2006年6月のぼやき



6月1日(木)

ふとしたことから、小学校・中学時代のクラスメイト数名の現況をインターネットで知ることとなった。ある者は東大助教授、ある者は北大助教授、ある者は某省キャリアで在外勤務中…などなど、博士号取得者も数名…。立派になった者が多いようである。所属が…ではない。業績が立派なのである。それにひきかえ、この私…。こんなところでぼやいている私が、今さら彼らの前に現れても相手にされないんだろうなぁ…。

こうなったら、今日は “やけになって” ぼやいてみよう! 昨夜、某「ムダ知識」番組を見ていたら、またもや時間稼ぎな構成…。あるネタの時に、ムダに参考映像を流して番組で紹介する「ムダ知識」の数を少なくしようとするスタッフの苦心が見え隠れした。しかし、出演者からの「へぇ〜」ポイントはあまりにも低かった。これこそ「ムダ」である。そんなに「ムダ知識」に不足しているのであれば、私が過去に投稿した大量(?)のネタでも採用すればいいのに…。

今日は、松戸歯学部と法学部大宮キャンパスの掛け持ち出講日。今年は天候が不安定で、松戸から大宮への移動はいつもビクビクしながら…である。松戸歯学部も大宮キャンパスも、駅から路線バスを利用しなくてはならない位置にキャンパスがある。道が混むのではないか? 常磐線が止まるのではないか? 高崎線や宇都宮線が止まるのではないか?…などと考えながら移動するのは、精神衛生上よろしくない。さすがに、講義中はそのようなことを考えずにいられるが…。もっとも、こういう出講シフトになったのは、「おそらく移動可能!」という判断があるからで、実際に支障が出たこともないので問題ないワケである。ただ、同じ「1日3コマ担当」でも、1キャンパスで3コマを担当するのと、掛け持ちで3コマを担当するのとでは、心身の疲労具合も異なる。それで、これからはそれを「移動」と思わず、「小旅行」と思うことにした。車窓の外の、移りゆく風景を眺めつつ、気分を入れ換えるのも一興かと…。

ぼやきはこれくらいにして、ここからは本日の出来事を。

今朝は “ほぼ” 予定通りに起床し、これまた “ほぼ” 予定通りの時間の電車に乗り込んだ。結果、“ほぼ” 予定通りに松戸駅に到着! しかし、その後がよくなかった…。今日は天気が良く、気温も高かったので、上着を着ないで半袖のワイシャツで出かけた。白いワイシャツを取り出してしまったため、コルセットをすると透けて見えてしまう可能性が…ということで、今日はコルセットをせずに出かけることにした。だが、横浜から東京、東京から上野までの車中で、いずれも座ることが出来なかったため、やっと座れた常磐線の中で腰の痛みを感じ始め、松戸駅から松戸歯学部までタクシーで向かったのだが、通常なら誰かがタクシー乗り場にいて、「日大(松戸歯学部)ですか?」と聞いてくるのだが、今日に限って誰もいなかった…。それで、やむを得ず一人でタクシーに乗り込んだ。まぁ、グリーン車に乗ったと思えば…。

1時限目の「社会学」は、今日からストレスに関する内容に入った。私自身がストレスの中に入ってコーピングしている最中であるが、学生たちが正しいストレスへの知識を深めてくれたら…という想いのほうが先行したようである。

その後、急いで松戸駅へ向かい、上野経由で法学部大宮キャンパスへ移動した。そして、3〜4時限目の「社会学」へ突入。今日の講義内容はすでに火曜日に同じ大宮で語っているせいもあってか、スムーズに解説が進んでしまい、2コマとも時間が余ってしまうという有様。私にしては、大変珍しい出来事であった。

全ての講義を終えた後、タクシーに便乗させていただき、ものすごく快適な帰途に就いた。そのため、腰を酷使することなく、帰宅することが出来た。

さて、明日は今週最後の出講日。明日も今日のようにうまく講義が展開されるといいのだが…。


6月2日(金)

どういうワケか、大宮駅で金曜日の在来線特急券を購入すると、絶対に起きられないのである。今朝も、在来線特急に乗るのを諦め、新幹線で三島入りしたので、特急券は明日にでも “乗変” しなくてはならない。しかし、新幹線は便利である。三島出講日、新幹線にはいつも助けられている。そんな疲労した体で出かけた私であるが、新幹線で英気を養い、国際関係学部の講義も “いつものように” 展開された(ハズである)

2時限目「日本社会(留学生用)」では、過日別の講義で上映した「とっとこハム太郎」のDVDを流し、留学生たちにも日本アニメーションの長所と「日本(人)的 “和”」について考えてもらった。

昼食を慌ただしくとりつつ、午後の講義の準備に入る。せっかく食べたものも、体のどこに入ったのかわからないような状態であった。そのまま3時限目「日本の社会」に突入! 今日から講義内容は後半戦に入るのだが、その第1弾は「日本的経営」に関する講義だった。この話を聴いて、就職活動や企業研究に役立ててくれる学生がどのくらいいるのだろうか…と、そんなことを考えつつ、自分自身も奮い立たせていった。

そして…定番となった “休む暇もない移動” を経て5時限目「社会学」へ。心身ともにヘロヘロ状態ではあったが、講義に入るとなぜかビシッとした私になる。今日はデュルケムの「社会的事実」「アノミー論」を引用しつつ、現代社会の問題行動を分析してみた。

国際関係学部での講義を終えた後、講師室に控えている教員からの「また移動でしょ?」「まだ仕事、終わりじゃないんだよね?」「頑張って!」という声に送られて、三島駅へ移動する。そして、16:24発のこだま540号に乗り込み、車中で私の門下生である中国朝鮮族の留学生と韓国映画の話で盛り上がっていた。東京駅で留学生と別れ、私は中央線に乗り換えた。そして、神田で停車中に、「夕方になって腰の具合が良くなったのかな? やけに身軽に動けるなぁ!」などと思っていたが、ふと私の第二バッグ(「セカンドバッグ」ではない!)がないことに気が付いた。複数科目を担当する日は(腰への負担を軽減するために)荷物を2つに分けて出講するのだが、三島からこだま号に乗り込んだ時に第二バッグを棚に載せ、そのまま置き忘れてきたのである!

神田駅で中央線を降り、そのまま有人改札に向かい、「東海道新幹線の遺失物関係のテレフォンセンターの番号を教えてもらえませんか?」と聞くが、「ここはJR東日本だから…」と係員に言われる。そこで、時刻表を借り、番号を調べた。携帯電話でその番号にかけてみるが、話し中で通じない。東京駅で新幹線に忘れ物があると、掃除の担当者がピックアップして駅事務室に届けるシステムがある。だから、私の荷物はかなりの確率で駅事務室に届けられているだろう…と考える余裕があった。だから、荷物はこのあとの法学部の講義を終えた後に受け取りに行けばいいのかも…などと思ったが、第二バッグには講義用ファイルや “韓国で購入した” DVDなどが入っている。講義ファイルがなくても法学部の講義はこなせるが、やはり第二バッグの無事を知っているといないとでは講義に影響が出るだろうと判断した私は、神田から東京に逆戻りし、東海道新幹線の有人改札で「忘れ物をしたのですが…」と状況説明をした。

という会話の後、「では、14番線の5号車あたりに駅事務室がありますので、そこで荷物を確認してください」と言われ、その通り事務室を訪ねるが、誰もいない…。しばらくその前で待っていると駅員さんが近づいてきて「どうしましたか?」と聞いてきた。そこで荷物を置き忘れたことを伝えると、「ちょっと待ってくださいね」と事務室に入り、程なくして「これですね?」と私の第二バッグを持って戻ってきた。

この時点で、すでに17:45。法学部での担当講義の開始時間は18時。中央線を乗り継いで水道橋へ行き、そこから走っても間に合うかどうか…。そこで、丸の内口のタクシー乗り場へ向かい、停車中のタクシーに乗り込んだ。「神田三崎町の日大まで!」と焦り気味に運転手さんに行き先を伝えたが、「はぁ、日大ですか? どう行ったらいいですかね?」と地理に疎い様子…。そして、運転手さんは運転士ながら23区の詳細地図を調べ始めた。オイオイ…日大だよ、日大! 天下の日大だよぉ!!! そこで、「とりあえず、一ツ橋に出て、そこから白山通りに入ってください!」と指示する。すると、「あれが白山通りです!」と、運転手さん…。そこまで来たら、ちょっとは土地勘が働いたらしく、「あとは、神保町交差点…ですかね。素直に通れたらいいんですけどね」と…。神保町交差点は、白山通りと靖国通りのぶつかるところである。夕方になれば、当然のように渋滞となる。しかし、あまり渋滞には引っかからず、何とか神保町交差点をパス! あとは時間との闘いである。

結局、講義教室のある法学部2号館前でタクシーを降り、本館教員室での出講簿押印は講義後に回すことにした。2号館の教員控室に到着したのが17:58! ギリギリセーフで間に合った!

そして、ここでも休む暇なく講義に突入! 火曜日と木曜日に大宮キャンパスで講義した内容と同じテーマなので時間計算もする必要がなく、慌てることもないと思われたが…。教室に入って、出欠調査シートに日付を入れていないことに気付き、慌てて記入! その後は、予定通りの講義展開となった。

講義後に、出講簿押印を済ませ、やれやれ…という感じであった。それにしても…、今年度に入って、講義ツールを電車内に置き忘れたのは、これで早くも2回! 昨年までの私の人生の中で、車内に忘れ物をしたことなどなかったし、ましてや講義ツール…。自己嫌悪に陥りそうになる。

帰途、「今日はシッカリ(&落ち着いて)食事をしていなかったなぁ…」ということで、某ファミレスでチキンジャンバラヤを食した。が、そえられているライムをジャンバラヤにかけた途端、墨汁のような臭いが立ちこめてきた。臭いに惑わされずに食してみるが、やはり後味が墨汁(?)っぽい。久々にジャンバラヤを見つけて喜んだのに、墨汁風味の炒め飯を食べたような印象しか残らなかった。リベンジするか…。


6月3日(土)

一昨日、ポストに「電気設備安全点検訪問日のお知らせとお願い」という関東電気保安協会のチラシが入っていた。それによると、4年に一度、法令に基づいて必ず電気設備の点検をすることになっているという。そういえば以前、同じようなチラシを受け取ったような…。あれから、もう4年も経つのか…。それで、点検検査日を見てみると…6月3日(土)9:00〜12:00の間と書かれているではないか!? 土曜日といえば、1週間の疲れを癒すために “寝だめ” すると決めている(?)日である! そして、10分程度の検査であるのにもかかわらず、「9:00〜12:00の間」というアバウトな訪問時間…。そこで私は、「おそらく、検査は12時前くらいだろう!」とあたりをつけ、目覚ましもかけずに昨夜は就寝した。そして今朝、玄関の呼び鈴は9:50に鳴った…。我が家の電気設備には何の異常も見つからず、検査は5分とかからず終了してしまった。そして私は二度寝を決める…(「そして僕は途方に暮れる」みたいな感じで…って、古いな)

二度寝から再び目覚めた時、すでに時計は14時を回っていた。そんなものである。まぁ今夜は早寝する必要もないし、ただ、今日は在来線特急券の “乗変” だの買い物だので出かけなくてはならないので、家でゴロゴロしていることは出来ない。何となくボーッとした頭のまま起床し、備蓄(?)しておいた「アジアめん」のベトナムフォーを作って食した。ほどよくレモングラスの香りがして本格的な感じなのだが、どうも私には物足りないような…。おいしいのだが、ひと味加えたくなるのである。それでいつも「メーカーさんには申し訳ないなぁ…」と思いつつ、数滴の醤油を垂らしてしまう。やはり、私は日本人なのである。

食後、ちょっと体が落ち着くまでメールチェックなどしながら時間を過ごした。その間に郵便物が届き、8月24日にヒューマンウェルフェア広島専門学校のスクリングを担当することが正式決定したことを知る。広島は、めったに行ける都市ではない。昨年は実に “22年ぶり” の訪問だっただけに、感激もひとしおであった。今年も前泊して、時間の許す限り広島のアチコチを歩き回り、美味しいものを食べて、スクーリングに備えることになるのだろう。

出かける前、RAJAのQueenswayに電話をかけ、リフレクソロジーの予約を入れた。以前から、足のだるさが抜けない苦しみから逃れられず、フットリフレクソロジーには興味があった。それで今日、施術を受けてみたのだが…たった25分で今までの足のだるさが嘘のように抜けていったのには驚いた。フットバスに始まり、足裏、ふくらはぎ、膝まわり…と施術が進んだが、ふくらはぎあたりがゴリゴリと音がして、これにも驚いた。だが、施術後は足取りも軽く、もっと前から経験しておけばよかったと思うことしきりである。

その後、全ての用事を済ませ、食事をして帰途に就いた。せっかく足が軽くなったのだから…と、横浜から家まで歩いて帰った。この調子が、いつまで続くのだろう?


6月4日(日)

昨日の「ぼやき」を読む限り、私は心身ともにスッキリした状態で1日を終えたように思われるが、実は寝る前から頭痛(おそらく、群発性頭痛)がひどくなり、その痛みは朝まで続いていた。今朝、最終兵器 “ゾーミック” を(本当は飲みたくなかったのだが)服用し、午前中はフトンでじっとしていた。

昨日、「同行者」から連絡があって気が付いたのだが、昨日私は静岡に行くことになっていたらしい。そして、しばらく滞在することになっていたらしい。そういう約束をしていたらしい。が、「確か、そちら(=「同行者」)の受け入れ態勢が整ったら連絡をくれる…という約束だったのでは?」ということも思い出し、「あっ、そうだったっけ? ゴメンゴメン!」ということで、今日から静岡入りすることになった。それなのに、頭痛…。どうして講義がない日は頭痛が…!? やはり、講義のない日の自分が「本来あるべき自分の姿」なのかも…。

結局、昼過ぎに頭痛は緩和され、13:45に新横浜を発つこだま号に乗って静岡入りした。念のため、指定席を取っておいたのだが、自由席車でもガラガラ状態…。ちょっと悔しい思いがしたのだが、加えて、新横浜から乗り込んだ指定席車もガラガラ状態なのに、なぜか詰めて座らされるハメに…。「こんなに空いているのに、なぜ?」と最初は思ったが、小田原や熱海から続々と客が乗り込んできて謎は解けた。

車中、挙動不審なオジサンが…。指定席なのに、やたらとアチコチ席を移動しているのである。そして、運が悪いのか、オジサンが座るところに、必ず後から「そこ、私の席ですが…」と乗客が現れる。そして、私の隣に座っていた女性に「そこ、実は私の席です!」とオジサンが言い出し、女性は女性で「あぁ、そうですか? どうぞ!」と言い返したのだが、その女性は明らかに自分の席に座っているのである(車掌の検札で、それは確認されている)。にもかかわらず、オジサンは「私が間違っているのだろうか…?」とつぶやき、別の車両へ移動してしまった。女性は「あの方、どうしたんでしょう?」と私に尋ねてこられたが、私も何と答えればよいのやら…。これは私の予想だが、そのオジサンは、私の乗っていたこだま号の数分後に小田原を出発するひかり号の指定席券を持っていたのだと思われる。それで、自分の席に別の女性が座っていて、おかしいと思いつつも、空席があるから…ということでアチコチ移動して座っていたのではないだろうか? 以前、静岡から三島へ新幹線で移動した際、それと同じような場面に遭遇した。駅で「停車中の電車は、こだま号です。このあと来るのが、ひかり号です! お乗り間違えのないようご注意下さい!」とアナウンスが何度も何度も何度も何度も入っていたのに、ちゃんと聞いていない人はいるものである。または、切符を急いで買ってホームへ駆け上がり、停車中の新幹線の方向幕も電光掲示板も確認せず、そのまま乗り込んでしまう人…。あのオジサンも、おそらくそういう人だったのだろう。

静岡に到着後、私は真っ先にパルシェ(駅ビル)に向かった。先月、KOREA WEEK 2006 in 神奈川で『ラストプレゼント』を観賞後、その感動に何度も浸りたいと思ってDVDの取り寄せをしたのだが、その引き取り場所に私が指定したのがパルシェ5階…。なかなか静岡に来る機会がなかったので、長いことお店で保管してもらった形になる。今日やっとそのDVDを手にすることが出来た。よ〜し、また泣くぞ!

DVDを引き取ってすぐ、バス停へ。列の後ろに並ぶと、1分と待たずにバスが来た。乗り込む時、ICカードの残額が20円しかないことを知る。信号待ちの最中に車内でチャージしようかと思ったが、時間がかかる作業だったらマズイので降りる時に…と思い、ずっと着席していた。目的地で降りる際、私のほかにオバサンが降りようとしていたが、そのオバサン、私に「お先にどうぞ!」と譲ってくれた。これが間違いであった。私は「残額が足りないので、チャージお願いします」と運転手さんに告げ、ちょっと複雑な機械操作が始まってしまったのである。その作業を見ていたオバサンが、「じゃあ、私が先に降りますね!」と整理券を料金箱に入れようとしていたが、運転手さんに「ちょっと待ってもらえますか? 今、別の作業をしていますので…」と言われて、私に順番を譲ってしまったことを大いに悔やんでおられたご様子。私も内心「あぁ、マズイことをしてしまった!?」と思ったが、表情に出さないように努力(?)した。そのやり取りを、バス停に私を迎えに来てくれていた「同行者」にシッカリ見られていた! そして、バスから降りた私に開口一番「オバサン、困ってたねぇ!」と…。

「同行者」宅で、面白いものを見せてもらった。いただき物の「一番搾り」のチョコレートがあると言うのである! 「一番搾り」といえば、ビールでは…? ところが、そのチョコの中にはビールゼリーが入っているという。ものは試し…と食べてみた。ビールっぽさはあまり感じられなかったが、ウマイ! 感激したので、ここで写真をUPしておく。

「一番搾り」と思いきや…中身はこんな感じ「本物」とサイズを比較

今週は、いいことがありますように!


6月5日(月)

ボケボケした一日だった。講義の手順は間違えるし、ペース配分は狂っていたし、再生したDVDのコマ落ちが激しくて参考資料にもならなかったし(って、これは私のせいではないのだが…)

エクステンション講座ではプリントを渡すタイミングを完全に間違えてしまった。講義の最初のほうで色々な質問をして、その種明かしとしてプリントを使用するつもりだったのだが、最初に渡してしまい、「お前の話すことなど、すべて Everything お見通しだ!」(仲間由紀恵ふうに)という状態…。それで、解説の順序を急きょ変更した。例えて言うなら、A→B→Cと語る予定をC→B→Aにしたような感じである。

でもまぁ、そんな状態で講義したほうが、ライヴ感があるように思えた私…。

今日は静岡から三島入りしたため、いつもとはちょっと違った感覚で国際関係学部入りできたような気がする(これがいけなかったのか?!)。大学に到着したのが9:50頃。私の “登板” は13時からなので、かなり余裕がある。そして、その時間を利用して、5時限目「社会学」のプリントを大量印刷した。両面刷りのものが全5種類×200名分! これは、4時限目「日本の社会」と連続受講している学生に協力してもらい、講義前に学生へ配布しておいてもらった。

さて、3時限目「国際社会学入門」は、今日から最後のテーマに入ったのだが、最初に学生たちへの訓告(?)が予想以上に時間を食い、来週も今日の話を継続するハメに…。その反動か、4時限目は日本的経営に見られる稟議制と根回しについて詳解したのにもかかわらず、時間が余り、寿司屋ネタで時間をつなぐことに…。これも「日本の社会」であると言えば言えるが…。5時限目は、コマ落ちDVDで一昨年の「クローズアップ現代」で放送された佐世保同級生殺害事件について解説した後、子供たちの間に蔓延しつつある「死」の誤認識を語った。しかし、このようなシリアスな内容の講義であるのにもかかわらず教室で笑談している輩がおり、ガッカリする。

今日の全ての講義を終え、いつものように李先生と三島駅へ向かったが、今日も静岡でお世話になることになっていたので、三島駅から私はホームライナー浜松に乗り込んだ。

さて、明日こそは頑張らねば…。あっ、明日は06年6月6日…。悪魔が出てこなければ良いのだが…。


6月6日(火)

ボケボケ継続状態? 今日も何だか、思うに任せぬ状態で講義をしていたような感じだった。

今朝、静岡から特急東海号で静岡を発ち、終点の東京まで出た。東京からは、在来線を使って大宮に出るつもりだったのだが…、「手荷物」が予定変更を迫っていた。昨日と今日、弁当を持って移動していた。「同行者」宅で弁当を作ってもらい、それをお昼に食べたのである。厚意に感謝するとともに、「早く、中身を知りたい!」という、弁当特有(?)のワクワク感を覚えた私は、東京から新幹線に乗り込み、大宮を目指すことに…。

法学部大宮キャンパスに到着して、教員室で最初に確認したことは、「この部屋には電子レンジがあったかな?」ということ。国際関係学部の講師室には電子レンジが1台あって、教職員であれば自由に使える。そこで、法学部ではどうだったかを確認したところ、「食堂にレンジがあります」とのことだった。事務の方が「でしたら、温めてきましょうか?」と…。それで、お願いすることにした。ホカホカになって帰ってきた弁当を開け、感謝の気持ちを込めつつ一心不乱に食す! その姿は、複数の教員に目撃された。

食後、いつでも講義に突入できるような状態になっていたが、時間が来るまでは講義はできない…。親しくさせていただいている教員の方々と色々と話をしている最中、ひっきりなしに学生が私を訪ねてきて、「出席を書き損じた」「履修届を出したかどうか…」などと問い合わせてくる。他の教員から「先生、モテモテですね!」などと言われるが、こういうモテモテは如何なものかと…。

13:10、満を持して3時限目「社会学」開始! 今日でとりあえず地位-役割に関する解説を一通り終えなくてはならないので大変ではあったが、予定していた内容は全て語り尽くした。

ホッとしたのも束の間、このあとの移動に異変が…!? 火曜日、“3時限目までで授業が終わる学生” というのは多いことは多いのだが、どうもいつもよりもその数が多いのである! いつまで経っても勢いの衰えぬ人の波…。「これでは、バスに乗ることはできない…」と判断した私は、タクシーを利用することに決めた。その時、以前タクシーに便乗させていただいた教員が「よかったら、一緒に帰りませんか?」と誘ってくださった。タクシーを呼んだ価値が倍増した。しかし、道路渋滞に巻き込まれたタクシー…。いつも乗っている電車には乗り遅れてしまい、通信教育部に到着したのは講義の始まる7〜8分前。講義の準備が(全然)できていないのに、始業のチャイムが鳴る…。大宮から水道橋への移動中、とにかく乱れた脈を元に戻すのに必死で…。私には、「困った時のクレヨンしんちゃん頼り!」という法則がある。それで、バッグに「クレヨンしんちゃん」関連のDVDが入っているのを確認するや、急いで印刷物を作成し、教室へ移動! しばらくは「規制」に関する内容を講義していたが、どうも学生との距離感がしっくり来ない…。それだけではなく、私自身が講義に入り込めていなかった。こんな感覚は久々である。それで、自分の状態にビックリしてしまい、さらに講義に入り込めなくなり、無理やり学生をいじってみるのだが、どうもうまいこといかない…。そ・こ・で、「クレヨンしんちゃん」にご登場願った。日本で放映されたものを1本流し、続いてそれの韓国版を流し、カットされた(規制された)シーンをもとに話を進める…という展開。ここでやっと自分のペースを取り戻したが、すでに講義終了10分前…。不完全燃焼という以前に、最悪の講義をしてしまったことが悔しくてたまらなかった。

講義後、急いで東京駅へ移動する。パソコンやら講義用データやらが、まだ「同行者」宅に置きっぱなしなのである! それで、それら研究ツールを引き取るために、静岡へ向かうことになったのである。夕方は、なぜかちょうど良い時間のこだま号がなく、ひかり号も中途半端な時間に出発する…。そのため、経済的にもお得感のある高速バスに乗ることにしていた。大宮キャンパスへ移動している最中、携帯電話でWebにアクセスし、バスの予約を入れておいた私…。18:40に東京駅八重洲口を出発する特急浜松駅行きに乗り、東名静岡(静岡IC)で下車。そのまま、今夜も泊めていただくことになった私…。やれやれ…。


6月7日(水)

「同行者」宅で、“超” がつくほどの爆睡! 何ともかんとも…。

『ラストプレゼント』のDVD、入手してから1回も再生していない…。そろそろ見たいなぁ…と思いつつパッケージをまじまじと見つめると、価格シールが貼ってあり、あろうことか

お求めやすくなりました!

と書かれているではないか!? 感動というものは、お求めやすいものなのか…。ちょっと冷めた。「もっと別の表現はないのかね?」とDVDのパッケージにツッコミを入れた私…。「感動と、巡り会いやすくなりました!」とか「あの感動と、再会しやすくなりました!」というような、気の利いたコピーはつけられなかったのかねぇ…。

それはそうと、今日は何としても帰宅しなくてはならない…と思いつつ、「同行者」の部屋にあった須藤真澄の「ゆず」シリーズを読みつつ、「かわいいなぁ!」と感動しつつ、最終シリーズ(?)の「長い長いさんぽ」に到達…。そして…号泣! よせばいいのに、もう1回読んでしまい、またもや号泣! そうしているうちに、外は激しい雷雨! 「同行者」宅のネコ2匹が心配になって様子を見に行くと(ちょうど、ネコのマンガを読んで号泣していたので…)、私が何かやらかして外がうるさいと思われたらしく、ネコに怒られた…。

夕方、仕事の終わった「同行者」から連絡が入り、荷物をすべて持って静岡駅へ向かった。今日は19:35に静岡を発つ東海道線の東京行き直通に乗って帰ろうと思っていたのだが、まだまだ2時間近く余裕があったので、スーツケースをコインロッカーに保管して、駅周辺で時間を潰すことにした。が、その際、ハプニングが…!? コインロッカーは100円玉しか使えないものが多い。静岡駅のコインロッカーも多分に漏れず。それで、駅の売店で両替してもらって100円玉を作り、そのうちの4枚を投入した。すると、頼みもしないのに「同行者」がキーを回してくれた。そして次の瞬間、再びキーを元の位置に戻してくれた…。おいおい、元に戻してどうする? ロック、解除されたじゃないか? あぁ、せっかく両替した400円…。ダメもとで、キーを回してみた。すると…キチンと再ロックされたのである! ホッとしつつも「???」状態の我々…。要するに、キーを抜かなければ、再試行できるということなのだろう。1つ、お利口になった。気をよくした我々は、そのままパルシェの3階にあるタカキューに向かった。私の久々の来店に、店員さんが次々に「あれ〜っ、お久しぶりです!」と出迎えてくれた。名前までちゃんと覚えられている…。そう、私は地元よりも静岡のほうが、顔の利く店が多いのである! そこで2枚、半袖のワイシャツを購入! 労働意欲に加速をつけようと思った次第。

買い物後、パルシェ内の書店に向かったところ、「同行者」のご家族から電話が入り、「一緒に夕飯を食べないか?」という提案を受けた。それで、ご家族の車に乗せていただき、どこで食事をしようかという話になった。その時、私の頭の中に1軒の店の名前が浮かんできた。そこは、ポークステーキで有名なお店で、静岡ローカルのテレビ番組ではよく取り上げられている。1回だけ行ったことがあるが、そのポークステーキがメチャクチャうまかった。そこで、そのお店の名前を伝えると、すんなり話はまとまった。ところが…、その店に着くと「定休日」の看板が…。毎週水曜日・木曜日はお休みらしい。急いで別の店を考え、デミグラスソースのおいしいお店に向かうことにした。このロスタイムが、どう響くのか…?

結論から言うと、食事を終えてすぐ、予定してた東海道線には乗れないことが判明した。が、おいしいものを慌てて食べることほど虚しいことはない。「東海道線がダメなら、新幹線で帰ればいいや!」という覚悟(?)があったので、私は特に気にすることもなく、ゆっくり食事を楽しめた。が、店には1匹の蚊が…。腕をアチコチ刺されてしまった。

予定よりも20分近く遅れて静岡駅へ到着した私は、急いで新幹線特急券を購入し、こだま号に乗り込んだ。結果、予定よりも1時間ほど早く帰宅することになった。お金はかかったが、時間は節約できた。だが、静岡を慌てて離れたような感はある。今度また、静岡にじっくり余裕を持って訪ねることにしよう。横浜を愛する私は、なぜか静岡も大好きなのである!


6月8日(木)

せっかく、急いで静岡から自宅に戻ったのに、今日の松戸歯学部の講義を休講してしまった。理由(原因)は2つ。1つめの理由は、東海道線や横須賀線、京浜東北線が人身事故で運転を見合わせてしまったこと。2つめの理由は、相変わらず腰や肩の痛みがひかず、頭痛まで引き起こしていたので無理ができなかったこと。振替輸送に指定された京浜急行は、JRに乗る予定だった客であふれかえって、そのためにダイヤが乱れ、乗り入れている都営浅草線のダイヤにも影響が出て、運休まで出てしまったという。そんな中で移動してしまうと、明日以降の講義に支障が出そうだと判断し、休講にさせていただいた次第。おそらく、来週の土曜日あたりが補講日となるのだろう。

その後、体の痛みを抜くため、部屋で11時まで寝ていた。体調的には、法学部大宮キャンパスへ移動するのも無理そうであったが、こちらは休講にすると少々面倒なことになるので、とりあえず湘南新宿ラインのグリーン車を利用して大宮に向かった。昼前になっても、ダイヤは乱れに乱れており、時間的にも体力的にも無事に大宮に着くのかどうか不安であったが、何とか遅刻は避けられた。そして、3〜4時限目の2コマを担当。講義中は気が張っているので何とかなったが、それでも腰の痛みと、肩から首に至るラインの違和感が気になってしまった。講義が無事に終わったのが嘘のようであった。

講義後、さいたま新都心で下車して、てもみんへ。30分の施術を受けたが、まだ何となく鈍い痛みが…。それでも、午前中に比べたら楽になってはいたのだろう。そのまま、京浜東北線で90分ほど熟睡して、東神奈川に到着する頃になってやっと復活!

明日は、朝から順調に…といきたいものである。


6月9日(金)

今日は、サイトの更新をしないで寝ようと思った。しかし、自分を律するためにも、更新作業はしてから寝ることにした。なぜ、サイト更新をしないで寝ようと思ったのか…? 思いっきり気落ちしているからである。

以前の私には考えられないことばかりが起こる…。“物忘れ” の激しさが、ますます加速しているのである。今日は携帯電話を持って出るのを忘れ、国際関係学部での最後の講義でマイクを教室に置き忘れ、さらに法学部の講義中に脱いだスーツを教室に置き忘れ、帰りは東海道線に雨傘を置き忘れた…。今日一日で何をどれだけ忘れたのか、思い出すたびに情けなくなる。

おまけに、今朝もなかなか起きられず、用意しておいた在来線特急券も使えなかった。そのため、いつものように新幹線で三島も向かい、国際関係学部入りした。2時限目の「日本社会(留学生用)」では、“来なくなった聴講生” が多くなり、マジメに来ているのはインドネシア出身の男子聴講生だけ。あと、本科生は概ね出席率が良いのだが、こちらも “来なくなった中国人留学生” というものがいて、レギュラーメンバーが確定しつつあるようである。その講義の中で「日本人の “はしご信仰”」について解説し、「日本人は、信者でもないのに、キリスト教式や神道式で結婚式を挙げたがります」と述べると、中国人留学生たちの質問の嵐…。「先生は、どのスタイルで結婚したいですか?」との質問には「いちばん安いスタイルです!」と答えたが、「先生は、なぜ結婚しないのですか?」という質問は答える言葉がなかった。さすが留学生…恐いモノ知らずである。

3時限目と4時限目は、いつもの通り…という感じで過ぎていった。何か特記するようなこともなく、本当にいつもの通り…であった。

新幹線では荷物を置き忘れることもなく(今回も、中国朝鮮族の留学生と東京まで一緒に移動)、法学部に無事に到着したのだが、私の第二バッグの中に、国際関係学部のチョークケースが入っているのを見つけてしまった!? 返し忘れたのである! これも、忘れ物の一種か…。情けない。

以前、私のことを良く知る教員から、「先生(=私)は、電車などに者を忘れるような人ではない」とのメールが来たことがある。もしかすると、私の現状は「老化現象」どころではなく、「健忘症」に入ったのかも…と不安に思う私である。それとも、覚えることがいっぱいありすぎ、頭がパンクしてしまったのか?


6月10日(土)

昨日私が東海道線に置き忘れてしまった雨傘は、ちょっと思い入れのあるものだった。値段にして500円(税別)なのだが、その思い入れは500円をはるかに上回る。私にとっては、ものすごく価値ある傘だった。それを忘れてきてしまうとは…。言い訳をすると、昨夜乗り込んだ東海道線、そのクロスシートの私の前にいた男は、“かなり” 変なヤツだった。頭をかきむしってはフケを散乱させ、セキやクシャミは手を当てずにまき散らす…。「早くこの男、降りないかな?」と、私はそればかり考えていた。しかし、その男はなかなか降りようとしなかった。川崎で下車して京浜東北線に乗り換えようとも思ったが、時間が遅かったので、横浜まで乗ることにした。そして、あともう少しで横浜…というところで、逃げるようにドアのほうへ移動し、ホッとしてしまった私の頭の中からは、傘のことがスゥッと消えてしまった。

気分転換を兼ねて、昨夜の東海道線の終着駅である小田原へ出向くことにした。昨夜、JR東日本テレフォンセンターに電話したところ、「まだそのような遺失物の登録はないので、明日の朝にでもまた電話ください」と言われ、今日の午前中に再度電話をしたのだが、同様の返答しか得られなかった。そして、「小田原駅へ出向いてはどうですか?」と勧められる。もし出向いても「ありません!」と言われたらイヤだと思った私は、「では、小田原駅の電話番号を教えていただけますか?」と聞いてみた。すると、「それが客に対する態度かよ?」とも思える口調で「電話じゃ無理ですよ! 行かなきゃダメです!」と言われムカつく。傘を電車に置き忘れたのは私だが、あの言い方は許せるモノではなかった。

しかし、傘が出てくるのならば…という思いが強く、小田原に出向いたのである。横浜から小田原まで、運賃が950円。特急に乗って向かったので、傘が何本か買えるだけの料金をJRに払ったことになるのだろう(もっとも、特急券は昨日未使用のものを使ったのだが…)。小田原に着いて、駅構内の事務室に行き、事情を伝えたが、昨夜私が乗った東海道線からは傘の忘れ物が届けられなかった…ということを知った。途中の駅で遺失物として届けられたのか、それともまだ東海道線をさまよっているのか…。ガッカリしつつ、来た道を戻ることにした。

そのまま横浜に戻らず、ちょっとショックを軽減させてから…と思い、最初は茅ヶ崎あたりで降りようと思ったが、思い直して藤沢に出ることにした。そして、有人改札でSuicaを見せて「横浜から小田原まで行き、改札を出ずにここ(藤沢)に戻ってきたので、その分の精算をお願いします」と正直に申し出た。すると、計算が面倒になったのか「いえ、横浜からここ(藤沢)までの料金だけで結構ですよ!」と、400円だけの精算となった。以前にも同じようなことがあった。「正直者は得をする」と思ったが、黙って自動改札を通ればバレなかったハズだし…。でも、JR職員公認で免除されるのと、半ば不正のような形で自主免除するのとでは、気分的に違うのである。

傘をなくしたショックが多少軽減したところで、駅に直結しているLUMINEに入ってみた。直後、その案内板にシュクリアと書かれているのを見つけた。シュクリアといえば、湘南地区ではかなり有名なスタンドカレーの店である。丸井藤沢店の地下にあったように記憶していたが、とりあえず入ってみることにした。この店は、カレーの辛さが0〜70まで細かな段階に分かれている。0で中辛程度。5でもかなり辛くなるのに、私の後ろに座っていた男性は「ハンバーグカレー、30で!」とオーダーしていた。私は目玉焼きカレーを5でオーダー。さらに、この店は福神漬け以外に “キャベツの漬け物” “たまねぎの漬け物” が置いてあるのが特徴。普通盛りでも十分な量である。堪能して会計に向かった時、「このお店、昔は丸井にありましたよね?」と尋ねてみた。すると、「今年、丸井さんが閉店して、移転しました。ちょうど今の店は、そば屋さんがあった場所なので、仮にこの場所を使わせてもらってます」ということだった。私は、本格的なカレーも大好きだが、スタンド系カレーも大好きである!

傘をなくしたことへの代償を藤沢で得たので、その気分のまま横浜に戻ることにした。情けない日があって、こんな日があって、それで人生はバランスが取れているのだろう。


6月11日(日)

このところ、SPAMメールの届く比率がものすごく増えている。私の元に届くメール数は、1日平均80通前後。その半分はSPAMメールである。ひどい時は、60/80通がSPAMメールだったりする。乱数的にメールアドレスを生成するソフトを使用して送信しているもののあるのだろうが、ウェブサイト上のメールアドレスをピックアップするソフトを使用して送信しているものもあり、セキュリティについてもっと真剣に考えなくては…と思う今日この頃である。

昨夜、寝る前に “思い切って” ギターケースを開けてみた。実に4年ぶりのことである。バンド…というかユニットで音楽活動(知る人ぞ知る、アマチュアミュージシャン時代!)を半ば “裏切り” のような形で幕引きされてしまったのが2000年のこと。それ以降、ステージに立つことはなくなり、人前でギターもキーボードも弾くことはなくなったが、それでも「もしかしたらまた、ステージに立つ日が来るかも…!?」と思い、曲を書きためてはデモテープを作っていたので、その際に楽器は弾いていたワケである。だが、2002年にデモテープをレコーディングして以来、MIDIシーケンサーにもMTR(マルチテープレコーダー)にも電源を入れず、楽器もいじらなかった。作曲もやめた。その時、「もう音楽はやめよう。家で楽器を弾くのもやめよう」と思うほど、トラウマが強く私を襲ってきた。私をこんな状態にした張本人は、今どこにいるのやら…。

夜中なので大きな音を立てられない…ということで、最初はエレキギターを出そうと思ったのだが(アンプにさえつながなければ、音は出ないし…)、私のギターの原点はアコースティックなので、YAMAHA FGシリーズと再会することにした。不思議なことに、4年前に張り替えた弦は、死んでいなかった。まだ音に多少の張りがあった。だが、私の腕は錆びていた。それが悔しくて、夜中だというのに、“サイモン&ガーファンクル” だの “オフコース” だの “かぐや姫” だの…と、高校時代に食事も忘れて弾きまくっていた曲を思い出しながら、「せめて、指が昔の感覚を思い出すまで…」と、そんな切ない想いを込めながらギターを弾いた。1時間半ほど弾いただろうか、やっと少し感覚が蘇ってきた。「そういえば、アマチュアで活動していた頃、最後のほうはエレキ一辺倒で、それもリードなんぞ弾かされていたなぁ…」と、そんなことも思い出しつつ、弦をはじき続けた。

私の心と体が、“あの頃” に少し戻ったような気がした。あの、ギターに夢中だった頃に…。

先月、「久々にステージに立ちたくなってきた」などとぼやいたが、ヘタすると想いが強くなりそうなので(実現するワケがないので)、今後ギターを弾く時は程よく間隔をあけることにしよう。

FIFAワールドカップはとっくに開幕したというのに、何だか日本国内の盛り上がりが今ひとつ…と思っているのは私だけか? 日本が試合をすれば、盛り上がるのだろうか? ふと、前回(2002年)の日韓共催を思い出した。あの時は、横浜も会場となっていたので(決勝戦の会場も横浜! 日本がワールドカップで歴史的初勝利をあげたのも、横浜だったハズ!?)、ウチの周辺もかなり人が多く、盛り上がっていた。あれから、もう4年…。楽器をやめてからも4年…。あっという間である。

そして今日、我が家の周辺は…。一昨日から今日までの3日間、我が家の近くにある洲崎大神のお祭りが開かれていたのだが、あいにくの天気…。このお祭り、こんなことを言うとバチが当たりそうだが、実は私、あまり好きではないのである。その理由は…、神社前の商店街に屋台が並び、活気づき、神社も本来の姿になるのは良いのだが、訪れる客のマナーが最低なのである! 最寄り駅(それも出入口)の前に自転車を置きっぱなしにする輩が多く、また、その出入口の階段に座り込んで屋台で買ってきた物を飲み食いしている輩も多数。そして、散らかるゴミ、ゴミ、ゴミ…。深夜近くになっても駅前で “たむろ” して、天気がよい時などは、我が家の近くにある踏切付近で野宿する男女の下品なグループさえ現れる。近所ではなく他所から来ている輩は、地元住民の迷惑なんて顧みない。4月の、花見の時期にも同じような状況となる。いくら祭とはいえ、神様もこういう輩には天罰を加えて欲しいと思う。

さて、明日の講義の準備がまだ終わっていない…。早くまとめておかないと…。


6月12日(月)

国際関係学部のエクステンション講座を終えて横浜に戻った私が見た街は、何と人の少ないことか…。我が家の近所も人通りがほとんどない。駅前のバーでは、ママさんと従業員がカウンターでテレビを観ていた。そう、今日はFIFAワールドカップの日本×オーストラリア戦! 学生が講義中もソワソワしていたのが印象的だった。

帰りの東海道線、携帯電話でリアルタイムに試合経過をチェックしていたが、私が帰宅するとすでに日本に1点入っていた。う〜ん、その時だったのか、家路を急ぐ私の耳に、アチコチの家から「うぉ〜〜〜っ!」とか「うゎ〜〜〜っ!」という歓声が聞こえてきたのは…。中村俊輔、4年間の鬱憤を晴らしたか!

なのに、何で敗れたのかなぁ…日本? 勝てる試合だったと思うのだが…。後半になってオーストラリアがゴールをバンバン決めてきた…。気が付けば、1×3。

今朝はなぜか起きられず、いつもの在来線特急に乗ることが出来ず(その時間、まだフトンにいた…)、新幹線で三島に向かったが、国際関係学部に到着してもロクに講義の準備が出来ず、エクステンション講座も準備が開始時間ギリギリまでかかってしまう有様。何て不満足な一日だったのだろう? 久々に味わう虚無感…。


6月13日(火)

日本がワールドカップで逆転負けしたのがエラくショックだったのか、それとも私が単にボケボケしていただけなのか、今日が出講日であるということを昨夜は忘れかけていた。完全に “夜更かしモード” に入っていた私…。次のオフが水曜日であったことを確認し、カレンダーを見る。「あっ、まだ水曜日じゃない!」ということで、急いでシャワーを浴び、髪を乾かしたのだが、気が付いたのが深夜2時前のため、就寝時刻は必然的に遅れてゆく…。

本当に、最近の私はどうしたんだろう? 物忘れが激しすぎる。それと、頭で思っていることがすぐに発声できなくなっている。講義中にテキストを読む時など、その傾向が強まっている。だから、不必要に声を大きく出したり、感情を込めて、声が出るように持っていくのだが…。どこかに障害が起きているのだったら、早く治療しないと…と思いつつ、そんな暇がないことに気付いた私…。悪循環かも知れない。

そして、今朝もなかなか起きることが出来ずにいた。腰の具合も悪い。いっそのこと、法学部大宮キャンパスの講義を休講しようか…とも考えたが、気合いを入れてフトンから起き、急いで仕度をして湘南新宿ラインに乗り込んだ。しかし、大宮キャンパスに到着しても腰の具合が気になり、教員室では(いつもよりも)寡黙な人になっていた。そのコンディションのまま、13:10が来た。そして、教室へ…。気合いを入れるべく、講義とあまり関係のない話を勢いよく語り始めた私。話をしながら、いかれている私の体に気合いを詰め込む。まるで、孫悟空の2倍界王拳! 気合いがこもってきたところで、講義に入ったのだが…今日は黒板を使用しなかったのにもかかわらず、チャイムが鳴っても講義が終わらず。

その後、タクシーで大宮駅へ移動し、宇都宮線と山手線そして総武線を乗り継いで水道橋へ。通信教育部に到着して、すぐにプリントの印刷。始業チャイムが鳴るのを確認し、慌ただしく刷り上がったプリントを手に教室へ移動。ここでも、2倍界王拳状態である(2倍以上は危険なので)。今日からテーマが変わり、しばらくは日常の中の規制に関する話になる。規制に関して話をしている最中、教室を無断で出ようとする輩が…。私が問いただすと「トイレ!」とだけしか言わない。「ダメだ!」と私が制しても、言うことを聞かずに外へ出て行った。人の言うことを聞かないのなら、私もその輩の言うことを聞く必要などないワケだ。だが、こういう輩は、自分の希望だけは通そうとし、それが通らないと大学にクレームをつけに行く。そこで私は先手を打って、講義後に学生課へ出向き、私の方針を述べ、この件でクレームが出ても取り合わないようにお願いする。それにしても、腹立たしい限りである!

この気持ちを抑えるため、腹一杯食べて帰ることにした。そして、向かった先はカレーライスのまんてん…。前回はカツカレーを食べたので、今回はコロッケカレーにした。目の前で揚げ上がったばかりのコロッケ…。サクサクの衣とカレールーが相まって、何とも表現できないハーモニー状態…。ここのカレーは、驚くほど美味いワケではないのだが、病み付きになる味である。腹一杯になったところで、神保町から御茶ノ水まで歩いて移動した。よせばいいのに、男坂を通った私…。腰が悪いのに…。

さらに、東海道線が線路点検のためにダイヤが乱れており、「座りたいから、次の電車を待って…」などというワケにはいかない状況…。うまくいかない日は、何もかも乱れるようである。


6月14日(水)

私の講義は、学生にどんな形で受け入れられているのだろう…と、ふと考えた。というのも、昨日の夕方、通信教育部へ移動中、水道橋駅の改札で、私の講義を日体大で昨年受講していた学生とバッタリ再会し、その際に「先生の講義、面白かったです」と言われたことがきっかけとなり、様々な私の講義の評判を整理してみたいと思ったのである。先日も、国際関係学部である教員から「先生の講義、学生たちが『面白い!』って言ってますよ!」とか、別の教員からは「大学のサイトに、先生の講義の話題がアップされてましたよ」などと言われ、気付いたことがあったのである。大学の教員になって十数年、今までに私の講義に対して「ためになりました」という意見の10倍以上「面白かったです」と言われているのである。「面白くて、ためになりました」という意見は、それぞれ分割して2件と数えたとしても…。

面白いだけでは、講義が成立したことにはならない。だから私の評価は低いのかな…などと思うこともある。ただ、学生たちが「ためになる講義」よりも「面白い講義」を望んでいるのであれば、その路線は崩さないほうが良いのかも知れない。しかし、考えれば考えるほどに複雑な心境になる。稀に、「わかりやすかったです」と言われることもあるが…。

最近になって気が付いたことなのだが、私の講義の根底にあるのは Don't think. FEEL! という、「燃えよドラゴン」の有名なセリフと合致しているということである(偉大なるブルース・リーに失礼か…)。私の講義を受けたことのある者であれば、その感覚を(何となく)理解できると思う。ほとんどの質問は、考えずに感じたままを言うことを求めるし…。よく、学生に「社会学は、頭で考えず、体を動かして理解しろ!」と私は言う。まさに Don't think. FEEL!(考えるな。感じるんだ!)である。で、その「燃えよドラゴン」のDVD(中古)が今日、メール便で届けられた。

「燃えよドラゴン」と入力したかったのに、最初「萌えよドラゴン」に…。何だか、内容の違う映画になってしまった。アキバ系か?


ただ、考えなさすぎるのも問題である。今日、久々に整形外科で腰のリハビリを受けた後、処方箋薬局で順番を待っていたところ、呼ばれてもいないジイサンが薬剤師にやたら何かを話しかけているのを目撃した。「順番になったらお呼びしますので…」と言われているのに、「ずいぶん前から待ってる」みたいなことをブツクサ言いながら着席。そして、ジイサンの順番になったのだが、「え〜、このお薬は、毎食後に飲んでくださいね!」と薬剤師が説明するや否や、「イヤだ!」とジイサン…。「何を言ってるんだ、このジイサンは!?」という空気が薬局内に流れた。続けてジイサンは「その薬は、別の医者からもらってる。だから要らない!」と、薬剤師に食ってかかる。アンタが勝手に医師を浮気して、そこで同じ薬をもらったクセに、今かかっている医師にその事実を伝えず、処方箋通りに薬を出そうとしている薬剤師を攻撃するジイサン…。おそらく、このジイサンは権威に弱いのだろう。保身欲の強さがにじみ出る。「別の医師にかかったのは、ジイサンのスタンドプレイだろ?」「自業自得だろ、ジイサン?」というような顔つきになる薬剤師と順番待ちの患者…。あとがつかえているというのに、ジイサンは “別の医者にもらった” という薬をポケットから出した。そして、「こういうことがあると困るから、わざわざ持ってきたんだよ!」と声高になる。「だったら、それは医師に見せろよ!」と、周りの全員の顔がそう語っていた。そして最後には、「これは、勘違いだね!」と言ってしぶしぶ薬を受け取っていた。勘違いだぁ〜? アンタがだろ? 長い人生を送っているのだから、ちゃんと状況を考えて欲しいものだ!

夜、某局の「明日から使えるムダ知識」を売りにした番組を観た。相変わらず、つまらない。深夜時代の勢いがない。おまけに、ムダ知識の質が低い。番組で使えるムダ知識が少ないのだろうか、ムダ知識のネタを作るコーナーでムダに時間稼ぎしている傾向がある。私が特に “知識人” であるワケでもないのに、ここ数週間で紹介されたムダ知識を、私は全て以前から「ムダ」ではない知識として得ていた。大学で学んだり、本で読んだり、新聞に載っていたり…。要するに、ちゃんと勉強したり本や新聞を読んでいれば知っているようなことを、改めて「ムダ知識」として紹介しているのである。何がムダなのか? ムダなのは、番組そのものじゃないか!?

さて、明日から1週間の後半戦…。頑張って講義しなければ…。


6月15日(木)

先週の今日、1時限目の松戸歯学部「社会学」を休講してしまい、今日は何としても講義をしなくてはならない…という思いが強いのに、それと相反して腰の具合は良くない。しかし、休むワケにはいかないので、昨夜は出来るだけ早寝して、体に負担をかけないように心掛けた。

しかし、腰の痛みは相変わらず…。同じ講義を2週連続で休講にするワケにはいかないので、這ってでも行く覚悟はあった。が、体力勝負になりそうなので、時間の許す限り寝ておいて、体にあまり無理のない状態で松戸に向かうことにした。今日はなぜか、電車の連絡がすべて良く、順調に松戸に到着した。その後、タクシーの相乗りで松戸歯学部入りした。

松戸では2週間ぶりの講義となるため、前回の講義内容を改めて解説し直す必要があった。さらに、補講実施の日程を学生と話し合う必要があった(結局、6月24日に実施するよう大学に日付を指定されたので、話し合いは単なる “確認” で終わったが…)。そのため、予定していた時間(だいたい80分くらいで講義を終えるつもりでいた)をオーバーし、いつもと同じ時間を使って講義することになった。

松戸歯学部から松戸駅へ行くバスが、ここ数週間なぜか渋滞につかまったり乗客がまごついたりしてダイヤが大きく乱れる。そのため、到着時間が読めず、今日も予定していた常磐線に乗り遅れてしまった。そこで、いつもとは逆のルートを採択することにした。いつもは常磐線で上野に出て、宇都宮線か高崎線に乗り換えて大宮へ向かうのだが、今日は新松戸で武蔵野線に乗り換えて、南浦和で京浜東北線に乗り継いで大宮に出た。若干ではあったが、上野回りよりも早く大宮に着いた。そして、ここでもバスのダイヤが乱れており、遅刻こそしなかったものの法学部大宮キャンパスには予定よりも “かなり” 遅れて到着。

大宮での講義2コマは、火曜日の内容と同じであるため、今日は時間を読むことが容易であった。しかし、その余裕が裏目に出て、3時限目はチャイムが鳴るまでずっとしゃべりっぱなし。その反省で4時限目は話をキチンとまとめることが出来た。ちなみに…今週の法学部での講義テーマは「アイドル工学」。明日の法学部での講義も同内容。うまくいくのかどうか…。

講義後、大宮キャンパスからタクシーに便乗させていただき、東京回りで横浜に戻った。家に帰る前に今井医院へ寄り、群発性頭痛の症状を話す。頭痛に関しては特に心配することがないらしいのだが、今日の血圧は上が130もあった。いつもよりもちょっと高めである。

受診後、処方箋薬局へ向かうと、昨日に引き続き、またもや妙な患者の姿が…。昨日とは別の薬局で、今日はバアサンが薬剤師を相手に観劇の自慢をしていた。明治座やアチコチの劇場に行って、アレコレと劇を観てきたという。たしか、このバアサンは、ドクター今井にもそんな話をしていた…。それで私の受診は遅れたし、薬局でもエラく待たされた。バアサンは誰にも話を聞いてもらえなかったのだろうか、今井医院と薬局で思いの丈をぶつけていたのかも知れない。そして、「あっ、そろそろクイズミリオネアが始まるから、それじゃ!」と言って、疾風の如く去っていった。

今夜から明日の朝にかけて、太平洋側では大雨の予報が出ている。電車が止まらなければ良いのだが…。


6月16日(金)

昨夜、静岡の「同行者」から「静岡県中部に大雨洪水警報が出た」というメールを受け取った。金曜日は2〜4時限目に国際関係学部の講義が…。三島は静岡県東部であるが、中部で大雨洪水警報が出たとなれば、三島でも当然それなりの状況になるハズである。以前、東海道線で三島入りしようとしたところ、大雨のため熱海から先に移動できなくなり、熱海駅から何度も国際関係学部に電話して、結局「午前中の講義は休講」という報告を得たことがある。その日、私の三島での講義は1時限目のみだったので、そのまま東海道線で東京に向かい、午後の都内での講義をあわてふためきながら担当した。あの日の再来がなければよいのだが…と思いつつ、昨夜は床に就いた。

朝、激しい咳で目覚めた。自分ではおさえようのない咳の激しさに、息が出来なくなったほど。テレビでは「三島〜静岡間で新幹線が運転を見合わせている」と報道されていた。もしかすると休校になるかも…と思い、職員の出勤時間に合わせて電話を国際関係学部に入れると、「今日の講義は、通常通りで…」という回答だった。

しかし、講義中に咳が襲ってきたり、4時限目になると頭痛まで引き起こされた。三島から東京への新幹線は絶対に座りたいので、急いで指定席に変更し、1時間ほど仮眠を取り、さらに東京駅から法学部まではタクシー利用。それで何とか今日の講義をこなしたのだが、「今夜はなるべく早めに講義をまとめよう」と思う気持ちと裏腹に、なかなか講義をまとめることの出来ない私…。

その後、帰宅してすぐに就寝…。咳と頭痛…死ぬほど苦しい。


6月17日(土)

昨日からの咳はちょっとおさまったが、頭痛が…。通院したくても、外に出る力がない。父の日の贈り物を小包で送りたいのだが、郵便局へ行く力もない。特急券を乗変しなくてはならないのだが、みどりの窓口へ行く力もない。

しかし、夕方になって「外の風に吹かれたら、何とかなるかも…」と思い、外出した。乗変は問題なくできたが、小包は「この時間ですと、明日に配達できるお約束は出来ません」と言われ、苦労が無になったような気がした。

パソコンのディスプレイを見るのもツライ…。こんな日に限って、メールは100通を越えている!? その8割がSPAMメールだから腹立たしい。このサイトの更新も苦しいので、ここでやめることにする。


6月18日(日)

昨日「この時間ですと、明日に配達できるお約束は出来ません」と言われた小包は、無事に今日の午前中に父の元に届けられた。「そうだよなぁ…。市内郵便は19時までは翌日配達扱いのハズだもの!」と、私の知識が郵便局員に優っていたことを、ちょっとだけ嬉しく思った。私が窓口に小包を出したのが18時半…。ましてや集配局である横浜中央郵便局の窓口…。まぁ、結果オーライである。

ところで、私の体調は未だ回復していない。頭痛に激しさはなくなったが、鈍くイヤらしく残っているのが気にかかる。咳は(金曜日と比べれば)おさまってきているほうだが、まだまだ…である。昨夜、「出来ることなら、19日から23日までの講義全てを休講にしたい!」と思ったほどである。ツライ状態はまだまだ続いている。今日一日で、何とかしなければ…。そういえば、昨日の夕方、外の風に吹かれていた時は、若干ではあるが苦痛が和らいだような気がしたものである。今日は天気こそ悪いが、部屋に閉じこもっていてはいけないのでは…と思い、加えて静岡から「同行者」が私の体調を心配して来浜してくれるというので、外出することにした。一人よりは二人のほうが気が紛れるし、体力不足の私の代わりにいろいろと手伝ってもらえたりもする…。

「同行者」とは横浜駅で合流したのだが、とりあえずリフレクソロジーだの何だので肩こりその他の解消を図る。ところが、施術を受けている最中に胃がムカムカしてきてしまい、生きた心地がしなかった。どういうワケか、肩から首、そして後頭部の痛みが鈍く残ってしまい、それらがなかなか解消できないまま…。しかたがなく、横浜駅からタクシーで帰途に就く。家に帰ると、多少は心身ともに楽になったような気もしたが、まだまだ違和感と痛みとの闘いは続く…。

明日からの1週間も、休講にすることだけは避けたい! 今日中に体調を復活させないと…。

今夜のワールドカップサッカーで、クロアチアに日本が勝てば治るかも?


6月19日(月)

ワールドカップサッカーで、クロアチアに日本が勝てず、引き分けてしまったので、体調はなかなか戻らなかった。しかし、「同行者」の温情で、かなり体は楽になった(ようである)。「朝8時半から静岡で仕事だから…」と、「同行者」は朝6時に我が家を出た。体調が万全なら、一緒に新幹線に乗って私も三島に行けばよかったものを、体が言うことを聞かなかった。

それで、私は寝られるだけ寝ておいて、国際関係学部には11時半過ぎに到着。今日の荷物は重い! パソコンや講義用ファイルだの、昼食&夕食の菓子パン類だのDVDだのCDだの…と、持って行くものが非常に多かった。おまけに、暑い一日だった。体調が優れない上に、三島に昼は30度近い陽気…。さらに、大学で出力するデータを間違えたり…。さらに、3時限目「国際社会学入門」と5時限目「社会学」でパソコンを使用したところ、なぜか思いっきり動きが遅くなったり…。4時限目「日本の社会」では、出欠調査票を教室に置き忘れてしまったり…あっ、念のため、これはあとでちゃんと回収したので、学生諸君は安心するように!

金曜日ほどではないものの、咳もまだおさまっていないようで、「これで、エクステンション講座まで持つのだろうか?」と一抹の不安を感じたが、やれば出来るものである。ただし、今日の講義は、私自身では納得のいかないものばかり。履修学生たちには大変申し訳ない限りである。

明日は2コマ…とはいえ、大宮と水道橋の掛け持ちが…!? 通院もままならぬ。月曜日の講義は、あと3回…。気の持ちようで乗り切れるか? いや、乗り切らねばならぬ! まぁ、何とかなるだろう。仕事中に倒れたことはないし、仕事しているほうが気分的に楽だし…。

何か、面白いネタがあったはずなのに、それが何だったのかを忘れてしまった!? 先日は、講義教室に『補強版ストレス・スパイラル』を置いて帰ろうとした私…。物忘れがどうのこうの…というより、こりゃ病気だな。


6月20日(火)

あと1ヶ月ほどで前期末試験突入となる。前期終了科目は、あと数回でキチンと講義をまとめなくてはならないが、焦りは禁物! 予定通りに自分のペースで頑張るのみである。

さて、今日は法学部大宮キャンパスと通信教育部の出講日であるが、たいていの火曜日は天気が悪い。この “掛け持ち” を天が嫌っているのだろうか?…などと非科学的なことを考えることも多かったが、最近は「梅雨なのだから仕方がない!」と諦めることにしている。が、今日の天気は落ち着いていた。雨が降る気配もなかった。しかし、私の体調が落ち着いていなかった。咳が止まらないのはツライ…。

それで、大宮駅から法学部まではタクシー利用となった。出費が痛いが、講義に穴を開けるよりはマシである。体調を整え、13:10の講義開始に満を持して…という感じであったが、それなのに講義のタイトルを “微妙に” 間違えた私…。内容はちゃんとしていたのに…。体調が悪い時は、こんなことがよく起きる。今日は、学生が盛り上げてくれた(助けてくれた)ように感じた。

法学部の講義後、タクシーに便乗させていただき、急いで通信教育部に移動した。この時の体調は、どう考えても「もう、講義に耐えられない!」と、心が悲鳴を上げるくらい最悪な状態だった。しかし、講義に穴を開けるワケには…。その上、今日から日本語に難のある韓国人学生が出席するという連絡が…。それで、講義開始前に簡単な韓国語メモを作成し、教室で件の学生に手渡す。体調不良な時の講義は、学生の協力を求めたいところ。ところが、不真面目な学生がいて、注意を与える時間が増えていく…。それでも、時間内に講義をキチンと終えることが出来た。

すべての講義を終えた後、すぐに帰途に就くことが出来ず、しばらく講師室で休んでいたが、あまり時間が遅くなると電車が混んでしまうので、重い体を引きずるように水道橋駅へ移動した。今日は寄り道をせずに横浜に戻ったが、咳が苦しいので薬局には寄ってきた。薬剤師に咳の状態を告げ、適切な薬を選んでもらう。これで多少なりとも咳が緩和されると助かるのだが…。

山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件の上告審判決に対し、最高裁は “差し戻し” を言い渡した。これで、1・2審の無期懲役判決は破棄され、被告の元少年(25)が死刑になる可能性も高まった。ただ、最高裁が自判しなかった点が原告側の納得を得られず、裁判はまだまだ長期戦になりそうである。それにしても、どういうものの見方をすると「この加害少年には更生する可能性がある」と判断できるのだろう? 要するに、自分の手を汚さないような判決を裁判所が下したのではないか? そして、最高裁も然り。

夜、テレビで加害少年(当時)の実父が「少年法というのは、加害者が今後更正する可能性があればそれを認めるべきで、“罪を憎んで人を
憎まず” ではないのか?」と発言していたのが流れていた。もし私が被害者の家族だったら、この実父を刺していたかも知れない。腹が立ったのである。この親にしてこの子あり…か。謝罪の言葉ひとつなく、開き直ったようなアホな発言…。「お前の躾が悪かったから、こういう自己中心的な子供が育ったんだろ?」と、テレビに向かって叫んだ私であった。しかし、加害・被害の立場が逆だったら、こういう親は「死刑でも何でもしてやってくれ!」というような発言をするに相違ない。

私は、1審判決(無期懲役)の際、被害者が「(加害少年を)私がこの手で殺す」というような発言をした時に、掲示板サイトでは被害者を「人殺し」だとして非難する書き込みが集中したことも覚えている。こういう書き込みをしている者(匿名でなければ自分の考えが言えない悲しい人々)は、自分が被害者の立場だったらということがわからないのだろう。パソコンとばかり向き合っていて、温かな(あるいは冷たい)人の心なんて理解できなくなってしまったのだろう。この先、日本はどうなるのだろう?

それにしても、日本は「加害者の人権」を守ることに必死で、「被害者(およびその家族)の人権」を軽視しているようなところがある。「少年法」というものが、かえって少年犯罪の多発要因であるということに、どうして気が付かないのだろう? 「オレたちは、どんな悪いことをしても無期懲役程度だから、また戻れる」というような甘い考えを誘発しているということに…。現状を鑑み、「少年法」をもっと強制力のあるものに改正していただきたいものである。そもそも、「少年法」は時代を反映しているのだろうか? 制度というものは、原理や環境の変化に適応できなければ機能しないハズ。

明日は、北海道テレビ放送(HTB)「水曜どうでしょう」最新DVDの受取日である。さて、体調不良の私も、日付の変わる頃にローソンまで出向こうかな?


6月21日(水)

今日は夏至である。昼の長さが、1年で一番長い日である。だが、天気も私の体調も安定しない…。昨夜はDVDを受け取りに行った後、アイス枕や保冷剤などを使って体温が上がらないようにして就寝した。その甲斐あってか、午前中は平熱ではあったが、午後になって若干体温が上昇してしまったので、通院することに
決めた。

通院…とは言っても、今日は今井医院の休診日。私の出講日や体調などは、かかりつけ医の都合通りにはいかないようである。だが、かつて私の頭痛が群発性頭痛であることをつきとめてくださった準かかりつけ医があるので、そこにかかることにした。そこでの診断結果は…私の咳が「“風邪のひきはじめ” のものであるならば、ちょっと期間が長すぎる(先週金曜日からなので)」ということで、気管支に負担がかかっているのではないか?…ということに。それで、強い抗生物質などは処方されず、気管支を拡げる薬剤などが処方された。これで体が楽になることを願うのみ!

帰宅して、明日と明後日の講義用資料の準備・修正などをする。毎年同じ内容の講義…というのは、あまり社会学的ではないと思われるので、それで配布物には “かなり” 気を遣う。体調と相談しながらの作業のため、いつになく遅々としていたが、明日も講義の合間を利用して作業しようと思い、USBフラッシュメディアにデータを移行させておく。

万事こんな調子なので、まだまだDVDを鑑賞するような余裕がない。余裕がない…と言えば、このサイトに “気の利いたコメント” が載せられないのも歯がゆい限りである。

本日最後の「ぼやき」を…。アメリカ産牛肉の輸入が再開されることになるらしいが、本当に安全なのだろうか? 相手がアメリカだから輸入再開したのではあるまいな? 日本は欧米に対してヘコヘコするクセに、アジアなどに対してはデカイ面をする。ひとりの日本人として私は、このような国民性を恥ずかしく思う。


6月22日(木)

体調が芳しくないので、昨夜は早寝して、今朝は目覚めスッキリ!…といくハズだった。しかし、安眠に誘われていった瞬間、私の耳元に「ブ〜〜〜ン」という音が…。この1匹の蚊は、いつの間にか私の顔や手を数箇所も刺しており、かゆみを覚えたのと同時に怒りも覚えてきた。蚊を成敗してから眠りに就こうかと思ったのだが、こちらが構えている時に敵さんはなかなか姿を現さない…。2時間経過、諦めて寝ることにした。結局、寝不足気味。

それでも、予定していた東海道線にも山手線にも常磐線にも乗り継げて、予定通りに松戸歯学部入りした。先週から「22日の講義は、9時より数分前から始めます」と連絡板で告知しておいたのにもかかわらず、私が教室に入ってもまだ始業と認識できない学生多数。さらに、9時ちょうどに教室に入って来て、「私は遅刻してません!」的に教室をアチコチ歩き回る学生も。遅刻も多数。電車遅延であれば許せるが、習慣的遅刻は許せぬ! そんな中で「人間関係の諸相と構造」に関する講義はスタートした。学生がほぼ全員集まるまで「先週の復習」で時間を稼いでしまったので、予定終了時間をオーバーしてしまった(とはいえ、講義時間内)

バスで松戸駅に戻ると、すぐに早昼をとることにした。そして、ゆっくり大宮へ移動した。法学部大宮キャンパスに到着すると、教員室では “今夜の” ワールドカップの話題で盛り上がっていた。日本はブラジルから勝ち点3を獲ることが出来るのだろうか?

法学部での講義の前に、ノドの異変に気付いた。どうやら、松戸歯学部の講義でノドに必要以上の負担を与えてしまったらしい。昨日から服用している薬剤の1つ(気管支を拡げる薬剤)には、「動悸がおこることがあります。手の震えや筋肉のつっぱりがあらわれた時はご連絡ください」との説明書きがあったが、昨夜からそれら全ての症状が現れてしまったため、体に無理な力が入り、ノドにも影響してしまったのだろう。午後になってその傾向は強くなり、特に手の震えはいかんともしがたい状態で、筆圧のコントロール機能はほぼ完全に失われてしまった。そのため、午後の2コマでは何本ものチョークを折ってしまったり、落としてしまった。

それでも講義は予定通りに終了させた。例によってタクシーに便乗させていただき、身体への負担を軽減させることはできた。ちょっと咳が気になるが、我が家のプリンタのインクを買って帰らなくてはならないことを思い出し、有楽町のビックカメラに寄った。

ビックカメラでの買い物中、「ノドにはネギが良いのでは?」ということを思い出し、かつて東京都民であった頃によく通った中華料理店に行くことにした。ラーメンを頼めば、そこに刻んだネギが入ってくるだろう…と思って迷わずラーメンを注文し、ついでに(?)ライスも注文した。目の前で茹でられる麺…しかし、茹でているオニイサンの動向が気になって仕方がない。ちょっと様子見で箸を麺に入れ、かき回しては茹で直し、さらに数分後に同じ行動を繰り返す。「おいおい、もう茹で上がっているんじゃないの?」と思えるくらい長時間茹でられた麺…。そして、丼には「ちょっと、それってうすめすぎてない?」と思えるほどのスープ…。ハラハラしている私の気持ちとは逆に、落ち着き払ったオニイサン…。そして、待ちに待ったラーメンは、味のほとんどしないスープに、ちょっと腰が抜けかけている麺、さらに…ネギ、ないじゃん!

もう、この中華料理店には二度と来ないんだろうなぁ…としみじみ思いつつ、目をつぶってすべて平らげた。切ない食事だった。さようなら、○○飯店! あなたのことは、きっと忘れないでしょう。そして、これからも…。○○飯店に幸多かれ! 私の730円を返せ!


6月23日(金)

ワールドカップ、ブラジルに1×4という大差で破れ、日本は決勝トーナメント進出ならず。こうなりそうな気がしていたので、昨夜はテレビも観ずに就寝。おかげで、今朝はちゃんと特急東海号で三島入りできた。

国際関係学部で3コマ、法学部で1コマ…本来なら今週の講義は今日の4コマで終了するはずである。しかし、明日は松戸歯学部の補講…。それを考えると、力の配分をいつもと変えなくてはならないのだが、ついうっかり…である。気が付けば、いつもよりもハイトーン! 今日は色々あって、それを講義で発散しようとしていたのかも知れない。こうなることがわかっていたかのように、今日の三島〜水道橋間の移動に利用する新幹線は、あらかじめ指定席を取っておいた。やはり、今日の講義はいつものようには終わらず、三島駅へ走って移動するハメに…。

さらに、国際関係学部での最後の講義は、薬の副作用のためか、突然難聴気味になり、学生の反応がほとんど聞こえない状態で講義していた。ストレス性かも知れない。たまに、こんな症状に陥る。今日は2時限目の「日本社会(留学生用)」は早め早めに話を進め、かなり時間的余裕をもって終了した。そして3時限目「日本の社会」ではチョー・ヨンピルの『釜山港へ帰れ』を使って、日本のメディアにおける “表現” について語り、4時限目の「社会学」ではオフコースの『生まれ来る子供たちのために』や沢田知可子の『gift』などを使用して “人生縮小化” について語る。要するに、午後の講義はCD頼り(音楽鑑賞頼り)であった。そんな講義があっても良いではないか…と思いつつ、最後は難聴との闘い。

急いで三島駅へ移動し、こだま号の指定席車に乗り込む。東京まで一眠り…と思ったが、咳がひどくなり、苦しくて寝るどころではなくなった。今日、国際関係学部の講師室で「気管支を湿らすのに、紅茶が効果的!」という話を聞いたので、乗車前に買っておいたペットボトルの紅茶を飲む。少し状態が落ち着いたので、夜の講義の構成を再考した。

水道橋に到着してすぐ、三井住友銀行の出張所に行く。そして、人の列…。今日は23日、私にとっては給料日。世間は…と言えば25日の所が多いが、25日が日曜日にあたるので、前営業日である金曜日(=今日)に人が集まるのは当然である。それで列に私も並んで、現金を引き出す。そして、急いで法学部へ!

本日最後の講義は、“一応” 予定通りに終了した。ただ、(私のいないところで、私に知られていないと信じ切って)私の批判をしている輩がいることがわかり…というか、以前からわかっていたのだが最近になって確証を得たので、今日の講義冒頭で「私を批判しても構わないが、私と面と向かって言えない批判であれば言うな! 面と向かわない批判からは、建設的な結果は生まれない。それでも批判をするのなら、単位取得は諦めろ! 批判した相手から単位をもらうということが如何なることなのか、理解してからものを言え!」というような話を10分ほどしていたので、本当は “予定通り” ではないのかもしれない。

講義終了後、東京駅で途中下車して、夕飯をとった。今日は給料日であるのに、なぜか朝から質素(?)な食事…。朝は駅のキオスクでパンとミネラルウォーターを買い、昼は大学内のモスバーガーでバーガー類を2つ買っただけ。そして夜は…「よ〜し、贅沢しようかな?」と思いつつも、向かった先は立ち食いそば屋。法学部の近くにもあるチェーン店(?)だが、ここで味噌ラーメンを注文。「ちょっとは贅沢しよう」と思って、「え〜と、かき揚げ天ものせてください」と追加オーダー。ささやかすぎる贅沢…。しかし、質素倹約は悪いことではない。が、味噌ラーメンからビニール袋の切れっ端が出てきたのには閉口。

疲れた体をいたわるべく、帰りの東海道線はグリーン車に乗った。30分のラグジュアリータイム…である。


6月24日(土)

昨日までにオーバーワークしているのに、なぜか今朝は早起きだった…というよりも、「ちゃんと寝られなかった」というのが正しい表現かも知れない。なぜだか昨夜は、フトンに入ってから涙が流れてしまって、寝よう寝ようと思っているのに涙がとまらず、気が付いたら朝だった…という状態だったのである。涙の理由に思い当たるフシは多々あるが、ここでは触れない。

さて、目が覚めてすぐにフトンから飛び起き、身仕度を調えて、家を出た。朝の空気は、とても爽やかだった(昼前から、うだるような暑さになるのだが…)。そして、その爽やかな状態とガラ〜ンとした電車…、「これず、理想的な通勤!」などと思いながら松戸を目指した。早めに松戸に到着したので、バスの時間まで駅周辺を歩いてみた。そして、“時の流れ” とともに移り変わっていた風景に傷心…。松戸駅前から乗り込んだバスには、私の門下生がそこそこいた。みんな、私の「補講」のために、土曜返上で大学に通うのである。申し訳ない限りである。

松戸歯学部に予定通り到着した私は、今日の補講の展開を講師室で考えていた。「なるべく早めに講義を終えたほうがいいのか? それとも、1コマのためだけに学生は来ているのだから、早めに帰さないほうが親切なのか?」などなど、いろんな想いが頭を過ぎったが、結局「とりあえず、今日の1コマで話すべきことを話し終えてから考えよう」ということに落ち着いた。そして…結果的には90分フル! もっとも、松戸歯学部は今年からユニットに変更が入り、講義科目は1コマ100分が標準となっているので、“フル” ではないのだが…。講義中、気管支にチョークの粉が入り、さらに私の気管支は薬で拡げられているため、むせること尋常ではない! 講義が2分ほど中断した。いつになったら、咳から解放されるのだろう?

そんなハプニングがありつつも、何とか講義を終え、帰途に就く。松戸駅から常磐線の特別快速に初めて乗った。松戸を出発すると、北千住、南千住、三河島は通過し、次の停車駅は日暮里となる。気分爽快である! その後、乗り換えた京浜東北線を東京駅で途中下車し、八重洲地下街で昼食。厄払い替わりに…と、寿司を食す。食後、今度は素直に帰途に就いた。

帰宅して、たまっている洗濯物と格闘しようと思った矢先、洗剤が切れていることを知る。あぁ、なぜ途中で買ってこなかったのだろう? そこで、蒸し暑い最中に、近所の(と言えど、5分以上歩く)コンビニへ。

夕方、私の “介護” のために、「同行者」来浜。今日は仕事でイヤなことがあった…というので、「厄払いに…」と寿司を食べにいく。これで私は、昼夜連続で寿司…。


6月25日(日)

起きて気が付いたことは、咳の回数が少し減っていたこと。完全に咳が止まったワケではないものの、確実に回数は減っていた。しかし、明日からまた講義があるので、体に負担がかかるとどうなるのか…?

夕方、気分転換と買い物を兼ね、「同行者」と外出した。買い物はアッという間に済んだのだが、問題はその後。「同行者」が「カニクリームコロッケが食べたくなった」と言うので、店探しが始まった。が、意外や意外、「カニクリームコロッケ」を出す店がなかなか見つからない。トンカツ屋さんなどにはありそうなものだが、「ホタテクリームコロッケ」の類はあっても「カニクリームコロッケ」がない。それで横浜駅周辺を1時間半ぐらい探した挙げ句、「同行者」が弱音を吐き始めた。「ここで諦めてどうする? 諦めないでやり続ければ、必ず最後に思いは通じるんだ!」と私…。その30分後、「あるべきところにあるんだなぁ…」ということで、無事に「カニクリームコロッケ」と対面した。

食事中、何度も「ジャラジャラジャラ…カランカランカラン…おめでとうございま〜す!」という音や声が聞こえてきた。「あぁ、サマーセールの抽選だ!」と思いながら、食事の合計額を確認する…。2700円…。抽選は3000円で1回。300円で補助券1枚…ということは、あと300円分食事すれば抽選が1回出来たのである。食後、店を出ると、急に2歳ぐらいの男の子が私のほうに突進してきた。そして、何を思ったか、店先にあるサンプルをニコニコしながらガチャガチャとかき回し始めた! 驚いたのは、私たちだけではない! 一番驚いたのは、その子のお父さんであった。そのお父さんは子供に駆け寄り、その手を「ペシッ!」と叩きながら、「何てことをしてくれるんだ!?」と叫び、その子を抱きかかえて去っていった。

さて、そんな騒動が一段落した後、ちょうど買おうと思っていた小物があったので、それを300円分購入した。そして、抽選補助券を1枚ゲットし、急いで抽選会場へ! なぜだか今日は、ティッシュペーパー(5等)ではないものを手に入れる自分がよく見えた。とはいえ、「どうせ、お菓子(4等)でも当たるのだろう」と思いながらガラポンを回した。すると、初めて見る色の玉が…。抽選係のオニイサンは隣のオニイサンとの話に夢中…。そして、私はオニイサンを睨む。オニイサン、ハッとした次の瞬間、鐘を手に取り、「おめでとうございま〜す! 3等で〜す!」と大声で叫び始めた。そして、「有効期限がありますので、気を付けてください」と、1000円分のお買い物券を私に手渡した。

ここで今年の運を使い果たしてしまったかなぁ…などと思いつつも、「カニクリームコロッケ」を諦めなかった自分へのご褒美として、お買い物券を受け取った私であった。

さて、明日からまた新しい1週間…。咳の具合がまだまだ心配…。


6月26日(月)

まだまだ、咳の苦難が続くらしい…。

今日は、国際関係学部に13時間ほど “滞在” した。1日の半分以上を三島で過ごしたことになる。その理由は2つ! 1つは、今日の学部およびエクステンション講座で使用するプリント物の印刷が、濃度調節だのモード調切だのを要するものであった上に、かなりの枚数であったため。それで、朝7時半過ぎに大学入りし、他の教員の作業の邪魔にならないよう、合間合間をぬっては印刷していた次第。もう1つの理由は、「同行者」が8時半までに静岡の職場に入らなくてはならないため。先週は「同行者」ひとりで新幹線に乗ってもらい、私は家でのびていた…ということで、「今日は一緒に新幹線に乗ろう!」と約束し、それで新横浜6:43発のこだま号に乗り込んだ。

この行動が吉と出たか、凶と出たか? 結果から言えば、吉であった。印刷は、12時前までかかってしまったのである。講義が13時からであることを考えると、決して余裕を持って作業が終了したとは言えないのだが、とりあえず気持ちに余裕があったのは確かである。

昼休みの終了前、3時限目「国際社会学入門」の受講学生2名が、今日の配布物を私と一緒に教室へ運搬するため、顔を出してくれた。嬉しい限りである。そして、そのまま “出欠調査をしない” 3時限目がスタートした。教室内は、驚くほどの減少現象は起きていなかった。ただ、「あっ、この学生は、1週おきに替わりばんこで講義に出るつもりだな!」というペアをいくつか発見。韓国における日本大衆文化開放の「ホンネとタテマエ」部分について語りつつ、日韓『クレヨンしんちゃん』の比較分析をDVDを用いて行った。かなり好評を博した(みたいである)

休む間もなく、4時限目「日本の社会」、そして5時限目「社会学」とこなしていったが、朝早くから頑張っている割には体力のキープが出来ていた。ちょっと張り合いを取り戻したのだろうか? とにかく、自分でも良くわからないほどスムーズに講義は進行した。

ところが、その余裕がちょっとした命取りになりかけた。エクステンション講座で、まず履修者に「韓国について」のショートペーパーを作成してもらっている間、今日配布するプリントを確認していたのだが…、1種類、たった1種類なのだが、プリントが足りないのである! そして、急いでコピー機に走ったが、そこは定期メンテナンス中…。が、すぐにコピーがとれる状態になり、大急ぎで濃度設定とモード設定を行い、コピーして、教室に戻った。今日のエクステンション講座の内容は、ここ数週間の「国際社会学入門」の講義内容とほぼ同じなので、話はどの角度からでも出来るようにネタを温めておいた。ただ、受講者が「日本大衆文化開放」についてほとんど知識を得ていない状態だったため、そこから話を始めることにした。そして、歴史的背景や現状などを様々なツールを用いて説明し、気が付けば予定終了時刻の20時を5分ほどオーバー!?

こうして、私の長い “三島滞在” が終わった。帰途、明日の講義が心配になってきたが、とりあえずその場の “ノリ” を大事にしていけばOKだろう。


6月27日(火)

深夜、そろそろ寝ようかな…とテレビを消そうとした途端、緊急報道番組が始まった。渋谷区の有名カリスマ美容外科医の娘が身代金目的で昨日昼過ぎに誘拐されたが、日付が変わって今日の深夜に犯人グループがスピード逮捕されたという内容であった。ワンボックスのレンタカーに被害者を無理やり乗せているところを目撃され、車のナンバーも通報され、被害者の携帯電話で14回も被害者の母親(美容外科医)に連絡を入れるなど、稚拙な犯行であるといわざるを得ない。携帯電話を使えば、その電波で居場所がだいたい特定される。そんなことも知らなかったのだろうか? こういう間抜けな犯行計画のおかげで被害者はすぐに救出されたのだが、問題は被害者の母親…。テレビで勘違い気味の経済観念やファッションを披露し、以前から私は「こういう輩が日本をダメにするんだよなぁ…」と思っていたものであった。さらに、テレビに自分のクリニックのホームページに…と、娘を露出させ過ぎた。その結果、犯行グループに娘が目を付けられた…。「娘は大切な宝物」と、この母親は言う。大切な宝物は大事にしまって、なるべく人目にさらさない方がよい。あちこち人目にさらすような行為は、まるで何か娘自慢をしたくてしたくてたまらないような感じさえする。以降、この医師の行動に世間は注目するだろう。それと同時に、今回の事件が無事に解決したことを喜ばしく思う。

今、大学は “あの手この手” で学生を獲得しようと必死である。AO入試や指定校入試、社会人特別入試などなど、大学は年に数え切れないほど入試を繰り返す。そんな中、専願入試制度で問題が起きた。ある女性が社会人専願入試制度で某大学を受験し、合格した後に入学金や授業料や施設設備費を大学に支払ったのだが、その後で別の大学にも合格し、先に合格した某大学に「入学辞退したいので、納入金を返還して欲しい」と申し出たという。大学は、専願入試であることを理由にこれを拒否したが、女性が裁判を起こして、結局は入学金を除く授業料や施設設備費の返還を認めてもらうことになった。が、私は何だか納得いかない。「専願入試」と銘打っている以上、その大学に入学することが前提なのではないか? そう思わせておいて他大を受験し、そちらが合格したから入学は辞退する…。なぜ某大学は「詐欺罪」でこの女性を訴えないのだろう?

今日も、咳の苦難が続く…。しかし、確実に回復に向かっている兆候がある。その兆候を喜びに変えて、講義に向かった私であった。それにしても、暑い一日だった。横浜から湘南新宿ラインに乗り込んだ時には爽やかさがあったのだが、大宮で降りた瞬間に汗がドド〜ッと溢れ出た。何という蒸し暑さ!? バス乗り場まで、なるべく日陰を選んで歩いたが、無意味。

13:10からの法学部大宮キャンパスの講義は、昨日の三島からの帰途での心配を払拭するように努力した。それで、予定していた解説順を急きょ変更してみたところ、時間的にも進行的にも楽になり、時間内に説明を終えることが出来た。

その後、ひとりタクシーの乗り込んで、大宮駅へ移動する。道が空いていたので、予定してた宇都宮線より1本速い電車に乗れた。そのため、通信教育部にも予定より早く到着。しかし、配布プリントの印刷に手間取る。始業チャイムが鳴って数分後、教室に入るが、何とも締まりのない雰囲気…。講義に対するレディネスが出来ていない学生ばかり。「こんな状態で講義を始めても、教育効果は0に近い!」と判断した私は、そのレディネスの大切さを30分かけて説く。それから講義…。しかし、私の熱意を “イヤミ” と受け取る輩がいるんだろうなぁ…。今ひとつ講義に入り込めなくなった私は、講義をしながら再度レディネスを確立しつつ、何とか講義を終了させる。

最近、レディネスを作ろうとしないで、日常の延長線状態で教室に入ってくる学生が多すぎて、それが講義教室が締まらない状態にしてしまっていると思われる。何のために教室に入るのか、その意味を学生たちが考え直してくれたら…と、私は切に願う。


6月28日(水)

携帯電話の機種変更をした。流行を追うためではない。出来れば、機種変更などしないで済めばいい…と思う。だが、昨年6月に購入した3G機種が、不具合の多いこと多いこと! 発売当初からその問題点が指摘されており、私もババを掴まされたような思いがしたが、それでもファームウェアを更新しつつ、何とか使ってきた。韓国にも持って行った。しかし、ここ数ヶ月で事態が激変。USIMカードを入れているのに「未挿入」と表示されたり、勝手に電源が落ちたりして、それはそれは大変なことになった。それで、前回の機種変更から1年経ったので、ポイントもそこそこ貯まっていることもあり、ボーダフォンショップに行くことにした。

数ある機種の中で、私の選考基準は以下の通り。

   (1)現在使用しているものと同じメーカーのもの。

   (2)国際ローミング対応機であること。

   (3)現在使用しているものより軽いこと。

以上の3点を鑑み、候補機種が2種類に絞られた。1つは「おさいふケイタイ」対応。1つは数週間前に発売されたばかりのモデル。かなり悩んだが、スペックを考えて最新の機種にした。今日まで使用してきた携帯電話のデータも、SDカードで移行できる可能性が高い上、薄型なのが良い…というのが、最終決定理由である。ただ、3G機種は、機種変更した後もUSIMカードさえ入れれば継続使用できる(ただし、1つの電話番号につき1枚しか貸与されない)ので、何かあった時には前の機種に戻して使用するのも可能。おまけに、USIMカードで個人情報を入れ換えるので、機種変更の時間が極めて短い。ついでなので、電話帳のデータをそっくりそのまま移し替えてもらった。

さて、支払いを…という時に、店員さんがこんなことを言い出した。「今回、お持ちのポイントを7000円分ご使用ということですが、現在ボーダフォンではキャンペーンを実施しておりまして…(中略)、お客様の場合はその対象となりますので、さらに5000円引きとなります」ということになり、16000円の機種変更料金からポイント分の7000円とキャンペーンの5000円を引き、4000円(税別)で新機種をゲット! 実に、75%オフ!ラッキー!

その後、吉田整形外科へ行き、「ボルタレンの副作用で咳が止まらなかったのでは…?」という話をする、その可能性が大いにあるということで、痛み止めをロキソニンに変更することとなった。

帰宅して、新しい携帯電話にデータを移し替えたり、各種設定をいじったり…と、私仕様にするのに1日の残りを費やした。ただ、メーカーが同じなので、新しい機能以外はマニュアル不要でいじれるのが嬉しい。さらに、新機種だけに機能が拡大されている部分もあり、使い勝手は良さそうな気がした。

携帯電話をいじってばかりで、目がチカチカする…。せっかく「人志松本のすべらない話」のDVDを買ってきたのに、今夜は見られそうもない。


6月29日(木)

ネコが路上で伸びきるような、暑い一日だった。

朝、私を襲ったのもムッとする暑さ…。食欲を失った私は、朝食を抜いて(とはいえ、アイスミルクティを2杯ほど飲んだが)、松戸歯学部へ向けて出かけた。いつもより1本ずつ早い電車に乗ったせいか、あまり混雑に巻き込まれずに済んだのが、ささやかな喜びになる。昨日 “不本意な” 機種変更をした新端末も、旧端末とは比べものにならないほど調子がよい。何より、Webへのアクセス能力が抜群! しかし、ブラウザが携帯電話用のものではないらしく、ちょっと(かなり?)難儀する。携帯サイトにアクセスできないので、Javaだの何だのにアクセスを阻まれることしきり。でもまぁ、Webのための端末ではないのだから…と、自分で自分に言い聞かせる私であった。

そんな “よくわからない状態” のまま、1時限目に突入。「今日の内容は “かなり” 重要度が高いから…」という気負いのためか、余計なことを話し過ぎ、時間ギリギリまで講義することになる。しかし、予定していた内容はキチンとこなしたので良しとする。

講義後、バスで松戸駅へ戻る。道が空いていて、いつもなら乗れない “1本早い電車” に乗ることが出来た。もっとも、ドアが閉まりかけているところへの駆け込み乗車なのだが…。そのまま、上野経由で大宮へ。思ったより早く到着すると、気分が良くなるのはなぜだろう?

そして、法学部大宮キャンパスでも、“よくわからない状態” で講義に入る。ただ、キチンとレディネスは出来ているので、講義はキチンと成立する。ここでの内容も “かなり” 重要度が高かったので気負いそうな感じがしたのだが、何とか持ちこたえる。3〜4時限目と、2コマ連続で同じノリのまま。

ここまでの話だと、今日の私が如何に順風満帆に来ていたか…という感じがするのだが、実はここから大どんでん返し的な状況へと落ちていくのである。

大宮キャンパスからタクシーに便乗させていただいて、いつものように大宮駅へ戻る途中、道路渋滞につかまってしまった。駅に着いた時、いつも乗っている高崎線の出発時刻はとっくに過ぎていた。「今日はもう、(いつもの電車には)乗れないですね」と語った私の目に前に、「高崎線、遅延」の文字が…。高崎線が事故で遅れているということだった。そのため、湘南新宿ラインにも影響が出て…。今日はまっすぐ横浜に戻らなくてはならない事情があったので、湘南新宿ラインに乗って帰ろうと思っていた私であった。しかし、状況が状況だけに、動いている電車を乗り継いで横浜に出る方法を選択した。それで、遅れている上野行きに乗り込んだのだが…。赤羽駅に乗り込んだ高崎線がさしかかった時、湘南新宿ラインが併走しているのが見えた。「オイオイ、湘南新宿ライン、動いてるじゃん!?」と、私の心が叫んだ。が、もう乗り換えられるような状況ではなかったため、そのまま上野を経由することになった。

上野から乗り込んだ大船行きは、運の良いことに空いている座席があり、座ることが出来た。「このまま、東神奈川まで一眠りしようかな?」などと思っていた私の耳に、悪魔のささやきが…。「ただ今、京浜東北線はダイヤが乱れての運行のため、この電車、大船行きではございますが、本日に限りまして蒲田止まりとなりますことを御了承ください」という車掌のアナウンス…。意を決して(?)新橋駅で飛び降り、東海道線に乗り換えた。

家に着いた時、私は心身ともにボロボロになっていた。ただ、今日はこれで全ての作業を終了させられたワケではなかった。急いでスーツケースを取り出し、荷物を詰め、それと並行してインターネットで東海道新幹線の指定席を取り、荷物をガラガラいわせながら東神奈川駅へ! 目指すは、静岡! 明日、「同行者」がお世話になっている方々の「懇親会」があり、それに招待されたので、今夜のうちに仕事の道具やパソコンなどを静岡に持って行き、明日はそこから国際関係学部に向かう…という計画があったのだ! だが、まだ大どんでん返しが続いていて、東神奈川駅では待てど暮らせど横浜線が来ない…。ダイヤが乱れたままだという。新横浜から乗る予定のひかり号の時間が迫って来る…。焦っても仕方がないので電車が来るのを待ったが、もし1本あとの電車に乗っていたら、新幹線に乗り遅れていただろうなぁ…という有様だった。

こうして、波乱に満ちた(?)一日を過ごした私…。


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