2002年8月のぼやき



8月1日(木)

今年は、例年になく「飲み会」のお誘いが良くかかる。昨日・一昨日(7月30日・31日)は、“2日連続” で帝京関連の飲み会だった。

さすがに2日連続というのはキツかったようで、11時過ぎまでフトンの中でウンウンうなっていた私…。しかし、うなってばかりもいられない。昨日、帝京大学附属放射線学校で私が担当していた「社会科学」の終講試験があったため、送られてくる答案を採点しなければならない。昼前に、宅急便で届けられた答案用紙…、重い。この重さこそが学生の熱意なのだと妙に納得して、パソコンを起ち上げた。

パソコンまで私の体のように、ヘロヘロになっているのか?! 作動しないアプリケーションが発生!! システム上の読み込み違反があったらしい。一旦アンインストールして、再びインストール…してもダメ。アップグレードしてもダメ。

結局、デフラグをしたら、何事もなかったかのように動いてくれたから、デフラグは大切だぁ!


8月2日(金)

岐阜の大垣から、大学時代の友人である西脇英優君が上京してきたので、急遽、吉祥寺で会うことになった。聞けば、同じく大学時代の友人で在京の今坂信広君にも声をかけているということだった。彼らと会うのはかなり久しぶりのことになるので、何とか時間の調整をつけ、約束の18時までに吉祥寺に向かおうとしたのだが、昼過ぎからの大雨&雷のために首都圏のJRはダイヤが乱れてしまい、おまけに私もアチコチに行って済まさなければならない用事に手間取ってしまい、30分遅れで吉祥寺入りした。

吉祥寺駅のホームで西脇君に電話をすると、「中央口で待っていてくれ」と言われ、中央口にあるみどりの窓口の前で待っていたのだが、いつまで経っても現れる気配がない。もう一度、電話をしてみた。

これでは会えるはずがない。

何とか合流が実現し、今坂君が待っている居酒屋に向かった。そして、半分強引に『ストレス・スパイラル』を(目の前でサインをした上で)ふたりに謹呈(?)した。

その後、西脇君の「カラオケがしたい!」という要望に従い、1時間半ほどカラオケをする。私は「嫌だ! 嫌だ!」と言いながら、かなり歌いまくっていた模様。

その後、天候が回復して久しいのに、依然としてダイヤが乱れたままのJR中央線に乗り込んだ。これが間違いの元! 帰宅するのに2時間もかかってしまった。素直に、井の頭線と東横線で帰ればよかった…。

何はともあれ、こうやって大学を卒業して十余年が流れても、会って話をする友人がいるということは素晴らしいことだと思う。


8月3日(土)

新宿三越で7月30日から明日まで開催の「ブルーナ絵本100冊目出版記念ディック・ブルーナ100展」を見に行った。ディック・ブルーナというのは、そう、ミッフィーちゃんの生みの親である。

世界中でブルーナの絵本は読まれているが、ついに100冊目(これもミッフィーちゃんシリーズで、たしか「ミッフィーのおばけっご」というようなタイトル。英語タイトルは “Miffy the Ghost”)。

実は私、知る人ぞ知るミッフィーちゃんファンであり、講義時に資料を持って歩く時のクリアケースがミッフィーちゃんだったり、パソコンのマウスのポインタもミッフィーちゃんだったりする。また、ミッフィーちゃんの通帳ほしさ(?)に、あさひ銀行に口座を作った過去もある(現在も開設中)。それに、毎月1冊ずつ「ブルーナ 100枚便せんと4枚のポストカード」が、とある通販会社から送られてくる(そういう申し込みをしたので)。子供の頃からブルーナの絵本で育っているの者には有りがちなパターンであるが…。

会場は…といえば、子供よりも大人の方が多かったのである! やはり、 “ブルーナ世代” というのは幅広い! 会場の全員が “ブルーナ世代” なのだから…。


8月4日(日)

SATYが6割引セールを再び開催! 家から歩いて10分の所に東神奈川SATYがあるのにもかかわらず、わざわざMYCAL本牧まで出向いてしまった。学生時代、よく買い物のために訪れた場所ではあるが、このところ足が遠退き(MYCALが会社更生法などでゴタゴタしていたため)、今日も久々に訪れた感動もあまりないまま、活気のない6割引セールに向かった。

実は、プライベートで使用するバッグが欲しかったのだが、6割引されているもののほとんどが “あまり必要性のないもの” で、「何のために、ここまで来たんだろう?」と自責の念にかられた。

仕方なく、横浜駅まで市営バスで戻る。LUMINEに立ち寄る。LUMINEカードが即日発行だというので、申込書に記載する。30分後、カードカウンターに行ってみると、審査が終わっていたらしく、仮カードが発行された。本カード(VIEW・VISA付き)は、2〜3週間後に郵送されるらしい。結局、LUMINEでも買い物せずに帰宅。

昨日、今日と、スーパー・百貨店めぐりばかりしているような気がする。


8月5日(月)

2日深夜、ユナイテッド航空のホームページから、ソウルへの往復航空券を予約し、定宿(?)のサボイホテルの予約も完了。いよいよ “Yoshibeiの韓国珍道中2002” も本格始動。

しかし、ソウルに行ったは良いが、誰にも会えなかった…というのでは、調査旅行の意味がない。そこで午前中、ソウルへ国際電話をかけた。

まず、日本大使館広報文化院(日本文化院)の孔章源(コン・チャンウォン)さんに連絡を入れた。私のことを覚えておられた孔さん、私が頼んでいた書類が作成できない理由を教えてくださったのだが、それがまた、私の研究のネタになりそうで、今からソウルで会うのが楽しみになった…と思った矢先、もしかすると9月第1週は夏休みを取るかもしれないということであった。が、とりあえず仁川国際空港到着後、孔さんに連絡を入れることにした。

そして、韓日文化交流會議の李惠美(イ・ヘミ)さんにも連絡をした。オフィスに連絡をしたはずなのだが、李さんは銀行で電話を受けているという。どうやら、転送電話機能を使って、李さんは携帯電話で応対したらしい。李さんも私のことを良く覚えていてくださった。差し上げた『ストレス・スパイラル』もちゃんと読んでくださったそうで、「面白かったです」というお言葉。大変に嬉しかった。明日から日本出張とのことで、それなら日本でお会いすればよさそうなものなのだが、日韓の比較を伺おうと思っている私にとっては、ソウルで会合を設けるのが好都合。

さらに、忘れてはならない韓国芸術総合学院の閔庚燦(ミン・ギョンチャン)教授に連絡を入れた。閔教授の助けなしに、私の「社会変動としての日韓新時代」という論文はあり得なかったし、昨年秋の日本社会学会での報告も成り立たなかったと思われる。来月の訪韓を告げると、「会いに来てください。ただ、韓国は日本と違って、9月が新年度なので…」とおっしゃられた。そう、諸外国同様、新学年は9月スタートなのである。そのため、いつなら会えるという確約が出来ず、仁川国際空港到着後に連絡をすることになった。

しかし、着実に、珍道中は進行している。

午後、先日採点した「社会科学」の採点表(原本)を届けに、帝京大学附属放射線学校に行ってきた。そして、今後の(私にとっては次年度の)講義の展開方法を話し合ってきた。

話し合い終了後、神田神保町に移動した。日本大学通信教育部で情報概論を担当されている中村典裕先生と、アシスタントの永山智一さんと3人で、三省堂書店本店地下にある放心亭で書記払いの酒宴を催すことになっていたのである。もともとローターオクセンというドイツ料理店だったこの店、やはり本格的ドイツ料理がメインである。レベルは、かなり高い!

約束の18時ちょうどに入店すると、まだ先生たちは来られていないようで(中村先生は、日本大学通信教育部の下記スクーリングを今日から3日間、9:00〜17:30まで担当されているため)、私が先に入店してその到着を待った。10分遅れで先生たちが到着。酒宴が始まった。

宴の2時間半は、あっという間に過ぎ去っていった。後に残る満腹感…。ドイツ料理万歳!


8月7日(水)

午前中、日本大使館広報文化院(日本文化院)の孔章源(コン・チャンウォン)さんからFAXが届いた。やはり、9月2日は休暇が入っているという。孔さんは「4日午後3時頃」という提案をしてくださったのだが、その時間は韓日文化交流會議の李惠美(イ・ヘミ)さんとの会合の最中。結局、5日午後3時頃にお会いすることで落ち着いた。

今日もかなり暑い! しかし、出掛けないわけにはいかないので、まず東神奈川に向かい、そこからJR京浜東北線に乗って横浜に出た。ビックカメラでVHSテープ10巻セットと週刊誌を購入し、東横線で反町に出た。スーパーで買い物をしていると、“らくがん” が目に入ってきた。お盆はすぐそこ…。

帰宅してしばらくすると、郵便物が届いた。その中に、ユナイテッド航空のEチケットが…! これとクレジットカードを成田空港のチェックインカウンターに持っていけば、搭乗手続きが完了する…という代物。

どんどん、韓国珍道中が形となって現れてきた!!

長島茂雄・読売巨人軍終身名誉監督の自宅に、刃物を持った男が侵入し、「長島三奈に会わせろ!」と叫んだらしい。お手伝いさんの叫び声で男は逃げたらしいが、すでに逮捕済み。そういえば長島さん、S○○○MのCMに出ているなぁ…。犯行時にはセキュリティシステムを解除してあったというし、長島さんも気付かなかったというし…、大丈夫か、セ○ム?


8月8日(木)

立秋である。暦の上では秋なのだが、どこにも秋らしさを感じない、暑さの厳しい日が続いている。暑さに負けてしまいそう…。

話は飛ぶが、韓国で大人気の包丁パフォーマンス「NANTA」が「NANTA劇場」なる場所で連日、繰り広げられている。昨年だったか、来日公演はすべて大入り満員状態で、とにかくセリフのない(ノン・バーバルな)リズミカルなステージに、観る者は魅了されたという。実は私、このパフォーマンスをテレビ朝日のニュースステーションで知りながら、公演を観ることが出来なかったのである。そこで昨夜、「NANTA」のホームページにアクセスした後、@ぴあでチケットの予約をした。私の認識が間違っていなければ、私の座席は前から2列目の中央あたりである。韓国の、新たな息吹についても情報蒐集しなければ…。それが生きた社会学研究になるのだと信じてやまない。

ちなみに、NANTA(ナンタ)を感じで表記すると「乱打」。韓国ではR(L)やNの音が最初に来る場合、母音を取るか、あるいは変化させることになっている(北朝鮮では、そのまま発音することになっている。これは国家イデオロギーなどによるものではなく、方言のようなものである)。

他にも色々あるのだが、韓国語習得のサイトではないので、詳しいことは省く。

本来、今日は朝から出掛ける予定だった。知り合いと一緒に、自然を満喫する予定だったのである。昨日から準備万端、朝早い東海道線は通勤客で座席が埋まっているかもしれないと思い、臨時快速の伊豆マリン号(横浜を7:23に出る)の指定席券まで買い求めておいた。それなのに、私が目覚めた時には、伊豆マリン号の横浜出発時間を30分も過ぎていた…。結局、私の大寝坊のために、この企画はお流れ。慌てて跳び起きたはずみに腰を軽くひねり、午前中はずっと横になっていた。

夕方になって今井医院に出掛け、今井先生から「韓国に行くんだったら、知り合いを紹介しようか?」と、先生の韓国人のお知り合いを紹介していただいた。

それから横浜に出て、湿布を買い求め、反町に戻って晩の買い物をして、帰宅。

年末か年明けに出版しようとしている本のテーマ絞りが、今ひとつまとまらない状態。昨夜もメモを枕元において、気が付くことがあるとメモを取っておいたのだが、午前中に寝床でメモを見てみると、なぜかほとんど英単語が書かれていた!?


8月9日(金)

午後、身分証明用写真を撮りに、写真屋さん45横浜高島町店に行った。私は写真屋さん45の会員なので、写真を現像すれば、フィルムが現像分だけ戻ってくる。ここ数年、私はフィルムを購入する必要なく、カメラを使用している(ただし、ASA800などの高感度フィルムを使用しなくてはならない時などは除いて)

今日の証明写真撮影は、韓国で仮にパスポートを再発行する時に使用するもの。私はいつも、海外に出る前に、証明写真の撮影または焼き増しをすることにしている。

しかし…どういうわけか、私が証明写真を撮る日は、風が強いのである。今日の強風は、細い私を吹き飛ばしそうな勢いがあった。暑さの厳しい最中、スーツを着て写真屋さん45に向かった私は、その時点ですでに汗だく。髪はボサボサ。

すっかり忘れていたのだが、写真屋さん45で証明写真を撮ると、サービスでポートレートを撮ってくれるのである。ポーズをとらされる…と言っても斜め向きに立つだけなのだが、これがなぜか恥ずかしい! そして、出来上がった四ツ切り写真を見て、すぐ逃げ出したくなる!! 冴えないなぁ!?

このところ、昼食はいつもそうめんを茹でている。今日も同じだった。これでは栄養が偏ってしまうので、夕飯にはボリュームのあるものを…と思い、近所のスーパーへ。鰻の蒲焼が安かったので、それを1パックと、長いもを買い求め、うなとろ丼を作って食べた。これでご飯が麦飯だったら、昨日の「どっちの料理ショー」と同じ食生活だ!

食後、スーパーで2本80円で売られていたトウモロコシを茹でて食べる。2本とも茹でておいて、1本は明日のお楽しみ!

このままだと、何だか「ぼやき」というよりも琢木風の質素な日記になってしまう!

田中真紀子・衆議院議員が辞職。日本の政治を変えようとしていた彼女も、国会から姿を消した。出る杭は打たれるのだろうか? うだつの上がらない者だけが残されたような気がした。


8月10日(土)

今日の「ぼやき」で述べられている感動は、おそらく私と同世代以上の方でないと伝わらないと思われます。なお、文中の太字は、番組に出演されたアーティスト名およびグループ名です。

NHKの「第34回思い出のメロディー」(19:30〜22:00)をビデオに録画しながら見た。今回は、私が日本の音楽史上で最も私のお気に入りの1960年代後半から1970年代中盤のヒット曲集。トワ・エ・モワも出演するとあれば、見ないわけがない!

オープニングには赤い鳥の「翼をください」が起用されていたが、そのヴォーカルをとる女性を見てビックリ! あっ、後藤泰代さん(赤い鳥)だぁ! ってことは、紙ふうせんも出演するということ?!…などとワクワクしつつテレビを凝視していると、トワ・エ・モワをはじめ、懐かしい顔、顔、顔…。心臓がバクバクしてくる。何と贅沢なことか?!

グループサウンズのメドレーありの、アグネス・チャンの熱唱ありの…と、贅沢な時間が流れていく。そんな中で、前半戦の見せ場は、ヤング101の再結成だろう。平均年齢が53歳4ヶ月になったということだが、チームワークやリズム感、そして迫力は、あの頃のまま。懐かしい「涙をこえて」を聴くと、鳥肌が立ってきた。マイクを口につけるように歌う歌手が増えてきた昨今で、マイクから2メートルくらい離れていても、ちゃんとヴォーカルが聞こえてくる(もっとも、ミキサーなどの技術者が、そうなるように調整しているのだろうが)。

前半戦の後半に、トワ・エ・モワは登場。歌ったのは「誰もいない海」。この曲が世に出てから32年が経過しようとしている。時の流れは早いものだ。

20:25から5分間のニュースをはさみ、後半戦がスタート! こちらはジャンルやゲストが種々登場する構成。しかし、オープニングにビレッジ・シンガーズが登場し、巷で話題の(というより、今は島谷ひとみでおなじみの)「亜麻色の髪の乙女」を演奏。歳をとっても、基礎があると、いつまでたってもしっかり演奏できるんだなぁ…と思った。

宇崎竜童ダウンタウン・ファイティング・ブギウギ・バンドメドレー、子供の頃じゃテレビ凝視していると親に注意されてしまったような音楽だが、今では懐かしさだけが蘇ってくる。

こんなに大満足な「思い出のメロディー」が、かつてあっただろうか? しかし、司会の高島礼子だけはやめて欲しかったなぁ。


8月12日(月)

有楽町(丸の内)にある韓国外換銀行へ行き、ウォンの両替をした。今日のレートでは、100ウォン=10.3円。30900円が30万ウォンになった。

いつも思うのだが、円をウォンに両替するたび、何だか金持ちになったような感覚に陥る。逆に、米ドルや英ポンドに両替すると、何だかシュンとなってしまう。経済的価値はほとんど一致しているのだが、円とウォン、米ドル、英ポンドの国際的価値、あるいは貨幣価値以上の視覚的な部分などもあって、外貨を手にするといろんな感情が芽生えてくる。

その後、久々に銀座2丁目の八眞茂登(やまもと)でベトナム麺を食す。以前、東京都民だった頃(板橋区成増に4年間住んでいた)、毎週一度は必ず通っていたのだが、このところ店に行く暇がなかったので、昨日から八眞茂登でベトナム麺を食すことを決めていた。このベトナム麺を私が選ぶ理由は、トッピングされている醤油漬けのニンニクにある。「これでもかっ!?」というくらい、ふんだんにニンニクが入ったこのベトナム麺を食べると、不思議と力がみなぎってくる。ニンニク好きな私には、たまらない一品である。

食後、銀座8丁目まで歩いてみた。今日はどういうわけか、銀座のどこに行っても中国からの団体旅行客に遭遇した。どの店、どのフロア、どの道、どの角…。ボーダレス時代だけに、こういう日もあっておかしくはないだろう。

横浜に向かう電車の中で、再び腰に鈍い痛みを覚えたので、いつものように吉田整形外科医院に立ち寄った。診断結果はヘルニア。腰の牽引を施される。今月中に何とかしないと、韓国で大変なことになりそう…。

先月25日に仕立て依頼をしたワイシャツが出来上がっているので、高島屋横浜店まで受け取りに行った。今までの人生の中で、一番豪勢なワイシャツ…。ワイシャツに見合う仕事をしなければ…と思う次第。


8月13日(火)

以前から、背中が痛いと(このサイト上でも)訴え続けてきたが、それがヘルニアだったとは…!? ここ数日、「もしかすると?」とは思っていたものの…。しかし、症状がわかれば、治療方法も確定するので、それはそれで良かったのかもしれない。

午後、昨日に引き続き、横浜駅前の吉田整形外科医院に行き、腰の牽引をする。明日・明後日と、吉田整形外科医院は夏休みのために休診になるので(とはいえ、夏休みが2日間というのは…。患者側からしてみれば、ありがたい話であるが)、連日の牽引になってしまった。

書店で「韓国」に関する本2冊、「時間」に関する本2冊を買い求め(この目的は、後日明らかになるハズ)、帰途についた。

胃痛に腰痛に…と、何だか本当に「今月のぼやき」は「今月の闘病記」に改めたほうが良さそうだ!


8月15日(木)

57回目の終戦の日。戦争を知らない子供達世代である私でも、戦争の悲惨さはわかるつもりである。この地球上から戦争がなくなる日は、一体いつなのだろう?

唇の左側と口の中の右側に、かなり大きな口内炎が(それも数箇所に)出来ていた。熱い食べ物はNG! 刺激の強い食べ物もNG!…という具合で、何を食べればよいのか、悩み続けて食事選び。昼はざるそば、夜はおこわ(弁当を買ってきた)で対処。

胃痛、腰痛、口内炎…「今月の闘病記」への移行決定か?!

掲示板に、知らない人からの書き込みがあった。内容的には問題がなかったものの、リンクされているホームページを見てみたら、副業斡旋のページにアクセスされた。最初、「知り合いの知り合い」的な人だと思ったのだが…。副業斡旋のページでもハンドルネームが使われているあたり、かなり怪しいサイトと思われる。メッセージを削除した。

今後、このような書き込みを阻止するために、掲示板に入る前に、「お願い」ページを読んでもらうことにした。


8月16日(金)

腰の痛みが気になって仕方がないので、夕方、吉田整形外科医院に行ってきた。治療前に腰の牽引を施してもらおうと思ったのだが、「腰の調子の悪い時に牽引をすると、余計に痛んだり、立って歩くこともままならなくなることもあるんです」と言われ、牽引は中止になった。

診察室に呼ばれる前、吉田先生に症状を説明すると、「注射、打ちますか…」ということで、診察室に通されるや否やベッドで横になり、注射…。その後、低周波治療に切り替わった。

本当に、訪韓前までには何とかしないと…。


8月17日(土)

昨夜は、腰の痛みでなかなか寝つけなかった。音楽を聴けばリラックスできるかな…と思い、TULIP(来月、私は彼らのライヴを観に行く予定!)のCDを小さな音でかける。が、逆に聴き入ってしまい、ちょっと自己嫌悪。

しかし、いつの間にか眠りについていたらしい。それも熟睡! いつもなら、朝刊の配達の音で一度目が覚めるのだが、今朝は目覚めることもなかった。結局、昼前まで意識がなかった。

意識を取り戻して、最初に腰の痛みを確認。やはり、痛い。たまには体をゆっくり休めたほうが良いかもしれないと考え、もうしばらく横になっておくことにした。が、そんなことをしていても、腹は減るもの。仕方なく体を起こし、いつものように(?)そうめんを茹でた。

口内炎に胃痛に腰痛に…と、満身創痍の私ではあるが、ふと、あることに気付いた。中腰になったり屈んだりすると腰が痛むので、腰を意識的にピシッと伸ばしていると、胸を張って立つような姿勢になるのである。猫背が一転、威風堂々といった感じになる。

外に出るタイミングをはずしてしまったので、部屋で韓国での調査やイベントの準備を徹底的に行う。かつて自分が執筆した論文や雑誌記事などを読み直し、そこから蒐集すべき項目の再検討、さらに今回は、日本大衆文化開放と「買い物」の関係も調べてみたいので、JCBカードUCカードマスターカードVISAカードのガイドマップやサイトで、ソウルの情報を押さえておく。結構、日系クレジットカードが韓国内のカード会社と提携してキャンペーンをはっていることがわかる。ワールドカップのおかげだろう。

台風13号が北上している。明日の夜あたりに東海・関東地方に上陸だとか…。明日の用事は、明るいうちに済ませておこう。


8月18日(日)

昨夜から、在京の某放送局で「24時間テレビ」なるものをやっている。会場は日本武道館。ここにタレントが集い、客も集まる。会場や日本各地、クレジット会社で募金を受け付ける。集まった寄付金は福祉関係施設に…という、愛の押し売り番組のように見える。理由はわからないが、番組中にタレントがひとりでマラソンをし、番組の最後にゴールして、出演者一同が涙する。今年で25年目なのだそうだが、私はこの手の企画が嫌いである。募金を受け付けるくらいなら、日本武道館なんて借りず、タレントも使わず、放送も中断して、浮いた時間分の広告料をスポンサーに払ってもらい、放送局が大部分のお金を出せば良いだけの話である。一般民間人から募金を集め、それでいておいしいところは放送局が持っていく…。

昨日、昼過ぎまで寝てしまったので、なかなか眠くならず、インターネットで訪韓のための情報蒐集をしながら、(嫌いだと言いながらも)「24時間テレビ」をつけっぱなしにしておいた。気が付いたら、夜が明けていた。

今夜から台風接近ということもあり、外出して済ませるべき用事は明るいうちに…と思っていたので、布団に入る前に出かけることにした。6時過ぎ、着替えて神奈川駅に向かった。家を出てすぐ、雨の勢いが強くなってきた。傘をささずにはいられないほどだった。そんな中、腰をかばいながら駅に到着したものの、無情にも電車が出発してしまった。次の電車まで13分も待たなければならない。行き先は横浜中央郵便局…歩いたほうが早いので、電車には乗らず、10分歩いた。

郵便局で済ませることは2つ。昨夜のうちに作成しておいた書類を投函すること、1つは送金である。しかし、郵便物を自宅に置き忘れ、さらに送金しようとATMで手続きをしていたら、最後の段階で「ただ今、現金での振込はできません」という表示が!? 何のために郵便局まで来たのかわからないまま、京浜急行の横浜駅の改札をくぐった。まぁ、冷静に考えてみれば、土休日に現金の入金ができないことは「常識」なのだ! 寝ぼけていたのかな?

駅構内に入ったものの、このまま帰るのも…と思い、朝食をとってかえろうと立ち食いの店に入った。しかし…食券を買おうとして財布を開くと、なぜか小銭はなく、あるのは1万円札のみ。1万円札は、本当にいて欲しい時には私の元を離れているのに…。仕方なく、店員さんに両替をお願いし、納豆定食を注文した。店では扇風機が勢いよく回っていた。サービスのつもりなのだろうが、納豆の糸が顔に向かってフワンフワンとなびいてしまい、食べ終わるまでに “エラく” 時間がかかってしまった。

(↑ ここまでは、7:20までに記述。今から少し寝て、起きたら続き ↓ を記述)

6時間ほど寝て、昼過ぎに再び起床。おもむろにテレビをつける…24時間テレビ。嫌だと言いながら、結局は最後まで見てしまった。

昼食後、たまっている答案用紙の一部を採点した。採点しながら、自分の教師としての技量に対して反省を促される。試験問題と同じことを講義で話しているのに、出来ていない学生が多かった。それが重要事項だということを学生が理解できなかったのは、私の教え方にも問題があったのだろう。

中には、私に “勝負” を挑んでいるような答案もあった。別のところ、あるいは別の本で試験範囲について勉強してきたのであろうか、私が講義で述べた用語と違うものばかりを記していた。学術的な意味からすると、それでも正解になるところもあるのだが、講義における「試験」というものは「どれだけ講義内容を理解したか」ということを問うものであり、入学試験のように「知識」「技術」を問うものではない。よって、チャレンジャー学生は不合格となった。

19:30を過ぎても、関東地方には、まだまだ台風接近の兆しがない。インターネットで調べてみると、東海・関東地方に接近するのは明日だという。こんなことなら、出掛ければ良かったかな…という思いが、強く私を苦しめる…。


8月19日(月)

昨日から、台風13号が接近するのしないの…と、天気予報におどらされ、昨日の予定はすべてキャンセルになり、今日も(予報では)台風が関東地方に接近することになっていたので、何の予定も入れることもなく、静かに自宅で過ごした。

とはいえ、昨夜からなぜか微熱が続き、今朝は頭痛で目が覚めた。一日の始まりが、最悪なものとなってしまった。しばらく横になったまま(このところ、よく “横になったまま状態” が多いなぁ…)、韓国での情報蒐集項目を考えてみた。頭痛のため、なかなか良い案が浮かばない。

昼になってから、今日はまだ何も食べていないことに気が付き、和風スパゲティを作る。ただ、あまり体調が良くないので、調理時間を短縮するために、味付けには “めんつゆ” を使用する。白菜の細切りと鰹ぶしを加えて出来上がり! まずまずの出来栄え。

相変わらず台風が接近しない。テレビの中継では、館山の荒れた海を映し出していたのだが、こちらは雨が上がったばかりか、空が明るくなってきた…。台風が来ないにこしたことはないが、それにしても…明日の天気はどうなるのだろう?


8月20日(火)

9時半過ぎ、飯田橋にある印刷会社の(株)櫻栄の遠藤さんから電話とFAXが入る。私の名刺のストックが切れかかっているので、訪韓前に多少の修正を加え(私の名刺は両面刷りになっているので、ちょっとした修正も大変!)、さらに海外用として欧文バージョンも注文したので、結構時間がかかりそう。

昼過ぎ、吉田整形外科医院で低周波治療を受ける。昨日までと比べて、腰の具合は好転しているような気がした。このまま、あまり日常生活で無理をしないようにしていれば、回復も早いかもしれない。

昨日もそうだったが、朝から何も食べていないことに気付き、(学生時代に行きつけていた)ラーメン屋さんに入り、チャーハンを注文した。こういうことを言うべきではないのかもしれないが、店をまとめるべきチーフ不在の店内では、雰囲気も味もまとまりがない。この店に通って20年になるが、(この店での)史上最悪のチャーハンを食した。

その後、新橋を目指すため横浜駅に向かい、横須賀線に乗る。さらに、新橋から歩いて銀座8丁目の博品館へ。博品館と言えば、ギネス級のフロア面積をもつおもちゃの百貨店である。ここで、訪韓時に使う謝礼品などを購入する。日本で流行っている(もしくは、これから流行りそうな)キャラクターグッズを持っていけば、多少は対応が良くなるかもしれない…という下心。

新橋駅に戻ると、東海道線が運転を見合わせていた。私は、首都圏のJRで運転見合わせ・遅延を通知する携帯電話のサービスに加入しているのだが、今年はやたらと「新着情報」を受信する。一日中、新着情報の受信音が鳴っていることもある。どうして、こんなにダイヤが乱れるんだ、JR東日本?


8月21日(水)

昼間は相変わらずの暑さだが、朝夕は涼しくなり、やっと秋らしい雰囲気となってきた。

昼食を作って食べている最中、名刺の刷り増しを注文したものの、名刺入れがないことに気付いた。以前使用していたものは文房具店で購入したもので、それもかなり値段の安いもので、よく接着剤が溶けてきて、名刺の文字も溶かしてくれたものだった。そんな名刺入れを我慢して使用していたのだが、やはり我慢の限界に達してしまい…。それ以来、名刺入れを使用せず、定期入れや手帳、バッグの中に分けて用意していた。

夕方、新しい名刺入れを買いに行こうかと思った矢先、(株)櫻栄の遠藤さんから電話が入る。何と、私の名刺を刷り上げたというのである。この厚意に感謝するべく、急いで飯田橋まで出向き、改札前で遠藤さんに会う。そこで、出来たてホヤホヤの名刺を2種類受け取り、再び飯田橋駅の改札をくぐり、東京駅の八重洲口へ。大丸で、(日本の)ブランド物の名刺入れが2000円で売られているのをSALE品コーナーで見つけ、すかさず購入!

帰途、よく利用するコンビニで、妙なものを発見した。レジで会計をしていると、店員の背後に貼り紙があり、何やら怪しげなことが書かれていた。キチンと見えたわけではないのだが、

あの男が来たら(以下、他の貼り紙と重なって、よく見えず)

「あの男」って、誰だ? この男か? この男だったらイヤだなぁ。「あの男」は一体何をしたのだ?

コンビニでバイト経験のある門下生から聞いた話なのだが、コンビニの店員は顔写真入りの名札を胸につけているので、名前はチェックされやすく、変な客のターゲットにされやすいらしい。また電話がかかってくると、コンビニ名と店舗名、そして自分の名前を言ってから用件を聞くことになっているので、そこでまた、自分の情報が流れてしまうという。それで、特定の女性店員に対してストーカーのような客も現れ、知り合いでもないのに、「私は○○さんの小学校時代の友達なんですが…」などと言って住所を聞き出したり、電話に呼び出したりするようなこともあるという。きっと、「あの男」も、そんな類のことをしでかしたのだろう。

帰宅し、夕飯を作りながら、かつてレコーディングした自分の作品をチェックしてみた。バンド時代のものとソロのものと、やはりアレンジや曲調が違っていた。これを再編集したら、ちょっとは面白いかな?…などと、ナルシスト的な発想に陥る私…。


8月22日(木)

昨日、bewith.acのメールボックスのひとつが、正常に送られているメールまでRejectしていることに気が付き、今日未明3時半過ぎから、TOINETの外池さんと電話で対策を話し合い、設定の追加などの対処をしていただいた。

このメールボックスは、学生からの質問を受け付けるために開設したアカウントで使用しているもので、日本大学国際関係学部以外の出講先のシラバスにも載せてあったり、学生へ告知しているもの。今年に入って、学生から「先生(=私)にメールが送れなかったので、○○さんに送ってもらった」などと、エラー報告されていたので、その時に調べておけばよかったものを、昨日になって、いろんなプロバイダ経由でメールを送ってチェックした結果、いくつかのルートでしか送信できないことが判明した。

夏休み中の課題をいくつもの学校で出しているのに、誰からも質問ひとつ来ないのはどうしたことだろう?…と思っていたら、こういうことだったとは…。

外池さんが行った設定の追加がうまくいったかどうかわかるのは、昼過ぎだということで、もしこれがダメだったら、別の設定をする必要がある。今日は、メールボックスのことで頭がいっぱいだった。

午後、吉田整形外科医院へ出かけ、低周波治療を受け、それから診察を受けた。腰の具合について説明すると、今までの薬をやめて、ボルタレンのように、もっと効き目の強い鎮痛剤などが処方された。さらに、腰の牽引が復活。1日に2つの理学診療を受け、調剤薬局で薬を買い、帰宅してメールボックスのチェック。

…せっかく外池さんが行った設定の追加も、どうやらあまり状況打破にはならなかったらしい。相変わらずエラーメールが返される。

結局、今日はエラーメールの返される状況で終わり。何とかしないと、学生からの質問が受けられない…。

よく考えたら、昨夜の私は徹夜状態…。


8月25日(日)

今日はBUGのメンバーにして私の門下生であるmayuさんの誕生日。

22日にぼやいていたメールボックスは、23日に日付が変わってから無事にメールを受け付けてくれる状態になったてくれた。これで、学生からの質問に答えられる…と思ったのだが、そんなメールは来ない。今までに送り続けたものの、エラーばかり返って来るので、諦めてしまったのだろうか? それとも、まだ課題に手をつけていない? そんな短期間で完成するような課題じゃないはずだが?!

昨日・一昨日と、訪韓のための情報蒐集および出版する(予定の)著書のフレームワークを考えていた。何を中心に執筆するのか、どういう展開を図るか…などなど。しかし、実際に韓国へ行けば、きっと新たな発見があるだろう。そこで、観察・聴き取り項目だけを考え、それ以外は韓国でピックアップすることに決めた。

先日、電車内で電話をしている茶髪のチャラチャラしたカップルに遭遇した(ここで誤解のないように。“茶髪=チャラチャラ” と言っているのではないので)。会話が、なかなかいかしていた。「あ〜っ、もしもし〜っ…オレで〜す。明日の天気、どうでしょうねぇ〜? あ〜っ、そうっすかぁ〜? じゃあ、行けたら行きます〜。じゃあ」とほざいて、電話を切った。

「行けたら行きます」だとぉ?!(怒) そんな無責任な発言、するな〜っ!

「行けたら行きます」と言われた相手は、「彼は、来るかもしれない」という期待をもってしまう。一方、「行けたら行きます」とほざいた彼は、「行っても行かなくてもいい」という、何とも選択の幅の広い状態に立ったような気がし始める。

こういう状況に陥ること、必至である。相手のことを考えず、自分の感覚が「無意識」のうちに重視される、現代日本的人間関係を目の当たりにした。これは『ストレス・スパイラル』第2弾のネタになるなぁ!


8月27日(火)

未明、胃を刺すような痛みのため、フトンの上でのた打ち回っていたが、痛みに耐えかね、正露丸を服用する。しかし、なかなか効果が現れず、前に処方された胃痛止めを飲み、痛みは軽減された。それでも、胃の重たいような感じまでは拭えず、夕方まで横になっていた。


寝ているだけでは何にもならないと思い、今井医院へ出向いた。韓国行きが近づいているのに、「何でここへきて、今まで穏やかだった胃が…」と今井先生も不思議がっておられた。「韓国で…焼き肉をバンバン食べるのもやめたほうがいいなぁ」ということで、前途多難な訪韓になりそうである。

診察後、横浜へ出て、ビックカメラでプリンタ用のインクカートリッジを購入する。そしてダイエーに行き、(私が学生時代に)ジョギングパンツ(と呼ばれていたパンツ)を探しにいく。韓国で、ホテルの室内着として使おうと思っていたのだが、しかし、私がイメージしていたものは店先になく、あるのは “遊び人” 風のものばかり。陳列されたものを見て、ナンパなアンチャンをたやすく想像できてしまうあたり、ステレオタイプの結果のようで…。業者さんにも申し訳ないのだが、知的な人間の着用するようなものではないように思えてならなかった。私は自分が知的だと自信を持って言えはしないが、自分の評価を下げるような着衣だけは身に着けたくない。

帰宅して、今井先生から紹介していただいたキム・グァンチョル(金光哲)さんに電話をし、9月2日に空港で合流することになった。

夜9時から、TBS系列の「明智小五郎対怪人二十面相」を見た。田村正和扮する明智小五郎を見ていると、どうしても古畑任三郎を思い出してしまう。ビートたけしの怪人二十面相は違和感を感じてしまい、今にも「アンビリーバボ〜ッ」と(局は違うが)言い出しそうな感じがして、ドラマに集中できずじまい。

以前も述べたが、最近のドラマは脚本やストーリーよりも、出演者で視聴率が決定するような状態だ! そのうち、日本のドラマや映画界は、世界から見離されるぞ!


8月28日(水)

朝イチで吉田整形外科医院へ出向き、診察を受ける。腰の具合は、心配するほどではないらしい。とりあえずホッとする。が、用心に越したことはない。

帰宅して、韓国・ソウルにある韓国の家(コリアハウス)に電話する。昼食の予約をEメールで入れておいたのだが、確認が来ない状態…。電話に出た女性は、韓国語で(当たり前!)早口! 久しぶりのj韓国語なので、ヒアリング力が確実に落ちている。「予約の確認をしたいので、日本語のできる人をお願いします」という私の韓国語が通じなかったとは思えないのだが、とりあえず韓国語でやり取りをする。どうやら、メールはちゃんと届いており、私の名前は登録されていたみたいである。

こんな状態で韓国に行って、良いのだろうか…?


8月30日(金)

昨夜、夜遅くまで調べ物をしていたため、昼過ぎまで寝ていることに決めた。昼頃に何度も呼び鈴がなったが、宅急便や郵便ならば不在票が投函されるはずだし、だいたい昼頃に訪ねてくるのは「売り込み」が多いし、相手にするよりも体を休めるほうが良いという選択に到達したので、無視。腰にも負担をかけないように、あまり動き回らないように心がけていたのだが…。

午後…と言っても14時半過ぎ、家を出て、近所の郵便局に向かった。私はいくつもの学会に所属しているので、そのいくつかの年会費を払う必要もあった上、公共料金の支払い期日が訪韓当日だったので、韓国へ行く直前にあれやこれやする暇はないと思うので、今日のうちに支払いを済ませようと思ったのである。

それと、私の持っているキャッシュカードのいくつかは、海外のATMからでも自分の口座の預金を現地通貨で引き出せるという代物で、多額の現金を持ち歩かない主義の私のとっては、非常に有難いシステムである。また、盗難に遭ってもカードの再発行をしてもらえたり、セキュリティ上でも安心なのである。ただ、郵便貯金カードだけは、出発前に郵便局の窓口で「保留金額」(海外で利用する予定の金額)の設定という手続きをとらなくてはならないので、少々面倒くさいのが玉にキズ。

郵便局に入り、とりあえず自分の番が来て、数枚の振込用紙と通帳・カードを窓口にだし、保留金額は口座残高全額を設定した。これで、私の郵貯口座は、保留解除をしない限り、国内では使用できないことになる。しばらくして、再び窓口に呼ばれた私は、「59,060円になります」と言われ、目の前が真っ暗になる。家を出る時、財布の中には3万5千円ほどあったので、「郵便局で2万円ほど引き出しておけば十分だろう」と勝手な計算をしてしまい、本当に2万円しか引き出さなかったのである。合計、5万5千円…。

口座から不足分を引き出そうとしたが、保留設定が済んでいて、一旦解除しないとならない。そして、泣きっ面に蜂というのか、運の悪いことに、私の所持している銀行のキャッシュカードは、郵便局のATMで使用できないものばかりだったのである。

局員に、窓口が何時まで開いているのかを訪ねると、16時までだということなので、「ちょっと待っていてください。16時までに戻りますから」と言い残して、近くの神奈川駅まで走り、隣りの仲木戸駅まで京浜急行で向かい、東神奈川駅の改札前を抜けて銀行のATMへ。しかし、そこで私が目にしたのは、長蛇の列。ATMを独占するオバサン、何冊も通帳を入れ替え差し替えしている。ローンの返済なのだろうか? それとも、給与振込?

いつも思うのだが、こんなに長い列が出来ているのにもかかわらず、ひとりで何件も振込をしている人は、どういう神経をしているのだろう? 以前、ある銀行の意見箱に「ATM独占を防ぐため、“(ATM使用は)ひとり連続2回まで” といった規則か、振込専用機などの導入を考えて欲しい」と投書したことがある。数日後、その銀行から電話が入り、「お客様相手にATM使用回数を制限することは出来ないので、振込専用機のほうを考えたいと思います」という回答を頂いたが、今もって導入されているところを見たことがない。

自分の番が来た時、時すでに15時20分。現金を引き出して、すぐ仲木戸駅へ。そして…窓口で無事(?)に支払いをすることが出来たのだが、もう恥ずかしいやら情けないやら。

再び神奈川駅へ。そこから今度はさっきと逆方向の電車に乗り、横浜へ。改札を抜けると、何やら人だかり…小泉首相が来月、訪朝することとなり、新聞の号外が配られていたのである。

横浜で、今さらながら韓国語の辞書を購入した。いつも使用している辞書が少々重いので、軽量で見やすいものを探していたのだが、軽量且つ廉価なものを見つけることが出来、ご満悦! そして、同時に『解読! ソウル 看板(サイン)でめぐる都市ガイド&会話ブック』という本を見つけ、これも購入した。ソウル市内の看板(の写真)を日本語に訳したものなのだが、なかなか面白い企画だと思った。

出発まで3日…。九州・四国では台風15号の影響で天気が悪いらしい。この台風は朝鮮半島へ抜けていくということらしいが、私にしては朝鮮半島に抜けて欲しくはないなぁ…。私と一緒に上陸して欲しくもないし…。


8月31日(土)

メーリングリストでは流した情報なのだが、私の友人で劇作家の篠原久美子さん(BUGのメンバー)が潤色・演出助手を担当されている『CHANGE』が、29日(木)から9月1日(日)まで、三軒茶屋(東京都世田谷区)の世田谷パブリックシアターで上演中である。

今回の舞台には、ヴォーカリストの鈴木重子さんもゲスト出演するなど、その点も魅力なのだがが、それよりもこの舞台そのものの内容が、観る者をひきつけそうな気がした(内容については、こちらにアクセスして見てください)。

公演は、劇団M.M.C.、つまり昨年の12月に “GIFT” という篠原さん原作の舞台を上演し、私に感動を与えてくれた、若さあふれる劇団によるもの(劇団についての私のコメントはこちら)。旗揚げ公演以来、私はこの劇団にハマっているような、そんな状態。

私は…というと、今回も招待客扱いであった。何だか申し訳ない限り。世田谷に向かう前、高島屋横浜店に寄り、篠原さんへの差し入れを購入する。

舞台は、私の予想(?)をはるかに超えた、感動的かつヒューマニティあふれるものであった。

今回の舞台を見て思ったこと…それは、人の心というものは、わかっているようでわからないものであるということ。相手に「うん、お前の気持ち、よくわかるよ!」などと言われようものなら、「わかってたまるか!?」という気になることもある。X線をもってしても、人間の心は映し出せない。人間の命や人生、心には “設計図” があるはず。その設計図さえわかれば、人間関係は苦労しない。必ず、どこかで誰かが設計図を持っているように思うのだが…それを探しながらの人生も、味があるかもしれない。


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