかな贅沢(?)とばかりに、新幹線の指定席をとった。

新横浜から横浜線で東神奈川に戻り、駅構内のコンビニで買い物をする。いつもなら、歩いて帰宅するところ、今日は京浜急行の仲木戸駅に向かった。先週定期券を継続した時、京浜急行の乗車区間を仲木戸〜横浜に設定したので、それで神奈川まで1駅だけ乗ってみようと思った次第。ちょっとした贅沢気分である。

さて、明日は藤沢で整体…。体の歪みをキチンと直しておかないと…。


6月19日(火)

今朝、パソコンの電源を入れたら、起動せず。そして、何やらメッセージが表示され(詳細は略す)、「マウスを初期化しました」と…。そういえば最近、パソコンから冷却ファンとは違った雑音が頻繁にするは、マウスの認識があやしくなるは…と、不具合が続いていた。ハードディスクに問題があるのではないかと思い、近々に新しいハードディスクを購入しようと思っていた矢先での出来事だった。「うわっ、間に合わなかったか…」と一瞬たじろいだが、「まてよ、このメッセージはハードディスクのものじゃないな!?」と思い、強制終了(要するに、電源ボタンの長押し)して、5秒ほどして再び電源ボタンを押した。が、ハードディスクが動く気配がない。BIOSの画面(私のパソコンの場合は富士通のロゴが出る)から先に動く気配がない。そこで、念のためにWindowsXPのCD−ROMを用意し、「これでダメなら、CD−ROMから起動して、回復コンソール!」と腹を決め、「自己診断」モードに入った。メモリのチェックが始まる…。大した時間ではなかったのだろうが、えらく長い気がした。メモリ領域の全てのチェックが終わると、何事もなかったかのようにWindowsのロゴが現れ、いつものように起動音が流れ、デスクトップが表示された。一体、何だったのだろう?

しかし、このトラブル回避のおかげで、妙な雑音がしなくなった。何と表現すれば良いのだろう? 「雨降って地固まる」じゃなくて、「災い転じて福となす」か…。

今日は、藤沢で整体の日である。いつもは土曜日の午後にお願いしているのだが、先週土曜日が母校の同窓会出席に充てられたので、それで今回は火曜日にした次第である。12時半の約束で、整体院にはその10分前に到着した。初回は60分ほどの施術だったが、前回は45分ほどで、今回は30分…。徐々に時間が短くなっているのが気になった。「最初はサービスで、徐々に短くされるのかなぁ?」などと勘ぐった私がバカだった。整体師がおっしゃるには、「だいぶ肩も首も伸びてきて、胃腸のツボも押しやすくなりましたよ!」とのこと。つまり、以前ほど時間をかけなくてもある程度のレベルに到達できるように私の体が改善されているということなのだろう。ということは、今日の倍の時間がかかった初回の私は、整体師を手こずらせるほどのボロボロガタガタの体だったのだろう。もっと早く整体を受けていれば良かった…と思いつつ、バスで藤沢駅に出た。

今月2度目の古久家のラーメン! 今日こそは、味噌ラーメン店である。ただし、前回「大盛り無料券」をもらったので、それを使ってラージサイズにしてもらう。今朝、早起きできなかったので、朝食を抜いて家を出ているため、これが本日最初の食事である。古久家の味噌ラーメンのスープは、見た目はあまり熱そうに見えないのだが、ナメてかかると大やけどしてしまうおそれがある。店員さんが「スープが熱いので、お気をつけ下さいね」と丁寧に教えてくれた。20年以上前、あまりの空腹に耐えきれず、味噌ラーメンにがっついて舌をヤケドしたっけ…ということを思い出しながら、昔から変わらぬ店内で味噌ラーメンと格闘した。私の横のテーブルには、おそらく中国人留学生のカップルであろう男女が座っていて、ジャンボラーメンを1つだけ注文していた。それを、2人で分けて食していた。ラーメンは480円だが、ジャンボラーメンはサービスメニューで530円! 通常、大盛りは100円増しだが、ジャンボラーメンは50円増しだけで、大盛り以上の量のラーメンが出てくるのである! 1人1杯ずつラーメンを食せば、960円となる。しかし、それほどたくさん食べない2人がジャンボラーメン1杯を分けて食せば、1人あたり265円で事足りる。物価の高い日本で生き抜くための智恵だろう。「頑張れよ!」と心の中で応援した私であった。

食後、東海道線に乗り、横浜とは逆方向の茅ヶ崎に向かった。久々のSheltieである。Sheltieが横浜から撤退し、リアル店舗が茅ヶ崎のみとなったのは寂しい限りだが(ネットショップも閉鎖してしまった)、こうしてたまにSheltieに行くのは気分転換にもなって良いかも知れない…と思いつつも、じつに8ヶ月ぶりの訪問である。顔なじみの店員さんが1人もおらず、少々残念であったが、新作はどれも魅力的で、選ぶのに苦労した。今日は1着だけ買うつもりで来ていたので、かなり悩んだ。思い切って2着、いや3着買ってしまおうかとも思ったが、予算的に無理が生じ、結局1着選んで購入した。選んだ基準は、「色合いと質感」であった。

茅ヶ崎では寄り道もせず、東海道線で横浜に直帰した。車中、辻堂の手前で「こんにちは!」と声をかけられた。見れば、国際関係学部の男子学生…。いつもとは全く異なる風貌を見られてしまった私…。教員という職業柄、どこで誰に見られているかわからない。が、こうしてあいさつされるのは、気分的に良いことである。

そして、アチコチで買い物をしたところで両手がふさがってしまい、食材を買えるような状態ではなくなってしまった。そのため、一旦帰宅して荷物を置き、洗濯など済ませなくてはならない用事を済ませてから、改めて買い物に出ることにした。外で食べるよりも、何か買ってきて調理したほうが安い…と思ったが、あまりの空腹に「あれも、これも!」と買い物をしているウチに、「これだったら、食べて帰ったほうが安かったかも…」という結果になってしまった。やれやれ…。

さぁ、今日中に “今週中” の講義の準備を終えていかないと…。早寝できるかなぁ?


6月20日(水)

今日も、ツライ朝から始まった。だが、起きなくてはならない…。

相変わらず、東海道線のダイヤが乱れまくっていた。どうして、こうもダイヤが乱れるのか? JRはもっと人員増強したほうが良いのではないか?…と思わすにはいられない。さらに、特急列車のダイヤだけは乱れないように細工する姿勢が許せない! とはいえ、その特急列車がダイヤ通りに運行されていたので、問題なく国際関係学部に到着できたことは確かなのだが…。

過日、日本航空協会のスタッフから、「『青燕』がもしかすると韓国映画祭で上映されるかも知れません」という連絡を受けた。だが、上映が決定されるためには、確実にその映画を観覧する人が存在することなのだとか…。それで、学生たちに声をかけてみるよう提案されたのである。学生たちのほとんどは『青燕』のことを知らないので、朝鮮日報の映画レビュー記事と、昨年1月に私が日本航空協会に送信したメールの文章をプリントし、興味・関心のある学生にのみ配布することにした。ちなみに、ご存知の方も多いと思われるが、私はこの映画を2006年1月3日にソウル市内で観覧している。その時のレポートはこちら

3時限目「社会学」は、情報教育センターでパソコンを借り、講義教室へ。毎年必ず、2003年6月に比較心身症研究会のシンポジウム「人は動物によって癒されるか」で報告した内容を学生たちに紹介している。今回の講義は、そのシンポジウムの時と同じように、そして例年通りに、パワーポイントを使用しての解説となった。この解説の際は、無理やり学生をいじって盛り上げるのが “お約束” で、今年もそれで盛り上がってもらった。板書もなく、過去の発表内容を語るだけなので楽だと思われがちだが、社会学の講義用にアレンジし直さなくてはならないので、シンポジウムの時は25分程度の解説内容が、講義では60分ほどかかってしまう。おまけに、今日は教室に設置されているAVラックの鍵を借り忘れてしまったため、学生に講師室まで取りに行ってもらうという大失態!? それでも、盛り上がりの中で講義は終了した(と、私は思っている)

4時限目「日本の社会」の教室へ移動がてら、パソコンを返却した。そして、教室に入ってすぐにCDの音質チェック。今日から最後のテーマとなる「放送用語に見る日本社会」の解説が始まるが、初回は「如何に、日本では民族性・歴史性の隠蔽(ないしは置き換え)が行われるか?」という内容を中心に、李成愛(イ・ソンエ)と趙容弼(チョー・ヨンピル)のヒット曲を元に分析。『釜山港へ帰れ』と『カスマプゲ』の日韓比較を通して、隠蔽テクニックを解説した。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、先週から始まった「日本(人)的発想」シリーズの第2回。先週は日本人の宗教観を中心に講義したが、今日は宗教観と人間関係の中で「縁(えん、えにし)」についての解説。良縁に悪縁、縁があるのかないのか…などなど、様々な局面での例を取り上げた。

今週の国際関係学部での講義を全て終え、講師室にマイクや鍵を返し、時計を見ると、18時前…。「今から急いで三島駅に向かえば、余裕で18:24のこだま号に間に合う!」ということで、早足で三島駅へ。みどりの窓口で切符を買う際、「今は閑散期だから、310円プラスで指定席になるんだっけ!」ということを意識していたのにもかかわらず、私の口をついて出た言葉は「新横浜まで、自由席…」だった(らしい)。目の前に出された自由席券を見て一瞬、何が起きたのかわからなくなったが、次の瞬間「すいません、これ、指定席に変更してもらえますか?」と310円を差し出しながら係員に頼む。相当、疲労がたまっていたのだろう。今日はしばしば、テキストを読む際にも呂律が回らなくなった。

あと2日の出講を乗り切るためにも、今夜はシッカリ寝て、体力をリチャージしないと…。


6月21日(木)

この国は、どうなるのだろう? 票集めのために、政治的実績の全くないタレントやアナウンサー、ゴルフコーチを候補に据えようとする某政党…。この国は危機に瀕しているというのに、政治の素人にこの国を任せようという気に、私はならない。

さて、今朝もツライ朝を克服し、松戸歯学部へ。1時限目「社会学」は板書事項もなく(板書代わりのプリントを配布した)、あっと言う間に解説が終わるものと思っていたが、気が付けば90分以上も講義していた私…。やはり、時間感覚がなくなっている。

急いで移動した法学部大宮キャンパスの3〜4時限目「社会学」でも板書事項はなく(こちらも、板書代わりのプリントを配布した)、かなりの時間短縮が図れるものと思ったが、2コマとも90分まるまる時間がかかってしまった…。ここまでくると、重症である。今までの私の講義が “完璧” だとは思わないが、それにしても…。

講義後、秋葉原に出て、18時まで時間を潰す。今日は、以前勤務していた高校でお世話になった同僚(先輩)と久々にお会いすることになっていた。そして、その高校の卒業生(私の門下生でもある)も参加。だが、会場となるお店に18時に入ったところ。誰もおらず(おちろん、お店の人はいたが)。しばらく、一人で待つことにした。15分ほど待っただろうか、先輩と門下生が現れ、いよいよ宴の始まり! 結論から述べると、宴は5時間続いた。久々に、まとめて飲んだ。酒は飲んでも、飲まれるな…という通り、楽しく飲んだ。

だが、明日も仕事である。早く寝ないと…。


6月22日(金)

イヤなことが続いた一日…。

朝、起きてから “妙な” カンが働いて、湘南新宿ラインに乗ることを極端に避けたくなった。いつもなら、横浜から大宮まで湘南新宿ラインに乗るのだが、今日はなぜか東海道線のホームに向かった私…。そして、東海道線車内で、大宮駅付近で架線トラブルが発生したことを知った。このトラブルのために、高崎線や宇都宮線が運転見合わせとなり、湘南新宿ラインも当然運転見合わせ。そして、京浜東北線も…。命拾いした私であった。だが、東京から新幹線に乗り込んで大宮に到着すると、そこに長蛇の列が出来ているのを見て、新幹線が振替輸送として使われていたことを知って愕然とする。「上野から新幹線に乗れば、振替輸送が適用されたのか…」と。東京〜上野間は山手線が運行されていたので、東京から新幹線に乗り込んでも振替輸送扱いにはならず、新幹線Suica自由席特急券代として千円がチャージ分から差し引かれた。要するに “自腹” である。

改札前からタクシー乗り場までも、なが〜い列が出来ていた。新幹線の停車しない駅へ、タクシーで向かう人であふれていた。いつもはタクシーがあふれかえっている乗り場も、今日は人、人、人…で、タクシーは出払っていた。

今日担当した3つの講義中、2つで怒鳴った。今年度は怒鳴るまいと決めていたのだが、とうとう怒鳴った。怒鳴らざるを得ない状況が生じてしまった。怒鳴られたほうもイヤな気分だったろうが、怒鳴った私もイヤなものである。

さて、架線トラブルを新幹線で回避し、10時過ぎの路線バスで法学部大宮キャンパスに到着すると、「1時限目は学生さんも3分の1くらいで、1時限目の担当教員もまだ全員来ていないんですよ」と教えられる。休講措置をとっていないため、大学に到着していない教員の講義については、連絡をもらい次第 “課題” を学生に与えて対処するということでしのいでいるのだという。私が2時限目のチャイムの後に教室に入ると、いつもの半分くらいの学生しか集まっていなかった。すでに教室にいる学生を優先させて講義を進めるか、それとも今日は軽く復習などで流してしまうか、それとも遅刻して来るであろう学生を待つか…。判断は私に委ねられることになった。学生たちは「せっかくだから講義は聴きたい」が「別に、後日補講する形でも構わない」という意見だった。が、電車が運転を見合わせただけではなく悪天候でもあるため、せっかく教室に集まってくれた学生たちへは何らかの還元をしなくては…と思い、講義を進めることにした。五月雨式に学生が集まってきたが、本論に入ってから教室に来た学生たちには来週補講に出てもらうことにした。申し訳ない気がしたが、今日の内容を理解してもらってからでないと次のテーマに入るのがキツイ…。

講義開始時刻がかなり遅れたものの、規定時間内にシッカリ解説内容は収められた。ただし、「3歩進んで2歩さがる」的な講義であったため、1週間分の講義を90分で片づけたような、そんな疲れが心身を襲ってきた。イヤな汗もかいた。

教員室に戻ってお茶を1杯だけ飲み、急いでバス停へ向かった。そこに、先ほどまで私の講義を聴いていた門下生が…。私を見つけるなり近寄ってきて、「先生、さっきはお疲れ様でした。(中略)。バスが、10分ほど遅れているみたいで…」と言う。その時、別のバス停に遅れていたバスが2台続けて到着した。そのバス停でバスを待っていた人はみな、雨の中を走ってバスに向かって走り出す。我々の姿を確認したバスの運転手さんが、乗車口を開けたまま待ってくれた。

新幹線振替乗車券(新幹線内で撮影したため、ブレてます)大宮駅に到着すると、各線とも運転再開されたというアナウンスが入っていたが、さっきまで運転を見合わせていた電車のダイヤが簡単に復活するなどということは有り得ない話で、もう少しダイヤが落ち着くまで待ってみようと思った私は、急ぎ昼食をとった。おにぎりを勢いよく口に運び込みながら駅のアナウンスに耳を傾けていたが、全く状況が改善される見込み無し。それで、新幹線の改札口に向かい、定期券を提示し、「すみません、これで新幹線に乗れますか?」と尋ねてみた。「どこまで行くのですか?」と聞かれ、「上野までです」と答えると、「これをお持ち下さい!」と、新幹線振替乗車券を渡された。これで、大宮への往復を新幹線で移動したことになる。快適ではあるが、「できたら、こんなシチュエーションでは利用したくないなぁ…」と思ったのも事実である。

通信教育部入りする前に、法学部に立ち寄り、出勤簿に押印し、講義用プリントを印刷しておいた。

通信教育部での4時限目「社会学」は、テーマを他の出講先での社会学とは変えながら講義しているのだが、今日から解説する内容は(私の専門とする)“Human Being” に関するものである。いつもは1コマで解説する内容を、ここでは2コマに分けることにした。そのほうが、今年のスクーリングに合っていると判断したからであるが、ただ「どこで2つに分割するか!?」ということについては、全くのノープランだった。学生の反応を見ながら決めようと思い、時々話をそらしながら様子を伺ったのだが、反応が薄い…というか鈍いというか、私が学生たちを引っ張れていないことを痛感し、焦り始めた。が、それで少々吹っ切れた部分もあって、「だったら、このまま学生のゆったり感に合わせてしまえ!」と腹を決めた途端に道は開けてきたような気がした。しかし、その時、すでに講義終了15分前…。それでも、何とかキリの良いところまでは到達した。

朝から、モヤモヤ感が心を占領していた。それが抜けないまま、夕方が来た。今週最後の講義くらい、サッパリした気分でやってみよう…と思い、とりあえず急いで法学部へ移動した。移動時間、わずかに20秒…。教員控室に荷物を置いて、すぐに近所のコンビニへ。そこでドリンク剤を買い、再び教員控室に戻ってグイッと一気飲み! こんなもので気分が変わるワケはないのだが、何らかの景気づけにはなったと思う。

インターネットにアクセスしながら、来週以降の講義内容を考えていたら、昨日の宴で初めて会った “来年、私の門下生になりたいと申し出た学生” が私を訪ねてきた。しばしの会話の中で、何となく数分後の講義へのモチベーションが高まってきたような気がした。

そして18時、いよいよ今週最後の講義。すでに昨日今日で3回も同じ話をしているのだが、どういうワケか私個人のノリは最高潮。完全にサッパリしたワケではなかったが、何となく吹っ切れて講義終了。

帰途、やっぱり私は社会学が好きなんだ…ということを再確認する。そして、どうにかして社会学人口を、社会学愛好者を増殖させようと努力している私である。「単位もらったら、バイバイ!」という学生が多い中で、如何にこの企てを実現させるか、社会学で社会楽(シャカイガク=社会を楽しむ)にするか、それが今の私の課題である。大それた話だが…。


6月23日(土)

昨日の朝、掲示板にあったカキコミが、私に対するちょっとした攻撃だと思われたのだが、とりあえずレスをつけて様子を見ることにした。が、何の反応もなかったため、今日の昼前に(私のつけたレスともども)削除した。削除したカキコミの内容は…というと、私がよく「門下生」という表現をすることに関してであった。

カキコミ者は、「先生は、講義で日本的社会関係を批判しているのに、その日本的社会関係の象徴的な言葉を社会学者が使用するのはおかしい」というようなことまで書いてきた。まず、私は「日本的社会関係」という言葉を知らないので、意味も知らない。よって、講義で紹介することも批判することも出来ない。それと、(特に「日本の社会」「日本社会」などの)講義で私が批判の対象としているのは “日本社会” そのものではなく、日本の伝統的な人間関係や思考形態を無視したり学ぼうとしない若者たちが起こしてしまう問題行動である。

そもそも、私が「門下生」という表現を用いるのには、それなりの理由がある。「門下生」という表現は、元はと言えば私の教え子たちがかなり昔に用いた言葉である。彼らが、私とのつながりを大切にしてくれて、それで用いたのである。そして、私も、学生たちとの出会いとつながりを大切にしたいと思い、「門下生」という言葉を用いることにし、それが我々の慣例となった次第。そういう歴史を知らずして批判してくるのは、迷惑千万!

さらに言えば、私は常に学生たちを「門下生」という位置づけることで、講義をより一層大切にしたいと思っている。仲間意識をより一層感じていたいという思いを、この「門下生」という言葉に込めている。逆に、「学生」と「門下生」の両方を使い分けることによって、その教え子との位置関係をハッキリわかるようにしている(やみくもに「門下生」を連呼しているのではないのである)。そういう事情を知らずして批判してくるのは、迷惑千万!

批判文は掲示板に書き込むのではなく、メールで送っていただきたい。だが、メールだと個人情報がバレてしまうので、それで掲示板に書き込むしかないということだろう。卑怯というか、卑劣というか、情けないというか…。

私は日本の伝統的な人間関係は大切にしたいと思っているし、それに従えないような者の発生は防ぐべきだと考える(ただし、時代にそぐわないと判断された伝統については、批判の対象とする)。「門下生」というのが日本の伝統的なものであるならば、なおさら「門下生」とのつながりを大切にするべきだろう。おそらく件のカキコミ者は、「別に、そんな愛情は要らないから、単位だけくれれば結構!」的な発想の持ち主かもしれない。悲しい限りである。

そういうワケで、私は今後も「門下生」という言葉を用い続ける。

しかし、「社会学者」には規制が多いのだろうか? 社会学者にはタブーが多いのだろうか? 以前、講義アンケートに「社会学者のクセに休講した。社会学者以前の問題」とか「始業チャイムが鳴ったのに、数分経ってからやっと教室に来た。社会学者失格!」などと書かれたことがあるのだが、彼らは社会学(者)が何であるのかを知って書いているのだろうか? ただ、私が嫌いだということを書きたかっただけだろうが、嫌いである理由が説明できないが故に、社会学を借用したに過ぎないように思う。よって、私が経済学者だったら「経済学者失格」などと書かれたのだろう。知ったような口をきく者が多い昨今である。

社会学者って、世間からそんなに素晴らしい期待をされているのかな? 完全無欠であることを期待されているのかな?…などと皮肉ってみたりする。だったら、完全無欠を求める輩たちも、社会学者にケチをつけられるだけの完全無欠な人物なのかな? 社会学的な知識が無いのに社会学者を批判する姿勢は、決して誉められたものではない。完全無欠を求めるのなら、それなりの態度で接してくださいね!

昨夜、テレビをつけたら「雑学系番組」が放送されていたので、しばらくそれを観ることにした。解答者がウンチクを述べるコーナーがあり、それがなかなか興味深かったのだが、あるウンチクに大して解答者ではないゲストが1人、「それは、“ちょっとした情報” って感じですね」とコメントし、「アンタ、ずいぶん上からモノを言うのね! 一体何を知っているって言うの?」というようなやり取りが繰り広げられた。その光景がおかしくて笑ってしまったのだが、ふと「こういうことか…」と、社会学者云々のクレームの根源を悟った。

『青燕』がもしかすると韓国映画祭で上映されるかもしれない…ということで、メーリングリストや講義を使って協力要請をしたところ、先日「上映希望のメールを送っておきました(おきます)」というメールが数通、門下生から届いた。こういう信頼関係は、大変貴重なものであり、ありがたいものである。本当に信頼関係で結ばれた門下生とは、一緒に飲むこともあるし、私が門下生に相談を持ちかけることもある。もちろん、門下生たちから相談されることのほうが多いが、そういう「持ちつ持たれつ」の関係が薄れつつある昨今、教師冥利に尽きるというか、人間関係の素晴らしさというか、とにかく “お金では買えない価値” がある(某クレジットカードのCMみたい?!)

さてさて、今日は昨日の荒天とは一転、良く晴れた一日だった。そんな中、藤沢まで整体を受けに行ってきた。今日は藤沢で降りようか? 大船で降りようか?」と、往きの東海道線車内で考えた。横浜から大船までは290円なのだが、藤沢まで行くと400円となる。そして、整体院の最寄りバス停までは、大船からだと200円で、藤沢からだと180円! よって、横浜から整体院まで、大船経由で490円、藤沢回りは580円…。時間にも余裕があったので、大船で下車した。ところが、大船駅前のバスターミナルで異変が…。待てど暮らせど、バスが来ないのである。幸い、バス停が日陰になっていたので直射日光を受けずに済んだが、2本も “間引き” されてしまったような状態になっていた。意図的な間引きではないことはわかっている。折り返すバスが到着していないだけなのだ。道路の渋滞が原因だろう。誰一人グチもこぼさず、クレームもつけず、ただただバスを待っていた。やがて、私が乗ろうとしている系統番号と同じバス(大船駅行き)が見えた時、私の隣のおじいさんが「あれ(が折り返して来るん)だね! でも、乗客を降ろしてから折り返すから、まだまだ乗れないねぇ…」と話しかけてきた。「そうですねぇ…。待ちますねぇ…」と返す私。15分に1本の割合(毎時05分、20分、35分、50分)で運行されているバスなのだが、20分と35分は運休されてしまった上、50分のバスも5分以上遅れての到着…という形になってしまった。

結果、整体院には5分以上の遅刻となったが、ちょうど私の前の時間帯に予約していた男性2人の施術が終わったばかりだったらしく、タイミング的には良かったみたいである。私もお茶をいただいて、それから施術。まず、お弟子さん(医師で言えばインターンのような状態?)の施術を受けた。30分程度で一旦終わったのだが、院長先生が少し念入りに施術されるということで、再び施術台に…。これでわかったのだが、私がの施術を複数名の整体師が担当すると施術時間が長くなり、最後まで1人で施術…となると時間が短縮されるのである。だが、確実に私のツボは押しやすい状態に改善されているようで、それも施術時間の短縮につながっているらしい。

施術後、バスで大船に戻り、東海道線で横浜に出た。そして、ヨドバシ横浜でノートPC冷却シートを購入した。最近パソコンの様子がおかしく、さらにファンから奇妙な音がした。まるで、チェーンソーが基板を切断しているのではないか…と思われるような音だった。今朝、パソコンを起ち上げようとしたら、またしてもBIOS関連のエラーが出た。今回はそこに書かれているエラーメッセージを読んでみたら、「サーマルエラー」とあった。要するに、温度調整管理機能の低下でファンに異常が出て、それが最近のパソコン不具合を引き起こしていたのである。一年中、ノートパソコンの熱を放射するアルミ板を使用しているが、それだけでは効果が薄かったのだろう。それに、独り住まいの私のこと、日中はエアコンもかかっていない部屋で、「これでもかっ!?」というくらいに温度が上昇する。パソコン内部に熱がこもるのも頷ける。さぁ、この冷却シートでどのくらい効果があるのだろう? ちなみに、お値段3680円也!

サーマルエラーか…。そんなにCPUへの負荷をかけた覚えはないし(CPUは1.8GHz)、メモリも768MB入れてあるのだが…。酷暑のせいだけでサーマルエラーが出たと考えるのは無理がある。そろそろ “寿命” ってことかもしれない。今のところ、冷却シート効果らしきものが出ていて、パソコンはサクサク動いている。奇妙な音もしていない。しばらく、様子を見てみよう。


6月24日(日)

テレビドラマの最終回は、しばしば「○○分スペシャル」「15分拡大」などと銘打って時間延長することがある。ここには様々な思惑があって、

というのが、有名な理由。わざわざドラマの開始時期をずらしたり、回数がドラマごとに違うのは、こういう事情からだといわれている。もちろん、今までドラマを見続けてくれた視聴者へのサービスで時間延長することもあるだろう。私は、「最後まで、時間延長もせず堂々と視聴率戦争を闘ってきたドラマ」の味方である! 昨夜は、「最終回3時間スペシャル」のドラマを見た。「いくら何でも、これはやりすぎでは?」と思ったが、最後まで見てしまった。今まで見続けたから、内容的に面白かったから、結末まで見届けたいと思ったのである。

以前、それなりに人気のあったドラマの最終回が中途半端なところで終わってしまい、「この続きは映画館で!」などというふざけた企画があった。映画を楽しみたければドラマを見ていなくてはならないし、ドラマの結末を知りたければ映画を観なくてはならないし…という連鎖が起こる。映画の評判が芳しかったという話は聞いていないので、あまりこういう連動企画は受け入れられなかったのだろう。

ちなみに、昨夜のドラマも、連動ドラマも、放送局は同じ…。連動ドラマは見ていなかったので企画には踊らされなかったが、私も根が小市民なのでダマされやすいタチなので…(以下、略)

今日は昼まで(寝られるだけ)寝ておいて、明日からの1週間を “闘い抜く” ための英気を養っておいた。そして、洗濯物と格闘し、スーツケースを取り出してパッキング。玄関を開けると、雨が降り始めていた。以前、「同行者」がウチに置いて帰った傘をさし、東神奈川へ。横浜線で新横浜に出て、駅のホームで遅めの昼食をとった。そして、新幹線ホームへ移動。

新横浜駅にて(グリーン車の乗車口!)グリーン車にて15:16発のこだま号で静岡へ向かった。今回の静岡入りの最大目的は、生命保険の契約書き換えの書類に押印するためである。別に、急いで静岡入りする必要もなかったのだが、あまりにも遅い到着も不都合だし…ということで、新幹線を利用した。が、スーツケースが重たいのと、給料が出たばかり…ということで、左にある2枚の写真の如く贅沢をしてみた。2千円ほどの贅沢だが、それでも何だかラグジュアリー空間…。だが、私の浮かれ気分に水を差したのは、熱海あたりから強まった雨足だった。静岡に到着した時は、かなりの雨量…。

いつもならタクシーが順調に来る駅前の乗り場で、しばしタクシーを待たされた。この天候で、タクシー利用者が増えたのだろう。客を駅前で降ろし、そのまま強引に乗り場へ車線変更してきた車に乗り、行き先を告げた。運転手さんが、「この雨、天気予報通りに降りましたね。明日の午前中まで続くそうですよ!」と教えてくれた。明日は、雨の通勤か…と思いつつ、家を出る前にズボンにレインガードをスプレーしてきて正解だったことを喜ぶ。タクシーは順調に走行し、予定より早く「同行者」宅に到着。今夜は(今夜も…!?)、ここで夜を明かすのだ!


6月25日(月)

朝、なかなか起きられず、それでも何とか這い上がり、身仕度を調え、ボーッとした頭で「同行者」宅を出発した。バス停までぼんやり歩いていると、私の横をバスが通り過ぎていった。一旦はバスを追うのは諦めたものの、バス停に乗車する人の影を見つけ、再びバスに向かってダッシュ! バスには乗れたものの、かなりの体力を消耗した心地…。

さらに、バスが静岡駅前に到着した時、一旦は諦めた9:57発のこだま号であったが、駅の自動券売機で特急券類を購入し終えて時計を見ると、9:55…。「これなら、まだ間に合う!」と自動改札を急いで抜けて、ホームまでダッシュ…しようと思った時、ホームから降りてくる人とぶつかりそうになってしまった。上手く避けたが、その時に腰の右側をひねってしまったらしい。激しい腰痛のまま新幹線に乗り込んだ。自由席でも十分な空席があったのだが、腰が痛くてじっと座っていられない状態が続いた。三島までの25分がなが〜い道のりのように感じた。

天気は…といえば、静岡市内は明け方で雨が上がったようで、明るい陽射しが差し込んでいた。しかし、三島に到着すると曇天…。今にも降り出しそうな空模様であった。国際関係学部に到着すると、「いつも(到着が)早いですが、今日はそれよりもっと早いですね!」と声をかけられる。月曜日は、なるべく早めに大学入りして、水曜日の分までプリントを印刷することにしている。今週からセメスター講義はラストスパートに入るため、用意するプリントの量もそれなりに多くなる。よって、なるべくコピー機も印刷機も他の教員の迷惑にならないような時間で占拠する必要がある。気を遣って早めの大学入りなのだが、今週のプリントは印刷にえらく時間がかかる物ばかりで(編集しながら印刷…という状態だったので)、若干迷惑を及ぼしてしまったような…。それでも、12時までには何とか印刷を片づけた。

さてさて、13時になり、3時限目「社会学」の教室に向かう途中で、雨がポツポツ降り始めてきた。念のために、講義移動用の袋に折りたたみ傘を入れておいて正解であった。教室の手前で、確実に私の講義を受けるために歩いている女子学生たちを見つけた。「早く教室に向かいなさい!」と声をかけるよりも “無言の圧力” をかけたほうが良かろうと判断した私は、彼女たちの横を何も言わずにスーッと通過した。以前だったら…というか、今でも見られる光景であるが、「あっ、先生…。早く教室に行かなきゃ!」と学生たちが走り出したものだが、彼女たちは「どうせ、教室の後ろから入るし…」という余裕があったのだろう、全く焦る気配なし。さらに、教室に入って終講試験のリファレンスをしている最中に、別のおしゃべりをしている男子学生が教室後方にいるのを見つけた。彼らは、私の講義中いつもそんな具合で、もうすでに3ヶ月以上も罪の意識が無い。それで、ついに、国際関係学部でも…私の怒号がこだまする。シーンとなる教室の前方で、ホッとした顔つきの学生数名を発見する。「ついに、先生らしさが戻りましたね!」という表情であった。その後、その学生たちは、4月から先週までの顔つきとは違った、何とも安心したような表情で講義を受けていた。そんなもんか…。

講義後、質問と問い合わせを受け付けているうちに休み時間を消化。5分遅れで4時限目「日本の社会」へ突入する。「放送用語に見る日本社会」の解説2回目の今日は、いよいよ放送用語そのものから日本社会の差別性・歴史性などに言及した。最初に小テストを実施し、そこから見える自分自身の差別性・区別性などを実感してもらい、併せて日本のテレビ局における用語取り扱いの概念を述べた。あまり時間がかからないようにするつもりだったが、気が付けば終業チャイム…。

講義中は腰痛のことをスッカリ忘れていたが、今日の仕事が全て終わったという安堵感から気が抜け、再び激痛…。それで、講師室でしばらく疲れをとって(腰痛は、疲労のピーク時が特にツライということらしい)、あせらずゆっくり帰ることにした。ただし、今日も静岡泊…いや、「同行者」宅に泊まることになっている。

新幹線で静岡に戻り、駅ビルに入り、講義用資料作成のためにCD−Rを購入。そして、バッグ屋さんでトートバッグを5割引で購入し、「同行者」宅で頼まれた買い物をする。たしか、ロースハム150gと豚牛合挽肉500gだったっけ…と駅ビル内の精肉店で思い出している最中、見知らぬ老婆が私の横に立ち、身動き1つしなかったかと思えば、急に私に

ねぇ、ここの肉に変なモンは入ってないよねぇ?

と大きな声で聞いてきた。おいおい、何てこと聞くんだ? よりによって私かい? 以前も述べたが、どういうワケか私は人から話しかけられやすいらしい。何と答えれば良いのやら…。だいたい、これ(豚牛合挽肉)には豚と牛が混ざっているだろうし…と思案していたが、「大丈夫ですよ! ここのお店のものは大丈夫ですよ!」と、店員さんでも何でもないのに、店の弁護に回った私であった。いやぁ、最近は精肉疑惑が浸透しているようで…。

こうして、またしても静岡の夜は更けてゆく…。


6月26日(火)

本日、小林さんの誕生日。おめでとうございます! 小林さんも私もお互い、しみじみ齢を重ねているような…。

生命保険の関係で静岡滞在をしているワケであるが、今日はオフ日ということもあって、「同行者」宅でグッスリ昼前まで眠らせていただいた。目は覚めても、体が動かない…という、疲労のピークを実感する。「今日がオフで、本当に良かった!」という気持ちと同時に、「何とかせにゃならん!」(←宮崎県知事ふうに!)という気持ちも芽生えていた。

軽く昼食をとった後、パソコンに向かい、講義用のCD作成(編集)に取りかかった。昨日購入したCD−Rが、ここで威力を発揮する。10パック600円程度の×16のCD−Rを買わず、ちょっと贅沢(?)して×32のものを入手しておいて正解だった。データの書き込みスピードが速く、エラーも少ないものでないと、講義用としては耐えられないのである。安物買いの銭失いにはなってはならないのである。データは、すべて音楽ファイル。以前編集したものを、今年の講義用に編集し直すだけだが、仕様教室の広さやスピーカーの質などを考えてチョイチョイいじらなくてはならない。だが、幸いにして、元データが既に修正済みのものだったため、念のためのファイルチェックのみで済んだ。作業を数ステップ省略できたので、驚くべき速さ(早さ)で編集終了!

作業中と作業後に、会わせて件の電話が入った。ウチの電話にかかってきたものが携帯電話に転送されてきたのだが、いずれも売り込み電話。「老後に備えて、財産の効果的な運用を考えていますか?」「年金対策としての節税をお考えでしょうか?」などなど。こういう電話にはまともに取り合わないようにしているので「結構です!」「必要に感じたら、こちらから連絡します」「私の周りに、そういう事に詳しい人がおりますので…」などと言って断るのだが、1件しつこい電話があり、「また今夜、電話させてもらいます」などと言って電話を切った業者がいた。まさか本当に電話しくれることもなかろうと思ったのだが、本当に着信あり! 話すことが私にはないので、留守電転送したが、しばらくしてまた着信…。「ノルマがあるんだよ。ノルマを果たすために、生きてゆくために、必死に電話しているんだよ。まぁ、まともに取り合う必要はないんだけれどね」とは「同行者」の弁。

その「同行者」と、久々に「げんこつハンバーグ」を食べに行った。「げんこつハンバーグ」というのは、静岡県内に事業展開している炭火焼きさわやかの看板メニューである。店舗が静岡県内にしかないので全国的には知名度が低いが、過日「メントレG」に出演した長澤まさみによって全国的に紹介された。それを見ていた私は、「久々に、げんこつハンバーグが食べたいなぁ…」と思ったものであった。静岡でしか食べられないハンバーグ…、それも中は赤身で外がこんがりという、肉への自信を前面に押し出したようなハンバーグなのである。げんこつハンバーグを堪能し、おかわり自由のホットコーヒーを3杯飲み、大満足で店を後にした我々が向かったのは、THE 3rd PLANETだった。そこで我々は、何千円という浪費をし、それでも「まぁ、これだけ獲得できたのだから…」というキャラクターグッズで自己満足した。ただ、夜道を歩きながら頭が冷めてきた我々は、「あれだけのお金があれば、げんこつハンバーグを何個食べられたんだろうねぇ…」と、妙な後悔をしていた。後悔先に立たずだが、何だか虚しかった。

こうして、虚しくも静岡の夜は更けてゆく…。


6月27日(水)

帰浜した。日曜日に静岡入りし、月曜日は国際関係学部(三島)で講義して静岡に戻り、昨日はずっと静岡市内…。そして今日、国際関係学部での講義を終えて、久々(?)に帰宅した次第。

月曜日のうちに今週の講義用プリントを印刷しておいたため、今日はゆっくり出校した。11:57に静岡を出発するこだま号に乗り、三島駅に到着したのが12:19。いつもなら、スーツケースをコインロッカーに預けて、身軽な状態で大学に向かうのだが、なぜか新幹線口のコインロッカー全てが鍵を外されて使用できない状態になっていた。貼り紙も何もなかったが、明らかに「使用停止」状態であった。売店で別のコインロッカーの場所を教えてもらったが、それは逆側の出口に行かなくてはならないということで、スーツケースを引きずって大学入りした。三島駅の構造をご存知の方なら、私がこのような決断をした理由がおわかりのことだろう。

さて、3時限目「社会学」では、最初に「今回の講義を以て出欠調査は終了するので、次回からは講義を本気で聴きたいという学生のみ教室に来てほしい。最後の数回ぐらいは、穏やかな気持ちで講義したい」と、学生に私の想いを告げた。が、今日から最終テーマである「基本的人間関係再考」に入ったため、出欠調査が無くても出席する学生は相当数に上るのではないか…という気もした。「基本的人間関係再考」とはいっても、内容は「恋愛論」である。よって、例年の経験から判断するに、女子学生の出席率は落ちないのでは…。とりあえず、今日は「友情と恋愛」の違いについて、様々な例を挙げて解説した。このテーマに充てる講義時間を昨年より1回増やしたので、今日は比較的時間の余裕があるハズだった。しかし、フタを開けてみれば…いつもと同じ時間配分であった。

質問に答えているうちに、休み時間は消費してしまった。しかし、それはまた、教師冥利に尽きるところである。その勢いのまま、4時限目「日本の社会」へ。こちらは、今日も「放送用語に見る日本社会」の解説。いよいよ、在京キー局における放送上の取り決めなどをもとに、具体的な例を示しつつ、日本社会を概観してみた。プリントも用意してあり、説明範囲も広くはなかったものの、なぜか終業チャイムがなってしまった。

3〜4時限目とは全く異なり、5時限目「日本社会(留学生用)」は、日本(人)的発想として今週来週は「慣用句」に関する解説となる。今日は「腹」に関する用語を中心に講義したが、留学生たちはビックリするばかり…。表情を見ている私のほうが楽しませてもらったような感じになったが、学生たちの発言に私自身がビックリする局面もあって、刺激的で面白かった。この講義は規定時間の20分前にまとめることが出来たので、早めに学生を帰宅させた。

今日の講義を全て終えた安堵感と同時に、「また、この重たいスーツケースを運ばなくてはならないのか…」という想いが交錯した。しかし、目の前の現実からは目を背けてはならない。蒸し暑い三島の街を、大きな重たいスーツケースをゴロゴロと引きずりながら、注目度100%状態で三島駅へ向かった。

荷物が多いことと、疲労がピークに達しているような感じであったため、新幹線はまたしてもグリーン車! ゆったりしていて、おまけに荷物のことで周囲に気を遣わずに済むので、リラックスしながら帰途に就けたのだが、あとわずかで新横浜…というところで新幹線が徐行し始めた。そして「新横浜駅近くの線路に不審者が立ち入ったという報告を受けております。そのため、新幹線は新横浜〜小田原間で徐行運転します。新横浜駅にはおよそ5分遅れで到着見込みです」というアナウンスが入った。おいおい、新幹線の線路にも誰か入れるのか? おかげで、横浜線に1本乗り遅れてしまった。でもまぁ、急いで帰る理由もないし…ということで、焦らず横浜線のホームに向かった。

家の玄関を開けると、新聞の山、山、山…と、足の踏み場がない! 部屋に入る前に、とにかく新聞をどうにかしなくてはならなかった。

明日は、本来3コマ担当のところ、自発的に1コマのオプションをつけたので、講義が全て終わるのが18時…。大宮での終了になるので、そのまま以前のようにさいたま市内に宿泊し、金曜日の講義に備えようかと思ったが、散財を避けようという想いのほうが勝って、明日は帰宅することにした。

当然といえば当然…の判断だろう。


6月28日(木)

このところ、パソコンの調子が落ちつかない。そして、私の体調も落ち着かず、今朝は頭痛が私を襲ってきた。結果、松戸歯学部の講義をキャンセルしなくてはならない状態になった。ただ、休講になった原因は、他にもある。頭痛を感じた時、1粒600円ほどの鎮痛剤と、300円程度の市販薬のどちらを飲むかという選択で、ケチな私は後者を選択してしまったのである。そして、頭痛だけではなく、胃痛(吐き気)まで誘発してしまった。松戸歯学部にはメールを送っておき、「休講掲示は出さず、課題を作成させてください」と伝えておいたのだが、上手く伝わらず、休講掲示が出されたらしい。仕方がない。私が悪いのである。

本当なら、一日中フトンの中で養生したのだが、法学部大宮キャンパスの講義は休講できない事情がある。先週の金曜日、JRが大宮駅周辺で運転を見合わせたために遅刻・欠席を余儀なくされた学生のために、補講を自主開講することにしていたのである。こちらもしっかり掲示が出ているので、這ってでも大宮に行かなくてはならないのである。とりあえず、午前中の講義をキャンセルした分、フトンにいられる時間が増えたのと、ケチをやめて600円の鎮痛剤を服用したため、大宮への移動に耐えられるまでに体調が回復した。

横浜から乗り込んだ湘南新宿ラインは、体調を考えてグリーン車利用。食欲はないが、何か食べておかないと、18時までの講義に耐えられないと思い、駅の売店でパンとミネラルウォーターを買い、車内に持ち込んだ。

大宮駅に到着し、バス乗り場へ移動すると、今までは「このバス乗り場から出発するバスは、PASMOおよびSuicaは使用できません」と書かれていたのだが、今日は「PASMOおよびSuica、使用できます」となっていた。実は先週の金曜日にバス共通カードを使い切ってしまい、新しいカードを買おうと思っていたのをスッカリ忘れていて、「バス車内で買えばいいか…」と思っていたのだが、私の持っているSuicaが使えるのなら、新しいカードを買うまでもない。おまけに、Suicaで乗車すればIC部分に10円につき10ポイントが貯まり、100ポイントになると100円分の乗車チケットとして使えるというので、バス共通カードと割引率がほぼ同じになる。早速、ピッとSuicaで乗車してみた。楽である。

3〜4時限目「社会学」は、今日から前期最後のテーマ。「らしさ」について3回で解説するのだが、基盤となるのが「文化とパーソナリティ論」なので、まず文化…というよりcultureについて講義。あまり時間がかからないものと思っていたが、やはり社会学でも「文化」というのは重要な概念であるため、気が付けば85分経過という具合。とりあえず、時間内に解説が片づいて良かった。

そして、自主オプションの5時限目に突入する。しかし、教室には10名程度…。「あれっ、もっといても良さそうなものだが…」と思ったが、とりあえず補講開始。サービス補講であったが、私の企画に賛同してくれたというとらえ方をすれば、10名でもまた楽し。規定時間は18時までだが、17:40には解説を終えた。

18時ちょうどに日大前を始発とするバスに乗り、大宮駅へ。日が長くなったので、まだまだ明るかった。空が明るいと、ちょっと寄り道したくもなるが、体調を考えてまっすぐ帰途につくことにした。湘南新宿ラインで横浜に戻るのも良いが、今日はちょっと一眠りして帰りたかったので、京浜東北線に乗り込んだ。18:28に大宮を出発した電車が東神奈川に到着したのが19:53。ちょっとした旅である。その間、最初は雑誌などを読みながら過ごしたが、そのうち眠気が襲ってきて、浦和を過ぎたあたりからだろうか、うっつらうっつらという状態。そして、再び意識が戻るのは有楽町あたり。そして、再び睡眠…。鶴見を過ぎたあたりで “寝過ごし防止” のため、降りる準備を始めた。

明日もまた、大宮出講からスタートする。悪天候だったり、架線トラブルだったり…と、金曜日は何かと呪われている。明日こそは、穏やかな通勤がしたいものである。


6月29日(金)

どういうワケか、我が家の周辺は “建て替えラッシュ” である。今月に入って、徒歩10秒圏内の3件が建て替えを始めた。そのうち1件は、すでに外側が出来上がり、以前とは全く趣の異なる家になっている。2件は、我が家の目の前の家で、まだ更地のまま…。年度末まで工事が続くらしい。何しろ、2件分…。

さてさて、金曜日である。私がJRのダイヤ混乱に巻き込まれることはなかったが、午後になって雨は降った。まぁ、梅雨時だし、水不足になっても困るし…。

大宮駅前の掲示をよく見たら、PASMOおよびSuicaは昨日から使用できるようになったという。私の大宮出講とタイミングを合わせてくれたかのようで(単なる偶然だが)、それだけでもちょっと嬉しい気がした。

さて、法学部大宮キャンパスに到着し、昨日の正規2コマの講義内容を反省する。そのため、講義までの私は “かなり寡黙” な人になっていた。誰も話しかけてこなかったのは、おそらくその雰囲気が恐かったのだろう。だが、2時限目「社会学」は反省の甲斐なく、時間に追われながらの講義になってしまった。おまけに、講義時間中と講義後にハプニングが発生した。講義中、韓国人留学生に「韓国では、ご飯はどのように食べる?」と尋ねてみた。すると、「茶碗はテーブルに置いたままです」という予想通りの答え。そして、「では、ご飯を箸で食べますか?」と聞くと、「はい、箸で食べます」という返答があり、ビックリする。「スプーンは使わないの?」と尋ね返すと、「箸で食べます」の一点張り。学生たちは、韓国の食事マナーを知らないものだから、私が強引に留学生の答えをねじ曲げようとしているとでも思ったのだろう。爆笑していた。韓国では、ご飯はスプーンで食べるのである。先日、別の韓国人留学生4名に尋ねたところ、「ご飯は(日本とは違って)スプーンで食べます」と返答された。その上、私は何度も渡韓しているので、韓国の食事マナーを現地で体験しているのである。屈強なまでに「箸で食べます」と答えられると、「この人は、本当に韓国人なのか?」と思いつつ、講義に戻った。講義後は講義後で、「出欠調査票が回っていない!」という列があって、その対応に追われた。

ちなみに、講義後にこちらのサイトこちらのサイト、そしてこちらのサイトでも調べてみたが、やはり私のほうが正しい(間違うワケがない!)。私を屈強に否定したあの留学生、本当に箸でご飯を食べているのだろうか? 韓国に、そういう地方があるのだろうか?

大宮駅へ戻るためにバス停でバスを待っていると、ポツポツと雨が降り出した。電車のダイヤは乱れなかったが、やはり不安になる。無事に水道橋駅に到着し、通信教育部に行く前に法学部へ寄り、出勤簿に押印し、講義用プリントを印刷しておく。

通信教育部の4時限目「社会学」は、先週から始めた “Human Being” に関する講義。今日は特に “Persona論” が中心。じっくり、時間をかけ、時にグダグダになりながら、講義が90分続いた。「そういえば、41年前の今日、ビートルズが来日して、この千代田区は大騒ぎで…」などというコメントを挟んだためと思われる。

法学部に移動して、次の(18時からの)講義までに時間がだいぶあったので、雨の中を神保町に出かけた。ただ、途中でズボンがしっとりしてきたため、銀行に行っただけですぐ戻る。

18時からの今週最後の講義も、昨日今日の大宮キャンパスと同内容。だが、何度も同じ内容の話をしているのにもかかわらず、どうしても時間計算が出来ない…。以前も述べたが、このところ時間感覚がズレていて、時計があってもどうしようもない…というのが現実。かなり疲弊しているのがわかる。わかっているのに、どうしようもないのである。

帰途、なるべく乗換回数を減らすため、水道橋から秋葉原に出て、京浜東北線で東神奈川に戻った。雨が上がっていたので、いくらか気分は晴れていたが、やはり何かモヤモヤが残っている…。


6月30日(土)

確実に、この国における愚者の割合が上昇している。家を出て、無事に帰宅できるのがありがたく思えるほどだ。何をされても、全くおかしくない…そんな状況である。牛ミンチに豚肉やパン、雨水を入れて平然とするバカ社長。失態だらけの防衛大臣が、「原爆はしょうがない」などとほざく。この国の初代防衛大臣は、見た目で判断してはいけないが、どうも「防衛」という危機管理から遠いオーラしか発していない気がする。こんな人を大臣に指名したの、誰? 政治的手腕の無い者を「知名度」だけで担ぎ上げ、公認候補に据えようとする政党…。あぁ、日本…。

電気がまさんの2007年6月29日のブログの記述(と、そこにある私のコメント)も、興味深い。

横浜駅前のエスカレーター、アチコチのレーンから人が集まり、譲り合って乗るという日常が繰り広げられていたが、今日はひどい愚者を見た。私がエスカレーターの列に加わろうとするも、親子連れが道を阻んだ。まぁ、子供がいるから仕方がない…と諦めた。後ろの男との距離が少し空いていたので、そこに入ろうとしたら、その男、足を伸ばして私の足をブロックしたのである! そして、私を般若の面のような形相で睨んだかと思いきや、「チッ」という侮蔑的な一言を吐いた。全身から怒りがこみ上げてきた私であったが、ここで篠原久美子氏の脚本による『アリーテ』(原作: ダイアナ・コールス)の一節を思い出した。「人間は2種類…話し合いのできる人間と、話し合いの出来ない人間がいる」という名言がある。この男、明らかに「話し合いの出来ない」愚者であった。話し合えないのなら、話し合おうとするだけ時間と労力の無駄である。わざとらしく愚者の後ろに入り込んだ私は(愚者の後ろの人が譲ってくれたのである)、右側の急いでいる人用のレーンを歩き、できるだけ愚者と同じ空気を吸わないでよい位置関係に移動した。私が若く見えるからナメられたのかも知れないが、明らかに愚者は20代である。愚者は、その後も横浜駅コンコースのど真ん中を、周囲に気を遣うことなく歩いていった。どういう育てられ方をすると、こんなバカが作られるのか?…と、ふと社会学的に考えた私であった。愚者が奇跡的に結婚し、奇跡的に子供が出来たとすると、やはり同じような愚者ジュニアが育つのだろう。『ストレス・スパイラル』ふうに表現すると、「まっすぐにしか歩けない人」である。愛も和合も共感性もない、自分のテリトリーとルートをまっすぐにしか歩かない(歩けない)輩が多すぎる。

気分を取り直して…。

今日も、恒例(?)の整体のため、藤沢へ。家を出る時は青空が広がっていたのに、施術中に強い雨が降り出した。いつもヘアカットをお願いしている美容院から、携帯電話にメールが入っていた。整体院から徒歩2分のところに整体院があることから、「よかったら、帰りに寄って下さい」というお誘いだった。折りたたみ傘は持っていたが、雨も降っているし…ということでお邪魔させてもらい、ヘアカットもしていただいた。1ヶ月ちょっとでだいぶ髪の毛が伸びていて、湿度の高い毎日を過ごすのに少々不都合であったため、バッサリ&サッパリ!

その後、今井医院へ行き、受診。今日は血圧が100を切っていたが、とりあえず異常なし。このまま群発性頭痛から解放されたら良いのに…と思う。

さて、今日で1年の半分が過ぎることになる。明日から後半戦なのだが、何だかすでにパワー不足気味…。


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