2010年6月のぼやき



6月1日(火)

まだ、体調がおかしな状態のまま…。それでも5時半前に起床し、6時半前に家を出た私…。

火曜日は、静岡英和学院大学への出講日。先週に引き続き今週も高速バスのかなり格安の路線(早割とネット割の合わせ技!)に予約を入れられたので、何となく嬉しい出勤である。

「バスで鴨居に向かい、横浜線と田園都市線を乗り継いであざみ野へ…というルートも、だいぶ慣れてきた」などと先週書いたが、体調がまだまだおかしいためか、東名江田バス停への道を何度も何度も間違えてしまった。

しかし、念のため早めに家を出たこともあり、慌てることなく軌道修正する。

7:50発の駿府ライナーに乗ると、先週同様に東名高速は順調に流れていて、予定通りに静岡駅に到着。朝から順調である。

バスを降りた後、今朝も駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ね、11時過ぎまでお邪魔する。静岡駅北口へ移動すると、程なく静岡英和学院大学行きのバスがやって来る。天気も良いし、交通機関は順調に走行するし…で、何となく幸先の良い感じがした。

その予感は、講義に関しては的中する。

3時限目「国際関係論」は、今日で「グローバリゼーション」と銘打った講義は最後となる。最初に「小テスト」として「先週 “国歌” を紹介した10カ国の首都名」を答えてもらった。が、学生たちの苦戦ぶりが目立つ。毎年の傾向とはいえ、この国のグローバリゼーションの偏向ぶり不安を覚える。ならば、講義でその不安を払拭させれば良い…と気負いつつ、エスニシティの概念などを中心に元気に解説をする。概ね、学生たちの反応も良かったようである。

空き時間の4時限目に、5時限目「異文化コミュニケーション」の講義用資料を印刷する…というのも、もはやルーティンワークである。今日は特に細かい文字の資料が多かったので、印刷モードに気をつけながら丁寧にリソグラフを回す。

そして5時限目は、先週に引き続き「小テスト」を実施。「異文化ストレス」を感じてもらう企画の2回目は、中国語で書かれた日本のテレビドラマ名を訳してもらう内容。もう放送が終了して何年も経ってしまったようなドラマはタイトルさえ忘れ去られている傾向があり、さらにシッカリ覚えられているドラマでも “正式な表記” が浸透していなかったり…と、今日も学生たちの困ったような諦念に入ったような顔色が見受けられた。講義内容は、「自文化中心主義と文化相対主義」について。今日はそれぞれの定義を、具体例をふんだんに盛り込みつつ解説する。あまりにも具体例を盛り込みすぎたため、気がつけば講義終了時間…という有様。

帰りは、往きと同じく駿府ライナーを利用するつもりでいた。駿府ライナーだと格安で利用できるから…という理由であるが、残念なことにちょうど良い時間のバスがなく、20:15に静岡駅を出発するバスに予約を入れておいた。が、体調が思わしくない上、2時間近く静岡駅で時間を潰せる自信もなく、またこのバスが東名江田に到着するのが22時半過ぎということで帰宅が23時半以降になってしまうため、泣く泣く(?)予約をキャンセルし、いつものように18:45発の東京行きのバスに予約を入れ直した。運賃は数百円余計にかかったが、背に腹は代えられない…というところ。

こちらも、東名高速が順調に流れていたので、定刻に東名江田に到着した。そして、よせばいいのに(?)あざみ野駅まで走って向かったため、右足に痛みが、左足首はまたしても違和感が…という満身創痍状態に陥ってしまった私…。

あぁ、情けない…。


6月2日(水)

鳩山首相が辞意表明か…。国際関係学部に到着し、出勤簿に押印している時、そこにあったテレビに見入っている教員数名…。そこで、私も辞意表明のことを知った。

最近、ネット上で「鳩山、やめろ!」「衆議院を解散して、民意を問え!」などというコメントを書き込む輩が多数いた。実際、鳩山首相が辞意表明すれば、「無責任だ!」「職務を全うするんじゃなかったのか?」などとクレームをつける有様。

「岡田監督、やめろ!」「日本はW杯を辞退しろ!」などというコメントも、ネット上でよく見る。そして、「岡田監督は、サポーターの希望を理解していない」などというコメントも見かけた。サポーターは、サッカーのプロではない。現場には現場の方針があるだろう。仮にサポーターの意向に添った選手を代表に抜擢し、それで大敗を喫したら、サポーターは責任を取ってくれるのか? えらそうなコメントをしているサポーター…いや、クレーマーたちは、自分が監督をしたら勝てるとでも思っているのか? 自分がピッチに立ったら、素晴らしいプレイができるとでも思っているのか? 何もろくにできもしないクセに、「言ってやったぜ!」的な優越感に浸っているのだろうか?

「やめろ、やめろ!」とばかり書き込んでいるのは、今までクラス対抗リレーの如くの代表にも選ばれたことのない、誰にも期待されたことのない、寂しい輩なんだろうなぁ…と思う。権力者や有能な者に対して、匿名性の高いネット上で、それも根拠のない優越性で “上から目線” のコメントばかり書き込んで、疑似的な優越感に浸っている、そんな哀しい者たちなのだろう。誰かに選ばれて、そのプレッシャーの中で活動するという経験がない輩でなければ、誰かに選ばれた者に対して何のためらいもなく「やめろ、やめろ!」なんて言えるワケがない。

では、これより本日の「ぼやき」を…。

まだ、足の痛みが鎮まらない…。明け方、何度「今日は仕事を休もう」と思ったことか。しかし、補講のためにわざわざ学生を煩わせるワケにはいかないと思い返し、気合いを入れて家を出た。

ふと、家の周辺がやけに静かだということに気づいた。いつもなら、近所の小学校たちがワイワイガヤガヤと通学しているのだが…。バス停に着いても、何だか閑散とした感じ…。いつもなら、中学生たちの通学風景があるのだが…。今日は6月2日…、横浜開港記念日である。それで市民には祝日扱いとなり、横浜市立の学校はお休みなのである。

そのせいでもないのだろうが、今朝は道路がやけに空いていて、いつもならバスが30分以上かかって横浜駅西口に到着するのに、今朝は20分ちょっとで到着したのである。おかげで、特急踊り子号まで30分以上待たなくてはならなくなってしまった。

国際関係学部に到着後、すぐに講義用資料の印刷に取りかかる。今日は担当する3講座とも資料が必要になる上、かなり画像のようなものを印刷することになるため、天気や湿度と相談しながら印刷濃度を調整する。自己満足の域を脱することはないのだが、それでも学生たちが読みやすい資料になれば…と思いつつリソグラフを回し続けた。

3時限目「社会学」は、「問題行動の根源」の解説も佳境に入っていく。今日のテーマは「罪の意識」であり、自我と超自我との関係性などもふまえながら話を進める。

4時限目「日本の社会」は、今回から後半戦! 後半最初のテーマは、いつも「日本的経営」である。今日は、「この『日本的経営』という言葉は “日本的な経営” ということではなく、“日本的経営” という学術用語であって…」という説明で90分…。日本的経営を象徴するキーワード、特徴、構造、意思決定方法などにカテゴリー分けして解説し、ついでに(?)マルクスやミルの労使関係の見解の相違なども述べておいた。

5時限目「日本社会(留学生用)」では「文化とパーソナリティ」を基礎として日本人について語っているが、今日のテーマは「和」。「和」という漢字の意味合いから解説し、「日本の社会」と同様にアニメーション「とっとこハム太郎」を30分ほど鑑賞する…という流れは、こちらも毎年同様。この講義には、「日本の社会」も現在受講している韓国人短期留学生(交換留学生)が1人いて、この学生は中1日で同じアニメを2回見(せられ)たことになる。ただ、解説内容はもちろん「日本の社会」とは異なっているが…。

講義後、いつもなら在来線で家路に就くところ、今日は体調のことを考えて新幹線に乗ることにした。しかし、体を休めようと足を伸ばしたところ、右足に激痛が走った。「大丈夫なのだろうか…」という不安を抱えたまま、新幹線は走り続ける…。

鴨居駅前のダイエーで、息子の紙おむつを買って帰った。今までMサイズのものを使用していたが、どうやらもうそのサイズでは息子の体格に合わなくなってきた。そして、今日からLサイズのものを買うことにした。

帰宅して、息子の動きを “観察” してみると、もう何にもつかまらずにたっちすることが多々ある。私の横に来て、一人で20秒ほど立っていた。顔の表情も豊かになってきた。妻から昼間の息子について教えられると、「その場にいたかったなぁ…」と思えるようなことばかり。

とりあえず、明日も頑張らなくては…と思う。


6月3日(木)

木曜日は、相鉄バスに乗ろうが横浜市営バスに乗ろうが、どちらにしても “その日の始発バス” になる。5時過ぎに起きて、6時前に家を出て、始発のバスに乗り…というのがいつものパターンなのだが、このところ痛む足をかばいながら歩いていたために体のアチコチがおかしくなってしまったらしく、今朝はなかなか起きることが出来ない有様。

それでも、いつものバスで横浜駅に向かうことに…。

今日の松戸市内は、いつもに比べて道路が空いていた。ここ数週間、松戸駅と松戸歯学部との往復は、往きは良いとしても帰りは30分以上かかってしまうこともザラであったが、今日は往復とも15分程度でバスが運行していた。

そして、1時限目「社会学」も私の想定を超える順調な展開だった(ように思う)。内容は…といえば、先週から始まった「人間と動物」の違いについて、今日は「人間が幸福になるのに必要な作業は?」という話。その学部でもそうだが、この話をする時は “講義” と称して学生たちに効率よく点数を上げる方法を伝授していたりもするのだが、今年度の講義は履修学生が6名だけなので、特に点数のことなど気にしないでも良さそうな感じもする。

法学部への移動も、全ての交通機関が順調且つ “待ち時間0分” という状態だったので、予想外に早い到着となっ(てしまっ)た。

3時限目「社会学」は、先週の金曜日クラスの講義内容とほぼ同一の「Human Being」「地位−役割」であるのにもかかわらず、教室の雰囲気が金曜日とは異なるので、展開方法や解説順序、具体例にアレンジを加えて話を進める。とにかく750名からいる学生たちに聞く耳を持ってもらうため、余談のように聞こえる具体例をたくさん取り入れてみる。

それでも予定していた時間通りに話は進んだのだから、今日はどうやら運に恵まれていたらしい。

この勢いのまま、明日の講義に入れると良いのだが…。


6月5日(土)

昨夜は、日が暮れてから疲れがドドドォ〜ッと襲ってきて、久々に「ぼやき」の更新もせずに、妻や息子がまだ活動中だというのに、一人寝室で眠りに就いてしまった私…。ほんのちょっと寝るつもりだったが…。

では、昨日の「ぼやき」から…。

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昨日は、いつもよりも “かなり” 早めに家を出た。いつもながら “イヤ〜な予感” がしたのである。その予感がまたしても的中! 半蔵門船内で急病人救護があった関係で、田園都市線のダイヤが乱れていたという。長津田始発の準急に乗り込んですぐ、「当列車は長津田を3分遅れで出発いたしましたが、途中で信号停止や徐行運転が予定されている関係で、渋谷到着時には10分程度の遅れが見込まれております」という車内アナウンスが入る。

果たして…、田園都市線は12分遅れで渋谷に到着した。そして、半蔵門線内でも徐行運転が続き、神保町には20分遅れで到着した。「あぁ、早めに家を出ていて良かった…」と、ホッと胸をなで下ろす私であった。そして、「早起きは三文の得」ということわざを実感しつつ、余裕を持って法学部入りした。

2時限目「社会学」は、まず先週まで2回にわたって解説した「Human Being」の話を念入りに復習し、「地位−役割」について学生たちに質問を投げかけつつ解説する。

お弁当を食した後、通信教育部に移動。4時限目「社会学」にのぞむが、こちらは他の学部と違った内容・展開なので、のんびりと解説しても時間的に余裕があることが判明! 昨日は「社会的動物」の概念を中心に「人間が幸福になるのに必要な作業は?」という話をすることになっていたが、いつもなら90分にアレコレ詰め込んで駆け足になりそうなところ、内容を2コマに分割して話すことにした。にもかかわらず、終業チャイムを教室で聞くことに…。

帰途、ドラッグストアでチョコラBBのドリンクタイプを購入。疲労回復のため、最近私を苦しめている口内炎の緩和のため、とりあえず1本グビッと飲み干す。

気分的に元気が戻ってきたところで、駅に向かう。そして、神保町駅で加藤くんと遭遇! 歓談しながら長津田まで一緒に帰ることにした。体調がちょっと優れないらしい加藤くん…。「加藤くん、無事に帰れるのかなぁ…?」などと心配しながら半蔵門線の改札を抜けたところ、ホームに本人がいた…という偶然。

夕方から天気が崩れるとの天気予報だったが、鴨居に到着した時は雨雲らしきものが出始めていたもののすぐ雨が降るような状態ではなかったので、家まで歩いてみることにした。足が痛いからといって、必要以上にかばうのも良くない。適度な運動も必要なのである。

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さて、ここからは今日の「ぼやき」を…。

「あっという間の1週間ねぇ…」と、妻が言う。ついこの間「新しい1週間の始まり」などと述べたかと思いきや、今日はもう土曜日…。時間の流れは太古から変わることがないが、それを「長い」と思うか「早い」と思うかの相対的な変化は確かにある。

昨夜は久々に日付をまたいでの睡眠だったが、まだまだ体が本調子に戻っているとは言えないような状態…。しかし、偏頭痛持ちの私には、「睡眠不足」と同じくらい「過睡眠(寝過ぎ)」は禁物。朝早くから部屋中をハイハイして回っている息子を抱きかかえて、居間に移動する。

近所のドラッグストアでは先月末、ポイントカード会員が1000円買い物するごとに1本「宝くじ番号」をくれるイベントがあった。その当選発表が今日までということで、午後に家族で買い物に出た。我が家には宝くじ番号が4本あったのだが、残念なことに全てハズレ。だが、それでも1本につき5ポイント進呈されるというので、かなり良心的なイベントだったと思う。とりあえず、口内炎の薬を購入する。

ドラッグストアを出て、家とは逆に歩き出す。新聞にシャトレーゼの折り込み広告が入ったので、ちょっとお店に行ってみることにした。広告によれば、アイスキャンディが24本入りで252円! その他のアイスクリーム類も大特価! 妻は子供の頃からシャトレーゼのお菓子に親しんできたらしく、今の家に引っ越す前に不動産屋さんにアチコチの物件を案内されている最中にシャトレーゼの店舗を見つけ、本来の目的とは別のところで喜んでいたような…。結局、その時に案内された物件の契約はしなかったが、その時に妻が喜んでいた店舗が今日訪ねたお店である。我が家から、徒歩で20分以内の場所なのである。これは、単なる偶然である。

妻は、シャトレーゼに入るなり色々と商品説明をしてくれた。特に想い出のあるケーキを見つけた時は、要らぬ情報(詳細は割愛)まで教えてくれた。そして、アレコレと目移りした結果、アイスもなかを1袋購入する。

「もしあの時、“あの物件” の入居契約をしていれば、シャトレーゼまで徒歩5分…。今の家からだと、徒歩20分…」などと想いながら帰途に就く。しかし、“あの物件” からだと通勤の利便性がどうだったか…。環境はどうだったか…。小さな息子には、緑の多い今の家のほうが良かったと思う。そして、私の通勤にも、お買い物にも、今の家のほうが…という結論に達した。

その息子は、お出掛け中はベビーカーでずっとおとなしくしていたが、帰宅してしばらくはしゃいだ後、電池が切れたようにバタンと…。

息子の寝顔を見ながら思い出す。「夜中に目が覚めた時、私の左右に同じ顔が同じ寝相で…」と妻がよく言っていることを…。


6月6日(日)

今月はサッカーのワールドカップ目前ということで、アチコチでサッカーネタが目立つ。先日、コートジボワールと親善試合を行った日本であるが、その際にコートジボワールのドログバ選手が腕を骨折し、「ドログバ、ワールドカップ出場は絶望的か?」などという記事が出た。この “事件” に対し、日本の(インターネット上でしかコメントできない上に国際派を気取っているだけの)サッカーファンが、「ドログバ、早く良くなってください」とか「ドログバの出ないワールドカップなんて、見る価値なし」「ドログバを負傷させた責任を取って、日本はワールドカップを辞退しろ」というようなカキコミが目立つ。

じゃあ、負傷したのが別の選手だったら、日本はワールドカップを辞退しなくて良いのか? 日本人選手もこの親善試合で負傷し、カメルーン戦までに回復しないであろうことが報じられたハズだが…。それに対しては「代わりに○○(別の日本人選手)を使えばいいじゃないか」というカキコミが集中した。

ドログバ選手の実績を考えると、「だったら、別の選手を使えばいいじゃないか」ということにならないのはわかる。だが、どうも日本には「この国でしか生きてゆけないのに、この国をバカにしたり、この国のために働いている有能力者の言うことに耳を傾けようとしなかったりする輩」が増殖しているような感じがする。

「日本人なら、日本を応援しなくてはならない」という義務はない。けれど、例えば前の鳩山政権の時にも最終的には世論は政権を潰す方向でしか動かなかったことや、サッカーのワールドカップに出場する日本代表チームに対する批判などを見ると、「この国の人々は、どこに向かおうとしているのか?」という疑問さえ沸いてくる。ダメなものを「ダメ!」という指導は必要だと思う。しかし、まだこれから結果を出す段階だという者に「ダメ!」と言って切って捨てる国民に、「なら、アンタが代わりを務めたら、アンタの考える通りにしたら、アンタの望むような結果が出るのか?」と聞いてみたい。

「私の講義を履修する者は、私を尊敬しなくてはならない」という義務はない。けれど、講義中に私の解説に耳を傾けようとせず、私よりも知識の稀薄なクラスメイトとのおしゃべりに夢中になり、私が注意しても言うことを聞かず、加えてネット上で私の講義を批判をする輩が増えた。なら、この学生がネット上でカキコミをした通りのことをすれば、講義は素晴らしくなるのか? この学生には、そんな素晴らしい講義をするだけの能力があるのか?

政治家やサッカー選手など、その道のプロに対して批判をしてはいけないということではなく、最低限の敬意は払うべきであると思うだけの話。おそらく、批判しかしない輩には、その人たちの代わりは務まらないのだから。

今日は、「ロールケーキの日」なのだそうである。日本記念日協会の解説によると、ロールケーキの形状が「6」に似ていることと、「ロールケーキ」の「ロ」と「6」の音から、6月6日を「ロールケーキの日」にしたのだという。そういう記念日があると、ついつい食べたくなってしまう私…。

さらに、妻が新聞の折り込み広告を見ながら「イトーヨーカドーで、アサヒの炭酸飲料1.5リットル1本につき1個、アンパンマンのマグカップ(全8種類)がもらえるんだって!」と言う。息子は、アンパンマンが大好き! そこで、昼食後にららぽーと横浜へ行くことにした。

途中は割愛して、ららぽーと横浜のイトーヨーカドーに到着すると、真っ先に炭酸飲料売り場へ行く。大特価である上に、アンパンマンのマグカップ…とあって、かなり売れ行きが良いらしい。売り場には空き箱がいくつもあって、さらにマグカップも争奪戦が繰り広げられていたことを無言のうちに物語っていた。

「アンパンマンの柄のものが残っているといいねぇ…」などと話をしていた我ら夫婦だったが、マグカップには全てアンパンマンは描かれていて、その対称面に他のキャラクターが1つ描かれているというものだった。よって、そこに残っていたのは、全てアンパンマン柄で、その事情を飲み込めていない家族が「な〜んだ、全部アンパンマンじゃん!? 他のはないのかぁ〜?」などとつぶやいていた。

妻はロールパンナちゃんの柄のものが欲しかったらしいが、残りはカレーパンマンあかちゃんまんジャムおじさんの柄だった。そこで、私の判断の元(?)あかちゃんまん柄とジャムおじさん柄を選択し、サイダーを2本買い物かごに入れた。

そして、ロールちゃんを1本購入。

せっかくららぽーと横浜に来たのだから…と、館内にあるノジマで “来店ポイント”(ポイントカード会員は、来店するだけで5ポイント以上もらえるシステム)をつけて帰ろうということになり、ノジマのポイントマシーンの前に立つ。そして…、カードがなくなっていることに気づいた。どこを何度探してもない。せっかく貯めたポイントを失う悲しみよりも、カードをなくしてしまったことの情けなさのほうが強かった。カウンターで、「カードをなくしてしまったみたいなのですが、再発行は…」と聞いてみたところ、「本日の分は加算されませんが、後日新しいポイントカードを本社よりお送りすることになります」とのことだった。要するに、今までのポイントは消失しないらしい。

さらに、「ポイントカードをお作りいただいた時に登録した電話番号を教えてもらえますか?」と聞かれたので、携帯電話番号を伝えたところ、「ご住所は、神奈川区青木町…でよろしいでしょうか?」と、登録情報がレジに表示されていた。そこで、転居した旨を伝えると、「でしたら、同時に登録情報の変更も承れますので、用紙にご記入いただければ同時に処理が終了します」とのこと。

そういえば、以前デジカメが壊れた際に、ノジマにそのカメラを持って行ってポイントカードを呈示したところ、「たしかに、当店でのご購入記録がありますので…」と、新品に交換してもらったことがあった。ノジマのポイントカードは、顧客や商品をシッカリ管理するシステムが整っていて、本当に助かった。

カードをなくして情けない想いがしていたハズなのに、何だか心がポカポカした状態で帰途に就いた。

明日からの1週間も、頑張れるような気がする。


6月7日(月)

最近、息子の動きから目が離せない。ハイハイのスピードがアップしただけでなく、気配を感じさせないように移動することも多くなり、気がついたら “とんでもない場所” にいることも!?

たっち出来るようになったので、今まで手の届かなかった高い所もいじれるようになり、テレビの上やCDラックなどもガシャガシャにされる…。

念のため(?)、昨日イトーヨーカドーの赤ちゃんルールで身体測定したところ、体重は10kgを越え、身長も76cmになっていた。10ヶ月で体重は7kg増え、身長は26cm伸びたことになる。

頭1つ分の身長増で、さらにたっち出来る…となれば、視野(視点)が変わって色々なものや場所に興味を持つのは当然だし、それが成長の証なので嬉しくもある。

息子の表情も豊かになり、手や指の動きもバラエティに富んできた。昨日など、ららぽーと横浜内で妻を見失ってしまい、ベビーカーに乗っている息子に「お母さんはどこにいるのかねぇ?」と話しかけたところ、人差し指をピンと伸ばしてある方向を指し示した。まさかとは思いつつもその方向にベビーカーを押して向かうと、そこに妻の姿が!? 今日も人差し指でアチコチを指し示し、何やら我ら夫婦に訴えていた。そんな成長を、嬉しく思う。

しかし…、成長が嬉しいのは夕方までの話。夜、眠くてむずかっているクセに寝ようとしない息子…。フトンに寝かせても、寝返りとハイハイをミックスさせて脱出してしまうのである。明るい部屋や、誰かがいる所に来ようとするのである。

そんな息子の成長も気になるところだが、今後の講義の展開をどうするのかも気になるところ。特に月曜日は1週間の流れを決定づけるような意気込みでのぞむため、人知れず気合いが入る曜日である。加えて、妻や息子に「今週も頑張るからね!」などと心で思う日でもある。

いつもの時間・ルートで三島に向かい、国際関係学部入りしたものの、今日は印刷する講義用資料がないので、昼前までひたすら講義内容の確認に費やす。それにしても今日は、多数の教員から “質問” されたものである。「忖度」の読み方と意味を教えて欲しい…。ある文献によると1867年から明治時代が始まっていることになっているが、1868年ではないのか…。○○号教室のプロジェクターの調子が悪いのだけれど…。などなど。こういう質問に答えるのも、なかなか楽しい。

3時限目「社会学」は、まだまだ「問題行動の根源」をテーマに講義が進む。今日のメインテーマは「アノミー」。なるべくわかりやすく語源から具体的な現象まで解説したが、なぜか時間が余る。こういう時は、なるべく早めに講義を終えるに限る。

4時限目「日本の社会」は、先週から「日本的経営」をテーマとしているが、今日は「稟議」の概要と長所短所、「根回し」に関する日本的特徴を中心とした解説。こちらも、なぜか講義時間が余ってしまった。とりあえず、今後の講義内容に関係ある話をするが、たまには早めに終わって良いのかなと思い、就業時間の5分前には教室をあとにした。

こういう日は、のんびり帰るに限る…などと判断した私は、またしても東海道線で横浜に戻るルートを選択した。熱海から乗り換えた東海道線は、どういうワケか横浜まで大した混雑もなく、仮眠をとるのには最高の環境だった。それで、横浜到着時にはスッキリとした状態…。

横浜で用事を済ませた後、京浜東北線と横浜線で鴨居へ。駅前のダイエーで買い物をした後、何となく気分的に歩いて家まで帰りたくなり、バスターミナルへは向かわず、夜道を歩き始めた。適度な運動で汗をかき、デトックス効果も!? とにかく、最近は以前にも増して歩行ピッチが早くなったような気がする。

引っ越しして、健康作りの想いが再燃か?


6月8日(火)

天気予報では、神奈川県も静岡県も今日は雨のち曇りとのことだった。今日も高速バスで静岡に向かうため、雨が降る前に東名江田バス停に行こうと思い、かなり早く家を出たのだが…。早すぎた!?

江田バス停で駿府ライナーを30分以上待たなくてはならないくらい、早く着きすぎた。が、天の恵みか、予定より10分も早くバスがやって来た。当然、出発予定時刻まで時間調整したが、車内にいられるほうが楽なのは確かである。

運転手さんに乗車票を提示すると、「今日は自由席になってますので、お好きな席にお座りください」と言われる。いつもよりは若干乗客数は多かったものの、本来私が座るべき席は空いていた。なのに、たまには最後部に座ってみようと思い、移動してみた。何となく、個室感覚! しかし、ちょっと席を立つたびに頭をぶつけることに…。

さらに、湿度の高さから車内のトイレの臭いがちょっと気になる。トイレは最後部座席の真横にあるので、扉が開けられるたびに…!? いつもは、こんなに臭わないのだが…。

東名江田で乗車扱いが終了となるため、走行中にどの席に移動しても支障はないのだが(もっとも、走行中の車内で立つのは危ないが…)、頭をぶつけようが臭いがキツかろうがずっと最後部座席にいることにした。

途中で雨が降り出し、速度規制もかかったが、順調すぎるくらい順調に東名高速は流れていて、足柄SAを出発した後はダイヤよりも10分程度早い運行のまま。終点の静岡駅にも、定刻の10分前に到着した。

駅前で2〜3件の用事を済ませ、いつものように駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ねる。そして、11時過ぎに駅北のバス停に向かって移動し、静岡英和学院大学へ。

今日の3時限目「国際関係論」は、作成する講義用資料が多かった。いたずらに枚数を増やすのもエコじゃないと思い、全て両面刷りにする。結果、資料は3枚に収まった。それを持って教室へ行き、1種類ずつゆっくり配布する。今日からテーマが「ナショナリズム」になるため、具体的な事例を…と思い、それで資料が増えてしまった次第である。今日は「ナショナリズム」の概念や特徴を中心に解説する。2006年と2009年のWBC関連の記事を元に、韓国におけるナショナリズムを紹介したが、その解説時に盛り上がりすぎてしまい、講義時間はオーバーするは、隣の教室で講義をしておられた先生からは「先生、今日も盛り上がってましたねぇ!」などと言われるは…で、何ともはや。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、最初に “恒例の” 小テストを行った後、前回に引き続き「自文化中心主義と文化相対主義」をテーマに話を進めた。前回の復習を含め、自文化中心主義と文化相対主義が誰しも抱く感情であり、態度であることを語り、講義の後半では日本(人)の傾向の解説をして、こちらも盛り上がりすぎて講義時間をちょっと(?)オーバーして終了。

今日も、帰りに高速バス。雨が降っていたのにもかかわらず、こちらも順調な運行。全てのバス停をダイヤ通りに停車し、出発したため、東名江田にも定時に到着。傘をさしながらも早足であざみ野駅に向かう。今日は8分程度で駅に到着。余裕を持って田園都市線に乗り継ぐ。

そして、22時半ちょっと前に帰宅。家の前で、息子をだっこした妻が出迎えてくれていた。

働く目的が「自分のため」から「家族のため」に変わり、その責任の重さも変わってきたように思う。が、だからといって、私の仕事(講義)の方針が変わるワケでもなく…。変わったのは、高速バス利用頻度が増えるなど “できるだけ安いルートを選んで移動すること” を意識するようななったくらい。だが、元来 “バス好き”“在来線好き” の私にとっては、単に自分の趣味を正当化する恰好の理由が出来たくらいにしか思えない有様。

家族が出来て、本当によかった! 引越をして、本当によかった! いろんな意味で、そう思う。


6月9日(水)

体力の限界か!? 今日の「ぼやき」は、明日の分とまとめて更新予定。


6月10日(木)

本当に、昨日はつらかった。22時を過ぎた頃から、目を開けているのがやっと…というような有様。それで、あらかじめ書いておいた文章さえアップできない状態に…。その反動で、今日の「ぼやき」は長文になる予感が…!?

まず、昨日の「ぼやき」から…。

6月9日(水)

一日中、ハッキリしない天気が続いた。「今日はずっと雨なんだろうなぁ…」と覚悟ができると雨が上がり、「今日はもう雨が降ることはないだろう」と思わせるような天気になったと思いきや、いきなり雨が降り出す…という状態。そのたびに湿度が高くなったり低くなった…。お疲れモードの私にとって、このような天候はいつもより体力消耗を激しくしてしまう。

そんなことを予期していたのか、火曜日の帰りに三島までの新幹線特急券を購入しておいた私…。いつもよりちょっと遅くまで寝ていられて、さらに横浜よりも近い新横浜に向かえばよかったので、講義前に体力を温存する効果はあったようである。

いつもより遅く家を出たのにめかかわらず、いつもより20分以上早く国際関係学部に到着する。恐るべし新幹線効果!

出勤簿に押印後、印刷室へ。今日の講義用資料は内容が多いため、全て両面刷りにする。インクの量と湿度を考慮して印刷する順番を決め、裏写りしないよう気をつける。時間はかかるが、可能な限り見やすい資料にするには当然の作業…というより、私の妙な “こだわり” がそうさせているだけの話である。
ノリで作られたハートが…!?
正午前、ほとんどの教員が講義で出払っている講師室で、お弁当を取り出す。レンジで温めようと思い、まずお弁当の中身を確認しようとフタを開けたところ…、「うわぁ〜〜〜〜〜っ!」と心で叫んだ私。今日は、妻と出会った記念日(のようなもの)なのである。そういえば、出がけに妻が「今日は、ノリ弁にしたからね!」と言っていたが、まさかこういう “仕掛け” があったとは…。この件については、「TSUMAのぼやき」にも書かれている。妻曰く「いたずら(嫌がらせ)」と…。本当に、ビックリした。

昼休みが終わる少し前、“こだわり” の資料3コマ分を全て抱え、講義教室へ向かう。

3時限目「社会学」は、「問題行動の根源」の特別編として、子供たちの「死」に関する意識の問題を解説する。まず、基本情報を説明し、2004年に佐世保市で起きた小6女児同級生殺害事件を取り上げたNHK「クローズアップ現代」を見てもらう。さらに、アニメ『それいけ! アンパンマン』の主題歌「アンパンマンのマーチ」のPVを見せ、歌詞に込められた原作者(やなせたかし)の想いや命への畏敬について解説し、講義を終了する。

4時限目「日本の社会」は、今日で「日本的経営」の解説をとりあえず打ち切る。講義内容としては「官僚制」と、その日本的特徴について。支配の3類型や市場支配の話なども折り込み、具体的かつ理論的に解説する。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、以前から留学生たちが「日本人は、何を言いたいのかわからないような話し方をする」という意見を述べているので、それに答える目的も含めて婉曲表現の話をした。日本人にとって、直接表現は相手にどんな印象を与えるものなのか、婉曲表現する目的は何なのか…といった話を中心にして、日本人と会話する際の留意点を述べておいた。

帰りは、相変わらずの東海道線…。そして、横浜で下車後にヨドバシ横浜に寄る。先日、他所でDVD−RWのディスクを購入したのだが、我が家のデッキと相性が良くないらしく、ディスクの多くがエラーとなる。それで、以前からよく使用しているディスクを購入した。デッキが古いバージョンのため、対応するディスクを探すのに苦労するのだが、やっと見つけたディスクでエラーが出ると、何とも言えぬ空虚感を覚える。

この文章の後に、何か “結び” 的なことを書くつもりだったのだが…。

さて、今朝は激しい頭痛で目が覚めた。偏頭痛の再発である。こんな日に限って、朝一番のバスに乗らなくてはならない…。1時限目の松戸歯学部「社会学」を休講にしようかどうか迷ったが、朝イチの講義を休まず受けに来てくれる学生たちの顔が頭を過ぎり、気合いを入れて身支度を整えた。

朝一番の相鉄バスに乗り、西菅田団地から横浜駅西口に出た。車内でウトウトしている時は「あっ、もう大丈夫かな?」などと思えて嬉しかったが、バスを降りて歩くとちょっとフラフラしてしまい、まだまだ完全復活しているとは言えない状態だった。それで、ちょっと贅沢なのはわかっているが横須賀線で東京まで出るのにグリーン車に乗ることにした。

そして…、ここである “事件” に遭遇する。武蔵小杉から、一目で “その筋の者” とわかる初老の男がグリーン車に乗り込んできて、私の前の座席にドカッと腰を下ろした。しばらくして、グリーンアテンダントの女性が「お客様、グリーン券を拝見いたします」と男に声をかけたが、男は書類を2枚叩きつけて「これ(書類)で何でも乗れるんじゃ! 日本全国、どこでも行けるんじゃ!」とクレームをつけ始めた。アテンダントが「ここはグリーン車なので、グリーン券が必要なのです!」と説明するが、「オレはな、これで何でも乗れるんじゃ! 法務省が認めてくれてるんじゃ! 文句があるなら裁判所に言え!」などと怒鳴り散らす。アテンダントは「ダメです! グリーン料金を払ってください!」と、一歩も譲らない。男は「イヤだ! オレは法務省に…」の一点張り。

アテンダントが、「グリーン料金を払わないのでしたら、ここから出て行ってください!」と応戦する。が、男は「何を言ってるんじゃ? オレはな、これがあれば何にでも乗れるんじゃ! 法務省が…」とヒートアップ。そこで、アテンダントが「この書類、ちょっとお借りしてよろしいでしょうか? 担当者に連絡を取ります」と言うと、「おぉ! 呼べ、呼べ!」となぜか素直に応じていた。男の隣に座っていた男性が「ちょっと、静かにしてもらえませんか」と言うと、「何だと? オレはな、7年8年刑期を終えて出所してきたんだぞ! 刑務所にいるとな、こんなんになっちまうんだ! 静かにしろだと? 誰にモノ言ってるんじゃ?」などとまくし立てる。そして、「オレに謝れ!」と威圧的に男性を責め立てていた。

西大井を過ぎ、品川に横須賀線が到着すると、グリーン車に4人の職員が乗り込んできて、男の元へ。JR東日本の制服らしきものを着てはいるが、肩からかけられた無線機などから、明らかに “この手のトラブル” の対処の熟練者であることがわかる。

その4人のうちのリーダー格が、「だんなさんね、ちょっとすいませんが、この書類は乗車券ではなくて乗車割引証なんですね。これだけでは電車に乗れないんですよ」と言う。男は、「オレは、何にでも乗れると言われたんじゃ! 文句があるなら裁判所に言え! オレは法務省に認めてもらってるんだ!」と繰り返す。が、「じゃあ、どこの駅で『何にでも乗れる』と言われたんですか?」とJR職員が切り返す。すると男は、「ん〜〜っ、酔っぱらってたから覚えてねぇ!」としどろもどろになってくる。間髪入れずにJR職員が「これはね、乗車券じゃないんで、これだけだと電車に乗れないんですよ。それに、ここはグリーン車なので、グリーン料金を払っていただく必要があるんです。この書類だけでは、グリーン車には乗れません!」と言う。

文字にするとJR職員の言っていることは丁寧に思われるかもしれないが、視線を男から反らすことなく、男に逃げ道を与えず、袋小路に追いやるような対処だった。

「グリーン料金を払っていただきたいんですがね」とJR職員が言うと、「イ〜ヤ〜だ! オレは払わねぇぞ!」と男は頑なに拒否。すると、

では、強制下車してもらいます!

と言うや否や男の腕を掴み、もう一人の職員が片方の腕を掴んだ。男は少しも反抗せず、あっけなく車外に連れ去られてしまった。

夕方、この話を妻にしたところ、「もしかして、その人(=男)は捕まりたくてそんなことをしたんじゃないの?」と言う。刑期を終えて出所したものの、いつ命を狙われるかわからない状況にあって、それでわざと悪いことをして捕まって、刑務所に送り返されようとしたのではないか…と。そう考えると、男の行為の辻褄が合うのだが…。

さて、そんな事件に巻き込まれながらも、常磐線で松戸に到着した頃にはすっかり体調が回復していた私…。

1時限目「社会学」は、今日で「人間と動物」の違いに関する講義が終了する。今日は特に「生理的早産」の見地から人間と他の哺乳動物の違いを説明し、人間が社会なしに生きてゆけない動物であることを再確認することにした。

講義を終えて松戸駅に戻る際、1時限目に講義を担当している4名(私も含めて)の教員で「今日は道路が混むかもしれないので、タクシーで帰りませんか?」という話になった。バスに乗ると、いつ松戸駅に着けるのかわかったものではない。それで、タクシーに乗ったのだが…。タクシーの運転手さんが空いている道を選んで走ってくれたので、予想を上回る早さで松戸駅に到着した。

が、常磐線を待つ間に、ダイヤ情報メールで京浜東北線の遅延を知る。今日もちょっと早めに法学部に向かう必要があったので、常磐線を北千住で降り、東武線に乗り換えて神保町に向かうことにした。北千住から神保町までは乗り換えなしで移動できるため、今の私には有り難い条件である。

講義前、本館教員室から10号館教員室へと移動していると、学生3名が私に声をかけて呼び止めた。聞くと、私がよく講義で例に出すカレー屋さんにその3名行ったところ、店長と料理長と話をする機会があったという。すると、店長も料理長も私の名前を知っていて、最近は学生がよく店に来てくれると言っていたらしい。さらに、私にお礼がしたいとのことで、是非お店に来て欲しいと伝えるよう頼まれたという。そして、学生が私に “お店のスタンプが押されたカード” を手渡しながら、「これ、タダ券の代わりだそうです」と…。よく講義中に「ゆくゆくは、タダでカレーを食べさせてもらえるよう(な身分)になれたらなぁ…」などと話していたが、それが現実化してくると、かえって申し訳なくなってくる。


法学部の3時限目「社会学」は、講義内容こそ先週の金曜日クラスと同じ「地位−役割」についてであるが、その展開方法は金曜日とは異なっているため、学生たちの反応見ながら時間の計算をし、さらに具体例の出し方も教室の雰囲気に合わせてゆくことにした。主題こそ金曜日と同じものの、全体の流れとしては金曜日と違った講義になっていた。が、例によって例の如く、私のモチベーションを下げるような学生が…。講義の準備はチンタラチンタラ、講義中の指示の受け方もチンタラチンタラなのに、片付けだけはサッサと行う学生が多数。そこで、彼らがサッサと片付けを始めたのを確認して「まだ、話は終わってないんだけれどね。まだまだ話は続くんだけれどね!」などと言って退室時間を遅らせる工作に出た。片付けの俊敏さを、講義の前と最中に活かして欲しいものである。

帰りは鴨居駅で妻&息子と合流し、ダイエーの「木曜の市」に行く。ふだんよりも肉も野菜も格安! 息子が食べられるものはまだまだ限られているので、良い品をより安く…と慎重に品定めをする妻…。ベビーカーと合体したようなカートに息子を乗せて買い物をしていたのだが、どうやらその乗り心地を息子は気に入ったらしく、アレコレ商品を指しながら「ウ〜ウ〜!」などと言ってニコニコ笑っていた。そのカートに乗せて良いのは「1歳から4歳まで」と書かれていた。息子は、まだ生後10ヶ月…。なのに、何の問題もなくおさまっていた。成長が早いのか、単におデブなのか、それとも…。いや、細かいことは考えないようにしよう。

明日の講義も準備万端! さぁ、頑張ろう! 


6月11日(金)

週末までの、長い道のり…。

一昨日の段階で体力の限界を感じ、昨日は昨日で頭痛との闘いを強いられ、今朝は今朝で体がギシギシ言っているようで…。それでも、「講義したい!」という想いが「休講は避けたい!」という決意につながり、予定通りに起床して、予定より早めに家を出発した。

今朝も、田園都市線に対する「何だか、イヤ〜な予感が…」という想いがぬぐい去れず、早めに長津田に向かった。予定していた時間よりもかなり早く到着してしまったので、停車中の各駅列車に乗り、「この電車が仮に神保町まで1時間半かかっても、余裕で法学部入りできるなぁ…」などと思っていたが、こういう時に限って “ほんの数分” の遅れしか出なかったりもする。でもまぁ、遅刻ギリギリよりも早め早めの出勤のほうが良いに決まっている。

法学部には、講義開始の50分前には到着。講義の準備をするのには十分すぎるくらいの余裕ができたので、コーヒーなどを飲みつつ頭の中でいくつかの展開方法をシミュレートする。そして、2時限目の始業チャイムと同時に “満を持して” 大教室へ。「社会学」の講義にのぞむ。

今日で「人間関係の諸相と構造」を結ぶことになるのだが、最後の解説内容として「アイドル工学」について語る。語源から本来的な意味について話を進め、いわゆる “アイドル談義” にならないように気をつける。毎年毎年、この手の内容の講義中は、学生たちの食いつきも違うようである。

いつもなら、法学部の教員室でお弁当を食べてから通信教育部へ移動するのだが、今日は何となく教員室の雰囲気がいつもとは違っていたので、昼休みのうちに通信教育部の講師室に移動し、そこでお弁当を食す。食後、持参しているUSBメモリをパソコンにつなぎ、今日の講義に使えそうな資料(データ)をプリントアウトする。

十分に講義準備をして、4時限目「社会学」に。「社会的動物」の概念を中心に「人間が幸福になるのに必要な作業は?」という話を先週したが、今日はその続き。時間に余裕があるのでゆっくりと講義を展開したため、気がつけば終業チャイム…。

講義を終えて帰宅すると、張りつめていたものがプツンと切れてしまい、しばらく何もできない状態に…。なのに、息子がニコニコ笑っているのを見ていると、不思議と力がみなぎってくる。不思議なものである。


6月12日(土)

週末…である。昨夜、かなりパンパンになった私の筋肉を、妻が念入りにマッサージしてくれた。それでスッカリ体が楽になって、シッカリ安眠…。それで、寝起きスッキリ状態で、午前中から息子の相手をしたり、洗濯の手伝いをしたり、オフ特有の(?)だらけた生活に陥らずに過ごす。

昼食後、ベビーカーに息子を乗せ、家族揃ってバスに乗る。東神奈川駅西口で下車し、「かなーちえ」(神奈川区地域子育て支援拠点)へ。利用者カードを受付に呈示する際、息子に「ちょっと、ここに座って待っててね!」と言ってお座りさせていたら、家では有り得ないくらいジッと座っていてくれた。“ひろば” に入ると、今日の息子は今までにないほどの積極的な動きをしていた。おもちゃで遊んでいる “お友だち” の所へ行っては、一緒に遊ぼうとしていた。時には、お友だちの親に取り入ろうとして、アレコレと話しかけたりもした。トコトコと歩けるお友だちに感化されたのか、一生懸命にたっちしていた息子…。こんなに誰彼かまわずかかわろうとしている息子を見たのは、初めてかもしれない。

「かなーちえ」が15時半で閉館となった後、駅前のスーパーで息子の離乳食用に魚類と野菜類を購入する。そして、サティで開催中の「赤ちゃん博」で息子のTシャツやパジャマなどを購入する。衣類が20%オフだったり妻が「マミーケア会員」だったりで、かなり割引がかかり、かなりお得な買い物ができた。

帰りは、東神奈川駅西口始発のバスを待つ。横浜駅西口始発のバスがやって来たが、すでにかなりの乗車率…。が、その後に来た始発のバスは、途中止まりのバスであることも関係するのか、ほとんど東神奈川で乗せた客のみを運んだ状態で、最終的には我ら家族のみが乗車している状態に…。他の乗客に気を遣うことなく、ベビーカーに息子を乗せたまま帰途につけたのは大きい。親が安心していると子供にも伝わるのか、息子はバスに乗ってすぐにウキャウキャ楽しそうに声を出したり、ベビーせんべいを食べてニコニコ笑ったり、麦茶を一気に飲み込もうとしてむせ返ったり…。そして、途中で熟睡モードに入っていった。

息子なりに今日一日を楽しんだんだろうなぁ…などと思いつつ、家までの道をスヤスヤ眠っている息子を乗せたベビーカーを押しながら歩く。そんな、ささやかな喜びをかみしめた土曜日だった。

天気予報によると、明日の夜から週の前半にかけて雨天が続くとか…。オイオイ!


6月13日(日)

朝から息子が寝室を徘徊(?)し、「遊ぼうよぉ〜っ!」と泣き叫ぶ。その声で我ら夫婦も1日の始動。オフではあるが、シッカリ午前中から活動を開始したワケである。

妻が息子に離乳食を与えている最中、私は明日から水曜日までの講義用資料や講義ノートを作成し、先週の講義内容をメモしておく。こういう作業は、“企画” を立てたらすぐに、なるべく記憶の新しいうちに、息子が大暴れする前に行うのが良いと思われる。少なくとも、私(我が家)の場合は…。

息子の食事が終わった後、我ら夫婦の朝昼兼用の食事が始まる。食事をしながら、午後の時間をどう使うか話をする。近所のドラッグストアでは日曜日に米を買うと100ポイント付けてくれるので、とりあえずドラッグストアには行こうという話になる。数日前に、インターネットでデジカメの画像データの現像依頼を出していたので、それを受けるためにららぽーと横浜に行くことにした。

天気予報だと今日の夕方から雨が降るとのことだったので、それまでに帰るつもりで早めに家を出た。息子をベビーカーに乗せて、始発バス停へ行く。バスに乗ると運転手さんが「(ベビーカーは)開いたままでお乗せになりますか?」と尋ねてきた。「はい!」と答えると、ベビーカー用の座席にベルトで息子の乗ったベビーカーを固定してくれる。往きのバスでは、「2箇所で固定します!」と言って2本のベルトを使ってシッカリ止めてくれた。

鴨居駅で下車し、ららぽーと横浜の無料シャトルバスに乗ろうとしたところ、「今、道路が混雑しているので、歩いたほうが早いと思いますが、どうしますか?」と運転手さんに尋ねられる。「それなら、歩いて行きます」と答え、ららぽーと横浜まで歩いた。ららぽーと横浜でいつもベビーカーを借りているので、家からベビーカーに息子を乗せて向かうのは今日が初めて。おなじみの道でもいつもと視線が違うので、息子は後方をキョロキョロ、指で何やらさしたり手を振ったり…と、何だか楽しそう。

離乳食後期の息子には、まだまだ試させなくてはならない食材があるのだが、それらが行く先々で品質も値段も大満足の設定で売られており、交通費を払った分の “モト” は十分すぎるくらいにとれた。息子も、同月齢くらいの “お友だち” にしきりに話しかけ、ニコニコしていた。私もキムチを格安(破格!?)で購入できたので、大満足!

途中で予想外に時間がかかったりもしたが、とりあえず雨が降り出す前に帰宅することはできた。これも、ラッキーといえばラッキー!

明日から雨の日が続くようだが、妻と息子のおかげで何だか雨をはね除けるようなパワーが身についたような気がする。さぁ来い、新しい1週間!


6月14日(月)

息子は、アンパンマンが大好き! テレビでアンパンマンが映れば、ニコニコ。私が編集したアンパンマンのヒット曲集DVDを再生すると、『アンパンマンのマーチ』のイントロが流れただけで息子は画面を振り返る。

買い物の途中、お店に陳列されているアンパンマン関連グッズを見つけると、息子に「ほら、アンパンマンだよ!」などと言って商品を見せてあげると、嬉しそうに笑う息子…。しかし、それはまだ息子の月齢を対象にしていないものばかりなので、「これは、大きくなったら買ってあげようね」と言いつつ商品を棚に戻すことになる。「えっ、買ってくれるんじゃないの?」というような想いを抱いたのか、ちょっと呆気にとられたような顔になる息子である。私が “くれだまし” しているように思っているのではないだろうか。

昨日、ららぽーと横浜のイトーヨーカドーで、「500mlのペットボトル飲料4本お買いあげにつき1枚、アンパンマンの膝掛けを差し上げます」と書かれているのを目ざとく発見した私、「ここはひとつ、息子のために…」と4本購入し、アンパンマンの顔が大きく描かれている膝掛けをもらってきた。それを、ベビーせんべいを食べている息子に「ほ〜ら、アンパンマンだよ!」と言ってみせると、ニコッと笑いだした。が、しばらくして「どうせ、これも僕にはくれないんでしょ!?」とでも思ったのか、膝掛けを床に投げつけた息子…。

しかし、自分が食べていたせんべいを私にくれようとした。「くれるの? ありがとう!」と言ってせんべいをとろうとすると、「あげないよぉ!」と言いたげにせんべいをスイッと自分のほうに寄せてしまった息子…。そんな行動が2度3度…。“くれだまし” の仕返しをしてきたのかもしれない。

着実に、智恵を身につけてきている息子である。

天気予報の通り、雨で明けた1週間…。寒さも復活したので(とは言え、17〜18度)、しまい込んでしまったジャケットを再び取り出す。街には半袖の若者も多かったが、「長袖のワイシャツにすれば良かったかなぁ…」などと思い始めた私。

この雨のため、いつも乗っているバスが10分以上遅れて到着し、渋滞に巻き込まれてさらに遅延…。バスは、いつもより20分以上遅れて横浜駅に到着した。

昨日、「明日の切符は明日買えばいいかな…」と思っていた私には妻が「念のため、今日買っておいたほうがいいよ!」と勧めるので、買い物の帰りに踊り子号の特急券と乗車券を購入しておいた。よって、バスの遅延にも慌てることなく、落ち着いて東海道線ホームへ移動することができた。

三島に到着すると、雨は上がっている状態。どうやら、神奈川県とは天気が違っていたらしい。傘をささずに国際関係学部への道を歩く。

大学に到着して、すぐに今日と明後日の講義用資料の作成にとりかかる。今週は配布する資料が多岐にわたり、とりあえず一気に作成しておかないと “流れ” がわからなくなる(と思われる)のである。が、しかし、あんまりこだわらなくてもよいものを、湿度のせいでインクがボタッとしがちなのが気にかかり、濃度や印刷モードを調整しながらリソグラフとのせめぎ合い(?)になる。

講義以外のところで、労力を使いすぎのような…。

そんな資料を携えて、まず3時限目「社会学」へ。今日で「問題行動の根源」と題する解説を一旦打ち切ることにして、次回以降の解説内容との橋渡しとして「防衛機制」について語る。

4時限目「日本の社会」は、今週2コマは「日本的家族観」がテーマ。今日は「家族」の定義や「日本人が用いる家族の意味」などから解説を始め、「イエ制度」について説明して終了。

講義を終えて大学を出ようとしたところで、よくお話を聞かせていただく先生とバッタリ。一緒に帰ることになったのだが、三島駅で東海道線が「30分遅れ」という表示されていた。「30分くらいなら待ちますか…」という話になったが、次から次へと入る構内アナウンスの内容が一致せず、結果的には「現在、東海道線は約1時間の遅れをもって…」という説明になっていた。そこで、「さすがに1時間は待てないですねぇ…」ということになり、新幹線で帰ることになった。

今日は天気も安定せず、さらに明日以降のことを思えば、新幹線で帰るべきだったのだろう。

横浜市内は、冷たい雨が降っていた。やはり、静岡県内とは天気が違っているなぁ…と実感する。

明日は、この雨のせいなのか「蒸し暑い一日」と天気予報が伝えていた。蒸し暑い…というのも、どの程度の話なのか? また、雨は降るのか? 降らないのか? 何とも判断のつきにくい今日この頃の空模様である。


6月15日(火)

昨夜、FIFAワールドカップ日本が予選リーグ初戦でカメルーンを1−0で破った。これで、勝ち点3! 試合前まで、インターネットの投票サイトなどで「日本は予選リーグで何勝できるか?」というアンケートに「0勝」と答えた者が全体の75%もいた。「こういう、サッカー通を気取った輩たちの鼻をあかしてやりたいものだ!」などと思っていたら、見事に勝利を収め、75%の予想を裏切ってくれた日本…。

さらに、「無勝利無得点」だとか「日本が0勝なのと、3試合で0得点なのは予想できます」などと誇らしげにコメントしていた輩も多数。言葉は悪いが「ざまぁみろ!」と言ってやりたい。

試合の途中でのコメントだろう、「大丈夫。後半で逆転されます」というような内容のコメントも目立つ。

日本が勝利してもなお、「今日の試合は、誰が監督でも勝てた」「カメルーン、ヤル気なさすぎ」などと、まるで日本が運良く勝てたかのような、そんなコメントまであった。どうして、自国の勝利を素直に喜べないのか?

そういえば、以前「日本は潔く3連敗するべき」なんてコラムを書いていた評論家もいたような…。

私は日本人だが、彼らとは違うと思った。

日本の勝利で興奮し、「早く寝なくちゃ!?」などと思いつつもなかなかフトンに入れず。よって、寝不足の朝…。それでも、いつもと同じ時間に家を出て、駿府ライナーに乗って静岡入り。今日は「蒸し暑い一日」だと天気予報が言っていた。ただ、横浜市と静岡市とでは予報は違うため、どういう恰好が良いのか、傘は折りたたみで十分か…などと少々悩む。とりあえず、折りたたみ傘と長袖(薄手)のパーカーをバッグに入れておいた。

静岡英和学院大学行きのバスに乗る前に、いつものように駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ねる。

3時限目「国際関係論」は、先週に引き続き「ナショナリズム」の解説。今日は「ナショナリズムの長所・短所」を主として取り上げ、文化鎖国主義やフィルタリングなどについても説明してみる。

空き時間である4時限目に5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料を印刷する。今日から「コミュニケーション」の解説に入るため、導入部の理解を助けるような資料が必要となる。そして、「コミュニケーション」の語源、本来的な意味を中心に解説する。本論に入る前、アニメ『それいけ! アンパンマン』の主題歌「アンパンマンのマーチ」の日本版と韓国版を上映し、先週解説した「異文化受容」の追加説明をしておいた。勢いよく降る雨に意気消沈気味の学生たちを前に、無理くり盛り上げようと頑張ってみたものの、思ったような効果はなし。

それで、ちょっと早めに講義を終了させ(ざるを得なくなっ)たので、いつもより15分早いバスで静岡駅に戻ることになった。道路の混雑が尋常ではなかったため、「いつものバスに乗っていたら、いつもの高速バスに乗れなかったかも…」と思えてきた。が、いつも18時半過ぎには駅のバスターミナルに入ってくる高速バスが、出発予定時刻の18:45になっても姿を現さない…。「きっと、運転手さんは、道路の混雑を知らずに営業所を出発したんだろうなぁ…」という想像が容易にできた。バスは5分遅れで静岡駅を出発したが、運転手さんは「出発が遅れましたことを、お詫びいたします」と何度も繰り返していたので、かえってこちらが申し訳なくなってきてしまった。

カメルーン戦のために寝不足だった私は、バスが動き出すや否やウトウトし始め、いつしか意識不明に…。愛鷹PAでの休憩で一旦目が覚めたものの、再び眠りの森をさまよい続けた。次に目が覚めたのは、東名大和を出発した頃だった。

「あっ、もう降りる準備をしなくては…」と思いつつ、飲み終えたペットボトルを入れたコンビニ袋の片付けなどをしていたが、頭が思考を停止していたこともあって、その袋を車内においたまま下車してしまった私…。そのことに気づいたのは、あざみ野駅まであと数分という距離に到達した時だった。

こんなアタフタドタバタな帰途ではあったが、帰宅して家に入ると息子が笑顔で迎えてくれたので、何だか救われたような気がした。

まだまだ、週の前半…。もっとモチベーションを上げていかなくては…。


6月17日(木)

昨日の更新がなかった理由は…。

久々に(?)、倒れてしまった私…。昨日は、朝から偏頭痛の再発の兆候があった。念のため、横浜から特急踊り子号に乗る前に缶入りブラックコーヒーとブラックガムを買い込み、“痛み止め” の代替品とした。いつも頓服剤としてゾーミッグを処方されていたが、手持ちがきれてしまったのである。

とりあえず、私の努力は “無駄な抵抗” にならず、無事に国際関係学部で3コマを担当してきた。が、3時限目「社会学」を担当している最中に痛みが容赦なく私を襲ってきた。おまけに、昨日のテーマが「ストレスとは何か?」の初回だったので、「シャレにならないなぁ…」と思いつつ、学生たちをいじりながら講義を盛り上げていた私…。

4時限目「日本の社会」の講義前に、持っていた手提げ袋(数年前に妻が縫ってくれたもの)の中にスミルスチック(経皮吸収型鎮痛消炎剤)が入っているのを見つけ、後頭部とこめかみに塗ってみた。多少の効果はあったようで、無事に「日本的家族観」をテーマとした解説(内容は、現代日本社会の問題点)を終えることができた。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、昨日から「日本(人)的発想」をテーマにした講義となった。初回は、日本の「はしご信仰」や「神−人間−自然の曖昧性」などを中心に語ることにした。留学生たちが真剣に話を聴いてくれていたため、話はトントン拍子に進み、90分の講義時間中70ふんを過ぎたところで解説内容が全て終了してしまった。

講義を終えた頃、頭痛はMAXに到達しようとしていた。せっかく早く講義が終わったのだから…ということで、新幹線に乗って帰ることにした。それも、ひかり号…。わずか25分で新横浜に到着。幸い、乗り継いだ横浜線が空いていて、押しくらまんじゅうを避けることができた。

帰宅して、すぐにフトンへ…。眠ってしまえば痛みを忘れられる…と思ったが、頭痛が激しくなりすぎてなかなか眠ることができない有様。それでも多少は痛みが鎮まり、日付の変わる前に入浴し、軽く食事を取り、再び就寝…。

夜中、頭痛の緩和のためにこめかみを冷やそうと思い、寝返りを打とうとしたところ、体が動かない。何と、妻が私を “カニばさみ” したまま眠っていたのである!? しばらくジタバタと自力で寝返りを打とうと試みたが、思うに任せぬ状態…。それで、妻を起こそうとしたのだが、寝ぼけた妻のパンチがみぞおちに!?

今朝、まだまだ頭痛が鎮まっていなかったため、松戸歯学部「社会学」を休講にすることに決めた。午後の法学部「社会学」までには何とか痛みが鎮まってくれることを期待したのだが、800人近くを前に講義できるほどには回復していないことを痛感し、こちらも休講にすることにした。

こうして、今日は仕事のない一日になったため、鴨居駅近くの病院へ行くことにした。初めて行く病院ではあったが、その前を何度も通っているので、迷うことなくたどり着く。そして、初診受付と問診票記入を済ませ、ひたすら順番を待つ。1時間半ほど待って、ようやく私の診察。今までに群発頭痛や偏頭痛と診断されたこと、頭痛予防のために服用していた薬のこと、頓服剤として処方されたものの種類などなどを医師に話すと、「血管性頭痛であることは間違いないですね」とのことだった。それで、今までのゾーミッグに代わる鎮痛剤を処方してもらうことになった。

診察を終えて外来会計に行こうとすると、そこに妻と息子の姿が…。会計を済ませ、処方箋薬局に向かうと息子はスヤスヤ…。今日はダイエーの「木曜の市」の日。せっかくなので、ちょっと買い物をして帰ることにした。

鎮痛剤のおかげもあって、夕方には “復活” していた私…。この分なら、明日の講義に支障はなさそうである。

しかし、今日の休講分は後日補講しなくてはならない。学生たちには申し訳なく思うが、これもパーソンズのいう「病人役割」で解釈すれば休講しなくてはならない状況にあったので…(以下、自主規制)。とにもかくにも、次回の講義で学生たちにはちゃんと謝っておこう。


6月18日(金)

今日は、結婚記念日2年前の今日のことを、つい昨日のことのように思い出す。結婚の翌年には息子が生まれ、その息子も来月で1歳になる…。

昨日は “お休み” をもらい、そのおかげで通院することができたので、今日は講義ができるまでに回復していた。いつもの金曜日と同様に8時前に家を出て、早め早めの移動で神保町に出て、法学部に向かう。出勤簿に押印後、休講届けを提出する。そして、2時限目「社会学」にのぞむ。金曜日クラスは今日から「“らしさ” の培養」がテーマ。前期の残り4回の講義は、文化とパーソナリティ論を基礎とした解説であり、今までの解説内容の “まとめ” でもある。今日は「culture」の概念について話をする。

昼食後、法学部近くの出版社に顔を出し、そこで40分ほど話をする。

出版社を出ると、雨が降っていた。天気予報で「午後から雨」とは言われていたが、こんなにドンピシャリのタイミングで雨が降るとは…。急ぎ足で通信教育部に入る。

急ぎ講義用資料を作成し、4時限目「社会学」に突入。今日は「生理的早産」について解説をしたのだが、講義開始から20分ほどして女子学生がスクッと立ち上がり、荷物をまとめて教室を出て行ってしまった。私が「どちらに行かれるのですか?」などと丁寧に声をかけても、女子学生は私をシカトして教室を出て行ったのである。ちょっと騒然とする教室内…。「今日が私の結婚記念日でなければ、追いかけてとっちめていたところですが…」などと話しながらも、腹立たしさは講義終了時まで募るばかりだった。

こういう日は、なるべく早めに大学を離れたほうが良い。講義後、片付けが済んだらすぐに神保町駅に向かった。そして、半蔵門線の急行列車に乗り込んだ。長津田では乗り換え時間4分で横浜線へ。

鴨居駅前で、「昨年の結婚記念日は、妻が妊娠中でそれどころではなかったから…」ということを思い出し、何か甘いものでも買って帰ろうとお店に入る。すでに子供もいて、“新婚さん” という気分は失われつつあるものの、やはりこういう記念日は大切にしたいと思った私…。

結婚2年目は「綿婚式」と呼ぶのだそうな。目指せ、銀婚式! それいけ、金婚式!


6月19日(土)

週間天気予報によれば、週末からずっと雨天が続くことになっていた。が、今朝は太陽が顔をのぞかせていた。なのに、湿度と気圧のせいで頭痛がぶり返してしまった私…。

今日は休みだし…ということで、10時半過ぎまで寝ていたのだが、妻が階下から聞こえる音に反応し、私に「下の○○さん、引っ越すのかなぁ?」と聞いてきた。我が家の階下の住人は、一人暮らしの女性だった。我ら家族が引っ越してくる時、「赤ちゃんが泣くのは当たり前なんだから、あんまり迷惑だとか何だとか考えちゃダメよ! 私も、そうやって子供を育ててきたんだから…」と、温かく迎え入れてくれた。息子の名前をすぐに覚えてくれて、道で会った時も息子に話しかけてくれた。花を育てるのが好きで、毎朝毎夕ちゃんと水やりをされていた。妻に、「落ち着いたら、お茶でも飲みにいらっしゃい」と声をかけてくれていた。

その女性が引っ越すという情報は得ていなかったので、部屋の模様替えかリフォームのためにドタバタしているのではないかと思い込んでいた。

が、昼過ぎに、その女性が我が家に来て、「今日、引っ越すことになったので、あいさつに…」と…。荷物が積み込まれたトラックに乗り込んで、女性は去って行った。

「もっと仲良くしたかったね…」と、妻が言った。妻は、その女性ともっともっと花について語りたかったらしい。息子と一緒にどこか案内して欲しかったらしい。私もちょっと寂しくなったが、妻の落胆ぶりは私の比ではなかった。

出会いがあれば、別れもある…。

午後、家族3人でららぽーと横浜に出掛け、息子のヘアカットをお願いした。ヘアサロンが大盛況で、1時間待ちとなった間に、息子は眠ってしまった…。再び目を覚ました時、目の前に見ず知らずの男性(ヘアサロンのスタッフさん)がいたものだから、ビックリしたのだろう、妻にしがみついたまま大号泣の息子だった。結局、カットは手慣れた女性スタッフに変更となり、何とか息子の(専門家にお願いしての)初ヘアカットは無事に終了した。

心なしか、息子はちょっと涼しげな顔…。


6月20日(日)

昨日のFIFAワールドカップでの日本対オランダ戦は、実に悔しかった。前評判通りにオランダが勝利したが、それでも1−0というスコア。勝ち点3は無理としても、引き分けて勝ち点1もあり得るのではないか…と、試合前から期待して日本を応援していたが、やはりオランダは強かった。しかし、ワールドカップ前の酷評ダラダラの日本チームとは違い、「よくやった!」と全国から賞賛される日本チームになっていたことは大きいと思う。

さて、今日は「父の日」である。それで、家族3人で私の実家に行くことにした。

当初の予定では、正午前には実家に到着しているハズだった。ところが、息子の離乳食の時間がちょっとズレて出掛けるのが遅くなり、結局12時半過ぎに到着。

途中から弟夫婦も合流し、家族揃って過ごす日曜の昼下がりとなった。
魚類の名前(漢字)がたくさん書かれた甚平を着ておどける息子
今日は、息子に「魚類の名前(漢字)がたくさん書かれた甚平」を着せて出掛けた。これが、実家ではなかなか好評…。ただ、中には「鯨」などの「これって、魚じゃないじゃん!?」というようなものも書かれているが、そこはご愛敬。そして、今日も暑かったので、甚平を着て涼を得た息子も喜んでいた(ような気がする)

“往きに乗ったバス” と “帰りに乗ったバス” に、意外な共通点が…。7時間ほどを経て乗ったバスなのに、運転手さんが同じだったのである! 「そんなこと、珍しくないじゃん!?」と思われるかもしれないが、夫婦して運転手さんの名前を記憶していたことが珍しかったように思えたのである。

そんな「父の日」だった。

そういえば今朝、私が息子をあやしていると、「ほら、お父さんに『いつもありがとう!』って言ってごらん!」と妻が息子に話しかけてきた。そうか、私も “父親” だったんだっけ? 息子から「お父さん、いつもありがとう!」などと言われる日は、一体いつ来るのだろう? そして、息子から感謝される父親に、私はなれるのだろうか?


6月21日(月)

今日は行く先々で何度か雨が降ったらしいが、幸いに私は傘をささずに済んだ。朝、西菅田団地バス停から相鉄バスに乗ってすぐ、窓ガラスに雨がポツポツとぶつかってきたが、横浜駅に到着した時には止んでいた。特急踊り子号に乗り、大船あたりに差しかかった時、激しい雨が…。その頃、三島でも雨が降り出したらしいのだが、私が三島に到着した時には雨が上がっていて…。

国際関係学部に到着後に雨が強く降ってきたが、私の担当する講義の開始前には雨は上がり…。

3時限目「社会学」は、「ストレスとは何か?」の2回目として 「理想と現実」「日常性と非日常性」「レディネス」などを中心に「コーピング」の話をする。“思い当たるフシ” のある学生が多かったようで、とりあえず共感は得られた模様。

4時限目「日本の社会」は、前回までの “家族” についての解説内容と関連事項の再確認をし、「日本的エスノセントリズム」について解説をした。「日本人」と「異人」、「外国人」と「ガイジン」の関係性をもとにして日本人特有のエスノセントリズム観を説明したのだが、例年同時期に似たような話を静岡英和学院大学の「異文化コミュニケーション論」でも解説するので(もっとも、板書事項や中心事項は異なるが)、時間の計算は楽だという安心感からか気持ちが大きくなり、しないでよい話まで始めてしまい…。結果、90分を少し超過して講義終了。

帰りは、お世話になっている先生から誘われて新幹線に乗ることになった。週のはじめとはいえ、前期の終盤に差しかかっているので疲労度は相当なもの。明日以降のことを考えれば、新幹線で帰って体を労るのも大事なことだろう…。

なんて思っていたのに、鴨居駅から家までは「青空がキレイだったから…」などという理由で歩いてしまった私。せっかく新幹線に乗ったのに、意味がないのでは…!?


6月22日(火)

不覚…。

昨夜、息子を寝かしつけるためだっこしてあやしていたところ、なかなか睡眠モードに入ってくれなかったので、「ちょっと遊んで疲れたら寝るだろう…」などと思って一旦息子をフトンに座らせてみた。息子はフトンでゴロゴロ、人形をハグハグしていたのだが、それを監視していた私のほうが眠くなってしまい、息子より前に寝てしまった。その様子を見ていた息子が、妻の所へ「お父さん、寝ちゃったよ!」ということを教えに来たらしい。

そんな息子もその後すぐに寝てしまったようだが、どういうワケか私の横に来て一緒に寝ていたらしい。

私が目を覚ましたのは、3時過ぎだった…。父子寄り添って寝ている姿を妻がデジカメで撮影しようとし、そのフラッシュで意識が戻ってきたのである。

私と息子が寝ていたのは妻の就寝エリアだったため、妻は寝るに寝られず「ワールドカップのスイス対チリの試合、最後まで見ちゃったよ!」と…。

今日も行く先々で何度か雨が降ったようなのだが、幸いに私は傘をささずに済んだ。いつものように東名江田から7:50発の駿府ライナーに乗ると、大和あたりで雨が降り出した。しかし、静岡市内に到達するや、雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせ始め、その後の静岡市は雨の降る気配もなく…。天気予報によれば、今日の静岡市内はずっと雨が降るハズだったのだが…。

今日の静岡英和学院大学の3時限目「国際関係論」は、DVDとCDを用いて講義することにしていた。だから、天気が良いとスクリーンに光が反射して映像が見えにくくなるため、できたら雨が降ってくれたほうが好都合だった。皮肉なものである。講義内容は、シラバス通り「視聴覚資料による実証」。グローバリゼーションとナショナリズムの理解の助けとして、『ドラゴンボール』『クレヨンしんちゃん』『とっとこハム太郎』などを用いて、「日本のアニメーションが韓国で放映されるとどうなるか?」「ナショナリズムとアニメーションのフィルタリング」の解説をする。野原しんのすけやハム太郎が韓国語を話しているのを初めて見た学生たちは、興味深そうにじっと映像を見つめていた。

空き時間の4時限目に、リソグラフと格闘する。5時限目「異文化コミュニケーション論」は、先週から「コミュニケーション」そのものがテーマ。今日は「コンテキスト」の解説を中心に、コミュニケーションの流れを説明する。先週取り上げた「アンパンマンのマーチ」を取り巻く背景について語り、予備知識を身につけた状態でその曲を聴くとどうなるのか、そんな実験を最後に行った。

大学からの帰り、先週と同じく17:45のバスに乗る。おかげで、静岡18:36発のひかり号に間に合った。幸い自由席でも空席があり、新横浜までゆったりと移動できた。そして、いつもなら高速バスが愛鷹PAで休憩中の時間(20時前)に帰宅した。いつもよりも2時間半以上早い帰宅である。

本来、静岡からの帰途はこうあるべきなのだが、高速バス利用が当たり前になってしまった現在では、何とも時間を得した気分になる。

まだ週の前半、先週は体調不良でしんどかったので、今週は無理なく無駄なく頑張るつもりである。


6月23日(水)

久々に、激しい雨の中を歩いた。梅雨らしいといえば梅雨らしいのだが、せめて私がバスや電車に乗ってから降ってほしいと思うことも…。一時は傘をさしても体がびしょ濡れになるほどの強雨で、電車が止まるのではないかと心配してしまったほど。だが、それは杞憂に終わった。

特急踊り子号を三島で降りると、雨だけではなく風も強まっていて、ヘタすると傘が折れてしまうのでは…というほどの勢い。こんな日に限って、かなりの量の資料を抱えて教室移動しなくてはならないとは…!?

3時限目「社会学」は、重たい資料に加えて、情報教育センターで借りたノートパソコンを持って教室に入る。毎年「問題行動」「ストレス」の会話の総まとめとして、6年前に比較心身症研究会のシンポジウム(動物は人を癒せるか?)でパネラーとして報告した内容をパワーポイントを使用して学生たちにも聞かせることにしている。が、今年は解説の継続している最中に途中でこの企画に入ることにした。

が、昨年と同じ現象が起きてしまう…。映像を出力しても、その信号がなかなかフィードバックしないのである。プロジェクターやモニタテレビに出力されても、パソコンのディスプレイには何も表示されない…。仕方なく、AVラックのモニタ画面(プロジェクター用の中サイズのものと、モニタテレビ用の小さなものが、2つ並んで表示される)を見ながら操作することになったのだが、これがまた面倒くさい。とりあえず、解説そのものは学生たちにキチンと理解してもらえたようなので、「終わりよければすべてよし」と考えることにした。

4時限目「日本の社会」は、いよいよ最終テーマである「放送用語から見た日本社会」の解説に入る。初回として、放送業界全体の傾向と「寝た子を起こすな」論を中心に語り、チョー・ヨンピルのヒット曲『釜山港へ帰れ』の韓国版と日本版の違いを比較する。が、こちらもCDの動きが不安定…。講義前にDVD/CDデッキの動作確認をしていたところ、サーチ機能が作動しないばかりか、演奏を止めることさえできなくなってしまったのである。それで、一旦電源を落としてもう一度試してみたところ、たどたどしいながらも何とか機能回復。だが、講義中にCDを再生している時は、ずっとヒヤヒヤ状態だった。

5時限目「日本社会(留学生用)」は前回の講義内容をふまえ、前世−現世−来世の関連性(縁)を基本とした「日本(人)的発想」の解説。仏教的思考を基礎とする解説なので堅苦しい話になちがちだが、そうならないように留意して学生たち全員に質問をしながら、日本人の日常を理解してもらうよう心がけた。

講義後、何に乗って帰ろうかと考えたが、とりあえず先週木曜日に休講したことを思い出し、「明日は休講にできないから…」という義務感に目覚めた(?)ため、新幹線で新横浜に出ることにした。新幹線の車内では、ひたすら仮眠…。そして、2年ぶりにビックカメラで買い物をした。久々に取り出したポイントカード…。ポイントは全て消滅していた。軽くショックを受ける。

ショック…といえば、昨日の10時過ぎに心臓が止まりそうなくらいビックリしたことがあった。静岡駅前(終点)で高速バスを降りた途端、携帯電話が反応した。妻の携帯電話番号からだった。「もしもし!」と応対するが、無言…。さらに、「ハーハー」「フーフー」といった息づかいがかすかに聞こえたかと思いきや、「ピッ、ポッ、パッ」と番号ボタンを押したと思われる音が!? そして、終始無言のままの電話が切れた。

「何か事件に巻き込まれたのでは?」と心配になり、妻に電話をかけ直したところ、「はい、もしもし?」と妻が普段通りに応答した。事の次第を説明すると、「あぁ、さっき(息子が)携帯電話をいじっていたから、それかなぁ…」とのことだった。要するに、息子が偶然に私へ電話したというのが真相らしい。本当にビックリした。何事もなくて良かったが、これが別の人に通話してしまっていたら…と思うと、それもまた恐ろしい。

とりあえず、明日は学生に謝ってから講義に入ろう…。


6月24日(木)

先週は偏頭痛で休講にしてしまったので、今日は休むワケにはいかない…という責任感(?)からか、予定通りに起床し、いつもの木曜日のように朝一番のバスに乗り込んだ。

今朝は道が空いていて、横浜駅に予想外に早くバスが到着した。そのため、予定よりも1本早い電車に乗ることができたので、松戸歯学部には8時前に到着してしまった(構内のコンビニで買い物をして時間を潰してから講師室に入ったが…)

1時限目「社会学」は、まず最初に先週の突然の休講について学生に詫び、補講をいつ実施するか相談する。そして新たに「人間とヒト」をテーマに解説を始める。今週と来週で「Human Being」とは何かを説明することになっているのだが、初回の今日はPersonaを中心に語る。

その後、法学部に移動して出勤簿に押印すると、(先週提出したハズの)休講届を早く提出するように言われる。先週提出した旨を伝えたが、どうも何か伝達ミスがあったらしい。

そして、3時限目「社会学」でも最初に先週の休講について詫び、事情を説明する。そして、補講日の相談…。それから、「人間関係の諸相と構造」の最終解説内容として「アイドル工学」について語る。金曜日クラスは2週間前に解説が終わっているので、基本的な解説の流れは金曜日とほぼ同じにしておいた。やはり、この手の内容の講義中は学生たちの食いつきも違う。大いに学生たちが盛り上がったところで、今日の講義を終了した。

神保町から、半蔵門線急行(田園都市線乗り入れ)に乗った。予定では長津田経由で横浜線に乗り継いで、16:24に鴨居到着のハズだった。が、いつもの如く途中でダイヤが乱れ、長津田に田園都市線が到着した時は、乗り継ぐ予定の横浜線がドアを閉めている最中だった。

予定より10分近く遅れて鴨居に到着し、急いで駅前のバスターミナルへ移動する。ちょうどバスを降りたばかりの妻と息子と合流し、例によってダイエーの「木曜の市」の日へ。店の前に工場直送のバッグ販売があり、信じられないほど破格で売られていたため、そろそろデーバッグを買い換えるつもりだった我ら夫婦はここぞとばかりに品定め。そして、それなりに満足のいく買い物をした。

未明にFIFAワールドカップの日本対デンマーク戦があるが、今日は朝イチのバスに乗っているし、明日も仕事だし…ということで、とりあえず寝ることにしよう。


6月25日(金)

「ざまぁみろ!」と言ってやりたい。

FIFAワールドカップ日本がデンマークを3−1で破り、決勝トーナメントに進出! 大会前、“ネットでないと何も発言できない哀しい輩たち” が「岡田、やめろ!」「日本はグループリーグで無勝利無得点は容易に予想できます」「グループリーグでならベスト4!」などとほざいていたが、この快挙をどう受け止めるのだろう? それを思うと、「ざまぁみろ!」という言葉が口をつく。

大会前の親善試合でボロボロ状態だった日本代表チームに、“ネットでないと何も発言できない哀しい輩たち” の攻撃的なカキコミが集中した。その数は、常に1000件を超えていた。が、そんな日本代表チームが勝利を重ねるたび、カキコミ数が減少していく…。非難する所が見当たらない相手には、何も言えないのである。散々誹謗中傷を述べて、快進撃を続ける我が国の代表チームを応援することもできず、「奇跡は長くは続きませんから」などという悪あがきのカキコミまでする。中には「今までひどいことを言ってきて、すみませんでした」などというカキコミもあったが、有能力者を攻撃することで得られる疑似的な(刹那的な)優越感さえ奪われてしまった哀しい輩に対し、心の底から情けなく思うのと同時に、「ざまぁみろ!」と言ってやりたい。

実は、この誹謗中傷のカキコミには “親玉” がいた。「W杯日本代表は正々堂々と全敗せよ」というタイトルのコラムを書いた、個人の好みでしかものを言わない “分析能力” が著しく欠如したスポーツライターだ。この輩は、日本代表チームがベスト16に入ったら「見る目がなくてすいませんでした」という “お詫びのコラム” を書くと言っていた。が、その気配がない。日本がベスト16になど入るワケがない。それ以前にグループリーグで1勝もできるハズがない。ましてや、監督は岡田サンだ。お話にならない…という持論を信じ切り、さらにこの輩にたきつけられた “ネットでないと何も発言できない哀しい輩たち” がアチコチのサイトに岡田ジャパンを誹謗中傷するカキコミをしまくったのである。

この親玉のブログにあるコメント欄にも、同調者のコメントが書き込まれていた。中には、この親玉の意見に異議を申し立てる者も若干いたが、ここでも「グループリーグで1勝でもしたら謝りますよ」とか「グループリーグ突破したら、頭丸めます」などというカキコミがある。この親玉がたきつけてた結果である。おまけに、親玉のブログのコメントは、書き込まれたものを親玉自身が承認しないと掲載されない仕組みだという。よって、親玉の気に入らないコメントは掲載されないらしい。

素人とは違い(いや、このスポーツライターは元Jリーガーというワケでもなく、素人同然だと思うが)、それなりの影響力を持つスポーツライターの発する言葉には、それなりの影響力がある。持論がことごとく外れたのだ! プロのスポーツライター(を自称する)ならば、キチンと自身の過ちを認め、それなりの記事を書くべきだと思う。

親玉コケたら子分もコケる…。このスポーツライターにも「ざまぁみろ!」と言ってやりたい。

ちなみに、私が “ごひいき” のチームを応援するためテレビを見ると、7割以上の確率で負ける。そんなこともあって、昨夜は1時過ぎに就寝。試合開始の2時間半前である。妻は…といえば、日本代表を応援すると言って起きていた。

熟睡していたハズの私だったが、息子の泣き声で目が覚めた。妻が息子に授乳していた。「日本が、とんでもないことになってるよ!」と言うので、てっきり某国がテ○ドンでも打ち込んできたのかと思ったが、「あっ、サッカーの話か!?」ということに気づき、「試合はどうなったの?」「で、どっちが勝ったの?」と何度も何度も何度も何度も妻に聞いた。すると…

まだ試合中ですよっ!

と返された。

起きてテレビを見たところ、すでに後半…2−0で日本が勝っている。「おっ、勝ってる!」と思った次の瞬間、デンマークにゴールを決められた。「だから、テレビを見てはいけなかったんだよなぁ…」と思っていたら、日本がダメ押しの3点目を決め、そのまま勝利!

試合終了後、再び就寝…。そして、起きて講義用資料の編集をしながら身支度を整え、急いで出掛けた。

鴨居から横浜線で長津田に出て、田園都市線に乗り換えようとするが、どうも雰囲気がおかしい…。「梶が谷駅で車両故障があった関係で、田園都市線は現在上下線とも運転を見合わせております。横浜線、横浜市営地下鉄への振替輸送を行いますので…」という構内アナウンスが聞こえてきた。「ここまで来て、再びもとに戻れというのか!?」などと思いつつも、「車両故障が原因の運転見合わせならば、そんなに長いこと待たされはしないだろう」という経験から、田園都市線のホームに行って電車が運転再開するのを待つことにした。その後、ダイヤ情報メールが届いた。「遅い! 遅いよ!」と思いつつ、田園都市線の運転再開を待った。

果たして…、電車はその後10分程度で運転を再開した。ただし、全て各停で運転…。途中、前後を走る電車との間隔を調整しながらの運転だったため、8:45過ぎに長津田を出た田園都市線が神保町に到着したのは、もうすぐ10時になろうかという頃だった。家を出て、実に2時間以上経過していた。

それにしても、運転見合わせの際によく見られる “客が駅員に食って掛かる” 光景が、今日は全く見られなかった。それどころか、何だかみんな穏やかだった。」日本代表チームがデンマークを破ったことが、こういうところにも影響するのか…」と、勝手な因果関係を考えた。

今日はちょっと早めに法学部入りし、講義用のアイテムを作ろうと思っていた。それで、身支度を整えながらパソコンと対峙していたのだが、到着がえらく遅くなってしまったため慌てまくってしまい、予定していた “グッズ” は失敗の連続で作成できず。今日は板書事項が多く、教室の構造からすると板書の半分以上を見ることができなくなる学生がいるため、家で作成した板書事項を拡大コピーして黒板にセロハンテープで貼ろうと思っていたのである。が、思うようにコピーがとれず、断念。板書用に作成したものを、配布用に編集し直し、それを印刷して学生に配布することで対処した。

そんなドタバタ状態で始まった2時限目「社会学」であるが、先週から「“らしさ” の培養」をテーマに、文化とパーソナリティ論を基礎とした解説を進めている。先週は「culture」の概念について話をしたので、今日は「personality」についてである。

板書事項をプリントにして配布しているので時間的な余裕はできたが、どうも教室の空席が気にかかる。いつもより、ザッと100名近くは少ない。田園都市線の運転見合わせの影響で神保町に到達できない学生なのか、サッカーを見ていて起きられなくなった学生なのか? とにかく、テンポをゆっくりにして語ることにした。

昼休み中に通信教育部へ移動し、講義用資料の作成をする。件のスポーツライターが書いたコラムも、講義用資料に盛り込んだ。このプリントは後期の解説で使用予定なのだが、時期的にちょうど良いので今日配布することにした。そして、満を持して4時限目「社会学」にのぞむ。

今日から「人間的存在を科学する」というタイトルの講義なのだが、基本的には他学部で「人間関係の諸相と構造」と称する解説とほぼ同内容である。ただ、時間の配分や展開順序には大きな違いがある。今日は、私が「Human Being」を研究することにしたキッカケや、依拠した理論などを中心に述べた。

1週間の全ての講義を終えた後、神保町駅のホームで加藤くんとバッタリ会い、半蔵門線で長津田まで一緒に帰った。朝とは違い、比較的スムーズな運行だった。途中、日頃気がつかないようなことに関する情報を加藤くんから色々と教えてもらう。参考になった。

先週は木曜日に休講してしまったので中途半端な週末になってしまったが、今週は全ての講義をやり遂げた充実感がある(それに付き合わされている学生たちには。心から申し訳なく思うが…)。この充実感を、来週以降も持続させたいものである。


6月26日(土)

本当は、息子を遊びに連れて行く予定だった。が、昼過ぎから頭痛がしてきたため “仮眠” のつもりでフトンに入ったら、そのまま深い眠りに…。目が覚めたのは、17時過ぎだった。妻曰く、「雨が降っているから、どっちにしても出かけられなかった」と…。

「這えば立て、立てば歩めの親心」という言葉の意味が、しみじみわかってきた今日この頃…。ちょっと前まで息子は、ハイハイさえままならなかった。それ以前に、寝返りも満足に打てなかった。今では、たっちのバランスもキチンととれてきて、好きなだけ立ち続けるようになった。ハイハイのスピードは、増すばかり。いじってほしくないものにダッシュし、ガチャガチャと…。機械類は、置き場を変えなくてはならなくなりそうな状態である。が、それが成長だと思うと、嬉しくもあり、複雑な心境…。

今日は、小林さんの誕生日。おめでとうございます。初めて小林さんに「お誕生日おめでとうございます!」と言ったのは、今から28年前…。鴨長明が「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し」と、世の中は無情であると言っている。が、変わらぬものもあるのではなかろうか。


6月27日(日)

家族で川越に行ってきた。なぜ “川越” なのかということについては割愛するとして、家族3人で出かけたのである。

昨日までは、「息子の離乳食のこともあるし、なるべく午前中から出かけて、早めに帰宅するようにしよう」などと夫婦で話をしていたのだが、こんな時に限って息子がよく眠っていて…。いつもなら朝早くから起きて騒いでいる息子も、今日はなぜか10時を過ぎても起きてこない…。

それで、時間的に大幅なズレが生じ、家を出たのは12時半前のことだった。

とりあえず来たバスに乗って鴨居駅に出て、ホリデーパスを購入し、横浜線快速で八王子へ。急いでホーム間の移動をし、川越行きの八高線に乗り換えた。自宅を出発して2時間以上の時を経て、ようやく川越に到着。通常なら、池袋に出て東武東上線に乗るという経路を選ぶのだが、せっかくホリデーパスが利用できるのだから…ということと、妻も最近「ケータイ国盗り合戦」を始めたので、出来るだけ “国” が盗れるように…という配慮である。

川越に到着し、まずは遅い昼食。駅前の東武マイン内にあるうどん屋さんで、十数年ぶりに食事をする。このうどん屋さん、高校の教員をしていた当時に7〜8名の有志で8時間耐久の飲み会をした会場である。そして、国文学者・重さんと出会った…という、想い出のお店である。

うどんの定食を頼んだが、息子にもうどんを食べさせたかったので、1つはクタンクタンに柔らかくしてもらうことにした。それを持参したヌードルカッターで細かくし、少しずつ食べさせてみた。息子がお店で作られたものを食べるのは、これが初めてのこと。しかし、臆することなく、妻が取り分けたうどんを完食! よっぽど美味しかったのか、広いお店の座敷を動き回りながら食べられたのが嬉しかったのか、とにかく驚くほどの食欲だった。

食後、妻は息子と駅前のビルにあるベビー休憩室に行き、私は用事を済ませることにした。

帰りは川越から大宮に出て、湘南新宿ラインで横浜に戻った。往きとルートが違うので、盗れる国も増えて行く…。携帯電話を利用したゲームの話とはいえ、今日だけで23国を盗った妻…。これが現実ならば戦国武士として間違いなく名を残していることだろう。

ところが息子は、往きも帰りも電車内で眠りの森…。まだまだ赤ちゃんなのか、はたまた大物なのか…!?


6月28日(月)

今日で、息子は生後11ヶ月…。そして、何となく慌ただしくやってきた月曜日…。

いつもと同じように8時前に家を出て、バスで横浜駅に向かったのだが…。特急踊り子号に乗る前に郵便局で1つ用事を済ませるつもりだったのだが、道路が軽く渋滞していたため時間が予想外にかかり、「もう、諦めようかなぁ…」などと思ってしまう状況に陥った。が、「走れば、何とかなる」と自分の足を信じ、横浜中央郵便局へ向かうことにした。

自分の足を信じて良かった…。

それにしても、暑かった。三島に降り立ってすぐ、頭から汗が噴き出しそうな状態…。国際関係学部に到着する前に、すでに体力を消耗しかけていた私…。

今日は講義で新たな資料を配付する予定はないのだが、水曜日の資料づくり(の一部)をしておくことにした。凝れば凝るほど “まとまり” がつかなくなり、それで “シンプル” な内容のまま編集を終えた。

3時限目「社会学」は、今日で「ストレスとは何か?」の解説を終える。最後に、「人生縮小化」「リセット−リロード」などについて触れておいた。、私の学生時代と現在とでは、社会情勢が違う。そのため、かつては当然のように我慢を強いられたことが現在では叶いやすくなっている部分もあり、それが新たなストレスや問題行動につながってゆく…というような解説に終始したような感じだった。

4時限目「日本の社会」は、前回から始めた「放送用語から見た日本社会」の解説。今日の主題は、「用語と歴史性」と「配慮」など。放送局ごとの考査基準を比較しつつ、実際の考査方法と日本的な傾向を考えた。

帰りは新幹線に乗ろうか、在来線で帰るか…と考えながら三島駅に移動する。が、「ヨドバシ横浜で買い物するんだったっけ!?」ということを思い出し、在来線で横浜に戻ることにした。東海道線内はクーラーが効いていて涼しいのだが、電車を待つ際や乗り換えで歩く時の湿度の高さに辟易する。熱海を出発してすぐ、妻から「横浜は落雷。ゲリラ豪雨!」という内容のメールが届いた。その頃、熱海周辺はスカッと晴れ渡っていた。「本当に雨?」などと思ったが、天気情報メールで横浜に洪水・大雨の警報が出ていることを知る。そして、平塚あたりで降雨…。しかし、しばらくして雨はやみ、結局私が傘をさして歩くことはなかった。

さて、私がヨドバシ横浜で買ったもの、それは…、DVDレンズクリーナー! このところ、DVDで録画したものの画面飛びが激しくて…。


6月29日(火)

雨降る朝…。いつものように6時半前に家を出る。妻と息子に見送られたが、妻が息子に「お父さんに “いってらっしゃいのバイバイ” は?」と促したそうだが、息子は手を振らない…。妻の話によると、私を見送った後に哀しそうな顔をして、家に入ってからも玄関を見つめたまま離れようとしなかった…という。だんだん、状況がわかるようになってきたのだろうか?

見送られた私自身は…と言えば、のんびりとバス停まで歩いて行ったものだから、バスに乗り遅れそうになる有様。バスはすでに到着済みで、もし乗るお客さんが少なかったら…。

その後は何の問題もなく、無事に東名江田バス停に到達した。そして、大した渋滞に巻き込まれることなく、駿府ライナーは静岡駅前に予定より早く到着した。静岡は、まるで真夏の陽気。出来るだけ地下を通って日差しを避けながら、駅南(静岡駅南口)にある清水先生の事務所を訪ねた。30分ほど事務所で休ませていただき、静岡英和学院大学行きのバス乗り場へ向かう。とにかく、暑い…。

さて、今日の講義は、2コマともテーマが改まるために準備が大変! おまけに、今年の受講学生たちの “戦闘力” はスカウターを着けていても測定不可能なくらい場面場面でとんでもない力を発揮するので、「今日は、ここまで解説を進めておこう」という予測も立てられない。これは、とても嬉しいことであるが、その分だけ準備が忙しくなるのである。

とりあえず、3時限目「国際関係論」の講義用資料は、両面刷りのものを2枚配布することにした。そして、テキストと併用しながら、「国際関係と温度差」について語り始めた。例年、このテーマの初回は「情報」を主題とするのだが、すでに前回までにその解説が終了しているため(ここが、今年の受講学生の予測不能な戦闘力!)、今年は「歴史」にまつわる問題点を中心に解説することにした。

空き時間の4時限目に、印刷機とコピー機をフル稼働(?)させ、5時限目「異文化コミュニケーション論」の講義用資料を両面刷り3枚分作成する。

5時限目の最初に、ビートルズの楽曲の邦題と原題を結びつける小テストを実施する。44年前の今日は、ビートルズが来日した記念すべき日である。だから今日、このような内容の小テストを実施しようと思ったのではなく、順番で実施していたら偶然にも…というのが実情。小テスト後、「コミュニケーションの比較」をテーマに、今日は日本人の婉曲表現について、できるだけ留学生たちに問いかけながら解説する。

昨日、三島駅のJR東海ツアーズでぷらっとこだまエコノミープランの予約を入れておいたので、帰りはゆったりと新幹線で(それも、指定席で)新横浜へ戻る。バス好きの私であるが、やはり新幹線の快速性も捨てがたいものである。


6月30日(水)

なぜっ!?FIFAワールドカップ日本がパラグアイ相手に善戦するもPKで破れてしまい、ベスト8進出ならず。目標として掲げていた「ベスト4」には到達しなかったとはいえ、その目標が決して遠いものではなかったという印象を受けた。

日本の試合が始まる15時間以上前のこと、東名江田バス停付近に差しかかったところで、ガードレールにある落書きが気になった。明らかに子供によるものなのだが、何だか妙に気になる…。近づいてよく見ると、そこには

アンパンマン

と書かれているではないか!? 「なぜ、アンパンマン?」と思いつつ、もう一度よく確認してみた。すると、それは「アンパンマン」ではなく

アソパソマソ

だった。あぁ、子供の筆跡…。

今日も、特急踊り子号で三島入り。やけに天気が良く、湿度も高い。国際関係学部に到着する頃には、汗ダクダク…。とりあえず、今日使用する講義用資料の印刷に取りかかる。

3時限目「社会学」は、今日からいよいよ最終テーマ「基本的人間関係再考」に入る。例年、「恋愛」を例にした解説をするため、学生がやけに食いついてくるテーマである。今日は「友情」と「恋愛」の比較、そして「愛」と「恋」の違いなどを話す。

4時限目「日本の社会」は、先週から始めた「放送用語から見た日本社会」の続きである。「思想の自由」と「良心の自由」の関係性をもとにしての解説だったが、どうしても日本の放送業界では当たり障りのない表現に終始する傾向が強くなるという現実を、具体的な例を挙げて説明した。

5時限目「日本社会(留学生用)」は、「日本(人)的発想」をテーマに講義を進めているが、今週と来週は特に「日本(人)的コミュニケーション」について話をすることにしている。今日は日本人のコミュニケーションに見られる特徴を8項目挙げて、それぞれに留学生たちの出身国での出来事と比較しながら解説する。なぜかテンポ良く話が進み、予定よりもかなり早い時間に講義が終了してしまった。

こんな日は寄り道もせず、サッサと帰るに限る…とばかりに急いで荷物をまとめ、三島駅へ。ひかり号に間に合ったので、わずか25分で新横浜に到着する。横浜線に乗り換えて鴨居に戻ると、駅前で「お兄さん!」と声をかけられる。偶然にも、義妹と会ったのである。もっとも、弟夫婦は長津田に住んでいるので、今まで通勤途中に会わなかったのが不思議なくらいである。外で親族に会うと、何だかホッとする。

帰宅すると、真っ先に出迎えてくれたのは息子だった…。息子も1〜2歩程度は歩けるようになってきている。1ヶ月もしないうちに1歳の誕生日を迎えるのだから、少しは歩けるようになって当然かもしれない。が、成長の喜びと同時に “切なさ” も覚え、何とも複雑な心境の私である。

そんな想いと共に、2010年上半期最終日は過ぎて行くのであった。


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