2003年5月のぼやき



5月1日(木)

大した社会的貢献もないまま、どうやら1年の3分の1が過ぎてしまったようである…。

昨日、イギリス製の “本物の” ジンジャーエールを購入した。ジンジャーエールというよりは「ルートビアー」といったほうが良いのかも知れない。とにかく “本物” なのである。通常売られている甘〜いものとは違い、“本物” のほうはショウガの香りと味が強く、ノドにピリリとくるのである。ふだん飲んでいるジンジャーエールだと思って一気飲みなどしようものなら、ピッピピッピと体中に刺激が走ることだろう。

私が好きなカクテルに「シャハンディーガフ」というものがある。これは作り方が簡単なカクテルで、ただビールとジンジャーエールを1対1の割合で注いだら出来上がる代物である。昨日購入した “本物” の陳列されていた棚の解説文によると、「本来、シャンディーガフを作る時にはジンジャーエールではなく、ルートビアーを用いていた」とあった。2本購入して1本だけ飲んだので、残りは後日、ビールと割って “本来の” シャンディーガフを作ってみようと思う。

今日は日本大学松戸歯学部の講義(1時限目)だけで仕事が終わったので、帰りに有楽町のビックカメラに立ち寄り、256MBのメモリを購入した。今、私のパソコンには128MBと256MBのメモリが挿してあるが、とりあえず合計512MBまでメモリを増設できるということなので、思い切って128MBのメモリをはずし、もうひとつ256MBのものを挿し、多少動きを良くしようと思ったのである。結果、本当に多少ではあるが、パソコンの動きが速くなり、安定してきた。

先日の話だが、横浜駅の東海道線ホーム売店で買い物をしていた私の後方で「バサッ!」という音がした。振り返ってみると、みどりの窓口のものと思われる乗車券入れが落ちていた。中に切符が入っているような感じがしたので、ホームにある駅員事務室にそれを届け、駅員と一緒に中を確認してみると、横浜市内から仙台市内までの乗車券と新幹線特急券が入っていた。落とした人はまだ気付いていないのだろうが、これを届けた時点で私の役目は終わり。やがて、構内放送が入り、慌てた形相で駅員事務室に向かう男性の姿を確認した。その数時間後、たくさんの荷物を持って歩き回っていた私は、ちょっと疲れたのでフレッシュジュースの店でトマトジュースを飲んでいた。トマトのパワーが体に染み込んできたのを確認し、店を出て知り合いとの待ち合わせ場所へ移動した。しばらくすると、「あなた、さっきジュース飲んでたでしょ?」と女性が近づいてきた。新手のナンパかと思い、一瞬ギョッとしたが、「あなた、忘れ物したでしょ? お店に預けてきたわよ」と女性が言う。荷物を見てみると、袋がひとつ足りない! 女性に礼を言い、さっきの店に戻ると、店員のブースに私の袋が置いてあった。その話を知り合いにすると、「“情けは人のためならず” の典型だねぇ」と言われた。人のために良いことをした(いや、あたりまえの事をしただけだが…)ので、今度は私が恩恵にあずかったというわけか。


5月3日(祝)

世間ではゴールデンウイークだ何だと騒いでいる中、いよいよ日本大学通信教育部東京GWスクーリングの私の登板日が来た! 今日から5日までの3日間、朝から夕方までの集中講義である! もちろん、担当するのは「社会学」である。

履修登録数は28名ということは事前に知らされていたが、だいたい

(履修登録数)×2/3

というのが例年どこの大学でも当てはまる「予想される受講学生数」(期待値)なのだが、今日は教室で人数を数えてみると、そこには26名の学生がいた。出席率93%である。中には、以前私の講義に参加していたリピーター学生も数名。前回私から2単位修得し、今回も私から…という学生を見ると、何となく嬉しいものである。

東京のスクーリングとはいえ、なかなか休みの取れないサラリーマン学生などは、地方からもやってくる。今回の名簿を見てみると、北海道や青森県、福岡県などからの参加学生もいて、「もっと地方スクーリングを充実させてあげられないのかなぁ…」と思う一方、大学にも大学の都合があるということを思い知る。

今日の講義は、9時半から18:10まで。90分講義をして15分の休憩を入れ、昼は60分の休憩を…ということで、結局は5コマをこなしたような計算になる。さすがに、1日に5コマぶっ続けというのは少々疲れるが、学生の熱意に押されて初日は無事に終了。

講師室で帰り支度をして通信教育部の校舎を出たところで、ミヤベ君にバッタリ会う。ミヤベ君も今回のGWスクーリングに参加しているようである(彼は私の社会学の単位を修得済みなので、もちろん別の科目での参加である)

水道橋駅で、2年前に私の昼間スクーリングを履修していた川島君と会う。彼は平塚在住ということで、横浜まで一緒に帰ることにした。かつて私の講座を受講していた学生と、こうやって語り合えるのも、教師として嬉しい限りである。

東海道線で横浜に到着して、京浜急行に乗り換えようとした時、ふとトワ・エ・モワのニューアルバムを未購入であったことに気付き、CDショップに立ち寄る。「トワ・エ・モワ」と書かれたコーナーにニューアルバムは置かれていなかったので半分諦めていたが、ニューリリースのコーナーに置かれているのに気付き、迷わず手に取り、会計へ。

店を出たら、ものすごい空腹感が私を襲ってきた。京浜急行に乗るのをやめ、徒歩で帰宅する代わり、横浜駅と自宅との中間あたりにある牛丼のすき屋で特うな丼セットを食して帰った。

まだ集中講義初日が終わったばかり…。あと2日、頑張らなくては!


5月4日(日)

日本大学通信教育部の集中講義2日目! 今日は9時始業の17:10までの予定であったが、明日の講義後に終講試験を実施する関係で、16:40には今日の講義を打ち切り、質問のある学生だけ残ってもらうようにした。

昼休み、ミヤベ君が講師室に現れ、お土産を持ってきてくれた。また、放課後にはHO君が訪ねてきてくれた。残務を講師室で済ませた後、HO君と途中まで一緒に帰る。彼とゆっくり話すのは久しぶりだったので色々と積もる話もあったのだが、また一緒に食事をしながら…ということにした。

昨日も述べたが。こうやって門下生たちが訪ねてきてくれるのは本当に嬉しいことであり、講義の疲れも吹っ飛んでしまうのである。

さあ、明日が集中講義の最終日! 受講学生たちに栄光あれ!


5月5日(祝)

日本大学通信教育部の集中講義が終了! 今日は午前中に2コマ、昨日の内容理解をもう少し深める講義を行い、午後は簡単なまとめ的な講義を1コマ。試験を行う15:40までの空き時間を、学生には試験対策に当ててもらった。

答案用紙は昼間スクーリングで出講する木曜日に受け取るということにしたので、まだ私の手元には渡っていないのだが…。おそらくみんな、それぞれの実力を出してくれたことだろうと期待している。

講義終了後、「無事に終わった!」という安堵感と、「もう終わってしまったのか…」という寂寥感が同時にわたしを襲ってきた。集中講義でなくても、よくこういう感覚に陥ることはあるけれど…。

18時、横浜で日本大学通信教育部の在校生と卒業生数名と、集中講義打ち上げの意味を兼ねた飲み会を行う。とはいえ、私は彼らの講義を担当したことがない…。しかし、同じ神奈川県民ということで、ネットワークが出来上がっていたのである。1つの仕事を終えて飲むビールは、また格別! 楽しい飲み会であった。

世間で言うゴールデンウイークは、今日で終わり。明日から私も「通常業務」に戻らなければならない。


5月7日(水)

3日間の集中講義が終わって気が抜けてしまったのか、昨日の午前中は起きることが出来なかった。つくづく、昨日の仕事が夕方からで良かったと思うのであった。

昨夜、帰宅してメールのチェックをしたら、某ソフトメーカーからのメールで、「これで、あなたのパソコンのセキュリティも万全」のようなことを書いてあるソフトが紹介されていた。通常は3600円ほどするらしいのだが、特別価格で2400円也! これは買いだと勝手に信じた私は、そのメーカーのサイトにアクセスし、ソフトをダウンロードした。

インストールも済んで、いろいろな設定をし、実際に使ってみた。不要なファイルだのCookiesだのの削除が簡単に出来るのはうれしいのだが、確かレジストリまで削除されていたような…。

気になったのでパソコンを再起動させてみると…やはり、システム障害発生! 詳しいことを書くと長くなるので、簡潔にまとめて状況を説明すると、Windows2000そのものは完全に壊れていたわけではなかったのだが、どうもソフトだのファイルだのを読み込むことが出来なくなり、いくらそれらをクリックしても「アクセスが認められていません」などといったエラーメッセージしか出なくなってしまったのである。おまけに、デスクトップのアイコンもおかしなことになっていたし…。

今日、帝京高等看護学院で講義を終えた後、急いで帰途に就き、パソコンを立ち上げ、ハードディスクを初期化しながらWindows2000の再インストールをすることになった。しかし、OSを入れるメインディスクは、過日購入した80GBのものであるため、初期化に時間がかかりすぎる。

私のパソコンにはハードディスクがもう1台増設されており、そこに大事なデータを保管してあったこと、そのディスクにソフトのEXEファイルも保管しておいたことが幸いし、ソフトの再インストールは思ったほど時間がかからないで済んだようである(とはいえ、まだ一昨日までの姿に復旧させるまでには2日くらいかかりそうであるが)

先月、マイクロソフト社に電話をかけ、「どうも、インターネットでのストリーミングの画像がところどころで止まってしまい、よく見えない!」とサポート担当者に言ったところ、「あなたのパソコンは、一度初期化して、Windowsを入れ直したほうが絶対に良いです!」と言われていたので、遅かれ早かれこのような状況にはなったのだろう。

結果、ストリーミングをWindows Media Playerで見たら思いっきり画面がスムーズであったし、パソコン全体の動きも安定していたので、「怪我の功名」といったところだろうか…?! ただそれは、この20時間ほどはメールチェックも出来ず、門下生からのメールに返事さえ送信できなかったという事実を除けば…の話である。


5月9日(金)

昨日の講義は、学生がどう思ったかは別として、私としては盛り上がりに欠けたような気がしてならなかった。今日は今週最後の仕事日。出せる力を出し切ろうと思った。そのためには体力温存…とばかりに、昼まで寝ていた私…。

今日は日本大学法学部での講義が18時から1コマだけの出講予定だったが、その出講前に病院2件を渡り歩いた。最初に近所の今井医院。胃の調子は良いのだが、相変わらず肩凝りからくる頭痛に悩まされているため、今日から薬の飲み方が一部変更となった。その後、吉田整形外科医院で診察を受け、腰の牽引とウォーターベッドの治療を受けた。ウォーターベッドに横になると、どうもチャポチャポ音がする。聞くところによると、ベッドの水を今日入れ替えたのだそうだが、その時に空気が入ってしまったということ。水圧で体をマッサージする器機なので、処置中はずっと魚になって海底遊泳をしているような心地がした。こういう治療も乙なものだな…と思いながら、横浜駅に早足で移動する。

果たして、今夜の講義は、そこそこの盛り上がりを見せて終了。今週は「終わりよければ、すべて良し」ということにしておこう。今週も私に付き合ってくれた学生諸君、お疲れ様でした。


5月13日(火)

このところ、やたらとアチコチ駆けずり回っているので、このサイトの更新もままならない…。

土曜日の昼下がりのことをひとつ。用事があって東海道線に乗ったのだが、昼ご飯を車内で食べたい&データイムグリーン料金回数券が数枚残っていたということで、グリーン車を利用した私。横浜駅のホームにある崎陽軒の出店で横浜チャーハンを買い求め、車内で早速ヒモを解き、食すことにした。崎陽軒のチャーハンは、なかなか味付けがシッカリしていて、それでいて素材の一つ一つの持ち味が生かされていて、かなりお気に入りの弁当なのだが、突如「ツ〜ン!」と鼻を突く臭いが!? チャーハンが腐っていたのか? そういえば、味がおかしく思える…と思った矢先、私の後部座席に座っていたオジサンの足が!? オジサンは、窓と座席の間から自分の足をグイと伸ばし入れ、私の座席の肘置きに足をのせていたのである。クツこそぬいではいるものの、その靴下の臭いこと臭いこと! オジサンの靴下のすっぱい臭いが、私の味覚と臭覚を狂わせてしまったことで、楽しみにしていたチャーハンが…(以下省略)。

翌日曜日は「母の日」だった。土曜日にCDショップを訪ね、母の大好きなタンゴのCDを購入した。これを速達で送れば、母の日にちゃんと届くという計算…。果たして、私の計画通りに、日曜の朝にCDは実家に配達されたのであった。

最後に、今日の講義中に感じたことを。私が教室で授業していると、廊下がガヤガヤとうるさくなってきた。どうやら私が教えていない学年の授業が早く終わったらしく、彼らが次の授業の準備をするために教室横にあるロッカーに集まり、大声で話をしていたのである。こちらは…と言えば、今日の授業のクライマックスを迎えるところであったから、たまったもんじゃない! 私は教師という「役者」であり、教室という「舞台」で、いつも最高の「演技」をすることに命をかけている。命をかけた仕事を邪魔されたのだから、黙っていられるわけがない。ロッカーで大声を出している学生たちに「授業中だ! 静かにしろ!」と一喝するも、「授業中だってさ! アハハハハ!」という、予想だにしない反応に呆れてしまう私であった。

彼らはまだ人前で話すことの難しさ、それを邪魔された時の悔しさ、興味を示してもらえなかった時の虚しさを知らないのだ。自分がやられて「イヤだなぁ」と感じても共感性が持てないような気がしてならなかった。そんな彼らの在籍する学校は、幼稚園教諭や保育士の養成校。こんな奴らが子供たちに教育・保育なんてするのか…と思うと、日本の将来を期待できなくなる私であった。


5月15日(木)

今日は朝から晩まで、天気が悪かったことも関係しているのかも知れないが、学生の盛り上がりが湿りがちだった…というよりも、私が湿りがちだったのかもしれない。

学生数は(朝イチの日本大学松戸歯学部を除けば)激減しているし、相変わらずテキストを購入していない学生がいるし…で、私の計画は狂いっぱなし。

おまけに、最近の学生たちの100人に98人は、注意を受けても「すいません」の一言が言えない…。何だかなぁ…。


5月16日(金)

今日は日本大学通信教育部の教員懇親会だったのだが、法学部の講義を休講にするわけにいかなかったので、今回は失礼させていただくことになった。

このところ、私の講義の受講学生数が減ってきている(ように思える)。欠席理由の一つとして考えられることとして、(私の講義に出たことがあればわかるのだが)私は毎時間必ず多数の学生を当てて質問をするということがあげられる。学生は学者ではないのだから、自分の発言が間違っていても恥ずかしいことなどないだろうに(むしろ、その間違えは講義の宝となる)、「恥をかくくらいなら欠席してしまおう」「質問ばかりでムカつく」という学生が多いのである。ダーウィニズムではないが、淘汰されるのが早すぎる。最近の学生は、「忍耐力」というか「根性」が過少気味のように見える。そして、高校卒業までに身に付けているであろう「常識」と「知識」の欠落が激しすぎる。年々、その傾向は増大する。

今週の仕事は、(私の理想が現実離れしているわけでも期待が大きかった訳でもないのだが)何だか不満いっぱいだった。これは学生が悪いのではなく、私の技術が足りないだけなのだが…。


5月18日(日)

実家に行って来た。とはいえ、実家は私の自宅から40分程度のところにある。同じ市内なのだが、横浜というところは場所場所によって雰囲気が違う&今の実家には一度も住んだことがないので、「行って来た」という表現になってしまう。

今日は大学教授をしているイトコの夫婦が実家を訪ねるということになっていたので、私も久々に会いたいと思い、実家行きを決めたのである。

昨夜、電話をしたら、父がイトコを11時に車でピックアップするという話になっていたので、私もイトコと合流して、いっしょにピックアップしてもらうことにしたのだが…。今朝、9時に起きようと思っていたが、目覚めると10時! それでも市内の強み、落ち着いて顔を洗い、ひげを剃り、歯を磨いても、待ち合わせ場所には10:50には着いてしまうのである。待ち合わせ場所でイトコ夫婦を待っていると、私の携帯電話が鳴った。電話の主は父で、イトコが電車に乗り遅れ到着が20分遅れるということだった。ひとりで実家に向かっても良かったのだが、車の出迎えもあることだし…ということで、20分近く時間を買い物をしながらつぶすことにした。

11:20頃、待ち合わせ場所に戻り、イトコ夫婦を待つ。そして、無事に合流。父の車に乗り込み、実家へ。イトコと話をしていると、その博識ぶりに驚かされるのと同時に、いくら話をしても尽きないことに感嘆する。

イトコは夕方に帰途についたが、私はしばらく居残ることにした。そして、現状報告をしながら世間話をしつつ、時間を過ごした。が、私もあるの講義の準備をしておく必要があったので、19時半すぎに引き上げることにした。

帰り途中、横浜駅のみどりの窓口で明日の切符を買い求めた。

こうして、私の休日が終わろうとしている…。


5月21日(火)

昨日のこと。夕方から腰部とその下部の違和感はひどくなり、帝京大学福祉保育専門学校の講義を早々に切り上げさせてもらい、自宅静養することにした。何だか、軽い肉離れのような…ズッキ〜〜〜ンという鋭い痛みが私の体内に襲い掛かってきたのである。帰途につく私に、痛みは容赦なく加速してきた。

が、本日21日はHTB(北海道テレビ放送「水曜どうでしょう」の第2弾写真集が0時ちょうどに発売解禁となる…。かなりのローカル番組であるが、全国で「どうでしょうリターンズ」として放映されているからか、私がローソンに写真集を受け取りに行った時(0:10)、私の隣で会計をしていたオニイサンの手にも写真集が!? 横浜で、それも私と同時に写真集を受け取った人がいたとは…。

今日、帝京高等看護学院での講義を終えてすぐに帰途に就き、吉田整形外科医院で診察を受けた。昨日の痛みは「坐骨神経痛」であるとのことで、ホカロンのようなもので患部を温めていれば痛みは和らぐと教えていただいた。対処法がわかり、ホッとした。

夜、大阪の友人・津村さんから電話があり、トワ・エ・モワも出演する愛媛でのコンサートに一緒に行かないかというお誘いを受けた。このところ気の滅入ることが多かったので、気分転換も兼ねて行くことにした。が、飛行機だのJRだのの予約がたんまり…。


5月23日(金)

最近特に感じること…それは、私の講義の受講生のテンションと私のテンションとの間に、かなり格差(温度差)があるということ。ジェネレーションギャップだけではなさそうだ。

私が学生時代は、教師が話すことが時代に沿わなくとも、その話があまりにもつまらな過ぎても、とりあえず場の雰囲気を盛り上げようとして学生が努力したものだった。別に、学生にそんな努力をしてほしいと願っているわけではないが、何だか私ひとりが教室で熱情的に語り、それを冷静に聞いている学生がいるような、そんな構図がたまらなくツライのである。

足並みをそろえる作業は、教師であろうが学生であろうが、関係なく大切な作業である。しかし、そのバランスが崩れてしまうと、仲間意識まで乱れてしまう…と、私は講義でクドいほどに語ったのだが、効き目はまだ出ていないようである。

今日は日本大学法学部での講義が1つあっただけだった。出講前に今井医院へ行き、体調の報告をした。肩凝りも胃の具合も、全快の通院時に比べたら良好である。しかし、重い荷物とストレスを抱えて仕事をしている私にしてみれば、その両方ともが「職業病」のようなもの。川柳で表せば…

肩凝りと 胃痛でわかる 仕事量

といったところかもしれない。

そういえば先日、朝の4時半に電話が鳴り、目を覚ました。その日は昼近くまで寝ていようと思っていたのに…。ナンバーディスプレイを見る。見覚えのない携帯電話の番号である。身内に何かあったのだろうか? それとも友人が?…などと思いつつも電話に出てみた。すると、

あっ、新聞屋さん?

あのな、どこに電話したんだよ? オジサンの明るい声が、余計に私を苛立たせた。「違いますよ!」と不機嫌に言うと、早朝の間違い電話を深謝する様子もなく「あっ、違っちゃったんだ。こりゃ、すいませんでしたねぇ」でガチャ!

二度寝の恐怖につきまとわれた一日を過ごした私であった。


5月26日(月)

昨日の夕方から、日本大学通信教育部神奈川県学友会の歓送迎会に参加した。いろいろあって(その「いろいろ」をここで書いているとかなりの量になるので、割愛)、神奈川県学友会とは付き合いがある。横浜西口の会場に入り、座席に控えている私を「教員」と知る者はわずか。ほとんどが私のことを知らない状態である。ついでに言えば、会の参加者に私の門下生は皆無である。「大学の教員=年配」というイメージばかりを持っている彼らのこと、私を教員と思わずに話し掛けてきて、それで私が「社会学担当です」と言うと、かなりのビックリ状態! こういうことには慣れているつもりだったが…。(この件について、27日に追記)

「若いですねぇ。先生っぽくないですよね!」というには、どう答えてよいのやら!? プロフェッショナル失格と素人に言われたようなものかと思えることもあるが…。

そんな状況にありながら、二次会のカラオケで、サービス精神旺盛な私は、いろいろと歌いまくり…。

今朝、喉が熱を持っていることをフトンの中で知る。全身に倦怠感があり、とても起き上がれない。本当なら7時半過ぎの東海道線に乗って三島を目指す予定であったが、7時半にはフトンの中でウ〜ンウ〜ンと唸っていた。フトンを出ることが出来たのは8時40分過ぎ。急いで洗顔や着替えを済ませ、東神奈川駅まで重い体を無理やり動かして向かう。そこで新幹線の切符を買い、新横浜経由で三島入りする。さらに、確実に座れるように指定席を利用…。その指定席は11号車4番B…つまり、3人がけの真ん中である。私の左の女性は香水の臭いがキツく、右の女性は熱海で下車するまで「チッチ、チッチ」と歯に詰まったものと格闘する音がうるさかった。臭いと音で、頭痛と吐き気をもよおした。いっそのこと寝てしまおうと決心し、まどろんだ私のもとに「切符を拝見させていただきます」という車掌さんの声…。体から熱が失せていったような気がした。

結果報告すれば、日本大学国際関係学部の講義はちゃんとこなしてきた。2コマとも、活気ある(←と、自分で言うあたりが図々しい)ものを展開してきた。Workaholicというわけではないのだが、どんなに体調が悪くて死にそうな思いをしていても、教壇に上がると普段のように講義の出来るような状態に…いや、普段以上にパワフルな講義を展開してしまう。今日もそのパターン。

2時限目が終わった後、学食でバクバク食べていた私…。そして、3時限目の開始を知らせるチャイムが鳴ったのも気づかなかった私…。


5月27日(火)

高校の先輩にして日本大学通信教育部での門下生である方のもとを久々に訪ね、カット&パーマをお願いした。パーマは3ヶ月前に、カットは2ヶ月前にしたっきり。すっかり伸びきってパーマの落ちてしまった私の頭髪は、毎朝 “寝グセ” がついて私を困らせてくれていた。今日は夜に帝京大学福祉保育専門学校の講義(演習)が2コマ入っていたが、それに間に合うように午前中からカットとパーマに入っていただいた。

3ヶ月ぶりのカットが終わり、頭が軽くなったような(軽やかになったような)気がしてきた。が、外はあいにくの雨模様…。

昨日の記述について、私の準門下生である(になる予定である)すうさんからメールをいただき、「先生っぽくないというのは、とかく大学の先生は年配で威張っている感じがして寄り付きがたいという印象がある中で、若くて威張らずに気さくだという誉め言葉でもあります」というご指摘を受けた。たしかに、そういう意味で私に「先生っぽくないですね!」とおっしゃった方もいたのは確か。しかし…である。明らかに「誉め言葉」ではない、ある意味「友達」の延長のように話をしてきた者のほうが多かったような…。

せっかく会に出させていただいたのに(会費はちゃんと払っているが)クレームをつけるのも忍びないが、学友会の公式行事である歓送迎会が、仲良し仲間の「お久しぶり会」的な状態のままに終わってしまったのも残念。せっかく私が参加したのだから、学習指導員の方々とは違った視点での学習アドバイスなども受けてほしかったし、大学の講義についての希望なども聞かせてもらいたかった。そういうことで私は参加したのだから…。

しかし、店の選び方、会の展開の仕方には満足したし、そこそこ学生からの “裏” 情報も聞かせてもらえたので、それはそれで収穫があったとも言える。

すうさんをはじめ、関係各位に誤解を与えてしまった恐れがあるので、ここで追記する。

その学友会歓送迎会で知り合った商学部編入生おとうふさんのサイトと相互リンクが完成した。本業がIT関連のようで、サイトのつくりもなかなか素晴らしい!


5月28日(水)

日本女子大学で「死を通して生を考える教育」の第2回班研究会議が開催された。その前に帝京高等看護学院での講義が12:50から1コマあり、これをこなしてからの参加となったのだが…。

講義は14:20で終了、班会議は17:45から…この空き時間をどうすればよいのか、良い案が思いつかなかったので、とりあえず新宿に出てみた。新宿で久々に思い出横丁へ行き、つるかめ食堂でソイ丼を食す。このところ元気がなかったので、ソイ丼で元気復活を狙う! カレーで煮込んだ大豆の絶妙な味に、久々の感動を覚える。

それから、ビックカメラ新宿西口店へ。特に買い物をする予定はなかったのだが、パソコン系の雑誌を1冊購入し、バスターミナルへ向かった。まだ時間に余裕があったので、日本女子大学までバスで向かえば時間が稼げるかも知れないと思ったのである。しかし、こういう時に限って道路が空いているのである。

会議開始より30分以上も前に大学に到着してしまった私であったが、廊下で会議のメンバーである岡本先生と偶然にお会いする。岡本先生の研究室が会議の会場となることもあり、岡本先生のご配慮で研究室で会議開始を待たせていただくことになった。

17:45、班会議開始。今回の会議では、今までに座長の中村先生によって行われてきた調査(分析には私もかかわらせていただいた)の問題点・修正点を各自分担を決めて新たな叩き台を持参するということであった。私の作った叩き台は、分析時のガイドラインを作っておくことを前提として受理された。

白熱した班会議は、20時半前に終了。結果的には充実した日だったように思える。


5月29日(木)

情けないことに、数日来かかえ続けてきたノドの痛みが今朝になって悪化し、日本大学松戸歯学部の講義を休講してしまった。どんな理由をつけても、情けないものは情けない。今年度最初の休講ではあるが…。

講義をしているはずの時間、フトンの中で体調の回復を待った。もし、回復しないようなら、午前中に病院に行って診察を受け、午後の講義は穴をあけないようにしようと思ったが、幸いにも声が出るくらいには回復し、通院はせずに日本大学通信教育部と日本大学法学部には出講した。松戸の学生に対する申し訳なさを、通信教育部と法学部の講義に全精神(?)を注ぎ込むことにした。

明日の講義は1コマだけ。何とか今週を乗り切らないと…。


5月30日(金)

情けないことに…と、書き出しが昨日と同じであること事態が情けないのだが、夜の講義(日大法学部)の前に今井医院へ行き、診察を受け、ノドの炎症を抑える薬を出してもらった。いったい、何種類の薬を飲むことになるのだ? あぁ、情けない…。しかし、休講をすることに比べれば、こうするしかなかったのだ(と、私は固く固く信じている)。おかげさまで、法学部の講義は支障なくこなすことが出来た。

炎症のせいだろうか、やたらとノドが乾く。私は汗っかきのくせに、一日の水分摂取量が少ないのだと、学生時代に医師から警告されたことがある。水分を十分に取る習慣を身に付けておかないと、風邪を引いた時には脱水症状になりやすく、また、結石なども出来やすくなると言われた。最近は、ペットボトル(500ミリリットル)の飲料の安売りを見つけると、少し買い込んでおいて、それを通勤用のバッグに1本ずつ忍ばせ、電車内でゴクゴクやるようにしているのだが、それでもまだ水分摂取量が足りないようで…。

今日は帰りにルイボス茶をペットボトル(2リットル)で買ってきた。今から9年前、知人に「ルイボス茶はいいよ! 飲み続ければ、体質も変わるんじゃないかい?」などと言われ、その気になってスーパーへ馳せ参じ、缶入りのもの(当時は知名度が低く、ペットボトル入りのものなど有り得なかったのである)が売られているのを運良く見つけ、10缶ほど買い物かごに入れ、レジ打ちのパートさんをビックリさせたものである。ちょっとクセがあるので初めての人には飲みにくいかもしれないが、私は2口目でハマッてしまった。

先日は東北地方で大地震があり、関東在住の私ではあるがショックを受けたばかりであったが、今度は九州・四国を台風が襲うという予報が…。

日本は、落ち着くことを知らない…。


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