2006年10月のぼやき



10月1日(日)

日本のVodafoneが今日からSoftBankになり、Yahooケータイがスタートした。東京デジタルホン時代からのユーザーである私には、「あぁ、またか…」という想いである。名称変更や組織変更が疎ましいこと、この上ない。東京デジタルホンがJ-Phone東京になり、全国統一ブランドのJ-Phoneとなり、Vodafone傘下となり、今日のSoftBankへと変更され、そのたびに様々な不便を被ってきた。「なら、Do○oM○とか○uに変えればいいのに…。ポータビリティも導入されるし…」などと勧められるが、私にも妙な意地と “こだわり” がある。

携帯電話でアクセスできるWebの初期画面も、SoftBank仕様に変更されていた。要するに、Yahoo色に一新されたのである。「パソコンならばまだしも、携帯電話でこんな細かなポータルサイトが必要なのかね?」「もう少し、ユーザーの声を聞いてみたらどうかね?」などと思いつつ、新しいサイトの使い方を覚えようと努力する。このサイトに慣れたら、きっと便利に思えるんだろうなぁ…という想いと、「いわゆるYahoo! Japanのケータイ版と思えばいいのかな?」という考えが、同時に私の頭をグルグルと回り始めた。そう考えると、カテゴリーもわかっているし、パソコン版(?)は長年使い慣れているし…と、発想の転換で乗り越えられそう。ただ、携帯電話のブラウザは、パソコンのものとは違ってマウスもなければスクロールにも限界があるし…と、いろいろな困難を乗り越えなくてはならないのである。

それにしても…、携帯電話は進化に進化を重ね、今や「携帯電話は携帯 “電話” に非ず!」という感じがする。よく考えてみれば、私も携帯電話を「電話」として使用するよりも、メール送受信やウェブなどで活躍してもらっているようなもの。カメラは、あまり使わない。たまに、デジカメを忘れて出かけてしまった時や、コインロッカーに荷物を預けた時に「確認」用にパシャリ…とやるくらい。携帯電話はもはや「ケータイ」として、“本来の目的外の部分” で価値を高めたツールの代表格と言えるだろう。

携帯電話に限らず、私の利用するものは、どういうわけか短命である。初めて加入したインターネットのプロバイダ(某量販店が合弁で起ち上げた会社)も、加入して2年ほどで閉鎖されてしまった。その某量販店が「プロバイダ乗り換えキャンペーン! もれなく5000ポイント差し上げます!」などと言って正当化していたのを思い出す。かなり前に使用していたPHSも、いつも間にかブランド変更に…。メールマガジンなどを購読しても、いつの間にやら「廃刊」だの「リニューアル」だのと、よくわからない状態になる。宿命なのだろうか?

今日は、あいにくの雨降り…。一日中部屋で過ごそうかとも思ったが、買い物もしなくてはならなかったし、平日には出来ない用事も済ませて起きたかったので、昼過ぎに外出することにした。まず、東神奈川駅で定期券を購入し、京浜東北線に乗って横浜へ出た。そして、明日の切符を買っておいた。明日は、板橋と三島の掛け持ちのため、途中で切符を買う時間があるかどうか微妙なところ。その後、横浜ポルタへ。実は、先月いっぱい(要するに昨日)でポルタの前年度(ポルタの年度は、10月1日から9月30日まで)分ポイントが清算処理(繰越および「500ポイントに達しなかった端数」の切捨て処理)されて、今日から新たなポイント加算期間に入ったのである。昨日まで「最後の3倍フェア」だったのが、今日からは「最初の3倍フェア」ということで…。先月末に頑張って買い物した私は、前年度末の残ポイントを501としている。よって、切り捨てられるのは1ポイントのみである。体調も戻ってきたようなので、久々にポルタでカレーを食した。カツカレーにしようか、それともスパゲティーとのセットに…などと考えたが、ダブルカツカレーにした。このカレー、カツが2枚とカレーソースが2倍…という代物。以前なら簡単に完食できたのだが、今の私にはちょっと荷が重かったようである。もっとも、シッカリ完食して、オプションでスープまで飲んできているのだが…。それから諸々の用事を済ませて、歩いて帰宅しようかと思ったが、雨が少々強めに降っていたので、東神奈川を回って帰途に就いた。雨さえ降っていなければ、アチコチ散歩しながら、みなとみらいの夜景を眺めつつ…などと考えていたのだが、風邪をひいてもつまらないので、寄り道せずに帰った。

何となく、刺激のない日曜日…。


10月2日(月)

また、新しい1週間が始まった。後期は、初っ端からヘヴィーな移動がかかる日である。しかし、講座そのものは2コマだけなので、精神的には楽である。ただ、肉体的にはツライ…。

昨夜、寝そびれた感があって、9時に起きようと思って目覚ましをかけたものの起きられず、結局10時半過ぎになってフトンから這い出た次第。それから急いで身仕度を調えたが、家で朝食をとる時間までは確保できなかった。おまけに、外は雨…。早めに移動したほうが良さそうだ…と判断した私は、横浜駅でカツサンドを買い、湘南新宿ラインのグリーン車に乗り、池袋に着くまでじっくりパクついていた。

池袋について、西口バス乗り場へ走り、程なくして来たバスに乗り込んだ。「終点(日大病院)まで行くより、途中で降りて歩いたほうが早く着くかな…」と思い、水道タンク前という名のバス停で下車した。ここから住宅街を抜けると、日大看護へはちょっと早く着く…ハズだった。途中でバスを降りて、すぐバス停周辺の景色に違和感を覚えた。バス停前にあったコンビニと郵便局がない!? すると、以前建築中だったマンションの1階にコンビニも郵便局も移転していた。さらに、ランドマークにしていた寿司屋も移転…。方向感覚を一気に失った私は、見慣れぬ道を歩き続けた。が、そこは数年勤務のキャリアがモノを言う! 何とか軌道修正に成功し、看護学校に到着した。この時、すでに講義開始5分前…。

13時になり、教室に入る。しかし、私語が絶えない。緊張感もない。私の話を聴かずに他のことをしている学生も…。で、30分のお説教。そして、実質60分間で講義を完結させるハメになった私…。人間、その気になれば出来るもんだ!

天気が回復してきたので、急いで学内のバス乗り場へ向かい、池袋の地下街でソバを食す。そして、湘南新宿ラインで横浜に出て、特急ワイドビュー東海号に乗り換え、17時半すぎに三島到着。再び雨…。そして、国際関係学部に到着。

本当は、普通列車だけを乗り継いでも遅刻はしないのだが、今日は国際関係学部生で運営しているラジオ番組制作グループのメンバーから “コメント” を求められていたので、ちょっと早めに大学入りした。先週、「ラジオ用に、恋愛相談(仮説によるもの)にコメントをしてほしい」という依頼を受けたのだが、設定が曖昧なところがあり、「このままではコメント出来ないので…」ということになり、「月曜日に、もう少し設定をシッカリさせて、先生(=私)のもとに伺います」ということになったのである。このところ、よくコメントを求められる私である。で、18時から30分ほどコメントしたのだが、「番組では私がコメントしたモノを流すのか? それとも私のコメントを読み上げてもらうほうがいいのか?」ということで審議が進まず、続きは金曜日に…ということになった。彼らの放送は、エフエムみしま・かんなみの日曜日…。残念ながら私の家では受信できないため、同録(生放送の時に、番組を同時に録音したもの)をMDで受け取ることになった。それにしても、何で私が恋愛についてコメントするのか?…と、疑問に思う人もいるかも知れないので、ここでちょっと補足を…。実は、私の「社会学」という講座は学部ごとに内容が異なっていて、国際関係学部の講座では最後の5時間を「基本的人間関係の再考」と称して “恋愛” の社会学的(社会心理学的)分析をし、ニューミュージックを鑑賞しつつ恋愛過程を分析することもある。それで…である。

さて、18時半を過ぎてしまったので、急いでエクステンション講座の教室へ。今夜も5人全員が揃っていた。今夜の内容は、「相談やカウンセリングの目的、留意事項」についてである。様々な例を挙げつつ、相手の話を聴く時の基本的態度について語る。そんな解説をしつつ、「本当に、自分でもこれだけのことが出来ていれば、何の問題もないのだけど…」と思い始める。講義の半分は受講生のために、残りの半分は自分のために…という感じだった。

講義後、雨がやんでいたので、折りたたみ傘をバッグにしまい、三島駅へゆっくり戻った。20:39に三島を発つ東京行きの東海道線は、ワイドビュー東海号と同じ車両を使用しているので、快適である。そのためか、いつの間にか意識を失っていて、気が付いた時は小田原…。そういえば、池袋から乗り込んだ湘南新宿ラインでもすぐに意識不明になってしまい、気が付いたら横浜の手前だったような…。

週の頭から “かなり” 疲労困憊というのは如何なものか?


10月3日(火)

以前、「静岡のほうが顔なじみの店が多い」というようなことを何度か述べた。確かにそうなのだが、かといって横浜に顔なじみの店がないワケではない。代表格は、横浜中華街の華都飯店! ここで私の知人の一人が「私はYoshibeiさんの知り合いです」と言っただけで紹興酒をサービスしてもらったとか!? よく、気の合う仲間や学生との食事会で利用させていただいている。もともとは、私の父が勤務していた会社で懇意にしていたお店である。父がこの店で顔が利くので、それで私も…という次第。

昨夜、横浜から歩いて家に向かっていたところ、近所の商店街にある隠れ家的なフレンチレストランのご主人が、今日の営業を終えてゴミ出しをしようと店から出てきたところで私とバッタリ遭遇! ご主人が「おや、素敵なジャケットを着てるねぇ! 今日はデート?」と聞いてきた。「いえいえ、仕事ですよ!」と私はマジメに答えてしまった(疲れていたので、ギャグで返すことができなかったのである)。「じゃあ、気を付けてね! おやすみ!」と声をかけられたのだが、よくよく思い出してみれば、この店のご主人とは日の明るいうちに近所で会うたびに「最近、御無沙汰だねぇ。また来てくださいよ」などと良く言われる。顔なじみといえば顔なじみである。

さて、今日から久々の日体大勤務が始まった。日体大には火・水の2日勤務。そして、いずれも1コマだけ…。今日は、1時限目に4年生の「総合科目B」を担当。久々に世田谷区内へ通勤するため、ちょっと早めに家を出たつもりだった。反町から乗った各停は空いていたが、菊名で乗り換えた通勤特急は相変わらずの混雑…。それでも、何とか自由が丘に到着。駅前に停車中のバスに乗り込んだ。

学務課で出勤簿に押印し、社会科学研究室へ。ここで助手の鈴山さんと久しぶりの対面。一緒に仕事をするのは、実は今日が初めてである。すでに講義用プリントも用意されていて、さらに昨年度中に私が作っておいたレポート用紙も保管されていた。講義前にやることは、ほとんどないようである。

さて、9時になって講義教室へ向かい途中で “とんでもないこと” を知らされる。私が使用することになっている1311教室というのは、キャパシティ90名だという。が、「総合科目B」の履修申込者は131名…。確実に学生があふれることになる。そして、教室は予想通りの大混雑…。急いで講義教室の変更をお願いするが、とりあえず今日だけはその教室で講義することになった。教室に集まった4年生は、全員女性。女子クラスの講義なので当たり前であるが(たしか、履修登録者の中に、指定外の受講者で男子学生が1名いたような…)。そして私は、彼女たちの大部分を、3年前に別のキャンパス(横浜健志台キャンパス)で半期間教えているのである。だから、教室には見覚えのある顔がアチコチに…という状態。相手も私が初対面ではないものだから、緊張感が薄い…。それで、3年前と同じような注意から講義スタート! 着席できていない学生もいるので、今日はガイダンスと称して、講義の目的・展開方法。単位認定方法などを語った。本当は30分くらいで終了するつもりが、彼女たちの緊張感が戻らないので、結局60分語り続けた。講義中、来週の講義教室が決定したというメモが届けられた。それを読んで愕然とした私…、そして学生たち…。何と、教室変更だけではなく、キャンパス変更までかかってしまったのである。日体大は、世田谷区の深沢キャンパス(メインキャンパス)をはじめ、和泉キャンパス(同じく世田谷区で、主として短大の校舎)、そして横浜健志台キャンパスと、3箇所で講義や実技授業を実施している。明日は初めて私も和泉キャンパスで講義をするが、まさか4年生の講義まで和泉キャンパスで行うことになろうとは…。そして、学生たちも2時限目への移動の困難さが出てくる。とりあえず、空いている教室があっただけ良しとしよう…と、気持ちを入れ換える。

講義後、バスで恵比寿駅に出て、湘南新宿ラインで大宮へ。そして、3時限目は法学部大宮キャンパスで講義。同内容の講義は先週金曜日に実施しているので、時間配分が頭の中にシッカリ入っていたため、逆に講義時間が余ってしまう有様。私としては大変珍しいことであるが、「たまには、早めに終わるのもいいでしょう!」と、規定の終了時間の15分前に講義を終えてしまった。学生たちの中には「本当に帰っていいのだろうか?」と、しばらく教室に残ろうとした者もいた。

さて、早めに講義を終えたので、早めに移動することにした。路線バスに学生たちと一緒に乗り、大宮から高崎線で上野に出た。そして山手線に乗り換え、秋葉原からは総武線・中央線各停に…と、ここまで待ち時間すべて0分である。ホームに行けば、電車が来るか止まっているかのどちらかであった。「こういうタイミングの良い日もあるんだなぁ…」と、たったそれだけのことで嬉しくなる。

その喜びが、5時限目の通信教育部での講義に影響したのだろうか、情報の循環過程や社会的健康・不健康について語るペースがすこぶる良く(無駄話をほとんどしていないのも原因だと思われるが)、規定の終了時間の20分前には結論を述べる状態にあった。ただ、この時点で講義を終えるのはちょっと問題があるように思えたので、5分だけ使って今日の講義に関連する話をしておいた。

結局、今日の講義は、すべてチャイムが鳴るより15分以上前に終了した…ということになる。本当に珍しい。ただ、昨日の疲労困憊が今日も続いていて、電車で座ると、数分後には意識不明になる…という状態が続いていた。恵比寿から乗った湘南新宿ライン、大宮から乗った高崎線、そして帰りの東海道線…と、いずれも着席して数分後からの記憶がない。そして、目が覚めるのが目的地の手前という状態。疲労困憊して意識不明になっても、本能的(?)に乗り過ごさないタイミングで目が覚める。

「元気にならなきゃいかん!」と思った私は、横浜駅で東海道線を降りた後、いつも入るうどん屋さんでカツ丼定食を注文し、「食べて、元気を出すぞ!」とばかりに頑張ってカツ丼とうどんにパクついた。しかし、効果の程は定かではない。

明日は、日本大学創立記念日。水曜日は本来、1時限目が国際関係学部で、4時限目に日体大(短大)というスケジュールであるが、明日は三島入りする必要がないので、ちょっと朝は遅くまで寝ていられる。ただし、用事はあるので昼前まで寝るようなマネはできないが…。


10月4日(水)

日本大学の創立記念日のため、国際関係学部での講義はお休み。それで、午前中が空いたので、区役所に行くことになっていた。なるべく早めに出かけて、混雑しないうちにいろんな用事を済ませてしまおうと思ったのだが、体が動かなかった…。たった2日だけの仕事で疲労がたまってしまったようである。結局、混雑の激しい昼前にぶつかってしまった。

それでも、今日は4時限目の日体大の講義しか入っていなかったので、時間的にはかなり余裕があった。東横線で反町から自由が丘に出て…と、昨日と全く同じ方法で日体大の深沢キャンパスに行き、そこで印刷物の確認をして、助手の鈴山さんと一緒に和泉キャンパスへ。初めてのキャンパスのため、どこに何があるのかわからず、早めに移動してアチコチを案内してもらう。

さて、4時限目の始業チャイムが鳴り、短大の初講義へ向かった。噂によると「短大の講義は学生がうるさくて、成立しない」などと聞くのだが、そこは私の妙な(根拠レスな?)テクニックで何とかなると信じて教室に入った。が、教室は噂に近い状態だった。私が入室しているのに、話をやめようとしないものが大部分。それで、一喝から講義開始。その数分後、再び一喝! ただ、なぜ私が学生に対して注意するのかを丁寧に説明すると、お喋りをやめて耳を傾ける学生が増えてきて、最終的には話し声一つない状態をキープ出来たような…。要するに、今まで誰にも注意されなかったのか、あるいは “注意される意味” を教わらなかっただけだろう。この状態が、今後も続けば本物である。

講義を終え、講師室でコーヒーを1杯飲み、体のリズムを整えてから桜新町駅へ向かった。キャンパスの場所は知らなかったのだが、キャンパスの周辺は良く知っている。ただ、多少の不安があったので、「長谷川町子美術館」辺りまで日体大の学生たちの中に紛れて歩いた。桜新町から田園都市線に乗り、渋谷で下車する。どの出口を使えばよいのか、相変わらずわからない…というのが、私と渋谷駅の相性である。よって私は、「渋谷の地下鉄駅は、とにかく地上に出たモノ勝ち!」という発想しか持たない。

以前から入ってみたい店が渋谷にあるので、その店を目指した。その店は…といっても、ガイドブックに載るような店ではなく、“座って食べることの出来る立ち食いそば屋” のような店である。東急東横線の改札近くにあり、いつも前を素通りしているため、気になっていたのである。今日は時間に余裕があったので、入ることにした。ソバにこだわりがあるお店のようだが、私が注文したのは450円のカツ丼! 450円ということであまり期待しなかったのだが、出てきたカツ丼を見てビックリ! 「えっ? これで450円?」と思ってしまったほどの本格派! ボリュームも満点! サービスの味噌汁も、丼の味を邪魔しない。満たされまくりの私であった。

さて、渋谷からどうやって帰ろうか?…と、しばし悩む。東横線で反町まで1本で戻れるが、ダイヤが乱れているらしい。それなら、定期券が使えるJRで帰ったほうがお金も節約できるし…ということで、山手線と東海道線を乗り継いで横浜に出た。駅周辺で買い物をして、一旦帰宅する。そして、いろいろな書類を作成したところ、「今日は何だか調子よく全てがいったような気がするから、この書類も今日中に送ってしまおう!」と思い始め、帰りに買ってきた封筒に書類を入れ、そのまま郵便局へ!

同じ道を何度も何度も歩いた一日であった。たまには、こんな日があってもいいだろう。


10月5日(木)

日付が変わって今日になってすぐ、小腹が減った。それで、私の定番(?)である辛ラーメンを作って食べた。体中が熱くなった! ハートまで熱くなりそうな、そんな イ・キ・オ・イ。ちなみに、辛ラーメンを食べている最中、私は水などは一切とらない。それでいて、汁を一滴も残さずに飲み干す! 快感ナリ!(by コロ助)

だから、韓国でのフィールドワーク時にも、食事に悩まず済むのだろう。参考までに、韓国…特にソウルで辛ラーメンをお店で頼むと、だいたい1500ウォン(180円程度)で食べられる。だから、辛ラーメンが好きな人は、韓国で “かなり” 食費を浮かせることが出来る。ただし、栄養の偏りに気を付けなくてはならないが…。

先週から始まった文京学院大学「フィールドワーク論」であるが、今日からちょっとは人数が増えるのかどうか…と、そんなことを期待しつつ(何しろ、「まだ受講を迷っている」として受講届を出さなかった学生がいたので…)、朝も早よからセッセカセッセカ湘南新宿ラインに乗り込んだ。最近、電車で着席するとすぐに意識不明になってしまうので、今日は(節約の意味も込めて)混雑した普通車に乗り込んだ。とはいえ、東海道線の混雑に比べたら、こんなものは混雑とは言えないだろう…というような車内。しかし、横浜を電車が出発してから、思いがけないドラマが…!? 私の右隣りに、2メートルはあろうかという長身デカ男が立っていたのだが、この男がずっと体をスイングしたりツイストしたりして、背中のデーバッグが私の腕に刃今羽コン当たりまくる。目の前に立っている女性は、ショルダーバッグでもないのに肩にバッグをかけていた。そのバッグ、角が当たると痛い痛い! さらに、左隣りのジイサンは、どういうワケか車両の中程に空きスペースがあるのに移動してくれる気配なし。何があっても、同じ場所をキープし続ける。よって、停車駅ごとにお客さんが乗り込んでくるのにもかかわらず、ジイサンが壁になってしまい、なぜか私の周辺だけ人ごみ状態。途中から乗ってきた女子高生は、会話の最中に何でもかんでも「最悪」と言う。「○○が××になっちゃって、超最悪!」とか「この間、△△が壊れちゃって、超最悪!」というように、とにかく「最悪」のオンパレード。会話を聞きたくて聞いたワケではないのだが、この女子高生の話は全部「最悪」がテーマだった。朝から精神衛生上よろしくないのでは?! いいこと、ないのかな? この女子高生に幸多かれ!

いろんなことがあったが、とりあえず池袋到着。相変わらずジイサンは同じ場所をキープ! 私はとっとと降りて、東武東上線に乗り換えた。先週も座れなかった急行電車…今朝も座れないのは覚悟の上だったが、なぜか停車駅ごとに降りていく人が私の周りの人ではなく…、後から乗ってきた人が順に座れるのが不公平に思えたりもした。

それでも、ふじみ野へ時間通りに到着した。スクールバスを10分ほど待って、ここで今日初めての着席。文京学院大学までの一時で、体のリズムを整えた。

さて、9時半の講義開始とともに教室へ移動したが、教室に待機する学生が先週より若干ではあるが増えていた。が、先週来ていて今日は欠席している学生もいる。先週、私の「フィールドワーク論」を履修するかどうか悩んでいた学生は、結局そのままフェードアウト。さらに、履修すると言って出席調査票を提出した学生のうち3名もいなかった。これもフェードアウトか?…と思いつつ、新しい仲間を歓迎した。が、その歓迎は少々荒いもの。教室の中央列に誰も座っておらず、さらにいずれの列も前半分に学生がいない…。それで、いかにもヤル気があるように見えるパフォーマンスの方法を語った。「イヤイヤ前方に座るくらいなら、授業を受けなくていいよ! こっちは真剣に講義しようって言うんだから」と私が言うと、講義中に1人退場。ちょっとショック。でも、トータルでは人数が増えているようだし、少人数でもヤル気のある学生が残っているのであれば、それに応えるのが私の使命だと思う。で、今日の講義内容は「フィールドワークの目的」について。社会現象をどのようにとらえるか…という内容に終始する。

講義後、窓の外を見ると激しい雨…。これから大宮に移動しなくてはならないというのに…という虚しい想いを引きずりつつ、スクールバスに乗り込んだ。ふじみ野から川越まで東上線で出て、急いでカレーを飲み込むように胃に入れる。そして、川越線(埼京線)の乗り込んで大宮へ。着席していた私は「寝ちゃダメだ! 寝ちゃダメだ!」と自分に言い聞かせながら意識をハッキリさせていた。が、日進(大宮の1つ前)を出発したあたりで油断してしまい、いつの間にやら意識不明…。ところが、無意識に携帯電話のアラームをセットしていたらしく、大宮駅に電車が到着した時にプルプルと…。寝過ごすことなく下車することが出来た。

法学部大宮キャンパスでの2コマは、先週金曜日と今週火曜日に実施した講義内容と同一である。だから、どのくらい解説に時間がかかるのかは熟知している。よって、かなり早めにまとめ上げようと思えば出来たのであるが、なぜかそのような気にはならず、講義時間90分のほとんどを費やした。早めに終わらせようとする気持ちになれなかったのは、きっと午前中の「フィールドワーク論」での出来事を引きずっていたのだろう。

さて、大宮駅までいつものようにタクシーに便乗させていただき、帰りは池袋に寄った。雨の中、向かうは宮城ふるさとプラザ! 仙台銘菓「萩の月」を探しに行ったのである。しかし、取り扱いがないようで、断念。せっかくだから…と、プラザ内の「伊達の牛たん本舗」で牛たん定食を食べて帰ろうかと思ったのだが、節約節約…。だが、プラザを出てすぐに「豚丼専門店 十勝」という店を発見してしまい、吸い込まれるように店内へ…。まるで鰻の蒲焼きのタレを彷彿させるような豚丼を食す。美味なり!

その後、急いで池袋駅へ戻り、ダイヤが乱れて遅れていた湘南新宿ラインに駆け込み乗車。運良く新宿で席が空く。そして、着席して意識不明…。次に気が付いたのは、電車が横浜に入線しかけた時だった。またもや、ギリギリセーフ!

どうして、こんなに意識不明に陥るのだろう? とにかく、明日をこなせば3連休!


10月6日(金)

ずいぶん前から気付いていたことなのだが、昨日久々に感じたことがある。それは…「最近のインスタントラーメンは美味い!」ということである。それは、カップ麺にもいえることである。もっとも、匂いも味も食感も “インスタント” の域を超えないものもあるが…。それと、「○○亭の味」と称しているものも、私はパス! 「○○亭の味」は、○○亭で食すのが一番に決まっているからである。

さて、夜中から激しい雨が降り続き、今朝も雨のいきおいはおさまるところを知らない…という状態だった。おまけに強い風…。今日は在来線特急(ワイドビュー東海号)を利用して三島入りしようと思ったのだが、「いつ電車が止まるかわからない!」という天候だったので、テレビをつけっぱなしにしてフトンの中で交通情報を確認しつつ、寝ていることにした。が、いつまで経っても「首都圏の交通機関は、通常通り運行しております」というアナウンスばかり…。そうこうしているうちに、在来線特急が横浜を出発した時間となった。結局、新幹線通勤となったのだが、京浜東北線はダイヤが乱れており、そのために横浜線も遅れが出てしまった。新幹線の新横浜駅ホームにも、雨が叩きつけていた。新幹線の窓にも雨が容赦なく叩きつけてきた。曇りガラスでもないのに、窓の外が見えない状態だった。が、熱海を過ぎ、新丹那トンネルを抜けると、「あらっ?」と思えるほどの穏やかぶり。

三島で降り、改札を抜けると、たしかに傘をさしたほうが良いのだろうけれど、なくても歩けそうな程度の降雨。国際関係学部に着き、印刷室に入ると、やはり新幹線で通勤している教員から「よく、新幹線が止まらなかったですねぇ…」と話しかけられた。みんな、思うことは同じであった。

2時限目「日本社会(留学生用)」の教室で、最初に天気の話をした。三島は穏やかな降雨だけれど、横浜は強雨だった…と言うと、学生たちのほとんどが「信じられない!」という顔をしていた。都内から通っている中国人留学生に「そうだよね?」と話をふると、「ハイッ!」と答える。それで少し笑いが起きると、その留学生が「ホントに、凄かったんだから!」と訴える。そんな感じで講義に入る。先週から始めた「日本(人)的人間関係」の解説で、今日は「アリガトー(有難う)」の本質について語った。

昼休み、日曜日にエフエムみしま・かんなみラジオ番組を担当している学生グループとの簡単な打ち合わせ。「ラジオ用に、恋愛相談(仮説によるもの)にコメントをしてほしい」という依頼を受け、月曜日にも打ち合わせをしたのだが、「番組では私がコメントしたモノを流すのか? それとも私のコメントを読み上げてもらうほうがいいのか?」というところで話が終わっていたので、その話の続き…。しかし、打ち合わせに現れた学生たちの手には、明らかにマイクとレコーダーが…!? 「あっ、やっぱりコメント録り、するのね?」ということになる。が、前回の打ち合わせの時のメモが用意されていなかったので、3時限目終了後に再集合となった(もっとも、彼らはみな3時限目に私の講義を受けているのだが…)

それで、3時限目「日本社会(日本人学生用)」の講義を担当しつつ、「法学部への移動時間までに何とかコメント録りを終えさせなくては…」ということに気を配りつつ、先週に引き続き「日本(人)について学ぶ必要性」について語った。今日のメインは、文化変容のメカニズムから日本(人)について考えるスタンスの提供。しかし、予想外に時間がかかってしまった。

そして、再びコメント録りの打ち合わせ。移動時間までに…ということで、簡単に流れを確認して、いざ本番! 学生の一人がインタビュア的に話に入ってくれたので、1発OKとなったのだが…。何だか「恋愛について語っている自分が恥ずかしいったらありゃしない」状態だった。それでも、学生たちに礼を言われ、まんざらでもなかった私。

コメント録りを終え、急いで三島駅へ。ひかり号で東京に出て、目指すは法学部! しかし、水道橋駅を降りたところで再び現実に戻される。激しい雨、強い風、そして…体中が冷える。急いで校舎に向かい、濡れた服を乾かしながら、講義の準備をする。その準備は万全だったのだが、なぜかこの講義も予想外に時間がかかってしまった。今日は総じてそんな感じであった。きっと、雨が降っていたからだろう。

帰途に、恐れていたことが起きた。東海道線に横須賀線、総武本線に…と、首都圏のJRがことごとく遅延し始めたのである、区間によっては運転見合わせ。「なぜ、今頃?」という想いが生じたのは言うまでもない! それで、雨降る東京駅のホームで、長いこと並ばされた私であった。ボロボロになりながら横浜駅に到着した私は、迷うことなくタクシー帰宅を選んだのであった。

帰宅して、玄関の鍵を開けようとした時、洗濯機の異変に気付いた。電源が入っていたのである! 消し忘れたのだろうか? いや、そんなことはない! それで、どうこう言ってもしかたがないので電源ボタンを押すが、何度押してもランプが消えない…。ただ、通常ならOFFになるモードでは、何をしてもすぐに止まってしまう。おそらく、雨がずっと洗濯機に降り注ぎ、それで雨水が電気を伝えて、電源が入りっぱなしになってしまったのだろう…と、勝手な判断をして諦めることにした。しかし、このまま電源が入りっぱなし状態が続いたら、コンセントを抜くしかない。あぁ…。


10月7日(土)

昨日の判断、正解! 今朝、雨の上がっていたので起きてすぐに洗濯機を見に行った。やはり、洗濯機の電源は切れていた。「もしかして、壊れたのかな?」と思って電源ボタンをいじると、やはり正常に反応する。…ということは、ヘタすると私、昨夜は感電したかも知れない…。洗濯機の周りで漏電していたかも知れない…。よくぞ危機を回避したものだ!?

さて、洗濯機の無事を確認したので、また寝た。いつもの寝不足(および、意識不明状態)を解消するために、昼前までとにかく寝た。スッキリした目覚め…という状態とは程遠いが、とりあえず「寝たなぁ…」という実感はある。

本当に起きてから、テレビで天気予報を見る。パソコンを起ち上げる。洗濯をする…と、とりあえず手当たりアレコレやってみる。簡単に昼食をとり、スーツケースを取り出す。連休を「同行者」宅で過ごすことになっているのである。

さて、すべての準備を整えた後、部屋の鍵をかけ、重たいスーツケースを転がしながら神奈川駅へ。京浜急行で横浜駅に出て、特急券自動販売機の前に立った瞬間、「あっ、お菓子を持って出るのを忘れた!」ということに気付いた。昨日、「同行者」宅へのお土産として、仕事帰りに東京駅構内でお菓子を買ったのだ。それは横浜では買えないものだったので、急いで特急券を買い、家に戻ることにした。が、スーツケースの重さと、特急(ワイドビュー東海号)の時間を考えると、再び京浜急行に乗って家に戻って…というのはツライ。そこで、タクシー乗り場へ向かった。まず家に戻り、お菓子を持って再びタクシーに乗り込み、東神奈川駅まで行ってもらった。「タクシー代を払ってまでお菓子を取りに帰る意味があるのかね?」という声が聞こえてきそうだが、思ったほどタクシー代はかからない。それに、タクシー代がお菓子代より安かった。

さて、気を取り直して、再び横浜駅へ。東海道線のホームで特急の入線を待っていたら、私の横で熟年夫婦が仲良く会話しているのが聞こえてきた。しかし、夫と話をしていることをカモフラージュに、妻のほうが食べていたお菓子の包み紙を(周囲に悟られないように)プラットホームに落としているのである! 「アンタは、自宅でもそんなことをするのか?」という怒りがフツフツと沸いてきた私は、その女性と包み紙を交互に睨み続けた。すると、バツが悪くなったのか、その女性はゆっくりしゃがみ込み、自分が落とした包み紙を全て拾い集めた。こんな大人が子供をしつけるのだから、教室がまとまらなくなっているのだろう。二次的被害者の立場も考えてみろ!…と、そんな想いをかき消すように東海号に乗り込んだ。

昨日とは違い、太陽が眩しかった。東海号が横浜を発ったのが16:23。ちょうど西日が厳しい時間帯である。電車内のカーテンを閉めても、陽射しは容赦なく入ってくる。それで、メガネをサングラスに替え、少しでも眩しくないようにしたのだが、これがいつもの意識不明状態を招いてしまい…。何度か意識が回復したのだが、静岡に到着するまでの記憶がほとんどないのが情けない…。


10月8日(日)

フジテレビで木曜日23時から放送されている「V V V 6」で、 “ヤラセ” があったらしい。その番組を、私もよく見ている。いろいろと参考にさせてもらっている。記事によれば、罰ゲームで鎌倉の海岸を清掃する際、スタッフが周囲から集めたゴミを海岸にばらまいた…というもの。清掃ボランティアからの苦情を受けて、結局はそのシーンを使わないことにするらしい。しかし…このヤラセ、「自分で火をつけておいて、それを自分で消して誉められる」ようなもので、「だったら、最初から何もしなければ問題にならなかったものを」といった気分にさせられる。「番組を盛り上げるためには、事実をねじ曲げても良い」という教育を受けるのか、放送業界? 事実を知らない善良なる視聴者を騙してまで、番組を盛り上げようとするのか?

「演出≒ヤラセ」という部分は、日常生活のどこにでもある。私の講義だって、多分に演出としてのヤラセはある。でも、今回のようなヤラセは絶対にない。社会科学的には、事実を事実のままに受け止め、それをどのように解釈するのか…という部分で演出が入る程度であろう。

さて、今日の静岡は天気が良く、外出日和であった。それで、昼過ぎに「同行者」と一緒に出かけることにした。バスで新静岡に出て、茶空間で昼食とお茶を…と思ったのだが、店内は満員。それで、席が空いたら携帯電話に連絡してもらうことにして、新静岡センターで時間を潰すことにした。が、程なくして茶空間から電話が入り、カウンター席が空いたという連絡を受けた。再び茶空間へ行くと、カウンターではなく、テーブル席が確保されており、「ご予約席」の札が!? 嬉しいような、ちょっと恥ずかしいような想いがしたが、そこはシッカリとご厚意に甘える(?)ことにした。何となくVIP気分…。

静岡市中心部では昨日から「静岡おでんまつり」なるイベントが開催されている。今年から始まったイベントらしく、紺屋町通りや呉服町通り、七間町通りにおでん屋台が勢ぞろい…。その屋台の売り文句を見て、「あっ、あれは○○(おでん屋さんの名前が入る)だ!」などと言い当てることのできる私って一体!? アチコチの屋台にフラフラ〜っと引き込まれそうになるたびに、「おでん、食べたいの?」と「同行者」に聞かれる。静岡に来るたび、お店のおでんコーナーで必ず牛すじを1串は食べている私である。静岡おでんの魅力にメロメロになっている。が、「いや、今日はやめとこう」と諦める。というのも、今夜はトロロ屋で腹一杯食べると決めていたのである。さて、おでんの誘惑をかいくぐった(?)我々は、駅から10分ほど離れたスポーツ店に向かうことになった。実は私、しばらく野球から遠ざかっていたので、久々に…などと思い、手始めにグローブを買おうと思ったのである。

スポーツ店には「これでもかっ!?」というほどの品揃えがあったのだが、予算と機能性を考えると選択肢は狭まる。気分転換に素振りスペースに入り、大鏡に向かい、一心不乱にバットを振る。左打席と右打席と交互に振る。高校生の頃、左手首を痛めたのに野球(この頃は草野球…)がしたくて、それで左打ちを覚えて以来、右でも左でもバランスが取りにくくなってしまった。良く言えばスイッチヒッターなのだが、悪く言えば “どっちつかず” 状態。なので、素振りは左右均等に行わないと、後で大変なことになる。

「同行者」が、「これは?」と教えてくれたコーナーに、値段的にも機能的にもちょっと気に入ったグローブがあった。しかし、好みの色が見当たらない…という状態。それで、気分転換に素振りスペースに入り、大鏡に向かい、一心不乱にバットを振る。今度は普通のバットではなく、バッティングポイントを確かめられる素振り用バットを仕様。タイミング良くスイングすると、バットにつけられた器具が根本から先端に向かって動き、カキ〜ンと心地良い音を立てる。音だけではない。ちゃんとボールを打ったような感覚が味わえるのである。それで、ノリノリになりながらバットを振っていたら、小さな子が私のほうを行ったり来たりしているのが見えた。その後、「同行者」から聞いた話だが、その子は「あのオジサン、またやってるよ!」などと口走っていたとか…。

結局、今日はグローブを買わず、また出直すことにした。スポーツ店から少し歩いたところにあるバス停からバスに乗り、再び新静岡へ。そして、トロロ屋で夕飯。どういうわけか、この店で食事をすると、いつも以上に食欲が増して、おかわり自由の麦ご飯がスルスルとお腹に入っていく。とろろ汁と麦ご飯の相性もあるのだろうが、とにかく満腹の喜びを味わえる。だから、私はこの店が好きなのである。

こうして、何だかよくわからない1日が終わっていく。

「明日、筋肉痛にならないでね!」とは「同行者」の弁。いや、甘い! 私の筋肉痛は、2日後に襲ってくるのだ!


10月9日(祝)

体育の日…である。何年経っても慣れない。私には、体育の日が「10月10日」とインプットされているのである! おそらく、大部分の日本人がそう感じているだろう。だから、かえってそういうプリインプットの為されていない世代のほうが、今日という日を何の抵抗もなく過ごせるのだと思う。ハッピーマンデーというが、どこがどうしてハッピーなのか? 今もって国家の考えは良くわからない。

さて、今日は静岡から帰宅した。だが、静岡を離れたのは21:23のこだま号で…。それまでは、ずっと静岡市内にいたワケである。昼過ぎに起床して、昼食をとり、「同行者」がビデオに撮っておいてくれたテレビ番組を鑑賞して、夕方になってバスに乗り込んで静岡駅に出た。往きと帰りと、持っているスーツケースは同じだが、お土産や不要なものを「同行者」宅に置いてあるので、少しは軽くなったような気がした。それでも、やはり大きさだけは変わらないので、駅敷地内のASTYのコインロッカーに預けることにした。それからアチコチを回り、買い物をして、「今回は、おでんをまだ食べてないなぁ…」という話になったので、「同行者」と一緒にASTYでおでんや串焼きを食した。ただし、長い家路に就くため、ノンアルコールである。それでも、美味しいものは美味しい!

『Dr.スランプ 完全版』1巻と2巻を購入した。今月に入ってすぐ、Dr.スランプも完全版が発売されたのである。今後もおそらく2巻ずつの発売となるのだろう。昨年は『ドラゴンボール』の完全版を9月から揃え始めたが、どうも毎年秋になると鳥山明の作品を揃えることになるみたいである。アラレちゃんに特別な思い入れがあるワケではないのだが、時代を風靡したマンガであることと、やはり “学生時代” の想い出も重なるので、それでこのマンガも揃えようと思った次第である。これを帰りの新幹線で読もうと思ったのだが、いつものように発車しばらくして意識不明に…。新富士までは意識がハッキリしていたのだが、次の記憶は小田原を過ぎたあたりまで途切れている…。あぁ、どうして?

さて、連休が明けると、いつものように講義の日々が待っている。科目ごとの展開を考えないと…。


10月10日(火)

夜、ノートパソコンをテーブルから落としてしまった。そして、冷却板がディスプレーの上に落下! (あまり)目立ちはしないのだが、キズが付いてしまった。バックが単色だと、目立ったりする。困ったなぁ…と思いつつ、「でもまぁ、穴があかなかっただけマシか…」と、自分で自分を落ち着かせる。そのうち、その光景にも慣れるだろう…。キズにホコリがたまらなければ良いのだが…。

「10月10日」の今日、どうも「体育の日」で休みのような感覚に陥る。そして今日は、我が父親の誕生日である。静岡から送った誕生祝いが、無事に届いたらしい。

さて、今日は初めて自宅から日体大和泉キャンパスへ出講した。深沢(メイン)キャンパスより桜新町寄りで、桜新町から歩くと15分程度…。しかし、東急バスの深沢高校バス停からだと徒歩3分程度なので、バス利用を考えた。そのバスは、目黒駅か都立大学駅北口から出発する。さらに、目黒駅からのバスも、都立大学駅北口を経由する…ということで、今日は反町から東横線に乗って都立大学で降り、始発バスの乗り場に移動した。が、朝の渋滞でバスがなかなか来ない…。「おいおい、遅刻しないで大学に着くんだろうなぁ!?」と、内心ヒヤヒヤ状態であったが、何とか遅刻は免れた。

先週、イスが足りなくなってしまったのでキャンパスごと移動…ということになった4年生の「総合科目B」であるが、今日は全員キチンと座っていた。ただ、教室が大きいのと、教卓が高いのと、教壇も高くて…と、何だか慣れないことだらけであった。さらに、プリントの印刷依頼をしていなかったので、今日は黒板を使うことにした。が、一昨日の素振りの影響が今日になって現れたみたいで…。とりあえず、無事に講義は終了する。

その後、桜新町駅へ向かって出発! 長谷川町子美術館の前まで来ると、何となくホッとする。田園都市線で渋谷に出て、先週入ったそば屋に向かう。ここで早めの昼食をとり、湘南新宿ラインで大宮へ。やはり、乗車後の数分で意識不明に…。

さて、法学部大宮キャンパスへ着いて講義の展開を考えていた時、「この内容は先週金曜日に一度実施しているから、かなり時間的に余裕があるかも…」と思えてきた。早めに講義を終えて、早めのバスに乗って、早めに通信教育部に移動して…などと企んだのである。結果から言うと、全く逆の結果になってしまった。“夕方の講義のノリ” と “昼間の講義のノリ” が違うと言うことをスッカリ忘れていたのである(※ これは学生のことではなく、私自身が天気や明るさに合わせて半ば無意識に “ノリ” を調整している…という意味である)。結局、早めのバスに乗るなど無理な話で、タクシーを呼んでもらい、一人乗車。大宮から上野までは順調だったが、やはり意識不明…。山手線と総武線・中央線各停にダイヤの乱れが出ていて、タクシーに乗った意味がなくなってしまった。

5時限目の講義は、良く言えば「人数が落ち着いている」状態(悪く言えば「少し寂しい」状態)で、一日の最後の講義は(私としては)ゆったりしたペースで進んでいる。決して、ヤル気が失せているワケではない。が、何となくそんな雰囲気になる。最近は学生へ大した注意もせず、淡々と…という感じである。国際関係学部の学生が見たら、きっと「え〜っ!?」と思うような、そんな違いがある。

帰途、水道橋、御茶ノ水と経由して東京に出た後、京浜東北線で東神奈川を目指したが、大井町で座ることが出来たのでホッと一息けたが…。やはり、意識不明状態。東神奈川に電車が到着したのも気づかず、ドヤドヤとお客さんが乗り込んできた音でやっと目が覚める。危うく寝過ごすところであった。危ない、危ない…。この調子だと、次はエライ失敗をしでかしそうだ。

…ということで、今日は何の気の利いた話も出来ない状態である。かなり「お疲れモード」に入っているらしい、心身ともに…。


10月11日(水)

昨日までの「お疲れモード」継続中! 「早起きは三文の得」というが、早起きできないとお金がどんどん出て行ってしまう…ということを実感する。今朝は三島へ在来線を使って向かうつもりだったのだが、起きられなかったので新幹線通勤を余儀なくされた。さらに、座れなければツライだろう…ということで、指定席をとる。これが大正解! しかし、「意識不明に陥ってはいけない!」という思いが強く、なかなか車中で落ち着けず。とりあえず、無事に三島駅までは到着。

国際関係学部に着いて、すぐに講義用プリントの印刷。今日と明後日の「日本社会(日本人学生用)」では「日本(人)的『愛』」などと銘打って講義するため、「どうしたら、今の大学生に日本本来の(?)愛の形が理解できるのだろう?」と悩みに悩み、それで出た結論が「70年代のカレッジポップスを聴かせてしまえ!」というもの。昨夜、フトンに入った後、そのことを思い付いたのである。よって、敷いたフトンを一旦たたみ、パソコンを起ち上げ、加藤和彦と北山修の『あの素晴らしい愛をもう一度』と、トワ・エ・モワの『空よ』の歌詞カードをひたすら入力する。

よって、寝不足になったのは言うまでもない!?

9時になり、講義教室に向かったが、AVラックの鍵を借り忘れたり、教室の後方から入ってしまったり…という失態をやらかす。仕方がないので、最後方の学生にプリントを渡し、前に送ってもらうようにする。そして、“花道” を通って教卓へ。が、なぜかAV機器の調整が上手くいかない…、講義用マイクが音を拾わない…などなど、ハプニング続出! それでも何とか用意してきた2曲を再生する。そして、私の幼少期の、まだまだ日本的な愛が歌われていた頃の音楽事情や、「海外のアーティストが以前から還暦を過ぎてもロックできるのはなぜか?」というラヴソング比較を試みた。自分なりに「ツボは外していない!」と思った内容だったのだが、学生の中に足並みを乱した者がいて、少々雰囲気が乱れる。ただ、終わりよければすべてよし…ということにしておいた。

講義後、先週金曜日に私のインタビューを取りに来た学生から、番組の “同録MD” を受け取る。講師室に戻り、12時前までレポート返却のために残ったが、結局私のもとに現れた学生は2人のみ…。

「新幹線に乗らないと、日体大には間に合わないなぁ…」という時間帯に入っていたので、新幹線特急券の自動券売機の前に立った。「さて、自由席で良いか、指定席を取るか…」と迷う。が、「今日は徹底的に贅沢をしてみるか…」と思い、指定席を取る。「今すぐ乗る」という項目を選んだのに、なぜか画面には3種類の選択項目が…。12:24のこだま532号に乗ると、次の熱海で5分待つだけでひかり408号に乗り換えられ、そのひかり408号は小田原でこだま532号を追い抜かすことになる。時間的には、こだま532号1本で移動しても良かったのだが、三島から日体大への移動は今日が初めてだったので、なるべく時間的余裕を確保するために、こだま号とひかり号の乗り換え移動を選択した。指定席券は分割されるが、料金は同じ…。

さて、1駅だけ新幹線の指定席に乗ると、降り際に他の乗客から変な目で見られるのだなぁ…ということを知る。「コイツ、1駅だけだから、本当は自由席券なのに指定席に座ったな?」などと、目が訴えていた(ように見えたのは私だけなのだろうか…?)。さらに、こだま532号は11号車で、ひかり408号は6号車…ということで、ホームを前から後ろへ移動しなくてはならない “オマケ” 付き! 熱海駅のホームを移動している最中に、ひかり408号が入線してしまった! ひかり号に乗り込むと、意外と空いていた。どうやら、6号車の乗客の大半が熱海で降車したらしい。それで、品川までの30分はゆったり過ごせた。そして、その “ゆったり” が私を意識不明状態へと…。

予定よりかなり早めに品川に到着した。寝過ごしを回避したので、とりあえずは仕事モード継続中! そして、山手線に乗り換えて目黒に出た。目黒駅前のバスターミナルから東急バスの弦巻営業所行きに乗れば、都立大学駅北口を経由して、日体大和泉キャンパスの最寄りバス停(深沢高校)に行けるのである! が、昼時のこの路線、バスは1時間に2本のみ! おまけに、もうバスは行ってしまった…。次のバスまで25分待ち! 悲しいかな、目黒駅周辺で時間をつぶせる場所を私は知らない。アチコチ歩いてみたが、これといって私の状況を包み込んでくれそうな場所も店も見当たらない。仕方なく、駅周辺を散歩して、バスの到着を待つことにした。

この “25分” が、後々になって私に心理的圧迫感を与え続けることになる。昼下がりの道路渋滞も手伝い、車は流れないのに時間だけが流れていく…という有様。昨夜のうちに日体大社会科学研究室助手の鈴山さんに「大学到着は、講義開始の20分前くらいになります」とメールしておいたのだが、「20分前に到着? 馬鹿言うな!」という声が聞こえてきそうな気がした。結論から言えば、15分前にバスを降り、「こうなったら、講義に遅刻さえしなければいいや!」という悟りの境地に達したところで自転車に乗った鈴山さんと遭遇し、そのまま何事もなかったかのように大学入りしたのであった。そして、14:40の始業チャイムを無事に聞くこととなる。

短大生たちとの顔合わせも、今日でやっと2回目。前回の講義である程度の注意をしてあるので、教室管理に時間と労力をかけずに済んだ。が、まだまだ…である。そこで、今日は講義内容(知識と技術、状況と情況、絶対と相対)と絡めて日常生活の留意点を語った。ただ単に注意を与えるよりも、講義として語ったことが注意事項となっているほうが、学生たちも話が受け入れやすいようである。

今日の全ての仕事を終えて講師室に戻ると、それまで張りつめていたものがドドドドドォ〜っと抜けてしまい、家路にすぐ就こうなどとは思えなくなる。そんな時、昨年まで日体大の横浜健志台キャンパスで週1回お会いしていた先生と再会し、「お互い、出講キャンパスが変わると大変ですねぇ…」というような話をする。

「さて、そろそろ帰ろうかな」と思って外に出ようとした時、空気の匂いが変わっていることに気付いた。雨である! 今朝の天気予報で「夕方に雨がパラつきますので、折りたたみ傘を持ってお出かけください」と言っていたことを思い出した。傘をさし、最寄りのバス停に向かったのだが、実は深沢7丁目周辺は一方通行の道路が多く、さらに道幅も狭い。そのため、バスはしばらく上下線別々の道を走行することになる。その道と道の間がえらく離れている。周辺の事情に詳しい方のために記載しておくと、長谷川町子美術館(桜新町1丁目)から日本体育大学の間は、バス停名こそ上下線とも同じではあるが全く違う道を走行するのである。で、位置的に、目黒や都立大学から来るバスは和泉キャンパスの近くを走行するが、その逆のバス(要するに、私が帰りに利用するバス)に乗りたければ、道を何本もまたいで歩かなくてはならないのである! 目黒駅ではえらくバスを待たされたが、帰りはすぐにバスがやって来た。

そして…、東横線の各駅で “おなじみの” 意識不明に陥り、反町に着いたのもわからなかったほどである。幸いにして、扉が閉まる直前に降車成功! 何とかならないのか、意識不明状態?

帰宅して、午前中にもらったMDを再生してみた。恋愛相談のコーナーでのコメントとして、私のインタビューが使われていた。私の形容詞は「人間関係のプロ」となっていた。あぁ、ラジオを通して私の声(コメント)が三島地区に流れていたのか…。

うわぁ〜〜〜〜っ! 恥ずかしい〜〜っすなぁ!

本当に私が「人間関係のプロ」だったら、こんなに悩まないものを…!? やはり、学問と日常は違うのかな? 

金曜日にインタビューに来た学生たちも、コーナーパーソナリティとして私の見解にコメントを加えてくれていた。ナイスフォロー!…である。放送内では、何度も何度も私の名前が呼ばれていた。メインパーソナリティも私の見解にコメントを加えて…。あぁ、何だか私、支離滅裂な生活をしていないか?


10月12日(木)

教室に入って、誰も座っていないスペースがあるのは当然である(時には、学生が座りきれず、教室はおろか廊下にまで学生があふれることもあるのだが…)。ただ、そのスペースがどこに出来ているのか、それで教員のモチベーションが変わることを学生は知っているのだろうか?

パターンとしては、「全体にまばらなスペースが出来る」「教室後方に集中してスペースが出来る」「教室前方に集中してスペースが出来る」というところ。そして、私が嫌う(ヘコむ)のは、教室前方パターン。「お気に入りのアーティストの、それも全席自由のライヴだったら、どこに座る?」と学生に例を挙げてみるも、虚しい結果になるのが通常。たまに、学生たちが協力的に席を移動してくれることもあるが、稀である。

今日も、忙しい一日だった。まず、湘南新宿ラインと東武東上線を乗り継いで、ふじみ野へ。スクールバスで文京学院大学入りし、プリントを作成する。往きの湘南新宿ラインの車中で見た広告が講義のネタになる…それも今日の講義のネタになると思った瞬間、携帯電話を取り出し、その子書かれていた文言をメールでWeb上に送る。それを大学で受信して、すぐさま印刷! 今日の「フィールドワーク論」では、「文献資料をうのみにせず、批判的に取り入れる必要性」について語ることになっていた。好タイミング! ただ、その広告元の企業の名誉のために、ここではあえて内容などについては触れない。

1時限目の講義後、ふじみ野駅へ向かうスクールバスに乗り遅れた。…というより、大学出発時間を勘違いしていたのである。そのため、余裕を持って法学部大宮キャンパスへ移動することが出来なくなってしまった。もっとも、大学到着は講義開始の30分以上前ではあったが…。

3〜4時限目の「社会学」は、先週金曜日と今週火曜日と、すでに2回も同一内容の講義を行っているので、時間の配分は熟知していた。それで、ちょっと安心してしまったのが原因だろうか、90分まるまる講義…という状態に。それは、大学の講義として当然といえば当然の形なのだが、何となく自分の計画性の無さを見せつけられたような気がして、切ない想いがした。

最近、頭が重くてたまらなかったので、ヘアカットをお願いしておいた。それで今日、大宮の帰りに藤沢に出て、頭をサッパリさせてきた。髪の毛の重さなどたかが知れているが、それでもカットされる前と後とでは “かなり” 頭や首の負担が違うように思える。爽快感もあるのだろうか? とにかく、体ごと軽くなったような感じがした(もともと体は軽いのだが…)

ふと、今月の記述を読み返してみたところ、“あること” に気付いた。それは…「今月は、やけに長文を書いている!」ということである。ネタが豊富だというワケでもあるまいに、どうしてこんな長文が書けるのだろう? まぁ、社会学者的な観察力と洞察力(ウソ!)とで、長文を書き続けられるのでは…?!


10月13日(金)

昨日、藤沢駅で今日の特急券類をすべて購入しておいたのだが、朝起きて群発性頭痛の軽い再発…。それで、鎮痛剤を服用し、再びフトンの中へ戻り、いつもと変わらぬ新幹線通勤と相成った。今日使用する予定だった在来線特急券は、来週月曜日に使用できるように乗変した。

国際関係学部の2時限目「日本社会(留学生用)」では、「“You” と “” を相手によってどのように使い分けるか」ということについて、留学生の母国語でまず答え、さらに日本語では…というディスカッションを実施した。個人で作業してもらっている時は「こんなことで盛り上がるのだろうか?」と不安が募ったが、ディスカッションタイムに入るや、私の不安を払拭して余りある状態に! 特に、ケニア人学生が中国人学生のところに積極的に入り込み、言葉が通じないのにずっとコミュニケーションをとり続けていた。その光景を見ていて、少し感動した。

昼休みを挟んで3時限目「日本社会(日本人学生用)」では、水曜日に引き続き「日本(人)的『愛』」の解説である。今日は特に正反対となる愛の形を紹介する。講義の最後に「次回の講義で使用する曲を聴かせます。この曲は、3年前の3月にシングルカットされ…」と説明し、曲目を言わぬ間にCDを再生した。流れたのはSMAPの『世界に一つだけの花』だった。この曲の歌詞の中にある “問題点” を、来週は解説することになる。ただ、この曲自体には問題がない。この曲の歌詞を誤解釈した者による問題行動の話をするだけである。いきなり流れてきた聞き覚えのあるイントロに反応したのは、女子学生のほうが多かったようである。

三島での講義を終え、講師室で一休みして、ひかり号で法学部を目指した。指定席を取っていたので(往きもだが…)、楽々着席! 順調に走行する新幹線の車中で「おやっ? 今日は意識不明に陥らないで済みそうだ! よしっ! 今日はこ・の・ま・ま…zzz」。やっぱり、意識不明に陥ってしまった私である。熱海を通過した時点では意識はなかったのだろう。三島を出て、次の記憶があるのは、有楽町のビックカメラを見たことくらい。東京駅の手前である。

法学部に到着する直前、国際関係学部で聴かせた『世界に一つだけの花』のことが気にかかり、今夜の講義は内容を変更して、この曲と現代社会の他人志向(同調行動)との関わりに関して解説することにした。それで、急いでプリントを作り直し、さらにインターネットで歌詞カードをダウンロードして、講義用資料を作る。付け焼き刃の講義のため、最初は「いかん! このままだと60分以内に話が終わってしまう!」という焦りもあったが、そこはそれなりの場数を踏んだ私のこと、気が付けば80分経過。まだ、大宮キャンパスで同内容の講義をするので詳しい内容は述べられないが、とりあえず何とか形になることは確認できた。

今日の講義を全て終えた瞬間に、今日が「13日の金曜日」であることに気付いた。イヤな日だ…。しかし、私に不幸が降りかかることはなかったようで…。不幸を克服(?)した喜びをかみしめつつ、神保町のいもやに行き、トンカツ定食を一気に平らげた! ヘロヘロの私は、食べて食べて元気にならないといけないのだっ!

さぁ、今週末は講義の準備が待っている! それと、不足気味の睡眠を、シッカリ補っておかないと…。


10月14日(土)

「明日はお休みだから…」と、よせばよいものを昨夜、3時過ぎまで講義用ノートの作成をしてしまった。それからフトンに入り、すぐに眠りの森に入り込んだのだが、また朝方の地震…。6:38に震度3の地震があった。不思議なことに、この地震の来る直前に目が覚めて、「んっ?」と思った次の瞬間にガタガタガタガタ〜っという感じに揺れが続いた。最近、いろいろな意味で日本が危ない!

昼過ぎ、某番組の再放送を見た。蜂谷弥三郎さんの特集であった。蜂谷さんの人生は…、終戦後のピョンヤンでソ連軍からスパイ容疑をかけられて妻子と生き別れ、その後シベリヤに抑留され、釈放後もKGBの執拗な尾行や暴力を受け続け、そんな中でロシア人女性と出会い、結婚し、ソ連邦が崩壊した後やっと日本への帰国が実現し、再婚もせずに待っていた妻と再会し…という壮絶なものであった。ロシア人女性とは、週1回の文通を続け、その女性も一度日本に来ている。戦争が、そして戦争によって荒んだ人間の汚い心が引き起こした悲劇として、その番組が特集する以前から私はこの事実を知っていた。久々に、戦争の悲惨さを憂い、心から平和を望んだその次の瞬間、愕然とする。何と、この話がドラマ化され、その番宣として再放送されていただけだったのである。放映中、何度もドラマのCMが流れたのである。放送局は、数字(視聴率)が欲しい。ドラマをより一層理解してもらうための基礎知識を、この再放送で…というのも良くわかる。ただ、私は…切なくなった。

昼食をとりつつ、講義用ノートの編集をする。昨夜 “あえて手をつけなかった箇所” があったのである。元来、私は講義用ノートは夜間に作成するのだが、穏やかに解説するべき項目は、昼間のほうが作成に向いている。手紙を書く時と、その点は同じである。ただ私は、教室の雰囲気でいくらでも講義のノリを変えてしまうのだが…。

講義用ノート作成後は、未添削のレポート採点…。それもさっと済ませてしまった。この時点で、すでに15時半…。

しかし、せっかくの週末…それもそこそこ良い天気なのに外出しないのも、何だかもったいないような気がして、買い物に行くことにした…おっと、その前に洗濯! 今週は忙しかったのと天気が良くなかったのとで、なかなか洗濯が出来なかった。一人住まいとはいえ、洗濯物は毎日増える。洗濯を終えたのが、17時前…。普通なら、「もう、いいや!」という感じになるのだが、今日は精神衛生面でも外出をしなくてはならないと思った次第。

本当は、「今日は茅ヶ崎に行って、久々にSheltieで秋物でも見てこようかな!」というノリだったのだが、この時間から茅ヶ崎というのも…という気がして、明日時間を作って出向くことにした。

東神奈川から京浜東北線に乗って、最初に向かったのは横浜中央郵便局! ここで、採点済みのレポートと講義用プリントの原稿を、それぞれ郵送する。読みたい本が2冊あったので、書店に行く。そして、ちょっとお腹が空いてきたので、カレーを食す。そして、再び東神奈川に戻り、駅前のマルエツで洗濯用品をアレコレ購入する。今日は「よりどり2点で500円」などと書かれているものが多く、買いだめ日和でもあった。

何だか今日は、買いだめ日和以外に「これと言って充実感がない!」という状態だったような…。明日こそは、何としても充実させたいものだ。


10月15日(日)

6人組のジャニーズ系は、どういうわけか「途中で1人抜ける」ケースが多いような…。戦略か? それとも…?

最近は、DVDが宅急便でレンタルできる時代。半年前に、東神奈川のTSUTAYAが閉店して以来、DVDを借りるのに電車に乗って行かなくてはならなかったが、そのTSUTAYAにDISCASというサービスがあり、Web上でレンタル注文が出せるのがうれしい。返却も郵送なので、仕事の途中でポストに投函…それでOK! 便利な世の中だ! そのシステムを利用して「Ns’あおい」のDVDを2枚借りていたのだが、まったく開封していなかったので、そろそろ見ておかないと…ということで昨夜、2枚とも再生した。なぜ「Ns’あおい」なのか…というと、特に石原さとみに入れ込んでいるワケでもなく(いや、石原さとみの演技には一目置いている私ではあるが…)、私が看護学校で多年に亘って教鞭を執っていることと、日本のドラマで組織がどのように描かれているのかを確認するため…でもある。講義で使えそうなシーンは使う…という具合。だが、レンタル最大の理由は “娯楽” にあることは言うまでもない。しかし、困った…。ハマりそうだ! 早く3枚目以降も借りないと!?

今日は茅ヶ崎へ。ただし、ひとりじゃない(by DEEN)のである。昨夜、「なら一緒に行かない?」的なメールが小林さんから届いたので、それで今日、一緒に茅ヶ崎に茅ヶ崎行きが決定! 待ち合わせは、13時に大船駅改札前!

しかし、大船駅は近年ものすごい開発が進み、いつの間にか改札口が1つ増えていたり、立派な電光掲示板があって “乗り間違え” を未然に防ぐように工夫されていたりする。スゴイことである!…とはいえ、最近よく利用している駅の1つなので、今になって知ったワケではない。それに、新改札もいきなり現れたワケでなく、私が単に工事を見たことがなかっただけの話で…。でも、あの頃と比べると、“かなり” 大船駅(周辺)は変わったのである! 駅前なんて、観音様のほうは(観光客用なのか)そこそこ整備はされていたものの、それでもあまり便利とは言えず、モノレール側は雑多かつ不便だった。今でも多少の面影を残しているが、ずいぶん変わったものである。最たるものは、大船ルミネウィング! 最近の大船のみを知る人は「大船にルミネがあって当たり前」だと思うかも知れないが、我々世代からしてみれば「すごいなぁ…」という感嘆ものである。

さて、私は…というと、午前中にやるべきこと(寄るべき所)が少しあって、ちょっと早めに家を出た。横浜中央郵便局から、いくつかの郵便物を送ることにしていたのだが、いつもの日曜日はそれなりの列が出来ていて、“10分待ち” くらい当たり前なのだが、今日は…用事が2分足らずで終了してしまった。さて、困った! どこかで時間を潰さないと…と時計を見る。まだ、12時をちょっと過ぎたところである。横浜で時間を潰すより、大船に行ってしまったほうが、時間的にも物理的にも安心できる…と思い、早め早めに大船へ移動する。東海道線に乗ると、あっという間に着いてしまうため、横須賀線に乗ることにした(根岸線は、昼間は桜木町や磯子で終点となる電車が多いので、あえて避けた)。大船到着は12時半過ぎ。待ち合わせまで30分近くあるので、ルミネウィングの書店に行き、予定の13時に駅の改札前へ! そこで、小林さんと合流する。

まず、昼食。ルミネ内のパスタ屋さんで、「メンズセット」なるものを注文する。このセット、季節のパスタの中から好きなものを1品大盛りで、それからスープにドリンクが付く。そのドリンクの中に、「グラスワイン」がある。小林さんは赤、私は白を注文! いきなり、昼から飲む! 私の頼んだ松茸入りのペペロンチーノは、白ワインと合う、合う! 昼から何だかいい気分…である。

食後、「どこかでお茶を…」ということになったが、大船でのんびりするよりも茅ヶ崎へ移動したほうが良いのではないかということで、東海道線で移動する。茅ヶ崎はいつも東海道線で通っている駅だが、降りるのは何年ぶりだろう?(…と、帰宅してから思い返してみたら、18年ぶりだった)

Sheltieから届いたハガキをもとに、お店のある場所を探す。が、これがアッという間に見つかってしまった。何てことない、徒歩3分ほどで着いてしまったのである。横浜店は相鉄ジョイナス内にあった関係で、いわゆるテナント的な店作りであったが、茅ヶ崎本店は商店街にあり、開放的な印象が強かった。店の前にもお買い得品が並べられ、品数は豊富であることが一目でわかる。お店に一歩踏み入れて、次の瞬間に「小林さん、あの人、良く知ってますよ! 横浜店の店長さんだったんですよ」と小声で伝え、店内に入ると…私の姿を見つけたその人は、「あっ、これはこれは…お久しぶりです」と私に声をかけてくれたのであった。覚えられていることは、嬉しいものである。それで、店内のアチコチの商品をいろいろ見て回り、新作のシャツを1枚購入する。お店から届いたハガキを呈示して、20%オフになる。駅からも近いし、またSheltieに足しげく通う日が来るのだろう。

茅ヶ崎の駅ビルでお茶を飲みながら、想い出や近況、今後のことなどについて語る。ただ、喫茶店で長時間語るのも気が引けるので、横浜に戻って飲みながら…ということになった。

横浜では、横浜ポルタにある自然やに入る。ここは私が食事や “飲み” に使うお気に入りの店。ここで我々は3時間半も語り合っていた。茅ヶ崎での話の他に、今後もしまた私が音楽活動に戻るとしたら…という話。ライヴをやるのであれば、どのような形態にするのか…などなど。語っても語っても、話は尽きない。それは、私が小林さんと出会ってから経過した24年が、今になって私の中でリロードしていることを実感した瞬間でもある。

迷いはある。この4年間、曲を1つも書かなかったばかりか、ギターにもキーボードにも触れなかった。以前の指に戻るかどうかの保証もない。しかし、迷い以上に、今の私は自分自身を良く知っているハズだ。

充電は終わりました。今から再起動します。


こう告げて、今夜の話はひとまず終わった。思い返せば、今日は私ばかりがしゃべっていたような…。申し訳ない限りである。


10月16日(月)

全く関係のない話であるが…、横浜東口では今、「おでんくん」というキャラクターのフェスティバルが開催されている。以前からキャラクターの存在は知っていたのだが、昨春からNHK教育テレビでアニメ版が放映されていたとは…!? それに、主人公であるおでんくんの声が本上まなみだということを知り、さらにビックリ!

その「おでんくん」の原作と監修が、今をときめくリリー・フランキー! 彼の独特な世界観というのか、別の観点から見たらシュールなストーリーなのである。おでんくんたちは、屋台のおじさんが作るおでん鍋の中にあるおでん村に住んでいる。そして、みんなで仲良く遊んでいる最中、仲間が箸でさらわれる(ように見えるのは私だけではあるまい)。要するに、お客さんの注文が入って、おじさんの箸で仲間がつままれたのである。その時、つままれた仲間は笑顔で「行ってきま〜す!」などと言い、それを見送る仲間たちも笑顔で「行ってらっしゃ〜い!」なのであるが、よく考えたら仲間は客によって食べられてしまうワケだから、二度と帰ってこられないのである! それなのに、残された仲間たちは「じゃあ、もち飛び(縄跳びの縄が餅!)でもしようか?」などと、至って脳天気。次いつ自分が食べられるのか、そんな心配をする気配もない。もし、食べられた仲間と同じネタが補充されても、それはさっきの仲間とは違うハズ…。

な〜んてことを考えたら、このお話は成立しないんだろうなぁ…。創作は創作の世界観を楽しめばよろしい。

週の始まりは、日大看護と国際関係学部のヘヴィーな移動から始まる。よって、眠れる時にキチンと寝ておく必要がある…ハズなのに、昨夜も夜更かししてしまった。「明日は午後からだし、いいだろう!」などと夜中もずっと講義用資料を作り、ネタ探しに明け暮れて…。結局、寝坊こそしなかったものの体が重く、なかなかしんどい状態で家を出た。

京浜急行で横浜に出て、駅構内の立ち食いそば屋で軽く昼食。そして予定していた湘南新宿ラインに乗り、運良く大崎で席が空いたので座れた。ただ、今日は池袋で下車するため、座ったところでリラックスもままならない。池袋ではバス乗り場へひたすら走り、何とか座席を確保する。予定通りの時間に、日大看護に到着した。

13時、いよいよ今週最初の講義であるが、今日は学生たちに実験演習をしてもらうことにしていた。今まで私が講義してきたことの確認と、今後の講義の橋渡し的な意味合いの作業である。学生たちは盛り上がっているのだが、「これは、あくまでも講義の一環。それを忘れては困る!」と何度か注意する。何とか全ての作業を時間内におさめ、終業チャイムを聴く。

講義後、「ご挨拶が遅れました!」と、“昨年の1年生”(要するに、2年生)が2名、訪ねてきた。また会合を設けましょう…という話が中心だった。すでに私の単位は取得済み…という学生の多くは、挨拶さえもまともに出来なくなる者が多いが、こういう門下生もいるのである。大切にしたいと思う。

バスで池袋に戻り、最近お気に入りのカツ丼屋に入って、本日2度目の昼食!? ソースカツ丼と豚汁を食し、駅へ向かう。湘南新宿ラインで横浜に戻り、そこで定期券の出場処理をして貰い、急いで東海道線のホームへ。ワイドビュー東海号に乗り換えて、三島入り。

先週月曜日は体育の日と重なり、三島へは行かなかったのだが、わずか2週間で日の短くなったのを実感する。先々週、三島駅に降り立った時は、まだ空が明るかった。今日は、三島駅に到着した時に既に日は暮れていた。その時、ふと数年前までの自分を思い出した。以前…といってもそんなに古い話ではないが、帝京大学福祉保育専門学校の夜間の講義を担当していた頃のことを…。私が担当するコースは、17:40始業であった。春や初秋はまだ日のあるうちに学校入りするのだが、秋が深まってくると、最寄りの十条駅に到着した時点でほとんど日が落ちていた。それから、昼間の学生が駅へ向かうのとすれ違いながら学校へ向かうワケであるが、なぜかその時の私のことを思い出して、ちょっと切なくなる。その学校で講義を持っていた時、「先生(=私)は以前、中学や高校の教壇に立たれていたので、“教育相談” の講義を担当していただけませんか?」と打診されたことがあり、私も興味のある内容だったために担当を引き受けた。その時に作成したノートを使って、今日の国際関係学部のエクステンション講座を展開するんだよなぁ…と、そんなことを思ったりもした。講義用ノートと日暮れ、そんな2つが重なって、数年前までの自分が思い出されたのだろう。これで仕事がなかったなら、夜景のきれいなワンショットバーあたりでグラスを傾けつつ…なんてことになったかも知れない。

その話を、今日のエクステンション講座の最初に語ってみた。今日は5人の受講生のうち1人が仕事で欠席し、1人が理由不明で欠席していたので、教室には3名が集まっていた。今日はかなり大切な話をする日だったのだが、3名の目は真剣そのものだったので、あたかも教室に200名いるかのような熱意であった。教室に入った時は「90分、もつだろうか…」と思ったが、気が付けば時間超過! 時計は、20:05を指していた。

教室の電気を消し、講師室に出席表ファイルを置き、三島駅へゆっくり歩いて向かうことにした。私がいつも利用するのは、20:39発の東海道線。これは、静岡を19:35に出発する東京行きである。ワイドビュー東海号の車両を使用しているのでグリーン車は連結されていないが、グリーン車以上に快適なシートでゆったり横浜に帰れるのが嬉しい。本を読みながら、おにぎりを食べながら、途中でちょっと居眠り(いつもの “意識不明” とは若干違うような…)しながら、気が付けば横浜の手前に来ていた。見慣れた景色を見ると、「あぁ、今日もシッカリ仕事したなぁ…」という気分になる。

さぁ、明日も(移動距離こそ今日には勝てないものの)結構ヘヴィーな移動(掛け持ち)がある。明日の場合、時間との闘いがメインである。とりあえず、元気に頑張ろうかと…。


10月17日(火)

朝から、散々だった。山手線と京浜東北線が朝、線路内に人が立ち入ったために運転を見合わせたらしい。家の近所の線路上にも、前にも後ろにも進めずに佇んでいた(?)京浜東北線が…。その影響なのか、やけに東横線が込んでいた。

反町から乗り込んだ各停が、すでに空席のない状態…。さらに、菊名で乗り換えた急行の “尋常でない” 混雑ぶり! そして、東横線の急行の使えないこと!? 横浜から菊名まではノンストップで運行するが、その後は…一駅通過して綱島、日吉と連続停車し、また一駅通過して武蔵小杉に停車。そして一駅通過すると、多摩川、田園調布、自由が丘と連続停車! 「急行というより、こりゃ準急だな!」と、そんなことを今朝になって実感した。特急が運行開始して以来、急行の肩身が狭くなっているような気がする。

しかし、その混雑に巻き込まれた最大の原因は、私が寝坊したことにある! 悪いのは私である。どうしても、今日の講義内容がまとまらず、結局3時過ぎまで起きていたため、なかなか起きられなかったのである。情けない限りである。

さて、話は東横線に戻るが、自由が丘で急行を降りるのに難儀した私は、各停に乗り換えて、都立大学へ。階段がメチャクチャ込んでいたので、エレベータを利用する。そして、駅前から始発バスに乗ろうとバス停へ急いだが、すでに出発後。では…と、目黒駅から来るバスに乗ろうとしたら、すでにバス停に…来てるぢゃないか!? バスの運転手さんに手を振りながら、乗車意思のあることを最大限(?)にアピールする。そして、無事に乗車。

9時からの日体大「総合科目B」は、なぜだか再び騒がしくなっていた。4年生とはいえ、女性ばかりの教室だと、こうも騒がしくなるのか?…と思いつつ、山手線の遅延のこともあり、遅刻する学生が集まるのを待つ意味も含めて、40分ほど「説教」という名のアドバイスタイムを設ける。よって、せっかく夜更けまで頑張ってまとめようとした講義内容が、半分程度しか消化できず。まぁ、人生とはそんなものだ。

日体大の講義を終えて、すぐに桜新町へ移動する。駅前のドトールコーヒーでコーヒーとジャーマンドッグの軽いブランチをとり、田園都市線と湘南新宿ラインを乗り継いで大宮を目指した。しかし、私がJRの渋谷駅に到着した時は、すでに湘南新宿ライン出発1分前…。湘南新宿ラインや埼京線の乗り場は、山手線のホームからさらに300メートル程度離れた場所にある。いくら私が走っても、とても間に合うような距離ではない。それで、とりあえず山手線で恵比寿に出て、そこから次の湘南新宿ラインに乗った。この辺りは定期券の有効範囲なので、キセルにはならないのだ! VIVA定期券!

さて、大宮に着くと、やけに太陽がジリジリと照りつけていた。いつになったら秋が深まるのだろう? ここでも、発車間際のバスに乗り込み、法学部大宮キャンパスへ移動!

3時限目「社会学」は、先週金曜日に三崎町で実施した講義内容を少々アレンジして、結論もちょっと方向性を変えてみた。思ったよりもスムーズに解説が終了してしまったので、早めのバスで大宮駅へ。だが、いつもと同じ宇都宮線…。いつもと同じ時間に通信教育部入り。

5時限目「社会学」は、情報を批判的に分析する必要性について解説したのだが、「本日は趣向を変えて…」と『あの素晴らしい愛をもう一度』を懲りずに再生する。この曲が作られた経緯、目的などを歌詞とメロディのアンバランスさから分析するのだが、ちょうどこの曲が世に出た頃に青春時代を過ごしていたという学生が数名いるので、その学生さんたちに分析をお願いしてみた。すると、この曲がヒットした頃に加藤和彦がミカさんと結婚したことから分析が始まり、それでメロディが明るいのではないかと次々に分析が進んだ。若い学生たちにはつまらない光景だったかもしれないが、やむを得まい。腰の具合が悪かったので、「17時半くらいには講義をまとめようか?」と思っていたが、『あの素晴らしい愛をもう一度』で(一部が)盛り上がったので、結局時間いっぱいまで講義する。

帰途、京浜東北線が東神奈川に到着する寸前までの記憶がほとんどない。今年は、いつかのように疲労が蓄積して抜けなくなっているような…。


10月18日(水)

在来線で三島入りしよう!…と思っていたのは昨夜まで。今朝も起きることが出来ず、新幹線通勤…。どうして、こんなに朝がツライのだろう? 「朝がツライ」というより、起きていることがツライのである。講義中はシャキッとしているのだが、それ以外の場面では、元気が出ない。

こだま号で三島駅に到着した時、なぜかいつもの活気が見られないことに気付いた。国際関係学部へ向かう道でも、なぜか人通りが少ない。「あれっ? 今日は大学が休みの日だったかな?」と思いもしたが、そんなハズはない。大学に到着しても、何だか寂しい状態。もちろん、大学は休みではなく、講義にはいつもと同じように大勢の学生が集まっていたのだが…。何だったのだろう?

1時限目「日本社会(日本人学生用)」は、今日から「日本(人)的『和合』」がテーマとなる。「和」という漢字の持つ意味、日本的な他人志向、恥の意識などを解説しつつ、次回につながるように展開させた(つもりである)。実は、今週のテーマこそが、この講義のキーとなる部分なのである。それ故に、慎重に話を進めなくてはならない。加えて、金曜日の講義は、ある学科の1年生全員が学外研修に行くため、それを考えて今日の90分で効率よく解説しなくてはならなかったのである。私の予定していた通りの完璧な展開…とまではいかなかったが、とりあえず話しておかなくてはならなかったことは全て解説終了。ホッとする。と同時に、体中から気が抜ける…。

講義を終えてすぐ、最前列中央に座っている学生2名に声をかける。この2人、例の「恋愛相談のコメント」の、あの学生である。実は、月曜日の18時半から開講しているエクステンション講座で、この2人にゲストスピーカーとして登場してもらおうと思ったのである。それで、2人のうち、2時限目に授業が入っていない1人としばし打ち合わせ。この打ち合わせの詳細は、エクステンション講座終了後に…。

先週よりも1時間早く大学を出ることができたので、「今日はひとつ、在来線で移動してみようかな!」などと考え始めてしまった私…。先週は新幹線で品川まで出て、山手線に乗り換えて目黒に出たのだが、今日は東海道線で品川まで出てみようと思ったのである。もっとも、昼間は東京行き直通がないので、熱海で乗り換える必要があったのだが、それでものんびりした気分での移動となった。熱海からグリーン車に乗り、三島で買っておいたおにぎりを食べながら、窓の外の流れる風景を楽しみつつ…もちろん、景色を楽しんだ時間よりも意識不明の時間のほうが長かったのだが、無事に品川で山手線に乗り換えも済み、目黒まで順調に来たハズだった。三島から東海道線に乗る際、「三島〜東神奈川」有効の回数券を使用し、目黒で降りる際はSuica定期券で降りることにしていた。目黒駅の有人改札で回数券とSuica定期券を出し、「三島ではこの回数券で乗車したんですが、そのまま品川を回ってここまで来たので…」と窓口の係員に説明すると、「そうですか…え〜と、東神奈川からですと、ここまで…」と何と東神奈川から精算しろと言ってくる。そこで、「ですから、回数券を使って三島で改札を入ったので、これ(Suica定期券)は入場記録がないんですよ! それで今、東海道線から品川経由で…」と説明する。ちなみに、私の定期券は「横浜〜大宮」のもので、経由は品川〜新宿〜赤羽となっている。よって、目黒は有効区間内である。なのに、「では、品川から精算ということで…」と、まだ状況のつかめていない係員…。私が定期券を指さしながら「ですから、ここに定期券があるでしょ?」と説明するが、「でも、この定期、大宮まででしょ?」とラチがあかない。「あのぉ…、私の定期券、山手線経由なんですが…」と経由説明をするが、「ここ、目黒!」と小馬鹿にしたような言い方で返してきた。腹が立った私は、「あのね、ここに “新宿” ってかいてあるでしょ?」と何度も指さしたところ、やっと「あっ、そういうことね! じゃぁ、どうぞ!」と、やっと事態を理解した模様。おかげで、えらくロスタイムをくった。

先週と同じ時間のバスに乗ったのだが、なぜか道路が先週よりも渋滞していた。そして、先週よりも遅くに日体大和泉キャンパス入りすることになってしまった。車中、心臓がバクバクし始めて、生きた心地がしなかった。やはり、新幹線を利用して移動するしかないようである。

4時限目「社会学」で、ちょっとしたハプニングがあった。大学の書店で『補強版ストレス・スパイラル』が売り切れてしまったというのである。プリントを配布している最中にその事実を学生から知らされた私は、急いで講義内容を入れ換えることを決意する。そして、今日書いてもらう作文のテーマも変更する。おそらく、短大生が書店に行く前に、学部生が大挙して押しかけ、『ストレス・スパイラル』がなくなってしまったのだろう。短大生の不手際ではないだけに、テーマ変更で対処するしかなかった。本来なら今日は「社会」の概念を説明し、社会学の研究対象を説明するつもりだったのだが、この講義の重要な部分であるため、キチンと全員がテキストを購入してから解説したほうが良いと思ったのである。それで、来週から2週連続で解説する予定だった「社会的動物としての人間」に内容を差し替えた。冷や汗ものである。

今日の講義を全て終えた後の私は、すぐ帰途に就けるような状態ではなかった。朝から夕方まで、色々あり過ぎた。コーヒーを飲みながら、脱力しているのが良くわかった。「こんな状態で家まで帰れるのだろうか?」と思えたほどだった。とりあえず、いつまでも校舎内にいるワケにはいかないので、ゆっくりバス停に向かって歩き始めた。先週に引き続き、今日もバス停に到着してすぐにバスがやって来た。都立大学駅まで出た時には落ち着きを取り戻していて、「今日、腰のリハビリに行ってこようかなぁ?」などと思う余裕も生まれた。それで、駅前の銀行でお金を下ろして、東横線に乗り込んだが…その途端、激しい空腹感に襲われた。そこで、リハビリは後日に回すことにした。リハビリに行くのなら、自由が丘で急行か特急に乗り換えるところだが、まっすぐ帰ることにしたので、各停でそのまま反町を目指すことになる。一眠りしながら電車に揺られていた時、突然「ドサッ!」と私の隣に座ってきたチューボーが!? このチューボー、親がおそらく受験必勝のみをたたき込んで、人様に対するいたわりを教わらないで来てしまったと思われる。くだらないマンガを読みながら、なぜか体がスイングしている。おまけに、私の腿に何かが食い込む…。チューボーのズボンのポケットには、ハンカチではない “別のもの” が入っていた。当のチューボーでさえ、その “別のもの” が気になって仕方がない様子。とにかく固いのである! 形状は…私の使用している薄型ケータイ2個分くらい。一体、何をポケットに入れていたんだ?

さて、反町に降り立ち、何か食べて帰ろうと思い、駅前をしばし歩く。新しい店も多く建ち並ぶようになったが、「やはり、定番の松屋かな?」ということになった。そして、店内に異様な空気が…。一人の女性が、食券販売機の前で佇んでいて、列が出来ていたのである。その女性、アチコチのボタンをいじくり回している。何がしたいのか、途中から参加した私には皆目見当がつかない。すると、女性の次に並んでいた男性が一言「お釣りのボタン、下にあります」と…。その女性は、顔の大きさとはアンバランスなマスクをしていた。子供用のマスクなのだろうか? とにかく小さい。そしてこの女性、注文した料理が出てきたというのに、マスクをはずそうとしないのである! マスクをしたまま食事をする女性…。とはいえ、マスクの上からだと食べられないことは女性もわかっているらしく、一口食べるごとにマスクを上にずらすのだ! 私の座った場所が悪かったのか、その女性の一挙手一投足が丸見えに!? その姿を見て、食欲が失せ、気分が悪くなってしまった私であった。

あぁ、やっぱり今日はツイてない…。それとも、今日は「ぼやき」ネタが満載だったのだろうか?


10月19日(木)

今月は、やけに「ぼやき」が長い…。毎日、かなりの量の記述がある。毎日が充実しているのか? それとも、いろんなことがあるのか?…と考えてみたが、どれも理由としてはパンチが弱い。そして今日、記述の長い理由がハッキリした! それは…、「疲れていて、文章がまとめられない!」というものであった。ただ単に、ダラダラと綴っていただけだったのだ。

いつもなら、木曜日は6:15には起きて、7:12に横浜を発つ湘南新宿ラインに乗って出かけるのだが、今朝は(も?)なかなか起きられず、フトンから這い出たのが6:45のこと…。「これじゃあ、7:12の湘南新宿ラインは乗れないなぁ…」と諦めムード。急いで身仕度を調えて、神奈川駅へ走って行ったのだが、京浜急行を待っている間に、目の前を “いつもの” 湘南新宿ラインが走り去っていくのを見た。京浜急行で横浜駅に到着したのが7:16…。次の湘南新宿ラインは7:34まで来ないので、7:17発の東海道線に乗ることにした。この時間の東海道線、よく松戸歯学部に勤務する時に乗った電車なので、あとの時間が読みやすい。

結局、品川周りで池袋を目指し、8:11の東武東上線急行に乗った。いつもは7:57の急行に乗るので、この時点でいつもより14分の遅れが出ている。ただ、急行が池袋に入線する前にホームに入ったので、「これは、もしかして座れるかも?」という望みが出た。しかし…、私が乗車口に選んだドアに降車客が集中してしまい、なかなか乗車できず。さらに、「まだ席が残っている!」と空席にダッシュしようと思ったところ、最初から私の前に立っていたオニイサンが挙動不審で、少し歩いては止まり、また思い出したように歩き出し…と、私の行く手にフタをしてくれたのである! 結局、オニイサンははじめから座る意思がなかったらしい(だったら、前に立つなっ!!!)。私を含めて迷惑ニイサンの後ろにいた人は全員、目の前で他のドアから乗り込んだ人たちに席を占領されてしまった。朝から、何かムカつくなぁ…。

車中、いつものように座ることも出来ないまま景色を眺めていたところ、大事なことを思い出した。いつも、ふじみ野に到着して、文京学院大学の始発スクールバス(8:40発)を15分ほど待っていた…ということを。私が乗った急行は、ふじみ野に8:37に到着した。思いっきり走れば、いつものスクールバスに乗れたのかも知れないが、朝から転んで怪我をしたのでは面白くない。次のスクールバスが8:45に来るので、それを利用することにした。いつもの木曜日より30分多く寝て、横浜を5分遅れで出発したが、その “5分” の差を保ったまま大学入りしたような形となった。…ということは、あまり無理して起きなくても良いということか?

まだ、今日の講義の話もしていないのに、すでにこの記述量!?

9時半に始業チャイムが鳴り、ゆっくり教室へ移動する。今年度の「フィールドワーク論」も、ようやく軌道に乗り始めたような気がした。今日からいよいよ「フィールドワークの問題点」について語ることになっていた。いろいろな例を挙げつつ解説をしたのだが、この大学の1コマが80分であるということを忘れていて、ペース配分を修正するのに苦労する。とりあえず、チャイムが鳴るのを聴いてしまったが、予定していた内容はほとんど解説できたと思われる。

いつものスクールバスでふじみ野駅に戻った私は、車中で激しい空腹感に襲われた。「そういえば、今朝はいつもより遅く起きたので、朝食をとらずに来たんだっけ!?」ということを、今さらながら思いだした私。それで、携帯電話を取り出し、乗換案内サイトでギリギリラインの乗り換え時間を調べておく。そして、駅前の松屋へ。が、ここで私は痛恨のミスを犯す。昼食を味わいすぎたのである! 気が付いた時は、乗らねばならない電車の出発1分前。駅に駆けて行ったものの、改札を抜けたところで電車の発車音が…。次の電車で川越に行くと、川越線を20分以上待たなくてはならず、大宮到着が “かなり” 遅くなる。そこで、あえて川越とは逆方向の電車に乗ることにした。幸い、急行の池袋行きがすぐに来たので、それに乗って朝霞台(北朝霞)に出て、武蔵野線で武蔵浦和へ行き、埼京線快速で大宮入りした。なぜか、大宮到着時間はいつもと同じであった。もっとも、乗り換えのたびに全力疾走していたのだが…。そして、無事に(?)法学部大宮キャンパス到着。

3〜4時限目の「社会学」は、先週金曜日と今週火曜日の講義と同内容である。ということで、『世界に一つだけの花』を再生。ただし、大宮ではポール・マッカートニーの『Ebony and Ivory』を比較曲として再生。が、もう『世界に一つだけの花』には飽きてきた。しかし、この曲は明日も国際関係学部で再生し、同様の解説をするため、ここでは多くを語るまい。

帰途、吉田整形外科で久々に腰のリハビリを受け、今井医院で “意識不明” の現実を伝えた。単純に考えれば “睡眠不足” が原因になるが、それは睡眠時間が短いということではなく、深い眠りに入っているかどうかということらしい。しばらく、このまま様子を見ることに…ということになった。

しかし、長いな…今日も。

今日、実感したことを1つ…。移動は、新幹線に限る! だからむしろ、三島からの移動のほうが楽である!


10月20日(金)

今から21年前に私が作詞・作曲した『Yearning Yes』という曲のサビで私は

It was a long long time…

と歌ったことがある。全編英語の曲なのだが、90年代からミレニアムまでの10年間に、数え切れないほど(?)ライヴ演奏した想い出の曲である。もともと、独りで生きていた男が素敵な女性を見つける…というような内容で、当然 “long long time” というのは「女性と巡り会うまでの時間」のことである。もっとも、このフレーズはビートルズの『A Hard Day's Night』の歌い出しにある “It's been a hard day's night…” からヒントを得たものであるが…。

何が言いたいのか…というと、今週は、いつもの1週間より “とても” 長〜く感じたということが言いたかったのである。本当に長かった…。いつもなら、金曜日になると月曜日のことも「ついさっき」のように思えるのだが、今週の場合は「ずいぶん前」のことのように感じてしまう。歳を取ると、時間が短く感じられると言うが…。“それ” とは逆に、睡眠時間が短く感じられてならない。おまけに、某出講先の給与が半分しか振り込まれていなかった…。

さて、シッカリ寝たハズなのに、すぐ朝が来たような感覚…。おまけに、体が動かない。疲れが抜けていないのである。今日はワイドビュー東海号で三島に行くつもりだったのだが、起きることが出来なかったために、またもや新幹線通勤…。往きの新幹線は指定席が取れず、自由席利用となったが…自由席はガラガラだった。車内で講義用ノートを開き、講義の展開を考えている…。すると、昨日までに作成した内容よりも “もっと” 重要なことを思い出した…といよりも思い付いた。それで、ノートにアレコレいろいろと書き加える。結局、最初からノートに書かれていたことは単なる「解説事項」になり、新幹線で書き加えた部分が「板書事項」となった。

さてさて、国際関係学部に到着し、2コマ分のコピーと印刷をして、2時限目「日本社会(留学生用)」にのぞむ。今日は前回のディスカッションをふまえて、日本のタテ社会性について語る。日本の組織や人間関係の特性について語ると、留学生たちは「自分の国には、そういう風習がありません」といったコメントを述べていた。

さてさてさて、昼休みを挟んで3時限目「日本社会(日本人学生用)」では、前回の続きで「日本(人)的『和合』」がテーマ。ただし、今回はその「和合」の含意をもとにして、日本社会の求める人間関係を追究してみた。その例として、「週刊少年ジャンプ」や『世界に一つだけの花』のメッセージ性を紹介し、比較として『Ebony and Ivory』を紹介する(またか…)。が、あまりに含意の説明に時間をかけすぎてしまい、肝心な実例説明で時間が足りなくなり、せっかく今日の実例説明を楽しみにしていてくれた(であろう)学生にとっては期待はずれ以外の何ものでもない結果になってしまった。心残りである。が、本編の解説はすべて完了しているので、講義としては一応成立したことにはなる。

さてさてさてさて、今日もひかり号で移動…である。ひかり号は三島を発つと、次は品川までノンストップ。少しだけ寝て、スッキリしたところで夜の講義の準備を…と思ったのだが、目を閉じた次の記憶は、品川駅まで飛んでいる。つまり、40分近く意識不明に陥っていたワケである。さぁ、困った! 今夜の講義内容は、社会学の基本中の基本の、それでいて最重要とも言える「行為と行動」に関するもの…絶対に失敗は許されないのである! もっとも、初めて講義する内容ではないので、昨年までの手順をふまえてゆけば何とかなるのだが、社会情勢も受講学生も昨年とは異なるし…。

さてさてさてさてさて、なるべく早めに法学部入りし、パソコンでいろんなネタを探りながら、何とか体裁を整えた。そして18時、教室へ移動。今日の私は、今までで一番緊張していたものと思われる。結論から述べると、キチンと解説するべき内容は伝えきった…という感じである。これで、大宮キャンパスでの講義にも多少の余裕を持ってのぞめそうである。

今週の全ての講義を終えて教員控室に戻った私は、緊張感がスッカリ抜けたせいもあってか、体が動かなくなってしまった。他の教員がいる時には明るく話をしていたが、一人になった途端に、イスから立ち上がることさえ出来なくなっていた。だが、こういう時は早めに帰宅したほうが良いに決まってる。いつまでも座りっぱなしであると、かえって帰宅がつらくなる。だが、足が動かない…。水道橋駅までの道のりが、やけに長く感じた。できるだけ乗り換えを少なくするため、中央線各駅で秋葉原に出て、京浜東北線で帰途に就いた。

東神奈川に到着した時、少しは足が楽になっていた。それで、駅前で買い物をして帰ることにした。マルエツでペットボトルのジュースとパンを買い、どんぶり付きのチキンラーメンを買った。このどんぶり、「たち吉特製」らしい。「たち吉」といえば、この夏に京都の本店でハプニングを体験したことが思い出される。その時のにが〜い想い出も、今では笑い話である。

いつもなら、これで今週の任務が終了だが、今週は…。


10月21日(土)

久々に、自分が「社会学者」であることを実感した。ここ数年、「学会」なるものから遠ざかっていた私であるが、今日は日仏社会学会大会に出席した。私はこの学会の会員ではないが、お誘いを受けたので、講義と研究の活力を得るために…という気持ちでの出席である。おまけに、会場が日本大学文理学部…我が母校である。9年間通ったキャンパスだが、私が去った後に校舎が新しくなったり、増えたりして、浦島太郎状態の私である。学科研究室の場所も移動が激しいので、誰かに「○○研究室はどこですか?」と聞かれても全く答えられないだろう。

この学会の大会は、1日に集約されているということで、午前中から研究報告が行われることになっていた。しかし、1週間の疲れをシッカリ取っておきたかった私は、午後から参加することにしていた。が、時間に余裕が出来ると、思わぬ落とし穴にはまってしまうのが私…。起床予定時間を1時間ほどオーバーしてしまったのである!

急いで身仕度を調えて、湘南新宿ラインで新宿に出て、京王線に乗り換えて下高井戸へ。「学生時代に湘南新宿ラインがあったら、通学するのがすごく楽だったんだろうなぁ…」と思うと、何だかしみじみしてくる。えらく混雑した横須賀線と山手線を乗り継いだり、殺人的な混雑をする東横線を利用したり…と、通学にはツライ想い出ばかりが残っている。

さて、文理学部には13時前に到着し、大会の会場に向かうとそこには見慣れた顔が…。何だかホッとする。そして、恩師たちに挨拶。大会プログラムを見たところ、午後の部は14時から…。早く来すぎたようである。そこで、(会員でもないのに)会員控室に入って、コーヒーを飲みながらゆったりと過ごすことにした。

午後の特別講演やシンポジウムを拝聴し、社会学者としての血が騒ぐ! 何だか、久々に得られた感覚だった。言葉で表現するのは難しいので割愛するが、若かりし頃の、まだ疲れていない頃の自分を思い出した。

もっともっと、無理せずにあの頃と同じような “社会学への活力” を取り戻せるようになるのは、いつになるのだろう?


10月22日(日)

明日は雨が降るらしい。その前日である今日、爽やかな陽気だったので、みなとみらいまで “ふらり” と散歩に出かけた。本来は一人で…となるハズが、「同行者」が駆けつけてくれたので、昼過ぎに一緒に行くことになった。

その前に…と、我々は朝食も何も食べていなかったので、近所にある中華料理店(かなり本格的!)でたらふく食べてから、徒歩でみなとみらいを目指した。途中、「同行者」がベイクォーターをまだ見たことがないというので、ちょっと寄り道…。が、寄り道のつもりで入ったベイクォーターを突き抜けると、実はみなとみらい方面へのショートカットとなることを初めて知った!

新高島でハイカラ横丁に入り、ゲームセンターと駄菓子屋で盛り上がり、ジャックモールのゲームセンターにも寄り道し、ランドマークタワーへ到着!

と、その時、ランドマークタワーのドッグヤードガーデンから、大音響が聞こえてきた。どうやら、某ビジュアル系バンドのイベントらしい。そこに集まった女の子、女の子、女の子、女の子…(以下省略)。しかし、彼女たちの姿を見ていて、その統一された動きに開いた口がふさがらない私だった。雨乞いを彷彿とさせる、無駄のないその動き! アーティストに自分たちの気を送るような “しなやかな” 指先! ピンクの熊耳の女の子! ドクロの黒くて長い靴下を履いた女の子! 右に黒、左にピンクの靴下を履いた女の子! ダンナそっちのけで気を送り続ける女性…。いやぁ、素晴らしいものを見せていただいた。

クィーンズスクエアで買い物をし、再びランドマークタワーに戻り、どら焼きと日本茶のティータイム。ほっと一息ついた後、みなとみらい線で横浜に出ることにした。が、駅の改札前にある売店で、本物の海上保安庁の海図(廃版ではあるが)を使ったメモ帳やレターセットなどを見つけ、しばしこの店で(店員さんまで巻き込んで)勝手に盛り上がる。

横浜に着く前に、私の肩の痛みが復活し、頭痛まで併発してしまった。昨日、腰痛のリハビリはしてきたが、肩のリハビリまではせず、加えて天気が崩れ始めたので、それで痛みが出てきたのだろう。ベイクォーターにあるO2ビーナスで酸素吸引を受けようとしたが、1時間以上待ちであった。1時間あれば帰宅できるが、たまには…ということで、1時間待つことにした。その間、ベイクォーター内をブラブラ回ってみようかと思ったが、昼食とティータイムで満腹状態となった「同行者」が「苦しい!」を連発! それで、どこか落ち着けるお店を探すことにしたが、この建物には喫茶室が少ないらしい。アチコチ探すも、「同行者」の苦しむ姿を見ていると、「早く、近場でお店を見つけないと!?」という気持ちが先走る。何とかお店は見つかったが、そこには「ワンちゃんと一緒にご入店いただけます!」と書かれていた…。「同行者」は、犬が苦手なのである! どのくらい苦手なのか…と言えば、“大” が無限大に続くほどである。「中で犬がキャンキャン言ってるじゃないかっ!?」と苦しみながらも最後の抵抗を試みるが、あえなくダウン! うろちょろする犬に気を遣いながら、そのお店で1時間も過ごすことになった。

さて、約束の時間になってO2ビーナスに行き、そこで酸素吸引開始! 20分の吸引で、我々はそれぞれの苦しみを回避することに成功した。その後、さっきまで苦しんでいた「同行者」が、「ソバが食べたい!」と言い出す始末。私も酸素吸引中に「ソバをツルツル…」という姿を頭で思い描いていたので、迷わずベイクォーター内のそば屋へ直行! お互い、さっきまで苦しんでいたことを忘れてしまったようである。

こんな具合に、人生の苦しみも忘れられたらよいものを…。


10月23日(月)

行く先々で、雨に降られた。同僚などに聞けば「えっ? ここまで傘なしで歩けたよ!」「いや、私が家を出た時には、傘は不要でした」などと、同じ横浜に住んでいる人も、出講先で会った人も、傘には無縁だったらしい。11時半前に家を出た私、家から神奈川駅までも傘なしではちょっと歩けない状態だったし、池袋でバス乗り場へ移動する時も傘なしではちょっと…。そして、その逆コースもまた…。横浜から乗り込んだワイドビュー東海号で小田原を過ぎたあたりで空が明るくなり、三島到着時は日が暮れていたものの傘なしで大丈夫な状態…。やっと傘をささずに歩けると思ったが、帰りは若干の降雨…。

もっとも、雨が降ったからといって “講義へのモチベーション” が変わるワケではないのだが…。

13時からの日大看護の「社会学」は、今日から「コミュニケーション」がテーマ。今日は、コミュニケーションの本質的な部分に関してのみ解説。例年、学生たちは「コミュニケーション」とは何かということをキチンと把握せずにいて、私の講義で「あっ、そんな意味だったんですか?」というような顔をする。今年も同様の表情が見られた。講義の途中で、私が今日の “まとめ” に使おうとしていた概念を学生に言われてしまい、ちょっと焦る。しかし、時間の節約になったと思い直し、ゆっくりと実例を挙げながら解説することが出来た。あぁ、ビックリした…。

18時半からの国際関係学部・エクステンション講座では、ゲストスピーカーの登場! 先日も述べたが、例のラジオの「恋愛相談」でお世話に(?)なった学生2名に、その時の打ち合わせでどのようなやり取りをしたのか、実際に私がアドバイスを求められて「どのように断ったか」ということと、学生たちの考えた「相談内容」のどこに私がツッコミを入れたかを、その時の状況を説明してもらいつつ、それを10分弱で語ってもらったのである。このゲストスピーキングについてであるが、「準備期間が少なかっただろうに、よくぞここまで話をまとめてくれた!」と、私は思う。素直に、嬉しかった。そして、大いに助かった。学生の話は、今日の内容および来週以降の話の橋渡しにもなっている。そして、今日の私の解説は、「カウンセリング(相談)の問題点」に関してである。相談に乗る際のカウンセラーとクライエントの位置関係について、私の経験をふまえつつ語った。ゲストスピーカーほど初々しく語れなかったが…。

いつもなら、月曜の帰途は東海道線で…というのがお決まりだが、肩の痛みが復活した昨日のことを思うと無理も出来ず、新幹線を利用することにした。それにしても、何て楽な帰宅だろう…。在来線で1時間半以上の道のりが、今日は1時間足らず。おまけに、在来線よりも15分早く三島を発つので、帰宅が1時間ほど早くなった。しか〜し、ここでまた雨が…。それもかなり強い雨が降っていた。スーツもデーバッグもびしょ濡れ状態!? 明日もこんな雨が降るのか…と思うと、ちょっと気落ちしそうになる。

それにしても…私が遠出する日は雨が多いような気がする。


10月24日(火)

携帯電話番号ポータビリティが開始になった。私は別に会社を変えるつもりもないし…。世間様の動きは気になるが、何を基準に会社を変えるのか、その辺が良くわからない。

朝からずっと、私の行動軸がずれたような一日だった。昨夜から気温が下がり、腰痛がひどくなり、今朝はなかなか起きられなかった。強くて冷たい雨が降っていた。それが全ての始まりだった。

いつもの火曜日より15分ほど遅い東横線に乗ったのだが、駅でもないところで電車が止まってしまった。多摩川駅で乗客のバッグが扉に挟まってしまったため車両点検が行われ、それでダイヤが乱れているのだという。ちょっと進んでは止まり、また進んでは止まり…の連続だった。そこで私は、乗っていた急行を自由が丘で降り、タクシーで日体大へ向かうことにした。

自由が丘駅前のタクシー乗り場へ行くと、数台のタクシーが待機していた。その1台に乗り込むと、「この道○十年のプロ!」という感じの運転手さんの「ハイ、どうぞ! いらっしゃい!」という声を聞く。「日体大の和泉キャンパスまでお願いします。場所、わかりますか?」と私。すると、「う〜ん、わからないですねぇ…」と運転手さん。そこで、ひとしきり和泉キャンパスまでの道のりを説明する。

って、オイ! その和泉校舎が和泉キャンパスなんだよ! 急に虚脱感…。そして、タクシーは走り出す。自由が丘周辺は、やけに道が狭い。なのに、途中まで路線バスにフタをされる。しばらく運転手さんの抜け道知識でバスを巻くが、次は某大手宅配会社の引越車にフタをされる。さらに、運転手さんが何度も一方通行の道を間違えた。タクシーが和泉校舎に到着したのが8:55…。講義開始の5分前だった。

1時限目の「総合科目B」の教室にはいると、相変わらず騒がしい。プリントを配布している間も、私語がやむ兆しもない。この講義のテーマは「問題行動とストレス」なのに、講義内容を理解する以前の問題だ。それで、「やるべきことをやらないで、誰かに求めてもらえると思うな! どんなパフォーマンスをするべきか、状況を判断しろ!」と一喝。何とか鎮まった。そして、ストレスおよび緊張について講義する。

講義後、いつものように歩いて桜新町へ行き、田園都市線で渋谷に出たが、この田園都市線も若干ではあったがダイヤが乱れ気味であった。渋谷に着くと、今度は埼京線と湘南新宿ラインに乱れが…。どうやら、高崎線も宇都宮線のダイヤが乱れていたらしい。それで、私の計画も全て乱れることに…。

渋谷で「もう、湘南新宿ラインには間に合わないなぁ…」と思った私は、先週と同様に山手線で恵比寿に戻り(定期があるのでキセルにはならない!)、そこから湘南新宿ラインにアクセスすることにしたのだが、私が乗った山手線が恵比寿へ向かって走り出した途端に、湘南新宿ラインが渋谷に入線…。じっとしていればよかったのである。仕方がないので、恵比寿駅構内のうどん屋さんに入り、熱玉うどんを注文したが、「すいません…、4分ほどお待ちいただけますか?」と言われる。「ダイヤが乱れていることだし、大丈夫だろう…」と思い、うどんを待つことにした。駅の放送では「次の湘南新宿ラインは、5分ほど遅れて到着する見込みです」と言っている。それで、ゆっくりうどんを堪能し、ホームへ移動すると…、なんと私が乗ろうとしてた湘南新宿ラインは、定刻で運行していたのである! 誰だ、5分遅れなんてガセを流したのは? 私の目の前を無情に過ぎ去っていく湘南新宿ライン…。「次の湘南新宿ラインは、9分ほど遅れて運行中です」という放送が入るが、「またまた〜っ! とか言いながら、定刻通りに来るんじゃないの〜?」などと希望的観測でず〜っとホームで待っていた私であったが、馬鹿正直にも次の湘南新宿ラインは放送通り9分遅れで恵比寿に到着した。

結果、大宮にはえらく遅れて到着。タクシーに乗ろうかと考えたが、すでに日体大へ行くのにタクシー利用をしているので、お金の節約のためにバスで法学部大宮キャンパスへ向かった。

3時限目「社会学」は、教員室での準備が間に合わず、不本意な状態で教室入り。ただし、講義内容は先週金曜日と同じなので、学生のノリを見ながらアレンジすることにした。そして、無事に終了。だが、そのアレンジに時間がかかり、この後の移動のための時間に余裕がなくなり…やむを得ず “本日2度目の” タクシー利用となってしまった。散財である。

が、その甲斐あって、通信教育部へは多少の余裕を持って到着した。そして、プリントの印刷…。5時限目「社会学」にのぞんだが、日に日に少なくなってゆく受講学生…。さらに、重要な場面でお喋りをはさんでくれる女子学生…。最後には、重要事項の解説を放棄した私であった。「イヤなやつ!」と思った学生がいるかも知れない。しかし、原因は彼女が作ったのだ! 文句があるなら彼女に言え! そう思って教室を出た。

こうして、行動軸の歪みは修整できないまま、一日が終わってしまった。明日の朝が来る前に、何とか軌道修正しないと…。


10月25日(水)

まだ、私の行動軸は歪んだままらしい。今朝、寝坊してしまったことから、軸の修正の困難さは最大となった。

今日は1時限目に国際関係学部の講義が入っていたが、実は “特に遅刻をするような寝坊” ではなかったのである。ただ、昨夜のうちにえきねっとでこだま563号の指定席の予約を入れていたのだが、それに乗れなかった…という話である。ただ、えきねっとにアクセスして予約の変更を試みるも、「出発時間間際の予約変更はインターネットでは受け付けられない」という旨のメッセージが表示され…。仕方がないので、東神奈川駅で “すでに出発したこだま563号” の指定席券を発券してもらい、新横浜からこだま533号の自由席に乗り込んだ。小田原で、いつものようにのぞみ号の通過待ちをしているところまではよかったのだが、いつまで経ってもこだま号が出発する気配がない。すでに、出発するはずの時間を5分ほど経過していた…という時、「新幹線の静岡駅で、人身事故が発生した関係で、上下線とも運転を見合わせる」という車内アナウンスが流れた。携帯電話を取り出し、急いで国際関係学部に連絡する。新幹線が運転を見合わせているが、私は大学へ行くつもりでいた。それで、遅刻はするが講義はするので、学生に教室で待機しておいてもらうよう伝えてもらった。しかし、一向に新幹線が動く気配がない…。そうこうしているうちに、小田原で9時を迎えてしまった。その後も、「運転を見合わせている…」というアナウンスしか流れず、いつ復旧するのか全くわからない状態…。JRは、他の私鉄とは違い、人身事故が起きるとまず現場の保持、そして警察の現場検証と続き、それらが全て終わると “やっと” 電車を動かす…というような手順らしい。それで、9時半を過ぎた頃に再び国際関係学部に電話し、「今日は休講にしてください」と連絡する。

小田原駅の精算窓口に、長い列が出来ていた。その列の最後尾に並んでいると、老年のツアー客が若い女性の添乗員(おそらく新人)に率いられて、精算窓口に並ぶよう指示されていた。そのツアー客は、どうやら東京へ向かっていたらしい。新人添乗員にしても、まさか新幹線が止まるとは思ってもみなかったようで、前もって情報を得ていなかった小田原駅の構造が良くわかっておらず、オロオロしていた。さらに、在来線で東京に向かうことになったハズなのに、並んでいるのは連絡口ではなくて出口…。構内表示でそのことに気が付いた “偉そうな” ジイサンが、「オイっ! (東海道線は)あっちじゃないのか?」とツアコンを怒鳴る。それに呼応するバアサン多数。中には「添乗員さんだって大変なんだから…」とさりげないフォローを入れようとしていたご婦人もいたが、その人まで一喝するジイサン…。ジイサンに「調べてこい!」と命令され、オロオロしながら確認に行く添乗員…。結局、ジイサンの指摘は正しかったのだが、許せないのは「ほれ見ろ! 私の言った通りだ! もっとシッカリしろっ!」と周囲に聞こえるような大声で叫び、添乗員の肩をパシ〜ンとはたいたジイサンの行為である。「だったら、最初から最後まで、全行程を自分で添乗してみろ、ジジイ!」と、心の中で叫んでいた私であった。愛も和合も共感性もない、こういう自己中心的なジイサンがいるから、日本社会の秩序が乱れるんだ! あぁ、タダでさえ新幹線が止まってみんなが平常心を失いかけているというのに、このジジイのせいで、周辺は異様な雰囲気になってしまった。ここで誰を責めたって、状況改善されるワケもないのに…。

新幹線が運転を見合わせると、特急券の払い戻しが行われる。私は前述の通り、失効した指定席券で自由席車に乗っていたワケであるが、精算窓口で係員が協議した結果、指定席券分も払い戻されることになった。地獄で仏にあったような心地がした。

改札を抜けて、小田急線の改札へ移動する。朝食をとっていなかったので、駅ソバ屋で生姜焼き丼セット(生姜焼き丼とそば)を食す。そして、急行で成城学園前に移動した。が、えらく早い時間に到着してしまった。駅前の銀行で用事を済ませ、それから時間を潰そうかと思ったが、高級住宅地が立ち並ぶ街には「私のような者が時間を潰せるような場所はない!」ということに気付いてしまった。そして、時間を潰せる場所を見つけている間に時間が潰れてしまった…という有様。それで、朝食をとってまだ2時間ほどしか経っていなかったが、昼食をとって時間を潰すことにした。某有名焼肉店の系列食堂に入ったが、ハッキリ言って “後悔” である。焼肉&ハラミ定食なるものをオーダーしたが、出てきた焼肉が “カリカリになりすぎたベーコンの薄切り” のような形状で出てきた。隣の人がオーダーした焼肉定食は、それなりに厚みもあったので、明らかに「失敗作だけど、忙しいし、作り直せないし、まぁいいか!」というノリで出されたのだろう。美味しくいただくことも出来ず、かなりヘコむ。某焼肉店にも絶対に行くもんか!?

食堂を出るとすぐ、都立大学駅北口行きのバスがバス停に到着した。「待ち時間0分の好タイミング」だけが、成城学園前での喜びであった。バスに揺られて40分、深沢中学前で下車。そして、日体大和泉キャンパスへ。講師室で講義の内容を確認しながら時間を潰した。

さて、4時限目「社会学」では、先週解説したかった内容(「社会」の定義)を1週遅れ&順番変更で講義。学生たちが興味深く聴いてくれていたようだったので、「やっと、私の行動軸が修復されたか?」と思ったのも束の間、講師室に戻ると女子学生(学部2年生)が大学職員に食ってかかっているのを見た。「教室で携帯電話を充電する」のは禁止されているのだが、それをとがめられ、携帯電話を取り上げられたのに腹を立て、「先生は(学生が充電していても)注意しない」「みんなも充電しているじゃん!」などと自分の都合ばかりをわめき散らし、職員の話を聞く気ゼロ。「携帯電話は返すから、学籍番号と名前を書きなさい!」と職員に言われても、「イヤだ!」「何でそんなことをしなきゃなんないのよ?」と反抗。挙げ句、「もういい! (携帯電話を)返してもらわなくてもいい!」と、机に載せられていた自分の携帯電話を床にはたき落とし、校舎を出て行った。「何を考えているんでしょうねぇ?」と、その蛮行に呆れているところへ、件の学生のが再度現れ、「メモリデータだけは返してください。個人情報だ!」と言い出した。そして、勝手に携帯電話のSDカードやSIMカードを抜いて出ていった。ますます呆れるばかり。「携帯電話本体がなくては、機種変更も出来ないだろうに…」と、その場しのぎのことしか考えられない学生の行動が情けなかった。その時、助手(私の門下生)が現れて「何があったんですか?」という話になり、事の次第を説明すると、「だったら、先生がしつけたらいいじゃないですか? 『ストレス・スパイラル』!」と、人の著書名を引用しての説得…。もちろん、私はお断りである。

サワルナ…とな。せっかく天気も持ち直し、行動軸が修復されたかと思ったのに…。

気分直し(?)に、ちょっと気になる光景を…。右の写真は某出講先で気になっている貼り紙である。この紙は、講師室のテレビに貼られている。おそらく、大学で講義に関する番組を予約録画することがあるのだろう。そして、録画中にこの紙が効力を発揮するのだろうが、「サワルナ!! キケン」って、そんなキケンなテレビで予約録画するほうが危険なのではないだろうか?…と、いつも出講するたびに思う私である。この貼り紙をデジカメで撮影すると目立つので、不本意ながら(?)携帯電話のカメラ機能を使用して撮影した次第…って、そこまでして撮影する必要があるのだろうか?


10月26日(木)

祝 北海道日本ハムファイターズ 日本シリーズ制覇!


ファイターズが日拓ホームから日本ハムに移譲された当時から応援していた私…。小学生の頃から、日曜日には後楽園球場に足しげく通ったことを思い出す。当時(中西太監督時代)は最下位が定位置で、監督が大沢親分になってやっと強いファイターズを見た。しかし、後楽園対決となった巨人との日本シリーズでは、巨人に屈し、日本一を逃した。あれから何年経ったのだろう? 日本一になるのは44年ぶりだが…。

しかし、近年は日本ハムを応援していなかった私である。アメリカ帰りの某選手が加入し、私の知る日本ハムではなくなってしまった。妙な培養により、選手たちが中途半端にタレント化してしまった。他球団で鍛え上げられた選手たちは、培養されることなくプレーしているが、生え抜きの選手たちは免疫がなく、妙に培養された。この選手、ユニフォームの意味がわかっていなかったのか、一人だけ違う格好をしてたびたび警告を受けた。が、それでチームが明るくなり、今回の優勝につながったとも考えられる。が、日本一のファイターズは、私の知るファイターズではない。あの頃を知る私には、違和感だけが残る。その某選手は、今シーズンで引退だとか…。これでよい…と、私は思う。

さて、今日も私の行動軸が修正できないまま。朝もちょっと寝坊した。文京学院大学の出講日は、いつも横浜を7:12に発つ湘南新宿ラインで…と決めていた。が、先週から完全に私のリズムは狂っていた。急いで身仕度を調え、7:34発の湘南新宿ラインで池袋に出た。「この分だと、東武東上線にも座れないかな」と思ったが、あっけなく席をゲット! ふじみ野までしばしの休息。

いつもより遅れて文京学院大学入りしたワケだが、講義用プリントは先週のうちに配布済みで、特にこれといって準備することはなかったので、講義に何ら支障もなし。9時半になり、教室へ向かうと、いつもよりちょっと少なめの学生たち…。遅刻が多数…おそらく交通機関の乱れだろう。最終的にはいつもよりちょっと多めの学生が集まった。この「フィールドワーク論」も、今日はいよいよ事実確認の方法論へ話を移し、やっと専門的な展開に入っていった。だが、あまり小難しい話はしたくないので、なるべく日常的な例をたくさん挙げて解説した。

講義後、いつものようにスクールバスでふじみ野駅に移動し、早めに川越に向かった。そして、軽く昼食をとり、川越線(埼京線)で大宮へ。ここからは、いつもの展開。

法学部大宮キャンパスでの「社会学」2コマは、先週金曜日および今週火曜日と同内容。社会学の基本的な概念である「行為と行動」についての講義である。「行為」にしても「行動」にしても、多くの学生がその用語の意味の違いを理解せずに混同して使ってきているようである。本来的には、これら2つの用語には確実な隔たりがある。実例を挙げつつ、これらの混同が如何に危険なことであるかを解説した。

今日の全ての講義を終え、いつものようにタクシーに便乗させていただき、大宮駅へ向かう。木曜日はいつも、タクシーに私を含めて3人で乗り込む。私以外の先生(ドイツ語担当の先生と中国語担当の先生)は、このあと水道橋へ移動して、二部の講義に入る。今日は、私も法学部三崎町キャンパスへ行くことにしていた。明日は三島と水道橋の掛け持ちなので、できるだけ荷物を軽くしたいと思い、法学部でのみ使用するテキストをあらかじめ教員室に置いておこうと思ったのである。テキストを置いた後、中国語の先生から「講義まで時間があるので、一緒に夕飯を食べませんか?」とお誘いを受けた。それで、一緒に神保町の上海朝市で食事をすることになった。ここの店員さんは中国の人が多く、中国語の先生(中国人)は店員さんにまず「中国の人ですか?」と尋ねた後、中国語でメニューについて質問をしていた。疑似的な “中国体験” をしたような気がした。

その後、水道橋から中央線各停に乗り込んだ時、携帯電話にダイヤ情報メールが届いた。「18時前に東海道線の辻堂〜茅ヶ崎間の踏切でクレーン車が横転し、上下線で運転を見合わせている」という内容だった。「東京では、東海道線に乗れない人が京浜東北線や横須賀線になだれ込んでくるんだろうなぁ…」と思った私は、錦糸町まで一旦出て、そこから総武線快速・横須賀線に乗り込む方法を採択した。東京から横須賀線に乗り込んだのでは、おそらく座席の競争率が通常の倍以上になってしまう。ならば、先回りして…という考えである。この読みは、見事に当たった。東京駅の横須賀線ホームは、いつもの倍以上の客であふれかえっていた。東海道線ならば東京が始発だが、横須賀線は総武線方面からの乗り入れ。気の毒といえば気の毒だが、こういう時は知識で勝つ(?)しかない!

それにしても、昨日・今日とやたら私の通勤に絡む電車が運転を見合わせる。明日は大丈夫なのだろうか?


10月27日(金)

行動軸の歪みは、結局ずっと修正できないまま。今朝になってノドの痛みが激しくなり、さらに体に異常なまでのだるさが…。それで、ワイドビュー東海号での三島入りを諦め、新幹線通勤となった。水曜日は小田原までした到達しなかったが、今日は無事に三島まで到着した。

国際関係学部に到着すると、水曜日の講義は “休講扱い” となった旨が伝えられた。ということは、補講の義務が生じることになる。補講をすることは構わないのだが、たしか大学の規定では「9時を過ぎても新幹線または東海道線の東京〜静岡間で不通区間がある場合は、前日休校」という規定があったのでは? その矛盾を感じつつ、1月に補講をすることで合意した。

さて、2時限目「日本社会(留学生用)」では、日本の間人主義的な人間関係について紹介した。「一見(いちげん)さん」の話など、他国にはあまり見られないシステムをできるだけ実例を挙げて説明すると、学生たちの驚きの声…。日本で生きていく上で、避けては通れない間人主義…。

昼休みをはさみ、3時限目「日本社会(日本人学生用)」では、まず水曜日の休講を詫びて、「新幹線にからんだ曲を、水曜日には紹介しようと思っていた」旨を伝え、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」を再生する。今日からテーマは「日本(人)的『共感性』」で、悲しみを共有する “共悲” の話をする。そのために、「AMBITIOUS JAPAN!」に見られる切なさや悲しみの感情が、実はものすごく日本的であり、それが大ヒットにつながったのではないか…と思われる。さらに、ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」やトワ・エ・モワ(またか…?!)の「地球は回るよ」「友だちならば」なども再生し、「悲しみを前提とした人間関係と、喜びを前提とした人間関係とでは、その絆の強さが異なる」という解説で終了。

いつものように、ひかり号で法学部を目指す途中、車中で講義内容の変更を思い付いた。3時限目の講義内容が完璧だったとは思わないが、解説主旨を変えると、曲を聴かせる意味も強まるのでは…。そう思ったのである。

法学部入りして、すぐにプリントを作り、18時の講義にのぞんだ。今日と同じ内容の講義は来週も大宮で実施するため、ネタバレを避けなくてはならないので詳細は述べないが、とりあえず私の狙いは当たった(と思う)

講義後、体のだるさとノドの痛みは治まるところを知らなかった。が、とりあえず今週の講義を終えた安堵感もあり、倒れずには済んだ。そんな均分の中、来週から韓国へ行くAleciaさんに、拙いながらも韓国語とお勧めスポットのレクチャーをする。本当は、私が行きたいくらいである。レクチャーしながらも、私まで心は韓国へトリップ…。

帰途、京浜東北線に乗り、仮眠をとっていたところ、途中で電車の内外が騒がしくなった。線路に人が侵入したらしく、それで運転を見合わせてしまったのである。さらに、その安全確認が終わった矢先、他路線で緊急停止信号が発令されてしまい…。

行動軸の歪みどころか、なぜかまともに列車で目的地に着けない私であった。


10月29日(日)

久々に、更新が飛んでしまった…。

昨日の夕方、今井医院へ行った。ノドの具合がおかしいことと、間接にかすかな痛みがあることなどを伝え、薬を処方してもらった。そのまま横浜駅まで歩き、横浜東口の横浜ポルタに出た。

昨夜は、小林さんと北海道日本ハムファイターズ優勝を記念して(?)一緒に飲む約束だった。待ち合わせは17時だったものの、私がポルタに到着したのがその15分前…。それで、「今ならポイント5倍セール中だし、何か買っておこうかな?」などとアチコチ歩いてみた。本当は書店に入りたかったのだが、CDショップで私の目を釘付けにした映像…サディスティック・ミカ・バンドの17年ぶりの新譜がリリースされたことを知った。今回のヴォーカルは、今をときめく木村カエラ。最近。講義で加藤和彦作品をやたらと再生している私としては、 “恩返し” の意味でも買うべきだろう…と、初回限定のDVDセットのほうを購入した。

そして待ち合わせ場所へ。まず、先日も訪ねた自然やに行く。ここで、野球やら音楽やらアレコレ話をする。北海道日本ハムファイターズの祝勝だったハズが、それ以外の話ばかり。学生時代のプロ野球の話や、その当時のミュージックシーンなど、話は尽きない。気が付けば、2時間半が経過…。それで、河岸を変えることにした。

今度は西口で飲もう…ということになり、ちょっと駅周辺から外れてみた。そこで、再び3時間ほど飲む! よくもこんなに飲めたなぁ…というほど飲んだ。が、店を出ると外は雨…。小さな折りたたみ傘を持っていたので、一緒に駅まで入ることにした。

小林さんは横浜市営地下鉄で帰途に就かれたので、私はそのまま歩いて帰宅した。が、その途中で雨に濡れてしまい…。

今朝、熱っぽさと吐き気、群発性頭痛の再発を知る。「これは、昨日の酒のせいじゃない!」と、すぐにわかる。最近、電車でやたらと意識不明になっていたのは、かなりの蓄積疲労のためだったが、それが今日になって一気に噴出し、さらに昨日の雨…。

今朝、父が親類から預かったという和菓子を持ってきてくれることになっていた。久々に会う父から「顔が青いぞ!」と言われるほど、私の体調は最低最悪だった。父は、駅で崎陽軒のシウマイ弁当も買ってきてくれていた。が、すぐには食べられるような状態ではなく…。以前、処方された吐き気止め薬や総合感冒薬で様子を見たが、頭痛のほうがおさまってくれない。こんな時に限って(?)酸素ボンベの買い置きがない! 私が “復活” したのは、20時半前のこと。鎮痛剤もやっとこの時間になって効いてくれた。それで食事がしたくなったので、父が買ってきてくれた弁当を食べることにした。復活直後に固形物…という不安はあったが、幼い頃から食べ慣れているシウマイ弁当の香りは、そんな不安をすぐに払拭してくれた。崎陽軒の食材は、どれも信頼できるもので、油も良いものを使っているし、なにより美味しい! あっという間に完食してしまった。

さて、今から明日の講義の準備をしなくては…。


10月30日(月)

早朝、かすかに頭痛が残っているのを感じた。鎮痛剤を服用し、再び就寝…。頭痛は取り除けたのだが、なぜか全身筋肉痛…。特に、腰痛がきつかった。おそらく、悪い風邪をひいてしまったのだろう。

今日の講義は昼と夜の1コマずつ。いずれも、休講した後の補講措置がとれない状態にある。無理してでも体が動くのなら、講義に出かけよう…と、心で叫ぶ。いつもより動きが鈍くなっているため、なるべく早めに家を出た。が、京浜急行で人身事故があったらしく、ダイヤが激しく乱れていた。でも、乗る予定であった湘南新宿ラインには、何とか間に合った。体調を考えて、グリーン車利用…。

動きが鈍い私は、池袋でもバスターミナルへ向かって走ることも出来ず、こちらは予定通り…とはいかず、日大看護には講義開始10分前になって到着。出講簿に押印したり、今後の講義スケジュールを確認している間に始業チャイムが鳴る。来週の月曜日は、「学園祭の片づけのために休講」だということを、今日になって思い出した。キリの良いところで講義をまとめなければ、次回の講義で大変なことになるワケである。そこで、チャイムが鳴っても少し講師室で講義内容を見直し、3分遅れで3時限目「社会学」スタート! 今日の講義はコミュニケーションの中枢を為すとも言えるコンテキストについてである。具体的な例を挙げつつ、テンポ良く(?)講義が進んだので、本当にキリの良いところで話をまとめることが出来た。ホッとする。

めずらしく(?)、今日は講義後に若干の質問が出た。嬉しいことだが、体調が万全ではなかったので、それらにキチンと答えてあげられたのだろうか…と、少々不安になる。しかし、落ち込んでばかりもいられない。まだ移動が残っている。

池袋駅前で遅い昼食(早めの夕飯?)をとり、湘南新宿ラインで横浜へ。いつもより1本早い電車に乗れたので、横浜にも20分近く早く着いた。であるのにもかかわらず、東海道線で人が線路に立ち入ったため、ダイヤが乱れてしまった。私が乗るワイドビュー東海号は、横浜駅を16:23に発つのだが、その前に普通列車の小田原行きが出発し、その普通列車に特急が大船で追いつく…というのが通常ダイヤである。が、その普通列車が横浜に5分遅れで入り、横浜で特急を待機するという変則ダイヤに変更された。普通列車の遅れを受け、特急は6分遅れで横浜に到着。途中でスピードアップを図っていたようだが、三島には3分遅れで到着…。おそらく、あの特急は終着の静岡まで遅延運行したんだろうなぁ…。何で、私が乗る電車は、ことごとくダイヤが乱れるのだろう?

国際関係学部に入って、急いでプリントを作成し、エクステンション講座の開始まで、体を休めていた。このエクステンション講座も、来週は学園祭の片づけのために休講である。よって、こちらもキリの良いところで話をまとめなくてはならないのである。今日から、相談する時にありがちな問題点について、特に話の “処理” について、防衛機制なども含めて解説する。18時半から開始した講義は、20時ちょうどで終了。こちらも若干の質問が出た。

それにしても、体調が悪いというのに、講義に入るとパワー全開にしてしまうのが、私の悪いクセである。明日以降のためにパワーセーブしておく必要があったかもしれないのに…。

そして、それに気付いた私は、パワーセーブを理由に(?)新幹線で帰途に就いた。

今週は学園祭期間が重なって、講義も間引きされるのだが、体がちゃんと持ちこたえられるのか、ちょっと心配…。


10月31日(火)

今日で10月も終わるのか…。このところ、やけに時間が早く流れているような感覚に陥る。それは年齢のせいだと思われるが、本当にあっと言う間の10ヶ月であった。

今朝は、体に多少のだるさが残っていたものの、出講には支障のないような状態であった。それで、“いつもの火曜日” と同じ時間に家を出て、反町駅から東急東横線各停で都立大学へ向かった。そして、いつもの火曜日と同じバスに乗り、日体大和泉キャンパスへ。

1時限目「総合科目B」は、今日(今月いっぱい)まで問題行動を理解するための基礎知識を重点的に解説した。次週(来月)からいよいよ “本題” に入るのだが、教室後方に座ってノートに落書きをしている学生を見つけたり(もちろん、そのノートは一時取り上げ!)、注意力が散漫な学生が若干残っていて、「あと数ヶ月で卒業なのに、大丈夫かなぁ…」と不安になる。講義内容が、意識改革の一助になればよいのだが…。

教員室に戻って携帯電話を確認すると、「横須賀線で事故があり、湘南新宿ラインの一部に遅れが出ている」という情報が…。いつもなら少しゆっくりしてから大宮へ移動するのだが、今日は急いで桜新町駅へ向かった。渋谷駅でも、湘南新宿ラインの遅延情報がしきりに放送されていた。今日の私は、渋谷駅の湘南新宿ライン・埼京線ホームへ歩いていくだけの体力がもったいないので、例によって山手線で恵比寿駅に出て、とりあえず動いている埼京線に乗り込んだ。結果、いつもより20分以上も早く大宮に到着してしまった。

大宮駅構内のecuteでおにぎりを買い、「ここでお食事、珍しいですね?」と言われつつ、法学部大宮キャンパスの教員室で食す。そして、お腹いっぱいになったところで3時限目「社会学」へ突入! 今日から、火曜日と木曜日の進度がずれるので(学園祭や祝日などの関係で)、先週金曜日の夜に解説した内容を、2週に分けて講義することにした。90分で話せる内容を、180分に伸張させるのである! これで “とりあえず” 木曜日との足並みが揃うことになるのだが、どうやって解説ペースを2分の1にするのか、講義をしながら、学生のノリを見ながら、私の話の展開を自分自身で顧みつつ、とにかく精一杯に解説項目を増やしつつ…。さすがにネタも尽きてきて、講義終了時間の20分前には今日の結論を述べてしまったが、この後 “大事な” 用件を言付かっていたので、早めに大宮キャンパスをあとにした。

その用件とは…、大宮キャンパスの教員室に手帳を忘れて次のキャンパスに移動された教員がいて、私も通信教育部にこの後に移動するので、私がその手帳のデリバリーをする大役(?)を仰せつかったのである。いつもより10分も早いバスで大宮駅へ向かったはずなのに、大宮から乗り込んだ宇都宮線は、いつもと同じ…。だが、待ち時間が長くなったので、ecuteをアチコチ見て回った。すると、ecute内でSuicaを使って500円以上買い物をすると、11月6日まで抽選ができる…というポスターが!? いかん! 昼に410円分のおにぎりをSuicaで買ったのに、そのレシートを法学部で捨ててしまった!? あれがあったら…と後悔しても話にならない。そこで、書店でマンガと雑誌を買ったところ、1260円になった。列車の時間まであと3分…というところで、抽選所に到着! 「500円で1回ですから、2回抽選ができます。その抽選器にSuicaを当てて下さい!」と説明され、2回Suicaを当てる。いずれもD賞(メモりま賞…Suicaペンギンのメモパッド)だったが、Suicaペンギン好きの私には、ちょっと嬉しかったりする。そして、そのメモパッドを手づかみしたままホームへ。そこで法学部の学生に、「あっ、先生、さようなら!」と挨拶される。手にはSuicaペンギンのメモパッド…。何ともかんとも…。

通信教育部に到着後、大事な用件をキチンと完遂する。そして、5時限目「社会学」へ。先週から、韓流と日韓関係をテーマにしているが、今日は「温度差」を中心にした。日本ではあまり紹介されていない韓国事情などをふまえ、文化の相対性と情報のフレームアップについて講義した。そして、痛烈な韓流批判炸裂!

今日の講義を全て終えた後、なぜか激しい空腹感に襲われた。が、体調が思わしくない今、途中で食事して帰るよりも、家に帰ってから食事したほうが良いに決まっている。そこで、寄り道もせず、まっすぐ帰宅。19時過ぎには玄関の鍵を開けていた。

まぁ、こんな日があってもいいんじゃないかな?…などと思う月末だった。

しかし、明日から11月とは思えない暖かさだなぁ…。


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