2001年7月のぼやき



7月31日(火)

今日で7月も終わり。前期末試験の採点がまだ残っていたり、追加で送られて来たり、まだ夏休みに入っていない出講先があったり、なかなか自分のやりたいことを時間も何もかもを気にせずにやれる余裕がない。

昨日、近所にある区役所内の保健所に行って、健康診断を受けてきた。結論的に言うと「異常なし」なのだが、尿検査で潜血反応に “+” 評価が出てしまった(正常値は “−”)。まぁ、“++” や “+++” などのような評価でなかったのが救いである。実は14〜15年前、尿路結石になったことがあり、その後遺症で、疲労がたまると潜血反応が出るのである。「あぁ、疲れているんだなぁ…」と、健康診断を受けながら気付いた私…。

そして夕方、月刊『韓国文化』編集部からEメールが入った。実は私、『韓国文化』10月号(9月10日発行)の特集テーマ「韓国若者事情」の中の「若者の諸文化」の執筆依頼を受けていて、その原稿をCD−Rにして郵送したのだが、それが届いたということと、内容が読みやすくて面白いというコメントをいただいたのであった。

韓国では現在、PC房(バン)、携帯電話、コンピュータゲームなどを中心としたIT文化がかなり発達しているのだが、そのITを取り巻く昨今の韓国若者文化を概観して欲しい…と依頼されて執筆したものなのだが、4月に韓国に渡った時のことを中心に執筆しているので、記事に具体性があったのが良かったのだろう。

今日、日本大学文理学部助教授の仲川秀樹先生(大学院の先輩にあたる)から電話があり、「今度の金曜日、代講頼むよ!」という連絡を受けた。以前、日大通信教育部の夏期スクーリング(私も昼間スクーリングを担当しているが)の一部を代講して欲しいと言われたのだが、その後、連絡がなかったので、すっかり「あの話はボツになったのだろう」と何の準備もしないでいたところへ…!? 通信教育部に電話を入れたり、プリントの用意をしたり、いろいろ雑務に追われ、しばらくは採点どころではなさそうである。


7月29日(日)

参議院通常選挙の投票に行って来た。

私には特定の支持政党がないのだが、比例区の中にどうしても国会議員にさせたい人物がいて、何回も票を投じてきたのだが、今回もその人物の政党名を書き、投票した。選挙区では、その政党とは違う人物に票を投じた。

今までに、棄権した選挙が一度もない私は、特定の支持政党のないがゆえに「政策」どう打ち立てるかによって票を投じるか否かを決めるこだわりがある。選挙で投票しないということは、文句を言う権利さえも棄権しているのと同じである。つまり、入場料を払わないのに野球場に入ろうとして、外野から野次を飛ばすのと同じようなものだと思う。投票権を放棄したのに、国政に対して文句を言う権利を主張する人がいるが、それは間違っているように思えてならない。

数年来、私はテレビ神奈川(TVK)のモニターを務めているのだが、今日は選挙速報をモニターすることになっている。一体、どんな結果になるのだろう?


7月28日(土)

更新作業が滞っていたのにはワケがある。前期末試験の採点・単位認定だの、雑誌の記事執筆など、一気に大量の仕事が入ってきている(現在進行形!)ためである。

今日、「死を通して生を考える研究会」(略称 DE研)が、日本女子大学で開かれた。2ヶ月に1度行われるこの研究会、いったい私は何回出席したことだろう。

もともと私がこの研究会に参加するようになったのは、文京女子大学助教授のじぇった先生から「データ分析の出来る社会学系の研究者を、知り合いの先生が探しているけれど…」と、私を推薦してくださったことに始まる。それから1年以上、Death Education研究を手がけ始め、気がつけば昨年6月には比較心身症研究会大会での報告、今年3月のDE研での報告、そして今年11月には日本小児保健学会で報告することになっており、私の研究範囲は社会学の枠を超え、さらなる応用を目指して邁進することとなった。

夏休み中ということもあり、普段は大勢参加している学生さんたちも、今日は一人の参加のみ。そこで私が研究会の録音業務を請け負った。そのため、前半戦は何の発言もなく、「今日は静かだねぇ」と言われてしまう有様。しかし、後半戦は出来るだけ発言をして会を盛り上げた(つもりである)。

帰り、横浜のユニクロに立ち寄った。私はユニクロ商品が好きである。安くて丈夫で、デザインも優れている。巷では、ユニクロ商品にハマっている者をして「ユニクラー」と呼ぶらしいが、私も「セミ・ユニクラー」である。私の仕事用のブリーフケースも折りたたみ傘も、サイフも冬のフリースも、Tシャツも、たいていはユニクロ商品である。今日は、通常2900円のディバッグが1900円だというので、ブリーフケースと同じベージュのディバッグと折りたたみ傘を購入したが、私が2900円出して購入したブリーフケースが期間限定1900円で売られていたのである。ちょっと待てば安く買えたのか…と思うと、少々やるせない気分になる。

昨今、100円ショップという庶民の味方がアチコチに出没してくれて、嬉しい限りである。音楽用CD−Rが1枚100円で買えるのだから有難い。CD−R8枚とVHSビデオ2巻、合わせて1000円(税込み1050円)分購入して帰宅。

最近、寝不足なのだが、どういうわけか買い物となると目の色が変わってしまう私がいる。

帰途、小腹が空いたので、かつて良く通っていた横浜駅前の立ち食いそば屋に寄ってみた。すると、新メニューとして「カルビ定食」なるものが存在した。写真にはボリュームたっぷりのカルビ焼きが…。「これで500円は安いな」と思って、カルビ定食の食券を迷わず購入した。数分後、後悔心に満ちた私…。看板に偽りありだったのである。


7月22日(日)

このところ、アチコチの出講先から答案用紙が送られてくる。前期終了科目が多く、採点期日が今月中のもの、来月初頭のものなどなど、とにかく忙しい。

そんな作業を、過日メーリングリストのmayuさんからもらったサザンオールスターズのCDを聴きながら行った。しかし、あまりの懐かしさに、採点の手が止まってしまうこともしばしば。

メーリングリストで、

という呼びかけをしたところ、KAORIさん、SHY BLUEさんから情報を寄せていただいたのだが、mayuさんからもMDで楽曲提供を受けた。感謝感謝である。

実は、昨日また一人、メーリングリストを脱会した教え子が出た。脱会をするにはそれなりの理由があるのだろうし、それをいちいち問いただしたり、思いとどまらせる権利は私にもない。しかし、何となくメーリングリストのサーバから「○○(メールアドレス)はbugを脱会しました」というアナウンスを受け取るたびに、虚しい気分になるのは自然な感情だろう。

メンバーの増減は、私を一喜一憂させる。メーリングリストの管理というのは、歓喜とやるせなさが同居する作業なのだなぁ…ということを痛感する。


7月21日(土)

昨夜は午前様(帰宅3:00)だった。帝京大学福祉保育専門学校の教え子の勤務する幼稚園の夏祭りに参加し、そこで別の教え子と偶然合流し、幼稚園の敷地内でビール飲みながら、『だんご3兄弟』の速水けんたろうお兄さんのコンサートを見ていた。生『だんご』(?)も聴けた。「♪一番上が長男…」って歌っているが、長男なら一番最初に串に刺さるから、一番下にならないとおかしいのではないかと、そんなことを考える人は私だけだろうか? ちなみに、かつてNHK教育テレビの「えいごであそぼ」のお姉さんで、現在は「ワイワイキッズ」でけんたろうお兄さんと競演しているミクお姉さんも出演し、私としてはかなり嬉しかった。

その後、久々に教え子と飲みまくり、朝ちょっと、頭が重かった。

今日久々に、BeWithサイトと相互リンクとなっているレストランさくらレストランさくらに行って来た。相変わらずご主人の陳さんの腕は確かだが、陳さん曰く「不景気」なのだそうだ。これからドンドン知り合いだの何だのをさくらに連れて行って、ワイワイ盛り上がりたいと思った。

今日食した「牛肉丼」は、大変美味だった! 夏の新メニューのようだが、調理前に辛さの好みを聞いてくれたり、牛肉の塊もかなり大きく、それでいて良心的な価格設定が嬉しい。

みんなもレストランさくらのサイトにアクセスして来店し、スタミナをつけてください。


7月19日(木)

日本大学通信教育部と帝京大学福祉保育専門学校の前期の講義が終了した。両校の移動の間、神保町の三省堂書店に立ち寄り、今話題の『新しい歴史教科書』『新しい公民教科書』を購入した。この「歴史教科書」のおかげで、私の専門とする「韓国における日本大衆文化開放」研究は大きく方向転換をせざるを得なくなった上、今秋の日本社会学会での報告内容も発表原稿を学会事務局に送付済みなので、どのように対処すれば良いのか、考えると頭が痛くなる。

それよりも何よりも、7月13日のぼやきでも述べた通り、この教科書問題のために、韓国で進んでいた日本大衆文化開放が無期限停止の憂き目に遭っており、様々な交流が中止となっている昨今、まだ「市販本」扱いとは言え、このような教科書を検定合格として良いのかどうか、甚だ疑問が残るところである。

もしかして、出版元の扶桑社は、市販本としてそこそこの売り上げを得る魂胆だったのでは?! だとすれば、そのような商業主義が国際問題を引き起こしたという事態は、決して許すことの出来ないこととなるが、あくまでも推論の域を越えないので、これ以上の言及は避けたい。

いずれにせよ、「教科書」の内容は、これから夏休みにかけて、じっくり内容の確認をしてみようと思う。


7月17日(火)

昨日で、私の日本体育大学勤務が終了した。次回は平成14年4月の予定(担当をはずされなければ…の話)。最後の講義は、今までのまとめと試験対策をして終わった。何しろ、日本体育大学で私が使用している教室は、暖房設備はあっても冷房がない! 風は吹き抜けない! 熱気が滞留する…というような場所で、じっと座っている学生にとっては地獄のような試練の場である。ましてや、実技の授業や昼食後だったりすれば、「忍耐」という言葉が相応しく思えてくる、そんな教室だった。しかし、学生は文句も言わず、良く最後まで私に付き合ってくれたものだ!

その前日の日曜日、久々に実家に戻り、家族全員で外食した。これも楽しかった。暑気払い(?)として、ビールを飲んで、食べて…という感じだった。全部、兄のおごり。ステーキも240g頼んでしまうは、サラダはほとんど私ひとりで食べてしまうは…で、何か私ひとりが満悦状態。しかし、何年ぶりのことだろう、家族全員そろっての外食は?

今日は、日頃お世話になっている&一緒に仕事をしている先生が入院されたとの報を受け、仕事前に病院まで御見舞に行ってきた。話によると、通常その先生は御見舞の申し入れは断っているのだそうだが、奥様から先生への伝言によると、「とても断れるような話し方ではなかったので…」とのこと。何だか申し訳ないことをしてしまったように思えた。かえって、お世話になっている先生に気を遣わせてしまったのではないだろうか…と、仕事に向かう道すがら、そんなことを考えた。

夜の帝京大学福祉保育専門学校の講義では、東京パフォーマンスドール(の米光美保)の曲を学生に聴かせ、その曲のタイトルと、主人公の性格分析をさせた。以前、東京パフォーマンスドールにハマりにハマっていた私…。東京パフォーマンスドールは篠原涼子、市井由理などを輩出したことで知られているのだが、果たしてそのことを覚えているマニアックな者がどの程度残っているのか、興味深いものである。


7月13日(金)

JSAという映画の前売券を2枚も持っていたのに、上映終了の映画館が続出してきたため、急いで(?)観に行くことにした。

今日は帝京大学附属放射線学校の1時限目だけで仕事が終わりであるため、前売券に書かれている上映館に電話をかけ続け、その結果、台場のシネマ メディアージュで上映されていることを知った(とは言え、1日2回のみ)。上映館はアクアシティお台場メディアージュ内にあり、14:45の上映時間まで、アクアシティでウィンドーショッピングをしたり、ギター柄のネクタイを見つけたので購入したり、それなりに時間をつぶせた。

十条から台場への移動の最中、新宿で中央線快速に乗り換えようとした時、大学院時代の妹弟子にあたる菊地真弓さんと偶然会った。彼女は今日、千葉にある大学に出講するということだったが、そんな彼女の前で「映画を観にお台場まで…」と言ってのけた私って一体?!

JSAとは、 Joint Sacurity Area …すなわち板門店(パンムンジョム)のことである。シュリも朝鮮半島の南北対立を描いたものであるが、JSAはそれよりも壮大なスケールで南北緊張に友情をからめて描き出した映画だった。

現代朝鮮半島事情をも専門領域としている私としては、シュリにしてもJSAにしても、思わず国際政治的な見方をしてしまうのであるが、JSAはもっと大勢の日本人に観てもらいたいと思えるほど、考えさせられる映画でもあった。

そう言えば、歴史教科書問題のために、韓国で進んでいた日本大衆文化開放が無期限停止の憂き目に遭いそうである。今秋、日本社会学会で4月の調査結果を報告する予定であるだけに、私にしても頭の痛い問題である。

ちなみに、JSAの観客は、平日ということもあってか、私を含めて9名。うち8名はカップル。ひとりだったのは私だけ…。


7月12日(木)

今日、日本大学松戸歯学部の前期「社会学」が終講となった。昨夜のうちからシラバスを確認し、話す内容の展開・まとめを考えていたのだが(これは、どこの講義でも同じこと)、上野駅に着いた私の耳に「常磐線不通」のアナウンスが飛び込んできた! 今年前期の松戸勤務は、どうも電車が止まったり遅延したり、何だか毎週 “妙” なことが起きていたような印象がある。

それでも、何とか予定していた内容の講義は終了し、一安心。最後に、受講学生に講義の感想のようなものを書いてもらったが、大部分が(お世辞も含まれているという仮定もしているが)私の講義に対して肯定的だった。が、中には「悟るものはひとつもありませんでした。もっとアカデミックな講義をして欲しかった」と書かれているものも見つかった。たしかに私は、アカデミックな講義をしていない(ように学生には映る)。しかし、そのためにどれだけの準備をし、鍛錬をし、本番(=講義)に備えているのか、学生にぼやいても仕方がないが、難解な理論を難解なまま語ることがどれだけ楽なことか、それを私もできたらどんなに楽か…ということ(に近いこと)を今日の講義でも解説したはずなのに、このような意見が出てくるあたり、私の教員生活の分岐点が見えてきたのかもしれないな…と思いつつも、その思いは日本大学通信教育部の講義を開始してすぐに消えた。

午後の日本大学通信教育部の「社会学」も、予定を上回るペースで講義が進み、こちらも来週の前期終了を無事に迎えられそうである(とはいえ、こちらは通年科目であるが)。今週・来週で Community について語ろうと思っている。 Community 意識の欠如と犯罪の発生の関連性を考えていきたいと、今日はその前提を述べておいた。講義後、メーリングリストのメンバーでもあるHO君が、講義中に配布したプリントの残りを講師室まで届けにきてくれた。「また、一緒にどこかで食事でもしよう」という約束をして別れる。

講義をしながらも、昨日の「梅雨明け」がどうも気になって仕方なかった。関東地方の「梅雨入り宣言」以来、雨らしい雨が降ったような記憶がないのである。それでいて「梅雨明け」とは一体?!…という感覚に陥る。ただ、水不足の心配はないようなので、何よりである。

それにしても、独り住まいの私にとって、帰宅して玄関を開けた時の、あのサウナ風呂のような熱気が、私の不快指数を一気に上げてくれるので嫌いだ! こういう時、誰かが部屋にいてくれることを切望したりする。そんな暑い部屋では、ぼやく気にもなれない…。


7月6日(金)

歩くのが苦痛でなくなったようなので、今日は有楽町そごうの跡に開店したビックカメラでパソコンの周辺機器を見ていた。100人に1人がタダになる…というので、かなり意気込んで、音楽CDを作るのをメインに開発された(と業者の言う)TEACのCD−R/RWを購入し、「よ〜し、当たり出ろ!」を念を送ったら、私の次に680円のカセットテープを購入した年配のおばさんが「当たり」を出してしまった。順序が逆なら、私が4万円タダになったのに…と思いながら、小雨降る有楽町駅前をトボトボ歩いた。

4万円出して買った(クドイ?)CD−R/RWで、自分のCD(私のソロ、および以前組んでいたユニットのもの)を作成した。70分弱のアルバム…。ナルシストと思われなければ良いのだが…。


7月2日(月)

昨日から、21世紀最初の年の下半期に突入した。そこで、色々な所に行って自分を、そして自分の人間関係(の将来)を見つめ直してみた。

水族館で水中疑似体験をしたり、高い所に昇ってみたり…、普段の人間の社会を上と下からのぞいてみたところ、予想外に様々なことが見えてきた! 視点ひとつ変えるだけで(2つ変えたが)、言葉で表現できない、体の底から湧き上がるような、そんな感覚が体験できた。

きっかけは人それぞれに…と思うが、それが何かの「きっかけ」になれば、それで良いと思う。


7月1日(日)

昨日ワケあって、静岡県清水市にあるエスパルス ドリームプラザに行ってきた。エスパルスというのは、もちろんJリーグの清水エスパルスのことなのだが、清水っ子たちは、この施設を「ドリプラ」と呼んで、エスパルスはどこかに消えてしまっている…オイオイ

ここにはいろんなミュージアムがあり、私は「ちびまる子ちゃんランド」「「北原照久研究所 清水おもちゃ博物館」「清水サッカーミュージアム」の3館セットの入場券を買い、しっかり遊んでしまった! 特に、ちびまる子ちゃんのファンの(だった?)私は、初めて降り立つ清水の地に興奮し、3館の中で最初に「ちびまる子ちゃんランド」を選び、再来を誓ったのは想像に難くない。

今まで、捻挫だの何だの、いろいろとツイていないことが続いたので(メーリングリストのメンバーの方なら、何のことかわかると思います)、、思いきり遠出したのだが、この日の出講先は日本大学国際関係学部(静岡県三島市)なので、遠出とは言えないかも知れない…。

最近、昔のように「ポジティヴ」を取り返そうと必死になって空回り…ということが続いたが、夏本番をきっかけにして(どういう “きっかけ” なのだろう?)、何とかこの状況を打開策を見出したいものだ!!!


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