2015年6月のぼやき



6月1日(月)

2015年上半期の最後の月…。しかし、私は基本的に “年度” で生活しているので、2015年度が始まって2か月が経過…という感じである。教師という仕事に就いて以来、週や月の初めはピリッとした気分になる。

6月の初日が月曜日…ということで、今日はダブルでピリッとした気分…。

息子を幼稚園に送り届けると、担任の先生から「完全回復、しましたか? 食欲は復活しましたか?」と尋ねられた。もちろん、息子の体調に関する質問である。「『もう、やめて!』というくらい、たくさん食べてます!」と返事したのだが…。先生からの報告によると、息子は今日の給食を半分ほど残したらしい。

息子を担任の先生に預け、バスで鴨居駅に向かうと、日差しよりも地面から熱で汗が噴き出してきた。ところが、三島で新幹線を降りると、ス〜ッと涼しい風が吹き抜けてきた。国際関係学部の北口校舎周辺は、しのぎやすい気温になっていたようである。

3時限目「日本社会」は、前回から「日本(人)的 “仲間意識”」の解説に入っているが、今日の講義の頭で前回の「間人主義」をより一層理解してもらうために『ドラゴンボール』をDVDで再生した。昨年は何の編集も加えずに牛魔王が初登場する ”フライパン山” の話を途中まで再生したのだが、今回は牛魔王の登場シーンのみを編集したものを再生する。その後、「社会的交換理論」「相互依存性理論」の解説をし、「次回は、日本(人)の場合はこれらの理論が適応されないことが多いことを解説予定」という説明をして講義終了。

帰りに延長保育中の息子を迎えに幼稚園へ行くと、園児たちはカラー帽をかぶって外遊びに出掛けるところだった。私の姿を見つけた息子が、「これから外遊びなのに…」というようなちょっと複雑な表情を見せていた。延長保育担当の先生が「お父さん、体調が心配で急いで迎えに来てくれたんだよ!」と息子をなだめてくれていた。その通り…である。先週は体調不良で病院に担ぎ込まれた息子のこと、まだまだ無理をさせるワケにはいかないので、なるべく早めに迎えに行った次第。

明日、横浜市は開港記念日。よって、横浜市立の学校はお休みとなる。市内の幼稚園や私立学校なども休みとなるところが多く、息子の通う幼稚園も保育そのものはお休みとなる。私が卒業した中学校は、創立記念日が6月1日に設定されていたので、開港記念日と合わせて2連休になっていた。が、中2の時は創立記念日が日曜日にあたってしまい、振替休日などの規定がなかったために「何だか、お休みを1日分損したような…」とみんながブーブー言っていたのを思い出す。

ちなみに…、私は小学校も中学校も横浜市立だったので、横浜市歌がバッチリ歌える。それだけのことだが、ネイティヴなハマッ子には大切なことである!


6月2日(火)

未明、下腹部に痛みを感じて目が覚めた。食欲が減退することもなく、仕事に支障が出たワケでもないのだが、静岡に向かう駿府ライナーの車内では生きた心地がしなかった。こんな時は、定刻よりも早着してくれたら良いのに…と願うところだが、残念ながらバスは終始ダイヤ通りの運行だった。

駅南の清水先生の事務所に向かう途中、ビル建設や道路工事のために迂回を余儀なくされる。再開発事業らしいが、このところ静岡市内はかつての面影が薄らぎつつある。妻と出会った頃から10年以上にわたって静岡市内に縁のある私は、生まれ故郷でもない静岡に愛着を覚えている。それ故、記憶の中にある風景が崩れてしまうことに、多少の切なさを感じる。

静岡英和学院大学に到着後、3時限目用の講義用資料の印刷に取りかかる。今日の3時限目に使用できるかどうか判断が難しく、先週は印刷を見送った資料である。それを持って「国際関係論」の教室に20分ほど早めに入った。

先週金曜日、私のパソコンが不具合を起こし、プロジェクタに信号を送ることが出来なくなってしまったが、週末にパソコンのメンテをシッカリ行い、それでもダメだった時のために新たなツールを購入して講義に臨んだのだが…。今まで使用してきたツールで信号を起こることに成功してしまい、逆にガッカリ感が…。仕方がないので、新たに購入したツールは5時限目に使用した。

「国際関係論」は、今週と来週で「ナショナリズム」について解説する予定。前回までの「グローバリゼーション」に関する内容を簡単に振り返り、ナショナリズムの概念や特徴(長所と短所)を中心に話をする。具体例として、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に関する韓国での報道を取り上げ、学生たちが “ナショナリズムに見られる優越性” を感じられるよう、報道の矛盾点を突きながら解説する。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、先週から「異文化との出会い」がテーマだが、今週と来週は日本的人間について解説し、西洋人との比較を通して日本的人間の特徴を理解するとともに、グローバルな現代社会における文化変容の実態についても触れる予定である。今日は「日本(人)的 “愛”」を主として取り上げたが、最初に「日本人の心に響くラヴソングの傾向性」に関して6曲(メドレー)鑑賞し(この作業も、もはや “恒例化” しつつある)、そこから日本社会の特徴(の一部)を紹介することにした。そして、講義の最後に「日本偶像組合」と題した小テストを実施。中国語(台湾語)で表記された日本のアーティスト(グループ、ユニット)名を訳す問題である。今年も例年通りの問題を出題したのだが、例年以上に学生たちが難儀していた。年を追うごとに、アーティストたちの影響力が薄れてしまったような感じである。

帰りは、体調のことを考えて新幹線を利用することにした。講義の終了時間がいつもより遅くなってしまったが、幸い「よかったら静岡駅まで…」と、親しくさせていただいている先生の運転する車に乗せていただいた。そのため、18時半過ぎのひかり号に乗ることが出来、いつもならまだ高速バスの車内にいる時刻には夕飯も入浴も済んでしまった。

「ぼやき」を更新している今も、まだまだ体調が…。明日までにはなんとかなっていて欲しいところ…である。


6月4日(木)

今朝、いつもより1本早い上野東京ラインに乗るため、いつもより40分ほど早く家を出た。5時10分過ぎである。いつもは6:39に横浜を出発する上野東京ラインに乗るのだが、今朝は6:15発の電車に乗った。混雑を避けるために早起きをしたのだが、そのためには早寝が必要となる。

…というワケで、昨日は「ぼやき」を更新することが出来なかった次第。

まずは、昨日の話から…。

そして、今日…。朝は始発バスが運行を開始する前に家を出たので、鴨居駅まで30分近く歩くことに…。

1本早い上野東京ラインに乗ったため、常磐線で松戸に到着したのは7:11だった。「このままだと、松戸歯学部にかなり早く着いてしまう…」ということで、各駅停車に乗り換え、1つ先の北松戸で下車した。北松戸から松戸歯学部まで、徒歩で30分弱…。

家を出てから松戸歯学部に到着するまで、1時間近く歩いたことになる。おかげで、頭はスッキリ! ウォーミングアップも十分な状態で1時限目「社会学」に突入した。先々週から日本人や日本社会に関する解説を進めているが、今回は「日本(人)的 “和合”」がテーマ。「全体への奉仕」「満場一致」などから、日本社会の特徴を解き明かす。

松戸歯学部から法学部への移動は、最近開設されたばかりの新しいバス路線を通って松戸駅まで向かい、JRのみで水道橋へ…。奇跡的に(?)全ての連絡が良く、いつもより早い法学部入りとなった。

3時限目「社会学」は、先週から開始した「人間関係の諸相と構造」の解説の続き。今回は「Human Being」と「Supreme Being」の関係性からの考察…。

今日も、延長保育中の息子を私が迎えに行った。帰り道、私が息子に「歯ブラシ、もらった?」と聞くと、「もらったよ!」と嬉しそう。今日は「虫歯予防デー」ということもあり、幼稚園で今日は歯科検診の表彰が行われた。一昨年、昨年に引き続き、今年も息子は “虫歯ナシ” と診断され、表彰されたのである。歯科検診の表彰を受けると、歯ブラシがもらえることになっているので、これで息子は歯ブラシを3本もらったことになる。

このままずっと、虫歯なく口腔衛生を保ってもらいたいと思うのだが…。


6月5日(金)

今朝も早起き…とは言っても、昨日の朝に比べたらちょっとノンビリ。

6時過ぎに家を出て、新横浜を7時前に出発する新幹線に乗り、8時過ぎには静岡英和学院大学行きのバスに乗って…と、乗り継ぎは至極順調だったのだが、やはり静岡市内の道路渋滞に巻き込まれ(今日は金曜日で五十日で…という有様)、大学に到着したのが講義開始15分前…。

しかし、今日の1時限目「現代の国際社会」はパソコンを使用せず、パワーポイントのデータをDVDに焼いたものを使用することにしていたので、準備に時間がかからないハズだった。なのに…、プジェクタの設定が変わっていたため、その修正に時間がかかってしまった。講義内容は、「代表的国家体制」の最終回。「君主制」と「共和制」の比較を試み、日本国に関する諸説を紹介する。

講義の後で来週火曜日の準備を少しだけ済ませ、通信教育部へ移動する。静岡から乗った新幹線の車内では、ほとんど意識不明状態…。おまけに、天気は下り坂…。

4〜5時限目の「社会学」は、まだまだテーマは「“人間” と “ヒト”」であるが、内容的には「人間関係の諸相と構造」と題する法学部の講義とほとんど同じような解説になる。当然(?)、今日のメインは「Persona論」である。

全ての講義を終えた頃、外は傘なしに歩けないような状態になっていた。天気が崩れると、鉄道のダイヤも乱れがち。急いで帰途に就くことにした。私の懸念は的中し、東海道線のダイヤが乱れているという情報が入った。そこで、東京から新横浜まで新幹線でショートカットすることにした。週末の夕方ということもあり、新幹線は満席状態! 私は、デッキにずっと立っていることにした。

とりあえず、今週は最後までシッカリと声が出る状態で講義を終えることが出来た。ホッとするのも束の間、来週以降の講義内容と前期末試験の問題を考えなくてはならないのである。

さらに、明日は母校の同窓会…。


6月8日(月)

土曜日は、我が母校・日本大学藤沢高等学校の同窓会。天候が心配されたが、同窓会が終了するまで太陽が味方についてくれた。そのあおりで、私が最寄りバス停を降りた途端に降雨…!?


日曜日は、家族そろってお買い物…。先月購入したばかりのデーパックが、私の “激務” に耐えかねて、アチコチに痛々しい痕が…。妻が常々「あなたのような使い方をする人には、登山用かキャンプ用のバッグでないと…」と言っていたので、某量販店のキャンプグッズ売り場でかなり頑丈なデーパックを見つけてきた。

さて、今日から新しい1週間…。息子もいつもよりは早起きしたので、ちょっと早めに幼稚園に向かうことにした。

幼稚園に着くと、簡易プールが1つ設置されていて、水も張られていた。その周りには園児が…。息子も走ってプールの縁へ! そこに、息子のガールフレンドもいて、プールに手を入れようかどうしようかと迷っていた。そして、なぜか私に「ねぇ、手を入れてもいいかなぁ?」と話しかけてきた。今日は、幼稚園のプール開き。実際に園児たちがプールに入るのは明日からなのだが、もう心はプールに惹かれているようである。

息子が早起きした関係で、私も予定よりかなり早く国際関係学部入りした。今日の3時限目「日本社会」は「日本(人)について学ぶ必要性」の4回目となるが、“私が解説するべきこと” も “学生に作業してもらうこと” もたくさんあるため、そして水曜日からの新たなテーマも配付資料がたくさんあるため、講義開始までにするべきことが山積されていた。よって、今朝は息子が早起きしてくれて本当に助かった…ということになる。

3時限目は、冒頭で前回の補講内容を念入りに確認し(前回の講義で「日本(人)的 “仲間意識” の講義が終了し、同時に前半戦が終了したことになるので)、今日は主として「日本人的発想」をテーマに関して一元的発想から多元的発想まで様々な考え方が生じることを解説した。その上で、昨今の国際関係を取り巻くグローバル化とローカル化、さらにそれらの衝突を避けるべく生じた “グローカル化” について簡単に触れ、日本(人)的な感覚の特徴を述べることにした。

今日も帰りに延長保育中の息子を迎えに幼稚園へ行くが、教室の電気は消えていて、園児たちは園庭で遊んでいた。園庭に向かうと、年少さんの男の子が私の姿に気が付き、「パパが来たよ!」と息子に声をかけてくれた。う〜ん、かなり有名人状態にある私…。その後、たくさんの園児たちに話しかけられる私…。

関東甲信越も、今日の午後に梅雨入りしたらしい。明日の未明から昼にかけて、横浜でも土砂災害に気をつけるよう防災メールが届いた。明日は静岡での講義だが、無事に出講できるのだろうか…?


6月9日(火)

未明に、激しい雨音で目が覚めた。その後、携帯電話に次々に横浜市防災メールが届き、市内各所で雨量が基準値を超えたことを知る。おまけに、地震まで…!?

7時過ぎ、起床する。いつもなら、あざみ野か江田に到着し、東名江田バス停に向かって歩いている時間である。昨日の天気予報で未明の大雨に関する情報を得ていたので、朝はなるべく外を歩かないように…と高速バスの利用を見送り、新幹線に乗ることにした。

いつもなら駿府ライナーに乗り込んでいる時間に家を出たが、どうもバス停付近の様子がおかしい…。鉄道のダイヤが乱れているのはわかっていたが、バスまでダイヤが乱れていたとは…。それでも早め早めの移動を心がけていたので、予約してあった新幹線に乗り遅れることなく、無事に静岡入りした。

いつもなら10時半前後に尋ねる清水先生の事務所にも、10時前に到着した。高速バスが出発した後に家を出て、高速バスより早く静岡に到着する…。それが、新幹線の威力である。そして、清水先生と早めに合流することが叶ったので、いつもより早いバスに乗って静岡英和学院大学に向かうことになった。

3時限目「国際関係論」は、今日で「グローバリゼーション」「ナショナリズム」の講義は最終回。ナショナリズムの傾向が強い国家に見られる情報の「フィルタリング」について語り、解説終了後に「飲料の名称」を中国語で表記したものを日本での商品名に直す小テストを実施した。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、今日で「異文化との出会い」を結ぶことにした。前回の「日本(人)的 “愛”」に加え、「日本(人)的 “共感性”」の特徴を説明し、これらの傾向性に関する曲(『あの素晴しい愛をもう一度』と『或る日突然』『よろしく哀愁』など)を鑑賞した。本当はもっと解説を進めるつもりだったのだが、時間的に難しく、キリの良いところでやめることに帰りもした。

帰りは高速バスに乗るつもりだったのだが、何だか妙な胸騒ぎがしたので、帰りも新幹線に乗ることにした。新幹線の車内に入ったところで、妻からメール…。息子が発熱し、フトンに入ったとのこと。帰宅すると、息子はイビキをかいてグッスリ眠っていた。単なる疲労なら良いのだが…。


6月10日(水)

昨夜、居間でパソコンに向かって今週後半の講義の準備をしていた際、激しい睡魔に襲われ、そのまま眠りの森へ…。

真夜中、激しい痛みで目が覚めた。いつもの偏頭痛よりも強烈な、耐えられないような痛みである。鎮痛剤を服用したのだが効きが弱く、未明にもう1錠服用するも痛みはほとんど鎮まらず。痛みと闘っているうちに朝が来てしまった。

妻が「仕事、お休みする?」と聞いてきたが、なぜか仕事を休む気にはならず。どうにかして痛みを取り除き、何としても出講するということしか頭にはなかった私…。

私と入れ替わりに(?)息子は体調が回復! 元気に朝食を取り、いそいそと制服に着替えていた。

息子を幼稚園に送るのを妻に託し、私はしばらく家にいることにした。市販の鎮痛剤を服用してみたところ、肩や首の痛みが鎮まり始め、「これなら、講義に耐えられるかも?」という状態になってきた。

いつもより遅い三島入りとなったものの、講義の準備は月曜日のうちに済ませておいたので、慌てることなく3時限目「日本社会」に臨んだ。

今日から、いよいよ後半戦! 後半戦はほとんど「日本(人)的コミュニケーション」がテーマとなる。ただ、「コミュニケーションとは何か?」ということを理解していなければ日本(人)的な特徴は見えてこないので、しばらくは “全人類共通に見られるコミュニケーションの法則性や構造” について説明をする。今日は「コミュニケーション」の語源をもとにしつつ、本質的な意味や機能について探ることにした。

帰りは、延長保育中の息子を迎えに幼稚園へ…。私が幼稚園に到着すると、園児が息子に「お父さん、迎えに来たよ!」と教えてくれていた。その声に、珍しくすぐ反応した息子…。あっと言う間に帰り支度を終え、お帰りの挨拶に入っていた。

私の体調はまだまだ本調子とはいかないものの、それでも明日の講義は何とかなりそうな感じ…である。このところの寒暖差の激しさで、息子も私もちょっと参っているのかも…。


6月11日(木)

まだ、頭痛が…!?

講義に支障が出るほどの痛みはないものの、ジ〜ッとしていると頭がドシ〜ンと重たいのが良くわかる有様。なるべく体に負担がかからないようにするため、走らず、混んだ車両に乗らず…ということに気をつけて通勤した。

松戸歯学部の1時限目「社会学」は、「日本(人)的 “私”」の解説である。「私」(わたくし)の語源・意味、目的を中心に語り、“包容” と “非包容” について説明する。

法学部の3時限目「社会学」は、「人間関係の諸相と構造」の3回目。前回までに語った “Persona” と “personality” とを関連付けての解説。そして、このpersonalityと “らしさ” の関係について、今後の解説内容とつながるような具体例を挙げて説明する。

今日も帰りに幼稚園に寄り、延長保育中の息子を迎えに行く。ちょうど外遊びの最中だったため、園児たちは遊具を縦横無尽に(?)走り回ったり飛び回ったり…。息子も遊戯の上を楽しそうに走り回っていた。「こんなに走り回って、ガソリン切れにならないのか?」と心配になったりもしたが、本人は至って元気モード。晩ご飯もモリモリ食べて、ご機嫌この上なし!

息子の笑顔と元気が、我が家の活力になるのだと思う。


6月12日(金)

雨の朝…。おまけに、昨夜から左足首の具合がおかしく、いつもより歩行ピッチを緩めないとちょっとキツイような状態ではあったが、講義へのモチベーションはいつも以上!

しかし、静岡英和学院大学での講義を終えて東京へ移動する新幹線の車内で、「三島に到着します。三島ではのぞみ号の通過待ちのため、5分ほど停車いたします」という車内アナウンスに目が覚めて、「起きなきゃ!」と起ち上がったものの、「あっ、今日は三島では降りないんだった!」とすぐ正気に戻るも、かなり恥ずかしい状態に…。

そんなマヌケなハプニングもあったが、それ以外は “とりあえず” 無事に済んだように思う今日一日…。

静岡英和学院大学の1時限目「現代の国際社会」は、今日から「多数派と少数派」をテーマに解説することを伝える。今回は、その概説的内容を中心としたものの、「多数派(マジョリティ)」と「少数派(マイノリティ)」が単なる人数の差に拠るものではないということや、異質性に伴う差別の現実が存在することを、かなり具体的な例を挙げて説明する。

通信教育部に移動して、4〜5時限目「社会学」は、今週も「“人間” と “ヒト”」がテーマである。今回は「Human Being」と「Supreme Being」の関係性から、「人間的存在」の考察を試みる。

いつもなら、これで1週間の講義が全て終了…となるところだが、今週はいつもとはちょっと事情が違うため、まだまだ気が抜けない金曜日である。


6月14日(日)

昨日は静岡英和学院大学の「異文化コミュニケーション論」の補講実施日だったため、7時半過ぎに家を出て静岡へ…。

いつもは土曜日に仕事が入らないハズの妻が、昨日は朝から夕方まで勤務となっていた。それで、私が息子を連れて静岡に行くことになった。新幹線の車内では車掌さんから新幹線のカードをもらったり、車内販売のカートに乗っているお菓子類を見て目を輝かせたり…と、久々の新幹線旅行を楽しんでいたようである。

静岡駅に到着後、英和に向かうバスの時間まで20分以上あったので、新静岡まで歩いて向かうことにした。息子には「お父さんが学生さんたちから『先生』と呼ばれている姿を見たい!」という想いがあったらしいのだが、やって来たバスが高速バスタイプのものではなく通常タイプのバスで、さらに土曜日のレジャー日和、おまけに行き先が日本平ロープウェイ行き…と、息子の想いを叶えるのには都合の悪い条件が重なりすぎ、ほとんどの学生が私の存在に気が付かず。ちょっとガッカリした表情の息子…。

大学に到着後、息子を預けて私は講義の準備に入る。

土曜日の補講は明るい時間に終わらせるのが常で、さらに学生の中に午後の都合がつかない者もいたため、2時限目に実施されることとなった。

「異文化コミュニケーション論」は「文化」「異文化」「コミュニケーション」という三本柱で成り立っているということを事あるごとに学生たちに伝えてきているが、いよいよ昨日から最後の柱である「コミュニケーション」の解説に入ることとなった。「コミュニケーションの構造」と題し、「コミュニケーション」の語源をもとにしながら、その本質的な意味や機能について探ることにした。講義の終わりに韓国語と日本語に関する小テストを実施し、補講を終えた。

今日の昼過ぎ、私一人で買い物に出た。ドラッグストアを2軒ハシゴしただけなのだが、暑さと湿度のせいで汗がビッショリ!? おまけに、1軒目のドラッグストアで会計のミスがあり、お会計をやり直してもらうハプニングまで発生…。何となく会計の金額がおかしいと思い、大ざっぱな暗算をしたところ、明らかに “差” が開いていることが判明! 再計算の間に、乗ろうと思ったバスが…!?

完璧な人間なんていないのだから、ミスは想定内のこと。その後の対応が良ければ、それで問題なし!

昨日も今日も、梅雨とは思えない天気…。今週末にも“イベント” が控えているので、お日様には何とか頑張って欲しいと思うところである。


6月15日(月)

梅雨とは思えない日差しの強さを感じつつ迎えた朝…。

息子も “それなりの” 時間に起床したのにもかかわらず、朝食にえらい時間がかかっていて、幼稚園には遅刻ギリギリの状態で到着した。なのに、靴を履き替えるのにチンタラし始めた息子…。乗る予定だった新幹線には乗り遅れることが、この時点で確定した。

結局、いつもと同じ新幹線での三島入り。

朝食時といい、靴の履き替え時といい、息子には何か思うところがあったのではないか…と思われる。

国際関係学部の北口校舎に到着して、すぐに資料の編集に取りかかる。今週以降、解説方法を例年とはちょっと変えて展開させようと思っているので、今までにストックしておいた資料をそのまま使用することが出来なかったりもする。その編集と印刷に時間が予想外にかかり、作業が終わった時には昼食時…。

なのに、今日作成した資料は学生たちの目に触れることはなく、来週以降の講義でのお披露目となってしまった。

3時限目「日本社会」は、テーマこそ「日本(人)的コミュニケーション」であるが、講義内容は「コンテキスト」関連の話が中心…。

帰りに、某旅行代理店に立ち寄り、明日と金曜日に使用するぷらっとこだまの予約を入れた。予約を入れるところまでは順調だったのだが、「さて、お支払い…」という段になって何やら職員さんたちがアタフタ…。「申し訳ございません。お支払いの手続きをしている最中に、(システムが)固まってしまいまして…」とのことで、パソコンを強制終了させて再起動…を何度も繰り返していた。

結局、システムがキチンと復活することはなく、私の支払い記録(明細)は飛んでしまったらしい。とりあえず支払うべき金額はわかっているので支払いだけは済ませ、支払い明細は「後日、郵送でお届けいたします」ということになった。

ここでも予想外に時間がかかり、延長保育中の息子を迎えに行く時間がちょっと遅くなってしまった。

今日は、時間の読めない一日だったような…。


6月16日(火)

朝からハッキリしない天気…。

天気予報では午前中は雨が降らないということだったので、予報を信じて早起きし、駿府ライナーで静岡入りした。太陽が顔をのぞかせることはなかったが、雨が降ることもなく、バスは順調に走行し続けて、定刻より早く静岡駅前に到着した。

清水先生の事務所で11時前までイギリス談義に花を咲かせ、バスで静岡英和学院大学へ…。この時間は、路線バスも順調に走行するようである。

3時限目「国際関係論」は、前回までの「グローバリゼーション」「ナショナリズム」の解説内容をより一層理解してもらうため、CDや画像を用いての解説に入る。冒頭で前回までの講義内容を簡単に振り返り、グローバリゼーションとナショナリズムの概念的な部分を再確認する。そして、韓国における「健全歌謡」を通して韓国的ナショナリズムを理解し、『あぁ! 大韓民国』を鑑賞する。その後、『釜山港へ帰れ』や『カスマプゲ』に見られる日本のナショナリズムやフィルタリングについて解説し、最後に『千と千尋の神隠し』のサウンドトラック盤(CD)の日韓比較を行う。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、前回(土曜日の補講時)から始まった「コミュニケーションの構造」の解説。前回の講義で強調した「communis」の概念をさらに理解してもらうため、講義冒頭で「日本電視劇」と題した小テストを実施する。中国語(台湾語)で表記された日本のドラマや映画のタイトルを訳す問題である。小テストの後は、コミュニケーションの手段と内容をパーツごとに解説し、特に「コンテキスト」の重要性について語った。

解説が90分まるまるかかってしまった関係で、いつも乗るバスには間に合わず。18時ちょうどのバスに乗って英和を離れ、静岡駅に到着したのが30分後…。急げば18:37発のひかり号にも間に合ったが、昨日のうちにぷらっとこだまの予約を入れていたので、18:52発のこだま号に乗って新横浜へ。

高速バスが東名江田バス停に到着する時刻には、帰宅が実現!

とりあえず、“浮いた時間” を有意義に使いたいかな…と。


6月17日(水)

今日の講義は国際関係学部の3時限目「日本社会」1コマだけだったのだが、朝から夕方まで歩き続けたような疲労感だった。

というのも、今日の関東地方は局地的なゲリラ豪雨で、所によっては冠水被害も発生し、鉄道の運転見合わせも相次いだ。これが、私を疲労に導いた元凶である。

横浜も未明から激しい雨が降り始め、息子を幼稚園に送って行く時刻には外に出るのもためらわれるほどの豪雨だった。息子には、今日は遅刻してでも雨が弱まるまで家にいたほうが良いと諭し、雨脚が少し弱まった頃合いで家を出たのだが…。バス停に到達するちょっと前で再び雨脚が強まり、路線バスが遅れて到着する直前に再び豪雨!? 「何で、こんなタイミングで雨が強まるかねぇ…」と、バス待ちをしている人たちから異口同音に…。

講義を終えて新幹線に乗り、横浜線に乗り換えて鴨居に到着した時は、傘がなくても歩けるほどの天気だった。ところが、延長保育中の息子を迎えに行くため幼稚園の最寄りバス停で下車してすぐ、雨がパラパラと降り出した。息子を引き取り、再びバス停に戻ると、雨脚がドンドン強まり、遅延しているバスを待っている間に豪雨に変わってしまった。携帯電話には横浜市の防災情報メールが引っ切りなしに届く…。市内全域で雨量が基準量を超えたのである!

息子はレインコートを着ていたのでビショ濡れになることはなかったが、私は全身びしょ濡れで、デーパックは中までビッチョリ!?

仕事の前後でえらい目に遭ったものの、講義は予定通りに進行した。冒頭で前々回と前回の内容を簡単に振り返り、いよいよ今日から “日本(人)的” の部分に関する説明に入る。今回は “婉曲表現” を中心に語る。

天気予報によれば、明日の午前中は雨が上がっているらしい。ということは、午後からは雨…? 梅雨らしいと言えばそれまでなのだが、梅雨前線が停滞し続けて再びゲリラ豪雨などということにならないことを願うのみである。


6月18日(木)

今日は、我ら夫婦の7回目の結婚記念日! 銅婚式と言うらしい。このまま月日を重ねて、まずは銀婚式を目指したいところである。

しかし、夫婦揃って結婚記念日をのんびり楽しめるような状態ではなく、朝から夕方まで動き回った一日だった。

私は…、5時過ぎに起床し、6時前には家を出て松戸歯学部へ。1時限目「社会学」は、今日を含めて残り出講回数は5回となった。が、最終回は終講試験を実施するため、講義回数は4回となる。その4回を全て「人間関係の諸相と構造」の解説に充てることになる。今日は「Human Being」と「Supreme Being」の関係性と「Persona論」の解説が中心となる。

法学部の3時限目「社会学」も「人間関係の諸相と構造」がテーマであるが、こちらは「地位」の解説が中心となる。

講義後、郵便局でいろいろな手続きがあって1時間近く缶詰状態となる。その後、雨が降る前に急いで延長保育中の息子を迎えに幼稚園へ…。幼稚園を離れたくないのか、それとも単に疲れていたのか、息子の “お帰りの支度” が遅々として進まず。ただ、機嫌が悪いようではなかったようである。

夜が更けるにつれ、雨脚が強くなってきた。明日も雨らしい。どうにか、明日中に雨が上がってくれないものか…。


6月19日(金)

雨の朝…。どうしても、明日までに…、いや、今日の昼過ぎには上がって欲しいのだが…。

6時過ぎに家を出ると、ちょっと肌寒い。晴れる気配も無い。そのため、道路も朝から軽く渋滞していた。それでも、予定通りの横浜線には間に合った。新横浜から新幹線に乗り換えて、ホッと一息…と、ここまでは順調だった。

静岡駅前から8時ちょうどの静岡英和学院大学行きバスに乗りたかったのだが、バスが来ない…。定刻から7分ほど過ぎた後、8:04発のバスがやって来た。仕方がないので来たバスに乗ったのだが、その最中に8時発のバスがやって来た。

私の乗ったバスの後ろを、8時発のバスがいつまでも追尾して来る…。東静岡駅に差しかかると、8時発のバスも含め3台のバスが後ろについて来ていた。さらに、回送運転でもう1台…。そして、それらのバスが、途中で私の乗るバスを追い抜いて行った…。運が悪いというか何というか、とにかくやりきれない想いで英和に到着した。静岡駅に到着して英和に就くまで、50分近い時間が過ぎていた。

講師室で出勤簿に押印したのが、講義開始の10分前…。教室に入ってパソコンやDVDをセッティングしている最中に講義開始時間が過ぎていた。1時限目「現代の国際社会」は、アタフタ状態でのスタートとなってしまった。今日で「多数派と少数派」の解説は終了となるが、今日のメインは「gender」について。『国連憲章』を引用しつつ、イプセンの『人形の家』を参考にしつつ、具体的な話を進めていく。

来週火曜日は英和入りが講義開始に間に合うかどうかギリギリ…ということもあり、今日のウチに3時限目の講義準備を全て終えることにした。講義前にアタフタ、講義後もアタフタ…と、朝から時間に追われていた私…。

運の悪い日は、何もかもが上手くいかない…。通信教育部へ向かうために乗り込んだこだま号が、のぞみ号の遅延に巻き込まれて途中からダイヤが乱れ始めた。東京に到着するまでダイヤは修復できなかったため、いつも乗っている電車に乗り継ぐことが出来なかった。講義開始には余裕で間に合う時間ではあるが、その後の乗り継ぎを考えると、この連絡ミスはちょっと痛い…。

4〜5時限目「社会学」は、今週も「“人間” と “ヒト”」がテーマである。今日は、主として「地位」に関する解説を進め、地位の種々の性質について説明することにした。

講義を終えた時間帯も、都内は雨がまだ降っていた。同じ頃、横浜では大雨注意報が発令されていて、私の想いは裏切られっぱなしだった。

鴨居に到着した時には、傘をささずに歩ける程度にまで雨脚は弱まっていたが、果たして明日はどうなることやら…!?


6月21日(日)

昨日は、息子の通う幼稚園で「父の日保育参観」が行われた。雨天であれば単なる参観で終わるところだったが、幸いにも晴天に恵まれ、「父の日 小運動会」が開催された。これで、年少、年中、年長と、3年連続で小運動会が開催されたことになる。

しかし、年長さんは休む間もなく、待機用のイスさえ用意されていない有様。園長挨拶、演歌斉唱、体操とプログラムが進んだ後、いきなり年長さんの親子競技「運んで! プレゼント for you」の準備に…。私も息子の待つ入場門へ急ぎ、手をつないで入場する。競技は、親子で2本の棒を持ち、プレゼント(箱)をはさんで走り、運んだプレゼントを途中で置き、もう1つのプレゼントをはさみ直して対岸にいる次のランナーにバトンタッチ…という競技である。

スタートダッシュで出遅れた我がクラス…。なのに、結果は1位だった。結果発表を聞いていたお父さん連、私も含めて「えっ!?」という感じだった。完全に敗戦ムードが強まっていただけに、1位と発表された時は誰からとなく「ヤッターッ!」という叫び声がおき、申し合わせたワケでもないのに子どもを抱き上げて勝利を喜び合っていた。
小運動会で鼓笛隊の準備をしている息子
その後、年長さんは鼓笛隊の準備に移動…。年少さん、年長さんの親子競技中にも年長さんは観戦(?)することが出来ず。

鼓笛隊が終わると、楽器を置いてすぐに親子ダンス『今日の空はいつもより』が始まり…という具合。

小運動会のクライマックスは、園児たちからのプレゼントである。園児たちが、「お父さんのために…」と作成した手作りのプレゼントが手渡されるのだが、今年で3回目だというのに、何度このシーンを迎えても緊張と興奮が同居したような状態になる。そして、たたみかけるように『すてきなパパ』を園児たちが歌い出す…。

運動会終了後は、教室で園児たちの作成した絵画や文字の練習帳などを見せていただく…というのも、恒例の行事。年少さんや年中さんの時とは違って、年長さんともなると “それなりのレベル” で細かな表現が出来るようになってきている。我が息子の幼稚園最後の1年が、小学校入学以降のための教育・保育であることを思い知る。それと同時に、個々の園児の個性が活きてきていて、感心するばかり。

一旦帰宅し、昼食をとった後、日本教育福祉学会の分科会(研究会)参加のために日本大学文理学部へ。学部、大学院と合わせて9年間通った母校ではあるが、年に一度訪ねるか訪ねないかのキャンパスへ向かうのは、何となく新鮮な感じがする。ただ単に参加するだけならまだしも、私は2人いる報告者の一人だったため、緊張感も加わっていて…。私の報告は「やなせたかしの正義観」と題し、やなせたかし氏の名言をカテゴリー別に分類し、そこから氏の人生観、生と死、正義に関する考えを論じてみた。

研究会の後、事務局関係の会議が行われたが、熱い議論が繰り広げられ、“午前様ギリギリ” の帰宅…。

今日は、家族そろって私の実家へ。父の日のプレゼントを届けに行ったのだが、私が幼稚園の頃のアルバムを両親が出しておいてくれたので、それを見ながら40年以上前の思い出話に花が咲く。

こうして、週末は「父の日」にまつわる2日間を過ごしたワケである。


6月22日(月)

土曜日に小運動会が行われたため、今日は息子の幼稚園の代休である。が、妻も私も仕事で家を空けなくてはならないため、幼稚園の預かり保育を利用することになった。

いつもより1時間ほど遅く家を出て、息子と一緒に幼稚園へ…。息子を園に預けてすぐ鴨居駅へ移動し、いつもより1時間遅い新幹線で三島に向かった。当然、国際関係学部入りも1時間遅くなったが、昨夜のうちにある程度の資料編集を済ませてあったので、時間に追われることなく3時限目「日本社会」に臨んだ。

たまには、こんなゆったりした朝も良いのかも…と思う。

今週の2コマで「日本(人)的コミュニケーション」の解説を一旦終了させる予定なのだが、どうやって結論まで持って行くか…ということを昨夜ずっと考えていた、結果、今週2コマ分の解説内容(のパワーポイント)を今日の講義で全て呈示し、解説も一通り済ませておくことにした。講義冒頭で童謡『シャボン玉』の歌詞を分析しつつ、日本(人)的コミュニケーションに見られる多義性や比ゆ表現、「以心伝心」などの特徴を語る。

帰りに幼稚園に寄り、息子を引き取り、買い物をして帰宅する。が、後から帰宅した妻が「バスの定期券の期限が切れる!」と言うので、「そういえば、私の定期券も明後日までだった…」ということを思い出し、家族そろって横浜市営バス緑営業所へ行くことにした。バス好きの息子には、これ以上ないというくらい魅力がいっぱいのバス営業所…。営業所に停車中のバスに大興奮! そして、営業所内の掲示物に大興奮!

定期券を無事に購入し終え、帰途に就く際、バスに乗り込んだ息子が、「このバスは緑営業所のバス!」と言い出した。が、車内には「浅間町営業所」と書かれている…。そのことを伝えると、「違うよ! 緑営業所(のバス)だよ!」と譲らない。何が息子をそこまで頑なにさせるのか…と車内を見渡すと、「浅間町」と書かれたシールの下からうっすらと「緑」の文字が…!? 要するに、かつて緑営業所に所属していたバスが浅間町営業所に移管されたらしい。もし、そんなことを感じ取っていたとしたら…?

ただ、この “能力” を別のところで活かしてもらえたら…と思う次第。


6月23日(火)

いつもなら、東名江田バス停を7:45に出発する駿府ライナーで静岡入りするのだが、今朝はその時刻にまだヒゲも剃らずに家にいた。8時半過ぎに息子を幼稚園に送る際、Tシャツで手ブラという出で立ちの私…。息子の担任の先生が「今日はお休みですか? いつもより荷物が少ないので…」と尋ねてきたほどである。

英語参観にて一旦帰宅し、仕事の出で立ちに着替え、妻と一緒に家を出た。そして、再び幼稚園へ…。今日は、英語参観日である。息子の通う幼稚園では、毎週火曜日が英会話の日になっている。年少さんから通っている息子は、もうスッカリ英会話の時間に慣れっこである。成果が出ているかどうかは別として、楽しそうに体を動かしながら、クラスの子たちとグループを組みながら、英会話に取り組んでいた。

英語参観が終了してすぐ、バスで鴨居駅に移動し、横浜線で新横浜へ向かう。そして、ひかり号で静岡へ…。静岡に到着したのが12時過ぎ。この時間、静岡英和学院大学行きのバスがほとんど走っていない…。そこで、東海道線に乗り換えて東静岡で下車。ちょうど1台停車中だったタクシーに乗って英和入りした。出勤簿に押印したのが、12時半! 講義開始20分前に到着した。

3時限目「国際関係論」は、今日から「国際関係と温度差」の解説である。今回は特に「歴史」にまつわる国際的な温度差が中心テーマで、「歴史」と支配者、イデオロギー性、さらに “国家間(特に日韓間)の歴史観のズレ” について語ったのだが、タイミング的に昨日が日韓国交正常化50周年ということもあり、ちょっとシリアスな解説が続いたような…。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、今日から「コミュニケーションの比較」がテーマ。今回は、日本人の精神的基盤となる “私”(わたくし)についての解説。日本人がお互いの “非” を包容し合うことを中心に説明し、包容の具体的理解として『さらば恋人』を、非包容については『虹とスニーカーの頃』を具体例として紹介する。

今夜は関東地方で雷雨の予報が出ていたので、駿府ライナーの予約をキャンセルし、ひかり号で一気に帰途に就くことにした。おかげで20時前には帰宅することが出来たが、鴨居に戻った時には雨がポツポツと…。

明日は、息子の幼稚園では “じゃがいも掘り” が行われることになっているのだが、コンディション的にはどうなるのやら…!?


6月24日(水)

昨夜の雨は朝までにスッカリ上がり、息子にとっては “じゃがいも掘り日和” だった。
収穫したじゃがいもの前で得意満面(?)
そして、私が帰宅すると、玄関にはじゃがいもが25個、威風堂々として並んでいた。早速、そのうちの1個が夕飯の食卓に並んだ。自分で収穫したじゃがいもを、美味しそうに、楽しそうに、誇らしげに食していた息子…。じゃがいもが大好きな息子には、堪えられない瞬間…!?

しかし、今日で幼稚園生活最後のじゃがいも掘りが終わってしまったワケである。4月から今まで、そしてこれからも、イベントごとに「幼稚園生活最後の」という接頭語がつくことになる。

息子を幼稚園に送った後、鴨居駅に移動し、新横浜から新幹線に乗り継ぐ…。至極順調に三島入りし、10時半前に国際関係学部の出勤簿に押印する。すぐさま講義の準備に取りかかったのだが、予想外に時間がかかってしまい、急いでお弁当を食して、講義教室へ…。

3時限目「日本社会」は、今日で「日本(人)的コミュニケーション」の解説が一旦終了する。そのため、今までの講義内容を今日の1コマで再確認するべく、DVDやCDを用いつつ解説を進めることにした。用いた作品は、アニメ『おじゃる丸』、楽曲は赤い鳥の『翼をください』、DEENとZARDの『翼を広げて』など。これらのエンタメ類を用いて日本(人)のコミュニケーションの特徴を確認する。

帰りは新幹線ではなく東海道線を乗り継ぎ、藤沢で下車する。そこでいくつかの所用を済ませ、再び東海道線で横浜へ移動する。途中下車はあったものの、在来線で三島から横浜まで戻るのは久々だったので、気分転換にもなったような気がする。

週の後半も、頑張らなくては…。


6月26日(金)

昨日と今日は、6時前後に家を出なくてはならない日…。幸い、雨に降られずに出掛けることが出来たものの、今日の帰りは折りたたみ傘が活躍する天候に…。

週の後半に早起きすることになるので少しは “疲れ” も気になるところなのだが、4月から3か月近くたった今、週末に早起きするようなリズムに体が馴染んできていたりする…。

昨日の法学部3時限目「社会学」(人間関係の諸相と構造)も、今日の通信教育部4〜5時限目「社会学」(“人間” と “ヒト”)も、講義内容は「地位−役割」の関係性が中心。そして、“地位剥奪” の例示の中で長嶋茂雄の引退セレモニー(例の「我が巨人軍は永久に不滅です!」という、有名な挨拶)をDVDで紹介する。法学部では時間的余裕があったので、「ピタゴラスイッチ」でおなじみの『ぼくのおとうさん』を紹介し、ここまでの解説内容のまとめをした。

今日の静岡英和学院大学1時限目「現代の国際社会」は、今日から「国際社会と大衆文化」の解説に入る。今回は純粋芸術と大衆芸術、限界芸術の違いを説明し、具体的理解のためにビートルズを用いてみた。

そろそろ試験問題も考慮に入れつつ講義を進めなくてはならない時期に入り、解説内容をどのような形で “まとめ” に持って行くのかも考える必要がある。今しばらくは、いろいろ講義内容に修正を加える必要が出てきそうである。


6月29日(月)

梅雨の季節だから仕方がないとはいえ、ハッキリしない天気が続く今日この頃…。

天気予報で「今日はスッキリと晴れ渡り、汗ばむような陽気です!」と言われても、曇天に急な雨、そして気温の乱高下…という状態である。こういう時は、じっとしていても体に負担がかかりやすくなるので、できるだけ無駄な動きは避けたいところである。

今朝、息子を幼稚園に送って行くと、クラスメイトたちの大歓待を受ける。息子は勢いの良い「ワァ〜ッ!」というノリに弱く、教室の前でひるんでしまい、なかなか中には入れない…。この性格、どうしたらよいのやら…!?

ちょっと後ろ髪を引かれる思いに駆られつつ(?)、国際関係学部へ移動する。新幹線に乗り込むと、急に天気が変わり、相模川を渡る頃には雨雲が空を覆い尽くしていた。幸い、今日は傘の出番はなかったが、思ったほど気温は上がらず。

国際関係学部に到着後、急いで今日から5回にわたって使用する講義用資料の印刷に取りかかる。枚数が多い上、画質調整やら何やらで編集に時間がかかり、12時を過ぎても作業が終わらず。

3時限目「日本社会」は、今日から「日本(人)的コミュニケーション」の確認という意味合いで、毎年恒例となった『いつか どこかで』の上映に入る。が、最初に前回までの解説内容を再確認するべく、『崖の上のポニョ』の韓国語バージョンを鑑賞し、日本語を外国語に訳す際の留意点などを語る。

そして、『いつか どこかで』の監督である小田和正氏の経歴を述べ、そこからこの映画の持つ意味や氏の投げかけた建築学的メッセージを理解してから鑑賞することにした。ただ、氏の経歴を述べる段階から私だけ盛り上がっていて、予想以上に説明が長くなってしまったため、予定したシーンまでDVDを再生することが出来るかどうか少々不安になる。

例年は『いつか どこかで』を3回から4回に分けて上映してきたが、今年度は5回に分けて上映することにしているため、今日は事なきを得たような状態に…。

帰り、延長保育中の息子を迎えに行くにはちょっと早いかと思い、某旅行代理店に立ち寄ってぷらっとこだまの予約を入れた。予程よく時間の調整が出来たのと、今後の出講の “足” の確保が出来たのとで、私としては有意義な時間を過ごせたように思えたのだが、幼稚園に到着すると園児たちは “外遊び” に向かう途中…。私の姿に気づいた先生が息子を呼び止めてくださったのだが、不服そうな表情で荷物を受け取りに来た息子…。「ちょっとだけでも、お外で遊びたかったなぁ…」とボソッとつぶやいている息子に、「今日は(お父さんが)早く迎えに来てくれて良かったねぇ!」と先生方が取りなしてくれていたのだが、「いやいや、旅行代理店に立ち寄って時間を調整したハズだったのに…」というのが私の心境。

とりあえず、「今日も幼稚園、楽しかった!」という息子の声に救われた感じがした私…。


6月30日(火)

駿府ライナーで静岡に向かっている最中、何度も何度も携帯電話に防災メール類が届いた。間隔は短く、いわゆる “頻繁に” と言う状態での配信である。箱根で地震が頻発していたらしい。「この地震と噴火が結びついてしまったら、今夜は帰宅できるのだろうか?」という不安を抱きつつも、バスは順調に走行していた。

その後、静岡英和学院大学に到着すると、東海道新幹線で発煙騒ぎがあって運転を見合わせているという内容のニュースメールが何度も届いた。時間を追うごとに発煙の詳細が明らかになり、新幹線車内で乗客が焼身自殺したという事実が判明した。この迷惑な乗客のせいで、11:40頃から14:09まで新幹線の運転見合わせることに…。そのため、4時限目に合わせて英和に向かっていた教員の担当科目で軒並み休講…。

運転が再開されたとはいえ、ダイヤは乱れ、運休列車も…。実は、昨日購入したぷらっとこだまの中に、今夜使用するものも含まれている。18:52に静岡を発つこだま672号のものである。5時限目開始前にJR東海のホームページで運行状況を確認した際、こだま672号は運休対象に入っていなかった。しかし。講義を終えて再び運行状況を確認すると…、最後の最後に “672号” の記載が…!?

急いでEX予約で18:37発のひかり号に予約を入れ、静岡駅でぷらっとこだまの未使用証明を受けた。窓口で「東海道新幹線の上りは、どのくらいの遅延ですか?」と尋ねると、「上りは、定刻運行です!」とのことだった。しかし、運休列車があるため、電光掲示板の表示はいつもとは違っていた。駅のホームは混雑もせず、車内もいつもと大してかわらない乗車率…。

ひかり号で新横浜に向かう車中で、「この電車は新横浜までは定刻通りの運行となりますが、品川、東京にはダイヤの乱れでたくさんの車両が停車しており、到着時刻が未定となっております…」というアナウンスが入った。

ぷらっとこだまの払い戻しは旅行代理店で行う必要があり、少々手間がかかってしまうのだが、皮肉なことに予定よりも1時間近く早い帰宅となった。

講義は…。3時限目「国際関係論」、先週に引き続き「国際関係と温度差」がテーマ。今回は、“グローバルな歴史(情報)” と “ローカルな歴史(情報)” の間に見られる温度差を、日本、韓国、中国の比較を通して解説する。

5時限目「異文化コミュニケーション論」は、「コミュニケーションの比較」の2回目。「恥の文化」「罪の文化」について、「恩」と「義理」の関連性から語る。

明日、新幹線はキチンと運行するのだろうか?

そして、天気予報が当たったならば、気候的に大変のことが…!?


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