2004年9月のぼやき



9月1日(水)

いよいよ9月…。例年の如く、大したことをしないうちに1年の75%を消化してしまった。

今日は、またもやワイドビュー東海号で静岡から横浜に戻ってきた。今回は前回とは違い天気も良かったので、電車が途中で2時間もストップするようなこともなく、順調に(予定通り)横浜まで来ることが出来た。これが当たり前のことなのだが、その当たり前が嬉しく思えるのは、「苦難」を乗り越えたことのある者にだけ理解出来る感覚だろう。

横浜で下車し、横浜中央郵便局へ向かう。留め置きしておいた郵便物をすべて受け取ったが、相変わらず例のクレジットカードが見当たらない。局員に確認しても、「こちらには、そのような郵便物はありません」とのこと。気分を害しながら帰宅すると、そこに「本人限定受取郵便物到着のお知らせ」と書かれた封書が届いていた。開封すると、そこには「クレジットカードが届いているが、再配達か来局引き取りか、どちらかを指定してください」という内容の書かれた用紙が入っていた。何のための留め置き措置だったのだろう? 郵便局に電話をしてみたが、「本日の配達受付は終わりましたので…」とのこと。買い物がてら、再び横浜中央郵便局に行くことにした。

こういゆ二度手間にならないよう、郵便物を留め置いてもらったのだが、結果的には意味なし状態であった。かえって、東海号を降りてから郵便局に寄った道のりそのものがムダに思えてならない。が、これもまた人生! 思い通りにいかないのが人生!


9月2日(木)

今日も、ジリジリと暑い一日だった。外から帰ると、部屋の湿度の高さに体中からブヮ〜ッと汗が噴き出る。まだまだ残暑なのだろうか? とにかく暑かった。

が、横浜駅まで出掛けるのに電車にもバスにも乗らず、歩いて行ってみた。横浜ポルタを通りかかった時、10月から始まるポイントカードサービスの先行入会申し込みをしているのを見た。年会費無料でポイントが貯まる…というので、ポイントカード好き(?)の私は迷うことなく申込書に記入を始めた。100円で1ポイント加算、500ポイント集めると500円分のお買い物券と引き替えられるというのだが、先行入会特典ですでに300ポイント加算され、Eメール会員の登録もしたのでさらに100ポイント加算…。サービス開始前に既に400ポイント加算されてしまうという状態。そして携帯電話の通話が500円分無料になるというカードをもらい、吉田整形外科に向かった。

このところ、ちゃんと通院していないので、たまに思い出したように理学治療を受けて効果があるのだろうか…と悩むところだが、通院できるときにシッカリ治療しておけば何とかなると信じ込ませて頸椎牽引とウォーターベッドマッサージ、そしてアリナミンF50注射…。

本格的な秋が来る前に、ワイシャツを新たに購入しておこうと思い、THE SUIT COMPANY横浜店に寄ってみた。例の、なかなか届かなかったクレジットカードを会員証としているお店である。が、この店の名誉のために断りを入れておくが、カード発行元はお店ではなく、某信販系会社である。このお店には何の罪もない…ハズである。

その後、東急ハンズ横浜店で木材を購入した。私の部屋にあるビデオデッキやDVDデッキ、そしてスピーカー類はいくつもの本棚の上に載せてあるのだが、過重量に耐えられなくなってきた本棚が悲鳴を上げ始め、それでちょっと厚めの木材を1枚購入し、本棚のサイズに合うように加工してもらってきた。が、ひとり住まいの悲しさか、本棚の上に載っているオーディオ機器類をどかしながら木材を差し込む作業の進まないこと、進まないこと…。


9月5日(日)

19時過ぎと日付の変わる前、大きな地震が起こり、近畿地方から東海、関東地方とかなりの揺れがあった。沖縄では台風18号の影響があるし、踏んだり蹴ったりというか、泣きっ面に蜂というか…。大丈夫か、日本列島?

「ぼやき」の更新が滞ると、「Yoshibei病気説」が流れることが多々ある。たしかに、今回も多少の不調はあったものの、どちらかというと多忙であったのが更新停滞の理由である。ご心配なく。

何が多忙…といえば、いよいよ今週から初講&再開の講義があり、その準備に追われているだけである。10年以上もこういう仕事に就いていながら、どうも初講や休み明けの講義というのは最大の緊張(ストレス)となる。だから、いつも以上に準備に力が入り、時間がかかるのである。「終わりよければすべて良し」という状態もあるが、しかし「初めの一歩」でコケると挽回が大変である。好きでこの仕事に就いているのに、何だかなぁ…。


9月6日(月)

本当に昨日の地震は凄かった。紀伊半島は、南に4センチほどずれたらしい。台風もアベックで日本に向かってきているし、今週は無事に仕事に入れるのか心配である。

気分転換(?)に、スラックスを1本だけ購入した。私は痩身であるがゆえに、なかなかサイズが見つからない。良いデザインのものがあっても、自分に合うサイズがないので諦めるという事態に陥るのが常である。よって、デザイン云々よりもまずはサイズを探すところから始めなくてはならない。そして、その限られた数本の中から、自分の感覚に合ったものを選ばざるを得ない…。しかし、たいていは地味なものを掴まされる結果となる。今日もそのような作業からスタートした。

が、試着室で異変に気付いた。いつものサイズが合わなくなっていたのである! キツイ…腹が苦しくなる…。そこで、1つ上のサイズに変えて試したところ、ちょうど良い感じであった。サイズが1つ上になるだけで、選択の幅が一気に広がっていくのだが、すでに採寸後…。無理して選んだ色のスラックスをレジに持って行く途中、「こんなことだったら、もっと別の色にしても良かったなぁ…」と少々の後悔と共に会計を済ます。会計時、すでに20時を回っており、「裁縫室が8時まででして、出来上がりは明日でも構わないでしょうか?」と言われてしまった。しかし、ここで明日まで仕上がりを待った日にゃ、後悔と切なさのスパイラルに巻き込まれてしまう…。「本当に、今日では無理ですか?」とゴネてみたところ、内線電話で確認をしてもらえた。そして、「特別に、OKが出ました。1時間後に受け取りに来てください」と言われ、何となくホッとする。

話は全く違う方向に進む。本当に、世の中には暇人というか、大馬鹿者というか、頭の悪い輩が多くて困ったものである。よく「架空請求メール」なるものが届いて問題になっているが、私の所(携帯電話)にも先日、それらしきものが届いた。ちょっと見れば、そのメールが何の拘束力も持たない愚かなものであることはわかる。わかるのだが、受信して起こる腹立たしさ…。そのメールを全文紹介する。

文中のURLも、今後同様のメールを受信される方のために、参考としてそのままにしておく。

【件名】再度通知

お客様は有料会員になっています

このままでは管理センターの移動がありますのでお早めに無料会員への登録変更をお願いいたします
期限は8/27 金曜日までにお願いいたします
金曜日確認が取れない場合、管理体制が移動しますのでお早めの登録変更をお勧めいたします
http://www.support1115.com/0-yens/

お客様は旧管理体制のまま今現在無料会員になっていません
無料会員登録へ変更して下さい
なお旧会員登録状態では管理センターへ移動します

この手のメールには、「サイト名」「管理者」が全く書かれていない。だから、これで騙される人というのはよっぽどすごいサイトに登録しているのかなぁ…などと想像してしまう。

これと似た文体の出会い系メールも受信したので、同様に紹介する。

【件名】無題 41368

ある理由で貴方様をお知りになられました。女性が貴方様と是非連絡を取りたいと伺い、当方で御協力をすることになりました。もし、貴方様がお逢いになってもいいというのであれば、コチラのURLより無料登録を行い掲示板にその方の連絡先が書かれてありますので、御利用ください。
http://in-door-free-time.homeftp.net/ng/
※無料掲示板を悪用するような行為は決してしないで下さい!

配信不要の方はこちらへ返信下さい
ichirotashiro83@hotmail.com

39264

このメールと全く同じものを、知人も受け取ったという。ちなみに、その人は女性。「私にその手の趣味はない!」と言いつつ笑っておられたが、この証言で、このメールはランダムに送られていることが判明した。

それにしても、「無料掲示板を悪用するような行為は決してしないで下さい!」という文章には笑ってしまった。メールを悪用している輩が何を言う? 呆れる限り。おまけに、日本語がおかしい…。

それと、これは新手の出会い系メールのようなものだと思われる。

【件名】おはよう

さびしんぼぅさんですか?メルアド教えてくれてありがとうm(_ _)mまた暇な時にメールしよう(^^)v

すべて、携帯電話のメールサーバに残されたヘッダー情報を見ておいたが、送信者のアドレスとホストサーバーの情報が違っていた。携帯電話のメールアドレスで送信してはいるが、発信元は明らかにパソコンである…というメール群。たまに、誰かになりすましてメールを送りつけてくる者がいる。が、その全てがメールアドレスとホストサーバーの情報が食い違っている。

「こんなことをしている時間があったら、社会のために働いてみたらどうだ?」と、声を大にして言いたい!


9月7日(火)

昨夜、かつて私がスタミナ源としていた下町の洋食屋さん「さくら」のご主人からメールが届いた。とはいえ、このお店は昨年10月に店じまいしているので、今はもうそのお店の料理を記憶の中でたどっていくしかない。しかし、お店のホームページはファンの希望もあって存続しているので、久々に掲示板に書き込んでみた。メールは、その返事としてのものだった。

さくら閉店前の数ヶ月は、なぜか近所にありながらも全く通えないような状態で、その上、お店の最寄り駅である反町をあまり利用しなくなっていた時期でもあり、久々に反町駅を利用した際に、さくらがなくなっていたことに気付いた次第。今、その場所には弁当のチェーン店があるのだが、何とも私にとっては違和感の固まり以外の何ものでもない。

一昨日の地震は、本当に凄かった。そして今日は、台風18号の影響で山陽新幹線(新大阪〜博多)は全線運転見合わせ。東海道新幹線(東京〜新大阪)はダイヤ通り運転していたが、列車に吹き付ける雨の激しいこと…。

今日の横浜は、急に強い雨が降ったかと思えば太陽が顔を出して何事もなかったかのような状態になり、ふと気を許すと痛い目に遭う…という一日だった。おまけに強い風…。

我が家の薄っぺらな玄関と窓は、強風に叩かれ続けて大音響! ユニットバスの窓から入り込んだ風がそのドアを内側から叩きつける…。誰かがユニットバスに閉じこめられて、助けを求めてドアを叩いているようにも聞こえる。かといって、窓を閉めておくとユニットバス内が湿気でムンムンしてしまうし…。

明日から、後期の講義が開始となる。あらゆる意味で不安である。


9月8日(水)

帝京高等看護学院第一看護科「人間関係論」が、今年も初講を迎えた。何年もこの仕事をしているが、毎度毎度、初講前夜はかなり緊張するもので、昨夜もなかなか寝付けなかった。初めて担当する講義でもないのに、どうしてだろう?

早朝、携帯電話が反応した。東海道線が人身事故で遅延しているという。私は今日、湘南新宿ラインを利用して池袋まで出ようと思っていたのだが、東海道線との併走区間があるので、こちらのダイヤも心配になり、早めに家を出ることにした。1ヶ月ぶりにネクタイを締め、颯爽と(?)玄関を出る。

が、横浜駅へ出ようと利用した京浜急行のダイヤまで乱れていた。どうやら、東海道線の振替輸送のための遅延らしい。京浜急行を待っていたら、目の前でスーパービュー踊り子号の伊豆急下田行きが信号で止まっていた。なかなか動く気配がない。湘南新宿ライン経由で来た特急さえもダイヤが乱れている。早めに家を出て正解だった…とホッとする(「ホッとする」というのもおかしいか…)

横浜駅を10:14に出る湘南新宿ライン宇都宮行きに乗り、予定通り池袋に出た。いつものようにホームの階段を下りた…ところが、様子がおかしい。埼京線に乗り換えなくてはならないのだが、乗り場が見つからないのである。落ち着いて表示をよく見ると…なんと、さっき湘南新宿ラインを降りたホームが埼京線のホームだったのである! 今まで、池袋駅の埼京線ホームは上下線が同じ島になっていて、湘南新宿ライン(宇都宮線・高崎線)とは別の島になっていた。それが、埼京線と湘南新宿ラインホームが統合され、上り方面と下り方面とに分けられていたのである。要するに、湘南新宿ラインで横浜から池袋まで来ると、同じホームで埼京線に乗り換えられて十条まで行けるということなのである。そういえば、池袋駅で工事が行われる…と掲示が出ていたような気がする。

結局、11時半に帝京入り。学生背景を受け取り、配布するプリントを刷り、講義開始を待った。12:40頃…講義10分前、初講の緊張とヤル気に満たされた私の耳に、男子学生の話し声が飛び込んできた…。

人間関係論の先生って、タチ悪いらしいよ!

この言葉には、正直言ってヘコんだ。まだ私に会ったこともない、講義を受けたこともないのに何を言う? おまけに、それを聞いていた別の学生が「マジでぇ〜?」などと受け答えている。今まで高めてきたテンションは、一気に急降下! が、転んでもただでは起きない私は、この「事件」をどうやって講義ネタに仕立て上げていくか、考え始めて気分転換。

講義中、いつもどこの学校でも行っている「お約束」を説明しつつ、「人間というのは、“誰” から “どんな” 情報を得たかによって、評価を変えてしまうものである」と語った。私のことをろくに知りもしないクセに、「タチが悪い」とは何事か? もし自分が同じ状況で誹謗されて嬉しいか? おそらく、私を「タチ悪」扱いした学生は、自分が言われたらムカつくだろう…云々。しかし、あまり個人的感情を表面に出してしまうのはよろしくないので、あくまでも「人間関係論」の講義内容として語りつつ、諭す。

しかし、例年以上に受講態度は良かったと思われるので、その点は評価に値するものの、放課後の帰り道で私を見かけても無視する学生が多くて、ちょっと寂しい思いをした。今日、私が教えた「愛」「和合」「共感性」はどこへ…。講義で語った私の言葉の裏にあるメッセージや誠意を、学生たちは理解してくれたのかなぁ…。

来週は帝京高等看護学院で3日連続の講義…。仲良くしなければ!…という気持ちが空転したのか、1ヶ月ぶりの講義で力の配分がうまくいかず、2コマ終えた後は声がガラガラ…。明日も講義があるのに、大丈夫かなぁ…。


9月9日(木)

今日は「救急の日」だそうな…。そして、日本大学医学部附属看護専門学校「社会学」の初講と相成った。ここ数年、1年生は110名以上在籍していたのだが、今年は80名ちょっと…。教室も例年の大教室ではなく、若干小さめな教室を使用している。が、それでも何だかスカスカな感じがした。昨日の帝京のこともあるし、今日は穏やかに流そうと考えていたのだが、担当者(=私)が教壇に立っているのにもかかわらずおしゃべりがやまない…。仕方がない…ここでも最初は「タチの悪い」教師を演じるしかないと判断した私は、一喝することから講義を開始した。そして、なぜ一喝されたのか、一喝の目的・効果を説明し、ガイダンスに入ることになってしまった。学生たちにしてみれば、初対面でいきなり一喝されたら、かなり萎縮してしまうのだろうが、私の「社会学」は「聴く」だけではなく「実践する」ことも前提に講義を進めることになるので、これはこれで良かったのだ…と自分に言い聞かせながらガイダンスを展開した。が、教室の雰囲気を元に戻すのに時間がかかってしまい、肝心の講義の時間が短縮されてしまった。また来週、復習を兼ねて説明をしなくてはならない。

講義後、講師室で一休みして、日本大学通信教育部へ移動。それにしても、眠い。昨夜も「初講前夜」ということでよく寝られなかったのである。初講を終えてホッとした途端、眠気が襲ってきた。池袋駅へ向かうバスの中でウトウトしてきたのだが、眠りに入ろうとしたその瞬間、「カシャ〜ンッ!」という大音響! どうやら、運転手が何か金属のボードを床に落としたらしい。それで、丸ノ内線で仮眠を取ることにして、停車中の電車には乗らず、次の電車を待った。席に座り、仮眠の態勢に入ろうとしたところ、12名の幼稚園児が3人の先生に連れられて乗り込んできた。そして、私の周りでワイワイ楽しそうにはしゃぎ回る…それが茗荷谷まで続き、結果的に私は眠りに入るタイミングを逸してしまった。起きたまま大手町へ出て、そこから半蔵門線で神保町へ出た。本来なら、後楽園で下車して歩くのだが、眠気には勝てず…。

通信教育部の昼間スクーリングは、本来は来週から再開なのだが、木曜日は秋分の日がある関係で1週早く再開されたのである。昨日2コマ、今日も午前中の1コマと、ガイダンスと講義を両方こなさなくてはならなかったが、今日の昼間スクーリングはいきなり講義に入れるという快感があった。こんなに爽快な講義は久しぶりであったが、受講している学生たちがどう思っていたかはこの限りではない。ただ、いつも出席している学生数分のプリントを印刷したのにもかかわらず、かなりの残部を出した。まだ夏休みの学生が多いということか…?!


9月10日(金)

本当なら、今日は米海軍大佐をはじめ友人たちと横浜港を望みながら開催される飲み会に参加する予定だった。しかし、朝から頭痛とめまいに襲われ、胃の機能も停止状態という有様だった。

会を欠席するわけにはいかない…と、家にある坐薬で頭痛を抑えて家を出たものの、めまいはおさまらず、飲み会ではなく今井医院へと目的地を変えることになってしまった。

結局、治療費と調剤費で、飲み会で支払うであろう金額と同額(いや、それ以上?)の出費。めまいがまだおさまらないので、今日はこのくらいで。


9月11日(土)

9.11テロから早3年。私にはまだ、あのテロ行為と対応が何を意味したのか、よくわからないままである。

昨日、BeWith sitesのカウンターが23456になっていた。1999年11月8日にサイト開設以来、昨日までで1768日。1日平均13アクセス。大したこと、ないか…。

23456

今日・明日のプロ野球はストが回避された。が、私自身の想いとしては、実際にストに突入しても良かったのではないか…と。経営側にも選手側にも、そしてファンにも、試合に当て込んでいる商売人にも、どういう影響が出るのかを実際に見てみる良いチャンスだったように思ったのである。出来れば、ストなんてしない方がよい。しかし、プロ野球の労使対立の中で、ストがどのくらい有効なのか(あるいは、無効なのか)を知る良いチャンスだったのではないだろうか?

それにしても、昨日の私は情けなかった(いつも情けないことは情けないのだが…)。以前からずっと昨日のためにスケジュールを組み、会場の予約まで入れてくれていた幹事さんにも申し訳なく思う。それにも増して、実は参加者の中には今日が誕生日という方がいて、そのバースデーパーティを兼ねた飲み会であったことを思うと、情けないという言葉では言い表せない感情が込み上げてくるのである。私の今までの人生をそのまま1日に集約したような日が、まさに昨日だった。こんなことだから、私は出世も何も出来ないんだろうなぁ…。

今井医院で診察を受けたことで、昨夜に体調が戻りつつあった。 完全復活とはいかなかったが、それでも頭痛にめまい…そして吐き気という状態からは回避できた。しかし、今朝になってまた、昨日の悪夢が復活!? 昨日処方された薬で吐き気は抑えたが、頭痛とめまいがひかない…。結局、夕方までフトンの中でうなされ続けた。その後、買い物に出掛けたり、こうやってサイトの更新が出来るまでに回復したが、明日はどうだろう?

それにしても、何が原因だったのだろう? 木曜日までの私からは、昨日・今日の私(の状態)は想像もつかないのだが…。今井先生によると「ストレスかなぁ…」とのこと。あぁ、またか…。

世界中には往生際の悪い者が数多く存在するが、ここまで来ると「英雄」どころではなく、逆に「見苦しさ」を覚えてしまう。本人は無自覚なのだろうか? それとも報奨金目当ての確信犯? いずれにしても、哀しいことだ。


9月12日(日)

やっと体調が回復したようである。が、昨日までの体調不良で夕方まで寝ている生活が続いたため、昨夜もなかなか寝付けず、朝になってちょっと仮眠を…と思ったのが最後、昼過ぎまで寝てしまった。

今日こそは洗濯もしないと…買い物にも行かないと…ちゃんとしたものを食べないと…と思いつつ、外出する。気分転換を兼ねて、お気に入りのブランドの1つであるSheltieで秋物のカットカーディガン(新入荷だそうな)とTシャツを購入した。この時点で、当初の予算の倍程度の支出である。私は “断り下手” なのか、何か1着だけ買おうとしても、「これに合うシャツは如何ですか?」などと勧められ、ついつい勧められるままに購入…などということもザラである。安売りのワイシャツ1枚だけ買おうとして、アレコレ勧められ、挙げ句の果てに「オーダーで(ワイシャツを)仕立てませんか?」などと言われ、ワイシャツ3枚にオーダー1枚という買い物をしてしまったこともある。しかし、今回はどうしてもTシャツも欲しかったため、カットカーディガンとTシャツを選んだら、後は何を勧められても断った私…。

その後、“さぬきうどん” の文庫本を買い、晩ご飯のネタを買い込んで帰宅した。

だいぶ調子が戻ってきているようなので、今月末の講義の準備まで始めてしまった。科目によっては日本語と英語を使用しなくてはならないため、講義で使用するのに適切な単語を用意しておかなくてはならない。「この単語はどうだろう?」「ここに副詞を入れたほうがより一層…」などと一人で盛り上がっているうちに日が暮れた。

明日から、帝京高等看護学院第一看護科の「人間関係論」が3日連続で予定されている。同じ講義を同じ場所で3日連続で…というのは、集中講義以外では未経験。学生と私、お互いに “もつ” のかなぁ?


9月13日(月)

今日から帝京高等看護学院第一看護科に3日連続の出講。あらかじめ集中講義であることが前提で開講される科目(例、日本大学通信教育部の夏期スクーリングなど)であれば、前もって6日間なら6日間分の資料を随分前から準備しておけるのだが、通常の場合、講義と講義との間に1週間の空きがあるため、次回の準備で足りない部分や前回のフォロー部分などを見つける時間的余裕がある。しかし、集中講義ではなく(ついでに言えば、この講義は1月中旬まで続くのである!)通常講義形態を取っている中での一部分が “集中講義” 形態となっている今回は、かなりツライものを感じる。これは、その場に立たされた者のみが知る感覚だろう。

しかし、こういう変則形態を取ることになったのは帝京側の都合ではなく、あくまでも私の都合である。例年、私は第一看護科には後期水曜日の3〜4時限目に出講するということになっているのだが、ご存知のように今年度は水曜日の1時限目に日本大学国際関係学部に出講しているため、新幹線で急いで移動しても、どうしても3時限目の準備の出来るような時間には到着しない。前期、水曜3時限目の講義が可能かどうか試してみたが、新幹線を利用しても帝京入りが12:45…講義開始の5分前にギリギリ到着するような状態であった。そこで、わがままを言って水曜日の3時限目担当をはずしていただき、4時限目だけの担当で例年通りのノルマをこなすことにしたのである。そうなると、私の空いている時間はとにかく講義を埋めていく必要が出てくる。9月中は、全ての大学(学部)が再開するわけではないので、出来るだけ9月にノルマを稼いでおこう…ということになり、「3日連続の出講」という措置がとられたのである。ある意味、これは感謝しなくてはならないことなのである。

講義をする方も大変だが、しかし、講義を受ける方も大変だろう。3日も私の講義を受けなくてはならないのだから、かなり緊張を強いられることだろう。が、そこは余談で何とか空気を緩和し、付き合ってもらうことにしている。今日も授業の一部はディズニー(ランド)情報に費やされた。もっとも、それらはトリビア的なものに過ぎないのだが…。

帝京での講義後、誰もいない講師室でお茶を飲んで一休みし、それから十条駅ではなく板橋区役所前駅へ向かい、地下鉄三田線で日比谷に出た。目的は、ビックカメラでUSBケーブルを購入することなのだが、その前に遅めの昼食を交通会館地下の中華料理店でとることにした。その店に入るのは数年ぶりで、うっかり場所を間違えそうになったほどであるが、味は相変わらずであった。私の使用しているパソコンのメイン機はUSB2.0搭載なので、2.0対応のケーブルを買えばデータをエラーなく高速に送ることが可能である。最近、プリンタとパソコンの間の伝達がエラーを起こしやすく、その理由がケーブルにあるのではないかと思っていたのだが、今日購入した2.0対応のケーブルを試したところ、データ伝達も早く、エラーも回避された。もっと早く気が付けば良かった…。

先週末に倒れて以来、食欲があまりない…。空腹にはなるのだが、量をこなせないのである。とはいえ、おそらく普通の人くらいは食べているハズである。要するに、今までの大食いが常人並みになっただけのことであるが、私にしてみれば大問題である!

Come back my 食欲!


9月15日(水)

昨日は、帝京大学の佐藤光宣先生と神田神保町の新世界菜館で食事会。久々(?)に佐藤先生とお会いし、会話もはずみ、料理もうまいとくれば、酒が進む進む…。グデングデンになって帰宅して、サイトの更新もせずに就寝した。

そして今日も、帝京高等看護学院第一看護科の講義。ただし、今日の担当は2時限目と4時限目ということで、昼休みと3時限目が空きとなっていた。そこで、いつも(数年来)行こうと思っていた十条のすみたで讃岐うどんを…と、家を出る前から楽しみにしていた。2時限目を終えて、講師室に戻り、はやる気持ちを抑えながら、じらしながら、しばらく講師室を離れずにいた。そして、我慢の限界を迎えた私は、平静を装いながら十条駅方面へ歩き始めた。埼京線の踏切を抜け、演芸場通りを歩き、すみたに到着する直前、妙な光景を目にする…シャッターが見えるのである。そして、店の前には

9月12日〜15日まで、休ませていただきます

と書かれていた…。

仕方なく、十条駅方面へ戻り、香港亭でランチを頼むが、これが美味だった! この店も長いこと素通りしていたなぁ…と思いつつ、食が進む進む…。


9月16日(木)

今日は朝イチで日本大学医学部附属看護専門学校、昼イチで日本大学通信教育部…そして、夕方の日本大学法学部という、良く注意して移動しないと出講順を間違えてしまいそうな(?)日であった。しかも、すべて科目名が「社会学」であるのにもかかわらず、講義内容がまったく異なるのだから、頭の中がこんがらがってしまいそう…。

12時前に神保町に到着した私は、どこで昼食をとろうか…とあれこれ知っている店を回ってみたが、時間帯が悪かったのか、どこにもある程度の列が出来ていた。最後の砦は咸亨酒店…。この店に入るのも、7月28日以来。ここでようやっと昼食にありつけた。1000円のランチコースの中にあった「ブロッコリーと海鮮の炒め物」を注文、これが絶品であった! 味に満足し、胃袋も満たされ、気持ちも明るくなったところで仕事への活力を得た。

今日の全ての講義を終えた後、佐藤光宣先生からメールが…。今日も実は佐藤先生との飲み会が催されるので、18:20に水道橋駅で待ち合わせることになっていたのだが、私が明日の講義の準備に手間取り、集合時間までに水道橋駅へ行くのが不可能となってしまった。そこで、大変申し訳ないと思いつつも、佐藤先生に法学部本館近くまで来ていただき、そこで合流と相成った。当初は2時間ぐらい…ということだったが、気が付けば5時間以上が経過していた。家で明日の準備をいろいろとしなくてはならないので、日付が変わる前に私は水道橋を離れたのだが、佐藤先生にはいつもお付き合いいただき、何と感謝の意を伝えれば良いのかわからないほどである。


9月18日(土)

今日と明日のプロ野球は、ストで中止である。昨日の選手会と経営側との話し合いが決裂し、(1週間遅れで)スト決行となったのである。野球ファンの大半が「スト支持」である。しかし、優勝のかかっている中日ファンを大量に要する名古屋、土日の試合のチケットを持っていたファンは、ストに否定的な態度である。おそらく、中日が優勝争いをしていなければ、土日のチケットを持っていなければ、ストを支持したであろう雰囲気もある。自分さえ良ければそれでいいのかねぇ…と、すべてにおいて「?」の私である。

経営側は目先の利益(収益)しか考えていない。「経営が悪化している」という理由で大阪近鉄がオリックスと合併しようとしている。ファンは「大阪近鉄の合併反対」を訴えている。合併が決まれば、1球団の支配下登録選手数に従って半数をリストラしなくてはならなくなる。追い出された選手の生活はどうなる? そして、「経営が苦しいのなら、私が球団を買収します」と名乗り出たライヴドアに対しては「野球を知らないヤツが口を出すな!」と完全無視。経営が苦しいなら買ってもらえばいいじゃないか、大阪近鉄? 話が矛盾しすぎている。大阪近鉄の選手は「ライヴドアの提案に賛成」という意向を示したというし、選手やファンを無視した方針に気付いていないのか、わざとそうしているのか、それとも「選手やファンが何を言おうと、日本プロ野球界を動かせるのは俺たちだけだ!」と言いたいのか、とにかく話の主旨がよく見えない。

そこで、選手会が「合併猶予を1年とし、来期も2リーグ12球団で行えないのなら、ストを強行する」という宣言…。そして、先週の話し合いではストがペンディングとなり、いよいよ今日と明日…となったところで、「損失分の被害請求を考えている」と経営側のコメントが発表された。スト決行で今日と明日の12試合が無くなるわけだから、軽く見積もっても30億程度の損失があるという。要するに、選手をコケにしても、選手が動かなくては損失を抱えるということに、なぜ経営側は気付かない? 自分たちと運命共同体である選手やファンのことを、なぜ理解出来ない? 野球を本当に知っているのか、経営側?…と、ぼやきたくなる私であった。

私は、子供の頃から野球好きで、小学校の文集で「将来の夢=野球選手になりたい」と書いたこともある。野球が大好きであることは、昔も今も変わりない。こういう事態が起ころうとも、その気持ちは揺らがない。が、以前、オリックスが阪急ブレーブスを買収した際に「我が社の知名度が低いので…」という理由があり、しばらくして「もう、社名が売れたから、そろそろ売却しても良いのではないか…」という話が出たということも聞いた。そういう経営者がいるから、今回のようなもめ事が起きるのだと、純粋に「野球」という競技を愛する私は憤る。

オリンピックの際、「スポーツと政治は切り離して考えなくてはならない」と言われる。スポーツと経営はどうなのだろう? よく、球団の経営不振から「高い給料を支払えなくなった」という理由で高額プレーヤーの放出をかける場合がある(例えば、サッカー)。昔、横浜フリューゲルズというJリーグの強豪は、親会社の1つが経営不振を理由にフリューゲルス経営から退き、全日空もそれにならったためにチーム解散を余儀なくされた。選手たちも移動手段として全日空を使わずに新幹線で…と対抗した。そして、「年末年始の天皇杯で敗退した時点で、解散」という親会社からの宣言の奮起したのか、ファンのために最後の力を出してくれたのか、1日でも多くプレーを見せ続けようとした選手たちは、結局「決勝戦」まで勝ち残り、そして優勝! 有終の美を飾ったものの、敗退こそしなかったものの、そこで解散となってしまった。が、ファンが選手たちとともに全日空搭乗拒否をしなければ、全日空の経営も安定し、チーム解散も先延ばしにできたかもしれない。経営側をどうこう言う前に、「なら、チームのために、みんなで全日空に乗ろう! 親会社を儲けさせて、選手たちの給料を確保しよう!」と頑張っても良かったかも知れない。今回の大阪近鉄の経営悪化の一つは、本拠地である大阪ドームの使用料と、その赤字である。大阪近鉄がこういう事態に陥る前に、もっと大阪ドームに足を運び、近鉄特急に乗り、経営を支えてもよかったのではないか…。

試合が中止になったのを選手会のせいにするファンがいるが、それも間違いだと思う。たしかに、ストを行う権利は労働三権で認められているものの、あまり有効性のある対抗策とも思えない。しかし、こういう判断の原因をつくり出したのは誰なのか? 選手会が日本プロ野球史上初の「スト」に突入しなくてはならなくなったのはなぜなのか? 一考の余地がある。 選手にだって、野球をする権利がある。

そんな中(?)、夕飯にきのこシチューを作って食べた。作ったと言っても、ルーはインスタントの固形もの。ただ、作り方のところに書かれている通りの量で水を入れると味が薄くなるので、少なめに…。それなのに何だかコクが少ない。とりあえず、塩こしょうとバター、そして白ワインで味付けを変えてみた。美味なり!


9月20日(祝)

今日が「敬老の日」だと言われても、ピンと来ない。敬老の日は9月15日なのだ! ハッピーマンデー計画で、いくつもの祝日が「第3月曜日」に移動させられた。経済効果を狙ってのことらしいが、経済と伝統、どちらが大事なんだろう?

静岡からの横浜までどうやって帰ろうか…と悩んだ末、時間的余裕もあることから在来線普通列車を利用することにした。時間はかかるが、特急料金がかからないので、金銭的にはお得である。おまけに、静岡を19:35に出る東海道線の行き先は東京で、横浜まで乗り換えなしで行けるため、私は良くこの列車を利用する。さらに特急車両(ワイドビュー東海号などで使用している車両)を使用しているので、乗り心地も抜群!(東京を5:20に出発し、横浜を5:47に通る静岡行きが、これと同じ編成である)

9両編成の列車の先頭車両の前から3列目、進行方向に向かって右側が、私のお気に入りの席である。今日もいつもの席に座り、横浜までの2時間40分ほどの旅を、いつもと同じようにのんびりと過ごすはずだった…。しかし、いつものように清水を過ぎたあたりで寝入った私の眠りを遮る悪臭…。乗車して1時間経ったか経たないかというあたりで、私の隣に1人の男(老けているが、おそらく学生)が座り、靴を脱いだのである。その足(靴下)の臭いといったら、もう1週間ぐらい風呂に入っていないような、そういった饐(す)えた臭いなのである。ちょっと体調を崩し気味で軽い頭痛を覚えていた私だったが、おそらく健康体でこの饐えた臭いをかいだとしても同じ感情を覚えたに相違ない。頭痛は増幅し、吐き気までもよおしそうになってきた。早くこの男が自分の臭いに気付き、靴をはき直してくれることを期待したが、こういう人は大体「他人に迷惑をかけている」ということに無自覚である。私の周りには、こういう人が多い。迷惑をかけているという自覚がないものだから、私がそのフォローをしても「ありがとう」とも「ごめんなさい」とも言わない。言わないどころか「また、ヨロシク!」と言ってくる。私の人生の縮図を、隣に座る男の臭い足に見たようだ!

男は、靴をはき直すそぶりも見せない。ならば、早く降りてもらうまでだ。しかし、余裕をかましている…というか、くつろいでいる…というか、降りる気配もない。列車が小田原に着いた時、乗客がごそっと下車したのを見た私は、急いで荷物を取り出して列車を降り、別の車両で座席の空いているところを探した。それが無理なら新幹線に乗る覚悟も出来ていた。幸い、誰にも占拠されていない座席を見つけ、横浜まで穏やかな移動を再開することが出来た。しかし、私の後にあの席に座った人は気の毒だ。おそらく私は、あの男とは友達になれない。なったとしても、絶対にあの男の部屋には遊びに行かない!

帰宅して、私がすぐにシャワーを浴びたのは言うまでもない。


9月21日(火)

早朝、宅配で本とCDが届いた。Amazon.co.jpで数回に分けて注文したものがいっぺんに発送されたため、大きな箱に入れられていた。香港の写真集、絵本、韓国映画と文化に関する洋書、CD1枚…。いろんなものを注文したんだなぁ…と、改めて自分の節操のなさを痛感する。

今日も帝京高等看護学院第一看護科…。実験演習を行ったが、どうも学生たちがニコニコ笑いながら作業を進行させているので、2コマとも途中で大きな声で怒鳴ってしまった。通常の講義と違って、講義内容をどれだけ理解したか…今後の看護にどう活かしていくか…ということを念頭に置いて作業に入ってもらいたかったのだが、どうも「楽しいゲーム」的な発想に陥ってしまったみたいである。講義後、私自身も深く反省…。何とも言えない虚脱感。

十条駅の横を抜けて、東十条駅から東神奈川駅まで乗り換えなしで帰途についた。ひと眠りしていたら、蒲田で罵声が聞こえてきた。まだ日が高いというのにケンカ? とにかく「テメェ、待てよ! コノヤロー!」という声が駅のホームに轟き渡った。「私も、同じようなことを教室でやっていたのかなぁ…」と思うと、何だか切なくなる。

帰宅後、不具合情報が飛び交うWindows XPのService Pack 2(SP2)をインストールすることにした。出来ればずっとインストールするつもりはなかったのだが、雑誌によっては「アップグレード推奨」などと書かれているし、私の使用しているアプリケーションや周辺機器などのSP2がらみの不具合は(ネットで調べる限りにおいては)報告されていない上、使用しているパソコンのメーカー(富士通FMV)サイトにアクセスしたら「SP2を推奨」と書かれている…というわけで、「ダメなら、アンインストールすればいいや」と思い切ってインストールしてみた。再起動後、自動更新の設定を行い、晴れて私のパソコンもSP2搭載となった。が、SP2はファイアウォールが標準で有効となっているため、基本的にすべてのアプリケーションを遮断してしまうのである。そこで、使用頻度の高いソフトを「例外」扱いにしてファイアウォールを通過させる作業をするが、パソコン内のソフトは使用するために入れているのだから、ほとんどのソフトを例外指定しなくてはならなかった。ちょっと面倒くさかったが、セキュリティがシッカリするのだから、多少の設定作業は仕方がない。Internet ExplorerやOutlook Expressもセキュリティ機能が充実したのだが、これもまた設定が…。やけに設定変更を強いられるんだなぁ…SP2。

夜になり、先日自分で送った小包を受け取り、日本大学国際関係学部から届いた追再試験の採点をする。何だか、とっても切ない一日であった。


9月22日(水)

今日も帝京高等看護学院へ出講。今日も、学生たちに苦言を呈してしまった。学生たちは、自分が教卓や黒板を使用しないから実感がないのだろうが、チョークの粉まみれになった教卓やチョーク置きは我々教員の指先を荒らし、さらに講義用の荷物を置くのもはばかられる。教卓に前の教員が使用したと思われるおしぼりが放置されていたりして、それだけでも士気をそがれるような気がした。そのことを学生たちに語り、「患者さんが清潔な環境で治療を受けたいと思う気持ちを考えたら、小さなことにも気を配る必要があるのでは…」と結んでおいた。

私は呑気でおおざっぱな性格のクセに、こと講義となると妥協しないところがある。学生を甘やかしてはいけない、なれ合いになってはいけない…と思い、あえて矢面に立ったり憎まれ役を買って出ることもある。今日も、かなり学生たちのプライドをくじいたハズである。彼らは看護学生である。看護学生でなくてもそうなのかもしれないが、自分の能力を過小評価したり、日本社会特有の甘えに身を置いたりするのが自分たちのことにならないということを知ってもらいたいのである。

話のトーンはここで180度変わるが、先週の水曜日と同様、今日も2時限目と4時限目の担当だったため、昼休みから3時限目にかけて、外で食事をした。今日こそは…と、先週臨時休業であった讃岐うどんのすみたに行ってみた。私がすみたに到着した時、女性2人組が店前で並んで待っていたが、ここで引き下がるわけにはいかない! シッカリ並ぶ覚悟を決めた。が、1分待ったか待たないかで店内に通されてしまった。何ともあっけない…。ただ、注文してからうどんが運ばれてくるまでに10分ほどかかっていた。「これだけ時間がかかっているということは、“茹で置き” ではないな」と、期待は高まる。私が注文したのは「かしわざる」。ざるうどんにかしわ天という組み合わせなのだが、これが絶品! うどんにはコシがあり、のどごしも良い。かしわ天は、言葉では表現出来ないほどの旨さである! 衣のサクサクと、かしわのジューシーさが一つになった天ぷらは、逸品と表現しても過言ではないだろう。


9月23日(祝)

6月2日に天候不良のため流れてしまった空母KITTY HAWK見学が実現した。14時過ぎ、京浜急行横浜駅ですうさんと待ち合わせ、上大岡で芝さん夫妻と奥様の妹さんが合流。汐入を目指した。横須賀米海軍基地前では我々の他に、Yokoさんのお知り合いである歯科医師家族が2組合流したので、今回のベースツアーはかなりの大所帯となった。

メインエントランスでYokoさんの上司である大佐と再会。先日、体調不良で飲み会参加を当日キャンセルしてしまったことを詫びると、「Yoshi、今日の体調はどうだい?」と大佐。「元気です!」と私。「今夜の食事会は、ステーキが2人分らしいからね」とのこと。この時点では、何のことだか良くわからず。その後、1デイパスを受け取り、Yokoさんの運転するバンでまずは大佐のオフィスへ。そして、海軍病院の歯科フロアへ。大佐は口腔外科医であるため、スタッフが彼に敬意を払って接しているのがよくわかる。スゴイ方と一緒にいるんだなぁ…ということを実感する。

各セクションを見学させていただいた後、いよいよKITTY HAWKへ向かうことになる。その前に、KITTY HAWKのキャップ(かなりのランクの人がかぶるものらしい)を戴いた。6月には外からしか見ることの出来なかったKITTY HAWKに、いよいよ乗り込む(?)瞬間が刻一刻と近づいてきた! が、現在は修理中で艦内にはアチコチ足場の悪いところがあったりペンキ塗り立て箇所があったりしたが、そんなことは今の私には関係ないのである! ツアーのコーディネートとガイドは、先ほど訪ねた病院でお会いした中佐が担当された。KITTY HAWKの停泊中である第8バースに入構し、艦内に入った際、鐘が「カンカン」と2回鳴り、大佐が入られたことが告げられた。KITTY HAWKは1961年に誕生したので、今年で43歳ということになる。まず、戦闘機の修理をするフロアに入る。その広さは、アメリカンフットボールのフィールド3面分だという。この説明を聞いただけでも圧倒されてしまった私であったが、さらにスゴイものが待っていた…。下士官と将官はやはり扱われ方に格差があるようで、将官が個人部屋をあてがわれているのに対し、下士官は3段ベッドの1つとベッドの下の小物入れ、そしてロッカーをあてがわれているだけであるという。食堂も分けられている。船特有の狭い階段を何度も上り下りし、戦闘機発射台(カタバルト)に到達した時、感動と共に、軍隊のない国に生まれた自分とのギャップを覚えた。カタバルトで感じた海風は心地よかった。しかし、これが前線での風だったら、心地よいなどと言っていられただろうか? 司令室にも入れていただいたが、司令官とナビゲーターのイスの座り心地にかなりの違いがあったのも軍隊らしい。それにしても、KITTY HAWKはスケールというか、何もかもが桁外れの大きさ! 実に、我々は今日のツアーでビルの十数階分を階段で上り下りしたことになる。

キティホーク入船手続きキティホークから基地を眺めるキティホークのカタパルトにてキティホーク司令官席キティホーク ナビゲーター席
色々な写真を撮ってきたのだが、セキュリティその他の理由で、紹介出来る写真のみをここに載せた次第である。
解説文(体験文)が少ないのも、同様の理由からと判断していただけると幸いである(決して手抜きではありません)。

KITTY HAWKから下船する際も、鐘が「カンカン」と2回鳴り、大佐が艦内から出られたことが告げられた。改めて、スゴイ方と一緒にいるんだなぁ…ということを実感する。

その後、将校クラブで食事会。人数が多いのでテーブルが2つに分けられてしまった。歯科医師家族と大佐たちで1グループ、いつもののんべぇクラブ関係者で1グループとして着席。今日は「ステーキナイト」であった。1人分の料金で2人分サーブされるということで、「このテーブルには6人いるから、3人前で良いってことだよね?」ということで話がまとまる。ビールもワインも、安くてウマイ! ステーキは…というと、私の周りの意見は「固かった」とのことだが、どうしてどうして、私のステーキは焼き具合(レア)もちょうど良ければ、柔らかさも絶妙! 何だか、私ひとりが良い思いをしてしまったような…。

食事中、何度も大佐が我々のテーブルに来られ、「あとで(我々だけで)どこかで飲まないか?」という相談。すうさんは用事があって無理だったが、Yokoさんと芝さん夫妻、奥様の妹さんと私は、横須賀中央駅前で1時間ちょっとの酒宴…。

ものすごく刺激的で、アットホームで、そして日本とアメリカのおかれている状況の違いを思い知らされた一日だった。日本が国連の常任理事国入りを強調しているが、決して人ごとではないことを感じた。


9月24日(金)

昨日、KITTY HAWKで数十階分の上り下りをしたのに、筋肉痛が起きていない…。喜んで良いのか、それとも時間差で襲いかかってくるのか…? 歳を取ると、筋肉痛は忘れた頃に襲いかかると聞くし…。

さすがに、あれだけ大きな空母内をアチコチ歩くと、疲れることは疲れる。今朝は起きるのがちょっとツラかった。今日はまず1時限目に日本大学医学部附属看護専門学校での講義が入っていたのだが、日大看護勤務日の朝はいつも6時には起き、7:12に横浜駅を出発する湘南新宿ラインに乗るのだが、今朝はとりあえず寝ていられるギリギリの時間を調べ、7時過ぎまでフトンの中にいた。そして、7:30に横浜駅を出発する東海道線に乗り込み、品川、大崎と電車を乗り換え、池袋には8:16に到着。思ったよりも早く到着したのだが、どうしても混んだバスに乗りたくなかったので、タクシー乗り場へ向かう。おかげで、講義にはいる時にはスッキリした気分になっていた! もっとも、昨日の米軍基地ツアーで素晴らしい刺激を受けているので、回復はいとも簡単であった。

日本大学医学部附属看護専門学校での講義を終え、すぐに池袋に戻る。そして、朝昼兼用でうどんを食し、湘南新宿ラインで横浜へ戻る。一旦帰宅し、メールチェックや日本大学法学部での講義の準備だのをしているうちに眠気が襲ってきたので、昼寝をする。2時間半ほど寝ただけなのだが、これでかなりの疲れは取れたようである。18時からの法学部の講義で今週の仕事が終わるというのに、どうして一番体調の良い状態になっているのか? おかげで、かなり盛り上がって今週最後の講義を終えることが出来た。

1時限目の看護専門学校と法学部とでは、同じ「社会学」とは思えないような講義方法をとっている。そのうち同じように展開するつもりではいるが、看護学生が法学部に潜り込んで私の講義を聴いたら、きっとビックリするんだろうなぁ…。「えっ? 社会学の講義って、こんなにはじけているの?」という感想を持つに違いない。そのくらい、看護学生には厳しめの講義を展開している(ただし、私の講義にしては…の話である)。人命を預かる職業に就く看護学生たちには、それなりの自覚を持って欲しいと願ってのことなのだが、それが仇となって逆恨みされたりしたら…哀しいなぁ。

夜になって、雨が降ってきた。週末の天気は悪いとか…。ここ数ヶ月、週末になると天気が崩れる確率が高くないか?


9月25日(土)

ハッキリしない天気であった。晴れたり、曇ったり、雨が降ったり…。しかし、筋肉痛(24日参照)はまだ襲ってこない…というよりも、この先も襲ってこないことを願う。

韓国から小包が届いた。KBSで放送された「理由ある夜」という番組のVTRである。私がKBSメディアに注文したものが、1ヶ月経ってやっと届いた次第。韓国で放送されたものをそのままVHSに落としてあるので、もちろん字幕はない。その番組の中に「家トーク」(←直訳なので、日本で放送されるとしたら「お家でトーク」などと訳されるのだろう)という企画があった。出演は、Sugar。3人のMCがSugarの家を訪ね、トークを展開する。ちなみに、Sugarは韓国でも日本でもメンバー全員が一緒の家に住んでいて、共同生活をしている。メンバーの一人、アユミという子は在日コリアンで、Sugarに参加した時には韓国語が出来なかったらしいが、番組では(時々おかしな表現があるみたいだが)流暢な韓国語を披露している。今ではメンバー全員が日本語堪能で、活動拠点も日本においているのだが、最近の韓国人アーティストには日本を目指す者が増えたが、彼らの日本語習得力には見習うべきものある。ユンソナは、日本人と同じような発音の域にまで到達しているし…。

あぁ、私なんて、もっともっと勉強しないといけない身なのに…。

話はガラリと変わって、今日は日本大学通信教育部の学生で、佐藤光宣先生と私の共通門下生が主催した酒宴が水道橋で催された。佐藤先生と私の共通門下生は日大以外にも存在する。それで、同様に共通門下生となる看護学院にも声をかけてみたところ、17名から参加希望との回答を得た。しかし、今日になって3人が突然のキャンセル。理由のある者、不明な者…。これでも、総勢18名の大宴会となる。

当初、会は18時から20時までとなっていたが、私の予想に反した(?)盛り上がりを見せ、21時前になってもその勢いが止まらない。しかし、私は明後日からの日本大学国際関係学部の講義の準備もあり、21時半の新幹線で移動することにしていたので、中座する。水を差すようなことをしてしまったという切なさがあって、東京駅へ向かう途中で酔いは覚めていたようである。予定していた新幹線にはギリギリで乗れたが、あとは意識不明状態…。1週間の疲れを大宴会と新幹線での仮眠で癒したような感じである。

大宴会のメンバーのほとんどが二次会へ突入し、そちらも大盛り上がり大会となったとの報告を受けた。心が痛むが、やむを得ない…と理解してもらえるかどうかである。


9月27日(月)

いよいよ、日本大学国際関係学部での講義が再開となった。待ちに待ったような、そうでもなかったような…という思いが錯綜したが、ここでは専門科目もいくつか担当しているだけに、久々に「講義!」と気合いを入れてかかることにした。が、月曜日の講義は今日を終えると、3週間後まで飛んでしまう。来週は日本大学の創立記念日、その次の週は体育の日である。

2時限目の留学生クラス「日本社会」は受講学生に若干の入れ替えがあった。1年生は通年科目として履修するが、2年生以上は半期ごとに履修することが出来る。だから、前期で終える者と後期からスタートの者がいるのである。後期は主に「日本人の行動パターン」を理解することを目標にして講義をする…と留学生たちに説明し、「恥の文化」(恩と義理)について語った。日本人同士であれば当たり前のようなシステムも、留学生たちには物珍しく映る。

昼休み、教務課に出向いた。教室変更前の確認のために、実際に使用することになる教室へ行って使用予定の機器の確認をした。そして講師室に戻って昼食…あわただしいこと、あわただしいこと!

3時限目の「社会変動論」では、後期は「韓国における日本大衆文化解放」をテーマにして講義を展開することになっているが、そのメカニズムを理解するために「グローバリゼーション」と「ナショナリズム」の比較検討を行った。学術用語を並べて語れる数少ない講義の一つだけに、自分だけ異様に盛り上がる。

4時限目の「日本の社会」では、今日から「日本的経営」について語ることになった。私は経営や労務管理を専門としないが、産業社会学的な観点には依拠しつつ、日本の企業形態の特徴と問題点を語り始めた。

昼間は傘をささなければ外出出来ないほどの雨であったが、4時限目終了時は小雨になり、三島駅に着いた後はすっかりあがっていた。富士山が夕方にやっと頭を出し、そこへ日が差し始めた。何となく、ホッとする。

前期は5時限目まで担当していたのだが、セメスターの「社会学」を前期で終了させたので、今日の仕事は4時限目まで。月曜日が楽になった分、来月から火曜日と金曜日が重労働になる…?


9月28日(火)

今日の講義は、帝京高等看護学院のみ。3〜4時限目の2コマを担当。受講学生もだいぶ私のスタイルに慣れてきたのかどうか、まだまだ妙な雰囲気がある。

明日の1時限目が日本大学国際関係学部での講義なので、帝京での講義後に静岡入りすることにした。十条から新宿経由で東京に出て、JRバスの乗車券を購入した。特に急いで移動する必要もないので、安くて乗り換えのないバスを選んだ。18時に東京駅八重洲口を出発するバスは、座席のほとんどを乗客で占拠された状態であった。この時間の静岡行きのバスがこんなに混むのも珍しい。夕方の交通渋滞に軽く捕まり、首都高の入口である霞ヶ関へ若干の遅れで到着した時、警察の交通整理を目撃する。そして、首都高の霞ヶ関入口にロープが張られており、いわゆる「入口閉鎖」状態になっていた! バスの運転手さんに警察官が「あと5分で入口を開けます」と言ったかと思うと、別の警官が「実際、いつ(入口を)開けられるかわからないから、池尻あたりから入れない?」などと違うことを言い出してきた。運転手さんは「本社に聞いてみないとわからないから」と言い、携帯電話で事情を説明した。すると、本社からの指示は「そこで待っていろ!」とのことだった。なぜ入口が閉鎖されていたのか? 運転手さんが警官に尋ねると、「天皇陛下が通られるんでね…」とのことだった。霞ヶ関入口前で20分停車。ここから全てのバス停の到着時間が20分ずつ遅れる。が、特に急ぐ必要のない移動なので、「仮眠時間が増えた」程度にしか感じなかった私…。

果たして、この考え方が良いのか悪いのかはわからないが、その後は事故にも渋滞にも遭うことなく、目的地へとたどり着いたのであった。


9月29日(水)

今日は「招き猫の日」なのだそうだ。「9(来る)29(福)」にかけてあるという。そういえば先日、神頼みや験担ぎのような感覚で、小さな招き猫を購入した。これで福が来てくれると良いのだけれど…と思ったが、福を招くのに他力本願では絶対に成就しないことも知っているので、努力を怠らないよう心掛け、足りない部分を招き猫に助けてもらうことにしたまで。

前期の水曜日1時限目は日本大学国際関係学部の「人間と社会T」であったが、これは半期科目なので前期試験で単位認定済みである。後期は、同じ時間帯・同じ教室で「人間と社会U」という科目名に変わる。前期から通して聴講する学生が多いのだが、後期からの参加者も(書類上は)かなりいるものと思われた。

9時、始業のチャイムが鳴り、5分遅れて教室に入った。履修登録者は163名なのだが、目測ではあるが、その半分も集まっていないように思えた。とにかく空席が目立つのである。まだ夏休みを継続している学生がいるのかも知れないが、月曜日から後期がスタートしていることを考えると、3年生や4年生の一部(大部分?)が前期までで卒業に必要な総合教育科目の単位を充当し、それで棄権した可能性もなくはない。教える側としては、ヤル気のある学生だけが集まってくれたほうが教室をまとめやすいし、採点の手間もかからずに済むのだが、しかし寂しい限りである。実際、今日提出された履修届を数えてみたら、67枚…履修登録者の41%強しか出席していなかったことになる。初めて私の講義を聴く学生の中には、すでに私に対して敵意むき出しの者もいる。まぁ、後期のテーマは「問題行動の社会学」だから、そのうち社会学理論に基づいて説得しようとは思うが…。

講義後、他の先生方と会話を交わし、お茶を飲んで落ち着いてから講師室を出た。校舎の外に出て、正門に向かって歩いていると、私に向かって手を振る方が…。何と、私が日本大学藤沢高校の生徒だった時に大変お世話になった作山先生がいらしたのである。所用で三島キャンパスを訪れた作山先生に握手を求められ(これが、作山先生の変わらぬスタイルである)、少し話をさせていただいた。さっきまでのちょっと落ち込みがちだった気分が(ただでさえ、天気がさえなくて沈みがちになっていたのだが)、パァ〜ッと霧が晴れたかのように明るい気分になった。恩師のパワーに感謝するとともに、今の自分があるのは日大藤沢のおかげであることを痛感する。

次の仕事は、帝京高等看護学院で14時半から。在来線で小田原に出て、そこから小田急ロマンスカーで新宿に出て…という安上がりの移動方法を考えていたのだが、台風の影響の悪天候を考えると、確実性を追求したほうが無難であると判断した私は、新幹線で移動することに決めた。ただ、東京に着いた時に雨脚が強くなり、十条駅から歩いて帝京入りするのに不安を覚えた私は、京浜東北線を王子で降り、そこからバスで帝京入りした。

そして、何事もなかったかのように講義を終え、帰途に就いたのであった。


9月30日(木)

昨夜は、台風の影響での強い雨風…。しかし、朝になって台風一過! 青空が広がっていたので気分もウキウキしてくる。この青空のようにスカッとした講義をしたいものだと思いつつ、家を出た。

1時限目の日本大学医学部附属看護専門学校では、いつになく友好的に講義が進んだ…と、そう思っているのは私だけかも知れないが、まぁ、劣悪な雰囲気でなかったことだけは確かだと思う。

講義後、「そういえば、今朝はゴハンを食べてなかったなぁ…」ということを思い出し、急ぎ神保町へ向かう。こういう時は、朝昼兼用でシッカリ食べたほうが良いだろうという判断から、懲りずに咸亨酒店に入り、ランチを食す。2週間前と同じようなパターンであるが、またもや満足!

そして、3時限目の日本大学通信教育部…ここで “事件” は起きた! 始業のチャイムが鳴り、私は教室に入ってAVラックの電源を入れ、教壇に戻って教室を見渡した。あれほど「授業中は飲み物を飲むな!」「おしゃべりをしないこと!」と4月から注意し、社会学的にも「なぜ、その行為が許されないのか?」ということを説明してきた。にもかかわらず、数グループが “楽しそうに” コーラを飲むのをやめずにいたり、デレ〜ッとした態度で緊急性のない話題の会話を続行していたり…という状況。講義を聴く気がないのなら出て行ってくれと促したが、聞く耳を持たない。「もしお前らが出て行かないのなら、私が出て行く」と宣言したが、ヘラヘラと笑っているだけ。私は、AV機器の電源をすべて落とし、ラックのカギを閉め、荷物をまとめて教室を出た。講義途中で教室を出るのは、久しぶりのこと。通信教育部では初めてである。講師室へ戻り、控えていると、いつも一番前に座ってマジメに講義を聴いてくれている学生が「講義を聴きたい学生がいるので、教室に戻ってください」と懇願してきた。その学生のリクエストに応えるべく教室に戻ったが、私を呼びに来るべき学生が違うように思えてならなかった。この騒動の原因を作った学生には、自覚がないのだろうか? 明日から10月だというのに、4月からずっと語ってきたことが何ら理解されていないという虚無感というか、脱力感というか、とにかく自分の教育技術の無さを嘆くと共に、「一体、この学生は何を目的に教室に来たのだろう?」という疑問すら湧いてくる。が、責任は彼らにだけあるのではない。彼らにそれが「非常識」であるということを教えきれなかった私の力不足と、飲食をしているのを、おしゃべりをしているのをやめさせようとしなかった他の学生にも責任がある。責任の所在の曖昧さを延々と語っているうちに時間が無くなってきた。本当なら、今日は講義と実験演習を行う予定だったのだが、講義をするような状態ではなくなったので、実験演習だけを行って教室を出た。

5時限目の日本大学法学部の講義は、特にいつもと変わらない雰囲気のまま…。

今日の講義は、晴れのち曇り…所により雷雨といったところだろうか。それにしても、昨夜の雨風のせいで寝不足状態…。


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