2003年3月のぼやき



3月1日(土)

昨日マスコミをにぎわせた話題は、ヤンキースの松井秀喜選手が初の実践となったオープン戦で放ったツーラン・ホームラン。日本人として誇り高いことであるし、松井選手にもっともっと頑張ってもらいたいと思うのだが、日本のマスコミの報道の偏りに(いつも)辟易している私としては、「あぁ、またか…」というところである。メッツの新庄剛志の「松井クンばかりじゃなくてさぁ、僕(のこと)もちゃんと伝えてよ!」という発言が、過熱気味の松井報道への渇となるのか、それとも「いつもの新庄節だ」とサラリとかわされてしまうかによって、今後の報道の傾向を読むことができるだろう。

私の携帯電話は、ニュースや地域情報を定期的に受信するよう設定されている。今朝、携帯電話が鳴ったので受信したニュースを見てみたら、どうやら航空管制のコンピュータ障害のために、航空機が離陸できない状態にあるという。テレビを見ていたら、「これから友人の結婚式に出席することになっているのですが…間に合うかどうかわかりません」「仕事のキャンセルの電話をアチコチにかけています」などといった利用予定者のインタビューが紹介されていた。メカニカルで便利になった反面、システムダウンすると太刀打ちできないのが現実。人間が作り出したシステムに、人間がオロオロするのも、何だかなぁ…。

今日はずっと冷たい雨が降っていた。そんな中、先日出版された『死を通して生を考える教育』を身内に郵送するため、郵便局へ行ってきた。帰りに何か買って帰ろうかと思ったが、あまり散財するのも…と思い、ルイボス茶のペットボトルだけを買って帰宅した。しっかり傘をさしていたはずなのに、ジャンパーの背中がびっしょり濡れていた。そのくらい、強い雨だったのである。

独り住まいを始めた当初、知り合いから「ルイボス茶はいいよ!」と言われ、何が良いのかわからないまま、スーパーで缶入りのものを数缶買って、冷蔵庫にストックしておいたことがある。昔はルイボス茶の茶葉もペットボトル入りも(あまり)見かけなかったので、近所のスーパーに缶入りのものを見つけた時には嬉しかったものである。帰宅して、1缶開けて飲んでみた…「ンッ?」というのが私の口から最初に出た言葉である。しかし、何缶も買ってしまったので、捨てるのももったいないと思い、ノドが渇いた時にルイボス茶を飲んでいるうち、ハマってしまったのである。それからというもの、ルイボス茶を見つけると、どうも手が伸びてしまう私である。今年の5月で、ルイボス茶の愛飲10年目!

って、一体何の話をしていたのだろう?

ところで、朝刊の社会欄に「中川家の弟、女性の頭殴る」という記事が載っていた。「中川家」というのは、吉本興業所属の飛ぶ鳥を落とす勢いの兄弟漫才コンビである。どうやら、広島市内の路上で女性に声をかけられた弟がその女性と飲食店に入り、そこで「ネタ、見せて!」と言われ、ツッコミのつもりで女性の頭を1回たたいたそうだが、そのまま女性は店を出て、警察に訴え出たということらしい。そのため、中川家弟に暴行容疑がかけられ、中川家の活動は「女性におわびできるまで」休止ということが決定した。見ず知らずの女性とホイホイと飲食店に行く中川家弟も悪いが、「ネタ、見せて!」と安易に要求する女にも責任があるのではないかと思う。


3月3日(月)

春一番が吹いた。私は午前中をずっとフトンの中で過ごしたため、まったく気付かなかったのだが…。というのも、昨夜は外務省のホームページにアクセスし、1998年に出された「日韓共同宣言」(日韓パートナーシップ)全文をトレンドサーチというソフトで分析していたところ、ものすごい構造があることに気が付き、興奮してしまい、明け方まで起きていたのである。

昼に起きて、昨夜の残り物で昼食を作り、それらを食した後に、強い雨の降る中を横浜へ出かけた。横浜中央郵便局に用事があったのだが、自宅の蛇口につけている浄水器のフィルタを取り替える時期になっているため、フィルタを買って帰った。

しかし、フィルタ1個入りは2190円なのに、2個入りはなぜか4980円…。ふつう、まとめて買うと安くなるハズだが…。危なく引っかかるところだった。どうなっているんだ、ビッ○カメラ? 「他店より1円でも高い商品があったら、遠慮なく申し付けてください」のようなことを言っている割には、自店の商品に矛盾があるぞ! これもひとつの「価格破壊」なのか?


3月5日(水)

夜中0時をもって、全国のローソンで(予約者への)手渡し解禁になったDVDがある。北海道テレビで人気を博していた水曜どうでしょうの最終シリーズ(7夜連続)がDVD化されたのである(…といっても、チンプンカンプンの人が多いと思われるので、詳しい説明はこちらを参照してください)。実は私、静岡在住の知り合いから「この番組、面白いよ!」とビデオを見せられてから「水曜どうでしょう」にハマり、インターネット配信の番組を購入するは、出演者の関連のCDを通販で購入するは…と、紹介者以上に情報通になってしまったのである(この件については、2001年10月1日のぼやきにもあるので、参照してみてください)

「どうでしょう」公式サイトには、全国の勇者(マニア?)たちから「手に入れました!」という書き込みが日付の変わった頃から大量にアップされていた。私はそんなマニアとは違うので、朝4時に起床し、5時過ぎに東神奈川駅前のローソンに寄り、そのDVDを受け取ったという落ち着きぶり!(←どこが?)

そのまま私は東神奈川から京浜東北線に乗って横浜で降り、横浜から東海道線で静岡方面へ向かう。5:47に横浜を発つ東海道線静岡行きは特急型車両を使用しているので、座り心地(寝心地?)も良く、大好きなのである。以前は日本大学国際関係学部へ出講する際はこの電車を利用していたのだが、いかんせん運行時刻が早すぎて、三島到着が7:24という、9時からの講義のために来たとは思えないような―そんなことなら、もう少しフトンで寝ていたほうが健康的だという考えが先行し、通勤では利用しなくなったのだが、行楽などではこれほど頼もしく心地よい電車はない!

DVD受け取りのための割いた睡眠時間を車内で埋め合わせようと思ったのだが、平日の朝にしてはずいぶん車内が混んでいる。足早に車内へ向かい、空いている席を確保、すぐ睡眠状態へ…と思った矢先、

グォオオオオオゥオゥォォウォォォォッ!

という、けたたましいイビキが私の思いをさえぎった。ただのイビキなら許せた。しかし、時に息苦しそうな、時に楽しそうな、そういうバイオリズムを不定期に奏でるイビキが私を怒らせ、私の眠りを妨げたことは想像に難くない。当のイビキの主(50歳前後のオジサン)は、真っ赤の顔をして、ネクタイを歪ませ、それでも全く起きる気配など見せずに、私が下車した沼津の手前まで、イビキをかき続けていたのだから、私の完敗である。


3月6日(木)

昨日は「水曜どうでしょう」のDVDを手にしてご満悦の私だったが、今日はそのテーマソング「1/6の夢旅人」(樋口了一)が札幌から送られてきてご満悦!

嬉しい知らせが届いた。韓国の日本大使館に勤める孔章源(コン・チャンウォン)さんからEメールで「映画のチラシ展が4月8日から開催されることになりました」と知らされたのである。この件に関して詳しくは、Yoshibeiの韓国珍道中2002の9月5日(木)に書いておいたが、韓国で上映された日本映画のパンフレットを、日韓比較展示するという企画があり、日本側パンフレットの蒐集を私が担当したのである。しばらくは「どんなに早くても、2004年正月頃開催」などと、あまり企画が進んでいないような話を聞かされていたのだが、ここに来て事態が急進! 何としてもソウルへ向かって、この企画を見届けなくてはならないと、そう思わずにはいられなかった。明日、航空券を手配しようかな?


3月8日(土)

先日、常磐大学の渡部先生からメールが届き、帝京大学の則武先生と拓殖大学の阿部先生との食事会のお招きいただいた。そして昨日がその会の日であった。

則武先生とは先月、日本大学国際関係学部の講師室で久々にお会いしているのだが、渡部先生とお会いするのは1年以上ぶり。阿部先生とは初対面であった。国際法や国際政治学を専門とされている先生方の中に、社会学者の私が入って浮いてしまわないかと心配であったが、それは杞憂でしかなかった。楽しく食事とカラオケで時間を過ごさせていただき、ありがたい限りであった。

帰宅してパソコンを起ち上げると、見覚えのないメールアドレス…それもすべて携帯電話から送信されたメールが日本全国から17件も届いていた。どうやら、学生からの連絡用に開設した私のメールアドレスがどこかに流れたらしい。夕方の5時過ぎから、私が帰宅した11時45分までの間に、17人の男女が、私を語った何者かにメールしていたことになる。さらに、日付をまたいで今日になっても、深夜、早朝、夕方問わず、高校生らしき人物やら大学生らしき人物やら社会人らしき人物からのメールが続々…。

それらのうち、2〜3通の女性を除いてすべて男性からのものであることから、どうやら私のメールアドレスを流用した人物は「女性」になりきったか、あるいは女性そのもの…そして私の門下生。または、私のアドレスの載っているシラバスをこの時期に受け取れる某出講先の関係者。そして、その人物は、これから大学に入学するという設定になっているらしい。

門下生を疑いたくはないが、私に対して逆恨みする者がいないとも限らない。が、だからといって、こんなことをして何になるのだろう? 

もしかすると、私のメールアドレスを使用した人物が複数の出会い系サイトにでも書き込みをしたのだろうか…? このアドレスを使用停止することも考えたが、学年末の今、卒業や進級のかかった学生からの連絡もあるため、どうにもこうにも出来ない状態にある。

腹立たしさとともに、情けなさを感じた。そして、哀れみを覚えた。メールでなければ友達ができないのかねぇ? そして、自分の素性を詳しく語らないという特徴もある(嘘の情報のおそれもある)。私も1日にかなり大量のメールを受信し、送信するが、そのメールで「良かったら会って下さい」的な発想に至ったことは一度としてない。

「△△(First Name)です」「○○歳です」「××に住んでます」「いろいろお話したいので」「よかったら、メールください」「仲良くしましょう」

上の文は、20通を超えた受信メールの特徴をつなぎ合わせてみたものである。メールで仲良くなる? 出会い系サイトそのものを全否定するつもりはないが、そこにある「情報」を鵜呑みにして、見知らぬ「友達」に思いを馳せるという行為に、危機管理の希薄さを感じる。

私のメールアドレスを不正使用した当事者が、「何かあったら、ここでヤツはぼやくハズだ! 慌てる姿を見てみたい!」というもくろみから今回の犯行に及んだのであれば、下の文章を読んでもらいたい。

幸いにして今、私は「死を通して生を考える教育」に関してヴァーチャル・リアリティの研究を担当しているが、これはもしかして「このデータを使いなさい!」という神様からの贈り物? そう思うことにしよう。ついでに、『ストレス・スパイラル』第2弾のネタとして使用することにした。転んでも、タダでは起きない私。

それにしても、日本人の人間関係は一体どうなるのだろう? 平成15年度の講義が待ち遠しいっ!!!


3月10日(月)

昨夜、必要に迫られて、私の著書といくつかの概要をまとめておいた。改めて過去に執筆した論文に目を通すと、不完全な部分や校正ミスなどが目立つ。そして、「こんな論文、書いていたんだなぁ…」と、今ならおそらく手を出さないテーマにも果敢に挑んでいた昔の私を思い出す。

平成15年度を気分も新たに迎えようという思いもあって、スーツを新調した。…と言っても、オーダーメイドではないのだが。

学生からの連絡用に解説した私のメールアドレスが出会い系に流れたらしい…という件に進展があった。どうも「メル友掲示板」に流れたらしい。今日までで28人からメールが届いた。良く考えてみると、私が被害を受けたことはひとつもなく(ADSL常時接続なので、メール受信にいちいちお金を取られない)、私のメールアドレスを不正使用したヤツに騙された28人のほうが被害者であると考えるべきだろう。

相手を確認し合わない(会うことがない)から、メールさえくれればそれでよいのかもしれないが、こういった人間関係がまかり通る世の中に、社会学者としては恐怖感を抱かざるを得ない。


3月11日(火)

朝、目が覚めた時に激しい頭痛が私を襲っていることを知る。鎮痛剤を飲んで再び就寝。結局、正午を過ぎるまで意識不明…。痛みが抜けきらない状態のままではあったが、このまま起きるタイミングを外すのもイヤなので、思い切ってフトンから出た。

今日も強くて冷たい風が吹く一日だった。そんな強風の中、整形外科で理学治療を受けてきた。頚椎牽引とウォーターベッド…。肩凝りと腰痛の緩和のためなのだが、こういう状態から解放されるのはいつなんだろう?

LIFEから「あたしンちカード」(クレジットカード)が届いた。「あたしンち」とは、読売新聞日曜版で好評連載中のマンガで、テレビ朝日系列で金曜19時半に放映されているアニメの、あの「あたしんち」である。私が申し込んだのは、母カード。主人公の顔面がドアップなのである。クレジット機能は他のどんなカードとも変わりはないのだが、使用するシチュエーションを選ばなくてはならないような…。パリの3つ星レストランで「母カード」というのはどんなもんだろう?

なかなか、使うのに勇気のいるカードのような気がした。


3月12日(水)

5日(水)に購入した「水曜どうでしょう」のDVDが、オリコン初登場で5位にランクインしていた。北海道のローカル番組が、SMAPやGLAY、金城武、メル・ギブソンらのDVDに追随する勢い…。

久々に、帝京大学福祉保育専門学校に出講した。教育相談論(1年生)の単位未修得者への補講&再々試験を実施するためである。この学校の単位は、前期・後期と別々に認定される。普通、前期に90点で単位を修得し、後期が50点だったとしても、90+50=140点で、平均70点の「B」または「良」評価となるのだが、ここでは「前期−優」「後期−不可」とされ、不可評価の分は再試験を受けなければならないのである。

今日は、前期不合格者と後期不合格者を一斉に集め、まず簡単に不合格理由を説明し、再々試験で合格点が取れるように補講をし、さらに再々試験…。

作業終了後、卒業生でメーリングリストのメンバーでもある上田君と一緒に夕飯をとる。上田君の学年数名とは毎年3月に、近況報告会を兼ねた飲み会を開いているので、その打ち合わせをする。

昼間の暖かさと一変し、夜の十条界隈はかなり冷たい風が吹いていた。心の中まで染み透る…。


3月19日(水)

このところ “いろいろなこと” があって、ホームページの更新作業が停滞していた。

昨日、渡韓のための手続き第1弾として、航空券の手配をした。6日(木)のぼやきにも書いたが、韓国で映画のチラシ日韓比較展示が4月8日から18日まで開催されるということで、是非ともその開会式に立ち会いたいと思っていたのである。

私は加入しているマイレージプログラムの関係でユナイテッド航空の利用が常だったが、今月1日からスターアライアンス(ユナイテッド航空や全日空ほか、世界の有力航空会社が加盟している)に韓国第2の航空会社であるアシアナ航空が加盟したので、今回はアシアナ航空を初めて利用することになった。4月6日に成田を発ち、10日に帰国することにし、そのように予約も入れたのだが、今日になって、4月10日は日本大学松戸歯学部の平成15年度初講であることが判明し、明日にでも予約変更をしなくてはならなくなった。

航空券予約と同時に、ソウルのサボイホテルに予約を入れてしまったので、こちらも明日、国際電話で予約変更をしなくては…。

今日は私の門下生であり、BUGメーリングリストのメンバーでもあるKAORIさんの誕生日。お誕生日おめでとうございます。

昨日は帝京大学グループの卒業式だった。そして今日、出講していた帝京大学附属放射線学校の謝恩会が池袋で開かれた。今回の卒業生が7期生。しばらく見ないうちに、ちょっと引き締まった顔になった卒業生を見て、ホッとする。いきなり「挨拶をお願いします」と言われ、少々焦ったが、無難にこなしたつもりである。

謝恩会や披露宴などで、挨拶の良し悪しがあって、ホテルマンのバイトをしていた友人いわく、「印象に残る挨拶は、短めのもの」とのこと。私もいつも挨拶に立つ時は、なるべく話を短く集約し、声を大きくして、簡単な言葉で話すようにしている。披露宴などで「新郎の○○君は、△△大学を卒業し…」などと仲人さんでもないのに詳しく説明してくれるオジサンがいるが、「そんなこと、自分のほうが知ってるぞ!」と言われるような話では注目を集めないので、私は誰も語らないような内容を、短く集約し、声を大きくして、簡単な言葉で話すのである。ふだん人前に立つことも、マイク持つこともないような人が「ご挨拶を!」と促されると、スピーカー越しに聞こえる声と、とりあえず注目している人々の目線に酔い、どうでもよいような話であっても、何か素晴らしいことを述べているかのように錯覚するのだろう。風呂場で歌を歌う時の、あの心境に似ているのかもしれない。

それはそうと、放射線学校を卒業したからと言って、すぐに臨床放射線技師として認められるわけではない。国家試験の結果は来月までわからないのである。中には、病院に就職した者の、国試に落ち、居場所を失う者もいる。

今まで私は、彼らの卒業に関して頼られる側にいたのだが、来月からは私が彼らを頼る側になるのだ!


3月20日(木)

また戦争である。米英軍がイラク攻撃を開始した。前の湾岸戦争の時、私は24歳…今年は36歳…と、年男になるたびに、湾岸戦争を見るような感じである。

アメリカのブッシュ大統領がイラクのフセイン大統領一家に対して突きつけた「48時間以内に退去せよ」という最後通告は、例えば、私が今「48時間以内に立ち退け!」と不動産屋さんから言われるのとはレベルが違うとはいえ、交渉時間がないという点では一致する。アメリカも、フランスやロシア、中国がイラクから石油に関する便宜を図ってもらえるということを知り、「ウチにも石油ください」とイラクに頭を下げれば済むものを…。イラクの非をあげつらって「石油をあげるから、許してください」というイラクの言葉を待っていたようにも見える。アメリカは、いつも誰よりも上位にいようと考える国家なのかもしれない。

罪のない市民が巻き添えを食うのは必至。何とかならないものだろうか?

似たような国はアジアにもあるが、ここでは多くを語らないでおこう。

朝10時過ぎ、航空便の予約変更を出しておいた。結果、韓国からの帰国は4月9日夕方で決定した。ホテルにも国際電話を入れ、予約変更を申し出た。いずれも対応は素早く丁寧であった。

在大韓民国日本大使館公報文化院(日本文化院)の孔章源さんからメールが届いていた。4月8日から開催される日韓映画チラシ比較展示の企画は、「韓日映画リーフレット比較展示会」という名前に決定したらしい。孔さんはその公報準備で多忙そうである。

私の門下生として3年間、帝京大学福祉保育専門学校で私の講義・演習を受け、現在は韓国に母国留学中の呉雅江(オ・アガン)さんからもメールが届いていた。予定が合えば会えるのだが、現在調整中。

「こんな時期に渡航して大丈夫?」という声が、私の元に届く。偶然にも今回は、ユナイテッド航空ではなくアシアナ航空利用であるから、攻撃の標的になることはまずないと思うが、全く不安がないと言えば嘘になる。


3月22日(土)

今日は私の門下生であり、BUGメーリングリストのメンバーでもある現役ナース・くじらさんの誕生日。お誕生日おめでとうございます。(どこかで見たな、このパターン…)

米英軍のイラク攻撃は、世界中で賛否両論。ただ、反戦集会が目立つくらいだから、きっとこの先も戦争反対者の数が増えるのだろう。

連日、徹夜に近い形で戦争関連のテレビニュースを見ている私…。今回の戦争を「対岸の火事」と思っている日本人が以前よりも減っていることに気が付いた。日本(人)も危機管理をシッカリする傾向が出てきたのかもしれない。やはり多少は「島国根性」を脱却しないと国際社会を渡り歩けないということなのか?

何度も言うようだが、私も来月は韓国行き。「こんな時期に飛行機乗って、本当に生きて帰れるの? 中国では原因不明の肺炎が発生したっていうよ」などと周囲から心配される有様。「大丈夫だよ!」と言ってあげたい反面、日本人の発想が「グローバル化」してきたとも思えてきた。

先日、某出講先から電話が入り、「出席日数が足りなくて、終講試験の受験資格を喪失した学生を救ってあげることが査定会議で決定しました。つきましては、補いの課題を…」と注文された。私の平成14年度は、まだまだ(果てしなく?)続きそうだ…。


3月24日(月)

「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞を受賞した。が、宮崎駿監督の「素直に喜べない」というコメントは、今の国際情勢を反映したもので、その通りだと思う。戦時体制にあるアメリカで、国際世論を分断しつつも戦場に出ている軍人さんがいる一方で、優雅に映画を評する者がいる…。

私の住んでいるアパートの、隣の部屋の玄関前に置かれていた洗濯機がなくなっていたので、おそらく引越だろうと思ったら、本当に今日、何の挨拶もなく引っ越していった。引っ越してくる時にも、立ち去る時にも、挨拶が無かったので、結局は隣同士でありながらも一言も会話をしなかったことになる。けれど、夜毎 “宴会” 騒ぎに閉口したものである。昨夜も、女声がうるさくて閉口した。飛ぶ鳥、あとを濁す…である。

隣の住人(だった者)は、アパートの階段の昇降がいつも勢いよいので、よく安眠を妨害されたものだった。早朝だろうが深夜だろうが、玄関を勢いよくバタンバタン開け閉めしてくれたので、これまた安眠が妨害されたものだった。おまけに、隣人が連れ込む女性も問題ありありで、ハイヒールを履いてくるのか、深夜だというのに階段をカンコンカンコンと不快な音を立てているのに気を遣うことも無く、えらく憤慨した私だった。

引っ越す際に、ガスや電気の最終確認のために担当者が来るまで残らなければならないのだか、そんなことも知らなかったらしい。常識と共感性の無い者には、腹立たしさと哀れみを覚える。

それでも、今日はポカポカ陽気で過ごしやすかった。しかし、私の体調は絶不調…。心身ともに疲れてダウン! 風邪をひいているわけでもないのに、声まで出なくなってしまった。以前もそういうことがあったので、あまり慌てはしなかったが…。

久々に、韓国のガイドブックを買ってみた。しかし、内容が余りに古すぎる! このところ頻繁に(?)訪韓するからなのだろうか、記述の未訂正、誤記が良くわかる。以前、私がその未訂正や誤記のことを編集部にFAXしたら(「FAXしてください」とガイドブックに書かれていたので)、何の謝礼も無く、私の送った情報に差し替えられていたという、いわくつきのガイドブックなのだが、どうしても携帯性を考えると、そのガイドブックをいつも購入してしまう私である。

しかし、内容的に未訂正なのだから、昨年買ったもので十分対応できたかもしれない。

とにもかくにも、今夜から安眠できそうなので、嬉しい限り!


3月25日(火)

一日中、雨が降っていた。天気予報では、たしか雨が午後にはあがるということだったが…。

午前中、吉田整形外科医院で、いつものように理学治療を受けてきた。このところ、忙しくてなかなか治療が受けられなかったので、ひとつひとつの処置が体に染みる(?)ようだった。

帰宅して、メールをチェックしたところ、在大韓民国日本大使館の孔章源さんからメールが届いていた。そして、内容を確認して愕然…。今朝、大使館の都合で「韓日映画リーフレット比較展示会」の開催期間が変更されたとのことだった。展示会の終了日は4月18日(金)で変更なしなのだが、開会日が4月14日(月)になってしまったのである!!!

14日は、すでに平成15年度の講義が始まっているので、開会式(?)には立ち会えない。16日の水曜日ならばオフなので、日帰りでなら何とか…。あるいは、15日が夜の講義(演習)のみなので、これを休講にさせてもらって…などと色々考えたが、航空券のバウチャーが郵便で届いてしまったので、残された道は…

のいずれかである。結局、私は「予定通り」を選んだ。孔さんには7日(月)か8日(火)にお会いして、展示会の企画に関する取材をさせていただき、資料などがあれば戴こうかな…と考えた次第。

夕方、大学院の先輩と会い、食事をごちそうになった。食事を終え、ティーラウンジに移動してコーヒーを飲みながら、私のこれからのことなど、相談に乗っていただいた。その最中、不機嫌そうな顔をした女性一人と、頭をたれながらその女性の後ろを男性が二人、私たちのテーブルの横を通り過ぎ、隣りのテーブルで着席した。女性は男性二人に向かって、「スキーくらいで会社を休まれると困るのよね! あなたたちのせいで、私がどれだけ大変な思いをしたのか、わかるのっ?」とエライ剣幕で目したてていた。「あなたたち、社会人としての自覚、あるの? 社会人って…」と女性のお説教が続く。どうやら、この女性は二人の男性の上司であることが判明。おまけにその女性は、男性二人の “サボり” に対して、何やら責任をとるハメになったらしい。私の相談どころではなくなった。女声は、静かに出してもよく通るもの。聞かないようにしていても、自然と耳に入ってくる。

しばらく(20分くらい)して、「私もね、さっきはちょっと感情的になってしまって、申し訳ないとは思うけれど…」と、感情的に話していた女性。二人の男性の夜は、果てしなく続く…。


3月30日(日)

このところ、ホームページの更新が出来ずじまいだったのには訳がある…。

理由その1 3月中旬を過ぎるといつも、4月から進級か留年かが決定していない学生のために、補講課題と再々試験の採点をしなくてはならない。なぜか今年度は、年度末(3月末)になっていっぺんに行われたようで、私の元には連日、同日、いろんな科目(もちろん私の担当科目)のレポートやら答案だのが送られてきていたので、それを処理するのに時間がかかってしまった…ということ。
理由その2

昨夏、某出講先の火曜日出講の講師で勝手に「火曜会」なるものを結成した。年度末会の幹事は「全員の連絡を知っているから」という理由で私が務めることになった。みんなの3月下旬の予定を聞き、全員(8人)が出席できる日をいくつかピックアップし、そしてまた連絡…という作業を3月初旬に行った結果、3月26日(水)なら全員集まれることが判明した。この頃は卒業式シーズンということもあり、多くの店が学生さんたちの予約で埋まってしまったら大変だということで、よく利用していた池袋の店に予約を早々と入れておいた。これが3月5日までの出来事。

ところが、26日までの間に、「その日は仕事の関係で、30分ほど遅刻します」とか「用事が入るかもしれません」だのというメールが私の元に何通も入り、結果的に26日の集合時間に集まったのは、私を入れて3人だけということに。「あと、もうひとり、ここに来るんじゃないですか?」ということで、その先生の携帯電話に連絡すると、「もしもし、あっ、先生ですか? 今晩は。どういうご用件ですか? 今、大学にいるんですよ」とのこと。私が「今日は飲み会の日ですよ」と言うと、「すいません! 27日と間違えてました」というお返事。誰にでも勘違いはあるので、責めるようなことはしたくないのだが(ここで、十分に責めてる?)結局、この先生ともうひとりが仕事で来れなくなり、会は6人で開催された。

しかし、店に移動した私の目の前には、見慣れぬ店名の看板…。何度もビルの名前とフロア数を確認したが、私が予約を入れた店の名前がない! 意を決してエレベータに乗り込み、「予約していた者ですが…」と店員さんに話し掛けると、「あっ、お待ちしておりました。8名様ですね?」と言われ、安心する。「店名、変わったんですね?」と聞くと、「えぇ、店名は10日前に変わったんですよ!」と明るく答えられてしまった。

店名が急に変わるわけないのだから、予約した時点で教えてくれよ! 開会しても、私のテンションが低かったことは、想像に難くない。

理由その3

知人宅にお呼ばれして、夕飯もご馳走になり、ご満悦だった私。しかしその後、それから鼻腔の奥に痛みを感じた。そして、その痛みはノドにまで到達! 咳き込んでしまった。その晩は知人宅でかくまわれ、翌日、知人宅近所の病院に連れて行ってもらった(常に保険証を持ち歩いていると、こういう時に役立つ)。熱はなかったのだが、寒気がしたり関節が痛む。私の場合、風邪は鼻とノドから来るので、今回も風邪であることに違いはないと思うのだが…。

慣れぬ病院の玄関を開けて最初に目に飛び込んできた掲示…「3月29日は職員研修会のため、午後休診とさせていただきます」。

私が玄関を開けたのが11:45頃。すでに、婦長さんとおぼしき人が、着替えに入っていた。私が受付で病状を伝えると、「体温を計ってください」とのこと。しかし、いつまで経っても35度7分から上がる気配なし。こんなはずはないのである。そこで、「すいません、この体温計、ちょっとおかしいんですが…」と受付に申し出ると、「まぁ、熱はないってことでいいですよ!」とかわされてしまった!?

私の名前が呼ばれ、診察室に入ると、ベテラン医師とおぼしき人が…。

    「どうしました?」
    「昨夜から、鼻の奥とノドのほうが痛むんです」
    「花粉症ですな」
    「花粉症?」
    「花粉が鼻腔に入り、その花粉についていた雑菌がノドについた…」
    「?」
    「(私のノドを見ながら)あぁ、赤い! 真っ赤だ! ね?」
    「???」

ということで、私は花粉症にされてしまい、5種類の薬を飲むハメになった。しかし、どれもこれも感冒薬に解熱剤…。

どうも、医師も看護婦も、医療事務も、早くに仕事を切り上げたがっているような気配が…。私ばかりではない。ついて来てくれた知人も同じ空気を感じ取っていた。

「職員研修会」とは、年度末の飲み会と見た!


旅行代理店から、韓国行きの航空券に関する最終確認の電話が入った。「4月6日、成田から仁川(インチョン)まで。4月9日、仁川から成田まで。これで発券しても構わないですね?」とのこと。「よろしくお願いします」と私が答えると、「空港周辺で、かなりセキュリティ(チェック)を強化しているみたいですから、空港には早めに向かってください」というアドバイスを受けた。

ただ、ちょっと気になったのは、代理店職員の口調。「本当に、こんな時期に飛行機に乗るつもりですか?」というメッセージに聞こえたのは気のせいだろうか…?


3月31日(月)

平成14年度も今日で最後。そういう節目(?)の日に、藤沢でヘアカットをしてきた。この時期は髪の毛が伸びやすいということで、前回のカットから1ヶ月しか経っていないというのに、バサッバサッと結構な量の髪の毛が切り落とされていった。何だか、頭が軽くなったような気がした。

帰宅途中、今井医院に寄って受診した。意のほうは調子が良いのだが、問題は例の鼻とノド。診察結果は、鼻炎気味の風邪であるとのこと。何だかホッとした。

帰宅してメールチェックをしていると、今井先生から電話が。夕飯を一緒に食べようというお誘いだった。以前にも夕飯をご一緒させていただいたことがある。私も夕飯のメニューを考えるのに苦慮していたので、20時に近所の洋食屋さんで待ち合わせることとなった。

さて、明日から新年度。平成14年度末はいろいろありすぎて、へこんだり怒ったりする機会が多かった。是非とも明日からの1年間は明るく過ごしたいものだ。


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