2004年8月のぼやき



8月1日(日)

今年も残すところあと5ヶ月…。明日から始まる日本大学通信教育部の夏期スクーリング「社会学」のプリント作成や講義内容・順序の確認を行いつつ、昨日配線作業が終了したDVDレコーダーに様々な映像資料をダビングしつつ、ゆっくり一日を過ごすことにした。

そこでショッキングなことが発覚!? ヘッドがいかれてしまったと思われたVHSデッキが、実はケーブルとセレクターの異常であることが判明し、まだまだ現役で活躍出来る状態であることが判明…。まぁ、配線を現役としてつなぎ直せば良いだけの話なので、大したことはなかったわけである。それにしても、いつもいつも頑張って録画・再生してくれているデッキを信用しなかった私って…?!

以前も何度となく書いたことだが、「初講」というのはいつも緊張するものである。まず、どんな学生がいるのかわからない。講義前に受講学生の名簿は見ることが出来るが、男女比や平均年齢はわかっても個々人の性格や好みなどはまったくわからないのだから、どんな風に “つかみ” を用意しておけばよいのやら、どんな雰囲気の教室になるのやら…と、前日はいろいろなことを考えてしまう。そして当時になって、その緊張は最高潮に達する。その反面、新しい出会いへの喜びもあり、ワクワクとドキドキの入り交じった状態が心地よい。だから、この仕事を辞められないのかも知れない。


8月2日(月)

いよいよ、日本大学通信教育部夏期スクーリングにおける私の出番がやって来た! 思えば、夏期スクーリングを私が担当するのは1999年以来。昨夜は、やはり緊張は私に容赦なく襲いかかってきた。学術的(?)に言えば「積極的緊張」なのだが、意識がハッキリして眠れなかった。

それでも少し睡眠を取って、5:45起床。キチンと朝食をとって朝の反町駅へ向かう。反町から通勤するのは何年ぶりだろうか? 通常は京浜急行かJRで通勤する上、朝イチで通信教育部に勤務するのも数年ぶり…。久々のことが重なりすぎて、以前のリズムを思い出せないまま、通信教育部1号館に到着。今日使用するプリントを印刷していなかったため、予想される受講学生分の印刷を済ませ、講義教室のある法学部2号館の講師室へ移動する。

9時、始業チャイムが鳴り、教室へ向かう。この校舎は週に1回は使用しているのだが、今日は何だか勝手が違う…。が、ヤル気だけはいつも通り。教室には20名の学生が集っていた。まず、(どこの初講でも同じだが)90分ほどガイダンスを行い、20分の休憩。「今日は初日だから、ちょっと早めに終わってもいいかな…」などと思ったものの、学生たちが私の話をキチンと聴いてくれていることに気を良くしてしまった私は、結局は12:50の終業チャイムが鳴るまで話し続けてしまった。とりあえず、手を抜かずに初日が終了した。

初日は、いろいろとやることがある。学生名簿のチェックや出席票の整理などなど…。それらを講師室で行っている最中、午後のスクーリング担当の先生方が続々講師室へ。

それにしても、今日も暑かった。暑さでボケボケしてしまったほどである。神保町駅でパスネットを購入して改札へ向かった時、郵便局へ寄って帰らなくてはならなかったことに思い出し、再び地上へ。郵便局で振込を済ませたところで暑さ負けしそうになる。以前よく入った喜多方ラーメンの店に立ち寄り、ラーメンと餃子の昼食。そしてまた地下鉄の改札へ向かった時、有楽町のビックカメラで光デジタルケーブルを買って帰らなければならなかったことを思い出し、半蔵門線に乗り込んだ。本当なら三田線に乗って日比谷に出て、そこから歩けば良いのだが、運賃が若干高いのと、歩くのが面倒だという理由から、半蔵門線→有楽町線というルートを選んだ。しかし、永田町での乗り換えの際、「あっ、ビックカメラは渋谷にもあったんだ!?」ということを思い出したが後の祭り。結局、有楽町線で有楽町に出て、地上に出ることなくビックカメラ入りしたのだが…。私が行くべきフロアは1階か2階なのに、地下鉄乗換口のフロアでまずキョロキョロ…。「おっと、ここは地下だった…」ということに気が付いて、エスカレータで上の階へ。その階でまたキョロキョロ…。「おっと、ここも地下だった…」と、あまりのボケボケぶりに嫌気がさしてはきたものの、買う物は買って帰らないと…。1階でケーブルを探したが見つからず、2階に上がる。それにしても、光デジタルケーブルっていうのは、いろいろなものがあるもんだ! どこがどう違うのかわからないのだが、値段だけは確実に違う! あまり安いものを使うとケーブルが弱くて、逆に高ものを使うだけの音質は求めていない…ということで、そのフロアにあるものの中堅どころ(?)の性能の物を1本購入して帰途についたのだが…。

東神奈川まで京浜東北線に1本…と思ったが、まだまだ快速運転時間帯で、その願いも叶わず。山手線で浜松町か田町で降り、同じホームの京浜東北線に乗り換える予定だったが、ボ〜ッとしている間に乗り過ごし、品川で乗り換えることになった。そして、駅の売店で購入した雑誌を読みながら東神奈川を目指したが、途中で強い日差しのために目がシバシバし始め、いつの間にやら体がフワフワしてきて…気付くと東神奈川も乗り過ごし、横浜に来てしまった。同じ道を引き返すのもシャクなので、横浜で改札を出て、買い物をして帰宅した。

これは暑さのためだけじゃない! おそらく、夏期スクーリング初日をとりあえず乗り越えられた気のゆるみもあったのだろう。まだまだ気を引き締めてかからないと!


8月3日(火)

通信教育部夏期スクーリング担当2日目! 思えば過去3回の夏期スクーリング担当時に雨が降ったことは一度もなかった。しかし、テレビの天気予報では、今日の午後あたりからザーッと雨が降ると言っていた。あぁ、これで記録(?)が途絶えるのか…。オマケに、起床予定時間の30分後に目が覚めたし…。かといって、遅刻もせず…。

今日はJRで出勤した。夏休み中ということもあって、車内はいくらか空いていたように思う。が、もちろん、横浜から乗車する私が座席を確保出来るわけもなく…。それでも、いつもよりも楽であったことは確かであった。

水道橋駅から大学へ向かう途中、私の顔にポツリと冷たいものが…。「早速、雨が降ってきたのか…」と不安が募ったが、講義中も放課後も雨が降る気配なし! 湿度が昨日より低めに感じたので、道を歩くのは苦ではなかったが、それでも暑いことは暑い! 帰途は半蔵門線と東急東横線を利用したのだが、その東横線の車内、一眠りして目が覚めると、ワイシャツの襟の周りが汗でビショビショに濡れていた…。クーラーが入っているとは言え、夏の太陽には勝てなかったか…。

まだスクーリングは、残りが4日もある。講義を受けている学生たちも大変だろうが、講義を担当する教員も大変である。無事に終講を迎えるためには体力を付けておかないと…ということで、帰りにスーパーでウナギの蒲焼き(ハーフカット)を購入し、夜、フライパンで蒸し焼きにして鰻丼を作った。なかなか美味! スーパーで売っているウナギではあるが、最近は良いものも多く、ハズレは少ない。ただ、本職さんによる焼きたてのものには、逆立ちしてもかなわないことはわかっているが…。


8月4日(水)

通信教育部夏期スクーリング担当3日目! 今日はノートパソコンと自分で複製したDVDを講義で使用するため、いつもよりも荷物が多くなってしまった。こんな時に限って(?)Suicaへのチャージをし忘れたまま…。仕方なく、4月に新大阪駅で購入したICOCAを使うことにした。今月から、JR東日本のSuicaとJR西日本のICOCAが相互に使用可能となったためである。よって、関東在住でSuicaを使用している人が関西旅行をした時でも、切符売り場に並ばずにそのままSuicaで改札を通れる…そして、その逆に、関西在住でICOCAを使用している人が関東旅行をした時でも、切符入り場に並ばずにそのままICOCAで改札を通れるというわけである。そして、関東でICOCAに、関西でSuicaに、それぞれチャージすることも出来るという。いやぁ、便利になったものだ!

荷物が多いということで、朝のラッシュを避けようと早起きするはずだったのに、結局たいした早起きにはならず、グリーン車に乗って横浜から東京まで移動することになってしまった。

単純接触の効果か、だんだん教室の雰囲気が和んできたような気がする。そして、その雰囲気に飲まれるかのように私は調子に乗ってしゃべりまくる…。学生たちがマジメに講義を聴いてくれるので、さらに悪ノリ(?)してしまい、今日も時間いっぱい講義する。これで3日連続、教室で終業のチャイムを聞いたことになる。学生の皆さん、本当にお疲れ様です。

講義後、スクーリング参加学生たちで混んでいる三崎町界隈の飲食店を避けようと、神保町に出て昼食をとって帰ることにした。が、いつも立ち寄る店の位置を暑さのために(?)間違えてしまい、到着までにえらく時間がかかってしまった。が、そのロスタイムが幸いしたのか、いつもなら「ちょっと待ってください!」と言われるところ、すんなり着席!

やはり暑い! 帰宅して、ワイシャツとアンダーウェアを脱ぐと、もうビショビショである。が、どこでいちばん汗をかくのだろう? 外を歩いている時には、ここまで汗をかいていないような…。要するに、帰宅して部屋に入った時に、その日いちばん汗をかくことが判明した。外は風が吹いて体感温度が下がるけれど、一人住まいの部屋は締め切ったままで風は吹かない…。湿気の逃げ場もない…。あぁ、哀しき一人住まい…。


8月5日(木)

通信教育部夏期スクーリング担当も、いよいよ今日から後半戦! それにしても、私が夏期スクーリングを担当している間は、不思議なことに雨が降らない…。そして、かなり暑い!

一昨日からヒザの調子がおかしく、今朝も痛みが走ったので、今日もグリーン車で横浜から東京までの移動をすることにした。グリーン券を買って改札を抜けると、すでに東海道線が到着しているというアナウンスが…。別に次の電車でも良かったのだが、少しでも早めに大学入りしたほうが良いと思い、ホームの人をかき分けて走った。ヒザが痛いので、あまり速く走ることは出来なかったのだが、とにかく走ってみた。すると、グリーン車に到達する前に「ドアが閉まります!」というアナウンスが…。グリーン車のデッキにさえ入り込めば大丈夫だろうと思った私は、グリーン券を持たずにデッキに立っている人たちを押しのけ、滑り込みセーフ!…ところが、グリーン車に入るドアが開かない! 「あっ、そこ、開かないですよ!」と親切に教えてくださった人がいた。感謝と同時に絶望感…。

「まいったなぁ…。せっかくグリーン券を買っているのに、ドア1枚分先に進めないなんて…」と思いもしたが、とりあえず普通車両よりは人口密度が低いようなので、それだけでも良しと思うことにしたのだが…デッキはエアコンがないので、思いっきり湿度が高く、さらに汗くさい! 「あぁ、グリーン券を持っていながら、何でこんな汗くさい場所に監禁されなくてはならないんだ?」と自分の選択ミスを恨んだ。川崎までの9分間が、いつもよりも “かなり” 長く感じたことは言うまでもない。川崎に到着するや否や、ホームに出て、車両を移動。品川までの1駅は座席が埋まっていたが、品川でグリーン車内の半数の乗客が降り、そこから東京まではゆったりとしたものであった。

こんな自分で招いたハプニングに苛まれながらも、大学には余裕を持って到着。そして、いつものように熱意のある学生たちに触発(?)され、時間いっぱいいっぱいまで語り続けてしまった私…。

帰途、東京駅構内のCD&DVDショップで、先月リリースされたSugarのニューシングルを購入した。Sugarと言えば、韓国の4人組女性グループであるが、6月に韓流(ハンリュウ)のイベントがあった際、そのステージを私も見たが、本当に迫力・実力のあるグループである。ニューシングルは3曲入りで、いずれも何らかのタイアップ曲となっている。だから、Sugarのことを知らない人も、テレビで必ずその歌声を聴いているハズである。

さて、明日の講義は準備が既に終了しているので、今夜は早めに寝ようかな…。


8月6日(木)

広島に原爆が投下されて、今年で59年…。昨日、NHK総合「クローズアップ現代」で広島が特集されていたが、59年前のこととは言え、決して風化させてはならないと、心から思うのであった。しかし、番組内では関西学院大学で平和学講座を開いている教員の講義を聴いている(聴いていない?)学生の不真面目な姿が映し出され、学生たちからの「理解出来ない」「重い」などという心ない感想が紹介されていて、義憤を覚えた私であった。自分のことでなければ、経験がなければ、興味がなければ、「理解出来ない」「重い」という感想を漏らす大学生が多いことは、私もよく知っている。しかし…。日本人は平和ボケしている。危機管理能力が問われている。

通信教育部夏期スクーリング担当も、いよいよ明日が最終日!…ということで、講義らしい講義は今日で「まとめ」にした。短期決戦であること、学生たちの熱意が凄いことなどなどの条件で満たされた教室で、力を抜くことなど出来るわけがない!

…で、帰宅してノドの調子がおかしいことに気付き、夜になって声が出なくなってしまった。明日は講義らしい講義はしないとは言え、大丈夫なのだろうか?

講義中、テーマの説明をする必要性から、ある学生に「今日のお昼は、何が食べたいですか?」と聞くと、学生が「カレーです!」と回答。講義後の諸々の処理を済ませて校舎の外に出ると、今日もかなり日差しが強い…。こんな時は食べて食べて食べまくって暑さに勝とうと思ったが、さて何を食べようか…と悩んだ時、さっきの学生の話が頭の中をグルグル回り、カレーを食べることにした。さて、どこで食べよう?…ということになり、5年ぶりに神保町の「元祖 櫓」という居酒屋へ向かった。5年前の夏は、やはり日大の夏期スクーリングを担当していた。その時は午後の部の担当だったので、講義終了時間は18:20。それで、夕飯を兼ねて軽く飲んで返ろうということになり、探し当てた店が「元祖 櫓」であった。そして、入店してビックリ! 日本人の店員が一人もいなかったのである。全員がインド人! インド人の店員さん達が、起用に和風の料理を作っていたのである。中にはインド風にアレンジされたものもあったが、ほとんどの料理が美味であった! その翌日、「昨日の光景は夢ではなかったのか?!」と思い、再び夕方に入店し、同じ光景に遭遇したのであった。先日、国文学者の重さんから、「その店なら、昼はカレーをやってますよ!」と教えてもらったことを思い出し、それで5年ぶりの入店となった。入店してビックリしたことは、一人だけ日本人の店員さんがいたということ。そして、5年前の店員さんがそのままだったこと。ランチタイムは3種類のレギュラーカレー(チキン、マトン、野菜)と日替わりカレーのラインナップであったが、今日の日替わりはホワイトカレーだった。めったに食すことが出来ないカレーなので、迷わずそれを注文した。「今、ナンを焼いているんですが、ライスとナン、どちらにいたしますか?」と店員さんに聞かれるが、そこまで言われたらナンを頼むのが当然と言えば当然と思った私であった。程よい辛さと爽やかさの、大変美味なるカレーだった。ナンも焼きたてで、これまた大満足!

体のほうはこれで復活したのだが、ノドがなぁ…。


8月7日(土)

声の出ないまま、朝を迎えた…。通信教育部夏期スクーリング担当も今日が最終日なのに、最後の最後になって声が出ない状態に陥るとは、予想もしていなかった。やはり、力を込めすぎてしまったのか? それとも…?! せっかくこの1週間、熱意を絶やさず私の講義に参加してくれた学生に対して、本当に申し訳ない限りである。

声が出ないと言うことで、マイクを使って話をしたが、声が出ていないのだから、マイクを使おうが結果は同じ。どんどん自分が情けなく感じてくる…。そして、昨日まででちゃんと講義をまとめておいて良かったと、改めて実感した。

予定では11時半から終講試験を行うことになっていたが、こんな状態なので、11時から開始ということに変更した。12時に答案を全て回収し、即採点作業に入った。答案からも、学生たちの熱意が伝わってくるものがあって、とても採点しやすかった。結局、24名の受講登録者のうち18名がレギュラー参加したことになり(出席者率75%)、その18名がそれぞれに頑張ってくれたので、清々しい気分で採点を終えることが出来た。これでやっと緊張状態から解放されたわけである。

私自身の勝手な感情ではあるが、この夏期スクーリング担当は充実したものとなった。今年の夏休みの良い思い出ともなった。熱意ある受講学生たちに、感謝する次第である。

今回のスクーリングをもって「社会学」の単位を全て充当した学生もある反面、私のスクーリングで初めて「社会学」に触れたという学生もいる。集中講義の場合、所定単位の半分までしか認定されないので、このスクーリングに出て合格しても、まだ「社会学」の単位を取得したことにはならない。だから、また別のスクーリングで今回の学生と会う機会もなくはないのである。そして、また会えたらいいな…と思いつつ、採点簿を教務職員へ提出したのであった。

神保町で昼食をとり、半蔵門線で錦糸町に出て、そこから総武線快速・横須賀線に乗って帰ろうと思ったのだが、まだ暑さボケしていたのか、清澄白河止まりの電車に乗り込んでしまった。錦糸町は清澄白河よりも先にある。しかし、乗ってしまったものは仕方がない。終点まで行って、そこで次の電車を待っても良かったのだが、何となく悔しいので、三越前で下車し、歩いて新日本橋駅へ向かった。ここで総武線快速・横須賀線に乗り込んだ。乗ってすぐ、意識を失う…。

帰宅すると、どうもノドの様子に変化が…。声が出るのである!!! 「何で今ごろ…?!」と、再び悔しい思いをする私であった。


8月8日(日)

昨夜は21時すぎに就寝した。疲れとノドの痛みとで、とても起きていられるような状態ではなかった。夜中に数回目が覚めたものの、15時間ほど寝ていたことになる。

声のほうは、まだ出しにくい状態が続いている。昨日から頭と目の奥と肩の痛みが引かない有様。いつもなら一晩寝れば治るのだが…。その上、いつも飲んでいるボルタレンが効かない…。それで、休日診療所に行くことにした。受付を済ませると、「尿を取ってきてください」と紙コップを渡される。家を出る前にトイレを済ませていたため、なかなか出ない…。それでも何とかすると、今度は「検温です」と体温計を渡される。36度8分…平熱よりも若干高めである。そして診察を受け、医師が最初に「血尿が出てますよ」と言う。二十歳の時、尿路結石をやって以来、疲れがたまると血尿が出ることがある。そして、「リンパ腺も腫れているみたいなので、風邪もひいているようですね。血圧は高くも低くもない…。クモ膜下の恐れもない…。しかし、ボルタレンが効かないんじゃ、どんな薬を出せばよいのやら…」と困惑気味のご様子。結局、坐薬2種類と飲み薬を1日分いただいて帰った。

帰宅してすぐ、坐薬を使用してみた。実は、私も坐薬のストックはかなりある&いろいろな坐薬使用の経験があるので、今回処方された坐薬にも見覚えがある。どういう効果が期待されるのか、おそらく薬剤師よりも詳しいかと思われる。何とも情けない…。

そうそう、「今日は休日診療所へ行って良かった」と思えることが他にもあった。医師から「風邪をひいた時の対処法」を教えてもらったのである。(1)肌の露出を避ける、(2)起床時と毎食後の1日4回は歯を磨く、(3)水分を十分に取る、(4)ノドがスッキリするまで、うがいをトコトンやる…という4点である。(1)と(2)は、今日はじめて教わったことである。

処方された薬が効いて、夜からはずいぶん体が楽になった。そこで、日本大学国際関係学部などで後期から使用する視聴覚教材の編集をDVDレコーダーで行う。今までに何枚のDVD−Rをダメにしただろう…と思うと、今夜の編集は慎重にせざるを得ない。ボタンを押すタイミングに編集順番などなど、気を遣う気を遣う…。また、韓国で購入した(あるいは、韓国から取り寄せた)DVDがリージョンコードの関係で編集出来ずにいたのだが(リージョンフリーのDVDデッキで見ることは出来るが、コピーガードがかかっていてダビング不可だった!)、パソコンのDVD−ROMをリージョンフリーにするソフトをインストールしたため、パソコンからDVDレコーダーにケーブルをつないでコピー可能となった(あっ、こんなことを書くと、著作権云々の問題が…?!)。しかし、動作は安定しない。これは仕方のないことだろう。

仕事のない時こそ、ちゃんと休めば良いものを…。


8月8日(日)

長崎に原爆が投下されて、今年で59年…。「原爆」というと、どうも広島ばかりが大々的に取り上げられている嫌いがあるが、長崎の人々の苦悩を考えると、そういう偏りは許し難い。想像を絶するような高温、一瞬にして失われた家族…。この2都市の歴史を風化させることなく、我々は平和の尊さを守り続けなくてはならないと、そう思った。

午後、吉田整形外科に行ってきた。先週は、日本大学通信教育部の夏期スクーリングにすべてを集中していたために受診出来ず、やっと本格的に(?)夏休みとなった今日、保険証と診察券を持って行ってきた次第である。受診と投薬のおかげで、以前に比べると腰の痛みは随分緩和されているように思えるのだが、まだまだ通院は続きそうである。吉田医師や他のスタッフの方々から「夏休みは?」と尋ねられる。「今日からやっと、夏休みです」と答えると、「それはそれは…、おめでとうございます!」と、なぜか祝福されてしまった。

それにしても、今年の夏は暑い…暑すぎる! 私は、暑さ寒さに強いほうだと思うのだが、日差しを浴びた皮膚のジリジリとした感覚には閉口する…。以前、スペインに行った時、昼間の気温が40度近くあったのにもかかわらず、汗をあまりかかず、その暑さが苦にならなかった…ということを思い出した。地中海性気候のせいだろう、湿気が少なく、とても過ごしやすかったのである。日本は高温多雨、そして湿度も高い…。でも、今までの人生の中で「日本人に生まれて良かった!」と思える瞬間が何度もあるので、気候云々だけで移住しようなんて考えはまったく起こらない。

夜、『名探偵コナン』をテレビで見た。いつも思うのだが、コナン君は本来は高校生なのだから良しとして(いや、良くない!)、ここに出てくる小学生たちは、どうして人の死体を見ても平気なんだろう? いつも問題を大きくしてしまうのに(問題解決に何ら協力もしていないのに)警察は奴らに甘いのだろう? 今日の話では、小学生たちがゲームソフトの会社に入り込み、トイレを借りるとか何とか言って勝手に社内を駆け回り、社長室に入って問題を起こして…。小学生ゆえに、事件の「事件性」が理解出来ない…。と、まぁ、こうならないと、このストーリーも先に進まないし、コナン君も活躍出来ないと言うことになるのだが、それにしても現実離れしているなぁ…。日本の警察、どうなることやら!? 現実離れしているからこそ、このマンガ(アニメ)が好きなのだが…。

それと、最近のアニメの主題歌とエンディング曲、まったく内容と関係ない曲が多くないか?! 単なるタイアップ? 商業主義的戦略? 販促のためなら子どもも扇動? いやぁ、退屈な一人の部屋で、ついつい社会学者として『名探偵コナン』を見てしまった私…。今週は仕事・研究などはしないつもりでいたのだが…。


8月12日(木)

関東地方は、ここ1ヶ月以上毎日毎日真夏日続きで、ちょっと外に出ただけでも肌がジリジリ焼けてくるのがよくわかる。「暑いなぁ…」と気候に文句を言っても始まらないのだが、冬になれば「寒いなぁ…。早く夏にならないかなぁ」などと自己中心的な文句を言う我々日本人…。そんなような気候から、かつて小田和正氏は「夏の終わり」という名曲を発表した。日本でなければ生まれない曲だったろうなぁ…。もう、今から27年も前の話である。

そんな暑さの中、お台場のフジテレビまで行ってきた…といっても、私が出演するというわけではなく、現在フジテレビ敷地内で開催中の「お台場冒険王」のイベントの一環として「GIRL POP FACTORY エイティーズ」が開催され、それを観に行ったのである。このイベントは、80年代に活躍したアイドルと、そのアイドルが活躍していた頃に生まれた現アイドルの共演を謳ったものである。私は(どちらかと言えば)80年代に青春時代のほとんどを過ごしているので、冒険王ステージに集まった観客の「オジサン・オバサン」側に属するのだが、気持ち的には若いつもりでいた。ただ、オールスタンディングというスタイルが、ヒザや腰に負担を与え…。

しかし、オープニングアクトで登場してきた3人…いずれも元チェキッ娘(本人たちの名誉のため、名を秘す)のアクトの “品のなさ” と “無感動さ” とに辟易してしまい、幾分歳を取ったかなぁ…と嘆く私であった(無感動と言うよりも “憤慨” というニュアンスのほうが、私の心を表すのにふさわしい言葉かも知れない)

そして、その不愉快なオープニングアクトがやっと終わり、司会陣が登場! メイン司会は吉村明宏にフジテレビの戸部洋子アナ、そしてアシスタントとして元チェキッ娘の某(本人の名誉のため、名を秘す)が登場。この某、「私はこのステージで歌えないので、せめて目立つように水着で露出を多めにしてみました!」などと言ってのけたが、司会が…ましてやアシスタントが出演者より目立ってどうする? だいたい最近のアイドル(&アイドルくずれ)たちは、自分が目立つことしか考えていない。他の人を盛り立てるという気持ちが感じられない。おまけに、この某は何か言われるとすぐにバカ丸出しで「違う〜っ! そうじゃなくてぇ…」の連呼。せっかくのイベントを盛り下げた…というよりも、どうしてアシスタントが必要なんだ? 事務所の力かも知れない。崖っぷちに立たされたタレントを何とかしようとするたくらみだったのかも知れないが、ハッキリ言って場にそぐわないアシスタントだったと私は感じた。

オープニングアクトと司会陣のあいさつを終え、イベントが本スタート! 最初に登場したSweetSという女子5人組は、80年代はおろか90年代生まれだそうで、吉村明宏が「君たちのお父さん、お母さんは何歳?」と質問すると、「父は35歳、母は34歳…」と答える。「えっ? この子たちの両親って、自分より年下だ!」と、時間の流れに愕然とする私…。自分より年下の夫婦から生まれた子供たちを、こうしてフロアで見ている私って…?! そして、そんな子供たちが一生懸命ステージで踊っている中、私の目の前で急に踊り始めたお兄さん! その振り付けは、ステージの5人と寸分違わず…。この人、何を生き甲斐にしているんだろう? 良い物を見せてもらった。その後、Sugarが登場! 彼女たち、知名度はまだ低いようだが、曲そのものは知られているようだった。ただ、我々の世代ではSugarという名前から目の前の4人組を想像する前に「ウェディングベル」を連想してしまう者が多いようで、観客の中にも「えっ? シュガーって…あぁ、違うのか…」と自問自答している方が何人もいたようである。さらに、鈴木亜美が登場して会場は一気にヒートアップ! この子はさすがに舞台慣れしている…というか、貫禄がある。大人たちの汚い利権争いのために一時は引退を余儀なくされたが、その時にため込んだ何かを吐き出すかのように、彼女の歌声には力強いものが感じられた。

ここで80年代生まれのステージが終了。80年代のアイドルのトップは伊藤つかさ。相変わらず…である。「少女人形」を歌う姿は、14歳の当時と変わりがない。そういう雰囲気を作ってこそアイドルである。あれから20年以上が過ぎ、いろいろとあったはずなのに、ステージ上では当時と同じ雰囲気…。これぞ、職業アイドルである! 今のアイドルまがいとは違って、見ていて潔い!

続いて登場した新田恵利も、おニャン子クラブ当時のままである。歌い方も雰囲気も…。その次に登場した城ノ内早苗も、格好こそ今のステージ衣装であったが、こうやって見ていると当時に戻っている…。

この後は、「大物」が続々登場! 柏原芳恵は「春なのに」で登場。そして2曲目の説明で、「どの歌にしようか…、あの歌にしようか、この歌にしようかと考えましたが、“これ” ならみんなも歌えると思って」とお尻を右に左に移動する振り付けを見て、「あぁ、“ハローグッバイ” だな!」とわかってしまうあたりが…。

さらに、大場久美子の登場時は、おそらく今回歌うであろう2曲が予測出来て、さらにそれが正解だったあたりが年の功。予想に違わず、「スプリング・サンバ」「キラキラ星あげる」を熱唱。大場久美子のスゴイところは、他の出演者が今の年齢にあった衣装で登場したのに対し、“あの頃” を再現したような衣装であった。大場久美子曰く「だって、今の衣装じゃ、以前の歌は歌えないでしょ? それに、こんな衣装を着られる機会もなかなかないし…」。プロ根性を見たような気がした。

大トリに控えしは榊原郁恵! 彼女は他の歌手と違ってヒット曲のメドレーを歌い、メドレー最後の「夏のお嬢さん」だけはフルコーラス! さすがは郁恵ちゃん! かつてのファンクラブのメンバーだったお父さん連中も、あの頃に戻って声援を送っていた。観客の中には、12歳の女の子に熱い声援を送っていたかと思いきや、おニャン子の歌を一緒に口ずさんだり…というものが多かった。要するに、彼らの人生は、アイドルを追っかけることに主たる目的があるようで、まるで偶像崇拝のようでもあった。

炎天下、それも3時間に亘るイベントではあったが(会場から開演までの1時間を加えれば4時間もスタンディング状態であったわけだが)、あっという間にエンディングを迎えてしまったような、充実したプログラムだった。そして、“あの頃” に心地よくタイムスリップした3時間であった。

ただ1つ、心の痛むことが…。それは、現アイドルのファンたちは、自分のお気に入りが出演を終えると、とっとと帰ってしまうということ。我々の世代は、お気に入りの出演前であれ、出演後であれ、変わらぬ応援をするものを…。まぁ、私はアイドルマニアではなかったから、あまりそういう点への執着が以前はなかったように思うのだが、歳を重ねると、礼儀とか共感性とか、要するに「他人にされたらイヤなことは自分もしない」というようなこだわりが以前よりも増してきているような気がしたのである。


8月13日(金)

明日からアテネ・オリンピック。オリンピックの開会式を前に、すでに女子サッカーの予選が始まっており、日本が予選初戦を白星で飾ったというニュースが飛びまくっていた。これがオリンピックにおける日本女子サッカー初白星とあって、さらに熱の入った報道が…。

しかし、今回のオリンピックに、私は魅力や興味関心というものを感じないのである。高橋尚子選手の件やマスコミ誘導型の話題作りに辟易したものがあって、特に夜更かしをしてまで競技を見たいという気持ちには慣れないのである。とりあえず、開会式だけは見ようと思うが、特に注目する競技もない。日本が1つも金メダルが取れなくとも、それはそれで仕方がないと思ってしまうだろう。

日本のマスコミは、とても罪作りである。どこかの競技会で素晴らしい記録を出した選手をヒーローやヒロインに仕立て上げ、特別番組を放送したり、選手の今までを漫画化したりして、盛り上げるだけ盛り上げる。選手をのさばらせるだけのさばらせる。しかし、大舞台で平々凡々な記録で惨敗したが最後、今までのVIP待遇が嘘だったかのように、冷たい対応となる。逆に、今まで何ら注目に値しないと決めつけていた選手が金メダルをとるや否や、VIP扱いになってしまうということも多々ある。今回、3大会連続金メダルを目指す柔道の野村選手は、最初のオリンピック出場の際には注目度が皆無で、彼の横にいた注目度No.1の某3兄弟にはインタビュアが殺到しているのに、彼に対してマスコミ各社がかけた言葉は「君、邪魔だからちょっとどいていてくれるかな!」だったという。それで野村選手は悔しくて、オリンピックという大舞台で自らの力を見せつけてやったという。3兄弟の惨敗ぶりをよそに、野村選手は金メダルという快挙を成し遂げたのであるが、その途端に3兄弟は全く相手にされなくなり、野村選手へはかねてより注目していたかのようなマスコミの態度の変わりように本人も驚いたという。

ヤワラちゃんも、今回はどうなることやら…。

オリンピックに便乗して、DVDレコーダーの売り込み攻勢も勢いを増してきた。聖火リレーも「オフィシャルスポンサー」の推薦者がなれるような時代である。商業主義的な祭典に、何だかスポーツの純粋さが失われてきているような、そんな気持ちにさせられる今日この頃である。


8月16日(月)

関東地方の真夏日は、40日で連続記録がストップ。半袖ではちょっと肌寒いような、昨日はそんな一日だった。これで秋めいてくるのか、それともまた暑さがぶり返してくるのか…。とりあえず、今日も昨日のような気温が続いている。

以前から何となく気付いていたことではあるが、私は不経済な身体の持ち主であって、それがためにいろいろな点で制限を受けるのである。例えば、安売りの洋服を買いに行っても、私に合うサイズというのはなかなか(ほとんど?)見つからない。スラックスではサイズ73×73、ワイシャツ類は37−78あたりなのだが、どこに行ってもこのサイズよりも上のものばかりが残っている有様。オマケに細身…。自分の背格好を恨むのと同時に、目の悪さもあって、何だか自分で自分が情けなくなる…。

ある女優さんが言っていたことなのだが、とある女優さんが本物のダイヤモンドリングをみんなに見せびらかしていたところ「それって、ニセモノでしょ?」「ガラス玉?」などと言われ放題だったのに対し、吉永小百合さんがガラス玉の指輪をしていたら誰もが本物のダイヤモンドリングだと信じ込んでしまったという。先月、大学で私のDバッグを「絶対、1980円だよ!」と言ってのけた学生も、きっとこの例に倣ってのことだと思う。

一昨日の夜、アテネ・オリンピックの柔道で、男子60キロ級の野村忠宏選手と女子48キロ級の谷亮子選手が、いずれも金メダルを獲得! 野村選手は、これでオリンピック3連覇という柔道界で前人未踏の記録を打ち立て、谷選手も2大会連覇となった。前回のオリンピック柔道も、こんな形で始まったのだが…。どうして日本のマスコミは、野村選手の偉業よりもヤワラちゃんばかりをメインにして報じてしまうのだろう? あぁ、ヤダヤダ!!

昨日は、59回目の終戦記念日。ただ、「8月15日イコール終戦記念日」と認識している若い世代がどのくらいいることやら…(と言っている私も、戦争を知らない子供たち世代ではあるが)

そして昨夜は、北島康介選手が期待通りに100メートル平泳ぎで金メダルを獲得! 柔道も金と銀を1つずつ獲得。このペースがいつまで続くことやら…。

何だかんだと言いながらも、オリンピックにおける日本選手の活躍ぶりが気になる私である。それで、昼と夜とが逆転しかけた生活を送っている次第である。


8月17日(火)

体操男子団体、28年ぶりの金メダル! 昔、私が子供の頃に見たオリンピックでは、日本男子の体操チームは向かうところ敵なし状態だったのだが…。やっと体操日本の復活か? それにしても、おめでたい!

静岡に行った帰途、新幹線ではなく特急ワイドビュー東海号を利用した。私は、東海号をよく利用する客の一人である。静岡から横浜まで戻るのに、新幹線より東海号のほうが乗り換えもなく、おまけに安い! ただし、時間は倍近く違う…。

17:23発の東海号は定刻に出発! 清水→富士と順調に列車は進んでいったのだが、途中で天気がおかしくなり、かなり強い雨が列車をたたきつけ始めた。そして、停車駅ではない原駅で停車。「ただ今、原〜三島間は大雨のため、運転を見合わせております。このため、当電車も原駅で停車しております。詳しい状況がわかり次第、放送をもってお知らせいたします」というアナウンスが入るが、入るアナウンスの全てが「未だ、線路の安全確認が出来ておりませんので…」「沼津駅の全てのホームに電車が停車中なので、このまま当電車も停車して…」などという、要するに「まだ出発出来ません!」という内容のものばかり。天候のせいなので、文句を言う人もなく、いたって穏やかな状態が続いていたのだが、停車が1時間を過ぎたあたりで、車掌や運転手に「いつになったら動きますか?」とか「ちょっと外に出られませんか?」などと言い出す人が一人二人と増え始め、「お飲み物をお買い求めのお客様は、3号車の客室乗務員室からホームへどうぞ」というアナウンスがたびたび入った。そして、原駅には1時間58分ほど停車し、電車は沼津駅へ向かって出発した。

結局、横浜に到着したのは、21:20。予定では19:18だった…。が、時間が確定した約束があったわけでもなく、乗車前にシッカリとペットボトル2本と弁当も買い込んでいたし、ひと眠りする余裕もあったと思えば、そこそこ楽しい乗車であったと思う。

そういえば、オリンピックの100メートル平泳ぎで金メダルを獲得した北島康介選手に対して “ケチ” をつけたアメリカ人選手がいるという。この選手は平泳ぎの選手だそうだが、「北島選手は泳法違反をした」などと言っているらしい。全米メディアはこぞってこの発言を取り上げ、北島選手に敗れて銀メダルに終わったアメリカ人選手は「敗因は、すべて自分の責任」という発言をしたことが「潔い!」と評価されているらしい。ますます北島選手は悪玉扱いになっていく。以前、ソルトレイクシティで開催された冬季オリンピックで、米大統領が開会式で9.11テロと照らし合わせた開会宣言をするという、五輪史上最悪な開会式をやってのけても平然としている国民性…。そのオリンピックのスピードスケート・ショートトラック競技の決勝では、2位になったアメリカ人選手が1位の選手に進路妨害されたかのようなゼスチュアをして、1位の韓国人選手を失格にしたこともあった。何でもかんでも一番でなくてはならない “ガキ大将的” な国家のこと、このような発言が出ても何ら不思議ではない。

女子63キロ級の谷本歩実選手も金メダル…。それにひきかえ、男子はどうした?


8月19日(木)

昨日、香港経由で国際郵便が届いた。中身は『日が西から昇ったら』という韓国映画(1998年作品)のDVDである。以前、この映画のビデオを神田神保町の三中堂で購入したことがあるが、DVDだと字幕を出すことも出来るし、見たいシーンに即アクセス可能である。この映画と初めてであったのは、2001年4月のこと。韓国の首都・ソウル市内のサボイホテルで、それもCATVで夜中に見たのであるが、その時はそのCATVが在韓中国人向けの放送を主としていたらしく、英語と中国語の字幕が出ていたのを覚えている。今回購入したDVDの字幕は、韓国語と英語である。「日が西から昇ったら」というのは韓国の諺で、「有り得ない話」を意味しているらしい。

といった形で使うらしい。

イム・チャンジョン(任昌丁)演じる交通警官(キム・ボムス=金範秀)が、コ・ソヨン(高素榮)演じる女子大生(ナム・ヒョンジュ=南賢珠)と出会う。ボムスは警官ではなく、野球選手になりたかったのだが、その夢が叶わず、野球審判を夢見ている。ヒョンジュは大学で演劇サークルに所属していた。ある時、ヒョンジュは教習所に通っているだけでまだ無免許の状態で交通事故を起こす。交通警官としてその場に勤務していたボムスは公園に車を移動し、即席の教習コースを作ってヒョンジュに運転の指導をする。後日、運転免許を取得したヒョンジュは彼のもとに現れ、それからしばしば合うようになる。が、ボムスの求愛をヒョンジュは女優としての夢を追うために留学することをりゆうに断る。ボムスは野球審判への思いを棄てがたく、プロ野球の審判養成所に入る。留学中に腕利きマネージャーに見出されて帰国したヒョンジュはユ・ハリン(柳夏琳)という芸名で大スターとなり、ボムスが審判を務める試合の始球式に現れる…。

さらにストーリーは二転三転するのだが、興味がある方は実際に見て頂いたほうが良いかと思う。ちなみに、この映画のジャンルは「ラブコメ」なのだそうだが(たしかに、普通の恋愛映画では有り得ないシーンが各所に見られる)、純粋に恋愛映画として評価しても良いと思う(初めて私がこの映画を観た時は、「これぞ、恋愛映画!」と感激し、涙を流してしまったほどである)

朝方、体中の関節という関節が痛み出し、寒気と吐き気に襲われた…。完全に風邪の症状である。無理して眠ろうと試みるが、関節の痛みがひどくなり、やがて熱っぽくなってきた。朝の体温は37.1度。平熱よりも若干高めである。それから室温をコントロールしながら昼前まで寝る。目が覚めて検温すると、37.6度に…。またしばらく横になる。

15時過ぎに冷や麦を茹でて、遅めの昼食。そのまま今井医院へ向かうが、夏期休暇中! 「せめて、市販の総合感冒薬でも…」と思ったものの、近所の薬局も夏期休暇中! 別の薬局へ行く気力と体力がなかったため、コンビニで買い物して帰宅。

今月初頭、とあるクレジット会社のカードの発行を申し込んだ。よく利用するスーツ屋さん(?)のメンバーズカードである。しかし、この店で私はスーツを購入したことはない。購入するのは、いつもワイシャツ…。でも、ポイントがたまったり割引がかかるということであれば、申し込まない手はない!…と思ったのであるが、その本人確認の電話が今月5日に私のもとに入り、「それでは、銀行口座引き落とし依頼書をお送りしますので、それにご記入の上、ご返送ください。こちらが依頼書を確認した後、カード発行となります」という説明を受けたのだが、そのようなものが送られてくる気配が全くなかった。先週、このクレジット会社に電話を入れ、どうなっているのかを確認してもらった。私の質問に対する回答は、「今週中に郵送します」とのこと。しかし、それでも私のもとには該当する書類が届かない。昨日、再び電話を入れると、「本日、郵送手続きを取りました」とのこと。「私はおたくのカードを別にもう1枚所有しているので、それと同じ銀行口座から引き落としてもらえば、何も改めて依頼書を書く必要はないのでは?」と以前伝えたことがある。しかし、取り合ってもらえなかった。そこで昨日、同じことを言ってみた。すると、「では、そのようにさせていただきます。カードのほうは明日、郵送手続きを取らせて頂きます」ときたもんだ! 果たして今日、依頼書は届いていないし、明日にカードが届くかどうかもあやしいところ。むしろ、あまり期日にとらわれないほうが、こういう事態でストレス・スパイラルに陥らずに済むということか。


8月20日(金)

昨日、関節の痛みに耐えられなくなり、解熱用の坐薬を使って熱を下げたところ、痛みがひいていった。気をよくした私は、このコーナーを更新後、DVDの編集をしていた。しかし、坐薬の効果よりも発熱の威力のほうが強かったらしい。昨日1日で最高値となる体温37.8度を記録。何もする気がなくなり、床に就いた。とにかく昨日は、起きている時間よりも寝ている時間のほうが長かった。

朝方、検温してみると38.7度。かなり高熱である。仕方なく別の坐薬を使い、長袖のTシャツに着替え、腹部だけのタオルケットから全身用に替え、無理やり眠ることにした。

坐薬のおかげで37.3度まで体温が下がったが、これでは根本的な解決にならない。インターネットで近所の内科を検索してみると、意外や意外、家から5分以内に、なかきどクリニックという医院が見つかった。電話で診察受付時間を確認し、さっそくお世話になった。医師一人、受付(看護師?)一人の小さな医院だが、清潔感があって良い。医師も丁寧。診察の結果、急性咽頭炎および急性扁桃腺炎に「感染」していることが判明。抗生物質で対処することになった。風邪ではなかったので、坐薬で解熱・鎮痛効果を求めたところで、菌には無力…。昨日のうちに受診しておけば良かった…。

受診後、医院の前にある薬局で処方箋を提出。ここの薬剤師の女性が愉快な方で、「他の病院で○○や△△といった薬を出されているのですが、こちらに常備されていますか?」と聞くと、「ありますよ! 今度からウチにしてくださいよ! お願いしますね!」などと、関西系の営業…。

さっきまで病気で苦しんでいたことが嘘であるかのように、心が晴れたような気がした。しかし、感染症であるが故、あまり人の多いところには立ち入らないようにしよう。

明日も自宅謹慎?


8月21日(土)

抗生物質のおかげで、熱は下がった。しかし、ノドの痛みはまだひかず、関節の一部に痛みが残る…。それでも、昨日や一昨日に比べれば、かなり体が楽になっている。ありがたいことである。

日本における韓流(はんりゅう)は、とどまるところを知らない。日本は有史以来、朝鮮半島から様々なことを学び、自文化を発展させてきた過去がある。それなのに、「文化遅滞説」などを唱えて彼らの文化を奪い去った過去もある。最近になって、大衆文化という形ではあるが、日本が再び韓国から学ぶべきことが出てきたといえるだろう。しかし…である。朝鮮日報の日本語サイトに、『「ヨン様グッズはどこ?」 ブームに乗り遅れた韓流の本場』と題された記事が掲載されていたのを読み、「あぁ、日本人には浅はかな人が何と多いことか…」と、日本人として恥ずかしくなった。6月19日の「Inter FM K-GENERATION K-POP SPECIAL LIVE」でも、似たような傾向はあった。韓国ドラマやそれを日本に紹介したプロデューサーについてかなり詳しいご婦人方も、ハングル(や、日韓の緊張状態)すら全く理解しようとせず、それでいて「韓国通」気取りである。そして「今回のイベントも何が何だか分からないけれど、韓国のものならもう何でもいいって感じ!などとほざいておられた。若い女性たちの会話もかなり通ぶった感じであったが、この会場にいた観客の中のどのくらいの割合の人が、日韓関係の歴史的緊張について理解していたのだろう? 2002年に日本のTBSと韓国のMBSが共同制作した「フレンズ」というドラマで「深田恭子と共演したウォン・ビン(元斌)や「冬のソナタ」のペ・ヨンジュン(裴勇俊)が「イケメンだったから韓国に興味を持った」と、そんなことで日韓の友好関係は深められるのだろうか? 「韓国のドラマや映画のストーリーや演出に興味を持ち、それで韓国を知りたいと思った」という人も結構いるが、韓国に行って「ヨン様グッズはどこ?」なんていっていること自体、日本(人)の文化遅滞ではないのだろうか? それにしても、日本人が韓国人に「様」を付けて呼ぶのは、非常に珍しい現象である。少なくとも、日本人が韓国人に対する偏見や差別を見直すきっかけになってくれれば、それなりに韓流の効果はあるかも知れない…。

ここ数日、フジテレビで「白い巨塔」を見ている。もちろん再放送である。再放送といっても「ダイジェスト版」なのだが、唐沢寿明の演じた何となく軽い財前教授ではなく、田宮二郎の演じた財前教授のほうである。このドラマが制作されたのは1978年(昭和53年)だというから、もうすでに26年前…4半世紀以上が流れている。しかし、私が「白い巨塔」と言われてイメージするのは、2田宮版のほうである(あの頃、私は小学校6年生…。病院や大学に対する暗いイメージを持ってしまったことを覚えている)。私よりも上の世代だと、それより12年前の映画版をイメージするのかも知れない。それにしても、田宮二郎をはじめ登場人物すべての気迫ある演技はスゴイ! やはり、2003年版ドラマよりも重みがある。医療系学部や法学部で講義を担当している私にとっては、この上ない教材になりそうであることを再確認した。が、今の学生たちには2003年版のほうが気に入られるんだろうなぁ…。最近の若い人たちは、すぐに「重い」とか「うざい」とか言って相手(私)を傷つけるし、感覚的に相容れないところがあるのかも…。

1978年といえば…、我々の世代だと一番人気のドラマは、堺正章や夏目雅子の出演で話題となった「西遊記」かも。オープニングテーマ曲の「Monkey Magic」や主題曲の「ガンダーラ」など、ゴダイゴに世間が目を向け始めたきっかけとなるドラマだった…のかな?


8月22日(日)

今日も自宅謹慎…。おまけに、ギリシア時間での生活…。

オリンピック女子ソフトボール日本チームは、銅メダル以上が確定したらしい。今日、中国と対戦して1×0で勝利! 先日も日本は中国相手に五輪史上初の完全試合を達成したばかり。しかし、五輪史上初なのに、何であまり騒がれなかったのだろう? 野球との差別? それではヒドすぎる! そういえば、今夜は “物議を醸し出した” 女子マラソン…。

本当に、今回のオリンピックでの日本はメダルラッシュ! この勢いを借りて、私も頑張らなくちゃ!

起きてすぐにフジテレビをつけ、「白い巨塔」を見たが、かなりの部分を見逃してしまった。それでも、インターネットでフジテレビのサイトにアクセスし、ストーリー展開を確認できたので、何とかつじつまが合う。それにしても、凄いドラマだ。役者が役者に見えない! テレビを通して見る人物が、すべてその役柄そのものに見えてしまうのである。このドラマを撮り終えた田宮二郎は「これから何を演じれば良いのか…」と思い悩み、自殺に至ったらしい(という話を聞いたことがある)。小学生だった私も、NHKニュースで彼の自殺を知った時、ものすごいショックを受けた。しかも、その自殺が「白い巨塔」放映期間中であったそのくらい、「財前五郎といえば田宮二郎、田宮二郎といえば財前五郎」という等式が成り立っていたのである。タイムショックの司会ぶりも素晴らしかったが…。このドラマに出演していた役者さんの中にはお亡くなりになったり、今ではとんと名前を聞かなくなってしまった役者さんもいるが、アイフルのCMでチワワのクーちゃんと共演した清水章吾(第一外科・金井助教授役)は、おそらく当時よりも有名人になった特例といえる。

ひとりの教員として思うことなのだが、財前教授亡き後の浪速大学はどうなったのだろう? 財前に肩入れしていた人々のその後は?…などと考えるとドラマの面白みが無くなってしまうのかも知れないが、気になるところである。

ちなみに、俳優の柴田光太郎は田宮二郎の忘れ形見である。最近、テレビ(のバラエティ系)でもよく彼を見かけるが、「田宮二郎の息子」であるということで売っているわけではないので、その点も好感度アップ?!

しかし、昨日・今日と「白い巨塔」づいているなぁ…。

台風が日本に接近しているらしい。ここ数年、台風の発生率が多くないか…と思う気象素人の私。


8月23日(月)

日本の日付が変わる頃、惜しくも日本女子ソフトボールチームはオーストラリアに敗れ、銅メダルに終わってしまった。それでも、よく頑張ったと思う。一時は連敗が続き、「決勝トーナメント進出は無理なのでは?」という空気の流れる中での銅メダル…大したものだと思う。

女子マラソンをテレビで観戦した。酷暑のアテネで、番狂わせが多々ある中(あの、世界記録保持者のラドクリフ選手でさえ、暑さには勝てなかった。嘔吐する選手も続出するなど、このレースが過酷なものであったことは見ているだけでよく分かる)、アスリートたちは奮闘していた。レースを見ながら、日本人3選手がみんな好成績を収めるか、あるいはみんな惨敗したら…と思っていた(「非国民」と言われてしまうかも知れないが)。今回の代表3選手が惨敗すれば、日本陸連の選考のずさんさが露呈される。勝てば、その正当性が証明される。その明暗をハッキリさせるためには、ハッキリした結果が必要だと思われる。

果たして、問題なく選考された野口選手は金メダルに輝き(日本女子は、2大会連続ということになる!)、あとの2選手も入賞。全員入賞とは素晴らしい! これで陸連の面目は保たれたのかも知れないが、高橋尚子選手が出場していたらどうだったのだろう?…という気持ちはぬぐい去れないまま。

男子ハンマー投げの室伏広治選手は、最後の投てきで82.91メートルという素晴らしい記録を出しながらも、アドリアン・アヌシュ選手(ハンガリー)の出した83.19メートルにわずか28センチ及ばず、銀メダル。とあるテレビ局が「室伏、金メダルへ向けて○投目」などと表示しているのが気にかかった。銀メダルでも、それを獲得するのにどれだけ厳しいことか…。室伏選手の銀メダルは、金メダルにも値する素晴らしいものだと私は思う。

どうも、日本のマスコミの「メダル」に対する評価の与え方が、競技や選手によって違うのも気にかかる。水泳の山本選手や中村選手が銅メダルに輝くと、「良くやった!」評する。しかし、女子ソフトボールチームや柔道選手が銀メダルや銅メダルだと「惜しくも銀(銅)」「金に届かず」などと書かれる(言われる)。アーチェリーの山本選手が銀メダルをとるや、それまでほとんど話題にもされなかったアーチェリーを報じ始める。水泳の北島選手は「期待」に応えて金メダルを2個獲得したから良かったものを、これが銀や銅だったらマスコミはどう報じたのだろう? 室伏選手も「金メダルを狙える選手」ではなく「金メダルを取らなくてはならない」「金メダルを取らなくては番組が盛り上がらない」という扱いなのかも知れない。

それとは別に、女子レスリングは全階級金メダルに手が届きそうな気がしたが…。勝負の世界は、何が起こるかわからない。だからこそ、面白い! 敗れた選手にも、惜しみない拍手を送りたい。が、女子レスリングのレフェリーもチェアマンもレベル低すぎ! 何であんな低レベルな輩たちが国際大会…それもオリンピックの審判員に選ばれたのか…。
とにかく、このオリンピックは全ての競技においてミスジャッジが多すぎる。意図的? 競技は中断するは、抗議が続出するは…。


アスリートたちを何だと思っているのだろう? 日本人選手が金メダルを獲得したシーンを放送出来た局のスタッフが、「やっと金メダルの瞬間を放送出来ました」と喜んでいたが、「日本人選手が金メダルを獲得してくれて嬉しい」のではなく、「日本人選手が金メダルを獲得してくれたので、視聴率がアップした。だから嬉しい」のだろう。ニュアンスはちょっと違うが、ゲマインシャフト的ではなくゲゼルシャフト的な報道態勢であることに幻滅を覚えた。日本人選手の活躍を伝えたくて(応援したくて)放送しているのではなく、視聴率を取りたいから放送しているのか…。中継のたびに、競技の神髄を理解しているとはとても思えないようなテーマソングが各局とも流される。テーマソングなんて、中継に必要なのか? タレントをアテネのスタジオや競技場に招く必要もあるのか? そんな金があるのなら、日本選手団の選手強化費として寄付したらいいじゃないか!? オリンピックは、完全にショウビズ状態!

アスリート側にも気にかかる部分がある。それは「発言」である。内容はともかくとして、「表現」に汚いものが多い。前回のシドニー大会での「金がいいですぅ〜」は言うに及ばず、今回も競技後のインタビューできなり「気持ちいい〜っ!」「あっ? そうだんたんですかぁ…あはは」「超○○!」などと発言しているのを聞くと、それまでその選手を応援していた自分が虚しくなる。「アスリートなら、何でもあり!」という風潮なのだとしたら、それを許してはならないと思う。

ムンクの「叫び」がオスロのムンク美術館で盗難されたらしいが、その現場が偶然にも撮影されていたというから「???」である。どうして簡単に盗まれてしまったのだろう? ムンク美術館といえば、「水曜どうでしょう」の「ムンクさん」で知られる(?)。どうでしょうマニアであれば、簡単に “あの” シーン(フィヨルドの恋人…「ムンクさぁ〜〜〜ん!」)が思い浮かぶことだろう。それにしても…、非常ベルもならない、誰も疑わしく思わないなんて、ずさんなセキュリティの美術館だ! ムンクさんも、肝心な時には叫ばないんだなぁ…。


8月24日(火)

日本女子レスリングは全階級でメダル獲得! この報道で持ちきりの今日…。昨日、テレビで私は女子レスリングのほぼ全試合を観ていたが、中にはレフェリーのジャッジミスで破れてしまった選手もいて、かわいそうな気がした。が、目で見てハッキリ分かるようなポイントを取り、大差を付けなくては勝てない世界なのだなぁ…と、自分の身の上と照らし合わせてしまった。だから、ほぼ全試合を観戦してしまったのかも知れない。

金メダルに歓喜する選手がいる中で、ひとつひとつの勝利に歓喜する選手、銀メダルでも不服顔の選手などなど、スポーツは価値観の違いがハッキリ分かれてしまうように思う。世間が注目した浜口京子選手は準決勝で敗れ、3位決定戦で勝利を収め、銅メダルを獲得したが、その時の彼女の笑顔には日本中がきっとホッしたと思う。

話は全く違うが、我が家の近所に料亭があり、その前に昨日、10台のタクシーが連なって停車していた。全て迎車。料亭前では「はいっ、それではお願いします」とタクシーの運転手さんたちに声をかける男性が…。大物政治家でも来ていたのだろうか? 1台のタクシーに1人ずつ乗車したとしても、最低10名出席の会合。それとも、結婚披露宴? 駅前のタクシー乗り場でタクシーが10台…というのは寂しい限りだが、何てことのない住宅街にタクシーが10台も停まっていれば、それはそれで異様な光景である。

所用でちょっと不在がちな日が多くなるため、郵便物の留め置きを考えた。書留や配達証明などの郵便物を、いちいち帰宅後に不在票をもって郵便局まで取りに行くのも面倒だし、いっそのこと、郵便局で留め置いたほうが楽だ…と考えたわけである。しかし留め置きは、最高でも30日間まで。まぁ、とりあえず利便性の確認の意味も含めて、郵便局まで依頼書作成に行くことにした。郵便局(集配局)の、ふだん一般人は足を踏み入れないような集配作業の現場(これがまた、わかりにくい所にある。セキュリティ対策?)に赴き、そこにいた局員の男性に「郵便物の留め置きをお願いしたいのですが…」と言うや否や、「あっ? Yoshibeiさん?(もちろん、実際には私の本当の名字を呼ばれている)」と言われる。「そうですが…」と答える私。「では、こちらで書類を作成してください」と案内された。デスクで「郵便物の留め置きを…」と言うや否や、「Yoshibeiさんですね? お待ちしておりました」と言われる。「えっ? 私は有名人?」と思った次の瞬間、「あっ、来る前に電話で留め置きの方法を聞いて、その時に名乗ったんだった」と気付く私。それにしても、ちょっとビックリした。


8月26日(木)

長嶋ジャパン、銅メダル。シンクロ・デュエット、銀メダル。いずれも、素晴らしい結果だと思う。が、闘病中の長嶋茂雄氏のために…となると、金メダルで終わって欲しかったというのが、多くの国民の望んだことだっただろう。しかし、強豪揃いの中での銅メダル…大したもんだ! シンクロには、すでに「格付け」なるものがあり、競技前から「1位はロシア、2位が日本…」というような意識が審判員の中にも流れているらしい。それを打破するには…と橘・武田の両選手、日本色を打ち出した演技で勝負したのだが、やはりロシアには高得点が付けられた。素人目には「どこが、どう違うのか?」と思えるのだが、スピードや正確さ、表現力など、我々の識別出来ないものを審判員は審査していたのだろう(と、信じている)

昨日、「シュレック2」という映画(アニメーション)を観に行った。「シュレック」という映画は観たことがなかったのだが(あまり興味がなかったので)、「今回の(「シュレック2」)は凄い!」と聞いたので、観に行った次第である。が、前作を知らずに今回のものを観ても面白みがわからないので、事前に前作をDVDで観ておいた。前作の面白いこと! 凄いこと! これを凌ぐ面白さが期待されたので、なるべく早く映画館に行きたかったのだが、上映開始当初は連日大入満員状態だったようなので、客足が落ち着くまでひたすら待っての鑑賞となった。この映画のストーリーを語る必要はないと思うので(ご存知ない方は、こちらをご覧ください)あえて割愛するが、期待を裏切らず(良い意味では裏切られたと言える)、色々な人間模様を考えさせられる映画だった。客層は、半分程度が子供だったが、本当に子供(と、その親)がこの映画を理解出来たのかどうか、セリフに対する日本語スーパーは出てきたが、背景の英語に関しては日本語訳はナシ。英語ならではの言葉遊びがふんだんに盛り込まれていたのだが、子供には理解出来ないだろうし、ちゃんとお母さん達は説明してあげられたのかなぁ…。

昨日、朝早めに起きて映画を観に行って…と、やっと日本時間に生活のリズムが戻りつつあったのに、再びギリシア時間生活に逆戻り!


8月28日(土)

新幹線に乗った。別に、新幹線に乗ること自体は珍しいことではない。よく「グリーン車以外全車自由席」というこだま号を利用するのだが、今日もその列車を待って乗り込んだ。出発してしばらくすると、親子連れが切符と私を交互にジロジロ見ながら、いぶかしげな視線を投げかけてきた。そして、「あのぉ〜、この席でよろしいですか?」と私に聞いてきた。私が「ここは、自由席ですよ」と答えると、「でも…」とその切符を私に見せてきた。そこには、今日の日付と私が座っていた席のナンバーが…。時計を見て「あっ、今日は土曜日だった!」ということを思い出した。平日は全車自由席のこだま号も、土休日は一部が指定席に変更となる。そして、まさに私は指定席に座っていた…。「失礼しました!」と言って自由席に移動したものの、よく学生たちに「何事も、確認しなさい!」と言っている私がものすごく恥ずかしい存在のように思えてならなかった(それも、自信満々で言ってしまったから、なおさらだ)

駅の階段で、下からホーム方向へ上がっている学生風の下品な輩(男)がいた。どんなに階段が混んでいても、決して道を譲ろうとしないのである。そして、私の横を歩いていた女性がまっすぐ下に階段をおりようとしていたところ、その下品な輩と対峙。すると、下品な輩が「バァ〜カ!」と言いながらも道を譲らずに直進していった。私が言われたわけではないが、下品な輩をとっつかまえて、「お前、何を考えてるんだ? お前を中心に世界が回ってると思うんじゃない!」とでも怒鳴り散らしてやりたい気分に駆られた。義憤を覚えるとは、まさにこのことである。しかし、そんな下品で無教養で非常識な輩に何を言っても、逆ギレされるのがオチだ。

近年、自分の思い通りに社会が動くと思い込み、そうではない現実に「キレる」「ムカつく」若者が増え、犯罪発生率も顕著に上昇しているようであるが、こういう輩には「他人にされてイヤなことをしている」という状況を教えるのは無理なのだろうか? 昔、ある企画ものドラマで「大人の免許」というものがあった。大人になるためには、大人の免許を取得しなくてはならない。そのために、大人教習所に通い、大人免許取得試験を受け、合格しないと大人になれない…という内容。

何もかもを自分中心に考えて、愛も和合も共感性も失った下品な輩には、大人の…ではなく「人間の免許」が必要なのかも知れない。

1ヶ月ぶりにヘアカットした。藤沢を訪ね、カットだけをお願いした。先月、パーマはシッカリかけたので、今日はカットだけでも充分である。しかし、たった1ヶ月の間にどれだけ髪が伸びたのか…カットされていく自分の髪の多さに驚くやら呆れるやら…。

郵便局で、留め置き郵便を引き取った。例の如く、一般人には迷路のような通路を通り、担当部署へ出向いた。住所を告げただけなのに、「あぁ、Yoshibeiさん(もちろん、実際には私の本当の名字を呼ばれている)ですね!」と局員の方々に名前を呼ばれる。もう、すっかり名前を覚えられてしまっているようである。


8月29日(日)

ドーピングしてまでオリンピックで金メダルを獲得して何の意味があるのだろう? 名誉のため? 今後の生活のため? 「良心の呵責」という言葉があるが、彼らにはスポーツマンとして「良心の呵責」などないのだろう。「屈辱的だ!」「まるで自分が犯罪者のように扱われている」「競技生活から引退する」などと言い、かたくなに再検査を拒否し続ける選手がいたが、それではドーピングの疑惑が深まるばかりではないか?

そして、再検査を拒否した理由を「報道陣が自宅前に大挙していたため」「警察という場所が再検査にふさわしくなかった」などというのも、疑惑を深める以外の何ものでもない。よく子供が「『勉強しろ、勉強しろ』とうるさいから、勉強する気になれない」「お気に入りの鉛筆がなくなってしまったので、勉強する気になれない」などと言っているのと、レベル的には同じである。

おまけに、「IOCの聴聞会には出席する」と言ってアテネに戻ってきておきながら、体調不良を理由に会を欠席…。代理人が「極悪人扱いされて、精神的にまいっている」などと同情を取りにかかっても、何の効果もない。不誠実さだけが募るだけである。

極悪な犯罪者扱いされたくなければ、身の潔白を証明したければ、再検査に応じたら良かっただけである。わがままなガキンチョよりもタチの悪い競技者に、金メダルを受ける資格などない!

ぼやいている最中、「金メダル剥奪」というネットニュースが飛び込んできた。これで、2位の日本人選手が繰り上げで金メダルとなった。件の選手はスポーツ仲裁裁判所に提訴する構えだが、良識ある者ならば「訴える前に、再検査に応じなさい」とアドバイスしたに相違ない。私の周りにも、自分の保身しか出来ない者が多すぎるくらいに存在する。

私の知人にも、同じような思いを強いられている者がいる。その知人はパートタイムで働いているのだが、パート仲間が離職するということで「お別れ会」を開くことになり、なぜか幹事を任された…と、ここまでなら別に問題はない。日付以外、誰一人として何の希望も言ってこなかったので(というよりも、幹事役の私の知人にすべてを押しつけた形である)知人はインターネットなどであれこれ情報を集め、パート先からも近く、値段的にも妥当なお店(日本料理店)を探しだし、店長に連絡した。すると、「それでいいから、予約入れといて!」と軽く言われ、お店に予約の電話を入れておいた。ところが、会の前日になって「場所がわからない」「値段が高い」などとクレームをつけるパート仲間が現れたらしい。それで、店長に知人が相談の電話を入れると、「離職する○○さんは、居酒屋のような所がよかったらしい」などと言い出す始末。クレーマーに至っては、このところパートに全然出てこないために受け取る給料が少ないので、みんなにとって妥当な値段も「高い」と思えたのだろう。自分の手は汚さず、人に大役を押しつけて、失敗したら(自分の意に介さない時には)幹事を責める…という店長も店長だし、自分がせっせか働かないのが理由で経済的に苦しいのに「値段が高い」と自分の規準で物申すクレーマーも腹立たしい。おまけにそのクレーマー、知人に「私は幹事なので早めに店に行かなくてはならないから」と言われると、「それって、一緒に行きたくないってこと? もっとソフトな言い方ってもんがあるでしょ?」と逆ギレしたらしい。

これが現代的な傾向なのだろうか? あぁ、恐ろしい…。


8月31日(火)

五輪祭も終わり、明日から9月…。今月は、6日間の日本大学通信教育部夏期スクーリング担当に始まり、その後は大したことを何もしないままに終わってしまった感じである。実は、スクーリングが無事に終了した後、「韓国へ、最新情報の蒐集に行こうかなぁ…」などと思っていたのだが、急性の咽頭炎および扁桃腺炎を患い、それどころではなくなってしまった。今もって体がだるい。

今日は、まさに「台風一過」の晴天…。風の強さは残っていたものの、昨日までとはうって変わったこの天気…。外出せずにはいられなかった私。とはいえ、大した用事もないので、まずは銀行へ行って公共料金などの納入をし、本屋のハシゴ、食事…と、思いつくままに動いてみた。途中、鉱物やパワーストーンの展示即売会を見つけ、鉱物で遊んでみたり、石の効能(?)説明書を読んでいるうちに何となく欲しくなってきて、今の自分に欠けている部分や希望などと照らし合わせ、ふさわしい(であろう)ものをいくつか購入した。これで夢が全て叶い、完全無欠な人間になれるということは有り得ないが、それでも気の持ちようで心が豊かになるのならば儲けものである。

さぁ、来週から早いところは講義開始(再開)となる。そろそろキチンと準備をしておかないと…。


今月のぼやきトップページへ