2006年9月のぼやき



9月1日(金)

9月は、雨とともに始まった。午前中は今井医院と吉田整形外科を受診し…と思っていたのだが、体がだるく、なかなか起きられなかった。だるさの原因は、おそらくノドの違和感だろう。来週からボチボチ講義が再開するので、大事に至る前に今井医院を訪ねたのが11時半過ぎ。ここで午前中のタイムリミット!

コンビニで弁当を買い、一旦帰宅して昼食をとる。ズボンはびしょ濡れ、シャツにも泥がはねていた。「う〜ん、“虹とスニーカーの頃” だねぇ…」などと70年代後半にスリップしそうになったが、すぐ現実に戻される。とりあえず、昼食の最中に部屋で乾かし、夜になって雨が上がったら洗濯することにした。

再び雨の中を出かけ、今度は吉田整形外科でリハビリ。相変わらず、左膝と左肘の具合が良くない。ついでに(?)言えば、腰の具合もよろしくない。しかし、4月から診療報酬制度が変更となった関係で、複数のリハビリを受けていた人も、1日に1つだけしかリハビリを受けられなくなってしまった。医師から「今いちばんツライのは?」と聞かれ、「膝…ですかね」と答えたため、私のリハビリは膝に集中している。左だけ膝をみっぱられる姿は、第三者的に見たら滑稽なんだろうなぁ…。

リハビリ後、区役所へ出向いた。提出しなくてはならない書類をずっと未提出にしていたため、“お目玉” を食らいに行ったのである! 1時間、たっぷりしぼられた私…。試練は続くよ、どこまでも…。


9月2日(土)

久々に(?)、学者として(?)活動(?)してきた。今日は私の所属するとある研究会の例会があり(2ヶ月に1回開催)、落合(新宿区)まで行ってきた。このところ、体調不良のため、この研究会も欠席がちだったのだが、今日は天気も良く、体調も良かったのだが、寝坊してしまい、遅刻ギリギリで研究会会場に到着。

13時から16時半までの研究会で、「今日は、出来るだけコメントしないように努めよう」と思っていたのだが、15時半を過ぎた頃、ついに私の口が…。その結果、今までコメント出来なかった人までが討論に加われたので、まぁ良かったということにしておこう。

その後、高田馬場経由で品川に出て、新幹線ホームで「同行者」の到着を待った。17:49、「同行者」到着! そのまま、品達へ向かった。品達というのは、2004年に品川の京浜急行高架下に「麺達七人衆 品達ラーメン」がオープンし、今年の5月に品達どんぶり五人衆がオープンした、「食」をリードする精鋭たちの店がひしめき合っているフードテーマパークである。あらかじめ「伝説のすた丼屋」でスタミナ丼を食すことになっていた(テレビの影響!)。1時間ぐらい並ぶのを覚悟したのだが、店の前に着くと、誰も並んでいない…それどころか、店内に空席が!? その信じられない光景に、私は思わず階段で階段を踏み外し、したたか足の裏をヒットしてしまった。膝が悪いというのに…。それはさておき、入店した我々は、「すたみな丼」と「角煮丼」、それに「ミニすたみなカレー」を注文(と言っても、食券を買ったのだが)。2人で3人前…。シッカリ食べ尽くした次第。

何やっているんだろう…?


9月3日(日)

結局、我が家に宿泊した「同行者」…。

久々(?)に夜更かしをしてしまったため、起きるのが昼になってしまった。8時間睡眠! だが、「同行者」は日頃の疲労がドドド〜ッと襲ってきたようで、なかなか起きられないご様子。それで、寝ている「同行者」をそのままにして、私は一人で外出。郵便局で書留を引き取り、洗濯用漂白剤や柔軟剤を買い、帰宅した。しかし、まだ「同行者」は夢の世界を彷徨っていた。疲れているんだなぁ…心身ともに。

夕方、名古屋で食べた矢場とんの味噌かつの味が忘れられない我々は、銀座を目指すことにした。今年、矢場とんは東京銀座店をオープンさせた…ということを名古屋の店舗で知ったのである! お店の場所はだいたいわかっているので、銀座をちょっと散策しながら…ということになり、新橋で京浜東北線を下車した。新橋から銀座8丁目に出て、そこから晴海通り方面へ。その途中、「同行者」がナマハゲに捕まった! ナマハゲが「同行者」にジワジワと近づき、「ビールの10円券、配ってます! どうぞ!」とクーポンを差し出した。それにしても、銀座でナマハゲ…? いいネタが拾えた。

そして、矢場とんへ到着。名古屋で度肝を抜かされた「鉄板とんかつ」と「わらじとんかつ」を注文した。鉄板とんかつに味噌をかけ、立ちこめる煙…その煙の全てが私のほうへ!? しかし、美味かった! 二人とも、あっという間に平らげてしまった。

食後、松坂屋のB2FにあるWing Oxy Barへ行った。このWing Oxy Barも、名古屋で体験済み。ノーズチューブもシッカリ持参! 10分ほどブレンド酸素を吸い、スッキリする。

「同行者」が「ごまたまごを買って帰りたい!」というので、「今も開いている店舗は…」と記憶をたぐり寄せ、東京駅構内の売店ならまだ開いているだろう…ということを思い出した。そこで、銀座から京橋、八重洲と経由し、東京駅まで歩いてみた。日曜日だからか、バブルがはじけた後遺症なのか、とにかく人通りが少なかった。少なすぎる。あの頃を思うと、「この寂れ具合はどうだろう?」というくらい、少なかった。

東京駅構内で、ごまたまごを扱っている売店を見つけた。めでたくご購入! そして、横須賀線で横浜に戻った。家まで、また歩いて帰ることにしたのだが、自宅付近で見慣れぬ光景が…。近所にちょっと太めで可愛いネコを飼っている家があるのだが、その飼いネコが家の前で門番をしており、なぜか近所のノラネコが平然とその家の玄関を出入りしていたのである。「お友達になったのかな?」などと思いつつも、身じろぎもせずに門番をしているネコがいじらしく思えた。我が家周辺では、飼いネコもノラネコも共存しているらしい。

私の周囲の人間関係も、そうであって欲しいと思うのに…。


9月4日(月)

今朝早く、我が家から静岡の職場へ向かうこととなった「同行者」を、東神奈川駅まで送っていった。昨日のうちに新幹線の切符は購入済みだったので、あとは寝坊しないで起きられるかが心配だったが、3つもアラームを鳴らせば…。新幹線特急券を購入する際、「今は閑散期で、指定席券が200円引き…要するに310円追加するだけで指定が取れるから、絶対に指定席券を買ったほうがいい!」という私のアドバイスに従って指定を取った「同行者」だったが、新幹線乗車後の「同行者」から「自由席はメチャ混み。指定席のおかげで座ることが出来ました」というメールが届き、ホッとする。

東神奈川で「同行者」と別れた私は、駅前のコンビニで買い物をして、まっすぐ帰宅した。そして、もう一眠り…。昼前、ポストに何やら投函されたような音がしたので体を起こしたその瞬間、頭に激しい痛みを感じた。おそらく…と言うより絶対に群発性頭痛の再発(昨夜、銀座の酸素バーに行ってきたのに!?)である! しばらくフトンでうなっていたがラチがあかず、偏頭痛などの際に処方される鎮痛剤があるので服用。また一眠り…。夕方、痛みが和らいでいるのを確認する。

それから、体をゆっくり起こし、「こんな時には辛ラーメンだ!」と、せっせか鍋でラーメンを煮る。これで、パワーチャージ! 本当に、私はどこの国の人間なんだろう?(先月と全く同じ記述!)

公共料金の支払いをしていないことを思い出し、夜になって近所のコンビニに出かけた。外に出ると、路面がびしょ濡れ…。どうやら、雨が降ったらしい。そんなことにも気づかないほど頭痛に苛まれていた私…。コンビニへ行く途中、電線から雨だれが落ち、私のメガネにクリアヒット! ツイてない…。

それにしても、以前から群発性頭痛に惑わされているとはいえ、今年の痛みは尋常じゃない! 群発期が頻繁で、期間も長い。夜は痛みがなくとも、朝になって頭痛がひどい…ということが多く、朝を迎えるのが不安な状態が数ヶ月も続いている。様々なストレスに加えて、病気そのものへのストレスが増大し、かなりしんどい状態である。

明日は、日本大学医学部附属看護専門学校の本年度初講。体調をバッチリ整えて臨みたいものだ!


9月5日(火)

群発性頭痛のために昨日のほとんどを寝込んでいたのが災いし、昨夜はなかなか寝つけず…。さらに、9月最初の講義へ臨む想いが高まり過ぎたのだろうか?

なかなか寝つけないので、テレビをつけた。フジテレビのクイズ番組を見ていたら、「福岡県博多市」というテロップが何度も出た。博多市? 福岡市に博多区はあるが、「博多市」って過去にも存在しない地名では? それとも、地元では “あえて” こういう呼び方をするのだろうか?

いよいよ、今日から日本大学医学部附属看護専門学校での講義がスタートした。しかし、とにもかくにも、予定していた湘南新宿ラインには乗れず、2本遅い電車に乗ることになってしまった。昨日からの痛みが完全にひいたワケではなく、肩にも痛みが残っていたので、750円を払ってグリーン車を利用することにした。が、横浜から乗り込んだ私が見たものは…立ち席状態になっているグリーン車であった。グリーン車のルールが変更になって以来、「以前だったら絶対にグリーン車を利用しないであろう乗客」の利用が増えてきた。JRとしては、空車を連結していた頃よりも利益が上がってホクホク顔かもしれない。結局、大崎まではずっと立ちん坊であった。

予定よりも20分ほど遅れて池袋に到着した私は、バスでの移動を諦めて、駅前に停車していたタクシーに乗り込んだ。初講からてんやわんやしながらも、何とか講義開始20分前には学校に到着した。

9時、いよいよ講義開始! 教室に入ると、まだプリントの配布中…。おまけに、かなりざわついている。「今年こそは、穏やかに講義をスタートさせたい」という想いは、瞬時に儚く散ったのはいうまでもない。が、1回の注意で静粛になり、あとは私に同じことを言わせるような学生もおらず、その点では助かった。90分の半分をガイダンスに、残り45分で講義を行い、基本的な知識・態度の習得に充てた。私の講義は、多少の険悪さから入ることが多いようだ。

講義後、ある学生が「実は私、先生の講義を受けたことがあります」と申し出た。聞けば、10年以上前の門下生! 以前、新宿区内の専門学校の講座を週1〜2コマ担当していたことがあったのだが、その時の学生だという。それにしてもこの学生、行く先々で私の講義を受けなくてはならないとは…。

10時半ちょっと過ぎ、第1回目の講義を終えた。思ったように講義を展開できていないとはいえ、教室の雰囲気には合わせた講義になったものと思われる。講師室に戻って出欠チェックをした後、バスで池袋駅へ向かい、朝昼兼用の食事をして、湘南新宿ラインで横浜に戻った。体調が完全に戻っていなかったのは朝の段階で気付いていたが、今日のノルマを果たした安心感からか、朝よりも頭痛が重くなっていた。痛みを忘れるために、横浜まで一眠りすることにしたのだが…。寝入ったら寝入ったで、今度はなかなか起きられない。それでも横浜で何とか下車し、フラフラになりながら京浜急行に乗り換え、そして灼熱の太陽の下、フラフラになりながら帰宅した。

昼寝しようかと思ったが、明後日も朝イチで講義があるため、生活のリズムを狂わせるワケにはいかない。そこで、ちょっと無理して起きていることにした。ただ起きているだけでは痛みのことばかり考えてしまうので、ちょっとした作業をすることにした。パソコンで書類を作成し、プリンターで印刷して…と思ったが、プリンターの具合が悪い。最近、黒インクが漏れているのか、印刷の際にスジが入ったり、ポツポツと汚れが付いたりする。いくらローラーなどの汚れを拭き取っても、次から次へとインクが付着する。節制しなくてはいけない時に、なぜ? 先月、プリンターの件でぼやいたが、本当に我が家の電化製品はよく不具合を起こす。

ついでに…我が家は、いずれのケーブルテレビ局のサービスエリアから外れている。宅配ピザや寿司などは業者を選べば大丈夫だとしても、大半の業者からはエリア外にされている…。

先月、スルガ銀行に口座を作りに行ってきたが、その後何度かスルガ銀行から書留が届いている。最初のものは、私の不在中に配達されたようで、郵便局まで受け取りに行った。「もう、キャッシュカードが出来たのかな?」などと思って出向いたのだが、目の前に差し出されたのは「インターネットバンキング手続完了」のハガキだった。そして今日、「書留で〜す!」という郵便配達員の声で玄関を開けたところ、「スルガ銀行さんからの書留です!」と封筒を差し出された。が、開封すると、「テレフォンバンキング第二暗証のご案内」と書かれていた…。以前も述べたが、スルガ銀行のキャッシュカードは “かなり” 便利なものなので、早く入手したいのである。

のたうち回るほどの痛みではないものの、群発性頭痛がジワリジワリと私を苦しめているのが良くわかる。「こんな時には辛ラーメンだ!」というのが “お決まり” となっている私にとって、これ以外の選択肢はなかったようで…。そして、1滴残さず激辛のスープを飲み干した私であったが、これで痛みが完全に消えるワケではない。あくまでも、気休めなのである。

何ともならないのだろうか?


9月6日(水)

我が家の近所にいるノラネコ親子深夜、我が家のそばでノラネコ2匹が寄り添って毛繕いをしているのを見た。いつも親子でいるのが愛らしく、よく写真を撮らせてもらっている親子ノラネコである。母ネコ(ちなみに、子ネコは性別不詳)は昨年から我が家の付近をウロウロしているので長い付き合い(?)なのだが、ノラの習性なのか、人間(私も含む)が近寄ると身をかがめ、さらに近づくとダッと後ろに下がってしまう。だが、気のせいなのだろうが、最近私がカメラを向けると、身動きひとつせず、ちゃんとポーズと取ってくれるようになった。おかげで、ネコ写真がぶれることもない。

その親子ネコを見ていて、いたたまれなくなってきて、昨夜はついに餌を与えてしまった。とはいえ、我が家にはネコがいないので、餌やり用の器がない。そこで、アルミホイルを適当な大きさに切り、縁を幾重に折って即席の器を作った。そして、「親子ネコに何かあった時のために…」と買い置きしていた餌(3つ)のうちの1つをアルミホイルの上にあけ、食べやすいようにかき混ぜ、そ〜っと親子ネコに近づいた。やはり、身をかがめて逃げる準備を始めた親子ノラネコ…。

しかし、親子の前に餌を置き、私がちょっと後ろに下がると、子ネコが「お母さん、食べてもいいの?」というような感じで母ネコの顔を見つめ始めた。母ネコは「食べたいのなら、お食べなさい」というような感じで子ネコにうなずいた(ように見えた)。餌を食べているところを近くで見たくなった私が親子に近づくと、やはりノラネコの習性なのだろう、ダッと後ろに下がってしまった。落ち着いて食事してもらうのが一番だと考えた私は、その場を離れることにした。

アパートの階段を上り、2階の私の部屋の前から親子を覗き込むと、子ネコが一心不乱にモシャモシャ餌を食べているのに、母ネコは私のほうをずっと見つめていた。部屋に戻り、餌を載せたアルミホイルを片づけるタイミングを計るために再び2階の通路から親子を覗き込むと、今度は親子で餌をモシャモシャ食べていた。その姿がとても愛らしかった。

その後、アルミホイルを片づけようと外に出た私が見たものは…、親子ネコのお友達(1匹)であった! ネコのネットワークなのか、それとも匂いを嗅ぎつけてきたのか、いつもあまり寄りつかないネコが、階段の近くでピョンピョン跳ねていたのである。親子ネコは餌がもらえて、なのに自分は餌がない…という切ない気持ちになったのだろう(勝手な推測)。再びアルミホイルで即席の器を作り、餌をもう1つあけた。そして、お友達ネコに近づくと、ふだん私に慣れていないからだろうか(勝手な推測)、脱兎の如く逃げてしまった。少しして、再び近所に戻ってきたので、餌を見せながら近づくと、またもや脱兎の如く…。仕方がないので、人の通行の邪魔にならないであろう場所に餌を置き、そのまま部屋に戻ることにした。数分後、心配になって2階の通路から餌のほうを見てみると…、さっきのお友達ネコが一心不乱にモシャモシャ餌を食べているではないか!? そして、偉いことに、親子ネコがそれを邪魔することはなかった。

しばらくして、お友達ネコ用のアルミホイルを片づけに出たが、その際に何だか背後に気配を感じた。サッとその方向を見ると、ずっとお友達ネコが陰に隠れながらチョコチョコ(ビクビク?)私のほうを見ては隠れ、また顔を出しては隠れ…という繰り返しをしていた。誰が餌をくれたのか、確認したかったのかも知れない。そのままお友達ネコには気が付かなかったフリをしてアルミホイルを片づけ、部屋に戻った。

寝る前に、ネコ飼育の達人である「同行者」に連絡を入れ、事の次第を説明すると、「おそらく、母ネコは感謝していたんじゃないのかなぁ…。それと、餌をあげる時は一緒に水をあげると喜ばれるから。ノラネコでも、餌は何とか手に入れられる。でも、水は…雨水や古い水しか飲めない。今度は水も一緒にあげたほうが…」とアドバイスされる。う〜ん、最初にアドバイスを受けてから餌をあげればよかった…と、ちょっと後悔する。

だが、ノラネコに餌やりを続けてしまうと、ノラネコたちの自立(自律)性がなくなり、人間に媚びることを覚えてしまうのではないか…という不安が募る。人間に媚びることを覚えたノラネコは、誰彼かまわず人間にすり寄り、心ない人間に蹴飛ばされたり、石を投げられたり…ひどい場合は命さえオモチャのように扱われてしまう危険もある。心を鬼にしてノラネコたちと接しなくてはならない…ということを自覚した私であった。

さて今日は…と言えば、ずっとプリンターのトラブル解消に一日を充ててしまった。相変わらず黒いスジと汚れが目立つ…。紙送りを何度も何度もしてみたが、ラチがあかない。まだ十分に使えるはずのプリンター…。新しいのを買いに行こうかとも思ったが、天気が怪しいので思いとどまった。メーカーのサイトにあるFAQにアクセスするも、手は尽くしたような感じ…。それで、ヤケになって(?)ウェブサイトの印刷を大量にかけてみた(もちろん、ミスプリントの紙に…である)。「そのうち、汚れが全て紙に付着して、きれいになるんじゃないか?」という、根拠の乏しい方法だった。ところが、10枚程度印刷が終わったところで、紙にスジも汚れも付いていないことに気付いた! 「おっ、これは!?」ということで、印刷を一旦ストップし、本当に印刷するべき終講試験問題を印刷してみた。すると、昨日からの私の格闘を嘲笑うかのように、きれいに刷り上がった問題用紙…。「新しいのを買わないで済んだ!」「新しいドライバをインストールする必要もない!」という安心感で満たされた私。

安心…と言えば、今日の朝8時半前、秋篠宮紀子様がご長男を出産されたという報道で、日本国中が安心したのではないだろうか。それにしても、秋篠宮家とも皇室とも全く関係のない芸能人やスポーツ選手のコメントばかりを集めている民放局の神経が良くわからない。「これは、明らかに番宣の一環だ!」と思われるものも幾多。

群発性頭痛も、今日はとりあえずおさまっているようだった。明日の仕事には影響がないことを期待している次第。


9月7日(木)

以前から何度となくぼやいてきたことではあるが、何度ぼやいても腹の虫がおさまらないこと…それは、テレビのクイズ番組に出ている芸能人たちの “常識common knowledgeの無さ” である。おそらく、他の仕事はできないんだろうのだろうが、なのに一生懸命勉強して働いている者よりも破格の好待遇を受けているのが腹に立つ。

さて今日は、日本大学松戸歯学部の本年度最後の講義を担当してきた。昨夜の天気予報で「明日は全国的に大雨の降るところが多いでしょう」などと言っていたので、寝る前にスラックスにレインガードをスプレーし、万全を期して朝を迎えたが、すでに雨はやんだ後…。そして、私が雨を見ることはなかった。

携帯電話で鉄道運行情報を調べると、京浜急行と常磐線で何やらダイヤの乱れが生じている…とのことだった。おいおい、どっちも今日バリバリ利用する電車じゃないか!? 京浜急行を諦めて、東神奈川まで歩いても良かったが、「待てよ! ダイヤが乱れているということは、運転はしているということだし、予定よりも早く “遅れている列車” に乗れるかも知れない」などと思い直し、神奈川駅へ向かった。そして、“読み” は少々はずれたものの、横浜駅では予定より1本早い東海道線に乗ることが出来たのである。そのまま、上野まで順調に向かったのだが、常磐線が…。いつものことながら、思いっきりダイヤを乱してくれる常磐線…。それでも、3分遅れで松戸駅に到着。バス乗り場へダッシュした。

最後の講義…長い夏休みを挟んでいるために、何となくピンと来ないというのが本当のところであるが、来週の今日は終講試験となるために、今日中に目標としている内容は全て語る必要もあった上、試験のリファレンスをしなくてはならなかった。結果から述べると、予定していたことは全て語り尽くせた。よかった…とホッとする。こうしてまた1つ、講義を結ぶことが出来たことを喜ばしく思う反面、寂しさも感じるのであった。

今日はこれでノルマ終了となるため、講義後は急いで移動することなく、講師室で少しゆっくりさせていただき、パソコンでメールチェックなどを行った。その最中、私は空気の微妙な “揺れ” を感じた。「ん?」と思った次の瞬間、小規模ではあったがユランユランと揺れた。地震である。急いでインターネットで調べてみた。松戸は震度2だったらしい(ちなみに、横浜市神奈川区は震度3だったようである)。最近、地震が来るのがわかるようになってしまった私…。

11時半前にバスで松戸歯学部を離れ、松戸駅へ戻る。そこで昼食をとり(厳密に言えば、朝昼兼用…である)、お腹をいっぱいにしたところで帰途に就いた。東神奈川で買い物をしている時、電話で「同行者」が言っていたことを思いだした。「ノラネコでも、一生に何度かは “お腹いっぱい” にゴハンを食べたっていいんじゃないか…」という言葉が私の頭を何度も何度も過ぎっていった。それで、猫の餌と一緒に、餌や水の容器を買い求めた。私がネコを飼っているワケでもないのに…。

帰宅後、しばらくしてスルガ銀行の例のカードが届いた。早速、そのカードを持って出かけた。向かった先は、横浜駅東口にあるスルガ銀行のATM。ここで、各種暗証番号を変更する。このカードは、携帯電話でATM不正引出防止ロックを解除しないと、ATMで預金を引き出すことが出来ないように設定してある。一度ロックを解除し、30分以内にATMで預金を引き出すと、自動的に再ロックされる。各種変更の際に何度も携帯電話でロック解除をすることになるのだが、セキュリティ面を考えれば…。それにしても、今日だけでいくつの暗証番号を登録し、変更したのだろう? セキュリティを強固にすればするほど、システムが複雑になる…。

情報化社会が進化すればするほど、裏をかく輩もいて、それに対抗すればするほど、さらにあの手この手で妨害する輩が現れる。いたちごっこのような気がするが、どうなんだろう?

せっかくアレコレ買ってきたのに、肝心のネコが見当たらない!


9月8日(金)

このところ、スカッと晴れ渡る日が少ないような気がする。あの残暑が嘘だったかのように、涼しくなってきた(とはいえ、最高気温は30度に至るのだが…)。秋…なのだろうか。

そんな中、今井医院で健康診断を受けた。今年度は未だ健診を受けていなかったことと、各所へ提出しなくてはならないのと…で、時間に余裕があるうちにお願いすることにした。尿検査、身長、体重、血圧、X線…という具合に検査をしたのだが、その間は他の患者さんを待たせつつ…。が、あっという間に終わってしまった。しかし…、身長が低いのは仕方がないこととして、体重が…。このところ、かなり参っていたので、それで体重が減ってしまったのだろう。あぁ、情けない…。

健診後、一度帰宅し、日暮れ前に再び出かけた。同世代の友人たちと “出来たてホヤホヤ” の横浜ベイクォーターで食事をすることになったのである。今日集まったのは、私を含めて4人。本当はもう1人に声をかけたのだが、体調不良だということで…。「体調不良」は、私の専売特許だったのだが…。また、18:45に集合だったのだが、仕事で1人遅れてくるということが判明し、19時集合に変更となる。そして、韓国料理店へ…。幸いなことに、この韓国料理店のメンバーシップカードが出かける前に郵便と届いたので、今日のお会計は10%オフになった。今日のメンバーは、久々に顔を合わせる(中には、今日が初対面同士というメンバーも)ワケだが、どういうワケか「あれっ? この前会ったのはそんな昔のことでしたっけ?」という感じになる。あっという間に(今日は「あっという間に」が多い!)3時間以上経過。「もうちょっと飲みますか…」という話になり、河岸を替えることになった。居酒屋のような所へ…と思ったのだが、カラオケの客引きに会い、「カラオケなら安く飲めて、さらに歌える!」ということで、カラオケボックスに行くことになったのだが…。メンバー各々の終電時間を調べると、1時間も滞在できないことがわかった。飲み放題プラス部屋代で1人2000円だったので、元を取るために「飲めや、歌えや」状態になった。が、1時間では無理だった。私以外のメンバーは、いずれもお子さんがいるため、私が来生たかおの『Goodbye Day』を熱唱している横で子育て談議…。「おいおい、誰も聴いてくれてないじゃん!?」と思いながらも、虚しく歌い続ける…。まぁ、そんなものだろう。私も結婚して、子供を持つようになればわかるのだろう。

私は徒歩でも帰宅できるのだが、メンバーと一緒に終電で帰途に就くことにした。久々の午前様である。が、疲れもせず、かえって元気をもらっての帰宅となった。こんな日も、なかなか…である。


9月9日(土)

「このところ、スカッと晴れ渡る日が少ないような気がする」と昨日ぼやいたところ、今日は晴天! 洗濯日和! 昨日から明日にかけての3日間は、曇天か雨天の予報が出ていたが…。そうか、お天道様が「ぼやき」を読んで、対処してくれたのか?…って、そんなことあるハズない!

昨日は久々に飲んだ。それなりのペースで飲んだと思う。量が多かったようには思えないが、“それなりの” ペースだった。なのに、群発性頭痛を誘発せずに済んだ。気持ちの問題だと思われる。午前中には起きて、洗濯に取りかかっていた私である。

昼食後、遅ればせながらヒューマンウェルフェア広島専門学校で実施した夏期スクーリングの終講試験を採点した。スクーリング終了から既に2週間も経過してしまったが、これくらい時間が経ったほうが採点に邪念を挟まずに集中できるのである。だが、150分程度の講義の後ですぐに実施した試験だけに、不合格者はナシ。ホッとする。

さて、その後である。ものすごくイヤなことを思い出させることがあり、「落ち込むまい! 落ち込むまい!」と思って頑張っていたら、急に激しい眠気に襲われた。「ちょっと横になろうかな…」程度に横になったところ、数時間そのまま意識不明状態! 「どうしても、今夜の “出没! アド街ック天国” は見ておきたい!」という想いが強かったのか、21時の番組開始1分前に目が覚めた。今日は両国の特集! 両国…と言えば、私が7年間勤務した街である。中学・高校の教壇に立ったあの7年間がなければ、今の自分はなかっただろう…というくらい、私には思い入れの強い街である。しかし、両国勤務も順風満帆だったワケではなく、最初の2年半は戦々恐々としていたものであった。でも、あの経験があったからこそ…なのである。

頑張れ、自分!


9月10日(日)

8年ぶりに、高校時代の先輩(学部は違うが、大学も先輩)と再会した。MASAKATSUというアーティスト名で音楽活動もされている小林正勝さんである。私は以前、小林さんと一緒にライヴのステージに立ったことがある。私のバンドのライヴで、音響を担当していただいたこともある。ご自宅に招かれて、食事をご馳走になったこともある。野球を一緒に観戦したこともある。ライヴも一緒に観に行ったことがある。しかし、私のバンドの人間関係が飛び火して、小林さんと連絡を取り合わなく(取り合えなく)なってから8年の月日が流れてしまった。来年は、私が小林さんと出会ってから25年、一緒に行っていたバンド活動を取りやめてから10年…という節目に当たる。その前に、何としても心の “しこり” を取り除き、お互いの関係をあの頃のように戻したかったので、小林さんに連絡を入れた。それで今日、正午にお会いすることになった。

待ち合わせ場所は、相鉄ジョイナスのプレイガイド前。ここは、横浜市民にとってメジャーな待ち合わせ場所の1つである。「ジョイナスプレガイ」あるいは「プレガイ」と言えば、ここのことを指す。学生時代から、待ち合わせはいつもプレガイ前だった。それで今日も、あの頃と同じようにプレガイ前で待ち合わせた。私は心が逸ってしまい、待ち合わせ時間より15分前に着いてしまった。正午ちょっと前、プレガイ前に小林さんが現れた。「本当に、8年経ったのかなぁ…」という感じでの再会であった。

相鉄ジョイナスで昼食をとりながらも、話は近況や8年間の出来事…などなど、尽きないものがあった。食後、みなとみらいのランドマークタワーへ向かい、コーヒーを飲みながら話の続き。しかし、たかが8年されど8年である。話をすれば、その話に付随する話題が次から次に溢れ出る…。

その後、小林さんの運転する車で、横浜南部をドライブ。私は横浜市民でありながら、南部の変化を全くと言ってよいほど知らなかった。昔よく通った道なのに、開発の進んだ景色に慣れておらず、かえって新鮮な心地がした。その新鮮な心地のまま上大岡へ向かい、夕食。

小林さんの車で、我が家の近所まで送っていただいた。

やはり、人間関係を粗末にしてはいけないのだ…と痛感した一日であった。これからは、またあの頃のように音楽談議に花が咲き、時間が合えば仕事後に会ってどこかで食事をして…というイベントに戻れるのだろう。そうあって欲しいと、心から願う。


9月11日(月)

今日で「9.11テロ」から5年。テレビ局ではこぞって(?)このことを取り上げ、特番も組まれていた。もし、これらの報道が真実なら、アメリカ(人)の危機意識が低レベルであるとしか言いようがない。危機意識…というより、常識力のレベルが低い危機管理能力しかない国家だったのではないのか?

未明、激しい雷の音で目を覚ました。おまけに、激しい雨の音まで…。横浜市内では、停電や浸水の被害もあったらしい。それにしても、かなり長い “雷ショー” だった。昼間のように明るくなって、目を閉じていてもチカチカしているのがよくわかった。それで、寝不足気味になってしまい、午前中に出かける予定を変更し、昼前までの時間を寝不足解消に費やすことにした。

外出中に雷に遭うと、恐怖感を覚えることがある(少しではあるが)。しかし、部屋で雷ショーを見ていると(すぐに外出する予定がなければ…という条件付きだが)、それはそれでなかなか…などと思うこともある。ただ、今日の場合は、時間が時間だけに、規模が規模だけに、煩わしさを感じさせるものがあった。

私の心をお天道様がうつし出したのだろうか?

午後、今月2度目の区役所行き。提出しなくてはならない別の書類を、これまたずっと未提出にしていたため、“お目玉” を食らいに行ったのであるが、逆に励まされてしまい、お咎めはなかった。様々な占いの中から抽出された情報に従い、今日のラッキーカラー(?)バレンシアオレンジのシャツを着て、「年上の人とのメール交換が吉」ということだったのでメールボックスをチェックしたのが功を奏したのだろうか。

区役所での弁明後、急に空腹感が襲ってきたので、以前よく利用したそば屋さんに向かった。食券を買って、「お願いいたしま〜す!」と元気よく食券を置いたところ、店内数箇所に貼られていた紙に目がとまった。今月いっぱいで店じまいとなるということだった。あぁ、私の好きな店がまた1つ消えてしまう…。食後、「お店、終わるんですか…」と店員さんに言うと、「そうなんです。閉めることにしたんです。場所もあまり良くなくて…。今まで、ありがとうございました」と言われた。寂しい限りである。

このまま今日は出かけずに…と思っていたのだが、肩が重く感じたので、横浜ポルタRAJAに向かった。施術中に「これはヒドイ! おわかりですか? 左肩から肩胛骨にかけて、カチカチでバリバリですよ! よく大丈夫でしたね?」と、私の肩がカチンコチンになっていたことを思い知る。頭から首、肩から背中へと、30分の施術を受け、体がスッキリする。スッキリついで(?)に、ポルタ内で麻辣麻婆豆腐定食を食して帰る。

明日から “かけもち” が復活する。ちゃんと体調をととのえておかないと…。


9月12日(火)

昨夜テレビで放送されたNG大賞的な番組を、DVDに録画しておいた。それを日付をまたいで再生した。司会になんて全く向いていない某アイドルグループのメンバーがしている司会ぶりが、私にはとっても腹立たしく思えてならなかった。そういえば、彼と同じグループの別のメンバーで、仮装を競う番組の司会に無理やり潜り込んだ輩がいるが、「司会は一人でいいんじゃないか? それで何十年もやって来たんだから」という全日本的意見があるものと思われる。「視聴率を稼ぐため」という目的が明々白々なキャスティング。その証拠に、確実な仕事をしてくれる司会者をキチンと隣に据えている。そんな無能な者をキャスティングして、高い出演料を払うぐらいなら、もっとゲストを呼んだり、制作費に回すなりすればいいのに…。そして、当たり前であるかのように出演料を受け取るグダグダ芸能人…。最近、プロ意識の欠如甚だしい芸能人が多すぎる。歌が上手いワケでもなし、演技が上手いワケでもなし、気の利いたコメントを言えるワケでもない…。

しかし、そもそも「NG」というのはNo Good…つまり失敗であり、本来なら痴態である。それと、NGを出した役者がメジャーな者であれば周囲も笑って済まそうとするが、マイナーな役者のNGは怒号の対象となり、このような番組でも使われない(らしい。本当は、その無名人のNGのほうが人間味豊かで笑えることもあるらしい)。「ハプニング集」は好きだが…。

それから、まだ放送されてもいないドラマのNGシーンなんて見せられても、何にも面白くないっつ〜の! 昔、わざとNGシーンを作った放送局もあったっけ。明らかに、NGシーンほうが後で撮影されたことが、後ろに映り込んでいた時計でバレてしまった…というお粗末ぶり。

ところで、今日は久々に “かけもち” となった。が、夏休み前や来月からのスケジュールに比べたら…。で、今日の最初の講義は日本大学医学部附属看護専門学校。家を出る時はまだ雨が降っていなかったので、「カバンに折りたたみ傘が入っているから、まぁいいか…」と思い、そのまま神奈川駅に歩いていった。横浜駅で湘南新宿ラインに乗り換え、カバンの中を確認すると、あるハズの折りたたみ傘がない! 天候が回復してくれることを期待したが、今日は(ほぼ)一日中荒天。池袋駅を走り抜け、路線バスに乗り込んだ時、車内で傘が売られているのを発見! 終点の日大病院に到着した際、傘を購入した。これで一件落着! 心に余裕が出来たので、予定していた内容の全てを語り尽くした。ちなみに、今日の内容は「社会(学)とは何か?」である。すなわち、十数回に亘る講義の基本中の基本にあたる部分である。学生たちに「今日の内容を理解しないということは、基礎固めをしないで家を建てるようなもの。ダシを取らないで味噌汁を作るようなもの」などと語ったのに、予定した内容を私がキチンと解説しきれなかったりすると、この時点で講義の前途が多難となってしまうのである。

講義後、急いでバス乗り場へ向かい、池袋駅へ。そして、埼京線へ飛び乗り、大宮へ。駅構内で軽く昼食をとり、バスで法学部大宮キャンパスへ。13:10、いよいよ講義スタート。教室に入ると、夏休み前と同じような雰囲気…。今日から法学部の講義は「問題行動の根源」。これと同内容は木曜日に2コマ、そして金曜日に二部の講義で述べるのだが、今日の進展如何によっては講義内容を編集し直さなくてはならない状態にあった。しかし、思いのほか順調に講義が進んだので、これで今週を何とか乗り切れることを確信した。

今日の講義は、これにて終了。教員室で休みつつ、雨の様子を確かめつつ…という具合に時間が過ぎてしまった。雨のそぼ降る中、大学前のバス停へ。そして、大宮駅から埼京線で新宿に向かったのだが、その間の記憶が全くない! そして、新宿から小田急線で町田に出た。その際、私が小田急ロマンスカーの携帯サイト会員で、さらに積立金もあることを思い出し、ロマンスカーをインターネット予約することにした。ロマンスカーの本数は多いのだが、町田に停まるものが異常なまでに少ない! 結局、17:44発のあさぎり7号の予約を入れられたので、18:17に町田到着。そして、小田急百貨店内の書店へ向かった。今日は、某出講先でご一緒させていただいている先生と久々の会食。ただ、天候が良くなかったため、群発性頭痛ではないのだが軽く頭を締め付けるような感覚を抱えており、せっかくの会食だったのだが、途中でペースダウン…。

自分の体が疎ましく思えてならない。


9月13日(水)

5月の試合中に左手首を骨折し、戦列を離れていたヤンキースの松井秀喜選手が、遂に球場に帰ってきた。そして、いきなり「8番DH」のスタメンで、4打数4安打という華々しい復活劇を見せてくれた。負傷当時、「今シーズンは絶望」と報道されていたが、何という回復力! しかし、復帰初戦でこんなに暴れてしまうと、次の試合からはもっと期待されてしまうんだろうなぁ…。

Internet Explorer 7 Release Candidate 1 をダウンロードした。今まで使用していたBeta3とは機能的にほとんど変わりがないようだが、これで一応「ベータ版」卒業である。インストール後にIEを起動させると…いくつかの設定が初期化されていた。複雑な設定ではないものの、「せっかく仕上げた宿題を、いたずらっ子に消しゴムで消されたけど、筆圧の関係でうっすらと自分の書いた答えが見えている」というような虚しさが…。

昨日に引き続き、今日も優れない天候…。おまけに、かなり涼しい。この時期の涼しさは、“寒さ” に等しい。あまり外出しないように心掛けたのだが、買い物に出なくてはならなくなったので、やむを得ず傘をさした。外出ついでに、食事をしてきた。

しかし、何だか満たされない日々が続く…。


9月14日(木)

昨日、実は群発性頭痛と、それに伴う神経の過敏反応が出ていて、それで気の利いたコメントを付けられずにサイトを更新してしまった。いや、このところ、コメントに気の利いたものがあるのかどうか、それさえ疑問…。

気が利いているかどうかは別として、先日の出来事を…。とある地下街に私がよく利用するCDショップがあり、その向かいにこれまた私がよく利用する文具店がある。その文具店で買い物をしていると、CDショップから “ご推薦の曲” (いわゆる「リコメンド」と呼ばれる新曲)が文具店内にも流れてきた。単純な歌詞に単純なメロディ…、ある商品のCMソングであった。サビになると「た〜らこ〜、た〜らこ〜…」と連呼される、あの曲である。その曲が「これでもか!?」というほど、何度も何度もかかっていた。すると、文具店の店員さんが

もぉ〜… “たらこ、たらこ” って、
頭の中がタラコでグチャグチャ!


あとでパスタだね!

と、ボソッとつぶやいていた。サブリミナル効果のようなものか?

さて、ここからは本日の話。まだ講義が始まっていない大学・学部も多いので、今日は法学部大宮キャンパスでの2コマだけの出講。横浜から湘南新宿ラインに乗り込むまで、傘なしでは歩けないほどの雨が降っていたのだが、大宮駅に到着した時には雨が上がっていた。その後、一瞬ではあったが太陽が顔を出した。

さて、3〜4時限目の社会学の講義は、火曜日と同様に「問題行動の根源」の序論を語った。3時限目の途中で、フラ〜っと教室を勝手に抜け出す学生を発見する。「ちょっと待て! 戻れ!」と学生を呼び止めるが、学生は私の制止を無視。講義を中断させ、廊下に出て学生を追ったが、悪びれた様子もなく「腹が痛いんです」と言って、再び歩き出した。こんな輩に貴重な講義時間を割くワケにはいかないので、この輩とかかわることをやめて教室に戻った。「これが、問題行動の1つの例です」と、講義で早速ネタにするほかなかった。4時限目の講義には、10分近く遅れて入った。講義に対するレディネスが出来上がるのに、予想外の時間がかかってしまったのである。しかし、今日最後の講義は予定通りに終了。

今日の仕事を終え、大宮から湘南新宿ラインで横浜に戻り、徒歩で今井医院へ向かった。先日の健康診断の結果の受け取りと、診察を受けるためである。今のところ、“とりあえず” 仕事に支障は出ていない(それは、処方された鎮痛剤のおかげでもある)が、まだまだ体調は予断を許さぬ(?)状態である。

帰宅後、久々に(?)洗濯をした。我が家の洗濯機は玄関前(要するに、外)にあるため、雨天での洗濯は(まず)出来ない。そして、一人住まいとはいえ、洗濯物はたまるのである。いつまた天気が崩れるかわからないので、たまった汚れ物を一気に洗った。何だか、スッキリした。

明日は、18時からの講義が1つ入っているだけ。さて、夕方までモチベーションをどうやって保とうか?


9月15日(金)

実は昨夜、某出講先の担当科目に関する連絡があった。全担当科目に関してではなく、“1つの科目” に関する連絡である。その科目は、ある学科の地域研究部門に配当されており、その地域を専攻する学生は必修である。他の科目と開講曜日・時限が重複して「必修なのに履修できない」という状況を避けるため、次年度から時間割を事前に固定するということになった。その連絡であった。まだ夏休みが明けたばかりというのに、講義の準備は既に次年度を見据えているのだ!

唐突だが…、「NANA」という人気漫画が映画化され、こちらも大ブレークしたのは記憶に新しい。そして、その映画の続編となる「NANA2」の製作も決定したのだが、主要メンバー3人を相次いで変更せざるを得ないという事態に陥っているという。宮崎あおいと松田龍平が降板し、代役選びが難航しているという話を聞いていたが、宮崎あおいはヒロインの一人を演じていただけに、代役の市川由衣もかなりキビシイ状態に立たされるのだろう。そして今回、松山ケンイチから本郷奏多という役者に変更されるらしい。本郷のほうが原作に雰囲気もルックスも似ているのだそうである。プロデューサーが「第1作目では映画独自の世界を…」ということで松山を起用したというコメントが寄せられていたが…、おいおい、第2作だって最初は松山をキャスティングしたんだろ? それを「本郷のほうが原作に近い」と言うのは如何なものか? 「今回は、より原作に近づくことを目指す」的なコメントもあったが、それは降板した役者3人とプロデューサーとの間で何かあって、“何らかの言い訳” をする必要が出たためのコメントでしかなかろう…と考えるのが妥当だろう。まぁ、いずれにしても、私はこの映画に興味がないので、キャスト変更があってもなくてもどうでもよい。が、社会学者としてコメントの矛盾点を無視するワケにはいかなかった次第である。

今日は五十日(ごとおび)である。アチコチで交通渋滞が起きやすい日である。今日の私は、出勤にあたってバスにもタクシーにも乗る予定がなかったが、なるべく早め早めの移動を心掛けたほうが良いだろう…と思いつつ、法学部の担当講義開始の18時までモチベーションを保つため、昼まで寝ていることにした。そうすれば、(私にとっての)一日の始まりが遅くなり、コンディションも整えやすい…ハズだった。が、某出講先で昨日実施された終講試験(もちろん、講座担当は私!)が午前中に宅配便で送られてきて、ガバッとフトンから起き上がった時に、まだ体が起きようとしていなかったのか、なぜか気分が優れなくなってしまった。結局、モチベーションを保つためではなく、単に体調をととのえるために昼過ぎまで寝るハメになってしまった。情けない…。

それでも、仕事に行かなくてはならない! いや、気持ちとしては、講義へのモチベーションは最高潮であった。その反面、「私のモチベーションと学生のモチベーションがかけ離れていたら…」という不安もあった。が、それは私がコントロールすれば良いだけの話であって…。

横浜駅へ向かう途中、カツ丼定食を食した。これで体調も万全…と思いきや、首から肩にかけて痛みが走った。横浜から東海道線に乗っている最中も、痛みが気になって仕方がなかった。それで、法学部の最寄り駅である水道橋で下車せず、隣の飯田橋へ行き、駅前のてもみんで30分の施術を受けた。私の首と肩が “かなり” ヒドイ状態だったのがよくわかった。とりあえず体を楽にして、徒歩で法学部へ向かった。

18時の講義は、あまり前期と変わらない雰囲気でスタートした。今日解説する内容は、火曜日に1コマ、木曜日に2コマ、すでに講義しているため、展開(時間配分)はよくわかっている。それで、本論からはずれていると思われる話をせず、淡々と話を進めた。問題行動をとらえる際に、如何にcommunis的な視点が必要であるか…という内容を、今週から3週連続で語ることになる。そして今日は、慣れた展開が功を奏して、私としては珍しく(?)10分以上も早く解説が終了してしまった。

教員室に戻って携帯電話を見ると、ドクター今井からのメールが…。急いで横浜に戻り、一緒に食事をすることに。ドクター今井とは頻繁にお会いしているのだが、こうして一緒に食事をするのは久々である。世間は明日から3連休であるが、今井医院は土曜日も診療があるので、早めにお開きとした。

仕事も再開したし、そろそろ私の体調も良くなってくれないと…。


9月16日(土)

巷では、今日から3連休である。木曜日あたりから、横浜駅では成田エクスプレスの時間帯にスーツケースを持った人が多数出没するのを見る。有給休暇をとって、5日ほど海外に出るのだろう。中には、「これが初の海外旅行です!」というような、喜びを爆発させつつもぎこちない集団もいる。そういう集団の特徴は、旅行グッズ売り場で買ってきた(と思われる)ポーチを腰にして、「あなたがたにはわからないでしょうけれど、ここにパスポートがあるんですよ!」といった、間違った安心感バリバリ…という感じである。スーツケースにクレームタグ…。旅慣れた者なら、絶対にそんなところにパスポートをしまわないし、クレームタグに住所もフルネームも書かない。まぁ、誰でも一度は初心者であるから、必ず通る道であろう(かくいう私も、最初はそんな感じだったハズである)

ちなみに、クレームタグにフルネームを書くと、海外の空港で日本人をカモにする良からぬ輩が寄ってきて、そこに書かれている名前を見て、「○○さんですね。お待ちしておりました。旅行者から頼まれて空港に迎えに来ました」などと嘘八百を並べてくる。騙すほうも悪いが、騙されない危機管理も必要である。

私が「巷では」と言っているのには、それなりのワケがある。実は私、今年度は(も)土曜日に講義がない。そして今日は特に予定もなし。最初から、今日は休みなのである。そして、今月中は(最終週を除いて)月曜日には講義がない! 祝日だろうが何だろうが、9月の私は土〜月は休みなのである。よって、いつもの土〜月よりも人ごみに遭遇する機会が増えただけである。

しかし、「3連休」と聞くと、何となく気持ちが大きくなる。それで昨夜は夜更かししてしまった。「まぁ、今日は休みなんだから、昼過ぎまで寝ることにしよう!」と思ってフトンに入ったのだが、午前中に3回も呼び鈴が…!? そのうち2回は宅配便。1つは、某出講先で実施された追再試験。もう1つは、通信販売で購入したシャンプー。そして、もう1件は、明らかな売り込み業者で、これは居留守で対処。

最近、テレビでクイズ番組が多く放送されている。再放送も含めると、相当な番組数になるような気がする。そして、解答者として出演しているタレントたちの中に “かなり” の無教養者がいて、腹立たしく思う今日この頃である。「学校で何を教わってきたのかねぇ…」と思うのと同時に、「こんな輩に授業をした教師が浮かばれないなぁ…」と思うのであった。私も教師であるが故に、せっかく教えたことを無にする輩が大嫌いである。そして、正解を聞いて「そんなの知らない!」「聞いたことない!」などと言い放つタレントが大嫌いである。

夜、「同行者」がやって来た。もっと早く横浜入りできるハズだったのだそうだが、色々あって21時過ぎに新幹線でやって来た。もっと早く来ることができたなら、アチコチ回れたのだが…。とりあえず、今夜はおとなしくしているに限る…か。


9月17日(日)

日頃の疲労(?)を取り除くため、かなり多めの睡眠時間を確保した。朝から何度か目が覚めたが、そのたびに「もっと寝ておこう…」ということでフトンから出ることはなかった。結局、起床時間は15時。寝過ぎである。

その後、「今日は何をしようか…」ということを考えていたが、先日録画した「元祖でぶや」を「同行者」と一緒に見ていた時、番組内で紹介された骨付鳥の一鶴という店が横浜にもあるということで、夕飯をそこでとることに決めた。夕方、雨降る中を出かけたのだが、行きがけに「同行者」が「書店に寄りたい」と申し出た。どうしても見つけられない本があるということで、その本を探してから一鶴に向かうことになった。が、どの書店にも探している本はなかった…。

そして、「同行者」の時計の電池交換をするために、ビックカメラに入店。10分ほどで交換終了!

さて、一鶴に行ってみたところ、入口に黒山の人だかり(?)が!? 店員さんに「どのくらい待ちますか?」と尋ねると、「4〜50分ですかねぇ」という返答。とりあえず名前を登録して、外で時間を潰すことにした。時間を潰している最中、「あの(一鶴にいた)お客のほとんどが、『元祖でぶや』でお店の情報を得て来た人だろう」という話で「同行者」と盛り上がった。マスコミの力を思い知った。もっとも、我々もそのマスコミの力で一鶴を訪ねたのだが…。

さてさて、40分ほど時間を潰してから店に戻ると、すぐに名前を呼ばれ、店内に案内された。店の入口に「本日は混雑が予想されますので…」と書かれた紙が貼ってある。今日のお客の半数以上(我々を含めて)がビギナーであることが良くわかる。ただ、我々の場合は、初めての店に行く前にシッカリ情報を蒐集しておくので、リピーター並みに振る舞うことができる。私の左隣のカップルは、オーダーした料理がなかなか出てこなかったので、いくつものオーダーをキャンセルしたらしい。しかし、キャンセルしたはずの料理の代金まで請求され、「会計が合ってない!」と何度も何度も何度も(確か3回!)、店員さんに会計をやり直させた挙げ句、「こうことがあると困るんだよね!」などと言い放って退店した。右隣の男二人は、プロ野球選手を斬りまくっていた。彼らの発言の3回に2回は間違っていて、私は「違う! それは…」とノドまで出かかっていた言葉を何度も飲み込んだ。

出てきた鶏料理は、かなり迫力のあるものだった。ひなどりにコショウと塩、ニンニクをまぶしただけで焼き上げたものが一鶴の名物なのだが、味付けがシンプルなのに “かなり” ヘヴィー! 何はともあれ、鶏料理を堪能して退店した。

鶏でパワーをもらったので、これで何とか今週も乗り切れるかと…。


9月18日(祝)

鶏パワーが私には効きすぎたのだろうか、何だかいつまで経っても空腹感に至らなかった。さらに、今日も昼過ぎまで寝てしまった。午前中、窓の外では激しい雨音がしていたので、「こんな時に起きたって、何もすることがない!」と判断して、二度寝、三度寝…という有様。

昼過ぎて、とりあえず起床する。昼食後、「同行者」が「東京ばな奈のしっとりクーヘンを買って帰る」とご家族に約束してきたということで、東京駅まで行くことにした。首都圏在住者である私は、東京ばな奈にあまり関心がないため、新商品の動向も知らないでいた。かえって、首都圏を離れた人のほうが情報を得やすいのだろうか? 何はともあれ、東京駅で下車して、構内の東京ばな奈売り場に向かうと…そこには、しっとりバームクーヘンを買い求める人の列、列、列…。売り場にはバームクーヘンと思われる箱が積み重ねられており、売り切れにはならないようストックは十分であった。我々もちょっと食べてみたくなったので、「同行者」のご家族用のものとは別に、小さなものを買ってみた。

これで目的を果たしたワケであるが、このまま帰宅するのも面白くないので、原宿に行くことにした。東京から京浜東北線で有楽町に出て、日比谷から千代田線で表参道に出た。そして、表参道ヒルズの横を通りつつ、キディランドに入店。30分ほど新しいキャラクターグッズを見て回り、原宿駅へ。今日は代々木で安室奈美恵のライヴがあったらしい。そして、そのライヴがちょうど終わった頃に我々は原宿駅に到着してしまったらしい。それで、駅構内や周辺はアムラー(?)たちで溢れかえっていた。

山手線を恵比寿で降り、アトレの中村屋でカレーを食し、湘南新宿ラインで帰途に就いた。

…と、このままだと面白くも何ともないので、久々の「ぼやき」を。

NHK総合で数日前、NHKらしからぬ番組をやっていた。それをリアルタイムでは見ないで、DVDに録画して昨夜見た。その番組の内容は、焼肉通だの焼肉道だのを極める数人の若者グループが、こだわりの焼肉の食べ方(焼き方)を披露していたのだが…。「六面焼き」だの「ブリッジ焼き(はじっこ2面を同時に焼く)」だの「リーンバック(肉をもたれかけながら焼く)」だの「スタビライザー(肉が反り返らないように、箸で2点どめする)」だの「皮の面から焼け」だの「タン塩は、網の上でレモンを搾れ」だの…と、“極める” というよりも “しつこい” 焼肉のウンチクをたれていた。こんなこだわりすぎの “しつこい” 焼肉通とは、一緒に食事をしたくないなぁ…と思った。それに、焼肉店経営者たちの言う「おいしい肉の焼き方」とは全く違っているし…。その矛盾点があるのにもかかわらず、よくもNHKは番組を成立させてしまったものだ! さらに、「なぜ、焼肉なのか?」という問いに彼らは、「フランス料理やイタリア料理の場合、全て作られたものが供される。しかし、焼肉は自分で味の左右が出来る。人と同じ焼き方ではいけないのだ!」と語っていた。それを見ていた「同行者」と私は、「この人たち、絶対に友達いないよね?」と、同じ想いを抱いた。

焼肉は、楽しく食べなきゃ!


9月19日(火)

鶏パワーをもらったと思いきや、連休明けにいきなりダウン! パワーが強すぎたのだろう…。

今日は1時限目に看護専門学校の講義があり、3時限目が法学部大宮キャンパス、そして5時限目が通信教育部…というハードワークのハズだったのだが、朝起きて体全体に痛みが走っているのを知り、体温計でさらに調べると微熱もある…という状態だった。そして、ウチに残っていた抗生物質や感冒薬を飲んで様子を見たが、午前中の講義はキャンセルさせてもらうことにした。おまけに、腹部の激痛まで…。

看護専門学校の学生のために連絡板を更新し(今さら遅いのだが…)、学校にFAXを送り、さらに電話もかけておいた。が、学生は何も知らずに学校へ向かっていたんだろうなぁ…と思うと、申し訳なさが募り、体調を回復させることに集中できなかった(あとで学校から電話があり、半数ほどの学生はネットで休講情報をチェックしていた…とのことだった)。それでも、午後は(時間割編成の関係や受講学生の事情などにより)休講に出来ない講義ばかりなので、時間を有効に活用し、体調を出来るだけ元に戻すことに努めた。本当は、全ての講義をキャンセルできたら楽だったのだろうけれど…。いやいや、看護専門学校の講義も、本当は休講できないのだ!

静岡で仕事のある「同行者」と一緒に東神奈川駅まで向かう計画は、私の体調不良で潰れてしまった。それで、「同行者」には一人で東神奈川駅へ行ってもらうことになってしまった。こちらも、申し訳ない限りである。

しかし、いつまで経っても熱が下がらない。6度9分から7度3分の間で熱が上下するだけ。体の痛みも、腹痛も、一向におさまる兆候がない。それで、法学部大宮キャンパスの講義も休講させてもらうことにした。

さらに、午後になっても状況が好転しないので、病院に行こうと決意する。病院に行けば、通信教育部の講義も休講にせざるを得ないのだが…。ただ、ここで無理して症状が悪化しても…ということで、休講の連絡を入れることにした。ところが、通信教育部に電話をしても、なぜかつながらない。教務課は常に話し中のシグナル。講師室は誰も応対しない。意識が朦朧とする中で、何度も電話する。何度か電話しているうちに、講師室で誰かが電話を取った。が、担当者ではない。しかし、担当者の帰室を待てる状況ではなかったので、「5時限目の社会学を休講にさせてほしいと、教務課に伝えてください」と強引に告げる。数十分後、教務から確認の電話が入る。どうやらNTTの回線に異常があって、それで通話できない状態だったらしい。私の病状を話し、事情を理解していただく。

15時過ぎ、病院へ向かう。今日の午後、今井医院は要予約の特殊診。明日は休診日。そのため、もう1つのかかりつけ医院(なかきどクリニック)へ。受診時、ドクターから「今日は、あなたのような症状で来院する方が多いんですよ。流行性のものですかね…」と言われる。症状的には風邪に似ているのだが、飛沫で感染するものではないらしい。結局、感冒性胃腸炎というような症状だったようである。

なるべく、消化が良くて温かいものを食べるようにしたほうが良いということだったので、帰りに(重い体を引きずりながら)コンビニに向かおうとしたのだが、雨がポツポツ降り始めてきたので、一旦帰宅することにした。処方された頓服薬を飲み、フトンで横になっていると、呼び鈴が…。今日は水道メーターの交換日だった。「10分ほど断水になります」と作業員が挨拶に来たのである。断水の間に何も起きないよう祈りつつ、作業の終わりを待った。

それにしても…、今日は何だか虚しい想いばかりした。「今、本当なら1時限目の講義を…」「今、本当なら大宮で…」「今、本当なら本日最後の講義を…」などと思いながら過ごすのは、本当にツライ。

明日はもともと仕事が入っていないので、ゆっくり治癒に専念したいところ。


9月20日(水)

昨夜、タイでクーデターが発生した。「本当に、タイでクーデター?」と思ったが、平穏な雰囲気のクーデターらしい。外務省もタイ渡航自粛を呼びかけ、タイへの観光ツアー中止も相次いでいるらしい。そんな中、タイの日本人観光客がクーデターの現場を報じているリポーターに近づいて「何のイベントですか?」と尋ねたという。日本人の全てが…とは決して思わないのだが(私も日本人の一人なので)、海外で見る日本人の “マナーの悪さ” や “非常識ぶり” には目を覆いたくなる。しかし、タクシン首相が国連総会に出席するためニューヨーク入りしたのを機会に、このクーデターが謀られらのだろう。「鬼の居ぬ間に洗濯」ならぬ、「鬼の居ぬ間にクーデター」か…。

今日は、自民党の総裁選の日。結果発表の瞬間(14:50過ぎ)になると、NHKも民放各局も自民党本部のカメラに切り替えていた。しかし、某局のみ映画の放映を続けていた。この局は、いつもこんな感じである。何者にも動じないその態度、「立派だなぁ…」と思う反面、「大丈夫かなぁ…」という不安も…。総裁選であるが、1回目の投票で安倍晋三氏が(大方の予想通り)過半数を獲得し、新総裁に選出された。これで、今月末には安倍内閣が発足しそうである。どんな内閣になるのだろう?

昨日私を悩まし続けた症状のうち、熱のほうは一応おさまったようである。しかし、いまだに胃腸の痛みが抜けない…。今日は仕事がもともと入っていなかったので気分的には昨日より楽だったため、落ち着いて睡眠を取ることができた。しかし、何度も何度も胃腸の痛みで目が覚めた。群発性頭痛の時とも違う、のたうち回るような痛み…。「こんなボロボロの体では、そのうち死んでしまうのでは?」という、ネガティヴな思考さえ起きてくる。

明日、2コマ講義が入っているのだが、その講義を行えるかどうかも微妙なところ。講義後、神保町で会食する約束があったのだが、これは今日のうちにキャンセルさせてもらった。明日講義が出来たとしても、その後に体力が残っている保証がない…。

それと、私の講義をこよなく愛してくれている(と思われる)学生から、BBSの書き込みがあった。熱心な学生だと思うのだが、勘違い(ないしは誤解)がいくつかあるみたいで(それは、私の学生時代にもよくあった話だが…)、私の講義の趣旨がうまく伝わっていなかったことが切なく思える。まだまだ、私の技量は不足したまま…。

そんな中、国際関係学部から書類が届いた。秋期エクステンション講座の担当が決定した。これで、後期は月・水・金の3日が三島出講日となったワケである。受講希望者は6名ということらしいが、少人数であればあるほど、私の講義は身に付きやすいようである。

夜、テレビで見たクイズ番組…やはり「この先、日本は大丈夫なのだろうか?」と思わずにいられなかった。プロスポーツの英雄たちの(多少のヤラセはあるのかもしれないが)無教養ぶりの大露呈。大学の終講試験で、大した内容も書かれていないのに「保体審(保健体育審議会)の学生です。よろしくお願いします」と書いて何とかしてもらおうとしている者に私が “及第点を与えない理由” がわかってもらえるかと…。


9月21日(木)

情けないかな、今日も仕事を休むことになってしまった。本来、今日は法学部大宮キャンパスで2コマ担当…となるハズだったが、朝起きて胃腸の痛みが残っており、周期的に腸が締め付けられるような苦痛に苛まれ、それで休講を決意した。大宮の講義は、時間割の編成上、どうしても休講は出したくなかったのだが…。「でも、これでどのクラスも講義進行具合が一致する!」などと自分を正当化しようとしたが、in vain。

昨夜、仕事帰りの小林さんから携帯電話にお見舞いメールがあり、熱は完璧に下がったのだが…。

NHKが、今年から「紅白歌合戦」の出場歌手数を削減するという。当然だと思う。「歌を大事に…」というのが最大の理由らしいが、「今ごろ気付いたのか…」とも思った。今まで “ナンセンスな演出” をしてきたことを、NHK自身が認めたのだろう。私はここ数年、2つの理由から紅白歌合戦を “まともに” 観ていない。1つめの理由は、12月31日はソウル市に滞在しているから…というもの。しかし、韓国でもNHK−BSの受信が問題なく出来るので、数シーンをピックアップして観ることは観る。もう1つは、昔ほどワクワク感がなくなった…というもの。出場枠が少なければ少ないほど、より厳選された歌手がしのぎを削る。しかし…近年は、「えっ、こんな歌手、いたの?」というようなデビューして1年と経たないような者や、「明らかに温情だねぇ…」と誰もが悟ってしまうような歌手、さらに「おいおい、日本で活躍していないだろ!?」という海外アーティストの出演が相次ぎ、辟易していた私である。それに、NHKホールでない場所から中継する…というのも、ちょっと興ざめ。以前、ビルの屋上から “口パク” で出演し、その後は某力士との婚約→破棄で話題となったタレントがいた。紅白出演者のひとりで結構 “大御所” の部類に入る歌手が「紅白をナメるな!」と、そのタレントを一喝したとか。「紅白歌合戦を辞退するのがステイタスシンボル」などと言われた時代があったが、今や「紅白歌合戦に出場するのは恥ずかしい」などと蔑まれる事態に…。さらに、紅白で聴きたい歌アンケートという趣旨で設定された「スキウタ」も、そこで上位に入った曲の歌手が出場できず、全くアンケート結果を重視しない出場歌手選出で問題となったことも記憶に新しい。世間の怒りを買ったのだろう、「スキウタ」は今年から廃止である。CD売り上げで出場歌手を選出すると “演歌” が絶対的に不利となるため、芸能プロダクションごとの出場枠を設けるという裏取引もあるとか…。例えば、北○音楽事務所は2人、ジャ○ーズも2人まで…などなど。T○KI○やS○○Pが常連なので、Ki○ki Ki○sや○6などは出場できないことになる。極めつけは、歌以外のファクターに力を注ぎすぎた点が、紅白離れを加速させたのだと思われる。

マンション売り込みの電話が来た。不愉快である。相手は、ちょっと名の知れた会社であるが、以前よく大学の教員の職場に電話をかけてきて話題になった企業で、ハッキリ言って大嫌いな企業である。よく、フジテレビのニュースのスポンサーになっていたので、名前は浸透している。だから、余計に腹立たしく思える。

ここで私は、自分の術中に相手が落ちていく確かな感触を掴んだのであった。

「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ではないが、そういう効果を期待しているのだろう…テレフォンセールスというのは。しかし、やり方を間違えると、かえって逆効果。企業イメージが悪くなる。その典型例が「ド○ホル○リ○クル」である。今でこそ、世の女性たちの支持を受けている商品であるが、この発売元はかつて執拗なテレフォンセールス戦略をとり、まるで押し売りであるかのような状態にまで陥っていた。それで、全国からクレームが寄せられて、新聞の全面広告をうって謝罪し、「もう電話での売り込みは致しません」と宣言したことがある。よって、この商品は「興味のある人」「欲しい人」だけを相手に販売を続けている。それでいいのではないか?

今日は、講義とは別に “もしかしたら現地に出向かなくてはならないかも知れない用事” があったのだが、午前中に現地に電話をかけたところ、それで用件が終了してしまった。それで、今日はやることがなくなってしまった(いや、胃腸のことがあるし、探せばいくらでもやることはあるのでは?!)。仕事を休んでいるのに、体調が悪いのに、遊びに出るワケにもいかず(それ以前に、遊べるだけの体力と気力がない!)、しかし今の私が食べられそうなものが家にないので(温かくて消化の良いものを食べるよう、医師からアドバイスされている)、夜が来る前に食事と買い物がてら外出した。天気も良かったので、部屋で籠もっているより健康的かと思った。ただ、“消化によいもの” にこだわるあまり、今ひとつ食事がパワーに反映しないような気がする。美味しく食べているのだが…。

明日は、18時からの1コマだけの日。これはどうにか成立させたいところ。胃腸の痛みが、とりあえず鎮まってくれることを願うのみ!


9月22日(金)

今夜、法学部の18時からの講義を休んでしまうと、今週は何も仕事せずに過ごしてしまったことになる…という危機感(?)から、昨夜は早めに就寝することにした。が、フトンに入るちょっと前に群発性頭痛の予兆が…!? そして未明、その激しい痛みで目が覚めた。肩を回してみると、ゴリゴリと音がする…。それで、鎮痛剤を飲み、湿布を貼って再びフトンに入るが、痛みのせいでなかなか眠りにつけない。しかし、いつの間にか薬か湿布が効いたのだろう、昼前に目覚めた時にはスッカリ痛みが鎮まっていた。

「これって、“今日は仕事に行きなさい” ってメッセージかな?」と受け止め、講義をする方向で今日一日を動くことにした。

午後になってすぐ、身仕度を調えた私は横浜に向かった。月末は、様々な用事があって大変である。それらを1時間で片づけ、食事をとり、京浜急行で神奈川に戻った。近所の商店街にある写真館に初めて入り、証明用写真を撮影してもらう。結構、こだわりの写真テクニックを持つオジサンの店で、その割には料金は安めであった。本当は、某有名百貨店のフォトラウンジで撮影してもらおうと思ったのだが、「証明写真(カラー)3枚セット4700円」と書かれているのを見て、「嘘だろ〜っ! 昔はこんなに高くなかったぞ! ○×△…!」と心の中で暴言を吐き、諦めた…という前置きがあったりする。撮影後、すぐそばの今井医院へ。診察室で「あれっ? 14日に来てるよ! まだ、薬あるんじゃない?」と言われ、ハッとする。最近の私は、記憶力が低下しただけではなく、注意力も低下しているらしい。そして、免疫力も低下する一方…。それでも、2週間分の処方をしてもらう。

受診後、横浜経由で水道橋へ。講義開始は18時であるが、大学に到着したのが16時半過ぎ。まだまだ1時間半の余裕を活かし、プリントを大量印刷! というのも、今日の講義内容はこの時点で決まっていなかったのである。全く決まっていなかったのではなく、「2種類のうち、どちらにするか…」ということである。まだ、私は完全復活したワケではないので、時々腹痛が襲ってくる。よって、この腹痛が18時前におさまっていれば予定通りの講義、体調に不安があったらDVDを見ながら前回の応用講義をする…という具合である。そのため、2種類のプリントを作成する必要があった。果たして?…と思っているウチに、携帯電話にダイヤ情報メールが配信された。「17時31分、中央線快速は人身事故のために上下線で運転を見合わせています」という内容。このメールを受信したのが17:55。もしかすると、学生が遅刻するかも知れない…ということで、DVDに決定した。

教室に入り、学生にプリント配布を手伝ってもらい、AV機器の設定を行う。そして、上映したのが「クレヨンしんちゃん」日韓比較! 国際関係学部や通信教育部では何度か上映したことがあるが、法学部では初である。日本では「どうでもないこと」が韓国では問題視され、カットされてしまうことがある…という、両国のcommon senseの違いを読み取ってもらった後、アニメ「ドラゴンボール」のオープニング日韓比較も行った。講義の大半を着席して行ったので、体調に不安を覚えることなく、ちょっと調子に乗って要らぬ話(私の韓国研究の内容)をしてしまったような…。

とりあえず、全休講だけは免れた1週間であった。

帰りに立ち寄ったおにぎり屋さんで、大声で何やら注文しているが思うに任せぬ状況にイライラしていたオジサンがいた。そのオジサン、「だから、そのかあらげだってば、か・あ・ら・げ!」。オジサン、「からあげ」って言いたかったのね…。本人は至って真剣…。


9月23日(祝)

静岡に行くことになっていた。実際、静岡に行き、この更新も静岡で行っているのだが、今日は何だか自分の行動パターンが神がかっているような感じがした。

昨日、仕事帰りに切符を買った。新横浜を13:45に出発するこだま号の指定席を取っておいたのだが、何となく時間の変更をしたほうが良さそうだと思えてきて、今朝になってインターネットで11:16のこだま号に予約を入れ、昨日買った切符は別の日のものに乗変した。静岡には、予定より2時間半ほど早い到着となった。荷物をコインロッカーに入れ、駅前で昼食をとろうとしたところ、「同行者」からのメールが入っていることに気付いた。今日は、「同行者」が卒業した高校(厳密には、幼稚園〜高校まで、同じ敷地内の学校に通っていたので、それら全て)の文化祭が催され、「同行者」はかつての恩師とお会いする約束になっていたのである。この先生と私は面識がある。私の著書を読んでいただいたこともある。私も、その先生の御著書を読ませていただいた。先生が「同行者」を通じて私と会いたいと申し出たのだという。先生はご高齢であり、なかなか外出もままならない。もしかすると、これが最後の…などという思いもあったのかも知れない。先生が乗られる帰りの電車は14時過ぎ…。それで、静岡駅で合流し、少しの間ではあったが挨拶をさせていただくことができた。もし、当初の計画通りに新幹線を利用していたら…。

その後、「同行者」と私は、その学校の文化祭へ向かうことにした。「同行者」は本日2度目の訪問になる。以前、一度だけ私も文化祭を見させたもらったことがある。5年ほど前だっただろうか、その時にお会いした教員の中に、私のことが記憶に残っておられる方がいて、ちょっと嬉しくなる。

文化祭が15時で片づけに入ることになったので、早々に失礼した。駅まで歩いていく途中、「同行者」お気に入りの饅頭屋さんに入り、いくつかのお勧め商品を購入した。後で食したが、全て絶品だった。

静岡に戻り、秋物のフルジップセーターを購入。私は細身なので、気に入ったデザインのものが着られないことがある。今回もそうなりそうだったので、あらかじめ顔なじみの店員さんに相談をして、体系に合うものを勧めてもらった。

買い物…と言えば、新幹線で静岡駅に到着した後、「同行者」と合流するまでの間に駅ビルに入ってアレコレとウインドーショッピングをしていたのだが、“お母さんとのお買い物で浮かれた子供” がペシペシと母親の体を叩いているのを見た。すると、そのうちの1発がモロに母親の痛点をヒットしてしまったらしく、「痛いじゃないのっ! 何してんのよっ?」という激しい罵声とともに、シャレにならないくらいの素早さで子供に平手打ち…。それから先、ずっとシュンとしていた子供…。浮かれすぎは身を滅ぼすことが、身にしみて理解できたことと思う。そして、取り返しのつかないことをしてしまった母親の図…。

エレベータが2基ならんで設置されていて、上下ボタンが1箇所しかない場合、片方のエレベータが停止している(扉を開けている)状態だと、もう片方のエレベータは(降りる人がいなければ)通過してしまう…のは常識。また、閉まりかけているエレベータの扉を開けるには、上下ボタン(のうち、そのエレベータの昇降方向のもの)を押せばよい…というのも常識。そう思っていた。ここからは、「同行者」と合流し、同じビルでエレベータを利用した時の話である。1階でエレベータを待つ人が(我々を含めて)多数いた。やってきたエレベータには全員乗れそうもない。ほとんどの人は「もう片方のエレベータに乗ればいいや!」と諦めた。ところが、あるオバサンが「もう乗れませんか? ダメですか?」と、停まっているエレベータ内の人たちに向かって、何度も何度も同じことを聞いていた。エレベータの扉が開いているものだから、上下ボタンが押せない…。そうこうしている間に、地下から来たもう片方のエレベータは、1階を通過してしまった!? その時、「あらっ? 何でこっちのエレベータは通過しちゃったのかしら?」などと、スットンキョウなことをオバサンが言い出した。そのオバサンの娘婿が「エレベータの扉が開いていると、ボタンを押せないんです。ボタンを押すと、停止中のエレベータの扉が閉められないんです。それで、通過したんですね…」と説明すると、「あら、そうなの? だったら最初に、そう説明しておいてくれればいいのに…」と娘婿の説明不足に責任転嫁しようとしたオバサン。さらに、オバサンの娘が「お母さんのせいじゃないわよ!」と助け船…。エレベータに乗り損なった我々(娘婿を含む)は全員、「いいえ、あなたのせいですよ!」と心で叫んだに相違ない!

今日やるべき全ての業務を終えた我々は、私の荷物の多さから、バスに乗ることを諦め、タクシーに乗った。そして、「同行者」宅へ…。

こうして、忙しい一日を過ごしながらも、同じビルで2種類の「ぼやき」ネタを提供してもらったのであった。


9月24日(日)

昼をかなり過ぎてから起床した。実際、10時半過ぎに一度目が覚めたのだが、「今日は休日だから…」と思い直して(?)また寝てしまった次第。まだまだ体調に不安の残る私には、睡眠に優る薬はないようである。

シッカリと睡眠を取った後、パソコンを起ち上げてメールチェックをしている私のもとへ「同行者」が現れた。私を起こしに来たらしい。窓の外は、太陽がサンサンと輝いていたのだが、「どこかへ出かけようか?」という段階になって雲行きが怪しくなってきた。しかし、明日の新幹線の切符を買いに行きたかったので、折りたたみ傘を持って出かけることにした。

静岡駅へ向かうバスの中で「今シーズン、まだ “月見バーガー” を食べてないなぁ…」というような話になり、切符を買う前にマクドナルドへ寄ることにした。夕飯のこともあるし、腹持ちがよいのはマズイので…と思い、月見バーガー単品を頼もうと思ったが、ジュースとポテトがセットになったものがあることに気付き、「これにしようか?」と「同行者」に尋ねてみたところ、「え〜っ?」と怪訝な顔をされてしまった。やっぱり、夕飯が食べられなくなることを避けたのだろう…と思った次の瞬間、「こっちでしょ?」と別のメニューを指さした。そこには「名月セット」と書かれていた…。普通のセットに「マックナゲット」が追加された名月セット…。食後、「夕飯は無理かも…」と、目で会話した我々であった。

このまま何か運動して帰宅すれば、腹が減るかも?!…という安易な考えで、駅周辺を歩いてみることにした。そして、新静岡へ。まず、しずてつジャストラインLuLuCaに千円ほどチャージし、それから茶空間へ向かった。久々に、日本茶カフェでホッと一息…。やはり、日本人には日本茶…。すっかり落ち着いてしまった。

それから、買い物だの何だので中心部を歩き回ったが、やたらと「閉店」が目立った。“そこそこ” お客さんも入っていて、それなりに儲かっていたのでは…と思われる店が、次々に営業終了の状態…。おなじみのトロロ屋の前で切なくなっていると、店員さんに「あっ、こんにちは!」と声をかけられる。私の場合、横浜在住者なのに、横浜より静岡でなじみの店が多い。静岡で暮らしたほうが楽かも知れない。

夕方、一時雨が降ったのだが、帰途に就いた時にはスッカリあがっていた。

先週は体調不良で、1コマしか講義が成立していない。今週は初講のものがいくつもある。中には、初めて担当する科目もある。かなり移動も激しくなる。体調に気を付けて頑張らないと…。


9月25日(月)

何だか、今日やっと連休が明けたような感じがした。

今日は静岡で、一日がスタートした。まず、新幹線(ひかり号!)で東京に出て、そこから山手線に乗り換えて池袋に行き、バスに乗り換えて日大看護…などと昨夜のうちは計画していたのだが、講義用の荷物を自宅に置いたままであること、「同行者」宅にある自分の荷物をいくらか持ち帰る必要があることから、計画を大幅に変更することにした。夜、寝る前までは、「新幹線も、もっと早い時間のものに…」などと思っていたが、せっかく取った指定席、ムダには出来ない(乗変がきかないので…)ため、予定通り静岡を9:11に発つひかり号で品川に出て、東海道線で横浜に戻り、京浜急行で神奈川…という強行軍を乗り越えた。仕事用のバッグとスーツケースの私…、肩と腰に “かなり” 負荷がかかっていたが、お構いなし!

玄関を開けると、新聞の山…。それをかき分けて、部屋に入る。そして、必要な荷物をバッグに入れ、家に置いておくべき荷物を取り出した。この時点で10:40である。ひかり号に乗ると、1時間半ちょっとで静岡から帰宅できることがわかった。これはスゴイ! もっとも、新横浜停車のひかり号に乗れたら、1時間ほどで着くのだが…。

荷物の入れ替えを終えた後、近所の商店街にある写真館で証明写真を受け取った。「えっ? 私の顔って…」と一瞬思ったが、まぁ、それが現実である。そして、京浜急行と湘南新宿ラインを乗り継ぎ、池袋に出た。西口広場へ行くと、すでにバスが待機中…。走って乗り込んだ。先週に比べると、かなり体力は回復しているようである。

さて、先週休講にしてしまった日大看護の講義であるが、バッグを開けてビックリ! いくつかの資料が見当たらない!? それで、「こんな時のために…」と持ち歩いているUSBメディアを取り出し、パソコンを借りて、プリントアウトさせてもらうことに…。そして、3時限目始業のチャイムとともに、教室へ。まず、先週のお詫び。そして、今後のスケジュール…。補講が年内に出来そうもないということを、学生に伝えた。そして、1週遅れで、「社会的動物」について解説を始める…。熱弁! あっという間(ただし、私の感覚のみ)に90分経過。

講義後、急いでバス乗り場へ行き、池袋に戻った。駅前でカツ丼を食し、山手線と京浜東北線快速に乗って東京へ。新幹線ホームにダッシュする! 15:56発のこだま号に何とか間に合った。車内で一眠りして、気が付くと熱海…。そして、久々に三島で下車する。2ヶ月ぶり…とはいえ、ちょっと駅前に変化があったような気がする。そのまま、国際関係学部へ向かう。

今日は学部の講義は入っていないのだが、今日からエクステンション講座の担当が始まるので、そのための三島入りである。要するに今日は、社会人などを対象とした講義のみの担当である。講師室に入ると、久々に顔を合わせる教員同士で「夏休みはいかがでしたか?」というような内容の話でひとしきり盛り上がる。大学には17時過ぎに到着したのだが、私の講義開始は18時半から…。今日は初回なのでなるべく早めに大学入りして、余裕を持ってプリント作成することにしていたのである。ついでに、水曜日に学部の講義で配布するプリントも作成する。

さて、エクステンション講座であるが、私の講座(テーマは「相談の乗り方」)には当初6名の登録があったという。が、そのうち1名が辞退し、結局は講座成立ギリギリの5名でスタートすることになった。また、その5名のうち3名は、春期エクステンション講座で私の講座を聞いてくださった方である。要するに、リピーター。嬉しい限りである。相互リンクのかとよしさんも、受講者の一人である。今日は、自律性の問題やら共依存の問題やら…と、ともすれば重苦しくなりがちの話を中心とした90分であった。いつになく、講義後にどっと疲れが出た。

早々に三島駅北口へ向かった私は、改札を抜けて南口有人改札へ行き、ホームライナー浜松の乗車整理券を買い求めた。そして、20:32発のホームライナーで静岡に帰った(?)…いやいや、戻った。横浜に帰る体力は消耗しきっていたので、今夜も「同行者」宅で…。

今週は、絶対に休講しないように頑張らなければ…。


9月26日(火)

朝、ひかり号で静岡から東京へ。そして、京浜東北線に乗り換えて大宮へ。先週休講してしまった法学部大宮キャンパスで、補講をどうするかという話になった。「とりあえず、学生と相談してから…」ということで、結論は木曜日に出すことになった。今日の講義も、先週金曜日と同様に、「クレヨンしんちゃん」日韓比較! および、「ドラゴンボール」のオープニング日韓比較! 日韓の間にある歴史観の相違と政治的背景をからめ、アニメの解説をする。

大宮での講義を終え、通信教育部に移動しようと思った時、すごい雨に巻き込まれた…。昼過ぎから、とにかく雨あしが強まってきて、傘をさしても荷物がびしょ濡れ状態に…。バスを待つ間に、かなりバッグが重くなってしまった。

通信教育部でも、やはり補講の話から…。ここでは、すでに学生と話し合う余地が(日程的に)ないために、大学から指定された日で実施することになった。教室に入ると、一部の学生から「大丈夫ですか?」と声をかけられる。先週休講にしてしまったので、今日が後期初講となる。後期の講義内容の解説をした上で、今日のテーマに入る。今日から4週は「情報の循環過程と規制」について。社会心理学的な理論を取り入れながらの解説となる。久々に講義する内容なので時間配分に不安があったのだが、気が付けば講義終了25分前に予定していた解説内容の全てが終了。「天気も悪いことだし…」と、早めに講義を終えることにした。

しかし、窓の外は激しい雨…。雨の勢いがおさまるまで講師室で様子を見ていたのだが、一向に弱まる気配がないので、思い切って外に出た。実は今朝、新幹線を降りた後に東京駅のコインロッカーにノートパソコンを預けておいたのである。私のノートパソコンは、“ノート” と思えぬほど重い! さらに、この雨…。とりあえずバッグに入れてあるとはいえ、雨の中でパソコンを持って歩くのはツライ…。満員電車もツライ…。それで、東京駅から東海道線のグリーン車に乗り込み、横浜からはタクシー…。昨日、一時帰宅の際にスーツケースを使ってしまったことが悔やまれる。


9月27日(水)

最近、看護師を主人公としたドラマが多数ある。看護教育に少々かかわりのある私としては、そういうドラマは結構チェックしているつもりである。ある看護師ドラマのスペシャルを、昨夜見た。ドラマという点を考慮しても、「こんな研修医にナースは地球から消え去れ!」と怒らずにはいられないような登場人物が数名いた。先輩に対して尊敬の念を払おうとしない。平気で先輩を誹謗する。勤務時間外の呼び出しに応じない…。さらに、海外で経験を積んだスタッフの合理的すぎる対応…。で、結局そういう輩は、ドラマの終盤で痛〜い目に遭うのがお約束。しかし、もし私がその病院のスタッフだったら、そんな輩を許せるだろうか…と、考えた。

日本の社会は、最終的には「和を以て貴しと為す」という結論に落ち着きやすい。乱れた和合性を整え、「終わりよければすべてよし」というような感じでドラマはいつも終わる。たしか、大学の講義でもそんな話をしたことがある。

そして今日、初めて担当する「日本社会(日本人学生用)」のために国際関係学部に出講した。同名の留学生用科目、専門科目としての「日本の社会」は何年も担当し続けているが、このケースは初めてなので、シラバスは作成してあるものの、どういうふうに講義を展開しようか…と、しばらくは暗中模索になりそうな感じがする。まず、その手始めとしてのシラバス授業を実施した。私が担当している他の科目との関連性から講義の目的…などなど、いろいろ語ろうと思って大学入りした私であったが、年度初めに割り振られた講義教室が履修登録者を収容しきれないものであることが判明し、いきなり民族大移動の教室変更…。幾多の(?)ハプニングをかいくぐり、予定通りのシラバス授業を行った。教室には、履修登録者193名のうち170名ほどが集まっていた。初回出席率は88%である。そのうちの4割は、私の講義を今までに履修したことがないという学生である。あとの6割が “履修歴有り” ということになるので、私の手の内を比較的知っている学生が多数いることになる。こういう講義は、やりやすいのだろうか? やりにくいのだろうか? 毎年私の講義を履修している学生もいれば、2年ぶりに私の講義を履修したという学生もいる。解説が終わった後、履修届を提出してもらって今日の講義は終了…と、講義開始早々のハプニングを払拭したかのように思ったのも束の間、某学科の3年生女子学生が履修届を提出した後に「○○ちゃ〜ん、元気ぃ〜?」などというように、教室にいる友達と世間話を始めてしまった。私が「まだ授業中! 用事が済んだら教室を出なさい!」と促すが、無視! 友達との話を続けている。そこで、今度はマイクを使って「まだ授業中! 出て行きなさい!」と言うと、その女子学生は私を睨みつけ、半ば逆ギレ状態で教室を出て行った。おそらく、私の講義を今まで履修したことのない学生だろう。「最近の学生は、注意されても謝ろうとしないんだよねぇ…。明らかに、私のほうが正しいのに…」と、まだ履修届を提出していない学生に聞こよがしに「ぼやき」を入れた私であった。

今日の講義は、これでおしまい。講師室に戻ると、半年ぶりにお会いする懐かしい(?)顔、顔、顔…。私は前期、水曜日の出講がなかったので、久しぶりの再会である。が、つい昨日まで会話を続けていたかのように、話がスッと出てくるから不思議である。休み時間という休み時間は、半年というブランクを埋めるための会話、会話、会話…。

さらに、今日からしばらく、前期に終了した「国際社会学入門」のレポート返却にあてられる。そのため、講義は1時限目で終わっているが、ずっと夕方まで大学に残っていた。しかし…、連絡板で告知しておいたのにもかかわらず、自分のレポートを受け取りに来た学生は6名のみ。もっとも、昨年はトータルで4名しか受け取りに来なかったので、ペース的には好発進と言えるのかも知れない。中には「半期間、ありがとうございました」と挨拶してくれた学生が4名…。嬉しい限りである。

さて、明日も初講…それも1時限目という講義がある。この講義は、履修登録者が5名未満の場合「不成立」となるので、本当は1時限目などに入れたくはなかったのだが、他の出講先との兼ね合いで、この曜日・時限以外に選択肢がなかったのである。さて、どうなることやら…。


9月28日(木)

今日から、文京学院大学「フィールドワーク論」がスタートする。半期講義のため、昨年度の終講から既に8ヶ月が経過している。そのため、昨夜は講義の展開を考えて眠れず、今朝は寝不足状態だった。

この寝不足を少しでも解消しようと、往きの湘南新宿ラインはグリーン車に乗った。しかし、私の並んでいた列の先頭にいたオヤジがチンタラチンタラしていたため、他の扉から乗り込んだ人たちに要領よく座席を占拠されてしまい、そのチンタラオヤジを含めて私の列は全員立ち席となった。結局、大崎で座れたのだが、ここから池袋まで眠るワケにもいかず…。

池袋から乗った東武東上線急行も、並んだ列が悪く、目的地のふじみ野まで座れず仕舞い。こうなってくると、腹立たしいというよりも、運の悪さに笑うしかなくなってくる。「このまま、大学までずっと座れないのか?」と思ったが、スクールバスは本日始発のものに乗ったため(とはいえ、ふじみ野駅8:40発)、こちらは難なく座ることが出来た。

さて、大学について、印刷を始めた私であったが、ハッキリ言って何人の学生が教室に集まってくれるのか全くわからないような状態で、プリントもどのくらい用意すればよいのかもわからなかった。とりあえず、「大は小を兼ねる」ではないが、絶対に余るほどの枚数を刷ることにし、印刷設定枚数に「50」とインプットした。

ところが、9時半の始業チャイムが鳴って教室に向かうと、校舎全体が物静か…。「もしかして、誰もいないのでは?」と不安になったが、教室には12〜3人ほどの学生がいた。そして、シラバス授業を開始した。途中から遅刻者が5〜6人、パラパラと…。講義の目的、講義を聴くことによって得られるメリットなどを熱く語った後、「今日の講義を聴いて、絶対に履修すると決めた人のみ履修届を出してください。迷っている人は提出しないでください」と言って締めくくった。私には、全員が履修届を提出して来るであろう自信があった。しかし、提出されたのは12人分のみ…。1時限目であること、選択必修であることを考えると、これもまたやむを得ないのかも知れない。それに、1学科の学生数が1学年につき35名程度という状況である。その中で12人…というのは、検討しているほうではないだろうか?…などと自分を慰めた。しかし昨年度は、30名以上の履修があった。この差は一体? そういえば、昨年は月曜日の3時限目に開講したのだが、ちょうど他学科の時間割がポッカリあいている時間帯で、そのため他学科からの履修希望者が大勢いた(「フィールドワーク論」は、人間学部共生社会学科3年次配当科目)。要するに、他学科の学生の参加にかかっている部分も大きいのである。でも、結局は「量より質」である。人数よりも熱意に期待するべきである。

10:50に講義を終え、一旦講師室に戻り、11:05のスクールバスに乗り、ふじみ野駅前で早めの昼食をとり、川越を回って大宮に出た。ここからは、いつもの慣れ親しんだ通勤路。法学部大宮キャンパスでの講義に入ったワケであるが、1つ問題が表出してしまった。大宮で私は3コマ担当しており、そのうち1コマが火曜日、残りが木曜日というように割り振ってあるが、後期の授業時間数が火曜と木曜では3コマ分も違うのである! 年間にして、火曜日は29コマ、木曜日は26コマの講義時間が確保されているのだが、同じ担当者の同じ科目で、3コマ違うというのは “かなり” キツイ。それで、先週金曜日と今週火曜日に上映したDVD(「クレヨンしんちゃん」および「ドラゴンボール」)を木曜クラスでは取りやめて、今日から講義の本編に戻ろうかとも考えた。しかし、どこかで話は流れるもの。火曜日に受講している学生が、「社会学の授業で、DVDを見るよ!」などと教えている可能性は大! さらに、「ぼやき」を読んで知った学生もいるだろう。それで、来月以降で時間の調整をすることにして、今日もDVD…。しかし、同じDVDを4回も見せ、4回も同じ解説をすると、モチベーションは下がるハズなのに、私のこのテンションは何だろう?

帰途、吉田整形外科に寄り、現在の体調を報告した。そして、ウォーターベッドマッサージを受ける。吉田先生から「あなたの場合、(体調不良の原因は)過労なんですよね。治るものも治らない…」と言われてしまう。しかし、仕事を減らすワケにもいかず…。

To be or not to be…か。今の私の場合、To do or not to do, that is a question. といったところ。


9月29日(金)

胃腸炎で苦しんだ先週とは違い、今週は1つの休講も出さずに済んだ。それだけのことなのに、何だか嬉しい。

「さて、今週最後の出講日、頑張って仕事してくるかぁ!」と気合いを入れて家を出て、7:41に横浜を発つ特急東海号で三島入り。国際関係学部での担当は2時限目からであるが、早めに行って印刷機の空いているうちにプリントを作成した。

久々にお会いする先生方と談笑中、ひとりの学生がやって来た。私の科目で不合格となったという。それで、「どんな基準で採点しているのか?」などと聞いていた。私が「合格に足る点数ではなかったから不合格になったのだ!」と答えると、「自分は、絶対に合格するような答案を作成した!」と言い張る。それで、「自分が合格だと自信を持っていても、最終的にその合否を判断するのは “プロ” である私だ! 上からものを見たような言い方をして悪いが、不合格になっておきながら “絶対に合格するような答案” を作成したと言い張るあたり、まともに私の講義を理解していなかったんだろう?」と言い返すが、「なら、何が原因で不合格になったのか?」と一歩も引かない。その学生の答案が手元にないので、考えられる可能性をいくつか挙げてみた。たとえば、「語群がAからDまであって、Aは全て解答、BからDはそれぞれ1問ずつ選択、全部で5問解答しなければならないところ、どこか1つの語群のみ解答して帰ってしまった学生がいたけど、覚えはないか?」と聞いてみた。ところが、「全部、規定通りに解答した」と言い張る。その態度が明らかに反抗的で見下した感じがしたので、「何を考えてるんだ? ふざけるなっ!」と声を荒げてしまった私…。「それと、質問や問い合わせはメールで…と言ってあったハズだ!」と件の学生に告げ、メールを送るように指示して話を打ち切った。注意事項を聞いていなかったあたり、講義もまともに聴いていなかったであろうことが容易に想像できた。この話は、後半に続く…。

胸くそ悪い思いをかすかに残しつつ、2時限目「日本社会(留学生用)」の講義に向かった。相変わらず、外国人聴講生の出席率が悪い。本科生はほぼ全員出席。この差が本科生になれるかなれないかの違いとなって現れているような気がする。今日から後半戦…ということで、メインテーマとして「日本(人)的人間関係」について語ると宣言し、今日は「恩と義理」について解説した。日本人的な発想を聞き、驚く留学生たち…。解説している私でさえ、その人間関係の複雑性に惑うことがある。とりあえず、あまり深く突っ込まず、広く浅く話をした。

昼休み、前期に終了した「国際社会学入門」のレポートを受け取りに、2人の学生が来た。しかし、まだまだ130名以上のレポートが残っている…。

3時限目「日本社会(日本人学生用)」は、教室変更から始まった。今回は、前もって変更依頼をかけておいたので、講義開始時には全ての学生が掲示通りに教室に集まっていた。今日は「日本(人)について学ぶ必要性」について語る。状況(情況)的影響や社会システム論などの理論に依拠しつつ、多分にギャグを織り交ぜながら、自分自身の置かれている状況(情況)をとらえる方法を解説した。

さて、前期同様、三島で講義を終えると法学部へ移動しなくてはならないのだが、前期と違って4時限目が入っていないので、移動はものすごく余裕を持って行うことができるのが嬉しい。嬉しいついでに、昨日のうちにひかり号の指定席まで取ってしまった!? ひかり号は三島を出ると、品川までノンストップ! そして、東京…。15時半に三島を出た新幹線が東京駅に着いたのは、16:13…。45分もかかっていないので、一眠りするのには短めであるが、その分ゆったりと法学部へ向かうことが出来る。

法学部に到着する直前、急に全身的な疲労を感じ始めた。そこで、コンビニへ向かってドリンク剤を購入する。タウリン2000mg配合! しかし、タウリンだけでは疲労は取れず。だいたい、タウリンって、タコを食せば摂取できるのでは!?

タウリン効果で、18時からの法学部の講義も、妙にハイテンションのまま90分を過ごしてしまった。もっとも、1コマで語ろうとしていた内容を2コマに分割することにして、その分ゆっくりじっくり解説したので、心身ともに余裕が出来ただけの話だが…。

帰途、横浜ポルタで5千円分くらい使った。明日までにショッピングポイントを500以上貯めないと、そのポイントが消滅してしまうのである! そして、ポルタではいつも9月最後の1週間で「ポイント3倍フェア」をする。数日前まで、私のポイントは100ポイント程度だったのだが、雑誌を買ったり食事をしたり、リフレに行ったり…で、気が付けば300ポイントを超えていた。さずが3倍フェア! ここまで来ると、ゴールはすぐそこ!…という感じである。そこで、来月買おうと思っていた長袖のワイシャツを今日買うことにした。そして、辛ラーメンも2パック購入。これで、468ポイントまで来た! 残るは32ポイント。要するに、1100円程度の買い物で500ポイントを超えるのである! それで、夕飯を食べて帰ることにした。何とかして1100円にしたいのだが、なぜか「お得価格」だとか「サービス価格」など、割引サービスが目立つ。ふだんなら嬉しいが、ポイント集めに必死な私には、嬉しくない話である。が、結局、うどん屋さんでカレーうどん定食大盛り&エビ天という組み合わせで、めでたく500ポイントを突破! 実は私、法学部の講義前に弁当を買って食べていたので、うどんの大盛りなど本当は食べるつもりはなかったのである。が、どうやら私の胃腸は復活していたようである。あっという間に完食! ただ、ズボンが苦しくなったのは言うまでもない。

帰宅して、すぐに件の学生の答案用紙を探した。「あった! これだ!」と確認する。例の語群問題はについてもう一度説明しよう。「語群がAからDまであって、Aは全て解答、BからDはそれぞれ1問ずつ選択、全部で5問解答しなければならないところ、どこか1つの語群のみ解答して帰ってしまった学生がいたけど、覚えはないか?」という話、この学生、A群も1つしか解答しておらず、大量減点されていた。さらに、他の解答が全て「丸写し」。「丸写しは採点対象から外しますよ!」と試験問題の傾向と対策をした時に教えたのだが…。さらに、「の定義を述べ、関連づけて解答せよ」という問題に至っては、定義がメチャクチャな上、関連づけが全くない。…というように、バラバラに解答している。解答方法は間違っているは、丸写しはしているは…で、よくもこれで「自分は、絶対に合格するような答案を作成した!」と言えたもんだ。別の意味で感心する。

相手の立場を理解せず、自分の利益のためにだけ行動するような者が多くなってきた昨今、講義前・中・後に何が起きても驚かないように覚悟を決めなくてはならなくなってきた。


9月30日(土)

今月10日、8年ぶりに再会を果たしたアーティスト名 “MASAKATSU ”こと小林正勝さんのご自宅訪問! 実に9年ぶりの訪問であるため、すっかり道順がわからなくなってしまった私…。記憶が吹っ飛んでしまったのではなく、街の様子が変わっているから…である。バス路線の廃止・移譲・新設などなど、かつてとは状況が違うのである。それで、途中まで小林さんに来ていただくことになった。

その前に、午前中に今井医院へ行ってきた。このところ、群発性頭痛がガツンと襲ってくることは少ないが、それでも痛みがジワジワと襲ってくるような気配を感じる。それで、念のための受診…。その後、過日オープンした中華料理店で昼食をとり、一旦帰宅する。

再び家を出て、横浜で買い物をして、京浜急行に乗り込んだ。上大岡で下車し、そのままバスに乗るつもりだったのだが、駅周辺の様子が以前と全く違い、バス乗り場へ直行することが出来なかった。アチコチ迷い歩いていると、テレビで見覚えのある男性がトークショーをしているのが見えた。横浜ブリキのおもちゃ博物館でおなじみの北原照久氏であった。ちょっと話を聞いてみたい気もしたが、それよりも「バス停はどこだ?」ということのほうが私には重要だった。その後、やっとバスターミナルを発見するも、乗らねばならないバスが発車したあとであった。それで、バス停で十分ほど待ち、次のバスに乗り込んだ。

そのバスに、どこかの中学生が6〜7名、竹刀と防具を持って乗り込んできた。悪い子たちでないことは、見ただけでわかる。が、要領が悪い子たちであった。降車口前に固まって立っていたため、バスを降りようとするオジサンやオバサンから「邪魔!」「どいて!」などと罵声を浴びせられていた。空いている席に座ればよいものを…と思ったが、どうやら「みんな同じ」を美徳としているらしい。ところが、繰り返し罵声を浴びせかけられているうちに、自分たちの状況にやっと気付いたらしい。空いている席にバラバラに座り始めた彼らであったが、防具を狭い通路に置いたものだから、今度は「通れない!」「荷物、どけて!」という罵声を浴びせかけられるハメに…。途中のバス停で彼らの何名かが次々に降りたものの、まだ荷物が通路をふさいでいる…。私が降りる時など、防具をカートに乗せた状態で通路をふさいでいたため、私が「通れないよ!」と彼らに声をかけた。が、要領が悪く、防具をどけようとすればするほど降車客の行く手を阻んでしまう。仕方なく、防具を乗り越えて下車した私であった。

バスを降りると、そこに小林さんが…。お出迎え、感謝感謝である。そして、かつて歩いた道を、懐かしく踏みしめつつ歩く。そして、小林さんのご自宅に到着。「最近、ピアノは弾いているのかい?」という小林さんの問いに「いいえ、もうずっと弾いていません」と答えると、「そこにピアノがあるから、ちょっと弾いてみれば…」と。それで、鍵盤のタッチを確かめつつ、以前よく弾いていた曲をゆっくりと…。しかし、指がさびついているのがよくわかった。懐かしいTULIPのライヴビデオを見ながら、“あの頃” を振り返った。その後、もう一度ピアノを弾いてみた。弾いているうちに、何かを思い出した。言葉では思い出せないが、「また、ライヴステージに立ってみようか…」というような、そんな想いを思い出したのである。

夕方、イトーヨーカドーまで出かけ、酒の肴を見繕う。魚、肉、野菜などなど、バランスよくチョイスする。そして、家に戻って乾杯! お店で飲むのと違って、周りに気を遣わないで済むので、「こんな飲み方もいいなぁ」と思う。

話が盛り上がり、気が付けば23時前…。上永谷駅まで送っていただき、横浜市営地下鉄と京浜急行を乗り継ぎ、横浜から夜道をブラブラ歩きながら日付の変わる1分前に帰宅した。

さて、今年も9ヶ月終了!


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