2011年9月のぼやき



9月1日(木)

本来、「学事予定表」では今月いっぱいまでが前学期なのである。要するに、4〜9月が前期、10月〜3月が後期ということである。たしかに、私が学生だった頃、夏休み明けに数回の講義があり、それから前期末試験があった。

最近は、夏休み前までを前期、夏休み明けからを後期というような風潮が強いが…。

ということで、まだまだ前学期が終わっていないことを実感するため…ではないが、松戸歯学部へ出講してきた。午後から関東地方は台風12号の影響を受けるということだったので、ジャンプ傘を持って家を出た。

バスで横浜に出て、郵便局で用事を済ませ、東海道線と山手線、常磐線を順調に乗り継いで松戸へ。松戸駅前で買い物をして、日大歯科病院行きのバスに乗り込んだ。

今日は、「社会学」の前期末試験日。14:10から50分間で実施されるのだが、出題内容に対して質問が出るハズもなく、講義を聴いていれば解答方法がわかるハズなので、講師室でずっと待機していることにした。

15時過ぎ、解答用紙が講師室に運ばれてきた。雨が降りそうなら家に持って帰って採点するつもりだったのだが、天気予報に反して雨が降る気配がなかったため、講師室で採点をして、そのまま採点結果を入力することにした。

帰途は常磐線を北千住で降り、東武線・半蔵門線・田園都市線直通の中央林間行きで長津田に出ることにした。車中、携帯電話のワンセグテレビでなでしこジャパンの試合を見ていたのだが…。肝心な場面でトンネルに入ったり建物や丘で電波が遮られ、そのたびに「ゴール、決まってるじゃんかよぉ〜〜っ!?」と心で叫んでいた私…。主力を温存した前半は決定機を何度も逸してしまったが、後半に主力を続々投入して攻撃のリズムを作り、3−0で勝利。課題は残ったが、主力温存の初戦としてはこれで良かったのかも…。

10時過ぎに出かけ、19時過ぎに帰宅したが、台風の影響は受けずじまい。20時過ぎに勢いよく雨が降り出したが、すぐにやんで…という状態。本番は、明日以降か!?


9月2日(金)

台風12号の影響で、関東地方も午後から大荒れ…というような予報が出ていたため、午前中に近所の郵便局へ行き、用事を済ませて急いで帰宅した。

ところが、午後になっても雨の降る気配がない…。青空が広がり、太陽サンサン…。夕方になって横浜に大雨洪水警報が発令され、異様な雰囲気になってきたが、台風自体がノロノロ型で、数日前から気を張り続けている身の上にはツライものがある。

ただ、実際にはこの台風の影響を受けている方々もおり、自分の住んでいる地域さえ無事なら…などという考えを持つワケにはいかない。気を張り続けることぐらいでツライなどと言ってはいられないのである!

気を張る…といえば、今日のサッカー…。ワールドカップのアジア3次予選、日本対北朝鮮戦。強い雨と風の中、再三再四の決定機をつかみつつ、なかなかゴールネットを揺らすことのできない日本代表…。主力の本田が怪我でチームに合流できないということで、コンビネーションもパスも精度が上がっていない…と解説者が言う。何度も北朝鮮ゴールを脅かしながら、ポストに嫌われたり浮いたり左右に流されたり…。

勝ちはしたが、昨日の女子のケースも含め、いるべき選手がいなければリズムが整わないということを痛感させられた。これは、サッカー以外のことにも言えることだが…。


9月3日(土)

我が家周辺は、昨夜から強風が吹き荒れてはいたが、雨が降ることはなく…。今日の午前中、息子が私のもとに突進し、私に体当たりしながら何やら訴えてきた。息子に手を引かれて居間へ行くと、窓の外にレースのカーテンを幾重にも重ねたような光景…。雨が激しく降っているのを教えに来てくれたのである。

ただ、その雨もすぐに止んでしまい、後は相変わらず強風のみ…。テレビでは水害に遭った地域が映し出されていた。地震に台風に、今年の日本は厳しい試練を与えられている。

試練…といえば、なでしこジャパン。今日の対韓国の試合は、前半は「さすが、主力メンバーが揃うと勢いが違う!」という格の違いを見せつけてくれたが、後半になって韓国優勢の試合展開…。それでも前半の2点がものを言い、2−0で勝利! これで勝ち点6となり、ロンドンオリンピックが近づいてきた。

しかし、今後はオーストラリアや北朝鮮など、気を抜くことのできない対戦相手ばかり。

スウェーデン女子とフランス女子は前のワールドカップでベスト4に入った時点でオリンピック出場枠を確保しているのに、日本は世界一になっても予選を免除されない…。何だか解せないのだが、「そういうシステムだから…」と言われればそれまでの話。


9月5日(月)

これほどまでに大きく、ジワジワと日本を痛めつけているかのような台風12号…。今回の台風の猛威は、おそらく想定外の連続だったのでは…?

被災地がテレビで映し出されるたびに目を覆いたくなるが、決して「我が家周辺でなくて、良かった」などと思ってはならない…という気持ちになる。

さて、いよいよ夏休み明けの講義…。例年通り、9月最初の出講は日大看護である。この1週間、講義用資料の原稿を学校へ郵送したり、初回のガイダンスで語る内容を何度も何度も確認したり、それ相応の準備をして臨んだ今年度初講であったが…。

9時になり、チャイムとともに教室へ。簡単に(?)講義の目指すところを説明し、それから講義の展開方法などを語り続ける。相変わらず、初回から90分まるまる話し続け、自分のスタイルを学生たちに見せる私…。今日の講義は、これで終了!

往きは池袋からバスに乗ったのだが、帰りは千川駅まで歩き、有楽町線で池袋へ。駅前で用事を済ませ、山手線と中央線で東京に出て、有楽町へ。久々に、交通飯店のチャーハンを食べたくなったのである。学生時代、そして高校の教壇に立っていた頃、よく利用した店である。そして、久々に以前と同じ “失敗” をしてしまった私…。

この店のチャーハンは、結構ファンが多いらしい。私も、かつてはその一人だった。今日は入店してすぐ、「チャーハン、ください!」と注文を出した。昼時は店の前に「チャーハン420円」と書かれた紙が出されていて、十数年前にその表示につられて(?)入店した。そして、店内のメニューを見て、「あっ、420円というのは “ミニチャーハン” のことだった!」と気づいた時には、すでに私のチャーハンが目の前に…。

700円を払って店を出た…という記憶が蘇った。

それと同じことを、今日もやってしまった!? ちなみに、ミニチャーハン単品だと450円で、セットメニューにすると420円になる…というシステム。「ミニでも良かったんだけどなぁ…」と思いつつ、レギュラーサイズのチャーハンにパクついた。

有楽町から横浜へ向かう車中で、ふと “横浜市営バス” の乗り継ぎをしてみようと思い立ち(全線定期券を持っているので)、川崎で下車した。西口バスターミナルへ行き、7系統の横浜駅行きに乗り込んだ。このバスで東神奈川まで出て、いつも利用している36系統に乗り換えて帰っても良かったが、「それでは、乗り継ぎの醍醐味を味わえない!」と思い、三ツ池通で下車し、急いで104系統の新横浜駅行きに乗り換えた。

新横浜で129系統の鶴ヶ峰駅行きのバス乗り場へ行くとベンチが珍しく空いていたので、座って待つことにした。私の前に2人座っていて、私の次には20代のお嬢さん…。すると、杖をついた歩行機能に障害を抱えているオジサンが2人…。そのうちの一人が「あ〜あ、あとちょっとのところで座れなかったよなぁ…」と言ってきた。その標的は、明らかにお嬢さん…。お嬢さんの耳元で、席を譲れとばかりに嫌みを言ってきたのである。

お嬢さんは席を立ち、列の後ろに移動していった。私は心が狭いのか、席は譲っても順番は護りたくないと思い、席は立ったがその前に立ったままバスを待つことにした。が、お嬢さんのいた席に座ったオジサン(件の嫌みを言ったほう)が私に

     「アンタがちゃんと(席を)譲ってくれてないから、(友達が)座れないじゃないか!?」

     「ちゃんと(友達に)一声かけてあげなきゃダメじゃないか!?」

などと言ってきた。足がつらそうな方には積極的に席を譲る(主義の)私ではあるが、「私は足が不自由だから、席を譲られて当然!」「席の譲り方が悪い!」などという姿勢を見せつけられると、腹立たしさがこみ上げて来る。「それは、大変失礼いたしました」と謝るのもヘンだし、かといって「何だと、コノヤロー!?」などと言ってケンカするのも嫌なので、無言で列の最後部に移動することにした。

当然、ベンチ周辺にイヤ〜な空気が流れてしまったが、最近の日本社会には “謙虚” や “遠慮”という風潮が薄れてしまっているような、そんな現状を憂う私…。

「こんなところでぼやいているオマエに、“謙虚” や “遠慮” など語る資格などない!」と、お叱りを受けてしまいそうだが…。

最後に…、本来FIFAには「試合の間隔は48時間以上あけること」という規定があるらしいが、なぜか中42時間で今日のオリンピック予選を戦わなくてはならない我が(?)なでしこジャパン…。しかし、“最大のライバル” と評されていたオーストラリア相手に1−0の完封勝利! これで勝ち点9となり、現時点で単独首位! 次の北朝鮮戦で勝利すれば予選突破が決定するという。この勢いのまま、頑張って欲しいものである。


9月6日(火)

西日本の台風被害は、まるで地震や津波に襲われたような惨状…。本当に、今年は日本の国民が心を1つにして頑張らなくてはならないと思う。

私自身は、そろそろ、体も頭も通常の出講状態に戻さなくては…ということで、今日はパソコンに向き合い、パワーポイントで講義用資料を作成していた。“どこ” の “どの科目” とは言わないが、教室が講義用に作られたものではなく、おまけに履修学生が多いため、板書がえらく困難な講義がある。それで、夏休みの1ヶ月前くらいからパワーポイントを板書の代わりに使い、今後の講義でも耐えられるかどうかを試したが、そこそこの効果があった思われたので、後期に入ってもパワーポイントで板書の代わりを…と思った次第。

準備は少々難航したが、過去に作成したページなども挿入・編集し、何とか最初のテーマ分(4〜6コマ分)のものが出来上がった。

キチンとしたものができれば、次年度にも使えるかも…。もちろん、時事の状況を考慮して、何度かの編集は余儀なくされると思われるが…。

担当している講義の全てをパワーポイントで…というのも良いかも知れない。ただ、パワーポイントを介しての講義は、しばしば学生との “壁” を作りやすい。それに、黒板とチョークを使用したほうが、教室の雰囲気や学生のノリに合わせて板書の内容やスピードを変更することができるので、多少の面倒はあるかもしれないが私は板書のほうが好きである。

一昨日から中1日で、明日も講義…。まだまだ連日出講というシフトには戻らないが、今の私にはゆっくりリズムを取り戻すほうが良いのかも…。


9月7日(水)

7ヶ月ぶりに、沼津市立看護専門学校への出講…。

7時過ぎに家を出て、バスで片倉町へ。横浜市営地下鉄で横浜に出て、東海道線で…というルートを採択した。昨年度までは1時限目の担当だったが、今年度は2時限目にしてもらったため、通勤に時間的余裕がたくさんできた。

1時限目担当時は、在来線に乗ろうが新幹線を利用して三島経由で向かおうが、講義開始に余裕を持って…となると片浜8:13到着となり、まだ学校のスタッフがほとんど出勤していない状態の校舎に入ることになったものだった。

2時限目担当となると、家を1時間早く出るか遅く出るか(要するに、在来線を利用するか新幹線を利用するか)の違いはあれど、ちょうど良い頃合いに片浜に到着できるようになる。

ここで、話を横浜到着時に戻す。片浜までの乗車券を購入しつつ、「果たして、熱海まで座れるのか否か?」という “悩み” が生じた私…。ちょうど7:52発の伊東行きに間に合う時間帯であったが、この電車は特急踊り子号の車両での運行のため座席数が少なく、つり革もなく…。グリーン車に乗ることも一瞬考えたが、「新幹線利用と近い料金を払う=早起きした意味がなくなる」という考えが頭をよぎり、一か八かの賭け(?)に出た。

結論から言えば、シッカリ熱海まで座れた私…。席が全て埋まっている車両と、そこそこ空きのある車両の違いを見極め、発車間際に飛び乗る…。そして、座席ゲット! 空席のある車両にも、なぜかデッキに立っている乗客がいて、それが「この車両には空席がない!」という錯覚につながるのではないかと思われた。

ここまで文章を入力して、まだ仕事の話にたどり着いていない…。その後の話をちょっと割愛し、沼津市立看護専門学校に到着後にワープ!

講師室で講義開始を待っていたところ、1時限目の講義を終えて講師室に戻られた先生から「あっ、お久しぶりです!」と声をかけられる。今までは講師会で年に1回お会いする程度だった先生なのだが、どうやらその講師会での私の発言が印象に残っていて、それで私のことを良く覚えていてくださったのだという。その先生と、軽く学生指導についての情報交換などをして、いよいよ2時限目「文化人類学」のスタート!

昨年度から「文化人類学」は2年次配当科目となったので、1年生を相手に講義をしていた時とは “講義の目指すところ” や “注意の与え方” を変えて臨むようにしている。だからといって、私の基本姿勢に変化はなく…。初回ということで、今日は講義の目的を30分、ガイダンスを30分、本論30分…というような構成にしてみた。講義は、「文化」をとらえる際に必要とされる手続として「知識−技術」「絶対−相対」などを中心に語り、「初回だし、まぁこんな感じで良いのかな…」というような状態で講義を終えた。

講義後、いつもならタクシーで片浜駅に戻るのだが、今日はタクシーを依頼せず、のんびりと沼津市立病院方面に歩くことにした。東海道線の踏切を渡り、国道1号線に出て、昼食をとる場所を探そうと思ったのだが…。店がたくさんありすぎて、「探す」という表現は誤りであることを思い知る。沼津市を甘く見ていたことを責めた私…。

とりあえず「気分はハンバーガー!」という感じだったので、マクドナルドでマックスターをマックランチで注文する。食していて、何となく懐かしさを覚えたので気になって調べてみたところ、明日までの期間限定復活だったらしい。それだけでも、ちょっと得した気分…。

食後、帰りに利用することにしている高速バス「さんさんぬまづ・新宿号」の乗り場を探すことにした。このバス、このサイトではおなじみ(?)となった「みしまコロッケ号」と兄弟姉妹のような関係にある。「みしまコロッケ号」も「さんさんぬまづ・新宿号」も、途中で沼津駅を経由するか三島駅を経由するかの違いがあるものの、終始点は新宿・渋谷と富士急シティバス沼津営業所なのである。

私の乗る「さんさんぬまづ・新宿号」6号は、沼津営業所14:15発。だが、私は13時半過ぎに営業所に到着してしまった。おまけに、どこに乗り場があるかわからない状態…。営業所周辺をグルグル回ってみたが、ラチがあかず。そこで、バスの点検をしていた運転手さんをつかまえ、高速バスの乗り場を丁寧に教えてもらった。
沼津市立病院と稲穂
乗り場前の事務所で、「(高速バスには)何時頃から乗車できますか?」と念のため尋ねてみた。すると、「出発の5分前です!」という答えが…。「あと30分か…」と思いつつ、事務所を出る。さて30分、どうやって過ごすか…?

営業所周辺には食事処はたくさんあっても、時間を潰せるような気の利いた施設はない。営業所前には市立病院と田んぼが広がり、帰宅前の時間潰しでさえなければ “のどか” な良い環境なのだが…。

仕方がないので、営業所の日陰部分を見つけ、そこでバスを待つことにした。14時前後、めまぐるしく路線バスの車両が回送で出庫していった。その中の1台が高速バスの乗り場前で停まり、前方のドアが開いた。そして、「お客さん、もう少しで(高速)バスが来ますから、それまでお待ちください!」と運転手さんが声をかけてくれた。さっき私が乗り場を尋ねた、あの運転手さんだった。

「ありがとうございます。助かりました」と深々とお辞儀をしてお礼をしつつ、その運転手さんの優しさに心がポカポカしてきた。

「さんさんぬまづ・新宿号」は、平日の昼間ということもあって順調に東名高速を走行し、東名江田には定刻より10分ほど早い到着となった。

何となく、今日は流れ的に良い一日だったような…。


9月8日(木)

最初に、私の羨望から…。

うらやましい限り…!?月曜日の午前中に日大看護で講義を終えた後、住宅街を通って千川駅へ向かって歩いていたところ、何やら色合いの珍しい自動販売機を見つけた。「清涼飲料水の自販機」と言ってしまえばそれまでなのだが、最近めっきり見る機会が減ったドクターペッパーがちゃんと収められているのである! それも、4列! おまけに、1缶100円!

我が家周辺にもドクターペッパーの入った自販機はあるにはある。が、設置数はものすごく少なく、ドクターペッパーが欠品していてもなかなか補充されないのが現実である。

件の自販機を見ながら、「いいなぁ…」と本気で思ってしまった私…。ただ、そんな想いを抱く人は、日本ではかなりマイノリティ扱いされるんだろうなぁ…。

ここからは、今日の話…。昼過ぎ、買い物を終えてバスに乗り、我が家の最寄りバス停で下車した。いつもなら息子と手をつないで家まで帰るのだが、今日は「手をつながないで歩かせたら、息子はどこへ行くのだろう?」という気持ちになり、息子の背後をちょっと距離を置いてついて行ってみた。

アリの巣に興味津々の息子途中でアリが歩いているのを見つけ、彼らがアリの巣へ帰って行くことを知ると、巣の入口を興味深く眺め続けていた息子…。いろいろなものに興味を持ち始める年頃になってきたようである。

ひとしきりアリの巣を観察した後、スクッと立ち上がり、再び息子は歩き始めた。すると、全ての曲がり角を迷うことなく歩き続け、我が家に難なく到着したのであった。すでに、バス停から家までの道を覚えているらしい。「ちょっと感激!」というのは、親バカ…いや、バカ親の証拠だろう。
丸源ラーメン 肉そば極めの5カ条
買い物の前に、ちょうど昼時だったこともあり、さらにサービス券をたくさん持っていたこともあって、7月にオープンした丸源ラーメン鴨居店に行ってきた。看板メニューは、言わずと知れた “肉そば” である。この肉そば、「極めの五カ条」なるものが存在する。実は私、丸源ラーメンに入るのは生まれて初めてで、肉そばのことは知っていても「極めの五カ条」のことまでは知らなかった。

もちろん、五カ条の通りに食さなくても良いのだが、私は “とりあえず” 丸源初心者なので五カ条に従って食してみた。なるほど…、丸源の “こだわり” と “自信” がよくわかる。次も、五カ条に従ってみよう…と思いつつ、汁を一気に飲み干した。

息子には、お子様ラーメンを注文。「お子様にはオモチャがついておりますので、入口でお好きなオモチャを選んでください!」と言われ、プチ興奮状態の我ら夫婦…。会計時にオモチャを息子に選ばせ、「じゃあ、これをもらって帰ろうか?」と声をかけたところ、息子はオモチャを持ってレジへ歩いて行った。「これは(お金を払わなくても)いいんだよ!」と言って引き戻すが、どうやら息子は「何かを手に入れるのには、代金を支払わなくてはならない」というシステムを学び取ったらしい。

う〜ん、成長しているなぁ…。

それにしても…、今日のなでしこジャパンの試合は、本当に惜しかった。今日の試合で北朝鮮に勝っていれば、その時点でオリンピック出場(予選1位通過)が決定したのだが、引き分けたことによってすぐには出場は決まらず、夜に行われた中国−オーストラリア戦の結果えを待つことになった。

ただ、負けたワケではないので、この “勝ち点1” は大きい。そして、負けなかったことによって、今夜の試合で中国が “負け” か “引き分け” ると、その時点で日本のオリンピック出場が決まる。

が、中国が勝てば今日はオリンピック出場国は決まらず、最終戦の結果を待たなくてはならなくなる。

今夜の試合、オーストラリアが1−0で中国を破り、日本の予選2位以内が確定! なでしこジャパンは、3大会連続4度目のオリンピック出場となった。

なでしこジャパンの試合をテレビで観戦していた私が「やったー!」とか「あ〜〜〜っ!?」「何だよ〜っ!」などと吠えるたび、そばにいた息子がビクッとし、部屋中を半泣きで駆け回っていた。妻が「お父さんのそばにいると、またビックリするよ!」と息子に声をかけていたが、なぜか息子は私に寄り添ったりヒザに座ったり…。そして、私が大声を上げるたびに逃げ回る…。

なのにまた、息子は私のもとに戻って…の繰り返し。

何となく、今日はいろいろなものを見た一日だったような…などと、昨日と同じような結び方をしてみた。


9月9日(金)

朝、息子の様子がちょっとおかしかった。いつもなら起きてすぐに牛乳や麦茶を飲み、パンを食べる息子であるが、なぜかパンを食べようとしない。「ほら、あ〜ん!」と私がパンをちぎって口元に持っていこうとすると、「イヤイヤ!」という感じで顔を横に振る。その後、フトンに戻って何やら泣きながら文句を言ったかと思うと、そのまま眠ってしまった。

後で妻からのメールで知ったのだが、息子はちょっと体調を崩していたらしい。

息子のことは妻に任せ、午前中に耳鼻咽喉科へ行く。副鼻腔炎のほうは痛みこそ鎮まっているが、まだまだ違和感があり、しばらくは薬の服用を避けられない状態が続きそうである。

受診後、鴨居駅から横浜線で東神奈川に出て、京浜東北線と山手線を乗り継いで有楽町へ向かった。銀座口改札を出て、目指すは銀座3丁目のコバヤシ画廊。明日まで、「木俣創志展」の会期中である。2年前にも述べたが、木俣創志先生と私は前期の火曜日に静岡英和学院大学でご一緒させていただいている。このたび、久々に招待状を戴いたのだが、残念なことに木俣先生は不在。それでも、木俣先生の作品をじっくり味わい、その世界に引き込まれていくような気がした。

銀座を離れ、向かうは水道橋…。今日は通信教育部の講義1コマのみではあるが、シッカリ仕事日である。早めに通信教育部入りし、講義用資料を印刷し、講義内容の確認をする。が、なぜか突然「ちょっと講義内容をいじってみようかな?」などと思い始めた。

4時限目「社会学」は、今日から5週にわたって「人間関係の諸相と構造」がテーマとなる。通常なら、その初回は「Human Being」の示す意味を中心に語るところだが、なぜか「社会的自我」をテーマに主我と客我Meについて延々と語ることに…。だが、このテーマ変更はそれなりに功を奏したようだった。

講義後、大学院の後輩が尋ねてきてくれたので、駅前の喫茶店で1時間半ほど話をする。結構(?)久々の再会ではあったが、話が始まるとアレコレと話題が出て…。

帰宅すると、息子が居間でぬいぐるみを抱えて寝ていた。夕飯を食べながらウロウロ歩き出して居間へ行き、そのままゴロンと横になってしまったという。ただ、起きた後でテレビに合わせて足踏みをしたり、手を叩いたり…という行動をとっていたので、病院に連れて行くまでもない軽症であることは判断できるのだが、まだまだいつもとは違うような状態が見られる。

今までの元気元気で張り切りすぎたので、体のリズムが整わなくなってしまったのだろうか…?

ニュースは、来週から残暑が復活すると報じていた。また寝苦しい日が続くのか…?


9月10日(土)

息子の体調はほとんど元に戻ったようで、まずは一安心…。

ただし、油断大敵!

とりあえず、今日は息子の体調の報告のみ。


9月11日(日)

9.11同時多発テロから、今日でちょうど10年。そして、3月11日に発生した東日本大震災から6ヶ月…。風化させてはいけないことと、忘れ去りたいことの相克…。

さて今日は、ロンドンオリンピック女子サッカーアジア予選の最終日。なでしこジャパンは中国を1−0で破り、予選を首位で終えた。すでにオリンピック出場を決めていたとはいえ、首位でロンドンに行くのと2位でロンドンへ行くのとでは、モチベーションが違うというもの。控え選手中心で臨んだ試合で、前半は中国に押され気味ではあったが、それでも後半にはなでしこジャパンらしいパス回しも見られ、1点取って逃げ切り。

なでしこジャパンは予選を無敗(4勝1分、勝ち点13)で終え、世界チャンピオンの威厳は保たれたが、主力と控えの力の差は歴然…。今後は、控え選手たちの底上げが課題か?

そんなことはともかく、ワールドカップで優勝後、アチコチのメディアの取材を受け、リーグ戦に臨み、オリンピック予選…と、休む暇もないほどの強行軍を良く耐えてくれたものである。日本人の一人として、心から彼女たちの勝利を祝福したい。


9月12日(月)

1週間の始まりは、日大看護への出講。前回が初講だったワケだが、今日の講義を終えると来週はハッピーマンデーの「敬老の日」で休校となるため、さっそくここでブランクが…!?

それで、復習用の資料を急いで準備し、学校到着後に印刷機を借りて一気に印刷することにした。

講義のほうは…、「状況(情況)判断」をテーマに、知識と技術、絶対と相対などを具体的な例を挙げながら解説した。が、最初の20分で “交通整理” をしたため、講義内容をちょっと圧縮しなくてはならなくなるという有様。とりあえず、学生たちに “私のスタンス” や “看護学生に求められる発想” などが理解してもらえたら、それで…。

結局、1時限目終了のチャイムとともに講義を終えることはできず、ほんの少しだけ(?)講義が休み時間にずれ込んでしまったものの、おそらく学生たちの “許容範囲” に入っているだろう…と勝手に自分を納得させて講師室へ戻る。

先週同様、往きは池袋からバスに乗り、帰りは千川駅まで歩く。健康維持のために時間的余裕のある時は出来るだけ歩いたほうが良いらしいが、もともと私は歩くのが好きなので、日差しがきつくさえなければ池袋あたりまで歩いたかも…。

今朝方、沼津市立看護専門学校から自宅まで歩いて帰るという夢を見たが、距離にして100キロ超なので、普通に歩いたのでは30時間以上かかってしまいそうなので、これは実現に移さないことにした。

とにかく、適度な歩行ピッチと歩行距離を心がけておかなくては…と思う次第。


9月13日(火)

9月に入って2週間近く経つが、まだまだ “通常” の勤務シフトではないため、先週と今週は月・水・金に1コマずつ担当が入っているだけ。ちょっと長い休みが明けて、心身を講義モードにゆっくり戻すのにはちょうど良いペースではある。

が、月曜日は1時限目、水曜日は2時限目からとはいえ場所が沼津、金曜日は4時限目のみなのでモチベーションの維持が大変…と、それなりに講義への向き合い方が異なるのである。「何を言ってるんだ!? たかだか週3コマ程度で…」などと言われてしまいそうだが、週に1コマだろうが10コマだろうが、気持ちも疲労度も変わらないのが私の実情…。

来週もまだまだ全ての講義が再開するワケではないため週3コマ状態は変わらないのだが、ただし “休日出講” というものが入る。休日に講義することは嫌ではないが、往き帰りの電車の混み方が尋常ではないので、それをどうクリアするのかが問題になりそうである。もっとも、朝早くに出かけてしまえば、行楽ラッシュを避けられるが…。

にもかかわらず、私は講義と同様に講義前後の移動も大好きで、乗る電車の時間や乗換駅を変えてみたり、経路を変えてみたり…と、ちょっとした遠足気分で仕事に行くのも楽しいものである。

私の性格上、アチコチに移動しての講義のほうが長続きするのかも…。


9月14日(水)

どうも今週は、“歯車” がかみ合っていないような…。

今日は、沼津市立看護専門学校への出講…。先週より数本遅い熱海行き東海道線に乗り、先週と同じ島田行きに乗り継ぎ、10時ちょうどに片浜到着!

タクシーで学校に向かい、2時限目開始時間直前まで今日の「文化人類学」で解説する内容の確認をする。

そして…、教室に入って “極めて常識的(だと思えるよう)な諸注意” を学生に与えたところ、教室が “予想とは反する雰囲気” に…。

やむを得ず、「我々は、それが犯罪的であるから批難されるのではなく、それは批難されたから犯罪的なのである」という『社会分業論』(by デュルケム)の一節を紹介し、「今まで何の注意も受けてこなかったから『自分のしていることは正しい』と判断するのは大間違い! 注意を受けて『アイツ、いちいちウルセーんだよなぁ…』と思うのは勝手だが、注意を受け容れる気持ちがなければ同じ失敗の繰り返し」というような内容の話を20分近く語ることに…。

その後、先週の解説内容である「絶対−相対」などを復習し、今日の中心テーマである「文化」cultureの概念を解説する。どこの出講前でも、どの科目でも、この手の解説の際には先ず「culture」という単語の本質的な意味から語ることにしているが、具体例をいくつも挙げる必要があるため “それなりに” 時間が必要となる。本論を語り出してすぐ「語れない内容は、来週回しにすればいいか…」という方針転換を決め込んだので、とにかく講義時間内に収まる範囲に解説を編集し直し、今日の講義を終えた。

講義後、記憶の新しいうちに今日の講義で語れなかった部分(来週の講義で語らなくてはならない内容)をメモに書き出し、講義残余回数との照らし合わせをしてから学校を出た。

先週は学校でタクシーを依頼せず、のんびりと沼津市立病院方面に歩いたが、今日も同じ道を歩くことにした。先週、道の途中で静岡銀行があることを知り、今日はその支店で公共料金の振り込みをした。が、おそらくその支店は開設以来、今まで横浜市の公共料金を扱ったことなどなかったのだろう。私の振込用紙を持ったまま窓口の係員がアチコチの行員に何やら尋ね、収納関連のマニュアルを見ても答えが出ず、結局どこかへ電話で問い合わせ、ようやく入金処理が終了した。

静岡銀行の近くに、「かけそば かけうどん 240円」と書かれた看板があるのを先週発見した。気にはなっていたものの、先週は「気分はハンバーガー!」という感じだったので、マクドナルドへ向かった私…。今日の私は件の看板の店への好奇心が強く、そこで昼食をとることに決めた。

迷うことなく店にたどり着き、扉を開けると、そこにはカウンターが…。立ち食いそば店と思いきや、イスが並んでいる。食券販売機で「天ぷらそば」「生たまご」の食券を買い、カウンター座る。と、「よかったら…」と、小鉢に入ったナスとピーマンのなべしぎが!? さらに、「これも食べてください。あんまりお客さんが来ないので…」と、売り物のいなり寿司までいただいた。

入店前、立ち食いそば店だと思い込んでいた私…。味のほうもあまり期待しないでいたが、なかなかのお味。そばも私の好きなタイプで、かなりいける!

ただ、お店が目立たない場所にひっそりと建っているいるので、それでお客さんが入りにくいのだろう。「あんまりお客さんが来ないので…」とは寂しい限りだが、お店が別の場所に移転したらひょっとして…などと、一見客の分際で余計なお世話かもしれないが。

「もしよかったら、また食べに来てください」と言われ、「また来週、来ます!」と約束をして店を出た。

それにしても、今日も暑かった。肌がジリジリと音を立てながら焼けていくのがよくわかる。高速バス「さんさんぬまづ・新宿号」の出発時間まで、まだ1時間以上あったので、涼を求めてマクドナルドへ。そして、出発の20分前に “意を決して” 富士急シティバス沼津営業所へ向かうことにした。

先週、「さんさんぬまづ・新宿号」が「みしまコロッケ号」と兄弟姉妹のような関係にあることは述べたが、今日のバスは「みしまコロッケ号」仕様のハデハデ車両!? おそらく「三島コロッケ号」の宣伝も兼ねての運用だったのだろうが、足柄SAでの休憩中にアチコチから「あれ、何?」という声が聞こえてきて、何となく気恥ずかしくなる私…。

東名高速の一部区間で車線減少・速度規制がかかっていた関係で、バスも速度を落として走行することが多かった。が、東名江田にはほぼ定刻の到着。あざみ野駅まで、いつもとは違う道を歩いてみることにした。「もしかすると、もっと近道があるのでは!?」などという根拠レスな仮説を立て、あざみ野駅方面から自宅に帰っているのであろう通勤通学の人たちとすれ違うように歩いてみた。

結論…、時間を計り忘れてしまい、何だかよくわからず。

帰宅して、メールチェックをすると、某国からの留学生のメールが…。成績の問い合わせである。「先生の科目だけDでした。私の他の科目はSかAだけです。授業も毎回出ていました。不合格があると、奨学金の申請で問題があります」というような内容だった。奨学金の件については申し訳なく思うが、不合格は不合格、成績処理を変更するつもりはない。念のため、件の学生の答案用紙を見てみると、全く要領を得ない解答やノート類丸写しの解答が半分以上あり、おまけに「この用語を文脈正しく用いたら20点プラス」という最重要用語を一切用いていなかったことが、この学生の不合格理由なのである。

本当に、他の科目で全て80点以上とれるのだろうか?…と思いつつ、「それと私の採点とは関係ない!」ということを再確認し、メールに返信した。このところ、履修届や答案用紙に「私は、○○(国名)から来た私費留学生です」と書けば単位がもらえると信じて疑わない某国留学生が激増している。それに比例して、日本語理解レベルやマナー低下も目立つようになってきた。

困ったものだ!

本当に、気の滅入るようなことが多くなってきた…。


9月15日(木)

家族そろって早起きして、IKEA港北へ。実は今日でIKEA港北は5周年…ということで、今週月曜日からアニバーサリーウィークが始まっている。5周年記念イベントも目白押しである。

5周年の今日は、9時半よりIKEA FAMILY特製お弁当箱(限定1000個)の販売や記念ケーキ引換券配布などがあった。IKEA港北の通常営業時間は10時からであるが、アニバーサリーウィークは開店時間が早まっている。

私の記憶によれば、新横浜や田園調布からの無料送迎バスの始発は9時半頃だったハズ。そんな時間のバスに乗っても、おそらくお弁当箱など売り切れてしまうだろう…ということで、バスと地下鉄を乗り継いでIKEA港北へ行く方法と時刻を念入りに検索しておいた。

その一方で、「まさか、開店前に1000人も並ぶことなんてないのでは…?」という “かすかな期待” も抱いていた私…。

私の狙いは、何はともあれ “お弁当箱” である! 昨夜、妻が「本当に(お弁当箱が)欲しいの? 買ったら使うの?」と、食傷気味の様子だった。そして、「きっと明日は、開店前から大勢の人が並ぶと思う。何と言ったって、IKEA港北の年間来客数は全世界のIKEAの中で最多なんだからね!」と妻…。

とりあえず、妻も対策を練ってくれようとしていたのだろう。そんな妻と息子を連れて、8時過ぎに出かけた私…。

開店を待つIKEAファン(?)の皆様バスで片倉町駅に出て、横浜市営地下鉄に乗り換えて新羽に向かう。新羽駅からは再びバスに乗って新開橋到着したのが9:20頃…。目前のIKEA港北には、すでに(妻の予想通り)大勢の人の列!? さらに、無料送迎バスが運行しているではないか!? 「あぁ、臨時便が出ていたのねぇ…」などと話し合いつつも、息子をバギーに乗せて全力疾走した我ら夫婦だった。

列の最後尾に並ぶと、「お弁当箱は十分に用意してございますので、ご安心ください! ですから、ドアが開いても、走ったり(前の人を)押したりしないでください!」という案内が入る。が、実際に我ら夫婦が入店し、お弁当箱の山を見た時、すでに半分ほどの高さになっていた。

そして…、30分程度でお弁当箱は完売! 1人1個の販売なのだが、我ら家族は3人なので3つ購入することができた。お弁当箱の一般価格は980円なのだが、私はIKEA FAMILYメンバーなので550円での購入。

これだけ食べても、たったの515円!さらに嬉しいことに、今は2階のレストランで朝食(モーニングプレート)が無料(通常99円)となっていた。もちろん、レストランはいつになく大混雑! いつも以上に並ぶ時間も長くなったが、「タダほど安いものはない!」という刺激が支配的なので、並ぶことなど何の苦もない。

そこで気が大きくなった…ワケではないが、先月食べて気に入ったミートボールとパンを追加で注文した。ここでもIKEA FAMILYメンバーの強みが出て、追加料金は515円のみ! 右の写真の分だけ食べて、たったの515円!

IKEA港北を出て、ららぽーと横浜行きのバスに乗る。ららぽーとでの滞在中、IKEAではしゃぎすぎたのか息子がお昼寝タイムに入っていた…。シッカリ寝てスッキリしたのか、帰宅してから家中を縦横無尽に駆け回る息子…。

夜、いつものように息子に夕飯を食べさせていたら、スプーンとフォークを息子に奪われた。そして、自分でご飯やおかずを食べ始めた息子…。食器の使い方を覚えてきたようである。まだまだ心許ない部分が多いが、それでも独力で食べようという気持ちになっただけでも嬉しい限りである。

さて、明日の講義の準備に戻らないと…。


9月16日(金)

午前中、耳鼻咽喉科へ通院…。副鼻腔炎のほうは痛みがぶり返すことはないものの、まだ違和感が残っているため、もうちょっと通院が必要らしい。

処方箋薬局で薬を受け取った後、寄り道せず鴨居駅へ向かい、横浜線で長津田に出た。そして、田園都市線・半蔵門線で神保町へ。このルートを取るのは、かなり久しぶりのような…。

今日は通信教育部で4時限目「社会学」の1コマのみの担当であるが、神保町に到着したのが13時ちょっと前…。電車に乗る時間を1時間ほど間違えてしまったのである!? ならば…と神保町散策でもしようか思ったのだが、日差しが強く、気温も湿度も高かったため、あっけなく断念…。

通信教育部の講師室で講義の準備をしていたら、久々に綿貫さんと再会! しばし、近況報告などで盛り上がる。

今日の講義は、先週から始まった「人間関係の諸相と構造」の2回目。来週は祝日で休講となるため、本来なら1回で解説する「Human Being」に関する話を、今回と次回とに分けて解説することにして、ゆっくりと解説を始めた。

が、今日の講義の最後に最重要キーワードを提示する予定だったのだが、ちょっとしたハプニングが生じ、キーワードの提示は次回の講義へ持ち越しとした。

これで、今週の講義が終了! 週末から天気が崩れ、週明けから暑さがおさまるということなのだが、果たして…?


9月17日(土)

2日連続で、耳鼻咽喉科へ通院…。

昨日の講義後、急にノドに痛みを覚えた。ノド荒れ特有の症状だったが、帰宅しても痛みは鎮まらず、かえって痛みが増幅していった。何度も何度もうがいをし、のどスプレーで消毒したのだが、ほとんど効果なし!

結局、ノドの広範囲に炎症が起きていたようで、抗生物質で痛みと腫れを抑えることに…。

昼過ぎに帰宅し、居間でくつろいでいると、いきなりバケツをひっくり返したような雨が…!? 昨夜も強い風と激しい雨が我が家周辺を襲い、一時はどうなることかと思っていたが、朝はピーカン! 週末の天気は、変化が激しくなる…らしい?


9月18日(日)

先日、コンビニでパンピーオレンジを見つけた。復刻版であるが、懐かしさに駆られて購入してしまった。

私が子供の頃、どこへ行ってもパンピーオレンジを目にすることができた。しかし、いつの間にか店頭から姿を消してしまい、想い出の“引き出し” にしまい込まれたままだった。

あの頃、パンピーオレンジのことをフルネームで呼ぶ人などおらず、誰もが「パンピー」とだけ呼んでいた。本来「パンピー」は「パンピー食品」という会社名なのだが…。そんな記憶が、“引き出し” から再び顔を出した。

そして…、パンピーオレンジをバッグに忍ばせて帰宅し、妻に「パンピーって知ってる?」と聞いてみたら、

うん、知ってるよ! 「一般ピープル」のことでしょ?

と満面の笑顔で自信たっぷり言われてしまい、世代の違いを痛感した。

ちなみに、パンピーオレンジの想い出と共にペプシの子分的存在(?)の「ミリンダ」や、お米屋さんが届けてくれるという「プラッシー」「マリンカ」などといった飲料が、記憶の “引き出し” から蘇ってきた。

あの頃の飲料は、健康的で個性的なものが多かったなぁ…。

世代の違い…ということを考えれば、息子とは “かなり” ギャップが生じるのだろう。

● 東横線の反町も横浜も地上駅で、桜木町行きだったんだよ!

● テレビ朝日は10チャンネルで、テレビ東京は12チャンネルだったんだよ!

● 横浜ベイスターズは、(横浜)大洋ホエールズっていうチームだったんだよ!

● 板東英二は、中日ドラゴンズのピッチャーだったんだよ!

● 日本からヨーロッパに行くのに、以前はアラスカに寄って行ったものなんだよ!

物心ついた息子に上のようなことを教えても、「そんなのウソだいっ!」なんて言われてしまうことだろう。

そのうち、電車に乗る際に「昔はね、“紙のキップ” があったんだよ!」なんて教えても信じてもらえない時代になるんだろうなぁ…。紙のキップにも磁気券とか硬券とか、改札で鋏を入れてもらったり、車掌さんの車内精算券はパンチでアチコチ穴を開けてあったり…。今では見かける機会が激減したものばかり。

アンパンマンだって、昔は顔を殴られるとタンコブが出来るだけで「顔がへこんで、力が出ない…」なんて言わなかったのだが、いつの間にか設定が変更され、口調も変わってしまっている。時代とともにキャラクターのタッチも…と、これはどんなアニメーションであっても避けられない宿命なのかも知れないが、このことが世代別の “慣れ” に結びつくのだろう。

そういえば、今の子供たちが大山のぶ代さん時代のドラえもんを見て「ヘンなの!」と言っているらしいという話を聞いて、「さもありなん」と思ったことがある。ただ、私が初めてテレビでドラえもんを見た時のドラえもん役は野沢雅子さんだったから、1979年に初めて大山のぶ代さんのドラえもんを見た時は「ヘンなの!」と思ったものである。

人間が「自分の育ってきた環境・経験・価値観で物事を判断しやすい動物」であることを実感する次第である。


9月19日(祝)

「敬老の日」だから…というワケではないが、家族そろって私の実家に行ってきた。息子が “おじいちゃん” と “おばあちゃん” の絵を描いたので、それが持参土産代わり。

往きは、横浜市営バス→横浜市営地下鉄→相鉄線→相鉄バスという乗り継ぎで、1時間半ほどかけて実家に到着したが、帰りはタクシーでバビュ〜ンとたったの20分で自宅に到着!

実家では、息子が縦横無尽に走り回ったり、飛び跳ねたり、みんなにかまってもらったり、いろいろお菓子をもらって大満足! 王子様気分を満喫したのが嬉しかったのか、帰宅してもご機嫌モードのままだった。

ただ、私の体調はなかなか良くならず、予想外に私を苦しめていたりする…。


9月20日(火)

なぜか、鼻とノドの具合が良くならない…。午前中に耳鼻咽喉科へ行き、状況を説明するが、思うに任せぬ状況…。

おまけに、台風15号の影響で天気が思わしくない。岐阜や愛知では川が氾濫するおそれがあるとのことで、避難勧告が出たという。明日は沼津への出講であるが、無事に行って帰れるのかどうか…?

明日の帰りに乗る予定の高速バス「さんさんぬまづ・新宿号」の予約はネットで確定済みで、さらにネットで決裁まで済ませている。が、乗車日が明日のため、もうネット上では変更も取消も出来ないという。

私がいつも高速バスの予約に使っている「高速バスネット」だったら乗車前日だろうが変更・取消が可能なのだが(予約したバスの始発時間の2時間前まで可能)、「さんさんぬまづ・新宿号」や「みしまコロッケ号」などは「発車オ〜ライネット」でないとネット予約できないのである。

さらに「発車オ〜ライネット」は予約とクレジット決済が同一サイトで行えず、複数のサイトの会員登録をしなくてはならない。さらに、クレジット決済できない路線も存在し(要するに、予約だけしか受け付けない路線があり)、使い勝手から言えば「高速バスネット」のほうが格段に優れている…と、私は勝手に判断している。

だから当然、両サイトで取り扱っている路線があれば、迷わず「高速バスネット」で予約・決裁することにしている。

ただ、「高速バスネット」は基本的にJRバスの運行されている路線を取り扱うサイトなので、JRバス(および共同運行便)の運行のない路線は「発車オ〜ライネット」で…という棲み分けがされているという現状…。

まぁ、どんなサイトにも一長一短あって然るべきだから、うまく使い分けられさえすればそれで良いのだか…。

夕方、沼津市立看護専門学校に電話をすると、「静岡県東部に大雨、洪水、いずれかの警報が出された場合は休校です。警報が解除されたら、解除の2時間後から授業になります」とのことだった。ただ、明日の沼津市のピンポイント予報を調べてみたところ、私が講義を担当する2時限目あたりから雨量が劇的に増え、正午頃には44〜50ミリ/hという予報が出ている! 要するに、講義が成立しても帰路を絶たれるおそれがある…ということになる。

「明日(の「文化人類学」)を休講にして、終講を1週間ずらすということも可能ですが、どうしますか?」という提案をいただいたが、そうすると2時限目は学生たちは教室で別の作業をし、さらに1週余計に「文化人類学」のために時間を割いてもらわなくてはならなくなる。ただ、天気が読みづらいので、明日の朝の最新情報をもとに講義を実施するか休講にするかを判断することにした。

とりあえず、窓の外は強雨…。まともに外出できそうな様子ではない。

明日の「さんさんぬまづ・新宿号」の予約変更・取消・払戻は、富士急の営業所に出向いて行わなくてはならないらしい。沼津へ行くのを断念した場合、富士急の営業所に行くことも出来なくなるため、クレジット決済してしまった1700円を諦めなくてはならないことになる。

1700円のためにずぶ濡れになってバスに乗り、ヘタしたら通行止めになるかも知れない東名高速を通って東名江田まで行き、あざみ野駅までビショビショの状態で歩くのも…。体調も万全ではないし…。

かといって、講義に穴を開けるのもイヤだし…。

思いっきり悩まされそうな夜…。


9月21日(水)

我が家にある幼児用絵本に登場する路線バスは、かなりの確率で “東京都営バス” である。そのため、横浜市営バスや相鉄バスにしか乗ったことのないハズの息子にとっても、都営バスが路線バスの象徴的存在となっているようである。

そんな息子を喜ばそうと、妻と先日画策した。都営バスのトミカを息子に買ってあげようと思ったのであるが、実はスタンダードなデザインの都営バスモデルは数年前に製造終了となってしまったらしい。

それでも諦めきれない我ら夫婦は、正規流通ルート以外での購入を思いついた。といっても、あやしい手段を講じるのではな。Amazonのマーケットプレイスでゲットするという、至って単純な話である。

が、なかなか手頃なものが見つからず。やっと新品のトミカを見つけ、その中で100円(送料500円)という本末転倒的な業者に注文を出した。それが昨日、無事に我が家に届いた。

息子に見えるような所に “わざとらしく” 置いてみたところ、「あ〜っ!?」と声を上げて都営バスのトミカを手に取り、「早く箱を開けて!」と言わんばかりに私にアタックしてきた。

息子はその都営バスがものすごく気に入ったようで、起きている間ずっと「バスゥ〜! バスゥ〜!」と言いながら遊んでいた。

ところがその晩、息子がワガママばかりを言ってきたので「ダメッ!」と注意したところ、大粒の涙を流して「もぅ〜っ!」と言いながら都営バスを握り上げ、床に叩きつけようとした。が、一瞬ためらい、さらに「どうしよう?」という表情をしたかと思うと、バスの車体に影響のない程度の高さから軽く床に落とし、その場を離れていってしまった。息子なりに、物に対する愛着というものが備わってきているらしい。

その後、台風15号のことが気になって、なかなか深い眠りに入れなかった私…。目が覚めるたびに携帯電話でWebにアクセスし、台風の状況を確認していたのだが…。

横浜には大雨・洪水・暴風・波浪警報、そして雷・高潮注意報が出ていたのだが、静岡県東部にも全く同じ警報と注意報が出ていたので、「今日はもう、家でじっとしているしかないのかな…」などと思いつつ、二度寝、三度寝を繰り返す。

朝7時前、携帯電話に沼津市立看護専門学校から全日休校との連絡が入る。予想通りの結果ではあったが、ちょっと残念で、ちょっと安心…。

だが、この後に少々面倒な作業が待っていた! まず、エクスプレス予約でおさえておいた新横浜→三島間の新幹線の指定席を、月曜日の東京→三島間に変更。これはモバイルSuicaで行えば良いので短時間で済んだが、問題は帰りに乗る予定だった高速バス…。

「発車オ〜ライネット」で予約した「さんさんぬまづ・新宿号」を、富士急シティバスの予約センターに電話でして取り消さなくてはならなかったのだが、予約センターに電話が殺到しているのか常にお話し中状態…。そこで、富士急バスの案内所に電話し、状況を説明したところ、「ここでは予約変更は承れますが、取消・払戻については(クレジット決済した)旅ぷらざのホームページか電話でサポートセンターに連絡していただく必要があるので…」とのことだった。

これが、複数サイトで予約・決裁をする短所である。

教えてもらった番号に電話すると、あっと言う間にサポートセンターに通じた。そこで改めて状況を説明すると、「富士急さんのほうでバスの運行を見合わせた場合は手数料無しで全額払戻となりますが、バスが運行された場合は払戻手数料をいただくことになります」ということだった。とりあえず、サポートセンターが富士急に運行状況を確認し、折返し電話をくれるということに…。

しばらくして、サポートセンターから「現時点(10時半頃)ではお客様の乗車予定のバスを運行するかどうか富士急さんのほうでも未定とのことで、午後にまた確認をしてみますので、14時過ぎにまたこちらからお客様に連絡させていただきます」という電話が入った。

そして15時前、「お客様の予約された高速バスですが、予定通り出発したとのことで…」との連絡が…。取消手数料として645円ほどかかるので、返金は1000円ちょっと。それでも丁寧な対応をしてもらえて気分が良くなり、「複数サイトで高速バスを予約するのも、まぁいいかな」などと思えてきた。

明日の講義の準備もすでに終了しており、とりたてて急ぎの仕事もない…。ゆっくりとメールチェックをしていると、毎朝届く「静岡新聞ヘッドラインニュース」に興味深い(?)項目を発見! 静岡鉄道が来月のダイヤ改正で15年ぶりに急行を復活させるという。

1966年に開業した新静岡センターが2009年1月31日に閉店して取り壊され、来月5日に新商業施設新静岡セノバに生まれ変わるのに合わせて鉄道のダイヤを改正するのだが、同時にしずてつジャストラインの新静岡・JR静岡駅の乗り場が変更になるということになる。新静岡は静岡鉄道のターミナルであるのと同時に、しずてつジャストラインのターミナルでもあった。センターの取り壊し作業中はバスターミナルが閉鎖され、新静岡で終点のバスのほとんどがJR静岡駅行きになったのだが、セノバの開業でバスターミナルも復活し、来月11日から使用開始とのこと。

後期は静岡市内での講義はなく、しばらく静岡に行く予定もないのだが、この2年間で静岡駅周辺のバス乗り場は移転に次ぐ移転で、そのたびに覚え直さなくてはならない上、今回の乗り場変更では新バス停まで登場! 経路変更するバスまであるらしい。今のうちに、シッカリ覚えておかないと…。

横浜にいて静岡の心配をする私…である。

話は台風に戻るが、午後になって東海道新幹線が全線運休したり、東海道線や御殿場線でも区間運休。御殿場線に至っては小田急線が運転を見合わせたこともあって特急あさぎり号の運休も発生していた。

予定通りに出発した「さんさんぬまづ・新宿号」だって、無事に走行できたかどうかわからない。仮に速度規制で東名江田への到着が遅延したとして、その頃に横浜周辺は暴風域に入っていただろうから、あざみ野駅まで無事に到達したかどうか…。さらに、鉄道やバスの運転見合わせのため、いつ帰宅できたか全く予想もつかない。

夕方、我が家の窓に雨と風が激しく打ち付けてきた。ガタガタと大きな音を立てて窓が揺れ、近所ではガチャンガチャンと何かが道に落ちて割れたような音まで…。そんな轟音の中、スヤスヤとお昼寝をし始めた息子…。安心しきっているのか、肝が据わっているのか、恐怖感を遮断しようとしたのか、とにかく大きな音にも動じない息子…。

そういえば、先週昼食をいただいたお店との約束もこの台風で果たせなくなってしまった。まさか私が来ることを心待ちにしているとは思わないが、それでも約束を果たせない心苦しさが募る。台風の規模が規模だけに…と自分に言い聞かせるが落ち着かず。お店に電話してみたのだが、営業時間を過ぎていたために誰も出ず。

「一見の客だし、そこまで義理を果たす必要があるの?」と言われてしまいそうだが、約束をないがしろにしても平然としていられる日本人が増えていることを憂う私としては、やはり気になるところである。

鼻とノドの具合は回復に向かってきているとは言え、まだまだ万全とは言いがたい私の体調…。今日一日講義をせずに過ごしたことで、治りは早まるかも知れない。「恵みの雨」と言ったら不謹慎だが、とりあえず今の私に必要なのは休息だということを実感させられた。そう考えて、納得することにしよう。

仕事がなくなったため、時間的&体力的な余裕が今日の「ぼやき」をこんな長文にしてしまったようで…。


9月22日(木)

先日のこと、夕方になって息子が上機嫌でウパウパダンシング状態に…。そのはしゃぎっぷりに、見ているこちらも楽しくなる。が、しばらくして、その理由が判明した。妻が取り込んで「すぐあとでたたむから…」と部屋に置いたままにになった洗濯物の中に自分の靴下を見つけ、お出掛けするものだと信じ込んでしまったらしい。

「クック〜!」と楽しそうに靴下を我ら夫婦に持ってきた息子に「今日はもう、お出掛けはしないんだよ!」と教えると、大粒の涙をこぼしながら何かを訴え続けていた。

靴下を履くとお出掛け…という構図が、すでに息子の中に出来上がっているようで、「かわいそうなことをしてしまった…」と反省する我ら夫婦だった。

さて、今日はいよいよ法学部「社会学」の後期初回の講義。約2ヶ月のブランクを経て、いよいよ後半戦スタート…である。例年、後期の主テーマは「問題行動の根源」となるので、内容的には明るくないのが特徴。よって、前期よりもシリアスな雰囲気で語ることが多くなる。が、それだと教室全体がジメ〜ッとして雰囲気が悪くなることもあるので、シリアスと “ほのぼの” のメリハリつけて講義を展開するように気をつけなくてはならない。

3時限目の始業チャイムとともに教員室を出て、教室へ。そして、例年通り(?)今日は「問題」の意味を中心とした解説をする。ただ、例年と違うのは “板書” 代わりにパワーポイントを使用している点。教室がもともと講義用に作られていない大講堂のため、今後は板書ではなくパワーポイントで最終回まで乗り切ることにした。そのほうが時間の節約になるのだが、講義の展開でアドリブが制約されやすくなる。

講義内容は、途中で「常識」という概念を持ち出しながら「communis」という状況の理解を深めてもらうのが中心。大人数を相手にしての講義久々だったため、声のボリュームやトーンの調整などで試行錯誤…。まだ鼻とノドの調子が万全ではないため、例年以上に苦労した。

講義後、台風一過の典型的晴天が一転、黒々とした雲が都内を覆っていた。妻に確認すると、横浜では昼過ぎにすでに雨が降り出していたという。急いで神保町駅に向かうが、駅に到着する前に降雨…。半蔵門線・田園都市線の急行に乗り、地上に出たところで窓にポツポツと雨が打ち付けてきて、長津田で下車した時には傘なしでは歩けないほどの量の雨…。

鴨居で下車した時は、横浜に大雨警報が出されていた。おまけに、気温まで低くなってきた。明日は晴れるということだが、果たして信じて良いのやら…。


9月23日(祝)

「敬老の日」の3連休の後、3日の平日を経て、今日から巷では再び3連休…。しかし、私はいわゆる “休日出勤” である。

ここ数年、大学では “講義回数の確保” のために祝日にも講義をすることが多くなってきた。それで、今日も法学部の2時限目「社会学」を担当するために出かけることに…。

今日の講義内容は昨日とほとんど同一であるが、もちろん受講学生が違うために解説順序など多少の編集を加えて展開させることに…。時計を気にしながら、教室の雰囲気を気にしながら、12:10まで90分ちょうど使って講義終了!

法学部を出ると、何となく怪しい天気…。雨が降ることはないとは思いつつも、なるべく早めに帰宅することにした。

これより、私の連休スタート! かといって、何の計画も立てていないが…。


9月24日(土)

午前中、耳鼻咽喉科へ通院。昨日が祝日で休診となったため、いつになく待合室が混んでいた。それでも30分ほどで名前が呼ばれ、診察室へ。

一旦帰宅し、昼食をとった後、家族そろってららぽーと横浜へ。息子に布製の “トレーニングパンツ” をはかせる時期が近づいてきたのと、ららぽーと内のアカチャンホンポでアンパンマン・フェアを実施中とのことで、とりあえず対象商品のトレーニングパンツを選ぶ。

それにしても、アンパンマンはスゴイ! 「こんなものにもアンパンマンが!?」というくらい、アチコチの商品にアンパンマンが登場する。それは、アンパンマン人気の証なのだろう。そして、それらの商品が目に入るたび、「あ〜っ、アンパンマン!」と叫びながら足を止める息子…。

そんな生産者側の思惑に、子供たちはまんまと引っかかる…。夜な夜なパン工場で生産者たちとの密会が繰り広げられ、

アンパンマン、おぬしも悪よのぉ!

なんてことになっていたりして!?

いや、アンパンマンがそんな話し合いをするワケがない。純粋に、アンパンマンがみんなに愛されているという事実を喜ぶべきなのだろう。

「暑さ寒さも彼岸まで」の通り、朝晩はもちろん、昼間の気温も若干低くなってきた。こういう気候の変わり目に体調を崩すことが多いので、体調管理を今まで以上にシッカリしていかないと…。


9月25日(日)

近所のスーパーで今日、各種詰め放題が行われていた。乳酸菌飲料(ヤクルトのような容器に入っているもの)やら、マグロブツやら、白身魚フライやら…。

私はまず、乳酸菌飲料に目がいった。みんな袋に必死に詰め込んでいるが、なかなかうまくいかないらしい。袋はビニール製であるが、あまり伸びないものが使われている。詰め放題の達人は、まずビニール袋を伸ばせるだけ伸ばすのだそうだが、それが出来ないのである。

仕方がないので、最初に “土台” を作ることにした。底の部分に5〜6本ほど並べて底辺を確立させ、ビニール袋を円筒にする。そうすれば、底辺に置いた乳酸菌飲料の上に重ねてゆくことで安定性が取れるハズである。が、敵さんも抜かりがない。そういう作業が出来にくいような、微妙にサイズが小さい袋を用意しているのである。それでも、必死に乳酸菌飲料を手に取り、土台を作り、底辺を確立させていく私…。そして、いつの間にかその場から消えていた妻と息子…。

お店の話だと、最高で18本は入れられるのだという。そこで、「だったら、6の倍数を基準に…」という感じで袋に乳酸菌飲料を並べていくことにした。しばらくして、少年野球帰りの子がお母さんと一緒に現れた。そして、袋を手にして乳酸菌飲料を詰め始めた。すると、少年の母親が私を指さして

あの男の人がしているのを真似して詰めるんだよ!

と言うではないか!? オイオイ、私は師範か? それとも、真似したくなるほど必死だったのだろうか? とりあえず、袋の限界まで挑戦したつもりだったのだが、あとでカウントしたら17本しか入っていなかった。残念!

次いで、白身魚フライの詰め放題へ! パックに入るだけ詰め込んで良いという。フタが閉まらなくても、輪ゴムで止められさえすればOKとのことで、とにかく入れまくる! 私の前に女の子が挑戦していたのだが、その子のお母さんは「私は恥ずかしいから、一人で詰めて!」と娘からちょっと距離を置いていた。お店の人が「5人家族なら、一人2枚で10枚詰めればいいんじゃない?」などと言っていたが、その子は9枚までしか詰め込めなかったらしい。「お母さんは1枚でいいから…」と、足早にその場を去って行った母娘だった。

私は…といえば、隣の主婦の妨害をものともせず(?)、それでいて我が家の家族構成を考え、8枚で詰め放題を終了させた。家に帰って食前に私が1枚、食事で妻と私が2〜3枚、息子が1枚、残りは明日のお弁当…などという計算だった。が、帰宅して息子もフライが食べたいと駄々をこね、息子と一緒に食前のフライを食すことになった。そして、食事でも息子は1枚半ほど食べ、お弁当用には1枚しか残らないような状態に…!?

他のおかずより、白身魚フライばかりリクエストしていた息子…。揚げ物が総じて好きなようで、そして揚げ物全体を “コロッケ” と言う息子…。

乳酸菌飲料の詰め放題が198円で、白身魚フライの詰め放題が298円…。合計、496円也! 通常、6本で198円ほどの乳酸菌飲料と、1枚120円の白身魚フライを詰め込んで500円未満でゲットしたのだから、かなりお得なお買い物である。

独身の頃の私は、詰め放題というものに魅力を感じつつも、どうしても恥ずかしさが先立ってしまい、気後れしてただ見ているだけで終わってしまうことが多かった。しかし、結婚して子供も出来、家計のことやら何やら考えるようになってくると、「お買い得情報」というものが魅力的に思え、人に見られようが何だろうが商品を詰め放題詰めていける変貌ぶり!

さぁ、今週からは大部分の講義が開始(再開)となる。講義の準備にも気合いが入るが、“ワクワク感” と「学生たちと “すれ違い” にならなければ良いが…」という “不安感” が同居しているのが、今の私である。

とにもかくにも、私は私なりに、例年通りに暴れまくるのみ!


9月26日(月)

先週の月曜日は「敬老の日」だったので、2週間ぶりの日大看護への出講…。まだ今年度の「社会学」の講義は2回しか実施していないが、私のノリに馴染んだ雰囲気と、不穏な空気とが交錯する…。

今日の講義は、「社会(学)とは何か?」がテーマ。私が社会学科に入学した当時の話、学部3年生で履修したある講義での出来事、そこから改めて見直すことになった「社会」の定義、社会に見られる相対的な人間関係などについて、私の想い出と学生の日常とをリンクさせながら、なるべく具体的な例を挙げながら語る。

講義後、千川駅まで歩き、副都心線と丸ノ内線を乗り継いで東京へ。丸の内から八重洲へ移動し、東海道新幹線で三島へ向かう。新横浜を出発したあたりで窓に雨が打ち付けてきて、小田原ではザーザー降り。三島は、傘なしで歩くのはキツイ状態になっていた。

国際関係学部に到着後、まずお弁当。そして、あらかじめ宅急便で送っておいた講義用資料を受け取り、内容を確認する。そして、水曜日の講義用資料を印刷し、4時限目の開始を待つ。

4時限目「日本社会」は4月から担当している通年講義とは異なり、後期セメスター開講である。そして、今日が初講。履修登録者が前期の段階で170名弱だったのだが、教室には130名程度の学生が…。そのうち3分の1ほどがリピーター学生だった。さらに、追加履修登録希望の学生も出席していたので、実際に履修登録済みで教室に集まった学生は…(以下略)

初回は “ガイダンス” を実施することにしているが、今日の90分で私の講義の初心者へも “流儀” をシッカリ伝授!…というのが私流。昨年まで「日本社会」は日本人用と留学生用と別々に開講されていたが、今年からは履修区分がなくなったため、ちょっと異質な雰囲気…。通年開講のほうは人数が40名程度なので、それとも雰囲気が全く違う…。

何を語ろうか? 何が語れるのだろうか? どの順番で語ろうか?…と、アレコレ悩みつつ教室に入ったものの、マイクを握って語り始めれば、あとはいつもの私に戻って、あっと言う間の90分だった。

帰りは東海道線を乗り継いで、のんびりと横浜に戻った。雨は降ったり止んだり…という状態だったが、日が暮れると気温がグッと低くなり、一気に秋になってしまったような感じがした。

明日も初講を控えているので、キチンと準備しておかないと…。


9月27日(火)

久々に、日体大へ出講。ここ数年、日体大出講が後期のみとなっているだけでなく、担当講座が「総合科目B」1コマだけであるため、毎年毎年後期の初出講時に軽く “浦島太郎状態” となる私…。

8時過ぎに大学入りし、あらかじめ宅急便で送っておいた講義用資料を学務課で受け取り、初回で語る内容の整理をして、9時の始業チャイムと同時に講師室を出た。

履修登録者は105名とのことだったが、どこの大学でもだいたい教室に集まる学生数は「履修登録者数の3分の2」くらいである。4年生科目であるから、教育実習や就職活動などで出席できない学生もいる。果たして…、教室に入ると私の予想通りの人数が集まっていた。それでいて “かなり” 賑やかだったので、最初から “講義を受ける姿勢” についてのお約束を語ることに…。その後、講義の内容・展開・成績評価方法について90分語る。おそらく、今年の学生たちを送り出した時点で、私の日体大勤務も終了することになる。要するに、今年の「総合科目B」の学生たちが、日体大における最後の門下生となるワケである。

講義を終えて桜新町に向かって歩いていると、若い女性に声をかけられた。…といっても、「あっ、先生!」と呼び止められただけである。昨年度の「総合科目B」を受講し、今年3月に日体大を卒業した彼女は、たまたま大学に顔を出そうと桜新町から歩いている時に私と遭遇した次第。

「先生、私のこと覚えてますか?」と尋ねられたが、私は彼女のことを鮮明に記憶していた。極端な話、彼女の自宅の最寄り駅まで覚えていたのである。なぜそんなことを知っていたのか、覚えていたのか…というと、講義中に「もし、この世に鉄道がなくても日体大に通おうと思ったか?」という質問をした時に当てられたのが彼女で、その時のやりとりが面白かったので記憶が鮮明だったのだが、おかげで面目は保てたのではないかと思う。

ちょっと(?)嬉しいひととき…。

帰宅すると、NTTから無線LANカードが届いていた。先日、116に電話で注文しておいたものである。我が家のネットワーク環境はフレッツ光で、インターネットも電話もテレビも “光” なのである! そのモデムをまじまじと見ていたら、どうやらカードを挿入できるスロットが…。マニュアルなどを見て確認したところ、そこに無線LANカードを差し込むことが出来るということがわかった。それで、NTTに問い合わせたのだが、専用のものを使用しなくてはならないというので、レンタル用のカードを送ってもらったのである。

が、何だかカードのマニュアルを見ても要領を得ない…というか、私の理解力が低すぎるのか、とにかく設定方法がよくわからない。そこで、リモートサポートセンターの助けを借り、1時間近くかけてようやっと設定完了!

部屋数も少なく、家族もちっちゃな息子を含めても3人しかいない我が家でなぜ無線LANか? 今までLANケーブルを使用してインターネットに接続するしかなかったので、パソコンを使っての作業は場所が限定され、さらに息子の “妨害” を避けることも出来ず、それで息子に攻撃されない場所(日によって異なる)にパソコンを持って逃げられるようにしたかった…というのが、狭い我が家で無線LAN環境を設定する最大の理由。

夕方、我が家に無線LANを設定させるキッカケとなった息子を連れて、男同士で買い物に出た。明日使うJRのキップを購入するために鴨居駅へバスに乗っていくことになったので、バス好きの息子を伴い、ついでにスーパーで買い物をして帰っただけなのだが、それでも息子は「ヤッタ〜ッ!」と大喜び。だが、バス停ではベンチにキチンと座り、車内ではおとなしくしているなど、だんだん公共性を理解してきた模様。

明日で息子が誕生して、2年2ヶ月。早いものである。


9月28日(水)

何だか、自分の仕事を否定されているような…。教師の正義より学生のワガママや甘えを押し通そうとする風潮、何とかならないのか?

講義中、学生を思って質問を投げかけたり、注意をしたり、叱責しても、「答えられないような質問をされて傷ついた」「注意の仕方が気に入らない」などという学生の言い分が優先させれてしまうと、私は何も出来なくなってしまう…。

最近、「だったら、何をどうしろって言うのか?」というような気持ちと闘いながらの講義が続いている。当然、私のモチベーションも低くなりかけている。「そんなことではいけない…」と鼓舞しながら、今日の講義にのぞんだ私…。

沼津市立看護専門学校の2時限目「文化人類学」は、学校自体が先週は台風でお休みだったため、1週間のブランクが出来てしまった。まだまだ2回しか講義が進んでいないのに、まだまだ流れがつかめていたいのに、休みが入ってしまうのはツライところだが、自然相手に文句を言うのはナンセンス。それで、前回までの講義内容を念入りに確認し、改めて講義への私の取り組み方と講義そのものの目標とするべきところをじっくり述べ、それから今日のテーマに入っていった。今日で「文化」cultureの概念に関する解説は終了させる予定だったので、人間・社会・文化の関連性から諸々の現象について説明することにした。復習に予定外の時間を割くことになったため、本論で語る内容を4割ほどカット。

講義を終え、先々週昼食をいただいたお店へ直行する。先週の入店は台風でかなわず、お詫びの電話を入れておいたのだが、果たしてそれが良いことだったのかどうか…。とりあえず、食券を買ってカウンターに向かうと、「先週はどうも!」と店員さんの丁寧なあいさつを受ける。私の前にすでにお客さんが1人…。そして、私の後にすぐもう1人のお客さんが…。

突き出し(無料)をいただきながらそばの出来上がりを待っていると、またもやサービスでいなり寿司を1ついただいた。食後にはアイスコーヒーまでいただいた。有り難い限りである。

食後、片浜駅まで15分近く歩く。私の歩行ピッチが速いせいもあってか、予定より1本早い東海道線に乗って三島入り。

国際関係学部に到着後、出席調査シートのコピー以外は講義の準備の必要がほとんどなく、隣に座っていた中国人教員に中国人の命名方法について質問し、その教員から日本に関する質問を受け、そうこうしているうちに4時限目開始ちょっと前という時間になった。

4時限目「日本社会」は、曜日ごとに教室が変わるため、それを理解していない(忘れていた)学生が移動してくるのを待って講義開始。その前に、教室のAV機器が正常に動くかどうかを確認するためにラックのカギを開け、試しにCDを再生しようと思ったのだが…、「おいおい、CDもDVDもデッキが入ってないじゃん!」と、思わず愕然…。講義に入ることにした。

例年通り、そして通年科目と同様に、いつも最初に「日本(人)について学ぶ必要性」をテーマにして数回語ることにしている。これは、この講義の導入として掲げているテーマである。今日はトポロジカルな観点から状況(情況)的影響について述べ、人間と社会の関係性について理解してもらうことにした。

5時限目「日本社会」は、いよいよ後半戦…。今日から「日本(人)的コミュニケーション」がテーマとなるのだが、今週と来週はとりあえず “全人類共通” のコミュニケーションの構造について語ることになる。コミュニケーションの語源から概念、成立条件などを具体例を挙げながら説明していったのだが、いつしか例示が “今日で2歳2ヶ月の息子” の話になって…。

三島での「日本社会」2コマは、冒頭のモヤモヤをはね除けるべく、かなり “はじけて” みた。たぶん、ある程度の学生たちはそのノリについてきてくれていたと思う。そして、学生たちの笑顔に触れ、何となく落ち着きを取り戻せたような気がした。

もっとも、どの大学、どの学校、どの学部で講義する際も、学生たちの笑顔に触れたいと願い、そうなるように努力しているつもりではあるが、温度差をものすごく感じることが増えてきたので、本当に今日の午後は救われたような心地だった。

明日からも、きっと頑張ることができるだろう。


9月29日(木)

いよいよ、文京学院大学の「フィールドワーク論」の初講を迎えた。この科目は毎年後期開講なので、今日が文京への今年度初出講となるワケである。

6時過ぎに家を出て、バスと地下鉄で横浜へ。そして、湘南新宿ラインで池袋に向かうのだが、今日の午後に法学部で使用する大量のDVDがバッグに入っていて、これが “かなり” 重い…。混んだ車内で網棚に荷物を載せられず、そしてバッグを他の乗客にぶつけてしまっては迷惑がかかってしまうので、グリーン車を利用することにした。

が、朝のラッシュ時にはグリーン車もそれなりに混雑する(単に座席が埋まっている…という程度の話だが)。グリーン車利用者の列に並ぶも、前から7〜8番目という位置では座席の確保は困難だと覚悟した。私の列のお客さんは、前の3人が座れただけで、あとはみんな車内やデッキに立つことに…。私も横浜を出発した時にはデッキに立っていたが、東神奈川駅の手前あたりで何かピンとくるものがあり、2階席の様子を伺うと、1つだけ赤ランプ(誰も座っていない状態)が点灯している席があった。なぜ誰もその席に座ろうとしなかったのかは定かではないが、後方に並んでいたハズの私が着席できてしまった。

池袋から久々に東武東上線に乗り換え、ふじみ野へ。急行に乗れたため、わずか18分ほどで到着する。駅前のスクールバス乗り場に並ぶのも久々のことなので、何となく初心に戻れるような感じである。

9:10に始業チャイムが鳴り、教室へ移動する。しかし、文京への出講歴6年目にして初めて道に迷う。幸い、資料の配達のために講義教室へ行く途中の教務職員の方に助けてもらい、何とか教室へたどり着く。

「フィールドワーク論」は受講学生数の波が定期的で、比較的受講者が多い年の次の年はグッと受講者が減り、その反動で翌年はまた受講者が増える…というサイクルがある。昨年は受講者が少ない年だったので、この法則が今年も成立するのであれば、教室には “それなりに” 学生が集まっているハズなのだが…。

教室の扉を開けると、20名近くの学生が集まっていた。が、全員が教室後方に陣取っていたため、前方に着席するよう促す。その最中に遅刻してきた学生も集合し、そこそこの人数になったところで講義ガイダンスを始める。講義の目的や展開方法、目標などについて学生に理解してもらうため、アレコレと具体的な話をし、この講義で得られた知識が日常生活と密接に関わることを説明し、次回からも教室に集まる覚悟を決めた学生だけ受講票を提出してもらうことにした。ほとんどの学生が提出を終えたようなので、今日の講義はある程度の理解を得たのだと思うことにした。

そして…、これまた例年通りに法学部への移動が始まる。今日はちょっと早めに講義を終えたので、予定より1本早いスクールバスでふじみ野駅に戻り、有楽町線直通の新木場行きで飯田橋に出て、中央線緩行に乗り換えて水道橋へ。このルートで法学部入りするのも、かなり久しぶり。何だかとっても懐かしい感じがする。

3時限目「社会学」は、先週から始まった「問題行動の根源」の特別編。「日本アニメーションが韓国でどのように編集されるのか?」ということをもとにして、前回の講義で解説した 「communis」の日韓比較(温度差)について解説した。例年同じような内容を語っているとはいえ、『ドラゴンボール』や『アンパンマン』『クレヨンしんちゃん』『ドラえもん』を中心に映像を学生に見てもらったが、これらのアニメーションが毎年学生たちにス〜ッと受け容れられている様子を見て、改めてこれらアニメーションの凄さを痛感した。

このところ、自分の “仕事に対する誇り” を捨てきれないがゆえに悩むことが多くなっていたが、昨日と今日とで気持ちを入れ替えられたかも知れない。

ただ、明日はどんな風が吹くのかはわからない。そんな現実…。


9月30日(金)

今週最後の出講日は、すなわち今月最後の出講日…。今日で1年の4分の3が経過したことになる。

だから…というワケではないのだろうが、今朝の目覚めはスッキリ! 予定通りに家を出て、急行バスで横浜駅西口へ。このバスも、全てのバス停を定刻に通過し、定刻通りに横浜到着。横浜から乗った横須賀線も、乗り継いだ中央線も全てが順調。朝から何だか調子が良い。

法学部入りして、特に準備する資料もなく、昨日の講義展開を念入りに確認する。そして、2時限目「社会学」に突入! 講義内容は昨日とほとんど同じでありながら、受講学生や雰囲気が昨日とは異なることを考慮し、解説の時間を少々長めにした(その結果、『ドラえもん』を紹介することを諦めたのだが…)

講義後、学生の質問を受け付けて教員室に戻ってお弁当。なぜか今日は教員室が閑散としていて、別の場所にいるような心地がしながらの食事…。

昼休み中に通信教育部へ移動し、教員室でしばし歓談後、今週最後にして今月最後の講義の準備に取りかかる。先週は祝日で休講となったため、前回と前々回の講義内容をじっくり復習する必要があり、その時間と展開をどのようにするのかを決め、4時限目の始業チャイムとともに満を持して(?)教室へ。

今日の講義は、「人間関係の諸相と構造」の3回目。前回までの復習の後、“Human Being” と “Supreme Being” の関係性や “Persona” について語る。

帰りに、耳鼻咽喉科を受診した。診察室に通されてすぐ、「声がかれているみたいですね」と医師に指摘される。なるべく声を出さないで過ごすよう指示されるが、「仕事で声を出すので、ムリです」と答えると、「声を出さずに仕事すること、出来るでしょ?」と言われる。そこで、自分が教師であることを伝えると、「あっ、そうでしたか…。声を出さずに仕事は出来ませんね。では、家にいる時は出来るだけ声を出さないように…」と指導された。

声を出さずに…か。ちっちゃな息子もいるし、なかなか出来そうにないような…。

そんな長月の晦日…。


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