2002年5月のぼやき



4月30日(火)

東京渋谷のBunkamuraオーチャードホールで行われた「日韓フレンドシップ・コンサート」を見てきた。メインは森山良子さんで、日本側は他に白鳥英美子さん、山本潤子さん(赤い鳥、ハイファイセット)が出演。韓国側からも2名のフォークの御大であるユン・チョンジュ(尹亨柱)氏とキム・セファン(金世換)氏が出演した。

このコンサートは、東京で行う前にソウルでも行われ、お互いが行き来するという企画だったらしい。そういうコンサートが企画されたということは、韓国における日本大衆文化開放の研究をしている私としても、大変に嬉しい限りである。

森山さんが司会進行を務められたが、最初に「星に願いを」をオルゴールを回しながら歌われ(コンサートでは、よくやっている)、その後「さとうきび畑」のフルコーラス(10分!)の弾き語り。1階最前列のど真ん中に座っていた私には、森山さんの息遣いも伝わる生の「さとうきび畑」に心が動かされ、涙がこぼれそうになった。

次に出演したのは山本潤子さん。潤子さんは、ハイファイセット時代のヒット曲「中央フリーウェイ」や赤い鳥時代の名作「翼をください」など3曲を披露。そして我等が(?)白鳥英美子さん登場! 何と「空よ」でスタート! 会場にいる観客の世代を意識しての選曲か、それとも山本潤子さんと同様、カレッジポップス時代に戻ろうとしたのか、とにかく単独でトワ・エ・モワの「空よ」を歌い上げたのであった。そして「Melodies of Life」、「Amazing Grace」というお決まりのラインナップでまとめ上げられた。

韓国側の出演者のMCは英語と韓国語のチャンポンで、両言語とも私にとって「(何とか)理解できる」言語であるため、彼らが一生懸命に何を語っているのかがわかって、大変によかった。彼らの歌声・楽曲は、心からその状況に入り込んでいるようで、クッとくる。泣ける。ただ、お二人とも「雨」に関連する歌があり、それがまた切なくて、切なくて、人間の弱さを思い知らされたような気がした。

途中、「今日は会場にイルカさんが来ています!」と森山さんが紹介! 一斉に観客の注目は、1階席中央あたりに集中! 「なごり雪」をキム・セファン氏と歌ってステージを降りていった(かつて、イルカさんとキムさんは、ジョイントしたことがあるという)。

全員でアメリカンフォークのメドレーを歌ったり、日本側3名で昨年結成した「V3」(Vocal 3)によるアカペラ(ビバルディの「春」)、そしてフレンドシップのテーマ曲「ONE HEART ONE SONG」を出演者全員で歌って大団円…かと思いきや、最後の最後に、「ふるさと」と「アリラン」を同時に歌うという企画があった。私は「アリラン」のほうを韓国語で歌った。素晴らしい企画だと思った。日本人も韓国人も、ふるさとを思う気持ちが似ているのだと感じた。

ちなみに、バックバンドのレベルも高く、特にギターの石川鷹彦さんを見つけた時には、とっても得した気分になったものだ。60年代後半から70年代にかけて展開されたフォークブームの中で、吉田拓郎をはじめ日本フォークの大御所のバックでギターを弾きつづけてきた “ギターの神様” 石川さん! 今もご健在で、ギター少年だった頃の私を思い出してしまった。


5月1日(水)

今日は更生労働省管轄の学校への出講日。更生労働省管轄は授業時間(回数)にうるさく、大学などがゴールデンウィーク連休で休校措置をとっている中でも、シッカリ(元気に?)授業が行われている。もともと水曜日は更生労働省管轄の学校にしか出講する予定がないので、いつもと変わらない水曜日だった。

帰りに寄ったスーパーマーケットの鮮魚売り場では、相変わらず「おさかな天国」が流れていた。しかし、店内全体のBGMはなぜかハードロック。このロックのリズムパートとヴォーカリストのシャウトが、どういうわけか「おさかな天国」と合致してしまい、私の耳には濃厚なドラム&ベースラインにシャウトの加わった「おさかな天国」が流れていた。お魚が腐りそうな感じがした。


5月2日(木)

木曜日出講先の中で、唯一更生労働省管轄でもある日本大学松戸歯学部のみ、休校措置がとられておらず、朝イチの講義のためだけに家を出た。もともと履修登録学生の少ない「社会学」であるが、すでに若干名の学生が “自主連休” に入った模様。うらやましく思う反面、「イヤミな学生だなぁ…」と思ったりもする。

少人数でも、盛り上がる講義は盛り上がるし、大人数でも盛り上がらない講義は盛り上がらない。


5月3日(金・祝)

友人である劇作家の篠原久美子さん作・プロデュースの「マクベスの妻と呼ばれた女・2002」を観るために、東京両国のシアターX(カイ)に行って来た。両国には、かつて私が7年間勤務した日本大学第一中学・高等学校がある。私は篠原さんから個人的に招待を受けていたのでチケットを手に入れる必要もなければ、当日券売り場に並ぶ必要もなかったのだが、懐かしい両国の町並みを歩いてみたい衝動に駆られ、会場時間(12時半)よりも1時間以上前に両国入りし、かつての勤務先やお世話になったお店を見て回ることにした。

13時ちょっと過ぎ、いよいよ開演。篠原さんの演劇は、そこに様々なメッセージが隠されていて、奥の深いものを感じる。「マクベスの妻」は以前、新宿での初演を観に行ったことがあり、大変感動したことを覚えている。そこで今回も見させていただくことになった次第。

かつて、篠原さんと5時間近く、ジェンダー論やフェミニズム論について(飲みながら)意見交換をしたことがある。女性の場合「○○ちゃんのお母さん」「○○さんの奥さん」などというように、自身の存在意義が子供や配偶者によって位置付けられることが多々ある。この「マクベスの妻」の中に、

マクベスの妻には、名前がない!

というセリフがある。シェークスピアの戯曲には数多くの(個性的な)女性が登場するのだが、マクベス夫人だけは「マクベス夫人」としか書かれていない…ということを篠原さんは気付いた。そして、彼女自身の経験、価値観、世間へのメッセージがこの作品を生み出した。

そして今回は、それだけにとどまらず、現代社会への警鐘を鳴らしているかのような衝撃を受けた。一人でも多くの者が篠原演劇に触れることを、私は切望する。


5月5日(日・祝)

今日ほどにオバサンと呼ばれる人々に憤慨させられた日は、今までなかっただろう。

事の発端はJR東海の「さわやかウォーキング」という、参加費無料(予約も不要)のイベントに参加するため富士宮に向かったところにある。昨日、共著書の私が担当すべき部分を脱稿した私の元へ、静岡に住む知人から電話が入り、このイベントに参加しようと誘われたことにある。全行程が約10キロのウォークということだったので、「日頃の運動不足解消」と「連休明けからのさわやかな出講」を期して、富士駅で待ち合わせをする約束をしておいたのだが…。

最初の「事件」は熱海から乗り換えた東海道線の車内で勃発した。乗り換え時間が少なかったため、熱海駅構内を走り、あいていたクロスシートに座った私のもとへオバサンが現れて、「ねぇ、私、この電車乗るの初めてなんだけれど、どっち(に座ったほう)が景色、いいの?」と馴れ馴れしく聞いてきた。私はいつも、日本大学国際関係学部に出講する際はいつも富士山側に着席するので(今日も、富士山側に着席した)、「富士山は、こっちに見えますよ」と教えた。すると、「そうなの? どうもね!」と言いながら、私の正面に着席した。他の席もあいていたのだが、同志を見つけたとでも思われたのだろうか…? ところが、電車が動き始めて少ししてから、「あのね、私、トイレ行きたいのよ。ここ、席、見ててよね!」と、私の太ももを触りながら言ってきた。「???」と呆気にとられている私に「よろしくね!」と追い討ちをかけてトイレに移動したオバサンの後ろ姿…。今日はあいにくの曇り空だったので富士山は車内から見えなかったのだが、トイレから戻ってきたオバサンは、「ありがとね!」と言いながら、あいているクロスシート(それも、富士山とは反対側)に移動した。

知人と富士で合流し、身延線で富士宮へ。ここは、どういうわけかヤキソバで有名な所らしい。富士宮といえばヤキソバ、ヤキソバと言えば富士宮…というように、ヤキソバ店がやたらと多い。知人の勧めもあり、ウォークを終えたらヤキソバを食べて帰ろうということになった。富士宮駅前で「さわやかウォーキング」の受付をする。初参加なので、カードを受け取り、そこに押印してもらう。そういえば、身延線の車内はウォーキングスタイルの人ばかりだった。まったくイベントの知識がなかったので、そんあにも盛況だとは思わなかった。知人と二人、自分たちの格好を見て、「これって、ウォーキングをナメた格好だよね…」とつぶやいたが、大切なのはヤル気と自然を愛する心! 堂々と受付を済ませ、富士宮駅南口→(約2.2km)→白尾山公園→(約4.2km)→潤井川堤→(約2.8km)→浅間大社(ここで自由解散)という行程を約3時間で完歩した。最初は「暑い! 暑い!」を連呼していた我々だったが、白尾山公園に差し掛かる手前でほんの一瞬だけ富士山の頂を見た時からウォーキングにハマり始め、潤井川あたりでは汗もひいて完全にウォーキングに入り込んでいた。浅間大社に着いた時、「えっ、もう完歩?」と思ったほどである。しかし、私の歩行ピッチは以前のままであったものの、体力低下の事実も思い知らされ、知人に両足をマッサージしてもらうハメになる。情けない限りである、

やまだ食堂という、創業35年の店に入り(私の生まれた年に開業ということになる)、昔懐かしいヤキソバの味に舌鼓を打ち、浅間大社の流鏑馬祭りの縁日を眺めて境内でおみくじを引く。知人ともども「大吉」を引き当て、「これって、大吉しかないんじゃないの?」と言う私を睨み付けた巫女さん…。ハイ、神様のお告げを信じます。

流鏑馬のために、神社に馬が数頭、入っていった。その姿を写真に収めようとした私に、オバサンが立ちはだかる! 「子供が見てるでしょ!?」だとぉ?! 私は一瞬だけ写真を撮るために立ち上がっただけなのに、何て言われ方だ? ましてや、アンタの子供だけのためのイベントではあるまいし…。清流の流れる大社内で、何とも胸糞悪い思いをさせられた。

富士宮から身延線に乗ろうとした時、ちょうどタイミングよく来た電車が1両編成で、それも満員状態だったので、次の電車に乗ることにして、ホームのベンチで座っていた。次の電車が到着する少し前に乗車位置へ移動した。電車到着後、さっきまで並んでいなかったオバサンがソソクサと車内に入り込んだ! オバサンの隣の席に座ろうとした時、信じられない言葉を聞いた。「スミマセン、人が来ます」だとぉ? その「人」という存在は、発車間際に乗車してきた。荷物で座席をふさぎ、正当に着席する権利を持つ我々を押しのけるオバサンの行動って…?

もはや、オバサンの動きを抑えられるものは、この世にはいないのではないか?

しかし、人はいつからオバサンになるのだろう? 余談ながら、これの男性ヴァージョンにオジサンという存在がある。これらの生態系や価値観などを、エスノグラフィー的に分析してみたいと、社会学者の血が騒いだ。


5月6日(月・振替)

パソコンのOSをWindows2000に変えてから、周辺機器のドライバソフトを更新しなければならなくなり、それはそれで何とか対処できたのだが、久々に使おうとしたスキャナが(ドライバソフトをWindows2000用のものに変えておいたのにもかかわらず)不具合を起こした。スキャナそのものをドライバソフトが認識してくれないのである。アンインストールして、再インストールして…と、いろいろ試してみたのだが、状況は変わらず。そもそも、私の使用しているプリンタもスキャナも、SCSI接続で、インターフェイスもパラレル…。作業が遅くてしょうがない。スキャナに至っては、スキャンするのにかかる時間がばかにならない。そこで、一念発起して(?)新たなスキャナを購入することにした。いつも通っているBic P Kan(ビックカメラ)横浜駅前店で、特売のスキャナを見つけた。Windows2000にも対応している。当然だが、USB接続である。そして、USB接続であるため、電源が不要である。9000円もしないスキャナに感激し、入店5分後には支払いを済ませていた。

TBSの「筋肉番付」の番組収録中、大学生2名が大怪我をしたというニュースが、インターネットを通じて私のもとに配信された。頚椎の骨折や損傷など、下手をすると命にかかわるような重症である。私は、この手の番組はあまり好きではないのだが、以前から「怪我人が出なければ良いのだが…」という思いはあった。それが現実のものとなり、「やはり…」と思うと同時に、「何で、こんな企画を立てるのだろう?」という放送局側の視聴率第一主義的なものを垣間見たような気がした。今回収録されたものは放映されないらしいが、その程度では済まされない問題だろう。この番組には私の教え子も出場したことがあり、幸いにも(?)第1ステージでリタイアしたので事なきを得たが、最近は “過激さ” を売りにしたものが多過ぎるように思えてならない。

ゴールデンウィークは今日で終わり。アッと言う間もないほど短く感じられる。明日から仕事再開だが、体が反応してくれるかどうか…?!


5月7日(火)

渋谷というところは物騒だ!  消人器? 人を消すのか?



5月8日(水)

出講先のひとつである帝京高等看護学院の第一看護科2年生の戴帽式があった。昨年はまだ給食当番の帽子みたいなものをかぶって演習・実習をしていた彼らが、今日はナースキャップをかぶっていて、とても輝いて見えた。

これで彼らは、今まで許されていた失敗が許されなくなってしまうわけで、そういったナースキャップのシンボリズムに気が付いて、より一層、看護の世界に身を置く実感を味わうことだろう。


5月10日(金)

中国・瀋陽の日本総領事館で8日起きた、朝鮮民主主義人民共和国住民と(見られる)5人の拘束事件…、韓国への亡命を希望して日本総領事館に駆け込んだ5人を中国武装警察官が拘束するのはウィーン条約違反であることは明白だ!

中国の当局では、拘束者を総領事館への「不法侵入者」とみなし、日本側が求める拘束者の引き渡しに応じない姿勢(拘束はウィーン条約に合致しているとの見解)のようだが、人道上の問題も含めて、許せることではない。中国の武装警察官こそ「不法侵入者」ではないのか?

だいたい、子供を連れた状態で、総領事館に何をするというのか? 日本総領事もナメられたものだ。おまけに、総領事職員が黙認というか黙って見ていただけというのも許せない! さらに、武装警察官の落とした帽子を拾い集めているあたり、総領事職員が中国側に友好的であったように見えてならない。もっと権利を主張しろよ、総領事館職員! 本当に、外務省管轄は問題児ばかり…。

私がファミリーレストランJで食事をしようと入店したら、いきなり同業のDの店員に捕まり、Dに連行されるようなもので、J側は私の引き渡しを要求する(客を返せと言う)はず。北朝鮮からの亡命者が増加するといわれている昨今、日本総領事館職員の対応は、我々をいらつかせるのに十分なものだ!

中国という国は、以前から朝令暮改的な体質と、独自路線を貫こうとする体質と、失敗や過失をそれとして認めない体質があったが、こんなことを仕出かしておきながら「条約違反ではない!」と主張していては、国際世論から見放されてしまうだろう。


5月11日(土)

日本大学社会学会の研究会のため、文理学部に行った。百周年記念館という名の出来立てホヤホヤ(?)の建物の中にある会議室で行われた研究会は、緊張感と真剣さの交錯する雰囲気で進められた。ここでひとつ、ホッとしたことが…。実は「研究会」という名称にインフォーマルなものを感じた私は、「ネクタイはしないでもいいかなぁ? 仕事ではないし…」と思っていたのだが、やはり大学教員でもあるから…と、仕事の時と同様にネクタイをキチッと締めて研究会へのぞんだ。結果、恥をかかずにすんだわけで…。

大学院博士後期課程3年生の2名が、それぞれの進めている研究の成果を披露してくれたが、報告後には両名に対し、私も質問や意見を述べさせてもらった。私が院生の頃にはそのような会はなかったので、今の現役院生が羨ましく思えてならなかった。

約2時間の研究会が終わった後、茶話会が行われた。ノンアルコールの健全な懇親会である。アルコールが入らない分、みんなの会話が理性的であったのが逆に楽しかった。

帰り、久々に新宿で書店に入り、韓国関連の書物を探し、2冊ほど購入して帰途に就いたが、そのうちの1冊は、新宿から横浜まで乗り込んだ湘南新宿ラインの中で半分ほど読み終えてしまった。


5月17日(金)

昨日、日本大学松戸歯学部の兼任・兼担講師懇親会が開催された。松戸歯学部が今年からカリキュラムが改正されたのだが、その経緯や現状などの報告も聞けた上、初めてお会いする先生方とも親しく話す機会が設けられ、なかなか有益なものであった。

そういえば、この間、私の門下生で新人ナースのくじらさんと出講先近くでバッタリ会って挨拶した。自転車に乗っていたので、もしかしたら勤務明けだったのかもしれないが、ちょっとお疲れモード気味(?)だったような…。

そういえば、昨日・今日と、新聞では高額納税者のことが盛んに報じられている。モーニング娘。も話題になっているようで、新規加入メンバーを除いた9名の所得納税額を合わせると何と1億4千4百万(144,000,000)円になるそうな!? 中には中学生もいるというのに…。あぁ、おそろしや、モー娘。彼女たち、きっと普通の生活には戻れないだろうなぁ。

FIFAワールドカップ日本代表メンバー23名が発表され、驚くことしきり!


5月19日(日)

イラストレーターのRYOさんから「葉桜をなごもう」というイベントの案内をいただいていたので、JR横浜線に乗って中山へ出て、そこから徒歩6分ほどの所にあるなごみ邸に行って来た。ここは邸宅をイベントなどに貸し出す所なので、何となくホームパーティに招かれたような感覚になれる。

入場料として1500円を支払い、会場に入ると、アコースティックギターの音色が…。そう、アコースティックLIVEが行われていたのである。レベルはかなり高い。NGOのショップがあり、おにぎりにトン汁、発展途上国の民芸品、手作りお菓子などを販売していた。

お目当てのRYOさんのブースに行ってみると…そこにはポストカードなどの販売品が展示してあるだけで、関係者が誰もいない…。しばらくすると、RYOさんが戻ってきて、「お久しぶりです!」と声をかけてくださった。

ポストカードを数枚購入し、再会を約束してなごみ邸を後にした。

安定しない天気の一日であったが、何となく、ほのぼのとしたものがあった。


5月22日(水)

朝早く起きて、なぜかここでぼやいている私…

どういうわけか、先週からずっと背中が痛む。精神的なものもあるのだろうが、仕事に支障がないから…と、医者にも見せずに放っておいたら、どうも断続的に痛むので不安だ。

おまけに、しばらく忘れかけていた胃痛まで復活。毎日、医師の指示通りに薬を飲み続けているのに…??

いったい、何が今の私には必要なのだろう?


5月23日(木)

テレビでスポーツニュースを見ていたら、有名な日本人タレント(日韓親善に関するイベントによく出演する)が出演していた。

ろくにスポーツについてコメントできないタレントを、スポーツニュースに出演させるな!

ろくにスポーツについてコメントできないタレントに、質問をふるな!

明らかに視聴率稼ぎ…。これが日本のマスコミの現状だ!


5月24日(金)

今日の講義は14:45で終わったため、昨日オープンしたビック新宿西口店に行ってみた。小田急ハルクの2〜6階に展開された販売フロアには、人、人、人…という状態。入口でチラシを受け取り、セール品を確認したが、目玉商品はすべて完売。CD−Rメディアを20枚(700MBのもの10枚で398円!)とシェーバーを購入した。

湘南新宿ラインに乗って横浜に戻り、今井医院に行く。今週に入って、再び胃痛が復活したため、治療はまだまだ続くこととなった。夏休み前に胃カメラでシッカリ検査することになった。頓服薬が1つ増えた。

今日は、私の門下生 うぃっち の誕生日。めでたいものだ。


5月25日(土)

恒例(?)の「死を通して生を考える研究会」(略称 DE研)に出席した。昨日までの疲れがドドド〜ッと出たのか、11時過ぎまでフトンの中で過ごしてしまった。

急いでフトンから飛び起き、昨日購入したシェーバーでヒゲを剃り、身支度を済ませ、11時半過ぎに家を出て、神奈川駅に急いだ。横浜から湘南新宿ラインの快速電車に乗ることが出来たので、目白駅には12時半過ぎには到着した。研究会は13時からであったため、会場の日本女子大学にもかなりの余裕をもって着くことが出来た。

相変わらず、私のほうは発言のし過ぎのような嫌悪感を覚えてしまったが、この研究会は言いたいことをいくらでも言わせてもらえるので、雰囲気はとてもよい。それに、いろいろと研究の参考になる意見も聞ける。ありがたいことである。

研究会終了後、ビック新宿西口店に足を運んだ。昨日は人だかりがものすごく、なかなか落ち着けなかったのだが、今日はそれを凌ぐ勢いで、立ち止まって商品を眺められるような状況ではなかった。おまけに、明日の目玉商品をゲットするための列が、すでにある程度の長さになっていた…。そこまでして何が欲しいのか…?8980円の電子レンジ? 5980円のデジカメ? 8980円のカラープリンタ? 9800円のCD−RWドライブ? それとも…5980円の洗濯機かな? そこまでして買いたいとは思わないなぁ。安い買い物が出来た後、体を壊して通院…なんてことがあったら、大変だなぁ。

湘南新宿ラインで横浜に戻り、ユニクロで買い物をして帰る。ユニクロも、いつ来ても混雑しているなぁ…。

社会学者でありながら、本当は人ごみが嫌いな私…。


5月26日(日)

久々に、みなとみらい(MM21)地区に行って来た。

あと5日でFIFAワールドカップ開幕! そのためか、MM21のいたるところでワールドカップ関連の行事などが目立った。その中で目を引いたのが、「Ask me Welcome to Yokohama」というボランティアキャンペーンであった。登録をすると、Ask meのバッジをくれる。それと「言語シール」というものを併用し、ボランティアの意思と自分の可能な言語とを表明するシステムになっている。各個人の判断でボランティア参加するシステムなので、おそらくバッジだけ受け取って何もしない人も出るだろう。私は、出来るだけバッジをつけて外出しようと思う。

このところ、にわか阪神タイガースファンが多くないか?


5月27日(月)

関東・東海地方では一日中、激しい雨や雷に悩まされていた。青空が広がったと思って気を許すと、雷雲が現れる…雨や霰に強風が襲い掛かってくる…、そんな一日だった。

この雷が早朝、静岡駅近くに落ちたらしい。そのため、JR東海管内の東海道線のダイヤに50分ほどの乱れが出ていた。いつも私は横浜駅を6:36に出る熱海行きの東海道線に乗り、熱海始発8:05の浜松行きに乗って三島を目指すのだが(早朝は、新幹線だろうが在来線だろうが、大して到着時間に差がないので、在来線のグリーン車に乗ることにしている)、熱海で我々を待っていてくれているはずの始発電車の姿がない。おまけに、東京方面から直通の電車さえ途中で運転を見合わせる有様だった。仕方なく、熱海から新幹線料金を払うことになる。今朝はいつもよりも寝坊して、慌てて家を飛び出したのだが、こんなことならもっとゆっくり寝ていて、初めから新幹線に乗っていればよかっただけの話である。

最近、世の常識に背を向けて生きる若者が明らかに増えている。講義などで態度の悪い学生に注意を与えても、それを改善する者は半数にも満たない。私の講義を批判することは、それはそれで大変結構なことなのだが、「この先生(=私)の授業は、声が大きくて眠れない!」だとか、「この先生(=私)の言ってる事には根拠がない!」という類の批判、さらに、講義中に注意を受けた学生の「今日の授業、すっげームカついた!」という戯言は、どう解釈しても許せるものではない…気がする。

世の中、箍(たが)が外れているのに、気が付かないフリをしている大人が多いということか?


5月29日(水)

何だか、調子の上がらない一日だった(ような気がする)。かといって、つまらない一日ではなかったし…。

いつも水曜日(と金曜日)の昼食は、東京都北区の十条銀座にある蒲田屋さん(ここの若旦那は、テレビ東京系の「TVチャンピオン」の初代おにぎり王である!)というおにぎりやさんの天むすを買って、帝京高等看護学院の講師室で食べているのだが、今日は帝京大学助教授の佐藤光宣先生に頼まれて先生の分も買って看護学院に持き、先生と一緒に昼食をとった。そして、また来週も…ということになった。

今日は、昼も夜も、講義中にノドがイガイガして困った。どうも空気が悪いらしい。学生にはわからなかっただろうが、教室の空気が汚れている上、エアコンからの送風に乗って、ホコリが舞っていたようである。

このところ、疲れがたまりやすいようなので、今日の帰りは、渋谷から東急東横線に乗って、座って帰宅した。しかし、乗り合わせた外国人のアホ男2名と、帰国子女とおぼしきアホ女(腰から尻にかけて刺青あり。日本の恥部のような、羞恥心のない、教養のない、た英語が話せるだけでエラいと思っているようなタイプ)1名が、車内の雰囲気を壊していた。アホ男たちはつり革で “オリンピック” を始めたり、大声で話していたりして、それをアホ女が煽っていた。周りの迷惑など省みることもない。

女は途中で降りたが、男たちは携帯電話で通話を始めたり、携帯電話のゲームに興じ、デジタル音を車内に響かせていた。途中、日吉に電車が着いた時、隣の大学生風の男の子に「ヨコハマ?」と聞いてきた。どうやら彼ら、日本語がまったく理解できないらしい。電話の会話を盗み聞きすると、彼らは横浜から京浜急行に乗って横須賀中央に行くところらしい。大学生風は、彼らの質問が聞き取れない(英語が出来ない)ために、「イエス! イエス!」を繰り返した。オイ、ここは横浜か? 確かに横浜市ではあるが…。

「あぁ、これで奴らが降りてくれたら清々する…」と思ったのもつかの間、車掌さんが「No!」と彼らに教えてあげたため、2人は再び車内へ。そして、デジタル音と大声もカムバック!

何とかして彼らをこの電車から下ろしてしまいたい…と思った私は、菊名で「横浜に急ぐんだろ? あの電車(急行)に乗り換えなよ!」と命令口調で彼らに話し掛けた。「あの電車? 急行か?」そう聞いてくる彼らに、「いいから、乗り換えなよ!」と言い、引き離し作戦に成功する。車内に、安堵のため息が漏れた。

彼らだって、本国じゃこんなアホなことはしないのだろう。ただ、ここが日本だから出来るんだろうなぁ…。なめられたもんだ!?


5月30日(木)

JR代々木駅に隣接するビルで火災があり、代々木駅を通る山手線、中央・総武線緩行および埼京線が新宿までで運転を見合わせてしまった。21時過ぎ、十条から私の乗り込んだ埼京線の恵比寿行きは新宿止まりとなり、かろうじて運行していた中央線に乗り換えて東京経由で横浜まで戻った。

新宿駅には、いつもとは違った、なにやら雰囲気の悪い喧騒があった。

通常、十条から家まで帰るのに1時間半もかからないものを、今夜は2時間以上かかってしまった。しかし、こういう時は慌てても仕方がない。動いている電車に乗り換えればよいだけの話。

JRの職員に詰め寄っても始まらない。それを忘れた暴徒が数多…。


5月31日(金)

FIFAワールドカップが開幕した。先駆けて昨夜、日本の男性デュオ「CHEMISTRY」がソウルで行われた前夜祭に参加した。日韓4組からなる特別ユニットで公式ソングを歌ったというが、マスコミはこれを「歴史に1ページを刻んだ歌声」と称している。こんな簡単なことで歴史に1ページなんて刻めるものか!? こんな簡単なことで済むなら、日韓の溝はずっと前に埋まっているはずだ。日本(人)は、いつも韓国の本当の心情を見ずにものを言う。それに、どうして日本代表はCHEMISTRY? この選出基準は、金でも絡んだのかな?…としか思えない。彼らと韓国、どこにつながりがあるのだろう?開幕式でも彼らがステージに上がっていたが、彼らに日韓の置かれた立場が理解できているとは、とうてい思えない。

オープニングゲームは、前回大会優勝のフランスと、初出場のセネガル。何となくセネガルに勝って欲しい…と願いながらテレビで観戦。1対0で、セネガルがフランスを破った! イギリスの賭け屋たちは「フランスの圧勝」という予想を立てていたらしいが…。これでワールドカップが面白くなる!


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