2011年12月のぼやき
12月1日(木)
昨日は、どうしたことか “ツキ” に見放されたようなことが多く、気が滅入った状態で帰宅した。
5時限目の国際関係学部「日本社会」、この科目は通年開講で40人にも満たない受講学生を相手にしているため、他の講義とは違って極めて穏やかに講義を進めてきた。最初のうちは、それでよかった。が、夏休み直前からだったか、一部の学生の中に気の緩みが生じ、教室の雰囲気が一変していた。「注意しなくても、やがて私の想いを学生たちは理解してくれるだろう」と信じて講義を進め、11月の中旬まで来た。前回まで『いつか どこかで』の上映をしていたので、昨日の講義ではストーリーに沿って日本(人)的人間関係やコミュニケーションの特徴を確認し、1992年2月に放送されたプライム10 音楽達人倶楽部「小田和正 追いかけて 追い続けて」を再生する。映画を作った本人の “声” を聞いて、映像と音楽に込められたメッセージを理解しようという試みで、毎年この番組をDVDで見せてきたが、映像を見ずに眠りに入る学生、講義とは関係ない作業に入る学生が…。半分はパフォーマンスだったが、私の怒号が教室中に響き渡った。
その後、三島駅に向かう途中で “あること” を思い出した。4時限目「日本社会」でコミュニケーションの構造について解説する際、ノートパソコンにUSBメモリを挿入してパワーポイントで板書するべき事項を表示したのだが、そのUSBメモリをしまう暇がなかったのでワイシャツの胸ポケットにしまい、5時限目が終わったらもとのケースに戻しておくつもりだった。が、「あれっ、ケースにUSBメモリを戻したっけ?」ということに気づき、道で止まってバッグ内を調べたのだが…。なかったのである!
USBメモリには講義用資料の他に過去に作成した試験問題、私の業績一覧に履歴書、その他いろいろなデータが記録されている。心ない学生に拾われ、悪用されたら…と思うと、いてもたってもいられなくなり、大学に戻り、歩いたあとを念入りに探したが…。なかったのである!
講義で使用した教室に置き忘れたかも知れない…ということで、事務職員が教室を回ってくれたのだが、見当たらず。
「もしかすると、講師室で講義用資料を整理している時に…」という疑念が生じ、もう一度講師室に帰って落ち着いてアチコチを見たところ、私のUSBメモリが “有り得ないような場所” にスッポリ収まっているのを発見した! とりあえず、一安心。
昨日の帰りは、小田原から小田急ロマンスカーに乗るつもりだった。が、小田急ロマンスカー@クラブで予約しておいたロマンスカーにはどう頑張っても間に合わない…。結局、19時過ぎのこだま号に乗ったのだが、皮肉にもロマンスカーで帰るよりも早く鴨居駅に戻って来られた。
そういえば、昨日の朝は45分も寝坊し、10分で身支度をととのえ、乗る予定だったバスに駆け乗った。そして、地下鉄に乗り継いであざみ野に向かい、歩いて東名江田バス停へ。高速バス「さんさんぬまづ・新宿号」で、終点の富士急沼津営業所を目指した。バスを降り、沼津市立看護専門学校で講義した後にいつも昼食をいただいていたお店へ歩いて移動し、お店に到着したのが正午ちょっと過ぎ。久々(?)の入店を店員さんが笑顔で迎えてくれたのだが、ちょうどお昼時ということでお客さんの入れ替えが激しく、食事の前に二言三言会話しただけでお店を出ることになってしまった。時間の読みをちょっと誤ってしまったようである。
やはり、昨日はそういう運のない星回りだったのだろう。
さて今日は、一気に気温が下がってこの冬一番の冷え込みだったらしい。雨も降り、なかなか体が思うように動かせない…。それでも、昨日と違って余裕を持って起床し、6時前に家を出た。
鴨居で予定より1本早い電車に乗れたため、横浜から湘南新宿ラインに乗る予定を変更し、10分ほど早く横浜を出発する東海道線で品川に出て、山手線で池袋に向かったところ、東武東上線もいつもより1本早い電車に乗ることができた。かなり余裕を持ってふじみ野に到着!
文京学院大学に到着後、急いで講義用資料の印刷をし、1時限目「フィールドワーク論」の開始を待つ。教室に向かうと、いつもの受講生の半数くらいしか待機していない…。要するに、あとの学生たちは遅刻である。できるだけ多くの学生が集まるのを待って、「フィールドワークの問題点」の最終回の解説に入る。今日は、前回の「作業仮説」の解説により具体性を持たせるべく、「社会」「文化」などの構造について語り、実際に私が経験したフィールドワークの話をする。
朝から降っていた雨は、1時限目が終わる頃には上がっていた。急いでスクールバスに乗り、ふじみ野駅から有楽町線直通電車と中央線緩行を乗り継いで水道橋へ。法学部に到着する頃には、体が寒さに慣れていた。
3時限目「社会学」は、今日から最後のテーマ「問題行動の誤対処」に入った。今の子供たちの「死」に対する認識の問題点を説明するため、2004年に起きた佐世保市小6女児殺害事件を例に挙げ、さらにそれ以前から私が携わってきた共同研究チームでのデータ分析結果などを解説し、佐世保事件を取り上げたNHK「クローズアップ現代」をDVDで再生した。昨年はこのDVDの再生がうまくゆかずに難儀したが、今年は問題なくDVDが認識された。事件やデータ分析の簡単な補足説明後、やなせたかし先生の「アンパンマンのマーチ」の背景を説明し、その事実を知った上で曲を聴いたり『それいけ! アンパンマン』を鑑賞するとどうなるか…という点に言及し、実際に「アンパンマンのマーチ」のフルバージョンを再生してみた。
昨日とは一転、今日はほとんど全てが順調に進んだ。禍福はあざなえる縄のごとし…といったところか。
それにしても…、師走の初日から長い長い「ぼやき」になってしまったものである。
12月3日(土)
昨日は、どうしたことかいつも以上に疲労が抜けず(体調がまたおかしな方に向かっていたらしく)、仕事は順調に進められたものの帰宅してからその疲労がドドド〜っと押し寄せてきて、昨夜は「ぼやき」更新作業にまで至らず。
昨日の講義は、法学部2時限目「社会学」と、通信教育部4時限目「社会学」の2コマで、同じ三崎町内での移動のため(単に校舎を移して講義するだけのような感じなので)、寒さが厳しい今日この頃には有り難い限りである。
法学部の講義は、内容的に木曜日とほとんど同じ。ただ、学生数や教室の雰囲気を考慮し、解説の順序や比重を変えるといった手直しをして臨んだ。
通信教育部の講義は、いよいよ来週で最終回となるため、“解説” という作業は昨日が最後だった。「現代日本を理解する」というテーマで先週から話を始めたが、今日は日本のヒット曲などを手がかりに日本(人)的「愛」「共感性」について主として語った。が、どうしても私の悪いクセが出てしまい、時間の配分を誤ってしまった。そのため、来週も少しだけ “解説” を差し挟む必要が…!?
今日は…といえば、特に出かける予定も無く、いつもは夜しか触れ合う時間が取れない息子が、私にズルズルベッタリ状態…。そんな息子に “お手伝い” してもらいながら、来週以降の講義の準備をする。このところ、人の言うことの意味がわかるようになってきた息子に、「○○を取ってきて!」「これをゴミ箱にポイしてきて!などとお願いすると、キチンと指示した通りのことをしてくれる。
とても助かるのだが、果たしていつまで素直にお手伝いしてくれるのやら…。
12月4日(日)
今日もまた、主に講義の準備に時間を費やすことに…。
その作業の合間に、息子の相手をする…というより、息子の相手をしている合間に講義の準備をしているような状態。たまには…と、昨日と今日の息子の昼食は、私がととのえてみた。
そんな息子の最近のお気に入りは、ウィングトラック。以前、小田和正の「ツアー2008 今日も どこかで」を観に行った際に2個購入したトランポミニカーが、ちょうどウィングトラック…。それを虎視眈々と狙っていた息子に、今日は思い切ってトランポミニカーを渡してみた。大喜びの息子…。
ちなみに、そのミニカーは1000円也! だが、息子には300円そこそこのト○カと同じようなものに映るのだろう。ヒヤヒヤしながら息子が遊ぶ姿を凝視していた私…。
午後、近所のドラッグストアで家族そろってお買い物。先月末にそのドラッグストアの “宝くじ” を8回分もらっていたのだが、そのうちの1つが2等賞に当たっていて、50ポイントゲット! その他のハズレ分も5ポイントもらえたので、かなりポイントを稼げた。
そういえば先日、「ケータイ国盗り合戦」の抽選でオリジナル本革ロディアが当選した。会員数は10万人以上といわれているが、その中で50名に当たるというロディアが当たってしまったため、「これで、年末ジャンボは見込み無しかなぁ…」などと思っていた。なのに、ドラッグストアの “宝くじ” まで当たってしまって…。
ここで一生の運を使い果たしているような気がして、素直に喜べない私…。
12月5日(月)
12月最初の週明け…である。が、最初からちょっとしたハプニングが!?
7時前の横須賀線で東京に出て、丸ノ内線と副都心線を乗り継いで千川に到着したのが8時前。のんびりと日大看護へ向かって歩き、途中のコンビニで買い物をし、学校に到着して…、講師室のカギがかかっていることに気づいた。講師室のカギは開けておいてくれることが多いのだが、今朝はシッカリ施錠されていた。タイミング悪く、掃除業者の方も別の場所にあたっている…。教員室に行ってカギを開けてもらっても良かったのだが…。
講師室前で立ち尽くす私の前を、学生たちが「おはようございます!」と明るくあいさつして通り過ぎる。昨年や一昨年などは、「先生、教員室に行ってカギを借りてきましょうか?」とか「掃除の方、呼んできましょうか?」などと学生たちが心配してくれたものだが、今年は学生たちから嫌われているのか、はたまたカギの存在を知らなかったのか(おそらく、後者が真意だろう)、30分ほどして事務職員が到着するまでカギは開かず。
1時限目の始業チャイムとともに教室に入り、「看護師は、患者さんに自ら歩み寄る姿勢を身に付けておかないと…」などと、先ほどの出来事を “ネタ” にしてから「社会学」の講義へ。今日から最後のテーマ「人間関係の諸相と構造」の解説に入るのだが、今日はとりあえず “Human Being” の必要最低条件のようなものだけを語って時間いっぱい。
日大看護のあとは、4時限目に国際関係学部「日本社会」の講義が待っている。千川駅まで歩き、副都心線と丸ノ内線を乗り継いで東京へ。丸の内口から八重洲口へ移動し、東海道新幹線に乗る前に息子のためトミカショップに立ち寄り、ウィングトラックを購入する。
新幹線に乗り込むと、日差しが車内に照りつけてきて、ポカポカ…。いつしかウトウト…。新横浜から小田原の間は、完全に熟睡状態だった。小田原で目が覚めた時、その駅の雰囲気が新富士に似ていたため、「すわっ、乗り越しか!?」と焦って眠気がすっ飛んでしまったが、時計を見ると三島到着予定時間より前で、やっと「あぁ、まだ小田原だったか…」と安堵する有様。
そんなチャランポランな移動ではあったが、何とか無事に三島到着。国際関係学部に到着するまでに、軽く汗をかく。
4時限目「日本社会」は前回からコミュニケーションの構造に関する解説をしているが、今日は「コンテキスト」を中心に90分語る。とりあえず今日までが全人類に共通なコミュニケーションの構造・法則性の解説で、明後日からはいよいよ日本(人)の特徴的なコミュニケーションの解説に入る予定である。
帰りは、小田原まで東海道線を乗り継ぎ、そこから小田急ロマンスカー@クラブで予約変更しておいたロマンスカーに乗り継いだ。ひと眠りしようかと思っていたのだが、私の前の座席にいたオジサンが一人楽しそうにビールや日本酒を飲んでいる姿が窓ガラスに映っていて、寝るよりもその姿を見ているほうが癒されるような気がして、町田まで起きていることにした。のどかな車内…。
今度はいつ、ロマンスカーに乗ろう?
仕事とは別に、こんな楽しみがあっても良いのでは…?
12月6日(火)
かなり寒い…。おまけにアラームを鳴らす時間を間違えて、期せずして “かなり” 早起きすることに!?
「こうなったら、早めに家を出てしまおう!」と思い、いつもより1本早いバスで鴨居駅に向かうことにした。フトンから出るのはツライが、外に出てしまうとスカッとする。
いつもより早く日体大に到着したので、板書代わりのプリントを作成することにした。元原稿は家でプリントアウトしてあるので、それを編集して印刷し、裁断機でカット…という作業をする。思いのほか時間がかかったが、そこは早めに大学入りした時間的なアドバンテージがものをいう。
そのプリントを持って、1時限目「総合科目B」へ。学生たちに「この講義は、年内は今日を入れて3回…。年明けも2回を残すのみなので、あと5回しか(講義回数が)残っていません」と伝えると、「え〜っ、もうそんなに!?」という声が帰ってきた。今思えば、あっと言う間の10回…。今日も「問題行動の誤対処」の解説。特に今日は「アノミー」を取り上げることにした。
このところ火曜日は日体大での講義を終えると帰途に就いていたが、どういうワケか市が尾で下車しないと気が済まなかった。今日は久々に市が尾から「東京・河口湖号」に乗って御殿場に向かった。もちろん、御殿場看護学校への出講である。11月15日の講義後、3週間ぶりの「文化人類学」である。
バスは13時半前に御殿場到着…。しばし市内を歩き、買い物などしながら学校に向かう途中、急に雨が降ってきた。ただでさえ気温が低い御殿場に、冷たい雨が…。買い物を早々に切り上げ、急いで学校へ。
4時限目まで時間がかなりあったので、控室にあるパソコンを借りて来週以降の講義内容の確認をする。我が家のパソコンと解像度が違うため、資料の表示が若干ズレていることに気づく。それらの手直しをしている間に、いつしか講義開始時間…。
前回…といっても3週間も前の話になってしまうが、やっと「文化(culture)とは何か?」をテーマにした解説がスタートしたが、かなり重要なテーマだけに3週間のブランクは非常に大きかった。毎年、なぜかこの長いブランクと闘うことになってしまうのだが、今年はcultureの意味を2回に分けて語ることで問題を回避することにした。今回は物質文化、精神文化、制度的文化などを中心に語る。板書することはほとんどなかったので時間に余裕があったハズが、なぜか90分まるまる話し続けてしまった私…。
講義を終えてから、帰りの「東京・河口湖号」まで1時間15分…。講義前に行けなかったお店でちょっとずつ時間を潰しながら、バス停を目指した。バス車内は、「これでもかっ!?」というくらいに暖房が効いていて、あっと言う間に眠りの森の入口まで到達!
とりあえず、明日への英気は養えたような…。
12月7日(水)
久々に、のんびり出勤の日…。今日の講義は国際関係学部の4・5時限目「日本社会」の2コマだけなので、昼頃に家を出ても十分…なのに、なぜか早朝に起床していた。体が、“他の曜日とのバランス” を無意識のうちにとろうとしているのだろうか? はたまた、偏頭痛の大敵の1つである “過睡眠” を避けようと、体が私に「そろそろ起きなさいっ!」と教えてくれていたのか?
とにかく、早起きしなくても良いハズの土日にも、早朝から始動することの多い私である。
居間で今日の講義内容の再確認をしていたら、寝室のほうから「おとうちゃん…」という息子の声が聞こえてきた。寝室に行ってみると、息子が私の寝いてたフトンを眺め、寂しそうな顔をしていた。そして、私の姿を見るや、駆け寄ってきた。妻曰く、「平日はいつも、もっと哀しそうな顔をしている」とのことだった。フトンにいないのなら居間にいるのだろう…と思い直し、ニコニコしながら居間へ向かい、数十秒後に泣きながら寝室に戻って来るのだとか…。
父親としては嬉しいのだけれど、「それでいいのか?」という想いにも苛まれる今日この頃…。
体調のことを考えて、今日は三島への往復とも新幹線利用。最近は高速バスに乗ることが多くなったからか、新幹線やロマンスカーの座席でも思わずシートベルトを探してしまう私…。しばらくアタフタした後、「あっ、これは高速バスじゃなかったんだっけ!?」などと、誰に気づかれたワケでもないのに気恥ずかしさに襲われること、数多。
4時限目「日本社会」は、今日からいよいよ「日本(人)的コミュニケーション」の解説に。日本(人)のコミュニケーションの特徴を8項目に分けて説明後、「婉曲表現」を中心に話を進める。
5時限目「日本社会」は、今日から最後のテーマ「日本(人)的 “私”(わたくし)」の解説。その初回として、「私」の語源から基本的な特徴を語ったが、講義に入る前から「今日はキリの良いところまで…」と決めていたため、時間的にも余裕があり、且ついつもより早めに解説が終了した。
校舎を出ると、ポツポツと雨…。三島に到着した時、富士山に妙な雲がかかっているのを見て、「雨が降らなければ良いが…」という不安がよぎったが、それが的中してしまった。幸い、私が大学から三島駅に向かって歩いている間は止んでいたが、新幹線に乗る際には再び雨が…。
明日も天気が崩れるらしい。寒さと雨とで、体調も崩さないようにしなくては…。
12月8日(木)
あれから、31年…。今日は、ジョン・レノンの命日である。今でも、あの日のことはハッキリ覚えている。本当に31年も経ってしまったのか?…と思うのと同時に、「どうりで、私も歳をとったワケだ!」と納得させられる。
今日も寒い朝…。先週と全く同じ時間のバスや電車を乗り継いだのだが…。池袋から乗った東武東上線の準急電車が朝霞台に到着するや、「向かいに停車中の川越市行き各駅停車が先に発車しますので、お急ぎの方はお乗り換えください」という車内アナウンスが入り、乗り換えることにした。この時点で、いつもより数分ではあるが遅延…。
実は、この遅延は地下鉄有楽町線との絡みで起こっていて、文京学院大学での講義後に乗った有楽町線直通の新木場行きも、途中で何分も時間調整を余儀なくされた。よって、法学部への移動に予想外の時間がかかってしまった。
さて、講義のほうは…、文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は今日から「フィールドワークの実践」の解説。その導入である今回は、質問設定上の留意点として「ダブルバーレル」「キャリーオーバー」などにまつわる話をした。
法学部に到着後、いそいでパソコンにログインし、ハードディスクに保存してある講義用のパワーポイント資料の修正に取りかかる。講義の残余回数と、残っているテーマとを照らし合わせ、年内はキリの良いところで解説を終えられるようにしたのだが…。えらく時間がかかり、お弁当をゆっくり食べる余裕がなくなってしまった。
そんなアタフタ状態ではあったものの、3時限目「社会学」は「孤独な群集」「他人志向」を中心とした解説で、予定の105%の内容を語り続けた。
講義を終える直前、左足に違和感が…。18年前に負傷した部分に後遺症があり、雨に反応してしまったのである! 教員室に戻って窓を開けると…、やはり雨だった。今夜のうちに雨は上がるということだったが、明日はどうだろう?
明日で終了する講座もあるので、いつも以上に天気がきになるところ…である。
12月9日(金)
朝から歯車が…!?
法学部2時限目「社会学」の準備が全く必要なかったため、ちょっとだけのんびりした朝を過ごすハズだった。が、携帯電話にダイヤ情報メールが届き、東海道線で事故が発生してダイヤに乱れが生じていることを知った。それで、横浜から東海道線に乗るルートは回避することにしたのだが、新横浜から新幹線に乗るのも…ということで、今朝は鴨居から横浜線で長津田に出て田園都市線・半蔵門線で神保町に出るルートをとった。
そして、この判断こそが私を追い詰めていったのである。
長津田の田園都市線ホームで、停車しているハズのない久喜行き各停電車が発車せずにいた。構内放送によると、ダイヤに乱れが生じている関係で急行電車が長津田にまだ到着しておらず、その電車が発車するのを待って各停電車が出発する…ということだった。が、駅のホームには溢れんばかりの人、人、人…。
仕事の前の “体力温存” を選んだ私は、急行電車に乗るのを諦めて各停で神保町へ向かうことにしたのだが…。各停は急行に比べてかなり冷遇されていて、とにかく急行のダイヤを立て直すことが優先され、藤が丘に鷺沼、梶が谷…と、急行待避のためにトータルで十数分の停車を強いられた。さらに、前後の電車との運転間隔を調整するため…という目的で、何度も何度も出発が遅れた。
長津田を出発した時、「この電車は、長津田を10分ほど遅れて出発いたしました」とアナウンスが入ったが、途中で「この電車、現在のところ12分ほど遅れて運行しております」と状況が変化し、さらに渋谷で「この電車は、ただ今かなりの遅れをもって出発いたしました」と、すでにどのくらいの遅延かも言えないほどの状態に!?
走れば走るほど、もとのダイヤから遠ざかってゆく…。
結局、長津田を8:52に出発した私が法学部に到着したのは、2時限目の開始20分前…10:20だった。家を出発してから、2時間以上もかかっていた。
2時限目「社会学」は、昨日とほとんど同じ内容を語る。そして、昨日とほとんど同じ時間を費やした。
昼休みに通信教育部へ移動し、談笑したりお弁当を食したり…。そして、4時限目「社会学」の開始までシッカリと講義で語る内容の確認。今日でこの講義が終了となるため、最後に何を語るか…ということを先週から考えていたものの、なぜか構想がまとまらず、結局は教室のノリで判断することになった。
教室に入ると、まず授業アンケートの実施。そして、解説を残している講義用資料を利用して、最後の解説に入った。最後の最後まで楽しそうに私の話を来てくれた学生もいれば、最後の最後まで無表情だった学生、つまらなそうな顔をしていた学生…と、今年の教室は十人十色の傾向がハッキリ分かれていたように思う。
帰りは半蔵門線・田園都市線を回避し、JRを乗り継いだが、全ての電車が順調に走行し、予定通りに鴨居に到着した。そして、耳鼻咽喉科へ。鼻の具合は一進一退…。しかし、ノドは「見たところ、異常はなさそうですねぇ…」とのことだった。
朝は雨が降っていたものの、昼前には雨が止み、夜は月が顔を出していた。このまま、お天気が続けば良いのだが…。
12月11日(日)
このところ、土日の「ぼやき」が “抱き合わせ” の更新になることが多いような…。ネタぎれでもないのに…。
昨日は久々に二度寝三度寝を繰り返してしまい、息子の笑い声で再び目が覚めた。いつも目が覚めると “もぬけの殻” 状態のフトンに「おとうちゃん」がいたので、それで笑っていたらしい。
昼過ぎ、家族そろってお買い物。これから寒さが厳しくなるので、ヒートテックの肌着を見つけに毎度おなじみららぽーと横浜へ。バス好きの息子のため、鴨居駅まで路線バスに乗るのはもちろん、鴨居駅からららぽーと無料送迎バスにも乗った。息子は大喜びだったが、「(鴨居駅から)ららぽーと(横浜)までは、歩いたほうが早いんだけどなぁ…」と思う妻と私…。バスで15分かかるところを徒歩なら7〜8分で着いてしまうという、“初心者” には「???」的な位置関係…。
終始ご機嫌だった息子、「多分、ららぽーと館内でお昼寝モードに入るだろうから…」ということでバギーに乗せての移動だったが、どうしてどうして眠気など吹っ飛んでしまったようで、結局昨日は夜までずっと元気モリモリ…。
今日は、昼食後からずっと息子が「ららぽーと(の)バス、乗ったねぇ!」と何度も何度も私に話しかけてきた。どうやら、バスに乗りたいらしい。そして、私が折れるまでずっと言い続けるつもりだったらしい。
十数分後、「じゃあ、バスに乗るか…」と、完全に折れてしまった私…。
昨日買うのを忘れていた特売品を求め、家族そろって再びららぽーと横浜へ。路線バスとららぽーと横浜の無料シャトルバスを乗り継ぎ、息子の興奮もマックス…かと思いきや、シャトルバスでちょっと眠気に襲われてしまった息子…。だが、ららぽーとに到着するや再び元気を取り戻し、今日も結局お昼寝なし!
“ららぽーと横浜” と “息子” と “バス” に明け暮れた(?)週末…。
12月12日(月)
週明け…。とても寒い朝だった。千川駅から日大看護へ歩くのもつらくなり、コンビニでホットのお茶を買い、手を温めながら歩いた。
ただ、一日中この寒さが続いたワケではなく、1時限目が終了した頃にはコート無しでも歩けるような暖かさになっていた。昼間の暖かさで汗をかき、夕方再び冷え込んで汗も冷え、風邪をひく…なんてことのないように気をつけないと…。
日大看護「社会学」は、「人間関係の諸相と構造」の2回目。前回の復習を念入りに行った後、役割演技や「地位−役割」の導入を語って90分…。学校内の時計が全て違う時間を示していて、さらに私の時計と合致するものも無し。なので、いつも「まだ、講義時間があるなぁ…」などと思った途端に終業チャイムが鳴ることが多いので、今日は腕時計のストップウォッチ機能を利用してシッカリ時間を計ることにした。
その後、東京駅に移動し、こだま号で三島へ。車内でお弁当を食べ、少し仮眠を…と思ったのだが、雪化粧をした富士山に見とれて(?)、気がついた時には三島の手前だった。
国際関係学部に到着し、水曜日の講義用資料を印刷する。そして4時限目「日本社会」へ突入! 前回から「日本(人)的コミュニケーション」の本論に入ったので、まずはその念入りな復習、そして追加情報を説明し、『或る日突然』『翼をください』の英訳バージョンの解説をし、今日は非言語的コミュニケーションを中心に講義を展開した。
帰途、かなり久々に戸塚で東海道線を下車し、初めてトツカーナと戸塚東急プラザに寄ってみた。実は、私の使用しているプラチナ製ボールペンのインクがなくなってしまったので替え芯を求めて土日にららぽーと横浜でアチコチ見て回ったのだが、どのショップも取り扱いがなかった。それで、有隣堂での買い物を兼ねてトツカーナ初訪問を決め込んだのだが…。
店内のボールペン替え芯コーナーは品数豊富で、期待が無限に膨らんできたのだが、「当店で扱っている替え芯は下記の通りで、それ以外はお取り寄せになります」と丁寧に書かれた一覧表を念入りに確認し、落胆する。
結局、トツカーナでは、肉のさいとうの名物 “ビッグメンチカツ” を並んで買ったのみ。
このまま替え芯を諦めて地下鉄で帰ろうと思ったのだが、「もしかして、戸塚モディの有隣堂にはあるかも…?」という気持ちが芽生えてきたので、ダメもとで替え芯を探してみた。すると…、「ボールペンの替え芯は、レジでお求めください」とあった。会計を待つお客さんの列に並び、数分後には替え芯を無事にゲット!
戸塚から横浜市営地下鉄ブルーラインで片倉町まで、35分の小旅行。以前はよく上永谷〜上大岡〜蒔田〜桜木町あたりを地下鉄で移動したものだが、このところ横浜〜片倉町〜あざみ野の行き来が中心となっているため、何となく新鮮かつ懐かしさを覚えた。
戸塚の駅周辺も私の記憶と全く違う光景になってしまったが、戸塚の活気は昔のままだったことにホッとし、久々の地下鉄小旅行でちょっとしたリフレッシュ!
さぁ、明日も頑張ろう!
12月13日(火)
今日も寒い朝…。冬なのだから寒いのは当たり前なのだが、昼間との気温差を考えると何を着て出かければ良いのか毎朝悩まされる。ましてや、今日は日体大(世田谷区)と御殿場看護学校の掛け持ちのため、その気温差は尋常ではない(?)のである。とりあえず、ヒートテックの肌着で寒さ対策…。
今朝も、余裕を持って日体大入り。そして、今日と来週の講義用資料を編集し、1時限目「総合科目B」へ。「問題行動の誤対処」の3回目は、前回「アノミー」について解説したのを受けて、まず「アノミー的自殺」について解説し、それから現在の小学生たちの “死” に関する誤認識について、かつて分析したデータをもとに語る。
講義後、講師室にちょっと残って資料整理をし、ちょっと早足で桜新町駅に向かう。いつもより遅い田園都市線に乗ったので、市が尾で時間を潰す必要もなく、今まで如何に無駄な時間を過ごしてきたのかを痛感した。
そして、「東京・河口湖号」に乗って御殿場へ。天気も良く、富士山もくっきり見えた。不思議と、全身に力がみなぎってくる。
御殿場に到着後、市内のスーパーや百円ショップを小1時間 “はしご” し、14時半(つまり、講義開始40分前)に御殿場看護学校入りする。4時限目「文化人類学」は、年内ずっと「文化(culture)とは何か?」がテーマ。2回にわたって「文化(culture)」の概念を語ってきたが、今日は「異質性」と「同質性」の話をシンプルに…。異文化を眺める目の基本を理解してもらえたら…と思った次第である。
帰りのバスは、ほんの2〜3分遅れでやって来た。そして、どこまでも順調な走行を続け、予定通りの時間に帰宅した。
が、すでに妻も息子も夕飯を食べ終えたあと…。私が一人で食事をとろうとしたところ、なぜか息子が私の向かい側に座り、しきりに語りかけてくる。「おいしいか?」としきりに尋ねてくるので「おいしいよ!」と答えると、「よかったねぇ!」とニコニコ…。息子が食事中、私がよく「おいしいか?」と聞くので、息子もその口調を真似しているらしい。最近、とにかくしゃべれるようになったのが嬉しいらしく、歌も歌えるようになって、アレコレおしゃべりするのが息子のマイブームらしい。
結局、私が夕飯を食べ終えるまで、ずっと私に語り続けてきた息子…。男同士で語り合いたいことでもあったのだろうか?
12月14日(水)
横浜駅まで乗った横浜市営バスの車内は、クリスマスのデコレーション! 車外からもよく見えるようなデコレーションゆえ、道を歩いている人たちからジロジロと眺められているような気分に…。信号待ちの時などは、特に注目度120%のような状態に!?
車内は常にクリスマスソングのオルゴールメロディが流れていて、子供たちは「あ〜っ、クリスマス!」などと大はしゃぎ! 心密かに「このバス、日が暮れてから乗りたかったなぁ…」と思えてきた私…。
横浜駅のNEWDAYSで、ホットドリンクを3本購入した。Suicaで会計し、レシートを受け取ってビックリ! 缶コーヒーが20円割引になっていたのだが、どうやらSuicaで買い物をしたら割引がかかるという商品だったらしい。そして、レシートに
Suica割 |
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と書かれていた。“スイカ割り” とかかっているのか? 単なる偶然か? 「それがどうしたの?」と思われてしまいそうだが、私としてはこの言葉がえらく気に入ってしまった。
今日は、国際関係学部で午後2コマの担当。三島への往きに特急踊り子号、帰りに小田急ロマンスカー…と、まるで村下孝蔵のような私。この文章の含意は、こちらを参照されたい。
奇しくも(?)5時限目「日本社会」で『初恋』『踊り子』などを鑑賞し、さらに村下孝蔵色を強く感じた一日…。
その5時限目は、まず先週からのテーマ「日本(人)的 “私”」における “わたかくし” の具体的表現を説明するべく、この2曲プラス『すべての人の心に花を』(『花』というタイトルでの認識度のほうが高いらしい)や『花のように』の4曲を用いることからスタートした。さらに、その “わたかくし” がもたらす “包容と非包容” について語り、包容の具体的表現として『償いの日々』と『さらば恋人』を取り上げて説明する。
話は前後するが、4時限目「日本社会」は「日本(人)的コミュニケーション」の最終回。今日は、日本人のコミュニケーションにおける多義性、例え・比ゆなどと中心に、DEENとZARDの『翼を広げて』を媒介に話を進める。その他、歌詞の解説のみとして『部屋とYシャツと私』『もう笑うしかない』『秋の気配』『夏の終り』『ひこうき雲』『海を見ていた午後』などに見られる世界観を話す。
今日紹介した曲のほとんどが、受講学生の世代にはあまり知られていないもの。よって、何の先入観も持たずに私の話に耳を傾けてもらえるのでは…という効果を狙ってのことだが、以前この選曲に関して「あなたの趣味を押しつけないでください」とアンケートに書いてきた身の程知らずの学生がいたなぁ…ということを思い出した。
この学生のアンケートこそ、「あなたの感情を押しつけないでください」という感じだったのだが…。
とりあえず、寒さにも逆風にも負けずに頑張ろうと思う次第である。
12月15日(木)
私の想いが通じたのか、今日は暖かな一日だった。6時前に家を出た時から、昨日までとは違って体がノビノビ…。いつもの木曜日と同じ乗り継ぎをして、ふじみ野にも予定通りに到着した。いつもと違うのは、駅に降り立った時の気温くらいである。
ただし、明日からはまた気温が下がるようで…。
文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」は、「フィールドワークの実践」の2回目。講義の中で授業アンケートを実施する必要があったので、解説を75分程度にまとめた上で「フィルタリング」「ラポール」などについて語る。
授業アンケートは補助学生に委託しての実施だったため、いつもより早く文京学院大学を出発し、予定よりかなり早く法学部への移動が完了した。
3時限目「社会学」は、木曜クラス年内最後の講義。最初に、昨年度の受講学生たちの話から…。
1月末に行われた学年末試験で、1000枚ほどの答案用紙の中から同一表現が300名分見つかったという事実を語った。おそらく、インターネットを利用して、模範解答らしきものを共有し、ノートにそれを書き写して持ち込んだのだろう。表現をオリジナルに変えれば良いものを、人の文章を丸写しするしか能がない&講義をキチンと聴いていなかった学生には、他の学生と文章がかぶることなど考えもしなかったのだろう。
結局、証拠を挙げられなかった私はそれら300通の答案を “不正” と知りつつ採点するハメになったのだが、それもこれも私が厚意で問題数やら出題傾向やらについて説明したことが原因であるとして、悔しい想いをひた隠しに隠していた。
が、同じ過ちは繰り返すワケにはいかない。インターネットは情報共有にいまだかつてないほどの威力を発揮したが、こういう不正行為を誘発することもある。そこで、今年から問題傾向などを一切公表しないことに決めた。持込参照許可物については告知したが、「あとは、学年末試験を見てビックリしてください!」とだけ伝えるのみにした。
もし「何だよ、試験の情報を公開してくれないのかよ?」と思ったとしたら、(昨年度までの「社会学」を受講してきた)“先輩たち” を恨みなさい…というようなことを言って試験関係の話を終えたのだが、教室にいた学生の半分近くは “先輩たち” ではなく私を恨むのだろう。
そして、ネット上で私を誹謗するんだろうなぁ…と思いつつ、「問題行動の誤対処」の解説に入る。
先週は「孤独な群集」「他人志向」の話をしたので、今週はその他人志向を持続させてゆくシステム的な部分として「同調行動」「集団規範」「集団圧力」などについての解説を進め、、最後に『世界に一つだけの花』『Ebony and Ivory』を鑑賞しながら「他人志向」「集団圧力」の擁護と否定を行いつつ、両曲の歌詞の内容を比較しながら日本と欧米における「個人尊重」の感覚の違いを講義した。
『世界に〜』の世界観を借りて私の気持ちを述べれば、学年末試験では学生たちに個々の光を放ってもらいたいのだが…。どうして、こうもネット情報にすがりたがる?
12月17日(土)
昨日の夜は、ちょっとした飲み会。水道橋界隈で22時半過ぎまで、実に4時間以上の歓談だった。
水道橋から横浜に戻ったところで最終バスは出発済み。それで、横浜市営地下鉄で片倉町に出て、東神奈川駅始発の深夜バスを追いかけたのだが…。私が片倉町駅バスロータリーに到着した時、すでに深夜バスの姿はなかった。
おまけに、今はもう忘年会シーズン…ということでタクシーもおらず、「まぁ、家まで歩けない距離でもあるまいし…」と気を取り直す。妻から携帯電話に「タクシーに乗って!」というメールが届いたが、とりあえず家まで歩いている間にどこかでタクシーを拾えたら…という気持ちで家に向けて歩き始めた。
片倉町駅から我が家まで、5キロちょっと…といったところ。地図サイトなどで調べると、標準歩行時間44分とある。「ならば、その半分を目指してGo!」などと意気込んで少々早足になる。が、空車のタクシー探しも同時進行…。「環状2号線あたりまで来れば、空車が見つかるのでは?」と思い、まず目標を菅田町入口バス停に設定する。が、私の横を通り過ぎるタクシーには “割増” のサインが…。
実は、鴨居駅から徒歩で帰宅したことは何度もあるが、片倉町駅からの道のりを歩くのは初めてだった。バスは駅を出発後に陸橋を通るのだが、私は以前から「陸橋を通らずにもとのバス停に戻る道があるハズだ!」と目論んでいて、それを日付の変わろうかという冬の夜に決行してみた。
結果、ランドマークとなるネオンサインから目を離さずに歩いたのが功を奏し、無事にショートカットに成功した。
しかし…、空車のタクシーは見当たらず。
「ここまで来たら、もう家まで歩いてしまえ!」と決めた瞬間、私の横にタクシーが停車。ドアが開き、お客さんが料金を支払って降りようとしている…。心が揺れたが、タクシーを見送ることにした。
途中で、「おそらく、この辺りに近道があるのでは…?」という勝手な仮説を立て、バス通りを外れてみた。ほんの少しではあるが、時短に成功した(らしい)が、片倉町駅から家までの所要時間は44分の半分の22分…ということは実現せず、35分かかって、それも現住地に越してきてから初の午前様で帰宅した。
玄関をそっと開けると、息子が寝室で座ってこちらを見ていた。妻が「もう遅いから、寝ようね!」と言っても、息子はずっと「寝ない!」と言い続けていたのだとか…。私の帰りを待っていてくれたらしいが、時刻が時刻だけに本当はものすごく眠かったようで、私が着替えをしている間に眠ってしまった。
そんな昨日は、法学部で2時限目「社会学」年内最終講義。内容は木曜日と同じではあったが、学生の集まり具合やその他諸々を考慮しながら講義しているうちに『世界に一つだけの花』だけ再生する時間だけが残り、『Ebony and Ivory』については年明け回しとなる。
そして、通信教育部の4時限目「社会学」は、終講試験の監督。履修登録67名のうち、50名が受験した。過去に、この「ぼやき」で「履修登録者の2/3が実質的な履修者数」という法則を述べたと思うが、だいたいその傾向を維持した結果になった今年の昼間スクーリングだった。
今日は…、息子が私に一日中ベッタリしてきた。昨日の分まで甘えようとしていたのかも知れない。とりあえず、息子を膝に乗せてパソコンと向き合ったり、風呂に入れたり、起きている間ずっと息子がそばにいた。
いつまで、こんなふうに寄り添ってくれるのやら…。
12月18日(日)
家族そろって、実家へ遊びに行った。
昨日から「おじいちゃん」「おばあちゃん」「こんにちは」などが言えるように…とリハーサルを何度も何度も重ねて今日に臨んでいた息子だったが、到着するとちょっと恥ずかしくなってしまったらしく、リハーサルが役に立ったのはそれから2時間ほど経ってからのことだった。
そのうち、最初から我がもの顔でお邪魔する日が来るんだろうなぁ…。
12月19日(月)
年内最後の日大看護の出講…。なのに、年内最後の90分を安穏に過ごさせてもらえず。1時限目「社会学」は、初回から今日の今日まで必ず4〜5名の遅刻者がいた。それも、たいてい同じ学生…。たまに、いつもとは違う学生が「申し訳ありません!」というような表情で教室に入ってくることがあったが、遅刻レギュラーズは当然の権利行使の如く教室にノッシノッシと入ってきて、ふてぶてしいくらいに余裕綽々で着席する。
今日は、そのうちの1人がいつもの如く遅刻して入室し、着席しても社会学のテキスト類を出すこともなく、何度私が注意しても行いを改めず、ついには机の下でスマホをいじりだした。
その学生の元へ行き、態度を改めるよう求めたが、学生は私を無視し続けたので、いじっていたスマホ類を取り上げた。しかし、それでもなお反省する気は起きなかったらしい。結果、私の怒号が教室に響き渡ることに…。「出ていけっ!」という言葉にも謝罪せず、荷物をまとめて教室を出て行った。スマホ類を教室に残したまま…。
講義は、「人間関係の諸相と構造」の3回目。地位と役割の関係性について語る予定だったのだが、件の学生のせいで予定は大きく狂ってしまい、予定していた内容の6割も語れないまま終了してしまった。
その後、学年担当教員にもとにこの件を報告に行く。すでに他の学生によってこの件が報告済みだったらしく、「以前から、この学生の態度はおかしくて、何度か面接したんですが…」とのことだった。
何度も呼び出されて、面接までされて、なのに態度の改善が出来ないあたり、今まで受けてきた教育に問題があるのか、キチンとした躾を受け(られ)ずに体だけ成長してしまったのか、現実逃避ばかりしてコーピングせずにいるのか、とにかく講義を担当する側からすると迷惑この上なし!
なぜ、たった一言「すみません」と言えないのだろう…?
以前も述べたが、このところ講義中に注意されて「すみません」と謝ることのできる学生がほとんどいない。「ごめんなさい」でもいい。なぜか謝らない。謝罪しないで済む人生を過ごしてしまったのだろう。
校舎を出て、急いでバス乗り場へ急いだが、目の前でバスが出発してしまう。教室で腹立たしい思いをした後は、バスにまで…!? 次のバスで池袋に戻ったが、下車して山手線のホームまで走り続けたおかげで、「この電車に乗れなかったら、いつもの新幹線こだま号には間に合わない」という最悪の事態は免れた。
東京駅から新幹線に乗り込んですぐ、北朝鮮の金正日総書記死去の事実を知った。ちょっと身震いする。北朝鮮国内は変わるのだろうか? 周辺国への影響は?
13時前、三島に到着! 日差しが程よく街の気温をととのえてくれていた。
国際関係学部入りし、年内に使用する予定の講義用資料をすべて印刷する。それを持って4時限目「日本社会」に臨む。今日から「日本(人)的コミュニケーション」の確認という意味合いで、毎年恒例の『いつか どこかで』の上映に入る。最初に小田和正の経歴を述べ、そこからこの映画の持つ意味を理解してから鑑賞することにしているのだが、今年度はなぜか氏の経歴を述べる段階から私だけ盛り上がってしまい、説明が長くなってしまった。そのため、予定したシーンまで再生することが出来ず…というか、予定したシーンまで遙かに及ばず。
帰りも新幹線に乗り、鴨居から歩いてららぽーと横浜で買い物をしてから帰途に就いた。ららぽーと館内は、耳に目にクリスマス色が目立つ。子供の頃は、クリスマスツリーを見たりクリスマスソングを聴くと心が躍ったが、今では「年内に片付けなければならない仕事は済んだのかな?」と追い立てられるような気がして…。
とりあえず、三島で見た霊験あらたかな富士山にパワーをもらい、気持ちを入れ替えて明日の講義も頑張ろう!
12月20日(火)
最初に、昨日の「ぼやき」の補足を…。昨日の朝の講義で私の怒号を浴び、荷物をまとめて教室を出て行った学生の話である。
私に謝罪の一言もなく教室を出て行った件の学生は、三島に向けて急いで移動しようとしている私のもとにタイミング悪く現れ、「さっきはすみませんでした」とニヤニヤしながら近づいてきた。「急いで移動しなくてはならないので、学年担当の先生のもとへ行きなさい!」と言い放って学校をあとにした私…。おそらくスマホを返してほしかっただけなのだろうが、教室で謝っておけば事が大きくならずに済んだものを…。
さて、今日は日体大・1時限目「総合科目B」と御殿場看護学校・4時限目「文化人類学」の年内最終講義。この両科目では毎回毎回90分まるまる解説を続けてしまうため、今日はとにかく時間内に話を収めるよう心がけて教室に向かった。
「総合科目B」は、「問題行動の誤対処」の4回目。まず先週の講義内容と北朝鮮情勢をからめた話をし、それから「防衛機制」を中心に話をする。体育大学の4年生ともなると「防衛機制」は別の講義でも聴く機会が多いハズなので、その点では私も解説するのが楽である。なので、理論的にではなく、具体例をたくさん挙げながらの解説を心がけた。
講義の後で次回の講義内容を確認し、のんびりと桜新町方面へ移動する。市が尾でTSUTAYAに寄り、ポイントカードの更新手続をする。そして、いつものように「東京・河口湖号」に乗って御殿場へ。珍しく(?)定刻より3分ほど早く市が尾にバスは到着したが、私以外のお客さんは “予約無し” だったり “予約のみで乗車券未購入” だったりして、その手続きにえらく時間がかかってしまい、出発は定刻の5分後だった。
たかが5分、されど5分…。この誤差が走行するごとに広がっていき、御殿場市内で下車した時は遅れが10分以上になっていた。が、15:10の講義開始時間の1時間以上前の到着…ということもあり、何ら問題なし!
年内最後の「文化人類学」に入る前、「ヘタすると、今日も解説に熱が入りすぎて板書する時間がなくなるのでは…?」という不安が襲ってきて、急いで学校のパソコンを借りて板書事項を打ち込み、印刷に回してもらう。「文化(culture)とは何か?」の3回目として「文化変容」について語ったが、小道具やら小ネタやらを盛り込みすぎて、板書する時間はやはり取ることが出来なかった。講義前の不安が的中したような形だが、「備えあれば憂いなし」を地でいったような感じで少々複雑な心境…。
何はともあれ、年内最後の火曜日出講は無事に終わった。
帰りのバスも、定刻よりたった2分遅れでやって来た。そして、こちらはほぼ定刻通りに市が尾に到着!
明日の講義も、スムーズにゆけば良いのだが…。
12月21日(水)
久々にのんびりとした朝…。
今日は国際関係学部の4〜5時限目「日本社会」の担当だけなので、ゆっくり家を出て三島に向かうことにした。予定通り11時半にバス乗車、鴨居駅前で銀行ATMに寄って、それから駅に向かったのだが、ここでちょっとした勘違いをする。
横浜線で横浜に出て、特急踊り子号で三島入りするつもりだったのだが、「あっ、今からじゃ横浜に回っても踊り子号に間に合わない!」などと思い込み、新横浜から新幹線に乗ることにした。そして、新幹線に乗ってから「もしかして…!?」と思って時刻をよ〜く調べてみたら、横浜でホーム移動にちょっと駆け足になる程度で踊り子号に間に合ったらしいことを知った。
とりあえず、踊り子号は月曜日の楽しみにとっておくことにした。それに、新幹線のほうが40分早く三島に着くので、講義の準備時間に余裕が生まれ、落ち着いて講義に臨めるような…と、防衛機制に入っていた私。
4時限目「日本社会」は、教室を変更しての実施。一昨日に引き続き『いつか どこかで』の上映。今日使用した教室は幸いにも(?)3時限目は空きとなっていたので、早めに教室に入り、最初からDVDを再生しながら講義開始を待つ。そして、念のため前回上映した内容を振り返り、今回の上映と解説を進める。
5時限目「日本社会」は、今日で「日本(人)的 “私”」の3回目。まず、前回の “包容と非包容” をさらに復習するべく、『悪魔の子守唄』『虹とスニーカーの頃』といった財津和夫作品を取り上げ、それから主我(I)と客我(me)の関係性から日本人の “わたかくし” の性質について述べているうち、いつの間にか90分…。
帰りは、のんびりと在来線で…。ほんの数十分ではあったが、かなり深い眠りに就いている時間があった。そのため、横浜で下車した時には足取りも軽く、諦めかけていたバスに間に合った。
明日も、こんなふうにいけば良いのだが…。
12月22日(木) 12月23日更新
おそらく、今日は年内最後の早起き出講の日である。もう、そんな時期になってしまったのである。
ここ数週間は、以前に比べてちょっと早めのバスに乗り、ふじみ野駅にもちょっとだけ早く到着する。ちょっと早く移動するだけで、混んだ電車に乗らずに済むのである。水曜日の晩はなぜか作業がアレコレ貯まっていて早寝できないので、木曜日の朝はちょっとツライ…。けれど、ラッシュに巻き込まれることに比べたら…である。
文京学院大学の1時限目「フィールドワーク論」も、今日が年内最終講義。そこで、実験演習を実施し、学生たちに疑似的なフィールドワークを体感させた。そして、「質問する側」「質問される側」の経験を通して、今まで私が講義で語ってきた内容を本当に理解しているのかどうか、確認してもらう。
講義を終えると、いつもなら法学部へ急いで移動するのだが、補講期間のため私の講義はなく、今日の仕事は1時限目で終了してしまった。さらに、今日は19時からの日本大学管弦楽団の定期演奏会を観に行くことになっていて…。
文京学院大学で11時半まで時間を潰したが、残り7時間をどうするか悩んだ末、私が初めて一人暮らしを体験した街・成増で電車を降りてみることにした。今日はまだまだ書きたいことがあるので、詳細は明日の「ぼやき」で…。
成増で昼食をとった後、再び東武東上線に乗って池袋に向かい、西武百貨店や東武百貨店、量販店などをアチコチ回って “サンタさんのプレゼント” を探してきた。その所要時間、4時間!?
もうちょっと時間を…というのと、久々に都営バスに乗りたくなったのとで、池袋から渋谷駅行きのバスに乗り込んだ。夕方の明治通りを走行するのだから、少しは渋滞に巻き込まれるのでは…と思っていたのだが、全く渋滞が生じておらず、途中のバス停で時間調整をする必要が出るほどの順調な走行ぶり。
とりあえず、18時過ぎに三軒茶屋到着。そこから昭和女子大学へ歩き、構内の人見記念講堂に到着した時には、そこそこの列が出来ていた。開場は18時半だったが、お客さんを寒空の下で待たせるワケにはいかないという判断で、18時半前にロビーが開放された。有り難い配慮である。当然の如く日大関係者率が高く、会場内で何人もの教職員とあいさつを交わす。
日本大学管弦楽団には、私の門下生も在籍している。そして、今回の演奏会は現在私の講義を受けている団員2名からお誘いを受けたのである。
19時より約2時間の演奏会…。前半はボロディン『ダッタン人の踊り』と、チャイコフスキー『 ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23』。そして、15分の休憩をはさんで後半はシベリウス『交響曲第2番 ニ長調 Op.43』というラインナップ。若々しい演奏を聴くのも久々のことで、2名の学生からお誘いを受けた時に「この日は行けるかどうかわからないけれど…」などと言っておきながらも、気持ちは観る気マンマンだったりした。
そして…、ピアノ協奏曲の演奏後にピアニストがアンコールとしてバッハの『主よ人の望みの喜びよ』をソロ演奏したり、プログラム終了後のアンコールとしてヨハン・シュトラウス(父)の『ラデツキー行進曲』が勢いよく演奏されたり…と、年の瀬のひとときを楽しませてもらった。
疲れ切った心身が癒されたようで、なぜか吹く風が心地よく感じられた冬の夜…。
12月23日(祝)
昨日の「ぼやき」を引き受けて…。
昨日の昼、文京学院大学での講義後に東武東上線を成増で降りた。ふじみ野で東上線に乗った時には成増で降りるつもりは全くなく、電車が成増に到着する直前に思いついたまでである。
成増は、私が初めての一人暮らしをスタートさせた街…。たったの4年間の成増生活ではあるが、それなりに街のアチコチに想い出や愛着はある。とりあえず、かつて済んでいた場所は東武東上線の車内から毎週眺めていたので、駅前だけを歩いて回ることにした。
よく通ったお店の大半は今なお元気に営業中であったが、いくつかは跡形なく消え去っていた。時代の趨勢か、よくお世話になった文房具屋さんは某携帯電話のショップに変わり、ある一角は全くといって良いほど様変わりしていた。しかし、10年以上前の面影をそのままに営業しているお店には、懐かしさと共にたくましさを感じた。
昨日は、成増の駅ホームに降り立った時から “ある1軒” に狙い(?)を定めていた。そのお店は、駅前(南口)にあるどん亭という立ち喰いそば屋である。立ち喰いそば屋とはいえ、この店の名物は「焼肉ライス」である! 私も、この「焼肉ライス」を数え切れないほど食べたものである。何回かに一度は “特盛” にして、思いっきりご飯と肉を頬張った。お店は大変狭く、「キレイか?」と聞かれてもどう答えれば良いか…。さらに食器も年季が入っていて、長い歴史を感じさせる。
名物の「焼肉ライス」の “焼肉” とは、もちろん牛ではなく豚である。油ギトギト、醤油ギラギラの焼肉が白飯に4〜5枚ほどトッピングされただけのもので(サービスで、味噌汁もつく)、お世辞にも上品とは言えないものなのだが、どうしてどうしてこれが病み付きになる美味さ! 少なくとも私が店内にいた10分の間に入店してきた8人のうち6人が「焼肉(ライス)!」と元気よく注文していた。さらに、私より先に入店していた6名のうち4名が「焼肉ライス」を食していた。つまり、この店を利用するお客さんの6〜7割が「焼肉ライス」目当て…ということになる。
昔と全く変わらぬ雰囲気に、何だか嬉しくなった。
想い出を引きずって生きてはいけない時もあるが、想い出を蘇らせてみたい時もある。が、たまには過去の自分を振り返り、反省してみることも必要かと…。
そして今日、気圧の関係か昼過ぎから頭痛に悩まされ、妻が部屋の片付けをしているというのに私はフトンを敷いて昼寝…。朝、フトンに私がいるのを見つけた息子の嬉しそうな顔を見て、「今日は一日、息子に付き合ってあげようかな」などと思っていたのだが…。妻にも息子にも、悪いことをしてしまった。
が、昼寝の甲斐があったのか、日が暮れた頃から復活した私…。
明日は、クリスマス・イヴ。どんな週末になるのだろう?
12月24日(土)
今日は、クリスマス・イヴ。そう、“イヴ” である。
我が家は「クリスマスは、12月25日!」と徹底しているので、今日は大したイベントもせず、お出掛けも無し。妻は大掃除に少しずつ取りかかり、私は学年末試験問題を3通作成し、今頃になって年賀状のデザインを開始する。
夜、我ら夫婦からのプレゼント(サンタさんからのものではなく…)を息子へ渡すと、一瞬「おやっ!?」という顔をしたものの、ニコッと笑って包装を解こうと頑張っていた。寝る直前までそのプレゼントで遊んでいた息子を見て、まずホッとする。
が、深夜には “サンタさん” からの贈り物が控えているワケで…。
結局、世間と同じくイヴにプレゼントを渡してしまった我が家…。
さぁ、明日の朝の息子は、どんな反応を示すのだろう? 楽しみのような、ちょっと不安なような…。
12月25日(日)
今日が “クリスマス” である!
韓国語だと |
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が、これと言って特別なイベントのない我が家…。とりあえず、息子にも “サンタさん” が来てくれたことくらい。
朝、伸びをした手が “何か” に当たったのを感じて目が覚めた息子…。そこには、何やら包装された箱が…。思わずニコ〜ッと笑う息子。昨年のクリスマスより “1年分の経験” を積んだ息子は、もうそれが何であるのかわかっているのである。
「ありがとう!」と言って箱を手に取る。何とか自分で開けようとするのだが、なかなか出来ず、私に「開けて!」と懇願する息子…。包装を解くと、息子の好きなバスが顔を出した。早速それで遊ぶと言うので、寝室から居間に移動し、箱を開けて中身を広げてみた。
そういえば、息子には「クリスマスにはバスに乗ってお出掛けしようか?」などと話していたのだが、今日は天気がハッキリせず、さらにクリスマスと日曜日が重なっているので「どこへ行っても混雑しているんじゃないかなぁ…」という懸念もあり、あまりお出掛け気分にはなれずにいた。しかし、息子はバスに乗ってお出掛けする気満々のようだったので、昼前に近所のドラッグストアまで連れて行くことにした。
「バスには乗らないよ! 歩いて行くんだよ!」と私が伝えても、息子は「バスぅ〜、乗るぅ〜?」などと聞いてくる。仕方がないので、最寄りのバス停まで行き、そこから1バス停だけバスに乗ることにした。最寄りのバス停に歩く距離に数分加えただけでドラッグストアに到着してしまうのだが、息子はそれでもバスに乗りたかったらしい。
それで、「歩いていれば、もうドラッグストアに着いていたんだよなぁ…」という時間までバスを待ち、30秒ほどバスに乗った。次のバス停が終点なのだが、それにしてもたった乗車時間30秒のために何分バスを待ったんだか…!?
それでも、息子はご機嫌モード全開!
お正月のお飾りも買おうと思い、息子に選ばせてみた。すると、迷いもなくあるお飾りを指さした。幼児の気紛れかもしれないと思い、何度か質問し直した。が、それでも同じお飾りを指さしていた。よほど気に入ったのだろう、2012年のお正月は息子お気に入りのものを飾ることにした。
そんな息子も、昨夜と今朝のプレゼントではしゃぎすぎたのか、昼食後にネムネム状態に…。息子がお昼寝中に、ちょっと買い物へ…。
今まで気になってはいたものの、一度も入ったことのないケーキ屋さんが2軒あった。1軒は鴨居にあり、1軒は片倉町にある。そのうちのどちらかに行こうと思ったのだが、どちらへ向かうか決めかねていたので、バス停で最初に来たバスに乗ることにした。果たして…、横浜駅西口行きだった。これで、片倉町へ行くことが決定した。
本当は、クイーンススクエアのシンギングツリーを見に行ったり、横浜アンパンマンこどもミュージアム&モールに行ったり…といった計画は立ててあったのだが、本当に何もない静かなクリスマスになってしまった。
ただ、息子はプレゼントで楽しそうに遊んでいたので、それだけでも心がポカポカである。
単なる偶然なのだが、昨年と今年のクリスマスの朝に息子が着ていたパジャマが同じというのも…。
12月26日(月)
年内最後の出講…国際関係学部の4時限目「日本社会」1コマのみの担当である。朝から東海道新幹線が停電で運転を見合わせと再開を繰り返している…という情報メールが何通も届いた。が、先週木曜日に特急踊り子号の予約を入れておいたので、慌てることなく、予定通りに家を出た。
バス停へ向かう道すがら、霜柱が立っているのを見つけた。踏みつけるとバリンバリンと音を立てるものの、シッカリと私の足を押し返すような力強さを感じた。思わず、バッグからデジカメを取り出して接写する。
バスで横浜駅に出て、いくつかの用事を済ませてから “満を持して” 特急踊り子号に乗車。実は、今回の特急券は某旅行代理店で購入したのだが、ちょっとした勘違いがあって取る必要のない指定席を取ってしまったのである。いつも、踊り子号は自由席でも十分な空席がある。今日乗車した踊り子号も、自由席車両はスカスカ…。むしろ、指定席車両のほうが混雑していた。しかし、確実に座れるという心の余裕が生まれたので、それはそれで…と合理化することにした。
が、東海道新幹線のみならず東海道線もダイヤに乱れが…!? 線路内に人が立ち入り、その人が何かに接触したということで、しばらく運転を見合わせることに…。そのため、熱海で車両切り離し作業に入ったのは、定刻より7分遅れだった。その後、何とかダイヤを立て直そうとする努力は見られたのだが、三島には5分遅れで到着した。
車内でお弁当も食べてあったので、大学入りしても特にこれといって準備することはなし。4時限目の始まる15分ほど前に教室のカギの貸出を受け、DVDのセッティングを早めに行う。
そして…今日の90分で、何とか『いつか どこかで』の上映・解説最終日。今日の上映部分がこの映画の佳境であるのと同時に、日本人らしい表現方法・人間関係が効果的に使用されるシーンが続出…ということもあり、解説する内容が極めて濃くなってくるのだが、時間と闘いながらも何とかエンディングまでたどり着いた。
帰途は、東海道線を乗り継いで横浜へ。気分転換に量販店を見て回る。以前は7〜8万円ほどした22型地デジテレビが、2万円台で売られているのを見た。型落ちするまで待てば、かなり安く家電を手に入れられる…という良い例だろう。DVD−RやCD−Rなども、かつては4倍速や8倍速はかなりの高速扱いだったが、いまでは16倍だの52倍だのといったものが主流で、倍速の低いものは激安の投げ入り状態! が、今日のところは何も買わず。
とりあえず、今日明日は仕事関係の作業はしないで、心身をリフレッシュさせられたら…と思う次第。
12月27日(火)
昨日の「ぼやき」で「今日明日は仕事関係の作業はしない」というようなことを書いているが(このちょっと前の行)、なぜか仕事の愚痴をこぼす私…。2011年内の講義は、今までにないような “不測の事態” に悩まされたような気がするのである。
例えば…と、いくつかのパターンに分けてぼやいてみる。
私は講義中に学生数名に質問を投げかけ、それをもとに講義を展開する時間帯があるのだが(一方通行的な講義を避けるため…という目的もある)、その作業に対して「質問の仕方が悪い!」と “密告” しに行った学生がいた。
私は “呼び出し” を受け、教室内で何があったのか尋ねられた。学生の言い分だけを鵜呑みにし、私を責める者もいた。私の説明で事なきを得たように思うのだが、“私の質問の趣旨を理解せずに密告した者” “質問に答えられなかった憂さ晴らしに密告した者” などなど、「とにかく、講義は聴くだけにしてほしい」的な発想の(消極的な)学生が増えてきていることを実感させられる。 |
また、私の投げかけた質問に対して “一生懸命に答えを探そうとする学生” “何とか自分の考え(想い)を発表しようとする学生” がいるのは大変嬉しいことだが、それとは全く逆の姿勢の学生が増えてきたのも事実である。
何人かの学生に同じ質問を投げかけていたところ、最初の4〜5人は色々な考えを述べてくれて、講義の展開に協力的だった。ところが、その次に質問した学生は、私がマイクを向けると「わかりません!」と即答してきたのである。
「“わかりません!” っていうのも1つの答えかも知れないけれど、それは今まで私が盛り上げてきた講義や質問に答えてくれた学生たちの努力を一瞬でゼロにしてしまうんだよ!」と説明し、「これが採用試験の面接でも “わかりません!” って言えるの?」などと具体的な状況を設定し、別の表現をするよう求めるのだが…。
この手の学生は、その後マイクを何度向けられても私の質問に無表情のまま “シカト” し続けるのである。 |
遅刻して教室に入ってきても平然と、ノッシノッシと…という学生がいることを今月述べたが、それはどの講義でも同様の傾向である。さらに、授業中であるのにもかかわらず教室を抜け出したり、それを注意すると一瞬足を止めるものの再び足を動かし教室を出て行ってしまう…。
最近は、荷物をまとめて教室を出ようとしているのに「トイレです!」などと明らかなウソをついたり、私の注意を “無視” して教室を平然と出て行ってしまう学生も増えた。
私の威厳の問題か? 学生の人生経験の問題か? はたまたアパシーか? |
ちょっと早く講義の準備に入るため、教室の前で待機することがある。担当者(=私)がそこにいるのがわかっていながら、平然と無視して通り過ぎる学生も増えた。教室内でも一切のあいさつ無しである。 |
その一方で、「本当に、私の講義を選んでくれてありがとう!」とお礼を言いたくなるような、そんな熱意あふれる学生もいる。
教室前で待機している私に、教室内にいる私に、「こんにちは!」「今日もよろしくお願いします!」などとあいさつしてくれる学生がいる。
率先して教室前方に着席し、質問されるのを待っていてくれる学生もいる。
適切なタイミングで質問を投げかけてくれる学生もいる。 |
単位既得であるのにもかかわらず、「今年も先生の話を聴かせてもらいたいので…」などと言って(教室に潜り込んで)くる学生も多い。
毎年ちょっとずつ解説内容が変わるという情報を聞き、時間割を調整し、もう卒業単位にならない講義なのに卒業まで何度も聴きに来てくれる。そういう学生は “単位” というしがらみがないためか、ものすごく楽しそうに、そして熱心に話を聴いてくれる。「これでもかっ!?」というくらいにメモを取り続け、講義後には質問に来てくれる。 |
もっとも、単位既得の聴講希望学生の中には、最初の数回出席しただけで行方不明になってしまう者もいるのだが…。何のあいさつも無しに姿を消すのである。
ある時、これから私の講義…という時間なのに “件の学生” が駅前をうろついているのを見てしまい、何とも複雑な心境で大学入りしたことがある。 |
熱意のある学生だけを相手に講義が出来れば、どんなに実り多いことだろう…と思う。現実には、ヤル気のない学生たちをどこまで講義に惹きつけられるのかを問われているように思うのだが…。それが与えられた試練のように思えるのだが、いかがなものだろう? |
しかし、全体的に見れば、私(の講義)は学生たちに救われている部分が大きいかな…とも思う。ぼやくことはぼやくが、得られることも多く、それが教師という仕事を続けていくモチベーションとなっているのだろう。 |
|
2012年は、学生たちへの対応をどのように改革する必要があるのだろう? いや、その前に、その機会を与えてもらえるのかどうか…。
いや、とりあえず今は来年の仕事のことは考えず、無事に年越しすることだけを考えよう。
12月28日(水)
息子が “サンタさん” からもらったプレゼントは、駅前ロータリーをテーマにした立体マップだった。息子が大好きなバスのミニカーも附属していて、箱からそれらを取り出した息子は大喜びだった。
が、遊び初めて2日目、立体マップのパーツの1つを破損してしまった。落ち度はこちらにあるので、とりあえずパーツだけ購入できるかどうか尋ねようと思い、販売元のお客様相談室に電話してみた。すると、当然ではあるが製品の購入した日付と目的を尋ねられた。
そして、状況を説明すると、「それは大変失礼いたしました。お怪我はありませんでしたか?」などとこちらのことを心配してくれた上、「せっかくの贈り物で不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。新しいものを一式、明日中に届くよう配送手続をいたします。お差し支えなければ、このたびご購入のものはそちらで破棄していただければ…」などと言われた。
すなわち、“代替品発送”(交換)という手続になったのである。厳密に言えば、新しいものを1つ戴くことになってしまったのである。
「いえ、こちらが不注意で破損したのですから…」などと恐縮している私に、「せっかく当社製品を選んでいただいたのに、このようなことになってしまったので…」というオペレーターさん。そこで、「では、こちらにある製品を返送したほうが…」という私の問いかけに、
と返された。“子供の夢を壊さないような対応” を指示されているのだろうが、この姿勢が玩具メーカーには必要なのだろう。メーカー側の心意気がうかがえる、そんな出来事だった。
今朝、無事に代替品(新品)が届いた。メーカーさんに改めて感謝し、今度はちゃんと扱わないと…とシッカリと誓った次第。
またしても同じ立体マップが “サンタさん” から届き、ちょっとビックリの息子…。
12月29日(木)
午後、息子が「バスに乗りたい!」とねだってきたので、郵便局に行く際に “例によって” 1バス停だけバスに乗ってお出掛けした。バス停で「バス、来ないねぇ…」と何度も何度も問いかけてきた息子であったが、バスが来ると目の色が変わってきた。しかし、乗車時間は30秒ほど…。
そして、郵便局からの帰りも、1バス停だけバス利用…。
一旦帰宅し、今度は家族そろってららぽーと横浜へ。ららぽーとへ行く前に、鴨居駅前のダイエーで「木曜の市」の恩恵にあずかる。ところが、ダイエー店内でカートに乗せられた息子は、その揺れに任せてしばし安眠…。ただ、ダイエーでの買い物が終わる頃には目覚めた息子…。そして、鴨居駅に戻り、ららぽーとの無料シャトルバスに乗り込んだ。
ダイエーでのお昼寝の効果か、ららぽーと館内を息子は縦横無尽に走り回り、アチコチのお店で店員さんに迷惑をかけまくり、それでも何とも楽しそうだった。
そういえば、昨日で息子は2歳5ヶ月に…。ららぽーとに初めて来た時には自分の足で歩くことなど出来るワケもなく、初めて館内で靴を履された時など体がすくんで立ち尽くすしかなかった息子だったが…。
成長したもんだなぁ…。
12月31日(土)
あっと言う間に、2011年最後の日…。ひたすら走り続けたつもりだったが、果たして実りはあったのだろうか?
とりあえず、2012年を穏やかに迎えたいと思いながら、2011年最後の「ぼやき」を更新した。2012年も相変わらずの「ぼやき」が続くと思われるが、お付き合いいただければ…と思う次第である。
良いお年を!
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