2005年8月のぼやき



8月1日(月)

静岡から帰浜した。本来、宿泊先ホテルアソシア静岡ターミナルのチェックアウトタイムは11時であるが、会員特典を利用して、レイトチェックアウトを敢行した。といっても、部屋にずっといたワケではなく、早起きして、午前中に腰のリハビリに出掛けたのである。そして、昼過ぎに部屋に戻り、少し休んでからチェックアウト…。レイトチェックアウトは15時までOKだったらしいのだが、公共料金などの支払いのために銀行の窓口に行く必要があったため、14時にはホテルを離れた。

静岡地方は夜明けに雨が降ったらしい。全国的に大気が不安定…ということもあり、空模様があやしい一日であった。チェックアウト後、新幹線ではなく特急ワイドビュー東海号(静岡駅を17:23発)を利用して帰途に就くことにしていたので、かなり時間が余ってしまった。しかし、スーツケースには125名分の答案用紙とパソコンが詰め込んであるため、かなりの重量…その上、天候があやしいため、静岡駅周辺からなるべく離れないようにしていた。駅ビルで買い物をしたり喫茶店に入ってみたりして、とにかく17:23を待った。

昨日、今さらながら、小柳ゆきのデビュー曲である「あなたのキスを数えましょう」のマキシシングルを購入した。もう6年も前の曲である。通常のCDショップには常備されていない…。そこで、インターネットで予約注文をし、静岡駅ビルで受け取ったのである。この曲を昨年、韓国のパク・ファヨビという歌手が韓国語でカバーし、話題になった。今度、ファヨビは小柳ゆきと韓国でデュエットすることになったらしい。それで、韓国の通販サイトでファヨビのアルバムを購入し、比較用に本家の「あなたのキスを数えましょう」が必要となった次第である。だから、CDショップでの用事は、昨日のうちに終了している。自分で時間潰しのネタをドンドン消去していたのである。

しかし、時間はいつの間にか流れて、気が付けば17時過ぎ…。ホームに入って少ししたところで、東海号が入線してきた。そのまま、軽く一眠りしながら横浜を目指した。横浜着は19:17。帰宅して夕飯を作る気力はなかったので、駅前で買い物をすることにしたが、浴衣姿の女性が多い…。毎年8月1日には横浜港で花火大会が開催されることを思い出し、合点がいく。私も花火好きだが、どうして花火は人々を魅了するのだろう?

久々の我が家に帰還すると、某出講先からの卒業再試験の答案用紙が届いていた。2名ほど9月卒業を目指して受験したようだが…開封して答案用紙を見て愕然とする。全部で3問出題したのだが、両名ともなぜかどれか1問が空白になっているのである。明らかに「回答不能」での空白である。「これでは合格点は出せない!」と瞬時に判断した。両名とも空白にした箇所は異なるのだが、絶対に説明しなくてはならない概念を外して解答し、さらに説明の各所に誤認識が目立っていた。私の教え方がまずかったのだという気持ちと同時に、「卒業したければ、なぜキチンと講義を聴かないのだ?」という苛立ちも覚えた。

とりあえず、しばらくは採点業務からは解放される。自分の時間を楽しむことにしよう。


8月2日(火)

唐突だが、先月下旬に私はケガをした。自室で本を取ろうとした時、テーブル(ちゃぶ台)に右足のすねをしたたかぶつけてしまったのである。あまりに痛かったので、すぐにズボンをめくってみたところ、打撲とともに軽い流血が確認された。こういう場合、どちらを先に処置すれば良いのだろう? 打撲痛を押さえるためにバップ剤を使えば、傷がしみる…。傷の処置をすれば、打撲痛はひかない…。傷の薬を塗布し、その上に絆創膏を貼り、そのまた上からバップ剤を貼っても、打撲痛はひかないし…と考えあぐね、いまだに何の処置もしていない。傷口は瘡蓋(かさぶた)となり、瘡蓋の大きさは徐々に小さくなり、痛みもそれなりにひいてきた気がするが…。日常生活に支障はないが、しばしば痛みは気になるところ。特に、正座時には意識しないワケにもいかず…。

夜、なかのZEROホールで開催された「あきらめない、夏2005 イラクの『今』を見る・聞く・話す」というイベントを観に(聴きに)行った。詳細は「非戦を選ぶ演劇人の会」のホームページに掲載されているのだが、この「非戦を選ぶ演劇人の会」はアメリカのイラク侵攻が始まって以来、ピースリーディングというイベントを通して、平和を訴えてこられたそうである。今回はファルージャ出身のマジド・ガウード・ドレイミ氏の講演と、ジャーナリストである平田伊都子氏のイラクレポートがメインとなっているが、オープニングでは有馬稲子氏によるピースリーディングがあり、講演後にも楠侑子氏、高橋長英氏、根岸季衣氏、関根信一氏によるピースリーディングがあった。つい先日、劇作家であり私の友人でもある篠原久美子さんから連絡をいただき、このイベントのことを知った。篠原さんは今回のピースリーディングの脚本と構成も担当しておられる。篠原さんの脚本は、人間の本性を鋭くついたものが多く、作品として素晴らしいのと同時に、私自身の日常に研究に大いに参考となる点が多く、いつも感嘆の連続である。しかし、このところ私もちょっと忙しくなり、なかなか篠原作品を観に行く機会がなかった。今回は、久々に篠原作品に触れる…という目的もあって中野へ向かった。マジド氏の話を聞いていたら、イラクだけでなく全世界が抱えている問題の根本が見えたような気がした。平和について考えるということと、交流の基本が同じであるような気がした。ただ、氏の講演についてここで私が解説すると、私の見解が混じってしまうため、多くを語らずにいようと思う。

ZEROホールに向かう途中、かつて3年ほど勤務したことのある進学塾の前を通った。今は夏期講習の最中…相変わらずのにぎわいであった。その塾ではオリジナルテキストを作る計画が10年ほど前に上がり、私は小学4年生と6年生用の社会科のテキストを執筆するため “招集” された。そのテキストを実際に自分で使って授業をやっていた…ということである。その当時の私は、大学の教員としてはヒマの多い時代を過ごしていたので、昼間は高校や大学で授業をし、週3日は夜に学習塾で…という生活をしていた。私の担当は社会科だけではなく、国語も担当していた。その進学塾は当時から首都圏にいくつもの教室を持っていて、場合によっては、国語だけのために出講していた教室もあった。中野が本校のような立場で、私は中野に主として所属しながら武蔵境にも出講していたことがある。最後の1年は練馬だけに出講し、大学の講義で忙しくなったので練馬を最後に小学生を教えることから離れていった。その学習塾はキャップという。20代はそんなハードな活動が可能だったんだなぁ…と、しみじみ思った次第である。あの当時、私の授業を受けていた子供たちも、もう大学生…。光陰矢のごとし…。

先日、「8月後半に担当するヒューマンウェルフェア広島専門学校の講義内容を絞り込まなくてはならない」ということで、メーリングリストを通じて現在と過去の門下生数名から意見を頂戴してみるのも手かな…と、他力本願的な考えを実施してしまった私であるが、今日現在で2名の旧門下生と1名の現門下生から貴重な意見を頂戴した。まだ結果発表は出来ないが(他にも意見を述べてくれる門下生がいるかも知れない…と信じているため)、私が理解(把握)して欲しいポイントをマジメな門下生たちはシッカリ掴んでくれているのだなぁ…ということを実感する。嬉しい限りである。


8月3日(水)

昨日はピースリーディングというイベントで “後頭部を殴られたようなショック” を受け、すっかりここで書くのを忘れてしまったことが…。

私が現在使用している携帯電話はボーダフォン3GのV802SHという機種なのだが、この機種に変更してから「電話がつながらないで、留守伝センターに転送されるよ!」「メールを送ったけど、届いてないの?」などと言われることが多々あった。さらに、電話がかけられなくなったり、メール送信が出来なくなったり、インターネットにアクセスできなくなったり…と、様々な不具合が確認された。さらに、動きが鈍くなる(フリーズに近い症状)もあり、「最新鋭の機器なのに、何だよこれ?!」という状態であった。それで「V802SH」をキーワードにインターネットで検索してみると…、V802SHとV902SHの2機種には発売開始当初からいろいろな問題点があって、ファームウェアのヴァージョンアップをしなければ不具合は回避できないということであった。

それで昨日、ピースリーディングに行く前に、横浜駅前のボーダフォンショップに寄って症状を伝えると、「メーカーで修理」の一点張り。実際に上記のような不具合が起きるのは不定期なので、昨日のボーダフォンショップでは不具合は確認されなかった上、「もし、メーカーに修理依頼しても、不具合の確認が出来ないと、そのまま返却されてしまう」とのこと。これでは修理に出す意味がない。そこで私が「この携帯電話のファームウェアは最新のものですか?」と聞くと、「いいえ、最新版ではありません」との返答。インターネットで調べたところ、V802SHの使用者にはファームウェアのヴァージョンアップを推奨し、さらに最新のファームウェアではないものは店頭から回収された…と書かれていた。その記事は今年5月のものだった。しかし、私が機種変更したのは6月下旬…。「不具合の原因はそこにあるのでは?」と私が尋ねると、「では、ヴァージョンアップいたします」ということに…。ヴァージョンアップには20分ほどかかるということだったので、その間に遅めの昼食をとり、食後に再びボーダフォンショップに戻り、ファームウェアがヴァージョンアップされた我が携帯と再会し、そうして現在(?)に至る…。

今のところ、不具合は起きていないようであるが、緊急の連絡時に不具合が起きたら…と思うと、何度も何度も自分の携帯電話に電話をかけ、正常動作中であることを確認してしまう私である。

夕方、私の “不具合” の1つである群発性頭痛の治療のため、なかきどクリニックに出掛けた。前回の治療時に比べ、痛みを感じる回数は “かなり” 減ったのだが、原因の1つである「精神的な圧迫感」が抜けておらず、末梢神経からのインパルスの発生が若干認められるということであった。「生活環境をすっかり変えるということは無理なので…」ということで、まだまだこの頭痛と付き合っていかなくてはならない。

処方箋薬局で薬を受け取った後、東神奈川駅で本を5冊購入した。この本を持って横浜へ移動し、横浜中央郵便局から知り合いに小包で送った(バースデープレゼントとして)。本は5冊とも小栗左多里(おぐりさおり)の作品。小栗左多里と言えば『ダーリンは外国人』シリーズで有名な漫画家で、私と全くの同世代人である。最近では『母に習えばウマウマごはん』がベストセラーとなっている。作品のタイトルは良く知っているのだが、私自身1冊も所有していない。書店でよく立ち読みはするのだが…。今日、初めて彼女の作品を購入したのにもかかわらず、全く内容を確認せずに梱包してしまった。おまけに、(帰宅して気付いたのだが)バースデーカードを同封し忘れたのである。何だか良くわからない贈り物をしてしまったものだ。

街を歩いていたら、大学生の2人組とすれ違った。すれ違いざま、そのうちの1人が「オレよぉ〜、再履修していた科目の再試験を受けたら落とされちゃってよぉ〜、納得いかねぇから、今度先生に直談判しに行ってくる」と相手に語っていたのが聞こえた。その話を受けた相手は「マジぃ? 信じらんねぇ〜! 普通、再履したら単位くれるもんだろ? おかしいよ、絶対文句言ってこいよ!」とはやし立てていた。オイオイ、「落とされた」んじゃなくて、「受かる努力を怠った」だけだろ? それを「直談判」だの「文句言ってこいよ!」だのと、担当教員のせいにしていれば、いつまで経っても合格しないよ! 再履修は登録しただけじゃダメで、ちゃんと講義に出て、知識を修得しなければ…。

「再履したら単位くれるもんだろ?」という発言にも驚きだが、その前に「普通」という何を基準にしたのかわからない条件まで聞くにつれ、「あぁ、これが日本の大学生の実態なんだなぁ…」と切なくなる。私の門下生の中にも、そういう発想の持ち主がいないワケではない。ただ、私の実施する終講試験では9割以上の学生が合格するのだから、単位の修得が出来なかった学生に非があると世間は考えるだろう。

以前、某出講先で4月第1回目の講義に向かった時、教室前に学生がいて、「先生、自分は昨年、全出席しました。ですから、今年は講義に出なくていいですか?」と私に聞いてきた。「全出席しても単位が取れなかったんだろ? それに、毎年同じことを語るワケじゃないから、出席しないで単位が取れるワケがない! それに、全講義回数の3分の1以上欠席がある者は、終講試験の受験資格を失うんだよ。じゃあ聞くけど、首位打者になった野球選手は、翌年一度も打席に立たなくてもいいのかい?」と学生に言うと、「えっ? 授業に出なきゃダメですか? じゃあ、いいです」と言って、教室には入らず、どこかへ消えていってしまった…なんてことがあった。

そろそろ、広島行きの航空券なり新幹線特急券なりを購入しておかないと…。


8月4日(木)

服用中の薬剤の中に本来は心臓の動きを抑える作用のものがあり、そのために血圧が96−60まで下がっていることが昨日判明した。もともと薬には眠気を誘発するものもあるが、さらに血圧の低下も加わって、このところフトンから起きあがるのが “かなり” ツライ…。おまけに、火曜日の朝から右手親指のつけ根あたりに痛みがあり、まだまだ満身創痍状態が続きそうな感じである。

本を2冊購入した。1冊は『ドッポたち』というマンガ。読売新聞に連載されているもので、『シッタカブッタ』シリーズでおなじみの小泉吉宏氏の作品。ある日、みきお君の通う小学校にドッポという恐竜が転校してきて、みきお君はそこで人間としての自分を振り返り始める…。たとえば、昨日の読売新聞に掲載されていたものから紹介すると、ドッポがワニロールという食べ物を注文した時に、みきお君が「は虫類がは虫類を食べる?!」と驚く。しかし、ドッポは「みきおだって哺乳類(牛や豚)を食べるじゃないか!」と反論する。たしかに、人間というフィルターを通して人間中心主義的に考えることに慣れたみきお君は、そこで自分もドッポがしていることと同じことをしていることに気付く。他にも、ドッポがペットとしてカメを飼っていて、そのカメを散歩させている時に、みきお君が「は虫類がは虫類を飼うの?」と聞く。すると、「みきおも哺乳類(犬)をペットにしているじゃないか!」と言われる。このマンガ、連載開始時から私は「講義に使えないかなぁ…」と思っていたところ、このたび “めでたく” 単行本となったので、買ってきた。

もう1冊は、『天国からの手紙』という韓国映画のノベライズ版。過日、韓流フェスティバルで観た映画である。ソヒは子供の頃に父と死別する。その父は「お父さんは、もうすぐ火星に行くんだよ」と言ったのを信じ、火星に手紙を書き続ける。届くはずのない手紙の返事を書き続けたのが、ソヒのお兄さん的存在のスンジェ。が、ソヒはソウルに住む親族に預けられることに…。数年後、スンジェは地元の郵便局員となり、手紙を祖母に書かないソヒの変わりに手紙を書いてはソヒの祖母に届けていた…。と、話はここから思わぬ方向(韓国映画としては定石の展開)になり、最後までハラハラさせられるのだが…。結局、ラストが良く理解できず、それでノベライズ版を購入した次第。

今日も、生温いサウナに使っているような一日だった。ちょっと外出しただけでも玉のような汗が流れてきた。夏なのだから仕方がないのだが、洗濯の回数は激増する。が、夏なのに汗のかかない場所にばかりいるほうが、よっぽど不健康的だと私は思う。汗をかいて、毛穴に詰まった不純物を外に出すこともさることながら、新陳代謝にも良いわけだから、紫外線対策さえしておけば、外出して汗をガンガンかいたほうが…。そして、そのあとに浴びるシャワーの爽快さ! 今の時期でなければ味わえない。まぁ、シャワーではなく本当はビールと言いたいところなのだが、ドクターストップがかかっているので…。


8月6日(土)

昨日は久々に更新を休んだ。別に体調を崩したワケではなく、更新する時間がなかったのである。久々に旧門下生(“旧” といっても、そんなに旧いわけではない)と会う約束をし、その門下生の中にはアニメの制作プロデューサーもいるので、私の研究テーマの1つである「韓国に日本大衆文化開放」の一部分を為すアニメの情報を聞くことも会う目的に含まれていたが、それ以上に現在の彼らの状態を聞くにつれ、どうやってお互いの現状打破を図るかを話している時間のほうが長くなってしまった次第。それで、午前様となってしまった。

帰宅して、シャワーを浴び、一眠りして、新幹線で静岡へ。今日は腰のリハビリの他に、右手親指の治療も受けることにしていた。午前中に静岡入りし、駅から路線バスで病院へ直行。受診して、腱鞘炎であることがわかる。これに関しては塗り薬を処方されただけで終わる。受診時間、わずかに30秒…。リハビリ後、静岡駅へ戻り、駅ビルパルシェすみやに注文していたCDを受け取りに行く。さらに、腱鞘炎の薬を塗った部分を保護するため、大判の絆創膏を購入する。その後、知人と合流し(私のスケジュールにいつも合わせてくれて、本当に感謝している)、昼食をとり、「どこへ行こうか?」という話になる。先月末に静岡科学館る・く・るという場所に知人といったのだが、その時は閉館間際に入ったために十分に施設を利用できずじまい…で、今日はたっぷりじかんがあるのでリベンジしようという話になった。静岡科学館る・く・るは、昨年春に静岡駅南口前にオープンしたもの。完成当初から新幹線ホームから見える電光掲示板が気になっていたのだが、もともとは「子ども科学館の建設」プロジェクトで建設されたものらしい。

「る・く・る」にて(ぐるぐるスピンに興じるYoshibei)が、大人である私も十分に楽しめる。大人…と言っても、たいていは子供連れである。いい大人がつるんで入館するというのは、我々ぐらいなもの。ちなみに、中学生以下は無料なので、やはり子供の利用が多い。前回もそこそこいろいろな実験・アトラクションを楽しんだのだが、時間との戦いでなかなかじっくりと楽しめる状態ではなかった。おまけに、利用者の多数を占める子供たちには「整列」という感覚が薄く、私が並んでいてもサッと横入りして実験器具を占有するということもしばしば。そこで聞こえないような声で「しばくぞ!」と器具に夢中になっている子供たちにつぶやいてみたが、「音のコーナー」ではそれが良く聞こえてしまう場面もあった模様。知人に「大人げない!」と諫められる。

「る・く・る」にて(光のドーム…決してMRIではありません!)しかし、こういう場所に来たら、まず大事なことは「童心に還る」こと。知人からすれば、私はいつも童心でいるらしいのだが、人間はいずれ歳を取って童心を失ってしまうのだから、私はこういう指摘は批判として受け止めない。せっかく入場料を払って入館したのだから、楽しまなくては面白くない! これがディスニーリゾートでも同じことである。ところが、私は(一部学生の間では有名な話だが)ディズニーリゾートに行くと “やたら” 現実的になってしまうクセがある。「あのミッキーとさっきのミッキーは、絶対に中に入っている人は違う!」とか、「こうやって愛嬌を振りまいているキャストも、陰では何を言っているかわからない」「キャラクターたちのサインはメチャクチャで、中に入っている人ごとに全く違うサインをする」「パスポートが高いのは、ウォルト・ディズニー社がオリエンタルランド社に『入場収入の40%をウォルト・ディズニー社に納めること』という無茶苦茶な契約をさせたから」などと、子供たちの夢を壊すような話を平気で大学の講義でやってのける。だいたい、私はディズニーランドを「出銭ランド」「ネズミ帝国」と称する人間である。が、だからといって大嫌いなワケではない。行けば行ったで、それなりに盛り上がる。かつて、ビッグサンダーマウンテンに1日で6回乗ったこともある。

その後、いつものように茶空間へ行き、グリーンティーソーダ(きなこジェラートのせ)を注文し、しばし落ち着く。そしてトロロ屋へ! 実は、通いつめた甲斐があったのか、1000円分のお食事券が当たったのである! 私は相変わらず鰻系統のものを…ということで、鰻とろろ丼を注文。大満足で静岡駅に向かい、19:35に静岡駅を発つ(唯一の)東京行き東海道線直通列車に乗り込んだ。特急ワイドビュー東海号の…というか、ムーンライトながら号の車両を使っての運行なので、よく「これ、乗っていいの?」などと駅員さんに聞いているお客さんがいるのだが、車両が良いだけに座り心地が良い…ハズなのに、今日は荷物がちょっと重く、腰と尻に負担がかかり、横浜まで重みと痛みとの時間との戦いであった。もっとも、東静岡辺りから小田原まで、まったく記憶(意識)はなかったのだが…。

こうして、怒濤の(?)2日間が過ぎていった。何だか、自分の体を自分で酷使するようにもっていっているような気がする…。

最後に…。60年前の今日、人類史上初の原爆投下が広島で行われた。その3日後は長崎に…。日本は唯一の原爆被害国である。テレビで平和記念式典を少しだけ見たが、奇しくもその節目の年に、私は広島で仕事をする…。アジアの各国から日本の戦時中の対応に対して謝罪の要求が続く中、日本もある程度の強硬姿勢をアメリカに向けて良いのではないか…と思ったりもする。


8月7日(日)

今日は「今年最悪」と言えるほどの疲労感で、午前中にかかってきた電話にも出られず、宅配便にも対応できず…。午後、宅配便を改めて受け取る。Amazon.co.jpに注文しておいた「新しい歴史教科書」「新しい公民教科書」が届いたのである。問題がある…と言えばある。問題視しないで済む…と言えばそれまで。しかし、どうも周辺諸国を刺激するような内容がちりばめられているのはわかる。どういう立場でその記述を読むのかによって、「歴史歪曲」「領有権侵害」などというクレームも出たりでなかったりという感じがする。日中韓の3国共同で教科書を作成する動きが本格化しているが、歴史や領有にはイデオロギーの絡む部分も多いので、全世界がスッキリするような理解や記述をするのは無理な話だろう。

夕方、スラックスを購入するために相鉄ジョイナスのSheltieに行く。品揃えもさることながら、裾上げなどの技術も対応も素晴らしい。満足の買い物をして、帰宅した。

帰宅して、広島で使用するプリントの作成続行。『補強版ストレス・スパイラル』が使用できるかどうか微妙な問題があって、そのため必要箇所のコピーを近所のコンビニまで取りに行った。それを切り貼りして講義で使用すれば、板書も最小限で済むであろう。昨夜も3時過ぎまで配布プリントの編集をし、大部分のプリントのマスター編集は終わったので、あとはこれらを広島に送って印刷してもらうまで。たった180分の講義のために作ったプリント15枚…。


8月8日(月)

郵政民営化関連6法案が参議院で否決された。賛成108、反対125…というのは、かなりの大差である。棄権者もいるワケであるから、まさかここまで差が開くとは…というのが、私の率直な感想である。

衆議院でこの法案が僅差で可決された後、「参議院で法案が否決されたら。衆議院を解散する」と公言してはばからなかった小泉首相であるが、そうやって自民党内に「解散してまた選挙となったら、困るなぁ…」的な空気を漂わせ、多くの党員に説得工作にあたらせようとして失敗したに過ぎない。

そして今夜、予定通りに小泉総理大臣は衆議院を解散させた(本当は「予定外」だったに相違ない)。ちょっと待て! 衆議院では可決されたじゃないか?! 自分の出した法案を可決した衆議院を解散させるというのは(もっとも、参議院には解散はないのだからこういう措置をとったのだろうが)、多くの議員たちが異口同音に述べていたように、内閣総理大臣の持つ解散権の乱用(八つ当たり)であることは明らかである。解散ではなく、「内閣総辞職」が妥当ではないか…と、私は以前から考えていたが、この首相はついに衆議院議員全員を道連れにしたか…。話し合うべきことは郵政だけではなかっただろうに。私的感情のために国会議事堂は利用されたのか…と、今日の報道を見ていると虚しさが込み上げてくる。「衆議院を解散させれば、選挙で国民の声が反映される。解散→選挙の流れは “国民投票” の意味がある」ということらしいが、どうなることやら…。


それと、郵政民営化については、私は以前から知人たちに「否!」と言い続けていた。郵政3事業(郵便・郵便貯金・簡易保険)が民営化された日には、何をされるかわからないという不安がある。今でさえ、郵便配達員が現金書留を抜き取ったり、配達が面倒だからと配達物を捨ててしまったり…ということもあるワケだし、市中銀行での横領事件、生保会社の申告義務違反などを見るにつれ、「郵政もこんなことになってしまったら、何を信じればよいのだろう?」という不安が募るばかりであった。郵政民営化がもし実施されたら、営利が追求され、過疎地や営業成績の芳しくない郵便局は閉鎖や統廃合される危険性もある。妙な営業活動が行われる…というのも考えたくない。

おまけに、「法案反対派は、自民党の公認とはしない。全選挙区に公認を立てる」ということになったらしい。事実上の分裂選挙だが、誰のための法案だったのか? これで次の選挙で反対派議員が次々に当選、自民公認候補大敗、政権交代…となった暁には、どうなるのだろう? でもまぁ、首相自身は「自分は当然、次の選挙でも当選するから…」とでも思っているのだろう。

私には、特定の支持政党がない。支持する特定の代議士もいない。選挙時に、「この代議士の理念はもっともだ!」と思えた場合、1票を投じるまでで、小選挙区・比例区それぞれ別々の政党に投じることもしばしばである。

国民はバカじゃない。以前、消費税導入を推進した “生みの親” 的な議員が落選したこともある。国民の声をキチンと反映できる状態ではなかったのに強行採決してしまうと、こういうことが起きる。よく自民党が「国民の声」というが、それは「自民党支持者の声」でしかないように見える。

だが、政権交代して、この国はやっていけるのだろうか? すでにアメリカあたりは「小泉以後の動きに注目せよ! 民主党の動きも注目せよ!」という動きになっていると聞くが…。旧態の郵政3事業が引き継がれることになったのであるから、経済システムが激変する事態から回避されたワケである。大した変動はないものと、私は考える。

ちなみに、宅急便・宅配便の如くも民営のものであるが、少なくともそこには長い年月をかけて培われてきた信頼がある。誰がどの地域を配達に回っているのか、誰でもがわかるシステムがある。不透明な法案よりも、煩雑な手続きを廃した明らかに誰でもが理解できるシステムを作ること…これが大事なのではないか? 「小泉首相は “構造改革” を唱え続けたが、“構造” は変容しない(しにくい)静的な概念であり、“システム改革” と言うべきだったのではなかったか」と、私は講義で「構造と機能」「社会システム」の説明をする際に例示させてもらったことがある。人体の「構造」は簡単に変容しない。それと同じように社会構造や政治構造も簡単に変容するとは考えられない。むしろ、「機能」を変化させたり、「システム」を変動させるほうが容易である。

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ここまでは、ちょっとだけ本業である社会学者的な考察で「ぼやき」を展開した次第。こういう文章を書くのが私の本来の姿だが、「ぼやき」的には面白みがない。よって以下、いつもの「ぼやき」に戻す。

よく考えたら(?)、昨日は立秋だった。つまり、昨日で暦上は秋になったワケである。にもかかわらず、この猛暑…。秋という実感はまるでない。実感のないついでに、今日も昼過ぎまで寝てしまった…もっとも、昨夜は3時過ぎまで広島で使用するプリントのマスター作りにあたっており、就寝が4時を過ぎていたのだから、睡眠時間はだいたい8時間ほど…。寝る時間さえ早めれば、キチンと午前中に起きられる…と言うだけの話である。

起きて、テレビで郵政民営化関連法案の行方を見届け、各局のコメンテーターの見解を比較し、近所のコンビニに行き、広島で使用するプリントのマスターを再度コピーする。これで完全版が出来たので、郵便局から郵送することにした。が、近所の郵便局よりも集配局から送ったほうが(若干だが)早く集配作業に入ってもらえるので、横浜駅前の横浜中央郵便局に出向くことにした。

運動不足の解消と、暑さへのプロテスト(?)のため、家と横浜駅までの往復は徒歩にした。自宅から横浜駅へ向かう途中、某大手予備校の横浜校がある。この一帯(国道15号線)は駅までずっと歩道があり、車を気にせず歩くことが出来る。予備校からちょっと横浜寄りに民間の駐車場がある。1台の車(どこかの社用車)が国道から駐車場へ入ろうとしていたのだが、講習を終えて帰途に就く予備校生が誰一人として車を先に通してあげようとしない。私は車のちょっと前で立ち止まり、車に「先に行きなさい!」と目で合図した。しかし、予備校生が立ち止まろうとしないのである。予備校生だって早く帰りたいのだろう。歩道は歩行者優先なのもわかる。が、車の運転手だって早く駐車し、社に戻らねばならないだろうに…。どうして譲り合いの精神がないのだろう? 大学入試を前に、他人のことなど構っていられないのかも知れない。しかし、そんな心の余裕のないものに大学に来てもらっても、そして私の講義など受けてもらっても、イヤである。車の教習所の学科で「譲り合いの精神」というものを学ぶ。しかし、免許を取るとそのような精神をすっかり忘れ、それで事故が多発する。もし私が今回のような状況に置かれたら、やはり歩行者に道を譲って欲しいと思うだろう。そういうことも含め、私は車を先に通すために立ち止まったのである。やがて、私の意思を察した数名が車の前で立ち止まったので、やっと車は駐車場へ向かうことが出来たのだが、「他人のことも思いやれないような輩に、大学入学なんてあり得るもんか!」と心で叫びつつ、横浜駅を目指した私であった。

横浜中央郵便局に入り、先ほどコピーしたばかりの講義用プリントのマスターを順番通りに並べ替え、封筒に入れる。郵便料金を調べ、切手替わりの証票を発行する自動販売機があるが、そこで料金を調べると「240円」と表示された。サイフを出し、小銭を投入するが、230円まで入れたところで500円玉と5円玉、そして1円玉しか小銭がない…。最近、偽造紙幣や偽造500円玉の対策のため、郵便局の自販機では1000円札も500円玉も使用できないようになっている。やむを得ず、切手販売の長蛇の列に並ぶ。

広島への郵送手続きが済んだ後、またもや相鉄ジョイナスのSheltieに行く。これからも暑い日が続くだろう…ということで、Tシャツを購入する。昨日、スラックスを購入し、裾上げをしてもらっている間にTシャツの選定をしていたのだが、うっかり(?)購入を忘れて帰途に就いてしまったのである。連日の来店に、店員さんも嬉しそう(と思っているのは、私だけなのかも知れない)

家では、腱鞘炎緩和のためにバップ剤を使用しているので、パップ剤固定用のシートを購入し、夕飯の食材を買い、帰途に就いた。今日は暑いので、食べやすいものを…ということで、海鮮納豆丼を作る。作る…と言っても、オクラを輪切りにし、イカの刺身を食べやすい大きさに切り、ボイル海老とイカを醤油につけ込んで下味を付けて、食べる直前に納豆と混ぜ合わせるだけのものだが、これがなかなか…! ネバネバ系の食べ物は、暑さに負けそうな体にスタミナを与えてくれる。

夜になって、東日本に大雨警報が出された。テレビの気象情報で知ったのだが、我が家の周辺は雨の降る気配がない…。「おやっ?」と思ったが、いつも間にやらザーザー降り。この影響で、首都圏のJRの運行に影響が出ているようである。が、このサイトを更新している間に雨は上がっていた。我が家周辺は、気象情報がおかしいのである。以前、「ただ今、横浜に台風が上陸しました!」というレポートをテレビで見て外に出たのだが、強い風も雨もなく、単に曇り…という状態をよく体験している。そのくせ、地震が来ると(異常震域なのか)市内の他地域よりもよく揺れることもしばしば。一説によると、私が住むところはそういう現象が起こりやすいという。私が原因か?


8月9日(火)

郵政民営化関連6法案否決で衆議院解散…今日もテレビ報道はこれで持ちきり。60年前の今日、長崎に原爆が落とされたというこの日に、何と言うことだろう…?

とかいいながら、今日はなぜか15時半まで寝ていた私であった。どういうワケだろう? ひとたび睡眠状態に入ると、深い眠りに落ちて行き、そのまま…という状態が続く。服用中の薬の成分に起因する部分もあるのだろうが、「起きよう!」という気力の喪失もあるのかも知れない。

起きて、テレビをつけ、メールチェックをしている最中に、カードの口座引き落としの1つが明日であったことを思い出し、急いで銀行に向かう。別に引き落とし当日に入金しても支障はないのだが、基本的に引き落としは前日の夜に行われるため、慌てながらも東神奈川駅前の三井住友銀行へ行き、入金完了。私はいくつもの銀行口座を持っていて、それぞれ用途がまた違う。1つの銀行の口座しか持っていないと、その銀行のシステムがダウンした時に出入金すべてが不可能となるが、口座を分けて持っていれば、別の銀行で何とかすることが出来る…。引き落とし口座は基本的に一本化しているのだが、今回みたいなことがたまに起こる。

外出ついでに、マルエツで買い物。歩道橋を使う関係で、マルエツには3階から入ることになるのだが、そこは薬品や洗剤などのフロアである。シャンプーがなくなりかけていたので、詰め替え用のものを探す。それと、「炭シャンプー」なるものを購入した。

私は子供の頃からよく「頭がベトベト」「油っぽい」などと言われていた。小学生は自分が傷つくようなことを平気で他人に言う傾向があるので(大人ではないため)、よくそんなことを言われたものだ。中学や高校に進学しても、頭髪傾向は変わらず。毎日洗髪していれば問題がなかったのかも知れないが、私が子供の頃というのは、毎日洗髪するのはよっぽどの金持ちか、こだわり屋くらいだった。シャンプーは安いものではなく、リンスなどメチャクチャ高価なものだった。シャンプーの質がどんどん良くなってきて、リンスインシャンプーなるものまで開発された。それに伴い私の頭髪問題の根源が「皮脂」にあることに気付いた。それで、「皮脂をスッキリ落とし…」などと書かれているシャンプーをいろいろ試してみたが…。結果的には、毎日洗髪することしか問題解決はないことも判明した。皮脂は、それをすべて洗い流すと、逆に必要な皮脂までなくなってしまい、頭皮のホメオスタシスを乱さないように皮脂の分泌が進行する。適度に皮脂を落とすことには問題がないのだが、一気に皮脂を洗い流すと、逆に「大変だ! 皮脂がなくなっているぞ!」という命令が出て、逆効果になるらしい。

炭シャンプーは、炭の「油分を吸収する」という性質を利用したものらしい。どのくらい効果があるのか興味を持ち、それで購入した次第。が、安くはないので、クレジットカードで支払いを済ませいようとレジに並んだところ、なかなか会計が進まない。どうやら、レシートが発行できなくなってしまっているらしい。それで何度もレジ係の人が「業務放送、業務放送…。レジ主任は、薬品売り場までお願いします」と店内放送を流しているのに、レジ主任なる人物は10分経っても現れない。それで、レジ係がバイト君に「主任、そこにいるかどうか、見てきて!」と言うと、ヤル気なさそうにフラフラ〜とどこかへ消えて行き、「いませんでした〜」と帰ってきた。おいおい、いないんだったら、どこにいるのか聞いて来るなり探して来るなりしろよ! このマルエツの3階にいる男性バイトは、ヤル気のない(仕事の出来ない)輩が多くて、私もよく憤慨する。レジ係が、「すいません、2階で(会計を)お願いできますか?」と列を作っている客に指示したが、それに気付くのに15分以上経過。もっとも、会計は各階ごとに…ということで、未精算の商品を持ってフロアを離れようとすると「ピィ〜ッ!」と大きな音が鳴る。しかし、そのセキュリティは解除されていたようで、何の音も出ない状態で2階に降りることが出来た。その後、食品売り場で今週分の食材を買い込み、帰途に就いた。

広島でのスクーリングまで、あと2週間とちょっと。配布プリントは既に完成しているが、問題は時間配分…。

60分×3コマ+30分の試験=私に与えられた時間

という状態の中で、どのように社会学的想像力を身に付けてもらうか…。う〜ん?テーマは絞り込んだのだが、時間配分をよく誤る私であるだけに、今から不安である。


8月10日(水)

8月25日にスクーリングを担当するヒューマンウェルフェア広島専門学校からFAXが届き、終講試験にかんする問い合わせが入る。「講義直前でも印刷は間に合います」とのことだったが、そういわれるといつまで経っても仕事をしないのが私の悪いクセである。パソコンにすぐに向かい、30分で解答できるような問題を作成する。大学での終講試験は基本的に論述試験だが、60分×3コマの後の試験だけに、論述はまず無理だろう。そこで、国試形式で組み合わせ式選択肢を多用した。作成した終講試験を、急いでヒューマンウェルフェア広島専門学校へメールで送信した。しかし、慌てて作成したので「間違っているものを…」とするべきところを「正しいものを…」と記述してしまったり、正解がない問題もあり、急いで訂正版を再送信した。とりあえず、これで完璧にスクーリング内容は確定したことになる。

「外出する予定がないのなら、無理に外出しなくてもいいか…」ということで、終講試験を作成した後も家で過ごすことにした。外出すれば、使わないでよいお金を使ってしまうかも知れないし…。しかし、そうなると「ぼやき」に書くことがなくなる…。そういえば、今までに述べ忘れていたことがあって、それをいつかアップするつもりだったのだが、こう忙しいと「何を書きたかったんだったっけ?」と、まずそれを思い出すのが一苦労。

思い出す作業をしていたら、時間がもったいないと思えてきて、あえて思い出すのはやめにした。そこで、最近また抱き始めた感情を述べることにしよう。

Amazon.co.jpに私の名前を入力して検索すると、『ストレス・スパイラル』『補強版ストレス・スパイラル』の2冊が表示される。が、『ストレス・スパイラル』(旧版)は絶版扱いなので、新品は扱いがない。そこでもし『ストレス・スパイラル』(旧版)を入手したければ、ユーズド商品を注文することになる。その価格が、だいたい370円から380円程度であることが気にかかる。もともと952円(税別)なので、税込み1000円としても6割引き以上の値引きである。さらに「数か所マーカー有り」というコメントを読むと、「結局、これって私の講義を受け終えた者が売りに出したものでは…?」と、そんな虚しさが込み上げてくる。単位さえ取ってしまえば、もうテキストは要らないってか?! 私は、大学時代に購入し、単位を取得した科目のテキストを大事にとっていて、何かあると手に取るのだが、今の大学生が欲しいのは「知識」ではなく「単位」に集約されているんだなぁ…という虚しさも感じた。こちらが一生懸命に講義しても、彼らには何も残らないのではないか? そのくせ、アンケートでいい加減な授業評価をしてくる輩が多いのも(俗っぽい言い方をすれば)ムカつく話である。

こうやって、2週間以上も前からスクーリングの準備をしている私…。まぁ、受講学生の属性を考えると妙な輩はいないであろうことは想像できるが、最近は学生と教師の間に温度差がありすぎるような気がしてならない。自分が同じことをされて、それで初めて私の悔しさ・虚しさが実感できるのかもしれない…と思ったが、不感症な人間が多くなった昨今、それを期待するのもムダかな…?


8月11日(木)

昨日は、広島でのスクーリング終講試験と食事を作った以外、大したこともせず、ゴロゴロしていたような…。何かしようと思っても、右手親指の腱鞘炎でヤル気が失せてしまうのである。おまけに、テレビもつまらない。雑学的なネタを一般人から募集する某番組も、、「こんなの一般常識じゃないか?」「あまりにも強引すぎないか?」というような内容ばかり。スタッフもついにネタに困って、こんなものを採用するようになったか…と、思わずにはいられない。深夜枠時代が懐かしいなぁ…。

最近、気持ちが盛り上がらず、自暴自棄的な発想を持つことが多くなっているような気がする。服用中の薬の効き目もあるのだろうが、とにかくフトンから這い出る気力がなくなっている。ここ数日、起きるのはたいてい13時から14時の間である。それから、ぼんやりとした頭をハッキリするのに時間がかかる。結局、遅い昼食を作って食すのが15時半頃。今日こそは外出して、気持ちを入れ換えないと…。

まとまった休みになると、読むか読まないかは別として、私は本を買い込むクセがある。本をまとまって読めるのは、仕事のない今の時期に集中する。それでよく書店に出向く。今日、書店で私の目に飛び込んできたものは、今話題の『マンガ 嫌韓流』であった。韓国が日本に対して謝罪を要求し続けるからくり、様々なねつ造…などなど、マンガで描かれている。そこに書かれていることは日本側からの記述であるし、各出版社も「内容が危険すぎる」という理由で出版拒否し、新聞広告も拒否されたという点でも話題となった。初版発行日が「2005年9月1日」とあり、私が購入したものには「2005年9月10日 2版発行」とある。出版物は諸々の事情から出版日を数週間から1ヶ月ほど先に設定するのが常である(週刊誌や月刊誌を思い出してもらえると合点がいくはずである)が、すでに2版…という売れ行きに驚くのとともに、まだ来ていない日付で2版ということにも面食らった。

韓流ブーム到来の際、様々な懸念を講義その他で私は述べ続け、今年の1月には「もしかすると、今年は “日韓友情年2005” ではなく “日韓の友情が壊れるかも知れない年” になりかねないですね」とソウルの日本大使館公報文化院で話したことを思い出す。何かが評価されたら、それを非難する者が現れるのが世の常である。よって、この『嫌韓流』は出るべくして出た本であるとも言える。ただ、この本だけを読んだのでは正しい日韓関係も理解できない。もちろん、巷に出回っているミーハーな韓流指南書だけ読んでいても無駄なだけ。私の家にある韓国語で書かれた日本非難書(日本の歴史ねつ造に関するものがほとんどだが)と日本擁護書(日本の技術や大衆文化を賞賛するものがほとんどだが)を読み比べると、韓流ブームにのぼせ上がっている日本のオバサンたちの行いが、愚かしく思えてならない。実際、そのオバサンたちのせいで日韓交流の一部は壊れてしまったと言っても過言ではない。無自覚な日本人は、もっと双方の文化の根源をキチンと理解するべきだと思う。

ただ、この『嫌韓流』を韓国人が読んだら、どんな反応を示すのだろう? 以前から「嫌日本」的な本は韓国で数え切れないほど出版されているが、そのほとんどが、何か一部分を取り出してあげつらっているだけだったり(自分がちょっと日本でイヤな目に遭ったからと、それを延々と述べている読むに耐えない本)、事実無根なことばかりを述べているもの…という傾向が強かった。

日韓両国を愛する私の考えを述べさせてもらおう。日韓交流は遅滞するかも知れないが、日本も韓国も互いの主張・不満を包み隠さず述べられる機会を設けるべきだろう。今まで信じていたことを覆されるのは屈辱的なことかも知れないが、その作業を抜きにして真の理解など有り得ない。ただ、今日購入した本がその作業の一助になるのかどうか、わからないが…。

しかし、日本人と韓国人の歴史観・民族性には大きな隔たりがある。時間がかかるのは必至だろう。

8月は、6日に広島の原爆投下(1945年)、9日に長崎の原爆投下(1945年)、12日になると日航機墜落事故(1985年)の記憶が蘇る…。そして、15日は終戦記念日。忘れてはならないことなのだが、明るくない過去が集中している。

話は全く変わるが、関東ローカルで現在「ウォーターボーイズ」のドラマ版が再放送されている。いわずもがな(?)だが、例の映画版の2年後という設定なので、映画とドラマと両方とも出演している役者もいるのだが、このドラマ版、どうも前半戦に関して私は好きになれなかった(再放送を見ていて、改めてそのことを実感)。教育委員会から「シンクロ中止!」と申し渡され、新任の教頭も教育委員会の立場を支持。シンクロ目当ての観光客で交通渋滞が出るは、ワケのわからぬ輩が商売を始めるは…で、近隣住民からクレームが付いたということで、教育委員会からの中止決定だという設定。新任の教頭も生徒の主体性よりも進学実績を重んじ(というよりも、権威に弱いだけでは?…と思えてならない)、「シンクロ中止は、君たちのためでもある。シンクロにうつつを抜かさず、受験勉強!」という、愛情の押し売りをするあたりが、私には不愉快でならなかった。さらに、シンクロ中止を撤回させるために働きかけているウォーターボーイズたちが、なぜかシンクロにならない演技を人前で披露する。どう考えても、おかしい! 不自然なのである。本放送時に前回見ているので、今後の行方や結果も知っているのだが、やはり違和感はぬぐえない。

今日は、何ともまとまりのない「ぼやき」となってしまった。


8月12日(金)

今朝は意地で(?)9時起床。が、急いでやることになく、ゆっくり朝食をとっているうちに午後突入となっていた。それで、パソコンを起ち上げ、以前パワーポイントで作成した講義用のプレゼン資料をいくつか組み合わせて、広島での講義で使用できるようなものを再編集した。講義のすべてをパワーポイントで実施するワケにはいかないので、ごく一部の使用に限られるのだが、それでもパワーポイントの資料というのは、結構便利である。

と、そんな作業をしているうちに、夕方になってしまった。仕事のない日、一人住まいの私は「外出中に書留や宅急便が届いたら…」などと考え、郵便の届いたのを確認してからでないと買い物に行かない(行けない)というような有様。特に今は、前期末試験を受けられなかった学生の欠席届や、次年度の出講予定表などの書類が届く時期であり、中には “一刻を争う” かもしれない書類も届く可能性がある。

部屋にいると、自分の研究が進んでいないことにも焦りを感じる。特に、韓国研究が進んでいないのが、焦りの最大要因である。この夏、韓国に短期でいいから尋ねて、最新情報を得たいなぁ…と思うのだが(おまけに、サボイホテルから割引の案内も届いているし…)、なかなか思うに任せぬ状態である。

しかし、郵送しなければならない書類も手元に残っているし、人から頼まれた作業もある。とにかく出掛けよう…と夕方に出掛けたが、近所の郵便局でハガキを買って、コンビニでカラーコピーをとったところで天候があやしくなった。雨が降りそうな状態だったので、一旦帰宅することにした。しばらく家で天気の様子を見たが、おそらく横浜に降雨はないだろうと判断し、再び出掛けることにした。

横浜に出て、アチコチ歩き回ったが、これといって必要な買い物はなし。そこで、高島屋の惣菜売り場へ行き、メチャクチャ高い弁当と惣菜を買って帰ることにした。理由はあえて述べないが、ここ数日の間、思いっきりムシャクシャすることがあって(昨日も「最近、気持ちが盛り上がらず、自暴自棄的な発想を持つことが多くなっているような気がする」と述べたが、まさにその通り)、その憂さ晴らしにもならないが、ちょっとした贅沢でもして、気持ちを落ち着かせようとしたまで。ただ、買い物後、交通費を浮かすため、高島屋から家まで歩いて帰ってしまった。高価な弁当と惣菜は、たしかにコンビニ弁当やスーパーの惣菜売り場にあるものとは違って、格別に美味かった。が、それで心が満たされたワケではなかった。当たり前の話である。

今日は20年前の日航機墜落関連のドラマやドキュメント番組ばかり。あの日、私は大学1年生の夏休みで、バイトから帰宅したら、テレビのニュースでずっと日航機関連のことばかりが流れていた。NHKでは「マリコ」というドラマが放映される予定だった。ところが、そのドラマは放映延期となり、ドラマの原作者であり航空評論家でもある柳田邦夫氏が日航機墜落の解説のために出演していたのが、今でも昨日のことのように覚えている。あれから20年経ったのか…。歌手の坂本九氏もこの事故でこの世を去ったが、同様に520名がこの世を去った。その犠牲となった方々の家族の皆さんの苦しみ・哀しみは、計り知れないものであるが、この事故も語り継がなくてはならないことだと思う。その一方で、このエピソードを商売ネタにする輩が多いのも事実である。紙一重のところだが、偽善にもつながる。ただ、「哀しみは、それを体験したもの以外には理解できない」ものだと思う。周りの者が理解しようとしても、まったく同じ感情には至らない。ただ、理解に近づく努力…これをやめてはいけない。だから、語り継がなくてはならないと私は思うのである。原爆についても同様である。


8月13日(土)

広島のスクーリングに向け、往復の航空券の予約が、インターネットで完了した。往きは飛行機で…というのは当初から決めていたことなのだが、帰りをどうするかはずっと悩みの種だった。広島空港へは広島駅前からバスで移動することになるので、「それだったら、多分講義で疲れているだろうから、のぞみ号で新横浜まで乗り換えなしで…」ということも考えたが、飛行機のほうが着席時間が少ないので腰への負担が少なくて済む。料金的には、私は学割がきかないので大した差がないということも判明(ただし、飛行機は「特割」を適用された場合)。「特割1」は適用されたが、予約を入れるタイミングから「特割21」というもっと割引率の高い運賃の適用はされなかったが、それでも思ったよりも運賃を抑えることが出来た。その分、適用されるマイレージは減るのだが、交通費は学校が全額負担してくださるそうだから…。

昼過ぎ、2ヶ月弱ぶりに藤沢でカット&パーマをお願いした。訪ねて早々、「髪が傷んでますね!」と言われる。このところ、毎日洗髪しているので、必要な脂分まで飛んでしまい、さらにキューティクル異状まであるという。どうも、皮脂のことばかり考えてシャンプーを選んでいたら、キューティクルのことを忘れてしまったらしい。それから、髪は健康面・精神面と密接な関係があるという。それで、髪のトリートメントにちょっと時間がかかり、全工程終了時は18時半を回っていた。

今日教えていただいたのだが、夏で頭皮に汗をかくからといって、毎日シャンプーする必要はないそうである。シャンプーは1日おきにして、シャンプーをしない日はシャワー(お湯)だけで頭を洗い流せばよいとのことだった。頭髪にシャワーをあて、それで洗うだけでも汚れの70%は落ちる…ということである。それで今夜は、お湯だけで洗髪し、その後、購入したトリートメント剤を髪に擦り込み、お手入れ完了。まさに、「目から鱗が落ちる」「過ぎたるは及ばざるがごとし」状態である。

帰途、雷がゴロゴロなり、東海道線で横浜に移動中には雨も降った。大雨の地域もあり、各地で列車のダイヤに乱れも出たらしい。最近、天候が原因で列車のダイヤは乱れまくり…。

とりあえず、しばらく心身の健康を考えてのんびりすることにしよう…。が、「のんびりしよう」と思ってのんびり出来たためしがない!


8月14日(日)

今さらながら、先刻解散したZONEのCDを入手しようと思い、近所のTSUTAYAへ出掛けた。「なぜ、ZONEなのか?」というと、実は最近になって韓国珍道中の度に買い集めてきたCDだのDVDの内容確認が出来るようになってきて(時間的な都合が出来たので)、それで今まで再生していなかったCDを聴いていたら…「あっ、この曲は?!」というものがバンバン出てきたのである。

日本大衆文化が正式に開放される前から韓国内で放映されていたアニメーションにも日本製のものがたくさんあり、主題歌までそのまま使用しているのに、カラオケを作り直したり、アレンジを変えたりして、さらに作曲者を空欄または「外国曲」などとする。これはまだ良心的なのだが、ひどい時には明らかに日本人の作品なのに韓国人名が表記されていた時代もあった。かつて、韓国のとある人気バンドが「韓国人は日本の曲を知っているワケがない!」とタカをくくったのだろう、日本のヒット曲と8割以上も同じメロディを使用して「私が作詞作曲しました!」と言ってのけ、ネチズンから「あの曲は、日本の○○という曲のパクリだ!」と非難され、バンドのリーダーが自殺未遂するまでに事件は発展した。最近は韓国で日本製アニメを放映する際に “大人にだけは” 日本のものであることがわかるように巧妙に細工するような状態…。まぁ、それでも日本のマンガの韓国語版にはシッカリ「韓国語版」とハングルで表記されているから、問題は徐々に解決されていると言えるのかも知れない。

で、話はZONEに戻るが、日本でアニメ「ASTRO BOY 鉄腕アトム」が放映されていた頃、韓国でも韓国語吹き替えでアトムは放映されていた。日本と同様にサウンドトラック盤が出たのだが、当時はまだ日本語歌唱の音盤は発売してはならないご時世。そこで、日本語で歌われていた3曲は韓国人アーティストによってレコーディングし直された。それも、ほぼ日本版と同じアレンジで…。その3曲のうち、オープニングテーマであったZONEの「true blue」は当時から購入して持っていて、さらに藤井フミヤが歌うエンディングテーマの「BOY'S HEART」もレンタルで借りて音源は所持していた。が、韓国版アトムのサントラをシッカリ聴いたのは今日が初めてだったため、そこで「あっ!?」という曲を見つけたのである。アトムがフジテレビ系列で放映されて、旧来のファンからは「テーマ曲が “おなじみのもの” ではなく、ガッカリした」という意見が多数寄せられたという話を聴いたことがあるが、ZONE & Run Time All Starsというクレジットで21世紀的アレンジの「鉄腕アトム」が流れていたことがあり、それも韓国版でカバーされていることを知ったのである。急いでインターネットにアクセスし、近所のTSUTAYAにこの曲のCDのセル盤とレンタル盤の在庫があることを確認した次第。

が、店に入ってセルCDの売り場に行ってみたところ、求めるCDが見当たらない。そこで、男子バイト君を捕まえ、「ネットで調べたら、セルCDの在庫があるってことだから、わざわざ来てみたんだけれど…」と言うと、「少々お待ちください」とバイト君、レジの所にあるパソコンで在庫を調べ始めた。が、使い方が良くわからなかったのか、別の店員さんが途中からパソコンを操作していた。しばらくして、「そうですねぇ…。たしかに在庫有りということになってますが、あるとすればこの辺りに…」と頼りない返答。「棚にあるCDだけが在庫?」と聞くと、「はい、そうです」と…。それで、「こちらのデータでも在庫有りということでしたが、これは入力ミスと思われます。大変申し訳ございません」という付け加えられてしまった。つい数日前、神奈川県内で最大手のYという書店でも、似たようなことがあった。どうしても読みたい本があったので、店内の検索システムを使って在庫状況を調べたら、「在庫有り」という表示とともに、ご丁寧にもその本がどの棚にあるのか、図解入りのプリントアウトシートが出てきた。が、その棚に行っても、求めている本はない。それでその書店のバイト君にプリントされたシートを見せて、「ここに在庫有りってあるんだけれど…」と聞くと、「ちょっとお待ちください」と店員用の検索システムを使って私の求める本の検索をしてくれた。が、そこにも「在庫有り」と表示されたらしい。よく、書棚の下の引き出しに、求めていた本が眠っていた…ということもあるので、念のために調べてもらった。しかし、見当たらなかった。長いこと待たされた挙げ句、「大変申し訳ありませんが、こちらの入力ミスで、在庫切れとなったことが反映されていなかったようです」と言われ、ジ・エンド。

では、再び話がTSUTAYAに戻ると、私が「じゃあ、別の店舗で在庫のあるところを教えてください」とバイト君に助けを求めたが、「他店舗は、ちょっと…。あっ、少々お待ちください」とバイト君…。10分近く待たされたが、私の所にバイト君は来る気配がない。そこで、私のほうからバイト君を捜すと、何と、こともあろうにマンガ本の陳列作業をしているではないか!? 「この、大バカ野郎!」という言葉をグッと飲み込み、バイト君を見ているとケリの1つも入れたくなってきたので、天井をを見上げ、2階のレンタルフロアへ移動し、レンタル用のCDを借りることで我慢することにした。研究資料として、本当は実物を購入したかったのだが…。まぁ、別のCDショップに行くか、ネット通販で入手するという方法も残されていたのだが、家ではパソコンでCD−Rが作動中! 講義用のCDを編集中に家を出ているので、とにかく急いで目的のCDを手に入れて、帰宅する必要があったのだ。おまけに、ものすごい暑さと湿気…。

「当日(返却のレンタル)と1週間(後に返却するレンタル)、どうなさいますか?」と聞かれ、「今日中に返却に来ます」と告げ、当日レンタル代の260円を支払った。2000円以上するCDを260円で借り、それをパソコンで編集すれば良い…と考え直すことにしたのだが(ジャケットや歌詞カードは入手できないのは諦めた)、とにかく急いで帰宅しなくてはならない。「当日返却」とはいえ、「当日」というのは「翌日の営業開始時間前まで」を指す。要するに、店が午前10時から営業開始であれば、9:59までに返却すれば「当日返却」となるワケだが、結局3時間ほどCDを借りただけで、夜また借りたCDを持ってTSUTAYAへ向かった。でも、何だか腑に落ちない…。

最近、私が利用するTSUTAYAは、どこも店員の態度がおかしい。態度がやたらとデカイ店舗も静岡市内にあるし(もちろん、ここは地元でも不評である)、「バイト教育ぐらい、ちゃんとしやがれ!」という思いを残して家に帰った。

書店にしてもCDショップにしても、レンタルショップにしても、売るものは「情報」ではないのか? その情報がいい加減な店なんて、誰が信用するもんか!? これでも私は一応(?)司書資格所有者である。情報の扱いにはちょっとこだわりがある。そのわりに、自室の片づけは悲惨なものだが…。

昨夜は、いろいろなことを考えすぎたため、眠るタイミングを逸してしまった。ちょっと横になってはインターネットで調べもの…。それからまた横になって、また起きてメモをとり、横になって、不安事が襲ってきて、それを忘れようと無理矢理眠ろうとして、いろんなネガティブなことが思い浮かんできて、その時ふと講義のネタになりそうなことを思い出し、またネットで調べもの…と、それでほとんど一睡もしないで朝が来てしまった。それで「今日は徹夜でいい!」と覚悟を決め、早めの食事をとり、薬を飲んだところ、この薬の効き目が如実にあらわれた(?)のか、急に眠気が…。仮眠のつもりで布団を敷いたが、気が付けば午後2時…。でもまぁ、昨夜の “悩み” のおかげで、今日は講義用プリント2枚と講義用CD2枚が完成した。「禍福はあざなえる縄のごとし」なのか「人間万事塞翁が馬」なのか「災い転じて福となす」なのか知らないが、こういう悩みなら大歓迎である!


8月15日(月)

腰痛・群発性頭痛・腱鞘炎のトリプルパンチと闘っている私…。食事は出来るだけ簡単に作れるものが良いので、冷凍食品をたくさん買い込んだ。米をとぐのにも右手が痛むし、こういう時は徹底して手抜きをするに限る。が、昨日の昼に食べた冷食のヤキソバ…あれは不味かったなぁ…。何とも言葉で言い表せないほどの不快感を覚える味だった。あと1袋あるのだが、どうしよう…? それで一気に昨日は食に対する意識が減退し、夜は水餃子だけで済ませた。水餃子…とはいえ、餃子は冷凍のものを使ったので、自分で作ったワケではない。自分で作ったのは、水餃子の “水” の部分…要するに中華風のスープだけである。スープと一緒に冷凍された餃子を煮込んで出来上がり! 簡単料理で手間もかからず、鍋も食器も最小限で済む。だから、食後の食器洗いも楽々! 一挙両得?

…と、ここまで読まれた方は、「冷食なら、レンジでチン! それだけじゃないか?」と思われたに相違ない。だが、我が家には電子レンジはない! 電圧の関係で、レンジを買っても使えないのである。今のアパートに引っ越してきた時、やたらとブレーカーが落ち、確認してみたら「15A」しか使えないことが判明した。それで東京電力に「15A程度の電気量に耐えられるような生活環境ではないので…」と電話し、「出来たら30Aくらいにしたい」と申し出たが、工事に来た東京電力の方が、「線が細いので、30Aまで上げることは出来ませんが、20Aなら可能です」とのことで、たった5Aではあるが電気量を増やし、現在に至る。エアコンをかけ、テレビをつけ、これでだいたい12〜3Aが必要となる。その状態でヘアドライヤーを使用すると、15Aを超えてブレーカーが落ちる。もしこの時、パソコンで重要なデータを入力していたら、もちろんそれまでの苦労は水の泡となる可能性が高い。

よって、我が家には電子レンジがないのである! よく「あなたは一人住まいで大変だから、ご飯もいっぺんに4合くらい炊いて、それをラップして冷凍して、食べる時にレンジでチンすれば楽じゃない?」とアドバイスされることがある。が、レンジでチンが出来ないのだから、それを解凍するのには、まず鍋を出し、そこに水を入れ、皿をのせ、そこに冷凍したご飯をのせ…という、エライ苦労が必要である。

それはよいとして、今日の食事はどうしよう?

昨日までの1ヶ月半ほど、私のパソコンの動きが異常なまでに遅くなっていた。別の言い方をすれば「パフォーマンスが信じられないくらいに悪くなった」ということである。てっきり私は「きっと、ウイルススキャンなど、セキュリティを強化した結果だろう」と思っていた。しかし、それは大きな間違いであった。昨夜の寝る前(といっても今日の明け方だが)、その間違いに気付かなかったら、おそらく今年の作業はチンタラチンタラと進んで、要らぬストレス(消極的緊張)を私に与えていたに相違ない。

実は、先月初めにセキュリティソフトをアップグレードした際、その性能の良さのために(?)、必要なアプリケーションや必要なシステムが削除されてしまった…という話をした。アプリケーションやシステムにスパイウェアが入り込み、それでセキュリティソフトが「疑わしきは削除!」とばかりに過剰反応してしまったらしい。そのアプリケーションやシステムの復旧のためにWindowsXPのCD−ROMを使って回復コンソールやらシステムの再圧縮やらをしている間に、私が設定したシステムのパフォーマンス値が初期化(いや、それ以下のパフォーマンスまで改悪)されていたのであった。

私のパソコンには現在、512MBと256MBの、合わせて768MBのメモリが搭載されている。それで、ファイルキャッシュサイズを192MBに設定してパフォーマンスを上げていたのだが、この1ヶ月半の間、ファイルキャッシュサイズが1MBしか割り当てられていなかったという事実が判明した! おいおい! この1ヶ月半、私の期待値の192分の1しかパソコンは稼働していなかったっていうことかい? もっとも、この192MBという数値も、「だいたい、256MBのメモリに対して64MB(25%)のファイルキャッシュサイズが適正値かな?」と想定し、そこから割り出しただけなので、ヘタすると暴走しかねないのだが、それでも少なくとも6月30日までは動いていたのだから問題がなかったということだ。どうも文字入力に限らず、アプリケーションの起動にネットのアクセスなどに遅延異常が見られたので、「おかしいなぁ…」とは思っていたが、1ヶ月半もレジストリ関係を疑わなかった私も悪い。最近は、「窓の手」とか「Win高速化PCなど、レジストリエディタをいじらなくても簡単に設定を変更できるフリーソフトがあるので、自分の環境に合った設定を手軽に作り上げることが出来る。よって、修正もあっという間に終了した次第。これで1ヶ月半ぶりに快適(?)PCライフに戻れるワケである。事実、このサイト更新時の文字入力(認識)の早いこと、楽なこと! 「あぁ、こういうのを “サクサク” って言うんだっけねぇ…」などと思いながらも、今後はキチンとメンテナンスを怠らないようにしようと決心した私であった。

60年前の今日、太平洋戦争が終結…。日本はポツダム宣言を受諾して敗戦した。それからの60年で日本は大きく変わったように見えるが、本当に変わったのだろうか? これ以上の言及をすると講義のネタがバレバレになってしまうのでここでは述べないが、「相変わらず」の部分も多いだろうし、成長とは逆の退行していった部分も少なからずある。韓国では「光復(解放)60周年」である。世界的に強力なシステムを展開しているGoogleという検索サイトは、トップページのロゴを記念日には特別のものに変更することでも知られている。有名人の誕生日や世界的なイベントなどはもちろんのこと、特定の国の記念日の場合はその国のみロゴが変更となる。今日の韓国版のロゴは…。どうにも埋まらぬ溝がある…。

奇しくも、そんな年に私は広島へ赴き、半日ではあるが講義を担当する(もっとも、広島入りは講義前日の昼過ぎで、広島を発つのは講義終了日の夜であるが)今月2日に観たピースリーディングのことも思い出しつつ、広島へ向かいたいと思っている。


8月16日(火)

夜更かしをして、明け方に寝た。しかし、この夜更かしが、ある意味「命拾い」になろうとは…。

深夜、広島のスクーリングで使用する資料類を入れた封筒の確認をしていたところ、同じ封筒に入れていた “飛行機予約確認メールをプリントアウトした用紙” がパラッと落ちてきた。そして、まじまじとその用紙を見て、広島へ向かう飛行機の予約日を間違えていることに気付いたのである! 8月25日の午前9時からスクーリング開始だというのに、何と「8月25日(木)11:55羽田発」の便に予約を入れていたことが判明! それで急いで全日空のサイトにアクセスし、予約を変更するハメになった次第。

ところが、私の予約は「特割」適用だったので、予約変更が不可。それで仕方なく、一旦420円の解約手数料を払い、改めて「8月24日(水)11:55羽田発」の便を予約したのであった。クレジットカード決済をしているので「チケットレス割引」というものが適用され、多少は安くなったハズなのに、ちょっとガッカリ。でも、通常料金より8000円くらい安く予約できたので、それはそれで諦めるしかないのだろう(T-T)

そういえば、全日空のサイトにアクセスして飛行機の予約を入れていた時、「25日の帰りはどうしよう? のぞみ号で新横浜まで…? それとも、マイルも貯まるし全日空?」なんてことばかり考えていたので、それで日付そのものを間違えたらしい。

しかし、気が付いて良かった。これで当日まで気が付かない状態だったら、改めて空港で空席のある便の予約を入れて、さらにもっと高い手数料を取られていたのかも知れない…。夜更かしも、たまには幸運をもたらすのであった。

ところが一転(?)、昼前に東北地方を中心に大きな地震があった。宮城では震度6弱を記録したというから、相当大きな地震だったワケである。その時間、私はフトンの中にいたので(理由は上記の通り)、揺れのは激しさを体全体で体験した。横浜は震度4から3だったというが、相当大きな長い揺れだったように感じた。テレビ局は一斉に地震報道に切り替わった…かと思いきや、テレビ東京はテロップが出ていただけで時代劇を続行。その後も海外ドラマなど、地震報道する気サラサラ無し! お昼のレギュラー番組は(ゲストや視聴率の関係もあるのだろうが)そのまま放映しつつ、テロップ対応…という局も多かった。が、某お台場局の対応は、許しがたいものがあった。12時からのバラエティ番組のオープニングで地震を笑いのネタにし、テロップ対応も適当…で、「これはマズイ!」とでも思ったか、それともクレーム電話でも入ったか、急に報道局から地震報道を “お情け” 程度に入れ、あとは他局同様にテロップ対応し、最後にまた “お情け” 程度の地震報道…。放送局別の体質が浮き彫りになったような感じがした。「お笑い芸人は、何を言っても(やっても)許される」とでも思っているとしたら、とんだ大バカ野郎である! この地震でけが人も出ているし、交通機関も不通となったり、エレベータに閉じこめられた人もいる。津波警報も出ていたのだ! その地震を笑いにもっていくな、ボケッ!…とテレビに向かって叫んだ私であった。

この際だから、普段の不満をぶつけてしまおう。某お台場局の12時からのバラエティ番組のレギュラーに、「本来はコンビなのに、片一方しか出演していない」という芸人(便宜上、Yとする)がいる。この芸人はモノマネなどのネタも豊富なので、出演番組は増える一方。その相方(便宜上、Hとする)は「まるで素人」などといつも言われているが、静岡県内では “かなり” の人気者なのである。静岡ローカルの人気番組で、県内の料理店をテーマごとに二手に分かれて紹介する番組がある(コンビ名がわからぬよう、敢えて番組名は伏せる)。その番組の開始当初はコンビで出演していたのに、Yが全国区で人気が出るや、この番組はHのみが別のコンビ芸人と出演し、Yはレギュラー放送にはまったく出演しなくなってしまった。そのくせ、エンディング映像にはシッカリ(チャッカリ?)Yが出てくるのである。そして、出演者のテロップにも、出演してもいないクセにYの名前がシッカリ載っている! で、この静岡ローカルの番組が特番を組む時だけ、チャッカリYだけがピンで出演したりするから、余計に腹立たしい。さらに、その番組を放映している放送局のイベント(例えば、「24時間テレビ」「25時間テレビ」的なもの)でHはちゃんと静岡入りしているのに、全国区となったYはVTR出演のみ…という有様。だが、放送局もYの人気を利用して、それで出演してもいないYの映ったエンディングを流し続け、出演者にし続けているのかもしれない。だとしても、私は、私はそのYという芸人が嫌いである! 2人そろって活動していた頃は、そこそこ好きだった。しかし、今では大嫌いである。他人の不幸を願ってはいけないが、Yの人気が落ちて仕事も減り、仕方なく静岡ローカルの番組に戻ろうとした時に、「お前はもう、来ないでいい! H一人だけで十分番組は成り立つ!」みたいに突き放されてくれないかなぁ…と思うことがある。私は静岡県民ではないが、そういう感情を持つ静岡県民は多いんだろうなぁ…。

もう少し、この系列の話を…。テレビを見ていて、「この人の時代は、本当は終わっているんだよなぁ…」と “私が勝手に認定している芸能人” がいる。この人は、今から30年くらい前から徐々に人気が出てきて、「下品」「教育上よくない」ということでテレビもラジオも深夜枠で活躍していたのだが、NHKに出演してから世間の見る目が変わり、昼間の番組にも出るようになった。その人は流行語もたくさん生み出した。たしかにスゴイ人だった。でも、その人の時代は終わった…と私は思っている。今なお、その人が司会をしているいくつかの番組が長寿記録を樹立しているが、それは司会者の裁量ではなく、ゲストの功績であり、また番組内のコーナー(視聴者の投稿ネタ)によるものだということに気付いていない。そして、無理矢理笑いをとろうとする姿が痛ましい。さらに、若手芸人のネタ(かつて、ボキャブラリーをネタにした番組で紹介されたもの)を、さも自分が創作したかのように使って笑いをとっている姿を見ていると、「あぁ、時間の問題だなぁ…」などと勝手に思う私である。そして、その芸能人が突然、深夜枠で人気だった雑学ネタ番組のゴールデン進出を機に、その中心的出演者となった。この人の加入で、深夜枠時代からの番組ファンだった私のボルテージは一気に下がったものである。出演者の時代は終わっても、番組は好きなので見ているが…。でも、最近は面白さを感じるのが、番組時間全体の5分の1くらいかなぁ…。

おっと、飛行機予約と地震から、話がかなりずれてしまった…。

一昨日、アテネでキプロスのヘリオス航空の機体が墜落したという事故があった。その際、「墜落前、ギリシャ空軍のパイロットが当該機を確認したところ、操縦室内に機長がいなかった」「空調の障害で、機内はかなり低温になっていた可能性が高い」などという報道があった。そんな中、「パイロットが青ざめて意識を失った。機内は凍えるように寒い。さようなら、いとこよ」と乗客の一人が墜落前に携帯電話でメールを送信していたということが報道され、全世界にこの情報が発信され、「空調障害説」が一気に信憑性を帯びてきた。ところが…である。この携帯電話でメールを受信したという人物が今日、逮捕されたのである! つまり、「携帯電話からメール」というのは作り話で、そのような人物は存在しなかったワケである。逮捕された人物は「騒ぎを見るのが面白かった」とコメントしているとのことだが、日本でも福知山線の事故後に「置き石騒動」が続出して「事故を起こしてみたかった」などとアホなことを言う輩が続出した時期があった。「自分が事故の当事者だったら、どう思うのだろう?」などという共感性が欠如したこのような輩が根絶されない限り、この地球上から犯罪もストレスも根絶されないのだろう。で、もう少し、私の見解が知りたいという方は、『補強版ストレス・スパイラル』をご一読願いたい…と、軽く宣伝。

9月11日の衆議院選挙に向け、郵政民営化関連法案で造反した議員への対抗馬(刺客)選びが自民党で活発になっている。比例区から小選挙区への鞍替えもあり、市長や社長、大学教授などにも出馬要請して、造反議員の排除を小泉首相は目論んでいるようだが、それにしてもライヴドアの堀江貴文社長に出馬要請っていうのは…。彼に政治的手腕があるとは “まったく” 思えないし、フジサンケイグループあたりの反応が見ものであるが、「とにかく、オレの言うことを聞けば、誰でもいい!」的な候補者選び…。堕ちるところまで堕ちたなぁ…。

拙著で述べたように「自分さえ良ければ…」的発想の持ち主が世界中に多数散らばっている…ということか。


8月17日(水)

昨夜は23時くらいには就寝したが、体のだるさが抜けず、フトンから這い上がったのは14時過ぎ…。途中、何度も目は覚めていたが、体が動かない状態が続き、その間にワケのわからない夢を何度か見たような気がする。

「夢」というのは諸説あるものの、「だいたい1晩に3つくらいの夢を見ている。しかし、起きるとそれらが1つの夢であったかのように記憶され、不自然なままつながっていく」ものらしい。そして、「まだ体験していないことを体(脳)で疑似体験し、実際にその局面に遭遇した際のショックを緩和する」という効果もあるらしい。

それにしても、昨夜見た夢は、本当に良くわからない内容だった…。

連日、私のもとにSPAMメールが大量に届くが、SPAMメールを削除するソフトをパソコンに入れているので、私の知らないうちにサーバで削除され(もっとも、そのソフトでは、「こんなメールを削除しました」とログは残るので、内容はわかるのだが…)、ヘンなスパイウェアやウイルスからも身を守る一助となっている。ただ、このソフトの難点は、届いたSPAMメールからルールを自分で作成しなければならない部分が多いこと。最近のSPAMメールは英文のものが大半なので、「英文メールは削除する」という項目にチェックを入れれば良い…と考えがち。しかし、私のもとにはSPAMではない英文メールも届くため、その項目にチェックを入れるワケにはいかず、毎日届くSPAMメールのアドレスやら件名やら本文データやらをソフトに覚えさせなくてはならない。が、敵さんもあの手この手でSPAMメール削除ソフトをかいくぐってくる。アドレスのアカウントの部分を変えてきたり、まったく別のアドレスで送りつけてきたり…と、手口は稚拙だが、手に負えない状態。

SPAMメールの特徴の1つに「件名」の巧妙さも挙げられる。知らない人(アドレス)からのメールでも、「何か仕事関連のものかも?」「魅惑的だなぁ…」と思わせるものや、わざわざ件名の前に「Re:」と入れておいて、いかにも「あなたが送ったメールへの返信です」的に装うパターンもよくある。

最近、毎日のようにアドレスを変えながらしつこく送りつけてくる「重要項目が欠落しておりましたため、再送させて頂きます。」という件名のメールがある。内容の一部をここで紹介すると…。

早速のご連絡ありがとうございました。
当クラブサークルの女性会員様のご紹介に関しまして詳しい内容をお送りさせて頂きます。


当クラブサークル『PERFECTION』は全国にお金、時間があっても男性と縁がない…。そのような女性を厳選なる審査を幾度も重ね、選抜された女性会員様の為のクラブサークルでございます。
以前貴方様からご連絡頂きました際に手短にご説明させて頂きましたので、今回ここで詳しくご説明させて頂きます。

当然のことながら、私はこのクラブサークルに連絡をした覚えもないし、説明も受けたこともない。ましてや「時間があっても男性と縁がない」ような女性になんて魅力を感じない。それに、「重要項目」なるものを欠落させたメールを送りつける、そんな管理能力のないクラブサークルの「厳選なる審査」なんて誰が信用するものか? こいつら、自分の書いた文章の矛盾に気付かないのだろうか? SPAMメールを送ってくる業者の特徴に「低レベルな文章能力」ということが挙げられる。内容も矛盾だらけで、一部の “登場人物” が変わるだけで内容は変わらない…ということもザラ。まぁ、わざとやっているようにも思えるが…。

最近、ドラマ(の再放送)をよく見るが、設定が非現実的で非常識なものが多く、「よくもまぁ、こんなドラマが “大ヒット!” したな…」という感想しか持てないものが多い。ハッキリ言って、シナリオやストーリーが良いのではなく、「役者ありき」でヒットしたのだろう(以前にもぼやいた覚えがあるが…)。“そうとらえなければ合点のいかないドラマ” が多すぎる。もっとも、シナリオもストーリーも、役者の演技も卓越しているドラマだってあるのだが…。

そういえば、昨日・一昨日と外出していないような…。薬の効きすぎで体が動かない…という理由は言い訳になりそうもないので、夕方(夜?)買い物に出掛けることにした。横浜に出て、まずは書店に入る。私にとって書店や文房具店というのはワンダーランドで、うっかり1時間以上をそこで過ごしてしまった。雑誌と文庫本、それから広島のガイドブックを購入し、急いで夕飯の買い出しに出る。

帰宅して、途中からだがサッカーの中継を見る。日本は2006年ワールドカップ・ドイツ大会への出場を決めているとはいえ、今日イランとの試合に勝てばアジア予選Bリーグを1位通過できる。同じ出場でも、やはり1位通過と2位通過ではちょっとした意味合いが違ってくる。で、結果は2×1で日本が勝利を収め、予選リーグ1位通過を決めた。勝利の瞬間、私も興奮してしまい、グラスにお茶を入れていたことを忘れてしまい、テーブルはお茶だらけ…。

さて、明日はちゃんと起きられるのだろうか?


8月18日(木)

来週の今日はヒューマンウェルフェア広島専門学校でスクーリングを担当する日である。「いよいよ…」という感じがするが、登壇が近づけば近づくほど、いろんなアイデアが追加で浮かび、今日も使いプリントを1枚作成しておいた。これは明日にでも郵送しようと思う。受講生は社会福祉士を目指している者だけなので、「これをハズしてはならない!」という話題を1つ思い出してしまったのである。それは…「家族」である。最近は「家族介護学」「家族看護学」などの分野にも厚生労働省は力を入れているようで、当然スクーリングでも(簡単にでも)触れておく必要があるのかなぁ…ということで、「愛・和合・共感性」の説明時に具体例として「家族」に触れておこうと思った次第。

ここ数日の不調ぶりから体内時計が乱れ、昼夜逆転状態の私…。今日も明け方まで眠れず、昨日購入した文庫本を1冊、読破(?)してしまったほど。とりあえず、かなり早めの朝食を取り、薬を飲み…と、ここでまたもや薬効が強すぎて睡魔が…。気付けば12時過ぎ。「ここで起きなければ、生活リズムは変わらない!」ということで、気力でフトンから這い上がることにした。

が、それからずっとボ〜ッとしていたため、昼食作りに取りかかったのは14時半過ぎ。今日は、体は起きても脳が起きていなかったらしい。

それから、再放送ドラマを見て、パソコンのプリンタがインク切れを起こしていたので、プリンタ用インクと食材を買いに出掛けた。日が翳ってから出掛けたとはいえ、暑さは厳しい。

プリンタ用のインクは、どういうわけかメーカーが同じでも機種によって価格がちょっとずつ違う。なぜか、私の使用している機種用のインクは高いのである。なぜだろう? 安いプリンタを買うと、インクが高いのか? だとすると、何年もプリンタを使い続けると、結果的にかかるコストは同じくらいかかるのかも知れない。まぁ、この説は私の直感的な想像に過ぎないので、軽く流してもらえたら…。

まだ腱鞘炎に治癒の見通しがたたないので(マジメに治すつもりがあるのなら、こんな頻繁にサイトの更新はしていないだろう)、相変わらず冷凍食品のお世話になり続けている。スーパーの冷食売り場で100円前後のアイスクリームが全品89円セール中だったので、数種類選んで買ってみる。それにしても、最近のアイスクリームというのは種類が多くて、選ぶのに一苦労である。メーカー別…というよりも、名称で悩む。どこがどう違うのか、良くわからないネーミング…。結局、よくCMで見ているアイスクリーム数種を選んで買い物かごに入れた。

そして、今日も冷凍餃子が安かった。さすがに今夜は餃子を避けたが、またしばらく餃子的日々が続くことだろう。


8月19日(金)

相変わらず、起きられない…。明け方、何度も目は覚めるのだが、体が動かないのである。クーラーをつけて、室内を快適な温度に設定して、また一眠り…と、こんなことをしてしまうから起きられないのだろう。うだるように暑いのなら、そこで起きれば良いだけなのに…。

昼食を作り、それを食しながらインターネットでニュースをチェックしていたら、「ライブドアの堀江貴文社長が、『今度の衆議院総選挙で広島6区から無所属で出馬する』と正式表明した」とある。広島6区といえば、国民新党を結成したばかりの “あの” 亀井静香氏の地元ではないか!? 無所属で出馬する理由は「自分の志を試してみたい」とのことらしいが、それを自民党本部で記者会見するあたり「自分の可能性ではなく、自民党に頼りたいって意識、バレバレだろ!」と思わずにはいられなかった私である。かつて自民党のお偉い方が「(ライヴドアのように)金さえあれば何でもやって良いってことはないんだ!」と、フジサンケイグループ株の一件で “大いに” 非難した人物である。そんな人物に出馬を推す自民党のポリシーの無さ…。

ホリエモンが「無所属」で「広島6区」から出馬したのにも、計算があるのだろう。亀井氏に負けたとしたら、「やはりここは亀井氏の強力な基盤があるし、やはり無所属では…」という敗者の弁として使えるし、勝てば勝ったで「どの政党にも所属せず、自分の力で勝ち取った当選」なんてことを言うのでは…?私自身は、フジサンケイグループ株の一件でホリエモンの動きを静観していたが、今回は(私の居住地と選挙区は違うが)徹底批判の対象としてみるつもり。だいたい、あの人物の言うことに “も” 矛盾が多すぎる。

まだ1回も講義をしていない文京学院大学から、「次年度の出講依頼」が届いた。まだ担当科目の資料も講義ノートも十分なものを作ってないのに…。それで、急いで作ってみた。講義回数にして3〜5回分。短時間で仕上げたので、細々としたミスがあるかもしれないが、その資料が広島でのスクーリングでも紹介できそうな内容だったので、メールで広島にも送っておく。講義では使わない(使えない)とは思うが、社会福祉士を目指す受講生の参考資料にでもなれば…と思った次第。

「ウォーターボーイズ2005夏」第1夜を観た。「ウォーターボーイズ」は映画版も観たし(ただし、後にテレビで放映されたもの)、DVDも持っている。テレビ版PART1はリアルタイムでも観ていたし、今日までフジテレビで再放送していた。いずれも、シンクロシーンでは思わず泣けてきた。ただ、テレビ版PART2は1〜2回ほど観て、観るのをやめた。やはり、映画版とテレビ版PART1のインパクトにはかなうものはないように思った。そして今夜から2夜連続で、「ウォーターボーイズ完結版」が放映! 「田中」のその後より、「勘九郎」のその後のほうが見たいなぁ…。だいたい、「勘九郎」あってのウォーターボーイズだったワケで、最初「田中」はウォーターボーイズのシンクロ公演を認めない立場(生徒会長)にあったはず。キャスティングの問題なども絡んだのだろうが、私としては、やはり「勘九郎」のその後が見たい! 「勘九郎」役の山田孝之といえば、その後「FIRE BOYS〜め組の大吾」の主演もつとめたが、当時「ウォーターボーイズがファイアーボーイズでは、シャレにならない」と思ったものだったが、それも影響しているのか…放映局は同じなのだが。それにしても、設定に無理があるところが目につく…。田中が寝坊して単位取得が出来なかった科目の担当教授に頼み込み、南の島で農業実習することになったが、縁あってシンクロの指導をするハメに…。ところが、東京大会に出場するために上京し、東京の「現実」を思い知らされる…。そして全国レベルのシンクロ演技のハイレベルを目の当たりにし、呆然とする南国のウォーターボーイズたち…。今日のところは、強引で、それでいてありきたりなストーリー展開だが、明日も録画しながら観てしまうんだろうなぁ…。ちなみに、東大って、1〜2年は駒場教養校舎で文科も理科も一〜三類に分かれているだけで、教養課程から進学課程へ進級する際に学部に分けられるんじゃなかったかなぁ? 私の知識が正しければ、田中はまだ正式な農学部生ではなく、進級時の試験によっては医学部に行くことだって可能なハズ。ただ、ストーリー展開上、田中の所属は理科三類ではないので、3年次から医学部に入るのは “かなり” 難関であることは事実だが…。

そう言えば、こんなに体が動かないのは、最近「ソウルフード」を摂ってもいないからなのかも知れない。私のソウルフードは、カレーにキムチ…、最近ではこれでトロロが加わって、やっと日本人らしくなってきた私である。 今日、全日空のから「搭乗5日前メール」が届き、広島とも電話で打ち合わせした。もう、バテバテしているワケにはいかないのだ!

カレー、キムチ、トロロ…つくづく私がアジア人であることを実感する。

明日は、カレーを食べに行くぞ!


8月20日(土)

昨日の宣言通り、カレーを食べに練馬まで行ってきた! 先月17日、漫画家流水りんこ先生のご亭主サッシーさんが経営されているケララバワンに行ってきたが、今日もケララバワン…。実は今日、ケララバワンは開店1周年記念で、全品20%オフなのである。だから…というワケではないのだが、このところ毎日バテバテなので、ソウルフードを摂取しに行きたいと体が欲していた次第。

12時過ぎ、横浜から湘南新宿ラインに乗って池袋に出て、西武池袋線で練馬へ。「よしっ! 店の前に列は無し!」と勇んで入店するも、「ちょっと、外でお待ちください」ということで、店の前にあるベンチに座って私のスペースが出来るのを待つことになった。しばらくして店員さんが私を招き入れてくれた。実は昨日から注文するものは決めてあった。Bセットにラッシー、そしてチャイである。チャイは無料クーポンを持って行ったのだが、そこに「Congratulations on the 1st. anniversary of KERALA BHAVAN!」と添え書きして渡すと、「ありがとうございます!」と何度もお礼を言われ、照れる。ナンはおかわり自由なのだが、最初に出てくるナンだけでも長さが40センチ以上はある。「それをおかわり?」…と最初に訪ねた時には思ったものだが、カレーがナンと良く合うので、あっという間にナンがなくなってしまうのである。それで、今日もナンをおかわり! 「これが昨日までバテバテだった人間の食べ方か?」と自分でも驚く程、よく食べた。おまけに、「本日の、お店からのサービスです」と、スパイスの効いたライスがサービスされた。これまたペロリ!

時間がもっと早かったら、りんこ先生やお子さんにもお会いできたらしいのだが、私は店内でK−1ファイターと遭遇した。が、最初はそうとは気付かず、「でも、どこかで見たことがあるような…」という感じであった。K−1ファイター一家の隣のテーブルに、おおよそK−1などに興味なさそうなお兄さんが座っていた。K−1ファイターがお店を出た後、お兄さんが店員さんに「(K−1ファイターの座っていた椅子を指さして)良く来られるんですか?」と聞いていた。店員さんが「家が近くで、良く来ますよ!」と答えていた。すると、お兄さんが「あの人は有名な格闘家で…(以下、良く聞き取れず)」と熱く語り始めた。話を総合すると(あくまでもこれは確信の持てない未確認状態であるが)その「K−1ファイター」というのは菊田早苗選手ではなかったのでは…。

会計を済ませ、練馬駅方面へ歩いていたら、「お客さ〜ん! プレゼント渡すの忘れてました!」と店員さんが追いかけてきてくれた。お店で使っているカップだろうか、恐縮しつつ、ありがたく受け取る。

せっかく元気になってきたので、この元気を温存するため、寄り道もせずに横浜に戻る。が、横浜でハンコを作るために文房具店に入り、夕飯の買い物をして、それから帰宅…。

夜、「ウォーターボーイズ2005夏」第2夜を観た。「大人の都合」で南の島がおかしな状態になる中で、ボーイズたち(と、理解ある大人たち)が動き出す…と、どこかで聞いたようなストーリー性。結局、「ウォーターボーイズ」のフレームワークは(1)血気盛んなボーイズがいて、(2)大人の都合で彼らの公演が中止決定され、(3)それを何とか撤回しようと働きかけ、(4)何らかの “事件” がきっかけとなって仲間が増え、(5)最終的にはシンクロ公演が実現する…ということになるのかな? そして(6)最後のシンクロシーンで私は泣ける…という結末。このドラマの詳細は、私が講義でドラマの内容を利用する際に参考にさせていただいているにょろぽんさんのサイトでおそらく公開されるであろう…と期待して、このドラマに関する記述を結ぶことにしよう。

それにしても…、カレーの威力はスゴイものだ! 今日は昨日までよりず〜っと元気だ! この調子で明日が来るといいなぁ…と願う次第である。


8月21日(日)

昨夜はちょっとした事情があり、フトンに入ったのは今朝の5時。それから寝たので、結局いつもと同じような目覚め方…。まぁ、それもありかなぁ…と自分を納得させる。

起きて昼食をとった後、郵便局のゆうゆう窓口で小包を郵送し、50円切手を3枚買った(そのうちの2枚は、すぐに使う)が、「いかん! 350円分の切手も買わなければならなかったんだ!」ということを思い出し、郵便局に戻ってみると…、そこにはいつのまにやら長蛇の列! 諦めて郵便局を後にすることにした。切手は明日でも大丈夫だし、並んでいる時間がもったいない…と思った。。

それにしても、湿度80%以上というのは、何をするにしても余計な力が加わるような感じがして、疲労感が増す。思考回路が鈍り、ヤル気も減退する。ただ、昨日ケララバワンに行ってきた効果は十分に現れているようで、外出中もバテを感じることもなく、いろいろな店内でも理性的にキチンと思考回路が働き、不必要なものを購入せずに帰途に就けた。が、今日は何をしていたのだろう? 郵便局に小包を送り、切手を買ったその後の私の行動は、“すべて” 時間の無駄以外の何ものでもなかったような…。これのどこを「理性的な思考回路」というのだろう? 理性的であれば、郵便局から直帰すれば良かっただけなのではないか? でもまぁ、家にずっとこもっているのも不健康だし、世間の “売れ線” を眺めて歩くのも社会学者の使命ではなかろうか?

あぁ、こじつけ人生…。

今夜は、ゆっくり寝ることにしよう。


8月23日(火)

明日は、つくばエクスプレス開業日である。本当は初日に乗車したいところだが、広島行きが優先である。昨日から “ちょっと” ずつ荷物の準備を始めているのだが、「スーツケースを使うか否か?」「カートを使うか否か?」という点で結論が出ない。スーツケースを使えば、飛行機のチェックイン時に預け荷物の手続きをしなくてはならないし、Dバッグを使えば荷物の機内に持込は出来るけれど、カートをどうするか…。あぁ…!?

シャワーを浴び、夕食をとっている最中、激しい雨音が…。「あっ、洗濯しなくては…!」と慌てて玄関を開けたところ、シャンプーしたばかりの頭に本降りの雨が…。再びシャワーを浴びざるを得なくなったことは言うまでもない。

たった半日の講義のために、こんなに念入りに講義計画を練り、門下生たちからもアドバイスをもらったり…と、こんなに力を入れているのを端から見て、「じゃあ、普段は力を抜いているのか?」と誤解されないうちに弁明を。今度の講義はたった180分ですべてを終えなくてはならない…それ故にかなり時間配分に気を遣わなくてはならないし、大卒以上が多く、よって平均年齢も高め…。社会経験を積んだ学生を相手に180分で “勝負” を挑むような心境なのである。

台風が近づいているという情報もあり、飛行機を利用する私としては天気が気になるところ。さらに、「神奈川県東部で大雨洪水警報」と気象速報が…。「前途多難」となるか「雨降って地固まる」なのか…。後者になることに期待したい。


8月24日(水)

いよいよ、22年ぶりに広島入りする日である。が、どうも昨夜は気分が高まりすぎたのかなかなか寝られず、意識がなくなったのが朝の4時頃…。そのためか、昨日フトンに入る前には「7時半起床!」と決めていたのに、目が覚めた時は8:57…。「うわぁぁぁ〜〜〜っ!」と思わず叫んだ私…。昨日のうちにだいたいの準備は終了していて、あとは洗顔とヒゲ剃り、そしてゴミ出しさえすればよかったので、急いで着替えて(着替えも、寝る前に用意しておいた)、家を出た。しかし、デジカメをパソコンに接続するUSBケーブルを入れ忘れたことに気付き、一旦家に戻るが、こういう時に限って(?)いつもある場所で見当たらない…。仕方がないので、デジカメにセットしてあるコンパクトフラッシュを直接パソコンに読み込ませるためのアダプターをバッグにねじ込み、急いで神奈川駅へ。そして、予定していた9:32の羽田空港行き京浜急行に乗ることは出来た。各駅停車なので時間はかかるが、パソコンを入れたショルダーバッグと、カート利用とはいえそこそこ大事な荷物が入っているDバッグを持っての乗り換えはキツイので、乗り換え無しの電車に乗った次第。神奈川駅で羽田空港までの往復切符を購入した際、「領収書ボタン」が表示されなかったので、有人改札で「領収書はもらえませんか?」とお願いする余裕もあったので、まぁ今朝は寝坊とは言わないだろう。乗り換えさえいとわなければ、もう30分ほど遅く家を出ても間に合ったのだから…。

空港に着いてすぐ、チェックイン機にクレジットカードを挿入し、広島までの航空券を発券し、チェックイン終了。予約時に往復便の座席指定もしてあるので、かなりチェックインの時間は短縮されているハズ。機械から出てきた航空券を受け取り、搭乗フロアに向かおうとした時、ふと「交通費の請求は基本的には自己申告制ですが、領収書があれば提出をお願いします」という書類を受け取っていたことを思い出し、「帰りも同額です」というよりも羽田で帰り便の発券も済ませてしまえば良いのでは…ということに気付いた。

羽田空港・搭乗ゲート前にて最近はテロへの警戒のため、セキュリティチェックがかなり厳しい。そのため、航空券を受け取るや、すぐに手荷物検査場に向かった。その途中、全日空のグランドスタッフに「荷物、この2つを機内に持ち込めますか?」と聞いてみた。基本的には手荷物は「1人1個」ということになっているが、検査後に買い物をして荷物が増えることもあり、この「1人1個」というルールを破る人をやたらと見かける。参考までに、以前ソウル(仁川国際空港)から成田行きの便に乗り込む際、5つも荷物を持っていた私は警官にボーディングドア前で捕まり、詳細な荷物検査をさせられたが、中からにゃんにゃんにゃんこのぬいぐるみが愛くるしい顔で「こんにちは!」と警官に訴えかけ、検査免除となった過去がある。今回は、「特に問題ないですよ!」とあっさり許可された。が、手荷物の1つがX線検査で引っかかってしまった。「そう言えば、Dバッグに爪切りが入っていたなぁ…」と思いつつ、再検査に応じたが、「特に異常はありませんでした。大変失礼いたしました」と丁寧に謝罪されてしまった。何だか、胸部X線写真を撮って「再検査」を言われる時のような、いや〜な感じがしたが、だいたい再検査をすれば「異常なし」となるのが不思議。

ANA677便本日の搭乗ゲートは64。なるべく早めに移動したのだが、どうも乗客と思われる人たちがチラホラしか見当たらない…。そして、搭乗するであろう機体も見当たらない! イヤな予感がしたが、その予感が的中! どうやら、私が搭乗する広島便で私用する機材の羽田到着が遅れたのである。到着した機体から乗客が降り、それから機内の整備…。予定では11:55羽田発ということだったが、「定刻より5分程出発が遅れ、12時出発となります」とアナウンスが入る。が、タキシングが始まったのは12:05…。この時点で広島到着が10分程遅れる旨、機内放送が入った。滑走路に向かう際、大韓航空機とアシアナ航空機が1機ずつ停泊しているのを見る。「そうか、羽田から金浦に行く定期便があったんだったっけ…」と、今さらながら羽田の機能拡大に観劇する。そしていよいよ離陸…そしてすぐに急旋回…ん? 何で旋回? そのまま私を乗せたボーイング777は、羽田空港を上空で1周して水平飛行へ態勢を変えていった。何だか無駄な動きのように思えるのだが、安全管理のために、離陸方向を一定にしているのだろう。

離陸後、急に眠気が襲ってきた。睡眠時間が少ないのだから仕方のないことなのだが、私は「飛行機の中では眠らない!」という妙なポリシーがあるので(飛行機好きにとっては、航空中に眠るなんてもったいない! それに、寝ている間にサービスが終わるのもイヤなので)、眠気と闘いつつ、ドリンクサービスでコンソメスープをオーダーした後も、ずっと窓の外を眺めていた。私の座席は7K…。最前列から3列はスーパーシートなので、完全なる7列目…ではないがそれでもかなり前方である。そして、見たくもないのにスーパーシートの豪華なサービスが見えてしまう情けなさ…。

そろそろ広島空港に着陸体勢に入るのかな?…と思っていたら、窓の外に空港らしき施設が見えた。が、真横を飛行機は通過。「広島には広島西空港という小さな施設もあるから、きっとさっきのはそれだったんだ!」と自分を納得させた数分後、機体が急旋回! そして、さっき通り過ぎた空港に向かっていくではないか!? 旋回ばかりのフライトではあったが、なぜか到着時が定刻の13:15という嬉しい誤算。

空港を出ると、すでに広島駅行きのリムジンバスが待機していた。座れそうだったので、走って乗り込む。そして、50分程度で広島駅新幹線口に到着する。どこの駅でもそうなのだが、新幹線口というのは貧相である。新幹線が後から出来たから…というのは分かる。しかし、三島に然り、静岡に然り、そして広島に然り、新幹線の駅という華やかさからは程遠いのである!

駅から7〜8分歩き、本日の宿泊先である広島ガーデンパレスに到着。この時点で14時半。「チェックイン、できますか?」とフロントで尋ねると、「お名前は?」と尋ね返される。当たり前である。それで、「ヒューマンウェルフェア広島専門学校で予約の入っていると思うのですが…」と自分の状況を説明すると、「チェックインは15時からなのですが、すでにルームセッティングが整っておりますので、どうぞ!」ということで、ホテルのご厚意で早めにチェックインすることが出来た。最近、こういう事が多い。

部屋に入って、まず最初にLANケーブルとパソコンの接続チェック! これは問題なく終了。メールチェックをし、私にいろいろなアドバイスをくれた門下生たちにメーリングリストを使って謝辞を述べる。

ここまでしているのに…そして、明日の講義のネタを仕込むため、広島市内を動き回ることにした。門下生たちからいろいろアドバイスをもらっているが、やはり広島なら広島なりのネタが必要だろう…ということで、寝不足の体にむち打って、体力と時間の許す限り、市内を回ってみることにした。が、まずは郵便局で郵便を出す必要があった。広島駅前に広島東郵便局という集配局があるというので、そこへ行く途中に地下道を通った。そこには「歩行者のために、自転車は降りて通って下さい」というような警告が何カ所かに書かれており、自転車でまっすぐ走れないようなハザードだらけにしてあるというのに、お構いなしに自転車はハザードをスイスイと抜けてゆく…。途中、ひとりの女性が自転車と接触した現場を見たが、どうなっているんだろう?…と、これをまず明日の講義の冒頭で使うことが決定!

お好み村郵便局で用事を済ませた後、広島電鉄という路面電車の1Day Trip Cardを購入し、これで “足” は確保できた。広電の窓口で「この電車は八丁堀に行きますか?」と聞くと、「行くよ! 早く乗りなさい」と教えてくれた。実は、朝から何も食べていなかったので、八丁堀から徒歩5分程度のところにある「お好み村」に行くことに決めていた。マンガ「クッキングパパ」でも紹介された名所なので、一度は尋ねてみたいと思った次第。2階から4階まで、お好み焼き(広島焼き?)の屋台風の店舗が所狭しと並んでいる…となると、アジアン気質の私の血が騒ぐ! おまけに “かなり” の空腹…。それで、最初に「お好み村」に行くこととなったのである。

焼道楽にて事前に公式サイトでお店を調べたところ、「韓国語・英語に対応します」と書かれた「焼道楽」というお店が気になっていた。キムチやトッポッキを使ったお好み焼きにも興味があったし、何よりキムチは私のソウルフードの1つである。明日への活力を…と思いをはせていた。八丁堀で路面電車を降り、はやる気持ちを抑えつつも「お好み村」へ到着! 「焼道楽」は4階なのだが、全体の雰囲気を見てみたかったので、階段で各フロアを見ながら4階に上がった。昼時を過ぎていることもあり、どの店も空いていた。そして、4階に上がると雰囲気の良いオモニが「いらっしゃい! あいてますよ! どうぞ!」と声をかけてくれた。そして、店の暖簾を見てビックリ! 焼道楽であった。テレビからは韓国のMTVやドラマが流れている。店には有名人たちのサインに混じって、韓国のSMAPという雰囲気のSHINHWA(神話)のポスターまで貼られていた。暖簾には「母の手」の意味のハングルが書かれている。お腹が空いているので「スペシャルを!」と頼むと、店のお兄さんが「辛いの、大丈夫ですか?」と聞いてくれたが、オモニが「辛さは調節できますが、キムチや唐辛子を使うんで…」と。でも、私は辛いものに強い。「大丈夫ですよ!」ということで、スペシャル作りに取りかかっていただいた。

キャベツに揚げ玉に、イカ天にネギに、それからキムチが乗っかり、豚肉が…。さらにニンニクとトッポッキ(韓国モチ)が乗るあたりが韓国風。しかし、ソバも入って結果的には広島風であった。それにしても、キムチと唐辛子のパンチはスゴイ! しかし、辛くてウマイ! また元気をもらったような感じになった。それで、オモニに韓国語で「ごちそうさまでした」と言うと、「あっ、韓国語、話せるの?」と韓国語で返ってきた。それでしばし、韓国語で会話をする。このオモニは2世で、さっきスペシャルを焼いてくれたのは息子さんで3世だというが、お父さんの方針で家では韓国語で生活していたため、日本語も韓国語も大丈夫だという。それから、いろいろ貴重な話を聞かせていただいたが、ここで述べるのは控えることにする。聞きたい人は、「お好み村」で実際にオモニに会って聞いてみることをお勧めする。このオモニはお茶目なところがあって、「私がSHINHWAのファンだから、ポスターを貼っておられるのだそう。「また広島に来る時は、寄ってね!」と言われ、店を後にする。

広島電鉄の車窓から広島電鉄の運転台再び八丁堀に出るが、ここで乗る電車を間違えた。原爆ドームへ行く予定だったのだが、その手前で広島港方面へ行く電車に乗ってしまったのである。が、私には乗り放題のパスがある! それに、いろんな路線や車両に乗るのも旅の醍醐味! 本来なら乗り換え無しで行くことの出来る原爆ドームに、一度の乗り換えを入れて向かう。運良く、運転手のすぐ後ろの席に座ることが出来たので、遠慮なくバシャバシャ写真を撮りまくる。自分では「う〜ん、良いアングル!」なんて思っているのだが、どうだろう? 関東では都電か世田谷線、それに江ノ電くらいしか路面電車と呼べるようなものがないように思うので、ここぞとばかりに路面電車を満喫しようとする。何をしに市内に出ているのか、本来の目的を忘れかけていた私である。が、仕事の前にリラックスは必要。「仕事のことばかり考えていたら、体に良くない、良くない、良くない…」と呪文のように心の中でつぶやく私…。

原爆ドーム前にて22年前にも原爆ドームを訪ねているのだが、今回改めてその姿を見て、人間の愚かさを感じざるを得なかった。原爆でどれだけの人が亡くなり、苦しめられ続けているのか? その原爆を落としたアメリカが北朝鮮の核問題に口出ししているのを、腹立たしく思う。「がれきの山」というが、まさにそこには「がれき」があった。60年前の出来事を、まさに “今ここで” 起きているかのように思えてきた。哀しいかな、ここでまた講義のネタを思いつく私であった。

平和は人類の永遠の願い…平和記念公園そのまま、平和記念公園へ向かった。世界各国からの訪問者が多かったのが印象的だった。以前、ここに備えられていた平和の願いを込めた千羽鶴に「ムシャクシャしたから」というだけの理由で火をつけた愚か者がいたが、千羽鶴の納められている場所にはアクリルのしきりが取り付けられ、カギがかけられ、「監視用カメラ作動中」と書かれていた。何と情けない話だろう。平和は誰もが願うこと。「平和でありたい」という感情は誰から教わるワケでもなく、人間に自然に備わっているというのだが、自分(たち)の平和を守らんと他者の平和を壊す戦争が後を絶たない…。

日も暮れてきたので、広電に乗って宮島口を目指した。HOくんの情報によると、宮島口の駅前にある「うえののあなごめしがとてもおいしいくてお勧めです。広島駅などに類似品がうっていますが、“うえののあなごめし” はここでないとたべられません」という情報をもらったので、それで広電の宮島口行きに乗り込んだのだが、途中で営業時間が気になって、携帯電話でネットにアクセスして調べてみると…「18時半まで」とある。原爆ドーム前から広電に乗り込んだのが18時過ぎ。最短でも40分以上かかることは分かっているので、どこだかわからぬ停車場で電車を降り、広島駅に引き返すことにした。次の電車を待つ間、ガイドブックで “うえののあなごめし” について調べてみると、「水曜休業」とある。結局、今日は “うえののあなごめし” と縁がなかったのである。かといって、明日の講義後に宮島口へ行く時間があるかどうかも微妙なところ…。今回は諦めて、次回の広島訪問の楽しみとしてとっておくしかないか…。

広島駅に着いて、こともあろうに道に迷った。ガーデンパレス広島にいくら歩いても着かないのである。ホテルから駅まで、ホテル前の道をずっと西へ歩いて、突き当たった道を左折すれば…ということで、その逆に歩いたつもりが、見たことのない光景ばかりが目に入る。おまけに日が暮れているので、周囲の様子を確認するのが困難…。結局、一度駅前に戻り、ホテルに戻ることに成功した。

とりあえず、明日の講義ネタは蒐集できたし、ドジも踏んだし、この調子ならば明日は大丈夫だろう。


8月25日(木)

ついに、その日はやって来た! ヒューマンウェルフェア広島専門学校での社会学スクーリングである! 昨夜、何度も何度もパワーポイントの資料を作り直し(昨日撮影した広島市内の様子を入れ込んだ関係で…)、さらにホテルのテレビにパソコンを接続し、テレビでプレゼンテーションに耐えうるかどうかをチェック。ヒューマンウェルフェア広島専門学校では、かつてパワーポイントを使用した教員がいないので、テレビに接続するしか方法がないのである。それで、家からコンバーターも持参しての広島入りとなったので、ホテルで夜中の2時までチェックが続いた。

そして今朝は6時に起床。身仕度を調え、7時に朝食をとるためにホテル内のレストランへ。当然、和食をオーダーする。そして一旦部屋に戻り、気合いを入れ直す! そして7:45、覚悟を決めて部屋を出る。エレベータに乗り込むと、外国人の集団。講義への気合いの入れすぎのためか、「閉まる」のボタンではなく「開く」のボタンを押し続け、外国人集団に笑われてしまう有様。すかさず、「I'm not sleeping!」(私はちゃんと起きてるよ!)とギャグ(?)でその場をおさめる。

チェックアウト後、ロビーのソファーに座っていると、ヒューマンウェルフェア学長の寺尾先生がいらした。先生の運転する車で学校まで行くことになっていたのである。有り難い限りである。学校に到着後、今までずっと私と学校の窓口になってくださっていた山嵜さんと打ち合わせ。パソコンをテレビに接続し、パワーポイントを写しだしてみるが、やはりツライ…。そういう時のために作っておいた配付資料を急いで印刷していただくことになった。

9時、いよいよ講義開始である。私に与えられた時間が60分×3コマという与えられた時間を熟知し、今日のために数ヶ月かけて講義内容を絞り込み、最終的にはメーリングリストを利用して現在と過去の門下生から「私の講義で印象に残っている話」「インパクトのあったたとえ話、エピソード」などのアドバイスを受け、

1.「社会」とは何か?

       「社会」を構成する愛・和合・共感性
       現代人に欠如している福祉的観点(Double Happiness)

2.地位と役割(役割演技論)

       Personaの必要性
       地位−役割の問題と病人(患者)問題

3.コミュニケーション

       コミュニケーションの語源・本来的な意味
       コミュニケーションの構造と方法
       日本人的なコミュニケーション

という講義内容を作り上げておきながら、「あれも、これも」と欲が出て、いろんなことを語り過ぎ、学生たちにも迷惑をかけてしまったのではないか…という結果になってしまった。すでに、1つ目のトピックを語り終えた時点で20分超過。2つ目のテーマを語り合えた時には、私の持ち時間があと10分もない…という状態。3つ目のテーマは軽く触れる程度で終わってしまった。そして、時計は12:10…持ち時間を10分経過。

ただ、学生たちの中には「社会学、面白いです!」「「楽しかったです!」などと声をかけてくれる者もいて、それで何だか救われたような気がした。彼らは大卒、あるいは現場経験者で、近い将来「社会福祉士」になる者ばかり。目標もシッカリしているし、平均年齢も36歳ということもあり、私と世代的に近い学生も多かった。それで、いつも大学で話しても「面白くない!」と学生から突き放されるような話題でも笑いが起き、私もその笑いにのせられて(?)調子に乗り過ぎたのかもしれない。

ただ、私自身の感想としては、「こんなに楽しく講義をしたのは何年ぶりだっただろうか?」と思わずにはいられなかったほどで、この夏一番の思い出ができたのではないだろうか。このような機会を与えていただけたヒューマンウェルフェア広島専門学校と受講生に、感謝感謝である。

宮島口駅前のうえの講義後は、初めてアストラムラインに乗り込んだ。帰りは広島空港18:30発の全日空684便と時間的に余裕があった上、かなりの晴天…。せっかくなので、広島電鉄でも使えるというカードを購入し、この夏最後の広島観察をしてきた。昼食がまだだったので、昨日諦めたうえののあなごめしが食べたくなり、広電に乗って西広島に出て、JRに乗り換えて宮島口を目指した。う〜ん、駅前にはたしかに様々なあなごめし屋がある。情報がなければ、きっと違う店のあなごめしを食してしまっただろう。うえのの店内に入ろうとすると、ガラガラと受付(?)の窓が開き、「お食事ですか?」と聞かれる。「はい、1人です」と答えると、「20分くらい待ってもらいますが、いいですか?」と…。ここまで来て待たずに返るハズがなかろう。「大丈夫、待てますよ!」と答えると、店の隣の待合室にいるように説明を受ける。が、10分としないうちに私の名前が呼ばれ、観光で広島に来た女性2人組と相席となった。女性は「あなごめしの小」をオーダーしたが、私は「普通のあなごめし!」と元気にオーダー! しばし待たされたが、「お待たせしました〜!」と運ばれてきたあなごめしの丼のフタをとると、そこには香ばしく焼かれた一口大の穴子が「どうだ!」と言わんばかりに乗っている。本当は写真を撮りたかったのだが、目の前に相席の女性もいるし、グッとこらえて撮影を断念して一気に箸を進めようとしたところ、「私、写真撮っちゃお!」と女性がデジカメであなごめしの撮影を始めたではないか!? するとお仲間も「じゃあ、私も!」と…。店内を見渡したら、あなごめしの写真を撮らずに食事を始めたのは私だけだった。哀しい…。でも、あなごめしは映像に残すものではない! 記憶に残すものである!

食後、JRで広島に戻る途中で台風情報が気になり、インターネットで運行情報を確認したところ、JAL東京便は欠航になったということを知り、私の利用するANAの情報も確認したら「東京便は天候調査中につき、現地着陸が無理と判断された場合は広島に引き返す」とのことで、急ぎ広島空港へ向かう。本当は市内のANAカウンターで払い戻しをして、のぞみ号で帰途に就くという方法も考えたのだが、ここは一つ私の強運にかけてみたくなった。広島空港行きのリムジンバスに乗るか乗らないか迷うだけ迷い、出発間際に「やっぱり乗ります!」とかけ乗った。

幸いにして、日本海沿岸を通って新潟に抜け、そこから羽田に旋回すれば台風にぶつからないのでは…という天候調査中だったことが判明。飛行時間こそ長くなったが(おまけに、機体はガタガタ揺れっぱなし)、無事に帰宅することが出来た。

何だか、気が抜けてしまった…。また広島に行きたいなぁ…。講義の内容としてはガタガタだったが、気持ち的には充実感が残った。この余韻のまま、帰宅後すぐに終講試験の採点をする。明日、返送しようと思う。それにしても、窓の外はスゴイ雨だなぁ…。


8月27日(土)

昨日、更新作業が出来なかったのは、体調が悪かったからではない! 今から、その理由を述べると…。

実は以前、某デスクトップツールバーをインストールしていたことがあったのだが、あまりにもパソコンのパフォーマンスが落ちるため、削除したことがあった。ところが最近になって、講義用プリントを「どんなファイル名で保存したか?」「どのフォルダに保存したか?」ということが曖昧になってきて、以前インストールしてすぐ削除したツールバーを昨日、再度インストールした。が、途中でまたパフォーマンスの問題が出てきそうだったので、すぐ削除。そして別会社の某デスクトップツールバーをインストールした。しかし、デスクトップツールバーというのは、まずそれをインストールしたパソコンのハードディスク全体をチェックし、インデックスと呼ばれるデータベースを作ることから作業が始まる。これはどんなデスクトップツールバーでも同じである。が、私のパソコンの場合、システムファイルだのEメールだのを含めて、10万件を超えるファイルが記録(保存)されている。よって、インデックスを作成するのに数時間(十数時間)を要する。そんな苦労をしながらもインストール→インデックス作成をしたデスクトップツールバーであったが、おそらくダイナミックレンジ関連で競合してしまったのか、Wordが起ち上がらなくなってしまった。Wordが起ち上がらなければ、どんなにツールバーで検索をかけても、それを開くことも編集することも出来ないし、だいたい新規文書さえも作成できないじゃないか!? それで、このデスクトップツールバーも削除される運命になった。

そんな結末が待ちかまえているとは夢にも思わなかった頃、とりあえずインデックスが作成されている間に、広島から帰ってすぐに採点し終えた終講試験とレポートを返送しに出掛けた。郵便局には「よくあさ10時郵便」というサービスがあり、キチンと朝10時までに配達してくれる…というのが “売り”。郵便局からくすねてきた(?)宛名書きシールにヒューマンウェルフェア広島専門学校の住所と私の住所とを(腱鞘炎で痛む右手親指でこらえつつ)シッカリ書き込み、封筒に貼って、台風一過となった午後に横浜中央郵便局まで持っていった。しかし、窓口で「広島は、よくあさ10時郵便のサービスエリア外です!」と言われ、「もし、お急ぎでしたら速達にされたらどうですか?」と提案される。それで私が「速達だと、明日の午後中には到着するかと…」という返答。午後中…ということは、正午から23:59までのことではないか?! それで、郵便で返送するのを諦め、宅急便を使うことにした。急いでコンビニに入り、「今から広島に送ると、いつ着きますか?」と尋ねると、「明日の14時から16時の間ですね」との返答。明日の16時までに試験とレポートが着けば、学生へ学校でそれらを返却することが出来る。明日の16時過ぎで、ヒューマンウェルフェア広島専門学校のスクーリングは終わるのである。だから、時間にこだわってしまうのである。

さて、広島から帰宅した日は広島報告に「ぼやき」すべてを使ってしまったので、その日の別の出来事を…。広島から無事に全日空機が羽田に到着し、京浜急行で帰途に就くことにしていた私は、20分程待てば乗り換え無しで横浜方面へ行く特急があることを知った。荷物もあるし、帰宅ラッシュ時にも重なっているので、乗り換えをしたくなかったのである。それで、京急蒲田行きや品川方面行きの電車をやり過ごし、特急浦賀行きの到着を待った。20分も前からホームで並んでいるので、私が先頭…羽田空港が始発なので好きな場所に座れると思っていたのだが、荷物を持って移動することも考え、最後部で特急の到着(入線)を待っていた。特急なら、少なくとも8両編成だろう…と判断してのことだった。ところが…、特急列車の入線速度がおかしい。私の待つ場所よりはるか手前で停車してしまった! 「4両編成かよ?!」と、どこぞの芸人風に突っ込みを入れた私…。荷物を持って走り、何とか席を確保することは出来た。その特急、京急蒲田までは各駅に停車する。京急蒲田の1つ手前の駅を出発した際、「この電車は特急浦賀行きです。京急蒲田の次は京急川崎に停車します…が、京急川崎にお急ぎの方は、次の蒲田で降りられ、この電車の後に来る快特にお乗り換えください」という放送が…。さらに「この電車、京急川崎からは快特浦賀行きとなります。後から来る快特京急久里浜行きの後部に川崎で連結するため、京急川崎の手前で快特通過を待機し、それから駅に入ります。そして、金沢文庫からは各駅停車の浦賀行きになります」という。私は特急停車駅である神奈川新町までこの電車で行き、そこで各駅に乗り換えて神奈川で降りるつもりだった。しかし、快特は神奈川新町を通過するため、川崎から横浜まではノンストップとなる。結局、私は横浜まで行き、ついでに食事をし、タクシーで帰宅することになった。

帰宅して、講義の余韻の冷めないうちに終講試験の採点を始めたが、しばらくして私の隣の部屋の玄関をドンドン叩く音が聞こえてきた。そして、「○○さ〜ん(隣の住人の名前)、○○さ〜ん、いることは分かってるんだよ! 今日は話だけしに来たんでさぁ…。何も悪いことしないから、玄関開けてよ! ねぇ、○○さ〜ん…」という、何やらおかしな呼びかけが耳に入った。その「○○さ〜ん」と呼ばれた住人が何をしたのかは知らないが、5分くらい玄関を開けずにいたことから、私の想像は脹らみっぱなしであった。

そして昨日、採点結果を広島に返送し、私にとってこの夏最大のイベントは終焉を迎えた…ハズだった。

今日は…といえば、例のデスクトップツールバーのインストールと削除で明け方までかかってしまったため、再び昼夜逆転の生活。今日も何の予定がなく、ダラダラとした怠惰な状況…。昼過ぎに起きて、パソコンをずっと起ち上げたままにし(サイトとメールのチェック&レスだけは誰にも負けない…というのが私のウリの1つ。ただ、掲示板サイトのような所へは行かないが…)、テレビでメジャーリーグの中継を見たり、新聞を読んだり…という状態だったが、広島で私のスクーリングを受けた学生から、学生同士で連絡を取り合えるようなサイトを起ち上げ、そこに私のサイトをリンクした…という連絡をもらった。こうやって、たった半日のつながりだったハズの学生たちとコミュニケーション出来ることがわかり、この夏最大のイベントがまだ終焉を迎えていないことを知る。本当に、本当にありがたいことである。


8月29日(月)

先週末の話から始まるが、27日の夕方から日本テレビ系で24時間テレビ〜愛は地球を救うが放送された。以前、福祉系の講義を担当していた頃、学生に「24時間テレビで募金を集めて、福祉車両を施設に寄付する行為は善か?」という問いかけを学生にしたことがある。学生たちは大半が困惑したが、私の答えは以下の通り。

今までは経費に計上する必要のなかった “車両の維持費” が計上されることにより、どこかでその補填をすることになる…。入寮費を上げるか、それともスタッフにしわ寄せが来るか…。そこまでキチンとフォローするという条件が施設の計画にあり、それで福祉車両の寄付が行われるのであれば、愛で地球は救える。が、寄付行為で番組を美談化しただけなら、愛で施設は壊れるのだ!

と、まぁ、こんなことを学生たちに述べてきた。売名行為だけの福祉が横行しすぎて、本当に福祉のことを考えている者が正当な評価を受けないこともある。以前、駅前の募金活動を利用した詐欺を働いた者が逮捕され、本当にNGOなどの福祉的な募金活動をしている者まで「アンタもニセモノじゃないの?」などと罵声を浴びせかけられた…という話がある。

では、「24時間テレビ」は真の福祉か? 局の売名行為か?…と、そんなことをいつも考える。

例年、「24時間テレビ」は見ないできたのだが、今年は見たいコーナーがいくつかあったので、チャンネルを日本テレビに合わせていた。「江ノ電の運転手になりたい」という夢を持ち続けて16年でこの世を去った少年の話がドラマ化されたと聞き、これは絶対に見ておこうと思ったのである(と言いつつ、DVDでは裏番組が録画されていたのだが)。私はこの少年と知り合いではないが、この少年のことをよく知っていたのである。同じ神奈川県内の話でもあるし、江ノ電の粋な計らいが県内ニュースで取り上げられ、実際にこの少年が江ノ電の車両を運転している場面はも実際の映像で見たことがあった。だから、ドラマを見ながら、その時の感動を思い出し、ちょっと泣けてきた…。

また、私が普段、特に思い入れもなく聴いている曲に生きる希望を託した人の話が紹介されたり、以前ギターの練習で良く弾いていた曲が実話であったということを知り、歌の持つ底知れぬパワーを実感する。番組内では他にも様々な曲が紹介され、改めてそれらの曲を聴き直した。

そして昨日、番組終了直前に、史上最高齢(59歳)のチャリティーマラソン走者・丸山和也弁護士が日本武道館にゴールした瞬間に合わせてテレビをつけた。瞬間最高視聴率がまさにこの時だったということで、私もその視聴率に協力したことになるのだろう。

あとは、だいたい「テーマ」(今年は「生きる」)に合わせた(強引な)エピソードの紹介が大半なので、昨日は午前中から番組のエンディングまで外出していた。久々に二子玉川に行く予定があった。そして駅近くのタイムスパーク内に「にこたま ペット・パラダイス」というものがあるということなので、行ってきた。そこは、犬や猫と触れ合える「いぬたま」「ねこたま」という2つの施設を中心に成り立っているようである。どちらかというとネコ派の私は(そのくせ、ディズニーで一番お気に入りのキャラクターは「101匹ワンちゃん」のラッキー、「ねこたま」のみの入場券を購入し、ネコに囲まれてみた。それにしても…一口に「ネコ」と言っても、いろいろな種類(品種)があり、「人間と同じで1匹1匹顔が違うんだなぁ…」ということを実感する。スタッフはその1匹1匹につけられた名前でネコに呼びかけている。よく見ると、首輪に名前が書かれていたりもするが、同じような柄のネコでもやっぱり違うもんだなぁ…と改めて実感する。

今日の午前中、20日の午後に注文しておいたハンコが出来上がった旨の電話があり、遅めの昼食後に受け取りに行った。このハンコも、どのくらいの期間使い続けることになるのかわからないが、とりあえず書類の返送時にポンポンとスタンプするだけで済むのは助かる。が、実は昨日、無邪気に(?)ネコを追い続けているうちに背中が痛み始め、今朝は臀部(要するにお尻!)に激痛が…。筋肉痛もあるのだろうが、腰のリハビリをサボり続けていることが原因であることは間違いない。広島での講義も終わったし、早くリハビリを再開しなければ…。

追記

日本大学国際関係学部のサイトが更新され、9月末から開始となるエクステンション講座のテーマ一覧とシラバスが公開されている。私も担当するかも知れないのだが、どんな内容を講義するのか興味のある方は、アクセスされたい(「日本大学連絡板」に掲載しているシラバスには、さらに詳細な内容を掲載済み)。


8月31日(水)

今日で8月が終わる。明日からまた、電車が混むのか…と、すぐそんなことを考えてしまった。

唐突だが、韓国の国民的スターであるチョー・ヨンピル(趙容弼)のヒット曲に「昨日、今日、そして…」というタイトルのものがある。この曲名は、そのままアルバムタイトルにもなっているのだが、まさに私の状態は「昨日、今日、そして…」である。

昨日は、かつて(?)の出講先である帝京高等看護学院の学生有志(門下生)との酒宴が催された。17時に新宿3丁目で待ち合わせ、そのまま “飲み放題食べ放題” に突入。最近こういう店は「放題」という言葉を使っておきながら、「飲み残し、食べ残しがあった場合、その分のお代はいただきますからね」と最初にツッコミが入るところが多い。

結局、飲み残したり食べ残しが出るワケもなく、2次会に突入。「ボウリングがしたい!」というリクエストが出たので、自然にそういう流れになったのだが、私には臀部(要するにお尻!)に肉離れのような激痛が残っている…。断って帰るのもシラけてしまうし、そのまま私も2次会に向かった。最初のゲーム、選んだボールと激痛とのバランスが悪く、アベレージ75という有様。ストライクは1回出したが、スペアの1回もとれず、さらに、ボールを手から離したその瞬間にペタ〜ン…とレーンに倒れ込むこと数回。しかし、第2ゲームになるや、ボールを変えたことと、体(筋肉)を動かしたことでさっきまでの激痛が一気に緩和されてしまい(ついでに言えば、右親指の腱鞘炎も…である)、スペアにストライク…。しかし、時すでに遅く、せっかく第2ゲームでアベレージ120まで戻したものの、両ゲーム合わせて195…。

その後、「カラオケがしたい!」のようなノリになり、3次会…。ただ、全員終電までに帰途に就くようにしていたので、痛みつけた(?)私の体にも無理のないような状態で、最後までお付き合い出来た次第。

よって今日は、筋肉痛に悩まされることもなく、体のどこに苦痛も伴わず、スッキリとフトンから起きあがることが出来た。が、今夜も酒宴といえば酒宴がある。

今夜は、東京プリンスホテルパークタワーで…と、昨日とは違った趣の場所での会合である。数年前、私の講義を履修していた学生の中に、私がかつて勤務していた高校の卒業生の方がいらした。その方がある日、講義後に私を呼び止め、「実は私、先生の勤務していた高校のOBで、○○(←ここには、私が在勤中の教務主任の名前が入る)先生の教え子で、◇◇(←ここには、私が在勤中によくお世話になった教員の名前が入る)は私の1期後輩なんです」と言われた。私が勤務していた高校には妙な(悪い意味ではなく)連帯感があって、卒業生が教員になって戻ってくるのも特徴の1つだが、その高校の卒業生ではない私まで “卒業生に準ずるような扱い” を受けることが多いのである。よって、よくお世話になった先生の先輩…ということは、私にとっても “先輩” のようなもの。そういう縁で、「いつかご一緒しましょう!」という約束があったのだが、それが今日実現した次第。

19時にフロントで待ち合わせということだったので、夕方までゆっくり部屋で過ごしたが、群発性頭痛の薬がなくなってきたので通院し、それから京浜急行の仲木戸駅へ向かい、京浜急行と都営地下鉄を乗り継いで御成門に出た。この周辺を訪ねるのもずいぶん久しぶりのことである。仲木戸駅から京浜急行に乗り、隣の神奈川新町駅で特急に乗り換えて都営線の三田まで出て、そこから都営三田線で御成門に到着したのが18:20。ところが、私の意識の中にある東京プリンスホテルというのは、御成門駅からすぐそばの伝統のあるホテル…。が、プリンスホテルパークタワーといえば、かの堤義明氏が最後に手がけたといわれるホテル。行ったことがないので、勘と地図を頼りにたどり着くしかない。が、御成門駅を出たところで、関西弁の女性に「あのぉ、浜松町に行くにはどうしたらいいですか?」と道を尋ねられる。「(この辺の)道、わかります?」と返答すると、「私、関西人なんですよぉ。モノレールに乗りたいんですよぉ!」とのこと。御成門駅から浜松町まで、歩いて20分ちょっとなのだが、多分その道を教えるより、地下鉄を乗り継いだほうが確かだと思い、「ここから2つ先の三田まで行って、そこからまた乗り換えて大門に行けば、駅前が浜松町です」と教える。まぁ、大阪でいうところの大阪駅と梅田駅のようなものだ…とたとえを出しておけばよかったのだろうが、こちらも未知なるホテルへ行かねばならない…という事情があって、かなり “いっぱいいっぱい” 状態だったため、ちゃんと教えてあげられなかったことが悔やまれる。関西好きの私としては、もっと親切に教えてあげたかったのだが、今日の私はそれどころではなかった。

「東京プリンスホテルパークタワー」の看板は、アチコチに出ていたのだが、それらに従って歩いていくと、途中で今までの自分の動作を否定されるような看板が出ていて、ちょっとムッとした。それで、15分くらいずっと御成門駅と増上寺の間をグルグル回るハメになり、プリンスホテルパークタワーの敷地内にあると思われる庭園にやっとたどり着いた時に、またもや「ホテルにご用に方は、こちらへ」という正反対の方向を向いた看板があり、困惑する。「このまま、約束の19時までにフロントにたどり着かないのではないか…?」という焦りも感じつつ、とりあえず、ホテルに連絡されているであろう場所を探す。結局、ホテルの一部である披露宴会場のエレベータにたどり着き、そこからフロントのあるフロアに行き、偶然にもそこで今日お会いする方とバッタリ出会えた次第。その時、すでに18:55。東京プリンスホテルタワーパークスのホームページによると、御成門駅から現地まで徒歩4分とある。私はその5倍以上の時間をかけて到着したということになる。

しかしその後、私の講義を履修していた方とお仲間と合流して入店した宴の会場は…私の予想を遥かに超えたレベルの料理が提供され、すべてにおいて満足を与えるものであった。私よりも年上の方々を前にして、私も当初「話が通じるのだろうか?」と心配はあったが、事前に私の情報は伝わっていたらしく、初対面とは思えぬ程、会話が弾んだ(合わせていただいただけなのかもしれないが…)。楽しいひとときを過ごさせていただいたことは言うまでもない。

昨日・今日と、本当に人間関係のネットワークの大切さと、その素晴らしさに感銘を受けた2日であった。

こうして、8月は終わりを告げたのである。

さて、明日から9月…。実は、明日の夜も…(以下省略)


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