2015年5月のぼやき



5月1日(金)

数日前から、「何だか、金曜日は予期せぬ出来事が起きそうな…」と、イヤな予感がしていた。静岡英和学院大学の1時限目「現代の国際社会」は、他の講義と同様にパワーポイントを使用して板書の代わりにし、投影されたものを学生がノートに書き写す…という工程で進められるのだが、私の予感を信じ、数日前から書写してほしい部分もプリントに刷り、それを学生たちのノートに貼ってもらうことにした。

今朝、起床して身支度を整え、新幹線で静岡に到着したまでは何ら妙なことはなかった。

が、相変わらず静岡英和学院大学行きのバスは遅延していた。さらに、車内で中国からの観光客に「このバス、東照宮に行きますか?」と尋ねられた。多少の日本語は出来るようだが、行き先を確認することは出来なかったらしい。乗っているバスは英和で終点となるため、東照宮の遥か手前までしか行けないこと。東照宮に行くには「日本平ロープウェイ」行きに乗らなくてはならないのだが、それは1日に4本しか運行されていないということ。そういうことを教えようにも、細かな部分で意思の疎通が出来ない…。

幸い、バスが英和に到着して20分以内にロープウェイ行きのバスが来ることがわかり、そのことを伝えたのだが、ちょっとした勘違い(思い込み)をされてしまい、やむを得ず(?)私の拙い中国語を交え、日中チャンポンの会話をすることで何とか状況説明をする。

実は、昨夜から私のノドはかすれた声しか出なくなり、出来れば講義前には喋りたくなかったのだが、「これも “現代の国際社会” の縮図だ!」と割り切り、英和でバスを下車した後もバスの時刻表を指差して「このバスが来たら乗ってください!」と指示し、念のために大学の守衛さんに事情を伝えておいた。

講師室に到着したのは、講義開始10分前…。それでも、前回から教室が講師室と同じ校舎内に変更されているため、慌てることなく教室へ移動し、プリントを配布しながらパソコン類のセッティングをする。

ところが…、プロジェクターが何の信号も受信しようとしないのである! パソコンはもちろん、DVDや外部入力など、ありとあらゆる信号を受け取ってくれないのである。講義開始時刻はとっくに過ぎているというのに、何の解説も出来ないまま。仕方がないので、学生に学務課までお使いに行ってもらい、職員の方を呼んできてもらった。

それでも、問題は何ら解決せず。時間がもったいないので、別の教室に移動することになったのだが、その教室にはスクリーンがなく、パワーポイントの情報はモニターテレビでしか表示できない…。よって、モニターテレビから離れた場所に座っている学生には、文字が見えなくなってしまう。

今日の講義は、テーマこそまだまだ「国際社会とは?」のままであるが、より具体的な話に入るべく「パスポート」の機能・目的について説明し、「観光の変遷」「国際空港」などについても具体的に語る予定だった。“日常” から “非日常” への “出境” と “入境” について、そこに関わるパスポート…という話を展開し、実際に新旧のパスポートを画像で紹介するハズだった。なのに、小さなモニターテレビでの表示しか可能でないため、ほとんどの学生が「何が映っているのか…!?」という状態だった。

アタフタしながら、教室を途中で移動しながら、20分ほどロスタイムがあったものの、それでも時間内で解説を終えるには終えた。ただし、何とも消化不良的な状態が強く、次回の講義で改めて今日の画像を投影することを約束した。

現在、JRの特急料金は、繁忙期のものが適用される。よって、新幹線の回数券類は使用できず、特急料金も通常より200円増しである。ぷらっとこだまも繁忙期料金のため、大してお得感がない。今日の往きは、ぷらっとこだま利用で静岡入りしたが、「こんなことなら、EX予約のほうがどんなに安かったか…」ということで、帰りはEX予約で新幹線の指定席を押さえておいた。

今日は通信教育部の昼間スクーリングが行われないため、英和での講義が終わると今日の仕事が終了…ということになる。なので、新幹線に乗らなくても良かったのだが、夕方に幼稚園で面談があるため、念のために私も早めに帰宅することにした。

今日、妻は仕事がなく、以前から観たいと思っていたという映画を観に出掛けていた。私と息子からの “ちょっと早い母の日の贈り物” といったところである。

私は13時過ぎに帰宅し、パソコンに向かって今日の講義をフォローするためのパワーポイントの作り直しをし、それから面談の時間に合わせて家を出ることにした。妻とは幼稚園の前で待ち合わせることにしていたのだが、二人して面談の20分以上前に到着してしまった。幸い、仲の良いママさんたちと園庭で会ったので、適当な時間まで立ち話をしていたのだが、その時の私はほとんど声が出ない状態だった。英和での講義を70分以内に終えなくてはならない状況に立たされ、かなり早口で喋り続けた結果、ノドに余計な力がかかってしまったらしい。

面談中、私はひたすら無言…。担任の先生と妻の話を黙って聞いていた。最後に「お父さんからも何か…?」と促されたが、「声が出ないんです!」という、情けない一言しか言えず…。

面談後、私は病院のハシゴ。偏頭痛とノドの治療…。連休中に何とかなれば良いのだが…。


5月5日(祝)

連休中の話をまとめて…。

今日は “こどもの日” である。が、3日連続でお出掛けしているため、家で静かに(?)していることに…。

この連休、全く外出の計画を立てていなかったため、息子にとっても思わぬお出掛け&映画鑑賞などが叶い、喜び半分お疲れ半分モードの様子。連休は明日まで続くが、とりあえず、連休明けに疲れを残させてはいけないので…。


5月7日(木)

連休は、あっと言う間に過ぎていった…。

朝の早い木曜日に備え、昨夜は22時過ぎに就寝。しかし、深夜に激しい頭痛が襲ってきた。鎮痛剤を服用したが、痛みがなかなか鎮まらない…。家中アチコチのたまい、未明になって少し痛みが鎮まってきたところで再び就寝…。

5時過ぎに起床した時は、頭も体もフラフラ状態…。軽く朝食を取り、再び鎮痛剤を服用し、6時前に家を出たが、無事に松戸までたどり着くのか甚だ不安な状態だった。

念のため、横浜からの上野東京ラインはグリーン車を利用した。上野で乗り継ぐ常磐線はグリーン車設備が連結されていないため、上野まででグリーン車利用者終了。片倉町から乗った横浜市営地下鉄を除けば、家から松戸歯学部までの交通機関はちゃんと座席をおさえることが出来た。これで、何とか講義に耐えられる状態に戻せたみたいである。

1時限目「社会学」は、先週から「社会的動物としての人間」をテーマに話を進めているが、今日は “社会的動物” そのものの真意について理解するべく、「福祉」という言葉の語源的な話を中心にしつつ「double happiness」にまつわる話を進めた。

1時限目を無事に終えた後、今週から再び法学部への移動となるのだが…。いつも同じ時間に出講されている先生と一緒にバスに乗り、北松戸駅入口で下車し、そこから7〜8分歩いて北松戸駅に向かうことにしている。が、今日は道路渋滞で始発バス停である日大歯科病院の出発が遅れ、さらに妙なタイミングで信号につかまる…という、いつもとはちょっと違った状況にあった。それで、バスを下車してからひたすら早足で駅に向かわなくてはならなくなり、最後は走っているのとほぼ同等の状態に…!? とりあえず2人ともそれぞれの電車に待ち合ったが、深夜からの不調ぶりからは想像もつかない走りっぷりだった。

法学部に到着した私の頭の中は、メリーゴーランドのようにロータリー状態…。何から手を付ければ良いのかわからなかったようで、IDカードを手に持ちながら(このカードは出講登録…すなわち出勤の登録に使用する)コピーする書類を抱え、さらにお弁当を取り出し、机の上には「何がしたいのやら…!?」という散らかり具合。後で冷静になった私は、急いで机を片付けつつ、恥ずかしさをずっと抑えることに…。

3時限目「社会学」は、今日からいよいよ社会学的な解説のスタート! とりあえず連休前までの解説内容を簡単に振り返り、それから今日のテーマである「社会(学)とは何か?」に入る。社会学の研究対象である「社会」を定義づけ、そこに見られる相対的な人間関係(仲間意識)について語った上で、先週までの講義内容と次回以降の講義内容の関連性を匂わせて(?)講義を終えた。

帰りに、幼稚園に息子を引き取りに立ち寄った。今日は年少クラスと年中クラスの父母遠足のため年長クラスは休園日なのだが、妻が昼過ぎから仕事に入るため、昼前から息子は預かり保育へ…。迎えに行くと、「今日は、午後から(息子の)テンションがものすごく高くなっていたんですよ!」という報告を受ける。午前中からそれなりにテンションを上げていたらしいが、昼食後からお友だちとの遊びの中で “調子” が出てきたらしく、「かなり楽しそうでしたよ!」という状態に…。

明日は年長クラスの遠足なのだが、夜に熱など出さないだろうか? これが杞憂に終わることを願うのみである。


5月8日(金)

相変わらず、朝が慌ただしい金曜日…。

6時過ぎに家を出て、新幹線で静岡に到着するまでは順調な移動だった。が、またしても、静岡駅前で静岡英和学院大学行きのバスが来ない! やっと来たかと思いきや、2台連続!? おまけに、運転手さんは遅延に関して何ら触れることもなく…。

結局、今日も講義開始15分前に大学入り…という有様。

先週の1時限目「現代の国際社会」はプロジェクターの不調で教室変更をした上、小さなモニターテレビのみでの講義となってしまったため、中には文字も画像もよく見えなかった学生もいた模様。そのため、今日の講義は前半で先週の講義の “やり直し” をし、後半で「国際社会とは?」は最終回…。「宇宙船地球号」をキーワードに話を進め、さらに「地球」に関する名言のいくつかを紹介し、その中からゴダイゴの『ビューティフル・ネーム』を鑑賞し、ここでタイムアップ。

講義を終え、講師室で火曜日の講義用資料を印刷し、早めにお弁当を食し、静岡駅に戻る。そして、12時前の新幹線で東京へ…。このところ、早起きが続いているのと薬の副作用の関係で、新幹線の車内ではほとんど意識不明…。1時間ちょっとの仮眠で体力を少し回復し、市ヶ谷を目指す。

通信教育部入りすると、私の昼間スクーリング「社会学」に関する掲示が…!? もともと昼間スクーリングの受講適正人数は100名程度に設定されていたが、「社会学」は初回から120名超の状態で、さらに2回目の講義時に約50名が追加で履修希望を出し、現時点で170名程度の履修登録があるという。教室の収容人数が150名程度であるため、このままの状態が続くと授業は正常に運営できそうにないため、今日から5時限目にも「社会学」を増設することになった。4時限目に引き続き私が担当することになり、今日の講義開始前に5時限目に移動しても構わないという学生を募ったのだが…。

4時限目開始前までに移動を申し出た学生がいなかったということで、講義の最初に事情を説明し、30名程度の学生が5時限目に移動する意思表示をしてくれた。よって、これで5時限目の講義も成立することとなり、金曜日は静岡英和学院大学で1コマ、通信教育部で2コマというシフトになった。

4時限目は、上記の理由で講義時間がいつもより少なくなってしまった。そのため、解説予定の一部次回に回すことで今日の講義を成立させることにした。今日で「『違い』を理解する視点」というテーマを結ぶことにしたが、最後の解説内容に選んだのは「行為と行動」の違いについてだった。社会学の基礎的視点として「行為」「行動」の違いをシッカリ理解し、区別できるよう、できるだけ具体的な話を盛り込んで解説する。5時限目は時間的余裕があるにはあったが、4時限目と足並みを揃えるためあまり先に進まずに講義を終えた。

5時限目が終了するのは17:50だが、窓の外はまだまだ明るかった。日が長くなっているのが良くわかる。日が長くなると同時に、日中の気温がグングン上昇している。今日は「昼間はクールビズでも大丈夫」という天気予報の言葉を信じて上着を着ないで出掛けたが、「天気予報、ありがとう!」と思わずにはいられないほど暑い一日だった。

しかし、夏が近づいたということは、台風の季節もやって来るワケで…。


5月11日(月)

国際関係学部では7日(木)に水曜日授業を実施することになっていたのだが、木曜日は松戸歯学部と法学部の出講日であり、三島に出講するのは不可能…ということで、4月29日以来ちょっと久しぶりの三島入りとなった。

朝、息子を幼稚園に送って行こうと出掛ける支度をしていたら、根岸線で人身事故が発生してダイヤが乱れているという情報が…!? それに伴い、横浜線が京浜東北・根岸線への乗り入れを中止したという。すると、東神奈川のホームが常に埋まっている状態になるため、横浜線のダイヤが乱れる…という悪連鎖が起きる。予想は的中。振替輸送充てられた交通機関のダイヤも乱れ始め…。

とりあえず息子を幼稚園に送っていき、急いで鴨居駅に向かった。電車が入線する音が聞こえたので走って改札に向かったのだが、スーツの内ポケットに入れた乗車券がなぜかアチコチに引っかかり、取り出すことが出来ない…。結果、乗車券を取り出した時には電車が出発していた。

次の電車が来るのに、かなり間隔があいていた。その時点で、予定していた新幹線に乗り遅れることが確定した。

次の横浜線で新横浜に到着する際、「根岸線で発生した事故の関係で、この電車、38分遅れで新横浜に到着です」という車内アナウンスが…!?

三島に向かう新幹線の車内で、3時限目「日本社会」で使用する講義用資料を確認する。4月中に今週の講義で使用する資料を印刷しておいたのだが、今までの講義展開を考えるともう少し資料が必要ではないかと思えてきたため、国際関係学部に到着してすぐに新しい資料の編集・印刷に取りかかる。自宅から持ってきたUSBメモリから必要なファイルを捜し、それらをプリントアウトし、追加の資料を印刷した。

今日から、講義は「日本(人)的 “和合”」がテーマとなる。間がちょっと空いてしまっているので、4月中に語った内容を時間をかけて再確認。そして、今回の解説で重要となる「以和為貴」「仲良きことは美しき哉」「満場一致」などの言葉をもとにしながら、日本における “和合” の意味を語る。4月のおさらいに時間がかかりすぎた関係で、解説予定内容の一部を次回に回すことにした。

帰りに再び幼稚園に寄り、延長保育中の息子を引き取って帰途につく。その途中、幼稚園近くのドラッグストアで買い物をしたのだが、肝心なものをいくつか買い忘れてしまったため、帰宅してすぐに近所のスーパーに行くハメに…。

三島へ行く前にアタフタし、大学入りしてアタフタし、帰りの買い物でアタフタ…。今日は、何とも慌ただしい一日だったように思う。

慌ただしい…と言えば、台風の進路がきになるところ。


5月12日(火)

台風6号の進路と速度を気にしながら、静岡英和学院大学に出講した。

6時半前に家を出た時、すでに横浜市内でもポツポツと雨が降り出していた。駿府ライナーで東名高速を静岡に向かって進んでいる最中にも、バスのフロントガラスに雨がポツポツと…。空には、いつ雨が降ってもおかしくないような怪しい雲…。なのに、東名高速は順調に流れていて、静岡駅には定刻より15分ほど早い到着となった。

いつものように清水先生の事務所を訪ね、11時前まで歓談。そして、駅北口のバスターミナルへ移動する。静岡英和学院大学には、定刻通りの到着。「金曜日の朝も、こんな風に順調だといいのに…」と思うことしきり。

3時限目「国際関係論」は、今日から「グローバリゼーション」について解説を進めることになる。今日は “導入” として、地球規模で物事を考える必要性について念入りに語り、グローバリゼーションの概念や類似概念について解説する。その後、私が今までに取得した4冊のパスポート(の重要なページ類)の画像をパワーポイントで投影した。これは、この科目と「現代の国際社会」では恒例となったイベントの1つである。そして最後に、ジョン・レノン『イマジン』鑑賞を通してグローバル的な発想を紹介して講義を終える。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、「異文化とは何か?」の最終回。台風の影響で天気が崩れてきていたので、なるべく学生たちを早く帰宅させるべく、前回の復習も予定の半分くらいの時間で済ませ、「文化変容」について具体的な例を挙げて説明しようと思ったのだが…。講義開始前に「こちらは広報しずおかです」という同報無線が聞こえてきて、静岡市内に暴風警報・波浪警報が発令されたことを知る。

静岡に気象の警報が発令されたら、その時点で講義が中止になるのだが、5時限目の始業時間が来ても何の指示も出ない…。そこで、講義を開始することにした。上記の通りに講義を進めようと話し始めて10分、構内放送が入り、講義中止が伝えられた。

が、このタイミングで「講義を止めて、早く帰りなさい」と言われても…。とにかく、静岡英和学院大学から東静岡駅や静岡駅に戻りたくてもバスがない! バスの本数がとにかく少ないのである。おまけに、みんな一斉にバス乗り場に集まったため、信じられないほどの長蛇の列…。タイミング悪く、大粒の雨が勢いよく降り始めてしまった。

列に並んで程なくして、バスが1台…。学生たちがバスに乗り込んでいる最中、次のバスが現れた。すると、まだまだ余裕で乗れるであろう状態で、最初のバスが出発してしまった。そして、次のバスは高速バス仕様のため、つり革手すりのない座席定員制…。

結局、これら2台のバスは見送るハメになり、雨降る中を40分以上もバス待ちすることになってしまった。

昨日、妻が「明日(=今日)の帰りは、新幹線にしたほうがいいよ! 高速バスだと帰れなくなるかもしれないし、東名高速が閉鎖されるかも…」と、台風接近時の静岡市内の状況を、経験を元に教えてくれた。いつも18時半の駿府ライナーに乗っているのだが、今日は18:37発のひかり号の予約を入れておいた。それは、あくまでも5時限目が90分間実施されることが前提での予約だった。

最初の2台のバスに乗れたなら、1時間早いひかり号に乗ることも出来たハズ。私が乗ったバスが定時運転されていたら、30分早いこだま号に乗れたハズ。そうしたら、まだまだ雨が勢いづく前の横浜に戻ってこられたのである。

新幹線の予約を入れ直すことなく、予定通りに横浜に戻ったため、かなり激しい雨の中を歩かなくてはならなかった私…。

こんなことだったら、5時限目は最後まで講義してもよかったのではないか…と思えてきた。今日の講義は不成立なので、補講しなくてはならないし…。


5月13日(水)

昨夜は、私が横浜市内に戻った頃に強い雨が降り出したたしい。何というタイミングの悪さ…!?

そして、私が帰宅した後にも強い雨と風が容赦なく横浜市内を襲っていた。妻が、物干し竿や牛乳受けなどの “風の影響を受けそうなもの” を避難させておいてくれたので、我が家は大した被害に遭わずに済んだ。が、息子と一緒にバス停に向かう道すがら、我が家周辺に木の葉や枝が散乱していているのを見て、雨と風の威力を思い知る。

今日は台風一過で好天、さらに夏が来たかのような暑さ…。

新幹線で三島に到着すると、予想外に風が強く、国際関係学部の北口校舎の自動ドアは一部閉鎖されていた。校舎1階にあるコンビニのドアは風圧で開けにくく、三島だけ台風の影響が残っているような感じがした。

3時限目「日本社会」は、月曜日に引き続いて「日本(人)的 “和合”」の解説。「和合の含意」「ジャンプ3原則」などをキーワードにして、「違いを “違い” として認める」ことや「1+1の人間関係に無限の可能性を期待する」といった、日本人の “和合” に込めた想いを具体的に語る。

帰り、延長保育中の息子を迎えに行く。今日、息子の通う幼稚園は先生方の研修のために半日保育。いつもと同じ時間に迎えに行ったのだが、延長時間はいつもより2時間半ほど長い状態…。しかし、息子を始め延長保育中の園児たちはみんな楽しそう。

今日も十分すぎるくらい暑かったが、明日は7月並みの暑さになるらしい。体力の消耗度が今までより激しくなるような…。


5月15日(金)

昨日と今日、朝は激しい “痛み” から始まった。

昨日の未明、胃が激しくキリキリと痛み出し、にっちもさっちもいかない状態に…。原因に全く思い当たるところがなく、為す術もなく、とりあえず寝ていることぐらいしか出来なかったのだが、起床するべき時刻には少しだけ痛みが和らいでいたので、思い切ってフトンから出ることにした。

が、当然ながら食慾はなく、朝食を抜いた状態で松戸歯学部へ向かうことになった。体調を考慮して、念のためグリーン車を利用することにした。しかし、横浜から乗り込んだ上野東京ラインのグリーン車は満席で、品川まで座席は空かず。それでも、体に無理をさせないように努めたのが功を奏したのか、松戸に到着する頃には胃の痛みは治まっていた。

今朝は、激しい頭痛で幕開け…。急いで鎮痛剤を服用したものの、効きが弱い。頭痛が鎮まらないと、頭以外の部分の不具合にもつながってくる。「こんな体調で静岡まで行けるのか?」と「休講」という文字が頭を何度かよぎったが、火曜日の5時限目が台風接近で休講扱いになっているため、「1週間に2科目で休講というのは、ちょっと…」と思い、気合いを入れて新幹線に乗り込んだ。

車内では、なるべく何も考えず、目に刺激を強く与えるようなものも見ないようにして、とりあえず静岡に到着するまでに痛みを鎮めるようにした。

結果、昨日も今日も休講を出すことなく、キチンと講義を成立させることとなった。

昨日の1時限目、松戸歯学部の「社会学」は、「社会的動物としての人間」の最終回。今日は特に「生理的早産」の概念から人間の特殊性を語り、先週と先々週の講義内容とリンクさせ、人間が「社会なしに生きてゆけない存在」ということを明らかにした。

3時限目、法学部の「社会学」は、「社会的動物としての人間」の初回。“社会的動物” そのものの真意について、「福祉」という言葉の語源的な話を中心にしつつ「double happiness」に関する解説を進める。

今日の1時限目、静岡英和学院大学の「現代の国際社会」は、前回の解説で紹介しきれなかった『国連憲章』にある「善良な隣人」について語り、ゴダイゴの『.PROGRESS AND HARMONY』を鑑賞する。そして、今日から「代表的国家体制」の解説に入る。今日は「グローバリゼーション」と「ナショナリズム」を比較しながら、これら2つの概念は「A国はグローバリゼーションだけれど、B国はナショナリズム」というような分かれ方をするのではなく、「どの国にも両方の傾向性があるが、そのどちらの傾向が強いか弱いかの差があるだけ」あるいは「ある状況ではグローバリゼーションの傾向が強くなり、また別の状況ではナショナリズムの傾向が強くなる」というような、どの国にも見られる傾向であることを確認する。

4時限目と5時限目、通信教育部の「社会学」は、今日から7週間「“人間” と “ヒト”」をテーマに解説を進めることになる。最初に前回の「行為と行動」に関して簡単に復習し、時間の関係で紹介できなかったDEENやZARD、FIELD OF VIEWのヒット曲を鑑賞して「行為」「行動」の違いをどう表現しているかを確認する。そして、本論として「社会(学)とは何か?」について語る。社会学の研究対象である「社会」について理解し、そこに見られる相対的な人間関係(仲間意識)について語る。

日が長いため、5時限目を終えて校舎を出ても街はまだ明るく、朝の不調ぶりを忘れさせてくれるような壮快な気分になった。そして、週の後半に私を悩ませた “痛み” が、来週は襲ってこないことを願う次第である。


5月18日(月)

昨日の昼過ぎから、息子が発熱…。

それで今日、朝イチで息子を通院させることにした。息子を妻に託し、私は三島に直行するつもりでいたのだが、息子が「歩けない…」と気弱になっていたので、私の荷物を妻に持ってもらい、私が息子をだっこやおんぶで医院まで連れて行くことに…。

診察が終わるまで待合室にいたのだが、プラシボ効果なのか医院のドアを開けた途端に息子は自分で歩き出し、診察室にも一人で入っていってしまった。診断結果は、おそらく風邪だということ。今日明日は幼稚園をお休みさせることにした。

その後、私はいつもの新幹線に乗って三島へ向かったのだが、「息子がこういう体調の時は、なるべく早く帰宅したほうが…」ということで、明日の静岡英和学院大学からの帰りは新幹線を利用することにした。先週のようにひかり号に乗ることも考えたが、講義が時間通りに終えられる保証もなく、ひかり号の次に静岡を出発するこだま号の予約を入れることにした。こだま号に乗るのなら…と、三島駅南口にあるJR東海ツアーズに寄り、ぷらっとこだまの予約をする。

それから、北口にある国際関係学部へ移動…。気温がかなり上昇してきていたようで、ただ歩いているだけなのに汗が頬をつたってくる…。

今日の講義のため、急きょ追加の資料とCDを昨夜のうちに編集し、資料は出勤簿に押印後すぐ印刷にかけた。すでに先週のうちに今日使用する資料の一部は印刷済みなので、それらを持って教室へ行き、DVDやCDのチェックをしながら3時限目「日本社会」の開始を待つ。

今日の講義は、前回まで解説していた「日本(人)的 “和合”」の特徴をとらえた日本のアニメーションを紹介し、視聴覚的な理解に努めることにした。その前に、「日本(人)的 “愛”」と西洋人の愛が異なる件について再度確認するべく、ジョン・レノンの『LOVE』を鑑賞し、実はそこに「日本(人)的 “和合”」の傾向も見られていることを説明する。

本論としては、まず『それいけ!アンパンマン』の初期の2作品を鑑賞し、そこに見られる和合性や満場一致の理念を分析する。さらに、『とっとこハム太郎』を通して見られる「1+1の人間関係に無限の可能性を期待する」日本人性を理解する。

昨夜、一生懸命に編集した資料とCDを使用する時間的余裕がなくなってしまったため、これらは来週別の項目の解説時に改めて…ということになった。

帰りに幼稚園に立ち寄り、今日が提出期限のものを職員室で担任の先生に手渡しし、息子の症状を伝える。そして、登園再開が水曜日あたりになるであろうことを伝え、帰途につく。が、途中にあるドラッグストアに立ち寄り、買い物をしている最中、息子のクラスメイトのお母さん方と遭遇する。

息子は…、処方された薬のおかげで食欲も徐々に回復してきているようだが、まだまだ本調子には遠い感じである。医師や親の言う事を聞いて、動き回らず静かにしていてくれたら、おそらく回復も早いのではないか…と思う。

今夜から、天気が下り坂との予報が出ている。明日、家を出る頃は大丈夫か…と、こちらもちょっと心配である。


5月19日(火)

息子の体調は徐々に落ち着き始め、今朝の体温は36度台だったらしい。「だったらしい」というのは、妻が息子を検温した時、すでに私は駿府ライナーで静岡に向かっていたため、その場に居合わせなかったからである。

とりあえず、これ以上ひどくならなければ、近々に登園再開となるのだが…。

先週火曜日は台風の影響で5時限目の講義が中止になるというハプニング(?)があり、3時限目と5時限目をリンクさせながら講義を展開させるという私のプランを変更させざるを得ない状況になっている。それでも、何とか関連性を維持しながら講義を進めようと思い、往きのバス車内で講義用資料やパワーポイントの出力資料を何度も何度も照らし合わせる。

英和に到着し、お弁当を食し、3時限目「国際関係論」の講義内容を再確認しつつ、5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義の進度を改めて確認する。

「国際関係論」は、「グローバリゼーション」の2回目。まず前回の復習を念入りに行いながら学生たちの “レディネス” を整え、それから「グローバリゼーションの現実」について3つの特徴を挙げて解説する。そして、講義時間の残り15分ほどを用いて毎年恒例の(?)「小テスト」を実施する。今回は国歌を10曲聴き、それぞれどの国の国歌であるかを答える…という問題。例年、日本やアメリカ合衆国の国歌は正答率が高いが、今年もその傾向が強い。昨年は “10問中9問正解” という強者が現れたが、今年は例年通りの惨憺たる結果…。それも、学生たちにとって貴重な経験となれば…と思う。

「異文化コミュニケーション論」は、本来なら前回解説するハズだった「異文化とは何か?」の最終回。「文化変容」について、数々の例(現象)を紹介し、具体的に理解してもらうよう努めた。講義の終わりに、次回の講義内容とも重なる「グローカリゼーション」についても解説しておく。この講義でも「小テスト」を実施する予定ではあったが、講義の展開が遅れているため、次週以降に回すことにした。

講義は予定通りの時間に終わったのだが、いつもよりちょっと遅いバスに乗って静岡駅に戻ることにした。というのも、今日の帰りは駿府ライナーではなく、こだま号を利用することにしていたからである。三島で昨日購入したぷらっとこだまのおかげで、時間的な余裕が生まれたのである。

19時前のこだま号に乗り込み、新横浜に20時前に到着する。横浜線の連絡も良く、20時半前には帰宅する。駿府ライナーで帰途についていたら、まだまだ横浜市内にも入っていない時間帯である。そして、バスが東名江田バス停到着したであろう時刻には、すでに自宅でくつろいでいた私…。

たまには、ゆったりとする必要もあるような…。


5月20日(水)

今日から、息子は登園再開! 実は昨日、息子の幼稚園では卒園アルバムの写真撮影が行われるハズだった。しかし、雨天で撮影は今日に延期されたという。

我が息子、何か “持っている” ようである。

園に到着すると、何人かの先生から「もう(体調は)良くなったのね!」「(幼稚園に)戻って来られて良かったねぇ!」などと声をかけられる息子…。こんな息子でも、気にかけていただけているようで、嬉しい限りである。

仕事を終え、延長保育中の息子を迎えに行くと、ちょうど園庭でのお遊び中…。病み上がりなのでいくらかパワーをセーブしていた息子だったが、それでも何だか楽しそう。

さて、今日は国際関係学部の3時限目「日本社会」の講義日。今日から「日本(人)的 “共感性”」がテーマ。最初に “共感性” の本質や日本人の “共悲” の概念を中心に語り、その具体例として竹内まりやの曲を中心にJ−POPのヒット傾向を考え、さらに『フランダースの犬』が日本で名作扱いされている現実について解説する。そして、今までに語ってきた日本(人)的な “愛”“和合”“共感性”を集約していると思われる小田和正の『言葉にできない』を鑑賞して、講義を終える。

週の後半も出講に関しては通常通りなのだが、通勤に関しては少々 “チャレンジ” 的な変化が…!?


5月21日(木)

昨日まで、今日はいつもより早く家を出て、鴨居駅まで歩いて向かうつもりでいた。それが “チャレンジ” の1つだった。そのため、22時半過ぎには就寝したのだが…。フトンに入ってしばらくして、バリバリとトタン屋根が激しく剥がれるような大音響!? 雷が激しく鳴り続け、激しく雨が降り出した。雷も雨も未明まで続き、雨に至っては朝になってもしばらく降り続いていた。

せっかく早寝したのに、体の疲れは取れず。寝不足のような状態で朝を迎えることになってしまった。そのため、鴨居駅まで30分近く歩くことを断念し、いつもと全く同じルートで松戸歯学部入りすることになった。

1時限目「社会学」は、今日から日本人および日本社会に関する解説に入る。今日は「日本(人)的 “愛”」の特徴について語ることにしたのだが、今年は履修学生が7名という “少数精鋭” のため、前回まで解説した内容を念入りに確認し、今日から語る内容が日本的人間Homo Japanesqueまたは純度の高い日本人Pure Japaneseについてであることを学生たちに伝えた後、日本人と西洋人の愛の比較をする。

朝は空気がヒンヤリしていたので上着を羽織って出掛けたのだが、1時限目が終わった頃にはスッカリ気温が上昇し、汗ばむ陽気…。電車内はクーラーが効いていた。日差しの照りつけとエアコンの絶妙なハーモニーに、ついついウトウトしてしまう。車内での仮眠で、寝不足のような状態だった私はリフレッシュ状態に! 足取りも軽く、法学部に到着した。

3時限目「社会学」は、「社会的動物としての人間」の最終回。「生理的早産」の概念から人間の特殊性を語り、先週と先々週の講義内容および次週以降のテーマとリンクさせて講義を終えた。

今日も、私が延長保育中の息子を迎えに幼稚園へ…。いつもよりちょっと遅いお迎えだったのにもかかわらず、「えぇ〜っ、もう来たのぉ〜?」と、ちょっと不満そうな息子。しかし、まだまだ病み上がりゆえ、あまり長い時間遊ばせておくワケにもいかず、寄り道もせず帰宅する。

明日は、朝イチで静岡英和学院大学へ出講…。そのため、今夜のうちに移動を開始しようという “チャレンジ” 的なルート選択…。


5月22日(金)

今日は、1時限目に静岡英和学院大学の「現代の国際社会」、4〜5時限目に通信教育部の「社会学」という、いつもと全く変わらぬ出講シフト。しかし、そのアクセス方法がいつもとはちょっと違っていて…。

昨日の夕食後、息子と一緒にシャワーを浴び、息子をフトンに入れてから仕事の準備をして家を出た。そして、横浜駅西口行き最終バスに乗って終点まで行く。家出したのではなく、横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)に向かったのである。いつも新幹線で静岡入りしているが、昨夜はYCATを23:55に出発するドリーム静岡・浜松号に乗って静岡を目指した。

いつも利用しているこだま号だと、静岡駅から乗る静岡英和学院大学行きのバスが定時に来ないだけでなく、道路渋滞に巻き込まれて講義開始15分前にやっと大学入り出来るような状態…。1本早いバスに乗るためには、6時ちょうどに新横浜を出発するひかり号に乗らなくてはならない。が、これに乗るには鴨居駅まで30分近くかけて歩いて行かなくてはならない。

朝から30分歩くのは少々面倒でもあり、大学入りがギリギリになるのも精神衛生上よろしくない。それなら…と、深夜バスで静岡に行くことを思いついたのである。が、計画から実行に移すには、それなりの覚悟も必要で、予約を入れては取り消し、再び予約を入れては取り消し…の繰り返しだった。

定時にドリーム号はYCATを出発したのだが、道路工事のために通常ルートを走行できないというハプニングが起きる。バスはしばらく路上で停車し、運転手さんがバス会社の担当部署に確認をとる。結果、途中まで迂回ルートを取るよう指示されたらしく、5分ほど遅れて再び出発…。バスはYCATから国道1号線を通り、懐かしい保土ヶ谷駅や保土ケ谷橋あたりを通過し、狩場ICから高速に入っていった。

とりあえず、睡眠をとっておかなくては…と思い、眠ることにした。幸い、私の隣の席は誰もおらず、自分の荷物を隣に置いて、いつ何が起きても対処できるようにしておいた。バスに乗る前に購入した飲み物やおにぎりなども、すぐ取り出せるようにしておいた。しかし、それらの出番はなく、いつしか夢の中…。足柄サービスエリアで30分の休憩があったが、睡眠時間の確保に充てた。

予定では静岡駅に4時半到着となっていたが、それより25分ほど早く見慣れた光景が見えてきた。

静岡英和学院大学行きの始発バスは、静岡駅前7:40発である。それまでは、この日のために(?)会員登録していたインターネットカフェで過ごすことにした。受付を済ませ、部屋に入り、とりあえずパソコンを起ち上げ、ゴロンと横になる。が、バスでの睡眠が私に合っていたのか、もう脳も体も眠ろうとしない。そこで、起ち上げたパソコンで今日の講義の準備を始めることにした。

私が利用したネットカフェはフードメニューも充実していて、メニュー表には美味しそうなものがひしめき合っていた。とりあえず、バスに乗る前に買ったおにぎりが手つかずだったので、6時前にラーメンを注文する。期待はしていなかったのだが、それなりに満足…。

7時過ぎ、新静岡へ移動開始。静岡駅前からバスに乗っても良かったのだが、料金の区切りもあって早めに精算し、新静岡まで時間潰しを兼ねて歩くことにした。今朝の通勤は時間的な余裕もあり、ゆったりした感じであった。

ただ、英和での講義を終えて通信教育部への移動の際、新幹線ではほとんど意識不明状態に陥ってしまったが…。

1時限目「現代の国際社会」は、前回から「代表的国家体制」の解説に入っているが、今回は「資本主義」と「社会主義(共産主義)」の比較。財産の私有が認められているか否かという点と、労使関係、疎外などの現実を中心に、マルクスやミルの理論を用いつつ解説をする。

4時限目と5時限目の「社会学」は、先週から「“人間” と “ヒト”」をテーマに話を進めているが、今日は “社会的動物” として人間をとらえ、それを「福祉」という言葉の語源的な部分から「double happiness」にまつわる話を進めた。

若い頃(いや、今でも若いと思ってはいるのだが…)はよく深夜バスを利用してアチコチ行ったものだが…。横浜〜静岡間だったら、また利用しても良いかも…と思う。


5月24日(日)

週末の、不思議な出来事…。

「それが、何?」と言われそうな現象かもしれないが、週末の2つの出来事は私にとって何だかとっても心が癒されるような、そんな感じがした。


5月25日(月)

今日の「ぼやき」更新は、静岡市内の某所から…。

いつもなら、月曜日は国際関係学部の3時限目「日本社会」1コマのみの担当であるが、今月7日(木)の講義を休講したので、その補講が今日の6時限目に行われた。補講を終えて後に帰途についても何ら問題はないのだが、帰宅は21時頃になる上、明日は静岡英和学院大学への出講日…ということなので、今夜のうちに静岡入りした次第である。

もっとも、5月7日は木曜日であるのにもかかわらず国際関係学部では「水曜授業」ということになってしまったため、出講できなかっただけのこと。

今朝、息子と一緒に幼稚園に行く際に、「お父さんは今夜、お家には帰らないんだよ!」ということを伝えずにいたが、私が昨夜アレコレとバッグに詰めているのをいぶかしげな目で見ていた息子のこと、きっと察していることだろう。

家に帰らない…ということで、今日はお弁当を持たずに家を出た私。昼食は北口校舎の7階にある学食で済ませた。が、滅多に利用しないせいもあってか、入口にしてもセットメニューの内訳にしても、何とも使いづらく感じてしまう。国際関係学部の本キャンパスにある学食のシステムに馴染んでいるせいかもしれないが、ロケーションや眺望が良いだけに、もうちょっと使い勝手を良くしてほしいところ。

さて、3時限目は「日本(人)的 “共感性”」の2回目。前回までは純度の高い日本人の解説メインだったが、今回は「自分(たち)さえ良ければ」的発想の強まる現代日本の問題点を語り、今までの解説内容を否定してしまうような日本(人)の現実に関する話が中心となる。その後、前回の講義内容を補うべく、ザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』が名曲となって行く経緯を説明し、DVDで鑑賞する。

あと2分で講義終了…という時、教室が揺れた。茨城県南部や埼玉県北部を震源とした地震が発生したのである! 茨城県では震度5弱で、横浜あたりも震度4、静岡県内も伊豆で震度3。私がいた教室では揺れを感じ、学生たちも一時騒然となったのだが、同じ校舎でも全く揺れを感じなかった教室もあったとか。建物の構造によるものなのかわからないが、校舎内に異常震域があるような感じである。

長い待ち時間を経て(その間に、今日の補講や明日の講義の準備は済ませておいたのだが)、6時限目の補講に入る。これで「日本(人)的 “共感性”」に関する解説が終了することになるが、内容としては恒例の(?)60〜90年代に発表された日本のヒット曲をもとにした “共悲” の理解である。一部は2000年紀に入ってからの曲もあるのだが、ほとんどの曲が学生たちにとっては初めて聴く曲だったようで、世代間ギャップを感じつつも、逆に講義としては好感触だったと思う。

また、補講の最初に「日本(人)的 “和合”」の解説時に紹介できなかった曲がたくさん残っていたので、子どもの歌やアニメソングなどに込められた “和合” について、数曲ほど鑑賞しつつ解説する。

6時限目という時間帯で講義するのが久々だったため、終了時間を勘違いしていた私…。以前は18時から19時半までが6時限目だったのだが、今は18:15から19:45までである。が、すっかり19時半終了のつもりで講義を進めていたため、早めの講義終了となってしまった。解説するべきことは全て語ったので、特に問題はなかったのだが…。

早めに講義が終わったため、ひかり号での静岡入りが実現した。ホテルには20時半頃チェックインする旨を伝えてあったのだが、静岡駅に到着したのが20時ちょっと過ぎ。昨日、妻が「夕飯は、パルシェの食彩館で何か買ったら? (静岡に到着する頃には)タイムセールも佳境だろうし…」と教えてくれた。そのアドバイスの通り食彩館へ行くと…、お弁当類が20%引きや30%引きになっていたり、「全品300円」だのというポップが貼り出されたり…と、お買い得商品盛りだくさん! 妻に感謝しつつ、お弁当とお総菜を買ってホテルへ向かった。

明日はちょっと朝がノンビリできるので、今夜は明日の講義の準備をシッカリ進めておこうかと…。


5月26日(火)

久々に静岡で迎えた朝…と言いたいところだが、先週金曜日に深夜バスで静岡入りしているので、「久々に」と言えるかどうか微妙な感じである。

10時のチェックアウトギリギリまでホテルで講義の準備にあたり、それからホテルから徒歩3分程度の距離にある清水先生の事務所を訪ねた。

いつものバスで静岡英和学院大学入りしたが、昨夜から静岡にいるため、今日はお弁当を持っていない…。そこで、清水先生と学食でお昼をとることになった。以前も述べたと思うが、英和の学食は味も価格も満足感が高く、私のお気に入りの学食でもある。

ただ、昨日のお昼から外食が続いているので、それがちょっと切ない感じ…。

3時限目「国際関係論」は、今日まで「グローバリゼーション」がテーマ。冒頭に前回の講義内容を念入りに確認し、今回の名テーマである「ethnicity」に関する諸問題を語る。今回の講義内容は、次回以降の講義の導入となっているため、その点を学生たちにも意識してもらいつつ、できるだけ具体例を挙げながら解説する。

解説終了後、前回の「国歌」に関する小テストの “続き” として、前回紹介した10国家の首都を答えてもらう。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、今日から「異文化との出会い」がテーマ。今回は「自文化中心主義」「文化相対主義」について先に解説を進め、先週解説した「文化変容」とからめて「グローカリゼーション」について語った。例年、グローカルな現象の具体的理解のためにとある楽曲を鑑賞するのだが、今年は履修学生数が少ないので、CD類の使用はこのテーマの最後にまとめて行うことにした。

講義の最後に、 “小テスト” を実施した。海外の映画が日本でどのようなタイトルになるのか? 日本の作品が海外で紹介される際、どのようなタイトルになるのか? 「グローカリゼーション」の現実を理解してもらうのが目的である。

帰りは、駿府ライナーでノンビリと…。本当は一瞬でも早く家族に会いたいのだが、バスの予約を取り消すワケにもいかず、逸る気持ちを抑えつつ家路を目指すことに…。


5月27日(水)

息子と一緒に幼稚園に着いた時には、何でもなかったのだが…。

午前中、息子が幼稚園で体調不良を訴え、急いで妻が息子を引き取りに幼稚園へ。その足で通院したらしいのだが、熱があるワケでなし、疲労が蓄積して体が弱っているのではないか…という診断結果。私が国際関係学部から帰宅した時、息子はフトンに横になっていたとはいえ、鼻歌まじりで至って普通の様子…。

しかし、妻からメールで連絡を受けた私は、実際の息子の様子を見ていないがため少々(かなり?)心配になってきて、かなり早めに大学入りしたのにもかかわらず講義の準備が遅々として進まず、「今日は早めに帰ったほうがいいよ!」という忠言をいただく状態に…。

3時限目「日本社会」は、今日から「日本(人)的 “仲間意識”」の解説に入る。初回の今日は、「持ちつ持たれつ」「間人主義」「縁」の3つの特徴をもとに日本人の仲間意識について考えるるのと同時に、これら3つの特徴もとになって生じている日本(人)的な問題点についても触れる。できるだけ具体的な例を挙げながら、あるいは私自身の経験談を語りつつ、今なお日本(人)的 “仲間意識” がこの国に息づいていることを確認し、ちょっと早めに講義を終えた。

今日の帰りは在来線でノンビリと…と昨夜から思っていた。昨日の駿府ライナーでのノンビリ感とも異なる、在来線ならではのノンビリ感を久々に味わうつもりだったが、予定変更! いつもより1本早い新幹線に乗り込んだ。

息子自身は “元気さ” をアピールし、我ら夫婦のいるダイニングや居間に来てはおもちゃで楽しそうに遊んでいたり、「まだ寝なくてもいいでしょ?」などと言い出す有様。ここで甘やかしては治るものも治らなくなるので、息子を寝室へ促し、早寝させることにした。

このところ、我が家は妙なことが続いている。大きな災難が降りかからなければよいのだが…。


5月28日(木)

念のため、今日は幼稚園を休んだ息子…。ただ、特に健康上の問題もなく、医師から昨日「明日は幼稚園を休ませること!」と言われていたので、通園させないという選択をせざるを得なかった次第。

私は、息子の分まで元気に頑張るべく、6時過ぎのバスに乗って仕事に向かった。が、今日は激しい眠気が朝から晩までずっと私に襲いかかり、電車で席に座るたびに「乗り損なわないように」と気をつけてはいたものの、何度か降り損ないかけた私…。

松戸歯学部の1時限目「社会学」は、日本人および日本社会に関する解説の2回目。今日は「日本(人)的 “愛”」と「日本(人)的 “共感性”」の関連性ついて語る。

法学部の3時限目「社会学」は、今日から「人間関係の諸相と構造」がテーマ。その初回の今日は、恒例の「Persona論」を中心に語った。私の理論面での専門分野なので、解説にもいつも以上に力と時間が入りまくる。

息子が家で療養中ゆえ、妻が買い物に出ることができなかったので、帰りに私が鴨居駅前のスーパーに寄って買い物を済ませることにした。それにしても、最近は野菜の値段が高騰していて、なかなか手が出せない。中には特価品もあるのだが、おそらく午前中に良いものは売れてしまったのだろう、買い物の難しさを改めて痛感する。

明日は、おそらく息子も幼稚園に “復帰” すると思われる。私も、あと1日、シッカリ頑張って週末を迎えたいと思う次第である。


5月29日(金)

息子は今日、無事に幼稚園復帰! ただし、お友だちと同じ給食を食べるワケにはいかないので、お粥を水筒に入れての登園…。

私は、今日も激しい眠気と闘い続けることに…。そして、息子の体調回復と入れ替わりに、私のパソコンが不具合を起こした。

静岡英和学院大学の1時限目「現代の国際社会」は、家から持参したパソコンをつないで、パワーポイントを使って講義を進めているが、教室に入ってパソコンの情報をプロジェクタに送り出そうとしたところ、スクリーンには何も映らず。設定を変えてみても、状況は変わらず。結局、パソコンの画面を見ながら板書する…という事態に!?

ただ、パワーポイントで投影する予定だったスライドの一部はプリントアウトして学生に配布してあったので、混乱は生じず。

午後、通信教育部に到着後、講義開始前と講義終了後にパソコンのメンテを行ったのだが、どうやらディスプレイ関連のドライバがおかしなことになっているらしいことが判明した。直せるだけ直してみたが、果たして問題解決となったかどうかは甚だ疑問…。

「現代の国際社会」は、今日も「代表的国家体制」の解説。今回は「民主主義」「専制主義」「独裁主義」について、その長短を具体例を挙げて比較する。そして、「民主主義的に思えているものでも実は専制主義的だったり独裁主義的だったり、専制や独裁が民主主義より優れているかも知れない部分を取り上げて説明する。

4〜5時限目の「社会学」は、まだまだ「“人間” と “ヒト”」が続く…。今回は「生理的早産」の概念から人間の特殊性を語り、今までの講義内容および次週以降のテーマとリンクさせて講義を終えた。

4時限目の講義中、ノドの具合が…。エアコンが効いている教室は空気が乾燥し、90分しゃべり続けているためノドが荒れてきた。5時限目はいつもマイクを使用しないで講義しているのだが、今日はピンマイクの助けを借りて(4時限目はハンドマイクを使用)90分を乗り切った。

朝から雨雲が立ちこめていたが、英和に到着するまで傘の出番はナシ。しかし、1時限目の途中で雨が降り始め、静岡から東京に移動中には雨の勢いが増してきた。市ヶ谷に到着した時は、傘がないとツライような状態だった。が、7時前に通信教育部の校舎を出た時には小雨に変わっていて、傘をささずに駅に戻れるほどになっていた。ところが、都内から横浜へ近づくにつれ、雨とともに風の勢いが強まり、菊名の横浜線ホームはどこにいても前進に雨風を浴びるような有様だった。

明日は遠出もせず、とりあえずパソコンと自分自身のメンテをしないと…。


5月31日(日)

今日で5月が終わり、明日からは衣替えの6月…。

お陰様で(?)息子の体調は回復し、昨日はかなりご機嫌モード!

私は、昨夜ちょっと遅くまでパソコンのメンテをしてから就寝したのだが、明け方に激しい頭痛で目が覚め、気を紛らわせるべくキッチンのゴミを集積所に持って出たのだが、大した効果も無く、再びフトンに戻った。しかし、激しい頭痛(正確には、目の奥から来る痛み)のために涙が流れてきたので、やむを得ず鎮痛剤を服用する。なのに、今日は鎮痛剤の効きが弱く、痛みが鎮まらない…。

息子の元気モードとは正反対に、私はグッタリモード…。

それでも、昼過ぎにはフトンから気合いで這い出て、妻と息子のいる居間にいどうすると…、「お父さん、何でお昼に起きてきたの?」と息子からキツ〜い一言が!?

夕飯時、息子が急に「ウワァァァ〜!」と情けない声を出したかと思いきや、「もう、寝る!」と言い出した。急いでシャワーを浴びさせ、フトンに連れて行ったが、程なくして大きな揺れが襲ってきた! 小笠原を震源とするマグニチュード8.0の地震が発生したのである! 小笠原母島と神奈川県二宮町で震度5強を、横浜も震度4を観測した。この地震の前、震度2程度の揺れを感じたのだが、私のパソコンにインストールしてある地震監視ソフトが起動して表示していたのは、小笠原を震源とする地震のほうだった。妻に「続いて、もっと大きい地震が来るみたいだ!」と伝え、私は避難路の確認を、妻は寝室に行き息子のそばへ…。そして、30秒以上の横揺れが襲ってきた。

「ウワァァァ〜!」と言い出した理由を息子に尋ねても「良くわからない…」としか答えなかったのだが、もしかすると息子はこの大地震を察知し、それで早寝しようとしていたのかも…。我が息子の言動には不思議な部分があって、幾多の危機を回避したことがある。

地震まで予知するとなると…、息子はナマズか?


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