2004年2月のぼやき



2月2日(月)

昨日はみなとみらい21線の開業と共に東横線の直通乗り入れ運転が始まった日なのに、試験の採点数百人分と格闘して1日が終わってしまった。外出は、赤ボールペンを近所まで買いに行ったくらい。

今日は日本大学国際関係学部の試験監督日。2時限目に「人間と社会U」、3時限目に「社会変動論」を監督した。試験期間中は通常の時間帯とは異なる。試験時間が50分で、次の試験までのインターバルも50分ある。さらに、2時限目と3時限目の間にある昼休みは90分となっている。例年は、誰か知り合いとずっと試験の話で盛り上がるのだが、今日は2時限目に回収した答案の採点に休み時間を充てた。「人間と社会U」は、履修登録者112名中、受験者92名という状態。92通の答案を昼休み中に一気に片づけてしまおうと思うのも無謀に思われるかも知れないが、それを私は成し遂げてしまった…。まぁ、講義担当者自らが試験問題を作成し、採点するわけだから、ポイントになるところをキチンと解答としておさえているかどうかをチェックすれば、大体の点数が見えてくる。3時限目の「社会変動論」は、51名の履修登録者に対して、受験者が41名。なかなかの受験率であった。

今日は一日中、雨ばかり。学生たちの血と汗と涙の結晶である答案用紙を濡らさないよう、体の前にシッカリ抱えて駅までの道を歩いた。その途中、コンビニに寄って日本大学法学部の学年末試験の結果を宅急便で送る。

学生たちの運命が私の手にかかっている…というように考えると、採点業務というものが責任のある、それでいて冷酷な作業のように思えてならないのだが、最近は不合格になる学生が少なく、講座担当者としては嬉しい限りである。この喜びを得るために、1年間を頑張ってきたと言っても過言ではないだろう。


2月3日(火)

今日は節分。明日から暦の上では春になる。そして今日は、私の36歳最後の日なのだが、これといって話題がない。相変わらず「採点」に追われているし、公文書の提出期限が迫っていることに今日気付いたり…と、今までと変わるところがない。

そして明日からも、おそらく変化のない毎日が待っていると思う…というよりも、そうあって欲しいと願うのである。


2月4日(水)

Today is the 37th Birthday of Yoshibei !

37歳である。実感はないのだが、周囲の方々から祝福を受けると、「誕生日もなかなか良いもんだなぁ…」という気分になる。

が、現実は厳しかった。出講先の学年末試験の採点がまだたくさん残っている。次から次へと私のもとに…。昨夜は、その作業に追われて、徹夜となってしまった。37歳初日は、徹夜明けである。おまけに日本大学医学部附属看護専門学校で講義がある。

自宅での睡眠を諦めた私は、往きの電車内で睡眠をとることに決め、早めに家を出た。先週は家を出るのが早すぎ、日大看護学校で大変な目に遭ってしまったので、今日は6時に家を出ることにした。反町駅へ歩いて行き、駅前の松屋で朝食をとる。そして東横線各停に乗り込み、たっぷりと睡眠をとった。それでも、池袋には7:20には着いてしまった。例によって、メトロポリタンプラザにあるEXCELSIOR CAFEで時間を潰すことになった。今日は、先日購入した本「猟奇的な彼女」日本語版を持ってきているので、これを読みながらカフェラテ…。20分ほど過ごした後、バスで看護学校を目指した。日大医学部の図書館前を通過した時、看護学校の清掃担当の方とバッタリ会う。よかった…今日は閉め出されないで済みそうである。

9:00、37歳最初の講義であるのと同時に平成15年度最後の講義を行った。もうこれ1時間しかない…という状況にもかかわらず、いつもの余談のオンパレードで「本当に、講義を終えることが出来るのか?」と不安になった部分もあるが、語るべきことはすべて語ったつもりである。無事に…とは言えないが、こうして看護学校の社会学は終講した。

今日は立春である。「春は名のみの…」の通り、風は冷たかったが、日差しはポカポカと暖かかった。乗り物の中で(徹夜明けということもあって)ついウトウトしてしまう。

さて、学年末試験の採点、もうひと頑張りしようかな!


2月6日(木)

誕生日の夜から頭痛に襲われ、昨日はずっとフトンの中で過ごし、今日も半日以上をフトンで過ごした。まだ頭痛がする…と意識を取り戻したのが14時過ぎ。意を決して医者に診てもらおうと身仕度を調え、寒空の元を歩く。結果、風邪などが原因ではなく、筋肉の萎縮や “こり” が原因で頭痛に悩まされていることが判明。薬を処方してもらって病院を出た。

頭痛で苦しんでいる時はよく、変な夢を見るものだ。昨夜は、BSEの牛とインフルエンザに感染した鳥に追いかけられる夢を見た。這々の体で逃げたところ、知人から頼まれたテレビ番組の録画をし忘れたことに気付き、「ごめんね!」と謝ったところ、何も言われずに唾をペッと吐きかけられるというオチまでついた夢だった。何かの前兆でなければ良いのだが…。ヤダヤダ。

私がダウンしていた頃、同時にWeb&メールのサーバもダウンしていた。Hotmailのほうに転送されているメールの件数だけでも、軽く60通近く。夕方、サーバがやっと復旧したのでメールを受信してみると、昨日まったくサーバにアクセスしていなかったこともあり、70件近くのメールを受信するハメに…。中には、数通の仕事がらみのメール有り。その他、私の誕生日の祝福メールも数通あった。

さて、こんなところでダウンし続けるわけにはいかないのである。採点の締切&共同研究の報告書作成の期日が刻一刻と迫っている。


2月14日(土)

1週間以上も更新を滞らせてしまった…。

この1週間に私がしていたことは、(1)学年末試験の採点、(2)再試験問題作成、(3)卒業年次の学生対象の課題、(4)共同研究の報告書執筆、(5)『補強版ストレス・スパイラル』の出版に関する打ち合わせなどなど。どれも絶対に手抜きしてはならない作業であるから、なかなかこちらの更新にまで時間が取れなくなってしまった次第。

巷では今日、バレンタインデーで盛り上がっている。しかし、浮かれている若者たちは「バレンタイン」というのが何なのか、わかってるのだろうか? そして、バレンタインデーの本当の意味を知っているのだろうか? チョコレート業界の販売戦略にまんまとひっかってばかりじゃダメだぞ!…と、思わず老婆心(?)。

『補強版ストレス・スパイラル』は、今月最終週に出版される見込み。私が、自分の希望を「遅くとも、2月初旬」と伝え、出版社もそれに応えるという約束だったはずなのだが、出版業界も冬の時代に入っており、なかなか思うに任せぬ状態のようである。補強版の価格は1200円(おそらく税抜き)で、販売上(営業上)の判断から「人間の科学叢書」シリーズの第3弾として出版されることになった。叢書組み込みは、いわゆる「事後承諾」なのだが、出版社の名を冠した叢書シリーズに組み込まれたということは、『ストレス・スパイラル』はとりあえず人間の科学社で大事に育ててもらえるであろう著書となった…という感じである。

今回の『ストレス・スパイラル』に与えられたコピーは、

ストレスの種がわかると、
解決法が見えてくる!

“脳化社会”の壁を破る!

「ストレスの…見えてくる!」の部分は、BUGメーリングリストでもお世話になっているたむぅ。さんによるコピーである。しかし「脳化社会」とは何なのだろう? 著者がこんなことを言うのも何だが、出版社によって「脳化」というコイネージされたものがコピーとして使われるあたり、キャッチーなものを意識して『ストレス・スパイラル』を作り替えようとしているのだろうか、とにかく書店に並んだ状態を見るのが楽しみである。


2月16日(月)

昨日、通販で注文していた「本日のスープ」のCD(詳しい説明はこちらが札幌から届いた。ご存知だろうか、この「本日のスープ」なる曲を…?。北海道を代表するタレント・大泉洋とSTARDUST REVUEの共演で話題を呼び、北海道限定発売だったものが全国発売される勢いだとか…。先週の金曜日(13日)、テレビ朝日の「ミュージックステーション」でも本人たちが出演して熱唱していた。普段は音楽番組に興味のない「水曜どうでしょう」フリークたちも、この日ばかりは日本全国でMステを録画しながら鑑賞していたらしい。実は、私もそのひとり…。

久々に今井医院と吉田整形外科に行ってきた。「忙しい!」を連発して治療を怠っていたら、いつまで経っても治るものも治らない…。が、昨夜も夜明け近くまで報告書執筆をしていたため、目覚めたのは午後2時!?

メールチェックやサイト管理をした後、病院のハシゴ(?)をする。この1ヶ月、通院していなかったことになるらしい。体調を聞かれるよりも前に、「まだ忙しい?」と聞かれるあたり、貧乏ヒマなし状態を邁進しているイメージが浸透しているようである。

帰宅後、確定申告の準備を軽くしておく。医療費の計算をするため、昨年中の病院・薬局のレシートを保存ケースから取り出す。こう言う時、便利なのはExcelである。金額をそのまま打ち込むから、打ち間違えもすぐに見つかり、保存も出来る。独り住まいであるのにもかかわらず、医療費控除を受けられることが判明した。ご存知の通り、医療費が10万円を超えると超過分を控除してもらえるというものだが、今回はかなり控除してもらえそうである。お金が返ってくるのは嬉しいが、病弱なイメージが強まってしまうような気がして、嫌な気分にもなる。

このところ、パソコンの動きが鈍い。私が動かしていないのにWindowsXPが勝手に動かしているシステムでもあるのかな?…と思って、タスクマネージャーを調べると、cidaemon.exeがメモリにかなりの負担をかけていた。インデックス・サービス関連のタスクだそうだが、ハードディスクが回り続けて、CPU使用率も100%のままになることもあるため、[管理ツール]→[コンピュータの管理]→[サービスとアプリケーション]→[インデックスサービス]→[操作]と順々にクリックしていき、パフォーマンスの調整をする。最初は使用頻度を「低」にしたのだが問題は回避できず、結局サービスを無効にすることでこの問題に対処した。何だかなぁ…。

あぁ、まだまだやらなきゃならないことが山積みだぁ〜っ!


2月17日(火)

報告書の執筆で、フトンに入ったのが朝6時。夜型人間の私は、夜にならないと文章が浮かんでこないようである。昼の明るいうちから執筆に入れたら、どんなに楽なことか…。

夕方(?)に起き、郵便物を確認すると、某出講先から「アンケート結果」が届いていた。この「アンケート」というのは、最終講義内に行う「授業に関するアンケート」のことである。いつもどこでも自分のことを棚に上げて好き勝手なことを書いてくる学生がいて、軽くショックを受けることがある。賞賛だけという内容も困るのだが、批判だけというのも…。1年間まったく評価されないような講義をしているつもりはないし、学生のヤル気にも問題があることは事実だし…。

今回、「我が強いのでは」という記述があった。こういう記述は「自信に満ちている」と書き直してもらいたいものである。この学生は、自分の理論やスキルを持たない、そんな弱々しく頼りない教員に教わりたかったのか? 「緊張感」という記述もアチコチの出講先で見られることである。それを「緊張感があってよかった」と書かれる場合と、「緊張感がありすぎて、リラックスできなかった」「苦痛だった」などと書かれる場合がある。最近、緊張感のある生活を送っていない輩は、私の講義を苦痛と感じるようである。緊張感のない、何をしても許されてしまうような講義に参加しても、彼らは本当に知識を身に付ける努力をするだろうか? 甘やかされて育ってきた「日常」と、緊張感の伴う私の講義を受ける「非日常」…まさに、私の理論通りの現象が起きている。

こういうヤル気のない学生たちの意見も、1つの「意見」として大学に提出されるのだから、こちらはたまったもんじゃない!

…なんて、こんな私の「ぼやき」を読まれたら、次年度の受講学生数が減ってしまうかな? やれやれ…。


2月18日(水)

共同研究の報告書を脱稿したのが朝の4時。頭が興奮しているので、パソコンにインストールした「四川省」で遊び、メールチェックをし、「今から寝るのも中途半端だなぁ…」ということで、寝ずに出掛けることにした。が、移動中の乗り物での記憶がほとんどない。着席すると、すぐに意識不明になっているようである。

しかし、ここでこらえれば昼夜逆転の生活から解放されるかも…?!

ちなみに、今日は思考回路が完全に停止しているようで、気の利いた「ぼやき」は期待出来ないものと思われる。


2月19日(木)

せっかく仕事が一段落ついたというのに、なぜか解放感に酔いしれた私は夜更かししてしまい、またもや昼夜逆転に近い生活に…。なんだかなぁ…。

と言っているのも束の間、日本大学医学部附属看護専門学校の「社会学」終講試験が送られてきた。114人分、一気に採点する。そして、点数をExcelで作った採点表に打ち込めば、合計点も平均点も、最高点も点数範囲別人数も、いっぺんに出てくるようにしてある。パソコンは、やっぱり楽である。

確定申告の書類を作成した。生保や損保の控除、医療費控除などがあるので、「今年は、結構 “還付金” に期待できるかも!?」と思っていたのだが、計算結果は…あまり期待できるものではなかった。まぁ、少しは還付金があるのでよかったが、やっぱり「国が損しない」ようになっているんだなぁ…税金って。


2月28日(土)

ついに、『補強版ストレス・スパイラル』が完成した! 午後3時半頃、人間の科学社より「今、完成したみたいなので、印刷所へ取りに行きます」と連絡があり、4時半に池袋で受け取ることになった。予定よりも完成がだいぶ遅れたものの、少々貫禄のある装丁に満足…。

その後、帝京大学福祉保育専門学校に出向き、次年度の担当講座と出講曜日の打ち合わせをする。もう春休みだというのに、学生が学校内外にチラホラ…。聞けば、「まだ美術表現の制作が終わっていないので…」とのことだった。頑張れ!

前回の更新から1週間以上も滞ったままだったのには、それなりのワケがある。私は最近、メインPCとしてノート、サブPCとしてデスクトップ(DT)を使っている。一般の人とは(おそらく)逆の使用方法をしていると考えられるのだが、

という具合で、DTの電源をここ数ヶ月入れていなかったほど。先日、ノートPCごとHDDデータを他所に持っていって、それを置いたままいったん帰宅し、翌日すぐにデータ分析のために戻る予定であったが、いろんな書類の到着やら知人との会合やら『補強版ストレス・スパイラル』出版やらが集中するという状況の中、戻るに戻れなくなってしまった次第。それで、ここ数日はサブPCのDTでインターネットにアクセスし、メールチェックすることになったのだが、かつてのメインPCが使いにくいこと、この上ない! サブPCでもサイト更新は出来ることは出来るのだが、サーバからデータのダウンロードをし、それを修正して、さらにメインPCへ移行して…という作業をするのが面倒くさくなってしまって、それで更新されなかった…という状況。ちなみに、まだメインPCは他所に置きっぱなしである。


2月29日(日)

今日は私の門下生、呉雅江(オ・アガン)さんと会う約束があった。彼女と最後に会ったのは、昨年4月。それも、韓国はソウルのドトールコーヒーにて。彼女については2003年3月のぼやきにも書いてある。彼女は韓国に2年間、母国留学をしていたのだが、今月25日に帰国したばかりである。日本大衆文化の完全開放によって韓国内でも日本語歌唱のCD販売が認められたが、そのうちの数枚を購入して帰国してほしい旨を彼女にメールしておいたところ、忠実に私の言いつけを守って3枚のCDを買ってきてくれたというのである。それで今日、CDの受け渡しを兼ねて会おうということになったのである。11時過ぎ、新宿の喫茶店で彼女と合流し、1時間半ほど、韓国のことや学校のことなどを語り合った。

その後、湘南新宿ラインに乗り込んで横浜に出て、相鉄線に乗り換えて実家を目指した。実家へは『補強版ストレス・スパイラル』を5冊持参し、出版報告。一人暮らしを始めた弟も今日は帰宅しており、久々に家族5人勢ぞろいでの夕食を取った。

奥付上、補強版の出版日は3月6日。その頃、書店に並ぶのだろうか…。


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