2012年5月のぼやき



5月1日(火)

例年、ゴールデンウイークは長い連休になるのだが、このところ大学は “講義回数の確保” のために暦通りに授業を行うのみならず、(振替)休日授業も頻繁…。大学によっては、昨日も講義があったところも…。

さて、今日は静岡英和学院大学に出講した。今年のゴールデンウイーク中、唯一の出講日である。いつもなら駿府ライナーでの静岡入りだが、今日は新幹線利用である。高速道路が渋滞したら大変…ということで、先週のうちにぷらっとこだまをおさえておいた。

そのため、いつもより2時間ほど遅く家を出ることに…。

9:16に新横浜を出発した新幹線は、10:23に静岡到着。駅前で用事を済ませた後、清水先生の事務所に向かう。11時過ぎ、駅前のバスターミナルへ移動するが、いつもの火曜日とはちょっと違った寂しさ…。おそらく、今日と明日を臨時休校している大学や専門学校が多いのだろう。英和の学生以外、通学客の姿は無し。

今日は久々にお弁当を持参せず、学食で昼食をとることにした。今年から英和の学食は業者さんが変わり、「学生へのサービスの一環で、“盛り” が良いんですよ!」という職員の方々からの評判も上々。EIWAランチなるメニューを選んだのだが、“ご飯の量” の希望が出せたり、お皿にご飯を盛った両脇にかけるソースを選ぶことができたりもする。ソースは「日替わりの2種」と「カレールー」の3種類から2つ選べる。なかなか楽しいランチである。

3時限目「国際関係論」は、先週まで語った “国際と民際” に関する基本的な概念を具体的に説明するため、もはや恒例となりつつザ・フォーク・クルセダーズの『イムジン河』にまつわる国際問題を語り、実際にフルコーラス鑑賞する。いつも『イムジン河』にまつわる解説が長くなりすぎるので、今年は時間配分に気をつけたハズだったが、やはり予定時間をオーバーしていた。『イムジン河』の解説後、「権力の範囲・環境」について(政治的視点を含めつつ)解説をし、人間が如何に環境に影響されている存在であるかを語って講義終了時間となる。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、「異文化とは何か?」の2回目。例年と同様「異質性と同質性」がテーマであるが、前回までの流れをおさらいし、配布済みの講義用資料の中で未解説の部分を使用して補足説明をし、新たに5種類の講義用資料を配布して「同じものを見ても異質な部分ばかりを追えば違うものに見えるし、違うものでも同じ部分を探せば類似したものに見えてくる」という内容について具体例を挙げて解説した。配布した資料の中には数種類の歌詞カードが含まれており、その中の1曲(それぞれバージョン違いとの比較)を再生したり、岡本真夜の「そのままの君でいて」と上海万博のPRソングのそれぞれのPVを上映して、「これらは全く異なる曲か? 類似した曲か? 完全な剽窃(パクリ)か?」という、数年前に世界中で話題となった部分を学生たちに体感してもらった。

帰りは駿府ライナーで横浜に戻るつもりだったが、高速バスの事故報道もあり、朝のうちに帰りの新幹線の予約を入れておいた。よって、いつもなら22時前後の帰宅となるところ、2時間以上も早く家に到着した。

早めに帰宅すると、妻も食事の準備やら何やら楽になるし、息子もご機嫌モードのようで、いいことも多い。が、バス好きの血はそう簡単に収まらなかったりもするので、おそらく来週は往復とも高速バスでの出講に戻るのでは…?


5月3日(祝)

昨日は平日ではあったものの “飛び石連休の回避” で国際関係学部が臨時休校となったため、オフとなった。せっかくのお休みなのに、昼から雨が降り出し、それはやがて大雨洪水警報が出るまでになって…。

昨日は “予定” が入っていたのだが、この雨のために延期となった。火曜日、静岡から新幹線に乗る前に柏餅とちまきを購入したのだが、昨日はそれらを夫婦で食し、ずっと家にいることにした。

今日も昼前まで強い雨が降り続き、外出できそうもないことを感じ取った息子が「ねぇ、おでかけ…」「バス、乗る?」などと言ってきた。すると、空が明るくなり始め、買い物には出られそうな状態になったので、みんなで出かけることにした。

まず、近所のドラッグストアで買い物をし、そこからバスに乗って鴨居駅へ。駅まで買い物をしている間に少し雨の勢いが強まってきたものの、帰りには傘があってもなくても平気なほどになっていた。

この分だと、明日から好天が期待できるかも…?

たしかに、英語調に発音すればこうなるのかも…最後に、今日発見した “ちょっと残念なもの” を紹介!

スーパーのドリンク売り場に積み上げられた缶ジュースの前に、「ダラゴンボール」というポップが!?

Dragon Ball…。たしかに、英語調に発音するとこんなふうに聞こえるのかも知れないが、もしそういう目論見ならば「ドゥレグォンボール」のほうがネイティヴ的な感じになると思われる。

まぁ、「ドラゴンボール」をよく知らない人の単なる “打ち間違い” なのだろうが、アチコチのご家庭で夕飯時の話題になったことだろう。


5月4日(祝)

何だか不安定な天気…。

早朝は曇り空だったのだが、時間が経つにつれ青空が広がって暖かくなってきた。しかし、昼前から雨雲が広がり、昼下がりには降雨&気温低下…。夕方には再び太陽が顔をのぞかせたが、気温は上がらず。

結局、天気が読み切れなかったので外出もせず、家でずっと講義用の配布資料やパワポ資料を作成していた私…。


5月5日(祝)

今日は「こどもの日」。そして、立夏。天もそのことを承知しているのか、久々の好天だった。雲1つない青空と、強い日差し…。横浜では、今年最高気温の26度!?

昼過ぎ、両親来訪。息子の節句のお祝いに来てくれた。おじいちゃんとおばあちゃんからお菓子をたくさんもらって、ご機嫌モードの息子…。

両親がバスで帰るというので、バス停までみんなで見送った。その時、1匹のてんとう虫が息子の服に止まった。普通の子ならば「ぎゃあぁ〜っ!」と叫んでテントウ虫を追い払うのだろうが、息子は「てんとう虫さん、一緒に行こうね!」と、お見送りの後のお買い物にてんとう虫を誘っていた。

バス停からスーパーに向かう途中、今度は1匹の猫に遭遇した。毛並みは良いのだが、首輪がなく、ノラネコの可能性が高い。そんな猫にそ〜っと近づきながら、「ネコちゃん、こんにちは!」とあいさつし始めた。猫はキョトンとしながらも、とりあえず息子の “心” を確かめるべく(?)ウロウロしていたが…。やがて、息子に近づくようになり、息子も猫をなでなでしたり、一緒にかけっこしたり…。

どうやら、息子は生き物に対する警戒心を持っていないらしい。この間は、「あっ、トリさん!」と言いながらカラスに駆け寄り、カラスのほうが「坊ちゃん、勘弁してください!」とばかりに飛んで逃げ出した。

さらに、大人でさえ近寄るのに勇気がいるような大型犬にもニコニコしながら近寄り、犬の方が警戒してしまう有様。

妙なことにならなければ良いのだが…と、そんな心配をしている私。

夜、菖蒲湯に入った。息子にとって菖蒲湯は初めてのことではないのだが、記憶に残っているハズもなく…。入浴前、「今日のお風呂は、葉っぱが入っているよ!」と教えられて「え〜〜〜っ、葉っぱぁ〜〜?」などと答えつつも、実際に菖蒲の浮かぶ湯船に思わず「あはははは!」と笑い出す息子であった。しかし、湯船に息子を入ると、しばらく菖蒲を避けるようにポジションをとり、「僕はどうすれば良いのでしょうか?」というような目で私に助けを求めてきた。が、やがておそるおそる菖蒲を手に取り、その菖蒲で私の頭をペシペシ叩き始めた!

おそらく、息子は今年一年も元気に過ごすことだろう。


5月6日(日)

今日で、ゴールデンウイークの大型連休が終了。5月1日に静岡英和学院大学で講義をした以外、ずっと横浜市内にいたことになる。

そして、お休みだからといって寝坊助になることもなく…。

ただ、連休に入ってから “人生最悪” ともいえる胃痛に苦しめられることになった。暴飲暴食もせず、思い当たるのは “柏餅の大量摂取” くらいである。

この連休、「これでもかっ!?」というくらい柏餅を摂取することになった。その原因は、度重なる “天候不良による予定変更” なのだが、とにかく柏餅を食した。3年分くらいは摂取したのではないだろうか…と思う。

柏餅が嫌いだったら苦痛以外の何ものでもないのだが、そうでもないので思いっきり頬張ったまでのこと。

おそらく “休みボケ” とは縁の少ない生活をしてきたので、仕事モードへはスムーズに戻れるだろう。それはそれで、ちょっと寂しい気もするが…。


5月7日(月)

長いような、あっと言う間のようなゴールデンウイークが終了し、今日から再び通常の生活へ…。

今日は国際関係学部の3時限目「社会学」のみの担当のため、無理なく “仕事モード” に戻ったが、1日1コマだけでも3コマあろうが力の入れ方は変わらない私には、コマ数は全く関係ないようで…。

胃のほうは相変わらず痛みが残っており、昨日から買い置きの胃薬を服用しながら仕事に臨んだが、とりあえず体への負担を軽減するために三島への往復は新幹線を利用した。しかし、デーバッグにミニパソコンやら周辺機器やらを詰め込んだため、肩と腰にかなりの圧迫感を与えてしまうことになったが…。

今日の講義も持参したパソコンをセットして、パワーポイントを使用しての解説。今日で「社会的動物としての人間」も最終回であるが、次回の講義内容と今日の内容がリンクするため、できるだけ時間をかけて長い前置きをし、「生理的早産」について話をする。

帰りに、新横浜駅から横浜市営バスに乗ってららぽーと横浜に寄った。館内のJTBでぷらっとこだまの予約を入れる。金曜日の新横浜〜静岡〜東京の移動に関しては、回数券を購入するよりぷらっとこだまを利用した方が安上がりになる。移動そのものには徐々に慣れてきているが、ぷらっとこだまの予約はまだまだスムーズにいかず。

ぷらっとこだまの予約がスムーズにできるようになる頃には、静岡英和学院大学での講義が終了しているような…。

明日は、その静岡英和学院大学での講義である。往きは駿府ライナーで静岡入りする予定であるが、帰りは高速バスの予約を変更し、ぷらっとこだまを利用して新幹線で戻ることにした。

明日も、パソコンを背負っての出講となる。重みを感じないようなパッキングをしなくては…。


5月8日(火)

習慣化なのか、歳のせいか、朝になるとキチンと目が覚め、活動開始状態になる私…。

ゴールデンウイーク中、何度「明日は、昼前まで寝よう!」と心に誓って就寝したことか…。なのに、毎朝必ず “いつもの時間” に活動開始していたのである。せっかくの連休だから…と頭は理解しても、体が通常モードのままだったらしい。

よって、連休明けだろうが何だろうが、生活のリズムに大差がないような感じがする。もっとも、連休中は電車での移動が激減していたため、疲労の感覚は違うが…。

先週火曜日は連休中の出講で、且つ “例の事故” もあったために高速バス利用を避けたが、今朝はおなじみ(?)駿府ライナーで静岡入りした。東名江田7:45出発のところ、バスは7分早くやって来た。が、定刻ギリギリに利用者が来ることも考えられるので、バス停で7分停車することに…。

そして…、ギリギリに利用者が来ることもなく、バスは定刻出発した。

足柄SAでの休憩までは「このバスは、定刻より5分ほど早く運行しております」とのことだったが、高速から静岡市内の一般道におりたところで軽く渋滞につかまり、結果的には5分の “貯金” は使い切っての静岡駅到着となった。

駅前でちょっと用事を済ませ、清水先生の事務所へ。しばし、歓談…。その後、静岡駅前に移動し、英和学院大学行きのバスに乗る。

大学到着後、本当なら先週のうちに印刷しておくべき講義用資料の作成に取りかかる。実は先週、今週から使用する講義用資料の原稿を1つ忘れてきてしまい、印刷ができなかったのである。そこで、家で原稿の再編集をして、あとは印刷機にかけるだけで良い状態にしておいた。

3時限目「国際関係論」は、今日から5週連続で「グローバリゼーション」「ナショナリズム」の解説に入る。今日は “導入” として、「今やこの星globeの上の出来事は全てが関連しているため、決して他人事ではない!」ということを語り、グローバリゼーションの概念や類似概念について解説する。そして、私が25年の間に取得した4冊のパスポート(の重要なページ類)の画像を、パワーポイント経由で投影した。グローバリゼーションと日本国パスポートの変容とを関連させて説明したのだが、私の予想とは違った反応を学生が示したので、少々困惑する。ただ、この企画は総じて好評だったようである。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、「異文化とは何か?」の最終回である。最初に、前回までの復習を念入りにじっくり時間をかけて行い、その後で「文化変容」「グローカリゼーション」について解説をした。

今年も、グローカルな現象の具体的理解のために『Amazing Grace』を鑑賞した。最初に、日本では定番とされている白鳥英美子バージョンの鑑賞。そして、夏川りみのウチナーグチバージョンを鑑賞し、それらの違いを学生たちに耳で味わってもらうことにした。静岡英和学院大学がキリスト教系大学であるため、あえてこの選曲…。

さらに、荒井由実とハイ・ファイ・セットの『卒業写真』の歌詞の分析。「ユーミンは “人ごみ” というシャーレで良からぬ方向に培養されたらしい」という仮説のもと話を展開し、さらにアレンジの違いから歌い手の “視点” が異なることにも留意して鑑賞することにした。

帰りは、こだま号で…。出発まで時間があったので、パルシェで買い物をする。改装工事後、パルシェは男性には使いにくくなったような感じがする。最近、女性をターゲットにする商業施設が多くなったように思う。そのほうがマーケティング的に有意になるのだろうが、男性だって立派なお客だ!…と、心の中で叫びながら新幹線ホームへ移動するのであった。

とりあえず、今日もデーバッグはパンパンになり、パソコンを入れたバッグもなぜか往きより重くなり、体に悪いことこの上なし! 明日もパソコンを持って出掛ける予定…。


5月9日(水)

何ともハッキリしない天気…。朝からポツポツ雨が降ったりやんだりで、どの程度の大きさの傘を持って出れば良いか迷う。が、今日は三島勤務のため、外を歩く区間が少ない…ということで、折りたたみ傘をバッグに入れて出掛けることにした。

我が家の最寄りバス停から新横浜駅行きのバスに乗るのも、もはや日常化している。試験運行とはいえ、乗り換え無しで新横浜に行けるのは有り難い限りである。特に、荷物が多い時や天気の悪い時などは、とっても助かる。

今年度は、三島勤務時に在来線回数券を使うことにしている。とりあえず “横浜〜三島” 間の回数券を持っていると、東海道線はもちろん、新幹線特急券を購入すれば “新横浜〜三島” 間の乗車券としても利用できる。その日の気分で東海道線を利用したり、在来線特急(踊り子号)に乗ったり、あるいは新幹線で…というように選択の幅が広がるのである。

が、最近は新幹線利用ばかり…。どうも私が三島に行く日は雨が降ったり強い風が吹いたりして、東海道線のダイヤに影響が出やすい天候になる。それで、新幹線利用が増えるのである。

国際関係学部に到着後、一昨日までは使用予定の無かった講義用資料の印刷に取りかかる。本来、今日の講義はテキストと月曜日配布済みの資料で十分だったのだが、前回までの講義内容に重なる “事件” が月曜日に報じられ、どうしてもそのことを講義で語りたと思ったのである。それは、横浜DeNAベイスターズの「全額返金!?アツいぜ!チケット」の返金率に関する報道だった。

「まさか、この日本で “モラル” という名の “福祉的観点” がここまで欠如しているとは…」というような話から3時限目「社会学」はスタートした。

今日から5回連続で「人間関係の諸相と構造」をテーマに講義を展開することにしているのだが、今年度は履修学生が3〜4年生のみで、就職活動のために出席が不定期になりがちの学生も多くなっている。そこで、最重要語句などが登場する話は “最大多数” が出席できる日に回すことにしたのだが、そのためには “時間配分” を例年とは変えて解説を進めなくてはならなくなる…。実は今日、とある重要語句を説明する予定だったのだが、次回の講義を欠席するとあらかじめ連絡してきている学生が “それなりに” 多いので、前回までの復習を兼ねて紹介した横浜DeNAがらみの話で時間を調整し、今日の講義では「人間」と「ヒト」の違いの説明にとどめることにした。

講義後、久々に東京まで新幹線に乗った。「毎週金曜日は、東京まで新幹線で出ているのでは?」というツッコミが聞こえてきそうだが、「三島での講義後に東京まで新幹線に乗るのが久々」という話である。雨が降ったりやんだりする中、地元でも済ませられるかもしれない用事を済ませるために東京の八重洲まで出向いた。

その用事があっと言う間に済んでしまったので、八重洲地下街をグルグル歩き回ってみた。大学院生時代や日大一高で教鞭を執っていた頃、よく東京駅に出て、この地下街で買い物をしたり、お店を開拓するべくブラブラしていたものだったが、その頃と今とでは様相が異なっている。昔から頑張って営業を続けているお店がある一方、入れ替わりの激しい区画もあり、私の頭の中に記憶されている地図の半分以上は書き換えが必要らしい(実際、今日は何度か道に迷った)。何だか、初めて来た地下街のような感じさえした。

これでまた以前のような “お店開拓” の楽しみも復活したので、楽しみが増えたと思えば良いワケで…。


5月10日(木)

5時起床。そして、5時半過ぎに家を出る。バスは6時過ぎで、バス停(いつもとは違う、別のバス停)へも5〜6分で到着するのだが、どうしても今朝はバス待ちの列の先頭に立ちたかったのである。途中、いつもバス停で見かける男性の後ろ姿を発見! さりげなく歩行ピッチを上げ、追い抜くことに成功する。

とりあえず、これで気分を良くした私…。片倉町駅でも全力ダッシュ! 横浜駅でも東京駅でも、そして上野駅でも全力ダッシュ! 松戸まで順調に向かう。

8時過ぎ、松戸歯学部に到着すると、すぐに講師室のパソコンを借りて配布用資料の編集に入る。USBメモリに入っているデータをちょっと編集するだけの作業ではあったが、できるだけ学生が理解しやすいように…と、情報を簡略化する。

1時限目「社会学」は、今週と来週で「社会的動物としての人間」に関する解説をする予定。今日は「福祉的観点」の側面から「double happiness」にまつわる現代的な問題点を抽出する。

講義後、急いでバスで松戸駅に戻る。いつもなら道路渋滞に巻き込まれて11時を過ぎて駅に到着するのだが、今日はなぜかバスは順調に走行し、11時前に松戸駅到着したので、いつもより1本早い常磐線に乗ることができた。そのまま全ての乗り継ぎが順調にゆき、いつもよりかなり早く法学部に到着したため、「おや、先生、今日はずいぶんとお早い(到着)ですね!?」と声をかけられたりする。

3時限目「社会学」は、最初に4月中の講義内容の確認、自然科学と社会科学の相違点などを30分ほどかけて説明し、「社会(学)とは何か?」をテーマに話を進める。「社会」の重要性、「社会」の定義、相対的な人間関係(仲間意識)などについて語り、来週以降の講義内容への橋渡しをして講義終了。

講義の最中…、14時頃だったか、大きな雷の音が教室内に轟き、一部の学生が悲鳴を上げる。さらに、耳を押さえるものも…。雷だけでなく、強い雨も降っていた。その頃、横浜では雹のようなものが降っていたらしい。

首都圏のアチコチで、雷と強風のために鉄道のダイヤが乱れたり運転見合わせになっていたり…で、いつダイヤが正常に戻るのかわからない状態だった。確実に動いているのは東海道新幹線…。

新幹線で新横浜に出て、横浜線で鴨居へ。いつもの木曜日は、駅で妻と息子と合流し、お買い物…となるところ、天気の先行きが読めないため直帰。そして、私は息子と家に残り、妻だけが買い物に出ることになった。

息子におやつを与え、私は明日の仕事の準備に取りかかる。息子は何度か私のもとに来ておやつを “おすそわけ” してくれていたが、やがて「ご本、読んで!」とか、「これ、取って!」「だっこ!」などとリクエストがエスカレートしていき、最終的には「おそと、出たい!」と言って泣き出し、仕事を中断して息子をだっこして家の周りを歩いてみた。

が、家に戻ると、「あぁ〜っ、戻ってきちゃったぁ〜っ!」と言って再び泣き出す…。そして、妻が戻って来るであろう頃合いを見計らって、迎えに行くことにした。

イヤイヤ期から反抗期へスライドし、イヤイヤの度合いが増強している息子も、そのうち “自分の思い通りにならない現実” を受け止める時期がくるのだろう。それまで、根気よく “イヤイヤ” に付き合うとするか…。


5月11日(金)

1週間でいちばんハードな移動日…。横浜(自宅)〜静岡〜東京という移動にも慣れてきて、むしろ金曜日を迎えるのが楽しみになってきた。

今朝も5時過ぎに起き、6時前に家を出た。いつもより10分ほど早いバスに乗り、鴨居駅へ。そして、横浜線で新横浜に向かい、待合室のベンチで “家から持ってきたパン” を食べつつ今日の講義内容の見直しをする。

静岡駅に到着後、バス乗り場まで全力ダッシュ! 今朝は、珍しく(?)バスが定刻通りにやって来た。「この分だと、1時限目の準備がシッカリできるかも…」という私の期待を乗せてバスは出発したのだが、私の乗ったバスの前を走行する別の行き先のバスが道をふさぎ続け、なかなか思うように走行させてもらえない。そのバスは、国道1号線から南幹線まで、ことごとく私の乗ったバスの定時走行を阻害し、東静岡駅南口まで来て「そろそろ、解放してあげますよ!」と言わんばかりに猛ダッシュ!

結局、いつもと全く変わらぬ時間に静岡英和学院大学に到着した。

新幹線で新横浜から静岡までの移動中、作成済みのパワーポイントに “追記” することを思いついてしまった。そのため、大学到着後、すぐに家から持参したパソコンの電源を入れ、パワーポイントを起ち上げ、新幹線で考えた文章を追加する。ちょっと見栄え的な面で問題が生じたので、レイアウトを変更しながらの作業となった。

そして、急いで1時限目「現代の国際社会」の教室へ。教室には多数の学生が待ち構えていたが、4月最初の講義時と比べると空席が目立つようにも思えた。実際に100名以上は教室にいたのだが、以前は “ほぼ” 全員が出席していたため、そんな感覚に陥ってしまったのだろう。

講義の内容は、今日も「国際社会とは?」がテーマ。前回・前々回で「国際」「社会」について語ってきたが、連休明けということもあってじっくり時間をかけて4月中の講義内容を復習する。そして、今日は主として「パスポート」について語る。パスポートを取得したことのない学生が大多数だったので、火曜日と同様に現物&スキャン画像を学生に紹介し、「パスポートの目的・機能」「観光の変遷」「国際空港」などについて具体的に語る。陸続きの国であれば “出境” と “入境” は同時に行われるが、日本のように周囲を海に囲まれた国の場合は空港を利用して越境するため、出境と入境の間に時間的な隔たりが生じる…ということについても触れる。

その後は、これまた “いつものように” バスで東静岡駅に出た。たいていは乗客が私一人という状態のまま東静岡駅まで走行するところ、今日は学生数名が一緒に乗り込んできた。そして、途中のバス停からも一般のお客さんが…。東静岡から東海道線に乗り換えて静岡に出て、新幹線で東京へ。

車内でお弁当を食した後、いつもは東京まで本を読んだり車窓の移りゆく風景を眺めたりするのだが、今日は仮眠をとってみた。が、この仮眠が中途半端すぎて、かえって疲れを増殖してしまった。幸い、東京で新幹線を降りたところで心身とも一旦リセットでき、通信教育部までは軽やかな移動となったが…。

通信教育部には、ちょっと早めに入ることにした。講義用資料の印刷のためだったのだが、これまた新幹線の中で新たな案が思い浮かんでしまい、家で出力した原稿にプラスUSBメモリ内のデータを出力したものを印刷することになった。

結論から言うと、新たに出力した内容までは今日の4時限目「社会学」では到達せず、その解説は来月以降に回すこととなる。そして、テキストと参考書を利用しながら前回までの講義内容への補足をするのに時間がかかりすぎてしまう有様。今日から7回連続で「社会的動物としての人間」をテーマに話をする予定でいるが、ゴールデンウイークをはさんでしまっているため、できるだけすんなり新しいテーマに学生が移行できるよう、事前にパワーポイントの順序の変更をしておいた。

そのため、今日は『誰もいない海』『よろしく哀愁』といった過去のヒット曲をもとに、「絆」と正反対の「孤独」について考えることとなった。それなりの年代の学生には好評だったようだが、若い世代の学生たちには馴染みのない曲ばかりで、教室の温度差をヒシヒシと実感することとなってしまった。

自宅周辺は雨がパラついたらしいが、今日の私は傘を一度もささずに済んでいる。この調子で明日も傘をささずに済めば良いのだが…。

とりあえず、今週も担当講義が無事に(?)終了! 来週の講義に向け準備を進めておく必要もあるが、まずは頭と体を休めておかないと…。


5月13日(日)

このところ、“格安高速バスツアー” の問題点を見聞きしない日がない。そんな高速バスの事故報道に触れ、以前私が利用したバスツアーのことが思い出された。そのツアーに参加したのは、今から17〜18年ほど前のことだったと記憶している。

当時の私は、大学の講義と中学・高校の授業を兼務していた。大学の講義と学年末試験はたいてい1月から2月で終了するが、まだまだ中学と高校は授業が続き、3月になってやっと3学期末試験の採点が終わる。中学と高校の業務を終了させて、やっと “年度内の作業終了” となるワケである。その後、終業式まで少し “自分の時間” が取れた。その時間を使って原稿(論文)をまとめたり、今まで読めずに積んでおいたままの本を読んだりしたものである。

ある時、3学期の成績をつけ終えて家に帰る途中、ふと池袋で下車し(当時、私は板橋区民だった)、駅前をブラブラしていた。すると、当時私が利用していたクレジットカード会社の営業所に差しかかり、その入口に並べられていたパック旅行のパンフレットが目に入った。普段は気にもとめないパンフレット類だが、仕事を終えた解放感からだろう、それを手にとって隅から隅まで眺めていた。すると、

バスで行く京都! 1泊2日 9800円

というツアー企画が私の心を掴んで離さなくなった。料金格安で、日程(日付)的にもちょうど良かった。宿泊も、全国的に名の通ったチェーンのビジネスホテル…。好条件がこうも重なるものなのか…と喜んだものである。

そのパンフレットを手にカード会社の営業所に入り、ツアーに空きがあるかどうか問い合わせると、「若干(の枠が)残っています!」ということだったので、その場で仮予約をした。

後日、正式な旅行参加申込書を提出し、晴れてツアー参加者として登録された私…。

ちなみに、そのツアーはとてもシッカリした管理体制で、全行程に添乗員さんが同行し、ツアー前日にはその添乗員さんから確認の電話が入り、旅行中に何か不明な点があると必ず添乗員さんが調べてくれた。夜行ではなく昼行であったため運転手さんは1人体制であったが、有名な観光バス会社のチャーターで、運転手さんはツアー参加者一人ひとりに丁寧な対応をし、運転技術も優れていた。

ツアー代金(9800円)に含まれていたのは、往復のバス代、ホテルの宿泊代、旅行保険代であり、食事代は含まれていなかったが、そこは旅行代金の格安さと「お食事は、お好きなお店でご堪能ください!」という趣旨だったようである。

最後に提出した旅行アンケートには、「機会があれば、また参加したい」にマルをつけて提出した。満足度は高かった。つまり、業者と内容さえシッカリ確認してツアーに参加すれば、満足度の高いサービスを受けられるのである。

だから、私は格安高速バスツアーを全否定するつもりは毛頭無い。しかし、先月の高速バス事故について、私は断じて許すつもりはない! 劣悪な旅行代理店。ずさんな管理のバス会社。自身の健康管理の概念もなく、自利優先で、日本語がほとんど理解できないのに大型二種免許を取得できた摩訶不思議な運転手。全てに対して義憤を覚えざるを得ない。

ふと思い出した高速バスツアーの想い出…。

残念なことに、その当時利用していたクレジットカード会社は今や某大手スーパーの傘下に入り、その営業所も閉鎖されてしまったので、おそらく同様のツアーは企画されていないようである。

ただ、かなりインパクトの強い(?)経験もしたので、折を見てその時の話を小出しにしていく予定…。


5月14日(月)

最近、通学途中の学童の列に車が突っ込む事故が続発している。我が息子がこのような目に遭ったなら、私はおそらく正気ではいられないだろう。これらの事故が、“人ごと” とは思えないのである。

そういえば…、今日の帰りに乗ったバスが、なかなか交差点を左折できずにいた。よく見ると、ケータイ片手に横断歩道をチンタラチンタラ歩いている女性の姿…。さらに、同様にチンタラチンタラ歩いている高校生…。さらに、同様にチンタラチンタラ歩いているサラリーマン…。要するに、前を見ず、ケータイでメールを打ちながら歩行している者が横断歩道を渡りきるのを、バスの運転手さんはずっと待ち続けていたのである。

今朝、新横浜駅で新幹線の改札口に向かって歩いていたら、ケータイでメールを打ちながら(ケータイのディスプレイしか見ずに)歩いている女性が私のほうに直進してきた。私が避けなければ、正面衝突は必至だった。が、結局はその女性のバッグが私の肩をヒット!?

しかし、女性は謝りもせず、逆に私を軽くにらみつけてきた。「私がケータイでメール打ってるのに、邪魔しないでくれる?」的な発想しか持っていないのだろう。危険な輩である。

学童の件は別として、歩行者の “歩行者” としての意識の欠如も目立っているのが現実だろう。

さて、今日は国際関係学部の3時限目「社会学」のみの担当。特に新しい資料の印刷もないのだが、いつものように早めに大学入りし、講義の展開を再考した。今年の「社会学」はカリキュラムの関係で3〜4年生のみ受講…というのはどこかで説明した。現在解説している「人間関係の諸相と構造」は前半戦の山場であり、ここにきて就職活動で講義に出席できない学生が増えてきたため、ペースを調整する必要が出てきたのである。

実際、教室の雰囲気に合わせてしまえば良いのだが…。とりあえず、今日は前回の復習を念入りに念入りに時間をじっくりかけて行い、それから「Persona理論」について語り、さらに不完全態としての「Human Being」と無上完全態としての「Supreme Being」の関係性を解説する。例年だと、前回と今回の解説内容を45〜50分程度で話してしまうのだが、今年はおそらく例年の1コマ分を3回に引き延ばして語るような形になりそうである。

帰りに三島駅北口で郵便物をポストに投函しておこうと思ったのだが、ポストが見つからない…。駅員さんに「ここから一番近くにある郵便ポストはどこでしょうか?」と尋ねたところ、「この駅の周辺ですと、反対側(南口)にしかないんですよねぇ…」とのことだった。今日は在来線で帰途に就くことにしていたので、次の電車まで時間的にかなりの余裕があった。時間を潰すのにも好都合だと思い、南口へ行くことにした。が、入場券を買って南口に行くのがためらわれ、新幹線のガードをくぐり、東海道線のガードもくぐり、伊豆箱根鉄道の踏切を渡って南口へ。

南口の駅前に “これ見よがしに” 立っている郵便ポストを見ながら、「コンビニに行けば、簡易ポストがあったじゃないか!?」ということに気づいた。国際関係学部の1階にも、立派なコンビニがある。南口へ行く途中にも、何件ものコンビニが目に入った。そこで投函してくれば良かっただけの話だったのである。

しかし、“時間潰し” という目的は完遂されたのである。

横浜に到着後、急いでJTBへ向かい、ぷらっとこだまの予約を入れる。明日の静岡勤務は往き帰りとも高速バスを利用するつもりだったのだが、明日の天気予報は “曇りのち雨” となっていたので、帰りのバスの予約をキャンセルし、新幹線で帰ることにしたのである。

ぷらっとこだまの予約を終え、横浜駅西口バスターミナルへ向かう途中、量販店で “太陽観察専用” の簡易サングラスを発見! 思わず購入! 来週月曜日は、金環日食である。今朝、新横浜に行くため乗り込んだバスは、金環日食デコレーションバスだった。

金環日食デコレーションバス
金環日食デコレーションバスの内部
金環日食デコレーションバス
バスの天井部には「お星様」が!?
金環日食デコレーションバス
窓側にも、かわいいデコレーション!
金環日食デコレーションバス
最後部には、「てるてる坊主」が2体

横浜市営バスは、冬にはクリスマスのデコレーションバスが走る。その他のイベントに合わせてデコレーションバスを走らせることもあるが、「金環日食でもデコレーションバスを走らせたのかぁ…!?」という感じである。手作り感バリバリの車内ではあるが、子供は大喜びしそうなかわいさはある。なのに、私が乗ったバスの車内は、ご老人ばかり…。ちっともデコレーションに注目していないご様子…。

明日の天気も気になるが、来週月曜日の天気も気になるところである。


5月15日(火)

またしても、雨…。昨日の天気予報によれば、雨は午後から激しさを増すということだった。昨日のうちに帰りの高速バスの予約をキャンセルして新幹線の予約を入れておいたので、気分的には楽な感じがした。

だが、往きは駿府ライナーで静岡入り。東名江田を定刻の7:45にバスは出発し、そのまま足柄SAでの休憩時まではダイヤ通りの運行だった。休憩は20分の予定だったのだが、乗客が時間前にバスに戻ってきたため、予定より5分早く足柄SAを出発。その後、東名高速も静岡市内の一般道も渋滞知らずだったため、25分ほど早い静岡駅到着となった。

天気は芳しくないが、何となく幸先良いスタートを切ったような気がした。

いつものように清水先生の事務所を訪ね、しばし歓談…。その後、静岡駅前に移動し、英和学院大学行きのバスに乗る。県内の中学生集団が日本平動物園へ行くらしく、バス車内はちょっと賑やか。そのうちの一人が、動物園入り口バス停で下車時に、料金箱前で小銭をぶちまける!? 次で終点だというのに、タイムロスが入る。

さて、今日もパソコンフル稼働での講義…。

3時限目「国際関係論」は、「グローバリゼーション」の2回目。前回の復習を念入りに行った後、「グローバリゼーションの現実」について、特徴を3つにまとめて解説する。

空き時間の4時限目に、5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料を作成する。両面刷りのものが3種…。どういう組合せで両面にするか決定するのに手こずり、さらに、その3種を全て配布するのか否かを決めかねる。とりあえず、学生たちの反応を見ながら講義の進行を考えることにした。

5時限目になり、前回の復習を行う。そして、今までのテーマと次のテーマとを橋渡しするために「“愛” の比較」というテーマを設定する。これを2週に分けて解説するのだが、とりあえず今週は基礎的な話を全て完結させ、日本(人)的な愛と共感性がどのような特徴を持つのか理解してもらうことにした。その際、日本のヒット曲を媒介に解説する…ということで、最初に日本人の心に響くラヴソングの傾向性を6曲(メドレー)鑑賞した。

講義そのものもそうだが、私自身も盛り上がってしまい、終講時間のギリギリまで解説が続いてしまった。急いで話をまとめ、講師室に戻り、清水先生と一緒にバス乗り場へ向かう。雨が止む気配はなく、傘なしで歩くのはツライ状態だった。雨のせいで、バス車内はムンムン…。おまけに、道路が渋滞していて、大学から静岡駅まで40分もかかってしまった(ダイヤ通りだと20分で到着)

私の乗るこだま号まで時間があったので、ちょっとアチコチをブラブラしてみた。が、本屋さんで立ち読みするような時間的余裕も無く、大して時間を潰すことも出来ないまま新幹線待合室へ行くことに…。

その後は、新幹線も横浜線もバスも順調で、予定通りに帰宅…。

明日は、晴れるらしい。おまけに、気温も上昇するという。雨の降った翌日に気温上昇…。う〜ん、蒸し暑くなりそうである。


5月16日(水)

やはり…、今日は暑かった。今年初めて、上着を着ないで出かけた。おまけに、ワイシャツは半袖!

今日も、国際関係学部の3時限目「社会学」のみの担当。月曜日と同様、新横浜まで乗ったバスは金環日食デコレーション! さらに、これまた月曜日と同様にご高齢の方がほとんどの車内で、ほとんどの乗客がデコレーションについて話題にすることもなかった。何だか、哀れなデコレーション…。

いつもなら新横浜までバスで30分もかからないのだが、今日は途中で道路工事による片側通行区間があり、そこを抜けるのに10分以上かかってしまった。定刻通りにバスが新横浜に到着したら、新幹線まで20分ほどの連絡時間が出来る。が、今日は10分弱…。急いで新幹線特急券を購入し、ホームへ移動する。

もっとも、予定していた新幹線に乗り遅れても、何ら態勢に影響はないのだが…。極端な話、2時間後の新幹線でも講義には間に合うのである(講義の準備時間は全く取れなくなるが…)

さて、今日の3時限目「社会学」も新しい資料の印刷はなく、今までに配布したおいた講義用資料とテキストさえあれば十分である。が、講義用のパワーポイントの内容を確認することと、講義の進度の調整を念入りに行っておく必要があり、そのためには家より大学にいたほうが集中できるのである。

何度も述べているが、今年の「社会学」はカリキュラムの関係で3〜4年生のみ受講…という状態なので、とにかく就職活動や教育実習などで欠席する学生が多くなる。そんな学生たちが無理なく不安なく授業内容に対応できるよう、例年とはペース配分を違えた講義展開をしている。事前にメールなどで欠席表明をしてくれている学生もいるが、たいていの欠席学生は事後報告である。事後報告が悪いワケではなく、ちゃんと後からでも就職活動証明書を提出してくれれば何ら問題ない。しかし、「今日はどのくらいの学生が出席しているのか?」ということを講義開始前に把握することが困難で、実際に教室に入って状況を確認してからペース調整の方針を決定しなくてはならないのである。

とりあえず、「人間関係の諸相と構造」の解説は5回で終えるつもりでいるので、あんまりノンビリしていると後々の講義に響いてしまう。そこで今日は35分ほどで前回の復習を終え、「Human Being」の特性についてさらに解説を続けた。

講義を終え、片付けを終え、校舎の外に出ると、かなり気温が上がっていてム〜〜ンとしていた。往きに新横浜のJR東海ツアーズで帰りの新幹線特急券も購入してあったのだが、「今日も在来線で帰ろうかなぁ…」という気持ちが芽生えてきた。しかし、暑さが体力を予想以上に奪っていたようなので、素直に(?)新幹線で帰途に就くことにした。

新横浜に戻り、バスの時間までちょっと間があったので、書店に寄り、『日常』(4)を購入した。(1)〜(3)を所有しているワケではなく、これが最初の1冊になるのだが、書店の在庫が(4)のみだったので、やむを得ずこれを購入した次第。もっとも、『日常』のDVDが第1巻から第7巻までは我が家に揃っているので、ストーリーや人物相関については熟知済み。

何も考えず、目を通してみるのも一興かも…。


5月17日(木)

木曜日は5時にアラームを鳴らすことにしているのだが、今朝はアラーム前に起床…。いつもはノンビリ身支度をととのえるのだが、今朝はなぜかサッサと…。

そのため、5時半には全ての仕度が終了してしまった。いつもなら、朝一番のバスに乗るために5:45頃に家を出るのだが(我が家周辺は、6時を過ぎないと横浜駅方面も鴨居駅方面もバスが走らない)、今日は鴨居駅まで歩いて向かうことにした。5時半過ぎに家を出ると、すっかり夜は明けて爽やかな朝…。今まで鴨居駅〜自宅の徒歩最短時間は25分だったと思うが、早朝ということで車通りも人通りも少なく、何より体力が回復したばかり…ということで、20分とかからず鴨居駅に到着! 5:55の横浜線で東神奈川に向かうこととなった。

東神奈川では、京浜東北線にすぐ接続。そのまま上野まで乗り換え無しで行こうと思ったのだが、時間的に余裕があり過ぎるため蒲田で一旦電車を降り、蒲田始発の電車に乗り換えた。いつもなら横浜市営地下鉄で横浜に向かっている時間に、今朝は都内に入っていたということになる。

さらに、いつもなら東京に到着するかしないか…という時間に、すでに上野から常磐線に乗り込んで松戸を目指していた。が、松戸に到着したのが7:22と “かなり” 早い時間だったので、駅前でちょっと時間を潰して、いつもと同じ時間のバスに乗って松戸歯学部へ向かった。

1時限目「社会学」の講義中、学生たちに「実は、私の担当の中で、これが唯一 “黒板” を使用する講義だったりする…」ということを伝えた。松戸歯学部の「社会学」以外は、全てパワーポイントを使って解説をしているのである。

今日の3時限目、法学部の「社会学」では教室の広さと黒板の小ささの問題から昨年からパワーポイントを使用している。さらに、いつも後期に担当している国際関係学部の「日本社会」でも、昨年からパワーポイントを使用することにしたが、基本的に教室の雰囲気に合わせて板書事項をアレンジしながら講義してきた私にしてみると、ほとんどの講義でパワーポイントを使用するというのは “劇的な変化” であると言える。

ちなみに…、今日の松戸での講義は、前回に引き続き「社会的動物としての人間」について。特に今日は人間の生理的早産の部分を中心に解説する。

法学部への移動中、私の乗った常磐線が緊急停止信号を受信し、松戸〜北千住間で急停車した。併走する各駅停車が亀有〜金町間で異音を発し、緊急停止信号を発信したらしい。件の列車の乗務員が線路に降り、車両の点検をしているということで、私の乗った快速もしばらく運転見合わせ。結局、件の列車には異常が見当たらず、乗務員が車内に戻ったということを確認後、ゆっくり北千住に向けて出発した。が、北千住に到着した時点で、13分の遅れ。

12時前には法学部に到着したが、印刷室は混雑し、コピーの順番もなかなか回ってこない…。先にお弁当にして、コピーの様子を伺うことにした。

講義のほうは、こちらも「社会的動物としての人間」の解説がスタート。今日は「double happiness」にまつわる現代的な問題点の指摘が中心となる。また、偶然ではあるが、1時限目も3時限目も「横浜DeNAベイスターズの「全額返金!?アツいぜ!チケット」の返金率に関する報道」を紹介することに…。

帰りに、ふと気がついた。今年も土日以外は講義が入っているが、木曜日以外はパソコンを持って出掛けているなぁ…ということに。その木曜日でさえ、3時限目は教室に置かれているパソコンを使っての講義…。今年は、今までの私とは違う講義になるような…。


5月18日(金)

横浜と静岡の気候の違いに、体が対応しきれなくなった私…。

昨夜の我が家周辺は、激しい雨と落雷…。今朝も雨が残っていて、気温も低く、「どんな恰好で出かければ良いのか…?」と迷ったが、とりあえず静岡地方は夏日になるという予報だったので、上着を着ないで半袖のワイシャツ…という出で立ちで家を出た。

新横浜から新幹線に乗り込むと、しばらくは雨模様だったものの、小田原を過ぎると青空が広がり、熱海あたりでは快晴そのもの!

静岡で下車した時、横浜との気温差に体中が反応する。他所から来た者だからこそわかる、静岡の暑さ…。

新幹線の改札を抜け、いつものようにバス乗り場まで全力ダッシュする。先週金曜日に引き続き、今朝もバスが定刻通りにやって来た。おまけに、国道1号線は渋滞もなく、「今日こそ、1時限目の準備がシッカリできるかも…」という期待がふくらんできた。

結論から言うと、やはりいつもと全く変わらぬ時間に静岡英和学院大学に到着した私…。アタフタしながら出勤簿に押印し、パソコンを持って教室へダッシュ! 途中、講義用資料を講師室に置き忘れていることに気づき、慌てて取りに戻る。ちょっとしたタイムロスも、始業前はツライものである。

1時限目「現代の国際社会」の教室に入り、急いでパソコンをセッティングする。講義回数を重ねるごとに、集まる学生の数は少なくなっているような気がした。私の講義に魅力が無いのか? 学生の集中力が途切れただけなのか? どちらにしても、気分の良いものではない。が、講義が始まると、遅刻学生が次々に入室…。最終的には、履修学生の8割以上が出席したことになる。

講義のほうは、いよいよ「国際社会とは?」の最終回。今日は「宇宙船地球号」および『国連憲章』にある「善良な隣人」をキーワードに、さらに「地球」に関する名言のいくつかを紹介し、まとめとした。

講義を終えて校舎を出ると、やはり暑い! 太陽サンサンで、肌がジリジリしてくる…。バスで東静岡駅に出る時も、車内に容赦なく日差しが照りつけてきた。

ところが、新幹線で東京に向かう途中、神奈川県内に入った途端に空が暗くなり、激しい雨が車窓にあたり、気温も下がってきた。東京で新幹線を降りると、体が萎縮するほどの気温差…。この時は上着を着ないでいることを悔やんだが、中央線に乗り換えた途端に雨が上がり、太陽が顔をのぞかせ、気温が少しずつ上昇してきた。ホッとする。

通信教育部に到着し、急いで講義用資料の作成に取りかかる。今日の「社会学」の内容は別の学部ですでに解説が済んでいるため、資料の原稿は流用(?)可能ではあったが、念のために前回までの講義内容を確認しながら、今日の講義で語れるであろう部分まで印刷をすることにした。

4時限目になり、教室に入るが、どうも様子が…。いつもならプロジェクターとパソコンの信号が連動しているのに、今日は信号が読み込めていない…。パソコンの設定が変わっているのかも…と思い、ファンクションキーをいろいろ作動させたが、効果ナシ。何度もいじるが、効果ナシ。しばらくして、「ケーブルに問題があるのでは…?」と、別の問題を疑ってみた。すると…、RGBケーブルがメインアンプ側にキチンと接続されていないことが判明した。何だかなぁ…。

講義は、先週から「社会的動物としての人間」をテーマで解説を進めている。さらに、今年のテーマは「絆」である。なのに、今週から3回ほど「絆」を離れることにした(根本的に “人間” という動物の特徴を解説する3週間となる予定)。そして、今日は「知識と技術」「状況(情況)判断」「絶対と相対」などを中心にして、日常生活に起こりうる具体的な話を盛り込んで解説を進めた。

夕方、気温は再び下降し、さらに強い風が吹き始めた。おまけに地震…。朝から夕方まで、気候の変化に体が対応することが出来なくなり、いつになく疲労感に苛まれた帰途となる。

もっとも、これで今週の仕事は終わったので、週末に体のリズムを元に戻せば良いだけの話…である。


5月19日(土)

ここ数週間、左手の親指の痛みに悩まされ続けている。私は右利きだが、バッグや電話を持つ時は左手を使う。一日のうちで、利き手の右手より左手を酷使しているらしい。デーパッグを背負う際も、左手でストラップを持ってしまう。荷物がかなり重たいため、親指に一極集中で力がかかってしまう。

また、このところ “重みの増した息子” がだっこをせがんでくることが増えてきて、それで親指に負担がかかってしまうところもある。

おそらく腱鞘炎だと思われるが、整形外科を受診しても湿布を処方されて様子を見るしかないようだし…。

おまけに、今日は激しい偏頭痛…。「休みの日くらい、鎮痛剤に頼らずに…」と思い、昼寝などして痛みを和らげようと試みるも、偏頭痛のほうも「そうはいくか!?」と応戦…。

来週の講義用資料やらパワーポイント編集やらをしていても、痛みが思考回路を混線させようとする。今日の作業は明日に回すことにして、今日はノンビリ体を休ませるだけで過ぎていった。

とりあえず、無理はしないように心がける次第である。


5月20日(日)

昨日、偏頭痛からの苦しみに耐えきれず、鎮痛剤を服用して乗り越えたのだが…。

今朝、激しい頭痛で目が覚めた。ここ数日、連日のように偏頭痛に悩まされ、鎮痛剤のお世話になっている私…。そのため、手元の鎮痛剤は残り1錠という状況となってしまった。この1錠を明日以降まで取っておきたいので、自力(?)で痛みと闘いたかったが、時間が経つにつれて痛みが激しさを増してきたため、10時前に最後の1錠を服用する。

なのに、全く効かない…。服用のタイミングが遅かったのか? はたまた、痛みの勢いが鎮痛剤を打ち負かしてしまったのか? もしくは、以前のような群発頭痛の状態に戻ってしまったのか?

結局、15時過ぎまでフトンの中で過ごすことになってしまった。

何か食べないと痛みに耐えるだけのパワーが出ない…ということで、昼食と夕飯はシッカリ摂取する。食欲が落ちなかったのは、不幸中の幸いと言うべきか。

太陽がスッカリ姿を消してから徐々に痛みは鎮まってゆき、こうして何とかパソコンと向き合えるまでには回復したが、昨日全く手を付けられなかった仕事に今日も全く手を付けることが出来ず、とりあえず別の意味でも頭が痛くなったりもする。

今週の講義に関する準備はほとんど終了しているので焦ることはないのだが、早め早めに講義の準備は進めておくに限るので、明日からちょっとずつペースを上げていかないと…と思う次第である。


5月21日(月)

よっぽど、日頃の行いが悪いのか…?

偏頭痛の苦しみから解放された今朝、世紀の天体ショー「金環日食」を見ようと早起き(?)したのだが、我が家のある横浜は厚い雲に覆われていた。東の空には、思わせぶりにチョコチョコと青空が見えていて、「あの辺から、ちょっとでも太陽が見えたら…」とかすかな期待をかけた途端、雨が降り始めた。

テレビでは、日本各地での金環日食をリレー中継していた。東京では日食を見ることが出来ていたようだが、横浜では金環日食ピーク予想時刻(7時半過ぎ)に近づけば近づくほど雲が厚みを増してゆき、何の変哲も無い曇り日でしかなかった。

よりによって、何でこんな日に雨が降るんだ!?

雲は、横浜に何か怨みでもあるのか?

テレビでは、日食を見られた場所から次々と中継が入り、レポーターが「みんな、日食見られたかなぁ〜?」と周辺の人たちに問いかけると、「見られた〜っ!」という歓喜の声が上がって、大いに盛り上がっている…。

思いっきり気分が悪くなる。

横浜市旭区の「よこはま動物園(ズーラシア)は金環日食の “中心線” が通る…ということで、今朝は6時から開園し、さらにテレビ各局が「金環日食にチンパンジーはどう反応するか?」というレポートをしていた。しかし、民放各局のレポーターが「残念ながら、金環日食は見えません!」と異口同音…。なのに、NHKは「雲の切れ間から、金環日食が見えました!」と伝えていた。どちらが真実かわからないが、我が家の上空には金環日食などなかった。

我が家は、“中心線” の近くと言えなくもない場所にある。期待が大きかった分、ガッカリ感も大きい。しかし、8時前に雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせたので、急いで “太陽観察専用” の簡易サングラスを取り出し、空を見上げる。

とりあえず日食の観測は出来たが、「あのぉ〜、出来たら30分ほど前にこういう状態になっていただきたかったのですが…」と心で叫ぶ私だった。

9時過ぎ、太陽サンサン状態に…。スカッと抜けるような青空が広がっていたのだが、状況が状況だけに腹立たしさが増幅するだけだった。加えて、バス停へ向かう私の目の前を、横浜市営バスの金環日食デコレーションバスが通過していった…。「空気読めよ!」と叫びたくなる私…。

バスに乗って新横浜駅に向かう途中、忘れ物に気づいた。今日の国際関係学部「社会学」の講義で使用するつもりだったDVDをバッグに入れ忘れたのである。だが、今日もパソコンを持って移動している私…。「たしか、パソコンに(今日使用する映像の)ファイルが保存されていたハズ…」ということを思い出した。

そのファイルをパワーポイントに挿入し、再生すればDVDが無くても何とかなる…のだが、問題は音声である。DVDを忘れるとは思わなかったので、音声ケーブルを持って出ることもしなかった。いずれたくさん必要になるだろうから…と、新横浜駅でバスを降りてすぐにビックカメラにダッシュ! そして、10時の開店と同時にオーディオケーブル売り場へ直行する。

「これで、準備万端!」などと思いつつ新幹線ホームへ移動し、こだま号で三島へ。国際関係学部に到着後、すぐにパソコンを起ち上げ、パワーポイント資料に映像ファイルを挿入し、再生方法と画面の大きさを調整する。

講義開始は13時であるが、その15分前に教室入りし、パソコンと音声ケーブルの接続をする。が、ここで大きな過ちに気づいた私…。“ミニプラグ←→LRピン” というケーブルを購入したのだが、北口校舎のパソコン音声は “ミニプラグ←→ミニプラグ” でなくても接続できないのである! 要するに、購入したケーブルは “このままでは” 使用できないのである!

仕方がないので、音声はマイクで拾うことにした。マイクボリュームを出来るだけ上げず、アンプ全体のボリュームとパソコンのボリュームを上げておき、ハウリングしないようにマイクをパソコンに載せてみた。映像ファイルは、1974年(昭和49年)10月14日に後楽園球場において長嶋茂雄が引退あいさつをした際のものであり、音楽を聴かせるワケではなかったので、何とか対処できたのだが…。

さて、講義そのもののほうは、「人間関係の諸相と構造」の4回目。例によって前回までの復習を行った後、今日は「地位―役割」の話。かなり重要な部分の解説に入ってきたので、いつになく時間を気にしながらの講義となる。

講義後、三島駅の南口にあるJR東海ツアーズに寄ってぷらっとこだまの予約を入れる。明日の静岡勤務は往き帰りとも高速バスを利用するつもりだったのだが、明日の天気予報は “雨” となっていたので、先週同様に帰りのバスの予約をキャンセルし、新幹線で帰ることにしたのである。

北口から南口まで、いつもは歩いて行くのだが、今日は何だか体が言うことを聞かず、入場券を買って駅構内を通過する。

帰りに、病院で受診。偏頭痛のほうは鎮まってくれたのだが、まだまだ予断を許さぬ状態なので、医師にここ数日の症状を説明し、鎮痛剤の処方箋を出してもらう。

早く、鎮痛剤に頼らずに済む体調に戻りたいものである。

帰宅して、持ち出したパソコンの再セッティングをしていて、ケーブルが1本足りないことに気づいた。外付けハードディスクのUSBケーブルが見当たらない…。国際関係学部の北口校舎講師室に電話し、講師室と教室を確認してもらうと…、教室に置き忘れたままであったという報告が入った。とりあえず、無くなっていなかったことを喜ぶべきか? はたまた、オッチョコチョイな自分を嘆くべきか?


5月22日(火)

久々に気温が低下…。さらに雨…、そして強風という、トリプルパンチを受けた横浜…。このところ半袖のワイシャツで出かけていたが、今日は長袖のワイシャツに上着を羽織っていないと、とても耐えられないような陽気だった。

あざみ野駅から東名江田バス停に向かう時も、体がちょっと硬くなりそうな冷たい風が…。

駿府ライナーに乗ると、運転手さんがワイパーを作動させ始めた。いよいよ、雨の勢いが強くなってきたらしい。が、静岡市内に入ると、雨は降りそうで降らないような天候に…。

静岡駅でバスを降りて清水先生の事務所へ向かう道すがら、「やっぱり、静岡のほうが(横浜より)暖かいなぁ…」と実感する。やはり、静岡は温暖なのである! 今日の仕事が “気温が下がりに下がった関東地方” ではなく静岡であることが、何だか嬉しく思えてきた。

静岡英和学院大学に到着後、今日の2コマの講義展開を何度も何度も考え直す。3時限目「国際関係論」は、今日で「グローバリゼーション」の解説を終わらせなくてはならない。5時限目「異文化コミュニケーション論」は楽曲鑑賞を中心としながらも、先週解説していない部分もあり、時間配分が難しくなってしまった。

それでも、3時限目は「エスニシティ」や「エスニック・クレンジング」などの概念をもとにグローバリゼーションの前提条件と否定要因を語って、ちょうど90分…。

5時限目は、日本(人)的「愛」「共感性」に関する曲の鑑賞。まず、『あの素晴しい愛をもう一度』『或る日突然』から日本人の愛の特徴を探り、『悲しくてやりきれない』『涙そうそう』『オリビアを聴きながら』『会いたい』などから日本人の共感性の特徴を確認する。

今週も、帰りは高速バスではなく新幹線…。この選択は正しかった。鴨居でバスターミナルへ急ぐ際、容赦なく雨と風が私に吹き付けてきて、さらにバスを降りて家路を急いでいる時に風の勢いが増してきた。傘が折れそうなくらい強い風が吹いていた。

なのに、明日は傘も上着も要らない一日になるそうな。体がついてゆけるかどうか、甚だ不安…。


5月23日(水)

雨も風も止み、気温もグングン上昇…。

爽やかな朝に、息子が何やら寝言を…。耳を近づけて聞いてみると…

やめろ〜っ! やめろよぉ〜っ!

と、夢の中で何かと闘っているようであった。あまりに苦しそうな様子を見て、切なくなってきた私…。

起床して朝ご飯を食べている息子に真意を質してみようと思ったが、息子は全然記憶にない模様。朝の出来事は、永遠の謎と化してしまった。

国際関係学部の3時限目「社会学」担当のため、今日も三島へ。日差しが強いせいか、新幹線の山側の座席(2人掛け)はギッシリ乗客で埋まっていて、海側(3人掛け)はガラガラ…。やむを得ず海側の座席に座り、文庫本を取り出す。が、太陽の光が本に反射して目がチカチカ!? シェードを半分ほど下ろして日差しは遮ったが、熱は容赦なく伝わってきた。

三島で下車すると、さらに気温上昇! なのに、空には妙な色の雲が立ちこめてきた。「雨が降らなければいいんだけれど…」と不安になりつつ、駅前の国際関係学部校舎に入った。

出勤簿に押印後、講師室内のパソコンを借りて講義用資料の原稿を出力する。本来なら自宅で行うべき作業ではあるが、昨夜は息子がいつもよりちょっと早く眠ってしまったので、我が家のプリンタを作動させるワケにいかず…。

今日の「社会学」は、パソコンを接続することなく、パワーポイントを使うことなく、講義のコンテンツ全てをDVDに焼いておいて、それを再生することにした。月曜日に難儀(難航)した長嶋茂雄の引退あいさつも、改めてDVDで再生した。そして、念入りに前回までの内容を振り返り、残り時間で「アイドル工学」に関する話をして、今日の講義を終える。

今日は19時から日本プレスセンターで開催される「在京島根県ジャーナリストクラブ」(略称SJC)に出席するため、新橋を目指すことになる。が、時間に余裕があり過ぎるため、三島から新橋まで “ひたすら” 東海道線で移動することにした。が、熱海から快速アクティーに乗ったため、予想よりも早く新橋に到着してしまった。

ちょっと欲しい本があったので書店で時間を潰そうと思ったのだが、新橋駅周辺には気の利いた書店がない。そこで、銀座まで歩いてみることにした。銀座に行くのは珍しいことではないのだが、新橋からアクセスするのはかなり久しぶりのように思う。そして、通りの様子も激変していて、私の記憶の中の地図は書き換えなくてはならないような状態になっていた。

そして何より、書店が見当たらない!? やっと見つけた書店も、「あれっ、ここは昔は別の書店だったような…」というような違和感を覚える有様。結局、何も買えずにプレスセンターに向かうことになった。

ちなみに、在京島根県ジャーナリストクラブは「島根県出身者、もしくは島根県に縁があって、マスコミ・情報・メディア、広告代理店、大学関係者等の仕事に携わっている首都圏在住者が、お互いに親睦を深め、また郷土の発展に何らかの寄与がしたいという主旨で発足」した組織である。私自身、会合には5年前に出席したことがある。それ以来会合が開かれていなかったので、2回連続出席ということになる。

19時から順天堂大学教授の奥村康先生による免疫学的なお話を伺い、19:45頃から懇親会…。21時前にお開きとなった。私は島根県人ではないが、母が島根県出身ということでの参加である。

横浜生まれ、横浜育ちの私ではあるが、たしかに私の体には島根県人の血が流れているのである。自分を違う角度から見つめるのにも、このような会合に出席するのは良い機会ではないかと思う。

新たな刺激と視点も与えられたので、これを今後の研究に、教育に活かしていきたいと…。


5月24日(木)

昨日、銀座で気がついたこと…。とにかく、アチコチで聞こえてきた中国語! アチコチの名店から両手にたくさんの荷物を抱えて出てくる客の大半は、おそらく中国からの観光客だと思われる。目抜き通りのアチコチに観光バスが停車していて、ツアー名が中国語で記載されていたり…。どうも、最近の銀座は中国からのお客さん相手に商売が成り立っているような傾向があるらしい。

昨夜は帰宅がいつもより遅くなり、いつもより就寝時間も遅くなってしまった。が、朝は待ってくれない…。5時過ぎに起床した時は体が思うように動かなかったのだが、身支度をととのえている間に “仕事モード” のスイッチが入り、5:40過ぎには妻に見送られて元気にバス停へ向かっていた私…。

先週は鴨居駅まで歩いたが、今日は無理をしないようバスで片倉町駅に出て横浜市営地下鉄に乗り換えた。横浜からは横須賀線、山手線、常磐線と順調に乗り継いで松戸へ。いつもは出発時刻を過ぎても姿を見せない日大歯科病院行きのバスであるが、今朝は私が松戸に到着するより前から乗り場で待機していたらしい。

ちなみに、松戸歯学部の講義後もバスは順調に松戸駅まで走行し、半ば諦めかけていた11時ちょうど発の上野行き常磐線快速に(乗り換え時間1分半ながら)乗ることができ、順調に法学部へ移動することとなった。

今日は、とにかく乗り物にツキがあった。恐いぐらいにツイていた。

さて、講義のほうは…。

松戸歯学部の1時限目「社会学」は、今日から日本(人)の特徴について数週間に亘って語ることになっている。初回の今日は、「日本(人)的 “愛”」がテーマ。この手の内容は国際関係学部や静岡英和学院大学でもよく解説しているのだが、松戸歯学部では「将来、日本で医療活動に従事する時に必要な知識として…」などという前置きをしてから解説に入るので、その辺を意識してかなり講義内容はアレンジしているつもりである。

法学部の3時限目「社会学」は、とりあえず今日で「社会的動物としての人間」の解説を終了させた。講義の始めに前回の内容を振り返り、さらにテキストで再確認し、それから今日のメインテーマである「生理的早産」の解説に入る。思いのほか予定通りに解説が進んだのだが、学生たちが私の話の “つながり” に気がついてくれているかどうか…。

今日は、ちょっとだけ寄り道をしてみた。水道橋に向かわず、神保町に向かって白山通りを南下する。神保町から半蔵門線・田園都市線で帰ることも多々あるが、今日は神保町駅も通過して小川町方面に向かった。そして、いくつかの書店に入り、本を探す。

目的を達成した後、今度は明治大学の前を通り、御茶ノ水駅に向かう。そして、ここでやっと通常の帰途に就く。

鴨居駅で妻と息子を待ち、一緒に買い物へ。ところが、息子の様子がちょっとおかしい…。反抗期に入っているとはいえ、ここまで屈強に全てを否定するような息子ではなかったが…などと思っていたら、妻があることを思い出した。息子におやつを与えるのを忘れたらしい。要するに、息子は空腹ゆえの不機嫌状態に陥っていただけであった。

帰宅して、ちょっと遅めのおやつを食べると、一気に “ご機嫌モード” に突入! そのまま、夕飯も楽しそうにペロリと平らげた。

しかし、ご機嫌モードのついでに “お元気モード” のスイッチも入ってしまったらしく、ちょっとだけ長い夜を過ごすことになった息子…。いやはや、これはこれで困ったもんだ!?

ねんねの頃から比べると、著しい成長ではあるが…。


5月25日(金)

私が初めて “バンド” に参加したのは、1982年(昭和57年)の5月…。高校1年生の時だった。部活の先輩たち(2年生)が数名、某音楽コンテストに応募することになり、バンドを結成したのだが、ベース担当だけが見つからない…。そこで、バンドのリーダー格の先輩が私に声をかけてきた。そして、私はベースを担当することになり、生まれて初めてのバンド活動が始まったのである。

幼少期にピアノを習っていた私は、鍵盤系楽器(いわゆるキーボード)ならば大抵のものが弾けた。高校に入り、ギターが上手くなりたくて部活に入って基礎から学び直していたのだが…。ピアノを習っている時にソルフェージュやら何やらを同時に身に付けるよう教育されていたこともあり、ギターの基礎がわかればベースも弾けるだろう…という程度の技術しか持っていなかった。

それでも、背に腹はかえられない状態だった先輩たちのバンドは、私にベースを弾かせるしか無かったのである。

私の腕がコンテストの審査に影響したかどうか定かではないが、そのバンドは一次審査(カセット審査)で見事に落選! バンドは自然消滅した。

今朝、予定より早く家を出て、早め早めに新横浜へ移動した私は、こだま号の到着時間(6:52)までを待合室で過ごすことにした。乗車まで25分以上あったので、ぷらっとこだまのクーポン券でペットボトル入りのお茶を引き替え、それをチビチビ飲んでいると…、目の前に懐かしい顔が!? 例のバンドでドラムスを担当していた先輩だった!

この先輩は、高校卒業後に大学で建築学を修め、某有名企業に入社し、今ではかなりのポジションに就いている。先輩も、待合室に「どこかで見たような顔が…!?」と思い、私の前に…。20年近くお目にかかっていなかったのではないかと記憶しているが、瞬時に “つい昨日まで一緒にいたような記憶の喚起” が生じ、会話がスムーズになる。

が、残念なことに、先輩はこれから職場のある山口県へ帰らなくてはならないということで、簡単な近況報告だけして、あとはメールでやり取りしようということになった。

バンドのことを思い出したのには、こんな出来事があったのである。

さて、先輩と別れた後、こだま号で静岡へ行き、バスターミナルまで全力疾走し、5分遅れできた静岡英和学院大学行きのバスに乗る。このバス、定時に来ても、5分遅れでも、10分遅れでも、なぜか大学に到着するのはいつも同じ時間である。ダイヤ表によれば大学到着は8:20となるのだが、いつも10分遅れで大学に到着する。英和の1時限目は8:50始業で、他大学に比べて10分早い。おまけにパソコンのセッティングなどの準備もあるため、バスを降りて始業までの20分はお茶を飲む暇も無い。

毎金曜日は、アタフタから講義開始となるのである。

さて、それでも無事にセッティングが終了し、「現代の国際社会」の解説はスタートする。遅刻してくる学生を待つ間に、前回の講義内容を再確認し、そしていよいよ今日からテーマが「代表的国家体制」に遷るということを伝えた。その初回の今日は、前回の「宇宙船地球号」の話を引っ張って「グローバリゼーション」について語るのと同時に、対概念である「ナショナリズム」について比較する。ただ、これら2つは「A国はグローバリゼーションだけれど、B国はナショナリズム」というような分かれ方をするのではなく、「どの国にも両方の傾向性があるが、そのどちらの傾向が強いか弱いかの差があるだけ」または「ある状況ではグローバリゼーションの傾向が強くなり、また別の状況ではナショナリズムの傾向が強くなる」というような、相対的な要素について理解してもらうことに終始した。

講義を終えて校舎を出ると、ポツポツと雨が…!? 傘をさす学生、ささない学生…。その程度の雨だったので、私も傘をバッグから取り出さずに講師室に戻り、急いで荷物を片付けてバス乗り場へ移動した。

東静岡から東海道線で静岡に出て、駅周辺でいくつかの用事を済ませ、11:19発こだま号に乗り込んだ。お弁当も食べ、車内も適温…ということで睡眠には好都合! 三島から品川までの記憶が全くないような状態(要するに熟睡)で東京に戻ったため、下車時には体の動きも軽やかになったような気がした。

水道橋から通信教育部に向かう途中、雨粒が徐々に大きくなってきたのがわかった。傘をさすべきか、ささないべきか? しばし迷うも、すでにつうしんきょうの校舎が視野に入っていたため、傘をささずに歩くことを選択した。

4時限目「社会学」は、今日も「社会的動物としての人間」がテーマ。特に今回は「環境」が人間にどれだけの影響力を持つのかということを、具体的な例や「満足原理」などの解説をもとにして話し続けた。人間が環境に影響されることはもちろん、人間の「記憶」が如何にいい加減なものであるのかという点も、我々が認識しておくべきことなのだ…というような話を90分。

そして、このサイトを更新しながら「あれっ、本当に今日の講義内容はこれで正しかったっけ?」などと少し不安になっている私…。

本当に、人間の記憶はいい加減だと思う。

それもまた、人間らしくて良いのだが…。


5月26日(土)

我が母校・日本大学藤沢高等学校の同窓会に出席した。いつものように、会場は高校ではなく日本大学生物資源科学部…。ある先輩が「母校(高校の校舎)で実施すれば良いものを…」と仰っていたが、その通りだと思うのは私だけではないハズ。

11時過ぎ、バスで片倉町に出て、横浜市営地下鉄で46分かけて湘南台へ。そして、小田急線で六会日大前に出た。

同窓会の総会開始は14時からなので、ちょっと駅前をブラブラしたり食事をしたりして時間を潰し、ちょうど良い頃合いで生物資源科学部に向かった。

同窓会では、私はいつも下っ端の下っ端的なポジションである。そして、いつも諸先輩に恐縮しながらも、同窓の絆を強く感じるのである。

今回は120名ほどの卒業生が出席していたのだが、特に昭和30年代〜40年代の卒業生が出席者の大半を占め、昭和50年代以降の卒業生は両手で数えられるほど…。私の代(昭和60年卒)と同窓会で出会ったことがないワケではないが、ほとんどの年は同級生との再会もなく、同世代の卒業生と想い出を語ることもない。

ただ、世代の違う先輩方から伺う “世代の違う想い出” は興味深く、且つ、現在の母校の同校を知ることも出来るため、出来る限り年1回の同窓会には出席するようにしている次第である。

私の45年間のうち、日大藤沢で過ごしたのはたった3年間であるが、その3年間がなければ今の私が存在しないワケで…。


5月27日(日)

今日は、家族そろって実家へ!

天気も良く、バスも電車も順調な運行…と書けば、いいことずくめのような感じに思われそうだが、家を出て数分後にちょっとした “ハプニング” に巻き込まれた我ら家族。

家からバス停へ向かう際、近所の広い公園を突っ切ることにしたのだが、太陽が照りつけている “暑さ” とはちょっと性質の違う “熱さ” を感じた。焦げ臭さとともに、灰が舞ってきた。「午前中から焚き火かよぉ〜!?」と叫びつつ歩いていると、消防車のサイレン音が近づいてきた。「まさか!?」と思った次の瞬間、その “まさか” が現実のものであることを知らされた。焚き火ではなく、“火事” だったのである。

火事とはいえ、家屋などからの出火ではなく、現場は公園と駐車場の雑木林であった。が、炎が立ち上り、メラメラと熱い。消防に通報した人なのだろうか、消防車に「こっちだ!」と声をかけているのが見えた。消防車はサイレンを止め、消火活動にとりかかる。小学校の校庭で練習中だった少年野球のチビッ子たちや指導者たちが、こぞって現場に駆けつける。野次馬である。

バスの時間のこともあり、消火活動を見届けることなく現場近くからバス停へ急いだ我ら家族であったが、バスが道すがらサイレンを鳴らした消防車とすれ違い、火事の恐ろしさを改めて実感した次第である。

実家において息子は終始ご機嫌モードで家中を駆け回り、ジャンプしまくり、歌いまくり、ヘトヘトになったハズなのに、帰りのバスでも電車でも寝ようとせず。かといって、帰宅しても寝ようとせず、覚醒状態がいつもより遅い時間まで続いたのであった。

やれやれ…。


5月28日(月)

5月最終週の始まり…。

朝から天気が良く、気分も晴れ晴れしたような感じになっていたが、妻が「午後に突然雨が降ったり、強い風が吹いたりするかもしれないから、気をつけて!」と言われる。天気予報でそう伝えていたらしいのだが、家を出た時には雨の降る気配など全くなし!

ところが…、国際関係学部の3時限目「社会学」を担当中、雲の動きに変化あり! 「おやっ?」と思った次の瞬間、雨が降り出した。幸い、講義終了前にやんだが、雨と引き替えに強い風が吹き始めた。

三島から東海道線を乗り継いで横浜に戻ると、駅前には “バケツをひっくり返したような雨” が降ったことが容易に想像できるほどビショビショになった道やら建物やら…。

さて、講義のほうは…、今日から「社会学」は後半戦…。先週までは「如何にケンカを回避するか」という点を中心に解説をしてきたが、今日からはケンカの現実について語ることになる。まず、しばらく「問題行動の根源」について語ることになっている。初回の今日は、「問題行動」の全体的な認識を目的に、「communis的問題」という視点から解説する。

帰宅して、妻から「神奈川県内や静岡県内で雹が降った所があったって、テレビでやってたよ!」と教えられる。明日はどうなるのだろう? 無事に静岡入りできるのだろうか…?

最近、“講義の準備” よりも “天気対策” のほうに神経を使うような…!?


5月29日(火)

今日も駿府ライナーで静岡入り。

それなりに天気は良かったのだが、天気予報では静岡方面から横浜方面にかけて午後から下り坂だということだった。東名江田からバスに乗った時点では雨の降る気配など感じられなかったのだが…。静岡市内にバスが入ると、雲行きが少しずつあやしくなってきた。

駅南の清水先生の事務所へ向かう途中、ちょっと空気が湿ってきているのを感じたが、「気のせいかも…?」と思うことにした。しかし、それは決して気のせいではなかった。

バスで静岡英和学院大学に到着すると、空には明らか雨を降らせようとしている雲が…。

3時限目「国際関係論」は、今日と来週で「ナショナリズム」に関する解説。今日は「ナショナリズム」の概念や具体的な特徴を説明したのだが、解説途中で外が暗くなってきて、強い雨が降ってきた。そして、気温下降…。

5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義中は、ずっと雷がピカピカゴロゴロ…。おまけに、大雨洪水警報が静岡地方に発令される有様。そんな中、「自文化中心主義」「文化相対主義」について解説をする。これを以て、「文化」「異文化」に関する解説を “とりあえず” 終えたことになる。

講義を終えても、雨は降り続けている…。止む気配もない。おまけに、道路も渋滞…。なのに、帰りも駿府ライナーで東名江田に戻ることにした。静岡市内を走行中は、まるで白いカーテンの中に入り込んでしまったかのような状態だったが、東名高速を走行して神奈川県に近づくにつれ雨の勢いは弱まり、東名江田バス停に到着した時は全く傘を必要としない状態だった。おかげで、あざみ野駅まで早足で移動することが出来た。

ところが、田園都市線と横浜線を乗り継いで鴨居駅に到着した時、再び傘を必要とする状態に…。

日付が変わってから大きな地震もあったり、強い風が吹いたり、全てにおいて不安定なこの国…。


5月30日(水)

今日の天気予報によれば、神奈川県も静岡県も「一日中好天で、半袖でもOK」ということだったと記憶しているのだが…。

三島で新幹線を降りた時は青空が広がっていたのだが、国際関係学部で講義用資料を編集している最中に黒っぽい雲が立ちこめてきて、あれよあれよという間に空を覆い尽くしてしまった。イヤな予感がしたのだが、その予感が当たってしまった。午後になって気温が下がり始め、東海道線で横浜に戻ってきた時には小雨がパラついていた。傘をささずに歩ける程度ではあったが、雨が降っていたのは事実である。

講義(3時限目「社会学」)のほうは、予定通りの展開。一昨日から「問題行動の根源」の解説がスタートしたが、その際に協調した「communis的問題」について今日はDVDやCDを用いて視聴覚的に理解するために90分を費やした。まず、日本のアニメーションが韓国でどのようにいじられるのか…という点から、日韓のcommunisの違いについて考察する。さらに、communisの必要性・重要性をテーマとしている邦楽・洋楽を用いて解説する。

当初、今日は帰りに横浜駅周辺でいくつかの用事を済ませてから帰途に就くつもりでいたのだが、冒頭の通り天気が下り坂だったため、ほとんど寄り道をせずに家に向かった。

不安定な気候が続いているため、偏頭痛持ちの私にはツライところ…。明日も無事に仕事を終えられるだろうか…?


5月31日(木)

“1週間でいちばん朝早く出かける” 日…、それが木曜日である。5時には起き、5時半過ぎに家を出る。いつもならバス停で先頭に並ぶのだが、今日はなぜか先客アリ! いつも3番手か4番手につけている初老の男性が、今朝は一番乗りである。

バスと地下鉄を乗り継いで横浜に出て、昨日三島から帰る際に松戸まで “通し” で購入しておいたキップを使って自動改札を通る。横須賀線のホームを端から端まで走り、なるべく空いている先頭付近の車両に飛び乗る。東京では地下ホームから地上ホームまでひたすら走り続け、停車中の山手線に駆け乗り、上野でもダッシュで常磐線に乗り換える…。いつもの木曜日と変わらぬ通勤風景である。

松戸駅では、このところキチンとバスが待機してくれている。おかげで、松戸歯学部までこのところ順調に向かうことが出来る。仕事前に電車が遅れたり道路が渋滞したりしないのは、何とも気分が良いものである。

1時限目「社会学」は前回から日本(人)の特徴について語っているが、今日は「日本(人)的 “和合”」がテーマ。“滅私奉公” や “満場一致” などをベースに、「以和為貴」「仲良きことは美しき哉」の日本人性を語る。

今日は、松戸歯学部から松戸駅に戻るバスも順調に走行し、いつもより5分以上早く松戸駅に到着した。そのため、予定よりも1本早い常磐線に乗り継ぐことが出来、法学部にも予定より30分以上早い到着となった。ここまで調子良くいくと、反動で何か起きるのではないか…と不安になったりもする小市民な私。

3時限目「社会学」は、今日から5回連続で「人間関係の諸相と構造」がテーマとなる。前半戦の最重要テーマと言っても過言ではない5週間が、今日から始まるのである。そのことをじっくり時間をかけて学生たちに説明し、今日の講義では「人間」と「ヒト」の違いから「役割演技者」についての解説で90分…。

講義終了後、教員室に残って書類の作成…。家では息子が「お父ちゃん、あそぼう!」と私を “危険な世界” へ導いてくれるため、書類の作成に時間がかかってしまうので、心を落ち着かせて作業をするには大学内がちょうど良い…と思っている私。

しかし、何だかんだ言いながらも、息子に言い寄られないと「それはそれで、寂しい…」などと思ってしまう私…。


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